NHKよるドラ第2弾、『腐女子、うっかりゲイに告(コク)る。』で初主演に抜擢された金子大地さん。原作は小説『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』。僕と純の共通点は人を好きになるところ。「原作を読んだとき、LGBTの世界観や価値観、悩みなどに深く切り込んだ内容だったので題材も役どころも難しい、というのが第一印象。でも、だからこそやりがいがあるんじゃないかな、とも思いました」金子さんが演じるのは、同性愛者であることを周囲に隠して暮らす、18歳の高校生・安藤純。腐女子の同級生・三浦紗枝(藤野涼子)がある日、書店でボーイズラブの漫画を購入するところに遭遇し、二人は少しずつ接近していくという物語だ。「いつもお芝居をするときは、役作りというよりもその役と自分を繋げるような、しっくりくるラインを見つける作業から入るんです。そのために共通点を探したりするんですが、僕と純が確実に通じ合えるのは“人を好きになる”ということ。相手が異性なのか同性なのかでもちろん違うと思いますが、僕としては、人を好きになるという根本的な気持ちは変わらない。一方で、動物の世界ではオス同士の性行為が多いと聞いて、本能的にそういうことが起こるのであれば、じゃあ世間で言われている“普通”とか、自分が思っている“普通”って何?という疑問は大きくなるばかり。考えるほど、わからなくなっちゃいますけどね」まず世の中のマイノリティの人たちの心に響いてほしい、と金子さん。「だけど重い気持ちではなく“うっかり”気楽に見てほしいです(笑)」『腐女子、うっかりゲイに告(コク)る。』ゲイであることを隠して生活する純だが、“異性を愛し、子供を作って家庭を築く”という“普通の幸せ”にも憧れる同級生の腐女子・三浦さんと交際を始めるが…。4月20日(土)スタート、NHK総合23:30~23:59(全8回)。かねこ・だいち1996年9月26日生まれ、北海道出身の俳優。ドラマ『おっさんずラブ』などの話題作に出演。出演映画『劇場版 おっさんずラブ』が8月23日公開、『殺さない彼と死なない彼女』が秋公開予定。※『anan』2019年4月24日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・若山あや(by anan編集部)
2019年04月20日ジョージ・クルーニーが「Deadline」に寄稿し、ブルネイ国王とブルネイ投資庁が所有する9つのホテルの利用を止めるよう呼びかけている。ブルネイでは4月3日に新刑法が施行され、同性愛者、同性間の性交渉、姦通(配偶者以外の異性との性行為)にはむち打ち刑、石打ち処刑が適応開始となる。これを受けて、ジョージが立ち上がった。9つのホテルとはアメリカ、イギリス、フランス、イタリアの有名高級ホテルであり、ロサンゼルスの「ホテル・ベルエア」や「ザ・ビバリー・ヒルズ・ホテル」など。ジョージによれば、数年前もブルネイの同性愛コミュニティに対する扱いが非人道的としてアメリカの2つのホテルの利用を控える動きがあったが、次第に客足が戻って“平常運転”になってしまったという。(数年前とは、ブルネイが今回の新刑法を発表し、多くの批判を受けて保留することになった2014年のことだと思われる)。ジョージは「ホテル自体は素晴らしく、スタッフも良い人たちばかり」であり、「私たちがボイコットしようと、法を変えるほどの影響力はほとんどないかもしれない」と言うが、「人権侵害の手助けをしたいとは思わないよね?」「無実の人々を死に至らしめるための資金源を与えたい?」と人々に訴えている。(Hiromi Kaku)
