5月17日に西城秀樹さん(享年63)が急性心不全で亡くなったとの報道を受け、西城さんと同じく“新御三家”として活躍した郷ひろみ(62)と野口五郎(62)らがコメントを発表した。 郷は“新御三家”の関係性について「長男は五郎、次男は秀樹、末っ子が僕でした」とコメント。「秀樹が先に逝ってしまったこと、とても悲しい気持ちでいっぱいです」と心境を明かし、こう思い出を回想した。 「デビュー当時、右も左も分からなかったぼくに『ひろみ、何か分からないことがあったら、俺に聞いてくれる?』と親身になってくれたこと、一生忘れません。心からお悔やみ申し上げます」 いっぽう野口はショックのあまり、直接対応することは難しい状態だという。事務所を通じ、「あまりにも突然で今は言葉が見つかりません。気持ちの整理がつくまで、少し時間を下さい。申し訳ございません」と動揺がうかがえるコメントを発表した。 野口は西城さんが15年に行った還暦コンサートにサプライズで登場し、ケーキをプレゼント。熱い抱擁を交わし、「何か一緒にやろう」と約束をしていた。 ネットでは西城さんの訃報を受け、“新御三家”についてのコメントが溢れている。 《御三家にとっては心をもがれる思いでしょうね……何時もライバルとして歌を競い合って来たのだから》《この3人は同い年でコントや歌を一緒にやることも多かったので、同志との思いが強く、ひろみさんと五郎さんの悲しみは尽きないと思う》《新御三家の三人が同じ舞台に立っている姿をもう一度見たかったなぁ》
2018年05月17日タレントのモト冬樹(67)が17日、オフィシャルブログを更新し、前日に63歳で亡くなった歌手・西城秀樹さんとの思い出を明かした。モト冬樹西城さんの訃報を速報で知ったというモトは、「死因は急性心不全ということだ」「驚いたというよりショックだ」と心境を吐露。「脳梗塞を発症し右半身麻痺の後遺症が残る中で家族のためにあんなに頑張っていたのに」「ご遺族の方々のお気持ちを考えるといたたまれない」と西城さんの闘病とそれを支えた家族を思いやる。また、「俺と妻は結婚前 秀樹君のディナーショーに何度も行っていた」と縁があったことに触れ、「お客様と踊るコーナーで秀樹君が妻と踊った時にはとてもてれくさかった思い出がある」「我々の結婚パーティーでもお祝いスピーチをしてくれた」と懐かしむ。そして、「彼の力強いアクションをつけながら全身で熱唱する姿はいまも目にやきついている」と在りし日の姿を呼び起こし、「残念の一言だ でも一番悔しいのは彼自信かもしれないな」「西城秀樹君たくさんの素晴らしい歌をありがとう」「本当にお疲れさまでした 心からご冥福をお祈りいたします」と記している。
2018年05月17日歌手の西城秀樹さんが急性心不全のため16日に死去したと、17日放送のフジテレビ系情報番組『バイキング』(毎週月~金11:55~13:45)が報じた。63歳だった。西城秀樹さん別のニュースについて討論していた途中、MCの坂上忍が「えっ、ちょっと、すいません」と驚きを隠せない様子でトークを中断。同局の榎並大二郎アナウンサーが「歌手の西城秀樹さんが63歳でお亡くなりになったというニュース速報が飛び込んできました」と伝えた。フットボールアワー、薬丸裕英、横澤夏子ら出演者も、突然の訃報に「えっ」と絶句。坂上は「あとで情報を得次第、お伝えできたらお伝えしたいと思います」とアナウンスした。また、テロップでも「歌手の西城秀樹さん(63)が死去」と表示された。その後、「とれたて!ニュースバイキング」のコーナーで、あらためて西城さん死去について報道。4月25日に自宅で倒れ救急搬送され、5月16日23時53分に家族に看取られ亡くなったという。死因は急性心不全とのこと。
2018年05月17日「傷だらけのローラ」「YONUNG MAN(Y.M.C.A)」などのヒット曲で知られる歌手の西城秀樹さんが5月16日、急性心不全で死去した。63歳だった。 郷ひろみ(62)、野口五郎(62)らと「新・御三家」として’70年代に一世風靡したが、’03年と’11年に脳梗塞を発症。西城さんは’14年、本誌のインタビューで闘病中の苦悩を告白していた。 「時間がたつにつれて右半身に後遺症が出てきて、毎日考えるのはネガティブなことばかり。『この先どうなるんだろう……』『もうステージに立てないんじゃないか……』とか。それが高じて一種のノイローゼ状態になって、ついには『死にたい』と思うようになった。妻や子供たちがいるにもかかわらず。その状態が再発から1年近く続いたんじゃないかな……」 絶望の日々から彼を立ち直らせたのは、18歳年下の夫人、長女、長男、二男の家族一丸となっての支えだった。 「最初に脳梗塞を発症したとき、妻から『焦らないで、ゆっくり治していこうね』と言われました。その言葉が頭にあって『そうだ。とにかくできることから、ゼロから歩もう』と思ったんですね」 子どもたちも、西城さんを気遣っていたという。 「男の子たちは一緒に入浴したとき、右手が不自由な僕のために背中を流してくれる。また、暗いところを歩くときや、階段を昇り降りするときは『パパ、危ないから』と言って、必ず手を差し伸べてくれます。もちろん長女も。そういうときは、本当にありがたい、嬉しいと思う反面『迷惑をかけたくない』とも思う。その思いが、リハビリの励みになるんです」 懸命にリハビリを続け、還暦を記念したアルバムを完成させた西城さんは、その先の目標をこう語っていた。 「願わくば、いちばん下のチビが20歳になるまで現役でいたいです。だから最低あと10年。健康に十分気をつけて、歌い続けていきたいと思っています」 この言葉から4年。「あと10年」という願いは届かず、西城さんは天国へと旅立っていった――。
2018年05月17日野田秀樹芸術監督の方針の下、若手クリエーターを積極的に起用している東京芸術劇場。「マームとジプシー」主宰の藤田貴大もそのひとりで、2013年以来ほぼ毎年、共にクリエーションを行っている。今年は特に多く、同劇場に藤田作品が3作登場。7月に藤田の新作である「BOAT」が東京芸術劇場プレイハウスで上演される。出演者の宮沢氷魚、青柳いづみ、豊田エリー、そして作・演出の藤田に話を聞いた。【チケット情報はこちら】「どういう役を演じてほしいとかこういう台詞を言ってほしいとか、そういうことだけでキャスティングというものに取り組むのではなくて、この人とならこの題材をじっくり話すことができそうだという人と僕は仕事がしたい。それまで個々とは会っていたんですけど、宮沢さん、青柳さん、豊田さん、そして(もうひとりのメインキャスト)中嶋(朋子)さんが集合したところを見られたのは、今日が初めて。実際、イメージとブレはなかったですね」と、満足げな藤田。これまで同劇場で上演した藤田作品は原作のあるものが主だったが、「BOAT」は自身の言葉で紡ぐオリジナル。「ある土地にやって来た飛行物体の脅威に右往左往する住民たちの人間模様を描きたい」と語る。昨年俳優デビューを果たした宮沢は、本作が初舞台。「俳優としての履歴や経験よりも、宮沢さんがこの23年間をどう生きてきて、その目で世界をどう見てきたかに興味がある」という藤田の言葉に対し、「初めてお会いしたときから見透かされているというか、僕の中身をすごく見てくれている感じがした。僕も常にオープンな状態で、何も恥ずかしがらずに全部さらけ出していきたい。お客さんにお会いできることも含めて、今は不安より楽しみしかないです」と、爽やかに意気込みを語った。豊田は、初舞台の藤田演出「ロミオとジュリエット」(2016年)にジュリエット役で出演。「『ロミオ~』での経験はオーディションから稽古、本番まで全てが大切すぎて、今でも色濃くて。『またいつか一緒にやりましょう』が実現することはめったにないんですが(笑)、本当に声を掛けてもらえたことがすごくうれしい。私はファンタジーが大好きなんですけど、それは根源に必ず“ほんとう”の話が入っているから。藤田さんの作品はまさにそれです」と、すっかり魅了されている様子。そして多くの藤田作品に参加し、常に重要な存在であり続ける青柳いづみ。「新作をそんなに頻繁に作るわけではないので、ひとつひとつがすごく大切。ただ、原作があるものとは違う、オリジナルの新作を作るときの大変さをハッと思い出して、今、恐怖と不安しか……」と苦笑いするも、藤田が作品をどう考えていくのかををよく知る彼女が、本作の支柱となるのは間違いない。加えて、藤田作品には初参加の中嶋朋子や長きに渡り藤田作品を支えてきた多くの俳優が出演。新作「BOAT」が多彩なキャストを乗せ、どんな劇世界に漂着するか楽しみだ。7月16日(月・祝)から26日(木)まで、東京芸術劇場プレイハウスにて。現在、プリセールを実施中。受付は5月18日(金)午後11時59分まで。取材・文:武田吏都
