テレビ朝日は7月18日~8月23日、六本木エリア(東京都港区)を中心に「テレビ朝日・六本木ヒルズ 夏祭り SUMMER STATION」を開催。「水上プレミアムビアガーデン」などを行う。「テレビ朝日・六本木ヒルズ 夏祭り SUMMER STATION」は2014年にも行われ、今回はエリアと演目を大幅に拡大して展開。東京・六本木を「メディアシティ」と位置づけ、街全体とコラボレーションした「ミライの都市型夏祭り」をテーマに開催するとのこと。期間中は、「66プラザ」にてほぼ等身大サイズの「ドラえもん」を展示するほか、「大屋根プラザ」でバラエティー番組『アメトーーク! 』やアニメ『クレヨンしんちゃん』などとのコラボレーションメニューも提供。また、毛利庭園の毛利池に特設デッキを敷き、「水上プレミアムビアガーデン」もオープンする。地鶏や銘柄豚などを使用したBBQスタイルでメニューを提供するとのこと。ほかにも、体験型スポーツコンテンツや番組とコラボレーションした展覧会も予定している。
2015年06月15日料理とともにアートを楽しめるミュージアムレストラン「THE MOON」が、6月1日 六本木ヒルズ森タワー 52階にオープンした。店内には、森美術館のキュレーターが"光”をテーマにセレクトした 篠田太郎、杉本博司、廣瀬智史、ヤン・ヘギュら4名のコンテンポラリーアート作品が飾られている。レストランは展望台と同じフロアにあり、東京タワーとスカイツリーをはじめ東京の景色を一望できる最高のロケーションだ。料理はガストロノミーがベースの創作フレンチで、昼夜ともにそれぞれ3コースが用意されている。素材は、旬のものを揃え季節感を出すとともに、店名の"月"を彷彿とさせる料理と器でプレゼンテーションにもこだわり、味と見た目の両方で驚きと感動を提供する。また、海外のゲストも多く訪れるため、素材、調理の方法、見せ方など、随所に"和"テイストも取り入れている。店内は、日本人が落ち着く"間”(距離感)を計算しスペースを贅沢に使用しているため、ゆったりとくつろげる空間。インテリアはシンプルながら、テーブルはカッシーナ、椅子は宮崎木材工業などこだわりの家具で統一され、コンテンポラリーアートのもつ無機質な雰囲気と木のぬくもりが見事に調和している。レストランのすぐ隣には、よりカジュアルな雰囲気で時間を気にせず立ち寄れるカフェ「THE SUN」も。こちらでは、洋食メニューを中心に、サンドイッチなどの軽食も用意しているので、用途や時間帯によって使い分けもできる。なお、美術館や展望台によらずカフェ&レストランのみの使用も可能なので、気軽に立ち寄れるのも嬉しい。【レストラン情報】Museum Cafe & RestaurantTHE SUN & THE MOON住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 52階TEL:ザ サン 03-3470-5235、ザ ムーン 03-3470-0052営業時間:ザ サン 11:00~22:00(LO フード21:00、ドリンク21:30)、ザ ムーン ランチ 11:30~15:30(LO 13:30) ディナー 18:00~23:00(LO 21:00)
2015年06月03日一般社団法人 中央酪農会議は5月31日、東京・六本木ヒルズアリーナで「六本木牧場」を開催した。これは、日本の酪農を「知ろう」「味わおう」「体験しよう」というテーマを掲げて全国から酪農家が参集し、「牛乳月間」である6月を前に、そのキックオフイベントとして行われたもの。今年で2回目。国際連合食糧農業機関(FAO)が2001年に6月1日を「世界牛乳の日」と定めたことを受け、日本でも2008年から6月1日を「牛乳の日」に、6月を「牛乳月間」に制定している。○六本木に1日限りの牧場が登場芝生が一面に敷き詰められ、いつもと違うのどかな雰囲気の六本木アリーナは、バンジョーの軽やかな音が心地よいカントリーミュージックが響き、あちこちに牛のフィギュアが置かれ“牧場感”あふれる空間に。青いつなぎを着た酪農家たちが来場者と触れ合い、日本の牛乳が国産100%であることなどをアピールした。また、会場内には模擬搾乳機で乳搾り体験ができる「酪農体験ワークショップ」や、酪農について学ぶことができる「クイズラリー」、牛乳を使ったスイーツの販売を行う「ミルクレシピワゴン」など様々なコーナーが用意され、訪れた家族連れらを楽しませた。○「牛乳大好き」福原遥さんが酪農家に質問!トークイベント「酪農家トークステージ」には、タレントの福原遥さんがゲストで登場。毎日牛乳を飲むという福原さんは「今日は牛乳のことを知ることができるということで楽しみにしてきました!グラタンやシチューなどの料理にも、ケーキなどのおやつにも、両方に使えるので乳製品が大好きです」とにっこり。一緒に登壇した松下牧場(静岡県)の松下克己さんに、酪農家になろうと思ったきっかけや、酪農家の1日のスケジュールなど、素朴な疑問を投げかけた。「酪農は牛と一緒に生きていく仕事」と語った松下さんは、後継者不足が深刻で今後の課題だということを会場に訴えかけた。福原さんは「私が普段何気なく飲んでいる牛乳は、酪農家のみなさんの努力でできたものなんですね。ありがたみを感じながら、これからもっとたくさん飲みたいです!」とコメントした。○おいしく楽しく酪農に触れた一日この日はほかにも、「バター作りタイム競争」や「酪農なぞなぞクイズ」などが実施され、1日で約7,000人が来場。前日にこのイベントを知ったという親子は「ドーナッツやいちごミルクがおいしそうだったので遊びに来ました。とてもおいしかったです」と笑顔。また、クイズラリーに挑戦した家族連れは「なかなか難しくて全問正解できませんでした。牛の胃が4つあることが子どもたちにとってすごく意外で、勉強になったようです」と話し、来場者は思い思いのひとときを過ごすことができたようだ。
2015年06月02日森ビルが運営する社会人向け教育機関「アカデミーヒルズ」は、QREATOR AGENTとタッグを組み、アートをテーマとしたセミナーシリーズ「六本木アートカレッジ2015」を2015年7月1日より開催する。「六本木アートカレッジ」は、社会人向けに年間200本以上のプログラムを提供する「アカデミーヒルズ」が開催するセミナーシリーズ。2011年のスタート以来、クリエイティブを目指すビジネスパーソンに向けて「自分にとっての"アート"とは何か?」を考える機会を提供し続けている。今回開催される「六本木アートカレッジ2015」では、時代を牽引するクリエイターたちのエージェント・QREATOR AGENTとタッグを組み、QAと契約中のトップクリエーターを招致。「クリエイティブな人の考えって?」と題し、さまざまなジャンルの"QREATOR"(クリエーター)から思考・習慣・秘訣を引き出し、誰しもがクリエーターになれる公式「自分らしいクリエイティビティ」を考えていくという。第1回目となる7月1日には、バーグハンバーグ バーグ代表で著書『日本一「ふざけた」会社のギリギリセーフな仕事術』(中央公論新社)も話題のシモダテツヤ氏をゲストに迎え、「クリエイティブが生まれる"仕組み"づくり」を聞く。モデレーターを務めるのは、"MC型教師"の異名を持つ東京学芸大学附属世田谷小学校教論の沼田晶弘氏。開催日時は7月1日19:30~21:00、会場は東京都・六本木のアカデミーヒルズ。受講料は4,000円。申込は「アカデミーヒルズ2015」Webページから。なお、今後の開催予定は、第2回が7月28日、第3回が8月31日、第4回が9月28日、第5回が11月4日(いずれも19:30~21:00)となっている。
2015年06月02日東京都・秋葉原のGallery OUT of PLACE TOKIOは、HOUXO QUEの新作個展「16,777,216views」を開催している。開催期間は5月24日まで(月火水は休廊)、開場時間は12:00~19:00、入場は無料。同展は、HOUXO QUE(ホウコォキュウ)の初個展であり、ストリートアート、ペインティング、インターネットアート、メディアアートなど、さまざまな回路を経て創りだされるディスプレイシリーズ「16,777,216views」の新作を発表している。キュレーターの上妻世海によると、「今回展示される作品は、さまざまな色を一秒間に60回の速さで点滅させ続けるディスプレイに、生の跳躍を思わせる一回性の痕跡、花を活けるような繊細な手触りを感じさせる質感、そして強烈で鮮やかな色彩を蛍光塗料を用いて描くことで、ストリートとテクノロジーという領域を絶妙に混血させたものである」という。また最終日には、gnck(キャラ・画像・インターネット研究)をゲストに迎え、クロージングクロストークが行われる(19:00~20:30、入場無料)。なおHOUXO QUEは、「世界制作のプロトタイプ」展(4月18日~29日)への参加や「六本木アートナイト2015」(4月25日)でライブペイント with SENSELESS DRAWING BOTを行うなど、最近の活躍ぶりに注目が集まっている。
2015年05月20日アートの観点から捉えるビジネスセミナー「ビジネスとアートの相関性理論」が、六本木の「イマ コンセプト ストア(IMA CONCEPT STORE)」で開催される。日程は第1回が5月12日、第2回が5月19日だ。ファッションとアートの双方に精通したビジネスパーソンが、ビジネスとアートの相関性について語るこのセミナー。第1回のゲストには、「ジョージズ(George’s)」や「シボネ(CIBONE)」などのライフスタイルショップを展開するウェルカムの代表取締役・横川正紀が登場する。横川正紀は03年に世界中の食を提供する「ディーン&デルーカジャパン(DEAN & DELUCA JAPAN)」を設立。その後、国立新美術館のミュージアムショップ「スーベニアフロムトーキョー(SOUVENIR FROM TOKYO)」や、西麻布のネオビストロ「ハウス(HOUSE)」などを展開している。今回のセミナーでは前半に、これまでに自身が手掛けてきたHOUSE事業における立ち上げから現在に至るまでの過程などを、ビジュアルと共に振り返る。更に、後半部分では自身が現在見ている景色や、共有したい感性などについて語られる。第2回のゲストは、これまでに『成功することを決めた』や、『やりたいことをやるビジネスモデル-PASS THE BATONの軌跡』などの著書を手掛けてきた、スープ専門店「スープストックトーキョー(Soup Stock Tokyo)」を主宰するスマイルズの代表取締役・遠山正道。セミナーでは現在のポジションに至るまでの経緯や、これまでに手掛けてきた事業におけるビジュアルイメージ戦略などについて語られる。また、企業として出展が決定している国際芸術展「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」の出展作品に込めた想いなども紹介される予定だ。【イベント情報】「ビジネスとアートの相関性理論1」(第1回)会場:イマ コンセプト ストア住所:東京都港区六本木5-17-1 AXISビル3階会期: 5月12日時間:20:00から21:30まで料金:一般 3,500円、雑誌『IMA』定期購読会員 3,000円定員:80名「ビジネスとアートの相関性理論2」(第2回)会場:イマ コンセプト ストア住所:東京都港区六本木5-17-1 AXISビル3階会期:5月19日時間:19:30から21:00まで料金:料金:一般 3,500円、雑誌『IMA』定期購読会員 3,000円定員:80名
