アン・ハサウェイが第1子を妊娠中のようだ。「E! News」によると、33歳のアンは2012年に結婚した34歳の夫、アダム・シュルマンとの間の第1子を妊娠中だという。関係者によると、すでに妊娠中期に入っているとのこと。アンは9月に『マイ・インターン』のロンドン・プレミアに出席した際にもおなかがふっくらしていたことから、妊娠のうわさが流れていた。「E!」サイト上には、先週始めにビヴァリーヒルズを夫と歩いているアンの写真が掲載されていて、かなりはっきりとおなかのふくらみが分かる状態だ。そして、自身のインスタグラムにアップしたセルフィーには「あごがオムツかぶれみたいになっちゃった」という意味深な書き込みも。以前からインタビューなどで「母親になりたい!」としばしば発言してきたアン。女優として多忙なスケジュールに一段落もついて、正式な発表はまだだが、来年前半にはママになることは間違いなさそう。(text:Yuki Tominaga)
2015年11月30日H-IIAロケット29号機の現地レポート・H-IIAロケット29号機現地取材 - "高度化初号機"の打ち上げを現地からレポート! 今回の注目点は?・H-IIAロケット29号機現地取材 - 打ち上げ前のY-1ブリーフィングが開催、気になる天候は?・H-IIAロケット29号機現地取材 - 機体移動が完了、高度化H-IIAロケットがついに姿を現す!・H-IIAロケット29号機現地取材 - リフトオフ! 快晴の打ち上げを写真と動画で振り返る宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業(MHI)は11月24日、種子島宇宙センターで記者会見を開催し、同日打ち上げたH-IIAロケット29号機の結果について報告した。詳細なデータの解析は今後となるものの、ロケットは計画通りに飛行し、打ち上げの4時間27分後に衛星を正常に分離したことが確認されている。H-IIAロケットはこれで29機中28機の成功となり、成功率は96.6%に上昇。連続成功の記録は23機連続まで伸びた。今回、警戒区域内への船舶の進入があったため、打ち上げが27分遅れてしまったものの、それ以外には全く問題なく、JAXA/MHIがアピールする「信頼性の高さ」「オンタイム打ち上げ率の高さ」を改めて示した形になった。初の商業衛星の打ち上げとなったMHIにとって、順調な出だしを切れた意義は大きい。MHIの阿部直彦・宇宙事業部長は「これは非常に大きな一歩」とコメント。「今回の顧客であるカナダTelesatは世界ビッグ4の大手オペレータ。衛星を製造したAirbus Defence and Spaceもメジャーなメーカーだ。日本のロケットがグローバルなスタンダードに対応できることを世界に示すことが出来た」と述べる。とはいえ、これはようやく第一歩を踏み出したに過ぎない。商業打ち上げ市場で大きなシェアを占める欧州のアリアン5や、価格破壊を進める米国のファルコン9など、強力なライバルは多い。世界のマーケットに食い込むことができるかどうか、まだ決して楽観できるような状態ではない。今回の打ち上げは、高度化H-IIAの技術実証ということでJAXAが一部費用を負担しており、"正規価格"で戦っていけるのかは未知数だ。だが、それでも理想的な形でその一歩を踏み出せたこともまた事実。阿部氏は「高度化なくして静止衛星の打ち上げ市場には参入できなかった。今回実証できたので、自信を持って市場に入っていける。いま進めている商談にとっても、大きな味方になるだろう」と評価した。価格の高さという大きな問題は依然としてあるものの、1つ1つ実績を重ねて、衛星オペレータや衛星メーカーからの評価を上げていくしかない。今回、記者会見にはTelesatやAirbusの関係者は見当たらなかったのだが、Telesatは同日のプレスリリースで、MHIに対する感謝を表明。阿部氏は「種子島は地元の人のもてなしが非常に厚い。来日した海外スタッフの歓迎会も開催してもらい、非常に喜んで帰っていただいた。そうした面もこれから伝わっていけば」と期待した。また今回の打ち上げの注目ポイントである高度化について、詳細については今後の解析待ちとなるが、長時間飛行(ロングコースト)における推進剤の蒸発への対策や、推力を60%に抑えたスロットリングによる再々着火などは、ほぼ想定通り機能したとみられている。JAXAの川上道生・基幹ロケット高度化プロジェクトマネージャは「正直ほっとしている」と安堵の表情を見せ、プロジェクトを支えたメンバーをねぎらった。今後、高度化仕様はH-IIAロケットのオプションの1つとして提供される見通しで、顧客によっては、従来通りのノーマル仕様を選ぶことも可能とのこと。それは高度化によるコストアップがあるためだが、ただMHIの二村幸基・打上執行責任者によれば、その金額は「さほど大きなものではない」ということだ。なお高度化プロジェクトで開発したロングコースト技術については、今回のような静止衛星の打ち上げ以外にも応用が期待される。まだ決まった計画は特に無いものの、たとえば主衛星と副衛星(相乗り衛星)を異なる軌道へ投入するようなことが可能だという。これにより、相乗り相手をより柔軟に選ぶことができるようになるわけだ。
2015年11月25日●原因はソ連製ロケット・エンジンだったのか?今から1年前の2014年10月28日、米国ヴァージニア州にあるウォロップス島から打ち上げられた「アンタリーズ」ロケットは、その直後に爆発を起こし、大きな火の玉となって地上に落下した。その劇的な映像や写真は、SNSなどを通じて広く拡散され、多くの人に衝撃を与えた。もちろん衝撃を受けたのは外野だけではなかった。アンタリーズ・ロケットを開発、製造したオービタルATK社。爆発したと考えられているロケット・エンジンを供給したエアロジェット・ロケットダイン社。そしてこの打ち上げを発注した米航空宇宙局(NASA)。失敗への対応と、原因の調査、そして対策に、この3者は揺れに揺れた。本稿ではまず、アンタリーズ・ロケットの打ち上げ失敗とその原因調査の経緯から見ていきたい。○アンタリーズの失敗アンタリーズ・ロケットは米国のオービタルATK社が開発したロケットで、主に国際宇宙ステーション(ISS)に補給物資を運ぶ「シグナス」補給船を打ち上げることを目的に開発された。NASAは長らく、ISSへの物資補給にはスペース・シャトルを使っていたが、2000年代に入り、これを民間企業に任せてはどうか、という動きが出始めた。民間に任せることでコスト削減が図れ、また米国の宇宙産業の振興も期待された。そしてNASAは2006年に、民間企業に資金を提供してロケットと補給船を開発させ、さらにその企業に補給任務を委託することを狙った「COTS」という計画を立ち上げた。この計画には何社かが名乗りを挙げ、その中から近年民間宇宙開発の雄として知られるスペースX社と、そしてオービタルATK社の2社が選ばれた。両社はNASAからの資金提供を受け、スペースX社は「ファルコン9」ロケットと「ドラゴン」補給船を、オービタルATK社はアンタリーズとシグナスを開発した。同じ計画の下で開発されたロケットでも、ファルコン9とアンタリーズは大きく異なる。ファルコン9はタンクやロケット・エンジンといった部品の自社製造にこだわった造りをしているが、アンタリーズは自社製にこだわらず、第1段ロケット・エンジンはロシア製、第1段タンクはウクライナ製を採用している。両方のやり方にはそれぞれ長所と短所があり、どちらが優れているというわけではない。実際に両者は、NASAが発注した補給ミッションを順調にこなしていた。しかし2014年10月28日、アンタリーズとシグナスにとって4機目となった打ち上げで、アンタリーズが打ち上げから15秒後に爆発、失敗に終わることになった。(余談だが、2015年6月28日にはファルコン9も打ち上げに失敗し、ドラゴンが失われている)。○旧ソ連製ロケット・エンジンが爆発アンタリーズの失敗理由については、早い段階から第1段ロケット・エンジンの「AJ26」にあると見られていた。AJ26は今から40年ほど前に、ソヴィエトで設計、開発、そして生産された「NK-33」というエンジンを、アンタリーズ用に改修したものである。アンタリーズはこのNK-33あらためAJ26を2基、第1段に装備している。にわかには信じにくいこともあって誤解されることも多いが、このAJ26は昔に設計されたエンジンを再生産したものではなく、設計も生産も昔に行われ、その後使われないまま倉庫に保管されていたものを掘り出して使っている。かつてソヴィエトは米国に対抗し、有人月着陸を目指し、巨大な「N-1」というロケットを造っていた。NK-33はその第1段として使われる予定だったが、N-1の開発が頓挫したことで使われず、生産済みだったNK-33はそのまま倉庫にしまい込まれることになった。それを1990年代に米国のロケットダイン社(現在のエアロジェット・ロケットダイン社)が発見し輸入、試験などを行い、優れた性能をもつエンジンであることが判明。そしてオービタル・サイエンシズ社(現在のオービタルATK社)が採用を決定し、アンタリーズ向けに改修が施された。この改修は、単にアンタリーズに装着するために電気系統などに手を入れ、またエンジンを振って推力の方向を変えるためのジンバル機構が装着されるなどしただけで、たとえば米国の技術でエンジンの性能を向上させるようなことは行われていない。エンジン名こそAJ26に変わったが、実際のところはNK-33をそのまま使っていると言ってもよい。○原因はエンジンか、ロケット機体か打ち上げ失敗がエンジンの爆発によるものであることはほぼ間違いなかったが、なぜエンジンは爆発したのか、という原因をめぐり、調査は揉めることになった。たとえばエンジンそのものに原因があり、その結果爆発したのであれば、それはエアロジェット・ロケットダイン社の責任になる。しかし、もしロケットの機体側に原因があり、その結果としてエンジンが爆発し、続いてロケット全体も爆発したということであれば、それはオービタルATK社の責任になる。事故調査の過程は公開されなかったが、当初はおおむね、エンジンそのものに原因があったという見方が濃厚だった。実際、当時の映像を見てもエンジンから爆発が起こったことは火を見るよりも明らかで、エンジンを供給したエアロジェット・ロケットダイン社の責任である可能性が高いとされた。しかし、エアロジェット・ロケットダイン社側からは「タンク内にあったゴミがエンジンに入り込み、その結果エンジンとロケットが爆発したのではないか」という説が出された。どの段階からこの説が出始めたかは不明だが、今年2月に調査チームの1人がロイター通信に対し、「タンク内のゴミが原因の候補のひとつに挙がっている」と明らかにしている。製造後のタンクには、湿度から品質を守るための乾燥剤が入れられている。通常、この乾燥剤は組み立て時に取り除かれることになっているが、それが忘れられたまま打ち上げられ、そして乾燥剤がエンジンに入り込み、爆発を引き起こしたのではないか、というのだ。実際に、事故後にエンジン部品を調べたところ、結晶化した乾燥剤の粒子が発見されたという。こうしたゴミのことをForeign Object Debris(外部由来の異物)の頭文字から「FOD」と呼ぶ。実はこうしたFODが原因での事故は珍しくはない。過去にはウクライナ製のジニート・ロケットが、やはりFODが原因でロシア製エンジンが爆発し、失敗したとされる事故が起きている。フランスも1990年に、アリアン4ロケットの配管に布が入り込んでいたことで打ち上げに失敗している。もしこれが原因だとすると、責めを負うべきはロケットを組み立てたオービタルATK社ということになる。もっとも、状況証拠しかない状態ではFODが原因とするには根拠が弱く、調査結果がまとまるにはさらに時間を要した。今年5月には、オービタルATK社側から「やはりエンジン側に原因があったのではないか」という説が再び出されるなど、オービタルATK社とエアロジェット・ロケットダイン社との論争は続いた。結局、今年9月24日に、エアロジェット・ロケットダイン社がオービタルATK社に5000万ドルを支払うことで、この論争は決着した。ただ、両社の間でどのような合意があり、この結論が下されたか、その詳細は不明となっている。エアロジェット・ロケットダイン社がお金を払うということは、エンジン側に原因があったと見ることができる。しかし、これ以上調査を続けても原因が見つかる見込みはなく、また論争を続けてもお互いのためにならないので和解した、と見ることもできる。エアロジェット・ロケットダイン社は事故の分析結果を明らかにする予定はなく、今回の詳細も発表しないと表明しており、オービタルATK社からもやはり結果などは発表されていない。○NASAの見解一方、両者とは別に、NASAも独自の調査チームを組織し、調査を行っていた。アンタリーズの開発にはNASAも資金提供をしており、この失敗した打ち上げを委託したのもNASAだったため、独自に調査するだけの責任があった。NASAの調査結果は今年10月9日にまとめられ、10月30日に公表された。この事故でアンタリーズは、E15とE16というシリアルのAJ26を装着しており、離昇から15秒後に出火、爆発したのはE15だったとしている。しかし、単一の根本的な原因を特定することまではできなかったとしている。NASAの調査では、事故の原因として3つの可能性が提示されている。1つ目は液体酸素ターボ・ポンプのベアリングの設計不良である。先に述べたように、AJ26はもともと40年以上前に設計、製造されたエンジンであることから、現在の基準で見ると、十分に堅実なつくりにはなっていなかったという。2つ目は、かねてよりエアロジェット・ロケットダイン社が主張していたFODによるものである。墜落後の残骸から痕跡が発見されたとしているが、ただし完全に原因として断定することは難しいとしている。3つ目は液体酸素ターボ・ポンプのベアリングの製造や組み立て時の欠陥である。オービタルATK社とNASAが法科学による調査を実施したところ、ベアリングに欠陥があったことが判明した。また、2014年5月にAJ26(E17)が地上での燃焼試験中に失敗しているが、このときの調査でも、今回に似た欠陥が見つかったという。