「公的介護保険は本来、あまねく提供される社会保障として『平等に受けられる』というのが基本的な考えのはずです。医療は、保険証があればだれでも受診できますが、介護保険サービスは、要支援や要介護に認定されなければ利用できません。公的サービスを受けるための大事な“入り口”である介護認定に、大きな地域差が出るのは、望ましいことではないと思います」厚生労働省のデータをもとに編集部が作成した介護認定率の全国ランキング(※)を見て、こう分析するのは、介護施設のコンサルタントを請け負う「スターパートナーズ」代表の齋藤直路さんだ。介護度は、要支援1〜2、要介護1〜5の7段階に分けられており、それぞれ利用できるサービス内容や利用上限額が変わってくる。ランキングは都道府県別に65歳以上の高齢者に占める要支援・要介護者数の割合で介護認定率を算出した。上位3県と下位3県は次のとおり。■上位3県【1位】和歌山県/介護認定率:21.8%【2位】大阪府/介護認定率:21.7%【3位】愛媛県/介護認定率:20.8%■下位3県【45位】山梨県/介護認定率:15.7%【46位】茨城県/介護認定率:15.4%【47位】埼玉県/介護認定率:15.3%その結果、介護認定率がもっとも高い和歌山県と、最も低い埼玉県では6.5%、約1.4倍もの地域差が生じる結果となった。介護保険がスタートして20年。当初、自己負担分も含めた介護にかかる総費用は3.6兆円だったが、高齢化が進んで現在は10兆円以上に。介護財政はひっ迫している。「財務省からは、要支援1〜2は訪問介護や通所介護サービスを保険給付の対象外にする案も出されています。来年の法改正では見送られる公算が大きいですが、全国的に介護の費用を少なくするため、認定の抑制は始まっています」(齋藤さん・以下同)そのきっかけの一つとみられるのが、介護認定率がいちばん低い埼玉県の和光市での取り組みだ。「和光市は高齢化率がまだ高くなかった’03年ごろから介護財源が枯渇する将来を見据え、認知症カフェ等の交流の場や健康促進サービスを整え、介護が必要な高齢者を減らす“和光モデル”を始めました。介護財政の負担を軽くするために、予防に力を入れて認定率を下げるという理想的な試みですが、一方で“認定率を下げれば、財政負担が軽くなる”と、短絡的な捉え方もされるように。中心となった職員が厚労省に出向したこともあり、全国的な“認定抑制”の流れができたと感じています」広がる“認定抑止”の流れ。齋藤さんは、今後もこうした流れは強まると予想する。「’18年度から都道府県や市区町村ごとに、介護予防への取り組みを61の項目から点数評価し、点数が高い地域に交付金が分配されるようになりました。要介護状態の“維持”や“改善”も、評価基準となっています」つまり介護認定率が低く、給付費が少ないほど交付金がもらいやすい仕組みになっているのだ。その効果なのか、制度開始前の4年間はほぼ横ばいだった数字にも変化があらわれており、要支援1で“1年後に介護度が上がった人の割合”は約36%から約24%と、10%以上も低下。要支援2の場合も約25%から約17%と8%ほど下がり、どちらも“介護度が維持される人の割合”は増えている。交付金制度の開始を境に“健康維持”ができている人が増えるという不可解な現象が起きているのだ。「’18年度には、地域支援総合事業といって、より介護予防に力を入れる事業も始まっています。軽症者の介護度が上がるケースがかなり減っているのは、もちろん地域でリハビリ等の取り組みの成果もあるでしょうが、効果が出るまでには時間もかかるため、ほかにも要因がある可能性はあります」交付金の予算は、’20年度には200億円から400億円に倍増されており、“介護度が上がりづらい”傾向は強まる可能性がある。適切な認定を受けるためにはどうしたらいいのか。「審議会の際、大きな影響力を持つのが医師の意見書です。たとえ一次判定が現実の介護の必要度にそぐわなくても、意見書によって個々の事情が反映されます。介護を受ける人の状況をよく知った、信頼できる医師を見つけて、相談してみてください。また認定された介護度が実際と見合わない場合、ケアマネジャーと相談し、ときには地域によって設けられている特例を利用することも、自衛のための重要な要素といえます」※厚生労働省「介護保険事業状況報告(暫定)令和2年1月分」をもとに作成。介護認定率は内閣府「要介護(要支援)認定率の地域差要因に関する分析」での計算方法を参考に、要支援1〜2と要介護1〜5の総数を第1次保険者数(65歳以上の人口)で割って算出。「女性自身」2020年5月26日号 掲載
2020年05月21日「公的介護保険は本来、あまねく提供される社会保障として『平等に受けられる』というのが基本的な考えのはずです。医療は、保険証があればだれでも受診できますが、介護保険サービスは、要支援や要介護に認定されなければ利用できません。公的サービスを受けるための大事な“入り口”である介護認定に、大きな地域差が出るのは、望ましいことではないと思います」厚生労働省のデータをもとに編集部が作成した介護認定率の全国ランキング(※)を見て、こう分析するのは、介護施設のコンサルタントを請け負う「スターパートナーズ」代表の齋藤直路さんだ。介護度は、要支援1〜2、要介護1〜5の7段階に分けられており、それぞれ利用できるサービス内容や利用上限額が変わってくる。ランキングは都道府県別に65歳以上の高齢者に占める要支援・要介護者数の割合で介護認定率を算出した。上位3県と下位3県は次のとおり。■上位3県【1位】和歌山県/介護認定率:21.8%【2位】大阪府/介護認定率:21.7%【3位】愛媛県/介護認定率:20.8%■下位3県【45位】山梨県/介護認定率:15.7%【46位】茨城県/介護認定率:15.4%【47位】埼玉県/介護認定率:15.3%その結果、介護認定率がもっとも高い和歌山県と、最も低い埼玉県では6.5%、約1.4倍もの地域差が生じる結果となった。介護保険がスタートして20年。当初、自己負担分も含めた介護にかかる総費用は3.6兆円だったが、高齢化が進んで現在は10兆円以上に。介護財政はひっ迫している。「財務省からは、要支援1〜2は訪問介護や通所介護サービスを保険給付の対象外にする案も出されています。来年の法改正では見送られる公算が大きいですが、全国的に介護の費用を少なくするため、認定の抑制は始まっています」そのきっかけの一つとみられるのが、介護認定率がいちばん低い埼玉県の和光市での取り組みだ。「和光市は高齢化率がまだ高くなかった’03年ごろから介護財源が枯渇する将来を見据え、認知症カフェ等の交流の場や健康促進サービスを整え、介護が必要な高齢者を減らす“和光モデル”を始めました。介護財政の負担を軽くするために、予防に力を入れて認定率を下げるという理想的な試みですが、一方で“認定率を下げれば、財政負担が軽くなる”と、短絡的な捉え方もされるように。中心となった職員が厚労省に出向したこともあり、全国的な“認定抑制”の流れができたと感じています」(齋藤さん)和光モデルの勉強会にも出席し、首都圏で介護認定員をしていたAさんも同様の見方だ。「介護認定は、まず認定希望者へのアンケート調査で一次判定を出します。こちらはコンピュータで機械的に行うので、結果は全国一律です。が、それでも差が生じるのは、一次判定をもとに各市町村レベルで組織された審議会での協議が影響するため。あからさまに“認定率を下げろ”とまでは言われませんが“介護財政が厳しいから、介護度を上げないほうがいい”という空気は、はっきりと肌で感じました。たとえば一次判定が要介護1の場合、その上下の要介護2と要支援2の両方の可能性が話し合われるべきですが、協議は要支援2に下げるかどうかが中心。介護度が下がることはよくあります」Aさんは地域の財政など健康状態とは別の要因で認定が変わり、受けられない介護サービスがでてくることも危惧する。「入浴やリハビリ、認知症予防トレーニングもできるデイサービスは、要支援2では週2回通えますが、要支援1だと1回しか通えません。適正な認定でないと利用回数が少なくなり、認知症などが進行するリスクがあります。また、夜間対応型ホームヘルプやグループホームなども要介護からしか受けられず、要支援2から要介護1への壁は高いです」福祉用具も介護度によってレンタルできるものが変わる。「介護ベッドを求める声は多いのですが、基本的に要介護1では使えません。要介護2以上でベッドを使っていても、要介護1に下げられてしまうと、返却しなければならないのです」※厚生労働省「介護保険事業状況報告(暫定)令和2年1月分」をもとに作成。介護認定率は内閣府「要介護(要支援)認定率の地域差要因に関する分析」での計算方法を参考に、要支援1〜2と要介護1〜5の総数を第1次保険者数(65歳以上の人口)で割って算出。「女性自身」2020年5月26日号 掲載
2020年05月20日介護保険を受けるのに必須な介護認定。介護度が1変わるだけでも受けられるサービスには大きな違いがあるのに、認定審査の“厳しさ”は住んでいる地域で差があるようでーー。「公的介護保険は本来、あまねく提供される社会保障として『平等に受けられる』というのが基本的な考えのはずです。医療は、保険証があればだれでも受診できますが、介護保険サービスは、要支援や要介護に認定されなければ利用できません。公的サービスを受けるための大事な“入り口”である介護認定に、大きな地域差が出るのは、望ましいことではないと思います」厚生労働省のデータをもとに編集部が作成した介護認定率の全国ランキング(※)を見て、こう分析するのは、介護施設のコンサルタントを請け負う「スターパートナーズ」代表の齋藤直路さんだ。介護度は、要支援1〜2、要介護1〜5の7段階に分けられており、それぞれ利用できるサービス内容や利用上限額が変わってくる。ランキングは都道府県別に65歳以上の高齢者に占める要支援・要介護者数の割合で介護認定率を算出した。上位3県と下位3県は次のとおり。■上位3県【1位】和歌山県/介護認定率:21.8%【2位】大阪府/介護認定率:21.7%【3位】愛媛県/介護認定率:20.8%■下位3県【45位】山梨県/介護認定率:15.7%【46位】茨城県/介護認定率:15.4%【47位】埼玉県/介護認定率:15.3%その結果、介護認定率がもっとも高い和歌山県と、最も低い埼玉県では6.5%、約1.4倍もの地域差が生じる結果となった。「理由はいくつか考えられ、内閣府の調査では、65歳以上の高齢者のうち75歳以上の後期高齢者が占める割合が高い地域ほど認定率が高く、スポーツ振興やリハビリに力を入れる地域などは認定率が低く出ると分析されています」(齋藤さん・以下同)つまり、ランキングで下位にきたからといって、一概に“介護認定が厳しい”“高齢者にやさしくない”地域とは言い切れない。しかし齋藤さんは続けてこう語る。「ただ“財政”の問題も一つにあるかもしれません。介護保険の財源の半分は私たちが納める保険料ですが、残りの半分は国や都道府県、市区町村の負担です。財政が厳しく、介護にお金が回せない自治体ほど、介護認定を出しにくくなる可能性は、否定できません」※厚生労働省「介護保険事業状況報告(暫定)令和2年1月分」をもとに作成。介護認定率は内閣府「要介護(要支援)認定率の地域差要因に関する分析」での計算方法を参考に、要支援1〜2と要介護1〜5の総数を第1次保険者数(65歳以上の人口)で割って算出。「女性自身」2020年5月26日号 掲載
2020年05月20日新型コロナウイルスの感染者数が増え続けている今、危険視されているのがトイレでの感染拡大だ。新型コロナウイルス感染症対策専門家会議も、トイレでの感染リスクが比較的高いとして注意喚起している。4月28日にはコンビニ大手のローソンが、店内のトイレの使用を休止することを発表(翌日、周辺のトイレ事情によっては、店舗の判断に委ねることに)。ローソンの広報室に話を聞いた。「極力、トイレの利用はお控えいただいております。ただ、物流を担うトラックドライバーの方や医療従事者の方など、緊急性のある場合はスタッフに声をかけていただければご利用になれます」感染を防ぐには、不特定多数の人々が利用する外出先のトイレを使わないことが原則になるという。だが、買い物などで出かける際の駅のトイレや、職場のトイレなど、共用のトイレをまったく使わずに生活するのは難しい。その場合、どのように感染を防げばよいのだろうか?札幌医科大学医学部微生物学講座の横田伸一教授は(1)ドアノブや洗浄レバーをできるだけ触らない、(2)トイレ後の徹底的な手洗いを推奨する。「感染者が触れたドアやスイッチなどにはウイルスが付着している可能性があります。ただ、ウイルスが自分の手に付着してしまっても、それだけで感染することはありません。入念な手洗いでウイルスを洗い流すことで感染のリスクを大きく下げることができるのです」手洗いの際には(3)タオルの共用を避けることに注意だ。「トイレに限らず、感染症の予防ではタオルの共有は厳禁です。ウイルスは細菌とは違い、タオルで増殖することはありませんが、顔を拭くようなハンカチやタオルは自分専用のものを使いましょう」トイレにおける感染のルートには、おもに「接触感染」と「飛沫感染」があるという。ウイルスがついた手で顔などを触ることで粘膜から感染する接触感染は手洗いで防げるが、飛沫感染を防ぐには(4)流すときにはふたを閉める、(5)換気扇を回し、窓を開けて換気などが有効だという。「勢いよく水を流すと便の中のウイルスが水しぶきと一緒に周囲に飛び散り、飛沫感染が起こります。さらには水しぶきより小さな粒子のエアロゾルが発生し、ウイルスが空気中に浮遊してしまいます。他人に感染させないためにも、水を流すときには必ず便座のふたを閉めましょう。また、窓を開けて換気することで、狭い空間で密閉されていたエアロゾルが希釈される効果があります。窓だけでなくドアを開けて空気の流れをつくることで効率よく換気できます」(横田教授)また、飛沫感染の防止には(6)ハンドドライヤーは使わないことも重要だという。「手を洗った後であればそれほどリスクは高くないと考えられますが、ハンドドライヤーの強風で水を吹き飛ばすことはエアロゾルを発生させることになります」トイレでの感染を回避するためには以上のような注意点が挙げられるが、自分ひとりが気をつけるだけでは不十分。張り紙などによって(7)職場などの同僚にもルールを周知することも大事だ。ウイルスが蔓延しやすい外出先のトイレだが、一人ひとりの心がけで感染リスクを減らすことはできるのだ――。「女性自身」2020年5月26日号 掲載
2020年05月15日平均寿命は女性がおよそ87歳、男性がおよそ81歳。長い老後はそのまま介護の長さに直結する。“ホントのところ”いくらくらい費用がかかるのか。実例をもとに学ぼう!「老後の介護資金を考えるとき、施設のパンフレットに記載される入居一時金や月額利用料ばかりに目を奪われる人が多いです。しかし貯蓄、年金収入、自宅の売却、利用者の健康状態、家族のサポートなど、それぞれの家庭ごとに異なる事情も考慮して、計画を立てなければなりません」こう語るのは、介護施設コンサルタント業務を請け負うスターパートナーズ代表の齋藤直路さんだ。「長寿社会の現在、あなたの親やあなた自身の介護を考えるとき、90歳や100歳まで生きることを前提にした計画を立てることが必要になってきます。長生きすることはうれしいですが、結果、資金的に追い詰められるリスクも……。介護施設に入居した人が、資金が尽きて、ふたたび家庭に戻るという例も最近は聞くようになりました」人生には想定外のことが起こるもの。だからこそ、さまざまなケースを知る必要がある。そこで、介護経験のある家庭の聞き取り取材をもとに、具体例を作り、その総費用を算出した。介護費用はすべて自己負担が1割の場合の金額だ。「介護は本人ばかりでなく、家族全体の問題です。これを機に親子や夫婦で話し合ってほしいですね」【ケース1】母が「介護付き有料老人ホーム」に入居した場合埼玉県に住むAさん。数年前、父を亡くしてから、母がふさぎがちだと心配していた。「料理好きだったのに、“1人分をわざわざ作るのも面倒”と、スーパーでお弁当を買うように。外出する機会もめっきり減って、生活のハリがなくなり、一気に老け込んでしまった」そんな状況が3年ほど続いたが、幸いにして、Aさんが実家の近くに住んでいたため、母のサポートをすることができた。ところが母が82歳のときに、Aさんは夫の転勤で地方都市に引っ越すことに。認知症の症状が始まり、持病の糖尿病の薬を飲み忘れてしまう日も増えてきた母を、一人暮らしさせるのは無理だ。「ケアマネさんと相談した結果、実家近くの介護付き有料老人ホームへ入所することにしました。一時金は、貯蓄や実家の売却費用1,200万円などを充てました」施設生活では、母は気の合う仲間ができて、楽しく過ごしている。いちご狩りなど、月に1回の遠足も楽しみにしていたが、認知症と糖尿病が進行し、86歳で要介護2に引き上げられ、88歳のときに施設で亡くなったのだった。【介護でかかった費用】・入居金:730万円■82~85歳(要介護1)・介護費用:1万8,200円・施設の月額利用料(管理費・食費込み):16万4,000円・レクリエーション費:3,000円・合計(月額):18万5,200円■86~88歳(要介護2)・介護費用:2万300円・施設の月額利用料(管理費・食費込み):16万4,000円・合計(月額):18万4,300円・7年の総費用:2,282万4,400円(1年あたり326万629円)「長年連れ添った夫、または妻を亡くして、心身ともに衰えるケースは珍しくありません。そんなAさんの母は、介護付きホームに入居してからの7年間で、老後生活に約2,300万円ほどかかりましたが、実家の売却費用や貯蓄のおかげで、持ち出し金は1,100万円ほどで済んだ。貯蓄と毎月支払われる年金で、母の介護費用、生活費全般をまかなうことができました」(齋藤さん)具体例を紹介したが、齋藤さんはこう注意を促す。「あくまで概算なので、各ご家庭の事情に照らし合わせてください。さらにこのほかにも、予想外の医療費など“アクシデント”は起こるので、さらに余裕を持った資金計画が必要です」また“ついのすみか”を決める際、お金ばかりでなく“人”もしっかりと見極めなくてはならないという。「利用料が安くても、介護レベルが高い施設はあります。その逆の可能性もあります。入居候補先には事前に見学、施設長に面談をし、理念や施設内の日常の様子も見ておきましょう。さらに、スタッフの離職率なども参考にしてください。次々に人が入れ替わる施設は、介護レベルの低い人材も紛れ込むため、要注意です」絶対に後悔をしないために、ついのすみかは慎重に選びたい。「女性自身」2020年5月12・19日合併号 掲載
