違法薬物の使用疑惑や当て逃げ、不倫にセクハラ、パワハラ……と、今年も芸能人たちの不祥事が大きく報じられた。2019年に麻薬取締役法違反で逮捕された沢尻エリカ(37)の舞台復帰や2020年に自身の不倫がきっかけで杏(37)と離婚した東出昌大(35)のメディア出演など、YouTubeや舞台などで復帰する芸能人も少なくないが、幅広い視聴者を持つテレビへの復帰はハードルが高いようだ。そこで本誌は、「そろそろテレビで見たい不祥事タレント」について、男女300人にアンケートを行った(~12月18日)。第2位に選ばれたのは、両親に対する自殺ほう助の罪に問われ、懲役3年、執行猶予5年の判決を言い渡された歌舞伎俳優の市川猿之助(48)。2023年5月に父・市川段四郎さんと母・延子さんと一家心中を図るという前代未聞の事件を起こし、世間を騒がせた。裁判では、がんを患う父親の病状悪化も事件の要因だったと明かされたことから、《両親が死亡したことは大変なことだが、話し合いの末のことと聞き及んでいる》(70歳以上男性/無職)《立ち直ってほしい》(30代男性/会社勤務)と、同情の声が。長年、歌舞伎界を牽引してきた功労者であった猿之助に、《家庭の事情と歌舞伎界のしがらみが引き起こした不幸な出来事だったと思う。才能溢れる方なのでご本人の体調や精神面が安定されたら復帰して欲しい》(40代女性/専業主婦)など、活動再開を望む人も少なくない。同率2位だったのは、2016年に芸能界を電撃引退した成宮寛貴(41)。週刊誌で違法薬物使用疑惑が報じられたが、「今後これ以上、自分のプライバシーが人の悪意により世間に暴露され続けると思うと、自分にはもう耐えられそうにありません」と引退を表明した。疑惑報道について本人と事務所が完全否定していたこともあり、《そもそも噂程度だったのではないかと思う。週刊誌で取り上げられて真相は解らないまま》(20代男性/会社勤務)《不祥事についての詳細をあまり知らないので》(60代女性/その他)と、擁護する声も。ドラマ『相棒』(テレビ朝日系)などに出演する人気俳優だった成宮は、《本人は復帰する気はないと思うがもったいないと思う》(60代女性/パート・アルバイト)《実力があると思うからぜひ活躍する姿を見てみたい》(30代女性/パート・アルバイト)と、引退から7年が経った今も人気は根強い。そして第1位は、銀座の高級クラブのホステスに対する暴行事件が発覚した香川照之(58)。女性の胸を触りブラジャーを剥ぎ取るなどのセクハラに加え、ママの髪の毛を鷲掴みにする写真が雑誌で公開され、世間を驚愕させた。キャスター就任から1年を迎えたレギュラー番組を降板、出演するCMの放送停止や契約の打ち切りなどが相次ぎ、芸能活動を自粛した。ただ、事件そのものが3年前の騒動で、すでに被害女性との示談も成立していたことから、《理由が同情でき相応の罰を受けているから》(15歳以上男性/学生)《事件にはならず示談していて、謹慎も長期に渡るから》(20代男性/会社勤務)と、同情の声が。人気ドラマ『半沢直樹』(TBS系)などで印象的な演技を披露してきた香川に、《顔、演技、全てに他人が真似できない良さがあるから》(15歳以上男性/学生)《香川さんの演技が好きなのでまたテレビで見たいです(20代女性/パート・アルバイト)など、早期復活を願うファンも多いようだ。
2023年12月29日違法薬物の使用疑惑や当て逃げ、不倫にセクハラ、パワハラ……と、今年も芸能人たちの不祥事が大きく報じられた。YouTubeや舞台などで復帰することは多いものの、一度不祥事を起こしてしまった芸能人にとって、テレビでの復帰はなかなか難しい。そこで本誌は、「一生テレビで見たくないと思う人」について、男女300人にアンケートを行った(〜12月18日)第3位に選ばれたのは、唐田えりか(26)との約3年にもわたる不倫が発覚した東出昌大(35)。現在は関東の山中で自給自足の狩猟生活を続けながら、仕事があるときだけ現場に出向く生活を送っている。11月に公開された映画『コーポ・ア・コーポ』のヒモ男役も一部では高評価だったが、まだまだ世間からの風当たりは強いようだ。というのも、当時、妻の杏(37)が妊娠中の不貞行為だったことや、杏に不倫が知られた後も関係を続けていた東出。さらに謝罪会見では、「好きなのは杏か? 唐田か?」という記者の質問に対して10秒以上も沈黙し、「妻への気遣いが足りなすぎる!」と世の女性たちの顰蹙を買っていた。そんな不倫相手への未練タラタラな態度に、《やってしまったことに対して内心はそこまで悪いと思ってなさそう》(30代女性/会社勤務)《反省が足りないように思う》など、厳しい声が多く寄せられた。一気に仕事が激減した東出だが、《不倫のやり方が最低すぎる。相手の女優も二度と出て来て欲しくない》(40代女性/パート・アルバイト)《杏さんや子供のことを考えると、家族の幸せを壊した当人だと思うから》(50代女性/パート・アルバイト)と、人気回復の兆しは見られない。