エリザベス女王の即位60周年、オリンピック開催と、お祭りモードに沸く英国・ロンドンの裏側で暗躍する一人の男あり。オリンピック開幕まであと4日に迫る中、6代目ジェームズ・ボンドことダニエル・クレイグ主演で贈る人気スパイ・アクションシリーズ最新作『007スカイフォール』が「ロンドン五輪で何かを起こす…」という興味深いうわさが入ってきた。ボンドの直属の上司・M(ジュディ・デンチ)につきまとう過去の亡霊と、彼が所属する“MI6”を標的とした脅威に立ち向かっていく姿を描く、シリーズ第23作目にして誕生50周年記念作品である本作。『007』誕生の地・ロンドンはもちろん、トルコ・イスタンブール、スコットランド、上海と世界を股にかけてロケ撮影が敢行された。今回入ってきた肝心のうわさと言うのが、ボンドのホームグラウンドでもあるロンドンで28日(日本時間)に開催されるオリンピックの開会式に、何とダニエル自身がジェームズ・ボンドになりきり登場するというもの。この開会式の演出を担当するのは、イギリス出身のオスカー監督ダニー・ボイル(『スラムドッグ$ミリオネア』)であるが、既に本国の情報誌「Empire」誌などでは「ボイル監督が開会式のための特別映像を、ボンド役のダニエル・クレイグと共に撮影した」と報じている。さらに、この報道を最初に嗅ぎつけた英「Sun」紙によると、この特別映像は『The Arrival』というタイトルで上映されるとのこと。その内容が気になるところだが、同紙によれば、ボンドは「バッキンガム宮殿でオリンピックを開会するミッションを命じられ、ヘリコプターでオリンピック・スタジアムに飛び、アリーナにパラシュートで舞い降りる」という映画さながらの難関ミッションに挑戦しているようだ。また、バッキンガム宮殿でこの撮影が行われた際には、ボイル監督らは前例のないエリザベス女王のプライベートルームにアクセスを許されたという。その上、エリザベス女王がカメオ出演しているという話まであるが、「王室は詳細を秘密にしている」とか…。様々な憶測やうわさが海外メディアを通じて飛び交っているが、その真偽のほどは?全世界10億人が見ると言われるオリンピック開会式で、果たして稀代の名スパイ、ジェームズ・ボンドは現れるのか!?『007スカイフォール』は12月1日(土)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開。■関連作品:007スカイフォール 2012年12月1日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2012 Danjaq, LLC, United Artists Corporation,Columbia Pictures Industries, Inc. All rights reserved.
2012年07月24日『エイリアン』などで知られる巨匠リドリー・スコットが、地球上のあらゆる概念を覆す“人類誕生の謎”に挑んだ3Dミステリー大作『プロメテウス』。このほど、スコット監督が次なるミューズとして選んだ“戦うヒロイン”ノオミ・ラパス演じるエリザベスの新たなるビジュアルが解禁となった。スコット監督が彼女を本作のヒロインに選んだそのワケとは?監督のコメントを交えて検証してみたい。「人類はどこから来たのか?」という永遠なる謎を解き明かす重大なヒントを手に入れ、未知の惑星を訪れた科学者チームの運命を描く本作。スコット監督自らのアイディアを基に、前人未踏の宇宙の彼方に眠る驚愕の真実に挑む。これまでにも『G.I.ジェーン』のデミ・ムーアや『エイリアン』シリーズのシガニー・ウィーバーなど、強く、美しく、逞しくという元祖“戦うヒロイン”を描いてきたスコット監督。その歴代女優たちのDNAを受け継いだ、次代のミューズとして選ばれたのがノオミ・ラパスである。世界各国で記録的な大ヒットを記録した『ミレニアム』シリーズ3部作でのリスベット役で一躍脚光を浴びたノオミだが、それに続くロバート・ダウニーJr.主演の『シャーロック・ホームズシャドウ ゲーム』で演じたジプシーの占い師マダム・シムザ役など、カラーは違えど戦うヒロインを体現してきた。