「どうせ私なんて…」こんな言葉で自分に呪いをかけていませんか?自分をダメだなんて決めつけないで!あなたにも、映画の中のヒロインのような輝く魅力が眠っているんです。この連載では、様々な映画のヒロインをピックアップし、「ダーリン完全マニュアル」を監修するフォーチュン・ナビゲーター阿雅佐が、12星座別の「ヒロイン度」を分析します。さらに、あなたを映画のヒロインのように輝かせるセルフプロデュースのポイントも伝授します!■第20回デイジー『華麗なるギャッツビー』『華麗なるギャッツビー』監督:バズ・ラーマン出演:レオナルド・ディカプリオ、キャリー・マリガン公開:2012年今回のヒロインは、作家F・スコット・フィッツジェラルドの「グレート・ギャツビー」を実写化した映画『華麗なるギャッツビー』のデイジーです。狂騒の20年代アメリカを舞台に繰り広げられるラブ・ストーリー。◎気になるストーリーは?ニューヨーク郊外、ロングアイランドにある大邸宅で、享楽的な生活を送る謎の大富豪ギャッツビー。毎晩のように盛大なパーティーを開催し続けるギャッツビーには、かつての恋人デイジーと再会し彼女の愛を取り戻すという目的がありました。軍人として戦場へ行ったギャッツビーと別れ、大金持ちのトムと結婚したデイジー。数年後、莫大な富を得たギャッツビーに再会したデイジーは過去の愛情を思い起こしていくのですが……◎デイジーってどんな女性?・男性に愛されるため、「かわいいおバカさん」になりきる・社交的で華やかな存在感・「苦労してでも手に入れたい」と男に思わせる“高嶺の花”感・退屈と孤独が苦手で、強い男性に守ってもらいたいと思う。甘え上手。デイジーと再会し、彼女を自分のものにしたい一心で、貧乏青年から大富豪を目指したギャッツビー。そこまでの努力をしても手に入れたいと思わせるほど、男性の心を惹きつけるデイジーのような魅力があなたの中にも眠っている!? 12星座別に紐解きましょう。■牡羊座デイジー度40%牡羊座は凛として華やかなタイプ。高嶺の花感は十分にあるものの、男性を楽しませるためだけの花で収まるつもりは毛頭ありません。目的があるなら男性など蹴散らす勢いで自ら手に入れるし、男性に守ってもらうどころか自分が守ってあげるほう。誇り高い存在として輝く道を選びそう。【セルフプロデュースのポイント】いつもと違う顔を見せることを楽しんでみる■牡牛座デイジー度50%牡牛座は年齢にかかわらずどこか幼さを醸し出しているタイプ。狙ってそうしているわけではないものの、男性の庇護本能をそそるところがあります。男性には経済的なバックアップを求めるため、守ってもらえるなら願ってもないというのが本音。ただしかわいく甘えるのはちょっぴり苦手かも。【セルフプロデュースのポイント】素直に本音を見せることに慣れていく■双子座デイジー度90%双子座は変幻自在のイリュージョニスト。面白そうだと感じたら、「かわいいおバカさん」という役柄を楽しみながら演じます。サービス精神が旺盛なので、男性の期待に応えようとするあまり安売りしやすいのは唯一の難点。高嶺の花感を損なわないよう、出し惜しみしつつ駆け引きを。【セルフプロデュースのポイント】効率の良い作戦を練る■蟹座デイジー度35%蟹座は庶民的で親しみやすいタイプ。様々な人たちとスマートに社交を繰り広げることに価値を感じないばかりか、虚しさを覚えそう。ただし「実はシングルマザーで、子供を養うために男性の庇護が必要」といった理由があるなら話は別。徹底して難しい役柄にトライするでしょう。【セルフプロデュースのポイント】恋を楽しむという発想を持つ■獅子座デイジー度80%獅子座は華やかで人目を惹く魅力の持ち主。高嶺の花感はピカイチですが、「おバカさん」を演じることにはいささか抵抗がありそう。短期間なら遊び心で挑めないこともないけれど(そして上手に演じられるけど)、そのまま人生を全うすることは獅子座のプライドが許さないでしょう。【セルフプロデュースのポイント】自分の中の多様な感覚を愛してみる■乙女座デイジー度20%乙女座は知的で観察眼の鋭いタイプ。「女はちょっとバカなほうがいい」という男性の価値観には嫌気がさしているし、それを強いてくる男性をむしろ軽蔑してしまう傾向も。経済的に庇護してくれる男性はありがたいけれど、プライドを売ってまで何かを求めたりしないでしょう。【セルフプロデュースのポイント】愛される喜びについて考えてみる■天秤座デイジー度95%天秤座は社交上手でエレガント。センスがよくバランス感覚に長けているため、まさに現代のデイジーといえそう。相手を立てるテクニックを熟知しているので、男性にしてみたら「かわいいおバカさん」に見えることも。巧みに甘えて相手の懐に入り込み、安泰な人生を得られるのがベストだと考えるでしょう。【セルフプロデュースのポイント】人生の目的について考える■蠍座デイジー度70%蠍座は意志が強く底力のあるタイプ。目的を叶えるためなら、おバカさんにもなるし甘え上手な女も演じようとするでしょう。特にそういった覚悟がない場合は、男性のために自分を装うこと自体「かったるい」と感じそう。蠍座の人生は「全てか無か」。やるならとことんやるし、やらないなら1ミリも動きたくないのです。【セルフプロデュースのポイント】自分に行動を起こさせる男との出会いについてイメージしてみる■射手座デイジー度25%射手座はいつでも自然体。どんなに魅力的な男性とめぐり会ったとしても、相手のためにおバカさんを演じるのはまっぴら御免。ただし天然なところはあるので、それがある程度誤解を生む可能性も!? 男性に守られる籠の鳥の人生は最も苦手。自分から籠に飛び込むなんてことはしないでしょう。【セルフプロデュースのポイント】相手が自分に何を求めているのか、たまには考えてみる■山羊座デイジー度10%山羊座は自分に厳しく独立心の強いタイプ。男性に庇護されるためにおバカさんを演じるくらいなら、慎ましい等身大の人生を受け入れるでしょう。よほど事情があれば別だけど、安易に経済力のある男性に媚びようとする女性には嫌悪感を持つことも。不器用でも地に足の着いた暮らしを選びます。【セルフプロデュースのポイント】愛される女性である自分を受け入れる■水瓶座デイジー度45%水瓶座は人生に刺激と、ときめきを求めるタイプ。華やかな社交界に興味が湧けば、一時的におバカさんを演じることはあるでしょう。元来飽きっぽいため、その状態を長く続けることは不可能。もともと男性への依存心がないばかりか、人に甘えるという発想すらほぼ持ち合わせていないのです。【セルフプロデュースのポイント】まだ見ぬ自分の可能性を信じてみる■魚座デイジー度75%魚座は恋愛への依存心が最も深いタイプ。好きな人に愛されるため、おバカさんになることなどたやすいし、人からどう思われようが一切気になりません。魚座が何より怖いのは孤独。強い男性に守ってもらえる人生はまさに理想なのです。恋にすがりすぎて、女としての華を失わない注意は必要でしょう。【セルフプロデュースのポイント】相手を惹き寄せるため、敢えて冷たくするテクを会得する男性を強く惹きつける“高嶺の花”のような女性になるには、あなたのかわいらしさをうまく伝えること。まずは「セルフプロデュースのポイント」を試してみて!隠れたあなたの魅力を輝かせてみましょう☆監修者紹介阿雅佐-agatha-(あがさ)古今東西の占いと心理学を駆使し、迷える子羊たちをナビするフォーチュン・ナビゲーター。会った人が皆幸せになるという風評から、幸運配達人の異名を取る。交友関係は多岐に渡り、有名人の“駆け込み寺”としても知られる。NTV「スッキリ!!」、CX「新堂本兄弟」、TX「スカ☆J」他テレビ出演多数。多数の著書をはじめ、「PASH!」「anan」「JUNON」などの雑誌記事・Webコンテンツを執筆する恋占いのエキスパート。テレビ・ラジオなど幅広いメディアで活躍中。今までに鑑定した人数はのべ1万人に及ぶ。また、小説『魔女たちの占いゲーム』(イースト・プレス)、『モデル♡マジック』(学研教育出版)を上梓するなど、作家としても活動している。阿雅佐著『おそ松さん占い』TVアニメ『おそ松さん』公式ファンブック「われら松野家6兄弟!」を発行したPASH!編集部より、『おそ松さん』の占い本を発売♪阿雅佐の完全書下ろしによる本格占い本です。メインの占い以外にも、『おそ松さん』式心理テストや行動心理学コラムなども充実。早くも話題沸騰中!
2019年03月15日女優のニコール・キッドマンが、ハリウッド映画賞功労賞の受賞者に選出された。ニコールは、多才な演技と主に女性の独立系映画監督への支援を評価された。主催者側はこうコメントしている。「この賞の選考理由は、ガス・ヴァン・サントの『誘う女』での邪な野心を持つTVタレントやスティーブン・ダルドリーの『めぐりあう時間たち』でのアイコニックで複雑な心を持つヴァージニア・ウルフ役、スタンリー・キューブリックの『アイズ・ワイド・シャット』での夫と性やモラルに関する探求に乗り出す妻、バズ・ラーマンの『ムーラン・ルージュ』での歌って踊る高級娼婦サティーン、ガース・デイヴィスの『LION/ライオン ~25年目のただいま~』での助けを必要としている孤児の少年を養子縁組した母親、ラース・フォン・トリアーの物議を醸すスリラー『ドッグヴィル』での莫大なお金を払って匿ってもらう逃亡中の女性など多様で素晴らしいキャラクターを生み出した長年に渡る多才な演技を評価してのものです」さらに、「今年公開の3作品の中でも、キッドマンはすでにカリン・クサマの『デストロイヤー』やジョエル・エドガートンの『ボーイ・イレーズド』と変幻自在の演技で評価を受けています」とし、「カメレオンのような演技に加え、キッドマンは長年女性を中心としたインディペンデント系の監督を支援してきました。彼女の製作会社ブロッサム・フィルムズを通して、新しいレベルへ引き上げているのです」「彼女が製作を手掛ける多くの作品の中でも昨年の『ビッグ・リトル・ライズ』は単に文化というだけでなく社会問題に踏み込んだ内容でした」と評価した。ハリウッド映画賞の授賞式は11月4日、カリフォルニアのビバリーヒルトンホテルで開催される。(C)BANG Media International
2018年10月03日今日は夏至ですね。雨続きの日本ではちょっとイメージしづらいけれど、北半球では1年で一番昼が長く、夜が短い日なのだそう。太陽の力が最も強まるこの日は、妖精たちの持つ力がパワーアップするときでもあり、森の中では祝祭が催されるとの言い伝えがあります。■夏至の時期に読みたい『夏の夜の夢』そんな幻想的な森を舞台とした物語と言えば、シェイクスピアの『夏の夜の夢』。夜の森に迷い込んだ2組の男女の恋の行方を描いた、ロマンティックな喜劇です。原題の『Midsummer Night』は「夏至前夜」という意味で、欧州のキリスト教圏では、若い男女が森へ出かけて幸せな結婚を祈る特別な日だとか。ここで『夏の夜の夢』を読んだことがない方のために、どんなお話かをざっくり解説しますね。◎『夏の夜の夢』ってこんな物語登場人物はアテネの貴族、職人、そして妖精たち。親に結婚を反対された女子ハーミアと恋人ライサンダーが駆け落ちし、ハーミアの婚約者デミートリアスと彼の元カノ、ヘレナがその後を追いかけます。一方、地元の職人たちはアマチュア演劇の稽古をするために森へ。恋人たち、職人たちはそれぞれ森の奥に迷い込むのですが、そこでは妖精の王と女王がケンカの真っ最中。王は女王を罠にかけるため、いたずらっ子の妖精パックに惚れ薬の花を取ってくるよう命じます。パックがその花の汁を女王だけでなく2人の若者にもかけたから、さあ大変。ライサンダーもデミートリアスも、ハーミアではなくヘレナに恋をしてしまい…。途中、ハラハラさせつつも、とにかく楽しくて祝祭感あふれるストーリーは、じめじめしたこの季節にぴったり!何度も映画化されているので、DVDを見比べて、お気に入りの1本を見つけるのもいいかもしれません。◎とっつきやすい映画はこちら!・『真夏の夜の夢』シェイクスピアの戯曲をミシェル・ファイファー、ソフィー・マルソーほか豪華キャスト共演で映画化。舞台はトスカーナ地方。妖精パックの手違いで人間と妖精が入り乱れる一夜の恋騒動が起こり…。(1999年:アメリカ)・『真夏の夜の夢 さんかく山のマジルー』『ナビィの恋』の中江裕司監督が沖縄の小さな島を舞台に描くラブコメディ。亡き祖母の分骨のために東京から島に戻ったゆり子は、妻子ある男性との恋愛に悩んでいました。そんな彼女の前に、幼い頃に心を通わせた精霊マジルーが現れて…。(2009年:日本)■おすすめ!シェイクスピアの恋物語シェイクスピアって難解そう…という印象を抱いている人も多いのでは?でも『夏の夜の夢』以外にも、ロマンティックなラブストーリーはいろいろあります。そして、映画化されているものもいっぱい!その一部をご紹介しますね。◎悲恋!『ロミオとジュリエット』まずは言わずと知れた『ロミオとジュリエット』。敵対する家に生まれた男女の悲恋を描いた名作です。こちらに関連する映画は…・『ロミオ+ジュリエット』今ではワイルドかつ貫禄のある容貌となったレオナルド・ディカプリオ。かつては王子さま系だった彼の美少年っぷりを堪能するならこちら!バズ・ラーマン監督が舞台を現代のアメリカに置き換え、対立する一家に生まれた少年少女の悲しい恋を描きました。(1996年:アメリカ)・『ウエスト・サイド物語』『ロミオとジュリエット』を元にしたブロードウェイ・ミュージカルの映画化作品。舞台はNYのダウンタウン。ヨーロッパ系移民とプエルトリコ移民のグループが対立を繰り返す中、前者の元リーダーと後者のリーダーの妹が恋に落ち…。音楽、ダンス、演出、どれを取っても文句なしの傑作です!(1961年:アメリカ)◎まるでラブコメ?『十二夜』双子の兄と生き別れになった男装のヒロインを中心に様々な恋が生まれ、いくつもの恋模様が絡み合って大変なことに…。でも最後はハッピーエンド!なロマンティックコメディです。・『恋に落ちたシェイクスピア』若かりし日のシェイクスピアと上流階級の娘の恋を描いた物語。グウィネス・パルトロー演じるヒロインの名は『十二夜』の登場人物ヴァイオラと同名。しかも役者になるために男装しています。映画の最後には『十二夜』のヒロインのモデルとして提示されるシーンも。(1998年:アメリカ)・『アメリカン・ピーチパイ』『十二夜』を現代風にアレンジしたティーンコメディです。女子サッカーチームで活躍していたヒロインが、チームが廃部となったことから、双子の兄になりすまして男子サッカーチームに入部。同じチームの男子に恋をしたり、女子に惚れられたり、てんやわんやな展開に…。(2006年:アメリカ)■まだまだある!シェイクスピアの恋物語…というわけでいろいろ紹介してきましたが、いかがでしょう?気になる物語はありましたか?シェイクスピア作品には、この他にも『空騒ぎ』『じゃじゃ馬ならし』『お気に召すまま』『ヴェニスの商人』といった恋愛要素の強いものがあるので、片っ端からチェックしてみても楽しいかも。喜劇より昼ドラ的なドロドロした物語が好みなら『オセロ―』や『アントニーとクレオパトラ』がおすすめです。◎みんなが知ってるあの作品も!ちなみに松本潤、有村架純の映画『ナラタージュ』には、『夏の夜の夢』の劇中劇が重要なシーンとして登場。塩谷瞬、沢尻エリカの共演で日本人少年と在日少女の恋を描いた『パッチギ!』のキャッチフレーズは「日本版ロミオとジュリエット」。などなど、シェイクスピアの作品は、今なおクリエイターたちに影響を与え続けています。『ライオンキング』の元となっているのは『ハムレット』だと言われていますし。『ハムレット』と言えば、イーサン・ホークが“中二病感”あふれる若者を演じる現代版『ハムレット』も魅力的です!◎雨の夜は家にこもって…夏至、そして鬱陶しい梅雨の時期である今、あえてシェイクスピアの世界に浸ってみませんか?古くて新しい物語の世界観や美しい台詞の数々に触れれば、いつもと違う気持ちで初夏を迎えられるかもしれません。
