声優・中村繪里子による単独イベント「中村繪里子 Thank You Party」が、2015年9月20日(日)に東京・千代田区の科学技術館サイエンスホールにて開催されることが決定。チケットは、8月30日(日)の午前10時よりチケットぴあにて発売開始となる。11月8日(日)に品川ステラボールにて開催が決定している「中村繪里子 Thank You LIVE ら♥ら★ら♪なかむランド~Love♥Laugh★Live♪~」を前にして、このイベントでは本人による4thライブの振り返り上映やライブの裏話などここでしか聞けない内容が満載となる。○「中村繪里子 Thank You Party」イベント概要【日程】2015年9月20日(日) 17時30分開場 / 18時30開演【会場】科学技術館 サイエンスホール【チケット価格】3,700円(税別)【チケット販売】2015年8月30日(日)午前10時より「チケットぴあ」(Pコード:630-610)にて発売開始※チケットは1人2枚まで
2015年08月29日中村一義が9月11日(金)東京・LIQUIDROOMより東名阪ツアーを開催する。【チケット情報はこちら】ツアータイトルは「中村一義・バンドライブツアー RockでなしRockn’Roll 2015~海賊大宴会~」。バンドHermann H.&The Pacemakersの岡本洋平と平床政治、シンガーソングライターのヨースケ@HOMEらを迎えたバンド“海賊”によるライブツアー。また、ツアーでは新曲『大海賊時代』の初披露も予定されている。現在、同ツアーの特設サイトが公開中。チケットは発売中。■中村一義・バンドライブツアー RockでなしRockn’Roll 2015~海賊大宴会~9月11日(金)LIQUIDROOM(東京都)開場18:45 / 開演19:309月15日(火)umeda AKASO(大阪府)開場18:45 / 開演19:309月17日(木)名古屋クラブクアトロ(愛知県)開場18:45 / 開演19:30料金:前売り券 5,500円(スタンディング/税込/ドリンク代別)
2015年08月28日声優・中村繪里子によるライブ、「中村繪里子 Thank You LIVE ら♥ら★ら♪なかむランド~Love♥Laugh★Live♪~」の開催が決定した。開催日程は2015年11月8日(日)で、開催場所は品川ステラボール。チケット価格は1階スタンディング5,940円(税込)となる。チケットの先行受付は、イープラスにて行われている。■イベント開催概要【タイトル】中村繪里子 Thank You LIVE ら♥ら★ら♪なかむランド~Love♥Laugh★Live♪~【日程】2015年11月8日(日)16時開場 / 17時開演【会場】品川ステラボール(東京都港区高輪4-10-30)【チケット価格】5,940円(税込)【チケット先行受付】2015年8月15日(土)16:00~9月1日(火)23:59※チケットは1人4枚まで購入可能
2015年08月15日10月25日(日)より大阪城 西の丸庭園で『大阪平成中村座』が幕を開ける。『平成中村座』は、「江戸時代の芝居小屋を現代に復活させ、多くの方々に歌舞伎を楽しんでもらいたい」と十八世中村勘三郎(当時、勘九郎)が抱いていた長年の思いを2000年11月に東京・浅草で実現。以降、ニューヨークやベルリンなど海外公演も果たした。大阪は2010年以来5年ぶり3回目、前回と同様に大阪城を背後に控える抜群のロケーションで行われる。「大坂の陣400年記念 大阪平成中村座」チケット情報父勘三郎の遺志を受け継ぎ、今春、浅草で『平成中村座』を実現させた中村勘九郎は、「秋にまた『大阪平成中村座』が大阪城に戻ってきます。弟(中村七之助)と話し合ったわけではないのですが、 “中村座をもう一度建てたい”というふたりの共通した夢が、今年の4月に浅草で叶いました。しかも年内中に大阪でできるということで本当に幸せです。僕たちは一生懸命やるだけです!」と意気込む。演目は、「大阪城 西の丸庭園で上演させていただくということで、昼夜とも太閤様ゆかりのものを選びました」と勘九郎。昼の部は、出演者全員が顔をそろえる「女暫(おんなしばらく)」、舞踊と立ち廻りが楽しめる「三升猿曲舞(しかくばしらさるのくせまい)」、人情喜劇の「狐狸狐狸(こりこり)ばなし」を上演。夜の部は、勘三郎ゆかりの狂言「俊寛(しゅんかん)」と谷崎潤一郎作の「盲目物語(もうもくものがたり)」を上演する。こと「盲目物語」については「ずっとやりたかった演目」と勘九郎。「父が祖父から受け継いだ、中村屋にとっても大事な演目の一つです」とその思いを語る。そして「三升猿曲舞」と「盲目物語」では、ロケーションを生かした壮大な演出も見どころとなる。「『大阪平成中村座』をテーマパークのように楽しんでほしいですね。昔の芝居小屋のように靴を脱いで上がってもらいますし、江戸時代にタイムスリップできると思います」と勘九郎、現代に出現する江戸時代の芝居小屋の雰囲気を存分に味わってほしいと願う。また、勘三郎の目の部分をプリントしたものを劇場周辺18か所に仕込む“隠れ勘三郎”を大阪公演でも実施する。4月の浅草公演で大好評だったというこちら、“隠れ勘三郎”を探しながら劇場をくまなく回ることで、劇場そのものを堪能できる仕組みとなっている。『大阪平成中村座』は10月25日(日)から11月26日(木)まで、大阪城西の丸庭園 特設劇場で上演。チケットは発売中。
2015年08月07日映画『インサイドヘッド』のヒットを記念して日本語吹替版の声優を務めた大竹しのぶが7月28日(火)に舞台挨拶に登壇。大竹さんが演じた“カナシミ”にそっくりだと自他共に認める「ハリセンボン」の近藤春菜が相方の箕輪はるかと一緒にキャラクターになりきって登場した。主人公の少女・ライリーの脳内を舞台にした本作。ヨロコビ、カナシミ、ムカムカ、イカリ、ビビリという5つの要素で構成されているライリーの感情だったが、ヨロコビとカナシミが脳内の司令部から放り出されてしまったことから思わぬパニックが起き…。近藤さんは青いカツラに黒ぶちの丸メガネというカナシミそっくりの格好で登場しつつも「カナシミじゃねーよ!」と怒声を張り上げ笑いを誘う。箕輪さんから「映画の中でカナシミが歩けなくなって引きずられるところは普段の春菜そっくり!」と指摘されると「歩くわっ!引きずれないでしょ、重くて!」と返し、会場は再び笑いに包まれた。箕輪さんは一見、分かりづらいが劇中のヨロコビをイメージした衣裳で「私の感情は喜びで占められています!」と主張。「先日、歯を白くしまして、丈夫になってお菓子の袋を歯で開けられるようになりました。憧れだったので喜んでます」と語った。「○○じゃねーよ!」という芸風に「カナシミ」を加えた近藤さんだが「『○○じゃねーよ!』と怒りに満ちて否定してますが、実は私って何にでもなれるという喜びに満ちてます。最近では人間じゃないものまであって、男女年代を問いません」と胸を張る。大竹さんは、少し前に放送されたドラマ「Dr.倫太郎」における、近藤さんの心を病んだ女性の演技を絶賛!「すごく上手でした。『女優だ!』って思いました」と語り、これには近藤さんも「大竹さんからそう言っていただけるとドラマのオファーが増えるかも!泣きそうです!」と喜びを爆発させていた。また、大竹さんは歌舞伎役者の中村勘九郎と前田愛の息子たちとの交流を明かす。深い親交があった故・中村勘三郎(第十八代)の孫でもあるが、映画の中のキャラクターたちのように感情を思い切り発散させる「ヨロコビごっこ、カナシミごっこ、イカリごっことかをして遊んでいます。楽しいです」と笑顔で語った。また報道陣から元夫の明石家さんまが、以前から「60歳の還暦で引退する」と語っていたことについて尋ねられると「多分ない。ずっと仕事していくと思います。(仕事していないと)生きていけないんじゃないかな?」と否定した。『インサイドヘッド』は公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:インサイド・ヘッド 2015年7月18日より全国にて公開(C) 2015 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2015年07月28日平成2年に復活して以来、恒例となった東京・歌舞伎座の「八月納涼歌舞伎」。