2019年03月29日西島秀俊(47)と内野聖陽(50)のW主演ドラマ「きのう何食べた?」(テレビ東京系)が4月からスタートすると発表された。「きのう何食べた?」は、『大奥』『西洋骨董洋菓子店』などでも知られるよしながふみによる同名漫画が原作。男性カップルの暮らしを、料理を通して描く作品だ。西島は料理上手で倹約家の弁護士・筧史朗を、そして内野は史朗の恋人である美容師・矢吹賢二を演じる。各メディアによると、原作の大ファンである西島は「とにかく丁寧に真摯に作品に向き合いたいと思います」とコメント。自身の役柄について「色々なことをキチっと割り切って決めて生きているように見えて、実は内面が繊細に揺れ動いている」と説明し、「そこを大切に演じていきたいなと思います」と意気込んでいるという。いっぽう内野は「西島さんとなら自然なふたりの空気感が醸し出せるんじゃないかなと期待して楽しみにしているところです」とコメント。さらに「同性のカップルなんだけど、男性が見ても女性が見ても、すっと入っていけるようなそんな作品になったらいいなと思っているので期待してほしいですね」と語ったという。Twitterでは2人の共演に、原作ファンから喜びの声が上がっている。《西島さん原作もお読みになっているのね!内野さんのケンちゃんも楽しみだよ ホント楽しみだよ》《西島秀俊さんのシロさんは口調や佇まいがすぐ想像できるんだけど、内野聖陽さんのケンジはどんな感じで演じてくださるのか。楽しみ、すーっごく楽しみ》《キャスティング神 ありがとう!テレ東!圧倒的感謝!!》「西島さんは93年のドラマ『あすなろ白書』(フジテレビ系)でもゲイの役を演じています。その好演が印象に残っている視聴者も多いのでは。さらに『きのう何食べた?』の脚本は『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』や『透明なゆりかご』(NHK総合)を務めた安達奈緒子さん。昨年話題作を次々と手がけた安達さんですから、この点も話題性十分です」(テレビ局関係者)
2019年01月24日北欧といえば、女子が憧れるインテリアやライフスタイルで知られていますが、その洗練されたセンスは映画界でも注目の的。そんななか、北欧ホラーの新たな衝撃作が誕生し、話題となっています。今回ご紹介する作品とは……。美しくも恐ろしいイノセントホラー『テルマ』!【映画、ときどき私】 vol. 193ノルウェーの人里離れた田舎町で生まれた少女テルマ。信仰心が強く、抑圧的な両親のもとで育ったテルマには、なぜか幼少期の記憶がなかった。その後、大学生となったテルマは、学校に通うため、オスロでひとり暮らしを始めることに。そこで出会った同級生のアンニャと初めての恋に落ちるテルマ。募る欲望と罪の意識とに引き裂かれそうになりながらも、魅力的な彼女に惹かれていってしまうのだった。そして、テルマは不可解な発作に襲われるようになり、そのたびに周囲では不気味な出来事が起こるようになる。封印されたはずの “恐ろしい力” がついに解放されようとしていた……。本作はアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞では外国語映画賞のノルウェー代表にも選ばれ、さらに世界各国の映画祭を震撼させた話題作ですが、今回はこの作品に込めた思いをこちらの方に聞いてきました。それは……。北欧が誇るヨアキム・トリアー監督!鬼才ラース・フォン・トリアー監督の親戚でもあるヨアキム・トリアー監督(写真・右)は、2006年に長編監督デビューし、本作が長編4作目。現在は、ノルウェーを拠点にしていますが、すでに国際映画祭の常連となるほどの才能を見せつけており、2013年には「ニューヨーク・タイムズが選ぶ注目の監督20人」にも選出されたことがあるほど。そこで、新たな挑戦ともなった本作について、語ってもらいました。何にも縛られないジャンルを超えた作品になった―監督自身は本作を「ロマンティック・スーパーナチュラル・スリラー」と名付けているように、ジャンルにとらわれないあらゆる要素が含まれていますが、このストーリーをどのように構築していったのでしょうか?監督僕はこれまでの長編3作品では、人間関係や人間の心理に迫るものばかりを手がけてきていたから、今回は自分なりに空想の世界に飛び込んでみようと、純粋なホラーを作りたいと最初は思っていたんだ。でも、あまりにも僕の心がキャラクターに寄り添いすぎてしまったから、ホラーという意味では違うものになってしまったともいえるかもしれないね(笑)。―その過程で影響を受けたり、意識していたりしたことはありますか?監督今回は、スティーヴン・キングやヒッチコックの映画で描かれてきたようなサスペンスの手法と人間の意識下にあるものとをミックスしてみたいというところからスタートしていたんだ。