2018年05月15日劇作家で俳優の野田秀樹が作・演出・出演する英語劇第4弾『One Green Bottle』が4月30日、ロンドンのソーホー劇場で開幕した。【チケット情報はこちら】大小の劇場が立ち並び、世界中からの演劇ファンが集まるウエストエンドの中心にあるソーホー劇場は、わずか150席の小さな劇場でありながら、常にチャレンジングな作品を上演し、感度の高い若者を中心に人気を誇る劇場だ。過去には『THE BEE』『THE DIVER』を上演し、ロンドン演劇界に野田秀樹の名前を大きく知らしめることとなったソーホー劇場にて、満を持して約10年ぶりの英語版最新作の上演となった。濃密な劇場空間は、野田の最新作が上演されると聞きつけた観客が詰めかけ、立ち見が出るほどの大盛況で初日が開幕。出演の野田、キャサリン・ハンター、グリン・プリチャードの3人による丁々発止の台詞の応酬に、序盤から客席は大きな笑いに包まれた。野田が英語で書き下ろしただけでなく、日英ハーフの若手脚本家・ウィル・シャープと文化的な翻訳を行い、練り上げられた台詞や、歌舞伎の型を取り入れた独特な身体表現、田中傳左衛門の鼓の生演奏などの演出は、ロンドンの観客に多いに受け入れられた。後半の息をのむ展開には客席は水を打ったように静まりかえり、幕が下りるや否や割れんばかりの大きな拍手や感嘆の声。小さな劇場空間を揺らす大反響となり、熱気あふれるヨーロッパ公演の幕開けとなった。興奮冷めやらぬ、初日の幕が下りた直後に野田は「今日の初日は、舞台に出た瞬間から観客の反応がとても良かった。イギリスでプレスナイトは、目の肥えたプロが観にくる日なので、観客の反応が固いことがあるんですが、ロンドンで上演してきた今までの作品のオープニングの時と比べても、今日の観客の反応には十分な手応えを感じることができました。まだ、(劇評がでていないので)これから何が起こるかわからないけれど、自分の中では、いい芝居だった。と思います。いい始まりになったと思います。」 とコメント。5月19日(土)までのロンドン公演の後、6月8日(金)・9日(土)にはルーマニア国立ラドゥスタンカ劇場での上演も予定されている。なお、野田による日本での次回公演はNODA・MAP第22回公演 『贋作 桜の森の満開の下』がすでに発表になっており、9月1日(土)から12日(水)まで東京・東京芸術劇場プレイハウス、10月13日(土)から21日(日)まで大阪・新歌舞伎座、10月25日(木)から29日(月)まで福岡・北九州芸術劇場 大ホールにて。その後、9月28日(金)から10月3日(水)までフランスの国立シャイヨー劇場でのパリ公演の後、11月3日(土)から25日(日)まで、再び東京芸術劇場プレイハウスにて東京公演を上演する。
2018年05月02日「RADWIMPS」の野田洋次郎と、女優・夏木マリがボイスキャストを務めることでも話題のウェス・アンダーソン監督最新作『犬ヶ島』。この度、野田さんと夏木さんが「第68回ベルリン国際映画祭」に日本人ボイスキャストを代表して参加することが決定した。カンヌ、ベネチアと並んで世界三大映画祭のひとつとして数えられるベルリン国際映画祭。「第68回ベルリン国際映画祭」では、オープニング作品として上映&コンペティション部門への正式出品もすでに決定している本作。今回2人は、そんな盛大な祭典のオープニングで開催されるレッドカーペットに初参加!野田さんは、「ひょんな流れから出演のお話をもらい、まさか映画祭にまでお邪魔できるとは想像もしていませんでした。せっかくなのでまだ出会っていない共演者、監督たちと共に楽しんできたいと思っています」と参加が楽しみと話し、一方夏木さんは、「ある日、私がiPhoneで録音した声がベルリン国際映画祭のオープニングになるなんて、ビックリ仰天!!!!!」喜びのコメントを寄せている。さらに発表にあわせて、アンダーソン監督独特の世界観を感じられる場面写真も到着。愛犬を探す主人公の少年と、首輪、服、犬種から個性的際立つ犬たちの姿が公開。風変りな性格を持つキャラクターたちを数々生み出してきた監督だが、今作での犬たちはそれぞれどんなキャラクター性を持ち合わせているのだろうか?『犬ヶ島』は2018年5月、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2018年02月09日発達障害を抱えるピアニスト・野田あすか初の全国ツアー『野田あすかピアノ・リサイタル ~全国ツアー2018~』が3月から開催される。野田あすかピアノ・リサイタル チケット情報昨年、「金スマ」(TBS系)でも紹介され話題を呼んだ野田。22歳で生まれつきの脳の障害・発達障害と診断されるまで、人とコミュニケーションをうまくとれないことに本人も家族も苦しんできた過去を持つ彼女が奏でるピアノは、その温かくやさしい響きで多くの人の心を掴んでいる。初の全国ツアーへの想いを聞いた。ツアーが決定しての感想を尋ねると「全国ツアーってテレビで見るような人がやるものだと思ってた」と笑う野田。「去年は、私がしあわせな気持ちで弾いて、お客さんもしあわせになってくれるといいなと思ってやっていました。だけど最後の浜離宮朝日ホール(東京凱旋公演)では『私がいっぱい希望をもらったリサイタルだったな』と思ったら泣いちゃって。そういう気持ちを東京や大阪の大きな街だけじゃなくて、いろんなところに届けられるのはすごくしあわせだし、楽しみです」リサイタルは第一部はクラシック曲、第二部は自作の曲を披露する二部構成。第一部の曲は「光」をテーマに選んだと言い、「去年、お客さんに希望をもらったから、その希望が出す“光”をテーマにした曲を弾きたくて」と、『月光ソナタ(ピアノソナタ第14番)』全楽章(ベートーヴェン)や『月の光』(ドビュッシー)を披露するという。中でも『月光』への挑戦は野田にとって大きく、「今まで私はソナタ全楽章を人前で弾いたことがなくて。ソナタの全楽章を人前で弾くのはすごく大きなチャレンジなんです。と語り、「だけど温かい気持ちで見守って下さい!」とニコリ。第二部では『心がホッとするCDブック』収録曲のほか新曲『木もれびの記憶』も披露予定。これも「光」にまつわる曲で「小学生の頃、昼休みに先生が『みんな外で遊びなさい』と言うんだけど、私は『遊びなさい』だけじゃ何をしていいかわからなくて。大きな楠の木の下に45分座って、みんなを眺めていました。楠の木に寄りかかっていると、木と話しているような気がして。上を見ると楠の木は緑が薄いから、太陽が当たると緑色の光になって私を照らして。自分を守ってくれてるような気がしていたのを思い出して、タイトルにつけました」。「来たときより少しだけにっこりして帰ってくれるような演奏会になると思います」という全国ツアーは3月21日(水・祝)にスタート。島根、新潟、高知、静岡、愛知、大阪、兵庫、宮崎とまわり、東京では紀尾井ホールにて7月13日(金)に開催。取材・文:中川實穂
2018年02月08日10月20日、TBS系バラエティ番組「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」で大竹しのぶ(60)の還暦祝いパーティーの模様が放映された。 パーティーには、ゲストとして元夫の明石屋さんま(62)が登場。大竹と亡き夫との息子・二千翔さん(32)、さんまと大竹の間の娘・IMALU(28)も出席。かつて4年間ともに暮らした4人が再び集合した。 番組VTR内で、二千翔さんはさんまについて「自分が有名だからといって、スタッフの人とかどんな人にも態度が変わらない。どんな人にも優しくちゃんと丁寧に接している。僕もそうしようと思った」と語った。自身の性格を形成するうえで、さんまの影響は大きかったという。 二千翔さんを育て始めたときから、自身を「ボス」と呼ばせていたさんま。「実の父親ではないので、お父さんとは呼びにくいだろう」との配慮からくるものだったという。これを受け、視聴者からは「ボスって呼ばせてた話、家族愛を感じて泣ける」「二千翔さんはさんまが大好きなんだなあ」「いい子に育ったな」などと、感動の声が上がった。 その後は招待されていた大竹の元彼・野田秀樹に対して「(大竹と)結婚してくれ!結婚してくれ!養育費送らんでも済むねん!」と思っていたことを明かし、爆笑をさらったさんま。「台無しだよ!」という視聴者からのツッコミも想定内!?
