『ミッドサマー』『ブラック・ウィドウ』などの話題作に出演し、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』ではアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたフローレンス・ピューの主演作が決定した。水曜日(現地時間)、ユニバーサル・ピクチャーズがニタ・プローズのデビュー小説「The Maid」の映画化権を獲得したことを発表。同作はまだ出版されておらず、2022年に北米では「ペンギン・ランダムハウス」、UKでは「ハーパーフィクション」から発売予定だという。同スタジオによると、内容はゲイル・ハニーマンのベストセラー小説「エレノア・オリファントは今日も元気です」とアガサ・クリスティ風の殺人ミステリーを合わせたような話だといい、同じタイトルで映画化する。フローレンスが演じるのは、ホテルで働くモリーという名のメイド。モリーは全ての客室をピカピカに磨き上げながらそれぞれの客の暗い秘密を知るようになり、殺人につながる状況に巻き込まれることに…。原作者のプローズは製作総指揮、フローレンスはジョシュ・マクラフリン(『12ラウンド』)、クリス・ゴールドバーグ(『Sandman Slim』)と製作も務める。フローレンスは現在オリヴィア・ワイルド監督作『Don’t Worry Darling』(原題)の撮影に参加中。(Hiromi Kaku)
2020年12月17日『ミッション:インポッシブル』シリーズ最新作『Mission: Impossible 7』(原題)の撮影現場で、トム・クルーズが新型コロナウイルス感染予防対策を怠ったスタッフに対して激怒。そのときの模様を収めた約2分間のトムの音声が「The Sun」紙によって公開され、瞬く間にSNSで拡散された。『ミッション:インポッシブル』シリーズはトムが7作に渡って主演・プロデューサーを務めてきた代表作。今作がコロナ禍における映画製作の絶対的基準になっていることや、多くの雇用を生み出しているという責任の重大さを説き、「ソーシャルディスタンス」を守っていないスタッフに「もう一度やったらクビだ!」と厳しく言い放った。この件に対し、自身の監督・主演作『ミッドナイト・スカイ』をハワード・スターンのラジオ番組でプロモーション中だったジョージ・クルーニーは、「トムの対応は大げさではない。だって、(感染予防対策を怠ることは)問題だから」と述べ、トムを擁護。「権力のある地位にいると、なにかとやりにくいんだ。みんなに対する責任があるし、それに関してトムは間違っていない。製作が中断されてしまったら、仕事を失う人がたくさんいる。みんなもそれを理解して、責任感を持つ必要がある」と語った。しかし、「ぼくのスタイルではないけどね。ああいう風に人を叱りつけるというのは」と自分だったらトムと同じアプローチはしないともコメント。とはいえ、一貫して「理解はできる」「彼は間違っていない」とトムの行動を批判することはなかった。(Hiromi Kaku)
2020年12月17日『ハリー・ポッターと賢者の石』『ハリー・ポッターと秘密の部屋』の2作でホグワーツ魔法魔術学校のロケ地となったアニック城が、「見習い魔法使い」を募集するという。イングランドのノーサンバーランド州にあるアニック城は、上記の『ハリー・ポッター』のほか、『エリザベス』「ダウントン・アビー」『トランスフォーマー/最後の騎士王』などのロケ地にも使用された城。冬季を除く3月から10月に観光客に開放されており、大人は8ポンド、16歳以下は無料で入場することができる。アニック城では来年3月26日の営業再開に向けて、130人の「見習い魔法使い」としてスタッフを募集する。仕事内容はツアーガイド、チケットもぎり、フードやギフト販売など様々。『ハリー・ポッター』関連のイベント「ブルームスティック・トレーニング」というほうきを使った魔法レッスンも行っており、このレッスンの先生を務めることも。広報担当者は「ここで働くことを熱望し、学ぶ意欲にあふれるフレンドリーな方であれば、適性に合わせた仕事がたくさんあります」とコメントしている。以前、アニック城で働いたことのある経験者も歓迎とのこと。(Hiromi Kaku)
2020年12月16日スタジオジブリ最新作「アーヤと魔女」の英語版吹き替えキャストが、子役のテイラー・ペイジ・ヘンダーソン、リチャード・E・グラント(『ある女流作家の罪と罰』)、声優のヴァネッサ・マーシャル(「アベンジャーズ 地球最強のヒーロー」)、ダン・スティーヴンス(「ダウントン・アビー」「レギオン」)、グラミー賞歌手のケイシー・マスグレイヴスらに決定。今作の北米配給を担当する「GKIDS」が発表した。今作で声優デビューを果たすケイシーは主人公アーヤ(英語版ではEarwig)の母親を演じ、日本語版でシェリナ・ムナフが歌う挿入歌「Don’t Disturb Me」を歌うという。今作は、「ハウルの動く城」の作者であるダイアナ・ウィン・ジョーンズの「Earwig and the Witch」(原題)を基に制作された宮崎吾朗監督作。スタジオジブリとしては初の3DCG長編アニメとなる。日本では今月30日、午後7時30分よりNHK総合テレビで放送される。北米では2021年初めにリリース予定。主なキャストは以下の通り。カッコ内は日本版キャスト。アーヤ役…テイラー・ペイジ・ヘンダーソン(平澤宏々路)ベラ・ヤーガ役…ヴァネッサ・マーシャル(寺島しのぶ)マンドレーク役…リチャード・E・グラント(豊川悦司)トーマス役…ダン・スティーヴンス(濱田岳)(Hiromi Kaku)