しかし、これが製造時の欠陥なのか、それともエンジンが燃焼した結果生じたものであるかの結論を出すことは不可能であるとしている。NASAでは、この3つのうちのどれかが正解かもしれないし、あるいは2つ以上の組み合わせで起こったかもしれないとしている。また、AJ26の地上試験プログラムは、設計上の問題なのか、あるいは製造時の技術的な問題なのかを見極めるのに十分ではなかった、要するに「試験が不十分だった」とも指摘している。また、これらの調査結果を踏まえ、さらなる事故を未然に防ぐため、エンジンなどに対する技術的な観点と、また計画の進め方や体制といった観点の両面から、NASAやオービタルATK社に対して多くの改善策の提言が行われた。参考・・・・・●失敗を乗り越え、アンタリーズはさらにタフになる○改良型アンタリーズアンタリーズの失敗原因をめぐって、ロケットを製造、運用するオービタルATK社と、エンジンを供給したエアロジェット・ロケットダイン社は、1年間ゆれ続けた。その最中の2014年12月にオービタルATK社は、まだ失敗の原因が確定していないにもかかわらず、AJ26の使用を止め、新しいエンジンに替えた「改良型アンタリーズ」の開発を進めると発表した。ただ、オービタルATK社はもともと、AJ26の使用はいずれ止めるつもりだった。前頁で触れたように、AJ26は今から40年前に製造されたNK-33の在庫を使っている。つまり在庫限りということになるため、いつまでもAJ26を使い続けるわけにはいかない。そこでかねてより、別の新しいエンジンが模索されていた。その新しいエンジンの候補はいくつかあり、たとえば米国の基幹ロケットである「アトラスV」に使われているRD-180や、ロシアの新型ロケット「アンガラー」に使われているRD-191などが挙がっていた。また、NK-33が再生産されるという話もあったため、もし昨年10月の失敗がなければ、引き続きAJ26/NK-33を使い続けるという選択肢もあったのかもしれない。最終的に改良型アンタリーズで使用されることになったのは「RD-181」というエンジンである。このことが報じられたのは2014年12月ごろだったが、RD-181という型番と、それがアンタリーズで使われる可能性があるという話は、2013年ごろから出ていた。○RD-181このRD-181エンジンの起源は、かつてソ連で開発された大型ロケット「エネールギヤ」の第1段(西側ではブースターと見なされている)に使われている「RD-170」というエンジンにまでさかのぼる。RD-170は燃焼室を4つもつエンジンで、世界で最も強力な推力を出せるエンジンのひとつである。エネールギヤ・ロケットそのものは2回の打ち上げで運用を終えたが、RD-170の技術は受け継がれ、現在もウクライナ製の「ジニート」ロケットに使われている。また、燃焼室の数を半分の2つにした「RD-180」という派生型も開発され、米国へと輸出され、基幹ロケット「アトラスV」の第1段エンジンとして活躍している。さらに燃焼室が1つのRD-191は、ロシアの新型ロケット「アンガラー」に採用されている。ロシアでは現在、そのRD-191から派生したRD-193というエンジンを開発しており、アンタリーズに採用されることになったRD-181は、このRD-191とRD-193からさらに派生したエンジンである。ただ、その正体については諸説あり、たとえばRD-191とRD-193では、エンジンの寸法や質量が変わっていることがわかっているが、RD-181の詳細についてはまだ不明な点が多い。なお、アンタリーズが失敗した直後には、AJ26/NK-33がロシア製であることが批判材料にもなった。RD-181もロシア製ではあるものの、ただしAJ26/NK-33とは違い、ごく最近になって開発、生産された新しいエンジンであり、製造会社も違う。また、ほぼ同型のエンジンはこれまでにアンガラーの打ち上げで使われており、地上での燃焼試験も何度も行われていることから、信頼性もAJ26より高い。さらにRD-181はAJ26よりも推力(パワー)が大きいため、換装することでより多くの物資などを打ち上げられるようになるという利点もある。ただ、形も推力も違うエンジンをそのまま載せ替えることはできないため、ロケット機体にも、エンジンの取り付け部分の設計を変えたり、より大きな推力に耐えられるよう補強するなどの改修が必要となる。2015年11月現在、RD-181はすでに米国に輸入され、またエンジン取り付け部分の改修も行われ、装着する作業が完了している。なお、AJ26はエアロジェット・ロケットダイン社による改修を経由して供給されていたが、RD-181はオービタルATK社が、製造しているNPOエネルガマーシュから直接輸入する形となる。今後、2016年の初頭ごろにRD-181を装着したアンタリーズの地上燃焼試験が行われる予定で、同年3月ごろにも実際に打ち上げられることになっている。また失敗によって損傷した発射施設の修復も進められ、すでに完了している。また、第1段を拡張し、RD-181のもつ性能をフルに発揮できるようにした「アンタリーズ300」シリーズの開発も進められているが、登場は当面先のこととになる予定である。○改良型アンタリーズ登場まではアトラスVがつなぎにところで、アンタリーズが飛行停止している間も、国際宇宙ステーション(ISS)への物資の補給は行わなければならない。そこでオービタルATK社は、米国の基幹ロケットとして活躍中の「アトラスV」に、シグナス補給船の打ち上げを委託することにした。現在のところ、この打ち上げは今年12月3日に予定されている。さらに搭載されるシグナスもこれまでと違い、「改良型シグナス」(enhanced Cygnus)となる。補給物資を搭載する部分の全長が延び、物資の搭載量が従来の2トンから、最大3.5トンにまで増え、それに伴い大型の太陽電池が搭載されるなどの改良も施され、より多くの物資をISSに届けることができるようになっている。アトラスVは従来型アンタリーズよりも打ち上げ能力が大きいため、この改良型シグナスの最大能力である、3.5トンいっぱいの補給物資を運ぶことができる。またアンタリーズも改良型によって同等の打ち上げ能力になるため、今後はこの改良型シグナスが主流となる。オービタルATK社はまた、今年8月にアトラスVによるシグナスの補給船をもう1回分発注し、2016年中に打ち上げることを計画している。これにより、仮に改良型アンタリーズの開発が遅れたり、あるいは打ち上げに失敗したとしても、シグナス自体は飛び続けることができるようになる。○宇宙開発の商業化の先駆、立て直せるか米国の宇宙産業を振興させるために始まった、民間企業にISSへの物資補給を任せるCOTS計画は、2014年10月のアンタリーズの失敗、そして今年6月のファルコン9の失敗により、大きなつまずきを経験することになった。もちろん、こうした失敗が起こることを前提に計画は立てられており、実際にISSから食料や酸素がなくなるといった事態にはならなかったものの、一方で「本当に民間に任せて大丈夫なのか」という声が少なからず上がり、事実アンタリーズは1年以上の飛行停止となり、ファルコン9も失敗からすでに半年が経過しようとしているなど、COTS計画は大きな打撃を受けている。しかし、アンタリーズはエンジンを改良して再起を図りつつあり、またファルコン9も大幅な改良が加えられた新型機が登場しようとしている(詳細はいずれまた解説したい)など、両社の歩みは止まることを知らない。この機敏さは民間企業ならではであり、また1度や2度の失敗では倒れない強靭さは、米国において民間主導の宇宙開発が着実に根付きつつあることを示している。無事にこの失敗から立ち直ることができれば、その経験はさらに両社を強くするだろう。もちろんこの先、彼ら以外の宇宙を目指す会社が、あるいは両社が再び、今回のような悲劇を経験することは起こりうる。けれども、そうした苦難を乗り越えた先にこそ、人類の本格的な宇宙進出が待っているのである。参考・・・・・
2015年11月25日2015年9月19日の夜。中華人民共和国を流れる黄河の上流域、通称「黄土高原」と呼ばれる一帯は、初秋の寒さに包まれていた。その静けさの中、山西省にある太原衛星発射センターでは、大勢の人々が夜通しで働いていた。その中心には、「長征六号」と名付けられた新型ロケットが鎮座していた。暗闇の中、照明に照らされ、白く煌々と輝く姿から「白騎士」とも呼ばれていた。夜が明け、9月20日7時1分。長征六号はまばゆい光と轟音とともに、大空高く舞い上がり、そして予定通りの軌道に、搭載していた20機の小型衛星を投入した。長征六号に使われている技術は、世界的にも実用例が少ないきわめて高いものであり、またその技術を共有する、中型、大型のロケットの実用化に向けた先駆けとして、今回の長征六号の打ち上げ成功は大きな意味をもっている。この長征六号にはどんな意義があるのか、そこに使われている技術はどんなものなのか、そして、その未来には何が待っているのだろうか。○長征ロケットの歩み1934年10月15日、中華ソヴィエト共和国の根拠地であった瑞金は、国民党政府軍によって包囲された。追い詰められた中国紅軍(中国共産党軍)は、瑞金を放棄し、この包囲網を突破することを決定。追いすがる国民党軍との戦いを続けながら、1万2500kmもの距離を移動し、1936年に延安に辿り着いた。これがかの有名な「長征」である。長征は当初約10万もいた兵力が数千にまで減るほど熾烈なもので、また行軍中には内部で粛清が起こり、さらに行く先々の土地では横暴の限りを尽くしたが、現在の中国共産党はこれを、後の中華人民共和国の建国に至る、歴史的に大きな転換点になったと位置づけている。中国にとって伝説、あるいは英雄譚でもあるこの「長征」の名を、中国が初めて開発した宇宙ロケットに冠したことからは、中国が当時から、宇宙開発に大きな期待を込めていたことがわかる。長征と名の付くロケットの歴史は、1970年から打ち上げられた「長征一号」から始まる。長征一号は大陸間弾道ミサイルの「東風4」を改造したロケットで、1号機は失敗したが、1970年4月24日に打ち上げられた2号機は成功し、中国初の人工衛星「東方紅一号」を軌道に乗せた。これにより中国は、ソヴィエト連邦、米国、フランス、日本に続いて、自力で人工衛星の打ち上げに成功した5番目の国となった。長征一号による衛星の打ち上げは2回のみで終わったが、それと並行し、より性能の高い「東風5」ミサイルを基にした「長征二号」ロケットの開発が行われ、1975年11月26日に打ち上げに成功した。長征二号は地球低軌道への衛星打ち上げに適したロケットで、現在も「長征二号丙」や「長征二号丁」など、改良型、発展型のロケットが運用されている。1980年代になると、通信、放送衛星などの、静止衛星を打ち上げるためのロケットが開発が行われることになり、長征二号を基に改良を加えた「長征三号」と「長征四号」が開発された。長征三号は液体水素を使う上段を搭載する計画で、高い性能が見込める反面、実現性に難があった。そこで、性能は低いものの確実に開発できる長征四号が、バックアップとして開発されることになった。その後、長征三号は開発が成功し、1984年1月29日に初飛行を行い、現在も「甲」や「乙」、「丙」などの改良型や発展型が運用されている。一方で長征四号は、地球を南北にまわる極軌道向けのロケットとしての道を歩むことになり、こちらも「乙」や「丙」といった改良型が運用され続けている。長征二号、三号、四号は、名前や目的が違うため、それぞれまったく別のロケットと扱われることもあるが、実際のところは長征三号、四号はともに、長征二号の機体を延長したり、ブースターを追加したり、あるいは第3段を追加したりといった改良が施されているのみである。推進剤タンクの直径は同じであり、ロケット・エンジンも同じものが使われているなど、見ようによっては「同じロケットのヴァージョン違い」とも取れる。もともとの長征二号が、それだけの発展性を見越して開発されたかは定かではないが、発展が可能なだけの余裕があったのは事実である。またこれも狙ったものかはわからないが、機体や部品を共通化することで、量産効果や信頼性の向上にも役立っている。これら長征シリーズの道のりは決して平坦なものではなく、打ち上げ失敗を何度も経験し、そして1996年には、おそらく宇宙開発史上最悪とされるほどの大事故をも起こしている。だが、それでもめげずに数多くの人工衛星、有人宇宙船を打ち上げ続け、中国を最盛期の米ソに勝るとも劣らないほどの宇宙大国へと押し上げた。長征シリーズの全種類を合わせた打ち上げ数は200機を超え、成功率も信頼性も、高い水準を維持している。○次世代の長征ロケットへこれまでの長征ロケットは、長征二号を基に改良を重ねることで多種多様な能力をもたせてきたが、たとえばもっと大きく、質量の大きな衛星を打ち上げようとすると、おのずと限界があり、より大型の、新しいロケットが必要とされた。また、長征は推進剤に四酸化二窒素と非対称ジメチルヒドラジンという、毒性の強い物質を使っていることから、環境や人体に悪影響を与える危険性があり、また運用が難しいという問題もあった。こうした背景から、長征三号が開発されたばかりの1986年ごろにはすでに、より強力で、そして環境や人体にやさしい推進剤を使う、新しいロケットの検討が始まった。しかし、技術的な問題などをはじめ、おそらくは既存の長征ロケットの改良や発展のほうに注力する必要があったこともあり、当時はまだ本格化することはなかった。その次世代長征ロケットの検討が本格化したのは、2001年のことだった。公になったのは2002年ごろである。「長征五号」と名付けられたそのロケットは、これまでの長征シリーズよりも大型で、そして世界的にも実用例の少ない、難しい技術を使った高性能なロケット・エンジンを装備していることも相まって、はるかに大きな打ち上げ能力をもつとされた。目標とされた性能は、地球低軌道に25トン、静止トランスファー軌道に14トンで、これは現在運用中のロケットの中で最も打ち上げ能力の大きな米国の「デルタIVヘヴィ」や、欧州の「アリアン5」と肩を並べるほど強大なものである。当時、2001年に開発が始まり、初打ち上げは2008年に予定されていたが、中国政府から開発の許可が下ったのは2006年になってからだった。ただ、この間にもロケット・エンジンの開発や試験は行われており、長征五号に関わる開発すべてが止まっていたわけではない。長征五号はまた、単に強大な打ち上げ能力をもつだけではなく、装着するブースターの種類や本数を変えることで、多種多様な打ち上げ能力をもたせることが可能とされた。さらに、そのブースター単体を基に、機体を束ねたり、第2段や第3段を装着することで、中型ロケットや小型ロケットを造ることもできるとされた。このように、互換性をもつ部品を組み合わせることによってさまざまなロケットを造る技術を、「モジュール式ロケット」や「モジュラー・ロケット」と呼ぶ。同じ規格の部品(モジュール)を生産し続ければよいので、量産効果や信頼性の向上が期待できることから、ロケットの大幅な低コスト化を実現する方法のひとつとして、古くから知られていた。ただ、詳しくは第3回で触れるが、この方法には欠点もあり、これまで本格的に取り入れられたのはロシアの新型ロケット「アンガラー」ぐらいしかない。しかし、この当時の検討では、次世代長征では、アンガラーよりもさらに徹底したモジュール化が図られ、よりさまざまな打ち上げ需要に、柔軟に対応できるようにすることが計画されていた。後に、その小型ロケットには「長征六号」、中型ロケットには「長征七号」という名前が与えられ、長征六号は2009年に、また長征七号も2010年に開発が始まった。中国ロケットの新たな三本柱として、また世界でも例の少ない高性能ロケット・エンジンと、モジュラー・システムをもつロケットとして、長征五号、長征七号、長征六号の開発は始まった。そして今回、その中で小型の、つまり最も開発しやすく、エンジンなどの技術の試験機としてうってつけな長征六号が、まず先んじて打ち上げられ、成功したのである。だが、ここに至るまでには、エンジン開発の難航や、モジュラー化構想の一部が破綻するなど、まさに史実の長征のごとく、熾烈を極めた。(続く)
