お日さまのにおいがする洗濯物って、気持ちがいいですよね。けれど、花粉が飛散しているこの時期はもちろん、黄砂やPM2.5などの大気汚染も気になるし、そもそも普段から仕事が忙しくて部屋干しばかり、という女性は多いのではないでしょうか。そんなときには除湿機の出番。部屋干し時間が短縮できて、生乾きのにおいも軽減できるお役立ち家電ですが、いざ家電量販店に足を運んでみると、「コンプレッサー方式」やら「デシカント方式」やらよくわからないワードが並び、結局、何を選べばいいのか悩ましい!ということで、今回は、除湿機のタイプ別のメリット・デメリットと、ライフスタイルごとにマッチする除湿機の選びかたを考えてみました。■除湿機、3つのタイプのメリット・デメリット除湿機の方式は、大きく以下の3つ。まずはそれぞれのメリット・デメリットからみていきます。・コンプレッサー方式空気中の水蒸気を冷やすとできる結露を利用して、部屋の水分を取りのぞく方式です。<メリット>・空気を効率よく冷やせる梅雨~夏場にかけて、しっかり除湿ができる・室温の上昇が少ない・消費電力は、デシカント方式より少ない<デメリット>・室温が低い冬場は、除湿力がダウン・稼働音が大きめ・本体が大きく重いものが多い・デシカント(ゼオライト)方式本体に内蔵されているゼオライト(乾燥剤)に水分を吸わせ、そこにヒーターで熱をあてて水に変えタンクにためるタイプです。<メリット>・気温が低い時期でも除湿力をキープ・軽量・コンパクトで持ちはこびやすい・稼働音が静か<デメリット>・コンプレッサー方式に比べ、消費電力が大きい・ヒーターを使うため、室温が上昇しやすいハイブリッド方式コンプレッサー、デシカント両方の構造を1台のなかに備えています。<メリット>・オールシーズン、安定した除湿ができる<デメリット>・構造上、大きく重いものが多い・価格が高め■結局どれがいい? ひとり暮らしの女性でシミュレーションそれぞれの特徴はなんとなくわかったけれど、結局どのタイプを選べばよいのか、やっぱり悩ましいかもしれません。そこで、実際のライフスタイルに落としこんで、考えてみました。1.日当たりのよいワンルーム、生活空間内で部屋干しベッドやクローゼットなどのあるワンフロア内で、出勤前に部屋干しして出かけることが多いなら、消費電力が少なめで、室内をパワフルに除湿できるコンプレッサー方式がよさそうです。一日に除湿できるリットル(除湿能力)の目安は、~8畳で3.2リットル、~11畳で4.5リットル。洗濯物をしっかり乾かしたいなら、除湿機を洗濯物の真下に置くとよいでしょう。室内全体を除湿したいときは、部屋の中央に除湿機をセットします。2.バスルームなどの狭い空間で、夜に部屋干し夜に洗濯をし、バスルームや狭い空間に部屋干しすることが多いなら、デシカント方式でもじゅうぶんといえそうです。コンプレッサー方式に比べ消費電力は高めですが、夜間は電気料金が安く、狭い空間で使えば稼働時間が短くてすみます。換気扇は回さず、ドアを閉めて使うと◎です。5畳以下の部屋の除湿能力の目安は2.0リットルです。広い空間で季節を問わず部屋干ししていて洗濯物の量も多いなら、お値段ははりますがハイブリッドタイプをチョイスするのも手です。空気清浄機能などがついたものもありますので、ライフスタイルにあわせて選べるとよいですね。(コミヤ カホル)
2016年03月01日カルチュア・コンビニエンス・クラブ(以下、CCC)が運営する東京都世田谷区の「二子玉川蔦屋家電」。ここには、CCCとアップルとのコラボレーションによる「蔦屋家電 Apple Authorized Reseller」がテナントを構えている。家電量販店、Apple Storeとは一味違うショップ展開をしているのだが、一体どんな取り組みを進めているのだろうか?蔦屋家電のコンセプトは、「ライフスタイルを買う家電店」。書店とカフェとが一体化したスペースで、様々なライフスタイルを提案している。家電はもちろん、日々の生活をもっと刺激的にしてくれるインテリアや本、雑貨などを販売しており、トータルでライフスタイルを提案しているのが特徴だ。どうして二子玉川で家電店なのか? これについては、出店前に実施したアンケート結果を反映してのことのようだ(二子玉川にあってほしい施設は、1位が映画館、2位が家電店だった)。本と家電、それぞれ売場には「コンシェルジュ」とよばれる専門スタッフが常駐している。家電と言っても、最新のものが、全ての消費者にマッチしているとは限らない。そこで、専門の知識を有した「コンシェルジュ」の出番、というわけだ。戸建て、マンションなど、居住空間にあわせた製品の紹介をするなど、顧客に寄り添ったアドバイスをしてくれる。店舗のデザインは独特なもので、Apple Watchのディプレイ用テーブルについては、Apple Store実店舗のものと同じであるが、それを除くとすべて自前。デザインを担当したのは代官山T-SITEなどを手がけたことで知られるクライン・ダイサム・アーキテクツ。彼らは、湘南 T-SITEの「T-SITE Apple Authorized reseller」も手がけている。「蔦屋家電 Apple Authorized Reseller」はエントランス入ってすぐという、店舗の「顔」とも言うべき場所にテナントを構えている。まず、一番目立つ位置にApple Watchのディプレイ用テーブル。その両隣がiPhoneとiPad、その奥がMacという構成だ。「Apple Storeと比べると、落ち着いた空間なので、コーヒー片手に、ゆっくり自分の欲しい製品を見ることができる」とコンシェルジュの斉藤雄之介さん。確かに、いつも大勢の人が詰め掛けているというイメージがあるApple Storeと比べると、ゆったりした印象があり、まるで自宅で寛いでいるような感覚でショッピングを楽しめる。照明の照度も午前中と夕刻、夜で変化させており、一日リラックスした時間を過ごせるよう工夫されている。アップル認定販売代理店から、Apple Premium Resellerまで、Apple Store実店舗以外でアップル製品を取り扱う販売店は数多くあれど、こういった空間演出を施しているのは、「蔦屋家電 Apple Authorized Reseller」だけだろう。アップル製品のコンシェルジュは計7名。専門知識を持ち合わせているだけでなく、普段からApple Storeで実施されるトレーニングやレクチャー、トークなどに足繁く通い、さまざまな情報収集に余念がない。知識量はGenius Barのスタッフに引けを取らないレベルだ。どちらかというとiPhone/iPadから入ってきてMacを使いたいというエントリーユーザーの来客が多いとのことだが、彼らが傍にいてくれるなら心強い。「蔦屋家電 Apple Authorized Reseller」の大きな特徴をもうひとつ。それはコンシェルジュによって運営される、独自のワークショップやイベントだ。土地柄か、親子向け、女性向けの企画が好評のようで、Macを使った、ソフトバンクが販売するロボット「Pepper」を動かすためのプログラミング講座、押し花を使ってオリジナルiPhoneケースを作成するワークショップなどは特に盛況だった模様だ。直近では2月28日(日)に「多摩川を楽しく走ろう! ゆっくり走ろう! 始めよう健康習慣 ~スムージーラン(3km編)~」が催される。これは、Apple Watch Sportをトライオンして走ってもらうというプロモーションも兼ねて実施されるのだが、こういった地域密着型のイベントが多いのも突出したポイントである。基本的に無料で提供しているサービスだそうなので、気軽に参加できるという点も評価したい。他の売り場のコンシェルジュと協力して、蔦屋家電ならではのアイディアを散りばめた企画は、Apple Storeのプログラムとはまた異なり、とても魅力的だ。開業に際して「家電は人生を変える」というテーマが基幹にあったという、蔦屋家電。人々の生活を変え、より良いものにしていくというアップルの理念と一致したところもあって、見事にコラボレーションを結実させた。物入りなこの時期、「蔦屋家電 Apple Authorized Reseller」で一通りアップル製品を揃え、プラスαの買い物をして、新生活を迎えてみてはいかがだろう。
2016年02月26日ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン(GfK Japan)は、2015年の全国有力家電・IT取扱店(家電量販店、地域家電店など)における家電およびIT市場の販売動向を発表した。家電小売市場全体の販売額は、前年比5.7%減の7兆1,100億円。とくに大型生活家電や季節家電は、冷夏・暖冬が影響しマイナスとなった。インバウンド需要は局地的に影響が見られたものの、市場全体を押し上げるまでには至らなかったという。一方、インターネット通販の金額構成比は大型セールの影響もあって前年から1.2%上昇し、11.6%となった。今後も構成比は徐々に拡大するとGfK Japanは予測している。以下、製品ジャンルごとにみていく。AV市場においては、薄型テレビの販売台数が前年比1%減の570万台となった。ケーブルテレビなどのデジアナ変換サービス終了に伴う買い替え需要が発生がすると見られていたが、その影響は限定的だったとする。4Kテレビの販売台数は、前年同期比の3.2倍となる54万台。薄型テレビに占める4Kテレビの構成比は、数量ベースでは前年同期の3%から9%に、金額ベースでは13%から30%に拡大した。また、40型クラスの小型製品が増えたことが影響し、4Kテレビの平均価格は前年を下回る207,600円となった。BD/DVD市場は数量前年比11%減の460万台。BDプレーヤーの販売台数も前年比2%減となり、初めてマイナス成長に転じた。BDレコーダーは同9%減の230万台で、4年連続の減少となっている。ヘッドホンおよびヘッドセットの販売数は前年比1%減の1,870万本となったが、価格帯の高い製品の販売拡大により、金額ベースではプラス成長。前年比9%増と3年連続で向上した。ハイレゾ対応製品の販売数は、前年同期の3倍に増加している。デジタルカメラの販売台数は前年比24%減の500万台でマイナス成長。コンパクトカメラは27%減の330万台となった。一眼レフカメラとミラーレス一眼においても、17%減の170万台。しかし、コンパクトカメラ、レンズ交換式カメラともにハイエンドモデルの販売割合は伸長しており、平均価格は前年比から11%上昇。交換レンズの販売台数は一眼レフカメラとミラーレス一眼の販売減を受け、前年比3%減の95万本にとどまった。生活家電の販売は、消費増税時の需要先食いや冷夏・暖冬のあおりを受けたと見られ、大型家電を中心に前年を下回った。冷蔵庫の販売台数は前年比10%減の440万台で、小容量モデル(200リットル以下)が前年同期比からやや拡大。大容量モデル(401リットル以上)の販売台数は縮小しているが、700リットルクラスの販売台数は前年の約4倍に伸長。冷蔵庫の大容量化がうかがえた。洗濯機市場は前年比10%減の480万台で、5年ぶりに500万台を下回る結果となった。容量10kg以上の数量構成比は、前年から4%ポイント拡大し12%に達しており、高いニーズを獲得していることがわかる。エアコンの販売台数は、冷夏と暖冬のあおりを受け前年比8%減の770万台となった。掃除機は前年比11%減の860万台。スティックタイプは数量前年比3%増、ロボットタイプが6%増となったが、シリンダタイプの12%減、ハンディータイプの26%減が影響した。コードレス掃除機の数量構成比は前年から8%拡大し、61%となった。
2016年02月15日ソニーは2月15日、新規事業創出プログラム(Seed Acceleration Program)にて開発された、複数の家電を1台で操作できるリモコン「HUIS(ハウス) REMOTE CONTROLLER」の販売を開始した。クラウドファンディングとWeb通販サービスを兼ね備えたサイト「First Flight」での直販価格は税込27,950円。HUIS REMOTE CONTROLLERは、「自分が使うボタンだけをまとめたリモコンが欲しい」という想いから開発されたスマートリモコン。クラウドファンディングにて資金提供を募り、製品は支援者に発送されたが、このたびFirst Flightでの販売を開始した。テレビ、エアコン、照明、ブルーレイレコーダー、オーディオ機器、プロジェクターなど、各家電のリモコンから必要なボタンのみを登録し、30台までの家電を操作可能。家電のリモコンとHUIS REMOTE CONTROLLERは赤外線で通信する。今後開発されるスマートクレードルを使用すると、Wi-FiやBluetoothを内蔵したデバイスとも通信できるようになる予定だ。操作部には電子ペーパーの技術を採用。2016年春には操作画面のフルカスタマイズアプリを無料で提供する予定だ。バッテリー持続時間は約1カ月(1日に100回リモコン信号を送信した場合)。本体サイズはW68×D24×H123mm。重量は130g。充電用のUSBケーブルなどが付属する。