第2位は、複数女性との不倫騒動で世間を騒がせた渡部建(51)。テレビのレギュラー番組を9本持ち、15歳年下の妻・佐々木希(35)との間に第一子を授かるなど公私ともに順風満帆な人気芸人に浮上したスキャンダルは、連日大きく報道された。半年間の雲隠れの後に開かれた会見では、「不適切な場所での不貞行為を深くお詫びします」と、公共トイレでの不倫を認め、集中砲火を浴びた。アンケートでも、やはり多目的トイレでの不貞行為について不快感をぬぐえない人が多く、《女性をバカにしていることが許せない》(60代女性/専業主婦)《公共トイレで、なんてことをしてくれたんだと思う》(60代女性/専業主婦)など、非難の声が多数。《偉そうにグルメを語っているわりに、やったことがけちっぽすぎる》60代男性/無職)《そもそも好感度がないし、嘘くさく感じる》(15歳以上女性/学生)と、一度失った信用を取り戻すのは容易ではないようだ。そして第1位は、週刊誌に自身のハラスメント疑惑が報じられると知り、一家心中を図ったとされる市川猿之助(48)。父親の市川段四郎さんと母親に向精神薬を飲ませ、自殺を手助けしたとして自殺ほう助の罪に問われ、東京地裁から懲役3年、執行猶予5年の判決を言い渡された。《あまりにも身勝手な行動》(70歳以上女性/無職)と、事件を重く受け止めている声が。初公判では、「許されるのであれば、舞台で立ちたい。歌舞伎で償っていきたい」と発言した猿之助だが、《求刑が軽すぎ》(60代男性/派遣社員・契約社員)《親が2人とも亡くなっている。テレビなんて、ありえない》(60代男性/パート・アルバイト)と、復帰の道は前途多難ようだーー。
2023年12月29日悪しき慣習や風土によって長年蓄積された事案が露呈した2023年2023年1月〜10月に発覚した不祥事15件(※)のうち、著しくイメージダウンした出来事を上位3例まで選択してもらったところ、1位は「ビッグモーター、保険金不正請求問題」(45.5%)に。以下、「ジャニーズ事務所(※)、性加害認める」(35.9%、2位)、「回転ずし店など、客による迷惑動画で対応に追われる」(26.2%、3位)と続きました。※調査対象とした15事例は、編集部が危機管理の専門家の意見をもとに選定。回答者は任意で3事例を選択した。※現在、社名は「SMILE-UP.」に変更している。【2023年 イメージが悪化した不祥事ランキング】1位「ビッグモーター、保険金不正請求問題」(45.5%)2位「ジャニーズ事務所、性加害認める」(35.9%)3位「回転ずし店など、客による迷惑動画で対応に追われる」(26.2%)4位「日大、アメフト部薬物事件と組織統治問題」(23.8%)5位「四谷大塚、講師が教え子を盗撮し逮捕」(9.2%)6位「楽天モバイル元部長ら水増し請求による詐欺で逮捕」(7.0%)7位「ペットショップCoo&RIKU、ずさんな管理を元従業員が告発」(6.8%)8位「近畿日本ツーリスト、コロナ関連事業で過大請求最大16億円」(6.7%)9位「吉田屋が販売した弁当により、500人を超える集団食中毒発生」(4.7%)10位「歌舞伎町タワー『ジェンダーレストイレ』に抗議殺到」(4.1%)2023年は、企業の悪しき慣習や風土によって長年蓄積された事案が露呈した事件が上位に。公表が遅く当事者意識の欠けた対応は「隠そうとしている」「逃げている」と批判を浴び、イメージが著しく悪化しました。顧客によるイタズラ動画が炎上し不安を広げた事例もランクインし、危機管理広報として意識しなければならないリスクの範囲も広がっています。同調査は、広報・PRの専門誌『広報会議』(毎月1日発売)の2024年1月号(2023年12月1日発売号)に掲載の特集「危機を乗り越える広報対応」の中で実施したもの。生活者の価値観の変化を顕在化し、危機管理広報に活かすことを目的に毎年行っています。特集内では、ランキング結果を踏まえて危機管理の専門家らが広報対応の重要性について分析しています。調査概要■広報会議編集部「2023年に発覚した企業・個人の不祥事」に関するアンケート・編集部が危機管理の専門家の意見をもとに選定した、15件の企業・団体に関する不祥事(2023年1月〜10月までに発覚)の中から、任意で3つまで「イメージが悪化した」項目を選択してもらい、ランキング化。あわせて、選択した理由などを自由回答で調査した。調査方法:インターネットリサーチ対象:全国、20〜69歳の男女期間:2023年11月6日〜7日有効回答数:1,000調査機関:ネオマーケティング()宣伝会議(マイナビ子育て編集部)<関連記事>✅「検索履歴…見せられますか?」女性の約半数、男性の6割が「見せられない」と回答 。もっとも見せたくないと思う相手は誰?✅働く男女の6割が経験している、年末年始の「あれ」とは?「ほぼ毎年経験」という人も3割に!✅『18歳までに子どもにみせたい映画100』学校では教えてくれない大切なことも、すべて映画に詰まっている!
