足元でグローバルREIT市場の堅調な推移が続いています。ギリシャ問題を巡る不透明感や、スペインの財政再建の遅れなどに対する懸念が強まった今年5月から6月にかけては、大きく価格が下落する場面もありましたが、その他の期間は概ね順調な動きとなっており、年初から足元(10月16日)までのパフォーマンスは、約+21%となるなど、世界株式を上回る良好な結果となっています。こうした背景には、グローバルREITの相対的に高い分配金利回りに注目が集まっていることが挙げられます。REITは投資先の不動産から生じる賃料収入を分配金の主な原資としており、一般の企業の配当金などと比較して安定した分配金が期待できる収益構造になっています。そうした点が、高い分配金利回りの源であり、不透明な投資環境にある中でも、投資家に選好された要因だとみられます。また、各国中央銀行が金融緩和を進める中、各国REITの資金調達環境が比較的良好であることや、国債利回りが大きく低下したことで、グローバルREITの分配金利回りの魅力が一層高まったことなどが価格上昇を後押ししたと考えられます。なお、REIT価格が上昇傾向にある一方、国・地域別のREIT価格とNAV(純資産価格)を比較した指標(NAVプレミアム・ディスカウント) を見ると、2012年9月末時点では、多くのREIT市場においてREIT価格がREITの本来価値よりも低い(ディスカウント)状況にあり、当指標からは割高感はみられていません。足元の金融市場を取り巻く環境は不透明な状況にありますが、米国を始めとした不動産市況に緩やかながらも回復の兆しが見えはじめていることなどもあり、グローバルREIT市場は、引き続き魅力ある投資先として、注目を集めるものと考えられます。(※上記は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。)(2012年10月17日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。→「楽読」【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月18日住信SBIネット銀行とSBI証券は5日、SBI証券口座と住信SBIネット銀行外貨預金口座間で7種類の海外通貨の入出金が可能となる外貨入出金サービスを開始した。SBI証券は個人投資家にグローバルな取引機会を提供するために、外国株式や外国債券、外貨建MMFなどの外貨建商品を積極的に拡充している。これまで外貨建商品を購入するには、事前もしくは取引と同時に対象通貨を購入する為替取引が必要だった。また外貨建商品の売却や利金を受け取る場合に現地通貨で受け取ることが可能だが、証券口座から引き出す際には円貨への為替取引を行う必要があった。また外貨で保有しても金利などを支払う仕組みにはなっていなかった。他方、SBI証券と住信SBIネット銀行はこれまで、銀行口座にある円貨預金を証券口座での買付余力に反映する「SBIハイブリッド預金」や、信用取引で追加保証金の差し入れが必要となった場合に自動で銀行口座から証券口座に資金を移動する「追加保証金等自動振替サービス」など、顧客の保有資産を効率よく利用できるサービスを共同で提供してきた。このたびSBI証券と住信SBIネット銀行が開始するサービスは、対象となる7通貨の外貨をSBI証券の外貨建口座と住信SBIネット銀行の外貨普通預金口座間で外貨のまま資金移動できるサービスとなっている。SBI証券で外貨建商品を購入する際には、顧客は住信SBIネット銀行で保有している外貨普通預金をSBI証券の外貨建口座に入金して商品の買付に利用できる。またSBI証券で外貨建商品を売却し売却代金を現地通貨で受け取った場合や外国債券などの利金を現地通貨で受け取った場合には、当該通貨を住信SBIネット銀行の外貨普通預金口座に出金できる。これにより顧客は外貨預金金利を受け取ることが可能となるだけでなく、住信SBIネット銀行で提供する外貨定期預金、外貨仕組預金に資金を振替えることができるようになる。このたびのサービス開始により外貨建取引での資金効率が一層高まり、これまで以上に顧客の資産形成を支援することが可能になるという。SBI証券と住信SBIネット銀行は顧客のグローバルな投資・資産運用ニーズに応えるために今後も外貨建商品の拡充に取り組むとともに、取引利便性の向上のためのサービス拡充にも積極的に取り組んでいくとしている。<SBI証券口座への入金>利用可能金融機関住信SBIネット銀行振込手数料無料(SBI証券負担)入金時間(買付余力への反映のタイミング)リアルタイム利用可能時間24時間(毎営業日19:00から19:30のメンテナンス時間を除く)利用可能な顧客住信SBIネット銀行の外貨口座及びSBI証券の外貨建口座を保有している顧客利用可能通貨(7通貨)米ドル、ユーロ、豪ドル、NZドル、カナダドル、南アフリカランド、香港ドル入金最小単位最低10通貨単位以上、1/100通貨単位ごと(例:米ドルの場合10ドル以上1セント単位)1回あたり入金最大単位100万通貨単位:米ドル、ユーロ、豪ドル、NZドル、カナダドル。1000万通貨単位:南アフリカランド、香港ドル<住信SBIネット銀行外貨預金口座への出金>振込手数料無料(SBI証券負担)入金時間(買付余力への反映のタイミング)15:00までに受け付けた出金指示は、翌銀行営業日に顧客が登録した住信SBIネット銀行の口座へ振込(15:00以降に受け付けた出金指示は、翌々銀行営業日の振込)利用可能時間24時間(毎営業日19:00から19:30のメンテナンス時間を除く)利用可能な顧客住信SBIネット銀行の外貨口座を保有しSBI証券で出金先指定口座の登録を完了した顧客利用可能通貨(7通貨)米ドル、ユーロ、豪ドル、NZドル、カナダドル、南アフリカランド、香港ドル入金最小単位最低10通貨単位以上、1/100通貨単位ごと(例:米ドルの場合10ドル以上1セント単位)1回あたり入金最大単位100万通貨単位:米ドル、ユーロ、豪ドル、NZドル、カナダドル。1000万通貨単位:南アフリカランド、香港ドル【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月10日カジュアルウェアブランドメーカーのポイントは、最大規模を誇る大型店舗「collect point Mira Mall(コレクトポイントミラモール)」を、2012年10月5日(金)より香港にオープンする。香港の九龍地域の商業地区、尖沙咀(チムサーチョイ)にオープンする「collect point Mira Mall(コレクトポイントミラモール)」は、香港のメインストリートともいえるネイザンロードに面したMira Mall(ミラモール)地下1階に展開される。ラインナップは、「ローリーズファーム」や「グローバルワーク」を始め、香港初展開となる「ハレ」、「トゥールノジーナ」を含む計7ブランドから構成される。また、同じフロアにはライフスタイル提案型ブランド「niko and...(ニコアンド)」や、ターミナル立地型カフェ「WIRED CAFE(ワイアードカフェ)」も揃う。ポイントはファッションカジュアル専門店チェーンとして、「ローリーズファーム」「グローバルワーク」「ジーナシス」ほか15ブランドを展開しており、2008年から香港での出店を開始。6月に2層の大型路面店である「collect point Mongkok(コレクトポイントモンコック)」、8月には香港の新しいランドマーク「Hysan Place(ハイサンプレイス)」、「collect Causeway Bay Hysan Place(コレクトコーズウェイベイハイサンプレイス)」も相次いでオープンしている。【店舗情報】「collect point Mira Mall」所在地:Shop B01, B/F, Mira Mall, 118-130 Nathan Road, TST, Kowloon , Hong Kong展開ブランド:ローリーズファーム、ローリーズファームメン(レイジブルー)、ヘザー、グローバルワーク、ジーナシス、トゥールノジーナ、ハレ(メンズ・レディース)【お問い合わせ先】株式会社ポイント ポイントカスタマーサービスフリーダイヤル:0120-601-162元の記事を読む
2012年10月01日GLOBAL WORK(グローバルワーク)は、環境プロジェクト「オトフウケイ(音風景)」の取り組みとして、2012年9月29日(土)にキャンプイベント「GO OUT CAMP(ゴーアウトキャンプ)」にて、廃品打楽器ワークショップ『ペッカーをつくってTICOBO(ティコボ)と一緒に合奏しよう!』を開催する。環境プロジェクト「オトフウケイ」は、耳でとらえる風景を通じて自然環境や日本を見つめなおす、グローバルワークの環境プロジェクト。今回のワークショップは、新感覚のパフォーマンスユニットTICOBOのゴミティ・テルテル氏と一緒に、キャンプ場からごみとして排出されるペットボトルを利用して打楽器を制作する。「GO OUT CAMP」は、アウトドアファッション雑誌 GO OUTが主催の、静岡県富士宮市「ふもとっぱらキャンプ場」にて開催される日本最大級のキャンプイベント。キャンプだけではなく、音楽、ステージショーが開催され、大人から子供までが楽しめる内容となっている。グローバルワークは、これまでにもタレントの山口智充氏が登場する父の日イベントや、ファッション雑誌tocotocoとのコラボイベント内で、親子で楽しむさまざまなワークショップを開催しており、今回の催しは、リサイクルに触れるきっかけの場を目指す。日時 : 9月29日(土)12時~/14時30分~場所 : ふもとっぱらキャンプ場(静岡県富士宮市麓156)内キッズスペース イベントスペース対象 : 小学生以下のお子様と保護者の方(2名1組)人数 : 各回先着20組公式ウェブサイト元の記事を読む
2012年09月28日リーバイ・ストラウス ジャパンのグローバルコンセプトストア「リーバイス ストア 新宿店」が28日にオープンする。前日にはプレスプレビュー(内覧会)が開催された。同社は現在、プレミアム戦略を推進しており、「リーバイス ストア 新宿店」もプレミアムストアの位置づけに。新店舗は世界第1位の乗降客数を誇る新宿駅の東口側に立地し、数軒先には27日にオープンしたばかりの「ビックロ」が建つ。リーバイス史上初のグローバルコンセプトストアとして、国内最多の商品数をそろえる店舗となる。27日のプレスプレビュー(内覧会)には、リーバイ・ストラウス ジャパン代表取締役社長の齋藤貴氏、リーバイ・ストラウス本社のグローバル・バイス・プレジデント兼クリエイティブディレクターのレン・ペルティエ氏が出席した。「デニムのオリジンらしく、自信を持って履いてもらおうとの思いでプレミアム化に舵をきりました。グレードアップした商品、クオリティの高いサービス、そしてリーバイスのコネクションを一度に見てもらえる場所を探し、日本最大の商圏である新宿に出店することになりました」と齋藤氏。新店舗ではリーバイスの3ライン(リーバイスレッドタブ、リーバイス ビンテージ クロージング、リーバイス メイド&クラフテッド)がそろい、3階「TAILOR SHOP(テーラーショップ)」では、裾上げやオリジナルワッペンによるカスタマイズなどジーンズにパーソナライゼーション(個性化)を付加するサービスも提供するという。レン・ペルティエ氏はリーバイスのグローバル戦略を統括するキーパーソンであり、「リーバイス ストア 新宿店」の構想から完成までのディレクションも行った。「リーバイスにとって日本は非常に重要な市場。職人の技やデニムそのものに愛情を示す人が多く、我々も日本のファッションスタイルをたいへん興味深く感じています。グローバルコンセプトストアを初めて出店し、プレミアムラインを発表するにあたり、日本が最良の場所と考えたのです」と、新店舗が世界的にも重要な位置づけであることを強調した。「リーバイス ストア 新宿店」では、リーバイスの3ラインすべてをそろえたことから幅広い価格帯の商品を用意しており、新宿を訪れるさまざまな年齢層の利用者に対して商品提案が可能に。日本初上陸となる「リーバイス メイド ヒア」コレクションも登場。伝統とクラフトマンシップの観点から選ばれた、その土地ならではの逸品のセレクションだ。オープン特別企画の限定商品も。「リーバイス ビンテージ クロージング」から、「501 XX」1933年モデルを3万9,375円で、トリプルプリーツブラウスを5万2,500円(リジッド)・7万5,600円(マジェスティック)でそれぞれ限定発売する。限定ノベルティとしてオリジナルトートも用意され、商品購入者の中から先着1,000名にプレゼントする。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月28日ビックカメラとユニクロの協業による新店舗「ビックロ」が27日にオープンした。”東京、新宿の新名所”として生まれた「ビックロ」については本誌既報の通り。当日は”史上最大級”のオープニングセールが開催され、開店前にはセレモニーも行われた。「ビックロ」全館の総売場面積(地下3階から地上8階)は約6,700坪。1~3階を占める「ビックロ ユニクロ新宿東口店」は約1,200坪で、国内では銀座店に次ぐ規模という。1階はメンズ・ウィメンズ、2階はウィメンズ・キッズ&ベビー、3階はメンズの商品を展開し、総勢約480名のスタッフに加え、利用者に驚きを与えるしかけとプロモーションで、活気にあふれた「グローバル繁盛店」をめざす。テープカットセレモニーには、ユニクロ代表取締役会長兼社長の柳井正氏、ビックカメラ代表取締役社長の宮嶋宏幸氏、「ビックロ」のトータルプロデュースを務めた佐藤可士和氏らが参加。この日のために東京中のチンドン屋も集結し、にぎやかなパフォーマンスで「グローバル繁盛店」のオープンを祝った。柳井氏は、「日本一のターミナルである新宿東口にオープンできてうれしい限り。ビックカメラの繁盛店の勢いを取り入れ、いままでにないユニクロとして、日本一の立地で日本一売りたい。日本は経済的に元気がないので、ここで一発”ビックロ”させたいし、このコラボのようなものを、ニューヨークやパリでもやってみたいと思っています」と挨拶した。一方の宮嶋氏は、「本日のグランドオープンに向けて、ビューティーコーナーをこれまでの4~5倍に広げ、各フロアを代表する新製品や特化商材も集めるなど、ビックロの大きなテーマである『素晴らしいゴチャゴチャ感』にふさわしい売場になったと思います。お互いのフロアでお互いの商品を販売し、ビックカメラのポイントをクーポンに交換してユニクロでも使えるようにする、といった試みも行っています」と新店舗をアピールした。今回の協業は、同じビルにビックカメラとユニクロが入居することがきっかけで始まったという。