これから起業しようと考えている場合に、一番気になる問題とは何だろうかと考えた時、「資金の問題」と答える人が多いです。確かに、今までサラリーマンなどのように毎月決まった収入のある人が、自分自身の力で収入を確保しなければならなくなると考えると、お金の問題は避けられない問題と言えます。さらに、創業期は設立に要する費用や経費が何かと多く発生します。そんな創業期における費用について、国がサポートしてくれる制度として「創業補助金」があります。今回は、具体的に「創業補助金とはどのような制度なのか?」「受給するまでの流れがどのようになっているか?」について、解説していきます。ベンチャー起業家や新規事業者をサポートする「創業補助金」とは?平成28年度 創業・第二創業促進補助金【募集要項】事業計画書の作成、申請書の提出資格審査が行われ、補助金を受けることが出来るかどうかが判定される審査結果の通知事業計画の実施検査を経て、その結果で支給の有無が決定1.事業計画書の作成、申請書の提出毎年4月から創業補助金の申請に関する募集がスタートしますので、その時期に合わせて「事業計画書」の策定を行っておく必要があります。補助金ですから、早い者順で受付が行われます。そのため、なるべく早い時期から「事業計画書」を策定する準備を行っておくことが重要になると言えます。さらに、申請の通過率が約3割ほどであることも考慮すると、しっかりと準備をすることが望ましいでしょう。なお、創業補助金の募集が開始しましたら、申請書と事業計画書を認定市区町村の窓口にて受付をします。事業計画書で記載しなければならない主な内容創業補助金の申請において提出する「事業計画書」の中で、記載しておかなければならない主な内容は以下の通りです。事業計画書は提出先の目的によって記載すべき内容が多少変わりますが、根本的には、どのような事業展開をしていくかということを明確に打ち出しておくことが大切です。事業計画(内容)具体的に、会社設立をしてからどのような事業を展開していくかについて書く必要があります。創業した事業の骨格部分とも言えます。創業形態「従業員を何人雇うのか?」や、「法人」または「個人事業主」のどちらで事業活動を行う予定なのかをはっきりさせます。収支・資金計画創業してからの収入源をどのように確保するのか?資金繰りはどのように行うのか?(銀行からの融資なのか、公的機関からの支援なのかなど)を明確にする必要があります。年間のスケジュール創業補助金が受給されるまでには、約1年かかります。そのため、1年間の年間計画を出すことはもちろんのこと、3年後や5年後といった中長期的な計画があるならば、そこも明確に示しておくことが望ましいです。2.資格審査を行い、補助金を受けることが出来るかどうかが判定される申請書と事業計画書を窓口で受け付けたら、その申請書と事業計画書を基に、補助金の支給をするべきかどうかについての審査が行われ、その審査に通過した事業主が補助金を受ける権利を有することになります。あくまでも書類審査となるため、審査結果が出るまでには約1~2か月ほどの時間を有することになります。例年では、7月ごろには補助金の受給者が告知されています。創業補助金の採択を受けるためのポイント採択を受けるために押さえておきたいポイントは以下の通りです。事業の独創性これから行う事業が、今までにないような独創性に富んでいるかどうかということです。事業計画の実現可能性事業計画の内容を計画通り行うことが出来るかということです。実現可能性が低いようなことを書くと、実現可能性が低いとみなされて、採択される可能性が低くなってしまいます。比較的、実現できるイメージが出来るような内容であることが必要です。事業の継続性と資金調達の見込み事業が安定的に行うことが出来るかということです。開始して間もなく終わってしまうような事業に対して投資しようと考える人はいないでしょう。また、継続できるかどうかについては、資金調達がしっかりできるかという部分もとても重要な要素と言えます。3.審査結果の通知審査の結果については、書面にて申請者に対して通知されますが、審査を通過した場合(採択された場合)は実施している自治体のホームページなどでも掲載されますので、そちらからも審査に通過したかどうかが分かる仕組みになっています。採択されてからは、補助金交付規定を確認したうえで「補助金交付申請書」を事務局に提出しなければなりません。この時に、事業計画における「経費の見積もり」についてもセットで提出しなければなりません。これらの書類を提出した後に、正式に「交付決定通知書」が事業主のもとに郵送で通知されますので、交付決定通知書が送られてから正式に事業を開始することになります。4.事業計画の実施創業補助金が採択されて交付申請書を提出したら、事業計画書に従った事業を開始することになります。この事業を開始した日から6か月間については「経費補助期間」いい、実際に支給される補助金の額を決定するための期間です。そのため、採択された事業計画の通りに事業展開をしているか、発生した経費は適切なものであるかといったことなどの審査対象となる期間とも言えますので、領収書等の証明祖類の保存をしなければなりません。原則として、事業計画書の内容を経費補助期間内に変更することはできないですが、変更を余儀なくされてしまった場合は「計画変更申請」を行わなければなりません。その時に、それまでの期間について適切に行われていたかについての審査(中間審査)が行われます。5.検査を経て、その結果で支給の有無が決定する。経費補助期間の6か月を経過したら、実績報告書とその期間に発生した経費の額を集計したうえで、経費エビデンス(証跡)を作成します。事務局では、この提出された実績報告書と経費エビデンスを基に、実施状況についてヒアリング等を行い、正式に補助金の支給をすべきかの検査を行います。そして、検査を経て正式に支給が決定したら「補助金確定通知書」によって補助金の正式な支給額が決定通知されます。補助金額が確定したら、実際に掛かった経費を基に請求書を作成して事務局に提出します。事務局に請求書が届いたら、事務局からその請求書に記載された金額の補助金の支給が行われます。補助金が支給されるまでには、請求書が届いてから約1~2か月ほど期間を要します。創業補助金の申請をサポートしてくれる「認定支援機関」などを活用しよう創業補助金は人気の高い補助金の一つで、個人が経営計画書を1から作成して申請書を作成するとなると多大な時間がかかってしまいます。そうした手間を解消するために、認定支援機関による経営相談などを活用することが望ましいです。認定支援機関は、商工会議所や商工会などの公的な団体や税理士、会計士、弁護士といった経営に関するスペシャリストが認定を受けています。創業補助金の支給を受けるために必要な事業計画書の作成サポートなども認定支援機関で行っていますので、そういった支援サポートをしっかり活用していくことが、創業補助金の申請を通過させるために必要なことと言えます。事業計画書の作成以外にも、創業に関する相談や資金繰り対策といった経営に関するあらゆる問題や疑問を解決するためのサポートを行っています。また、中小企業庁が行っている「ミラサポ」という中小事業主の支援サイトのサービスなどにおいても、創業補助金の電子申請のサービスなどを行っているので、併せて活用することで、経営に関する課題を解決できるでしょう。[adsense_middle]創業助成金・創業補助金に関するまとめ創業して間もない時期は、様々な場面においてサポートを受けなければ、続けることもままならないところがあります。そして、新しいことを始めるときは多額の費用が掛かるため、創業補助金を活用することでその費用をカバーすることもできます。最初の関門とも言える「創業補助金の採択」を受けるためには、「事業計画書」をどのようにして作成するかがポイントになります。認定支援機関などが行っている創業支援制度は、補助金の受給サポートだけでなく、金融機関などの融資を受ける際などの資金繰り対策など、様々な経営における問題点を各分野の専門家がサポートしてくれるのでぜひ活用しましょう。昔よりも創業に対するリスクは少なくなってきましたが、今の時代においても、いかに準備を徹底的にしておくべきかという点は、昔と変わらず重要な要素であると言えます。創業補助金の申請を通すことは、創業間もない事業主にとっては今後の事業拡大などにつながる重要な要素ですので、万全な準備をしましょう。
2020年02月07日ウーマンエキサイトのスペシャルサポーター「ママリーダーズ」のメンバーで、株式会社ママカラ 代表取締役で料理家、タレントとしても活躍中の真鍋摩緒さんを紹介します。■真鍋摩緒さん真鍋摩緒 Mao Manabe プロフィール株式会社ママカラ 代表取締役。2005年よりタレント業をスタートし舞台やバラエティ番組への出演を中心に活動。明るいキャラクターと進行力を評価され、2007年よりJリーグ中継にて清水エスパルス担当リポーターを5年間務め、スポーツリポーター、旅・食リポーター、イベントMCなどの仕事へシフトする。2011年フードコーディネーター専門学校を卒業後、料理家としての活動を開始。子どもたちや料理初心者に向けた料理教室や食事会を定期プロデュース。メーカーや店舗へのメニュー提案、メディアへの出演、レシピ提供も行う。2013年ジャパンビアソムリエ協会認定ビアソムリエとなる。2014年フードイベントのトータルディレクションを行う為、起業。食品メーカーとの商品開発やPR事業、キッチンステージのディレクションなど幅広く行う。2016年入籍、男児を出産する。2017年 IHTA認定チャイルドボディセラピストの資格を取得。2018年こども成育インストラクター 食専科の資格を取得。2019年4月より株式会社ママカラを設立。「ママの働きがいをデザインする」をコンセプトにママ、こども達、家族に特化したイベント企画ディレクションやメディアコンテンツ制作を手掛ける。【肩書・資格】料理家、食育インストラクター、ビアソムリエ、リポーター、MC、チャイルドボディセラピスト、こども成育インストラクター 食専科 生年月日 : 1985年5月21日子ども : 息子(2016.8)居住地 : 東京都HP: 株式会社ママカラ Blog: 真鍋摩緒って、だれ? 真鍋摩緒オフィシャルブログ Instagram: @maomanabe Facebook: 座右の銘 : できるかできないかじゃなくて、やる。
2019年07月01日僕は中学2年生。社長をしていますUpload By 加藤路瑛はじめまして。加藤路瑛(かとうじえい)といいます。中学2年生です。株式会社クリスタルロードの取締役社長をしています。中学生で社長になれるのか?と不思議に思う人もいらっしゃるかもしれません。社長になるのに年齢制限はありませんが、法人登記する時に必要な印鑑証明を取れるのは15歳からなので、株式会社を作ることはできません。そこで、親に代表取締役になってもらい、僕が代表権のない取締役社長として会社を立ち上げました。この方法を僕は「親子起業」と呼ぶことにし、親子起業を広めていきたいと考えています。株式会社クリスタルロード起業のきっかけUpload By 加藤路瑛僕は小さい頃から働くことに興味を持っていました。しかし、親に話しても「大人になってからね。今はしっかり勉強しなさい」と言われるだけでした。僕も親や他の大人が言うので「そういうものなのだろう」と深く考えずに、中学生になりました。中学1年の6月、僕は僕の運命を変える出会いをします。それは、カードゲーム『ケミストリークエスト』です。化学が好きな僕のために、親が遊びながら勉強するといいと買ってくれたものです。Upload By 加藤路瑛箱の帯に「小学生で起業したスーパー高校生社長考案」と書かれていました。僕は中身より小学生で起業とはどういうことなのだろうと気になってしまい調べてみました。このカードゲームは米山維斗さんが考案し、小学6年生の時に会社を作ってカードゲームを販売していました。お父さんが代表取締役で米山さんが取締役社長で起業していました。僕は小学生で社長になれることを知ってびっくりしました。そして、今まであたり前だと思ってきたことは、そのように小さい頃から思い込まされていただけで、世の中には自分の知らない世界があって、気がつかなければ気づかないままなのではないかと感じました。もし、僕の知らない世界があるなら、もし、僕でも社長になれるなら、「やってみたい」と、思いました。これが僕の起業ストーリーのはじまりです。起業を決意した日からちょうど半年後、僕は株式会社クリスタルロードの取締役社長になりました。起業までの道のりUpload By 加藤路瑛中学生で起業したいと人に話をすると、「義務教育を終わらせてからにしろ」「中学生らしいことをしなさい」と言われることもありました。他にも、「実績がないのに起業したいなんてファンタジーだよ」とか、クラウドファンディングの目標金額を40万円くらいにしていたのですが、「ふざけているのか?目標金額を1000万円にして本気を見せろ」などと言われることもありました。たくさんの大人に「応援する」という言葉のあとに否定的なことを言われました。僕は大人に相談するのが嫌になりました。相談してダメな点は指摘してくれるのに、具体的な提案は全くなかったからです。またネット上では、「中学生で社長なんてどうせ失敗する」「親子起業ってどうせ親の操り人形なんだろう」などの匿名の批判もありました。僕への批判や中学生が起業することへの反対意見は、僕がクラウドファンディング で100万円以上調達できた頃から減っていきました。実際に法人登記し、メディアを運営したり、講演会で話したり、テレビやメディアに出るようになると、肯定的な言葉をかけられることが増えていきました。Upload By 加藤路瑛多くの人は自分の経験や価値観から、ダメだと判断しがちです。でも、自分の価値観で分かることなんて少ししかないと思います。子どもが何かやりたいと言っても、大人自身が想像できないからダメと言ってしまうことって結構多いんじゃないかと思うのです。今、周りには僕の考えに共感してくれたり、活動を応援してくれる人がたくさんいます。同世代の中高生の仲間も、大人の仲間もいます。反対されたり批判されたりする時期は辛いかもしれませんが、ある時点まで到達すればきっと楽になります。その時点に到達する前に諦めてしまうのは、残念です。だから僕は、子どもを理由に「今」を諦めなくていいことを、たくさんの人に伝えたいです。出版クラウドファンディングへの挑戦僕がどうして起業しようと考えたのか。どんな風に会社を立ち上げどんな困難や楽しさがあったのか。さまざまな人と出会い、経験をする中で、「世の中は自分が思う常識の外に別の世界がある」ということを伝える本を書いてみたいと思うようになりました。でもそれは、大人になってからだと思っていました。Upload By 加藤路瑛ある日、僕は出版社の幻冬舎とクラウドファンディングのCAMPFIREが出版クラウドファンディングの会社「EXODUS」を作ったことをSNSで見かけました。どんな内容か分かりませんでしたが、「出版の常識をぶった切る」と書かれていて、僕も本を書くならここで出してみたいと思ってしまいました。なぜなら、僕も「世の中の固定観念を変えることが必要」だと発信しているからです。子どもがやりたいと思ったことをできるようになるには、大人の固定観念も子どもの固定観念も変えなければなりません。「EXODUS」なら一緒に世の中の固定観念を変えられる気がしました。Upload By 加藤路瑛このプロジェクトには300件の応募があり、「EXODUS」1期生として10人が選ばれました。僕が最年少です笑。加藤路瑛の出版クラウドファンディングのプロジェクトページUpload By 加藤路瑛2次審査は序章を書く課題でした。その序章は公開していますので、よかったら読んでみてください。【序章】選ばれたから本が出版されるわけではありません。「EXODUS」は、クラウドファンディング で1000冊・250万円以上の支援を集めたら出版されるという仕組みです。中学生の僕には想像できない金額ですが、挑戦したいと思いました。たとえ読み書きが苦手でも、本は書けるUpload By 加藤路瑛僕は読み書きが苦手です。どれくらい苦手かというと、授業中のノートはほとんど書けません。漢字が苦手で書くとひらがなばかりの文章になってしまいます。英語の綴りもなかなか覚えられません。中学校の数学のテストで「名前は漢字で書きましょう」と注意書きをされた中学生です。読むのも得意ではありません。人より読むスピードは遅いですし、同じ行を何度も読んでしまったり、書かれていない文字に勝手に脳内で変換してしまうようで、音読すると「そんなこと書いていないよ」と注意されたりします。でも、この文章をここまで読んで、僕が読み書きが苦手だと思った人はいたでしょうか?僕はスマホでは普通に文章を書けますし、漢字も使います。ただし、鉛筆と紙で書いたり読んだりすることが極端に苦手です。鉛筆で文字を書こうとすると、言葉が出てこなくなるのです。僕は鉛筆と紙で作業することが苦手なのです。でも、スマホを使えば文章も書けますし、文字も読みやすいです。(読むのは好きではないですが…)多くの人ができることをできないと障害と言われることがあるようですが、読み書き障害も、紙や鉛筆を使って書くことが得意な人が勝手に決めたことだと思います。もし、今、紙と鉛筆がなくなって全てスマホで入力することになったら、使いこなせない人は障害があると言えるのでしょうか?僕は紙と鉛筆での読み書きが苦手ですが、読み書き障害ではありません。小学生の頃、検査に行きましたが、「学校生活で困っているなら診断名を出しますが困っていないようなので、このまま個性でいいと思います」と先生に言われ、僕はそのまま学校生活を送っています。ノートを書いたり、作文を書いたり、テストなどでも、「きついな」「面倒だな」と思うことはたくさんありますが、困ってはいません。これが僕だからです。起業をしてから気がついたのですが、学校ではあんなに紙と鉛筆で文字を書くことが多いのに、仕事ではほとんどありません。企画書やプレゼンなどの資料は全てパソコンで作成しています。運営しているメディア「TANQ-JOB」の運営もパソコンやスマホです。僕自身インタビュー記事を書きますが、メモは苦手ですので、インタビューは録音して、家で録音したものを聞きながら記事をパソコン入力しています。TANQ-JOBは全て小中高生で運営していますが、メンバー同士の連絡もスマホとパソコンがあれば大丈夫です。仕事で紙に文字を書いたことがあるか思い出そうとしてみましたが、思いつきませんでした。(法人登記や契約書などの書類もパソコンで入力し、出力したものに捺印します)小中高生のための職業探求ウェブメディアTANQ-JOBUpload By 加藤路瑛学校では紙に文字を書かなければならないことが多すぎます。テストもパソコンで回答できるようになれば、読み書きが苦手な人のテストの点数はあがるかもしれません。社会に出てから紙に文字を書くことはそれほど必要とされないので、学校での学び方も社会の変化に合わせて変わる必要があるのかもしれません。紙に文字を書くのは手段です。それが苦手なら他の手段を使えばいいと思いますが、学校では自分で手段を選べないのできついなと思うことはあります。できないのを苦しい思いをしてまで頑張るより、「できない」と開き直れた方が楽になると思います。僕は、「できないものは、できない」と開き直っていますが、できないなりに学校の課題はきちんとやって提出しています。僕が本を出版したい理由Upload By 加藤路瑛僕は今、18歳以下限定のクラウドファンディングのプラットフォームの構築に取り組んでいます。僕は起業資金をクラウドファンディングで集めました。とてもありがたいことに115万円ものご支援をいただきました。しかし、調べてみると、中高生が募集しているプロジェクトは目標金額を達成していないものがとても多かったのです。中には支援金がゼロのものもあります。子どもがクラウドファンディングをしても、大人はそんなに簡単にお金を出してくれるわけじゃない――甘くはないのだと思いました。クラウドファンディングを成功させるには、事前の準備が必要です。お金を出してくれるのは大人です。経験や人脈のない子どもでもクラウドファンディングを成功させるためには、サポート体制が必要です。そこで、僕のように中学生だったり、もしくは小学生や高校生であっても利用しやすく、挑戦したいことを世の中に発信して、その支援を募れる仕組みを作りたいと今、準備をしています。プラットフォーム構築という新規事業の準備という大切な時期に、あえて出版クラウドファンディングに挑戦する。なぜ僕が今、その決断をしたのか――それは、世の中の常識を変えたいからです。〇〇なんて自分には無理、まだ早いんじゃないかと言われた…そうやってあきらめてしまう子どもたちがたくさんいます。でも、僕は伝えたいのです。中学生でも社長になれる。読み書きが苦手でも本を出版できる。いつもは、ひらがなばかりの作文を書く僕が、スマホやパソコンを使ってどんな文章を書くことができるのかを、沢山の人に読んでもらいたいです。そして、今、読み書きで困っている人や、それ以外でも学校のことや家のこと、友達のことで悩んでいる人に、今いる場所だけがすべてではなくて、固定観念をなくしてしまえば、今まで見えなかった自分の居場所が見えることを伝えたいです。それを僕は僕の行動で示したいと思っています。「EXODUS」の紹介Upload By 加藤路瑛出版クラウドファンディング は30日間で1000冊・250万円のご支援を集めるプロジェクトです。6月3日から7月2日まで募集しています。ぜひご支援ください。そして僕の本を読んでください。Upload By 加藤路瑛チラシ「13歳の中学生が挑む『出版クラウドファンディング』」読み書きが苦手な僕の教育や、僕の母の子育て方法に興味がある方へUpload By 加藤路瑛クラウドファンディングでは、支援金に応じてお礼(リターン)が設定されます。今回の出版クラウドファンディングでは、本だけでなく、色々なリターンを用意しました。その中で、母の協力のもと、母の子育て方法を記録したnoteの提供や子育て相談が無制限にできるリターンを用意しました。僕は講演したりイベントに出ることもあるのですが、保護者の皆さんの中には、僕の話より母がどうやって僕を育てたのかに興味がある方も多いようでした。Upload By 加藤路瑛低体重児だったこともあり、小さな頃はできないことも多く、読み書きも苦手。中学受験では塾のカリキュラムが合わず、塾なしで勉強をしました。そんな僕の勉強方法や子育てに興味がある方は、母の育児相談のコースをご利用いただければと思います。リターン:「子育てnote」と「子育て相談」が付いたコースUpload By 加藤路瑛今までにたくさんの人に出会い、ご支援、ご協力をいただけたことをとても感謝しています。僕の活動の最新情報はTwitterをご覧ください。応援していただけるとうれしいです。加藤路瑛のTwitter
