サッカー少年少女のママたちを悩ませる「ソックスにつく人工芝取れない」問題。子どもがサッカーを始めてすぐにぶち当たる壁と言っても過言ではありませんよね。サカイクでもインスタグラムで「子どものサッカーでの悩みに」ついてアンケートを実施したところ、約6割が人工芝の洗濯と回答。そこで、サカイクアンバサダーの皆さんはどう対応しているのか聞いてみました。練習、試合後の「取る」作業だけでなく、そもそも人工芝がつきにくくする方法も教えていただきましたので参考にしてみてください。ママたちを悩ますソックスに着いた人工芝サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!>>■ソックスだけでなく気付けば床や壁にも......子どもがサッカーを始めると、練習着やソックスの洗濯が増えますよね。その際に困るのがソックスに絡みつく人工芝。気付けば床や壁など家の中にも付着している人工芝にイライラさせられる方もいるのでは?サカイクInstagramのアンケート結果着いてしまった後の処置だけでなく「予防」も実践して、子どものサッカーに関わる親の負担を減らすことで、今よりサッカーが楽しめるはずです。■ユニフォームやソックスに着いた人工芝、どうやって取ってますか?アンバサダーの皆さんが人工芝を取るのに使っている道具は・ガムテープ・コロコロ(※カーペットクリーナー)・毛玉取り・特にない、手で取ってる・濡れた手で払うといった回答で、テープにくっつけて剥がすという方が多かったです。意外に感じる方もいるかもしれませんが、毛玉取りで絡め取るのもかなりキレイになるようです。ほとんど取れたら洗濯ネットに入れ、他の洗濯ものに芝がつかないように気を付けているという声も聞かれました。人工芝を床や壁に付けないための洗濯以外の対策としては、家に入る前に子ども自身で落としてもらう、というのがありました。外である程度払うことでその後の手間が省けるのだとか。■そもそも人工芝を付けない予防策がある多くの方は「ついてしまった人工芝」の対策に苦心していますが、アンバサダーの中には「つかないように予防」しているという声も。人工芝がソックスにくっつく主な理由は静電気。人工芝はプラスチック素材からできているためです。ですので、アンバサダーの中には「市販の静電気防止スプレーを使うことで予防している」というお母さんもいました。さすがに全くつかないというのは難しくても、だいぶ軽減されるそうです。スーパーやドラッグストアで簡単に手に入るので、ぜひやってみてはいかがでしょうか。柔軟剤にも静電気防止効果があるので、「サッカーのアイテムに?」と思うかもしれませんが、洗濯するときに柔軟剤を使うのもおすすめのようです。■練習前の準備だけでなく、帰ってからの片付けまでがサッカーちなみに、人工芝を取る作業を子ども自身にさせている家庭も多く、「自分のことは自分で行う、を意識させているから」と、まずは本人に対応させて気になる部分があったら親が仕上げをするというママたちもいました。練習前の準備だけでなく、帰宅後に洗濯物を洗濯機に入れるまでがサッカーだ、と小学生のころから認識させるのは自立の一歩かもしれません。■あまり細かく気にしない、だいたい取れたらOKの気持ちも大事今回教えてくれたママたちからも、「だいたい取れたら後は洗濯ネットに入れて、見えないふりをする」「私はあまり細かい性格でもないので、子ども自身がある程度取れるようになったから自分がチェックせずに洗濯することが増えた」など、おおらかに対応している声も聞かれました。親御さんたちも日々仕事に家事育児に忙しいので、ラクできるところはラクをして心に余裕を持つことが大事です。先輩ママたちの経験を参考にして、人工芝取りのストレスを減らし、お子さんのサッカーを楽しんでくださいね。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!>>
2024年05月09日この漫画は書籍『夫がわたしを忘れる日まで』(著:吉田いらこ)の内容から一部を掲載しています(全19話)。 ■これまでのあらすじ若年性認知症と診断をされた夫の翔太。仕事では負担の少ない部署に異動したり、周りのサポートのおかげで無理なく仕事をすることができていました。翔太の両親にも病気のことを打ち明け、症状が悪化したときはサポートをお願いしたい、と申し入れると2人は快諾してくれました。うまく日常生活が送れているため、診断から1年が経っても、未だ翔太が若年性認知症とは信じられない彩。しかし翔太の中では少しずつ変化が起きていたようで、突然「仕事を辞めたい」と言い出したのでした。翔太が仕事を辞めたいと言い出し、慌てる彩。病気について理解があり、配慮してもらえる今の職場を辞めるのはもったいないと考えます。しかし、翔太自身は仕事が全然できず、周りに迷惑をかけすぎていることに耐えらなくなっていたようで…。少しでも自分が役に立てる環境で再スタートしたいと、彩に伝えたのでした。翔太の想いを聞いた彩は、子どものこと、自分の職場のこともあるため「一度考えさせてほしい」と言うのでした。次回に続く(全19話)「夫がわたしを忘れる日まで」連載は7時更新! 『夫がわたしを忘れる日まで』 著:吉田いらこ(KADOKAWA) 「夫がわたしを忘れる日まで」はこちら 愛する人がどんな姿になっても愛することはできると結婚するときに誓った彩。しかし突然、45歳の夫・翔太が「若年性認知症」と診断されたのでした。幸せな生活が一変し、病状のせいで別人のようになっていく夫。若年性認知症の夫と向かった3年間を描いたお話です。
2024年04月19日サッカー選手の身体作りのメソッド株式会社カンゼンは、これまでになかったサッカー選手のための自重をコントロールする「基礎体力」の型を言語化した『サッカー フィジカルのプレーモデル』(三浦哲哉 著、須佐徹太郎 監修)を2024年4月16日に刊行いたします。『サッカー フィジカルのプレーモデル』書影これまでになかったサッカー選手のための自重をコントロールする「基礎体力」の型世界で活躍するトップ・オブ・トップのサッカー選手の動作的特徴として、「スプリント」「減速・加速」「方向転換」の速さが挙げられる。それらを支えているのが、「弾むバネ」「沈むバネ」「しなるバネ」の3つのバネである。また、身体的特徴として、「上半身の姿勢の良さ」「腹~腰回り、下腹部の筋群の発達」「自由度の高い股関節」がある。本書では、現代サッカーを制するために必要不可欠な3つのバネの作り方を中心に、中学生年代から大学生年代かつプロ選手まで適用できる、これまでになかったサッカー選手のための自重をコントロールする「基礎体力」の型を提示する。サンプルページ1章身体作りへの興味須佐の眼「基礎体力」=「身体支配力」2章トップ選手の共通点3章「サッカー フィジカルのプレーモデル」と「型」5章上半身の機能とサッカーエクササイズ集エクササイズ集目次『サッカー フィジカルのプレーモデル』目次①『サッカー フィジカルのプレーモデル』目次②はじめに監修者はじめに1章身体作りへの興味須佐の眼「基礎体力」=「身体支配力」2章トップ選手の共通点3章「サッカー フィジカルのプレーモデル」と「型」須佐の眼唐手から「型」を考える須佐の眼ステレオタイプ化と鋳型化の問題4章「弾むバネ」「沈むバネ」「しなるバネ」須佐の眼「姿勢」「アジリティ」「受け方」「ドリブル」「タックル」5章上半身の機能とサッカー須佐の眼「骨盤と肩甲骨のリズム」「前傾姿勢(上体の前屈)」「胸の入れ替え」6章「基礎体力」のトレーニングは何歳から?コラム「基礎体力」の観戦術エクササイズ集おわりにプロフィール著者:三浦哲哉(みうら・てつや)1980年4月25日生まれ、岩手県出身。理学療法士、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー。大船渡高校、順天堂大学、専門学校社会医学技術学院卒。整形外科クリニックでの理学療法士業務と並行し、サッカーを中心にトレーナー活動を経験。タマリバクラブ(ラグビー、2005~08年)、慶應義塾体育会ソッカー部(10~20年)、全日本大学選抜(13~15年)、ユニバーシアード男子日本代表(15年)でトレーナーを務めた。監修者:須佐徹太郎(すさ・てつたろう)1955年11月11日生まれ、福岡県出身。阪南大学名誉教授。小倉高校、筑波大学体育専門学群を経て、同大学大学院体育科学研究科博士課程満期退学。86年から2021年まで阪南大学サッカー部監督。35年間で総理大臣杯優勝2回、関西学生リーグ優勝12回(春・秋含む)、石丸清隆(現・愛媛FC監督)、梁勇基(現・ベガルタ仙台クラブコーディネーター)、脇坂泰斗(現・川崎フロンターレ)など60人以上のJリーガーを輩出。15年ユニバーシアード男子日本代表チームリーダー。書誌情報書名:『サッカー フィジカルのプレーモデル』ISBN:978-4-86255-719-3著者:三浦哲哉監修者:須佐徹太郎ページ数:264P判型:A5判定価:2,310円(本体2,100円+税)発売日:2024年4月16日出版社:カンゼン商品URL: Amazon : Rakutenブックス : 【この件に関する問い合わせ先】株式会社カンゼン宣伝プロモーション部担当:伊藤真TEL:03-5295-7723MAIL: ito@kanzen.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年04月12日今回のお話「節約したい人、必見。この春、お金にまつわる『始めたいこと』と『辞めるべきこと』」4月を迎え、新たな気持ちで過ごしている今日この頃。そんな今こそ、お金について改めて考えてみませんか?プランを見直すことなく払い続けている通信費や、ついかさみがちな日用品の買い物など、生活に関わるお金の使い方を見直すことができるマネーハックを紹介します。■普段の買い物で出費をおさえるには?節約と聞いてまず思い浮かべるのが、日々の買い物による出費をおさえることですよね。食料や日用品など生活に必要なものを買う場合、節約を気にしすぎると生活の質が下がってストレスにもつながります。生活必需品はどのくらい節約を心がけたらいいのか、気をつけるべきポイントをシーン別にまとめました。日用品のお買い物上手になるにはどうしたらいいの?円均一で上手にお買い物する方法フリマアプリでお買い物上手になるにはどうしたらいいの?■なんとなく払い続けてない?見直したい通信費私たちの生活に欠かせないものとなっているのが、インターネット環境ですよね。とはいえ、固定費として毎月払わなければならないので、少しでも安くおさえたいところ。今回はインターネット回線の選び方と、テレビの必要性について解説した記事を紹介します。知らないうちに損してるかも。安くて速いインターネット回線の選び方令和の今、テレビって必要?不要?■女性にとって欠かせない美容代、削る必要は?コスメや美容院、ネイル、エステなど、女性は普通に過ごしているだけでも様々な美容代がかかります。知らず知らずのうちに出費がかさんでしまう美容代、一度見直してみませんか?アラサーのスキンケア、デパコスが正解?いくらかけてOK?手取り別「毎月の美容代」の理想■節約のことばかり考えるのはNG。お金をかけず楽しむには?日々の生活の中でいつも節約のことを考えていると、次第に疲弊してしまいます。節約のことを忘れられるような、お金がかからずに安心して取り組める趣味を見つけるのはいかがでしょうか?節約ばかりで疲れた。お金をかけずに趣味を楽しむには?■まずは見直しから、無理せず検討するのが大事日ごろなんとなくお金を使っているという人は、今回紹介した記事を元に、一度お金の使い方を見直してみてはいかがでしょうか。とはいえ、節約はいつも考えていると心に余裕がなくなって疲れてしまいます。何事も無理はせず、ゆとりを持って生活を楽しんでみてはいかがでしょうか。(イラスト:itabamoe、編集:マイナビウーマン編集部)
2024年04月08日今回のお仕事ハックは「夢だった看護師の仕事を辞めたい」とのお悩みに、コラムニストのヨダエリさんがアドバイス。夢だった看護師の仕事を辞めたい夢だった看護師という仕事に就いて、働き出して11年が経ちました。これまで何度もやりがいを感じる瞬間はあって、看護師という仕事に誇りを感じていました。でも、コロナが流行しだしたくらいからどうしても「つらい」と感じることが増え、今はもう辞めたいとすら思っています。周りの友人のように感染対策を気にせず遊ぶことはなかなかできないし、一生懸命にやっているつもりでも患者さんから心ない言葉を言われることもあり、毎日涙が止まりません。かといって他の仕事をしている自分も想像ができず……。このまま私は看護師を辞めてしまってもいいのでしょうか。(医療関係/30代)私には、かつてピアノを習っていて今もたまに連絡を取り合うY先生という恩師がいます。先生の旦那様は医者で、コロナウィルスが流行り出した時は本当に大変だったようです。旦那様は家の中でも家族と共有空間を一切持たず、会話は電話とzoomで行い、食事もY先生が部屋に運んだものをひとりで食べていたそう。私を含め多くの人は日常が戻った気になっていますが(それはそれで社会や経済が前に進むためには必要だったりもします)、医療関係者の方々にとっては決して終わったわけではない。あなたのつらさも、今なお続いているのかもしれません。特に、一生懸命にやっているのに患者さんから心ない言葉を言われるのは本当にしんどいと思います。病院は心身が弱っている人と、その人のことを心配に思う人が来る所。病院が混んでいたり長く待たされたりして、イライラしている人も多いですよね。つまり、皆いつもより心に余裕がない。結果、相手を気遣う余裕もなくなり、看護師さんに攻撃的な態度を取る人もいるでしょう。慣れようと思っても簡単に慣れるものでもないでしょう。そんな中でも、患者さんに文句を言わず受け止めているあなたは立派です。とても立派な看護師さんです!私は潰瘍性大腸炎という持病があり、病院にはとてもお世話になっています。特に一年に一度の大腸の内視鏡検査の日は、胃の中がからっぽになったかの確認から、検査を終えて起こされるところまで、看護師さんたちの優しさと献身的な仕事ぶりに感謝しかありません。あなたのことも同じように思っている人が絶対にいます。あなたにつらく当たる患者さんもいるかもしれない、でも感謝している患者さんは(態度にはあまり出ていなかったとしても)その何倍、何十倍もいるのです。患者さんの態度で傷ついた日は、「今日も良く受け止めた!」と自分をめっちゃ褒めましょう!好きなお酒やスイーツを食べたり、銭湯でのんびりお湯に浸かったり 、好きな音楽のライブに行ったりして、リフレッシュする時間も作りましょう!(これすごく大事です)それでもやっぱりつらい……ということであれば、辞めるのも選択肢の一つ。無理に続けなくていいと思います。まずはあなたが元気でいることが一番大事。ただ、いきなり辞めてしまうのは早計に思えるので、まずは信頼できる看護師の先輩に相談してみてはどうでしょう。「こんな時、先輩はどうしてますか?」と。それでも気持ちが前向きにならず、涙を流す日々が続くようなら、しばらくお休みをもらう。それが無理なら、いったん退職して心と体を休めてみる。手に職があるのはあなたの強み。「やっぱり続けよう」と思えたなら転職先を探せばいいし、「もう看護師は辞めよう」と思うなら、新たに別の道を探せばいい。今の時代、30代で新たな業界に飛び込む人は山ほどいます。どちらに進むにせよ、まずは自信を持って!夢をかなえるのも、その仕事を11年間続けるのも、誰にでもできることではないです。あなたの努力と成長、ものすごくたくさんの人の「ありがとう」が、その11年間には詰まっているはずですよ!Point.・あなたにつらく当たる人がいる一方で、その何倍もの人があなたに感謝している・心無い言葉をぶつけられたら「今日も良く受け止めた!」と自分を褒めてあげよう・看護師の先輩に「辞めたくなった時はどうしているか」と相談するのも参考になるは・どの道を選ぶにせよ、夢をかなえ経験を積み重ねてきた11年間に自信を持って!(文:ヨダエリ、イラスト:黒猫まな子)
