「ぴあ」調査による2015年1月17日のぴあ映画初日満足度ランキングは、重松清の小説を中井貴一主演で映画化した『アゲイン 28年目の甲子園』がトップに輝いた。2位に『烈車戦隊トッキュウジャーVSキョウリュウジャー THE MOVIE』が、3位に南の島バリを舞台に描く堤真一主演のエンターテインメント作『神様はバリにいる』が入った。その他の写真1位の『アゲイン…』は、マスターズ甲子園を舞台に、さまざまな事情を抱えた元高校球児だった大人たちが、再び聖地・甲子園を目指して奮闘する姿を描く感動ドラマ。出口調査では「身近なことが題材になっている。負けるときは、ちゃんと負ける。逃げずに向き合うなどのメッセージはグサッと突き刺さる。伝えたいことがビシビシ伝わってくる映画だった」「原作者の描きたかった親子に焦点が当てられていて、涙する場面が多々あった。どの出演者もよかったが、特に中井貴一の演技が素晴らしかった」「年をとってからも困難を乗り越えようとする姿に感動した。若者が頑張るのは当たり前だが、大人が頑張る姿は胸に響くものがある。“頑張る”っていいことだなと改めて思った」などの感想が寄せられた。2位の『烈車戦隊トッキュウジャー…』は、人気放映中のスーパー戦隊シリーズ38作目『烈車戦隊トッキュウジャー』と、37作目『獣電戦隊キョウリュウジャー』がタッグを組み、力を合わせて悪の創造主デビウスに立ち向う姿を描く最新作。子どもからは「トッキュウジャーとキョウリュウジャーの両方が出ていておもしろかった!変身するところがカッコイイ。トッキュウ1号が大好き」「トッキュウ6号の明くんが一番好き!オレンジ色でとっても強くてカッコよかった」など大好評。一方、大人からは「戦隊同士の絡みが多いのがよかった。久々のキョウリュウジャーの変身シーンが見どころ」「大人になって観るとストーリー設定の巧みさに魅了される」などのコメントが寄せられた。(本ランキングは、1月17日(土)に公開された新作映画10本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)
2015年01月19日映画『アゲイン 28年目の甲子園』が1月17日(土)に公開を迎え、主演の中井貴一をはじめ、波瑠、工藤阿須加、柳葉敏郎、大森寿美男監督が舞台挨拶に登壇した。重松清の小説を原作に、元高校球児を対象にした「マスターズ甲子園」を題材にした本作。かつて、県大会の決勝まで進みながらも甲子園の土を踏むことが出来なかった中年の主人公をはじめ、オヤジたちが甲子園を目指して奮闘するさま、その過程で家族との関係を見つめ直していく様子を描く。中井さんは「日本で大人が観られる映画が少なくなった」と語り、本作は「大人に向けたいまの思い、青春はまだ終わってないということを伝えられたらと思って作った」と語り、中高年が目立つ客席からは拍手が沸き起こった。中井さんは自身のポリシーとして出演作は公開後に、自分で映画館に足を運んで観るようにしているため、完成した映画を「まだ観てない」という。それでも撮影を述懐し「昨年の11月、12月に撮影したんですが、甲子園球場をお借りできるのはプロ野球がオフシーズンのときだけで、なぜオフシーズンかというと寒すぎるから(笑)。プロでも野球はやっちゃいけないよ、ケガするよ、という時期に撮影しました。練習は8月、9月の39度の炎天下で撮影は12月。筋肉どうなるんだ?と思ったら案の定、50を超えた2人(※中井さん&柳葉さん)は軽い肉離れを起こしまして、野球って大変だなと改めて感じました…。あの野球のスパイクは何なんですか?足袋の下に鋼が付いているようなもので、あれでダッシュしろと言うもんだから、とっさに筋肉が付いていかなかった」と恨みつらみを口にする。柳葉さんも「50を3つ、4つ過ぎると寒さとか体力とかいろいろ過酷(苦笑)。(劇中で)ちょっと足を引きずってるところありますが、前日に(肉離れを)やりました…」と明かす。それでも“聖地”甲子園のマウンドに立ったことについて、柳葉さんは「光栄でした」と顔をほころばせていた。波瑠さんは、中井さんと道の真ん中で言い合いをするシーンがあるが、中井さんはこのシーンについて「(ロケ地の埼玉県の)川越の目抜き通りで撮影したんですが、1カットで撮るので昼からずっと稽古してたんです。その時はカメラがない中で商店街の真ん中で、『この人たち何?』と思われながら相当やってました(笑)」と明かす。その甲斐あって、本番は1発OKだったそうで、波瑠さんは改めて中井さんについて「すごく頼もしい先輩です。(中井さんとの共演は)常に緊張感があるけど、それをほどいてくれるんです。言葉ではなく空気で包んでくださり、ありがたかったです」と語った。この日は、主題歌「夢のつづき」を歌う歌手の浜田省吾からのメッセージも寄せられたが、20年来の知り合いである中井さん、“ハマショー”世代の柳葉さんは感激。同曲を「ずっと家で流している」という工藤さんは、両親が浜田さんのファンだそうで「母に『主題歌誰なの?』と聞かれて『浜田省吾さんらしいよ』と行ったら、それだけで『私、見に行くわ!』と言ってました」と明かした。『アゲイン 28年目の甲子園』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アゲイン28年目の甲子園 2015年1月17日より全国にて公開(C) 重松清/集英社(C) 2015「アゲイン」製作委員会
2015年01月19日映画『アゲイン28年目の甲子園』の初日舞台あいさつが17日、東京・丸の内TOEIで行われ、キャストの中井貴一、波瑠、工藤阿須加、柳葉敏郎と大森寿美男監督が出席した。主演の中井は、「大人の人に向けて、青春は終わってないんだと感じて頂ければと思いながら作った映画です」とあいさつしつつ、「まだ観てないもんですから、どんなシーンがあるのか……。数日のうちに必ず拝見します」と明かして、観客の「ヒドい!」という声に平身低頭。そんな中井に、波瑠は、「本当にすごく頼もしい先輩。撮影中は緊張感もあるけど、それを解いてくれるような空気がある。言葉ではなく空気で包まれているような感覚でした」と尊敬の眼差しを向けていた。本作の撮影では、実際に甲子園球場を使用しており、柳葉は、「お芝居どうこうよりも、甲子園のマウンドに立ったことが印象的。日本人としてこんなに光栄なことはない」と大感激。一方、冬場の撮影だったため、「『ケガをするから、寒い時期はやっちゃいけませんよ』というのがオフシーズンなのに、そこに押し込まれた」とこぼした中井は、「8月に1ヶ月間練習したんですけど、撮影は12月。50歳を超えた2人は案の定、肉離れしました」と柳葉と共にケガに見舞われたことを打ち明けていた。また、本作の主題歌には、浜田省吾の10年ぶりの新曲「夢のつづき」が起用されており、「『この映画は人の思いをつなぐ作品です』とおっしゃっていた中井貴一さんの言葉を思い出します。その思いの連なりが、来場されたみなさまの心を温めることができたら、この作品に参加させて頂いた1人として誠に幸せです」と浜田からの手紙が読まれる場面も。中井は浜田と20年来の知り合いだそうで、柳葉は、「中井くん良いな~。今度、俺を紹介してくんない?」とアピールして笑いを誘っていた。重松清の同名小説を実写化した本作は、元高校球児たちが再び甲子園を目指す実在の大会"マスターズ甲子園"を描いた作品。元高校球児の坂町晴彦(中井)は、亡くなった元チームメイトの娘・美枝(波瑠)と出会う。父親の思い出を追い求める美枝と接するうち、坂町は仲間とともに大会への参加を決意する――というストーリーで、映画は全国公開中。
2015年01月18日オヤジ臭全開の映画である。『アゲイン 28年目の甲子園』というタイトルからして汗の匂いが漂ってきそうだ。さて、これを若い世代、特に女性にどうしたら観てもらえるか…?「こんなこと言うと後で怒られるんだけど…(苦笑)」。中井貴一はそう前置きし、優しくマイルドな口調で、それでいて遠慮なく言うべき言葉を続ける。「いつも言ってるんです。『子どもは観なくていい。観てもらいたいなんて思ってないもん』って(笑)。そういう強さをいつも持ちたいと思ってます」。ここで「じゃあ観ない」とケンカ腰にならず、どうか少しだけ、彼の言葉に耳を傾けてほしい。それは大切な、いつかは必ずこの映画の中のオヤジたちと同じように年をとることになる、若い世代に向けたメッセージであると思うのだ。原作は「とんび」、「ビタミンF」など映像化もされた人気作品を手がけてきた直木賞作家・重松清が現在も「小説すばる」に連載中の小説。ある事件のせいで甲子園の土を踏む機会を逸した中年オヤジたちが、元高校球児たちの祭典「マスターズ甲子園」を目指し奮闘する姿を描く。中井さんが演じるのは妻と離婚し、離れて暮らす娘とも絶縁状態の坂町。高校時代に県大会決勝まで進んだチームのキャプテンであり、亡くなったかつてのチームメイトの娘である美枝(波瑠)の勧めでもう一度、グローブを手に取る。当然、野球のシーンは必須である。当初、中井さんは本作のオファーを断った。運動神経に自信がないから…では決してない。野球経験はないが、学生時代はテニスにかなり打ち込んだ経験を持つ。いや、だからこそ断った。「僕自身、スポーツ映画が大好きですが、テニスの映画を観ると、プレイ以前にラケットを握る姿を見た瞬間に『この人はやったことないんだ』と分かっちゃう。ましてやこの映画は野球という、日本では国技に近いスポーツを描いて、みんなで甲子園目指すのに、バット持った瞬間に『こいつ嘘だ』って分かったら映画に申し訳ない。だから、お断り申し上げたんです」。だが、それでも製作陣は「ぜひ中井さんに」と譲らず大森寿美男監督と会って話をすることになった。「監督は『中井さん、これは野球の映画じゃなくて、人間の心の葛藤を描いた映画にしたいんです。野球は出てくるけど、そっちの方が大きいんです』と、子どもに諭すように言われて(笑)。でも『大きな嘘はいいけど、小さな嘘はついちゃいけない』というのが僕の主義ですから、野球の部分に現実性がないと全てが嘘になると…。『いやでも』『だから』というやりとりが8回くらいあって、最終的に映画の野球監修を務める大石慈昭さんにお会いすることになったんです」。こうして今度は、元プロ野球選手である大石氏に会い、大森監督に対して語ったのと同じ考えを伝えた。「大石さんは『中井さんの話を聞いて嬉しいです。僕も大事にしたいのはそこなんです』と。『これでいいじゃない』と言う俳優とではなく、そこで嘘をつきたくない俳優と一緒に仕事がしたいと仰って『中井さん、僕には何の権限もないけど、やってもらえませんでしょうか?その代わり、野球に関しては一切、恥をかかせませんので』と真摯で真っ直ぐなスポーツマンの目で言ってくださったんです。それでお引き受けしたんですが、よく考えると『恥をかかせない』ということは、特訓をするってことだと炎天下のグラウンドに立った時に気づきました(苦笑)」。9月の炎天下にトレーニングを開始。その後「普通は『野球をやってはいけませんよ』と言われてる時期で、プロ野球選手もグァムやハワイで自主練を積むような(苦笑)」真冬に撮影は行われた。オヤジたちの苦難、推して知るべし。一方で映画で描かれるのは、やはり単なる野球の勝ち負けではなく、家族の物語…とりわけ、器用に思いを伝えられない父親と娘、息子たちの関係性である。「監督が言っていたのは“家族”ですよね。家庭の中で父権が弱くなっているけど、子どもとの関係をやり直したい――そこにも『アゲイン』があるということ。甲子園を目指す28年ぶりというスパンだけではなく、日常の中に『やり直したい』というものがあるし、それが一番大きいですね」。いつの頃からだろうか?例えばドラマ「風のガーデン」の医師・白鳥、『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』の主人公・筒井、決して出演時間が長いとは言えない『麒麟の翼』の殺人の被害者の青柳でさえもそうだ…。枚挙にいとまがないが、作品の中を生きる中井さん演じるキャラクターからは、若い世代、未来への強いメッセージを感じさせられることが多い。同時に、作品の中だけでなく20代、30代の若い世代の俳優たちを導き、何かを託そうとしているようにも…。「50歳を過ぎてからかな…。20歳の成人式の時は『大人になった』なんて気持ちはなかったし、30歳、40歳で世界観が変わるかと思ってたけど、そんなことなかったんです。『年齢なんて関係ないな』と思い始めていたんですが、50歳を超えた時に“エンド”が見えてきたんですよね。人生が山だとすると、40歳じゃまだ頂上しか見えないけど、頂上の向こうの下り坂が見えてくるのが50歳。そこでね、ここから守りに入るのではなく“攻撃的”に生きていこうって決めたんです」。