女優の杏が16日に都内で行われたスペクタクル大作『エクソダス:神と王』のPRイベントに出席した。リドリー・スコット監督が“モーゼの奇跡”を映画化した本作。杏は主人公モーゼを支える妻ツィポラ役で、日本語吹き替え版の声優に初挑戦しており「人々を奇跡に導く男性のドラマ。(上映時間の)2時間半、口を開けたままだった」とそのスケール感に圧倒されていた。その他の写真今回、「清廉で風格を感じさせるイメージ」が役柄にぴったりという理由で、抜てきされた杏は「実際の映像に、どう声をあてるか戸惑いもあった。『普段通りで』とご指示をいただき、気持ち優先で演じた」と苦労を明かした。また、自身が演じたツィポラについては「夫を信じ、待ち続けるすごいパワーの持ち主。芯のピュアな部分は変わらず、すごく素敵」と語っていた。ハリウッドきっての映像派として名高いスコット監督が、旧約聖書の『出エジプト記』に記されたモーゼの奇跡の数々を、最新VFXを駆使し描いた歴史スペクタクル。紀元前1300年、栄華を誇るエジプトの王家で養子として育てられたモーゼ(クリスチャン・ベイル)が、兄弟同然に育ったエジプト王ラムセスに反旗を翻し、40万人のヘブライの民を救おうと、約束の地を目指す。見どころは「衣装やセットなどディテールにこだわった映像はもちろん、家族の絆や夫婦愛、友情や博愛が描かれている」。イベントでは映画の世界観を再現したファッションショーに加えて、実際にキャスト陣が着用した劇中衣装もお披露目され「まるでタイムスリップした気分。私も実際に着てみたいですね」と笑顔を見せた。『エクソダス:神と王』1月30日(金)TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー
2015年01月16日女優の杏が1月16日(金)、都内で行われたハリウッド大作『エクソダス:神と王』のPRイベントに出席した。日本語吹き替え版で旅立つ主人公・モーゼを待ち続ける妻・ツィポラ役に挑み「女性は家族を守り、強くなるんだなと。信じる力を参考にしたい」と語った。清廉で風格を感じさせるイメージが、モーゼの妻にピッタリであることから白羽の矢が立った。杏さんが吹き替え声優を務めるのは初めてで、「台本に書いてある記号など、分からないことだらけ。(スタッフから)『普段通りに』と言われたので、気持ち優先で演じた」とふり返った。紀元前1,300年のエジプトを舞台に、“モーゼの奇跡”をクリスチャン・ベイル主演で描くスペクタル・アドベンチャー超大作。栄華を誇るエジプト王家で、養子として育てられたモーゼ(クリスチャン・ベイル)。彼は、兄弟同然に育てられたエジプト王・ラムセスに反旗を翻し、400年もの間虐げられている40万ものヘブライの民を救うため、たったひとりで“約束の地”を求める旅路に就く…。「家族の絆や夫婦愛、友情や博愛が描かれたドラマ」と魅力を語る杏さん。“夫”にあたるモーゼは「人々を率いて、奇跡を導いた男性」だと言い、「2時間半、口を開けたまま終わってしまった。絶対、劇場で観るべき」と本作の壮大なスケール感をアピールしていた。イベントでは、物語の世界観をファッションで再現するショーが行われ、会場にはツィポラがモーゼとの結婚式の際に着ていた実際の衣装も展示された。「まるでタイムスリップしたみたい。ディテールにもこだわりを感じるし、ぜひ私も着てみたい」と瞳を輝かせた。『エクソダス:神と王』は1月30日(金)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:エクソダス:神と王 2015年1月30日より全国にて公開(C) 2014 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.
2015年01月16日岩井俊二監督が自身の作品をベースに、その前日譚となるストーリーを描き、長編アニメーション作品に初挑戦した『花とアリス殺人事件』。10年前の実写作品と同じく蒼井優と鈴木杏を、ヒロインふたりの声優に迎え、ファンの期待を高める本作から最新ポスタービジュアルが到着した。2004年の公開から10年を迎えるいまでも、多くのファンに愛され続けている『花とアリス』。公開当時には日常、友情、そして恋に揺れるふたりの少女の青春を描いだストーリーとして一世を風靡した。その前日譚となる本作『花とアリス殺人事件』は先日予告編が公開。ヒロインの鈴木さんと蒼井さんを始め、相田翔子、平泉成、キムラ緑子、木村多江ら、前作で彼女たちを取り巻く役柄を演じた面々が“同じ役”で声優として登場し、新たに勝地涼、黒木華、鈴木蘭々らも参加するという豪華キャスティングにより注目が集まっている。本日解禁となったポスター・ビジュアルでの背景は、花(鈴木杏)とアリス(蒼井優)が通う中学校。周囲の制服とは異なるブレザーに身を包み、凛とした姿で立つ転校生・アリス。その背後にいる花は、ひきこもり中のため私服姿ながら、どこか物言いたげな視線でこちらを見つめている。いまにも「君、名前は?」という彼女の声が聞こえてきそうだ。史上最強の引きこもりと史上最強の転校生はいかにして出逢い、心を通わせるようになったのか。そしてふたりが出逢ったときに起きた、世界で一番小さな殺人事件とは…。岩井監督の描く美しい映像世界と、実力派俳優たちの声の演技を楽しみにしていて。『花とアリス殺人事件』は2月20日(金)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年01月16日公開3週目で『映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』を超え興行収入1位に浮上し、1月10日・11日の公開4週目も1位をキープするなど、大ヒット公開中のディズニー映画『ベイマックス』。大切な人との絆を描いた感動の物語に、芸能界からも感動の声が上がっている。本作は、天才科学者の少年ヒロが、事故で亡くした兄タダシの遺したベイマックスと感動の冒険を繰り広げる物語。兄弟の絆、ヒロとベイマックスの絆を描いた感動作に、鑑賞した人たちから「泣いた」「おもしろかった」など絶賛の声が上がっている。そして、芸能界でも感動の声が広がっており、Twitterやブログでさまざまな有名人がコメント。ロンドンブーツ1号2号の田村淳は「ベイマックス見た! 不覚にも泣いた」とつぶやき、梅宮アンナは「二人でベイマックス。。二人で大泣き。。素晴らしい映画でした。。」と娘と共に涙したと明かした。また、大島麻衣は「とーーーーってもおもしろかったー 優しくてキュートなベイマックスにすごく癒されたし、ストーリーもハツラツとしたり感動したりもぉほんっとハマりました」と絶賛し、「(ベイマックス)まいも欲しい」と希望。「ベイマックスのような人間に少しでもなれるようになる!が今年の目標に追加されました」と宣言した。ほかにも、AKB48の小笠原茉由と北原里英が、それぞれ「ベイマックス観た 泣きすぎた」「すごくよかった 涙が…心が綺麗になったよ…」とつぶやき、鈴木杏は「あらゆる映画の要素が詰め込まれていて、ワクワクもハラハラもしたし、ベイマックスはじめキャラクターのチャーミングさに微笑み、誠実さや優しさに涙し」とブログにつづるなど、感動を呼んでいる。(C)2014 Disney. All Rights Reserved.
