日本時間2月10日に迫った第92回アカデミー賞授賞式で、松たか子が『アナと雪の女王2』の世界各国の“エルサ”と歌唱パフォーマンスに参加することが決定。日本人としては初めて同授賞式のステージで歌唱する。世界各国のエルサ役と「イントゥ・ジ・アンノウン」を歌唱!先にエルサ役イディナ・メンゼルがパフォーマンスをすることが発表されていたが、なんと今回、世界9か国のエルサ役がイディナと共に歌唱することに。日本からも高いパフォーマンス力が評価され、US本社直々のオファーで松さんが参加することが決まった。日本人がアカデミー賞の授賞式で歌唱することは初めてのこと。アカデミー賞授賞式で歌唱することに、松さんは「この度は、大変光栄な役目をいただき、感謝しております。各国のエルサ達に会える、というのは大きな喜びであり、自分以外のエルサに出会う、というのも滅多にない機会だと思います。御覧になる方々にとって楽しいひとときになるとよいなと思っています」とコメントを寄せた。メイン楽曲「イントゥ・ジ・アンノウン」を手掛けたのは、前作で第86回アカデミー賞歌曲賞を受賞したロバート・ロペスとクリステン・アンダーソン=ロペス夫妻。この「イントゥ・ジ・アンノウン」は、前作で“ありのまま”の自分を受け入れたエルサが、彼女だけにしか聞こえない“不思議な歌声”をきっかけに、再び自身の“力”と向き合い、迷いを感じながらもまだ見ぬ“未知なる世界へ”と踏み出そうとする彼女の想いが溢れた曲。アカデミー賞という映画界最高峰の式典で、イディナや松さんはじめ世界各国のエルサたちがどんなパフォーマンスをするのか期待が高まる。『アナと雪の女王2』は全国にて公開中。「生中継!第92回アカデミー賞授賞式」は2月10日(月)8時30分~二/同時通訳、21時~字幕版をWOWOWプライムにて放送。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アナと雪の女王2 2019年11月22日より日米同時公開Ⓒ2019 Disney. All Rights Reserved
2020年02月08日2月1日、2日の全国映画動員ランキングは、大沢たかおが主演し、賀来賢人、岩田剛典、広瀬アリス、三浦友和ら豪華キャストが共演する入江悠監督の新作『AI崩壊』(全国346館)が初登場で首位を飾った。公開2週目の『キャッツ』(全国380館)は2位に。公開4週目の『パラサイト 半地下の家族』(全国188館)は先週4位から3位に順位をあげた。公開4週目の『カイジ ファイナルゲーム』(全国333館)は先週2位から4位に。公開11週目の『アナと雪の女王2』(全国382館)は先週3位から5位になった。そのほか新作では、ウィル・スミスとマーティン・ローレンス主演の人気アクションシリーズ約17年ぶりの新作『バッドボーイズフォー・ライフ』(全国327館)が初登場6位に。ダニエル・クレイグ、クリス・エヴァンスら豪華キャスト共演のミステリー『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』(全国134館)が初登場8位に。中井貴一と佐々木蔵之介が主演を務める痛快コメディの続編『嘘八百 京町ロワイヤル』(全国160館)が初登場9位に。実在する組織の社員の奮闘を、実話を基に映画化した『前田建設ファンタジー営業部』(全国131館)は初登場11位につけている。次週は『犬鳴村』『グッドライアー 偽りのゲーム』『37セカンズ』『侍の名のもとに~野球日本代表 侍ジャパンの800日~』『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』『ハスラーズ』『ヲタクに恋は難しい』などが封切られる。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『AI崩壊』2位『キャッツ』3位『パラサイト 半地下の家族』4位『カイジ ファイナルゲーム』5位『アナと雪の女王2』6位『バッドボーイズフォー・ライフ』7位『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』8位『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』9位『嘘八百 京町ロワイヤル』10位『ラストレター』
2020年02月03日『美女と野獣』『ライオンキング』『アイーダ』『ターザン』『メリー・ポピンズ』『リトルマーメイド』『アラジン』『アナと雪の女王』……。ディズニーがブロードウェイに送り込んできたヒットミュージカルの名曲たちを、豪華キャストの歌声とオーケストラの生演奏で届けるコンサートが、1月30日(木)と31日(金)に東京国際フォーラム ホールAで開催される。ブロードウェイ進出第1弾となった『美女と野獣』の初演から25周年を迎えることを記念し、2019年に開催された『ディズニー・ブロードウェイ・ヒッツ』の、好評を受けての再演だ。出演は、『ライオンキング』ブロードウェイ公演にムファサ役としてたびたび出演しているアルトン・フィッツジェラルト・ホワイト、同じくナラ役を長らく務めた経験を持つキシー・シモンズ、『メリー・ポピンズ』メリー役オリジナルキャストにして『美女と野獣』ベル役も当たり役とするアシュリー・ブラウン、そして『ターザン』ターザン役オリジナルキャストのジョシュ・ストリックランド。またゲストシンガーとして、子役時代に『美女と野獣』と『ライオンキング』、大人になってから『アラジン』『ライオンキング』『ノートルダムの鐘』の日本公演に出演し、2018年にはウエストエンドデビューも果たした日本が誇るミュージカルスター、海宝直人も参加する。それまではどこか猥雑なイメージも付きまとっていたブロードウェイを、ファミリーで楽しめる健全な劇場街へと変えた功績も持つディズニーミュージカル。日本を含む、世界のミュージカルシーンに与えた影響も計り知れない。敬意と感謝を込めて、ぜひ家族連れで足を運びたいコンサートだ。文:町田麻子
2020年01月29日1月25日、26日の全国映画動員ランキングは、トム・フーパー監督が名作ミュージカルを映画化した『キャッツ』(全国380館)が初登場で首位を飾った。公開3週目の『カイジ ファイナルゲーム』(全国333館)は先週と変わらず2位をキープ。公開10週目の『アナと雪の女王2』(全国383館)も先週1位から3位になるも大きく順位を落とさず好調だ。公開3週目の『パラサイト 半地下の家族』(全国176館)は先週5位から4位に順位をあげた。公開6週目の『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(全国377館)は先週3位から5位になった。そのほか公開6週目の『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』(全国323館)が再びベスト10入りし9位に。60周年を迎えた長寿子供番組の劇場版2作目『映画 おかあさんといっしょすりかえかめんをつかまえろ!(全国124館)は初登場11位につけている。次週は『嘘八百 京町ロワイヤル』『AI崩壊』『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』『バッドボーイズフォー・ライフ』『前田建設ファンタジー営業部』などが封切られる。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『キャッツ』2位『カイジ ファイナルゲーム』3位『アナと雪の女王2』4位『パラサイト 半地下の家族』5位『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』6位『ラストレター』7位『記憶屋 あなたを忘れない』8位『フォードvsフェラーリ』9位『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』10位『メイドインアビス 深き魂の黎明』
2020年01月27日アニー賞の結果が発表された。作品賞を受賞したのはNetflixオリジナルの『クロース』。インディーズ作品賞は、Netflixが世界配信権を獲得したフランスの『失くした体』だった。日本からはインディーズ作品部門に『天気の子』『プロメア』『若おかみは小学生!』がノミネートされていた。これら3本はいずれも無冠に終わったが、意外だったのは『トイ・ストーリー4』『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』、またゴールデン・グローブを受賞した『Missing Link』も無冠だったこと。『アナと雪の女王2』も、ジョシュ・ギャッドが声優部門を受賞したのにとどまっている。過去にはピクサー、ディズニーが制覇してきたオスカーの長編アニメ部門も、今年は予測が難しくなりそうである。文=猿渡由紀
2020年01月27日『ロケットマン』の「(I’m Gonna)Love Me Again」がアカデミー賞の歌曲賞にノミネートされているエルトン・ジョンが、同賞の授賞式でパフォーマンスを行うことが明らかになった。また、同部門でノミネートされているほかの4曲も披露されることが発表された。『アナと雪の女王2』の「イントゥ・ジ・アンノウン~心のままに」をイディナ・メンゼル、『トイ・ストーリー4』の「君のため」をランディ・ニューマン、『ハリエット』の「Stand Up」をシンシア・エリヴォ、『Breakthrough』(原題)の「I’m Standing With You」をクリッシー・メッツが歌う。これら5曲の指揮を務めるのは、アイルランド出身の作曲家・指揮者のアイミアー・ヌーン。テレビ放送されるオスカー史上初の女性指揮者だという。「Variety」誌によると、5曲がメドレー形式で披露されるのか、1曲ごと独立した形で披露されるのかは不明とのこと。授賞式のプロデューサーたちは「素晴らしい候補者(ノミネートされている人)&パフォーマンスする人たちを呼ぶことができてとても楽しみです。オスカーでしか見られない、唯一の音楽体験を披露してくれることでしょう」と自信をのぞかせている。(Hiromi Kaku)