2018年06月21日“バズり重視”に警鐘「信用しちゃならない」 大手IT企業での勤務経験を持つトレンディエンジェル・斎藤司(39)。3月14日にネットで公開された対談で“バズること”の意味を問いかけた。 対談相手はネット広告会社の人間模様を描いた漫画「バズマン」の作者である「かっぴー」。かっぴーは、「バズってもそれほど意味ないし、お金には繋がりにくいんですよ」と発言。すると斉藤は、自身の経験を語った。 「芸人がSNSで話題になり、『いいね!』や『RT』でバズっても、単独ライブのチケットが全然売れてないことは多々あります。あんまりSNSを信用しちゃいけない」 2人は「『ネットで話題!』は世間の話題ではない」と主張。さらに斉藤は“炎上”も同様だという。以前、報道番組での発言が“意図しないかたち”で伝わってしまい自身のInstagramが“炎上”。しかし――。 「翌日、5,000人のお客さんが集まる営業も怖くて、怖くて……。でも、いざステージに立ったら、誰も言わないし、そもそも知らないんですよね」 それを受けかっぴーは「ネットはいまでも“バズり重視”」とコメント。特に広告関連はそうであるとし、サラリーマン経験のある2人はその短絡的な視点を危惧した。 Twitterでは2人の対談に賛同の声が上がっている。 《(ネットの)書く人も読む人も、こういう場所がそもそもマイノリティであり、書き込む人より書き込まない人が大半》《あくまで少数派が個々の意見を書き込んでいるに過ぎない自覚が必要だと思う。》《ネット≠世間。日本には1億人以上のひとがいる》 斉藤の「でも、SNSでバズって売れたら嬉しいですよね?」との問いに、かっぴーも「そりゃ、もちろん」と明かしているが――。ともあれ、それぞれの“リテラシー”が重要と言えるだろう。
2018年03月14日フィギュアスケート女子のフリープログラムも23日に終了、25日閉幕する平昌オリンピック。各種競技に世界中が熱狂したが、ハリウッドからもセレブがSNSを介して応援。特に、チアリーダー並みにアメリカ代表たちにエールを送っていたのがリース・ウィザースプーンだ。■リースのお気に入りはフィギュアスケート男子のアダム・リッポン選手リースのお気に入りは、フィギュアスケート男子のアダム・リッポン選手。開会式前から「冬季オリンピックを見る一番の理由はアダム・リッポン」とツイート。それを受けてリッポン選手は「あなたが正しい」とハートの絵文字を3つ付けてリプライ。リッポンはNBCのインタビューで意気込みを尋ねられ、「リース・ウィザースプーンに誇りに思ってもらいたい」と答え、さらにリースが「あなたは、とても誇りに思わせてくれるわ!私たちをハッピーにさせ続けて!」と交流が続いた。■フィギュア女子の長洲未来にも賞賛を!フィギュア女子の長洲未来が12日、団体の女子フリーに出場し、トリプルアクセルを成功させると、「ワオ!!長洲未来が歴史を作った!!」と、輝く星の絵文字つきで五輪史上3人目の快挙を賞賛した。伊藤みどり、浅田真央に続く快挙を成し遂げた長洲も、もちろんリースにリプライ。平昌へ向かうときにリースの主演作『ホーム・アゲイン』を見ていたことを明かし、「これが映画だとはわかっているけど、あなたが私のママだったらいいのに、と思いました。あなたは私のヒーローです」と語りかけると、「あなたが私のヒーローよ!!」と応えた。リースはほかにも、スノーボードの女子ハーフパイプで金メダルを獲得したクロエ・キム、アルペンスキーの女子大回転で金メダル、女子複合で銀メダル獲得のミカエラ・シフリンについての記事紹介したり、女子アイスホッケーが優勝した22日にも祝福ツイート。「すごい試合だった!!氷上の真の戦士たち」と讃えた。■ライアン・レイノルズはジョークを交えて祝福!『ムーラン・ルージュ』監督からも感涙コメントが現在ハリウッドは、3月4日(現地時間)に第90回アカデミー賞の発表を控えている時期でもあり、オリンピック・フィーバーは少々控えめ。それでもジェシカ・チャステインがツイッターでアダム・リッポンの演技を「完ぺき」と絶賛。冬季五輪のアメリカ代表選手で、同性愛者であることを公表しているのは彼が初めてだが、それを踏まえて「アダム・リッポンがアメリカを代表していることを誇りに思う。本当の自分でいる彼が大好き」とツイートした。カナダ出身のライアン・レイノルズは、フリースタイルスキーの女子ハーフパイプで金メダルを獲得したキャシー・シャープを「レジェンドだ」と絶賛。フィギュアスケートの団体戦とアイスダンスで金メダル獲得のテッサ・ヴァーチュ&スコット・モイアには「僕の子どもたちを育てることに同意してくれて、ありがとう」とメッセージを送り、ヴァーチュ選手が「競技生活後のキャリアの道筋がついたわ。スコット、ミニバンを買ってきて!」とジョークで返した。ヴァーチュ&モイアはプログラムで映画『ムーラン・ルージュ』のサウンドトラックを使用したことから、同作のバズ・ラーマン監督も「昨夜の大勝利、おめでとうございます。あなたたちがすべてを捧げるのを見ていて、インスパイアされました」と祝福。テッサは「あなたからの励ましとサポートのメッセージを受けたことがどれほど特別か、言葉で言い表せません。数え切れないほど読み返し、私たちのオリンピックの瞬間に大きな意味を与えてくれました」と感謝の言葉を綴った。(text:Yuki Tominaga)
2018年02月24日ヒュー・ジャックマンは、人を惹きつけ、人の心を揺らし、人を動かす、真のエンターテイナーだ。しかもリスクを怖れない挑戦者でもある。彼が過去に主演した『レ・ミゼラブル』をはじめ、記憶に新しいライアン・ゴズリング主演の『ラ・ラ・ランド』など、近年、世界的に話題となったミュージカル映画はあるが、作られる数は圧倒的に少ない。ヒュー・ジャックマンの主演最新作『グレイテスト・ショーマン』は、ショービジネスの原点を築いた伝説の興行師、P.T.バーナムを主人公にしたオリジナル。なぜ、ミュージカル映画として挑もうと思ったのか──。「僕のキャリアにおいてミュージカル(舞台)は最初からあったものだし、そもそもミュージカル映画を観て育ってきた。一番好きなのは『雨に唄えば』、フレッド・アステアが出ているミュージカル映画も大好きだ。でもいまは、ハリウッドはミュージカルを作らなくなってしまった。過去にバズ・ラーマン監督が『ムーラン・ルージュ』(2001)を撮ったとき、僕もオーディションを受けていて、そのとき、大好きな『雨に唄えば』のようなオリジナルのミュージカル映画ができるかもしれない!希望が湧いた瞬間だった」。そして、7年の月日をかけて『グレイテスト・ショーマン』という素晴らしいミュージカル映画を世に送り出した。「とにかく違うことをしたかったんだ。この『グレイテスト・ショーマン』と(昨年公開した)『LOGAN/ローガン』というテイストの異なる作品は同じ年に撮った。僕にとってその1年は完璧な年、最高の年、とても楽しむことができたよ」と興奮気味に語るが、もちろん壁はあった。「『LOGAN/ローガン』も『グレイテスト・ショーマン』にも言えることだけれど、周りからは(君が)賢い人間ならやらない方がいい、自らリスクを背負わなくてもいいじゃないか、そんなことを言われた。確かに当時(7~8年前)は、ミュージカル映画はほとんど作られていなくて、失敗したら二度とチャンスはないかもしれない…大きなリスクがあったからね」。彼の背中を押したのは、P.T.バーナムの人生そのもの。「バーナムの勇気を見習って、自分を信じて、信念を持って、夢を追い求めようと思った。バーナムは7回も全財産を失う経験をしている。それでも挑戦し、人生を立て直したからね。また、その当時はまだ『レ・ミゼラブル』の企画は動きだしていなくて、『グレイテスト・ショーマン』の企画がスタートした3年後に『レ・ミゼラブル』の話をもらったんだ」。『レ・ミゼラブル』の成功があっての『グレイテスト・ショーマン』ではなく、ミュージカル映画をやりたいという信念と情熱による決断に惚れ惚れする。映画化が決定したときのエピソードがある。「9か月かけて準備したものを世界中から集まった関係者に披露するリハーサルの初日、僕は(再発した)皮膚がんの手術をうけたばかりで、鼻の辺りを80針(!)縫っていてね。医者からは“絶対に歌ってはダメ”と釘を刺されていた。だから最初はセリフだけにしようと思っていたけれど、歌わないヒュー・ジャックマンはやっぱりナシだろうと、一行だけさわりを歌うつもりが止められなくなって…気づいたら熱唱していた。傷口が開いて血は出るし、担当医に怒られたけれど、そのお披露目は映画化するかどうかを決定する場でもあったから、やった甲斐はあった。監督のマイケル・グレイシーには、また演出をしたねってからかわれたけどね(笑)」。マイケル・グレイシーはヒュー・ジャックマンと同じオーストラリア出身の若き監督だ。彼にとって『グレイテスト・ショーマン』は初の長編映画であり、大きな挑戦となったわけだが、ヒュー・ジャックマンは「彼こそが裏舞台のバーナムだ!」と絶大な信頼を寄せている。「当時、マイケル・グレイシーはコマーシャルやミュージックビデオのディレクターとしてすでに有名で一流だったけれど、長編映画は初めてだった。でも、彼は野心的で決断力があった。長編映画を撮りたい!何としても撮りたいんだ!という野心が凄かった。この映画は約7年の歳月をかけて実現しているけれど、その間、彼は45分のプレゼンを1000回もやっているんだ。映画化するために、映画製作スタジオのヘッドとかプロデューサーたちに向けてのプレゼンだ。彼がいなかったらこの映画はできなかったと思うよ」。もちろんヒュー・ジャックマン自身も野心的であることは言うまでもなく、「若い頃は緊張感のある野心、いまは楽しみながらの野心だと言えるね」年齢と共に変化があったそうだ。その背景には家族の存在があり「僕はいつでも家族がナンバーワンだよ!」──家族も大切にしている。彼が愛される理由のひとつだ。「バーナムと同じように僕にとっても家族は何よりも大切なものだ。でもバーナムは上流階級の人たちに認められたい一心で、途中、家族を放ってしまう。変わらずに愛しているけれど、放ってしまうんだ。そして最後に何が大切なのかに気づく。そこは僕と違うところだね(笑)」。そんなヒュー・ジャックマンだからこそ、映画のなかでの妻チャリティ(ミシェル・ウィリアムズ)や子どもたちとのシーンが、より感動的になる。なかでも『A Million Dreams』が流れる屋上のシーンは、とてもロマンチックだ。しかしながら、とても難しいシーンだったと明かす。「僕以上にミシェル・ウィリアムズが大変だったと思うよ。難しいシーンで、一番テイクを重ねたシーンでもある。たとえば、ミシェルがキュッと飛んで回転して僕がキャッチする動きは、最初の4回くらいは僕の顔が彼女のスカートの中に入ってしまったりした(笑)。あのシーンは監督マイケル・グレイシーのビジョンによって生まれた。大きな月があって、シーツはまるで踊っているようで、ロマンチックでファンタジーで、すごくいい演出だと思った。演じているときも感動していたけれど、完成した映画でそのシーンを観たとき、涙が溢れた。しかも『A Million Dreams』は、ベンジ・パセック&ジャスティン・ポールが最初に書いた曲でもあるからね」。素晴らしき9曲のミュージカルナンバーを担当するのは、ベンジ・パセック&ジャスティン・ポール。『ラ・ラ・ランド』のコンビだが、『グレイテスト・ショーマン』の曲はそれよりもずっと前に作られていた。「彼らを発見したのはマイケル・グレイシーだ。オリジナルのミュージカル映画を作るなら超有名な作曲家に頼むべきだと(上から)言われて、いろいろな人から曲を出してもらった。そのなかのひとつが『A Million Dreams』だったんだけれど、実はマイケルはスタジオに嘘をついていたんだ。スタジオの人間たちから、このベンジ・パセック&ジャスティン・ポールは何者だ?と聞かれて、とっさにブロードウェイで活躍する凄く有名な人たちだってね(笑)。でも、彼らの実力は本物で、曲も詞も誰よりも良いものを出してきた」。なかでも1番好きな曲をたずねると、主題歌の「This is me」と即答しつつ「でも、どの曲も素晴らしくて、大好きで、日によって1番は変わるね」と話すその表情には、ミュージカル映画への愛があふれていた。「This is me」はゴールデングローブ賞に輝き、アカデミー賞にもノミネートされている。幸運にも『ラ・ラ・ランド』の大ヒットによってミュージカル映画に再びスポットライトが当たり、そんなベストなタイミングで世に放たれる『グレイテスト・ショーマン』。時代の流れも味方につけてしまうのは、ヒュー・ジャックマンをはじめ作品に関わった人たちが信念を貫いたから、夢を追い求めつづけたから──。こんなミュージカル映画を待っていた!この映画は、観た人の一生の宝物になる、それほど心を揺さぶる映画だ。(text:Rie Shintani)(text:Rie Shintani)
2018年02月16日ディズニー/ピクサー映画「トイ・ストーリー」シリーズの最新作『トイ・ストーリー4』が、2019年7月12日(金)に全国で公開される。ウッディとバズの冒険が再びはじまる第1作目から時が経ち、17歳になったおもちゃの持ち主アンディ・デイビスは、大学の寮へ引っ越すことに。ウッディやバス・ライトイヤーらは、アンディと別れを告げ、4歳の女の子ボニーという持ち主のもとで心機一転、新たな道を歩むこととなった。こうして完全に終わりを告げたと思われていた『トイ・ストーリー3』を経て、ついに公開となるシリーズ4作目。ストーリーはまだベールに包まれたままだが、ウッディらとともにスポットライトを浴びるのは、羊飼いの人形ボー・ピープのようだ。シリーズ1、2作目に登場し、3作目では回想シーンのみの出演で、なぜか仲間の輪にいなかった彼女との再会が描かれるのではないかと予想される。新キャラクターが登場する映像公開ヒロイン、ボー・ピープが帰ってくる!「トイ・ストーリー」のヒロインとして、いつもウッディのことを気にかけ勇気づけていた、優しい羊飼い人形のボー・ピープが帰ってくる。スクリーンで彼女が姿を見せるのは、2作目以来、実に19年ぶりだ。公開されたポスター画像では、ブロンドにピンクの水玉というお馴染みの可憐なドレスではなく、勇敢でクールなパンツルックに身を包んでいる。物語のキーマン!?フォークのような見た目の「フォーキー」予告編映像には、ウッディ、バズ、ジェシー、ハム、レックスなど、おなじみのおもちゃたちが生き生きと円陣を組む様子が映し出されている。また、その中には新キャラクター「フォーキー」が初登場。物語のキーマンになるということ以外詳細は公開されていないが、「僕はオモチャじゃない!」と話す、フォークのような見た目のフォーキーは一体何者なのか。“ふわふわモフモフ”なダッキー&バニーさらに、公開された特別映像では、新たにダッキー&バニーが姿を現している。ダッキーは、ふわふわの毛並みのアヒルのぬりぐるみ。そして、モフモフの毛が特徴のぬいぐるみがバニーだ。愛らしい見た目の2匹は、そのビジュアルに反して辛口マシンガントークを炸裂している。お馴染み声優陣も続投シリーズ1作目から変わらず、原語版のウッディ役にはトム・ハンクス、バズ・ライトイヤー役にはティム・アレンが続投となる。また、羊飼の人形ボー・ピープは、1、2作目と同じくアニー・ポッツが務める。監督はインサイド・ヘッドで脚本を手掛けてたジョシュ・クーリー監督はジョシュ・クーリー。「カーズ」シリーズ、『レミーのおいしいレストラン』、『カールじいさんの空飛ぶ家』などにこれまで関わってきた彼。近年では、『インサイド・ヘッド』でストーリー監修・脚本を手がけている。そのほか、『トイ・ストーリー4』では、アンドリュー・スタントン、ピート・ドクター、リー・アンクリッチといったシリーズ全作品に深く関わっているピクサーのストーリー・テラー達がアイデアを持ち込んだという。第83回アカデミー賞 長編アニメーション映画賞含む2部門を受賞するなど名実ともに映画史を塗り替えた前作以上の物語になるのではないか、と期待が膨らむ。日本語吹き替えに、唐沢寿明&所ジョージが続投以前のシリーズより引き続き、日本語吹き替え版声優は、唐沢寿明と所ジョージが続投する。ウッディ役の声を演じる唐沢寿明は、「この作品を好きで居てくれる人が本当にたくさんいて、“顔も似てきてる”っていう人もたまにいる。今でも子供たちに“ウッディ”ってよく呼ばれるくらい(笑)。『トイ・ストーリー』はシンプルでいて、でも決して子供向けということだけでなく、大人を納得させてしっかり感動できる作品。楽しみにして下さっている方がたくさんいるので、その期待を裏切らないように、繊細にやらなければいけないと感じています。」とトイ・ストーリーへの想いと新作への意気込みを語っている。一方、バズ・ライトイヤー役の声を演じる所ジョージは、「バズ・ライトイヤーは僕にとって相棒みたいな存在。20年以上声をやらせてもらって、こんなに嬉しいことはないですよね。バズ・ライトイヤーは未来永劫続きます!」とバズ・ライトイヤーへの深い愛を感じさせるコメントを寄せている。また、本作で19年ぶりにスクリーン復帰するボー・ピープは、1、2作目でも声優を務めた戸田恵子が続投。そのほか、ジェシー役に日下由美、ミスター・ポテトヘッド役に辻萬長、ミセス・ポテトヘッド役には松金よね子、レックス役には三ツ矢雄二と、人気キャラクターに声を当てる声優陣もまたお馴染みの顔触れで登場。また、ハム役の咲野俊介とスリンキー役の辻親八は、今作から声を当てることとなる。【詳細】トイ・ストーリー(Toy Story 4)日本公開日:2019年7月12日(金)全国ロードショー全米公開:2019年6月21日(金)監督:ジョシュ・クーリープロデューサー:ジョナス・リベラ原語版声優:トム・ハンクス、ティム・アレン、ジョディ・ベンソン、アニー・ポッツ
