フランスの大スター、レア・セドゥがUK版「ハーパーズ バザー」誌に登場。俳優としてヨーロッパとハリウッドで活動しているレアだが、「やりやすいのはヨーロッパ」と語った。「アメリカのこの業界は、女性に厳しいと思う。女性が歳を重ねていくことが難しい。私は望まれなくなるとか、契約を失うことを恐れたくない。アメリカは合理的。お金を稼ぐとなると、自由を失うことになる。全要件を満たすことを求められたりするのにも抵抗がある。女性で、映画俳優でいるには、ヨーロッパの方がやりやすい」と率直に話したレア。「アメリカでは順応が必要だ。私はそのようなシステムに自分を合わせたくない。システムを私に合わせさせたい」と力強い意見を述べた。レアは2006年に母国フランスでデビューし、2009年の『イングロリアス・バスターズ』でハリウッドに進出。その後、『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』や『007』シリーズ、最近では『デューン 砂の惑星PART2』などの大作にコンスタントに出演しつつ、『アデル、ブルーは熱い色』『たかが世界の終わり』などフランス語映画にも出演している。レアのコメントに、映画ファンは「完全同意」「勇敢なコメント」「ハリウッドには確かにエイジズムが存在する」「彼女を尊敬する。本当にかっこいい人」と同意の声を寄せている。(賀来比呂美)
2024年03月07日ヨーロッパ在住のファッションジャーナリスト、平野秀美さんのファッションスナップレポートです。今回はおしゃれにパンツスタイルを着こなすヨーロッパの人たちをクローズアップ!1. OL風ブラックワイドパンツブラックワイドパンツは、そのシンプルで洗練されたデザインから、どんなスタイルにもマッチする汎用性の高いアイテム。そのため、ビジネスカジュアルからカジュアルなデイリーウェアまで、幅広いスタイリングに適しています。このかたのように、サンダルと合わせても素敵!2. スリムなカーゴパンツ細身のカーゴパンツは、従来のカーゴパンツと比べてよりスタイリッシュ。さらにこちらのかたのようにブーツインしておしゃれ度アップ!全体の色合いもこのカーゴパンツにあったブラウン系で統一した、優秀スタイル。3. ヴィーガンレザーパンツは光沢感がたまらない品の良さレザーのような質感や光沢があり、カッコよく決めてるこちらのパンツ。スタイリッシュなパンツスタイルを求める際、このようなヴィーガンレザーパンツを選択することがあります。日常のファッションアイテムとしてだけでなく、特別なイベントやカジュアルな外出など、さまざまな場面で活躍します。4. チェック柄のワイドパンツワイドパンツのシルエットとチェック柄が組み合わさることで、一見シンプルながらもスタイリッシュで目を引くルックスを演出できます。さらに、こちらのズボンは、形がユニーク。裾部分に公開部があるこだわり抜かれたデザイン。カジュアルな日常のスタイルから、よりフォーマルなイベントまで幅広い場面で活躍しそう!5. コーデュロイパンツで暖かくコーデュロイの素材は保温性に優れており、寒い季節には特に暖かく重宝します。寒いヨーロッパでも大人気!ファッション愛好家やスタイルを追求する人々にとって、コーデュロイパンツは、機能的であり、懐かしさを醸し出してくれる雰囲気も人気です。6. デニムはやっぱり外せない!デニムパンツはカジュアルなルックスから、さまざまなファッションスタイルに適しています。薄めのデニムやガッチリしたデニムの違いだけでも雰囲気はだいぶ変わりますよね。こちらのモデルさんのデニムは、薄手でワイド。このようなタイプはカジュアル感を存分に楽しみたいですね!濃いめの色で固い素材のデニムなどは、逆にシックに着こなすこともできます。いかがでしたでしょうか?パンツといっても、種類は数えきれないほどありますよね。ヨーロッパのストリートスナップで見つけた彼女たちのパンツファッションの着こなしかたが参考にできれば幸いです!写真、文・平野秀美
2024年02月18日ヨーロッパ在住のファッションジャーナリスト、平野秀美さんのファッションスナップレポートです。今回は寒い日を乗り切るための、おしゃれなアウターをご紹介いたします。個性的な着こなしもとても参考になります。1. もこもこフェイクファーのロングコート寒い季節や冷たい風の中でも体温をしっかりと保ってくれるもこもこロングコート。寒冷地や冬にはファッションと機能性を兼ね備えているアイテムです。また、その柔らかな触り心地がよく、ついつい毎日愛用したくなるほど。豪華な外見がとってもエレガントかつスタイリッシュな印象ですよね。長い丈が優雅な雰囲気を醸し出し、フェイクファーのもこもことした質感が高級感を演出してくれます。2. タイプ違いのアウターの組み合わせとってもユニークな着こなしかたなので、ぜひご紹介したかったのが、こちらの重ね着。シルバーピンクのゴージャスなジャケットが、とても個性的で目をひくデザインです。が、なんとこちらはジャケットだけではなく、中にロングコートを着用しているところがまた面白い!ジャケットを脱いでもお洒落、ジャケットを羽織っても魅力たっぷりなファッションセンスを見せてくれる、とても参考になる着こなしかたです。3. カーキトレンチが深みあり!トレンチコートといえば、ベージュやネイビーが定番カラーとして人気ですよね。今回はこの味のある2種類のグリーン&カーキの深みのあるカラーがとっても繊細で大人っぽいと感じました。基本的にどんな色との相性も良いので、今年はカーキ系トレンチはもっと人気が出るのではないかと思っています。4. ピンク系アウターで色っぽくどちらもピンク系のアウターを着用されていますが、本当にピンクって幅広い!左のかたのようにショッキングピンクは、目をひく鮮やかさがあり、洗練されたスタイルを表現してくれます。また右のかたの淡いピンクは、より柔らかく優しい知的な印象。どちらもとても色っぽく、今後アウターを購入されるかたは、ぜひピンク系も検討してみてください。5. 重ね着で個性を発揮こちらは私がイチオシの着こなしかた。トレンチコートだけでは寒さを凌げないヨーロッパの冬は、このようにフェザー系のベストなどを上から重ねることで、より暖かく、そして長くトレンチコートを着用することができるんです。またマフラーも普通に巻くのではなく、片方をコートの中に隠して自分らしい重ねかたを見せてくれている点も、とてもファッションセンスの高いかただと感じます。6. 寒い冬はダウン系!やっぱり外せないのがダウン系ジャケット。ヨーロッパの冬はとにかく寒いので、長めが人気。また最近ではオーバーサイズやユニセックスのデザインがこちらでも人気上昇。定番ブラックはどんなスタイルにも合わせやすいので、やはりここヨーロッパでも一番よく見かけるカラーでもあります。いかがでしたでしょうか?まだ寒い季節ではありますが、アウターを変えるだけで外に出かけるのも楽しくなるかもしれません。ぜひ個性的な着こなしや色鮮やかなコートなど、今までにないファッションを取り入れてみてください。写真・文 平野秀美
2024年01月14日ニッポン放送の特別番組『ヨーロッパ企画の数撃っていこう2024』が、2024年1月4日(木) 11時より放送されることが決定した。2023年に劇団創設25周年の節目を迎えたヨーロッパ企画。番組には、2023年の年始特番としてオンエアされた前回同様、ヨーロッパ企画の代表であり、すべての公演の脚本・演出を担当する上田誠が、今回のために様々な企画を考案。さらにスペシャルゲストとして、2024年4月から上演となる舞台『鴨川ホルモー、ワンスモア』に出演する中川大輔、乃木坂46の清宮レイも登場し、オリジナルクイズや歌ネタ企画に挑戦する。番組では「鴨川ホルモーの稽古場に、中川が2人! 主演の中川大輔さんと、ヨーロッパ企画の中川晴樹さん。これは呼び方に困る! というわけで、稽古場でのおふたりの呼び方を募集します!」という内容でリスナーからのメールを募集する。■上田誠 コメントヨーロッパ企画がラジオ企画を思いつくまま数撃っていく番組。2024年もまた数撃たせてもらえるそうで光栄です。前回は1時間でしたが今回は2時間!次は4時間でしょう。ニッポン放送と僕らの弾数との消耗戦だ。2024年春には舞台『鴨川ホルモー、ワンスモア』をやりますから、そちらに出演の中川大輔さん、清宮レイさんも援軍で来てくださいます。惜しまず数撃ちます!<番組情報>ニッポン放送『ヨーロッパ企画の数撃っていこう2024』2024年1月4日(木) 11:00~13:00パーソナリティ:ヨーロッパ企画(土佐和成、中川晴樹、永野宗典、上田誠)スペシャルゲスト:中川大輔、清宮レイ(乃木坂46)番組アドレス: ek@1242.com(mailto:ek@1242.com)ニッポン放送 広報 X:
2023年12月22日「『時をかけるな、恋人たち』公式シナリオブック」が12月25日(月)に発売される。現在放送中の吉岡里帆主演「時をかけるな、恋人たち」は、ヨーロッパ企画・上田誠のオリジナル脚本で贈るタイムパトロール・ラブコメディー。時間SFならではの華麗な伏線回収、現代人と未来人のコミカルなやり取りなど、上田誠ワールドを存分に楽しめるタイムパトロール・ラブコメディーをシナリオで完全再現。上田さん初のシナリオブックとなる。毎回、多彩なゲストを迎えて展開されるストーリーは、映像だけでなく、活字で再度確認したくなる仕掛けが満載。上田さんによるドラマ中のタイムトラベル解説や、直筆のあとがきなども掲載される。ほかにも、スタッフのスペシャル対談、吉岡さんと永山瑛太のインタビューも収録。セブンネットショッピングでは、購入者特典も用意されている。「『時をかけるな、恋人たち』公式シナリオブック」商品情報発売日:2023年12月25日(月)※一部、発売日が異なる地域がございます定価:2,200円発行:東京ニュース通信社「時をかけるな、恋人たち」は毎週火曜日23時~カンテレ・フジテレビ系にて放送中。(シネマカフェ編集部)
2023年12月03日「名古屋クリスマスマーケット2023」が、名古屋・久屋大通公園 エディオン久屋広場にて、2023年12月9日(土)から12月25日(月)まで開催される。ヨーロッパ郷土料理が集結「名古屋クリスマスマーケット2023」クリスマス前の約4週間“アドベント”の期間、ドイツをはじめとするヨーロッパ各国では、町の中心の広場でクリスマスマーケットを開催する。「名古屋クリスマスマーケット2023」は、そんなクリスマスマーケットをモチーフとしたクリスマスイベントとなっている。ソーセージやホットワインなどドイツグルメ&クリスマス雑貨会場では、ドイツの甘いホットワイン“グリューワイン”やソーセージなどドイツグルメを販売。また、具だくさんのスープやシュトーレンなど、クリスマスならではのメニューも楽しむことができる。2022年に発売し人気を博したホットチョコレートも展開されるため、要チェックだ。加えて、クリスマスにぴったりな雑貨も充実。クリスマスオーナメントや、くるみ割り人形といったキュートなヨーロッパの輸入雑貨が揃う。巨大なもみの木のクリスマスツリーが出現さらに、会場中心には巨大なもみの木のクリスマスツリーを設置。イルミネーションも実施され、暖かな灯りによりロマンチックな空間を演出する。【詳細】「名古屋クリスマスマーケット2023」開催期間:2023年12月9日(土)~12月25日(月)時間:平日 16:00~21:00、土日祝&12月25日(月) 11:00~21:00会場:久屋大通公園 エディオン久屋広場住所:愛知県名古屋市中区栄入場料:無料(会場内での飲食は有料)出店:ヨーロッパ郷土料理(ソーセージ、ホットワイン、ビール、シチュー、お菓子他)、クリスマス関連商品(クリスマスオーナメント、ガラス雑貨他)※内容は変更となる場合あり。※写真は過去の様子。■サンタクロース来場イベント実施日:2023年12月9日(木)・10日(日)・16日(土)・17日(日)・23日(土)・24日(日)・25日(月)【問い合わせ先】東海テレビ放送 事業部TEL:052-954-1107(平日 10:00~18:00)
