依然として猛威をふるい続ける新型コロナウイルスに立ち向かうためには、ぬかりない予防対策だけでは不十分。万一感染してしまったときにウイルスに負けない“免疫力”を、いまからしっかり強化しておこう。「免疫というのは、ひと言で言えば、私たちの体内に生じるさまざまな異物に反応し、それらを抑え込んでくれる機能のことです。たとえば、体内にがん細胞のような異常な細胞が生じたとしましょう。すると人間の体は、炎症を促進させる伝達物質を分泌し、それらの細胞を破壊するよう命令します。このように、がん細胞やウイルスに感染した細胞やウイルスに感染した細胞を破壊する防御機能を免疫と呼ぶのです」そう話すのは、純真学園大学客員教授の飯沼一茂先生。ただし、免疫の役割について正しく理解するためには、これだけでは不十分だとも飯沼先生は言う。「意外に思われるかもしれませんが、免疫には異物を排除する『攻撃型』だけでなく、過剰な攻撃を抑える『ブレーキ型』も存在するのです。身近なところでいえば、花粉症を例にとるとわかりやすいでしょう。花粉症は『ブレーキ型免疫』が低下することで、体内に入った花粉への攻撃が過剰になり、その結果、目や鼻の粘膜が慢性的な炎症を起こしてしまうのです」(飯沼先生・以下同)あの苦しい涙や鼻水だけでも勘弁してほしいところだが、「ブレーキ型免疫」の低下による免疫バランスの崩壊は、がんや糖尿病、動脈硬化や自己免疫疾患、アルツハイマー病などの精神性疾患まで、実に多岐にわたる病気の原因になるという。「免疫を考えるうえで大切なのは、要はバランス。体内の異物を破壊する『攻撃型免疫』と、それが過剰になるのを抑える『ブレーキ型免疫』は車の両輪だと考えてください」免疫には異物を破壊する「攻撃型」と、その攻撃を抑制する「ブレーキ型」があり、その2つのバランスが大切だということはわかったが、実際の生活のなかではどんなことを気にすればよいのだろうか?「講演などでもよくお話しするのですが、免疫力という観点からすると、現代の“清潔すぎる”環境は実は好ましくありません。たとえば、ひと昔前は野菜に寄生虫や泥がついているのは当たり前で、私たちはそれをある程度の量、自然に体内に摂取していました。そのことにより、私たちの体は寄生虫や土壌の雑菌に対する耐性を養っていたのです。『ブレーキ型免疫』をつかさどるTレグ(制御性T細胞)という細胞があり、無菌状態で飼われたマウスでは、このTレグ細胞が減少するという実験結果も出ています」近年、泥んこ遊びを推奨する幼稚園や保育園が増えているのも、このTレグ細胞を育てるのが狙いだという。Tレグ細胞は、先に触れた慢性炎症全般の抑制に欠かせないものだが、飯沼先生によれば、なかでも腸内細菌がつくるTレグ細胞はとりわけ重要なのだそう。「実は免疫細胞の約70%は腸内に存在しているのです。なんといっても、人間の腸のひだをすべて広げるとテニスコート1面分くらいありますから。クロストリジウム属細菌という腸内細菌によってTレグ細胞が増加する、というマウスの実験の結果も出ていますが、腸内環境を整えてTレグ細胞を増やすということは、ほぼそのまま、バランスのよい免疫力のアップに直結するのです」まさに「すべての免疫は腸に通ず」といったところか。さらに、昨年開かれた国際学会では、腸内環境にまつわる驚きの報告も。「スポーツ選手の10年分の『朝の便の状態』と『腸内細菌』のデータを検証したところ、腸内細菌の状態によってパフォーマンスに変化があることがわかりました」もちろん一概に、「いいうんちのアスリートが勝つ」わけではないが、便通がよいときの爽快感を思い起こせば、なんだか納得!?人間の腸内には約1,000兆個の腸内細菌がすみついているというが、それらの腸内細菌を味方につけられるかどうかが、まさに免疫バランスのための分かれ道だ。「女性自身」2020年4月7日号 掲載
2020年04月02日依然として猛威をふるい続ける新型コロナウイルスに立ち向かうためには、ぬかりない予防対策だけでは不十分。万一感染してしまったときにウイルスに負けない“免疫力”を、いまからしっかり強化しておこう。まずは次の免疫力チェックを!□ おなかや手足が冷える。体温が低い□ 野菜や果物はあまり食べない□ 日常的に激しい運動をしている□ 妊娠している□ 慢性的に寝不足だ□ 座り仕事が多く、運動不足だ□ ダイエットで食事制限をしている□ 甘いものや脂っこいものをよく食べる□ 喫煙している□ いつも強いストレスを感じる□ 生活リズムが乱れがちだ□ 毎年のように風邪をひく□ 便秘気味である□ 口内炎や口唇ヘルペスがよくできる□ 笑う機会が少ない□ 口や目の渇きを感じる当てはまる項目が、0〜2=免疫バランス良好。引き続きストレスや生活習慣の乱れに注意して。3〜5=免疫バランスにやや不安あり。日々の「免疫意識」を高めましょう。6〜9=かなり免疫バランスの悪い状態。10以上=いつ病気になってもおかしくない状態。生活習慣全般を見直して!“免疫力”を向上させることは、ふだんの生活のなかでもできるそう。そこで“免疫力”を向上させる生活習慣を2択クイズ形式で出題!出題してくれたのは、純真学園大学客員教授で、『それでは実際、なにをやれば免疫力が上がるの?』(ワニブックス)の著者・飯沼一茂先生。【Q】夕食後のだんらん。おすすめのテレビ番組は?泣けるドラマ or 笑えるバラエティ正解は笑えるバラエティ。「大阪国際がんセンターの研究によれば、落語や漫才を鑑賞したがん患者30人のほうが、鑑賞しなかった30人よりも、免疫細胞の一種であるNK細胞が増えることが確認されました」(飯沼先生・以下同)今後は、介護や医療の現場で“笑い療法士”が活躍する時代になる!?【Q】適切なお風呂の温度と入浴時間は?30度のお湯に15分 or 40度のお湯に10分正解は40度のお湯に10分。人間の体温は、40度のお湯に10分浸かると1度上がるといわれている。「体温が1度上がると血流だけでなく、リンパの流れもスムーズになります。リンパ球は免疫機能をつかさどる要で、この流れがスムーズになることで免疫力は5倍高まるといわれています」【Q】入浴剤で選びたいのは?重炭酸系 or 保湿系正解は重炭酸系。1日の疲れから免疫力が下がりがちな夜におすすめなのが「重炭酸」系の入浴剤。「炭酸系入浴剤は、角質層から体内に吸収される炭酸ガスが効果的に血流を促し末梢神経を広げてくれるので、体が温まり免疫力の維持につながります」【Q】入浴後にマッサージしたほうがいいのは?口元 or ふくらはぎ正解は口元。ウイルスや細菌は口、目、鼻などの粘膜から侵入して免疫力を落としてしまうので、粘膜の働きを強くしておくことが大切。「体が温まっている入浴後に、口元(=唾液腺)をしっかりとマッサージして、唾液の分泌量を増やすように心がけましょう」正しい知識を身につけて1日のリラックスタイムを免疫力の充電時間に!「女性自身」2020年4月7日号 掲載
2020年04月02日依然として猛威をふるい続ける新型コロナウイルスに立ち向かうためには、ぬかりない予防対策だけでは不十分。万一感染してしまったときにウイルスに負けない“免疫力”を、いまからしっかり強化しておこう。まずは次の免疫力チェックを!□ おなかや手足が冷える。体温が低い□ 野菜や果物はあまり食べない□ 日常的に激しい運動をしている□ 妊娠している□ 慢性的に寝不足だ□ 座り仕事が多く、運動不足だ□ ダイエットで食事制限をしている□ 甘いものや脂っこいものをよく食べる□ 喫煙している□ いつも強いストレスを感じる□ 生活リズムが乱れがちだ□ 毎年のように風邪をひく□ 便秘気味である□ 口内炎や口唇ヘルペスがよくできる□ 笑う機会が少ない□ 口や目の渇きを感じる当てはまる項目が、0〜2=免疫バランス良好。引き続きストレスや生活習慣の乱れに注意して。3〜5=免疫バランスにやや不安あり。日々の「免疫意識」を高めましょう。6〜9=かなり免疫バランスの悪い状態。10以上=いつ病気になってもおかしくない状態。生活習慣全般を見直して!“免疫力”を向上させることは、ふだんの生活のなかでもできるそう。そこで“免疫力”を向上させる生活習慣を2択クイズ形式で出題!出題してくれたのは、純真学園大学客員教授で、『それでは実際、なにをやれば免疫力が上がるの?』(ワニブックス)の著者・飯沼一茂先生。【Q】昼下がり、つかの間の自分の時間は?大きな声でカラオケ or 静かに読書正解は大きな声でカラオケ。大声で笑うことが免疫細胞の一種であるNK細胞を活性化するというのはよく知られているが、楽しく歌うことも免疫の活性化に効果があるという。「大きな声で歌うことは、体温の上昇や、快感ホルモンの分泌を促進してくれるので、免疫力の向上も期待できます」(飯沼先生・以下同)【Q】趣味のクラシック鑑賞。聴くならどっち?ベートーベン or モーツァルト正解はモーツァルト。近年、免疫力向上に寄与する音楽があることが解明されている。「注目されているのは『f分の1ゆらぎ』という音の波動。モーツァルトやバッハ、ショパンといった特定のクラシック音楽以外に、美空ひばりさんの歌声にもこの波動があることがわかっています」【Q】小腹がすいたときのおやつは?新鮮な黄色いバナナ or 茶色い斑点の出たバナナ正解は茶色い斑点の出たバナナ。バナナには、タンパク質の代謝に不可欠なビタミンB6や善玉菌のエサになるオリゴ糖などが含まれる。「免疫力の向上には選び方がポイント。茶色い斑点が出た熟成バナナには、免疫力のもとである白血球を増やす効果が、若々しいバナナの約5倍という研究結果も」【Q】運動不足の解消に適切なエクササイズは?1時間のウオーキング or 30分のハードなエアロビクス正解は1時間のウオーキング。シンプルながら免疫力を上げてくれる運動がウオーキング。「有酸素運動は、血液中の免疫細胞である白血球やリンパ球の働きを高めてくれるのです。1日の目安は7,000〜8,000歩(=1時間程度)。ハードな運動はむしろ免疫力を下げてしまうのでご注意してください」免疫力UPのルーチンを身につけよう!「女性自身」2020年4月7日号 掲載