2023年12月04日たびたび報道される、芸能人の逮捕や不祥事。そういった騒動はネガティブな内容が多いため、ファンを含む多くの人に衝撃を与えるほか、関連作品にも影響を及ぼします。芸能人の起こした事件や騒動が原因で、ドラマの放送が延期したり、映画が公開中止になったりしたことは珍しくありません。『芸能人の不祥事』による作品公開中止に賛否2023年6月16日、俳優の永山絢斗氏が、大麻を所持した大麻取締法違反の疑いで逮捕されたことが分かりました。同月30日には、同氏が出演する映画『東京リベンジャーズ2血のハロウィン編―決戦―』が公開予定であり、多くの人が作品が予定通りに公開されるのかを不安視する声が上がっています。逮捕が報道された同月16日12時時点で、同作の上映に関する声明は発表されていません。しかし、延期もしくは中止になる可能性はあり得るでしょう。アニメ化や実写化、舞台化を果たし、映画は第1作、第2作と立て続けに高い人気を博してきた、『東京リベンジャーズ』。多くの人が最新作の公開を心待ちにしていただけに、今回の件を受け「公開は無事に行われるのか」という声が上がっているようです。「作品に罪はない」「公開自粛は致し方ない」の声前述したように、芸能人の不祥事によって作品の公開が延期されたり、いわゆる『お蔵入り』になったりしたことは、これまでに何度もありました。『作品の公開自粛』という判断に対し、さまざまな意見が上がっています。【肯定的な意見】・直接的でも間接的でも、被害者がいるなら自粛すべき。加害者の顔が世間に露出したり、称賛されているのを見たりするのはつらいと思う。・公開続行はダメでしょう。その人が活躍することによって、苦しめられている人がどこかに存在するんだから。・芸能界はイメージ商売。スポンサーらお金を出している人がいる以上、公開の可否は別問題だと思う。【否定的な意見】・制作側の考えも理解できる。でも、作品に関わった全員やファンがあまりにも不憫すぎる。・大勢の目に触れるテレビ放送はともかく、映画の場合は見たい人だけがお金を払って見るわけだし、いいんじゃないかな。・確かに罪を犯した関係者は悪いが、作品に罪はない。たった1人の不祥事による影響力が大きすぎる。賛否を問わず、「罪を犯した人に責任があり、償う必要がある」という考えは一致しているものの、作品が公開されることによる影響に対しては、さまざまな意見があるようです。今後、『東京リベンジャーズ2血のハロウィン編―決戦―』の公開については、ウェブサイト等で詳細が発信されることでしょう。『関係者の不祥事で作品公開を自粛すべきか』の議論が白熱する中、多くの人が同作の動向に注視しているようです。[文・構成/grape編集部]
2023年06月16日大人気マンガシリーズ、今回は鳥野とりこ(@torico_bird)さんの投稿をご紹介!「保育士さんが一斉退職した話」第17話です。会社を早退し、園長に物申すことに…。呆れた園長の言い訳とは…!?<保育士さんが一斉退職した話#17>出典:instagram園長先生に詰め寄り…出典:instagramあくまで自己都合と言い張り…出典:instagramこのまま問い詰めると…出典:instagram迷惑はかけられない!出典:instagram冷静に話をすることに出典:instagram全く安心できない園の実態…出典:instagram新しい看護師さん…!?出典:instagramめっちゃおばあちゃん!出典:instagram園長に詰め寄るものらりくらりとかわされてしまいます…。そんな園長は代わりの看護師を連れてきたと言いますが…まさかのおばあちゃん!?次回の配信もお楽しみに!(lamire編集部)(イラスト/@torico_bird)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。"
2022年05月26日今回は@エトラちゃんは見た!さんの投稿をご紹介!「ブラック企業で嫌がらせを受けた話」第16話です。部長はユズリハさんが出社していないことに気が付きましたが電話がつながりません。そして部長の奥さんからも電話が…!プシュッ出典:lamire暴露してから会社を去った出典:lamire数週間前出典:lamire一応「出る」ってていで出典:lamire承知しました
2022年04月25日「“相方の不祥事で解散”と認識されてしまった影響は、いまだに大きいです……」こうため息をつくのは、大人気お笑いコンビEXIT・兼近大樹(30)の元相方・逢見亮太(34)。EXITは、りんたろー。(35)と兼近の“チャラ男”キャラでブレーク。レギュラー番組を多数抱える売れっ子になっている。そんな兼近はEXIT結成前、’13年から「ぷりずん。」というコンビを組んでいた。その相方が逢見で今はタイで芸能活動中だ。’17年末にぷりずん。が解散する半年前、逢見の運命を変えた出来事が発生した。『週刊文春』が《吉本芸人が集団強姦で解雇!》との見出しで20代女性の告発を掲載。女性が出席した飲み会に参加した「芸人O」と報じられたのが、逢見だった。本人が当時を振り返る。「その日、先輩芸人2人と居酒屋で飲んでいたら、先輩たちが女性を呼び寄せたんです。僕は帰ろうとしたんですが、別の先輩の家に『一緒に行こう』と誘われて断れませんでした。それで家に着いてちょっと飲んでゲームして僕はすぐ帰りました。その後にその事件が起きたんです。後日僕は吉本興業に呼ばれて初めて記事のことを聞かされました。