1990年、ともに30代だった十八世中村勘三郎と十世坂東三津五郎が主軸となり、若い俳優たちで創り上げた盛夏の歌舞伎興行だ。今年は勘三郎の長男・中村勘九郎と次男・中村七之助、三津五郎の長男・坂東巳之助が父たちの後を継ぎ、奮闘する。八月納涼歌舞伎 チケット情報「歌舞伎興行の無かった月に新しく創って、それを定着させるのは本当に大変なこと。子どもの頃から出させてもらって僕たちにとっても宝物のような興行です」と勘九郎。一部の『棒しばり』では次郎冠者をやる。大正時代、踊りの名手六代目菊五郎と七代目三津五郎が踊りの要である手を使わずに踊る趣向がうけ、その後勘三郎と三津五郎のふたりで度々上演され名コンビと博された。勘九郎は「巳之助くんとはいつか絶対やりたいと思っていましたが、こんなに早く叶うとは。やれる喜びと同時に、(父達がいない)悔しさもあります。大変思い出深い役なのでしっかり踊りたい」と気を引き締める。太郎冠者を勤める巳之助は「以前、父と1回やらせていただいた事があります。踊りは下半身が基礎ですから。本当に踊りが上手いと、下半身さえ動けば(手が使えなくても)上半身は勝手についてくると父もよく申しておりました」と思い出を語る。七之助は日本版“シンデレラ”と言われている『おちくぼ物語』で継母たちにいじめられながらも貴公子との恋を成就させる美しい姫役に。「一番楽しみなのは隼人くんとやることですね。かつて納涼では僕が一番若かったのに、ついにこういう時期が来たかと。お話は分かりやすいですし、最後がきれいに終わらないところが歌舞伎らしくていいですよ」。また、二部の『京人形』では京人形の精をやる。「操られているわけでもないし、人形振りとも違うので、自分なりに調べたりしています」と意欲を見せる。彫刻の名工・甚五郎は勘九郎が勤める。二部はもうひとつ『逆櫓』を上演し、勘九郎が畠山重忠に挑戦する。第三部の『芋掘長者』はしばらく上演が途絶えていたのを、十世三津五郎が振付けし直し、2005年の勘三郎襲名披露興行で45年ぶりに復活上演したもの。主人公の藤五郎を中村橋之助、その友達治六郎を巳之助の配役。「父が復活して世に出した作品を、今回は橋之助のお兄さんが上演してくださる。自分たち以外の別の役者の方にも演じてもらえることが息子として単純に嬉しいですね」と巳之助は言う。同じく三部の『祇園恋づくし』は4月に亡くなった中村小山三の遺言になったと話す勘九郎。「3月にお見舞いに行ったら、顔を見た途端『今度の八月、これやんなさいよ』って言ってたんです」。納涼歌舞伎への思いを勘九郎はこう話す。「苦しい思いも好きな思いも経験させてもらいました。父たちの精神を引き継いで、来年、再来年へと続けていきたいと思っています」。公演は8月6日(木)から東京・歌舞伎座にて上演。
2015年07月24日9月7日(月)より東京・赤坂ACTシアターで上演される「赤坂大歌舞伎」の製作発表会見が6月29日、都内で行われ、主演する中村勘九郎と中村七之助が出席した。【チケット情報はこちら】「赤坂大歌舞伎」は2008年9月、十八代目中村勘三郎の“芸能の街・赤坂で歌舞伎を!”というひと言からスタート。4回目となる今回の演目は糸操りの人形が三番叟を踊る、ユーモア溢れる舞踊『操り三番叟』と、主要人物七役早替りが見所の『於染久松色読販 お染の七役』。『操り三番叟』では中村勘九郎が、軽やかさと力強さを備えた品格ある舞いを繰り広げる。また『お染の七役』では、中村七之助が、2012年の平成中村座公演での初挑戦以来、2度目の7役に挑む。勘九郎は「初演からこの7年間、いろいろなことがありましたが、本当に早かったです。父が残してくれた財産のひとつである赤坂大歌舞伎を今年もできるという喜びでいっぱいです」と振り返った。七之助は「今回はある意味挑戦だと思っています。これまでの「赤坂大歌舞伎」は『狐狸狐狸ばなし』や『文七元結』『怪談乳房榎』など見ているだけで面白い、わかりやすい演目が必ずあったんですが、今回は両方とも古典です。この公演が好評をいただけたら、ACTシアターではこんな演目もできるんだという可能性が広がるので、一生懸命気を引き締めてやっていきたい」と意気込んだ。また赤坂ACTシアターについては「今回ふたつの演目をこの会場でやることが決まって、花道を作れることがわかった」(七之助)。「パルコ劇場やコクーンと違って、歌舞伎座で上演している歌舞伎を、そのまま演出を変えずに上演できる貴重な劇場です」(勘九郎)と語った。今回上演するふたつの演目について、勘九郎は「赤坂という土地柄、初めて歌舞伎を見るという方も多いと思います。最初に見たものが面白くないと、そのまま足が遠のいてしまう、だから面白いものを選びたい。そして、その上で古典を大事にしていきたいという気持ちは父から受け継いでいるので、このふたつにしました」と話した。七之助も「今回はとても演目で悩みました。色々話した結果こうなったんですが、『お染の七役』は早替わりで言うと、実は(前回演じた)『怪談乳房榎』より早くないし、ストーリーもそこまで複雑ではないんです。ではお客様に何を見ていただくかと言うと、7役をきちんと自分の中に入れて演じられるかどうか。個人的にも、「赤坂大歌舞伎」にとっても、これからの広がりがある公演だと思います」と語った。『赤坂大歌舞伎』は9月7日(月)から25日(金)まで、東京・赤坂ACTシアターにて上演。チケットは発売中。
2015年07月02日リーボックはこのほど、ブランドアンバサダーとしてモデル・タレントとして活躍中の中村アンさんを起用したことを明らかにした。ブランドアンバサダーに就任した中村さんは、学生時代からチアリーディングに取り組み、現在もクロスフィットトレーニングやランニングなど日常生活のなかにフィットネスを取り入れている。フィットネスを通して理想の自分を手に入れるために努力し、進化し続ける中村さん。その強さ、美しさは、フィットネスを通じて自らの可能性を最大限に高めるという同社のブランドメッセージ「Be More Human」とも重なる。その姿を通し、フィットネスで自分の可能性を引き出して進化させる喜びを発信していきたいという思いから、アンバサダーに中村さんを起用した。中村さんはアンバサダー就任について、「フィットネスがダイエットや減量目的のためだけではなく、『新しい自分を創るための努力』として捉えてもらえるよう発信していきたいです。これから、リーボックのブランドアンバサダーとして活動することが本当に楽しみです」と意気込みを語った。
2015年05月25日7月5日(日)より東京・新橋演舞場で上演される『新橋演舞場七月歌舞伎「阿弖流為」』。同作の制作発表が5月8日に行なわれ、市川染五郎、中村勘九郎、中村七之助が出席した。【チケット情報はこちら】同作は、2002年に市川染五郎が劇団☆新感線とタッグを組み上演した舞台『アテルイ』を歌舞伎化するもの。8世紀の日本、現在の東北地方にあたる蝦夷(えみし)の指導者、阿弖流為(あてるい)と、その蝦夷討伐に向かう征夷大将軍・坂上田村麻呂を中心に描いた物語。作を中島かずき、演出をいのうえひでのりが務める。初演と同じく阿弖流為役を演じる市川染五郎は「“歌舞伎NEXT”と銘打った今作、新しい演劇が誕生すると思っています。新しい演劇と言いましたが、決してやったことがないことをやるのではなく、歌舞伎400年以上の歴史を全て紐解いて、立ち回りや、テクニックなども掘り起こして料理したい。キーワードは“交ぜる”。新しいものと歌舞伎の手法、あらゆるものを交ぜ合わせた時の化学反応が起こることを目指していこうと思っております」とコメント。坂上田村麻呂役を務める中村勘九郎は「ずっと劇団☆新感線の舞台に出たかったので、こうして歌舞伎バージョンで参加できて本当に嬉しいです。初演も拝見したのですが、その時の染五郎お兄さんが本当に震えるほどにカッコよかった。阿弖流為と最終的には敵対する役なので、染五郎お兄さんと日々戦えることを誇りに、一生懸命務め上げたい」と意気込んだ。謎に満ちた蝦夷の女・立烏帽子役務める中村七之助は「兄は嬉しいと言っていましたが、僕は怖さでいっぱいです。というのも、僕もずっと新感線の舞台は見ていまして、もちろん初演も拝見しているのですが『こんなすごい人たちの中でよく芝居ができるな』って、染五郎お兄さんを尊敬していました。その舞台がこうして歌舞伎になって、自分が演じる・・・どうしようかなって思ってます(笑)。とにかくお客様に“歌舞伎化しないほうが良かった”と言われないように頑張りたい」と語った。演出のいのうえは歌舞伎化にあたっての見所のひとつに「阿弖流為と坂上田村麻呂が劇場の両花道で見得を切るシーン」と明かし「初演をご覧になった先代の市川猿之助さんに“ギャグを抜けばそのまま歌舞伎になるよ”とおっしゃっていただいたのが今でも心強い言葉として残っています」と話した。市川染五郎は「根拠はないですが、凄いものになると確信しています。13年前の自分より若く、もっと格好いいと今から想像しています。動員記録を作るつもりで、ハードルは高く置いてやります」と自信をのぞかせた。『新橋演舞場七月歌舞伎「阿弖流為」』は7月5日(日)から27日(月)まで、東京・新橋演舞場で上演。チケットぴあでは、一般発売に先がけていち早プレリザーブを5月14日(木)午前11時まで、プレリザーブを5月18日(月)午前11時まで受付中。
