21回目の来日を果たしたトム・クルーズが8月2日に、都内で行われた主演最新作『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』の来日記者会見に、メガホンをとったクリストファー・マッカリー監督とともに出席した。その他の画像すでに大きな話題を集めている上空1500メートルで繰り広げられる“軍用機ぶら下がり”の超絶アクションについて、クルーズが「アイディアを出したのは監督だった」と明かすと、当のマッカリー監督は「ジョークで言ったんだよ」と釈明。これに対し、クルーズは「でも、楽しそうかなと思って」と涼しい顔で、「眼球全体を覆うコンタクトレンズで撮影に臨んだ」「こだわりはスーツ。ヒッチコックの『北北西に進路を取れ』へのオマージュだよ」「ものすごく寒かったし、排気ガスをもろにかぶった」「全部で8回撮ったんだ」など、同シーンの驚くべき誕生秘話を次々と披露した。クルーズ演じる主人公・イーサンらが所属するIMFの解体危機が迫る中、彼らがチームを組んで、訓練された“ならずもの組織”(=ローグ・ネイション)の壊滅というミッションに挑む。先週金曜に全米で封切られ、シリーズ最高のオープニング記録を樹立したばかりだ。すでに第6弾の構想もあると言い、「日本で撮影できたら、楽しいだろうね。交通規制に協力してくれれば、実現の可能性はあると思う。ぜひ、地域全体の協力を得られれば」(クルーズ)、「でも夏は暑いから、撮影は春か秋がいいですね。それともうジョークは言わないよ」(マッカリー監督)。クルーズにとって、大作映画の主演やプロデュース業におけるプレッシャーは「特権」だといい、「人々を楽しませたいという夢に関われることに、感謝しかありません。だから、現場に遅刻したことは1度もないんです」と熱弁した。『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』8月7日(金)公開
2015年08月03日マット・デイモンが主演を務めるリドリー・スコット監督最新作『オデッセイ』(2016年2月公開)のオンライン限定予告が27日、公開された。本作は、火星に取り残された宇宙飛行士の奮闘と、彼を救おうと尽力する地球の人々を描いた物語。マット・デイモン演じる宇宙飛行士マーク・ワトニーは、火星での有人探査の最中に嵐に巻き込まれて死亡したと推測され、残りの乗組員は火星を去ってしまう。生きていたワトニーは、気温-55度、酸素ほとんどなし、水なし、通信手段なし、最大風速400km/時、食料31日分という絶望的な環境で、4年後の探査ミッションまで生き延びようとする。公開された予告映像では、極限状況でも人間性を失わず科学を武器に生き残ろうとするワトニーの姿を描きつつ、一方で彼を置き去りにしてしまったことを悔やみ救出しようとするチーム乗組員メンバーの葛藤と友情を見ることができる。そして、彼らは不可能とも言える大胆な救出ミッションを計画。世界70億人を巻き込む奇跡を目指す。先日、オスカー俳優トム・ハンクスが「アンディ・ウィアーの大傑作! マット・デイモンに嫉妬する!」と原作の画像と合わせてツイートしたことが世界中で話題となった本作。ハンクスに嫉妬されたデイモンの迫真の演技は、今回の約3分の予告映像からも受け取ることができ、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』以来のアカデミー賞主演男優賞ノミネートに早くも期待がかかる。(c) 2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved
2015年07月27日巨匠リドリー・スコット監督がメガホンをとり、類まれな演技力を誇るマット・デイモン主演で描く超大作『オデッセイ』。探査中の事故で火星に取り残された宇宙飛行士が、希望を捨てず生き延びようとあがく姿を描く本作の、オンライン限定の予告映像が解禁。オスカー俳優トム・ハンクスが、「マット・デイモンに嫉妬する」とツイートしていることが明らかとなった。本作でマット・デイモンが演じるのは、宇宙飛行士のマーク・ワトニー。火星での有人探査の最中に嵐に巻き込まれて死亡したと推測され、残りの乗組員は彼を置いて火星を去ってしまう。奇跡的に生き延びたワトニーは、わずか31日分の食料とともに、気温-55度、酸素ほとんどなし、水なし、通信手段なし、最大風速400km/時という過酷な環境に取り残される。次回の有人探査ミッションが火星にやって来るのは4年後。あらゆる現実が生存は不可能だと示しても、彼は決して生きる希望を捨てず…。解禁された予告映像では、極限状況でも人間性を失わず、科学を武器に生き残ろうとするワトニーの姿や、彼を置き去りにしてしまったことを悔やみ、救出しようとする乗組員メンバーの葛藤と友情を見ることができる。宇宙という特殊な状況下で巻き起こる緊急事態は、息を詰めて見守ってしまう緊迫感に満ちている一方、強靭な意志で絶望的な状況を乗り越えようとするワトニーに、見ているこちらが希望を与えられる見応え満点の映像となっている。異例のロングヒットとなったアンディ・ウィアーの小説「火星の人」を原作としている本作だが、先日、オスカー俳優トム・ハンクスが「アンディ・ウィアーの大傑作!マット・デイモンに嫉妬する!」と原作の画像と合わせてツイートしたことが話題になっており、マットにとっては『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』以来の、アカデミー賞「主演男優賞」ノミネートに早くも期待がかかっている。たったひとりの男の不屈の挑戦が、心揺さぶる“史上最大の奇跡”をたぐり寄せるアドベンチャー超大作『オデッセイ』。圧倒的なリアリティとスリルに満ちた本作の一片を、まずはこちらの予告編で体験してみて。『オデッセイ』は2016年2月よりTOHOシネマズ スカラ座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月27日俳優のトム・クルーズ主演『ミッション:インポッシブル』シリーズの最新作『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(8月7日公開)で、トム自身による超高速バイクアクションのメイキング映像が24日、公開された。公開された映像は、トム演じる主人公イーサン・ハントが謎の女スパイ、イルサを超高速でチェイスするバイクアクションシーンのメイキング映像。標高差300メートルのアトラス山脈の山道を、敵の襲撃を受けながら猛スピードで駆け抜ける。このシーンも、トム自身によるノースタントで、しかもヘルメットなし。山道のカーブには車体を傾け疾走、敵のバイクによる体当たりなど過激なシーンを実際に撮影した。トムは「今回のバイクアクションはCGを使わず、自分で運転した。かなり過激なアクションだった。安全面は度外視し、全開でドリフトした」と振り返る。また、数々のノースタントアクションに挑むトム・クルーズについて、監督のクリストファー・マッカリーは「トムの素晴らしいところは、彼が自分の仕事をものすごく愛していて、すべて観客のためにやっているということだよ。とにかく彼は人を楽しませることが大好きなんだ」とコメント。「自分たちが五里霧中だ、という気持ちになっているときでも、トムは『こんなことは初めてじゃないよ。今までにも何百万回も経験しているよ。だから大丈夫だ。絶対に大丈夫だよ』と言ってくれる。彼はまさに、映画制作マシンだよ」と語る。(c) 2015 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2015年07月24日置いてあるだけで、異空間へトリップさせてくれる――。そんな濃度の高いインテリアがあるとすれば、「トム・ディクソン(TOM DIXON)」のそれだ。パンチのある色彩、ミニマムなのにグラマラスなフォルム、インテリアというよりはもはやアートピース。彼のデザインを形容しようとすると、必然的に挑発的な言葉が出てくる。チュニジア生まれのプロダクトデザイナー、トム・ディクソンが7月17日、東京・青山にブランド2店舗目となるオンリーショップ(東京都渋谷区渋谷2-1-13)をオープンした。フロアには照明やファニチャーだけでなく、フレグランスや器等のホームアクセサリーが並ぶ。代表作である「Wingback Chair」や「Beat Lightシリーズ」の他、約7割以上のプロダクトが日本初販売というからファンにはたまらない。「MoMA STORE」で人気を集めた黄金のティーセットをはじめ、ユニークな紳士靴のドアストッパー、鉄塔のようなボウルなど、ウィットに富んだプロダクトたちが一堂に集まっている。さらに、同店舗デザインもトム・ディクソン自身が携わっているため、店内に足を踏み込めば彼の濃厚な世界へどっぷり浸れるのだ。オープンの2日前に開かれたパーティーにはトム・ディクソンも来日し、今回目玉となる新作照明「Melt」や「Lens」の魅力を語ってくれた。特に、溶けたような形状の「Melt」は創作が困難を極め、1年かけてひとつひとつを手づくりのように作っていったとのこと。また、青山学院大学の隣にショップ展開した理由のひとつに、多くの若者がデザインに触れられる機会を作りたかったと話す。そして「ここから新しい未来を創造していきたい。日本向けプロダクトも展開したいね」と笑顔で語ってくれた。奇抜でユニーク、異世界を覗いた感覚に陥るオンリーショップの魅力をぜひ堪能してほしい。
