最近は「イクメン」という言葉が浸透しているように、育児に積極的なパパは私の周りにも多くいます。しかし、パパである自分が1日中育児をする機会はあまりありませんでした。今回はママが不在の日に、私と子どもだけで過ごして気づいた育児の大変さについて話したいと思います。子どもってこんなに泣くの?私が育児の中で1番大変だと感じていたのは、泣いている子どもをあやすことでした。子どもはおなかがすいた、おむつが気持ち悪い、何となく機嫌が悪いなどさまざまなことを泣いて訴えてくるとわかってはいましたが、昼夜問わず泣かれるとつらいなと感じていました。 中でも私が特に困ったのは、眠いときに泣かれることです。おながすいているときならば、ごはんをあげるなどして何とか対処できます。しかし眠い子どもを寝かしつける方法やあやす方法がいまいちわからず、普段ママが抱っこするとすぐ寝るのに、パパの抱っこは慣れていないのか、なかなか眠ってくれず苦労しました。 子どもってこんなにおむつ替えるの?おむつを替えることも最初は戸惑いましたが、慣れてくるとそこまで大変さを感じることはありませんでした。しかし、それが1日中となるとものすごい回数になるのだと気づきました。朝起きてから、ごはん中、お昼寝したあと、遊んでいるときなど、1日に10回以上は替えました。 それでも家にいるときはまだマシです。子どもと2人では時間を持て余すので途中で外出したのですが、外出中が特に大変でした。突然子どもがおむつ替えを訴え泣き始め、おむつを替える場所を探すことから始めなくてはならず、しっかり準備したつもりでもおしり拭きを車の中に忘れたり、場所の使い勝手がいまいちわからず戸惑ったり、外出中のおむつ替えには本当に苦労しました。 子どもってどんなごはん食べているの? 子どもが育児用ミルクを用意すればいい時期はまだよかったのですが、離乳食が始まるとその準備にとても苦労しました。どのような食事形態なのか、栄養は足りているのか、アレルギーはないのか、自分で食べられるのか、何を準備しないといけないのかなど、「食事」とひと言で言ってもママに聞かないとわからないことばかり。適当にするわけにはいかないので、ママに何回も連絡をしました。 それで準備万全でいざ食事となると、食べこぼしたり、近くにコップを置くとお茶をこぼしたり、もちろん落ち着いてじっと座っていることもなく、自分の食事をする余裕などないので、かなり大変でした。 私自身、育児に積極的だと思っていても実はママにしてもらっていることが多いことに気づきました。ママが外出し、1日子どもと2人で過ごしただけなのに、わからないことがたくさんありました。今回の体験を通してあらためて育児の大変さに気づくことができたので、もっと頑張っていきたいと思います。 イラスト/manami.koiso著者:西川しょた普段は看護師として勤務する5歳と3歳の息子、1歳の娘の父。育児に関する体験談を中心に記事を執筆している。 監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年06月05日長男が4歳の冬の出来事です。私は子どもの病院受診のときは、いつも面倒くさい気持ちから、マスクと眼鏡をかけてノーメイクになりがちです。その日は長男の咳が出始めたので、かかりつけ医の耳鼻科に受診に行きました。まさか病院でこんなに悲しくて恥ずかしい思いをするとは思ってもいませんでした……。 病院で話しかけてきた高齢女性受付を済ませると、いつもはソワソワして落ち着かない長男が「今日はちゃんと座ってるよ」と宣言しました。そして長男は椅子に座って、私の隣で名前が呼ばれるのを待つことができたのです。子どもの成長に感動していると、隣から女性の声が「ちゃんと椅子に座って待てるのすごいね」と話しかけてくれたのです。 隣に座っていた80代ぐらいの高齢女性はとてもニコニコしながら、話しかけてくださいました。「ありがとうございます! 」なかなか他人から子どもの行動を褒めてもらう機会もないので、私はとてもうれしくなりました。 ここまでは良かったのですが、次の女性の言葉に私は絶句してしまったのです……。 誰のことを言ってますか?女性はさらに続けました。「こんな小さいのにとってもえらいお孫さんですね」と。 お孫さん……?誰が誰の孫……?もしかして私の孫……? なんと女性は、私のことを長男の祖母だと思って話しかけてくれていたのです。 「あ、ありがとうございます。伝えておきますね」と答えてしまった私。咄嗟に「違います。私は母親です」と否定することができず、誰に伝えるかも言わずに曖昧な笑みを浮かべてごまかしました。女性は本当に子どもを褒めてくれているので、怒るというより、そんなに自分が老けて見えたのかとショックが大きかったのです。 チラリと受付を見ると、スタッフの方に気まずそうに目をそらされました。私と女性のやりとりを見られていたのです。顔から火が出そうなまま、会計も済ませて急いで帰宅したのは言うまでもありません。ちなみに帰宅した夫に話すと大爆笑されました。 女性のやさしさあふれた誉め言葉でしたが、全力で喜べない赤っ恥体験になってしまったので、それからは見た目にも気をつかうようになりました。 著者:秋本かなこ
2024年06月04日結婚して2カ月目で妊娠がわかりました。最初は夫も家事に協力的だったのですが夫の友人夫妻と会ってから変わってしまいました。周りと比べないで!その友人の奥様は妊娠中も働いておりつわりも軽かったので家事を完璧にこなしていたそうです。それを聞いた夫は「妊娠は甘えでしょ?家事だって完璧にしなくちゃ」と言うようになり何も手伝ってくれなくなりました。それどころかつわりで何も食べられない私を置いて自分だけ毎日外食し、深夜まで飲み歩く生活です。たまに家にいると思えば「妊娠は病気ではないでしょ。みんな頑張ってるのに」と嫌味ばかり。心が折れそうな妊娠初期でした。 友人の奥様と比較して家事にも消極的な夫へ嫌気がさしたので実家の両親へ相談したらすぐに来てくれて夫へ「つわりには個人差がある。おなかも出て家事をするのもこれからもっと大変になります。これ以上娘を傷つけるのであれば出産までこちらで預かります。」と言ってくれました。夫は両親の言葉が響いたみたいで謝罪をして家事にも積極的になりました。 ◇◇◇ 妊娠初期の不安定な時期はもちろん、妊娠中や産後もパパの協力が必要です。ママの体と心の変化を理解してもらうようにパパと話し合う時間をとる工夫をしたり、今回のママのように家族を交えて話し合うのも良いかもしれませんね。妊娠中・産後も無理せず穏やかに過ごしてくださいね。 作画/さくら著者:伊藤晴香20代、現在、妊娠中のパート勤務。趣味は愛犬とのカフェ巡りと映画鑑賞。