2024年04月02日皆さんは、家族の言動にうんざりしたことはありますか? 今回は「利益を優先する姉」にまつわる物語とその感想を紹介します。料理人が辞めてしまい…父が亡くなったため、経営していた高級料理店を継いでオーナーになった主人公の姉。しかし長く働いていた料理長が次々と辞めてしまい、姉は悩んでいました。そこで主人公が料理長に就任して、店の改善点を探ることに。すると、料理長が辞めた理由がわかった主人公は「従業員から不平不満の嵐だったわ」と姉に伝えます。姉は利益を優先するあまり、品質が低下した食材ばかりを使っていたのです。さらに、安い調味料を使わせ、月に最低3品の新メニューを考えさせるなど、無理難題を押しつけていた姉。姉の反論は…出典:Youtube「Lineドラマ」しかし、主人公の話に姉は「粗悪な食材でも、おいしく調理するのがプロでしょ。これは信念なの!」と反論したのです。まったく反省していない姉は、ついに食品偽装まで指示し始めたのでした。読者の感想値段に見合っていない料理を出し、客離れを招くのは当然の結果ですね。料理長が辞めて改善点も判明したにもかかわらず、まったく反省していない姉にうんざりしました。(30代/女性)品質が低下した食材を使わせて、月に最低3品の新メニューを考えさせるとなると、料理長もつらかったことでしょう。姉が言い張る信念にまったく共感できませんでした。(20代/女性)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。※実際に募集した感想をもとに記事化しています。※こちらのお話は体験談をもとに作成しています。(lamire編集部)
2024年03月23日読者投票もスタート! あなたが選ぶ2023年、最も面白かったサッカー本は?株式会社カンゼンが創設し、第11回が開催される「サッカー本大賞」。選考委員による一次選考が終了し、優秀作品を選出した。サッカー本大賞2024 優秀作品が決定読者投票もスタート!カンゼンが創設し、4月に第11回の開催を予定している「サッカー本大賞」。本賞では、2023年度(※1/1~12/31)に発売されたサッカー本(※ただし読み物に限る。いわゆる技法書 、テクニック本は選考対象外。)すべてを対象に選考委員によって決定される。現在、選考委員による一次選考が終わり、下記11作品が優秀作品として選出ている。この中から最終選考を行い、大賞が決定。授賞式で発表される。現在、カンゼンが運営するフットボールチャンネル上では読者賞の投票も開始している。「読者賞」は読者の投票を行い、決定される。 読者賞受賞作はサッカー本大賞同様に授賞式にて発表される。※読者賞の投票締め切りは4/12(金)「サッカー本大賞2024」の優秀作品(発売日順)『戦術リストランテVII「デジタル化」したサッカーの未来』(ソル・メディア)西部謙司(著)戦術リストランテⅦ 「デジタル化」したサッカーの未来 : 『森保ストラテジーサッカー最強国撃破への長き物語』(星海社)五百蔵容(著)[新刊案内] 2023.02.09 | 森保ストラテジーサッカー最強国撃破への長き物語 | 星海社 : 『サッカー監督の決断と采配-傷だらけの名将たち-』(エクスナレッジ)ひぐらしひなつ(著)X-Knowledge | サッカー監督の決断と采配-傷だらけの名将たち- : 『スタジアムの神と悪魔――サッカー外伝・〔改訂増補版〕』(木星社)エドゥアルド・ガレアーノ(著/文)/飯島みどり(訳)mokusei publishers : 『オシムの遺産(レガシー) 彼らに授けたもうひとつの言葉』(竹書房)島沢優子(著)オシムの遺産(レガシー) 彼らに授けたもうひとつの言葉|書籍|竹書房 -TAKESHOBO- : 『もえるバトレニ モドリッチと仲間たちの夢のカタール大冒険譚』(ソル・メディア)長束恭行(著)もえるバトレニモドリッチと仲間たちの夢のカタール大冒険譚 : 『フットボールヴィセラルトレーニング無意識下でのプレーを覚醒させる先鋭理論[導入編/実践編]』(カンゼン)ヘルマン・カスターニョス (著) / 進藤正幸(監) / 結城康平 (訳)フットボールヴィセラルトレーニング【導入編】 - 株式会社カンゼン : 『ドイツサッカー文化論』(東洋館出版社)須田芳正(著) / 福岡正高(著) / 杉崎達哉(著) / 福士徳文(著)ドイツサッカー文化論 : 『モダンサッカー3.0 「ポジショナルプレー」から「ファンクショナルプレー」へ』(ソル・メディア)アレッサンドロ・ビットリオ・フォルミサーノ (著) / 片野道郎 (著)モダンサッカー3.0「ポジショナルプレー」から「ファンクショナルプレー」へ : 『それでも前を向く』(朝日新聞出版)宮市亮(著)それでも前を向く : 『聞く、伝える、考える。〜私がサッカーから学び 人を育てる上で貫いたこと〜』(アスリートマガジン)今西和男(著)書籍「聞く、伝える、考える。〜私がサッカーから学び 人を育てる上で貫いたこと〜」 | 広島アスリートマガジン オンラインショップ : 【読者投票はこちらから!】『サッカー本大賞』読者投票! あなたが選ぶ2023年、最も面白かったサッカー本は? : サッカー本大賞2024【サッカー本大賞とは】良質なサッカー書籍が、日本のサッカー文化を豊かにする。2014年(平成26年)に設立された、サッカーに関する書籍を対象にした賞です。良い本はサッカーの見方を豊かにしてくれます。また、日本でサッカーがナンバー1スポーツになり、世界に誇れるサッカー文化を築いていくためには、高い志と情熱をもって作られた良質なサッカー書籍がもっともっと多く世に出て、多くの人に読まれて欲しいと思っています。サッカー本大賞の創設はそうした思いが出発点になっています。選考委員(五十音順、敬称略)金井真紀(かない・まき)1974年生まれ。文筆家・イラストレーター。任務は「多様性をおもしろがること」。著書に『パリのすてきなおじさん』(柏書房)、『サッカーことばランド』(ころから)、『世界はフムフムで満ちている』(ちくま文庫)、『聞き書き世界のサッカー民 スタジアムに転がる愛と差別と移民のはなし』(カンゼン)、『日本に住んでる世界のひと』(大和書房)、『おばあちゃんは猫でテーブルを拭きながら言った 世界ことわざ紀行』(岩波書店)など。佐山一郎(さやま・いちろう)作家、編集者。アンディ・ウォーホルズ『Interview』誌と独占契約を結んでいた『Studio Voice』編集長を経て84年、独立。主著書に『東京ファッション・ビート』(新潮カラー文庫)、『「私立」の仕事』(筑摩書房)、『闘技場の人』(河出書房新社)、『サッカー細見 ’98~’99』(晶文社)、『デザインと人』(マーブルトロン)、『雑誌的人間』(リトル・モア)、『VANから遠く離れて −評伝石津謙介−』(岩波書店)、『夢想するサッカー狂の書斎−ぼくの採点表から−』(カンゼン)、『日本サッカー辛航紀 愛と憎しみの100年史』(光文社新書)。Instagram: @sayamabar陣野俊史(じんの・としふみ)1961年生まれ。文芸評論家、フランス語圏文学者。長崎生まれ。サッカー関連の著書に『フットボール・エクスプロージョン!』(白水社)、『フットボール都市論』(青土社)、『サッカーと人種差別』(文春新書)、翻訳書に『ジダン』(共訳、白水社)、『フーリガンの社会学』(共訳、文庫クセジュ)など。幅允孝(はば・よしたか)有限会社BACH(バッハ)代表。ブックディレクター。人と本の距離を縮めるため、公共図書館や病院、学校、ホテル、オフィスなど様々な場所でライブラリーの制作をしている。安藤忠雄氏が設計・建築し、市に寄贈したこどものための図書文化施設「こども本の森中之島」では、クリエイティブ・ディレクションを担当。最近の仕事として「早稲田大学 国際文学館(村上春樹ライブラリー)」での選書・配架、札幌市図書・情報館の立ち上げや、ロンドン・サンパウロ・ロサンゼルスのJAPAN HOUSEなど。神奈川県教育委員会顧問。サッカー本大賞 受賞作品一覧【この件に関する問い合わせ先】株式会社カンゼン担当 :サッカー本大賞実行委員会伊藤 真TEL :03-5295-7723MAIL : soccerbook_award@kanzen.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年03月21日息子のサッカーについて良く思っていない妻。本当はサッカーと無縁の芸術分野を愛する子にしたい理想があったのに、サッカーをしている息子が対極な事に心穏やかでなく、我が子と衝突ばかり。サッカーが好きじゃない妻と息子が折り合いをつけるにはどうしたらいい?と家族間の関係性に悩むお父さんからご相談をいただきました。子どものサッカーが原因で家庭が......、と言う悩みを持つ方、少なくないですよね。今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、これまでの取材で得た知見をもとに、思春期を迎え手に負えなくなる前にやった方が良いことをアドバイスします。(文:島沢優子)(写真は少年サッカーのイメージご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<息子は補欠。私は若いママたちのノリについていけず孤独。サッカーが苦痛です問題<サッカーパパからの相談>5年生の息子と妻の関係について相談させてください。息子のサッカーについて、妻はあまり良く思っていません。理由としては、・クラブには、問題児とされている子や粗雑な子が多く、息子が悪影響を受けている・サッカーばかりになってしまい、勉強や他の習い事とのバランスが取れていない・試合が多すぎて、土日に家族全員で過ごす時間が取れない(息子は上級生の試合にも召集されている為、ほぼ毎週試合がある)・ママ友の人間関係が面倒くさい(○○君の方がうまいのに~、△△君は~、といった話に付き合わされるのが嫌)といったところです。それぞれに、そういった面があるのは事実ではありますが、本音は別のところにあります。妻は、息子を「芸術や音楽を愛する穏やかな子」にしたかったのですが、それとは対極のタイプに育ちつつある為、心穏やかではないのです。息子や私の前でそういったことを口にすることはありませんが、本音は隠せないもので、言動の端々に本音が垣間見えます。その影響もあってなのか、最近息子と妻の関係が急激に悪化しているように見えます。息子は妻の言う事について事あるごとに悪態をつき反抗し、聞き入れません。(ちなみに私の言う事は聞きます)また、そのような態度や言葉遣いはサッカーの友達が原因だと思っているので、ますますサッカーに否定的になる、という悪循環に陥っています。息子の言動にサッカーの友達関係が一定程度影響している事は間違いないと私も感じていますが、品行方正にというのも難しい年ごろではあるので、あまり細かいことに口を出しても......、とは思います。息子の言動は褒められたものではないですが、この年代の男の子としてはまぁこんなもんだろうというのが私の印象です。少なくとも自分が子どもの頃よりはまだ良いかなと......。前置きが長くなってしまいましたが、・サッカーが好きではない妻と息子がどう折り合いをつけるのが良いか・言葉遣いや立ち振る舞い等にはどの程度まで干渉すべきかといったところにアドバイスを頂ければ幸いです。<島沢さんからの回答>ご相談いただき、ありがとうございます。短いご相談文の中で察するだけなので、間違っていることもあるかと思いますが、あくまで参考にしてください。■お父さんも不安だと思うが、息子さんもネガティブな感情を持っているお父さんが、息子さんとお母さんの関係性の悪さにこころを痛めている様子がメールから伝わってきました。お母さんがご自分の理想の息子像があるばかりにサッカーを快く思っていないことはよくわかりました。お母さんと息子さんの諍(いさか)いがあるため、家庭に波風が立っている。そこをお父さんはとても嫌な気持ちだし、不安なのだと思います。私にこうやって相談されるくらいかですから、家庭の外の誰かに話せないのでしょう。しかし、お父さん以上に息子さんがいかに不安でネガティブな感情を持ちながら過ごしているか。そこを重くとらえてください。子どもにとって家庭は安全基地です。特に日本の子どもは学校でもスポーツの現場でも「ちゃんとやれ」「真面目にやれ」と抑圧される傾向があります。そうではなく、自分の意見や気持ちを安心して表現できる状態である「心理的安全性」が健やかな成長には必須です。その点をよく考えて「わが家」として、わが子にとって安全基地であるかどうかを話し合いましょう。お母さんが悪いとか、お父さんにも責任があるといった責任のなすり合いではなく、ともに反省すべきは反省し「じゃあこうしていこう」と二人で具体的な方法を探しましょう。サカイク公式LINEアカウントでadidasの人気スパイクがあたる!■お父さん自身がどう育てたいか、自身の「子育ての根幹」を考えてみようまた、相談文のなかにお父さんの子育て観や教育観が書かれていませんでした。私はそこが気になりました。お父さんは息子さんのサッカーについてどう感じておられるのでしょうか?例えば「息子の人生なのだから、息子の好きなようにさせたい」と考えているのでしょうか?恐らく母子の様子を書くのに精一杯だったでしょうか。きっとお父さんなりの考えがおありかと思います。そこをまずはお母さんに伝える必要があります。話し合う際、お父さんはどうしたいのか?ここを明確にしましょう。相談文には「品行方正にというのも難しい年ごろではあるので、あまり細かいことに口を出しても」「息子の言動は褒められたものではないですが、この年代の男の子としてはまぁこんなもんだろうというのが私の印象」と、どちらかというと対処法について触れられています。