本作では人類の起源を探る科学者、エリザベス・ショウを演じているノオミは、「彼女(エリザベス)は、リドリー・スコットの映画に登場するヒロイン像だと思うわ」と語る。一方、スコット監督はこの重要な役にノオミを選んだ理由を「ノオミは稀に見る知性と身体性を兼ね備えている。会ってみたら、彼女はエリザベス役にぴったりの素晴らしい資質を持っていた」と語り、彼女が持ち合わせるヒロインの資質を大絶賛。さらに、製作総指揮のマイケル・エレンバーグも「ノオミが見せた獰猛さ、パワー、スクリーンでの存在感に、私たちは圧倒されたんだ!」とその実力を認める。1996年にテレビシリーズでデビューを飾ってから16年、現在32歳。女優としてはやや遅咲きではあるが、息子をもつ一人の母親でもあるノオミだからこそ芯の強さや凛々しさを併せ持った最強のヒロインになりえたはず。デミやシガニー然り、先述の主演作品に出演してから彼女たちは大女優の道を駆け上がり、シガニーに至ってはジェームズ・キャメロン監督の最新作『アバター』の続編3部作への出演なども報じられるなどハリウッドの一線で活躍を見せている。彼女たちに続き、ノオミも大女優への道を歩み出す?さらに、マイケル・ファスベンダーやシャーリーズ・セロンなど豪華キャストとの初共演にも注目の本作。ぜひ、本日解禁されたばかりの、ノオミの魅力がたっぷりと詰まった予告編をチェックしてみて。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:プロメテウス 2012年8月24日より全国にて公開© 2012 TWENTIETH CENTURY FOX
2012年06月29日キャメロン・ディアスとジャスティン・ティンバーレイクの元恋人同士の共演で話題を集める映画『バッド・ティーチャー』の公開を記念して、5月16日(水)、恋多き“肉食女子”アイドルを代表して元「SDN48」の芹那がトークショーに登壇。本作の公開日である5月19日(土)に迎える27歳の誕生日に向けての“恋活”宣言が飛び出した。金なし、夢なし、熱意なしのナイナイ尽くしのアラサー女性教師・エリザベスが、ちょっとズレたイケメン・セレブの代理教師・スコットのハートを射止めるべく、豊胸手術の費用稼ぎに奔走する姿を描いたラブコメディ。この日、芹那さんはキャメロン扮するセクシー教師・エリザベスを意識したという、高級靴ブランド「クリスチャン・ルブタン」製のピンクのハイヒールに美脚を大胆に見せるパンツスタイルで登場。大胆な行動を見せるエリザベスについて「何でも気持ちを素直に出す行動派で、観ていて気持ちよかったです。すっごくキュートで女性としても憧れます!」とその魅力を語った。また、大学時代は教師になりたかったと明かす芹那さん。生徒から告白されたらどうする?という質問には「恋のレクチャーもありかな(笑)」と“肉食系”全開のコメントで会場を沸かせた。一方で、本作の公開日に迎える27歳の誕生日の予定を聞かれると「地元・北海道でミスチルのライヴがあるので、お仕事が入ってなければ行きたい」と恋多き女性らしからぬ答えが。さらに、恋のテクニックや今後のお相手についての質問が矢継ぎ早に飛んだが、のらりくらりと笑顔でかわすや、ついには限界を迎えたようで「恋多き女としていろんなイベントに出させていただくのですが、ここまで根掘り葉掘り聞かれることはないので、いつもは(恋人が)いるフリで頑張ってました」と“干物女”であることをカミングアウト。そして、「芸能界(の恋愛事情)でいろいろ大変な思いをされてる方がいらっしゃいますが、相手がいるだけ幸せですよ」と寂しげに呟き、「(私も)相手が欲しい!」、「27歳は恋活を頑張りたい」と高らかに宣言すると、会場からは励ましとも思える温かい(?)拍手が送られた。ちなみに、最近夢中になっている男性は「高橋秀樹」だという芹那さん。恋敵として、元「SND48」のメンバーを始め「AKB48」など姉妹グループも含めた「全員に負けたくない!」と“肉食女子”らしい恋活への意欲を見せていた。『バッド・ティーチャー』は5月19日(土)より渋谷HUMAXシネマほか全国にて公開。■関連作品:バッド・ティーチャー 2012年5月19日より渋谷HUMAXシネマほか全国にて公開© Columbia Pictures Industries,Inc.All Rights Reserved.■関連記事:ミシェル・ウィリアムズの新恋人は、やはりあの人!うわさの彼が交際を認めるキャメロン&ジャスティン元恋人コンビで競演!『バッド・ティーチャー』予告編が到着