2020年04月01日依然として猛威をふるい続ける新型コロナウイルスに立ち向かうためには、ぬかりない予防対策だけでは不十分。万一感染してしまったときにウイルスに負けない“免疫力”を、いまからしっかり強化しておこう。まずは次の免疫力チェックを!□ おなかや手足が冷える。体温が低い□ 野菜や果物はあまり食べない□ 日常的に激しい運動をしている□ 妊娠している□ 慢性的に寝不足だ□ 座り仕事が多く、運動不足だ□ ダイエットで食事制限をしている□ 甘いものや脂っこいものをよく食べる□ 喫煙している□ いつも強いストレスを感じる□ 生活リズムが乱れがちだ□ 毎年のように風邪をひく□ 便秘気味である□ 口内炎や口唇ヘルペスがよくできる□ 笑う機会が少ない□ 口や目の渇きを感じる当てはまる項目が、0〜2=免疫バランス良好。引き続きストレスや生活習慣の乱れに注意して。3〜5=免疫バランスにやや不安あり。日々の「免疫意識」を高めましょう。6〜9=かなり免疫バランスの悪い状態。10以上=いつ病気になってもおかしくない状態。生活習慣全般を見直して!“免疫力”を向上させることは、ふだんの生活のなかでもできるそう。そこで“免疫力”を向上させる生活習慣を2択クイズ形式で出題!出題してくれたのは、純真学園大学客員教授で、『それでは実際、なにをやれば免疫力が上がるの?』(ワニブックス)の著者・飯沼一茂先生。【Q】夕食づくり。野菜の皮はどうする?皮は残さずむく or 皮はなるべくむかない正解は皮はなるべくむかない。免疫力という観点からは、野菜はむしろ皮が重要。「重要なのは、皮と実の間に多く含まれるファイトケミカルという栄養素で、高い抗酸化作用が細菌やウイルスの侵入を防いでくれます。また、ある程度の泥はむしろ腸内細菌を活性化してくれます」【Q】夕食づくり。メインの食材=お肉はどうする?しっかり食べる or 極力控える正解はしっかり食べる。ダイエットなどで極端に脂肪分や肉を避けると、免疫力が低下するおそれも。「脂肪は、ビタミンAを肝臓に蓄える働きを持つ胆汁を作り出す栄養素で、これをきちんと取らないとカロテンやビタミンの吸収が悪くなり、免疫細胞の弱体化にもつながりかねません」【Q】夕食づくり。おすすめの献立は?麻婆豆腐 or 酢豚正解は麻婆豆腐。「トウガラシに含まれる辛み成分(=カプサイシン)は、新陳代謝を促すほか、中性脂肪を減らしてくれる効果も期待できるので、免疫力を向上させるにはもってこいの食材です」麻婆豆腐以外のメニューでも、一味唐辛子や鷹の爪を積極的に取り入れてみて。免疫力UPのルーチンを身につけよう!「女性自身」2020年4月7日号 掲載
2020年04月01日「免疫力を高めるには夜ヨーグルトが効果的」「インフルエンザの予防には免疫力を高めるといい」などなど、健康にまつわる話題でよく耳にする“免疫”という言葉だが、その実態については、意外とよくわかっていない人も多いのでは?というわけで、免疫の基本的な役割について、純真学園大学客員教授の飯沼一茂先生に話を伺った。「免疫というのは、ひと言で言えば、私たちの体内に生じるさまざまな異物に反応し、それらを抑え込んでくれる機能のことです。たとえば、体内にがん細胞のような異常な細胞が生じたとしましょう。すると人間の体は、炎症を促進させる伝達物質を分泌し、それらの細胞を破壊するよう命令します。このように、がん細胞やウイルスに感染した細胞やウイルスに感染した細胞を破壊する防御機能を免疫と呼ぶのです」(飯沼先生・以下同)なるほど。ただし、免疫の役割について正しく理解するためには、これだけでは不十分だとも飯沼先生は言う。「意外に思われるかもしれませんが、免疫には異物を排除する『攻撃型』だけでなく、過剰な攻撃を抑える『ブレーキ型』も存在するのです。身近なところでいえば、花粉症を例にとるとわかりやすいでしょう。花粉症は『ブレーキ型免疫』が低下することで、体内に入った花粉への攻撃が過剰になり、その結果、目や鼻の粘膜が慢性的な炎症を起こしてしまうのです」あの苦しい涙や鼻水だけでも勘弁してほしいところだが、「ブレーキ型免疫」の低下による免疫バランスの崩壊は、がんや糖尿病、動脈硬化や自己免疫疾患、アルツハイマー病などの精神性疾患まで、実に多岐にわたる病気の原因になるのだ。健康に害を及ぼす異物はなるべく取り除きたいが、取り除きすぎてもよくない……って、どうすればいいの?「免疫を考えるうえで大切なのは、要はバランス。体内の異物を破壊する『攻撃型免疫』と、それが過剰になるのを抑える『ブレーキ型免疫』は車の両輪だと考えてください」たしかに左右のタイヤの大きさが違っていては、車はまっすぐ走れない。飯沼先生によれば、とくに現代人にとって問題なのは「ブレーキ型免疫」の低下なのだそう。「女性自身」2020年4月7日号 掲載
2020年03月30日腸内環境を整え、免疫力を高める効果が期待できると注目を浴びている発酵食品。その中でも熱い視線を注がれているのが、お米を発酵させた酒粕です。酒粕には美肌効果が期待できるビタミンB群をはじめ、食物繊維や必須アミノ酸も豊富な万能食品。今回ご紹介する「豆乳粕汁」は、酒粕と味噌のダブル発酵食品に、大豆イソフラボンが豊富な豆乳。そして、鶏もも肉から出る旨味と、根菜類の甘みを加えた栄養満点の一品です。今話題の発酵食品を存分に使った栄養満点の「豆乳粕汁」。腸内環境を整え、免疫力を高めるためにも、是非試してみてくださいね。■豆乳粕汁調理時間 20分 1人分 437kcal<材料 2人分>鶏もも肉(小) 1枚(200g)ジャガイモ 1個玉ネギ 1/4個ニンジン 1/4本エノキ 1/2袋水 200ml豆乳(成分無調整) 200ml酒粕 30gみそ 大さじ2塩 少々しょうゆ 適量セリ(刻み) 適量<作り方>1、鶏もも肉は食べやすい大きさに切る。ジャガイモは皮をむき、4つに切る。玉ネギは幅2cmのくし切りにする。ニンジンは皮をむき、厚さ5mmの半月切りにする。エノキは根元を切り落とし、長さを半分に切る。2、鍋に鶏もも肉、ジャガイモ、水を入れて強火にかけ、沸騰したらアクを取る。蓋をずらしてのせ、弱火で約5分煮る。3、酒粕とみそを(2)の煮汁で溶いてから(2)に加える。玉ネギ、ニンジン、エノキ、豆乳を加え、蓋をして弱火で7~8分程煮る。吹きこぼれないように注意します。4、塩としょうゆで味を調えて器によそい、セリを散らす。疲れた体にも染み渡る、優しい甘さで栄養満点の「豆乳粕汁」。優しい甘さの一杯は大人も子供も大満足。免疫力をUPするためにも是非作ってみてくださいね。
2020年03月25日いまこそ知りたい感染症対策。ウィルスに負けないためには、手洗い、うがい、人混みを避ける、などが挙げられますが、加えて体の免疫機能を正常に働かせることも肝。そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生が防御機能を高める方法をご紹介します!文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 47免疫力をこれ以上下げたくない時期今多くの人が身に付けたい力といえば免疫力ですよね。マスクや手洗い、うがい、早寝など、外敵から防御するための行動は当然必要です。ただ、今の時期、予防に予防を重ねても心配が絶えない人も多いと思います。それと同時に耳にするのが、あまり外に出ないようにすることで、退屈だったりストレスがたまり、運動不足になったり、家の中で無駄食いなどをして不摂生をしてしまうことです。人の多いところに外出しないと身を守ることになりますが、引きこもって体力や筋力の低下などが起きてしまい、防御機能である免疫までが弱ってしまっては大変です。そうならないためにも、食事でできる対策をお伝えしたいと思います。今週は食事で防御機能を高める食薬習慣を紹介します。自然の変化が体調に影響している漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一か月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。今週は、防御機能を高める食薬習慣まだまだ、体調管理に油断のできない日々が続きますね。早く落ち着くことを願うばかりです。そして、私たちにできることといえば、ウイルスに接する可能性のある機会を減らすこと、衛生管理をしっかり行うことだと思います。でも、それだけでは心配が残る人も多いと思います。さらなる対策となるとやはり、体の内側から防御機能を高めていくこと。特に粘膜からウイルスや細菌が侵入してきますが、喉や鼻などの粘膜には、繊毛という防御機能があります。しかし、粘膜が乾燥しているとその働きが弱ってしまいます。そのため、こまめな水分補給が防御機能を高めることに役立ちます。空気清浄機などで清潔に湿度を保つことも大切ですが、1日1.5L程度の水分をこまめに摂取していくことも大切です。暑い季節よりも水分補給が減りがちな季節のため、意識的な水分の補給が必要となります。漢方では、潤いをプラスすることを「補陰(ほいん)」、免疫力を強化することを「補気(ほき)」といいます。今週は、「補気」作用のある食材を使った飲み物をこまめに取ることで「補陰」する食薬習慣を紹介します。今週食べるとよい食材・メニューは、【生姜とスパイス&ハーブを使ったドリンク】です。今週食べるとよい食材・メニュー:生姜とスパイス&ハーブを使ったドリンク喉を潤しウイルスや細菌の侵入を防ぐためにこまめな水分補給は大切です。その潤す水分に細菌やウイルスに対抗するスパイス&ハーブを加えるのがおススメです。単純に水分をとるよりも、少しでも有効成分を含むものを常備しておきましょう。特に、スパイス&ハーブを整腸作用のあるオリゴ糖につけて常備しておくと腸内環境も整うためさらにgood!生姜生の生姜には「ジンゲロール」が含まれウイルスや菌に対して効果を発揮すると言われています。生姜をすりおろすか、ミキサーで細かくしてオリゴ糖に漬け込んだり、一回分ごとに分けて冷凍するのがおすすめです。普段飲んでいる紅茶やココアや白湯、お味噌汁やスープなど好きなものにちょい足ししてみましょう。外敵から身を守る「気」を補ってくれます。クローブ、カルダモン、シナモンスティックなどスパイス&ハーブ一般的にスパイスやハーブには抗菌作用、抗ウイルス作用、抗炎症作用などが備わっています。 使い方がわかりにくいものが多い印象もありますが、生姜やレモンなどと一緒に好きなスパイスをオリゴ糖に漬け込んでしまえば、細菌、ウイルス対策のシロップになります。外出を控えて家の中で過ごすことが多くなると、運動不足に加え甘いものとコーヒーが増えてしまうなんて悩みも耳にします。いつも飲むドリンクにひと手間加えて体調管理に役立ててみてはいかかがでしょうか。information大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。昭和大学薬学部生薬学研究室で漢方を学び薬剤師免許を取得。その後、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。著書『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。©d3sign/Gettyimages©ArtMarie/Gettyimages©Ezra Bailey/Gettyimages