無論、どう対処すればいいかという相談なのでそうなったのかもしれませんが、できれば枝葉末節ではなく子育ての幹をどうするかを考えましょう。まず幹のほうをお父さんなりに考えてください。そこから対処法も生まれるはずです。以下の五つを参考にしてください。■その①子どもは親の私物ではない。親の理想を押し付けるのではなく本人の意思を尊重してひとつめ。子どもは親の私物ではありません。親とは違う個性であり、子どもにも人権があります。お母さんも、お父さんも、ご自分の理想ではなく、本人の意思を尊重することがまずは重要です。そのなかで忘れてはいけないのは「小学生の本分は勉強」だということです。昨今、サッカーさえ上手ければ勉強できなくてもいいといった感覚で育てられている方は少なくありませんが、アスリートとしてあわよくばプロになったとしても、30歳前後で引退するのがサッカー選手です。自分のできる範囲で自分で計画を立てて勉強とサッカーを両立することが求められる。そのことをご両親がお子さんに伝えることが重要です。その際に感情的にならず「お父さんとお母さんはこう思うよ。ただし、君の人生だから自分で決めて自分から取り組もう」と主体性を育むことに軸を置きましょう。■その②家庭は安心安全に過ごせる場所にすべき二つめ。子育ての幹のひとつにありますが、家庭は安心安全に過ごせる場所にすべきだということ。親としての一番の役目は安全基地を用意することではないか。そのほうが子どもは意欲的に取り組みます。それは脳科学で立証されています。私たちの脳の中、大脳に「線条体」という大脳基底核の主要な構成要素のひとつがあります。意思決定(依存や快楽)などその他の神経過程にも関わると考えられています。その線条体は、他者から褒められたり、認められたりすると活発に動き、人は意欲的になります。逆にけなされたり、否定されたり、嫌なことを言われると、線条体はぴたりと止まってしまいます。子どもが親から小言ばかり言われると「そうやって言われるとやる気なくすんだよ!」とよく逆切れしますね。これは脳科学的に正解。当然の反応なのです。したがって、子どもの仲間を悪く言うのはやめることを夫婦のルールにしてください。息子さんも含め、子どもは全員成長の途中です。「社会で子どもを育てる」この言葉を知りませんか?そのためには、互いにどう振舞えばよいのかは、自ずとわかるはずです。■その③自分が親にされて嫌だと思っていたことを、知らずにわが子にもしがち三つめ。ご夫婦で、互いに自分がどう育てられたのかを情報共有しましょう。なぜならば、自分が育てられたように育てるケースが多いからです。私たちは、親にされたことが嫌だなと思っているのに、知らず知らずの間に似たような子育てをしてしまっています。例えば、過干渉を受けた人は自分もわが子を過度に干渉しがちです。■その④ここがダメ、なぜなら○○が悪いから、など子どもを「分析」しすぎている四つめ。相談文を読むと、とくにはお母さんになりますが両親ともに子どもに対するジャッジメントが非常に多いと感じます。うちの子はこう。うちの子はここがダメ。なぜならば友達が悪いから。そんなふうに何の根拠もない極めて主観的なジャッジを下します。そのように分析することに、実は意味はありません。必要なのは子どもの話を聞くことです。■その⑤家族の対話を増やす何が楽しいのか。何を難しく感じているのか。何に困っているのか。家族の中に対話を増やしましょう。これが五つめです。大人が冷静に、感情に乗っ取られずに、子どもに傾聴することがとても重要です。夫婦も家族も本音で話し合うことです。すでに伝えましたが、子どもは親とは別人格です。親が行動や思考をコントロールできると思わないこと。ジャッジするのではなく、わかろうと努力することが大切です。ただし、すべてわかることはあり得ません。わが子でもわからなくて当たり前です。なぜならば別人格なのですから。■今のままでは先が思いやられる、まず親が変わることから始めよう(写真は少年サッカーのイメージご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)そのうえで、君をわかりたいんだというメッセージを送り続けること。もう11歳。思春期はすぐそこまで来ています。今のままでは先が思いやられます。子どもを変えるのではなく、まず親が変わる。お母さんを変えるのではなく、まずお父さんが変わることです。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)ジャーナリスト。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』『東洋経済オンライン』などでスポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』(小学館)『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)『部活があぶない』(講談社現代新書)『スポーツ毒親 暴力・性虐待になぜわが子を差し出すのか』(文藝春秋)『オシムの遺産彼らに授けたもうひとつの言葉』(竹書房)など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著・小学館)『教えないスキルビジャレアルに学ぶ7つの人材育成術』(佐伯夕利子著・小学館新書)など企画構成者としてもヒット作が多く、指導者や保護者向けの講演も精力的に行っている。日本バスケットボール協会インテグリティ委員、沖縄県部活動改革推進委員、朝日新聞デジタルコメンテーター。1男1女の母。
2024年03月13日課題を制約主導アプローチで 解決するためのトレーニングデザイン入門株式会社カンゼンは、年代やレベルを問わずに活用できる!サッカー指導者に向けた『サッカー スモールサイドゲーム研究』を2024年3月14日に刊行いたします。この書籍は、ゲームを通じた学習を中心に、選手の成長を促進する方法に焦点を当てています。『サッカー スモールサイドゲーム研究』年代やレベルを問わずコーチングに 革新をもたらすミニゲーム大全エコロジカル・アプローチにもつながる本質的なサッカーコーチングバイブルトレーニングメニューを真似するだけでは選手の成長にはつながらないエコロジカル・アプローチにもつながるサッカー脳を鍛える全年代、全レベルに対応!トレーニングとしてのミニゲーム大全サンプルページ序スモールサイドゲームの導入対談1エコロジカル・アプローチとスモールサイドゲーム植田文也 × 内藤清志第2章Training Menu 01対談2他競技から学ぶサッカーの競技性吉村晃 × 内藤清志CONTENTS『サッカー スモールサイドゲーム研究』もくじはじめに序章スモールサイドゲームの導入特別対談 1エコロジカル・アプローチとスモールサイドゲーム植田文也×内藤清志第1章世界のスモールサイドゲーム第2章様々なスモールサイドゲームのオーガナイズ練習メニュー第3章スモールサイドゲーム実践レポート特別対談 2他競技から学ぶサッカーの競技性吉村 晃×内藤清志おわりにプロフィール内藤清志(ないとう・きよし)1983年6月15日生まれ。広島県出身。筑波大学サッカーコーチング論研究室所属。2008年から2012年まで筑波大学蹴球部トップチームのヘッドコーチを務める。2010年からは同部トップチームの指揮を執りながら、サッカースクールやジュニアユースチームの指導を経験。現在は筑波大学の『サッカーコーチング論研究室』の研究活動の他にサッカーの強化・育成・普及活動を行っている。書誌情報書名:『サッカー スモールサイドゲーム研究課題を制約主導アプローチで解決するためのトレーニングデザイン入門』ISBN:978-4-86255-717-9著者:内藤清志(筑波大学サッカーコーチング論研究室)ページ数:160P判型:A5判定価:2,200円(本体2,000円+税)発売日:2024年3月14日出版社:カンゼン商品URL: Amazon : Rakutenブックス : 【この件に関する問い合わせ先】株式会社カンゼン宣伝プロモーション部担当:伊藤真TEL:03-5295-7723MAIL: ito@kanzen.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年03月12日「サッカーの後足の爪が痛い」「爪が黒ずんでいる」という経験がある子も少なくないと思います。サッカーのパフォーマンスを向上させるために、足の爪は大事なパーツ。ボールを蹴った後に痛いだけでなく、長くなりすぎて割れてしまい血がにじんだりはがれたりするとサッカーどころではなく日常にも影響が出ます。健康で練習が楽しめることこそサッカー上達のカギ。大事なパーツなのに意外と正しいケアが知られていない「足の爪」の役割やケアの方法などを医療と福祉を提供する株式会社スマイルズの代表であり「爪専科」を運営する高山定也さんに聞きました。(取材・文:前田陽子)中西哲生さんによるサッカー教室サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!>>■爪があるから物がつまめたり蹴れたりする手や足の指先の先端には、骨がありません。もし、爪がなくなってしまうと力を入れることが出来ず、何かをつまんだり、足を蹴り上げたりすることが出来なくなります。そのくらい爪は大切な体のパーツなのです。当然、サッカーのパフォーマンスにも影響を及ぼします。サッカーでは急に止まったり、方向転換をしたりという「ストップ&ゴー」を繰り返します。この動作の際に爪に負荷がかかります。そのために大切なのは「サイズが合っているシューズを履くこと」。小さい靴では爪が常に圧迫され、大きい靴では靴の中で足がズレてつま先がぶつかってしまいます。最近の子どもに多い「浮き指」なども爪にダメージを与える原因になります。足の爪に痛みを感じるようなら、まずはシューズのサイズを見直しましょう。【正しいサイズ】縦のサイズ、横幅、つま先の余裕ケガを予防してサッカー上達につながる正しい靴の選び方サンダルは足の爪に負担がかからないように思いますが、常にサンダルで足の指が開いたままの状態も良くないのです。全てのサンダルが、という訳ではないですが、長時間体重が踵にかかり足趾が浮いた状態になることは好ましくありません。サッカーの練習や試合の後など短時間であれば構いませんが、1日中サンダルというのも避けましょう。■巻き爪は自然治癒しないサッカー選手はボールを蹴るときに足の爪に強い衝撃が加わるので、主に足の親指の爪が割れる、爪がうっ血するなどのトラブルが良く起きます。その要因の多くは爪の長さです。長すぎる爪は靴のつま先に当たり爪が割れる原因になります。爪がはがれる要因にもなるので、長すぎる爪は危険です。定期的に長さを整えるようにしましょう。先ほど爪の役割を解説しましたが、深爪では爪がない状態に近く、足に力を入れることが難しくなります。また巻き爪の原因となるのも深爪です。一度巻き爪になると自然に治すことができません。日頃から、正しい長さをキープするようにしましょう。【正しい長さの爪】【深爪】各家庭の習慣や子どもの性格にもよりますが、10歳ぐらいまで親が切ってあげているかと思います。子どもへの意識付けのためにも、2週間に1回ぐらい、足の爪の長さについてお子さんに確認を促してみるのも良いでしょう。爪の長さは足も手も同様で、爪の白い部分を1㎜程度にするのが目安です。長すぎても短すぎても良くありません。また、特に足の親指の爪は深爪から巻き爪になる可能性があります。爪の角を落とし過ぎず、スクエアな状態にします。爪を健康に保つためには、清潔にすることも重要です。■足の爪にも保湿を、できればネイルオイルも使ってケアをしよう爪が割れる理由の一つには、乾燥もあります。冬になるとハンドクリームや全身の保湿をする方が増えると思いますが、足の爪も保湿クリームをつかって乾燥を防いでください。できればネイルオイルなども使って保湿していただけると尚良いですね。足の爪は身体の中でも非常に小さなパーツですが、サッカー選手にとって非常に大事なパーツです。痛みや外傷(割れたりはがれたり)があると、サッカーが楽しめません。学生時代、「爪は短く」と言われた経験を持つ保護者の方も少なくないと思いますが、足の健康においてそれは正しい事ではありません。情報をアップデートして、元気いっぱいサッカーをするためにも、親子共に足の爪のケアにも気を使いましょう。高山定也(たかやまさだなり)元サッカー選手。現在は医療・福祉系衛生用品を扱う株式会社スマイルズ代表取締役、一般社団法人日本爪技工士協会代表理事。「爪専科」を運営。現在はスポーツ分野でのサービス提供に向け準備中。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!>>
2024年03月08日牛丼チェーン店の店長として働いている主人公。しかし店長を任される前は、退職を決意するほど悩んでいました。悩みの原因は“ある迷惑客”の存在で…。迷惑客が原因で辞めることになってしまった従業員。それは他の従業員たちにも影響していたようで…。インスタ:くまお(@kumaonomanga)退職の連鎖は…出典:Instagram理由はもちろん出典:Instagram窮地に立たされる主人公出典:Instagram迷惑客と揉めて辞めていった従業員に続き、3人もの退職者を出してしまった主人公。理由を聞く主人公ですが、原因はやはり迷惑客でした。一気に4人も退職者を出してしまったことで、深刻な人手不足に陥ってしまったようです。※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。(愛カツ編集部)
2024年02月29日■前回のあらすじ美容師経験を積んだ後、カラー専門店に転職した主人公は、同期社員のえいこと出会います。最初は同い年ということもあり、仲良くしようと試みるも…。彼女はたびたび問題を起こすトラブルメーカーだったのです。クレームを頻発させ、店舗を混乱に陥れるえいこは、本店に異動。体調不良と嘘をついて遊びに行っていたことがバレ、解雇されることに。その後、えいこがいなくなり、全店舗に平和が戻ります。その後、主人公はお客様から髪型について相談を受けることが増え、スタイリスト転職を本気で考えるようになるのでした。■オーナーに辞めたいと告げると… ■これまで散々仕事を押し付けられてきたのに…美容師になることを決めた主人公は、お店を辞めたいとオーナーに告げるも…。給料を上げるから辞めないで欲しいと引き留められます。しかし、これまでえいこの面倒を見たり、店長業務をやらされたりする中で昇給を交渉しても頑なに拒否されたことを思い出し、フツフツと怒りが込み上げてくるのでした。そしてついに主人公は…!次回に続く「クレームを押し付ける同僚と戦った話」(全50話)は21時更新!
