第33回ゴッサム賞授賞式で、グレタ・ガーウィグ監督の『バービー』が「グローバル・アイコン&クリエイト・トリビュート賞」を受賞することが分かった。ゴッサム賞を主催する「ゴッサム・フィルム&メディア・インスティチュート」が発表した。同賞は「文化的なアイコンと、そのアイコンに命を吹き込んだ映画製作者を表彰する」もので、今年の授賞式のために創設されたという。事務局長ジェフリー・シャープは、「『バービー』の独創的な世界とエッジの効いた脚本、生き生きとした映画製作、感情に訴え、楽しい演技、明るくてにぎやかなセットと衣装デザイン、そして衝撃をもたらすオリジナル音楽に世界中の観客が虜になりました」とコメントしている。『バービー』のクリエイティブチームは撮影監督のロドリゴ・プリエト(『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』)、プロダクション・デザイナーのサラ・グリーンウッド(『美女と野獣』)、衣装デザイナーのジャクリーン・デュラン(『アンナ・カレーニナ』『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』でアカデミー賞受賞)ら。第33回ゴッサム賞授賞式は11月27日に開催される。(賀来比呂美)
2023年11月15日チャイコフスキーの音楽による『くるみ割り人形』は、クリスマスの夜の夢の物語を描いた古典バレエの傑作。クリスマスが近づくと、世界各地の劇場でさまざまなヴァージョンが上演されるが、新国立劇場が2017年より上演しているウエイン・イーグリング振付の舞台は、大掛かりで立体的な舞台装置、質の高い踊りの連続、説得力あるストーリー展開などで多くの観客の人気を得ている。この舞台に主演する新国立劇場バレエ団プリンシパルの木村優里、渡邊峻郁に、『くるみ割り人形』、またイーグリング版でしか味わうことのできない魅力について、話を聞いた。ひとりの少女が成長していく姿がしっかり描かれているところも魅力──2017年のバレエ団初演以来ずっと、木村さんは主人公のクララ/こんぺい糖の精を、また渡邊さんはドロッセルマイヤーの甥/くるみ割り人形/王子役を演じてこられました。毎年おふたりで一緒に舞台を重ねてきたことで、取り組み方に変化を感じたり、新たに気づいたりしたことはありますか。木村踊れば踊るほど、イーグリング版『くるみ割り人形』の見どころや奥深さを、より色濃く表現できるようになってきたのではないかと思っています。初めて取り組んだときは本当に驚くほどハードで、いや、もちろんいまもハードですが(笑)、回を重ねるごとにたくさんの気づきがあり、少しずつ進化していると感じています。Photo by Yumiko Inoue渡邊踊り手にとってハードだからこそ見応えある踊りになるのかなと思いますし、男性の主役がここまで踊る『くるみ割り人形』のヴァージョンは珍しいと思います。クララだけでなく、王子もしっかりフォーカスされている。やりがいがあります。Photo by Yumiko Inoue木村聞いたことのある曲がたくさんあると思いますので、初めてバレエを観るという方にもぜひおすすめしたい作品です。とくにイーグリング版は、一つひとつの踊りの質の高さももちろんですが、ひとつのストーリーとして、ひとりの少女が大人への憧れを抱き、成長していくという姿がしっかりと描かれているということも大きな魅力です。クリスマスのパーティーで出会った年上の男性に一目惚れするも、やっぱり年の差があって、「かわいいね」としか見てもらえない。そんな彼と、理想の女性になった自分がふたりで踊るのですから、甘酸っぱいですよね。「そういう時代が自分にもあったな」と感じられる方もいらっしゃるかもしれませんし、どの世代の方にも、共感していただけるのではないかなと思います。──誰もが耳にしたことがあるであろうチャイコフスキーの音楽も本当に素晴らしいですが、とくに印象に残る、お気に入りの曲はありますか。木村私がとくに好きなのは、序曲ですね。踊るための音楽ではないのですが、クリスマスのワクワク、ドキドキする雰囲気がすごくよく表現されていると思うんです。しんしんと雪が降っている様子とか、街中のお店がライトアップされてプレゼントが並んでいる光景とか──子供の頃を思い出します。撮影:瀬戸秀美渡邊僕は、第1幕の雪のパ・ド・ドゥの音楽が一番好きです。音楽が盛り上がっていくにつれてリフトもさらに難しくなってきて、それが滑らかに繋がっていく。どんどん上がっていく感情は、まるでジェットコースターのよう! 憧れの男性が目の前に現れたときのクララの気持ちの高まり、それが爆発する場面だと思うので、大事にしたいなと思っています。木村このパ・ド・ドゥには、まるで氷の上を滑るアイススケートのような振りがあるんです。まさにイーグリングさんならではの振付だといえます。渡邊後半に登場する、スペイン、アラビア、中国などの各国のダンサーたちも、ひとつずつの踊りの質がしっかり確立されていて、それぞれに特徴的。こういった場面もすごく見応えがあります。1年の終わり、そして始まりにも『くるみ割り人形を』──大掛かりで立体的な美術も圧巻ですね。木村たとえば巨大な気球が出てきたりダイナミックな舞台転換があったりして独特です。演出の部分でも、くるみ割り人形と対決するねずみの王様も、ちゃんとパーソナリティが確立されているのが面白いんです。茶目っ気があって、でもちょっと怖くて気持ち悪い(笑)。そこがとても好きですね。またコール・ド・バレエ(群舞)も、見応えがあると思います。撮影:瀬戸秀美撮影:瀬戸秀美渡邊とくに終盤に登場する「花のワルツ」はすごいですよ。まさに花が咲き乱れる感じです。木村列を揃えてポーズをして、というだけでなく、皆がソリストと同じように複雑な振付を踊りつつ、かつ揃っているのがすごいんです。渡邊女性を支えている男性のサポートも難易度が高い! 大勢いる中の一組だけに注目して見ると、かなり難しいことをしているのがわかります。しかも舞台裏では皆、走っています(笑)。一度舞台から引っこんでも、また次の場所に急いで向かわなければいけない。僕らはその後に大きな出番が控えているので、舞台袖でウォーミングアップしながら、『これから始まるな』と思って見ているんです。撮影:瀬戸秀美──それに続くのが、こんぺい糖の精になったクララと王子によるグラン・パ・ド・ドゥと呼ばれる踊りですね。主役ふたりの踊りに、それぞれのヴァリエーション(ソロ)を含む、古典バレエならではの華やかな場面ですが、その見どころ、魅力を教えてください。渡邊「花のワルツ」で完全に盛り上がったところから、急に静かになり、荘厳な雰囲気で始まるんです。これは主役が出てくるな、という感じになると思います(笑)。ただし、僕らダンサーにとっては大変な踊りで、それまでに踊られるパ・ド・ドゥとの差をしっかりと見せて踊っていく必要があります。というのも、第1幕、第2幕冒頭に登場するパ・ド・ドゥとでは、踊りの質が全く違い、まさにクラシックの王道の踊りなのです。木村アカデミックな踊りということですね。より制約が多い踊りだからこそ、美しさがあるのではないかと思います。渡邊派手なテクニックではないけれど、ちょっとした身体のひねりとか、脚を上げるにしても目一杯高くではなく、ちょっと抑えた高さで上げるからこその美しさ、ですね。そこにクラシックならではのエッセンスというか、薫ってくるものがあると感じています。これぞ“ザ・クラシック”、ですね。木村しかもイーグリング版は、他のヴァージョンの振りと比べてさらに多くの振りが詰め込まれていますよね。撮影:瀬戸秀美撮影:瀬戸秀美渡邊イーグリングさんの要素が色濃く反映されたステップで攻めつつも、常にアカデミックなものに戻っていく。このヴァージョンはその両方を一度に味わえる、つまり“一度で二度美味しい”作品といえます。そういう意味では、現代の観客の方々にぴったりのヴァージョンなのではないでしょうか。木村それまでにもたくさんのハードな場面を踊って、疲れきった状況でグラン・パ・ド・ドゥにのぞむので、ダンサーにとってはまるでトライアスロンのよう(笑)。1年の終わりの、同時に1年の始まりの、大きな力試しになるとも感じます。撮影:瀬戸秀美──確かに、「1年の始まりも」、ですね。多くのバレエ団がクリスマス・シーズンに、あるいは年末までに上演することが多い『くるみ割り人形』ですが、新国立劇場では新年にも上演されますね。木村年明けの『くるみ割り人形』も、本当に多くの方々が観に来てくださって、驚きました。ロンドンの英国ロイヤル・バレエ団でも『くるみ割り人形』は新年まで上演していますよね。クリスマスの後にお正月、というのは日本の文化だけれど、欧米ではクリスマス自体がとても大きなイベントだということだと思うんです。渡邊初詣もいいけれど、新しい文化として「明けまして『くるみ割り人形』」という習慣を広めたいですね!──また、おふたりが主演される「ぴあスペシャルデー」の公演(12月29日)では、開演前や幕間にホワイエで生演奏が行われると聞いています。渡邊それは僕もホワイエに行きたいくらいです! 以前から、日本の劇場でも海外のクリスマス・マーケットみたいに楽しい空間を実現できたらもっといいよねって言っていたんです。撮影:瀬戸秀美木村クリスマスはやはり家族と一緒に過ごすイベントですから、ぜひ、家族連れで観に来ていただきたいですね。もちろん、デートでもいいし、おひとりでも! 多くの方々にこの舞台を楽しんでいただきたいと思っています。取材・文:加藤智子<公演情報>新国立劇場バレエ団『くるみ割り人形』振付:ウエイン・イーグリング音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー美術:川口直次衣裳:前田文子照明:沢田祐二出演:新国立劇場バレエ団指揮:冨田実里 ほか管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団合唱:東京少年少女合唱隊2023年12月22日(金)~2024年1月8日(月・祝)会場:新国立劇場 オペラパレス★ぴあスペシャルデー(貸切公演)開催!・2023年12月24日(日)13:00開演柴山紗帆(クララ/こんぺい糖の精)/速水渉悟(ドロッセルマイヤーの甥/くるみ割り人形/王子)・2023年12月29日(金)13:00開演木村優里(クララ/こんぺい糖の精)/渡邊峻郁(ドロッセルマイヤーの甥/くるみ割り人形/王子)当日はホワイエでのミニライブやメルマガ登録で抽選会参加など、さまざまなイベントを予定しております!チケット情報:公式サイト:
2023年11月10日株式会社柿沼人形は、同社の節句人形「itowa(いとわ)」の新シリーズとしてフランス、イタリアメイドのテキスタイルや、ヨーロッパをイメージさせるテキスタイルを用いた「旅するitowa」を発表いたしました。2024年の「旅するitowa」では、雛人形3商品、五月人形(兜)2商品を新作として限定数にて販売いたします。「旅するitowa」スペシャルページ: オンラインショップ: Instagram : X(旧Twitter) : Facebook : YouTube : 親王飾 柚々(ゆゆ)と生地柿沼利光がパリの街で出逢ったドレス用生地を人形の衣裳に使用。ドレス生地はチューリップの花畑をイメージさせるデザインになっています。パリの店にディスプレイされていた生地■旅するitowaのコンセプト(思い)itowaのプロデューサーである伝統工芸士・柿沼利光が、フランス、イタリア、ドイツなど欧州を旅するなかで、ふと目にした空、街に咲く花、そして赤ちゃんをくるむ一枚の布。それは日本で見るものとは違う色や形ではありましたが、その土地の人々の心を癒す自然の色であり、小さな子どもへの深い愛情を感じる布の色でした。節句人形は日本の文化ですが、わが子の健やかな成長を願う心は、世界共通。欧州を旅した時に心を動かされた空や花の色、一枚の布の色に思いを馳せ、世界中の子どもたちの健やかな成長を願って、新たにitowaに加えたのが“旅するitowa”シリーズです。旅するitowa ロゴ■これまでのitowa商品との主な違い・これまでは日本の伝統的な生地を生産する京都・西陣の生地を主として使用。・「旅するitowa」シリーズではフランス、イタリアメイドの生地やヨーロッパをイメージさせる生地を使用。・これまでよりも、より可愛らしさを演出するため、人形の目の比率をひと回り大きく変更。