2015年01月15日まもなく放送開始の月9ドラマ「デート~恋とはどんなものかしら~」完成披露試写会が1月12日(月・祝)に開催され、主演の杏、長谷川博己をはじめ、国仲涼子、中島裕翔(Hey! Say! JUMP)、松尾諭、風吹ジュン、和久井映見、松重豊が舞台挨拶に登壇した。月9枠では1年ぶりの恋愛ドラマで、「リーガルハイ」シリーズ、「鈴木先生」といった話題作を手がけてきた古沢良太の脚本による本作。共に結婚を単なる契約に過ぎないと考える“恋愛力ゼロ”の依子と巧が恋愛感情を持たないままに結婚という明確なゴールを目指してデートを繰り返していくさまを描き出す。東大出身でマクロ経済の動向を予測するエキスパートという理系の超合理主義者・依子を演じる杏さんは、役柄の衣裳の野暮ったいメガネ姿で登場。自己紹介でも役柄そのままに理詰めで早口の口調で挨拶し笑いを誘う。本作について「“ロマンチックラブコメディ”と銘打ってますが、ロマンチックの90%くらいは横浜の景色で補ってます(笑)」とあくまで自分たちのやりとりはコメディであると強調。父親役を演じる松重さんは、依子と巧の2人は「変態です(笑)」と断言するが、杏さんは「2人は常軌を逸脱してますが(笑)、私たちが普段、思っている“恋愛”に鋭い切り口で切り込んでいます。面白い脚本が続いています!」と充実の表情を見せる。長谷川さんが演じる巧は文学や映画、エンターテイメントが好きな母親と暮らすニートだが、自らは“高等遊民”と称しており、母親がいなくなった時のための新たな“寄生先”として依子との結婚を目指しており長谷川さんも「最低な男です(苦笑)」と認める。「僕なんかに月9のお話が来るようになったのか…と思ったら、ニートの高等遊民と聞いて『なるほど、そういうことか』と思いました(笑)」と漏らす。この“最低な男”を長谷川さんも楽しんで演じているようで「普通は口に出して言っちゃいけないことをいうのは楽しいです。毒を吐いて、デトックス効果を感じて気持ちいです」と笑顔で語っていた。この先、2人がどんな道を歩み、どんな結末を迎えるのか気になるが、杏さんは「変わっていって恋愛を見つめ直すのもアリだし、いっそこのまま変わらないでという気持ちもある。でも、お父さんが報われてほしい!」と父親思いの一面も。長谷川さんは「このまま契約で結婚して、巧が高等遊民として自分を貫けるのか見てみたい」と期待を口にしていた。ドラマ「デート~恋とはどんなものかしら~」は1月19日(月)より21:00~フジテレビにて放送開始。(text:cinemacafe.net)
2015年01月13日蒼井優と鈴木杏を主演に、鬼才・岩井俊二監督が原作と脚本から手がけた映画『花とアリス』(’04)ーー10年の時を経て、その前日譚を岩井監督が初の長編アニメーションとして描く『花とアリス殺人事件』。すでに蒼井さんと鈴木さんの再共演で話題を呼ぶ本作の声優キャストが発表され、郭智博、木村多江、平泉成、相田翔子ら前作の出演キャストに加え、黒木華、勝地涼、鈴木蘭々といった新キャストの参加も明らかとなった。石ノ森学園中学校へ転校してきた中学3年生の有栖川徹子(通称・アリス)は、1年前に3年1組で起こった「ユダが、4人のユダに殺された」という噂を耳にする。近隣から恐れられている“花屋敷”に住む女の子がユダに関して詳しいと教えられたアリスは、話を聞こうと花屋敷に潜入。そこで待ち構えていたのは、不登校のクラスメイト・荒井花(通称・ハナ)だった…。アリス役の声優には蒼井さん、花役の声優には鈴木さんと前作での役柄と同じとあって、岩井作品のファンには嬉しいニュースとなったが、今回の追加キャストも朗報となるはずだ。アリスの母親役には相田翔子、父親役には平泉成、花の母親役にキムラ緑子、バレエ教室の先生役は木村多江がそれぞれ同じ役柄で出演。前作で、花が恋する落語研究会の宮本先輩を演じた郭智博は朝永先生役で登場する。さらに本作からの新キャストとしては、花とアリスの担任・萩野里美先生役に黒木華、殺人事件の鍵を握る男・湯田光太郎役に勝地涼、黒木華、花の同級生・陸奥睦美役に鈴木蘭々、と個性的な俳優たちが名を連ねている。そんな『花とアリス』の世界に初参加となる3人からはコメントも到着。<勝地涼/殺人事件の鍵を握る男・湯田光太郎>「10代の頃に初めてご一緒させて頂いた時は、岩井さんを怒らせた僕ですが…。今回、久しぶりにお仕事ができ、とても嬉しかったです。わずか10分ほどでしたが、和やかに穏やかに収録ができました(笑)。10代の頃からよ~く知っている蒼井優さんと鈴木杏さんの2人が10年経っても、色あせず、『花とアリス』の世界観を蘇らせていると思いますので、楽しみにしてください」。<黒木華/花とアリスの担任・萩野里美先生>「『花とアリス』が、長編アニメになって、しかも、物語は、2人の出会い…。あの青春の始まりを目撃出来るということが、幸せで、楽しみです」。<鈴木蘭々/花の同級生・陸奥睦美>「私のドラマデビュー作は、岩井監督の『ゴーストスープ』という作品でした。とても久し振りにお会いした監督は変わらなさすぎて笑いました。(笑)。収録はとても楽しく、でも中学生という役どころに冷や汗が出ました」。美しい映像と音楽と青春の生々しい温度…果たして、アニメーションでどう表現されているのか?今回の追加キャストの発表と合わせて到着した予告編で確認してみて。『花とアリス 殺人事件』は2015年2月より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年12月12日女優の杏(28)が3日、都内で行われた宝酒造『すっごい!女子会 2014クリスマス』イベントに出席した。今年のクリスマスの過ごし方を聞かれると「(仕事で)びっしり埋まっていました…」と苦笑い。「ドラマのスタッフで、乾杯ができるのかわかりませんが、みんなで過ごしたい」と語った。【全身ショット】スラリとした美脚を披露した杏この日、ブルーのドレスで登場した杏は、理想のクリスマスに聞かれると「みんなで集まって、ケーキや料理を作りたい」とにっこり。今年1年は「かなり盛りだくさんの1年だった」と振り返り、来年は「笑顔の多い年にしたいですね」と抱負を話した。スパークリング清酒『澪』をクリスマスに向けてアピールするため、ARを活用したオリジナルアプリがリリース。アプリを立ち上げ、同商品のラベルにカメラをかざすと、サンタクロースの衣装を着た杏が登場し、一緒に“乾杯”ができる。iOS、Androidでダウンロードが可能。イベントで自分と“乾杯”をした杏は、「まさか自分がアプリに出られるとは思っていなかった。不思議な気持ちです」と照れていた。
2014年12月03日鈴木杏と浦井健治という魅力的な組み合わせによるふたり芝居『星ノ数ホド』が東京・新国立劇場にて開幕。公演初日があと1週間ほどに迫った11月下旬、稽古場をのぞいた。舞台『星ノ数ホド』チケット情報ニック・ペインが発表し、2012年にロンドンで初演された戯曲を昨年、新国立劇場の『OPUS/作品』でも強い印象を残した小川絵梨子の演出で上演する。全員集合し稽古スタート!…と思いきや、冒頭1時間ほどをスタッフ十数人を交えてのゲームに費やす。くじを引いて役割を決め、この中に潜む“主犯”をあぶり出すというある種の「人狼ゲーム」だが、各自のポイントを毎日記録しており全員真剣そのもの。現場の和気あいあいとした空気、各自の驚くほどの距離の近さが伝わってくる。説明が難しい物語だが、ある男女の人生を通じ「あの時、YESと言っていたら」「こちらを選んでいたら…」という無数の可能性を描き出す。例えば冒頭、マリアン(鈴木)がローランド(浦井)に話しかけることで物語は始まり、同じ出会いのシーンが何度も繰り返される。きっかけとなる彼女の最初のひと言は常に同じだが、ローランドのリアクションは毎回異なり、それにより会話の結末、ふたりの立場や関係性が大きく変化していく。出会い、デート後の彼女の部屋、浮気の告白、プロポーズ――様々な人生のシチュエーションで、出てくる言葉がほんの少し違うだけで未来が大きく変わっていくことをふたりは体現し、物語は進んでいく。シーンを終えると鈴木と浦井は小川を交え、演じての感覚や抱えているモヤモヤを吐き出す。小川が繰り返し指示するのは、毎回“強いエネルギー”を持ってリピートのシーンに入ることで、小川曰く「移動している電車から、走っている車に飛び移る」作業。「ふたりで劇場を動かすエネルギーが必要」と途切れることのない熱量を要求する。そしてもうひとつ、小川が徹底するのは「自由」。少し会話のテンポやリズムが狂えば、それは相手にも影響し、全体の歯車を狂わすことにもなるが、小川は「芝居が始まれば、出てきたものが“正解”だから大丈夫。起きてること、見えてるものに意識を移して!」と語る。その言葉を胸に、鈴木も浦井も自信を持って演じていることが伝わってくる。ある時は他人、ある時は恋人、またある時は…と毎回異なる距離感を、鈴木も浦井も巧みに表現。小さなシーンの繰り返しと積み重ねによるマリアンとローランドの人生が、不思議とスリリングに迫ってくる。東京・新国立劇場にて12月3日(水)より上演。撮影・取材・原稿:黒豆直樹
2014年12月02日女優、モデルとして活躍する杏が12月1日(月)、ファッション誌「VOGUE JAPAN(ヴォーグジャパン)」が選ぶ「VOGUE JAPAN Women of Our Time」を受賞し、都内で行われた授賞式に出席した。好評のうちに今年3月終了したNHK連続テレビ小説「ごちそうさん」の勢いそのままに、その直後から放送されたドラマ「花咲舞が黙ってない」も高視聴率を記録。一躍、国民的女優へと駆け上がった杏さんは、「来年も頑張りたい」と抱負のコメント。「『これでいい』ではなく『これがいい』という判断で、仕事も私生活も歩んでいきたい」と人生の指針を語った。杏さんは過去に同誌選出の「VOGUE NIPPON Women of the Year」(当時の名称)にも輝いている。今年の受賞者は以下の通り。●「VOGUE JAPAN Women of the Year 2014」*さまざまな分野で圧倒的な活躍をみせ、スタイル・生き方・美においてVOGUE 読者をインスパイアするヴォーグな女性たちを選定する。黒木華(女優)、竹内智香(スノーボードアルペン選手)、中園ミホ(脚本家)、松岡モナ(モデル)「今後はやったことない役を、少しでも多く演じてみたい。例えば、すごく悪い女や死体とか(笑)」(黒木さん)●「VOGUE JAPAN Women of Our Time」*キャリアを通して輝きを増し続け、私たちの時代(Our Time)を彩る女性たちを選定する。杏(モデル・女優)、国谷裕子(キャスター)、TAO (女優・モデル)、椎名林檎(音楽家)、蜷川実花(写真家・映画監督)、米倉涼子(女優)「ありがたいことに曲の注文が絶えない状況。育児で慌ただしいすきまをぬって、コツコツ地道に目の前のことをこなしている。少々困難が多い時代だからこそ、日本の母なる女性の踏ん張り時だと思う」(椎名さん)●「アニバーサリー特別賞」ハローキティ(text:cinemacafe.net)