2015年10月22日オネエ系映画ライター・よしひろまさみちさんの映画評。今回は、ロバート・デ・ニーロとアン・ハサウェイが共演する映画『マイ・インターン』です。* **個人的に言わせてもらうと、この映画、あたしの人生のベスト10の中に入れてもいいほど素晴らしいの!なぜかって、人の悪意がどこにも存在しない、ハッピーな映画だから。しかも、デ・ニーロおじさんが、こんなにかわいく見えたの初めて!思わず老け専になろうかと思ったほど。昔は電話帳印刷工場の営業部長だったベンが、隠居生活に飽きて、生き甲斐を求めてEコマース会社のシニア・インターンに応募するところから話はスタート。そこはベンにとっては未知の世界なんだけど、まさかのCEOジュールズのアシスタントを命じられちゃうの。でも、彼は仕事人間だっただけに、ガンガン知識を吸収するのね。一方のジュールズは、一人で立ち上げたものの、急激に大きくなった会社での立ち回りがうまくいかなくて四苦八苦。そんなとき、ベンはやさしく手を差し伸べるのよ。いちいちそれが気が利いてて、おじさん特有の偉ぶりもゼロ。同僚の若い男子からも慕われてるから、何か問題あると「みんなのおじさんはここにいるだろ」って……。みんなのおじさん!?!?そんなおじさんいたら、絶対そばにいてほしいわ!◇舞台は今NYでもっともヒップなエリアとして人気のブルックリン。アン子の地元です。監督/ナンシー・マイヤーズ出演/アン・ハサウェイ、ロバート・デ・ニーロ10月10日より全国ロードショー。(C)2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC ALL RIGHTS RESERVED※『anan』2015年10月14日号より。文・よしひろ まさみち(オネエ系映画ライター)
2015年10月13日“ヘルシー”の代名詞「中村アン」今、最も人気を集めているモデルのひとりが「中村アン」だ。抜群のファッションセンスに、誰もが羨む健康的なパーフェクト・ボディで、今や“ヘルシー”の代名詞とも言われている。10月9日、エムオン・エンタテインメントは、「andGIRL 11月号」において、彼女の特集記事を組んだことを発表した。20代は仕事、30代は結婚!質問形式で彼女のライフスタイルに迫った特集では、1番の幸せを感じるのは、「今はお仕事してるとき」だと回答し、仕事が上手くいかないと「ごはんもお酒もおいしくない」と告白。仕事がプライベートに直結していることを明かした。また、将来の夢を尋ねたところ、20代は仕事重視で、30代に入ったら結婚して家庭を持ちたいとコメント。子供は2~3人、産休後はすぐに仕事に復帰、など具体的な未来予想図を描いており、夢の実現のために「今は自分ならではのフィールドを確立したい」と語った。「ユニクロ」と「GU」の鉄板コーデその他、同誌では、「ユニクロ」と「GU」の人気過熱ぶりをうけて、鉄板コーデを企画。1ヶ月間の着回しや、ユニジョの着こなしを特集している。「オールジャンルでランキング!」や、気になる今年のコート解説など見逃せない記事が盛りだくさん。オシャレでアクティブな女性は必見の一冊だ。(画像はプレスリリースより)【参考】・エムオン・エンタテインメント プレスリリース(@Press!)
2015年10月13日篠原涼子を主演とし、連続ドラマスタートから10年目となる「アンフェア」シリーズ。現在公開中の完結編『アンフェア the end』が10月7日(水)の公開33日間での累計動員数は1,570,764人、興行収入は2,058,238,800円に達したことが明らかとなった。2006年に連続ドラマとしてスタートし、異例とも言える徹底したハードボイルド&サスペンスで予測不可能で巧妙なストーリー展開と魅力的で演技巧者なキャストが揃い踏みしたことで圧倒的な支持を受けた「アンフェア」。熱狂的なファンからの続編・完結編を望む声に応え、満を持して贈る本作は、映画公開日から週末のゴールデンタイムで過去作を毎週放送し、更にはスピンオフドラマも放送、9月はまさに全国を“アンフェア”一色に染める事ができた事も動員数を伸ばした大きな要因となっている。シルバーウィークの後押しもあり、公開から一か月以上たったいまもまだなお数字を伸ばし続けている。すでに映画を観たファンからは「誰が悪い人なのか全然予想が違って、人間不信になりそうでした」「力が入りっぱなしで観終わった後ですごく脱力しました」など、10年に渡る壮大なストーリー展開の結末への感想も多く寄せられている。そして主演を務めた篠原さんからは「150万人突破と多くの方々に『アンフェア』の最後を見届けて頂き、本当に感謝しております。劇場ならではの迫力で『アンフェア』を観られるのもあと少しとなります。本当に素敵な作品になっておりますので、是非スクリーンで臨場感を味わいながらご覧頂けると幸いです」と喜びと感謝のコメント。異例のシリーズ前作超え目前の本作、過去最大の衝撃をぜひスクリーンでチェックしてみて。『アンフェア the end』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:アンフェア the end 2015年9月5日より全国東宝系にて公開(C) 2015 関西テレビ放送/フジテレビジョン/ジャパン・ミュージックエンターテインメント/東宝/共同テレビジョン
2015年10月08日○これからがはじまり三菱重工の二村さんは「高度化第2段を手に入れたことで、衛星側の負担が軽減できるようになった。これまで、アリアンは赤道から打ち上げられるため、多くの衛星はそれを基準としており、高緯度にある種子島からの打ち上げでは不利だった。しかし、今回の高度化でそれを補うことができ、アリアンなどと同等に近いところまでもってくることができた」と、意気込む。11月24日の打ち上げが成功し、高度化で使われた技術が実証されれば、H-IIAや日本の商業打ち上げビジネスにとって、大きな一歩になることはまちがいない。しかし重要なのは、この高度化とは、あくまでこれまでのH-IIAと比較して高度になるという意味であり、世界の他のロケットと比べて高度になるというわけではない。むしろ、ようやく同じ土俵に立てる「標準化」といったほうがふさわしい。それでも、これまでは打ち上げすらできなかった、世界標準を念頭に造られた衛星がH-IIAでも打ち上げられるようになるのはひじょうに大きなことだ。打ち上げできる衛星の範囲が広がるということは、それだけ打ち上げを受注できる可能性も広がるからである。しかし、第1回で触れたように、H-IIAにはまだ、打ち上げコスト、そして打ち上げ価格が高いという問題が残っている。二村さんは「H-IIAは価格が弱み。我々としては、1円でも安くお客さまに提供できるよう、飽くなきコストダウンを続け、その弱みを少しでも軽減していきたいと考えている。機能や性能に直接影響しないようなコストダウンや軽量化は、日常的にやることでビジネスチャンスを広げることに繋がる」と語る。たとえば今回の29号機でも、新たに照明装置への電源を他の電池と共用させることで、証明専用に搭載していた電池を削除するというコストダウン策が施されている。だが、細かな改良だけでは大幅なコストダウンは見込めないため、本格的に価格で勝負できるようになるには、一から新たに設計されたH3の登場を待たなくてはならない。今回、高度化で開発された技術は、H-IIAの後継機となる新型基幹ロケット「H3」にも受け継がれ、またオプションとして、H3でもロング・コースト静止トランスファー軌道への打ち上げができるようになるという。この高度化はH-IIAだけでなく、H3という将来へとつながるという点でも、大きな意味をもっている(ただし、H3は開発が始まったばかりなので、最終的にどうなるかはまだ未定)。また、H3の運用が始まっても、最初の数機が飛行するまでは信頼性が未知数なため、商業打ち上げの受注はあまり見込めない。そのため、H3の打ち上げが始まった直後は、H-IIAも並行して運用される。その中で、世界標準仕様の高度化H-IIAが連続成功を続けることで、H3もまたH-IIA並みの信頼性をもつロケットになるだろうという印象と安心感を広め、顧客の興味を引き止め続け、そしてH-IIAからH3に途切れることなく移行させることも重要になる。日本は1994年に打ち上げられたH-IIロケットで、商業打ち上げ市場への参入を志した。しかしその道のりは険しく、20年以上にわたる苦難の末、今回高度化という技術をもって「テルスター12ヴァンテージ」の商業打ち上げを受注したことで、ようやくその第一歩を踏み出そうとしている。その一歩を、H3の成功と、そして日本が商業打ち上げ市場で勝つための、次のもう一歩につなげることができるか。高度化H-IIAの挑戦が今、始まろうとしている。○写真集最後に、三菱重工業が2015年8月28日に、同社飛島工場(愛知県海部郡飛島村)において行った、H-IIAロケット29号機の機体公開の写真をご紹介する。2015年10月1日現在、H-IIAロケット29号機は、2015年11月24日の15時23分に打ち上げられる予定となっている。
2015年10月02日2015年11月24日に打ち上げが予定されているH-IIAロケット29号機には、「高度化」と呼ばれる改良が初めて施されている。この高度化により、これまでH-IIAが抱えていた問題のひとつが解決され、世界の他のロケットと、ほぼ同じ地位に立つことができるようになった。連載の第1回では、従来のH-IIAが抱えていた問題について紹介した。第2回となる今回は、その問題を解決する代表的な3つの方法と、その中から高度化で採用された方法が選ばれた理由について紹介したい。○格差を埋める3つのやりかた前回触れたように、H-IIAは静止衛星を打ち上げる際、世界の他のロケットと比べると条件の悪い静止トランスファー軌道にしか投入できないという問題を抱えている。そのため、静止軌道へ乗り移るのに必要な衛星側の負担がより大きくなってしまっており、H-IIAが商業打ち上げ市場で苦戦している理由のひとつとなっていた。H-IIAが世界水準のロケットになるためには、どうにかしてこの世界との格差を埋めなくてはならない。そのためには大きく3つの方法がある。そもそも赤道直下から打ち上げる1つ目は「ロケット発射場を赤道近くに造る」ことである。種子島宇宙センターから打ち上げられた衛星が、静止軌道から大きく傾いた静止トランスファー軌道に入ってしまうのは、種子島が北緯30度にあるためである。そこで、そもそも最初から赤道近くからロケットを打ち上げれば、その傾きは最初から静止軌道とほぼ同じになるため、傾きを修正するために必要や増速量が減らせるということになる。この方法は、欧州の「アリアン」ロケットと、国際合弁企業のシー・ローンチ社の「ジニート」ロケットなどで採用されている。アリアンは赤道に近い、南米のギアナに発射場がある。ジニートはウクライナとロシアのロケットだが、大きな船の上に発射台を造り、赤道直下の太平洋上までロケットを運んで、そこから打ち上げている。しかし、アリアンの場合は、ギアナがフランス領だからできることであり、日本が同じことをするのは難しい。ちなみに、かつて日本は1990年代に、南太平洋にあるキリバス共和国の東端にあるクリスマス島の土地を借り、ロケット発射場を造る検討をおこなったことがある。クリスマス島には当時からロケットの追跡局が設けられていたが(現在も使われている)、これを拡大し、ロケットの打ち上げや、当時計画されていた日本版スペース・シャトル「HOME-X」の着陸場所として使おうとしたのである。2000年には島の南半分を借りる契約が交わされ、波止場の新設、道路や空港の補修工事がおこなわれた。しかし、その後HOPE-Xが計画中止になったことで、現在では土地貸借契約も解消されている。もし、クリスマス島にロケットの打ち上げ場所を新たに建設するとなると、たとえば日本で製造したロケットを運ぶのにお金がかかり、かといって現地に工場を造るのも大変である。作業員の移動や滞在にもコストがかかる。それに見合うだけの需要があれば良いが、当時も今も見込めないため、実現には至っていない。