2020年05月13日風水では、トイレを清潔にすることで健康を維持できるという考え方があるのですが、単に便器だけをきれいにしても意味がないようです。あくまでもトイレという空間全体の清潔さを保つことが大事になるわけですね。トイレが清潔だと、健康運も上がるという話が本当なら、きれいにしない手はないでしょう。そこで今回は、風水においていかにトイレの清潔さが大事と認知されているか。こちらについて書いていこうと思います。■健康運アップにはトイレ掃除を!先ほど述べたように、トイレをきれいにしておくと健康運がアップするという話はかなり有名です。風水の知識がほとんどない方でも、これは知っている、なんてケースも多いでしょう。それほど認知されているということは、ひょっとしたら本当に健康をキープするための力があるのかもしれません。ただし、便器を掃除するだけではダメ。トイレを清潔に保つとは、トイレという場所の一切合切を清潔にする必要があるわけです。例えば、マットレスだってこまめに洗濯する必要があるし、床にホコリや髪の毛が落ちているとか、貯水タンクの中にカビがあるようなのは清潔とは言えないもの。結構、本腰を入れて掃除しなければならないので、日ごろからやっていないと、終わりが見えない作業になりがちです。トイレに窓があるなら、換気もしっかりして新鮮な空気を入れてあげる必要もあります。窓がない場合は、できれば換気扇は常に回しっぱなしにして、空気を循環させ続け、悪い気を逃したほうがいいのだとか。もちろん換気扇も丁寧に掃除してあげることをお忘れなく。こうやって書くと、トイレ掃除もなかなか大変ですよね。でも、ここは健康運を高めるための、いわば本丸ですから入念に掃除しておきたいところです。■健康運だけでなく恋愛運も高まる?そういえば何年か前に「トイレをきれいにすると美人になれる」という趣旨の歌が流行りましたね。風水の世界では水回りをきれいにしていることで健康運だけでなく、恋愛運も上向くという考え方があります。水回りとは、キッチンとお風呂場、そしてトイレですね。これらを掃除することで、恋愛運が増すということになります(魚を飼っている世帯では水槽も含みます)。トイレを可能な限りピカピカにしておく。それだけで恋愛の女神が微笑むわけです。それに、トイレやお風呂がきれいだと、いざ男性を部屋に呼ぶことになっても安心してお迎えできるはず。そういう心の余裕があれば「ちょっと部屋が散らかってるから、また今度」と断る必要もなくなるので、結局、物理的にも恋愛のチャンスが増えますよね。風水云々にこだわる必要もなく、トイレなどの水回りがきれいだったら、急に気になる男性を家に上げる状況になっても不自由がないし心配も無用。理に適った、現実的な恋愛運アップの手だと考えてもいいでしょう。■気になるところは全てピカピカに一旦トイレを掃除し始めると、気になるところはいくらでも出てきて、時間もかかります。でも「ここも…」と思った部分は、妥協せずにちゃんと手をかけてあげましょう。目につく全てをきれいに仕上げることで、健康運と恋愛運がアップすると思い込むことも大切です。それに、トイレがきれいだと気分も晴れやかになりますよ。
2020年05月03日新型コロナウイルス感染症の感染予防のため、手洗いや消毒の重要性が改めて注目されています。特に、ドアノブなどには菌が付きやすいといわれており、手をきれいに洗った後にドアノブに触りたくないという人も多いでしょう。シガタケ(@shigatake)さんが働く職場のトイレは、出る時にドアノブを手前に引かないと出られませんでした。しかし、シガタケさんが知らない間にハイテク化されていたのです!その光景がこちら!職場のトイレが知らない間にハイテクになってた…! pic.twitter.com/YNEAU41IiE — シガタケ (@shigatake) 2020年4月20日 アナログだけど画期的なシステム!これなら段ボールが、完全にドアが閉まるのを防いでくれているので、隙間に足を引っかけて、ドアノブに手を触れず外に出られます!投稿を見た人たちからは称賛の声が寄せられました。・なんと最先端なシステムなのでしょう!うちの職場にも取り入れてほしい。・画期的!換気もされていいと思う。何も知らない人に捨てられませんように…。・開発者は天才だね!段ボールを使っているところがローコストでいい!段ボールでできているため、誰でも真似することができるでしょう!ドアノブを触るのが気になっていた人は試してみるのもいいかもしれませんよ。[文・構成/grape編集部]
2020年04月21日こんにちは。助産院ばぶばぶのHISAKOです。2歳ごろからママたちの悩みの1つでもあるトイレトレーニング。確かに、周りのお友だちがおむつがはずれたと聞くと羨ましい気持ちになることもあるかと思います。でも今日は、そもそもトイレトレーニングをする必要があるのかということについてお話ししします。 トイレトレーニングは必要なのか子どもの発達段階は一律ではありません。早い子なら2歳半ぐらいでトイレで排泄できる発達段階になるでしょう。その一方で、3歳すぎてもその段階ではない子だってたくさんいます。 発達のスピードには個人差があるので、まだ能力が伴わないのにいくら焦って訓練したところで進むものも進みません。失敗してはため息をつかれ、怒られて子どもの人格形成に支障をきたすような無意味なトレーニングに、どのような前向きな意義と効果があるのかと私は思ってしまいます。 トレパンではトレーニングできない?トレーニングパンツは、おしっこが出ると幾重もの布の層が外に水分を漏らさず、肌に触れている面だけがビシャビシャになって、「濡れて気持ち悪い」ことを子どもに自覚させる目的で存在します。 おしっこの自覚は、「冷たい」「気持ち悪い」で、育つものではありません。トイレでできるようになるには、膀胱におしっこが溜まっている感覚があること、ギリギリまで溜まっておしっこが出る瞬間を感知する力が伴うこと。この2つの条件が揃ってこそです。つまり「濡れて気持ち悪い」まで気づかない時点で、トレーニングには早すぎるってことです。 濡れて気持ち悪い=排泄の自立ではない発達段階が進めば紙おむつをしていてもおしっこが出る瞬間(または出た直後)を感知してちゃんと教えてくれます。 紙おむつは「◯時間吸収」「おしっこが出てもおしりサラサラ」を謳い文句にしていて、サラサラで気持ち悪くないからおむつがはずれにくく、「気持ち悪い」を体験する布おむつのほうが早くパンツに移行できるという説もよく聞きますよね。それはおそらく「濡れて気持ち悪い」を子どもに自覚させることが排泄の自立を促すという考え方が根底にあるからです。「濡れて気持ち悪い」→排泄の自立ではなくて、「膀胱に溜まってる、おしっこが出そう(出た)」→ 排泄の自立。発達段階が達していないと、濡れても気持ち悪くはないのです。布であれ、紙であれ、関係ありません。濡れる感覚で排泄の発達が促されるわけじゃないからこそ、待っていれば、はずれるときはサクっとはずれます。 おむつがはずれた子が自立した子ではない数時間ごとにトイレに誘導する、という方法もありますが、これは膀胱におしっこが溜まってる感覚が育ちません。「溜まって→出す」このプロセスが大事なのです。子どもの感覚を無視して時間を決め、トイレに誘導したらチョロっと出るかもしれないし、トイレに行って便器に座るという習慣はつくかもしれません。でも、たいして出したくもないおしっこを無理に出させるという行為は、排泄の自立(脳の発達)を遅らせる行為だと私は思います。 子どもが「トイレ行きたい!」「パンツはきたい!」という意思表示もしていないのに、親が望む「おむつはずしの時期が来たから」という理由で、時間を決めトイレに誘導するのは、ひとりで脱ぐ能力のない子に自分でやりなさいと言ったり、自分で食べられない子のお世話をしないのと同じことです。 おむつをはずすことは、しごきに耐える修行ではありません。鍛練でもないし、親の責任でもなければ、親の問題でもありません。そもそも早期におむつがはずれることを、〝自立した子〟として評価対象ととらえる時点で、何かがズレているかもしれませんね。監修者・著者:助産師 助産院ばぶばぶ院長 HISAKO総合病院小児科・産婦人科・NICU病棟勤務を経て、地域での助産師活動・出張専門助産院を開業。2006年には来院ケアも可能な「助産院ばぶばぶ」をオープン。2016年11人目出産し、ママたちに元気と勇気をおすそ分けすべく母乳育児支援や講演活動、書籍出版など多岐にわたって活動中。
2020年02月05日現在、国会で検討されている介護制度“改悪”。一見、自分には関係ないように思えて、将来のあなたの負担を増やすための下準備なのかもしれない。政府がもくろむ、介護保険料2割時代にあなたの家計はどうなる?「高齢者の8割の方が65歳を超えても働きたいと願っておられます。働く意欲のあるみなさんに、70歳までの就業機会を確保します。こうした働き方の変化を中心に据えながら、年金、医療、介護全般にわたる改革を進めます」1月20日、通常国会が召集され、衆院本会議での施政方針演説で、安倍晋三首相は「全世代型社会保障」についてこう宣言した。同日にスタートした厚生労働省の社会保障審議会などで、「介護保険制度の改正」に向けた議論がされる見通しだ。国の財政に詳しい経済評論家の加谷珪一さんは、次のように話す。「2年後の’22年、団塊世代が“後期高齢者(75歳以上)”になり始めます。’18年の出生数が過去最低の『91万8,000人』になるなど、超少子高齢社会が進むなか、政府は国民の自己負担を増やそうと考えているのです。安倍首相は施政方針演説で、『介護』の分野の『改革を進める』と発言しました。じつは厚労省の社会保障審議会で、昨年から『介護保険制度の改正』の具体案が着々と練られているんですが、内容は一様に『国民、とくに高齢者の負担増』の方向で審議が進められているんです」介護保険の自己負担率は、所得に応じて、1~3割の幅がある。厚労省の統計によると、介護保険の受給者は約496万人。そのうち、451万人が1割負担。2割負担や3割負担の人は全体の10%ほど。しかし“うちは1割負担だから、関係ない”と思っている人は注意が必要だ。加谷さんが「自己負担上限の引き上げ」の真の目的を解説。「政府はまず『いちばん文句が出なさそう』な外堀から埋めていくという戦法をとっていると考えられます。介護費負担の上限額が2倍に上げられても、その該当者が一部に限られていれば、多くの国民は該当せず、実感を伴わない。しかし次に打つ手こそが本丸です。政府は近い将来、『介護サービス費の2~3割負担』の対象者拡大を行うでしょう」社会保障審議会で、すでに2~3割負担の対象者拡大については検討されているが、今国会での拡大については見送られた。安部首相は施政方針演説で、一定以上の所得がある後期高齢者の「医療費」の自己負担割合を2割に引き上げを検討すると明言した。医療費と介護費の負担割合を同時に引き上げるのは、国民からの反発が大きいと考えた、政治的な判断だとみられる。「対象者の拡大は政府の既定路線です。’25年までの5年のどこかで、拡大案が国会に提出されることでしょう」これまで1割負担だった人が2割負担に引き上げられた場合、要介護5で限度額いっぱいの月約35万円のサービスを利用すると、負担上限額いっぱいの4万4,400円を自己負担しなければならない。1割負担なら3万5,000円だったので、月に9,400円、年11万2,800円もの負担増になるのだ。今国会で検討されているのは「上限額の引き上げ」だけではない。特別養護老人ホームなどに入所する際の居住費と食費は、介護保険の対象外になっているが、一定の所得以下の人に、「補足給付」という減額が適用されている。介護や医療などの保険制度に詳しい社会保険労務士の石田周平さんはこう解説する。「現在、年金額が155万円以下の単身者は減額の対象となり、毎月5万9,000円で入所できます。しかし、政府はその範囲を『年金額120万円以下』にすることを検討しています。120万円を超える人は、食費が自己負担となり、年間『26万円』もの負担になりそうです」さまざまな形で、政府は国民の負担を増やしている。「すでに1月から施行されている改正所得税法で、サラリーマンの給与所得控除が一律10万円引き下げられ、その上限も220万円から195万円まで引き下げました。基礎控除は10万円引き上げられ相殺されるようですが、年収850万円を超えるあたりから増税になります」(加谷さん)最初は比較的高所得な層を狙って、負担を増やし、その対象を拡大していくというのが政府の常とう手段。“自分には関係ない”を放置していると、損をしてしまうのだ。「女性自身」2020年2月11日号 掲載