2015年07月18日トム・クルーズが主演を務める人気シリーズの第5弾『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』の公開に先がけて、クルーズが来日することが決定した。本作でクルーズは上空1500メートルで極めて危険なスタントに挑んでおり、そのメイキング映像も公開になった。『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』メイキング映像『ミッション:インポッシブル』シリーズは、変装の名人にして圧倒的な身体能力と作戦遂行能力を誇るエージェント、イーサン・ハント(クルーズ)らが毎作、それぞれの得意分野を活かしながら“不可能”としか思えない難題に挑む超人気シリーズ。最新作ではイーサンらが所属するIMFの解体危機が迫る中、彼らがチームを組んで、訓練されたならずもの組織(ローグ・ネイション)“シンジケート”の壊滅というミッションに挑む。クルーズは日本に繰り返し来日しており、本作のプロモーションのために21回目の来日をはたす。日程は明らかになっていないが、本作で謎の美女イルサを演じたレベッカ・ファーガソン、クリストファー・マッカリー監督と共に日本にやってくる。このほど公開されたメイキング映像は、クルーズが軍用機に自らしがみついた状態で1500メートルまで上昇。時速400キロの速度で飛行しながら演技する様子をおさめたものだ。これまでもクルーズは世界最高峰のビル“ブルジュハリファ”で難易度の高いスタントを行うなど“不可能”と思えるシーンをいくつも行ってきた。映像ではスタッフが入念に準備を重ねる様子が紹介され、クルーズは瞳孔や網膜を守る特殊なコンタクトレンズを装着して準備をする。メイキングには実際に撮影カメラが記録した映像も登場するが、飛行機は猛烈なスピードで助走し、離陸したかと思うと、地上の景色がどんどん小さくなっていく。映像には記録されていないが、おそらくスタッフたちは滑走路のコンディションを整え、上空の状態を注意深くリサーチし、安全装置を設置したはずだ。それでも撮影は危険を極める。あるスタッフは「一歩間違えば死んでいたと」と語るが、クルーズはこの危険な撮影を8回も行ったという。『ミッション:インポッシブル』はクルーズが主演だけでなくプロデューサーも務め、全身全霊をかけて作り上げてきたシリーズで、その意気込みや想いは相当なものだ。メイキング映像でもトムはこのスタントについて短く語っているが、来日時にはこの場面についてのコメントがさらに聞けるのではないだろうか。『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』8月7日(金)公開
2015年07月17日マット・デイモンがリドリー・スコット監督の最新作『オデッセイ』で主演を務めている。本作で、彼は地球から遠く離れた火星でたったひとり取り残されながらも懸命に生き延びようとする男ワトニーを演じているが、この役はあの名優が自分で演じたいと声をあげるほど魅力的な役のようだ。その他の画像本作の原作は、日本でも邦訳されたアンディ・ウィアーのベストセラー小説『火星の人』。主人公マーク・ワトニーと仲間たちは火星で探査を行っているが、強烈な嵐に巻き込まれて脱出。マークはその途中で死亡したとされていたが、後に生存していたことが発覚する。水も空気も通信手段もない火星でたったひとり取り残されたマークは、残された物資とわずかな食料をかき集めて、知恵と強い意思をもって生き延びようとする。映画でデイモンは多くの場面でたったひとりでカメラの前に立ち、誰の声も聞えない、どれだけ助けを求めても届かない火星で生きる男を演じた。この役は魅力的な役どころのようで、俳優のトム・ハンクスはSNSに「アンディ・ウィアーの大傑作!マット・デイモンに嫉妬する!」と投稿。彼は『キャスト・アウェイ』で無人島に取り残された男を演じ、『ターミナル』では故郷を失って空港で暮す男を演じたが、ハンクスは『オデッセイ』の物語に先ほどの2作にはない要素、自身が俳優として嫉妬をおぼえるほどの魅力を感じたようだ。ちなみにハンクスは「誰が映画館の先頭に並ぶって?僕だよ!」と宣言している。ハンクスはハリウッドのトップクラスの俳優で、彼のもとには魅力的な企画や脚本が数多く集まってくるはずだ。彼の主演最新作『ブリッジ・オブ・スパイ』はジョエル&イーサン・コーエンが脚本を書き、スティーヴン・スピルバーグが監督する作品で、早くも今年もオスカー候補入りがささやかれている。そんなハンクスが、デイモンが演じると決まってもなお、自分が演じたかったと声をあげるマーク・ワトニーとはどんな人物なのか? ワトニーは火星でたったひとりでどんな体験をするのか? 来年2月の公開が楽しみだ。『オデッセイ』2016年2月 TOHOシネマズ スカラ座他全国ロードショー
2015年07月15日ロックバンド「ニルヴァーナ」のカート・コバーンや、「レディオヘッド」のトム・ヨーク、俳優のジェームス・ディーン、作家のアーネスト・ヘミングウエイなど名だたるアーティストを魅了した、「コンバース(CONVERSE)」のブランドを代表するシューズ「ジャックパーセル(JACK PURCELL)」。その生誕80周年を記念したメモリアルイベントが、7月11日と12日に東京・青山のスパイラルガーデン1階で開催されることが発表された。「コンバース」のスタンダードモデル「ジャックパーセル」は、1935年当時に14年連続でワールドチャンピオンとなった伝説のバドミントンプレイヤー、ジャック・パーセルが製作に参加し、当時の最高水準のパフォーマンス性を備えたコートシューズとして誕生したもの。そのシンプルで洗練されたフォルムは、今なお多くのアーティストたちを魅了している。そんな「ジャックパーセル」の80年を記念して、劇作家・野田秀樹の舞台衣装や宇多田ヒカルのPV衣装などを手がけてきた、コスチュームアーティスト・ひびのこづえが“新作ジャックパーセル”をモチーフにしたセレモニーウェアを製作。メモリアルイベントでは同衣装が展示される。また、モチーフとなったシューズとともに新作の「タイムライン(TimeLine)」シリーズの「JACK PURCELL 80」も展示され、「ジャックパーセル」の世界観に浸れるメモリアルな空間が演出されるとのこと。セルフショットが可能なフォトブースの設置やオリジナルポストカードの配布なども行われる予定だ。【イベント情報】「80th Anniversary EVENT」会場:スパイラルガーデン1階住所:東京都港区南青山5-6-23会期:7月11日~12日時間:11:00~20:00
2015年07月08日『オール・イズ・ロスト ~最後の手紙~』『モスト・バイオレント・イヤー(原題)』のJ・C・チャンダーが、『Triple Frontier』の監督候補に上がっている。もともとは、『ゼロ・ダーク・サーティ』のキャスリン・ビグローとマーク・ボールが手がける予定だったが、このコンビは別の作品に集中することに決め、今作を降板していた。ストーリーは明らかになっていないが、パラグアイ、アルゼンチン、ブラジルの境界域で活動する犯罪組織を描くものらしい。ビグローが監督する予定だった頃は、トム・ハンクスやウィル・スミスの名前が浮上したが、このふたりが出演する可能性は今もなくなってはいないようだ。ハンクスの次回作は、10月北米公開予定のスティーヴン・スピルバーグ監督作『Bridge of Spies』。スミスの次回作は、12月北米公開予定の『Concussion』。文:猿渡由紀
2015年06月30日エマ・ワトソンとトム・ハンクスが、『The Circle』で共演することになった。ハンクスはプロデューサーも兼任する。原作は、デイブ・エガーズによるスリラー小説。ワトソンが演じるのは、個人情報やソーシャルメディア、銀行口座などをすべてひとつに集めたインターネットのオペレーションシステムを管理する会社に勤務する女性。ハンクスは、彼女が出会うミステリアスな年上の男性を演じる。監督は『The Spectacular Now』のジェームズ・ポンソールド。撮影はこの秋、カリフォルニアで始まる。ワトソンは現在『美女と野獣』、ハンクスはロン・ハワード監督の『インフェルノ』を撮影中。『インフェルノ』はダン・ブラウンが書いたロバート・ラングドンシリーズの最新作。共演はフェリシティ・ジョーンズ。文:猿渡由紀