またジニートのように船から打ち上げるとなると、たとえば推進剤の貯蔵、運搬をどうするかといった問題や、ロケットや衛星に問題が起きたときに対処できる範囲が小さくなり、事と次第によっては港に逆戻りしなければならなくなる。また塩害への対策なども必要になり、運用が難しくなるという問題がある。両案とも、日本がやるのは不可能というわけではないが、今のところは実現性に乏しい。スーパーシンクロナス・トランスファー軌道2つ目は「もっと地球から遠く離れる軌道に衛星を乗せる」ということである。通常の静止トランスファー軌道は、遠地点高度が静止軌道と同じ約3万5800kmだが、ロケットのエンジン噴射をさらに続け、これをもっと上げ、6万kmや10万kmといった、ぐんと高い軌道に衛星を乗せる。すると、遠地点で衛星がもつ運動エネルギーの多くが位置エネルギーに変換されるため、軌道傾斜角の変更が、通常の静止トランスファー軌道からおこなうよりも少ない燃料でできるようになる。最終的に遠地点高度を静止軌道と同じ高さまで下げる必要はあるものの、トータルで見ると燃料の消費量は少なく済む。こうした軌道のことを「スーパーシンクロナス・トランスファー軌道」と呼ぶ。世界的に見れば、赤道の近くに発射場をもっている国のほうが少ないため、種子島と同様、あるいはさらに北に発射場をもつ米国やロシアのロケットは、スーパーシンクロナス・トランスファー軌道への打ち上げをたびたび行っている。しかし、この方法はロケット側の負担が大きくなるため、その分打ち上げ能力が落ちてしまうという代償を伴う。現行のH-IIAでも、スーパーシンクロナス・トランスファー軌道への打ち上げは可能で、その際に必要な残りの増速量を世界標準の秒速1500mに合わせることもできるが、その場合SRB-Aを4基装着する最強の204型でも、打ち上げ能力が2トン強にまで下がってしまう。現在、多くの静止衛星は4トン以上あるため、これではあまり役に立たない。また、衛星の最大到達高度が非常に高くなることで、ロケットや衛星の追跡や通信が難しくなり、運用が大変になるという問題も新たに生まれることになる。○大きな荷物を玄関先から部屋の中までそして3つ目、またH-IIA高度化で採用された方法が、ロケットの第2段機体を使い、これまで衛星が負担していた分のエンジン噴射を肩代わりするというものである。第1回で触れたように、静止衛星が静止トランスファー軌道から静止軌道に乗り移るためには、遠地点でエンジンを噴射して近地点高度を上げ、そして軌道傾斜角を赤道上と同じ0度に変更する必要がある。そこでもし、ロケット側がその噴射のいくらか肩代わりすることができたならば、その分衛星の負担を軽くすることができる。これが高度化の考え方である。例えるなら、今まで大型家具のような大きな荷物を注文しても、玄関先までしか届けてくれなかったけれども、それが部屋の中まで運んでくれるようになる、といった感じだろうか。組み立てや設置はこれまで通り自分でやらなければならないものの、全体的な負担はかなり軽減される。同様の打ち上げ方法は、ロシアや米国、中国のロケットでも採用されている。特にロシアのロケットは、スーパーシンクロナス・トランスファー軌道と組み合わせることでより衛星の負担を小さくすることができ、また3.3トン以下の衛星に限られるものの、静止軌道に衛星を直接投入することもできる。H-IIAの場合、これまでは遠地点高度が静止軌道と同じ約3万5800kmに達したところで衛星を分離していたが、高度化ではこの時点では分離せず、そのまま衛星といっしょに慣性飛行し、軌道を約半周する(この慣性飛行の間を「ロング・コースト」と呼ぶ)。そして軌道の遠地点に達したところでまたエンジンを噴射し、軌道傾斜角を変え、同時に近地点高度を上げてから、衛星を分離する。これにより、分離後の衛星はアリアン5などで打ち上げられた場合と同じ、秒速1500m分の増速量だけで静止軌道にたどり着けるようになる。もちろん、この場合でも代償として打ち上げ能力は落ちるものの、スーパーシンクロナス・トランスファー軌道に打ち上げた場合ほどではなく、4.6トンから5トンほどまでに止まる。最近では6トンや7トンもある大型の静止衛星が出てきているため、少し心もとないが、中型の静止衛星の需要はまだ多い。だが、この打ち上げはロケットにとって大きな負担になる。軌道を半周するということは、ロケットの第2段機体はそれだけ長時間の宇宙航行に耐えなければならない。また、ロケット・エンジンの点火と停止を繰り返すのは難しく、たとえば無重量状態でタンクの中の推進剤がどういう動きをするのか、その動きをどうやれば制御でき、そしてどうやればエンジンに確実に送り込めるのか、といった知識や技術は、一朝一夕で得られるものではない。高度化が実現できた背景には、JAXAと三菱重工が長年、液体酸素と液体水素を使うロケットを運用し続けてきたことによるノウハウの蓄積がある。まさに日本の液体ロケット技術の集大成と言えよう。では、高度化を実現するために、H-IIAにはどんな改良が加えられたのだろうか。(続く)
2015年10月01日伊藤園・ 伊藤忠ミネラルウォーターズは、ナチュラルミネラルウォーターブランド「エビアン」とニューヨークのデザイナー「アレキサンダー・ワン」がコラボレーションした『2016「エビアン」デザイナーズボトル』を発表した。750ml グラスボトルで展開され、11月9日より全国のレストラン、小売店およびオンラインにて数量限定で販売される。メーカー希望小売価格は700円(税別)。エビアンの限定デザインのボトル販売は、1992年より毎年実施されているもの。2008年からは世界的に評価の高いファッションデザイナーとのコラボレーションを展開され、これまでにポール・スミスやジャンポール・ゴルチェ、KENZO、エリー・サーブらがデザインした限定ボトルが開発されてきた。今回発売されるのは、ニューヨークのデザイナー「アレキサンダー・ワン」がデザインしたもので、黒と白の対照的な2色で表現されたブランドのバーコードロゴが、すっきりとしたグラフィックと遊びのあるラインで施され、エビアンの純粋さを強調しているという。また、同ボトルは、9月12日に東京都・表参道で開催されるファッションイベント「VOGUE FASHION’S NIGHT OUT 2015」の会場にて、世界に先駆けて披露されるということだ。なお、アレキサンダー・ワンは、米国カリフォルニア州サンフランシスコ生まれの台湾系アメリカ人デザイナー。パーソンズ美術大学に通うためニューヨークに居を移し、2年後の2005年に自らのブランドを設立。2008年に「CFDA/ヴォーグ・ファッション・ファンド・アワード」で優勝し、2009年は「スワロフスキー ウィメンズウェア・デザイナーズ・オブ・ ザ・イヤー」を受賞。2011年には、GQによる「ベスト・メンズウェア・デザイナー・オブ・ザ・ イヤー」と CDFAによる「ベスト・アクセサリー・デザイナー」を受賞し、世間的に知られるようになる。自らの名を冠したブランドのデザインを手がけるほか、2012年12 月には「バレンシアガ」のクリエイティブディレクターに就任している。
2015年09月14日あの『プラダを着た悪魔』から9年、アン・ハサウェイがファッションサイトの社長に扮する最新作『マイ・インターン』。アンは、恋や仕事に悩みながら成長する現代女性を熱演した本作について、主人公の生き方が自身と重なり、深く共感しながら演じていたことを明かしてくれた。本作でアン演じるのは、家庭を守りながら仕事をバリバリこなしているファッションサイトの社長ジュールズ。あるとき、人生最大の壁にぶち当たり、40歳年上の“シニア”インターンのベン(ロバート・デ・ニーロ)との出会いから自分を見つめ直し、社長としても、女性としても成長していく。アンは仕事をしながら子育ても頑張るジュールズにとても共感できたと言い、まさに現代の働く女性たちが抱える悩みや葛藤を表現できる役だと話す。「ジュールズは仕事をテキパキこなすことで何でも解決できると思っているの。でも、それでは大切なものを見失ってしまうこともあるわ。そんなときにベンは、ゆとりを持つことの大切さを教えてくれるのよ」。働きながら、家庭を支える女性は数多い。文字通り、目の回るような忙しい日々を送る中で、本当に大切なことを忘れてしまうこともあるが、ベンの思慮深いアドバイスによって、ジュールズは自分を見つめ直すのだ。アンはそんなジュールズと自身を重ね、「私の周りではさまざまなことが起きるから、ときには嫌になって尻込みしたくなるの。でもそれでは何も始まらないわ。とにかく前に進むしかないの。ジュールズもそれを学んでいくのよ」と言う。劇中では、仕事もプライベートも充実しているように見えたジュールズを、人生最大の試練が襲う。日々悩みながらも奮闘し成長していく姿は、まさに現代女性のリアルな生き方を表しているが、アンはこの主人公について「ジュールズは若くして成功し、大勢から注目を浴びながら走り抜けなければならないの。彼女は無防備さゆえにさらし者になっている感覚に陥っているのだけど、そこに強く共感できたわ」と語っている。アンも14歳から女優として活動し、世界的大ヒットとなった『プラダを着た悪魔』『レ・ミゼラブル』などで若くして成功を収めた。常に人から注目を集め、さらに度重なるバッシングを受けてきた経験もあり、ジュールズが感じる感覚はアン自身の経験からもよく理解できた様子だ。現在のアンは、女優業だけでなくプロデューサーとしての手腕も発揮し、活動の幅を広げ、プライベートでは俳優のアダム・シュルマンと結婚。まさに仕事と家庭を両立させている、現代女性の憧れの存在の一人だ。そんな彼女の特別な思いが詰まった本作は、心の“デトックス・ムービー”として悩める現代女性の背中をそっと押してくれることだろう。『マイ・インターン』は10月10日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年09月03日篠原涼子が主演を務める人気刑事ドラマ「アンフェア」が、劇場版第3弾『アンフェア the end』をもって10年の歴史に幕を下ろす。当たり役である雪平夏美との“別れ”が意味するものとは?シリーズ初参戦となる永山絢斗とともに『アンフェア』完結への思いを語る。■『アンフェア』という作品に恥じない女優になりたい(篠原さん)バツイチ、子持ち、大酒飲み。検挙率No.1の凄腕であり、過去に犯人を射殺した過去をもつ雪平夏美というキャラクターは、篠原さんにとって「自分を成長させてくれた存在」だと言い、それだけに「いつかは完結させたいという強い思いがありました」。ファンの予想を覆し続け、さらなる展開を期待させるのが「アンフェア」シリーズの醍醐味だったが、「今回ばかりはそうはいかない。私自身、納得いく終わり方だと思います」と自信を示す。シリーズの生みの親ともいえる佐藤嗣麻子監督との信頼関係は、本作でも健在だ。「ぶっつけ本番で緊張した」という一糸まとわぬシャワーシーンは篠原さんのアイデア。「監督から『まずは涼子ちゃんの裸を見ないと、アングルも決められないから』って言われて。そこはもう、信頼する嗣麻子さんにお任せですよ(笑)。ドラマもそうでしたが、『アンフェア』には妖艶な要素も必要。信頼するチームだからこそ、抵抗感もなく自分を表現できました」。「10年間、雪平夏美と寄り添ってきた私にとって、役柄も作品も胸を張って『誇り』だと言える存在ですね。何より共演者の皆さん、スタッフの方々に支えられての雪平ですから、感謝の気持ちでいっぱいです。その分、いままでの10年間を台無しにしないためにも、『アンフェア』という作品に恥じない女優になりたい…。さみしさ?当然あります、あります!でも、いまこそ脱皮し、『新しい自分を見つけなくちゃ』と前向きに思うんですよ」。■篠原さんが雪平になった瞬間、とてもうれしかった(永山さん)前作『アンフェア the answer』から4年後を舞台にした本作。元夫・佐藤和夫の死と引き換えに、暗躍する秘密組織の機密データを入手した雪平は、警視庁捜査一課に舞い戻り、反撃に打って出る。永山さんは劇場版の新キャストとして、殺人の汚名を着せられたシステムエンジニア・津島直紀を演じている。津島は雪平の“バディ”として事件の闇に迫る。もちろん、その正体は一筋縄ではいかない…。「それでこそ、『アンフェア』ですからね」と意味深な笑みを浮かべる永山さん。自身も「お芝居の仕事を始める前から『アンフェア』の大ファンだった」そうで、「まさか自分が完結編に呼ばれるとは、想像もしていませんでした。プレッシャーはありましたが、“新参者”の僕を皆さんが暖かく迎えてくれた」。現場で体験した最大の喜びを聞くと、「篠原さんが雪平になった瞬間ですね。『バカかお前は』の名台詞も聞けましたし」と声を弾ませる。だからこそ「撮影が進むにつれて、謎がどんどん解決していき『ああ、これで本当に終わっちゃうんだな』とさみしくなった」と複雑な心境を明かす。眠りに落ちた雪平に急接近するシーンもあり「もうドキドキで(笑)。結局、10テイクくらい撮ることになって…」と思わず猛省。これには隣に座る篠原さんから「あれ、計算でしょ?」と鋭いツッコミが入った。雪平&津島という新たな、そして本作で見納めとなる名コンビぶりは必見だ。■喪失と解放…『the end』の意味とは?この10年間、雪平という存在を「頭の片隅にずっと置いていた」とふり返る篠原さん。それだけに完結は、大きな喪失感を伴うはずだ。同時に「脱皮し、新しい自分を」と語る姿には、ある種の呪縛から解放された清々しさが垣間見える。永山さんも「大きな宝物になった」と誇らしげだ。すべての謎が解き明かされる『アンフェア the end』には事件の手がかりとともに、演技者としてのふたりの今後を占う新たなヒントが隠されているのだ。(text:Ryo Uchida/photo:Nahoko Suzuki)■関連作品:アンフェア the end 2015年9月5日より全国東宝系にて公開(C) 2015 関西テレビ放送/フジテレビジョン/ジャパン・ミュージックエンターテインメント/東宝/共同テレビジョン