2020年12月16日シアーシャ・ローナンが主演を務める殺人ミステリー映画(タイトル未定)に、エイドリアン・ブロディの出演が決定した。「The Hollywood Reporter」が報じた。今作の舞台は1950年代のロンドン劇場地区。ハリウッドのあるプロデューサーが、ウエスト・エンドの人気舞台を映画化しようと動く中、製作メンバー内で殺人事件が発生。物事を投げやりに考えがちの厭世的な警部補(サム・ロックウェル)とやる気みなぎる新人刑事(シアーシャ)が、犯人探しに奔走する。エイドリアンは、「ブラックリスト入りしているハリウッドの映画監督」を演じるという。また、役柄は不明だが、デヴィッド・オイェロウォの出演も決定している。キャストは、オスカーに4回ノミネートされたシアーシャ、アカデミー賞助演男優賞を受賞したサム、ゴールデングローブ賞に2回ノミネートされたデヴィッド、そして『戦場のピアニスト』でアカデミー主演男優賞を受賞したエイドリアンという名優ぞろい。製作は『スリー・ビルボード』『シェイプ・オブ・ウォーター』『ジョジョ・ラビット』と賞レースに絡んだ作品を生み出してきた「サーチライト・ピクチャーズ」が行う。監督は「ハンク-ちょっと特別なボクの日常-」のトム・ジョージ、脚本はNetflixドラマ「フレークド」のマーク・チャペル。(Hiromi Kaku)
2020年12月15日『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の主人公ピーター・クィル/スター・ロードがバイセクシャルであることが明らかになった。「Screen Rant」などが報じた。先週発売された同名コミックの最新刊で、スター・ロードの性的指向について描かれているという。パラレルユニバースの惑星モリナスで立ち往生したピーター。そこでヒューマノイドのモルスとアラディアの男女ペアに“お誘い”を受けるが、まだパートナーのガモーラに再会することを諦められず、断る。しかし、結局帰還できないまま12年が過ぎてしまった。ピーターは自身が置かれた状況と2人のことを受け入れ、3人で風呂に入る様子が描かれている。モルスに「おめでとう、ピーター・クィル。以前のきみはいなくなった。生まれ変わったんだ。これでぼくらの生き方を学べるね」と声を掛けられながら、ピーターは風呂の中で2人の肩を抱えるのだった。映画の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズではクリス・プラットがピーター/スター・ロードを演じている。現在はシリーズ3作目を製作中だが、新作コミックで明らかになったピーターがバイセクシャルであることが映画に反映されるかは不明だ。(Hiromi Kaku)■関連作品:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー 2014年9月13日より全国にて公開© 2014 Marvel. All Rights Reserved.ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス 2017年5月12日より全国にて公開© Marvel Studios 2017Marvel-japan.jp/GOG-Remix
2020年12月15日『マイティ・ソー』シリーズ最新作『Thor: Love and Thunder』(原題)に、アスガルドの女戦士レディ・シフが帰ってくるようだ。同シリーズ1作目『マイティ・ソー』、2作目『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』に出演するも、3作目の『マイティ・ソー バトルロイヤル』に出番がなかったシフ。同役を演じたジェイミー・アレクサンダーは、3作目とドラマ「ブラインドスポット」の撮影時期が重なってしまい、『ソー』に出演できなかったことを過去に明らかにしており、またの機会があれば絶対にシフを再演したいとアピールしていた。いよいよジェイミーのその思いは実現する模様で、「The Wrap」によればジェイミーは『ソー』最新作のみならず、「Disney+」で制作進行中のロキ単独ドラマ「Loki」(原題)にも出演交渉中とのこと。SNSには「そろそろだと思った」「シフのキャラクターが好きだからうれしい」「どこへ行っちゃったのかと思っていたよ」「『Loki』にも出るって?」と歓迎の声が多数寄せられている。『Thor: Love and Thunder』は前作に続いてタイカ・ワイティティがメガホンを取る。ナタリー・ポートマンがジェーン・フォスター役で久々にカムバックし、シリーズ初登場となるクリスチャン・ベイルがヴィランのゴア・ザ・ゴッド・ブッチャー役を演じる。全米で2022年5月6日公開予定。(Hiromi Kaku)■関連作品:マイティ・ソー 2011年7月2日より丸の内ルーブルほか全国にて公開TM & © 2010 Marvel © 2010 MVLFFLLC. All Rights Reserved.マイティ・ソー/ダーク・ワールド 2014年2月1日より全国にて2D/3D同時公開© 2013 MVLFFLLC. TM & © 2013 Marvel. All Rights Reserved.マイティ・ソー バトルロイヤル 2017年11月3日より全国にて公開© Marvel Studios 2017