2017年12月30日ブルックス ブラザーズ(Brooks Brothers)は、200年のブランドの歴史をまとめたヴィジュアルブック『BROOKS BROTHERS: 200 Years of American Style』を発売。2017年12月3日(日)からアウトレットを除く全店、オンラインショップで販売する。アイコニックなアイテム写真を数多く掲載ブルックス ブラザーズの創立200周年を祝した『BROOKS BROTHERS: 200 Years of American Style』。アメリカ最古のアパレルブランドの歴史と共に、2世紀以上に渡って愛され続けているアイコニックなスタイルを余すことなく詰め込んだ。ポロボタンダウンオックスフォードシャツ、レップタイ、グレーのフランネルスーツやキャメルヘアのコートなど、ブルックス ブラザーズを代表するアイテムの写真をふんだんに使用。貴重な写真の数々と共に、ファッション業界人やセレブリティへのインタビュー、逸話が語られている。愛用者としてリンカーン、ケネディ、グレース・ケリーも紹介エイブラハム・リンカーン、ジョン・F・ケネディ、グレース・ケリーなどの政治家やファッションアイコンたちも、ブランドの愛用者として登場。また、ハリウッド創成期から『グリー』、『ゴシップガール』、『マッドメン』やバズ・ラーマンによる『華麗なるギャッツビー』など数多くの映像作品に衣装提供してきた様子も紹介される。【詳細】『BROOKS BROTHERS: 200 Years of American Style』ケイト・ベッツ編集、リサ・バーンバック序章書き下ろしハードカバー/23.7cmx34.9cm/256ページ/225枚のカラーとモノクロ画像価格:7,000円+税発売日:2017年12月3日(日)販売店舗:ブルックス ブラザーズ全店、公式オンライン※アウトレットは除く© BROOKS BROTHERS: 200 Years of American Style【問い合わせ先】ブルックス ブラザーズ ジャパンTEL:0120-185-718
2017年11月27日H&M(エイチ&エム)は、 2017年秋のデザイナーコラボレーションに、 ロンドン拠点のブランド「アーデム(ERDEM)」を迎える。2017年11月2日(木)より、東京は渋谷・銀座・新宿、名古屋は松坂屋、大阪は心斎橋、福岡は天神で限定発売される。ERDEM x H&Mの全ルックブックを公開マイケル・プデルカの撮影による、 ERDEM x H&Mコレクションのルックブックは、写真のフレームの外からモデルにお花を渡すかのようなシーンをイメージしたという。H&Mのコラボ相手、アーデムとは?日本では馴染みの薄いアーデムだが、繊細なクラフトマンシップ、シャープで美しいシルエット、フラワーやなど植物をモチーフとしたグラフィカルなプリントを施したドレスが欧州を中心に人気。アーデムは通常ウィメンズを展開するブランドだが、H&Mとのコラボレーションにおいて、自身として初のメンズラインもデザイン。過去のコレクションの中からデザインテーマを再解釈し、新たな要素も取り入れて展開する。映像は『ムーランルージュ』のバズ・ラーマン監督が担当それだけではなく、『ロミオ+ジュリエット』『ムーラン・ルージュ』『華麗なるギャツビー』などを手掛けた映画監督バズ・ラーマンがコレクションの映像を担当するという。過去、センスの良い映像、音楽、美術セットで幻想的な世界観を作り上げてきたラーマンが、アーデムのロマンティックなアイテムをどのように表現をするかに注目が集まる。バズ・ラーマンは次のように話す。「私にとってファッションは、 洋服という概念を超越し、アートという表現だと思っています。アーデムとH&Mのコラボにより、卓越したコレクションとその世界観を映像で表現できることを光栄に思います。 」実際にラーマン監督は、過去の作品の衣装でプラダ、ミュウミュウ、ブルックス ブラザーズなどのアイテムを、自身の映像表現に巧みに取り入れてきた。デザイナー アーデム・モラリオグルについてアーデム・モラリオグル(Erdem Moralioglu)は、1976年、カナダで生まれる。父はトルコ人、母はイギリス人。2000年にファッションを学ぶためにイギリスに渡り、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートに入学し、2003年に卒業。その後、NYに拠点を移し、ダイアン フォン ファステンバーグのもとで働く。2005年、ロンドンに戻り自身のブランド「アーデム(ERDEM)」をスタート。アーデム・モラリオグルは次のように話す。「H&Mとのコラボレーションで、 初めてメンズウェアを展開するなど新しいチャレンジができることを嬉しく思います。そして、現在、世界で最も重要な映画監督であるバズ・ラーマンと一緒にプロジェクトができる機会も楽しみにしています。 」対して、H&のMクリエイティブ・アドバイザー、 アン・ソフィー・ヨハンソンは次のようにコメント。「アーデムとの話があった瞬間から、 モラリオグルの視点やコンセプトに魅了されました。H&Mとアーデムのコラボにおいて、例えるならアーデムは美しさ、繊細さ、そして豊かなディテールで魅力的な世界観を生み出してきました。まさに一生愛用できるコレクションをラインナップしています 」エマ・ストーンがコラボセットアップを衣装に女優エマ・ストーンが、アーデムとH&Mのコラボレーションコレクションより、スノードロッププリントのシルクパジャマセットアップを着て、9月22日(金)のトークショー『Chelsea』に出演した。コラボレーション発表以来、コレクションピースのメディア露出はこれが初となる。ブラックの生地にスノードロップ柄が映えるフェミニンなセットアップだ。エントリー制の先行ショッピングを実施発売日の11月2日(木)にコラボレーションアイテムを発売する店舗に、優先的に並ぶことができる先行ショッピングをエントリー制で実施。10月25日(水)23:59までエントリー可能なので、気になる人は忘れずにチェックして欲しい。詳細H&M×アーデムコラボレーション発売日:2017年11月2日(木)日本展開店舗:H&M 渋谷店、銀座店、新宿店、名古屋松坂屋店、心斎橋店、天神店アイテム例:・シャツ13,999円・パンツ9,999円<先行ショッピング エントリー詳細>応募期間:2017年10月25日(水)23:59まで応募方法:H&M公式オンラインサイトよりH&M Clubへ入会し、特典ページの手順に沿って希望店舗、時間を入力。※当選者にはEメールにて通知。※応募は1人につき1回。※複数応募は無効。
2017年07月17日70年代のニューヨーク・サウスブロンクスを舞台に、バズ・ラーマン監督がヒップホップ黎明期を描くNetflixオリジナルドラマ「ゲットダウン」。このほど、本作でプロダクションデザインと衣装デザインを担当し、エグゼクティブ・プロデューサーも兼任したキャサリン・マーティンの当時の衣装に対する分析とともに、超貴重な彼女のスケッチが到着した。ビビッドな色彩とスピード感のあるカメラワークで知られるラーマン監督が描くのは、70年代のニューヨークカルチャー。本作は、アカデミー賞作品コンビ、ラーマン監督×マーティンによる初のドラマシリーズで、昨年8月に配信となった前編Part1に続く待望の後編となり、全11話のストーリーがついに完結する。マーティンは、『ロミオ&ジュリエット』(’96)でアカデミー美術賞に初ノミネートされ、『ムーラン・ルージュ』(’01)では見事、アカデミー美術賞と衣装デザイン賞を受賞。『華麗なるギャツビー』(’14)でも同じく2冠に輝いた。映画以外にも、ニコール・キッドマンが出演したシャネルの香水「No.5」の短編映像でもデザイン全般を担当するなど、誰しも一度は彼女の仕事を目にしたことがあるだろう。マーティンは「70年代の人々のファッションを見ると、いまよりも上品ぶった気取りがないことに気付くと思います」と語る。「実際、肌の露出度やショートパンツの丈が非常に短いことなどが、すごく印象に残りました。いわばセクシーの時代ですね。付け加えるなら、グラマラスでエキゾチックで、それは、70年代のすべてのファッションにしみ込んでいます」と、当時を分析する。その言葉を象徴するように、今回シネマカフェに到着した彼女のスケッチでは、華やかなディスコシーンに憧れを抱く歌姫マイリーンが、第7話でスターへの一歩を踏み出す重要なシーンで着用している衣装が描かれている。彼女にとっては勝負の一夜。胸元も開き、シースルーの生地が使用された、セクシーな衣装を身につけていることがわかる。また、ディスコシーンはもちろんだが、本作に関するリサーチは、2年もの歳月を費やし、ヒップホップに関連するありとあらゆる事柄を調べ上げたという。「リサーチに加えて、ヒップホップの音楽面における創始者と呼ばれるDJクール・ハーク、アフリカ・バンバータ、グランドマスター・フラッシュが、現在も存命で本作にコンサルタントとして関わってもらっているので、彼らに実際に当時の状況を教えてもらうことができたの」と語り、当時をリアルに表現しつつも、現代に受け入れられるようにアレンジされたこだわりの音楽についても触れる。続けて、「さらに女性グラフィティアーティストの先駆けであるレディー・ピンク、彼女の名前を出さないわけにはいきません。彼女にもコンサルタントを務めていただきました。アートワークも提供してもらいましたが、ディジー(ジェイデン・スミス)のジャケットの背に描かれたトップハット姿のエイリアンは彼女の傑作です。いくつかのエピソードで見ることができますよ」と明かし、女性の活躍と本作のファッション面での楽しみ方についても明かした。後編のストーリーでは、貧しく波乱に満ちたサウスブロンクスから生まれたヒップホップチーム“ゲット・ダウン・ブラザーズ”による新たなムーブメントはもちろん、主人公エゼキエル“ブックス”(ジャスティス・スミス)とヒロインのマイリーン(ヘライゼン・グアルディオラ)のラブロマンスにも大きなドラマが巻き起こる。その中で、マーティンの担当した衣装や美術が果たす役割にも注目してみて。「ゲットダウン」Part2(第7~11話/全11話)はNetflixにて配信中。(text:cinemacafe.net)
2017年05月12日レディオヘッドの代表作であり、90年代の音楽シーンを象徴する『OK コンピューター(OK COMPUTER)』。1997年の発売から20年の時を経て、記念盤『OKNOTOK』を発表する。2017年6月23日 (金) 世界同時リリースで、8曲のB面音源、そして20年の時を経て発掘された未発表曲3曲を収録する。未発で待望の音源化が決まった3曲は「I Promise」「Lift」「Man Of War」。ライブなどでは演奏されたことはあったが、20年前のオリジナル・レコーディングで『OKNOTOK』に初めて公式収録される。また収録曲は、全て当時のオリジナルのアナログ・テープよりリマスターしたもの。さらに国内盤CDは、高音質UHQCD(Ultimate High Quality CD)仕様で、歌詞対訳と解説書が封入される。レディオヘッドとナイジェル・ゴッドリッチによってプロデュースされた『OK コンピューター』は、1997年5月に発表。言わずと知れた名曲「パラノイド・アンドロイド」「ノー・サプライゼズ」、バンドのベスト曲と上げる人も多い「カーマ・ポリス」、バズ・ラーマンの映画「ロミオ+ジュリエット」のために書き下ろした「イグジット・ミュージック」などを収録。またレディオヘッドが初めてイギリスのチャート1位を獲得し、グラミー賞でも最優秀アルバム賞にノミネートされた。作品の文化的、歴史的、芸術的重要性が評価され、アメリカの国家保存重要録音登録制度(National Recording Registry)にもその名が刻まれた音楽史に輝く傑作と言われている。【詳細】OK COMPUTER OKNOTOK 1997 2017国内盤2CD XLCDJP868 定価 ¥2,200(+税)リマスター音源国内盤のみ高音質UHQCD仕様歌詞対訳+解説書付■収録曲Disc 11. Airbag2. Paranoid Android3. Subterranean Homesick Alien4. Exit Music (For A Film)5. Let Down6. Karma Police7. Fitter Happier8. Electioneering9. Climbing Up The Walls10. No Surprises11. Lucky12. The TouristDisc 21. I Promise2. Man Of War3. Lift4. Lull5. Meeting In The Aisle6. Melatonin7. A Reminder8. Polyethylene (Parts 1 & 2)9. Pearly*10. Palo Alto11. How I Made My Millions