しかし結局、女性側の一方的な主張でした。それなのに謹慎処分とされてしまったのです」その後、逢見以外の芸人4人は吉本から解雇。逢見は謹慎を言い渡されて活動休止となったという。「『週刊文春』の記事にも反論したかったのですが、吉本からは『何も言うな』と……。相方の兼近にも迷惑かけられないし、ひたすら我慢していました」事件は不起訴になるも、「ぷりずん。」としての活動ができない間に兼近がりんたろー。と新コンビを組んでいたという。「気づいたら、兼近がEXITとしてM-1に出ていて驚きました。さらに、’18年夏に兼近が『ゴッドタン』(テレビ東京系)で“EXITはお互いに相方が不祥事でいなくなったコンビ”といったフレーズを使ったんですよね。僕はタイに滞在していて知人からの連絡で知ったので、兼近に確認したら『テレビ側に言わされた。もう言わないようにするよ』と約束してくれました。しかし以降も番組や兼近の本でも“不祥事”とされ続けたのです」■「4~5年たって売れなかったら解散しよう」と約束を昨秋に発売された兼近の“自伝的”小説『むき出し』(文藝春秋)は累計5万部を突破。当時のコンビ解消理由がこうつづられている。《相方が突然の活動休止になる。週刊文春に集団強姦疑惑と報じられた》《バッシングが浴びせられ、会社もその声に応じるしかなく、俺にお笑いを沢山教えてくれた大切な相方は、日本を離れ、苦楽を共にしたコンビは解消した》《中島さん(兼近の小説内の相方名。りんたろー。の本名でもある)も前の相方がスキャンダルで解雇、コンビは解散となっていて、シンパシーを感じていた。残された2人で、漫才を楽しみたかった》実はりんたろー。の元相方は’16年4月、無免許運転で逮捕。半年間の謹慎期間を経てコンビを解散している。その影響もあり“EXITは元相方が不祥事でいなくなった同士”という印象がついてしまい、逢見を苦しめているという。「日本のクライアントさんからもお仕事の話があるんですけど、『ネットに不祥事解散と書かれていますね』などと聞かれてしまうんですよね。日本の企業はコンプライアンスが厳しいので、仕事の話が通りにくくなってしまうので影響が大きいのです」逢見は「ぷりずん。」解散の真相についてこう明かす。「もともと兼近とは『4~5年たって売れなかったら解散しよう』という約束でした。その期間に僕は謹慎で活動停止に。兼近は僕が何もできない間に新コンビを組んでいて、僕が復帰したら『売れなかったら解散する約束だったから』という理由で解散になりました。だから、解散と『週刊文春』の事件はまったく関係ないんです」解散後はピン芸人として活動しテレビにも出演していた逢見だが、約2年前に吉本との契約を解消し、現在はタイを拠点にドラマやバラエティ番組などで活躍している。「日本のテレビ業界とは違って、タイだとどれだけ大御所の方でも一緒に食事したりフレンドリーなところがいいですね」吉本興業に逢見の活動休止理由、また不祥事解散とされていることに関して見解を尋ねたが、回答は得られなかった。最後に逢見に元相方・兼近への思いを聞いた。「兼近とは仲が悪いわけではないですし、同じ芸人として応援しています。ただ、『元相方の不祥事』と言うのだけはやめてほしい。世間の誤解を解いてほしいですね。もちろん吉本には所属時代に磨いてもらったので感謝しています。そして、機会があれば兼近と共演したいです。『タイに行ってる間に、めちゃくちゃネタにしてくれたな!』とイジると思いますよ」そう語る逢見。兼近は元相方の思いをどう受け取るのか――。
2022年01月25日お笑いコンビ『アンジャッシュ』の渡部建さんが不倫報道によって芸能活動を自粛を発表。2020年6月12日に放送された、渡部さんがMCを務めるラジオ番組『GOLD RUSH』(J-WAVE)は、相方である児嶋一哉さんが代打で出演しました。児嶋さんは、渡部さんの不祥事を涙ながらに謝罪。ネット上では、児嶋さんのコメントに反響が上がっていました。アンジャッシュ児嶋「立場的に僕のほうが弱かった」謝罪コメント全文児嶋さんは、渡部さんの不祥事について説明。「相方から見ても気持ち悪い」と、強い言葉で渡部さんの行動を非難しました。うちの相方、渡部が不倫ですね、不倫をしましてそれがもうね、笑えない。笑える不倫もないんですけど、笑えない、質が悪い、気分が悪い、相方から見ても気持ち悪い不倫をしまして、世間をものすごく騒がしてしまっています。あいつは自粛という形で僕が代わりにやらせていただくことになりましたけど…。GOLD RUSHーより引用大きく息を吸って、しばらく言葉を詰まらせた児嶋さん。渡部さんは「天狗になっていた」と、振り返りこれまでの言動についても指摘しました。本当に、バカです。大バカで、調子に乗ってたんでしょうね。仕事もうまくいくし、プライベートも順風満帆だし天狗だったんですよね。自分が勘違いしてたんですよ。本当に人の痛みとか思いやりとか優しさとか愛とかそういうのがないんですよ。だからこういうことになるんですよ。僕も浮気した方々だけではなくスタッフさんなどに対する態度、芸人仲間に対する態度、いわせてもらえば僕に対する態度、振り返ればダメですよ、あいつは。お前なんでそんなひどい傷付くようなことを平気でいうんだ、思いやりが、愛が、優しさがないんですよ。だからそういうことになるんですよ。僕ももうすごい昔ですけど、10年前以上にきれてケンカになったこともありますけど、あいつ、頭はいいですからね。理論武装されて、あんまり響かなかったなって。