2017年10月21日昨年大ヒットしたアニメ映画「君の名は。」の主題歌で大ブレークした人気バンドRADWIMPS。メンバーの中でもボーカル・野田洋次郎(32)は異例の活躍をみせている。 RADWIMPSとしては2月から5月まで全国ツアーを開催。また12年から始動しているソロプロジェクト「illion(イリオン)」の楽曲「BANKA」は、7月公開の映画「東京喰種 トーキョーグール」で主題歌に起用された。 さらに野田は、俳優としても活躍中。4月クールのテレビ東京系ドラマ「100万円の女たち」で連ドラ初主演を務め、15日に最終回を迎えるTBS系ドラマ「ハロー張りネズミ」でもキーパーソン役として出演している。 「これまでRADWIMPSはコアなファン層に支えられていましたが、『君の名は。』で一躍全国区になりました。ツアーはどこの会場も満席です。俳優としても15年公開の映画『トイレのピエタ』で主演を務めており、デビュー作ながら映画賞を受賞。演技力も高く評価されていました。15年に初エッセイ集『ラリルレ論』(文藝春秋)も発売していますが、こちらもかなり好評。今後、執筆業のオファーも増えそうです」(レコード会社関係者) 音楽界の枠を超えて成功を収めた野田だが、抱いている“ある願い”だけはなかなかかなわないままだという。 「ドラムの山口智史(32)が、15年9月末から持病であるフォーカル・ジストニアと呼ばれる神経症のため無期限休養中なのです。いまだにメドが立たたないままで、ドラムはサポートメンバーを入れて活動を続けています。野田もほかのメンバーたちも、山口の1日も早い復帰を願って励まし続けています」 再び4人でステージに立つ日を願って、野田は活動を続けている。
2017年09月09日7月17日に60歳の誕生日を迎えたばかりの大竹しのぶ。彼女は16歳でのデビュー以来、いつもいつまでも美しくチャーミング。“世界一かわいい還暦”かもしれない。 「えー?シワ、いっぱいありますよ。化粧品なんかは、いいと聞いたものをすぐに試したりはしていますけどね。だから使いかけがいっぱい(笑)。でも、自然にシワが刻まれた、自然なおばあちゃんになっていけたらいいな、とも思っています」(大竹・以下同) そして“かわいい”だけじゃないのがこの人。これもデビュー以来、その働きぶりがすさまじい。現在、ドラマ『ごめん、愛してる』(TBS系・日曜21時〜)撮影中だが、同時期にミュージカル『にんじん』の稽古も行う多忙スケジュール。同作は22歳で演じて以来の再演。 「もう1回やりたい作品は?と聞かれたので、“あ、『にんじん』もう1回やりたかったな”って言ったら、話が決まってしまって。『ごめん、愛してる』はオリジナル版の韓国ドラマが好きで。舞台が始まるから両方は無理かと思っていたんだけど、調整してもらいました。ちょっとダブっちゃいましたけどね」 今年は、春にギリシャ悲劇『フェードル』を演じ、夏は『にんじん』、終われば冬は舞台『欲望という名の電車』が控える。舞台に絞っても、実に幅が広い作品、幅が広い役。 「いろんな役ができる、そういう場をもらえるっていうことが、すごく幸せ。舞台だったら、栗山民也さん、蜷川幸雄さん、野田秀樹さん、井上ひさしさん、そういう演出家や作家に巡り合えたということが、すごく大きなことだったと思います」 一方、私生活では、現在95歳の母とともに暮らしている。 「母は介助が必要なんですが、そうやって母の面倒を見ていると、いろいろと勉強になります。年をとっていくってこういうことなんだ、と」 2人の子どもも、32歳と27歳に。 「娘は家を出ましたが、2分くらいのところに住んでいるんですよ。息子は一緒に住んでいます。2人とも結婚していなくて。まだしてほしくないと思う半面、大丈夫かなと心配にも思っています。息子が35歳くらいになったらお見合いを勧めようかな(笑)」 還暦を機に挑戦してみたいことを聞くと、第一線を走り続けてきたからこその答え。 「……うーん。長い休みをとってみたい。せめて半年、できれば1年。今まで長く休んだのは、娘出産時の1年半くらいかな。いま、休んだら何が見えるだろう?と気になります。でもたぶん、お芝居したくなっちゃうと思うんですけど」
2017年07月28日7月24日(月)今夜放送の「プロフェッショナル 仕事の流儀」は女優の宮沢りえにフォーカス。舞台「クヒオ大佐の妻」での宮沢さんにカメラが密着。10代の頃から一線で活躍、いまや日本を代表する女優となった宮沢さんの知られざる素顔と仕事ぶりを明らかにする。本番組はさまざまな分野の第一線で活躍するプロを取り上げ、普段はカメラが入れない仕事の現場に徹底密着。その仕事と生き方の「流儀」に迫るドキュメンタリー。今回登場する宮沢さんは1987年、初代リハウスガールとして注目を集め一躍トップアイドルに。10代だった80年代には映画『ぼくらの七日間戦争』で主演を務め日本アカデミー賞新人賞を受賞したほか、歌手デビューも果たし紅白にも出場。それまでのアイドル像とは一線を画す活躍をみせた。その後海外移住などを経て女優としての活動を本格化。これまで『たそがれ清兵衛』と『紙の月』、そして昨年公開された『湯を沸かすほどの熱い愛』の3作品で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞。また『父と暮らせば』ではブルーリボン賞主演女優賞。そのほかにも『紙の月』で東京国際映画祭最優秀女優賞を獲得したほか『湯を沸かすほどの熱い愛』では第26回日本映画批評家大賞の主演女優賞にも輝くなど、いまや日本映画界が誇る名女優となった。そんな宮沢さんだが映画だけでなく舞台、演劇界でもその才能を発揮しており、野田秀樹、蜷川幸雄ら数々の名演出家が手がけた作品に出演してきた。今回番組では今年5月~6月に上演された舞台「クヒオ大佐の妻」での宮沢さんに密着。1970年代から90年代にかけて自らを米軍パイロットと称し女性を騙し続けた実在する伝説的詐欺師「クヒオ大佐」。その“妻”役を宮沢さんが演じ、クヒオ大佐をテーマにした映画『クヒオ大佐』でも監督を務め、『紙の月』で宮沢さんとタッグを組んだ吉田大八監督が今回演出を手がけた本舞台で、稽古の初日から妥協なくひたすら「演じること」に真摯に向き合い続けた宮沢さんの演技との格闘の日々を追った。宮沢さんの演技の神髄にカメラが初密着した「プロフェッショナル 仕事の流儀」は7月24日(月)今夜22時25分~NHK総合で放送。(笠緒)
2017年07月24日世界累計3,000万冊の発行部数を誇る、石田スイの話題沸騰の超人気コミックを実写映画化する『東京喰種トーキョーグール』。この度、「RADWIMPS」野田洋次郎のソロプロジェクト、illionによる本作の主題歌「BANKA」をフィーチャーした特別予告が公開された。人の姿をしながらも人を喰らう怪人「喰種(グール)」。水とコーヒー以外で摂取できるのは人体のみ、という正体不明の怪物たちが、人間と同じように暮らしている街・東京。ごく普通のさえない大学生の金木研(カネキ/窪田正孝)は、ある日、事故に遭い重傷を負ってしまう。病院に運び込まれたカネキは、事故のとき一緒にいた知人のリゼという少女の臓器を移植されたことで、半喰種となってしまう。自分が喰種化したことで苦悩するカネキは、以前から通い詰めていた喫茶店「あんていく」で働き始め、そこでアルバイトをしている女子高生・霧島董香(トーカ/清水富美加)と出会う。「あんていく」は喰種が集まる店で、トーカもまた喰種なのだった。トーカはぶっきらぼうな態度を取りつつもカネキを助ける存在となっていく。カネキは愛する人や友人とどう向き合うか葛藤する中、喰種を駆逐しようとする人間側の捜査官・CCGとの熾烈な戦いが始まるのだった…。到着したのは、6月17日(土)より新宿ピカデリーを皮切りに、全国の劇場で上映される特別予告。映像では、「本物の喰種、初めて見た?」という蒼井優演じるリゼの印象的なセリフと共に、赫子と呼ばれる触手のような捕食機関が腰から生え、人間から喰種となってしまったカネキ(窪田正孝)の姿や、クインケと呼ばれる喰種対策用の武器を振りかざす亜門(鈴木伸之)、真戸(大泉洋)が。いままでベールに包まれていた“喰種”と、それに対抗する“人間”の姿が映し出される。また、人間の敵であるとされる喰種にも家族や友人がおり、普通の生活があることが垣間見える姿も描かれることで、「人間と喰種、2つの世界に居場所を持てるただ一人の存在」であるカネキの葛藤も描かれている。そして今回の映像には、野田さんのソロプロジェクト、illionによる主題歌「BANKA」の音源が解禁。illionは、これまでヨーロッパやアジアでのリリースや、ロンドン、ハンブルグでライブを行うなど、海外のオーディエンスにも大きな支持を得ており、その高い音楽性に共鳴した映画側からのラブコールにより、illionによる初の映画主題歌書き下ろしが実現。