金城武が10月9日(日)、釜山国際映画祭(BIFF)に初めて出席し、大きな喝采を浴びた。『ラスト、コーション』のタン・ウェイと共演したピーター・チャン監督作『武侠』(原題)の公式会見では、「いろんな方から釜山映画祭の素晴らしさを聞くたびに『何でいままで出席しなかったのか』と後悔していたので、今回招待され、このチャンスを逃す手はないと思ってやってきました。着いたばかりでまだ何もしていないのですが、ワクワクしています」と挨拶。記者からの「なぜそんなに美男子なのか?」という剛速球の質問には、さすがに苦笑い。「父がハンサムで、母もとてもきれいです。両親に感謝しなくてはいけないですね。どちらかというと僕は母親似です」と答えつつ、かなり照れていた。アジア全域で長い人気を維持し続ける秘訣を聞かれると、「僕は俳優として演技だけでなく、ロケ先の場所やいろんな人に会うことなど、何でも楽しんでいます。俳優業を楽しんでいたら、20年経ってしまったという感じです」と答えた。釜山のみならず韓国を訪問するのも公式には初めての金城さんに対し、タン・ウェイは昨年に続いての出席。実は、この日が誕生日だったタン・ウェイ。「去年に続いて今年も釜山で誕生日を迎えられて嬉しいです。こちらのケーキは美味しいですから(笑)。釜山では毎回来るたびに歓迎されて、本当に感謝しています」と満面の笑みを見せた。会見の後は、海雲台ビーチのBIFFステージにも登場。2,000人以上集まった観衆から、黄色い歓声が飛んでいた。今年から釜山の英語表記を、「PUSAN」から「BUSAN」に変更したため、略称もPIFFから、BIFFに変更となった釜山国際映画祭。総工費80億円とも言われる映画祭専用劇場、釜山シネマセンター「映画の殿堂」もオープンした。しかし名前やメイン会場は変われど、観客の熱狂ぶりだけは変わることはなさそうだ。第16回釜山国際映画祭は14日(金)まで開催中。(photo/text:Ayako Ishizu)■関連作品:第16回釜山国際映画祭 [映画祭]■関連記事:チャン・グンソク、釜山映画祭に登場ギター弾き語りで思わぬ収入も?オダギリジョー、チャン・ドンゴンとの格闘ふり返り「韓国に入国できなくなるかも」釜山映画祭開幕!オダギリジョーにチャン・ドンゴン、ファン・ビンビンは衣装替えも
2011年10月11日10月9日(日)、チャン・グンソクが釜山国際映画祭(略称BIFF)のオープン・トークに登場、集まった大勢のファンから大歓声を浴びた。オープン・トークは海雲台ビーチの特設ステージで行われる公開対談で、BIFFの名物。グンソクの対談相手は、『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』の主演ローガン・ラーマンで、2人は子役出身という共通点があり、はじめから意気投合し、対談は大いに盛り上がった。グンソクは時々、英語で直接ローガンに話しかけ、語学の堪能ぶりも披露。ファンのあまりの歓声に質問が聞こえなくなると、「静かに!」と『美男ですね』での決めポーズを見せたり、かと思うと、司会者の女性の手にキスをするなど、終始ノリノリだった。尊敬する俳優を聞かれ、グンソクは「海外なら、渡辺謙さんとレオナルド・ディカプリオ。謙さんは演技が、ディカプリオはハンサムなので(笑)。国内なら、イ・ビョンホン先輩です。ビョンホン先輩は、かっこいいだけでなく、目だけで感情を伝えられるのがすごい」と語った。また、「音楽が趣味で、自分で作曲もするんだ」と言うローガンに対し、グンソクは「僕も音楽なしでは生きられない。実は昨日、このビーチでギターを弾いていたんだ。そしたら、1時間くらいで15万ウォンくらい集まったんだよ(笑)」と語ってファンを驚かせていた。第16回釜山国際映画祭は14日(金)まで開催中。『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』は10月28日(金)よりTOHOシネマズ スカラ座ほか全国にて公開。(photo/text:Ayako Ishizu)■関連作品:第16回釜山国際映画祭 [映画祭]三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船 2011年10月28日よりTOHOシネマズ スカラ座ほか全国にて公開© 2011 Constantin Film Produktion GmbH, NEF Productions, S.A.S. and New Legacy Film Ltd. All rights reserved.■関連記事:オダギリジョー、チャン・ドンゴンとの格闘ふり返り「韓国に入国できなくなるかも」釜山映画祭開幕!オダギリジョーにチャン・ドンゴン、ファン・ビンビンは衣装替えもミラ・ジョヴォヴィッチ×檀れい胸開きドレスと着物でレッドカーペットで競演!第24回東京国際映画祭公式オープニング作品『三銃士』プレミア上映に3組6名様ご招待ミラの“闘う”セクシー・ファッションに釘づけ!『三銃士』特別映像が到着
2011年10月10日日本、韓国、中国のスター共演で話題を集めている『マイウェイ 12,000キロの真実』の記者会見が10月8日、釜山市のセンタムシティCGVで行われ、主演のオダギリジョー、チャン・ドンゴン、ファン・ビンビンらが出席した。映画は『ブラザーフッド』、『シュリ』のカン・ジェギュ監督による、第二次大戦中の実話を基にした人間ドラマ。現在編集中ということで会見の冒頭、10分間のメイキング映像が披露された。マラソンランナーとしてライバル関係にあった二人の男が、ソ連軍の捕虜となり、敵対しつつもお互いを助け合い、戦場を生き抜いていく姿を描いている。8か月におよぶ撮影の苦労を聞かれたオダギリさんは「全てが大変だったと言ってもいいですが、戦場の場面よりも、ドンゴンさんとの格闘シーンのほうが大変でした。本番で本当にドンゴンさんの顔を殴ってしまい、『韓国一のスターの顔に傷をつけてしまったら、どうしよう?もう韓国に入国できなくなるかも』と慌てましたよ」と語り、ドンゴンさんは苦笑い。ドンゴンさんは「オダギリさんとは、あまり言葉の壁を感じませんでした。オダギリさんは本当に誠実な役作りをする方。マラソン大会に実際に出場をされて、驚きました」と裏話を披露すると、オダギリさんは「マラソンの練習を始めたら意外に面白くて、大会にまで出場してしまいました」と笑顔で語った。第16回釜山国際映画祭は14日(金)まで開催中。『マイウェイ 12,000キロの真実』は2012年1月14日(土)より全国にて公開。(photo/text:Ayako Ishizu)■関連作品:第16回釜山国際映画祭 [映画祭]マイウェイ 12,000キロの真実 2012年1月14日より全国にて公開© 2011 CJ E&M CORPORATION & SK TELECOM. ALL RIGHTS RESERVED■関連記事:釜山映画祭開幕!オダギリジョーにチャン・ドンゴン、ファン・ビンビンは衣装替えもオダギリジョー&チャン・ドンゴン『マイウェイ』9か月に及ぶ撮影の苦楽を告白!【カンヌレポート4】オダジョー、芝居を通しチャン・ドンゴンと言葉の壁を乗り越える
2011年10月09日第16回釜山国際映画祭が10月6日夜、韓国・釜山市の海雲台で華やかに開幕した。今年、完成した釜山シネマセンター「映画の殿堂」のお披露目を兼ねた開幕式には、オープニング作品『ただあなただけ(ALWAYS)』に主演したソ・ジソプ、ハン・ヒョジュを始めとする、多くのスターや映画人がお祝いにかけつけた。レッドカーペットに登場したのは、『マイウェイ 12,000キロの真実』で共演しているオダギリジョーとチャン・ドンゴン、ヒロインを演じる中国の女優ファン・ビンビンやキム・ソナ、キム・ジュヒョク、コ・ス、チソン、キム・ハヌル、カン・ヘジョン、ク・ヘソンら。台湾の人気歌手ワン・リーホンやフランスの女優イザベル・ユペールも姿を見せた。また、『アジョシ』の名子役キム・セロンちゃんは3姉妹で登場し、その愛らしさで会場を沸かせた。ちなみにファン・ビンビンは日中韓合作の『楊貴妃』で共演するリーホンと一緒に登場した後、ドレスを着替えてもう一度、『マイウェイ 12,000キロの真実』チームとして現れ、その早変わりぶりにはびっくりさせられた。なお韓国でも高い人気を誇るオダギリジョーさんは、今年はニューカレンツ部門の審査員も務めることになっており、こちらも注目を集めている。オープニングを飾ったソン・イルゴン監督『ただあなただけ』は、元ボクサーと、事故で視力を失った女性の甘いラブストーリー。開幕式前に行われた記者会見で「ラブシーンでNGは?」と聞かれたハン・ヒョジュは、「ジソプ先輩がリードしてくれたおかげで、NGは出さずに済みました。ただ、私はいままで『華麗なる遺産』を始め、あまり女性的ではない役ばかり演じてきたので、女性らしさを出すのが難しかったです」と語った。ソ・ジソプは「ボクサー役ということで1か月ボクシングの特訓を受けたのですが、そのときに腕のじん帯が伸びてしまい、本番では大変でした」と撮影時の苦労を語っていた。アジア最大級の映画の祭典、釜山国際映画祭は14日(金)まで開催される。(photo/text:Ayako Ishizu)■関連作品:マイウェイ 12,000キロの真実 2012年1月14日より全国にて公開© 2011 CJ E&M CORPORATION & SK TELECOM. ALL RIGHTS RESERVED第16回釜山国際映画祭 [映画祭]アジョシ 2011年9月17日より丸の内TOEI 2ほか全国にて公開© CJ ENTERTAINMENT INC & UNITED PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED■関連記事:ウォンビン インタビュー成熟した男の瞳で、新しい愛を魅せるウォンビン来日!「まだおじさんにはなりたくない(笑)」ウォンビンが魅せるエンターテイメント傑作『アジョシ』試写会に70組140名様ご招待オダギリジョー&チャン・ドンゴン『マイウェイ』9か月に及ぶ撮影の苦楽を告白!ウォンビン主演の注目作!『アジョシ』予告編が早くも到着!