2020年01月24日1月18日、19日の全国映画動員ランキングは、『アナと雪の女王2』(全国382館)が公開9週目も首位をキープした。また公開2週目の『カイジ ファイナルゲーム』(全国333館)は2位、公開5週目の『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(全国379館)は3位につけておりTOP3は先週と変わらず。続いて岩井俊二監督の新作『ラストレター』(全国262館)が初登場4位に入り、公開2週目の『パラサイト 半地下の家族』(全国137館)は先週と変わらず5位になった。そのほか新作では、織守きょうやの小説を山田涼介の主演で映画化した『記憶屋 あなたを忘れない』(全国327館)が初登場6位。クリント・イーストウッドが、爆破テロ事件の実話を基に映画化した『リチャード・ジュエル』(全国244館)は初登場8位。2017年に放送されたTVシリーズのその後を描く劇場版『メイドインアビス 深き魂の黎明』(全国50館)は初登場9位。2016年に放送されたTVシリーズを映画化した『劇場版 ハイスクール・フリート』(全国96館)は初登場10位に入った。タイカ・ワイティティ監督の異色作『ジョジョ・ラビット』(全国143館)は初登場11位につけている。次週は『映画 おかあさんといっしょすりかえかめんをつかまえろ!』『風の電話』『キャッツ』『サヨナラまでの30分』『シグナル100』『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』『his』『ロマンスドール』などが封切られる。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『アナと雪の女王2』2位『カイジ ファイナルゲーム』3位『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』4位『ラストレター』5位『パラサイト 半地下の家族』6位『記憶屋 あなたを忘れない』7位『フォードvsフェラーリ』8位『リチャード・ジュエル』9位『メイドインアビス 深き魂の黎明』10位『劇場版 ハイスクール・フリート』
2020年01月20日スタジオライカ最新作ストップモーションアニメ『Missing Link』(原題)が今秋、日本でも公開されることが決定した。本作は、『コララインとボタンの魔女』『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』などを生み出したアニメーションスタジオ「スタジオライカ」の新作ストップモーションアニメ。自称“神話と怪獣研究の第一人者”のライオネル卿が旅の途中、人類の遠い祖先にあたる生きた化石「ミッシング・リンク」と出会う。「ミッシング・リンク」は種族で唯一生き残った孤独な生き物で、遠い親類を探すため、ライオネル卿と共に伝説のシャングリラを目指す…というストーリー。声の出演として、ライオネル卿を『グレイテスト・ショーマン』や『X-MEN』シリーズのヒュー・ジャックマン。ミッシング・リンクを『ハングオーバー』シリーズのザック・ガリフィナーキスが務めるほか、『アベンジャーズ』シリーズのゾーイ・サルダナ、『ハリー・ポッター』シリーズのエマ・トンプソンら人気俳優が集結している。本作は、第77回ゴールデン・グローブ賞にてアニメ映画賞を受賞したほか、本年度アカデミー賞でもアニメーション映画賞にノミネート。また、アニー賞では『アナと雪の女王2』と並ぶ最多8ノミネートと、本年度の賞レースでもトップランナーとして大注目の作品だ。『Missing Link』(原題)は2020年秋、新宿バルト9ほか全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:Missing Link(原題) 2020年秋より新宿バルト9ほか全国にて公開©LAIKA®
2020年01月20日愛する人を守るため、本当の自分を隠して闘うディズニー史上最強ヒロインを描くファンタジー・アドベンチャー『ムーラン』。今年公開される映画の中で1つの大きな特徴といえるのが、本作のような女性監督×女性主人公の作品が多いこと。先日の第92回アカデミー賞ノミネート発表では監督賞候補に2年連続で男性監督ばかりが並び、物議を醸したが、ここ数年の女性監督の活躍ぶりは目覚ましく、昨年はマーベル初の女性監督作品『キャプテン・マーベル』やジェニファー・リーがクリス・バックと共同監督を務めた『アナと雪の女王2』など、世界中で大ヒットを記録した作品もあった。そして今年は、昨年を上回る勢いで女性監督による女性が主人公の作品が目白押しだ。『ムーラン』内面から溢れ出す強さを持つヒロイン4月17日(金)公開1998年に公開されたディズニー・アニメーションの実写化のメガホンを託されたのは、ニュージーランド出身のニキ・カーロ監督。『クジラの島の少女』(’02)で注目を集め、シャーリーズ・セロン主演『スタンドアップ』(’05)やジェシカ・チャステイン主演『ユダヤ人を救った動物園アントニーナが愛した命』(’17)などを手掛けてきた。『ムーラン』といえば、父の身代わりに、自らを“男性”と偽って戦地へ赴くというこれまでのディズニー作品とは一線を画した異例の物語が魅力的だ。それまでディズニーが描いてきたヒロインではなく、“一人の人間”として内面から溢れ出す強さと美しさを持つムーラン。父親を守るためについた嘘と真実の狭間で揺れる、リウ・イーフェイ演じるヒロインの心情を、女性監督がどのように描くのか。ニキ・カーロによる全く新しい『ムーラン』から目が離せない。『ブラック・ウィドウ』知られざる過去と生き様に注目5月1日(金)公開アベンジャーズ唯一の女性メンバー、ブラック・ウィドウ。『アベンジャーズ/エンドゲーム』では彼女の活躍ぶりと“選択”がマーベルファンを賑わせたが、満を持して単独作品の監督に抜擢されたのは、『キャプテン・マーベル』以降、マーベル作品では2度目の女性監督起用となったケイト・ショートランドだ。これまでも『さよなら、アドルフ』『ベルリン・シンドローム』など、過酷な運命を背負った少女や女性を主人公に据えてきた。スカーレット・ヨハンソンが演じるブラック・ウィドウは、頭脳・身体能力ともに優れた最強のエージェント。ナターシャ・ロマノフとして、ブラック・ウィドウとして、一人の女性からヒーローになるまでの彼女の知られざる過去と生き様を、ケイト監督がどのように彩ってくれるのか注目だ。『ワンダーウーマン 1984』パワフルで華麗な女性ヒーロー再び6月公開前作『ワンダーウーマン』に引き続き監督を務めるのは、パティ・ジェンキンス監督。ガル・ガドットを主演に迎え、アメコミ史上初の女性監督の起用に至った前作では、それまでアメコミ界での女性製作陣による功績が全くなかった(機会すらなかった)中、ハリウッドを揺るがす記録的大ヒットを打ち立てた。続編ではタイトル通り1984年を舞台にしており、前作で亡くなったはずのパイロット、スティーブ・トレバー(クリス・パイン)も帰ってくることが明らかになっている。パワフルかつ華麗な女性ヒーローをスクリーンに誕生させたジェンキンス監督は、続編でワンダーウーマンをどのようにパワーアップさせるのか、期待が高まる。上記のほかにもグレタ・ガーウィグ監督が名作「若草物語」を見事にアレンジした『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』や、キャシー・ヤン監督×マーゴット・ロビー主演の『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey』が3月に公開。アンジェリーナ・ジョリーをはじめとする国際色豊かなキャストが揃い、『アベンジャーズ/エンド・ゲーム』後が舞台となる『エターナルズ/Eternals』(原題・11月6日全米公開予定)も中国出身のクロエ・ジャオ監督が手掛ける。女性監督が女性ヒロインを描くことがめずらしくなくなった現代、一人の人間として魅力的なキャラクターを描いた作品を映画館で見届けてほしい。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ムーラン(2020) 2020年4月17日より全国にて公開© 2020 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.ハーレイ・クインの華麗なる覚醒Birds of Prey 2020年3月20日より全国にて公開©2019 WBEI and c&TM DC Comicsブラック・ウィドウ 2020年5月1日より日米同時公開©2019 MARVELワンダーウーマン 1984 2020年6月より全国にて公開© 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & © DC Comicsストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 2020年3月より全国にて公開
2020年01月19日本日より全国東宝系にて公開される『ラストレター』で主演を務める女優の松たか子が、1月17日(金)オンエアの「A-Studio」にゲスト出演。愛娘とのエピソードなどプライベートトークから、これまで共演してきた豪華な俳優陣たちのコメントなど盛りだくさんでお届けする。二代目松本白鸚の娘として生まれ、1996年放送の「ロングバケーション」で木村拓哉と共演、一躍大きな注目を浴びると、その後も「HERO」シリーズや『東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~』や『THE 有頂天ホテル』などの映像だけでなく、蜷川幸雄や長塚圭史、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、劇団☆新感線などの舞台出演も数多くこなすほか、最近では「カルテット」や「ノーサイド・ゲーム」『マスカレード・ホテル』なども話題となった松さん。2014年春に日本公開された『アナと雪の女王』ではエルサ役で声優として出演、同作は興収250億円を超える大ヒットを記録し、昨年公開の続編『アナと雪の女王2』でも引き続きエルサ役を担当し、こちらも興収110億円を超え大ヒット中。今回は市川海老蔵や「ノーサイド・ゲーム」で共演した大泉洋ら俳優仲間が取材に協力。トークでは現在4歳の娘に『アナ雪』の「イントゥ・ジ・アンノウン~心のままに」を歌って聞かせた際の反応など、子育て真っ最中の母親ならではのエピソードも語られ、女優と母親の両立に奮闘するナチュラルな素顔が明かされていく。『アナと雪の女王2』もヒット中の松さんが主演を務める『ラストレター』は、『スワロウテイル』『リリイ・シュシュのすべて』などで知られる岩井俊二監督が、自身の出身地である宮城を舞台に、手紙の行き違いをきっかけに始まったふたつの世代の男女の恋愛と、それぞれの心の再生と成長を描いたオリジナルストーリー。主人公・岸辺野裕里を松さんが演じ、主人公の姉・未咲の高校生時代とその娘・鮎美に広瀬すず。裕里と文通を始める乙坂鏡史郎に福山雅治。その高校生時代に神木隆之介。裕里の娘・颯香と高校生時代の裕里を森七菜が演じるほか、『シン・ゴジラ』や『エヴァンゲリオン』シリーズなどの監督を務める庵野秀明が俳優として出演する。『ラストレター』は1月17日(金)より全国東宝系にて公開。「A-Studio」は1月17日(金)23時15分~TBS系で放送。(笠緒)