2016年02月15日●家電にひそむ「違和感と制約」ソニーは2月10日、東京都渋谷区のアルフレックスショップ東京にて、ポータブル単焦点プロジェクター「LSPX-P1」とグラスサウンドスピーカー「LSPX-S1」の発売イベントを開催。イベントでは、両製品の開発秘話や、空間そのものを活用して新しい体験を創出する「Life Space UX」の展望について、開発者を交えたトークセッションが行われた。Life Space UXは、ソニーがCES 2014で発表した空間活用プロジェクト。住空間になじむ洗練されたデザインを特徴としており、これまでにLED電球とBluetoothスピーカーが一体化した「LSPX-100E26J」、壁際から147インチの大画面を映し出す4K超短焦点プロジェクター「LSPX-W1S」がリリースされている。今回ポータブル単焦点プロジェクター「LSPX-P1」とグラスサウンドスピーカー「LSPX-S1」が加わったことで、ラインナップは4製品となった。今回のイベントではソニー TS事業準備室 室長の斉藤博氏が登壇。斉藤氏はLife Space UXのコンセプトについて、家電にひそむ「違和感と制約」を解消することであると話す。斉藤氏はまず、雑誌に載っているような住空間の写真に家電の姿がないという「違和感」を指摘。見た目が空間になじんでいない、操作の不便さがストレスを生んでしまうなど、家電と人との間にはある種の距離感があることを問題提起した。また、家電のある場所にユーザーが移動しなければならないことや、配置が電源コンセントの位置などに左右され自由に決められないことを「制約」と表現。こういった違和感や制約を取り除くことがLife Space UXの目的であり、コンセプトの実現にあたっては「住空間」という角度からミッションに取り組む必要があるとの見解を示した。今後も住空間のエキスパートから協力を仰ぎ、一人ひとりが自分らしく過ごせる空間を実現するような製品を開発していくと話す斉藤氏。また、ユーザーに対しては「家電にひそむ違和感に対する解を一緒に探してもらいたい」と呼びかけた。●置くだけで映像を投影イベントの中盤には、アクシス取締役で多摩美術大学教授の宮崎光弘氏を中心に、2回のトークセッションを実施。1回目はポータブル超単焦点プロジェクターやグラスサウンドスピーカーの各設計開発担当者と、両製品の開発経緯やコンセプトについて語った。ポータブル単焦点プロジェクターの設計開発担当である松田氏は、コンシューマーに向けた小型プロジェクターがこれまでに存在していなかったことを指摘。プロジェクターを身近な存在として体験してもらうべく「置くだけでストレスなく絵を出せる」というテーマを設定し、ポータブル単焦点プロジェクターの開発に着手したという。同製品はオートフォーカス機能を搭載し、まさに「置くだけで」映像を投影できるよう設計。さらに、電源ボタン以外の操作キーや電源ケーブルを排除したシンプルなプロダクトデザインを採用した。静音化にも取り組んでおり、ユーザーが愛着をもって使用できる製品に仕上げたという。製品化にたどり着くまでの取り組みも紹介。2013年に行われた夏祭りイベントの最中に、当時のプロトタイプを使って平井社長にプレゼンしたこともあったという(プレゼンの際には担当者が「RGB」とプリントされたTシャツを着てアピールしたという秘話も明かされた。しかし平井社長の反応は「ふつう」だったそう)。本格的に製品化に向け動き始めたのは、Life Space UX事業を行うTS課が発足した2014年のこと。製品としてのポータブル単焦点プロジェクターは、Life Space UXのコンセプトと出会うことで完成したことが伺える。グラスサウンドスピーカーの設計開発担当者である鈴木氏は、インテリアに溶け込む「音の噴水」を作りたかったと語っていた。製品のキーワードであり条件は、1本でスピーカーとして成立すること(One Speaker)、360度音が広がること(360 degree Sound)、透明であること(Transparency)の3つ。これらの実現のため鈴木氏は、加振器で有機ガラス管をたたき360度方向に音を広げる「バーティカル・ドライブ・テクノロジー」を独自開発。同技術は2008年に発売された全長約1m・約1,000,000円のガラス製スピーカー「サウンティーナ」に採用された。開発陣は、サウンティーナのオリジナル価値をより多くの人に届けたいとし、大胆な小型化と高音質化、低価格化を実現したグラスサウンドスピーカーの開発に着手した。完成した製品は、サイズがワインボトル程度、価格が税別74,000円前後となり、サウンティーナよりもユーザーとの距離が近くなっている。2回目のトークセッションのゲストはデザインエンジニアの田川欣哉氏とジャーナリストの林信行氏。「音と光と空間の可能性と、体験のデザイン」をテーマに、Life Space UXの取り組みを語った。田川氏は今回発表された2製品に、背面、裏面、側面という概念が存在しないことに着目。「技術的制約がある中、このように全方位からアプローチできる製品が形になったことがすばらしい」と話した。ジャーナリストの林信行氏は「これがあれば一日豊かな気持ちで過ごせる」というような、空間×家電が生み出す体験に期待を寄せていた。ポータブル単焦点プロジェクター「LSPX-P1」とグラスサウンドスピーカー「LSPX-S1」は今後、アルフレックスショップ・ショールームでの体験イベント、星野リゾート・デザイナーズコテージへの設置、製菓メーカーベイクとのコラボレーションイベントなど、通常の家電とは異なる切り口でプロモーションを行っていくとのこと。空間×家電という体験を、ユーザーにより深く訴求することが目的だ。家電が持つ「違和感と制約」に問題提起し、家電の新時代に向けてアプローチを仕掛けるLife Space UX。今後のラインナップ拡充と、さらなる提案に注目したい。
2016年02月12日今年1月に米国で開催された「International CES 2016」。世界最大級の家電関連展示会で、今年1年の家電業界を占うイベントとしても重要な展示会だが、今年のテーマの1つとしてIoTがあった。あらゆるデバイスがインターネットに接続して、相互に連携してサービスを実現するIoTの世界は、今年も業界で重要な潮流として位置づけられるだろう。さまざまなデバイスがインターネットにつながるとなると、問題になってくるのがセキュリティだ。トレンドマイクロのCEOであるエバ・チェン氏に、IoTのセキュリティの動向について話を聞いた。チェン氏は、「IoTは人々の生活の一部となる」と指摘し、そのことで生まれる懸念があると説明する。IoT自体は、電球や玄関のロック、ライトなど、小さなデバイスも多いが、「実際はミニコンピュータ」とチェン氏。通常のコンピュータにセキュリティリスクがあることは、すでに多くのユーザーが知っている。「同様のリスクがIoTにはある」とチェン氏。しかし、一般のユーザーはコンピュータと同じと考えておらず、リスクに気付いているとはいえない。重要なのは、IoTを使うことはコンピュータを使うことだとユーザーが気付くこと、そして、冷蔵庫や車、照明などを作るメーカーが、IoTに対応するために内部にコンピュータを導入していることに気付くことが必要だと話す。メーカーが開発においてセキュリティを気にすべきだとチェン氏。チェン氏は、現在IoTには「2つの主要なセキュリティの懸念がある」と指摘する。具体的に、1つ目がIoTデバイスが情報収集することによるプライバシーリスク。2つ目がリモートコントロールで、他人にIoTデバイスがコントロールされてしまう危険性だ。監視カメラがネット上からアクセスできてしまう問題が話題になったが、同様にIoTのビデオ機能がアクセスされ、家庭内の映像がいつでも見られてしまう、といった危険が考えられる。昨夏には、ジープ・チェロキーに遠隔操作の危険性があると指摘され、こうしたリスクが今後も出てくる危険性がある。PCのセキュリティ問題の場合、ソフトウェアをインストールすることで発生することが多い。OfficeやFlash、PDFが狙われることも多いが、これはこうしたソフトウェアに脆弱性があるからだ。ところが、IoTデバイスの場合、通常は新たにソフトウェアをインストールするようにはできていない。問題は、ベンダーが開発した、標準のソフトウェアに存在するわけだ。逆に言えば、ウイルス対策などのソフトウェアをインストールすることもできず、セキュリティ対策が難しいのが現状だ。それに対しては、ルーターのファイアウォールのように境界で防御するというソリューションなどが提案されている。トレンドマイクロは、「セキュリティAPIを提供する」(チェン氏)。これはIoTベンダーに対して提供されるもので、このAPIを使ってコードをチェックし、脆弱性を発見して「仮想パッチ」をリモートで提供する、といった機能が提供されるという。これは「第1層」のセキュリティ機能で、「第2層」の機能としてリモートアクセスのブロックを提供する。特に家庭のカメラのようなデバイスに対してのリモートアクセスは無線LANルーターなどのゲートウェイを経由してアクセスされるが、このゲートウェイに対してブロック機能を提供する。3つ目のソリューションとして、そのデバイスがゲートウェイ配下にないとき、つまりモバイル端末として外に持ち出された場合には、新たに開発されている「Yamato」でのセキュリティを提供する、という。チェン氏は、犬の首輪に付けたタグに通信機能を搭載した例を挙げる。犬が自宅内にいるときは家庭内のルーターと通信をしており、その通信が途切れると、「犬が家から出た」とアラートを出す。ここで本来は追跡できなくなるが、Yamatoがクラウド経由で追跡をして、「3ブロック先の家にいる」といったことを教えてくれるようになるとしている。トレンドマイクロは、こうした3つのセキュリティソリューションを提供することで、IoTのリスクに対処していきたい考え。ちなみにこうしたセキュリティソリューションは、現在のところ正式リリースされていないが、Yamatoは実証実験として一部機能が、愛媛県の公衆無線LANサービスにおけるセキュリティ機能として提供されているそうだ。2020年の東京五輪に向けて、今後も国内で公衆無線LANサービスが拡大することが考えられ、そうしたサービスにおけるセキュリティに貢献したい意向だ。実際、ロンドン五輪では「多くの公衆無線LANスポットが脆弱な状態だった」とチェン氏は言う。トレンドマイクロは、ソチ五輪の際にもセキュリティの実験を行っており、五輪のような大きなイベントでのセキュリティリスクを検討しているそうだ。東京五輪では、現在よりもさらにIoTデバイスがいたるところに使われるようになっている、とチェン氏は推測。トレンドマイクロはフェンシングの太田雄貴選手とスポンサー契約を結んでいるが、フェンシングは突きの判定を機械的に行っているが、これがネットワーク化して、ハッカーが攻撃を行って点数を操作する、といった危険性があり得る、とチェン氏は話す。あくまでこれは予測ではあるが、そうした問題も検討しなければならない。IoTデバイスの開発では、特にベンチャー企業のような小さい企業が多いため、セキュリティリスクへの考慮が十分でない企業もあるかもしれない。しかし、自動車のような大企業が作った通信機能にも脆弱性が存在することから、企業の大小ではなく、チェン氏は「セキュリティ教育が大事」と強調する。また、サービスと連携することから、ネットワークセキュリティというポイントをあげる。「IoTの脆弱性はPCの脆弱性とは異なる」とチェン氏。そうした点も踏まえて、同社はHPのTippingPoint部門を買収。IoTデバイスからの通信は、PCに比べてパケット自体は小さいが量が多く、全体では膨大になるため、そうしたIoTのトラフィックにも対応できる次世代IPSを提供していきたい考えだ。チェン氏は、IoT自体には医療や環境などの分野での期待をあげ、今後の発展を望んでおり、その点でもセキュリティの重要性を強調する。特に医療分野は、プライバシーの面でデータ保護が重要となる。IoTデバイスによってさまざまな健康情報が収集されるようになり、それがクラウド経由で収集されるようになると、そうしたデータをいかに保護するかという点を検討しなければならないと話す。IoTの今後の普及に対してチェン氏は、ユーザーに対してどういったメリットがあるのかを明確にする要がある、との認識を示しつつ、普及に向けてはセキュリティが必要になることを強調していた。
2016年02月08日番町製作所は、スマートフォン向けゲームアプリ「家電少女」のサービスを、3月31日15時に終了すると発表した。2015年4月のサービス開始から約11ヶ月での終了となる。今後は、2月24日15時にゲーム内アイテム「家電石」の新規購入を停止し、3月31日15時にサービスを終了する。4月1日15時からは、ユーザーが購入した家電石のみ払い戻しを受け付ける。払い戻し方法や受付終了日に関しては、後日アプリ内でアナウンスする。家電少女は、家電と合体した少女たちが悪の組織と戦う家電育成型RPG。2015年4月30日にAndroid版アプリの配信を開始し、5月8日にはiOS版もリリースした。これまでに、シャープやキングジムなどとコラボレーションイベントを行っており、実在する家電をイメージしたキャラクターをゲーム内に登場させていた。
2016年01月25日一般財団法人 家電製品協会は1月22日、スマートハウス普及のための人材育成を目的とした新たな資格制度「スマートマスター」の設立を発表した。説明会では、家電製品協会 専務理事 伊藤章氏らが登壇。スマートハウスの定義や、スマートハウス普及に向けた課題、そして新資格制度の役割についての説明があった。○そもそも「スマートハウス」とは?スマートハウスとは文字通り「賢い家」だが、家電製品協会が定義する「スマートハウス」は大きく2つに分けられるという。1つめは、エネルギー消費効率の向上を目指したインフラを設置した家。設備間でデータをやりとりすることで、家庭内のエネルギーを最適に制御できる。具体的には、電力供給者と各家庭の連携をはかる「スマートメーター」や「スマートグリッド」などがこれにあたるだろう。家の中の設備としては、太陽光をはじめとする家庭内発電設備や蓄電池、これらのエネルギーを家庭内で統合管理する「HEMS」(※)の存在。こういったインフラ設備を駆使することで、効率的かつ快適に節電が可能だ。最終的には、家庭内で作った電気だけでエネルギーをまかなう「ゼロエネルギーハウス」を目指す。※HEMS:Home Energy Management Systemの略。家電や電気設備とつなぎ、エネルギー使用状況を可視化したり、自動制御したりするためのシステム。2つめの定義は「家庭内のニーズやライフスタイルに合わせたサービス」を提供できる家。ホームゲートウェイを介してスマートハウス機器をインターネットとつなげることで、留守時の防犯システムや、独居老人の見守りサービス、家の中のエアコンや照明などを外出先からコントロールするといったサービスが実現する。○問題は「専門家がいない」こと新築時やリフォーム時に「節電効果の高い設備にしたい」「便利なサービスを導入したい」というニーズは多い。現在も、さまざまなスマートハウス関連製品が発売されている。しかし、スマートハウスはインフラ設備から家電製品まで複雑に連携するため、「総合的にアドバイスできる人がいない」「誰に相談すればよいのかわからない」といった問題が起きている。そこで、一定の知識を持った専門家が、実現したい家のコンサルティングやアドバイスを行えるよう、専門の資格制度の導入が決定された。それが今回の「スマートハウス」だ。