2015年05月12日『大坂の陣400年記念大阪平成中村座』が10月25日(日)より大阪・大阪城西の丸庭園内特設劇場で上演される事が決定。4月27日に東京・平成中村座浅草寺境内仮設劇場内で制作発表が行なわれ、中村勘九郎、中村七之助が出席した。同公演は、十八世中村勘三郎が、江戸時代の芝居小屋を現代に復活させ、多くの人々に歌舞伎を楽しんでもらいたいという想いから2000年にスタートさせた舞台。大阪公演の開催は2010年以来5年ぶり3度目となる。勘九郎は「平成中村座というのは父、十八世中村勘三郎の夢でした。2012年に父が亡くなって、僕と七之助の夢は浅草に平成中村座をもう一度建てたいということでした。そこからこんなに早く平成中村座が建ち、そしてここで新たに大阪平成中村座の告知ができることを本当に嬉しく思っています。父は不思議な力を持っていて、父が愛すと、その愛のパワーを受け取った方が“この人のためなら”と物凄い力で動いてくれるんです。大坂の陣からちょうど400年という節目の年に、大阪平成中村座を大阪城西の丸庭園内でできるというのは本当に幸せなこと。一生懸命やりますのでよろしくお願いいたします」と意気込んだ。七之助も「関西テレビに父の友人がいるんですが、2010年に行った大坂平成中村座の千秋楽の時に、その方が父へ“また大阪で平成中村座をやってください”と伝えたところ、父は“わかった。俺が還暦になる時にもう一回大阪城でやるよ”と言ったそうです。今年は、父が生きていればちょうど還暦の歳。死してなお約束を守る父は凄いなと思います」と語った。演目は未定。勘九郎は「自分たちがやりたいものではなく、お客様が喜んでくださるような演目を相談して決めたいと思います」と語った。5月3日(日・祝)まで東京で行われている『平成中村座』では、会場内に勘三郎の「目」の写真を多数配置し、来場者に探してもらう「隠れ勘三郎」の企画が好評を博している。報道陣から大阪でも何か仕掛けを用意しているのかと聞かれると、勘九郎は「大阪公演でも隠れ勘三郎をやりたいと思っています。大阪の方はそういう仕掛けが好きだから、ほかにも色々考えます」と明かした。また七之助は大阪の印象について「父はよく“俺は大阪で育てられた役者だから、大阪は大好きなんだ”と言っていました。その大阪で、息子である私たちが大阪平成中村座として芝居ができることは本当に幸せなことです」と話した。『大坂の陣400年記念大阪平成中村座』は10月25日(日)から11月26日(木)まで、大阪・大阪城西の丸庭園内特設劇場で上演。
2015年04月30日表参道ヒルズの多目的ホール「スペース オー」で、荒木経惟の写真展「男 -アラーキーの裸ノ顔-」が開催される。期間は4月24日から5月6日まで。この展覧会は月刊文芸誌『ダ・ヴィンチ』の創刊20周年企画の一環として行われるもの。同誌の巻頭連載企画「アラーキーの裸ノ顔」に掲載された作品の中から、全207点の写真を展示。そこには役者、作家、スポーツ選手など、様々な被写体の男ぶりあふれる表情が切り取られている。主な被写体は赤塚不二夫、浅野忠信、いかりや長介、遠藤憲一、及川光博、王貞治、桂歌丸、堺雅人、須賀健太、園子温、染谷将太、五代目中村勘九郎、仲村トオル、野村萬斎、十代目坂東三津五郎、ビートたけし、魔裟斗、松田龍平、三宅一生、山田孝之など。また、会場では3月25日に発刊された写真集の他、関連書籍、DVD、ポストカードなどを販売。スペシャルゲストを招いてのトークイベントも予定されている。【イベント情報】男 -アラーキーの裸ノ顔-会場:スペース オー住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10表参道ヒルズ地下3階会期:4月24日から5月6日時間:11:00から21:00(4月26日は20:00まで、5月6日は18:00まで)料金:無料
2015年04月02日4月2日(木)より東京・歌舞伎座で上演される「松竹創業120周年中村翫雀改め四代目中村鴈治郎襲名披露歌舞伎座四月大歌舞伎」。同公演の成功を祈願し、四代目中村鴈治郎、坂田藤十郎らが東京・浅草の浅草寺でお練りを行なった。【チケット情報はこちら】中村鴈治郎は今年の1月・2月の大阪・大阪松竹座で襲名披露公演を開催。今回、歌舞伎座で行なわれる公演で、四代目中村鴈治郎が東京に初お目見えする。お練りのあと行なわれた囲み取材には、四代目中村鴈治郎が出席。報道陣に自身の名前には慣れたかと聞かれると「なんとか(笑)。ただこれでおどおどしているようではダメですけどね。襲名してつくづく思うのは鴈治郎という名前の大きさですね。この名前はどこに行っても皆さん知っていてくださる。改めて凄いなと思っております」とコメント。さらに「初代はあまりにも伝説的な役者ですが、そこを意識しすぎるとプレッシャーにやられてしまう。二代目、三代目という自分が目に焼き付けてきた鴈治郎を、良い意味で追いかけていければと思います。どんな役をやっても光っていられるような役者になりたい」と抱負を述べた。新開場した歌舞伎座で襲名披露公演が行なわれるのは今回が初。公演に向けて意気込みを聞くと、「江戸とは違う上方の役者のにおいを出して、お客様にそれを感じていただければと思います。ただ、いかんせん歌舞伎座というのは大きな小屋。なので、お客様にはその大きさを感じさせない、空間を埋められるようなお芝居をできれば良いなと思っています」と語った。「松竹創業120周年中村翫雀改め四代目中村鴈治郎襲名披露歌舞伎座四月大歌舞伎」は4月2日(木)から26日(日)まで、東京・歌舞伎座で上演。チケットの一般発売は3月12日(木)午前10時より。なお、一般発売に先がけて、先行抽選プレリザーブを実施。受付は3月4日(水)午前11時から9日(月)午前11時まで。
2015年03月04日中村屋はこのほど、「スパイスデリ 新宿中村屋 純カリー粉」を発売した。同商品は、1927(昭和2)年に、日本で初めて純印度式カリーを発売したという中村屋本店のレストランで使用しているオリジナルブレンドのカレー粉。オリジナルブレンドのスパイスは、高温で焙煎(ばいせん)した後に、石壷でスタンピング(型押しのように上から突くこと)した。さらにスパイスを熟成させることで、深い香りとコクが引き出されるという。しっかりとした熟成感がありながら、コリアンダーとカルダモンの清涼感ある香りが楽しめるとのこと。カレーだけではなく、様々な料理にも使用可能。なお、本店のレストランではこのカリー粉以外も使用しているという。価格は430円(税別)。