2024年06月04日毎年、春と夏に開催しているサカイクキャンプ。サッカーの技術、戦術だけでなく、ライフスキル(リーダーシップ、コミュニケーション、感謝の心、考える力、チャレンジ精神)の向上にも重点を置き、子どもたちの成長へと繋げています。 今回は、サカイクキャンプやシンキングサッカースクールで長くメインコーチを務める菊池健太コーチと、興國高校サッカー部監督として、30人以上のプロ選手を輩出し、現在は奈良クラブアカデミーのテクニカルダイレクター兼U-18コーチを務める、内野智章氏による対談を行いました。前編のテーマは「小学生年代で身につけておいて欲しいライフスキル」について。サカイクキャンプやシンキングサッカースクールでたくさんの子どもたちを指導してきた菊池コーチ、プロになる選手を何十人と見てきた内野氏は、ライフスキルの重要性をどう感じているのでしょうか?(取材・構成鈴木智之)■いかに上手くコミュニケーションをとれるか菊池:サカイクキャンプでは、2017年からライフスキルプログラムを導入しています。子どもたちに習得してもらいたいのは、リーダーシップ、コミュニケーション、感謝の心、考える力、チャレンジ精神の5つです。内野:いいですね。菊池:なかでもコミュニケーションは重要で、キャンプの会場で初めて会う子ども同士が多く、どう打ち解けて、自分の意見を言えるかが課題になっています。内野さんは高校生を長く指導されましたが、高校年代では、どういったコミュニケーション力が求められますか?内野:高校に入ってきたときもそうですし、高校から大学、プロへと進んでいく中でもそうですが、いかにして、年上の選手と上手くコミュニケーションをとるかは重要だと思います。年上に"かわいがられるキャラ"でいる方が、いいのかなという気がしますね。菊池:僕はサカイクキャンプやスクールを通じて、たくさんの子たちと触れ合っていますが、いまの子たちはオンラインでのコミュニケーションが多い環境で育っているので、サッカーを通じて人と会話したり、勝ち負けの感情も含めて、自分を出せる環境がもっとあるといいなと思うんです。内野:日本の場合は「空気を読むこと」が大事ですよね。初めて集まる人たちの中で、どうコミュニケーションを取るか。サカイクキャンプやワンデイのスクールなど、初めて合う人達がいるコミュニティに連れて行くことは、コミュニケーション能力を高める方法のひとつだと思います。■自己主張の重要性内野:ただ、日本では自己主張だけしていると難しいですよね。海外でプレーしている選手と話すと、どれだけ馬鹿騒ぎの中に入れるかという、大阪の芸人さん的な能力と、その中で相手の空気を読む力が求められると言っていました。海外の場合、自己主張しないと、ミスをしても「自分は悪くない」と言ってくるから、そこで引いてしまうと全部自分が悪いことになる。文化の違いを読み取れるかどうかが大事ですね。菊池:僕は東北や関東でもサカイクキャンプをやらせてもらってますが、大阪の子たちの自己主張の強さは、飛び抜けているなと感じます(笑)内野:それは僕でも思いますよ(笑)。大阪人が他の地域より自己主張が強いというわけではないですが、比較的そうですよね。主張がうまい人が多い。菊池:僕も、話し終えたあとに「ほんで?」とかよく言われます(笑)。大人と会話できるのはすごく大事なコミュニケーションで、サカイクキャンプだと、自己主張をあまりしない子もいます。チームでもおとなしかったり、最初は2人組を作ることすら難しい子がいる中で、自分を出していくことや誰かと関わることの重要性を、サッカーを通じて伝えています。■「チャレンジを大切」に背中を押す内野:海外の選手に話を聞くと、一発芸ができるかどうかで受け入れられるスピードが全然違うそうです。大阪では、下のカテゴリーから上がってきた選手が、あいさつとともに一発芸をすることがあって、そこで滑り倒すと怖いものがなくなります(笑)。永長鷹虎がフロンターレに練習参加したとき、言われていないのに、自己紹介のときに一発芸をやって滑り倒したのがウケて、めちゃくちゃかわいがられた話を聞きました。菊池:それは最高ですね(笑)内野:最初に思いっきり恥をかいたら、怖いものがなくなるんです。日本の子は恥ずかしがったり、失敗や人前で恥をかくのを嫌がる傾向が強いですよね。菊池:そう思います。ミスをして恥をかくのが嫌だから、そつないプレーを選んだり、横パスから入ることが多かったり。なので、サカイクキャンプでは「チャレンジ」を大切に、子どもたちの背中を押すような接し方や声かけを心がけています。内野:それはすごくいいことだと思います。「失敗する勇気」をどう持たせるかが大事です。僕は「ウチノメソッド」を通じて、子どもたちに技術やコーディネーションを教えていますが、観察していると、できないことが恥ずかしいのか、リフティングの課題を途中で止めてしまう子もいます。そのときに「できないことは悪いことじゃないけど、チャレンジしないのはよくないこと。できないから練習するんだよ」と声をかけています。■積極的に失敗しよう菊池:できない自分が恥ずかしいから止めてしまうのか、悔しいから練習するのかで、その後の成長が変わってきますよね。なぜうまくいかなかったのかを考えて、頭の中を整理してチャレンジすることが大切なわけで。コーチの関わりで前向きにさせていくことや、一緒にチャレンジしていくことも必要かもしれないですね。内野:コーチが最初に手本を見せて、ミスをするのもありだと思うんです。「最初はできなくていいよ。積極的に失敗しよう」って。とにかく日本人は失敗を恐れています。常に失敗を恐れているのと、周りの目が非常に気になる。菊池:それはよくないですよね。とくにサッカーではマイナスに働きます。内野:自己主張に関しても、日本は自己主張が過ぎるとダメな空気なんで。「あいつ出しゃばってる」とか「うるせえ」ってなっちゃう。「自己主張が和を乱す」と言われたり。菊池:学校教育の問題になるんですかね、大きく考えると。内野:学校は難しくなってきてますよね。これ言っちゃいけない、あれやっちゃいけないがすごく増えてきているので、難しいんだろうなとは思います。■個性豊かな選手がプロになる菊池:できるだけはみ出ないように、みんな同じ形に育っていきますね。とがってる部分をそぎ落とされて、みんな丸くなっていく。内野:先生がそうなんで、みんなを丸くしていくんですよ。当たり障りないように、問題が起きないようにって。学校内でもそうですし、保護者に対しても、生徒に対してもそうです。どんどん個性を殺していく傾向にあるんで。自分の個性が消えていっちゃってる人に教えてもらうと、個性的ではなくなっていきますよね。菊池:高校で活躍する子は、個性豊かな選手が多いですか?内野:そこはほぼ間違いないんじゃないですかね。活躍する子は大変な子が多い。一言で言ったら「変わってんな、あいつ」みたいな子の方が多いですね。全員じゃないですけど。ポジションによるかな。ボランチとかはしっかりしてますけどね。菊池:個性というか、自分の良さをしっかり持てる子ですよね。指導をしていると、どうしてもダメなところの指摘が多くなってしまうと思うんです。内野:仕方のないことでもありますけどね。菊池:僕らはサカイクキャンプで、その子のキラリと光る部分だけを伝え続けて、悪いところを直していくというよりは、いいところをどんどん伸ばしていく。「いまのプレーはよかったね」とか、「シュートが得意ならどんどん打ってこう」という話をしていって、できるだけ得意な部分を伸ばして欲しいという想いを持っています。<後編に続く>
2024年06月03日4歳の娘が幼稚園に入園して、私はすぐに働き始めました。娘のお迎えをして帰宅した後もワンオペのため、家事で大忙しです。そんな慌ただしい時間に「ママ遊ぼう!」と娘から言われ続け……? 幼い娘の信じられない発言働き始める前は、私は娘といつも一緒にお人形遊びやお絵描きをしていました。しかし、今は娘と遊べない日が続きます。最初のうちは娘も理解してひとり遊びをしていてくれましたが、次第に遊んでアピールをしてくるように。そのたびに「忙しいからあっちで遊んでね」「ママは遊べないの」「ちょっとは今は無理なんだ」など伝えていました。それでも毎日アピールしてくる娘に私はイライラ。気持ちに余裕もなくなりついに「ちょっとはひとりで遊べないの?」と冷たく言ってしまいました。すると娘は、「ママ、ずっと遊んでくれない。私は生まれないほうがよかったの? 寂しい…」と泣き出します。その涙を見て私は、娘が遊んでアピールをしていたのは、寂しい気持ちを訴えていたのだと気づきました。私は、娘をすぐに抱きしめて「お仕事やおうちのことが忙しくて、娘ちゃんの寂しい思いに気づけなくてごめんね」と伝えます。この出来事を夫にも報告し、夫婦で解決策を考えました。まずは作り置きレシピを活用して、平日の夕飯作りを時短。家事はこだわりがあり自分でしたいという気持ちが強かったのですが、夫にも手伝ってもらうことにして、少しでも娘と遊ぶ時間を作るように。 私は忙しさを理由に、まだ4歳の子どもが「生まれないほうがよかったの?」と思ってしまうほど娘に向き合っていなかったことを深く反省しました。小さな子どもは気持ちをうまく言葉にすることができません。大人からするとただのわがままに見える行動も、何かを訴えたいサインなのかもしれないと考えるように。そうすることで、娘は以前よりも笑顔を見せてくれるようになりました。娘への接し方を改めるきっかけとなった出来事です。 作画/ひのっしー著者:山崎かなこ