ぶっちゃけ、ずっとアンジャッシュは仲よしコンビではない。めちゃくちゃ仲悪い時もあれば、ちょっと話すこともあったんですけど。振り返ればなんか、「なんでお前そんなこというんだ」「なんだその俺に対するいい方は」「どういうつもりなんだ」「愛、なんにも感じないぞ」ということがあった。そういう時も僕が相方として「ダメだぞそういうの」とか、スタッフさんに対してもそうだし、いっとけばこういうことにならなかったのかなとは思いますけど…。僕も情けないんですけど、渡部は渡部で仕事は頑張ってますよ。あいつはその辺はめちゃくちゃ頑張ってる。現に仕事いっぱい増えて、僕なんかより売れて、アンジャッシュの関係性的にも、なかなか叱るということが立場的にもしづらくて。あんまりあいつに何かいうということはもう10年ぐらいなかったのかもしれないですね。立場的に僕のほうが弱かったですよ。GOLD RUSHーより引用涙をこらえながら、過去を振り返った児嶋さん。これまでの渡部さんの行動をきつく叱れなかったと、後悔の念に駆られていました。また、児嶋さんの元にはたくさんの励ましの言葉が届いており、そのメッセージを見るたびに涙が流れると吐露しています。なんかあっても、俺がいって変な空気になって、本番であいつに冷たくされてもな…とか、そういう情けない思いもあったりして。こういう僕の弱い部分があいつを甘やかしたんだなって思ったりもしますね。でもダメです、あいつは本当に大バカ野郎です。すごく多くの方に迷惑かけてまして、僕のところにもTwitterにスタッフさん、仲間、同業者の方から「頑張れよ」とかいろんなメッセージいただいているんですけどそれを見ると結構、泣いちゃうんですよね。そこは僕も気付きましたけど、やっぱ本当に多くの人に支えられて成り立っている、僕らはやってこれているんだなって、僕もそこは改めて再認識しましたけど。みなさん本当に心配してますよ。だから僕のところにそれだけたくさんの、そういうLINEとか電話きてるってことはあいつのところにもいっぱい、いろんなお叱りとか来てるんでしょうけども。GOLD RUSHーより引用児嶋さんは、今後の活動についてや、渡部さんへの想いも語りました。今後の渡部さんに求めることとは…各方面に迷惑をかけた相方に代わり、児嶋さんは番組やファンに対して、そして報道を見て気分を害した人に対しても謝罪をしました。そうですね、本当に迷惑をかけておりますよ。スポンサーさん、CMも、アンジャッシュでもそうだし、渡部もいっぱいやらしてもらって、もうどれだけ迷惑かけてるんだっていう。撮影した方々もそうですよね、その企業の方々も。もう何人になるんだよっていう話ですよ、迷惑かけてるのが。本当にすみません。それで番組関係ですよね。レギュラー10本。そんなにやってんのかいって思いましたけど。全部ダメですし、撮り直ししなきゃいけないのももちろんあるだろうし。この番組もそうですよ、『GOLD RUSH』だって。そりゃ渡部がやったほうがいいんですよ、進行うまいんだし、しゃべりうまいんだから。J-WAVEに迷惑かけてるんですよ、児嶋がやって。つたないこんなしゃべりで。J-WAVE優しいから、使ってくれてるんですよ。児嶋かわいそうだから、今日はやらせてやろうよって。これも迷惑かけてるんですよ。スタッフさんもそうだし、あと演者もそうですよね。収録してるものが放送できなくなったものもあるし。取り直しでまた来てもらうこともあるのかな。そういうのもあるし。事務所にもそうですよね。とんでもない迷惑かかってるんですよ。本当に申し訳ありません。あとは、ファンの方々ですね。「アンジャッシュのファン、そんなにいるのか」といわれたら、ちょっと自信はないんですけど。そこまで好きじゃなくても、「昔エンタ観ていて、笑いました」とか「ちょっとだけ好き」って方もいれたら、まぁそこそこいるんじゃないかなとか思ってるんですけど。そういう方を全部裏切って、迷惑かけましたよ。本当に申し訳ありません。あとはそうですね。今回の報道で、僕もそうなんですけど、気分を害した方がとんでもない数いると思うんですけどね。そういった方々も、すべての人、本当にうちの渡部がとんでもないご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。GOLD RUSHーより引用児嶋さんは、これからの仕事は考えられないものの、渡部さんが心を入れ替えることを願っていると明かしました。これからのこととかまだそんなしゃべるような段階ではないんですけど、あいつはそういうの本当に改めて、あいつとも1回2回電話して、当然僕にも謝って来て「心入れ替える」ってやり取りはありましたけど。そうですね…なんかね、あいつが俺に謝ってくることなんかないんで。そういうの聞いていると、切なくなる部分と、「ちゃんとここは怒んなきゃな」ってことで「お前これだけ迷惑かけてるぞ」ってことはちゃんと怒ったつもりだったりとか、いろんな感情があるんですけど。まぁ人間、そんな簡単に変われるとは正直思ってないんで。何年かかるか分かんないですけど、本当にいった通り心入れ替えて、人の気持ちが分かる、優しさ、愛がある人間に生まれ変わんなきゃダメですよ。で、復帰どうこうとかはまだ全然早いですけど、もし許してもらえてそういう場が与えられるようになったら、がらっと人間変わってなきゃダメですし、仮に復帰できなくてほかの仕事するとしても、人間的に変わってないと人と人の付き合いとかですからね、仕事は。