2015年02月19日俳優の中村雅俊と五十嵐淳子夫妻の三女でモデルの中村里砂が、芸能界デビュー1周年を迎えた。2010年にモデルデビューを果たし、女性誌『LARME』(徳間書店)のレギュラーモデルを務めるなど、ガーリー系女子の間で高い人気を誇っているが“2世”であることを公表したのはタレント活動を始めた1年前から。活動の場を広げたのも自らの意思で、「テレビに出演することも全部決まってから報告した」という。「最初は両親とも、すごく驚いていました」と話す中村が、芸能界デビュー後の変化や両親への思いを語った。<全身ショット>中村里砂、キュートなミニスカ&バニー風衣装2014年、両親の結婚記念日でもある2月1日から本格的にタレント活動をスタートさせた中村。1年間を振り返り「改めてデビューと言われると恥ずかしいですね」と照れ笑いを浮かべる。自身としては「モデル業に加えて、テレビという活動の場がひとつ増えた程度にしか捉えていなかった」というが、テレビ露出が増えることでファン層の変化や広がりを実感。「これまでのわたしを知らない人にも、常に新しいわたしを発信していけたら」という思いと旺盛なサービス精神から、最近ではバラエティ番組で家族とのエピソードやプライベートを明かして注目を集めている。「仕事が忙しい時には、お母さんが作るあたたかいごはんは、やっぱり嬉しいですね」と良好な親子関係を明かした中村。「すごく料理が上手なんですよ。ごはんも土鍋で炊くなどしてこだわっていて。特に和食がおいしいんです」と、母・五十嵐淳子の料理を絶賛した。また、2月1日は父・中村雅俊の誕生日だが、「プレゼントってあげたことがなくて…」とポツリ。「何をあげればいいかわからないんです。今年は渡せたらいいなと思います」と、娘としての顔ものぞかせる。家族のエピソードを語ることが増えたが、ここまで両親の力を借りることなく自らで道を切り開いてきた。“2世タレント”という言葉の裏に“親の七光り”という特権を見る視聴者は多いが、「自分のやっていることには責任を持ちたいし、やるからには1ミリも妥協したくない」と力を込める。もともと自立心は旺盛で、「(幼少の頃から)なんでも自分で決めたいタイプ。両親がダメといっても聞かない子だった」という中村。「小さい頃から舞台などは連れられて観に行く機会も多くて、役者の仕事をやってみたら、と言われたこともあった」というが、自らの意思でモデル業からスタート。「みんなでひとつのものを作り上げる作業が好き」だったこともあり、モデルの仕事を続けているうちに、俳優業にも自然と興味を抱くようになった。「両親とは進んできた道が違うから、自分はマイペースに」と語る中村。その大きな瞳からは、持ち前の自立心と、芸能生活2年目に挑む決意が感じられた。
2015年02月01日ブラザー工業およびブラザー販売は22日、2014年8~9月に「ビジネスインクジェット複合機」および「A4レーザープリンター・複合機」のユーザー満足度を調査したところ、総合1位の評価を得たとし、対象製品購入で最大10,000円をキャッシュバックする「満足実感キャンペーン」を開始した。4月13日まで実施する。調査の概要などはこちらのサイトを参照のこと。同社の製品が、購入時に重視する上位5項目で1位となり、合計得点でも1位の評価を得た。キャンペーンでは、1月22日~4月13日までの期間中に対象製品を購入し、4月20日の申し込み締め切りまでに手続きを済ませると、最大10,000円をキャッシュバックする。キャンペーン内容詳細、応募方法等につきいては、こちらのサイトを参照のこと。また、1月10日より新CM「ビジネスプリンター 変身」篇を、全国にて放映している。昨年に引き続き、中村勘九郎さん、七之助さんを起用。年度末のビジネス商戦向けCMということで、今回は中村勘九郎さん、七之助さんが袴からスーツに変身し、オフィスでブラザーのビジネスプリンターがユーザー満足度No.1であるとアピールする。
2015年01月22日11月30日より幕を開けた京都・南座での「吉例顔見世興行」。今年は『新檜舞台開き』と銘打ち、新装開場以来23年ぶりに全面張り替えを行った檜舞台の上で行われる。吉例顔見世興行ぴあスペシャル☆特別席<後半分>チケット情報演目は、昼の部、夜の部とも、歌舞伎の故郷・京都に所縁のあるものが多く、歌舞伎三大名作の一つ『仮名手本忠臣蔵』から、江戸の生世話、新歌舞伎、上方の名作、歌舞伎舞踊までと、「吉例顔見世興行」を毎年観ている方から、歌舞伎を初めて観る方まで幅広く、歌舞伎の多彩な魅力を堪能できる豪華な狂言立てとなっている。<昼の部>の『藤十郎の恋』は、初世中村鴈治郎ゆかりのお家芸を中村扇雀がいよいよ顔見世で披露。芝居の役作りのため茶屋の女房に偽りの恋を仕掛けるという菊池寛の傑作だ。『新口村』は、中村梅玉・片岡我當・片岡秀太郎という上方ゆかりの俳優達がしっとりと演じる叙情溢れる名作。『魚屋宗五郎』は、顔見世には七年ぶりの出演となる松本幸四郎が至芸で魅せる江戸世話物の代表作。そして、一昨年に急逝した中村勘三郎が新しい歌舞伎座での上演を熱望していた『仮名手本忠臣蔵七段目』も見逃せない。片岡仁左衛門が中村勘九郎、七之助とともに勘三郎を偲んで演じる。続いて、<夜の部>は『仮名手本忠臣蔵九段目』から上演。坂田藤十郎、幸四郎をはじめとする東西の大顔合わせで楽しめる、義太夫狂言の傑作だ。仁左衛門が江戸っ子の“粋”を颯爽と漂わせ、踊り上げる華やかな一幕である『お祭り』に続いては、祇園界隈を舞台とした新歌舞伎の名作『鳥辺山心中』。悲恋の物語を中村橋之助・片岡孝太郎がしとやかに演じる。最後は、狐と鷹に身を扮してのダイナミックな舞踊劇を勘九郎・七之助が若さと力量を存分に発揮し激しい踊りで魅せる。歌舞伎ならではの手法を取り入れた圧倒的な迫力に注目!江戸時代からの“芝居正月”の伝統を古式ゆかしく今に伝える南座の「吉例顔見世興行」。今年も豪華な顔ぶれと狂言立てが出揃った。特に今年は東から幸四郎、勘九郎、七之助といった様々なジャンルで活躍する人気俳優が出演。中村兄弟は仁左衛門と共に亡き父・勘三郎を偲び、南座の新しくなった檜舞台で熱演を繰り広げる。これらの作品を1階の桟敷席または2階最前列の特別席からたっぷりと楽しめるのが、「ぴあスペシャル☆特別席」だ。通常、プレイガイドでの取り扱いのない特別席を、この「吉例顔見世興行」に限ってチケットぴあで発売中!(後半分 12/14~12/26)。なかなか手に入らないプレミアムシートでの歌舞伎鑑賞は、至極の時間を味わえるに違いない。
2014年12月08日ブラザー販売は6日、同社のインクジェット複合機/プリンタ向けに、スマートフォン/タブレット用の無料アプリ「Brother 年賀状プリント」の提供を開始した。対応OSはiOS 7.0以降、Android 4.0以降。対応するインクジェット複合機/プリンタは、2009年モデル以降の無線LAN搭載モデル。Brother 年賀状プリントでは、テンプレートを選ぶ、写真を選ぶ、プリントする、という3ステップで年賀状を作れる。テンプレートは180種類以上が用意され、「妖怪ウォッチ」や「くまモン」、「ひつじのショーン」といったキャラクターのデザインも選べる。スマートフォンに登録してある連絡先情報を使って、はがきに宛先を印刷することも可能だ。また、対応するインクジェット複合機のスキャナ機能で年賀状を読み取り、Brother 年賀状プリントで管理する機能もある。合わせて、ブラザーのイメージキャラクターである歌舞伎俳優の中村勘九郎さんと中村七之助さんが出演するインクジェットプリンター「PRIVIO(プリビオ)」のCM第2弾として、「ここまできたか、ブラザー!年賀状篇」(15秒)を11月8日から全国で放映することも発表した。CMの映像などは、YouTubeのチャンネル「BrotherSalesJapan」で視聴できる。(c)LMYW2014(c) and TM Aardman Animation Ltd 2014