2015年09月03日アン・ハサウェイと夫アダム・シュルマンが、SFコメディ『The Shower』をプロデュースする。ハサウェイは主演も兼任する。その他の情報ベイビー・シャワーで女性たちが集まっていたところへエイリアンが出現し、女性たちは世界を守るために力を合わせるというストーリーのようだ。ハサウェイとシュルマンは、今年初めに公開された「ブルックリンの恋人たち」も共同プロデュースしている。ハサウェイの次回公開作は、ナンシー・マイヤーズ監督の『マイ・インターン』。共演はロバート・デ・ニーロ。来年は『アリス・イン・ワンダーランド』の続編『Alice Through the Looking Glass』が控える。文:猿渡由紀
2015年08月28日アン・ハサウェイ、ロバート・デ・ニーロが出演し、『恋愛適齢期』『ホリデイ』など名作を次々に手がけてきたナンシー・マイヤーズが脚本と監督を手がけた『マイ・インターン』のポスターが公開になった。その他の写真本作の主人公は、ニューヨークのファッション業界でオンラインサイトのCEOとして活動する女性ジュールス。華やかな世界で暮らし、多くの人から羨望のまなざしで見られる立場にある彼女の前に、40歳も年上の“シニア”インターンの男性ベンが現れるところから物語が始まる。あまりに年齢の離れたベンを前に、ジュールスは戸惑うが、ふたりは次第に心を通わせていき、ジュールスは実は気づかないままでいた人生の難問の数々に立ち向かっていく。本作でハサウェイとデ・ニーロは初めて共演したが、ハサウェイは「ロバート・デ・ニーロから学んだことはたくさんあったわ。現場でのスタッフに対する態度も素敵だった。周りのことをちゃんと考えて尊重しているし、俳優として惜しみない努力を続けてきたから今の彼がいるの。本当に尊敬しているわ」とコメント。シリアスな役どころからコメディまで幅広いジャンルで活躍するハサウェイと、誰もが尊敬し憧れる名優デ・ニーロの“コンビ”がどんなやりとりを見せてくれるのか楽しみだ。『マイ・インターン』10月10日(土) 新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国ロードショー(C)2015 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC ALL RIGHTS RESERVED
2015年08月27日『プラダを着た悪魔』でファッション・アイコンのイメージを定着させたアン・ハサウェイの最新作『マイ・インターン』。このほど、アンが、あのベッカム夫人が立ち上げたファッションブランド「ヴィクトリア・ベッカム(Victoria Beckham)」の真っ赤なワンピースを着こなす、ポスタービジュアルが解禁となった。ジュールズ(アン・ハサウェイ)は、家庭を持ちながら何百人もの社員を束ね、ファッションサイトを運営する会社のCEO。仕事と家庭を両立させ、まさに女性の理想像を絵に描いたような人生を送っているかに見えたが、彼女には人生最大の試練が待っていた。そんな悩める彼女のアシスタントにやってきたのは、会社の福祉事業として雇用することになった40歳年上の“シニア”インターンのベン(ロバート・デ・ニーロ)。人生経験豊富なベンは、彼女に“最高の助言”をアドバイスする。次第に心を通わせていく2人だが、彼の言葉に救われたジュールズには予期せぬ人生の変化が訪れる――。今回解禁となったポスタービジュアルでは、アンが着こなす「ヴィクトリア・ベッカム(Victoria Beckham)」の赤いワンピースがキュート。さらにバッグは「シャネル(CHANEL)」、時計は「カルティエ(Cartier)」、シューズは「ロジェ ヴィヴィエ(Roger Vivier)」を身に着けているが、ハイブランドでありながら、あくまでもすぐに取り入れられるリアルクローズにこだわっているのもポイントだ。それもそのはず、本作の衣装を担当するのは、海外ドラマ「アグリー・ベティ」シリーズや『セックス・アンド・ザ・シティ2』などを手がけてきたスタッフたち。衣装デザイナーのジャクリーン・デメテリオは、「ジュールズはニューヨークで仕事をして家庭を持っている現代女性なの。映画を観た女性たちが共感できるような、すぐにでも真似できるリアルクローズにしたのよ」と明かす。また、「トレンドを見越したファッションにしたわ。例えば、フリンジ付きのサンダルもその一つ。撮影したのは1年前だから映画が公開されるときに新鮮に見えるように工夫したの」と彼女が語るように、確かに日本ではいま、フリンジのファッションが流行中!まさに最新トレンドを先取りしたファッションは、本作のもう一つの見どころとなっている。さらに、このポスタービジュアルは、アン演じるジュールスを温かく見守るロバート・デ・ニーロ演じるベンの姿も印象的だ。2人は本作で初共演。アンは、「ロバート・デ・ニーロから学んだことはたくさんあったわ。現場でのスタッフに対する態度も素敵だった。周りのことをちゃんと考えて尊重しているし、俳優として惜しみない努力を続けてきたからいまの彼がいるの。本当に尊敬しているわ」と、劇中でベンのアドバイスによって学び成長していくジュールズのように、実際にアン自身も名優デ・ニーロとの共演で俳優としてのあり方を学んだと明かしている。仕事にもプライベートにも試練が訪れるジュールズに対し、ベンが投げかける優しい言葉の数々は、観る者も思わず涙する愛情にあふれたものばかり。劇中の最新ファッションとともに、毎日頑張る女性たちを応援する“デトックス・ムービー”は、この秋、多くの女性たちの背中を押してくれそうだ。『マイ・インターン』は10月10日(土)より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年08月27日2014年度から開発が始まった、新型基幹ロケット「H3」。2020年度に試験機1号機が打ち上げられる予定で、現在活躍中のH-IIAロケットやH-IIBロケットの後継機となることが計画されている。H3ロケットは宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業とが共同で開発を行っており、2015年度からはロケットの基本設計が始まっている。また7月2日には、それまでの「新型基幹ロケット」という呼び名に代わり、ついに「H3」という正式名称が与えられるなど、徐々にその姿が明らかになりつつある。本連載では、H3の開発状況について、新しい情報などが発表され次第、その紹介や解説などを随時、お届けしていきたい。今回は、第2段と、固体ロケット・ブースターについて見ていきたい。一見すると、H-IIAやH-IIBからあまり変わっていないようにも見えるが、その実は大きな進化を遂げる。○第2段にはH-IIAのエンジンを改良、新型エンジンはおあずけH3の第2段には、H-IIAやH-IIBで使われているLE-5B-2を改良したエンジンが使われる。以前の検討では、第1段に新しく開発したロケット・エンジン「LE-9」を使うのと同様に、第2段には「LE-11」という新しいロケット・エンジンを使うことが計画されていた。LE-11はLE-9、またLE-5B-2と同様に、エキスパンダー・ブリード・サイクルを使うエンジンで、LE-5B-2よりさらに高性能なエンジンになる予定だった。しかし最終的には、LE-5B-2を改良したエンジンが使われることになった。岡田プロマネは「LE-11はパワフルなエンジンとして計画していました。しかし、我々にとって大事なのは『2020年にH3を実現させる』ということ。これまで日本では、新型の第1段エンジン(LE-9)と第2段エンジンを同時に開発するということはやったことがありません。そのチャレンジをしても良いのかと考え、今回は確実に開発できる『LE-5Bを改良する』という方法を選びました」と語った。LE-5B-2をH3で使うにあたっての改良点は、エンジンの寿命を延ばす「長寿命化」にある。H3ではH-IIAよりも第2段機体が大きくなっており、その分タンクには多くの推進剤が入っていることから、H-IIAよりも長い時間、ロケット・エンジンを動かす必要があるためである。H-IIAの高度化の技術も継承また、現在開発中のH-IIAの第2段の「高度化」で培われる技術も受け継がれる。高度化とは、打ち上げ能力を向上させたり、振動や衝撃を小さくし、衛星への負担を低減したり、地上のレーダー局に頼らずに飛行できるようにし、地上インフラ設備を少なくしたりといった改良のことだ。詳しくは今後別の記事で触れるとして、このうち打ち上げ能力を向上させる改良について、軽く触れたい。たとえば、通信衛星のような静止衛星を打ち上げるときのことを考えると、現在のH-IIAの打ち上げ能力は世界標準からやや劣っている状態にある。多くの場合、静止軌道を積んだロケットは、最終的に静止衛星が運用される静止軌道の一歩手前の「静止トランスファー軌道」に衛星を投入する。一方、静止軌道は近地点高度(軌道の中で地表に最も近い点)と遠地点高度(軌道の中で地表から最も遠い点)が共に3万5800km、軌道傾斜角(赤道からの傾き)が0度のところにある。つまり静止トランスファー軌道から静止軌道へは、衛星側が持つエンジンを使って乗り移る必要がある。H-IIAは最大で6トンの静止衛星を静止トランスファー軌道に投入することができる。この数値自体は決して悪いわけではない。しかし、H-IIAの「静止トランスファー軌道に6トン」という打ち上げ能力は、厳密には“近地点高度が250km、軌道傾斜角が28.5度の”静止トランスファー軌道に6トン、という前提条件が付く。ここから衛星がエンジンを噴射し、静止軌道に乗り移るためには、秒速1830mほどの増速量が必要となる。ところが、商業衛星の打ち上げ市場の中で一番のシェアを握る欧州の「アリアン5 ECA」ロケットは、この増速量が秒速1500mほどで済んでしまうのだ。アリアン5の発射場はほぼ赤道直下にあることから、軌道傾斜角が静止軌道と同じ、ほぼ0度の静止トランスファー軌道へ打ち上げることができ、その結果、衛星側はほとんど高度を合わせるだけで済んでしまうためである。この格差を改善するために開発が始まったのが、H-IIAの高度化である。主にH-IIAの第2段を改良し、より長時間飛行できるようにし、そしてLE-5B-2を再々着火、つまり合計で3回、点火と停止を繰り返すことができるようにする。これにより、これまでは衛星側が負担せざるを得なかった増速量の一部を肩代わりできるようになる。その代償として、静止トランスファー軌道への打ち上げ能力は最大4.6トンまで落ちることにはなるが、アリアン5などとほぼ同等の条件の静止トランスファー軌道に、衛星を打ち上げることが可能となる。これにより、たとえばアリアン5で打ち上げることを想定して造られた衛星を、H-IIAで打ち上げることができるようになり、衛星の運用者にとって選択肢に入りやすくなるなど、H-IIAの国際競争力が強化される。実は、もともとLE-5BやLE-5B-2は、それが可能なだけの性能を持っていた。しかし、タンクや配管、バッテリーなど、機体側の制約によって、その能力のすべてを発揮することができず、これまでは宝の持ち腐れ状態となっていた。高度化の開発は2011年度から行われており、これまでに地上での試験だけではなく、実際の打ち上げの中でも試験や実証が行われている。たとえば2014年の小惑星探査機「はやぶさ2」の打ち上げでは、その技術の一部が先行的に使われている。高度化された第2段が本格的に投入されるのは、今年の秋ごろに打ち上げが予定されている、H-IIAロケット29号機からとなる。これらの開発で培われた技術はH3にも投じられることになっており、つまりH3もまた、世界標準とほぼ同じ条件で衛星を打ち上げられるということになる。振動環境も低減また「三菱重工技報 Vol.51 No.4 (2014)」によると、エンジンとタンクとの結合部も改良されるという。これにより、ロケットの振動が積み荷である人工衛星に与える影響の度合いが少なくなるとされる。振動環境については、現行のH-IIAやH-IIBで問題となり、対策が必要となったという経緯がある。そこでH3では、設計初期からエンジン取付部の剛性に配慮した設計を採ることにしたという。これにより、ロケット飛行中の衛星への負荷を低減し、また衛星の開発試験の負担も低減される。JAXAによると、振動も含めた衛星への搭載環境条件は、世界標準以上を目指すとしている。これが実現できれば「乗り心地の良いロケット」としてアピールできるようになるだろう。もっとも、世界各国の次世代ロケットでもこの辺りは対応することが予想されるため、「H3ならでは」の強みにはならないかもしれない。○固体ロケット・ブースターも大きく改良H3の両脇に装着されている固体ロケット・ブースターは、H-IIAと同様に、打ち上げに合わせて装着数を2基と4基で選択することができる。またH3は、第1段のLE-9だけでも離昇が可能なので、0本、つまり装着しないということもできる。H3の固体ロケット・ブースターは、H-IIAやH-IIBで使われているもの(SRB-A)とほぼ同じ大きさだが、大きく改良が加えられることになる。一番大きな改良点は、ロケットのコア機体との結合方法を簡素にすることである。H-IIAを見ると、コア機体とSRB-Aとは何本かの白い棒のような部品で結合されている。横向きに付いているものをヨー・ブレス、斜めに付いているものをスラスト・ストラットと呼び、ヨー・ブレスはヨー方向、つまり横方向への動きを伝達し、スラスト・ストラットはロケットを持ち上げる力を伝達する役割を持っている。ただ、世界の他のロケットを見てみても、こうした棒状の部品を用いて結合されているロケットはない。また、H-IIAの先代にあたるH-IIロケットにもない。なぜ、H-IIAやH-IIBでこうした結合方法が使われているのかといえば、SRB-Aのモーター・ケースに、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)が使われていることにある。炭素繊維強化プラスチックは高い強度と軽さを併せ持つ材料だが、どこか一点に力が集中することに弱い。たとえばボルトを使って第1段機体と直接結合すると、その部分に力が集中し、壊れてしまう可能性があるのだ。そこで、ブースターの前後にアルミ合金製のアダプターを取り付け、そこにヨー・ブレスやスラスト・ストラットを接続するという方式が採られた。アルミ合金製は結合部にかかる力を十分に受け止めることができるだけの強度を持ち、また一部分にだけ使うことで、他の大部分はCFRP製のままにできるため、軽量化も図れる。だが、H3ではさらなる軽量化のために、CFRP製のモーター・ケースはそのままに、ヨー・ブレスやスラスト・ストラットもなくし、コア機体と直接結合する方法となった。また、ノズルの可動機構もなくなることになった。SRB-Aには推力偏向機構(TVC)が装備されており、ノズルの方向を動かすことで、ロケットのピッチ(縦)方向とヨー方向の制御を行っていた。H3のブースターではこれをなくし、コア機体の第1段にあるLE-9エンジンのみで飛行方向を制御するという。また、SRB-Aのモーター・ケースは、米国のオービタルATK社にライセンス料を支払って製造しているが、H3では国産化される。さらに、推力のパターンを見直したり、振動を少なくしたりといった改良も加えられ、軽量化と低コスト化、信頼性や性能の向上などが一挙に図られることになる。次回は、ロケットの製造や組み立ての工程や、打ち上げが行われる種子島宇宙センターの改良点について見ていきたい。(続く)