■商品概要親王飾 湖々(ここ)商品名:湖々(ここ)価格 :101,200円(税込)型番 :ha0512h017生地 :レッドとブルーのバラがプリントされた、イタリア製ジャージ生地サイズ:30×20×19センチその他:屏風は変わり二曲屏風(大小の丸は赤銅色の箔押し)親王飾 瑠々(るる)商品名:瑠々(るる)価格 :102,300円(税込)型番 :ha0512h016生地 :美しい数種類の糸が交差するイタリア製ツイード生地サイズ:30×20×16.5センチその他:天然木で作られた衝立には桜模様で春の訪れを表現親王飾 柚々(ゆゆ)商品名:柚々(ゆゆ)価格 :115,500円(税込)型番 :ha0512s018生地 :プロデューサー・柿沼利光がパリの街で出逢った、フランス製のドレス用生地金糸でチューリップのシルエットが縁取りされた優雅なデザインサイズ:30×20×33.5センチその他:飾り台が収納箱を兼ねた「収納飾り」屏風は二曲屏風で藍色のベースに桜と唐草の金彩を施した兜飾り 陽光(ようこう)商品名:陽光(ようこう)色 :紫価格 :68,200円(税込)型番 :ga05k1h004生地 :西陣の生地をヨーロッパを感じさせる配色にサイズ:30×20×22センチ特長 :飾り台はマーブル柄の紀州塗、屏風は二曲の金屏風兜飾り 光騎(こうき)商品名:光騎(こうき)色 :青価格 :113,300円(税込)型番 :ga05k1h011生地 :紋章をイメージさせる柄の西陣織の生地サイズ:30×25×31センチ特長 :兜の鍬形は天然木製、兜の緒は伝統工芸品の東京組紐エンジ色の屏風は二曲屏風のオリエンタルな模様は手描き杢目を際立たせた矢立には、宝来鈴を添えた【木目込人形とは】木目込とは、衣裳のひだや布切れの境となる部分に細い溝を彫り込み、そこに布を「きめこむ」ことからそう呼ばれています。発祥は、約270年前の元文年間(1736~41)の京都。通説によると、当時の上加茂神社の雑掌の高橋忠重という人が、余技で、神社の祭礼用の道具を作った余りで木彫りの人形を作り、それに神社の衣裳の残り裂を木目込んだのがはじまりといわれています。この人形は当時、加茂人形・加茂川人形・柳人形と呼ばれ、のちに木目込人形と呼ばれるようになります。木目込人形は江戸の発展と共に、京都から江戸に移り住んだ人形師により、「江戸風」に発達していきました。現代では、「江戸木目込人形」として経済産業大臣指定の伝統的工芸品に指定され、おもに東京・埼玉でつくられています。【柿沼利光】itowaの雛人形・五月人形の作者は江戸木目込人形の伝統工芸士、柿沼利光。25歳より人形師・芹沢英子、2代目・柿沼東光に師事し、技と感性を磨いてきた柿沼利光が、現代的な可愛らしさと本物志向の品格を追い求めてプロデュースしたのが、itowa~いとわ~です。衣裳の柄や色合わせはもちろんのこと、お人形のふっくらとしたお顔のシルエットを「優しさ」「愛しみ」「見守り」「包容」といったコンセプトに合わせて決定。またお人形の「眼」も、それぞれのコンセプトに合った表現とするなど、こだわり抜いたプロデュースを行なっています。【会社概要】商号 : 株式会社柿沼人形事業内容: 節句人形や木目込製品の製造・販売 所在地 : 東京都荒川区西尾久2-13-2(本社) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年11月01日マテル社が、実写映画『バービー』でライアン・ゴズリングが演じたケンをモデルとしたケン人形を発売することが分かった。同社がSNSで発表した。ライアン版ケン人形は、劇中でライアンが着ていた「I’m Kenough(ケン+イナフ…バービーのお飾りじゃない、自分自身の個性を発見したケンの意)」と刺繍されたタイダイ柄のパーカーを着用。頭に巻いているバンダナなど、ほかのアイテムも再現度が高い。顔については「ライアン・ゴズリングに似せて作った」という。価格は50ドル(約7500円)。配送日については「2024年10月31日またはその前に」とのこと。商品については「実写映画『バービー』で、自己発見をするケンを演じてくれたライアン・ゴズリングに感謝します。あの瞬間は、世界中の何百万人もの人にインスピレーションを与え、たちまち象徴的なものになりました」と説明されている。なお、タイダイ柄のパーカーは成人用の商品も販売されており、「今年のマストハブ」としてマテル社がケン人形と共にオススメしている。価格は60ドル(約9000円)。ライアン版ケン人形は、現在マテルのオンラインショップでプレオーダーを受け付けている。締め切りは現地時間11月14日。(賀来比呂美)
2023年10月31日10月25日(水)本日、デジタル先行販売がスタートした映画『バービー』より、本作でバービーの日本語吹き替えを担当した俳優・高畑充希のインタビュー映像が公開された。ファッションドール・バービーを世界で初めて実写映画化した本作。マーゴット・ロビーがバービーを、ライアン・ゴズリングがケンに扮し、完璧なバービーランドから人間の世界へ行き、行く先々で大騒動を巻き起こす。「(バービーが)生身になって動いていて、且つその背景にずっとこのピンクの世界が広がっているというのは、目で見ていて本当にワクワクして、ときめきが止まりませんでした」と語る高畑さんは、注目ポイントは“どんどん落ち込んでいく後ろ向きバービー”だそうで、「前半は本当にハッピーに突き抜けて、『ハーイッ!』ってやっていたんですけど、後半どんどん、ネガティブバービーが顔を出します。最初から最後まで、どんどん変化を遂げるキャラクターだったので、それがとても難しかったです」と変化を声で表現することへの難しさについても触れた。また、バービーが見せる数々のファッションも見どころのひつ。「序盤で、バービーが人間界に来て、お店で見繕ってカウガールスタイルになるシーンがあるんですが、その衣装がなんだか無性に可愛くって。バービーだからこそ似合う衣装だなと思いました」とお気に入りのバービーファッションについてコメント。さらに、「今、息苦しいなって思っている人達に見てもらいたい」と言い、「今の時代で女性が感じているモヤモヤだったりとか、そういう得体のしれない不安みたいなものへの気持ちを代弁してくれているセリフが散りばめられていて、私も共感したりぐっときたりしました。この映画を観て元気になってもらえたら嬉しいなと思います」と思いを述べている。『バービー』デジタル先行販売中!11月22日(水)4K ULTRA HD、ブルーレイ&DVD発売、DVDレンタル開始、デジタルレンタル配信開始■【初回仕様】バービー<4K ULTRA HD&ブルーレイセット>(2枚組/豪華封入特典付)¥8,580(税込)■バービーブルーレイ&DVDセット(2枚組)¥5,280(税込)発売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント販売元:NBC ユニバーサル・エンターテイメント(C) 2023 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.(シネマカフェ編集部)
2023年10月25日映画『バービー』のデジタル先行リリースが本日10月25日(水) よりスタートし、併せて日本語吹替版でバービーの声を演じた高畑充希のインタビュー映像が公開された。本作は、世界で一番有名なファッションドール“バービー”をマーゴット・ロビーとライアン・ゴズリングの共演で初めて実写映画化した作品で、日本語吹替版ではバービー役の高畑のほか、ケン役には声優・武内駿輔など、日米ともに豪華なキャスティングで話題となった。今作でバービーの声を演じた高畑は、インタビュー冒頭で「(バービーが)生身になって動いていて、且つその背景にずっとこのピンクの世界が広がっているというのは、目で見ていて本当にワクワクして、ときめきが止まりませんでした」と小さい頃から身近にあったバービー人形の実写映画化への期待感を改めて振り返る。『バービー』 (C)2023 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.デジタルリリースの開始にあたって、特に本編で注目してほしいポイントを聞かれると、どんどん落ち込んでいく“後ろ向きバービー”をあげ、吹替でも「前半は本当にハッピーに突き抜けて、『ハーイッ!』ってやっていたんですけど、後半どんどん、ネガティブバービーが顔を出します。最初から最後まで、どんどん変化を遂げるキャラクターだったので、それがとても難しかったです」とバービーが落ち込んでいく様やその感情の変化を声で表現することへの難しさについても触れている。今作では、バービーが見せる数々のファッションも見どころのひとつ。「序盤で、バービーが人間界に来て、お店で見繕ってカウガールスタイルになるシーンがあるんですが、その衣装がなんだか無性に可愛くって。バービーだからこそ似合う衣装だなと思いました」とお気に入りのバービーファッションも明かした。『バービー』 (C)2023 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.“ハッピー”溢れる本作にちなみ、高畑が“ハッピー”になれるものを聞かれると、“仲のよい人達”の存在に触れ「なんでもない会話で盛り上がったり、友達のユーモアにいつも助けられています」と落ち込んだ時も、友人や周囲の人との何気ない会話や日常から元気をもらっているとのこと。そして「今、息苦しいなって思っている人達に観てもらいたい」と映画『バービー』を観るべき人たちにもコメントし、「今の時代で女性が感じているモヤモヤだったりとか、そういう得体のしれない不安みたいなものへの気持ちを代弁してくれているセリフが散りばめられていて、私も共感したりぐっときたりしました。この映画を観て元気になってもらえたら嬉しいなと思います」とその思いを語った。最後に「多分、誰も思っていなかったであろうストーリーと、こうあってほしかった映像とキャラクターが融合した本当に夢のある作品になっているので、みんなの細かい動きとか、衣装とか、セットの隅々まで注目しながら、一人でもご家族とでも、友達とでも、恋人とでも楽しんでいただきたいです!」と視聴者へメッセージを送った。なお、本作は11月22日(水) より、4K ULTRA HD、Blu-ray&DVD発売、DVDレンタル、デジタルレンタル配信が開始される。『バービー』特別映像:インタビュー<リリース情報>『バービー』『バービー』ジャケット(C)2023 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.11月22日(水) 4K ULTRA HD、Blu-ray&DVD発売、DVDレンタル開始、デジタルレンタル配信開始※デジタル先行販売中●【初回仕様】バービー〈4K ULTRA HD&Blu-rayセット〉(2枚組 / 豪華封入特典付)価格:8,580円(税込)●Blu-ray&DVDセット(2枚組)価格:5,280円(税込)【映像特典内容】約45分・バービーの変てこな世界・夢のキャスト・ミュージカルシーンの魅力・バービーに変身・ようこそバービーランドへ・バービーのコスチューム制作年:2023年 / アメリカ / 映倫:G 本編分数:114分※映像特典、商品仕様、ジャケット写真などは予告無く変更となる場合がございます。公式サイト:
2023年10月25日映画『バービー』のデジタル先行販売が、10月25日(水)に開始され、11月22日(水)からは4K ULTRA HD、Blu-ray&DVDのリリース、さらにレンタルもスタートする。マーゴット・ロビー、ライアン・ゴズリング共演の本作は、世界で一番有名なファッション・ドール、バービーの世界を初めて実写映画化。全世界興行収入14.3億ドルを突破し、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』を超え、ワーナー史上最高記録を達成。世界55か国でNo.1、全米では4週連続No.1を維持し、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』を抜き、全世界で今年最大のヒット作となった。日本語吹き替え版も豪華キャストが集結しており、バービーは高畑充希、ケンは武内駿輔。さらに、早見沙織、朴璐美、斎賀みつき、沢城みゆき、坂本真綾、小野大輔、諏訪部順一、置鮎龍太郎、下野紘が参加した。今回リリースされる初回仕様の4K UHDには、衣装スケッチ収録の特製ファッションブックレットと特製アートカードセット(全13種)の特典を封入。4K UHD&Blu-rayには、メイキング映像やキャストインタビューなど、映像特典を収録している。ケンの吹き替えを務めた武内さんは「とにかくケンのちょっぴりおバカなところが出ればいいなというニュアンスでやっていたんですが、感情がジェットコースターのようにコロコロ変わるので、やった後はちょっと疲れましたね(笑)」と達成感があったそう。本作では、バービーとケンのどこか噛み合わない、チグハグな会話が笑いを誘うが、「収録は高畑さんが先だったので、高畑さんの声を先に聞きながら収録をさせていただきました。やはり高畑さんは普段、女優さんとして活躍されている方なので、お芝居に対する感度が非常に高い。自分を前面に出すのではなく、マーゴット・ロビーが描き出す世界観のようなものを、どう日本語に直していくかという、センスの鋭さを感じました。声優という立場から見て、美人で大人っぽいマーゴット・ロビーの吹替はとても難しかったと思うんですが、素晴らしかったですね」と高畑さんを絶賛。そして今回の配信やディスクで本作を楽しむファンに向けて、「誰かと一緒に観てもいいですよね。ケンがはっちゃける姿なんかは男同士で見ても楽しいと思いますし、カップルで見ても、親子で見ても相手への理解が深まるのでいいかなと思います。映像がおしゃれでリビングで流し見するのにもちょうどいい映画だと思うんです。特に字幕版よりも吹替版の方がより、皆さんの日常に溶け込むことができるような気がします」とコメントしている。▼『バービー』商品情報10月25日(水)デジタル先行販売開始11月22日(水)4K ULTRA HD、ブルーレイ&DVD 発売、DVD レンタル開始、デジタルレンタル配信開始●【初回仕様】バービー<4K ULTRA HD&ブルーレイセット>(2枚組/豪華封入特典付)品番:1000832711/¥8,580(税込)●バービー ブルーレイ&DVDセット(2枚組)品番:1000832712/¥5280(税込)●DVD レンタル●デジタル販売●デジタルレンタル発売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント販売元:NBC ユニバーサル・エンターテイメント© 2023 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.(シネマカフェ編集部)
2023年10月06日マーゴット・ロビーとライアン・ゴズリングが共演した映画『バービー』が、10月25日(水) にデジタル配信されることが決定。併せて4K ULTRA HD、ブルーレイ&DVDが、11月22日(水) に発売されることが発表された。世界で一番有名なファッション・ドール、“バービー”の世界を初めて実写映画化した本作。完璧でハッピーな毎日が続くバービーランドで暮らすバービー(マーゴット)とボーイフレンドのケン(ライアン)が、ある日完璧とは程遠い“人間世界”に迷い込み、本当に大切なものを見つけるドリームファンタジーだ。日本では8月11日(金・祝) に劇場公開され、全世界興行収入14.3億ドルを突破。『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』を超え、ワーナー史上最高を記録した。初回仕様の4K UHDには、衣装スケッチも収録した特製ファッションブックレットと特製アートカードセット(全13種)を封入。そして4K UHDとブルーレイには、映像特典としてメイキング映像やキャストインタビュー、ファッションやコスチュームをテーマにした映像コンテンツなど、ここでしか見られない内容が収録される。また、ケンの日本語吹替を務めた声優・武内駿輔の最新インタビューが到着。竹内は本作について「僕はもともとミュージックビデオ(MV)が好きなので、まるでMVのような芸術性あふれるカットに思わず目を奪われました。これまでも多くの人たちがバービーを実写化したら面白いだろうなと考えてきたと思うんですが、それを現実にする技術が可能となった今だからこそ作られた映画だと思います」とコメント。主人公バービーのボーイフレンドであるケンについては「今回はライアン・ゴズリングの等身大の年齢感で演じるというよりは、見た目はちょっとおじさんに入りかけてる感じのケンが、ずっと子どもの気持ちを持ち続けているような、そんなちぐはぐ感を出せればいいかなと思っていました。とにかくケンのちょっぴりおバカなところが出ればいいなというニュアンスでやっていたんですが、感情がジェットコースターのようにコロコロ変わるので、やった後はちょっと疲れましたね(笑)。でもそうやって演じ分けるのは本当に楽しくて。やり終わったあとはいい達成感がありました」と演じるうえで気を付けていたことを明かした。主人公バービーの日本語吹替を担当するのは、女優の高畑充希。高畑について竹内は、「収録は高畑さんが先だったので、高畑さんの声を先に聞きながら収録をさせていただきました。やはり高畑さんは普段、女優さんとして活躍されている方なので、お芝居に対する感度が非常に高い。自分を前面に出すのではなく、マーゴット・ロビーが描き出す世界観のようなものを、どう日本語に直していくかという、センスの鋭さを感じました。声優という立場から見て、美人で大人っぽいマーゴット・ロビーの吹替はとても難しかったと思うんですが、素晴らしかったですね」と称賛した。そんなバービーとケンのやりとりも本作の見どころのひとつ。この2人については「基本的にバービーも、ケンも、相手の言うことを聞いてないんですよね。どっちも一方通行なんで、噛み合っていないというか。でもお互いに、相手に分かってもらいたいという気持ちはあるんで、必死に伝えようとするんだけど、なかなかそれがうまく伝わらない。その“伝えたい”というエネルギーは大切にしたいなと思いましたね。だからあまりにも一方通行すぎても良くないなと思って。そのバランスは気を付けました」と語った。最後に、4K ULTA HD、ブルーレイ、DVD、デジタル配信で本作を楽しむファンに向けて「いろんなシチュエーションで観ていただくことができる映画だと思うんです。誰かと一緒に観てもいいですよね。ケンがはっちゃける姿なんかは男同士で見ても楽しいと思いますし、カップルで見ても、親子で見ても相手への理解が深まるのでいいかなと思います。映像がおしゃれでリビングで流し見するのにもちょうどいい映画だと思うんです。特に字幕版よりも吹替版の方がより、皆さんの日常に溶け込むことができるような気がします。そういう意味では気軽な気持ちで見ていただけたらと思っています」とメッセージを送った。『バービー』予告映像<リリース情報>『バービー』10月25日(水) デジタル先行販売開始11月22日(水) 4K ULTRA HD、ブルーレイ&DVD発売、DVDレンタル開始、デジタルレンタル配信開始『バービー』4K ULTRA HD 展開図●【初回仕様】バービー <4K ULTRA HD& ブルーレイセット>(2枚組 / 豪華封入特典付):8,580円(税込)●バービー ブルーレイ&DVDセット(2枚組):5,280円(税込)公式サイト: Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
2023年10月06日やっと雨が降ったなーと思ったら、土砂崩れ情報が出るくらいの大雨でビビりました。みなさまこんにちは、かわベーコンです。夏休みが終わり、息子の髪の毛を切ってもらいに美容室に行きましたが、おしゃべりな息子が美容師さんに延々とゲームの話などをしていて楽しそうでした。彼の話に付き合ってくれてありがとうございました、美容師さん…。さて今回は、最近、よく見かけるようになった「ある人形」の話です。みなさんはご存知でしょうか。私もついこの前、見つけました。■変幻自在な人形なぜか子どもは洋服を脱がすことが多いですね…。好奇心が強いから、気になるのかもしれません。この人形はスクイーズなのかな? にぎにぎしたり、伸ばしたりできて、変幻自在なんですよね。そして、この人形の遊び方が動画で紹介されていて…。 ■なぜ赤ちゃんの形をしているのか!?叩きつけるのもそうだけど、握り潰すのも同じだよなぁ!? なぜ赤子の形をしているのか。ちょっと作り手のサイコみを感じてしまいます。ところで、私はまだ夏休みの体内時計が戻っておらず、なかなか昼間に元気が出ません。夏休み明けのパパやママは、みんな同じなはず。大丈夫! みんな私より頑張ってるからァ! 体大事にして! と、伝えたい母なのでした。
2023年09月15日ラッシュ(LUSH)がファッションドール「バービー」とコラボレーション。バスグッズを2023年9月8日(金)より全国77店舗にて数量限定発売する。ラッシュ×「バービー」ラッシュがタッグを組むのは、世界一有名なファッションドール・バービー。今回のコラボレーションでは、イメージカラーである“ピンク”を基調としたバスグッズを充実のラインナップで取り揃える。ラメ入りバスボム&ハート型ボディバーム「バービーバス」は、「バービー」の頭文字“B”をホワイトとピンクの2色で表現したバスボム。真ん中には、植物性バターたっぷりのバスメルツとプラスチックフリーのラメを贅沢に使用した。「B」の文字が刻印されたハート型のボディバームもラインナップ。肌の表面で光をキャッチしてベビーピンクの輝きを放つ、キラキラのラメが配合されている。ヒールやハンドバッグのソープソープは、「バービー」のヒール、ロゴがデザインされたハンドバッグ、細部まで丁寧に表現されたブームボックスモチーフの3種を用意。いずれも、爽やかな酸味とまろやかな甘味が織りなす華やかな香りを楽しめる。“まるでマシュマロ”ボディスクラブさらに、マシュマロを思わせる柔らかなテクスチャーのボディスクラブ「バービードリーム」や、淡いピンクのジェリーマスク「バービージェリー」、甘いお菓子のような香りを楽しめるパフューム「バービー X ラッシュ」、ラッシュのクリスマスの定番「フェアリーキャンディ」の香りを思わせるシャンプー「バービーピンク」も展開される。【詳細】ラッシュ×「バービー」<数量限定発売>発売日:2023年9月8日(金)取扱店舗:全国77店舗、公式オンラインストア、公式アプリ※9月4日(月)~公式オンラインストア、公式アプリで先行発売。商品例:・バービーバス(バスボム) 1,200円・バービー(ボディバーム) 2,000円・バービーソープヒール(ソープ) 1,200円・バービーソープハンドバッグ(ソープ) 1,200円・バービードリーム(ボディスクラブ) 1,920円/135g【問い合わせ先】ラッシュジャパンTEL:0120-125-204
2023年09月07日ピンク尽くしで心ときめく“バービーランド”から、バービーが人間の世界へ行くことで本当に大切なものに気づいていく心揺さぶるドラマまで話題を呼んでいる映画『バービー』。実は本編には、シーンに隠された“小ネタ”も数多く登場する。何度見ても発見があって楽しめる『バービー』に隠されたサプライズや、グレタ・ガーウィグ監督が思いを込めた遊び心満載の小ネタを一挙に紹介する。※本記事は映画の内容に触れています。ご注意ください。冒頭シーンは、名作『2001年宇宙の旅』のオマージュヘレン・ミレンのナレーションから始まる本作の冒頭、幼い少女たちが赤ちゃんの人形でままごと遊びをしていたところへバービーが現れたことで、全員がバービーに夢中になってしまう描写は『2001年宇宙の旅』(1968)のオマージュ。あの音楽「ツァラトゥストラはかく語りき」も引用されている。ちなみに『バービー』の予告編が解禁された際、『2001年宇宙の旅』の監督でもある故スタンリー・キューブリックの公式Xアカウント(旧Twitter)が反応。「模倣は最大の賛辞といいますよね!バービーでさえもキューブリックのファンなのです…」と投稿されたことでも話題となった。バービーランドの映画館では『オズの魔法使』を上映“バービーランド”で、バービーがドライブするシーンに映り込んでいた映画館で上映されているのは『オズの魔法使』(1939)。本作でプロダクションデザイナーを務めたサラ・グリーンウッド(『アンナ・カレーニナ』『美女と野獣』)は、『オズの魔法使』へのオマージュはグレタ・ガーウィグ監督のアイディアだと語っており、グレタの遊び心が効いたワンシーンに仕上がっている。バービーランドを作るため、『トゥルーマン・ショー』の監督に相談細部までこだわり抜かれた圧巻の“バービーランド”を誕生させるにあたり、グレタ監督が助言を求めたのは、作り込まれた世界観で知られる映画『トゥルーマン・ショー』(1998)を手掛けたピーター・ウィアー監督。人工的かつ、実際に手で触れられるようなリアルなバービーランドを創り上げる方法や照明について考えていたグレタ監督は、ピーター・ウィアー監督に電話をかけ、『トゥルーマン・ショー』について尋ねアドバイスを得ていた。バービーがバス停で出会う老齢女性を演じたのは、衣装デザインの巨匠だった人間の世界を訪れたバービーが、バス停で出会った女性に「きれいね」と声をかけ、「知ってるわ」と返され微笑み合う印象的なシーン。本作のお気に入り場面に挙げるファンも少なくない本シーンでこの女性を演じたのは、バディムービーの名作『真夜中のカーボーイ』や、アカデミー賞衣装デザイン賞を受賞した『イングリッシュ・ペイシェント』ほか、数々の作品で活躍してきた衣装デザイナーのアン・ロス。