2020年12月14日先週末、今年新型コロナ感染拡大防止に尽力・献身したエッセンシャルワーカーとその家族を労うために、ロンドン・パラディウム劇場でパントマイムショーが開かれた。そこへ、ウィリアム王子&キャサリン妃夫妻は子どもたちを連れて鑑賞に訪れた。レッドカーペットを初めて歩いたジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子の様子が話題になっている。ジョージ王子&シャーロット王女はウィリアム王子、ルイ王子はキャサリン妃に手を引かれて登場。背がだいぶ伸びたジョージ王子は、つないでいない方の手をズボンのポケットに入れてクールに振る舞っていた。シャーロット王女は、会場の入口に近づくとウィリアム王子の手を離し、ウィリアム王子が再び手をつなごうとするとさりげなく拒否。「一人で歩く!」とプリンセスらしく自信に満ちた足取りでレッドカーペットを闊歩した。2歳のルイ王子は何もかもが物珍しいようで、キョロキョロしていた。ケンジントン宮殿がインスタグラムで公開した写真には、「とても素敵な写真。(ウィリアム王子夫妻は)パワーカップル。イギリス人であることを誇りに思える」「ルイ王子が天使のよう。なんてかわいいジャケットを着ているの」「子どもたちの成長は本当に早い!」などのコメントが寄せられている。(Hiromi Kaku)
2020年12月14日『嘆きのピエタ』では第69回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞(最高賞)に輝いた、韓国を代表する監督キム・ギドク(59歳)が、現地時間12月11日、滞在中のラトビアで新型コロナウイルスの合併症により死亡した。韓国やアメリカのメディアが伝えている。キム・ギドク監督は1960年生まれ。1996年に『鰐 ワニ』で監督デビューし、『サマリア』(04)でベルリン銀熊賞(監督賞)、『うつせみ』(04)ではヴェネチア特別監督賞を受賞。オダギリジョーを主演に起用した『悲夢』以降は隠遁生活を送っていたが、その模様を撮影したドキュメンタリー『アリラン』(11)でカンヌある視点部門・作品賞と世界3大映画祭で受賞。2012年の『嘆きのピエタ』ではヴェネチア国際映画祭で金熊賞(最高賞)に輝いた。今年3月に日本公開された『人間の時間』にはチャン・グンソク、藤井美菜、オダギリジョーらが出演していた。「#MeToo」運動により複数の女性により性的暴行の告発を受けたことで、海外に活動拠点を移しており、ラトビアで居住地許可を得るために現地入りしていた模様。病院で治療を受けていたが、11日未明、ラトビア在住のロシア人ドキュメンタリー映画製作者により死亡が確認され、韓国外務省がメディアに公表したという。59歳だった。(text:Reiko Uehara)
2020年12月11日4年ぶりに映画に出演したジョージ・クルーニーが、役作りに張り切りすぎてしまったようだ。Netflix映画『ミッドナイト・スカイ』で、がんを患う孤独な科学者を演じるため、短期間で約13キロの減量を敢行。撮影の4日前に耐えがたい腹痛を起こして病院に搬送され、膵炎との診断を受けた。数日入院することになってしまったという。「体重を早く落とすことに必死で、たぶん、身体のことは気にかけていなかったのだと思う」と「The Daily Mirror」紙とのインタビューで当時をふり返ったジョージ。今作はジョージにとって長編監督作7本目。いままでで最大のプロジェクトだったということで、かなり気合が入っていたらしい。「回復するまでに数週間かかってしまった。たやすいことではなかった。監督も務めていたものだから、すごくエネルギーを使うんだ」と苦労を語っている。「やり遂げるのは不可能かもしれない」と思ったこともあったというが、「でも、わかるでしょう?楽しかった」と満足気だ。主演を務めるにあたっては、減量以外にもヒゲをもじゃもじゃに生やすという役作りも行った。3歳の息子はジョージのヒゲにいろんなものを隠して遊んでいたというが、妻と3歳の娘はジョージがヒゲを剃り落としたとき、すごく喜んだという秘話も明かした。(Hiromi Kaku)■関連作品:【Netflix映画】ミッドナイト・スカイ 2020月12月11日より一部劇場にて公開、2020年12月23日よりNETFLIXにて配信
2020年12月11日ディズニーが、来年3月5日にアニメ映画『ラーヤと龍の王国』を全米で劇場公開すると同時に、「Disney+」でも配信することを発表した。「Disney+」の会員は、プラス30ドルのレンタル料を支払うことで視聴が可能になる。新型コロナウイルス感染拡大のため今夏劇場公開を断念し、「Disney+」で配信となった実写版『ムーラン』もレンタル料はほぼ同額の29.99ドルだった。劇場公開と同時に配信スタートというスタイルは、先週ワーナーメディアが2021年のみという条件付きで自社の配信サービス「HBO Max」で行うと発表したばかり。劇場チェーン、全米監督協会、クリストファー・ノーラン監督らから批判を受けていた。ディズニーもワーナーに追随する形となったが、異なるのは「HBO Max」は会員の月額料金さえ支払っていれば『ワンダーウーマン 1984』や『DUNE/デューン 砂の惑星』のような最新作も追加料金なしに観られるという点だ。ディズニーは、ミラ・ジョヴォヴィッチの娘エヴァー(ウェンディ役)やジュード・ロウ(フック船長役)が出演する『Peter Pan & Wendy』(原題)と、トム・ハンクス主演&ロバート・ゼメキス監督作『Pinocchio』(原題)の2作品を、劇場公開せずに「Disney+」で配信することも発表した。(Hiromi Kaku)