伊藤氏は「将来的には、スマートハウスについてはスマートマスターに相談すればよい、という時代にしたい」と意欲を見せた。○社会のエネルギー問題から家電製品まで説明会中盤では、家電製品協会 認定センター センター長 森拓生氏が登壇し、新資格制度の内容について説明した。森氏がスマートマスターの資格要件として挙げたのは以下8項目。これらを学習し、修めた人を「スマートマスター」として認定する。エネルギー問題を起点とする社会の変化と家庭の変化中核機器スマートメーター、HEMSの機能と「家」における役割ゼロエネルギーハウス(ZEH)の構成要件重要コンセプト「創エネルギー・蓄エネルギー・省エネルギー」を実現する製品スマートハウスの「家」としての基本的構造・仕様・機能スマートハウス化に向けたリフォームビジネスの基本スマートハウスが生み出す多様なサービス家電製品・技術が生み出す新たな付加価値上記に挙げたスマートマスターの資格要件は各関連業界の有識者の協力のもと決められた。森氏は「スマートハウス関連ビジネスや家電製品、エネルギー関連商材、リフォームにかかわるビジネスをしている人、それだけでなく、建築士・電気工事士・工事担当者などの国家資格を持つ人にはぜひ取得してもらいたい。電機、エネルギー、住宅関連業界への就職を目指している学生にとっても、有効な資格だと考えている」とコメントした。試験は年2回実施される予定で、第1回試験は2016年9月4日および7日の2回。受験申請期間は6月1日から7月25日まで。試験科目は「スマートハウスの基礎」と「家電製品」の2科目となる。受験料は2科目受験で税込9,230円、1科目受験で税込6,180円となり、合格した場合は11月1日付で認定証が交付される。森氏はスマートマスター資格の学習用教材として、自身が執筆委員として関わった学習用テキスト「家電製品資格シリーズ スマートマスター インテリジェント化する家と家電のスペシャリスト」についても紹介した。NHK出版から1月26日に税別3,800円で発売される。○スマートハウスの未来は最後に神奈川工科大学創造工学部 ホームエレクトロニクス開発学科教授・スマートハウス研究センター所長・HEMS認証支援センター センター長の一色正男氏が登壇。スマートハウスの展望について語った。一色氏は「スマートハウスにかかわる製品は、今までそれぞれの規格でコントロールしていた。我々は『ECHONET Lite』と呼ばれるサービスプラットフォームを推進し、現在さまざまなメーカーがこの企画に沿ってスマートハウス製品を開発している。ECHONET Liteはオープンプラットフォームなので、新しいメーカーも参入しやすい。このため、今後スマートハウス関連の製品はさらに活気づくだろう」とコメントした。
2016年01月22日家電製品協会(AEHA)は1月22日、スマートハウスの普及促進を目的として、IoT技術を活用した家電製品や住宅設備のほか、家屋構造や性能、エネルギーマネジメントまで幅広い技術や商品動向を理解し、横断的な知識を基にしてスマートハウスの構築を支援する人材の育成を目指した資格認定制度「スマートマスター」を設立したと発表した。同協会の伊藤章 専務理事は、同資格制度導入の背景について、「スマートハウスの実現には、その構造を理解したうえで、エネルギーの消費効率を向上させ、最終的には生み出すエネルギーと消費されるエネルギーの均衡を図るゼロエネルギーの実現や、住む人のライフスタイルに応じていく必要があるが、家の中に入る電気製品が高度化し、一般消費者には分かりづらい状況になってきている。そこで、スマートマスターが、どういった家を実現したいのかについてのコンサルティングを行い、ニーズにマッチしたアドバイスを提供することが必要と考え、資格制度の導入を決定した。2016年11月1日以降に、資格認定第1号が生まれるが、スマートハウスについては、スマートマスターに聞けば解決できる、という時代にしたい」と語る。また、家電製品協会認定センターの森拓生 センター長は、スマートマスターの資格認定要件として以下の8つを挙げており、認定資格はその1つの到達点となるとしている。エネルギー問題を起点とする社会の変化と家庭の変化中核機器スマートメータ、HEMSの機能と「家」における役割ゼロエネルギーハウス(ZEH)の構成要件重要コンセプト「創エネルギー・蓄エネルギー・省エネルギー」を実現する製品スマートハウスの「家」としての基本的構造・仕様・機能スマートハウス化に向けたリフォームビジネスの基本スマートハウスが生み出す多様なサービス家電製品・技術が生み出す新たな付加価値資格開始は2016年度で、2016年9月に第1回の認定試験を実施。毎年9月と3月の年2回、開催を予定しており、試験科目は「スマートハウスの基礎」と、「家電製品」についての2種類としている。初回の試験は9月4日および9月7日に実施予定で、受験料は2科目受験で9230円、1科目受験の場合は6180円となる。1科目のみ合格した場合、向こう2回の試験にて当該科目の試験を免除し、不合格であった科目のみ追加で合格することで、資格取得が可能となる。また、家電製品総合アドバイザーもしくは家電製品総合エンジニアの資格を保有している人は家電製品科目の試験は免除されるという。また、実際の交付日は11月1日付けと5月1日付け。資格の有効期限は資格交付日より5年間で、資格更新制度も設けられている。さらに、将来的には技術の進化などに合わせて、資格のグレードを分けたり、リフォーム関係の資格に特化したもの、といったより高い専門性を有する目安のものへと発展させていくことも想定しているという。なお、スマートマスターの資格合格者については、やってみないとわからない、としながらも、年間で約1000名程度を目安として取り組みを行っていくとしている。
2016年01月22日Amazon.co.jpは1月23日と24日の2日間にわたって、「家電タイムセール祭り」を開催する。テレビやオーディオ機器、カメラ、炊飯器、掃除機、空気清浄機、パソコンなどをラインナップ。Amazonプライム会員はタイムセール開始の30分前に参加できる。家電タイムセール祭りは、家電という特定のカテゴリの商品を取り扱うもので、終日規模のものでは今回が初めての実施となる。告知ページでは、テレビ、炊飯器、オーディオ機器、パソコン、カメラ、メンズシェーバーなど出品予定の商品が一部紹介されている。以下に記載する出品日やセール開始時刻については、すべて2016年1月21日の記事執筆時点のもの。予告なしに変更される場合がある。Amazon.co.jpの家電タイムセール祭り告知ページにて、詳細なセール開始時刻や価格、割引率などが随時更新される予定だ。○1/23に出品予定の主なセール商品ニコン デジタル一眼レフカメラ「D3300+18-55GII+55-200VR ダブルズームセット D3300WZA」パナソニック デジタルカメラ「LUMIX FZ300 DMC-FZ300-K」オリンパス ミラーレス一眼カメラ「PEN E-P5 17mm F1.8 レンズキット(ビューファインダー VF-4セット) ホワイト」エレコム ワイヤレスマウス Bluetooth BlueLED「M-XG1BBBK」ロジクール ワイヤレスコンボ(キーボードとマウスのセット)「MK240BK」オリオン電機 32V型 ハイビジョン液晶テレビ (0時~)「BTX32-31HB」Bose イヤホン (12時~)「SoundTrue IE IP BK」○1/24に出品予定の主なセール商品ニコン デジタル一眼レフカメラ「D5300 ダブルズームレンズキット D5300WZBK」ニコン デジタル一眼レフカメラ「D7100 18-105VR レンズキット D7100LK18-105」エレコム 無線LANルーター 親機「WRC-F1167ACG」JBL Bluetoothスピーカー (0時~)「JBL Pulse Bluetoothスピーカー PULSEBLKJN」JAWBONE 活動量計 (0時~)「UP by Jawbone ライフログ リストバンド スモール ブルー ALP-UPS-BL」JAWBONE ヘッドセット (12時~)「ICON HD 骨伝導ノイズキャンセリングヘッドセット ALP-ICONHD-DN」
2016年01月21日フィリップス エレクトロニクス ジャパンは1月21日、食材を均一にカットできる調理家電「フィリップス マルチチョッパー」を発表した。発売は2月上旬。価格はオープンで、推定市場価格は税別10,880円前後だ。マルチチョッパーは、食材の水分を残しつつカットする「チョップドロップモード」と、食材を刻んだり混ぜたりできる「フードプロセッサーモード」の2モードを搭載する調理家電。本体上部を押さえるようにすればスイッチが入り、食材をカットできる。チョップドロップモードでは、特別な形状のバスケット内へ食材をセットする。毎分1,500回転の低速回転で「チョップドロップ用ブレード」が食材を刻み、細かくなった食材はバスケットに空いた穴からカップへ落ちていく。食材から水分が出にくく、食感を生かしたカットを実現。キャベツやきゅうり、ゆでたまご、ナッツ類といった異なる食材を一度に調理できるのも特徴だ。フードプロセッサーモードは、毎分5,000回転で食材を刻んだり混ぜたりミンチにしたりするためのモード。本体上部を押さえ続ける「連続プッシュ」ではなめらかな液体・ペースト状になり、約1秒を目安に作動と休止を繰り返す「パルスプッシュ」では粗めに食材を刻める。サイズはW13.5×D13.5×H26.5cm、重量は1.2kg、カップの容量は最大1.1L。本体以外は食洗機対応となる。カラーはブラック(HR2509/95)とホワイト(HR2505/05)。
2016年01月21日●降ってわいた「4K録画禁止騒動」の背景今年もラスベガスに飛び、世界最大の家電ショーであるCESを取材してきた。その間、日本国内では「4K録画禁止」に関する騒動がネットを中心に巻き起こっていた。今回は、その背景について解説していきたい。○降ってわいた「4K録画禁止騒動」の背景一方、日本のニーズを見ると、4Kのディスクメディアには大切なものが欠けている。「録画」とその保存だ。現在のUHD BDはソフト供給用の「ROMメディア」だけであり、録画保存用については、これから進むところである。まずはハードディスク録画、ということになるだろう。だが、ここにきて家電メーカーの頭を悩ませる問題が出てきた。テレビ局が急に「4Kでは録画を許さない運用も視野に入れたい」と言い出し始めたのだ。日本の放送と録画における運用ルールは、家電メーカーとテレビ局などが集まって作った「次世代放送推進フォーラム (通称NexTV-F)」で決めることになっているのだが、この検討の場で、民間放送キー局5社より、「4K録画禁止」もできる仕組みを取り込むよう、強い申し入れがあったという。昨年12月25日に発行された「高度広帯域衛星デジタル放送運用規定」の資料では、無料番組と月極有料放送の複製について「T.B.D.」と記載されている。「T.B.D.」とは「未決定」、すなわち「このあと改めて検討」ということ。テレビ局の申し入れに対し、家電メーカー側が強く反発したために決定が見送られている。正確に説明しよう。日本のデジタル放送では、放送番組に「番組の録画時の振る舞い」を決めるフラグがセットで放送される。例えば現在は、10回までのダビングを認める「ダビング10」と、録画済みのデータを1度だけ別のメディアに書き出せる「コピーワンス」、そして、制限をかけない状態が規定されている。4Kにおいてルールを定める中でテレビ局側は、「ダビング10」や「コピーワンス」とともに「複製 (すなわち録画とダビング) を一切禁止する」フラグを導入せよ、と迫った。フラグが導入されても、必ず録画が禁止になるわけではない。「録画できない番組が生まれる」だけだ。とはいえ、これまでは無料放送において「一切録画できない」番組はなかった。最悪の場合、テレビ局側はすべての番組に「複製禁止」フラグを立てることもできる。複製禁止フラグの導入は、実質的に「4Kでは録画という行為をできなくする」ことにつながりかねない。テレビ局がなぜこのようなことを言い始めたのか? NexTV-Fに参加する家電メーカー関係者をヒアリングすると、「以前はそんな話はなかったのに、秋頃になって急に強く主張し始めた」という。●「録画」を憎むテレビ局の本能○「録画」を憎むテレビ局の本能そもそも、テレビ局はずっと "録画" を快く思ってこなかった。録画されると「CMの広告価値」が下がるからだ。実際、録画番組でCMを飛ばさずに見ている人は皆無だし、「この時間帯にはこういう人が見ている」というCM挿入の前提となる状況が崩れるため、生視聴に比べ、広告価値は下がる。テレビ局にとっては目の上のたんこぶのようなものだった。とはいえ、いまさらそれを問題にしてもしょうがない。録画という行為を排除するのは難しいためだ。テレビ局もずっとそう思ってきた。どうやらその認識を変える状況が出てきたらしい。筆者に対し、あるテレビ局関係者はこう話す。「ネット配信がビジネスになりはじめたのが、問題を蒸し返す原因かもしれない」と。2015年には、日本でもNetflixやAmazonがビジネスを開始し、「ネット配信向けのコンテンツ市場」の価値が高くなった。また、「TVer」をはじめとした、動画広告から利益を得る形の「テレビ番組見逃し配信」も登場し、ネットでテレビ番組をみる行為も、決して珍しいものではなくなった。有料配信にコンテンツを出せば、テレビ局には視聴収入が入る。見逃し配信では、生視聴と同じく広告料が入る。しかも、見逃し配信は録画と違ってCMを飛ばすことができない。2015年中に取材した複数のテレビ局関係者が、「まだ収入はごく小さいが、見逃し配信は今後の収入の柱になりうる。少なくとも録画されるよりはずっといい」と話していた。テレビ局内でそういう論調が出てきたのは、2015年夏から秋にかけてだ。これは、NexTV-Fでテレビ局が「録画禁止の導入」を声高に主張し始めた時期と符合する。偶然とは思えない。●テレビ局の「本当の顧客」は誰なのか○テレビ局の「本当の顧客」は誰なのか実際問題、ネット配信が定着すれば、録画という行為は減っていくだろう、と筆者は考えている。ネット配信や再放送が充実したアメリカには「録画」という行為がほとんどない。ほとんどの人は番組が「見られる」ならいいわけで、録画に対するモチベーションは非常に低い。だがそれでも、録画には意味がある。