2014年12月01日蒼井優と鈴木杏を主演に岩井俊二が原作・脚本・監督を手がけた映画『花とアリス』の前日譚となる長編アニメーション『花とアリス 殺人事件』。このほど、蒼井さんが演じたアリスと鈴木さんが演じた花の“出会い”が描かれる本作から、特報映像が到着。およそ10年ぶりとなる、2人の声の共演がお披露目された。石ノ森学園中学校へ転校してきた中学3年生の、アリスこと有栖川徹子(声:蒼井優)は、1年前に起こった「ユダが、4人のユダに殺された」という奇妙な事件のうさわを耳にする。さらに、アリスの隣の家は “花屋敷”と呼ばれ、生徒たちから恐れられていることも判明。だが、その住人がユダについて何か知っていると教えられたアリスは、 “花屋敷”に潜入する。そこには、不登校のクラスメイト・荒井花(声:鈴木杏)が暮らしており…。『花とアリス』は、2004年、花とアリスという幼なじみのふたりの少女が、日常や友情、そして恋に揺れる様を描き、蒼井さんと鈴木さんがともにブレイクするきっかけとなった人気作。そして、岩井監督が再びメガホンを取り、脚本と音楽も担当して、『花とアリス』の前日譚となるふたりの出会いのエピソードを監督初の長編アニメーションとして製作したのが本作だ。特報映像では、主人公となる“史上最強の転校生”アリス役の蒼井さんと、“史上最強の引きこもり”花役の鈴木さんが声で共演を果たしており、アニメーションとなった“花とアリス”に新たな息吹を吹き込んでいる。また、『花とアリス』は当時、「キットカット」とのコラボレーションでも話題となったが、今回も「キットカット」とのコラボが実現。特設サイトでは、実写版のショートフィルムを皮切りにスペシャル映像が登場するという。『花とアリス 殺人事件』は2015年2月より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年11月17日2004年の映画『花とアリス』の前日譚となるエピソードが、岩井俊二監督初の長編アニメーション映画『花とアリス殺人事件』として2015年2月に公開されることが明らかになった。映画『花とアリス』(2004年)は、映画『Love Letter』(1995年)や『スワロウテイル』(1996年)の監督、東日本大震災復興プロジェクトチャリティーソング「花は咲く」の作詞などを手がける岩井俊二氏が原作・脚本・監督を務めた作品。もともと岩井監督がショートフィルムとして発表したもので、後に長編映画としても公開され、友情と恋に揺れる2人の少女、花(鈴木杏)とアリス(蒼井優)の姿と日常を描いた。発表された『花とアリス殺人事件』では、前日譚となる2人の出会いのエピソードを中心に描かれるという。脚本と音楽も岩井監督が手がけ、主人公の花とアリスの声優には、『花とアリス』同様、アリス役を蒼井優、花役を鈴木杏が務める。また、公開されたポスタービジュアルでは、アニメーションとなった"花"と"アリス"の姿が見られる。物語は、石ノ森学園中学校へ転校してきた中学3年生の有栖川徹子(通称アリス)は、「ユダが、四人のユダに殺された」という噂を聞かされることから始まる。「花屋敷」と呼ばれる隣の家に住む「ハナ」ならユダについて詳しいはずだと教えられたアリスは、花屋敷へ潜入。そこで待ち構えていたのは、不登校のクラスメイト・荒井花(通称ハナ)で、2人の出会いが描かれていく。自身初の長編アニメーションとなる岩井監督は「作品を作り終えてもなお、あの二人は僕の中に居座り、十年の歳月が過ぎてもなお、平然とそこに居続け、気がついたら僕はこのアニメを作らせていた。二人がいつまで居座る気なのか、それはちょっと僕にもわからない」とコメントを寄せている。そして、蒼井は「アリスだったあの日から、早10年。声も大分、野太くなっていますが、がんばりました。眩い青春時代を2度もありがとうございます。またアリスになることが出来、心から嬉しかったです。作品の完成が楽しみでなりません」と作品への期待を伝え、そして、鈴木は「花とアリスに再会できて、とてもとてもうれしいです。十年経って三十歳近くなった(!)私たちが中学生の声になれているのか、、、ちょっと不安。でも観てくださる方が楽しんでくださればいいな、と思います」と語っている。アニメーション映画『花とアリス殺人事件』は、2015年2月公開予定。(C)花とアリス殺人事件製作委員会
2014年10月16日岩井俊二監督、初の長編アニメーション映画『花とアリス殺人事件』が2015年2月に公開されることが発表され、ポスター・ビジュアルが公開された。本作は、岩井監督の2004年公開の映画『花とアリス』の前日譚を描くもので、ヒロインを演じた蒼井優と鈴木杏が声優を務める。その他の画像岩井監督が花(鈴木)とアリス(蒼井)の日常、友情、そして恋に揺れる姿を瑞々しく描いた『花とアリス』から約10年。『花とアリス殺人事件』では、ふたりの出逢いのエピソードが描かれるといい、岩井監督が脚本と音楽も担当する。このほど公開されたポスター・ビジュアルは、『花とアリス』のポスターと似たような構図でふたりが描かれており、史上最強の転校生アリスと史上最強のひきこもり花が出逢ったとき「世界で一番小さな殺人事件が起こった。」と書かれている。本作は既にプレスコ(セリフを先行して収録する手法)により、収録が終わっており、「アリスだったあの日から、早10年。声も大分、野太くなっていますが、頑張りました。眩い青春時代をニ度もありがとうございます。またアリスになることが出来、心からうれしかったです。作品の完成が楽しみでなりません」(蒼井)、「花とアリスに再会できて、とてもとてもうれしいです。十年経って三十歳近くになった(!)私たちが中学生の声になれているのか…ちょっと不安。でも観てくださる方が楽しんでくださればいいな、と思います」(鈴木)とコメントしている。岩井監督は「作品を作り終えてもなお、あのふたりは僕の中に居座り、十年の歳月が過ぎてもなお、平然とそこに居続け、気がついたら僕にこのアニメを作らせていた。ふたりがいつまで居座る気なのか、それはちょっと僕にもわからない」と語っている。『花とアリス殺人事件』2015年2月 全国ロードショー
2014年10月16日映画『Love Letter』『スワロウテイル』の監督や、東日本大震災復興プロジェクトチャリティーソング「花は咲く」の作詞など、多彩な分野で活躍する岩井俊二。2004年、蒼井優と鈴木杏を主演に岩井監督が原作・脚本から手がけた映画『花とアリス』の前日譚エピソードが、監督初の長編アニメーション『花とアリス殺人事件』として描かれることが決定し、アニメになった主人公・“花”と“アリス”の可愛らしいポスター・ビジュアルが到着した。『花とアリス』は、現在につながる“Wヒロイン”の元祖ともいうべき、花(鈴木杏)とアリス(蒼井優)という、幼なじみの2人の少女たちが繰り広げる友情や恋愛模様を描き、蒼井さんと鈴木さんがともにブレイクするきっかけとなった作品。そして今回、いまなお多くのファンに愛され続ける『花とアリス』の前日譚となる2人の少女の出会いのエピソードが、岩井監督初の試みとなる長編アニメーション作品として描かれる。アニメの少女に新たな息吹を吹き込むのはもちろん、アリス役の蒼井さん、花役の鈴木さんだ。石ノ森学園中学校へ転校してきた中学3年生の有栖川徹子(通称・アリス)は、1年前に3年1組で起こった「ユダが、4人のユダに殺された」という噂を耳にする。近隣から恐れられている“花屋敷”の住人・ハナがユダに関して詳しいと教えられたアリスは、話を聞こうと“花屋敷”に潜入。そこで待ち構えていたのは、不登校のクラスメイト・荒井花(通称・ハナ)だった…。本作でも自ら原作・脚本・音楽を担当している岩井監督は、「作品を作り終えてもなお、あの2人は僕の中に居座り、十年の歳月が過ぎてもなお、平然とそこに居続け、気がついたら僕にこのアニメを作らせていた。2人がいつまで居座る気なのか、それはちょっと僕にも分からない」と語り、本作への思い入れの強さを伺わせている。また、中学生のアリスの声を務めることになった蒼井さんは、「アリスだったあの日から、早10年。声も大分、野太くなっていますが、頑張りました。眩い青春時代を2度もありがとうございます。またアリスになることができ、心から嬉しかったです。作品の完成が楽しみでなりません」とコメント。鈴木さんも「花とアリスに再会できて、とてもとても嬉しいです。十年経って三十歳近くになった(!)私たちが中学生の声になれているのか…ちょっと不安。でも観てくださる方が楽しんでくださればいいな、と思います」と、ファンに対しても喜びを口にする。2015年2月の公開に向けて目下製作中の本作だが、先行してアニメーションで描かれた花とアリスのポスター・ビジュアルが完成し、本作公開に向けて期待が高まっている。『花とアリス 殺人事件』は2015年2月より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月16日スパイク・ジョーンズ監督4年ぶりの長編最新作『her/世界でひとつの彼女』(6月28日公開)に、多くの著名人がコメントを寄せていることが22日、明らかになり、スタジオ・ジブリの鈴木敏夫プロデューサーの直筆メッセージも公開された。『her/世界でひとつの彼女』は人口知能型AIとの恋を描いた作品。第86回アカデミー賞で脚本賞を受賞し、作品賞を含む5部門にノミネートされたほか、ナショナル・ボード・オブ・レビュー最優秀作品賞・監督賞を受賞するなど、数々の映画賞を受賞している。主人公セオドアをホアキン・フェニックスが演じ、主人公を魅了し翻弄する人工知能型OSシステム"サマンサ"の声をスカーレット・ヨハンソンが演じる。一足早く本作を鑑賞した鈴木プロデューサーは「人間だって愛を知った日がある。AI(人工知能)だって愛を知る日がある。」と直筆のメッセージを寄せ、『ゆれる』の西川美和監督は「ほんとうに新しく、ほんとうに今を生きる私たちの虚空と共に在ろうとする、素晴らしい映画だ」と絶賛。女優の鈴木杏は「光、風、温度のすべてを無意識に人は声に込めているいきものなのかもしれないと、サマンサが教えてくれました」と作品に込められた思いを受け取ったようだ。また、実業家の堀江貴文も「VR技術が発達すると本当に人工知能と愛し合える時代が来るのかもしれない。しかしその後の展開はさらにそれを上回るくらいのインパクト。なるほどなあ。。。と唸らされる」と共鳴。お笑いコンビ・ダイノジの大谷ノブ彦は「見えないギターが見えるっていうように、恋も本当は実体のない何かを求め続けることなのかもしれない。沢山嬉しかったし、沢山傷ついた。心底思う。恋をしてきたよかった、と」と、相方・大地洋輔のエアギターと恋を重ねながら、恋の素晴らしさを感じたとコメントを寄せた。