2019年06月03日産後2カ月、初めての赤ちゃんを抱いて、私の祖父母が住む田舎へ出かけました。当時80歳代だった祖父母は、ひ孫に会える日を待ちに待っていました。そんな祖父母の喜ぶ顔を見るのが楽しみでした。そして、祖父母の家に到着すると、想像もしていなかった展開に……!? まさかのお祝いパーティ!?ひ孫に会って、祖父母はどんな顔をするんだろう……。私はワクワクしながら家へ入りました。玄関で「ただいま~!」と大きな声で言うと、出てきたのは祖父母だけでなく、近所に住む親戚たち総勢10人でした。 まさかのお祝いパーティが開催されました。どれだけ盛り上がっているんだとおかしくなりましたが、とても幸せな瞬間でした。親戚たちにとって、私の出産は大ニュースだったようです。 祖父母と親戚たちのパワーに圧倒された!当時80歳代だった祖父母は、年齢を感じさせないくらい元気でした。祖母は料理がじょうずで、私たちが来ると聞き、大張り切り! ちらし寿司にお刺身、天ぷらなど、豪華な食事が食卓に並んでいました。 私の祖父母の家では「誰がこんなに食べるの?」というくらい料理が並ぶんです。そんな祖母の気持ちもすごくうれしかったです。「遠慮せずたくさんお食べ!」と、みんなにお祝いしてもらいました。一緒にいた夫は、祖父母と親戚たちのパワーに圧倒されていました。 心底幸せそうな笑顔を浮かべる祖父母心底幸せそうな笑顔を浮かべながら、ひ孫を抱く祖父母。私はすかさずカメラに収めました。ひ孫を腕に抱けるなんて想像もしていなかったようです。祖父母は「長生きできてよかった」と、口をそろえて話していました。 私自身、ひ孫を抱くなんて想像がつきません。改めて元気な祖父母はすばらしいと感じます。お祝いにきてくれた親戚たちの温かさにも触れ、心地のいい時間を過ごすことができました。そんな余韻を感じながら、私たち夫婦は自分たちの住む町へ帰りました。 現在、祖父は94歳、祖母は90歳になりました。畑仕事をするほど元気です。体が元気だとやりたいことが何でもできます。私の目標は、祖父母のように元気でいること。ひ孫を抱けるまで生きられたらいいなと思っています。著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
2019年04月19日育児も仕事も楽しむママを紹介するシリーズ。今回は、2016年にニューヨークで人材育成会社『New York Career Academy』を起業し、留学支援、キャリア支援、国際研修支援、講演活動などを展開しているグローバルキャリアカウンセラーの大澤直美さんを取材。群馬県で生まれ、海外とは無縁の家庭に育ったにもかかわらず、独学で高い英語力(TOEIC満点)を身につけた努力家でもあります。直美さんにキャリア、子育ての信条、仕事との両立などについて話を聞きました。長女5歳、長男3歳のときに「今しかない」と会社を設立小学生の時に、原爆の写真集を目にしたり、戦争の話を聞いたりしたことがきっかけで、「社会をよくしたいと思った」という直美さん。高校卒業後は、国際平和のために国連で働くことを目標に、ニューヨークの大学に進学し、国連やNGO、NPOでインターンを経験。国連本部での内定もいただいたそうですが、「働き方が自分に合わないかもしれない」と感じ、コンサルティング会社に就職しました。日本企業や教育機関のアメリカ進出を手伝うプロジェクトに携わった縁で、その後、マイナビUSAの現地責任者に就任。グローバルキャリアカウンセラーとして全米150以上の大学をまわり、日本の就活の現状について講演をするなど活躍し、やりがいを感じていたそうです。2011年に長女を、2013年に長男を出産したのちも、子育てへの理解を示してもらえる恵まれた環境だったそうですが、組織の中でできることに限界を感じた直美さん。「キャリア支援の幅を広げ、母親業もより充実させるために、もっと自由になりたい」という気持ちが高まり、2016年に『New York Career Academy(NYCA)』を起業。その時、直美さんは32歳、子どもは5歳と3歳。「今アクセルを踏まないと、独立の機会を逃すかも」と思ったとか。そのうえ、独立1年目からさっそく小学校の役員を引き受けてしまい、ビジネスが軌道にのるまでは、睡眠時間を削る生活だったそう。それでも独立したからこその自由を感じられたそうです。子育て優先。でも、子育てを言い訳にはしない「子育ても仕事もとても好きなのですが、いま優先するのは子育て」と直美さん。「とはいえ、ビジネスに『子どもがいるから』という言い訳は通用しませんから、クライアントさんに迷惑をかけないように仕事量を調整したり、体調管理にも気を配っています」。直美さんは子どもの頃から、時間の使い方を工夫してきたそうで、高校生の時は、通学時間に英語を独学。進学したニューヨークの大学では、英語教授の推薦をうけ、アメリカの学生に英語ライティングの指導をしていたという驚きのエピソードも!「確かに、ムダな時間はあまり過ごしていないと思います。隙間時間には体幹トレーニングをしたり、SNSもタイミングを決めて活用するようにしています。リラックスする時は思い切りリラックス!それぞれの時間を全身で享受し、すベての時間に意味をもたせるようにしています」とのこと。参考にしたいですね!自分の人生をしっかりと歩める子にそんな直美さんはどんな子育てをしているのでしょうか。驚いたのが、お子さん達の習い事の多さ。「子どもたちが『やりたい』と思うことを大前提に、自分のコアになるものを極めつつ、興味があることはなるべく体験させたい」とのことで、長女はバレエを中心にピアノや水泳、書道、ガールスカウトなど、長男はテコンドーをコアに、バレエ、水泳など、アメリカ人のご主人と手分けして、送り迎えに励んでいるそうです。「その年齢でしか吸収できないことがあるので、習い事はたとえ借金をしてでもさせる価値があると思っています」と直美さん。また、直美さんご自身が、幼少期に母親と図書館に通っていたことから、同じように「世界観を広げてほしい」と、寝る前の読み聞かせは欠かさないそうです。バイリンガル育児を実践しているため、直美さんは日本語の本を担当、ご主人が英語の本を担当。本は、「愛や道徳、正義など人として大事にしてほしいことをメッセージとして伝えてくれるものを中心に選んでいる」とのこと。「子ども達の心の健康がとても大事だと思っているので、出張前は直筆の手紙を渡し、出張中は、毎日1分であっても、ビデオ通話で顔を見るようにしています。子どもには、愛されていることをなによりも実感してもらいたいです」。母としての愛があふれる直美さん。子どもには、どんな人に成長してほしいのでしょうか。「人は幸せになるために生まれてきたと思っています。私が考える幸せとは、お金や名声、人との比較ではなく自己実現。生きたい人生を生きられるよう、コミュニケーション力や情報収集力を養い、本当の意味で幸せな人生を送ってほしい」。いずれは2拠点生活で、故郷への恩返しがしたい夏休みには、子ども達を連れて実家のある群馬県に戻り、地元の保育園や小学校に通わせている直美さん。故郷・群馬への愛も深く、『ニューヨーク群馬県人会』の代表を務めるなど、故郷の活性化活動にも積極的です。「私を育ててくれたのは両親、学校の先生たち、そして群馬県の人々と自然です。子育てが一段落したら、2拠点生活にシフトし、もっともっと故郷への還元活動がしたい」と語ってくれました。最後に、日本のママにメッセージをもらいました。「日本のママは特に、自己犠牲というか、ひとりで抱えて頑張っている人も多いかもしれません。ぜひ、もっと”マイタイム(自分時間)”をもってみてはいかがでしょうか。マイタイムをもつための調整だけでも大変ですが、ママがリフレッシュできると、家庭や仕事にもよい影響が期待できて、全体的に上手くいくことが多いように思います。また、世間体や固定概念から抜け出せず、自分が本当に求めていないことにエネルギーを使ってしまっているママも多いようです。しっかり自分と向き合い、自分が本当は何をしたいのか、どんな子育てをしたいのか、見極めながらママとしての人生を謳歌していきましょう!」。New York Career Academy, Inc. ホームページ<文・写真:フリーランス記者鯰美紀>
2019年04月05日アフリカ・欧州中心に世界の都市を訪れ、オルタナティブな起業家のあり方や次世代のグローバル社会と向き合うヒントを探る、ノマド・ライター、マキです。Maki & Mphoという会社を立ち上げ、南アフリカ人クリエイターとの協業でファッション・インテリア雑貨の開発と販売を行うブランド事業と、「アフリカの視点」を世界に届けるメディア・コンテンツ事業の展開を行っています。筆者も昨年ナイロビを訪問した時に彼のレストランを何度か訪れました。もともとはナイロビで出会ったフォトグラファーの同級生ということでレスを紹介してもらったこともあり、彼の料理に対する思いや、おすすめメニューについて直接話を聞くことができました。ナイロビでも食の選択肢が増えてきてはいるものの、ローカルフードとなるとカジュアルなものが多かったり、少しおしゃれな空間のレストランとなると欧米風になりすぎていたりと、ローカルとグローバルの2つの要素をバランスよく組み合わせて提案している場所は、まだ多くありません。そういった提案をしながらシェフとしてのキャリアを積んでいるレスは、パイオニア的存在の一人です。彼がなぜナイロビ、ケニア、アフリカの食にこだわるのか。モダンなアフリカ料理という新しいフィールドを切り開こうとする彼の、これまでの軌跡や価値観は、日本でも新しい挑戦をしたいと考える人にとってのインスピレーションになるのではないでしょうか。シェフは天職。6歳のときにはすでに料理に惚れ込んでいたマキ:素敵だね。最初に出会ったシェフ以外にもロールモデルはいたのかな。レス:キャリアのいくつかのステップにおいて、ロールモデルがいたよ。シェフを真剣に志し始めてからいろんな師匠に出会ったけれど、その中でも特に僕にとって重要な人物は、当時ケニアでフェアモントホテルグループ(カナダに本社があるラグジュアリーホテルグループ)のレストランの総料理長を務めていたシェフ、カラン・スリ氏。マキ:ケニアの外食産業は、まだまだ成長期にあると思うけれど、著名なシェフたちも増えているのかな。レス:ケニアにも卓越したシェフたちはいる。ただ、グローバルには知られていないというのが現状。つまり、グローバルレベルで、影響力がある「インフルエンサー」の域にはいない。「単に欧米のやり方を追随することはしない」他のシェフとは違う道をマキ:若くして料理長を務めるシェフという意味で、ナイロビにおけるレスの活躍はパイオニア的にも思えるけど、自分ではどう思っているの。レス:自分のことはパイオニアだとは思ってないよ。どちらかというと、業界におけるキープレーヤーだと思っている。自分がケニアやアフリカの食における革命を起こしているという意味において。他のシェフたちがやっているみたいに、いわゆる主流のフレンチとかイタリアンとかの欧米のジャンルを追いかけることはしない。マキ:グローバル化した市場において、人々が自らのカルチャーではなく他のものに惹かれるというのは、稀な現象ではないとは思う。ただ、過去に話したケニアのファッションブランドの起業家たちも言っていたけれど、ケニアにおいては、ケニアブランドやローカルのものよりも外国のものの方がいいとする傾向がまだ強いみたいだね。でもレスが手がける「Nyama Mama」のメニューは、ローカルの人々にも受け入れられ始めているよね。レストランの代表的なメニューについて、説明してもらえるかな。レス:ウガリ・フライというメニューは典型的なフュージョン。(ウガリとは、トウモロコシの粉とお湯で茹でて、マッシュポテト状にしたもので、東アフリカや南アフリカの主食として親しまれている。日本食における白米のような位置づけ)つまり西洋料理の影響とローカルな素材を組み合わせて、誰もが親近感を持てるような料理にした。一方で、ケニアの伝統素材を使っているとはいえ、現地の人にとってもユニークな提案になってると思う。ウガリは、そのままウガリとして食べるのが普通で加工されたことはなかったからね。ピューレ状にして、チーズを混ぜて、揚げるといったように、ウガリをまったく違うものにして提案するということが、新しい。Instagramより他にも、ケニアで伝統的に食されているフラットブレッド「チャパティ」をトルティーヤの代わりに使って、南アメリカのラップやケサディア風にした料理もある。Instagramよりマキ:結果としては単純なことかもしれないけれど、今までになかったものを作るというのは挑戦であり、エキサイティングなことだね。最後に、ケニア料理をもっと世界に広めていくには、どうしたらいいと思う?レス:まずはケニアを訪問してもらうこと。そして地元の人たちが食べているものを見てもらうことかな。そして「Nyama Mama」のようなレストランに来てもらって、地元の料理を、新しい形に変えて、もっと親しみが持てて、面白い、楽しい料理として提案しているというやり方を見てもらいたいな。マキノマド・ライターMaki & Mpho LLC代表。同社は、南アフリカ人デザイナー・ムポのオリジナル柄を使ったインテリアとファッション雑貨のブランド事業と、オルタナティブな視点を届けるメディア・コンテンツ事業を手がける。オルタナティブな視点の提供とは、その多様な在り方がまだあまり知られていない「アフリカ」の文脈における人、価値観、事象に焦点を当てることで、次世代につなぐ創造性や革新性の種を撒くことである。
2018年08月22日アフリカ・欧州中心に世界の都市を訪れ、オルタナティブな起業家のあり方や次世代のグローバル社会と向き合うヒントを探る、ノマド・ライター、マキです。Maki & Mphoという会社を立ち上げ、南アフリカ人クリエイターとの協業でファッション・インテリア雑貨の開発と販売を行うブランド事業と、「アフリカの視点」を世界に届けるメディア・コンテンツ事業の展開を行っています。マキ:自分に合っている。アーティストとして自分ならではの媒体を見つけたってことなのかな。Brikicho:デジタル写真をやっている時は、なぜか自分の作品に思い入れを持つことができなかった。でもフィルムを始めてからは、構図とか写真そのものについてももっと真剣に考えるようになった。そして自分の作品にも思い入れを持つようになった。それが自分がフィルム写真から得られた価値だと思う。フィルム写真だと、自分が頭の中で想像したものとより近いものが表現できるんだ。マキ:なるほど。普段はどういったものを撮っているの?Brikicho:人物と風景。まぁ自分では、なんでも撮っていると思うんだけど、よく知られているのは人物、特にミュージシャンと風景かな。アーティストとよく仕事していて、その中でもミュージシャンをよく撮影しているんだ。マキ:ミュージシャンを撮るときに意識していることってある?つまり、彼らはサウンドを作っているわけだけど、Brikichoは音のないスティル(静止画)で表現している。どうやってミュージシャンの雰囲気を捉えているのかな。Brikicho:彼らを撮るのはとても楽しい。僕のやり方は、ステージ上などで彼らを撮るのではなくて、自分のセットの中に呼び込むこと。彼らの雰囲気やサウンドは、写真という媒体においては、光と色に置き換えることができる。どちらも同じアート。ただ媒体が違うだけなんだ。つまり、音からビジュアルへと変換するという作業は結構スムーズにできるものなんだよ。マキ:非常におもしろい見方だね。色覚障がいをきっかけに、色を音に変換するアンテナを頭蓋骨に埋め込んで、色を聴き、さらに世の中の音をビジュアル化することで、音を色として「聴く」という体験をさせてくれるビジュアルアーティストのニール・ハービソンのアート表現と何か共通点を感じる。Brikichoの今の話、例えば具体的な写真で説明してもらえる?Brikicho:例えばこれは最近のプロジェクトで、アーティストのThe Red Acapellaを撮ったもの。Instagramより彼らの音楽は、ゆっくりで、イージーな感じで、クール。だからちょっと寒色系をベースを使ったスタイリングをしたりした。マキ:とてもクールな写真だね。風景のほうはどんなプロジェクトに取り組んでいるの?Brikicho:自分のクリエイティブ・プロジェクトとしては2つあって、一つは、自分の故郷であるキリニャガ(ナイロビの北東約100kmに位置する地区)に関するもの。自分の故郷に敬意を示すような意味をもっている。キリニャガの日常や、友人を撮っている。もう一つは、「City of Dreamers(夢見るものたちの街)」というプロジェクト。これはFits Collectiveとしてやっているんだけど、ナイロビの街や人を記録している。ケニア、そしてアフリカは自分の故郷。自分を形成してきた要素。だからこそ、このアフリカ大陸を記録し続けたい。マキ:大きな存在になれることの意義ってなんだろう。Brikicho:自分たちの挑戦は小さくない。フィルム写真をアフリカ全体に広めたいと思っているんだ。まずは、ナイロビから、ケニアから、フィルム写真を広めていきたい。一緒にやっているセレナも言っているけど、、写真がいま(ケニアで)ブームになりつつあるからこそ、写真の基礎を改めて見直したり理解したり、周囲の環境や被写体の美しさを認識する必要がある。何か(結果だけ)が即座に評価されて、そのプロセスが見落とされてしまっているような、変化の激しい世の中におかれているからこそ。あとこれはマガティが言っていることだけど、(フィルム写真は)人々と都市の対比を表現するのであれ、人物のポートレート写真であれ、すべてが瞬間瞬間の微細なところに近づくことを可能にする行程(journey)なんだ。マキ:想いを共有する3人が作るコレクティブだからこそ、大きな挑戦ができるのかもしれないね。「Brikichoは、写真で物語を紡ぐ『作家』になるんだ」Brikichoが発する、フレッシュで荒削りな言葉、素直な回答には、何かアーティストがものを生み出すことの作業の本質的な部分があるように感じました。フィルム写真という媒体を使って生み出される彼の作品そのものも素晴らしいですが、フィルム写真に向き合うことで、自分自身と向き合っている彼の生き方そのものに、わたしは心を動かされました。そして何よりも彼は仕事や人生を楽しんでいるように見えます。BrikichoとFits Collectiveの存在が、これからもっと大きくなっていくその過程を観察し続けたいです。BrikichoInstagram(Brikicho)|Instagram(Fits Collective)フィルム写真にこだわり、ナイロビを拠点に活動する若手写真家。他2名の写真家とともに、フィルムでキャプチャーしたストリート写真を展開する、Fits Collectiveのメンバーでもある。▶︎ノマド・ライター マキが届ける『ナイロビ、クリエイティブ起業家の肖像』・#004 「アフリカンファッション=カラフル」は時代遅れ。ケニアの若者が“白黒”のアパレルブランドを始めた理由・#003 「物理は一番アーティスティックな学問」。“理系ジュエリーデザイナー”に聞く、想像を創造に変える方法・#002 誰もが知っている「ハンバーガー」で、アフリカのネガティブなイメージを刷新する起業家姉妹・#001 「正しいことをしているという確信」。選択肢がありすぎる現代でも道に迷わない観察者、ヴェルマ・ロッサ▶︎オススメ記事・ノーメイクで自然光。「リアルな女性の写真」で女性差別に立ち向かう愛に溢れるアクティビスト・カップル。・「男なら筋肉をつけるべきなの?」21歳の写真家が“男性解放”をテーマに写真展を企画した理由All photos via Brikicho Text by MakiーBe inspired!