人間が年を重ねる美しさを体現するための重要な役として、友人でもあったグレタが声をかけたことから出演が実現した。なんとアンは演技体験がなく、“映画出演は初めて”だったという。ダンスパーティーシーンは、グレタ監督のお気に入り映画を参考に毎日がハッピーな“バービーランド”で、バービーたちが踊り明かすダンスパーティーのシーンは、グレタ監督のお気に入り映画が参考にされている。本作振付師のジェニファー・ホワイトが、グレタ監督が大好きなバスビー・バークレイ監督の『ゴールド・ディガース36年』(1935)に登場するダンス要素を意図的に取り入れたそうで、劇中屈指の華やかな場面に仕上がっている。ケンたちが熱心に解説するのは名作『ゴッドファーザー』人間の世界でのトラブルや様々な出会いを経て、“バービーランド”へ戻ったバービーが目にしたのは、以前とすっかり様子が変わってしまったバービーランドの姿。その原因は、人間の世界に影響を受け“目覚めてしまったケン”!?バービーたちはそんなケンたちからバービーランドを取り戻すべく奮闘することに。そこで“男らしさ”全開のケンたちが得意げに解説していたのが、名作『ゴッドファーザー』。『ゴッドファーザー』を観たことがないというバービーに、嬉しそうに解説を始めるケン…その間にも、バービーたちの奪還作戦は進行していく!男らしさの象徴としてケンが見惚れるのは…名優シルヴェスター・スタローン人間の世界での“男らしさ”に触れ、衝撃を受けるケン。その象徴の1つとして、“バービーランド”ならぬ“ケンダム”に登場するのが、『ロッキー』『ランボー』『エクスペンダブルズ』シリーズで幅広い世代から絶大な支持を集めるシルヴェスター・スタローンの写真。何を隠そう、グレタ監督やケン役のライアン・ゴズリングは、スタローンのファンなのだとか。偉大なスターの写真登場シーンは、一瞬なのでお見逃しなく。ケン役の俳優たち全員に課せられたミッションとは?“バービーランド”に住むケンたちには、グレタ監督から“脚の毛の処理”というリクエストがあったそう。演じたライアン・ゴズリングは「やらなくても済むかなと思っていたんですが、カメラテストに行ったら、彼女(グレタ)が、『それはやらないといけない』といった感じでした。だから僕らみんながそれをやったんです。全てのケンたちがね。そうしなければならなかったんです」とその経緯を語っている。実際ケン役のチュティ・ガトゥがブラジリアンワックスのようなもので、足の脛を処理されている舞台裏映像がSNSで公開されている。ライアンやチュティたちが演じるのは、あくまで“ドール”なのだ。そのほか、バービーランドのセットや小道具に隠された小ネタ集もたくさん●サーフィン中に事故にあったケン(ライアン・ゴズリング)を助けるために登場した救急車は、おもちゃの救急車を実物大に模造している。●ケンたちのために作られた揺り木馬は30台以上!美術部門がそれぞれのケンの個性を反映させて、全て手作りで製作された。●変てこバービー(ケイト・マッキノン)の家には、セット全体に穴が隠されている。撮影中にマッキノンが自分の片足を隠せるようにした細工であり、開脚をしているように見せるために偽物の足が壁に掛けるように上げられている。ほかにも至る所に隠された、数えきれないほどの小ネタたち。すでに観た人も、まだ観ていない人も、目を懲らして楽しんでみて。『バービー』は全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)
2023年08月25日グレタ・ガーウィグ監督による映画『バービー』が、アメリカ現地時間8月23日の時点で全米累計興行収入5.75億ドル(約840億円)を突破し、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(5.74億ドル)を超えて、今年公開作NO.1ヒットに。併せて、ケンたちの本編シーンの一部が解禁された。全米累計興行収入は、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が138日でこの数字となっているが、本作は公開からわずか34日での達成となっており、驚異的なペースであることがうかがえる(※数字は全てBoxOfficeMojo 参考)。また、日本での公開2週目となった週末の興行成績は、新作が公開される中、先週に続いてTOP10内にランクイン。首都圏及び大阪・福岡などの地域では先週対比100%以上の劇場が続出する事態に。全国の約50劇場で土日いずれかの興行収入がアップし、口コミ効果によりトレンドに敏感な若年層の支持を集め、興行成績は順調に推移。公開日以降、タレントや有名人も続々鑑賞し、ピンクコーデで劇場につめかけている。SNSでは主演のマーゴット・ロビー、ライアン・ゴズリングの演技を称賛する声に加え、「想像を超える面白さ!」「まさかバービーで涙するとは…」「文句なしのエンタメ作品!」など、事前の想像を超えていく賞賛の声が続々。そして「ケン同士のケンカシーンの力の入れ具合は笑った」「ケン役のライアン・ゴズリングとケン役のシム・リウのバトルはサイコーだね」「めちゃくちゃ楽しくてケンが出てくるたびに笑ってしまった」と、この2人を絶賛する声も多数挙がっており、今回、おしゃれで人気者のバービー(マーゴット・ロビー)をめぐりケン(ライアン・ゴズリング)とケン(シム・リウ)があわやケンカ寸前!?という、緊張感と共に笑いがこみあげてくるコミカルなシーンの本編映像が解禁。愛しのバービー(マーゴット)の気を引こうと、サーフボード片手に勢いよく海へ駆け出すケン(ライアン)だったが、建物も食べ物もプラスチックでできているバービーランドではもちろん波もプラスチックのため、盛大にぶつかり吹っ飛ばされて倒れてしまう――。解禁されたのは、その様子を見たライバルのケン(シム・リウ)が「ビーチで情けないな」と嘲笑ったことで、闘争心に火がついたケン(ライアン)とケン同士のケンカが勃発しそうなシーンだ。「ケンとケンでケンカしないで!」とあきれた表情のバービー(マーゴット)に、争いを不安そうに見つめるそのほかのバービーとケンたち。バービーランドの男性で唯一ケンではないアラン(マイケル・セラ)も為すすべなく立ち尽くす…というシュールな光景が印象的な場面。パラソルや砂浜まで見渡す限りピンク尽くしのバービーランドの造形美も必見。ちなみに、海でサーフィンに興じようとするケン(ライアン)だが、彼の仕事は自称“ビーチ”。サーファーでもライフガードでもなく“ビーチ”だ。メガホンを取ったグレタ・ガーウィグ監督は、謎の仕事“ビーチ”について「誰も知らないんです」とコメント。実際に演じるライアンも「ケンの一番の悲劇は“ビーチというものが何か分からなかったことだ」と答えている。そんなケンにも、バービーと共に人間世界を訪れることで大きな変化が訪れていく。『バービー』は全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)
2023年08月25日北米で今年最大のヒット作となった『バービー』が、来月22日から北米と一部の国でIMAXにて上映されることになった。映画の最後のクレジットシーンには、未公開の映像もプラスされる。1週間限定の特別企画。北米で同日公開だったクリストファー・ノーランの『オッペンハイマー』が抑えたことから、『バービー』はこれまでIMAXスクリーンで上映されていない。9月22日の週、アメリカの映画館は、再びピンクの服を着たファンでいっぱいになりそうだ。映画『バービー』公開中(C)2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.文=猿渡由紀
2023年08月24日『バービー』が『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』を抜いて、現地時間水曜日に北米で今年最高のヒット作となる見込みだ。『ザ・スーパーマリオ〜』の北米興収は5億7,400万ドル。現地時間月曜夜の段階で『バービー』は5億6,900万ドル。『バービー』は北米でデビュー以来4週連続で首位をキープ。先週末、『ブルー・ビートル』に首位を奪回され、初めて2位に転落した。全世界興収は12億8,200万ドルに達している。映画『バービー』公開中(C)2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.文=猿渡由紀
2023年08月23日ライアン・ゴズリング演じるケンが『バービー』で熱唱し、「Billboard Hot 100」で87位にランクインするなど話題の「I’m Just Ken」。この曲のMVの舞台裏映像が公開された。一言で言うならば、製作側もキャストも「とにかく楽しそう」という雰囲気。監督のグレタ・ガーウィグは、ライアンがファーのロングコートを勢いよく脱ぎ捨て、シックスパックを見せつけるシーンで笑いを隠しきれず、思わず両手で口を押えていた。ケンたちを演じて踊るライアン、シム・リウ(『シャン・チー/テン・リングスの伝説』、ンクーティ・ガトゥワ(「セックス・エデュケーション」)たちも素の笑顔を見せており、笑いにあふれる現場だったようだ。あの圧巻のダンスシーンのため、ライアンたちが熱心にダンスの練習に取り組んでいた模様も映し出される。楽曲制作に参加した「ガンズ・アンド・ローゼズ」のギタリスト・スラッシュや、ウルフギャング・ヴァン・ヘイレンらアーティストの姿も見られる。ファンの感想は「もっともっと観たい!」「いや、もう、『バービー』全体のメイキングが観たくなっちゃう」「みんなすごく楽しそうなのがいいね」「カットにならないように、ガーウィグ監督が笑いをこらえているのがおもしろい」と大好評。(賀来比呂美)
2023年08月22日完璧な“バービーランド”から人間の世界へ足を踏み入れたバービーの、想像をはるかに超えるパワフルな物語『バービー』。この度、グレタ・ガーウィグ監督と監督の大ファンを公言する高畑充希との貴重な対談映像が解禁となった。全米では4週連続のNo.1を記録し、その興行収入は歴代のワーナー・ブラザース映画の中で第1位。創立100周年という節目の年に記録的な大ヒット作品となっている本作。日本でも公開中の本作から、監督のグレタ・ガーウィグと、吹き替え版でバービーの声優を務める高畑充希のスペシャル対談映像が公開。今月初来日したグレタ監督に、彼女の大ファンでもある高畑さんが質問をする対談が実現。気になるシーンの裏側や監督が映画に込めた思い、初公開エピソードなどを、映画の貴重なメイキング映像と共に展開している。世界中の誰もが知るバービーの映画化だからこそ、「バービーのポジティブな部分と複雑な部分を両方引き出そうと考えた」というグレタ監督。すでに多くの観客が感じているように、高畑さんも「私たちの知っているバービーは可愛い人形のバービーだから、あそこまで深いストーリーを受け取れると想像せずに映画を観たので、ものすごく感動しました」と、本作に強く心を打たれた様子。CGではなく実際に巨大なセットを作り、圧倒的な完成度で世界中の観客を魅了している“バービーランド”の造形については、グレタ監督は「幼かった頃おもちゃや人形で遊んだ時に触れるということがすごく大切だったから、スクリーンを観ていても触りたくなって手を伸ばしたくなるようなものにしたかった」と強い思い入れを明かす。高畑さんもそんな素晴らしいビジュアルに魅了されたようで、「バービーランドの世界観から受け取った感覚は、今まで映画の中で観たことも、感じたこともない感覚でした」とコメント。美術のサラ・グリーンウッド(『プライドと偏見』『アンナ・カレーニナ』)、衣装のジャクリーヌ・デュラン(『美女と野獣』『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』)、撮影のロドリゴ・プリエト(『ブロークバック・マウンテン』『ウルフ・オブ・ウォールストリート』)という超一流クリエイターたちと1年以上ディスカッションして作り上げたという圧巻の“バービーランド”の唯一無二の美しさを絶賛した。さらに、主人公のバービーを演じたマーゴット・ロビーと、そのボーイフレンド(?)のケンを演じたライアン・ゴズリングについて、グレタ監督から初公開となるエピソードも。「本当にライアンもマーゴットも大好き」と語るグレタ監督は、初めてリハーサルしたときをふり返り、「二人ともすごくチャーミングで笑えて、これで絶対うまくいくと確信出来ました」と早い段階で手応えを感じていたという。「特にライアンがすごくケンとコミットしていて、めちゃくちゃシリアスに向き合っていたんですね。私はもう笑いが止まらなくて、それはすごく覚えています」と、コミカルなだけでなく複雑な感情を内包したケンを演じ切ったライアンを大絶賛。さらに本作での最後の撮影が、人間世界のバス停でのシーンであることも明かし、そこで彼らと夢について話したと語る。「実は二人ともものすごいビビットな夢を見るタイプで、そのときにそれぞれ夢の内容を話してくれたんですが、その内容が美しくて。素敵な夢の生活を送っているんだなと思うとともに、そんな才能溢れる彼らが夢の話を私とシェアしてくれているなんて、自分はなんてラッキーなんだろうと思ったのを覚えています」と優しい笑顔で語っている。そのほかにも、「バービーランドと人間世界、それぞれのテーマは?」「ケンの仕事である“ビーチ”とはどういう意味?」「予想外の展開が待ち受けるこのストーリーを選んだ理由は?」「女優としても活躍するグレタが、監督をすることで変わったことは?」など、様々なテーマで対談が展開。さらに本映像には、笑顔でカチンコを鳴らすマーゴットや、ピンク尽くしのセットの中でスタッフと笑い転げたり、ナレーションを担当したヘレン・ミレンを演出するグレタ監督など、貴重なオフショットも多数収録されている。『バービー』は全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)