2017年05月06日唐沢寿明が演じるアツすぎる“昭和デカ”と、窪田正孝が演じる草食系“平成刑事”の凸凹コンビが文字どおりスクリーンで大暴れする『ラストコップTHE MOVIE』。ついに公開された本作と連動したスピンオフドラマ「another story of THE MOVIE」2作が、Huluで配信されている。GWの後半、本作をはじめ現在公開中の映画や、まもなく公開される人気シリーズの予習・復習として見ておきたい作品をピックアップ。また、大型連休といえば、前から気になっていたドラマシリーズをイッキ見して、その世界にひたれる絶好の機会。自宅に居ながらにして楽しめる配信作品を中心に、オススメをご紹介しよう。■最新作に備え人気シリーズをイッキ見!2015年に日テレ×Hulu共同製作のドラマとして誕生した「THE LAST COP/ラストコップ」。2人の刑事の名(迷)コンビぶりや豪快なアクション、笑って泣ける胸アツストーリーなどで人気を博し、配信ドラマから地上波ドラマを経て、その集大成となるべく映画化が実現した。30年の昏睡状態から目覚めた京極浩介(唐沢さん)は、刑事に現役復帰するも、平成生まれの現代っ子で自分の娘・鈴木結衣(佐々木希)と付き合っている若手刑事・望月亮太(窪田さん)とコンビを組むことになり、ハチャメチャながらも事件を解決していく。彼らのほか、和久井映見、竹内涼真、藤木直人、桜井日奈子、武田玲奈、伊藤沙莉、宮川一朗太、黒川智花、松尾諭、田山涼成、佐野史郎らの豪華競演も見逃せない。“伝説”といわれた生放送の地上波最終回も含め、これまでの全ドラマが配信されているので初見の人にもオススメ。また、映画のイッキ見なら、アイアンマンやキャプテン・アメリカなどのヒーローたちが同じ世界観を共有する、全世界累計興行収入1兆円超え(!)のマーベル作品はいかが?Huluにて期間限定で配信されているのは、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』をはじめ、『アントマン』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』など11作品。これらは「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」と呼ばれ、それぞれの作品は密接に関連し合っている。製作順に見るもよし、ヒーロー別に見るもよし。イッキ見してみると、ヒーローたちの性格や背景、関係性などがより明確になり、『シビル・ウォー』や『アベンジャーズ』などで共演する際の人間ドラマも楽しみの1つになる。最新作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』が連休あけ5月12日(金)より劇場公開、ベネディクト・カンバーバッチ主演『ドクター・ストレンジ』がデジタル先行配信中だが、彼らも今後“アベンジャーズ”の仲間入りを果たすだけに、チェックしておきたい。さらに、最新作『ワイルド・スピード ICE BREAK』が日本公開を迎え、週末3日間で興行収入8億超えというシリーズ最高の成績で大ヒットスタートを切った『ワイルド・スピード』シリーズにも注目。『ICE BREAK』は世界的にも大ヒットを爆走中で、全米では3週連続No.1、全世界興収では早くも10億ドル超え。これほどまでに右肩上がりに興収を伸ばし、人気と高評価を獲得していく超大作シリーズは本当に珍しい。しかも今回は、“ファミリー”の要であるヴィン・ディーゼルが“サイバーテロリスト”シャーリーズ・セロンの手に堕ち、ドウェイン・ジョンソン、ミシェル・ロドリゲスらと訣別!だが、前回登場したジェイソン・ステイサムや“新顔”スコット・イーストウッドが加わり、彼らの絆のみならず、アクションも空前絶後のスケールアップ。まだストリートを疾走していたころの第1作目『ワイルド・スピード』(2001年/みんな若い!)からシリーズをふり返ってみると、在りし日のポール・ウォーカーの活躍や、いまや『ワンダーウーマン』となったガル・ガドットらの姿も目にすることができる。同じく、前作超えのシリーズ歴代最高の大ヒットスタートとなったのが、「名探偵コナン」の劇場版最新作『名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)』。1997年公開の第1作目『名探偵コナン 時計仕掛けの摩天楼』から歴代の名作を、配信で楽しむことができる。最新作では久しぶりにコナンと平次がコンビを組むこともあり、Huluでは2人が組んだ過去のTVシリーズ回も。ちなみに、主題歌を歌う倉木麻衣の「名探偵コナン」主題歌メドレーライブも配信されている。劇場版といえば、Amazonプライム・ビデオでは『映画クレヨンしんちゃん』と『映画ドラえもん』のシリーズを配信中。「クレヨンしんちゃん」は、昨年の『映画クレヨンしんちゃん爆睡!ユメミーワールド大突撃』などの劇場版はもちろん、Amazonオリジナルの外伝シリーズも好評だ。近未来宇宙を舞台にした「クレヨンしんちゃん外伝 エイリアン vs. しんのすけ」、原作41巻の「フィギュアウォーズ」をバージョンアップした「クレヨンしんちゃん外伝おもちゃウォーズ」、最新のシーズン3「クレヨンしんちゃん外伝 家族連れ狼」と、非日常の世界観を描く外伝は休日にぴったりかも。■気になる海外ドラマのイッキ見こそ大型連休の醍醐味!?まずは、8年ぶりに帰ってきた「プリズン・ブレイク」のシーズン5が、dTVでCS「FOXチャンネル」の放送に合わせてリアルタイム配信中。また、シーズン1から4まで過去の全シーズンも一挙配信中だ。ハマった海外ドラマとして、「24 -TWENTY FOUR-」や「LOST」などと並んでよく名を上げられる本作だけに、楽しみにしていた人も多いはず。今回は、死んだと思われていたマイケル(ウェントワース・ミラー)が、実は中東イエメンの刑務所で生きているかもしれない…というところから物語が始まっている(各エピソードは配信開始日から20日間の限定配信なので御注意を)。また、5月病とはいかないまでも、新年度から1か月経ち、ちょっと疲れ気味…という人には、Netflixオリジナルドラマからご紹介。ファッションサイト「ナスティ・ギャル」のカリスマオーナーだったソフィア・アモルーソのベストセラー自伝を基にした“アメリカ版ビリギャル”「ガールボス」は、オシャレ女子にオススメ。ソフィアは学なし、職なし、金なし、でも自分を押し殺して誰かの下で働くなんてまっぴら、という女の子。自ら古着販売サイトを立ち上げ、さまざまな事態に巻き込まれながらも年商100億円超えのサイトオーナーとなっていく。主演のブリット・マーリングは、そんなソフィアのぶっ飛び半生を独創的なファッションも体現しながら好演。製作総指揮には、『ピッチ・パーフェクト』シリーズの脚本家ケイ・キャノンとソフィア本人、さらにシャーリーズ・セロンが名を連ねている。一方、『ロミオ+ジュリエット』『ムーラン・ルージュ』のバズ・ラーマン監督が描く「ゲットダウン」では、若きヒップホップグループ“ゲットダウンブラザーズ”のクールなパフォーマンスと、ヒロイン・マイリーンの圧倒的な歌声を楽しみたいところ。だが、ディスコクイーンとしてスターダムに押されていくマリーンとのすれ違いや、仲間との音楽活動と堅実な将来との間で葛藤を抱えていく主人公“ジーク”ことエゼキエルのように、若者たちの恋と友情、人生を見つめながらの成長にはほろ苦さも…。70年代後半のニューヨーク、ヒップホップの黎明期にタイムスリップしてみては?さらに、女性のお仕事ドラマとしては、1920年代のマドリード、当時最先端の職場だった国営電話会社を舞台に、境遇も性格も異なる4人の女性交換手が火花を散らす「ケーブルガールズ」も登場。現在のアメリカの若者たちを映し出す作品として、有名大学を舞台に“ダイバーシティ”に辛辣なツッコミをいれる「親愛なる白人様」、高校を舞台に生きづらさを抱える若者の姿を描くセレーナ・ゴメス製作総指揮「13の理由」なども、じっくりと観ることができそう。なお、マーベル×Netflixのドラマ「Marvel アイアン・フィスト」も要チェック。飛行機事故で行方不明になっていた大富豪ダニー・ランドが、炎を操る神秘の技“アイアン・フィスト(鋼鉄の拳)”を手に入れてNYに舞い戻り、奇怪な犯罪組織との壮絶なバトルを繰り広げていく。これまで、「デアデビル」2シーズンに「ジェシカ・ジョーンズ」「ルーク・ケイジ」と配信されてきたが、今夏には、彼らが一堂に会して最強ヴィラン(シガニー・ウィーバー!)に立ち向かっていく「Marvel ディフェンダーズ」が控えている。まさにNetflixドラマ版の“アベンジャーズ”といえる作品だけに、いまのうちに個性的なヒーローたちについて知っておきたいところだ。いずれも魅力的な映画・ドラマばかり。見たいものが多すぎて、結局、時間が足りなくなってしまいそう!?(text:Reiko Uehara)
2017年05月06日1970年代後半のニューヨーク・サウスブロンクスを舞台に、ヒップホップの黎明期に生きる若者たちを描き出すNetflixオリジナルドラマ「ゲットダウン」。4月7日(金)より、完結編となるパート2が世界同時配信されることに合わせ、待望の本予告映像、キービジュアル&場面写真が解禁となった。70年代後半のニューヨーク。ディスコシーンが全盛期を迎え、マンハッタンのライブハウスでは誕生したばかりのパンクロックが鳴り響く中、サウスブロンクスでは“ヒップホップ”が生まれつつあった。貧しく波乱に満ちた環境を生き抜くティーンエイジャーたちが創り出した、まったく新しい形の音楽は、やがて世界に広がり、現在のミュージック・シーンに大きな影響を与えることになる――。アカデミー賞作品コンビ、バズ・ラーマン監督とキャサリン・マーティンによる初のドラマシリーズとなる本作。映画や音楽だけに留まらない幅広い層のファンの支持を受ける本作は、先日、後編の配信日決定がニュースとなった際には、ネット上に「キター! 待ちわびてたー!」「ブラザーズにまた会える!」「4月7日は寝れない」と、後編を待ち望んでいた多くの熱い声が飛び交った。今回解禁された新たなキーアートビジュアルは、N.Y.を背景にレコード、マイクと登場人物たちがコラージュされた本作のテイストあふれるもので、場面写真では、相変わらず最強のチームワークでキメまくりの“ゲット・ダウン・ブラザーズ”の勇姿や、歌手として動き始めたヒロイン・マイリーンの姿があり、いよいよクライマックスを迎えるドラマへの期待を煽るものとなっている。キャストは引き続き、時代が生んだ歌姫マイリーン役にヘリゼン・グアルディオラ、エゼキエル役のジャスティス・スミス、DJシャオリン・ファンタスティック役のシャメイク・ムーアほか、ジェイデン・スミス、スカイラン・ブルックス、トレメイン・ブラウン・Jr.といった若手が“ゲット・ダウン・ブラザーズ”を演じる。さらに同時に解禁された本予告映像には、ミュージック番組のニュース風に紹介される冒頭から、成功へと駆け上がっていく彼らの超絶クールなパフォーマンスが炸裂。しかし、ブロンクスの影の部分でもある大人たちや周囲の変化も描かれ、エゼキエルやシャオリンたちの身にも大きな波乱の展開、決断の時が待っていることが伺える。彼らはどうなるのか?いよいよ完結を迎える本作から目が離せない。「ゲットダウン」パート2(第7~13話/全13話)は4月7日 (金)より全世界同時配信。(text:cinemacafe.net)
2017年03月10日『ロミオ+ジュリエット』や『ムーラン・ルージュ』などで知られるバズ・ラーマン監督が手がける、ヒップホップ誕生に迫るNetflixオリジナルドラマ「ゲットダウン」。ついに完結へと向かう待望の後編が、4月7日(金)より全世界同時配信されることが決定。数々のパフォーマンスの一端を収めた予告映像も解禁となった。本作は、『ムーラン・ルージュ』と『華麗なるギャツビー』というアカデミー賞作品を生み出したコンビ、バズ・ラーマン監督×キャサリン・マーティンによる初のドラマシリーズ。2016年8月より配信となった前編・Part1に続く、後編・Part2となり、全13話のストーリーがついに完結を迎える。配信開始と同時に、その作品クオリティの高さと70年代後半を蘇らせた斬新な映像美で、映画・海ドラファン、ヒップホップやラップのファンはもちろん、幅広い音楽やファッション、ダンスカルチャーの世界でも注目され、新しいミュージックドラマの誕生として大きな話題を呼んだ。また、グランドマスター・フラッシュ、DJクール・ハーク、カーティス・ブロウなどの名だたるヒップ・ホップレジェンドがアドバイザーとして協力し、カリスマ・ラッパーであるナズ(Nas)が劇中ナレーションやプロデュースを務めるなど、その“本物”の世界観や音楽は瞬く間に世界中の視聴者を魅了することに。後編のストーリーでは、貧しく波乱に満ちたN.Y.サウスブロンクスから生まれたヒップホップチーム“ゲット・ダウン・ブラザーズ”による新たなムーブメントはもちろん、主人公のエゼキエル“ブックス”(ジャスティス・スミス)とヒロインのマイリーン(ヘライゼン・グアルディオラ)のラブロマンスにも大きなドラマが巻き起こっていくという。このたび公開された予告映像では、彼らの圧巻のパフォーマンスの一部を確認することができ、ドラマチックな急展開を遂げるストーリーも予感させている。また、ブルース・リーに憧れるDJシャオリン・ファンタスティック(シャメイク・ムーア)のカンフー風パフォーマンスもますます冴え渡っているようだ。本作発表時には、「あのバズ・ラーマン監督がなぜヒップホップを題材に?」という声も多数聞かれた本作。ラーマン監督は過去作品の映像センスと本作の新たな表現方法の関係性について、「僕はこれまでの人生でも、ずっとコラージュ・アーティストだったんだ。ブロンクスで生まれたこのムーブメントが、僕に作品の作り方を教えてくれたんだよ。違うものを組み合わせて、新しいものを作り上げる。大人になってからのクリエイティブな人生全てに大きな影響を与えてもらったという気がしているね」と語っている。いよいよクライマックスに向かう後編を、見逃さないで。Netflixオリジナルドラマ「ゲットダウン」Part2(第7~13話/全13話)は4月7日 (金)より全世界同時配信。(text:cinemacafe.net)