2020年01月31日おしゃれなトイレ収納を目指すには、どのような点に注意をすればよいのでしょうか。便利&快適なトイレにするためのアイデアをチェックして、より居心地のよい空間へとランクアップさせましょう。おすすめのDIYテクニックも紹介します!トイレの便利な収納アイデアいざトイレの収納を見直そうと思っても、あまりにも大掛かりな作業になるようではついつい二の足を踏んでしまいますよね。誰でも気軽に挑戦できる、簡単・便利なアイデアをチェックしていきましょう!ラタンボックスでナチュラルに隠すさまざまなトイレ収納アイデアの中でも、まず挑戦したいのが『ラタンボックスを使ってナチュラルに隠す』という方法です。掃除道具やトイレットペーパーなど、「そのまま出ているのはちょっと…」と感じるアイテムをラタンボックスに収納すれば、手間いらずの隠す収納になりますよ。天然素材のラタンボックスは、サイズ展開が豊富なだけでなく、ただ置いてあるだけでおしゃれ度を高めてくれる、隠す収納にもってこいのアイテムです。小ぶりな物を棚に並べたり、大きな物を無造作に床に直置きしたりと、目指す雰囲気に合わせて自由にアレンジしてみるとよいですね!棚の中はカゴで仕切って収納トイレ内の棚に隠したい物をどんどん詰め込んだ結果、棚の中が収拾のつかない状態になってしまったというのは珍しい話ではありません。そんな事態を防ぐためにぜひ挑戦したいのが、『カゴで仕切る収納』です。複数のカゴを用意して、収納したいアイテムを『毎日のお手入れアイテム』『特別なお手入れアイテム』『生理用品』など、使用シーンごとに分けておきましょう。見た目がスッキリするだけでなく、必要なときはカゴごと取り出せばOKの効率的な収納になりますよ!布・紙袋も収納に優秀なアイテム目指すトイレの雰囲気によっては、あえて『ラフ感』を演出したいこともあるでしょう。そんなときは、『布・紙袋』を使った収納アイデアがおすすめです。目指すイメージに近いデザインの布・紙袋を用意してトイレの片隅に置けば、それだけでトイレ内の雰囲気をガラリと変えられますよ!100均などでもおしゃれなペーパーバッグが販売されていますが、適当な袋が見つからない場合には、好みのサイズの紙袋を自分でアレンジしてみるのも1つの方法です。カラーリングをしたり、英字新聞を貼ったりと、求めるイメージになるよう自由に手を加えてみるとよいですね。おしゃれに収納するアイデアは?せっかくトイレ収納を見直すのなら、今以上におしゃれな収納を実現したいものですよね。どんなトイレでも無理なく挑戦できる、おすすめのアイデアを3つ確認していきましょう!ワイヤーバスケット・メッシュバッグでおしゃれなトイレ収納を簡単に実現するのなら、『ワイヤーバスケット』や『メッシュバッグ』を使ったアイデアに挑戦してみるのがおすすめです。一見トイレ収納にはそぐわないと感じられるような意外なアイテムを取り入れてみることで、おしゃれ度の高いスマートな空間を演出できますよ。統一感のある収納を目指すなら、モダンな雰囲気のトイレには『ワイヤーバスケット』を、ナチュラルな雰囲気のトイレには『メッシュバッグ』を取り入れてみると空間の雰囲気に自然に溶け込んでくれるため違和感がありません。なお、メッシュバッグの場合、置いて使うか、吊るして使うかによってもイメージが大きく変わります。いろいろと試しながらじっくり考えてみるとよいですね!トイレ用品はインテリアと色をそろえる『インテリアと色をそろえる』のも、おしゃれなトイレ収納を実現する上で重要なポイントです。例えば、スタイリッシュなモノトーンで統一されたトイレの中に、北欧風デザインのポップカラーのトイレブラシを設置したとしたらどうでしょう。これでは、せっかくのクールな雰囲気が台無しですよね。トイレ全体をトータルコーディネートするというとハードルが高く感じられるかもしれませんが、インテリアと色さえそろえてしまえば、全体の統一感は簡単に演出できます。トイレ内に新しいアイテムを追加する際は、インテリアと色に注目して選ぶのが失敗しないコツですよ!トイレットペーパーをキュートにおしゃれでキュートなトイレ収納に一役買ってくれる意外なアイテムに、『トイレットペーパー』があります。トイレットペーパー用の収納アイテムの中には、トイレットペーパーを収納することで完成する壁掛けのオブジェのような商品など、個性的なデザインのアイテムが多数販売されています。上手に取り入れることで、トイレのおしゃれ度をグッと格上げできますよ。また、収納アイテムそのものは平凡でも、個性的なトイレットペーパーを選ぶことでインパクトのある収納にすることも可能です。豊富なプリントデザインの中から、お気に入りの1品を見つけ出しましょう!トイレに棚やスペースがない場合は?トイレ内に棚やスペースがない場合の収納は、どのようにすればよいのでしょうか。スペースを有効利用できる便利なアイデアを3つチェックしていきましょう!突っ張り棒・突っ張り棚を活用トイレ内に自力で収納スペースを作るなら、まずは『突っ張り棒』『突っ張り棚』を使った棚作りに挑戦してみましょう。トイレの幅に合わせた『突っ張り棒』『突っ張り棚』を適当な高さで設置すれば、簡易的な棚が簡単に完成します。突っ張り棒の場合、棚として使うには複数個用意して壁に張る必要がありますが、突っ張り棚の場合はもともと棚として設計されているため、1つ用意すれば立派な収納棚として利用できますよ!完成した棚にはカゴを置いたり、フックを引っ掛けたりと、自由にアレンジしてみるとよいですね。スリムラックを導入限られたスペースを最大限に利用するのなら、『スリムラック』を導入してみるのもよいでしょう。キッチン収納などで使われることの多いスリムラックは、狭いスペースでの収納にピッタリのアイテムです。深さのあるタイプを選べば、掃除道具はもちろんのこと、トイレットペーパーのストックも十分収納できますよ。キャスター付きの物を選べば、掃除の際の移動も簡単でおすすめです!無印良品の壁用家具で解決『無印良品』の『壁に付けられる家具』は、収納力と見た目の美しさを両立させたい人におすすめのアイテムです。無印良品ならではのシンプルなデザインが、トイレ空間をスマート&おしゃれに演出してくれますよ。『棚』『コーナータイプ』『箱』など、デザインが豊富なのもうれしいポイントです。複数使いでいろいろなコーディネートを楽しみたくなるアイテムといえるでしょう。 無印良品 壁につけられる家具一覧 トイレにおすすめのラックはどれ?では、トイレにおすすめのラックには具体的にどのような物があるのでしょうか?おすすめのアイテムを3つ紹介します!エア・リゾーム トイレ収納『エア・リゾーム』のトイレラックは、奥行き17cmのスリムタイプでありながら、必要なアイテムがたっぷり収納できる機能性で高い人気を集めている商品です。引き戸式のスペースを圧迫しない扉や、収納するアイテムによって自在に高さを変えられる稼働棚など、使い手の利便性を追求した細やかな工夫が至るところに施されているのもうれしいですね。『ホワイト』『ブラウン』『ナチュラル』の3色が展開されているので、トイレの雰囲気にピッタリの物が見つけられますよ! 商品名:エアリゾーム トイレラック 価格: \9,990(税込) 楽天で詳細を見る Amazonで詳細を見る サカベ トイレコーナーラックデッドスペースになりがちなコーナーを上手に活用するのなら、ぜひチェックしておきたいのが『サカベ』のトイレコーナーラックです。コンパクトながら必要最低限の物はしっかりと収まるサイズ感で、スペースに余裕のないトイレでも無理なく設置できますよ。オープン棚が2つ、扉付きスペースが2つ設けられているため、見せたい物と隠したい物の使い分けもスムーズです。メインの収納とは別に、手近に置きたいアイテム用として利用するのにもピッタリのアイテムといえるでしょう。 商品名:トイレコーナーラック 価格: \5,682(税込) Amazonで詳細を見る ニトリ トイレ収納『ニトリ』でおすすめのトイレラックは、ホワイトカラーとナチュラルなブラウンの木目のコントラストが印象的なスリムタイプの商品です。トイレットペーパーやお掃除シートなどの収納場所が直感的に分かる親切設計で、誰でも簡単に使いこなせますよ!下段の扉はシャッター式なので、中身の出し入れもスムーズです。トイレ用の収納家具を選ぶなら、ぜひチェックしておきたいアイテムといえるでしょう。商品名:トイレ収納 ベロウズKB(3ロール)価格: ¥3,490(税込) ニトリ公式サイトで詳細を見る DIYで自分好みの収納スペースを「市販の収納アイテムではしっくりこない」「こだわりを詰め込んだトイレ収納にしたい」そんなときは、DIYで自分好みの収納作りに挑戦してみるのがおすすめです。初心者でも無理なく実践できるアイデアを紹介していきましょう!100均素材で簡単DIY普段DIYになじみのない人にとって、いきなり本格的なDIYに挑戦するのはハードルが高いものですよね。そこでおすすめなのが、リーズナブルな100均素材を使ったDIYです。「失敗してもいいや」というくらいの感覚で始めると、基本から応用まで思い切って挑戦できますよ!例えば、100均の『すのこ』と『木板』を何枚か組み上げて、簡単なボックスやラックを作ってみるのも手軽でおすすめです。完成した収納アイテムに、同じく100均で購入したフェイクグリーンやバスケットなどを組み合わせれば、誰に見られても恥ずかしくないおしゃれ収納になりますよ!トイレ全体を自分好みにリメイクしてもトイレ空間を丸ごとイメージチェンジするのなら、全体的なリメイクに挑戦してみるのもよいでしょう。その際のポイントは、始めに『テーマ』を決めることです。『ナチュラル』『和風』『北欧風』『アジアンテイスト』など、目指すイメージをハッキリ固めておくことで、必要なアイテムや作業が明確になるでしょう。目指すスタイルにもよりますが、100均で購入できるリメイクシートを壁紙として利用すれば、目指す雰囲気の空間が簡単に実現できますよ。『レンガ』『大理石』『木目』『タイル』など、さまざまな種類のデザインが用意されているので、DIYに挑戦する際はぜひチェックしておきたいですね!トイレのインテリアにもこだわって自宅のトイレを理想の空間へとイメージチェンジするのなら、まず挑戦したいのが『収納の見直し』です。ラタンボックスやワイヤーバスケットなどを用意することで、おしゃれで機能的な収納が簡単に実現できますよ。もともと収納の少ないトイレには、突っ張り棒やスリムラックを用意して収納スペースを増やすのがおすすめです。ニトリなど、人気ショップの収納アイテムをチェックしてみるのもよいでしょう。なお、こだわりを追求するのなら、思い切ってDIYに挑戦してみるのも1つの方法です。毎日使うトイレだからこそ、インテリアにもこだわって、居心地のよい理想の空間を目指しましょう!
2019年12月18日“トイレでもありアートギャラリーでもある場所”として不定期で作品を入れ替え展示を行うラフォーレ原宿の地下1階のトイレで、12月6日から俳優・浅野忠信による作品の展示がスタート。3階女性・多目的トイレ前スペースには、とんだ林蘭のグッズ販売機が期間限定で登場する。ギャラリートイレでは、俳優業のみならず、音楽活動やアート制作も行い、多方面で活躍する浅野忠信の作品を展示。独特なタッチで展開される浅野の作品は、自身のInstagramやTwitterなどに投稿されるたび話題を集め、2018年にはこれまでに書き留めたドローイング700点を紹介する展覧会も行っている。今回の作品タイトルは「蛇口の水が止まらない」。浅野氏は、「皆さんがトイレに入って今自分に起きていることから一瞬で違う世界に入ってトイレを出た時にさっき何考えてたんだっけ? となって欲しい。そういう意味では疲れてる人や悩んでる人とかにリフレッシュしてもらえたら最高」とコメント。また、3階女性・多目的トイレ前スペースには、今年3月のリニューアル時に同トイレの内装デザインを手掛たとんだ林蘭と、アートギャラリーVOILLDのコラボレーショングッズを販売する「最先端スマートカプセルマシン TUTUU PLANT」が2020年1月までの期間限定で登場。ハンドミラー(税込1,000円)アイテムは、ミラー3種類、キーホルダー2種類、ステッカー3種類の計8種類。ピザをモチーフにしたコラージュがプリントされたハンドミラーや、とんだ林蘭の口元をモチーフにしたキーホルダー、蟻が付いている目玉焼きのステッカーなど、とんだ林蘭ワールドが炸裂する奇妙でポップな世界観が表現されている。ここでしか買うことのできないグッズをお見逃しなく。さらに、4階トイレも、2階のポップアップスペース「CONTAINER」を手掛けたswitch lab inc.の濱上健児がデザインを担当しリニューアル。ラフォーレ原宿の“シンボルツリー”として今年2月までエントランスを守り続けた銀杏の木をデザインとして蘇らせるべく、“ラフォーレの森”をコンセプトに、銀杏の大木をデフォルメ化した立体感のあるポップなトイレに仕上げた。
2019年12月09日救急車はすぐに来ず、介護施設は閉鎖してサービスを受けられない。今は、いつでもどこでも受けられる日本の社会保障が崩れる未来。実はすぐそこに迫っているーー。「団塊の世代すべてが75歳以上になる2025年ごろは、医療機関や介護施設で大きな混乱が予想されます。しかし、それは日本の社会保障制度が崩壊する序章でしかないのです」そう語るのは、ベストセラー『未来の年表』(講談社現代新書)の著者で人口減少対策総合研究所理事長の河合雅司さんだ。厚生労働省は、’25年には内科医が1万4,000人、看護師をはじめとする看護職員が最大27万3,000人、不足すると試算している。「都市部ではベッド不足が深刻化する一方で、地方では人口減少により、医師や看護師だけでなく、患者数も不足し、病院が経営難に陥ることも想定されます。閉院する民間病院も出てくることでしょう。結果として地方でもベッド不足が広がります。また、’24年に、日本は全国民の3人に1人が65歳以上、6人に1人が75歳以上という超高齢者社会に。75歳以上になると大病を患う人は増え、1人あたりの医療費が74歳以下の5倍近くかかるというデータもあります。高齢者の増加で救急搬送が増えると、救急隊員の不足で、救急車がすぐに来ないという事態も起こりかねません」暗い医療の未来。しかし、医療だけでは終わらない。さらに10年後は介護崩壊も始まるという。《’35年12月。60歳になったA子さんは、母親の介護で苦労していた。88歳になった母親は、認知症が進行。半年前から週3回のデイサービス(通所介護施設)を受けていた。しかし、施設は介護スタッフを確保できず、閉鎖することに。介護計画を立てるケアマネジャーも打つ手がなく、A子さんは自ら、福祉事務所や介護施設に電話をかけるが、どこも母親を受け入れてはくれない。テレビでは『本日も介護施設で虐待事件がありました』とアナウンサーが淡々とニュースを読み上げていた……》社会福祉に詳しい淑徳大学教授の結城康博さんが解説する。「’35年は、団塊の世代すべてが85歳以上になります。厚生労働省のデータによると85歳から要介護認定率は急激に上昇。2人に1人は介護が必要になります。一方、現在でも慢性的に人手不足の介護職員は、離職率も高く、’25年時点で約33万人が不足する見通しです。’35年には、介護スタッフの人材不足がピークになり、2時間ごとのオムツ交換が半日に1回となったり、週2回の入浴介助サービスが2週に1回になったりすることも予想できます。また、人材不足は人材の質の低下も招きます。介護施設は、適性に欠ける人材を雇わざるをえなくなり、スタッフによる虐待が増えることも否定できません。介護の人手不足を、外国人人材やロボットで解決することも議論されていますが、これらで、今後、増えるであろう訪問介護サービスの需要を満たすのは不可能です」さらに、’35年以降は介護施設も足りなくなり、サービスを受けたくても受けられない“介護難民”が続出するという。「’35年以降の介護現場は、利用者が介護職員に選ばれる時代。悪態をついたり、横柄な利用者は、たとえ大金持ちでも、介護職員に嫌われ、サービスを受けられなくなるでしょう。介護難民になりたくなければ、性格をよくして、介護職員に好かれるシニアになるしかないのです」(結城さん)迫る社会保障サービス崩壊時代。最後に、前出の河合さんが語る。「確かに厳しい現実ですが、個人ができることはあります。たとえば、70歳まで働くなど規則正しい生活を続けて健康状態を少しでも維持することです。また、近隣の住民と仲よくしておけば、困ったときに助けてもらえることもあるでしょう。危機に対応するべく、自ら意識改革をする必要があります」暗い未来には、健康に注意し、人にやさしく接することがいちばんの備えになる。
2019年12月06日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! つい億劫になりがちなトイレ掃除。Instagramでハードル低めの家事・収納テクを発信しているuさん(@u_home_note)に、そんなトイレ掃除がラクになる収納術を教えてもらいました。 ポイントは“トイレグッズを全て浮かせる”こと。トイレが使いやすく、掃除が手早く終わるようになったそうです! 掃除グッズはすぐ手の届く場所にスタンバイ 掃除がしやすいようにハンディモップは棚の中ではなく横にスタンバイ。透明フックで吊るして収納しています。ハンディモップは100均のもの。付け替え用も売られているからお気に入りなんだそうです。 トイレ掃除用洗剤も同じように透明フックで吊るして収納。拭き掃除も除菌もできるタイプを選び、トイレ内の物を最小限にしているそう。 吊るす位置はトイレットペーパーの横。掃除の際にシュッと吹きかけてペーパーで拭き取るため、近くに設置することで導線を最短距離にしているんですって! わざわざ棚を開けて掃除グッズを取り出して掃除するって、マメじゃない人にはハードルが高い……。そう考えたuさんは掃除グッズを取り出しやすい位置に吊るして収納しているといいます。おかげで掃除の頻度も上がり、なんといつの間にか息子さんまで“汚したらシュッとして拭く”をマスターしたんだとか! uさん宅は全自動掃除トイレなので便器の中は基本的にあまり汚れないそうですが、気になった際や全自動掃除機能の付いていない2階のトイレを掃除するときは、ラクチンな泡スプレー洗剤を使っているそうです。 掃除グッズは座ると丸見えになりますが、ドア側からは見えない位置。それだけでも見た目のスッキリ具合が変わります。 置き場所のないハンドソープは吸盤ラックで浮かせる uさん宅のトイレの小さな手洗い場にはハンドソープを置く場所がないそう。そこで吸盤タイプのワイヤーラックを使って、浮かせて横に設置しています。棚などを置いてしまうとトイレがさらに狭くなり、掃除のときも邪魔になりますが、これなら万事解決! ワイヤーラックは100円ショップのワッツで購入。何度でも貼り替えられて、跡が残らないところが気に入っているそう。 一見、ハンドソープを使うときにラックが落ちてしまいそうですが、吸盤は意外としっかり吸着していて落下したことはないとのこと。こういったラックを購入する際、uさんは耐荷量を確認し、貼り付ける場所の材質にも注意しているそうです。 子どもの補助便座も浮かせて収納 掃除グッズやハンドソープのほかに、息子さんが使う補助便座も吸盤フックでスリムに収納しています。浮かせてあるから床掃除をするときにわざわざ退かす必要ナシ♪ 補助便座のように大きいものだとなおさら助かります。 吸盤フックは、先にシリコンゴムが付いたものをセレクト。すべりやすいものを吊るすときに重宝しているそうです。 1階のトイレは横並びで2つトイレットペーパーを付けられますが、2階のトイレはワンホルダータイプ。そのため、吸盤フックで換えのトイレットペーパーを収納しています。ちなみにサニタリーボックスも便器に貼り付けて浮かせているそう! トイレは収納スペースも限られるから、なるべく物を少なくし、床に物を置かないよう徹底しているuさん。おかげでホコリ掃除も拭き掃除もしやすく、手洗い場下の収納棚にはトイレットペーパーしか入っていないそうです。トイレ収納の参考にしたいですね!このほかにも、uさんのInstagramには家事&収納テクがたくさん紹介されています。ぜひチェックしてみてください♪ この投稿をInstagramで見る u / かざらないが快適、シンプルな暮らし(@u_home_note)がシェアした投稿 - 2019年11月月5日午後11時24分PST ベビーカレンダーでは家事や収納、ファッションなど、ママたちの暮らしに寄り添った【ライフスタイル記事】を強化配信中! 毎日がもっと楽しく、ラクになりますように。 取材協力/uさん(@u_home_note)