2015年08月24日アン・ハサウェイ、ロバート・デ・ニーロが出演し、『恋愛適齢期』『ホリデイ』など名作を次々に手がけてきたナンシー・マイヤーズが脚本と監督を手がけた『マイ・インターン』の予告編が公開になった。予告編本作の主人公は、ニューヨークのファッション業界でオンラインサイトのCEOとして活動する女性ジュールス。華やかな世界で暮らし、多くの人から羨望のまなざしで見られる立場にある彼女の前に、40歳も年上の“シニア”インターンの男性ベンが現れるところから物語が始まる。あまりに年齢の離れたベンを前に、ジュールスは戸惑うが、ふたりは次第に心を通わせていき、ジュールスは実は気づかないままでいた人生の難問の数々に、ベンの助言を得て立ち向かっていく。「オーディションを受けるのは怖かったけど、ジュールズ役をどうしても演じたかった」というハサウェイは、「ジュールズはいつも肩に力が入っていて、重大な責任を一身に背負いストレスが溜まっているの。でもそれは(社長という立場ではなくても)女性なら誰でも経験する普遍的な気持ちだと思う。だからとてもやりがいのある役だと思った」と振り返る。ハリウッドでは、どんなスターであっても、俳優が役に合うかどうか、演じるだけの価値があるかどうかをお互いが知るためにオーディションを行うケースはあることだ。特に本作は多くの映画人、俳優から絶大な信頼を集めているマイヤーズ監督の作品で、ジュールスを演じたいと思う俳優は多かっただろう。そんな中、本人の意思と演技力が評価され、ハサウェイが主演に決定。彼女が名監督と、名優デ・ニーロとタッグを組んで、どんな演技を見せてくれるのか楽しみだ。『マイ・インターン』10月10日(土) 新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国ロードショー(C)2015 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC ALL RIGHTS RESERVED
2015年08月14日カラダから始まる恋愛、通称「カラ恋」。みなさんはアリだと思いますか?一歩間違えれば都合のいい女にもなりかねない行動ですが、一方で「ある程度大人になればアリなんじゃないか」などといった意見もあります。雑誌「anan」では55%の人が「カラ恋」をアリと回答しています。そこでここでは、ゆとり女子やゆとり男子に「カラ恋」がアリかどうか聞いてみました。■「カラ恋」あり!恋愛に決まりはないまずは身体から始まる恋愛関係をアリだと答えた人の意見からみていきましょう。恋の始まり方にマニュアルはなし▽「身体からはじまる恋愛関係、全然アリ!そもそも身体から始まって別れる人たちは、ふつうに付き合っていても別れると思う。卵が先か鶏が先かって話じゃないの?」(25歳・保険)名言(?)いただきました。恋愛で身体から始まったからうまくいかない、ということはないはず。うまくいかなかったのなら、はじめからナシの関係だったという考えです。気持ちが後からにせよ、縁があった人とはどんな始め方であったとしても関係は崩れないということですね。恋愛は本能でするもの▽「付き合う、手をつなぐ、キスする…って順序を踏むほうが不自然。やりたければやればいいし、それで合わなかったら付き合わなければいい。もっとカジュアルでいいと思う」(26歳・サービス業)恋愛の段階を気にする人にとってはびっくりしてしまう話かもしれません。とはいえ、恋愛は頭ではなく本能でするもの。頭でっかちで考えてばかりいては、いつまで経っても恋愛が進展しません。時には自分の本能に従ってみるのもアリなのかも…!■「カラ恋」なし!リスクがありすぎる続いて、ナシの人の意見を見ていきましょう。体の関係を持つと好きになるから▽「カラダの関係を持てばやっぱり好きになっちゃう。そのときにフラれたらと思うとリスクが高すぎて…ナシだなぁ」(22歳・学生)いざ本気で好きになったときに、相手から距離をとられては傷も深いもの。相手が割り切った関係であればなおさらです。しっかりと段階を踏んでいれば、相手にのめりこむ前に回避できたのではないか…なんて思ってしまいますよね。また、こんなことも…。都合のいい女で終わりそう▽「大事にされなくなると思うし、本命になりにくくなる。今まで都合のいい女をやっていたから痛いほどわかる…」(25歳・飲食業)身体から始まった恋は本命になりにくい、なんてことも言われているもの。都合のいい女になるのは避けたい気持ちもわかります。というわけで、一概にいいとも悪いとも言えないカラ恋。身体の関係から始まるリスクも考えつつ、あまり頭でっかちにならず、がんじがらめにならないで恋愛関係を育むのが一番よさそうですね。
2015年07月18日『アン ミカ』さん、番組「アーデ コーデ~Aクラスの着こなし術~」のナビゲーターとして登場!読売テレビによるファッション情報番組の『アーデ コーデ~Aクラスの着こなし術~』が7月からスタートし、同番組のナビゲーターとして『アン ミカ』さんが登場する。今の季節のファッション流行を基盤として、毎回ファッションのテーマを定め、同番組のナビゲーターを務めるアン ミカさんが、その日のテーマに適したアイテムをルクア イーレ内のショップから選び出し、その厳選アイテムを日頃のファッションスタイルにアレンジするという。アン ミカさんについて1972年生まれで韓国出身。日本で育ち、タレントやモデルとして活動している。初めてパリコレに登場して以来、ラジオ&テレビの出演やコスメのプロデュース、ファッション兼ジュエリーのデザイナーを務める。さらにエッセイ執筆や、NARDアロマアドバイザーおよびジュエリーコーディネータ3級など数多くの資格を持ち、さらに初代大阪観光大使や韓国名誉広報大使として活動。才能豊かなアン ミカさんの、さらなる活躍を期待したい。(画像はプレスリリースより)【参考】・JR西日本SC開発株式会社 プレスリリース (PR TIMES)・AHN MIKA オフィシャルブログ
2015年07月10日篠原涼子を主演に迎え、2006年1月期に連続ドラマとしてスタートしてから10年が経つ「アンフェア」。この度シリーズ最終作となる映画『アンフェア the end』の予告編とポスタービジュアルが、解禁となった。ネイルガン殺人事件から、4年――。元夫の命と引き換えに、国家を裏で操る秘密組織の機密データを手に入れた雪平夏見は、最も効果的な反撃の方法を探していた。そんな中、転落死体が発見され、現場で雪平は、一枚の栞を見つける。それは10年前の「推理小説事件」から始まる一連の事件で使用されたものと同一の栞だった。そこには、『アンフェアなのは誰か?』の文字が……。また、転落死体は前作の黒幕・村上克明検事だったことが判明する。雪平は、村上殺しの容疑者として警察に拘束されている津島から、「権力組織の<闇>を暴くために、協力してほしい」と懇願される。果たして、雪平は国家の<闇>を暴き、父の死の真相にたどり着くことはできるのか?絶体絶命のピンチが雪平を襲う。2006年1月期に連続ドラマとしてスタートし、日本のドラマでは異例とも言える徹底したハードボイルド&サスペンス路線で視聴者から圧倒的な支持を受けた「アンフェア」シリーズ。2007年3月には劇場版『アンフェア the movie』が公開され、2011年9月『アンフェアthe answer』が興行収入23.4億円を超える大ヒットを記録。そして劇場版第三弾となる本作で、いよいよ10年の歴史が幕を閉じる。そしてこのほど、本作の予告編が公開。これまでの歴史を振り返る映像から始まり、三浦春馬、西島秀俊、瑛太、江口洋介、大森南朋、山田孝之、香川照之など、錚々たるメンバーがフラッシュバックで登場する。続く映像では、雪平を取り囲む様々な男たちによる「お前殺されるぞ」「何度人に裏切られても、お前は人を信じていた。悲しいくらい優しいな」という囁きが。「あなたが父を殺したの」というセリフが放たれるその先には――。そして雪平が拳銃を向ける“信じていた”相手とは…?そして同時公開となったポスタービジュアルでは、中央で大きく正面に拳銃を向けている雪平夏見の姿が!シリーズの完結編にふさわしい豪華キャスト陣の表情も映し出され、力強いビジュアルとなっている。警察、国家を裏で操る権力組織と雪平の最期の戦いが描かれる本作。シリーズ最大の危機に立たされる雪平の運命、そしてアンフェアなのは誰なのか――。シリーズ10年の歴史の幕切れを、まずはこの映像から目撃してみて。『アンフェア the end』は9月5日(土)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年06月27日女優・篠原涼子を主演に、2006年に連続ドラマとしてスタートしてから10年が経つ「アンフェア」。このほどシリーズ最終章となる『アンフェア the end』の主題歌を、いま最も勢いのあるグループ「三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE」( 以下「三代目JSB」)が担当することが明らかになった。バツイチ、子持ち、大酒飲み…検挙率ナンバーワンの敏腕であり、過去に犯人を射殺した経験のある唯一の刑事・雪平夏見(篠原涼子)は、父が殺された事件の真相を探っていた。事件の背景に警察組織の“闇”があることをつかみ、父が警察内のクーデター計画を画策していたことを知る。それは、長い年月を経て、警察病院占拠事件(『the movie』)、ネイルガン連続殺人事件(『the answer』)へと繋がり、元夫・佐藤和夫(香川照之)の命と引き換えに、国家の中枢で権力を濫用する組織から機密データを手に入れる。前作から4年――『the end』では、元夫・佐藤の死と引き換えに、国家を裏で操る秘密組織の機密データを手に入れた雪平に新たな事件が勃発。鋭い嗅覚と型破りな手段で、いよいよ最後の敵へと迫っていく。雪平が刑事になったきっかけともいえる、父親殺しの真犯人の正体も明らかに…。本作には、篠原さんを始め、佐藤浩市、阿部サダヲ、加藤雅也、寺島進、向井地美音ら前作からのメンバーが再集結。また、本作から新たに雪平の協力者となるシステムエンジニア、津島直紀役に永山絢斗、最高検察庁監察指導部である武部将臣役には「EXILE」のAKIRA、検察庁・特捜部長役の吉田鋼太郎が参戦する。今回、主題歌に決定したのは「三代目JSB」の「Unfair World」。映画のために書き下ろされた本楽曲はまさにタイトル通り、「アンフェア」シリーズの最期を飾る『アンフェア the end』の世界観にぴったりの楽曲となっているという。「三代目JSB」は、映画主題歌を担当するのは本作が初めて。メンバーのNAOTOは「長い間多くの方々に愛されてきたこの作品が今回で最後ということでその締め括りに少しでも華を添えれたらと思っています。主題歌も映画の重要な一部だと思います。スタッフの皆様、ファンの皆様の熱い気持ちを裏切らないよう精一杯努めさせて頂きます」と意気込みを語る。また「三代目JSB」のボーカルを務めるほか、映画『ホットロード』では俳優としても活躍する登坂広臣は、「『アンフェア the end』の主題歌、『Unfair World』のレコーディングでは、楽曲の世界観だけでなく、元々、このアンフェア作品を見ていた自分のイメージやこの曲によってさらに映画の物語に深みや情景や心境などが少しでも広げられれば…と思いレコーディングしました!」と本作に対する熱い想いを寄せた。同じボーカルの今市隆二は、「今回、主題歌をやらせて頂く中で、主人公の気持ちを歌うのではなく、主人公をそっと見守る男性の心情を歌わせて頂きました。男性の気持ちを自分なりに理解して歌入れをしました」と語った。すでに楽曲を聴いた主演の篠原さんは、「切ない歌詞とメロディーが今回の『アンフェア the end』の世界観にピッタリで、まるで雪平に向けて歌われているようで、初めて聴いたときに鳥肌がたちました。これまで『アンフェア』シリーズは女性アーティストが主題歌を担当してくださっていたので、雪平の心情を唄った楽曲が多かったですが、今回は、男性から見た“雪平夏見”像が描かれているので、守られているような気持ちになりました。映画を観た後にこの楽曲を聴くと、歌詞の世界観が、より深く味わえると思うので、映画のエンドロールでこの曲が流れるのがいまからとても楽しみです。いつかカラオケでも唄ってみたいです(笑)」とコメントを寄せている。『アンフェア the end』は9月5日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年06月26日『恋愛適齢期』『ホリデイ』など名作を次々に手がけてきたナンシー・マイヤーズ監督が、アン・ハサウェイ、ロバート・デ・ニーロをキャストに迎えた最新作『マイ・インターン』が10月に日本で公開されることが決定した。その他の情報本作の主人公は、ニューヨークのファッション業界でオンラインサイトのCEOとして活動する女性ジュールス。華やかな世界で暮らし、多くの人から羨望のまなざしで見られる立場にある人物だ。映画は、彼女のもとに40歳も年上の“シニア”インターンの男性ベンが現れ、豊かな人生経験に基づいた助言をする彼とジュールスが心を通わせていく様を描く。マイヤーズ監督は、『赤ちゃんはトップレディがお好き』『花嫁のパパ』などの脚本を手がけ、『恋愛適齢期』『ホリデイ』『恋するベーカリー』などでは自ら脚本も執筆してメガホンをとった才人だ。彼女の巧みな作劇と、思わず笑いがこぼれる会話、深いキャラクター造形は観客はもちろん、評論家からも高く評価されている。『マイ・インターン』10月10日(土) 新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国ロードショー(C)2015 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC ALL RIGHTS RESERVED