先ほどの野球の話ではないが、肉体的な意味でのピークはとっくに過ぎている。「五十にして天命を知った」わけだが、そこからさらにアグレッシヴな生き方を志した。「その“攻撃的”という言葉には、オレたちが先輩から受け継いできたものを後輩にバトンタッチするという意味合いも含まれていると思います。オレたちも『いまどきの若いモンは…』って言われたけど(笑)、若い人は若い人なりのポリシーも持って生きてるんだから。オレたちができるのは、そこにプラスアルファとして先輩に乗っけてもらったものを伝えること。それは意識してやっているけど、口で伝えるよりも自分が精一杯やっている後ろ姿を見てもらいたいという気持ちが強いかな。こちらが『こうした方が…』と言うのではなく、『あの人はこうしてたな』と思わせるものを残せたらいいなと思ってます」。こちらから伝えるばかりでない。本作では波瑠、門脇麦といった若い世代と共演しているが、若い世代から「逆に勉強させられることの方が大きい」とも。「デビュー時に、ある先輩に『貴一、お前がこれからどんなに頑張っても、デビュー作を抜くことはできないからな』と言われたんです。その意味がずっと分からなかったけど心の中にあって、いまになって、あんなに無作為にカメラの前に立つことはもうできないってことだと分かります。いま一番やりたいのは、まさに純真無垢にカメラの前に立つこと。ピカソが写実的な技巧を極めた末に、子どもが描くようなあの絵にたどり着いたように。小津安二郎監督の映画で(笠智衆が演じる父親が)『やあ、どうしてる?元気かい?元気にしてるよ』と本当に(口調は)平坦なんだけど、そこに関係性や喜びや哀しみを感じさせるように。技巧がないとそれはただの“出来ない人”なんだけど、技巧を捨てて、そこにたどり着きたい。いま、まだ経験のない若い子たちの芝居をカメラの横で見ながら、純粋にカメラの前に立つ精神性を学ばせてもらってます」。何とも楽しそうに語る中井さんの表情が唯一、曇ったのが、映画でも触れられる東日本大震災に話が及んだ時だ。震災で亡くなったかつてのチームメイトの墓参りに被災地を訪れるシーンがあり、背景には実際の仮設住宅が映し出される。「本当にあそこから見る海って、震災の映像でも出ていた海なんです。穏やかな海で…でも海抜1メートルあるかないかで、本当に海と共存してきた人たちがああいう惨劇に遭ってしまったんです。演じていてふとお墓を見ると、震災の日付が刻まれていて、8歳とか2歳の子の名前の墓石がたくさんあり、胸が痛くなりました。仮設住宅にもうかがい、住んでいる方ともお話をしたんですけど、『早く仮設でなくなるといいですね』と言ったら、『なんかね、(仮設住宅に)慣れてきちゃってね…。それが自分では怖いと思ってる』と仰ってました。総選挙で税金を700億円も遣うなら仮設住宅や被災地に回せばどれだけのことができるのか…。そういう優先順位を政治が間違っているということになぜ気づかないのか?あの場に行って、話を伺ったことをふり返ると本当にそう思います」。では、最後に観客側の若い世代にこの映画の魅力を…というこちらのお願いに対して、出てきたのが冒頭の「子どもは観なくていい」という暴言(!)である。さて、その真意は?少し長いが、ここまで来たら最後まで読み切っていただければ幸いである。「昔、オレらがガキの頃ってね、子どもに不親切な時代だったと思うんです。大人のものが中心で、それを横から『(TVを見ながら)あ、チューしそう…』って見てたら親が『早く寝なさい!』って(笑)。妄想とか想像力が膨れ上がって、大人に対する憧れが生まれた。でも、ある時期から子ども主体の世の中になって、10代、20代がターゲットの映画やドラマ作りが始まって、それはふり返ると、子どもが『大人になりたくない』って言い出した時代なんですよね。いまは子どもがコーヒーなんか飲んでたりして『お前、コーヒー飲んでるの?』って驚くもん(笑)。昔は『カフェイン入ってるものなんてダメ!』とか言われて…よく考えると日本茶は飲んでたわけだし、矛盾はあるんだけど(笑)。ともかく『子どもはダメ!』という区別、それは差別ではなく『早く大人になりたい』と思わせるようなものがあったし、それがいまの世の中にはなくなってる。オレはずっと『大人向けのドラマや映画を作ろう』って言い続けてきたんです。この映画はまさにオヤジ向けで、オヤジたちが観たら、相当泣くと思う(笑)。でもそういう作品が当たり前に作れるようになったら、本当の意味で日本映画の力が付いてきたってことだと思います。アメリカ、フランスじゃ40、50代が主役の映画は当たり前にあるし、こびへつらってないところがいい。でも、そういう作品を若い世代や子どもが観ても理解できるし、楽しんでもらえる。そういう思いで作った映画なんです。『最後から二番目の恋』というドラマの時も、小泉(今日子)くんと『子どもは見なくていいから!』って言いながら作ってて、でも鎌倉のロケ地に子どもたちが来たりするんです。『お前ら見てないだろ?』って聞くと『お母さんが録画で見てる…』って。それで母親と一緒に見て、僕と小泉くんの掛け合いが子どもにはコントみたいに見えてたりする。そうやって作っていく中で、新しい日本の“強さ”が作られていくんじゃないかと僕は思ってます」。「五十にして天命を知り、六十にして耳順う(=五十歳で天から授けられた運命を知り、六十歳で他人の言葉に素直に耳を傾けられるようになる)」というが、この男、果たして…?さらにアグレッシヴに山を下っていく背中を見せ続けてほしい。(photo / text:Naoki Kurozu)■関連作品:アゲイン28年目の甲子園 2015年1月17日より全国にて公開(C) 重松清/集英社(C) 2015「アゲイン」製作委員会
2015年01月16日元高校球児が再び甲子園を目指す実在の大会“マスターズ甲子園”を基に人間ドラマを綴った、直木賞作家・重松清による原作の映画化『アゲイン 28年目の甲子園』で、主人公の坂町に扮する中井貴一。実は当初、オファーを断っていたという。そこには俳優、中井貴一のこだわりがあった。その他の画像「野球はやったことがないのでお断りしたんですけど、何度もお声掛けいただきまして。大森(寿美男)監督は見せたいのは人間描写だと。だからお願いしたいと。とても光栄でした。でもたとえば僕はテニスをやっていましたが、ラケットを持った瞬間に、本当にやっているか否か分かるんです」と中井。「僕は映画というフィクションの中で、大きなウソはついても、小さなウソはついちゃいけないと思っているんです。野球の分量がいくら小さくてもそこに現実性がないと全部がウソになってしまう」。中井を動かしたのは、本作の野球監修を務めた元巨人の大石慈昭だった。「中井さんのような人にこそやってもらいたいと。そして『野球に関しては、僕が一切恥をかかせません』と言ってくださったんです」。出演を決意した中井だったが、「恥をかかせないということは、つまり待っていたのは特訓だったわけです」と苦笑い。「炎天下の中で猛特訓しました」。そのかいあって、本編は吹き替えなし。見事なライナーキャッチも披露している。また、中井はタイトルの“アゲイン”の別の意味に触れた。「この作品では子どもとの関係性を見つめ直しています。そこにもアゲインがある。人には、日常の中で常にやり直せるきっかけがある。本作ではそのひとつとして親子関係を描いているのだと思います」。そして現在、53歳となり、俳優生活も30年を超えた中井は「人生の下り坂が見えてくるのが50という年です。これから先の人生、50を過ぎたからこそ、逆に攻撃的でありたいと思っています」と語る。本作での挑戦のみならず、これからも名作を生み出し続けるだろう確信を持った。『アゲイン 28年目の甲子園』1月17日(土)公開※取材・文・写真:望月ふみ
2015年01月16日第38回日本アカデミー賞授賞式が2月27日(金)に都内で開催される。今年は『永遠の0』『紙の月』『小さいおうち』『蜩ノ記〈ひぐらしのき〉』『ふしぎな岬の物語』が優秀作品賞に選出されており、授賞式には昨年の日本映画界で活躍した俳優たちが多数、出席する予定だ。その他の画像受賞式には、優秀主演男優賞に選ばれた阿部寛(『ふしぎな岬の物語』)、岡田准一(『永遠の0』)、佐々木蔵之介(『超高速!参勤交代』)、中井貴一(『柘榴坂の仇討』)、役所広司(『蜩ノ記〈ひぐらしのき〉』)と、優秀主演女優賞に選ばれた安藤サクラ(『0.5ミリ』)、池脇千鶴(『そこのみにて光輝く』)、井上真央(『白ゆき姫殺人事件』)、二階堂ふみ(『私の男』)、宮沢りえ(『紙の月』)、吉永小百合(『ふしぎな岬の物語』)ら、日本映画界を代表する豪華俳優陣が出席。西田敏行(日本アカデミー賞協会 組織委員会副会長)と真木よう子(第37回最優秀主演女優賞『さよなら渓谷』)が司会を務める。授賞式のチケットは、プレリザーブ(先行抽選)が受付中。一般発売は、2月4日(水)午前10時より開始される。第38回 日本アカデミー賞授賞式2月27日(金)会場:グランドプリンスホテル新高輪国際館パミール (東京都)16:00開演料金:全席指定 40000円 ※ディナー付※小学生以下は入場不可。公演当日は、セミフォーマルな服装でご来場ください。開演時間は予定のため変更の可能性あり。プレリザーブ:受付中~2月2日(月)11:00AMまでチケット発売:2月4日(水)10:00AMより
2015年01月16日1月14日(水)、「第38回日本アカデミー賞」の優秀賞が発表され、岡田准一(V6)が優秀主演男優賞(『永遠の0』)と優秀助演男優賞(『蜩ノ記』)をW受賞。最多受賞となったのは、吉永小百合・主演の映画『ふしぎな岬の物語』だった。また、新人俳優賞では福士蒼汰や池松壮亮らが受賞した。同賞は、2013年12月15日~2014年12月13日の間に、東京地区において有料で初公開された優秀な劇場用映画およびアニメーション作品を表彰したもの。授賞式の女性司会者は、前年の最優秀主演女優賞を獲得した女優が務めるのが恒例となっており、今年は昨年、『さよなら渓谷』で最優秀主演女優賞を受賞した真木よう子が司会を務めることで話題を呼んでいる。受賞結果を見てみると、昨年、映画にNHK大河ドラマにと大活躍だった岡田さんが勢いそのままに、優秀主演男優賞と優秀助演男優賞をダブル受賞。さらに、優秀主演女優賞に目を向けてみると、13部門で最多受賞となった『ふしぎな岬の物語』から吉永さんを始め、『紙の月』の宮沢りえ、『私の男』の二階堂ふみ、『0.5ミリ』の安藤サクラ、『そこのみにて光輝く』の池脇千鶴、『白ゆき姫殺人事件』の井上真央と絢爛豪華な顔ぶれが並ぶ。一方で、若手俳優が選出される新人俳優賞では、まさに“人気沸騰中”の福士蒼汰(『イン・ザ・ヒーロー』『神さまの言うとおり』『好きっていいなよ。』)、問題作として賛否を巻き起こした『渇き。』の小松菜奈、朝ドラから鳴り物入りでスクリーンに登場した能年玲奈(『ホットロード』)、独特な空気感で女性たちのハートを捉える池松壮亮(『紙の月』『愛の渦』『ぼくたちの家族』)など、こちらも2月27日に行われる授賞式当日は大きな注目を集めそうだ。【第38回日本アカデミー賞優秀賞/受賞結果一覧】<優秀作品賞>■『永遠の0』■『紙の月』■『小さいおうち』■『蜩ノ記(ひぐらしのき)』■『ふしぎな岬の物語』<優秀主演男優賞>■阿部寛:『ふしぎな岬の物語』■岡田准一:『永遠の0』■佐々木蔵之介:『超高速!参勤交代』■中井貴一:『柘榴坂の仇討』■役所広司:『蜩ノ記(ひぐらしのき)』<優秀主演女優賞>■安藤サクラ:『0.5ミリ』■池脇千鶴:『そこのみにて光輝く』■井上真央:『白ゆき姫殺人事件』■二階堂ふみ:『私の男』■宮沢りえ:『紙の月』■吉永小百合:『ふしぎな岬の物語』<優秀助演男優賞>■阿部寛:『柘榴坂の仇討』■伊藤英明:『WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~』■岡田准一:『蜩ノ記(ひぐらしのき)』■笑福亭鶴瓶:『ふしぎな岬の物語』■三浦春馬:『永遠の0』<優秀助演女優賞>■大島優子:『紙の月』■黒木華:『小さいおうち』■小林聡美:『紙の月』■竹内結子:『ふしぎな岬の物語』■富司純子:『舞妓はレディ』<優秀アニメーション作品賞>■『思い出のマーニー』■『ジョバンニの島』■『名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)』■『BUDDHA2 手塚治虫のブッダ-終わりなき旅-』■『STAND BY ME ドラえもん』<優秀監督賞>■小泉堯史:『蜩ノ記(ひぐらしのき)』■成島出:『ふしぎな岬の物語』■本木克英:『超高速!参勤交代』■山崎貴:『永遠の0』■吉田大八:『紙の月』<優秀脚本賞>■加藤正人/安倍照雄:『ふしぎな岬の物語』■土橋章宏:『超高速!参勤交代』■早船歌江子:『紙の月』■山崎貴/林民夫:『永遠の0』■山田洋次/平松恵美子:『小さいおうち』<優秀外国作品賞>■『アナと雪の女王』■『インターステラー』■『ジャージー・ボーイズ』■『フューリー』■『GODZILLA ゴジラ』<新人俳優賞>■上白石萌音:『舞妓はレディ』■小松菜奈:『渇き。』■能年玲奈:『ホットロード』■池松壮亮:『紙の月』『愛の渦』『ぼくたちの家族』■登坂広臣:『ホットロード』■福士蒼汰:『イン・ザ・ヒーロー』『神さまの言うとおり』『好きっていいなよ。』(text:cinemacafe.net)