2024年02月17日私は事務職をしている38歳の正社員です。ある日、夫が「仕事を辞める」と言いました。私は呆然とし、やがて激怒したのですが、夫は本当に会社を辞めて無職に。その後、夫は職探しをしていますが、「いい仕事がない」と言って現在も無職のままです。仕方なく私は夫を扶養に入れ、また、副業を始めることにしました……。 ベビーカレンダーは、多様化している家族のあり方=“新しい家族のカタチ”について発信する取り組みを開始しました。当事者のリアルな声をご紹介していきます。多様な幸せを実現できる社会、そして、もっと「家族を持ちたい」「赤ちゃんを産みたい」と思う人が増える世の中づくりの一助となりますように。 ある日「俺、仕事を辞める」と言われて結婚して1年経ったある日、夫が放ったひと言に、私は呆然としました。彼は「仕事を辞める」と言うのです。夫は残業が多く帰りがいつも遅いのに安月給。また、お昼休みは車のなかでひとりでお弁当を食べているという話を聞いていたので、少し心配はしていました。しかし、結婚式に彼の職場の方を招待したとき、上司と部下の隔たりもあまりなく、職場関係はうまくいっているように見えました。私は、「だめ! また無職なんて」と激怒しました。 夫は結婚前にも無職だった経験があります。職探しの末に、ようやく就けた仕事だったのです。しかし、どれほど説得しても夫の気持ちは変わりません。最終的に、私は渋りながらも承諾してしまいました。 お金は減ってストレスは溜まった夫が仕事を辞めて5年。この間、私は家計の足しになればと思い、夫を扶養に入れました。会社からは月10,000円ほどですが、扶養手当をもらっています。 彼が仕事を辞めた原因は「割に合わない仕事だったから」と言います。私が「早く仕事を探してよ」と声を掛けても、夫は「良い仕事がない」と言うばかり。世の中にはラクな仕事、待遇の良い仕事ばかりではありません。怒りながら伝えたことがありますが、夫には響きませんでした。 そして私がもう1つ不満に思っていたことは、彼は1日中家にいながら家事を手伝ってくれなかったことです。お金は減ってストレスは溜まるばかりで、離婚も考えたことがあります。しかし、そうしなかったのは思わぬ環境の変化があったからです。 専業主夫と扶養者の私コロナ禍になり、私に大きな環境の変化がありました。会社がコロナ禍を受け、在宅ワークの日々を送ることになったのです。私は本業の仕事時間が終わった20時~23時と土日祝日に、Webライターを始めることにしました。副業と扶養手当は私を金銭的に支えてくれるので、私は始めてよかったと思っています。 そして驚いたことに、私が副業を始めるのと同時に、夫が家事を積極的にしてくれるようになりました。さらに、夫の両親が倒れたのもこの時期。今は夫は車で片道40分の実家に通い、買い物や家の手伝いを積極的にして両親を支えています。頑張る私を見て、「自分もしっかりしなければ」と前進してくれたようです。 前進したと言っても、「まだ働いていないだろう」と思われる人もいるでしょう。夫が働かないのは、甘えによるものかもしれません。しかし、夫が家事をしてくれるようになったこと、義理の両親を支えてくれるようになったことは、私にとってうれしい変化でした。今では夫に感謝をしています。家のことが彼のおかげでまわり、私は仕事に集中しやすくなりました。責めるだけではなく、自分も変わらなければ、相手も変わらないと感じました。今は彼が主夫、私が大黒柱として、お互い助け合っています。 著者:Een082子どもなし、無職の夫あり。大黒柱として家計を支えるため、兼業Webライターとして活動中!
2024年02月14日みなさんは、職場で辞めさせられた人を見たことはありますか?なかには、上司のせいで辞めてしまう人もいるようで……。今回は、体験談をコミカルに描く人気クリエイターのライコミちゃん(@ricomichan)の人気漫画『奥様は人間関係クラッシャー』をご紹介します。奥様の目的とは……専業主婦のライコミちゃんは、ママ友であるヒナのお誘いをきっかけに近所で人気カフェで働くことになります。ある日、ライコミちゃんが職場へ行くと同僚から避けられ、職場の雰囲気は最悪に。原因は店長の奥様であるユカリが、事実を捻じ曲げ大げさに吹聴していることにありました。機嫌が悪かった同僚のアオイに原因を聞いてみると、ユカリがみんなを巻き込んで嘘を伝えていたことを知ります。さらに、ユカリのせいでパートやバイトが何人も辞めていたと聞いたライコミちゃん。ユカリがなぜそんなことをするのか、アオイに聞いてみると……。アオイの予想は……?「第二の同僚」探し……?ヒナだけじゃない……?もう1人とは……?アオイの予想を聞き、「思い通りになる人が欲しい」というユカリの目的に納得したライコミちゃん。そして、もう1人ユカリの言いなりになっている人が”店長”だと気づきます。その後、ユカリに直接問い詰めたライコミちゃんでしたが、ユカリの言い訳に辟易してしまうのでした。人間関係を壊していく上司の奥様……あなただったらこんなときどう対処しますか?(MOREDOOR編集部)(イラスト/@ricomichan)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。
2024年02月14日みなさんは、職場を辞めさせられた人を見たことはありますか?なかには、上司がわざと辞めるように追い込むこともあるようで……。今回は、体験談をコミカルに描く人気クリエイターのライコミちゃん(@ricomichan)の人気漫画『奥様は人間関係クラッシャー』をご紹介します。事実を知っていた同僚専業主婦のライコミちゃんは、ママ友であるヒナのお誘いをきっかけに近所で人気カフェで働くことになります。ある日、ライコミちゃんが職場へ行くと同僚から避けられ、職場の雰囲気は最悪に。原因は店長の奥様であるユカリが、事実を捻じ曲げ大げさに吹聴していることにありました。機嫌が悪かった同僚のアオイに原因を聞いてみると、ユカリがみんなを巻き込んで嘘を伝えていたことを知ります。さらに、ユカリのせいでパートやバイトが何人も辞めていたと聞いたライコミちゃん。就業後、アオイに詳細を聞いてみることに……。過去に辞めた子の理由は……その子の話を聞いてみると……ユカリのメッセージが原因……ユカリはなぜこんなことを……?ユカリのメッセージが原因で辞めた人がいると聞き、なぜこんなことをするのか疑問に感じたライコミちゃん。そして、ライコミちゃんは思い切ってユカリにどういうことか問い詰めることにします。その後、話を拗らせるユカリの言い分にライコミちゃんは辟易してしまうのでした。人間関係を壊していく上司の奥様……あなただったらこんなときどう対処しますか?(MOREDOOR編集部)(イラスト/@ricomichan)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。
2024年02月11日「このまま仕事を続けていいのかな」仕事を辞めたいと思うも周囲に支えられて乗り越えた人には、どのような背景があるのでしょうか。今回のMOREDOORは「仕事を辞めたいと思ったけれど周りの人の支えで乗り越えた瞬間」を女性たちに聞いてみました。※当事者の声はさまざまです。あくまで一例として、考えるきっかけになれば幸いです。仕事で周りの人に支えられた瞬間Yさんの場合入社した会社で、仕事の量やプレッシャーに耐えきれず、仕事を辞めたいと思ったことがありました。当時は入社1年目で仕事の覚えも遅く、周りの先輩に迷惑ばかり。また仕事の量も多く「自分は仕事に向いていないのか、辞めてしまった方が楽なのか」と思い悩みました。そんなとき、上司や同僚たちが、私の悩みを聞いてくれました。上司からは「仕事の量は多いかもしれないけど、一人で抱え込まないでほしい。困ったことがあったら、いつでも相談して。」と私の仕事ぶりを認めてくれて、もっと頑張ってほしいと言ってくれたことで自信を持つことができました。また同僚たちは、仕事のやり方や仕事以外の楽しみ方を教えてくれて、心強く思いました。私にとってとても励みになりました。もし同じように仕事で悩んでいる人がいたら「大丈夫だよ。あなたは一人じゃない。周りの人たちがあなたのことを応援しているよ。」と伝えたいです。(38歳/会社員)Uさんの場合所属する部署のマネージャーが変わり、がらりと変更された方針や業務内容に納得がいかず転職活動をしようと思っていました。同僚に相談したら「上長に意見してみます!今余裕があるので業務がパンパンの場合はお声がけください! 」と言ってくれて安心し……。同僚が仕事面で手助けをしてくれたり、プライベートで交流してくれたおかげで、まだしばらくはここで働こうという気持ちになれました。一人で抱え込まず仲間に手助けを求めてみると、状況が変わるかもしれません。(29歳/会社員)周囲に相談することで……仕事でトラブルにあったり、将来について悩むことは誰しもあるでしょう。そんなときは、“決して1人で抱え込まなくて大丈夫”だと伝えていきたいですね。(MOREDOOR編集部)(イラスト/@ricomichan)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。
2024年01月31日バレンシアガ(Balenciaga)は世界中の一部の Balenciaga ストアと balenciaga.com で、サッカーにインスピレーションを得たプレタポルテアイテムとアクセサリーの限定シリーズを発売します。Courtesy of Balenciagaウールのスカーフやつばのあるキャップ、ショートまたはロングスリーブのジャージー、トラックスーツ、スウェットパンツ、ポプリンジャケット、ジップアップフーディ、ソックスは、サッカーチームが試合や練習の際に着用するオンとオフ用のユニフォームやチームのサポート用具のスタイルで、パイピングの入ったストライプやロゴが施されています。Courtesy of Balenciaga限定的なセレクションの製品には、選手の名前の代わりに、Aoyama、Barcelona、Beverly Hills、Dubai、Ipanema、Mayfair、Miami、Milan、Paris、Seoul、 Shanghai、Soho、Tokyo といった、製品が購入可能な都市名または地域名が記されています。またいくつかのアイテムには、Balenciaga のパリの歴史的アドレスである 10 avenue George V にちなみ、選手の背番号の代わりに 10 という数字をあしらっています。Courtesy of BalenciagaCourtesy of Balenciagaお問い合わせ:バレンシアガ クライアントサービスTel 0120-992-136URL balenciaga.com
2024年01月11日4人兄弟の3男、本気でサッカー選手を目指しておりチームでも重要な存在。しかし、チームの月謝や遠征、交通費などサッカーにかかるお金が家計を圧迫。実父に遠征費を借金したことも。夫には家計を圧迫するサッカーを辞めさせないなら将来は離婚と言われているが、どうしたらいい?というご相談。金額の多寡はあるにせよ、サッカーにかかるお金の悩みを抱えている家庭もあるのでは。今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、これまでの取材で得た知見をもとに、3つのアドバイスを送ります。(文:島沢優子)(写真は少年サッカーのイメージご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<プロへのルートのあるジュニアユースクラブを辞めたい息子、諦められない母問題<サッカーママからの相談>小学校3年息子はクラブチームでサッカーをしています。四人兄弟の三男なのですが、クラブチームにかかる月謝、遠征、交通費、ガソリン代金などが家計を圧迫しており、夫は今のチームで続けることを反対しています。夫には「辞めないなら将来は離婚」と言われます。遠征が続いたときには実家の父にもお金を借りました。夫には「家の金はサッカーに使うな」と言われ、私が出しています。それでも夫は反対しています。本人は本気でサッカー選手を目指しており、チームの中でも必要な存在で、サッカーと今のチームが好きなのですが、このような環境ではサッカーをやめさせるべきでしょうか?<島沢さんからの回答>ご相談いただき、ありがとうございます。4人兄弟と書かれているので4人の男の子を育てているのでしょうか。少子化の時代に頭が下がります。子育て支費の拡充は少しずつ進んでいますが、それでも家計は大変でしょう。私にこうやって相談してくださるのですから、とてもエネルギーのあるお母様だとお見受けしました。■サッカーが有望な3男以外にも好きな事を平等にさせているか冒頭で書いたようにお母さんはエネルギーがありそうです。それ自体はとても良いことですが、そういう方は何事にも無理をする傾向があります。かくいう私もそうだったといま子育てを振り返れば思うところがあります。もしかしたら親の自己満足ではなかったか?子どもの意志を尊重できていただろうか?と反省する材料は皆無ではありません。子どもの意志を尊重していますか?と問えば、お母さんは「息子も今のチームでやりたがっています」と答えるかもしれません。が、私がお母さんの家庭で注目しているのは、3男さん以外の3人の子どもたちです。彼ら全員に好きなことを平等にやらせてあげているでしょうか。将来、中学、高校、大学と進んでいくなかで、サポートできる家計は十分でしょうか。昨今、国では多子家庭の大学授業料の無償化等々検討されているようですが、そのあたりは鵜吞みにせず現実的に考えたほうがいいかもしれません。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■アドバイス①他の兄弟にも目を配って以下、三つほどアドバイスさせてください。まずひとつめです。