儚くも美しいillionの調べにのせて、切々と歌い綴られていく壮大な詩曲が完成した。illionは、「作品全体から原作の石田先生やファンの方たちへのリスペクトが溢れていました。『やり切る、届ける』という覚悟のような想いと共に主題歌提供のお話を頂き、自分もこの映画のスタッフ、キャストの皆さんの熱量に追いつきたいと思いながら曲作りをしていきました。スクリーンの中でもがくすべての登場人物たちの未来に、わずかでも光がありますようにと願いながら。映画『東京喰種 トーキョーグール』に参加させて頂き、光栄に思います」とコメント。萩原健太郎監督は、「どのジャンルにも捉われないillionとしての野田さんの世界観に惹かれ、オファーしました」と語り、「救いようのない現実が突きつけられ、絶望で胸が締め付けられました。それでも最後に訪れる微かな光に涙せずにはいられませんでした。映画『東京喰種』が持つ、“醜さと背中合わせの美しさ”をまさに凝縮した楽曲にしてくださった野田さんの才能に驚愕しました」と楽曲について語っている。なお、7月21日(金)に主題歌「BANKA」が、110の国と地域で配信がスタート。 また26日(水)には、最新作「P.Y.L」に主題歌「BANKA」を追加収録したデラックス盤のリリースも決定。パッケージデザインも新たに、期間生産限定盤として販売される。『東京喰種トーキョーグール』は7月29日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:東京喰種トーキョーグール 2017年夏、全国にて公開(C) 2017「東京喰種」製作委員会
2017年06月14日歌手の西浦秀樹(34)が29日、自身のブログを更新し、オープニングアクトを務めた「札幌コレクション2017」(北海道・北海きたえーる)について報告。同イベントでKAT-TUN脱退後初ライブを披露した歌手の田口淳之介との2ショットも公開し、反響を呼んでいる。西浦は「初めての北海道そしてファッションショーという事もあり 自分にとっては難しいステージかな?と思っていましたが。。札幌の皆さんはとても暖かく迎えてくれました。『ヒデキー!』って声が聞こえてきた時は素直に嬉しかったー 笑」とつづり、「そして自分の一番の推し曲『背中』はMCから歌までしっかり届けられたと思います」と手ごたえ。「stage終わりにブースで自ら宣伝チラシを配っていましたが反響が良くて本当にビックリ!!」と反響に驚きを示した。そして、「15分あっという間やったけど、一秒一秒無駄にする事のないようマネージャーと打ち合わせを重ねてきたから、今日の達成感は何とも言えません。思い出すたびに感情が込み上げてくるし、何より本当に楽しかった」と振り返り、「楽しませてくれたのは暖かく迎えてくれた皆さんのお陰です。本当にありがとう!」と感謝。「また札幌で歌える日を楽しみにしてます!」と記した。また、イベントに出演した同じ事務所に所属しているモデルの舞川あいく、トラウデン直美や、モデルでタレントのダレノガレ明美、男性8人組グループ・SOLIDEMOとの写真を掲載。さらに、KAT-TUN脱退後初ライブとなった田口淳之介とのツーショットを公開した。ファンからは「とても感動しました」「背中聴いてたら涙が…」「サイコーです」「とっても素敵な歌声」「素敵な曲で、声がめっちゃ好きです!!」「いい声!」と絶賛の声が続々。また、「田口くんが普通にアメブロに出てきたので驚きましたww」「田口くんとの写真もすごい」「田口くんスキー!西浦さんもスキになりました!www」「田口くんとの写真うらやましい!」と、田口との2ショットに驚きや喜びの声が寄せられている。
2017年05月01日4月30日(日)今夜放送の「情熱大陸」に、星野源、木村カエラ、渡辺直美など旬なアーティストたちがこぞってコラボすることを望む、話題のアートディレクターの吉田ユニが登場。その独創的な創作の過程にカメラが密着した。昨年東京ADC賞を受賞した吉田さんは1980年、東京生まれ。女子美術大学卒業後、大貫デザインから宇宙カントリーを経て2007年に独立。その活躍の場は広告、CDジャケット、MV、装丁など幅広く、ラフォーレ原宿、野田秀樹演出舞台「THE BEE」「半神」のアートディレクション、木村カエラやChara、「Perfume」、星野源のCDアートワーク、LUMINE“IT’S NEW”WEEKキャンペーンビジュアル、渡辺直美展のアートディレクションなど、彼女の作品は常に話題を集めてきた。そんな吉田さんの作品に共通するのは見る者の不意を突く圧倒的インパクト。幻想と現実、シリアスと滑稽、可愛さと毒が共存、“可愛さ”の中にも“毒”がある独自の世界観が不思議な魅力を放ち、「次は何を作るのか?」「誰と組むのか?」…その動向に国内外から注目が集まっている。番組ではそんな吉田さんの創作現場に徹底密着。思考しアイデアの引き出しを開け、イメージを具体化する作業までを撮影、作品が誕生していく過程を追う。また超売れっ子にも関わらずマネージャーもアシスタントもおかないという吉田さん。そこにはどんなハードなスケジュールになっても全て自分で理解し、納得して仕事をしていきたいという気持ちが根底にあった。独創的なクリエイティビティと求道者のようなストイックさを合わせ持つ吉田さんの頭の中を徹底分析、その創作の秘密をお見逃しなく。「情熱大陸」は4月30日(日)23時~TBS系にて放送。(笠緒)
2017年04月30日「RADWIMPS」の野田洋次郎が、テレビドラマ初出演&初主演を務める「100万円の女たち」の取材会が本日3月30日(木)に行われ、野田さんをはじめ、福島リラ、松井玲奈、我妻三輪子、武田玲奈、新木優子が登壇した。青野春秋の同名人気コミックを原作とした本作は、売れない小説家・道間慎(野田洋次郎)が、家賃兼生活費として毎月100万円もの大金を支払う5人の謎の美女たちと、ひとつ屋根の下で暮らす様子を描いた密室ミステリードラマ。物語が進むにつれて、彼女たちとの奇妙な共同生活を通じ、女たちの過去や存在理由などが少しずつ解明されていき…というストーリー。取材会では、売れない小説家・道間慎を演じる野田さんは、「本当にわからないことだらけで、そういう人が主演で心もとないと思うんですけど(笑)」と話し、「あんまり既成の枠というものに縛られずにやりたいなと。あんまり固まった意思を持たずに、ふっと来て、その場で感じたことを素直にやれたらと思います」とコメント。また本作には、慎と一つ屋根の下で暮らす謎の5人の女性たちとして、今回登壇した女性キャストたちが登場するのだが、それぞれの印象を求められると、「ひとりひとりですか?そういう話になります?そうですか…何の会ですかこれは」と笑いつつも、ほうじ茶を愛する女に扮する我妻さんについては、「役とかけ離れていて、普段ずっと喋っています」と明かし、家では全裸の女を演じる福島さんについては、「常に家の中で裸なので、とてつもないオーラを発してるんですけど、だんだん裸がなじんできまして。カメラが止まっているときでも喋れる(笑)。リラさん自身は現場でもお姉さん的雰囲気。女性ばかりの現場なので、美容グッズとか、コラーゲン的なものを初めていただいたりして」と普段のバンド活動では無い雰囲気を楽しんでいるよう。ほかにも、「すごくしっかりしている(新木さん)」、「“シュッシュ”をいただいて…すごくいい香りが部屋に充満するんで、びっくりしちゃって…すごくありがたい(松井さん)」、「あんまり喋らない。あまり仲良くなった実感がない(笑)。ちょうどひと回り違うので、ひと回り上のおじさんから喋られても困ると思うので、距離を保ちながら、遠くから『元気かー?』って(笑)(武田さん)」とそれぞれのエピソードを披露した。一方、女性陣からは「結構気さくな方で。初日から前に会ったことがあるんじゃないかというような感じがしました」(福島さん)、「すごく思っていたよりも気さくで、優しくて、誠実な方」(新木さん)、「食卓のシーンではワイワイ喋りすぎてしまって。全然話を聞かないなんてことが起きてしまうときに、野田さんが『ちゃんと話を聞こうね』ってみんなをひっぱってってくれるようなところも頼もしいなと思っています」(松井さん)とそれぞれ信頼を寄せていると話していた。木ドラ25「100万円の女たち」は4月7日(金)よりNetflixにて独占配信開始、13日より毎週木曜日深夜1時~テレビ東京ほかにて放送。(cinemacafe.net)