2015年01月15日俳優の西田敏行、女優の真木よう子が14日、東京・港区のグランドプリンスホテル新高輪で行われた、『第38回日本アカデミー賞』の優秀賞発表記者会見に出席した。日本アカデミー賞協会が主催する『第38回日本アカデミー賞』は、昨年度に劇場公開された映画の作品賞や主演男優賞、主演女優賞、新人俳優賞などを表彰するもの。なお、優秀賞の中から最優秀賞を決定する授賞式は、2月27日21時から日本テレビ系で放送する。また、授賞式の司会は、協会副会長に就任した西田、第37回で最優秀主演女優賞および最優秀助演女優賞の2冠を達成した真木が務める。司会に初挑戦する真木は、「できればやりたくない……と思ってしまうほどの緊張と動揺」と本音を漏らしつつ、「おしゃべりが得意じゃないので、ご迷惑をお掛けしないよう出来る限りの力で頑張っていきたい」と意気込みを。一方、「昨年は私も出演した作品もあったのに選ばれてない」と笑いを誘った西田は、女優・吉永小百合主演の『ふしぎな岬の物語』が最多13部門で優秀賞を受賞していることを受け、「今回も素晴らしい作品が揃っている。なかなか会えない友人たちとどんな話をしようかと楽しみ。吉永さんもいらっしゃるということで、口の中が渇き気味です」と華やかな舞台となる授賞式が待ち遠しい様子だった。○優秀作品賞『永遠の0』『紙の月』『小さいおうち』『蜩ノ記』『ふしぎな岬の物語』○優秀アニメーション作品賞『思いでのマーニー』『ジョバンニの島』『名探偵コナン異次元の狙撃手』『BUDDHA2手塚治虫のブッダ~終わりなき旅~』『STAND BY ME ドラえもん』○優秀監督賞小泉堯史『蜩ノ記』成島出『ふしぎな岬の物語』本木克英『超高速!参勤交代』山崎貴『永遠の0』吉田大八『紙の月』○優秀主演男優賞阿部寛『ふしぎな岬の物語』岡田准一『永遠の0』佐々木蔵之介『超高速!参勤交代』中井貴一『柘榴坂の仇討』役所広司『蜩ノ記』○優秀主演女優賞安藤サクラ『0.5ミリ』池脇千鶴『そこのみにて光輝く』井上真央『白ゆき姫殺人事件』二階堂ふみ『私の男』宮沢りえ『紙の月』吉永小百合『ふしぎな岬の物語』○優秀助演男優賞阿部寛『柘榴坂の仇討』伊藤英明『WOOD JOB!神去りなあなあ日常』岡田准一『蜩ノ記』笑福亭鶴瓶『ふしぎな岬の物語』三浦春馬『永遠の0』○優秀助演女優賞大島優子『紙の月』黒木華『小さいおうち』小林聡美『紙の月』竹内結子『ふしぎな岬の物語』富司純子『舞妓はレディ』○新人俳優賞池松壮亮『紙の月』ほか上白石萌音『舞妓はレディ』小松菜奈『渇き。』登坂広臣『ホットロード』能年玲奈『ホットロード』福士蒼汰『イン・ザ・ヒーロー』ほか
2015年01月15日日本アカデミー賞協会が14日、東京・港区のグランドプリンスホテル新高輪で、『第38回日本アカデミー賞』の優秀賞発表記者会見を行った。会見冒頭、岡田裕介会長は、昨年10月に開催された第27回東京国際映画祭のトークイベント内で、映画監督の北野武が同賞を批判したことに言及。北野が「最優秀賞もたいてい松竹、東宝、東映、たまに日活。大手3社か4社以外の作品がとったことはほとんどないから、全部持ち回り」と指摘していたことを受け、「誤解されている。厳正な投票で行っており、映画人が選んだ賞です」と説明。北野の所属事務所にもその理解は得ていると言い、「今後も映画を作っていく仲間」と和解をアピールした。また、俳優の阿部寛とアイドルグループ・V6の岡田准一は、優秀主演男優賞および優秀助演男優賞の2冠を達成。岡田が所属するジャニーズ事務所では、第30回でSMAPの木村拓哉が優秀主演男優賞を辞退するなど、長らく賞レースに参加していなかったが、同事務所は、「岡田は、弊社の中でも最多の20本の映画に出演させて頂いた。映画に育ててもらった俳優だと言っても過言ではない。優秀賞を授与したいとの話を頂き、授賞式のスケジュールも調整できたため受賞した」とコメントを寄せた。同協会が主催する『第38回日本アカデミー賞』は、昨年度に劇場公開された映画の作品賞や主演男優賞、主演女優賞、新人俳優賞などを表彰するもの。なお、優秀賞の中から最優秀賞を決定する授賞式は、2月27日21時から日本テレビ系で放送する。また、授賞式の司会は、協会副会長に就任した西田、第37回で最優秀主演女優賞および最優秀助演女優賞の2冠を達成した真木が務める。○優秀作品賞『永遠の0』『紙の月』『小さいおうち』『蜩ノ記』『ふしぎな岬の物語』○優秀アニメーション作品賞『思いでのマーニー』『ジョバンニの島』『名探偵コナン異次元の狙撃手』『BUDDHA2手塚治虫のブッダ~終わりなき旅~』『STAND BY ME ドラえもん』○優秀監督賞小泉堯史『蜩ノ記』成島出『ふしぎな岬の物語』本木克英『超高速!参勤交代』山崎貴『永遠の0』吉田大八『紙の月』○優秀主演男優賞阿部寛『ふしぎな岬の物語』岡田准一『永遠の0』佐々木蔵之介『超高速!参勤交代』中井貴一『柘榴坂の仇討』役所広司『蜩ノ記』○優秀主演女優賞安藤サクラ『0.5ミリ』池脇千鶴『そこのみにて光輝く』井上真央『白ゆき姫殺人事件』二階堂ふみ『私の男』宮沢りえ『紙の月』吉永小百合『ふしぎな岬の物語』○優秀助演男優賞阿部寛『柘榴坂の仇討』伊藤英明『WOOD JOB!神去りなあなあ日常』岡田准一『蜩ノ記』笑福亭鶴瓶『ふしぎな岬の物語』三浦春馬『永遠の0』○優秀助演女優賞大島優子『紙の月』黒木華『小さいおうち』小林聡美『紙の月』竹内結子『ふしぎな岬の物語』富司純子『舞妓はレディ』○新人俳優賞池松壮亮『紙の月』ほか上白石萌音『舞妓はレディ』小松菜奈『渇き。』登坂広臣『ホットロード』能年玲奈『ホットロード』福士蒼汰『イン・ザ・ヒーロー』ほか
2015年01月14日映画『アゲイン 28年目の甲子園』の完成報告会見が7日、東京・中央区の東映本社で行われ、キャストの中井貴一、波瑠、工藤阿須加、柳葉敏郎と大森寿美男監督が出席した。重松清の同名小説を実写化した本作は、元高校球児たちが再び甲子園を目指す実在の大会"マスターズ甲子園"を描いた作品。元高校球児の坂町晴彦(中井)は、亡くなった元チームメイトの娘・美枝(波瑠)と出会う。父親の思い出を追い求める美枝と接するうち、坂町は仲間とともに大会への参加を決意する――というストーリーで、映画は17日から全国公開。主演の中井は、「淡々とした話だからこそ、演じるのが難しい。俳優として挑戦したなと思う。気楽に観て頂ける作品になった」とアピールし、大きな花柄の振袖姿で会場を魅了した波留は、「先輩のみなさんについて行くので必死だったけど、とても素敵な時間を過ごせた」とにっこり。また、新年ということで、中井が“蓄積”という書初めを披露すると、あまりの達筆さに驚く波瑠は自身の書初めを恐る恐る出しながら、「恥ずかしくて見れません!」と赤面していた。一方、劇中で坂町の高校時代を演じた工藤は、元プロ野球選手で福岡ソフトバンクホークスの工藤公康監督を父に持つが、「正直、野球は興味がなかったけど、この映画で好きになることができた」と刺激になった様子。野球未経験だったため、「サードだったので、『長嶋さんをイメージしたら?』って言われたけど、どうイメージしていいか分からなかった(笑)」と父親からのアドバイスを打ち明けた工藤は、「(父は)憧れであり越えられない壁。越えたいけど越えられないんだろうな」と語っていた。また、会見後は一般客を招いた試写会が行われ、かつてのチームメイトを演じた同年代の中井と柳葉は、「同じ時代を生きてきたのでナチュラルに楽な気持ちで立たせてくれた」(中井)、「2人のシーンは良い気持ちになる空気だった」(柳葉)と共演に大満足。そんな2人に、「夢が見つからない」という相談事が投げかけられ、「夢は結婚相手と同じで出会うもの」とアドバイスした中井は、「夢を持った人とお付き合いしてみたら?」と提案した柳葉に、「それ良いね~! 男を見つけるってことじゃない?」と和気あいあいとトークを展開していた。
2015年01月08日映画『アゲイン 28年目の甲子園』の親子試写会が1月7日(水)に開催され、それに先立ち主演の中井貴一を始め、波瑠、工藤阿須加、柳葉敏郎、大森寿美男監督が記者会見に出席。今年の目標をしたためた書き初めを披露した。元高校球児たちが甲子園を目指して戦う“マスターズ甲子園”を題材にした本作。バツイチで娘との関係もうまくいかないかつてのキャプテン、会社をリストラされた元エースらが、高校時代に踏むことのできなかった甲子園を目指して汗にまみれ、大切な思いを取り戻していくさまを描く。中井さんは書き初めをするのは「久しぶり。30年ぶりくらい」というが、そうとは思えない達筆な文字で書かれた「蓄積」という今年の抱負を発表。「仕事しているとどうしても消耗するので、今年はペースを考えて蓄積していきたい」と語る。波瑠さんは「ひとり旅」を書かれた半紙を掲げ「せわしくお仕事してると自分と向き合う時間がなくなるので、ひとりの時間を有意義に使えるひとり旅に挑戦したい」と明かした。柳葉さんは「舟出」。本作の公開はもちろんだがプライベートでは「上の子が高校に入る予定で、下の子は小学校に入ります。新しい海原への船出となるので父として一緒に手を取り合って荒波にこぎ出したい」と力強く語った。そして工藤さんは「心体技」。普通は「心技体」となるところだが「心が来て、体力があって、最後に技術が来るものだと思う。一生懸命やっていけば技術はいつか付いてくると思っています」とその意図を説明してくれた。野球を通じて親と子の関係も描き出されるが、中井さんは親子という関係について「親は幹、子は枝葉だと思ってます。親というものが中心にいることで、子がそこに集まってくる。自分たちが親の世代になることで親のありがたみが分かってくるところがある。子が親に勝てることって多分、一生ないんだと思います。近づこうと努力するけど大きな壁があってはねかえされるものだと思います」としみじみと語り、共演陣もこれに深くうなづいていた。プロ野球界の大投手であった工藤公康氏を父に持つ工藤さんは父親という存在を「憧れであり超えられない壁。夢です」と表現。実は、偉大な父を持ちながらも本作で高校球児役を演じるまで、野球をやったことは全くなかったという(※ドラマ「ルーズヴェルトゲーム」の撮影は本作の後)。本作に出演するにあたり野球の練習に取り組んだが「サード役なので誰をイメージしたらいいかと(父親に)聞いたら『長嶋(茂雄)さんをイメージしたら?』と言われました。でも、長嶋さんの現役時代は見てないので、どうイメージしたら…(苦笑)。野球中継はいつもやってたので、それを見て勉強したりしました」とふり返る。さらに「これまで野球に興味はなかったんですが、この映画に携わって野球を好きになることが出来ました」と語った。『アゲイン 28年目の甲子園』は1月17日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アゲイン28年目の甲子園 2015年1月17日より全国にて公開(C) 重松清/集英社(C) 2015「アゲイン」製作委員会
2015年01月07日中井貴一が主演を務める映画『アゲイン 28年目の甲子園』のキャストと監督による初日舞台あいさつが来年1月17日(土)に丸の内TOEIで開催される。その他の写真本作は、重松清の同名小説を中井貴一主演で映画化した感動ドラマ。マスターズ甲子園(全国の高校野球OB、OGが出身校別に同窓会チームを結成し再び“甲子園球場”を目指す大会)を舞台に、さまざまな事情を抱えた元高校球児だった大人たちが、再び聖地・甲子園を目指して奮闘する姿を描く。丸の内TOEIで行われる初日舞台あいさつには、中井、波瑠、柳葉敏郎、大森寿美男監督が登壇する。チケットは、いち早プレリザーブ(最速抽選)が、12月27日(土)より受付開始。プレリザーブ(先行抽選)は、来年1月3日(土)より受付を開始し、一般発売は1月10日(土)より開始される。『アゲイン 28年目の甲子園』初日舞台あいさつ1月17日(土)会場:丸の内TOEI開場11:50/開映12:20(上映後舞台あいさつ)登壇者(予定):中井貴一、波瑠、柳葉敏郎、大森寿美男監督料金:大人 2000円、大学・高校生 1700円、3才~中学生 1200円、シニア 1300円、障がい者手帳お持ちの方(付き添い1名様まで同額)1200円いち早プレリザーブ:12月27日(土)11:00AMより~1月5日(月)11:00AMまでプレリザーブ:1月3日(土)11:00AMより~9日(金)11:00AMまでチケット発売:1月10日(土)10:00AMより