2023年08月19日オーディオストリーミングサービス・Spotifyは、映画『バービー』の公開を記念し、映画の世界観が楽しめる特別な仕掛けを公式マルチコンテンツプレイリストで展開。また、映画公開後に同作関連楽曲の再生数が伸びていることを公表した。全米での興行収入は、歴代のワーナー・ブラザース映画の中で第1位となる快挙を成し遂げ、創立100周年という節目の年に記録的な大ヒット作品となっている同作。日本でも11日から公開されると10代後半から20代の女性が中心に映画館を訪れ、週末の興行収入は3日間で1.9億円を突破して1位となった。Spotifyでは同作の公開にあわせ、一部の主題歌・劇中歌を再生中に映画の映像が8秒間のループ動画として表示される「キャンバス」機能のほか、モバイルデバイスよりプレイリストを再生すると、再生バーがバービー色のピンクに変わる仕掛けも実装した。バービーに関連するユーザープレイリストは、現在Spotify上で62万以上あり、今年5月26日に同作の予告映像が公開されて以降、ユーザーによる関連プレイリストの作成は270%以上で増加し、その後も毎週増え続けている。また、7月21日に映画が全米で公開されると、Spotifyのバービー公式マルチコンテンツプレイリストの再生回数は、世界で約1,560%に急増。特にスパイスガールズ「Spice Up Your Life」の再生回数は世界で150%以上、KAROL GとAldo Ranksによる「WATATI (feat. Aldo Ranks) [From Barbie The Album]」は120%以上、ニッキー・ミナージュ、Ice Spice、およびAquaによる「Barbie World (with Aqua) [From Barbie The Album]」は約100%増加した。さらに、映画サウンドトラックの『Barbie The Album』は、7月21日から7月23日までの期間、Spotifyでグローバルにリリースされたニューアルバムの中で最も再生されたアルバムとなった。
2023年08月18日世界中で親しまれるアメリカのファッションドールを、マーゴット・ロビー主演で実写映画化した『バービー』のイベント上映会が8月17日(木)、東京・丸の内ピカデリーで行われ、タレントの神田愛花とLiLiCoが、思い思いの“バービーコーデ”に身を包んで出席。本作の見どころや劇中のファッションの魅力を語らった。神田は、過去にトーク番組で私物のバービードール35体と、お気に入りのピンクの私服15着を披露した芸能界随一の“バービー通”で、「もう映画全体がピンク、ピンク、ピンクで、砂浜までピンク。家具にもこだわっていて、買いたいものばっかり」と興奮しきり。「年齢、性別、職業に関係なく、すべての人が『自分は自分でいいんだ』と共感できる映画。自分ができることを100%頑張れば、輝けるんだと感じられる」と本作の魅力を語ったほか、私物の“報道キャスター”バービーをお披露目し、「私の夢を代わりに叶えてくれている」と瞳を輝かせた。神田愛花鮮やかなピンク色のドレスで登場したLiLiCoは、「やっぱり、ピンクってハッピーになれるんです!」とご機嫌。映画については「完全なコメディかと思いきや、意外や意外、母と娘の関係やリアルな世界のディープな話も描かれていて、3回くらい泣きました。ハッピーは自分の中にあると、バービーが教えてくれる」と強いメッセージ性をアピールしていた。LiLiCoまた、「高畑充希ちゃんの天才的な吹替えがすばらしい」と日本語吹替え版で、バービー役を務めた高畑の演技を絶賛。自身も人魚バービー(デュア・リパ)の吹替え声優を担当しており、「色気が出過ぎちゃって、NGに(笑)なってしまった」とアフレコの舞台裏を明かしていた。イベントには、ピンクの衣装がトレードマークの3人組ボーイズグループ・パワーパフボーイズも駆けつけた。パワーパフボーイズピンクに彩られた完璧な世界「バービーランド」から人間の世界にやってきたひとりのバービー(マーゴット・ロビー)が、世界の真実に直面しながら、大切なことは何かを見つけていく。『レディ・バード』『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』のグレタ・ガーウィグが監督を務め、全世界累計興行収入は12億ドル(約1,728億円)を突破している。取材・文・撮影:内田涼<作品情報>『バービー』公開中公式サイト:
2023年08月17日『バービー』の北米興収が5億3,700万ドルに達した。これは、100年に及ぶワーナー・ブラザースの歴史で最高記録。これまでの記録は『ダークナイト』の5億3,490万ドルだった。また、『バービー』は、わずか22日で5億ドルの壁を超えている。昨年の『トップガン マーヴェリック』は30日、この春の『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は31日かかった。この映画は、マーゴット・ロビーとライアン・ゴズリングのキャリアにおいても最大ヒット作。『バービー』は北米で公開以来ずっと首位を死守してきたが、この週末は、やはりワーナーが配給するスーパーヒーロー映画『ブルー・ビートル』に奪回される可能性がある。映画『バービー』公開中(C)2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.文=猿渡由紀
2023年08月17日公開直後から大ヒットを飛ばしているグレタ・ガーウィグ監督作『バービー』が、新たな記録を打ち立てた。ワーナー・ブラザースの作品で、これまで北米興行収入がナンバーワンだったクリストファー・ノーラン監督の『ダークナイト』を抜き、歴代トップに躍り出た。そんな作品に出演できず、後悔している俳優がティモシー・シャラメだ。『レディ・バード』『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』とガーウィグ監督の2作品に出演した“常連”のティモシー。ガーウィグ監督は、同2作品に出演したシアーシャ・ローナンとティモシーに、『バービー』にも出演してもらうつもりだったと「Hollywood First Look」に語っている。「でも、2人も無理でした」。しかし、ガーウィグ監督と親しいティモシーは、『バービー』の撮影中にセットを訪れた。そこで「出演すべきだったよね」とぼやくティモシーに、ガーウィグ監督は「そうだよ!なんで出なかったの」と返したという。スケジュールの都合で出演が叶わなかったティモシーとシアーシャ。「本当に残念でした。2人のことが大好きだから。自分の子どもが不在のまま映画を撮っている感じで。私は彼らの母親ではないけれど、母親だと感じている部分があるんです」とガーウィグ監督は過去に2人への愛情を語っていた。(賀来比呂美)
2023年08月17日『ハリー・ポッター』シリーズや『ゼロ・グラビティ』『パディントン』などを手がける映画プロデューサー、デイビッド・ヘイマンが公開中の映画『バービー』で製作を務めている。これまで数々の意欲的なプロジェクトに挑み、成功をおさめてきたヘイマンは、本作が劇場用映画であること、そして世界中で観客を集めていることに“希望”を感じていると語る。ヘイマンは英国出身の映画プロデューサーで、『ハリー・ポッター』シリーズや、アルフォンソ・キュアロン監督の名作『ゼロ・グラビティ』、クエンティン・タランティーノ監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』など数多くの人気作を手がけ、現在はティモシー・シャラメを主演に迎えた話題作『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』を製作中。常に多くのプロジェクトを抱えているが、ある日、世界中の子どもたちが愛する人形バービーの映画化プロジェクトの話を持ちかけられたと振り返る。「マーゴット・ロビーとトム・アーカリーがバービー人形を発売しているマテル社から映画化権を獲得して、グレタ・ガーウィグとノア・バームバックに脚本を依頼しました。マーゴットとトムは優れた映画製作者で、これまでにも多くの素晴らしい作品を手がけてきましたが、『バービー』は大規模な作品で、プロジェクトがスムーズに進んでいない時期がありました。私は25年に渡ってワーナー・ブラザース映画とお付き合いがあり、大規模なプロジェクトを手がける機会がありました。マーゴットとは彼女が俳優として出演した『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』で仕事をしていますし、本作の脚本を手がけたノアが監督した『ホワイト・ノイズ』で製作を務めました。そこで私がこのプロジェクトに加わることで、製作がスムーズに進むと思ったのです。監督のグレタも私が参加することでプロジェクトが前進すると考えました」ヘイマンが製作者に加わり、『バービー』は実現に向けて前進していった。とは言え、ヘイマンは「この企画には、製作者で俳優のマーゴット・ロビー、脚本家のノア・バームバック、そして脚本と監督を務めたグレタ・ガーウィグがいたわけですから、映画が特別なものになる要素はすでに揃っていた」と語る。「素晴らしい映画をつくる唯一の方法は、素晴らしい監督とタッグを組むことです。どれだけプロデューサーが素晴らしい仕事をしたとしても、実際に映画を良いものにするのは監督です。現在の私があるのは素晴らしい監督・脚本家と仕事ができたおかげですが、グレタもまた、そんな素晴らしい才能のひとりでした」映画『バービー』は、子どもたちの愛するバービーの世界をそのまま映画化した作品ではない。子どもたちが愛するバービーたちが暮らす“バービーランド”が登場し、そこで暮らすバービーのひとりがある朝、自分に異変が起こり、完璧なバービーでなくなっていることに気づくところから物語が始まる。自分に起こった謎を解くべく、彼女は人間の暮らす世界に旅立ち、そこで予想もしなかった出来事に遭遇するのだ。本作はとにかく楽しく、最後の最後まで展開の読めないストーリーが語られるエンターテイメント作品だが、一方で映画ファンもうなる“攻めた”作品だ。物語は重層的になっていて、様々な角度から楽しむことができるようになっており、撮影手法もあえてCGを極力使わずに実物のセットにこだわり、衣装や美術、劇中音楽も時間とアイデアがふんだんに盛り込まれている。普通の映画プロデューサーであれば、ワクワクしつつも、その規模の大きさと複雑さに不安を感じてもおかしくはない。しかし、ヘイマンはこれまでも数々の“誰もやったことのない”企画に挑んできた男だ。「『ハリー・ポッター』は本が出版される前から権利を取得して、映画化に取り組んできました。正直に言いますが、私はあの本があそこまでの成功をおさめるとは予想していませんでした。だから最初はまったく怖くもないし、不安もなかったんです。だんだんと怖くなってきたのかもしれません(笑)。私はいつも映画製作の最初期に、その作品にどんなエッセンスをもたせるべきなのか、監督と話し合うことが一番重要だと思っています。監督がどんな映画をつくりたいのか私がよく理解することが大事です。そこがクリアできれば、私が製作過程で行うこと、彼らに質問すること、彼らに投げかけるアイデア……そのすべては“監督と最初に話し合ったビジョン”をサポートするものになります。私は指示はしません。私の仕事は監督のビジョンをサポートすることです」グレタ・ガーウィグが自らのビジョンを実現し、映画『バービー』が唯一無二の映画になった裏にはヘイマンのサポートがあったようだ。