私としては、お母さんが3男君のサッカーにとらわれ過ぎていないか。縛られていないかが心配です。前述したように他の兄弟のことにも目を配り考えることが大事かと思います。■アドバイス②実父にお金を出してもらうことのリスクふたつめ。3男君の健やかな成長を一番に考え、お母さんが思考を転換しましょう。3男君は、お母さんが祖父にお金を借りて自分がプレーを続けていることは承知でしょうか。そのことをお父さんが反対していることをわかっているでしょうか。もしそれを知ってしまうと、とてもプレッシャーになって萎縮するか、逆に王様的というか横柄な性格にならないとも限りません。兄弟のなかで自分は特別な存在だという万能感みたいなものがわいてくるからです。いずれにしても、彼の成長において決して低くないリスクを伴います。個人的な意見になりますが、お父さんが義理の父にお金を借りてまで息子にサッカーをやらせることに反対する気持ちを、私はわからなくもありません。仮にお父さんが「おじいちゃんに払ってもらってラッキーじゃん。やれるところまでやってみれば」と賛成しているならわかります。しかし、そうではない。とすれば、自分の経済力のなさを妻の父に補ってもらっているようで傷ついているのかもしれません。息子のためにお金を借りられても、夫が誇りを失っているのだとすれば、すぐにやめたほうがいいでしょう。■夫婦が分かりあえないと家の中が殺伐とする他の兄弟も3男のサッカーで家庭が壊れたと感じることも一方、見る場所を移せば、お父さんの「離婚だ」はおかしいと感じます。お父さんの心理を推測すると「俺は借りない方が正しいと考えている。それでも借りるなら離婚だ」と言っているように映る。俺の考えに逆らうのなら離婚するから出ていけ、という論理です。とても横暴です。本来なら、3男君にサッカーを続けさせたいあなたの気持ちに耳を傾けながら、経済的なことや4兄弟のバランスを一緒に考えようといった話をお母さんにすべきです。ただ、ご相談文を読む限り、そこは期待できないようです。であれば、お母さんが考えを変えたほうがいい。このまま借金を続けながらサッカーを続けさせても、お父さんとお母さんが心から分かり合うことなく暮らし続ければケンカも絶えなくなります。家の中は殺伐とし、しかも常にお金の心配がつきまといます。ほかの兄弟が3男のサッカーが家族を壊したと感じるなど最悪のパターンになる前に、お母さんのほうが現実と向き合うのが得策でしょう。■アドバイス③子どもからサッカーを取り上げる必要はないが、今後は「やれる範囲」でのサポートを(写真は少年サッカーのイメージご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)三つめ。さまざま考えると、3男君のためには「やれる範囲でサポートする」のがベストかと思います。相談文の最後に「このような環境ではサッカーをやめさせるべきでしょうか?」とありますが、息子さんから大好きなサッカーを取り上げる必要はありません。サッカーをするのはどのクラブでも続けられます。まずは彼に家庭の事情を話し、理解してもらうことから始めてください。その際は夫にも一緒にいてもらうこと。そのためにはまず夫婦で真剣に話し合ってください。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)『スポーツ毒親 暴力・性虐待になぜわが子を差し出すのか』(文藝春秋)など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『高学歴親という病』(講談社α新書)。
2023年12月13日ウーマンエキサイト読者の皆さま、こんにちは。次女オコメ、年長さん。さまざまな場面でお姉ちゃんの背中を追いかけていたオコメですが、小学校入学を控えた彼女は突然、宣言しました。ムスメと私の方が寂しがるという事態に。これまでずっとお姉ちゃんを追いかけていたオコメ。自分の意思で辞めたいと言ったので、嬉しくも感じました。オコメ、どうやら運動が好きではない様子。確かにダンスをやっていても、自分からはなかなか踊ろうとしなかったかも…?これは本当にオコメがやりたいことを探すチャンスかもしれない…! ということで…新しい習い事を探す私とオコメの側で、ずっとソワソワしていた長女ムスメ。なんでも挑戦してみたいお年頃のムスメも、新しい習い事の体験に行ってみたいと言い出したのでした。ということで、オコメの習い事を探すつもりが、姉妹の習い事を探すことになり、少々忙しくなりました。なるべくならば、本当に好きなこと、やりたいことに出会えるといいなと思っています。
2023年12月02日兵庫県神戸市の強豪街クラブ、センアーノ神戸は2022年春、使用するサッカーノートを市販のノートからサカイクサッカーノートに切り替え、サッカー面だけでなく生活面でも選手と指導者間のコミュニケーションの円滑化に成功しています。これまで使用開始後1カ月、半年という2回お話を伺ってきましたが、1年経過したタイミングで、さらにどんな変化や成長が感じられたかを6年生の選手たちと担当コーチにお聞きしました。(取材・文:貞永晃二写真:浅尾心祐)サカイクサッカーノートを1年間使ってみてどんな変化、成長を感じるかセンアーノ神戸の4年生に伺いました子どもたちも成長を実感!サッカーが上達するサッカーノート>>関連記事:書き続けたら「シュートを落ち着いて蹴れるようになった」センアーノ神戸6年生がサッカー上達を実感したサッカーノートの使い方■最初は難しかったけど、慣れると簡単に書けるようになった川﨑真くん(かわさきしん・4年生)―――サッカーノートを使うのはサカイクノートが初めてですか?1年生でセンアーノに入ってから普通のノートを使っていました。サカイクノートは3年生の初めぐらいからです。最初はちょっと分からなかったけど、今は簡単に書けます。難しかったのは(叶えたいことに近づくために今日できることを書く欄の)オンザピッチ、オフザピッチのところが難しかったです。でも今はもう慣れて15分くらいで書けます。―――最初に目標を書くところには、例えばどんなものを書きましたか?相手に抜かれた時に食らいつくとか、声を出すとか、です。そのためにどんな工夫をするかも思い浮かぶので書きやすいです。――今のサッカーノートを書いてみて良かったなと感じる点は?僕は試合前と試合後にサカイクノートを書いていて、試合前には例えば守備は最後まで粘るなどの目標を立て、その目標を達成するにはどうしたら良いかを書いています。試合にはその目標を意識して臨んでいます。試合後は目標を達成できたかどうかを書き、できなかったらなぜできなかったか振り返っています。どうすれば良くなるかを書いておいたら、うまくいったところが、次の試合のときに活かせます。――抜かれても食らいつくという目標を立てた時はどうでしたか?食らいつくのは結構できました。工夫は相手に抜かれてもすぐ追いかけると書きました。――ノートに書かれたコーチのコメントを読んでどんな感想を持ちましたか?コーチや監督から、怖がらずにプレーする、ミスしたら嫌やなと思いながらじゃなくて、ミスを怖がらずにプレーするようにというアドバイスをもらって、次はそうしてみようと思いました。サッカーノートを書くことは僕のサッカーの成長に役立っています。――試合後の自己採点はどんなつけ方ですか?目標は高いので、採点は厳しめにつけて、もっと上手くなろうと思っています。▼センアーノ神戸選手達のコメントはこちら!■書くことで直感ではなく考えてプレーできるようになった木村孝太くん(きむらこうた・4年生)―――サカイクサッカーノートを書き始めたのは?去年の冬ぐらい3年生の冬です。最初ちょっとつまずくところがあったけど、普通に書けました。10分くらいで書いています。難しかったのは「もっと探求したいこと」です。―――サカイクノートを書き続けてきて、よかったなと感じる点はありますか?「どのプレーが記憶に残っていますか?」という項目で、自分の記憶の中以外のプレーとかも、思い出すことが勉強になるので、いいところだと思います。―――目標ができるようになったとか、こういう部分が改善できたっていうことで、思い出せるようなことありますか?周りを見て、状況を確認するというのを目標にしました。前はなかなか見れなかった。でも、今は、前よりも意識して見れるようになっています。―――ノートが返ってきてコーチのコメントを読んで何か感じましたか?僕ができていることやできていないことをはっきり書いてくれてるから、そのことを次回の試合とか練習に活かそうと思って読んでいます。覚えているのは、怖がらずにプレーをするとか、もっと勇気を持ってプレーしようって書いてありました。相手が来てパスコースとかシュートコースが消されてボールを奪われることを恐れずにパスを出そうということです。―――サカイクノートを書いてきて、見直したときどう感じましたか?たまに見直します。書き始めた頃はプレーも直感でやってたけど、今はしっかり考えるようになって、サッカーでも考えてプレーできています。■ノートに書いた目標を試合で実践できた。前よりクロスや縦パスが上手くなったと実感荒木皇俄くん(あらきおうが・4年生)―――サカイクノートはいつから使い始めましたか?去年の7月ぐらいです。サッカーノートは初めてでしたが、簡単でした。でもどうすればうまくいくかの「工夫」のところは難しかった。でも今は慣れました。15分くらいで書いています。―――サッカーノートに目標を書いて、試合でできたと思い出せることがありますか?最近では、縦パスを(タッチラインを出ないように)カーブさせて出すという目標です。右サイドバックで、普通に縦に出すとインターセプトされるけど、曲げたら相手の届かないところへ出せて、最後は足元に届くからです。―――ノートが返ってきてコメントを読んで、感じたことを教えてください。適当に出すパスは良くないと書かれていました。あと、逆サイドのスペースへ出したロングボールが良かったと書かれたのは全然気づかなかったことでした。―――書き始めて1年ぐらい経って、自分は変わったなと思いますか?最初の頃よりはクロスとか縦パスとか上手くできていると思います。■ノートに書いたことを試合中のプレーに活かせるようになった取材場所に同席した他の選手たちも答えてくれましたので、その声を紹介します。―――サカイクノートを使ってから、良くなったと思うことは?・サカイクサッカーノートを使ってから、目標がはっきりした。・サカイクノートを使って、うまくいかなかったところとかを読み返して、次はうまくいかなかったところを意識しようとするようになった。・サカイクノートを書き始めてから、試合が終わった後に書いて、その次の日にまた振り返って、次の試合に活かせるようになった。・目標は一番最初に書くから頭に残って、試合中にも思い出して次のプレーに活かせるようになった。■ノートを通じて個人個人に課題や改善方法をアドバイスできるサカイクサッカーノートを使う姿を間近で見ているコーチたちも、変化を感じています。4年生担当の高橋和久(たかはしかずひさ)コーチに、約1年ノートを使ってみての選手の変化、成長などを伺いました。―――サカイクノートを1年使ってみてどんな変化、成長がありましたか?この学年を見始めたのは4月からなのですが、最初から「課題にちゃんと向き合いなさい」と話はしています。試合中や練習中にも課題、アドバイスなどを伝えるんですけど、それ以外のところとか、試合が始まったらずっと全員に個別のアドバイスを伝え続けるわけにいかないので。個々に対してはサカイクサッカーノートを通じて課題を伝えてあげて、改善の方法も伝えられるので、プレーがかなり大きく変わる子が増えてきたかなと思います。使用開始から1年以上経過して、選手もコーチも確実に成長を感じているようです。何となく頭の中で考えるだけでは、試合や練習に夢中になると忘れてしまうこともノートに書いておけば、目標も課題も明確になるのでどうしたらできたのか、どうしてできなかったのかを振り返り考えることも習慣になっているよう。目標を立て、振り返りを行うことで課題が明確になり、サッカーの成長にも寄与しているサッカーノートの活用法を、みなさんのチームでも参考にしてみてください。子どもたちも成長を実感!サッカーが上達するサッカーノート>>
2023年11月14日息子は、いわゆる「育てにくい子」でしたーー。ワンオペで息子のトールくんを育てるメイさんは、トールくんの他害に悩んでいました。そんなある日、ベビースイミングで子ども同士が叩いてしまうトラブルが発生。最初に叩いた相手の母親に「ちゃんと見ててください」と怒られたメイさんは、この言葉は今回のことだけを言っているのではなく、みんなは私たちにプールを辞めてほしいと思っていると考え始めて…。数年後にASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠陥・多動症)の特性を持つ発達障がいだと診断される息子を育てる中で、メイさんが周囲の態度や言葉に傷つきながらも対処法を模索し、トールくんをサポートしていく様子を綴ります。■前回のあらすじトラブルをキッカケに、みんなから「もう来ないでほしい」と思われてると感じ、プールを辞めることを考え始める。しかし、トール自身はプールを楽しんでいる。しんどいのはトールではなく自分なんだと思い至り…。■辞めたくない!■人の10倍、手をかけよう「なんで?」「どうしたら…」って考えているうちは、答えが出なくてすごくしんどかったんです。でもあるときふと、「どうしたらいいかなんて、そんなん教えるしかないやん」って思い立って…。周りと比べてるつもりはなかったけど、「このくらい教えたらできるだろう」っていう、わたしの中の常識と比べてしまっていたんだろうなと思いました。そして、ほかの子よりわからないなら、ほかのお母さんより教えたらいいんだって思って、「じゃあ10倍教える!」って、覚悟を決めました。そのくらい「この子に根気強く関わる」という覚悟でした。次回に続く「いわゆる育てにくい子でした」(全14話)は12時更新!