2024年06月03日子どもが認定こども園に通っており、グループLINEで連絡が回ってきます。連絡に気づいたときは、すぐに返信するようにしていたのですが……。 LINEに返信して安心していたら…あるとき、クラス委員の方が退任される先生へのプレゼントや子どもたちの寄せ書きの準備ができたことをLINEで報告してくださいました。写真も付いており、これは大変だったはず!すぐに返信しなければ!と、「お忙しいなか、ありがとうございました」と返しました。LINEグループのなかで一番最初に返信したと思います。 私の後に返信した方々は、クラス委員の方の寄せ書きのまとめ方やそれに費やした時間などを褒めたり、ねぎらったりしていました。なんだか1人だけ簡素な返事でいたたまれない気持ちに……。 内容によっては返信は早いほうがいいこともありますが、今回のような場合はもう少し文章を考えたり、ほかの人の返信の内容を見たりしてから返したほうがよかったなと思いました。 ◇ ◇ ◇ どんな場合でも、すぐにお礼を言ってもらえるとうれしいですよね。その気持ちはクラス委員の方にも伝わっているはずです! イラスト/てる子著者:月野ぷんこ
2024年06月03日娘が生まれてから初めて迎えた自分の誕生日の日のことです。母からお祝いのメッセージが届きました。おかあさん、ありがとう!そこには「娘ちゃんがあなたにとってかけがえのない存在であるのと同じように、あなたはいつまでも私にとってかけがえのない娘です。」という言葉が。思いがけない母からのメッセージに嬉しくて泣きそうになりました。大人になっても、母になっても、いつまでも娘でいさせてくれて、甘えさせてくれる母に感謝です。私も母のようになりたいと思いました。 ◇◇◇ 家族に対し素直な気持ちを伝えるのは、気恥ずかしさなどからなかなかできないこともかもしれません。しかし、こうしてありがとうを伝えられるのはとっても素敵です。お母さまからママへ、ママからお子さまへとこれからも素敵な親子関係を続けて欲しいですね。 作画/まげよ著者:高木優子30代、7歳娘と1歳息子の母。時短勤務。
2024年06月02日産休に入り、出産の準備をしていたある日。ふだん通りに過ごしていると、「ジャッ!」と股の方から水が流れ出るのを感じました。そこから急展開。夫には「病院に来てほしい」と連絡したのですが……。 立ち会い出産に間に合うか…!?この日は予定日の2週間前で、次の日は出産前最後の妊婦検診を控えていました。出血だったらどうしよう……とトイレへ。色が無色透明だったので破水かもと思い、すぐに病院へ電話。事情を伝え、先生の診察をしてもらうことになりました。 それから夫へ電話し、破水したことや出産に向けて入院になるかもしれないことを伝えました。立ち合い出産の予定だったため、夫は職場に休暇を申請。病院へ向かってくれることになりました。 ですが、夫はなかなか病院に姿を見せず。何をしてるんだろうとモヤモヤしていたところ、何だか疲れた様子の夫が現れました。そのときは夫のことに構っている余裕はなく、出産を終えてから夫に遅れた事情を聞いたところ……。病院へ向かう途中で、車のタイヤが「パーン!!」と大きな音を立ててパンクしたそうです。 約5年乗り続けていましたが、まさかの立ち会い出産に向かう道中でパンクするとは夢にも思いませんでした。その後、タイヤを替えて病院へ来たそうです。「妻は破水、タイヤは破裂。すべて想定外だったけど最後はいい日になった」と夫が言い、夫婦で笑いました。今でもたびたび思い出す、色濃いエピソードです。 ◇ ◇ ◇ 予定日よりも前の破水で焦ったかと思いますが、ご主人も突然のことが重なってきっと焦りましたよね。無事に立ち会い出産できてよかったです! イラスト/シュー子著者:田中まりえ
2024年06月02日わが家は仕事の都合上、上の子を幼稚園、下の子を保育園に入れていました。上の娘には、長い期間登園渋りがあったのですが、そんな娘を救ってくれたのは、まさかの……!?2年以上続いた登園渋りが……上の娘は、2歳になってすぐ幼稚園のプレ保育に通いだしました。最初は楽しく通っていたのですが、段々と登園渋りをするように。年少に上がってからはギャン泣きするほどになりました。幼稚園に着くまではよくしゃべり、ニコニコしているのですが、先生に引き渡す場面になると途端に泣き出すのです。 2歳違いの下の息子は、そのころ保育園に通っていました。息子を保育園に送ってから娘を送る生活をしていたので、毎朝、娘とともに保育園へ登園していました。ある日、息子の担任の先生に「毎日、娘を幼稚園へ連れていくと、引き渡しのときだけ泣くんですよ」と、少し愚痴をこぼしたことがありました。すると、翌日から息子の担任の先生が毎朝、娘と向き合って会話をしてくれるようになったのです。 今までは挨拶と一言、二言ぐらいだったのですが、毎朝娘と同じ目線に立ち、「制服似合ってるね!」、「今日の髪型かわいいね!」などと褒めてくれました。「幼稚園、楽しんできてね!」、「また弟くんのお迎えに来るの待ってるよ!」といろいろな話題を毎日のように振ってくれ、娘もとてもうれしそうでした。 さらにびっくりしたのは、ほかの先生までも出会い頭に一声かけてくれるようになったのです。その後、娘の登園渋りは、私が愚痴をこぼしてからたった1週間で克服してしまいました。 長きにわたる娘の登園渋りは、息子の担任の先生によってあっさり終わりを迎えました。朝の忙しい中、ほかの幼稚園に通う娘に、園全体で真摯に向き合ってくれた保育園の姿勢に感激した出来事でした。著者:横山こなつ地方在住の3児ママ。夫、小4、小2、2歳、犬2匹の5人家族。美容の仕事をしながら育児、美容、ショッピング情報を主に執筆中。
2024年06月02日妊娠後期、人生で初めてのぎっくり腰になりました。特に重い物を持ち上げたわけでもなく、ただソファから立ち上がっただけでしたが、強烈な痛みが走ったのです。 ぎっくり腰を勘違い!「ぎっくり腰」という言葉や、とても痛いものであることはなんとなく知っていたものの、私にとって初めての経験……。 あまりの痛みに「これは陣痛に違いない!」と勘違いしてしまい、陣痛タクシーに乗って病院に急ぎました。 ついに出産かとドキドキしていたのも束の間、助産師さんに「陣痛は何分間隔ですか?」と聞かれて「ずっと痛いです」と答える私。その時点で助産師さんの頭の上にはクエスチョンマークが浮かんでいたことと思いますが、痛みでそれを察する余裕などありません。結局、診察してくれたお医者様から「この痛みは陣痛ではなく、腰を痛めているのでは……」と告げられました。初めての出産で陣痛の痛みを知らなかったとはいえ、とても恥ずかしかったです。このお話は、ベビーカレンダー公式インフルエンサー「ベビカレメイト」のママと実施した座談会でお話しいただいた体験談です。 陣痛の痛みとは?赤ちゃんを外に押し出すために繰り返される、規則的な子宮の収縮が陣痛です。一般的に、おなかの張りや痛みが起こると言われていますが、痛みの感じ方は人それぞれ違っていて、痛みに強い、緊張しやすい、家族がそばにいる安心感があるなど、体質やそのときの環境なども影響します。 