2012年05月16日ラブコメクイーン、キャメロン・ディアスが主演した映画『バッド・ティーチャー』で、実生活で元恋人同士だったジャスティン・ティンバーレイクとの共演シーンが公開された。『バッド・ティーチャー』動画本作は、お金もなく仕事にも熱意のないアラサー中学教師のエリザベス(ディアス)が、赴任してきた代理教師でお金持ちのスコット(ティンバーレイク)を口説き落とし、玉の輿に乗ろうと奮闘するラブコメディ。このほど公開されたシーンは、学校でのダンスイベントでエリザベスとスコットがいい感じの雰囲気になり、ダンス中にスコットに「ふたりで話せない?」と廊下に呼び出されたエリザベスが、とうとう告白されるのか!? と意気揚々とするが、彼の口から出たのは別の女性の話で、エリザベスが失恋してしまうというコミカルな場面。実生活では3年半交際するも、2007年に破局したふたり。ちょうどその頃からジャスティンは今のパートナーであるジェシカ・ビールと交際がスタートし婚約も果たしたのだが、そんな過去があるディアスとティンバーレイクだけに、本作での共演は当然話題となった。果たして映画ではどのような恋の結末を迎えることになるのか、エンディングが気になるところだ。『バッド・ティーチャー』は5月19日(土)より全国にて公開。『バッド・ティーチャー』5月19日(土)渋谷HUMAXシネマほか全国ロードショー
2012年05月14日ラブコメディの女王、キャメロン・ディアスが不良教師に扮した映画『バッド・ティーチャー』が5月19日(土)より公開されるのを前に、いち早く本作を鑑賞した照英から熱いコメントが届いた。本作は、お金もなく仕事にも熱意のないアラサー教師のエリザベス(ディアス)が、赴任してきた代理教師でお金持ちのスコット(ジャスティン・ティンバーレイク)を口説き落とし、玉の輿に乗ろうと奮闘するラブコメディ。実生活で元恋人同士だったディアスとティンバーレイクが共演し、話題となった。ディアスが演じたエリザベスは、強制参加の学校行事をサボり、生徒に対しても不真面目。狙いを定めたスコットの元彼女が巨乳だと知ると、豊胸手術代を稼ごうと生徒達をも利用するという正真正銘のダメ教師だが、「キレイごとじゃ幸せはつかめない」というまっすぐな信念があるからこその言動であり、そんなエリザベスの破天荒で無茶苦茶ぶりに共感する人も多い。本作を鑑賞した照英も、「試練を乗り越える。誰もが経験する事だからこそ、素直になれる自分って大切にするべき! 本当の自分ってかっこいい!」と話しており、エリザベスから“素直になれる自分を大切にすること”を学んだようだ。『バッド・ティーチャー』5月19日(土)渋谷HUMAXシネマほか全国ロードショー
2012年04月26日エリザベス・テイラー所有の宝石公開今年3月23日に、79歳で死去した米女優エリザベス・テイラーが所有していた一部の宝石類が10日、オークション(12月予定)に先駆けてロサンゼルスで公開された。オークションに出品される宝石類269点の殆どが、生涯で8度の結婚を経験したテーラーが2度結婚をした英俳優リチャード・バートンからの贈り物だという。注目の宝石はバートンから贈られ、テーラーがほぼ毎日身に着けていた33.19カラットのホワイトダイヤモンドの指輪で、予想落札額は250~350万ドル(1億9000万円~2億6600万円)だ。オークションでの宝石類の落札総額が3000万ドル(約23億円)以上に上ると見込んでおり、収益の一部は、1991年に創設されたエリザベス・テイラー・エイズ基金に寄付されるという。(競売大手クリスティーズによる)エリザベス・テイラーの略歴1932年2月27日 にロンドンで生まれる。両親はアメリカ人で父は画商、母は元女優。10歳でスクリーンデビュー。リズの愛称で親しまれる。「若草物語」、「陽のあたる場所」、「ジャイアンツ」などに出演し着実にスターの道を歩む。1957年の「愛情の花咲く樹」でアカデミー主演女優賞初ノミネート。8回の結婚を経験しエイズ撲滅運動にも尽力した。2011年3月23日に、うっ血性心不全のため79歳で死去。TV映画「だって女優ですもの!」(2001)が女優としての最後の出演作となる。元の記事を読む