2020年02月26日β-グルカンは食物繊維の仲間で、きのこや酵母、大麦やオーツに多く含まれている成分です。最近では少しずつその効果が明らかにされてきており、免疫力を高め、病気からカラダを守ったり、ガン予防したりする効果があることがわかってきました。その他にも、私たちのカラダに様々な効果をもたらしてくれるとても魅力的な栄養成分です。β-グルカンの働き免疫力を高めるβ-グルカンは体内に入っても消化吸収されず、直接腸内の免疫細胞に働きかけます。そうして免疫力が高まると、カラダの中に侵入した細菌や異物を排除する能力が上がるため、風邪予防やアレルギー症状を予防・改善する効果が期待されています。抗ガン作用ガンの発症はタバコや食事などの要因が大きく関わっています。きのこ由来のβ-グルカンは、ガン細胞を攻撃するナチュラルキラー細胞やマクロファージなどの免疫細胞を活性化させ、ガンを抑制する効果が認められています。コレステロール値の正常化大麦・オーツ由来のβ-グルカンは、消化されることなく腸へ届くため、コレステロールの排泄を促進させます。また、コレステロールの合成を抑制する働きがあるといわれています。整腸作用きのこ類に含まれるβ-グルカンは、不溶性食物繊維の一種。胃や腸で水分を吸収して大きく膨らみ、腸を刺激してぜん動運動を活発にし、便通を促します。大麦に含まれるβ-グルカンは水溶性食物繊維で、善玉菌を増やして腸内環境を整え、腸の動きを良くしてくれます。β-グルカンを多く含む食品まいたけ・しいたけ・エリンギ・なめこ・ひらたけをはじめ、ほとんどのきのこに含まれています。他には、大麦やオーツ麦、パンの酵母にも含まれています。β-グルカン摂取のポイントβ-グルカンは、腸の内壁にある免疫細胞に働きかけるため、空腹時に摂るとより効果的。食事から摂れるβ-グルカンの量はわずかなので、毎日少しずつでも食事にとり入れることがポイントです。炒め物や煮物、みそ汁などにきのこを加えたり、大麦は茹でてサラダにトッピングしたり、麦ごはんで食べるのもおすすめですよ。
2019年11月03日こんにちは、保育士の中田馨です。昼間はぽかぽか陽気でも、朝夕が冷え込む季節になってきました。こんな大人も着る服を悩んでしまう時期には、赤ちゃんのお洋服選びも本当に難しく、気づいたら咳や鼻水が出ていた……! なんてことも。 今回は、季節の変わり目などに赤ちゃんが風邪をひいてしまったときにできるケアをお話します。 赤ちゃんは風邪にかかりやすい?赤ちゃんには、胎盤と初乳からの免疫があり、5~6カ月ごろまではその免疫によって守られています。しかし、5~6カ月を過ぎるころから少しずつその免疫がなくなっていくため、風邪などになりやすくなるといわれています。風邪のウイルスはいろいろな種類があるため、0歳児のうちは、ひと冬ずっと鼻水が出ている赤ちゃんも少なくありません。たくさん風邪をひくことで免疫がつき、3歳ごろになると風邪をひく頻度が少なくなってきます。ママからもらった免疫が少なくなった5~6カ月ごろの赤ちゃんは、風邪にかかりやすいと思っておきましょう。 ママが気をつけることは?もし、赤ちゃんが風邪をひいたかなと思ったら、以下のことに気をつけましょう。■高熱や下痢・嘔吐があるとき風邪をひいて高熱があるときや、下痢・嘔吐があるときは脱水にならないように気をつけます。 ■ヒューヒュー、ゼイゼイなどの音がするとき呼吸の音がするときは、気管支などの病気のことがあるので、病院で診てもらいましょう。 ■鼻水がたくさん出る、詰まっているとき眠りにくい、ミルクが飲みにくいなどの症状が出ると赤ちゃんもママもつらいので、こまめに鼻水を取り、受診も考えましょう。 風邪をひいたときのお家でのケアでは、風邪をひいたときにお家でできるケアを紹介します。 咳が出るとき・縦抱きにして背中をトントンする咳き込んだり胸からゴロゴロと音がしたりしているときは、赤ちゃんを縦抱きにし、背中をさするか軽くトントンするとたんが切れやすくなります。 ・水分で喉を湿らせるひと肌くらいの温かい白湯や麦茶などをスプーンで少しずつ与え、喉を湿らせるとたんが切れやすくなります。 ・クッションで上半身を高めにする寝かせるときはクッションなどを布団に入れて、上半身を少し高めにするとたんが詰まらずにラクに寝られます。・体の状態が良ければお風呂に入れるまた、熱もなく呼吸が落ち着いていて元気なら、お風呂に入ってもOK。お風呂に入ると湯気で一時的に呼吸がラクになるメリットもあります。 鼻水が出るとき・鼻水を吸い取るまだ鼻をかむことができませんので、鼻吸い器で鼻水を吸い取ってあげると呼吸がラクになります。・蒸しタオルで鼻の付け根を温める蒸しタオルを鼻の付け根に当ててあげると、鼻づまりがスッキリします。お風呂に入ったときも、同じ要領で蒸しタオルを当ててあげると効果的です。 ・鼻の下をケアする鼻水をティッシュなどで頻繁に拭きますので、鼻の下が赤く荒れてしまうこともあります。保湿クリームを塗るなどして皮膚を保護しましょう。・おっぱいや育児用ミルクはこまめにあげる鼻水でおっぱいや育児用ミルクが飲みにくい場合は、一度に与えず何度かに分けて与えましょう。 発熱のとき・こまめに水分補給させる熱が高いときは水分がとられます。湯冷まし・麦茶・乳児用イオン水などを何度かに分けて与えましょう。(※乳児用イオン水は必ず医師の指導のもとで与えましょう) ・額、首、わきなどを冷やす嫌がらない場合は、タオルなどで包んだ水枕などで体を冷やしましょう。 ・熱が上がり切ったら涼しくする熱が上がり切ったら、体がほてって暑くなってきます。布団を減らし、薄手の衣服に着替えて涼しくしましょう。 受診する目安とポイント病院に行くタイミングが分からないというママもいると思います。でも、赤ちゃんのそばにいるのはママやパパですから、本やネットの情報に頼りすぎず、赤ちゃんの様子がいつもと違って不安なときは受診するほうが安心です。 もし、以下のような症状が見られるときは、悩まずすぐに受診しましょう。・激しく咳き込む・鼻が詰まって息がしづらい、寝づらい・ぐったりとして元気がない・水分を飲まない・おしっこが出ない・3カ月未満で熱が38度以上ある・嘔吐・下痢などの症状もある 意識がなかったり、ひきつけを起こしたりした場合などは救急車を呼んですぐに病院へ行きましょう。 赤ちゃんはいろいろなウイルスと出会って、徐々に強い体になっていきます。風邪に何度もかかって強い体になるのは大人も一緒なのか、私自身、保育士になりたてのときは、子どもたちにウイルスをもらうからか、冬になると毎年、鼻・喉・お腹の風邪にかかっていました。でも、20年経った今は「たまには風邪ひいて休みたいな」と思っても風邪をひかないくらいに強い体になりました。赤ちゃんが風邪をひいたときは、今回紹介した方法を参考にしてホームケアをしてみてくださいね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2019年10月31日イソップ(Aēsop)から、スキンケア・ヘアケア・ボディケアなどが一つになった「ローマ シティー キット」、ヘアケア・ボディケアの定番商品が入った「アライバル キット」が登場。全国のイソップ直営店、百貨店およびオンラインストアで展開される。「ローマ シティー キット」イタリアの古都・ローマにちなんで名付けられた「ローマ シティー キット」は、スキンケア、ヘアケア、ボディケアに加えて、マスクなどの集中ケアを加えたキット。これ1つ持っていけば、旅行先でもスペシャルケアまで堪能できる。黒色のアメニティケースの中には、9品のアイテムをセットしている。コンパクトなトラベルサイズなので海外旅行にも安心。ノーマル肌からコンビネーション肌まで、様々な肌タイプの人が使用できる。「ローマ シティー キット」内容■ヘアケアCL シャンプー 50mL:マイルドなシャンプーで、地肌と髪を優しく洗い上げる。NT コンディショナー 50mL:髪にうるおいを与え、つややかで柔らかに整える。■ボディケアボディクレンザー 11 50mL:ジェルタイプのテクスチャーと爽やかな香りで優しくボディを洗い上げる。全ての肌タイプにマッチ。ボディバーム 08 50mL:ゼラニウムとシトラスのエキスを配合した、爽やかな香り。バーム状テクスチャーで肌にうるおいを与える。■フェイスケアトゥーマインズ フェイシャル クレンザー 15mL:自然な油分を奪うことなくきちんと洗い上げるマイルドなクレンザー。ジェルベースで泡立ちは控えめ。トゥーマインズ フェイシャル トナー 15mL:モイスチャーバランスを整え、肌をリフレッシュさせる。トゥーマインズ フェイシャル ハイドレーター 15mL:ライトな使い心地で素早く肌になじみ、うるおいのあるマットな肌に仕上げる。フェイシャル ハイドレーティング マスク 59 15mL:うるおいを集中補給するマスク。リップ クリーム 40 6mL:唇をうるおいで満たし、柔らかく保つ。「アライバル キット」「アライバル キット」には、イソップ定番商品のヘアケア・ボディケア4アイテムを詰め合わせ。旅行中の疲れをリフレッシュしてくれるとともに、あらゆる肌タイプの人の肌ケアをしてくれる。「アライバル キット」内容■ヘアケアCL シャンプー 50mL:マイルドなシャンプーで、地肌と髪を優しく洗い上げる。CL コンディショナー 50mL:軽い使い心地ながら、髪に贅沢な潤いを与え手触りのよいヘアへと導いていく。■ボディケアボディクレンザー 11 50ml:爽やかな香りでリフレッシュさせながら、ボディを洗い上げる。テクスチャーはジェルタイプ。リンド ボディバーム 50ml:ひんやり爽快感のある使い心地とシトラスの香りで、夏にぴったり。バームタイプなので、肌を潤し柔らかく整えてくれる。首からつま先まで使用可能だ。【詳細】イソップ新作発売日:2019年5月20日(月)「ローマ シティー キット」7,000円+税「アライバル キット」3,700円+税取扱店舗:全国のイソップ直営店、百貨店およびオンラインストア【問い合わせ先】イソップ・ジャパンTEL:03-6434-7737
2019年05月25日私たちはどんな小さな病気であれ、免疫力(自然治癒力)がなければ健康でいることができません。カラダの機能を保ったり、早くキズを治してくれたり、病原菌や異物などを撃退したりするなど、免疫を高めることによって病気からカラダを守ってくれているのです。 免疫力を高める身近な食材免疫力を維持するためには、普段からバランスの良い食事を心がけることが大切です。そこで、身近な食材で免疫力を高める作用があるものをいくつかご紹介します。にんじん・ほうれん草・トマトなどの緑黄色野菜にんじんは、野菜の中でもトップクラスのβ-カロテン量。β-カロテンは強い抗酸化力があり、あらゆる病気のもととなる活性酸素を減らす効能があります。ブロッコリー・ピーマン・キウイ・いちご白血球の働きを強めて免疫力をアップさせるビタミンCが豊富。また、コラーゲンの生成を助け皮膚や粘膜を丈夫にする働きもあります。ビタミンCはストレスや喫煙により消費されやすいので積極的に摂りたいビタミンの一つです。かぼちゃ・アボカド・アーモンド抗酸化力の強いビタミンEが豊富。血中LDLコレステロールの酸化を抑制し、動脈硬化などを予防します。(※)ビタミンCと一緒にとると抗酸化作用が強化されます。ヨーグルト・納豆・キムチ・ぬか漬け・オクラ・山芋発酵食品には乳酸菌が豊富。善玉菌を増やし免疫力を高めます。また、ネバネバ食品にはムチンが豊富。胃の粘膜を保護し消化を促す働きや、疲労回復効果があります。にら・にんにく・ねぎ・玉ねぎ・大根 にんにくやねぎなどの刺激のある香り成分である「イオウ化合物」は、抗酸化作用や抗菌作用の他、疲労回復にも効果を発揮。大根は「大根おろし」にすると抗酸化力がさらにアップします。 このようなさまざまな食品をバランスよく取り入れることが大切です。さらに食事だけでなく睡眠を十分にとりいれて、ストレスをためないような生活をこころがけてくださいね。「笑顔」も免疫力を高めてくれますよ。毎日を楽しく、規則正しい食生活をおくり病気にかかりにくいカラダを目指しましょう。 【参考・参照】(※)日本生活習慣病予防協会20.動脈硬化になりやすい場合〈〉(最終閲覧日:2017/10/3) 【執筆者】衞藤敬子/管理栄養士コントラクトフードサービス大手(株)グリーンハウスに入社、社員食堂のメニュー提案や栄養指導業務を経て、2009年「あすけん」に参加。アドバイス作成やサービス開発に携わる傍ら、年間150件以上の栄養指導やプロアスリート選手の食事サポート、セミナーなどを実施。現在はフリーランスに転向し、幅広く活躍。