2014年05月23日※画像は、鈴木奈々オフィシャルブログ より結婚が決まり幸せいっぱいの鈴木奈々さんのプロデュースファッションモデルでタレントの鈴木奈々さんが、オフィシャルブログでプリシラとのコラボレーションをしたウィッグ商品のプロデュースをしたことを発表した。自身も雑誌やファッションショーの際にプリシラのアイテムを利用している。鈴木奈々さんは、同じくファッションモデルの益若つばささんの大ファンで、イベントやファッションショーの追っかけをしていたところ、Popteenのスタッフにスカウトされた。その後、Popteen専属モデルとなり、誌面で単独企画を任されるなどの看板モデルとして活躍。卒業後は、EDGE STYLEに移籍をし、テレビ番組などでも活躍をしている。自宅で簡単にイメージチェンジ今回発売されるウィッグは5種類。元気印の鈴木奈々さんのトレードマークでもあるツインテールのシュシュやポニーテール、前髪ウィッグなど使い勝手のよいアイテム。オフィシャルブログでは、実際につけてポージングをした鈴木奈々さんのカットも見ることができる。発売日程はまだ決定していないが、2013年11月予定。最近では、地毛が短いままでもロングヘアを楽しんだり、普段はできない髪色をウィッグで楽しんだりしている人も多い。エクステでは、毎回の手入れも不便だし、気軽に変更もできない。ウィッグなら、自宅で簡単に装着出来、違うタイプを楽しむことが簡単にできるのも、人気の秘密だろう。【参考】▼プリシラ▼鈴木奈々オフィシャルブログ実年齢マイナス20歳!愛用者の91%が満足する魔法のコスメとは?(9月3日)4カ月老ける研究結果も!! 知らないと怖い「お肌の悪習慣」(8月29日)元の記事を読む
2013年09月11日6月22日(土)より全国公開される真木よう子、7年ぶりの単独主演作『さよなら渓谷』の初日舞台あいさつが、東京と千葉で行なわれることが決定した。その他の写真本作は、吉田修一の同名小説が原作。都会から離れた緑豊かな渓谷を舞台に、のどかな町で起こった幼児殺害事件と、それを発端に浮かび上がる、レイプ事件の被害者(真木)と加害者(大西信満)の関係性を描いた壮絶な愛の物語。監督は『まほろ駅前多田便利軒』の大森立嗣。公開初日の22日(土)は、東京の有楽町スバル座、新宿武蔵野館、千葉の京成ローザ10に真木、大西、大森監督らが登壇し舞台あいさつを行なう。舞台あいさつのチケットは15日(土)から発売される。『さよなら渓谷』6月22日(土)より全国ロードショー『さよなら渓谷』6月22日(土)有楽町スバル座登壇者:真木よう子、大西信満、鈴木杏、鶴田真由、大森立嗣監督6月22日(土)新宿武蔵野館登壇者:真木よう子、大西信満、鈴木杏、鶴田真由、大森立嗣監督6月22日(土)京成ローザ10登壇者:真木よう子、大西信満、大森立嗣監督チケット発売:6月15日(土)プレリザーブ:受付中(6月14日(金)まで)
2013年06月08日昨年10月より日本テレビで放送され、最高視聴率18.9%を記録した人気ドラマ「妖怪人間ベム」。映画化が決定し、亀梨和也(KAT−TUN)、杏、鈴木福の3人がドラマ版に引き続きベム、ベラ、ベロを演じる本作だが、12月8日(土)にベラを演じる杏が自身の母校・青山学院初等部にて小学校5、6年生の250人の生徒たちに向け、課外授業の一環としてトークイベントを行った。正義の心を持ちながらも、醜い妖怪であるために人間から恐れられる“妖怪人間”ベム・ベラ・ベロのダークヒーローたちの悪との激闘を描く本作。映画版では、ベムたちが訪れた街で、奇妙な連続未解決事件が発生するところから物語は幕を開け、シリーズ最強の敵との戦いが繰り広げられる。おなじみの濃紺のローブをまとい、怪しい色の長い爪にはいつものムチではなく、マイクに持ち替えて妖怪人間・ベラの姿で現れた杏さん。子供たちは、TVの中のダークヒーローの登場に大熱狂で迎えた。「あたしはベラってんだけど、まぁ、どこにでもいる妖怪人間さ。今日は変身しないから安心していいよ」とアメとムチよろしく挨拶し、授業をスタートさせた杏さん。「ちょっとしたおまじないをベラから教えてやろうと思って、今日は来たんだ。そのおまじないっていうのは『“これでいい”より、“これがいい”』。つまり『選ぶ』ことなんだ。小さいことでも『これがいい』という選択を重ねた人たちは、大人になって大きな選択を迫られたとき、同じように選ぶことができるんじゃないのかな、ってわけさ」と、将来何になりたいか迷う子供たちに必要なことや、昔、人間として青山学院に在学していた頃の思い出などを語った。そのほかにも「女優になるには?」、「仕事で楽しかったこと、つらかったことは?」、「歴史好きになったきっかけは?」など次から次へと飛び出してくる子供たちからの質問に対して、一つ一つ丁寧に答える杏さん。無事、課外授業を終えた杏さんは「恐れ多くも先生のような形で授業をやらせてもらえるというのはなかなか無い経験で、ドキドキしていたのですが、やはりこうして初等部のみんなと会うことができて嬉しいです。根っこの部分はみんな変わらないんだな、と思い安心しました」と安堵の表情。「これからみんながどんな一日一日を過ごして、選んで、大人になっていくのか、私も影ながら応援していきたいと思います」と生徒たちにメッセージを送り、妖怪人間・ベラとしてだけでなく、社会で活躍する頼もしい先輩としての顔をのぞかせていた。『映画 妖怪人間ベム』は12月15日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:映画 妖怪人間ベム 2012年12月15日より全国東宝系にて公開© ADK/2012「映画 妖怪人間ベム」製作委員会
2012年12月10日来年2013年後期のNHKの連続テレビ小説が激動の大正、昭和の大阪を舞台に“食”をテーマに据えた「ごちそうさん」に決まり、ヒロインを杏が務めることも決定!11月12日(月)に記者会見が行われた。東京の洋食屋一家の娘に生まれた主人公・め以子が大阪の純和風の旧家に嫁ぎ、一筋縄ではいかない姑や小姑に苦しみつつも主婦として“食”で家族を支えていく姿を激動の時代と共に描き出す。杏さんは「インタビューで理想の女性を聞かれると、『明治、大正、昭和の世を生きた女性』と答えてきました。古き良き伝統を持ちながら全く新しい価値観や風に吹かれて強く生きてきた女性なので」と明かし、まさにその時代を逞しく生きたヒロインを演じる喜びを語った。食をテーマに描かれるが、どんなに忙しくても「三食必ず食べること」を自らに課しているという杏さん。「私も(め以子と同じく)東京出身なので、大阪に行って新しい発見の中で戸惑ったり、驚いたり、喜んだりというのを一緒に追体験していくんじゃないかと思います」と語り「大阪に嫁に行くようなつもりで」と強く意気込んだ。この日、情報が解禁されると同時に父親の渡辺謙に報告を入れたとのことで「『長丁場だけど頑張れ!』と言われました」と嬉しそうに明かした。杏さんは、10代後半の女学生時代から40代までのめ衣子を演じることになっており「新人ではなくキャリアを備えた方に」というプロデューサーの意向でオーディションは行われず、杏さんにオファーが届いたという。今後、夫役を含めて共演陣も発表される予定で、撮影は2013年5月に開始となる。「ごちそうさん」は2013年9月30日(月)より放送開始。■関連作品:映画 妖怪人間ベム 2012年12月15日より全国東宝系にて公開© ADK/2012「映画 妖怪人間ベム」製作委員会