2020年01月17日『ジョーカー』の最多11部門ノミネートに、韓国映画『パラサイト 半地下の家族』の快挙など、早くも大きな話題を振りまいている第92回アカデミー賞のノミネーション結果。とはいえ、前哨戦を席巻したルピタ・ニョンゴやジェニファー・ロペス、ゴールデン・グローブ賞受賞のタロン・エジャトンやオークワフィナなどの落選に、世界中の映画ファンからは“あの人が選ばれないなんて!”と残念がる声が噴出している。「なぜ?」…落胆するファンの声でTwitterのトレンド入り去る1月5日(現地時間)に行われた第77回ゴールデン・グローブ賞で、レオナルド・ディカプリオら強力な先輩俳優を抑え、見事ミュージカル/コメディ部門主演男優賞に輝いた『ロケットマン』のタロン。誰の脳裏にも、昨年同賞を受賞して大きく弾みを付け、ついにはアカデミー賞まで受賞した『ボヘミアン・ラプソディ』のラミ・マレックの姿が蘇ったはず。しかも、タロンは自らエルトン・ジョンの楽曲を歌唱しているのだ。加えて、主演女優賞に『アス』のルピタ・ニョンゴ、『フェアウェル』のオークワフィナ、助演女優賞に『ハスラーズ』のジェニファー・ロペスなども選ばれなかった。いずれもファンに愛されているだけでなく、作品自体も大ヒットし、評価も高かったことから「なぜだ?」「ショック」「がっかり」と言及する人が続出、タロンやジェニファーらの名前が“ノミネートされていないのに”トレンド入りする事態となった。そんな中、『アンカット・ダイヤモンド』(1/31よりNetflix配信)で主演男優賞の有力候補といわれていたアダム・サンドラーは、自らTwitter上で「悪いニュース:アカデミーに愛されていない、いいニュース:スーツを着なくていい」と負け惜しみ(?)を言いつつ、「友人たち、特にママ(過去作で共演したキャシー・ベイツ)おめでとう」と祝福を贈っている。ノミネート発表のMCが指摘!今年も女性の監督賞候補なし『パラサイト』ポン・ジュノ監督の初ノミネートも注目を集めている監督賞は、『アイリッシュマン』マーティン・スコセッシや『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』クエンティン・タランティーノなど、今年も前年に続き、候補者が全員男性に。『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』グレタ・ガーウィグ監督(脚色賞でノミネート)をはじめ、『フェアウェル』ルル・ワン監督、『ハスラーズ』ローリーン・スカファリア監督などがかすりもせずだったことに抵抗を見せたのが、ノミネーション発表のプレゼンターを務めていた海外ドラマ「インセキュア」のクリエイターで女優のイッサ・レイだ。『search/サーチ』のジョン・チョーと時に談笑しながら和やかに発表していた彼女だったが、監督賞候補の名前を呼び上げた後、「Congratulations to those men」(男性のみなさん、おめでとうございます)と、カメラに向かって真顔で言い放つひと幕があった。ちなみに、長編ドキュメンタリー部門では『娘は戦場で生まれた』など女性監督(共同監督含む)の作品が4作品選ばれている。そのうちの『アメリカン・ファクトリー』はオバマ元大統領夫妻が立ち上げた製作会社によるものだ。俳優賞は「#OscarsSoWhite」再びか…さらに、「#OscarsSoWhite」(白すぎるオスカー)が問題になって以降、アカデミー賞では女性や幅広い人種・世代の新会員を増やしてきたはずだったが、今回の俳優部門では主演女優賞の『ハリエット』シンシア・エリヴォ以外オール白人という結果に。『ルディ・レイ・ムーア』のエディ・マーフィはもちろん、『フェアウェル』の“おばあちゃん”チャオ・シューチェン、『パラサイト』の“半地下住人”ソン・ガンホらに期待する声もあったのだが…。これに対し、日本の映画ファンからも「そーいうとこだろ、アカデミー!」「パラサイト(主要部門に)入れたからいいだろ、みたいに感じる」と言った辛辣な声が続々。その一方、計24ノミネートを獲得したNetflixがディズニーやソニーなどメジャースタジオを抜いて製作者別でトップに立ったことは新しい動き。特に長編アニメーション映画賞で、『アナと雪の女王2』を抑えて『失くした体』『クロース』の2作品がノミネートされたことは大きなサプライズ。また、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』からは期待の新鋭フローレンス・ピューが助演女優賞にノミネートされ、『ブラック・ウィドウ』で彼女と共演し、単独主役に挑むスカーレット・ヨハンソンは史上12人目となる主演/助演でのWノミネートと勢いに乗っている女優陣もいる。何はともあれ、日本時間2月10日に行われる授賞式では、現代社会の問題に斬り込んだ『パラサイト』がどこまで受賞数を伸ばすのかが見どころとなることは間違いないだろう。(text:Reiko Uehara)■関連作品:ロケットマン 2019年8月23日より全国にて公開©2018 Paramount Pictures. All rights reserved.ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 2020年3月より全国にて公開ハリエット 2020年3月よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2019Universal Pictures International, Focus Features LLC and Perfect Universe Investment Inc.
2020年01月14日1月11日、12日の全国映画動員ランキングは、『アナと雪の女王2』(全国383館)が公開8週目も首位を守った。福本伸行の人気漫画を藤原竜也の主演で実写化したシリーズ第3弾『カイジ ファイナルゲーム』(全国333館)は初登場2位に。公開4週目の『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(全国378館)は先週2位から3位になった。1966年のル・マン24時間耐久レースで、絶対王者のフェラーリに挑んだフォードの男たちの実話を映画化した『フォードvsフェラーリ』(全国365館)は初登場4位。続いて、第72回カンヌ映画祭パルムドールに輝いたポン・ジュノ監督によるヒューマンドラマ『パラサイト 半地下の家族』(全国131館)が初登場5位に入った。公開3週目の『男はつらいよお帰り 寅さん』(全国353館)は先週3位から6位になった。次週は『記憶屋 あなたを忘れない』『劇場版 ハイスクール・フリート』『ジョジョ・ラビット』『太陽の家』『ラストレター』『リチャード・ジュエル』などが封切られる。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『アナと雪の女王2』2位『カイジ ファイナルゲーム』3位『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』4位『フォードvsフェラーリ』5位『パラサイト 半地下の家族』6位『男はつらいよお帰り 寅さん』7位『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』8位『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』9位『午前0時、キスしに来てよ』10位『映画 妖怪学園Y 猫はHEROになれるか』
2020年01月14日月曜日(現地時間)、エリザベス女王がノーフォーク州のサンドリンガム・ハウスにて家族会議を開催。出席者は女王のほかチャールズ皇太子、ウィリアム王子、ヘンリー王子で、メーガン妃はカナダからビデオ電話で参加したといわれている。王室関係者が「People」誌に明らかにしたという。約2時間半の会議で議題となったのは、もちろん、先週ヘンリー王子&メーガン妃が発表した「高位王族の地位から退き、経済的に自立し、イギリスとカナダで暮らす」ということについて。エリザベス女王は会議の後、2人をサポートするという内容の声明文を発表。「私の家族と私は、若い一家のハリーとメーガンが新たな人生を築きたいという希望を全面的に支援します」とつづった。「王室の現役メンバーとして残ってほしい気持ちがありました」というが、2人の決断を「尊重し、理解する」と受け入れたとのこと。また、「2人は新生活において、公費に頼ることはしたくないと意志表示しています。それゆえに、移行期間を設け、そのあいだ2人がカナダとイギリスを行き来する生活を送ることも決まりました」としている。声明文の最後は、「私たち家族には、まだ解決しなければならない複雑な問題があるため、もう少しやるべきことが残っています。数日以内に最終決定がなされるでしょう」と締めくくった。この声明文の中では、今後のヘンリー王子一家の警備、高額な費用をかけて改装を行った自宅のフロッグモア・コテージ、ヘンリー王子が受け取っているチャールズ皇太子のコーンウォール領の収入などが、今度どうなるかについては書かれていない。(Hiromi Kaku)
2020年01月14日ヘンリー王子とメーガン妃の“独立宣言”が王室メンバーに一切の相談なく強行され、エリザベス女王やチャールズ皇太子の激怒を買ったと複数のメディアが報じたが、その後ヘンリー王子が女王、チャールズ皇太子、ウィリアム王子と緊急の家族会議を開いた。約2時間半にわたる話し合いを終え、女王は声明でヘンリー王子夫妻の意向を尊重する旨を発表。「家族と私は、ヘンリーとメーガンの新しい家族のあり方を創出したいという希望を全面的にサポートします。二人にはフルタイムで公務を行う一員でいてほしいと考えていましたが、より独立した生活を送りたいという意志を尊重し、理解します(後略)」この声明で目に付くのが、ヘンリー王子夫妻の呼び名だ。以前であれば公文書では「サセックス公爵ヘンリー/サセックス公爵妃メーガン」と呼ばれていたが、「ヘンリー/メーガン」と単なるファーストネームに変化している。また、「殿下/妃殿下」といった敬称も省かれており、二人まとめて「サセックス家」と称した箇所もある。ヘンリー王子は結婚時に女王からサセックス公爵位を授かった。爵位の授与は女王のみが行うものであり、その剥奪もまた女王の特権だ。声明では、チャールズ皇太子夫妻、ウィリアム王子一家の高位王族を「家族」と明言し、ヘンリー王子とメーガン妃をはっきり区別した印象がある。今回の声名で女王は、夫妻がイギリスとカナダを往来する移行期間を認めたが、終了時に爵位を剥奪する可能性も考えられる。当のヘンリー王子夫妻はInstagramの投稿の最後に「サセックス公爵、公爵夫人」と署名していることから自ら返上する意志はないようだ。
