「ウィレム・デフォー」について知りたいことや今話題の「ウィレム・デフォー」についての記事をチェック! (4/4)
映画ファン、海外ドラマファンならハマること間違いなし!あのエレン・ペイジ、ウィレム・デフォーというアカデミー賞ノミネートの経験を持つ実力派俳優陣が出演している、話題の新感覚サスペンス仕立てによるプレイステーション3最新ソフト「BEYOND: Two Souls」が発売された。これまでのゲームと何が違うのか?普段、ほとんどゲームをすることのない人々までをも虜にするという本作の魅力とはどこにあるのか?その面白さを徹底分析!まず、なんと言ってもこのゲームの魅力は練りに練られたストーリー。古くは「X-ファイル」、近年では「HEROES」や「SUPERNATURAL スーパーナチュラル」を彷彿とさせるようなスリル満点のドラマが展開する。エレン・ペイジ演じる主人公・ジョディは、生まれたときから「霊体とコンタクトがとれる」という不思議な能力を持った少女で、彼女の傍らには常に片時も離れることなく“エイデン”という名の霊体が存在する。エイデンはジョディの意思で動き回り、物を動かしたり人に乗り移ったりもできるのだが、時に彼女の意思を超えて暴走してしまうことも…。なぜエイデンがそこにいてジョディがコンタクトできるのかなど、全ては謎に包まれており、このゲームでは彼女の人生を追いかけつつ、そうした謎に迫っていくことになる。通常、こうしたゲームでは倒すべき敵や到達すべきゴール、アイテムなどが設定されているが、このゲームでは物語がどこに辿り着くのかさえも全くの謎!まさにどう展開するか分からない海外ドラマそのもののストーリーテリングで、プレイヤーはジョディの人生を追体験していく。特殊な能力ゆえにCIAの保護下に置かれた少女時代に、厳しい訓練の日々、さらにCIAからの脱走に真実を求めての旅…と、彼女の人生の様々な局面が登場する。時間軸も単に子どもの頃から時系列に展開するのではなく、突然、子どもの頃の記憶に戻ったかと思えば、CIAの任務で潜入した某国大使館、脱走中の列車などなど、バラバラに入り組んだ構成となっているのも大きな特徴だ。一つのステージをクリアして次へ…という通常のゲームとは異なる映画のような細かい伏線が散りばめられた、スリリングな構成の妙を楽しむことができる。こうしたストーリーの面白さにリアリティを与えているのが、エレン・ペイジとウィレム・デフォーという一流の俳優陣の存在と、ゲームとは思えない映像美である。『JUNO/ジュノ』でアカデミー賞「主演女優賞」にノミネートされ、日本でも高い人気を誇るエレン。『インセプション』で夢の中の世界を駆け巡った彼女が、今度はゲームの中をリアルに生きる。ジョディの育ての親で良き理解者でもある研究者・ネイサンを演じるのは、デフォー。『プラトーン』から『スパイダーマン』シリーズまで様々な作品で怪演を見せ、ハリウッド随一の性格俳優として個性的な役柄をこなしてきたデフォーに、“良き理解者”という設定ながら敵か味方かはっきりしない謎めいたネイサンの役どころはうってつけ。単に2人に模したキャラクターが登場するだけでなく、2人が実際に体中にモーションキャプチャーのセンサーをつけて実演することで、2人のアクションから細かい表情の動きまでを最新技術によって再現しており、その動きは“本物らしい”のではなくまさに“本物”。加えて、走る列車での格闘や雨の描写、森で追っ手から逃げるシーンなどの描写も実写映画と見まがうほどの臨場感を実現しており、リアルな映像とキャラクターにより、違和感なくグイグイと物語に惹きつけられていく。もちろん、こうしたドラマ要素に加え、ゲームならでは面白さも充実。右へ進むか左へ進むか?「YES」か「NO」か?とプレイヤーは随所で選択を迫られ、この選択に物語の展開や結末が大いに左右されることとなる。ドキドキワクワクの海外ドラマを見つつも、どこへ進むかはあなた次第!映画のようにただ観るだけでなく、激しいアクションや追っ手からの逃亡など、様々な操作も求められ、物語に自分自身の意思で介入することができるが、シンプルかつ操作性が高いことも本作のポイント。複雑なコマンド入力やテクニックは必要なく、ゲーム初心者でもストレスなくジョディを直感的に動かせるため、これまでのゲームにない没入感――自分自身が主人公であることを体感することができる。また、スマートフォンを接続することで、ジョディの周囲をつかず離れず漂う“エイデン”を操り、2人でゲームを楽しむことも可能。時に任務やアクションの中でエイデンが重要な役割を果たすこともあり、ここでもゲームならではの魅力が楽しめる。なお、本作は先日より開催中の「第26回東京国際映画祭」にゲームソフトとして初めて正式出品 されることも決定している本作。すでにゲームという枠を超えた究極の体感型エンタテインメントとして高い評価を得ていることが分かる。普段、ほとんどゲームをやったことがないという人も、ドラマそのものを楽しむつもりでコントローラーを手に取ってみては?結末はあなたの選択と操作次第!あなた自身がエレン扮するジョディになりきって極上のドラマ”を体感し、秘密に覆われた真実を探り当ててほしい。PS3用ソフト「BEYOND: Two Souls」は発売中。(黒豆直樹(cinema名義))