2023年11月14日兵庫県神戸市の強豪街クラブ、センアーノ神戸は2022年春、使用するサッカーノートを市販のノートからサカイクサッカーノートに切り替え、サッカー面だけでなく生活面でも選手と指導者間のコミュニケーションの円滑化に成功しています。これまで使用開始後1カ月、半年という2回お話を伺ってきましたが、1年経過したタイミングで、さらにどんな変化や成長が感じられたかを6年生の選手たちと担当コーチにお聞きしました。(取材・文:貞永晃二写真:浅尾心祐)サカイクサッカーノートを1年間使ってみてどんな変化、成長を感じるかセンアーノ神戸の6年生に伺いました子どもたちも成長を実感!サッカーが上達するサッカーノート>>関連記事:「ノートを見返すことで周りを見る習慣がついた」センアーノ神戸の選手に聞いたサッカーが上手くなるサッカーノートの使い方■「シュートは落ち着いて蹴る」とノートに書き続けた天野陽真くん(あまのはるま・6年生)初回から取材にも回答してくれた選手で、1年使ってみての成長を語ってくれました。―――サカイクサッカーノートを使った最初と今ではどれくらい成長したと思いますか?サカイクのノートを使い始める前より、シュートの打ち方やフリーキックの壁の枚数など、理解できるようになりました。―――試合や練習で気づいた、自分のいいところ、反省点などをサカイクノートに書けていますか?また、書くのが難しいと思ったことはありますか?書けています。難しいと思ったことは、あまりないです。――サカイクノートを書いて良かったなと思うところはどこですか?以前はゴール前でのシュートを最後まで落ち着いて決められなかったんですけど、「落ち着いて蹴る」っていうのを忘れないように書き続けて、意識し続けたので、今はゴール前で落ち着いてシュートを決められるようになりました。――立てた目標でできるようになったことはありますか?あります。体の向きや、(ポジションの)落ち方、ビルドアップの立て直しとか、です。――コーチに質問できなかったことを、ノートで意見を伝えたり、質問したりしたことはありますか?たくさんあります。フリーキックの蹴る位置、コーナーキックの蹴り方、オフザボールの動き方などです。――サカイクサッカーノートを書きだしてから、自分の成長具合はどのぐらいですか?80ぐらい変わりました。そう思うのは、前のサッカーノートは小さくて、探究の項目とかは無かったんですけど、サカイクサッカーノートは探求や良かったところなどを書くスペースがいっぱいあって、すごくいいです。――サッカーノートを見直すことはありますか?それがプレーの改善につながったことはありますか?試合の前日や試合の日の朝などに見直します。サイドの仕掛け方やパスを出す位置が改善できました。――1年間サッカーノートを書いてきて、もう少しこういうことを書けたらいいなと思うことはありますか?悪かったところをもっと書きたいです。理由は、自分の悪かったところをもっと見つけて、それを活かして頑張りたいからです。――ノートをチームメイトや親に見せたことはありますか?チームメイトにはないですけど、親にはあります。コーチのコメントをしっかり見て、それを次の試合で頑張って、みたいなことを言われました。▼センアーノ神戸選手達のコメントはこちら!■コーチのアドバイスをしっかり意識してプレーできるようになった大谷飛翔くん(おおたにつばさ・6年生)―――サカイクノートを使ってみて、どのくらい成長したと思いますか?成長したところは、サッカーノートに書いて、コーチからアドバイスをもらったことを(試合で)しっかり意識してできるようになったことです。―――最初はサッカーノートを書くのは難しかったですか?最初はどんな内容を書いたらいいか、正直あんまり分かってなかったけど、使っていたらだんだん分かってくるようになってきました。―――どういう項目が書きにくかったですか?「探究」のところにどういうことを書いたらいいのか分からなかったので、そこは苦戦しました。―――ノートは試合の日、練習の日どちらで書いていますか?試合の日を基本的に書いています。―――サッカーノートに忘れずに書いていることはありますか?自分の成長したところをしっかり毎日書くようにしています。■ノートに書くことで、コーチへの質問がしやすくなったファンハースト尚哉(ふぁんはーすと なおや・6年生)―――最初、どういう項目が書きにくかったですか?「探求」に何を書いたらいいか分からなかったけど、今はもう慣れました。―――サカイクサッカーノートに書いている、練習や試合で気づいた自分のいいところ、課題は何ですか?課題は、ちょっと慌ててしまうところや、あとはパスの精度がまだまだだなと思うところです。―――サカイクサッカーノートを書いてみて、良かったなと思うところ、成長したなと思うところは?試合中に意識してプレーするようになったところです。前よりかなり意識できるようになったと思います。―――サカイクサッカーノートを書き始めて、立てた目標ができるようになったところはありますか? あります。ゴール前での落ち着きです。―――コーチがノートに書いたコメントを読んでどう感じますか?ああ、ここ駄目だったなとか、自分の課題が多くなる感じがします。―――サッカーノートにコーチへの質問を書いたことはありますか? はい。練習の前後に個人個人が細かく質問する時間を取るのはかなり難しいので、ノートだと聞きやすいという感じがします。―――サカイクサッカーノートを使ってみて、自分の成長具合はどれくらいだと思いますか?80点ぐらいです。課題は意識しているんですけど、たまに忘れてしまうことがあるからです。―――サッカーノートを見直すことはありますか?それがプレーの改善につながったことはありますか?はい。自分が今日は駄目だったなというときどう改善したらいいかなと思ってノートを見ます。―――サッカーノートを書いてきて、もう少しこういうことを書けたらいいなと思うことはありますか?コーチがどう思っているかとか、コーチがやりたいサッカーとかが書いてあったら、もっと何か頑張れるかなと思います。―――ノートをチームメイトや親に見せたことはありますか?お母さんには見せたことがあって、もっとここを頑張ろう、みたいに言われました。■選手たちの意欲、やる気の変化を感じるサカイクサッカーノートを使う姿を間近で見ているコーチたちも、変化を感じています。6年生担当の前泊璃音(まえどまりりお)コーチにも伺いました。―――この1年サッカーノートを使ってみて、選手にどんな変化、成長がありましたか?1年前と比べて、やっぱり学ぶ姿勢っていうのが第一に変わってきて、サッカーへの意欲、姿勢もやる気が出て、真剣に取り組んでくれています。―――プレー面での成長はありましたか?はい。例えば(選手が)分からないこと、技術とかをサッカーノートに書いてくるので、それに対して回答をしています。例えばこうしたらいいよというアドバイスもサッカーノートを通じて行っていて、やっぱりプレー面でもだいぶ戦術も変わってきていますし、すごく役に立っています。自分の意見を言語化することができる6年生は、サカイクサッカーノートが選手とコーチとのコミュニケーションツールとして機能しているようです。普段の練習時間だけではコーチと1対1の対面で話す時間をとるのが難しいため、サッカーノートを通じて質問し、コーチはじっくり考えて様々なアドバイスを書いてあげられるので、疑問や悩みの解消にも役立っていることがわかりました。選手の本音、今考えていることを知ることで指導のアプローチも変わります。コミュニケーションを深め、サッカーの理解を高める。選手の成長にとってサカイクサッカーノートは大変重要な役割を果たしています。子どもたちも成長を実感!サッカーが上達するサッカーノート>>
2023年11月09日今や、サッカープレイヤーの必須アイテムの1つとされる「サッカーノート」。多くの子どもたちが上達のためのツールとして日々記入していることでしょう。せっかく書くなら本当にサッカーが上手くなるように活用してもらいたいものですが、それを叶えるためにはどうしたらいいのでしょうか。今回はサッカーノートを子どもたちのために自作しているというJACPA東京FCの鈴木宏輝コーチと、サカイクサッカーノートの監修者である藤代圭一さんの対談をお届けします。(構成・文:小林博子)JACPA東京FC強豪チームでも使用中!練習の質が上がる「サカイクサッカーノート」■独自のサッカーノートを自作して選手に使わせている理由鈴木さんのサッカーノートの歴史は、自身が選手時代から今も継続中です。今は選手としてではなく「指導者ノート」に変わり、子どもたちへの日々の指導に役立てています。指導者ノートは現在17冊目。ノートを大切そうに手にとり、ページをめくりながら鈴木さんはこう話します。「選手時代のサッカーノートも、今の指導者ノートも、後から見返して気づきがたくさんある"財産"になっています。書かなかったら忘れて流してしまったかもしれないことがしっかり残っていますし、何気なく書いたことが後から重要な発見につながることも多々あります。また、これまでのノートを見返すと、"指導者として成長している"と感じることもでき、自信にもつながっています」指導する選手に配っているサッカーノートは、鈴木さんが自作した独自のノート。子どもたちに問いかける形で、練習前や練習後のその日の目標や反省が記入できたり、サッカーだけでなくメンタルや生活習慣面の記入ができたりする箇所も。どの項目も質問形式になっていて、文章を書くことが苦手な子どもでも無理なく書ける工夫が施されています。「一般的なノートをサッカーノートにしても、真っ白なページには何も書けない子がたくさんいます。何かを書かなくちゃと頑張ってくれても『今日の天気は晴れでした』など意味のないものになりがちです。うちのチームはノートの提出を義務づけていないのですが、そうはいっても何か書いて出さなくてはと思って頑張ってくれるんです。意味のない内容のものだと書く方も見る方も無駄な時間になってしまい、お互いのストレスになります。子どもたちのためにもそれではいけないという思いから自作のノートをつくるようになりました」実は鈴木さんの自作サッカーノートは、サカイクサッカーノートの監修もしてくださっている藤代圭一さんのメソッドが取り込まれたものなのだとか。というのも、鈴木さんは藤代圭一さんの著書を読み込み、そのメソッドに強く共感しているためです。そんな鈴木さんと藤代さんにサッカーノートを書くことや、サッカーにおける「質問」の大切さについて語り合っていただきました。■自分自身と向き合うこと、習慣づけの大切さ、自信など子どもたちに伝えたいことを盛り込んだ藤代さん(以下、藤代)鈴木さんのサッカーノート、拝見させていただきました。「すごい」のひとことです。僕が作ったノートよりいいのではないかと思ったほどです(笑)鈴木さん(以下、鈴木)藤代さんの書籍を何冊も読んで、しつもんメンタルトレーニングを勉強して作らせていただきました。藤代僕が伝えたいことが伝わっていてむしろ嬉しくなりました。現場で日々子どもたちと向き合っている方が作ったノートだからこその魅力もありますよね。僕が監修したサカイクサッカーノートは、レベルや環境に関わらず多くの子どもに使ってもらいたいので、ベーシックな項目が中心です。鈴木さんのノートは、チームの方針がノートで体現されているところがさすがだと思うんです。鈴木ありがとうございます。自分自身と向き合う選手に成長してほしい思いや、習慣の大切さ、そして何かで1番になることで育まれる自信など、僕が子どもたちに伝えたいことをたっぷり盛り込んでみました。■サッカーノートを作ったきっかけ藤代さんとサカイクが開発したサカイクサッカーノート鈴木ところで、藤代さんがサッカーノートを作ったきっかけを教えていただけますか?藤代サッカーの指導者だった頃、僕も子どもたちにサッカーノートを書くように指導していたんです。でも鈴木さんもおっしゃっていたように、白いノートに何かを書くのは子どもたちにはハードルが少し高いんですよね。やっとの思いで一生懸命書いても、「こんなことを書くな」「誤字脱字が多い」などの理由で親御さんに叱られてしまったりする子も......。それを見ていて、かわいそうだぞと思いました。鈴木さんがサッカーノートを自作した理由と全く同じです。鈴木わかります。本当にそうなんですよね。■しつもん形式にすることで自分と向き合う時間に!自分で決めると意志を強く持って行動できるようになる藤代人は質問されると答えを探したくなるという性質をもっているから、しつもん形式にすることで、子どもはその答えを無理なく紡ぎ出してくれるんです。ナチュラルに「自分の言葉で書く」ことができる。ノートを書く時間が、自分と向き合う時間になります。鈴木「自分としっかり向き合うことができる」は、僕が子どもたちになってほしい姿そのものです。藤代さんそういった「考えるきっかけ」を自然に与えられるのはしつもん形式のノートの良いところです。しっかり自分と向き合って思いや考えを整理してアウトプットすることができます。人から言われたことではなく、自分で決めたことになるので、さらに意志を強くもてるのも大きなメリットです。ちょっと難しい表現にはなりますが、思考を整理して言語化することで自分自身を認知し、行動につながるわけです。サッカーする子どもを伸ばす親の心得「サカイク10か条」とは■サッカーノートは記憶の外部メモリ。先週の内容をノートで思い出すだけで練習の濃度がぐっと上がる鈴木ちなみに藤代さんの影響で僕の自作ノートにも「練習前」の項目ができました。練習は土日しかないこともあり、この1ステップがとても効果的です。先週のことを練習前に思い出してもらって、その日の課題を意識して練習に来てくれるようになりました。それだけで練習の濃度はぐっと上がりますから。藤代それがノートのもう1つの魅力である「記憶の外部デバイス」なんですよ。人間は2日で60%は忘れる生き物と言われています。(※エビングハウスの忘却曲線下記イラスト参照)先週末のことを翌週まで全て覚えているのは誰にもできないことだからこそ、サッカーノートに記憶してもらうことは有効な手段です。エビングハウスの忘却曲線復習しないとどんどん忘れる■サッカーノート会話だけでは知れない相手の心を知る、他者とのコミュニケーションツールでもある鈴木僕は藤代さんの本を読んで、子どもへの質問の仕方にも変化がありました。昔はつい、期待する答えを求めるための質問になってしまっていたと思うのですが、今は答えを誘導しないようにしています。そして答えが出るまで黙って待てるようになりましたし、どんな答えがきても正解にしています。藤代素敵ですね!鈴木サッカーノートに関しても、子どもがどんなことを書いてもネガティブな言葉がけをしないことを僕は意識していますし、保護者のみなさんにもそうしていただけるようにお便りなどで伝えています。それを続けるうちに子どもは自由に書くようになり、指導やコミュニケーションもしやすくなりました。藤代サッカーノートは「自分と向き合う(=自分とのコミュニケーション)」のほかに、コーチや保護者にコメントを返してもらうなど、「ノートを通してお互いのことを知り合える(=他者とのコミュニケーション)」ツールにもなっています。子どもの頭の中にあることが明確になるほど寄り添った会話ができますし『こうしなさい』ではないアプローチが可能になり子どもの主体性や自主性も伸ばしてあげられます。子どもは『わかってくれる大人がいる』と感じ、コーチや親との信頼関係が強固なものになります。鈴木本当にそうだと思います。ノートをみていると「この子はこんなところまで気づけているんだ」と驚くことも。会話だけではそこまでの発見は難しいでしょうね。藤代どんなことを書いても一方的な評価されることのないノートだという安心感があればこそです。そこがうまくできているのはジャクパさんはさすがだと思います。■サカイクサッカーノートをチームに導入藤代さんのメソッドを取り入れたサッカーノートの手応えが上々なこともあり、JACPA東京FCではこの秋から2、3年生にサカイクサッカーノートの導入を開始しました。それによる子どもたちの成長や、まわりの大人たちの関わり方の変化について1年間の成長を追っていきます。お楽しみに。鈴木宏輝(すずき・ひろき) 昨年、全国大会に出場した「JACPA東京FC」U-11コーチ。株式会社ジャクパスポーツクラブ東京第一支部 支部長。幼稚園・保育園・こども園において体育指導を行っている幼児体育のプロ。アンブロの「はじめてシューズ」を開発したり、幅広く活躍している。自身による自作サッカーノートを選手たちに配り、指導ツールとして活用している。藤代圭一(ふじしろ・けいいち)一般社団法人スポーツリレーションシップ協会代表理事。サカイクサッカーノート監修者。スポーツスクールのコーチとして活動後、教えるのではなく問いかけることで子どものやる気を引き出し、考える力を育む「しつもんメンタルトレーニング」を考案。全国優勝チーム、日本代表チームなどさまざまなジャンルのメンタルコーチをつとめる。子どもや選手に「やらせる」のではなく「やりたくなる」動機付けを得意とし、全国各地の指導者のコーチとしても活躍。2023年からはオンラインのメンタルトレーニングスクールを開校。著書に「子どものやる気を引き出す7つのしつもん」(旬報社)、「教えない指導―子どもの主体的な学びを引き出すしつもんメンタルトレーニング」(東洋館出版社)など。サッカーする子どもを伸ばす親の心得「サカイク10か条」とは