2015年05月11日アートユニット「ゼロバイゼロ」は、音に反応して光を放つキャンドルライト「Kvel」(クベル)を発表した。発売は今秋を予定。「Kvel」は好きなグラスやキャンドルホルダーに入れて楽しむ照明器具。利用するグラスの色や形によって光の広がり方が変化し、周囲の音に反応して明滅するため、音楽を聴くとき、あるいは演奏するときに利用することで、音楽を視覚的に楽しめる。また、同プロダクトは、イタリア・ミラノにて開催された国際家具見本市「ミラノサローネ」にて出展され、現在量産化に向けてクラウドファンディングでの資金提供を募る予定を立てており、今秋の発売を目指すということだ。なお、「ゼロバイゼロ」は、光、水、空気などの自然物の美しさをテーマにインスタレーション作品を制作するアートユニット。主な出展歴は六本木アートナイト(2014)、 神戸ビエンナーレ (2011、 2013)、 おおさかカンヴァス推進事業(2011)、 六甲ミーツ・アート 芸術散歩 (2010、 2012)、 徳島LEDアートフェスティバル (2013)、 TOKYO EXPERIMENTAL FESTIVAL (2011)。そのほか、サーモス「VECLOS 真空ワイヤレスポータブルスピーカー SSA-40M/SSA-40S」ムービー制作(2015)、「NHK Eテレ 大科学実験(実験59「音の特等席」)」装置デザイン・設計・製造など。
2015年05月01日「スター・ウォーズ展 未来へつづく、創造のビジョン。」のプレス内覧会が28日、東京・六本木ヒルズ展望台のスカイギャラリーで行われ、オリジナルのアート作品、衣装、小道具などがお披露目された。6月28日まで開催中の同展は、12月に最新作が公開される「スター・ウォーズ」の魅力に迫る展覧会。ジョージ・ルーカス氏選出のアーティストが手掛けた世界初公開となるアート作品約60点のほか、ルーカス・ミュージアム・オブ・ナラティブ・アート所蔵の「スター・ウォーズ」コレクション約100点を展示している。会場は、「スター・ウォーズの原点」、「フォースの光と闇」、「戦いと兵器」、「サーガと運命の肖像」、「銀河と生態系」、「ドロイドが見たサーガ」の6つの切り口で展開。ダース・ベイダーと巨大なデス・スターが出迎えるメインエントランスでは、15分ごとに音と光の特別演出が行われる。ルーカス氏のインスピレーションの源泉を辿る「スター・ウォーズの原点」に続く、「フォースの光と闇」には、ヨーダの銅像のほか、映画で実際に使用されたジェダイとシスのライトセーバーを展示。その中心に飾られているジェダイ聖堂の模型も見どころとなっている。また、ミニチュア模型を用いた「戦いと兵器」では、兵士と兵器の変還をダイジェスト映像とともに振り返り、「サーガと運命の肖像」には映画の登場人物たちが使用した衣装や小道具を展示。アナキンを中心に、ルーク、レイア、ハン・ソロ、ヨーダらが並ぶ様子は壮観だ。最後のブース「ドロイドが見たサーガ」では、シリーズ全てに登場し、ルーカス氏のお気に入りでもあるC-3POとR2-D2のコンビが、同展を締めくくる。また、スカイギャラリーでの展示のほか、屋上スカイデッキにはダース・ベイダーと記念撮影ができるフォトロケーションを設置している。「スター・ウォーズ展 未来へつづく、創造のビジョン。」日程:4月29日(水)~6月28日(月)10時~22時会場:東京・六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー内スカイギャラリー入場料:一般1,800円、高校生・大学生1,200円、4歳~中学生600円、シニア(65歳以上)1,500円(屋上スカイデッキは別途500円)(C)&TM Lucasfilm Ltd.
2015年04月29日●ライゾマ齋藤氏の参加でメディアアートを強化今年で6年目を迎えた「六本木アートナイト2015」が、4月25日~4月26日にかけて東京都・六本木で開催された。「六本木アートナイト」とは、毎年春季にオールナイトで開催される、一夜限りのアートのイベント。催しの取りまとめ役として、日比野克彦氏がアーティスティックディレクターを務めているが、今年は新たにPerfumeの演出などで知られるライゾマティクスの斎藤精一氏をメディアアートディレクターに迎え、100名以上の参加アーティストにより六本木の夜がアートで満たされた。コアタイムのキックオフセレモニーが行われた六本木ヒルズアリーナには、齋藤氏率いるライゾマティクスチーム制作の「アートトラックプロジェクト アケボノ号」が登場。開催にあたり日比野克彦氏は「今年は暖かくてよかった(笑)「ハルはアケボノ」の瞬間をアートで体感してもらいたい。2020年の東京オリンピックに向け、生まれ変わっていく東京を楽しんでもらえたら」と今年のテーマ「ハルはアケボノ―ひかルつながルさんかすル―」にからめ挨拶し、日没とともにスタートした。「もし都市が生きていたら、今どのような姿だろう?」をテーマとした大型アートプロジェクトであるアートトラック「アケボノ号」が始動すると、巨大ミラーボールを搭載した荷台が光るジャングルジムと合体し、豪華ゲストライブをヒカリのシャワーで盛り上げるというパフォーマンスが披露された。○アートトラックプロジェクト ハル号「アートトラックプロジェクト アケボノ号」と対になっているトラックである「ハル号」は東京ミッドタウンに鎮座。提灯アレイ・ディスプレイが搭載されていて、東京・六本木に関するデータを常に収集。それをビジュアライズするとともに、内容に対して感情を表現する。これ以降は、筆者がアートナイトを見て回った中で気になった作品や展示を紹介していきたい。●チームラボの"デジタル"花火や光る花畑など祭りを彩る作品群○願いのクリスタル花火今話題のチームラボによる作品。来場者がスマートフォンで打ち上げることができる、光のクリスタルでできた立体の花火だ。来場者が自分のスマートフォンで、好きな花火を選び、願いを込めながら投げ込むと、光のクリスタルでできた立体の花火が打ち上がる。毛利庭園の芝生にのんびりと寝転びながら春の花火を楽しむ人たちが多く見受けられた。○AWAT Tower今回初めての試みとなるオープン・コール・プロジェクト(一般公募)で選出された、おかだゆか&川名宏和のプロジェクト。普段見慣れている工事現場のパイロンの色が、人の動きによって変化する。インタラクティブな仕掛けやLED電球をまとったパイロンが街中にも出現し、歩く人々の目を引いた。○武蔵野美術大学デザイン・ラウンジ企画 山田太郎プロジェクト~六本木アートナイトスペシャル~第20回学生CGコンテストにて「Campus Genius Award PLATINUM(最優秀賞)」を受賞した作品。一時的で匿名性のあるインターネットを現実世界に引き出したアートプロジェクトで、偶然出会った人の顔をiPad上の自分の顔とする「山田太郎」が会場に登場。この日はiPadで撮影した日比野克彦氏の顔の人々がミッドタウン全域を歩き回った。前が見えているのかどうかはいささか不安が残る。○「リライトプロジェクト」キックオフ! !(街なかインスタレーション)リライトプロジェクト「リライトプロジェクト」(Relight再点灯すること。Rewrite書き換えること)は、東日本大震災直後の2011年3月13日に作者であるアーティスト・宮島達男の手によって消された六本木けやき坂のパブリックアート《Counter Void(カウンター・ヴォイド)》の光を《光の蘇生プロジェクト》と題し、再点灯するプロジェクト。3.11の記憶を風化させず、社会に問いかけ続けるための装置として《Counter Void》の壁面に「3.11が●●●ている。」というメッセージが大きくつづられた。○リトル・サン・ガーデン リトル・サン太陽電池式の小さなライトを約2000個使用して作られた、32時間の光る花畑。この「リトル・サン」は期間中販売され、その一部がアフリカの電気のない地域の人々の生活に使われる。いかがだろうか。回数を重ねるごとに、六本木アートナイトは熱く盛り上がりを増している。日没から日の出まで、どっぷりとアートを楽しめるイベントとなった。また、期間中は美術館も遅くまで開館。森美術館では「シンプルなかたち展:美はどこからくるのか」展が同日より開催されていた。こちらは7月5日まで開催中なので、アートナイトを見逃した人にもぜひ「うっとりするかたち」を堪能してみてほしい。
2015年04月27日東京ミッドタウンは、ゴールデンウィークにかかる4月24日(金)~5月24日(日)の期間中、GWイベント「OPEN THE PARK(オープン ザ パーク)」を開催する。芝生の上で深呼吸をしながらレッスンを受けられる人気イベント「ミッドパーク ヨガ」を始め、さまざまな種類のハイボールを味わえる屋外カフェ「ワールド ハイボール ミッドパーク カフェ」、ギネス世界記録®挑戦イベントに挑戦する「ミッドパーク チャレンジ」など、芝生広場を中心とする「都会の中の自然」を体感しながら、東京ミッドタウンのコンセプトのひとつ「On the Green」を感じることができるさまざまなコンテンツを展開する。ピクニック気分で屋外での読書を楽しめる人気の「ミッドパーク ライブラリー」では、ブックディレクターの幅允孝さんがセレクトした本を新緑の芝生の上で楽しめるほか、5月9日(土)は人気作家の角野栄子氏、5月10日(日)はいしいしんじ氏による朗読会も開催される。青空の下で本を開けば、いつもとは違う読書体験が味わえるかも。おすすめスイーツでは、国立新美術館で開催中の「ルーヴル美術館展」にちなんだ、ザ・リッツ・カールトン カフェ&デリの「スターアニス イヴォワール ラズベリーピラミッド」648円(税込)や、ジャン=ポール・エヴァンの力作「ルリジューズ 」719円(税込)など、この時期にだけしか味わえない限定スイーツも登場するのでぜひチェックを。また、先日行われた「六本木アートナイト2015」に関連し、芝生の上に巨大なゴジラヘッドが出現する。(※東京ミッドタウンのGWイベントは各イベント開催日程、時間が異なるので注意。詳細は東京ミッドタウン公式サイトなどで確認できる)芝生や緑が多い東京ミッドタウンは新緑の季節にぴったり。GW中にぜひお出かけしてみて!(text:Miwa Ogata)