2019年04月26日「免疫チェックポイント阻害剤の誕生は、世界のがん医療に大きなインパクトを与えました。さらに開発の基礎となる研究をされた本庶佑先生が、ノーベル賞を受賞したことで、その効果が報じられています。しかし“万人に効く”“夢の新薬”ととらえるのは、時期尚早です」新薬への過大な期待に警鐘を鳴らすのは、医療ガバナンス研究所理事長で、内科医の上昌広さんだ。免疫チェックポイント阻害剤のメカニズムについて、上さんが解説してくれた。「がん細胞など、体内の異物はキラーT細胞というリンパ球が攻撃します。しかしがん細胞は賢く、T細胞とくっつくことで、攻撃する信号を止めてしまうのです。新薬は、この結合を阻害し、キラーT細胞が、がん細胞を追跡、攻撃するよう働きかけるのです。がんを直接攻撃するという、これまでの手術・放射線・抗がん剤とは一線を画す、まったく新しい概念で、第4のがん治療といわれています」(上さん)こうした構造を利用して脚光を浴びたのが、’14年に発売されたオプジーボだ。「当初は皮膚がんの一種、悪性黒色腫に対して承認されましたが、間もなく、肺がんの中でも8~9割を占める非小細胞肺がんに保険適用が広がりました」(上さん)慶應義塾大学医学部先端医科学研究所所長の河上裕さんが、効果を表すデータについてこう語る。「肺がんにおいて既存の治療では予後が悪い場合も多かったのですが、免疫チェックポイント阻害剤によって、その16%の患者さんが、5年間生存しています」(河上さん)発売当初は1年で3,500万円もした薬代も、対象者が増えたために、1,000万円まで値下げされている。現在は、効果が確認された6種類の阻害剤が承認を受け、対象となるがんや、患者の状態により、公的保険が利用可能。支払う費用の上限を設定している高額療養費制度もあるので、患者の自己負担額を抑えられる。承認を受けているのは肺がんや腎臓がん、悪性黒色腫など約10種類。しかし、広い部位で治療が進められており、大腸が、乳がんは治験も最終段階だ。国内で承認されている免疫チェックポイント阻害剤の「実力とリスク」は次のとおり(薬名はすべて販売時のもの)。■「オプジーボ」【保険適用のがんの種類】悪性黒色腫、非小細胞肺がん、腎細胞がん、ホジキンリンパ腫、頭頸部がん、胃がん、悪性胸膜中皮腫。【近い将来、保険適用になりうるがん】食道がん、大腸がん、卵巣がんなど。■「キイトルーダ」【保険適用のがんの種類】悪性黒色腫、非小細胞肺がん、ホジキンリンパ腫、尿路上皮がん。【近い将来、保険適用になりうるがん】乳がん、大腸がん、食道がんなど。■「ヤーボイ」【保険適用のがんの種類】悪性黒色腫、腎細胞がん。【近い将来、保険適用になりうるがん】胃がん、食道がんなど。■「バベンチオ」【保険適用のがんの種類】メルケル細胞がん。【近い将来、保険適用になりうるがん】胃がんなど。■「テセントリク」【保険適用のがんの種類】非小細胞肺がん。【近い将来、保険適用になりうるがん】小細胞がん、肝細胞がん、乳がんなど。■「イミフィンジ」【保険適用のがんの種類】非小細胞肺がん。【近い将来、保険適用になりうるがん】膀胱がん、肝臓がん、卵巣がんなど(他剤との併用)。■6種類の免疫チェックポイント阻害剤に考えられる副作用間質性肺疾患、心筋炎、消化管穿孔などの命に関わるようなケースも起こりうる薬剤もある。皮膚炎(かぶれや水ぶくれ、粘膜のただれ)、甲状腺炎(多汗、動悸、浮腫)、重篤な大腸炎(下痢、血便)など、自己免疫反応が起こることがある。「乳がんに関しては、これまで治療が難しかったトリプルネガティブ乳がんという種類であっても、10%ほどの患者さんに効果が表れているという報告もあります」(河上さん)治験データを集積して申請されれば「通常、半年~1年で承認される」(上さん)というから、この1~2年で一気に対象者が増える可能性があるのだ。だからこそ今後、この“夢の薬”に冷静な目が必要だと、前出の2人は語る。まず、注意しなければならないのは、同じ薬剤を使っても、効かない患者のほうが多いということだ。「奏効率と言いますが、6つの阻害剤でがんが見えなくなる、もしくは大きさが30%以上縮小した率は、肺がんで20%弱、悪性黒色腫で20%程度です」(河上さん)たとえば、オプジーボの添付文書には《切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌》《根治切除不能又は転移性の腎細胞癌》などと書かれている。がんの進行度によっても、使用できる人が厳密に定められている。「現状では、万人が受けることができず、患者さんのがんの性質、免疫体質、腸内細菌や喫煙の有無などの環境因子も関係して治療効果が決まっていきます」(河上さん)そして、先述したように“危険な副作用を伴う薬”であることも、知らなくてはならない情報なのだ。「“免疫”と聞くと、自分の体内にあるものだから、副作用が少ないと感じてしまいがちですが、そんなことはありません。主に、自己免疫疾患のような症状が代表的です。甲状腺機能が低下して疲労感が増したり、粘膜がただれたり、発疹ができることも報告されています。肝機能障害、腎機能障害、脳炎、1型糖尿病なども注視しなければなりません」(上さん)間質性肺疾患や心筋炎など、場合によっては死に至る副作用を引き起こすこともある。「それも“まれ”なレベルではなく、阻害剤を使った患者さんの10%以上に、重篤なケースを含めた比較的強い副作用が起こっています」(河上さん)まだまだ課題は山積している免疫チェックポイント阻害剤だが、これからのがん治療に新たな光をもたらす薬剤であることは間違いない。
2018年10月18日“免疫”がテーマの体験型アート展「君と免疫。展」が、2018年2月24日(土)・25日(日)の2日間、東京・表参道のSO-CAL LINK GALLERYにて開催される。君と、免疫を、アートでつなぐ人間が欠かすことのできない防衛機能・免疫を体験型アートに知っているようで実は知らない「免疫」のメカニズムを学ぶ、株式会社 明治によるプロジェクト「ドゥ―・ワンダーズ(Do Wonders)」の第1弾プログラムとして開催される本展のコンセプトは、「君と、免疫を、アートでつなぐ」。ウイルスや細菌から体を守ってくれる免疫を、体験型アートで表現するユニークな展覧会だ。イラスト・音楽・映像など異なるジャンルのアーティスト5人が参加人間が健康に暮すために欠かすことのできない防衛機能である免疫は、体内に侵入したウイルスや細菌を撃退するために、様々な細胞・組織・器官が複雑に連携して構成されている。本展では、そんな難しく感じられがちな免疫を、イラストレーター・石井正信、音楽作家・清川進也、バルーンアーティスト・DAISY BALLOON、映像作家・勅使河原一雅、建築家・吉田愛の5組が、五感で楽しむ体験型アートとして再構築。免疫の働きにインスパイアされた勅使河原一雅による体験型映像作品『混沌の王国』をはじめ、それぞれが独自の解釈・世界観で表現した免疫の世界が楽しめる。開催概要「君と免疫。展」開催期間:2018年2月24日(土)・2月25日(日)開催時間:24日(土)10:00〜19:00、25日(日)10:00〜17:00会場:SO-CAL LINK GALLERY住所:東京都渋谷区神宮前4-9-8観覧料:無料
2018年02月11日日ごとに寒さが増し、鼻水が出たり、せきをしたりと、少し体調を崩すお子さんもでてくる頃。インフルエンザや感染性胃腸炎の予防にも気をもんでいるママも多いのではないでしょうか?手洗いやうがいも大切ですが、今年の冬はおうちでできる、体を温める簡単ケアで免疫力をアップさせてみましょう。身近にあるものを使った温めケアの方法を、二児のママでもある鍼灸(しんきゅう)師の高橋みど里先生に教えていただきました。 ■「子どもは風の子」は昔の話、冷やす要素が多い現代は意識的に温める冬でも半ソデ短パンで過ごす子がいたり、寝ている時にすぐにふとんをけとばす子が多かったりすると、「そもそも子どもって、温める必要があるの?」と思ってしまいそうです。高橋さんによると「子どもはもともと東洋医療の陰陽で考えると、『陽のかたまり』と見られています。ただ、陽の比率が高すぎるのは、同時にバランスの崩れやすい状態でもあります。活発に動いてたくさん汗をかいた後に外気にあたり続けると、あっという間に体が冷えるなど、バランスを崩しやすいのです」。現代の生活は、体を温める要素よりも冷やす要素に囲まれているそう。そのため、意識的に子どもの体を温める生活をすることは大切だそうです。■大事なところはしっかり温め、マイナス1枚くらいがちょうど良い温める、と聞くとたくさん着こませてしまいそうですが、むやみに厚着をさせるのではありません。むしろ、服装は「1枚足りないかな」と思うくらいにしながらも、おなかや腰、首回りなど大事な場所をしっかり温めることが大切だそう。そうすることで、子どもの体に「自分で温める力」が育つそうです。体を温める熱を大きく分けると、暖房などの乾いた「乾熱(かんねつ)」と湯たんぽのように湿度を含んだ「湿熱(しつねつ)」の2種類があります。「乾熱」は体の表面にしか広がらず、内側に浸透しにくいのに対して、「湿熱」は水分を含んでいるので、湿度と共に体の深部まで温めてくれるそう。今回は、湿熱で手軽にできる4つのケアを教えていただいたので、ぜひお試しください。■温めケアその1:ペットボトル湯たんぽ空いた温かい飲み物用のペットボトルにお湯を入れるだけで手軽にできるのが「ペットボトル湯たんぽ」。<方法>1.お湯を入れても変形しないペットボトルにお湯を入れ、手ぬぐいで包む。2.お湯の温度は40~42度くらいとして、低温やけどに注意。冬の夜にふとんの中に入れるのはもちろん、それ以外にも1年中使える優れモノです。