2013年10月18日『リトル・ダンサー』で映画デビューし、近年では『ジェーン・エア』や『崖っぷちの男』など話題作に出演している俳優のジェイミー・ベルが、官能作品『The Nymphomaniac』(原題)のキャストの仲間入りを果たした。ラース・フォン・トリアー監督の最新作となる同作は、シャルロット・ゲンズブール、ニコール・キッドマン、ウィレム・デフォー、シャイア・ラブーフ、ステラン・スカルスガルドら豪華共演陣だけではなく、ポルノスターの起用とビジュアル・エフェクトを駆使したリアルな濡れ場もあり、早くも話題となっている。同作では、シャルロット演じる自称・色情症の女・ジョーが打ちひしがれ道端に残されているところを、ステラン演じるひとりの男が見つけ、ジョーが自身のセックスに満ちた人生を紐解いていく、かなり濃厚な内容になるという。今回の新キャストには、ジェイミーだけではなく、ニコラス・ブロ、コニー・ニールセン、ジェンズ・アルビヌスらも名を連ねている。ジェイミーがどのような役柄を演じるのかは未定だが、本作は来年の公開を目指して28日(現地時間)からドイツで11週間の撮影を開始しており、ソフトコア版と性描写が激しいハードコア版の2バージョンで公開が予定されている。■関連作品:第九軍団のワシ 2012年3月24日より渋谷ユーロスペースにて公開© 2010 Focus Features LLC. All Rights Reserved.ジェーン・エア 2012年6月2日よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© RUBY FILMS (JANE EYRE) LTD./THE BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2011.
2012年08月30日先週末、コミコン・インターナショナル・フェスティバルで最新主演作『The Lone Ranger』(原題)の一部映像が公開され、好評を博したジョニー・デップの次回作が、『ムーンライズ・キングダム』(原題)のウェス・アンダーソン監督の新作に決定した。アンダーソンが脚本も手がける新作はプロットなど詳細は明らかになっていないが、タイトルは『The Grand Budapest Hotel』(原題)になり、撮影はヨーロッパで行われる予定。ジョニーは当初予定されていた『The Thin Man』(原題)の撮影が延期になり、スケジュールが空いたところにこの企画が飛び込んだ。アンダーソン監督は『ムーンライズ・キングダム』(原題)が今年5月のカンヌ国際映画祭でオープニング上映されたが、同作にも出演したビル・マーレイ、エドワード・ノートンは本作にも続投の可能性アリと「The Hollywood Reporter」紙など複数のメディアが報じている。アンダーソン作品の常連俳優のオーウェン・ウィルソン、ジェフ・ゴールドブラム、エイドリアン・ブロディ、ウィレム・デフォー、ほかにもジュード・ロウ、アンジェラ・ランズベリーと豪華な名前がキャスト候補として挙っている。オフビートなアンダーソンの世界で、ジョニーがまた新たな魅力を発揮してくれるのが楽しみだ。(text:Yuki Tominaga)© Rex Features/AFLO■関連作品:ムーンライズ・キングダム (原題) 2013年公開© Focus Features
2012年07月18日エドガー・ライス・バローズの伝説的SF小説を原作に、『ファインディング・ニモ』、『ウォーリー』のアンドリュー・スタントン監督が初の実写映画に挑んだディズニー最新作『ジョン・カーター』が4月13日(金)より全国にて公開される。こちらの公開を記念して、3月19日(月)より汐留・日本テレビにて特別展示イベント「ウォルト・ディズニー生誕110周年記念作品『ジョン・カーター』公開記念ディズニードリームシアター110の仲間たち」が開催される。「今、我々は夢が叶えられる世界に生きている」という言葉の通り、その生涯にわたり夢を追い求め、実現してきたディズニーの創始者、ウォルト・ディズニー。本展ではウォルトが創り上げてきたた“夢”の世界をコンセプトに、4つの“夢”のゾーンで構成されている。まず会場に足を踏み入れると、出迎えてくれるのがディズニーの愛すべきキャラクターたち。さらに貴重な短編映像の上映や、映画史を変えたディズニー映画のポスター展など、これだけでもディズニーファンにとってはたまらない内容だが、これに留まらないのが本展の凄いところ。横浜ブリキのおもちゃ博物館の館長・北原照久さんのお宝ディズニーコレクションの展示や110体に及ぶディズニーキャラクターとの記念撮影ができるなど、ファン垂涎の充実の内容となっている。もちろん、『ジョン・カーター』にまつわる展示コーナーも用意されており、劇中の衣裳や等身大フィギュアが展示される予定。一足先に気になる映画の世界観を味わうことができそうだ。