2023年10月27日吉岡里帆が仕事では辻褄合わせが得意なものの、恋になると一線を越えられない広告代理店社員を演じる「時をかけるな、恋人たち」の1話が10月10日に放送。ヨーロッパ企画の上田誠の脚本に「上田誠ワールド炸裂すぎ」や「スペシャル」など絶賛の声が上がっている。「サマータイムマシン・ブルース」の上田誠脚本による完全オリジナルな本作は、未来からやってきたタイムパトロール隊員と令和の時代を生きるアートディレクターの恋物語。未来人と現代人の訳ありな恋の急展開に、期待が集まる。突然タイムパトロールのメンバーに指名された令和を生きる広告代理店社員・廻を吉岡里帆、かつて廻と恋人関係にあったらしい未来人でタイムパトロール隊員の翔を永山瑛太、同じくパトロール隊員でオペレーター・天野りおんを伊藤万理華、メカニック担当・八丁堀惣介をじろう・シソンヌ、隊長の和井内秀峰を石田剛太が演じている。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。広告代理店勤務でアートディレクターとして働く常盤廻(吉岡里帆)は、物事のつじつま合わせが大得意。しかし、恋には臆病で一線を越えられない彼女は、密かに想いを寄せていた後輩の広瀬航(西垣匠)が婚約したことを知り、失意のどん底に落とされる。そしてその晩、やけ酒をあおり公園のベンチで一人座っていた彼女は、突然座っていたベンチごと地中に。すると目の前には、未来人風の男・井浦翔(永山瑛太)らタイムパトロールのメンバーが現れる。翔によると、そこはタイムパトロール基地で、彼らは未来で横行する違法タイムトラベルを取り締まっていた。状況がまったく理解できない廻だが、なぜか彼らは新たなメンバーとして廻を迎え入れようとする。翔たちとの出会いを悪い夢だと片付けたい廻。しかし彼らのミッションに強制的に巻き込まれていき――というのが1話の展開。翔たちが見つけた違法トラベラーは、21世紀の音楽が大好きな23世紀人の横井大知(泉澤祐希)。違法なタイムトラベルで令和に降り立ったうえに、路上ミュージシャン・綿谷ジュン(吉澤嘉代子)の音楽に惚れてマネージャーとして彼女を支えていた。しかし未来人が過去人に影響を及ぼすことは御法度。ましてや、恋に落ちるなどあってはいけないこと。そこで隊員たちは歴史の改変を防ぐために、ふたりの記憶を消して横井を元の時代へ戻そうとする。ところが、その日はジュンの単独ライブの日。横井の想いに心を動かされた廻は、隊員の一員になるから、ライブが終わるまで待ってほしいと頼む。そしてライブ本番。ジュンが披露したのは、横井のことを思って作ったラブソングだった。しかし、生きる時代が違うふたりは、記憶を消されて離れ離れに。後日、誰かの粋な計らいで、本来ならCDを残すことなく活動を終えたはずのジュンの思い出の曲がCDになることに。そしてそれは、記憶を失ったはずの横井の手にも渡るのだった。そんな切ないラブストーリーに、SNSでは「すごく切なくて良いストーリーで引き込まれました!」や「とても面白かったです」の声が。またヨーロッパ企画の雰囲気が全体に立ち込める内容に、ファンからは「上田誠ワールド炸裂すぎ、好き好き大好き」や「始まった途端、何かヨーロッパ企画の匂いがすると思ったら、やっぱりそうだった」、「ストーリー展開だけじゃなく役者さんやセット含めた佇まいまでがスペシャル」など絶賛の声が上がっている。他にも、演出を務めた山岸聖太監督に対し、「あ~好きなドラマだ!と思ったら、山岸聖太さんで納得」などの声もあり、脚本はもちろん演出にも期待が高まっている。【第2話あらすじ】翔は、かつてタイムパトロール中に大学生の廻と恋に落ちたが、規律に反する行為だったため廻の記憶を消したことを打ち明ける。当時の記憶がよみがえり感極まる翔に対し、思い出せない廻はそんな翔の想いを軽くあしらう。そんな中、次の違法トラベラーが発見される。工事現場で働く古市ヒロキ(南出凌嘉)はまだ少年で、どうやら23世紀から家出してきたらしい。翔たちの仲間で、タイムパトロール少年課のリリリー(夏子)によれば、ヒロキの両親はAIに相性が悪いと判定されたにも関わらず結婚し、その後家庭環境が悪化したらしい。そこで、廻と翔が早速張り込みを開始すると、ヒロキは西キョウカ(鳴海唯)という女性と一緒にいることがわかる。そして身柄を確保すると、ヒロキは悪びれる様子もなく、駆け落ちによる違法トラベルをあっさり認めるのだった。「時をかけるな、恋人たち」は毎週火曜23時~カンテレ・フジテレビ系にて放送中。(シネマカフェ編集部)
2023年10月11日京都を拠点に活動し、これまでSF、ファンタジー、非日常といったシチュエーションにおいて、数々の“企画性コメディ”を生み出してきたヨーロッパ企画。2023年に25周年を迎えた彼らだが、その記念すべき年に上演されるのが、劇団初となるミステリーコメディ『切り裂かないけど攫いはするジャック』だ。本公演を前に、劇団代表で脚本・演出を担当する上田誠、上田とともに劇団を立ち上げた永野宗典、諏訪雅の3人が来福し、作品について語ってくれた。19世紀のロンドン。街は、「謎の怪人ジャックが徘徊している」という噂で持ちきりだ。そんな中、捜査が始まる…はずなのだが。「稽古の初日から、すでに脂が乗っています」と笑顔の上田。まずは今作が、「ミステリーコメディ」となったことについて、「これまで『文房具コメディ』や『迷路コメディ』など、ニッチなジャンルで勝負してきましたが、見渡すと同規模の劇団でコメディを主軸にしているところは、もはやうちくらい。そろそろ、ジャンルを広げても大丈夫だろうと(笑)。ただ、ミステリーというジャンルは非常にコアなファンが多いので、そこでいかに自分たちらしさが出せるかが課題でした」と振り返る。ミステリーの中でも、どちらかと言えば都市伝説やゴシップといった部類に入る『切り裂きジャック』を題材としたのも、“ズラす”ことでオリジナリティを抽出してきた上田の作戦。下世話な思いが渦巻く人々の騒動を群像劇で表現しながら、劇団らしいミステリーコメディを成立させてくれそうだ。そして今作で16年ぶりに座長を務める永野は、警部として捜査を担当。しかし「群衆が勝手に推理を始めるので捜査ができない」と早くも嘆き節。また、群衆のひとり、オルガン弾きとして登場する諏訪は、「エチュードの段階で、群衆に押された永野さんが一言も喋れていない状態。本当に捜査を進められるのか今から心配(笑)」とこちらもコメディアンぶりを発揮。「キャナルシティ劇場という舞台を最大限に活用し、19世紀のロンドンへ皆さんをお連れしたい」と上田。さらに、「最後には、アッと驚く結末を用意しているのでお楽しみに」とも。果たしてその全貌は。公演は10月14日(土)~15日(日)福岡・キャナルシティ劇場ほか、東京、高知、広島、大阪、神奈川、愛知で上演。チケットは発売中。
2023年10月05日「ベビーカーを押して階段にさしかかると……」杏さんは2016年5月に双子の女の子、2017年に男の子を出産し、昨年からお子さんと一緒にフランスのパリに移住。宇多田さんは2015年7月に男の子を出産し、イギリス・ロンドンで長く暮らしています。お互い子育てをしながら海外で暮らし、デビューしたのも同じ年頃だという、共通点の多い二人。宇多田さんは15歳でデビューし、「生活に必要な能力がなにも身につかないまま20代になっちゃって。家を借りたり、銀行口座を開いたり、インターネットや電話の契約をしたり、自分で生活できるようになりたいと思った」ことがきっかけで、知り合いはいないけれど英語が通じ、興味のあったヨーロッパのいろんな街へ気軽に行ける距離感のロンドンで暮らすことにしたのだそう。一方の杏さんは、子どもが小学校に上がるタイミングがちょうどいいかなと、フランス・パリに移住する決意をしたのだそうです。宇多田さんは最近、8歳になった息子と二人きりでの旅行の楽しさに目覚め、昨年はイタリア北部にある避暑地・レイクコモに出かけたそう。日本でも、もっといろんな場所に子どもを連れていきたいと思っているそうです。杏さんもまた、旅行が大好き。ヨーロッパはもちろんのこと、この夏は仕事を兼ねて、大阪、京都、北海道、富士山麓にある河口湖など、お子さんと日本各地を旅したそうです。ただ、子どもとじっくり向き合う時間として「1人ずつと旅行したいな。それぞれとゆっくり話す時間があったらいいな」と心の内を明かしました。ずっとロンドンで子育てをしてきて、日本での子育て経験がないという宇多田さん。日本と海外の子育て環境の違いは友人から聞く程度で、あまり実感がないと言い、両方を経験している杏さんに「フランスに引っ越して(日本の子育てと)すごい違うなって感じますか?」と尋ねました。杏さんは、フランスは本当に子育てしやすい環境だといい、「ヨーロッパってエスカレーターとか全然ないじゃないですか?でも、何となくベビーカーで階段に差しかかると、どこからともなく人が来てとにかくヘルプするっていうのが根付いている」と、実際に文化の違いを感じていると答えました。すると「誰も嫌な顔しないですもんね、子どもに対して」と宇多田さんも同意し、「海外の(人たちの)子どもをみんなで育てるってのはすごい素敵」だと、ともに声を揃えます。そんな話をしながら餃子のタネを作り、手際よく包んで焼いていく二人。杏さんが唐突に「お酒って飲みます?」と振り、宇多田さんが「昔ほどじゃないけど飲むのは好きです」と、普段はブルゴーニュの白ワインなどを飲んでいることを明かすと、「じゃあ是非今度パリでワイン会を!」と飲み会に招待していました。
2023年09月14日京都を拠点に、ユニークな設定とユルい会話で繰り広げられるコメディで人気を博すヨーロッパ企画が、劇団結成25周年を迎えた。今年6月公開の長編映画『リバー、流れないでよ』を自ら製作したり、劇団員が出演する実験的ドキュメントバラエティ『ヨーロッパ企画の暗い旅』の制作など、劇団ながら演劇の枠組みを超えて活動する彼ら。最新作の『切り裂かないけど攫いはするジャック』を前に、25年続く秘訣を旗揚げメンバーである上田誠さん、諏訪雅さん、永野宗典さんに伺った。――25周年を迎えた劇団の最新作は、19世紀にイギリスで起きた切り裂きジャックの事件がモチーフ。上田誠:25周年ですし、劇団員たちがワクワクする企画をというのが使命感としてあり、今回はミステリーコメディでいこうと。ミステリーというと作家がトリックを構築するのが主流ですが、僕らは集団でものを作る劇団ですから、ジャックものならやれるかなと思ったのが最初で…。諏訪雅:劇の中盤くらいには、ジャックが何者か明らかになりますよね。永野宗典:いま稽古中盤ですけど、僕はこれからまだ見ぬ新しいジャックが出てくるのかなと思ってますけど?上田:ミステリーって最後の謎解きに注目が集まるのが宿命ですけど、それが怖すぎて、本当は最初に「僕がジャックです」ってところから始めようと思ったくらいです(笑)。永野:僕が警部の役なんですが、群像劇でみんなが勝手に推理しだすから、邪魔くさくて仕方ないです。上田:「推理をするな!」っていう決め台詞が生まれたぐらいですから。諏訪:でもみんながまくし立てるように自分の言いたいことを言ってるのって、まさにヨーロッパ企画って感じの群像劇になってると思う。上田:ミステリーってある材料を最初にざっと出して、ロジックでそれを収れんさせていくものだけれど、演劇…というかコメディは、要素がどんどん出てきて場が散らかっていく様子が面白かったりする。それを両立させられないかというのが、今回の狙いでもあります。――タイトルの絶妙なユルさも秀逸。上田:演劇は結構作家主義ですけど、僕らはタイトルも合議制です。でも毎回超コメディらしいタイトルですから、発表するのに勇気がいるんです。演劇界で馬鹿にされないだろうかとか、もうちょっと文芸チックな方がカッコつくかなとか思いながら、ひたすら痩せ我慢してる感じ(笑)。諏訪:僕らはつねに判断基準が面白いか面白くないか、ですからね。永野:ふたりは関西人なんで笑いにむっちゃ厳しいんですよ。上田:もともと僕も諏訪さんもお笑いに関して結構うるさい方なんで、どこかでダサい笑いはやりたくないっていう気持ちがあるんですよ。あと、演劇というと、伝えたいメッセージがあったり、感情のヒダを描くとか、現代社会を切り取るとかの目的が多いと思うんですけれど、僕らの場合、面白いことをやろうと集まっているっていうのが、ヨーロッパ企画の特性なのかなと思います。諏訪:そもそも劇団名に劇団を付けなかったのは、演劇だけじゃなくいろいろなことできそうな気がしたからなんだよね。昔からみんな映像を撮るのが好きだったりもしたし。上田:ただ演劇は好きなんで、せっかくなら“劇団”のイメージをもう少し広げられたら面白いですよね。(写真上)うえだ・まこと1979年11月4日生まれ、京都府出身。脚本を手がけるドラマ『時をかけるな、恋人たち』(カンテレ、フジテレビ系)が10月10日より放送スタート。(写真中)すわ・まさし1976年8月26日生まれ、奈良県出身。俳優のかたわら、脚本・演出なども手がけており、作・演出舞台に『ガチでネバーエンディングなストーリぃ!』。(写真下)ながの・むねのり1978年2月17日生まれ、宮崎県出身。俳優のかたわら、映像監督や脚本なども手がける。出演近作にドラマ『スーパーのカゴの中身が気になる私』。ヨーロッパ企画第42回公演『切り裂かないけど攫いはするジャック』9月20日(水)~10月8日(日)東京・本多劇場作・演出/上田誠出演/石田剛太、酒井善史、角田貴志、諏訪雅、土佐和成、中川晴樹、永野宗典、藤谷理子、金丸慎太郎、早織、藤松祥子、内田倭史、岡嶋秀昭一般7000円U25シート2500円(前売りのみ)平日割一般6500円サンライズプロモーション東京 TEL:0570・00・3337(平日12:00~15:00)滋賀、京都、高知、福岡、広島、大阪、神奈川、愛知、富山でも上演。劇団結成25周年。四半世紀にわたり人気を継続し続けるヨーロッパ企画とは?人気の理由1:ユニークな設定押し入れ1間程度の超々狭小集合住宅に暮らす人々の工夫を凝らした日常を描いた『Windows5000』など、劇構造や設定のユニークさで魅せるのがヨーロッパ企画。「まだ世の中で劇になってないものを見つけて、どうしたら劇にしていけるかを考える」(上田さん)そうで“企画性コメディ”と呼ばれる。見たことのない世界を舞台上に具現化させる、凝った美術セットも興味深く見応えあり。