2019年11月09日毎日使うトイレこそ、おしゃれで居心地のいい空間だったらうれしいですよね。そこで、マネしたくなるトイレDIYアイデアをまとめました。100均グッズでできる手軽なDIY術も必見。あなたのおうちにも、ステキなトイレ空間をDIYしてみましょう!居心地いいトイレって憧れませんか……?トイレは一人になれるプライベートな空間でもあります。ステキな空間が広がっていると、ちょっと余裕が持てて落ち着きますよね。雑貨屋さんやカフェなどでたまに出くわす、とてもステキなトイレに憧れませんか?「おうちでもそんなトイレ空間を作りたい……!」ということで、今回は思わずまったり長居したくなる、おしゃれなトイレDIY術をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください♪100均すのこで男前テイストなトイレに♪最初にご紹介するのは、我が家さんのDIYアイデアです。100均のすのこをペイントしてタンク周りをおしゃれにDIY。男前テイストな〔セリア〕のウォールシールがポイントになっていて、落ち着きのあるトイレに仕上がっています!100均+スノコで、トイレリノベーション ♪夢のタンクレストイレもDIYで!続いては、あーつんさんの、賃貸でもOKなDIY術です。タンクを隠して憧れのタンクレスに!こんなおしゃれなトイレを家に作れると考えたら、一念発起してDIYに挑戦したくなりますね。トイレに行くのが楽しくなりそうです!【簡単DIY】賃貸のトイレも高級に!タンクレストイレ風に大変身!統一感のある雑貨を置くだけでも◎こちらは、hiroさんのアイデア。木材のあたたかみを感じられます。収納スペースとして取り付けた棚に〔セリア〕のグッズを活用して、統一感あるアイテムを配置。色味を合わせることでスッキリとした空間になっていますね。100均アイテムでトイレを模様替え突っ張らせて収納を作っちゃおうASTY-STYLEさんのアイデアでは、突っ張り棒で棚と収納ボックスを設置。トイレとは思えないほどおしゃれな雰囲気です。突っ張り棒が壁につく部分に当て木をしているのも、壁を傷つけないためのポイントなんですね。DIY★コンクリートでも諦めない!ネジ、釘使わずトイレに棚を設置レンガシートを貼るだけでも印象を変えられます!最後にご紹介するのはkiki_nekkoさんのアイデアです。クッションレンガシートをポイントに貼るだけでも雰囲気をガラッと変えられますよ!100均でゲットできるものもあるので、手軽に挑戦できそうです。貼るだけ♪クッションレンガシートでトイレを西海岸スタイルに!トイレDIYで癒やしの空間づくりを楽しもう♪今回は、参考にしたくなるトイレのDIY術をご紹介しました。ポイントでシールを貼ってみたり、小物を置いたりするだけでも印象を変えられそうですね。みなさんも、こだわりのトイレDIYを楽しんでみてください。居心地のいいトイレを目指しましょう!LIMIAでは、この他にもステキなDIY術がたくさん見られるので、ぜひチェックしてくださいね♪
2019年10月06日“老後2,000万円問題”を機に年金制度に注目が集まっている裏で、じつは介護保険制度の“改悪”が検討されている。’21年から負担が倍になる可能性もある改悪の中身とは――。「介護保険制度がスタートしてからまもなく20年になります。現在、制度改正に向けた審議会が行われていますが、利用者の自己負担増となるような改悪プランが検討されているのです」そう懸念を示すのは淑徳大学総合福祉学部の結城康博教授。’21年4月に施行される介護保険制度の改正にむけ、8月29日に厚生労働省の社会保障審議会介護保険部会で議論が始まった。3年に1度、制度を見直している審議会は、年内までに議論をまとめ、その結果を受け、来年の通常国会で法案が審議される。どんな改悪プランが検討されているのか――。「介護保険制度が始まった当初、要介護認定された高齢者が介護サービスを利用する場合、年収に関係なく、自己負担は1割でした。ところが’15年には280万円以上の年収のある人が2割負担とされ、昨年には年収340万円以上の人が3割の負担とされました。今回の審議会では、2割負担や3割負担の対象者を増やすことが議論されています。とくに2割負担については、厚生年金受給者の平均年収でもある年収190万円以上ある人を対象にする案が具体的に出ています」(結城教授・以下同)所得の基準を下げることで、国民の負担を重くし、国庫の負担を軽くしようという魂胆だ。さらに、比較的軽度な要介護1と2の人を、介護サービスの“対象外”にすることも論点になっているという。「通所介護と訪問介護が、要介護1と2に人が利用する介護サービスの3割を占めています。現在、介護保険において行っているこれらのサービスを、各自治体がボランティアを中心として行っている総合事業に任せようとしているのです」各自治体の裁量に任せられた「総合事業」。介護サービスよりも利用者の自己負担額は安く抑えられるというが……。「’15年の介護制度の改正で、要介護より軽度な要支援1と2が、総合事業に移行しました。ところが、介護のプロではないため利用者が満足なサービスが受けられないケースが続出。ボランティアの人材も不足しており総合事業制度そのものが破綻している状況なんです。とても要介護1、2の受け皿にはなりえません。しかも、洗濯や買い物などの家事は専門職でなくてもできるかもしれませんが、認知症の人に受け入れられ、介助をするとなると、専門的な知識をもった介護職員でないと難しいのです」さらに、介護保険の第2号被保険者として40~64歳が毎月支払っている介護保険料(年間平均3万3,600円)を、若い世代にも払わせることも検討されている。「たとえば、30歳以上から介護保険料を徴収するということも審議される可能性があります。しかし、まだ年齢的に介護が遠く、目の前の生活に手いっぱいの30代から、介護のためと月3,000円も徴収したとしたら、高齢者に対しての悪感情を作ってしまうかもしれません」
2019年10月04日登場人物ほにゅ:2018年2月生まれ。泣くのが得意。薄毛。飽き性。笑顔で母をノックアウトできる。つぶみ:ほにゅの母。すぐムリっていう。一応一生懸命取り組む。ぺー:ほにゅの父。効率的に動きまくる。優しい。声がでかい。トイレへ、じょー(GO)!トイレデビューを促され、思わずそっぽを向いてしまったほにゅくん。だんだんと、トイレさんとも仲良しになっていけると良いですね。(編集部)ままのてのTwitter・Instagramをフォローすると、最新マンガの更新情報をご確認いただけます。ぜひフォローしてください!過去のエピソード著者情報
2019年09月18日ウーマンエキサイトをご覧のみなさまこんにちは。ぎゅうにゅうです。今回は、子どもとトイレの話を描かせていただきました。最近、下の子が1歳半になり「おしっこした」などの感覚がわかるようになってきたみたいで教えてくれるようになりました。なので、まだトイレトレーニングというほどではないけど…少しずつトイレに慣れてもらおうと今まで進入禁止だった自宅のトイレに入れてあげることに。トイレットペーパーに興味津々でした…見て少しづつ覚えてくれたらいいな…なんて思いながらたまにトイレに一緒に行くようになりました。その数日後…なんか怪しい音がするので見に行ってみると…勝手にトイレに進入してウォシュレットのボタンを押していました。トイレに興味津々すぎな次女れんにゅう。トイレトレーニングはまだ始まったばかりです。
2019年06月16日「私はいまだに、なぜこんな目に遭ったのだろうかという思いでいます。義母の介護がなければ、私たちは離婚には至らなかったのだと思います」’01年に離婚成立後も「悶々と考え続けている」と語るのは、離婚専門弁護士として活躍する原口未緒さん(42)の母・原口ふじ江さん(71)。話す内容とは裏腹に、声が大きく、エネルギッシュな明るい雰囲気の女性だ。ふじ江さんは薬剤師として65歳まで勤め上げ定年退職。いまは東京都下の一戸建てで長男と2人暮らし。長女として生まれ、その背中を見続けてきた未緒さんは、「もっと早く離婚に応じていたら母は人生をやり直すこともできたのにとも思います」と語る。ふじ江さんは24歳のとき、実兄の東大時代の友人である男性と結婚した。元夫は当時、公務員だったが、結婚後に「夢が諦められない」と一念発起し、司法試験に再挑戦。30歳で合格した努力の人だった。「ジャニーズ系のイケメンで『こんな人がいるの?』とぽーっとなってしまったんです。弁護士として事務所を独立後、一人前になるまでは私の給料だけでやりくりをして、家計費を請求したことはありませんでした」長女と長男に恵まれ、家族4人、つつましくも幸せな日々を送っていたが、ふじ江さんが30歳になったばかりのころ、すでにこのとき肝硬変を患い、余命宣告も受けていた義母を在宅介護する生活が始まる。しかし、このときの選択を、ふじ江さんは悔い続けることになる。「義母は身の回りのことは自分でできたので、子どもたちを保育園に預け、仕事を再開したんです。義母にとっては私が子どもを連れて出勤したほうが、静かでくつろげるかなと思って。義母は『自分の食べるぶんは自分で』というので、買い物だけを私がして、夕食は好きなメニューを自分でこしらえていた。でも、それがいけなかったんです」義母は2週間で倒れてしまい、搬送され、緊急入院となる。ふじ江さんは毎日仕事が終わると介護のため病院へ駆けつけていたが、結局帰らぬ人となってしまう。そして、このことが、元夫の心がふじ江さんから離れてしまう原因となる。元夫は、この期間の介護について、後に「何から何まで至らないことばかりだった!」と、調停や裁判で主張。入院中の介護も、「訪れても洗濯ばかりして、部屋で付き添うことをしなかった」と指摘された。「私は義母には誠心誠意尽くしたつもりでしたから、なぜなのか?と信じられない思いでした」ふじ江さんは悔しさをにじませるが、未緒さんはこう分析する。「母の『私なりに尽くした』というのは独りよがりなんです。『お父さんはどうしてほしいの?』と尋ねたことは一度もありません。母は自分がしたいことをしているだけで、相手がしてほしいことではないということ。そんな行き違いも離婚の原因かもしれません」最後の手段ともいえる、介護離婚という難しい結論。離婚するかしないか、その分岐点はどこにあるのか。未緒さんは次の4つをあげる。【1】夫の“妻への思いやり”「義父母の介護について「自信がない」とあなたが言ったとき、『悪いね』という夫からの思いやりは感じられますか?まずは感情的にならず話し合うこと。責めるのではなく、いまの自分の気持ちを伝えるように努めてみて。まったく伝わらなければ離婚も視野に」(未緒さん・以下同)【2】夫の“親への依存度”「夫の親への依存度はどのくらいですか?彼の人生において親からの自立は物心共に難しく、施設に入所してもらうことが精神的にも経済的にも不可能な状況で、夫はただあなたに介護を担わせようとするのであれば、離婚を考えることもやむなしかも」【3】妻の“介護スキル”「実際問題として、あなたに介護スキルはありますか?仕事をしているほうが断然好きで、『料理や掃除など家事全般は苦手』というなら、介護スキルは低いでしょう。介護に向いていないのであれば自己犠牲の気持ちは拭えません。自立できるなら離婚もありかも」【4】妻の“自立のための経済力”「1~3で『離婚も視野に入れたほうがよさそう』とわかっても、まずは2人でとことん話し合うことが大切。また経済的自立(仕事、財産分与、年金)は介護離婚をする大前提。それが難しいなら、夫を経済的な関係と割り切り、感情の処理に努めるほうが懸命です」両親の係争を長年見つめてきた未緒さんは、一時は母親に同情し、父親に反発し、疎遠にもなった。しかし同じ弁護士として活動するうちに父親の気持ちも理解できるようになったという。「父のような完璧主義者は、求める水準も高い。母はそういう要求に応えられる人ではない。母は家事全般があまり好きではないから介護には不向きです。どちらかというと仕事をしているほうが生き生きしている。そういう人は介護を担っても自分が犠牲になっているという意識がどこかにあり、うまくいきません」
2019年06月07日「私はいまだに、なぜこんな目に遭ったのだろうかという思いでいます。義母の介護がなければ、私たちは離婚には至らなかったのだと思います」’01年に離婚成立後も「悶々と考え続けている」と語るのは、離婚専門弁護士として活躍する原口未緒さん(42)の母・原口ふじ江さん(71)。話す内容とは裏腹に、声が大きく、エネルギッシュな明るい雰囲気の女性だ。ふじ江さんは薬剤師として65歳まで勤め上げ定年退職。いまは東京都下の一戸建てで長男と2人暮らし。長女として生まれ、その背中を見続けてきた未緒さんは、「もっと早く離婚に応じていたら母は人生をやり直すこともできたのにとも思います」と語る。ふじ江さんは24歳のとき、実兄の東大時代の友人である男性と結婚した。元夫は当時、公務員だったが、結婚後に「夢が諦められない」と一念発起し、司法試験に再挑戦。30歳で合格した努力の人だった。「ジャニーズ系のイケメンで『こんな人がいるの?』とぽーっとなってしまったんです。弁護士として事務所を独立後、一人前になるまでは私の給料だけでやりくりをして、家計費を請求したことはありませんでした」長女と長男に恵まれ、家族4人、つつましくも幸せな日々を送っていたが、ふじ江さんが30歳になったばかりのころ、転機となる義母の介護が始まった。「義母は助産婦として長年働き、義父と建てた家で長男と同居していました。ところがあるとき長男の事業が連鎖倒産してしまい、担保にしていた持ち家も追い出され、次男である元夫が義母を引き受けることになったのです」ふじ江さんは「夫が大切に思っている母親を介護するのは当然」と快く承諾した。3歳の未緒さんと1歳に満たない長男を抱え、すでにこのとき肝硬変を患い、余命宣告も受けていた義母を在宅介護する生活が始まる。しかし、このときの選択を、ふじ江さんは悔い続けることになる。「義母は身の回りのことは自分でできたので、子どもたちを保育園に預け、仕事を再開したんです。義母にとっては私が子どもを連れて出勤したほうが、静かでくつろげるかなと思って。義母は『自分の食べるぶんは自分で』というので、買い物だけを私がして、夕食は好きなメニューを自分でこしらえていた。でも、それがいけなかったんです」義母は2週間で倒れてしまい、搬送され、緊急入院となる。ふじ江さんは毎日仕事が終わると介護のため病院へ駆けつけていたが、結局帰らぬ人となってしまう。そして、このことが、元夫の心がふじ江さんから離れてしまう原因となる。元夫は、この期間の介護について、後に「何から何まで至らないことばかりだった!」と、調停や裁判で主張。入院中の介護も、「訪れても洗濯ばかりして、部屋で付き添うことをしなかった」と指摘された。さらに決定的だったのは、義母の入院後、「仕事は辞めて介護に専念してほしい」と元夫に促されたとき、とっさに「女の働く権利を認めないの?」と反論してしまったことだった。未緒さんがこう解説する。「母はいつも一言多いんです。なぜそこでそんなことを言わなければならないの?というような間の悪さなんです」この直後から夫の浮気の痕跡を感じながら、ふじ江さんは仕事を続け、日々を過ごしていた。そして長男が小学6年生になったころ、夫から「ある女性に子どもができた」と告白される。当初は「認知だけはするが、お前と離婚はしない」と言っていたため、ふじ江さんは「私は妻なのだから」と毅然としていた。相手の女性が出産をしたと知ると、おむつを持って見舞うこともした。しかし次第にその女性は元夫との結婚を望むようになり、調停、そして離婚訴訟へと進む。そして夫側は「母親の介護から始まった妻への不信感が払拭できず、夫婦関係は修復できない」と長年の別居を理由に、離婚を主張。「私は義母には誠心誠意尽くしたつもりでしたから、なぜなのか?と信じられない思いでした」ふじ江さんは悔しさをにじませるが、未緒さんはこう分析する。「母の『私なりに尽くした』というのは独りよがりなんです。『お父さんはどうしてほしいの?』と尋ねたことは一度もありません。母は自分がしたいことをしているだけで、相手がしてほしいことではないということ。そんな行き違いも離婚の原因かもしれません」両親の係争を長年見つめてきた未緒さんは、一時は母親に同情し、父親に反発し、疎遠にもなった。しかし同じ弁護士として活動するうちに父親の気持ちも理解できるようになったという。「父のような完璧主義者は、求める水準も高い。母はそういう要求に応えられる人ではない。母は家事全般があまり好きではないから介護には不向きです。どちらかというと仕事をしているほうが生き生きしている。そういう人は介護を担っても自分が犠牲になっているという意識がどこかにあり、うまくいきません」ふじ江さんは自虐的にこうつぶやく。「ずっとどん底ですよ。もう一度人生をやり直したいの」しかし、未緒さんはこう励ます。「夫がいたらいたで、介護とかお世話が大変よ。お母さんのような人は悠々自適に生きていれば、それなりに幸せなのよ――」