それは、4Kにおける配信とUHD BDの関係と同じだ。手元に「録画したものを残したい」と思う人は、少なくなるだろうが、一定の数はいる。1970年代のテレビ文化を知る貴重な資料の多くは、当時まだ高価なビデオレコーダーを買い、熱心に録画をしていた人々の貴重なアーカイブから得られている部分が少なくない。配信だけに頼ると、そうした「文化を残す」行為も失われかねない。「本当に、本音から録画を禁止したいのか、ちょっと疑問がある」前出のテレビ局関係者は、筆者に問われてそう答えた。もちろん、テレビ局として録画にはあまりいい顔はしない。だが、いまさら止めろといっても無理筋なのでは、というのが彼の考えだ。あれだけ権利に厳しく、録画文化の定着していないアメリカですら、無料放送に録画制限をかけることはしていない。録画禁止の話はさらにない。日本でそこまで頑なになる必要が、どこにあるだろうか? 個人的には、有料放送ならば「録画禁止のものがある」のも致し方ないかと思う。しかし「無料放送」まで含め、そこまでやる必要があるだろうか?さらに言えば、4K放送は当面、地上波に降りてくる予定がない。現在検討が進んでいるのも、衛星放送向けの運用ルールだ。4K向けには、アンテナをはじめとする衛星放送受信設備の改修が必要となるため、受信のハードルは高くなる。さて、そこで「録画までできない」となると、みたいと思う人はどのくらいの数になるのだろうか? 日本でもネット配信はどんどん増える。アンテナを改修するより、テレビをネットワークにつなぐ方がずっと簡単で費用もかからない。テレビは「みてもらってナンボ」の商売だ。そこで「みるためのハードル」を上げることが、産業のためにも放送のためになるとも思えない。録画でもネット配信でもいいから、「番組のファンになってもらう」ことが再優先ではないか。全体をみて、より価値のある環境を作るという意味では、UHD BD実現のためにUHDAができたように「競合する相手すら巻き込んでビジネスプランに生かす」くらいの発想が必要になる。テレビ局には、真剣に「自分は誰に支持されて、はじめてビジネスになるのか」「自分たちのお客様は本当は誰なのか」という視点から再考を促したい。
2016年01月15日今年もラスベガスに飛び、世界最大の家電ショーであるCESを取材してきた。今年は焦点が絞りづらい状況だったが、ことAVという観点でいえば、「4K」と「HDR」が主軸であったのは間違いない。AVに興味がある方なら、4KもHDRも、もうよくご存知かと思う。4Kによって解像度が上がり、細かい部分まで見えるようになってリアリティが上がった。さらにHDRによって、光のコントラスト表現が高まる。明るい部分・暗い部分の表現の幅が広がることにより、色の表現力も豊かになち、やはりリアリティが上がる。日本では、2015年半ばから「4K+HDR」対応のテレビも登場しているが、その真価がわかるコンテンツが出てくるのは、2016年に入ったこれからだ。○「ネット配信も味方」にして実現したUHD BDまずお目見えするのは、いわゆる「4K対応ブルーレイ」となる、Ultra HD Blu-ray (UHD BD)のソフトウエアだ。日本ではパナソニックがUHD BD再生対応レコーダー「DMR-UBZ1」を発売済みだが、海外では対応プレーヤーの発売はこれから。ソフトは日本でもまだ出ていないのだが、3月頃から全世界で発売されはじめる。100タイトル以上が同時期に発売になるという。ブルーレイは「青」がパッケージのイメージ色だったが、UHD BDでは「黒」になる。UHD BDは圧倒的に高画質だが、問題がひとつある。全世界的に見れば、ディスクメディアのビジネスは退潮傾向だ、ということだ。CES取材のついでに、アメリカの家電量販店も毎年のぞいているが、ここ数年、どんどん映像ディスク売り場が減っている。なぜなら、ネット経由のビデオ・オン・デマンドの利用が、その分増えているからだ。今年のCESでは、基調講演を「Netflix」が務めた。定額制映像配信サービス最大手のNetflixは、日本でも昨年9月にサービスを開始したが、CESでは130カ国で一挙にサービスを開始すると発表し、累計196カ国でサービスを運営することになった。Netflixのリード・ヘイスティングスCEOは、同社を「グローバル・インターネットTVサービスである」と宣言。ケーブルTVや放送の次の世代である、と基調講演で語った。実際その通りで、Netflixは4Kコンテンツの提供において、放送やディスクに先行している。そのことは、UHD BDとテレビを作る家電メーカーの側もわかっている。もはや、映像配信サービスを無視しては成り立たない。そこで昨年設立されたのが「UHD Alliance」(UHDA)だ。UHDAは家電メーカーと映画会社に加え、NetflixやAmazonといった、映像配信事業者も名を連ねている。4K+HDRコンテンツの制作について、ネット配信とディスクで共同歩調をとり、映像制作側が「二度手間」にならないように配慮する、という狙いがあった。もうちょっと正確にいえば、UHD BDというディスクメディアから見れば、「ネット配信と協調する仕組みを作らないと死活問題につながる」という事情もある。ただでさえディスクメディアが衰退している中で、高画質ディスクを作ってくれ、といっても、映画会社はなかなか乗ってこない。その状況をひっくり返せるのが、ネット配信との連携だ。NetflixやAmazonは、4K+HDRのコンテンツを求めている。彼らは相応のコストを払ってくれるし、見られた回数に応じた収入も得られる。まずはネット配信でコンテンツの制作費などが回収できるため、映画会社としては4K+HDRへの投資にも前向きになれる……ということだ。そこからさらに転用する形でUHD BDが作れれば、ディスクビジネス退潮の今でもビジネスが回る、という考え方なのだ。配信さえあればディスクはいらない、とは限らない。Netflixの4K配信の画質は、15Mbpsから20Mbps程度。2Kより良好なものにはなっているが、4K映像が持つ本来のポテンシャルを再現できるわけではない。また、4K+HDRのコンテンツでも同じ程度の帯域で済まそうとしているので、画質面での不安を語る関係者は少なくない。UHD BDの場合、ビットレートは最大100Mbpsになり、HDR分を入れても十分なクオリティになる。また、買った人はいつまででも見られる。映像を「いつでも好きな時に最高画質で観る」文化を残しつつ、それがビジネスとして回るように配慮したのが、UHDAの狙いである。4K+HDRは「プレミアムな画質を求める人」向けに販売されていくが、そうした人々が大切にするものを残すには、手軽さとうまく折り合いをつける必要がある。4K+HDRは、10年前に起きた「テレビのデジタル化」「薄型化」に比べれば小さな波しか起こせない可能性がある。だとしても、そのなかで最高画質のものを得るための仕組みが、ようやく見えてきた、というところだろうか。続く後編では、「4K録画禁止騒動」について解説する。
2016年01月15日ソニーは13日、専用のLEDシーリングライトと、コントロール機能などを搭載するユニットを組み合わせたマルチファンクションライトを開発したと発表した。商品化は、2016年度前半を目標としている。ユニットは、専用アプリをインストール済みのスマートフォンとWi-Fiを介した連携が可能だ。照明のほか、ユニットと同室内にあるエアコンやテレビのオン/オフがアプリから遠隔で行える。また、人感センサーを内蔵しており、部屋に人が入退室するとテレビや照明を自動でオン/オフする。そのほか、ユニットはスピーカーとマイクも搭載している。これによりスマートフォン内や、microSDカード内の音楽再生が可能。さらに、ユニットを設置した部屋に対して、別の部屋からスマートフォンを使用して通話できる「会話(インターホン)機能」、ユニットに伝言メッセージを録音できる「伝言(ボイスメッセージ)機能」も備えている。ユニットの主な仕様は次の通り。サイズ/重量は、直径225×高さ70mm/1.1kg以下。外部ストレージはmicroSDHC(32GB)。通信面ではIEEE802.11b/g/nに準拠したWi-Fiに対応する。LEDシーリングライトの主な仕様は次の通り。サイズ/重量は、直径660×高さ95mm/3.9kg以下。適用畳数は8畳相当。消費電力は42W。専用アプリについては、同社広報によるとiOS版からリリースされる見込みとのこと。
2016年01月13日ソニー銀行は6日、米国ネバダ州ラスベガスにて現地時間6日より開催される「2016 International CES」(国際家電ショー)のソニーブース内において、4日にサービスを開始したVisaデビット付きキャッシュカード「Sony Bank WALLET(ソニーバンク・ウォレット)」および、指紋認証対応の残高照会アプリ(4月サービス開始予定)を展示すると発表した。○「Sony Bank WALLET」と指紋認証対応の残高照会アプリを展示する「Sony Bank WALLET」は、デビット機能としては日本初(3通貨以上の預金口座から支払いや現金の引き出しができるデビットカードとして日本初。ダイヤモンド・ザイ調べ、2015/9/30時点)という日本円・米ドル・ユーロなどの11通貨に対応したカードで、1枚で世界200以上の国と地域でショッピングに利用できるほか、海外ATMから現地通貨を引き出せる。この「Sony Bank WALLET」の利便性をさらに高めるのが、残高照会アプリだという。指紋認証(指紋認証の対応OSはAndroid6.0以上を予定)によるワンタッチログインで「Sony Bank WALLET」の取引履歴や口座残高を確認できる。カードとアプリを組み合わせて使用すれば、いわば11通貨のお財布と通帳を、簡単かつ安全に持ち歩くことが可能になるとしている。ソニー銀行によると「『Sony Bank WALLET』は、グローバルに活躍する方に『外貨を自国通貨のように使える世界を提供したい』という想いで開発した。ソニー銀行が『新しい通貨のカタチ』を通してこれからの外貨の利用方法を提案する」としている。また、このたびの出展を機に「Finance×Technology」に一段と挑戦し、個人の顧客へより便利で先進的な金融サービスを提供していくとしている。○Sony Bank WALLET商品概要日本初、11通貨対応のデビット機能付きキャッシュカード外貨残高不足でも安心の「円からアシスト」搭載(特許申請中)国内ショッピングの利用額に対し最大2.0%を現金キャッシュバック○残高照会アプリ商品概要(4月サービス開始予定)「Sony Bank WALLET」の取引履歴や口座残高を即時に確認指紋認証によるワンタッチログイン
2016年01月07日●黒豆も簡単・短時間に2015年ももう終わる。今ごろ、自宅で大掃除の準備なんてパパも多いのではないだろうか。最近では市販のおせち料理も広まっているが、昔はクリスマスが開けた頃から、おせちの仕込みが始まっていた。そこで一計。簡単に作れるおせちのメニューだけ、自分で作ってみるのはどうだろう。ということで、伝統的なおせち料理のメニューと最新調理家電の機能をにらめっこしてみた。そんな中、普段の料理経験が少なくても簡単にできると判断したのが、「黒豆」「お煮しめ」「栗きんとん」「伊達巻き」の4つのメニュー。そして、使う調理家電は主に2つに絞ってみた。この4つを手作りし、残りは買うという割り切りもいいだろう。「今年のおせちは俺に任せて」なんて言ってもいい。元日の朝の完成をめざすなら、31日の朝からの仕込みでも間に合うだろう。○電気無水鍋なら「黒豆」も「お煮しめ」も楽勝今回、おせち作りを強力にサポートしてくれるのが、シャープの「ヘルシオ ホットクック」だ。具材を入れてほっとくだけで、様々な煮込み料理が作れる電気無水鍋。これで、手間と時間がかかるメニューの代表格だった黒豆やお煮しめも簡単に作れるのだ。黒豆もお煮しめも、基本的には材料を入れてボタンを押すだけで簡単に調理できる。ただし、黒豆は付属レシピによると、事前に一晩調味液に浸しておく必要がある。この場合の「一晩」だが、色々と調べてみたところ、6時間ほどでOKとのこと。それ以上長くつけても浸透はかわらないようだ。黒豆をつけている間にお煮しめを作ろう。とはいえ、本物のお煮しめは、食材一つ一つを別々に煮込んでお皿の上で盛り合わせるというプロの料理。さすがにそれは大変なので、ここでは筑前煮で代用する。ヘルシオホットクックでは標準装備の肉じゃがレシピで、筑前煮も作ることができる。ニンジンやレンコン、ゴボウなどの根菜類や鶏肉、こんにゃくを一口サイズにカットして、鍋に入れ、さらに各種調味料をセットする。たったこれだけで、筑前煮ができる。調理時間はわずか35分。下ごしらえの時間を入れても1時間程度でできるはずだ。では続いて黒豆を煮よう。6時間ほどつけておいた黒豆を調味液ごと鍋にセットし、メニューを選んでスタートを押す。すると3時間ほど自動的に煮込んでくれる。途中、1度だけ砂糖を追加で入れるタイミングがあるが、アラームが鳴るので、そばにいればそのタイミングはわかる。3時間の煮込みが終わって終了のアラームががなったら、調味液ごと、別の器に黒豆を移して、冷ましながら味をなじませていく。あとは、盛り合わせればOKだ。●「栗きんとん」と「伊達巻き」はハンドブレンダ―が効果的○子どもも大好き「栗きんとん」を手作りで子どもの頃、おせち料理で一番美味しかったのが、栗きんとんだ。これもハンドブレンダーと電子レンジがあれば簡単に作れる。まずはサツマイモの皮をむき、1cm角にカットして、水にさらしてアクを抜く。そして、栗の甘露煮のシロップと少しの水を加えて、電子レンジで10~15分ほど温める。この間2、3回、サツマイモと水分をかき混ぜる。水分が足りないようなら、甘露煮のシロップか水分を追加する。甘さを抑えたいなら、シロップの代わりにオレンジジュースを入れるのもありだ。サツマイモが柔らかくなったら、ハンドブレンダーでつぶしていく。ここでもシロップかオレンジジュースでなめらかな食感に調整しよう。最後に栗の甘露煮を加えて完成だ。○ハンディブレンダーで「伊達巻き」も簡単続いて、おせち料理の定番、伊達巻きを作ろう。本当の伊達巻きは白身魚のすり身と玉子を溶いて作る。しかし、すり身作りから行うのはハードルが高いので、すり身ははんぺんで代用するのが簡単伊達巻きだ。はんぺん半分を一口サイズにカットして、ハンドブレンダーのカップに入れる。玉子2個を割り入れ、砂糖、塩、そばつゆを適量加える。そこにハンドブレンダーを差し入れて、なめらかになるまでしっかりと混ぜ合わせよう。どろどろになったら、弱火で加熱したフライパンや玉子焼き器に多めの油をしいて、流し入れる。通常の玉子焼きのように加熱しながら混ぜたりせず、フタをして10~15分ほどゆっくりと焼いていく。ここの行程は、オーブンでも行えるため、やりやすい方法を選ぶといいだろう。市販の伊達巻きよりもは細くなるが、はんぺん半分、玉子2個の量で作ると中まで火を通しやすい。なお、はんぺんや玉子の量が多いほど、太い伊達巻きができるが、その分表面が焦げやすくなる。また、砂糖の量が多いとこれもまた焦げやすくなるため、うまく調整して焼きたい。中までしっかりと焼けたら、巻きすの上に置いて丸める。形が付くまで、しばらく放置しておこう。あとは1cmほどの厚みでカットして盛り合わせるだけだ。●お重に詰めて完成!○最新調理家電を使えばおせちも簡単今回はシャープの「ヘルシオ ホットクック」と「ハンドブレンダー」(メーカー問わず)を使って4つのおせちを作った。なお、今回は作らなかったが、ヘルシオ ホットクックでは牛肉でゴボウを巻いた「八幡巻き」も作れる。また、多くの家庭にあるオーブンレンジを使って、チャーシューやローストビーフなども作れる。これらも正月メニューとして立派な一品になる。年末にちょっと時間ができたら、おせち料理に挑戦してみると楽しい。一、二品だけでも手作りしてみると、おせち料理に対する気持ちがちょっと変わり、新年をより新鮮な気持ちで過ごせるはずだ。