「ウォルト・ディズニー生誕110周年記念作品『ジョン・カーター』公開記念ディズニードリームシアター110の仲間たち」期間:3月19日(月)~25日(日)会場:日本テレビ(東京・汐留)※入場無料映画公式サイト:■関連作品:ジョン・カーター 2012年4月13日より全国にて公開© Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.■関連記事:ひな祭り記念、ガールズパワーみなぎる最強ヒロイン映画を一挙紹介!中山優馬、声優でハリウッドデビュー!『ジョン・カーター』ワールドプレミアに大興奮孤高のハンターを体現した演技派、ウィレム・デフォーが語る「役者としての生き方」巨大クリーチャーの姿がお披露目に!『ジョン・カーター』新たなるビジュアルが解禁ミッキーが舞い、光があふれ出す東京ディズニーシーの10年間を凝縮したDVD発売
2012年03月02日ディズニー/ピクサーの傑作アニメ『ファインディング・ニモ』、『ウォーリー』で世界を沸かせたアンドリュー・スタントン監督が、初の実写映画に挑んだスペクタクル巨編『ジョン・カーター』のワールドプレミアが、2月22日(現地時間)、ロサンゼルスにて開催され、主演でいま絶大な注目を集めるテイラー・キッシュを始め、キャスト&監督が集結!さらに、本作の日本語吹替え版で声優に抜擢された俳優の中山優馬(NYC)さんが特別招待を受け、日本からレッドカーペットに駆けつけた。プレミアが開催されたリーガルシネマズには280人のメディアが集結、1,000人を超えるファンが見守る中、テイラーを始め、プリンセス役のリン・コリンズ、ダリル・サバラ、ウィレム・デフォー、スタントン監督らが登場すると、期待と興奮の大歓声に沸いた。テイラーは「この作品には感情豊かで個性的なキャラクターがたくさん登場する。そんな中で普通の人間が特異な環境下に放り込まれるという設定が面白い。観たら絶対にバルスーム(劇中の舞台となる惑星)に行きたくなるよ!」と作品をアピール。昨年末、本作のプロモーションでフッテージ映像を引っさげ来日を果たしたが、「日本には絶対行きますのでぜひ、みなさんとこの感動を共有させてください!」と公開前の再来日を約束した。本作がハリウッド実写映画での声優初挑戦となった中山さんは、テイラー演じるジョン・カーターの甥であり、作品の重要なカギを握ることとなるエドガー役に抜擢。テイラーや憧れのスタントン監督ら豪華面々と対面し、「とても光栄です。レッドカーペット自体が初めてなので、一歩一歩踏みしめて歩きました。憧れのアンドリュー・スタントン監督に会えたことも夢のようです」とコメント。大興奮の様子の中山さんについて、スタントン監督は「年齢的にもぴったりだし、冒険心あふれるエドガーの資質にピッタリだと思う。次回作は未定だけど、ぜひ出演を検討させてほしい。あとで連絡先を交換しようね(笑)!」と大絶賛。中山さんは今年の春から晴れて大学生となるが、「本作の続編が決定したら、絶対出演したいです。でもその前に勉強しなくてはならないことがたくさんあると思います。そのときのためにも英語は勉強しておきたいです」と堅実な意気込みを語った。『ジョン・カーター』は4月13日(金)より3D・2D公開。■関連作品:ジョン・カーター 2012年4月13日より全国にて公開© Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.■関連記事:孤高のハンターを体現した演技派、ウィレム・デフォーが語る「役者としての生き方」巨大クリーチャーの姿がお披露目に!『ジョン・カーター』新たなるビジュアルが解禁ミッキーが舞い、光があふれ出す東京ディズニーシーの10年間を凝縮したDVD発売注目スター、テイラー・キッチュの眼差しに胸キュン『ジョン・カーター』ポスター解禁『ジョン・カーター』プロデューサーが語る、100年越しの“ヒーロー”映画化のワケ
2012年02月24日新生スパイダーマンが遂に映像でお目見え!世界中で大ヒットした人気ヒーロー・アクションシリーズの最新作『アメイジング・スパイダーマン』。6月の日本公開に先駆けて、2月7日(火)、「The untold story先行イベント」と銘打って、日本・秋葉原を含む11か国13都市の同日上映にて、その物語の一部を明かす最新3D予告編映像とフッテージ映像が大スクリーンで公開となった。トビー・マグワイア主演による同シリーズが『スパイダーマン3』で終焉を迎えてから5年。話題作への出演が続く若手演技派、アンドリュー・ガーフィールドを新たなスパイダーマン(ピーター・パーカー)として迎える最新作では、主人公ピーター・パーカーが13年前に失踪した父親の秘密を知ったことをきっかけに、スパイダーマンとしての過酷な運命を受け入れていく姿が描かれる。今回、同時上映が行われたのはアメリカ、メキシコ、ブラジル、フランス、ドイツ、スペイン、ロシア、韓国、オーストラリア、イタリア、そして日本の11か国13都市。会場に選ばれた秋葉原・アキバシアターには、公募によって当選した81名の『スパイダーマン』ファンが集い、朝早くから満席に。迫力満点の3D予告編映像と8分半にわたるフッテージ映像が上映されると、感動の拍手が沸き起こった。