2023年10月31日他の競技と掛け持ちでサッカーをしている息子。他の競技を辞めてサッカーに絞りたい、と言われたが親としては1つの競技に絞り込むことに反対。一方で、Aチームレギュラーなど今結果を出している子たちは小さい頃から競技を絞って本格的に取り組んでいる。楽しむためにも結果は大事だと思うし、今のジュニア年代は早期英才教育化が進んでいるようで、周りより遅くサッカーを始めた息子にどう答えようか悩む、というお母さん。早期専門化の弊害はこれまでも色々なところで言われておりますが、スポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、これまでの取材で得た知見をもとに、マルチスポーツの特長とお子さんへの回答についてアドバイスを送ります。(文:島沢優子)(写真は少年サッカーのイメージご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<親がコーチを怒鳴って辞めさせた。そんな少年団に息子を戻していいのか問題<サッカーママからの相談>5年生の息子の母です。息子のサッカーについて調べていて、サカイクを見つけました。多くの親御さんが、自分と同じように悩んでいることを知って少しほっとしたというのが本音です。実は息子から相談を受けたことに対してどう答えるべきか悩んでいます。息子は4年生から地域のサッカークラブに入部し、1年程になります。強豪クラブで、大会に出れば上位まで勝ち進みます。チームはA・Bの2チーム構成で、Aチームはスクールと掛け持ちするなど、小さいころサッカー漬けの子が多いです。Bチームは、経験の浅い子やライトに活動している子が中心で、試合はほぼ勝つことはできず大敗することも多いです。息子は他にも競技をやっているため練習は週2回参加しています。取り組みとしても経験・競技力としても本来はBチームですが、人数の関係でAチームに所属しています。Aチームでは、経験も競技力も一番低いため、ベンチ要員となることが多いのが現状です。先日、息子から他の競技を辞めてサッカーに絞りたい、スクールとの掛け持ちもしたいと相談がありました。サッカーを始めたのが遅い息子がAチームの子に追いつくためには、最低限同程度の練習が必要という事のようです。しかし、個人的には反対したいところです。Aチームには足や膝に疲労性と思われる怪我をしている子が複数おり、この世代の子がサッカーにそこまで集中的に取り組むことが健全であるとは考えられないからです。一方で迷いもあります。最近のジュニアスポーツでは、以下2点が重要と言われていると思います。・結果ではなく、楽しむことに主眼を置く・一つに絞らず、色々なスポーツを経験する息子は2つの競技をこなしていますが、結果として1競技当たりの練習や経験値は低くなります。どちらの競技も、現時点で活躍する子は小さい頃から競技を絞って本格的に取り組んでいる子です。この世代で結果を度外視して楽しむ事は難しいですし、将来的に伸びるといった話もイメージ出来ないと思います。息子に見えているのは今の結果だけです。楽しむ事に主眼をおくにしても、やはり一定の結果は必要な気がします。私が子どもの頃と違い、今のジュニアスポーツは総じて低年齢化・英才教育化が進んでいるように感じます。Bチームにいれば全く勝つことができず、Aチームでは過剰な育成・競争が行われている、そんな環境の中どうしたら楽しんで取り組んでいけるのか、息子にはどう答えるべきか悩んでいます。アドバイスを頂けると幸いです。<島沢さんからの回答>ご相談いただき、ありがとうございます。ご自身の悩み、葛藤を非常に具体的に書かれていますが、まずはマルチスポーツ(幼少時に多種類のスポーツを経験すること)について意見をさせてください。お母さんは「迷いがある」としつつ、マルチスポーツの短所を挙げています。整理すると四つです。①結果として1競技当たりの練習や経験値が低くなる②この世代で結果を度外視して楽しむ事は難しい③将来的に伸びるといった話もイメージ出来ない④楽しむ事に主眼をおくにしても、やはり一定の結果は必要(自分の子ども時代よりも低年齢化・英才教育化が進んでいるため)私からすれば、4つともそうは言い切れないと思いますが、小学生6年間で結果を出したい人たちはそのように考えるのでしょう。その方法論が正しいかどうかではなく、子どものスポーツをどうとらえるかでやり方は変わってくるということです。■1つに絞るよりマルチスポーツの方が身体能力の向上につながると言われている子どもがスポーツをする際の影響について、多くの調査が世界中で行われています。そのなかである程度わかってきたのは、子どものときは1種類のスポーツを集中的にやるよりも、マルチスポーツで取り組んだほうがよいということ。そのほうが、身長など身体的な成長のみならず、身体能力の向上につながるというのです。身体能力といえば、筋力、柔軟性、俊敏性やコーディネーション(調整力)、巧緻性など、多種多様です。それらは、一つのスポーツを集中的にやるよりも、複数のスポーツをやることでより伸ばすことができるといわれています。つまり、マルチスポーツは、幼少時にアスリートとしての「伸びしろ」を最もつくれる方法だと私は考えています。さらに2つの利点を挙げると、複数のスポーツを経験することで、すぐれた才能を見出せる可能性が高くなる。もうひとつは、複数のスポーツを行うことで、本人も周囲の大人も成果主義になりづらく、スポーツの楽しさを味わえます。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■小学生年代を「伸びしろを作る時期」ととらえるか、「勝負の時期」「最も輝いてほしい時期」と感じるか前述したように、小学生6年間を「伸びしろを作る時期」ととらえるか、「勝負の時期」「最も輝いてほしい時期」と保護者が感じてしまうか。どちらかのような気がします。一方で、お母さんはサッカー一本に絞ることには反対したい。なぜならば、Aチームには足や膝に疲労性と思われる怪我をしている子が複数いるからです。では、そのような条件でないチームなら一本に絞ってよいと思っているのでしょうか。ここは、お母さんが子どものスポーツをどうとらえるかを決めなくてはなりません。まずはそれを決めたうえで、息子さんと向き合ったほうがいいと思います。息子さんはAチームの子に追いつくため、サッカー一本に絞りたい。他にどの競技をなさっているか書かれていないのでわかりませんが、その競技よりも「サッカーをもっとやりたい」と自ら思ったのなら、そこは認めてあげたほうがいいでしょう。ただし、選ぶクラブに過剰な育成や競争といった問題があることは親としてきちんと伝えましょう。もしくは他のサッカークラブという選択肢はないのか考えてもいいでしょう。ご相談文に「過剰な育成・競争が行われている環境の中どうしたら楽しんで取り組んでいけるのか、息子にはどう答えるべきか」とありますが、過剰な育成と競争の中でサッカーを楽しむのは難しいと思います。■「失敗できない」「良き道を選ばせなければ」と過剰に親の責任に縛られないこと(写真は少年サッカーのイメージご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)さらにいえば、そこまでお母さんの影響を受けるお子さんであるのなら、そのことを考えたほうがいいような気もします。反対してもいいですし、息子さんが反対を押し切ってでも入りたいというなら最終的に「じゃあ、とりあえずやってみれば」と言ってもいいでしょう。ただし、その際に「自分で決めたのだから最後までやり切れ」とは言わないこと。よくない環境に入るのですから、本人が「あ、やっぱりここはヤバい」と感じたら、すぐに軌道修正できる余白を作っておいたほうがいいからです。皆さんよく「やめ癖」がつく、などとおっしゃいますが、いい環境で楽しければ子どもはやめません。また、そこを信頼するのが親の役目のはずです。お母さんとしては「失敗できない」「良き道を選ばせなければ」と過剰に親の責任に縛られず、「自分で決めたら」と任せたほうがいいと思います。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)『スポーツ毒親 暴力・性虐待になぜわが子を差し出すのか』(文藝春秋)など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『高学歴親という病』(講談社α新書)。
2023年10月25日チームのお母さんが子どもたちの目の前でコーチを怒鳴り散らし、辞めさせた。子どもたちの前でそんなことをしたのが許せず息子を移籍させたが、最近になって「元の少年団に戻りたい」と言う。本人の気持ちを尊重したいが、夫は「怒声を浴びせてコーチをやめさせる親がいるチームに戻るなんて恥ずかしい」と大反対。どうしたらいい?と悩むお母さんからのご相談。今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、これまでの取材で得た知見をもとに、指導者・子どもへのリスペクトの重要性と親子にとって良い決断をアドバイスします。(文:島沢優子)(写真は少年サッカーのイメージご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<チームの中で浮いている!?超マイペースな息子。サッカー辞めさせるか悩みます問題<サッカーママからの相談>小3の息子が少年団に所属していました。保護者のお母さんが、コーチを子どもの目の前で怒鳴り散らし、辞めさせてしまいました。日頃からコーチのやり方に不満を抱いていて爆発したようです。怒鳴り方がひどくて、かつ子どもたちの前で怒鳴り散らしたことが許せず、うちは子どもを違う少年団に移籍させました。その出来事以降、一時期チックが出てしまっていたのですが、辞めてからおさまりました。ですが、最近息子が元の少年団に戻りたいと言ってます。私は子どもの気持ちを尊重したいのですが、夫は戻ることに大反対です。あんなチームに出戻りなんて恥ずかしいと言って激怒しています。夫は怒鳴り散らしている場面をみています。息子は私たちが誘導すれば戻らずに今のチームでやることも可能だと思います。が、どうしたらよいか分かりません。前のチームは決して強いチームとは言えませんが、友達がたくさんいます。こんな時、親としてどうしたらいいのかアドバイスよろしくお願いします。<島沢さんからの回答>ご相談いただき、ありがとうございます。前所属のチームに戻ることを大反対している夫と、戻りたいという息子さんとの板挟みで苦しんでおられるようです。加えて「息子は私たちが誘導すれば戻らずに今のチームでやることも可能だと思うが、どうしたらいいのか」と書かれているように、できれば息子さんの意思を尊重したいと考えていらっしゃいます。それはとても良いことだと思います。■事実確認ができないと難しいが......さて、アドバイスする前に私が抱いた二つの疑問をお伝えします。保護者のお母さんが日頃から不満を持っていたコーチを子どもの目の前で怒鳴ったことが原因で、コーチが辞めたとあります。しかし、この情報だけでは正直判断しかねます。少年団の代表や他のコーチはどう受け止め、解決に動いたのか、もしくはまったく動かなかったのか。また、コーチは本当にこのことだけが原因で少年団を辞めたのか。そういったことをはじめ実際に何があったのかがわからないので、なかなか答えに窮します。もうひとつ、「親の怒鳴り方がひどくて、かつ子どもたちの前で怒鳴り散らしたことが許せず、子どもを違う少年団に移籍させた」とあります。一体このお母さんはコーチの何に不満だったのか。どういうタイミングで怒りが爆発したのか。他の保護者も同調していたのかなど、事実確認ができません。もしかしたら重篤なことがあったのかもしれませんが、子どもの前で他の親がコーチを怒鳴ったからと言う理由だけで、子どもが慣れ親しんだ少年団を辞めさせたのでしょうか。そのようにちょっと情報が少ないなと感じますが、三つほどアドバイスさせてください。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■アドバイス①親がコーチをリスペクトしないと子どももリスペクトしなくなるまず、親御さんはコーチに対してリスペクトする気持ちは大事だと思います。親が子どもの前でコーチ批判をしてしまっては、子どもだってリスペクトしなくなります。信頼関係が結べないので、子どもが成長できるエネルギーを生む関係性とは言えません。その意味で、怒鳴られたコーチを、お母さんたちが救えなかったのかな?と残念に思います。親と指導者の間で信頼関係があってこそ、子どもと指導者もよい関係を結べるはずです。親が自分たちの感情だけで動いてしまっては、子どもにとって最適な環境を与えられないのではないでしょうか。■アドバイス②親は子どもをリスペクトしなければならないそれと同様に、親は子どもをリスペクトしなくてはいけません。これがふたつめです。どんなに小さくても、子どもは生まれながらに意志を持っています。少年団を辞めさせる前に、息子さんに「どうしたいのか?」と確認したほうはよかったと思います。ご相談文の書き方ですと、子どもの意志を確認したり尊重したりすることなく、有無を言わせず辞めさせたように映ります。新しいチームに移籍させてチックが出たということは、息子さんにとってとてもストレスフルだったと言う証です。子どもは、普段と変わらない大人や仲間といった「同じ環境」が、こころの落ち着きをもたらします。「恒常性」と言われるものです。例えば、保育士さんたちはあまり髪型を変えないそうです。そのくらい気を配る要素なのです。無論、もし事情を詳しく聞いていれば「それは辞めさせて良かったですね」と言えるものなのかもしれません。が、そのあたりが書かれていないので断定できないのです。そのことを踏まえたとしても、親の感情や価値観だけで子どもが通い慣れたサッカー環境を奪ってしまったことは本当に正しかったのかな?と疑問符がつきます。■アドバイス③息子さんの勇気を認めてあげよう(写真は少年サッカーのイメージご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)そして、三つめ。これが結論になります。息子さんが今「もといたチームに戻りたい」と言うのであれば、復帰させてあげませんか?親の感情や価値観で環境を変えられてしまう子どもは、親から「君はどうしたいの?」と自分の考えを問われないので、少しずつ意志を持たなくなる傾向があるようです。しかし、息子さんは自分の意志を示しました。「こうしたいって、ちゃんと言えたね」とその勇気を認めてあげてください。そして、そういったことをぜひ夫と話しましょう。お母さんの意見、気持ちをしっかり伝えてください。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)『スポーツ毒親 暴力・性虐待になぜわが子を差し出すのか』(文藝春秋)など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『高学歴親という病』(講談社α新書)。
2023年10月11日優しい夫と息子との幸せな生活が始まったと思ったのに…。まさか義母の「母性神話への強いこだわり」に悩まされることになるとは…!高野美鈴さんは、夫の直人さんと8ヶ月の息子・侑吾くんとの3人家族。直人さんは育休もとり積極的に育児を行い産後の美鈴さんをフルサポート。そのおかげで夫婦仲も良好で、美鈴さんは大きなストレスを抱えずに過ごしてきました。しかし…義母のエリさんは、そんな夫婦の様子に納得がいかない様子。「育児は母親が関わってこそ!」という考えを夫婦に押し付けます。さらに直人さんの育児参加を制限するような言動が増え…。義母の「よかれと思って」はどんどんエスカレートしていき、美鈴さんに仕事をやめることも勧めてきます。美鈴さんはどんどん侑吾くんと自分の関わり合いに自信が持てなくなっていき…。果たして義母と美鈴さんは分かりあうことができるのでしょうか?■前回のあらすじ遊びにきた義母は美鈴のネイルを見て、「私はそんな余裕なかった。父親ばかりに面倒をみせていると良くない」とチクリ。しかも、職場復帰の話になると、子どもの小さいうちは専業主婦が一番と圧をかけてくる。笑顔で流すものの、子どものこととなると美鈴の気持ちは揺れて…。義母は、義父の手を借りずに専業主婦として立派に2人の子どもを育て上げたことにとても誇りを持っているようでした。だからこそ母親の愛をたっぷりと注ぐことがどんなに大切かを「よかれと思って」伝えてくれているのだと思います。母親が愛情を注ぐことが大切なことはもちろん私もわかるのですが…だからといって育児の全てを母親がやるべきというのは極端すぎる考えだなと感じてしまい、素直に受け取ることはできませんでした。控えめに反論しても聞く耳を持たず頑ななので、あまり強く言うと義母との関係が壊れてしまいそうで、モヤモヤしたまま過ごしていたのですが、義母はさらに驚くべき行動を取り始めます…!次回に続く(全13話)※この漫画は実話を元に編集しています脚本・ 日野光里 /イラスト・ ニタヨメ