柳井氏は以前から家電量販店に関心を寄せていたようで、「東京の繁盛店の一番最初であるビックカメラと組んだらどうなるか、興味がありました。家電販売店は1店舗で何百億も売りますし、日本でも誇るべき業態だと思います」と語った。同店舗では朝から長い行列ができ、その数は4,000人規模に及んだという。急遽、開店時刻を15分前倒しして9時45分オープンとなったが、その後も入場規制がかかるなど、初日から「グローバル繁盛店」と呼ぶにふさわしい大盛況となった。「ビックロ ユニクロ新宿東口店」では30日まで、ビックロオープン特別価格商品を販売。毎朝1,000名に配布されるユニクロ整理券を受け取ると、ヒートテックTシャツ・キャミソール(通常価格990円)が290円、メンズのイージーパンツとウィメンズのイージーレギンスパンツ(通常価格1,990円)が490円、ウルトラライトダウンベスト(通常価格3,990円)が990円で購入できる(ユニクロ整理券1枚につき1人1点限り)。日替わりの目玉商品も登場する。「ビックロ」限定で、ビックカメラ「ビックポイント」を「ユニクロクーポン」に交換するサービスも開始。1,500ビックポイントで1,000円分のユニクロ商品を購入できる。「ビックロ ユニクロ新宿東口店」で1,000円以上買い物し、レシートを「ビックロ ビックカメラ新宿東口店」で提示すると、対象商品が最大10%引きとなるサービスも行うとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月27日Levi’s®(リーバイス®)は、ブランド史上初となるグローバルコンセプトストア「リーバイス® ストア 新宿店」を2012年9月28日(金)新宿東口にオープンする。オープンに先駆け、27日(木)には新宿店の店内が公開された。リーバイス®新宿店は、初となるグローバルコンセプトストアとして9月28日(金)よりオープンする。多くの乗降客数を誇る新宿駅の近くにオープンすることにより、リーバイ・ストラウス・ジャパンが推進するプレミアム戦略の中で重要な位置づけを担うことになる。地下1階から3階までのショップスペースでは、リーバイス®レッド タブ、リーバイス®ビンテージ クロージング、リーバイス®メイド&クラフテッドの3つのコレクションラインを導入し、幅広い商品と価格帯で提案する。各階ごとに違ったテーマを展開しており、オーガニック素材を使用した什器やブルックリンの若手職人が製作した照明、職人手作りのオブジェなどを使用。今後は日本の若手デザイナーの作品を収集していきたいとのことだ。3階には、日本初上陸となる「TAILOR SHOP(テーラーショップ)」を常設。購入した商品の裾上げをはじめワッペンや刺繍など一人ひとりに合わせたカスタマイズをすることが可能となっている。27日に行われたプレゼンテーションでは、グローバル・クリエイティブディレクター、レン・ぺルティエ氏も来日し、「日本は、デニムやインディゴブルーに愛情を持っている人が多く、ストリートファッションもとても面白い。店舗のコンセプトでもある伝統と新しさの観点からみても、日本は最適な市場といえる」と、日本での展開における経緯について語った。リーバイ・ストラウス ジャパンの代表取締役社長 斎藤貴氏は、今後のリーバイス®の方向性、取り組みについて「2008年のリーマンショックやファストファッションの普及によって、デニム業界が苦しくなった。そこで今までの在庫を一掃し、高品質なデニムを揃えた。デニムは一生同じデニムを履くこともある、自分の人生と共に歩くパートナーのようなものだ。本物の価値観を大切にクオリティの高いサービスを提供し、一人ひとりのベストジーンズを提案できるだろう」とコメントした。テーラーショップ専属職人のジェアード・エベルト氏は「メイドインアメリカを誇るリーバイス®は、アメリカの歴史の中で誕生した、伝統のあるブランドです。タフなワークスタイルの中で誕生したリーバイス®のジーンズは本物のデニムです。同ブランドはカルチャーと共に生きており、とくにビート・ムーヴメント、60年代における影響は大きく、ジーンズに反映されています。501など有名ですが、アジア人向けのジーンズも作られています。そのデニムの存在はあまり知られていないので、今後はもっと大きく示していきたい」とリーバイス®におけるブランドの持つ魅力を語った。【リーバイス® ストア 新宿店】住所:東京都新宿区新宿3-29-12営業時間:平日11:00~21:00、土日祝10:00~21:00TEL:03-5363-4501【お問い合わせ先】リーバイ・ストラウス・ジャパン株式会社消費者サービスTEL:0120-099-501受付時間:10:00~18:00(土日祝・年末年始を除く)元の記事を読む
2012年09月27日TOEIC対策の勉強法を指導するのみならず、TOEICの分析など、17年にわたり研究を行っている東洋英和女学院大学教授高橋基治さん。多くの学生に支持され、TOEICに関する著書も数多い高橋さんに、長年の研究に取り組んできたからこそ知り得るスコアアップのノウハウや、最近の傾向、効果が上がる勉強法などをお聞きしました。――長年TOEICにかかわっていますが、最近の傾向はいかがでしょうか。最近は大手薬品メーカーが新卒採用でTOEIC 730点以上の取得を義務づけたように、グローバルな企業では、かなり高いレベルのスコアを求められるようになりました。以前は就活で必要とされるのは600点でしたが、社会のニーズが730点に移行したことになります。この130点の違いは大きいですね。地方の中堅企業などでも、社員に対し高いスコアの取得を希望しています。実際に仕事で英語を使っているビジネスマンに聞くと「800点以上は必要だと思う」と言いますね。しかし実際どの程度の人が730点取得するかといえば、昨年の受験者では、比較的英語が好きな人、意欲の高い人が受験する公開テストでも730点以下が82%。8割が730点取得できていません。IPテストでは730点以下は93%。730点以上取得できているのは10人に1人いないのです。平均が400~500点ですから、600点取得できていれば、最低限の英語力があるということで履歴書に書けるでしょう。ただし、求められているハードルはもっと高いところにあることを忘れないでください。――高いスコアを目指すには、まず何が必要でしょうか。初級者の場合は、TOEICのスコアが本当に自分に必要か、点数のメリットがあるのかを考えてみましょう。「取りあえず受験」組はモチベーションの維持が難しいですし、スコアも伸びません。多いのは学生が就活を始める直前になって、周囲の友達が就活のために取ろうとしている姿を見て、「取りあえず受験」するパターンですが、これではスコアもやる気もついてきません。何点取得できればこの職業に就ける可能性が高まるとか、どうしてもグローバル企業で海外勤務を経験してみたいとか、スコアのメリットによって自分の将来像がイメージできれば、強い動機づけとなりますし、生活のなかで英語に接触する仕掛け作りもするようになります。まずは必要性、そして必要なら何点必要なのかを考え目標設定しましょう。――初級者はどのように勉強すればよいですか。全体像を知らなければなりませんから、まずは公式問題集を使い、本番のように2時間で200問解いてみます。恐らく最初は最後まで終わらないと思いますが、どの程度の問題の量があるのかを把握できますし、正答数から予想得点が出るので、自分の現在の実力、目標スコアとの差や弱点がわかります。これをやらない人が意外に多いのですが、それでは走ったこともないのにマラソンのレースに出場するようなもの。ちゃんと、一度完走してみることが大切です。それから基礎を学びましょう。多くの人は書籍を購入するのですが、買うだけでは本はスコアには貢献してくれません。一番いけないのが購入するだけで安心し、少し問題を解くだけで満足してしまうこと。これでは本を使いこなしていません。本とどうかかわるかでスコアが伸びるのです。テキストは文字の見やすさなどでなじむものを選べばいいと思いますが、初級者には文法が大事なので、TOEICに特化した中学レベルの文法の本をおすすめします。私は初級者の方には「新TOEIC(R)テスト中学英文法で600点!」というテキストを勧めていますね。これを最低3回、問題を見たら解答がすぐわかるまで徹底して取り組みます。記憶するくらい1冊を短期間に繰り返したほうがいいのです。基礎がないまま公式問題集に取り組んでも、解説の意味がわからないので、ある程度で伸び悩んでしまいます。マラソンでいえばまずはジョギングで基礎体力をつけるようなイメージです。問題と解答を覚え、どのページを開いてもわかるようになれば、次の問題集に進むのです。問題集を1回取り組んだだけでほかの情報が気になり違う教材を買い、それも数ページ解いただけでさらに違う教材を買う、ということをしがちですが、それでは教材にかけた時間とお金の無駄になります。――ほかに教材の効果的な使い方はありますか。おすすめは公式問題集を使いこなすことです。解答を確認するだけでなく、出題の文章も書いてみましょう。TOEICは使われるテーマがいつも似ているのでテーマも頭に入りますし、話の流れをつかむ力や語彙(ごい)力もつくなどさまざまな効果があります。ポイントは、まず日本語で文の意味を理解しておき、それから文の構造を意識して書くこと。これを何度も繰り返すことで、文章を自分のものにでき、語彙(ごい)力や文の構造を見抜く力がつきます。そして音読です。単語をまとまり(チャンク)でつかむことができ、文章を見たときにすぐに意味がわかるようになります。初級者は単語を左から右へ一語一語追っていることが多いんですね。だから時間がかかるし、疲れます。上級者は意味のかたまりをチャンクで追っていくので、早いし、ラクなんです。音読は、語彙(ごい)や文法を取り込め、「話す・聞く・書く・読む」の4技能も向上するという効果があります。声に出した量に比例してリーディング力がつきます。リスニングでは、似た音の識別、例えば「work」と「walk」の聞き取りでひっかかることがありますが、それも声に出すのが少ないからです。自分で言うことができれば聞き取りは容易になります。できれば音声テープと同じ速度で音読しましょう。そのためには単語と単語のつながりを言えなければならないし、消える音は消さなければなりません。英語を聞いていて速くてわからないという人は速くしゃべることもできないんです。バッテイングセンターで、球速90キロで練習している人は120キロのボールを打てないでしょう。逆に、120キロで練習している人は90キロのボールは止まってみえるかもしれません。それと同じことです。――教材の選び方にはポイントがありますか。公式問題集とTOEICに特化した教材がいいでしょう。目指すスコアにもよりますが、600点を目指すなら問題を総括している塚田幸光先生の教材がおすすめです。各パートの攻略方法が書いてあり、問題の見方を教えてくれます。公式問題集を解き、別の教材でポイントを知り、また公式問題集に向かうと、見えないところが見えてきて、勘が働くようになります。TOEICに関係のない教材を使ってもあまり効果はありません。英字新聞の時事的な記事も、800点を超えるような人には有意義ですが、TOEICはあまり時事に関係する問題は出題されないので、試験対策としては必要ないでしょう。――TOEICの問題に傾向があるということでしょうか。TOEICはテストである以上、ルールがあり、似た型・テーマが出るのがお約束なのです。ですから公式問題集を繰り返すことで、質問と選択肢を見るとどのようなパターンかわかってくるんですね。例えるなら、手品のタネ明かしと一緒です。タネを知っていれば問題の手口が容易に見えてきます。質問に「most likely」とあれば「恐らく」という意味なので「ズバッとは言いませんよ」というサインです。つまり、関係のある単語や語句を最初で言うか、それらを文全体にちりばめていますよ、という合図。文章全体を追ってようやく「ああ、ここはレストランなのか」「ホテルなのか」と場所がわかるような文章だったり、「受付係だったのか」「旅行代理店の人だったのか」と人物が特定できるということですから、こういう難しい問題に初級者は安易に手を出さない方が無難ですよね。また、「男性は何を提案していますか?」という問題の場合、「『提案』がある」のだと既に教えてくれているわけですから、「why don’t you~」や「You should」などと聞こえてきたら耳をすませればいいのです。選択肢を見ればそこに答えが書いてありますから。リスニングで質問に関連した単語が聞き取れても、選択肢にそれがない場合もあります。例えば設問文で「architect (建築家)」という単語が聞き取れたが、選択肢にその単語はなく、「building designer」に言い換えられているようなケースです。音声では「The power was out. (停電していた)」だったのが選択肢では「There was no electricity.」になっているとか。この言い換えに瞬時に気がつくかどうかが、730点を超えるか超えないかの違いです。公式問題集に取り組んでいると、こういうパターンがわかってきます。英語力があるのにスコアが伸びない人はすべての問題に同じエネルギーを注いでしまいがちですが、TOEICは難易度が一問一問違うので、難しい問題はスルーし、易しい問題を落とさないのが大切です。全問正解はしなくていいのですから。リスニングならパート1は10問のうち8問正解すればよく、パート2~4は30問中20問取れれば730点は達成できます。――英語が楽しく上達できるコツはありますか。この人のように英語が喋(しゃべ)れたらいいな、というお手本を一人見つけることです。できれば自分と同じ性別で、声質や音域が似ているといいですね。海外のスターでもYouTubeなどでいくらでもインタビュー動画などを見ることができますから、その人になった気分で同じように喋(しゃべ)る練習をするのです。そうすれば英語特有の間や、アクセント、イントネーションなどもつかめるようになります。僕は80年代に『ベストヒットUSA』で司会をしていた小林克也さんにあこがれましたね。当時、彼は洋楽最前線で、番組で欧米のヒット曲を紹介したり、マドンナなどの大物シンガーが来日するとインタビューをしたりしていました。見かけは全くの日本人なのに海外のスターとも対等に話せるほど英語が堪能なので、一時は克也さんのようなDJやナレーターを目指しました。今も、ノラ・ジョーンズなどにインタビューしてみたいですね。バンドでコピーをしていたくらいビートルズも好きだったので、ポール・マッカートニーともぜひ直接話をしてみたいです。英語ができると楽しみが広がるんですよ。――仕事で英語を使う機会のあるビジネスマンにアドバイスをお願いします。