絶対人とやるものですから、そこは変わってないとどの世界でもダメですよ。変に口先が上手くて頭回るけど、そんな小手先に走らず心で人と通じ合える人間になってほしいですよ。GOLD RUSHーより引用さらに、今後の活動については、渡部さんの仕事のフォローなど、今ある仕事を一生懸命に取り組むことを誓っています。僕、個人的にも、もう許してもらえるならもう今まで通り1人で、仕事は1人で頑張って、それしかないですね。目の前の仕事を一生懸命やらせていただいて、こういういろいろあって渡部の穴埋め、フォローとかそういう仕事とか多分あるでしょうからそれも一生懸命やらせていただいて。予定通り入ってる仕事一生懸命やらせていただいて、これからも使ってもらえるならやりたいし、これでもうもしかしたら無くなっちゃうかもしれませんけど、それはもうアンジャッシュとして27年ぐらいですかね。知り合って30年やってきて、僕があいつを誘って、そいつがやってしまったことなので、それはもうしょうがなく受け止めるしかないですけど、僕の考えはそうですね。改めて本当にうちの相方がご迷惑かけて申し訳ございませんでした。GOLD RUSHーより引用児嶋さんの謝罪の言葉は、ファンにとって衝撃だったようです。・「立場的に僕のほうが弱かった」という言葉がすごい心に来る…。注意できなかったんだろうな。・言葉がとても重く感じた。児嶋さんの想いは十分に伝わってきました。・「仲良しコンビではない」というところに、これまで2人しか分からないいろいろなことがあったんだと思う。ラジオの冒頭10分にも及んだ、児嶋さんの謝罪。児嶋さんの誠心誠意のコメントは、多くの人の心に届いたようです。[文・構成/grape編集部]
2020年06月12日●拳銃の不正押収は「絶対に楽しいこと」死刑囚の告発をもとに、記者が殺人事件の首謀者を追い詰めていく犯罪ドキュメント小説『凶悪』。山田孝之の主演で2013年に実写化され、第37回日本アカデミー賞の優秀監督賞をはじめその年の映画賞の28冠に輝いた。原作からはジャーナリズム精神を正義とする記者の姿が浮かび上がるが、映画では悪事を暴くことにのめり込み、家庭が崩壊するという闇の部分も映し出す。妻からの「面白かったんでしょ?」という言葉は、山田演じる藤井の心を深くえぐる。この作品を手掛けて一躍時の人となった白石和彌監督が、今度は北海道警察の不祥事をテーマにした映画『日本で一番悪い奴ら』(6月25日公開)でメガホンをとった。綾野剛演じる刑事・諸星要一は「正義の味方、悪を絶つ」という信念を持ちながら、先輩刑事・村井(ピエール瀧)の教えに従って、裏社会に身を投じる。スパイであるSの協力により次々と拳銃を押収し、「銃器対策課のエース」と呼ばれるまで昇りつめるが、「日本警察史上、最大の不祥事」によって破滅の運命へと導かれる。『日本で一番悪い奴ら』の原作が、主人公のモデルである稲葉圭昭氏のノンフィクション小説『恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白』。この小説は同氏の懺悔録とも言える内容だが、一方で映画はド派手で浮世離れした私生活や倫理観が麻痺した姿も描くことで、笑いのエッセンスも加えている。この常に"二面性"を重視する白石監督とはどのような人物なのか。「インモラルなことをできる範囲でやらなきゃダメ」「そういうものを作る責任が自分にはある」という強い信念で突進する北海道出身の白石監督。撮影秘話のほか、「表現の自主規制」や「邦画界の未来」といった"白石イズム"の根底にも触れた。○「不正」テーマの作品に正義感はない――試写室が大混雑で、途中からは笑い声も。評判はどのように伝わっていますか。試写で入れない方がたくさんいるとは聞いていますけど……僕にはいい話しか伝わってこないですからね(笑)。まぁ、興奮気味に褒めてくださる方もいるので、まず1つ目の階段は上がったかなという気はします。――前作の『凶悪』が重いテーマだったことから、今作はエンターテイメント性に重きを置いたそうですね。原作が懺悔録のような内容だったので、「告発するヒーロー」として描く選択肢もあったのではないでしょうか。私も原作を読んだ時に、告発したい気持ちが全面に出た懺悔録だと受け止めました。ただ、100丁もの拳銃を押収するのは、「絶対に楽しいこと」なんじゃないかと。右折禁止のところで警察に待ち伏せされたことってありますよね? そういうのも、実は楽しいはずなんです。低姿勢に「すみませんね。急いでるのは分かるんですけど、免許証見せてもらっていいですか?」なんて言われますけど、こちらがキレるのを待ってますからね(笑)。警察の方も同じ人間ですから、そんなもんだと思います。このあたりのことを原作の稲葉(圭昭)さんに尋ねてみたら、やっぱり「楽しかった」と。ヤクザを養って一丁1~2万円で拳銃を仕入れるのは、コスト的に完全な赤字なわけですから、楽しさや興奮がないとやってられませんよね。――綾野さんが演じた諸星は、見方によっては仕事熱心なタイプとも。ただ、一線を越えると人が離れていくのも、残酷ではありますが現実ですね。組織というものは、調子に乗っている時は頼られますが、不要とされると煙たがられるもの。政治、野球、相撲……世の中の組織内ではだいたい同じようなことが繰り返されていると思います。――『凶悪』の原作はジャーナリズム精神で突き進む週刊誌記者の話でしたが、映画では奥さんから「面白かったんでしょ?」という核心をつく言葉がありました。