2020年01月14日第92回アカデミー賞のノミネーションが日本時間1月13日夜に発表され、ポン・ジュノ監督のカンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作『パラサイト 半地下の家族』が韓国映画としては初となる作品賞ほか、監督賞、オリジナル脚本賞、国際長編映画賞など6部門にノミネートされる快挙を達成。最多は『ジョーカー』の11部門で、クエンティン・タランティーノ監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』とゴールデン・グローブ賞2冠を制したサム・メンデス監督の『1917 命をかけた伝令』が10部門ノミネート、Netflix配信中の『アイリッシュマン』が9部門10ノミネートとなった。なお、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』は惜しくもグレタ・ガーウィグの監督賞ノミネートはならなかったものの、脚色賞やシアーシャ・ローナンの主演女優賞、フローレンス・ピューの助演女優賞など健闘。『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』でオスカーを獲得したカズ・ヒロ(辻一弘)が、今回は『スキャンダル』でシャーリーズ・セロンなどの特殊メイクを手がけ、通算4度目のノミネートを果たした。授賞式は例年よりひと月ほど早い2月9日(現地時間)に開催され、2019年に続いて司会者不在で開催される。第92回アカデミー賞ノミネート一覧■作品賞『フォードvsフェラーリ』『アイリッシュマン』『ジョジョ・ラビット』『ジョーカー』『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』『マリッジ・ストーリー』『1917 命をかけた伝令』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『パラサイト 半地下の家族』■監督賞マーティン・スコセッシ『アイリッシュマン』トッド・フィリップス『ジョーカー』サム・メンデス『1917 命をかけた伝令』クエンティン・タランティーノ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』ポン・ジュノ『パラサイト 半地下の家族』■主演男優賞アントニオ・バンデラス『Pain and Glory』(原題)レオナルド・ディカプリオ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』アダム・ドライバー『マリッジ・ストーリー』ホアキン・フェニックス『ジョーカー』ジョナサン・プライス『2人のローマ教皇』■主演女優賞シンシア・エリヴォ『ハリエット』スカーレット・ヨハンソン『マリッジ・ストーリー』シアーシャ・ローナン『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』シャーリーズ・セロン『スキャンダル』レネー・ゼルウィガー『ジュディ 虹の彼方に』■助演男優賞トム・ハンクス『A Beautiful Day in the Neighborhood』(原題)アンソニー・ホプキンス『2人のローマ教皇』アル・パチーノ『アイリッシュマン』ジョー・ペシ『アイリッシュマン』ブラッド・ピット『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』■助演女優賞キャシー・ベイツ『リチャード・ジュエル』ローラ・ダーン『マリッジ・ストーリー』スカーレット・ヨハンソン『ジョジョ・ラビット』フローレンス・ピュー『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』マーゴット・ロビー『スキャンダル』■オリジナル脚本賞『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』ライアン・ジョンソン『マリッジ・ストーリー』ノア・バームバック『1917 命をかけた伝令』サム・メンデス、クリスティ・ウィルソン=ケアンズ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』クエンティン・タランティーノ『パラサイト 半地下の家族』ポン・ジュノ、ハン・ジヌォン■脚色賞『アイリッシュマン』スティーヴン・ザイリアン『ジョジョ・ラビット』タイカ・ワイティティ『ジョーカー』トッド・フィリップス、スコット・シルヴァー『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』グレタ・ガーウィグ『2人のローマ教皇』アンソニー・マクカーテン■国際長編映画賞『Corpus Christi』(ポーランド)『Honeyland』(北マケドニア)『レ・ミゼラブル』(フランス)『Pain and Glory』(原題/スペイン)『パラサイト 半地下の家族』(韓国)■長編アニメーション映画賞『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』『失くした体』『クロース』『Missing Link』(原題)『トイストーリー4』■撮影賞『アイリッシュマン』ロドリゴ・プリエト『ジョーカー』ローレンス・シャー『The Lighthouse』(原題)ジェアリン・ブラシュケ『1917 命をかけた伝令』ロジャー・ディーキンス『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』ロバート・リチャードソン■編集賞『フォードvsフェラーリ』アンドリュー・バックランド、マイケル・マカスカー『アイリッシュマン』テルマ・スクーンメイカー『ジョジョ・ラビット』トム・イーグルス『ジョーカー』ジェフ・グロス『パラサイト 半地下の家族』ヤン・ジンモ■美術賞『アイリッシュマン』『ジョジョ・ラビット』『1917 命をかけた伝令』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『パラサイト 半地下の家族』■衣装デザイン賞『アイリッシュマン』『ジョジョ・ラビット』『ジョーカー』『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』■作曲賞『ジョーカー』ヒドゥル・グドナドッティル『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』アレクサンドル・デスプラ『マリッジ・ストーリー』ランディ・ニューマン『1917 命をかけた伝令』トーマス・ニューマン『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』ジョン・ウィリアムズ■歌曲賞「君のため」『トイ・ストーリー4』「(I’m Gonna)Love Me Again」『ロケットマン』「I’m Standing With You」『Breakthrough』(原題)「イントゥ・ジ・アンノウン~心のままに」『アナと雪の女王2』「Stand Up」『ハリエット』■メイクアップ&ヘアスタイリング賞『スキャンダル』『ジョーカー』『ジュディ 虹の彼方に』『マレフィセント2』『1917 命をかけた伝令』■音響編集賞『フォードvsフェラーリ』『ジョーカー』『1917 命をかけた伝令』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』■録音賞『アド・アストラ』『フォードvsフェラーリ』『ジョーカー』『1917 命をかけた伝令』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』■視覚効果賞『アベンジャーズ/エンドゲーム』『アイリッシュマン』『ライオン・キング』『1917 命をかけた伝令』『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』■長編ドキュメンタリー賞『アメリカン・ファクトリー』『The Cave』(原題)『ブラジル 消えゆく民主主義』『娘は戦場で生まれた』『Honeyland』(原題)■短編ドキュメンタリー賞※以下、表記以外原題『In the Absence』『Learning to Skateboard in a War Zone If You’re a Girl』『眠りに生きる子供たち』『St. Louis Superman』『Walk Run Cha-Cha』■短編アニメーション映画賞『Dcera』『Hair Love』『Kitbull』『Memorable』『Sister』■短編実写賞『兄弟愛』『Nefta Football Club』『向かいの窓』『Saria』『A Sister』(text:Reiko Uehara)■関連作品:ロケットマン 2019年8月23日より全国にて公開©2018 Paramount Pictures. All rights reserved.ジョーカー 2019年10月4日より全国にて公開© 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & © DC Comics”【Netflix映画】アイリッシュマン 2019年11月27日よりNetflixにて全世界同時配信開始パラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVEDジョジョ・ラビット 2020年1月17日より全国にて公開©2019 Twentieth Century Fox&TSG Entertainmentワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト 2019年9月27日より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて順次公開©1968 BY PARAMOUNT PICTURES CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.1917 命をかけた伝令 2020年2月14日より全国にて公開©2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.ジュディ 虹の彼方に 2020年3月6日より全国にて公開© Pathé Productions Limited and British Broadcasting Corporation 2019スキャンダル(2020) 2020年2月21日よりTOHO シネマズ 日比谷ほか全国にて公開© Lions Gate Entertainment Inc.ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 2020年3月より全国にて公開