さらにこの日、『スパイダーマン』を始めとするアメコミに詳しいライターの杉山“すぴ”豊氏も登壇し、本作で発見した新たなる魅力について触れた。まず注目すべきは“3D”による圧倒的な迫力のアクションシーン。ニューヨークの上空を自由に舞うスパイダーマンの華麗なる技はもちろん、怪力によって倒される摩天楼のシーンは言葉通り、目に飛び込んでくる。スパイダーマンの必須アイテムと言えば、クモ糸を発射する“ウェブシューター”だが、今回は手首に赤く光るものも見られ、バージョンアップ?また、トビーが演じてきたピーターと言えば、秀才だけど軟弱でおくてな男子学生というイメージが強いが、アンドリュー演じるピーターは同じいじめられっ子だが、体を張っていじめられる友達を助ける、正義感にあふれる男子。スケボーも乗りこなし、運動神経もトビー版とは異なる?そんな彼の魅力として杉山氏が挙げるのが「悪を倒すのではなく、困ってる人を救う」精神。今回、父親のかつてのパートナーである爬虫類界の権威、コナーズ博士の化身と言える“リザード”と対立することになるのだが、「リザードを倒すというより、彼を悪から救うところがヒューマンにあふれている」と舌を巻く。本作のメガホンを取るのは『(500)日のサマー』のマーク・ウェブ監督。アクションに加えて、監督が得意とする青春物語にも注目したいところ。杉山氏曰く「お嬢さんらしいのが好感」というエマ・ストーン扮するピーターのお相手、グウェンとの学校の廊下での甘酸っぱい一幕も公開されたが、実際にロマンスが噂されるアンドリューとエマとあって、観てる側が思わず照れくさくなる?そしてもう一つ、観る者を圧倒するのがスパイダーマンが対決する爬虫類の化け物“リザード”だ。演じるのは、英国出身の演技派リース・イーヴァンスである。かつてウィレム・デフォーが怪演した“グリーン・ゴブリン”に負けず劣らず、不気味で巨大なモンスターと化して姿を現す。劇中、ピーターはそんな彼のことを「僕が彼を生んだんだ」と苦痛の表情で語るが、果たして2人の間にある“知られざる”秘密とは…?ますます期待は膨らむばかりである。『アメイジング・スパイダーマン』は世界最速で6月30日(土)より日本で公開、7月3日より全世界で同時公開。■関連作品:アメイジング・スパイダーマン 2012年6月30日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2011 Columbia TriStar Marketing Group, Inc. All Rights Reserved.■関連記事:新生『スパイダーマン』カップル来日魅惑的なキスシーンを予告!英国の個性派俳優リス・エヴァンス、女性警備員に暴行容疑で逮捕『わたしを離さないで』連続動画インタビューvol.2アンドリュー・ガーフィールドキャリー・マリガンら実力派俳優陣が紡ぐ哀しい運命『わたしを離さないで』予告編到着新スパイダーマンのコスチュームが全世界同時解禁!顔に傷…いきなりピンチ?
2012年02月07日これまでアクの強いキャラクターを数多く演じてきた、ハリウッド随一の個性派俳優、ウィレム・デフォーが孤高の“ハンター”役で、その味わい深い男の渋みを総結集させた映画『ハンター』。現在公開中の本作から、そんな彼がこれまでのイメージを覆す柔和な表情を垣間見せる、感動誘うシーンの映像が到着した。これまで人とは距離を置き、冷静に淡々とハンターの仕事をこなしてきたマーティン。とあるバイオ・テクノロジー企業の依頼でタスマニア島を訪れた彼の目的は、絶滅したとされるタスマニアタイガーの生き残りを見つけ出すこと。そこで身を寄せた、女性と幼き子供たちの家で彼らと接していくうちに、マーティンの胸の内には新たな感情が芽生える――。ウィレム扮する孤高のハンター・マーティンが一家の温もり、哀しみを共有することを通して、父性に似た感情に目覚めていく姿はある種の愛おしさを感じさせる。今回届いたシーンでは、そんな彼が子供たちとその母親にあるプレゼントを捧げる。それは、“森のコンサート”。かつて母親と、いまは姿なき父親が夢見た、大自然の中のコンサート。壊れかけで木の上に放置されていた音響器具にマーティンが手を加えると、柔らかな光が射す森の中にたちまち幻想的なシンフォニーが響きわたる。そして、その音の温もりにあわせて子供たちは無邪気に戯れ、夫の失踪で悲観に暮れていた妻の顔にも悦びがあふれ出す。夫の失踪の謎、そしてハンターの獲物をめぐり緊迫感が続く本作の中で、このシーンはこのうえない温もりと悦びをもたらしている。サスペンスフルな男の運命の物語にとどまらず“愛”を感じられるこのシーンに思わずうっとりしてしまうかも?『ハンター』は丸の内ルーブルほか全国にて公開中。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:ハンター 2012年2月4日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2011 Porchlight Films Pty Limited, Screen Australia, Screen NSW, Tasmania Development and Resources and Nude Run Pty Limited.■関連記事:孤高のハンターを体現した演技派、ウィレム・デフォーが語る「役者としての生き方」ウィレム・デフォーが円熟の演技で魅せる!『ハンター』予告編が解禁