「設定だけ聞くと、演劇として成立するの?と思うけれど、どう劇化するかを聞くと、毎回、それ面白そうって思えるんです」(諏訪さん)『遊星ブンボーグの接近』地球に降り立った身長数cmの宇宙人たちが、デスクの上を旅し、巨大文房具と戯れる。普段見慣れたカッターナイフや消しゴムが、巨大化して劇場に置かれている状況からすでに楽しく、自分も小人になったような気分に。撮影:清水俊洋人気の理由2:笑いのセンスヨーロッパ企画のコメディは、大爆笑というより、ユル~い会話の中から生まれる、ちょっとトボけたクスッとした笑いが特徴。じつはこれ、稽古場で上田さんが提示した設定で俳優たちがエチュード(即興劇)を繰り返し、その中で生まれたものが取り入れられている。「自分たちがやった場面だから、すでに笑いとして出来上がっている」(上田さん)ゆえのリアルさも絶妙。「設定はトリッキーだけど、誰もが感じるようなことを取り上げていて、そのへんのリアリティが多くの人に楽しんでもらえている理由かも」(永野さん)『来てけつかるべき新世界』通天閣を擁する大阪・新世界を舞台にしたSF作品。狭い路地をドローンが行き交い、野良犬ならぬ野良のロボットがうろつき、売れないお笑い芸人がAIを相方にするなど、未来も新世界らしさは変わらずなところが面白い。撮影:清水俊洋人気の理由3:個性あふれる劇団員稽古場でのエチュードから生まれた笑いが作品に反映されていることは書いたけれど、その面白さも、リアルな生っぽい空気感がそのまま舞台上に再現されるからこそ。しかもそれを演じる面々は、どこにでもいそうなのに佇まいや風貌に、それぞれの個性が滲み出て、それが作品の面白さにも繋がっている。「僕は劇作の中身と同じくらい、作品を立ち上げる中で起きる実際のドラマを大事にしていますが、それは劇団員やスタッフに対しても同じ」(上田さん)。「その蓄積が、物語に生かされているんだと思います」(永野さん)『ムーミン』世界的に有名なトーベ・ヤンソンの同名童話をモチーフに、谷で寝たり食べたり、ひたすら遊び暮らす男たちを描いた作品。設定はトリッキーながら、シンプルな劇構造だからこそ、出演者それぞれのキャラクターの面白さが生きた作品。※『anan』2023年9月13日号より。写真・土佐麻理子インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2023年09月12日今やアジアだけでなく世界中で人気の韓国カルチャー。ヨーロッパでもその人気は留まるところを知らず、クラブカルチャー盛んなドイツではK-POPオンリーの音楽イベントが開催されるほどに。世界を席巻する韓国ファッション系スタイル。日本だけでなく、ヨーロッパにも広がるこのトレンドと韓国風ストリートファッションを演出するポイントを紹介していきます。定番ジャージでスポーティーにスタイリング韓国分ファッションブームの火付け役はやはりK-POPアイドル。アイドルたちがトレーニングで着用するウェアは注目されるアイテムの一つ。ジャージは韓国風ファッションを取り入れる上で欠かせない定番アイテムです。普段のスタイリングのアクセントとしてaddidasやNIKE、PUMA、FILAなどのスポーツブランドのジャージアイテムを合わせて着るのがトレンド。ネオンカラーのアイテムもスポーティなスタイリングに欠かせません。オールホワイトのジャージスタイリングこちらは先月開催されたパリメンズファッションウィークでキャッチされた女優兼モデルのLiya Kebete。ジャージをトップスとして用いてオールホワイトでまとめたスタイリングです。襟を立たせてハイネックとして着用しその上からビーズのネックレスを重ね付け。アイテム合わせに細かく気配りされたハイセンスなスタイリング。ハイウエストからローライズへハイウエストのパンツが人気だった昨今のファッショントレンド。レトロポップのリバイバルを受け韓国のストリートファッションではローライズパンツがトレンドに。ヨーロッパのファッショニスタたちももちろんスタイリングに取り入れています。特に人気なスタイリングはバギーパンツ×ミニ丈トップスのヘルシーな肌見せ。腰履きしたパンツに臍ピアスやウエストジュエリーを合わせて夏らしいファッションを楽しんでいる人が多い印象です。近未来を意識したY3Kファッション2000年代ファッションのリバイバルとして注目を集めたY2K。いま韓国ではeaspaなどのK-POPアイドルを中心としてYear3000のフューチャリスティックなファッション、Y3Kが話題になっています。宇宙っぽさ、近未来感、AIを想起させるようなシルバーメタリック、ネオンのアイテムがトレンドに。サングラスでY3KY3Kファッションに挑戦する上で、ヨーロッパで注目されているのは日差しの強い夏にぴったりなサングラスを用いたスタイリングです。ヘッドピースのような特徴的なシルエットのサングラスがおすすめ。顔のサイドまで覆うようなサングラスや、ブリッジ部分が無く一枚のレンズで構成されたサングラスはサイバーチックな印象がありグッとY3Kファッションに近づきます。Writer: Yuca
2023年07月20日ヨーロッパでは、パンデミック中にSNSを騒がせた「コテージコア」スタイルを取り入れるおしゃれさんが急増中です。そもそもコテージコアとは、Cottage(田舎小屋)とcore(中核・熱狂的)から成る造語で、田舎での生活をロマンチックに解釈したもの。言わば、都会にいても海を感じることができるようなリラクシーなシルエットだったり、ちょっぴりノスタルジックでスイートな花柄や、レース、クロシェ編みなどを取り入れたホワイトドレスが特徴。特に今年は、コテージコアそのままよりも、都会的なシルエットや素材を生かしたちょっぴりリュクスなコテージコアを楽しむおしゃれさんが続出。可憐な花柄で大人のコテージコアを謳歌!まるでおとぎの国に迷い込んだかのようなロマンチックな雰囲気のフラワープリントドレスの彼女。パープルのお花が散りばめられた上品なプリントは大人の女性にぴったりです。ボリュームのあるスカートがメリハリのあるウエストラインを作ってくれるので、スタイルよく見えるのも嬉しいポイントです。花柄とリンクさせたパープルのミュールなら全体に統一感も生まれそう。シアードレスに艶やかな花柄がリュクス・コテージコア透明度の低い軽やかなシアー素材を靡かせながら颯爽と街を歩くおしゃれさんをキャッチ。カラフルなフラワープリントのドレスがとっても華やか。ゆるっとしたシルエットが都会にいながらリラクシーな雰囲気を与えてくれます。ドレスがロマンチックなぶん、バッグはブラックで引き締め、足元はハイヒールでレディに演出するのがリュクス・コテージコアのよう。大人可愛いフラワーレースが魅力影響力の高いインフルエンサーの一人であるタマラ・カリニックが披露してくれたのは、PRADAのピュアホワイトドレス。都会にいてもコテージコアな雰囲気を演出できるのは、デコルテや裾などに施された繊細なレースのおかげ。ほんのりと日焼けした肌に映えるホワイトドレスとフラワーレースがなんとも大人可愛い。トレンドのグリーンは、バッグで取り入れてちょっぴり都会っぽさをトッピング。牧歌的ドレスもレースのディテールで洗練さを感じさせて夏のリゾート地に着ていきたいような優しいクリームカラーのドレスは美シルエットが自慢。チラッと裾から覗くレース使いがとっても上品で、優雅な大人の休日スタイルにも最適です。ロングヘアを後ろでまとめたトレンドのスカーフ使いもとってもエレガント。海岸沿いを歩きたくなるような最旬コテージコア夏のコペンハーゲンでキャッチした彼女。ゆったりとしたシルエットの白ドレスがまさにコテージコアな雰囲気を醸し出していました。くるぶしまである可憐なクロシェ編みがビーチリゾートを連想させてくれそうです。ゆったりとしたシルエットでコテージコアを堪能しつつ、レザーのトングサンダルで小綺麗にまとめることでアーバンウェアとしても大活躍間違いなし。ヴィンテージ感漂うカラフルなサマードレス存在感抜群の刺繍風サマードレスを着こなした彼女。ヴィンテージ感漂うカラフルな色使いもブラックベースなら大人っぽい雰囲気に仕上がりそうです。歩く度に揺れる裾のフリンジがアクセント。足もとは抜け感のあるフラットサンダルが相性◉!リュクスなコテージコアスタイルはいかがでしたか? 都会にいながらもリラックス感のある優雅な夏ファッションを楽しみたいという方におすすめです。ぜひ、可憐な花柄やレース、クロシェ編みの白ドレスを見つけて楽しんでみてください。Senior Writer:H_aco
2023年07月20日京都を拠点に活動する劇団「ヨーロッパ企画」が、9月9日(土)の滋賀・栗東芸術文化会館さきら中ホールでのプレビュー公演を皮切りに、10都市をめぐる本公演ツアーを開催する。ヨーロッパ企画第42回公演「切り裂かないけど攫いはするジャック」チケット情報第42回公演となる今作は、新作『切り裂かないけど攫いはするジャック』を上演。ヨーロッパ企画メンバーはもちろんのこと、ヨーロッパ企画ともゆかりの深い、金丸慎太郎、早織、藤松祥子、内田倭史、岡嶋秀昭をゲストに迎えて贈るミステリコメディだ。劇団代表で作・演出を手掛ける上田誠は「場所はロンドン。切り裂かないけど攫いはする、謎の怪人ジャックが徘徊しているイメージです。ジャックは誰なのか。何が目的なのか。攫ってどうするのか。攫うってジャックひとりでできることなのか。集団名なのか。誰が言い出したのか。いつまで続けるのか。衰えはいつ来るのか。すべては霧の中です」とコメント。非日常的な設定における群像コメディを得意とする彼らが、今作ではどんな展開で楽しませてくれるのか、期待したい。ヨーロッパ企画オフィシャルサイトでは、7月8日(土)12:00から13日(木)23:59まで、先行予約を受付中。
2023年07月08日今季のビッグトレンドとして復活したスカーフですが、ヨーロッパではスキニータイプのスカーフを首元で垂らすおしゃれさんが急増中。スキニータイプの特徴は、大判のスカーフとは違い、主張しすぎず、だからと言って控えめすぎない、自然な縦長シルエットを作ってくれるコーデの名脇役といったところでしょうか。今回は、洗練さを与え、顔まわりのアクセントになるスキニースカーフを取り入れたおしゃれさんをご紹介。ブラックのスキニースカーフがコーデの引き締め役ヌーディーな透け感が魅力のシースルードレスですが、ちょっぴり物足りなさを感じた時はスキニースカーフを首にONしてみてはいかが? 引き締め効果のあるブラックならアクセントにもなりコーデにメリハリが生まれます。さらに、風に靡くサマが優雅で大人っぽいと人気。さらりと巻くだけで洗練された雰囲気にシルバーのクロッシュ編みセットアップに繊細なシルクのスカーフを合わせた彼女。スキニータイプなので、主張しすぎず程よいアクセントになり、バランス良く着こなせるのがおすすめ。クロッシェ編みのセットアップやヘアスタイルを際立たせるなら、さらりとシンプル巻きがおすすめです。首元でスカーフをリボン結びした大人の可愛さ2023年春夏コレクションでもスキニースカーフを披露したmiumiuの会場では、首元でリボンのようにキュッと結んでラブリーなスカーフコーデの彼女をキャッチしました。清潔感のあるオールホワイトに、揺れ動くスカーフが涼しげな印象です。ロングドレスはスカーフを垂らして縦長ラインをメイクボディラインがわかるタイトなシルエットのドレスには、長めのスキニースカーフが相性抜群です。首元に巻き付けて垂らすだけで、美シルエットのロングドレスをさらに縦長ラインにメイクしてくれます。オールホワイトのドレスを際立てるブロンズのバズカットもおしゃれ。素肌にスキニースカーフを合わせるのが新鮮!ロングタイプのスキニースカーフをタイ風に結んだマニッシュなスタイルの彼女。素肌にスカーフをONするコケティッシュな印象はまさに海外ファッショニスタですね。夏は薄手ジャケットやシャツを羽織って素肌にコーデするのも◎! 人と被らないのもとっても魅力的です。首にさらりと巻いて垂らすだけで洗練さを与えてくれるスキニースカーフ。海外ファッショニスタは続々と取り入れ中です。ぜひ参考にしてみてください。