2015年06月26日メキシコのリゾート地カンクンで行われていたメディア向け発表会『Summer Of Sony 2015』が現地時間18日に閉幕した。会期中には『007 スペクター』やトム・ハンクス主演作『インフェルノ』、『ゴーストバスターズ』など映画ファンがその動向を注視している作品の会見やプレゼンテーションが行われ、さらにはアン・リー監督が手がける最新作『Billy Lynn’s Long Halftime Walk』の映像も報道陣に披露された。その他の画像イベントでは、ソニー・ピクチャーズが今年から2016年にかけて公開する新作17作品に関する会見やプレゼン、フッテージの上映が行われ、全世界から集まった記者約200人が、まだ誰も観たことがない映像を観賞し、出演者や監督たちと質疑応答を行った。イベントでは『ライフ・オブ・パイ』のアン・リー監督の新作『Billy Lynn’s Long Halftime Walk』の映像も公開された。本作は、イラク戦争で奇跡的に助かった青年の“その後”をシニカルな視点を交えて描いた小説の映画化で、クリステン・スチュワートやヴィン・ディーゼルらが出演する。注目は、監督が本作で“120フレーム/秒”という最新の技術を駆使して撮影していることだ。通常、映画は1秒間に24フレームで映像を記録するが、本作ではソニーの新型カメラ“Sony CineAlta F65”を用いて通常の5倍の120フレームで撮影を敢行。会場では、アン・リー監督のメッセージ映像も上映され「ストーリーやキャラクターをよりリアルに感じさせるために、120フレームで撮影している」と語った。他にも製作中の作品の秘蔵映像や、完成したばかりの本編映像が披露され、連日、会見やインタビュー、プレゼンテーションが開催。ここでの情報は今後報道され、全世界の映画ファンをわかせることになりそうだ。■『Summer Of Sony 2015』で紹介された作品『THE 5TH WAVE』『ザ・ウォーク』『XMAS』『Sausage Party』『Hotel Transylvania 2』『The Lady in the Van』『ANGRY BIRDS』『ピクセル』『RICKI&THE FLASH』『インフェルノ』『Billy Lynn’s Long Halftime Walk』『007 スペクター』『MONEY MONSTER』『Grimsby』『CONCUSSION』『ゴーストバスターズ』
2015年06月19日ソニー・ピクチャーズが、メディア向けに新作映画を発表するイベント『Summer Of Sony 2015』がメキシコのリゾート地カンクンで現地時間11日から開始になる。今回のイベントでは今年と来年の新作映画のプレゼンテーションが行われる予定で、『007 スペクター』をはじめ、注目作の新情報がこの場で“解禁”になる可能性が高い。その他の写真ソニー・ピクチャーズの大規模なメディア向け発表イベントが行われるのは6回目で、今年はメキシコのリゾート地カンクンにあるリッツカールトン・ホテルで実施される。会期中は様々な会見やプレゼンテーション、パーティが予定されており、まだ誰も知らない情報や発表が、この場で明らかになりそうだ。注目を集めているのは、日本でも12月に公開される『007 スペクター』や、来年公開の超大作『ザ・ウォーク』、女性キャストで新生される『ゴーストバスターズ』、トム・ハンクスが『ダ・ヴィンチ・コード』『天使と悪魔』に続いてラングトン教授に扮する新作サスペンス『インフェルノ』に関する会見や新情報だ。他にも間もなく公開の『ピクセル』やクロエ・グレース・モレッツ主演のアクション大作『FIFTH WAVE』、メリル・ストリープ主演の『RICKI&THE FLASH』、ジャック・ブラック主演のファンタジーホラー『GOOSEBUMPS』、ジョディ・フォスターが監督を務める『MONEY MONSTER』、ウィル・スミスの主演最新作『CONCUSSION』などの会見や発表が予定されており、会場にはモレッツやブラック、セス・ローゲンらが登場する予定だ。現在、発表になっているのは14タイトルだが、会期中にはメディアがアッと驚く“サプライズ発表”の可能性もあり、世界各地から集まったメディア関係者、記者たちがイベントに大きな期待を寄せている。『007 スペクター』12月4日(金) 全国ロードショー『ザ・ウォーク』2016年1月23日(土)全国ロードショー(C)2015 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. Danjaq. LLC and Columbia Pictures Industries. Inc. All rights reserved
2015年06月12日iTunes Storeでレンタル100円の「今週の映画」と、iBooksでおススメ電子書籍が1冊無料の「今週のブック」を見逃すな! iPhoneやiPadで上質なコンテンツをお得に楽しんじゃいましょう。お手軽価格&無料で利用できるので、レンタルや電子書籍未体験の方もこの機会に試してみてください!○100円で! 今週の映画今週の映画は、スティーヴン・キング原作、トム・ハンクス主演の『グリーンマイル』です。見たことはなくてもタイトルくらいは聞いたことがある、という方も多いのでは。公開から15年を経て、今でも感動作といえる名作の一つ。ホラー作家として知られるスティーヴン・キングらしく、怖いシーンや残虐な描写もありますが、全体としてはファンタジーと言える内容です。人物とエピソードを丁寧に積み上げて描く奥深いストーリーと、俳優たちの演技に加え、カットのつなぎや音楽といった細部が非常に美しく作り込まれているのもこの作品の見所。3時間を超える大作ですが、人を飽きさせることなく惹きつける映像の力はこうした部分から生まれてくるんですね。ハリウッド的なハッピーエンドではありませんが、見終われば今生きていることを噛み締めたい気持ちになるでしょう。100円で見る価値大の1本です。(作品紹介)<< 1935年、ジョージア州のコールド・マウンテン刑務所の死刑囚舎房で看守を務めていたポール(トム・ハンクス)のもとに、幼女姉妹を虐殺した罪で死刑を宣告された死刑囚コフィー(マイケル・クラーク・ダンカン)が送られてくる。ある日、ポールは以前から患っていた尿道炎による激痛に襲われ舎房内で倒れてしまう。しかし、その時、コフィーが不思議な力でポールの尿道炎を治してしまうという奇跡が起こす……。つながり作品ホラーでないスティーヴン・キング原作の映画といえば、もう一つ有名なのが『ショーシャンクの空に』です。興行的には『グリーンマイル』ほどの数字は残せませんでしたが、批評家からの評価が非常に高く、日本でも公開された1995年のキネマ旬報洋画部門でベストワンを獲得した作品です。極限の環境の中で主人公が何を考えて生きたか、環境は天地ほども違いますが、自分の仕事や為すべきことについて勇気付けられる作品です。○無料で! 今週のブック昔から、気持ちよい完結を迎える物語の面白さを形容して"痛快"という言葉が使われます。面白いことに”痛い"とは妙な気もしますが、もやっとした心に効くツボ押しのような効能は確かにあるかも。『水戸黄門』や『暴れん坊将軍』のように、分かっちゃいるけど期待通りに(または期待以上に)スカッとやってくれることがその一番のツボですよね。そのためには主人公がスーパーハイスペックでなくてはなりません。今週のブック『マダムジョーカー』は、その痛快物語のいわばレディコミ版。美貌とお金とかわいい子供たちに恵まれた未亡人という有りえないハイスペックを持つ主人公・蘭子さんが、そのスペックを活かして庶民の「こうありたい」願望を叶えてくれる正義の味方なのです。今時のいろいろハードなマンガに疲れた人も、何も変えられない日常に疲れた人も、痛快マダムのツボ押しでスッキリしてください!(作品紹介)<< お金持ち、美人、かわいい子供たち、未亡人、これらをすべてあわせもった女性月光寺蘭子。誰もがうらやむそのゴージャスぶりで、他人から受ける妬み、嫉みは数知れず。そのような状況にに負けず、何をも恐れぬ性格で日々起こる事件を解決していく。つながり作品マンガ家デビューは1973年という名香智子。今年で画業42年というベテランで、『マダムジョーカー』は連載が10年以上継続中。『ファンション・ファデ』『PARTNER』といった80年代の代表作も電子書籍化されています。少女マンガらしいゴージャスな絵と華やかな設定は『マダムジョーカー』にも引き継がれていますが、女のドロドロしがちな部分を意外にカラッと消化してくれるので、ベタつく話が苦手な方も大丈夫。最新16巻までそろっています。
2015年05月27日トム・フォードの次回監督作に、ジェイク・ギレンホールとエイミー・アダムスが主演することがわかった。タイトルは『Nocturnal Animals』。原作はオースティン・ライトが書いた小説『Tony and Susan』。アートギャラリーのオーナーが、元夫の書いた小説の原稿を読み、復讐を恐れるというスリラーだ。脚色もフォードが手がける。ファッションデザイナーのフォードは2009年の『シングルマン』で監督デビューを果たした。同作品でコリン・ファースはオスカー主演男優部門にノミネートされている。ギレンホールの次回作は7月北米公開予定のボクシングドラマ『Southpaw』。9月には実話にもとづく『Everest』が控える。アダムスの次回作は、来年公開予定の『バットマン v スーパーマン:ドーン・オブ・ジャスティス(原題)』。文:猿渡由紀