2012年02月07日オリバー・ストーン監督作『プラトーン』(’86)でその確固たる存在感を露にし、『スパイダーマン』シリーズの“グリーン・ゴブリン”役に代表されるような、観る者を戦慄させるヒールから、ラース・フォン・トリアー監督の『アンチクライスト』での衝撃的な役どころまで、数々のアクの強い役を演じてきた名優、ウィレム・デフォー。現在56歳、そんな彼が放つ重厚感のある魅力を存分に味わうことができる一作が『ハンター』だ。本作で、ウィレムは人との関わりを一切拒絶し、孤高の人生を歩む“ハンター”を、見事に体現している。ウィレム演じるハンター・マーティンは、百戦錬磨の傭兵にして潔癖さを感じさせる凄腕の持ち主。絶滅したとされるタスマニアタイガーの生き残りを見つけるという任務のため、大自然が広がるタスマニア島の未開の秘境に足を踏み入れる――。幾多の個性的なキャラクターを演じてきたウェレムだが、今回何よりも惹かれたのは、この男が背負う“孤独”だったという。「出演の決め手となったのは、自分が演じるマーティンの孤独を感じさせるキャラクターと感情ですね。孤独で人との関係を遮断していた彼が再び人と繋がりを持つ、感情の旅路を描いた物語に惹かれました」。男・マーティンについて「ハンターとしてのキャリアの終焉を待っている男。過去に何か悪いことをしているのだろう。そして、過去に何かしら深く傷ついた経験を持っているのだろう。だからこそ人と触れ合うことを避けて生きている男だと思う」と分析するウィレム。自身とは「全く異なるキャラクター。自分自身は人が好きだし、社交的です」と言うが、マーティンとして実際にタスマニアの大自然に身を投じてみて、新しい自分を発見できたとも明かす。「今回、大自然に身を置くことで自分の中の新しい要素が引き出された感覚がありました。自然から受けたリアクションが演技に活かされ、物語が作り上げられたのだと思います。この映画は、タスマニア島でしか撮ることができない作品。大自然がキャラクターの1つです。役者としては、このような未体験の場所に身を置くことで、自分の中の新しい要素が引き出されます。自然の力が役作りの助けになりました。天候の移り変わりの激しさや足場の悪さなど、もちろん苦労もしましたし、たくさんのヒルが体に張り付いたこともありましたけど」。余計な思念を排除して、目に見えぬターゲットに狙いを定めるハンター。その職人的なストイックさは、役にストイックに向き合うウィレム自身と重なるところがあるが…。「私は直感的に動く人間です。だから、特定の目標は持っていません。常に目標は変わりますので、1つには決められませんね。ただ、私はいつも疑念は持っていますし、それが人間としては健康的だと思います。役者のようなクリエイティブな仕事には“疑念”を持つことは重要です。作品ごとに常に、自分をリセットし“ゼロ”から始めることを心がけています。問題が生じたときには、その問題を一歩引いて見てみる、様々な角度から見てみるような柔軟さが大事だと思っています」。そんな彼にとって今回ハードルとなったのが、共演相手の子供たちに乗せられないようにすることだったという。その子供とは、マーティンがタスマニアに滞在中、身を寄せる家の汚れなき心を持つ子供たちのこと。彼らとの交流によってマーティンの胸の内に新たな感情が芽生え、彼は自分自身の辿ってきた道を見つめ直していくのだ。己のみを信じ、誰にも寄り添わずに生きてきた、孤高のハンターに訪れる新たな感情とは…?ウィレムしか演じることができないと言っても過言ではない、悲哀と悦びに満ちた“ハンター”の生きざまをぜひ、目に焼きつけてほしい。■関連作品:ハンター 2012年2月4日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2011 Porchlight Films Pty Limited, Screen Australia, Screen NSW, Tasmania Development and Resources and Nude Run Pty Limited.ジョン・カーター 2012年4月13日より全国にて公開© Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.■関連記事:巨大クリーチャーの姿がお披露目に!『ジョン・カーター』新たなるビジュアルが解禁ミッキーが舞い、光があふれ出す東京ディズニーシーの10年間を凝縮したDVD発売注目スター、テイラー・キッチュの眼差しに胸キュン『ジョン・カーター』ポスター解禁『ジョン・カーター』プロデューサーが語る、100年越しの“ヒーロー”映画化のワケ『ジョン・カーター』テイラー・キッチュ次世代のハリウッドを背負う男の素顔は?