彼は完成した映画を「とにかくハッピーで、誰もが楽しめるエンターテイメントになった」と語るも「アイデアにあふれていて、様々な層で構成されている作品」と分析する。ヘイマンが『バービー』に“希望”を感じた理由確かに本作でマーゴット・ロビーが演じるバービーは、魅力的で、観客が愛したくなる愉快なキャラクターだ。一方で彼女は迷い、試行錯誤を繰り返し、時には圧倒的な孤独を感じたりもする。しかし、ヘイマンはそこに、この映画の希望があるという。「私は映画館に行くことが大好きなんです。映画を観る経験を周囲の人たちと分かち合う。一緒に笑ったり、怖がったり、時には涙を流したりする。観客が劇場で一緒になって映画を観ることは本当に素晴らしいと思っています。私の参加してきた作品の多くには共通点があります。それは“人間は誰もがひとりぼっちなんだ”ということです。家族がいても、ビジネスで大成功していても、恋人がいても、人間はどこかで自分のことをわかってもらえないと孤独を感じてしまうことがあります。私の関わった映画の多くは、そんな中で、他人とのつながりや、コミュニティを感じることができるものだと思います。映画館に行って、みんなで一緒に同じ映画を観ること。それは“人間が生きている”と感じられる瞬間だと思います。だからこそ『バービー』を愛し、映画館に集まって観たいと思ってくれた人がたくさんいた。そのことに私は希望を感じているのです」本作を紹介する記事では繰り返し“なりたい自分を見つける”というフレーズが登場する。しかし、映画『バービー』は、その道のりは“自分ひとり”では成し遂げられないことも丁寧に描き出している。失敗したり、孤独を感じることもあるけれど、映画館に人々が集うように、自分の部屋を出て様々な人に出会い、孤独や不安を感じているのは自分だけではないことにも気づくことで、自分だけの道を見つけていくのだ。『バービー』を映画館で観ることは、単に大きなスクリーンで映画を観ること以上の意味があるのかもしれない。「映画をめぐる環境は日々変化していますから、他とは違うオリジナルなものをつくる難しさを私もよく理解しています。でも『バービー』は他にない映画になりました。そのことにも私は希望を感じているのです」『バービー』公開中(C)2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
2023年08月17日「セックス・エデュケーション」のメイヴ役でブレイクしたエマ・マッキーが、現在上映中の『バービー』に出演した感想を「すごくたくさんのことを学びました。人生が変わりましたよ」とUK版「ELLE」誌に語った。「(監督の)グレタ・ガーウィグは、私がずっと一緒に仕事をしてみたいと思っていた人でした。頭の中がどうなっているかが知りたかった。彼女はすごく人をハッピーにしてくれる人。たとえ本当に小さな役でもいいから、『バービー』の一員になりたいと思いました」とキャスティング前をふり返る。エマによると、ガーウィグ監督からキャストへの要望は最初から明確で、「自分たちが本当に美しいと感じてほしい」ということだったという。だからこそ、衣装やメイクについては、キャスト全員が話し合いに参加。「それってかなり珍しいことですし、私の限られた経験の中でもまれです。みんなが話を聞いてもらえたんです」。今後は製作にも携わっていきたいというエマ。「優秀な脚本家の友人に囲まれているということもあり、ちょっと製作をかじっていて。私のパートナーも脚本家であり監督なので、(製作側の仕事というのは)間違いなく毎日の生活に影響しています」と語っている。(賀来比呂美)
2023年08月15日公開中の映画『バービー』より、メイキング映像が公開された。本作は世界中の子どもたちを魅了し続けているバービー人形をモチーフにした作品。『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』のマーゴット・ロビーがバービーを、『ラ・ラ・ランド』のライアン・ゴズリングがケンを演じる。監督は『レディ・バード』でアカデミー監督賞・脚本賞にノミネートされたグレタ・ガーウィグが務める。全世界興行収入は12億ドルを超え、日本でも週末3日間の興行収入が1.9億円を突破した。今回公開されたのは、お気に入りシーンに挙げる観客も多いバービーランドと人間界を行き来する際の可愛すぎる“移動シーン”のメイキング映像だ。「移動シーンの撮影は、最高に満足のいくものだった」とグレタ監督も確かな手応えを明かしている通り、2つの世界を行き来する際にはバービーの愛車であるピンクのコルベットを始め、船、キャンピングカー、自転車、スノーモービル、ロケットなどさまざまな移動手段が使われる。船に乗る時はセーラー服、ロケットに乗る時は宇宙服といったように、乗り物が変わるたびに背景やバービーたちの衣装がチェンジ。「箱ごとにシーンが入っているの。バービーとケンにシーンを通過させて、次の箱のシーンに行くというようにしたかった」とグレタ監督が語るように、ひとつひとつのシーンがそれぞれ美しい絵画のように映し出されている。『バービー』(C)2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.さらに、これらのシーンではCGを使わず、演劇の舞台表現を参考に、セットと舞台装置を用いて撮影を実施。たとえば水の上をボートで進むシーンでは、布にセロハンを貼って水のきらめきを表現したり、背景の絵はスタッフが実際にロープを引っ張って動かしたりと、マーゴット・ロビーも撮影の裏側を説明しながら思わず笑ってしまうほど、その作業はどこまでもアナログだ。ケン役として本シーンにも登場したライアン・ゴズリングは、「昔の無声映画の表現方法を使っていた。カレル・ゼマン監督作品のようだ」と、アニメ・特撮の巨匠の名前を出しながら興奮気味に撮影を振り返っている。ほかにもメイキング映像には、こだわりのセットの中で楽しそうに撮影に臨むマーゴットやライアンの貴重な姿や、人間世界でのバービーの持ち主サーシャ役のアリアナ・グリーンブラット、バービーを生み出したマテル社のCEO役のウィル・フェレル、本作の美術を担当したのサラ・グリーンウッドのコメントも登場している。映画『バービー』メイキング特別映像<作品情報>『バービー』公開中公式サイト: Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
2023年08月14日8月11日より待望の日本公開となった映画『バービー』が、大作ひしめく中、週末3日間の興行収入1.9億円を突破し週末公開作品で1位を記録。公開を記念して、お気に入りシーンに挙げる観客も多い、バービーランドと人間界を行き来する可愛すぎる“移動シーン”のメイキング映像が解禁された。初週3日間で興行収入1億9,093万9,600円、動員12万6,916人を記録した本作。劇場には10代後半から20代の女性が中心に訪れ、都内の劇場では公開初日に満席となる劇場が続出。「アカデミー賞間違いない傑作!」という声も出ており、主演のマーゴット・ロビー、ライアン・ゴズリングの演技を称賛する声に加え、「想像を超える面白さ!」「まさかバービーで涙するとは…」「文句なしのエンタメ作品!」など、賞賛の声が続出。さらに、興行収入の構成比率において、東京では2023年に公開されたワーナー・ブラザース映画作品の平均の200%を記録するなど、トレンドに敏感な若年層の動員を中心に息の長い興行が見込まれている。どんな自分にでもなれる完璧で<夢>のような毎日が続く“バービーランド”で暮らすバービーとボーイフレンド(?)のケン。ある日突然身体に異変を感じたバービーは、原因を探るためケンと共に人間の世界へ向かう。世界中で一時塗料が不足するほど“ピンク尽くし”で作られた巨大セットや、アカデミー賞受賞のデザイナーが手掛ける衣装の数々など、こだわり抜かれたビジュアルや世界観でも話題沸騰。SNSを中心に「ユニークな発想と玩具特有のポップな世界観が最高」「見終わっても興奮と感動と衝撃が冷めやらない。久々に完璧と思える映画を見た」など、絶賛の声が続々と上がっている。そんな本作から解禁となったメイキング映像では、「移動シーンの撮影は、最高に満足のいくものだった」とグレタ・ガーウィグ監督も確かな手応えを明かしている。2つの世界を行き来する際には、バービーの愛車であるピンクのコルベットを始め、船、キャンピングカー、自転車、スノーモービル、ロケットなど様々な移動手段が使われる。船に乗る時はセーラー服、ロケットに乗る時は宇宙服といったように、乗り物が変わるたびに背景やバービーたちの衣装がチェンジ。ジオラマのようにしたかったというグレタ監督が「バービーとケンにシーンを通過させて、次の箱のシーンに行くというようにしたかった」と語るように、1つ1つのシーンがそれぞれ美しい絵画のように映し出されている。さらにこれらのシーンではCGを使わず、演劇の舞台表現を参考に、セットと舞台装置を用いて撮影を実施した。たとえば水の上をボートで進むシーンでは、布にセロハンを貼って水のきらめきを表現したり、背景の絵はスタッフが実際にロープを引っ張って動かしたりと、マーゴットも撮影の裏側を説明しながら思わず笑ってしまうほど、その作業はどこまでもアナログ。ケン役として本シーンにも登場したライアンは、「昔の無声映画の表現方法を使っていた。カレル・ゼマン監督作品のようだ」と、アニメ・特撮の巨匠の名前を出しながら興奮気味に撮影をふり返っている。ほかにもメイキング映像には、こだわりのセットの中で楽しそうに撮影に臨むマーゴットやライアンの姿や、人間世界でのバービーの持ち主サーシャ役のアリアナ・グリーンブラット、バービーを生み出したマテル社のCEO役のウィル・フェレル、本作の美術を担当したサラ・グリーンウッド(『アンナ・カレーニナ』『美女と野獣』など)のコメントも登場。映像の中でグレタ監督が「映画『バービー』の舞台は大胆かつ繊細に、ぶっ飛んだ世界にしたかった。観る人にはただ楽しんでもらいたい!」と語るように、観客を楽しませる要素がふんだんに詰まっている。なお、映画版のドールは、発売から10日足らずでメーカー在庫ほぼ完売。「OPI」が発売したバービーとケンをイメージした9色のネイル商品は7月1日に発売し約1か月で完売、またアパレル商品も絶好調で、「ZARA」は発売後約1か月、「クロックス」のコラボ商品は、発売後約2週間で完売するなど映画以外でも大ヒットとなっている。さらに、コラボレーション雑貨を多く取り扱う「PLAZA」では、全店舗での大型プロモーションを行い、商品は予測より120%の売れ行きで、プロモーション第2弾の開催を願う声が上がり、まさに日本中がピンク一色になっている。『バービー』は全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)
2023年08月14日8月11日から13日にかけての週末、北米のボックスオフィスでは、4週連続で『バービー』が首位をキープした。現在までの北米興収は5億2,600万ドル。2位はやはり公開4週めを迎えたクリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー(原題)』。3位は『ミュータント・タートルズミュータント・パニック!』。4位は『MEG ザ・モンスターズ2』、5位はこの週末デビューしたホラー映画『ドラキュラデメテル号最期の航海』だった。次の週末は、ウィル・フェレル、ジェイミー・フォックスらが声の出演をするアニメーションコメディ『スラムドッグス』が北米公開される。映画『バービー』8月11日(金・祝) 公開(C)2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.文=猿渡由紀