2011年10月15日日本発のコンテンツが海外、特にハリウッドでリメイクされることが珍しくなくなってきた昨今。だが、逆に海外の魅力的な物語を“日本版”で見てみたい!という人も多いのでは?あのスーパースターが演じたあの役を演じるのは…?などと想像するだけでも楽しいもの。シネマカフェでは、人気投票コンテンツ「シネマカフェゴコロ ランキング5」の特別版として、旬の俳優のインタビューを中心に映画、演劇の最前線を届ける雑誌「acteur アクチュール」とのコラボレーションで新たな投票企画を実施中。第1回目のテーマはずばり「もしも日本版『パイレーツ・オブ・カリビアン』を作るなら“ジャック・スパロウ”は誰?」。果たして結果は――?圧倒的な票数を集めて第1位に輝いたのは水嶋ヒロ!ジョニー・デップ演じる“本家”ジャックよりはやや若い設定になりそうだが、「綺麗な顔なのにひょうきんな演技もできる。運動神経もいいし、優しそうだし、ちょっとイっちゃってる役でも愛嬌がある」(30代・女性)、「(TVドラマ)『東京DOGS』での演技が、スパロウに通ずるものがあったと思う」(40代・女性)など多くの支持を集めた。俳優以外の活動にも積極的なところや家族思いのところなどは、ジョニーと通じるところも?カッコよく、セクシーだけどコミカルでどこかつかみどころのないジャックを魅力的に演じてくれそうだ。本格的な俳優活動再開の折にはぜひ和製『パイレーツ』を!2位には映画、TVに舞台と幅広い活躍を見せる小栗旬がランクイン。舞台などで見せる身体能力の高さは、『パイレーツ』のようなコミカルかつ激しいアクションが多い作品にぴったりと言えるかも。「圧倒的な存在感と素晴しい演技力を持った彼ならではの海賊が見たい」(30代・女性)、「すかした感じがイメージに合う」(30代・女性)といった声が多く寄せられた。若いながらも独特のカリスマ性も魅力の小栗さん。海賊の衣裳で立つ姿がさまになりそう!同率で3位となったのは木村拓哉と松山ケンイチの2人。木村さんに関しては、TV番組で見せていたジャックのパロディが決まっていたという声が多数!「絶対はまり役!あのカッコよさであのキャラを演じられるのはキムタク以外に想像できない」(10代・女性)。確かに、この人にはハリウッドのヒット作のリメイクというプレッシャーに太刀打ちできる強靭さがありそうだ。一方で松山さんにはその演技力を高く評する声が多く集まった。「話し方から、体型まで、映画ごとに変えられる役者さんだと思うので」(40代・女性)、「かっこいいけどよく分からない雰囲気が似ている気がする」(20代・女性)。『デスノート』の“L”から『デトロイト・メタル・シティ』のヨハネ・クラウザーII世まで、“なりきる”となったらこの男の右に出る者なし?続く4位にはオダギリジョー。「ミステリアスな雰囲気がそっくり」(20代・女性)、「かっこ良さもかっこ悪さもどちらも持っているので」(30代・女性)。あの長い手足でクネクネとした独特のジャックの動きを再現してほしい!あの飄々とした空気感には確かにジャックを感じさせるものが…。そして5位には阿部寛が滑り込んだ。「顔が濃くて貫禄があるから」(30代・女性)。日本人離れしたあの顔立ちに、ジャックの衣裳とメイクは映えそうだ。人気漫画の映画化『テルマエ・ロマエ』では何と古代ローマ人を演じる阿部さん。ハリウッド作品のリメイクも立派にこなしてくれそう。1位の水嶋さんをはじめ、小栗さん、松山さんら20代の若手俳優と、木村さんにオダギリさん、阿部さんと30代〜40代の俳優陣に票が分かれたのが特徴と言えそう。オリジナル版でジョニーが初めてジャックを演じ、作品が公開されたのは彼が40歳の年。