それでも多くの人が口を揃えて「想像を超える痛み」と話す陣痛。どうしたら陣痛とそれ以外の痛みが区別できるでしょうか。 まず、本格的な陣痛が来る前に「前駆陣痛」を体験するケースがあります。前駆陣痛は、おなかの張りや痛みが続く時間・間隔が不規則で、しばらくすると消えてしまいます。一方、陣痛は、多くの場合、生理痛のような痛みが徐々に強くなり、間隔も短くなってきます。 特徴的なのは、規則的な間隔で痛みがやってくること。痛みの間隔を気にかけておきましょう。 また、出産に向けて腰やおしりに痛みを感じる人もいます。これがぎっくり腰と勘違いした痛みかもしれませんが、陣痛はどこか体の一部分が痛いというよりも、骨や筋肉など体全体が赤ちゃんを産むために、連動して動いている、という感覚です。 そして、今回は恥ずかしい思いをされたことと思いますが、痛みやそれに伴うおなかの張りがある場合は、産院に連絡をして指示を仰ぐのが安心です。また、「まだ大丈夫!」とギリギリまで陣痛を我慢する必要はありません。 出産前から陣痛の痛みについて考えると不安になるかもしれません。しかし産院には医師や助産師さん、看護師さんなど、出産のプロがスタンバイしています。あまり緊張しすぎることなく、出産に臨んでくださいね。監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年06月01日夜9時半も過ぎたころ、この日は夕方まで仕事があったので家事と子供の寝る準備などでバタバタしていました。それって…本当に!?すると玄関のチャイムが鳴りました。こんな時間に何?と少しイライラしながらインターホンを見てみるとすぐ近くに住むママ友でした。何か大変なことでもあったのかな?と思いすぐに出ました。するとママ友から「こんな時間にごめん。水漏れしちゃって」と言われました。ママ友には1歳の子どももいるので大変だと思い、水道屋さんの連絡先を調べてあげようかなと思っていました。しかしママ友は「水道屋さんにはもう連絡したんだけど、漏れちゃったから言いたくて」と言うのです。そして15分程、どこから水漏れしてるかや過去に水漏れしたときのことなどを私に話すと「もうすぐ水道屋さん来るはずだからまたね。遅くにごめんね」と言い帰って行きました。 ◇◇◇ 次の日、その後どうなったのかを事細かに話してきました。お互いラインを知ってるので、わざわざ家まで来ないでラインで話してくれればいいのにと思いました。トラブルがあると誰かに話したくなる気持ちもわかりますが相手の時間を急に取るのも迷惑なので、すぐに話したくても私はせめてメールにしようと思いました。 作画/さくら著者:相原留美30代、5歳と11歳の子供を育てる母。パートと親の介護頑張ってます。
2024年06月01日長男が当時2歳のころ、私が晩ごはんの魚を焼いているとき、いつもとは違う煙の量が発生! 驚きながら対応したのですが、思いもよらないことが原因だったのです……。 ベビーサークルを撤去当時夫は仕事で不在のことが多く、私と長男の2人で過ごす時間が多かったわが家。ベビーサークルを使用していたのですが、自力で出ようとするのでかえって危険だと思い撤去したばかりでした。 私が言うことも理解できるようになっていたので、そこまで危ないことは起こらないだろうと安心していたのですが……。 煙の原因に驚愕!ある日、私は晩ごはんの魚を焼き始めると、明らかにおかしな量の煙が排気口から出てきたのです! これは魚の煙の量ではないと思った私は、すぐにグリルの中を確認。グリルの奥のほうに小さなおもちゃが置かれているのを発見しました。 なんと、長男が先ほどまで遊んでいた小さな木のおもちゃを、どうやら私がトイレに行っている間に魚焼きグリルの奥のほうに隠していたようなのです! 私はすぐさまグリルを開け、燃えているおもちゃに水をかけて消火。おもちゃはボロボロですが、ことなきを得ました。 普段キッチンには入らないというルールをしっかりと守っていた長男。長男がグリルを開けているところも見たことがなかったため、安心しきっていたことを後悔しました。 この騒ぎ以降、再度ベビーサークルやキッチンゲートを設置することも考えましたが、自力で出入りしようとするので現実的ではなく……。面倒でもトイレに行くときは長男も一緒に連れていくようにし、また、グリルの使用をやめフライパンで代用するようになりました。親として気を引き締めなければならないと改めて感じた出来事でした。 ※魚焼きグリルは、使用中はもちろん、使用後もしばらくはグリル扉は高温です。皮膚が薄い乳幼児が触るとやけどする恐れがあるため、調理中は子どもから目を離さないようにしましょう。また普段から子どもがグリルに近づけないようにしておくことも大切です。 イラスト/蓬田あんころぴぷぺ著者:鬼頭いちか監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年05月31日公園で見かけた迷子らしき男の子。駐車場へ向かって歩いていく姿に危険を感じ、保護しました。管理センターへ連れて行く途中、父親に出会うことができたのですが――。 公園で迷子を発見…5歳の長男と一緒に行った公園で、3歳くらいの男の子を発見。大泣きしながらひとりで「パパ~!」と言いながら歩いているので、すぐに迷子だとわかったものの、周りにいた多くの大人はだれも声をかけようとしません。 私も親がすぐに来るかなと思い、遠目で見守っていたのですが、なかなか現れません。するとその男の子は、どんどん駐車場のほうへ行ってしまったのです。 私は駐車場に行って事故に遭ってしまったら危険だと思い、長男と一緒に男の子を追いかけることにしました。長男は「大丈夫?」「パパいないの?」など男の子に話しかけたり、手をつないであげたりして、落ち着かせようとしていました。広い公園なので管理センターまで距離があったのですが、連れていくことに。 父親が現れた!管理センターに向かう途中、男の子が「パパだ!」と叫びました。父親と思われる男性がゆっくりと前方から歩いてきたのです。男性は子どもの手をとると、私たち親子にお礼をいう訳でもなく、無言でさっさと去っていき……。そのさっぱり加減に私は唖然としてしまいました。 今思えば、駐車場に行こうとしていて危険だったことやずっと泣いていたことなど、詳しく教えてあげればよかったと反省。私自身が心のどこかでお礼を期待していたのかもしれませんが、モヤモヤしてしまった出来事でした。イラスト/ふくふく著者:鬼頭いちか
2024年05月31日息子の懇談会で学校に行った時の話です。 やめて〜!息子が「家で留守番しているより一緒に付いていきたい」と言ったため三者懇談になりました。先生のお話を聞くと、息子は学校でも「お母さん大好き」と先生に良く話しているよう。 しかし、「お母さんが僕の頭の匂いを嗅いでくるのは何で?」と聞かれましたと担任の先生から告げられ、恥ずかしくて消えてしまいたくなりました。先生は「それだけお母さんが大好きなんだよ」と話してくれて、「解りますよ」と共感もしてくれましたが恥ずかしい懇談会になったことは忘れられません。 赤ちゃんのころから息子の頭皮の匂いを嗅ぐのが好きだったのですが、せめて寝ているときだけにしようと思いました。息子は学校で先生に何でも話してしまうので、変な行動はやめなければと実感し、また息子には「先生に言わないでね」と約束しました。 作画/市田スナオ著者:葛城唯子一人息子を溺愛で育てている母。販売のパート勤務。趣味はアニメ鑑賞。