2019年06月07日ウーマンエキサイトをご覧のみなさま、こんにちは、もづこです。今年のGWに久々に娘を連れて実家へ帰省してきたときのお話です。今回の帰省は母と娘の二人旅だったので、夜にホームシックになって泣かないかな…と心配だったのともうひとつ…心配が…あり娘のトイレでうんちができない問題トイレトレーニング最終章(…うんちができない問題)については、年少さんが終わる直前に家のトイレではできるようになったものの、まだ自宅以外のトイレでは怖がって便座に座ろうとしないのです。幼稚園でもトイレまではいくものの、緊張からか出なくなってしまうようでまだ一度も成功していません。これから数日間大丈夫だろうか…?いや、むしろこの逃げ場のない状況でこそトイレトレーニングが成功するのでは…!?期待と不安を胸に新幹線に乗り込み、私たちは一路実家へ向かったのでした。子どもの便秘は旅先で新幹線の中でテンションが上がった娘が大声で歌おうとするのをなだめたり、麦茶をひっくり返して周囲に謝罪しながら拭き掃除したりとドタバタしつつも何とか無事おばあちゃんの家に到着。おばあちゃんから甘やかされまくり、ニコニコの娘。母の不安とは裏腹に娘は全く不安を感じさせないハイテンションぶりです。しかし…逃れられない“アレ”はやってくる。そう…『便意』不安は的中。慣れないトイレを怖がる娘。考えてみたら最後に帰省した時はまだオムツが外れてなかったので、娘が実家のトイレを使うのはこれが初。怖がるのも無理はありません。でもこれから数日間滞在するからにはなんとか慣れてもらわなければ…!嫌がりながらも便意には勝てず、恐る恐る座ろうとする娘。しかしその時…!便器を洗浄する機能を怖がる実家のトイレには使用前にミストを出して便器を洗浄する機能がついていたのです…! 娘は悲鳴をあげて飛びあがり、ドアを蹴破る勢いで逃げてゆきました…。失敗です…。これはまずい。完全にトイレを怖がるようになってしまいました。もう座るどころか近づこうともしません。その後娘はいくら説得しても完全にトイレを拒否。スーパーのトイレでおしっこはしたものの、その日はもう便意を訴えなくなりました。翌朝もモリモリとご飯もおやつも食べているにもかかわらず「トイレは?」と聞いても「だいじょうぶ」の一点張り。しかし夕方ぐらいから様子がおかしくなってきました。食事を残すようになり、もぞもぞ落ち着かない様子。「おなかいたい…」と言うくせに「じゃあトイレ行ってみようか?」と聞いても「いかない。だいじょうぶ」と繰り返すばかり。見かねてトイレまで抱っこして連れていくもやっぱり「こわい!」と言って入ろうとしません。そうだ!使用前洗浄機能を止めればいいのでは…!?娘はあの「シャー!」っと出てくるのが怖くて入れないんだから、その機能さえ止めてしまえば入ってくれるかも!なぜもっと早く気が付かなかったのか…!!早速母に聞いてみると…ええええ~~~~~…なにそれ早く言ってよ〜〜〜もう…!!実家のトイレは最近新しくしたようで私もよくわかってなかったのです。早速娘を二階につれていきトイレに誘導。しかし、前回のトラウマからかなかなか入ろうとしません。ムムム…こうなったらあの手を使うしかあるまい…!トイレはお友達作戦「トイレちゃん」と擬人化することにより、トイレに親しみと安心感をもってもらおうという作戦です。でも、最近娘もちょっと大人びてきてこんな子どもじみた方法は通用しないかも…通じましたーーーーー!疑うことなく「トイレちゃん」との会話を楽しむ娘。単純…いや、素直な子で良かった!!便座に座るのをすすめたら一瞬とまどいつつも座ってくれました!これはいける(気がする)…!それからは2階のトイレ(トイレちゃん)とはすっかり仲良しになり、何度か訪問してるうちついに娘が「うんちしたい、といれちゃんにあいにいく」と言い出し、見事成功させました!!娘とトイレちゃん(私)は手と手(フタ?)を取り合い、成功を喜びました。ゆぴこ、ついにトイレトレーニング完了です!!旅は人を成長させるというけどほんとだなぁ…。(じ~ん…)そして帰る日。後半の数日間は若干ホームシックにかかって「もうかえりたい」「おとうさんにあいたい」と泣いたりしてたくせに、帰るとなると寂しくなるようでずっとションボリ。そんな孫を愛おしそうになだめるおばあちゃん。え…おばあちゃんとの別れにも触れてあげて…。娘は「トイレちゃん」に予想以上の感情移入しちゃってたみたいで大泣きでした。帰るよといっても「といれちゃんがひとりになっちゃう!さみしがるからかえらない!」と、トイレちゃんの身を案じているのです。娘にとってトイレちゃんは「トイレを一緒に成功させた同士」であり、「見知らぬ土地で初めてできたお友達」だったのかもしれませんね。…GWのいい思い出になりました(笑)
2019年05月28日妊娠中は頻尿によってトイレに行ってもスッキリしない毎日だったのが、出産するとトイレを意識しない快適な毎日に変わりました。ところが反対に、トイレに行くことを忘れて気付けば朝に行ったきりだった、なんてことも。産後におこりがちなトイレ事情についてお伝えします。 妊娠中の頻尿が出産した途端スッキリ妊娠中期からスッキリしない頻尿に悩まされていた私ですが、出産した途端、その不快感がうそのようになくなりました。出産をした産院からは、妊娠中とは逆に産後は尿意が弱くなっているので意識してトイレに行くよう指導されました。 入院中は足のむくみもあり、水分をよく摂るよう指導を受けていたので、入院中と退院後の実家にいる間は意識して水を飲んでいました。おかげでトイレに行く回数は多かったように思います。 気付けば1日2回? トイレに行っていない里帰りを終えると、自宅で本格的に育児が始まります。0歳から3歳、3人の子どもの相手を1日していると、なかなか意識して水分を摂ることができずにいました。 トイレの回数も少なくなり、夫の帰宅後にトイレに入ったときに、「そういえば朝起きたときからトイレに行っていなかった……」と、気付くほどでした。そのうちまた足のむくみが出てきて、指で押すと痕が残るほどの状態に悪化してしまいました。 水分補給はむくみ予防や母乳にとっても大切ちょうど保健所の産後訪問があり、保健師さんにトイレの回数の話をすることができました。やはり少なすぎると言われ、積極的に水分を摂り、トイレに行くことをすすめられました。また、水分補給は母乳にもいいと聞き、産後こそ水分補給を大切にしなければと改心。 それからは、1日2Lは必ず水分を摂るようにしてトイレも意識して行くようになり、産後2カ月目には今まで通りのリズムに戻ったように感じます。水分をよく摂るからか、母乳の出も順調でお通じも改善されました。 水分補給は、ママの体調はもちろん、赤ちゃんにあげる母乳にも大事なことです。赤ちゃんのお世話や家事などでなかなかゆっくりもしていられませんが、意識して水分補給をしていきたいですね。著者:深田ようこ三児の母。夫とは二回り近い年の差婚。子ども服のショップ店員など、結婚するまでは子ども向けの仕事に携わる。現在は芸能や育児に関する記事を中心に執筆中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年05月01日「介護サービスを利用したときの自己負担額は原則1割、所得によっては2割です。しかし、昨年8月から一定の所得がある人は3割の負担に引き上げられました。“介護費用を軽減したい”という相談は増加しています。そこで、いま注目されているのが、役所での『世帯分離の手続き』というものです」そう語るのはファイナンシャルプランナーの畠中雅子さん。「世帯分離」とは、いったいどんなものなのだろうか?「お金と福祉の勉強会」代表の太田哲二さんが解説する。「高齢者と同居している、またはこれから同居して親を家族で介護する、という家庭は多いでしょう。世帯分離とは、親と同居している状態で、家を“親の世帯”と“子の世帯”の2つに分けることです」なぜ世帯主を分ける必要があるのか。その理由は、日本の社会保障費の計算方法にある。「介護保険料や高額療養費などの社会保障費は世帯ごとの所得に基づいて計算されるため、所得の高い世帯ほど負担が重い。たとえば65歳以上の親が、同居している子の世帯に入っている場合、親の年金収入と子の所得を合わせたものが世帯ごとの所得です。ところが、親だけで1世帯とすれば、社会保障費は親の年金収入のみに基づいて計算されますから、負担がぐんと軽減するわけです」夫と死別した母親(74歳)と同居するA夫婦(ともに50歳)のケースを見てみよう(負担額は自治体によりことなる)。母親の年金収入が年78万円。同じ世帯の場合、子の年収500万円、その妻のパートの年収120万円、親の年金合わせて698万円が世帯所得となるため、介護保険料の支払い額は年間6万3,000円と算出される。しかし分離すると、年金収入78万円で計算するため、ほぼ半額の3万3,600円にまで減る。世帯分離の負担減効果がその本領を発揮するのは、同居している親が介護サービスを受けるようになってからだ。「1カ月の介護保険の負担によって決まる『高額介護サービス費の自己負担限度額』はA夫妻の場合月額4万4,400円ですが、分離すれば月額1万5,000円と大きく減らすことができます」A夫妻の母が、特別養護老人ホーム(以下、特養)に入所した場合、親の収入が年金だけでも、特養(ユニット型個室利用)に入ると月に15万~16万円ほどかかる。「親の預貯金が1,000万円以下ならば、分離をすると特養でかかる費用のなかで食費や居住費が軽減されます。食費は1食460円から130円、居住費は1日1,970円から820円と減り、月々5万円ほどで特養に入所することが可能です」では、A夫妻のようなケースに当てはまらなくても、申請するメリットはあるのだろうか。畠中さんが解説する。「親が75歳未満で、子が勤めている会社の健康保険組合の福利厚生が充実している場合は“保留”にしておくべきでしょう。被扶養者の親にも差額ベッド代が出たり、人間ドックを安く受けられるなどいろんなサービスがあります。しかし、75歳になると、後期高齢者医療制度に移行するため、すべての人が子の健康保険から独立します。後期高齢者は要介護リスクも上がることから、75歳以上の同居親がいる場合は“いますぐ世帯分離すべき”でしょう」世帯分離という考えは、住民基本台帳法が制定されたときからすでにあったが、介護負担の軽減のために用いられることは少なかった、と太田さんは話す。「日本では、年老いた親は家族で面倒をみることが“美徳”とされてきただけに、世帯分離という言葉を聞いて“親を捨てるのか?”と思われる人もいます。しかし、これはあくまで住民基本台帳に基づく手続きであり、戸籍はそのままなので“親と縁を切る”ことではありません。扶養から外れるわけではないので、所得税の扶養家族控除はそのまま。控除と社会保障費の両面でお得なシステムなのです」親と子の世帯分離の手続きは、住んでいる市区町村の役所で行う。「必要なものは(1)国民健康保険に加入している場合は被保険証、(2)運転免許証やパスポートなど本人確認書類、(3)印鑑です。手数料などはかかりません。『住民異動届』の書類に記入して窓口に提出。もし書類がわからなければ窓口で『世帯分離の届出書類はどれですか?』と尋ねればもらうことができます。通常、手続きは5分ほど。注意すべきなのは『介護費用を安くしたい』という理由で申請しないことです。国の意図しない活用法なので、承認してもらえないことも。余計なことを言わず、『親とは生計を共にしていない』と窓口で伝えましょう」(太田さん)
2019年04月17日自宅で親の介護をしている、親が特別養護老人ホームで介護サービスを受けているという人!月の負担額を10万円以上削れる、無料で簡単な手続きがあるのを知っていましたか?「介護サービスを利用したときの自己負担額は原則1割、所得によっては2割です。しかし、昨年8月から一定の所得がある人は3割の負担に引き上げられました。“介護費用を軽減したい”という相談は増加しています。そこで、いま注目されているのが、役所での『世帯分離の手続き』というものです」そう語るのはファイナンシャルプランナーの畠中雅子さん。「世帯分離」とは、いったいどんなものなのだろうか?「お金と福祉の勉強会」代表の太田哲二さんが解説する。「高齢者と同居している、またはこれから同居して親を家族で介護する、という家庭は多いでしょう。世帯分離とは、親と同居している状態で、家を“親の世帯”と“子の世帯”の2つに分けることです」なぜ世帯主を分ける必要があるのか。その理由は、日本の社会保障費の計算方法にある。「介護保険料や高額療養費などの社会保障費は世帯ごとの所得に基づいて計算されるため、所得の高い世帯ほど負担が重い。たとえば65歳以上の親が、同居している子の世帯に入っている場合、親の年金収入と子の所得を合わせたものが世帯ごとの所得です。ところが、親だけで1世帯とすれば、社会保障費は親の年金収入のみに基づいて計算されますから、負担がぐんと軽減するわけです」夫と死別した母親(74歳)と同居するA夫婦(ともに50歳)のケースを見てみよう(負担額は自治体によりことなる)。母親の年金収入が年78万円。同じ世帯の場合、子の年収500万円、その妻のパートの年収120万円、親の年金合わせて698万円が世帯所得となるため、介護保険料の支払い額は年間6万3,000円と算出される。しかし分離すると、年金収入78万円で計算するため、ほぼ半額の3万3,600円にまで減る。「高額療養費の自己負担限度額もA夫妻の親の場合、分離前では月額4万4,000円ですが、分離後は月8,000円に。さらに、国民健康保険料の負担額や後期高齢者医療保険料も下がる可能性もあるのです」世帯分離の負担減効果がその本領を発揮するのは、同居している親が介護サービスを受けるようになってからだ。「1カ月の介護保険の負担によって決まる『高額介護サービス費の自己負担限度額』はA夫妻の場合月額4万4,400円ですが、分離すれば月額1万5,000円と大きく減らすことができます」A夫妻の母が、特別養護老人ホーム(以下、特養)に入所した場合、親の収入が年金だけでも、特養(ユニット型個室利用)に入ると月に15万~16万円ほどかかる。「親の預貯金が1,000万円以下ならば、分離をすると特養でかかる費用のなかで食費や居住費が軽減されます。食費は1食460円から130円、居住費は1日1,970円から820円と減り、月々5万円ほどで特養に入所することが可能です」月10万円以上は軽減できるため、分離前と後では、年間100万円以上も負担額が違うのだ。介護する側とされる側が共倒れにならないように、いまある仕組みをフル活用することが大事だ。