ビジネスマンはこれから英語でプレゼンをする機会が増えると思います。ですからYouTubeで、様々な分野の人物がプレゼンを行うTEDというサイトを見て練習してもいいでしょう。また、良いプレゼンの見本としてガー・レイノルズ氏もおすすめします。言葉と映像の両方を上手に使いますから、右脳と左脳の両方に入ってくるんです。TOEICで自分が必要なスコアを取得したら、あとはスコアを伸ばすことを目指すのではなく、プレゼンのスキルを磨くことが大切です。これがあれば営業スキルが上がりますし、いいプレゼンは商品だけでなく自分も売り込めます。英語でプレゼンができれば、さらに可能性が広がります。世界に自分がつながっていける。考えただけでもワクワクしませんか?■お話を伺った人高橋基治さん。サンフランシスコ大学大学院修士課程修了。東洋英和女学院大学教授。TOEICに関し、17年に渡りTOEICの研究を行い、授業のほか講演活動、著作などでTOEICの得点を引き上げる効果的な勉強法を伝授。ノウハウの豊富さと熱い指導で高い人気を誇る。■著書聞いて覚える英単語キクタンTOEFL(R) TEST イディオム編(アルク) 新TOEIC(R)テスト スーパー模試600問(アルク) TOEFL(R)テストリーディング・リスニングの解法基礎編(アルク) TOEFL(R)テストリーディング・リスニングの解法応用編(アルク) 『これ、英語でなんて言う?』(中経出版)※10月末発売予定 『TOEIC(R)テストムダな勉強はやめなさい! がんばっているのにスコアが伸びない人のための最速最短学習法』(小学館) 『TOEIC(R)テスト本番攻略模試』(学研/共著)他多数【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月26日アディダスが提案する最新のトレーニングプログラムが体験できる「アディダス・トレーニング・アカデミー」が2012年9月23日(日)渋谷・ヒカリエホールにて開催された。オープニングイベントには、アディダスファミリーである武井咲、EXILEのパフォーマ・TETSUYA、ロンドン五輪フェンシング団体銀メダリスト太田雄貴、WBA世界ミニマム王者の井岡一翔、モデルのSHIHOら豪華ゲストが登壇した。 「アディダス・トレーニング・アカデミー」とは、世界で活躍するアディダスグローバルトレーナーによって構成される、アディダス独自のトレーニングプログラム。メキシコ、台湾に続く3回目となる今回は、初心者から上級者まで全5種類のトレーニングプログラムを実施した。イベントでは、360度ひねることのできる素足感覚シューズ『adipure 360』を着用し、TETSUYAとアディダス グローバルトレーナーが共同考案した“アディピュア・トレーニング”を初披露。TETSUYAは、「EXILEのダンスパフォーマンスを生かし、誰でも手軽に楽しめるトレーニングを考案しました。」とコメントしており、360秒間のトレーニングで忙しい毎日でも負担にはならない内容となっている。今までにない柔らかさと安定感が特徴の「adipure 360」は、確かなホールド性と衝撃吸収性、低体重新構造により“素足感覚”を実現。第一子を出産後見事にモデル体型を取り戻したSHIHOは、ヨガのポーズを披露。「正しい姿勢で体の軸をとらえることがが大切。このシューズを履くと足の感覚を掴むことができる。」とコメントした。また、太田選手と井岡選手はそれぞれフェンシングやボクシングを披露し、武井咲は「素晴らしいアスリートの方々と同じステージに立てて嬉しく思います。」と話した。一人でもグループでも楽しく実践できる“アディピュア・トレーニング”は、アディダス公式サイトにて近日公開予定になっている。(adidas.jp/ata)(C)Fashion Latteアディダス公式サイト:元の記事を読む
2012年09月25日■2050年、ニッポンの経済力は1/4にもシュリンクしてしまう21世紀になってかれこれ10数年が過ぎた。20世紀の100年間は、今までの19世紀(1900年)にわたる歴史の情報量と人口量を凌駕した100年であった。そして、2050年、つまり21世紀中頃までにこの規模が世界で約3倍にも伸びようとしている。ゴールドマン・サックスのレポート「more than an Acronym (2007年3月)」によると、2050年(今から+38年後)までに世界の経済規模は現在の約3.2倍に膨らむそうだ。しかし、その時の日本は、なんと、GDP世界比率は12%から3%へと1/4にもシュリンクするそうだ。2050年のGDP世界比率では、中国29%、インド16%、アメリカ16%、ブラジル5%、メキシコ4%、ロシア4%、日本3%、インドネシア3%、の順となる。かなり世界経済の様相は変化していると思う。もちろん、中国でもエリートになればなるほど英語ができ、インドでもカーストが高いほど英語が堪能ということを考えれば、経済的な指標とした場合、中国、インド、アメリカのGDPトップにおける英語化率は、その3カ国だけでGDP世界比率が61%と考えることもできる。世界のほとんどは、英語、もしかすると中国語と考えるのが順当な未来予測だ。こうなると日本語の影響力といえば世界の誤差くらいでしかなくなる。いや、ますますマイノリティーな言語となってしまうことは確実だろう。2006年、日本のGDPの世界比率は約12% 2020年、日本のGDPの世界比率は約8% 2035年、日本のGDPの世界比率は約5% 2050年、日本のGDPの世界比率は約3%これはまるで日本の消費税の反比例のような話のようだ(笑えないが)。2050年、日本は残念だが、世界に影響を与えるようなインパクトをまったく持ちあわせていない。全世界で1割以上もあった日本の影響力が、かつての消費税のような3%程度にシュリンクする世の中の到来が、ほぼ確定している。その要因は「少子化」だからだ。すでに、一番のボリュームゾーンである団塊の世代(第一次ベビーブーマー1947~1949年 806万人)1947年組が65歳入りをして3,000万人を突破してしまった。日本の人口比で24.1%、つまり日本の人口の1/4が65歳以上となったわけだ。さらに毎年250万人以上が「65歳化」へと続く。この3年間で大きく変化することとなる。65歳以上3,000万人突破総務省(2012年09月)たとえ、今から政治が変わり、少子化が解消したとしても、20~30年後にしか、それらは影響を及ぼさない。だからこそ、1日でも早く少子化に取り組まなくてはならない。日本の将来推計人口のアニメーションgifを見ると、もう待ったなしであることがよく分かる。それと同時に「英語教育」もさらに進めなければならないのだ。それは、ニッポンが移民に生活を頼らざるをえないからだ。■移民大国、Nippon。2009年での、外国人登録者数は219万人(1.7%)である。国立社会保障・人口問題研究所の人口移動調査(サンプル調査)によれば外国生まれの人口比率は1.1%である。欧米では10~15%前後が平均値であり、現在の日本は極めて移民が少ない国である。 観光で来ている外国人は、861万人(2010年)、621万人(2011年東北大震災)であり、彼らのすべてを日本の移民とし計算しても、6.8%で、欧米クラスの移民のやっと半分だ。つまり、日本に観光で来ている人の2倍の移民で、ようやく先進国レベルの移民数となる。4人に1人が高齢者、それが3人に1人となった日本の未来では、裕福な高齢者のみが、日本語での介護などのサービスを受けることができるが、裕福でない人たちは、日本人から日本語のサービスを受けることが難しくなると考えるのが妥当ではないだろうか?現に、コンビニエンスストアの店員さん、居酒屋の店員さんなどは、中国名の名札をつけた人しか見かけなくなっている。レストランでも、いびつな日本語でオーダーされることが多くなった。「ここは日本だぞ!」と憤慨していても、もう手遅れだ。ボクたちは完全に、外国の人たちに助けてもらわないと、この国をオペレーションできない状況にいたっている。そこで想像力をたくましくしてみよう…。膨大な老人を抱え、税収が徴収できない国家が考えることは、過去の歴史を振り返ると安易に想定できる。移民を奨励し、納税させる事しかないからだ。それで子孫を増やさせ、人口増を狙うしかない。かつてのブラジルの移民政策と同じだ。しかも人口ピラミッドの底辺を作るわけだから相当数の移民を受け入れざるを得なくなる。特に工場や物流やサービス分野の労働集約産業だろう。ボクの計算では、30%(3600万人)くらいの移民が必要だ。現在の日本で見かける外国人の3.5倍の外国人がいる世界を想定すると、もはや「日本」は「Nippon」という全く新しい国になろうとしていくのがイメージできる。中国やインドのたった5%の人が超のつくほど優秀だったとしよう。それだけですでに日本人のすべて1.2億人分の優秀な人がいることになる。人口の母数の差はそれだけ大きい。そして自国のGDPがブレイクするまでには時間がかかる。それまでに、高度なサービス化、高賃金化した日本に最後のビジネスチャンスを求め世界から続々と移民がやってくるのだ。Nipponはそれらの者に働いてもらわないと動けない。そこで、あなたはどうするのかが問題だ。■日本ではなく、アジア全域をマーケットとする時代アジアの国々は、外貨を得るための観光地では、誰もが英語をしゃべる。かつて日本の戦後の子供たちもUSアーミーからチョコレートをもらうためには英語をしゃべってきた。横田基地の売店のおばちゃんや横須賀のおっちゃんも英語が必要とあればしゃべってきた。日本人は英語が喋れないのではなく、必要がないから喋らなかっただけなのだ。流ちょうにしゃべる必要はない。自分の商売に関することだけ喋(しゃべ)れればよい。ボクがロサンゼルスのホットドッグ売りに、時間を聞いたら、「1ダラー50セント」と答えられ、もう一度聞くと、「2つで3ダラーと答えられた」ことがある(笑)。彼らはホットドッグさえ売れればいいのだ。インドネシアのタクシーの運転手は、日本語、中国語、英語、マレー語、インドネシア語など、何カ国語も喋(しゃべ)れる人が多い。決して上手な訳ではないが、タクシーで必要な語彙(ごい)は限られているので困らないという。それらはすべて乗客から覚えているという。学校などには行かず、常にOJT(On-The-Job Training)で習得している会話だ。だから、ニッポンでも移民が増えれば、そんな日常会話程度では困ることはない。むしろ、日常会話程度ができるというレベルが一番問題かもしれない。英会話の学習経験がある人ならばわかると思うが、英会話の一番のネックは「緊張」である。これがなくなれば、簡単な会話ならば中・高等教育で十分だ。むしろそれで事足りてしまうことの方が問題だ。日常会話程度できるという自信が英語力の上達をとどめてしまうからである。日本人の6割は英語がまったく駄目、そして3割が日常会話くらいならば、残りの1割はビジネス英語ができるというような配分のような気がする。残りの1割のビジネス英語ができるビジネスマンにならないと意味が無いのだ。ボクはLCCが日本に航行する前からLCCの航空会社を利用してきたが、半年後のチケットを予約しておけば、東京-大阪の新幹線料金でアジアを飛び回ることができる。現在はインドネシアのバリ島でこの記事を執筆しているが、ロスメン(民宿)からバンガロー、ホテルとさまざまな滞在場所がある。3,000円もあれば、朝食つきでプールもある。おそらく、一ヶ月滞在しても、約9万円で、日本の東京の家賃以下。しかも外食しても高級レストランでもデニーズやロイヤルホストなどのファミレスと変わらない。ネットで接続できているので、日本のどこかの格安のリゾートにいると思えばいいだけだ。シンガポール、マレーシア、ベトナムに目を向けてみると、中国や韓国のビジネスマンは多いが日本人のビジネスマンは圧倒的に少ない。日本の国内移動とも料金が変わらない(時期は限られるが)、滞在費が安価、成長度が右肩上がり、これらの国に進出していかない事の方がリスクだと思ったほうがいいだろう。日本人、日本の企業、特に製造業以外は、マーケットを日本語で限定しているから、自ら首を絞めてしまう。自分を日本人と思わず、アジア人だと思えばいいのだ。一気にアジア全体の市場をマクロで考えてから日本をミクロとして考えてみることを薦めたい。そのためにも、最大公約数的なコミュニケーションとしてのビジネス英語力が必要なのだ。1割の人たちのビジネス英語になればなるだけ成果も投資効率も10年という長いスパンでみたら大きいはずだ。これは、年齢が10代>20代>30代>40代>50代>60代と若ければ若いだけ勤労年数が長いだけレバレッジが効く。英語が苦手であれば、フィリピン英語留学やフィジー英語留学ならば、学校でマンツーマンの英語授業込み、食事付きで月額10万円程度から学校がある。韓国の学生が大半だが、日本人も増えている。韓国は自国だけではビジネスが成り立たないので、海外に出ていく。そのため、韓国の国際企業で働くためには、最低でもTOEICテストで700~800点が取れなければ、ビジネスのテーブルにさえ付けない。だから、英語は必須科目である。しかし国内では満足に学べないので、英語が公用語であるフィリピンやフィジーが留学先として開発されてきた経緯があった。日本も近い将来、自国だけでは成立しない国家になることがわかっている以上、英語力は必須条件である。これからシニアになる人は、日常会話ができれば問題ないが、これからあと20~30年も働く人には、単なる日常会話だけでなくビジネス英語が重要となるだろう。■ビジネス英語力が未来のNipponを助ける!米デューク大学の研究者であるキャシー・デビッドソン氏は、「2011年度にアメリカの小学校に入学した子どもたちの65%は、大学卒業時に今は存在していない職業に就くだろう」という。つまり、16年後の2027年には、65%の新たな職業が誕生しているといい替えることができる。例えば、Googleがそのいい事例だろう。1998年に創業。2004年からGmailの無料サービスを開始。また同年にNASDAQに上場を果たし、数々の無料のサービスを提供し、そのユーザーに広告を見せるという新しいビジネスの概念を発明し、インターネットにFREEの世界を構築した。さらに、OSまで無償提供し、Androidというスマホ市場をも作った。そのGoogleでさえ、上場してからたったの8年しか経過していないのだ。だから、16年後のアメリカで、65%の人が新産業、いや、新職種に就労していてもまったく不思議ではない。インターネットの利用がWindows95と共に成長した1995年から17年。どれだけそれまでになかった職種やビジネスが生まれているか考えて見ても容易だ。幸い、日本のサービスは、世界でも秀逸で最高峰である。日本は世界で一番レストランにバラエティーに富む国だ。一説には3,000種類もの専門店があると言われる。