2018年07月20日アフリカ・欧州中心に世界の都市を訪れ、オルタナティブな起業家のあり方や次世代のグローバル社会と向き合うヒントを探る、ノマド・ライター、マキです。Maki & Mphoという会社を立ち上げ、南アフリカ人クリエイターとの協業でファッション・インテリア雑貨の開発と販売を行うブランド事業と、「アフリカの視点」を世界に届けるメディア・コンテンツ事業の展開を行っています。マキ:まずは、2人の出会いやバックグラウンドについて教えてもらえるかな。クリス:ムサと僕は、もともと高校ぐらいからの親友で、いつも一緒につるんでいるような仲だったんだ。2人ともファッションが大好きだった。とはいえ、当時(10年以上前)はあまり選択肢がなかったんだけどね。それでもカッコイイアイテムが欲しかったんだ。マキ:高校卒業後は、どんな進路を歩んだのかな。ムサ:僕は、ナイロビ大学に行ってデザインを学んだ。卒業後は、グラフィックデザイナーとして3年ぐらい広告代理店で働いた後、Made with Loveというデザイン会社を立ち上げた。クリス:僕は、大学には行かなかったんだ。当時は、大学という4年間のコミットメントはちょっと違うかなと思って。なんか教室で座って講義を聴くというスタイルが自分には合わないと感じたんだ。今もその考えは変わってはいないけど、若かったし、楽観的に考えていた。進学しなかったことを後悔することもなくはないけど、自分にとっては毎日が学びであるし、いまの自分を形成してくれたまわりに感謝しているよ。キャリアとしては、コピーライターの仕事を中心にやってきた。マキ:BONGOSAWAというブランドについて教えて。ムサ:ナイロビという街を体現したブランド。ナイロビを盛り上げるブランド。自分にとってナイロビはホームであり、すべて。クリス:ナイロビという都市、スラムに至るまでの街のエネルギーや鼓動を伝えるブランド。マキ:わたしもBONGOSAWAのTシャツなどを何枚か持っているけど、基本的に黒ベースに、白のグラフィックデザインというモノトーンなストリート・スタイルが特徴的だよね。ムサ:アフリカのファッションというと「カラフル」というステレオタイプがある。でもBONGOSAWAはあえて、黒が基本。特徴的なグラフィックで、メッセージ性を大切にしている。例えば、「The Courier」というテーマのカプセル・コレクションでは、実際に「The Courier」というタイトルのオンライン雑誌を自分たちで作って、そのグラフィックやコンテンツをTシャツなどのアパレルにした。雑誌の第1号のメッセージは「解放」だった。次のコレクションでは、「ナイロビ、労働者回帰」をテーマにガテン系の労働者たちにインスピレーションを受けたストーリー展開を予定している。「ナイロビ発グローバル」という挑戦マキ:わたしは、何度かナイロビを訪問しているし、ナイロビのクリエイティブシーンが盛り上がってきているのを肌で感じている。でも、日本を含めて、世界にはまだまだ伝わりきれていないと思う。BONGOSAWAというムーブメントは、どのようにしたらもっと世界に広まっていくかな。クリス:ナイロビという地元で活動していても、グローバルな視野やマインドセットを持ち続けることは絶対に必要。ただ、それだけでは足りないんだ。世界のカルチャーシーンに対してもっとプレゼンスを発揮していかなくてはならない。そのためには、オーセンティック、つまり本物・信頼できるものであることが重要。それから、ナイロビのクリエイティブ業界がもっと持続可能なものになっていかなくてはならない。マキ:持続可能というのはどういう意味かな。クリス:個々のビジネスが育っていくだけでなくて、産業を作って行く必要がある。さっきコラボレーションという話をしたけど、クリエイティブ業界にいるみんなが協力しあって、もっと団結して、世界にアピールできるようなものを作りあげていかなくてはならない。マキ:いままでは残念ながら限られていたけれど、特に欧米の文化的な領域においてアフリカのプレゼンスは少しずつ高まってきていると、個人的には思っている。賛否両論あると思うけど、一度も植民化されずにテクノロジー先進国として発展した仮想のアフリカの国ワカンダを舞台にしたスーパーヒーロー映画で、全世界で記録的なヒットを起こした『ブラックパンサー』についてはどう思う?BONGOSAWAのムーブメントにとって追い風になるのかな。クリス:ブラックパンサーは、個人的には、必ずしも、最高に優れた表現方法だったとは思っていないけど、アフリカをテーマにして、もしくはアフリカにインスピレーションを受けた映画として、一つの大きな通過点だといえると思う。黒人プロデューサーやライター含め様々な人々が協力しあって、(アフリカ人が)待ち望んでいた、アフリカ人が主人公のアフリカが舞台になっている未来志向の物語を、世界中の観衆に対して伝えたという意味では、非常に勇気付けられるものだった。ぼくらは、あまりにも長い間、蚊帳の外に立たされてきた。アフリカには素晴らしいものがある。しかし、それがどれだけ奥深いものであったとしても、世界の関心は低く、その価値が世界に知られていないのは、もっとも悲しいことだ。マキ:ブラックパンサーは、一つのハリウッドの成功事例でしかないけれど、世界がアフリカにより注目していくという動きは、今後ますます増えていくだろうし、そう願いたいね。クリス:一人の起業家として、アフリカの成長、アフリカ人の活躍、アフリカの経済成長をリアルなものとして感じている。一方で、若者に与えられたツールやリソースは非常に限定的なんだ。若者に機会がないというのは、アフリカの機会を捨てているようなもの。多くの人々がより豊かな生活を送れるようになる機会をね。一方で、ポジティブなマインドも持ち続けている。クリエイティブ業界の様々なチャレンジはあるけれど、ぼくらはよりよい状況をつくっていけると思っている。マキノマド・ライターMaki & Mpho LLC代表。同社は、南アフリカ人デザイナー・ムポのオリジナル柄を使ったインテリアとファッション雑貨のブランド事業と、オルタナティブな視点を届けるメディア・コンテンツ事業を手がける。オルタナティブな視点の提供とは、その多様な在り方がまだあまり知られていない「アフリカ」の文脈における人、価値観、事象に焦点を当てることで、次世代につなぐ創造性や革新性の種を撒くことである。
2018年05月29日アフリカ・欧州中心に世界の都市を訪れ、オルタナティブな起業家のあり方や次世代のグローバル社会と向き合うヒントを探る、ノマド・ライター、マキです。Maki & Mphoという会社を立ち上げ、南アフリカ人クリエイターとの協業でファッション・インテリア雑貨の開発と販売を行うブランド事業と、「アフリカの視点」を世界に届けるメディア・コンテンツ事業の展開を行っています。マキ:ハジラは、今は主にジュエリーデザインを手がけているけれど、元々は、理系で研究所でも働いていたんだよね。簡単に今までの経歴を教えてもらえるかな。ハジラ:OK。わたしは、ケニアの中流家庭に生まれて、ナイロビで育った。元々、理系的なものに興味があって、高校の時から生物学、化学、物理学などを学んでいて、大学は米国のボストンにある大学に留学をした。そこでは、最初、生物学を専攻していたんだけど、途中で、ちょっと違うかなと感じて、化学に転向したんだけど、最終的にはやっぱり物理学がおもしろいと思い始めて。ただ、物理学の勉強を始めたころには、もう卒業間近だったんだけどね。それで、卒業後の3年間は、そのままアメリカで生物医療関係のラボに就職して、生化学研究員として商品開発に携わっていたの。マキ:アメリカで研究員をしていたとは知らなかった。わたしが始めてハジラにあったのは、2015年だけど、そのときは、ハジラはジュエリー制作もやっていたけど、メイクアップアーティストの仕事もしていたよね。ハジラ:生化学研究員の仕事は楽しかったんだけど、実は副業もし始めて。それが、たまたま化粧品の代理販売の仕事で、その仕事を通じて、化粧品のこととかマーケティングのこととかを学んだ。でも、そうこうしているうちに、米国での研究員の仕事がなくなってしまって、ケニアに帰国した。マキ:それはとても面白い視点だね。今のハジラのジュエリー・デザインに繋がる筋が少し見えた気がする。物理学に想像力が必要という部分をもう少し詳しく教えてもらえるかな。ハジラ:物理学は、目に見えない力を扱う学問。実際は見えないものや、見たこともないものを可視化して、理解するには、イマジネーションが必要になってくる。結構、「解釈不能」みたいなことも多いから。例えば「ある分子が、ある空間に存在して、ある動きをしている…」みたいな概念を習って、それを想像のなかで、可視化することが求められる。ジュエリー・デザインに置き換えると、どうやって顧客のイメージを形にするかということにとっても非常に重要な要素。特にわたしはカスタムデザインのジュエリーをよく作っているので、例えば顧客がどんなものを欲しているのかとか、彼らの感情とかを汲み取って、それをビジュアルにして提示する必要がある。想像力がなかったら、カスタムジュエリーは作れないと思う。マキ:起業のセオリーでも、MVP(ミニマル・ヴァイアブル・プロダクト:実用最小限の製品)をまず作ることを目指すという考え方があるけど、まずやってみて、手を動かして、形にするというプロセスは、想像力と現実化したり、クリエイティビティを活発化させる上で、一番重要なことかもしれないね。スケッチがない場合、顧客とのイメージ共有はどうやってやっているのかな。ハジラ:だいたいヒアリングをして、わたし自身が完成イメージを可視化できたら、オンラインでそれに近いような画像を探して共有したり、すごく簡単にサンプルを作ってみたりするかな。たまに簡単なスケッチをすることもあるけど、基本は既存の画像でイメージ共有をしている感じ。ちょっと難解で「意味不明」なデザインマキ:アフリカとかケニア的なカルチャーは、影響しているのかな。ハジラ:アクセサリー作りにあまりアフリカらしさはないかな。色、テクスチャー、材料は特徴的だけれど、必ずしもアフリカのカルチャーが影響しているわけじゃない。両親は地方出身だけど、欧米的な影響を受けて、都会で育ったし。サイエンスのバックグラウンドのほうが、ジュエリーに影響している。アフリカの文学もあまり知らないし、あまり興味もないけど、サイエンスはすごく興味あるし、確実に自分のクラフトに影響していると思う。「想像力」を「創造力」に変えるヒントマキ:他人の目を気にしないというのは、日本やケニアのようにコミュニティ重視で、非個人主義的な社会のなかでは、必ずしも簡単なことではないけれど、そういったバリアを超えて、自分のイマジネーションをもっと形にしていくことができる人が増えるといいね。最後に、ハジラの今後のビジョンを聞かせて。ハジラ:アフリカン・ジュエリーを、アフリカ人たちの間での主流ジュエリーにすること。真珠やゴールド、ダイアモンド以外にも、同じように素晴らしいアフリカ大陸産の素材があるということを、もっと広めていきたい。アフリカ人発のデザインが、欧米産のもの以上に素晴らしいものとしてみてもらえるようにしたい。少なくとも、マサイ・ビーズは、それなりにグローバルな位置づけを確立させている。アフリカ人が手がけるアフリカン・ジュエリーを、公式の晩餐会などの重要な場にもっと露出させていきたいと思う。Photo by Photo via Phowzieマキノマド・ライターMaki & Mpho LLC代表。同社は、南アフリカ人デザイナー・ムポのオリジナル柄を使ったインテリアとファッション雑貨のブランド事業と、オルタナティブな視点を届けるメディア・コンテンツ事業を手がける。オルタナティブな視点の提供とは、その多様な在り方がまだあまり知られていない「アフリカ」の文脈における人、価値観、事象に焦点を当てることで、次世代につなぐ創造性や革新性の種を撒くことである。
2018年04月27日出産してしばらくは育児に専念していたけれど、子どもが少しずつ成長してきて自分の時間が少しずつできてくると、前からやりたかったことや得意なことを始めてみたい…。そんな思いをきっかけに実際に「起業」という形でアクションを起こすママが増えてきています。育児中の人におすすめしたいのが「マイペース起業」という働き方。その魅力と注意点について紹介します。起業は難しいことではない起業と聞くと何だかハードルが高そうに感じるかもしれませんが、簡単に言うと商品やサービスを提供しその対価としてお金をもらう活動です。ハンドメイドのアクセサリーを作る、得意なお料理のレシピを公開する、というのは趣味の段階ですが、販売したり講習料をもらえばその活動はビジネスとなります。そのスタートは「私はこういうことをしています」「こんなことができます」と宣言するだけ。難しくはないんです。ママだけど起業できる?起業はあくまでもワークスタイルのひとつ。時間や場所にとらわれずに働けますし、知識や経験を生かしてやりたい仕事ができるからマイペースに仕事を進められます。育児や家事と並行しやすいのはママのワークスタイルとしてはメリットが大きいですね。その反面、責任はすべて自分が100%負わなければいけません。たとえ子どもが熱を出したとしても、お客さまがいる以上急な変更やキャンセルはできません。スケジュール管理や万が一の時の対策法を常に意識しておくことが大切です。■マイペース起業中のママの本音は?では実際に起業したママのリアルな声を紹介しましょう。【中路朋さん(40代・シュガーデコレーション教室sugar decor主宰)】―起業されたきっかけは?育休中に主人の転勤の可能性が高くなり、場所が変わっても続けられる仕事をしたいなと考えていた頃、近所のアイシングクッキー教室を知って通い始めました。何度か通ううちに「もし転勤しても自宅で開業できれば続けられる」と思うようになり、本格的に勉強して2011 年に教室を開きました。―教室を開くまでに大変だったことは?教室を開く前から「自宅教室を開く」という目標があったので、勉強を始める少し前からブログをスタートさせました。ブログ上で他の人とコミュニケーションをとるようにして、シュガーの勉強の様子や子育ての様子などをアップし続けたのですが、続けるのは正直大変でした。シュガーの勉強が終わってすぐに、ブログで体験レッスンを募集してみました。その頃はシュガーの教室も少なかったので、運よく興味を持ってくれる方が多くいらっしゃいました。ただし最初の1年間は修行のつもりでしたから、いただいていたのは材料費だけ。収入になってきたのはもっと後ですね。―本格的なコースを開いてからはどのように進めてきましたか?教室を開いてからは、娘が幼稚園に通っている時間に教室を開催して、夜娘が寝てから準備をする、というリズムを作っていました。家事と育児の両方をしなければいけませんから、どちらにも無理が出ないようなスケジュールにあえて調整していましたね。最初のうちは、とりあえず何かできそうなイベントなどを見つけたらすぐに申し込んだり、いろいろなことに参加していました。そのイベントで理想の結果が出なくても、そこでお会いした人から声をかけてもらい次の仕事につながることもありましたよ。(ウエディングの手土産をイメージしたステンドグラスクッキー)作品の撮影に力を入れていた時期に、料理教室のポータルサイトが主催する写真コンテストに応募したら準グランプリをいただいたことがありました。自分で努力していた結果が出たと実感しましたし、審査員からの高評価のコメントで達成感を得られたので、さらに頑張ろうという気持ちになれました。―教室を続けてきてやりがいを感じたのはどんなことですか?私の教室は〇〇協会に所属して…というものではなくて、私がオリジナルでコースを作って開講しています。そのコースを習得して認定講師となった生徒さんが、次の生徒さんへ教えていくという仕組みを作りました。生徒さんからのリクエストを受けて作ったのですが、ゆっくりではありますがしっかりとした形になってきたように思います。生徒さんのところに通う生徒さんから「シュガーの世界が楽しいです」と言っていただいたときは、しっかりとつながりができていたこと、お会いしたことのない方にも楽しんでいただいていることが分かってとても嬉しかったです。(お砂糖のお花をメインにしたディスプレイにもなるステンドグラスクッキー)また、娘が1歳のときに福岡に引っ越ししてきて、ゼロからスタートしました。それから約6年間続けてきて、スタートした頃には思ってもいなかったスタイルにゆっくり変化して、縦のつながりができ始めている点もやりがいを感じますね。娘は私が働く姿を直接目にする機会が多いので、友達や学校の先生などに自慢してくれているようです。働く姿を見せられることは私にとっても貴重な経験だと思いますし、娘が大人になったときの人生の指針の一つになればと思います。―今後も起業家として生き抜いていくためにどんなことが必要だと思いますか?ともかく努力の結果が直接反映されやすい世界です。努力が形にならないことはあるかもしれませんが、努力のないものが形になることは絶対にないですね。特に最近はインスタグラムなどで生徒さんの目も肥えてきているので気が抜けません。また、SNSの影響で、情報の動きやデザインの流行の移り変わりがとても速いと感じます。最初は私もそういった流れについていこうとしていましたが、長く講師を続けたいという自分のスタイルには合わないと気が付きました。人に影響され過ぎず、飽きられず、自分が良いと思ったものに絞り込んで発信し続けようと思っています。また起業には定年がないので出来るだけ長く続けること、今やっている仕事を次の生徒さんにも繋げていくことが目標です。しっかりとしたスキルを身につけることのできる教材を作ってアイシングクッキーの世界を広げていきたいです。家事や育児と両立しながら好きなことで起業する、ここまでは比較的簡単なのですが、大切なのは継続すること。そして継続してくためには、自分のペースを見極めて進めていくことが大切です。もうすぐ新年度。新たな挑戦をしたいなと考えているなら、マイペース起業というワークスタイルを考えてみてはいかがでしょうか。<文・写真:フリーランス記者河野由美子><取材協力:シュガーデコレーション教室sugar deco>