2014年12月25日相変わらず、CMがおもしろい。『ルパン三世』に信長と、2014年は何かと“有名人”に扮してきた小栗旬が、現代の“桃太郎”となる「ペプシNEX」のCMでは、今月初めから待望のEpisode2が公開され、小栗さん扮する“Momotaro”のお供となるイケメン犬の生い立ちが明らかにされたばかり。今後は、おそらくサル、キジとの出会いと、Momotaro自身の過去が描かれていくことだろう。また、先週からは、大河ドラマ「軍師官兵衛」や声優に挑戦した『くるみ割り人形』の松坂桃李が、白衣姿で実際に降りしきる吹雪の中に佇む、キリン「プラズマ乳酸菌」のCMが放送されており、注目を集めている。小栗さん、松坂さんを始め、2014年を彩った最旬俳優たちが出演するCMをピックアップしてみた。■西島秀俊は結婚後も大人気! 綾野剛の「アヤノグリル」も好評まずは、今年11月、突然の結婚を発表し、その“悲報”の衝撃に綾瀬はるかのドラマよろしく「今日、会社休みます…」といった女子が続出するという“西島ショック”なる現象(!?)を巻き起こした西島秀俊。主演映画『ゲノムハザードある天才科学者の5日間』や「MOZU」での熱演が評価され、「MOZU」は映画化も発表。1月スタートの重松清原作のドラマ「流星ワゴン」でも主役を務める。そんな西島さんの「教えてあげたい」という言葉で始まるPanasonic家電男子はオフィスを飛び出し、足湯場や通勤電車の中で、コミカルで素朴な姿を披露。今回はダジャレまで飛び出している。また、「MOZU」で因縁の間柄だった吉田鋼太郎とは、「日清ラ王」のCMでまさかの義理の親子役に。そして「パパ、自分で言えば?」と閉口気味の息子役は『そして父になる』の二宮慶多くんと、豪華な一家が明らかになっている。さらに、今月からはサントリーチューハイ「-196゜C ストロングゼロ〈ダブルレモン〉」で、シズル感たっぷりにチューハイを飲み干す、ドアップの西島さんを堪能できるとあって、こちらも好評を博している。好評といえば、意外にも(?)異色タッグが続いているのが、東京ガスの「アヤノグリル」。「リブです」「ブリです」とそれぞれグリル料理を紹介する綾野剛&綾小路きみまろのWアヤノによる「アヤノグリル」は、WEBからTVCMにも進出。現在はクリスマスバージョンを放映中だ。今年、綾野さんが主演した『そこのみにて光輝く』は、モントリオール世界映画祭など国内外で高い評価を受け、来年度アカデミー賞「外国語映画賞」の日本代表作品にも決まっている。WEBサイトでは、この綾野さんと綾小路さんを相手に絶妙なやりとりを見せる女優の中村優子になったつもりで、「アヤノグリル」の店内をシュミレーションできる映像も用意されている。■玉山鉄二&堤真一&松田翔太/気になる“アツすぎる男”たち日本で初めての本格ウイスキーづくりを目指す、NHK朝の連続テレビ小説「マッサン」こと玉山鉄二は、ダイハツ「WAKE」のCMでも、ちょっぴり困ったアツ過ぎる“あんちゃん”を熱演中。「マッサン」で共演する、堤真一扮する鴨居商店の“大将”にも負けない“オトコ気”あふれるあんちゃんは、その心優しさゆえ(?)、ゴルフ編でも、サイクリング編でも、やや行き過ぎた行動をとってしまうのだ。だが、ケミカルデニムの上下にシャツをインする、時代錯誤なあんちゃんの一途さや弟を想う心は、夢を追う情熱の男・マッサンのまっすぐさとも重なる部分が大いにある。堤さんといえば、「マッサン」でのワンマン社長ぶりはもちろん、1月17日公開『神様はバリにいる』ではコテコテの関西弁&ダジャレのキャラの濃い大富豪を演じているが、明治「プロビオヨーグルトLG21」のCMでは、キリリとした袴姿を披露。「内なるチカラ」のキャッチコピーのごとく、内に秘めた静なる大人の魅力を見せつけている。一方、前田敦子と初共演でベッドシーンもあるといわれている映画『イニシエーション・ラブ』が2015年に公開される、松田翔太の「XYLISH(キシリッシュ)」のCMも、かなり“ヤバい”と評判。女性の手を引いて倉庫に逃げ込む「HARDBOILED KISS」、先上の女性とクローゼットの中に閉じこもる「SECRET KISS 」、タクシーの中でスリリングな会話を繰り広げる「ONE NIGHT KISS」と3つの異なるドキドキのシチュエーションで、松田さんが半ば強引に女性に熱いキス!いずれも女性目線から撮影されており、実際に松田さんにキスされているかのような錯覚に陥りそうに。特設WEBサイトでは「The long kisses」と題した3本のCMの、まるで映画のワンシーンのようなロングVer.とメイキング映像が公開されている。また、役所広司の「大和ハウス」の新CM「太陽を集めた男」には、松坂さんとともに、2014年、『愛の渦』『紙の月』『バンクーバーの朝日』など大活躍を見せた若き実力派・池松壮亮という、2人の最旬キャストが参戦。役所さんの普段はなかなか見られないコミカルな演技でもお馴染みのCMだが、今回、池松さんは役所さんの後輩刑事役となり、赤いスポーツカーで走り去る男・松坂さんを追跡。スーツに黒縁メガネ姿が知的なスパイのような松坂さんと、やる気にあふれる仕事熱心な若手刑事の池松さんの対比が、とてもまぶしい。そしていま、キリンの缶コーヒー「ファイア ダブルマウンテン」のCMでセクシーなスーパーモデルと共演する、工藤阿須加のたくましいカウボーイ姿も熱い。2013年は大河ドラマ「八重の桜」、2014年は「ルーズヴェルト・ゲーム」で人気が急上昇中し、ドラマのコラボCMにも出演。年明け早々には向井理主演のスペシャル・ドラマ「永遠の0」、中井貴一の若かりしころの高校球児を演じる映画『アゲイン 28年目の甲子園』などが控えており、2015年の要注目株のひとりとなりそうだ。さて、2015年はどんな最旬俳優によるCMが飛び出すのか、いまから楽しみにしていて。(text:cinemacafe.net)
2014年12月16日映画『アゲイン 28年目の甲子園』の試写会イベントが11日、都内で行われ、出演者の中井貴一、波瑠らが登壇し、撮影時のエピソードを語った。本作は、全国の元高校球児が世代を超えて出身校別にチームを作り、再び甲子園を目指す実在の大会「マスターズ甲子園」を舞台に、忘れようとした夢に再び挑戦する不器用な大人たちを描いた感動作。野球未経験で撮影前に特訓を受けたという中井は、「8月で気温が39℃、熱中症が騒がれる中で、50過ぎた男がノックを受けるという暴挙に出るわけですよ。元々、体育会系なので『ちょっと休ませてください』とは性格的に言えないので、そういうところに無理があった」と苦労を語り、「撮影をしたのがプロの方も野球をやらない12月。スパイクを履いて『思いっきり走れ』とか『スライディングをしろ』とか言うわけですよ。映画界は滅茶苦茶だなって思いました」とクレームを入れて会場を沸かせた。それでも、「今の時代、CG処理をしようと思えばできるけど、使いたくなかったので、CGは一切使っていません」と、リアルを追及したことを明かした。また、劇中でキャッチボールをしている波瑠は、「私には男兄弟がいないので、そういう家にはグローブや野球ボールってないんです」と、キャッチボールは未経験だったそうで、「投げる、取るの練習から初めて、それができるようになってからフォームを綺麗にする練習をして、“よし大丈夫だ!”と思っていざ本番になったら、『カメラのここに投げてください』とピンポイントで指示され、何回も何回もやりました」と告白。「すいませんでした、下手くそで…」と中井に謝罪していた。なお、同イベントには、出演者の柳葉敏郎と工藤阿須加のほか、元プロ野球選手で本作にも出演した角盈男と高橋慶彦、野球指導を行った大石滋昭、プロ野球OBの八木澤壮六、松沼博久、松沼雅之、小早川毅彦、駒田徳広も登壇し、映画の感想やマスターズ甲子園での実体験を披露した。映画『アゲイン 28年目の甲子園』は2015年1月17日(土)より全国公開。
2014年12月12日甲子園を目指す中年男たちのドラマを描いた映画『アゲイン 28年目の甲子園』の特別試写会が12月11日(木)に開催され、主演の中井貴一をはじめ、波瑠、工藤阿須加、柳葉敏郎、さらプロ野球界のOBたちが顔を揃えた。重松清の小説を原作に、元高校球児たちを対象にした「マスターズ甲子園」を題材に描く本作。28年前にある事件で県大会決勝を辞退した主人公をはじめ、中年オヤジたちが再び甲子園を目指して奮闘する姿を描き出す。中井さんは、野球未経験ながらも猛特訓を受けて本作に臨んだが「練習は8月の39度の暑さで熱中症が心配される中、50過ぎの未経験者が初めてノックを受けてた(苦笑)。撮影は12月で、野球はやっちゃダメですよって時期。未経験者がスパイク履いてスライディングさせられてた。映画業界ってムチャクチャです!」と嘆く。工藤さんは、かつて西武、ソフトバンク、巨人などで活躍した大投手で、来シーズンよりソフトバンクの監督に就任した工藤公康を父に持つが、本人は野球未経験。野球選手を演じたTVドラマ「ルーズヴェルトゲーム」よりもこちらの撮影の方が先だったとのことで「お話をいただいてから、毎日走って、500回から1,000回素振りをしました」とふり返る。柳葉さんは元エースという役柄だったが「背番号1を着けて甲子園のマウンドに立たせていただきました!」とニンマリ。「内緒でマウンドの土を持って帰りました」と嬉しそうに明かした。この日は、映画にも出演している元プロ野球選手で、巨人で中継ぎ投手として活躍した角盈男、元広島で盗塁王などを獲得した高橋慶彦、そして、中井さんらの練習を指導し、野球監修を務めた元巨人の大石慈昭も来場した。高橋さんは「甲子園は小さい頃からの夢で、映画を観て少年時代を思い出しました」とふり返り、角さんは中井さんらが劇中で見せている野球のパートについても称賛。特に柳葉さんの投球について「巨人vs阪神のOB戦で投げたら、真っ直ぐが86キロで、ギバちゃんが投げるのを見て『負けたかな』と思いました。みなさん、引退して30年後の野球選手の姿として完璧です!」と称えた。この日はさらに、映画には出演していないが、かつてのプロ野球界を彩った名選手たちが続々と祝福に駆け付けた。元ロッテの名投手・八木沢壮六、兄弟ピッチャーとして西武の黄金時代を支えた松沼博久、松沼雅之、元広島、ヤクルトの強打者・小早川毅彦、巨人および横浜ベイスターズで活躍した駒田徳広らが登壇陣に花束を贈呈。これには中井さんらも感激した面持ちで、会場に足を運んだ野球ファンの観客からも拍手が沸き起こった。中井さんは、野球経験者の共演陣たちが甲子園に足を踏み入れた瞬間に「勝ち上がって行ったわけでもなく、撮影で行かせてもらってるのに号泣してました」と明かし、改めて甲子園という聖地の重みを受け止めつつ「おじさんたちに永遠に夢を追い続けてほしい!」とメッセージ。柳葉さんも「中年の男たちが何かに向かっていく純粋さ。それを支える家族――みなさんとリンクして観ていただければ」と呼びかけた。『アゲイン 28年目の甲子園』は2015年1月17日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年12月11日ユニバーサル・ピクチャーズ史上NO.1を記録、日本でも大ヒットした映画『怪盗グルーのミニオン危機一発』。その『怪盗グルー』シリーズ最新作『ミニオンズ』(原題)が2015年7月31日(金)に公開される。このほど大人気の生物ミニオンたちがキュートに歌って踊るクリスマスグリーティング映像が公開された。人類が誕生する遥か昔、黄色い生物としてミニオンは誕生した。長い年月をかけて進化しながら、絶え間なくその時代の最も強いボスに仕えてきた。Tレックスからナポレオンなどあらゆるボスに仕えてきたが、失敗ばかりで長続きしない。やがて仕えるボスがいなくなり、ミニオンたちは生きる目的を見失ってしまう。ミニオン滅亡の危機が迫る中、兄貴肌のケビン、バナナのことで頭がいっぱいのスチュアート、そして弱虫のボブが仲間たちを救うべく立ち上がった。極寒の南極からニューヨーク、そして流行の最先端を行くロンドンへ――新たな最強最悪のボスを探しに、ミニオンズの壮大な旅が始まる。今回ミニオンたちから届いたのは、一足早いクリスマスプレゼント!