うどんの専門店だけでも、立ち食いうどん、関西うどん、讃岐うどん、うどんすき、カレーうどん、天ぷらうどん……そのほかと多岐にわたる。そばにパスタにめん類だけでも想像を絶するほどの専門店が存在する。だからこそ、海外の日本料理屋では、カレーとすしと天ぷらとステーキとうどんを同じ店で提供しなければならなくなるから日本人は驚く。まじめな国民性なのかもしれないが、スケジュールどおりに交通機関が動き、ボッたくりのタクシーはほとんどなく、24時間営業しているコンビニが随所にあり、真夜中でも酒が自由に買える。薬でラリっている人もおらず、銃声を聞く事もない。わいろを要求する警察もいない。ましてや徴兵もない。こんなにも平和で自由で戦争がなく、テロやクーデターがない国も珍しいほどだ。外国人からすればあこがれの国にならないことが不思議だ。日本人はもっと未来のNipponをセールスする必要がある。そのためにもビジネス英語力がもっともっと大量に必要だ。世界で起きている最新のビジネスや新たな産業、新たな職種をいち早く取り入れることによってビジネスチャンスもさらに拡大化される。グローバルの波が押し寄せるとよく言われるが、グローバルの波は勝手にこっちに来てくれない。スルーされるだけだ。グローバルの波は、乗りにいかなければ乗り遅れると言った方が正解かもしれない。このままではNipponは老齢大国で沈み行く船である。たとえ政治で空白な状況が続いても、経済が国を支えなければならない。そのためには、ビジネス英語力が最も必要だ。ではまた来週!文/Paul toshiaki kanda 神田敏晶■著書プロフィール神田敏晶 KandaNewsNettwork,Inc.代表取締役 ビデオジャーナリスト / ソーシャルメディアコンサルタント神戸市生まれ。ワインの企画・調査・販売などのマーケティング業を経て、コンピューター雑誌の編集とDTP普及に携わる。その後、 マルチメディアコンテンツの企画制作・販売を経て、1995年よりビデオストリーミングによる個人放送局「KandaNewsNetwork」を運営開始。ビデオカメラ一台で、世界のIT企業や展示会取材に東奔西走中。1999年に米国シリコンバレーに進出、SNSをテーマにしたBAR YouTubeをテーマにした飲食事業を手がけ、2007年参議院議員選挙東京選挙区無所属で出馬を経験。早稲田大学大学院、関西大学総合情報学部で非常勤講師を兼任後、ソーシャルメディア全般の事業計画立案、コンサルティング、教育、講演、執筆、政治、ライブストリーム、活動などをおこなう。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月25日ネットで使える資金管理ツールをご紹介する連載コラム「上手に活用して”快適”マネーライフ! 『お金の管理』便利ツール」。第15回では、総合金融情報サイト『モーニングスター』を取り上げます。「モーニングスター」は、投資信託情報をはじめ、株式・債券・為替・変額年金・商品ファンドなど、豊富な投資関連情報や経済情報を中立的な立場で提供する総合金融情報サイトです。「金融電卓」「ポートフォリオ」など資産運用に役立つ様々なツールが用意されています。主なコンテンツの1つである「投資信託」ページでは、国内の投資信託情報や外国籍投資信託情報、ファンドランキング、分配金速報などを閲覧することができます。ファンドを検索したい場合は、「ファンド名から検索」「条件を指定して検索(詳細検索)」「毎月分配型ファンド検索」「最大下落率を把握して探す」の4つの方法で検索することが可能です。各ファンドの詳細ページでは、基準価額や純資産など基本情報に加え、チャートや関連ニュース、ファンド分析などを紹介。また、モーニングスター独自の”★”記号を使った「スターレーティング」や、9つの箱でファンドの現在の規模と属性を図示する「9つの箱のスタイルボックス」といった視覚的に分かりやすい評価情報を採用しています。投資信託の知識や経験がない初心者の人でも、「らくらくファンドナビ」ツールを使えば、簡単に自分に最適のファンドを探すことができます。「らくらくファンドナビ」とは、運用利回りの計算などを行う「金融電卓」ツールを使用して、ファンドを検索するツールで、「増やすための資産運用」と「退職後の資産運用」の2つのスタイルからファンドを検索することが可能となっています。使用方法(「増やすための資産運用」)は、まず「金融電卓」の「運用・利回り」計算で目標とする運用利率を算出します。次にファンドを選ぶ際に重視する項目を選び、その後、検索結果の各カテゴリー(国内株式型、国内債券型、国際株式型、国際債券型)からファンドを1つずつ選択します。ファンド選択が終了すると、ファンドの一覧が表示されます。このページは印刷が可能なほか、各ファンドはポートフォリオに登録することができます。さらに、「金融電卓」では、「らくらくファンドナビ」で使用した「運用・利回り」のほかに、「取崩し・受取期間」「取崩し・受取金額」「取崩し・利回り」の3つの計算が行えます。具体的には、「運用・利回り」では、退職までの資金運用のための年間利回りを、このほかの3つでは、退職後に資産を取り崩す際の受取期間、受取金額、必要利回りを算出することが可能です。次に、「株式」ページについて見ていきましょう。同ページでは、株式検索、取引所情報(20分ディレイ)、PTS情報(リアルタイム)、国内株式ランキング、「ピックアップ外国株」、「株式新聞コラム」などのコンテンツを掲載。このうち、株式検索では銘柄名または銘柄コードを入力するだけで、目当ての銘柄を簡単に検索することができます。各銘柄ページでは、現在値や株価チャート、PTS株価、株価比較、指標、ファンド組入れ状況などが表示されます。同ページのお勧めツールの1つが「グローバル株式検索」です。このツールでは、国内外の上場銘柄の業績や財務指標を比較分析することが可能となります。対象は、日本市場、米国上場(ADR含む)主要銘柄、中国本土上場銘柄、香港市場上場主要銘柄で、モーニングスター独自セクターやインダストリーグループによる分析を実施。また、時価総額やパフォーマンスなど日本円への変換機能も搭載し、グローバルな銘柄比較が行えるようになっています。投資家の皆さんにぜひ活用して欲しいのが「ポートフォリオ」管理ツールです。このツールでは、保有または注目している株や投資信託の運用状況を一目で把握することが可能です。現在の基準価額や株価が反映されるため、日々の損益や分散投資の状況を簡単にチェックできるほか、毎月定期的に金融商品を購入している場合は、「積立プラン」を選択すると毎月自動で買付登録が行えます。さらに、「X-Ray」機能では、多地域・多商品に分散投資されたポートフォリオデータを、7つの視点から集計、分析を実施。ユーザーは、「資産分散状況」「地域分散状況」「株式スタイル分析」「債券スタイル分析」「コスト分析」「レーティング分析」「リスク・リターン分析」の7視点に関する分析結果を確認することができます。なお、「ポートフォリオ」管理ツールを利用する際は、「モーニングスタークラブ」への入会が必須となります。入会金は無料で、会員は、投資に役立つレポートを紹介する「アナリストの視点」や、ニュースなどを配信する「アラートメール機能」といった特典を利用できるようになります。このほかにも、投資初心者や投資を学びたい人向けの「マネースクール」ページ、ETF情報などバラエティ豊かなコンテンツが揃っています。皆さんも「モーニングスター」のツールを活用して、より効率的な資産運用を始めてみませんか?【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月21日トレンド総研は「グローバル人材」に対する評価や採用ニーズなどを知るため、「グローバル人材に対する企業のニーズに関する意識・実態調査」を実施した。調査は8月30日~9月3日にかけて、新卒・中途採用面接の最終決裁に携わっている社員500人を対象に行った。まず、「あなたの勤めている会社でグローバル人材を社内に確保することは必要だと思いますか?」と聞いたところ、6割以上の企業が必要だと感じていることが分かった。次に「グローバル人材の採用数は以前に比べて増えてきていると思いますか?」と聞くと、「増えてきていると思う」という意見が40%。平均すると約21%の増加率で、多いところではグローバル人材の採用数は2倍に増えているという企業もあった。増加している理由については、「今の業務において高いコミュニケーション能力を有する人材が必須」という意見や、「企業の未来を据えて海外展開を考えていく場合にグローバル人材は必要」という意見が目立った。他にも、「海外の人々の考え方を受け入れる力がないと、海外企業と戦えない」、「グロ-バルな経験をした人材は即戦力になりやすい」という意見もあった。続いて、企業はグローバル人材のどのような点に期待をしているのか質問。すると、「コミュニケーション能力」が最も多く59%、続いて「語学力」(58%)、「主体的な行動力」(38%)、「交渉力」(34%)という結果になった。また、グローバル人材の採用が増えていると回答した人に「グローバル人材は社内でも活躍をしていると思いますか?」と聞いたところ、「そう思う」と回答した人が74%。その理由として、他国の文化や言語をしっかりと受容できている力や、コミュニケーション能力の高さや主体性が挙げられた。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月18日ユニクロとビックカメラが協業し、グローバル繁盛店「ビックロユニクロ新宿東口店」が、2012年9月27日(木)オープンする。株式会社ビックカメラと株式会社ユニクロは、共同で新宿東口に新店舗「ビックロ」をオープンさせる。この新店舗はファッションブランド「ユニクロ」と、家電量販店「ビックカメラ」が同じ建物の中に出店することだけを指すのではなく、互いのノウハウを組み合わせてつくり上げた「ビックロユニクロ新宿東口店」は、グローバル繁盛店という新しいユニクロのカタチでオープンする。9月27日にオープンする「ビックロ」は、地下3階から地上8階の敷地面積約881坪(2,912.85㎡)を誇る。ユニクロ銀座店に続く国内2番目に大きな売り場面積を持つ「ビックロユニクロ東口店」の売場は、1階から3階のフロアで、1階(ウィメンズ・メンズ)、2階(ウィメンズ・キッズ&ベビー)、3階(メンズ)の計1200坪で展開する。また、オムツ替え台や授乳室も完備。家族でも安心して買い物を楽しめるように、フィッティングルームもベビーカー対応を用意している。 総勢約480名のスタッフで、4ヶ国語対応(日・英・中・韓)できめ細かいサービスを提供する。さらに、お笑い芸人、劇団員、チアリーダーなど特徴のある店舗スタッフを約10名採用し、店頭では常に活気あふれるスタッフが、最高レベルの店舗サービスで活気ある店内を目指す。【ユニクロ新宿東口店】2012年9月27日(木) 10:00オープン営業時間/10:00~22:00住所/東京都新宿区新宿3-29-1元の記事を読む
2012年09月13日人気グローバルブランドがついに!アジア主要都市を中心にグローバルに展開、海外の各国で人気&話題となっているコスメブランドの「Za」(ジーエー)が、ついにこの秋、日本にも上陸することが分かった。“シンプルステップで速攻キレイ”なスキンケア、“テク要らずでなりたい仕上がりをかなえる”メイクアップを提供していくというこのブランド。お値段もお手ごろ価格ということで、現代女性必見のアイテムぞろいとなりそうだ。時短メイク、スマートメイクで綺麗を手に入れてスキンケアのメインアイテムとして位置付けられている「アミノミネラルジェル」は注目度の高い逸品。メイク前の保湿を完璧にするオールインワンジェルで、洗顔後はこれ1本でOK。化粧ノリやキープ力をぐんとアップさせてくれる。毛穴を引き締める効果もあり、配合されたフォギ―パウダーとのダブル効果で。さらに毛穴レスな美しい肌に。アミノミネラル保湿配合で、肌のバリア機能も高め、ダメージに強い肌へと導き、素肌美もアップさせてくれる。瞬時にボリューム&カールたっぷりのまつげを演出し、しっかり夜までキープしてくれる「キラーボリュームマスカラ」なども人気を集めそう。ブランドとして計52品のアイテムを発売するとのことなので、今からチェックして、時短・現代型スマートメイクであなたなりの綺麗を目指してみては。元の記事を読む
2012年09月13日日興アセットマネジメント(以下、日興アセット)はこのほど、追加型投信「ツーピース・セレクト(為替ヘッジあり)/(為替ヘッジなし)」を10月9日に設定、運用を開始すると発表した。募集はみずほ証券にて、18日から行なう。同ファンドは、「マネージド・フューチャーズ戦略」と「グローバル・マクロ戦略」で運用される2つの投資信託証券に投資し、特定の市場に左右されることなく、安定した収益の確保と中長期的な信託財産の成長をめざす新ファンド。「マネージド・フューチャーズ戦略」と「グローバル・マクロ戦略」は、これまで何度も危機を乗り越え、安定したパフォーマンスをあげてきたという。また、「同期間における2つの戦略の値動きは、先進国株式や商品と比べて小さかったことが確認されている」(同社)。各投資信託証券への基本投資配分は50%程度ずつに設定。「為替ヘッジあり」と「為替ヘッジなし」の2コースを用意し、両コース間でスイッチングを行なうことができる。なお、為替ヘッジは、投資対象とする投資信託証券において米ドルと円の間で実施する。基準価額は、当該投資信託証券に含まれる米ドル建て以外の資産における、当該資産の通貨と米ドル間の為替変動の影響を受ける。また、為替ヘッジを行なうことで、為替ヘッジコストがかかる場合がある。購入単位は、分配金受取りコース(口数指定)が1万口以上1口単位、同(金額指定)が1万円以上1円単位、分配金再投資コースが1万年以上1円単位。購入価額は、当初申込期間中が1口当たり1円、継続申込期間中が購入申込受付日の翌営業日の基準価額となる。換金単位は1口単位で、換金価格は換金申込受付日の翌営業日の基準価格となる。換金代金は、原則として、換金申込受付日から起算して7営業日目から支払う。申込期間は、当初申込期間が9月18日~10月5日まで、継続申込期間が10月9日以降。信託期間は、2022年7月15日まで(2012年10月9日設定)。決算日は、毎年1月15日および7月15日。同社は、「大きく変動する市場環境にも対応し、多様化するお客さまのニーズを的確に捉えた商品の開発・運用を通じて、投資家の資産形成に役立つ商品の提供に尽力していく」としている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月10日人と人とのつながりが希薄になっていると言われる現代社会ですが、そういった時代だからこそ、仲間を作り、交流を持つということを、大切に考える人たちが増えています。