2011年10月07日人気韓流スター、チャン・グンソクが、電子チラシのポータルサイト「Shufoo!」の新CMに出演することになった。チャン・グンソクの公演チケット情報同サイトは、自分が見たい地域のチラシを検索できるポータルサイトで、PCや携帯電話、デジタルテレビ、スマートフォンなどの端末で、日本全国の電子チラシを検索することができる。CMは、「登場」篇、「間違えないで」篇、「ナイショ」篇の3作。「登場」篇は、後ろ向きの大きなソファの影から「チラッ、チラッ」と思わせぶりに顔を見せ、くるりとソファを回転させても、タブレットで顔を隠すチャン・グンソクが笑顔で登場するというもので、チャン・グンソクのいたずら好きな一面が垣間見られるCMとなっている。スマートフォンからダウンロードできるサービスを紹介する「間違えないで」篇は、ソファに腰掛けギターをつま弾きながらセクシーに語りかけるチャン・グンソクが見られる。「ナイショ」篇では、サービスの地域設定について説明した後に「僕の住んでいるところ?ナイショ」と言いながら見せる甘い眼差しが見どころ。9月24日(土)より東京・大阪・札幌・福岡、10月上旬からは全国でオンエアが開始される。今月上旬に韓国・ソウル市内で行われた撮影では、チャン・グンソクが大きな声で「アイス買ってきたよー!」とスタッフへの差し入れに、袋いっぱいのアイスクリームを片手に登場、スタジオが一挙にチャン・グンソクのオーラに包まれたという。起用にあたり、チャン・グンソクは「チラシのCMというのは新しい文化だと思います。私で大丈夫かと思いましたが、撮影が終わった時には“グンちゃんなら大丈夫”と思いました。(撮影は)カメラと恋人みたいな関係で、カメラを見ながら演じるのが面白かったです」とコメントしている。
2011年09月20日10月に東京ドームで開催される「第2回日韓ドリームゲーム2011 in TOKYO DOME」の発表会見が10月13日、都内で行われ、韓国スター野球チーム・PLAYBOYSのオーナーで俳優のキム・スンウと日本プロ野球OBオールスターの監督・山田久志らが登壇した。キム・スンウらの写真今年1月の第1回大会に続く2回目は「東日本大震災チャリティゲーム」と題して、募金活動やユニホームのオークションなども行われる予定。前回の大会にもコーチとして参加し、今回は大会会長も務める柴田勳は「自分たちが出来ることを一歩一歩していこうと思う。この大会が、少しでも被災者のみなさんへの手助けになれば」と挨拶した。キム・スンウは「韓国と日本は一番近い国。日本が大変な時期に、なるべく早くみなさんのお役に立てることを考えた。いい試合を見せられるように頑張ります」とコメントした。前大会に続き、日本OBオールスターの監督を務める山田久志は「前回は、試合開始後に焦ったことは確か。『なかなかやるな』と思った。今回はメンバーの年齢を下げて試合に臨みます。前回は勝ちにこだわったが、今回はチャリティイベントとして、みなさんににっこり笑っていただけるようなゲームをお見せしたい」と抱負を述べた。「第2回日韓ドリームゲーム2011 in TOKYO DOME」は、10月24日(月)に東京ドームで開催。キム・スンウのほか、チャン・ドンゴン、コ・ヒョンジン、チ・ジニ、チュ・ジンモ、イ・テソン、オ・マンソクらが参加する予定。
2011年09月15日小川彌生の人気コミックを原作に、チャン・グンソクとキム・ハヌル主演で実写化した映画『きみはペット』(キム・ビョンゴン監督)が、2012年1月より日本で公開されることが決定した。チャン・グンソクの公演チケット情報同作は、失恋と左遷で傷心のアラサー・エリート編集者、チ・ウニ(ハヌル)と、彼女の“ペット”として同居する天才ダンサー、カン・イノ(グンソク)との奇妙な関係を描いたラブコメディ。ペットと主人という干渉しないはずの関係がしだいに変化していく物語だ。日本で2003年に小雪と嵐の松本潤の主演でドラマ化され話題となった同作を、韓国のキャストとスタッフが新たに映画化。当初、日本での撮影も予定されており、茨城空港で来日セレモニー&製作会見が行われたが、3月11日の東日本大震災の影響により断念し、韓国国内だけで撮り終えた。グンソクやハヌル、同作のプロデューサーは「日本での撮影を実現できず、大変残念に思っております。撮影中も、日本の皆さまとスクリーンを通してお会いし、この作品から元気と勇気を届けられればと思い、精いっぱい演じてきました。日本公開時にはぜひ、皆さまに劇場でご挨拶にうかがいたいと思っております」と共同のコメントを発表、来日の意向を示している。韓国版『きみはペット』は今年11月、韓国公開に続き、2012年1月にTOHOシネマズ他にて全国ロードショー。
2011年08月29日人気アイドルグループ・AKB48の前田敦子と大島優子、韓国俳優のチャン・グンソクが、エステティックのTBCグループ新広告キャラクターに起用され、8月24日、都内で行われた発表会に出席した。チャン・グンソクの公演チケット情報過去に木村拓哉やベッカム夫妻、中田英寿などが起用されてきた同ブランド。最も輝いているトップスターとしてキャラクターに決まったことについて、前田は「嬉しい反面、プレッシャーを感じていますが頑張ります」と力強くコメントした。前田と大島は会見前にエステを受けたそうで「お肌のプルプル感がうれしかった。すぐにわかりました」(前田)、「顔色がワントーン明るくなりました。また、むくみやすいのですっきりして驚きました」(大島)と感激した様子。プライベートジェットで大阪から駆けつけたというチャン・グンソクは「僕もエステを受けたかったです。(キャラクターに選ばれ)男性の代表みたいな感じがして嬉しいです。韓国と日本の男性が美しくなれるように、僕が第一線で頑張ります!」と意気込んだ。9月7日(水)から全国オンエアとなる新CMは、3人がそれぞれ持っている従来のイメージとは全く異なる大人の魅力を大胆に押し出したショート・ムービー仕立てになるという。撮影は日本と韓国で別々に行われたそうで、チャン・グンソクは「私だけ韓国で撮影で寂しかった……」とコメントし、ふたりについては「とても可愛いですね。AKBを知っていました。(ふたりに)挟まれて恥ずかしいですね。ファンの皆さん、ごめんなさい!」と初対面の印象を語った。一方の大島は「(チャンさんは)気さくな方でびっくり。たたずまいが美しいですよね。逆に、グンソクさんのファンに申し訳ないです」と恐縮しきりの様子で、前田も「チャンさんは日本でも大人気。実際お会いすると、背が高くて中身も素敵な方ですね」と絶賛。すかさずチャン・グンソクが「本当に知ってました?」と切り込むと、前田は「もちろんですよ!知らない人なんていないですよ」と照れ笑いを浮かべていた。8月25日(木)から全国7都市の野外看板約200か所に掲示されるビジュアルボードも披露され、前田は「こんなに大人っぽくなってるとは思ってなかったので嬉しいですね。ドキドキします」と笑顔を見せ、チャン・グンソクは「これが出たら、もう渋谷でシャッフルダンスはできないかも……」とおどけて笑いを誘った。新広告は「open your beauty」をテーマに、3人が美への扉を開くという設定で、テレビCMや屋外大型看板、交通広告、WEB広告など全国展開される。
2011年08月24日オダギリジョー、チャン・ドンゴンという日韓のスターを主演に迎えて製作され、わずか3分の映像の上映でカンヌ国際映画祭でスタンディングオベーションを巻き起こした『マイウェイ 12,000kmの真実』が9か月の撮影を経てついにクランクアップ!特報映像と共にオダギリさん、ドンゴンの撮影地であるラトビアでのクランクアップ時のインタビューが到着した。第二次世界大戦末期の連合国軍による史上最大の作戦と言われるノルマンディー上陸作戦の後、ドイツ軍の捕虜の中にひとりの東洋人が発見される。誰ひとりとして彼が話す言葉が理解できず、連合国の尋問を受けることになるのだが、彼が語り始めたのは信じられないような物語だった――。1928年の日本統治下にある朝鮮。かたくなに国を信じた日本人と夢を信じる朝鮮人。交わることなく、憎しみ合う2人が、運命のイタズラか日本、ソ連、ドイツと3か国の軍服を着て戦いを渡り歩くことに。総製作費25億円、240日におよぶユーラシアを横断しての撮影。対立と和解――人間の本質を描いた物語が幕を開ける。カンヌでの上映時はまだ、映画は撮影中。一行はそのままラトビアに移動し、海辺でノルマンディー上陸作戦の模様が撮影された。カメラマンは防火服を着込み、傍らには常に救急車が待機するという状況。中には4時間以上をかけてセッティングされたシーンもあり、一発OKが求められたる中、オダギリさんは見事に要望に応え、一発で完璧な演技を見せた。日本人の長谷川辰雄を演じたオダギリさん。韓国で8か月、ラトビアで1か月と撮影は計9か月に及んだが、それもこの日で最後に。「始まるときは、地獄の日々が始まると思いましたが、今日で終わるとなると寂しいですね。元々、韓国は好きだったので、仕事で8か月過ごせたのは幸運だと思ったし、楽しかったです。ラトビアも季節も良くて、すごく楽しかったです」。映画に関しては決して「戦争映画」ではないと語る。「第二次世界大戦に触れるというのは、どこの国にとっても凄く敏感な事柄です。そんな中、韓国、中国、日本、3か国の俳優が集まってこの作品を作るということが、大きな挑戦だと思いました。この作品は、2人の男の物語です。ただその物語の中に戦争があるというだけで、戦争映画だとは思っていません」。チャン・ドンゴンとも互いを敬い、良い関係性を築けたという。「日本でも有名な韓国のトップスターですし、すごく緊張するんじゃないかと思ってました。実際にお会いしたら、意外にシャイな部分があり、ひとりでいることが好きな部分だったり、人との距離感であったりが僕と似た部分が見えてきて、お互いが無理することなく、過ごしやすい空気感を共有できるようになりました。一緒に芝居をするときも、お互いに尊重し合えて、演技しやすい環境を作りあえる、そういう関係性だったので凄くやりやすかったです。ドンゴン氏とは、俳優としてというよりも人間として似た部分が多いと感じました。凄く理解しあえている気がして、とても身近に感じました」。一方、日本統治下の朝鮮に生きるキム・ジュンシクを演じたドンゴン。自身が演じた役柄、さらには作品を通じて考えさせられたことについて明かしてくれた。「映画に出てくる戦争は、実際にあった戦い。登場人物たちは、戦争を経験する度に軍服が変わる。ジュンシクを取り巻く状況や着る軍服は変わるけど、彼の夢と希望は変わらない。戦争や背景は変わっても貫くものがあることを表現した。ジュンシク役で求められたのは、どんな状況であっても彼は希望と夢を失わない目をしてなければならないということ。撮影が辛すぎて、うまくできたか分からないけど…(笑)。撮影していて、目の前で爆発するのを見ると『これが本当の戦争だったら俺は死んでるな』と思い、怖いです。ノルマンディー上陸作戦はよく知られている戦いですが、実際にラトビアに来て、ドイツの軍服を着て撮影してると、本当にその時代に、ここにいたらどうだったのだろうと深く考えさせられました」。