トレードマークのひとつであるオーバーオールを脱ぎ捨て、聖歌隊に扮したミニオンたちがノリノリでクリスマスソングを合唱している。映像の最後には、ミニオンたちが積み重なり合い、巨大なクリスマスツリーに変身。その愛らしい姿には誰もが釘付けになること間違いなし!本作の声優を務めるのは『ゼロ・グラビティ』のサンドラ・ブロック、『紅の豚』英語吹き替え版を始め『カーズ』『トイ・ストーリー3』などで声優を務める俳優マイケル・キートン。前作では日本語吹き替え版を笑福亭鶴瓶、芦田愛菜、中島美嘉、中井貴一ら豪華キャストが発表されたが、今回はどんな声優陣が集まるのか?続報に期待が高まる。『ミニオンズ』(原題)は2015年7月31日(金)よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年12月08日中井貴一が主演を務める映画『アゲイン 28年目の甲子園』の特別映像が公開された。中井が、劇中の主人公同様、元高校球児たちが再び聖地を目指して戦う大会“マスターズ甲子園”に参加した様子が収録されている。特別映像マスターズ甲子園は、全国の高校野球OB、OGが出身校別に同窓会チームを結成し再び“甲子園球場”を目指す大会で、さまざまな事情を抱えた元高校球児だった大人たちが、再び聖地・甲子園を目指して奮闘する姿を中井を主演に迎えて描いたのが本作『アゲイン』だ。同大会の応援団長を務めている重松清の小説を映画化した作品で、波瑠、工藤阿須加、柳葉敏郎らが共演している。特別映像は、中井、波瑠、工藤、柳葉が11月に開催されたマスターズ甲子園2014本大会に参加した模様と、その前に行われた記者会見の模様を収めたもの。中井らキャストがアゲインと書かれたユニフォームを着て、試合後に行われた“甲子園キャッチボール”に参加する場面では、劇中では共演することのなかった中井と主人公の28年前の高校球児時代を演じた工藤がキャッチボールをする姿も映されている。中井がこの日着用していたのは、浜田省吾が本作の主題歌『夢のつづき』が収録されるCD『Dream Catcher』のジャケット撮影で使用したキャッチャーミットで、中井は「思い入れ深いものをわざわざ届けて頂いて、(浜田さんの)代わりですけど甲子園でキャッチボールが出来てよかった」と語っている。『アゲイン 28年目の甲子園』2015年1月17日(土)公開
2014年12月05日お笑いコンビ・爆笑問題の田中裕二、Wコロンのねづっち、木曽さんちゅう、大森寿美男監督らが24日、都内で行われた映画『アゲイン28年目の甲子園』のトークイベントに出席した。野球好きの田中は、自身と同じく野球好きの若手芸人や業界人、一般人を集めた"田中裕二の野球部"のメンバーであるWコロンやツインタワー、放送作家の高橋洋二氏らを引き連れて登場。イベントでは、部員たちの結束を確認すべく、甲子園に関する問題に対して全員一致の回答を目指す企画が行われた。しかし、おのおの真の野球好きとあって、「大投手と言えば?」という問題では松坂大輔と桑田真澄に分かれ、「最強スラッガーと言えば?」では、清原和博と松井秀喜で分かれるなど1度も揃わず、田中は大いに悔しがっていた。また、ゲストで登壇した大森監督は、本作で主演を務めた俳優・中井貴一が、野球未経験だったために半年ほど練習を重ねたことを明かし、「打ったり、投げたりは何とかなるけど、バッターボックスまで歩く姿やベンチにいる姿は、バレるから撮らないで欲しいって言うくらい怖がってましたね」とエピソードを披露すると、田中は、「野球選手って独特の体つきだけど、中井さんはユニフォームがすごく似合う。ふくらはぎが原辰徳に近い」と大絶賛。続けて、甲子園で行われた本作の試合シーンについて、「真剣勝負でやってもらった。ガチでやってるので、みんな素のリアクションです」と話した大森監督は、最後に、「この映画で感じた幸せを誰かの胸に投げてくれれば」とアピールした。重松清の同名小説を実写化した本作は、元高校球児たちが再び甲子園を目指す実在の大会"マスターズ甲子園"を舞台に、夢を追う不器用な父親たちを描いた作品。元高校球児の坂町晴彦(中井貴一)は、"マスターズ甲子園"のスタッフとして働く元チームメイトの娘・美枝(波瑠)に参加を勧められる。父親の思い出を追い求める美枝と接するうち、坂町は甲子園への参加を決める――というストーリーで、映画は来年1月17日に全国公開予定。
2014年11月25日中井貴一を主演に迎え、元高校球児が再び甲子園を目指す実在の大会を舞台にした映画『アゲイン28年目の甲子園』。11月16日(日)に開催されたこの映画のモチーフとなる「マスターズ甲子園」で、大会試合終了後に行われた「甲子園キャッチボール」に、中井さんを始め波瑠、柳葉敏郎ら主要キャストが参加した。映画は、ドラマ化もされた「とんび」で知られる人気作家・重松清の新作小説(集英社「小説すばる」連載)を、『風が強く吹いている』の大森寿美男監督が映像化したもの。46歳の坂町晴彦(中井貴一)のもとに、ある日、高校時代ともに甲子園を目指した野球部のチームメイトの娘・美枝(波瑠)が訪ねてくる。美枝は、東日本大震災で亡くなった父の遺品の中から、毎年出さずにしまい込まれていた27年分の年賀状の束を坂町に差し出すのだが――。今年で10回目を迎えたマスターズ甲子園。「甲子園キャッチボール」に登場した中井貴一、波瑠、柳葉敏郎、工藤阿須加は、高校球児たちの憧れの地である阪神甲子園球場で、一般の参加者らとともに約7分間のキャッチボールを行った。4人がキャッチボールをしている間のBGMには、本作の主題歌である浜田省吾の新曲「夢のつづき」が流れた。キャッチボール終了後、司会者からキャッチボールの感想を聞かれ、中井さんは「学生時代、自分はずっとテニスをやっていたので、甲子園球場自体に思い入れは無かったんです。しかし昨年、この作品の撮影で実際に甲子園球場のグラウンドに立つと、共演役者陣が全員感動で涙を流していたのを見て、甲子園の偉大さが分かりました」とコメント。マスターズ甲子園のスタッフとして働く美枝を演じた波瑠さんは、「私も昨年甲子園を訪れ、大会ボランティアスタッフのみなさんの頑張る姿がとても印象に残っています」。高校時代の坂町役の工藤さんは、「実は生まれてからいままで野球をしたことがありませんでしたが、今回、この作品に出演し大好きになりました。興奮しながら芝居をすることが出来ました」と本作について語った。坂町の元チームメイトでかつてのエースピッチャー・高橋役を演じた柳葉さんは、ハイテンションで観客に向かって「こんにちは!!聖地・甲子園球場最高です!この場所は日本人にとって特別な場所。日本の文化ともいえると思う。今回、甲子園キャッチボールを経験させてもらって、改めて映画を通じてマスターズ甲子園のよさをみなさんに知って頂ければと思います」。イベント終了後、報道陣から作品についての質問に、今大会の公式応援団長であり、映画の原作者でもある重松清氏は「必死に毎日生きている人たちが、もう一度何かに夢中になって頑張っている姿を見て欲しい。そんな思いで本を書きました。実際に私も作品を観て泣きました。おじさんおばさん世代、反発することもある若者世代、双方が分かり合える時間はあると思っている。私たちの世代で中井さん、柳葉さんは大スター。オヤジの手本を見せてくれて嬉しい」と語った。柳葉さんは「私がこの作品を引き受けた理由は2つあって、1つは野球ができるから。もう1つは、中井貴一と一緒に仕事ができるから。この2つだけで達成感のある仕事ができるかなと思った。実際、いまは達成感で満ちあふれています。これから一歩を踏み出す人の参考になると思っています」と本作への思いを語った。また、中井さん、柳葉さん、工藤さんの男性陣全員がテニス経験者であることにちなみ、前日15日(現地時間)に行われた男子テニスATPツアー・ファイナル準決勝での錦織圭選手の試合について質問が飛び、中井さんが「錦織選手は絶対勝てると思っていたので残念です。でも、本当に頑張っていました」と答えると、柳葉さんも工藤さんも大きくうなずいていた。『アゲイン 28年目の甲子園』は2015年1月17日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年11月17日全国の元高校球児が時を超えて再び甲子園を目指す実在の大会「マスターズ甲子園」を舞台にした、中井貴一主演『アゲイン28年目の甲子園』。かつての夢に再挑戦する、不器用すぎる大人たちの姿を描いた本作から、第5弾となるメイキング特別映像が到着。憧れの甲子園球場で実際に撮影するベテラン俳優たちの姿に、共演の門脇麦、和久井映見も思わず“胸アツ”になったコメントも収められている。「とんび」の人気作家・重松清の新作小説(集英社「小説すばる」連載)を『風が強く吹いている』の大森寿美男監督が映画化、浜田省吾が10年ぶりに書き下ろした新曲「夢のつづき」が主題歌に起用されている本作。主演の中井さんは、かつての高校野球部のキャプテンで、元チームメイト松川典夫の娘・美枝(波瑠)のすすめで「マスターズ甲子園」を目指す坂町晴彦役。もはや仕事に張りはなく、無難に毎日を生き、離婚した妻が亡くなって以来、門脇さん演じるひとり娘の沙奈美とも絶縁状態という、いわゆる“サビついたオヤジ”という役どころだ。今回解禁となったメイキング映像は、2013年12月21日、22日にクライマックスの野球シーンを撮影した甲子園球場での様子が主に収められている。中井さん演じる坂町のチームメイトで、元エースピッチャー、高橋役の柳葉敏郎と、実際に元高校球児だったキャッチャー、山下役の村木仁が、ピッチャーマウンドの「土が違う」と興奮気味に話している様子を始め、ただキャッチボールをしているだけも喜々とするキャスト陣たち。“父親”の勇姿を見守りにきた門脇さんにも、「大人の男性陣がものすごく興奮している感じが新鮮。甲子園ってすごいですよね」と言わしめるほどに、中井さん、柳葉さん、そして自身も甲子園を目指していたOB会長・柳田役の西岡徳馬らベテラン俳優たちが、まるで少年に戻ったかのような微笑ましい様子が見て取れる。また、物語のカギを握る元マネージャー・立原裕子役の和久井さんも、「大人の男性陣の白いユニフォーム姿が楽しそうでさわやかで…いっしょにここにいられることが幸せです」と、胸いっぱいといった面持ちでコメント。28年前の高3の夏、ある事件により甲子園への夢を断たれた坂町ら元高校球児たち。彼らの夢はもう一度実現するのか、あの夏にいったい何があったのか、物語の行方も気になる映像となっている。『アゲイン 28年目の甲子園』は2015年1月17日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月10日●宗次郎の「笑顔」をあえて制限映画『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』がヒットを続けている。8月1日公開の京都大火編は50億円、9月13日公開の伝説の最期編は25億円を超える興行収入を記録し、2012年に公開された前作の30億円を含めると、3部作で100億円突破という大ヒットシリーズとなった。前作から2年を経て製作された今作は、原作でも人気の高かった京都編をベースに、"殺さず"の誓いを立てた緋村剣心(佐藤健)と宿敵・志々雄真実(藤原竜也)との壮絶な闘いが描かれている。前編と後編の剣心はまるで別人。その変化と成長、そして迫力を伝える上で、重要な役を担っているのが、神木隆之介が演じた瀬田宗次郎だ。前編と後編で1度ずつ剣を交えるのは、この2人だけ。互いに「本気を出していなかった」と語る前編。後編では、自身と役柄、現実と非現実が交錯するような、異空間とも言える圧巻の剣劇を繰り広げている。瀬田宗次郎――その存在が、さらに志々雄真実という悪の化身を色濃く浮かび上がらせている。配役が発表された時、神木を「ハマり役」と判断した人は少なくなかったはず。しかし、外見だけでなく、彼は内面から微笑の1つに至るまで宗次郎を徹底的に作り上げた。原作との出会いで心を奪われ、前作が公開されて以降は続編を待ちわびていた神木。念願の役を射止めてた結果、「探究心の底がない」という役者にとっては愉悦の瞬間が待っていた。子役から約15年、役者道を歩み続けてきた彼が最も虜になった"瀬田宗次郎"を、語り尽くした。――それではまず、瀬田宗次郎に憧れを抱くようになったきっかけを教えてください。原作とは本屋さんでたまたま出会いました。読み進めていく中で、最初の頃の瀬田は「剣心の味方になるのかな」という印象でしたが、敵か味方か分からないような不思議な魅力をもったカリスマ性のあるキャラクターだと感じました。そして、「縮地はやい!」って驚いて(笑)。