2019年04月17日トイレに限らずですが、どんなにきれいに使っていても年月が経てばどうしても古びてきて汚れが目立つようになってきます。トイレはリフォーム内容によって補助金を活用することができるんです!リフォームの例や費用や相場、補助金制度をはじめ注意するポイントまで紹介していきます。トイレリフォームでトイレを使いやすく!トイレの水が流れないなら大急ぎで修理を依頼しますが、ただ単に「古くなった」「トイレが何となく薄暗い」という程度ではトイレリフォームになかなか踏ん切りがつかないことでしょう。しかし、トイレは毎日しかも複数回必ず使う場所です。ちょっとした不便や不満も回数が重なればストレスになることもありますよね。トイレのリフォームはとんでもなくお金をかけなくとも立派に生まれ変わるので、これを機に検討してみてはいかがでしょうか?トイレリフォームの具体的な内容とその値段は?トイレリフォームはかける値段によって、大きく使い勝手や見栄えが変わってきます。ここでは10万以内から120万までの費用でどんなことができるかの一例をご紹介します!気楽にできるリフォームからご紹介しましょう。いまではもう最低限の仕様ともいえる暖房機能さえない古い様式の便座の交換です。また、せっかく工事をするので、気分を変えるために壁紙もすべて変えるリフォームをしたとしましょう。工事としては非常に簡単ですので、10万円以内でできる工事となります。本来はもっと本格的なリフォームをしたいところですが、安価かつ簡単にできる工事なので冬場に冷たい便座がつらいなと感じている方や、お金をたくさんかけられないけど古くなってきたのが気になっている方におすすめです。最近の便器はとにかく節水型が主流です。毎日流す回数を考えたら相当な水を使用するのですから、早急な交換をおすすめします。もちろん便器代はピンキリですが、一般的な節水型便器を選択すれば10万円程度で済むでしょう。10万円の導入費用であれば、使っているうちにかかる費用で投資分を簡単に回収できますよ。また、節水型トイレは環境型ともいわれます。地球にやさしい暮らしをするには、家庭から出る雑排水を極力減らすことが大事なポイントですので、環境への貢献も考え取り替えるのも素敵ですね。このリフォームでは便器の交換はもちろんですが、便器洗浄やウォシュレットなどの操作ができる壁リモコンも設置します。さらには、トイレットペーパーホルダーをダブルで設置し、バリアフリーも考え手すりも壁につけます。これだけすると、見た目にも明らかに変化があり、リフォーム前とは気分一新です。費用は20万円〜30万円もあれば大丈夫です。また、費用は増えますがトイレ内の明るさを変えられると雰囲気も掃除のしやすさなども変わります。思いっきり明るい人工的な照明をドン!と頭上につけてもいいでしょうし、間接光にするのもいいでしょう。外壁に接していないトイレでは手も足も出ませんが、窓を新たに設置するか窓の位置を変え自然光をうまく取り入れるリフォームもおすすめです。壁一枚を隔てて洗面台とトイレが並んでいるのが一般的パターンだと思いますが、もし家族に車いす生活の方がいる場合、この一般的な間取りでも不便を感じてしまいます。もちろん全体的な広さや間取りによりますが、トイレと洗面台が同じ空間にあればとても便利なのはいうまでもありません。そして、車いすで入ることのできる入り口の幅さえ確保できれば、このリフォームは絶対にすべきといえます。費用面ですが壁を撤去してきれいに仕上げる工事が追加でかかってきますが、便器を10万円、さらには入り口周りのドア交換や仕上げをいれても30万円~50万円でしょう。ここまですれば高級和風ホテルのトイレ並みになりますね。費用面は70万円〜120万円でしょう。とくに上限の120万円までみれば、ドアトイレもすてきなものに変更可能です。ここまでするケースはなかなかないのですが、もしこだわりたいのであれば検討する価値ありです!【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!トイレリフォームって補助金が使えるの?意外かもしれませんが、トイレリフォームの際に活用できる補助金が存在します。持ち家の省エネ性能をアップさせるリフォームに対してもらえる、国土交通省の「住宅ストック循環事業エコリフォーム」です。トイレについては節水型に変更することで24,000円をもらえる制度です。節水型トイレは各メーカーのホームページをご参照ください。totoジャニス工業また、超高齢化社会を迎えるにあたって、トイレのバリアフリー化工事をすれば、最大で20万円の補助金がもらえます。ただし、最低でも10%は自己負担が必要ですので、20万円以内に費用がおさまったからといって全額無料とはなりません。受給対象者資格も存在しますので、これに関してもよくチェックをしてから動いてください。1.介護保険の被保険者で「要支援1または2」、「要介護1~5」に認定されている方2.リフォームを行う住宅が被保険者証の住所と同じで、本人が居住している場合のみ激安のトイレリフォームはやめておこうわたくしの自宅にも激安トイレリフォームのチラシが入ります。さらには、トイレを中心とした訪問販売の営業マンが来訪したこともあります。とても安い値段を提示されたので魅力は感じたのですが、私はこの業界の専門家ですので、極端に安いトイレリフォームには懐疑的です。トイレリフォームは水回りの工事。リフォームにおいて水回りをいじることは慎重な工事が求められます。さらにもし水漏れなどを起こせば大変なことになるのがトイレリフォーム。しっかり工事をする激安業者もいるかもしれませんが、私であれば少し躊躇してしまうでしょう。一概に決めつけるのはよくありませんが、トイレを含めた水回りリフォームの業者選定はしっかり行い、決して金額だけでは選ばないでください。トイレリフォームで毎日のトイレを快適に全体的に老朽化が目立つ自宅。リフォームをしたいのだがどこから手を付けたらいいのかわからない。こういった方は非常に多くいらっしゃいます。最終的には個人の考えと各家庭の事情になりますが、トイレに関してはどの家庭であっても使用頻度は同じで、しかも年齢を重ねれば重ねるほど快適で使い勝手を良くしないと、生活がとても不便になります。高齢者になればトイレの回数も増えてきますし、便座に腰掛けるだけでも一苦労、立ち上がるにはさらに難儀な方もいるでしょう。今は30代と若くて必要がないかもしれない人であっても、毎日使う空間であることは間違いありません。この機会に是非ともトイレのリフォームを検討し、快適かつ安全なトイレに一新してみませんか?このアイデアの監修者森住宅コンサルタント株式会社代表取締役森雅樹名古屋生まれ。法政大学卒業後、大手ハウスメーカーに就職し戸建て住宅営業を経験。退職後は都内の零細工務店において戸建て営業とリフォーム営業に従事。その後、森住宅コンサルタント㈱を興して独立。現在は住宅会社と消費者向けの講演、執筆、コンサルティング活動を行う。買う側、売る側双方の立場を熟知したうえでのアドバイスを行っている。住宅購入者向け、住宅販売者向けの単行本20冊以上。森住宅コンサルタント(株)【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!
2019年04月02日「親の介護費用を自腹でまかなっていたら、いくらお金があっても足りない」……。こんな事態にならないように、親の財産から介護費用を捻出する準備を始めよう!「2年ぐらいだったらなんとか私のお金で援助ができると思い、母親を有料老人ホームに入れたまではよかったのですが、入居から3年以上が経過。もう出せるお金がありません!」(50代男性)「遠方に住む親が突然倒れて……。親のお金がどこにあるのか、全然見当がつかず、医療費は私が負担しています」(40代主婦)親の介護問題は、突然やって来る――。超高齢社会といわれるなか、このような悲鳴を上げる人たちは多い。一般的に7~8年といわれる介護期間だが、実際には10年以上続くことも珍しくなく、長生きしてくれるぶん、介護費用の負担額は増えていくのだ。「“人生100年時代”で介護期間も長引くことが予想されるなか、親の介護のために自分のお金を使っている場合ではありません。親も自分も100歳まで生きると考えた場合、10年、20年も負担するのは、自分の生活をどんどん苦しくするだけです。介護は“親のため”だから“親のお金”を使う。そういう考えで向き合うべきだと思います」こう語るのは、老親介護の現場を多く取材する、介護・暮らしのジャーナリストの太田差惠子さん。長引く親の介護で子どもが“破綻”しないためにも、親が元気なうちに、やっておくべき「準備」があるという。太田さんは、親のお金を介護費用に充てるためには、まず親の懐ろ事情を知ることが大事だと話す。「介護費用は“いくらかかるか”をむやみに考えるのではなく、“いくらかけられるか”。その額を把握してから、介護内容を逆算していくもの。自分の家庭の経済状況はしっかり把握している人が多いのですが、親がどれだけお金を持っているかという話になると、とたんにわからなくなる人が多くなるのです」■代理人カードを作成してもらう親の財産状況を把握したら、次に考えるべきなのは、親のどのお金を使えばいいか。「理想をいえば、介護のために使う銀行口座のキャッシュカードの所在と暗証番号は知っておきたいですね。もしものときでもスムーズにお金を出し入れすることができます。暗証番号がわからず、親の年金や預金から介護費用に充てるお金を引き出すことができずに、大変な思いをしたという人も多くいます。ただし、いくら親子でも強引に聞き出すのは法に触れるのでダメです」太田さんがおすすめするのは、親の口座のキャッシュカードをもう1枚作ってもらうこと。「本人以外もお金を引き出せる『代理人カード』と呼ばれるものが、各金融機関にはあります。親本人が金融機関で作ることができるので、元気なうちに作ってもらうようにしましょう」■預かり金口座を開設するさらに、親から介護費用の準備金として、まとまったお金を預けてもらう方法もある。たとえば、父親名義の定期預金500万円を解約し、新たに子ども名義の口座を作る。そこに父親からの「預かり金」として、500万円を入金するというものだ。「その際、父親との間でこの500万円は介護費用として使う『預かり金』である旨を記した“覚書”を交わすことが大事です。そしてトラブルを防ぐためにも、介護が始まったら、かかった費用の明細や領収書は必ず残すようにしてください」「預かり金」という名目であれば、その500万円に贈与税はかからない。ただし、父親が亡くなった時点で、残金があれば相続財産となる点に注意。
2019年03月21日介護者が肉体的に一番負担に感じるのがベッドでの介助です。寝ている状態からの起き上がり、車椅子への移乗、オムツ交換などは、介護者の体力の負担を高める原因となっています。そんな介護者にとって役立つのが「介護ベッド」。最近の介護ベッドは便利な機能が増えています。その機能と介護者の負担がどのように軽減できるかをご紹介します。■ 寝たきりにさせないための「介護ベッド」高齢者は軽い病気やケガ、あるいは骨折などがきっかけで長期間、安静した結果、寝たきりになる人が多くいます。Mills / PIXTA(ピクスタ)寝たきりになると障害は全身の器官に及びます。認知症の発症や進行にも影響するため、できるだけ起きている状態を保つことが大切です。そこでオススメなのが介護ベッドです。高さ調節や背上げ・膝上げ機能など、介護に必要な機能が備わり、介護者の負担とベッド利用者の快適性を高めてくれます。■ 上体を起こすことで肺炎予防にも寝たきり予防のためには自分で座ることが大事で、余程のことがない限り、上体を起こして生活することをオススメします。ベッドの端に腰かけ、両足を床につけて座ることを「端座位(たんざい)」と言いますが、端座位ができれば上体が起きているため肺に空気がたくさん入ることで口腔内の清潔が保たれるので、肺炎予防やむせ予防にもなるといいます。また、端座位ができれば、ベッド脇にテーブルを用意して食事をすることもできます。上体を起こすには、背上げの操作ボタンを押すだけ。ボタンから指を話すと動きが止まります。ベッドによっては背上げと膝上げが同時に動くタイプもあります。膝が上がることで状態が起きやすくなるようです。■ ベッドの高さを変えることで車椅子への移乗がラクになる介護ベッドは高さを自由に調整ができます。ベッドの高さを調整できるメリットとして、車椅子への移乗のしやすさがあります。Mills / PIXTA(ピクスタ)車椅子への移乗の際は、ベッドの高さを車椅子の座面と同じか、少し高めにして、移動しやすくします。車椅子が高いと、要介護者を持ち上げることになり余計な力が必要になります。反対に車椅子からベッドに移動する場合は、ベッドの高さを少し低くして移乗しやすくします。介護では「寝食分離」という考え方があり、就寝と食事を分け、できるだけ寝たきりにしないよう心掛けています。そのためベッドは寝る場所とし、食事はリビングでとることで生活にメリハリが生まれ、身体機能にも良い効果が期待できます。■ ベッドからの落下を防ぐサイドレールこのほかに介護ベッドの特徴として、サイドレールが付いていることです。サイドレールがあることで、利用者がそれを掴むことで寝返りなどの動作がスムーズに行えることがあります。また、サイドレールを中央に設置することによってベッドからの転落を防ぐことができます。サイドレールは位置を変えることや、取外しが簡単にできるようになっています。なお、ベッドの四方をサイドレールなどで囲うと身体拘束となり、虐待に値します。ただし、それ以外に方法がない場合は例外としています。身体拘束にならないよう、通常はサイドレールはサイドに一つずつ設置されています。■ 時にはベッドの置き場を変えてみることも必要!パナソニック「リショーネPlus(プラス)」ベッドの半分が車椅子に変身ここまで介護ベッドの性能や機能をご紹介してきましたが、時にはベッドを置く場所に変えてみることもオススメします。例えば、リビングにベッドを置いている人もいます。ダイニングで家族と一緒に食事をし、それと同じ空間のリビングでくつろぐことで、子どもや孫が気軽に声をかけてくれます。いつも寝室ではメリハリがないうえ、変化のない、刺激のない環境は認知機能の低下にもつながります。ベッドの中には、ベッドの半分が分離して車椅子のように移動できるものもあります。これであれば、車椅子に移乗しなくてもよいため、介護者の負担は大幅に減少し、無理なく移動できるようになります。いかがでしたか?ベッド一つで介護がラクになることは、まだまだ知られていないようです。ベッドや車椅子はレンタルで利用できることが多く、費用も介護保険により1割負担で借りられます。腰や膝を痛める前に、ぜひ相談してみましょう。相談は、いつも利用されているデイサービスやケアマネージャー、あるいは市役所などでも可能です。【離床アシストロボット 「リショーネPlus(プラス)」】■本体セット内容本体(ベッド+車いす)、木調ボード、ボックスシーツ(2枚1セット)、マットレス(防水カバー仕様)、充電器、車いす用バッテリーキット、車いす用ヘッドレスト■サイズ全長/2,075mm、全幅/1,009mm(車いす合体時)、全高/799~1,079mm■希望小売価格 90万円(税抜・配送・組み立て費用別)【参考】※パナソニック離床アシストロボット「リショーネPlus(プラス)」を発売※日本呼吸器学会呼吸器の病気誤嚥性肺炎