SNSもそのひとつ。しかし、最近ではそこからさらに一歩踏み込んで、対面で接することができる、リアルのコミュニティを作りたいと考える人が多くなっているようです。そこで今回は、新しい暮らしのスタイルとして注目を集めている、ソーシャルアパートメントをご紹介したいと思います。■住人同士が交流できるソーシャルアパートメントとは、どのようなスタイルが特徴なのでしょうか。数多くのソーシャルアパートメントを運営している、グローバルエージェンツの広報戦略室にお話をうかがいました。「ソーシャルアパートメントは、通常のワンルームマンションに、住人同士がコミュニケーションを図ることのできる共有スペースをプラスしたものです。ただ共有スペースを提供するというのではなく、豪華なラウンジやフィットネス設備、ライブラリーといった高級感の感じられる共有スペースを設置していることが、大きな特徴だと言えるでしょう。入居者は、そういった共有スペースを活用して、自由にコミュニケーションを楽しむことができます。また、各ソーシャルアパートメントの共有スペースを活用して、弊社がイベントを開催するケースもあります」(グローバルエージェンツ・広報戦略室)■豊かなライフスタイルを提案――シェアハウスとの違いについて教えてください。「シェアハウスの場合には、そのほとんどが一軒家を利用して運営されています。そのため、個人の部屋があるとは言っても、完全にプライバシーを確保できるわけではありません。自室に行くためには、必ず共有スペースを通らなくてはなりません。しかし、ソーシャルアパートメントでは、入居者のプライバシーをしっかりと保つことが可能です。共有スペースを通らずに自分の部屋へ入ることができますので、通常のワンルームマンションに住んでいるように過ごすことも可能です。さらに、ソーシャルアパートメントは、豊かなライフスタイルの共有を目的としています。そのため、シェアハウスと比較すると少し賃料は高いのですが、その分ハイセンスな建物で暮らし、豪華な設備を利用できるという魅力があります」■さまざまな職業・年齢の人と交流できる――ソーシャルアパートメントには、どのような人が入居しているのでしょうか。「20代後半から30代前半の入居者様が多くなっていますが、年齢層にはかなり幅があります。男女比も、半々といったところでしょう。ソーシャルアパートメントへの入居を希望される方の中には、いろいろな人と交流を持ちたい、語学を学びたい、人脈を仕事に活かしたい、といった向上心の強い方が多いように見受けられます。実際に、独立して個人で会社を立ち上げられ、仕事のためにソーシャルアパートメントを活用しているというケースもあります」■講演会やイベントも開催――実際の入居者の生活はどのようなものなのでしょうか?「入居者様は、一緒に食事をされたり、旅行に行かれたり、部活を作ってみたりと、コミュニケーションを楽しんでおられます。さらに、弊社の方でも、共有スペースを活用したイベントを、企画することがあります。先日は、弊社主催の講演会を行いました。入居者様はもちろん、外部のお客様にも講演を聞きにきていただきました。また、ネットTVの撮影で、ソーシャルアパートメントをお貸ししたこともあります。通常、共有スペースのあるマンションなどでは、外部の人間を招いてはいけないといったケースが多いようです。しかし、ソーシャルアパートメントでは、ご友人を招くのも大歓迎です。そのため、マンション内だけではなく、外にも開かれたコミュニケーションが可能だと言えるでしょう」■身近にはもちろん、幅広い交流を楽しめる――ソーシャルアパートメントの最大の魅力とはどのような点でしょうか?「入居することで、コミュニティを築くことができるという点ではないでしょうか。さらに、シェアハウスでは実現できない、豊かなライフスタイル、そしてプライバシーの確保なども、ソーシャルアパートメントの魅力です。また、弊社の提供しているソーシャルアパートメントは非常に件数が多いため、イベントの規模も大きくなります。そのスケールメリットも、ソーシャルアパートメントの大きな魅力だと思っています」デザイナーズマンションのハイセンスなラウンジ、いつでも利用できる豪華な設備、年齢・性別・国籍を越えて交流する入居者たち……。想像しただけでも、ワクワクしてきますね。今後ますます普及していくと思われるソーシャルアパートメント。新しいライフスタイルを求めている人は、ぜひチェックしてみては?(OFFICE-SANGA 森川ほしの)
2012年09月04日MURUA(ムルーア)はグローバル展開に向けて今秋ハワイに1号店を、2012年9月1日(土)オープンする。“ときにCuteでときにSexy”という二面性の中に、トレンドも取り入れた大人の女性のためのスタイルを提案しているブランド、ムルーア。2006年よりマークスタイラーよりブランド展開を開始し、以前に増して、モード感を重視したスタイルを展開している。9月よりオープンするハワイ店は、トロリーバスやエアポートバスなどの停留所や免税店などが集まるロケーションであり、住民だけでなく観光客に対してもムルーアのブランド認知の拡大を目指している。ムルーアは、既に上海や北京に進出させるなど、積極的なグローバル展開を図っているが、今後アジア、ハワイに続きアメリカやヨーロッパへのショップ出展も目標にしている。MURUAハワイ店舗概要開店日:2012年9月1日(土)住所:345 Royal Hawaiian Ave, Suite102, Honolulu, HI96815, USA店舗面積:15.2坪営業時間:10:00~23:00定休日 無元の記事を読む
2012年08月30日神戸は約90年前に日本で初めてジャズが演奏された町であり、今も市内に20軒以上のジャズを聴かせる店があるという。このジャズの聖地で行われる「JAPANSTUDENTJAZZFESTIVAL」は、ジャズを通して中学生、高校生の音楽を愛する健全な心を育むと同時に、全国の中学・高校生が互いに交流することで、彼らの新たなミュージックシーンが神戸から始まっていくことを期待して開催される。さらに神戸でのパフォーマンスにより、将来のジャズ界を担う若い人たちに神戸の人たちに親しんでいただくとともに、広くジャズの街「神戸」をアピールしようとするものだ。今年の「JAPANSTUDENTJAZZFESTIVAL2012」に出場するのは全部で44組。8月24日(金)11時30分~18時00分が中学生の部、25日(土)11時30分~17時00分が高校生の部(1日目)、26日(日)11時30分~17時30分が高校生の部(2日目)というスケジュールで行われる。1校の演奏時間は12分。この12分間に、これまでの練習の成果をすべて出し切らなくてはいけないため、各バンドともに気迫のこもったステージとなる。こうした中高生たちの演奏も楽しみだが、豪華な名プレーヤーによるゲスト演奏も大きな魅力だ。今年のゲストは、24日は関西を代表するクラリネット奏者である滝川雅弘氏とモダンタイムスビッグバンド、25日がハワイ出身でハイノート・ヒッターとして知られるトランペット奏者エリック宮城(ミヤシロ)氏とグローバル・ジャズ・オーケストラ、そして、26日はラテントロンボーンの帝王・中路英明氏とグローバル・ジャズ・オーケストラだ。入場料は前売り当日ともに1日券が一般1,000円。3日通し券は一般1,500円のところ、中高生は500円。前売り券は神戸文化ホールプレイガイドで発売中だ。なお、「JAPANSTUDENTJAZZFESTIVAL2012」の演奏の模様を収録したDVD、ブルーレイの販売が予定されており、既に予約を受け付けている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月23日グローバル化の流れの中、日本で働く外国人が増えると同時に、日本人の海外赴任機会なども増加している。それに伴い、従来は銀行で行われていた海外送金サービスを独自に行う事業者が続々と登場している。今回は、個人向けの海外送金サービスを独自に行っているNTTドコモ、SBIレミット、セブン銀行の担当者に聞いた、各社のサービスの特徴を紹介する。海外送金サービスの拡大は、銀行以外の事業者による送金サービス提供を認める、新しい「資金決済に関する法律(資金決済法)」が2010年4月に施行されたことを背景にしている。NTTドコモ、SBIレミットはこれによって海外送金サービスを行うことが可能になった。SBI傘下のSBIレミットは2010年12月から、NTTドコモは2011年7月から、同サービスを開始した。セブン銀行は銀行なので、同法の施行とは直接関係はないが、新たなビジネスチャンスを狙い、2011年3月から海外送金サービスを開始した。それぞれに特徴のあるサービスを行っているが、まず、NTTドコモの海外送金サービスを紹介したい。NTTドコモではもともと、日本国内では、ケータイ送金というサービスを行っていた。一つの電話番号にいわゆる「ドコモ口座」というアカウントを持つことができ、アクティベートすれば、お金をデポジットしてショッピングやドコモ同士のケータイ送金に使うことができる仕組みを持っていた。同社では、この仕組みの上に、海外にも送金できるサービスを行うという形で、同サービスを行うことになった。「ドコモ口座」に一旦入れたお金を、海外にも送れるようにしたというわけだ。海外送金サービス参入のきっかけは、さきほど述べた資金決済法の施行以外に、同社が国内に抱えている約6,000万のユーザーに対して、「海外送金という利便性を提供できるのではないか」(同社国際事業部 国際サービス担当部長 石井良宗氏)との思いがあったという。だが同社では、海外に送金できるネットワークを持っていたわけではなかったため、米マイクロファイナンス・インターナショナルのシステムを通じて、同サービスを開始することとなった。利用するには、携帯電話で送金金額、受取人氏名、受け取り方法などを入力する方法をとっている。受け取る方法は、口座入金のほか、銀行や両替店、ポーンショップ(質屋さん的な店舗)などで受け取ることができる。NTTドコモの送金手数料は、「なるべく安く、分かりやすく」(石井氏)をモットーとし、1回の送金につき一律1,000円としているのが特徴だ。石井氏によると、携帯から非常に簡単な操作で送金でき、銀行の窓口の営業時間や曜日に関係なく送金できることから、利用者からは大変使いやすいと評判だという。送金対象国は、2012年3月に21の国・地域に拡大した。在日外国人以外にも、日本人留学生に親が送金するケースも多いといい、米国への送金が伸びているという。マネーロンダリングなどの不正対策にも力を入れており、毎回の送金ごとに受取側のスクリーニングをしている。また、今年3月からはスマートフォンからも送金できるようにした。「入力が楽なので、口座番号なども打ちやすく、慣れると大変使いやすい」(石井氏)。石井氏はサービス開始からこれまでの状況について、「2011年度は目標としていた利用者数には届かなかったが、確実に手ごたえは感じている」とし、「携帯電話は、おサイフケータイなどにも代表されるように、金融サービスと相性がいい。海外送金サービスについても、1回一律1,000円という分かりやすさと携帯で手軽に送れるというメリットがあるので、外国人の皆さんや留学生のお子さんを持つ親御さんらに、ぜひ利用してほしい」と話している。SBIレミットは、2010年4月に施行された資金決済法に基づく資金移動事業者として、同年12月7日に金融庁に登録、13日にサービスを開始した。「それまで、SBI証券での株式売買手数料の引き下げなど金融サービスの価格破壊による顧客還元と利便性向上を先駆的に手掛けてきたSBIグループとして、従来、銀行だけが行うことができた国際送金業務の自由化に利して海外送金ニーズをもつ個人や中小事業者、また、日本在住外国人に対して、安全、迅速、低価格な国際送金サービスの提供を目指している」(SBIレミット 営業部マネージャーの栗田貴善氏)。事業開始に先立つ実地調査でも、日本で働く多くの外国人から、便利な送金手段がないという声を聴いており、そうした声がSBIレミットのサービス構築の原動力となった。業界最低水準の手数料の実現にあたっては、「SBIグループのノウハウを生かし、スケールメリットが効率よく働く事業インフラを狙ったシステム構築を行った。」(栗田氏)。同社が海外送金サービスを行う上で提携したのが、国際送金事業会社大手の一角である米国のマネーグラム社。「複数の国際送金事業者との提携を検討したが、日本の顧客層に合ったサービス提供に柔軟に対応しようとする姿勢を最も強く感じた」ことが同社との提携の決め手となった。サービスの特徴は、送金依頼をSBIレミットのウェブサイトから24時間365日行うことができ、同社に入金が行われると”最短約10分”で、マネーグラム社の持つ190カ国、25万カ所の取扱店で受取人がキャッシュを受け取れるというもの。しかも、従来の銀行送金に比べると、速さ、費用において飛躍的な利便性の向上を消費者に提供している。また、資金移動業者は送金資金の取り扱いに応じた金額を、送金受取りが行われるまで法務局に供託する義務を課せられており、安全性も極めて高いものとなっている。具体的な送金方法は、主にSBIレミットへの送金依頼の仕方、入金方法の違いによって「フリコミ送金」「インターネット送金」「ゆうちょ振替払込みカード送金」「コンビニ送金」の4つがある。日本人顧客はインターネットによる送金依頼をネットバンキングと併用して送金を行うケースが多い。一方で日本在住の外国人顧客に最も利用されているのは、「ゆうちょ振替払込みカード送金」。仕送り送金のように、常に一定の送金受取人に送金する場合、その受取人をあらかじめSBIレミットに登録しておき、その”ゆうちょ振替払込カード”でゆうちょ銀行のATMまたは窓口でSBIレミットの口座に入金するだけで、Webサイト上での手続きなしに登録した受取人への送金が実行できる。外国人顧客にこの方法が最も多く利用されている理由について、栗田氏は「ネット環境のない方や苦手な方、最寄りの金融機関が郵便局である方が多いことに加え、自分のカードで入金を行うことによる安心感という消費者心理を持たれることが理由ではないでしょうか」。「フリコミ送金」は、送金に際してのSBIレミットへの入金に銀行を利用するお客様で、同じ送金受取人に複数の送金を行う予定がある場合、「ゆうちょ振替払込みカード送金」と同様に、事前に受取人の登録をしておくことにより会員サイト上での手続きなしで送金が実行できる。上記2つの送金方法では、SBIレミットが顧客からの入金を確認した時点で即送金されるのに対し、「インターネット送金」は、顧客がSBIレミット内に持つ「送金準備金口座」に送金用資金を一時的にプールすることが可能。