そう考えると木村さんや阿部さんあたりが一番、オリジナルに忠実なジャックと言えそうだが…。もちろん、誰がジャックを演じるかによって、オーランド・ブルーム演じるウィルやキーラ・ナイトレイ扮するエリザベスの配役も変わってきそうだ。特に、ジャックとウィルの掛け合いやコンビネーションは作品を支える重要なポイントとなりそう…。さてさて、あなたが考える理想の和製ジャック・スパロウは誰?ちなみに次回のテーマは『東京公園』公開を記念し、「親友になりたい俳優」は誰?こちらぜひご応募ください。「acteur アクチュール」公式サイト■関連作品:パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉 2011年5月20日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.■関連記事:女優業再開のヴァネッサ・パラディ、「38歳のいまが一番快適」『ハングオーバー』続編が“海賊”&“パンダ”をおさえ全米で記録ずくめの大ヒットジョニーも大満足の○○?『パイレーツ』コメント付きメイキング映像が到着!ペネロペ・クルス、母親になって仕事中毒から脱却「リラックスすることを覚えた」頼りになる“アネゴ女優”ランキングアンジーをおさえての1位は“BOSS”天海祐希!
2011年06月06日『バージニア・ウルフなんかこわくない』、『バターフィールド8』で2度のアカデミー賞主演女優賞に輝いたエリザベス・テイラーが23日、うっ血性心不全のためロサンゼルスで死去した。享年79歳。6週間前からシーダーズ・サイナイ医療センターに入院し、二男二女に見守られて最期を迎えたという。先月27日の誕生日はちょうどアカデミー賞授賞式当日。病室でTV中継を見ながらお祝いをしたと報じられたばかりだった。ロンドンに生まれ、戦禍を避けて両親の母国アメリカへ帰国した後に12歳で子役としてデビュー、『緑園の天使』や『若草物語』で活躍する。『花嫁の父』などへの出演で大人の女性役への移行にも成功し、『愛情の花咲く樹』、『熱いトタン屋根の猫』、『去年の夏 突然に』で3年連続アカデミー主演女優賞候補となり、人気・実力を兼ね備えたハリウッドの黄金期を飾るスターとなった。私生活では8度の結婚で4人の子供をもうけた。『クレオパトラ』、『バージニア・ウルフなんかこわくない』で共演したリチャード・バートンとは2度結婚したが、いずれも破局。がんや脳腫瘍などを患い病気がちだった晩年は独身だった。マイケル・ジャクソンとの親交やエイズ撲滅のチャリティ活動などでも知られる。最後の映画出演は2004年の『トゥルーへの手紙』。長年の友人であるエルトン・ジョンは「私たちはハリウッドの巨星を失いました。それ以上に、信じがたいほど素晴らしい人を失ったのです」と追悼コメントを発表、息子のマイケル・ワイルディング氏は「母は特別な女性でした。情熱とユーモアと愛に満ちた生涯を全うしました」とコメントしている。(text:Yuki Tominaga)写真はビバリーヒルズにあるレストラン「Boa Steakhouse」でディナーを楽しんだ後の様子。© Fame Pictures/AFLO
2011年03月24日ゴールデン・グローブ賞ではコリン・ファースが主演男優賞に輝き、トロント映画祭では最高賞(観客賞)を、PGA賞(アメリカ製作者組合賞)では最優秀作品賞を受賞するなど、アカデミー賞の前哨戦と言われる賞レースで高い評価を得ている映画『英国王のスピーチ』。もちろん、アカデミー賞では最多12部門にノミネートされ、オスカーに最も近い作品として期待を集めている。主人公は実在する英国王ジョージ6世(1895年〜1952年)。この春、結婚式を控えているウィリアム王子の曽祖父であり、現在のエリザベス女王(エリザベス2世)の父親だ。そんな現代の英国王室の真実が描かれている点もこの映画のみどころのひとつだが、単なる歴史絵巻にとどまらず、感動的な人間ドラマとして注目を浴び、すでに数多くの賞に輝いている理由のひとつは、ジョージ6世が吃音というコンプレックスを持ちながらも国民のためにそれを克服した事実を描いていることにある。