2015年06月25日2015年4月28日に打ち上げられた無人補給船「プラグリェースM-27M」は、ロケットからの分離直後に原因不明の問題に襲われ、制御不能に陥った。プラグリェースM-27Mには国際宇宙ステーションに補給するための物資が搭載されていたが、復旧できずにドッキングを断念、そのまま高度を落とし、5月8日に地球の大気圏に再突入して消滅した。プラグリェースM-27Mは、いったいなぜ制御不能に陥ったのだろうか。この連載の第1回では、事故の簡単な経緯と、今後の影響について紹介した。また第2回、第3回では、事故が発生した4月28日から、大気圏に再突入して消滅するまでの経緯について紹介した。第4回となる今回は、今後の予定や事故調査の進み具合について、現時点でわかっている最新の情報を紹介したい。○事故による今後の打ち上げへの影響ロシア連邦宇宙庁(ロスコースマス)は5月12日に記者会見を開き、今回の事故を受けて、今後のISSへの宇宙飛行士や補給物資の打ち上げ予定を、すべて延期すると発表した。プラグリェースM-27Mの事故前の予定では、まず5月15日に、現在ISSに滞在しているアントーン・シュカープリラフ(露)、サマンサ・クリストフォレッティ(欧)、テリー・ヴァーツ(米)宇宙飛行士の3人を乗せたサユースTMA-15M宇宙船が地球に帰還し、続いて5月26日には、新たにISSのクルーとなる、アレーク・カノネーンカ(露)、油井亀美也(日)、チェル・リングリン(米)宇宙飛行士の3人を乗せたサユースTMA-17Mが打ち上げられることになっていた。また、プラグリェースM-27Mの次号機となるプラグリェースM-28Mの打ち上げは8月ごろに設定されていた。しかし、ロスコースマスはこれをすべて変更し、まずサユースTMA-15Mの帰還を6月上旬まで延期し、サユースTMA-17Mの打ち上げも7月下旬まで延期するという。一方、プラグリェースM-28Mの打ち上げは、7月上旬に繰り上がることになった。これは、有人のサユースTMA-17Mよりも先に無人の補給船を打ち上げることで、安全性を確認すると共に、プラグリェースM-27Mで補給できなかった物資を、いくらかでも送り届けることを意図したものだろう。同機の打ち上げ準備は、今回の事故前からすでに行われており、打ち上げを1か月繰り上げることに問題はないという。それ以降の飛行計画については明らかにされていないが、今回の延期に合わせて、打ち上げや帰還は軒並み遅れることになるだろう。ただ、今現在もISSには宇宙飛行士が滞在しており、彼らの健康なども考えると、すべての予定が2か月遅れることはないと思われる。例えば油井飛行士ら第44/45次長期滞在員のミッション日数を予定より短くするなどして調整することになるだろう。ただ、注意しなければならないのは、あくまでこれは事故調査と、ロケットなり補給船なりへの対策が順調に進んだ場合での話であり、もし調査と対策に手間取ることがあれば、打ち上げ再開はさらに遅れ、油井飛行士らの飛行や、今後のISSの運用予定にもさらに大きな影響が出ることになろう。また、ISS関連の打ち上げ以外への影響も出ている。今回の事故がなければ、5月15日にプラグリェースM-27Mを打ち上げのと同じ、サユース2.1aロケットを使った偵察衛星の打ち上げが予定されていたが、タス通信が5月12日に報じたところによれば、2週間ほど延期されるという。これは今回の事故の原因が、ロケット側にあった可能性が否定できないということを示している。なお、同型のロケットは、欧州のアリアンスペース社もロシアから輸入して運用しているが、今回の事故による影響については特に発表は行われていない。油井飛行士らの打ち上げなど、今後の予定については、また新しい情報が発表され次第、本連載の中で紹介したい。○始まった事故調査ロスコースマスは5月12日に開かれた記者会見の中で、その時点までに判明している事柄を明らかにした。それによると、まず計画では、ロケットの離昇から524.97秒後に、第3段ロケット・エンジンの燃焼を停止させる指令が出され、528.27秒後にプラウリェースM-27Mを分離することになっていた。しかし実際には526.716秒後、つまり予定より1.5秒ほど早く「異常な分離」が起きたことが判明したという。この異常な分離がどういうものかについては不明だ。また、軌道を観測したところ、プラグリェースM-27Mは遠地点高度が予定よりも40kmほど高い軌道に、一方のロケットの第3段は遠地点高度が20kmほど低い軌道に入っていたという。また、ロケットの第3段エンジンの燃焼終了後に、ロケットの第3段の燃料と酸化剤の両方のタンクが、減圧していたこともわかったという。これはおそらく穴が開いたり、破裂したりして生じたものであるとされる。タス通信は5月13日付けで、少なくとも爆発したわけではないだろうとする専門家の見解を報じている。これは異常が発生した時点ですでにロケットの推進剤は空であったことから、爆発が起こるのに必要な要素が存在しないためだ。現時点では、これらの事実がどのように関連しているのかまでは明らかにされていない。たとえば、まずプラグリェースM-27Mに何らかの問題が起き、早期の分離とタンクの破裂を引き起こした可能性もあれば、逆にタンクが破裂したことで早期に分離された可能性など、さまざまなシナリオが考えられる。タス通信は、「失敗の原因を知るためには、さらに詳細な調査が必要である」とする、ロスコースマスのイーガリ・カマローフ長官の発言を報じている。ロスコースマスでは、プラグリェースM-27Mやサユース2.1aを製造した企業などと協力し、5月13日からより詳細な調査に入っている。その結果は当初、5月22日までには発表したいとしていたが、タス通信は22日、調査期間が延長されることになったと報じている。データが不足しており、まだ結論が出せないためだという。タス通信は5月14日にも、「原因を断定するにはデータが不十分だ」という関係者の発言を報じており、調査が難航している様子が伺える。(続く)
2015年06月03日最近、男性たちを虜にしている女性といえば、セクシーな雰囲気なのに笑顔はとってもキュートなモデル、中村アンさん。「アンちゃんみたいな女性になりたい!」という女性たちも多いのでは?そこで今回は、男性たちを思わずドキッとさせる、中村アン風のモテロングをご紹介。■ 外国人風ルーズロング 長めのうざったバングがラフさをアップさせる、ナチュラルでルーズなスタイルです。決めすぎない感じがオシャレ!今っぽいファッションにもハマる、おすすめのロングヘア。■ ミックスウェーブでレディな夏セミディ ラフなミックスウェーブで縦ラインをイメージしてかっこいい感じに仕上がりました。前髪は立ち上げると中村アンみたいな雰囲気もでて南風がよく似合います。■ 爽やかふんわりロング 透明感のある明るいカラーとエアリーなパーマで、好感度UPの大人フェミニンロング!デジタルパーマをかけているので、スタイリングも楽ちんです。■ 大人可愛いロング センターパートが大人カワイイカジュアルロング。グラマラスにもモテ髪にも対応できるルーズなパーマスタイルです!デジタルパーマでドライだけで簡単に決まります。■ 長めバングのゆるふわウェーブ 長めバングの大人かわいいゆるふわウェーブ、柔らかいカールがヘアー全体に動きと柔らかさを出してくれます。スタイリングもムースワックスをもみ込むだけの簡単スタイリングです。■ グラマラスサマーウェーブ ラインは重めでも、動いた時に華やかかつナチュラルな毛束感が出るように根元〜中間にかけてスライドカットで毛量調節。髪の毛とは動く物なのでどう動いても、かきあげても、風が吹いても美しいように、大きく動くウェーブを。■ リラックスウェーブスタイル 10トーンのマットアッシュで赤味のないくすみのあるカラーに!頬の位置からかけたパーマで大人なリラックス感のあるスタイルです。ムースでパーマ感を出して、ソフトワックスで質感調整すれば完成です。■ 人気の愛され暗髪ロング メルティカラーで大人かわいいフレンチシックに☆リラクシーフェアリーなハンサムミディも◎斜めバング伸ばしかけグラデーションカラーで合わせても◎小顔に見せるふわミディ。■ 韓国セクシー+日本エレガント メルティカラーで大人かわいいフレンチシックに☆リラクシーフェアリーなハンサムミディも◎斜めバング伸ばしかけグラデーションカラーで合わせても◎小顔に見せるふわミディ。■ ピュアエアリーウェーブ 全体に重さは残しつつ、顔まわりにレイヤーを入れ毛先には動きが出るようなパーマをかけることで、ルーズすぎない柔らかいウェーブでピュアな印象に。 >>最旬パーマヘアをチェックする! 提供:ビューティーナビ編集部 ・美容室検索サイトビューティーナビ
2015年05月27日トニー賞とエミー賞にノミネートされたアン・メアラが、先週土曜日に亡くなった。85歳だった。死因は明らかになっていない。メアラは、コメディアンのジェリー・スティラーと61年間、仲睦まじい結婚生活を続けてきた。息子は『ナイトミュージアム』などで知られる大人気コメディアン、ベン・スティラー。その他の情報メアラとジェリー・スティラーは、人気番組『エド・サリヴァン・ショー』で30回以上も共演したほか、コメディグループ“The Compass Players”のメンバーでもあった。同グループは後に、多くのコメディアンを排出する“The Second City”へと発展している。メアラは1929年、ニューヨークのブルックリン生まれ。ジェリー・スティラーとは、1953年に共に仕事を探そうとしていて出会っている。文:猿渡由紀
2015年05月25日リーボックはこのほど、ブランドアンバサダーとしてモデル・タレントとして活躍中の中村アンさんを起用したことを明らかにした。ブランドアンバサダーに就任した中村さんは、学生時代からチアリーディングに取り組み、現在もクロスフィットトレーニングやランニングなど日常生活のなかにフィットネスを取り入れている。フィットネスを通して理想の自分を手に入れるために努力し、進化し続ける中村さん。その強さ、美しさは、フィットネスを通じて自らの可能性を最大限に高めるという同社のブランドメッセージ「Be More Human」とも重なる。その姿を通し、フィットネスで自分の可能性を引き出して進化させる喜びを発信していきたいという思いから、アンバサダーに中村さんを起用した。中村さんはアンバサダー就任について、「フィットネスがダイエットや減量目的のためだけではなく、『新しい自分を創るための努力』として捉えてもらえるよう発信していきたいです。これから、リーボックのブランドアンバサダーとして活動することが本当に楽しみです」と意気込みを語った。
2015年05月25日篠原涼子を主演に迎え、2006年1月期に連続ドラマとしてスタートしてから10年が経つ「アンフェア」。この度シリーズ最終作となる映画『アンフェア the end』から初の本編映像が公開された。バツイチ、子持ち、大酒飲み…検挙率ナンバーワンの敏腕であり、過去に犯人を射殺した経験のある唯一の刑事・雪平夏見(篠原涼子)は、父が殺された事件の真相を探っていた。事件の背景に警察組織の“闇”があることをつかみ、父が警察内のクーデター計画を画策していたことを知る。それは、長い年月を経て、警察病院占拠事件(『the movie』)、ネイルガン連続殺人事件(『the answer』)へと繋がり、元夫・佐藤和夫(香川照之)の命と引き換えに、国家の中枢で権力を濫用する組織から機密データを手に入れる。前作から4年――『the end』では、元夫・佐藤の死と引き換えに、国家を裏で操る秘密組織の機密データを手に入れた雪平に新たな事件が勃発。鋭い嗅覚と型破りな手段で、いよいよ最後の敵へと迫っていく。雪平が刑事になったきっかけともいえる、父親殺しの真犯人の正体も明らかに…。本作には、篠原さん扮する雪平の協力者となり国家の謀略を暴こうとするシステムエンジニア、津島直紀役に永山絢斗、最高検察庁監察指導部である武部将臣役には「EXILE」のAKIRA、検察庁・特捜部長役の吉田鋼太郎といった新キャストのほかに、佐藤浩市、阿部サダヲ、加藤雅也、寺島進、向井地美音ら前作からのメンバーが再集結している。今回公開された特報映像の冒頭には三浦春馬、西島秀俊、瑛太、江口洋介、大森南朋、山田孝之、香川照之と錚々たるメンバーが次々とフラッシュバックで登場。シリーズを通して、名だたる俳優が出演してきたことが伺える。「組織の不正を暴きたい」と語るAKIRAさんや永山さん、佐藤さんが登場。さらにシリーズを通して鍵となっている「アンフェアなのは誰か」と書かれた栞のシーンも。雪平と拳銃を向け合う人物は誰なのか…。「あなたが父を殺したの」と涙ながらに語る雪平のセリフは誰に向けられたものなのか?期待が高まる映像となっている。『アンフェア the end』は9月5日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年05月02日●距離は近いがエネルギー的には遠い「水星」宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3月15日、日本初の水星探査機となる「水星磁気圏探査機(MMO)」をプレス公開した。MMOは、日欧共同の水星探査プロジェクト「BepiColombo」において、日本側が開発する探査機である。