2023年06月15日映画『リバー、流れないでよ』が、2023年6月23日(金)より全国で順次公開される。上田誠率いる劇団ヨーロッパ企画のタイムループコメディ映画『夜は短し歩けよ乙女』『四畳半タイムマシンブルース』の脚本や、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』日本語吹替版脚本を手掛ける上田誠。映画『リバー、流れないでよ』は、そんな上田が率いる劇団ヨーロッパ企画制作によるタイムループコメディだ。物語の舞台となるのは、京の奥座敷と呼ばれる貴船。劇中では、繰り返す2分間のループから抜け出せなくなってしまった人々の混乱が描かれる。登場人物ミコト…藤谷理子京都・貴船の老舗料理旅館「ふじや」で働く仲居。別館裏の貴船川のほとりに佇んでいたところを女将に呼ばて仕事へと戻る。しかしその2分後、なぜか再び先ほどと同じく貴船川を前に佇んでいる。タク…鳥越裕貴料理人見習い。番頭…永野宗典料理長…角田貴志エイジ…酒井善史ノミヤ…諏訪雅クスミ…石田剛太スギヤマ…中川晴樹漁師…土佐和成チノ…早織ヒサメ…久保史緒里(乃木坂46)キミ…本上まなみオバタ…近藤芳正海外映画祭に出品なお、映画『リバー、流れないでよ』は、第27回FANTASIA映画祭CHEVAL NOIR コンペティションと、第22回ヌーシャテル国際ファンタステック映画祭に出品される。映画『リバー、流れないでよ』あらすじ京都・貴船の老舗料理旅館「ふじや」で働く仲居のミコトは、別館裏の貴船川のほとりに佇んでいた。女将に呼ばれ仕事へと戻ったが、その2分後、なぜか再び先ほどと同じく貴船川を前にしている。しかも「ループ」しているのは、ミコトだけではないようだ。ずっと熱くならない熱燗、なくならない〆の雑炊、永遠に出られない風呂場……番頭や仲居、料理人、宿泊客たちもみな異変を感じ始めていた。2分経つと時間が巻き戻り、全員元にいた場所に戻ってしまう。そして、それぞれの“記憶”だけは引き継がれ、連続している。そのループから抜け出したい人、とどまりたい人……それぞれの感情は乱れ始め、それに合わせるように雪が降ったりやんだり、貴船の世界線が少しずつバグを起こす。力を合わせ原因究明に臨む皆を見つつ、ミコトは一人複雑な思いを抱えていた―――。【作品詳細】映画『リバー、流れないでよ』公開日:2023年6月23日(金)出演者:藤谷理子、永野宗典、角田貴志、酒井善史、諏訪雅、石田剛太、中川晴樹、土佐和成、鳥越裕貴、早織、久保史緒里、本上まなみ、近藤芳正原案:上田誠脚本:上田誠監督:山口淳太編集:山口淳太主題歌:くるり「Smile」(Victor Entertainment / SPEEDSTAR RECORDS)
2023年06月01日ヨーロッパ企画とニッポン放送が贈るエンタメ舞台シリーズの第三弾、『たぶんこれ銀河鉄道の夜』が今春、開幕する。作・演出の上田誠(ヨーロッパ企画代表)が立ち上げるのは、宮沢賢治の傑作『銀河鉄道の夜』をファンタジー×コメディ×音楽で大胆アレンジした劇世界だ。「『銀河鉄道の夜』という作品の凄さは“鉄道が銀河を走る”という発想の大勝利とも言えるキャッチーさ、そしてキリスト教的な死生観にもつながる深いテーマをファンタジックに描いている点だと思うんですね。僕はファンタジーやSFが大好きなので、ぜひ一度やってみたかった。夜テイストの音楽に乗せてポップに描けるんじゃないかなと」(上田)現代に生きる主人公・ナオは、ふとしたことから“自己犠牲に向き合った人が乗れる”銀河鉄道に乗り込むことに。次々に出会う乗客たちに揉まれるうちに、いつしかデスゲームに巻き込まれ…!?今夏の舞台『VAMP SHOW』で魅惑の存在感を放って印象を残した俳優、久保田紗友が「コメディに少しだけ苦手意識がある自分にとって絶対にスキルアップになる舞台、ぜひやりたい!と思いました」と意欲満々、ナオ役に挑む。「上田さんが作る劇世界は、笑いにならないようなことを笑いにしてしまう、複雑なことをシンプルに面白く表現しているところが凄いな!と思います」(久保田)「久保田さんは、真っ直ぐな気持ちで仕事に取り組まれる方なんだなと。『銀河鉄道の夜』には宮沢賢治の野心的な企みと同時に、「幸せを求めるにはどう振舞うべきか」という作者の真摯な視点が感じられます。ひたむきさ、清廉さのある主人公じゃないと真摯なテーマ&エンタメ性のある作品は乗りこなせない。久保田さんならデスゲームに打ち勝ってくれそうだなと思いました」(上田)“負けず嫌い”“忍耐強い”と、久保田から自己分析ワードが出ると、「なるほど、今聞いたことを台本にフィードバックしよう」と上田がほくそ笑む。「え、軽はずみな発言は出来ないですね」と笑う久保田に、上田は「いやいや、稽古場ではどんな軽はずみもOK!」。会話リズムの小気味良さに、舞台に懸ける同等の熱量が伝わって来る。初タッグの化学反応で寓話の傑作がいかなる変貌を遂げるのか、注目必至である。「テーブルワークをたくさんやって、上田さんと出演者の皆さんとのコミュニケーション、その繋がりを大切にしたい。新しい形の『銀河鉄道の夜』は今の時代だからこそ響く内容になるのでは。普段は慎重だけど、大胆に演じられたらいいなと思います。」(久保田)「えっ、『銀河鉄道の夜』でこんなことしていいの!?ってアレンジになっていますが、名作の本質をちゃんと捉えつつ、人間の深いテーマを大逆転で超エンタメに仕上げられたらと思っています」(上田)取材・文上野紀子
2023年01月05日元気な南ヨーロッパの老婦人たちを見て、私もこんな老後を過ごしたいと思う今日このごろ。南ヨーロッパに住んでいる私が周りの人たちを観察し、なぜ彼女たちはいつまでも元気なのかをいろいろと体験したことを思い出しながら考えてみました。★関連記事:老化で沈みがちな気分をアップ!アラフィフから見つけた生きがい3つ【体験談】南ヨーロッパの女性たちの元気な老後南ヨーロッパに住んでいると、周りにいる多くの90代の女性の力強さに驚かされます。日本人は40代まではヨーロッパの人に比べはるかに若く見えるのですが、老後の姿はまったく逆のように思います。90歳でパンプスを履いてコツコツと石畳の上に音を立てながら歩いている姿を見ると、私も頑張らねばと思わずにはいられません。南ヨーロッパの人が肉体的に若さを保っていることをしみじみと感じたのは友人との会話から。「Cはお母さんが52歳のときに生まれたんだって! すごいね」すると友人がこう言ったのです。「私もママが52歳のときに生まれたのよ。52歳のときに出産するなんて普通のこと。ただ最近は、大学に行って自立が遅いし教育費も高くなったからあまり産まないようにしているだけよ」と。私自身は41歳で出産していますが、そのときにいろいろとトラブルがありこれ以上は無理だと感じました。この会話から南ヨーロッパの女性が肉体的に強固だと実感しました。周りを気にせず、自分のしたいようにケア私はこちらに住み始めてすぐに妊娠したのですが、婦人科の待合室でよく80歳くらいの女性に出会うことがありました。彼女たちは夫やパートナーとのコミュニケーションをスムーズにするためなど、それぞれの悩みで気軽に診察を受けています。「80歳になってもちゃんとケアして幸せな日々を送るのよ」と言って軽くウインクをしてくれた老婦人の笑顔が今でも忘れられません。妊婦に混じって婦人科に来ることにまったく違和感を持たない老婦人はとてもチャーミングな人でした。婦人科だけではなく、脱毛サロンなどエステサロンにもさまざまな年齢の人がいます。美容マッサージのみの場合もあるでしょうが、60代で脱毛を欠かせないという知人もいます。年齢を気にせず、自分がしたいこと、しなくてはいけないと感じることを優先する姿勢を見習わなければと思いました。男女関係なく好きな人と付き合うこと南ヨーロッパでは、日本に比べ男女関係なく友人になりやすいように感じています。友人の範囲がとても広いことは、気持ちをゆったり持つことの秘訣なのかなと思います。私もここでは70歳に近い詩人や画家の友人もいれば、たまにお茶を飲む20代の友人もいます。女性や男性、トランスジェンダーもいます。キリスト教徒の多い国ですが、違和感もなく生活しています。小学校まではイベントなどで購入しなくてはならない物や学校での問題点などを共有する親のネットワークはありましたが、反対にママ友というものは存在しません。私は、同じような環境の友人だとむしろ嫉妬が生まれることもあるのではないかと思っています。例えば、ママ友なら子どもの成績や夫の収入などを比べてしまい嫉妬することもあると思うのですが、まったく別の世界に住むもの同士なら、この人はこうなんだなと受け入れてしまうように感じています。嫉妬などがあるとストレスになります。趣味が同じで好きなものが同じだと、口論はあっても傷つけ合うような罵倒も皮肉もありません。そのせいか人間関係はストレスフリーです。そうやってお付き合いする姿勢は高齢の方も同様です。私自身も70歳、80歳の友人がいますが、彼らは年齢に関係なく広い友人関係を持っているので若さを保っているのではないかと感じています。まとめ南ヨーロッパに住んでいると、日本人は若いと言われます。先日ドイツのマンガを見たら、日本女性は40代まで20代のころと変わらないけど50代になると突然おばあさんになるということをおもしろおかしく描かれていました。かなりムカつきましたが、自戒を込めて心にとどめています。現在、私は55歳。周りは元気な60代の女性がたくさんいます。少々太り過ぎな方も見受けられますが、皆さんとにかく元気です。私も徐々に老婦人の仲間入りですから、南ヨーロッパの老婦人を見習って、これからも元気に過ごせるようにケアをしていきたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。著者/くり子(55歳)36歳から41歳までに3人の子どもを出産。ヨーロッパ在住。45歳からは学生に。自分のしたいことをするためにケアが大切だと感じている。
2022年12月09日ヨーロッパ企画第41回公演『あんなに優しかったゴーレム』より、大阪・シアター・ドラマシティで上演される千穐楽公演の模様がライブ配信されることが決定。併せて、福岡・広島で特別上映会が行われることが発表された。本作は、ある投手の取材で彼の地元を訪れたテレビクルーが、投手がよくキャッチボールしていたというゴーレムに出会う、“愛と郷愁のサイココメディ”。2008年にヨーロッパ企画第26回公演として初演され、今回14年ぶりに再演される。ライブ配信では通常の舞台映像・音声に加えて、サブカメラ・副音声として脚本・演出の上田誠とゲストの松居大悟(脚本家・演出家・映画監督)によるライブコメンタリーを追加。さらに舞台上のゴーレムだけを見つめ続ける“ゴーレム定点カメラ”も設置。リアルタイムで副音声を聞きながら千穐楽の様子を楽しんだり、アーカイブ配信でサブカメラのコメンタリーをじっくり楽しむなど、自由な組み合わせで視聴することができる。配信技術は前回に引き続き革新的なオンライン演劇をリードする「ノーミーツ」が全面協力。撮影はヨーロッパ企画の映像監督・山口淳太が率いるチームが担当し、新しいオンラインでの観劇体験を届ける。また、本公演が上演されない地域のファンの皆様になんとかして届けたいという想いから決定したという特別上映会は、11月19日に福岡、11月20日に広島で開催。両日とも舞台挨拶が予定されており、石田剛太、永野宗典が登壇する。上映会のチケットは、9月29日12時よりプレリザーブ受付を実施中。<配信情報>ヨーロッパ企画第41回公演『あんなに優しかったゴーレム』ライブ配信11月6日(日) 開場12:30 / 開演13:00 / 終演予定15:00アーカイブ視聴期間:ライブ配信終了後~11月13日(日) 23:59オンライン視聴券:3,000円(税込)販売期間:10月23日(日) 10:00~11月13日(日) 20:00<上映会情報>ヨーロッパ企画第41回公演「あんなに優しかったゴーレム」舞台挨拶付き上映会・福岡:11月19日(土) 福岡中洲大洋映画劇場開演14:20・広島:11月20日(日) 広島バルト11開演14:20※両日とも舞台挨拶終了後、本編上映となります。【上映作品】第41回公演『あんなに優しかったゴーレム』大阪公演作・演出:上田誠音楽:滝本晃司出演:石田剛太、酒井善史、角田貴志、諏訪雅、土佐和成、中川晴樹、永野宗典、西村直子、藤谷理子 / 金丸慎太郎、亀島一徳【登壇者】石田剛太、永野宗典【チケット料金】全席指定:3,500円(税込)※未就学児入場は不可となります。【チケットスケジュール / お申込み】■プレリザーブ(抽選)受付期間:9月29日(木) 12:00~10月16日(日) 23:59※おひとり様につき4枚までお申込みいただけます。■2次プレリザーブ(抽選)受付期間:10月29日(土) 12:00~11月9日(水) 23:59※おひとり様につき4枚までお申込みいただけます。■購入リンク福岡:広島:※チケットの一般発売はございません。公式HP:
2022年09月29日ヨーロッパ企画第41回公演『あんなに優しかったゴーレム』が、9月10日に栗東芸術文化会館さきら 中ホールで行われたプレビュー公演を皮切りに開幕した。本作は、ある投手の取材で彼の地元を訪れたテレビクルーが、投手がよくキャッチボールしていたというゴーレムに出会う、“愛と郷愁のサイココメディ”。2008年にヨーロッパ企画第26回公演として初演され、今回14年ぶりに再演される。作・演出を手がける上田誠は開幕に際し「14年前の劇を、元々こうだったみたいにリメイクすることに成功しました。土の像をめぐる、最初から最後まで群像でしゃべりっぱなしの大(おお)会話劇です。作りたいものができました。ヨーロッパ企画が今立っている地平はここです。飾り気なしのすごい劇ですから、ぜひとも観にきてほしいです。」と語っている。『あんなに優しかったゴーレム』は、9月から11月にかけて京都、東京、新潟、さいたま、横浜、名古屋、大阪と巡演する。<公演情報>ヨーロッパ企画第41回公演『あんなに優しかったゴーレム』作・演出:上田誠音楽:滝本晃司出演:石田剛太酒井善史角田貴志諏訪雅土佐和成中川晴樹永野宗典西村直子藤谷理子 / 金丸慎太郎亀島一徳栗東プレビュー公演:9月10日(土) 栗東芸術文化会館さきら 中ホール京都公演:9月16日(金)~19日(月) 京都府立文化芸術会館東京公演:9月28日(水)~10月10日(月) あうるすぽっと新潟公演:10月18日(火) りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場さいたま公演:10月20日(木) RaiBoC Hall(さいたま市民会館おおみや)大ホール横浜公演:10月22日(土) 関内ホール名古屋公演:10月25日(火) 愛知県産業労働センター ウインクあいち 大ホール大阪公演:11月5日(土)・6日(日) 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティチケット購入リンク:公式HP:
2022年09月12日海外のビューティーフォーラムの開催時期出典:byBirth通常、ヨーロッパも日本と同様に、春と秋に大型の見本市が開催されます。秋は特に新学期も始まりますし、まさに学びの季節。これからヨーロッパ方面へ旅行の計画を立てる方は、現地の美容見本市にも注目すると、いつもと違った楽しみ方が出来るかもしれません。ヨーロッパの見本市は、子供連れでも歓迎されるので、安心して家族でも入場できます。ただし、日本とはマナーも違い、展示品を触ったりの事故は親である保護者の責任ですので、しっかり目は離さずに楽しんでください。会場によっては、キッズコーナーもありますのでご安心を。入場券も当日その場で購入できますし、日本と比べると比較的安価で手に入ります。クレジットカード決済が主流なので、特に構えることもないでしょう。ヨーロッパといえばビオコスメ出典:byBirthチェコは、ビオコスメ大国。なんて異名を耳にすることもありますが、広大な土地を活かし栽培され、原料からこだわりを持つ自然派コスメがたくさんあります。ビオやオーガニックと言えば同じ意味を持つ言葉ですが、ヨーロッパ全体的に見ても、人気の高いものです。また、コスメだけに留まらず、生活用品や食品などでも関心が高く、近年はどこもかしこもビオという言葉がキーワードな程よく耳にします。もともと、自家製のもので何かを造るようなプロセスが、生活習慣として根強いチェコですので、当たり前と言えばそうなんですけどね。会場でも、ナチュラルな木材を基調としたインテリアと組み合わせた、こちらのハンガリーからのメーカーさんに人だかりができていました。最新美容といえばアジア出典:byBirthKビューティー(韓国美容)、Jビューティー(日本美容)と年々加速するアジアンビューティー人気もチェコでは注目です。昔に比べると、美容に対する関心自体が高まっていることも言えますが、随分と日本のコスメも手に入りやすくなりました。見本市では、日本製のコラーゲンやサプリが売られていて、一気にテンションが上がりました。日本人は若く見えるとよく現地の方から声を掛けられます。どんな美容法を試しているのか、など。私自身は特別なことはしておらず、どちらかと言うと、チェコでのコスメ選びに難儀している方ではあるのですが…。強いて言うならば、悩んでいるポイントが違うと思います。チェコ女性の肌悩みNo.1はシワ。凹凸のある顔の造りであったり、乾燥した土地柄など、どうしてもアジア女性よりは、低年齢でのシワが現れてきやすいです。出典:byBirth韓国のLED美容マスクにも人だかりが。実は私、チェコの美容インフルエンサー達が使用しているのは知っておりましたが、現物を見るのは初めて。興味津々で食い付いてしまいました。まだまだ、一般市場では見かけないのです。好みの違い出典:byBirth海外の美容見本市を見て、最新美容自体は世界中そこまで大きな違いは感じられないかもしれませんが、何といってもテイストの違いを痛感することはできると思います。中でも、カラーバリエーションは圧倒的に違いを感じるところです。日本ではあまり見かけないカラーだと、使えるかどうかはさておき、お土産にも面白いかもしれません。出典:byBirthタッチアップもあって、長丁場で楽しめます。こちらのタッチアップは、グリッターリップのお試し。近年、よく撮影現場で目にすることがありましたが、リップ専用の接着剤でグリッターをのせていく代物。発色が強く、一般市場だとパーティーや発表会で活躍しそうですが、どうでしょう。色味自体はレッド系が人気ではありましたが、中には青や緑をチョイスされる方々もちらほら。個人的感想は、口にしか目がいかず、まるで鳥のくちばしの様だと思いました。インパクトがあるので、撮影用に購入検討中ですが、あれからだいぶたってもまだ手元にはないところを見ると…(笑)サステナビリティとヨーロッパビューティー出典:byBirth最後に、今回私が一番注目したオーストリアのメーカーです。既に、サステナブルやサステナビリティという言葉は、ヨーロッパのビューティーやファッション業界でも、しっかりと影響を受けています。サステナビリティとは、地球環境や社会の持続可能性を意味する言葉として定着していますね。元々、チェコやヨーロッパの環境問題への関心の高さや、オーガニックやビオにこだわる姿勢などは、ヨーロッパへ越してきた10年以上前から知っていましたが、今やすっかりトレンド化しています。出典:byBirthこちらの商品のパッケージは、出来る限り包装しない、など色々な工夫が凝らされてます。容器をプラスチックではなくガラスにし、回収作業を取り入れたりもしています。例えば、10本分ためてリサイクルするとプレゼントが貰える、などの特典も。消費者のリサイクル意識を上手に高めているな、と感じました。また、そういう取り組みをしているところから購入することも、私たち消費者が出来るサステナブルな行動の一つなのかもしれません。
2022年08月23日SFやファンタジー、非日常的な設定における群像コメディを得意とするヨーロッパ企画。珍しい構造や仕掛けに富んだ「企画性コメディ」を標榜し、映像や音楽、特殊造形なども取り入れた、エンタテインメント性豊かな舞台を生み出す彼らが、今年の本公演では、2008年に上演した『あんなに優しかったゴーレム』を14年ぶりにリメイク上演する。ヨーロッパ企画第41回公演「あんなに優しかったゴーレム」チケット情報あるプロ野球投手のドキュメンタリー撮影現場。番組クルーが投手の地元を訪れると、空き地の片隅にゴーレムが佇んでいて、投手はゴーレムとの思い出を語り始める…。掘り下がる街の記憶。投手そっちのけで進むドキュメンタリー。「人のファンタジーは別の人にとってはサイコホラーだし、誰かにとっての荒涼とした日々は誰かにとって甘美な思い出で、あんなに優しかったゴーレムはある角度から見れば土くれです。そんな風景をすこんとコメディになる断面からお見せします」と作・演出の上田誠。愛慕と郷愁のサイココメディが、14年の時を経て、どのように生まれ変わるのか、期待したい。ヨーロッパ企画オフィシャルサイトでは、7月22日(金)23:59まで、先行予約を受付中。
2022年07月20日グッチ(GUCCI)のハイジュエリー コレクション「ホルトゥス デリキアルム」から、2022年の新作が登場。ヨーロッパ貴族の“グランドツアー”から着想グッチの「ホルトゥス デリキアルム」は、クリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレがデザインするハイジュエリー コレクション。第3弾となる新作は、18世紀から19世紀にかけて、西欧の貴族がヨーロッパ大陸を周遊した旅行“グランドツアー”からインスピレーションを得た。“グランドツアー”の史実からイマジネーションを膨らませ、アレッサンドロ・ミケーレが創作した寓話が、コレクションのベースとなっている。ローマの建造物をマイクロモザイクで表現当時、多くの人々が“グランドツアー”の目的地として選んだのが、イタリアのローマ。アレッサンドロ・ミケーレは、このローマの歴史的建造物をマイクロモザイク技法で表現したアートピースを、ネックレスに取り入れた。ペリドットやイエローベリル、スピネル、ブルートパーズ、ファイアーオパール、ピンクトルマリン、ダイヤモンドなど、色鮮やかな輝きを放つストーンが華やかさを添える。インドから着想“万華鏡”のように輝くカラフルストーンアレッサンドロ・ミケーレが描く旅の物語は、ヨーロッパ大陸から遠く離れたインドにも及ぶ。大ぶりのガーネットが目を引くネックレスには、インドの神々や王宮、自然、伝統的な衣装が持つ万華鏡のような美しさをイメージし、真っ赤なルベライト、インペリアルトパーズ、イエローベリル、トルマリンなどカラフルなストーンを散りばめた。1970年代のポップカルチャーからインスパイア“グランドツアー”からイマジネーションを膨らませ、1970年代のポップカルチャーから着想したネックレスも。「自由な自己表現」や「異なる世界を発見したいという願望」、「遠く離れた神秘的な世界への憧れ」など、時を経ても色褪せることの無い人々の想いからインスパイアを受けた。ホワイトゴールドのチェーンネックレスに、六角形のエメラルドなどを組み合わせ、どこかサイケデリックなムードに仕上げている。ビジュアルにはジェシカ・チャステインを起用なお、「ホルトゥス デリキアルム」第3弾のキャンペーンビジュアルには、第94回アカデミー賞で主演女優賞に輝いたジェシカ・チャステインが起用されている。【詳細】グッチ ハイジュエリー コレクション「ホルトゥス デリキアルム」発表時期:2022年6月【問い合わせ先】グッチ ジャパン クライアントサービスTEL:0120-99-2177Creative Director: Alessandro MicheleArt Director: Ezra PetronioPhotographer & Director: Mert & MarcusMake-up: Mary GreenwellHair: under productionMusic: “Apocalypse”Written by Gregory Steven GonzalezPublished by Sleepy Bow PublishingAdministered by Kobalt Music Publishing Worldwide Ltd℗ Partisan Records 2017
2022年06月19日ヨーロッパ企画の第40回公演『九十九龍城(きゅうじゅうくーろんじょう)』が12月から2月26 日の神奈川・関内ホールまで、全11都市を巡演中だ。既に絶賛の声が届いている本作。2年ぶりとなる本公演の幕が開けて、今どのようなことを感じているのか。劇団の代表で作・演出を手がける上田誠、劇団員で出演者の石田剛太に話を聞いた。2年ぶりの本公演は、コメディとシリアスが入り混じる「魔窟劇」──実際に公演が始まっていかがですか?上田本当に良かったです。やっぱり「2年ぶりの本公演」というのは結構なブランクなので。お客さんを見ると安心しますよね。「よかった、お客さんがまた集まってくれて」って。石田僕も2年ぶりということで、「劇はやっぱり楽しいな」というのを実感しています。お客さんからもマスク越しでも反応がすごくあって、それに助けられていますね。──お芝居の方はどうですか?石田『九十九龍城』は「魔窟劇」で、舞台美術も含め不穏な空気が漂うような劇なので、お客さんも「どんな劇が始まるんだろう」「何を見せられているんだろう、これは」ってドキドキしながら観てくださっているような感じがします。それに対してこっちは「やりきってやろう!」みたいな。魔窟の住人を演じるということで、みんなすごく気を高めてやってますね。『九十九龍城』栗東プレビュー公演より──魔窟の住人は気を高めて演じるんですね。石田はい。気を大きくして、荒っぽい言動になったりするところからやり始めて、そのまま舞台に上がっていく!みたいな。そんな感じはありますね。ネタバレになりますが、なかなかショッキングなシーンから始まるじゃないですか。──そうですね。石田だからお客さんも「えらい物々しい雰囲気だな……」という感じだと思うんですけど、それが、劇が進んでいくうちに覆っていったり、コメディになっていったり、そういうところに快感を感じます。──たしかに割とヘビーな出来事がどんどん起きますが、なんか笑えるんですよね。でも笑っていいのかなって出来事だから(笑)。石田多分、お客さんも最初は「笑っていいのかな?」「これ、どういう劇なんだろうな」と思うと思うんですよね。でも僕らはそのシーンを稽古場でゲラゲラ笑いながら作っていたので、序盤で「あれ、これは思いのほか重く取られているかもしれない」みたいなことは、幕が開いてから思いました。ただそこでじゃあコミカルに演じるとかコメディチックにやるんじゃなくて、よりシリアスに演じることの方が笑いに繋がっていくんだなってことを、やっていて思いました。“ヨーロッパ企画の直球”で「演劇の熱」や舞台上の「生の営み」を感じてほしい──おふたりがこの『九十九龍城』にグッとくるのはどんなところですか?上田魔窟ですから、やっぱりけっこうハードな状況の劇なんですよ。そういう状況の中でも力強く生きている人たちを描くっていうところです。香港映画とかでも、「うわ、すごいな」って、観るだけで疲れるみたいな感覚があるんですけど、そういう感じで今回、“生(せい)の営み”を観てもらう、みたいな気持ちでつくっていて。