その上でドンゴンは、オダギリさんと同様に本作は「戦争映画ではない」と語る。そして出演を決めた経緯についてこう説明する。「朝鮮半島からノルマンディまでの12,000kmの極限状態の旅を生き抜いた兵士の実話が基になっていることで興味がわいて、本当にこんな過酷な運命を生き抜いた人がいるんだと知り、役者としてその人の人生を演じてみたいと思った。『マイウェイ』は、たまたま戦争時代が背景だっただけで、戦争映画ではないですね。背景が戦争時代ですが、人間に重点を置いて描かれている。そして、日韓中とアジアの役者が集まって感情を表現し合い観客に伝える。これは凄いことだと思う。日本人と韓国人が敵として出会い、運命を共にする。観客の心に残る映画だと思う」。撮影中、苦楽を共にした“戦友”オダギリさんをこんな言葉で称賛する。「演技というのは言葉を交わすというより、感情を交わすことなので、そういう部分ではオダギリさんとすごく共感しながら演技ができた。辰雄役は、何人か候補がいたけど、絶対オダギリさんがいいって思った。日本と韓国の映画現場は色々違うと思うし、この映画は役者にとっても大変な現場だったのに、冷静に対応しよく耐えていた。本当に素晴らしい役者です」。メガホンを握るのは『シュリ』、『ブラザーフッド』など国と国の対立の中での人々の絆、関係性を描いてきたカン・ジュギュ。「誰かを恨み、憎むという感情のせいで、この世では喧嘩をしたり、戦争が起きます。心の中に、恨み・憎しみの対象がいる人には是非観てほしい。人間を心から理解し、愛するということを知るきっかけとなる映画になってほしい」と映画に込めたメッセージを語る。ノルマンディーを経て、男たちの旅路はどのような結末を迎えるのか?『マイウェイ 12,000kmの真実』は2012年1月14日(土)より公開。※こちらの特報映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:マイウェイ 12,000kmの真実 2012年1月14日より全国にて公開© 2011 CJ E&M CORPORATION & SK TELECOM. ALL RIGHTS RESERVED■関連記事:【カンヌレポート4】オダジョー、芝居を通しチャン・ドンゴンと言葉の壁を乗り越える
2011年07月29日『紅いコーリャン』のコン・リーに『初恋のきた道』のチャン・ツィイーと、胸を締め付けるような切ない恋に落ちる女性の姿を瑞々しく描かせたら右に出る者のいないチャン・イーモウ。そんな彼が、また新たな才能を世に送り出した。まもなく公開となる『サンザシの樹の下で』でスクリーンデビューを果たし、あどけない無垢な笑顔で人々の心をわしづかみにし、中国では“13億人の妹”と呼ばれて愛されるようになった新人女優、チョウ・ドンユィ。過酷な時代背景の中でけがれのないその魂が観る者の心を震わせる。相手役を務めたのは、こちらもシンデレラボーイのショーン・ドウ。本作出演後に人気が急上昇し、次々と話題作に出演、スターダムへの階段を駆け上がっている。2人がこのほど揃って来日。撮影について、監督について語ってくれた。美し過ぎる愛、結末に脚本を読みながら涙が止まらず文化大革命の抑圧の嵐が吹きすさぶ過酷な時代。学生は農村から学ぶべきという革命の教えの下で“下放”された女子高生・ジンチュウ(チョウ)は、派遣された家で、青年・スン(ショーン)と出会う。革命の階級差別の中で、父が強制労働に送られ、母は知識人として“再教育”を受ける立場のジンチュウにしてみれば、下放先での恋など、格好の批判の的であり許されないこと。それでもスンは何かとジンチュウを気遣い、どうしようもなく2人は恋に落ちていく――。この時代だからこそ、いまの時代では考えられないような童話的とも言える純愛。だが現代を生きるチョウも、脚本を読んで、2人の愛に心奪われた。「特に後半、ジンチュウが尽くして、尽くして、それでもスンが悲しい結末を迎えるところは涙が止まらなくて…。泣いてしまうと目が腫れて、次の日の撮影に差しつかえるので(苦笑)、なるべくそういうポイントは避けて読み進めていました」。ネットで発表された原作小説を友人に進められて読んでいたというショーン。彼もまた、時代に引き裂かれていく恋人たちの姿に胸を打たれた。「原作は非常にゆったりとしたリズムで進み、細やかに描かれていますが、映画ではそれを濃縮して2人の愛を極限まで描き、最終的に美しい結末へと物語を運んでいます。僕が最も感動したのは、川を隔てて向き合った2人が、互いに抱きしめ合うしぐさをするシーン。彼はもう分かっているんです、二度と彼女に会えないだろうということが。一方の彼女はそれを知らない。心をわしづかみにするシーンだと思います」。監督への全幅の信頼が役に深みをもたらす性愛どころか、恋とは何か?ということさえも知らない無垢なジンチュウ。これは彼女個人のパーソナリティという以前に、文革の時代の政策、教育方針がまず理由としてあるのだが、こうした背景にぴったり合う少女を探すべくオーディションが展開。結果、7,000人もの中からチョウは選ばれた。「大学受験の試験場に並んでいて、試験を前にドキドキしているときに、この映画の助監督が並んでいる多くの人を動画に収めていたんです。その動画が送られて、その後もいくつかの過程があって、合格しました。選ばれたときはすごく感動しましたが、それまでにもスタッフのみなさんの思いやりや援助がありました。そのおかげだと思っています」。ショーンが選ばれたのも、偶然の出会いがきっかけとなった。「助監督が大学にオーディションに来たんですが、それは別作品でしかも女優を探していたんです。それにたまたま僕の友人が呼ばれて、そのときに偶然、僕のことも撮ってもらったんです。実は、オーディションではどの役をやることになるのか明かされていなかったんですが、スタッフのひとりが『きみは三男の役だよ』と教えてくれたんです。でも長男が主役と思っていたので、自分が主役だとは思っていなくて(笑)。最終的な結果は電話で聞いたんですが、それまでも『明日またテストに来て』という電話を何度も受けていたのでまたそれかと思いました。聞いたときはふわふわと浮かび上がって地面に足がつかなくなりましたよ(笑)」。改めて役が決まって、この童話のような2人の純愛をどのように捉え、どのように役を作り上げていったのか?ショーンはこう語る。「まず、時代は違っても恋愛に対する障害は形を変えていろいろあります。また、障害の中でも2人の気持ちは固く、変わることはないということ。監督自身、似たような時代背景の中で過ごしてきた方で、登場人物の心情をよく理解していました。それを僕らに語ってくださり、そこから話し合っていきました。僕の役は相手を尊敬しつつも深く愛し、守りたいという気持ち。ジンチュウは愛に対して憧れはあるけれど、それを受け入れることができない。そんな“抑えた愛”を監督と一緒に作っていきました」。映画初挑戦となったチョウにとっても、監督から聞いた話が役を作る上で大きかったようだ。「私自身は身近なものとして、この時代を捉えることはできませんでした。監督は実際に下放されて農村に行き、作業をされた経験もあるということで、事細かに体験を話してくださいました。エピソードを盛り込み、細部をおろそかにしないという態度で演出をつけていただいたので、監督を心から信頼してあの時代に近づいて行きました」。「何より映画に厳しい人で、その日に撮ったものはすぐに編集する。仕事に妥協がない」(ショーン)、「仕事に心血を注ぎ2時間しか寝ない。演技以外に人としてどうあるべきか教わった」と共に、監督への絶大なる信頼を口にする。チャン・ツィイーらの例を挙げるまでもなく、チャン・イーモウに見いだされた女優として、19歳のチョウには今後の活躍に期待がかかるが…。「人はみな、同じ道を進むとは限らないので、私は一歩一歩、着実に自分の道を進んでいきたいと思います。もちろん、これからどんどんいい女優になりたいと思いますし、何より人として、モラルの面でも素晴らしい人間になりたい。そのために努力したいと思います」。ショーンもすでに監督の最新作(『金陵十三釵/Nanjing Heroes』)に出演するなど、着実にキャリアを積み重ねている。優しく、無邪気な2人の笑顔をまたスクリーンで見られるのを楽しみにしたい。(photo/text:Naoki Kurozu)特集「どちらに溺れる?純女ヒロインの愛」■関連作品:サンザシの樹の下で 2011年7月9日より新宿ピカデリーほか全国にて順次公開© 2010, Beijing New Picture Film Co., Ltd and Film Partner (2010) International, Inc. All Rights Reserved.■関連記事:国生さゆり、幸せオーラ全開で来年のバレンタイン入籍を説明300万人が涙した実話を映画化『サンザシの樹の下で』試写会に10組20名様ご招待究極の純愛に涙!女性限定『サンザシの樹の下で』特別試写会に10組20名様をご招待
2011年07月06日ペ・ヨンジュン、チャン・ドンゴン、イ・ビョンホンという錚々たる韓国を代表する俳優たちと並び、日本でも絶大な人気を誇る元祖“韓流四天王”のひとり、ウォンビン主演で贈る『アジョシ』の予告編がシネマカフェに到着した!街の片隅でひっそりと質屋を営んで暮らす男・テシク(ウォンビン)。元特殊部隊隊員である彼は、過去に起きたある出来事がきっかけで心に闇を抱えていたが、隣に住む貧しい少女・ソミ(キム・セロン)だけは、彼と心を通わせていた。しかしある日、ソミは麻薬密売組織に母と共に誘拐されてしまう。彼女を救うべく、テシクはその危険な企みへと飛び込んでいくのだが…。今回届いた映像では、兵役を経て鋼の肉体を得たウォンビン扮する元特殊部隊隊員のテシクと、麻薬密売組織との激闘のアクション・シーンを始め、同じ“孤独”を抱える少女・ソミとの触れ合いを通して、それまで社会に背を向けて生きてきたテシクが“誰かのため”に戦いへと挑んでいく姿が描かれる。このウォンビンの姿に、女性だけでなく男性も思わず「カッコいい!」と歓喜するのではないだろうか?さらに、「アジョシ(=おじさん)」とテシクを慕うソミ役の、『冬の小鳥』で注目を集めた天才子役、キム・セロンの愛らしくも切ない演技にも心を締めつけられる。韓国のアカデミー賞と言われる「大鐘(テジョン)賞」で8部門にノミネートし、昨年の韓国での興行収入No.1とのふれ込みもあって、日本では秋公開にも関わらず、すでに多くの注目を集めている本作。予告編の終盤に映し出される「世界でひとりだけ。」の言葉の真意も気になるところ。まずはその一端ではあるが、予告編をチェック!『アジョシ』は9月17日(土)より丸の内TOEI 2ほか全国にて公開。※こちらの予告編はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:アジョシ 2011年9月17日より丸の内TOEI 2ほか全国にて公開© CJ ENTERTAINMENT INC. & UNITED PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED■関連記事:ウォンビン最新作公開決定ドンゴンにビョンホン、クォン・サンウら30超男が熱い!