2017年03月30日4月よりテレビ東京にて新たに新設される「木ドラ25」第1弾、「RADWIMPS」の野田洋次郎が主演する「100万円の女たち」。この度、野田さん演じる主人公が一つ屋根の下で暮らす謎の5人の女性キャストが決定し、同時に野田さんのコミックの雰囲気そのままの劇中ビジュアルも到着した。道間慎(野田洋次郎)は売れない小説家。彼は半年前から5人の謎の美女たちと一つ屋根の下で暮らしている。女たちは家賃兼生活費として毎月100万円もの大金を慎に支払う。この共同生活にはいくつかルールがあり、彼女たちに対する質問は一切禁止されている。5人の美女たちの年齢は10代から30代と幅広いが、彼女たちがなぜこの家に集まってきたのか、普段は何をやっているのかなど一切は謎に包まれている…。しかし、彼女たちとの奇妙な共同生活を通じ、女たちの過去や存在理由などが少しずつ解明されていく。同時に彼自身の身にも思いもよらなかった変化が起き始め、彼を取り巻く環境はどんどん変わっていく。そしてある日、美女たちとのちょっと奇妙な共同生活に幸せを感じ始めていた慎に、すべてを崩壊させる事件が起きる――。原作は、「ビックコミックスピリッツ」(小学館)にて連載された青野春秋の同名コミックを基に描く、謎が謎を呼ぶ密室ミステリードラマ。テレビドラマ初出演&初主演となる「RADWIMPS」の野田さんが演じるのは、売れない小説家・道間慎。ある日どこからともなくやってきた、全く素性の知れない5人の美女たちとひとつ屋根の下で暮らすことになるという役どころだ。そして今回、そんな共同生活をしていく5人の女たちが発表。女たちは、家賃兼生活費として毎月100万円の家賃を慎に支払っているのだが、100万円もの家賃を支払える女たちにはそれなりの背景がある。彼女たちがなぜこの家に集まってきたのか、普段は何をやっているのか。様々な謎が毎回少しずつ明らかになっていくという。そんなミステリアスなストーリーを彩る女たちのひとり、コーヒーを愛し家の中では常に全裸、妖艶な魅力と得体の知れないオーラを放っている白川美波役を、『ウルヴァリン:SAMURAI』にメインキャストとして出演し、話題作『ゴースト・イン・ザ・シェル』にも出演する福島リラ。また紅茶を愛し、なぜか無類の読書好きで常に本を読んでいる、ヨガ好きな女・塚本ひとみ役に、元「SKE48」松井玲奈。ほうじ茶を愛し、言葉数が少なく無駄話をしないが、たまに優しい一面を見せる小林佑希役を『ヒロイン失格』や連続テレビ小説「とと姉ちゃん」など話題作に出演する我妻三輪子。アセロラジュースを愛し、生い立ちに何か秘密を抱えている陰のある高校生・鈴村みどり役を「non-no」専属モデルで女優としても活動する武田玲奈。牛乳を愛し、一見とらえどころがないが大物感が漂うオーラを放つ・開菜々果役に「ゼクシィ」の8代目CMガールに起用され注目を集めた新木優子が扮する。今回、“家にいるときは裸で過ごす女性”という役柄に、戸惑ったと話す福島さんは、「でも、原作マンガを読み進めるにつれ、そんなことは全く気にならなくなるほどその奇妙独特な世界に引き込まれ、白川美波という女性に魅かれてしまいました」と役柄について語り、「悶々と小説を書く一人の男と、彼を取り巻く5人の女性陣。ナゾだらけの女たちと道間慎の不可解な関係がどう展開するのか、私も楽しみです。そして女性5人、力を合わせて道間慎をいじり倒したい!」と気合十分だ。また、「私が演じる塚本ひとみは、私と同じ位置にほくろがあり、ほかにもたくさんシンパシーを感じる部分があります」と話す松井さんは、「原作を読んだときの衝撃をドラマでも感じていただけるよう、体当たりで演じたい」と意気込み、我妻さんは「誰だってこの物語にでてくる誰かに当てはまる瞬間があるはずです。ギクッとする瞬間があるはずです。私が演じさせて頂く小林佑希からも、そんな瞬間をお届けできるよう、私の精一杯で努めさせて頂きますので、ギクッとしてもらえたら光栄です」と見どころを語った。「100万円の女たち」は4月7日(金)よりNetflixにて独占配信開始。4月13日(木)より毎週木曜深夜1時~テレビ東京にて放送。(cinemacafe.net)
2017年03月21日「Netflix」とテレビ東京の強力タッグで贈る、「RADWIMPS」野田洋次郎主演の新ドラマ「100万円の女たち」。この度、本作の主題歌を「第40回日本アカデミー賞」最優秀アニメーション作品賞を受賞した『この世界の片隅に』の音楽を担当したコトリンゴが手掛けることが分かった。道間慎(野田洋次郎)は売れない小説家。半年前から5人の謎の美女たちとひとつ屋根の下で暮らしている。女たちは家賃兼生活費として毎月100万円もの大金を慎に支払う。この共同生活にはいくつかルールがあり、彼女たちに対する質問は一切禁止されている。5人の美女たちの年齢は10代から30代と幅広いが、彼女たちがなぜこの家に集まってきたのか、普段は何をやっているのかなど一切は謎に包まれている…。しかし、彼女たちとの奇妙な共同生活を通じ、女たちの過去や存在理由などが少しずつ解明されていく。同時に彼自身の身にも思いもよらなかった変化が起き始め、彼を取り巻く環境はどんどん変わっていく。そしてある日、美女たちとのちょっと奇妙な共同生活に幸せを感じ始めていた慎に、すべてを崩壊させる事件が起きる――。木曜深夜にドラマ枠「木ドラ 25」を新設し、その第1弾として配信&放送される本作は、「ビックコミックスピリッツ」(小学館)にて連載された青野春秋の同名コミックを基に、謎が謎を呼ぶ密室ミステリードラマを描いていく。主演には「RADWIMPS」のボーカルで、『トイレのピエタ』では日本アカデミー賞新人俳優賞受賞するなど役者としても類まれな才能を開花させた野田さん。テレビドラマ初出演&初主演となる今回は、ある日どこからともなくやってきた全く素性の知れない5人の美女たちと、ひとつ屋根の下で暮らすことになる、売れない小説家・道間慎役を演じる。そして今回、本作の主題歌を『この世界の片隅に』のテーマをはじめ、劇中歌、BGMの全てを手掛け、第40回日本アカデミー賞優秀音楽賞、毎日映画コンクール音楽賞、おおさかシネマフェフティバル音楽賞を受賞したコトリンゴさんが書き下ろすことが決定。コトリンゴさんは、「主人公である道間さんの流され漂っている感じ、割り切れない感情、それからミステリアスな状況をどう表現できるだろうと思い試行錯誤しています。どうぞ、お楽しみに!」とコメントを寄せている。主題歌決定にはすごく悩んだと言うプロデューサー・五箇公貴は、「今回、野田さんにはRADの全国ツアーの合間を縫って連続ドラマの主演をやっていただくという、相当な負担をかけることになります。その上楽曲を書き下ろして頂くということは、当初から現実的ではないなと思っていました。もちろん『RAD』の楽曲という選択肢は浮かんだけれども書き下ろしができない中で、果たしてその選択肢が正解なのか。野田さんご本人とも議論しましたし、悩みました」と明かし、「悩みながら脚本を作っていく過程で、ふと今回のテーマは女性が歌うべきなんじゃないかという思いがどんどん強くなっていきました。その上で、このドラマはショッキングなことが沢山起こるストーリーなので、見終わったときにやさしい気持ちになれると読後感がいいなと考えました。そしてドラマの中で野田さん演じる主人公の慎が書いている小説、『漂う感情』の世界観も音楽で表現できたらかなり素敵な作品になるのではないかという思いに至りました。そう思ったら私の中で主題歌は『コトリンゴさんしかいない!』となっていました」とコトリンゴさん起用までの経緯を語った。木ドラ25「100万円の女たち」は4月7日(金)よりNetflixにて独占配信開始、13日より毎週木曜日深夜1時~テレビ東京ほかにて放送。(cinemacafe.net)
2017年03月10日野田秀樹が故・十八代目中村勘三郎へのオマージュの意を込めて書いたNODA・MAP『足跡姫~時代錯誤冬幽霊~』が開幕。公演に先立って、17日に公開舞台稽古が行われた。NODA・MAP『足跡姫~時代錯誤冬幽霊~』チケット情報物語の時代は江戸。幕府から御法度とされている女カブキが、河原で上演されている。三、四代目出雲阿国座の看板踊り子、三、四代目出雲阿国(宮沢りえ)と、踊り子ヤワハダ(鈴木杏)が妖艶な踊りを見せるこの女カブキを、歌舞伎の『伊達の十役』ならぬ、“伊達の十役人”(中村扇雀)は様々に役を変えながら取り締まろうとする。阿国の弟、淋しがり屋サルワカ(妻夫木聡)ら男たちが踊り子達にすり替わり難を逃れるが、サルワカは一座の座長、万歳三唱太夫(池谷のぶえ)の逆鱗にふれ、一座に紛れ込んだ、腑分けもの(野田秀樹)、戯けもの(佐藤隆太)ら、さらには阿国までが、一座を追い出されそうになってしまう。そこで弟の窮地を救い、一座に残るべく、阿国は座長に嘆願し、出雲阿国座の再興の夢を託して、サルワカに女カブキの「筋」となる台本を書かせる。しかし、大衆をあっと言わせる「筋」など書くことができないサルワカの前に、売れない幽霊小説家(古田新太)が現れ、サルワカの台本に手を加え、その「筋」が、座長に気に入られて、新作「足跡姫」が上演されることに……。舞台には、花道やスッポン、下座音楽や大向こうなど、歌舞伎の趣向がたっぷり。その中に野田流のテンポの良い言葉遊びが混じり、さらに、幕府への謀反を企てた由井正雪、歌舞伎の創始者である出雲の阿国ら、実在の人物の名が虚構と溶け合って、重層的な世界を作っていく。そこには、芸術への情熱や、冒険心、反骨精神などが溢れている。これらは全て、十八代目勘三郎が目指したもの、あるいは、勘三郎という存在に人々が求め託したものだ。つまり、彼は直接的には登場しないが、舞台のそこここにその面影が、足跡がある。観客は、ひたむきな阿国を鮮やかに演じる宮沢、無邪気なサルワカを瑞々しく演じる妻夫木、コミカルな演技と共に能風の所作や殺陣でも魅せる古田、出演者中唯一の歌舞伎俳優である扇雀ら俳優達の生き生きとした演技に引き込まれ、やがて、野田の舞台芸術への強い想いを目の当たりにするだろう。人は皆、辛い現実を前にした時、これは虚構であってほしいと願う。一方で舞台人は常に、虚構を現実であるかのように演じたいと願う。野田は戦友の死を通して、今回の『足跡姫』に、先人の肉体が滅びても残った者が連綿と継いでいく芸能や精神と、一回毎に終わってはまた始まる舞台そのものを重ねた。野田が舞台を通して描く、死と再生という無限の物語は、観た後も私達の胸にどこまでも響き続ける。まるで足跡のように。取材・文:高橋彩子