2017年02月26日オードリー・ヘプバーンをはじめとするセレブのみならず、数多くの人々を魅了してきた世界的ジュエリーブランド、「ティファニー(TIFFANY)」初のドキュメンタリー映画『ティファニー ニューヨーク五番街の秘密』。このほど、ヘプバーンの代表作の1つでもある『ティファニーで朝食を』の誕生秘話が明かされる本編映像が、いち早くシネマカフェに到着した。1837年の創設以来、時を越えて多くの人々を魅了してきた世界憧れのジュエリーブランド、「ティファニー」。本作は、ブランドの創業者にして「キング・オブ・ダイヤモンド」と呼ばれたチャールズ・ルイス・ティファニーのエピソードから始まり、ブランドカラーである「ティファニー ブルー」の誕生秘話ほか、「ティファニー」がジュエリーを提供した映画のワンシーンも多数登場。ヘプバーンの『ティファニーで朝食を』はもちろんのこと、『オーシャンズ11』『メラニーは行く!』『ブライダル・ウォーズ』、海外ドラマ「フレンズ」などの人気作品とティファニーの関わりが紹介されている。また、サラ・ジェシカ・パーカーやグウィネス・パルトローがジュエリーを身に付けている場面や、レオナルド・ディカプリオ主演『華麗なるギャツビー』の監督バズ・ラーマン、『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』、『シカゴ』のロブ・マーシャル監督の独占インタビューなども目にすることができ、映画ファンにとっても見逃せない。今回解禁された映像では、「ティファニー」を世界的な有名ジュエリーブランドにした往年の名作『ティファニーで朝食を』の誕生秘話が明かされる。まずは、同作の主人公、ヘプバーン扮するホリーが、作家のポールと2人で「ティファニー」ニューヨーク本店に足を運び、ディスプレイの“イエローダイヤモンド”に目を留める印象的なシーンから始まる。ここに登場するネックレスは、「ティファニー」の名デザイナー、ジーン・シュランバーゼーが1956年ごろにデザインした「リボン ロゼット」と呼ばれるもので、中心に輝くイエローダイヤモンドは世界最大級の128・54カラットを誇る伝説の逸品である。「ティファニー」とヘプバーンが出会ったいきさつは、当時のティファニー社長ウォルター・ホービングが、『ティファニーで朝食を』の製作側に本店での映画撮影を許可するかわりに、ダイヤのネックレスと写るヘプバーンの写真撮影の相談を持ちかけたことがきっかけと言われている。そして、この双方の意向が合致し、「ティファニー」のジュエリーを身に付けたヘプバーンの写真は全世界で話題となった。この運命的な出会いを果たした「ティファニー」とヘプバーンの関係は映画公開後も続き、「ティファニー」創業150周年のアニバーサリーにも手紙を送るなど、その生涯を通して良好な関係を築いたという。ヘプバーンは映画を通して「ティファニー」の名を世界に知らしめただけでなく、「ティファニー」=女性たちの憧れというイメージも広めた立役者でもあるのだ。『ティファニー ニューヨーク五番街の秘密』は11月5日(土)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年10月23日ティファニー(TIFFANY & CO.)初のドキュメンタリー映画『ティファニー ニューヨーク五番街の秘密』が11月5日、新宿武蔵野館、ヒューマンストラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMA他にて公開される。1837年の創設以来多くの人々を魅了し続けてきた世界的なジュエリーブランド、ティファニー。この度公開される初のドキュメンタリー映画では、ブランドを象徴する“ティファニー ブルー”の誕生秘話や、“キング・オブ・ダイヤモンド”とも呼ばれた創業者のチャールズ・ルイス・ティファニーのエピソード、アカデミー賞のジュエリー選びの裏側、ティファニーの顧客であったジャクリーン・ケネディや歴代のアメリカ大統領の逸話など、知られざる歴史が明らかになる。さらに、ティファニーがジュエリーを提供した映画のワンシーンも多数登場。オードリー・ヘプバーンの『ティファニーで朝食を』の誕生のいきさつを知ることもできる。その他、レオナルド・ディカプリオ主演の『華麗なるギャツビー』の監督バズ・ラーマンや、『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』のロブ・マーシャル監督の独占インタビューなども収録されている。ファッションヘッドラインでは、公開に先駆けて11月2日に東京・渋谷のユーロライブで行われる本作の試写会招待チケットをメルマガ会員様の中から、抽選で30名様にプレゼントいたします。※応募方法は21日から25日まで毎朝7時30分に配信するメルマガでお知らせいたします。※応募締め切りは10月25日正午。当選者には翌26日18:00までにメールにてご連絡いたします。メルマガ会員の新規ご登録はこちらから→【試写会】『ティファニー ニューヨーク五番街の秘密』日程:11月2日(水)時間:18:30開場/19:00開映予定(上映時間87分)会場:ユーロライブ住所:渋谷区円山町1-5 KINOHAUS 2F ユーロスペース内
2016年10月20日ティファニー(TIFFANY & CO.)が11月5日、初のドキュメンタリー映画『ティファニー ニューヨーク五番街の秘密』を新宿武蔵野館、ヒューマンストラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMA他にて公開。この度、ポスタービジュアルが公開された。ティファニー初の全面協力で話題になっている武井咲主演ドラマ「せいせいするほど、愛してる」で使用された、オープン・ハートのピアスが完売になるなど日本国内でも話題沸騰中のティファニー。この度公開される初のドキュメンタリー映画では、“キング・オブ・ダイヤモンド”とも呼ばれた創業者のチャールズ・ルイス・ティファニーのエピソードや、アカデミー賞のジュエリー選びの裏側、ティファニーの顧客であったジャクリーン・ケネディや歴代のアメリカ大統領などの逸話などが紹介される。さらに、ティファニーがジュエリーを提供した映画のワンシーンも多数登場し、オードリー・ヘプバーンの『ティファニーで朝食を』の誕生のいきさつを知ることもできる。その他、レオナルド・ディカプリオ主演の『華麗なるギャツビー』の監督バズ・ラーマンや、『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』のロブ・マーシャル監督の独占インタビューなども収録された。また、今回解禁されたポスタービジュアルの上部には、名作『ティファニーで朝食を』のオードリー・ヘプバーンが登場するワンシーンが印象的に描かれ、その周辺にはティファニーを代表する世界最大級のイエローダイヤモンド(128.54カラット)や、ジャクリーン・ケネディがこよなく愛した「ジャッキー ブレスレット」などが配置された。ビジュアルの下部には、オードリー・ヘプバーン、グゥイネス・パルトロー、サラ・ジェシカ・パーカーなどの超有名ハリウッド女優たちも顔をのぞかせている。動画引用元: (『ティファニー ニューヨーク五番街の秘密』オフィシャルYouTube:)
2016年09月18日「とても嬉しかったよ。バズの作品が好きだったからね、撮影に入るのが待ちきれなかったよ」。1977年のサウスブロンクスを舞台に、ヒップホップ黎明期を生きる若者たちを描いたNetflixオリジナルドラマ「ゲット・ダウン」。本作への参加が決まった当時のことを、ジェイデン・スミスは興奮を隠しきれない様子で語った。思わずバズ・ラーマンでお気に入りの映画は?とたずねると、ジェイデンはなんとも嬉しそうに頭を抱えて答える。「うーん…そうだな…『ロミオ+ジュリエット』かな。いや、『華麗なるギャツビー』も同じくらい大好きだ。『ロミオ+ジュリエット』は本当に純粋な初恋を描いたラブストーリーなんだ。シェイクスピアという古典から、バズは全く新しいものを生み出している。それは『ゲット・ダウン』にも言えることだよね」。『ロミオ+ジュリエット』『華麗なるギャツビー』など、美しい衣装や斬新なサウンドトラックで彩られた独自の映像世界を描くバズ・ラーマンが製作総指揮を務める本作。ジェイデンが演じる“ディジー”は、グラフィティアーティストとして活動する傍ら、主人公たちと結成する「ゲット・ダウン・ブラザーズ」でラップを披露するという、登場人物の中でもとりわけクールでアーティスティックな雰囲気をまとうキャラクターだ。自身もラッパーとして活動し、ファッションブランド「MSFTSrep」や、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の広告モデルを務める彼にとって、本作はぴったりの役柄とテーマだと言える。「アフリカ系アメリカ人としてアメリカで生まれた僕にとって、ヒップホップっていうのは人生において本当に重要なことなんだよ。この作品で学んだことは、これからの人生でも追求していきたいと思ってる」。かつて「ザ・フレッシュ・プリンス」の名前でラッパーとして活動していた父ウィル・スミスの影響で、幼少期からヒップホップは身近なものだったという語るジェイデンだが、本作に臨むにあたって、あらためて1977年のヒップホップについて勉強したのだそう。中でも、本作で監修に参加した伝説のDJ、グランドマスター・フラッシュや、ラッパーのNas(ナズ)、グラフィティアーティストのレディ・ピンクからは、大きな刺激を得たようだ。「とにかく勉強して、様々なことを吸収したんだ。フラッシュ、バズ、そしてNasの言うことに耳を傾けて、彼らのビジョンや世界観を自分で理解した上で、自分にできるベストな方法でどう表現できるか考えたよ。その中でも、グラフィティアーティストのレディ・ピンクが言っていたことがとても印象的だった。そのひとが本当のグラフィティアーティストかどうかは、靴と手を見ればわかるんだ。もしそのどちらかがペンキで汚れていたとしたら、そのひとはグラフィティアーティストなのさ。どこでどんな表現をしているか、ペンキの汚れを見るだけでわかるんだよ」。ジェイデンが演じるディジーをはじめ、同年代のキャストたちからなる主人公たちの若々しくエネルギッシュな演技アンサンブルは、本作のストーリーを魅力的に引っ張っていく。そのポジティブな雰囲気は映像からもひしひしと伝わってくるが、実際にジェイデンは撮影を大いに楽しんだようだ。「撮影現場は素晴らしいヴァイブだったよ。彼らと一緒にいるときは楽しくてしょうがなかった。バカなことしたりね。一緒に仕事ができて本当に楽しかったよ」。登場人物それぞれが自分自身のスタイルを見つけていく過程は、本作におけるハイライトのひとつだ。ヒップホップという音楽がまだ産声をあげたばかりの時代に、彼らが自分という存在を表現の中で見出していく姿は、ストーリーをドラマチックに引き立てている。「ディジーのラップのスタイルは、彼がグラフィティアーティストであることに基づいているんだ。実際にラップを書くのはエゼキエルなんだけど、ディジーのスタイルや世界観は彼が描くグラフィティに基づいている。ほかのメンバーも、ブーブーは女の子について、ララはスキニーなファッションについてラップしてる。エゼキエルは詩人であることについてラップするんだ」。最近はめっきりフランク・オーシャンのニューアルバム「Blonde」に夢中だというジェイデンだが、近々アルバムのリリースや、世界中のひとがアイデアを共有することができるアプリのローンチも予定しているのだという。そんな彼が考える、ヒップホップの精神とは?「反抗だよ!でもそれと同時に、誰かに伝えること、表現すること、優しく、知的であることも大事なんだ」。「僕はこの世界がよりよくなるために貢献したいと思っている」。そう語るジェイデンの言葉は、表現することに対するまっすぐな気持ちと、アーティストとしての気概に満ち溢れていた。そしてそれは、彼の名前の前に語られがちな“ウィル・スミスの息子”であるという言葉に頼ることのない、一人の表現者としての逞しさを感じることができる。1977年に生きる青年を演じた彼は、現代に生きる観客へ力強く語りかける。「1977年、サウスブロンクの人々が、2つのターンテーブルと2枚のレコードで新しいものを生み出したんだ。2つのものを組み合わせることで、全く新しいものが作り出せるんだよ。この作品を見た世界中の人に、その可能性を感じて欲しい」。(photo:MIchimaro Takeuchi)
2016年09月15日今回のインタビューを通して強烈に感じたのは、ヒップホップの立役者でもあるフラッシュが抱く、若い世代へこの物語を伝えなくてはいけないという確固たる使命感だった。「俺たちにとってこのことが何のプラスになるか?それは彼ら(ジェイデンとシャメイク)のような若者だよ。俺が思うに、俺やネルソンの年代の者たちだけがこの作品を作っていたら、限界があったんだと思う。でもこの若者たちが、このような驚くべき方法で作品を作ったから、視点を拡大することができたんだろう」。フラッシュは、ジェイデン、シャメイクの方へ身体をぐっと傾けて問いかける。「ところで、この作品のパイプとなる役を担っている君たちは、自分の演じている役についてどう思うんだ?」。ジェイデンが演じるエゼキエルの親友ディジーは、主人公たち“ゲット・ダウン・ブラザーズ”の中でも独特な雰囲気を持つキャラクターだ。主人公のグループとは別に、スプレー缶を持ち歩き、グラフィティライターとして活動するディジーは、アフロヘアにリメイクのデニムジャケットという出で立ちで、いかにもアーティストといった風格。これまで『幸せのちから』における子役から、『ベスト・キッド』におけるカンフー、『アフターアース』におけるSFアクションなど、様々な作品に出演してきたジェイデンだが、音楽やファッションといった様々なフィールドで活躍する彼にとって、本作の役は最も彼らしいキャラクターなのではないだろうか。フラッシュの問いかけに対してジェイデンが答える。「世界中の若者たちにとって、この作品を見ることはものすごく重要だと思うよ。みんな、グランドマスター・フラッシュがいなければドレイク(※1986年生まれのトロントのラッパー)も存在しないということを知らない。若者たちは現代の音楽に熱中しているけれど、それがどこから来たのか、起源を知る必要があるんだ。そうすれば理解が深まり、もっとありがたみがわかるようになるから。この作品は若者たちにそういったことを教えてくれるはず。それにもっと上の年代の人たちで、この物語を知っている人たちにとっても、生き生きとした映像で見ることによってもっとよく理解できるのではないかと思うよ。この作品は音楽のありがたみを得られるための情報を与えてくれる。全てのジャンルの音楽に対してね」。続いて話し始めるのは、そこにいたもうひとりの若者、シャメイク・ムーアだ。今年になって日本公開された彼の主演映画『DOPE/ドープ!!』では、90年代のラップに夢中な若者という役柄を、本作のワイルドなキャラクターとは真逆と言えるナードな佇まいで演じている。リラックスした穏やかな口調で、シャメイクは話し始める。「まさにこの作品を見たときに、これは若者たちにとっては教育になると思ったよ。若者だけではなく、観るもの全てが学ぶものがあると思う。何も知らない人にとって、まるで学校で授業を受けているみたいに。みんなきっとグランドマスター・フラッシュの名前くらいは聞いたことがあるとしても、彼が実際に何をしたのかということは知らないだろうしね。僕が言おうとしていることは、いま、現代のヒップホップに傾倒している人は、この作品を見て学ぶことができるということさ。彼らの目を覚まさせてくれると思うよ」。本作でシャメイクが演じるシャオリン・ファンタスティックは、ジェイデン演じるディジーたちグラフィティライターの憧れの的であり、ギャングのファミリーとともに生活を送っている。グランドマスター・フラッシュとの出会いが彼をDJへの情熱へと向かわせるのだが、ギャングとしての人生と音楽との間で苦しむ姿は、観るものの心をなんとも締めつける。表現することの自由さと、人生に捕らわれてしまう苦しみ、そのどちらもが描かれる本作において、シャオリンという役を通した感慨をシャメイクは述べる。「多くのラッパーたちは自ら選んでこの道を進んでいるけれど、シャオリンには選択肢はなかったんだ。この作品を観た人には、学校には行きたい、でも自分のクリエイティビティを表現したい、その両方選ぶことはできるのだろうか?と思っている人たちもいると思う。僕の中国の友だちにも、自分が置かれた環境から抜け出そうとしている奴がいるよ。フラッシュが、僕らがこの役を演じていることによって、観るものが自分と同じだと共感するはずだと言ったけど、この70年代の話のように、いまでも僕らも同じことを感じているんだよ」。ヒップホップ黎明期をフィクションとして克明に描くこと、そういったミッションに加え、フラッシュと同様にバズは、本作における主人公の若者たちに、ある思いを託している。「シーズン1全体を通して、全登場人物が常に選択肢の間でバランスを取っている。エゼキエルの学校の先生は、彼に『インターンシップをしなさい』と勧める。でも彼の両親は『ダメだ。インターンシップなんてバカバカしい。音楽をやりなさい。これはもっとリアルだ。素晴らしいものだ』と言う。でも、これを観ている我々は、彼らがやろうとしているヒップホップが、今後世界を変えるものだと知っているんだ。何が正しくて何が間違っているか、若いときはみんな自分自身に問いかけるよね。我々が提供してあげられることは、それは必ずしも思っているほどシンプルではないということさ。そうすればみんな孤独を感じなくても済む。ふたりともこの若者たちをとても上手く演じているよ」。さらに、話さずにはいられないとばかりにフラッシュとネルソンが語り始める。フラッシュ:人生で起こるいろんなことに対して、この若者たちは必死に努力しているんだ。