「我々が頭のなかで描くファンタジックな空間」というのを模索してみたかったからこそ、いままでのアプローチとは違うものになったんじゃないかな。だから、この作品というのは、枠組みに収まったり、何かに縛られたりするようなものではなく、ジャンルを超えたものになったんだ。そして、それと同時に映画で伝統的に描かれてきた “スーパーナチュラル” を祝福する映画でもあるんだよ。映像においてこだわったこととは?―そういった意味でも監督にとっては、チャレンジの多い作品だったということですね。特に、映像的なチャレンジが大きかったと感じているようですが、なかでも難しかったことはどんなことでしょうか?監督いまはデジタル技術が進化してCGが使えるようになっているけれど、やはり観客にとって実際に撮るものと感覚的に等しいものでなければいけないんだ。つまり、「見て信じられなければ成立しない」ということなんだよ。だからこそ難しいんだけど、この作品では人間の髪や氷を描くのが一番大変だったかな。というのも、人間がもともと知っているものだから、ちょっとでも違うと、みなさん「違う」と本能的に反応してしまうからね。ロボットや怪獣のような空想的なものは、実際に存在しないものだから共有できてしまうんだけど、今回は触れられるようなリアルさと「わかるわかる」と感じさせるようなものを作るというのが大切なポイント。僕にとって映画というものは、体験するものであり、感じるものであるから、そこがすごく重要だったんだ。本作ではデジタル技術において素晴らしいコラボレーターたちを北欧から集めて作ることができて、僕にとっては最高な経験だったよ。肉体と映画がつながる瞬間を体感できるはず―こだわりの映像のなかでも、テルマがフラッシュライトを浴びるシーンが印象的で、まるで自分とテルマがリンクするような感覚にもなりましたが、あのシーンに込めた思いを教えてください。監督あのフラッシュライトはすごく考え抜いて取り入れたんだけど、映画的空間においても重要な部分なんだ。僕は幼い頃から、世界中の映画を観てきたシネフィルで、たとえば塚本晋也監督の『鉄男』シリーズやアメリカのホラー映画とかをたくさん観まくってきたけど、そのなかで自分が一番グッとくるのは、やはり映像。特に、自分の肉体と映画がつながりを感じられる瞬間なんだ。だから、今回もみなさんの体を通して、映画的体験というものを味わうことができるように考えて取り入れたんだよ。ホラーやスリラーのおもしろいところは、「見てみたいけど、ちょっと怖い」みたいな気持ちが観客にあることによって、作り手はリズムで遊ぶことができること。つまり編集することで、怖さと好奇心との両方をひきつけるようなシーンを作ることができるというのが醍醐味なんじゃないかな。この作品の場合、テーマのひとつは「コントロールを失うことへの不安」。テルマのアイデンティティの部分と観客がリンクしてくれるような作りにもなっているから、みなさんにとっても、おもしろいと感じてもらえるシーンだといいなと思っているよ。解き放たれる自由を女性に感じて欲しい―本作では若い女性が成長する姿も描かれているので、日本の女性たちにもこの作品から感じて欲しいことをメッセージとしてお願いします。監督この作品は、家族や社会という枠組みのなかで、自分のなりたい人間になろうとする苦悩を抱えている現代の女性を描いた物語。だから、解放や自由、そして女性としてより力を持つ、そういう部分が本質的なテーマでもあるんだ。背景には女性としていろいろな機会を与えられていないことだったり、自分に自信がなかったりする部分もあるけれど、僕が描こうとしていたのは、新しい体験をしながら、自分が望む人生や本当の自分をどうやって見つけていくのかというプロセス。みなさんにもそれが伝わるといいなと思っているよ。とはいえ、エンタメとして楽しんでもらえる映画にもなっているから、ぜひ観てもらいたいね。忘れられない刺激的な体験となる!北欧ならではのスタイリッシュな美しい映像に反して、先の見えない恐怖と緊張感に釘づけになってしまう本作。ジャンルを超えた展開と予測不可能な衝撃のラストに、あなたのなかに封印された思いも解放されてしまうかも!?目が離せない予告編はこちら!作品情報『テルマ』10 月 20 日(土) YEBISU GARDEN CINEMA、ヒューマ ントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開配給:ギャガ・プラスⓒ PaalAudestad/Motlys