2015年12月29日●1万円コースまもなくクリスマスがやってくる。恋人や奥さんにどんなプレゼントを贈ろうか頭を悩ませている人も多いだろう。そこで提案したいのが家電だ。女性がもらって喜びそうな家電を予算1万円、3万円、5万円に分けてピックアップしてみた。各コースで4~6製品ずつ選んだので、大切な人へのプレゼント選びの参考にしてほしい。以下の価格はすべて税込。2015年12月時点、編集部調べ。○予算1万円コース予算1万円コースは5,000円前後~10,000円前後の製品が対象だ。以下、各製品と特徴について紹介しよう。○siroca(シロカ) 全自動コーヒーメーカー STC-401<コンパクトなのに豆から挽ける>■市場価格:9,500円前後コーヒー好きの彼女に贈りたいのが、「コーヒー豆をミルで挽く」作業から「抽出」までを全自動で行うコーヒーメーカー。豆を挽いた直後に抽出するので、香り豊かなコーヒーを味わえる。そんな全自動コーヒーメーカーで注目したいのが、sirocaの「STC-401」だ。一般的に、全自動コーヒーメーカーはミルと一体型になるぶん、本体が大きくなりがちだ。しかし、STC-401はミル付きながらも本体サイズをW17.3×D22×H27cmに抑えている。ガラス製サーバーなのでコーヒーの抽出量やコーヒーの残りがひと目でわかるのもポイント。洗えば何度でも使えるステンレスメッシュフィルターを採用しているので、ペーパーフィルターは不要だ。また、コーヒー豆だけでなく、粉からでもコーヒーを淹れられる。○パナソニック 音波頭皮ブラシ EH-HM27<長い髪もかきわけて頭皮の汚れを落とす>■市場価格:7,500円前後美しい髪を保つために、頭皮のクレンジングへ注目が集まっている昨今。美容への関心が高い女性に、パナソニックの「音波頭皮ブラシ EH-HM27」はどうだろう。EH-HM27は、「弾力ブラシ」という太めのブラシで髪をかき分け、歯ブラシくらいの細さの「極細毛ブラシ」で頭皮の汚れや皮脂をかき出す。洗い方のモードは「NORMAL」「RHYTHM」「SOFT」の3つで、「やさしく洗いたい」「しっかり洗いたい」など、その日その日の頭皮の状況に合わせて選べるのもうれしい。ちょっとリッチなシャンプーといっしょに渡すのもオススメだ。「自宅でもヘアサロンのような洗い上がりを楽しんでね」と一言添えれば、彼女もときめいてくれるかも。○コイズミ 電気肩ひざ掛け KDH-5057<電気製品なのに丸洗いできるあったかひざ掛け>■市場価格:9,300円前後寒がりな女性にプレゼントしたいのは、オフィスでも自宅でも使えるコイズミの電気肩ひざ掛け「KDH-5057」だ。サイズは150×93cmと大きめで、ひざに掛けてもくるまっても余裕がある。腕を出せるスリットがあるのでポンチョのように使ったり、スカートのように腰に巻いてボタンで留めたり、アレンジしやすい。電源をオンにするときはコンセントにつないでおく必要があるが、いったん温まれば電源を切っても少しの間は暖かさをキープしてくれるので、身につけたまま動き回ることも。コントローラー部分を取り外せば丸洗いでき、清潔に保てる。○レコルト プレスサンドメーカー キルト<キルト模様のホットサンドで朝から元気に>■市場価格:4,500円前後朝ご飯をしっかり食べたい彼女や、InstagramなどSNSを楽しむ女性には、レコルトの「プレスサンドメーカー キルト」が喜ばれるだろう。耳付きの食パンがピッタリ収まる大きさで、こんがりとホットサンドを焼き上げてくれる。本製品の特徴は、ホットサンドの表面にキルト模様の焼き目がつき、見た目もかわいいこと。忙しい朝にふさわしく、ハム&チーズのホットサンドなら約3分とあっという間に完成だ。朝ご飯だけでなく、野菜のグリル、バゲットのトーストなども楽しめる。カフェの朝食顔負けのかわいさに、自分で作ったホットサンドの写真をSNSにアップしたくなるはず?○SUDIO カナル型イヤホン VASA<北欧生まれの美しいイヤホン>■希望小売価格:9,800円通学・通勤時に音楽を楽しむ彼女へ贈りたいのがイヤホン。スウェーデンのメーカーSUDIO(スーディオ)が手がけたカナル型イヤホン「VASA」はどうだろう。VASAという名前は16世紀のスウェーデン国王に由来する。上品な本革のキャリングケースが付属する。カラーはホワイトとブラック、ブルー、ピンクの4色展開だ。気になる音質については、クリアなサウンドとナチュラルな低音を楽しめる。あくまで主観ではあるが、特に中高域がクリアで、音の広がりをよく感じる。オケ曲から軽めのポップスまで幅広く相性が良さそうだ。●3万円コース○予算3万円コース予算3万円コースは15,000円前後~30,000円前後の製品が対象だ。以下、各製品と特徴について紹介しよう。○バルミューダ バルミューダ ザ・トースター<2万円の実力派トースター>■直販価格:24,732円トースト派の彼女に贈るならバルミューダの「BALMUDA The Toaster(バルミューダ ザ・トースター)」。スチームを使った独自の焼き方で、外はカリッと、中はフワッとしたおいしいトーストを焼き上げる。食パンをトーストするだけでなく、バゲットやクロワッサンなどパンの温めなおしでもおいしく仕上がる。焦げやすいパンもきめ細かい温度調節によって、絶妙に焼きたてを再現してくれる。○富士フイルム チェキ instax mini 70<楽しみ方は彼女におまかせ>■市場価格:18,000円前後撮ったその場でカードサイズのプリントを楽しめるとして人気が再燃している「チェキ」。プリントした写真は部屋に飾ったり、子どもやペットの成長記録をつけたり、オリジナルのレシピブックを作ったりと、楽しみ方はさまざまだ。料理や旅行が好き、インテリアにこだわる女性へのプレゼントに向いていそうだ。チェキのなかでもinstax mini 70は、被写体と背景をどちらもキレイに撮影できる「背景きれいフラッシュ」機能を搭載。夜景の撮影でも背景が暗くならずに仕上がる。また、自分撮り用のミラーを備え、撮影モードに「セルフィーモード」を搭載するなど、自撮りやみんな撮りのための機能も充実している。贈る際にはアルバムやケースなどと一緒に渡すと喜ばれそうだ。○フィリップス エレクトロニクス ジャパン ビザピュア アドバンス SC5320/10<洗顔とマッサージができる 多機能な洗顔ブラシ>■市場価格:25,000円前後洗顔はスキンケアの基本とよくいわれる。皮脂やメイクといった、落としきれなかった汚れが、肌トラブルの原因になりうるからだ。その洗顔に着目したのがフィリップス エレクトロニクス ジャパンの電動洗顔ブラシ「ビザピュア」だ。ビザピュアは、毎分250回の回転運動と毎秒110回の音波振動によって手洗いの約10倍の汚れ落ちを実現する電動洗顔ブラシ(フィリップス調べ)。今回紹介する「ビザピュア アドバンス」は、洗顔ブラシ機能にタッピングエステ機能を追加したモデル。専用の「タッピングヘッド」を装着すると、1分間に750回、エステティシャンのフィンガータップを模した動きを行う。さらに、別売の「フレッシュアイヘッド」というパーツを装着すると、目もとをクーリングして引き締めることも可能。1台3役の多機能な美顔器だ。スキンケアという日常生活に一歩踏み込んだ製品なので、付き合いはじめのパートナーよりは、長い付き合いでお互いのことがよくわかっているパートナー向けといえるかもしれない。○ネスレ スペシャル.T My T.<紅茶も玉露も楽しめるカプセル式ティーマシン>■希望小売価格:12,800円1万円コースではコーヒーメーカーを紹介したが、紅茶や日本茶が好きな女性へのプレゼントなら、ネスレ日本の「ネスレ スペシャル.T My T.」を。ネスレ スペシャル.T My T.は、茶葉が封入された独自のカプセルを使ってお茶を抽出する「スペシャル.T」の新モデルだ。カプセルをセットしてスイッチを入れるという使い方は従来通りだが、カプセルに一つ一つ埋め込まれたチップをマシン側で認識し、それぞれの茶葉に適した温度と抽出時間を自動で設定する。カプセル式なので、後片付けも簡単だ。お茶の濃さを5段階に設定できる機能や、本体のライトの色を10色から選べる機能を持つため、自分好みにカスタマイズできる。また、ネスレ日本は日本茶カプセル「京の匠 福寿園シリーズ」もネスレ スペシャル.T My T.と同時に発表している。人肌に近い温度で抽出する「ネスレ スペシャル.T カプセル 玉露 京の匠 福寿園」もラインナップ。玉露は3個入りで2,592円(税込)、つまり1個あたり850円以上という計算になる。ネスレ スペシャル.T My T.では、京の匠 福寿園シリーズ以外にも紅茶、中国茶、ハーブティーなどを楽しめる。彼女の好みに合わせてカプセルとセットにして贈るとさらに喜ばれそうだ。12月28日までの期間限定で、マシンとバラエティボックス(日本茶と中国茶、紅茶、フレーバーティー、ハーブ&ルイボスティー、それぞれのジャンルで3種類ずつ合計15種類)のセット販売をオンラインショップで行っている。●5万円コース○予算5万円コース予算5万円コースは35,000円前後~50,000円前後の製品が対象だ。以下、各製品と特徴について紹介しよう。○フジ医療器 マシュア AM-30 フットエアーマッサージャーF<使わない時はクッションに変身>■直販価格:39,800円冬場、女性に多い悩みの一つが「脚のむくみ」だ。むくみは、血流やリンパの流れが悪くなると引き起こされる。「座りっぱなし」「立ちっぱなし」といった、長時間同じ姿勢でいることが多い職業の女性や、冷え性の女性は、脚がむくみやすいといえる。そんな彼女に贈りたいのがフジ医療器の「マシュア AM-30 フットエアーマッサージャーF」だ。AM-30は、マッサージチェアのパイオニアメーカーであるフジ医療器が、マッサージチェアの技術を詰め込んで開発した女性向けのフットマッサージャーだ。ロングブーツのような本体には左右に計14個のエアーバッグを備え、つま先からふくらはぎまで、部位ごとに合わせた動きで脚全体をもみほぐす。使わないときにはブーツ部分を折りたたんで専用カバーをかぶせれば、丸型のクッションに変身。見た目もかわいらしいが、ふかふかした素材を使っており、触り心地も気持ち良い。○カシオ計算機 EXILIM EX-ZR3000<撮った写真はスマホへ自動転送>■市場価格:44,000円前後自分で撮った写真をよくSNSへ投稿する女性に喜ばれそうなのが、カシオ計算機のコンパクトデジタルカメラ「EX-ZR3000」だ。カメラで撮った写真をスマートフォンへ自動転送する「エクシリム オートトランスファー」機能を持つ。専用アプリ「EXILIM Connect」をインストールしたスマートフォンと常時Bluetooth接続することによって、スマートフォンとEX-ZR3000のWi-Fi接続をコントロール、カメラで撮影した画像をWi-Fi経由でスマートフォンへ自動転送する。上180度のチルトが可能な液晶モニターや、本体前面のフロントシャッターなど自撮りやみんな撮りのための機能も。肌のなめらかさや肌の色を調整できる「メイクアップモード」を使うのも楽しい。スマートフォンとはひと味ちがった撮影を楽しめて、写真ライフが一層充実しそうだ。○ヤーマン H/C Beaute ピュア水素水スチーマー (飲用ボトルつき) IS-94W-1<水素に注目したエイジングケアスチーマー>■直販価格(通常価格):52,920円肌の乾燥が気になる冬場。スキンケアを気にしている女性には、うるおいを与える効果が期待できるスチーマーを贈るのはどうだろうか。ヤーマンの「H/C Beaute ピュア水素水スチーマー IS-94W-1」は、水素水を用いるのが特徴だ。給水タンクに搭載した電極で水を電気分解して水素を発生させ、水道水から水素水を生成できる。水素水を「飲む」「浴びる」ことでエイジングケアを行うスチーマーだ。専用飲用ボトルが付属するので、入浴前や就寝前といった好きなタイミングで水素水を飲める。一口にスチーマーといっても、さまざまな種類があり、年々進化しているが、一石二鳥のIS-94W-1を彼女へ贈って、もっとキレイになるための応援をしよう。○好みの食感で選ぶちょっと高級な炊飯器食は全ての基本。食にこだわる女性には、ちょっと高級な炊飯器をプレゼントするのはどうだろうか。炊飯器を選ぶポイントは、好みの食感を聞き出して、それに合った炊飯器を選ぶこと。あくまで主観的な評価だが、食感や炊きあがりのちがいをメーカーごとに記すので参考にしてほしい。同じ米でもメーカーによって炊きあがりがちがってくるのが、炊飯器のおもしろいところ。一般的に、「圧力」という文言があればもちもちした食感に、圧力なしの場合はしゃっきりした食感に仕上がる。それをふまえたうえで、予算5万円に収まる各社モデルを特徴ごとにピックアップしてみた。