そういう人間の二面性は常に意識されているんですか。『凶悪』の原作者・宮本太一さんはとてもすばらしい方ですし、ジャーナリズム精神を実践して高い評価を得た方。そこを映画で描くことは重要だと思いますが、一方で「結局それで飯食ってるやん」「何部売れたって話をしてるんでしょ」という見方もされるわけです。それはテレビやほかのメディアも同じだと思います。僕らだって北海道警察の悪事をテーマにしていますが、公開初日に果たして何人見てくれたのかはやっぱり気になります。そこには「正義」も「悪」もないと思うので、そこから一歩引いたところで見たいという思いは常にあります。――『週刊文春』の編集長を取材したことがあったのですが、仕事に「正義」はないと。同じようなことをおっしゃっていました。そうなんですね(笑)。売れるものが「良いネタ」とされるわけで、われわれもヒットをすればそれは「良い映画」になる。○シートベルトしない描写は「もっと自由を」の悪意――今回の映画では、刑事がシートベルトをしない描写がありました。表現の自主規制として、よく話題に上がるのがこの"シートベルト問題"です。テレビだけでなく映画でも、俳優さんが車のCMに出演している場合は必ずシートベルトをしないといけません。そもそも「道路交通法違反」という指摘もありますから、仮にシートベルトをしないのであれば私有地で撮るしかありません。実は今回はCG合成の停め撮り。そういった制約によって撮りたいものも撮れない時代。すごくつまらないですよね(笑)。これは良い意味での"悪意"というか。こんな自主規制をよしとするクリエイターなんて一人もいないはずですから。表現はそういうことに左右されるのではなくて、もっと自由であるべきだという、僕なりのエールでもあります。覚せい剤や濡れ場のシーンもそこに含まれるのですが、昔は映画の中で当たり前のようにやっていたこと。そんなに難しいことやっているつもりはないんですけどね。――本音をいえば、諸星が悪事の限りを尽くして絶頂期を迎える銃器対策課時代をまだまだ観たかったです。こうして観客側も倫理観が崩壊してしまうんですね(笑)。ありがとうございます(笑)。ただ、「調子に乗っているとヤケドをする」というメッセージを伝えるためには堕ちていく様も描かなければなりません。きっと人間のバイオリズムなんでしょうね。うまくいっている時もあればダメな時も。それを「堕ちていく=ダメ」じゃなくて、そういうバイオリズムの中で生きているということを客観的に映したいという思いがありました。そもそも堕ちていく人間、実は美しかったりするんですよね。――稲葉さんにも直接会われたそうですが、どんな方なんですか。人当たりがよく色っぽい方。原作にも入ってない話も聞きましたが、やっていたことがひどすぎて……。映画ではできないことがいっぱいあるなと思いました(笑)。部屋で拳銃が暴発したり、喫茶店で拳銃とお金を交換したりするシーンがありますが、実際には拳銃を喫茶店に忘れてしまったこともあったそうです。――なんといううっかりミス(笑)。上司である課長も、押収した拳銃を棚にぶん投げてましたね。ははははは(笑)。――そういう何気ない描写が、道警の体質を物語っているわけですね。ただ、道警だけでなく日本全国規模でまかり通っていたことなので、多かれ少なかれあっただろうし、やっていなくてもそういうことは必ず目にしていたはずです。●元大阪府警は絶賛も「笑えなかった」――本作でいえば勝矢さん演じる経理担当の次長が、"緩く"ではありますが「ストッパー」的な役割を果たしています。そういう正義感がある人でも、大きな組織の中では次第に染まり、「NO」という方が変人扱いされてしまう。――拳銃を押収するために密売することについて「買うんですか!?」とツッコミを入れてくれるのがその次長。ただ、その笑いが行き過ぎるとコントのようになってしまいます。そうなんですよ。そのバランスが一番難しかったです。心がけたのは「笑いをとりにいく芝居」にしないこと。組織の中で、それぞれが必死になって動いていることを念頭に演じてもらいました。――撮影初日の前夜、綾野さんとお酒を飲んで一致した部分があったと聞きました。具体的にはどのようなことだったのでしょうか。今作は諸星の22歳から48歳までを描いています。綾野くんは34歳で、経験値や想像だけではその年齢差は埋められない。そこに迷いがあったようなので、「それを埋める方法は僕もわからない。ただ、この人は真面目で一生懸命。選択肢を求められた時に、常によりベターなことを考えて実行していた。その先に事件があった。でも根底にあるのは真面目な部分。先々のことを考えず、正直に生きていたという彼の姿を1シーン、1シーンに置き換えて、まずは全力でやっていくしかない」と伝えました。そういうルール作りが互いに一致したんです。展開によってテンションをあえて変えるとか、そういう計算は一切しませんでした。人生って、そうじゃないですか? 人がいつ死ぬなんて誰にも分からない。「その時その時のことを考える」とはそういうことだと思います。○運命を変えた孝行息子"凶悪"――北海道にキャンペーンに行かれたそうですね。地元は盛り上がっていましたよ。社会正義のためだけにこの映画を作ったわけではないということが、観てくれた方に伝わったみたいなので安心しました。ただ、道警さんは面白くはないでしょうね。今でも働いている方もいらっしゃいますから。――北海道警察からのコメントは?今のところはありません。警察関係者の中で何人かは観た方もいると思いますけど……。