2015年04月27日六本木の街を舞台にした一夜限りのアートの饗宴「六本木アートナイト2015」が、4月25日(土)10時~26日(日)18時まで開催中だ。2013 年、2014 年に続きアーティスティックディレクターを務める日比野克彦氏、新設されたメディアアートディレクターを務める株式会社ライゾマティクス代表取締役の齋藤精一氏が担い、『ハルはアケボノ ひかルつながルさんかすル』をテーマに展開。メインプログラムには、齋藤氏主導でLEDを実装した光る大型トラックによる《アートトラックプロジェクト ハル号 アケボノ号》を実施するほか、参加者が加わってはじめて成立するアートとして、スマホを活用した参加・体験型プログラムも盛り込まれる。本イベントのアーティスティックディレクターの日比野氏によるワークショップは、26日(日)朝から昼にかけてテレビ朝日umuで実施される。日比野克彦と一緒に朝食をとり、語らいながら、集った各々が、昨晩見た夢を思い出す。子どもから大人までどんな方でも参加できる。参加料は、500円。最後には、みんなの絵を写真に撮ってひとつの映像につなぎあわせる。どんなアートができあがるのか楽しみだ。また今回、初の試みとして作品ガイドツアー「六本木アートナイトをもっと楽しむツアー」が開催されることとなった。ただし一般的なガイドツアーとは異なり、ACOPという独自のアート鑑賞法を踏まえ、平野智紀によって事前トレーニングを積んだボランティアガイドが案内するというユニークな内容。そこに集まった参加者との対話を通して、展示作品や六本木の街の魅力が紐解かれる。それは偶然か必然か、これもまたサイトスペシフィックなひとつのアートの形かも?アート作品のみならず、デザイン、音楽、映像、パフォーマンスに至る、さまざまなクリエイティビティとアートが広がる一夜限りのアートナイト。街中で展開される非日常との出合いを、あなたは今年どんな風に体験する?(text:Miwa Ogata)
2015年04月26日●六本木アートナイト2015は2020に向けての「練習」本日4月25日から26日にかけて、東京都・六本木エリアにて夜通しで"一夜限りのアートの祭典"「六本木アートナイト2015」が開催される。2009年から開催され、春の大規模イベントとしての認知度も高まってきているが、今年度は新設された「メディアアートディレクター」にライゾマティクス・齋藤精一氏が就任したことが大きなトピックとして挙げられる。アーティスト側から見たイベントのディレクションということであれば、2013年から「アーティスティックディレクター」を日比野克彦氏が務めており、今年も齋藤氏とのタッグでこの催しを作り上げてきたという。ゲストアーティストとして招聘するのではなく、なぜ今、新たな役職を作るなどして「メディアアート」にこれだけ注力したのだろうか。今回は、「メディアアートディレクター」に就き、メインプログラムの制作など「六本木アートナイト1回目」の準備を体験したライゾマティクス・齋藤精一氏に、「六本木アートナイト」参加によって見えてきたことや、テクノロジーを用いたアートへの取り組みについて、お話を伺った。――今回の六本木アートナイトでは、例年と異なり「メディアアート」がフィーチャーされ、「メディアアートディレクター」という役職も新設されました。今回、この役職をお引き受けになった理由を教えていただけないでしょうか?まず、六本木アートナイトでは、これまでもメディアアートの出展はありましたが、どちらかというとパフォーミングアーツなどを含めた現代美術的な手法が多かったと思います。そして、「メディアアート」というのは、アートと人、人と人、あるいは街と人をつなげたりするのが得意な表現というか「手法」です。2020年(東京オリンピック・パラリンピック)が決まった後の「六本木アートナイト」の開催とあって、そうした作用のために積極的にテクノロジーアート=メディアアートを入れていこうということで新設されたと思っています。参加に際して、2020年、あるいはその先に向けて、どのようなアートを介した街の作り方や表現の仕方ができるのか、というところを考えています。今回の「六本木アートナイト2015」はいわば「練習」の第1回だと思っているので。僕が(メディアアートディレクターとして)入ったことで、実証実験みたいなことをしていきたいというのが、「メディアアートディレクター」新設の狙いだと感じています。――今年度に限らず、もっと長い目でアートと街、そして人を見すえていらっしゃるのですね。続いて、今回手がけられたメイン作品の「アートトラック」についてお聞かせください。2台ともインタラクティブな仕掛けが盛り込まれていますが、なぜトラックという形を取ったのでしょうか?六本木アートナイトは、六本木ヒルズ、東京ミッドタウン、国立新美術館という3拠点の美術館を、明け方まで開けてみようという試みで発足したものなので、まず3拠点を結ぶことを考え、そのためにはモビリティというか、移動できるものが必要だと思い、トラックを選びました。また、今回の開催テーマ(ハルはアケボノ ひかル つながル さんかすル)を決定するにあたり、「ひかル・つながル・さんかすル」という3つのワードがまず最初に出ていました。我々ライゾマティクスの作品は暗いところで見せる物が多いので、夜間に展開する光る参加型作品であれば大得意だと思ったのがひとつあります。それから、街の中に何があったら面白いかな、と考えました。今回は、難しい文脈を踏まえたアートを作るというよりは、とっつきやすくて楽しく、知らないうちにお祭りのように参加したくなるようなことができないかなと思ったんです。誰が見ても「今日は何か変わったことをやっている」、「面白い」という感情を持ってもらえるような作品を目指して、今回は枕草子から名前をとった「ハル号」、「アケボノ号」といったふたつのトラックを作りました。「アケボノ号」は3拠点を移動し、「ハル号」は東京ミッドタウンに常駐します。ハル号では事前に集めたデータの表示のほか、当日のリアルタイムの変化、たとえば「六本木の色は今何色だろう」というところも知ることができます。――「アートトラック」について、事前に六本木の「人格」を形成するデータ収集を特設サイトで行うなど、ライゾマティクスらしい手法も見られましたが、実際に拝見すると、少しアナログ感を残したたたずまいだと感じました。あえてこのようなデザインにした理由は?昔から弊社ではテクノロジーを用いたさまざまな表現を行っていますが、「温度のあるテクノロジー」というような使い方が好きなんですね。テクノロジーを使った表現に温かさや人格があるというか。今回も、裏ではデータ収集や同期、データマイニングをして、サーバの構築など難しいことをたくさん行っているのですが、表現については今回できるだけ敷居を下げて、どなたが見ても「あ!ミラーボール!」と言ってもらえるような見栄えにした、という感じです。――インターフェースは優しいですが、仕掛けはいつもどおりのライゾマティクス、というところでしょうか。はい、そんなところです。●「次に来る」テクノロジーとアートナイトの夜明けの先――これまで、さまざまな作品でドローンやプロジェクションマッピングなどの先端技術をこれまで用いてこられましたが、齋藤さんが「次に来る」とお感じになっているものはなにかありますか?そうですね、プロジェクションマッピングひとつ取っても、僕たちがきゃりーぱみゅぱみゅの演出(KDDI)を行った時期とは、かなり見られ方が変わってきていますね。IoT(Internet of Things/さまざまなモノをインターネットによって接続することによって生まれたシステム)といったキーワードをはじめ、さまざまな側面が語られていますが、単にアナログなモノをデジタルにするだけで、かなり面白くなると思っています。最近弊社が手がけた例としては、NIKEと行った全面LEDのバスケットコートがあります。今までメディアではなかったところにあえてメディアを埋め込むことで、教育的な視点やエンターテインメント的な視点など、多様な見方による面白さが出てきます。ドローンのような新しいテクノロジーをどんどん進化させるというよりは、既存のテクノロジーをどのように組み合わせると新しいモノができるか、というのが僕の中では今すごく興味のあるところですね。これまでそれが無かったところに、LEDや映像を仕込んでみるなど、ですね。今回、六本木アートナイトには老若男女いろんな方がに参加されると思います。だからこそ面白いと感じていて、あまりテクノロジーを全面に押し出したエッジの立ったものではなくて、先ほど申し上げたように誰が見ても楽しめるエンターテインメントよりのメディアアートコンテンツを作った、というような感じですね。――最後にひとつお伺いします。今回の六本木アートナイト2015への取り組みによって、2020年(東京オリンピック・パラリンピック)を視野に入れ、アートを介して人々とアートを交わらせ、参加する行為を促していくという意気込みを感じました。「六本木アートナイト2015」の「夜明け」の向こうに、どのような視野を持っていらっしゃるか、お教えください。アートでまちづくりをしていこうと思うと、出てくる課題がたくさんあると思うんです。例えば、道交法が現行のままでは難しい表現や、景観条例的にも厳しいものだとか、区ではいいけれど、都ではダメと言われてしまうことだとか。そういうところを「六本木アートナイト」や、あるいは都市規模のプロジェクトで浮き彫りにできればいいなと思っています。そして、僕にとっての六本木アートナイト"1回目"を経験して、いろいろと課題が見えてきました。(今見えている以外の課題も)まだまだたくさんあると思います。それを糧に、2020年までに法律などをできるだけ改善して、表現しやすい都市作りを行っていければと思っています。