もちもち:象印マホービン「極め炊き NP-YA10」(43,000円前後)しゃっきり:三菱電機「本炭釜 NJ-VW106」(52,000円前後)、東芝ライフスタイル「真空圧力IH保温釜 RC-10VSJ」(37,000円前後)ふっくら:タイガー魔法瓶「圧力IH炊飯ジャー 炊きたて JPB-G101」(44,000円前後)みずみずしい:パナソニック「可変圧力IHジャー炊飯器 おどり炊き SR-PA105」(41,000円前後)ユニークなのが日立アプライアンスの「おひつ御膳 RZ-WS2M」(49,000円前後)。2合の食べきりサイズで、おひつのように食卓へ運べるので、「いつも炊きたてを食べたい!」という女性にオススメだ。○ダイソン Dyson V6 Mattress<ぐっすり眠るためには布団をキレイに>■直販価格:47,304円心地よい睡眠のためには、寝具を整えたい。特に布団を清潔に保つのが大事だ。ゆったりと眠るのが好きな女性や忙しい女性にはふとんクリーナーを贈ってみては。5万円の予算なら、ダイソンの「Dyson V6 Mattress」に手が届く。高性能フィルターと密閉性の高い製品設計を採用するなど、排気のキレイさにこだわっており、0.3ミクロン相当(PM2.5の1/8以下のサイズ)の微粒子を99.97%除去できる。布団以外にももちろん使える。本体カラーはホワイト×グリーン。清潔さをイメージさせるカラーリングが目を引く。○iRobot ルンバ622<ルンバで"時間"をプレゼント>■直販価格:52,920円5万円の予算に3,000円ほど上乗せすれば、ロボット掃除機「ルンバ」が買える。ルンバに掃除を任せると、彼女の時間に余裕ができる。つまり、彼女にのんびりする時間をプレゼントするようなもの、というわけだ。ルンバ622は、ルンバシリーズのなかではエントリーモデルだが、ハイエンドモデルと同じバッテリーを搭載している。ダストボックスが満タンになるとランプで知らせる「ゴミフルサイン」や、タイマー予約しておける「スケジュール機能」は持たないものの、ゴミや汚れの多い場所を感知すると集中的に掃除する「ダートディテクトモード」などを搭載。シンプルな機能で「はじめてのロボット掃除機」に適したモデルといえるだろう。○サプライズを忘れずに家電は生活感のあるものが多いが、ちょっとした演出でステキなクリスマスプレゼントになる。たとえば、洗顔ブラシや頭皮ブラシのようなケア家電はクリスマス限定の化粧品をセットにして渡す、炊飯器やホットサンドメーカーのような調理系家電は手料理をふるまえばさらに喜ばれそうだ。もちろん一緒に作ってもいい。クリスマスに限らずプレゼント選びは難しくも楽しいもの。相手のことを考えながら、家電も選択肢に入れてみてほしい。
2015年12月12日MM総研は12月10日、「ITデジタル家電購入意向調査 (2015年冬ボーナス商戦編)」を発表した。ボーナスの支給額は改善傾向にあり、購買意欲も着実に回復しているという。ボーナスの使い道として商品・サービスの購入を挙げた人においては、キッチン家電やIT・デジタル家電製品の購入意向が目立って増加した。アンケートは、インターネットアンケートサービス「NTT コム リサーチ」にて実施。20歳以上の就業者1,090人を対象に「冬のボーナス商戦」に関する調査を行った。冬のボーナス支給額に関する質問では、「昨冬より増加する」と答えた割合は12.9%だったのに対し、「減少する」と答えたのは6.2%。2015年夏に実施したアンケートで「今夏のボーナスが増加する」と回答したのは15.3%だったため、夏と比較するとやや減少している。しかし、「増加する」の回答が「減少する」の回答数を上回っている状態は連続していることから、ボーナス支給額の改善は続いていると思われる。また、冬のボーナスによる購買意欲については「昨冬と比べて上がった」と回答した層は、今夏の10.3%からやや増加した13.3%となった。反対に、「下がった」と回答したのは17.2%で、MM総研によればここ数年のなかでは低い数字。このことから、消費者の購買意欲も着実に回復傾向にあるといえそうだ。冬のボーナスの使い道については、「商品・サービスを購入する」と回答したのが全体の38.1%。これは今夏の32.8%と比べると増加しているものの、2014年冬の45.4%からは減少している。一番回答比率が多かったのは「貯蓄・運用」の60.9%だが、「まだ決めていない」との回答も22.5%あった。ボーナスで購入する製品を複数回答で尋ねたところ、目立って増加したのは「キッチン家電・生活家電」(13.6%)、「IT デジタル家電」(33.1%)、「遊園地・娯楽施設」(7.3%)である。2014年冬からの増加比率が一番高いのは「キッチン家電・生活家電」で、2014年冬の7.4%から6.2ポイント上昇している。購入したいITデジタル家電のランキングでは、「薄型テレビ」が全体の9.3%で、2014年冬と同様にトップをキープした。ついで「ノートパソコン」が7.9%、さらに「スマートフォン」が6.3%と続いた。特にスマートフォンは2014年冬から3.1ポイント増の6.3%。低価格のSIMフリースマートフォンのラインナップが充実してきたことが影響している、とMM総研は分析している。
2015年12月10日2015年9月8日(火)付の日経1面に「一人で家電ブランドを立ち上げた」人についての記事が掲載されていた。同記事の写真は、ブルーとグリーンの中間色「blue×green(ブルー・バイ・グリーン)」で統一した自社製品と一緒に若い女性が。この女性がベンチャー企業UPQ(アップ・キュー)(東京・千代田区)の代表、中澤優子さんだ。取材を申し込んでから約1カ月でようやくお会いすることができた。○主婦的視点で要点箇条書き(1)UPQは、スマホ、アクションスポーツカメラ、タッチパネル式透明キーボードなど、コンシューマー向けの家電製品を製造しているメーカーである(2)ブランドの着想、商品の企画から製品化まで、わずか2か月(3)「外部の資産をうまく使えば、女子ひとりでも、ものづくりはできる」と、中澤代表○ある日突然、会社が消えた――どういうきっかけで、家電メーカーを立ち上げようと思われたのですか?私は新卒でカシオ計算機に入り、携帯電話やスマホの商品企画をしていました。「携帯電話を作りたい!」という一心で会社に入って、5年間、モノづくりに没頭していました。けれど、ある日突然、会社が携帯電話事業から撤退することが決まり、やりたかった仕事が続けられなくなりました。一緒に仕事をしていた仲間も散り散りになり、2年以上かけて開発した製品も日の目を見ずに姿を消すことに。その衝撃は、ちょっと言葉では表現しようのない感じでした。――そのリベンジで家電メーカーを立ち上げたというわけですか?いえ、リベンジ=復讐、やってやる!というわけでもなくて(笑)。27歳で会社を辞めて、28歳からパンケーキメニューを中心としたカフェをはじめました。ただのカフェオーナーだった私が、昨年(2014年)au未来研究所ハッカソン 「食」に参加したのが、電気の通ったものづくりの世界に戻るキッカケになりました。ちなみに秋葉原でやっていたハッカソンに参加した動機は、私がやっているカフェから「近かったから」。そこで作った次世代IoTお弁当箱が、昨年(2014年)12月に経産省フロンティアメーカーズ育成事業に採択され、今年(2015年)の3月まで、海外でお弁当箱が売れそうな場所(フランス、イタリア、スペイン、イギリス、台湾、香港、アメリカ)に売りに行っていました。○商品の企画から製品化まで、わずか2か月――お弁当箱から、家電!?今年(2015年)の3月に日本に帰ってきて、4、5月はカフェに戻っていました。6月にフロンティアメーカーズ育成事業のメンターだった家電ベンチャーのCerevo(セレボ)の岩佐琢磨代表取締役と話す機会があって「お弁当箱の他に、何を作りたいの?」と聞かれて、「SIMロックフリーなスマホ」という話をしたら、「作れるでしょ」と。――6月にそういう話をして、8月に製品化。すごいスピードですね。みなさん「スピード、スピード」と驚かれますけれども、モノ作りの過程を凝縮すると、できなくはないスピードなんです。それよりも、「個人が、家電品を作れる環境が整ってきた」ということの方が大きなトピックだと思います。3DプリンターやArduinoような、プロトタイピングのハードルを下げるもの出てきたことで、個人が簡単に試作品を作れるようになるなど、モノづくりの世界が進化しています。私がUPQでやっていることも、去年(2014年)ではできなかったと思いますし、今年(2015年)だからできたのだと思います。○個人でモノづくりをする環境が整ってきている――今年と去年の違いは、何なのでしょうか?DMM.make AKIBAができたこと大きいですね。DMM.make AKIBAは、去年(2014年)11月にできたレンタルオフィスですが、大きなメーカー中にあるような開発の機材(5億円規模)が揃っていて、それを使える技術がある人は、安価なお金でレンタルできます。日本には今までなかったんですよ。こうしたシェアオフィスができたことで、大きなメーカーでしか作れなかったものが、個人でも、頑張れば作れる状況になっているわけです。――それでも、ひとりで家電メーカーを立ち上げる決意は、すごくないですか?私の感覚としては、イヤリングを作ってフリマで売っている女性と、そう変わらないと思います(笑)。自分の「今できる最高」を作って、世の中に出すという意味で。今はデータをつくれれば、試作品は一瞬で形にできるようになりました。アイディアが思いついたら、時代が逃げないうちに、それを早く世に出したい。今「いい!」と思っているものは、即、世の中に出すのが正解だと思っています。同じようなスピードで世界は動いているので、考えたものをあたためて、2年後に出しても、市場がガラッと変わっている可能性があります。そして良いモノを作ることを介して、ユーザーさんとコミュニケーションをとりたいと思っています。ユーザーさんに「いい!」と言って頂けたら、もちろん嬉しいし、一生懸命作ったけれど、「ここダメだね」と突っ込まれたら、「確かに、ここは自分も悩んでいた。これはダメだというのは伝わるんだな」と。メーカーはモノを作り続ける存在なので、お客様とのコミュニケーションがあって初めて「循環」が起こるんです。「循環」を感じとれなくなると、メーカーは消耗していきます。だから、「モノを作って、モノを介してユーザーさんとコミュニケーションをする」。そこに、私はモチベーションがありますね。○主婦的感想取材をさせてもらったのは、シェアオフィスの共用スペース。中澤さんが話をする後ろでは、マネキンに服を着せながら洋服を作っている男性がいた。24時間オープンしているオフィスは不夜城のようで、そこにはモノづくりをしている人たちの、活気があった。UPQの商品は、リアル店舗蔦屋家電や、ビックカメラグループでも販売している。「店頭に行ったらUPQの商品がみてみたいという存在になっていきたい」と中澤さん。日本は、もともとモノづくりの国だった。モノ作りをする人達を後押しする環境が整い、若く、エネルギー溢れる人たちが、そこに集う。日本の明るい未来が見えた気がして、頼もしく、嬉しくなった。○筆者プロフィール: 楢戸 ひかる(ならと ひかる)1969年生まれ丸紅勤務を経てフリーライターへ。中学生と小学生の男児3人を育てる主婦でもある。メルマガ「主婦が始める長期投資」(メルマガ申し込みは、「主婦er」より)を書き始めて、視野の狭さを痛感。新聞を真面目に読もうと決意し、疑問点は取材に行く所存。
2015年12月10日もうすぐクリスマス。クリスマスの装飾に飾られ、イルミネーションが輝き、ドキドキワクワクしてしまいますね。クリスマスといえば、プレゼントも楽しみの一つ!彼が選んでくれるプレゼントはもちろん嬉しいけど、せっかくなら自分が欲しいアイテムをおねだりしてみては!?新年を迎える前に、疲れた身体を癒せる美容家電なんてどうでしょうか。今日は、プレゼントにおねだりしたい、オススメの美容家電をご紹介しますね。●オムロンフットマッサージャ出典:オムロン公式サイトより足裏をマッサージしてくれるマッサージ。ヒーターボタンを押せば、もみ玉に内臓したヒーターが作動して暖かくなるので、得に末端冷え性の方にオススメ!音が気にならないように静音設定されているので、オフィスで使うのも有りですね。●FUTEKUCO2バブルウォッシュボウル出典:FUTEKU公式サイトより今流行りの炭酸美容が、家でもできちゃいます!これを使えば、小鼻や毛穴汚れを隅々まで浮き上がらせてくれますよ。デトックス効果が期待できるスペシャル洗顔なので、お値段は39800円(税別)とちょっとお高め。だからこそ、プレゼントしてもらったら嬉しいですよね!●Panasonicエアーマッサージャーレッグリフレ出典:Panasonic公式サイトより足のむくみって誰もが悩みますよね。かといって、自分だと上手にマッサージできないし、疲れて帰ってきた後に自分で自分の足をマッサージするのも大変。そんな時にはこちらのレッグリフレが大活躍してくれます!脚全体をしぼり上げてスッキリさせてくれるので、1日歩きつかれた脚も休まりますよ。足先にフィットする曲面温感ヒーター付きなので、こちらも冷えた足を温めながらマッサージすることができます。テレビを見ながら、スマホをいじりながら、本を読みながら…と、何かをしながら使えるものなので使い勝手が良いですね。●ジャスミンアロマティークアロマディフューザー出典:ジャスミンアロマティーク公式サイトよりここ最近は、見た目もお洒落なものが多いアロマディフューザー。ジャスミンアロマティークのディフューザーは、繊細な香りをそのまま楽しめるよう、アロマの原液を空気で噴射しています。ボトルから垂らしたフレッシュな香りをお部屋でそのまま楽しむことが出来るので、癒しの時間を過ごすことが出来そうですね。●アテックスルルドめめホット出典:アテックス公式サイトよりオフィスワークでパソコン作業の方にはこちらがオススメ。電源を入れて付けるだけで、じんわりヒーターが目を休ませてくれます。電池式なので持ち運びも出来ますし、10分たったら自動で停止するので安全に使用する事ができますよ。安定感があるので、すぐ眠りに着いたとしてもずれる心配は必要ないですね♪プレゼントで貰うからこそ嬉しい美容家電。新年を迎える前に、家でリラックスしながら美容タイムを楽しんでみては!?