2012年11月12日アメリカ、17世紀末と20世紀中盤。ふたつの時代の共通項は魔女狩りと赤狩り(共産主義者への弾圧)、「異端を排除すること」に人々が狂奔したことだ。社会派劇作家アーサー・ミラーの『るつぼ』は1692年、マサチューセッツ州セイレムを舞台に、実際に起きた魔女狩りと250年後の赤狩りを重ねながら、共通の「敵」を作ることで共同体の維持と個人の安寧を見出そうとする人間の弱さを抉り出す。10月29日(月)に東京・新国立劇場で開幕するこの舞台の稽古場を訪れた。新国立劇場演劇「るつぼ」 チケット情報重い空気を予想しつつ稽古場の扉を開けると、意外や聞こえたのは笑い声だった。リングのように正方に切られた舞台。高みにある演出席から、宮田慶子が小気味よい口調で指示を出している。「相手の秘密を“聞ーちゃったっ”という感じで」「もっと、もっとテンポ良く行きましょう!」。分かりやすく明るい口調で次々に出される指示を受けながら、俳優たちは自身の演技を見つめ、柔軟に変化させていく。中心人物は無骨だが信心深い農夫ジョン・プロクター(池内博之)と病弱な妻エリザベス(栗田桃子)、夫妻のメイドだったアビゲイル(=アビー 鈴木杏)、アビーの叔父で牧師ながら現実的な利に敏いパリス(檀臣幸)、悪魔祓いの専門家ヘイル牧師(浅野雅博)、そして村人の慈母的存在ながら魔女疑惑にさらされる敬虔な信者レベッカ(佐々木愛)、権威を振りかざして村人を厳しく糾弾するダンフォース副総督(磯部勉)ら。欲望を抑えきれずアビーと肉体関係を持ってしまうプロクター。アビーはプロクターを自分のものにすべく、村の娘たちと呪いの儀式を行い、それをパリスが目撃したことから騒ぎが始まる。無信仰に近い現代日本とは違い、セイレムでは神の存在そのものが法律以上に人々を縛っている。アビーは神を正と邪、善と悪の間に線を引くための「凶器」に変え、エリザベスら敬虔な信者たちを悪魔の手先として次々に絞首台へと送り込んでいく。恋情から狂気に走るアビーを、全身に暗い炎をまとうように熱演する鈴木杏は従来のイメージを刷新する存在感。一方、信仰と罪悪感と妻への愛に引き裂かれながら人としての尊厳を守り通そうとするプロクターを、池内はエネルギッシュかつ情熱的に演じる。加えて、真摯に自身と夫、神に向き合おうとする栗田と、通俗的な人間らしさむき出しで弱者を代弁するかのような檀、信仰と真実の間で懊悩する浅野、信念と盲信を混同する愚かさを体現する磯部と、生命を賭して信仰を全うする佐々木ら、新劇俳優陣の端正な演技が作品に深みを与える。登場人物たちと変わらぬ弱さや矛盾を抱えたまま、私たちは今日も生き続ける。そんな変え難い事実に対する怒りと、捨て切れぬ人間への希望を、ミラーは今作に託したのではないだろうか。熱く重い作家のメッセージに打たれる快感が、この舞台にはある。10月29日(月)から11月18日(日)まで、東京・新国立劇場 小劇場にて上演。取材・文:尾上そら
2012年10月25日次回出演作のための役作りで女優として活躍する鈴木杏が11日、自身のオフィシャルブログで近況を報告し、ファスティングダイエットという酵素断食のダイエットに挑戦すると宣言している。彼女がダイエット宣言をしたのは、来週から次回出演作となる作品の撮影が始まるからなのだとか。ここのところ休みが続いていたため、運動などある程度定期的には行っていたけれど、やはり身体も休まりすぎて、ちょっと「ほんわりしすぎて」いると感じたのだという。ファスティングダイエットとは?気合を入れてやらないと、うまく続けられないダイエットながら、続けられれば、カラダだけでなく、気持ちもすっきり、シャキッとするとその特徴と効果についても語っている。彼女が挑戦するファスティングダイエットとはどんなものなのだろうか。ファスティングとは、日本語でいえば断食のこと。ダイエット法として話題になっているやり方としては、およそ半日から3日間のコースで固形物は口にせず、酵素飲料と呼ばれるミネラルやビタミンが豊富なジュースで生活するというものだ。デトックス効果が非常に高いとされているダイエット法であるため、“身体も気持ちもすっきり”という感覚もそこから来ているのだろう。いきなり始めるのではなく、ヘルシーな和食中心で生活する適切な準備期間と、期間後のお粥などからスタートする食事などアフターケアも重要なところ。正しいやり方で行ってこそ健康で効果的なダイエット法となる。ブログで宣言したから、もう後戻りはできないと決意を述べている鈴木。ファンからは「無理はせず、次のお仕事、精一杯やってください」などといった声も寄せられている。その通り、バランスを保ちながら、適度なダイエットで頑張ってほしい。元の記事を読む
2012年04月14日海外ドラマ「トゥルーブラッド」ファーストシーズンのブルーレイ&DVDが発売されたことを記念して、グラビアアイドルの杉原杏璃とTVでも活躍する経営コンサルタントのショーンKによるトークイベントが、4月5日(木)に都内で行われた。他人の心が読めるがゆえにうまく人間関係を築けないスーキーと173歳の孤独なヴァンパイア・ビルの恋路と、2人の周囲で起こる連続殺人事件に端を発する謎めいた事件の真相が描かれる。先日より本作を見始めたという杉原さんは「夜な夜な興奮してます!『噛まれたい』って思いながら見てます」と明かすなどかなりハマっているよう。本作は特にヴァンパイアと人間の性描写が過激なことでも話題を呼んでいるが「すごい濃厚です。赤面しちゃうくらい濃厚」と“濃厚”を連発。禁断の恋に関しては惹かれる部分もあるようで「『恋しちゃいけない』って思いながらハマっていく方が楽しい。私はまだ子供なので寸止めですが(笑)」とおどけつつ、「ヴァンパイアと恋したいですね。Mなのでイケない世界や未知なる世界に引きずり込まれる方が好き」と明かした。ショーンさんは以前からアメリカ人のスタッフが本作にハマっているのを目の当たりにしていたそう。アメリカである作品が多くの人に受け入れられる条件として「勧善懲悪か、もしくは身近に感じられること」と条件を挙げ、すでにシーズン5を数える本作について「宗教やバイオレンス、セクシャリティといった問題について、ヴァンパイアが象徴的な存在として描かれており身近に感じることができる」と解説。さらに舞台が大都市ではなくルイジアナの田舎である点にも注目し、「アメリカのほとんどが実は田舎なんです。その意味でも、この物語の街はアメリカ人にとって心のふるさとのようなところ。そこでこうした事件が起きるという意味でもすごく身近に感じられるんです。アメリカの“現在”を切り取っていると思います」と独自の視点で見どころを挙げ、これから作品を見る観客の期待を煽った。劇中には、ヴァンパイアと人間の共存を可能にさせる人工血液“トゥルーブラッド”が登場するが、本国アメリカではドラマのヒットを受けてジュースとして商品化されている。この日は杉原さんとショーンさんのために本国より取り寄せた「True Blood」ジュースを用意。日本人の研究者が開発したという設定だけあって、ビンには「真血(トゥルーブラッド)」という文字もあり、血液型別に販売されるなどの工夫も。中身はブラッドオレンジのジュースで、恐る恐る口にした杉原さんも「おいしいです」と笑みを浮かべていた。「トゥルーブラッド」<ファーストシーズン>ブルーレイ&DVDは発売中。<セカンド・シーズン>は6月13日(水)より発売。<セル>「トゥルーブラッド」ブルーレイ&DVD<ファースト・シーズン>「ブルーレイ コンプリート・ボックス」(6枚組)価格:11,800円(税込)「DVDコンプリート・ボックス」(6枚組)価格:9,800円(税込)発売中※同時レンタル中<セカンド・シーズン>「ブルーレイ コンプリート・ボックス」(5枚組)価格:11,800円(税込)「DVDコンプリート・ボックス」(6枚組)価格:9,800円(税込)発売日:6月13日(水)※同日レンタルスタート発売元:ワーナー・ホーム・ビデオ公式サイト: Blood © 2012 Home Box Office, Inc. All rights reserved.HBO R and related service marks are the property of Home Box Office, Inc. Distributed by Warner Home Video Inc.■関連作品:トゥルーブラッド [海外TVドラマ]© 2012 Home Box Office, Inc. All rights reserved.■関連記事:ゲスト登壇!ブルーレイ&DVD「トゥルーブラッド」リリース記念試写会に10組20名様ご招待シネマカフェ的海外ドラマvol.227おしゃれ&セクシー!“大人”ドラマ 上級編新しい海外ドラマに出会いたい人、必見!春の海ドラまつり、本日スタート!シネマカフェ×春の海ドラまつり第2弾「トゥルーブラッド」特別試写会に30組60名様をご招待スピルバーグにJ.J.が手がけるSF大作もワーナー海外ドラマ最新ドラマ発表!
2012年04月05日アニメーション作品『イリュージョニスト』のDVD発売記念イベントが15日に都内で開催され、モデルで女優の杏と、三鷹の森ジブリ美術館の中島清文館長がトークショーを行なった。その他の写真本作は、フランスの喜劇王ジャック・タチが愛娘のために書いた遺稿を、シルヴァン・ショメ監督が映画化したもの。50年代のパリを舞台に、時代に取り残されたひとりの老人手品師タチシェフと、彼を魔法使いだと慕う少女(アリス)の物語を描く。本作は3月26日(土)からTOHOシネマズ六本木ほかで劇場公開され、震災後というタイミングの中でもヒットを記録した。中島館長は「古き良きフランス映画の匂いもするし、ストーリーラインも名映画監督の脚本で、本格的なきちんとした作品が、震災の起きた中でも、映画を観たいという映画ファンに響いたのではないか。1950年代の街並みを再現した背景美術が美しく、何より、アニメの最大のポイントである“人の動き”に対するこだわりがある」とコメント。杏は「今までに観たことのないような匂いと湿度を感じるような作品。台詞がほとんどない中でも、こんなに伝わるものがあるのかと衝撃を受けたし、だからこそ、世界中の人々に受け入れられたのかなと思う」と語り、「人とコミュニケーションをとったり絆を深めたりするのに“食”は大事。少女とタチシェフのやり取りの中で表現されている」と話すと、中島館長は「宮崎監督も高畑監督も、生活に密着した部分をきちんと描かなければリアリティが生まれない、とジブリ作品はきちんとしてますね」と共通点を上げた。タチシェフと少女アリスとの関係について杏は「全体的に甘いだけじゃなく辛いだけでもない、何かしらのホロ苦さがさが共通してあり、ふたりの関係には純粋な無償のような切ない愛が感じることができる」と話し、「『イリュージョニスト』やジブリの作品など、良い作品は次の世代に託したいし、みんなに観てほしいと心の底から思う。年齢を経ても良い作品というのはずっと変わらずにありつづけるもの。いつか、私もジブリ作品にお仕事で関わりたい」とコメントした。『イリュージョニスト』10月8日(土)DVD発売&レンタル開始