2018年03月31日アフリカ・欧州中心に世界の都市を訪れ、オルタナティブな起業家のあり方や次世代のグローバル社会と向き合うヒントを探る、ノマド・ライター、マキです。Maki & Mphoという会社を立ち上げ、南アフリカ人クリエイターとの協業でファッション・インテリア雑貨の開発と販売を行うブランド事業と、「アフリカの視点」を世界に届けるメディア・コンテンツ事業の展開を行っています。Mama Rocksを立ち上げたサマンサとナタリー筆者は、ナイロビで出会った知人の紹介で、Mama Rocksを訪ねたのがきっかけで、それ以来ナイロビを訪問するたびに必ず訪れています。その魅力は、こだわりの素材と独自のフレーバーが特徴のグルメバーガーそのものだけでなく、Mama Rocksブランドの背景にある、サマンサとナタリーのビジョンやミッションなのかもしれません。UK出身の二人が、どういったきっかけで、なぜナイロビで起業したのか、なぜバーガーなのか、なぜ地元のクリエイターたちと連携したブランド作りを行うのか。彼女たちの想いや起業のストーリー、そして人生設計に、私たちが「本当にやりたいこと」を見つけるためのヒントが隠れているかもしれません。「どんなレガシーを残したいか」。時間をかけて、じっくり自分と向き合うことで見えてきた、歩むべき道マキ:まずは起業に至るまでのストーリーを教えてもらえるかな。サマンサ:イギリスの大学を卒業した後、わたしもナタリーも人事系の仕事をしていたの。ナタリーはメディア業界、わたしはチャリティー業界で就職していた。マキ:今のバーガーショップのフィールドとは全く違うところからスタートしたんだね。サマンサ:そう。チャリティー業界で何年かキャリアを積んで、生活は充実していた。一方で、かなり残業もして忙しかった。でもあるとき、ふと立ち止まって振り返ってみる機会があって、あることに気がついて…。仕事に投資している自分のエネルギーや努力を、もっと自分のためになる何かに使いたいっていう気持ちが芽生えてきた。それから、自分の道を切り開くという選択肢が魅力的に思えてきたのもある。マキ:何か具体的な影響やきっかけがあったりしたのかな。サマンサ:共に起業家である両親の影響は強いと思う。常に「自分のボスになれ」と言われ続けてきた。両親には、いつもそういう風に鼓舞されてきたかな。マキ:身近に起業家のロールモデルがいるのは心強いね。でも、なんらかのロールモデルがいたとしても、本当に自分のやりたいことを明確にして、決断をしてキャリアを進めていくというのは、誰にとっても難しいことだと思う。サマンサ:両親の影響だけじゃなくて、すごく長い時間をかけて、自分自身についてもじっくり考えた。それによって自分のことを理解することができた。何によって自分が突き動かされるのか。あとそれから重要だったのは、自分が残したいレガシー(後世に残すもの)は何なのかについて考えたこと。つまり、より広い世界に対して、わたしはどのような影響を残せるのかということ。マキ:バーガーを一つのメディアとして捉えている点は面白いね。ナタリー:メディアとしてのバーガーは、わたしたちの価値観を表現するのに適切だっただけでなくて、アフリカ料理の様々なフレーバーを凝縮させて、発信するのにも好都合だったと思う。アフリカ料理は、まだまだグローバルに知られていないという事実もあるので。マキ:起業の場所として、ナイロビを選んだのはなぜ?サマンサ:父がケニア人で、両親も13年以上ケニアに住んでいるという影響は一つある。それから、わたしとナタリーもケニアを頻繁に訪問するなかで、明らかな経済成長を目にして、ビジネス機会としても魅力的だった。東アフリカの中では、もっとも大きい市場だし、中産階級の人口も拡大している。こうした中産階級の人々は、旅に慣れていて、食べ物やサービスに対する期待値も高い。それにもかかわらず、わたしたちがMama Rocksを立ち上げた当時は、彼らのニーズを満たすサービスは限られていた。それからナイロビは、アートシーンも盛り上がっていて、すごくエキサイティングな都市だったから、むしろナイロビじゃなかったらどこ?という感じもあった。マキ:生まれ育ったUKを離れて、ケニアでの起業というのは大きな変化だと思うけれど、どんなことが特に大変だった?サマンサ:個人的には、起業のために親元に戻らなければならなかったということが大きいかな。自立した社会人として今まで生活してきたのが、いきなり逆戻りして子どもになるような感覚は、あまり気持ちいいものではなかった。それから、文化的ギャップも経験した。男性は、ビジネスとなると、大概、他の男性に向かって話を始めて、なんか脇に追いやられる感じを味わったのも不快な経験。自立した強い女性としてやってきたという経験があるからね。実務的なチャレンジとしては、市場に高品質・高価格というグルメバーガー(Mama Rocksのバーガーは、900円前後)の位置づけを理解してもらうことや、そもそも高品質な食材を提供してくれるサプライヤーを探すことなどが大変だった。マキ:起業というと「自分のボスになる」という要素が強調されるけれど、そのプロセスにおいては、実際に経済的にも精神的にも、ある意味、自立とは逆に、人に頼らなくてはならない場面も多々あると思う。姉妹での起業というのは、強みになっているのかもしれないね。サマンサ:ナタリーと一緒に起業しようと思ったのは、自分たちの背景や影響が似ているから。わたしたちは大親友で、一緒に働くのは楽しいし、絶対的な信頼関係がある。ほかのビジネスパートナーは考えられないかな。「わたしたちも、Mama Rocksも主人公じゃない」。世界の若者を鼓舞し続けるためのドミノエフェクトをつくるマキ:「アンダーグラウンド」というのは、あまり大々的には発信しづらいということなのかな。ナタリー:文化的にも歴史的にも、アフリカにおいて、アート、芸術分野はあまり賞賛されたり、推奨されたりしてこなかった。生計を立てるのに適切な領域ではない、というのが上の世代の考えだった。若者がそういったフィールドに進むことも、推奨されない。自分が何にパッションがあって、どうやって自己表現するか、家族に自分が何者かをどう表現するかはアフリカの人にとってプライオリティではなかった。マキ:クリエイティブ業界のキャリアが、応援されづらいというのは、必ずしもアフリカに限ったことではないと思う。経済成長の過程にある国においては、より実務的なキャリアが優先されるのかもしれないね。クリエイティブにこだわるのはなぜ?ナタリー:わたしたちは、クリエイティビティや自己表現こそが、アフリカ大陸の成長や変化をもたらす要素だと思っていて。恥ずかしがらずに、才能を忌憚なく発揮させることが必要だと思う。同時に、若者がパッションに従ってやりたいことをやる、というのを推奨していきたいとも思う。若者、そして彼らのクリエイティビティが、アフリカを変えると思っているから。彼らのパッションに火をつけるブランドになりたい。サマンサ:クリエイティブな考え方の重要性は、必ずしもクリエイティブ業界とかクリエイターに限定される話ではなくて。既存の枠組みに囚われずに、新しいやり方を提案するっていくこと。例えばケニアではM-Pesa(エムペサ)というモバイル・マネーのサービスが普及していて、銀行口座を持っていない層にも普及している。クリエイティビティがなかったらこういったサービスが生まれたり、普及したりしなかったと思う。長い時間をかけて、自分の生い立ちや価値観にじっくり向き合う、そしてそこから自分がどんなレガシーを残したいかを考える。グルメバーガー事業というビジネスの表層からは想像できない、サマンサとナタリーの深い思いやパッションが非常に印象的でした。自分自身を深堀しつつ、最終的には自分自身やキャリアを超えたより広い世界に、情熱の矛先があるからこそ、揺るぎない信念のもと、自分の好きなことを継続し続けられるのかもしれません。Mama RocksWebsite|Facebook|Twitter|Instagramケニア人の父とナイジェリア人の母を持ち、UKで生まれ育った姉妹起業家ナタリーとサマンサが、ケニアの首都ナイロビで始めた、コンテンポラリーなアフリカンテイストのグルメバーガーショップ。 ▶︎ノマド・ライター マキが届ける『ナイロビ、クリエイティブ起業家の肖像』・#001 「正しいことをしているという確信」。選択肢がありすぎる現代でも道に迷わない観察者、ヴェルマ・ロッサ▶︎オススメ記事・15店目:「ポテトとジンジャーで世界を平和にする」。駒澤大学に佇む、他社と手を組みクラフトマンシップを発信するお店、Brooklyn Ribbon Fries。|フーディーなBi編集部オススメ『TOKYO GOOD FOOD』・保守的な国ケニアで“出る杭”として活躍する姉弟クリエイティブ起業家から学ぶ「日本人に欠けていること」All photos via Mama Rocks unless otherwise stated. Text by MakiーBe inspired!
2018年03月28日華やかな一方で多忙なイメージがある建築の世界。その第一線で働くママ・パパたちは、子育てと仕事をどうやって両立しているのか。そのリアルな実態がわかるエッセイ集『子育てしながら建築を仕事にする(学芸出版社)』が刊行されました。そこで、編著者で「キュープラザ二子玉川」の商環境デザインを手がけた3歳児ママ・成瀬友梨さんをはじめ、建築家パパの三井祐介さんと豊田啓介さんも参加したトークイベントに潜入! さらに後日、成瀬さんにインタビューし、両立するための工夫や職場の環境づくり、働くママにとって過ごしやすい家づくりなどのアドバイスをいただきました。 ■「あきらめること」から始まる仕事と育児本でもトークイベントでも、多くのママ・パパが語っているのが「あきらめる」ことの大切さ。建築家は自分ですべての事柄を決定し、ディテールにとことんこだわる仕事ですが、育児が始まるとそうはいきません。「仕事をしていると子どもが気になるし、子どもといると仕事が気になる。葛藤もありますが、最近は鈍感力が身についてきました。例えば、忙しくても早く帰って家族と夕飯を食べたり、ビールを飲んですぐに寝ちゃったり。やってみると、結果はそう変わらなかったりするんですよね。すべてを自分がコントロールすることをあきらめることで、人が育つという面もあります(豊田さん)」。「私は、建築家の仕事と並行して7年間続けてきた大学助教の仕事を、辞める決断をしました。学生に対応する時間が足りなくなり、子どもと過ごす時間もボーッとすることが多く、体力気力の限界になってしまったんです。今やっている仕事も、細かいところには目をつぶってスタッフに任せている部分が多い。歯がゆい気持ちもありますが、今は我慢の時だと思っています(成瀬さん)」。育児も同様で、すべてを夫婦だけでやろうとするのではなく、あきらめが肝心。ベビーシッターや病児保育を利用したり、近所の知り合いやママ友に保育園の送迎を頼んだりと、周囲に頼ることが大切だと話してくれました。■「スケジュール管理」と「得意分野」で分担 本に登場する夫婦は、育児・家事の協力体制が完璧! それぞれの仕事や家族の行事など、あらゆる予定をスケジュール管理アプリで共有し、互いに助け合っています。「妻も仕事がかなり忙しいうえ、高齢の両親のサポートもある。だから、掃除や料理は僕がやることが多いんですが、家事は得意なので全然苦ではありません。妻は、買うと高いからと夜中に教材を自作したり、科学の実験装置を作ったりと、子どもの自発的な学習を促すための時間を惜しまない。お互いが得意なことを、自然と分担している感じです(三井さん)」「私は保育園への送り迎えや食事の用意、夫は掃除・洗濯・ゴミ出しなどを担当しています。私が出張の場合、夫は子どもにごはんを作って食べさせ、寝かしつけまでこなしてくれるので、本当にありがたい。2歳くらいまでまでは熱を出すことも多かったので、区の病児保育にはずいぶんお世話になりました(成瀬さん)」ほかにも、ルンバや食洗機・食材宅配サービスを活用したり、ファミリーサポートやベビーシッターを頼んだりと、両立するための方法は家族によってさまざま。試行錯誤しながら、自分たちに合ったスタイルを模索しているようです。■「クリエイティブな時間=1人時間」を確保する方法子どもが生まれるまでは1日中建築のことを考えていた建築家たちにとって、クリエイティブな時間をどう確保するかも重要な課題。仕事と子育てに追われる日々の中で、それぞれ工夫をしているようです。「子どもを寝かしつけた後で夜中まで本を読んだり考えごとをしたり、もう一度事務所に戻って作業をすることもあります。また、他業種の人に会ったり、面白そうなイベントに参加したりと、自分の世界を広げることも大事。どうしても夜の外出が多くなってしまうんですが、夫は快く送り出してくれます(成瀬さん)」「夕食はできるだけ家族そろって食べたいので、子どもを寝かしつけた後に1人で外出して、時間を確保することが多いですね、近所に3、4軒ある行きつけのバーで、ビールを飲みながら思考をめぐらせたり図面をチェックしたり。深夜1時ごろに帰宅して就寝、翌朝7時に起きるというサイクルです(豊田さん)」何かと忙しい子育て期に「自分だけの時間」を確保するのは難しいもの。お互いの仕事を尊重し合うこと、そして夫婦が同等に子育てスキルを身につけることが大切だと感じました。 ■ママ建築家・成瀬友梨さんにインタビュー! 働くママが子育てしやすい家とは?――まず、この本を出版しようと思ったきっかけを教えてください。成瀬さん:私は東京大学工学部建築学科の助教として学生の指導をしていたんですが、女子学生から「子育てと建築の仕事を両立する将来が想像できない。大変そうで、とても真似できない」と言われることが多かったんです。才能ある若者たちが「仕事か、子育てか、どちらかを選ばないといけない」と考えているとしたら、本当にもったいない。そこで、実際に両立している人々を紹介することで「自分にもできる!」ということを伝え、背中を押したいと考えたのがきっかけです。実際に、本が出来上がってみると、建築家に限らず、これから子どもを持とうとしている方や子育て中の方、会社のマネジメント層にも役立つ本になったと実感しています。――確かに建築家に限らず、子育てしながら働くことは「大変」というイメージが強いですよね。成瀬さん:実際に経験してみると、自分の時間が減ってしまうのは大変なのですが、豊かになったことの方がずっと多いんですよ。以前は、仕事に夢中で休日も常にインプットの時間でしたが、子どもがいると強制的にペースダウンするので、季節による太陽の光や緑の変化に敏感になりました。週末には公園で思いっきり遊んだり、保育園の友達家族と昼間からお酒を飲んだりと、世界が広がっていくのも楽しい。子どもができてからバリアフリーの大切さに気づくことができ、世の中には本当に多様な人がいることも知りました。――この本に出てくる建築家の皆さんは、会社の理解のもとで周囲と協力しながら仕事をしている印象を受けました。働くママが職場で協力を得るためのコツを、ぜひ教えてください。成瀬さん:子育てだけが大変なのではなく、それぞれにさまざまな事情があると認識することが、大前提だと思います。そのうえで、ほかの人が困っていたらいつでも相談にのる、協力する、というスタンスでいることが一番大事なのではないでしょうか。――子どもがいると、家に対する考え方も変わってきます。建築家の目線から見て、子育てしやすい家とはどんな家だと思われますか?成瀬さん:子どもが元気に動き回れるように、広くてのびのびした家がいいでしょうね。実利的には、玄関が広いのが一番。子どもが小さいうちは、ベビーカーや三輪車などいろいろと置くものがありますし、宅配便の荷物をちょっと置いておくのにも便利です。玄関で子どもの支度をすることも多いので、狭いと苦労するかもしれませんね。また、玄関が広いと全体の印象として余裕があるように見える、という効果もあります。――最後に、働くママ・パパへのメッセージをお願いします。成瀬さん:子育てを終えた方からは「子育ては大変だけど、さみしいくらいあっという間に過ぎてしまうもの」とよく言われます。その言葉を信じて、楽しんでいけたら素敵ですよね。私も怪獣のような子どもを抱えていますが、仕事も家庭も欲張りに生きていきたい。完璧じゃなくていいから毎日を大切にしていきたいと思っています。参考図書: 「子育てしながら建築を仕事にする」 (学芸出版社)著・編集 成瀬友梨ゼネコン、アトリエ、組織事務所、ハウスメーカー、個人事務所等、異なる立場で子育て中の現役男女各8名の体験談を集めたエッセイ集。仕事と子育ての両立に奮闘しながら、欲張りに楽しむリアルな姿が見えてくる。成瀬友梨 プロフィール1979年愛知県生まれ。2007年東京大学大学院博士課程単位取得退学。同年に成瀬・猪熊建築設計事務所共同設立。と2010年〜2017年東京大学助教。地域・ライフスタイル・コミュニケーションという観点から建築を考え、シェアをキーワードに設計を行う。主な編著書に『シェアをデザインする』『シェア空間の設計手法』等。
2018年02月27日アフリカ・欧州中心に世界の都市を訪れ、オルタナティブな起業家のあり方や次世代のグローバル社会と向き合うヒントを探る、ノマド・ライター、マキです。Maki & Mphoという会社を立ち上げ、南アフリカ人クリエイターとの協業でファッション・インテリア雑貨の開発と販売を行うブランド事業と、「アフリカの視点」を世界に届けるメディア・コンテンツ事業の展開を行っています。連載第1弾のゲストは、昨年末初来日し、Be inspired!でも取り上げたクリエイター・ユニット2ManySiblingsの一人、ヴェルマ・ロッサ。ヴェルマは、ナイロビを拠点にヴィジュアルコンテンツの制作・編集・配信や、地元のクリエイティブ起業家を集めたイベント開催などを手がけるマルチなクリエイター姉弟ユニット2ManySiblingsのクリエイティブ・ディレクションを担当。筆者とは、2015年にナイロビで開催されたイベントで出会って以来の関係で、昨年末には、弊社ブランドのビジュアルの制作を依頼したりと、協業も始めています。2ManySiblingsは、2013年に、拠点であるナイロビのクリエイティブシーンやストリートスタイルなどの記録、Tumblrへの投稿を開始。米国VOGUEにも取り上げられるなど、今や欧米を中心に世界的に注目されています。ヴェルマ個人のInstagramのフォロワーは、約3万人。ナイロビ拠点のクリエイターとしては、無視できない存在になりました。独自スタイルが注目されてモデルとして被写体になることも多いヴェルマですが、決してセレブリティになることはなく、謙虚に自分の人生に向き合っています。そして、未だマスメディアからは(多くの場合ネガティブに)断片的な情報しか発信されていないアフリカの、ポジティブなストーリーを発信したいと使命を持って活動しています。今回はそんなヴェルマのあり方と、その生き方に結びつくに至った考えやエピソードを通じて、ある一人の「クリエイティブ起業家の肖像」に迫りたいと思います。「わたしはキュレーター、地球の花、観察者、そしてスポンジ!」。ヴェルマ・ロッサって何者?マキ:そうだね。最初に聞きたいのは、ずばり、ヴェルマ・ロッサは何者なんだろう。ヴェルマ:わたしは、キュレーター。わたしは、地球の花!マキ:(笑)ロッサ(ローズ)は、花の名前だしね。ヴェルマ:ミドルネームはローズだけど、「地球の花」というのは、もうちょっと比喩的な意味。つまり、成長して、素晴らしいものとして開花するという自分自身の進化の過程かな。マキ:なるほどね。キュレーターとしてのヴェルマがどう形成されたのか、とても興味があるんだけど、生い立ちを教えて。ヴェルマ:いろいろな事に対して、関心や意識が高い子どもだったかな。成長の過程における自分の経験に影響されたと思う。夢のように素敵な生い立ちだった。ヴィンテージの電化製品のコレクターでもあった叔父がいて、いつも母親がホームメイドジャムを作ったり、ベーキングしたりして、父親は60年代のアフリカン・ジャズを毎日かけたりしてた。家の前には、線路があって、コーン畑が一面に広がっていた…。10代は割と普通だったかな。髪を剃りあげて青に染めたりはしたけど!マキ:素敵すぎる生い立ちだね。今のキュレーターの活動に結びつくような要素もありそう。ヴェルマ:わたしは、観察者であり、スポンジなの。自分自身に、ある種の感情をもたらすようなこと、人々、時間や空間を捉えるのが好き。自分の経験や学びの進むべき方向性をより多く得られたり、オルタナティブなあり方を吸収できる機会を探求し続けているだけ。視覚的なものに対しての感覚が強くて、写真も独学で習得した感じ。「ナイロビの断片をシェアしたいと思った」。アフリカにおけるクリエイティブ先進国、南アフリカからから自国にクリエイティブ活動を持ち込んだパイオニアマキ:2ManySiblingsの活動を表面的に見ると、SNS発信やイベントのプロデュースなど、アウトプットがメインという感じもするけれど、ヴェルマの活動の本質は、周囲を観察し、学ぶというインプットなのかもしれないね。