2015年05月19日2015年5月6日の朝。数多くのロケットを宇宙に送り出してきた、米国フロリダ州のケイプ・カナヴェラル空軍ステーションの発射台に、少し変わった機体が鎮座していた。高さは7.2mほどと、ロケットにしては小さく、また卵のように丸っこい、かわいらしい姿をしている。米東部夏時間9時ちょうど(日本時間22時ちょうど)、その機体の側面から炎が噴き出し、空高く舞い上がった。機体は大きな弧を描きながら大西洋に向けて飛行し、パラシュートを開いて海上に着水した。この機体こそ、今や時代の寵児となっている、米スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(スペースX)社が開発している新型の有人宇宙船「ドラゴンV2」である。飛行時間はわずか1分39秒と短いものであったが、新世代の宇宙船の姿を見せ付ける、印象的なものであった。○ドラゴンV2ドラゴンV2はスペースX社が開発中の有人宇宙船で、今のところ2016年に無人での初飛行を、2017年に有人飛行を目指している。正式名称はドラゴン・ヴァージョン2で、略してドラゴンV2、もしくはドラゴン2、またあるいはクルー・ドラゴン、ドラゴンライダーなどとも呼ばれている。最大7人の宇宙飛行士を乗せ、国際宇宙ステーション(ISS)との往復が可能なように造られており、またいずれは火星への飛行や、さらには火星の地表への着陸も可能になるという。スペースX社はすでに、同じドラゴンという名前を持つ無人補給船を開発しており、これまでに8回、水や食料、実験機器などの補給物資をISSに送り届けている。米航空宇宙局(NASA)では、ISSへの物資の輸送を民間の会社に担わせる取り組みを続けており、ドラゴン補給船はそうした流れの中で開発され、物資の補給もNASAとの間で結ばれた商業契約に基づいて行われている。つまるところスペースX社は「宇宙の宅配会社」のような役目を担っている。NASAではまた、物資だけではなく、宇宙飛行士の輸送も民間企業に担わせる取り組みも進めており、これまでに数社に開発資金を援助して、提案や設計、開発などを競わせ、その中から米航空宇宙大手のボーイング社の宇宙船「CST-100」と、そしてスペースX社のドラゴンV2が選ばれた。両社はさらに多くの開発資金をNASAから受け取り、現在も開発に取り組んでいる。順調に進めば、CST-100は2017年中に無人飛行と有人飛行を、一方のドラゴンV2は、2016年12月に無人飛行を、そして2017年に有人飛行を実施する予定だ。○打ち上げ中断システム今回のドラゴンV2の飛行は、「打ち上げ中断システム」の試験を目的としたものだった。打ち上げ中断システム(Launch Abort System)、もう少し崩していうと脱出システムは、宇宙船を載せたロケットに問題が生じた際に、搭乗している宇宙飛行士を脱出させる役割を持つ。例えば、発射台の上で打ち上げを待つロケットが突如爆発したとすると、その炎はすぐに宇宙船を包み込むことになり、とても宇宙飛行士が宇宙船のハッチから逃げ出すような暇はない。また飛行中にロケット・エンジンが止まったり爆発したりしても、やはり逃げ出す暇はない。そもそも飛行中の速度や高度を考えると、外に脱出すること自体がほぼ不可能だ。そこで、米国最初の有人宇宙船「マーキュリー」や、月に行った「アポロ」、またソヴィエト・ロシアの「サユース」、そして昨年試験打ち上げに成功した、NASAが開発中の「オライオン」では、強力なロケット・エンジンを使って、宇宙船ごとロケットから引き剥がすという方法が採用されている。このシステムは宇宙船の先端に装着されており、その姿がまるで塔のように見えることから「アボート・タワー」や「エスケイプ・タワー」とも呼ばれている。その内部には固体のロケット燃料が充填されており、万が一の際には自動、もしくは手動で即座に点火され、打ち上げロケットから宇宙船を急速に引き剥がす。そして宇宙船は、そのまま通常の帰還と同じようにパラシュートを開いて地上や海上に着地する。ミッションは失敗だが、少なくとも宇宙飛行士の命は救うことができる。打ち上げが成功し、脱出システムが不要になれば、そのまま積んでいても単なる重荷でしかないため、投棄される。映画『アポロ13』でも、トム・ハンクスさん演じるジム・ラヴェル船長がスイッチを押してアボート・タワーを分離し、「もう必要ない!」と言う場面がある。これまで、脱出システムが試験以外で、つまり実際の脱出目的で使用されたのは、1983年9月26日のサユースT宇宙船の事故のときのみだ。このときは打ち上げ準備中の事故でロケットから火災が発生し、爆発したものの、そのわずか2秒前に脱出システムが起動、2人の宇宙飛行士を乗せたサユースTは爆発から辛くも逃れることができ、宇宙飛行士の命を救った。ただ、脱出システムは万能というわけではなく、あくまでも脱出できる可能性を高めることしかできない。サユースTの脱出劇でも、宇宙飛行士は命こそ助かったものの、ひどい打撲を負ったと記録されている。大事には至らなかったそうだが、打ち所が悪ければ宇宙飛行士としての道を絶たれることもあっただろう。また、アポロ宇宙船の脱出システムは、サターンVロケットとの組み合わせにおいては「あくまで気休め」のようなものであったという証言があり、特にロケットの離昇から2分半の間は、脱出システムによって無事に脱出することは、ほぼ不可能であったという。ちなみに、アボート・タワー形式の脱出システムはすべての宇宙船に搭載されたわけではない。ソ連最初の宇宙船である「ヴァストーク」や、米国の2人乗り宇宙船「ジェミニ」では、戦闘機のように座席だけが射出されるシステムが使われた。ソ連の「ヴァスホート」宇宙船にいたっては、脱出システム自体がなかった。これはヴァスホートが、1人乗りのヴァストークを無理やり3人乗りに改造した宇宙船であり、脱出システムを搭載する余裕がなかったためだ。また、米国のスペース・シャトルも脱出する術は限られていた。例えば打ち上げ時には、そのまま滑空してケネディ宇宙センターの滑走路に降りるとか、あるいは大西洋を越えた欧州やアフリカ大陸にある滑走路に降りるとか、あるいはそのままいったん軌道に乗り、適当なタイミングで帰還するといった策が用意されていた。しかし、打ち上げ直後の固体ロケット・ブースターが燃焼している段階では脱出する手段は一切なかった。1986年のスペース・シャトル「チャレンジャー」の事故は、まさにこの固体ロケット・ブースターが燃焼している段階で起きている。帰還時には、機体側面のハッチから外に飛び出してパラシュートで降りる(つまり機体を放棄する)という脱出方法は用意されていたが、これは大気圏を再突入後に水平飛行をしている段階という、ごく限られた条件下でしか使えない方法だった。ちなみに、この脱出方法は、クリント・イーストウッドさんが監督・主演を務めた映画『スペース・カウボーイ』で描かれており、見たことのある人も多いかもしれない。これまでの有人宇宙開発は、こうしたあまり安全ではない宇宙船と、宇宙飛行士の勇気と覚悟、そして犠牲によって創られてきた。もちろん、絶対に安全な宇宙船を造ることは不可能ではあるが、しかし今後も有人宇宙開発を継続し、いつかは他の惑星の探査や移住にまで挑もうとするのなら、少なくともこれまでより格段に安全な宇宙船は必要不可欠となる。今回初飛行したドラゴンV2が装備する脱出システムは、これまでどんな宇宙船にも採用されたことのないもので、史上最も先進的で、そしておそらく最も安全なものである。(次回は5月20日に掲載予定です)
2015年05月18日「このミステリーがすごい!」で第1位を獲得した、トム・ロブ・スミス原作のミステリー小説をトム・ハーディ主演で映画化する『チャイルド44森に消えた子供たち』の予告編映像が、このほど解禁となった。1953年、スターリン政権下のソ連で、子どもたちの変死体が次々と発見される。年齢は9歳から14歳、現場は山間の線路沿い、全裸で胃は摘出され、死因は溺死。だが、殺人は“国家が掲げる思想に反する”ため、すべて事故として処理されることに。秘密警察の捜査官レオ(トム・ハーディ)は、親友の息子の死をきっかけに事件解明に乗り出すが、捜査が進むにつれ、元同僚の秘密警察に追われ、さらに愛する妻ライーサ(ノオミ・ラパス)にも不当な容疑がかけられてしまう…。08年英国にて刊行され、同年英国推理作家協会であるCWAのイアン・フレミング・スティール・ダガー賞を受賞しその年の最も優れたスパイ・冒険・スリラー小説に認定されたトム・ロブ・スミスの小説「チャイルド44」。日本でも09年に「このミステリーがすごい!」海外編第一位を獲得した話題の本作を、名匠リドリー・スコットが製作を務め映像化した本作。今年の夏、最注目のミステリー作品だ。今回公開となった予告編冒頭で描かれるのは、線路で一人遊ぶ少年に近づく黒いロングコートの男の影、そして少年の死。家族は殺人と主張するが、スターリン政権下のソ連では殺人はタブーとされているため、事故として処理されてしまう。やがて真実を追い求めていく主人公だが、次第に国家権力の魔の手が家族にも及び、苦悩する姿が描かれている。主人公を演じるトム・ハーディが助けを求める人物である警察署長のネテロフ将軍を演じるのは、『裏切りのサーカス』でもハーディと共演した名優ゲイリー・オールドマン。予告編中盤では、制服に身を包んだオールドマンの姿が登場し、並々ならぬ存在感を発揮している。真犯人を探すミステリーとしてはもちろん、50年代ソ連を舞台にしたクラシカルな衣装や本格的なビジュアルにも注目したい本作。『マッドマックス怒りのデス・ロード』の公開を控え、いま最も勢いのある俳優のひとりであるトム・ハーディから目が離せない。まずは予告編から、緊迫した彼の演技をのぞいてみて。『チャイルド44森に消えた子供たち』は、7月3日(金)よりTOHOシネマズみゆき座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:チャイルド44森に消えた子供たち 2015年7月、TOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開(C) 2015 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