2011年06月08日日本でも大人気の韓流スター、ウォンビンの兵役後の復帰2作目となる『アジョシ』の公開が決定した。本国で630万人を動員し、韓国のアカデミー賞と言われる「大鐘賞」の主演男優賞受賞作とあって、日本でも注目を集めそう。ここ数年、韓流といえば東方神起やBIG BANG、KARA、少女時代といったポップアイドルの日本上陸や、若手俳優陣の台頭が目立っていたが、先日、チャン・ドンゴンが映画祭が開催されていたカンヌの地でオダギリジョーらと共演する『マイウェイ』の会見に出席。イ・ビョンホンは『G.I.ジョー』続編への前作に続いての出演も決定するなど、ここへきて“元祖”韓流四天王の面々の存在が再びクローズアップされている。かつて韓流ブームを牽引したスターたちの復権が、今後の韓流の勢いにも大きな影響を与えそうだ。『アジョシ』はウォンビンにとって『母なる証明』に続く、兵役からの復帰後2作目となる作品。前作で繊細な青年を見事に演じて高い評価を得たが、今回は心に闇を抱えながら世間に背をむけて生きる男・テシクを演じ、鍛え上げられた肉体を駆使してほぼノースタントでアクションにも挑戦した。ある事件をきっかけに心を閉ざして生きるテシクと隣りに住む少女の交流、麻薬中毒の母親がきっかけで組織に誘拐された彼女を救うべく、たったひとりで戦いを挑む彼の姿を描く。本国では初登場1位を記録し、昨年の国内No.1ヒット映画に。これまでのイメージを一新する“肉体派”の屈強な男っぷりが絶賛され、韓国のアカデミー賞とも呼ばれる大鐘賞の主演男優賞を受賞。「2000年代で最も数字を稼ぐ男優No.1」にも選ばれ、人気と実力を兼ね備えたスターであることを改めて証明した。ウォンビンの活躍に触発されて、というわけではないだろうが、彼と共に初期の“韓流ブーム”を牽引した俳優陣が元気だ。チャン・ドンゴンは『シュリ』、『ブラザーフッド』のカン・ジェギュ監督の新作『マイウェイ』に参加。激動の時代のさなか、運命のいたずらで日本、ソ連、ドイツと3つの国の軍服をまとうことになった2人の兵士の奇妙な運命、絆を描いたこの作品でオダギリジョーと共に主演を務める。オダギリさんや監督と共に出席した、カンヌ国際映画祭での会見は各国の報道陣でにぎわい、大きく取り上げられた。来年、“不惑”の四十を迎えるドンゴンだが、俳優として最も脂が乗ってきたこの時期の超大作は、注目を集めそうだ。また、ビョンホンは前作に続いて『G.I.ジョー』シリーズに続投!前作ではパリのエッフェル塔をなぎ倒すという凄まじい“悪行”をやってのけたが、本作ではどんな活躍を見せてくれるのか?本場ハリウッドでのさらなる活躍が期待される。元祖・四天王以外では、クォン・サンウ主演で「彼の新たな代表作」とまで称され、最高視聴率30%超を記録した人気のドラマ「レディプレジデント〜大物」の日本上陸が決定!韓国初の女性大統領を支える熱血検事を好演し、多くの女性ファンの心をわしづかみに。ロマンスにアクションにコメディ、さらにはホロリとさせる泣きの演技までしっかりと堪能させてくれる。キュートな若手俳優やアイドルグループにももちろん注目だが、大人の魅力を備えたオーバー30のイケメンたちの活躍にもう一度、目を向けてみては?『アジョシ』は9月17日(土)より丸の内TOEI2ほか全国にて公開。『マイウェイ』は2012年新春、全国にて公開。■関連作品:アジョシ(原題) 2011年秋、公開© CJ ENTERTAINMENT INC. & UNITED PICTURES. ALL RIGHTS RESERVEDG.I.ジョー 2009年8月7日より丸の内ルーブルほか全国にて公開©2009 by Paramount Pictures■関連記事:シエナ・ミラー、ジュード・ロウとの2度目の破局についてを語る「誰でも起こること」ティーン・チョイス・アワード発表!2冠のサンドラ・ブロック、自身の十代を懐かしむオスカー前夜発表のラジー賞で主演女優賞受賞のサンドラ・ブロック、授賞式に堂々出席毎年恒例、オスカーに対抗して“最低映画”を選出するラジー賞も候補を発表!ビョンホン&ウォンビン…2009年写真でふり返る来日スター【韓流スター編】
2011年05月25日カンヌ映画祭も、残すところあと2日。現在のところの評判を総合すると、パルムドールの有力候補と言えるのは、ナンニ・モレッティ(イタリア)による、新法王に選ばれてしまった枢機卿の苦悩をユーモラスに描く『法王誕生』(原題)、アキ・カウリスマキ(フィンランド)が、フランスの港町ル・アーブルを舞台に移民少年を救い出す人々を追った『ル・アーブル』(原題)、ミシェル・ハザナビシウス(フランス)が白黒サイレントで、ハリウッドのトーキー映画誕生の裏側を描いた『アーティスト』(原題)の3作品。それらをテレンス・マリックの『ツリー・オブ・ライフ』、そしてフランスの女優マイウェン・ル・ベスコが監督した、警察の児童虐待課を追う『ポリス』がそれらに続くかたち。日本映画はやや厳しい状況だ。まだ上映されていない作品も3本あるためなんともいえないが、法王の悩みを通し人生とは何かをユーモアたっぷりに問う『法王誕生』が一歩リードとみている。今年はロバート・デ・ニーロが審査員ということもあり、テーマが明確な作品が好まれそうだ。ちなみに、男優賞は『法王誕生』のミシェル・ピコリと、『アーティスト』でハリウッドスターになり切ったフランスの人気俳優ジャン・デュジャルダンの一騎打ちだろう。結果は現地時間の22日夜に発表される。また、コンペではないが監督週間で上映された園子温監督の『恋の罪』も高く評価されており、次回はコンペ入りに期待したい。(text:Ayako Ishizu)写真は右が『法王誕生』ナンニ・モレッティ監督、その隣は同作のキャストのミシェル・ピコリ。© Reuters/AFLO特集「カンヌ国際映画祭現地から最新ニュースお届け」■関連作品:第64回カンヌ国際映画祭 [映画祭]ツリー・オブ・ライフ 2011年8月12日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2010 Cottonwood Pictures, LLC. All Rights Reserved恋の罪 2011年公開© 2011「恋の罪」製作委員会■関連記事:【カンヌレポート番外編】カンヌに華をそえる!スターたちのファッションチェック【カンヌレポート7】瑛太、初カンヌに緊張監督は時代劇に3D起用理由を説明【カンヌレポート6】ブラピ、子供たちに対し「すごい俳優だと思ってくれれば(笑)」【カンヌレポート5】金城武、北野武になる?【カンヌレポート4】オダジョー、芝居を通しチャン・ドンゴンと言葉の壁を乗り越える
2011年05月21日19日(現地時間)、カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品されている、三池崇史監督の『一命』の公式記者会見が行われ、三池監督、瑛太、プロデューサーのジェレミー・トーマスらが出席した。三池監督は、なぜアクション場面の多い前作『十三人の刺客』ではなく、『一命』を3Dにしたのかを聞かれた三池監督は「答えは簡単ですね。『十三人の刺客』をもし3Dで撮っていたら、いまでもまだ撮っていたかもしれない。3Dカメラに支配されてしまっていたでしょうから。でも、この映画ではふすまが開いたときの奥行きなど、時代劇ならではの映像を3Dで見せることに挑戦したんです」と答えた。リラックスした様子で質問に答える三池監督に対し、初のカンヌにやや緊張気味の瑛太さん。三池監督と仕事をした感想を聞かれると、「すごく迫力と緊張感のある現場だろうと思っていたのですが、実際には監督はとても優れたユーモアの持ち主で、現場でも楽しく過ごせました。ただ具体的に演技について語らなくても、『どんなものが出せるの?』と監督から聞かれているようで、僕はいつも緊張していました」と語った。会場では海外プレスから多くの質問が飛び、反響は上々。今夜の公式上映での盛り上がり期待したい。(photo/text:Ayako Ishizu)特集「カンヌ国際映画祭現地から最新ニュースお届け」■関連作品:一命 2011年10月、公開© 2011映画「一命」製作委員会第64回カンヌ国際映画祭 [映画祭]■関連記事:【カンヌレポート5】金城武、北野武になる?【カンヌレポート4】オダジョー、芝居を通しチャン・ドンゴンと言葉の壁を乗り越える【カンヌレポート3】アンジー、カンヌで家族への愛を熱弁!「家族こそ愛がある場所」レオナルド・ディカプリオ、映画祭開催中のカンヌにジェイミー・フォックスと傷心旅行【カンヌレポート2】J・デップ、カンヌ来場に熱狂!役作りにあのアニメキャラが影響?
2011年05月19日不惑の四十を超えれば“おじさん”であることは当然のことなのだが、45歳を迎えたこの男、それを全力で拒否する。「僕、いまだに現場でも“自称おじさん”ができない(笑)。子役に説明するときも『おじさんがこうするから…』とか言えないんです」と“大人げなく”笑う。だが、年を重ねたということは同時に芸歴を積み上げてきたということ。仲村トオルは昨年、デビュー25周年を迎えた。ここ数年、善悪いずれのタイプにしろ大人の男の役柄が目立ったが、25周年を記念した主演作『行きずりの街』では、いい大人のかっこ悪さとでも言うべき姿を見事に体現している。スクリーンに映し出される“カッコ悪い仲村トオル”はどのように作られたのか?デビューから25年分、年を重ねるとはどういうことだったのか?改めて話を聞いた。役を作らず「操り人形でありたい」。その真意は――?かつて、苦い想いを抱えて東京を後にした波多野。田舎で塾講師をしていた彼が、上京後に消息を絶った教え子を探しに再び東京へ――。ここからかつて教鞭をとった名門女子高を巡るある陰謀に巻き込まれていくことになる。どこか影を抱えた波多野は、一見ハードボイルドに見えて、こちらが恥ずかしくなるようなダサく情けない姿をさらしてくれる。どのようにこの男を作り上げていったのか?仲村さんは「ここしばらくの傾向」と前置きし、「自分で役を作ろうとせず、(監督に)言われるがままにやる」という役作りとその真意を明かしてくれた。「自分で役を作ることを試みていた時期もありましたが、それは結局、僕という人間をアレンジした程度の人間にしかならないんです。ある時期の僕は『おれは操り人形じゃない』と言いたがっていたけど、いまは周りの人に喜んでもらえる操り人形になりたい、と思ってる」。こうした境地に至るには、いくつかの転換点があった。最初は1994年の『刺青 IREZUMI』でのアメリカ人監督ノーベルト・バーバとの出会い。「最初に会って、役について『監督のイメージは?』と聞いたら『それは持っているけど、それだけで作ったら自分のキャパシティを超えない作品にしかならない。だからきみに考えてほしい』と言われたんです。それ以来、自分なりに撮影の前の段階で、演じる役のバックグラウンドや設定――何年に生まれ、どう育って…といったことを考えるようになったんです」。だが、そうした作業を繰り返していくうちに、再びバーバ監督に言われた言葉にぶち当たることになる。「僕が作る役の人物像は、結局、(自分と同じ)1960年代生まれの男にしかならない。好きなスポーツも僕自身が好きな球技になってしまうし、音楽の嗜好性も然りです。自分の能力を超えない狭い男にしかならないって気づいたんです。そんなとき『UN LOVED』という作品に出会いました。脚本を読んだとき、僕は不自然な説明過剰のセリフの連続と感じたんです。最初の読み合わせでそれをなるべく自然な感じで言うようにしたんですが、万田邦敏監督からは『仲村さんの読み方が、僕が目指しているところから一番遠い』と言われました。『不自然なセリフを不自然に言うことで、不自然さを克服したいんです』と。そこから、監督のものすごくストライクゾーンの狭い演出を受けたんですが、その窮屈さが面白かった。自分にとって違和感のある無理なことを徹底してやると、自分が見たこともない自分になれると気がづいたんです。それから、言われた通りにやる面白さを覚えました」。では改めて、25年目にして初めて組んだ阪本順治監督の“操り人形”となって感じた波多野という男の魅力、共感を感じた部分は?「全然、好きな男じゃないですよ(笑)。ダメな奴だな、とかいろいろ思いつつ演じてました。でも、僕自身を出さずに『(波多野と)自分とは関係ない』という思いで演じた結果、実はそこに“自分”の一番濃厚な部分、核心が出てくるものなのかもしれない。だから、波多野のダメなところはかつての自分が確実に持っていた部分だったり、いまも持ってるけど必死に押さえつけて隠しているところだったりする(苦笑)。見ていて、人としてダメだと感じつつも同じ要素を持つ俺としては肯定してやりたくなったりはしましたね」。「おじさんになっちゃったね」という小西真奈美のセリフに感じた思い12年ぶりに再会した元妻(小西真奈美)が波多野に『おじさんになっちゃったね』としみじみと…しかし憐憫を込めてというよりはどこか温かさをこもった口調で言うシーンは、劇中の波多野の12年というよりも、俳優・仲村トオルの25年を語っているようにも思えるが…。“おじさん”であることを拒み続けるこの男の口からはこんな思いが語られた。「最初に読んだときは『嫌なせりふだな』と思いましたね。でも現場で小西さんに言われて嫌じゃなかったんですよ。それはなぜかというと、そうでなかった自分をちゃんと知っている人が言ってくれているから。それは、この現場もまさにそうで、阪本監督以外のスタッフの多くが、僕が20代の頃に出会った人たち。いわば俳優として“赤ちゃん”であった僕を真近で見ていた人たちで、その人たちに『あの頃のお前はダメだったよな』と言われても、そんなに嫌じゃないんですよ、ちゃんと見てくれていた人たちの言葉だから。そんなことを考えつつ、小西さんのセリフは『あの頃の先生はカッコ良かった』って言ってくれているのかと超ポジティブシンキングで捉えたり(笑)」。さらに、俳優として年齢を重ねるということについて、こう続ける。「30歳になるときにも『もう学生は演じられないな』とか『あのコも好きだけど、このコも好きでどうしよう?みたいなお話はもうできないんだろうな』と思いましたし(笑)、この仕事は年齢をさらしながらやっていくもので、それをめんどくさいと思ったこともありましたけど、いまはあまり気にしないですね。(年齢の)数字を書くときだけ『嘘だろ?』って思いますが(笑)。僕が二十代の頃にかっこいいと思ってた舘(ひろし)さんや(柴田)恭兵さん、松田優作さんは当時、いまの僕と同じくらいの年齢で、何がかっこいいかというと、それは容姿ではないんですよね。どうしたら獲得できるものなんだろうと考えつつも分からなくて、分かんないなりに、一生懸命、自分を甘やかさないでやっていこうって思ってました。まあ、実際には甘やかしたり、いい加減なこともしてきたし、自信を持って思ってた自分になれたとは言えないかもしれないけど、重ねてきたものは無駄じゃなかったかな、という気はしてます。そう考えると年取るのも悪くないかな」。と言いつつ、ぼそりと「この先、また嫌になりそうな気もするなぁ」とボヤくところがこの人らしいというべきか、劇中の波多野そのままというか…。かっこいい男とは何かと教えてくれるカッコ悪さをじっくりと見てほしい。(photo/text:Naoki Kurozu)『行きずりの街』DVD販売元:東映株式会社発売元:東映ビデオ株式会社価格:4,935円(税込)発売日:5月21日(土)※レンタルは開始中■関連作品:行きずりの街 2010年11月20日より全国にて公開© 2010「行きずりの街」製作委員会■関連記事:阪本順治監督あわや下ネタで「奈央ちゃんゴメン、止めます」仲村トオル、玉山鉄二、岸谷五朗、渡部篤郎主演の横山秀夫サスペンス4編の予告編到着【TIFFレポート】仲村トオル俳優デビュー25周年50度カクテル一気飲み「ファイヤー!」仲村トオル、チャン・ドンゴンとの再会に感激!『行きずりの街』韓国公開も即決定ハズレなし!「映画館大賞2010」まもなく発表中谷美紀が選ぶ「1本」は?