いまの活動(ビジュアル・ストーリー・テリング)を始めるきっかけとかってあったのかな。ヴェルマ:7年間過ごした南アフリカでの生活が直接のきっかけかな。時間もあって、何か刺激が必要だった。アーティスティック表現を求めてた。ヨハネスブルグでの、最高にクリエイティブな表現者たちとの出会いも大きかった。マキ:前回、東京で対談イベントを開催した際に言っていたけど、2013年から今に至る間に、TumblrやInstagramというツールが、一気に普及したのはヴェルマの成功につながっているよね。インターネットやスマホ、SNSで個人が発信するのが簡単になって、特に画像は言語の壁を超えることができるからメリットも大きいけど、デジタルツールが「クリエイティビティ」そのものや、自分の生き方にどう影響していると思う?ヴェルマ:奇妙な感じ。作品のライフスパンが非常に短くて、人々は常に次なる何かを期待している。つまり、すぐに忘れて次のものに飛びつく。実際に、生のアート作品を見たりするのに比べて、芸術的価値も下がる。ネット上に存在するものとしては、永久に存在するわけだけど、注目されるのは一瞬のこと。ものによって、例えばGURLS TALK(英国モデルのアドワ・アボアが立ち上げた、女の子が安心して自分たちの経験を共有するためのプラットフォーム)とかは、メンタルヘルスとか、セクシャリティ、アイデンティティなどのトピックについて有意義なディスカッションがされたりしているけどね。みんなすごく本音を言っている感じはある。今は、どうやってもっとIRL(In Real Life=現実の世界)での存在価値を高められるかを考えているところ。少なくとも1週間に2回とかは、スマホから離れてデトックスしたりもする。SNSによって、自分自身が認知されたり、活動の幅が広がったり、評価されたりして、海外での仕事が増えたりしている一方、不健康な側面もある。ラブ・ヘイトの関係だね。マキ:ポスト・インスタグラム時代もいずれやってくるだろうし。ヴェルマ:SNS以前の時代のほうが、自己表現の方法は優れたものがあったと思う。芸術家たちは、より現実世界と向き合っていた。バスキアとかピカソとか、ある意味、これまで以上に今っぽさがある。マキ:素晴らしい芸術家たちは、しばしばその評価が付いてくるのは死後という問題はあるけどね。そういう意味では、今の時代は、クリエイターたちが、即時にキャピタライズできる可能性があるという意味では、テクノロジー活用のメリットがあるようにも思う。「常に次のプラットフォームを模索し続けている」。変化する世界において、自分も進化し、よりよい世界をつくるマキ:悪いニュースのほうが、ニュースになりやすいというは一般的にも言えるけどね。ヴェルマ:ただ、CNNがやっているAfrican Voicesというセグメント(旅、ファッション、アート、音楽、テクノロジー、建築など様々な領域において、独自のサブカルチャーを創出している、今最も輝くアフリカ大陸の逸材を紹介するコーナー)は、そういったマインドセットの変革に向けてのいい動きだと思う。マキ:ヴェルマたちのような個々のクリエイターたちが活発化すると同時に、影響力のあるCNNのようなプラットフォームが、少しずつ多様化していくのはいい動きだね。ヴェルマ:あと教育カリキュラムも重要。現状、欧米教育においてアフリカ大陸に関する情報が組み込まれていない。きちんとした情報と仕組みに基づいて教育されない限り、人々の意識は変わらない。未だに、アフリカ大陸が一つの国だと思っているような人もいるというのは、信じ難い!マキ:そういった現状に対する、ある種の反発のようなものも、ヴェルマのクリエイティブな活動のエネルギーになっているのかもね。ヴェルマは、自分のやりたいことをできている(もしくは見つけた)という感覚があると思うけど、世の中で自分のやりたいことをそこまで明確にもって、かつ突き進めていける人たちばかりではないよね。自分のやりたいことはどう明確になったと思う?ヴェルマ:うーん…。「天使の啓示」みたいな一つの出来事はないかな。自分が発信する画像に対してポジティブな反応をもらうことは、自分が正しいことをしていると証明される感覚。でも自分自身は、常に変化し続けていて、進化し続けている。今何かパッションを持ってやっていることが、必ずしも来週、来年に同じかどうかわからない。常に次のプラットフォームを模索し続けている。世界に対して、より影響力があって、かつ自分自身もより満足できるようなプラットフォームをね。マキノマド・ライターMaki & Mpho LLC代表。同社は、南アフリカ人デザイナー・ムポのオリジナル柄を使ったインテリアとファッション雑貨のブランド事業と、オルタナティブな視点を届けるメディア・コンテンツ事業を手がける。オルタナティブな視点の提供とは、その多様な在り方がまだあまり知られていない「アフリカ」の文脈における人、価値観、事象に焦点を当てることで、次世代につなぐ創造性や革新性の種を撒くことである。
2018年02月19日家づくりのプロである建築家さんが、テーマに沿って、過去に手掛けた住まいの事例とノウハウを解説するシリーズです。今回のテーマは、「働くママのこだわりキッチン」です。今回は、株式会社井川建築設計事務所(茨城県稲敷市)の井川一幸さんに、事例をご紹介いただきます。\t株式会社井川建築設計事務所 \t建築家・井川一幸\t◆作品名:見晴台の家◆依頼者について:5人家族旦那様(30代後半)/奥様(30代後半)/お子様(9歳、7歳、4歳)※すべて建物完成時の情報◆所在地:茨城県高台からの眺望にこだわった省エネ住宅依頼者の方からは、どのような要望がありましたか?依頼主自ら数年がかりで探した高台の土地に、眺望を楽しむため、2階にリビングを配置することが1番の要望でした。また、家族スペースと個々のスペースが程よい距離感を保てるようなプランニングが求められました。そして、高断熱や高性能など品質に対するご希望もありました。この作品のポイントはどのような点ですか?眺望を活かすため、階段を上がると、景色が抜ける右側にリビングとプレイデッキを配置し、左側にはダイニング、キッチン、その他の水まわりを配置しました。2階に床段差を付けることで、それぞれ違った景色が楽しめる家族スペースになるように設計しました。リビングとプレイデッキは床がフラットにつながり、内外の一体感を感じられるようにしました。また、景観を楽しむために北向きの配置としたため、南側からの採光を確保するなど環境面にも配慮しました。また、遮熱性や耐候性に優れた屋根材や外壁材を採用し、高断熱化・高気密化することにより、建物としての省エネ効果を高める工夫をしました。さらに、長期的なランニングコストを抑える効果もあるため、省エネでエコな住宅になっています。働くママに嬉しいキッチンは「家事動線」がポイントキッチンに対しては、具体的にどのような要望がありましたか?「買ってきた食材・ストック品などは、キッチンではなくパントリーに直接置け、十分な収納量と取り出しも容易にできる配置に」「冷蔵庫などは見えなくしたいが、遠すぎないように」「清掃のしやすさを考慮したキッチンに」という要望がありました。また、設備的には炊飯機能があるガスコンロ、大容量の食洗機、手元が隠せるカウンター収納などを希望されていました。要望やこだわりをどのように実現されたのですか?全体的なプランニングから、家事動線を考慮しました。共働きのご夫婦にとって、朝の準備時間はとても忙しいので、キッチンまわりで家事を完結できるようにしました。そして、パントリーはキッチンの動線上に配置し、冷蔵庫もパントリー内に置けるようにしました。また、バックヤードデッキを設けることで、生ごみなどのストックを外部に置けるような工夫もしました。ガスコンロは多機能機種を選択し、ガスの使い道としては、LDKに設置した温水式床暖房、さらに各所の給湯などを考慮し、エコワン(電気ガス併用のハイブリッド給湯機)を採用するなど、省エネにも考慮しました。このキッチンで取り入れた、働くママならではの観点・ポイントを教えてください。上記にもある通り、家事動線がポイントです。料理をしていてもリビング、ダイニングを見渡せる配置、水まわりやパントリーを動線上に配置することにより、家事の時短が可能となります。働くママは「家事もしたいし、子供の勉強も見てあげたい」。両方の希望を叶えるプランが働くママのキッチンでは大切です。特に、きょうだいの性別や年齢差に合わせ、子供のよりどころとなるスペースが家事をしながらでもママの目の届くところに、自然に配置することが重要となってくるのだと思います。働くママにおすすめするキッチンとは?これから家づくりを考えている働くママに、キッチンづくりのポイントを教えてください。働くママにとって、家事の時短や負担軽減を可能とするためには、キッチンの形状を含め、家全体の配置、プランニングが大変重要です。理想の形状、収納などは家族それぞれ違いますので、自分に合った形状でないと、使い勝手が悪く時短ができない“効率が悪いキッチン”になってしまいます。想定できる理想のキッチンを事前に把握してから設計することで、全体のバランスが取れたプランニングが可能になるでしょう。建築家情報事務所名:株式会社井川建築設計事務所建築家名:井川一幸HP:事務所所在地:茨城県稲敷市対応エリア:東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、栃木県、茨城県、群馬県
2018年02月15日転機をチャンスにする人生の変え方を、ポテンシャル経営研究所代表、「ひとり起業塾」主宰・滝岡幸子さんに聞きました。起業の心得「10年後の自分を設計するための起業を」【起業のどんなところがおすすめ?】「“スマホ1台で起業できる時代”といわれていますが、実際、起業のハードルは昨今、低くなっています。例えば何かを販売しようとする場合、Webショップを設けさえすれば店舗を持つ必要がなく、注文に合わせて生産すればいいので、大量の在庫を抱える心配もない。商品の宣伝も、SNSを通して行える。特に30代前後の女性は、デジタルネイティブの世代なのでアドバンテージがある。会社に勤めて生活費を確保しながらでも、自分の好きなペースで、ローリスクで起業できる時代です。好きなことを、自分の好きな裁量で行ってお金を稼ぐことのハードルが、低くなっている。やり方を選べば“やって損はない”とさえいえますね」(「ひとり起業塾」主宰・滝岡幸子さん)【最初に準備するべきことは何ですか?】「自分が心からしたいことは何か、そしてそれをいかにしてビジネスに結び付けるかを考える必要があります。新しい可能性を探すために、ぜひ社外の趣味サークルやセミナーに足を運んでみて。本を読んだり、ネットで起業家を探して参考にしてみるのもいい。職場の外に出て、普段自分が触れていない情報を得ることで、方向性が見えてきます。理想のスタートアップは、食うに困らない収入源を別に持っておくこと。少ない資金で、軽い設備投資で始めること。そして自分が熱中して、長く注力できるテーマを見つけることです。抽象的なようですが、その点が最も重要なポイントなので、時間をかけて考えてみてください」【この選択に向き不向きはありますか?】「挑戦が好き、営業力がある、社交性がある、アイデアマン、人と違うことが好き、あるいは、一人で働くのが好き、組織で自分が浮いていると思う。これらのうちいくつかでも当てはまれば、向いているといえそうです。ただ、起業で大切なのは、たとえ細々とでも形を変えながら地道に活動を続けて、チャンスを待ち続けられること。情熱を持って突き進むタイプの人も、自分のペースを見つけてコツコツやる人もいるかと思いますが、“辞めないこと”がひとつの才能です。そのうちに、チャンスが回ってくるかもしれない。時期によって活動に波はあっても、続けていくだけの意志と、それを可能にする土壌を整えることを目指してください」【この選択を実行する際の注意点は何ですか?】「起業をしたからといって、一気にブレイクすることは稀。すぐにうまくいくとは限らないとともに、かけた時間や労力のすべてが返ってくるわけじゃありません。目に見えるリターンにこだわることももちろん重要ですが、“10年後の自分とその仕事を設計するための起業”というふうに捉えてみてほしいです。子育てや介護、家事と両立しながら、時間を有効活用できる起業。あるいは全力で注力して、人生の目的を叶えるような起業……。ひとくちに起業といっても、その形はさまざまです。自分にとって理想的な働き方の形を考えるとともに、それを実現するツールとして、起業を視野に入れてみてはいかがでしょうか」滝岡幸子さんポテンシャル経営研究所代表、「ひとり起業塾」主宰。中小企業のコンサルティングや、起業家のスタートアップ支援を行う。著書に『マイペースで働く!女子のひとり起業』(同文館出版)ほか多数。※『anan』2018年1月31日号より。イラスト・吉田トキオ取材、文・若山あや(by anan編集部)
2018年01月27日家づくりのプロである建築家さんが、テーマに沿って、過去に手掛けた住まいの事例とノウハウを解説するシリーズです。今回のテーマは、「子育て世代の働くママに嬉しい、スマートキッチンのある家」です。今回は、フォレスト建築研究所 一級建築士事務所(東京都福生市)の小椋祥司さんに、事例をご紹介いただきます。フォレスト建築研究所 一級建築士事務所 建築家・小椋祥司◆作品名:子育て世代に嬉しい、スマートハウスの「スマートキッチン」◆依頼者について:3人家族旦那様(30代後半)/奥様(30代前半)/お子様(8歳)※すべて建物完成時の情報◆所在地:埼玉県家族の繋がりを大切にしたシンプルモダンなスマートハウス依頼者の方からは、どのような要望がありましたか?「北側を除く三方を建物で取り囲まれ、日当たりや風通しが悪い敷地なので少しでも生活環境を改善したい」というご要望がありました。そして、これからの住宅に必要な、日常生活のコストを抑えながら、エネルギーを無駄遣いしない、省エネ・エコ住宅を希望されました。デザイン面については、「生活感を表に出さない、シンプルですっきりした外観とインテリアを希望しています」とのことでした。特にキッチンへのこだわりは、夫婦共働きでもあり、子育て期でもあるため、家事の軽減や時短が図れる、機能的で使い勝手の良いキッチンを希望されました。また、家族の会話が自然に生まれ、コミュニケーションが深まってゆく、キッチンとダイニングやリビングが繋がりあっているような部屋配置を希望されていました。この作品のポイントはどのような点ですか?省エネ・エコ住宅を希望されていましたので、太陽光発電パネルを設置したオール電化住宅としました。価格の安い深夜電力を使ってお湯を沸かし、昼間の高い電気料金を抑え、「エネルギーを見える化」して節電できる「スマートハウス」にしています。また、断熱性や気密性など、建物の基本性能を高め、長期にわたりランニングコストや維持管理コストが抑えられる設計としています。節電、節水できる設備機器を設置するなど、無理なく節エネ、省エネ、創エネが可能な設計となっています。また、北側には緑豊かな公園があり、立地性を生かして大きなピクチャーウィンドーが設けられています。移りゆく四季の風景を切り取った「一幅の生きた絵画」は、ダイニングやキッチンからも楽しめます。自然光が入り込むキッチンもインテリアの一部として、トータルにコーディネートされています。動線を意識した働くママに嬉しい対面キッチンキッチンに対しては、具体的にどのような要望がありましたか?家族との会話がはずむ対面式で、家事負担の軽減や家族が一緒に作業できる使い勝手の良いキッチンと、十分な収納力のあるパントリーを希望されていました。また、コンロは、ガスではなく清掃性の良いIHコンロをご希望でした。要望やこだわりをどのように実現されたのですか?ワイドなキッチンカウンターを設置し、周囲にゆとりを持たせ、家族の参加やママ友の食事会など、L形シンクを使って多人数でも調理できるようになっています。料理を通じて、「つくる楽しみ、食す楽しみ、交流する楽しみ」がキッチンから生まれてきます。流し回りには、食器収納、家電収納、パントリーをまとめて設け、「取り出す・調理する・片付ける・収納する」といった一連の作業がスムースに行える機能配置・機器配置のキッチンづくりを行いました。これにより、短い家事動線で家事の軽減が図れ、作業性も向上しました。また、食器棚とパントリーをまとめて設け、天井までの大型引き戸により、収納物のストック一括管理がしやすい設計になっています。各種ごみが分別しやすいゴミ収納スペースも設けています。その他に、継ぎ目のない、カウンターと一体形の人工大理石シンクや、凸凹のないガラストップのIHコンロ、ほとんどメンテナンスのいらないレンジフードを使用し、キッチンの壁全体には、汚れの付きにくいキッチンパネルを使用するなど、清掃性を高めています。働くママにおすすめするキッチンとは?これから家づくりを考えている働くママに、キッチンづくりのポイントを教えてください。働くママには、家事の軽減と家事時間の短縮につながるキッチンのプランニングが大切です。機能的で使い勝手の良いキッチンはもちろんのことですが、収納計画をしっかり行い、まとめ買いなどにも対応できる収納量と収納物のストック管理が十分行えるキッチンにすると良いと思います。キッチンは主婦専用の場所ではなく、家族みんなで協力しあって一緒に食事を作る場所です。家族の中にも生活時差があるため、必要に応じ、個人で調理する事も多くなっています。そのため、複数の人が同時に使え、リビングやダイニングと一体になった、オープンで居心地の良い場所として計画する必要があります。家族それぞれがサポートしあい、“つくる事・味わう事の楽しみ”を共有しあえるキッチンづくりをおすすめします。建築家情報事務所名:フォレスト建築研究所 一級建築士事務所建築家名:小椋祥司HP:事務所所在地:東京都福生市対応エリア:全国