2015年05月01日ハリウッドの次世代を担う新進俳優たちが集結し、世界55か国で初登場NO.1、興行収入400億円突破の大ヒットとなっているサバイバル・アクション大作『メイズ・ランナー』。このほど、本作からド迫力の本編映像の一部が解禁。「テトリス」や「スーパーマリオブラザース」を思わせる驚異の世界が明らかになった。本作の舞台は、巨大な壁に囲まれた謎だらけの迷路。記憶を無くした主人公たちが、突如、放り込まれた巨大迷路(メイズ)から脱出するため、謎を解きながら極限の知力・体力で駆け抜けていく。今回明らかにされたのは、巨大迷路から脱出しようと2人のランナーが全速力で駈け抜ける、本作の一番の見せ場ともいえるシーンの映像。さまざまな仕掛けで人間を“閉じ込めよう”と迫ってくる巨大迷路の動きは、まるで、世界各国で大流行した落ち物パズルゲームの元祖「テトリス」さながら。時間内にクリアしないとゲームオーバーになる部分やステージが進むにつれてアクション度が増すといったところも、本作の巨大迷路と通じている。また、迷路から脱出するために全速力で走り抜けるランナーたちの姿は、まるで社会現象を巻き起こした「スーパーマリオ」の有名アクションの1つである“Bダッシュ”のようでもある。コントローラーのBボタンを押しながら移動すると、走る速度が格段にアップする“Bダッシュ”のような、彼らの走りっぷりは必見だ。すばらしい走りを見せる主人公・トーマスを演じたディラン・オブライエンについて、ウェス・ボール監督は、「若い時代のトム・ハンクスを思わせる親しみやすさを感じた。そしてトーマス役に必要な抜群の運動神経を持ち合わせていた」と話しており、足の速さはお墨付きなのだ。ハンクスは、『フォレスト・ガンプ』で俊足なガンプを演じていたが、本作のオブライエンに至っては、全編に渡りほぼ全力疾走しているので、決して負けていない。さらに本作には、いま日本で大流行している「リアル脱出ゲーム」の要素も。ある空間を舞台に、チームで協力し合いながら制限時間内に謎を解き、脱出を図るという、“生身”の体感型ゲームとしても展開していくのだ。数々の大人気ゲームの要素を一度に味わえる本作。瞬時に姿かたちを変える巨大迷路に、果敢に立ち向かうランナーの姿を、まずはこちらからご覧あれ。『メイズ・ランナー』は5月22日(金)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:メイズ・ランナー 2015年5月22日(金)TOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開(C) 2014 Twentieth Century Fox Film.
2015年04月23日賞レースで火花を散らしたベネディクト・カンバーバッチやエディ・レッドメイン、官能映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』のジェイミー・ドーナン、ディズニー実写版『シンデレラ』の“王子”リチャード・マッデン、さらには実写版『美女と野獣』の野獣役に抜擢されたダン・スティーヴンスなど、雑誌やTVでもこぞって取り上げられている最近の英国俳優たち。だが何も、ホットな英国俳優は彼らだけではない。英国の“至宝”アンソニー・ホプキンスが実在のビール王を演じる本格サスペンス・ミステリー『ハイネケン誘拐の代償』に出演するジム・スタージェスも、彼らに負けず劣らずの“知る人ぞ知る”実力派のイケメン英国俳優。数々の話題作でも輝きを魅せる彼に注目した。本作は、1983年に実際に起きた大ビール企業「ハイネケン」の経営者誘拐事件の真相を追った、エミー賞受賞の犯罪ジャーナリスト、ピーター・R・デ・ヴリーズのベストセラー本を映画化。世界屈指の大富豪フレディ・ハイネケンが犯罪経験もない幼なじみの5人組に誘拐され、巨額の身代金が要求されるものの、次第に人質であるハイネケンに誘拐を犯した若者たちが翻弄され、歯車を狂わせていく様が描かれる。大富豪ハイネケンを演じるのは、『羊たちの沈黙』で殺人鬼ハンニバル・レクターを演じ、米アカデミー賞「主演男優賞」を受賞した英国のベテラン、アンソニー・ホプキンス。そして、大胆な誘拐計画を立案したグループのリーダー、コルを演じるのが、ジム・スタージェスだ。ロンドン生まれで現在、36歳のジム。1994年に映画デビューを果たし、ビートルズで綴るミュージカル映画『アクロス・ザ・ユニバース』(’07)では甘い歌声を披露、青春サスペンス『ラスベガスをぶっつぶせ』(’08)では数学の天才学生を好演し、将来有望な若手俳優としてその名を知られるようになった。また、アン・ハサウェイと23年に及ぶ愛の軌跡を追った『ワン・ディ23年のラブストーリー』(’11)や、キルスティン・ダンストと異色のSFラブ・ストーリーに挑んだ『アップサイドダウン 重力の恋人』(’12)、さらにトム・ハンクス、ハル・ベリーなど豪華キャストが出演した『クラウド アトラス』(’12)、『ニュー・シネマ・パラダイス』の名匠ジュゼッペ・トルナトーレがメガホンをとった『鑑定士と顔のない依頼人』(’13)など話題作に相次いで出演。プライベートでは、『クラウド・アトラス』で共演した韓国トップ女優ペ・ドゥナとの交際が噂され(現在は破局した模様)、熱愛発覚時には世界中から大きな注目を浴びた。本作で、妊娠中の愛妻がいるも事業に失敗し、大富豪のハイネケン誘拐を企てたコルを演じたことについてジムは、「実在の人物を演じるときは、バランスが大切なんだと思う。演技ではあるけど、実在の人物だからリアルさが大切。僕が面白いと思ったのは、犯人たちはどこにでもいる労働階級の若者ということ。彼らの若さをいつも念頭に置いていたよ」と語る。「ごく普通の若者が考えられないことをしたんだ、しかも、うまくいくと本気で信じて…。一体どれだけの度胸が必要だったのかを考えてみたら、それを実行した彼らにある意味、敬意を抱いたよ」と明かし、誘拐犯たちの心情に思いを馳せた。名優ホプキンスと共演したことについては、「劇中での話題の中心はハイネケン。だから犯人グループの頭の中はハイネケンでいっぱいだったんだ。それは演じる僕らも同じ状態だったよ。だからアンソニーが現場に現れたとき、僕ら全員が感激してしまったよ!ハイネケンを見た気分になったしね。アンソニー演じるハイネケンを誘拐して監禁するなんてとても貴重で刺激的だったよ!」とふり返り、キュートな一面も覗かせるジム。ハリウッド切っての大物俳優との共演は、彼の俳優人生に大きなインパクトを与えたはず。そんなジムや、『アバター』のサム・ワーシントンら若手実力派たちが演じた誘拐犯が、名優演じるハイネケンにいかにして翻弄されていくのか、ますます期待が高まる。『ハイネケン誘拐の代償』は6月13日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ハイネケン誘拐の代償 2015年6月13日より新宿バルト9ほか全国にて公開(C) 2014 Informant Europe SPRL, Heineken Finance, LLC
2015年04月23日監督スティーブン・スピルバーグ、主演トム・ハンクス、脚本イーサン&ジョエル・コーエン兄弟という最強チームで描くサスペンス・ドラマ大作『ブリッジ・オブ・スパイ』の日本公開が2016年に決定し、場面写真が22日、公開された。本作は、アメリカ合衆国と旧ソビエト連邦が対立を続けていた東西冷戦下の1960年に起こった大事件"U-2撃墜事件"の知られざる真実をもとに映画化した作品。ソ連からの米国スパイ救出というミッションに、ごく普通の男が型破りな方法で挑む、驚きとスリルあふれるストーリーとなっている。不可能と思われるミッションに挑むのは、ジョン・F・ケネディ大統領から極秘指令を受けた弁護士ジェームズ・B・ドノバン(トム・ハンクス)。CIAが極秘裏に遂行していた高高度偵察機U-2によるスパイ飛行中に、ソ連に撃墜・捕獲されたパイロットの奪還を目指す。監督は、『プライベート・ライアン』『シンドラーのリスト』でアカデミー賞監督賞を受賞したスティーブン・スピルバーグ。主演は、『フォレスト・ガンプ/一期一会』『フィラデルフィア』でアカデミー賞主演男優賞に輝いたトム・ハンクスで、『キャッチ・ミー・イフ・ユーキャン』以来13年ぶりにスピルバーグ監督とタッグを組む。そして脚本は、『ノーカントリー』『ファーゴ』でアカデミー賞脚本賞を受賞したイーサン・コーエンとジョエル・コーエン兄弟が務める。(C)Twentieth Century Fox Film Corporation and DreamWorks II Distribution Co., LLC. Not for sale or duplication.