2015年04月25日フードアーティスト・諏訪綾子が、本日4月25日に行われる六本木アートナイトで一晩限りのインスタレーションを行う。場所は写真スペース「IMA CONCEPT STORE」(東京都港区六本木5-17-1AXISビル3階)。18時から23時まで。今回テーマを「Taste of Photographyー写真をあじわう」と題し、撮り下ろし写真と、フードを組み合わせたマジカルな空間をつくる。目で見て、食べて感じる作品となるだろう。参加料金は2,400円(雑誌『IMA』定期購読会員は2,200円)。1ドリンク付き。諏訪綾子は1976年石川県に生まれる。金沢美術工芸大学卒業。2006年よりフードをテーマにしてアート表現を行う「food creation」を開始。金沢21世紀美術館での展覧会やパフォーマンス「ゲリラレストラン」などを行い、高い評価を得ている。
2015年04月25日六本木アートナイト実行委員会は23日、4月25日~26日に開催される「六本木アートナイト2015」のプレスプレビューを実施し、メインプログラムとなるライゾマティクス・齋藤精一氏が主導して制作した「アートトラックプロジェクト ハル号 アケボノ号」を公開した。2009年より開催されている、六本木の街を舞台とした"ひと晩限り"のアートの祭典「六本木アートナイト 2015」。今年のトピックとしては、新設された「メディアアートディレクター」にライゾマティクス・齋藤精一氏が就任したこと。2013年より「アーティスティックディレクター」を務めている日比野克彦氏も続投し、両名による新たなアートナイトの形が今回披露されることとなる。プレスプレビューの場では、南條実行委員長および、日比野氏および齋藤氏といった2名のディレクターが登壇。ライゾマティクス・齋藤氏は、アートナイトへの参画に際して、「2020(東京オリンピック・パラリンピック)の開催が決定し、都市とアートとテクノロジーといった事柄が盛んに語られるようになりました。今回はテクノロジーを用い、作品とつながる体験ができるプログラムを展開しています。2020に向け、街とアートを介してどれだけの人が繋がれるかと考えると、あと5、6回の"練習"しかできないと考えています。参加者の方々に、こういうやりかたで参加できると実感してもらえれば」と語った。そして、日比野氏と齋藤氏が共にスイッチを入れたことで、今回のメインプログラムであるアートトラック「アートトラックプロジェクト ハル号 アケボノ号」が起動。提灯アレイ・ディスプレイを搭載した「ハル号」、巨大ミラーボールが3台載った「アケボノ号」の2台で構成されており、アートナイト当日はそれぞれ別の地点で稼働し、時間帯によってアーティストとコラボレーションしたパフォーマンスや、参加者が操作可能なインタラクティブ体験を提供する。なお、プレスプレビューでは、今年初めての試みとなったアーティスト公募「オープン・コール・プロジェクト」より、「スイッチ」を触ることで寸劇が始まるインタラクティブメディアアート「六本木アートナイトスイッチ」を展開するスイッチ総研と、パフォーマンス集団・ズンチャマンゴが登壇し、実際の作品を披露した。当日はそのほかのアーティストの作品も多数披露されるため、当日の各催しのスケジュールは、同イベントのWebページを参照してほしい。
2015年04月24日六本木アートナイト実行委員会は4月25日~26日、「六本木アートナイト2015」を東京都・六本木周辺で開催する。「六本木アートナイト」は、"生活の中でアートを楽しむ"という新しいライフスタイルの提案と、東京における街づくりの先駆的なモデル創出を目的とした一夜限りのアートイベントで、2009年から実施している。6回目となる今回は、「ハルはアケボノ ひかルつながルさんかすル」をテーマに、メディアアートに焦点を当てた内容で展開する。メインプログラムでは、アートプロジェクト「アートトラックプロジェクト ハル号 アケボノ号」を展開。メディアアートディレクターの齋藤精一氏主導で、LEDの実装を施した大型トラック「ハル号」「アケボノ号」が登場し、参加者とのコミュニケーションを創出するとともにパフォーマンスを繰り広げる。「ハル号」は、人格を持った働く車という設定で、常に東京・六本木に関するデータを収集する。「提灯アレイ・ディスプレイ」を搭載し、収集したデータをビジュライズするという。"フレンドリーな性格"で、気軽に写真撮影にも応じるとのこと。「アケボノ号」は巨大なミラーボールを搭載したアートトラック。六本木ヒルズアリーナを基地とするが、国立新美術館や東京ミッドタウンにも出没する。また、同イベントでは毎年、六本木の街なかの店舗やストリート、公園などに作品を展示している。今年は、第15回文化庁メディア芸術祭アート部門にて新人賞を受賞したドローイングマシン「SENSELESS DRAWING BOT」や、多数の巨大な花がゆっくりと稼働する機械彫刻作品「Bloom」が登場する。街なかで行うパフォーマンスとしては、アートトラックと10組のダンスアーティストによる「ダンス・トラック・プロジェクト」や、完全無音のダンスを披露する「サイレントダンスプログラム」、スイッチを押すと"何か"が起こる「六本木アートナイトスイッチ」、移動型ステージショー「ズンマチャンゴのかけら箱」を予定している。そのほかにも、アートな夜の楽しみ方を提案する「ハルはアケボノカフェ」や、テクノロジー・アートのカンファレンス「六本木ダークナイト」、ストローやゼムクリップ、写真を使ったワークショップのほか、外部企業や施設による同時開催プログラムも実施する。開催日時は4月25日10時~4月26日18時で、メインとなるインスタレーションやイベントが集積する時間帯は4月25日の18時22分(日没)~4月26日の4時56分(日の出)となる。なお、各イベントの開催時間は内容によって異なる。開催場所は、六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウン、サントリー美術館、21_21DESIGN SIGHT、国立新美術館、六本木商店街、その他六本木地区の協力施設や公共スペースとなる。
2015年04月22日六本木アートナイト実行委員会は、4月25日~26日にアートの祭典「六本木アートナイト2015」を開催するが、同日実施される「街なかミーティング」プログラムの一環として、ライゾマティクス・真鍋大度氏によるシンポジウム「六本木ダークナイト」の実施が決定した。開催日時は4月25日23:00~4月26日2:00、会場はテレビ朝日umu、参加は無料。「六本木アートナイト」は、生活の中でアートを楽しむという新しいライフスタイルの提案と、大都市東京における街づくりの先駆的なモデル創出を目的に毎年開催されている一夜限りのアートの饗宴。同イベントで行われる「街なかミーティング」の1つとして開催が決定した「六本木ダークナイト」は、ライゾマティクス 真鍋大度氏によるテクノロジー・アートのシンポジウムとなっており、日本のメディアアートの最前線で活躍するアーティスト、キュレーター、研究者らが、メディアアートの過去・現在・未来について忌憚ない意見を交わすという。登壇者は50音順で、ライゾマティクスの真鍋大度氏と石橋素氏、落合陽一氏、久保田晃弘氏(多摩美術大学)、クワクボリョウタ氏、齋藤あきこ氏、澤井妙治氏、徳井直生氏、畠中実氏(ICC)、八谷和彦氏、福原志保氏(BCL)、馬定延氏で、このほかゲストも予定。なお、本イベントでは、登壇者への質問や、日本のメディアアートの現状についての意見をTwitterにて募集する。ハッシュタグは「#6darknight」で、採用された投稿はイベントにて紹介されるとのこと。
2015年04月21日一夜限りのアートの饗宴「六本木アートナイト2015」が4月25日から26日にかけて開催される。その約80件に及ぶプログラムの詳細が公開された。今年で6回目を迎える同イベントは、六本木ヒルズや東京ミッドタウン、サントリー美術館など全7ヶ所の会場で開催。今回は“ハルはアケボノ ひかルつながルさんかすル”をテーマに、アート作品の展示やパフォーマンスなどが繰り広げられる。そのメインプログラムとして、六本木の各地に出没するのが「アートトラックプロジェクト」のハル号、及びアケボノ号だ。オリンピックに向けて、物資を運ぶトラックを東京のシンボルと定め、そこにライゾマティクスの齋藤精一が六本木という都市の人格をインプット。“もしも都市が生きていたら今どのような姿だろう?”というテーマの元に、様々な催しを展開していく。イベント期間中に東京ミッドタウンのキャノピー・スクエアに鎮座するのは、アートトラックの片割れ「ハル号」。提灯アレイディスプレイには、収集された六本木に関するデータと共に、その内容に対する感情が表示される。フレンドリーな性格なので、気軽に写真撮影にも対応してくれるとのことだ。なお、17時からはアーティストのMAHARO、DOPPELによるライブペインティングを予定しており、トラックのボディが人物や動物、キャラクターなどによって彩られる。一方、巨大なミラーボールを搭載する「アケボノ」号は、25日の18時45分に六本木ヒルズアリーナに登場。光るジャングルジムと共に、ブレイクビーツユニット「HIFANA」のライブパフォーマンスを彩る。その後は、21時に国立新美術館へ、22時には再び六本木ヒルズアリーナへと移動し、ムービングライトやミラーボールを参加者がコントロール。最後は26日3時30分から東京ミッドタウンで、再び「HIFANA」とのコラボパフォーマンスを展開する。その他、「チームラボ(teamLab)」による来場者がスマートフォンで打ち上げることが出来る立体の花火「願いのクリスタル花火」を始め、ペインティングパフォーマンスやダンスショー、映像鑑賞、フラワーパフォーマンス、DJプレイ、コンサート、盆踊りなど様々な催しを展開。参加アーティストなどによるトークセッション、カンファレンス、シンポジウム、ワークショップなども予定されており、朝から夜まで現代アート尽くしな週末になりそうだ。【イベント情報】六本木アートナイト会場:六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウン、サントリー美術館、21_21デザインサイト(DESIGN SIGHT)、国立新美術館、六本木商店街、その他六本木地区の協力施設や公共スペース日時:4月25日10:00から26日18:00まで入場料:無料(一部を除く)