2011年05月17日カンヌ国際映画祭のミッドナイト・スクリーニング部門で、香港のピーター・チャン監督によるアクション映画『武侠』〈原題)が上映され、金城武、ドニー・イェン、タン・ウェイらが公式会見を行った。『グリーン・デスティニー』に代表される、中国伝統の“武侠”ものと呼ばれる時代劇ジャンルそのものを題名にしたこの作品は、アクションに現代的なミステリーテイストを盛り込み高い評価を受けている。映画の中で金城武は丸めがねをかけた20世紀初頭の死体検視官を演じている。「監督がなぜ僕にこの役をやらせたいのか、最初はまったく分からなかった」という金城さんに対し、監督は「今回、タケシには、金城武ではなく、北野武になったつもりで演じてくれ、といったんだ。そのままのタケシだと、格好よすぎるからね」と答え、場内の笑いを誘った。ピーター・チャン監督と金城武のコラボレーションは、『ウィンター・ソング』、『ウォーロード/男たちの誓い』に続いて3度目。チャン監督は金城さんを「タケシとの仕事は僕にとってチャレンジなんです。いつも『どうして?なぜ?』といろいろ質問をされる。だからこそやり甲斐があるんです」と絶賛。金城さんも、「監督は僕との仕事をチャレンジだと言いましたが、僕にとってこそチャレンジなんです。監督はいつも僕に、『なぜこの人を愛しているのか』、『なぜこういうことをするのか』などと考えさせてくれる。おかげで完全に創作のプロセスへと没頭できるし、それが喜びでもあるるんです」と、チャン監督と組むことの面白さを語った。(photo:text/Ayako Ishizu)■関連作品:第64回カンヌ国際映画祭 [映画祭]■関連記事:【カンヌレポート4】オダジョー、芝居を通しチャン・ドンゴンと言葉の壁を乗り越える【カンヌレポート3】アンジー、カンヌで家族への愛を熱弁!「家族こそ愛がある場所」レオナルド・ディカプリオ、映画祭開催中のカンヌにジェイミー・フォックスと傷心旅行【カンヌレポート2】J・デップ、カンヌ来場に熱狂!役作りにあのアニメキャラが影響?【カンヌレポート1】ウディ作品で開幕!ビーチではガガ様からサプライズライヴも
2011年05月17日オダギリジョーとチャン・ドンゴンが共演する話題作『マイ・ウェイ』の製作発表会見が、カンヌの古城を貸しきって行われた。第二次世界大戦中、ノルマンディー上陸作戦に参戦していたアジア人がいた、という実話を基に、主従関係にあった日本人と韓国人の青年が、数奇な運命に翻弄されながら、敵対しあいつつも、お互いを助け合い、生き抜いていく姿を壮大なスケールを描く。『ブラザーフッド』のカン・ジェギュが監督し、ヒロインを中国のスター女優ファン・ビンビンが演じる。言葉の壁について聞かれたドンゴンさんは、「私は日本語を、オダギリさんはロシア語とドイツ語の台詞をこなさなければならず、大変ではありました。言語が違う役者さんと共演する度に感じることですが、演技というのは、単純に言葉を交わすということではなく、お互いの感情や気持ちを共感することであり、それには言葉が通じるかどうかはさほど重要ではないと思います。今回も改めてそれを感じました」と語った。また、オダギリさんは「役者にとっては芝居を一緒にするというのが一番のコミュニケーションであり、仲良くなっていく方法だと思うので、毎回海外の作品に参加するときは特に言葉の心配はありません。チャン・ドンゴン氏はすごくすごく優しい方だったので安心できましたし、ファン・ビンビンさんはすごくきれいな方だったのでそれだけで十分なコミュニケーションがとれています」と、笑わせた。2人はカンヌでの短い滞在を終えると、会見の翌朝6時には、クライマックス場面のロケ地であるラトビアへと戻った。特集「カンヌ国際映画祭現地から最新ニュースお届け」■関連作品:第64回カンヌ国際映画祭 [映画祭]■関連記事:【カンヌレポート3】アンジー、カンヌで家族への愛を熱弁!「家族こそ愛がある場所」レオナルド・ディカプリオ、映画祭開催中のカンヌにジェイミー・フォックスと傷心旅行【カンヌレポート2】J・デップ、カンヌ来場に熱狂!役作りにあのアニメキャラが影響?【カンヌレポート1】ウディ作品で開幕!ビーチではガガ様からサプライズライヴもブラピ×ショーン・ペンの注目作の一部お目見え『ツリー・オブ・ライフ』予告編解禁!
2011年05月16日世界的ヒットとなった人気アニメーションの第2弾『カンフー・パンダ2』が前作に続いてカンヌ国際映画祭に上陸!ボイスキャストを務めたジャック・ブラックにアンジェリーナ・ジョリー、ダスティン・ホフマンが記者会見を行い、一家でフランス入りをしているアンジーの口からは幾度となく家族への愛情あふれる言葉が飛び出した。“伝説の龍の戦士”の称号を得た食いしん坊のパンダのポーが、仲間たちと共に今度は中国制覇とカンフーの抹殺を狙うシェン大老の野望に立ち向かう。3人とも前回に続いての参加となったが、ポー役のジャックが「履き心地の良い靴をまた履くみたいな気分だったね。エキサイティングだったよ」と言えば、仲間のマスター・タイガーを演じるアンジーも「2回目の方がもっと楽しかった気がするわ。マスター・タイガーは私がいままでに演じた中でも最高のキャラクターのひとつよ。彼女を演じるのは大好き」とふり返った。ポーの師匠であるシーフー老師役のダスティンは「僕の年になるとすぐ忘れちゃうものでね。今回、まるで初めて演じる気がしたよ」と役柄さながらのとぼけた口調で会場を笑いに包んだ。前作のカンヌでのイベントの際は、双子を妊娠中だったアンジー。今回も出演作『ツリー・オブ・ライフ』がカンヌに出品されているパートナーのブラッド・ピット、そして子供たちと共にフランス入りしていることを明かし「子供の健康が何よりも大事。自分が愛する人たちが安全で健康だと分かっていることが、最高の幸せだと思う。だから私たちはとてもハッピーなの。子供たちはいまもホテルで走り回ったりゲームをして、めちゃくちゃにしているわ(笑)」と満面の笑みを浮かべた。本作ではポーの出生、血の繋がらない父子の親子愛も描かれるが、この点についてもアンジーは「今回のテーマは家族。家族こそ愛がある場所。私はこの映画をぜひ子供たちに観せたかったし、子供たちはこれをすごく気に入ったわ。観ている間、子供たちは笑いっぱなしだったわ。観終わった後、そのこと(ポーと父親の関係)について私に何か質問をしてくるかしらと思っていたけれど、我が家では養子縁組とか、生みの親とか、孤児とか、それらの言葉は明るい響きを持つ言葉なの。私の子供たちはそれらの事柄について話すことに慣れている。自分たちはポーみたいなんだと分かって、より誇りを持つようになったと思うわ。それはとても素敵なことよ」と、自分たちの家族と重ね合せながら思いを明かした。前回のカンヌではメタボリックなジャックに妊娠中のアンジーが揃って、飛び出たお腹を披露してくれたが、今回は全編3Dということで、別の意味で飛び出す『カンフー・パンダ2』。日本での公開は8月19日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて。特集「カンヌ国際映画祭現地から最新ニュースお届け」■関連作品:第64回カンヌ国際映画祭 [映画祭]カンフー・パンダ2 2011年8月19日より新宿ピカデリーほか全国にて公開KUNG FU PANDA 2™ & © 2010 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.■関連記事:【カンヌレポート4】オダジョー、芝居を通しチャン・ドンゴンと言葉の壁を乗り越えるレオナルド・ディカプリオ、映画祭開催中のカンヌにジェイミー・フォックスと傷心旅行【カンヌレポート2】J・デップ、カンヌ来場に熱狂!役作りにあのアニメキャラが影響?『ハリー・ポッター』新画像が到着夏の3D戦争をノンストップのアクションで制す?【カンヌレポート1】ウディ作品で開幕!ビーチではガガ様からサプライズライヴも
2011年05月16日先日5年来の恋人であるバー・ラファエリとの破局が明らかになったレオナルド・ディカプリオだが、映画祭開催中の南仏・カンヌを仲間たちと一緒に訪れ、傷心旅行中だ。英国の大衆紙「Sunday Mirror」紙上でレオの知人は「バーと破局してレオはすっかり落ち込んでいます。今回ばかりは復縁の望みはなさそう。すべて忘れるためにカンヌに行きたがったんです」と語る。別にプロモーションする映画があるわけでもないのにカンヌを訪れたレオの仲間のひとりはジェイミー・フォックスがいた。「ジェイミーは豪華なヨットをレンタルし、女の子たちを大勢呼んで、明け方までパーティをしてました」。2人は映画祭関連のイベントなどにも足を運んでいるが、レオは長居することはなく、すぐに気の合う仲間たちの待つヨットに戻ってしまうそうだ。(text:Yuki Tominaga)写真はカンヌに訪れクルージングを楽しむレオナルド・ディカプリオ。隣の女性は今回の旅行仲間のひとりのようだ。© AFLO■関連作品:第64回カンヌ国際映画祭 [映画祭]■関連記事:【カンヌレポート4】オダジョー、芝居を通しチャン・ドンゴンと言葉の壁を乗り越える【カンヌレポート3】アンジー、カンヌで家族への愛を熱弁!「家族こそ愛がある場所」【カンヌレポート2】J・デップ、カンヌ来場に熱狂!役作りにあのアニメキャラが影響?【カンヌレポート1】ウディ作品で開幕!ビーチではガガ様からサプライズライヴもブラピ×ショーン・ペンの注目作の一部お目見え『ツリー・オブ・ライフ』予告編解禁!