2015年04月22日映画界の巨匠スティーブン・スピルバーグ監督、主演トム・ハンクス、脚本イーサン&ジョエル・コーエン兄弟というハリウッドで史上最高のスタッフ&キャストで贈るサスペンスドラマ『ブリッジ・オブ・スパイ』の日本公開が決定し、2016年に公開されることが明らかとなった。アメリカ合衆国と旧ソビエト連邦の世界を二分する、長きに渡る東西冷戦。冷戦下の1960年に起きた“U-2 撃墜事件”が世界を揺るがした。CIAが極秘裏に遂行していた高高度偵察機“U-2”によるスパイ飛行中、ソ連に撃墜・捕獲されたのだ。米国人パイロットの奪還計画に、当時の大統領ジョン・F・ケネディはある一人の男、弁護士ジェームズ・B・ドノバン(トム・ハンクス)に白羽の矢を立てることに。パイロット奪還という極秘指令を受けた弁護士ジェームズは、巨大政府を相手に限りなく不可能なミッションに挑むが…。世界を揺るがす大事件の知られざる真実を、映画界の最強タッグで映画化した本作。3つのアカデミー賞に輝くスティーブン・スピルバーグに、『ターミナル』以来11年の時を経てスピルバーグ監督と再タッグを叶えた名優トム・ハンクスが主演だ。脚本は『ノーカントリー』『ファーゴ』など4つものアカデミー賞を掴んだイーサン・コーエンとジョエル・コーエン。彼らとマット・チャーマンとで、史上最高のドリーム・チームが集結した。アカデミー賞常連が集結し、早くも2016年アカデミー賞有力候補として注目を集めている。全面的核戦争の瀬戸際に立たされた冷戦時代に、ごく一般的な男に課された重大任務。公開された場面写真に映るトムが神妙な面持ちから、事件の行く末も気になるところ。真実を基にした衝撃とスリリング、そして心に刺さる感動をスピルバーグ監督はどのように描いているのか。続報が楽しみだ。『ブリッジ・オブ・スパイ』は2016年より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年04月22日トム・ハンクスの妻で女優のリタ・ウィルソンが乳がんと診断され、両乳房の切除手術を受けたことを公表した。58歳のリタは14日(現地時間)、「PEOPLE」に「健康上の問題があり、ブロードウェイの舞台『Fish in the Dark』(原題)を降板しました」という一文で始まる声明を寄せた。「先週、夫に付き添われ、家族や友人の愛とサポートを受けて、乳がんのために両乳房の切除と再建の手術を受けました。浸透性小葉がんと診断されたのです。現在回復中ですが、最も重要なのは完全回復の見込みだということです。なぜか?早期発見ができ、素晴らしい医師たちに恵まれ、セカンドオピニオンを受けたからです」と声明は続く。リタは毎年乳がん検診を受けていて、一度は「がんはない」という結果が出たが、乳がんを患ったことのある友人の勧めでセカンドオピニオンを受け、がんが見つかったという。「セカンドオピニオンが健康にとって重要であることをみなさんに伝えたいから」と公表を決意したという。「愛ある協力的な夫、家族、友だち、そして医師たちに恵まれて、感謝しています。乳がん治療と再建手術の進歩の恩恵を受けられたことにも感謝しています」と綴るリタは快方に向かっていて、5月5日(現地時間)にはブロードウェイの舞台に再び立つ予定だ。(text:Yuki Tominaga)
2015年04月16日ハリウッドの次世代を担う若手俳優たちが集結し、世界55か国で初登場NO.1、の大ヒットを遂げているサバイバル・アクション大作『メイズ・ランナー』。5月22日(金)より日本でも公開される本作で主役トーマスを演じるディラン・オブライエンが、若き日のトム・ハンクスを思わせると、早くも話題を呼んでいる。巨大迷路(=メイズ)の謎を解き、脱出するため、極限の知力・体力で迷路の中を駆け抜ける“ランナー”たちを描く本作。高い壁に囲まれた巨大迷路は、朝になると扉が開き、夜が訪れる前に扉は閉じられる。夜の間、迷路はその構造を変化させ、二度と同じ道順は出現しないという。主人公トーマスは記憶を失くした状態で、迷路のそそり立つコンクリートの壁に囲まれた広場“グレード”に送り込まれる。彼が来たことにより、平和であった”グレード”に変化が訪れ、やがて彼は“ランナー”として迷路の正体を探り、脱出を試みるのだった――。本作のウェス・ボール監督は、トーマスの役柄ついて、「ほかの人が躊躇するとき、未知の世界に一歩踏み出す勇気と好奇心をもちあわせたキャラクター」と語っている。主役トーマスを演じるのが、ディラン・オブライエン(23歳)だ。14歳からYou Tubeで監督・製作・主演を自ら務めた短編コメディシリーズを流し、クリエイターとしての才能も発揮している。80年代の同名映画のリメイクであるドラマシリーズ『ティーン・ウルフ』(’11)で、主人公の親友役で出演し俳優デビュー。その後、ヴィンス・ヴォーン、オーウェン・ウィルソンと共演した『インターンシップ』(’13)で人気を高めていく。そして本作で主演を務めたことにより、俳優として大ブレイクを果たしたディラン。新『スパイダーマン』シリーズのスパイダーマン候補者の1人に挙げられるなど、今後の活躍が注目されている若手俳優の筆頭株だ。彼を起用した理由を監督は、「彼から若い時代のトム・ハンクスを思わせる親しみやすさを感じた。そしてトーマス役に必要な抜群の運動神経を持ち合わせていた」と説明する。トム・ハンクスといえば、純真な心を持つ駿足な主人公を演じた『フォレスト・ガンプ』(’94)で、約3年もの歳月をかけて走るシーンの撮影を行った。全速力で競技場を走り抜けるシーンの撮影はインフルエンザを抱えながらだったというから驚きだ。だが、本作も負けてはいない。オブライエンは、巨大迷路の謎を解くランナーとして俊敏な動きをみせているのだが、実際は多くの毒蛇が生息している地で、強烈な暑さや雨に泥といった過酷な環境のもと撮影を行っていたという。どこか醸し出す雰囲気だけでなく、演じた役柄にも重なる部分がある2人。「未知の世界を恐れていても、それ以上に好奇心を抱くことを止めない。トーマスは本能に従って、もともと持っていた勇敢さを発揮するんだ」とオブライエンは役柄を分析する。謎に包まれた巨大迷路に果敢に立ち向かいながら走りぬく期待の新星オブライエンの姿は、何があろうとも前を向いて走り続けたトム・ハンクスのような俳優にいずれなるのかもしれない。『メイズ・ランナー』は5月22日(金)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年04月09日10月16日に北米公開されるスティーヴン・スピルバーグ監督の次回作のタイトルが、『Bridge of Spies(原題)』に決まった。これまでは、“タイトル未定のスピルバーグの冷戦ドラマ”と呼ばれてきた。主演はトム・ハンクス。その他の情報ハンクスが演じるのは、実在したCIAの弁護士ジェームズ・ドノヴァン。彼は、アメリカ人パイロットの釈放を求めてソ連との厳しい交渉に挑む。共演は、エイミー・ライアン、アラン・アルダら。今作では、健康上の理由のため、スピルバーグ映画常連のジョン・ウィリアムスは作曲を担当していない。しかし、体調はすでに回復したとのことで、スピルバーグが次に撮影するファンタジー映画『The BFG(原題)』には、再び参加するとのことだ。『The BFG』は、2016年7月1日北米公開予定。文:猿渡由紀
2015年03月19日●「大沢さんの笑顔に救われて」石原さとみが出演する映画『風に立つライオン』が3月14日から公開される。アフリカ・ケニアで医療活動に従事する日本人医師・島田航一郎を大沢たかおが演じ、彼の活躍と周囲の人々の人間模様が描かれている。その中で石原が演じるのは、ケニアのロキチョキオにある赤十字戦傷病院に赴任した看護師・草野和歌子。これまで出演した作品では小悪魔キャラを演じたこともある石原だが、正義感が強く規律を重んじる和歌子の人柄は、石原と対面した時に重なる部分が多いことに気づく。今回のインタビューでは、本作のアフリカロケにはじまり、芸能活動で縁のある「英語」、そして「大切な言葉」にまつわるエピソードも。「人生観が変わった」とまで語った石原の芯の部分に触れた。――ケニアでのロケが必須の作品です。出演が決まった時の率直な感想は?兄がケニアのナイロビ大学に1年間留学していました。過酷な話も聞いていたので心して行かなきゃなとは思いましたけど、行ったことがない場所に行けることはうれしかったですね。――”草野和歌子”の役作りで、監督とはどのようなやり取りがあったのでしょうか。いろいろと質問しました。どのような女性なのか、このシーンではどのような気持ちなのかとか。英語やスワヒリ語での会話やアフリカの医療の作法もありましたし、準備をして臨みたかったのですが、監督は常に「現場で」と(笑)。大沢さんとの関係性もどういう風に見せたいのか気になっていたんですけど、「現場で」「大沢さんに会ったら分かるから」と言われました。大沢さんとはお会いするのも初めてだったので、行く前はそういう面で、多少不安でした。