勉強中の子どもの足元に置けば「頭寒足熱」になりますし、風邪をひきそうな時に首の後ろを温めて予防するなどさまざまなシーンで大活躍します。エアコンの熱と違い、肌の水分を奪わないので、肌を保湿する観点からも子どもの温めにおすすめだそうです。■温めケアその2:こんにゃく湿布昔ながらの知恵として簡単にできる健康法である「こんにゃく湿布」の熱も、湯たんぽと同じように湿熱の代表。水分を保った温かさで体の内部までじんわりと温めてくれます。<方法>1.袋から取り出したこんにゃくを10~15分湯せんで温める。2.こんにゃくの水気をふきとり、手ぬぐいで包む3.表面の温度を確認して出来上がり!特に冷えている場所や痛いところがあれば、その上にしばらくこんにゃく湿布を置きましょう。子どもを仰向けに寝かせて肝臓のあたり(右のわき腹)やおへその下あたり、うつぶせ寝で腎臓(左右の腰のあたり)の上に置いて温めると養生になるそうです。ただし、使用後のこんにゃくは、体の毒素を吸収しているので食用にはおすすめできないよう。 ■温めケアその3:スプーンお灸赤ちゃんや子どもにもできる、手軽なお灸としておすすめな「スプーンお灸」。金属は熱の伝導性が高く、熱がツボにじんわりと伝わり、硬くなった筋肉をほぐし、血のめぐりをよくします。<方法>1.50度くらいのお湯を入れたカップにスプーンを入れて温める。2.スプーンの水気をふき取り、やけどをしないくらいのほど良い温度になるまで、大人の手の甲にあてて温度調節。3.スプーンの丸い部分を、子どもの体のツボや冷えているところにあてる。ただし、金属アレルギーのある子どもへの使用は控える必要があるので、事前にパッチテストをするなどしてお子さんの体質を確認してから使用してください。■温めケアその4:足湯で風邪予防ちょっと風邪をひいてしまったかな、という時におすすめなのが足湯。服を着たまま、洗面器や桶さえあれば場所を選ばずにできて手軽な養生法です。 <方法>1.洗面器や桶に入浴温度より少し高めのお湯をはる。2.くるぶしまでお湯につけて15~20分くらい温める。3.お湯が冷めてきたらさし湯をする。(子どもの足にさし湯がかからないように注意)東洋医療では頭部が涼しく、下半身を温かくする「頭寒足熱」の状態がいいと考えられています。しかし、体が冷えている時はだいたい頭部が熱くなり、下半身が冷える「上熱下寒」の状態に。そこで、足湯をして下半身を温めると、「上寒下熱」つまり「頭寒足熱」の状態を作り出せるのです。子どもにも大人にも使える、手軽な4つの「温めケア」。今年の冬は「湿熱」で乗りきってみませんか?参考図書: 「子育てをラクにする魔法のツボ」 (Kindle版)高橋みど里著。今日から簡単に自宅でできる、子どもの心と体を元気にするケアを紹介した一冊。親子の心と体を元気にする、手軽な東洋医療ケアを使った育児の入門書。高橋みど里 プロフィール鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師。国家資格取得後、オーストラリアや日本国内で鍼灸マッサージに従事。現在は障がい児向けの訪問医療マッサージ『cocoroll』も手がける。著書に『お灸で冷えとり』『子育てをラクにする魔法のツボ』、共著に『とつきとおかの安心ママ手帳』がある。イラスト:すずきあさこ
2017年12月30日こんにちは! そんたんママです。風邪やインフルエンザが流行っていますね。我が家も数日前息子が熱を出しました。今回は踏みとどまりましたが、大体いつも息子、母、父の順にドミノのように倒れていくのがテンプレートです。子どもがうなされるのを見るのはつらいし、自分にうつるとさらにつらい…! 一緒に横になっていてくれればまだいいですが、ぐずったり、意外と元気で遊びを強要されたりするとこちらもぐったり。小児科の先生に言わせると、風邪のウイルスは100種類以上あるそうで子どもは100回くらい風邪をひくという説もあるのだとか。これがあと90何回あるのか~…と思うと気が遠くなります。でもそうやって免疫をつけていくんだものね。一緒に乗り越えねばね。子どもの免疫が目に見えてたまったら少しは前向きになれるのに。そうだ、ポイントカードをつくろう!そんな訳で今回はちょっと変わった工作、免疫ポイントカードをつくりたいと思います。STEP1 カードをつくろうつくり方はいたってシンプル。厚めの紙を用意して、100個マスを書けばいいだけです。四角でも丸でも書き方はご自由に。母子手帳と一緒に保存できたらいいなと思ったので、ここではきーちゃんの母子手帳と同じB6(広げるとB5)サイズにします。STEP2 スタンプを押そう病気になったらスタンプをひとつ押します。私は消しゴムでバイキンのはんこをつくりました。小さいはんこは100円均一でも手に入りますし、シールでもOK。治ってから子どもにシールを貼ってもらってもいいかも。ついでに日付や病気の内容をメモしておくと、いつどんな病気にかかったかの早見表になります。きーちゃんは2歳までに8個スタンプがたまりました。母の自己満足ではありますが、これ、スタンプがたまるとなぜか結構うれしい…。病気になるのは嫌だけど、いつかスタンプがたまったカードを見たら子どもも自分もがんばったな!と思える日がくるかもしれません。最後に病気にまつわるおまけ話をひとつ。うちの旦那は体が丈夫で、めったに風邪をひかないタイプ。病人の気持ちがわからないのか、息子と私が40度の熱を出してもちっとも看病してくれないので、以前に派手にけんかしたことがありました。子どもができてからは丈夫な旦那もバタバタ倒れるように…。子どものウイルス強し!病気も前向きにとらえたいですが、風邪をひかないに越したことはないですね。まだまだ寒いのでみなさんお体にお気をつけてお過ごしください。
2017年02月07日質問:母が自己免疫性肝炎を発症。一般的に遺伝はしないと聞きましたが、心配しています。母が自己免疫性肝炎を発症しました。肝疾患の中でも女性に多いと聞きました。一般的に遺伝はしないと聞きましたが、詳細原因が解明されていないだけに、もしかしていつか自分も……と心配しています。アルコール摂取量を制限するなどで発症を防ぐことはできるのでしょうか?また、甲状腺の病気も合併症として起こる場合があると聞きましたが、こちらも予防策はあるのでしょうか?兵庫県:yukariさん(28)回答:「自己免疫性肝炎」についてお答えします。――「自己免疫性肝炎」の遺伝自己免疫性肝炎に関するご相談ですね。おっしゃるように、自己免疫性肝炎は40代から50代で発症することが多く、1対7の割合で女性の患者が多いといわれています。欧米と比べて、日本には少ないとされていますが、まれに若い方や高齢者でも発症する方がいらっしゃいます。原因に関しては、はっきりしたことはまだ分かっておらず、免疫をつかさどるリンパ球という細胞が肝臓の細胞を異物と認識して、攻撃してしまうことが原因ではないかと考えられています。このような攻撃が起こるきっかけとして、何らかの薬物やウイルスの感染が疑われますが、それもまだ解明はされていません。ご心配の遺伝に関しては、すでにお聞き及びのように、いわゆる遺伝病ではない、と考えられています。しかし、遺伝の心配が全くないかというと、ほかの多くの病気同様そうではなく、病因と考えられている免疫を担う遺伝子の一部が両親から受け継がれることになるため、どちらかの親、または両親に自己免疫性肝炎の患者さんがいると、そうでない方に比べて発症率は多少高くなるといわれています。ただ、家族内発症はごく一部であり、あくまでパーセンテージの問題です。<「自己免疫性肝炎」の予防>自己免疫性肝炎の予防について、発症原因がいまだに明確でないことから、予防となるような対策もこれといったものがないのが現状です。自己免疫性肝炎とほかの肝炎が同時発症して、肝臓にさらにダメージを与えてしまうことのないよう、B型・C型肝炎といったウイルス性の肝炎にかからないよう気を付けて過ごす、脂肪肝を避けるために暴飲暴食を避ける(特にアルコールの肝臓への負担はかなり大きいものになります)、薬を服用するときは体調に留意し肝機能検査をこまめに受ける、といったことが挙げられるでしょう。また、自己免疫性肝炎に伴う甲状腺の病気に関しては、現在のところこれといった予防法はありません。自己免疫性肝炎は早期診断・治療ができれば、比較的進行も緩やかで副腎皮質ステロイドによってうまくコントロールできることが多いとされています。もし万一、ご相談者さまに倦怠感や食欲不振、皮膚が黄色くなるといった症状が見られた場合は、ぜひ早めに内科専門医を受診するようにしてください。どうぞお大事に。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日少しずつ秋も深まってきましたね。秋は、季節物の病気・風邪・喉の痛み等に悩む人が急に増える季節です。免疫力を高める食べ物を積極的に取り入れましょう。また、無理なダイエットは免疫力を下げ、より病気にかかりやすくなってしまうので注意して!気温が寒くなると食欲が増える「食欲の秋」と言われるように、秋は食事の摂取量が増加する季節です。何が身体を強くしてくれるかを知った上で、体力アップしながら美容にもいい食べ物を進んで食べることが大切となります。1.栗秋の食べ物と言えば栗!栗はビタミンA、B、C、ミネラル、鉄分、マグネシウム、カルシウム、でんぷんが豊富で、皮膚の老化を防ぎながら免疫力をアップさせてくれます。2.ウコンウコンは炎症予防になる食べ物です。しかし、味がとても濃いので取り入れるときは分量に注意して!!風邪をひいたときは、ゴールデンミルクというウコン入りミルクを飲むと効果的です。3.きのこビタミンC、鉄分、ベータカロチンが豊富なきのこには抗ウィルス作用があります。秋の味覚の一つでもあるキノコ。季節の味を楽しみながら、免疫力のアップが期待できます。4.キウイビタミンCがとても豊富で抗酸化作用も強く、デトックスをしながら免疫力を高めてくれるフルーツと言えばキウイ。肌と粘膜を健康にしてくれます。5.アーモンド肌を艶やかにしてくれる等の美容効果で人気のアーモンドは、オメガ3が豊富なため、免疫機能を高めてくれるなど、実は健康にも良いのです。6.りんごりんごの栄養素には免疫機能を高める効果があります。風邪の予防をしたいときは、りんご食べるようにしましょう。7.梨梨はビタミンC、植物繊維、マグネシウム、ポリフェノールが豊富で腸の働きを助け、免疫機能を高めてくれます。8.ほうれん草マグネシウム、カルシウム、リン、鉄分が豊富です。体力が落ちてきたときにはほうれん草を食べてみましょう。また喉の粘膜を強くしてくれるため、乾燥するシーズンには嬉しい効果も!9.ぶどうレスベラトロールという抗酸化物質があり、抗酸化作用や免疫作用を刺激します。皮部分にこの効果が良く含まれているため、皮ごと食べるとさらに刺激をしてくれるのだとか。10.ヨーグルト健康食材としての認知度が比較的高いヨーグルト。こちらには、体のバリア機能を高めてくれる効果があります。免疫力を高めてくれることで、腸内をきれいにしながら風邪予防することができるのです。