逃れられない困難が目の前に立ちふさがったとき人はどう困難を乗り切るのか?決して諦めないこと、勇気を持つこと、そして希望を忘れないことをこの映画は伝えている。また、ジョージ6世を深い愛で支えた周囲の人々──吃音の治療を担当するライオネルや妻エリザベスの存在といった、支える側のドラマも心揺さぶられる。特にどんなときでも夫を献身的にサポートし続けた妻エリザベスの姿は、多くの女性にとって尊敬と憧れの対象として映るのではないだろうか。夫の言語障害をサポートしただけでなく、第2次世界大戦中はロンドンから避難することを拒み国民と共に苦難を耐え抜き、戦後も明るい笑顔を絶やさずに家族と国民を支え、ジョージ6世の亡き後は王位を継承した娘のエリザベス2世(現在のエリザベス女王)を皇太后としてサポート。101歳の長寿をまっとうした。映画ではジョージ6世の王位に就くまでがメインストーリーだが、エリザベスがどんな人生を歩んだのかをあらかじめ知ることで、感動は深くなるはず。魅力的な妻エリザベスを演じるのは、イギリスが生んだ名女優ヘレナ・ボナム=カーター。最近は『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』(’07)、『アリス・イン・ワンダーランド』(’10)、『ハリー・ポッター』シリーズといった、いわゆるクセのある、良より悪に近い役柄が続いていたが、『英国王のスピーチ』では一変、良妻賢母な妻を披露。控えめでありながらもしっかりと存在感を残すことができるのは、演技派として一目置かれる彼女だからこそ。さらに、ヘレナ・ボナム=カーターの演じるエリザベスを通して、人を愛するということはどういうことなのか?と、自身に問いかけたくなり、その答えはエリザベスの視点の先に用意されている──。障害を乗り越えていくコリン・ファースの演技も確かに素晴らしいが、愛について考えたい人は、ぜひエリザベスの視点で観てほしい。(text:Rie Shintani)特集「働く女子の心得『英国王のスピーチ』」特集「2011年 第83回アカデミー賞」■関連作品:英国王のスピーチ 2011年2月26日よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開© 2010 See-Saw Films. All rights reserved.■関連記事:アカデミー賞最多部門ノミネート!『英国王のスピーチ』試写会に20組40名様ご招待【ハリウッドより愛をこめて】ノミネート発表の会場に潜入!アカデミー賞授賞式迫るLiLiCoが今年のアカデミー賞を大胆予想!作品賞はずばり…快進撃止まらぬ『英国王のスピーチ』、全米映画俳優組合(SAG)賞も制覇これでオスカー受賞は確実!?『英国王のスピーチ』が全米監督協会賞受賞
2011年02月07日まもなく公開となる『愛する人』でナオミ・ワッツが演じるのは、母の愛を知らずに育ち、思いもよらぬ妊娠を契機に37年間会っていない母に思いをめぐらせるエリザベス。アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞で主演女優賞候補に名を連ねた『21グラム』をはじめ、ナオミ・ワッツにとって“母”を演じるのは未知の領域ではない。だが、本作は、彼女が実際に妊娠している最中に撮影が行われ、実際に彼女は妊娠中のお腹を堂々と披露し、妊婦の役を演じているのである。映像的な面でのリアリティのみならず、心境の上でも、妊娠、出産という経験は彼女に何を与えたのか?作品に込めた思いと共に彼女が語ってくれた。37年前、産まれたばかりの我が子を手放し、いまは老いた母親の介護をしながら多忙な日々を送るカレンと、親の顔を知らず、愛を信じずに大人になったエリザベス。ナオミが最初に強く惹かれたのはエリザベスではなく、アネット・ベニングが演じているカレンの方だったとか。出演の経緯と共にこう説明する。「『21グラム』を一緒にやった友人のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥから『僕は監督しないけど、プロデュースするから』とこの映画の話を聞いたの。