2017年01月24日元AKB48で女優の前田敦子とロックバンド・RADWIMPSの野田洋次郎が1日、それぞれ自身のツイッターを更新し、一部で報じられた交際報道を否定した。前田は「全く、ないですよ!!」と否定。「そんな根も葉もない噂で出ちゃうと相手方にも、ファンのみなさんに申し訳ないです。全くありませんよ」と続け、「なんで!! びっくり!! !! !!」と驚いた。野田も「なんだろう。熱愛報道みたいなのが出てるみたいですがまったくの事実無根です」と否定。「正月早々。相手方にも申し訳ないので、伝えさせてもらいます。なんだかなぁ」とつぶやいた。
2017年01月01日2017年1月から2月にかけて全国4都市で5公演が上演される「全国共同制作プロジェクト」の歌劇《蝶々夫人》(プッチーニ作曲)の発表会見が行なわれ、指揮者・演出家・主要キャストが顔を揃えた(12月13日・東京芸術劇場)。同プロジェクトはコンサートホールでのセミステージ形式のオペラ上演ながら、昨年全国10都市で上演された野田秀樹演出のモーツァルト《フィガロの結婚》が大きな話題を呼んだように、従来の演奏会形式上演の枠を超えた新たな劇場空間の在り方を示すプロダクションとしても注目されている。今回は、俳優・演出家の笈田ヨシが日本で初めてオペラ演出を手がける。ヨーロッパを拠点に活動する笈田は、ピーター・ブルックの多くの舞台に出演してきた俳優であり、演出家として演劇、オペラなどを手がける、世界的な演劇人だ。今回の演出について次のように語った。「プッチーニが意図した重要な要素のひとつはエキゾティシズム。それを日本でやってもエキゾティックでもなんでもないので、プッチーニの望んだ異国情緒は表現できない。その代わり、日本人が観ても、絵空事ではなくて本当に起こったことであると信じられるお話にしたい。外面的な風俗ではなく、人間の真実を描くこと。日本人とアメリカ人の心持ち、その行き違いを表現したい」オペラの題材は豊かな国と貧しい国との間に今も存在する普遍的な問題だ。「豊かな国の男たちが貧しい国へ行って女を買う。そういうお金のことではなく、本当の人間関係とはなんだろう。お客さんが現代と照らし合わせて、人間関係、男女関係を考えていただける要素を提供できると思います」とはいえ、難渋な哲学的考察になるわけではないから安心してよさそうだ。「僕はオペラを観るといつも寝ちゃうんですよ(笑)。だから僕が演出する時はせめて、音楽にあまり関心のない人でも楽しめる、面白いものをお観せしたいと思っています」オペラの主役はもちろん蝶々さん。広い声域とドラマティックな表現が要求されるわりに、役柄の設定としては純真でいたいけな十代の少女という難しい役を演じるのは、中嶋彰子と小川里美。美しい容姿を併せ持つふたりのダブルキャストだ。アメリカ人女優サラ・マクドナルドがケイト役で「オペラ・デビュー」を果たすのも話題になりそう。公演は1月22日(日)金沢、1月26日(木)大阪、2月4日(土)高崎、2月18日(土)・19日(日)東京で。取材・文:宮本明
2016年12月15日出自もタイプも違うものの、俳優として同じ方向を向く魅力的なふたりの初共演が、遂に実現する。しかもそれぞれが強い想いを持つNODA・MAPで。野田秀樹が公私共に深い親交を結んだ親友・十八代目中村勘三郎丈へのオマージュとして歌舞伎を題材にする新作『足跡姫~時代錯誤(ときあやまって)冬(ふゆの)幽霊(ゆうれい)~』で、待望のタッグを組む妻夫木聡と古田新太に話を聞いた。NODA・MAP第21回公演『足跡姫』~時代錯誤冬幽霊~ チケット情報妻夫木「野田さんが書く物語を全部理解することは僕には不可能なんですけど、圧倒的な説得力があるじゃないですか。舞台でしかできないことを次々と見せてくれて、気が付くと大きな渦に巻き込まれている。古田さんが出演されていた『ザ・キャラクター』(2010年)なんて、ほんと興奮して、お茶くみでもいいから参加したかったって思いましたもん(笑)」古田「夢の遊眠社時代と比べると、最近の野田さんの作品はテーマがわかりやすくなっていると思う。それでも一筋縄では行かないけどね。オイラは問題提起がはっきりし過ぎた作品は、やっても観ても“恥ずっ!”となるから(笑)、笑いで混ぜ返して、ちょっとわかりにくくしたいんだよね。ブッキーやミリエ(宮沢りえ)みたいに直接テーマを背負う人は、そこを邁進しなきゃいけないだろうけど」妻夫木「いや、僕も背負い過ぎないようにしているかもしれません。特に前回の『エッグ』は、背景に第二次大戦や731部隊があったので、そこを意識すると知らず知らずのうちにテーマを匂わせてしまう。でも古田さんがおっしゃったように、そういうのはないほうがいいんですよね。だってそれは、ストーリーを全部知っている役者の気持ちであって、その日に初めて観るお客さんにはまったく関係ない。初演、再演(2012年、2015年)とやらせていただいて、再演の時はいい意味で何も考えずに臨めました」古田「そうだね。せっかく野田さんのレトリックで、すぐにはわからない内容になっていても、役者のテンションとかで背景が見えてしまうのは楽しくない。複雑な話を複雑なまま見せるためには、俳優は刹那刹那を、お客さんに喜んでもらう方向に行ったほうがいいと思うんだ」話題に上った宮沢りえ、歌舞伎界から中村扇雀ら、華やかさと実力、緊張感と遊び心を兼ね備えた他の出演者も楽しみだ。古田「ブッキーとミリエに突っ走っていただければ、あとはどうとでもなるのが今回のメンバーなんで。……あ、ひとり、野田秀樹さんという役者がなー。あの人、後先考えずに無茶するところがあるから、そこは注意しつつ、頑張ってもらいましょう(笑)」とんでもなく長い時間と大きな空間を生身の俳優が立ち上げるこの作品に、ひとりでも多くの人が手を伸ばしてほしい。公演は1月18日(水)から3月12日(日)まで東京芸術劇場 プレイハウスにて。チケットの一般発売は12月10日(土)午前10時より。取材・文:徳永京子
2016年12月06日歌手の西城秀樹が、フジテレビ系大型音楽特番『2016FNS歌謡祭 第1夜』(12月7日19:00~23:18)に出演することが30日、明らかになった。西城が同特番に出演するのは、26年ぶりとなる。西城は、同特番の賞レース時代に「YOUNG MAN(Y.M.C.A.)」で1979年にグランプリに輝くなど、数々の賞を獲得。今回は、歴代グランプリがそろった1990年に同曲で登場して以来の出演となる。この間、2度の脳梗塞を発症した西城は、長いリハビリ生活をへて、現在は年平均55以上のステージに出演。久々のテレビ音楽番組となる今回は、「YOUNG MAN(Y.M.C.A.)」を披露する。西城は「45周年を迎えた今年、再び『YOUNG MAN((Y.M.C.A.)』で出演できることも、とてもうれしく思います。その間、時を見失うような出来事もありましたが、応援してくださる皆さまのおかげでここまでやってくることができました。これからもずっと歌い続けていけるように頑張りたいと思います」とコメントを寄せている。今年の『FNS歌謡祭は』、12月7日は東京・グランドプリンスホテル新高輪「飛天」から『第1夜』、翌週14日(19:00~23:18)は東京・台場のフジテレビから『第2夜』を生放送。合計で8時間半超の放送となる。