2020年12月11日Disney+で制作中のユアン・マクレガー主演「オビ=ワン・ケノービ」単独ドラマに、ヘイデン・クリステンセンが出演する。ルーカスフィルムの社長キャスリーン・ケネディが、ディズニーの投資家向けイベントで発表した。ヘイデンは『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』でアナキン・スカイウォーカー/ダース・ベイダーを演じた『スター・ウォーズ』ファミリー。今作でもダース・ベイダーを演じる。ケネディ社長は、『スター・ウォーズ』関連のニュースとして、エピソード5、6、9と『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』に登場したキャラクター、ランド・カルリジアンのリミテッドシリーズを制作することも発表。「親愛なる白人様」のジャスティン・シミエンがクリエイターに決定しているという。ランド役は、『スター・ウォーズ』エピソード5、6、9ではビリー・ディー・ウィリアムズ、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』ではドナルド・グローヴァーが演じた。新しく制作されるドラマに、2人が関わるかどうかは不明。また、現時点では実写ドラマなのかアニメなのかもはっきりしていない。人気ドラマ「マンダロリアン」から2つのスピンオフドラマが誕生することも明らかになった。アソーカ・タノを主役としたドラマと、「Rangers of the New Republic」(原題)というタイトルのドラマ。さらに、『ワンダーウーマン』シリーズのパティ・ジェンキンスが、『スター・ウォーズ』の新しい映画『Star Wars: Rogue Squadron』(原題)を監督することも発表された。全米公開は2023年のクリスマスに予定している。(Hiromi Kaku)
2020年12月11日クリス・プラットが空手をテーマとしたコメディ映画『The Black Belt』(原題)を製作・主演するという。「Variety」誌が報じた。『The Black Belt』(黒帯)は空手マスターを目指すシャイで控えめなティーンの少年と、彼を導く型破りなおじの物語で、ランドール・グリーンが脚本を担当する。グリーンはアメリカのヒットドラマ「ビリオンズ」の脚本家の1人として活躍。最近ではノア・センティネオ主演のNetflix映画『パーフェクト・デート』を手掛けた。型破りなおじを演じるとみられるクリスに、ネット上では「ジョニー・カラテのカムバックか」と話題に。ジョニー・カラテとは、クリスが長年出演していたコメディ番組「パークス・アンド・レクリエーション」で演じたキャラクター。ツイッターにはジョニー・カラテに扮したクリスの画像やGIFが投稿されている。「クリスはこのために生まれてきた」「演じる役の名前はジョニーに決定」など、強烈な印象を与えたジョニーと今回演じる役を結び付けたコメントが多数寄せられた。「どうせなら、ジョニー・カラテを主役にした映画を作ってほしかった」という声も。また、物語の概要から『ベスト・キッド』のリメイクを連想した人も多いようだったが、今作は『ベスト・キッド』とは関連性のないオリジナル作品。(Hiromi Kaku)
2020年12月10日先週、ワーナー・ブラザースが2021年の作品を劇場で公開すると同時に、自社の配信サービスHBO Maxで配信も行うと発表した。この決定に、多方面から批判の声が上がっている。以前から映画館での上映の重要性とこだわりを主張してきたクリストファー・ノーラン監督は、HBO Maxを「最悪なストリーミングサービス」と非難し、ワーナーに対しては「不信感」を持ったとして怒りをあらわにしている。また、大手映画チェーン「AMCシアターズ」のCEOアダム・アーロンも「ワーナーは製作スタジオ、製作パートナー、フィルムメーカーたちの収益性の大部分を搾取し、立ち上げたばかりのHBO Maxの資金に充てようとしているのが明らか」と痛烈批判している。HBO Maxはワーナーが今年5月27日に開始した新しいサービス。「The Hollywood Reporter」によると、全米監督協会も事務局長のラッセル・ホランダーがワーナーのCEOアン・サーノフに手紙を送り、この件に関する話し合いを求めているという。劇場公開と配信が同時にスタートする作品は、『ワンダーウーマン 1984』『マトリックス4』『DUNE/デューン 砂の惑星』など。HBO Maxの会員であれば追加料金を払うことなく、劇場公開日から31日間無料で視聴することができる。(Hiromi Kaku)
2020年12月10日映画芸術科学アカデミーが、第93回アカデミー賞授賞式のプロデューサーを発表した。ジェシー・コリンズ、ステイシー・シェール、スティーヴン・ソダーバーグの3人。コリンズはここ数年連続でグラミー賞、BETアワードなどの制作を担当。そのほかにも数々の授賞式やテレビ番組のプロデューサーを務め、エミー賞にノミネート経験もある。ツイッターで「このような素晴らしい機会をありがとうございます!」とアカデミーに感謝を伝えている。シェールは『エリン・ブロコビッチ』『ジャンゴ 繋がれざる者』で2度アカデミー賞作品賞にノミネートされたほか、『パルプ・フィクション』『コンテイジョン』などの多数の有名作品でプロデューサーまたは製作総指揮を務めてきた。ソダーバーグは『トラフィック』でアカデミー賞監督賞を受賞。メガホンを取った『エリン・ブロコビッチ』では、シェールとともに仕事をした。アカデミーの会長デヴィッド・ルービンとCEOのドーン・ハドソンは連名で「来るオスカーは、授賞式の可能性を再構築、そして刷新するのに素晴らしい機会です。いまの時代に直接反応を見せてくれる、夢のようなチームを結成しました」と3人を紹介している。第93回アカデミー賞授賞式は、2021年4月25日に、バーチャル開催ではなく通常通りのスタイルで開催予定。(Hiromi Kaku)