その残高から必要な金額を、必要な時に、機動的に送金することができるため、海外にお子様を持つご両親などの個人に加えて、海外への支払いを機動的に行いたい法人が多く利用している。「コンビニ送金」は、SBIレミットがファミリーマート社と日本で初めて開始したコンビニエンスストアでの入金による国際送金。インターネットで送金依頼を行った後、提携するファミリーマート内のファミポートを利用して、レジで入金が行える。365日7時から21時まで海外送金を行うことができ、金融機関の営業時間外の送金を容易にしている。栗田氏は、こうした顧客の視線に立ってサービスを常に改善して”進化”していくことが、SBIレミットの最大の特徴と強調。常に顧客の声に耳を傾けながらサービスの改善を心がけているという。サービスを開始して1年半の状況については、「着実に伸びているのは間違いない」(栗田氏)。今後については、「どういうプロダクツを作ったらお客さんに喜んでもらえるかが全て。数字はこのような地道なサービス改善の結果として後からついてくると思っている」と話している。セブン銀行の海外送金サービスは、従来の海外送金の仕組みで利用者が感じていた不具合や不満をなんとか改善したいという思いが、開発のきっかけとなった。従来は銀行や郵便局から海外に送金する場合、「窓口が少なく、長時間待つ必要がある」、「送金したくても店舗が平日の15時までしか営業していない」、「手数料が高め」、「書類記入の手続きが煩雑」など、より便利なサービスへの意見や要望があった。また、労働力人口の減少で、就労のために海外から日本に入国・在留している外国人が増えていることや、企業のグローバル化による日本人の海外勤務が増えていることから、日本から海外への送金ニーズは、今後ますます増加していくと考えた。セブン銀行 商品サービス部の廿浦(つづうら)隆次長によると、同社では、それまでのサービスへの改善や、事業の多角化という観点から、2009年に海外送金サービスに関するプロジェクトを立ち上げた。プロジェクトでは、(1)便利なサービス、(2)いつでもどこでも使えるサービス、(3)長期にわたって繰り返し使うことができる安定したサービス、の観点からサービス内容を検討。2011年3月22日、インターネットバンキング、モバイルバンキングでの海外送金サービスを開始。さらに同年7月19日からは、日本国内に現在1万7,000台以上設置されているセブン銀行ATMからも、同サービスを利用できるようになった。セブン銀行の海外送金サービスは、(1)原則24時間365日送金可能、(2)シンプルかつリーズナブルな送金手数料、(3)受取拠点が豊富、(4)送金から最短数分で受取可能、などの特徴がある。廿浦氏は、サービス開始にあたって重視したことについて、「多くの取引を無人で安定して処理するためのしっかりしたシステムのインフラ作り」と、「犯罪に使われるリスクの除去」を挙げた。セブン銀行の海外送金サービスを利用するには、同社の口座を作らなければいけないが、犯罪のリスクの除去という点において、非常に有効だという。手数料は、1万円までの送金手数料は990円、5万円までの送金手数料は1,500円。「従来の銀行での手数料は金額に関係なく数千円がかかっていた。例えば、少額のお金を送るのに数千円かかっていては、かなり高い。そうした意味では、個人向けの手数料としてはリーズナブルになっている」(廿浦氏)。また、提携しているのは、世界約200以上の国と地域に45万カ所以上の拠点を有する世界最大の送金サービスネットワークを持つウエスタン・ユニオン。ウエスタン・ユニオンに決めた理由について廿浦氏は、「圧倒的なブランド力と拠点の数が魅力で、なおかつそれだけのインフラを持っているということは、多くのノウハウを持っているということ。安定したサービスの仕組みを作るには、最大手と組む必要があった」と話す。さらに、セブン銀行の海外送金サービスの最大の”売り”はATMで手続きができること。一旦口座を作り、海外送金サービス契約の申込みをすれば、送金が全てATMなどでできるので、従来は都度煩雑な手続きが必要だった海外送金サービスの利便性を格段に増している。時間を問わずに送金できるのもメリットで、廿浦氏によると、セブン銀行の海外送金サービス利用者の9割近くが、ATMを利用しての送金だという。昨年は、1年間で約3万件の利用があったが、今年はすでに4~6月の3カ月間で昨年1年間と同じ3万件を突破している。同社は今後4~5年のうちに年間100万件の利用を目指しているそうだ。廿浦氏は、「日本で働く外国人や、海外に在住・在留する日本人が増え、グローバル化が進んでいる。人が動くということはお金も動くということであり、海外送金サービスは今後不可欠なものになっていく」と話している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月21日1990年代初頭以降、IT(情報技術)等の技術革新による通信・交易手段の発達、東西冷戦の終結による世界交流の活発化、さらに、巨大な新興国の台頭などが見られ、グローバル化が急速に進みました。そして、ヒト、モノ、カネ、技術、情報の流れが拡大すると、アジアなどを中心に国際的な分業が進み、資源の効率的な配分・活用とそれに伴なう生産性の向上などを通じて、世界規模での経済拡大が鮮明になりました。このような環境のもと、強い追い風を活かし、新興国地域が成長率を著しく高めました。同地域も世界的な金融・経済危機の影響を受け、08、09年に成長率が鈍化したものの、90年代の危機時と比べ強固になった経済の枠組みや迅速な政策対応などにより、先進国地域発の外的ショックの影響を緩和し、好調な内需を牽引役にいち早く回復に転じました。足元では、欧州政府債務問題の影響も見られるものの、今後も新興国の成長が先進国の成長を引き続き大きく上回ると見込まれます。(※グラフ・データは過去のものおよび予想であり、将来の運用成果等を約束するものではありません。)(2012年8月16日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。→「楽読」【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月21日1990年代初頭以降、IT(情報技術)等の技術革新による通信・交易手段の発達、東西冷戦の終結による世界交流の活発化、さらに、巨大な新興国の台頭などが見られ、グローバル化が急速に進みました。そして、ヒト、モノ、カネ、技術、情報の流れが拡大すると、アジアなどを中心に国際的な分業が進み、資源の効率的な配分・活用とそれに伴なう生産性の向上などを通じて、世界規模での経済拡大が鮮明になりました。このような環境のもと、強い追い風を活かし、新興国地域が成長率を著しく高めました。同地域も世界的な金融・経済危機の影響を受け、08、09年に成長率が鈍化したものの、90年代の危機時と比べ強固になった経済の枠組みや迅速な政策対応などにより、先進国地域発の外的ショックの影響を緩和し、好調な内需を牽引役にいち早く回復に転じました。足元では、欧州政府債務問題の影響も見られるものの、今後も新興国の成長が先進国の成長を引き続き大きく上回ると見込まれます。(※グラフ・データは過去のものおよび予想であり、将来の運用成果等を約束するものではありません。)(2012年8月16日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。→「楽読」「ヘッジファンド」【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月20日グローバル化の流れの中、日本で働く外国人が増えると同時に、日本人の海外赴任機会なども増加している。それに伴い、従来は銀行で行われていた海外送金サービスを独自に行う事業者が続々と登場している。今回は、個人向けの海外送金サービスを独自に行っているNTTドコモ、SBIレミット、セブン銀行の担当者に聞いた、各社のサービスの特徴を紹介する。海外送金サービスの拡大は、銀行以外の事業者による送金サービス提供を認める、新しい「資金決済に関する法律(資金決済法)」が2010年4月に施行されたことを背景にしている。NTTドコモ、SBIレミットはこれによって海外送金サービスを行うことが可能になった。SBI傘下のSBIレミットは2010年12月から、NTTドコモは2011年7月から、同サービスを開始した。セブン銀行は銀行なので、同法の施行とは直接関係はないが、新たなビジネスチャンスを狙い、2011年3月から海外送金サービスを開始した。それぞれに特徴のあるサービスを行っているが、まず、NTTドコモの海外送金サービスを紹介したい。NTTドコモではもともと、日本国内では、ケータイ送金というサービスを行っていた。一つの電話番号にいわゆる「ドコモ口座」というアカウントを持つことができ、アクティベートすれば、お金をデポジットしてショッピングやドコモ同士のケータイ送金に使うことができる仕組みを持っていた。同社では、この仕組みの上に、海外にも送金できるサービスを行うという形で、同サービスを行うことになった。「ドコモ口座」に一旦入れたお金を、海外にも送れるようにしたというわけだ。海外送金サービス参入のきっかけは、さきほど述べた資金決済法の施行以外に、同社が国内に抱えている約6,000万のユーザーに対して、「海外送金という利便性を提供できるのではないか」(同社国際事業部 国際サービス担当部長 石井良宗氏)との思いがあったという。だが同社では、海外に送金できるネットワークを持っていたわけではなかったため、米マイクロファイナンス・インターナショナルのシステムを通じて、同サービスを開始することとなった。利用するには、携帯電話で送金金額、受取人氏名、受け取り方法などを入力する方法をとっている。受け取る方法は、口座入金のほか、銀行や両替店、ポーンショップ(質屋さん的な店舗)などで受け取ることができる。NTTドコモの送金手数料は、「なるべく安く、分かりやすく」(石井氏)をモットーとし、1回の送金につき一律1,000円としているのが特徴だ。石井氏によると、携帯から非常に簡単な操作で送金でき、銀行の窓口の営業時間や曜日に関係なく送金できることから、利用者からは大変使いやすいと評判だという。送金対象国は、2012年3月に21の国・地域に拡大した。在日外国人以外にも、日本人留学生に親が送金するケースも多いといい、米国への送金が伸びているという。マネーロンダリングなどの不正対策にも力を入れており、毎回の送金ごとに受取側のスクリーニングをしている。また、今年3月からはスマートフォンからも送金できるようにした。「入力が楽なので、口座番号なども打ちやすく、慣れると大変使いやすい」(石井氏)。石井氏はサービス開始からこれまでの状況について、「2011年度は目標としていた利用者数には届かなかったが、確実に手ごたえは感じている」とし、「携帯電話は、おサイフケータイなどにも代表されるように、金融サービスと相性がいい。海外送金サービスについても、1回一律1,000円という分かりやすさと携帯で手軽に送れるというメリットがあるので、外国人の皆さんや留学生のお子さんを持つ親御さんらに、ぜひ利用してほしい」と話している。SBIレミットは、2010年4月に施行された資金決済法に基づく資金移動事業者として、同年12月7日に金融庁に登録、13日にサービスを開始した。「それまで、SBI証券での株式売買手数料の引き下げなど金融サービスの価格破壊による顧客還元と利便性向上を先駆的に手掛けてきたSBIグループとして、従来、銀行だけが行うことができた国際送金業務の自由化に利して海外送金ニーズをもつ個人や中小事業者、また、日本在住外国人に対して、安全、迅速、低価格な国際送金サービスの提供を目指している」(SBIレミット 営業部マネージャーの栗田貴善氏)。事業開始に先立つ実地調査でも、日本で働く多くの外国人から、便利な送金手段がないという声を聴いており、そうした声がSBIレミットのサービス構築の原動力となった。業界最低水準の手数料の実現にあたっては、「SBIグループのノウハウを生かし、スケールメリットが効率よく働く事業インフラを狙ったシステム構築を行った。」(栗田氏)。同社が海外送金サービスを行う上で提携したのが、国際送金事業会社大手の一角である米国のマネーグラム社。「複数の国際送金事業者との提携を検討したが、日本の顧客層に合ったサービス提供に柔軟に対応しようとする姿勢を最も強く感じた」ことが同社との提携の決め手となった。サービスの特徴は、送金依頼をSBIレミットのウェブサイトから24時間365日行うことができ、同社に入金が行われると”最短約10分”で、マネーグラム社の持つ190カ国、25万カ所の取扱店で受取人がキャッシュを受け取れるというもの。しかも、従来の銀行送金に比べると、速さ、費用において飛躍的な利便性の向上を消費者に提供している。また、資金移動業者は送金資金の取り扱いに応じた金額を、送金受取りが行われるまで法務局に供託する義務を課せられており、安全性も極めて高いものとなっている。具体的な送金方法は、主にSBIレミットへの送金依頼の仕方、入金方法の違いによって「フリコミ送金」「インターネット送金」「ゆうちょ振替払込みカード送金」「コンビニ送金」の4つがある。日本人顧客はインターネットによる送金依頼をネットバンキングと併用して送金を行うケースが多い。一方で日本在住の外国人顧客に最も利用されているのは、「ゆうちょ振替払込みカード送金」。仕送り送金のように、常に一定の送金受取人に送金する場合、その受取人をあらかじめSBIレミットに登録しておき、その”ゆうちょ振替払込カード”でゆうちょ銀行のATMまたは窓口でSBIレミットの口座に入金するだけで、Webサイト上での手続きなしに登録した受取人への送金が実行できる。外国人顧客にこの方法が最も多く利用されている理由について、栗田氏は「ネット環境のない方や苦手な方、最寄りの金融機関が郵便局である方が多いことに加え、自分のカードで入金を行うことによる安心感という消費者心理を持たれることが理由ではないでしょうか」。「フリコミ送金」は、送金に際してのSBIレミットへの入金に銀行を利用するお客様で、同じ送金受取人に複数の送金を行う予定がある場合、「ゆうちょ振替払込みカード送金」と同様に、事前に受取人の登録をしておくことにより会員サイト上での手続きなしで送金が実行できる。上記2つの送金方法では、SBIレミットが顧客からの入金を確認した時点で即送金されるのに対し、「インターネット送金」は、顧客がSBIレミット内に持つ「送金準備金口座」に送金用資金を一時的にプールすることが可能。その残高から必要な金額を、必要な時に、機動的に送金することができるため、海外にお子様を持つご両親などの個人に加えて、海外への支払いを機動的に行いたい法人が多く利用している。