開発費は152億円。欧州側の「水星表面探査機(MPO)」とともに、アリアン5ロケットにて打ち上げられる予定。なお打ち上げ時期については、このプレス公開時には「2016年度」とされていたのだが、欧州宇宙機関(ESA)から3月30日(現地時間)、「2016年7月から2017年1月に延期する」というアナウンスがあった。新しいターゲットは、2017年1月27日から始まる1カ月のウィンドウになる。水星周回軌道への投入は2024年1月で変更はない。○水星は一番遠い惑星?水星はご存じの通り、太陽系で最も内側を回っている惑星だ。「水金地火木…」の一番目ということで馴染みも深いが、その素性は案外、分かっていないことが多い。水星の周回飛行は、米国の探査機「メッセンジャー」が2011年に成功したのが初めて。それ以前は、40年も前に同国の「マリナー10号」が3回のフライバイ観測を実施しただけだった。地球の隣にある金星や火星に比べ、これほどまでに探査の回数が少なかったのは、そもそも行くのが難しかったからだ。地球の公転軌道から水星の公転軌道まで向かうためには、かなり大きな減速が必要。また、減速して近日点を下げ、それで水星軌道に到達したとして、そこから周回軌道に入るためには、ここでまた大きな減速が必要になる。都合の悪いことに、水星は小さいので重力が弱い。かなり減速しないと、周回せずに飛び出してしまう。これほどの減速を行うためには、大量の燃料が必要になる。これが現実的な規模に収まらなかったことが、水星の周回探査が何十年も実施されてこなかった原因だ。JAXAの早川基BepiColomboプロジェクトマネージャは「距離は近いがエネルギー的には遠い」と表現。水星周回に必要なエネルギーを外側に使えば「太陽系を脱出できるほど」だという。ではどうしてこれが実現できたのかというと、惑星による減速スイングバイを上手く活用できるようになったからだ。MPO/MMOは打ち上げ後、地球で1回、金星で2回、水星で5回と合計8回ものスイングバイを実施。そのため約7年という長旅になってしまうが、現実的な燃料で、水星の周回軌道に辿り着けるようになった。MPO/MMOの2機の探査機は、「電気推進モジュール(MTM)」「MMOサンシールド(MOSIF)」と結合した「MCS(Mercury Composite Spacecraft)」という構成で打ち上げられる。MCSは水星到達まで、MTMのイオンエンジンで航行。8回のスイングバイで水星との相対速度を十分に落とし、役割を終えたMTMを分離、最後はMPOの化学エンジンを使って、水星周回軌道へ投入する。軌道について詳しく説明すると、それだけで1本の記事になってしまうので、ここでは省略したい。興味があるようなら、以下のサイトが参考になるだろう。惑星探査のテクノロジー 第2回 軌道計画の技(ISASニュース)化学エンジンの噴射で徐々に高度を落とし、MMOの観測軌道(近水点590km、遠水点11,600km、周期9.3時間)に到達したらMMOを分離。その後、MPO単独でさらに高度を下げていき、MPOの観測軌道(近水点480km、遠水点1,500km、周期2.3時間)に向かう。ちなみにMOSIFは、MMOを覆う"日よけ"である。これが必要なのは、MMOとMPOで姿勢制御の方式が異なるからだ。MMOは4秒で1回転(15rpm)するスピン安定方式で、MPOは三軸制御方式。MMOは回転することが前提で熱設計されているため、三軸制御になって太陽に1方向から炙られ続けると都合が悪い。ところが、MPOが三軸制御のため、MPOとの結合時にはその三軸制御になってしまう。水星近傍の強烈な太陽光で機体が壊れるのを防ぐために、MMOの周囲をMOSIFで覆って、日光をブロックしているのだ。なおMMOの分離後、MOSIFは不要になるので、MPOからは切り離される。●MMOにおける最大の技術的課題とは?○銀色に光り輝く探査機MMOの形状は、直径1.8mの円に内接する8角柱。上面中央にはハイゲインアンテナが立っており、これも含めた高さは約2.4mとなる。重さは約280kgだ。火星探査機「のぞみ」は約540kg、金星探査機「あかつき」は約500kgだった。これに比べると、MMOはかなり軽い探査機だと思われるかもしれないが、注意して欲しいのは、MMOには軌道制御用のエンジンや燃料が搭載されていないこと。燃料を含まない重量(ドライ重量)で比べればほぼ同規模で、のぞみ(約256kg)よりは重いくらいだ。MMOにおける最大の技術的課題は、水星での高温環境にどう対応するかということだ。水星は最も太陽に近い惑星であるため、非常に熱い。その軌道上では、太陽光の強度は地球の10倍以上にもなるという。探査機内部への熱の流入を抑えることができなければ、探査機はあっという間に壊れてしまうだろう。通常、探査機や衛星は金色の「MLI(多層断熱材)」で覆われている。MLIで熱の移動を遮ることで、熱くなりすぎたり冷えすぎたりすることを防いでいるのだが、水星は熱すぎるため、MLIでは耐えることができない。そのため、MMOの外周部には、「OSR(Optical Solar Reflector)」と呼ばれる鏡が貼られている。このOSRは、ガラスに銀蒸着を施したもので、太陽光を反射して熱入力を抑えつつ、ガラスから放出する赤外線で内部の熱を外に逃がすことが可能。通常の探査機や衛星でも、放熱部で使われているのだが、それを全面に適用したというわけだ。ただし、探査機の外部を完全にOSRで覆ってしまうわけにはいかない。太陽電池、アンテナ、センサーなどは外部に露出する必要があるからだ。太陽電池は、MMO本体の上半分に貼られているのだが、OSRと違って熱を吸収してしまう。この熱が探査機内部に伝わるのを避けるため、じつはこの裏側は空っぽ。探査機の"中身"が入っているのは、じつは下半分のみなのだ。厚さ30cmの円盤内に機器を詰め込んだわけで、かなり高密度な実装だと言えるだろう。そして太陽電池の裏側の面にはOSRが貼られており、吸収した熱を宇宙空間に放出する。それでも、太陽電池の表面温度は230℃になってしまうそうだ。MMOで最も高熱になる場所はハイゲインアンテナ(HGA)である。探査機本体はスピンしているため、日向と日陰の繰り返しで熱的にある程度マイルドになるのだが、HGAは通信のため、常に地球に向ける必要がある。そのため、逆回転するモーターでスピンが止められており、アンテナの温度は最高400℃にもなると予想されている。これほどの温度になると、アルミでは強度が維持できない。そこで、アンテナの裏面には、チタンの薄板とセラミック繊維のメッシュで作られた特殊な多層断熱材を採用した。なおHGAは白色に塗装されているが、これも熱の吸収を抑えるための工夫だ。そのほか、OSRが使えないような場所にはMLIも採用されているが、色は金色ではなくグレーだ。これは、観測上の要求により、探査機表面に絶縁物を出せないためで、MLIの最外層には導電性のあるゲルマニウム蒸着ポリイミドフィルムが使われている。黒では無くグレーなのは、少しでも熱の吸収を抑えるためだ。なお、MMOに軌道制御用の推進系は無いが、姿勢制御用のコールドガスジェットスラスタは搭載されている。側面の2基×2組(主系/従系)はスピンアップ/ダウンに使い、底面側の2基(同)は回転軸の制御用だ。燃料は窒素で、2年分として4kg搭載する。●日欧の力を結集して実行されるBepiColombo計画○水星が惑星科学の重要な鍵にBepiColombo計画では、欧州のMPOが水星の表面と内部を、日本のMMOが磁場・磁気圏をそれぞれ観測する。MMOには観測装置として「MPPE(プラズマ粒子観測装置)」「MGF(磁場観測装置)」「PWI(プラズマ波動・電場観測装置)」「MSASI(大気分光撮像器)」「MDM(ダスト検出器)」が搭載され、1年間の観測を実施する予定。MMOには、MGF用の5m伸展マスト(2本)と、PWI用の15mアンテナ(2本×2組)が搭載される。これらは打ち上げ時には収納されているが、水星周回軌道への投入後に展開する。水星でまず興味深いのは磁場の存在である。地球型惑星で磁場を持つのは地球と水星のみ。金星や火星には無いことが分かっている。惑星が磁場を発生させるためには、内部に溶けた金属核があって、それが対流することが必要だ。しかし、水星は小さいため、早く冷えやすい。すでに中心まで冷えてしまい、磁場は無いと考えられていたのだが、マリナー10号の観測で磁場が見つかり、その"常識"が覆された。しかも、水星の磁場で特徴的なのは、地球のように南北対象ではなく、北にかなり偏っていることだ。一体どんな内部構造であればこのようになるのか。メッセンジャーが周回観測を行ったものの、同機は北半球側で接近し、南半球側で離れる楕円軌道であるため、南半球側の詳細観測が不可能だった。そのため磁場の原因については、未だに大きな謎として残っている。これに対し、MMOの軌道は南北対称。また、MPOと2機で同時観測することで、宇宙由来の磁場を取り除き、水星の磁場だけを正確に計測することが可能だ。JAXAの藤本正樹BepiColomboプロジェクトサイエンティストは「これは非常に面白い問題なので、たとえメッセンジャーの観測結果の"追試"ということになっても、絶対にやるべき」と述べ、水星最大の謎の究明に意欲を見せる。そして、水星を調べることで分かるのは、水星のことだけではない。「水星からの惑星科学を目指す」(藤本氏)のだという。我々の太陽系は、内側に岩石質の地球型惑星があり、その外側に巨大なガス惑星、さらに外側には氷惑星という層構造をしている。他の太陽系を知らなかった時代には、比較対象がないため、これを一般的なものとして、太陽系形成の理論モデルを考えるしか無かった。しかし現在、数千個もの系外惑星が見つかっており、中には水星よりも内側を回る木星クラスの惑星もあった。我々の太陽系の形は、決して"当たり前"では無かったのだ。水星には磁場のほか、「揮発性物質が多い」という謎もある。太陽に近いと温度が高く、揮発性物質はガスとなって逃げ、早く無くなってしまうはずだ。ところが、水星には揮発性物質が予想より多く、金星、地球、火星のトレンドからは大きく逸脱している。もっと遠い場所で誕生し、現在の位置に移動してきたという可能性もあるそうだが、現在まで、理由は分かっていない。こういったことを調べると、4つの地球型惑星がどうやって形成されたのか、大きなヒントになるかもしれない。BepiColombo計画が立ち上がった当初は、「ただ不思議だから行こう」という感覚だったのが、惑星の多様性が分かってきたことで、現在は「すごく重要な情報を与えてくれるに違いない」と、問題意識が大きく変わったそうだ。同時期にスタートしたメッセンジャーに大きく先行されたものの、遅れて良かった面もあったわけだ。MPO/MMOの水星到着まであと9年。観測結果が出てくるのはまだまだ先であるが、非常に楽しみなところだ。ところでMMOという名前についてだが、ちょっと「味気ない」という意見もある。「はやぶさ」のような愛称を付けるかどうか、可能性はあるものの、現時点では未定だという。過去にも、日米の共同計画だった磁気圏尾部観測衛星「GEOTAIL」のように和名がなかったケースもあるが、「ESA側が混乱してもいけないので、相談しながら考えたい」(早川プロマネ)ということだ。
2015年04月20日ランコム(LANCOME)は限定コレクション「アンソニー・バカレロ for ランコム」を2015年秋に発売する。このコレクションでは「ヴェルサスヴェルサーチ(Versus Versace)」のクリエーティブディレクター、アンソニー・バカレロ(Anthony Vaccarello)がデザインを担当。ブランドのアイコンアイテムをベースに、創業80周年という節目の年ににふさわしいプロジェクトが展開される。今回のコラボについてバカレロは「ランコム ウーマンのフェミニニティとカリスマ性にインスパイアされました。ランコム ウーマンには、けっしてメッキではない、いきいきとした特別なエレガンスがあります」とコメントしている。一方、ランコム インターナショナルで社長を務めるフランソワーズ・レーマンは「アンソニー・バカレロには、強く現代的なフェミニティーのビジョンを明確に表現する天賦の才があります。極めて独自な世界観を持つ彼のようなクリエーターに、選び抜いたアイコン的製品のデザインを任せることによって、過去の遺産とイノベーションを絶えず組み合わせ続けるブランドであるランコムは大いに活性化され、いっそう豊かになれるのです」と話している。
2015年03月17日宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3月15日、初となる大規模な日欧共同ミッションである国際水星探査計画「BepiColombo(ベピコロンボ)」で用いられる日本側の探査機「水星磁気圏探査機(MMO:Mercury Magnetospheric Orbiter)」の機体完成を受ける形で、報道陣に向けて機体公開を行った。同計画のミッションシナリオは、2016年度にフランス領ギアナよりアリアン5型ロケットを用いて打ち上げられ、2024年1月に水星の周回軌道に2機の探査機を投入。約1年(機体の状況次第ではそれ以上)にわたって、水星を観測を行うというもの。2機の探査機はESA(欧州宇宙機関)が製造を担当し表面や内部の観測を行う「表面探査機(MPO:Mercury Planetary Orbiter)」と、JAXAが担当する磁場・磁気圏の観測を行う「MMO」となっている。MMOは、高さが直径1.8mの円に内接する8角柱形状の高・中利得アンテナを含めて約2.4m(側面パネルの高さは1.06m)、2組の5m伸展マスト(磁場観測用)、2対の15mアンテナ(電場観測用)を有する約280kgの探査機。水星の観測軌道は、全球の磁場マッピングおよび水星磁気圏全域の観測が可能なように、 近水点400km、遠水点12,000kmの極軌道が選択されており、軌道周期は9.2時間となっている。なお、近日中に大塚実氏による詳細なレポートを掲載する予定なので、MMOならびにBepiColomboに興味を抱いた方はそちらもお読みいただきたい。
2015年03月16日