2016年10月20日京都大学iPS細胞研究所(京大CiRA)は2月9日、ヒトのiPS細胞から免疫細胞の一種であるiNKT細胞を作製することに成功したと発表した。同成果は京大CiRAの喜多山秀一 研究員、同 金子新 准教授、愛知県がんセンター研究所のRong Zhang 研究員(当時、現・国立がん研究センター)、同 植村靖史 主任研究員(当時、現・国立がん研究センター)らの研究グループによるもので、2月9日(現地時間)に米国科学誌「Stem Cell Reports」オンライン版に公開された。iKNT細胞は免疫反応を誘導し、がんへの免疫反応を高める上で重要な役割を果たしている。がん患者の多くでは体内のiNKT細胞の数や機能が低下していることが知られており、体内のiNKT細胞の数を増やすことで免疫機能を高め、がん治療につなげられると考えられている。今回の研究では、iNKT細胞からiPS細胞を作製し、再びiNKT細胞(re-iNKT細胞)へ分化させることを目指した。その結果、元のiNKT細胞よりも元気で他の免疫細胞の機能を高めてがん細胞への攻撃を促すre-iNKT細胞を作製することに成功。さらに、re-iNKT細胞自身もがん細胞を直接攻撃することが観察された。これにより、iPS細胞への初期化を介して機能が改善した大量のre-iNKT細胞を作製できることが示されたほか、iNKT細胞はがんだけではなく感染症や自己免疫疾患など幅広い疾患に関連する免疫応答を制御していると考えられており、今後細胞治療への応用が期待される。
2016年02月10日おすすめ1位は「免疫美容」強い紫外線や冷房による乾燥など、肌への悪影響が懸念されるのが“夏”。8月31日、LiBは、キャリア女性の美容についての意識調査を行ったと報告した。同調査でこの夏1番のおすすめ(試したい)美容法を尋ねたところ、1位は「免疫美容」に!2位はセルフクリア機能の化粧品、3位には冷感タイプの化粧水や美白クリームがランクインした。免疫美容を支持する理由としては、「肌本来の力を引き出してあげることが大切」や「身体の中からが大切」など、肌トラブル防止には肌の根本的なパワーをアップさせることが重要だと考える意見が多かった。紫外線対策は「身体の中からUVケア」紫外線対策についても身体本来の機能に働きかける方法が支持され、「身体の中からUVケア」という意見が最多となり、低速ジューサーでビタミンCなどを摂取するスタイルが人気だった。また、飲む日焼け止め「noUV(ノーブ)」も3位にランクインした。話題の「WetForce(ウェットフォース)」にも2位に選ばれ、水や汗で紫外線カット力が高まるという革新的な日焼け止めに注目が集まった。その他、効果があった美容法として、はちみつのフェイスパックや骨盤ダイエット、「卓球」で痩せたという個性的なコメントも寄せられた。(画像はプレスリリースより)【参考】・LiB 調査リリース
2015年09月02日細胞を活性化NPO日本免疫美容協会は2015年5月27日、「免疫美容セミナー」を東京・TKP市ヶ谷カンファレンスセンターにて開催した。同協会では自然治癒力を生かしてより健康的な肌を維持することを提唱しており、同セミナーでは今、注目されているランゲルハンス細胞の働きについて詳しく紹介し、ランゲルハンス細胞を活性化させることで肌トラブルを改善する方法についても講演が行われた。肌本来のチカラで同セミナーでは、肌は排泄器官であり、有効成分を肌に浸透させるというのは間違ったスキンケアであるとし、「肌本来のチカラでキレイになる」免疫美容の考え方について学ぶことができる。ランゲルハンス細胞は皮膚のセンサーの役割をしており、皮膚内部をチェックし、肌に侵入してくる外敵を見つけてくれることから、ランゲルハンス細胞が脳に肌トラブルの情報を届け、脳が指令を出すことで自己回復力が高まり、肌を元気に戻してくれる。また、ランゲルハンス細胞を活性化させるアミノ酸についても、その研究者である小山秀男氏本人が解説を行い、日本免疫美容協会は今後も「免疫美容セミナー」を全国で開催し、ランゲルハンス細胞と皮膚免疫についての啓発を行っていく予定である。次回は7月14日に横浜新都市ビル(そごう)にて開催されるということだ。(画像はプレスリリースより)【参考】・NPO日本免疫美容協会免疫美容セミナー・NPO日本免疫美容協会のプレスリリース(Value Press)
2015年06月15日私達人間の体は、つねに病原体などの外敵からの攻撃を受けています。これらの外敵から体を守り病気になるのを防いだり、病気を治そうとする力が備わっています。これが免疫力です。免疫の働きには、「感染防衛」「健康維持」だけでなく、「老化予防」「うつ病などの心の病気」の予防もしています。免疫力は約70%が腸でつくられ、30%は心でつくられていると言われています。免疫力を高めるには、、、①腸内環境を整える・・・バランス良く食べ、便秘にならないようにしましょう②自律神経を整える・・・ストレスを溜めないようにしましょう③微生物と触れ合う・・・過剰に抗菌グッズを使うのをやめましょう《腸》・穀類、野菜類、豆類、果物等を摂りましょう・納豆、ヨーグルト、キムチなどの発酵食品を摂りましょう・食物繊維、オリゴ糖、糖アルコール類を含む食品を摂りましょう・保存料などの食品添加物を控えましょう《心》・笑って楽しく過ごしましょう・ポジティブ思考を心がけましょう・公園や山登り、海など自然とふれあいリフレッシュしましょう・規則正しい生活をしましょう・適度な運動をしましょう・ストレスを溜めないことが大切食生活と笑顔が心も体も綺麗にしてくれますよ。
2015年04月08日季節の変わり目は、気候や気温の変化に体がついていけず、体に不調をきたす人が多い時期。ちょっとした不調でも、毎日続くとやっかいです。さらに、体調不良時は免疫力が下がるため、普段なら感染しない細菌やウイルスに感染することもあります。免疫力を十分に発揮し、体を守るためには、腸内環境をよくすることがポイントだといわれています。耳にしたことがある人も多いのでは? そこで、免疫力と腸内環境を整えるために知っておきたい、基本的なことをあらためてまとめました。■免疫とは? 免疫が下がるとどうなるの? 免疫とは、疫=病気を免れる(まぬがれる)こと。そのための力が「免疫力」、すなわちウイルスや細菌などの外敵から体を守る抵抗力のことです。免疫力が低下すると、インフルエンザや食中毒などのウイルスに感染しやすくなります。そのほか、免疫をつかさどっている免疫細胞のバランスが崩れ、免疫力が過剰に反応すると、花粉症に代表されるようなアレルギー症状が発生しやすくなります。そのため、免疫力は高すぎても低すぎてもNG。バランスを整えておくことが大切なのです。では、どうやって免疫力のバランスを整えたらよいのでしょうか。■腸内環境を整えよう ~免疫は腸でつくられる~免疫力のバランス調整に必要なのは、腸の健康管理です。なぜなら、免疫細胞のおよそ6割は腸内に存在しているからです。そのため、腸内環境を良く保つことが免疫力をつくることにつながります。腸内環境を見直すには、「善玉菌」を少しでも多く腸内に増やすことが重要です。■腸に善玉菌を作ろう ~日和見菌の話~腸内にいる腸内細菌には、よく耳にする「善玉菌」と「悪玉菌」のほか、「日和見(ひよりみ)菌」というのが存在します。その名からも推測できますが、「日和見菌」とは、その人の腸に存在する、善玉菌と悪玉菌のバランスを見て日和見する=より多いほうの菌に同化する、という特徴があります。日和見菌が善玉菌と悪玉菌、そのどちらかの数が多いほうに変わってしまうというのはやっかいです。なぜ善玉菌を少しでも多く増やしたほうがいいのかが、これでおわかりいただけたでしょう。となると次は、「いかに腸内に善玉菌を増やしていくか」という話になりますね。■腸内をキレイにするポイント ~乳酸菌と食物繊維~腸内で善玉菌を優勢にするには、以下の3つのポイントがあります。1.腸に善玉菌を生きたまま届ける乳酸菌(善玉菌)は「生きたまま」腸に届けられることが大切です。中には胃を経由した時点で、胃散にやられてしまう善玉菌もあります。胃酸にやられず、腸まで生きたまま届く善玉菌を摂取するようにしましょう。2.腸内の善玉菌を育てる善玉菌のエサとなり、善玉菌を増やす役割のある「食物繊維」を積極的に摂取しましょう。食物繊維を善玉菌が食べることで、善玉菌そのものの数が増えていきます。「腸には食物繊維がいい」といわれるのは、このためでもあるのです。3.腸内をクリーンに保つ食物繊維は、善玉菌のエサになるだけでなく、腸内に残った便や老廃物の排出も促します。きれいな腸内は善玉菌が生息しやすく、汚い腸内は悪玉菌が増殖しやすいといわれています。便秘の解消だけでなく、免疫力を整えるためにも食物繊維は一役買っているのですね。つまり、免疫力のバランスと腸内環境を整えるには、乳酸菌(善玉菌)と食物繊維を豊富に含んだ食事をとることが最初の一歩、というわけです。乳酸菌と食物繊維の量だけでなく質も意識しながら、食事に取り入れていきましょう。それが、腸内環境を整える=免疫力のバランスを整える=健康を保つ近道となるのです。
2015年03月24日テラはこのほど、免疫、免疫力に関するニュースレターを発行した。免疫とは、病原菌やウイルスなど外敵の侵入を防いだり、体内にできた害をもたらす細胞を除去したりする自己防衛機能のことをいう。そして、その重要な働きを担っているのが体内に存在する免疫細胞となる。例えば、家族の中でも風邪をひきやすい人とひきにくい人がいるが、これは免疫細胞の働きが高いか低いかによって、全体の免疫力に差が生じるためだという。「免疫力を高めるためには、『免疫バランスを整えること』と『免疫力を上げること』の2通りの方法がある」と同社。具体的には、生活習慣を改善することが免疫バランスを整え、ヨーグルトなどの乳酸菌をとることが免疫力をあげるとのこと。そして免疫力は、がん免疫細胞療法など医療への活用も期待されているという。○"免疫力"の最新トピックスそして昨今の免疫力に関するトピックスとして、次の3つをあげている。まず、キリンと小岩井乳業の共同研究グループが免疫細胞の司令塔「pDC(プラズマサイトイド樹状細胞)」に直接働きかける乳酸菌を発見したこと(2014年12月7日「日本ワクチン学会総会」にて発表)。pDCを直接活性化させる乳酸菌が発見されたのは世界初となり、風邪やインフルエンザの予防、ロタウイルス感染症状の緩和、アンチエイジング効果などが期待されているという。2つ目は、2014年9月、資生堂から「ランゲルハンス細胞」とよばれる肌(皮膚組織)の免疫細胞に働きかける成分を配合した美容液が登場したこと。免疫力向上機能のある美容化粧品は世界初だという。そして3つ目として、2014年11月1日、福島県立医科大学(福島県)が寄付講座「先端がん免疫治療学講座」を開設したことをあげている。同講座では、がん免疫細胞療法の臨床応用研究を行うとともに、がん治療医を育成していくという。なお、同社の子会社であるテラ少額短期保険は2月、国内初となるがん免疫細胞療法のためのがん保険「免疫保険」を発売する。治療費の負担が大きいがん免疫細胞療法の治療費を保障することで、患者が新しい治療を早期に受けられる環境づくりを推進していくとのこと。