2011年05月16日14日、カンヌ映画祭にジョニー・デップが久々に登場。『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』が招待上映され、公式会見が行われた。キャプテン・ジャック・スパロウの役作りには、『ミズーリ・ブレイク』のマーロン・ブランドを参考にしたのかとの質問に対し、ジョニーは、「僕は幸運にもマーロンと知り会えた。彼は映画の中でも外でも、僕に大きなインスピレーションを与えてくれた。でもキャプテン・ジャックに関してはマーロンに影響されたとは言えないね。僕はキャプテン・ジャックを18世紀のロック・スター、つまりキース・リチャーズと、スカンクのペペ・ル・ピュ(アニメのキャラクター)の間のような存在だとみなしているからね(笑)。つまり“スカンク(=信用できないやつ)”なんだよ。とてもロマンチックなスカンクというわけさ」と答えて、会場を湧かせた。また、女海賊を演じたペネロペ・クルスは、妹のモニカが彼女のボディ・ダブルを担当していることを吐露。「モニカは素晴らしいダンサーで、剣の扱いもうまいのよ」と、妹の協力を讃えた。監督のロブ・マーシャルによれば「ワイドショットでは、ときどきモニカが演じてるから、シルエットが違うんだよ(笑)」とのこと。じっくり画面を見ていれば、気づくかもしれない。(photo/text:Ayako Ishizu)特集『パイレーツ/生命(いのち)の泉』〜新たな伝説の幕あけ〜特集「カンヌ国際映画祭現地から最新ニュースお届け」■関連作品:第64回カンヌ国際映画祭 [映画祭]パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉 2011年5月20日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.■関連記事:【カンヌレポート4】オダジョー、芝居を通しチャン・ドンゴンと言葉の壁を乗り越える【カンヌレポート3】アンジー、カンヌで家族への愛を熱弁!「家族こそ愛がある場所」レオナルド・ディカプリオ、映画祭開催中のカンヌにジェイミー・フォックスと傷心旅行『ハリー・ポッター』新画像が到着夏の3D戦争をノンストップのアクションで制す?浅野忠信、鮮烈ハリウッドデビュー!3日で6,600万ドルの大ヒットスタート
2011年05月16日映画『行きずりの街』の初日舞台挨拶が11月20日(土)、東京・銀座の丸の内TOEI1で行われ、主演の仲村トオル、共演の小西真奈美、窪塚洋介、南沢奈央らが出席した。12年前に教え子・雅子(小西さん)と結婚したものの、その後、離婚した男・波多野(仲村さん)が雅子と再会し、自身を追放した名門女子高をめぐる陰謀に巻き込まれていく姿を描くミステリーロマンス。小西さんとの元夫婦という役どころに、女優・鷲尾いさ子と結婚16年目を迎えたおしどり夫婦と知られる仲村さんは「どんな役でも経験や想像力を使うと思いますが、元夫婦は経験がないし、してはいけないことだなと思い、監督の指示通りやりました」と苦笑い。阪本順治監督は「普段、男の映画ばかり撮っていますが、今回は男と女の映画を撮りました。自分の経験が生かせたのか何なのか…」とおどけてみせ、苦労を聞かれると「52で独り身ですから夫婦は分からないし夜も全然ないので…あ、奈央ちゃんゴメン」と下ネタを口にしかかり“自爆”。同性の仲村さん、窪塚さんはプッと吹き出し、会場は爆笑。それでも「ラブシーンは照れながらやりました。楽しく激しくやろう!って真奈美ちゃんに言いながら…」と続けたが言葉に詰まった様子で「止めます!」と自ら打ち切り。さらに笑いを誘った。一方、本作は仲村さんの出演50本目の記念作で今年が俳優デビュー25周年。お祝いとしてサプライズで、映画『ビー・バップ・ハイスクール』で仲村さんを発掘しデビューさせた故・那須博之監督の妻で、脚本も務めた脚本家の真知子さんからの手紙を、司会者が「那須はいま、もし生きていて、この映画を観たら、きっとこう言うと思います。『いい役者になったなあ。それよりまず、いい男になったなあ』…(抜粋)」と代読。仲村さんは那須夫婦に対し「恩人としかいいようがない」と唇を噛みしめてしみじみ。25年前の自分がいまの自分を見たら?と司会者から問われると、「意外と持ったなぁ、とか、結構続くもんだね、ですかね。あの頃、俳優って面白いなとは思ったけど、続くとか続かないとか可能性すら考えられませんでしたから」と話し、「25年後、僕の100本目の映画でみなさま会いましょう!体を大切に、いいものを食べてください」と観客に軽妙なメッセージ。会場を盛り上げた。『行きずりの街』は全国にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:行きずりの街 2010年11月20日より全国にて公開© 2010「行きずりの街」製作委員会■関連記事:仲村トオル、玉山鉄二、岸谷五朗、渡部篤郎主演の横山秀夫サスペンス4編の予告編到着【TIFFレポート】仲村トオル俳優デビュー25周年50度カクテル一気飲み「ファイヤー!」仲村トオル、チャン・ドンゴンとの再会に感激!『行きずりの街』韓国公開も即決定ハズレなし!「映画館大賞2010」まもなく発表中谷美紀が選ぶ「1本」は?来年の東映は『ゼブラーマン2』セクシー衣裳から『桜田門外ノ変』まで注目作ズラリ!
2010年11月20日人気ミステリー作家・横山秀夫の4つの短編を、仲村トオル、岸谷五朗、玉山鉄二、渡部篤郎という4人の人気俳優をそれぞれ主演に据えて映像化した「横山秀夫サスペンス」。WOWOWで放送された本作がこのたび、DVDでリリースされ、4作品をまとめた予告編も到着した。『半落ち』、『出口のない海』、『クライマーズ・ハイ』などの映画化作品をはじめ、その著作が数多く映像化されている横山秀夫。数々の名作の中から「真相」(双葉社刊)に収録されている「18番ホール」、「他人の家」の2作と、「看守眼」(新潮者刊)に収められている「自伝」、「静かな家」をそれぞれ約1時間のドラマとして映像化した本作。「18番ホール」は、地元の村の再開発の話を聞いて村長選に立候補した男が主人公。実は彼には12年前のある秘密を隠すため、何としても当選する必要があった。当初は楽勝と思われていたが、強力な対抗馬の存在で徐々に暗雲が…。『行きずりの街』の公開を控える仲村トオルが当選のために必死で奔走する主人公に挑む。「静かな家」は「誤報」というタイトルで岸谷五朗を主演に映像化。ある地方新聞の記者が、写真展の日程を誤って報道してしまうのだが、それに端を発して謎めいた事件が…。「自伝」の主人公で、母に捨てられたトラウマを抱えて生きるライターを演じるのは『ノルウェイの森』がまもなく公開となる玉山鉄二。彼の元に家電量販店の会長の自伝執筆の依頼が。取材の初日、その会長は人を殺した過去を告白。そこから衝撃的な真実が明らかになる。「他人の家」は強盗事件で服役し、いまは妻との静かな暮らしを望みつつも前科のせいで行くあてをなくした男が、近所のがんを患った老人の申し出で、彼の養子に入り家を受け継ぐ約束をする。ここから、彼と妻は、恐るべき事件に巻き込まれることになる。渡部篤郎が再起を図る前科者の悲哀を見事に表現している。日本随一のミステリー作家の作品を原作にした4人の実力派俳優の物語が一挙に楽しめる本作。男たちの運命は――?「横山秀夫サスペンス」DVDは発売中(同時レンタル中)。※こちらの予告編映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY「横山秀夫サスペンス DVD-BOX」価格:4,980円(税込)発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント© 2010 WOWOW■関連作品:行きずりの街 2010年11月20日より全国にて公開© 2010「行きずりの街」製作委員会クライマーズ・ハイ 2008年7月5日より丸の内TOEI1ほか全国にて公開© 「クライマーズ・ハイ」フィルム・パートナーズ■関連記事:【TIFFレポート】仲村トオル俳優デビュー25周年50度カクテル一気飲み「ファイヤー!」仲村トオル、チャン・ドンゴンとの再会に感激!『行きずりの街』韓国公開も即決定ハズレなし!「映画館大賞2010」まもなく発表中谷美紀が選ぶ「1本」は?尾野真千子インタビュー「ここで隠したら一緒になれない気がした」と“覚悟”明かす堺雅人が語る太宰、そして『人間失格』――。「近代文学と“再会”できました」
2010年11月02日映画『行きずりの街』に主演する仲村トオルが10月25日(月)、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた第23回東京国際映画祭での上映の舞台挨拶で、俳優生活25周年を共演の小西真奈美、阪本順治監督らからアルコール度数50度の特製カクテルと共に祝福された。1985年公開の映画『ビー・バップ・ハイスクール』でデビューして今年で25年目、本作が出演映画50本目という節目を祝い、仲村さんは25年モノの50度ウイスキー「カリラ」をベースにした特製カクテル、小西さんらは薔薇のリキュールとシャンパンのカクテルでカンパイ。酒が強い仲村さんはクイッとひと息に飲み干し「ファイヤー!な感じです」と満面の笑み。司会者から大丈夫?と聞かれ「全然大丈夫ですよ」と大酒豪ぶりを見せつけた。阪本監督もほぼ一気飲みしてみせ「ジュースみたい」と物足りなさげ。小西さんは「飲むと赤くなってみなさんの前に出てはいけないような状態になるので…」とひと口だけなめて「美味ファイヤーです」。続けて27日(水)に迎える32歳の誕生日をひと足早くサプライズで祝福され、仲村さんから花束を手渡されると頬を赤らめて喜んでいた。本作は、1992年に「このミステリーがすごい!」で1位に選出された作家・志水辰夫の同名小説を原作に、12年前にかつての教え子との結婚が原因で名門学園の教職を追われた男・波多野(仲村さん)が、学園が関わる黒い事件に一人で立ち向かう姿を描く恋愛ミステリー。劇中に引っ掛け、12年間、1人の相手を想い続けることができるか?という質問に仲村さんは「僕は(女優の鷲尾いさ子と)結婚して15年になりますが、15年前と全く変わらない気持ち」と愛妻家ぶりをアピール。小西さんは「この人だ!と思うたった一人の人と出会って想い続けるのは女性としては運命的で素敵なコト」とウットリ。現在20歳の南沢奈央は「12年前を思うと…」と考え込み、司会者から「8歳じゃないですか」と突っ込まれながらも「容姿も性格も変わるので、相当強い愛なんだなと思います」と12年愛に思いを馳せていた。ほかに主題歌「再愛〜Love you again〜」を歌う女性歌手megも出席した。『行きずりの街』は11月20日(土)より全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)特集「東京国際映画祭のススメ2010」■関連作品:行きずりの街 2010年11月20日より全国にて公開© 2010「行きずりの街」製作委員会■関連記事:仲村トオル、チャン・ドンゴンとの再会に感激!『行きずりの街』韓国公開も即決定ハズレなし!「映画館大賞2010」まもなく発表中谷美紀が選ぶ「1本」は?来年の東映は『ゼブラーマン2』セクシー衣裳から『桜田門外ノ変』まで注目作ズラリ!仲村トオルと小西真奈美が12年ぶりに再会する元夫婦に!『行きずりの街』映画化