2015年12月10日2015年の流行語大賞に選ばれた「爆買い」は、外国人旅行者が日本で大量に買い物をすることを指す言葉。その対象のひとつが家電製品である。英語に対応できるスタッフをそろえるなど、今日では外国人旅行者を意識した家電量販店も多い。実際、日本の家電量販店は海外とどう違うのだろうか。そこで今回、日本に住む外国人20人に母国との違いを聞いてみた。○大きくて種類が豊富・「商品の数が多いです」(韓国/48歳/男性)・「種類が多くて値段も安いです」(インドネシア/37歳/男性)・「種類が豊富で安い」(トルコ/39歳/男性)・「シリアの家電量販店でも日本の製品が多く売られています。自分の予算に合わせて必要なものが買えるので、とても便利だと思います」(シリア/35歳/男性)・「興味があります。タイにはない商品が多いので、見るのが好きです」(タイ/30歳/女性)・「品質がいいものがそろっているので、生活上便利です」(ベトナム/31歳/女性)・「ミャンマーと比べられないぐらい大きくて、商品がたくさんあると思います」(ミャンマー/32歳/女性)・「非常に充実していると思います。大型スーパーみたいです」(ブラジル/30歳/女性)・「フランスより日本の方が商品が多いと思います。フランスではデパートやスーパーと一緒になっています。物を試すためには便利と思いますが、最近は通販の方がかなり安いので、結局ネットで買います」(フランス/30歳/男性)○このサービスが印象的・「チェーン店でも店員の専門知識がとてもいいと思います」(オランダ/44歳/女性)・「接客がよくて、品ぞろえがすごいです」(イタリア/38歳/女性)・「日本の家電量販店は素晴らしいです。同じところでまとめ買いするにはとても便利。古い家電を代理に処分してくれるのも大変助かります」(ウクライナ/42歳/女性)・「ポイント制度が楽しい。豊富な品ぞろえ。価格が安い。最新の電気製品がそろっている」(マレーシア/36歳/女性)・「値引きできることはすごく感動した(びっくりもした)」(カナダ/31歳/男性)・「値段は日本の方が高いと思いますが、店員とうまく話しできれば安くしてくれるのでうれしいです」(アメリカ/26歳/男性)・「騒がしい。インターネットなどの勧誘がしつこい。でも一方で、マッサージチェアを無料で使えたり、いろんな商品を手に取って見比べたりできるので楽しいです。日本の大型店はドイツよりも品ぞろえが豊富です」(ドイツ/39歳/男性)○そのほか・「中国にも日本の家電量販店は多いです」(中国/28歳/女性)・「にぎやかで呼び込みが多い」(イギリス/30歳/男性)・「あまり変わりません」(スペイン/32歳/女性)・「あまり変わらないと思います」(フィンランド/27歳/男性)○総評一番多かったのは「大きくて種類が豊富」の声で、ひとつの店でいろんな商品を試しながら購入できるところに魅力を感じているようだ。今日では海外でも日本の家電製品を購入できるところも増えているが、ハイエンドからコストパフォーマンスの高い商品まで、予算と目的に合わせて選ぶことができるのは日本の家電量販店ならではだろう。商品展開以外にも、スタッフのサービスやポイント制のようなシステムなども評価している声があった。"爆買い"ができる外国人にとっても、スタッフのきめ細かいサービスやおもてなしの心は、商品自体の魅力とともに購入意欲を注がれるところになっているのかもしれない。中には、店舗で体験しながら商品を厳選してネットで安く購入する、という活用をしている外国人もいるようだが、日本在住の外国人もまた、それぞれのスタイルで家電量販店での買い物を楽しんでいるようだ。※本文と写真は関係ありません
2015年12月08日ラトックシステムは11月26日、外出先でも自宅の家電をスマートフォンから操作できる学習リモコンユニット「REX-WFIREX1」を発表した。発売は12月中旬。価格はオープンで、推定市場価格は税別14,800円前後だ。REX-WFIREX1は、専用アプリをインストールしたスマートフォンやタブレットから、家電製品を操作できる学習リモコン。スマートフォンからWi-Fi経由で送られてきたリモコン信号を赤外線に変換して出力する。「家外(いえそと)」モードでは、外出先でもクラウドサーバーを介して自宅の家電製品を遠隔操作できる。REX-WFIREX1に搭載された温度・湿度・照度センサーによって、専用アプリから部屋の様子を確認可能だ。「家中(いえなか)」モードは自宅のWi-Fiが届く範囲で使用できるモード。Wi-Fiルーターを介してスマートフォンなどと接続し、専用アプリから家電製品をコントロールする。家中モードでのみマクロ機能を利用可能だ。マクロ機能とは、一つの操作に複数の操作を登録でき、一括で操作できるというもの。指定時刻にあらかじめ登録されたリモコン信号を送るタイマー設定も家中モードの際に行う。タイマー機能では複数の家電をグループ登録することも可能だ。アプリの対応機種は、iOS 8.4以上を搭載したiPhone 4S / 5 / 5c / 5s / 6 / 6 Plus / 6s / 6s Plus、iPad Air、iPad Air 2、iPad(第4世代、第3世代)、iPad mini、Android 4.4以上を搭載する端末。アプリに登録したリモコンデータは、エクスポート・インポートでき、他の端末と共有できる。ただし、マクロ設定やタイマー設定のエクスポート・インポートは不可。赤外線の有効範囲は水平方向に最大360度、垂直方向は上方180度。有効距離は最大10m。サイズは直径104×高さ42mm、重量は約110g。主要なメーカー・機種のリモコンデータはプリセットされている。
2015年11月26日シー・シー・ピーは調理家電ブランド「BONABONA(ボナボナ)」から、ボール型の電動真空パック器「ハンディ真空パック器 BZ-HV70」を11月中旬に発売する。価格はオープンで、推定市場価格は税別4,980円前後だ。BZ-HV70は、専用の密閉袋×2枚とワインセーバー×2個がセットになった真空パック器。ボール型の本体を密閉袋もしくはワインセーバーに押し当てて電源ボタンを押せば、袋や瓶内の空気を抜いて真空状態にする。真空状態になると、赤色のLEDが点灯して自動で運転をストップする機能も持つ。本体のサイズはW70×D71×H87mm、電池を含まない重量は83g。電源には単4形アルカリ乾電池×2本を使用。カラーはグリーンとオレンジ。ワインセーバーは口径18~21mmの瓶に対応。付属する密閉袋は幅230×長さ210mmの小サイズだが、幅230×長さ280mmの大サイズも別売の消耗品として用意する。
2015年11月24日BCNは11月19日に記者会見を開き、デジタル家電などのいわゆる黒物家電の市場動向の分析結果と、年末商戦の展望を発表した。同社が大手家電量販店(全国22社)のPOSデータを集計している「BCN ランキング」のデータをもとに分析したものだ。会見では、高付加価値モデルが年末商戦の目玉になるとの展望が示された。○苦戦中の市場でも売れている製品とは昨今のデジタル家電市場は、台数ベースで前年を下回るジャンルが多いものの、いくつかのジャンルは金額ベースで上回る、あるいは回復傾向を見せるというパターンが目立ち始めているという。こうしたジャンルでは、高付加価値な製品群が人気を博しており、市場全体を引っ張るほどの影響力を発揮するに至っているという分析だ。ここでは、液晶テレビ、レコーダー、ノートパソコン、音楽プレーヤーについて内容を紹介していこう。○テレビ市場とレコーダー市場まず、前年比でマイナス成長が続いているテレビ市場だが、4Kテレビに関しては売れ筋が大型化し、販売台数も大幅な成長を見せている。もう少し詳しく見ていくと、昨年(2014年)までは30型台(32型、37型)が売れ筋のトップだったが、この1年は4Kを中心に40型台(40型、45型など)が徐々に台数を伸ばした。40型台の製品は、4Kを含む全体でも30型台に並び、やや追い越すほどに至っている。レコーダーでは、いわゆる全録レコーダーの人気が上昇。市場で一定シェアを占めるとともに、販売金額も前年をやや上回る水準に回復してきている。これはパナソニックの新製品投入によるものだが、魅力的な製品の登場で市場全体が活性化する好例と言えるだろう。○携帯音楽プレーヤーは「ハイレゾ」携帯音楽プレーヤーは近年、スマートフォンへの置き換えが進み、大幅に前年比割れが続いていた。これが2015年の夏ごろから平均単価が上昇傾向にあり、直近の10月には金額ベースだけながら、前年比でプラスに転じている。詳細を見ていくと、昨年11月以降、ハイレゾ対応のプレーヤーが好調を維持し、単価も3万円付近まで上昇している。市場全体で見ても、ハイレゾ対応機の全体構成比が20%近くまで伸びており、今後もこの傾向は続く見込みだ。○パソコン市場は「軽量」不調が続くパソコン市場で気を吐くのは、1kg未満の軽量ノートパソコン。これまでNECやパナソニックなどの高価格帯モデルが多かったが、ASUSが低価格モデルを投入したことで市場が活性化し、販売台数、金額ともに前年比で大幅な伸長を記録した。全体構成比で見れば、軽量ノートパソコンはまだ10%弱といったところだが、潜在的なニーズは高い。好調な市場は、それぞれ「4K」「全録」「軽量」「ハイレゾ」がキーワードとなっており、高付加価値モデルが売り上げを底上げしているのがわかる。こうした高付加価値の製品が手ごろな価格になってきたために、売り上げが伸びているわけだ。全体としてみれば、高級モデルに人気が集まっているということは、デジタル家電は高くても理由があれば売れる余地がある、ということでもある。このことから、「年末商戦では価格と付加価値のバランスがとれた、ワンランク上のデジタル家電が目玉になるのではないか」という分析結果だった。消費者心理としても、単に安いだけのものを買うより、一芸に秀でたもののほうが購入意欲もわく。高画質やハイレゾといったわかりやすい機能面での付加価値だけでなく、デザイン、素材などの価値を加えてくることも考えられる。各メーカーにも、こうした市場動向をうまく捕らえて、商機を逃さず魅力的な新製品を投入してもらいたい。
2015年11月20日インテリアを意識しだすと、家電や日用雑貨など、"オシャレじゃない" アイテムの存在が気になるところ。かといって、全部買い替えるわけにも、パッケージ重視で買うわけにもいかない。そんな悩みをまるっと解消するテクを紹介します。○生活感を消してナチュラルに染まるRoomClipの人気ユーザーでナチュラルテイストのインテリアが好きなYurinaさんは、家電は隠すことから始めたそうです。手作りのテレビラック。テレビを見ない時はスッキリ収納。電話もこんなカゴの中に隠れていました。レースをかけてしまえば、まったく姿がわかりません。この中央にあるのは……インターホン! ミニシェルフを作って、布のカバーで隠しました。ちなみにこの食器棚もYurinaさんの作品。Yurinaさんがこだわったのは家電の収納だけではありません。日用雑貨の収納にもこだわりが。食品や日用雑貨を購入すると、空き瓶に移し替えます。これはガーデニンググッズ。リップとハンドクリームもビンに入れ替え。「パッケージのデザインや色って、派手でちょっとキツくないですか?」ということで、ベージュを基調にインテリアをコーディネートしているYurinaさん。確かにビビッドなカラーは部屋に1つも見当たりませんでした。野菜も、購入するとカゴの中へ。「オシャレなパッケージのものはそのまま残しますが、その他は容器を移し替えたり、調味料類はラベルをとったりして、ただのガラスのビンにしてしまいます」(Yurinaさん)徹底したこだわり。というより、自分が気持ちがいいと思うことをしていくことが大事なんですね。ナチュラルなインテリアライフ、いかがですか?○お伺いしたお宅は……Yurinaさん部屋のインテリア実例共有サイト「RoomClip」フォロワー数2,000を超え、数々の雑誌でも紹介されている人気ユーザー。東京都在住。蚤の市や雑貨ショップをチェックし、お気に入りの雑貨を集めています。ナチュラルな北欧のインテリアに興味を持つようになってから、洗剤や掃除用のスプレーなど日用品まで自然素材にこだわるようになったとか。執筆:ウチダモモコ雑誌やムック、サイトでインテリアや美容、料理など女性のライフスタイル全般について記事を執筆。本稿の内容を実行したことによる損害や障害などのトラブルについて、執筆者および編集部は責任を負うことができません。記載内容を行う場合は、その有効性、安全性など十分に考慮いただくようお願い致します。記載内容は記事掲載日時点の法令や情報に基づいたものです。また紹介されている商品やサービスは、すでに提供が終了していることもあるほか、入手先など記事に掲載されている情報のみとなり、お問い合わせに応じることができません。記載内容を参考にしていただき、ご自身の暮らしにお役立ていただけますと幸いです。
2015年11月18日●600mm望遠レンズも試してみた10月中旬、娘の幼稚園の運動会があった。いくつかの新兵器を持っていった。いつも「パパ目線ではあれを選ぶべし!!」と偉そうに言っている筆者だが、実際の現場に機材を持ち込むと当然、いろんな発見がある。今回は運動会撮影を振り返って、気づいたいくつかの発見とおすすめのカメラ製品についてお話ししたい。○600mm望遠で保護者席からアップ撮影以前、パパ目線のデジタルカメラカメラ選びを解説したとき、イベントでは望遠撮影がキモであるとお伝えした。運動会はまさにそんなイベントの代表格。幼稚園や保育園の規模によって必要な機材は変わるが、筆者の子供が通うのは地域最大のマンモス幼稚園ということもあり、園庭は非常に広い。このため、それなりの望遠レンズは必須なのだ。これまで長女の年少、年中の運動会では、ニコンのデジタル一眼レフ「D5000」にタムロンの「18-270mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD」というレンズを装着して撮影してきた。APS-Cセンサーの同カメラでは、35mm判換算での焦点距離は約1.5倍となるため、最長望遠は約400mm相当だった。これぐらいの望遠でも撮れなくはないが、保護者席からの撮影だとちょっと寄りが足りないと思うことも少なくなかった。しかし、今年の春に仕事用にデジタルカメラをリプレース。オリンパスの「OM-D E-M5 Mark II」に買い替えていた。このため、運動会でのカメラ撮影をどうするか非常に悩ましい状態にあったのだ。というのも、OM-D E-M5 Mark IIのキットレンズは「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 II」で、焦点距離は28~300mm (35mm判換算) と運動会で使うにはちょっと力不足。望遠レンズを別途購入する必要があったのだ。望遠レンズの選択肢は2つ。パナソニック「LUMIX G VARIO 100-300mm F4.0-5.6 MEGA O.I.S.」とオリンパスの「M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 II」だ。どちらも最長焦点距離は600mm相当。明るさはパナソニックの方が上で、広角側の焦点距離はオリンパスの方が短く、より広く利用できる。ただし、最短撮影距離 (ピントの合う距離) はオリンパスが約90cmなのに対して、パナソニックは1.5mと被写体から離れる必要がある。今回は知人からオリンパス「M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 II」を借り受け、600mm相当の望遠レンズの実力を知ることができた。たとえば、400mm相当を使っていた昨年までは全身しか撮れなかった距離でも、600m相当なら顔のアップが撮れるのだ。結果、昨年以上に子供たちの表情を追うことができた。しかし、逆に使いこなすのが難しいポイントもあった。たとえば、OM-D E-M5 Mark IIは光学ファインダーではなく、液晶ビューファインダーを利用する。ファインダーをのぞくと、自動的にセンサーが検知し、液晶モニターから、ファインダーに映像を切り替えてくれる仕組みだ。しかし、動きの速い運動会では、この切り替えの多さが気になった。