2015年01月28日睡眠不足によって免疫力が低下し、年中風邪をひいている若者が多いようです。今回は、いまどきの風邪についてご説明します。冬は特に風邪をひきやすいので、しっかりと対策しましょう。現代人の風邪について現代人の風邪というものは、以前よりも長引き、症状が強い傾向にあるようです。それは、ライフスタイルの乱れからくるものと考えられます。特に20代に多いのが、年中風邪をひいていて、なかなか治らないというもの。それは睡眠不足などが続き、体が治る環境に置かれていないことが1つの原因だと考えられます。また病院へ行くのではなく、市販薬で済ませようとする若者が多いようです。しかし、長引く場合は、しっかりと病院へ行き、診察してもらいましょう。重病の可能性もゼロではありません。睡眠不足が続く中で麻痺する感覚睡眠不足が続くと、今自分が睡眠不足の状態であるかも麻痺していきます。通常睡眠時間が短い場合、それが自分にとっての最適な睡眠時間だと錯覚してしまうのです。しかし、そうではありません。睡眠不足が続いているから、風邪が治らないのです。頻繁に風邪をひくのは20代が多いようです。効き目の強そうな市販薬を使って、どんどん免疫力を低下させていっているため、自然治癒力が逆に低下し、風邪をひく頻度が増えていってしまっているのです。店頭でも、自己判断で薬を決めるのはなく、薬剤師さんに相談して薬を決めるようにしましょう。風邪予防のための3つの取り組み風邪をひかないために日頃から心がけていることはなんですか?風邪予防のための3つのポイントをご紹介します。(1)手洗い&うがい、そしてマスク手洗い&うがいは基本ですね。手に付いたウイルスや鼻や口から入ったウイルスを外に出してくれます。(2)睡眠睡眠不足の状態が一番ウイルスをもらいやすい状態といえます。しっかりと睡眠をとりましょう。(3)栄養補給しっかり食べること!冬は太りやすいとも言われていますが、ダイエットばかり気にかけていると、風邪をひいてしまいますよ。以上3つのポイントを頭に入れて、健康にこの冬を過ごしたいですね。Photo by Drew Herron
2015年01月16日「エキナセア」という花の名前を聞いたことがありますか? エキナセアは、和名を「ムラサキバレンギク」といい、夏から秋にかけて紫色の花を咲かせる、北米原産のキク科の植物です。エキナケア、またはエキネシアとも呼ばれます。ギリシャ語でハリネズミを意味する「echinos」が名前の由来。花の中央部分がトゲトゲしており、それをハリネズミに見立てたようです。咲き終わりには花びらが下がるので、中央のトゲトゲ部分が一層際立ちます。花といっても、お花屋さん等で目にすることはあまりなく、日本ではあまり馴染みがないかもしれません。そんなエキネセアですが、実は「世界三大ハーブ」や「世界三大免疫植物」の1つとして、欧米では大変著名な存在です。一体どのような効果があるのでしょうか?■免疫力を高める? エキネセアを摂取するメリットとは?アメリカではネイティヴアメリカンの時代から、エキネセアが風邪予防、感染症予防の薬草として使われており、現在も免疫性を高めるハーブとしてハーブティやサプリメントで利用されています。ドイツでは、ドイツ政府が「エキナセアは医薬品」と認めており、ハーブ薬品としてエキナセアの効能をのせた数多くの製品(クリームや歯磨き粉など)が流通しています。そうした流れが日本にも徐々に押し寄せ、風邪が流行する季節の変わり目や、冬のインフルエンザ対策として、エキナセアの有効成分が免疫力を高め、病気にかかりにくい体づくりに役立つと注目され始めています。■エキナセアの摂取方法と注意点エキナセアのおもな摂取方法は、前述の通りハーブティやサプリメントですが、その効果の強さから、飲み方にも注意が必要です。ビタミンやミネラルのように1年中続けて摂取していればいいということではなく、予防したい時期に2週間ほど、集中的に摂取するのが効果的だといわれています。逆に、長期利用をすると効果が薄れてしまうようで、ドイツコミッションE(ドイツで販売されるハーブの安全性と効能を審査するために科学者、 毒物学者、医師、薬剤師からなる委員会)でも、同様の理由からエキナセアを8週間以上連続摂取することを警告し、連続摂取による効果の衰えを指摘しています。また、エキナセアにはアレルギー症状を改善する効果もあるようですが、エキナセア自体がキク科の植物ですので、キクアレルギーを持っている人には向きません。■日本にもある、エキナセアの産地実は日本でも、エキナセアが栽培されている土地があります。埼玉県の寄居町では、桑畑を転用し、農薬も化学肥料も使っていない「寄居町エキナセア」を栽培しています。寄居町観光協会が、町を挙げてエキナセアを「健康ハーブ」として紹介しており、お茶だけでなくクッキーやこんにゃくなど、さまざまな商品に加工されています。寄居町に行くと「エキナセアうどん」が食べられる飲食店もあるようですので、観光がてら足を運ぶのもいいですね。冬場は特に、風邪や感染症が広まるシーズンです。エキナセアで免疫力を高め、寒い冬を元気に乗り切りましょう。
2015年01月08日インフルエンザと闘うには睡眠が必須よい睡眠は心身の疲労回復ができるだけでなく、インフルエンザと闘うための免疫力をつけられると考えられています。でも、どうして睡眠が必要なのでしょうか。それは、病気になったときに発熱する理由を考えると分かります。白血球やリンパ球は、感染症にかかったときに数を増やして病原菌やウィルスに対抗しようとします。これらは身体の免疫システムのひとつで、菌の増殖を食い止めるためです。一方、睡眠不足になると病気と闘う免疫システムそのものが低下します。そのため、インフルエンザと睡眠が関係しているのです。インフルエンザ予防に効果的なグッズ免疫がもっとも活発化するのはノンレム睡眠のタイミングで、インターロイキン1βなどの免疫物質が増えるからだと考えられています。では、インフルエンザを予防しながらぐっすり眠りたいとき、どんなものを使えばいいでしょうか。免疫力アップにおすすめの睡眠グッズはインスタントカイロ。実は、体温が1度下がると免疫力が30%下がるという説があります。夜寝る前の身体の冷えは、インフルエンザが侵入しやすい状況かもしれません。特に冷えやすい手足や首元を中心に身体を暖めれば、スムーズな眠りが期待できそうです。免疫力をアップさせる上にぐっすり眠れる一石二鳥のアイテムと言えるでしょう。睡眠の質を良くしてインフルエンザを予防しよう昔から、「風邪を引いたら温かくして寝ること」と言いますよね。実は、睡眠や身体を暖める行為には、医学的な根拠があったんです。インフルエンザになってしまうと身体の自由が利かなくなるし、外出も禁止されてしまいます。当然、職場や学校に出勤・登校するのもNG!大事な仕事やテストがあったとしても休まなければなりません。かかってしまう前に予防をするのが一番です。毎年、冬になると大流行するインフルエンザ。インスタントカイロでの予防対策なら、睡眠の質も良くなって相乗効果が期待できるはずです。手軽にできる方法なのでぜひとも試してみましょう!Photo by Eneas De Troya
2014年12月22日普段の生活で何気なく行っている呼吸ですが、今回ご紹介する呼吸法は、身体を内側から暖め、免疫力、代謝を高め、脂肪を燃焼してくれる「火の呼吸」と呼ばれている呼吸法です。カバラパティとも呼ばれているこの呼吸法は、お腹の腹筋やインナーマッスルを使いながら息を「フッ」と吐くときに強く丹田(おへそから指4本下の辺り)の辺りをお腹の内側に引き込む動きを繰り返して行きます。お腹の内側の筋肉を素早く動かす動きを繰り返す事で普段鍛えられない横隔膜や腹横筋(お腹の内部の筋肉、ベルトのように腹部の横に走っています)といった深層筋肉(インナーマッスル)を活性化し、身体の内部からエネルギーを作り出し、暖め、代謝をあげ、更には身体の免疫力もアップしてくれます。横隔膜は肺のすぐ下に位置し、息を吸うと下に下がり空気をお腹にたくさん取り込めるようになり、また息を吐くときには上へと上がります。横隔膜は、普段の浅い呼吸ではしっかりとこの上下に動かすという動きをしていない事が多いのです。深く大きな呼吸で横隔膜をしっかり動かし、また意識的に“お腹を引き込む”という動きを繰り返す事で腹横筋を鍛えましょう。この二つの筋肉、普段の浅い呼吸ではなかなか鍛える事ができません。また、横隔膜をしっかり動かす事は自律神経の働きを整えてくれる事にも役立っています。食べると下っ腹がポッコリでてしまう、または常にお腹周りがすっきりしない…なんていう方はこの腹横筋が弱っている証拠。鍛える事で、引き締まったお腹を実現出来ますよ。その他にも「火の呼吸」をする事で、こんなたくさんの良い効果が。(肉体面)・内臓を刺激して、消化器官の強化・全身の血行をよくします(精神面)・ストレス解消、精神的な安定・思考をクリアに、スッキリさせてくれる・ネガティブな感情を払拭してくれるそれでは、初心者でもできる優しい「火の呼吸」のやり方です。1)あぐら、または安楽座など、楽な姿勢で座る。2)片手を丹田の辺りにおき、もう片方の手を軽く膝の上にのせます。3)身体をリラックスさせて目を閉じます。4)口から息を吐き出しながら丹田をお腹の内側、背骨の方へと勢い良く引き込みへこませます。5)鼻から一気に深く息を吸い込み、お腹を膨らませます。6)今度は小刻みに5回に分けて息を吐いて行きます。1秒で1回息を吐いていくようなペース。いきを吐く毎にお腹を一回一回意識しながらへこませます。最後の息は全てお腹を内側に引き込みながら吐き切ります。7)徐々に吐く息を更に小刻みにして8回、10回と吐く回数を増やして行きます。始めは息を吐くと同時にお腹(丹田)を背骨の方に引き込むという動作が難しいかもしれません。なれないうちはゆっくりと吸って吐いてを繰り返し、お腹の動きと連動する事に集中して行きましょう。※「火の呼吸」をする上での注意点・必ず空腹時に行う事・お食事直後は避ける「火の呼吸」は短時間で意識的に腹圧をかけて腹部深層部(インナーマッスル)の腹横筋や腹筋を使いますので、胃の中に食べ物が無い状態で行いましょう。慣れて来たら回数を増やし、速度も早くして行きます。お腹の内側からじわ~っと熱くなるのを感じたら、きちんとインナーマッスルが使えている証拠です!いつでもどこでも簡単にできる「火の呼吸」をマスターして周りに気づかれずにダイエットを目指してみてはいかがですか?