でも、アフリカに着いたらそんなに悩んでいたことも忘れてしまって(笑)。現地で生きていく女性を演じる中で、自然と私の気持ちも和歌子と同じように進んでいきました。クランクインから必死に撮影して、現地の人ともコミュニケーションを重ねて。大沢さんに頼って、その笑顔に救われて、尊敬して、安心して。大沢さんがいることによって作られる現場での安心感を、誰もが感じていたと思います。そういう気持ちが和歌子と同じで。振り返ってみると、本当にリンクして生きていたんだなと思います。――てっきり「現地の治安の悪さ」の方に「不安」を抱かれているものだと思っていました。もちろん危険な場所ではありました。1歩外に出れば、警察の人と常に一緒でしたし、銃を持っている方とずっと行動を共にしていました。でも、実際はホテルと現場の往復なので何かがあるわけではありません。ただただ「アフリカの地で生きた女性を演じた」時間だったと思います。――「演じる」というよりも、その役で「生きた」という感じでしょうか?そうですね。生きていたところを私が生きたという感じです(笑)。とにかく必死でした。――役者さんにとって、ロケーションはどれだけ重要かが分かるエピソードですね。ものすごく大事です。日本映画なのにアフリカに行って、アフリカの話を、アフリカの人たちとアフリカのご飯を食べながら撮る。とても、ぜいたくですよね。●「無駄な時間を過ごせない」と痛感した理由――英語のセリフもすごく自然でした。さすがイーオンだと思いましたが、昔から英会話をやられていたんですか(※2013年からイーオンのイメージキャラクターを務めている)。いえ、きちんとやりはじめたのはイーオンからです。その前は習うというよりも、海外旅行が好きなので、そこに行ってのコミュニケーション。5年前、1カ月オフを頂いてニューヨークの語学学校に行ったんですけど、年末年始だったのでほとんど授業がなくて。遊んでいることの方が多かったです(笑)。――過去には「英語が苦手な英語教師」を演じたこともありましたね(2008年テレビ朝日系ドラマ『パズル』)。そうですね(笑)。あの作品には英語の練習は必要なかったのですが、『JUNO/ジュノ』(2007年)のエレン・ペイジさんが来日した時に質問をするために英語を覚えたり。あとは、『ターミナル』(2004年)でトム・ハンクスさんが来日した時に英語でインタビューしたり。自ら進んで勉強するというより、仕事に必要なもの。そのような感じで、英語とは度々ご縁がありました。――英語のコミュニケーションの楽しさを知ったのは、5年前のニューヨーク?そうですね。英語を話したいと心から思いました。でも、そこから日本に帰って来たら時間や作品に追われていた時期もあって。イーオンのCMをやらせていただいてから英語を勉強することに意識が向くようになったのですが、今回の『風に立つライオン』を撮り終えてから、さらに英語に対する欲が高まりました。――アフリカの子どもたちとの会話は英語ですしね。大沢さんは本当に英語がお上手で。日本の子どもたちと接するような雰囲気で、すごく楽しそうでした。映画の中そのまま。どこを撮っているのか分からないぐらい、ずっと遊んでいました。そんな大沢さんがいない時に自分の英語力のなさを痛感させられました。それでも拙い英語でしゃべったら、子どもたちが話しかけてくれたり、いじってくれたりして。――今回の作品は、人生観が変わるほど影響を受けたと聞きました。言葉にするとすごく軽く聞こえがちなんですけど…力強く生きて行こう、へこたれないように生きて行こうと。アフリカの方々からは、日本人よりも生命力をすごく感じました。こんなに大自然を感じたり、生きることに懸命なアフリカの方々と知り合えたのは、すごくいい経験になったと思います。その中でも大沢さんはすごくタフなので、大沢さんのようになりたいと思いました。どんな状況でも明るくて、作品に向かっていらっしゃって。そういう部分でも、すごく尊敬しました。――エボラ出血熱の流行で、国境なき医師団や海外で医療に従事する人にスポットが当たりました。そのような方々への見方も変わりましたか?部活の先輩がNGOで働いているのでアフリカに行ったりしているんですが、久しぶりに会ってその先輩の活躍をあらためて知ることができて…やっぱり気になってしまいます。帰って来られない可能性もあるわけで…ちゃんと無事に帰って来てほしいですね。――アフリカの大地で大沢さん演じる航一郎は、自分に向けて「がんばれー!」と必死に叫んでいました。石原さんにもこのような言葉はありますか?昔から、「負けないように」を心がけていました。「勝つ」はあまり言葉で出したことはないんですけど、自分に「負けないように」。その対象は「昨日の自分」だったり。特定の比較対象がいるとずっと続いてしまうので、昨日を生きた自分がもし頑張っていたのであれば、それ以上に。1番大事なことだと思っています。――以前、大切な言葉として「どう見られたいかではなくて、どうありたいか」とおっしゃっていました。今の石原さんはどうありたいですか?よく考えています。今、この役の影響なのかもしれないですけど、人の幸せを祈れる人間になりたいなと思います。そして人を救うには、自分が立たないといけません。だから、精神的にもちゃんと自立しようと。自分に何かを課して生きて行かないと、あっという間に人生が終わっちゃう気がするので(笑)。――ちょっと大げさな感じがしますが(笑)。そうですね(笑)。でも、つい1カ月ぐらい前に知り合いの方が亡くなったんです。そういうこともあって、命に対しての感情を最近すごく感じるようになって。無駄な時間を過ごさないようにしようと思っています。自分らしく、見栄をはらずに生きていきたいです。■プロフィール石原さとみ1986年12月24日生まれ。東京都出身。2002年に第27回ホリプロスカウトキャラバンでグランプリを受賞。翌年、東陽一監督作『わたしのグランパ』でデビューし、同年のNHK連続テレビ小説『わたしのグランパ』でヒロインに抜てき。以後は数々の映画、ドラマ、舞台などで活躍している。映画の主な出演作に『北の零年』(05年)、『包帯クラブ』(07年)、『人間失格』(10年)、『幕末高校生』(14年)、『進撃の巨人』(前後編2部作15年公開)。(C)2015「風に立つライオン」製作委員会
2015年03月14日俳優トム・クルーズ主演の人気シリーズ『ミッション:インポッシブル』第5弾となる最新作の日本公開日が8月7日に決定したことがこのほど、明らかになった。トム・クルーズ演じるスパイ組織・IMFの超敏腕エージェント、イーサン・ハントが、難解なミッションに挑む同シリーズ。過去4作品の全世界興収は約21億ドル(約2,520億円)を超え、前作『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』(2011年)では、全世界6億9,400万ドル(約832.8億円)をたたき出し、トム・クルーズ自身最大のヒットとなった。第5弾となる最新作のタイトルやストーリーなど詳細はいまだ明かされていないが、すでにロンドン、ウィーン、モロッコで撮影を実施。地上5,000フィート(1,524m)の高さを飛ぶ軍用飛行機に安全ロープ1本ではりつくというトム・クルーズ本人による体当たりアクションが非公式に報道され、話題となった。監督は『ユージュアル・サスペクツ』でアカデミー賞脚本賞を受賞し、『アウトロー』では監督・脚本を手掛けたクリストファー・マッカリー。脚本は『アイアンマン3』『パシフィック・リム』などを手掛けるドリュー・ピアース、テレビゲーム業界出身のウィル・ステープルとクリストファー・マッカリーが手掛ける。そして、イーサン・ハント役のトム・クルーズのほか、同シリーズ3作目の共演となるベンジー・ダン役のサイモン・ペッグ、前作で初登場したウィリアム・ブラント役のジェレミー・レナーが出演。さらに、新たなCIAのボス役でアレック・ボールドウィンが加わり、新ヒロインにスウェーデン出身の女優レベッカ・ファーガソンも大抜擢されている。(C) 2011 Paramount Pictures. All Rights Reserved. TM, (R) & Copyright (C) 2013 by Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2015年03月05日トム・ハンクスを主演に迎えて贈る、『ダ・ヴィンチ・コード』『天使と悪魔』のダン・ブラウン原作による“ロバート・ラングドン”シリーズ第3弾『インフェルノ』の製作が正式に発表された。4月末に撮影が開始され、2016年の公開を目指すという。前2作合わせて全世界で12億ドルを稼ぎ出した本シリーズ。今回も主演のトムはもちろん、ロン・ハワードが監督を続投する。本作でトム扮するラングドン教授が対峙するのは、ダンテの長編叙事詩「神曲」<地獄篇>をめぐる世界滅亡へのカウントダウン。記憶喪失となり、フィレンツェの病院で目を覚ましたラングドン教授は、女医シエナ・ブルックスとともに美術史や宗教図像解釈学の知識を武器に、伝染病を世界に広めようとする陰謀を阻止すべく奔走するのだが…。