2023年08月14日人形業界に革命を起こし、「世界でもっとも有名なファッション・ドール」と呼ばれるバービー。その世界観を初めて実写化した映画『バービー』が、いよいよ日本でも公開を迎えました。そこで、日本版吹き替えを担当したこちらの方にお話をうかがってきました。高畑充希さん【映画、ときどき私】 vol. 594本作で、マーゴット・ロビー演じる主人公バービーの声を演じた高畑さん。舞台やミュージカル、映画、ドラマなどで幅広く活躍されている高畑さんですが、洋画作品で吹き替えを担当するのは2015年の『シンデレラ』以来、2回目となります。今回は、映画を通して感じたことやハッピーになる瞬間、そして完璧よりも大切なものについて語っていただきました。―久しぶりのアフレコでかなり緊張されたそうですが、どのような意識で挑まれたのかを教えてください。高畑さん私は声優さんと違って普段生身でお芝居をしているので、慣れない声での表現はどうしたらいいんだろうと思い、ほかの吹き替え作品やマーゴット・ロビーさんの出演作を観たりして準備をしました。それと同時に、映画のなかでキャラクターがどういう感情になるのかにも寄り添えたらいいなと思ったので、そのあたりも手探りで演じました。―実際、苦労したシーンなどはありましたか?高畑さん「Hi, Ken」というセリフがものすごく多いんですが、そこで最初につまずきました。というのも、「ハーイ」と言うとどうしても「ケン」まで英語の発音になってしまうのですが、そこも日本語っぽくしゃべってほしいと言われたので。「健康の『健』みたいな感じです」と何度も注意されました(笑)。―逆に、気分が上がったシーンといえば?高畑さんバービーたちは、ガールズナイトやパーティを毎晩していてハイテンションなので、ブースのなかで私も1人で絶叫していました。そんなときは、自分で「何してるんだろう」と思ったことも(笑)。でも、普段ではないようなテンションだったので、すごく楽しかったです。ダメな自分のほうが好きだと思えるようになった―完成した作品を観たときの感想についても、お聞かせください。高畑さん私はもともとグレタ・ガーウィグ監督が大好きですが、彼女がバービーを実写化するというのが最初は全然つながりませんでした。でも、ポップな世界観が見事に完成されているうえに、ストーリー性もある。こんなふうにかけ合わせられることに感動しましたし、当初思い描いていたより何倍も大人向けの作品になっていると思いました。観る方によってかなり印象が変わる作品ですし、見どころを説明するのも難しいので、「とりあえず観てください!」という感じです。―そのなかでも、共感するところはありましたか?高畑さんあるシーンで「あなた変わったわね」とバービーが言われるんですが、そこで「いまの私は完璧じゃないから」と答えるところは響きましたね。というのも、私が10代だったころ、自信に溢れていて完璧だと思っていましたが、大人になるにつれて、それが崩れ始めて動揺したことがあったからです。でも、そのときに「ダメなところがいいね」と言ってくださる人がいて、自分でも「こっちの私のほうが好きだな」と思えたので、そういうところはわかるなと。10代は無敵でしたけど、人生は崩れてからのほうがおもしろいなと感じています。アクシデントがあるほうが、テンションが上がる―つまり、完璧でいるよりも大切なものがあることに気づいたと。高畑さんといっても、そもそも私は完璧であることを求めたことがないのかもしれません。それは小さい頃からずっと舞台に立つなかで、お客さんのテンションや共演者によって毎日すべてが変わり、完璧を目指してもなかなかそうならないことを感じていたからです。でも、それによって100点じゃなくて120点が出る日もあったので、自分が完璧にするよりも、一緒に演じている人たちのことを完璧に信頼したいという気持ちのほうが強くなりました。もちろん、バービーみたいに完璧であるがゆえの美しさもありますが、私自身は完璧ってワクワクできないんじゃないかなと。―なるほど。劇中にはさまざまなタイプのバービーが登場しますが、なれるとしたらどのバービーになりたいですか?高畑さん私は、腕を上げると胸が大きくなるバービーです(笑)。大きくしたいときは膨らませて、洋服によってはへこませられたら最高だなと。女性の夢じゃないですかね。―確かに、それは最高ですね!バービーだけでなく、恋人のケンも魅力的なキャラクターでしたが、どういう印象を受けましたか?高畑さんバービーのことが大好きだけど、それがなかなかうまくいかないので強がってしまうときもありますが、単純でかわいくて憎めないですよね。私は穏やかで柔らかい仕草をする男性が好きなので、ケンみたいに素直でチャーミングな人はいいなと思います。「生きているだけで偉い」と感じるようになった―本作ではキラキラした要素だけでなく「男女とは?」「生きるとは?」というところまで描かれていると感じたそうですが、ご自身のなかで新たな発見もあったのでしょうか。高畑さん「女だから」とか「男だから」というテーマも描かれていますが、最終的には所属や出身に関係なく「個人としてどう生きるか」という部分にたどりつくので、それがいまの時代には合っている作品だなと感じました。あと、最近は「生きているだけで偉いんじゃない?」と思っています(笑)。私もめちゃくちゃ落ち込む日はありますが、その翌日にめっちゃハッピーになることもあるので、まだまだ生きてみないとわからないなと。これから先の人生も、いっぱい発見があるのかなと考えると楽しみです。―ちなみに、落ち込んだときの対処方法やハッピーになるために心がけていることがあれば教えてください。高畑さんそういうときは何もしません。落ちるときは落ちますし、ネガティブなときはすべての思考がネガティブに傾きますから。ただ嵐が通りすぎるのを待ちます。でも、私は洋服が大好きで、毎朝何を着て出かけるかを考える時間が幸せなので、それが人生の楽しみになっているのかなと。もし全人類が裸で生活するようになったら、私の楽しみはすごく少なくなってしまうと思います(笑)。限られた時間を大切に使いたい―また、現代はSNSなどもあり、多くの人がバービーのように完璧であることを目指そうとしていますが、こういった環境のなかで生きづらさや窮屈さを感じたことはありますか?高畑さん何をやっても何かを言われるような世の中ですし、完全に賛同されることはおそらく1つも存在しないとも感じています。でも、そこに引っ張られてしまうのではなく、それを切り離して、自分の周りにいる人を大事にするほうが有意義ではないでしょうか。時間は限られているので、大切にしたいですね。―そういうふうに考えられるようになったきっかけなどもあったのでしょうか。高畑さん経験を積み重ねるなかで少しずつではありますが、そのなかでも大きかったのは20代前半に舞台に出演していたときのこと。内容がけっこう過激だったので、途中で帰ってしまうお客さんもいたのですが、最後まで見てくださる方にはものすごく楽しんでいただけた作品でした。そのときに賛否両論であることには意味があるんだと実感したので、みんなが何となくいいと思うものよりも、私はそういう作品にこそ価値があると感じています。よくなるかもしれないし、空振るかもしれないような作品でも、怖がらずに受けてみようという精神になったのはその頃からです。どん底まで落ちたら、あとは上がるだけ―それでは最後に、同世代のananweb読者に向けてメッセージをお願いします。高畑さん私もみなさんと同じで、いい日もあれば悪い日もあるので、どん底まで落ちたときは上がるだけだと思うようにしています。それにそういう時期がずっと続くことはなかなかありませんし、あとで「ああいう時期もあったな」と思える日が来る。落ち込むよりも、そのときのよかったことを見つけるほうが大事だと伝えたいです。実際、私も29歳で謎の焦りがありましたが、それを超えたら何もなくなって、毎日が俄然おもしろくなりました。旅行をしたり、仕事をしたり、新しい人と出会ったり、30代のほうが楽しいです。繰り返しになりますが、本当に生きているだけで偉いので、悩める女子たちにはぜひこの映画を観てほしいと思います。インタビューを終えてみて…。バービーのカウガールファッションを彷彿とさせるかわいらしい姿で登場した高畑さん。ユーモアを交えつつ、核心をついた言葉の数々にたくさんの元気をいただく取材となりました。30代を満喫し、公私ともに充実している高畑さんのさらなる飛躍が楽しみなところです。悩みも吹き飛び、気分はピンク一色!オシャレでかわいいだけじゃなく、自分にとってハッピーな生き方とは何かを教えてくれるドリームファンタジー。夢のようなバービーランドで、みんなと一緒に笑って泣いたら、もっと輝く明日にきっと出会えるはずです。写真・園山友基(高畑充希)取材、文・志村昌美ジャケット¥89,000、ブラウス¥89,000、スカート¥58,000(すべてMARANT ETOILE)、ピアス¥75,000、ブーツ¥194,000(ともにISABEL MARANT/すべてISABEL MARANT AOYAMA STORE TEL: 03-6427-3443ストーリーすべてが完璧で、毎日がハッピーで夢のような世界が広がっているバービーランド。そこで暮らすバービーとボーイフレンドのケンは、連日繰り広げるパーティやドライブ、サーフィン、デートを楽しんでいた。ところがある日、突然バービーのカラダに異変が起きる。原因を探るために2人が向かったのは、悩みの尽きない人間の世界。しかし、そこはバービーランドとはすべてが違う現実の世界だった。行く先々で大騒動を巻き起こすなか、バービーが最後に選んだ道とは…。キュートでパワフルな予告編はこちら!作品情報『バービー』8月11日(金)全国ロードショー配給:ワーナー・ブラザース映画(C)2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.写真・園山友基(高畑充希)
2023年08月11日1959年に生まれ、世界で最も有名なファッションドール“バーバラ・ミリセント・ロバーツ”、愛称バービー。デビュー以来、多くの人々を魅了してきたのは、彼女がファッショナブルだったからだけではなく、多くの人々にとってアイコニックな存在だったから。64年にわたり、女性を取り巻く社会環境の変化を体現し、多様性を映し出してきたバービー。さまざまな可能性を秘めた彼女の物語が、誕生65周年を前に実写化された。メガフォンを執ったのは『レディ・バード』『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』などを手がけたグレタ・ガーウィグ。女性の自立を描いた作品で評価が高いガーウィグ監督に、“バービーを撮る”ということについて話を聞いた。バービーの変化を通して「人間のもろさや変わっていく部分を逆に祝福したい」――バービーのイメージを壊さず、その魅力を掘り下げ、現代性を与えるに当たり、最も意識したのはどんなことでしょうか。バービーが64年間存在し続けているということです。そこをどう捉えるかが、ひとつの挑戦でした。1959年に生まれて、バービーには今まで色々なバージョンがありました。そんなバービーが持つ意味というのは、時代によって違います。ブランド自体が、そのときどきの時代や文化に発信したものも変化してきた。時代に先んじているというときもあれば、ちょっと時代に遅れたこともあったと思う。その64年間のいろいろあった歴史にまず踏み込むことで、バービーとは何なのかという答えを自分の中で出さなければいけないと思い、そこから制作を始めました。――バービーに感情が芽生えていく様子はとても感動的でした。バービーの変化を描く上ではどんなことを意識したのでしょうか。バービーは静物、動かないものです。人形ですからね。だからこそ、手の届かない完璧な存在でもある。一方で、私たち人間には体があって衰えていく。ある意味で壊れていくわけです。でも、バービーの映画を撮るにあたっては、人間のその部分をどうにかして祝福する方法はないかと考えました。バービーの経験する目覚め、変化というものを見せることによって、人間のもろさや変わっていく部分を逆に祝福したいと。それはバービーが今まで象徴してきたものと逆ですよね。でも、実写版を撮るにあたっては、そういう表現をしたいと思いました。表現の可能性を感じるために「映画といつも向き合っている」――バービーが体現する女性の目覚めという視点からすると、歴史の中でファッションから女性の自立をサポートした「CHANEL(シャネル)」を衣装として際立たせたことは、とても意味のある演出だと感じました。まさにその通りです。いろいろなデザイナーにインスピレーションを与えてきたバービー。多くのファッションデザイナーと話をしてみると、子供の頃、バービーのために作った服が人生で最初のデザインだったという話をよく聞きます。主演のマーゴット・ロビーは、もともと「CHANEL」と仕事をしていました。今回のコスチューム・デザイナーであるジャクリーヌ・デュランは、クリスティン・スチュワートが主演の『スペンサー』で、メゾンとコラボレーションをしていたんです。彼女は、「CHANEL」のアーカイブ担当者と仕事をした経験があり、クリスティンのための多くのルックはそのアーカイブを参考にしながらデザインしています。今回、素晴らしいと感じたのは、バービーの歴史と「CHANEL」の歴史という両方を衣装作りによって持ち込めたこと。それはやはり、マーゴットとジャクリーヌ、2人の存在があってこそでした。――本作では、様々な名作が引用されていますね。男性優位社会の価値観を表するものとして、『ゴッド・ファーザー』や『ロッキー』なども登場しています。私はシネフィルなんです。いつも映画を観ています。私にとって1番のインスピレーション源は映画。自分が映画制作において、視野が狭くなってしまったり、表現の可能性をもっと追求したりしたくなったときに映画館に行くんです。そうすると、必ず自分が解放される。自由になることができるんです。映画って何でもありなんだと改めて感じることができる。素晴らしいフィルムメーカーの才能、素晴らしい作品を観ることによって、クリエイティブ・マインドが再びオープンになって開けていくんですよね。映画作りに関して、正しい道なんてあるわけじゃないし、道もひとつじゃない。もちろん作品にはある種の品格と、それから美しさを与えたいし、優れたものにしたいとは思うけれど、そのための道のりは本当に沢山あるんだと、映画を観るとしみじみ思い出せる。常に表現の可能性を感じるためにも、映画といつも向き合っているんです。(牧口じゅん)