2012年02月03日原作小説が発表されたのはおよそ100年も昔のこと。1世紀近くにわたって、多くの読者を魅了し続けてきた物語を、最新の技術を駆使して実写映画化するというのは決して簡単なことではない。これまで人々を熱狂させてきた映画ヒーローの系譜に新たな1ページを加えるべく、ウォルト・ディズニーが全力を傾けて作り上げたアドベンチャー巨編『ジョン・カーター』(4月13日公開)。プロデューサーを務めるジム・モリスは言う。「何より大切にしたのは、原作が持つ“スピリット”だ」と。2012年、ディズニーは一体どんなヒーロー像を世界に提示するのか?主演を務めるテイラー・キッチュと共に来日を果たしたプロデューサー、モリス氏に話を聞いた。原作が持つ“スピリット”。それは原作者エドガー・ライス・バローズが作り上げた魅惑的な世界観にほかならない。「この物語がこれだけ人気を博した理由は何なのか?それはバローズが作り上げた壮大なスケールの物語に対し『ジョン・カーターが戦っているバルスームという星はいったいどんなところなんだろう?』と人々がワクワクしながら想像をめぐらせたということにあると思います。だからこそ映画化に際して原作に忠実であることをまず意識し、その上で現代の観客が共感し、好きになってくれるようなキャラクターを作ることを考えました」。主人公のジョン・カーターが生きたのは19世紀の南北戦争の時代。そこからたどり着いた惑星・バルスームはまさに滅びゆこうとしている星であり、現代人にとって決して現代的でも近未来的でもない。こうした設定をより現代的に変更しようとは考えなかったのだろうか?「この非現代的な部分がいいと思ったんです。観る人の興味を惹きつけるだろうってね。原作通りということでもあるんだけど、その“時代性”を大切にしました」。監督を務めるアンドリュー・スタントンは、ピクサー・スタジオのクリエイターとして2度のアカデミー賞に輝いた異才。モリス氏も同じくピクサーでプロデューサーとして辣腕を振るってきたが、その2人の世間話から今回の企画は動き出したという。「パートナーとして何気ないおしゃべりの延長としてよく『次に何を撮ろうか?』という話をするんだけど、そのとき、彼が『実は僕は昔から『火星』シリーズ(※原作)が大好きで…』と言い出して、そこから派生していったんです。ジョン・カーターがバルスームで出会うタルスタルカス(先住民)はウィレム・デフォーが演じているんだけど、その表情のニュアンスをスタントンが演出し、アニメの手法を使って作り上げていきました。ほかにもたくさんのクリーチャーが登場するし、その多くがCGで生み出されてるわけですが、まさにアニメーターとしてのスタントンの力が存分に発揮された仕事と言えるでしょうね」。カーターを演じるテイラー・キッチュは30歳の新鋭。新世代のヒーロー役としての今回の起用は“大抜擢”と言えるが、モリス氏は「彼の瞳の奥に“何か”を感じた」と決め手を明かす。「幸運にも発見することが出来た逸材です。演技力に外見のイメージ、そして肉体的な強さも含め見事に全てを体現してくれたと思ってます。よく『カメラが俳優に恋をしている』という言い方をするんだけど、カメラへの映りが素晴らしい男だよ。カメラを通して彼の微妙な表情から伝わるニュアンスが確かにあるんだ。決して大げさな演技はしないけど、キャラクターの心情を自然に引き出して観る者に伝えてくれる。カーターは元々が無口な男なんだけど、テイラーがちょっと眉毛を上げただけで、彼が何を思っているかを理解することが出来るんです。これは比較したり、似ているというわけじゃないんですが、ジョン・ウェインやハリソン・フォードは、セリフなしで思っていることを表現していたけど、テイラーもまさにそうした演技ができる存在なんです」。そんなテイラーが体現したジョン・カーターは「これまでとはちょっと違ったヒーロー」であるという。「冒頭からしてまず、ジョン・カーターは打ちひしがれてますからね。最初から完全無欠ではないんです。それでも戦い、自尊心を取り戻していく中で少しずつヒーローとしての過程をたどっていきます。努力してヒーローとして成長していくんです。一方で自分ではなく他人のために何かをするという自己犠牲の精神や、正義のためにひるまない心、勇気を持って立ち向かうというヒーローの資質は誰よりも強く持っているんです」。100年の時を経て、スクリーンで新たに生を享けたヒーローは我々に何を訴え、どんな新たな世界を切り拓いていくのか?注目して待ちたい。(photo/text:Naoki Kurozu)特集『ジョン・カーター』:2012年は“カレ”が来る!■関連作品:ジョン・カーター 2012年4月13日より全国にて公開© Disney■関連記事:『ジョン・カーター』テイラー・キッチュ次世代のハリウッドを背負う男の素顔は?ジャック・スパロウらと徹底比較!ジョン・カーターは新時代のヒーロー像を体現?未知なる惑星“バルスーム”の姿が明らかに『ジョン・カーター』最新映像が解禁!ブレイク必至の次世代スター、テイラー・キッチュ来日!