2024年05月31日父の日のプレゼントを贈ったときのエピソードです。当時、父は病気のため入院をしていました。今なんて…!?遠方のためお見舞いにも行けず、久しく孫に会えていない父のために、少しでも元気になってもらえたらと思い子どもたちの写真と声を録音した写真たてをプレゼントしました。すると、そのプレゼントを見た母が「病院に置くの!?この写真を見た知らない人がかわいいからって連れ去ってしまうかもしれないじゃない!!ダメ!!」と言うのです。 遠方に住んでいるのにそんなことある!?と孫ラブな母の発言に衝撃を受けました。続けて、「かわいいからお母さんが家に飾るわ」と横取りしたのです。そうして、父の日のプレゼントは消えてしまったのでした。 ◇◇◇ 後日、違うプレゼントを用意し父に届けてもらいました。母の孫が好きすぎるあまりに出た珍発言には驚きましたが、少しかわいいと思いました。これからプレゼントを贈るときは、孫グッズは控えようと思いました。 作画/さくら著者:佐藤ゆう40代、2歳・4歳の姉妹の子育てに奮闘するママ。毎日が大戦争です。
2024年05月31日わが家の双子は現在5歳で、2人とも自閉症スペクトラム障害の診断を受けています。ある日職場の先輩に、翌年に進学する小学校について悩んでいると話したところ、とんでもないことを言い出したのです……。 進学への迷い自閉症スペクトラム障害と診断されているわが家の双子。来年の小学校進学に向けて、夏ごろには普通学級か支援学級か決めなくてはならないだろうと小児科の先生に言われ、私は困っていました。 落ち着きも協調性もなく、しかも繊細な双子たち。どんなクラスに進学するのが彼らにとって最適なのか、その判断基準がはっきりとわからなかったのです。 先輩に何気なく相談すると…ある日、職場の先輩と雑談していた際に小学校の話となり、私は何気なく双子の進学先を迷っていることを話しました。すると、その先輩があからさまに面倒くさそうな態度をとったのです。そして、「そんなこと迷ってるの」とぽつり。私にとっては一大事なので、そんな風に言われてしまいとても悲しくなってしまいました。もちろん先輩に、わが家の状況を理解してもらえるとは思いませんが、何もそんな風に言わなくても……と思ってしまったのは正直なところです。 私は、先輩にこれ以上相談したりするのはやめようと思い、適当に相槌を打ってすぐに話題を変えました。 双子たちの進学先はまだ決まっていませんが、彼らがどんなときにも委縮することなく堂々と生きていけるように、そんな勇敢な人になれるように、今後の判断をしていきたいと、改めて強く思った出来事でした。 著者:木下うめ子
2024年05月31日私には8歳と5歳の娘がいます。最近、長女は人類や宇宙の始まり、人間の生死についてなど、生の神秘について興味と疑問を持ち始めました。寝る前に話しているとき、さまざまな疑問をぶつけてきますが、先日、「どうやったら赤ちゃんはできるの?」と質問されました。そのときの様子や、私の対応をお伝えしたいと思います。ついに長女からあの質問が……今までも女性の体の変化や赤ちゃんについて話をしたことはありましたが、「どうやったら赤ちゃんはできるの?」と直球で聞かれたことは初めてでした。聞かれたとき、私は「ついに親が戸惑うあの質問がきた!」と思いました。長女はもう小学校3年生。コウノトリが赤ちゃんを運んでくるのではなく、本当のことを話したほうがよいかなと感じました。 そこで私は「おちんちんからタネみたいなものが出て、それが女の人の体に入ったら、赤ちゃんができるんだよ」と回答。すると娘はさらに「どうやって種を入れるの?」と質問を重ねてきました。 絵本を借りてみることにどうやって説明すればよいのか私は悩みました。そのときは「うーん、ハグして仲良くしたらかな」と曖昧に伝えたのですが、せっかく興味を持ったこの機会にきちんと伝えたいと思いました。そこで、私は性教育に関する絵本を何冊か借りて読んであげることに。 そのことを世間話として小児科医のママ友に話したところ、彼女は子どもが幼稚園のころ、いやらしいという気持ちを持つ前に絵本を読み聞かせて説明したと言っていました。私は5歳の次女には早いのかなと思い、今回は長女にだけと思っていましたが、それを聞いた私は同じタイミングで次女にも性について話をしてみることにしました。 娘たちに読み聞かせた性教育の絵本読んであげた絵本は『わたしのはなし』(童心社)と『あかちゃんがうまれるまで』(童心社)。『わたしのはなし』はプライベートゾーンや自分の心と体を守ることの大切さについて、『あかちゃんがうまれるまで』は精子や卵子、性行為についても描かれています。 読んであげると、長女は性行為については「気持ち悪い」と言っていましたが、赤ちゃんができる過程は理解できたようです。次女は幼稚園で「パンツが見えないように気をつける」と言っていました。2人とも興味津々できちんと最後まで聞いてくれました。 「どうやったら赤ちゃんはできるの?」と聞かれたときは、どう説明してよいかわかりませんでした。正確なことを淡々と伝える自信がなかったので、きちんとした情報を伝えてくれる絵本を読み聞かせたことはすごくよかったと思います。娘たちは、まだすべてを理解できていないと思うので、もう少し大きくなってから再び読んであげたいと思います。 著者:小川恵子8歳と5歳の姉妹の母。育児サークルの幹部や習い事、執筆活動など、精力的に育児を楽しんでいる。
2024年05月31日初めての出産は緊張することばかり。どんなふうに出産が進むのか、いつどんな処置をされるのか、事前に説明を受けたはずですが、陣痛が怖かったこともあり、あまり詳しく考えずにいました。そんなこともあってか、出産時に夫婦でとんでもない勘違いをしていたようでーー。陣痛が来て、すぐに入院することになりました。しかし、すぐに出産とはならず、陣痛室で夫と2人、そのときを待っていたのです。 あの人は誰?次々と陣痛の痛みがやってくるものの、ただただ耐えるのみ。いつ出産になるか……と緊張していましたが、なかなかお医者様は来ません。たまにやってくるのは、スタッフさんと思われる女性のみ。 なかなかやってこないお医者様に、いつ生まれるかわからない赤ちゃん……次第に不安になり、夫と「先生呼んできたほうがいいのでは……」というやりとりも何度もしました。 そんな中、かなりのスピードで分娩は進み、いざ分娩台へ……。そこで気が付いたのは、スタッフさんだと思った女性が助産師さんだという事実でした。 助産師さんのテキパキとした動きに助けられ、無事出産。ちなみに、あれほど呼びに行こうかと迷っていたお医者様は、分娩が進んだところでやってきました。 今思えば、陣痛室に度々来ていたのは、スタッフさんではなく助産師さんだと、普通に考えればわかるもの。しかし、出産は医師主導で進むものだと思い込んでいたがために、助産師さんの存在がすっかりと頭から抜けていたのでした。 また、もしかすると超スピード出産でバタバタしたこともあり、あいさつや紹介を聞き逃してしまったのかもしれません。 助産師さんは、出産を支えてくれる頼もしい存在。今思い出してもおかしい勘違いでした。このお話は、ベビーカレンダー公式インフルエンサー「ベビカレメイト」のママと実施した座談会でお話しいただいた体験談です。監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年05月30日友人に会うため、3歳の息子と一緒に電車に乗ったときのことです。普段電車に乗ることはあまりないのですが、3カ月ほど前に乗ったときは大人しくしていた息子。今回も大丈夫だろうと思っていた私ですが、グズる息子に手を焼き、電車に乗ったことを後悔していました……。 大騒ぎする息子と隣の若い男性電車は少し混雑していて、座席が1つしか空いていませんでした。座席には息子が座り、私は息子の前に立つことに。