『僕の親友のロドリゴ・ガルシアが脚本を書いて監督する』と言われ、すぐに興味を持ったわ。ロドリゴは女性の描き方が上手だと知っていたから。そしてすぐに脚本を読んだ。読んですぐに気に入ったわ。でも、最初は彼に『カレンの役をやりたい』と言ったの。彼らは少しの間、真剣に考えようとしてくれたけれど、娘の役(=エリザベス)もキャリアを持つ女性として人生のある時期に来ている女性という役どころだったし、何より私の年齢はカレンをやるには若すぎたの。エリザベスの役も気に入ったわ。私が惹かれたカレンよりもユーモアがあって多才。自分の人生の全てを完全にコントロールしようとする、彼女のそんなところも気に入ったし、彼女の痛みが理解できたわ」。撮影のスケジュールが当初の予定より遅れることになるが、監督はナオミの出産と、その後の復帰まで待つことを決意。その中で妊婦としてのシーンを、作り物のお腹ではなく、実際の彼女で撮影することになったという。だが、大きなお腹を抱えての撮影はかなりハードだったのでは?「そうね、でも妊婦として撮影したのは1日だけだから大丈夫だったわ。そうは言っても、その後、授乳中の時期に撮影のために仕事に戻ったのは大変だったわ。子供ができると人によっては半年産休を取る人もいるけれど、私は子供が産まれて8週間で仕事に戻ったの。全体の撮影日数は覚えていないけれど、私の撮影は10日間だった。低予算だからゆっくり撮影していられなかったし、デジタルカメラで撮影し大きな照明セットもなかったから、すべてが早かったの」。では、実際に出産を経験して感じる自身の変化は?「例えば良い仕事があったとしても、撮影がどこで、どれくらいの期間で行われて、家族のライフスタイルに合致するか?とまず自問自答するようになったわね。仕事に出かけても、家に帰ったらしたら仕事は終わり。昔は翌日の撮影で何が必要か?その日はうまくできたか?とかを夜通し悶々と悩んだりしたけれど、いまは、家のドアを開けて子供の顔を見た瞬間に仕事から離れているの。この仕事のラッキーなところは、休止期間が多いことね」。さらにナオミは女優としての変化について、こう続ける。「母親役を演じるときの共鳴具合は変わったわね。『21グラム』のクリスティーナ役をやったとき、私の道具は想像力だけだった。そのときは良かったと思うけれど、母親としての思考回路や、母親としての日常のディテールとか、いまはもっと理解できるし、それを役柄に活かすことができる。例えば『フェアゲーム』に、どこにでもあるような家庭の朝のシーンがあるんだけど、トーストを食べながら何かを忘れてしまったり、子供は呼んでるしっていう状況は、一般的に複数の子供がいる家庭の混乱した状態よね。母親になったからこそ、そういうことも理解できるようになったわ」。本作では母と娘の関係――その難しさがしっかりと描かれている。「母親と娘の関係はとても複雑なのもだと思う。多分、女性の人生の中で、一番影響力の大きい人間関係だと思うわ。自分と母親の関係も、少女から女性になる過程で、一度辛いものになった時期もあったしね。良い関係が築けるようになったのは、私が親になってから。私が親のことを理解できるようになったということもあるし、彼女が祖母の役割を楽しんでいるというのも大きいでしょうね」。まさに体を張って、自らの全てを注ぎ込んで作り上げた本作はもちろん、今後、“母親”という経験が彼女のキャリアにどのような影響を与え、どんな変化をもたらすのかも楽しみだ。■関連作品:愛する人 2011年1月15日よりBunkamuraル・シネマ、TOHOシネマズ シャンテシネほか全国にて公開© 2009, Mother and Child Productions, LLC■関連記事:母と娘の感動の物語『愛する人』試写会に10組20名様ご招待母は強し!ナオミ・ワッツ『愛する人』劇中で“リアル”妊婦姿を披露ママを応援!『愛する人』ベビーシッター付き試写&母子手帳入れなどママコラボ実施お母さんもゆっくり映画が楽しめる!『愛する人』ベビーシッター付き試写会に5組10名様ご招待ナオミ・ワッツ主演『愛する人』女性限定独占試写会に50組100名様ご招待
2011年01月14日