「コンビニ送金」は、SBIレミットがファミリーマート社と日本で初めて開始したコンビニエンスストアでの入金による国際送金。インターネットで送金依頼を行った後、提携するファミリーマート内のファミポートを利用して、レジで入金が行える。365日7時から21時まで海外送金を行うことができ、金融機関の営業時間外の送金を容易にしている。栗田氏は、こうした顧客の視線に立ってサービスを常に改善して”進化”していくことが、SBIレミットの最大の特徴と強調。常に顧客の声に耳を傾けながらサービスの改善を心がけているという。サービスを開始して1年半の状況については、「着実に伸びているのは間違いない」(栗田氏)。今後については、「どういうプロダクツを作ったらお客さんに喜んでもらえるかが全て。数字はこのような地道なサービス改善の結果として後からついてくると思っている」と話している。セブン銀行の海外送金サービスは、従来の海外送金の仕組みで利用者が感じていた不具合や不満をなんとか改善したいという思いが、開発のきっかけとなった。従来は銀行や郵便局から海外に送金する場合、「窓口が少なく、長時間待つ必要がある」、「送金したくても店舗が平日の15時までしか営業していない」、「手数料が高め」、「書類記入の手続きが煩雑」など、より便利なサービスへの意見や要望があった。また、労働力人口の減少で、就労のために海外から日本に入国・在留している外国人が増えていることや、企業のグローバル化による日本人の海外勤務が増えていることから、日本から海外への送金ニーズは、今後ますます増加していくと考えた。セブン銀行 商品サービス部の廿浦(つづうら)隆次長によると、同社では、それまでのサービスへの改善や、事業の多角化という観点から、2009年に海外送金サービスに関するプロジェクトを立ち上げた。プロジェクトでは、(1)便利なサービス、(2)いつでもどこでも使えるサービス、(3)長期にわたって繰り返し使うことができる安定したサービス、の観点からサービス内容を検討。2011年3月22日、インターネットバンキング、モバイルバンキングでの海外送金サービスを開始。さらに同年7月19日からは、日本国内に現在1万7,000台以上設置されているセブン銀行ATMからも、同サービスを利用できるようになった。セブン銀行の海外送金サービスは、(1)原則24時間365日送金可能、(2)シンプルかつリーズナブルな送金手数料、(3)受取拠点が豊富、(4)送金から最短数分で受取可能、などの特徴がある。廿浦氏は、サービス開始にあたって重視したことについて、「多くの取引を無人で安定して処理するためのしっかりしたシステムのインフラ作り」と、「犯罪に使われるリスクの除去」を挙げた。セブン銀行の海外送金サービスを利用するには、同社の口座を作らなければいけないが、犯罪のリスクの除去という点において、非常に有効だという。手数料は、1万円までの送金手数料は990円、5万円までの送金手数料は1,500円。「従来の銀行での手数料は金額に関係なく数千円がかかっていた。例えば、少額のお金を送るのに数千円かかっていては、かなり高い。そうした意味では、個人向けの手数料としてはリーズナブルになっている」(廿浦氏)。また、提携しているのは、世界約200以上の国と地域に45万カ所以上の拠点を有する世界最大の送金サービスネットワークを持つウエスタン・ユニオン。ウエスタン・ユニオンに決めた理由について廿浦氏は、「圧倒的なブランド力と拠点の数が魅力で、なおかつそれだけのインフラを持っているということは、多くのノウハウを持っているということ。安定したサービスの仕組みを作るには、最大手と組む必要があった」と話す。さらに、セブン銀行の海外送金サービスの最大の”売り”はATMで手続きができること。一旦口座を作り、海外送金サービス契約の申込みをすれば、送金が全てATMなどでできるので、従来は都度煩雑な手続きが必要だった海外送金サービスの利便性を格段に増している。時間を問わずに送金できるのもメリットで、廿浦氏によると、セブン銀行の海外送金サービス利用者の9割近くが、ATMを利用しての送金だという。昨年は、1年間で約3万件の利用があったが、今年はすでに4~6月の3カ月間で昨年1年間と同じ3万件を突破している。同社は今後4~5年のうちに年間100万件の利用を目指しているそうだ。廿浦氏は、「日本で働く外国人や、海外に在住・在留する日本人が増え、グローバル化が進んでいる。人が動くということはお金も動くということであり、海外送金サービスは今後不可欠なものになっていく」と話している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月20日三菱自動車は1日、新型グローバルコンパクトカー「ミラージュ」を31日に発売すると発表した。同車は6月26日より予約受付を開始し、7月末時点で5,000台を超える注文を受けている。グレードと価格は、基本装備の「E」グレードが99万8,000円、実用装備の「M」グレードが118万8,000円、、快適装備の「G」グレードが128万8,000円。同車は、コンパクトカーに求められる普遍的価値である、低燃費・コンパクト・低価格を基本コンセプトとし、”先進国における環境対応車”と”新興国におけるエントリーカー”というニーズを両立させたというグローバルコンパクトカー。全グレードに、新開発1.0L DOHC12バルブ3気筒MIVECエンジンと新型INVECS-III CVT(副変速機付)を搭載し、駆動方式は2WDを採用する。乗車定員は5名。また、GとMグレードには低燃費化技術「自分でエコする賢いエンジン エコサポート」を採用。アイドリングストップ機能「オートストップ&ゴー」などの搭載により、ガソリンエンジン登録車ではトップクラスという27.2km/L(JC08モード燃料消費率)を実現し、エコカー減税によって自動車取得税と自動車重量税が免税となる。Eグレードも、アイドリングストップ機能非搭載ながら、23.2km/L(JC08モード燃料消費率)を実現しており、自動車取得税と自動車重量税が75%減税となる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月01日日産自動車は19日、全国の日産ギャラリーにて「夏休みファミリーイベント」を開催すると発表した。開催期間は、日産グローバル本社ギャラリーが7月21日~9月2日、日産札幌 / 名古屋 / 福岡ギャラリーが7月26日~9月2日。同イベントは、夏休みに家族で楽しめるコンテンツとして、賞品を用意したクイズラリーを実施。さらに抽選プレゼントとして、日産リーフの「トミカ」が用意されている。また、日産グローバル本社ギャラリーでは特別イベントとして、「エコドライブセミナー&体験試乗会」のほか、タカラトミーやスクウェア・エニックスとのタイアップ展示、横浜市のイベント「ダンス・ダンス・ダンス ヨコハマ 2012」のパフォーマンスを8月4日と5日に行う予定。「エコドライブセミナー&体験試乗会」は、エコドライブを実践するための知識やテクニック紹介したり、エコドライブ診断やアドバイスを行う特別企画。開催日は7月21日で、セミナー1回目は14:00から、2回目が15:30から。体験試乗会は12:00~17:20を予定し、試乗車は「マーチ」「エクストレイル」「ジューク」「フーガハイブリッド」。試乗会の参加者にはオリジナルグッズをプレゼントする。スクウェア・エニックスとのタイアップとなる「超速変形ジャイロゼッター NISSAN GT-R ロボ特別展示」は、6月稼動開始のカードバトルゲーム及び、10月よりTVアニメが放送される「超速変形ジャイロゼッター」に登場する、日産GT-Rをモチーフにしたロボットを実車とともに展示。開催期間は7月21日~9月2日。タカラトミーとのタイアップとなる「みんなで発電体験! 日産リーフを走らせよう!」は、乾電池を使わないRCカー「EDASH」(イーダッシュ)の体験コーナーや、EDASHの手回し発電器を使って実際の日産リーフをギャラリー内で走らせるイベント(9月2日を予定)などを実施する。開催期間は8月1日~9月2日。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月19日6月29日、「楽天の社内公用語英語化 正式スタート」に関する記者会見が行われた。同社では2年間にわたる準備期間を経て、ついに7月1日より、社内公用語の英語化が正式にスタートするという。今回の会見では、これに踏み切った背景や移行期間の成果などが、同社代表取締役会長兼社長・三木谷浩史氏から英語で報告された。現在同社では、海外にも子会社を構える。海外企業買収は13カ国にもおよび、さらに展開させる予定とのこと。新卒採用の30%以上は外国人で、日本の大学で学んだ外国人はもちろん、海外の大学生や中途採用の外国人も多いという。同社が急速にグローバル化を進める背景には、日本のGDP比率の低下も一因だと三木谷氏。2006年には日本のGDP比率は約12%だったが、2050年には3%にまで落ち込むことが予想されているという。GDP比率が高かった時代は国内サービスのみでもよかったが、今後は世界に目を向ける必要があると語った。その際、英語は必須であり、ビジネスにおいては英語でコミュニケーションができなければならない。また、海外の子会社の従業員たちとやりとりをするために通訳を使うのは非効率的であり、日本語だけでは海外の子会社が孤立する可能性もある。これを避け、ともに成長するためにも、社内共用語を英語にする必要があったという。また、携帯電話を例に挙げ、優秀な技術を持っていても、それをグローバルスタンダードに設定できなかったのは、英語力が問題ではないかと指摘。英語力がないから製造業が苦しみ、ガラパゴス化が進んでいるとも語った。もちろん、従業員たちに英語を勉強させ、コミュニケーションを習得させるには、さまざまなハードルがあることは予想できる。しかし、三木谷氏は自身の体験に後押しされて社内公用語の英語化に踏み切ったそうだ。「外国人従業員たちは、採用時には日本語が話せない。しかし彼らは速やかに日本語を学び、3~6カ月も経つと、流ちょうな日本語を話せるようになる。それなら日本人も同じことができるのではないか。十分な時間をかけて、習熟すればできるだろう」しかし、社内公用語の英語化を決定後、従業員たちが英語を勉強する時間がないという悩みを抱え、それがストレスになっていることに気づいたという。そこで、無料の英語クラスを提供し、勉強する時間を与えたそうだ。このような取り組みもあり、2010年10月にはTOEICの平均スコアは526.2点だったが、2012年5月には687.3点に。161.1点もアップさせることに成功している。また、同社では、役職レベルに応じてターゲットスコアを設定。その達成率を下からレッド、イエロー、オレンジ、グリーンのカラーでゾーンごとに色分けしているという。達成率の推移はスライドで紹介された。それによれば、ターゲットスコアを達成したグリーンゾーンは、2011年3月には29%だったのに対し、2012年5月には79.5%にも上るという。それに伴いレッドゾーンも2.2%にまで減少している。「日本人は英語をとても難しいものだと思い込んでいる」と三木谷氏。英語の習熟レベルに関係なく、勇気を持って自分自身を英語で表現しようとするガッツが重要だという。三木谷氏は海外の会議で3,000人を前に話すことがあるそうだ。その経験をもとに、「スピーチのなかで文法を間違えることがあっても、自分自身の言葉でスピーチすることが重要。おそれずに、多くの人の前で話す機会を設けてほしい」と語った。また、英語を中学から大学まで3,000時間以上勉強しているのに話せないのは時間の無駄だと指摘した。同社の社内公用語の英語化によって、日本の英語教育プログラムを”使える”形にかえられるよう、刺激したいという。さらに、この取り組みが成功すれば、同社がロールモデルとなり、他企業が追従することで日本のビジネス界の目を覚ますことになるとも語った。なお、同社の取り組みについては、三木谷氏の著書「たかが英語!」(講談社刊・本体価格1,000円)で詳しく紹介されている。収益は東日本大震災の寄付にあてられるという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月02日世界最大級のオンライン英会話スクールEF Englishtown(EF イングリッシュタウン)は、米国のプロダクトレビューサイト「TopTenREVIEWSTM」(TechMediaNetwork社運営)にて、グローバルオンライン英語学習サイトの中で最も優れたサイトとして2年連続で金賞を受賞した。EF イングリッシュタウンはApple社とのコラボレーションから始まった、革新的な学習メソッドをもつ世界最大級の24時間オンライン英会話スクール。現在120カ国に1,500万人以上の会員を有し、1,200社以上のグローバル企業に語学研修プログラムとして利用されている。また、同スクールを評価した米レビューサイト「TopTenREVIEWSTM」は消費者の購入プロセスをシンプルにするために、各カテゴリーで一番優れたサービス・商品を評価・推薦するサイト。同サイトにおいてのオンライン英語学習サイトカテゴリーの評価基準は4つで、「教師や学習ツールの良さ」「学習エクササイズ、ゲームなどのバラエティーさ」「コミュニティーやソーシャルメディアとの連携性」「使い勝手の良さ」からなっている。金賞受賞の理由としては、オンラインを通じての優れた指導や総合的な英語学習コース、バラエティーに富んだ学習オプション、音声認識テクノロジーや24時間利用可能なライブレッスン、また他の生徒とつながることができる機会を提供しているなど、各カテゴリーから最も優れたサービスと高く評価されたことが挙げられる。獲得点数は10点満点中9.78得点という高得点だった。同スクールの金賞は2011年に引き続き、2年連続となる。