もちろんコメディなんですけどね。でも久しぶりの本公演で、だからちょっと演劇的な熱みたいなもの……お客さんが「演劇を観たな」とか「演劇だったな」と思うような劇をやりたいなと思っていたので。だから割とシンプルに、いろんな意味で演劇的歓びがあるんじゃないかなと思います。僕が作るものは、コンセプチュアルだなとか、ちょっとスタイリッシュだなとか、変化球だなとかあるんですけど、それで言うと今回は意外と“ヨーロッパ企画の直球”みたいな感じなんじゃないかな。だからグッとくるのは、全部観た後、「演劇を観たな」「生の営みを観たな」って思えるところ。カーテンコールではすごくグッときますね。石田僕は役者間の台詞のやり取りが激しく展開していく劇だなと思っていて。そこはやっていても楽しいです。京都公演の時は2時間の劇だったんですけど、今、5分くらい縮まっているんですよ。こういうテンポ感でみせたほうが、より伝わるんだなっていうのもあったりするので。やっと今、掴めてきたなっていうのがあります。上田探っていたよね、いろいろね。石田僕そうですね。会話もそうだし、どれぐらいの声のゲージなのかとか。どのくらいの感じでみせるのがいいかなというのはやっていて楽しいです。──以前、新メンバーとして加入された藤谷理子さんの存在が大きいということを上田さんがおっしゃっていましたが。上田そうなんです。藤谷さんが劇団員になって初めての公演というのは今回だけなので、そこは意識しました。もちろん、これまでも僕らの劇に出てくれていましたけど、今回はデビュー感を目指して。役もショーパブの中の踊り子で、変な劇団に入っちゃったな、みたいな(笑)。二重の意味で見てもらえたらなって。彼女はバレエをやっていて身体のキレがあるので、今回はショーパブのベリーダンスとか、太極拳とか、カンフーとか、なかなか他の劇団員はやらないようなことをやってもらっています。今までずっと、歌なし・踊りなしでひたすら会話劇でやってきたんですけど、藤谷さんが入るとバリエーションが増えますよっていうこともやってみたくて。だからちょっと新しいフォーメーションのヨーロッパ企画も観てもらえると思います。『九十九龍城』栗東プレビュー公演より──やっぱり客演の時とは違う感覚なのですか?上田感覚は全然違いますね。まあ理子ちゃんは「何も変わらないです」って言ってたけど。──そのことを上田さんは 前回の取材(dpia-app://contentAll?contentId=bde436ab-3c6a-4534-9b18-ead1a63e7337&contentTypeId=2) でも仰っていましたね(笑)。上田(笑)。ちょっと寂しかったですね……。──よほど心に残ったんですね。上田そうです。棘として。返しのついた棘として。石田(笑)上田終わってみたら、「やっぱ違ってましたね」って言われたいです。石田(笑)。でもほんと、踊るのだって、ショーパブのあんなちっちゃい空間でやっているのに、アンケートにも「踊りが凄かった」ってことが書かれているので。一瞬のシーンだし、しかもおじさんたちが動いているから(笑)、ほとんど見えないと思うんですけど、それが「凄かった」と言われるって本当に凄いことだなと思います。でもその時、僕もいろいろやっているんですよ。だから僕の方も観てほしい気持ちもありますね(笑)。上田(笑)。でもあのシーンは理子ちゃんのちゃんとした踊りがないとできないですからね。石田そうね。対比ですね(笑)。「ライブの醍醐味」を大切に、千秋楽まで日々修正を加えていく──これから2月26日まで公演が続いていく中で、この劇はどんな風になっていくと思われますか?上田普段、公演は基本的にはあまり変わっていってはいけないというか、日々同じ焼き上がりにしなきゃいけないと思っているのですが、今回の『九十九龍城』に関しては、「“生の営み”が見えれば」というのが一番で、「我々は、生きて劇をやっている」ということを各地に見せに行くことだと思っています。だから例えば何かハプニングがあっても、それはそれでそういうものだし、調子いい日や悪い日も含めブレがあっても、「それがライブの醍醐味」みたいなところがある。だから割と今回はみんな、それもあってか日々ちょっとずつ変えたりしています。普段、演劇で「アドリブOK」ってする現場ってそんなにないと思うし、僕らもアドリブOKではないですが、でも今回は、自分たちが楽しくて、あるライブ感が感じられるなら、多少の逸脱はお互い許容しましょうっていうような暗黙の了解ができている。それは健康的ですよね。石田そうですね。ストライクゾーンが広いシーンを見つけて、そこで日々、みんな投げる場所を変えたりしながら、でもちゃんとストライクには入るように、という感じでやっています。あんまり外すと上田さんが言いに来たりして(笑)、そんな感じで日々新鮮にやっています。『九十九龍城』栗東プレビュー公演より取材・文:中川實穗撮影:源賀津己舞台写真撮影:清水俊洋ヨーロッパ企画第40回公演『九十九龍城』■日時・場所・福岡公演2022年1月28日(金)~2022年1月30日(日)西鉄ホール・名古屋公演※完売2022年2月3日(木)19:00名古屋市芸術創造センター・魚津公演 ※完売2022年2月6日(日)14:00新川文化ホール 小ホール・高知公演2022年2月11日(金・祝)14:00高知県立県民文化ホール グリーンホール・愛媛公演 ※中止2022年2月13日(日)14:00砥部町文化会館 ふれあいホール・大阪公演2022年2月19日(土)~2022年2月20日(日)梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ・横浜公演2022年2月26日(土)13:00/18:00関内ホール■チケット情報:pia.jp/t/europe-k
2022年01月29日まずはこの動画をご覧ください。まるで中世ヨーロッパの空を飛んでいるかのようですよね。この宮殿と庭園があるのは福岡市中心部から車で約1時間半、有田焼で有名な佐賀県西松浦郡有田町の『有田ポーセリンパーク』。以前から映画やドラマのロケ地としても知られ、コスプレの聖地としても有名な『有田ポーセリンパーク』が、コロナ禍で窮屈な思いをしている人たちにとって救いとなるかもしれません。『有田ポーセリンパーク』と『ツヴィンガー宮殿』『有田ポーセリンパーク』の「ポーセリン」とは英語で「磁器」のこと。文字通り「有田焼」のテーマパークとして1993年にオープンしました。そしてパークのシンボルとして建てられているのが『ツヴィンガー宮殿』なのです。この宮殿のモデルとなったのは、18世紀に現在のドイツ・ドレスデンに建てられた『ツヴィンガー宮殿』。なぜそれが佐賀県にあるでしょう。それは「有田焼」の歴史と深く関わりがあります。あの「マイセン」に多大な影響を与えた「有田焼」「有田焼」とは佐賀県有田町とその周辺で製造される磁器のことです。17世紀初頭に日本で初めて誕生した磁器で、当時は伊万里港から積み出されていたために「伊万里焼」とも呼ばれました。初期の有田焼は素地が厚く、藍色の染付のみの素朴なものが多かったのですが、1640年代に初代酒井田柿右衛門が絵の具で釉薬の上に彩色を施す技法を成功させ、多彩色の有田焼が焼かれるように。中でも、乳白色の素地に余白を十分に残した絵画的な構図で色絵を施す「柿右衛門様式」は数多くヨーロッパに輸出され、王侯貴族の間で絶大な人気を博しました。そしてヨーロッパを代表する磁器「マイセン」にも大きな影響を与えたのです。写真:有田焼 柿右衛門様式ドイツ・ドレスデンに『ツヴィンガー宮殿』を建てた、ドイツ・ザクセン選帝侯でありポーランド王でもあったアウグスト王も「有田焼」に魅せられた1人。「有田焼」などの東洋陶磁のコレクターとして知られ、『ツヴィンガー宮殿』にはその作品がそれはたくさん保管されていたのだそうです。そのことを知った有田町の人たちが、当時の「有田焼」や交流の歴史を知るためにドイツを訪問。これを機に有田町とドイツの交流が始まり、マイセン市と姉妹都市に。その交流の象徴として建設されたのが『有田ポーセリンパーク』というわけです。本物を忠実に再現!『ツヴィンガー宮殿』約41万平米、福岡ドーム約6個分の広さがある『有田ポーセリンパーク』。その中心に建てられた『ツヴィンガー宮殿』は、ドイツにある本物の『ツヴィンガー宮殿』をモデルに細部までこだわって建てられました。忠実に再現された豪華な装飾や彫刻は本物の宮殿と見比べてもそん色ないほど。そして宮殿の正面入り口をくぐるとバロック庭園が広がります。噴水を中心に左右対称の幾何学模様がデザインされた庭園から宮殿を望む景色はまさに中世ヨーロッパです。実際に出かけた人に「ここが佐賀だなんて…」といわせるほど本物とそっくりの重厚な宮殿と広大な庭園。海外旅行に行きたいけれどいけないと我慢している人たちの、特にヨーロッパの景色を見たいという欲求に応えてくれること請け合いです。『ツヴィンガー宮殿』の内部こんな本物そっくりの『ツヴィンガー宮殿』の右半分「右ウィング」には、アウグスト王のコレクションがたくさん保管されていた本物の『ツヴィンガー宮殿』と同様、初期の有田焼や古伊万里、柿右衛門様式から明治時代までの有田焼が数多く展示されています。一番の見どころは展示室の一番奥に鎮座している「大花瓶」。1873年のウィーン万博に実際に出展された大花瓶です。高さ182㎝という大きさもさることながら、その繊細な絵付けと極彩色の素晴らしさは一見の価値ありです。コロナ禍で宮殿内の入場を休止しているため、2021年12月現在は直接見ることはかないませんが、感染状況が落ち着いて入場ができるようになったらぜひ見に行ってみてください。『ツヴィンガー宮殿』で法事?宮殿の左半分「左ウィング」は、レンタルサロンとしてパーティなどを行う事が出来ます。こちらも2021年12月現在は利用が休止されていますが、最近はパーティだけでなく地元の方の法事に貸し出されたりもしていたのだとか。中世ヨーロッパの宮殿で法事…なんともミスマッチな組み合わせに見えますが、豪華な宮殿での法事は、参加された方にとって忘れられない思い出になったことでしょうね。こちらのレンタルサロンも、利用可能になった際には要チェックです。コロナ禍の救世主となるかも?!現在の『有田ポーセリンパーク』1993年、有田焼のテーマパークとしてオープンした「有田ポーセリンパーク」。以来30年近く経つ間に、バブル期に乱立したテーマパークが経営不振などの理由で営業形態を変えたり、閉園したりとさまざまな道を歩んでいます。もちろん『有田ポーセリンパーク』も例外ではなく、閉園の危機もあったのだそう。しかしそれを乗り越え、2003年からは地元の酒造メーカー『宗政酒造』が引き継いで運営。もともとあった「有田焼体験工房」のほかに、レストランやお土産店、酒蔵見学できる施設などが新たに併設されています。つまり、宮殿と庭園を散歩して中世ヨーロッパを旅した後、すぐに日本へタイムスリップして有田焼の体験や酒蔵見学をすることができる…「世界をまたにかけた旅行が可能」ともいえるかもしれません。さらに魅力的なのが入場無料ということ。だから、地元の人たちのちょっとしたお散歩コースにもなっているそうです。また、入場が無料になったことで予算がとれず、宮殿の補修がなかなかできずにいるそうですが、逆にその自然な経年劣化がより本物の宮殿らしい重厚感を醸し出しているとのこと。晴れた青空をバックにした宮殿の美しさはもちろん、曇り空の下ではその厳かな雰囲気がさらに増して中世ヨーロッパの空気感を味わえます。なんとも素敵な怪我の功名ですね。近年は映画やドラマのロケ地としても多数使用され、コスプレイヤーの撮影地としても人気の『有田ポーセリンパーク』。平日休日問わず、さまざまなコスプレをした人たちが撮影に訪れているそうです。ただし入場は無料ですが、コスプレをしての撮影会は個人でも団体でも有料となります。撮影の際は必ず電話かメールで詳細をお問い合わせください。また、ドローンでの空撮は原則禁止となっています。ルールを守って撮影してくださいね。コロナ禍で旅行そのものを我慢したり、自粛せざるを得ないこのご時世。緊急事態宣言が解除され密にならないように気を付けながらの旅行が少しずつできるようになってきました。海外旅行はまだハードルが高いですが、『有田ポーセリンパーク』の宮殿と庭園ゾーンにひとたび足を踏み入れれば、そこはまさに中世ヨーロッパ。どこから撮影しても絵になるスポットばかりです。コスプレしてもしなくても、そこに立つだけで中世の貴族気分を味わえることは間違いありません。「海外旅行へ行きたいけど今は国内かな」という方は、ぜひ佐賀県有田町の『有田ポーセリンパーク』を候補地の一つに入れてみてはいかがでしょうか。有田ポーセリンパーク公式ウェブサイト[文/ハラアキコ・構成/grape編集部]