すると息子の右隣に座っていた若い男性がすぐ「座りますか?」と私に聞いてくれたのです。ありがたく席に座ればよかったのですが、なんだか申し訳なく感じてしまって「大丈夫です」と断ってしまった私。 最初はおとなしく座っていた息子ですが、だんだんと機嫌が悪くなり「お菓子食べたい」と言ったり「早く着いて」と大きな声で騒ぎ出したりしました。私が「電車の中は静かにしようね」と注意すると、息子は「ママなんてきらい!」と言ってさらにヒートアップ。何を言っても「ママなんてきらい!」を連発していました。 隣にいた別の女性が…私が困り果てていると、今度は左隣に座っていた50代ぐらいの女性が「ここに座ってください」と立ち上がり席を譲ってくれました。そして息子に向かって「ママと一緒に座ってね。ママと仲良くしてね」とやさしく言ってくれたのです。息子は小さく頷いて、それからは目的の駅に着くまで静かに座っていられました。 あとから思うと、息子は私と一緒に座りたくてぐずっていたのかもしれません。最初に「座りますか?」と声をかけてくれた男性と、席を譲ってくれてやさしく息子に話しかけてくれた女性には、とても感謝しています。これから席を譲ってもらったときは、たくさんのお礼を伝えて息子と一緒に座ろうと思った出来事でした。イラスト/はたこ著者:田中はぐみ
2024年05月30日故意ではないにせよ他人に自分の車を触られたら、私はあまりいい気はしません。故意であれば尚更です。それは触るのが子どもであっても同じなのですが、ママ友は私と同じ考えではないようで……。 驚きのママ友の対応わが家の3歳の次男と同じ歳の男の子を持つママ友がいます。一緒に公園へ行くことになったのですが、帰りの駐車場で事件は起こりました。公園に止まっている他の車のナンバーをママ友の息子が次から次へと数字を確認しながら触っていたのです。 しかも、ママ友は息子を止めることもなく、逆に「3だね~5だね~」と肯定するのみ。いきなり車が動き出したら危険すぎますし、ほかの人の車を勝手に触っているのに注意しないママ友に私はとてもびっくりしました。 ママ友の言い分私は、「ねえ、他の人の車を触るのは結構まずいんじゃない? カメラとかあるし」とママ友にやんわりと注意しました。するとママ友は、「でもまあ、子どものすることだしね~。数字の勉強にもなるしいいかな~って」と言いながら、一向に息子を止めようとしません。 「ありえない」と思った私は、モヤモヤしながらもさっさと帰ることにしました。 子育てに対する考え方は人それぞれだとは思いますが、今回のママ友の行動は非常識に感じられとても驚いてしまいました。これ以上このママと仲良くはなるのは難しいかもしれない……と感じた出来事でした。これからは適度な距離感でじょうずに付き合っていきたいと思います。イラスト/ふくふく著者:鬼頭いちか
2024年05月30日知り合った当初に化粧品の勧誘をしてきたママ友。その後、ママ友に苦手意識が芽生えてしまい、距離をとっていました。しかし、ある日、子ども会で同じ役員になってしまったのです――。 勧誘されて以来、苦手なママ友次女が小学校に入学して出会ったママ友がいたのですが、化粧品の勧誘を受け、何度も誘われるのでお断りのLINEを送ってから距離をとっていました。ところが、子ども会で一緒の係になることになり、イベントを一緒に担当することになったのです。 やるからには何ごともきちんとしたい私は、どう接していいかわからないながらも一緒に打ち合わせや買い出し、準備を進めることに。 一緒に役員をした結果イベントの準備を進めるうちにそのママ友は、私がやったことに「ありがとうございます!」と常に言ってくれることに気がつきました。私はできることをやっているだけですが、すごく感謝の言葉を伝えてくれるのです。 ママ友も自分ができることはしっかりとしてくれ、スムーズに準備をすることができました。それに対して私も「ありがとう」を伝えるようになり、お互いにほっこり。しだいに私も、あのときの勧誘も仕事だったんだと理解し、断ったことに関してはそのママ友も理解してくれたようで、もう勧誘の話はしなくなりました。 苦手意識を持ってしまい距離をとっていましたが、その人と接しているうちにそう悪い人ではないと思えるようになりました。何も知らずに苦手でいるより、良い面を知ることでうまく付き合えるようになれてよかったと思っています。 著者:松田みさと
2024年05月30日ママ友にジュース代を貸したときのお話をご紹介します。 あれ?覚えてない?子どもを公園で遊ばせていたときの話です。わが子が「ジュースを飲みたい」と言い出したため、近くに自動販売機があったので、ジュースを買ってくるよう子どもに渡しました。すると一緒に遊んでいた子もジュースが飲みたいと言い、その子のママはお金を持って来ていないと言っていたので、200円を貸すことにしました。 次の日に幼稚園で会ったのですが、お金を借りていることを忘れている様子だったため、声をかけてみることに。お金のことを告げると、忘れていたわけではなく返す気がなかった様子でした。後日お金を返してくれるときも「それくらいいいじゃん」という反応で悲しい気持ちになりました。私は「200円貸すね」とちゃんと言ったつもりで、あげたわけではないと思っていたので、かなりショックな出来事でした。(女性/1児の母) ♢♢♢手持ちがないママ友にお金を貸したことがあるという方も多いのではないでしょうか。貸したものは返してほしいと思うのは自然ですが、相手にそれを当たり前と思われてしまうと悲しいですよね。みなさんは、貸したものが返ってこないと悩んだときどのような対応をしますか? 作画/市田スナオ
2024年05月30日子どもが産まれてすぐのこと。夫の地元の友だちが数人でお祝いに来てくれました。私もうれしかったのですが、出産祝いを見てびっくり。思わず涙が出てしまいました。 プレゼントを開けてみたら…子どもが産まれてすぐのこと。夫の地元の友だちが数人でお祝いに来てくれました。出産祝いにと全員から洋服のプレゼントを頂きました。 「面白い洋服を見つけたから買ってきたよ」と渡してくれたのは、とあるマンガのヒーローの衣装。うちの子は女の子だけど……と思いましたが、とりあえず着せてみてと言われ、着せることに。 洋服を着た娘の姿を見て、私は思わず悲しくなり涙が出てしまいました。今ならこんな感情にはならず、かわいい!と思えるので、産後でホルモンバランスが崩れていたことが大きかったと感じています。産後こんなに感情が変化すると思っておらず、自分でも驚きました。夫に相談し、今後は嫌なことは無理せず伝えるなど、対応を考えていこうとなりました。 ◇ ◇ ◇ 産後はホルモンバランスが急激に変わるため、これまでは何ともなかったことに対しても不安になったり、悲しくなったり、イライラしたりすることがあります。多くの場合は自然に治りますが、気になる際は産婦人科などで相談しましょう。 イラスト/シュー子著者:ぽんこ
2024年05月30日下の娘が2歳のころ。なんでも自分でやりたがる娘は、バスの降車ボタンを自分で押さないと気が済みませんでした。そんなときに起こった出来事です。 娘の対応に疲れていたら…その日もバスに乗ってすぐに降車ボタンを「押したいー!!」と騒ぎ出しました。「降りるときに押せるよ」となだめても聞きません。まただ……という思いと、早く静かにさせなきゃという思いが混同。困っていたら、通路をはさんで隣に座っていたおばあさんが「ちょっと……」と話しかけてきました。 怒られるかなと思った私。すると、そのおばあさんは「おばちゃんね、次で降りるからボタン押してくれる?」と娘に話しかけてくれました。私の顔を見て「いいの?」と言う娘。私がうなずくとニコニコと笑ってボタンを押しました。 無事に役目を果たして娘は誇らしげ。その後もぐずる事なく乗っていてくれました。私がおばあさんにお礼を言うと、「おねえちゃん、ボタン押してくれてありがとうね」と娘に言ってバスを降りていきました。 娘が2歳のころは癇癪がひどく、ほとほと疲れていましたが救われた出来事でした。 ◇ ◇ ◇ 誰かの役に立つ、というのは子どもでもうれしいですよね。おばあさんも喜んでくれて、娘さんも自信につながったのではないでしょうか。2歳くらいのイヤイヤ期は外出も大変ですが、このような周りの助けがあると子育ても頑張れますよね。 イラスト/あやこさん著者:深澤さち子