2011年09月16日先日より開催中の第68回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門に日本から唯一、出品されている『ヒミズ』の記者会見が9月6日(現地時間)に開催。園子温監督と染谷将太、二階堂ふみが出席した。2009年のベルリン国際映画祭では4時間を超える大作『愛のむきだし』が出品され、昨年は『冷たい熱帯魚』がヴェネチアへ。さらに今年『恋の罪』がカンヌ国際映画祭に出品されるなど、海外からも熱い視線が注がれる園監督だが、今回、満を持して世界三大映画祭のコンペティション部門に殴り込みをかける!「行け!稲中卓球部」で知られる漫画家・古谷実がギャグを封印して描いた漫画を独特の世界観で映画化しているが、3月11日に起こった東日本大震災を受けて、脚本の変更、そして被災地での撮影が行われたこともこの日の会見で明らかになった。10年前に連載が開始された原作について「終わらない日常の退屈さ、虚しさみたいなものが若者の意識の中にあった」と語る監督。それが「3月11日の震災を受けて、“終わらない日常”から”終わらない非日常”が当たり前になってしまった。そういう若者を描きたかった」とシナリオ変更に至った心情を明かす。さらに被災地での撮影について「多くの人に撮影を止められ、自分の中で葛藤はありながらもここで現地に入らなかったら一生後悔すると思い、被災地での撮影に挑んだ」と説明した。染谷さん、二階堂さんにも震災後の若者の心境を問う質問が。染谷さんは「3月11日に震災があって、いままでの日本人の若者では考えなかったことを考え始めたり、すごく悲しい思いをして立ち直ろうとしていたり、いままでとは全く違う思考を若者が持ち始めていることを実感しています」と変化を語る。二階堂さんも「今回、震災を受けて、改めて、何も知らなかったというショックを受けている同世代の人が多いと感じています。少なくとも、私はもっともっと勉強していろんなことを知りたいと思いました」と若者の心情の一端を代弁した。この後、現地時間22時にレッドカーペットに登場し、作品の公式上映が行われる。まもなく震災から半年となるが、“震災後”の日本の若者たちを綴った本作は海外の観客、批評家にどのように受け止められるのか?授賞式は9月10日(現地時間)に開催される。『ヒミズ』は2012年春、シネクイントほか全国にて公開。■関連作品:ヒミズ 2012年春、シネクイントほか全国にて順次公開© 『ヒミズ』フィルムパートナーズ■関連記事:窪塚洋介、鈴木杏が『ヒミズ』で園子温作品初出演!西島隆弘&吉高由里子も再びヴェネチア、モントリオールにトロント…世界の映画祭での邦画の奮闘に期待!『冷たい熱帯魚』の衝撃再び?『ヒミズ』に吹越満、でんでんら“園組”が勢揃い園子温が「稲中卓球部」古谷実の人気漫画「ヒミズ」を映画化!主演に染谷将太
2011年09月07日「行け!稲中卓球部」の古谷実の異色のベストセラーコミックを園子温が映画化した『ヒミズ』の新キャストが解禁!窪塚洋介、鈴木杏が園監督作品初出演を果たすほか、それぞれ園監督作品で映画デビューを果たしている西島隆弘(AAA)、吉高由里子が出演していることも明らかになった。ギャグ漫画で高い人気を誇る古谷氏がギャグ路線を完全に封印して描き上げた原作漫画を、『冷たい熱帯魚』など海外でも注目を集める鬼才・園子温が「3.11」以降の日本を舞台に実写化。「普通」な大人になることを願う15歳の住田(染谷将太)と愛する人と守り守られ生きることを夢見る景子(二階堂ふみ)を通じて、ある事件をきっかけに破滅へと突き進んでいく若者たちの姿を描き出す。染谷将太、二階堂ふみという若いキャストを中心に、吹越満、でんでん、黒沢あすかなどこれまで園作品を彩ってきた名優陣の共演が発表されていたが、今回、新な顔ぶれが明らかに。窪塚さんは、物語に強烈なインパクトを与えるスリの若者・テル彦役で出演。「ひやかし程度の出演ですけど、園監督とご一緒できてだいぶ楽しかったです」と撮影をふり返る。窪塚さんと同じく園監督の作品に初めて参加した鈴木さんは、「いつも観て圧倒されていた園子温監督の作品に参加できてとても嬉しかったです。もっと現場にいたかった!」と喜びを語ってくれた。映画初出演&初主演作となった『愛のむきだし』で強烈な存在感を放ち絶賛を集めた西島さん。「約4年ぶりの園監督とのお仕事でしたが、あの頃を思い出すくらい、園ワールド全開のLIVE撮影を久しぶりに味わえました!最高に気持ちが良かったです!もっと出たかった!漫画も読んでいたので、出来上がりが楽しみです」と自信をうかがわせる。そして『紀子の食卓』でデビューを果たし、園監督の薫陶を受けた吉高さんは「1日だけ参加させていただきました。なので、現場全体がどういう雰囲気で前進しているかあまりわかりませんでしたが、その日だけで感じたのは、何かが決壊したような自由で勢いのある作品になりそうだということです」と手応えを明かす。常連&初参加組が園監督の指揮の下でどのような化学変化を見せているのか?本作はこのほど開幕した第68回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門にも出品されており、グランプリの金獅子賞受賞に期待がかかる。日本の“いま”をすくい上げた作品として、海外の感想、評価も気になるところだ。『ヒミズ』は2012年春、シネクイントほか全国にて順次公開。■関連作品:ヒミズ 2012年春、シネクイントほか全国にて順次公開© 『ヒミズ』フィルムパートナーズ■関連記事:ヴェネチア、モントリオールにトロント…世界の映画祭での邦画の奮闘に期待!『冷たい熱帯魚』の衝撃再び?『ヒミズ』に吹越満、でんでんら“園組”が勢揃い園子温が「稲中卓球部」古谷実の人気漫画「ヒミズ」を映画化!主演に染谷将太
2011年09月02日1960年代に放送された異色のアニメ「妖怪人間ベム」が実写ドラマ化され、亀梨和也(KAT-TUN)、杏、子役の鈴木福がそれぞれ妖怪人間に扮することが明らかになった。オリジナルのアニメは1968年の10月から69年の3月までフジテレビ系列で放送。いつ、どこで生まれたかは分からないが、ひとつの細胞が分裂を繰り返して誕生した、人間でも怪物でもない異形の生物、それがベム、ベラ、ベロという3人の妖怪人間。恐ろしい容姿ながらも正義の心を持った彼らが、時に人間から迫害を受けながらもいつか人間になることを夢見て悪と戦い続ける姿を描いた。人間に受け入れられることのない妖怪人間、醜いヒーローという、かつてないダークヒーローが全国を震撼させ、多くの視聴者を釘付けにした。この名作が土曜ドラマでついに実写化されることに。妖怪ドラマではなく、妖怪“人間”ドラマとして、3人の姿を通じて「人間とは何か?」を描き出す。長く迫害を受け、悲しみを背負い、人間に対する不信感を抱えながらも困っている人を助けずにいられないやさしき男・ベムを演じるのは亀梨和也。気性は荒いが仲間思いで、心の奥底には母親のような優しさと深い愛を持つベラに杏。そして「マルモのおきて」(フジテレビ)で全国区の人気を獲得し、主題歌「マルマルモリモリ」も大ヒット中の人気子役・鈴木福が「人間になりたい」、「人間の友達がほしい」と純粋に願う無邪気で真っ直ぐな少年・ベロを演じる。また、今回のドラマではベム、ベラ、ベロと、彼らを追う側のある刑事の間に芽生える友情が物語の軸になるが、オリジナルキャラクターであるこの刑事を北村一輝が演じる。刑事として腕は一流だが、その優しさゆえにしばしば周囲に利用されてしまううだつの上がらないこの男。少しずつベムらと心を通わせていくが、やがて3人が妖怪人間であることを知り…。亀梨さんはもちろん、リアルタイムではオリジナルのアニメを知らない世代だが「とても有名なアニメ原作なので、驚いたのと同時に大変光栄に思いました。どのように実写化するのか、いまからとてもワクワクしています。自分にとっても特殊メイクや、妖怪を演じさせてもらうのは初めてですし、さらにとてもメッセージ性の強い作品なので、しっかり役に染まりたいと思っています。大人から子供まで楽しめて、なおかつ、色々感じてもらえる作品にしたいです」と意気込みを明かす。杏さんは「アニメのキャラクターを演じることは興味があったので、いつかやってみたいと思っていましたが、まさかベラを演じることになるとは!」と驚きを語る。「レトロな世界観でダークな雰囲気のアニメという印象ですが、それがドラマになるとどのようになるのか、いまからとても楽しみです。ふり返ればいるかもしれない!?そんなリアリティのあるベラを演じられたら、と思います」と早くも気合十分。そして福くんは「妖怪に興味があったので、鬼太郎や妖怪大戦争などにはまった時期があって、『妖怪人間ベム』のことは知っていました。お父さんとお母さんが小さい頃に見ていたと聞いて、僕もDVDを借りて観ました!亀梨さんや、共演者の方々、たくさんのスタッフさんに会えるので楽しみです。どんな衣装とどんなメイクかも楽しみです」と撮影が待ちきれない様子だ。一方、この中で北村さんは、唯一、子供の頃にアニメでベムを見たことがある世代。「記憶に残るアニメの実写化と聞いたときには、とても驚きました。特に自分が演じる刑事は原作にはない、ドラマオリジナルのキャラクターです。妖怪3人とどんな接点や交流が深まるのかと撮影を楽しみにしています」と期待を口にする。日本テレビの土曜の10時ドラマといえば「怪物くん」が放送され、話題を呼んだ枠。今回、脚本を担当したのもドラマ版&映画『怪物くん』も手掛けている西田征史。果たしてどんな妖怪人間ドラマに仕上がるのか?40年を経て蘇った異色の物語で、ベム、ベラ、ベロが迎える結末は――?「妖怪人間ベム」は日本テレビ土曜ドラマで10月放送開始。■関連作品:ちょんまげぷりん 2010年7月31日より恵比寿ガーデンシネマほか全国にて公開© 2010 J Storm Inc.忍たま乱太郎 2011年7月23日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2011 実写版「忍たま乱太郎」製作委員会おかえり、はやぶさ (仮題) 2011年、公開ごくせん THE MOVIE 2009年7月11日より全国東宝系にて公開© 2009「ごくせん THE MOVIE」製作委員会■関連記事:清史郎くん、こども店長ならぬ“一日こども支配人”に!大忙しも夏休みの宿題は…『忍たま』加藤清史郎が“母ちゃん”檀れいの結婚を祝福ミッチーとも意外な接点アリ『ハリポタ』V2でシリーズ1,000億超えか?全米ではあのアメコミ映画が1位になでしこJAPAN安藤梢の祝福に、加藤清史郎「金メダル獲りたい」宣言加藤清史郎インタビュー『忍たま』で夢が叶った!大人顔負けのちびっこ忍者参上