また、製作発表と同時にヒロインを演じるキャストも明らかに。ラングドン教授とともに謎を追う美人女医・シエナ役には、『博士と彼女のセオリー』で本年度アカデミー賞「主演女優賞」にノミネートされているフェリシティ・ジョーンズが大抜擢。さらに『最強の二人』で一躍人気俳優となったオマール・シー、『ライフ・オブ・パイ』のイルファン・カーン、デンマークのテレビドラマ「コペンハーゲン 首相の決断」のシセ・バベット・クヌッセンという国際色豊かなキャスト陣の参加も発表された。ハワード監督は「この作品では、ロバート・ラングドンの絶対絶命の危機や、彼の前に立ちふさがる世界規模の脅威を際立たせるために、インターナショナルなキャストにしたかった。フェリシティ、イルファン、オマール、シセは全員が自国において、そしてアメリカでもすばらしい俳優として認められている。撮影開始が待ち遠しいよ」とコメントを寄せている。『インフェルノ』は2016年秋、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年02月19日トム・ハンクス、ハル・ベリーら豪華キャストが共演したハリウッド大作『クラウド アトラス』や、是枝裕和監督の『空気人形』など、世界的に活躍する韓国の個性派女優ぺ・ドゥナと、『アジョシ』『冬の小鳥』のキム・セロンが主演を務める映画『私の少女』。カンヌ国際映画祭「ある視点」部門、東京フィルメックスのコンペティション部門にて上映され、観客やマスコミから絶賛された本作が、5月1日(金)より劇場公開されることが決定、予告編映像が到着した。海辺の村に赴任してきた警官のヨンナム(ぺ・ドゥナ)は、偶然、泥だらけの少女ドヒ(キム・セロン)と出会う。ドヒは継父ヨンハから日常的に暴力を受けていた。村全体が暴力を容認している中、ひとり立ち向かっていくヨンナムは、ドヒを守ってくれる唯一の大人に。ヨンナムもまた少女の笑顔に癒されてゆくが、やがて激しく自分に執着するようになったドヒに少し戸惑いも感じ始めていた。ある日、偶然にもヨンハはヨンナムの秘密を知り、彼女を破滅へと追い込んでいく。それを知ったドヒは、ヨンナムを守るため、危険な選択をするが…。『ポエトリー アグネスの詩』『オアシス』など、社会的弱者の視点に立ち、時に生々しい描写と激情を炸裂させるイ・チャンドン監督がプロデューサーに回った本作。監督を務めたのは、本作で鮮烈な長編デビューを飾った韓国映画界の新星チョン・ジュリ。イ・チャンドンが惚れ込み、2年ぶりの韓国映画復帰となるぺ・ドゥナも出演を即決したという彼女のオリジナル脚本は、小さな村を舞台に、女性警察官と少女との出会いを、暴力、セクシャルマイノリティ、外国人の不法就労問題など、様々な社会問題に立ち向かう“希望の物語”。女流監督ならではのきめ細やかな描写を見せつつも、社会の闇を緊張感あるリアルな演出で浮き彫りにさせていく。解禁となった予告編でも、孤独なエリート警官を演じるぺ・ドゥナと、すっかり大人びて過酷な世界に放り出された少女を演じるキム・セロン、ふたりの若手実力派女優が、その美しくも狂気を孕んだ衝撃の物語を熱演。夢の競演を果たし、それぞれ圧倒的な存在感を見せつけている。心を閉ざした“私”と、心を砕かれた少女。2つの痛みが出会ったとき、そこに生まれる希望とは何なのか…。まずはこちらの予告編をご覧あれ。『私の少女』は5月1日(金)よりユーロスペース、新宿武蔵野館(レイトショー)ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年02月05日トム・ハンクスの息子がコカイン中毒を克服するため、リハビリ施設に入っていたことが明らかになった。トムの24歳になる息子・チェスターが自らインスタグラムに投稿した動画で発表した。チェスターはトムと妻のリタ・ウィルソンの間に生まれた最初の子どもで、チェット・ヘイズの名前でラッパーとしても活動中。16歳からドラッグ依存に苦しんできたが、24歳になって治療を受けることを決意、動画では50日間クリーンな状態を続けていると言い、「いままでで最高に幸せだ」と語った。動画のキャプションに「家族や僕の面倒を見てくれたすべての人たち、僕のファンのみなさんにも感謝します。AAとNAのプログラムを受けて、克服できまあした。自分の過ちを認めて、いい人間になるように学んでいるところです。依存に苦しんでいる人たちはどうか救いを求めて。愛とサポートをありがとう!神は存在します」と書き込んだ。実はチェスターが告白を決意したのは、アメリカのタブロイド紙にリハビリについて暴露記事が掲載されることが分かったからだという。チェスターは記事の内容は事実だと認めたうえで「僕は現在、50日間クリーンな状態だ。アルコールも含めてね。人からどう思われようとかまわない。メディアなんて、くそくらえだ」と宣言している。(text:Yuki Tominaga)
2014年11月28日『卒業』『ワーキング・ガール』などで知られるマイク・ニコルズ監督が、アメリカ時間19日の夜、心拍停止で急死したことがわかった。83歳だった。ニコルズは、メリル・ストリープとともに、舞台劇『マスター・クラス』のテレビドラマ化に取りかかっていたところだった。ニコルズはエミー賞、グラミー賞、アカデミー賞、トニー賞すべてを獲得した、ハリウッドでも稀少な人物のひとり。7歳で、ナチを逃れてドイツからアメリカに移住し、シカゴ大学在学中にコメディの魅力に目覚め、シカゴの有名なコメディ・カンパニー“セカンド・シティ”を築いた。1964年、初めてのブロードウェイ劇『裸足で散歩』でトニー賞を受賞。アカデミー賞監督賞には、1967年の『バージニア・ウルフなんて怖くない』で初めてノミネートされ、翌年の『卒業』で受賞した。『シルクウッド』『ワーキング・ガール』でもノミネートされている。その他の代表作に『バードケージ』『パーフェクト・カップル』『クローサー』など。トム・ハンクス、ジュリア・ロバーツ、フィリップ・シーモア・ホフマンが出演する2007年の『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』が最後の映画となった。3度の離婚歴があり、現在の妻でテレビジャーナリストのダイアン・ソイヤーとは、1988年に結婚した。2度目の妻とのあいだに娘をひとり、3度目の妻との間に息子ひとりと娘ひとりをもうけている。文:猿渡由紀
2014年11月21日圧倒的な存在感を見せ、今年の東京国際映画祭で「観客賞」とともに「最優秀女優賞」を受賞した宮沢りえが、『桐島、部活やめるってよ』の鬼才・吉田大八監督とタッグを組んだ映画『紙の月』。先日の初日舞台挨拶でも、吉田監督からの突然の感謝の手紙には思わず涙を見せていた宮沢さんだが、このほど、本作のクライマックスとなる宮沢さんの“疾走”シーンの裏側をとらえたメイキング映像がシネマカフェに到着。吉田監督の指示のもと、宮沢さんが“本気”の走りを見せていることが分かった。本作は、バブル崩壊直後の1994年、銀行のシステムがオンライン化がされる以前に、銀行の契約社員として働く平凡な主婦・梅澤梨花(宮沢りえ)が年下の大学生(池松壮亮)と出会い、次第に巨額の横領に手を染めていく様を描いた物語。直木賞作家・角田光代のベストセラー同名小説が原作となる。吉田監督はこの原作小説を読んだ際、「イメージとして浮かんだのが、走っているヒロイン。自分を抑えて生きてきた女性が、破滅へと暴走する姿を“爽やかに”描きたくなった」という。「とにかく梨花が走るシーンに向かってどんどん圧力を上げていくために、映画オリジナルの構成ができ上がった」と、このクライマックスにかけた思いをふり返って語る。今回の映像に収められているのは、まさにその映画の終盤、宮沢さん演じる梨花の横領がついに銀行にバレ、それでも逃げようとする彼女を追っていくシーン。吉田監督の指示を受け、夕陽が射すタイミングを狙って、いろいろな場所を何度も、何度も全力疾走で駆け抜ける宮沢さん。肉離れを起こし倒れても「私、大丈夫。もう1回やろう。ほら、まだ夕陽があるうちに、早く!」と、心配顔のスタッフを逆にふり切るように、笑顔で立ち上がったという宮沢さんの、意外に速い本気走りと“女優魂”を目にすることができる。走るシーンが印象的な映画といえば、タイトルそのままの『ラン・ローラ・ラン』、花嫁を奪って逃走するダスティン・ホフマンの『卒業』、トム・ハンクスの本気走りが見られる『フォレスト・ガンプ』、アニメ『時をかける少女』の駆け下りる坂道、最近では『超高速!参勤交代』など、いくつか思い浮かぶ映画があるはず。本作でも、宮沢さん演じる梨花がまるで世界の彼方へ向かおうとするかのような疾走は、吉田監督が目指したヒロインそのままに眩しく、爽快感すら感じさせる印象深いものとなっている。『紙の月』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:紙の月 2014年11月15日より全国にて公開(C) 2014「紙の月」製作委員会
2014年11月18日