2020年01月13日オリンピックイヤーに向けて建設ラッシュが続いていた東京。2020年は注目のスポットが続々オープン!駅やクルーズターミナルも新設され、アクセス性は一気に向上。ますます東京が魅力的な国際観光都市に変貌!? 今回は春までに開業予定の8つのスポットをご紹介します。【1月24日オープン】江戸前場下町(じょうかまち)“江戸前”をテーマにした豊洲市場の場下町(城下町)。東京の台所・豊洲市場に、初の場外施設が誕生。フードホール棟、多目的広場、マルシェ棟の3エリアからなり、日本の食とライフスタイルを発信。豊洲市場の食材を活かした飲食店や、おみやげが買える物販店など、21店舗が入店予定。中央の多目的広場では、屋外マルシェなどのイベントも開催される。【1月24日オープン】PARCO劇場伝説の劇場がパワーアップ!より臨場感を味わえる造りに。渋谷PARCO建て替えのため、3年以上休館していたPARCO劇場が開場。旧劇場の舞台と客席の距離感を継承し、創る側の創造性を刺激する舞台空間と、圧倒的に舞台に近い客席を両立した新劇場。「志の輔らくご ~PARCO劇場こけら落とし~」で幕を開け、3月から多彩なオープニングシリーズの上演がスタート。【3月14日オープン】高輪ゲートウェイ駅デザインアーキテクト・隈研吾氏が設計する山手線の30番目の新駅。JR品川駅と田町駅の間にできる新駅。“グローバルゲートウェイ品川”をコンセプトに、新たな街の核施設として機能する。折り紙をモチーフにした大屋根など、和を感じられる造りが印象的な駅舎は、隈研吾氏が建築デザインを担当。改札内には無人AI決済コンビニが初出店。駅以外の商業エリアは2024年度以降に開業予定。【4月13日オープン】WATERS takeshiba商業施設が一部先行開業。今夏には劇団四季専用劇場が。文化・芸術を核にしつつ、竹芝の地域資源である水辺を活かした複合型まちづくりを推進。商業施設「アトレ竹芝」が4月13日にI期、7月14日にII期が開業決定。また劇団四季の専用劇場が「JR東日本四季劇場[春][秋]」として生まれ変わる。[秋]劇場は7月14日開場。[春]劇場は9月10日に開場し、『アナと雪の女王』を公演。【4月15日オープン】東京ディズニーランド ニューファンタジーランド史上最大規模の開発で、さらに魅力的なテーマパークに。夢と魔法の王国がパワーアップ。ファンタジーランドを拡張し、『美女と野獣』をテーマにした新エリアが誕生する。アトラクション「美女と野獣“魔法のものがたり”」、屋内シアター「ファンタジーランド・フォレストシアター」などがオープン。さらに別エリアにも新アトラクションやミニーに会えるスポットが仲間入り。©Disney【4月25日オープン】SMALL WORLDS TOKYOエヴァやセーラームーンなどの世界観をミニチュアで完全再現。動くミニチュアが生み出す“もうひとつの世界”への没入体験ができる、世界最大級の屋内型ミニチュア・テーマパークが有明に誕生。「エヴァンゲリオン 第3新東京エリア」「エヴァンゲリオン 格納庫エリア」「美少女戦士セーラームーンエリア」など、7つのエリアで構成。AR/VRを活用した映像アトラクションも楽しめる。【4月オープン】WITH HARAJUKU文化発信地として注目の的。原宿の新ランドマークに。原宿駅前の約5000㎡の敷地を利用した、再開発プロジェクト。商業施設が立ち並ぶ路面店空間や、ファッション・ライフ・カルチャーのトレンドを創出するイベントホールなどを擁する。8階には、明治神宮の森を一望できるパークビューレストランも。原宿駅前と竹下通りを繋ぐ通り道も造られ、街の回遊性も高まる。©2019,Takenaka Corporation【春オープン】有明ガーデン商業施設、劇場などを擁する湾岸エリアの新ランドマーク。200店舗を超える大型商業施設を核に、多彩な施設で構成。国際会議にも使える約8000人収容の国内最大劇場型ホールをはじめ、露天風呂付きの温浴施設、全749室の大規模ホテルも同時オープン。2021年4月には、劇団四季専用劇場「有明四季劇場」が開設され、国内最多上演記録更新中の『ライオンキング』を公演予定。※『anan』2020年1月15日号より。取材、文・鈴木恵美(by anan編集部)
2020年01月11日プロデューサー組合(PGA)が、ノミネーションを発表した。長編映画部門の候補は、『1917 命をかけた伝令』『フォードVSフェラーリ』『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』『アイリッシュマン』『ジョーカー』『パラサイト 半地下の家族』『ストーリー・オブ・マイ・ライフ わたしの若草物語』『マリッジ・ストーリー』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『ジョジョ・ラビット』。長編アニメ映画部門の候補は『アナと雪の女王2』『トイ・ストーリー4』『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』『Missing Link』『Adominable』だった。PGAの長編映画部門受賞作はオスカーの作品賞と重なることが多く、この賞は非常に注目される。昨年も、『グリーンブック』がこの両方を受賞した。授賞式は1月18日。文=猿渡由紀『パラサイト 半地下の家族』1月10日(金)全国公開
2020年01月08日現在上映中のディズニーアニメーション映画『アナと雪の女王2』が、1月5日までで興行収入112億8878万円、動員882万人を記録し、2020年最初の週末興行収入&動員ランキングでは再び1位の座を獲得した。初週末3日間でディズニー・アニメーション史上歴代No.1オープニングという歴史に名を残すロケットスタートを切った本作は、公開から1か月以上経ってもその勢いは衰えず、12月31日には興行収入100億円を突破、さらなる“アナ雪現象”が拡大中。また世界興行収入は前作を超え、アニメーション史上歴代1位を記録した。連日、映画館には本作を観に多くの観客が来場しており、吹き替え版や字幕版をリピート鑑賞する人たちはもちろんのこと、本作ならではの映像美を楽しめるIMAX上映や臨場感のある音響で楽曲を聴くことのできるDolby Atmosなど、上映形態を変え訪れるリピーターも絶えない。また、前作は日本中に“Let It Go”の歌声が溢れたが、今作でも楽曲が人気を博している。中でもメイン楽曲の「イントゥ・ジ・アンノウン~心のままに」は、「家族でカラオケ行って、『イントゥ・ジ・アンノウン』歌った!」「アナ雪観た後で子供たちがずっと『イントゥ・ジ・アンノウン』歌ってる。」など、早くも日本中が口ずさむ名曲に。さらに、先日MVも公開された神田沙也加が歌うアナのソロ曲「わたしにできること」や、松たか子が歌う「みせて、あなたを」、「ずっとかわらないもの」などの様々な物語を彩る楽曲が、日本中の観客を魅了している。『アナと雪の女王2』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:アナと雪の女王2 2019年11月22日より日米同時公開Ⓒ2019 Disney. All Rights Reserved
2020年01月06日1月4日、5日の全国映画動員ランキングは、『アナと雪の女王2』(全国382館)が公開7週目で再び首位に返り咲いた。公開3週目の『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(全国378館)は2位。人気シリーズ22年ぶりの新作『男はつらいよお帰り 寅さん』(全国353館)は公開2週目は3位になった。(※公開1週目は初登場4位。)公開3週目の『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』(全国313館)は4位に。同じく公開3週目の『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』(全国329館)は5位につけている。そのほか公開4週目の『屍人荘の殺人』(全国311館)が順位をあげて先週9位から7位に。公開4週目の『ジュマンジ/ネクスト・レベル』(全国341館)は先週10位から9位に。公開5週目の『ルパン三世THE FIRST』(全国349館)は先週11位から10位になった。話題を集めた人気テレビアニメの劇場版『新幹線変形ロボ シンカリオン 未来からきた神速のALFA-X』(全国190館)は11位につけている。(※公開1週目は初登場8位。)次週は『音楽』『カイジ ファイナルゲーム』『劇場版れっしゃだいこうしん2020ドキドキすごろくツアー』『シライサン』『ダウントン・アビー』『ティーンスピリット』『フォードvsフェラーリ』などが封切られる。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『アナと雪の女王2』2位『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』3位『男はつらいよお帰り 寅さん』4位『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』5位『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』6位『映画 妖怪学園Y 猫はHEROになれるか』7位『屍人荘の殺人』8位『午前0時、キスしに来てよ』9位『ジュマンジ/ネクスト・レベル』10位『ルパン三世THE FIRST』
2020年01月06日『アナと雪の女王2』が、アニメーション映画の世界興収新記録を達成した。現在までの数字は13億2,500万ドル。これまでの歴代1位だった『アナと雪の女王』の成績は12億8,100万ドルだ。現在もまだ全世界にて大ヒット上映中で、これからまだ数字を伸ばしそうである。現段階での北米興収トータルは4億5,000ドル。北米外の1位は中国で1億1,800万ドル。2位は日本の1億380万ドル、3位は韓国の9,600万ドル。4位はイギリス、5位はドイツ。1作目のトップ5は、日本、韓国、イギリス、ドイツ、中国の順だった。文=猿渡由紀『アナと雪の女王2』全国公開中
2020年01月06日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回はアーティストの中元みずきさんです。「性格はエルサよりアナに似てるかな。妹気質です(笑)」と話す中元さんの魅力に迫りました。『アナと雪の女王2』日本版エンドソングで一躍注目!弱冠19歳の新人にして、人気ディズニー映画の日本版エンドソングアーティストに選ばれた中元さん。「オーディションに合格してから今まで、ずっと夢の中にいるみたい。少し前までスーパーでアルバイトしていましたから(笑)。レコーディングは震えるほど緊張しましたが、“未知の旅へ踏み出そう”という歌詞に、とても勇気をもらいました。歌って偉大。どんなに落ち込んでいても、明るい曲を聴くと自然と笑顔になれる。私も人に勇気や幸せを与えられるアーティストになるのが夢なんです」愛おしくてたまらない、私の癒しです。6歳から飼っている、チワワとプードルのミックス犬。名前はメロディ?『アナ雪2』のオラフはかわいさが倍増!より好きになっちゃいました。グッズを見つけるとつい買ってしまいます。憧れの人、AIさんのCDをヘビロテしてます。生まれて初めて行ったライブも、初めて買ったCDもAIさんでした!なかもと・みずき2000年生まれ。5歳より歌手を志し、歌とダンスを習う。『アナと雪の女王2』日本版エンドソング「イントゥ・ジ・アンノウン~心のままに」でデビュー。※『anan』2020年1月1日-8日合併号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子(by anan編集部)