2020年12月09日「サタデー・ナイト・ライブ」(以下、「SNL」)が、12日放送の同番組にティモシー・シャラメとブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンドが出演することをSNSで改めて予告した。先月、今年を締めくくる12月のホストにジェイソン・ベイトマン(5日放送)、ティモシー、クリステン・ウィグ(19日放送)の3人が発表されていた。ティモシーが「SNL」でホストを務めるのは初めて。ブルースは音楽ゲストとして4回目のライブパフォーマンスをスタジオで披露する。『君の名前で僕を呼んで』『レディ・バード』『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』など、ここ3年で立て続けに話題作に出演してきたティモシー。俳優としては今後も『DUNE/デューン 砂の惑星』『The French Dispatch』(原題)と待機作が控えており、絶好調だ。初挑戦となる「SNL」のホストとしてはどんなティモシーを見せてくれるのか、ファンは大いに期待している模様。「楽しみでしょうがない」「イエス!」「準備万端」「夢のような一夜になる」「ティミー!」と喜びの声を寄せている。(Hiromi Kaku)
2020年12月09日新型コロナウイルスの影響で公開日が延期され、現在のところ来年4月2日に全米公開予定の『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』。当初は今年2月14日に世界同時公開が予定されており、同年4月、11月、そして来年4月へと延期が繰り返されてきた。1年以上待つことになってしまったファンのためなのか、最近亡くなった初代ジェームズ・ボンドのショーン・コネリーを追悼するためなのか意図は不明だが、YouTubeとMGMが粋なサプライズでファンを喜ばせている。アメリカ限定だが、YouTubeで『007』シリーズ1作目の『007 ドクター・ノオ』から『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』までの19本が無料配信中なのだ。ショーン、ジョージ・レーゼンビー、ロジャー・ムーア、ティモシー・ダルトンがボンドを演じた『007』作品の全てが視聴可能。ショーンに関しては、『007』の番外編『ネバーセイ・ネバーアゲイン』も無料配信されている。ピアース・ブロスナンのボンドとして最後の作品となった『007 ダイ・アナザー・デイ』や、その後ボンドに就任したダニエル・クレイグの作品は配信されていない。無料配信期間がいつまでなのかは明らかになっていない。(Hiromi Kaku)■関連作品:Bond 25(仮題) 2020年2月14日世界公開007/ノー・タイム・トゥ・ダイ 2021年、全国にて公開© Danjaq, LLC and Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc.All Rights Reserved.
2020年12月08日英国王立造幣局が「ミュージック・レジェンズ」(音楽の伝説)コレクションの第3弾として、故デヴィッド・ボウイの記念硬貨を発行した。第1弾はクイーン、第2弾はエルトン・ジョンだった。ボウイの記念硬貨の金額は素材や貨幣の金額により異なり、13ポンド(約1800円)から72915ポンド(約1000万円)。デザインはベルリンに住み録音を行っていた時代のボウイの横顔を中心に、背景には多数の星と「アラジン・セイン」時代の象徴である稲妻模様が描かれている。異星からやってきた架空のロックスター「ジギー・スターダスト」をテーマとした同名アルバム、「Space Oddity」「Starman」「Life On Mars?」などの宇宙との結びつきが強い作品を多数リリースしたボウイ。王立造幣局はそんな彼を称えるために、記念硬貨の1枚を気球に乗せて宇宙へと送り出した。硬貨はたった1枚で高度35656メートル、地球の大気圏に45分間“滞在”した後、無事にイギリスへと帰ってきた。この硬貨は王立造幣局のFacebookでボウイのファンにプレゼントされるという。王立造幣局によると、イギリスの硬貨が宇宙に飛び立ったのは今回が初めてで、その様子を収めた動画を公開している。ボウイは2016年1月、がんのため69歳で死去した。(Hiromi Kaku)
2020年12月08日先週、イギリスのオリヴァー・ドーデン文化相が「Daily Mail」紙とのインタビューで、人気ドラマ「ザ・クラウン」は「フィクション作品としてよくできています。だから、ほかのドラマのように、冒頭に“フィクションである”と注意書きを明示すべきだと思います」と指摘した。「『ザ・クラウン』内で起きた出来事を知らない世代が観て、フィクションなのに事実と捉えてしまうかもしれないでしょう」と危惧しているからだという。同氏は配信元のNetflixに個人的な手紙を送り、要請をしていた。ところが、Netflixはドーデン氏の要請を完全拒否。「私たちは常に『ザ・クラウン』をドラマとしてお届けしてきました。視聴者ひとりひとりが、この作品が歴史的な出来事に大まかに沿ったフィクション作品であると理解してくれていると自信を持っています。その結果として、注意書きを加える予定も必要性もないわけです」と「Variety」誌にコメントしている。配信が始まったばかりの「ザ・クラウン」シーズン4では、チャールズ皇太子とダイアナ妃の結婚生活に焦点を当てている。ダイアナ妃が王室メンバーから冷たく扱われる様子や過食症に苦しむシーンも描かれる。ダイアナ妃の弟チャールズ・スペンサー氏も、「私が心配しているのは、あのようなドラマを観ると、みなさんがフィクションであるということを忘れてしまうのではないかということです。特に外国の方は。『ザ・クラウン』を観たアメリカ人が、まるで歴史の授業を受けたように話してくるんですよ」と先月テレビに出演した際に語った。