2019年03月13日毎日使うトイレだからこそ、いつでも快適に使いたいものです。トイレリフォームを考えている人に向けて、商品・床材・壁紙を選ぶポイントや費用をまとめました。各メーカーが商品に搭載している、おすすめの機能も紹介します。トイレリフォームは本当に必要?日常生活と切っても切れない関係のトイレですが、リビングなどに比べると家の中ではそれほど目立つ空間ではありません。そのため「使えるならリフォームしなくてもいいかな」と考えている人も多いのではないでしょうか?しかし、トイレは大きな進化を遂げているのです!さまざまな企業が技術を反映させ、掃除のしやすさや節水機能、さらにはバリアフリー化など、時代の流れに合わせたいろいろなトイレを販売しています。リフォームを考えているなら、候補に挙げておきたい場所といえそうです♪タイミングがなかなかつかめず、トイレのリフォームに取り掛かれていないという人もいるでしょう。トイレは、陶器製であれば壊れない限り使用できるため、使うだけであれば100年超えても問題ありません。ですが、長く使っていると汚れが落ちにくくなったり、新型のものに比べると掃除がしにくかったりと、いろいろ不便な面が目に付くようになります。トイレには問題がなくても、内蔵されているタンクの部品は10年、配管やパッキンは20年が寿命です。生活するうえで使いにくさを感じていたり、すでに20年が経過していたりという場合は、リフォームのタイミングかもしれませんよ。トイレは企業努力により、どんどん機能が向上しています。衛生面だけではなく、節水機能にも注目するべきでしょう。一例として、流すときの水量が13Lの家庭が、水量6Lの節水機能が高いトイレにリフォームした場合、なんと約60%もの節水効果が期待できるというデータがあるのです!家庭にもよりますが、4人で暮らす家族の平均的な水使用量を考えると、水道代は年間で約12,000円も節約できることになります♪将来の生活を考え、バリアフリー化するのもおすすめです。今あるトイレに手すりを取り付けたり、段差のない引き戸にしたりすれば、転倒する危険を減らすことができます。もちろん、現時点で介護の必要な家族がいる場合は、リフォームすることでより日常生活が快適になるでしょう。要介護者がいる家庭がバリアフリー工事をすると国から補助金が出るため、費用面でもリフォームのハードルはぐっと下がりますね♪各市町村の自治体でも独自に補助を出している場合があるので、一度確認することをおすすめします。トイレリフォームのポイントいざトイレリフォームの検討を始めても、最初はどこをどう変えられるのかわかりませんよね?ここからはトイレのタイプや人気の床材や壁紙についてご紹介します。トイレのタイプは大きく分けて2種類です。タンク式トイレは昔からのタイプであり、その名の通りタンクと便器が一体化しています。タンクに溜まった水を流して洗浄する仕組みのため、停電していても動くうえに、マンションの上層階のような水圧が低い場所でも問題なく使用可能です。しかし、タンクがある分スペースが狭くなり、掃除がしにくいのが難点でしょう。さらに、一度水を流すと、タンクに十分な水が溜まるまでは洗浄できないのも不便な点です。タンクレストイレは、デザイン性が高いのが魅力です。スタイリッシュでモダンなトイレ空間を実現できます。さらに、タンクがない分空間がスッキリするため、掃除しやすいのもメリットです♪一方、デメリットは、停電時や断水時に水を流せないことが挙げられます。また、水道管から直結するため、マンションの高層階などでは水圧が弱く、設置が難しいケースも多いです。そのため、家の構造や家族の希望に合ったトイレタイプを選びましょう。床材は、自分がどんなトイレに仕上げたいか、目的に合わせて選ぶのがポイントです。多くの人が求めるのは、掃除がしやすくて清潔感が保てるトイレですよね♪防汚効果や凹凸がない床材のほか、掃除に使う水や洗剤で変色しないような、水をはじく床材をおすすめします。以上のポイントを押さえ、最もトイレの床に適しているとされるのがセラミックタイプの床材です。耐久性はもちろんのこと、耐水性にも優れています。光沢があり高級感が出るのもうれしいですね。壁紙の色や柄によって、一気に空間の印象が変わりますよね!ポイントは、おしゃれ感と同時に清潔感を持たせることです。柄は、主張しすぎない小さなモチーフが入っているものだと、落ち着いた空間に仕上がります。「個性的に仕上げたい!」という人は、壁の1面のみを大柄にするなどして、アクセントをつけるといいですよ♪とはいえ、全面を大柄にすると落ち着かない空間になりやすいでしょう。カラーは、清潔感のあるホワイトや、ベージュといった優しい色合いのほか、薄いパステルカラーなどがおすすめです。さらに、トイレ特有の臭いを軽減してくれるような消臭機能付きの壁紙も人気です。臭いの元のガスを消臭剤が吸収・分解し、消臭効果は約10年続くといわれています。リフォームの際には、ぜひ検討したいですね♡トイレリフォームにかかる費用実際にトイレリフォームを実行に移そうとしたとき、やはり一番気になるのは費用面ですよね。一般的には、撤去から設置まで行うと、どのくらいかかるものなのでしょうか。全体の費用と、価格を抑えるコツ、他の住宅設備と合わせたセットプランの場合など、お金にまつわる疑問にお答えします。リフォーム業者や設置する商品、ケースによって価格は変動しますが、トイレリフォームの費用の相場はどうなっているのでしょうか。タンクレストイレに交換する場合、費用は30〜50万円ほどかかるとされています。トイレ全体をリフォームする場合は、タンク式トイレでも20〜100万円ほどかかる見込みです。価格に大きな幅があるため、いくつかの業者で相見積もりをとるのをおすすめします。ホームセンターや電気・水道工事店のほか、設備店や電気量販店、リフォーム専門店などで相談できますよ♪最近では、リフォームに対応している商品が販売されています。これによりトイレの交換の際に床をはがして配管工事を行うといったような、今まで必要だった工程がなくなり、床上のみの工事で済むようになりました。工事の工程が減ることから、費用が格段に抑えられるのです!さらに工期が短くなるため、しばらくトイレが使えないといった困りごとも解消されますよ♪会社によってはキッチンや風呂をトイレとセットにして、水回り設備のリフォームプランとしているところがあります。セットプランの場合、運搬の費用や人件費などの共通する費用が1回分で済むので、ばらばらに頼むよりも安くなりやすいでしょう。さらに、リフォーム会社が、新規顧客を集めるためにお得なセット商品として売り出しているということもあります。トイレ以外のリフォームも検討している人は、ぜひ有効に活用してくださいね♪最低限付いていてほしい、おすすめ機能せっかくトイレをリフォームするのであれば、今までにはついていなかった便利機能がほしいですよね。トイレを利用するときに、最低限付いているとうれしい機能を2つ紹介します。あるとないでは大違いです!きっと、今までよりも快適になりますよ♪冬の時期、トイレに入り便座に腰掛けると、あまりの冷たさに思わず身震いした、という経験がある人も多いのではないでしょうか。瞬間暖房便座は、トイレの便座を温かくし座ったときの不快感を無くしてくれる機能です。トイレに入ると、ほんの少しの時間で便座が温まる仕組みなので、使用していないときに無駄な電気代がかかりません。〔TOTO〕〔LIXIL〕〔Panasonic〕などの大手メーカーから、瞬間暖房便座が販売されているため、一度チェックしてみてはいかがでしょうか。最近は、省エネに注力した商品が多く発売されています。トイレにも節電制御機能が付いている商品があるため、年間の電気代をよりお得にしたい場合は検討してみるとよいでしょう♪自動節電機能とは、毎日の使用習慣からトイレ自らが学習する機能です。トイレの使用時間が短い時間帯には、ビデやウォシュレットなどの温水洗浄に使う水の温度を下げて節電します。必要なときにだけ温度を上げるので、無駄な電気代がかからないのです。ほかにも、トイレに近づいた際にセンサーが感知し、便器の蓋が開閉する機能もあります。暖房により温められた便座の熱が逃げないため、節電に繋がるのです。メーカー独自の家事時短機能が魅力的各メーカーが出しているトイレには、さまざまな機能が備え付けられています。従来よりもぐっと掃除がしやすくなっている魅力的な商品ばかりです。大手メーカー3社の商品に搭載されている、便利な機能を紹介します。〔TOTO〕から発売されている《セフィオンテクト》というトイレは、便器の内側の表面部分に特殊なガラスコーティングを施しています。なんと100万分の1mmというナノレベルにまで滑らかさにこだわり、汚れはおろか雑菌も入り込めません。耐久性も高いため、毎日のトイレ掃除でも傷がつきにくく、防汚性が長続きします。商品ページ〔Panasonic〕からは、自動でトイレ掃除が完了する《アラウーノ》という商品シリーズが発売されています。洗浄時に泡と水流を使って汚れを落とすやり方で、お掃除してくれます。また、便器の内側は水アカの汚れをはじく有機ガラス系素材が使われているため、自分で掃除するときも楽チンです♪商品タイプによって価格の幅があるので、気になる人は一度公式HPでチェックすることをおすすめします。商品ページ〔LIXIL〕からは、《SATIS》という商品が販売されています。汚れが付きにくい素材であるアクアセラミックの採用も魅力ですが、注目したいのは泡クッションという機能です。溜まった水の表面に泡を張り、使用中の飛沫汚れを抑えてくれます。床や壁の気になる汚れも抑えられるでしょう。《SATIS》の中でもGタイプと呼ばれるものに搭載されているので、購入時はよく確認するようにしましょう!商品ページトイレリフォームで日々の生活を快適に♪リフォームして新型の商品を設置することで、節電・節水効果が期待できるのはもちろんのこと、搭載された新機能により、今までよりずっと家事がラクになりますよ。目的と予算に合わせて、自分にぴったりのトイレリフォームを目指しましょう♪
2019年02月15日親が高齢になり、突然の介護が始まったという経験をする人は多くいます。突然の病気や事故が原因で、今日から介護が必要になるケースもあります。しかし、突然始まる介護のために、十分なお金を蓄えている人は少ないものです。介護費用で困った時にはどこに相談にいき、どのような制度が利用できるのか気になりますよね。そこで今回は、親の介護に直面した時の費用相場や、利用可能な制度をご紹介します。介護の現状「介護が必要になるのはもっと先だから大丈夫」と考えてしまいがちですよね。しかし、介護が必要となる瞬間は、思うよりも身近に存在します。そこでまずは、現在の介護の実態についてみていきましょう。介護者の推移「厚生労働省」が発行している「介護保険制度の最近の動向について」によると、要介護・要支援の認定者数は平成30年4月時点で644万人となっており、この18年間でおよそ3倍に増加しています。65~74歳と75歳以上の高齢者で要介護・要支援認定を受ける人の割合を比べた場合、75歳以上になると認定を受ける人の割合が大幅に増えています。人口の減少とともに、2055年には75歳以上の人口が25%を超えると予想されており、要介護・要支援認定を受ける人は年々増加すると考えられています。介護の開始時期と平均期間要介護者等の介護が必要となった原因は、多い順に「脳血管障害」「認知症」「高齢による衰弱」です。脳血管障害には脳梗塞や脳卒中といった疾患が含まれており、平成26年の患者調査では患者数は118万人と推測されています。そのなかでも約14%に当たる17万人が、20~64歳の就労世代にあたります。つまり、社会で元気に働いてる世代であっても、介護が必要になる病気に罹患するケースもあり、介護が始まるのは突然であることがわかります。また、介護が始まった場合にはどのくらいの期間に渡って介護が必要になるのかも気になるところです。生命保険文化センターが行なった調査では、介護を行なった期間の平均は4年7ヵ月と発表されています。また、調査に応じた人のおよそ14%は10年以上と答えています。介護が長期化するケースも少なくないことを、忘れないでおきましょう。介護は病状や状態の種類によって大変さが異なる同じ疾患にかかり介護が必要となっても、処置までにかかった時間や回復の度合いにより、介護の必要度は大きく変わります。要支援1では生活の一部に支援が必要になる一方で、要介護5の認定を受けるとほとんど寝たきりのため、身の回りのことの大半で介助が必要となります。このように、病状や障がいの状態によって介護の種類や負担度は大きく変化するのです。 一般的な介護費用相場介護を行う際に必要となる費用は、介護度によって異なります。また、在宅介護を選択するか特別老人ホームなどの施設へ入居するかによっても大きく異なります。40歳以上の場合は、条件を満たせば国の運営している介護保険制度を利用できるため、一時的に費用がかかっても給付を受けることが可能です。しかし40歳以下の場合は公的な介護保険が利用できず、実質的に必要となる費用が膨れ上がるといった違いもあります。在宅介護の際の費用相場要介護・要支援認定を受けた際には、介護保険を利用することで、サービスの費用の一部を受給することが可能です。しかし費用が後々手元に返ってくる場合であっても、リフォームや福祉機器の購入などで一時的に費用が必要になります。こうした一時的に必要となる費用の平均は、合計69万円とされています。レンタル用品を利用するとレンタル費がかかりますし、また介護用品には消耗品もあるので、介護を始めた時だけでなく継続的に発生する費用も存在します。月々に必要となる費用の平均は7.8万円とされており、決して安いとは言えません。施設入居の際の費用相場施設入居をする際には、介護スタッフが在籍する有料老人ホームや、介護保険施設と呼ばれる公的な施設から選ぶことになります。施設サービスを受ける際には、介護費の他に光熱費など利用者が居住するための費用や、家賃に当たる月々の入居費用が必要です。初期費用がかかる施設もあるため、まとまったお金が必要になります。要介護認定を受けている場合のみ介護保険施設の利用が可能です。介護保険施設は、要介護高齢者のための生活施設である「特別養護老人ホーム」、要介護高齢者にリハビリを提供し在宅復帰を目指す「介護老人保健施設」、医療的な措置が必要な要介護高齢者の長期療養施設である「介護療養型医療施設」の3種類です。利用者の心身の状況によって入居先が異なります。個室か複数で利用する多床室かの違い、要介護度の違い、入所する施設の違いにもよりますが、月々の相場は自己負担額が10万円以下から20万円近くするところまで様々です。 介護費の工面方法介護を始める時にはまとまったお金が、介護を続けていく際には月々の費用がかかることがわかりました。では、こうした介護費の工面方法にはどのようなものがあるのかご紹介します。介護保険介護保険とは現物給付型のサービスであり、サービスを一定割合の費用負担だけで利用することができる制度です。認定された要介護度によって月に支援される上限額が異なり、収入によって自己負担の割合も異なります。介護保険を利用するためには65歳以上の人が該当する介護保険第1号被保険者、または40~64歳の医療保険に加入している人が該当する介護保険第2号保被保険者である必要があります。また、要介護・要支援認定されていることも、利用条件です。さらに第2号被保険者の場合は、特定疾患で認定されている必要があります。高額介護サービス費制度介護保険制度の中には、高額介護サービス費という項目があります。これは介護保険の所得別に設定される月々または年間の自己負担額の合計が一定額を超えた場合に、超えた分の費用が介護保険から支給される制度です。生活保護を受給している場合、合計所得と公的年金収入額の合計が80万円以下の場合、世帯全員が市区町村民税を課税されていない場合、市区町村民税課税世帯の場合の4段階に分かれており、それぞれで月額の上限が設定されています。世帯分離上記にあげた高額介護サービス費制度を利用するという視点から、世帯分離を行い自己負担額を減らす方法もあります。世帯分離とは住民票の登録世帯を、介護を必要とする人の世帯と介護者の世帯に分けることです。世帯を分けることで世帯年収を減少させ、自己負担額をより少ない区分へと変更させる、“介護の裏技”とも呼ばれる方法です。所属自治体の融資制度国の運営する介護保険以外にも、所属自治体が提供する融資制度を利用して一時的に費用を準備する方法もあります。都道府県社会福祉協議会が主体となって実施している生活福祉資金貸付制度もその一つです。生活福祉資金貸付制度の中に設定されている福祉資金と呼ばれる制度では、介護を必要とする高齢者を抱える世帯に向けて、生活を送るための費用の無利子または低金利貸し付けを行なっています。最大12ヶ月の返済期間を設定でき、無利子で最大10万円の借り入れできる緊急小口資金が設定されています。介護保険のような国の設定する制度以外にも自治体ごとに利用できる制度があるので、調べてみましょう。生活保護生活保護の受給対象となることで、介護費の工面を行うというケースもみられます。生活保護には介護扶助の項目があり、介護保険制度のように原則現物支給で介護サービスを受けることが可能です。第2号被保険者の場合は、サービスに必要となった費用の10割を介護扶助で賄ってもらうことが可能です。また、第1被保険者の場合でも、自己負担額に該当する1割部分を賄ってもらうことができます。 介護費用についての相談先介護費の工面や準備、制度の利用についての相談先は、1箇所ではありません。地域の窓口は複数準備されていますので、足を運びやすい場所、利用しやすい場所へ相談に行くようにしましょう。地域包括支援センター地域包括支援センターとは、市町村が主体となり住民の各種相談を受けて支援を行なっている施設です。施設には保健師・社会福祉士・介護支援専門員(ケアマネージャー)が配置されているので、介護費や介護について3職種からのアプローチを実施できます。