2015年04月16日東京都・六本木の21_21 DESIGN SIGHTは、"単位"というフィルターを通すことで日常に新たな気付きを与える「単位展 - あれくらい それくらい どれ くらい?」を開催している。開催日時は5月31日まで(火曜休館・5月5日は開館)。開館時間は10:00~20:00。入場料は一般1,000円、大学生800円、中高生500円、小学生以下無料。同展は、単位というフィルターを通して、私たちが普段何気なく過ごしている日常の見方を変え、新たな気づきと創造性をもたらすことをコンセプトとした企画展。長さを測るメートル、重さを量るグラム、時間を計る秒など、世界の共通言語のように誰でも使える単位がある一方で、日本では畳のサイズや坪数などを表す尺貫法、イギリスではごく最近まで使用されていた距離を定めるヤード、各国の通貨単位など、それぞれの社会や風土に根ざした独自の単位も存在する。また、建築、プロダクト、印刷やパッケージなどの製品を開発する、ものづくりのための過程においても様々な単位が用いられる。単位をテーマとした同展は、多種多様なモノやコトの中にどのような単位があるのかを知り、実感することによって、モノがつくられたプロセスやデザインに対する考え方、さらには単位が生み出された文化や社会背景を見つめるきっかけを作る。なお、同展の特徴は大きく分けて3つ。ひとつめは「チームによる展覧会づくり」。デザイナーや建築家、研究者らによるチームが、単位展の企画のための調査やコンセプトリサーチ、制作ディレクションを行い、様々な分野の作家に呼びかけ、展覧会づくりを行なった。2つめは「単位というフィルターから見える世界のひろがり」。普段私たちが何気なく接しているあらゆる単位を、科学、日用品、伝統などの視点から体感することで、新たな世界を体感することができる。3つめは「会場1階スペースを無料開放」。より多くの人へ同会場、同展の魅力を伝えるため、会場1階をショップスペースとして無料開放。"量り売り"に参加することができるほか、展覧会にちなんだオリジナルグッズを購入できるということだ。そのほか、関連イベントとして、六本木アートナイト特別企画「みんなで測る、単位展計測ツアー」が4月25日15:00~17:00に、「単位展で会いましょう。」が4月25日20:00~22:00に開催される。また、オランダのアーティスト、ヘルムート・スミッツがワークショップ形式でブロック遊びやガーランドなど様々な1メートルのものをつくり、単位を体感するワークショップ「1 Meter Party」が開催される。参加者は身長95~104cmの子供。開催日時は5月5日13:00~16:00。参加に際してはWebページより申し込みが必要となる。予約受付は4月10日より開始し、定員(50名)に達し次第終了するとのこと。これに加え、岡崎智弘と上田壮一(Think the Earth)によるトーク「1秒の世界」が開催される。開催日時は5月9日14:00~16:00。いずれのイベントに関しても参加費は無料だが、当日の入場券が必要となるということだ。
2015年04月09日4月25日~6月28日に六本木ヒルズで開催される『NARUTO -ナルト-』のイベント「六本木忍の里」の一環として、期間限定で六本木ヒルズのメトロハットに、AR技術を使った「巨大火影岩」が出現することが明らかになった。「六本木忍の里」は、「連載完結記念 岸本斉史 NARUTO-ナルト-展」のキャンペーン企画で、『NARUTO -ナルト-』の数々の名場面が描かれた150点以上の原画や、オリジナルのシアター、立体造形などさまざまな仕掛けを展示。「巨大火影岩」は、本キャンペーンと連動した「NARUTO-ナルト-展 六本木忍の里アプリ」のカメラを使うことで見ることができるという。期間は4月21日~5月3日。さらにキャンペーン内では、「『NARUTO-ナルト-展』開催記念 六本木忍の里 スペシャルメニューフェア」も展開。六本木ヒルズの飲食店27店舗が、「NARUTO-ナルト-展」の開催を記念して、限定コラボメニューを販売する。「毛利 サルヴァトーレ クオモ」の木ノ葉隠れのピリ辛手裏剣カルツォーネや、「ブラッセリー ル デュック」の木ノ葉隠れ秘伝・火影カレーなど、『NARUTO-ナルト-』の主人公・うずまきナルトの故郷、火の国・木ノ葉隠れの里や手裏剣、巻物などをモチーフにした「木ノ葉隠れの里メニュー」が登場。さらに「つけめんTETSU」「AFURI」などヒルズ内5つのラーメン店が、ナルトの大好物である「一楽」のラーメンを再現。各店舗でエントリーしたラーメンの投票も行われ、結果は期間終了後に六本木ヒルズ公式サイトなどで発表される。ほかにも、六本木ヒルズ内の約30カ所に『NARUTO-ナルト-』のキャラクターたちと写真が撮れるフォトスポットが登場。アプリを使用すると、一部のフォトスポットにあるQRコードを読み取って巻物をコレクションできるスタンプラリーに参加でき、集めた巻物を使って忍術試験に挑戦。すべての試験を突破すると、火影に立候補ができるという。立候補者の中から抽選で選出されると当選者の顔が火影岩に刻まれ、公式サイトなどで発表される。同キャンペーンは4月25日~6月28日まで実施。なお、「NARUTO-ナルト-展」は、4月25日~6月28日まで森アーツセンターギャラリー開催されたあと、7月18日~9月27日まで大阪文化館・天保山で開催される。(C)岸本斉史 スコット/集英社
2015年03月31日六本木アートナイト実行委員会は、4月25日~26日に開催されるアートの祭典「六本木アートナイト2015」のメインプログラム「アートトラックプロジェクト ハル号 アケボノ号」のプレプログラムとなるWebサイト「Roppongi Date of Mind」を公開した。同サイトでは訪問者に簡単な質問が用意されており、集計結果は六本木アートナイト2015で公開される。「六本木アートナイト2015」は、六本木の街を舞台に4月25日~26日に開催される"ひと晩限り"のアートの祭典。今年のメインプログラムは、ライゾマティクス・齋藤精一氏主導で展開するLEDで光る大型トラック「アートトラックプロジェクト ハル号 アケボノ号」。巨大ミラーボールを搭載した「アケボノ号」は、六本木ヒルズアリーナを基地に新美術館や東京ミッドタウンに出没。一方、提灯アレイ・ディスプレイを搭載した「ハル号」は東京ミッドタウンに常駐。両トラックではさまざまなデータがビジュアライズされ、その周辺では音楽ライブや観客参加型のイベントが繰り広げられるという。また、このたび公開されたWebサイト「Roppongi Date of Mind」は、「アートトラックプロジェクト ハル号 アケボノ号」のプレプログラムとして公開されたもの。「もしも都市が生きていたら」をテーマに用意された8つの質問にWebサイト訪問者が回答すると、その集計結果が「六本木の人格」となり、オープンデータ(気象データ、交通データ、花粉データなど)と組み合わせて、六本木の今を表すパブリックデータとしてビジュアライズされるという。ちなみに質問は、表示される写真を見てどんな気持ちになるかを8つの選択肢から選ぶ簡単な内容だ。なお、収集したデータの結果発表は3月31日に同Webサイト上で行われるほか、六本木アートナイト当日、「アートトラックプロジェクトハル号アケボノ号」や特設ディスプレイなどでも閲覧できるとのことだ。
2015年03月27日チームラボは、六本木ヒルズで開催されるイベント「Roppongi Hills SPRING 2015」において、インタラクティブな"立体花火"を参加者が打ち上げられるアート作品「The Crystal Fireworks /クリスタル花火」を展示する。展示期間は3月27日~5月6日まで(スタート日は桜の開花状況により変動)。「The Crystal Fireworks /クリスタル花火」は、来場者が自身のスマートフォンで打ち上げることのできる、光のクリスタルでできた立体花火を楽しめるアート作品。作品の大きさは直径約5m、高さ約8mで、毛利庭園の池の上に設置される。来場者が手持ちのスマートフォンを使って特設ページ(会場からのみアクセス可)で好きな花火を選び、アイコンを画面上部までスライドさせると、立体の映像花火が打ち上がる。また、展示期間中、4月25日~26日にかけて開催される一夜限りのアートの祭典「六本木アートナイト 2015」では、「The Crystal Fireworks of Wishes / 願いのクリスタル花火」に模様替え。来場者がスマートフォンで描いたオリジナルの花火を打ち上げることができる。この特別バージョンの展示は、4月25日 10:00~26日 18:00までとなっている。
2015年03月24日SHARED TERRACEは、一夜限りのコミュニケーションバルイベント「SHARED(シェアード)」を開催することを発表した。開催日時は4月25日 21:00~29:00(翌朝5:00)。会場はシェアードテラス 外苑いちょう並木。入場無料(申し込み不要、飲食代別途)。「SHARED」は、2012年秋からスタートし、今回で7回目を迎えるイベント。業界、世代、思想などの壁をこえ、食を通じてフラットにコミュニケーションできる場所として開催されているイベント。アルコールを含めた全てのドリンクとフードをワンコインで提供し、席や料理の事前予約はなく気軽に誰でも参加できる。回を重ねるごとにジャンルを問わず国内外のクリエイターやデザイナー、デザインに関わる人々などが集い、一晩で1,000名以上の方が訪れる規模に成長したとのこと。今回の開催は、「シェアードテラス 外苑いちょう並木」のオープン3周年を記念したもの。開催スケジュールは、4月25日~26日かけて展開される一夜限りのアートの祭典「六本木アートナイト 2015」にあわせたものとなっている。なお、イベントフライヤーはグラフィックデザイナーの長嶋りかこ氏が手がける「pieces of shared」をテーマとして、アートを体験できるイベント企画も当日開催予定。ちなみに、過去のアートディレクションは、第1弾:中川優氏(N/Y)、第2弾:川上シュン氏(artless)、第3弾:植原亮輔氏(KIGI)、第4弾:谷尻誠氏(SUPPOSEDESIGNOFFICE)、第5弾:バルーンアートユニット「DAISYBALLOON」、第6弾:デザインユニット「Abake(アバケ)」といった面々が手がけてきた。