(Hiromi Kaku)■関連作品:ダイアナ 2013年10月18日よりTOHOシネマズ有楽座ほかにて全国にて公開© 2013 Caught in Flight Films Limited. All RIghts Reserved© Laurie Sparham【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2020年12月07日ハリウッド実写版『モンスターハンター』が、中国で上映中止になったという。「Variety」誌が報じた。同作はアメリカで12月25日、日本では来年3月26日に公開予定だが、中国では一足早い今月4日に封切りされた。10秒ほどのある会話シーンが中国人にとって「人種的中傷である」として、インターネット上で炎上。公開翌日には上映が中止となった。問題となっているシーンは、アジア系アメリカ人ラッパーで中国本土でも知名度を誇るMCジンと白人キャラクターの会話のやりとりで、アジア人に対する人種差別的な意味合いを持つアメリカの童謡「Chinese, Japanese, dirty knees」が引用されていると観客から指摘を受けている。これを受け、中国では公開からたった1日で上映中止に。製作会社の一つであるドイツの「コンスタンティン・フィルム」は「中国人を差別、侮辱、傷付ける意図は全くありませんでした」と釈明・謝罪し、問題となっている部分のセリフは削除することを約束。中国の配給を担当している「テンセント」は中国政府や当局と協議を行っているというが、現状では再上映の可能性は不明。『モンスターハンター』はカプコンの人気同名ゲームを実写化した映画で、ポール・W・S・アンダーソン&ミラ・ジョヴォヴィッチ夫妻がそれぞれ監督&主演を務めている。キャストはミラのほか、トニー・ジャー、T.I.、山崎紘菜、ロン・パールマン、ディエゴ・ボネータらが出演している。(Hiromi Kaku)■関連作品:モンスターハンター 2021年3月26日より公開©CONSTANTIN FILM Produktion Services GmbH
2020年12月07日「Disney+」が制作しているジェレミー・レナー主演の「ホークアイ」の単独ドラマに、フローレンス・ピューが出演することが明らかになった。「Variety」誌などが報じた。フローレンスは『ブラック・ウィドウ』でスカーレット・ヨハンソン演じるブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフの妹エレーナを演じており、「ホークアイ」の単独ドラマでも同役を再演するという。フローレンスは今年、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』のエイミー・マーチ役でアカデミー賞助演女優賞にノミネート。私生活では21歳年上の俳優ザック・ブラフと交際しており、その年齢差に批判が出たものの「私がだれを愛するべきか、愛するべきでないか、あなたに指摘される筋合いはない」と突っぱねたことでも話題になった。また、『エスター』「ベイツ・モーテル」のヴェラ・ファーミガも出演交渉中であることが明らかに。ヴェラはヘイリー・スタインフェルド演じるケイト・ビショップの母エレノア・ビショップ役を演じることになるかもしれない。なぜかディズニーもマーベルも、ヘイリーが今作に出演することを公には認めていないのだが、水曜日(現地時間)にブルックリンの地下鉄のホームでヘイリーとジェレミーが撮影している写真がSNSで拡散されている。(Hiromi Kaku)■関連作品:ブラック・ウィドウ 2021年4月29日より全国にて公開© Marvel Studios 2020
2020年12月04日先日、ワーナー・ブラザースが、クリスマスに『ワンダーウーマン 1984』を劇場公開すると同時に「HBO Max」で配信することを発表。さらに、来年についてはほかの作品も同様にリリースすることを明らかにした。ワーナーの来年の待機作には、キアヌ・リーブス主演の『マトリックス』第4弾、ティモシー・シャラメが主演する『デューン/砂の惑星』のリメイク映画、リン=マニュエル・ミランダ原作の同名ミュージカルを映画化した『In the Heights』(原題)、「ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア」の前日譚映画『The Many Saints of Newark 』(原題)、クロエ・グレース・モレッツ主演の「トムとジェリー」の実写&CG映画、小栗旬がハリウッドデビューを果たす『Godzilla vs. Kong』(原題)など話題作が多数。『ワンダーウーマン 1984』のように、ほかの作品も「HBO Max」の加入者であれば劇場公開日と同日から31日間月額料金のみで鑑賞が可能だという。以降は従来通り劇場での上映終了日までは劇場のみで公開され、その後、ほかの配信サービスでレンタルや配信が開始となる。ワーナーメディアのトップはこの動きは「1年間の独特なプラン」と語っており、あくまでもコロナ禍における一時的な措置であり、2022年以降も継続することは否定している。(Hiromi Kaku)