2014年11月06日1世紀に渡り親しまれてきた新宿の老舗食品メーカー「中村屋」が、新宿本店ビルの建て替えにあたり、新たに「中村屋サロン美術館」を開館する。10月29日のグランドオープンに先駆けた内覧会では、開館記念特別展「中村屋サロン―ここで生まれた、ここから生まれた―」がお披露目された。新宿中村屋ビル3階に設えられた中村屋サロン美術館は、展示室と多目的スペースを備えた約240平方メートルの文化芸術施設としてオープンする。白と赤の壁、木製の什器とレトロなランプが落ち着いた雰囲気。開館記念展は、中村屋から広まった近代日本の芸術潮流であり、また館名の由来ともなった「中村屋サロン」にスポットを当てる。荻原守衛、中村彝、高村光太郎、會津八一、中原悌二郎ら関連する作家による絵画、彫刻および書など約50点を集め、明治から昭和に掛けての芸術家達の文化交流の様相を提示した。中村屋の創業者である相馬愛蔵・黒光夫妻は芸術に深い理解を示した文化人である。愛蔵と同郷の彫刻家・荻原守衛(碌山)を中心に、中村屋には多くの芸術家達が自然と集い、その様子がさながらヨーロッパのサロンのようであったことから、夫妻のもとに開花した芸術潮流は「中村屋サロン」と呼ばれた。同館の染谷省三館長は、「ここ新宿中村屋で生まれ、発信された芸術文化は中村屋のアイデンティティーである。それを後世に伝え、また人々の文化的集いの場“サロン”となる美術館にしたい」と話す。本展の目玉となる作品が、萩原守衛によるブロンズ彫像『女』だ。不安定な膝立ちのポーズに秘められた躍動感を感じる一作であり、その造形美は必見である。同館の太田美喜子学芸員は、「美術史上ではよく知られた“中村屋サロン”の一般認知度の低下を食い止めるとともに、若者にその存在をもっと知ってもらいたい」と言い、若い世代の鑑賞者に向けて、出品作の中から中村彝の油彩画『小女』を推薦した。相馬夫妻の長女・俊子をモデルに制作された本作は、肺病に侵された画家とモデルの恋のエピソードで有名。俊子の強いまなざしときりりとした太い眉、頬にさす紅色の生命感が鮮烈で、どこか現代にも通ずる魅力を持った作品だ。その他、高村光太郎の『自画像』や、鶴田吾郎の『盲目のエロシェンコ』など有名作が出展され、コンパクトながら見どころの多い展覧会にまとめられた。かつて多くの企業美術館が立ち並んだ新宿。新たな新宿の芸術サロンとしての同館の今後に注目したい。【イベント情報】中村屋サロン美術館 開館記念特別展「中村屋サロン―ここで生まれた、ここから生まれた―」会場:中村屋サロン美術館住所:東京都新宿区新宿3-26-13 新宿中村屋ビル3階会期:2014年10月29日から2015年2月15日時間:10:30から19:00休館日:火曜日、1月1日(火曜が祝祭日の場合は開館、翌日休館)入館料:300円
2014年10月22日新橋演舞場「十一月新派特別公演」で上演される『京舞』の「劇中追善ご挨拶」に登場するゲストが決定した。「十一月新派特別公演」チケット情報同公演は、現在上演中の歌舞伎座「十月大歌舞伎」に続いて行われる、十七世中村勘三郎 二十七回忌、十八世中村勘三郎 三回忌追善興行。十七世、十八世ともに出演していた『鶴八鶴次郎』と、十七世が出演を熱望していた『京舞』を上演する。十八世の長男、次男の中村勘九郎、中村七之助が新派公演に初参加することでも話題となっている。『京舞』の劇中では追善ご挨拶があり、出演者の水谷八重子、波乃久里子、近藤正臣、柄本明、七之助、勘九郎と、故人にゆかりのゲストが登場、懐かしい思い出を語り合う。ゲスト出演者決定にともない、波乃久里子、中村勘九郎、中村七之助は連名で以下のコメントを寄せている。「今回の追善公演に、このような素晴らしい方々がゲストとしてお出になってくださることには、ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。二人がいかに愛されていた俳優であったか、改めて実感しております。この公演がよい追善となるよう、またお客様に喜んでいただける舞台となるよう、一所懸命勤めます」『京舞』ゲストコーナー出演者1日(土)昼石井ふく子2日(日)昼竹下景子夜池畑慎之介☆※名前の後の星印は五芒星3日(月)昼笹野高史夜黒柳徹子4日(火)昼佐藤B作5日(水)昼石原良純夜ベンガル6日(木)昼上杉祥三夜大竹しのぶ7日(金)昼宮藤官九郎8日(土)昼山本陽子夜古田新太9日(日)昼熊谷真実夜辰巳琢郎※「琢」の字は正式にはもう一角、点のつく字10日(月)昼草笛光子11日(火)昼榎木孝明夜ラサール石井12日(水)昼司葉子夜広岡由里子13日(木)昼中村時蔵14日(金)昼いとうせいこう夜明石家さんま15日(土)昼上島竜兵夜中村橋之助16日(日)昼山川静夫17日(月)昼大村崑夜青木功18日(火)昼多岐川裕美夜江川卓19日(水)昼高橋惠子20日(木)昼串田和美夜立川談春21日(金)昼渡辺えり22日(土)昼永島敏行夜六平直政23日(日)昼大和田美帆夜石川さゆり24日(月)昼片岡仁左衛門夜井上八千代25日(火)昼新内仲三郎
2014年10月21日十七世中村勘三郎と、十八世中村勘三郎の追善興行が、10月の歌舞伎座、11月の新橋演舞場と2か月連続で行われる。しかも新派での歌舞伎俳優の追善興行は初の試み。そこで新派公演に初めて挑む中村勘九郎、中村七之助の兄弟に話を訊いた。歌舞伎と新派の連続での追善公演は、父である十八世の念願だったと語るふたり。幼いころから父や伯母の波乃久里子の舞台に触れてきた彼らにとって、新派も歌舞伎と同じく、非常に魅力あるものとして映っている。そんな新派について勘九郎は、「物語がストレートで非常に分かりやすい。特に朝ドラが好きな人にはドンピシャだと思いますよ」とアピールする。ふたりが今回主に演じるのは、新派の代表作のひとつであり、また十七世、十八世にも所縁が深い『鶴八鶴次郎』。厳しい芸の道を歩む男女の切ない恋物語であり、勘九郎いわく「キュンキュンくる芝居」。初役として勘九郎が鶴次郎を、七之助が鶴八を演じる。それぞれ役の核にしたいことを尋ねると、「うちの父の鶴次郎を観た時にも感じたことですが、少年っぽい純粋さですね。あとは鶴次郎独特の頑固さと優しさ」と勘九郎。また七之助は「やはり鶴次郎に認めて欲しいと願う心だと思います。恋心はもちろん、芸事への憧れが鶴八は強い。それは同じ芸事をやっている自分にも通じることで、いくら僕の本名が好きでも芸を嫌われたら、やっぱり自分を全否定されているような気持ちになると思うんです」と、役と自らをリンクさせ、分析する。父の死後、若くして中村屋を牽引することになったふたり。追善興行を前に、改めて十七世、十八世の偉大さを噛みしめている。「やっぱりうちの父は、観客だけでなく、スタッフや役者をも魅了する力、巻き込む力がすごかった。それは役者が必ず持っていなきゃいけない、大きな魅力だと思います」と勘九郎が言うと、七之助も「残念ながら僕は祖父の記憶がほとんどありません。でも先輩方の思い出話を聞くと、本当に愛された人だったんだなと。うちの父以上に人間っぽいというか。そしてそんな祖父や父のことは、僕たちが言うまでもなく、皆さま一人ひとりの胸の中に今もあると思います」と続ける。歌舞伎のため、また新派のために「僕らは魅力的なものをつくり続けなければいけない」と語る勘九郎。しかもこの追善興行は先代の思いも注がれている。舞台上のふたりを通して、十七世、十八世の姿をも感じられるであろう本作が、魅力的でないわけがない。「歌舞伎座十月大歌舞伎」は10月25日(土)まで上演中、「十一月新派特別公演」は11月1日(土)から25日(火)まで。ともにチケット発売中。取材・文:野上瑠美子
2014年10月10日中村アン 秋冬イベント出演抜群のプロポーションにストレートな発言で人気急上昇中の中村アンさん。バラエティ番組にひっぱりだこの彼女はタレントとして活躍の幅を広げています。もちろん、本業ともいえるモデルのお仕事もノリにのっていて、彼女のオフィシャルブログによれば、8月~10月にかけて複数のファッションイベントに出演が決まっています。ヘビロテアイテムは?同ブログでは、彼女のプライベートをのぞき見ることができ、7月23日付けの記事ではヘビロテアイテムを紹介。「カシウエアの触りに病みつきです」と愛用品を大絶賛しています。また、私服も公開されており、同ブログ7月26日付け記事では、オーシャンパシフィックの水着写真が載せられています。「かわいいし 形がキレイだししっかりしてる」とモデルらしいコメントも。もう秋物ですトレンドの先取りがモデルの宿命。同ブログ7月27日付けの記事では、「and GIRL」の撮影で秋物の撮影をしたことを明かしました。スタッフが半袖のなか、長袖のトップスや厚手のパンツをスマートに着こなす姿はさすがプロ!モノトーンのシックなコーディネイトが秋らしさを誘っています。しかし、同日の私服はスイカ柄のワンピース。スタバのドリンクを片手にまだまだ夏を楽しんでいる写真がアップされています。【参考】・中村アン オフィシャルブログ