2023年09月26日現代サッカーの発祥の地といわれるイギリスでは、サッカーはとても人気があります。観戦するだけでなく、プレーする人も多いイギリスでは、サッカーができる場所がたくさんあるようです。サッカーのゴールネットに絡まっていたのは?ある日、サッカーコートで動物が見つかり、野生動物保護団体『イースト・サセックスWRAS』に通報が寄せられました。その動物はサッカーのゴールネットに絡まって動けなくなっていたそうです。見つかった時は、まるで動物がネットにぐるぐる巻きにされているような状態。『イースト・サセックスWRAS』のスタッフはネットごと外して、その動物を連れて帰りました。一見するとなんの動物かが分からないほど、完全にネットに絡まっていたのは、犬でも猫でもありません。それは…ヨーロッパアナグマだったのです。今回見つかったのはまだ若いヨーロッパアナグマだったそう。安全にネットを外すために鎮静剤を投与して精密検査をしたところ、前脚が腫れていてネットによるケガをしているのが分かりました。そのため、脚の腫れが引き、傷が治るまで『イースト・サセックスWRAS』の施設で治療を受けたといいます。幸い完全に回復するまでにそう時間はかからず、アナグマは発見された場所に帰されました。『イースト・サセックスWRAS』の投稿によると、イギリスではサッカーのネットに絡まる若い野生動物が増えているのだとか。2023年はアナグマだけでなく、カモメやハリネズミ、キツネなども救助したということです。その上で、「サッカーゴールをお持ちの人は、どうかネットを地面より高い位置に結んでください。そうすれば、野生動物が巻き込まれることなく、安全に下を通ることができます」と呼びかけています。この投稿には「これを読んでいる人がこのことを心に留めて、ネットを上のほうに結んでほしい」「命を助けてくれてありがとう」などの声が寄せられていました。ネットに絡まった動物は逃げようとして、もがけばもがくほどさらに絡まってしまい、ケガをしたり、最悪の場合は命を落としたりすることもあるといわれます。サッカーを楽しむためのゴールネットが、野生動物にとっては命に係わる危険なものになり得るのです。このような予防策が広まり、動物を守りながらサッカーを楽しめるようになるといいですね。[文・構成/grape編集部]
2023年09月25日マイペースで年齢相応の社会性が無い息子。スポーツで人間関係を学んでほしくてチームに入団したが、練習についていけずチームメイトにバカにされている。しかも、休憩時間に自分の得意なゲームの話をしたりしてサッカーに関係ない話題で輪を乱す息子に周りの保護者も冷たい。辞めたいと言うが、中途半端に辞めさせると辞め癖が心配。でもこのままでは自己肯定感が育たない気もするし......。と悩むお母さんからのご相談。今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、これまでの取材で得た知見をもとに、お母さんに寄り添いアドバイスを送ります。(文:島沢優子)(写真は少年サッカーのイメージご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<中学以降も部活じゃなくクラブチームでやりたいが、試合に出るためには今よりレベルが低いクラブに行った方がいいのか問題<サッカーママからの相談>こんにちは。8歳小学校3年生の息子がサッカーを続けようか悩んでいる母です。息子はもともと運動神経がいい方ではないですが、スポーツで人間関係を学んでもらえたらと思い、2年の11月に入部しました。本人なりには少しずつうまくなっていますが、チームメートよりかなり下手で練習もついていけてないのでいつもチームメイトに馬鹿にされたり、きつい言葉をかけられています。また、本人が好きでやっているわけではないので、練習も身に入りません息子は超マイペースで年相応の社会性がまったくなく、休憩時にチームメイトにゲームの話や得意な難しい算数の話をして浮いている状態です。コーチはいじめはダメだとチームメイトに言い聞かせ、みんなも聞いていますが、いじめはなくても、変わった子として息子はみんなに避けられ浮いています。下手だしみんなサッカーをしに来ているのに関係ない話で輪を乱す息子に、保護者の皆さんの対応も冷たいです。息子は試合にも出られないし辞めたいと言っていますが、中途半端にやめて辞め癖がつかないか、もう少し続ければ成長もあるのではないかと思ったり......。一方でこのまま続けても、本人の自己肯定感が下がるだけかなと思っています。また、途中で辞めると言ってチームに迷惑をかけるのでは、とチームメイトのお母さんの顔が浮かんだりも。辞めるとしても、どのタイミングがいいのか。どうしたらいいか分かりません。息子はPC系が得意なので、サッカーではなくPC系の習い事で伸ばして自信をつけるか、このまま続けていくか悩んでいます。アドバイスをお願いします。<島沢さんからの回答>ご相談いただき、ありがとうございます。息子さんが自分からやりたいと言ったわけではないけれど、お母さんなりの願いもあってサッカーを始めたのですね。そのぶんお母さんも責任を感じ、葛藤を抱えている様子が見て取れます。メールの文章だけで私も全て理解できるわけではありませんが、三つほどアドバイスさせてください。■アドバイス①どんなことでも好きで楽しくなければ上達しない本人が望んで始めたわけでないので「辞め癖」とは状況が違うまずは、息子さんの意思を尊重しましょう。まだ3年生で、しかもサッカーを始めてまだ9カ月ほどです。本人が好きでやっているわけではないので練習にも身が入らないと説明されていますが、親から言われて始めたことを好きになることは容易くありません。しかも、もともと運動神経が悪いとも書かれています。そもそも、サッカーは足を使い俊敏性も求められ、様々な能力を必要とされる高度で複雑な競技です。私はスポーツ科学系の大学で学びましたが、当時スポーツの中でアイスホッケーの次に難易度が高いと教わりました(ちなみに3位はバスケットボールでした)。つまり、息子さんはスポーツが苦手なのに、結構難しいスポーツに挑戦しているわけです。私としては息子さんが気の毒に感じます。以前この連載の記事でもお伝えしたと思いますが、「好きこそものの上手なれ」の意味を考えてみてください。この諺(ことわざ)にあるように、どんなことでもそれをやるのが好きで、楽しくなければ、そもそも上達しません。このことは脳科学的にも実証されています。フロー状態といって、そのことが楽しくて仕方のない状況になると、技術が習得されやすくなります。ということは、息子さんのように自分が楽しめないことを、親から言われたから仕方なくやっている、という状態では上達は極めて難しくなります。息子さんの身になって考えにくいようであれば、お母さんが苦手で嫌なことを周囲から「上手くなりなさい」と押し付けられたらどうでしょう。大きなストレスになりませんか?私が取材した親子には、親の言うことを聞いて行動する子どもが親に忖度する傾向がありました。親に上手くなってほしいと思われている。期待を裏切りたくない。したがって「サッカーは僕の中では微妙なんだ」とは言いづらいわけです。親御さんが意思を尊重し、主体性を育てている子どもと比べると、そこは非常に顕著でした。ところが、息子さんはお母さんにサッカーをやめたいという意思を伝えることができています。中途半端にやめて辞め癖がつくのではないかとよく皆さん言われますが、そもそも子ども自身がやりたいとせがんだわけでもありません。例えば自分からやりたいと言って、高額な経費がかかったり、親にかなり無理をさせて始めたことであれば、正当な理由をきちんと子どもに語らせて親を納得させることは大切かもしれません。しかし、今回のサッカーについては状況が180度異なります。お母さんが並べた言葉の中で私が唯一共感できたのは「このまま続けても、本人の自己肯定感が下がるだけ」です。息子さんが自ら意思を表明しているのなら、ここはすんなり辞めさせましょう。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■アドバイス②肯定されない場所で良い人間関係が学べるのか、いま一度考えようふたつめ。お子さんに何を望んでサッカーをやらせているのか、今一度考えてみましょう。サッカーで息子さんをどうしたいのですか?胸に手を当てよく考えると「上手くなってほしい」は一番ではないはずです。スポーツで人間関係を学んでほしいと書かれていますが、人間関係を学べる場所はほかにもたくさんあります。いじられたり、肯定されない場所で良い人間関係を学べるとは思えません。■アドバイス③子どもが居心地のいい「次の場所」を親子で一緒に探そう(写真は少年サッカーのイメージご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)三つめ。子どもが居心地のいい「次の場所」を一緒に探しましょう。「チームに迷惑をかけるのでは、とチームメイトのお母さんの顔が浮かんだりも」とありますが、どんな迷惑なのかここはちょっと理解しかねました。ほかにも「下手だしみんなサッカーをしに来ているのに関係ない話で輪を乱す息子に、保護者の皆さんの対応も冷たい」と書かれています。他の文章も併せて読むと、息子さんは他の子どもより少し幼いのかもしれません。私の息子も似たような子どもだったので、それなりに理解できます。私も相当悩みました。しかし、浮いている子は、そんなに悪い子でしょうか?個性を大事に。多様性を認めよう。子どもは社会全体で育てよう。そんな美しい言葉を口にしながら、私たち日本人は個性や多様性の重要性を芯からまだまだ理解していません。自分たちがそういう大人に育てられていませんから。そこを踏まえ、息子さんが何かそういった特性のある子どもであるのなら、彼が傷つかない環境に置くことを親として考えませんか?サッカーが下手で輪を乱すから冷たくする大人がいる場所に、子どもを置いたままではいけません。お母さんは息子さんのことを非常に細かく観察されているようです。ゲームの話や得意な難しい算数の話をする。パソコンが得意。サッカーは下手かもしれないけれど、息子さんには将来の可能性を大きく広げる才能がたくさん備わっているように見えます。とても楽しみな息子さんではありませんか。彼が得意なこと、好きなことで力を発揮し、楽しめるもの。居心地の良い場所を一緒に探してあげてください。その場所がサッカーの代わりになれば何ら問題はありません。息子さんの未来は輝いています。そのことを一番信じてあげられるのはお母さんですよ。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)『スポーツ毒親 暴力・性虐待になぜわが子を差し出すのか』(文藝春秋)など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『高学歴親という病』(講談社α新書)。
2023年09月20日■前回のあらすじ園長がお寺の住職の奥様でもあることから、保育士が勤務外にお寺の業務を行う「お寺の日」。保育業務と関係ないことで希望休もとれず、「いったい私は何をしているんだろう…」と限界を迎えた途端、口から出たのは「退職させてください」の一言でした。■周りに何と思われようが、もうどうでもいい…■苛立つ園長が言い放った言葉は…いつのまにか園長が静かに目の前にいて心臓がギュッとなったのを覚えています。わざわざ先生たちがいる前であんなこと言わなくても…とは思いましたが、ボーナスなんて正直、辞められるならもらえなくたって全然構わなかったです。次回に続く「ブラック保育園辞めました」(全23話)は17時更新!
2023年09月14日先日行われたU-12ジュニアサッカーワールドチャレンジで決勝トーナメントに進出した、湘南ベルマーレアカデミー選抜。ラウンド16でSOLTILO SELECTに敗れましたが、アグレッシブなプレーで大会を彩りました。試合後、チームを率いる太田隆一監督(以下、太田)と選手たちに話を伺いました。この年代の育成における重要な事などをお伝えします。(取材・文:鈴木智之、写真:高瀬波音也)ラウンド16でSOLTILO SELECTした湘南ベルマーレアカデミー選抜(C)新井賢一<<関連記事:今年も熱い試合がたくさんあったワールドチャレンジ2023を振り返る■前向きにチャレンジすることができた選手たちを褒めたい――試合の感想をお願いします。太田勝負の分かれ目として、前半の決定機を外してしまったところが大きかったのかなと思います。ただ、その後は慌てず、自分たちの良さを発揮して、逆転を目指してくれました。そこはポジティブにとらえていますし、良い部分の方が多く出た試合だったと思います。予選の3試合目は、勇気を持てなかったり、準備が悪かったりと、ネガティブな部分がたくさん出た試合でした。それを経て、ラウンド16では前向きにチャレンジすることができたので、褒めてあげたいなと思います。■今後サッカーを楽しんでいく上で、小学生年代で重要な事アカデミーではサッカーのスキルだけでなく人間性も大事にしていると語ってくれた太田監督(C)高瀬波音也――チームにはスローガン「たのしめてるか。」がありますが、今後、サッカーを楽しんでいく上で、この年代ではどのようなことが重要だと思いますか?太田プロを目指す上では、楽しいことばかりではありません。苦しいことや辛いこともある中で、それを克服することすらも楽しみに変えていくこと、ポジティブにとらえてチャレンジできるかどうかだと思います。■ピッチに入ったら選手が主体的に考えて行動を起こすことが大切――そのあたりで、今大会の収穫や成長は感じられましたか?太田サッカーは、ピッチに入れば選手がやるもので、選手が主体的に考えて、行動を起こすことが大切です。その面では、選手の中から「もっとこうしよう」といった会話が生まれてきたことは前進かなと感じました。この子たちは選抜なので、チームとして戦う機会はほとんどありません。戦いながら成長する意味では、1試合1試合、チームとして成立していったと思います。ゲームによってはシステムを変更したり、シチュエーションを変えながらやりましたが、柔軟に対応できていたのは収穫だったと思います。サカイクの最新イベントやお得な情報をLINEで配信中!■遠藤航選手の影響、プロになるためにはサッカースキルだけでなく人間性も大切というアカデミーの教え――アカデミー出身の遠藤航選手がリバプールに移籍しましたが、後輩たちにはどんな影響がありますか?太田すごく良い影響があると思います。彼は世界のトップでやっているわけですからね。他にも、残念ながら大きな怪我をしてしまった齊藤未月も、彼らのお手本になる選手です。ベルマーレのアカデミーから、世代別代表に何名も入っていますが、プレーだけでなく、人間性の部分でも評価を受けています。それが、各年代でキャプテンマークを巻いていることにつながっているのだと思います。プロとして生きていくためには、サッカーが上手なだけではなく、人間性も大切です。ベルマーレのアカデミーでは、そこにも意識を向けています。■選手たちはどう感じたのか試合後、選手たちに話を聞きました。インタビューを受けてくれたのは山田将宗くん(7番)、上野昴くん(2番)、北條蓮くん(10番)。試合の感想を語ってくれた選手たち(C)高瀬波音也■シュートを外した時、仲間が「切り替えろ」と声をかけてくれた――試合の感想を聞かせてください。山田相手に押し込まれた部分があって、マイボールを簡単に蹴ってしまい、そこからカウンターを受けたりと、相手ボールのことが多かったです。自分のプレーとしては、左サイドから仕掛けて、シュートまで行くことはできました。上野相手は体が強くて、足も速いので、サイドから押し込まれてしまいました。ただ、当たり負けはそこまでしませんでした。暑さもあって、ちょっときつかったですが、自分のプレーもできたので良かったです。北條相手はフィジカルが強くて、そこで負けていた部分がありました。もっと勝てるようにしていきたいです。シュートを外してしまったけど、仲間が「切り替えろ」と声をかけてくれて、切り替えられたのは良かったです。■自分より大きい選手、速い選手らと戦ってどれだけできるか試せた――この大会で印象に残っていること、成長できたところがあれば教えてください。山田対戦相手に大きい選手、速い選手などがいる中で、自分がどれだけできるかが試せて良かったです。上野走り負けないことです。勝った試合もあったので、嬉しかったです。北條みんなとサッカーができたことです。自分より大きくて速い相手と戦うことで、少しは成長できたかなと思います。ワールドチャレンジ2023決勝戦の動画はこちら>>ワールドチャレンジ2023の記事はこちら>>サッカーにおける認知・判断を高める賢いサッカー選手を育てるトレーニング
2023年09月12日