2016年11月30日2010年、野田秀樹 作・演出・出演の舞台『表に出ろいっ!』のオーディションで見出され、故中村勘三郎との三人芝居で世に出て以来、舞台と映像の両方で大活躍中の黒木華の最新舞台が決定した。倉持裕が江戸川乱歩の短編8作から、新たに戯曲を編み上げる『お勢登場』がそれだ。舞台『お勢登場』チケット情報読書好きを公言する黒木の乱歩体験は中学生の頃。「明智小五郎が活躍する“少年探偵団”シリーズなど子ども向けの作品を飛ばし、いきなり『人間椅子』や『芋虫』などを読んでしまったんです。恐ろしくて、でもどこか色っぽい妖しげな乱歩の世界にいきなり触れるという、強烈な出会い方をしてしまいました。『お勢登場』を読んだのは今回のお話をいただいてから。彼女は乱歩の短編一作にしか登場しない女ですが、倉持さんは『押絵と旅する男』を軸に、8つの物語をお勢が旅するように巧みに紡がれているんです。読み進むうちに、本当にお勢が全ての事柄に関わっているような気がしてきてゾクゾクしました。“倉持マジック”ですよね」。今回が初手合わせとなる倉持の作品では、劇作・演出を手掛けた『窓』(2010年)を観ており、「登場人物同士の関係性がとても緻密で、笑って話していたはずのふたりから不意に、思いも寄らぬ暗い感情がこぼれて来るような瞬間が描かれている。観ているうちにどんどん前のめりに引き込まれて、観劇後は“いつかご一緒できたら”と思っていました」と言う。続けて「今日伺ったのですが、乱歩はもともと、お勢を明智探偵のライバルにしようと思っていたそうなんです。確かに彼女は頭が良く、具体的な描写はありませんが、きっと姿も美しいのでしょう。どことなく振る舞いに品もあり、そのうえミステリアス。何より、私たち普通の人間には想像できないような価値観を持ち、社会的には悪、犯罪と呼ばれるような行為を冷静に、しっかりと計算しながら遂行していくところが、乱歩作品の登場人物ならではの魅力を放っているんですよね」と語る彼女の瞳までがどこか妖しい光を放ち、既に劇世界に入り込んでいるかに見える。「戯曲に『私、退屈なの』というセリフがあって、それが私は大好きなんです。そんな風に世の中も自分もどこか遠くから見ているようなお勢の視点は、演じる私にとってもとても興味深いもの。早く実際に演じてみたくてたまりません。と、言えば言うほど、自分で自分のハードルを上げることになってしまいますが」と笑うが、既に準備は万端の様子。乱歩と倉持、ふたりの作家が惚れ込むヒロインに、新たな息吹が吹き込まれるに違いない。『お勢登場』は2017年2月10日(金)から26日(日)まで東京・シアタートラムで上演。他に福岡、大阪でも公演あり。なおチケットぴあでは東京公演の先行販売を11月29日(火) 午前11時よりインターネットで発売する。取材・文:尾上そら
2016年11月28日「自分が演劇を本当に志したいと思うきっかけになったのが野田さんの作品なので、どこか“ホーム”に帰るような感覚があります。帰るからには、成長した姿を見せなくてはというプレッシャーもありますし、今までNODA・MAPを見てくださった方たちが見たことのない、新しい私として表現したいですね」NODA・MAP第21回公演 『足跡姫』チケット情報約3年ぶりにNODA・MAPに参加する心境を、そう話す宮沢りえ。2004年の『透明人間の蒸気』以来、自身にとって7作目の野田秀樹作品『足跡姫~時代錯誤冬幽霊~』(あしあとひめ ときあやまってふゆのゆうれい)に、初共演となる妻夫木聡ら充実のキャストで挑む。「稽古場でアイディアを提供し合ったり、挑発し合えることが、すごく楽しみです。自分が出した音に響いてくれる人がいて、その反応がまた私に響いてくる。そうやってお互いが鳴らし合う鐘が、より高いところへ行くガソリンになる。妻夫木さんは、その鐘にいちばん大切な“誠実さ”が溢れている人。ハッとするような瞬間が、積み重なっていくといいなと思っています」絶大な信頼を寄せる古田新太との共演も心強い。二心同体の役を演じた『MIWA』をはじめ、「なぜかカップリングされることが多いんです」と笑顔を見せる。「古田さんは、大きな視野で周りを客観的に見る目をちゃんと持ちながらも、挑戦することを恐れない人。頼もしいし、負けていられない気持ちになります。トランポリンを使った今回のチラシの撮影でも、先に撮り終えた古田さんと妻夫木さんがとても上手だったと聞いたら俄然、闘争心が湧いてきて。お陰でたくさん跳んで、筋肉痛になりました(笑)」江戸時代が舞台になる本作品。野田によると、“残ることのない、肉体を使う芸術”をモチーフに、生前深い親交があり、歌舞伎『野田版 研辰の討たれ』などをともに生み出した故・中村勘三郎へのオマージュを書き下ろすという。「野田さんがそれを照れたりせず潔く表明されたことに、まず驚きましたし、感動しました。こういう具体的な言葉を発表するのは、とてもエネルギーの要ること。野田さんの新しい挑戦に対する意気込みを感じます」「心と体をストレッチして」そんな野田の思いに応えたいという宮沢。「1+1=2にならないのが野田さんの作品で、肉体から湧き出るとても創造的な表現が常に求められます。1+1=100になっても、0になっても、それに対してピタッと吸着できる自分でありたいし、できれば時折、野田さんのイメージをいい意味で壊せるくらいでありたい。“そんな見せ方もあるんだ!”と驚く野田さんの顔が見られるように、脳みそを柔軟にして稽古に臨もうと思います」公演は1月18日(水)から東京芸術劇場 プレイハウスにて。チケットの一般発売は12月10日(土)午前10時より。なお、チケットぴあでは11月3日(木)午前11時まで無料会員向けインターネット抽選先行「プレリザーブ」を受付。取材・文/岡﨑 香
2016年11月02日広汎性発達障がい、解離性障がいがありながらも、数々のコンクールに入賞し、5年ほど前からソロコンサートを開いている宮崎出身のピアニスト、野田あすか。彼女が初めて東京でのソロコンサートに挑む。野田あすか ソロコンサート今回のコンサートは二部構成。前半では、ショパン「幻想即興曲」、ドビュッシー「2つのアラベスク」第1番といったクラシックを予定しているが、なんといっても注目は、後半に彼女が演奏する自作曲の数々だ。「この1年間に作った曲から何曲か弾きます。『あしたに向かって』は、明日に向かってがんばるエネルギーを充電して、爆発させるイメージの曲です。いつもがんばれるわけではないから、エネルギーを貯めるためにひと休みしたり、心をゆったりさせたりするところもあります。そういう、私の中のエネルギーの動きを曲にしました。また、『しあわせのプレゼント』を作った時は、まわりのひとや、ステージでわたしを包む光や音などを、表現したいと思いました。前半は、私がメロディで、その周りを、人や光の伴奏に包んでもらっています。後半は、幸せのメロディーを音にしました」幼いころから、障がいが原因で、いじめや転校、退学、自傷、パニック、右下肢不自由、左耳感音難聴などでの入退院を繰り返してきた野田。今も腕にはリストカットの傷が残る。しかし、今の彼女にあるのは感謝の気持ち。その情感豊かな演奏にも、紆余曲折を経て辿り着いた、明るさや優しさがあふれている。「私は今まで周りのみんなに迷惑をかけたり困らせたりしてきました。でも、ステージで演奏させていただくようになって、自分だけが練習して自分だけが舞台に立っているのではなく、たくさんの方に支えられて励ましてもらっていたことに気づいたんです。また、舞台のお手伝いをしてくれるひとやCDを聴いてくれるひとがたくさんいるんだとわかりました」他の楽器を弾いた経験もあるそうだが、ピアノのどこに魅せられたのだろうか?「ヴァイオリンやトランペットならひとつの音を自分で伸ばしたり、音を大きくしたりすることができるけれど、ピアノの音は、一度鍵盤を叩いたらあとは消えていく。その一音一音が切ないの。大事に弾き過ぎて、先生に『ちょっと遅い』と言われてしまうこともあります」はにかむように笑う姿が印象的だが、その言葉や音には、常にしなやかな強さがある。「東京でソロで弾くのは初めてなので緊張もしているけれど、心を込めて、みなさんがほっこりにっこり帰ってくれるように弾きます。いつもの私のコンサートでは泣いている人もいるけど、最後はみんな笑顔なので、ぜひ自由に楽しんでほしいです」公演は10月19日(水)東京・王子ホールにて。チケット発売中。取材・文:高橋彩子
2016年10月11日野田秀樹作・演出のNODA・MAP第21回公演 『足跡姫 ~時代錯誤冬幽霊~』(あしあとひめ ときあやまってふゆのゆうれい)が1月18日(水)より東京・東京芸術劇場で上演されることが決定した。【チケット情報はこちら】出演は宮沢りえ、妻夫木聡、古田新太、佐藤隆太、鈴木杏、池谷のぶえ、中村扇雀、野田秀樹。同作の舞台は江戸。さらに作品は中村勘三郎へのオマージュであることが発表されている。野田は、「彼(勘三郎)から最後の病床で“俺が治ったら、この姿(医療器具でがんじがらめの彼の姿)を舞台にしてよ”と言われた。それを彼の遺言とも思ってないし、彼は冗談半分のつもりだったように思うのだけれども、ずっと気になっていた」とコメント。さらに「彼の葬式の時に坂東三津五郎が弔辞で語ったコトバ、“肉体の芸術ってつらいね、死んだら何にも残らないんだものな”が、私の脳裏に残り続けています。その三津五郎も、後を追うように他界してしまいました。あれから「肉体を使う芸術、残ることのない形態の芸術」について、いつか書いてみたいと思い続けていました」と製作に至った経緯を明かした。「本来はオマージュなんていうのは、“しゃらくせえや”と思う方なんですが、こうして臆面もなく「勘三郎へのオマージュ」と書くことで、自分へのプレッシャーにもなるし、勘三郎の名前と思いが、少しでも長く人の心に残っていくための、私の本など微力だとは思いながらも、書かないよりはいいな…と、そんなわけで『足跡姫』です」とコメントを寄せている。NODA・MAP第21回公演 『足跡姫 ~時代錯誤冬幽霊~』は1月18日(水)から3月12日(日)まで、東京・東京芸術劇場で上演。チケットの一般発売は12月10日(土)より。