2015年03月23日4月25日から26日にかけて、六本木の街を舞台にしたアートフェスティバル「六本木アートナイト2015」が開催される。メインプロジェクト「アートトラックプロジェクト」は、ライゾマティクスの斎藤精一が手掛けたもの。このうち、“ハル号”は東京ミッドタウン・キャノピー・スクエアに常駐する。“もしも都市が生きていたら一体何を話すのか”というテーマを元に、東京の様々なデーターを集約し、そのリアルタイムな状況を提灯ディスプレイに表示。更に、来場者がスマートフォンで文字やパターンを入力すると、その情報がトラックに表示されるというインタラクティブな作品を完成させた。一方、巨大なミラーボールが搭載された“アケボノ号”は、六本木ヒルズ、東京ミッドタウンを回遊。六本木ヒルズアリーナに設置された巨大ジャングルジムを基点に、ライトを使ったライブパフォーマンスやダンスを行う。その他にも「街なかインスタレーション」として、六本木の街なかにある店舗や公園、道路などに作品が設置される。菅野創、山口崇洋は文化庁メディア芸術祭アート部門で新人賞を受賞したドローイングマシーン「SENSELESS DRAWING BOT」を展示。一方、山岡潤一はコンピューターグラフィックによる幾何学形状の描画を物理的に再現した「Morphing Cube」を出展する。その他、非日常的な一夜を作ることを目標する「街なかパフォーマンス」も開催される。アートトラックの荷台スペースを特設ステージとした「ダンス・トラック・プロジェクト」や、公園で行われるサイレントダンス「サイレントダンスプログラム」、スイッチを押すことによって上演される3から30秒の演劇「ズンマチャンゴのかけら箱」などが実演される。更に「街なかミーティング」では参加者体験型のアートプログラムを展開。「第三回六本木夜楽会」ではアーティストや作家などが、街の飲食店で台本なしのトークセッションを繰り広げる。一方、日比野克彦が企画するワークショップ「昨日みた夢は何ですか?」では、日比野克彦と参加者が一緒に朝食をとりながら、昨晩見た夢を絵に描いていく。【イベント情報】六本木アートナイト会場:六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウン、サントリー美術館、21_21デザインサイト(DESIGN SIGHT)、国立新美術館、六本木商店街、その他六本木地区の協力施設や公共スペース日時:2015年4月25日10時から26日18時まで入場料:無料(一部を除く)
2015年03月11日六本木アートナイト実行委員会は、4月25日~26日に開催される「六本木アートナイト2015」のメインビジュアルと主要プログラムを決定したと発表した。六本木の街を舞台とした"ひと晩限り"のアートの祭典「六本木アートナイト 2015」。今回発表されたメインビジュアルと主要プログラムは、アーティスティックディレクター・日比野克彦氏、および今年から新設されたメディアアートディレクターを務めるライゾマティクス・齋藤精一氏と協議して決定したものだという。開催テーマ「ハルはアケボノひかルつながルさんかすル」を象徴するメインプログラムとして、LEDをで光る大型トラックによる「アートトラックプロジェクト ハル号 アケボノ号」を齋藤氏主導で制作。各トラックは巨大なミラーボールと提灯アレイが搭載。さまざまなデータがビジュアライズされ、その周辺では音楽ライブや観客参加型のイベントが繰り広げられる。また、街なかの店舗や公園などに作品を点在させる「街なかインスタレーション」に関して、今年はメディアアートを取り入れた多様なインスタレーション作品を設置。ダムタイプ各所でパフォーマンスを行う「街なかパフォーマンス」も実施する。インスタレーションおよびパフォーマンスには、今回から設けられた公募枠「オープン・コール・プロジェクト」で採用したプログラムも含まれている。そのほか、各界の著名人と一般参加者が同じテーブルを囲む少人数クロストーク「第三回 六本木夜楽会」などの参加者が加わってはじめて成立するアートプログラム「街なかミーティング」に加え、各美術館(六本木ヒルズ、森ビル、東京ミッドタウン、サントリー美術館、21_21 DESIGN SIGHT、国立新美術館)における企画展の夜間公開や関連トークイベントなど、非常に多数の催しが一挙に展開される予定だ。
2015年03月11日東京・六本木の国立新美術館で開催中の「ルーヴル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄」とコラボした料理やスイーツが、6月1日まで六本木ヒルズ内のレストランで提供される。期間中には会場に展示される絵画などにインスピレーションを得たメニューが登場。そのうちの1つが、グリル&レストランバー「エーダブリュ エレメンツ」で用意される、「鹿児島県黒毛和牛ネックとまるごと彩誉人参の赤ワイン煮込み」(税込2,041円)だ。霧島連山の天然水で育った和牛を赤ワインで煮込むという手法は、「煮込み肉用銀製壺」「農民の食事」からインスピレーションを受けたもの。更に、“衝撃の人参”と言われる甘さを備えた彩誉(あやほまれ)のローストを丸ごと1本使用した。イタリアンレストラン「アンディアーモ」で用意される「アンティパスト・ルーヴル」(税込1,728円)は「カナの婚礼」をイメージした一皿。ロックフォールチーズのマリネ、白ワインで煮込んだレーズン、生ハムといちじくのクロスティーニ、バニラ風味のはちみつの盛り合わせで、水をワインに変えたイエスの奇跡を再現した。ワインバー&カフェ「シャポー マルゴ」で提供する「仔羊のロースト 赤ワイン季節の フルーツのソース」(税込1,800円)は、ピーテル・デ・ホーホ作の「酒を飲む女」をイメージ。鮮やかなロゼ色の仔羊のローストは、羊と相性の良い赤ワインをベースに、季節のフルーツを加えた甘酸っぱいソースを添えた。カフェバー&レストラン「ブラッセリー ル デュック」にて1日15食限定で提供される「モンド」(税込800円)は、ヨハネス・フェルメールの「天文文学」に登場するアンティークな天球儀をイメージしたデザート。キャラメルムースの中にはバナナのガルニ、胡桃入りのブラウニーが潜み、香ばしい匂いで食欲をそそる。カフェレストラン「エッグセレント」では、リュバン・ボージャンの「チェスのある静物」をモチーフにした「チェスボードパンケーキ」(税込1,620円)を用意。黒ごまの隠し味を添えたオリジナルチョコレートソースで、濃厚かつ甘過ぎない、ワインにも合う大人の味わいに仕上げた。その他、ルーヴル美術館のピラミッドをモチーフにしたメニューも提供される。シュークリーム専門店「クレーム デ ラ クレーム」にて1日10食限定で販売されるレアチーズケーキ「ルーヴル ルージュ」(税込540円)は、プチシューを忍ばせたレアチーズムースを、真っ赤なラズベリーのグラサージュでコーティング。イタリアン「ヒルズ ダルマット」では、ピラミッドと葡萄にちなんだ「ピラミッドのレアチーズケーキ & 葡萄のスパークリングワイン or 葡萄ジュース」(税込1,296円)を用意。モザイク模様のピラミッド型ケーキの中には、レアチーズムースと葡萄が詰められた。その他、フランスをイメージしたメニューとして、カフェ「イー・エー・グラン」では「フロマージュ・マカロンタルト」(税込700円)を提供。フロマージュクリームを乗せたカスタードタルトを、カラフルなマカロンとベリー系のフルーツで飾りつけた。一方、ブラッセリーカフェ&パティスリー「ブラッセリーカフェ ユイット」では、17世紀頃のフランス民衆の素朴で家庭的な料理を再現。パテ・ド・カンパーニュ、サーモンマリネ、ラタトゥイユの前菜に加え、鶏モモ肉のコンフィを1日30食限定で提供する。また、パリの高級チョコレート専門店「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」では、本場パリのチョコレート専門店のショコラティエが、生チョコのアントルメとドリンクのセットメニュー(税込1,458円)を特別に用意する。これらのメニューは基本的に営業時間内で提供。ただし、「仔羊のロースト 赤ワイン季節の フルーツのソース」はカフェ、ディナータイムのみ、「鹿児島県黒毛和牛ネックとまるごと彩誉人参の赤ワイン煮込み」はディナータイムのみの提供となる。
2015年03月10日東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTで2月20日から、あらゆる単位を科学・日用品・伝統などの視点から体感できる企画展「単位展 ― あれくらい それくらい どれくらい?」がスタートした。「テマヒマ展 〈東北の食と住〉」(2012年)や「コメ展」(2014年)開催時、基準となる単位が尺貫法だったことから「話す単位が分からないと、イメージが湧かなかった」と話す企画進行の前村達也氏(21_21 DESIGN SIGHT)。「単位を理解することで、作り手の思いを共有できる」と感じたことから、今回の企画が生まれたという。企画メンバーは展覧会グラフィックを担当した中村至男、会場構成監修の鈴野浩一(トラフ建築設計事務所)、テキストを手がけた稲本喜則(AXIS)、会場グラフィックを手がけた岡本健、コンセプトリサーチ担当の菅俊一、展示構成の寺山紀彦(studio note)。山田遊(method)監修の1階ショップスペースはコンセプトショップ「Measuring shop」として無料開放し、廃材のはかり売り「ナカダイ マテリアル ライブラリー」や手ぬぐい専門店「かまわぬ」と岡本健のコラボによるオリジナル「単位てぬぐい」を用意する。エントランス付近には、真上から捉えた会場の設営風景の動画を異なるスケールでくまなく見られる「Giraffe’s Eye」(岡田憲一+冷水久仁江〈LENS〉)、装置の上で手で球を作るとりんごや紙風船などその大きさに近い球状の物体をディスプレーに表示する「りんごってどれくらい?」(パーフェクトロン)などを設置。そのほか濁点を1グラムとして言葉の重さを比べる「ことば の おもみ」(大野友資+岡本健)、台の上に立つとその間に世界で起きていることを表示する「1秒の世界」(岡崎智弘+Think the Earth)、1センチから100センチまでさまざまな長さのものを集めた「長さの比較:1から100のものさし」(構成:寺山紀彦)など、多様な単位を使ったインタラクティブな作品を多く展示する。会期中は、企画チームや出展作家によるトークやワークショップを開催。六本木アートナイトと連動した特別企画も行う。イベント情報「単位展 ― あれくらい それくらい どれくらい?」会場:21_21 DESIGN SIGHT住所:東京都港区赤坂9-7-6東京ミッドタウン・ガーデン内会期:2月20日から5月31日時間:11:00から20:00(入場は19:30まで)入場料:一般1,000円 大学生800円 中高生500円 小学生以下無料休館日:火曜日(5月5日は開館)