2018年01月19日あなたの周りに、起業ママはいますか?実は、筆者の周りには何人もいるんです。パン作りやお花の教室を開いたり、お片づけをアドバイスしたり、子育てマインドをレクチャーしたり……自分のスキルを生かし、モチベーション高く仕事を楽みたい!という、意識の高いママさんたちです。しっかりしたビジョンを持ち、堅実に売上を出している方はもちろんいます。でも、一部にはキラキラした毎日をアピールすることに必死の「キラキラ起業ママ 」もいるんですよね。今回はそんな「キラキラ起業ママ」にスポットを当て、その実態にせまりました。●(1)謎の肩書&事業内容……一体ナニをやってるの?『「実は私、ついに起業したの!」ってドヤ顔のママ友、ツッコミどころ満載なんですよね。まず、名刺の肩書が意味不明。“ライフスタイル”だとか“オーガニック”だとか“マインド”だとか“ハッピー”だとか、そんな文字が並んでいるんだけど、仕事内容が全く見えてこない んですよね。何をしたいの?って尋ねたら「ん〜、いつか自分のブログを本にして出版したいの」だって。ざっくりしすぎじゃないですか?』(30代女性/金融)キラキラ起業ママたちが配り回る名刺は、とってもオシャレでハイセンス!でも、文字は見にくいし肩書も意味不明……。業務内容を聞くと「頑張るママたちを応援したい」とか「人と地域をつないでいきたい」なんていう、ふんわりした答えしか返ってこないこともしばしば。おせっかいなのは百も承知ですが、それで本当に大丈夫なの?と感じてしまうこともよくあるんですよね。●(2)ランチミーティングでキラキラ自慢♪『私の知人は、なにかというと“ランチミーティング”してますね。お仲間のキラキラ起業ママたちと集まっては、高いランチを食べて「今日もいい話ができました!仲間に感謝♪」 なんてインスタにアップしてます。儲かってるんだろうなぁ、素敵だな〜と素直に思ってたのですが、先日ご主人と話す機会があって現実が見えましたね。「あんなの全然儲かってない。俺は毎日ワンコイン弁当だよ」だって。何だかかわいそう』(40代女性/主婦)キラキラ起業ママたちは、ランチミーティングが大好き。ランチの光景をSNSに載せるまでが“お仕事”ですから、ロケーション選定は最重要ポイントです。適当なファミレスやフードコートなんて論外。誰もがうらやむフォトジェニックな高級店やホテルへ、こなれ感満点のトレンドスタイルで集まらなければいけません。考えただけでもゲンナリしてしまいますが、それがキラキラ起業ママの毎日なのです。●(3)いつでもどこでもSNS!『ああいうママって、いつも自撮りしてて、いつもSNSを更新してますよね。たまに顔を合わせても、スマホをいじってばっかり。 「仕事だからごめんね〜」って一応言ってくるけど、正直いい気持ちはしません。どんなことを書いているのかな?って一度覗いたことがありますが、文章がお粗末で何をいいたいのかよくわかりませんでした。それにもかかわらず、仲間たちからは激励コメントと“いいね”の嵐。なんだか変な世界だな〜と思います』(40代女性/通信)SNSは、キラキラ起業ママの命綱。自己アピールと集客の大事な場なんです。世の中には、彼女たち向けの「“いいね”がつきやすくなる文章の書き方レッスン」や「インスタ映えする自撮りレッスン」まであるほど。これらを何万円もはらって受講してこそ、真のキラキラ起業ママといえるのかもしれませんね。----------ママが会社を起こすときに気をつけたいのは、「何のために起業したいのか」を熟考することです。自分にしかできない事業を起こして、新しい価値を創造したいのでしょうか?それとも、いま置かれている状況「子育てがあるからフルタイムで外勤できない」、「家庭の中で孤立感があり、満たされない」などを打破したいのでしょうか?前者なら、ビジネスモデルをしっかりと考えてから会社を立ち上げるようにすべき。そして後者なら、起業以外にも目的を果たす方法がないか、いま一度立ち止まって考えてみましょう。また、資格の取得やセミナーの受講はほどほどに。それらにやっきになると、実務経験を積む時間がどんどん減ってしまいます。資格や知識も、実務あってこそ。ある程度で見切りをつけ、実際の業務に入ったほうが得策といえるのではないでしょうか。仕事が軌道にのれば、キラキラオーラは自然と出てくるはず。まずは堅実で着実な1歩を積み重ねていきましょうね。●文/パピマミ編集部●モデル/ゆみ、SAYA
2017年09月05日会社員として雇われるのではなく、自分の会社をもち事業を拡大していく「起業家男子」。みなさんの周りにも一定数いるかもしれませんね。独立して自分の力で会社を大きくしていく起業家男子は、「普通の男性と付き合っても刺激が足りない」という女性にこそオススメ。というわけで、起業家男子と付き合っている女性たちにその魅力を聞いてみました。■■生命力が強い「会社員をやめて起業家になった彼。極限までお金がなかったから生活水準も低くなって、ご飯も、ひたすらもやしを調理して食べたりしてた。今は軌道にのって収入もアップしたけど、お金がなくても生きていけた経験があるのって男らしく見える!」(20代/IT)会社からお給料をもらうのではなく、自らお金を生み出していく起業家男子。お金がなく貧しくなったり、今後の収入のめどが立たずに不安になったりすることもあるでしょう。そんな経済的危機を乗り越えてきた起業家男子たちは、生命力が強い人たちが多いのもまた事実。生活水準を極限まで下げた経験もあるので、どんな生活になっても順応できる強さがあります。そんな姿が、なよなよしている男性よりもずっと男らしくうつるのです。■■話が面白い「起業家の彼は、今まで付き合ってきたどの人よりも話が面白い!つねに自分の事業について考えているからか、見ている世界が違う感じ。発想が柔軟だし、将来のビジョンとかを聞いているとすごいなって素直に尊敬する」(20代/医療)与えられている仕事をまっとうする以上に、自分で今後の仕事について考えていかなければいけない起業家男子は、普通の男性以上に頭がキレることが多いです。つねに将来を見据えてさまざまな展開を考えているので、発想も柔軟。何か相談に乗ると、目からウロコが落ちるようなアドバイスをくれることもあります。話の引き出しが多く面白いので、一緒にいて勉強になることだらけです。■■夢を叶える様子をそばで見ることができる「起業家の彼とはお金がない学生の頃から付き合ってるけど、目標をクリアして大きくなっていく姿をそばでみていられるのがすごく幸せ。経済的には私がまだ支えているけど、一緒に夢を見させてもらっているなって思う」(20代/看護師)多くの人は大人になるにつれて夢を忘れていきがちになりますが、起業家男子たちは年齢関係なく夢を追い求め続けます。何かに挑戦し、夢を叶え続ける姿をそばで見続けることができるのはゾクゾクするもの。刺激不足の女子にとっては魅力的にうつるでしょう。お金がない頃から頑張って成長していく、その過程をそばでみることができるのは彼女ならではの特権です。■■うまくいけば億単位のお金が入る「よく結婚するなら年収1000万ある人がいい!っていう子がいるけど、会社員で年収1000万を稼いでいても子どもができたらあっという間になくなると思う。その点起業家はリスクも高いけど当たれば億単位のお金が入る。夢があるなぁと思う」(20代/学生)会社員であれば、安定が手に入りますがお給料の上限も知れています。一方で起業家男子であれば収入がゼロ、借金をするときすらありますが、億単位のお金が入ることもあります。リスクがありますが会社が軌道にのったら普通に生きていれば手に入らないような額を手にすることができるのも起業家男子の魅力。そんな夢に賭けてみたいという女性もいるのです。■おわりにリスクも夢もどちらも大きい起業家男子。刺激が大きいからこそ恋愛で得られる喜びや悲しみも多いでしょう。普通じゃ物足りない・・・と恋愛に飽き飽きしてきた女性は、起業家男子に近づいてみるのもいいかもしれませんね。(小林リズム/ライター)(ハウコレ編集部)
2017年08月29日こんにちは、金融ライターの齋藤惠です。近年、自宅やネットで起業をする女性が増えていますよね。セレクトショップやハンドメイドのお店、ネイルサロンなど。自分の特技や個性を活かして自立する女性たちのキラキラした姿を見ていると、 「自分も何か始めたい!」という気持ちが起こってきませんか?今回はこれから起業を考えているママたちに知ってほしい補助金の話をしようと思います。資金面で起業へのハードルが下がれば、夢の実現もグッと近づくかもしれません。●補助金と融資の違いって?ひと昔前は起業するならまずは銀行へ行き、融資を受けるのが一般的でした。そのため、補助金=融資と勘違いしている人も多いようですから、最初に違いを理解しておきましょう。融資とはお金を借りることを指し、返済義務と利息があります。一方で補助金は返済義務がなく、決まった募集期間内に審査を受けて行政などから資金援助をしてもらうという仕組みです。さらに補助金の場合は、あらかじめ募集枠が決まっているので、おのずと複数の起業家と競争形態になります。その点に関しては、融資よりも補助金を受ける方が難しい と言えますね。●補助金でママ起業家をサポートする団体が増えています!ここまで読むと「補助金を受けるなんて無理そう……」と思ってしまうかもしれませんが、そんなこともありません。なぜなら、補助金はたくさんの行政や団体で募集しており 、ひとつの募集に受からなかったとしてもまだまだチャンスはあるからです。「頑張っている女性やママをサポートしたい!」という声は年々増えていて、どんどん新しい団体が補助金を募集しているようです。2017年7月現在の情報ではありますが、これからその一部をご紹介しますね!●会社が行っている補助金『ちふれ女性起業家支援制度』団体:ちふれ化粧品内容:資本金と貸付金(返済義務・利息あり)を合わせて最大1,000万円まで支援募集期間:2017/08/01~2017/08/31●行政が行っている補助金『「女性活躍トップランナー企業」支援事業』団体:金沢市内容:補助金(求人採用活動費、移転費、住居費)の給付、子育て支援等の情報提供募集期間:~2017/08/10『創業補助金』団体:創業・事業承継補助金事務局(経済産業省中小企業庁)内容:補助率2分の1以内で、外部資金調達がなければ50~100万円、あれば50~200万円の援助募集期間:2017/05/08~2017/06/02(すでに今年度の募集は終了していますが、毎年行われるようです)----------いかがでしょうか?上記はほんの一部です。特に地方行政では、地元で起業しようという女性を積極的にサポートする取り組みが広がっているようです。起業を考えているママさんは、お住まいの市町村に問い合わせてみてくださいね!【参考リンク】・女性起業家支援制度 | ちふれ化粧品()・「女性活躍トップランナー企業」支援事業 | 金沢市()・創業補助金 | 創業・事業承継補助金事務局()●ライター/齋藤惠(金融コンシェルジュ)●モデル/ゆみ
2017年08月07日母として妻として、仕事では責任ある立場として。朝から晩までフル稼働なはずなのに、なぜか魅力的に映る女性がいます。そんな気になるあのヒトの「きれいの裏舞台」に迫ります。第9回目は、アパレルブランド「DURAS」のディレクターとして活躍した後、アーユルヴェーダの考えにもとづいたヘルシー粥ブランド「キッチャリークレンズ」を20代で立ち上げ、プライベートではつい先日ママになったばかりの起業家、工藤万季さんです。健康的な食生活のプロフェッショナルである工藤さんが実践するきれいの秘密、気になります。■工藤万季さん プロフィールアパレルブランドのPR・ディレクターを約8年務めたのち、美容と健康を学ぶため単身ハワイへ渡米。ハワイ諸島の中でもっとも古い神秘の島、カウアイ島でMyla Lewinのもと、インドの伝統医療アーユルヴェーダとヨガを学ぶ。食が与える心やカラダへの影響を強く実感し、アーユルヴェーダを取り入れた食事と意識改善で、自身も10キロのダイエットに成功。アーユルヴェーダ・ヨガとの出会いにより、内側に潜む自身のコンプレックスを克服。現在はBeauty Health Conscious Lifeを提唱し、一般社団法人ビューティヘルスコンシャスライフ(略:BHCL)を設立。フードアドバイザー、食事と意識改善指導、アーユルヴェーダのデトックスメニューをベースにした「キッチャリークレンズ」のプロデュース、指導などをおこなっている。また、日本各地で料理教室や食事講座のイベントを開催するほか、雑誌等への出演等、精力的に活動中。HP: Facebook: Instagram: @makikudooo twitter : @MAKIKUDOOO お子さん : 4月23日に出産運動など : ピラティス・ヨガ・ストレッチ食生活 : 消化にいい組み合わせで食べるお悩み : 消化不良が起こるとすぐに吹き出物ができる■工藤さんの一日(プレママ期・平日)7:00 : 起床・身支度(オイルうがい・鼻洗浄)8:00 : 弁当作り・朝食の準備9:00 : デスクワーク11:00 : 昼食づくり12:00 : 昼食13:00 : ミーティング16:00 : 夕食づくり17:00 : 夕食20:00 : お風呂21:00 : スキンケア・ストレッチ・読書23:00 :就寝人気ファッションブランドでディレクターとして8年も活躍していた工藤さん。その知名度をいかしたキャリアアップの道ではなく、健康と美容の世界に転身した理由は、ハワイに訪れたとき、「本当の幸せや豊かさ」についての価値観が大きく変わったことにあります。仕事が好きで、忙しいことが当たり前だった工藤さんは、ある日、ハワイ・カウアイ島でアーユルヴェーダを学びます。ここで工藤さんの心と体は大きく揺さぶられ、人生の価値観が180℃変化。自然と寄り添った生きかたを勉強するキッカケになったそうです。自身の体を改善し、健康的な妊活にも取り組み、2017年4月、無事に第一子を出産した工藤さんが、健康美のために愛用しているコスメを教えていただきました。▼Heritage Products 100% ピュア ホホバオイル「オイルですが、ブースターの役割をしてくれます。洗顔後に顔、首全体に塗り、その後で化粧水を塗ります。肌が柔らかくなり、化粧水が肌に入る力を高めてくれる感じがします。肌がもっちもちになるところも気に入っています。ホホバオイルは、分子が髪や肌の皮脂に似ているため、肌に余計な負担をかけることなくスキンケアができます。オイルなので、クレンジングとしても使えます」▼ドクターハウシュカ クラリファイングトナー「健康的な食生活を心がけていても、仕事でライフサイクルが乱れたりするなどして、消化不良になることもあります。消化不良をおこすと吹き出物が出来やすい私には、本来の肌のバランスを整えてくれる、この化粧水がぴったりなんです。使い始めてまだ半年ですが、今までよりも自分の肌力が上がったような気がします」▼Flora セサミオイル「食用としても使えるくらいなので、肌への負担を気にせず使えます。ごま油で全身をマッサージ、保湿すると、体が温まります。ベトベトせず、香りもナチュラル。時間がたつとともに、体にじんわりと入っていく感じがあります。お風呂に入る前、全身にオイルを塗ってお風呂でひと汗かくと、肌の角質層までオイルが浸透して、体内の要らないものを溶かしだしてくれます」今回おすすめの3アイテムは、どれも子どもと一緒に使えるものをセレクトしてくださったそう。ヘルシーフードをプロデュースする立場からの食育アドバイスもお願いしたところ、「子どもの食育は親の食育から」との回答が。「小さな子どもは、親の食生活の影響を受けます。子どもの体に負担をかけない、健康的な食事をさせてあげたいと思うなら、まずは親が、本当に体に必要な食事を考え、健康的な食生活をおくってほしいと思います」工藤さん自身、妊娠中は甘いものを今までより控え、月に1回3日間、アーユルヴェーダ粥「キッチャリークレンズ」で体内リセットをしていたそうです。 ●工藤さんプロデュース「キッチャリークレンズ」販売中アーユルヴェーダ粥「キッチャリークレンズ」は、工藤さんがプロデュースするヘルシーダイエットフード。3日間、5日間、7日間のコースで販売しています。詳しくは HP をご覧ください。・Heritage Products ・ドクターハウシュカ ・Flora
2017年05月01日こんにちは、ママライターの馬場じむこです。ハンドメイドの作品販売やサロンをひらいて起業するママも増えてきました。そういった際に考えるのは、たくさんの人に知ってもらうためのWebページの作成です。しかし、たくさんのWebページ作成業者がいるので、 どういった業者を選んで良いか分からなくなってしまう方も多いのではないでしょうか。今回は、東京都内のIT活用コンサルティング会社の代表である鵜飼雄太さんに、起業して初めてWebページを作成するときの、作成業者選びのコツを3つ教えていただきました。●(1)目的を共有できる『打ち合わせの際にWebページの作成目的を聞いてくる作成業者 を選んでください。「名刺交換後に検索されたとき、どんなサービスを行っているのか分かるようにしておきたい」「Webから商品を買ってもらいたい」「私のこだわりが伝わるようにしたい」のように、Webページといっても目的はさまざまです。自分でもしっかりと、なぜ作りたいのかを決めておくことが大切ですね』驚いたことに、「SEO対策は万全にします」「とにかく安くできます」とWebページの作成目的を一切聞かずに作る作成業者もいるそうです。すると、ネットショッピングの操作が不便、費用をかけたわりには見にくいページができるとのこと。気をつけたいですね。●(2)顔が見える『今は、クラウドソーシングのサイトでWebページを請け負うフリーランスの方もいらっしゃいます。しかし、最初に作成するときは、些細な違和感、疑問点があったときに、すぐ会える、顔が見えてコミュニケーションがとれることが大事です』クラウドソーシングで依頼すると、手軽で安価に依頼できそうではありますが、はじめての作成の場合は依頼者も慣れていない ので、お互いの行き違いがないように顔を合わせて打ち合わせができるほうが安心ですよね。●(3)作成後の話ができる『Webページは、作成後も更新や手直しが必要な場合があります。作りっぱなしで、手直しや更新となると高額な費用がかかるという作成業者もいるので、作成した後の更新時の流れやその後にかかる月額料金について誠実に話し合える作成業者が良いでしょう』Webページ作成は完成したらそれで終わりではない ようです。更新や修正も生じることを考えて、末永く気持ち良くお付き合いできる作成業者を選ぶことが大切ですね。----------いかがでしたでしょうか。今、Webページ作成業者はたくさんありますが、これら3つのポイントを意識して、集客につながる良いWebページができあがると良いですね。【取材協力/鵜飼雄太氏】株式会社エバーリソース代表取締役。大手電機メーカーで製造業を中心にしたITの営業を担当。その後、ベンチャー企業取締役を経て、IT活用が進んでいない中小企業を対象に、IT・Web関係の業務委託サービス、コンサルティングを提供する株式会社エバーリソースを創業。・株式会社エバーリソース●ライター/馬場じむこ(書評ブロガー)●モデル/ゆみ
2017年01月22日こんにちは。ママライターのamuです。自分では気づかないけど他人は気づくもの……それが家のにおい。“匂い”ならいいけれど、“臭い”になると問題です。そこで、正直者のママ友たちに、他人の家で気になること、引いてしまうことについて聞いてみることにしました。●(1)水回り『トイレの便座カバーとタオルは、少しでも汚れていると、いつ洗ったんだろうと気になる』(小4女の子のママ)『スリッパも、通気性が悪そうだと少し抵抗がある』(小4女の子のママ)『マットだけでスリッパなしのトイレが無理 。染みこんでいそうで』(小4男の子のママ)『浴槽がザラザラしていたのを経験してから、義実家のお風呂に入れない。カビも生えているから、タイルに足を付けるのも無理なレベル』(小4男の子のママ)浴槽につかれないとの声多数。トイレの多少の黒ずみも、自分の家なら許容範囲でも、よそだとダメとの声でした。水回りは完璧にキレイにしたいものですよね。●(2)食事『おにぎりは自分と母親以外のものは食べられない 。素手でぺたぺたと触ってるのを想像すると食欲をなくします。ただ、おにぎりを握っているのをそばで見ていると大丈夫なので、気持ちの問題かも』(小4女の子のママ)『汚いお皿やグラス』(小4男の子のママ)お皿の裏の部分がぬるっとしていてヒャーとした記憶があり、直接口に入るものだけに、食欲をなくすような食器はいけないと思います。●(3)毛『床の髪の毛は気になる』(小4男の子のママ)『動物の毛は、臭いとともに気になる。コロコロで頻繁に掃除する家はいいけど、服が毛だらけになるレベルだともう行きたくない 』(小5男の子のママ)わが家も犬がいるので、気を付けたいと思いました。自分の愛犬なら汚いという感覚はありませんが、人によっては犬に口の周りを舐められるのは嫌という人もいるので、来客がある場合は愛犬を抱っこしていたほうがよさそうです。----------また、よその家のこたつがNGという意見もありました。こたつは毎日洗えるものではないので、それが気になってしまうそうです。私は何でも大丈夫なズボラな性格なので、こたつもダメなのかと衝撃でしたが、こういう人もいるのだという参考になる意見でした。そして、やはり家に入った瞬間の“臭い”が気になるという声も多かったです。靴の臭い、食べ物の臭い、衣服や布にしみ込んだ臭いなど、住んでいる本人は気づいていなくても、訪問している側が異臭を感じることがあります 。消臭スプレーや換気、拭き掃除などで対策しつつ、自分でも帰宅直後に気をつけてみるといいかもしれません。●ライター/amu(ママライター)●モデル/神山みき(れんくん)、いちご姫(いちごショートくん)