2011年12月26日先日、劇場公開された『スリーピング ビューティー禁断の悦び』の監督であり、女流作家としても活躍するジュリア・リーの同名小説を、『スパイダーマン』での怪演が鮮烈な印象を残したハリウッド屈指の個性派ウェレム・デフォーを主演に迎えて映画化した男の運命のドラマ『ハンター』の予告編がこのほどシネマカフェに到着した。百戦錬磨の傭兵であり凄腕のハンターであるマーティン・デヴィッド(ウェレム・デフォー)は、あるバイオテクノロジー企業の依頼で既に絶滅したとされるタスマニア・タイガーの生き残りを見つけ出し、その生体サンプルを採取するべくタスマニアの地を訪れる。この困難極まりない任務を遂行するために未開の秘境へと足を踏み入れたマーティンは、そこで暮らす女性と幼い子供たちと心を通わせていくうちに倫理的な疑念に駆られることに…。『プラトーン』や『スパイダーマン』などのメジャー作品から『アンチクライスト』といった作家性の強い作品まで、ボーダーレスな活躍で円熟の存在感を魅せてきた名優、ウェレム・デフォー。本作で彼が演じるのは、孤高の凄腕“ハンター”。りっぱな髭をたくわえ、険しい表情で森を調査する彼の姿からは一流のハンターの風格が漂う。緊迫感あふれる深い森の中で、幻の野生動物“タスマニアタイガー”を追うことにのめり込んでいく、彼の心の内とは?共演には『A.I.』、『タイムライン』の女優フランシス・オコナーと『ジュラシック・パーク』シリーズでおなじみの名優サム・ニール。この2人がデフォーの円熟した演技をさらに引き立て、物語をより重厚なものにしている。まずはこちらの映像で、あなたも深い森をさまよう“ハンター”の気分を味わってみては?『ハンター』は2012年2月4日(土)より丸の内ルーブルほか全国にて公開。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:ハンター 2012年2月4日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2011 Porchlight Films Pty Limited, Screen Australia, Screen NSW, Tasmania Development and Resources and Nude Run Pty Limited.
2011年12月05日ウィレム・デフォーと妻で女優・監督のジアダ・コラグランデが暮らすイタリア・ローマの自宅アパートに泥棒が入り、数千ドルの被害を受けたことが明らかになった。22日夜、泥棒一味はロープと登山用具を使って建物の屋根からデフォー夫妻の住む4階に降り、犯行に及んだらしく、ジアダの友人によると、不審者侵入を知らせる警報が鳴り、警察が現場に駆けつけたという。当局は被害額は4,200ドル相当と発表したが、デフォーの代理人は3,000ドル程度と下方修正している。「New York Post」紙によると、盗まれたのは貴金属や宝石だが、その他の被害についても確認中だとのこと。デフォーはローマとニューヨークに拠点を置いているが、現在はアメリカのニュー・メキシコで新作『Odd Thomas』(原題)を撮影中。被害の全容把握のため、当局は彼の帰国を待っているところだ。(text:Yuki Tominaga)© Globe Photos/AFLO■関連作品:ファンタスティックMr.FOX 2011年3月19日よりシネスイッチ銀座ほか全国にて公開© 2010 Fox and its related entities. All Rights Reserved.■関連記事:G・クルーニー参戦『ファンタスティックMr.FOX』試写会に20組40名様ご招待G・クルーニーが悩めるキツネ役に!『ファンタスティックMr.FOX』予告編到着
2011年05月25日ジョージ・クルーニー、メリル・ストリープをはじめとする豪華ハリウッドスターがボイスキャストを務める話題のアニメーション映画『ファンタスティックMr.FOX』の予告編が解禁!3DやCGが主流の現代にあって、1秒間に24コマ撮りのストップモーション・ピクチャーで2年間をかけて製作された魅惑の映像世界の一端が明らかに!原作はジョニー・デップ主演の『チャーリーとチョコレート工場』の原作「チョコレート工場の秘密」の作者でもあるロアルド・ダール。『ダージリン急行』のウェス・アンダーソンが子供の頃から愛読していたというこの原作を、構想10年、製作に2年を費やしてアニメーション映画化した。かつては盗みのプロとして鳴らしたMr.FOXも、いまは記者として妻と息子と共に落ち着いた家庭人として貧乏ながらも穴で幸せに暮らしている。だが、そんな生活に飽き始めたMr.FOXは、周囲の反対を押し切り丘の上に立つ大木の家を購入。再び野生の本能に目覚め、泥棒稼業も復活させる。だが、Mr.FOXに獲物を盗まれた近隣の農場主たちは大激怒し、キツネVS農場主の戦いの火ぶたが切って落とされることに…。予告編では冒頭に、「俺は何者だ?」と野生であることを忘れて安穏と暮らす自分に疑問を抱く、Mr.FOXが映し出されるが、格好はワイシャツにネクタイ!ジョージ・クルーニーの渋〜い声のおかげで哀愁がさらに増し、思わずクスリとさせられるユーモアたっぷりのシーンになっている。妻のMrs.FOX役にメリル・ストリープ、さらにビル・マーレイ、ウィレム・デフォーなど声だけではもったいないくらいの豪華かつ個性的な面々が顔を揃えている。いったいどのような手段で人間たちと戦うのか?『ファンタスティックMr.FOX』は3月19日(土)よりシネスイッチ銀座ほか全国にて公開。※こちらの予告編映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:ファンタスティックMr.FOX 2011年3月19日よりシネスイッチ銀座ほか全国にて公開© 2010 Fox and its related entities. All Rights Reserved.