2018年10月18日昨年、アンソニー・ラップに約30年前のセクハラ行為を告発され、謝罪するとともに同性愛者であることを公表し、「問題をすり替えている」ことでも問題となったケヴィン・スペイシー。主演していた人気ドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」は打ち切りとなり、アンソニー以外の被害者からも告発を受け、俳優人生が危ぶまれていた。ケヴィンのセクハラ行為はアメリカのみならず、イギリスをも騒がせていた。今年1月までにイギリスでは3人の被害者から訴えられていたケヴィンだが、2月に2人、4月に1人とさらに3人増え、現在6人の事件に関する調査が行われているという。被害者はすべて男性。1997年に『L.A.コンフィデンシャル』でケヴィンと共演したガイ・ピアースは、つい先日トーク番組でケヴィンについて尋ねられ、「素晴らしい俳優だ。信じられないくらいすごい俳優だ。一緒にいるのはちょっとつらかったけどね…。ベタベタ触ってくるから。あのとき、ぼくは29歳で、14歳じゃなかったことが幸いだよ」とコメント。14歳でセクハラ被害にあったアンソニーを案じた。また、1995年に『ユージュアル・サスぺクツ』で共演したベニチオ・デル・トロは「The Independent」紙に「被害者たちが気の毒だ。彼についても残念だね。でも、被害者たちを一番に考えなければ。彼にどれだけの才能があっても、そんなことは関係ないんだ」とケヴィンを突き放した。(Hiromi Kaku)
2018年07月04日同性愛者のイアン・マッケランが、今年公開になる『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』のダンブルドアが、“あからさまには”ゲイとして描かれないと聞き、「悲しいことだ」と嘆いたという。「Time Out」誌のインタビューで語った。イアンといえば、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズや『ホビット』シリーズの魔法使いガンダルフ役でおなじみだが、その風貌や魔法使いのイメージから、『ハリー・ポッター』シリーズのダンブルドアだと思われることが多々あるそうだ。そんな話から、話題は『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』に。なぜ、同作のダンブルドアをはじめ、大作には同性愛者のキャラクターが少ないのか意見を問われたイアンは、「ハリウッドでは社会的な主張に目を向ける人はいないからね。だって、彼らはこの世界に黒人がいるってことを最近知ったし、いままでの歴史の中で、あらゆる方法を駆使して女性を虐げてきた。ゲイの男性なんか、存在しないんだよ」と皮肉たっぷりにハリウッドを痛烈批判。「私が思うに、『ゴッド・アンド・モンスター』(’98)をきっかけに、ハリウッドがついにゲイというのもいるんだと認め始めたんじゃないかな。ハリウッドなんて、半分がゲイなのに」と自身の主演作を挙げて説明した。イアンによればここ数年、ロンドンでは若いゲイの役者たちが「みんな、カミングアウトしている」とのこと。カミングアウトの先駆者イアンは、「これぞ未来だよね」と時代が変わりつつあることを喜んだ。(Hiromi Kaku)■関連作品:ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 2018年11月23日より全国にて公開© 2017 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. Harry Potter and Fantastic Beasts Publishing Rights © JKR.