2020年12月04日来年4月に開催予定のアカデミー賞授賞式は、コロナ禍にもかかわらずバーチャル(オンライン)開催ではなく、従来通りに対面での開催&放送を予定しているという。「Variety」誌が報じた。例年2月の終わりの日曜日または3月の初めの日曜日に開催されている同授賞式。来年に関しては新型コロナウイルスの影響で、通常よりやや先の4月25日に開催日を設定したことをすでに発表済み。主催者の映画芸術アカデミーは、来年の春までには映画館の営業が再開し、より多くの作品が賞レースに参加できるように願っているとのこと。しかし、たとえそれまでに映画館が再開していなくても、いつも通りに授賞式を開催することを想定しているという。最近、同アカデミーは会場で3400座席を有するドルビー・シアターを訪問し、複数の選択肢を模索したようだ。対面での授賞式が開催されるとすれば、何人の候補者が参加できるか、あるいは参加を希望するかは不明。主演・助演賞にノミネートされる可能性がありそうな俳優たちには、アンソニー・ホプキンス(82)、ソフィア・ローレン(86)、エレン・バースティン(87)、メリル・ストリープ(71)など高齢者がずらり。感染した際の危険は否めない。(Hiromi Kaku)
2020年12月03日スタジオジブリ製作・宮崎駿監督作の『崖の上のポニョ』が、中国で12月31日から公開される。日本では2008年7月に公開された。「Variety」誌が報じた。スタジオジブリの作品は、2018年12月に『となりのトトロ』が公開されるまで中国で“正式”に上映されたことはなかったが、小さな頃から海賊版のDVDやネットで観て育ったという人も多く、大人気だという。満を持しての映画館での上映に、多くのファンが足を運んだ。『となりのトトロ』は約27億円(1億7800万元)、2019年に公開された『千と千尋の神隠し』は約72億円(4億8800万元)の興行収入を中国で稼ぎ出した。『崖の上のポニョ』のプロモーションのために、宮崎監督は中国のSNS「Weibo」に手書きのイラストと「ポニョがみなさんに喜びをもたらすことができるなら、最高です」という意味の中国語を投稿し、公開日を知らせている。中国版の吹き替え俳優たちは不明だが、北米版ではポニョ役をマイリー・サイラスの妹ノア・サイラス、宗介役をジョナス・ブラザーズの弟フランキー・ジョナスが演じた。そのほか、ケイト・ブランシェット、マット・デイモン、ティナ・フェイ、リーアム・ニーソンら豪華俳優陣が声優を務めた。(Hiromi Kaku)■関連作品:崖の上のポニョ 2008年7月19日より全国東宝系にて公開© 2008 二馬力・GNDHDDT
2020年12月03日『マッドマックス 怒りのデス・ロード』でイモータン・ジョー役を演じたヒュー・キース・バーンが亡くなった。73歳だった。ヒューの代理人が「火曜日の朝、ヒューは安らかな死を迎えました」とコメントした。ヒューは20歳から俳優業を始め、『スカイ・ハイ』『チェーン・リアクション』『スリーピング ビューティー/禁断の悦び』などに出演した。1979年に『マッドマックス』で悪役トーカッターを演じ、それから30年以上経った2015年、ジョージ・ミラー監督からラブコールを受け、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に違う役での再出演が決まった。主にオーストラリアで活動していたヒューは、巨額の製作費を投資したハリウッド映画の撮影現場に慣れるまで数日かかったという。「これまで経験したことのないようなテクノロジーの領域に足を踏み入れて、ちょっと怖かった」と公開時に「Business Insider」に語っている。同作に主演したシャーリーズ・セロンは「ヒュー・キース・バーン。安らかに眠ってください。あなたはやさしく、美しい心を持った人でありながら、悪の支配者を素晴らしく演じてくれました。本当に寂しくなります」とツイッターで追悼した。(Hiromi Kaku)■関連作品:マッドマックス 怒りのデス・ロード 2015年6月20日より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2015 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED
2020年12月03日「Paramount+」で制作中の『ゴッドファーザー』の舞台裏を描くドラマ「The Offer」(原題)に、アーミー・ハマーの出演が決定した。主役である『ゴッドファーザー』のプロデューサー、アル・ラディを演じるという。ラディ本人は90歳と高齢ながら、今作で製作総指揮を務める。製作総指揮にはニッキー・トスカーノ(「24:Legacy」)、脚本と兼任するマイケル・トールキン(『チェンジング・レーン』『NINE』)ら。「Variety」誌が報じた。アーミーは『ソーシャル・ネットワーク』で脚光を浴びる前に、「ゴシップガール」や「REAPER/デビルバスター」などへのテレビドラマに出演したことがあるが、主役としてレギュラー出演するのは今作が初めて。ここ数年は、ゴールデングローブ賞助演男優賞にノミネートされた『君の名前で僕を呼んで』や『ワウンズ:呪われたメッセージ』『ホテル・ムンバイ』などの映画に出演していた。今作は10話完結のリミテッド・シリーズだが、『ゴッドファーザー』の裏側を描く映画も企画進行中。こちらはフランシス・フォード・コッポラ監督役をオスカー・アイザック、当時のパラマウントの社長で名プロデューサーだったロバート・エヴァンス役をジェイク・ギレンホールが演じることが決まっている。(Hiromi Kaku)■関連作品:ゴッドファーザー 1972年7月15日より公開© 1972 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2020年12月02日2014年に同性愛者であると公表し、2018年にダンサーのエマ・ポートナーと結婚したエレン・ペイジ(『JUNO/ジュノ』)が、トランスジェンダーであることをSNSで明らかにした。「ハイ!友人のみんな。私はトランスジェンダーであることをみんなと共有したいです。私の代名詞はheかthey(彼か彼ら)で、名前はエリオットです」と長文メッセージで報告した。