2011年01月20日第15回釜山国際映画祭の今年のメインゲストの一人である、フランスを代表する女優ジュリエット・ビノシュ。今年のカンヌ映画祭で主演女優賞に輝いた最新作『トスカーナの贋作』の舞台挨拶や、記者会見に加え、「They Walk Together」と題して海雲台ビーチでオープントーク、および手形セレモニーを行った。トークの相手は、『トスカーナの贋作』のアッバス・キアロスタミ監督と、『ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン』のホウ・シャオシェン(侯孝賢)監督。ビノシュは、彼らと仕事をした経験を「二人の映画ではどちらも息子を持つ母親役を演じたのだけれど、ヒロインが求めるものがそれぞれ違っていて、とても興味深かった。アッバスの映画では、母としてだけでなく、女として愛されたいと求める女性。一方、シャオシェンの映画では、息子とのつながりの強さに気付く女性。アッバスもシャオシェンも、女性のことをよく理解しているし、もっと理解しよう、という気持ちを持っていてくれる。そのことに感謝したいです」と語った。また、各国の映画人との交流パーティーでは、今年で退任するキム・ドンホ釜山映画祭委員長と、ABBAの曲にあわせてチャーミングかつ熱烈なダンスを披露。15年間、本映画祭をゼロから育て、尽力してきたキム・ドンホ委員長の労をねぎらった。映画祭は15日に閉幕。閉幕式には、クロージング・フィルムで釜山を舞台にしたオムニバス映画『カメリア』(原題)の中の1本、『かもめ』の行定勲監督と主演の吉高由里子、ソル・ギョングも出席。今年の釜山には、レポートで取り上げたスターたちのほかにも、ウィレム・デフォー、オリバー・ストーン監督ら多くの映画人が登場、トークショーなどさまざまな企画が催された。アジアの若手監督から選ぶコンペ、ニューカレンツ部門に日本映画がノミネートされなかったのは残念だったが、製作支援をするPPPアワードを、荻上直子監督の企画作『マッシュルームとメロン』が受賞した。毎年、拡大しつつも、観客と映画人の距離の近さを感じさせる釜山国際映画祭。温厚な人柄と映画への愛情の深さで、世界中の映画人に愛されたキム・ドンホ委員長の退任で、来年以降どう変わっていくかが注目だ。(photo/text:Ayako Ishizu)■関連作品:第15回釜山国際映画祭 [映画祭]■関連記事:仲村トオル、チャン・ドンゴンとの再会に感激!『行きずりの街』韓国公開も即決定釜山の観客の熱烈歓迎に深津絵里「クセになりそう!」宮崎あおい&大竹しのぶに韓国人ファン熱狂「ステキ!」、「カワイイ!」と声援安藤政信が釜山登場!米中合作アクションコメディで天才料理人を熱演
2010年10月18日昨年のカンヌ国際映画祭でシャルロット・ゲンズブールに主演女優賞をもたらすと同時に、その激しい性描写や過激なシーンが物議を醸した『アンチクライスト』(原題:ANTICHRIST)の日本での公開が決定した。物語は、シャルロットとウィレム・デフォーが演じる一組の夫婦を中心に展開。セックスの最中に愛する息子を事故で失ったことで、妻は深い悲しみと自責の念から神経を病んでいく。セラピストの夫は、そんな妻を森の中の山小屋に連れて行き、治療を試みるも事態は悪化の一途をたどる。彼らが“エデン”と呼んだ小屋に救いを求めた現代のアダムとイブのたどる驚愕の結末は?2人のセックスシーンに加え、シャルロットの全裸での自慰行為、そしてさらに過激なシーンがあるとされ、カンヌのプレス試写では一部記者からブーイングが飛び、記者会見ではジャーナリストから監督に対して責め立てるような質問がなされたりもした。一方で主演女優賞を獲得したシャルロットの熱演やオープニング映像の美しさを称える声もあり評価は真っ二つ。ともかく、過激な描写が多いことから日本での公開は当初、絶望的と言われていたが、まさかの(?)公開決定が発表された。とはいえ、監督を務めているのは、日本でも高い人気を誇る、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のラース・フォン・トリアーであり、シャルロットにデフォーという人気俳優が出演していることもあり、公開を求める声が多かったことも確か。過去にも同監督は『マンダレイ』など、過激な性描写がありつつも、作品として高い評価を与えられた作品を作っており、本作が日本でどのように受け止められるか興味深いところ。『アンチクライスト』は2011年早春、新宿武蔵野館、シアターN渋谷、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて公開。■関連作品:アンチクライスト 2011年早春、新宿武蔵野館、シアターN渋谷、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて公開©Zentropa Entertainments 2009
2010年10月15日