2018年05月30日経済評論家でコメンテーターとしても活躍する勝間和代氏(49)が5月28日、自身のブログを更新。女性パートナーと交際し、同居していることを公表した。ネットでは“勇気を与えるカミングアウト”だと反響を呼んでいる。 勝間さんは『プライベートな報告です』というエントリーで「今日、バズフィードで、私が女性とお付き合いさせていただいていることを公開しました」と同姓パートナーの存在を告白した。 ニュースサイト「BuzzFeed」のインタビュー記事を引用し、「同姓を好きになることはずっと悩んでいたことですし、また、お付き合いが始まってからも、人にそのことを言えないことを悩んでいましたが、その2つの事実を公開することで、私も楽になるし、周りにも同じような悩みの人のヒントになる可能性があると思ったからです」とカミングアウトを決心した理由をつづった。 記事によると、お相手はLGBTに関する情報を発信する企業を立ち上げた増原裕子さん。増原さんは宝塚歌劇団出身の東小雪さんと’15年4月に日本初の同姓パートナー条例が可決され第1号カップルになったが、’17年12月に東さんとのパートナーシップを解消していた。 勝間さんの告白にネットでは「悩む人々に勇気を与えてくれる」「素敵な人生だと思う」「記事を読んでうるっときた」と反響があがり、ツイッターでは「勝間和代のカミングアウト」という言葉がトレンド入りしている。
2018年05月28日1980年代に、世界情勢をある程度認識できる年齢になっていた多くの者にとって、HIVの問題はとてもショッキングでした。80年前後、同性愛者を中心に謎の病にかかる人が増え、それはどうやらウィルスであり、不治の病であるというのです。情報はどれも不確実で、恐怖をあおるものばかり。しかも年々患者は急増し、恐ろしいうわさばかりが広がる状況に、世界は震えていました。あの時代の不穏な空気を、私はいまでもしっかりと覚えています。にもかかわらず、セレブリティを含む感染者や死者が多かったアメリカをはじめ、各国は十分な対策を取っていませんでした。なぜなら、患者にゲイ、麻薬中毒者、娼婦ら社会的に差別される者たちが多かったから。それは、映画『BPMビート・パー・ミ二ット』の舞台となっているフランスも同じ。ウィルスはHIVと名づけられ、感染者がAIDS(後天性免疫不全症候群)と呼ばれる病に罹患することが分かった1982年以降も事態はさして変わらず、1996年まで効果的な治療方法も見つかっていませんでした。『BPMビート・パー・ミ二ット』は、極めて閉塞した状況にあった1990年代初めのパリで、偏見や差別と闘いながらも、政府や製薬業界、社会の意識を変えるために抗議行動を繰り広げた活動団体「ACT UP-Paris」の運動と、そのメンバーたちを描いた物語。実話を基にした作品だけに、進行する病を抱え、迫りくる死の恐怖に直面しながらも、それを原動力に過激な活動を繰り返すメンバーたちの姿は、焦燥感でひりつくよう。HIV/AIDSという見えない敵との戦いは、彼らへの偏見や差別をあおり、問題を真剣にとらえようとしない“卑怯者”たちとの戦争でもあったのです。いまでこそ、治療薬や治療方法が発見され、HIVに感染してもきちんと治療しさえすれば、死に至ることはなくなりました。でも、それは患者やその家族、彼らの置かれた状況を問題視する人々が、仲間の死という多くの犠牲を払いながらも勝利をもぎ取ったから。彼らが手にしたのは、捨て置かれず、きちんと社会の中で生きていく権利。どんな人生を送っていても、命をないがしろにされない権利。誰かを差別している社会は、もっともらしい理由さえあれば誰でも差別されかねない社会です。それを知る「ACT UP-Paris」メンバーたちがミーティングで行っていた議論の様子を知ることは、自分がどう扱われるべきかという基本的人権を認識するうえでも、とても有意義なのです。当時を知らない読者には、驚く事実ばかりかもしれませんが、登場人物たちのファッションがキュートな90年代スタイルで親しみを感じられるものなので、そこをきっかけにメンバーたちに感情移入できるかもしれません。ファッションのサイクルは20年とも言われますが、28年前のパリの若者ファッションだって、いまのトレンドと通じるものがあるのです。今年流行しているフライトジャケットやデニムジャケット、グラフィックTシャツなどが登場しているせいか、この出来事が、いまどこかで起きているかのようにヴィヴィッド。パリの若者たちが、そもそもベーシックなアイテムを愛用し、あまり流行に左右されない傾向にあるからでしょうか。30年も前に生きた人々の物語であっても、時代を感じさせないのです。同じように人を愛し、死を恐れ、自分のそして不当に扱われる者たちのために立ち上がる。そんな彼らのひたむきさは、大切なことは不変であるということを改めて認識させてくれています。そんな若者たちの懸命な生き様を辿るからでしょうか。143分という時間は、決して飽きることがなく、濃厚で刺激的で悲しいけれど美しい。あなたにとって、人生を愛おしむきっかけに、きっとなってくれる作品です。(text:June Makiguchi)