それぞれが違うゴールを目指しているし、抱えている問題も違うものかもしれないが、それでもみんな何かを達成しようとしている。それこそが、この作品を見る若者たちがこの物語から得るものだろう。何かを得るために努力する姿勢さ。普通の家庭の子どももいれば、素晴らしい両親を持つ子どももいる。みんながどこかにたどり着くために頑張っている。バズはこの作品に様々な感情を盛り込んでいるんだよ。この主人公たちのストーリーは、誰でもない(Nobody)ものが、何者か(Somebody)になってく様子を描いているんだ。そういうことは現実に起こるんだよ。ネルソン:ちょっと話させてもらっていいかい?この若者たちが当時のステップを踏み、スラングを使い、あのムーブメントを再現するとき、僕はあの時代に戻ることができたんだ。ジェイデンやシャメイク、ジャスティスたちが時代を変換して、物語を超越しているんだ。この作品は過去と現在を表している。彼らは「ああこれは僕の父たちの話だ」とは思わないだろう。「この登場人物たちも僕と似ている」と思うはずだ。興味やムーブメントや文化が、この若者たちのエネルギーによって変換されているんだよ。フラッシュ:この作品は何層にもなっているんだ。バズは全てのエネルギーを調和させている。最初の頃、俺は彼の仕事をただ見ていたんだよ。「どうやって仕上げるんだろう」と思っていた。作品を観ればわかるけど、あらゆる要素の全てが繋がって、交差するんだ。これこそさっき言ったように、俺が彼にDJを思い起こさせた部分さ。俺がどうやってDJのテクニックを思いついたかというと、違うジャンルの音楽を交差して繋げたんだ。バズはこれを映像でやっている。これは大変な仕事であるし、誰もができることではないと思う。近年、映画監督の制作のフィールドとして、「Netflix」をはじめとする動画配信サービスでのオリジナル作品が、新たな表現のかたちとして大きな注目を集めている。資金面での違いはもちろん、これらの表現フォーマットの変化は、今後のクリエイターたちにとっては大きな焦点となることは間違いないだろう。「ゲット・ダウン」においても、これまで映画監督としてのキャリアを積んできたバズが手掛けるドラマだということは、大きな注目を集める要因のひとつだ。実際にバズが監督としてクレジットされているのは第一話のみだが、話を進めていくと、ほかのシーンにおいてもクリエイティブを統括する役割として、バズの存在は大きく影響しているようだ。「僕たちはこの作品を製作するにあたって様々な言語やスタイルを構築したんだ。だから、(第二話以降のエピソードで)たとえどんなに素晴らしい監督が撮影しても、僕がかなり関わって撮影中にフィードバックを与えなければならない。言語やスタイルがこの作品独特のものだからね。だから、基本的な部分をそれぞれの監督が演出しているだけど、僕もかなり参加している。僕としてはずいぶん静かにしているつもりだけど。横柄な態度ではなく、静かに、ね(笑)。僕が言えることは、どんな作品でも、僕はとても野心的に作る。僕の時間は全て捧げるよ。完全に週7日間、昼も夜もね」。同じNetflixオリジナル作品「ハウス・オブ・カード」においても、デヴィッド・フィンチャーが制作総指揮を務めており、フィンチャーが監督としてクレジットされているのはわずかだが、全体としては統一されたトーンが貫かれている。本作においても、バズ・ラーマンが描き出す世界が全6話において一貫したものとして描かれており、今後ドラマシリーズ製作におけるクリエイターたちの関わり方に、バズの言葉はヒントを与えてくれるかもしれない。「僕だけがやることを考案するのじゃないんだよ。みんなのやることを考案するんだ。でもそれをどうやってやるかは、前例がないんだ。たくさんの人が来て助けてくれているけど、結局は(製作総指揮の)僕が中心にいなければならない。そうでなければ、この物語で語ろうとしている人々が受けるにふさわしいレベルの基準とリスペクトを受けられないんだ。僕はフラッシュをがっかりさせるわけにはいかないし、歴史をがっかりさせるわけにもいかないんだよ」。10年の歳月を経て本作の企画を温めてきたというバズだが、やはりこのタイミングでNetflixと手を組んだことは、Netflixへの注目度とその勢いに寄るものが大きいのではないかと思われる。Netflixとのパートナーシップについて、率直にバズは語った。「Netflixはいま独特な立ち位置にいると思うよ。TVはきっとダメージを受けるだろうね。Netflixの作品はTVではない。映画かと言うと、それもわからない。とにかく長編だ。Netflixはとても興味深いよ。韓国もヨーロッパも、日本も、世界中を相手にしている。それに、創造性の基準を高くすることに献身している。いまの映画界では、もし最近のヒット作が恐竜を描いたものなら、『バズ、恐竜の映画を作れるか?』と言われる。しかもきっとミュージカルのね(笑)。Netflixの場合、もし最近のヒット作が大統領の話だったら、それとは全く違う作品で何か作れるか?と聞いてくるんだ。ほかの人がやっているものと全く違うものを作れるか?と。だからNetflixはクリエイティビティへの自由を提供してくれるところだ。とてもよくサポートしてくれる」。「僕にとっては、これまでで最も大規模なコラボレーションだった。こんなに多くのアーティストたちをチームに迎えたことはない」。そうバズが語るように、本作のクレジットにはこの上なく豪華な名前が並んでいる。インタビューに応じてくれたフラッシュ、そしてネルソンをはじめ、クール・ハーク、カーティス・ブロウ、Nasといったヒップホップ界におけるレジェンドが本作の意思に賛同し、ヒップホップの黎明期を描く本作を、よりリアルに、よりドラマティックなものに仕上げている。「ブロンクスの何も持っていなかった若者たちが、2枚のレコードに情熱を捧げ、執着したということ…この作品では、若者たちのストーリーを神話のように描いているんだ。そうして彼らが作り上げたものが世界を変えた。このことは素晴らしいメッセージだと思う。何も持っていなくても、一生懸命やることで、小さいものから美しいものを作り出すことができるんだ」。昨年大ヒットを記録した『ストレイト・アウタ・コンプトン』をはじめ、これまでにも『Style Wars』(1983)、『ワイルド・スタイル』(1983)、『8マイル』(2002年)、『ハッスル・アンド・フロウ』(2005年)、Nasのドキュメンタリー『タイム・イズ・イルマティック』(2014年)など、多くのヒップホップを描いた映画は作られてきたが、本作で最も印象的なのは、バズが語るように、ヒップホップのはじまりを神話的に描くことから生まれる、希望に満ち溢れた生き生きとした力強さだろう。主人公たちは、それぞれの葛藤の中から、自らの力と仲間たちとの協力で、自分自身のスタイルを見出していく。物語が進むにつれ、次第に輝きを増していく主人公たちの表情には、思わず胸に迫る感動を覚えざるをえない。「今日はここで全てのヒップホッパーに言いたい。別に説教しようとか、ああしろこうしろと指図するつもりはない。視点が変わるかもしれないし、変わらないかもしれない。ただ、見て欲しいんだ。それだけだ」。フラッシュは最後に力強くそう語った。この言葉は、決してヒップホッパーだけに向けられたのではないと思う。これは、いまこそ“Somebody”になろうと必死にあがく、すべての“Nobody”に向けられた言葉なのだ。「ゲットダウン」はNetflixにて配信中。協力:Netflix(text:cinemacafe.net)
2016年09月11日「田舎町でニューヨークの方を見つめていたあの15歳の頃――何年もの間、ニューヨークこそが優れたクリエイティブな場所だと思っていた。そんなあるとき、ここにいるふたりの男が、若いときにどうやってこの最も純粋かつ独創的な表現方法を思いついたのだろう、という疑問が湧いてきたんだ」。1977年を舞台に、ヒップホップの黎明期を描いたNetflixオリジナルドラマ「ゲット・ダウン」。シネマカフェでは、「ゲット・ダウン」の撮影が行われたクイーンズのスタジオにて、製作総指揮を務めたバズ・ラーマンをはじめとするスタッフ、キャストにスペシャルインタビューを実施。歴史が生まれる瞬間を描こうと情熱を注いだ彼らの言葉に、現地ニューヨークにて耳を傾けた。製作総指揮を務めるバズ・ラーマンは、その日インタビューに同席した目の前にいる“ふたりの男”に尊敬の眼差しを向ける。1977年のニューヨークで、ヒップホップという新たな音楽があげた産声をまさに聞いた人物であり、その発展に貢献をしてきたふたりの人物だ。ひとりは、クール・ハーク、アフリカ・バンバータと並び、ヒップホップ黎明期における3人の重要なDJ、グランドマスター・フラッシュ。もうひとりは、当時のヒップホップシーンの目撃者であると同時に、ヒップホップという音楽を批評的なフィールドで初めて論じた、ネルソン・ジョージである。フラッシュはアソシエートプロデューサーとして本作に関わり、ネルソンはスーパーバイジング・プロデューサーとして参加。同年代のふたりは、1977年という時代を生きた人物として、本作のリアリティーに大きく寄与している。「ある日、バズが俺のところにやって来て、『僕はあなたのレコードの成功やスター性などには興味がありません。成功してからの時代ではなく、これが内在していた時代のことが知りたいのです』と言ったんだ。俺が『なぜだ?』と尋ねると、彼は『これまで誰も試みたことがないから、それを敢えてやってみたい』と」。今年で58歳とは思えないエネルギッシュな語りに圧倒されながら、フラッシュはバズとの制作当初のことを語り始める。全身を黒と白で統一したスタイル、靴はもちろん、シャオリン・ファンタスティックをはじめとする劇中の登場人物たちと同様、プーマだ。そのときにずしんと足を踏みならしながら、巨大な体躯から発せられる彼の力強い言葉にただ耳を傾ける。「長い間、こういった作品が出来て欲しいと思っていた。どういうわけか、この70年代の物語を世界に示す作品がこれまでなかったんだ。ブロンクスという町が、いまとなっては巨大なビジネスとなっているものを創造したという事実を伝えることさ。そして、いまの全てのヒップホッパーたちに『君たちがヒップホッパーとしてやっていることをこれからも続けてくれ。でも時間があるときに座ってこれを見てくれ。そしてどう思ったかを教えてくれ』と言うことさ」。1977年に何が起こったのか――『サタデー・ナイト・フィーバー』の公開とともにディスコ・ミュージックは全盛を迎え、世界が『スター・ウォーズ/新たなる希望』に熱狂した年。また、音楽ファンであるならセックス・ピストルズが「勝手にしやがれ(Never Mind the Bollocks, Here’s the Sex Pistols)」をリリースした、パンク・ミュージックにおける象徴的な年としても記憶しているかもしれない。本作では、ヒップホップとディスコという当時のブラックミュージックが辿ることになる分かれ道が、エゼキエルとマリーンというふたりの主人公によって描かれていく。まずは、バズをはじめ、ネルソン、フラッシュら3人が、1977年という年について語り始める。バズ:77年は特に並外れた年だった。フラッシュは75年も74年もこういうことをやっていたけれど、77年はまさに中核の年で、エルビスが死んだ年でもある。ネルソン: ニューヨーク市長選挙もね。バズ:もちろん。ニューヨーク市は破産しかけていたし、悲しい出来事もたくさん起こった。もしそこで起こっていた全てのことに目を向けても、77年という年を語るのは不可能なくらいだ。あまりに様々なことが何層にも重なって起こっていたからね。ディスコが全盛で、レコード業界にとって史上最高の年さ。音楽の売り上げは20億ドル。映画は15億ドル。スポーツは5億ドルしかなかった。それくらい音楽ビジネスは大きかったんだ。その一方で、ビッグなバンドが出てきた。ネルソン:「バッドカンパニー」とか、「フォリナー」とか「カンサス」とか…。バズ:それと同時に、パンク・ムーブメントがあり、世界が変わりつつあった。この年、ヒップホップはすでに十分に生まれていたんだけど、まだ多くの人々には知られていなかった。ヒップホップと呼ばれるようになったのは3年後だ。ブロンクスという小さな町では、全く独創的なものが起こり始めていた。この2人は、あの頃実際にそこにいたんだ。危険な時代だった。ストリートは荒れていた。暴力がはびこっていた。でも当時若者だった彼らは、ネガティブなものは一切感じていなかったと思うよ。フラッシュ、そうだろ?フラッシュ:正直なところ、80年代の一部のジャーナリストたちが、この場所をいつも火事が起こっていた危険な場所として型にはめてしまったと思うよ。でも、俺たちにとってブロンクスは真っ白なパレットだった。音楽の部分ではね。1970年代、当時のニューヨークは経済的な破綻を迎え、街の治安は悪化の一途を辿っていた。ブロンクスでは、無人となってしまったアパートの所有者が保険金目当てにギャングに放火させ、至るところから炎が立ち昇っていた。本作では、当時のニュースや記録映像の数多くが本編中に幾重にも差し込まれており、街の荒廃した様子がアリティーのある映像とともに示される。劇中において、テクスチャーの異なる様々な映像をコラージュ的に展開させていく手法は、これまでのバズ・ラーマンの作品にも多く見られる表現方法であった。『ロミオ+ジュリエット』や『ムーラン・ルージュ』における、その独自の感性によって繰り広げられる大胆で華美な意匠、耽美なアレンジメントの数々に感じられる斬新なミクスチャー感覚は、サンプリング主体の音楽であるヒップホップとフィーリングとして通じるものがある。フィルモグラフィー的に前作にあたる『華麗なるギャツビー』においては、1920代=ジャズエイジを舞台にしたフィッツジェラルドの古典において、ヒップホップ界の“キング”であるJAY-Zをクレジットに配し、華やかな当時の時代性に現代的な解釈を織り交ぜ、豪華絢爛な3D映像で仕上げるという、まさにバズ・ラーマン節ここに極まれりといった作風が話題を集めた。本作では製作総指揮として全体のクリエイティブの手綱を引く立場のバズだが、一作目では実際にメガホンを取っている。一話目を撮り終えたときのことをバズは回想する。「第一話を仕上げたときに、フラッシュがどう思うかとても緊張したんだ。そしたら彼は『ああ!バズ!君はDJだね!』と言ったんだよ。たぶん気に入ってくれたということだと思う」。さらに、今回のインタビューに応じてくれたキャストのひとり、本作で主人公たちのクルーのひとりを演じたジェイデン・スミスも、バズの手腕への賛辞を送る。「この作品全体の繋がり方は、ストーリーから何から全てシームレスで、フラッシュが言うように、本当にバズはDJだと思うよ。全ての映像が一体になっていて、特にオリジナルのフッテージの映像の荒々しさが、新しく撮影した映像に移り変わるつなぎ目とか、そういったもの全て僕は大好きなんだ。本当に素晴らしいと思うし、僕の目には全く非の打ち所のないものに映るよ」。バズ・ラーマンがなぜヒップホップ?という疑問を抱いた映画ファンがいたとするならば、まさにフラッシュやジェイデンが送る賛辞の言葉とバズ自身の言葉が、見事な回答を与えてくれる。バズ・ラーマン映画における独自のミックス感覚は、まさしくヒップホップの影響から培われたということが、本作におけるヒップホップへの愛として表現されている。「僕はこれまでの人生でもずっとコラージュ・アーティストだったんだ。ブロンクスで生まれたものが、僕に作品の作り方を教えてくれたんだよ。こういう部分とこういう部分を併せて、新しいものを作り上げる。大人になってからのクリエイティブな人生全てに大きな影響を与えてもらったという気がしている」。「ゲット・ダウンを知らないのか?」――シャオリンは、エゼキエルたち主人公にそう問いかけ、その音楽が鳴らされるクラブへと彼らを連れていく。