2020年01月05日昨年の映画界は『ジョーカー』や『アナと雪の女王2』『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』など多くのヒット作がうまれたが、今年も人気シリーズの最新作や口コミで動員を伸ばしそうな注目作が数多く控えている。そのすべてを紹介することはできないが、2020年公開予定のほんの一部を紹介する。1:期待と不安が入り混じる人気シリーズの最新作映画界は今も昔も“シリーズもの”が大好き。現在はネット配信を通じたドラマやミニシリーズも好調で、これまで以上に“長い時間をかけて、複数の作品で物語る”傾向に拍車がかかっている。また、長いインターバルをとった後に突然、続編が製作されるケースも増えており、昨年は28年の時を経て『ターミネーター2』の“正統な続編”が公開されたりもした。みんなが待ち待った続編なのか? 続編が公開されるにはタイミングが悪かったのか……期待と不安が入り混じるのがシリーズ映画の宿命なのかもしれない。2020年も“ブランクあり復活”映画がいくつか待機している。1月31日(金)公開の『バッドボーイズフォー・ライフ』は、ウィル・スミスとマーティン・ローレンスが17年ぶりに帰還するアクション大作。監督が破壊大帝マイケル・ベイからベルギー出身のアディル・エル・アルビ&ビラル・ファラーに交代し、名コンビ最後の事件を描く。そして34年ぶりの新作になるのが『トップガン マーヴェリック』(7月10日公開)。精鋭パイロット養成機関“トップガン”で学んでいた主人公マーヴェリックが本作では教官になって再登場。『オブリビオン』のジョセフ・コシンスキーが監督を、『ミッション:インポッシブル』シリーズのクリストファー・マッカリーが脚本を手がけており、撮影は名手クラウディオ・ミランダ! アッと驚く飛行シーンが楽しめるはずだ。世代を超えて復活するのが、2020年公開の『ゴーストバスターズ/アフターライフ』。オリジナルを手がけたアイヴァン・ライトマンの息子ジェイソンが監督を務め、新世代のゴーストバスターズを描く作品になりそうだ。ポール・ラッドが出演するほか、ビル・マーレイやダン・エイクロイドらオリジナル作品のキャストも登場を予定している。他にも、ダニエル・クレイグがボンドを演じる最後の作品になりそうな『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(4月10日公開)や、DCの新作『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒BIRDS OF PREY』(3月20日公開)、『ワンダーウーマン 1984』(6月公開)、小栗旬もキャストに名を連ねる『ゴジラ・バーサス・コング(原題)』(2020年公開)など、シリーズ作品が続々と待機中。前作から長い空白期間のある続編を観客はどう受け止めるのか? 前作を知らない新しい世代を魅了することができるのか? ここで紹介したすべての映画の成功を願いたい。2:2020年のディズニー映画はどうなる?ファンから愛されるシリーズを多く抱え、さらに過去の名作を実写化して大成功をおさめているのが王者ディズニーだ。昨年はアナ雪2とスター・ウォーズの最終章を立て続けに公開し、『ライオン・キング』や『アラジン』『トイ・ストーリー4』も大ヒット。興行収入の記録も更新。圧倒的な支持を集めている。そんな彼らは2020年も強力なタイトルを数多く用意しているようだ。ピクサーは3月13日(金)に『2分の1の魔法』を、夏には『インサイド・ヘッド』のピート・ドクター監督の最新作『ソウル(原題)』を公開。過去の名作アニメーションの実写化も継続中で、4月17日(金)には『ムーラン』が実写化され公開される。昨年公開の『アベンジャーズ/エンドゲーム』と『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』で“フェーズ3”を終えたマーベルは、今年からいよいよ新章“フェーズ4”をスタート。その皮切りとして5月1日(金)には『ブラック・ウィドウ』が封切られ、以降も新作、新キャラクターが続々とユニバース入りする。そして7月24日(金)にはディズニーランドの超人気アトラクションの世界観を基にした『ジャングル・クルーズ』が公開。過去に彼らは同様の手法で『パイレーツ・オブ・カリビアン』を大成功させており、本作への期待も高い。ちなみに本作はドウェイン・ジョンソンが主演で、エミリー・ブラントが共演。監督は『ロスト・バケーション』『トレイン・ミッション』のジャウム・コレット=セラ……盤石の体制で夏を盛り上げてくれそうだ。また昨年、ディズニーの傘下に入った20世紀フォックスも映画ファンが気になる作品を多く制作中。『キングスマン:ファースト・エージェント』やS・スピルバーグが伝説のミュージカルを再映画化する『ウエスト・サイド・ストーリー(原題)』も今年の公開を予定している。さらにディズニーは米国などの国で開始したストリーミングサービス“ディズニー+”にも力を入れている。今後はマーベルやスター・ウォーズ作品は映画館だけでなく、ストリーミングにまで作品宇宙を広げ、それらがリンクしていくことになりそう。ファンは観ても観ても新しい作品が投下される……忙しくも楽しい1年になりそうだ。3:2020年の“ジョーカー”候補は?映画界には時々、公開前はそれほど注目されていなかったのに、観客の熱い支持で動員を伸ばす作品が出現する。昨年の筆頭格は『ジョーカー』で、日本でも興行収入が50億円を突破。内容が過激だったり少し複雑でも、観客が何度も観たくなる、なぜか深みにハマってしまう要素があれば“予想外の大ヒット”を飛ばす可能性を秘めている。2020年の“ジョーカー候補”はどの作品か? それが法則になっていれば楽なのだが、そうはいかないのが世の常。しかし、早くもファンが大きな期待を寄せ、ネットで熱いコメントが飛び交っている映画がいくつかある。2月公開の『ミッドサマー』は、『へレディタリー/継承』のアリ・アスター監督の最新作で、スウェーデンの奥地で開催される奇妙な祝祭に足を踏み入れた若者たちのドラマを描く“明るいのに恐ろしいフェスティバル・スリラー”。すでに海外で鑑賞したファンや、秋に1度だけ行われた先行上映を観た人の感想コメントが熱く、公開を待ちわびている人が増加中。何でも、恐ろしい映画なのにジャンルは“失恋もの”らしい。これは一体、どういうことなのか? 公開時にはさらに口コミが広がっていきそうだ。また『ロングデイズ・ジャーニーこの夜の涯てへ』も2018年の東京フィルメックスで上映されて注目を集めた作品だ。映画は前半が通常の2D映画で、ラスト59分が3Dになる構成。カンヌなど多くの映画祭に出品され、台湾のアカデミー賞“金馬奨”では3冠に輝くなど期待値をあげる要素は出揃った状態。海外の映画サイトのいくつかが“2019年ベスト”に選出した本作を日本の観客はどう観るのか? 2月28日(金)に初日を迎える。他にも、海外で高評価を集めているミステリー『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』(1月31日公開)や、オスカー監督サム・メンデスが、名撮影監督ロジャー・ディーキンスとタッグを組んで過酷な戦場を全編ワンカットで描く『1917 命をかけた伝令』(2月14日公開)、今回もやっぱり内容が極秘で想像だけが膨らむ予告編を投下してきたクリストファー・ノーラン監督の最新作『テネット』(9月18日公開)など、映画ファンが気になる映画が盛りだくさん。今年も映画館の大きなスクリーンで集中して観たくなる映画、関連作とのリンクを探して何度か映画館に足を運びたくなる作品が公開を待っている。(C)2019 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.(C)2019 A24 FILMS LLC. All Rights Reserved.(C)2020 Disney
2020年01月03日数年後に振り返ったとき、2020年がオリンピック・パラリンピックと共に語られることは確かだろうが、同様に、演劇の話題作が目白押しだった年、としても記憶されるかもしれない。現在すでに発表されているラインナップを目にしただけでも、そう感じる人は少なくないはずだ。約4年のブランクを経て新たにオープンするのが、PARCO劇場。1月の『志の輔らくご 』、2月の『ラヴ・レターズ』に続いて、 3月よりオープニング・シリーズとして多彩な作品が上演を控えている。3~4月に渡辺謙主演『ピサロ』、5月に演出・森新太郎と佐々木蔵之介のタッグによる『佐渡島他吉の生涯』を上演。続いて、“三谷幸喜三作品三か月連続上演”と題し、6月から8月まで三谷による新生PARCO劇場への書き下ろし第1作『大地』を披露する一方、7月には『大地』終演後の舞台を使って22時に開演する『三谷幸喜のショーガール』、8月には三谷文楽『其礼成心中』を上演。9月には作・長田育恵&演出・栗山民也『ゲルニカ』、10月には生瀬勝久、池田成志、古田新太が組む「ねずみの三銃士」の最新作(作・宮藤官九郎、演出・河原雅彦)、11月には前川知大作・演出作品、12月には同名の米映画を音楽劇として宮本亞門が舞台化する『チョコレートドーナツ』を上演。オープニング・シリーズは2021年 5月上旬まで続き、全14作品がラインナップされている。渋谷でPARCO劇場と双璧をなすBunkamuraのシアターコクーンは、松尾スズキ新芸術監督のもと、劇場そのものがどのように表現されていくかに注目が集まっている。主催公演としてラインナップされているのは、鄭義信作・演出による『泣くロミオと怒るジュリエット』(2~3月)、1999年、2010年に上演された松尾スズキの戯曲をノゾエ征爾が演出する『母を逃がす』(5月)、赤堀雅秋の作・演出作品(6月)、DISCOVER WORLD THEATRE(8~9月)、松尾自らの作・演出作品(10月)、三浦大輔の作・演出作品(12月)。松尾芸術監督らしい、清濁併せのむような独自の色を期待したい。また4月のシアターコクーンでシス・カンパニー公演として上演される『桜の園』は、ケラリーノ・サンドロヴィッチがチェーホフ四大戯曲に取り組む企画の第4弾で、大竹しのぶ、宮沢りえ、井上芳雄、黒木華、杉咲花ら華々しいキャストがシリーズの掉尾を飾る。現代演劇としてはほかに、草なぎ剛が白井晃演出のもとブレヒトの世界に挑む『アルトゥロ・ウイの興隆』が1月に開幕。劇団☆新感線が2月から4月まで東京と福岡で『偽義経冥界歌』を上演。宮藤官九郎は、「ねずみの三銃士」への書き下ろしに加え、4~5月には5年ぶりとなるウーマンリブの公演『もうがまんできない』を行う。吉田鋼太郎が芸術監督を務める〈彩の国シェイクスピア・シリーズ〉では、2月に『ヘンリー八世』、6月に『ジョン王』の開幕が控える。また、2月開幕の『ねじまき鳥クロニクル』では、村上春樹の原作を藤田貴大がインバル・ピントらと組んでどう具現化するかに興味が寄せられている。そして、『エブリ・ブリリアント・シング~ありとあらゆるステキなこと~』(1~2月、佐藤隆太出演、谷賢一演出)、『ガールズ&ボーイズ -Girls & Boys-』(5月、長澤まさみ出演、蓬莱竜太演出)、『殺意(ストリップショウ)』(7月、鈴木杏出演、栗山民也演出)と一人芝居の注目作も今年は多い。