このあたりは光学式ファインダーにはかなわない点だ。また、600mm相当のレンズはそれだけ撮影できる範囲が狭いため、一度被写体を見逃すとなかなか再発見できない。うちの子は女の子なので、髪飾りや髪型などで探しやすくできるが、男の子は本当に探すのが難しそうだった。●子どもとダンスしながらパパ目線で撮る○ウエアラブルカメラという新しい武器幼稚園の運動会では父兄参加による子どもとのダンスイベントなどがある。これまではカメラを持たずに参加し、保護者席にいる奥さんに遠くから撮影してもらうというのがパターンだった。そこで今回用意したのが、パナソニックのウエアラブルカメラ「HX-A1H」だ。ウエアラブルカメラは多くのメーカーから発売されているが、このモデルは、付属のヘッドマウントを利用することで、耳の横に自分目線カメラとして固定できる。ヘルメットなどをかぶることなく装着できるのだ。さらにボタンを押すだけで、microSDカードにフルHD動画が撮影可能。本体だけで約45gと非常に軽いので、頭につけていてもそれほど違和感はない。運動会本番では、もちろんこのウエアラブルカメラを装着して参加した。まずは長女と一緒のダンスだ。参加する前は、こんなのをつけて参加したら変な注目を浴びるのではないか、子供に恥ずかしい思いをさせるのではないかと、若干の危惧もあったのだが、実際に使ってみると全くそんなことはなかった。というのも幼稚園の運動会は、みんな自分の子供たちを見に、撮りに来ているのだ。このため、よその知らないおっさんが、顔の横にカメラをつけていても、ふーんとしか思わないようだ。せいぜい、知り合いのお母さんから「面白いのつけてるわね」と言われた程度だ。そしてダンスが始まる前に録画をスタートしておけば、あとは、全く触る必要はない。いつもよりテンションの上がった娘と一緒にダンスを楽しむ。使ってみてわかったのは、子供とダンスをするときは、ちょっとだけカメラの角度を低くしておくこと。HX-A1Hはワイドモード時で約150°の対角画角があるが、子供が足下にいるときは画面から消えてしまうことも少なくなかった。HX-A1Hはスマートフォンに画面を飛ばすことができるが、さすがにスマホを見ながらダンスはできないので、事前に最適なポジションに合わせておく必要があるようだ。こうして撮れた親子ダンスのパパ視点動画。再生してみると、これが実に面白い。楽しそうに両手にハイタッチしてくれる娘や、空中に娘を放り投げたところなどが、しっかりと撮影できている。両手が自由に使えるウエアラブルカメラだからこそ撮れた映像だといえる。また、ウエアラブルカメラで素晴らしいのは、撮っていることを忘れることだ。カメラを装着したままでお弁当時間も過ごしたが、最初こそカメラのことを気にしていた娘たちもそのうち、存在を忘れ、普段の行動をとり始める。運動会のお弁当中というちょっとした時間の動画も非常に面白かった。再来年から幼稚園に通う末娘のいる我が家は、幼稚園の運動会にあと4回は参加する、来年以降も親子ダンスにはウエアラブルカメラを装着して出場することになりそうだ。さて、HX-A1Hは防水・防塵機能を備えている。となると、子どもと水遊びしたときにも使ってみたくなる。今年、初めて子どもたちを海に連れて行ったのだが、残念ながら防水デジカメを用意できなかった。来年こそはと思っているのだが、子どもらと海に入るのなら、HX-A1Hを装着するのが良さそうだと感じた。これなら両手が使えるため、浮き輪につかまった子どもたちの面倒も見やすいはずだ。運動会をはじめとして、子供と一緒に過ごす上で、ウエアラブルカメラ「HX-A1H」はしばらく、我が家では欠かせない存在となった。これから、子どもが幼稚園や保育園に通うという皆さんもぜひ、今のうちにウエアラブルカメラに挑戦してみてほしい。
2015年11月18日アイリスオーヤマは16日、同社が蓄えた精米事業のノウハウと調理家電の開発技術をもとに、「お米家電」事業への参入を表明。第1弾として、0.5~3合炊きのマイコン式炊飯器「銘柄炊き ジャー炊飯器」(RC-MA30-B)を11月20日に発売する。参考価格は9,800円。RC-MA30-Bは、「31銘柄32品種」のお米を炊き分ける機能と、6つの炊飯メニュー(無洗米・白米・炊きこみ・おかゆ・玄米・煮込/蒸し)を搭載。釜は厚み3.1mmの「極厚火釜」で、高い火力によって釜を一気に加熱。炊きむらのない炊飯に仕上げる。炊き分け機能では、お米の銘柄に合わせて最適な火力と時間を調整。炊き分け機能を使った場合、標準モードでの炊飯と比較して、お米の食味成分を示す食味値において平均で1ポイントの向上が見られたという。本体の上面には、大きめの液晶パネルとボタンを配置することで、操作性にも配慮した。炊飯時の消費電力は450W、本体サイズはW232×D274×H201mm、重量は2.75kg。
2015年11月16日イケメン研究所はこのほど、「イケメン野菜・イケメン動物・イケメン家電」に関するアンケート調査を実施し結果を発表した。調査は9月8日~14日、10歳~39歳の女性1,060名を対象にインターネットで行われた。○イケメン野菜は「アスパラガス」が断トツ首位はじめに、最もイケメンだと思う野菜はどれか尋ねたところ、全年代を通して「アスパラガス」が断トツの1位となった。年代が上がるにつれてその得票率は増加しており、人生経験が増えるほどアスパラガスのスマートでスタイリッシュな魅力が伝わる結果に。また、20代では「アスパラガス」「トマト」に次いで「ジャガイモ」が選ばれており、ゴツゴツとした男らしさやどんな食事にも合う柔軟さ、そして「男爵」という名が示す通り、気品あふれるたたずまいが女性たちの心を惹きつけたよう。10代では、「キュウリ」「ダイコン」「タマネギ」などにも票が集まり、全年代で最も好みが分かれる結果となった。○「オオカミ」がイケメン動物1位に!「イケメン動物」に関する調査では、「オオカミ」が首位に輝いた。各年代で3人に1人がオオカミを選んでおり、その凛々しい容姿だけでなく、ワイルドでクールな立ち振る舞いや孤独に力強く生き抜くイメージが多くの女性に支持される結果となった。二大人気動物であるイヌとネコについては評価が分かれ、イヌがその端正な顔立ちや人懐こさから多くの支持を集める一方、クールな容姿や自由な生きざまを見せるネコの人気は少数にとどまった。また、近年"イケメンゴリラ"が話題となっている「ゴリラ」に関しては、今回の調査では得票率が低く、今後の飛躍が期待される結果となった。○イケメン家電は「テレビ」と「空気清浄機」「イケメン家電」に関しては、「テレビ」と「空気清浄機」がともに多くの票を集める結果となった。年代別で見ると、10代では「テレビ」に人気が集まり、その面白さや話題の豊富さが支持される一方、20代、30代では「空気清浄機」が首位に。女性の美や健康に対する意識の高さが反映される結果となった。また、「エアコン」の快適さ(居心地の良さ)、「冷蔵庫」の懐の広さ、「デジタルカメラ」のスタイリッシュなイメージと思い出を大切にする優しさなどを支持する人も多く、他の調査に比べ最も好みが分かれる結果となった。
2015年11月09日●ヘルシオ初、「煮る」家電シャープから11月5日に発売される「ヘルシオ ホットクック KN-HT99A」(以下、ホットクック)。ウォーターオーブンをはじめ、健康な食生活を実現する同社の調理家電「ヘルシオ」シリーズで、初めて"煮る"調理を目的とした電気鍋だ。業界初(※)となる無水調理を実現した家電のホットクックを、ひと足先に使ってみた感想をお伝えしよう。※シャープ調べ。○無水調理とは?まずは無水調理について簡単に解説しておこう。無水調理とは、その名の通り、水を使わない調理方法だ。通常、鍋には水分を足さなければ、焦げ付いたり、空焚きになったりしてしまうが、無水調理に対応した鍋であれば、食材の水分のみで加熱調理できる。加熱中に食材から発生する水分を鍋へ還元するという仕組みで、食材の持つ栄養素や旨みが水に溶け出さないというのがメリットだ。煮物はもちろん、ダッチオーブンのように野菜や肉をローストできるほか、くん製も作れる。ホットクックはこの無水調理を電気鍋に取り入れた製品だ。ホットクックでの無水調理を可能にしているのは、内ブタに設けられた円錐状の「旨みドリップ加工」。加熱中に食材から発生した水蒸気が、この突起によって水滴になり、鍋へと戻っていく。●名前通り「放っとく」だけでOK○予約機能が優秀一般的な電気鍋の利点は、なんといってもつきっきり調理からの解放だ。電気鍋を一度も使ったことがない人も、その便利さを味わうと手放せなくなってしまうだろう。筆者もその一人だ。ホットクックは自動メニュー85、手動メニュー15の合計100メニューを搭載しているが、無水調理ができる以外は、一般的な電気鍋とほぼ同じ。材料セットさえしておけば、ボタン1つであとはすべてお任せで、自分はその間好きなように時間を使える。日中、仕事で出かけてしまう人はいうまでもなく、そうでない人も火の番をするために鍋の前につきっきりでいなくてもよいので、ホットクックが調理している間に他の家事を済ませたり、買い物へ行ったり、時間を有効活用できる。ちなみに、製品名である「HOTCOOK(ホットクック)」も、実は関西弁の"放っとく"に由来する。指定した時間に料理ができあがる予約調理も可能だ。ここでホットクックが特に優れているのが、スタート後、一度100℃まで加熱して食材に火を通した後、いったん温度を下げて味を染みこませ、食材が腐敗しにくい70℃前後をキープ、設定時刻の直前に仕上げをしてくれるというところ。予約調理は最大12時間まで設定可能だ。夏場は食材がいたんでしまうのが心配だが、これならば安心してホットクックに任せられそう。気が利いているなぁと感心したポイントだ。この予約調理機能をふまえると、1人暮らしの社会人にもオススメしたい。出勤前に、炊飯器と同じ感覚でセットさえしておけば、帰宅時には温かくておいしい食事が待っているというのはこの上ない幸せ。しかも、外食や惣菜などを買う機会を減らせるので、節約や食生活の改善にもつながる。●鍋内のかき混ぜも自動○感動のホワイトソース他の電気鍋と比較した際の長所は、「まぜ技ユニット」にあるだろう。実はこれが一番の功労者だと実感している。「まぜ技ユニット」というのは、内ブタに取り付ける部品のことで、2本の棒で鍋内を自動でかき混ぜてくれるものだ。シャープが2012年に発売したIH炊飯器に「かいてんユニット」という名前で搭載しているものと、役割としてはほぼ同じ。もともとは米を研ぐために付けられたものだが、ホットクックでこそ、その機能が活きると感じた。まぜ技ユニットがあることによって、バラエティーに富むメニューの調理が可能になっている。今回、ホットクックで30品以上を調理してみたが、自動かき混ぜ機能による恩恵を特に受けられたのが「ホワイトソース」だ。牛乳とバター、小麦粉で作るホワイトソースは、火加減がポイント。一定の温度を保ちながらゆっくりとかき混ぜていく作業は、温度が変化しやすい直火よりも、センサーで温度を検知して温度管理・制御できるIHのほうが適している。この温度管理・制御に加えてかき混ぜまで行うのがホットクックの強み。一般的な電気鍋だとかき混ぜまでは不可能でも、ホットクックであれば材料を入れてボタン1つでホワイトソースを作れる。一定の間隔でゆっくりゆっくり混ぜてくれるおかげで、ダマが一切ない、なめらかなホワイトソースが勝手にできあがって感動した。○とろみのある料理もお任せ自動かき混ぜ機能と無水調理の合わせ技で可能になっているのが、とろみのある料理。付属のレシピブックに「八宝菜」や「鶏肉のカシューナッツ炒め」といったメニューが載っていて、「本当にできるの!?」と半信半疑ながらとりあえず作ってみた。手順は、材料入れてあとはお任せ、と基本的には今までと同じだ。ところが、とろみのあるメニューだと、鍋に食材をセットする前に、ビニール袋などに食材を入れて、片栗粉をまんべんなくまぶすというひと手間が必要になる。材料をすべてセットして待つこと約20分。フタを開けてみると、まぎれもない、鶏肉のカシューナッツ炒めができあがっていた! 実際に作ってみて、加熱中に食材から発生する水分がまぶしてある片栗粉を溶かし、まぜ技ユニットが全体をかき混ぜて、まんべんなくとろみがつくのだろうとわかった。ホワイトソース同様、片栗粉でとろみを付けるのも、火加減や水分量、混ぜ合わせるタイミングが難しい。しかし、無水調理と電気鍋の合わせ技で、難しいことはすべて機械に任せられる。ちなみに、ホワイトシチューもこの方法を使う。あらかじめ食材に小麦粉をまぶしておき、少量の牛乳とバターを入れておけば、市販のルーいらずだ。電気ではない無水調理用の鍋で同じことをしようとすると、人の手でかき混ぜている間はフタを開けなくてはならないため、水分が外へ逃げてしまう。そう考えると、これはホットクックでしかできない調理方法だろう。前編では、基本的な使い方などを紹介してきた。後編では、使い勝手やどんな人にオススメか、率直な感想をお伝えしよう。
2015年11月05日映画『007 スペクター』の公開を記念し10月28日(水)、開催中の「東京モーターショー」にて、ボンドカーとして知られるアストンマーティンの限定モデル「DB9 GT ボンド・エディション」がお披露目され、『007』ファンである細川茂樹が来場し“ボンド愛”を熱く語った。本作の中に登場するボンドカー「DB10」は非売品だが、それをモデルに市販車としたのがこの「DB9 GT ボンド・エディション」。全世界限定150台のみの生産で、価格は3千万円!細川さんは若い頃から『007』の大ファンであり、ジェームズ・ボンドこそ「憧れのヒーロー」であると語る。この日もボンドを彷彿とされるスーツでキメてきたが「フォーマルないでたち、着こなし、立ち姿などはボンドに学びました」と語る。「仮面ライダー響鬼」に出演する際は「ボンドのイメージを入れたい!」と直訴したそうで、最終的に、受け入れられなかったものの、ボンドをイメージしたスーツスタイルを提案したほど。プライベートでもオメガの高級時計やブリオーニのスーツなど、ボンドと同じスタイルを追求し続けてきて、30代の初めごろにはアストンマーティンを購入!「『V8』とよばれるもので15作目の『007 リビング・デイライツ』でティモシー・ダルトンが乗っていたものです。信号待ちしていると外国人の方に必ず写真を撮られました」と振り返った。全作のDVDを持っているという細川さんだが、歴代ボンドの魅力についても熱弁が止まらない!「ショーン・コネリーは男クサい。バスローブが一番似合うのもショーン・コネリー(笑)。軟派とは言わないけど、路線が変わったのはピアーズ・ブロスナン。ロジャー・ムーアは絵に描いたような英国紳士でした」と解説。現在のダニエル・クレイグについては「アクションが見応えがあり、非情で冷たいところも好き。(ダニエルの起用は)大きく舵を切ったし、賛否はあったけど、始まってみたら、アクションがカッコよくて」と絶賛する。最新作『スペクター』でもその得意のアクションを披露しているが、細川さんは「俳優としてうらやましい!」と羨望を口にし「日本版『007』があれば。お金はいらないから『やります!』と言いたい。まだいまならやれる…あと2~3年経つと『膝が、腰が…』って言いそうだけど(苦笑)」と意欲を口にしていた。映画の中のボンドカーについても「ダニエルのシリーズは、アクションが多いので、ドアがなくなったり、傷が付いたり、車好きからすると悲しいんですが(苦笑)、強い車に乗っているという印象を与える」とその魅力を語る。自身の望む機能を尋ねられると「ご飯が炊けたり、後ろが冷蔵庫になっていたり」と家電との組み合わせを希望し、会場は笑いに包まれた。『007 スペクター』は12月4日(金)より公開。11月27日(金)、28日(土)、29日(日)には先行上映を実施。(text:cinemacafe.net)■関連作品:007 スペクター 2015年12月4日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開(C) 2015 Danjaq, MGM, CPII. SPECTRE, 007 Gun Logo and related James Bond Trademarks, TM Danjaq. All Rights Reserved.
2015年10月29日