2014年11月30日一気に寒くなり、周りでも風邪を引く人が続出していますね。風邪というのは、引きたいときに引かず、どうしても引いてはいけないときに引いちゃったりしますね。ちびまる子ちゃんも言っていたように『風邪貯金』があればいいのにと本当に思いますが、まぁとりあえず健康に勝るものはありません。人生なにごとも、免疫力アップです。そんなわけで、今日は免疫力アップといえばニンニク! のニンニクがガッツンと効いた絶品メニューのご紹介! <材料>(2人前)・じゃがいも 大1個・にんにく 4~6片・玉ねぎ(一口大に切る) 1/2個・塩、黒胡椒 各適量◎味噌 大さじ1◎酒 大さじ1◎きび砂糖 大さじ2/3◎みりん 小さじ1◎白すりごま 小さじ1・貝割れ大根 適量・白いりごま 適量<作り方>1.じゃがいも、にんにくはそれぞれ皮付きのままアルミホイルに包み250~300度のオーブンで30分ほど焼く。(オーブントースターでも焼けますが、トースターは時々温度が下がってしまうのでもっと時間がかかります。その場合は時々取り出して箸を刺してみて、柔らかくなったらOK)2.2を取り出し、じゃがいも一口大に切る。にんにくは皮を剥き、2等分に切る。※にんにくは柔らかいのでつぶさないように注意! 3.フライパンにごま油を熱し、玉ねぎを入れて炒める。塩、黒胡椒を少々して透き通ってくるまでしっかり炒める。4.そこに2を入れ、ざっと炒めたら、あらかじめよく混ぜ合わせておいた◎を入れて絡ませるようにして炒める。5.器に盛り、仕上げに貝割れを飾って白いりごまをふって完成! ほくほくのじゃがいもと、とろとろになったニンニクが効いた、なんともご飯がすすむ1品。ご飯のおかずに絶品ということは、もちろん酒のつまみにも最高です! にんにくとじゃがいもを焼くのに時間がかかるけど、手間はかからないのでここは必ずオーブンでやってください。レンジでラクしようとしてはいけません。味が全然違うからね。さあ、みなさんもたくさんニンニクを食べて、免疫力アップして風邪などひかぬよう頑張りましょう!
2014年11月05日ようやく秋風が心地よく感じられるようになってきましたが、お肌には夏の強い陽射しや紫外線のダメージがくっきり、なんて人はいませんか。「免疫美人」をめざす女性を応援していく 「免疫美人Labo」 が、20~40代女性600名に対し、肌に対する意識や、肌美容につながる「免疫力」をどうやってアップさせているか調査した結果を見てみましょう。「美人に共通する身体の美しいパーツはどこだと思いますか? 」という質問に対し、1位の回答が「肌」(83.8%)。2位は「目」(47.8%)で、倍近い差がついたことから女性の肌に対する意識の高さがうかがえますね。また、97.8%の女性が「肌の美しさは自信につながる」と回答したことから、肌が美しいことは単に美人の定義であるだけでなく、自分自身にとっても自信につながることがわかりました。思い当たる人も多いのでは?「美肌のための食べ物というと何を想像しますか?」と質問したところ、1位「野菜」、2位「発酵食品」、3位「フルーツ」、4位「アサイー」、5位「玄米」と、免疫力を高める食物が上位を独占。女性は知らず知らずのうちに、免疫力を高めるもの=美肌にいいと感じ取っているようですね。また、免疫力を上げるために心がけていることは「良質な睡眠」と「食事内容」がともに45%で1位に。 実際に睡眠不足はホルモン分泌に影響するため、睡眠時間が短いと、免疫力が下がってしまったり、太りやすくなってしまうというデータも。さらに、たとえばビタミンCには、ウイルスによる感染症を防いだり、傷の治りを早くしたり、強い抗酸化作用があるので、白血球などの細胞が元気に働くことを助け、体の抵抗力が高まります。食事で何を食べるかがカラダの源となるのですね。この調査の結果から、女性が肌の美しさを重視し、美しさを保つために免疫力を高めることを自然に意識していることがわかりました。では実際に、女性の肌と免疫力にはどういった関係があるのでしょうか。資生堂の研究員である佐倉徹さんに聞いてみました。佐倉さんによると、肌を若々しく・美しく保つためには、肌本来の力を引き出し、肌の生命力を高める恒常性(ホメオスタシス)を維持することが重要なのだそう。そのために、肌の免疫をつかさどるランゲルハンス細胞が重要な役割を担っているということが、近年の研究で明らかになっているとか。肌トラブルは、肌に対する刺激物質や紫外線などを受けて放出される悪玉因子により炎症が拡大することで起こりますが、ランゲルハンス細胞はこの悪玉因子を消去する働きがあるとのこと。このように、美肌と肌免疫力は密接な関係があるようなのです。女性が知らないうちに免疫力を高めるもの・高めることをライフスタイルに取り入れているのは、理にかなっているようですね。お肌に悩みやコンプレックスを感じている人は、免疫力アップを意識してみるのもいいかも。食事や睡眠のほかにも、免疫力をアップさせる方法は、いろいろあるから試してみては?・免疫美人Labo 公式サイト
2014年10月01日「免疫」という言葉を耳にしたことがある人は多いと思いますが、具体的にどんなことか分かりますか? 簡単に言うと、誰にでも備わっている、カラダの防衛システムのこと。つまり免疫力を高めることで、冷えや肥満、肌荒れ、風邪といったさまざまな不調が防げるのです。そんな「免疫」が、いま注目を集めているのです。新聞などの紙面にも「免疫力アップ」をキーワードとした記事は増加傾向にあり、検索サイトなどでも、「免疫力アップ」や、免疫に関連する「副交感神経」といったワードの検索が、2012年以降増加しているそう。免疫力UPのカギを握るのは、交感神経と副交感神経からなる自律神経。副交感神経が優位になると体はリラックスしてリンパ球を増やし、血流が良くなり、免疫力もUP。つまり副交感神経を高めることが、免疫力UPにつながると言えます。夏は、気温が高く気圧が低いので、内臓の働きを調節する副交感神経系が優位になり、リンパ球の働きが活発になります。リンパ球は3~6ヶ月、元気が持続するので、秋から冬にかけても免疫力が高まった状態を維持できることに。つまりいま、リンパ球を鍛えると、冬を元気に乗り切ることができるのです。女性が気になる美容関連メディアも、「免疫」に注目しているから見逃せません。近年、「美」と「免疫」が関連しているという特集が多く組まれ、「免疫」は健康だけでなく「美容」にも関連があるという考えが広がり始めているようです。「免疫」といえば真っ先に体の免疫システムを想像しがちですが、肌にも免疫システムがあるのです。肌の免疫は、加齢や紫外線、心的ストレスで低下してしまいます。肌の免疫が落ちるとターンオーバーの乱れや肌の細胞再生力の低下、コラーゲン繊維の破壊が起きて、シミやシワ、たるみなどの肌悩みをおこしたり、肌ダメージを受けやすくなるのです。では、具体的に免疫力をアップさせるアイテムにはどんなものがあるか見てみましょう。■良質な睡眠で免疫力UPできる?睡眠の質が低下すると「成長ホルモン」の分泌が十分に行われなくなるため、「免疫力」も低下すると言われています。最近、手軽に自分の睡眠の状態を確認できる、スマートフォンの睡眠管理アプリが人気なんだとか。寝る前にアプリを起動して枕元にセットすると、睡眠時の寝返りなどをキャッチ。眠りのデータを記録して、自分の睡眠状態が把握できるというもの。■ヴァージンココナッツオイルで免疫力UP!細菌の働きを抑えたり、免疫力を高めるという特別な働きがあるラウリン酸は、母乳に含まれており、胎児の免疫力をつける役割を果たしています。私たちの身近な食材の中では、ココナッツオイルににラウリン酸が多く含まれているとのこと。ココナッツオイルを体に取り入れて、免疫力をUPさせてみては。■科学の視点から「免疫」に着目! 外からも免疫は高められる!?20年以上にわたり皮膚免疫の研究を行っている資生堂は「美の底力が上がる。」という新発想のもと独自成分の開発に成功。それがこの秋発売された美容液「アルティミューン」。このようにさまざまな方法で免疫力をアップさせることができるのですね。今すぐ免疫力をアップさせて、健康でキレイな生活をめざしては?
2014年09月08日