2020年のミュージカルの上演予定作品を見てまず気がつくのは、イギリスの巨匠作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバーの作品の多さだろう。3月に三浦春馬、生田絵梨花らの出演で日本初演を果たす『ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド~汚れなき瞳~』、同じく3月に5年ぶり3度目の上演となる『サンセット大通り』、4~5月にHey! Say! JUMPの薮宏太が主演する『ジョセフ・アンド・アメージング・テクニカラー・ドリームコート』、8~9月に鴻上尚史の演出で日本初演となる『スクール・オブ・ロック』が待機している。一方、ロイド=ウェバー屈指の名作『キャッツ』を大井町の専用劇場でロングラン上演しているのは、劇団四季。四季といえば、2020年にはJR東日本四季劇場[春]、JR東日本四季劇場[秋]の2劇場のオープンが控えており、[春]では9月から待望の『アナと雪の女王』を上演、7月にオリジナル作品『劇団四季 The Bridge ~歌の架け橋~』で開場する[秋]では、やはりロイド=ウェバーの『オペラ座の怪人』が10月にロングラン公演を開始する。また、台本・作詞を長田育恵、演出を小山ゆうなに託した四季の新作オリジナルミュージカル『ロボット・イン・ザ・ガーデン』(自由劇場で10月に開幕)にも演劇ファンの視線が集まるにちがいない。また、NYやロンドンで人気を博したミュージカルの翻訳上演も目立ち、3~4月にはアニメ映画を下敷きにした『アナスタシア』、大ヒット映画を舞台化した『ボディガード』、5月にはアラン・メンケン作曲、小池修一郎演出・訳詞による『ニュージーズ』、6月には渡辺直美主演『ヘアスプレー』が上演を控えている。ちなみに『アナスタシア』は、6~8月に宝塚歌劇宙組が上演を予定しており、ふたつのバージョンを見比べるのも面白い。鉄板の再演作品といえば、東宝版主演から20周年を迎えた『エリザベート』を筆頭に挙げたい。4月から8月まで5カ月にわたって、東京・帝国劇場のほか、大阪、名古屋、福岡をまわり、節目の公演を各地の観客と分かち合う。これに加えて、帝劇では、上演回数が1500回に迫る『ミス・サイゴン』を5~6月に、7~8月にシアタークリエ版のスケールアップが楽しみな『ジャージー・ボーイズ』を上演、11月にはWキャストの平原綾香と水樹奈々が圧巻のパフォーマンスを競った『ビューティフル』の3年ぶりの再演が実現する。一方、徹底したオーディションとレッスンでビリー役の少年たちが驚異的な成長を見せ、2017年の日本初演が大きな反響を呼んだ『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』が7月から11月にかけて東京・大阪で上演されるのもうれしい。古典芸能に目を移すと、ふたつの大きな襲名が一際大きな注目を集めている。歌舞伎では、十三代目市川團十郎白猿の襲名披露興行が、5~7月の歌舞伎座を皮切りに、11月に博多座、2021年2月に大阪松竹座、4月に御園座、11月に南座で開催される。襲名披露がこれほど長期にわたって行われるのは、團十郎がそれだけ大きな名跡である証にほかならない。また、講談師・神田松之丞は、2月の真打昇進に伴って、神田伯山を六代目として襲名。実に44年ぶりとなる大名跡の復活であり、歌舞伎界、講談界ともに、求心力のある存在の活躍があるからこそ、シーン全体の盛り上がりを期待したくなる。
2020年01月01日冬休みシーズンに突入し、様々な場所に出かける人も増えているが、街に出ている広告や雑貨などを売る店などで雪だるまのオラフの姿を見かけた人は多いのではないだろうか? 公開中の映画『アナと雪の女王2』は日本だけでなく全世界で大ヒットを続けており、その人気は衰えることなく動員は増加中。これから映画館に行く人のために詳細は明かさないが、新作でもオラフは重要な役割を果たしている。オラフは、雪や氷を自在につくりだすことができるエルサがつくりだした雪だるま。かつては寒い場所でしか生きられず、夏にあこがれていたが現在は体内に“パーマフロスト(永久凍土層)”をもつことができ、どんな季節でもどんな温度でも活動できる。これまでもディズニー作品では愛らしかったり、愉快なキャラクターが登場し観客を笑わせたり、物語に緩急をつける役割を果たしてきたが、オラフはその役目を果たしつつも、最新作ではさらに物語に深くかかわっている。前作では先ほど紹介した通り、熱い時期を体験してみたい想いを歌った『あこがれの夏』がソロ・ナンバーだったが、最新作の『おとなになったら』は劇中の舞台になる“魔法の森”を紹介しつつ、キャラクターの成長を表現する楽曲。オリジナル版の声を務めたジョシュ・ギャッドはコメディだけでなくシリアスな演技でも観客を魅了する名優で、彼の収録時の演技やアドリブがオラフの役を大きく進化させているようだ。また、アニメーションもオラフは見どころの多いキャラクターだ。彼は魔法の力で動く雪だるまなので、胴体や手足、鼻(人参)がバラバラになってしまってもすぐに元通りになるし、身体の順番が入れ替わっても問題なく行動できる。その結果、アニメーターたちは様々なバリエーションでオラフを動かすことができるようなり、人間のキャラクターでは実現できないようなアニメーションを描きだしている。“アナ雪2”でもオラフの動きは目が離せないほど多種多様で、嵐に巻き込まれてパーツがバラバラになったかと思えば、頭と胴体の順番が入れ替わったまま動いたり、パーツの入れ替えを巧みに駆使して段差を移動したりする。劇中で小さな子どもたちがオラフの腕や鼻で遊ぶ場面は、通常のキャラクターでは実現できない微笑ましいシーンになっている。オラフは映画だけでなく、パークでのショーやグッズなどでも大人気。都内には一時期、実際にハグできるオラフの立体オブジェも登場。観客を楽しませ、笑わせてくれるキャラクターでありながら、映画の主人公エルサとアナにとってかけがえのない存在で、物語の重要な場面には必ず登場するオラフは“アナ雪”2部作を語る上で欠かすことのできないキャラクター。年末年始も様々な場所でその姿を目にすることになりそうだ。『アナと雪の女王2』公開中
2019年12月30日12月17日時点で興行収入はすでに75億円、動員は580万人を突破している『アナと雪の女王2』。熱気冷めやらぬ“アナ雪現象”が日本中を席巻しているなか、公開から約1か月が経ったいまでも観客の間で特に話題となっているのが、アナの恋人クリストフだ。「アナ雪2の見所がだんだんクリストフのシーンなのでは?と思い始めてきた」「クリストフがめちゃくちゃ良い男だった、他の王子様よりも断然優しいし格好良かった。アナのこと大好きすぎて笑った」「クリストフと結婚したい」「クリストフの歌う『恋の迷い子』って曲が映像も歌も含めてアナ雪らしくないんだけど、すごい面白いから、ぜひ見てほしい」など、クリストフがアナへ抱くまっすぐな愛情や、彼女を危険から守ろうとする勇敢な行動やセリフ、さらにアナを想う気持ちを歌ったクリストフの最新曲「恋の迷い子」が観客から絶賛を受けているようだ。クリストフは、トロールに育てられた自然を愛する純朴な男。おしゃれとは無縁で、少し荒っぽいところがある彼は、前作ではアナはハンス王子に夢中で、途中まではどちらかというとあまりパッとしない存在だった。しかし本作では一転、あれから3年の時を経たクリストフの成長から垣間見える逞しさとアナへ抱く深い愛情、そして思わぬところで笑いを届けてくれる彼の魅力が溢れている。アナを手助けしたことによって、晴れて恋人同士となったクリストフは、密かにアナへのプロポーズを計画しながら、幸せな日々を過ごしていた。しかし、エルサだけに聞こえる“不思議な歌声”をきっかけに、姉妹と共に冒険にでることを決める。冒険の途中、なかなかタイミングを掴めず紆余曲折しながら、アナにとって最高のプロポーズを計画しようとする愛情深いところや、アナの側にいて彼女が危険なときに全力で守り切る勇敢な姿、そして森の中をさまよいながらアナへのまっすぐな気持ちを歌うシュールな場面など、いままで見えなかったクリストフの魅力が、観客の心を虜にしているのだ。大切な人を守りたいという一心で、躊躇することなく冒険に出たクリストフだが、無事アナを守りきることができるのか。そして、2人の関係はどうなるのか。新たな魅力を振りまくクリストフに、ぜひ注目してみてほしい。『アナと雪の女王2』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アナと雪の女王2 2019年11月22日より日米同時公開Ⓒ2019 Disney. All Rights Reserved
2019年12月30日興行収入100億円も目前となった大ヒットアニメーション映画『アナと雪の女王2』から、アナの吹き替え声優を務める神田沙也加が歌う「わたしにできること」のMVが到着した。今回到着したのは、神田さんが歌う姿が収められている「わたしにできること」のMV。本楽曲は、劇中でアナが歌うソロ曲となっており、エルサと共に“未知の世界へ”足を踏み入れたアナが窮地に陥ったとき、自身の心を奮い立たせて前に進もうとする彼女の力強い意志が綴られている。また、前作から大きな成長を遂げたアナの姿を見ることができるシーンでもある。いつも明るくエルサのことが大好きなアナ。窮地に陥ったとき、たとえひとりでも前に進もうとする姿には涙する観客も多く、観る者に大きな感動を与えている。『アナと雪の女王2』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:アナと雪の女王2 2019年11月22日より日米同時公開Ⓒ2019 Disney. All Rights Reserved