2014年07月29日資生堂ギャラリーは、昨年永眠したグラフィックデザイナー兼アートディレクターの中村真の没後初となる回顧展「中村誠の資生堂 美人を創る」を開催している。6月29日まで。本展では、資生堂のイラスト広告を写真広告へと転換させた中村の創作プロセスを、自宅に遺されていた記録写真や校正刷りポスターなどの未公開資料を交えながら展示。モデルに山口小夜子を起用した香水の広告など、数々のポスターも紹介する。デザイン評論家の柏木博、グラフィックデザイナーの佐藤卓と松永真を迎えてのトークショーも6月22日の14時より資生堂銀座ビル3階の花椿ホールにて実施(申し込み制)。中村は1926年岩手生まれ。東京美術学校(現・東京藝術大学)を卒業後し、49年に資生堂に入社。写真を用いた写真表現で頭角を表し、50年代半ばから80年代まで多くの広告を製作した。資生堂の宣伝部政策室長から顧問までを務め、国際グラフィック連盟などで幅広く活動し、93年に紫綬褒章受章。2013年6月永眠。【イベント情報】「中村誠の資生堂 美人を創る」展会場:資生堂ギャラリー住所:東京都中央区銀座8-8-3東京銀座資生堂ビル地下1階会期:6月3日から6月29日時間:11:00から19:00(日曜日は18:00まで)休館日:月曜日入場無料
2014年06月10日戦前のイラスト広告を写真へ資生堂ギャラリー(東京都中央区)で昨年永眠した中村誠氏の回顧展「中村誠の資生堂 美人を創る」が開催される。中村誠氏は資生堂の広告を数多く手がけてきたグラフィックデザイナーでアートディレクター。1949年に資生堂に入社してから戦前の資生堂のイラスト広告を写真広告へ転換させた人物として知られている。ただ単にイラストから写真へ変えただけでなく、その仕事内容は実に繊細なもの。中村氏は生前「計数に表現することのできない表情とか、雰囲気、空気感を大切にしてきた」と語っていた。資生堂が確立していた独自のイラスト広告の伝統を受け継ぎながら、製版の工夫、大胆なトリミングといった手法により広告を進化させていった。(画像はプレスリリースより)「一業、一社、一生、一広告」中村氏が築いたスタイルは他の人ではできなかったということは、こんなエピソードからうかがえる。「一業、一社、一生、一広告」、これは中村氏が企業デザイナーとして掲げていたモットー。「企業のアイデンティティーをビジュアライズするのがアートディレクターの仕事」と語っており、生涯、企業イメージの創出に力を注いだ。そんな実直な意識のもと生み出された広告だからこそ、見る人に深い印象を与えるものになったのだろう。中村氏の広告は国内だけでなく海外でも賞を得るなど世界的に高く評価されている。回顧展は2014年6月3日(火)~6月29日(日)11:00-19:00 (日曜のみ11:00-18:00) 開催される。【参考】・株式会社資生堂 プレスリリース(PRTIME)
2014年05月30日この11月、新橋演舞場で上演される山田洋次演出の舞台『さらば八月の大地』は、終戦間近の満州で映画づくりの夢を追う人々を描く物語。主役の中国人助監督を演じ、昨年2月の襲名以来初の現代劇に挑むこととなる勘九郎に話を訊いた。『さらば八月の大地』チケット情報戦時中の満州に生きる男を演じるため、稽古に入る前から戦争に関する資料を読み込むなど役づくりに余念がない勘九郎。さらに、満州を知るにあたって彼には心強い助っ人がいるのだという。「うちには小山三さんという93歳のお弟子さんがいるんですが、彼はかつて私の祖父とともに満州へ慰問に行っているんです。だから小山三さんからその時の話を直接聞いています。当時は歌舞伎俳優が来るということで待遇もすばらしく、街並みも素敵だったそうです。ただ日本人にとってはいい場所でも、中国の方の思いはまた違ったかもしれません。私は今回中国人を演じますから、そんなところを想像しながら役に挑みたい」勘九郎演じる張と篤い友情を築くこととなる日本人役の今井翼とは初共演となる。「制作発表記者会見でほぼ初めてお会いしたのですが、その数日後、初めて行ったレストランでまた翼さんに会ったんです。お互いあまりの偶然に笑いながら『頑張ろう』と言い合いました」と不思議な縁を語る勘九郎。「翼さんはフラメンコなど、いろんなところに目を向けてらっしゃるのが素敵ですよね。僕も歌舞伎だけでなくこうして現代劇に出演させていただいたり、面白いことにはどんどんチャレンジしたいと思っているのが似ているかな」とふたりの共通点に言及した。脚本を担当する鄭義信は、勘九郎にとって特別な思い入れのある相手。「僕が読売演劇大賞の杉村春子賞をいただいたとき、大賞が鄭さんの『焼肉ドラゴン』だったんです。それをきっかけに鄭さんの作品を観るようになりました。人間の深いところを描く方ですよね。今回ようやく彼の脚本で演じることができるのはうれしい限り」。また、演出の山田洋次は自身も満州からの引き揚げ経験をもつ。「山田監督の思いをしっかりと受け止めて、実際に戦時中や戦後の記憶がある方たちから、戦争を知らない若い方たちまで、心に響く作品をつくることができたら、と思います」。さまざまな人の気持ちを背負いながら難役に立ち向かう勘九郎の雄姿をぜひ目撃したい。公演は11月1日(金)から25日(月)まで東京・新橋演舞場にて。チケット発売中。取材・文/釣木文恵
2013年10月23日中村勘九郎と今井翼が初共演する舞台、新橋演舞場11月公演『さらば八月の大地』の製作発表が9月23日、都内で行われ、中村、今井をはじめ、檀れい、木場勝己ら出演者と、演出の山田洋次、脚本の鄭義信が会見に顔を揃えた。舞台『さらば八月の大地』チケット情報1944年の満州映画協会撮影所を舞台に、映画作りに情熱を燃やす日中のふたりの若者、助監督の張凌風(中村勘九郎)と撮影助手の池田五郎の厚い友情を描く作品。中国人女優・陳美雨に檀れい、満映理事長に木場勝己が出演する。会見では、勘九郎が今井との初共演にふれ「家族全員共演しているんです。弟(中村七之助)も妻(前田愛)も父(故勘三郎)も共演していて、僕が一番最後。今回、ガッツリ組まさせてもらいます」と意気込みを。今井は勘九郎について「お父様の雰囲気をすごく感じます」と話しながら、10代の頃に大河ドラマ『元禄繚乱』で勘三郎(当時は勘九郎)と共演したことを振り返り、「勘三郎さんから励みになる言葉をいただいて、得たものもたくさんある。息子さんである勘九郎くんと共演できるのは、とてもありがたいこと」とコメントした。満映のあった長春で少年時代を過ごしたという山田は「やがて松竹の撮影所に入ることになり、そこには満映帰りのスタッフもまだたくさんいた。たぶんあの時代と満映の撮影所の雰囲気は非常に似ているんじゃないかと思う。あの頃の僕の青春時代を想起しつつ、日本の戦争と敗戦という重い歴史を底に沈めるようにして作品を作り上げていきたい」、脚本の鄭は「人種とか民族とか、そういう壁を映画は軽々と乗り越えることができるのではないいかと僕は信じている。そういう意味で山田監督と今回ご一緒できて本当によかったと思う」と、それぞれ舞台への意気込みと期待を話した。公演は11月1日(金)から25日(月)まで。チケットの一般発売は9月25日(水)午前10時より。