そうやってワクワクしながら、一読者として読んでいたのですが、ある日、実写映画の撮影がはじまったと聞いて。その時から、頑張れば宗次郎に近づいて続編に出られるかもしれないと勝手に思い込んでいました(笑)。『るろうに剣心』は僕らより上の世代が全盛期だと思うのですが、僕の周りではあまり話題に出ることはありませんでした。剣心演じる佐藤健くん。同じ事務所で会う機会も多いので、僕が抱いている思いを受け取ってくれると思って、本人の目の前で縮地を披露したんですけどまさか「ああ…いいじゃん…」って呆れられるとは(笑)。でも、ずっと「瀬田宗次郎が好き」という思いを貫き、今回やらせていただくことになって幸せです。――「頑張れば宗次郎に近づく」の"頑張る"は、具体的に何を頑張るということなのでしょうか。自分が勝手に役作りをしていたら、引き寄せられるかもしれないと思って。実際にそうなったので、奇跡です(笑)。初めてといっても過言ではないアクション。半年間ずっと練習をしてきて、やっぱり宗次郎が好きだから、よりハードルを上げて臨みました。しかも、前作から出ている(佐藤)健くんを、今回は新月村で一度倒さなければいけません。剣心以上に強くなければいけない、うまく立ち回らなければいけないということを意識して、追求していきました。健くんを脅かす存在でいたいと思いながら、ひたすら殺陣をやりました。宗次郎が何を経験して今の闘いのスタイルになっていったのか。『伝説の最期編』で描かれる"宗次郎の崩壊"も大切なシーンでした。あとは、ちょっとした一言でも周囲の人物との関係性が作られるので、一言一言気にしながらしゃべっていました。志々雄さんとのやりとりで、「弁償以外なら何なりと」と答えるシーンがあるのですが、ここは前々から大友監督に言わせてくださいとお願いしていたセリフでした。台本では「はい」と答えるだけ。僕は原作を読んで「弁償以外なら何なりと」という言葉が一番印象的でした。その一言で、十本刀の中でも宗次郎と志々雄はそんなことも言える関係性なんだということが分かります。そうやって一言一言、セリフを考えながら演じていました。――喜怒哀楽の「楽」以外の感情が欠落している宗次郎。本作では人物背景があまり描かれませんが、演じる上ではどのようなことを心がけたのでしょうか。笑うべき時に笑うということは、すごく大事にしていました。新月村で戦っている時も、剣心の「何がおかしいんだ」に「おかしくないですよ」と答えますが、無意識な表情で笑うにはどうしたらいいのかというのを考えていました。ずっと笑ってしまうとリアリティがありません。宗次郎のシンボルでもある「笑顔」をあえて制限をし、出すべき時に理由を付けて出していく。そこは今回気をつけたところでした。――それは原作から導き出した方法でしょうか。それとも監督と話し合っていく中で見えてきたのか。両方ですね。最初に自分で作っていき、監督とも話し合いました。監督が「時々ふっと笑うけど悲しそうな雰囲気を出せたらいいよね」とおっしゃっていたのですが、いつも笑っているのもおかしいので、あいさつをして振り返る時にカメラに映るか映らないかのところで笑顔を消したり。きっと、リアルはこういうふうになるんだろうなと思い、意識していました。優しい狂気…そういう矛盾を表現できたらいいなと思って演じていました。●共感した、志々雄の教え「強ければ生き、弱ければ死ぬ」――本作で緋村剣心と刀を2度交えるのは瀬田宗次郎だけです。それぞれ前編と後編で1回ずつ。剣心の成長ぶり、そして真の実力を伝えるためにも瀬田宗次郎はとても重要な役どころでした。前編と後編で変化をつけたところ、工夫などがあれば教えてください。『伝説の最期編』の方が「本気で殺しに行っている」雰囲気を出すことは意識していました。ただ、『京都大火編』のシーンから少し撮影の期間が空いて、アクション練習もすることができたので、自分自身もその間に成長できていたんじゃないかなと思います。実際に映画を観ていて、あれっ、こんなに早かったっけって(笑)。お互い闘志剥き出しではあったのですが、静かな中での殺意と闘志。そして、負けない自信。でも、ちょっと薄く笑っている。健くんも『京都大火編』は「準備運動です」って言うと思います(笑)。――先ほどの話にもありましたが、『伝説の最期編』には瀬田宗次郎の人格が崩壊してしまうシーンがあります。精神的にも負担になる撮影だったと想像しますが、いかがですか。大変でしたね。でも、どうやって崩壊していくかは自分の中で決めていました。動きはアニメとほぼ同じです。のけ反りながら頭を抑えて、叫び出して、床に頭を叩きつける。暗くてあまり映っていませんでしたけど(笑)。リハーサルの段階からやってしまいました。大友さんだからこそできることなんですけど、だからこそ怖さもあります。大友組でのリハーサルはプレゼンテーションみたいな感じなんです。「じゃあいくよ! はい!」って(笑)。でも、それがすごく楽しい。自分でプランニングする能力もつくと思いますし。ただ、いかにそのプレゼンテーションをうまくいくようにするかではなくて、いかに大友さんに喜んでもらえるかは意識しています。「いいねそれ!」って言ってもらえるかどうかが勝負。でも、そうやってモチベーションを高く保てるのは監督のおかげなんです。本当に素敵な方だなと思います。――瀬田宗次郎という心の闇を抱えているキャラクターに関してはどのような印象を抱いていますか。闇を持っているキャラクターはいいですよね(笑)。どこかが欠落していて。人間もそうだと思いますし、僕もそういう部分を持っていたいなと思います。その方が自分に興味が湧きますよね。一瞬はぞっとするかもしれませんけど、自分のそういう一面に気づくとおもしろいなと感じてしまうんです。ベースとして自分自身は「つまらない」というイメージ。でも普通です。明るい21歳(笑)。学生時代は学級委員長もやっていましたし(笑)。だけど、そういう面もありつつも、一人でいる時に「こいつすっごく欠落してるな」という部分も両極端で持ってたいなと思います。なおかつ、それらをすべて把握していて自由にコントロールできる状態になったら。どれだけ楽しいんだろうと(笑)。だからこそ、宗次郎を演じるのは本当に楽しかったです。こういう場もそうですけどいろいろな人の考え方や役を通して、いろいろ勉強させていただいているなと思います。自分の考える手段というか、幅が広がっていければいいなと考えながらそれぞれの役と向き合って。そして、何よりもこの仕事は役柄のいろいろな人間性に触れることができるのが楽しい。役の考えにどっぷり浸かる。逆にどっぷりつかっていないと、相手の人がどう出てくるのか分かりません。浸かってないと反射的に出ないんですよね。例えば「ありがとう」というセリフも、相手がつぶやくような口調だった場合、それが予想していないことでも素で返してはダメなんです。その役の考えを通して反応しなければならない。そうやって役の考え方に近づくいていくことは、すごく楽しいなと思います。そう思うようになったのは…高校を卒業してくらいからですね。社会人になったから、きちんとしなきゃと。中学の後半頃は自分があまりよく分かってないというか、どう振る舞えばいいのか分からなくなっていたんです。おそらく、誰もが通る道だと思うのですが、マネージャーさんに「ありのままでいいよ」と言われたのが、すごく楽になるきっかけでした。舞台あいさつとか苦手で緊張してよく噛むのですが、それは良いことを言おうとするからだと。自分の言葉であれば簡単な言葉でもいい。そのままでいいんだよと言ってくださったことは、自分にとってすごく大きなことでした。――志々雄真実が瀬田宗次郎への教えとして「強ければ生き、弱ければ死ぬ」という言葉を伝えます。神木さん自身としてはどう思いますか?世の中、案外そうだと思います。勝つか、負けるかの残酷な世界。スポーツの世界もそうですよね。どれだけ惜しい試合をしても、結局は勝者と敗者でしかない。それを敗者はどう受け入れて次へ進むか。勝者は自惚れることなく次に行き、その上で、理想なのは敗者と勝者が仲良くなること。ただ、世の中のいろいろなことが数値化されて順位付けされることもそうですけど、結局は勝ち負け。プラスかマイナスか。そこに道徳的なところが重なり、その3つのバランスが大切なんだと思います。――芸能界もその「弱肉強食」の世界だと思います。やはり、神木さんもそれを肌で感じるわけですね。オーディションもそうですけど、いくら頑張っても、あっさりと1次審査で落ちることもたくさんあります。ただ、「運」も大切で(笑)。90%が勝ち負けだとしたら、運が10%という感じでしょうか。芸能界だけではなくて、会社もそうですよね。だから、志々雄さんの言葉はあながち間違いではないなと。――ご自身で大切にしていたり、心がけている言葉はありますか。「実るほど、頭を垂れる稲穂かな」です。――すんなりとその言葉が出るのはすごいですね。母の教えです(笑)。これまで生きてきて、やっぱり、立派な人ほど腰が低いのかなと思います。中井貴一さんや福山雅治さん…いろいろな先輩方を見ていてもそういうことなのかなと思います。僕はまだまだですけど、もっと歳を重ねても人を尊敬できるような人間になっていたい。自分の考えも少しは主張しながら、そういう"人を敬うこと"は忘れないで生きていきたいです。――それでは最後に。神木さんにとって今回の『るろうに剣心』はどのような作品ですか。僕にとっての「夢」の作品。夢の中にいたような(笑)。自分の愛したキャラクターはここまでも追求したくなるのかと。「探究心の底がない」というひと時を味わうことができました。監督、共演者とスタッフの方々。振り返ってみても、すべてが良い環境で撮影ができたんだなと思います。■プロフィール神木隆之介1993年5月19日生まれ。埼玉県出身。1999年にドラマ『グッドニュース』(TBS系)で俳優デビュー。映画『妖怪大戦争』(05年)で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、その後も『SPEC』シリーズ、『桐島、部活やめるってよ』(12年)、CX「家族ゲーム」(13年)、WOWOW「変身」(14年)などに出演。『サマーウォーズ』(09年)、『借りぐらしのアリエッティ』(10年)など声の出演でも高い評価を得ている。現在、『神さまの言うとおり』(11月15日公開)、『バクマン。』(15年)の公開を控えている。
2014年09月28日気温も連日30度を超え、夏真っ盛り!そんな中、夏休みにイメチェンを考えている方も多いのではないだろうか?カラーを入れたり、パーマをあてたりもいいが、男子たちの間では今年は往年の“テクノカット”が流行るかも…なんて噂も。そこでシネマカフェでは、ハリウッドスターで見る「最新ヘアカタログ~2014夏・秋/七三Ver.~」をご用意。クールなヘアスタイルで、スクリーンを駆けまわる彼らを参考にしてみて。<七三・刈上げツーブロック>最初にご紹介するのは、最新作でイメチェン(?)を果たしたアーノルド・シュワルツェネッガー。これまでほとんど変わらぬ短髪で戦場を駆け巡ってきた彼が、最新主演作『サボタージュ』(公開:11月)では<七三・刈上げツーブロック>というオシャレヘアで登場している。■こんな人にオススメ!地毛のクセを活かしつつ、サイドとバックに刈上げを入れ、ワイルドな印象に。スタイリングも楽なので、時間のない朝や、急な任務でもセットが決まる高機能型。ヘアモデル:ジョン・ウォートン(アーノルド・シュワルツェネッガー)職業:DEA(麻薬取締局)特殊部隊リーダー髪が一切邪魔にならないので、麻薬カルテルとの命がけの戦闘を繰り広げるDEA(麻薬取締局)特殊部隊にはもちろん、日頃から体を激しく動かす方にオススメ。車から身を乗り出しての銃撃戦でも決して乱れない。トップを自然に七三分けにすることで、ワイルドに決めつつ好感度の高いスタイルなので、荒くれ揃いの部下たちからも信頼を得ること間違いなし!<七三・ビジネスショートスタイル>戦場ではなく、ビジネスステージで活躍する方にはこちら!海外ドラマ「MAD MEN」でもオールディーな七三を披露していた、ナイスミドル俳優のジョン・ハム。最新作であるディズニーの実写映画『ミリオンダラー・アーム』(公開:10月4日)でも見事な七三で登場する。■こんな人にオススメ!仕事で一発逆転の起死回生を狙う野心家の方にぴったりのスタイル。全体に髪を濡らした後、軽くドライし、ムースで根元からスタイリング。簡単に仕上がるスタイルなので、インドなどの海外出張にも最適。ヘアモデル:JB・バーンスタイン(ジョン・ハム)職業:スポーツ・エージェント<七三・おしゃれ角刈りスタイル>シビアな現実に生きる2人にピンッとこない方は、SFの世界でステキ七三を披露するトム・クルーズを参考にしてみては?