2023年08月11日『レディ・バード』『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』のグレタ・ガーウィグ監督の最新作『バービー』がいよいよ公開になる。本作は世界中の子どもたちを魅了し続けているバービー人形をモチーフにした作品で、予告編では主演のマーゴット・ロビーが、クラシカルなバービー人形のように“つま先立ち”しているカットが登場するが、完成した作品では足よりも“手”が重要なモチーフとして繰り返し描かれる。「手で触れられるような映画にしたかった」というガーウィグ監督に話を聞いた。1959年にアメリカの玩具メーカー、マテルが発売したバービーは、ルース・ハンドラーが生み出した着せ替え人形だ。子どもたちはバービーを使って遊び、服を着せ替えたり、髪型を工夫したりしながら“自分が素敵だと思うスタイル”や“なりたい自分”を見つけていく。その人気は衰えることはなく、これまでに10億体、いや、10億人以上のバービーが世界中の子どもたちと時を過ごしたという。「私は子どもの頃から人形で遊ぶのが大好きだったのですが、私の母は『バービーは子どもに良い影響を与えない』という考えでした。ですから、私が遊んでいたバービーはすべて近所の子どもの“おさがり”だったんです」と振り返るガーウィグ監督は、俳優として活動する一方で、優れた脚本家、監督として多くの映画ファンからの信頼を集めている才人だ。誰もが知る”人形”をモチーフにどんな映画をつくるのか? 創作を始める上で彼女は改めて“子どもが人形で遊ぶこと”の意味を振り返ったという。「改めて考えると、人形はとても興味深い存在でした。というのも、世の中はとても進歩したというけれど、現代の子どもたちはいまも人形で遊んでいて、時には自分自身を人形に投影したりしているわけですよね? その光景ではある意味では“中世っぽい”とすら感じるんです(笑)。どんなに時代が変わっても、私たちはアイデンティティを模索する中で人形に自分を投影したり、人形で遊びながら自分の中にある怒りに気づいたりもする。その行為は、現代的ではないかもしれませんが、とても“豊かな”ことだと思えたのです。そこが本作の創作のスタートでした。もうひとつ考えたのは、バービーという存在を“善”であり、同時に”悪”として考えたら面白いんじゃないか? ということでした。白でも黒でもない、いや、白と黒が混沌としているグレーな場所。そんな場所をこの映画ではあえて描きたいと思ったのです」ガーウィグ監督のように子どもの頃にバービーで遊んだ人もいる。一方で、彼女の母のようにバービーは悪だと考える人もいる。その両方が本作のキャラクターに落とし込まれた。本作の冒頭に登場するのは、子どもたちが大好きなバービーが暮らす”バービーランド”。そこではバービーたちが毎日、爽やかに目覚め、最高の気分でボーイフレンドのケンと遊んだり、バービーたちでパーティを開いたりしている。しかし、ある日、ひとりのバービーは自分の異変に気づく。ある朝から自分が“完璧”なバービーではなくなっていたのだ。この謎を解明するため、彼女は人間の暮らす世界に旅立つ。劇中に登場する“バービーランド”は、人間の子どもたちが遊んでいるバービーの世界をメタフィクション的に描いたものだが、スタジオにセットが建てられ、可能な限りCG技術を使わずに撮影が行われた。「1950年代のスタジオ時代の映画や、セットで撮影されたミュージカル映画を意識していました。どこまでも広がる空間ではなく、ちゃんと壁があってそこには背景が描かれているイメージです。ヴィンセント・ミネリの映画や、『雨に唄えば』『オクラホマ』……屋内的であることを意識しました」映画の黄金時代、映画界は巨大なステージにセットを建て、夢のような世界をいくつも描き出した。ジャック・タチを思わせる巨大なセット、バズビー・バークレーを連想させるダンスシーンなど、本作は往年の名作映画のトーンや手法が大胆に導入されており、撮影監督を務めた名手ロドリゴ・プリエトは本作では得意とする荒々しいタッチや鮮烈なイメージではなく正攻法で物語を語っていく。「ロドリゴは“イノセント”と呼んでいましたが、俳優を隠れた場所から撮るのではなく、正面から撮るように彼と話し合いました。そして映画の冒頭では華麗で、まるで踊るようにカメラが動き、物語が進んでいくに従って、だんだんカメラワークが乱れていく……そんな語りになっています。私もロドリゴも、創作する上では何かしらの制限を設ける方がアプローチがしやすいんです。だから車の中のシーンではロケ撮影ではなく、撮影した背景を車の後ろに投影するリアプロジェクションを使って撮影したり、ミニチュアを使って撮影をしました」“かつて子どもだった”すべての観客へグレタ・ガーウィグ監督なぜ、本作はそこまでアナログで、実物にこだわった撮影手法がとられたのか? 理由は“手”だ。本作では繰り返し“手”に関するモチーフが登場する。子どもたちはバービー人形を手を動かして遊び、着せ替え、理想のスタイルを探っていく。バービーは“箱の中に入っている状態”ではダメなのだ。「そのことはすごく考えていました。人形というのは手で触れて遊ばなければ、私たちの考える“人形”ではないと思いますし、その感覚がこの映画をつくる上での最大のガイドになりました。だからこそこの映画ではセットを建て、物理的に触れるものを揃え、“手で触れられるような映画”にしたかったのです。それから劇中に何度も“手”に関するモチーフが登場するのは、ルース・ハンドラーがバービーを生み出した瞬間を映画の中で表現したかったからです。触れることで命が吹き込まれる。旧約聖書で神がアダムに生命を吹き込むために手をのばす場面のように、手から命が吹き込まれるイメージがずっとありました」本作では、人間の世界に向かったバービーが幸福なバービーランドで暮らしていた時からは想像もしなかったトラブルに巻き込まれ、自分自身の存在について迷い、試行錯誤を繰り返す。その光景は、子どもたちが手で玩具に触れながら、ああでもない、こうでもないと試行錯誤する姿と重なる。本作は、過去にバービーで遊んだことがなくても、あなたが過去に“女の子”でなかったとしても、生まれてから一度でも“遊んだ”経験があれば楽しめる映画だ。「この映画は男性とか女性とか、過去にバービー触れたことがあるか/ないかに関係なく楽しんでもらえる映画だと私も思っています。私はこの映画は、私たちが遊びを通じて、どのように自分自身を形成していくのか描いた作品だと思うのです。私には息子がいるのですが、彼も人形で遊んでいます。彼は“アクション・フィギュアだ!”って言うんですけど、あれは人形ですよね(笑)。息子を見ていると、自分が子どもの頃に人形に手で触れて遊びながら、自分を形成していったのと同じ過程を見てとれるんです」誰だって生まれた時から最高の自分じゃない。誰もが人形で遊びながら最高の自分を思い描くように、トライして、失敗して、再びチャレンジして答えが出ないことに呆然としたりする。映画『バービー』が描くこの感覚は、すべての“かつて子どもだった”観客のハートを掴むだろう。同時に、この感覚は、ガーウィグ監督が他の作品でも描き続けてきたものだ。「確かに、大人の感性と子どもの感性を一度に掴み取ろうとする感覚は私のすべての作品にありますね。意識しているわけではないのですが、少し客観的に振り返ってみるとそうですね。『レディ・バード』は表面的にはハイスクールムービーだと思われていますが、あの映画は実は“母親の話”ですよね。『ストーリー・オブ・マイライフ…』は子どもたちの映画に見えているかもしれませんが実は“大人が幼かった頃”の話なんです。『バービー』では、子どもたちが人形で遊ぶ時のリアリティ、そこにある神話的な力を掘り下げた映画だと思っています」映画『バービー』8月11日(金・祝) 公開(C)2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
2023年08月10日映画『バービー』の本編映像が公開された。世界的人気を誇るファッションドール・バービーの世界を実写映画化した本作は、完璧でハッピーな毎日が続く“夢”のようなバービーランドで暮らすバービーとボーイフレンドのケンが、ある日完璧とは程遠い“人間世界”に迷い込み、本当に大切なものを見つけるドリームファンタジー。『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』のマーゴット・ロビーがバービーを、『ラ・ラ・ランド』のライアン・ゴズリングがケンを演じる。監督は『レディ・バード』でアカデミー監督賞・脚本賞にノミネートされたグレタ・ガーウィグが務める。このたび公開されたのは、バービーランドで幸せな日々を送るバービーとケンたちによるダンスパーティーの模様を収めた本編映像。ミラーボールでキラキラと光るフロアに集まったバービーたちは、スパンコールのオールインワンをはじめ、白やピンクのドレスをバッチリ着こなし、一方でケンたちも胸に「K」と書かれたゴールドに輝くセットアップを着て勢ぞろい。ダンスフロアでは、本作にもマーメイドバービーとして出演する、UKポップのアイコン、デュア・リパによる「Dance The Night」が流れ、テンションMAXで踊り明かすハッピーなダンスパーティーが繰り広げられている。そんな中、フロアを見つめるケンの視線の先には、彼が恋焦がれるおしゃれで人気者のバービーの姿が。しかしもう1人のケン(シム・リウ)も魅力的なバービーに想いを寄せている様子で、楽しそうに踊る彼女に「きれいだ」と声をかけ、ともにダンスを楽しんでいる。それを目の当たりにしたケンの闘志が燃え上がり、ドヤ顔でダンスの列に加わり、バービーの隣をガッチリキープする静かなアピール合戦が勃発。こなれた表情でキレキレのダンスを披露するケンたちが笑いを誘う、グレタ監督ならではのユーモアの効いたシーンとなっている。なお、このダンスパーティーシーンには、グレタ監督のお気に入りの一作である、バスビー・グレイ監督の『ゴールド・ディガース36年』に登場するダンス要素が取り入れられている。すでに公開されている映像では、キャストや製作陣たちが撮影しながら思わず爆笑する場面など、笑顔あふれる現場が映し出されているが、今回の陽気なダンスシーンもスタッフやキャスト自身も楽しみながら作っていったという。バービーを演じたマーゴットは、監督を務めたグレタ・ガーウィグについて「グレタには、明るくてハッピーで協力的という私たちが思い描くバービーランドにぴったりな雰囲気を撮影現場にもたらす不思議な力があるんです」と彼女がいたからこそ楽しい現場になったと絶賛。また「彼女はいつでも明るく、この上なく素敵で、いちばんの味方になってくれる監督であるうえに、計り知れない才能にもあふれています。グレタはまさにバービーのエネルギーがみなぎっている人ですね」と語っている。映画『バービー』本編映像(ダンスパーティー編)<作品情報>映画『バービー』8月11日(金・祝) 公開公式サイト: Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
2023年08月10日8月4日から6日にかけての週末、北米のボックスオフィスではまたもや『バービー』が首位をキープした。3週連続1位で、ここまでの北米興収は4億5,900万ドル。全世界では10億ドルを突破した。今年、10億ドルを超える成績を出したのは『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』に次いで2本目。2位はこの週末デビューした『MEG ザ・モンスターズ2』、3位は『オッペンハイマー』。4位はこの週末デビューのアニメーション映画『ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!』、5位は『ホーンテッド・マンション』だった。次の週末は、ホラー映画『ドラキュラ/デメテル号最後の航海』が公開となる。映画『バービー』8月11日(金・祝) 公開(C)2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.文=猿渡由紀
2023年08月08日