2015年02月24日MAT実行委員会は、東京都内を舞台にしたテクノロジーアートのイベント「MEDIA AMBITION TOKYO 2015」を開催する。会期は2月11日~15日。会場は六本木、青山、お台場、飯田橋、渋谷の各所。「MEDIA AMBITION TOKYO 2015」は、都市を舞台にしたテクノロジーやアートが共生共栄する日本の次世代を世界に向けて発信すべく、ジャンルにとらわれないクリエイターやアーティスト、内外の企業・デベロッパー・アートバイヤーらが都内各所を舞台に、最先端のアートや映像、 音楽、 パフォーマンスを展開するイベントだ。過去2回の開催で約12万人を動員し、第3回目となる今年は開催エリアが六本木、青山、お台場、飯田橋、渋谷に拡大された。「六本木会場」は以下の3カ所でアートやパフォーマンスが予定されている。六本木ヒルズ 展望台チケットカウンター(森タワー3階)では、デザインと現代美術の新たな融合の方向へ向かう共同オープンラボプロジェクト 『MAT Lab.』(アーティスト:WOW×SANDWICH)を展開。日程は2月11日~15日。入場無料。また、東京ミッドタウン ダイナースクラブ アイスリンク(芝生広場)では、2人で滑ったスケートリンクの軌跡がスクリーンの映像に描き出される体験型メディアアート『Skate Drawing』(アーティスト:Rhizomatiks)が上映される。日程は2月11日~14日 17:00~22:00(受付は21:00まで)。入場料は大人1,500円、中学生以下1,000円。さらに、IMA CONCEPT STORE IMA Galleryでは、AR技術を用いた全く新しい表現のプラットフォームとしての写真体験『IMA ARART Exhibition』 (アーティスト:amana×Matilde)を実施。日程は2月11日~22日 11:00~22:00。入場無料。また、以下の2ヶ所では『MAT 2015 トークセッション』が予定されている。IMA CONCEPT STOREでは2月11日 15:00から、team Lab 猪子寿之 × Rhizomatiks 齋藤精一 × JTQ 谷川じゅんじによる『VISION 2021 ちょっと未来のぼくらの話』が、同日19:00からは本城直季 × マチルダ白鳥啓 × WIRED日本版 編集長 若林恵 × IMA太田睦子による『テクノロジーはいかに「写真」を拡張するか?』が行われるほか、2月15日には、ANTIVJ Oliver Ratsi × WIRED日本版 編集長 若林恵による『ヴィジュアルアートはジャンルではない- オリヴィエ・ラツィとANTIVJの仕事 -』の予定が組まれている。入場料はそれぞれ、一般1,500円、雑誌「IMA」定期購読会員1,200円で、チケットはIMA CONCEPT STOREサイトから購入できる。このほか、2月13日 19:00からは六本木ヒルズ 展望台チケットカウンター(森タワー3階)において、WOW 於保浩介 × SANDWICH 名和晃平 × JTQ谷川じゅんじが出演するトークセッション『デザイン×現代美術 ー クロスオーバーの可能性 ー』が開催される。こちらは、メールによる応募者の中から抽選で30名が招待されるとのことだ。一方、「青山会場」となるインターセクト バイ レクサス 東京 1F GARAGEでは、1,220mm=LEXUS LFAの高さの中で体験するビジュアル&サウンドインスタレーション『1,220』(アーティスト:Rhizomatiks)を展開。日程は2月11日~20日 11:00~22:00。入場無料。「お台場会場」となる日本科学未来館では、"プログラムによってリアルタイムで描かれ続けている花は、誕生と死滅を、永遠と繰り返し続ける"をテーマにした『増殖する生命 - Gold』(アーティスト:teamLab)を展示。場所はチームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地内。日程は2月11日~3月1日 10:00~17:00(入館は16:30まで)。入場料は大人1,800円、中人1,200円、中人(土曜)1,100円、小人900円。さらに、チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地 エントランス前(シンボルゾーン)では、さまざまなエフェクトで写真が撮れるFacebook連動型のデジタルサイネージがMATオリジナルフレーム仕様で登場する『チームラボカメラ』(アーティスト:teamLab)を体験できる。日程は『増殖する生命 - Gold』と同様、2月11日~3月1日 10:00~17:00(入館は16:30まで)。入場無料。「飯田橋会場」のアンスティチュ・フランセ東京では、先端映像表現とデジタルカルチャーのフェスティバル 『DIGITAL CHOC 2015』(第4回デジタル・ショック)が開催される。日程は2月13日~3月22日(祝日休館)の11:00~19:00(日曜日は18:00まで)。入場無料。「渋谷会場」となるアツコバルー arts drinks talkでは、日常的な都市風景の知覚に揺さぶる写真展『東京乱建築』(アーティスト:オリヴィエ・ラツィ)を開催。日程は2月28日~3月29日(毎週火曜日と3月27日は休み)の14:00~21:00(水~土)/11:00~18:00(日・月)。入場料は500円(ドリンク付き)。また、同じく渋谷のSuper Deluxeでは、フランス人エレクトロニック・デュオと日本人スターミュージシャンによる恍惚の夜 デジタル・ショック&レッドブル・ミュージック・アカデミー共同イベント『Arigato Tokyo, Bonjour Paris Egyptologyセレクション』が開催される。出演は、Egyptology+千住宗臣+中原昌也(Hair Stylistics)、AOKI Takamasa、Crystal、オオルタイチ+VJ SphinkS。日程は2月14日 19:30~(開場は19:00)。入場料はドリンク別で一般2,300円、学生1,800円(要学生証)となっている。
2015年02月05日幻想的な音を奏でる青銅打楽器・ガムランの響きと光で浮かび上がるシルエットが魅惑的な世界観をもつ、インドネシアの伝統芸能ワヤン・クリ。単なるパフォーマンスや音楽という枠におさまらず、人と「場」の関係を感じるうえで、独特のパワーを放つこの空間は興味深い。そこで、今回の「旅を深めるミニ講座」では、ガムランを中心とした音楽活動を始め、影絵、イラストなど多方面に活躍する川村亘平斎さんにインタビュー。バリ島での経験をたっぷり語ってくれた前編に続き、そのディープな魅力に迫ります。前編はこちら!——元々は音楽家を目指して、バリ島でガムラン修行をしたとのことでしたが、影絵芝居はどんなきっかけで始めたのですか?「修行時代に一週間だけ、現地でワヤンを題材にした古典絵画のキャラクターの描き方を学んだのですが、絵を習ったのはこの一回だけです。それから帰国して芝居の音楽を手がけるようになったのですが、その時の演出家に『絵も描けるなら、影絵も作って』と言われ、嫌々始めました(笑)。音楽をやりたいという意地があったので、自分としては不本意だったのですが、しがらみのない環境で影絵作品を作る機会が徐々に増えて、意外と相性が良いことに気づいたんですよね。今も時々感じるのですが、音楽で上手くいかないと思うところも、影絵だと思った通りに形にできることがあるんです。人形の作り方は、ガムランと同じように、習うより見て盗め。現地の工場に行って牛皮から作る様子を見て情報を集めるようにしています」photo:日本アセアンセンター——以前、川村さんが率いる【滞空時間】の影絵芝居を観た際に、即興的な面白さを感じたのですが、台本はないのですか?「物語の筋立てやシーン割りは決まっているのですが、台詞は決めずにその場で考えて喋っているので、観客がウケていれば、そのお客さんいじりに集中したり(笑)、キャラクターの設定も即興で面白かったら次に使おうというのも多いです。バリ島のワヤンでも、ダランと呼ばれる影絵師が3、4時間、一人で何役もやるのですが、やはり即興で台詞を作っていて、その状態は落語に似ているんですよね」——落語もそうですが、時代背景によって笑いのネタが違うのも面白いですよね。「そうですね、バリのワヤンでも大昔から同じ道化のキャラクターが演じられてますが、時事ネタを交えて常に旬の笑いを届けます。僕も最近は、どうやって笑いをとるかを大切にしていて、いわゆる漫才師のような笑いではなく、人が笑っちゃうシチュエーションを作りたいと思っています」——そういう「状態」を作る上で、川村さんが特に大切にしていることとは?「『祭り』がある状態を作ることですね。自分たちが楽しめて、守られている場所のような。そういう自分に足りないものがバリにはあると思うんです。現地の人々がその瞬間に感じている高揚感や多幸感みたいなものを、日本の人が感じられる場を作っていきたいですね。そのツールとして、音楽が必要だと思うし、影絵が手助けになる場合もある。影というのは実像ではないので、ずっと見ているとぼんやりしてくるんです(笑)。そんな状態で、影絵師が『人を殺してはいけないよ』とか言うと、納得させられる環境があると思っていて。目に見えているものではなくて、それをツールにして、人をグイッと引き寄せた時に何を言うかが一番大事だと思います」photo:日本アセアンセンター——では、旅にまつわる話を。川村さんが感じる、インドネシアの魅力とは?「何はなくとも、暖かい(笑)。今も昔も思うのは、植物がどんどん育つエネルギーが凄いし、緑がとにかくしぶとく地面に張っている姿は、誰が見ても凄いですよね。僕は、年に最低一回はバリに行くのですが、行かないと植物の強さを忘れてしまうんです。実際に目にすることでしかエネルギーが補充されないんですよね。昨年から僕はテキスタイルのデザインも始めたのですが、それもバリに行くために始めた感じです」——これから初めてバリ島を旅する人に、どんな旅のスタイルをおすすめしますか?