大ヒットを記録した『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(公開中)では“角刈りスタイル”で登場する。■こんな人にオススメ!全体的に短くカット、前髪をスタイリングでアップさせることで上方からの宇宙生命体からの攻撃にも俊敏に対応できる。何度も訪れる“寝覚めの悪い朝”にも、気持ちをスッキリ切り替えさせてくれるスタイル。ヘアモデル:ウィリアム・ケイジ(トム・クルーズ)職業:軍属の報道官・少佐<七三・ツーブロックリーゼントスタイル>もう少しこの夏を攻めたいという方には、最新主演作『フューリー』(公開:11月)のブラッド・ピットだ!『ジョー・ブラックをよろしく』で魅せた爽やかな七三とは全く異なる、ワイルドな仕上がりとなっている。■こんな人にオススメ!トップに長さを残しつつ、サイドを限界まで刈り上げたワイルド&セクシースタイル。アーミースタイルのファッションとの相性抜群で、飾らない男の強さを演出できる。ヘアモデル:ウォーダディ(ブラッド・ピット)職業:アメリカ陸軍・軍曹彼らのほかにも、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』で狂気のビジネスマンを演じたレオナルド・ディカプリオや、政治家~強盗犯まで幅広い演技を見せながらほとんどヘアスタイルは変えないジョージ・クルーニー、さらに日本に目を向ければトレンディードラマ時代から左に流す七三を貫く男・中井貴一などなど…この夏はクールな七三でイメージを変えてみてはいかが?(text:cinemacafe.net)■関連作品:ウルフ・オブ・ウォールストリート 2014年1月31日より全国にて公開(C) 2013 Paramount Pictures. All Rights Reserved.オール・ユー・ニード・イズ・キル 2014年7月4日より全国にて公開(C) 2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS(BMI)LIMITED
2014年08月17日スタートにバラつきのある2014年4月クール。日9ドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」の放送を持って、やっとゴールデンタイム全ての作品が出揃いました!みなさん、お気に入りの作品は見つかりましたか?中でも、女性視聴者から圧倒的な支持を受けているが、木曜10時の「続・最後から二番目の恋」です。前作終了時より寄せられていた「続編が見たい」「終わって欲しくない」との声を受け、待望の第2シリーズが現在放送中。今日は、なぜ本作がこれほどまでに注目されるのか…その理由について、具体的に3つのキーワードと共に考察していきましょう。■とにかく「台詞」に共感できると話題!――各話に“格言”のようなタイトル男性に比べ、日々“年齢”という壁に直面する瞬間が増えていく……女性の切ない心情を上手く表現したのがこのドラマ。初回から早速、「人が大人になるということは、それだけ多くの選択をしてきたということ」というナレーションや「年取るとなかなか心の傷は治らない。自らネタにしてしまえば良いのだ」などの台詞が、世の中の女性たち、主にAround30~40世代の胸を鷲掴みにしたと言えるでしょう。また、実はこの作品。最近ではやや珍しいのですが、各話にサブタイトルが付いているという点にも、兼ねてより番組ファンの注目が集まっています。その一つ一つが女性たちの心を強く打つ格言調になっており、前シリーズでは「寂しくない大人なんていない」「ひとりって切ないくらい自由」といった“共感”を誘うものから、「大人のキスは切なくて笑える」「大人の未来だって、輝いてる」と“希望”を持たせてくれるものまで、幅広い格言が、頑張る女性たちへの熱いエールとなりました。加えて今回の第1話には、「大人の青春って、始末に負えない」というタイトルが。第2話にも「恋はいくつになっても上達しない」との格言が登場しており、今後の展開をより期待させるポイントとして、ドラマを盛り上げてくれていますよ。■様々なタイプのキャラクターが登場――特に女性は「自分ならこの立場」と選択しやすい構成に!!公式ホームページの人物相関図に12名もの大人数が紹介されていることからも、様々なタイプのキャラクターが登場するということがよくわかる本作。うち8名が女性ということで、視聴者の皆さんは「自分自身がどのキャラクターに似ているか」と、自らを重ねて見ることも多いのではないでしょうか。中でも特に代表的な5人のキャラクターを並べてみると、小泉今日子さん演じる主人公・吉野千明はバリバリのキャリアウーマンタイプ。頭の回転が早いため、仕事面ではグイグイ出世していくも、恋愛にはどうにもその効率の良さを活かし切れず、ついつい控えめな性格になってしまうもどかしい大人女子です。一方、その真逆にいると言っても過言ではないのが、長倉家の長女で現在は専業主婦の典子(飯島直子)。所構わず思ったことをズバスバと口にするため、とんとん拍子で夫と子どもをゲットするも、干渉し合わない家庭に淋しさを覚えつつある47歳。対照的なこの2人が視聴者目線の軸となるのでは?加えてもし20代前半の女性が見るのであれば、鎌倉市役所に勤めるしっかり者の知美(佐津川愛美)でしょうか。ハキハキとした物言いは典子よりですが、続編では恋人・真平に対し思っていることをつい飲み込んでしまう千明的側面もチラリ。また、ちょっぴり変わったタイプとして今回から登場しているのが、長谷川京子さん演じる薫子ですね。とにかく物腰が柔らかく、ねっとりとしたしゃべり口調でマイペース。自ら「男性に媚びているとよく言われる」と言えちゃう魔性キャラと言えるでしょう。そして最後に、これはなかなか当てはまる人はいないかもしれませんが、万里子(内田有紀)の存在も忘れてはなりません(笑)。極度の人見知り、さらには独創的な発言の数々…ドラマならではの個性とも言えますが、彼女のように「やりたいことが見つかれば燃える」タイプ、実は結構いるのかも!?それぞれ仕事、そして恋愛に向き合う姿勢が異なるのがこのドラマの醍醐味なので、ぜひ注目してみてください。■リアリティあふれる生き方に加え…“憧れ”ポイントも多数上記ご紹介して参りましたように、まるで友達の相談を聞いているかのようなリアリティが最大の魅力である一方、「でも、もしこんなことが起こったらトキめいてしまうかも…?」と誰もが漠然と抱くであろう“憧れ”を上手にフューチャーしてくれているのも本作のポイントです。坂口憲二さん演じる“天使”こと真平が、“世の悩める女性たちを癒やすプチ彼氏”として存在する点がまさにその象徴ですよね(笑)!前作では、彼と千明との付かず離れずな関係に胸キュンした視聴者が多いのではないでしょうか。おそらくその天使っぷりは今も健在。正式な彼女ができた今シリーズだからこそ、改めてその点が物語全体を揺るがす事件へと発展するでは?また、今回から登場する、千明の一回り年下の元カレ・涼太(加瀬亮)にも大注目。「嫌いになる時間もないまま去っていってしまった」という切ない失恋経験を乗り越え、それでも顔を合わせればトキめいてしまう千明の乙女な一面を堪能していただきたいと思います。さらには、何かとぶつかり合う和平(中井貴一)との絶妙な距離感も、リアルだけど「なかなかココまでバランスって保てない!理想的」という声が多数。“男女の友情”って、大人になればなる程より言い訳のように聞こえてしまうのは私だけですか…?ありそうだけど、実際は理性で保っているなんて淡い恋心に火を点けてくれること間違いナシ。木曜10時はぜひ、様々な角度から全ての女性の背中を押してくれる話題のドラマ「続・最後から二番目の恋」にどっぷり浸る1時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。(text:cinemacafe.net)
2014年05月01日浅田次郎の小説『柘榴坂の仇討』(ざくろざかのあだうち)が、主演に中井貴一を迎えて映画化されることが発表された。阿部寛、広末涼子、中村吉右衛門が出演し、『沈まぬ太陽』の若松節朗監督がメガホンを執り9月に全国公開される。『柘榴坂の仇討』は浅田が2004年に発表した短編集『五郎治殿御始末』(ごろうじどのおしまつ)に所収された一編。敬愛する主君、大老・井伊直弼を桜田門外にて失った彦根藩士・志村金吾を主人公に、密かに仇討の命を受け、敵を探す旅に出た志村が、幕末から明治へと時代が移り変わる中で、誇りと覚悟を持った“最後の侍”として生きる様を描く。中井は主人公・志村を、広末は妻セツを、中村は井伊直弼を、阿部は仇のひとりである佐橋十兵衛を演じる。中井は自身の役について「江戸から明治へと日本が大きく変わろうとした激動の時代。武士道の根幹である武士の“忠義”を貫き、不器用にも自らの誇りをかけて生き抜いた金吾。彼は家族と妻の大きな愛情に包まれ、その時代と向き合うべく必死に生き、そして、己の結末をつけます」と説明し、「時代劇離れと言われる昨今、日本人が本来持っている本当の“こころ”の文化のようなものを力一杯注ぎ込んで、お客様に何かを感じていただけるような映画にできたら良いなと思っています」と語る。阿部は「久しぶりの時代劇で、身が引き締まる思いがしています。深い人間像をどこまで出せるか、難しい役ですがとても演じがいを感じています」と話し、広末は「脚本と、自分の気持ちに正直に演じきることができたら、間違いなく歴史に残る日本映画になる気持ちがしています。一生懸命頑張ります」とコメントしている。本作は先月より京都府、滋賀県などで撮影に入っており、クランクアップは2月の予定。9月に松竹の配給で全国公開される。『柘榴坂の仇討』2014年9月全国ロードショー
2014年02月04日全米で大ヒット中のアニメーション映画『怪盗グルーのミニオン危機一発』の日本語吹替え版がこのほど完成。9月2日(月)に日本語吹替えキャストの笑福亭鶴瓶、芦田愛菜、中島美嘉、中井貴一が都内で行われた完成報告会見に出席した。前作で怪盗稼業から足を洗い、アグネスら孤児3姉妹の父親となって平和に暮らしていたグルーだったがある日、大切な仲間であるミニオンたちが何者かに連れ去られてしまい…。現在、イタリアで開催中のヴェネツィア国際映画祭にて『風立ちぬ』を出品しているスタジオジブリの宮崎駿監督の監督業からの引退が報じられたばかり。同じアニメーション映画ということでコメントを求められた鶴瓶さんは、本作『怪盗グルー』シリーズのスタッフが宮崎アニメから受けた大きな影響について言及。『となりのトトロ』に“まっくろくろすけ”として登場し、その後の『千と千尋の神隠し』にも出てくる黒い煤(すす)のキャラクターに触れ、「(本作のスタッフが)ジブリに相談しに行ったんです。そしたら(まっくろくろすけのような)小さいキャラクターが出ていることが大事だとヒットのコツを教えてもらったらしく、それで(本作の)ミニオンが生まれたそうです」と意外な事実を明かした。引退の報については「僕よりも10くらい年上ですが、いつまでもやっていただけると思ってた。止めてほしくなかったし、惜しいですよね」と残念そうに語った。今回の続編にあたって、鶴瓶さんはアフレコ収録を振り返り「11時間くらいかかりましたよ。(完成して映像を)見て、涙出てきました。あんな3畳くらいの便所みたいなところに入れられて…」と恨めしそうに苦労を述懐。それだけに、今回から出演となる中井さんがサラリと簡単に声優の仕事をやってのけてしまうところが気に召さなかったよう。「中井さんは僕のやってるのを見に来て、鼻で笑って帰っていった(怒)。腹立つわ。あんな簡単に最初からできて」と中井さんを猛烈に敵視する。鶴瓶さんとは公私で仲の良い中井さんは「鶴瓶さんがやってると聞いて、自分にもできるんじゃないかと思い、やらせていただきました(笑)」と挑発。実際に共演して「勉強になったし、自信もつきました。(相手役が)鶴瓶さんでよかったと心底思いました」と余裕の表情で語り、鶴瓶さんの怒りに油を注いでいた。愛菜ちゃんは「また鶴瓶さんとご一緒できて嬉しいです」と天使の微笑みで鶴瓶さんの怒りを鎮める。成長したところは?と尋ねられ「背が伸びたとこかな(笑)」と答えると、鶴瓶さんは「3年ぶりだけど、背伸びたなぁ」と孫を見る祖父のような表情で目を細めていた。中島さんはグルーと恋に落ちる謎の美女ルーシーの声を担当。もしもルーシーとグルーの恋が成就し、結婚とでもなると一気に子持ちとなるわけだが、中島さんは「年齢的にもお母さん役に違和感なくなってきたのかなと思います」と新境地についてしみじみと思いを明かした。『怪盗グルーのミニオン危機一発』は9月21日(土)よりTOHOシネマズ 有楽座ほか全国にて公開。(黒豆直樹(cinema名義))■関連作品:怪盗グルーのミニオン危機一発 2013年9月TOHOシネマズ 有楽座ほか全国にて公開(C) 2013 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED
2013年09月02日ユニバーサルスタジオがこの夏に贈るアトラクション3D映画『怪盗グルーのミニオン危機一発』。日本での公開に先駆け、6月22日(現地時間)、L.A.のユニバーサルスタジオ内にてプレミア・イベントが開催され、日本語吹き替え版の声優を務めた笑福亭鶴瓶、中島美嘉、そして新たに出演が明らかとなった中井貴一が出席し、イエローカーペットを歩いた。悪徳家業から足を洗い、可愛くも頼もしい仲間・ミニオンたちの助けを借りながら3人の孤児を育てながらパパ業を楽しんでいた元・怪盗のグルー。しかし、そんな穏やかな日々は、悪と戦う世界的な超極秘組織「反悪人同盟」に入り、美人捜査官・ルーシーと共に捜査に乗り出すことになるのだが…。怪盗・グルーと愛らしい不思議な生き物・ミニオンたちの大活躍を描いた前作『怪盗グルーの月泥棒 3D』が日本でも大ヒットを記録したが、鶴瓶さんはそのときに行った「海外でのイエローカーペットが忘れられない」と先日の会見でも話していた。まさに今回、3年振りにその夢が叶ったようで、「前はダウンタウンでやったんですが、(今回は)本場のここですから、本当にテーマパークでやってるって感じですね。ミニオン見てるとテンションが上がる(笑)」と上機嫌!さらに、英語版のグルーの声優を務めるスティーヴ・カレルとも仲良くトーク。「前回(のプレミア)だよね。また会えて嬉しいよ」というスティーヴにさらに機嫌を良くした鶴瓶さんは、スティーヴを見ながら「格好いいね~」と連発。また、本作の人気キャラクターのミニオンを見やり、「うちの孫がミニオンをもの凄い好き!」と周りにあるものを手当たり次第にベタ褒めしていた。そんな会話を知ってか知らずか、今回、グルーの敵となるエル・マッチョ役に抜擢された中井さんが“問題発言”。ミニオンが近づいて来ると、「かわいいなぁ。お子さんが(中に)入っているんですか(笑)?」と冗談を飛ばし、すかさず鶴瓶さんから「いやいや、ミニオンや!入ってない(笑)!これはミニオン。ようそんな夢のないこと言うな(笑)」と厳しいツッコミを浴びていた。また、本作の魅力について報道陣から質問が飛ぶと、鶴瓶さんは中島さん演じる美人捜査官・ルーシーとのシーンを挙げ、「恋に堕ちるんですよ」とニヤニヤ。しかし、「キスシーンで『チュッ』て音を入れたら、監督に『その音はいらないんです』って怒られた(笑)」とアフレコ中の秘話も明かし、終始楽しげなイベントとなった。『怪盗グルーのミニオン危機一発』は9月21日(土)よりTOHOシネマズ有楽座ほか全国にて公開。(C)2013 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED(text:cinemacafe.net)■関連作品:怪盗グルーのミニオン危機一発 2013年9月TOHOシネマズ 有楽座ほか全国にて公開(C) 2013 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED
2013年06月25日公開中の映画『天地明察』のヒットを受けての御礼舞台挨拶が10月1日(月)、都内劇場で行われ、主演の岡田准一(V6)に宮崎あおい、滝田洋二郎監督が登壇した。本屋大賞を受賞した冲方丁の同名ベストセラー小説を映画化した本作。江戸時代に全国を歩き回り得意の算術を駆使し、日本独自の暦を作り上げた安井算哲と彼を支えた妻や仲間たちの姿を描く。映画の公開後もこうして満員の劇場で舞台挨拶を行なえることに、岡田さんも宮崎さんは喜びもひとしおの様子。複数回劇場に足を運んだという観客も多く、岡田さんが「3回以上観た人?」、「4回以上」と尋ねていくと、最高で9回鑑賞したという人も!岡田さんは「チャンピオンです!」と感嘆しつつ、「映画の中には実は、監督が『(画家の)フェルメールのようなワンカットを撮りたい』と言って撮られたシーンがありまして。それがどこか探して、光の加減などを楽しんでいただけたら」とさらにもう1回、劇場に足を運ぶようにと満員の客席に向かってお願いした。この日は、公式サイトで投票された観客のお気に入りにシーンベスト3を発表。3位には宮崎さん演じる算哲の妻・えんが、算哲に「天地明察でございます」と言うシーン、2位には算哲と中井貴一演じる水戸光圀が対峙するシーンがランクインしたが、岡田さんはいずれのシーンも「暑かった」と述懐。前者のシーンでは「コールドスプレーを頭にかけて臨んだ」と明かし、後者のシーンでは「スタジオで50度くらいあったんですが、中井さんは汗ひとつかかずにやっていらっしゃいました」と改めて偉大なる先輩俳優のすごさを語る。監督も「算哲が最後の勝負に挑むために命を賭けてブチ切れるシーンですが、撮ってて楽しかったです」と白熱のシーンをふり返った。そして1位に選ばれたのは、算哲とえんが祝言に際し、互いに「私より先に死なないでください」と言うシーン。岡田さんも宮崎さんも「小ネタ、小ネタ…」と集まった観客のために撮影中のエピソードを必死で探すも見つからず…。それでも岡田さんは「懐かしいな」と嬉しそうにポツリ。宮崎さんはこのセリフが映画のエンディングで大きな意味を持つことに触れ、「大事なシーンだし素敵なシーンになったと思います」と笑顔を見せた。また劇中の暦が2日ずれるというエピソードにちなんで、この日は辛口の占いで人気の占い師・魚ちゃんが、もしも岡田さんや宮崎さんの誕生日が2日ずれていたら?という設定で運命を占った。宮崎さんはもしも11月30日ではなく11月28日生まれだったら「やる気が多すぎて口が達者になっており、芸人に向いていた」と判定され、「面白くなれるならいいかも」とコメント。岡田さんはもしも11月18日ではなく11月16日生まれだったら「真面目な方で、なぜ自分は上手くいかないのかを周りの人に相談し、周りにとっては迷惑なタイプ」とのこと。ちなみに2日ずれた11月16日は、実はこの日の司会を務めた映画コメンテーターのLiLiCoの誕生日だそうで、思わぬ結果に微妙な表情を見せていた。最後にマイクを握った岡田さんは「本当に生きていた人物、自分のためでなく人々のために改暦を行なう人物を演じられるというのは幸せな時間でした。みなさんの胸に残る日本映画になっていることを願っています」と語りかけ劇場は温かい拍手に包まれた。『天地明察』は全国にて公開中。■関連作品:天地明察 2012年9月15日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012「天地明察」製作委員会
2012年10月01日2009年度のアカデミー賞外国語映画賞を受賞した『おくりびと』の滝田洋二郎監督最新作『天地明察』が、日本全国の夜空の写真を一般公募するプロジェクトを映画公式サイトで実施。 6日に、全国から寄せられた写真約2000点を東京スカイツリー内のコニカミノルタプラネタリウム“天空”で投影するイベントが開催され、滝田監督と主演の岡田准一が出席した。思い思いに撮影された夜空が高さ18メートルの半球体のスクリーンに映し出されると、岡田は「みなさんの思いがこもった写真がこうして集まると、思わずウルっときますね」と感激していた。その他の写真本作は、第31回吉川英治文学新人賞、2010年本屋大賞に輝いた同名小説の映画化。江戸時代前期を舞台に、それまで800年にわたり使用されてきた暦の誤りを見抜き、日本独自の暦“大和暦”を作り上げた安井算哲(後の渋川春海)の青春物語を、滝田監督の視点で再構築していく。岡田演じる算哲は江戸時代に日食の日付を言い当てたとされる実在の人物だ。滝田監督は「この作品をきっかけに、僕自身も夜空を見上げることが増えた」そうで、天井いっぱいに広がる夜空に「やはり宇宙は未知なる世界なんだあ」とやはり感激しきり。「映画作りは星をつかむようなもの。算哲もまた天に手を伸ばし続けた、謎に満ちた人物で、それを岡田さんが恰好よく演じてくれた」とアピールしていた。イベントでは岡田と滝田監督をはじめ、共演する宮崎あおい、佐藤隆太、市川猿之助、笹野高史、岸部一徳、渡辺大、横山裕、中井貴一らが撮影した夜空の写真もお披露目された。金環日食、金星の太陽面通過、金星食など、天文現象で沸いた2012年。人々が空を見上げるきっかけ作りを目指し、日本全国から夜空の写真を集める“夜空を作ろう!プロジェクト”では、映画の公式サイト内の特設ページで投稿された写真とコメントを見ることができる。『天地明察』9月15日(土)全国ロードショー
2012年09月06日2010年の本屋大賞に輝いたベストセラー小説を映画化した『天地明察』の完成披露試写会が8月30日(木)、都内で開催され、主人公・安井算哲役の岡田准一を始め、共演する宮﨑あおい、中井貴一、佐藤隆太、市川猿之助、横山裕、渡辺大、原作者の冲方丁、滝田洋二郎監督が舞台挨拶に登壇した。江戸時代の前期に、それまで800年にわたって使用されてきた暦の誤りを見抜き、日本独自の暦を作り上げた天文歴学者・安井算哲(後の渋川春海)の奮闘を描く。美しく気丈な武家の娘で、算哲の妻・えんを宮﨑さんが演じた。岡田さんと宮崎さんは『陰日向に咲く』(’08)に続いての共演となる。岡田さん演じる算哲は実在の人物とあって「独特のプレッシャーがありました」とふり返る。それでも「プロフェッショナルなみなさんとご一緒でき、僕自身も30歳の転機として真剣に取り組んだ。少年が男へと成長する物語です」と作品への思いは格別の様子。一方の宮﨑さんも「私が参加したのは最後の2週間でしたが、とても温かい現場だった。映画を愛するみなさんが集まった現場に参加できて、嬉しく幸せでした」としみじみ語っていた。えんの兄である算術家の村瀬義益を演じる佐藤さんは、「准一くんとも久しぶりだし、滝田監督は憧れの監督だったので光栄」と感無量。「魂が響きあった現場」(猿之助さん)、「算哲は男が惚れる男。本来難しい役柄を、岡田さんがあふれる人間性で演じられた」(渡辺さん)、「この映画を観て、改めて日本人で良かったなと実感した」(横山さん)とキャスト陣が挨拶する中、最年長の中井さんは「いつの間にか、挨拶の順番が最後になる年齢になったと思うと感慨深い。後輩たちが素晴らしい挨拶をするので、『この映画には助さんも角さんも出てきません』なんて言おうとしていた自分が恥ずかしい」と笑いを誘っていた。そんなキャスト陣に対し、第81回アカデミー賞で外国語映画賞を受賞した『おくりびと』以来のメガホンとなった滝田監督は、「原作の精神を映像にするのに苦労したが、素晴らしいキャストのみなさんが作品に“色”と“息吹”を吹き込んでくれた」と手放しで絶賛。原作者の冲方さんも「原作の息吹と、映画ならではの感性を同時に感じた。まるで同じ星を違う場所から見たような思い」と感激しきりだった。『天地明察』は9月15日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:天地明察 2012年9月15日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012「天地明察」製作委員会
2012年08月30日2009年度のアカデミー賞外国語映画賞を受賞した『おくりびと』の滝田洋二郎監督最新作『天地明察』が、日本全国の夜空の写真を募集するプロジェクトを映画公式サイトで実施している。その他の写真今年は金環日食、金星の太陽面通過、金星食など、天文現象で沸いた年。本作では人々が空を見上げるきっかけ作りを目指し、日本全国から夜空の写真を集める“夜空を作ろう!プロジェクト”を実施。公式サイト内の特設ページにて、夜空の写真と、写真を撮ったときのシチュエーション等を募集しており、投稿された写真とコメントも見られる。また、本プロジェクトには、本作のキャスト・スタッフも参加しており、投稿された日本全国の夜空は、9月某日にひとつの夜空となって東京に出現するという。全国からはすでに夜空や月など様々な写真が投稿されており、どんな形で現れるのか、詳細は後日発表される予定だ。写真の応募は8月31日(金)まで受け付けている。本作は、冲方丁(うぶかた・とう)の同名小説が原作。江戸時代前期を舞台に、それまで800年にわたり使用されてきた暦の誤りを見抜き、日本独自の暦“大和暦”を作り上げた安井算哲(後の渋川春海)の青春物語だ。主演は岡田准一、妻・えん役に宮崎あおい、そのほか松本幸四郎、中井貴一などが出演する。『天地明察』9月15日(土)全国ロードショー
2012年07月20日