2016年08月25日六本木の街を舞台にしたアートフェスティバル「六本木アートナイト2016」が、10月21日から23日まで開催される。公園や空き地などを自分たちだけのプレイグラウンド(遊び場)にして、時間を忘れて遊びまわっていた子ども時代。そこには、未知の物や人との出会いがたくさんあった。今回のアートナイトでは「六本木、アートのプレイグラウンド ~回る、走る、やってみる。~」をテーマに、アートの周りに多様な人が集い、参加し、日常で忘れかけた無邪気な頃の思いを蘇らせる。アートを自分の目で見て、聞いて、触れて、体感する、古いけれど新しい“リアル”な感覚を楽しむことができるイベントとなっている。テーマが表現されたメインビジュアルはルーヴィジョンズ(groovisions)がデザインした。メインプログラムのアーティストには、国内外で幅広い活動を展開し、高い評価を受けている現代美術家の名和晃平を起用。希少植物を追って世界中を飛び回るプラントハンターの西畠清順と、バルーン(風船)の既成概念をさらりと覆す大胆な発想で高い評価を得ている、細貝里枝と河田孝志からなるバルーンユニットのデイジーバルーンとタッグを組み、“六本木の「森」で迎える、文化の夜明け”をコンセプトにしたプログラムを発表。六本木ヒルズアリーナ、国立新美術館、東京ミッドタウンの3ヶ所を舞台に展開される予定。その他にも、六本木の街中では様々なアートプログラムが繰り広げられる。今年は、2010年にも登場した、フランスを拠点に国際的に活動するスペクタクルパフォーマンスグループ、カンパニー・デ・キダムが再来日。奇妙な白い衣装を着たパフォーマーたちが登場し、宇宙をイメージさせるシンフォニーや馬のいななきとともに光輝く馬へとトランスフォームする新作「FierS a Cheval~誇り高き馬」を発表する。東京オリンピック・パラリンピックの文化プログラムを先導する都のリーディングプロジェクトとして野田秀樹が発案した「東京キャラバン」は、リオ、宮城、福島でのワークショップでの出会いから創出された文化サーカスを、メインステージとなる六本木ヒルズアリーナで繰り広げる予定だ。また、樹脂パイプや木材を用いた作品を制作し、鑑賞者を作品に参加させる形で自身が関心を抱く問題に鑑賞者を導くツァイ・クエンリンによる新作や、たこ焼きがたこ焼き器で焼き上がっていくプロセスを音楽に変換する「たこ焼きシーケンサー」などの企画も実施。さらに、昨年大好評を博した、“スイッチ”を押すと何かが起こる3秒から30秒のハプニング的パフォーマンス「六本木アートナイトスイッチ」を今年も開催。六本木にある店舗や施設など様々な場所に設置されたスイッチから始まる一瞬の“演劇”は、老若男女問わず楽しめるプログラムとなっている。【イベント情報】「六本木アートナイト2016」会場:六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウン、サントリー美術館、21_21 DESIGN SIGHT、国立新美術館、六本木商店街、その他六本木地区の協力施設や公共スペース日時:10月21日17:30~23日6:00入場無料
2016年08月11日RADWIMPSのヴォーカル、野田洋次郎のソロプロジェクト「illion」が2016年10月12日(水)にアルバムを発売予定だ。RADWIMPS(ラッドウィンプス)は、その独特の歌詞と音楽性で多くのファンを魅了し続ける4人組のロックバンド。2016年3月には、彼らのドキュメンタリー映画も公開され、益々注目を集めている。ヴォーカルの野田洋次郎は、2012年からソロ活動を開始し、ファーストファーストアルバム『UBU』をイギリスやドイツなど、世界8ヵ国で2013年にリリースした。より前衛的な楽曲が並び、また海外での活動を視野に入れ、多くの楽曲が英語詞で構成されており、海外のオーディエンスにも大きな支持を得ている。注目のアルバムには、2016年7月15日(金)より全世界先行配信が開始された新曲「Water lily」を含めた全10曲を収録予定だ。また、初回限定盤は、CD+DVDの2枚組で、新作アートワークをフィーチャーしたアートブックが付属する。DVDには、ロンドンで行われた初ライブの映像や、街頭ビジョンのみで公開されていたAbbey Road Studiosでの「BRAIN DRAIN」スタジオライブ映像、「MAHOROBA」「BEEHIVE」のミュージックビデオなどが収録される。【詳細】illion アルバム ※タイトル未定発売時期:2016年10月12日(水)価格:・初回限定盤 (CD+DVD+アートブック) 3,500円+税 ・通常盤 (CD) 2,500円+税 ■CD収録楽曲「Water lily」ほか10曲収録予定■DVD収録内容(初回限定盤のみ)・Live at London, O2 Shepherd's Bush Empire 2013「BEEHIVE」「LYNCH」「γ」「MAHOROBA」「BRAIN DRAIN」「GASSHOW」・Music Clip「BRAIN DRAIN (Performed in Abbey Road Studios)」「MAHOROBA」「BEEHIVE」「MAHOROBA (Music Clip Making)」
2016年07月18日絵画やスクリーンの中の人が、目の前に飛び出してくる。漫画や映画ではよくある光景だけど、そんなことを舞台の上でやってのけてしまう人がいる。それがロベール・ルパージュという演出家。日本では、現在絶賛公演中のシルク・ドゥ・ソレイユの『トーテム』の演出を手がけた人、というとわかってもらえるかもしれない。ちなみに『トーテム』では、ステージの床に投影された池で泳いでいたカエルたちが岸にたどり着き、地上(舞台の上)に上がってくるという仕掛けがあった。ほかにも、昨年10月に来日上演された舞台『針とアヘン』では、箱型の小さな部屋が回転するたびに、投影される映像によって、ホテルの一室になったり野外になったり。しかも、ホテルでは実際のベッドが現れて俳優が横たわるし、壁に投影された窓が実際に開いて人が顔を出したりするものだから、さらに驚かされる。映像を駆使しながら、舞台の上でそんなマジックみたいなことを次々としてみせることから“映像の魔術師”なんて異名がついている。世界でも稀有な才能の持ち主ということで、『トーテム』以外にもシルク・ドゥ・ソレイユの依頼でラスベガスの常設ショー『KA(カー)』を演出したり、NYのメトロポリタン歌劇場の依頼でオペラの演出を何作も手がけていたり、世界各地で引っ張りだこ。当然、日本にもファンは多く、野田秀樹さんのほか、演出家で俳優の白井晃さん、狂言師の野村萬斎さん、宝塚の演出家の小池修一郎さんに俳優の吹越満さんなど錚々たる面々が。つまり日本のトップクリエイターたちが、こぞって彼の生み出す作品世界に注目しているということ。そんなルパージュの新作が待ってましたとばかりに日本に上陸を果たす。タイトルの『887』とは、カナダ・ケベック生まれのルパージュが、幼い頃に住んでいたアパートの番地だとか。そこから記憶を巡らせて、彼の幼少時代からここまでのさまざまな記憶の断片が舞台の上で展開されていくという自叙伝的作品。というわけで、この主人公は当然、ルパージュ自身。彼が来日し、自分で自分を演じるひとり舞台なのだ。興味が湧いたら、まずは何よりも公式HPの動画をチェック。数分で、そのすごさがわかるから!◇6月23日(木)~26日(日)池袋・東京芸術劇場 プレイハウス作・演出・美術・出演/ロベール・ルパージュ英語上演・日本語字幕付きS席6000円A席4000円(当日券は各500円増し、すべて税込み)東京芸術劇場ボックスオフィスTEL:0570・010・296www.geigeki.jp7月2日、3日に新潟公演あり。◇大層なキャッチフレーズと思うなかれ。彼の舞台を一度観れば、魔術なんて言葉じゃ足りないくらい驚かされること間違いなし。Photo:Jocelyn Michel/Consulat(leconsulat.ca)※『anan』2016年6月22日号より。インタビュー、文・望月リサ
2016年06月18日