2018年03月28日約10年前に、「ダンブルドアはゲイだと思うの」と発言していた『ハリー・ポッター』シリーズ著者のJ.K.ローリング。そこで、『ハリポタ』のファンたちはスピンオフ映画最新作『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』で、ジュード・ロウ演じる若きダンブルドアとジョニー・デップ演じるグリンデルバルドの恋物語がいよいよ描かれるものだと期待していたようだ。ところが「Entertainment Weekly」が監督のデヴィッド・イェーツに『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』でダンブルドアがゲイとして描かれるかどうかをインタビューで尋ねると、イェーツ監督は「あからさまな表現はないよ。でも、ファンのみんなはそういう(彼がゲイである)ことだって気づいてるよね」と返答した。インタビュー記事を読んだファンたちは期待を裏切られ「この時代になってハリウッドは一体何を恐れているのか?」と怒り心頭。その怒りの矛先は脚本を担当しているローリングに向けられた。ローリングはツイッターで「私が参加してもいないインタビュー記事の件で、ひどい嫌がらせメールが届いてるわ。そうやって怒っている人たちが、読んでもいない私の脚本のことでね。5部作のうちのたった1本なのに」とやるせない思いを吐露し、ミュート機能を使ってメッセージを見ないようにしていることを明かした。(Hiromi Kaku)
2018年02月02日北村匠海の主演映画『君の膵臓をたべたい』が大ヒット。今期のドラマ『隣の家族は青く見える』でも難易度の高い同性愛者役に初挑戦するなど、若手トップ俳優に大躍進中の今、思うこととは?実際の僕は、控えめ中の控えめです(笑)。俳優としてだけでなく、ダンスロックバンドDISH//のボーカル兼ギターとしての顔も持つ北村匠海さん。演技も音楽もできて、超イケメン。とくれば、まさに向かうところ敵なしのモテ男。でもその素顔は意外にも、「人見知りで、女の子と話すのも苦手」…。そんなギャップが、同世代の女子はもちろん、アンアン世代の心までキュンキュンさせまくり、今、理想の年下男子として人気沸騰中なのです!――北村さん、ついに20歳になったんですね。北村:そうなんです。10代の頃と何も変わらないですけどね。――記念すべき20歳の誕生日は何をして過ごされたんですか?北村:佐野岳くんと佐藤寛太くんとごはんを食べました。普段から仲いいんですよ。20歳の誕生日に寛太くんから、「まさかとは思うけど、今日予定ないわけないよね?」って連絡がきたので、「とくにないんだよね」って(笑)。そしたら「え、マジかよ!」って急遽集まってくれたのがこの二人です。――誕生日の予定、本当に何もなかったんですか?北村:まじでなかったんです。周りの友達も忙しそうだったので、一人で過ごそうかなって思っていたくらいで。二人とも驚いてましたけどね。「お前、まじで一緒に過ごす人いねぇんだな」って(笑)。――心境の変化もとくになく?北村:ないですね。変に意気込もうとも思ってないですし、全然変わらないです。小学校3年生からこのお仕事をしているので、昔から変に達観してしまっている部分があるんですよね。いい意味でも悪い意味でも。同世代より、大人と話しているときのほうが妙にしっくりくるってことも少なくないです。――昨年は主演映画『君の膵臓をたべたい』も大ヒットして、知名度も人気も俳優としての評価もぐっと高まったような気がします。北村:自分自身のスタンスはまったく変わってないんですけど、わかりやすいところで言うと、インスタグラムのフォロワー数が増えるとか、そういう変化はありました。7万人くらい増えたんですよ。もともと10万人くらいだったのが、ある日気づけば17万人くらいになっていて。なんだこれは…!って、さすがにびっくりしました。あと、街中で家族連れのお父さんやお母さんから声をかけていただく機会も増えたんです。今までは学生の方が多かったんですけど。幅広い層の方に知っていただけていると思うと素直に嬉しいです。――新ドラマ『隣の家族は青く見える』では、同性愛者の青木朔役を演じられていますよね。オファーがきたとき、ワクワクしたんじゃないですか?北村:ワクワクしましたね。これまでは自分の幅の中で演じられる役がわりと多かったんですけど、今回はすごく新しい挑戦というか、楽しみがいのある役で。