2024年05月29日私には6歳の息子がいます。義母は遠方に住んでいて、年に2、3回ほど顔を合わせます。たまにしか会わないため、毎回孫の成長を感じ喜んでくれるのですが、そのときの義母の発言にモヤッとすることがあります。2歳で字を読む孫に「パパ似ね」と義母息子の2歳の誕生日に、義母から絵本をいただきました。絵本を開けるなり息子は音読し始めました。その様子を見た義母はとても驚き、「もうひらがなが読めるの! パパも勉強熱心な子だったからパパに似たわね!」とうれしそう。義母は孫が自分の息子に似ていると言いたいのです。 私の息子は絵本が大好きで、私の趣味も読書。私は息子に本好きに育ってほしいとの思いから、毎日読み聞かせをしていました。ひらがなを読むことは、特別な練習をさせたわけではありません。当時、息子が文字に触れるのは絵本が主だったので、ひらがなを読めるのは、私が毎日絵本を読み聞かせていた影響が大きいのではないかと思っています。 私の小さな反論もし普段から「夫が勉強熱心な様子を息子がマネして勉強をしている」という話ならモヤッとすることはなく、夫に似て勉強するようになったと思えるでしょう。しかし現実は、息子が夫に「読んで!」と絵本を持っていっても、夫は面倒くさがってまったく読んであげません。そのような日常があるので、義母の発言に余計にモヤッとした私。 ちょっとだけ反論しました。「私も息子も本好きなので、毎日絵本を読んでいたら文字が読めるようになったんですよ」と、夫を否定はしませんが、私と息子の日常が義母に伝わるように主張してみました。義母は「そうなのね」と軽く聞き流しているようでした。 なんでも「自分の家系の遺伝」と言う義母思い返せば、私の息子が生まれたときから義母はなにかと「孫はパパ似」、もしくは「自分の家系の遺伝」と言っていました。例えば、息子の手。息子は0歳のときから手の指が長くスラっとしていました。それを義母は「パパ(自分の息子)は指が長くないけれど……、パパのお姉ちゃんは指が長いから、遺伝したのね!」と言うのです。 私は「いやいや! 私が赤ちゃんのときも指が長かったらしく、息子の手は私に似たと思いますよ〜」と笑い飛ばしたことがありました。当時の私は義母が冗談を言っていると思っていたのです。けれど振り返ると、義母は本気で「孫の良いところはすべて自分の息子や自分の家の遺伝」と思っていたのかもしれません。 孫の長所はすべて自分の息子に似ていると思いたい義母の気持ちはよくわかります。しかし、息子は夫と私の子どもであり、私に似ている部分もたくさんあります。その私を無視してすべて自分の息子や家の遺伝だとする義母へは、モヤモヤしてしまいます。これからも義母の気持ちを否定しないようにしながら、私の気持ちも伝えていこうと思っています。著者:海原えめ6歳息子と1歳娘を育てるアラフォー母。2児のワンオペ育児に奮闘する毎日。サービス業で働きながら、幼児食インストラクターとして活動している。
2024年05月29日昨年、わが家の庭で夫の友人家族とバーベキューをしていたとき、友人の子どもが嘔吐してしまいました。そのときの友人の対応の仕方に、私は非常にモヤモヤしてしまったのです……。 仲の良い友人家族夫の友人家族がわが家に遊びに来てくれて、バーベキューをすることになりました。その友人家族とは以前から交流があり、一緒に旅行へ行ったこともある仲です。子ども同士も小学校低学年と同年代ということもあり、仲良くしていました。 当日、みんなで準備をして食べ始めて少したったころ、友人の子どもに異変が起こりました。突然「気持ち悪い……」と言って、その場で吐いてしまったのです。外だったことや誰にもかからなかったこともあり、掃除はラクだったのですが、気になるのは友人の子どもの体調です。 友人の驚きの対応幸い友人の子どもは吐いてしまった後はケロッとしており、熱はありませんでした。ですが大事をとって家の中で横になることに。すると友人夫婦は「顔色も悪くないし大丈夫そうだね! よろしく〜」と言って、子どもを置いたままバーベキューをしに庭へ出て行ってしまいました。 私も「え? よろしくって、私がそばにいるの? 心配じゃないの?」と思いましたが、友人の子どもを置いてそばを離れることはできず、諦めて家の中で見守っていました。その後30分ぐらい様子を見ましたが回復し、遊びたい!とのことだったので一緒に庭へ戻りました。そこでも友人夫婦は「もう回復したの? よかったね〜」と……。体調が良くない子どもを人任せにしてしまう友人夫婦に、なんだかモヤモヤしてしまいました。 バーベキューが終わったあと夫にも相談したのですが、離れている間子どものことを心配する発言はなかったそうです。子どもに対する考え方が違うのだと感じる出来事でした。その出来事以降、忙しくなったこともあり、友人家族とはだんだんと疎遠になってしまいました。さまざまな感覚の人がいますが、自分たちもしっかりとした考えを持って子育てに向き合っていこうと思います。 著者:高山ななみ
2024年05月28日父子家庭として2人の子どもを育ててきた夫と再婚。娘が誕生しました。1歳になった娘はかわいい盛りですが、歩けるようになって行動範囲が広がり、目が離せません。育児は夫に任せても安心だと思っていたのですが、夫は「見てるよ!」と言うだけで実際は娘のことを見ていないことが多く……。そのことで、娘が大泣きする一大事になってしまった出来事です。すぐに「ママ~」と呼ぶ夫仕事の都合上、夫が家にいるのは週末のみ。なので、平日は仕事と家事と育児を私ひとりでこなしています。その分、夫がいる週末に平日できなかった掃除をしたり、ごはんの作り置きをしたり、中学生の娘の勉強をみたり。 いろいろしたいのですが、夫に1歳の娘の相手をしてもらっても、「ママ~おしっこ出たみたいだよ」「ママ~眠いみたいだよ」とすぐに呼ばれます。それくらい自分で考えてやってよと思った矢先、「疲れたから昼寝する」と寝てしまう夫の自分本位な態度にイライラが止まりません。 私が体調不良でもママ頼りの夫ある日の週末、私が発熱。夫に1歳の娘のお世話を任せ、私は少し休むことにしました。 布団に横になって5分くらい経ったころ、娘の泣き声が聞こえるので目を開けると、夫がぐずる娘を抱きながらこちらを見ていました。「ママがいいって。いいなぁ、俺も眠い」と言って娘を私のところへ下ろすので、結局私が起きて娘の面倒を見て、そのまま夫はグーグー寝てしまいました。 ついに心配していたことが…夫に娘のお世話をお願いすると、たいていは娘に動画を見せながら、自分はスマホをいじってニュースを見ていたりゲームをしていたり……。30分も経たないうちに「ちゃんと見ててよ」と夫に注意することが何度もあり、そのたびに「見てるよ!」と言い張ります。 そしてついに心配していた出来事が! 夫に娘を見てもらい、私が寝室の掃除をしていたときのこと。夫が目を話した隙に娘がキッチンに入り、娘の背の高さより少し高い位置にあった炊飯中の炊飯器の蒸気に触って手をやけどしてしまいました。 「見てるよ!」などと口だけの夫に心底あきれ、当てにしてはいけないと痛感。娘がいろいろなことに興味を持ち危険がつきまとう年齢のうちは、私が目を離さないようにしないといけないと思いました。今回のやけどをきっかけに、「見ててよ」ではなく、「目を離さないでね」と声かけを変更。けがや誤飲の危険性も意識して度々話すようにしました。夫は少し煙たそうにしますが、言わなくても安心して任せられるまでは続けようと思います。 著者:星野美月年の差3姉妹を育てるアラフォーママ。保育士資格や幼稚園教諭免許を保有。育休を機に、新たなスキル開拓にも熱意を燃やしています。