2012年06月29日ベルリンを拠点に活動するポストシアターが、7月4日(水)から東京・青山円形劇場にて公演を行う。すでに来日し、公演準備に入った代表のマックス・シューマッハーに話を訊いた。『Heavenly Bento』公演情報演劇に映像やダンスを交えた複合的な舞台を展開するポストシアターは、1998年に始動した。シューマッハーによると、「妻の棚橋洋子とニューヨーク大学で知り合って、“西洋的でも東洋的でもない、グローバルな作品を作ろう”と旗揚げしたんです」。そして、「当初は“ポストタイタニック”という名前でした」と笑い混じりに話す。国際的な顔ぶれで、ジャンルを越境した表現をする。彼らのそんなコンセプトが結実したのが、今回日本で上演される『Heavenly Bento』だ。2004年にドイツのボンで初演され、その後、ベルリン、シンガポール、NYでも公演をおこなった。日本人にとって興味深いのは、本作が、ソニーを創業した中心人物、井深大と盛田昭夫を描いていることだろう。人に薦められ、ソニー成功の裏側に迫るドキュメンタリーを棚橋洋子と本で読んだシューマッハーは、自らの脚本・演出によって舞台化しようと思い至る。「ソニーは、技術的に優れているうえ、グローバルな精神を忘れない。まさにポストシアターの手本となる存在だと感じた。『Heavenly~』は、最初ベルリンでアイデアが生まれましたが、その後NYでオーディションを行い、東洋人のキャストを選ぶという、まさに国際的な展開が実現しました」。四方を客席に囲まれた舞台に登場するのは、井深、盛田を演じるふたりの俳優と女性ダンサーの3人。時に“重役会議のテーブル”に見立てられ、時にビデオ投影のスクリーンとしても使用される立方体のステージが、日本の弁当箱のイメージから生まれたというのが面白い。そう、『Bento』とは弁当のことで、タイトルを訳すと“天国の弁当”になる。「井深さんと盛田さんは、言ってみれば弁当の中身。それに井深さんは、トランジスタ・ラジオを作る際、サウンドを詰め込んだ弁当を意識したといいます。日本の食の文化を音響機器に応用したんです」。「今の日本はあまり元気がないようですが、井深と盛田の生き方に触れれば、皆さんもきっと何かを得られると思います」とシューマッハーが語るように、チャレンジをためらわず、ひたむきに夢を追い求めた彼らの生き方に,学ぶことは多いかもしれない。東京・青山円形劇場にて7月4日(水)から8日(日)まで上演。
2012年06月29日日興アセットマネジメントはこのほど、同社が運営する投資ゲーム「世界の投信王」に関連し、学生のための講演会『グローバル人材になろう!』を開催した。同講演会では、”グローバル人材”になるためにはどのような資質・行動が必要であるかという視点から、グローバル化が進む世界経済の流れについて説明がなされた。講演会はパネルディスカッション形式で行われ、モデレーターとして、「タダコピ」を運営するオーシャナイズの小林直樹氏、パネリストとして、日興アセットマネジメントの妹尾園子氏と野村学氏が参加した。冒頭では、小林氏が、「グローバル化」について説明した。小林氏は、自身が大学を卒業した1996年が、デフレ、大震災直後、就職氷河期などの点において、「今の環境にそっくりだ」と指摘。そのころのキーワードの一つに「産業空洞化」があるとし、バブル後の不況でデフレ化し、消費者物価が下がるのと同時に流通支配力が上がる中、コスト削減のため、「製造拠点のグローバル化」が起きたと説明した。その後に起こったのが、「市場のグローバル化」と「金融のグローバル化」。市場がグローバル化された世界では、原料の調達や生産、加工を世界中で最適化して生産活動を行い、それを発達したサプライチェーン(物流)を活用して売ることになる。こうした流れの中、日本企業でも多くの企業が「グローバル化」して、世界で活躍していると述べた。また、金融もそれに応じてグローバル化し、資金調達も世界視野で行われるようになった。小林氏によると、小林氏が学生の頃は、「グローバル化」ではなく、「国際化」という言葉が使われていた。だが小林氏は、「国際化」の場合は、あくまで日本を中心に物事を考えていたのに対し、「グローバル化」は、”世界”という観点から物事を見ていくことだと分析し、「国際化」ではなく、「グローバル化」することの重要性を説いた。また小林氏は、「グローバルスタンダード(世界基準)」についても言及。冷戦終結後、すでに自国企業がグローバルに展開していた欧米が、世界の市場が一体化する中で、会計などの基準を統一して決めていこうというもので、日本もそれに巻き込まれざるをえなかったと話した。同氏は、こうした「グローバル化」の進展に関し、日興アセットマネジメントの妹尾氏に、日本の企業のグローバル化の現状について質問した。妹尾氏は、現在の日本企業について、売上高の約半分を海外で売り上げていると説明。しかも、大手電機メーカーなどの輸出関連企業だけでなく、世間的には内需型といわれる企業も海外売上高を伸ばし、「グローバル企業化」していると述べた。例えばある醤油メーカーでは、55年前から海外展開をし、米国に早い時期から進出。米国の家庭の半分の家庭には、醤油が置いてあるという。妹尾氏によれば、そのメーカーは和食を持ち込むのではなく現地の食材にあった醤油の使い方を提案することで、現地に浸透していった。妹尾氏は他にもゲーム機メーカーや調味料メーカーを挙げ、「多くの日本企業が、先を見て行動していることを知ってもらいたい」と話した。また、社会に貢献している日本企業として、ある化学メーカーを挙げた。同メーカーは、電子部品のフィルムやプラズマディスプレイをきれいに見せるための塗料など、高収益事業を世界規模で展開する一方、年間5億人が発症し100万人以上が命を落としている「マラリア」の感染を防ぐため、マラリアを媒介する蚊を防ぐ「蚊帳(かや)」を生産し、サハラ砂漠を中心にアフリカ諸国に提供していることを紹介。ただし、無償では同社が生産するのを止めてしまうことを懸念し、世界銀行が有償で購入しているという。さらに、ある化学繊維メーカーでは、水をきれいにしたり、海水を淡水に変えるための膜(フィルター)を、水不足に悩む国に提供していることも示し、日本企業が海外で稼ぐだけでなく、社会貢献している実例を具体的に説明した。妹尾氏は、前述の醤油メーカーの人から、知識やノウハウ、技術などは全て日本国内にあると聞いたとし、「皆さんはすでにグローバル化の中にいる」と話した。次に、日興アセットマネジメントの野村氏は、自らの人生の「幸せの曲線」について説明。同氏はもともと、資金運用をやりたかったので同社に就職、これまで転職をせずに同社一筋で勤務してきた。20代のころは、主なマーケットが日本国内で、顧客も運用も日本国内であり、好きな仕事をできて「幸せ曲線」は右肩上がりが続いた。だが、30代になり、「エンロン・ショック」などの金融危機で社員が多く辞め、外国の方が社長になるなど、社内で”グローバル化”が進展した。この時点で、野村氏の「幸せ曲線」は下降をたどり始めたという。野村氏は、講演会に参加している学生に、「なぜだと思う?」と問いかけた。学生の一人から「言語」との答えがあったが、同氏は「言語ではなかった」と述べ、「一番大変だったのは、『コミュニケーションの方法』だった」と説明した。同氏によると、ずっと同じ会社で働いてきた仲間同士であれば暗黙の了解で済むものが、バックグラウンドの違う相手と仕事をする場合、「これはいつまでに、ここまでやるということでいいですよね?」などときちんと相手に合意を得ながら進めていく必要があり、ここが大切だと強調。この「お伝え力」が、グローバル人材になるためのスキルであると述べた。この「お伝え力」を身に付けることで、野村氏の「幸せ曲線」は再び急上昇。現在に至っているという。これについて小林氏も、「グローバル化と言う以前に、人に対するときに相手の立場をいかに気遣うかなどの『地頭のよさ』が必要」と賛同。いろんな国の人々のバックボーンを知った上でコミュニケーションを行っていく能力が必須になると話した。野村氏は今度は、「グローバル化に成功している企業は、なぜ成功しているか?」とのテーマを提示し、インドにおける冷蔵庫の話をした。インドの冷蔵庫には、暑さでだめにならないように、化粧品や医薬品を入れるボックスがあったり、盗難を防ぐための鍵があることなどを紹介。日本の冷蔵庫などにはないこうした冷蔵庫の特徴の必要性を、同国の冷蔵庫市場で高いシェアを占める韓国企業がどのようにつかんだかについて、野村氏は、「その国や地域に行って、現地に”潜る”ことでしか分からない」と説明。自らを「グローバル化」するためには、TOEICの点数を上げたりすることもいいけれども、日本と他の国の違いを知るために現地に行くことも大切だと述べた。小林氏はこれについて、「これこそが現地のマーケティングである」と強調。どんな会社に入ろうが、どんなビジネスをしようが、「生活者」のことを知り、その課題を解決するための商品やサービスを提供することが必要であると訴えた。さらに、日本の企業は、前述の醤油メーカーのように昔は現地に潜って「現地化=生活者のマーケティング」を実践していたのが、最近は海外に行っても「駐在員」という形で、いずれは日本に戻ってくることを前提にした「縦の組織体質」になっているのではないかと問題提起。真の「グローバル化」のためには、現地組織にどんどん意思決定の権限を移していくべきではないかと話した。さらに妹尾氏は、グローバル化している世界経済の現状と今後の方向性について説明。世界の名目DGPは、2000年に32兆米ドルだったのに対し、2016年には91兆ドルと、約3倍になることが見込まれている。特に新興国の勢いがすごくて、人口も増え、どんどん豊かになっていると話した。その中でも中国の勢いが突出しており、2010年に5.9兆ドルだった名目GDPは、2016年には12兆ドルとなることが見込まれ、2010年時点での中国が、2016年にもう一つの中国ができることと同じであると説明した。妹尾氏は、こうした状況について、「今や日本だけでなく世界を見ないとどうにもならない時代になっている」とした上で、「これだけ経済規模が拡大するということは、どの国の企業にとっても”収益獲得のチャンス”があるということ」と強調した。野村氏は、金融商品についても、こうした世界経済の流れを受けて、以前と比べてどんどん投資先が変わっていると説明。「これから先を考えると、日本以外の国のことを考慮していかなければいけない時代になっている」と述べた。一方、妹尾氏は「グローバル化」の弊害についても言及。資金・ノウハウ・物(資源など)がある国は発展していっているが、新興国の中には、そうした要素がない国もあると指摘。「頑張れる国」と「取り残される国」があり、取り残される国をどのように救っていくかについても、学生を含む多くの人が考えていかなければいけない課題であると話した。講演会の後は、「グローバル人材の定義」や、「グローバル化のイメージと現実のギャップ」などについて、三氏と学生の間で活発な質疑応答が行われた。その後、日興アセットマネジメントが提供している投資体感ゲーム「世界の投信王」についての説明があった。「世界の投信王」は遊びながら「グローバル」な経済感覚を身につけられるオンライン投資体感ゲームであるが、これまで数多くの学生が参加してきているという。今年は日中国交正常化40周年ということで、新たに日本と中国の学生がチームで参加する「日中学生団体対抗戦」が2012年7月から開催される。世界の投信王「日中学生団体対抗戦」は、3人一組で構成される日本と中国の学生チームが、日中学生No.1の座を賭けて戦うもの。参加チームは7月2日から8月31日の2カ月間、仮想の10億円/1億人民元を使って、世界35カ国の株式と連動する架空のインデックスファンドに投資し、その運用成績や分析能力、報告能力を競い合う。全参加チームの中から審査で日中各3組(計6組)の代表チームを選出し、9月27日に日本と中国で同時開催する決勝戦で、日興アセットマネジメントグループの、日中のプロフェッショナルの厳しい審査のもと、日中学生No.1のチームを決定する。決勝戦は日本側の会場となる日興アセットの東京オフィスと中国側の会場となる香港オフィスをテレビ会議システムでつなぎ、日中双方で同時審査することになっている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月22日ユニクロは、日本の夏の文化から生まれたステテコの快適さや利便性を手軽に体験してもらうべく、今年からステテコを本格発売する。ステテコは、スーツなどのボトムスや着物の下に履くアンダーウェアとして、明治以降の日本の近代化にともない一般に広く普及したアイテム。スーツの裏地に肌が直接触れず、ステテコが汗を吸い取るので、汗で裏地が肌に張り付くことを防ぎ、快適に過ごすことができる。昨今はスーツだけでなく、チノパンなどさまざまなアイテムのアンダーウェアとしても取り入れられているほか、下着の上にステテコを部屋着として着用するなど、カジュアルなファッションアイテムとしても楽しまれている。ユニクロでは、ステテコの快適さをより多くの人に知ってもらうため、80色柄以上のバリエーションを用意。世界へ向けても初めて展開していく。また、東京・銀座のグローバル旗艦店、ユニクロ銀座店の10階に「ステテコBAR」がオープン。通常のバーテンダーが来店客に合ったカクテルを選ぶように、ステテコBARカウンターに配置されたステテコバーテンダーが出迎え、その人に合うステテコや、ステテコに合わせたコーディネートを提案するという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月12日再選挙を控えるギリシャを巡る警戒感の高まりやスペインの金融システム不安など欧州債務問題に対する懸念が再燃する中、欧米をはじめ世界経済の先行き不透明感が台頭したことなどを受け、世界的に株式などのリスク資産が下落しています。そうした中、各国・地域のREITと世界株式のパフォーマンスを見ると、グローバルREITのパフォーマンスが総じて堅調であることがわかります。この背景には、FRB(米連邦準制度備理事会)やECB(欧州中央銀行)が、これまで実施した金融緩和策などの効果によって、短期金融市場が安定傾向にある中、REITの業績や相対的に高い分配金利回りが注目されたことなどがあると考えられます。リーマン・ショック後の世界的な景気後退局面では、短期金融市場が混乱したため、REIT各社の資金繰り悪化に対する懸念がREIT価格の下落要因のひとつとなりました。しかしながら、足元ではREIT各社の資金繰りに対する懸念は現在のところ浮上しておらず、欧州債務問題がREITの資金調達環境に与える影響は限定的であるとみられます。その上、REIT各社は増資や社債発行による資金調達を続けていることから、今後物件の取得による収益力の向上に対する期待が高まりやすい状況にあります。こうした状況下、主要国の国債利回りが大きく低下していることもあり、グローバルREITの相対的に高い分配金利回りの魅力が高まっているとみられます。なお、各国・地域のREITのパフォーマンスは、市場毎によって異なっており、2012年以降では、アジア太平洋のREIT市場が特に好調です。また、直近1ヵ月では、欧州債務問題に揺れる欧州のREIT市場の下落が小さくなっているという興味深い動きがみられています。(※上記は過去のものであり、将来を約束するものではありません。)(2012年6月8日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。→「楽読」【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月11日