2013年09月24日戦国武将・真田幸村に仕えたとされる伝説のヒーロー軍団〈真田十勇士〉。彼らの物語は小説、映画から漫画、ゲームに至るまで、繰り返し描かれてきた。2014年の幕開きには、マキノノゾミのオリジナル脚本、堤幸彦演出による舞台『真田十勇士』が登場する。主人公の猿飛佐助には歌舞伎俳優の中村勘九郎が扮し、佐助と並ぶ十勇士のツートップ・霧隠才蔵を、話題作への出演が続く松坂桃李が演じる。『真田十勇士』チケット情報今回のマキノ脚本で軸となるのが、「実は平凡な武将の幸村を、口八丁の猿飛佐助が“本物の名将”に仕立て上げる」という大胆な設定だ。佐助と才蔵は同じ忍びの里で育ちながら、とことん陽気なホラ吹きとクールな知能派という正反対のキャラクター。だが互いに認め合う存在でもあり、十勇士の両輪として物語を牽引していく。才蔵役を「一度やってみたいと思っていた」という松坂は、「十勇士の中で一番影がある印象」と語る一方で、忍びという存在そのものが持つ宿命に悲哀を感じるという。「たとえ汚名を着せられても、任務を全うするために命尽きるまで耐え忍ぶのが“忍び”たるもの。決して光の当たらない場所で主のために生き、時には敵の前で仲間を殺すこともある。自分の感情を常に押し殺しながら生きるというのは、非常に悲しいですよね。身近な人間に感情を抱けば抱くほど、苦しみも深くなるのではないかな、と」。たとえるならば「太陽」の佐助と「月」の才蔵との対比も見どころになるが、勘九郎との初共演には胸を躍らせている。「歌舞伎界の先頭を走る方とこれだけの時間を一緒に過ごせる機会はなかなかないので本当に楽しみです。勘九郎さんの役の捉え方、物事の考え方に少しでも触れられれば。歌舞伎公演は休演日もなくハードだと聞くので、一定のコンディションを保つための身体のメンテナンス法も訊いてみたいですね」。近年は映画やドラマで主要な役を任される機会も増え、今年初めて挑戦したシェイクスピア劇『ヘンリー四世』での好演も記憶に新しい。手ごわいセリフをこなし、舞台俳優としての資質を高く評価されたが、常に自分に問うのは「作品の一片として役割を果たせているか」ということだ。「演出家や監督の言葉をいかに汲み取り、たぐり寄せられるか。作品のためが第一であって、“自分らしさ”は二の次三の次、いや、なくてもいいくらいだと思います。才蔵のような鋭利さを持つ役は今までに経験がないので、作品の中の人物としてしっかり向き合っていきたい」。松坂桃李の肉体に宿る才蔵が、戦国の世を駆け抜ける姿を早く見たい。公演は2014年1月7日(火)から2月2日(日)まで東京・青山劇場、2月7日(金)から19日(水)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて。チケットの一般発売は9月7日(土)午前10時より。取材・文:市川安紀(アルカディア社)
2013年08月30日6月28日、東京・歌舞伎座新開場柿葺落「八月納涼歌舞伎」に出演する坂東三津五郎、中村福助、中村扇雀、中村橋之助、坂東彌十郎、中村勘九郎、中村七之助が揃いの浴衣に身を包み、歌舞伎座タワー5階の屋上庭園で制作発表会見を行った。歌舞伎座の建替え前は8月の恒例となっていた「納涼歌舞伎」。新しく開場した歌舞伎座で4年ぶりに復活する。三津五郎は「この納涼歌舞伎を引っ張ってくれた中村屋(勘三郎)は新しい歌舞伎座での納涼歌舞伎を楽しみにしていました。残念なことにそれは叶いませんでしたが、彼のいない穴を感じさせないよう、ここにいる7人で力を合わせて、一生懸命盛り上げていきます。どうぞご声援のほどよろしくお願いします」と挨拶。続けて福助が、「我々にとって、とても大切な興行です。勘三郎の兄さんも上から力を貸してくれることと思います。勘九郎と七之助が中村屋代表で力をいっぱい出してくれるでしょう。心の中では兄さんと一緒に勤めていきたいと思います」とコメントした。また、扇雀、橋之助、彌十郎もそれぞれ次のように語った。「まさか自分が『狐狸狐狸ばなし』の伊之助をやるとは夢にも思わなかった。新しい歌舞伎座で前へ前へと進んでいく私たちの姿をみなさんにお見せしたい」(扇雀)、「先輩方の情熱を間近でみて、芝居の面白さ、作り方を見てきました。その熱い思いを継いでいくのが、僕たちの使命であり、中村屋の兄貴への恩返しだと思っています」(橋之助)、「中村屋がいつも、“俺たちチームだから”と言ってました。中村屋が見ていたらどう思うか、OKサインもらえるかなって思いながら、今後は観客のみなさまからOKサインをいただけるよう懸命に勤めたい」(彌十郎)。勘三郎への想いを込めて意気込みを語る出演者たち。それを受けて勘三郎の息子である勘九郎と七之助は「納涼歌舞伎は父が楽しみにしていた公演です。いろんなものをやりたいという企画が本当に進んでおりました。今回は残念なことになってしまいましたが、父が歌舞伎座で一番最初に踊りたかった演目であろう、『鏡獅子』を七之助と交代で踊らせていただき、ほんとうに幸せです。父の意思と魂を引き継いで一生懸命勤めたいと思います」(勘九郎)、「みなさまがおっしゃってくださった想いは、空の上で父も喜んでいると思います。そして出られない悔しさもいっぱいだと思います。私もチームの一員として戦力になれるように勤めてまいります」(七之助)と話していた。公演は8月2日(金)から24日(土)まで、東京・歌舞伎座にて。チケットは7月12日(金)より一般発売開始。なお、チケットぴあではプレリザーブ先行を7月4日(木) 11:00より7月10日(水) 11:00まで受付。
2013年07月04日市川染五郎、片岡愛之助、中村勘九郎、中村七之助が出演する『明治座五月花形歌舞伎』が5月3日、東京・明治座で開幕した。明治座五月花形歌舞伎のチケット情報次代の歌舞伎界を担う若手花形役者がそれぞれ大役に挑戦するこの公演。初日は好天にも恵まれ、開幕前には出演者による初日の挨拶と、地元の小学生へプレゼントを贈るイベントが行われ、劇場前には大勢のファンが詰めかけた。染五郎は「(新開場した)歌舞伎座に負けじと、熱い熱い舞台を勤めます」と挨拶、七之助も「歌舞伎座より料金が良心的です!」とアピールし、公演への意気込みをみせた。昼の部は勘九郎が平家方の武将・斎藤実盛を演じる『実盛物語(さねもりものがたり)』で幕を開ける。平家に仕えながらも、元は源氏の武将だったことから密かに源氏再興を願う実盛。知勇にすぐれ、颯爽とした武将という役どころを勘九郎が好演。後半、子役との芝居でみせる優しいまなざしが勘九郎の人柄を表しているようだった。続いて、染五郎が美男の若旦那・与三郎を、七之助が妖艶な美女・お富を演じる『与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)』。ふたりが一瞬にして恋におちる“見染の場”が最初のみどころだが、染五郎、七之助ともに匂い立つような美しさで客席からため息まじりの声も。人気狂言に新たなカップルが誕生した。今回は、上演機会の少ない『赤間別荘』の場を盛り込み、与三郎が斬られる件も上演。全体的に物語がわかりやすくなるよう工夫されていた。夜の部は徳川慶喜が江戸を去る前日の出来事を描いた『将軍江戸を去る』。慶喜(染五郎)が水戸退隠を延期する予定だと聞いた山岡鉄太郎(勘九郎)が、一命をかけ慶喜を説得する場面が見せ場。染五郎は将軍に相応しい気品と大きさをみせつつ、憔悴し苦悩する姿を体現。対する勘九郎は言葉のひとつひとつに熱い思いを込めて力強く語り、緊迫感のあるドラマを作り上げていた。『将軍~』の後は、うってかわって華やかな舞踊『藤娘』。七之助が可憐な藤の精に扮し、恋する女心をしっとり愛らしくみせる。特に冒頭の幕開きは、歌舞伎ならではの目の覚めるような演出で観客を魅了。場面ごとにかわる豪華な衣裳も楽しい。最後は愛之助が水の中の立ち回りで大奮闘をみせる『鯉つかみ』。東京で上演されるのはこれが初めてとあって、鯉との格闘シーンに観客も大興奮。巨大な鯉から鯉の精に扮した愛之助が現れる趣向の宙乗りもあり、見どころ満載の舞台に拍手喝采だった。公演は5月27日(月)まで。チケットぴあでは一等席の当日引換券・一般及び学割チケットを発売中。