2021年12月22日ヨーロッパ企画の第40回公演『九十九龍城(きゅうじゅうくーろんじょう)』が12月18日(土)から2月まで、全11都市を巡演する。毎年、欠かさずに本公演を行ってきた中で初の“2年ぶり”となる本公演。今年10月には新メンバー・藤谷理子も加入したヨーロッパ企画にとって、今作は「集大成であり、最新形のようなものができつつある」(上田誠)という。劇団の代表であり、作・演出を手がける上田誠に、作品のことから劇団のことまで話を聞いた。舞台の構造は『Windows5000』に似たイメージ――『九十九龍城』というタイトルですが、モチーフになっているのは台湾の九龍城(九龍城砦=巨大なスラム街)ですか?そうです。ああいう場所が今もある、という設定で、“九十九龍城”というアジア最大の魔窟が舞台になっています。香港で爆破事件が起きて、その犯人グループが九十九龍城に潜んでいるかもしれないということでふたりの刑事が内偵し始める、というようなストーリーです。その捜査の中で、刑事はPCを使って九十九龍城の内部を監視するんですけど、そこでいろんな人の暮らしぶりを目の当たりにし、関わろうとし始めるという構造の話です。もちろんコメディで。――魔窟を刑事が走り回るようなイメージでしょうか。いえ、舞台上では九十九龍城の人たちが動いていて、それを見ながら刑事のふたりが天の声みたいに喋っている、というような構造です。だから監視している刑事ふたりは舞台上にはいないんですよ。舞台上でのやりとりを受けて、刑事が「その会話なくてよかっただろ!」みたいなツッコミとかコメントをしながら劇が進んでいく。そういうちょっと変わったつくりになっています。16年前にやった『Windows5000』(’05年/ヨーロッパ企画の第20回公演)のようなイメージですね。ヨーロッパ企画第20回公演『Windows5000』より――では、舞台上はどんなふうになるのですか?舞台上には九十九龍城の建物をつくって、その魔窟のあちこちに登場人物がいて、それを順番に見ていくというような感じです。平場ではなくて、建て込んだ装置の中でお芝居するんですよ。――九龍城のあのゴチャゴチャ感のある美術になるのですか?そうです。それを目指しています。――すごそうですね!そう、だから稽古がしにくいんですよ(笑)、魔窟の舞台装置ありきの劇の構造になっているので。最初はどうやって稽古しようかと話していたんですけど、スタッフさんが工夫して立体感のある装置を作ってくださって、今はその中で稽古できています。――ちなみに配役も決まっていますか?中川晴樹と客演の金丸慎太郎くんが刑事をやって、それ以外のメンバーは魔窟側の人です。九龍城は人口密度が高かったのでそのイメージもあって、みんな何役か入れ替わって演じています。――音楽は「キセル」が手掛けられて。既に何曲かいただいてるのですが、すごく面白いですよ。今回は香港の魔窟劇として、「これキセルさんの音楽!?」みたいなものをつくってくださっています。アジアン・ノワールテイストで、めちゃくちゃいい曲です、カッコよくて。17年ぶりの新メンバー加入で心機一転――ヨーロッパ企画としては、今年10月に藤谷理子さんが劇団に加入されました。新メンバーが加入するのは久しぶりですね。はい。新メンバー加入の影響は大きかったです。僕らの劇団は今23年目なのですが、役者に関しては、劇団6年目には(藤谷以外の)今のメンバーは全員いて、そこから2021年まできているので。このチームで年を重ねていく劇団になるかと思っていたんですよ。でも新しく理子ちゃんのような年代の人に入ってもらうということは、ここからけっこうがんばらないといけない。――そういう気持ちになるのですね。はい。劇団としては「前期は終わって、ぼちぼち中期か後期かな」と思う気持ちもあるんですけど、理子ちゃんはここから入るのに「劇団も初期の青春は終わっていてね」みたいな感じだとつまんないだろうなと思って。それでだいぶ、けっこう無理して……(笑)。あとは単純に理子ちゃんがすごく達者なので、いい加減なことはできないなとも思いますし。――じゃあ変化もあるのですね。でも理子ちゃんが取材で「劇団は何か変わりましたか?」と聞かれて、「全然変わらないですね」と言ってたので。――(笑)そっちを信じたほうがいいかもしれない。僕は「変わりましたよ」って言うのを期待していたんですけど(笑)。でも、ここからです!2021年、17年ぶりに「ヨーロッパ企画」に入団した新メンバーの藤谷理子――そういうことも、社会状況も踏まえ、今このタイミングで、ヨーロッパ企画の本公演で、この『九十九龍城』のような作品をやりたかった理由はあったりしますか?昨年の2020年、ヨーロッパ企画は、本公演ではなく別の道を選んで、配信劇だったり生配信だったり、映像でいろいろやっていたんですね。それで今年、そろそろコロナの怖がり方もわかってきて、僕らの中でもなんとなく、気をつけながらなら本公演ができるねというムードになりました。それでじゃあ何をやろうかっていう時に、早い段階から「『Windows5000』のようなコメンタリー劇で、小部屋を舞台にしていきたい」とは言っていて………でもあれかもしれないです。それこそ、単純に演劇がやりたくて。ヨーロッパ企画のメンバーで、エチュードで笑いをつくったり、有機的な絡みでシーンをつくったり、要は笑いのことがやりたくなったっていう。その中で、香港とかアジアを舞台にしたのは、かつての香港映画ってものすごい勢いがありますし、実際の街並みも、今現在はまた違うかもしれないけど、看板がにょきにょきはみ出ていたりとか、こんなに積めるのかってくらい荷物を乗せた車が走ってたりとか、なんかそういう“はみ出かた”にすごく勢いを感じる場所というイメージがあったので。そういう異国の、現代の日本の世相から少し離れた、ファンタジーな風景を選びました。『夜は短し歩けよ乙女』を経て、「今回、すごいコメディなんです」――上田さんは『夜は短し歩けよ乙女』(’21年6月※外部公演)でもとても楽しい世界をつくりあげておられましたが、例えば、社会的状況を踏まえて芝居のことを考えたりされますか?ああ~、こういう話は慣れないのですが、でもそうですね、これは趣味の問題でもあるけど、僕はけっこう、こういう時期はファンタジーをやったほうがいいなというふうに考えています。やっぱり今みたいな時は、舞台上くらいは別世界で、明るい話をスカッと見たいよねっていうのは、なんとなく思っていましたし、エンタテインメントはそうありたいとも思っています。だから『夜は短し歩けよ乙女』は後半で風邪が流行するシーンが出てくるので、これどうしようかなと思っていて。上田が脚本・演出を手がけ、2021年6月に上演された舞台『夜は短し歩けよ乙女』――言われてみれば。「冬」の章は、風邪が流行って、みんなが家にこもって、という展開で、今と重なりますね。客席では気付きませんでしたが。だからそのシーンに至るまでに、いかにお客さんをファンタジーに包んでしまうか、みたいなことは考えていました。押し切ろう!みたいな。でもある時、竹中直人さんがくしゃみのシーンで「うわ、飛沫すげーな」というアドリブを飛ばされていて(笑)。だけどお客さんがドッと笑ってくださったんですよ。それを見て、「あ、よかった。こんなふうに笑ってくれるくらいお客さんが湧いてくださっているんだな」と思いました。それで、「今、笑いをやっても大丈夫」「むしろいいかも」という確信を得ました。――ということは「やらないほうがいいかも」と一度は思われたのですか?逆風のときがあるのはしょうがないんです。コメディをやっているから。それがいつであろうと、基本的には不謹慎なところがある。そういう覚悟はあるんですけど。でも、「笑わないかもしれないな」と思ったんですよ。笑い声がないかもなって。でもないならないで、笑いじゃないエンタテインメントにも面白いものはあるので。驚きとか、死ぬほど伏線回収するとか(笑)。だからそういうことをしばらく思考しないといけないのかなとは思っていました。それで『夜は短し歩けよ乙女』もあまり、笑いのことには重きを置いていなかったんです。一切笑いがなくても成り立つような演出にしようと思って。でもやってみたらお客さんは笑ってくださった。じゃあヨーロッパ企画でやる時は笑いをさらに、と思いました。だから今回、すごいコメディなんですよ。ヨーロッパ企画の第40回公演『九十九龍城』チラシ――少し話は逸れますが、上田さんは演劇に関してなにか明確な信念をお持ちだったりされますか?どうだろう……って考えてる時点でそんなにないですけど(笑)。関西に「維新派」(1970年―2017年)という劇団があったのですが、かなりすごい集団で。ものすごい野外劇場を建てて、聞いたこともないようなリズムで言葉を言って、白塗りの少年たちが40人くらい出てきて……みたいなことをやるんですね。それを観たのは高校生の頃で、僕にとってはほとんど初めての観劇体験で、その時に「すごいな」「かっこいいな」と思ったのが演劇の始まりです。そしてその後、いろんな劇団とか演劇を観ていくうちに、維新派ってちょっと特別なんだなということがわかった。そしてその特別さは、30年、40年やっていないと辿り着けないというか、集団全体でじわじわ培われた“別もの感”がないと、生まれないものだと思ったんですね。僕が「長く続く劇団にしよう」と思ったのは、それもあってのことです。やっぱり長く続けている諸先輩方の劇団は、その集団の中だけの独自の文化がある。その良し悪しは別として、それを僕は面白いと思うし、そういう、言い方は悪いですけど“変さ”は、始めたての劇団より長く続いた劇団のほうが色濃いなと思う。ヨーロッパ企画でもそれを見せたいんです。――なるほど。僕が思う“エンタテインメント”って、「普段は見られないものを見る」とか「普段は感じられない感情になる」とか、その“異様さ”とか“珍しさ”とか、そういうことが結構大きな要素なんです。だから、ヨーロッパ企画を観たことがある方はお馴染みなことでも、初めて観た方にはけっこう異様なことはあると思います。「お客さん、こんな笑うんだ」っていうのもそうでしょうし。――皆さんすごく笑いますもんね(笑)。僕も「お客さん、笑うの早いな!?」と思うことがあるくらいだから(笑)。すごくありがたいことですけどね。だから、メッセージを伝えたいとかは全然ないんですよ。それはひとりで文章を書いてもなし得ることだから。でも集団全体が「この人ら、どうかしてるな」と思われるような状況って、他の芸術ではなかなかできないので。そこは特に劇団をやっていて思うことですね。常に考えている「劇団」という集団の在り方――上田さんに取材させていただくといつも、ひとつブレなさ感じます。だけどいつも新鮮なことをされている。その両立がすごいなと思っています。僕、結構考えるんですよ。もちろんお芝居の中身も考えますけど、今どんなエンタテインメントだったりどんなことが、お客さんの中で新鮮に感じられるかなとか、劇団という集団の在り方としてどうすればいいかなとか。僕は劇団を離れて仕事をすることもあるので、それも演劇を考えるきっかけに相当なっています。海外に行ったら日本のことがわかる、というのと似たような感じで。京都を拠点に活動を続け、今年結成23年目となるヨーロッパ企画――考え続けていらっしゃるんですね。あとはやっぱり僕らが京都にいる、というのもあると思う。演劇って、“東京”でいろんなことが更新されていくから、いろんなアップデートだったり、試行錯誤が絶えず繰り返されている。それを僕が横で見ていたら、相当焦ると思います。だから京都にいるのは大きいかもしれないですね。京都的な目線で考えているところもあるし。――京都的な目線とは。この前、京都の「一澤信三郎帆布」さん(帆布かばん店)と、「暗い旅」(2011年からKBS京都で放送されるヨーロッパ企画の冠番組)でコラボをさせてもらったのですが、一澤信三郎帆布さんって創業100年なんですよ。僕らも「暗い旅」は11年やっていて、テレビ番組としてはけっこう長いほうなんですけど、100年ってね。「すみません」みたいな気持ちになりますよね。しかも京都には「300年やってないと老舗と言えない」っていう謎のルールがあるし(笑)。そういう中でやっているというのもあるのかな。――ヨーロッパ企画も長い目で見たりされますか。それこそ理子ちゃんや若手スタッフが入ったのは大きくて。劇団としての家系図は「自分らの世代で切るか」くらいの気持ちだったんですけど、「続いたな」と思って。「だったら」みたいなことも思います。それはけっこう違うものですよ。自分たちが終われば終わりってなるわけにいかないなって、最近めちゃくちゃ思うんですよね。――『九十九龍城』、楽しみにしています。「2年ぶりの本公演」というのは、僕らの中で大きくて。2年やってないと、気持ちは意外とリセットされるもので、「ここから心機一転、新劇団員も入り、再スタート」という気持ちもけっこうあります。ただこの「再スタート」は僕らも長い目で見ていて(笑)。今回と次回くらいは「再スタート」で、再来年くらいから本格的に……。――(笑)でもこれは本当にヨーロッパ企画の会議でそう言ってたんですよ。コロナが直接的にどうこうと言うより、コロナ禍で状況が変わったので。配信のこととか、お客さんが演劇を観る態勢とか、いろんなことが変わる時代の中で劇をつくるのが初めてだから、割とぼちぼち身体慣らしていきましょう、みたいな感じで始めたんですけど、その割にはフルスロットルしていますね(笑)。今回は、今までやってきたことの集大成的なところもあるし、逆に明らかに新しいチャレンジもしている。ヨーロッパ企画の集大成であり、最新形みたいなものができつつあるので、初めての方にぜひ観ていただきたい劇だと思っています。それと、魔窟がそうであるように、演劇も「足を運んで観る」ことで、観られるものがきっとあるから。そこに足を運んで、ある空間をみんなで共有するって、ちょっと秘密めいたところがあるし。僕らも、この時期に演劇で人を呼びよせるからには、わざわざ足を運ばないと見られない光景がつくりたくて今回の題材を選んだようなところもあります。そういう楽しみも持って、足を運んでもらえたらと思います。取材・文:中川實穗