2024年05月28日息子が1歳のころのお話です。私にとって、1人目だった息子の子育ては、不安でいっぱいでした。「息子にはどう育ってほしい?」という私に夫が返してくれた一言が、今でも忘れられません。子育ては悩みごとの連続私たち夫婦は息子の教育に興味があったので、妊娠中のころから2人で何冊もの育児書を読んでいました。一生懸命育てよう!と夫婦で意気込んでいましたが、いざ生まれてみると、思うようにいかないことばかり。 当時は、育児書の情報がすべてのような気がしていました。夫も一緒に考えてくれるのですが、仕事があるので、どうしても息子と過ごす時間が長いのは私。 息子は単語を話せるようになるのが遅く、どうしたら話すようになるかと試行錯誤していたときは、「ゆっくり話しかけてみたらどう?」「本を読む時間をもっと増やしてみたら?」と夫なりに考えてくれたアドバイスに、「もうやってるわ!」とイライラしたことも。 個性なのか、発達の遅れなのか、その違いもわからなくなってきて、自分の育て方に原因があるのかな、と落ち込んでいました。 思いがけない夫の返答「息子には、どう育ってほしい?」 何かのテレビ番組がきっかけだったと思います。夫と一緒に見ていたので、その流れで聞いてみました。「やさしい人」とか「自分で考えられる人」とか、そういった返答がくると思っていた私に夫は、「〇〇(私)のように育ってほしいな」と。 思いがけない返答に、「え! 私のようにって、例えば?」と聞くと、夫は「特別ここがというわけではなくて……。今まで隣で見ていて、人柄とか、周りにいる人たちとか、すごくいいなって思っているから、だから、〇〇(私)のように育ってほしいと思う」と言ってくれたのです。 私はその瞬間、とても救われました。うまく育てられないのは、自分のせいなのではないかと思っていたけれど、それでもそんな自分のように育ってほしいと言ってくれる人がいるのです。自分が肯定された気がして、とてもラクになりました。それからは、育児書も読むけれど、自分の考えや感覚を信じて子育てをするようにしています。 息子が4歳になった今、まだまだ子育ての悩みはつきませんが、そのたびに「〇〇(私)のように育ってほしいな」と夫に言われたことを思い出します。これからも私を救ってくれるであろう、忘れられない出来事です。 イラスト/うちここ著者:まつもと まお
2024年05月27日娘とスーパーにいるときに、見知らぬ女性に声をかけられたのですが、それは耳を疑う言葉でした。その場は何とかやり過ごしましたが、突然言われたその言葉に怒りが収まりませんでした……。 スーパーで見知らぬ女性に話しかけられたこれは娘が2歳のときの話です。普段通り娘とスーパーへ行き、会計を終え袋に荷物を詰めていると、70代くらいの女性に声をかけられました。女性に「ねぇ、あなたの娘さん、かわいいわね。何歳なの?」と聞かれ、「2歳です」と答える私。 女性は「2歳なのね。おめめもぱっちりしてて素敵だわ」と言いました。ここまではやさしい女性だなと感じ、ありがたかったのですが、次の瞬間この女性の放った一言にわが耳を疑いました。 まさかの一言に絶句!「でも、この子、鼻が惜しいわね。鼻がもう少し高ければいいのだけれど…… 」。なんとその女性は、あろうことか娘の鼻に難癖を付けてきたのです。私は怒りが込み上げました。娘はポカンとした表情。私はふと我に返り、必死に笑顔を作り「ふふふ、そうですね」とその場をやり過ごしました。 家に帰ってからも怒りは収まりません。言い返したかったけど、赤の他人に言い返す勇気がなかったのです。その日はモヤモヤして眠ることができませんでした。 あれから早9年。娘は今年11歳になりました。娘は当時のことなどまったく覚えていません。娘は今、自分からやりたいと始めたピアノにダンスにバレエに打ち込んでいます。毎日楽しそうに何かに打ち込む姿はキラキラ眩しいです。 あれ以来その女性に会うことはありませんが、あのときモヤモヤしていた自分に「大丈夫! 他人から言われた言葉に悩むことはないよ!」と言ってあげたいです。 著者:斉藤あゆみ
2024年05月26日婚活サポート・結婚相談所を経営している、作家の安本由佳さん。ご自身のインスタグラムに届くお悩みを毎週掲載します。リアルな婚活市場を取材してきた知見を生かし、恋愛、仕事、夫婦、家族、友だちなどいろいろな悩みにお答えします!今回は、結婚を決断する際のチェックポイントに悩んでいる28歳女性のお悩み。結婚を決断する際のチェックポイント『安本由佳のお悩み相談室』では、個人のインスタグラムで募集し、回答してきた3,000を超えるお悩みアーカイブの中から、ananweb読者の皆さまにもぜひ共有したい内容をピックアップしてお届けしています。みなさまにとって、自分らしく幸せに生きるヒントになれば嬉しいです!さて、今回ご紹介したいお悩みはこちら。お悩み:いろいろなかたの婚活コラムや恋愛相談を見ていると、「結婚前に感じる違和感は無視しない方がいい」とよく書かれていますよね。この「違和感」とは具体的に何を指していると思われますか。夫婦といえどあくまで他人同士なので、価値観の違いやぶつかり合いはどのカップルでもあることだと思うんです。どういう種類の「違和感」を見過ごしてはいけないのかが知りたいです。婚約中の彼がいるのですが、違和感を覚えるたび、この言葉が思い出されて迷ってしまいます。(28歳・会社員)見逃せない「3つの違和感」「最初に感じた違和感はずっと消えない」とか「違和感に目をつぶると後で後悔する」などと書いてある婚活コラム、たくさんありますよね。しかし相談者さんのおっしゃる通り、夫婦といえども他人なのだから考え方も価値観も習慣も違って当然です。「違和感」がまったくない相手なんていませんよね。ただ…絶対に見過ごしてはいけない違和感も確かにあります。それは主に、次の3点です。意見を聞かない歩み寄る姿勢がない他者を否定する幸せになれる相手とは上3つの違和感は、人生をともにするパートナーとして、毎日一緒に生活する相手として、はっきりいって致命的です。特に、どんなに耳障りの良い言葉を並べて取り繕っても理路整然と正当化していても、他者を否定する言動を繰り返す人はモラハラ化する危険性大。少しでも兆候を感じるなら結婚は慎重にされた方が良いと思います。逆に言えば、育った環境が違う、価値観が違う、好きなものが違う、色の好みが違う…etc. 何もかもが違って違和感だらけであったとしても、人の意見を聞けて、歩み寄りができて、他者を否定しない相手とはいくらだってすり合わせができます。筆者紹介安本由佳 作家 / 婚活サポート・結婚相談所経営慶應義塾大学法学部卒。2016年~2020年まで東京カレンダーWEBで執筆し「二子玉川の妻たちは」「私、港区女子になれない」などのヒット小説を生み出す。著書に、婚活に悩む女子200名に取材して執筆した「不機嫌な婚活(講談社文庫)」、モテ商社マンと港区女子の恋愛模様を描いた「恋と友情のあいだで(集英社)」がある。リアルな婚活市場を取材してきた知見と、特技の四柱推命鑑定を取り入れた親身なアドバイスで婚活サポート・結婚相談所も経営している。©Sasint/Adobe Stock文・安本由佳 イラスト・ELLEJOUR
2024年05月25日