2011年08月10日中上健次の最後の長編小説を映画化した『軽蔑』が6月4日(土)に公開を迎え、都内劇場で行われた舞台挨拶にW主演の高良健吾と鈴木杏、廣木隆一監督が登壇。舞台挨拶途中にはサプライズで共演陣の小林ユウキチ、日向寺雅人、蕨野友也も駆けつけ作品の船出を祝った。名家の一人息子として生まれながらも破滅の道を突き進んでいくカズ(高良さん)とポールダンサーの真知子(鈴木さん)の激しくも切ない純愛を描いた本作。高良さん、鈴木さん共に「思い入れのある作品」と感慨深げに語る。現在、NHKの朝の連続テレビ小説「おひさま」に出演中の高良さんだが、偶然にもどちらの作品でも演じているのは“かずさん”。『軽蔑』のカズさんを演じる上で「テクニックやセリフの間といったことは忘れて、ただ、ちゃんとそこにいようと思いました。僕のこれまでの23年間から生まれてくるものでやろう。現場で杏ちゃんと(芝居を)やってみて、何かを感じようと思った」と真摯に語った。一方の鈴木さんは、ポールダンスに激しいベッドシーンと、これまでにない一面を見せているが「肌を見せることに関しては抵抗はなかったです。廣木監督はそういうシーンを大切にとってくださると安心感がありましたし、とにかく真知子の強さやひたむきさに憧れを持ってしまったので」とすがすがしい表情。「自分がこれまでやって来て、勝手に背負っていたものを監督にはがされて、それはすごく怖く苦しいことで落ち込んだこともあったけど、そうやって進んでみて、ゼロに戻って楽になったし、ちょっと強くなれたと思います」と力強く語った。そんな2人との現場について、厳しい演出で知られる廣木監督は「2人には自由にやってもらって、毎回、違う芝居を見せてくれた。そうやって作り上げていくのは楽しかったです。僕は、2人とコミュニケーションを取れたつもりなんですが、2人に言わせると全然らしいです(笑)。『この3人うまくいってるな』と僕は思ってたんだけど」とすねたように語り会場の笑いを誘った。この後、サプライズでカズの友人を演じた小林さん、日向寺さん、蕨野さんが登場。鈴木さんは驚いた様子で「好青年みたいになってる!」、「ヒゲ濃いよ」などと劇中とは全く違う3人にツッコミを入れつつ満面の笑み。3人は、「高良くんは精神的に追い詰められたらしくて、部屋に戻ったらベッドで体育座りしていた」(日向寺さん)、「5人で飲みに行った」(蕨野さん)など撮影現場でのエピソードを暴露。キャスト陣の絆の強さを感じさせた。『軽蔑』は全国にて公開中。特集「『軽蔑』“この純愛、どこまで逃げ切れる?”」■関連作品:軽蔑 2011年6月4日より全国にて公開© 2011「軽蔑」製作委員会■関連記事:高良健吾×鈴木杏インタビュー常に確かめ合った五分五分の愛高良健吾&鈴木杏が『軽蔑』撮影最終日の“試練”を明かす!『軽蔑』高良健吾×鈴木杏原点・新宮で感謝のプレミアム舞台挨拶鈴木杏が『軽蔑』完成披露で涙の舞台挨拶こんなダメ男でも愛を貫く自信、ある?『軽蔑』<純愛>度チェック!
2011年06月06日人はなぜ恋をするのか──という素朴な、しかしながら深い問いに若き役者たちはこう答えた。「自分1人では決して満たされないことだらけだからでしょうね。でも、理屈でするものじゃない」(高良健吾)、「自分が必要としている人に出会って好きになっちゃうこと、自分ではどうすることもできないことですよね」(鈴木杏)。迷うことなく答える2人。その言葉の裏には、男と女、互いの恋愛観を完全に理解することなんてできない、けれど愛するがゆえのさまざまな感情は知っている、そんな意味合いを含んでいるような…。彼らが自らの感情をありのまま伝えることができるのは、新作映画『軽蔑』で愛の本質を突きつけられ、それぞれの役を通して愛を体現したからなのかもしれない。『ヴァイブレータ』、『余命1ヶ月の花嫁』、『雷桜』など、恋愛映画の名手として知られる廣木隆一監督のもと、高良健吾と鈴木杏がつかみ取った“愛の本質”とはどんなものだったのだろうか。真知子は「ダメなところも含めてすごくいい女」(高良さん)原作は、1992年に46歳でこの世を去った中上健次の同名小説。名家の生まれで遊び人のカズと歌舞伎町のダンサー・真知子との、許されざる逃避行を描いた恋愛物語だ。出演オファーを受け原作を読んだ鈴木さんは、「真知子に惚れきってしまって、彼女に近づきたくて、近づきたくて。ありのままで生きる真知子の強さがほしいと思ったんです」と熱っぽく語る。大胆に肌を露出しなければならないハードルはあったものの、それ以上に真知子を愛してしまったと告白する。鈴木さん同様に、高良さんも役者魂をくすぐる物語に興味が湧き、「台本を読んだときにめちゃめちゃ良いシーンだなと思ったんです」と、真知子とカズのセクシャルな1シーンについて解説する。それは、カズが手づかみで真知子にメロンを食べさせる官能的な場面だ。「カズが真知子を連れ出した理由とか、カズがどういう人物なのかは、最初の方には描かれていないんです。どう見てもあやしいじゃないですか(笑)。でも、メロンのシーンを読んだとき、あぁ、優しい男だなと。演じるときに気をつけたのは、スプーンがないから手で食べさせることに、少しも疑問を持たないでおこうということでした」。迷いのない自然な行動だからこそ、なおのこと女性はあの仕草に愛を感じるはず。鈴木さんも「グッときますよね」と表情をやわらげ、真知子が心を解放する大切なシーンだったとふり返る。「とても大変なシーンでした。真知子はこの後いったいどうなるんだろう…と考えて演じていたら、廣木監督が『もう少し心を解放するんじゃないの?』というようなことをポロッとおっしゃって。あぁ、開放していいんだ!そう思ったら、自然とどうすべきかが見えてきた。メロンのシーン以外にも、歌舞伎町を2人で走った後に、カズさんが自分のお腹で真知子の冷えた足を温めてくれるシーンがあるんです。他の男の人はやらないだろうな、という愛情表現をカズさんは本能的にサラリとやってしまう。女性にとってはたまらないですよね(笑)」。まるで自分自身のことを話すように、少し照れながら話す姿が、なんとも色っぽくかわいらしい。そして、カズを虜にしてしまう真知子を「いい女」だと、きっぱりと言い切る。「ダメなところも含めてすごくいい女だと思うんです。振り回される人はたくさんいるかもしれないけれど、生きることに覚悟もある、責任もある。覚悟をきめて生きている人は格好いいですよね」。許されない愛に「五分五分だと思っていないとダメだった」(鈴木さん)大胆なラブシーンや過酷な練習を積んでポールダンスに挑んだことも特筆すべきことだが、人間の本質的な格好良さ、本能的に人を愛する姿が、生々しく美しく描かれている、それが『軽蔑』の見どころと言えるだろう。その生々しさと美しさを役者から引き出せるのは、廣木監督だから成せる業。『M』に続いて今回が廣木監督作2度目の出演となる高良さんは「廣木監督だったらどんな役でも引き受ける」と絶対的な信頼を寄せている。「自分の芝居の軸は『M』でできたと思っていて。監督に『お前の18年間が必要でお前を選んだのだから、お前がやることは正解だ』と言ってもらったことは、いまも軸になっています。それまでは、芝居はこうだというものがあると思っていたけれど、そうじゃない、その人になりきろうと思うことが正解なんだと。今回の『軽蔑』で再確認させてもらいました」。なんとも熱いラブコールだ。廣木組に初参加だった鈴木さんも「現場では厳しいですけど、それは愛情のうえで成り立っていること。厳しくも安心感のある現場でした。(役者=)“生もの”であることの大切さを廣木監督の現場で教えてもらった気がします」。どれだけ成長できたかは、フィルムにしっかりと焼き付いている。「男と女は、五分と五分」。劇中のなかで何度も繰り返されるこのフレーズも、『軽蔑』で描かれる愛の象徴だ。高良さんと鈴木さんは、カズとして真知子として、五分五分であろうとする2人の愛をどう捉えていたのだろう。セリフでは五分五分と言っているけれど「実際には無理」と言うのは高良さん。「五分と五分でいようっていう形はステキだと思います。でも、五分と五分は無理、いや…無理でした。瞬間的に五分五分になることはあっても、無理なんですよね。たとえば、カズは携帯を捨てたり、表面的には五分五分になれたかもしれないけれど、気持ちのうえでは全然。10と0のときもあれば、逆に0と10のときもある。それでも、カズと真知子は『五分と五分でいようね』と言い合っている、それが素敵なことなんだなと。もちろん、演じるうえでは五分と五分でいようねという気持ちではありました。絶対的に守るべきところですからね。それに、真知子が言う五分五分と、普通に暮らしてきた女の子が言うそれとでは、意味も重みも全然違う。真知子が言う五分五分は、ものすごく重い一言なんです」。高良さんの言葉一つ一つに深くうなずく鈴木さん。一呼吸おいて、女性目線の五分と五分を語る。「真知子にとっては、五分五分だと思っていないとダメだったというか、そう言わないと完全にカズさんに寄りかかってしまいそうで怖かったんじゃないかなと。ひとりで生きていかなければならなくなったときのことを考えると怖かったんだと思うんですよね。すべて寄りかかってしまったら、ひとりで立つことが難しくなる。それを真知子は分かっていて五分五分と言っていた。そんな真知子の気持ちが分からなくもなくて…。ほんと難しいですよね…」。彼女が最後に発したその「難しいですよね…」に込められた想いは、映画を観た人のもとにも必ず訪れるだろう。全身全霊で愛しているという揺るぎない事実があるのに、心臓をえぐり取られるように切なくて、難しい恋。そんな恋に落ちたからこそ、カズと真知子はあれほど輝いているのかもしれない──。(photo:Toru Hiraiwa/text:Rie Shintani)特集「『軽蔑』“この純愛、どこまで逃げ切れる?”」■関連作品:軽蔑 2011年6月4日より全国にて公開© 2011「軽蔑」製作委員会■関連記事:高良健吾&鈴木杏が『軽蔑』撮影最終日の“試練”を明かす!『軽蔑』高良健吾×鈴木杏原点・新宮で感謝のプレミアム舞台挨拶鈴木杏が『軽蔑』完成披露で涙の舞台挨拶こんなダメ男でも愛を貫く自信、ある?『軽蔑』<純愛>度チェック!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第9回) 来年ブレイクしそうな俳優は?