劇中では、本作で本格的にデビューを飾る新人、マモウドウ・アシーが演じる若きグランドマスター・フラッシュが登場し、彼がどのようにして“ゲット・ダウン”を見つけたのかが、驚くほど鮮明にストーリーの中で描かれていく。“ゲット・ダウン”とは、楽曲の中で歌やメロディが鳴らされるメインのパートではない、ドラムとベースといったビートの部分のみ鳴らされ、リズムが強調されるわずかなパートのことを意味し、のちに“ブレイクダンス”、“ブレイクビーツ”などといった言葉で広まることになる“ブレイク”と同義でもある。DJは、あるレコードの中で“ゲット・ダウン”を見つけると、同じもう一枚のレコードを用意し、2つのターンテーブルとミキサーがあれば、ブレイクの部分を永遠にまで引き延ばすことができる。こうしてヒップホップのビートは“発明”され、MCはそこにライムを乗せ、ダンサーたちは新たなダンスを披露するようになり、ヒップホップというアートフォームが生まれたのだ。フラッシュ:ブロンクスでは、この時期は俺たちにとっての実験的な期間だったんだ。いろいろなことを試すためのね。さっきバズが言ったように、当時はディスコが盛り上がっていた頃だ。最初、俺たちはポップやロック、ジャズ、ブルース、ファンク、ディスコ、R&B、オルタナティブ、そしてカリビアンのドラムなど、いろいろな音楽における“ブレイク”を、それまでこういうものを聞いたことがないかたちで観客に対して試すことができたんだ。バズ:劇中で、若いときのフラッシュがこの主人公たちに向かって「これは魔法の力だ。でもただ渡すわけにはいかない」と言う。そうして神話を語るんだ。まるでカンフーのようなものさ。フラッシュがやっていたことは、ほかの人たちが音楽を作り出すのとは全く違うものだ。誰も考えつかなかったし、コラージュなどという言葉もなかった。彼は同じレコードを2枚使ってビートを繋げなければならなかったんだ。彼は片方のレコードを逆回転させて戻し、手で押さえておいてもう片方に繋げ、この感動的なフレーズを継続させていた。まるで循環呼吸のようなものさ。ネルソン:フラッシュがバズに自分の秘密について話していたときのビデオを僕は持っているんだ。いまもどこかにあるよ。そのときの会話が作品の中にそのまま入っている。だからそのセリフは作り上げられたものではない。過去と現在を生きている彼の言葉さ。ほぼ同年齢のフラッシュとネルソン。当時のことを語りだすと、自然と音楽談義に花が咲いていく。本作の劇中で使用される様々な楽曲の数々――それは77年当時を象徴する楽曲はもちろん、新旧交えた様々な楽曲が使用され耳を楽しませてくれるが、これらの選曲はネルソンが行っている。止まらない音楽談義の中で、日本人である取材陣を意識してか、「YMO」の名前まで飛び出した。ネルソン:その夏のことが忘れられないよ。僕はニューヨークのブルックリンにいたんだけど、突然道の向こう側から大きなサウンドシステムの音がしたんだ。僕はちょうど寝ようとしていたところだったんだけど、向かいに住む男が「チッチチチッチチ…」と音を出し始めて、それが一晩中続いた。そして僕たちは「ヨーロッパ特急」(※ドイツのテクノグループ「クラフトワーク」による77年リリースのアルバム。のちにブロンクスのDJであるアフリカ・バンバータの「プラネット・ロック」にてサンプリングされた)を聞くようになった。僕はイースト・ニューヨークのフッド(黒人街)に住んでいたのに、そこにいる奴らはドイツのコンピューター化された音楽をかけていたんだ。バズ:日本のバンドもあったよね。ネルソン:「イエロー・マジック・オーケストラ」だよ!フラッシュ:彼らのレコード手に入れたのを覚えてるよ。ダラス・ダンス・レコードのニックから電話をもらった。日本のレコードを手に入れたよ、と。「すぐ行く!」と言って、俺は電車に乗って行った。それで黄色いシースルーのレコード(※「YMO」のファーストアルバム「Solid State Survivor」のこと)を手に入れたんだ!ネルソン:ああ、あの黄色いやつだ!フラッシュ:それをブロンクスでかけたよ。ネルソン、お前が言ってるブロンクスでテクノをかけたやつっていうのは、きっと俺のことだ(笑)。こういう話をして何時間も笑っていられね。ブルックリンで1枚、マンハッタンで1枚っていう感じで、俺たちがレコード屋を回って集める楽しさを味わっていたことを知って欲しい。ブレイクがあると思って買ったのに無くて「くそっ!」と叫ぶんだ。それで、出来の悪いレコードを良いレコードの間に入れていたよ(笑)。ネルソン:それ、ドラマに入れるの忘れてたな!フラッシュ:みんなが俺のレコードをこっそり見て、真似をして買おうとするんだけど、間違ったものを買ってしまうんだよ。そういうことやってDJは楽しんでいたんだ。ほかの奴らより秀でるためにね。―劇中の「CAN」の「Vitamin C」が印象的でした。バズ:そう。日本人のリードボーカル(※ダモ鈴木のこと)だよね。ドイツのバンドで、音楽がイケテる(笑)。フラッシュが「CAN」のブレイクを使っていたんだよ。フラッシュは(ブレイクの)変な部分にしか興味がない。彼が興味あるのは「ブン、チッ、チャッチャ、ブン(ビートを口で真似して)」だけ。フラッシュ:(「Vitamin C」の歌い出しを口ずさんで)「ヘイ、ユー!」、でもほかの部分はくだらないじゃないか(笑)。バズ:そう、とても過激だ。この作品では、古い音楽も新しい音楽も使っているよ。神がかり的なディスコのスタイルも取り入れている。参加してくれたナイル・ロジャース(※音楽プロデューサー。ドナ・サマーなどの、数々のディスコヒッツを手掛ける。近年では「DAFT PUNK」の「Get Lucky」に参加し、レジェンドとしての風格を見せた)は、ヒップホップにとってのフラッシュのような存在だ。それに、ぼくたちは昔の曲から新しい曲を作ったよ。すでにある曲と他の曲を取り入れて、全く別のものを作る。それがヒップホップというものだからね。ネルソンがスピーカーから大音量で鳴らされる「クラフトワーク」に衝撃を受けたと話す中で、劇中でも描かれるニューヨークの大停電についても話が及んだ。「あんな音を出せる機材は、その2年前にはなかったんだよ。ブルックリンでそんな大きな音を夜中にかける人はいなかった。つまり、停電の波及効果なんだ。ニューヨーク中の機材があちこちに散らばったんだよ」。1977年の7月、雷による大々的な停電がニューヨークを襲い、街は一夜にして混沌に陥った。一晩で1,000件を超える放火や盗難が相次ぎ、多大なる経済的損失があった報じられている。しかしながら、それはニューヨークの闇の時代を象徴する事件であると同時に、ヒップホップにとっては必ずしも悪いことではなかったことは、正面切って明言しづらいことではあるが、事実として否定できないところである。劇中においてこの停電のことが描かれ、主人公たちはこの停電のおかげで、ターンテーブルをはじめとする機材を手に入れることになる。当時のことについて、今回のインタビューに応じてくれたもうひとりのキャスト、本作でシャオリン・ファンタスティックを演じたシャメイク・ムーアがフラッシュに尋ねると、なんとも苦笑いを浮かべながらフラッシュは答えた。シャメイク:ぼくはあの停電(1977年7月13日に起こった)のことを知らなかったんだ。劇中では、停電が起こったとき、みんなターンテーブルとかを持ち出してるけど…あれは本当に起こったこと?フラッシュ:そうだな…俺は…。バズ:フラッシュ、まだ時効ではないらしいよ(笑)。フラッシュ:(笑)停電が起こったとき、俺の隣人が、「フラッシュ、スピーカーたくさん必要だろ?」と言ったんだ。「そうだね。多分ね。僕が持ってるのはゴミだからな」と答えた。そしたら彼らが俺に(スピーカーを)持ってきた。僕は「どこから持ってきたんだ?」と聞いたが、「そんなことはどうでもいい。欲しいか?」「う、うん、欲しい」(笑)と。決して良いこととは言えないけどね、(小声で)まあ助かったんだよ。<後編へ続く>協力:Netflix(text:cinemacafe.net)
2016年09月10日武井咲&滝沢秀明で贈るドラマ「せいせいするほど、愛している」への全面協力でも話題を集める世界的なジュエリーブランド「ティファニー(TIFFANY)」初のドキュメンタリー映画『ティファニー ニューヨーク五番街の秘密』が、11月5日(土)より日本公開されることが決定。併せてポスタービジュアルが解禁された。1837年の創設以来、多くの人々を魅了してきたジュエリーブランド「ティファニー(TIFFANY)」。本作では、ブランドの創業者にして“キング・オブ・ダイヤモンド”と呼ばれたチャールズ・ルイス・ティファニーのエピソードから始まり、ブランドカラーである“ティファニー ブルー”の誕生秘話やアカデミー賞のジュエリー選びの裏側も紹介。そして、ティファニーの顧客であったジャクリーン・ケネディや、歴代米国大統領のリンカーン、オバマなどの逸話、様々な有名スポーツイベントとの関わりなど、知られざる歴史などが次々と明らかになる。さらに、「ティファニー(TIFFANY)」がジュエリーを提供した映画のワンシーンも多数登場。オードリー・ヘプバーンの『ティファニーで朝食を』の誕生のいきさつ、『オーシャンズ11』『メラニーは行く!』『ブライダル・ウォーズ』、海外ドラマ「フレンズ」などの人気作品とティファニーの関わりも紹介。また、レオナルド・ディカプリオ主演『華麗なるギャツビー』の監督バズ・ラーマン、『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』『シカゴ』のロブ・マーシャル監督の独占インタビューも聞くことができるという。公開日決定に併せて、「世界のあこがれ、ティファニーの秘密教えます。」というコピーが添えられたポスタービジュアルも到着。ビジュアル上部には、往年の名作『ティファニーで朝食を』のオードリー・ヘプバーンが登場するティファニーニューヨーク本店でのワンシーンが印象的に描かれている。さらに、その周辺にはティファニーを代表する世界最大級のイエローダイヤモンド(128.54カラット)や、ケネディ大統領夫人やジャクリーン・ケネディがこよなく愛したことで知られる通称「ジャッキー ブレスレット」も配置されており、鮮やかなレッドとゴールドの配色が見る人の目を惹く。また、下部にはオードリー・ヘプバーン、グゥイネス・パルトロー、サラ・ジェシカ・パーカーなどの超有名ハリウッド女優たちも顔をのぞかせ、華やかなビジュアルに仕上がっている。『ティファニー ニューヨーク五番街の秘密』は11月5日(土)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年09月07日Netflixオリジナルドラマ「ゲットダウン」のイベントが8月22日(月)、都内で行われ、本作のジャパン・アンバサダーを務める「EXILE」のUSAが出席。劇中に描かれるヒップホップ界隈の厳しい上下関係に触れ、「まあ、僕らも体育会系ですけど…」と話していた。70年代後半のニューヨーク、サウスブロンクスを舞台に、貧しく波乱に満ちた環境を生き抜くティーンエイジャーたちが創り出した音楽が、やがて世界を席巻するヒップホップへと進化する過程を描く。『ムーラン・ルージュ』『華麗なるギャツビー』のバズ・ラーマンが製作総指揮を手がけ、 ウィル・スミスの長男であるジェイデン・スミスら旬の若手スターが顔をそろえる。USAさんは90年代に、舞台となったサウスブロンクスを訪ねた経験があるといい「ケンタッキーのレジが(防犯のため)とても小さく頑丈だったので、とてもドキドキした」とふり返り、ドラマに登場するダンスシーンの数々に「昔の(ダンスの)ネタの宝庫」と瞳を輝かせた。イベントにはUSAさんに加えて、いとうせいこう、スチャダラパー(ANI、Bose、SHINCO)、高木完、DJ SARASAという日本のヒップホップ界を代表する著名人が駆けつけ、「ゲットダウン」の魅力を熱弁。「ひとまわりして、当時のディスコやファッションがカッコいい。当時のニュース映像を、まるでサンプリングのように使っていて、とてもヒップホップ的」(いとうさん)、「台詞や語りがちゃんとライミングしている」(Boseさん)、「当時がちゃんと描かれていて、まるでタイムマシーンに乗ったみたい」(高木さん)と本作をディープに語りつくした。Netflixオリジナルドラマ「ゲットダウン」は全世界オンラインストリーミング中。(text:cinemacafe.net)
2016年08月22日「EXILE」のUSAが8月9日(火)、都内で行われたNetflixオリジナルドラマ「ゲットダウン」のジャパンプレミアに出席。過去の苦労に話題が及ぶと、かつて観客ゼロの状況で「怒りのダンスを炸裂させた」苦節時代を明かした。70年代後半のニューヨーク、サウスブロンクスを舞台に、貧しく波乱に満ちた環境を生き抜くティーンエイジャーたちが創り出した音楽が、やがて世界を席巻するヒップホップへと進化する過程を描く。『ムーラン・ルージュ』『華麗なるギャツビー』のバズ・ラーマンが製作総指揮を手がけ、 ウィル・スミスの長男であるジェイデン・スミスら旬の若手スターが顔をそろえる。本作のジャパン・アンバサダーを務めるUSAさんは、開口一番「メチャクチャ面白い!」と太鼓判。「逆境の中で自分を表現し、夢見る姿に、ダンスを始めた頃の自分を思い出し、感動しました」と共感を示した。「僕らが始めた頃は、プロのダンサーが職業として成立していなかったし、『バックダンサーでしょ?』と笑われたことも。大変なことだらけだったが、歌や楽器と同じようにダンスを認められたかった」とUSAさん。あるイベントに呼ばれた際も「僕らがウォームアップしているのに、司会者さんが締めの挨拶を始めて、会場には『蛍の光』が流れるし(笑)。お客さんもゼロで、スタッフさんが掃除をするなか、怒りのダンスを炸裂しましたよ」と苦労話を語った。現在では確固たるポジションを築き上げ、後輩アーティストも目覚ましい活躍を見せており「それぞれが個性的で魅力的。ときにはアドバイスすることもありますが、思い起こせば昔の僕らよりよほどちゃんとしている」と目を細めていた。イベントにはUSAさんをはじめ、モデルでDJのエリー・ローズ、モデルの佐原モニカが駆けつけた。Netflixオリジナルドラマ「ゲットダウン」は、8月12日(金)から全世界オンラインストリーミング開始。(text:cinemacafe.net)