2016年12月09日こんにちは。ママライターのあしださきです。子育てをしていると、子どもを通じて仲良くなったお友達の家に遊びに行くことがありますよね。そんなときに気になるのが、他所様の家にある“不思議な習慣”。当の本人にとっては「これがわが家の常識だけど?」という様子で全く気に留めていないのですが、客観的に見ると不思議な習慣を持っている家庭って結構多いんですよね。そこで今回は、20代から40代の子育て中のママたちにそのようなエピソードをリサーチしてきました。「それ、普通じゃないですから!」というツッコミを入れつつ、もしかしたらわが家にも同じような仰天ネタがあるかも?という再確認のキッカケにしてみてください。●(1)玄関のタイルが汚れるから“土足禁止”です『これは、幼稚園のお友だちの家に初めてお呼ばれしたときの出来事です。新築のキレイなマンションにお住まいで、ステキだなと思いながら玄関の前に立ったときにママ友が言ったのです。「うちは玄関の中に入る前に靴を脱ぐことになっているの 。だから扉を開けるけど、土足で入らないでもらえるかな?」って。「わかった、外で靴を脱げばいいのね」と答えたのですが、正直とても驚きました。実際扉が開いたら1人ずつ外で靴を脱ぎ、靴はママ友へパス。その靴は玄関内のシューズクローゼットに直行させ、玄関タイルには靴底を一切触れさせないよう細心の注意をしているようでした。そのおかげでしょう、本当に玄関タイルはホコリひとつなくピカピカでした。たとえ普段はいつもそうしていても、来客時は妥協してもいいことでは? と思う反面、あそこまで徹底できたら、むしろ気持ちがいいとも思いました。今までいろんなお宅にお邪魔しましたが、このおうちが1番印象に残っています』(30代/2人の子どものママ)●(2)近所の飲食店の駐車場を私物化!?『公園で仲良くなったお友だち4人で遊びに行きましょうということになった当日、雨になってしまいました。外で遊べないので急遽その中の1人が家に呼んでくれたのですが、家が少し遠いので各々車で行くことになったのです。車を停めておくのに、近所にコインパーキングがないということで指定されたのは、なんと飲食店の駐車場 。「広い駐車場で目立たないし、いつも友達が来るときはそこに停めている。数時間なら大丈夫だよ」というのですが……。明らかにお店にとっては迷惑行為。友人のモラルを疑いました 。気が小さいわたしは車を停めている間じゅう、通報されたらどうしようと気が気ではなく、本当に嫌でした。結局ママ友たちとはそれぞれが幼稚園にあがるころに疎遠になってしまいましたが、いつもあの駐車場を私物のように利用していた友人には、びっくりでしたね 』(20代/年長の男の子のママ)●(3)“開かずの間”の秘密『小学校のPTAをしていて知り合った友人はホームパーティをするのが好きで、よく子どもとその親まで家に招き、遊ばせてくれたうえ食事まで振舞ってくれます。ママ自身の性格は世話好きのしっかり者という感じで、ステキです。PTAの仕事でも人一倍頑張ってくれて、皆からの信頼も厚いという完璧なママ。おうちに呼んでもらうことが多くなり、気になっていることが1つだけあったのです。それは「玄関を入ってすぐの和室にだけは、入らないでね 」といつも言われていたこと。しかし、その日はなぜかふすまが開いていて、部屋の中が見えてしまったのです。そこには大量の洗濯物とみられる服の山が! 部屋の畳が全く見えないくらいの量で、びっくりしました。それを子どもが見つけて、騒いでしまったのです。すると、ママ友はきまりが悪そうに「うちはね、洗濯物は洗って干して、取り込んだらOK。終了ってことにしてるの。だから畳まない。子どもたちも主人も、必要なものはあの中から自分で探して着るの 。おかしいだろうけど、もうそこまで手がまわらないから諦めてもらったわ」というのです。それを聞いてからよけいにその友人が好きになりました。お世話好きのママでも、全て完璧を求めないで、手を抜くこともあると分かってホッとしてしまいました』(40代/小4の女の子のママ)----------いかがでしたか?家を行き来する友人とは、お互いにプライベートを垣間見る間柄ですから信頼関係も大切ですよね。家の中を見ることでそのママがどういう人物なのかが一気に分かってしまうこともあり、そのことで印象がさらに良くなる場合もあれば逆に信頼を失ってしまう可能性もあります。今回ご紹介した3つのエピソードを通して感じたのは、一般的な大人としてのモラルを逸脱していなければ、よほどの悪印象にはならないような気がするということでした。受け止め方は人それぞれなのですから、そのママと自分自身の関係性の問題ですよね。家庭の中にはそれぞれいろんな小ネタが隠れているものです。子育てをしていると、少しずつその隠れている部分を見せ合う機会が出てきて面白いものですね。皆さんのお宅にもそんな小ネタ、ありましたか?●ライター/あしださき(元モデル)●モデル/神山みき(れんくん)、いちご姫(いちごショートくん)
2016年11月07日9月に「4カ月で大学を中退し起業します。レールに沿ったつまらない人生はもう嫌だ」というタイトルのブログ記事がネットでバズり、多くの反響を呼んでいました。内容としては、愛知県に住む(元)大学生の男性が退学と起業を公表したもの。数日間にわたって話題になり、しまいにはブロガーや起業家などの著名人が自身のブログで見解を述べるほどに。世間からは「卒業してから起業しても遅くないんじゃない?」「そんな考えは甘い」「頑張ってほしい、応援している!」など賛否両論の声が出ています。ところで、彼のように在学中から起業を志す若者は増えているのでしょうか?■若者企業家が増えている…わけではなかったネットで自分の情報を発信しやすくなっている現代。だからこそ若い企業家を目にし、「最近の大学生って、起業する人多くない?」なんて思いがちです。しかし総務省の「就業構造基本調査」によると、起業の希望者は97年以降から減少傾向に。決して大学生での起業家が増えているわけではありません。アメリカでは25歳以下で起業する若者が増えていますが、日本ではまだまだ少数。特に、産まれたときから不景気の時代を生きている現大学生にとって、起業は想像以上にリスクを背負うもの。安定的な雇用を求める意識が高いリスクに対する意識が強い起業に伴うコストや手続きが面倒くさいこんな理由から、容易に起業を目指す大学生は昔以上に少ないようです。特に日本は海外以上に、社会経験や実績のない人は認められにくい傾向があります。若者の発想は、新しい技術や面白いアイディアを生み出す一方で、それを実行するまでのハードルが高いもの。現実的に「起業」という形に辿りつくのは難しいのです。■一方で「将来的には独立したい」と思っている在学中に起業する!という人はごくまれですが、卒業後に何年か社会人をやり、そこで得たスキルやノウハウを活かしていずれは起業したい……。そんなふうに考える若者は多いです。年功序列と終身雇用がなくなりつつある時代だからこそ、「このままではいけない」といった気持ちが芽生えるのでしょう。若い人たちは安定的な雇用を求める一方で、「それって難しいかも」と気づきはじめているので、社会人経験を通して多様なスキルを身につける傾向があります。「パラレルキャリア」といって、本業を持ちながら、プライベートでも個人活動をする形で働いている人が増えているのもそのひとつ。最近では小学生に対して起業家教育を行うこともあり、起業塾も増えています。この先何があるかわからないという不安と、いろんな働き方ができるという希望。その両方をもちながら、今の若者たちは自分の生き方や働き方について向き合っているようです。アクションを起こすときは、何にせよ少なからずリスクを背負うもの。若いうちから、「この先自分がどう生きていきたいのか」に向き合い続けることが、将来の道につながるのかもしれません。
2016年11月03日『稼ぎたければ、捨てなさい。―起業3年目までに絶対知っておきたい秘密の裏ルール』(船ヶ山哲著、きずな出版)の著者については、その名を聞いたことがあるという人もいらっしゃるかと思います。心理を活用したマーケティング手法により「人脈なし、コネなし、実績なし」の状態から急成長を遂げた起業家。起業後3年にして、上場企業から町の小さな商店まで300社以上のクライアントを獲得したのだといいます。つまり、そんな実績をベースとして、「永続的にビジネスを成功させるための秘密」を明かしたのが本書だということ。■価値にフォーカスすれば失敗しないビジネスとは、「価値と価値の交換」で成り立っているもの。著者は本書で改めて、その点を確認しています。商品という価値をお客様に届け、お金という価値を対価として受け取る。それこそが、ビジネスの本質だということ。だから、もし手元に資産や貯金がないのだとしたら、それはこれまで価値を届けてこなかった証拠だというのです。そして、その価値にさえフォーカスしておけば、大きな間違いを犯すことはないともいいます。なぜなら、「商品=価値=お金」だから。いいかえれば、価値が商品とお金を生み出してくれるということです。■価値の量が最終的な価格に比例するお金儲けが下手な人は、一生懸命やることと、売り上げは比例すると信じているもの。しかし、それが勘違いなのだと著者は指摘します。ビジネスがお客様に価値を届けるものである以上、それは自分のエゴを満たすことではないはず。だからビジネスを行う際には、お客様の価値にフォーカスしなければいけないというのです。そして、そのお客様が期待する結果の大きさや価値の量が、最終的な価格に比例する。すなわち、大きな売り上げを目指すのであれば、労働に頼らない仕組みや考え方を取り入れていく必要があるのだそうです。なお、それを叶えてくれるもののひとつが、著者のいう「秘密」に隠されているのだとか。■話していいor話すべきでないことその真実とは、「『what to(なにをやるか)』は話してもいいが、『how to(どうやってやるか)』は話してはいけない」といことだといいます。さらに、もうひとつ気をつけなければならないポイントがあるといいます。それは、「what toを聞くと、知った気になってしまう」ということ。そうなってしまった人は、自分の能力を過信してしまうというのです。でも、それは仕方がないと。「平均以上効果」という心理が働いてしまうため、自分の能力を過信してしまうのが人間だから。多くの人はなにかを行う際、「自分は最低でも平均以下になることはない」と信じているもの。そして、そのような“錯覚する行為”が自分を過信させ、失敗に導いてしまうというのです。しかし、それはあくまで幻想でしかなく、本当の答えなどそこにはないと著者は指摘します。なぜなら大切なのは手段ではなく、本質だから。しかし多くの人は、そのことに気づいていないというのです。■どうやってやるかを説明しない理由では、販売者はなぜ「how to(どうやってやるか)」をいわないのでしょうか?それは、「目的の違い」なのだそうです。販売者の最終目的は、商品を売ること(how to)です。しかし購入者の目的は、お客様を増やすこと。だとすれば、商品の先にある結果がそもそも違うのですから、成果が出なくても当然。だからこそ、本気で成功を望むのであれば、その目的の違いに気づき、これらの手法を知ることが大切だと著者はいうのです。ビジネスですから、目的の違いがあるのは仕方がないこと。たとえば、デパ地下で試食を延々と続ける人はいないでしょう。試食はあくまでお試しであって、信用を得るための手段にすぎないからです。大切なのは、目の前に来た情報をチャンスと捉えるのではなく、お互いの目的の違いに気づくことだといいます。なぜなら現代のビジネスは昔と違い、「仕組み」が成否を分けるから。■仕組みの裏側に潜む本質を知るべしいい商品さえつくれば売れるという過去の時代とは違い、現代では「いわれたことしかできない人=使えない」ということになります。いわれたことだけをきちんとやっていても、勝てる時代ではないということ。逆にいえば、いまは個人であっても、気軽に仕組みを構築できてしまう時代であるわけです。そこで、目先のものだけにフォーカスするのではなく、裏側に潜む本質を知ることが重要。それを知ることで、販売者の真意や本当の目的を知ることができるのだと著者は主張します。*著者の言葉はときにシリアスですが、だからこそ訴えかけるものがあるのも事実。稼ぎたいという思いを持っているのなら、その糸口をつかむためにも読んでみて損はないかもしれません。(文/作家、書評家・印南敦史) 【参考】※船ヶ山哲(2016)『稼ぎたければ、捨てなさい。―起業3年目までに絶対知っておきたい秘密の裏ルール』きずな出版
2016年09月24日【ママからのご相談】子どもが小さいので、特技を活かして自宅で起業しようと思います。ずっとフラワーアレンジを習っていて友だちの結婚式でブーケを作って喜ばれたことも多いです。主人に相談して一応は賛成してくれました。 起業するために、セミナーなどでまずは勉強しようと思います。何からやればいいでしょうか?●A. 覚悟も本気もなく、儲けていないのに“起業家”面して得るものはない。こんにちは。婚活・恋愛コンサルの菊乃です。ママ起業、プチ起業、はやっているみたいですね~。でも、起業セミナーに行って材料を仕入れてお金は出ていくのに、全くお客さんが来ない人も大勢いる。いや、こういう起業家気取りで赤字になっている人の方が多い ってご存じですか?今回は、サロン経営支援、ハンドメイド作品投稿サイト『シュミモ』を運営している工藤怜子さんに、ダメなママ起業家の事例をお聞きしました。●(1)旦那の給料でセミナー参加。売り上げもお小遣い程度旦那の給料でコンサルを受けに来たり、セミナーに参加したりする方もいます。本気で起業する方は、今が専業主婦で収入がないとしたら旦那さんからお金を借りて初期費用にあてて、売り上げからちゃんと返済しておりました 。旦那さんが毎月口座に振り込む生活費を起業資金にする方はほぼ稼げません。自己満足でサイトを作ってそこで終わり。●(2)人に頭を下げたくないもし自分が働くとしたらパートや中途採用。そういう働き方は嫌なのです。誰かに頭を下げるのは嫌いで、だから起業という方もいるそうです。ところが、起業すれば営業しなければなりません 。頭を下げて集客することはせず、お山の大将でいられるのですが、売り上げは上がりません。一方で軌道に乗る起業女性は、自分で作ったチラシをマンションにポスティングして回ったとか泥臭い営業をちゃんとやっているのです。●(3)「どうすれば確実に売り上げが上がりますか?」と起業家のくせに決断しない依存体質たとえばフラワーアレンジメントのECショップで起業をするとします。【Aさん】豪華さが売りで、本物志向の方やブライダルなどのハレの日用の商品を売るから、枯れやすいけれど生花を使う。【Bさん】手ごろに買える値段でお部屋にちょっと置けるプチギフト用商品を売るから、利益率の高い造花を使う。生花を使うAさんと利益率の高い造花を使うBさんはどちらが正しいか分かりますか?正解はどちらでもいいのです。お店の利益を出して続けていける なら、生花でも造花でも構いません。学校のテストと違い、“正解”があるわけじゃなく、その都度、自分の責任で決めなければならないのです。ところがママゴト感覚のママ起業家は、「利益率が高い方が良いって聞いたから」と断片的な情報に流されて、失敗さえも誰かのせいにしたがります。起業家と言うくせに依存体質で自分で決めないのが特徴。「確実に成功する方法はありますか?」と聞いてくる人もいるとか。だったらパートで働けばいいのに。●(4)娯楽を「仕事」と呼ぶため、きちんと働いている方が離れていく私も「今度無料Webセミナーをやるのでブログやメルマガで紹介してくれませんか?」って、主婦感覚が抜けない自称コーチングの起業支援をやっている女性から連絡をいただいたことがあります。そのWebセミナーのURLをクリックしたら、キレイに撮影した写真を使って“カリスマ講師”みたいに書いてあるの!カリスマ講師なら自分で集客しろと思いました。毎月オシャレなお店で自称起業家同士が、「素晴らしい皆さんとの出会いに感謝~」とポジティブキラキラメッセージの投稿を上げています。「セミナーに参加するから私のにも参加しませんか?」とかお中元のやり取り感覚で自分のスクール営業をする方も。「甘いよなぁ」って人からは、きちんと仕事をしている人が離れていく のです。●(5)偽起業コンサル、偽集客コンサル、ネットワークビジネスのカモになるそんな甘いプチ起業家の女性に優しく手を差し伸べてくれる方もいるのです。「すごいね。才能あるよ」と褒めちぎって。「もっとホームページをよくしたらいいんじゃないの。コンサルするよ」とお金を払ってホームページを作り、初期投資だけがどんどん出ていきます 。エステやネイルサロンなどの美容系の場合、サプリメントや化粧品、補正下着などのネットワークビジネスのカモになる場合も。なんちゃって起業家の方々はそもそも、起業をする理由があいまい。あなたは何が欲しいのでしょうか?・収入が欲しい・認められたい・「○○ちゃんのママ」「○○さんの奥さん」ではなく自分の名前で存在を確認したい・「先生」と呼ばれたい、ステータスが欲しいこの中でどれが一番近いですか?自分と向き合って本当の欲求に気が付きましょう。別に「先生」と呼ばれたいのも良いと思います。認められたいのも良いと思います。見栄を張りたいのは悪いことじゃないけれど、見栄っ張りに蓋をして格好つけるのはイタイです。工藤さんの生徒で成功されている、立川でアーユルヴェーダのサロンを経営している朝倉智美さんをご紹介しましょう。朝倉さんは、20代のころ原因がはっきりしない体調不良で悩み、病院では逆流性食道炎と診断される。アーユルヴェーダドクターから診療してもらったときに「胃の不調は便秘からきている」と言われ、生活習慣を変えてハーブと白湯で体調が良くなったそうです。体の不調は一部を直せば良いというものじゃないという自身の経験から、会社員を辞めてアーユルヴェーダサロン開業を目指すことに。こんなふうに起業のきっかけがしっかりしている のです。軽い気持ちで起業するのは、お金も時間も無駄になるだけでなく、人が離れていく可能性もあるのです。何がしたいのか、まずは自分と向き合いましょう。【取材協力/工藤怜子】成蹊大学卒。元銀行員。オフィスゼロイムズの代表。小さな事業の経営企画室として事業主の方をサポート。ハンドメイド作品投稿サイト『シュミモ』を運営。・shumi-mo●ライター/菊乃(婚活・恋愛コンサルタント)