エリオットはついに本当の自分を認めて愛することができたと喜ぶ一方で、トランスジェンダーの人々が直面している問題についても言及。たとえば、トランスジェンダーに対する偏見やヘイトが広まっていること、「2020年だけで、少なくとも40人のトランスジェンダーが殺害された」ことなどを挙げた。「私はトランスジェンダーであり、クィアである自分のことが好き」と明言するエリオットは、「この世界をもっとよく変えるために、私にできることはなんでもやるつもりです」という決意を込めた一文でメッセージを締めくくっている。Netflixの大人気ドラマ「アンブレラ・アカデミー」で女性のヴァーニャ役を演じているエリオットに、Netflixは「私たちのスーパーヒーローを誇りに思います。シーズン3であなたに会えるのが待ちきれない!」とツイート。エリオットがシーズン3にもヴァーニャとして戻ってくることを明らかにした。「アンブレラ・アカデミー」の共演者のトム・ホッパー(ルーサー役)、ジャスティン・H・ミン(ベン役)、製作総指揮のスティーヴ・ブラックマンやマイリー・サイラス、アンナ・パキン、オリヴィア・マンらがエリオットに応援メッセージを送っている。(Hiromi Kaku)
2020年12月02日今年初めから大幅減量に取り組んでいた『ロマンティックじゃない?』のレベル・ウィルソンが、インスタグラムのストーリーズで「あと1か月を残して目標を達成できた!」と目標体重に到達したことを報告した。1年間かけて体重を落としていく予定だったが、11か月でやり遂げた。「体重よりも健康になることを意識するべきだけど、ゴールを目指すには目に見てわかる数字が必要で、それが75キロだった」とつづり、「74.6キロ」と表示された体重計の写真を添えたレベル。減量開始時から40ポンド(約18キロ)痩せたとみられる。先月、レベルは「People」誌に、減量前の食事について次のように語っていた。「毎日のように3000キロカロリーは食べていたと思う。そのほとんどが炭水化物だったから、すぐにお腹が空いていた。だから食生活を改めて高タンパク質食に切り替えたんだけど、これがなかなか難しくて。肉をたくさん食べるのには慣れていなかったから」。レベルが減量中に食べていたものは、サーモンなどの魚と鶏胸肉だったという。11か月間、ボクシングやハイキングなど、日々のエクササイズをインスタグラムで公開し、どんどん痩せていくレベルにファンは声援を送っていた。目標を達成したいま、「やったね!」「おめでとう。とても美しい」「本当に素晴らしいこと!」と祝福メッセージが多数寄せられている。(Hiromi Kaku)
2020年12月01日昨年3月、娘を名門大学に裏口入学させたことで逮捕されたフェリシティ・ハフマン(「デスパレートな妻たち」)が女優業に復帰する。「デスパレートな妻たち」や「American Crime」(原題)など、フェリシティが出演したドラマを放送してきたテレビ局「ABC」によるドラマに主演するという。テレビや映画に出演するのは、昨年10月に刑期2週間(実際は11日間に短縮)を務め終えてから初めて。250時間の社会奉仕活動も終え、1年間の保護観察期間も明けている。「Deadline」によるとタイトルは未定、1話30分の野球コメディ。脚本は「NYガールズ・ダイアリー 大胆不敵な私たち」「スイッチ~運命のいたずら」のベッキー・ハートマン・エドワーズ。フェリシティ演じる主役の女性は、実在するマイナーリーグのプロ野球チーム「サクラメント・リバーキャッツ」のオーナー、スーザン・サベージがモデルとなっている。夫が突然他界し、野球チームのオーナーを引き継ぐことになった女性が、ダウン症で野球好きな息子の助けを借りながら新生活をスタートさせるという話だという。息子役は『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』のザック・ゴッツァーゲン。関係者によると、フェリシティは「このプロジェクトに携わることができ、光栄に思いますし、感謝しています」と語っているという。(Hiromi Kaku)■関連作品:デスパレートな妻たち [海外TVドラマ]
2020年12月01日11月29日、故チャドウィック・ボーズマンの44歳の誕生日に俳優仲間たちが心温まるメッセージを寄せた。『ブラックパンサー』で共演したルピタ・ニョンゴは「心から愛している。とても寂しい」とツイートし、チャドウィックとの2ショットを投稿。同じく『ブラックパンサー』で共演したマイケル・B・ジョーダンは「キングよ、ぼくらを見守り続けていてくれ。誕生日おめでとう。会いたいな」と追悼し、チャドウィックを後ろからハグしている微笑ましい白黒写真を載せた。「今日はチャドウィック・ボーズマンの情熱、愛情、明るさを思い出している。誕生日おめでとう。この瞬間にタイムトラベルで戻ることができたらいいのに」とツイートしたのは『アベンジャーズ』仲間のマーク・ラファロ。『アベンジャーズ』シリーズの撮影期間中に誕生日を迎えたチャドウィックを、キャストとスタッフで歌を歌いながらお祝いしている動画を添えた。チャドウィックはアンソニー・マッキー、セバスチャン・スタン、ダナイ・グリラとハグし、みんなの嬉しそうな様子が収められている。マーベル・スタジオと「Disney+」は、『ブラックパンサー』のオープニング映像をチャドウィックだけで構成したものに変更し、敬意を表した。チャドウィックは8月28日に大腸がんのため43歳で亡くなった。(Hiromi Kaku)■関連作品:ブラックパンサー 2018年3月1日より全国にて公開© Marvel Studios 2017 MARVEL-JAPAN.JP/blackpanther
2020年11月30日