2016年08月09日ティファニー(Tiffany&Co.)初のドキュメンタリー映画『ティファニー ニューヨーク五番街の秘密』が、2016年11月5日(土)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほかにて公開される。映画は、創業者チャールズ・ルイス・ティファニーのエピソードから始まり、ブランドカラーであるティファニー ブルーの誕生秘話や、アカデミー賞のジュエリー選びの裏側などが明らかにされる。さらに、ティファニーの顧客であった歴代大統領やファーストレディたちについての逸話も話される。ティファニーが数々の名作映画にジュエリーを提供してきたことは有名だ。それらにまつわるエピソードについても、映画のワンシーンを交えながら紹介される。例えば女性達のバイブル的海外ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」からのワンシーンは、ティファニーの前でシャーロットが「一番美しい指輪を見つけよう」とプロポーズされる有名な場面から始まる。ティファニー創業者のチャールズ・ルイス・ティファニーが1887年に初めて考案した“ティファニーセッティング”は、ダイヤが浮いているかのように魅せる美しいデザイン。130周年を迎えた現在も世界で最もアイコニックな婚約指輪として恋人たちの永遠の象徴となっている。また『ティファニーで朝食を』では、オードリー・ヘプバーンが演じるホリーが作家のポールと2人でティファニーニューヨーク本店に足を運び、ディスプレイのイエローダイヤモンドに目を留めるシーンが登場する。フィーチャーされているネックレスは、ティファニーのデザイナー、ジーン・シュランバーゼーが1956年頃にデザインした「リボン ロゼット」と呼ばれるもので、中心に輝くイエローダイヤモンドは世界最大級の128・54カラットを誇る伝説の逸品だ。他にも『クレオパトラ』のエリザベス・テイラー、そしてマリリン・モンロー。また、近年では『アイアンマン』シリーズのグウィネス・パルトローなどのハリウッド女優も登場する。さらに、『オーシャンズ11』や海外ドラマ「フレンズ」など、ティファニーがジュエリーを提供した映画のワンシーンも。監督は、ニューヨーク五番街にあるデパート「バークドルフ・グッドマン」に迫った映画『ニューヨーク・バークドルフ 魔法のデパート』のマシュー・ミーレーが務める。ブランドについての気になるエピソードに加え、目を見張る映像美でジュエリーの世界を楽しむことができる。【詳細】映画『ティファニー ニューヨーク五番街の秘密』公開日:2016年11月5日(土) 新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほかにて監督:マシュー・ミーレー出演:ジェシカ・ビール(女優)、バズ・ラーマン(『華麗なるギャッツビー』監督)、ロブ・マーシャル(『パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉』監督)、フランチェスカ・アムフィテアトロフ(ティファニー初の女性デザインディレクター)他© 2016 DOCFILM4TIFFCO LLC a subsidiary of QUIXOTIC ENDEAVORS LLC. ALL RIGHTS RESERVED. © 2016 Quixotic Endeavors
2016年07月04日1837年の創設以来、時を越えて多くの人々を魅了してきた世界憧れのジュエリーブランド、「ティファニー(TIFFANY)」。その初となるドキュメンタリー映画『ティファニーニューヨーク五番街の秘密』が今秋に日本公開されることが決定。数多くのセレブに愛される「ティファニー」らしい超豪華な予告編映像が解禁となった。ブランドの創業者にして「キング・オブ・ダイヤモンド」と呼ばれたチャールズ・ルイス・ティファニーのエピソードから始まり、ブランドカラーである「ティファニー ブルー」の誕生秘話、アカデミー賞のジュエリー選びの裏側、そして、さまざまな著名人との知られざる歴史が次々と明らかにされていく本作。顧客だったジョン・F・ケネディ大統領夫人ジャクリーン・ケネディや、リンカーン、ルーズベルト、アイゼンハワー、そしてオバマなど歴代米国大統領との逸話、ニューヨーク・ヤンキースやテニス、ゴルフ、バスケットなど、米国を代表するさまざまなスポーツイベントとの関わりも紹介されていく。注目すべきは、「ティファニー」がジュエリーを提供した映画の数々。オードリー・ヘプバーンの『ティファニーで朝食を』誕生のいきさつはもちろん、『オーシャンズ11』に出演した際のジュリア・ロバーツのジュエリー選びのエピソード、リース・ウィザースプーン主演『メラニーは行く!』の誰もがあこがれるティファニー店頭でのプロポーズシーンの逸話はアンディ・テナント監督自らが語る。ほかにも、アン・ハサウェイ&ケイトハドソン出演『ブライダル・ウォーズ』(劇場未公開)、海外ドラマ「フレンズ」など人気作品とティファニーの関わりが紹介され、レオナルド・ディカプリオ主演『華麗なるギャツビー』の監督バズ・ラーマン、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の監督サム・テイラー=ジョンソンからのコメントを聞くことができる。今回解禁された待望の予告編では、往年の名作『ティファニーで朝食を』に登場するオードリーから、『クレオパトラ』のエリザベス・テイラー、マリリン・モンロー、さらに「セックス・アンド・ザ・シティ」のサラ・ジェシカ・パーカー、『アイアンマン』シリーズのグウィネス・パルトロウ、『ニューイヤーズ・イブ』のジェシカ・ビールなどのハリウッド女優、そしてエリザベス女王をはじめとする政界の著名人も登場。また、2013年から「ティファニー」社初の女性デザインディレクターに就任したフランチェスカ・アムフィテアトロフも出演。謎に包まれたティファニーの製作現場の裏側を垣間見ることができる。映像の最後は、『ティファニーで朝食を』のオードリーによる「I am crazy about Tiffany’s(ティファニーに夢中なの)」という有名なセリフで締めくくられており、圧巻ともいえるジュエリーの数々も楽しむことができる映像となっている。その出演者の数は、総勢70名以上。監督は、世界一のデパートといわれるニューヨーク五番街にあるバークドルフ・グッドマンの魅力に迫ったドキュメンタリー映画『ニューヨーク・バークドルフ魔法のデパート』を手がけたマシュー・ミーレー。本作もまた、世界中の憧れの的を魅力たっぷりに映し出している。『ティファニーニューヨーク五番街の秘密』は今秋、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月03日『ロミオ+ジュリエット』『ムーラン・ルージュ』『華麗なるギャツビー』など、数々のヒット作を生み出してきた巨匠バズ・ラーマン監督が、70年代後半のニューヨークを舞台にヒップホップの黎明を描くNetflixオリジナルドラマ「ゲットダウン」。そのパート1(第1~6話)を8月12日 (金) より全世界同時配信することが決定、場面写真が解禁となった。物語の舞台となるのは、70年代後半のニューヨーク。ディスコシーンが全盛期を迎え、マンハッタンのライブハウスでは誕生したばかりのパンクロックが鳴り響き、サウスブロンクスではまさに“ヒップホップ”が生まれつつあった。貧しく波乱に満ちた環境を生き抜くティーンエイジャーたちが創り出した音楽は、やがて世界に広がり、現在のミュージック・シーンに大きな影響を与えることになるーー。この劇的な物語を、音楽やダンスを通じて自己表現しようともがくティーンエイジャーたちの目を通して描き出すのは、バズ・ラーマン監督。第1話の監督とエグゼクティブ・プロデューサーを務め、全13話のクリエイティブを監修。妻で4度のアカデミー賞に輝くプロダクションデザイナーのキャサリン・マーティンらクリエイティブチームとともに時代を表現し、スタイリッシュかつエモーショナルな新しいドラマを完成させた。また、70年代をリアルに表現しつつも、現代に受け入れられるようにアレンジされたこだわりの音楽、ダンス、ファッションも話題。ヒップホップ界のパイオニアである3人のDJ、グランドマスター・フラッシュ、DJクール・ハーク、アフリカ・バンバータをはじめ、劇中の登場人物として描かれる同時代の伝説的ラッパー、カーティス・ブロウも参加。現在も絶大な人気を誇るNas(ナズ)が、劇中で使用されるラップのライミングを書き下ろしている。さらに、マイケル・ジャクソンやマドンナの振付師として知られるRich&Tone兄弟がダンスの振り付けを担当。70年代のスニーカーやジーンズも各メーカーの協力のもとで復刻されるなど、最先端のプロが当時をリスペクトしてこだわりを見せている。キャストには、本作が女優デビューとなるシンガーソングライター、ヘリゼン・グアルディオラをはじめ、ウィル・スミスの長男で『幸せのちから』のジェイデン・スミスほか、『ペーパータウン』のジャスティス・スミス、『DOPE/ドープ!!』のシャメイク・ムーア、『サウスポー』のスカイラン・ブルックス、新人のトレメイン・ブラウン・Jr.といった若手が出演を果たしている。「ゲットダウン」パート1(第1~6話/全13話)は8月12日 (金) よりNetflixにて全世界同時配信。(text:cinemacafe.net)
2016年06月23日バーバリー(BURBERRY)が、16SSバーバリー プローサム ウィメンズコレクションのショーをロンドンのケンジントン・ガーデンで開催した。“FUNCTIONREGALIA(ファンクションレガリア)”をテーマにした同コレクションは、クラシックなアウターウェアに、ゴールドのメタルや紋章入りのボタンなど、ミリタリーの礼装服をモチーフとしたディテールのアイテムに、イングリッシュレースのドレスのアイテムを組み合わせた最新ルックとなった。また、ブランドを象徴する英国製のトレンチコートに使用されているコットンギャバジンと同様に、高密度に織り上げた丈夫なナイロンを使用したリュックや、イングリッシュスエードに、トレンチコートのベルトのデザインを取り入れた「ベルト・バッグ」も登場した。コレクションのメイクアップは、ナチュラルなルックをベースに、深みのあるカラーのリップが主役となった。また、コレクションのカラーパレットからインスパイアされた限定ネイルカラーも発表された。またこの日は、ブランドの広告キャンペーンに起用されているケイト・モス(Kate Moss)やカーラ・デルヴィーニュ(Cara Delevingne)、スキ・ウォーターハウス(Suki Waterhouse)やジョーダン・ダン(Jourdan Dunn)、俳優のベネディクト・カンバーバッチ(Benedict Cumberbatch)やシエナ・ミラー(Sienna Miller)などの英国セレブリティ、映画監督のバズ・ラーマン(Baz Luhrmann)、モデルにデザイナー、シンガーとしても活躍するYuliaなど、総勢1,000人以上のゲストが来場した。ランウェイの中心に設けられたオーケストラピットでは、英国人シンガーのアリソン・モイエ(Alison Moyet)が32名のオーケストラと共にライブパフォーマンスを披露。この模様は、先日Apple Musicに開設した同ブランドの公式アカウントより動画配信する予定だ。また公式サイトでは、 10月5日までの期間限定で、ランウェイに登場した最新アウターウェア、バッグを予約および購入可能なオンラインショップ「Runway Made To Order」を開設。予約したアイテムには、特注品としてネームやイニシャルの刻印サービスが行われる。
2015年09月24日サイバーエージェントの連結子会社でインターネットマーケティング事業を展開するサイバー・バズは7月23日、Instagram上での企業・商品・サービスに関する情報をリアルタイムに収集・分析するInstagram専門分析サービス「InstAnalyzer」を提供開始したと発表した。同サービスは、Instagram専門分析技術を提供するnotariと共同で企画・開発したもので、Instagramにおけるフォロワー数・投稿数・いいね!数・エンゲージメント率のリアルタイムでの推移計測、ハッシュタグ分析などのアカウント分析や、市場動向を調査することができる。利用料金は月額30万円(税別)。ひとつのアカウントで、何名でも、複数ブランドでも利用可能となっている。
2015年07月23日12月8日にニューヨークの「映像博物館(Museum of the Moving Image)」で開催された第3回「ラ フォンダツィオーネ ニューヨーク(La Fondazione NY)」ガラにて、ドメニコ・ドルチェ、ステファノ・ガッバーナ、および映画監督のバズ・ラーマンが特別賞を受賞した。この賞は、芸術分野への功績と貢献を讃えるもので、ドルチェ&ガッバーナの両名はファッション、ラグジュアリーグッズにおける国際的な先導性や創造性、情熱を、ラーマンは映画、オペラ、舞台、音楽など幅広い分野での活躍が評価された。ラフォンダツィオーネ ニューヨークは、若手イタリア人アーティストのアメリカでの活動を支援する非営利団体。芸術分野での展覧会や会議の企画、アメリカ人アーティストにイタリ ア研修の機会を提供するなど、米伊間の文化協力を推進している。受賞と同時に、来年夏に映像博物館で「ティレッリ アトリエによる映画衣装展(Costume for Cinema from Tirelli Atelier)」を開催することが発表された。ティレッリ アトリエは、1964年ウンベルト・ティレッリによって設立されて以来、ヴィスコンティの「山猫」など名作映画のために衣装制作を行ってきたことで知られるアトリエ。この展覧会の開催を記念して、会場にはドルチェ&ガッバーナのアーカイブの中から、かつて映画にインスピレー ションを受けて制作された24体のルックが一夜限りで展示された。
2014年12月17日「女性そのものを感じさせる、女性のための香りを」ーーそんなガブリエル・シャネル(Gabrielle Chanel)の想いから、物語を紡ぎ始めたシャネルNo5。複雑に構成された花の香りは独創的で、永遠の女性らしさを表現しています。その広告やTVCMを彩ってきたミューズたちもまた、世界中の女性たちが憧れ、理想とする女性らしさに満ちていました。女性が社会的地位を手にするようになった近年。“女性らしさ”の定義もまた変遷してきました。美貌はもちろん、ファッションや佇まいなどビジュアルへの憧れが強かった以前とは異なり、自立した女性像が理想とされ、その “生き方”までもが羨望の的となったのです。現代の女性らしさを数々のストーリーとして紡ぎ出したのは、幾人もの映画界の巨匠たち。たとえば、『レオン』や『トランスポーター』シリーズで知られるリュック・ベッソン(Luc Besson)監督もその一人。グリム童話の「赤ずきん」をモチーフにした世界を描き出し、No5のイメージを刷新しました。元シンクロナイズドスイミング選手であるエステラ・ウォーレン(Estella Warren)が女優の道を歩むきっかけになった作品とも言われており、真っ赤な衣装を纏った彼女の健康美はまさに2000年代の始まりにふさわしいもの。新しい人生の扉を開こうとする前向きな女性像が数分間の映像に投影されていました。2004年のミューズは、二コール・キッドマン(Nicole Mary Kidman)。『ムーラン ルージュ』の世界観そのままに表現したのは、バズ・ラーマン(Baz Luhrmann)監督。恋を捨て仕事に生きる女性を描いた作品は、自分らしさを模索しながらも輝かしいキャリアを手にしたいと願う女性たちを映し出す鏡のようでした。2009年に発表されたジャン=ピエール・ジュネ(Jean-Pierre Jeunet)監督の作品では、また違った女性像が描かれます。『アメリ』でもタッグを組んだ女優オドレイ・トトゥ(Audrey Tautou)が旅の中で恋する女性を演じたもの。色彩豊かなショートムービーのような作品の中で、1人旅を楽しむ自立した女性が自らの想いに素直に恋愛と向き合う姿は、仕事も恋も楽しみたいという新たな女性像といえるでしょう。そして2014年の最新作では再びバズ・ラーマン監督が現代を象徴する理想の女性像を描きます。ミューズはジゼル・ブンチェン(Gisele Bundchen)。サーフィンをひとり楽しむ時間、子供と笑顔で過ごす時間、スポットライトの下に立つ時間……それぞれが描き出される数分間の映像美。愛する人々だけでなく充実したキャリアまでも手にした女性が自分自身の想いと向き合う姿は、仕事と家庭の両立に悩む現代女性の憧れそのもの。私生活でもモデル、女優、母、慈善活動家、そして女性実業家と様々な顔を持つジゼルはまさに今の時代のミューズなのです。■Inside CHANELについてブランドの発展の軌跡をショートフィルムで紹介する公式ウェブサイト、Inside CHANELの第1章でも、No5の伝説が紹介されており、そちらでも過去の広告写真やムービーを見ることができます。
2014年11月28日