2016年09月01日いま、誰でも起業できる時代と言われています。もしかすると、具体的なアイデアを持っていて、今すぐ事業を立ち上げたいと考えている人もいるかもしれません。しかし驚くべきことに、起業して10年後に生き残っている会社はたった5%しかないという残酷な現実があります。なぜこのような事態に陥ってしまうのでしょうか。『失敗をゼロにする 起業のバイブル』(中山匡著、かんき出版)は6,000人以上の起業支援を行っている著者が、起業で絶対に失敗しないための「方程式」を解説したもの。起業で成功するには能力や実力よりも、「何をテーマにするか」が何より大切であるといいます。今回は本書の中から、起業の失敗でよくある3つのパターンをご紹介します。■1:なかなか前に進まない「堂々巡りタイプ」「いいアイデアを思いついた!」と思って起業しようとしたのに、既に同じような事業をしている人がいた。どうしても諦めきれず考えていると、さらに良いアイデアが浮かぶ。しかし今度は友人に「それは無理じゃない?」と言われて落ち込む……。そんなことを繰り返しているうちに数年が経ってしまうというのはよくある起業の失敗パターンだといいます。考えが同じところを堂々巡りして、一向にゴールにたどり着かないのです。このようなパターンに陥りやすいのは、「自分のやりたいことを大切にしている人」や、「起業する際に理念をとても重要視している人」です。最初に理念を考えるところで停滞してしまうと、なかなか次の行動に移せません。そもそも理念は最初から決められるものではなく、起業活動が軌道に乗ってから自然に見えてくるものなのです。活動をしていないのに理念が明確になっているとしたら、それは独りよがりなものである可能性が高いでしょう。また、視点が「自分」に向いてしまっているため、競合の相手がたくさんいたり、需要のないマーケットで起業してしまったりすることにもなりがちです。起業において大切なのは、アイデアが素晴らしいかどうかではなく、そのアイデアで勝てるかどうか。しっかりと現実を見据えた上で、実現可能な戦略に落とし込んでいきましょう。■2:切り替えが早すぎる「放射型タイプ」「堂々巡り」のパターンとは反対に、とにかく行動が速いタイプ。勝てるマーケットを見抜く力も持っているのになぜか軌道にのりません。その理由は、競合に勝つための「強み」を持っていないから。そして、切り替えがとても早いので、少し手を出してはうまくいかず、また新しい分野にチャンレジするもののうまくいかず……というように「放射型」に様々なことに手を出しては失敗してしまうのです。表面だけを見ると簡単そうに見える事業も、現実には相当な強みが必要となります。例えばオシャレな焼肉屋がこれから流行りそうだと思っても、飲食店未経験の人が何のノウハウもなしに参入することは不可能です。それなのに、このタイプの人は「自分にできる」と勘違いして参入してしまうのです。チャンスがあっても、自分がそこで戦えるだけの強みを持ち合わせていない限り、それを活かすことはできません。またこのタイプの人は、うまい話に騙されやすい傾向にあります。「どうしても独立起業したい!」という思いが強すぎて資金を使い果たしてしまうというケースもあるので要注意です。絶対に失敗しないためには「一か八かのような決断」をともなう起業はやめましょう。■3:自信があだとなる「人脈依存型」新規事業ではなく、会社員として行っていた業務を独立して行うケースでも、失敗することはよくあるそう。それは円満退社となり、抱えていたクライアントを独立後もそのまま連れていった場合に起こります。このような方法で起業した場合は、1年目は安泰です。ゼロから起業した場合はなかなか顧客が増えず、軌道に乗るまでは最低1年はかかります。しかし、初めからクライアントがいる上での起業はこの心配がありません。独立1年目から食べていけるので、自分の自信にもつながります。しかしここが落とし穴。2年目以降に、少しずつ「顧客の流出」が始まります。例えば美容師なら、顧客は引っ越したり、転職して最寄り駅が変わったりするだけで、別の美容院へ行くようになります。税理士なら、相手の会社が廃業してしまうこともあります。少しずつであっても顧客が減ることは不安へとつながります。3年目以降、さらにこの流れが進むと、このまま顧客がいなくなるのではないかという恐怖心が出てきてしまうのです。そうなると目の前にある仕事にも出がつかなくなり、今いる顧客にも全力を尽くすことができなくなってしまいます。このような事態を防ぐには、1年目、2年目に新規開拓を行うこと。しかし、順風満帆な1年目は危機感がなく新しいことをやる気は起きません。そして2年目は日々の仕事が忙しいのに加え、いざ新規開拓をしようと思っても経験がないためやり方がわからないという事態に陥りがちです。ビジネスの原則として、新規開拓は広告費をしっかりかけることでうまくいくケースが多いもの。それを知らずに本やセミナーで学ぼうとしてもなかなか成果は出ないでしょう。*本書は全336ページとかなりのボリューム。勝てるマーケットの探し方から、強みを活かした「事業フォーマット」の選び方まで細かく解説されているので、これから起業を考えている人は参考にしてみてください。よくある失敗の罠に引っかかることなく、10年後も生き残れる5%を目指しましょう!(文/平野鞠) 【参考】※中山匡(2016)『失敗をゼロにする 起業のバイブル』かんき出版
2016年08月24日今、女性の起業がトレンドになっているのはご存知でしょうか。「起業」というと、とても大変なことで、従業員を雇って事務所を借りる……そんなイメージですが、それだけが「起業」ではないんです。今や、事務所がなくても一人でもノマドで開業できるやり方がトレンドになっているのだとか。何か特別なスキルを持っていなくても、自分の得意なところを伸ばして、ユニークな事業をしている人が多いのです。ここでは、そんなユニークな事業の内容に迫ってみました。■愛もビジネスの一環?「愛され女性になるためのコンサル」コンサルタントといえば、専門的な勉強を重ね、大企業を相手に高度な話をする……そんなイメージではないでしょうか。ですが、それだけがコンサルタントではないんです!世の中には「愛されるように女性をコンサルタントする」という事業があります。こんな内容をコンサルタントするとは、と驚く人も多いはず。モテるためのレッスンや、男性に長く愛されるためのコーチングがビジネスとして成立しているのです。しかも、月に100万円以上の売り上げが立つそう。それだけ、愛されたくてもどうしたらいいかわからなくてSOSを出している女性がたくさんいるということですね。モテる女性は、恋愛をテーマにした事業を考えてみては?■OL向け!「副業生活スタートをカウンセリング」こちらも大企業向けではなく、個人の女性をコンサルティングする起業。決まった時間に会社で仕事をしているけれど、現状に満足していない。環境を変えるために、まずは副業からはじめたい……。そんな女性のために、どんな副業がその人に合っているかをカウンセリングし、始め方をレクチャーしてくれるのです。一人ではなかなかきっかけが掴めず行動に移せなくても、自分をコンサルティングしてくれる人がいると、なんだか変われそうな気がしてきますよね。同じ女性ということで、気軽になんでも相談できるという点もウケているようです。■毎日がガラリと変わるかも?「時間管理のコーチング」時間は誰にでも等しく与えられているもの。しかし、有効活用できずに悩んでいる人は少なくないようです。そこで人気なのが、「時間管理をコーチングする」事業。社会人になって「周りの人より時間を使うのがうまいかも?」と気付いたのが創業のきっかけなのだそう。その長所を他の人にコーチできるまでに磨き上げ、ビジネスとして成り立たせたのだとか。時間の管理なんて人から習うものなのか、と思う人もいるかもしれませんが、自分では気づかなかった新しい視点を得られるかもしれません。時間をうまく使えるようになれば、毎日が劇的に変わりそうですよね。このように「一見ビジネスっぽくないけれど、一定の需要があるコト」を見つけるのが成功する事業の共通点といえるでしょう。上記の例はどれも、特別にものすごいスキルを持っている人が起業したものではありません。自分の長所をしっかり把握した上で、ビジネスにできるくらいに育てているのです。会社勤めの毎日はもう飽きた、何か自分で事業をしたい!そう思っている人は、こんな選択肢があることも視野に入れてみてはいかがでしょうか。
2016年08月14日母として妻として、仕事では責任ある立場として。朝から晩までフル稼働なはずなのに、なぜか魅力的に映る女性がいます。そんな気になるあのヒトの「きれいの裏舞台」に迫ります。第5回は、日本にココナッツオイルブームをもたらした、ママ起業家の荻野みどりさん。母乳育児の最中、子どもが湿疹、便秘になってしまったことをキッカケに、「人は食べ物でできている」ことを再認識。安心して食べられる食材として、有機ココナッツオイルを販売しはじめたところ大ヒット!今年は東京・神宮前にオーガニックスイーツ専門店「BROWN SUGAR 1ST.」を出店、ますます活躍の場を広げている荻野さんに、体にやさしく親子で使えるスキンケアアイテムを教えていただきました。荻野みどりさん2013年に、たったひとりで始めたココナッツオイル販売事業も、今では40名のスタッフを抱えるオーガニックフード販売企業に成長。一過性のブームに終わらず、発売する商品が次々と売れ続ける理由は、「わが子に食べさせたいかどうか」で商品をつくっているからだと、荻野さんは言います。家事や育児などに追われていても、商品をつくるときは必ず生産者を訪問。商品への想いや企業理念を伝え、共感しあえてはじめて、具体的な商品化へとコマを進めるそうです。BROWN SUGAR 1ST.: blog: Instagram: お子さん : 1人(5歳)運動など : 空き時間を見つけてジムに行く。普段から背筋を伸ばし下腹部にチカラを入れておくよう心がける食生活 : 食事は楽しく、おいしく! 「アレもだめ、コレもだめ」と制限を設けるのではなく、カラダが何を欲しているか、気にかけて食べるものを選ぶ。もし、カラダに良くないものを食べてもしっかり出せるカラダづくりをすることが大切お悩み : 満月が近づくと肌の調子が不安定になりがち。また食生活や睡眠時間が乱れると、カラダの疲れが取れにくくなってきたなと感じる。叔母に教わったスパイス白湯(クローブ3粒、カルダモン1粒、シナモン3cmくらいをいれて湧かしたお湯)をすこし冷ましてココナッツオイルを加えて目覚めに飲むと内蔵の調子が整う■荻野さんの一日(平日)7:00 : 起床・白湯づくり8:00 : 朝ごはん・身支度・掃除9:00 : 保育園へ送り9:30 : 出社・仕事12:00 : ランチ13:00 : 仕事18:30 : お迎え19:00 : 夕飯・片付け20:00 : お風呂・娘と遊ぶ21:00 : 娘就寝22:00 :ストレッチ・筋トレ・マッサージをして就寝安心や安全にこだわりすぎても窮屈。荻野さんの日々の暮らしや商品づくりには、体にやさしいことはもちろん、楽しく、おいしく、幸せになれる工夫がなされています。そんな荻野さんのお眼鏡にかなったスキンケアアイテム、かなり気になります。今回セレクトしてくださったコスメはすべて、お子さんと一緒に使っているのだとか。▼Takakura Pubicareデリケート コットン ワイプフローラルローズ 12枚入り「コットン、化粧水、保湿成分、どれもオーガニックにこだわっているデリケートゾーン専用シートです。海外へ出張に行く時など、お出かけの時にあると便利です。ほんのりと香るフローラルローズに癒やされます。Takakuraさんは経皮毒ケアにとても注力されているので、その点も共感が持てます」▼BROWN SUGAR 1ST.有機エキストラバージンココナッツオイル「もう皆さんご存知だとは思いますが、バージンココナッツオイルは、食べるだけでなく、スキンケアコスメとしても優秀です。私は主にマッサージクリームを兼ねたナイトクリームとして愛用しています。ココナッツオイルを使って、二の腕から脇を通って腕をやさしくマッサージ。拭き取り要らずなので、疲れている日も怠けずにケアできます。ココナッツシュガーと合わせたオイルスクラブは、あまりに使用感がいいので、なんとコスメキッチンさんにお願いして、コラボで商品化してしまいました!」▼Dr.Hauschkaエチケットロールオン ローズ 50mL「夜はしっかり保湿ケアしているから、朝はデオドラントローションでササッとスキンケア。配合されているダマスクローズオイルとホホバ種子オイルで保湿できるうえ、ダマスクローズの香りでニオイケアもしてくれるので、これからの季節はとくに手放せません」荻野さんに「ココナッツオイルの取り入れ方」を教えていただきました!「ココナッツオイルには、子どもの免疫力を高めるラウリン酸が40%以上入っています。まずは、トランス脂肪酸の摂取を減らすため、マーガリンやバターの代わりとして使ってみてください。出来上がった料理にプラスするより、加熱時に入れた方がおいしいですよ。食用もスキンケア用も必ず、混ざりけのないバージンオイルを選んでくださいね」・Takakura Pubicare ・BROWN SUGAR 1ST. ・Dr.Hauschka
2016年08月01日母として妻として、仕事では責任ある立場として。朝から晩までフル稼働なはずなのに、なぜか魅力的に映る女性がいます。そんな気になるあのヒトの「きれいの裏舞台」に迫ります。第4回は、「ママのための自然療法スクール こどもとアロマ」を主宰する、原亜紀子さん。自然療法を使った、安心、安全なケアをレクチャーする原さんご自身は、どのようなケアを行っているのでしょう?毎日の過ごし方や体調管理法、小さな子どもと一緒に使える、スキンケアアイテムのつくり方も教えていただきました。原亜紀子さん株式会社kiddy aroma代表。専業主婦だった30代後半からアロマセラピーの勉強をスタートし、その後、妊産婦専門の漢方アロマセラピーサロン・スクールに勤務。スクール講師と事務局を担当。退社後、2010年に千葉の自宅で 「ママのための自然療法スクール こどもとアロマ」 をスタートし、アロマセラピー・ハーブウォーター・クレイなどの自然療法を使った「アロマの薬箱講座」「皮膚を出口にしないためのスキンケア講座」など、ママのためのホームケアの講座を開催。忙しいママが自分のペースで学べる「メールセミナー」は、日本全国のみならず海外からの受講者も多く、これまで2,000名が受講。ちいさな子どもを持つ「ママ目線」で伝える内容が、多くのママたちに支持されている。また、現在はママが自分サイズのビジネスをしていくための「ママ起業サポート」も行っている。blog: Facebook: お子さん : 子ども一人、息子(15歳)運動など : 週1回の体幹トレーニング、朝の散歩、すきま時間の筋トレ食生活 : 水、食材、調味料は良質なものを選ぶ。できるだけ農薬や添加物など余計なものが入っていないものを使う。プロバイオティクスを毎日摂る。疲労時や風邪のとき、ビタミンCなど食事で補えない部分は、良質なサプリメントにも頼るお悩み : 肌のハリがなくなったこと、疲れがとれにくいお子さんは15歳になる男の子。受験が終わってひと段落し、この春から、日中は自分のために時間を使えるようになったといいます。「子どもは手をかけすぎてもいけない年頃ですが、ごはんを一緒に食べて、話す時間は大切にしたいと思っています」。お仕事はご自宅でのパソコン作業がほとんどだという原さんの、平均的な1日のスケジュールはこちら。■原さんの一日(平日)5:30 : 起床 / メールチェック6:00 : お弁当作り7:30 : 息子を送り出し、朝の散歩へ(寝不足の日はクレイバスやアロマバスで交感神経をオン)8:30 : 仕事に集中(SNS更新、執筆、打ち合わせなど) / 洗濯・掃除13:00 : 昼食 / 自分時間(寝不足のときには必ず少し寝ます)15:00 : パソコン作業 / スカイプで打ち合わせなど18:00 : 夕食準備19:00 : 夕食20:00 : パソコン作業23:00 : お風呂(1日のカラダとココロの疲れがリセットできるようなバスアイテムを使用)0:00 :読書・就寝ケアタイムは主に夜。できる限り、次の日に疲れを残さないようにしているという原さん。忙しいときほど心がけていることが、たくさんあるのだそう。「例えば掃除。散らかっていると動きが悪くなるので、大変になる前にこまめに片付けるのがモットー。また忙しいと外食が多くなりがちですが、続くと体調が悪くなってしまうので、焼くだけ蒸すだけで十分においしい、いい食材を選んだり、サプリも積極的に摂ります。また、締め切り前などは寝不足になりますが、夜はきちんと寝て仕事は朝にするなど、体に無理をするとかえって効率が悪いので、いかに全体のパフォーマンスが上がるかを考えるようにしています」 スキンケアでいちばん大事にしていることは、「肌をいじりすぎないこと」。洗いすぎ、塗りすぎはお肌自身の持つ保湿力を低下させてしまうため、スキンケアアイテムはナチュラルな素材なものを使っているそう。そこで、原さんが欠かせないと話す、子どもと一緒に安心して使えるもの3点をご紹介いただきました。▼手づくりのハーブウォーター化粧水は、ハーブウォーターを使った手づくり。「ハーブウォーターは買うこともできますが、自分で蒸留してつくるとお料理感覚で楽しいし、コストがあまりかからず、たっぷりと使うことができます。季節のハーブやフルーツを使うので、香りもいいんです。そのまま使っても化粧水になりますが、セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分を加えることで、リッチな保湿力のある化粧水に。口腔ケアや、赤ちゃんのお尻ふきなどにも使えて便利なので、ぜひハーブウォーターを使ってみてほしいです」▼アロマフランスクレイ「クレイは数種類ありますが、フェイシャルには、ホワイトカオリンやグリーンモンモリオナイトがおすすめ。洗顔、フェイスパック、ヘアパックなどに使うことができます。ヘアパックは、髪の毛をぬらし、ゆるめのペーストをつくって地肌にパック。カラーやパーマの前後に行うと、ダメージの修復を助けてくれます。これからの季節は、日焼けあとのケアにも。グリーンイライトというクレイが向いていて、ゆるいペーストをつくって肌に塗ったり、ハーブウォーターに少量加えてクレイローションにして使います。ひりひり感や炎症や赤みがおさまるので、夏のケアにはクレイは欠かせません。ケガや疲れ、吹き出物にも効果があります」▼シーオーツープラスの炭酸化粧水「炭酸美容家の高橋弘美さんのつくる、1gにつき1,000ppm以上の炭酸ガスが配合された炭酸化粧水。天然由来成分にこだわった、シンプルな処方なので安心。特に、期間限定のローズシリーズはすぐに売り切れてしまうので、見つけたら購入するようにしています。エアコンによる冷えには、炭酸を入れた足湯やお風呂が、温度が高くなくても血行が促進されるのでおすすめ。そこに、天然の植物のアロマ(精油)を入れば、香りの信号が脳へ伝わり、リラックスの副交感神経優位な状態に傾けてくれ、体も心も緩んで、ゆっくり眠れます」原さんに「化粧水」と「炭酸お風呂」の簡単レシピを教えていただきました!■ハーブウォーターを使った化粧水レシピ・ローズウォーター 45mL・グリセリン 小さじ1・ヒアルロン酸パウダー 耳かき2・セラミド 耳かき5これらを消毒した容器に入れてよく混ぜるだけ。冷蔵庫保存で3週間で使いきります。■炭酸お風呂のレシピ(1)180リットルの浴槽のお湯に対し、先に重層250gを入れてよくかき混ぜる。(2)さらにクエン酸を210gをまんべんなく入れる。クエン酸を入れた後は炭酸が抜けてしまうので、混ぜないようにするのがポイントです。※材料は食用グレード以上のものを使用すること。▼もっと詳しく知りたい方は…1年を通しての、アロマを使ったママのためのナチュラルホームケア講座「アロマの薬箱」が、8月下旬より募集開始予定! ・ママのための自然療法スクール こどもとアロマ ・シーオーツープラス ・日本アロマ蒸留協会
2016年07月01日