2010年10月25日第15回釜山国際映画祭の今年のメインゲストの一人である、フランスを代表する女優ジュリエット・ビノシュ。今年のカンヌ映画祭で主演女優賞に輝いた最新作『トスカーナの贋作』の舞台挨拶や、記者会見に加え、「They Walk Together」と題して海雲台ビーチでオープントーク、および手形セレモニーを行った。トークの相手は、『トスカーナの贋作』のアッバス・キアロスタミ監督と、『ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン』のホウ・シャオシェン(侯孝賢)監督。ビノシュは、彼らと仕事をした経験を「二人の映画ではどちらも息子を持つ母親役を演じたのだけれど、ヒロインが求めるものがそれぞれ違っていて、とても興味深かった。アッバスの映画では、母としてだけでなく、女として愛されたいと求める女性。一方、シャオシェンの映画では、息子とのつながりの強さに気付く女性。アッバスもシャオシェンも、女性のことをよく理解しているし、もっと理解しよう、という気持ちを持っていてくれる。そのことに感謝したいです」と語った。また、各国の映画人との交流パーティーでは、今年で退任するキム・ドンホ釜山映画祭委員長と、ABBAの曲にあわせてチャーミングかつ熱烈なダンスを披露。15年間、本映画祭をゼロから育て、尽力してきたキム・ドンホ委員長の労をねぎらった。映画祭は15日に閉幕。閉幕式には、クロージング・フィルムで釜山を舞台にしたオムニバス映画『カメリア』(原題)の中の1本、『かもめ』の行定勲監督と主演の吉高由里子、ソル・ギョングも出席。今年の釜山には、レポートで取り上げたスターたちのほかにも、ウィレム・デフォー、オリバー・ストーン監督ら多くの映画人が登場、トークショーなどさまざまな企画が催された。アジアの若手監督から選ぶコンペ、ニューカレンツ部門に日本映画がノミネートされなかったのは残念だったが、製作支援をするPPPアワードを、荻上直子監督の企画作『マッシュルームとメロン』が受賞した。毎年、拡大しつつも、観客と映画人の距離の近さを感じさせる釜山国際映画祭。温厚な人柄と映画への愛情の深さで、世界中の映画人に愛されたキム・ドンホ委員長の退任で、来年以降どう変わっていくかが注目だ。(photo/text:Ayako Ishizu)■関連作品:第15回釜山国際映画祭 [映画祭]■関連記事:仲村トオル、チャン・ドンゴンとの再会に感激!『行きずりの街』韓国公開も即決定釜山の観客の熱烈歓迎に深津絵里「クセになりそう!」宮崎あおい&大竹しのぶに韓国人ファン熱狂「ステキ!」、「カワイイ!」と声援安藤政信が釜山登場!米中合作アクションコメディで天才料理人を熱演
2010年10月18日仲村トオル主演の『行きずりの街』が、先日より開催中の第15回釜山国際映画祭にて上映され、仲村さんと阪本順治監督がトークイベントおよびティーチインに出席。公式上映が行われると、すぐに韓国での劇場公開が決定した。1992年の「このミステリーがすごい!」(宝島社主催)で第1位に輝いた志水辰夫の小説を映画化。仲村さんはかつて、将来を嘱望された教師だったが教え子との結婚をスキャンダルとして追及されて学園を追われ、いまは郷里で塾講師をしている男・波多野を熱演。行方の分からなくなった元教え子の消息を追って再び東京に足を踏み入れた波多野が、彼女の失踪の背後にある陰謀を明らかにしていく姿が描かれる。仲村さんは過去に『ロスト・メモリーズ』、『青燕』といった韓国映画に出演した経験があり、特に『ロスト・メモリーズ』では韓国で最も権威のあるとされる映画賞・大鐘賞助演男優賞を外国人で初めて受賞。その名は韓国でも知れわたっており、今回、ビーチで開催されたイベントでも、ハングルや英語で「お帰りなさい!」などと書かれたうちわを持った熱狂的なファンから大きな声援を送られていた。仲村さんは韓国入り後、イベントの前に『ロスト・メモリーズ』で共演したチャン・ドンゴンと5年ぶりに再会したそうで、今年5月のドンゴンの結婚と先ごろの第1子誕生を祝福し、プレゼントを手渡したという。仲村さんはイベント後「釜山国際映画祭には『青燕』以来5年ぶり、2回目の参加です。前回は韓国映画で来ましたが、今回は日本映画でここに来ることが出来ました」と笑顔で語り、ドンゴンとの再会については「『ロスト・メモリーズ』では本当によく飲みに行き、朝まで付き合わされたこともありましたね(笑)。ドンゴン氏が出演した『グッドモーニング・プレジデント』(※日本では今年7月公開)の役柄から、『きみが大統領になるとは思わなかったよ』と冗談を言ったら大笑いしていました。『ロスト・メモリーズ』公開時に『また共演したいけれど、お互いそれぞれの国でがんばって、いつかどこかの国際映画祭で作品を持ち寄って再会できたらいいね』と話していたのがついに叶いました。僕にとって記念すべき日になりました!」と共演時の思い出に触れつつ、喜びを語ってくれた。また、韓国の新興の配給会社「マウンテンピクチャーズ」は、公式上映が行われると即刻、本作の買い付けを決定。「韓国映画にはない雰囲気が感じられ、夢を見ているような気分にさせられた」とは同社CEOリ・ゼ・シク氏の弁。映画祭は15日まで開催。熱く、厳しい韓国の映画関係者をうならせた『行きずりの街』は11月20日(土)より全国にて公開。■関連作品:行きずりの街 2010年11月20日より全国にて公開© 2010「行きずりの街」製作委員会第15回釜山国際映画祭 [映画祭]■関連記事:釜山の観客の熱烈歓迎に深津絵里「クセになりそう!」宮崎あおい&大竹しのぶに韓国人ファン熱狂「ステキ!」、「カワイイ!」と声援安藤政信が釜山登場!米中合作アクションコメディで天才料理人を熱演ハズレなし!「映画館大賞2010」まもなく発表中谷美紀が選ぶ「1本」は?来年の東映は『ゼブラーマン2』セクシー衣裳から『桜田門外ノ変』まで注目作ズラリ!
2010年10月15日開催中の第15回釜山国際映画祭で9日(土)、チャン・ドンゴン主演のニュージーランド・韓国合作映画『The Warrior’s Way』(原題)の記者会見が行われ、4日に妻コ・ソヨンとの間に第一子の男の子が誕生したばかりのドンゴンが、マスコミの前で初めてパパとなった心境を語った。「父親になってみて 、いままで感じたことのない、様々な感情を体験しています。生まれたときは、 喜びとプレッシャーと驚きとで、ゴチャゴチャになっていました。子供は、見事に妻と僕を足して2で割ったような顔ですよ。いまは子供に聞かせるために、歌の練習をしています」とドンゴンは笑顔で語った。映画は『ロード・オブ・ザ・リングス』のプロデューサー、バリー・オズボーンが製作を手がける大作無国籍アクションで、共演はケイト・ボスワース、ジェフリー・ラッシュら。ドンゴンは劇中で拾った赤ちゃんを育てるうちに、父性に目覚める地上最強の戦士を演じている。全米と韓国で12月に同時公開予定。(photo/text:Ayako Ishizu)■関連作品:グッドモーニング・プレジデント 2010年7月24日よりシネマート新宿・シネマート心斎橋ほか全国にて順次公開© 2009 CJ ENTERTAINENT INC., ALL RIGHTS RESERVED
2010年10月10日“中国で最も影響力のある女性”であるのみならず国際的にもその高い演技力でスポットを浴び続けるチャン・ツィイーと、ドラマに映画にクールな魅力で日本の女性を虜にする韓国きっての人気俳優、ソ・ジソブ。そんな2人が国境を越え、共にそのイメージを一新する“ラブコメディ”というジャンルで初競演を果たした。『ソフィーの復讐』で、ツィイーはちょっとドジな乙女・ソフィーを好演し、さらに本作のプロデュースにも挑戦。一方、ジソブは優柔不断な医者・ジェフ役で初の中国語での演技に挑戦!公開を前に揃って来日した2人に話を聞いた。――チャン・ツィイーさんは今回、脚本を読んですぐに本作の製作を買って出たそうですが、プロデューサーという新境地をふり返ってみていかがでしたか?ツィイー:監督(エヴァ・ジン)が新人の方だったので、何とか監督の手助けになってこの映画を完成させたいという気持ちが強かったですね。実際にやってみて、自分のプロデューサーとしての能力も試してみたかったし、やってみていろんなことを学びました。映画作りの難しさももちろん、より人を大切にするということ。実は、私は彼(ジソブ)について、彼の知らないところで監督とも話をしていました。私も海外での撮影での経験から分かるんです、見知らぬ国で映画を撮ること自体プレッシャーが大きく苦しいのに、それ以上に周りからプレッシャーをかけたくはないと。だから監督には、彼の中国語の発音が多少ずれてもあまり直さないとか、彼がのびのびと演技をできるように話し合ったりしました。ここであらためて彼にお礼を言いたいんですが、非常に勇気を持って私たちのことを信じてくださってありがとうございました。ジソブ:謝々(ありがとうございます)。――ツィイーさんが仰るように異国での撮影は様々なハードルがあったと思うのですが、一番のチャレンジは何でしたか?ジソブ:まず言葉のストレスが一番大きかったです。でも、チャン・ツィイーさんから「あまりストレスを感じず、もっと撮影を楽しんでいいんですよ」と言っていただけて、そのおかげで楽しく撮影に臨めました。また、コメディとなると国によって感情表現も言葉も違うし、笑いのツボも異なると思います。韓国のものとはまた異なるものなので、今回は監督とチャン・ツィイーさんに完全にお任せしてました。ツィイー:たぶん彼が一番苦労したのは、美味しいキムチがなかったことじゃないかしら(笑)?――言葉の面以外で、中国で印象に残ったエピソードはありますか?ジソブ:今回の撮影ではないのですが、以前にドラマの撮影で中国の田舎を訪れたことがあって、そこでトイレに行こうとしたらドアがないので、最初はすごく戸惑いましたね(笑)。ツィイー:トイレはトイレでしょ(笑)。トイレと言えば、私も『HERO』(’02)の撮影のときの話ですが、野外で撮影してたのでトイレというものがなくて、女性たちはすごく困って。傘3本をさして壁代わりにしたんですよ。風が吹かないか心配でした。日本ではいろんな素晴らしい発明がされてるんだから、ぜひどこに行ってもトイレができる発明をしていただきたいわ!――今回、ジソブさんが演じたジェフは一見完璧だけど、結婚を前にして2人の美女の間で迷ったりと優柔不断なところがありますよね。