2011年06月01日「日本映画プロフェッショナル大賞」が20回目を迎えることを記念して、5月31日(火)に都内劇場で映画『軽蔑』のチャリティ上映会が開催。上映後に主演の高良健吾と鈴木杏、廣木隆一監督によるトークイベントが開催された。世界で唯一の個人による映画賞として、ジャーナリストの大高宏雄が主宰してきた日本映画プロフェッショナル大賞。健闘しつつも過小評価された作品やキャスト、スタッフにスポットを当て、現役の映画関係者の投票でベスト10が選出される。高良さんは、昨年公開された『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』で新人激励賞を受賞しており、今回、東日本大震災の義援金を募るチャリティ試写会として、まもなく劇場公開される『軽蔑』が上映された。自らトークイベントの司会を務めた大高氏より、新人激励賞の受賞を告げられた高良さんは「自分の芝居は自分ではなかなか分からないものですが、こうして外部の方に評価していただけるのは嬉しいです」と喜びを語りつつ「でも、新人なのかな?とも思いますが…」と照れくさそうな表情を見せた。映画は1992年に46歳で夭折した中上健次の最後の長編小説を原作としているが、廣木監督は「助監督の頃に(中上さんの)小説が出てきて、僕らの、その時代の気持ちを代弁してくれる作家が出てきた、と憧れましたね」と中上作品への思い入れを明かした。鈴木さんは、自身が演じた真知子という役柄について、「むき出しのまま取り繕わずに生きられる強さがある。私は臆病で、人を傷つけたりするのが嫌で、(衝突を)かわしながら生きているところがあるけど、マチにはそれがない。強いところも弱いところも含めて、ひたむきなんです。それと“女”って感じがかっこいいと思いました」と、こちらも熱く語ってくれた。廣木監督の演出の厳しさについては、これまでにも数多く語られているが、高良さんは18歳で出会ったときに言われた「余計なことはするな。分かりやすいことをするな」という言葉を紹介。「僕は芝居にはひとつの正解があると思ってたけど、役になってその場でやることが正解なんだと教えてもらった」と述懐した。クランクアップの日のあるシーンの撮影でも、かなりの紆余曲折が…。鈴木さん曰く「(監督に)『ふざけんな』って言われてパニック状態で、どうしていいか分からなくなった」そうで、高良さんも「杏ちゃんと現場に立って会話をして、それで少しずつ見えてきましたね」とふり返る。現場で感じた“感情”を何より大切にする監督とあって、「2人で後になって『(脚本の)このシーンがこうなるなんて思わなかったね』と話すような場面がたくさんありました」(鈴木さん)という。ほかにも、印象的なシーンでの感情や撮影の様子について高良さん、鈴木さん、監督のトークが続き、映画を観たばかりの観客は熱心に耳を傾けた。最後に監督は「僕は福島出身ですが、東北にもこうして映画を観られる環境が戻ればと思います」と大災害に襲われた故郷に思いを馳せた。チャリティ上映会ということで、劇場には募金箱が設置され、帰り際には多くの観客が募金をする姿が見られた。『軽蔑』は6月4日(土)より角川シネマ有楽町、角川シネマ新宿ほか全国にて公開。特集「『軽蔑』“この純愛、どこまで逃げ切れる?”」■関連作品:軽蔑 2011年6月4日より全国にて公開© 2011「軽蔑」製作委員会■関連記事:高良健吾×鈴木杏インタビュー常に確かめ合った五分五分の愛『軽蔑』高良健吾×鈴木杏原点・新宮で感謝のプレミアム舞台挨拶鈴木杏が『軽蔑』完成披露で涙の舞台挨拶こんなダメ男でも愛を貫く自信、ある?『軽蔑』<純愛>度チェック!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第9回) 来年ブレイクしそうな俳優は?
2011年06月01日芥川賞作家・中上健次による純愛小説を映画化した『軽蔑』の公開に先立ち、5月29日(日)、主演を務めた高良健吾と鈴木杏、廣木隆一監督が、原作者・中上氏の故郷であり、本作のロケ地となった和歌山県新宮市に凱旋し、プレミア上映にて舞台挨拶を行った。舞台挨拶の前には、高良さんと鈴木さんは揃って新宮図書館にある中上健次資料室を訪れ、思い思いに映画の完成を報告。本作で、破天荒で欲望のままに生きる男・カズを演じた高良さんは、「『ありがとうございます』と言いたいです。あと、『カズは大丈夫でしたか』と聞きたいです。撮影中、どうしていいか分からなかったときは、いつも助けてもらっていました」と感謝を口にし、「まだ自分にも杏ちゃんの中にも、カズと(鈴木さん演じる)真知子が残っているんだと思いました。苦しいような切ないような感情が込み上げてきました」と撮影当時に思いを馳せていた。その後のプレミア上映では、廣木監督と新宮市出身の新人俳優、渕上泰史が加わり、撮影中から応援してくれた同市民の人々を前に、感謝の舞台挨拶を行った。自身の故郷でデビューを果たした渕上さんは、「両親が“『軽蔑』のチケットを売ったぜ”と言ってくれて嬉しかったです!」と満面の笑み。撮影時には、高良さんはじめ、ほかのキャストに新宮弁のレクチャーも行っていたそうだが、「あのときは生意気言っちゃってすいませんでした!」と謝罪。これに対し、高良さんは「至らないところがあったと思うけど、目をつむって見て下さい」と謙虚な姿勢。鈴木さんも撮影を通してすっかりこの地になじんでいたようで、「自転車でブラブラしました。守られている感じがありました。高良さんともまた来たいと話していたんですよ」と語ると、高良さんも「近くに海や川があって、そこにいるだけで不思議な安心感がありました」とリラックスした様子。全国公開を前に、原点である新宮市に戻ってこれた喜びを表していた。『軽蔑』は6月4日(土)より角川シネマ有楽町、角川シネマ新宿ほか全国にて公開。特集「『軽蔑』“この純愛、どこまで逃げ切れる?”」■関連作品:軽蔑 2011年6月4日より全国にて公開© 2011「軽蔑」製作委員会■関連記事:鈴木杏が『軽蔑』完成披露で涙の舞台挨拶こんなダメ男でも愛を貫く自信、ある?『軽蔑』<純愛>度チェック!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第9回) 来年ブレイクしそうな俳優は?高良健吾、今度は鈴木杏とW主演!中上健次の最後の長編『軽蔑』が映画化
2011年05月31日中上健次の最後の長編小説を映画化した『軽蔑』の完成披露試写会が5月22日(日)、早稲田大学の大隈講堂で開催され、W主演の高良健吾、鈴木杏、廣木隆一監督が来場。鈴木さんが、舞台挨拶のさなか感極まって涙を流す一幕もあった。歌舞伎町でその日暮らしをするカズ(高良さん)とポールダンサーの真知子(鈴木さん)の切なく、どうしようもない愛の日々が赤裸々に綴られる。学生たちで埋まる客席に向けて高良さんは「ポスターには『世界は2人を愛さなかった。』とありますが、映画を観たみなさんにはこの2人を愛してほしい」と訴える。ポールダンスや大胆なベッドシーンを含め、文字通り体当たりの演技を披露した鈴木さんは、劇中から抜け出てきたような妖艶さを漂わせ、真っ赤な口紅とセクシーな黒いドレスで登場。「役者・鈴木杏としても人間・鈴木杏としても、この作品に出会えたことはすごく大きい。いまでも胸がいっぱいで…」と語ったところで、感極まって涙が頬を伝い、客席からは温かい拍手が沸き起こった。高良さんにとって、廣木作品で主演を張るのは4年ぶりのこと。「監督に求められるのは、芝居の上手さではなく僕自身から何が生まれてくるか、ということ。監督には繰り返し『健吾、芝居が多いぞ』、『ちゃんとそこにいてくれたらいいから』と言われ、カズとしてその場にいることを意識しました。ただ、成長したところを見せたいという変な欲が出てしまい、そこはちょっとウザかったですけどね(苦笑)」と廣木組への強い思い入れをうかがわせる言葉が漏れた。厳しい演出で知られる廣木監督だが、高良さんのこの言葉に「僕の作品は最初に1回やると、その後、出てもらえないので嬉しかったですね」と相好を崩した。実際のところ、監督の演出がどれくらい厳しいのか?「『もう一回』、『もう一回』、『そんなんじゃカメラ回せねぇよ』と言われ続けた」(鈴木さん)、「杏ちゃんに『お前は“ビッチ”なんだから!』と何度も言ってました」(高良さん)という“証言”に会場からはどよめきが…。また11月の寒空の下で震えながら撮影に挑んだ、川に飛び込むというシーンが最終的にカットされたことも明かされ、妥協を許さない監督と、その監督を信じて全力を尽くす俳優陣の関係性が浮かび上がった。この日は、中上健次の娘であり、作家の中上紀が来場し、“軽蔑”を花言葉に持つ黄色いカーネーションの花束を監督に手渡し、映画の完成を祝った。『軽蔑』は6月4日(土)より全国にて公開。特集「『軽蔑』“この純愛、どこまで逃げ切れる?”」■関連作品:軽蔑 2011年6月4日より全国にて公開© 2011「軽蔑」製作委員会■関連記事:こんなダメ男でも愛を貫く自信、ある?『軽蔑』<純愛>度チェック!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第9回) 来年ブレイクしそうな俳優は?高良健吾、今度は鈴木杏とW主演!中上健次の最後の長編『軽蔑』が映画化
2011年05月23日