2019年12月27日映画の年間興行収入が、過去最高を達成したと発表された2019年。年間興行ランキングには、2位に『アラジン(実写版)』、5位に公開4週目の『アナと雪の女王2』が入っている。ディズニーアニメは子供向けと思われるかもしれないが、これらの作品は大人が見ても楽しめる作品。特に『アナ雪2』は、”女性の活躍”と”民族の分断”がテーマの社会派アニメなのだ。ファンタジーという枠組みを超えて、大人をものめりこませる、3つの理由を解説する。【1】ジェンダー観に縛られないリアルなキャラクターたちディズニーは過去の作品において、”プリンセスが強い王子に恋をしてハッピーエンド”という物語を多く提供してきた。しかし、2019年に公開されたディズニー映画では、今の時代を反映した女性像が描かれている。実写リメイク版『アラジン』のヒロインであるジャスミンは、男性社会を強く生き抜く姿を、アニメ版よりも印象的に見せていた。また、『アナ雪2』では、エルサもアナも国を治める立場についていて、ディズニーの描く女性像の変化を色濃く表現していた。アナとエルサについて、(1)女性は強い男性に助けてもらうのではなく、自分で未来を切り開く必要があること。(2)それは一人で生きていくことではなく、(姉妹や恋人のように)そばで見守ってくれるパートナーがいること。これらをみせることで、だた強く、孤高の存在でいるのではなく、周囲との繋がりを大切にする、等身大の女性像を表現していたと感じる。時に弱さをみせて妹に頼るエルサ、優柔不断だけどやさしいクリストフにも支えてもらうアナ。彼女らの姿は多くの人に共感されるだろう。また、クリストフとオラフのような男性像も好感度が高かった。彼らは、従来のディズニーが描くヒーロー的な王子さまではなく、パートナーとして女性に寄り添いサポートしている。一見ダメ男に見えがちだが、敬意をもった接し方がとても魅力的だった。【2】実在する少数民族の歴史に見るアレンデール王国とノーサルドラの関係日々流れるニュースでは、国家や民族に対する分断と迫害が問題になっている。香港の情勢は刻々と変わっており、アメリカでは来年の選挙に向けて人種間の摩擦が強まっている。『アナ雪2』では、北欧に実在するサーミ人らしき民族が物語の鍵を担う。以前から、『アナ雪』でエルサの妹アナを助けるトナカイ飼いのクリストフは、服装からもサーミ人がモデルと言われていた。ディズニーは今回の作品を撮るにあたって、サーミ人の代表と文化の尊重に関する契約を締結。北サーミ語で吹き替え版を作り、ノルウェー語版と同時に公開などして、良好な関係を築いている。サーミ人はトナカイと共に遊牧して生活する民族で、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシアの4カ国にまたがる形で生活している。サーミ人は先住民とされていて、スウェーデン、ノルウェー両国から迫害を受けていた過去も。そして1970年代後半から1980年代にかけて、アルタ・ダムの建設に関してノルウェー政府との間で闘争があった。『アナ雪2』では、この闘争と同じように、ダムをモチーフにした対立が描かれている。エルサとアナが住むアレンデール王国と、森に住むノーサルドラの闘争だ。民族の差別や迫害については、日本ではどこか対岸の火事的な捉え方をされがちだが、ダムが起点になっていた事で、身近な対立構造として理解しやすかったと思う。歴史的に、先住民はしばしば国家から言語、文化の放棄を強いられてきた。残念ながら、人類は異質なものを排斥するという思考が根底にあるらしい。ディズニーは、『アナ雪2』で民族間の対立と迫害を描くことで、劇中にアナが歌う「The Next Right Thing(今できる正しいこと)」を社会に訴えかけていた。【3】あの名作のような視聴後の感覚”運命を切り開いていく女性”と”民族の分断”をテーマとした作品構造に近い作品をみなさんはご存知ではないだろうか?多くの人が一度は見たことがあるであろう『風の谷のナウシカ』(1984年)がそれである。文明を持つ大国と自然を愛する小国の分断、そしてその状況に向き合う女性。「ダム」という象徴的な人工物により、精霊の怒りを買うというテーマも通ずる部分がある。さらに、エルサがアレンデール王国の前で氾濫する水と対峙するラストシーンは、まるで王蟲(オウム)の群れに対峙するナウシカそのものに見えた。宮崎アニメが海外でも評価されてきたのは、「文明と自然との対立、和解」という普遍的な問題を描いてきたからである。そして、この『アナ雪2』も国家や民族の問題と自然(精霊)の怒りを描くことで、人類が向き合い続けてきた普遍的なテーマを題材とした名作だと感じる。『アナ雪2』はアニメ映画の世界で40年前からメッセージを送っていた宮崎駿監督の素晴らしさに改めて気づくとともに、『アナ雪』という最高の舞台を用いて、今の時代性に合う“女性の活躍”と“民族の分断”をテーマとした社会派のメッセージが描かれた意欲作だった。ディズニーには、映画を通じて「The Next Right Thing(今できる正しいこと)」により一層チャレンジして欲しい。【PROFILE】みる兄さん(ライター)本業はビューティ系SNSの中の人とオウンドメディアの責任者。マーケティングや映画についての熱量を淡々と文字に込める人。主にツイッター(@milnii_san)に生息してます。
2019年12月26日先月22日から公開をスタートした『アナと雪の女王2』が全世界で動員を伸ばし続けている。日本でもすでに動員641万人、興収82億円を突破。観客の中には複数回、劇場に足を運んで主人公の姉妹エルサとアナの関係について考察したり、作品の舞台について新たな発見をする人も出てきている。本作は、製作陣が語る通りエルサとアナがすべての物語の中心におり、それ以外のキャラクターはあくまでも“姉妹のドラマを精緻に描くため”に存在しているが、その中でも彼女たちと行動を共にするクリストフが重要な役割を果たしている。クリストフは前作『アナと雪の女王』の冒頭から登場する男性で、トナカイのスヴェンを相棒に山で暮らす心優しい人物だ。彼はある出来事がきっかけでアナが姉を探すのを手伝うようになり、前作のラストではアナと心を通わせるようになった。『アナと雪の女王2』でクリストフはスヴェンと共にアナや姉が暮らすアレンデールで暮らしており、アナにプロポーズするべくあれこれ準備をするが、タイミングが悪く話を切り出せないでいる。一方、王国には未曽有の危機が到来。姉のエルサは自分だけに聞こえる歌に導かれるように未知の世界に足を踏み入れる(イントゥ・ジ・アンノウン)ことを決め、アナはそんな姉を何があっても守ろうと決意する。魔法の力を宿したエルサに対し、アナは“信じる心”だけを頼りに冒険する女性だ。そんな彼女をクリストフはいつも見守り、愛情を注ぐが、アナは何よりも姉のエルサのことを第一に考えている。最新作でクリストフはアナに変わらぬ愛情を持ちつつも、自分が取り残されてしまった気持ちになる。自分は相手のことを第一に考えているけど、相手は自分ではなくて別の人間を最優先に考えているのではないだろうか? 劇中ではクリストフ初のソロナンバー『Lost In the Woods(恋の迷い子)』も歌われる。本作は主要なキャラクターの様々な関係性が描かれるが、エルサ、アナ、そしてクリストフの関係は非常に複雑で繊細に描かれている。3人は通常の恋愛ドラマにあるような“三角関係”ではなく、エルサもクリストフもそれぞれの方法でアナを支えているし、エルサが自分に持っていない要素をクリストフに見出していると感じられる場面も『アナと雪の女王2』には登場する。このシリーズは“真実の愛”が重要なテーマのひとつになっているが、それは“恋人関係”だけを指しているわけではない。姉妹や恋人、仲間、同じ街で暮らす人たちにも真実の愛があり、それらは独占したり、ひとつだけを選択するものではなく、それぞれの相手に、自分ができる最善の方法で愛情を注ごうとする。映画はダイナミックな冒険や衝撃的な真実が描かれ、次から次へと新曲が登場するが、クリストフの行動や想い、何かが起こった時のリアクションに注目して2回目を観ると、アナとクリストフだけでなく“姉妹の関係”もさらに深く読み解けるはずだ。『アナと雪の女王2』公開中
2019年12月25日12月21日、22日の全国映画動員ランキングは、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』から始まった新3部作の完結編『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(全国378館)が初登場で首位を飾った。4週連続1位の『アナと雪の女王2』(全国382館)は公開5週目は2位に。堀越耕平の人気コミックを原作にしたアニメシリーズの劇場版第2弾『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』(全国313館)は初登場3位になった。令和最初のTVシリーズ『仮面ライダーゼロワン』と平成の人気作『仮面ライダージオウ』をクロスオーバーさせた『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』(全国327館)は初登場4位。公開2週目の『屍人荘の殺人』(全国311館)は先週3位から5位になった。そのほか、新作では2010年に公開され、日本でも大ヒットを記録した長編アニメシリーズの第3弾『ヒックとドラゴン聖地への冒険』(全国301館)が初登場10位になった。次週は『尾崎豊を探して』『男はつらいよお帰り 寅さん』『新幹線変形ロボ シンカリオン 未来からきた神速のALFA-X』『パラサイト 半地下の家族』『燃えよスーリヤ!!』などが封切られる。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』2位『アナと雪の女王2』3位『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』4位『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』5位『屍人荘の殺人』6位『午前0時、キスしに来てよ』7位『映画 妖怪学園Y 猫はHEROになれるか』8位『ジュマンジ/ネクスト・レベル』9位『ルパン三世THE FIRST』10位『ヒックとドラゴン聖地への冒険』
2019年12月23日公開から17日間で興行収入60億円、動員466万人を突破し、前作を上回る勢いで記録的な大ヒットとなっている『アナと雪の女王2』から本編映像が解禁となった。本作の公開を迎え特に話題となっているのが、前作以来多くのファンに愛されているみんなのムードメーカー、オラフ。「オラフがむっちゃツボった」「オラフは笑いと感動を届けてきます」「なによりオラフが面白すぎる!!」などと、観客からは絶賛のコメントが寄せられており、変わらないコミカルなキャラクターと、前作よりさらにパワーアップした彼のギャグが、日本全国の劇場を笑いの渦に包んでいる。今回解禁された本編映像では、オラフの個性溢れる魅力が炸裂。無邪気さや明るい性格が持前のオラフは、前作では離れ離れになってしまったエルサとアナを繋ぐ存在だったが、その関係は本作でも変わらず、エルサとアナ、そしてクリストフやスヴェンに愛されながら、仲間の輪を繋ぐ存在として幸せな日々を送っていた。そんなオラフは、エルサだけに聞こえる“不思議な歌声”をきっかけに、姉妹とともに冒険に繰り出すことになるが、その途中、森の中でエルサやアナとはぐれてしまう。「サマンサ!」と呼びかけた後、「サマンサって誰よ」と大爆笑するオラフ。そしてキョトンとした可愛らしい表情を浮かべるオラフをからかうように舞う、“謎の風”も映し出されている。その正体とは…!?最後は、地面に突如現れた穴を覗き込みながら「サマンサ…?」と問いかけるオラフ。コミカルなキャラクターに加えて、前作から“成長”したオラフの姿が垣間見えるほか、サマンサとは誰なのかにも注目が集まる映像に仕上がっている。『アナと雪の女王2』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アナと雪の女王2 2019年11月22日より日米同時公開Ⓒ2019 Disney. All Rights Reserved
2019年12月18日