2013年05月08日「梨園」とは歌舞伎の世界を表す言葉ですが、普通の人間にその中はどうなっているのかよく分かりません。この「梨園」で輝く歌舞伎役者さんについていろいろご紹介します。■歌舞伎役者の給料ってどこから出るの?歌舞伎役者の皆さんの給料はどこから出ているのでしょうか。例えば、芸能事務所に属して、一般のサラリーマンのように月給制や年俸制のような人を除けば、基本的には「自由業」です。ですから、仕事その都度のギャラを集積したものが収入になります。有名な役者さんであれば、舞台興行の出演代、諸手当、またお弟子さんたちからのお稽古代などが主な収入源。ほかにCM出演代、講演代金など副次収入も多いでしょう。どのくらいの金額になるかは不明ですが、手がかりはあります。2004年度分までは「高額納税者公示制度」というシステムがありました。今から9年前のデータになりますが……。市川海老蔵さん納税額:4,970万円推定の年収額:1億4,100万円松本幸四郎さん納税額:4,101万円推定の年収額:1億1,800万円坂東玉三郎さん納税額:2,848万円推定の年収額:8,400万円以上が「歌舞伎役者」におけるトップ3でした。■そもそも「屋号」って何!?歌舞伎役者には「屋号」がつきものです。舞台の役者に「成田屋っ!」とか「音羽屋っ!」とか声がかかります。あれがその役者の「屋号」です。そもそも「屋号」が付くようになったのは江戸時代までさかのぼります。そもそも歌舞伎役者は身分上は大変に低いものとされていました。芸事でいかに人気があっても社会的な地位はとても低いものだったのです。簡単にいえば「無職」とされていたわけです。江戸時代、無職の者は家を構えてはならないという慣習がありました。そのため歌舞伎役者は人気もあってお金があるのに、家も持てない状況でした。しかし社会的地位が向上するにつれ、役者の中から商売を始めて店を構える人が登場します(なにせ人気役者はお金を持っていたので)。「商売をしていますので家を出しますよ」という一種のカバーストーリーでもありました。そのうち、我も我もと誰もが商店を出すようになります。「スター」と「小商い」が切り離せないのは昔も今も同じです(笑)。やがて役者の間で、お互いの名前を呼ぶのに、役者名ではなくこの商店の名前を使うようになります。「音羽屋さんよぅ」なんて感じですね。これが一般に伝わって歌舞伎役者を呼ぶ際の「役者屋号」になりました。ただし、役者屋号がすべて商店の名前から採られているわけではありません。自分が信仰している寺社の名称から採ったものもありますし、由来が分からなくなってしまっているものなどもあって、さまざまなのです。ちなみに歌舞伎役者を名字や名跡で呼ぶのは失礼に当たります。屋号を使って「成田屋さんはどう思われますか?」などのように使います。■有名な役者屋号役者屋号で有名なものを挙げてみましょう。●成田屋(なりたや)歌舞伎役者の屋号は、そもそもこの「成田屋」から始まったといわれます。先日他界された市川團十郎さん、市川海老蔵さん、いわゆる「市川宗家」が成田屋です。●中村屋(なかむらや)先日、亡くなられた中村勘三郎(五代目中村勘九郎)さんの屋号です。江戸三座と呼ばれた歌舞伎座「中村座」が由来です。●澤瀉屋(おもだかや)俳優の香川照之さんが九代目「市川中車」(ちゅうしゃ)を名乗っていますが、澤瀉屋はこの市川家の屋号です。おもだかは薬草の名前です。初代市川猿之助の生家が薬屋で、おもだかを扱っていたのでそこから採ったとのこと。●高麗屋(こうらいや)松本幸四郎さん、市川染五郎さんはこの「高麗屋」。初代松本幸四郎さんが丁稚奉公をしていた商家から採ったそうです。●萬屋(よろずや)映画の大スターであった中村錦之助さんの小川家が独立して1971年にできた屋号。中村錦之助さんはこれで「萬屋錦之介」になったわけです。中村獅童さんはこの萬屋一門です。ほかにも、『鬼平犯科帳』の鬼平役で有名な中村吉右衛門さんの「播磨屋」(はりまや)、坂東玉三郎さんの「大和屋」などが有名です。ちなみに、歌舞伎の舞台でかかる掛け声は専門の人がやっています。間違っても自分もやってやろうと思わないようにしてください(笑)。■歌舞伎役者になる方法はあるのか?歌舞伎役者の家に生まれないと歌舞伎役者になれないのでしょうか。一応、道は二つあることになっています。●歌舞伎役者の下に弟子入りする●「伝統芸能伝承者養成所」へ入学する「弟子入り」の場合は、歌舞伎役者の下に師事して修業を積み、舞台に上がれるようチャンスをうかがうわけです。「伝統芸能伝承者養成所」は、独立行政法人「日本芸術文化振興会」が運営しています。歌舞伎俳優の研修生募集では「中学校卒業以上23歳までの男子」が対象です。研修生にうまくなれたら3年間さまざまな授業を受けます。研修後は舞台に立てるように指導してもらえるようです。このコースは1970年(昭和45年)に開催され、現在までに研修出身者90人が歌舞伎の舞台で活躍しているそうです。(高橋モータース@dcp)⇒独立行政法人「日本芸術文化振興会」の研修生に関するページ
2013年03月28日三谷幸喜監督の最新作で現在撮影中の『清須会議』の製作発表会見が12月20日(木)、東宝スタジオ(東京)にて行われ、三谷監督に主演の役所広司、大泉洋、小日向文世、佐藤浩市、鈴木京香、妻夫木聡、中谷美紀、浅野忠信、伊勢谷友介、剛力彩芽ら総勢16名が出席。俳優陣は劇中の衣裳とメイクのままで、大泉さん(秀吉)はほとんどハゲのようなカツラ、妻夫木さんは(織田信雄)は付け鼻、女優陣は一瞬、誰なのか分からないほどまゆ毛を剃ったり、描き加えるなどの“大変身”を遂げて登場した。織田信長の死後、その後継者や仇である明智光秀の遺領の配分について話し合われた清須会議。歴史上、初めて会議によって歴史が動いたと言われるこの史実に基づいて柴田勝家、秀吉ら信長の配下の者たちの人間ドラマを三谷監督自身が書き下ろした小説を原作に描き出す。小学生の頃にこの史実に触れて以来、いつか作品にと思い続けてきたという三谷監督は時代劇ファンとして本作で「一番に意識したのはビジュアル」と語る。例えば、秀吉のハゲ上がった頭について「信長は秀吉のことを“ハゲネズミ”と呼んでたと史料にもありますが、過去に大河ドラマも含めてハゲネズミと言える秀吉はいなかった。これまでビジュアルに凝った時代劇がなかったのはファンとしてもどかしかった」と史実を意識したビジュアルを強調し、自身初の時代劇について「手ごわい相手ですが、自分なりの時代劇ができるんじゃないかと思ってます」と手応えを口にした。役所さんは『THE 有頂天ホテル』以来、7年ぶりの三谷作品。主人公で織田四天王の一人である柴田勝家を演じ「(三谷監督に)見捨てられてなかったんだなと思った」とニッコリ。「三谷さんの本(=脚本)は読んでても面白いので、実写で面白くなくなったらどうしようかと不安です」とも。対峙する秀吉役の大泉さんのきらびやかな衣裳と自らの地味な衣裳を見比べ、「制作費のほとんどが秀吉の衣裳になってるらしいです(笑)。監督からは『体臭と口臭のひどい男』と言われてますが、最近、臭うようになってきました」と笑いを誘った。その大泉さんは、三谷監督の“秀吉=ハゲネズミ”の説明に「何となく起用の理由が分かってきました」と苦笑。「秀吉は策士でヒールと言ってもいい役で、カッコいいところはカッコいいので、そういう秀吉を想像してたらこのビジュアルで愕然としました…。ぬらりひょんみたい」と自虐的に語る。初共演となる役所さんについて「史実では秀吉が勝つけど、役所さんの姿を見たときに100%負けると思った。『北斗の拳』世代としてはラオウがやってきたかと思うくらいのオーラ、闘気があった」と圧倒されたようだ。三谷作品常連の佐藤さんは、信長の重臣である池田恒興を演じるが「とにかく勝ち馬に乗ろうとする男」という設定。「監督はあて書きをされてるそうですが、この男はオレのことをそういう風に思っていたのかとショックです」とニヤリ。眉毛の濃い秀吉の妻・寧役の中谷さんは劇中で使う尾張弁で「どえりゃーうれしいがね!」と挨拶し、「大泉さんと一緒に人心を掌握するための踊りに励んでおります」と楽しそうに語った。剛力さんは、中谷さんとは正反対にほとんど眉毛のない姿で登場し「時代劇に憧れていたので、掛も着させていただきウキウキしながら撮影に臨んでいます」と満面の笑み。お市の方を演じた鈴木さんも同じく眉なしで、シーンによってはお歯黒も施しているそう。「秀吉に対抗するくらい派手な衣裳を着させていただき、眉やお歯黒も楽しんでます」とうなづく。三谷監督は「最初は心配でしたが、やってみたらすごく似合ってて怖いけど美しい!ほかの仕事もこのままで行った方がいいと思います」と大絶賛だった。三谷作品ということで歴史物とは言えコミカルな作品と捉えられがちだが、監督は「コメディじゃない。人間喜劇で笑いはあるけど、なるべく真面目にオーソドックスな時代劇として作ってます」と語る。三谷流の時代劇で歴史の鳴動がどのように描かれるのか完成が待たれる。会見には寺島進、でんでん、坂東巳之助、梶原善、市川しんぺーらも出席。ほかに中村勘九郎、松山ケンイチ、染谷将太、天海祐希、西田敏行らも出演している。『清須会議』撮影は12月下旬まで行われ、2013年の8月の完成、11月の公開が予定されている。■関連作品:清須会議 2013年秋より全国東宝系にて公開© 2013フジテレビ東宝
2012年12月20日