ケアマネジャー介護保険制度上では「介護支援専門員」と呼ばれるケアマネジャーは、高齢者の介護サービスを中心に扱う専門家です。ケアマネジャーの多くは、居宅介護支援事業所や介護保険施設などで働いており、利用施設先のケアマネジャーに相談するのも一つの手です。社会福祉協議会都道府県や各都市に設置されており、福祉サービスの利用者と福祉関係者をつなぐ活動や、制度の改善に取り組んでいる組織です。福祉サービスの利用契約や手続き、日々の金銭的な管理への支援を実施しているので、介護費についての相談もしやすいのではないでしょうか。福祉事務所国の定める社会福祉行政機関の一つが、福祉事務所です。全国に1247ヶ所設置されており、自立支援給付・地域生活支援事業を含めた障がいに関する支援を中心に行なっています。 介護が必要になる前にしておきたいことここまで介護の現状や介護費の工面方法についてまとめてきましたが、介護が必要になる前にしておきたいことについても触れていきます。突然必要になることも多い介護ですが、介護費問題に直面する前にできることもあります。親の年金所得・介護費用貯金を確認内閣府の調査では、介護が必要になった時、貯蓄で介護費を賄うと答えた人と年金等の収入で賄うと答えた人は全体の6割に及びます。また介護を受けたい場所の希望は自宅であると答えた人がもっとも多いです。そうした背景を踏まえて、親をはじめとした家族の介護が必要になった時のために、年金所得や介護費用の貯金についての情報を共有し確認しておくことが大切な準備の一つとなります。生命保険の内容を共有また、加入している生命保険の種類や内容を共有することも大切です。中には介護が必要になった時に一時金を準備してもらえる生命保険もあります。突然必要となる費用だからこそ、利用できる内容があれば事前に共有して、利用手続きにスムーズに移れるようにしましょう。介護用の貯蓄の有無の確認そして何より、介護用の貯蓄を行なっているかどうかを聞いておくことも大切です。老後や介護が必要になった時には、全て自分で準備したお金で賄おうと考える人ももちろんいます。一方でそういった不測の事態には、費用からお世話まで全てを任せる予定だと考える人も存在します。介護に対する意識のすり合わせや、介護が必要になった時のお金の動きについて、あらかじめ話すことも大切だといえるでしょう。 制度を賢く利用して介護費の負担を減らそう介護費の工面方法には、介護保険の利用や自治体の制度の利用など、様々な方法が存在します。知識がないために申請できず利用できないケースや、対象になっていないために利用できないといった場合もあるでしょう。いつまで続くかわからないという不安がある介護だからこそ、費用面の負担は、制度を利用しつつできるだけ軽減してみてはいかがでしょうか。 参照:平成30年度公的介護保険制度の現状と今後の役割脳卒中に関する留意事項3高齢者の健康・福祉|平成28年版高齢社会白書(全体版) – 内閣府介護にはどれくらいの年数・費用がかかる?|公益財団法人生命保険文化センター生活福祉資金|全国社会福祉協議会(リンク2)地域包括支援センターの業務サービスにかかる利用料 | 介護保険の解説 | 介護事業所・生活関連情報検索「介護サービス情報公表システム」生活保護法による介護扶助とは – 神奈川県ホームページ福祉事務所 |厚生労働省保健福祉局 – 福山市ホームページ明治安田生命 | 介護のささえ
2019年02月14日介護が始まると、何かと介護用品が必要になるもの。レンタルでまかなえるものは借りて済ませたいと思う方もいることでしょう。この記事では、介護用品のレンタルサービスを提供している業者を、利用料金や取扱い用品と合わせてご紹介します。介護保険が適用できるレンタル品とは?レンタルできる介護用品にはさまざまなものがあります。そのうちの13種類は、要介護者が在宅生活を維持することができ、介護者の負担が軽減しうる用具である「福祉用具」として、介護保険を適用してレンタルすることができます。1~3割程度の自己負担でレンタルができるため、経済的負担を軽減できますね。介護保険を適用してレンタルするには介護度に条件があり、大半が要介護度2~5、一部のみ要支援、要介護度1から適用可能です。<13種類の福祉用具>車いす車いす付属品特殊寝台(介護ベッド)特殊寝台付属品床ずれ防止用具体位変換器手すり☆スロープ☆歩行器☆歩行補助つえ(松葉杖など)☆認知症老人徘徊感知機器移動用リフト自動排泄処理装置レンタル業者が貸し出しているものも、主に上記の13種類。自費であれば要介護2~5以下の人であってもレンタルが可能です。(☆のみ要支援から介護保険の利用可能)なお、介護保険を利用して介護用品をレンタルする場合は、まずケアマネージャーを通して手続きをする必要があります。 介護用品のレンタル業者5社をご紹介介護用品のレンタルを行なっている業者のうち、5社をご紹介します。ダスキン福祉用具に当てはまる13種類の介護用品を、計約3,100アイテム揃えています。介護保険が使えない人でも借りられますよ。専門知識を持ったスタッフが選定の相談、アフターケアを担当。見積りを出してもらうことも可能です。取扱い用品:車いす関係、歩行器関係、介護ベッド関係、床ずれ防止用具、体位変換器、手すり、スロープ・移動用リフト料金例:車いす:4,300円/月~電話番号:0120-100-100(8:00~20:00)>公式サイト株式会社トーカイ介護保険適用者、自費ともにレンタル利用可能です。サイトからカタログPDFのダウンロードができますが、価格は問い合わせが必要です。契約期間は1ヶ月から。問い合わせは各事業所のほか、サイト内にフォーマットもあります。取扱い用品:車いす関係、歩行器関係、介護ベッド関係、床ずれ防止用具、体位変換器、手すり、スロープ・移動用リフト、認知症老人徘徊感知機器、自動排泄処理装置、吸引器(介護保険対象外)料金例:要問い合わせ電話番号:事業所によって異なる(事業所一覧はこちら)>公式サイトメディケアセンター福祉用具専門相談員に選び方をアドバイスしてもらえます。サイトに書かれている自己負担額は介護保険適用後の1割負担額。介護保険外のレンタルの相談にも乗ってもらえます。問い合わせは各事業所への電話または問い合わせフォームより。取扱い用品:車いす関係、歩行器関係、介護ベッド関係、床ずれ防止用具、体位変換器、手すり、スロープ・移動用リフト、認知症老人徘徊感知機器、自動排泄処理装置、吸引器(介護保険対象外)料金例: 車いす2,500円/月~、介護ベッド1万円前後/月~電話番号:営業所によって異なる(営業所一覧はこちら)>公式サイトソネット株式会社介護保険対象の介護用品をレンタルしています。365日年中無休で営業しているため、いつでも相談可能です。サイトからレンタル品のカタログがダウンロードできます。取扱い用品:車いす関係、歩行器関係、介護ベッド関係、床ずれ防止用具、体位変換器、手すり、スロープ・移動用リフト料金例: 車いす3,000円/月~、介護ベッド1万円前後/月~電話番号:027-251-4410(9:00~18:00年中無休)>公式サイトヤマシタコーポレーション使用シーン、利用者の状態、介護保険の対象種目など、さまざまな選び方で商品を検索できます。365日対応。福祉用具専門相談員の資格を保有した社員が選び方の相談にも対応しています。取扱い用品:車いす関係、歩行器関係、介護ベッド関係、床ずれ防止用具、体位変換器、手すり、スロープ・移動用リフト、認知症老人徘徊感知機器、自動排泄処理装置料金例: 車いす4,000円/月~、介護ベッド8,000円前後/月~電話番号:0120-203-001(9:00~18:00)>公式サイト 介護用品レンタルで医療費控除は使える?介護保険制度下での医療費控除の対象項目については、以下のとおり定められています。介護保険制度の下で、介護サービス事業者から要介護者又は要支援者が提供を受ける居宅サービスや介護予防サービスの対価のうち、療養上の世話の対価に相当する部分の金額は、医療費控除の対象となります。No.1127 医療費控除の対象となる介護保険制度下での居宅サービスの対価|国税庁より引用つまり介護用品のレンタルは、医療費控除の対象外です。介護に関して医療費控除が適用となるのは「サービス」そのものであり、「療養上の世話の対価に相当する部分」であるのが現行の医療費控除の決まりだからです。 レンタルを賢く利用して介護者・本人の快適な生活をレンタル品は、業者が定期的にメンテナンスを行なうなど、アフターケアも充実。身体に合わなければ交換もできる点も購入とは異なるメリットです。介護用品をレンタルすることで、介護者・本人の負担を軽減し、快適な生活を送りたいものですね。 参考:介護保険で購入できるもの | 福祉用具レンタル・販売 | サービス・事業 | セントケア・ホールディング株式会社【はじめての方へ】福祉用具をレンタルするときに知っておきたいこと|LIFULL介護(旧HOME’S介護)No.1127 医療費控除の対象となる介護保険制度下での居宅サービスの対価|国税庁2介護保険サービスの対価に係る医療費控除について|国税庁
2019年01月31日平成18年に介護保険法が改正され、「介護予防」の考え方やサービスが導入されました。高齢者が増加するなか、介護を必要とせずに自立した老後を送れるように、国や自治体が支援しています。上手にサービスを利用して、気持ちよく楽しい老後を過ごせるように、家族もサービスの概要を知ることが大切です。今回は、親御さんにいつまでも元気でいてもらいたいと思っている人のために、介護予防のサービスについてご紹介します。介護予防サービスとは介護予防サービスとは、これから増加していく高齢者のために、介護が必要にならないよう、主に市町村が提供するサービスです。地域の実情に合わせて、地域全体で助け合いながら、介護が必要な状態にならないように高齢者をサポートしていきます。介護予防とは介護予防は、次の2つを目的としています。高齢になっても自立して生活できるよう、要介護状態になることを予防する要介護になっている人がリハビリテーションで、できることを少しずつ増やしていく生活機能を改善するだけではなく、活動できる場や参加できるイベントなどを企画し、生きがいや自己実現など、生きる目的を持って楽しく過ごせる環境づくりを目指しています。高齢者が自立し介護を必要としなければ、昼間1人でいても、家族は安心して仕事や外出をすることが可能です。高齢者自身にとっても、1人でも大丈夫だということが自信や生きがいにつながります。介護予防サービスと介護サービスの違い従来の介護サービスは介護認定を受けた人だけが対象でした。しかし、介護予防サービスは、介護サービスとは違い、ある程度自分で家事などをできる人が対象です。例えば、1人だと買い物もだんだん大変になっていき、色々な材料を買い込んで料理をしなくなります。簡単に購入できる出来合いのものを食べるようになってしまい、料理をするという活動も少なくなるでしょう。結果的には、生活機能の低下につながります。介護予防サービスでは、ホームヘルパーさんが一緒に買い物に行き、料理の下処理などの手伝いをします。そうすることで、できることを増やし、できないことも少しずつまたできるように促すのです。介護予防サービスは、介護サービスのように全てをホームヘルパーに任せるわけではなく、高齢者が自分でできるようにサポートしていくサービスです。家族が高齢者をサポートすることも可能ですが、できなくなったことを認めたくないという気持ちもあり、うまくサポートできない場合もあります。ホームヘルパーなどの家族以外の人との接触は、生活に張り合いを持たせるというメリットがあり、おすすめです。介護予防サービスを受けられる人介護予防サービスは、要介護認定を受けていない65歳以上の高齢者で、要支援1及び2の人が対象です。地域包括支援センターが、高齢者ができるだけ自立した生活を送れるようにサポートしていきます。要支援1または2と判定された場合、介護ケアプランをケアマネージャーが作成してくれます。要介護状態にならないように、できなくなったことをリハビリテーションをして改善、サポートしていきます。 介護予防のためのケアプラン介護予防ケアマネジメントを受けて、プランを立ててもらいます。地域には「介護支援専門員」、一般にケアマネージャーと呼ばれている人がいて相談に乗ってもらえます。本人と一緒に、家族もケアマネージャーとプランを立てましょう。介護をしないですむように、老後の生活について話し合える良いチャンスです。家族だけでは話しにくいこともたくさんありますが、ケアマネージャーが一緒だと、掘り下げてプランを立てられます。家族が本音で話せる良い機会でもあるので、できるだけ家族全員で参加しましょう。 自宅で受けられる訪問サービス自分の家に住んで、介護なしで生活できれば理想的です。訪問サービスを受ければ、家族も安心して外出できます。ホームヘルパーの訪問サービスホームヘルパーが訪問して、家事の手伝いなどをしてくれます。目的は、要介護状態にならないように、支援することです。そのため、お手伝いさんのように掃除をしたり、買い物に行ったりするのではなく、一緒に活動します。また、利用頻度は、要支援1で週1回程度で、部屋の掃除はあくまでも高齢者本人が使う部屋のみです。介護予防訪問入浴「自宅に浴室がない」「感染症にかかって家のお風呂や銭湯に入れない」という場合、移動入浴車などを利用し、入浴をサポートします。訪問リハビリ生活機能を上昇させるための簡単な体操などを、理学療法士や作業療法士などが指導し、アドバイスしてくれます。高齢になると筋力が落ちて、体を動かしにくくなることが問題です。体操などで体を動かすことは、脳を活性化することにもつながります。介護予防居宅療養管理指導日常的には1人でなんでもできる状態であっても、通院は難しい場合があります。1人では病院に行けないため、通院をしないで家で我慢してしまうかもしれません。適切な医師や歯科医師の指導がないと、そのまま介護を必要としてしまう状態になりかねません。そのため、医師や歯科医師が自宅を訪問してアドバイスを行います。介護予防訪問看護利用者が自立できるようにすることを目的に、病状のチェックや療養上の世話(食事・排せつのサポートなど)をします。普段の生活が問題なくできる人でも、病に倒れたことがきっかけとなり、要介護状態になることがよくあります。できるだけ自宅で自立した生活が送れるよう、生活機能の低下が起きないように看護師が疾患のある人の自宅を訪問し看護をするシステムです。 施設に通って受けられるサービス介護予防通所リハビリテーションが、いわゆる要介護者のデイケアと同じように、老人保健施設や病院などに通って受けられるアシストです。送迎もドアトゥドアですから、家族のサポートがなくても参加できます。入浴もでき、さっぱりとして帰宅します。食事なども別払いで利用可能です。介護予防のために個々の能力に合わせ、機能訓練やセルフケアなどの指導をしてもらえます。また要支援1、要支援2では支払う料金が異なります。 宿泊して受けられる介護予防サービス介護予防の段階でも、ショートステイサービスが受けられます。仕事などでケアを十分にできない場合など、不在中のことが心配な場合に利用できるサービスです。介護予防短期入所生活介護家族の帰宅が遅くなる日が続く場合や、出張などで家族が不在の場合に、介護老人福祉施設などを利用できるサービスです。食事・入浴などのサポートや機能向上を目的とした体操などの指導が受けられます。介護予防短期入所療養介護(医療型ショートステイ)体調が思わしくない場合に、介護老人保健施設などを利用して、看護やケアが受けられます。看病する人がいない場合に安心できるシステムです。 自宅で始める介護予防まだ1人でほとんどのことができる65歳以上の高齢者が、要介護状態になることを予防するためのサービスを紹介しました。各自治体で用意されているアクティビティーなどの社会参加や日常的に身体を動かすことなどといったことは介護予防に有効です。家族がアクティビティーを見つけたり、お買い物に付き添ったりして高齢者をフォローしていけば、自宅でも介護予防ができます。その上で、早めに専門家の力を借りて要介護状態にならないようにしていくことが大切です。 参考:厚生労働省介護予防・日常生活支援総合事業ガイドライン(概要)公表されている介護サービスについて | 介護事業所・生活関連情報検索「介護サービス情報公表システム」介護予防サービスの種類(要支援1・2の方が利用できるサービス) – 石巻市介護予防サービスについて|東久留米市ホームページ介護予防サービス/池田市ホームページ介護予防訪問入浴介護厚生労働省これからの介護予防
2019年01月30日