「腰巻きの布を市場で買って、常に携帯して町歩きをするのをおすすめします。昼間も夜も、どこかで必ず冠婚葬祭や寺の祭りをやっていてガムランの音が聞こえてくるのですが、腰布を巻いていれば、基本的には誰でも参加が可能なので。よっぽどの失礼がなければ何のお咎めもないので、ローカルな体験をしたい人にはおすすめです。もっと上級者の人ならば、緑いっぱいの景色を見られるホテルに泊まって、3日間くらい何もしないをしに行くことですね。ちなみに、僕が今まで行った中で一番贅沢したなと思ったのは、ジャングルに囲まれた部屋で『スター・ウォーズ』を全巻ぶっ通しで観たことです(笑)」——それはかなり贅沢ですね(笑)。では、今後の川村さんの夢をお聞かせください。「影絵をやり始めてから、自分の創作が美術作品のようになってきた感覚があるのですが、単純にすごくサイズの大きな影絵作品を作りたいですね。小学生みたいなことを言ってますが(笑)、ガムランという海外からの込み入ったものをやり続けてきた結果、いまは言葉が分からなくても誰でも楽しめる、すごくシンプルで面白いものを作りたいと思っています」——バリの師匠のように、長時間にわたる芝居をやりたいという願望は?「やりたいですけど、あれは本当にフラフラになりますからね(笑)。いま言ったようなビジョンが次々出てきて、ぐるっと一回りした後に、小さいスクリーンで長時間の影絵をただひたすらやりたいという思いはありますが、それには僕はまだまだ修行が足りない。まして僕は日本にいるので、彼らとはまた全然違う経験を積んでからいきたいですね。永遠の道半ばです」音や影絵、テキスタイルなど、実に多様な角度から「空間」に挑戦し続ける川村さん。今後の活躍も楽しみだ。<プロフィール>川村亘平斎(ガムラン奏者/影絵デザイン/イラストレーター)インドネシアの青銅打楽器「ガムラン」を中心とした音楽活動をはじめ、影絵、イラストなど多方面に活躍する芸術家。2003年よりインドネシア政府奨学金を得てインドネシア・バリ島に留学。音楽と影絵を融合し、各方面から絶賛されているソロユニット【TAIKUH JIKANG滞空時間】を中心に、青葉市子、飴屋法水、荒井良二、OOIOO、cero、細野晴臣など数多くのアーティストと共演。影絵デザイナーとしても精力的に活動。シリーズ企画【ボクと影絵と音楽】、丸亀影絵通り(香川県丸亀市)、恵比寿映像祭(東京都立写真美術館)、サントリー美術館影絵ワークショップ(六本木アートナイト)、 山形ビエンナーレオープニングアクト(山形県山形市)ほか。多岐にわたる活動を通して、現代日本と伝統的な感性をつなぐツールになる新たな「芸能」のカタチを発信し続けている。<今後の活動予定>・サウンド&レコーディングマガジンの公開録音(AFRA×滞空時間×KEN ISHII)日時:2月15日(日)音源配信(ototoy)・川村亘平斎影絵と音楽ソロライブ@西荻窪【音や金時】日時:2月18日(水)19:00開場/20:00開演料金:2,300円※詳細はHPにて。・3月中旬より、川村亘平斎×田中馨(ショピン・トクマルシューゴバンド)の影絵DVDのクラウドファンディングを開始予定。(text:Izumi Kakeya)
2015年02月02日その土地の文化や歴史を予習して、“なるほど”な旅を楽しむ「旅を深めるミニ講座」。今回は、インドネシアの青銅打楽器・ガムランを中心とした音楽活動を始め、音楽と影絵を融合するソロユニット【TAIKUH JIKANG滞空時間】を中心に、国内外のアーティストとの共演など、多彩な活躍を見せる川村亘平斎さんが登場。音楽、影絵などの芸能を通して独特の「場」を作る彼だが、そのルーツとなるバリ島での修行体験、そこから見えたバリ島における人と伝統芸能の関係について話を伺った。——川村さんがガムランや影絵芝居(ワヤン・クリ)に興味を持ち始めたきっかけは何だったのですか?「学生時代から、伝統音楽を使った仕事をしたいという思いがあったのですが、特に手で叩く楽器をやりたいと思って、大学でガムランを学び始めました。早い段階からバリに長く滞在したいという思いが募って、2003年から一年間現地で暮らし、ガムラン奏者の師匠に弟子入りして、影絵芝居で伴奏楽器を修行しました」——師匠からはどんな形で演奏を学んだのですか?「僕の師匠はほとんど喋ることがなく、『飯を食え』『太鼓を叩け』、それから『ある一定のレベルまで行ったら、あとは(ガムランは)自分のものだから』としか言われた記憶がありません。練習のときも、言葉での指示はなく、師匠がガムランを叩く姿を見て、出来るまでひたすら叩くんです。ガムランのアンサンブルに至っては、村の小中学生を教えるのは大学生、大学生以上の青年たちを教えるのは30、40代の人たち、さらに年上だと現役を引退した長老たちが教えるという具合に、世代間でガムラン演奏が継承されています。日本の囃子と似ていますよね。同じ楽器を20、30人全員で共有して使うのですが、ここでもやっぱり一つのフレーズを覚えるまで叩くという反復練習です」photo: 日本アセアンセンター——地域の中心に、ガムランが存在しているんですね。「そうですね、ガムランは音楽や楽器という言葉だけでは説明できません。楽器があるからみんな集まるし、面白いからみんな続ける。中には、本業は農家の人もいれば、絵描きの人などもいて、演奏家を生業にしている人もいます。でも、最終的に楽器が上手な人しか残れないという事はなく、どんな人でも演奏できるパートが必ず与えられて、その人がいないとガムランが成立しない風に出来ているんです。技術的な事はもちろん、人間関係なども全部、互いが理解し合った上で楽しめるものというのが面白いですよね。これはバリ独自の持ち回りの文化に通ずるもので、例えば、結婚式があれば村人全員で手伝い、新郎新婦は彼らに食事を振る舞うし、祭りに寺に納屋を建てるのを手伝った人は皆ごはんがもらえる。逆に、自分が隣の人に何か助けてもらったら、お返しに振る舞う。財産を皆で回すという価値観ですね。ただ、時代の変遷によってその文化は少しずつ薄れているのですが」——川村さんも日本で子どもたちにガムラン演奏を教えていますが、どんなスタイルで教えているのですか?「元々、途絶えてしまった地元の町内会の夏祭りを復活させるために始めたもので、始めた頃はバリの方たちを呼んで紹介したり、3年目には子どもたちの演奏を開始して、かれこれ5年くらいになります。僕自身、本来のバリ島の芸能はパフォーマンスだけどショービジネスではないと思っているので、この活動も基本的にはショーとして告知をせずに、子どもたちが純粋に楽しく演奏できる空間があればいいと思ってやっています。ガムランを『音楽』として演奏する大人たちと違って、子どもたちは感覚で見て聞いて、叩き方を自然と身に着けるので、音の質がバリの人たちのそれに似ていて、面白いですね」——それは面白いですね。こうした活動を含め、川村さんはガムランを通して、ジャンルや国の垣根を越えて様々なコラボレーションを果たしていますが、そのこだわりもバリでの経験から芽生えたものなのですか?「幸運なことに、僕が弟子入りしていた楽団の人たちがとても前衛的な方々で、村の一人の長老しか知らない絶滅寸前の曲を復活させる活動をする一方で、海外の人とも積極的に新しい曲を作っていました。彼らは、“生きている”伝統芸能を常に最前線に置いていて、演奏する本人がガムランや音楽というものに真剣に向き合って、自分として嘘がないなら人にも受け入れられるものだという価値観を持っていたのです。外側の形にはこだわらず、大事だと思う手触りや感覚を持っていればいいと。僕の考え方の根底には、やっぱり彼らの思いがあるのですが、もちろん人それぞれ地域や音楽に対する思いは違うので、それはそれで違う視点を尊重することが、外国人の僕としては大事だとも思っています」川村さんによれば、バリ島にいた頃、ガムランやワヤン・クリは「日本でのじゃんけんぐらいに根付いていた」とのこと。旅行客からすると、一見、芸能的な要素だけに目が行きがちだが、地域や時代との関係を知れば知るほど、その奥深さの虜になりそうだ。「旅を深めるミニ講座」後編では引き続き、独特の世界観がもつパワーの秘密に迫りつつ、川村さんの影絵芝居へのこだわり、さらにバリ島のおすすめ旅スタイルをお届けします。<プロフィール>川村亘平斎(ガムラン奏者/影絵デザイン/イラストレーター)インドネシアの青銅打楽器「ガムラン」を中心とした音楽活動をはじめ、影絵、イラストなど多方面に活躍する芸術家。2003年よりインドネシア政府奨学金を得てインドネシア・バリ島に留学。音楽と影絵を融合し、各方面から絶賛されているソロユニット【TAIKUH JIKANG滞空時間】を中心に、青葉市子、飴屋法水、荒井良二、OOIOO、cero、細野晴臣など数多くのアーティストと共演。影絵デザイナーとしても精力的に活動。シリーズ企画【ボクと影絵と音楽】、丸亀影絵通り(香川県丸亀市)、恵比寿映像祭(東京都立写真美術館)、サントリー美術館影絵ワークショップ(六本木アートナイト)、 山形ビエンナーレオープニングアクト(山形県山形市)ほか。多岐にわたる活動を通して、現代日本と伝統的な感性をつなぐツールになる新たな「芸能」のカタチを発信し続けている。<今後の活動予定>・サウンド&レコーディングマガジンの公開録音(AFRA×滞空時間×KEN ISHII)日時:2月15日(日)音源配信(ototoy)・川村亘平斎影絵と音楽ソロライブ@西荻窪【音や金時】日時:2月18日(水)19:00開場/20:00開演料金:2,300円※詳細はHPにて。・3月中旬より、川村亘平斎×田中馨(ショピン・トクマルシューゴバンド)の影絵DVDのクラウドファンディングを開始予定。(text:Izumi Kakeya)
2015年01月30日ネットショップを中心に展開している高級Tシャツブランド「doQlo」はこのほど、東京都港区六本木に、バレンタイン限定doQloショップ「六本木Lien」をオープンした。○バレンタインに向けた、オリジナルスワロフスキーTシャツを販売同店では、バレンタイン応援企画として、一人一人のユーザーの要望に対応できるよう完全個別対応でオリジナルスワロフスキーTシャツを販売する。テーマは、「永遠の愛を髑髏に誓う」。すべてが少量生産で一点一点個別にプリント、スワロフスキーを手貼りしたTシャツは、たった一人の特別な人へのプレゼントに最適だという。パッケージなどにもこだわり、本命の彼へのプレゼントにかける女心をくすぐる商品になっているとのこと。所在地は、東京都港区六本木5-1-5 加藤ビル4階。営業時間は、14時~18時。
2015年01月22日