そういえば、元大阪府警の銃器対策課の方がご覧になったみたいで、大絶賛してくれました。「周りは笑っていたけど、自分は笑えなかった」と(笑)。稲葉さんはこの映画を通して追体験するわけですから、「ひどいことしてたんだな」とあらためて感じたそうです。捕まった後に道警を擁護する場面がありますが、稲葉さんは観るたびに必ずそこで泣いてしまうとおっしゃっていました。――そういう意味でも観る人によって変化する映画だと思います。何が正義で、何が悪なのか。「だから何なの?」と思われるかもしれないですけどね(笑)。結論を訴えるのは簡単なことなのかもしれないですが、こういう実録系の話は結局、結論なんて出ない。過去にはそういう話があった……結局そこに着地します。――最近ではさまざまなオファーが舞い込んでいるそうですね。音楽を担当された安川午朗さんが「仕事を選んでほしい」とおっしゃっていました(笑)。しばらくはやれるだけやってみたいです。面白くないものはやりませんが、どんなものでも「面白い」と思ったことはやりたいと思っています。――『凶悪』で多くの賞を受賞されましたが、そこから風向きが変わった感じですか?今回の企画もこの『凶悪』という"孝行息子"がいたから。『凶悪』がないままこれを持ち込んでも、うまくいかなかったでしょうし、それはすべてがつながっていると思っています。『凶悪』がそこまで評価されるなんて……あんなひどい映画が(笑)。賞をもらいたくて映画を作っているわけではないんですが、いただいたことで今までは「白石って誰?」というところからはじまっていたのが、最近では「『凶悪』の人ね」と認識してもらえるようになりました。それに関してはよかったと思います。○これからの日本映画について――「インモラルなもの」をテーマとして掲げていらっしゃいますが、何かきっかけが?まさか自分がそうなるとは思っていませんでした。『凶悪』を撮る前ぐらいに若松(孝二)さんが亡くなられて、新藤(兼人)さんや大島(渚)さんもちょうどそのころで……。みなさんがインモラルなものばかり撮っていたわけではないんですが、日本映画の中で、ある地位を築かれていた。「大手配給の作品だけじゃない何か」というか。――エンターテイメントの幅は狭まっていると思いますか?お金をかけている映画の中では幅はあるのかもしれませんが、本来、映画はギャンブルなんですよ。当たるか当たらないかは誰にも分からない。それが分かるのであれば、当たる映画だけを作っていけばいいだけの話で。製作委員会方式が主流になると大穴は狙わずに、本命にしか張らなくなっているわけですよね。そうなるとレース自体がつまらなくなってしまう。買っても配当1.2倍みたいな。たまにはこういう、"大穴"みたいな映画にみんな張りたいはずなんですよね。――邦画界が盛り上がるには何が必要なのでしょうか。『凶悪』ぐらい低予算の枠組みで、連発して実績を残すことができれば……。2、3億かける映画でこういうものは難しいと思うので、あのぐらいのバジェットでもう少しいろんなことができる環境を作っていくことが大切だと思います。ただ、ミニシアターも少なくなってきている。そういうペイできる環境が縮小していることも、マイナス要因だと思います。シネコンに入ることができても最初の土日で評価されてしまって、お客さんが入らないものは一瞬にして淘汰されていく。そこで勝負しても瞬殺されるという厳しい現実が待っています。ミニシアター向けにその手の作品はたくさん作られてはいます。でもロングランでは上映できない。邦画の盛り上がりは興行の問題と密接なので、NetflixやHuluといった映像配信サービスで1カ月配信するという選択肢も今後重要になってくるかもしれません。■プロフィール白石和彌(しらいし・かずや)1974年北海道生まれ。1995年、中村幻児監督主催の映画塾に参加し、その後、若松孝二監督に師事。助監督時代を経て、行定勲、犬童一心監督などの作品にも参加。初の長編映画監督作『ロストパラダイス・イン・トーキョー』(10年)の後、ノンフィクションベストセラー小説を実写化した『凶悪』(13年)は、第37回日本アカデミー賞優秀監督賞ほか、各映画賞を総なめした。最近ではNetflixのオリジナルドラマ『火花』の監督も務めた。
2016年07月05日女医でタレントの西川史子(45)が19日、TBS系バラエティ番組『サンデー・ジャポン』(毎週日曜9:54~11:30)に生出演。不祥事続きの政治家について、「政治家という職業が下品になっている」と苦言を呈した。番組では、舛添要一都知事の辞職決定のニュースを紹介。次期都知事の候補について意見を言い合った。西川は「舛添さんだけではなくて、その前の猪瀬さんも、石原さんも同じようにファーストクラスを使ったり、いろいろしてきた」と指摘し、「政治資金規制法を見直さなきゃいけない。この人だけの問題じゃない」と根本的な見直しが必要だと主張。「政治家という職業があまりに下品になっているのがよくないなと思いますね」と話した。タレントのテリー伊藤は、次期都知事について「想像力のできる知事」が必要だと意見。「『(東京)オリンピックを成功させる』って言うけど、オリンピックはほとんど成功しますよ。大事なのは、そのあとの"オリンピックロス"」と持論を展開し、「特に団塊の世代はとりあえず2020年まで頑張ろうとか、もっと上の人はあそこまで生きようかとか…。2020年以降、都民をどう導いていくか」と語った。
2016年06月19日