ジソブさんが共感できる点はありましたか?ジソブ:男性は一生のうち一度は結婚という大事な決断をしますが、その大事な選択を前にしたら気持ちが揺れるのは当然じゃないかなと思います。大事なのは、そこで選択できるかできないかということ。ジェフはそれがなかなかできない男性だけど、決して浮気者ではないと思いますよ。女性だって目の前に2人の男性がいたらやっぱり気持ちは揺れるでしょうし。みなさんも経験があるんじゃないですか(笑)?僕は彼のようなことはできないと思いますが…。――では、チャン・ツィイーさんから見てジェフのような男性はどうですか?ツィイー:もし私のボーイフレンドがジェフのような優柔不断な男性だったら、このドアを蹴っ飛ばして、追い出しますね(笑)。私自身もソフィーには共感できるところがあって、恋愛では簡単に諦めるタイプではないですね。誰でも欠点はあるものですが、男女というのは最初はお互いに惹かれて、好きだ、好きだと良いところばかり見るのに、一定の期間を経ると、今度は相手の欠点ばかり見るようになる。これはきっと万国共通の恋人たちの悩みではないでしょうか?ほかの男性が現れるといまの男性よりも良く見えるときもあると思いますが、いまの彼の良いところをより多く発見して見ることが大事で、そんなに簡単にいまの彼を諦めないようにと、私は思います。――なるほど、それでは最後におふたりから日本のファンに向けてメッセージをお願いします。ツィイー:私自身、俳優としてぜひ私の変身ぶりを観てほしいです。いままでの作品ではアクションが出来る人や悲しい人といったイメージが強かったと思いますが、今回は隣の家の女の子、街のどこにでもいる女の子を演じているので、いままでと全く違う面を観ていただきたいですね。ジソブ:チャン・ツィイーさんの変身した姿も見どころですし、僕はとにかく作品全体を楽しんでほしいですね。みなさんには幸せな気持ちになってほしいと思いながらいつも映画を作っているので、観終わった後にちょっとでも幸せだなと思ってくれたら嬉しいですね。その後に、僕の変身のほうも見てもらえればと思います。インタビューを通じて終始、その聡明さとはつらつとした明るさでツィイーがジソブをリードする姿が微笑ましく、国境を越え、互いに対する厚い信頼を感じさせていたふたり。いままでに見せたことのない、そんな彼らのコミカルな演技にぜひ注目してほしい。衣裳(チャン・ツィイー)・スカート:ダジリータ(DESIGNWORKS concept store青山店/03-5772-1115)・ベルト:アキラーノ リモンデ(DESIGNWORKS concept store青山店/03-5772-1115)・ブーツ:セルジオ・ロッシ(0570-016600)Stylist(ZHANG ZIYI):Mariko EnamiStylist(SO JI-SUB):Yoshiyuki Shimazu/Hairmake:Narumi Miyama■関連作品:ソフィーの復讐 2010年1月9日より新宿ピカデリーほかにて公開© 2009 SOPHIE PRODUCTION LTD, PERFECT WORLD CULTURE COMMUNICATION CO., LTD. and CJ ENTERTAINMENT ALL RIGHTS RESERVED■関連記事:ツンデレ?身長?お似合い映画カップル1位は『のだめ』の2人真央&岡田将生が2位ビョンホン&ウォンビン…2009年写真でふり返る来日スター【韓流スター編】お似合いの映画カップルは?「MTV」オリジナルステッカー&「ウサビッチ」グッズを10名様プレゼントチャン・ツィイー、ハロウィンの予定は…韓流人気俳優ソ・ジソブと仲良く登場
2010年01月06日釜山国際映画祭(PIFF)の今年の目玉作品である『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』。9日のレッドカーペットと公式記者会見に続き、木村拓哉、イ・ビョンホン、ジョシュ・ハートネットの主演トリオが、10日午後、海雲台ビーチのPIFF屋外ステージに登場、トークショーを行った。「親しい友人であるイ・ビョンホンと8月に会ったときに『釜山にぜひ来てほしい』と個人的に誘われたのでやって来ました」と今回の釜山訪問が、ビョンホンの招待に応じたものであると明かした木村さん。「昨夜はビョンホンの部屋で、ジョシュとビョンホンと腕を交差させて何度乾杯をしたか分かりません」と、3人の絆の強さついて語った。ジョシュも「2人の親友を得られたことも含め、自分にとってこの作品は最も印象に残るものとなりました。撮影は大変だったけれど、拓哉とビョンホンのおかげで乗り越えられた。感謝しています」と、熱い思いを告白。ビョンホンは、「ホスト役の僕としては、彼らが釜山に来てくれて本当に嬉しい。冷え込む中、徹夜で最前列を確保した人には申し訳ないけれど、ステージの裏から観ている人たちは、ジョシュの素敵なお尻を見られて、ラッキーだと言っていますよ」と笑わせるなど終始ご機嫌。ファンからの「SMAPは韓国でコンサートをやらないのですか?」という質問には「きっと実現しますよ」とビョンホンが先に答えると、木村さんも「今回の釜山入りを実現させてくれた彼がそう言うのなら」と、近い将来のコンサートを約束。木村さんが最後にファンへのメッセージとして「ようやくこの言葉が言えます。サランヘヨ(愛しています)」と言うと、会場の興奮は最高潮に達した。(text:Ayako Ishizu)『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』DVD豪華版(初回限定生産)価格:\5,985(税込)『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』DVD通常版価格:\3,990(税込)『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』ブルーレイ価格:\4,935(税込)発売・販売元:エイベックス・エンタテインメント発売日:1月13日(水)公式サイト:■関連作品:アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン 2009年6月6日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開© Lam Duc Hien, Photographer第14回釜山国際映画祭 [映画祭]■関連記事:スター勢揃いで釜山国際映画祭開幕! オープニングはイケメン大統領チャン・ドンゴンダウンタウン松本絶叫「殺人予告の人かと…」監督第2作『しんぼる』公開!【どちらを観る?】ビョンホンの“ワル”なスマイルが光る、夏のアクション2大作何発撃たれた?キムタク&ビョンホンのサイン入りグッズが当たるカルトクイズ!キムタク、ビョンホン&ジョシュとの共演は「悪ガキ3人の空間」単独で初日舞台挨拶
2009年10月12日8日夜、釜山国際映画祭が華やかに開幕した。海雲台ヨット競技場での開幕式には、イ・ビョンホン、ジョシュ・ハートネット、松本人志、ソ・ジソプ、イ・ミンホ、審査委員長のジャン=ジャック・ベネックスら、多くのスターや監督が参加。14回目となる今年のオープニング作品は、チャン・ドンゴン主演の『Good Morning President』。3人の大統領の悩みを描くコメディで、ドンゴンの韓国映画への出演は実に4年ぶり。ドンゴンが見せるコミカルな演技に大観衆が大きく沸いた。記者会見でドンゴンは、「釜山のオープニングを飾れてとても光栄です。いままでコメディに出演したことがなかったので、ぜひ挑戦したかった。撮影をとても楽しみました」とふり返った。監督・脚本は、『トンマッコルへようこそ』などの人気脚本家チャン・ジン。演劇界出身で、そのユーモアあふれる作風から韓国の三谷幸喜とも言われている監督は「政治的な映画ではないが、私が少年時代を過ごした70年代は軍事政権時代で、大統領のコメディなど考えられなかった。いまは良い時代だと思う。今年亡くなった2人の大統領にも観てもらいたかった」と語った。キム・ドンホ映画祭委員長は「チャン・ジン監督の才能に加え、不況なので、明るい作品で映画祭を盛り上げたかった」と『Good Morning President』(原題)をオープニングに選んだ動機を語った。チャン・ドンゴンが演じるのは、妻を早くに亡くし、子育てに奮闘するイケメン独身大統領。尊敬する前大統領の娘(チャン・ジェヨン)にほのかな思いを寄せたり、瀕死の一般市民のために自分の腎臓を提供するか否かで悩んだりという、人間味あふれる役どころだ。香港の記者から、「あなた自身も独身生活が長くて、淋しくはありませんか」という質問には「普通の独身男性と同じように、淋しいときもありますが、そんなに深刻に悩んではいませんよ」と笑っていた。(photo/text:Ayako Ishizu)■関連作品:第14回釜山国際映画祭 [映画祭]■関連記事:ダウンタウン松本絶叫「殺人予告の人かと…」監督第2作『しんぼる』公開!
2009年10月10日アジア屈指のトップ女優、チャン・ツィイーが美しき猟奇犯に大変身!『アルマゲドン』や『トランスフォーマー』シリーズで知られるヒットメイカー、マイケル・ベイ率いるプラチナム・デューンズが贈る、サディスティック・サスペンス・スリラー『ホースメン』がこの秋、日本で公開を迎える。いまだ見たことのない、凶器と化したツィイーが観る者を恐怖と謎の迷宮へと誘う本作。公開に先駆けて、本作のポスタービジュアルがこのたび解禁となった。物語は、一人の中年女性の殺人事件から幕を開ける。極太の釣り針で宙吊りにされた屍体、それを囲むように「COME AND SEE=来たれ」のメッセージが残された奇妙な猟奇殺人…。デニス・クエイド扮する担当の刑事・ブレスリンを挑発するかのように、事件は連続殺人事件へと発展していく。そこへ現れるのが、被害者の娘・クリスティン(チャン・ツィイー)。彼女の不気味な告白で、事態は迷宮入りする――。「俳優として、自分自身と全く異なるキャラクターを創り出す自由を与えられることは、本当に大きな幸せ」と並々ならぬ意欲をもって、新境地に取り組んだツィイー。『氷の微笑』のキャサリン・トラメル(シャロン・ストーン)を彷彿とさせる、妖艶な美貌を武器に捜査官を翻弄、薄幸の美少女が魔性の悪女へと変貌を遂げるさまを演じきった。果たして、『羊たちの沈黙』のレクター博士、はたまた『ソウ』シリーズのジグソウに次ぐ、新たな殺人鬼キャラクターの誕生となるのか?衝撃の結末まで先が読めない『ホースメン』は10月、新宿バルト9、渋谷シアターTSUTAYAほか全国にて公開。■関連作品:ホースメン 2009年10月、新宿バルト9、渋谷シアターTSUTAYAほか全国にて公開© 2008 Horsemen Productions, LLC All Rights Reserved.
2009年07月30日