2021年12月18日演劇の枠に捉われず、様々なコンテンツで貪欲にコメディを追求する京都の劇団・ヨーロッパ企画。2020年には初めて劇団全員で取り組んだオリジナル長編映画『ドロステのはてで僕ら』が公開され、ヨーロッパやアジアなど世界各地の映画祭での受賞ラッシュが現在も続いている状態だ。そんな彼らの新作舞台『九十九龍城(きゅうじゅうくーろんじょう)』が間もなく開幕。12月18日(土)滋賀・栗東でのプレビュー公演を皮切りに、全国11カ所を巡演する2年ぶりの本公演ツアーがスタートする。作・演出の上田誠が今作で展開させるのは“魔窟(まくつ)劇”。舞台となる「九十九龍城」とは、かつて香港に存在した巨大スラム街・九龍城砦をモデルにした世界だ。そこには様々な住人たちが暮らしている。物語は、とある事件の犯人に関することが九十九龍城の中にあるかもしれないという情報をもとに、ふたりの刑事たちが捜査をすることになり……。今回、刑事役のふたり以外は複数の役を担い、入り組んだ空間の中で様々なキャラクターたちがうごめくという。さらに、香港映画などを参考にした“なんちゃってアクション”を取り入れる予定も。「今のご時世、なんでもネットで見れると思ったら大間違いで、アジアの知られざる魔境、九十九龍城のことを描きます。またとない景色を、親愛なる人々を、お見せします。劇場へ覗きに来てください。劇もきみを覗いています」と上田。ヨーロッパ企画劇中音楽は、岸田國士戯曲賞受賞作『来てけつかるべき新世界』(2016年上演)以来のタッグとなるキセルが担当。また、今公演から藤谷理子が劇団に加入し、17年ぶりに新メンバーが加わるほか、ゲストで金丸慎太郎、早織が参加。活動のフィールドを広げ続ける中でも、やはり特別感のある彼らの本公演に期待を。現在ヨーロッパ企画公式サイトでは、新メンバーの藤谷理子が『九十九龍城』関係者のSNSを見て回り、あるいは自分の写真などから、心に残った1日1枚をえらび、コメントを添えるという企画もスタート。また、前述の映画『ドロステのはてで僕ら』が現在NetflixとAmazon Prime Videoで見放題配信中なのでそちらもぜひ。文:伊藤由紀子ヨーロッパ企画 第40回公演『九十九龍城』【栗東(滋賀県)プレビュー公演】2021年12月18日(土)会場:栗東芸術文化会館さきら 中ホール【京都公演】2021年12月23日(木)~2021年12月26日(日)会場:京都府立文化芸術会館【東京公演】2022年1月7日(金)~2022年1月23日(日)会場:本多劇場ほか、2022年2月26日まで全国11カ所を巡演
2021年12月10日11日にベルリンで開催される予定だったヨーロッパ映画賞授賞式が、急遽、ヴァーチャルに変更されることになった。ドイツでコロナの感染が再拡大していることを受けての対処。当初の予定では、候補者に絞った参加者を会場に集め、小規模に実施されることになっていたが、すべてデジタルとなる。この決定が、2月に予定されるベルリン映画祭にどのような影響を与えるのかも注目される。ヨーロッパ映画賞の今年の作品部門候補は、『ファーザー』(イギリス)、『The Hand of God』(イタリア)、『Titane』(フランス)、『Compartment No. 6』(フィンランド、ロシア、ドイツ、エストニア)、『Quo Vadis, Aida?』(ボスニア・ヘルツェゴビナ、オーストリア、オランダ、フランス、ノルウェー、トルコ、ポーランド、ドイツ、ルーマニア)。文=猿渡由紀
2021年12月02日『The Trio ヨーロッパと江戸の融合』が2022年2月27日(日)にスターツおおたかの森ホール(千葉県流山市)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 ⼤剛)にて11月30日(火)より発売開始です。カンフェティで11月30日(火)10:00よりチケット発売開始 公式ホームページ ■公演内容ヨーロッパツアーを大成功させた異色のトリオ。ピアノとフルートの柔らかな音色に三味線の響きが絶妙に融合、新領域の音楽世界に誘います。♪予定曲目・ドビュッシー:「版画」(Pf)・モーツァルト:フルートとピアノの為のソナタ へ長調K.13(Fl+Pf)・五世常磐津文字兵衛:三味線とピアノの為の小品六番「猫」、七番「叙情回路」(中棹三味線+Pf)・松波匠太郎:「トリオ」―フルート、中棹三味線とピアノのための―(The Trio委嘱作品/Fl+中棹三味線+Pf)・宮城道雄:春の海(Fl+Pf+三味線)ほか※曲目は変更になる場合があります。■ 出演者山形 由美(フルート)常磐津 文字兵衛(三味線)菅野 潤(ピアノ)■主催・中央大学流山白門会・スターツおおたかの森ホール指定管理者MORIHIBIKU共同企業体代表団体アクティオ株式会社■共催流山市教育委員会■協賛中央大学学員会■ タイムテーブル2022年2月27日(日)14:00開演(13:30開場)■ チケット料金全席指定6,000円(税込)※未就学児入場不可※お一人様6枚まで※別途、各種手数料(発券手数料など)がかかります。※車いす席については、スターツおおたかの森ホールにお問合せください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年11月30日舞台、映像、ラジオ出演のほか、メンバーそれぞれに脚本・監督・演出を務めるなど個々にマルチな活躍を見せるヨーロッパ企画。2020年に公開した映画『ドロステのはてで僕ら』は、現在も世界各地の映画祭でさまざまな賞を獲得するなど注目を集めている。そんな彼らが、2年ぶりに本公演を開催。12月18日(金)より、新作『九十九龍城(きゅうじゅうくーろんじょう)』で全国11都市を巡演する。公演に向けて、作・演出の上田誠をはじめ、劇団メンバーと客演の早織が取材会で意気込みを語った。ヨーロッパ企画第40回公演「九十九龍城」チケット情報「僕らにとって、本公演は特別なもの。稽古初日に客演の方含め全員で集まったときは、感慨がありました」と上田。今作では、かつて香港に建っていた違法建築物の魔窟「クーロン城」をモチーフに「その11倍すごい九十九龍城を描きます」と語る。舞台には、九十九龍城に住まう人たちと、ふたりの刑事が登場。香港を巻き込むとある事件が起こり、犯人の情報が九十九龍城の中にあるかもしれないという情報をもとに、刑事たちが捜査していく…。「無法地帯だったクーロン城は、よっぽどのことがない限り警察が介入することがなかった場所。九十九龍城も、刑事たちが実際に入り込んで素性がバレるとどうなるか分からないというので、あるシステムを使って、九十九龍城の中を順番に覗いていきます。そこでは、イリーガルだったり、グレーなことがまかり通っていて、刑事たちがその中のある事件にのめり込んでいきます。それを観ていくこと自体が今回の劇の醍醐味。久しぶりの劇団公演なので、劇団の“トライブ感”を楽しんでいただければと思います」(上田)。入り組んだ空間で多くの人がうごめくのも魔窟劇のポイント。劇団員の諏訪雅からは「キャストが足りない」という悩みが出るも、永野は「密度感を表現しなければならない。僕は自ら上田君にめちゃくちゃたくさん役をやるよと伝えました。ひとりピラニア軍団として、死んでは生まれ変わって、というのをやっていきたい!」と熱く意気込みを語る。実際、刑事役の中川晴樹、金丸慎太郎以外のキャストが、複数役を担当。「マフィア、住人、工場主、工場の工員など、それぞれが演じます。2006年に上演した『Windows5000』のように、部屋の一つひとつを覗いていく面白さが作れたらと思っています」と上田。香港映画なども参考に「なんちゃってアクション」も取り入れながらハードボイルドに描く。「いろんな人間同士の関係性で、結構激しい動きだったり、そんなところに乗るのかとかは劇中で行われます。あくまでもコメディなので、笑いの中での面白い動きだったり、空中性のある舞台でもあるので、アクションにも期待していただけたらと思います」(上田)。公演は、12月18日(土)滋賀・栗東芸術文化会館さきら中ホールでのプレビュー公演を皮切りに、京都、東京、広島、福岡、愛知、富山、高知、愛媛、大阪、神奈川を巡演。チケット発売中。取材・文:黒石悦子
2021年11月26日2022年4月に放送開始から5年目に突入するNHKの人気番組『チコちゃんに叱られる!』が、大人気劇団“ヨーロッパ企画”の全面協力のもと、2022年3月に東京、大阪の2都市にて舞台化決定。好奇心旺盛な5歳の女の子・チコちゃんと一緒に、おおいに笑い、おおいに学べる、新感覚舞台が誕生する。本舞台には、『チコちゃんに叱られる!』のMCを務め、大人たちに次々と素朴な疑問を投げかける、永遠の5歳児のチコちゃん(声の生出演:木村祐一)をはじめ、同番組に出演している江戸川の黒い鳥キョエちゃんも登場。チコちゃんと一緒にタイムトラベルをしながら、歴史上の様々な人物と出会うファンタジーステージとなる本作。チコちゃんと一緒に歴史をめぐるタイムパトロール役を、ダンス&ボーカルグループWATWING(ワトウィン)のメンバーで、ミュージカル『ジェイミー』で主演を務めるなど、俳優としても活躍している高橋颯と、『かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~』など、映画やドラマに大活躍の浅川梨奈が演じる。また、舞台や映画・ドラマに幅広く活躍する久保田秀敏、人気バラエティー番組の名物ディレクターとしても人気を博する藤村忠寿、ヨーロッパ企画から、石田剛太、土佐和成、中川晴樹も出演。そのほか、バラエティ番組はもちろんドラマ・舞台などで幅広く活躍中の青木さやか、そして、数々の映画、ドラマや舞台に出演する小川菜摘など、個性的な役者が名を連ねる。さらに、声のみの出演として、大竹まことの出演も決定。ほか、ゲストの出演も予定されている。演出・脚本は、ヨーロッパ企画を旗揚げし、以降、全公演に出演、舞台の脚本・演出や、映像作品のディレクションを手がける諏訪雅が担当。また、同劇団代表の上田誠が監修を務め、振付には、男性ダンス&ボーカルグループDA PUMPのメンバーで、「U.S.A.」の“いいねダンス”やSKE48のゴム跳び“ケンロップダンス”の振付をしたTOMOが名を連ね、舞台を盛り上げる。本公演は、2022年3月18日(金)から21日(月祝)まで東京・日本青年館にて、3月26日(土)、27日(日)に大阪・サンケイホールブリーゼにて上演。そのほかの最新情報は、公演公式HPにて随時公開予定だ。【公演概要】『「チコちゃんにられる!on STAGE」〜そのとき歴史はチコっと動いた!〜』脚本・演出:諏訪雅(ヨーロッパ企画)監修:上田誠(ヨーロッパ企画)振付:TOMO(DA PUMP)出演:チコちゃん(声の生出演木村祐一)キョエちゃん高橋颯(WATWING)浅川梨奈 / 久保田秀敏藤村忠寿石田剛太(ヨーロッパ企画)土佐和成(ヨーロッパ企画)中川晴樹(ヨーロッパ企画) / 青木さやか小川菜摘大竹まこと(声の出演)<日時 / 会場>・2022年3月18日(金)~21日(月・祝) @東京・日本青年館ホール・2022年3月26日(土)・27日(日)@大阪・サンケイホールブリーゼ<チケット料金>チコちゃんシート(グッズ付き):10,500円(税込) / チコちゃんシート:9,500円(税込)※チコちゃんシート(グッズ付)及びチコちゃんシートは、客席前方ブロックとなります。※チコちゃんシート(グッズ付)は、舞台非売品グッズ付き。※チコちゃんシート(グッズ付)の販売は先行のみなります。一般シート: 8,000円(税込)ファミリーシート2名:13,000円(税込)ファミリーシート3名:19,500円(税込)ファミリーシート4名:26,000円(税込)※ファミリーシートの販売対象は、大人と子供(4歳以上〜12歳以下)の組み合わせのみとなります。※ファミリーシートご購入の方は、皆様お揃いになってからご入場お願い致します。<チケット発売日>・2021年11月19日(金)12:30~、オフィシャルHP先行受付開始・2022年2月6日(日)10:00~、一般発売開始 ※詳細はHPにて主催:エイベックス・エンタテインメント / サンライズプロモーション東京 / NHKエンタープライズ / 共同テレビジョン企画:エイベックス・エンタテインメント / NHKエンタープライズ / 共同テレビジョン東京公演問合せ:サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日12:00~15:00)大阪公演問合せ:キョードーインフォメーション 0570-200-888(平日・土曜11:00~16:00)公式HP:
2021年11月24日