朔の気持ちもよくわかるんです。僕も気のおけない年上の男友達には子犬のように可愛がってもらっているので。――でも朔は、眞島秀和さん演じる恋人の広瀬渉に自分からグイグイいきますよね?そこは北村さんご自身と真逆なのではないかと。北村:そうですね。そこは180度違います。実際の僕は控えめ中の控えめなので(笑)。朔は言ってしまえば、面倒くさい相手。「一緒に暮らさないっていうなら今すぐ別れる」みたいなセリフだったり、自分でもこいつ面倒くさいなって思います(笑)。でも面倒くさいことがネガティブなわけじゃなくて、そこが渉にだけ見せられる朔の弱い部分のような気がしていて。――北村さん自身は、“面倒くさい彼女”を受け入れられますか?北村:大丈夫です。というか僕はきっと、女性の尻に敷かれるタイプだと思うので。「一緒に暮らさないなら今すぐ別れる」って言われたら、たぶんどうにもできなくて「ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと一回待とう」みたいな感じになっちゃう気がする(笑)。そこで男らしく強いことは言えないですね。もしかしたら僕は人間的に、渉に近いのかもしれません。――以前もインタビューで、グイグイきてくれる女の子のほうがいいっておっしゃってましたもんね。北村:そうですね。自分からはいけないぶん、喋り続けてくれるくらいのほうがちょうどよくて。それに僕が相づち打ってるくらいのほうが収まりいいと思います(笑)。きたむら・たくみ1997年11月3日生まれ。東京都出身。俳優、ダンスロックバンドDISH//のボーカル兼ギター。小学校3年生のときにスカウトされ、芸能界入り。2008年公開の『DIVE!!』で映画初出演を飾る。現在公開中の映画『勝手にふるえてろ』に出演しているほか、今年は映画『OVER DRIVE』の公開も控えている。シャツ¥27,000パンツ¥25,000(共にヨータトキ/アドナストTEL:03・5456・5821)その他はスタイリスト私物※『anan』2018年1月24日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・鴇田晋哉ヘア&メイク・佐鳥麻子インタビュー、文・菅野綾子(by anan編集部)
2018年01月17日2014年に同性愛者であることをカミングアウトしたエレン・ペイジ(30)が、パートナーのエマ・ポートナーさん(23)と結婚した。エレン本人がSNSで報告している。「この素晴らしい女性を妻と呼ぶことができるなんて信じられないわ」と大喜びのエレン。結婚指輪を薬指につけた2人の手をクローズアップした写真や、エマさんと顔を寄せ合う写真など、幸せいっぱいの新婚生活をファンにシェアした。エマさんもほぼ同じコメントと写真をSNSにアップし、「愛してる」と新妻にメッセージを送っている。「HollywoodLife.com」によれば、エマさんはエレンと同じくカナダ出身で、プロのダンサーだという。ジャスティン・ビーバーのMVの振付けを担当したこともあるそうだ。エレンとエマさんが交際を公にしたのは、エレンが主演した『フラットライナーズ』のプレミアにエマさんを同伴者として連れて出席した昨年9月。以来、2人のSNSには仲睦まじいツーショットがたびたび掲載され、ファンたちは2人の恋を応援していた。エレンのSNSには「プリティ・リトル・ライアーズ」のトロ―ヤン・ベリサリオや、『シン・シティ』シリーズのジェイミー・キングらセレブから祝福コメントが届いた。(Hiromi Kaku)
2018年01月05日アカデミー賞受賞のジュリアン・ムーアと、実生活でも同性愛者であることをカミングアウトしているエレン・ペイジが共演した実話の映画化『ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気』。このほど、本作の場面写真とマイリー・サイラスによる主題歌「ハンズ・オブ・ラヴ」も胸に迫る予告編映像が到着した。20 年以上刑事として働いているローレル(ジュリアン・ムーア)。ある日、ステイシー(エレン・ペイジ)という若い女性と恋に落ちる。年齢も、取り巻く環境も異なる2人だったが、徐々に関係を築いていき、郊外に中古の一軒家を買い、一緒に暮らし始めることに。しかし、ローレルが病に冒されていることが分かり、余命半年という宣告を受けてしまう。自分がいなくなった後も、ステイシーが2人の大切な家で暮らしていけるよう、遺族年金を遺そうとするローレル。だがそれは、同性パートナー同士では法的に認められていなかった。病いと闘いながら、平等な権利と制度の改正を求め闘う決心をしたローレルの訴えは、やがて社会的なムーブメントへと拡大していく――。カンヌをはじめ世界三大国際映画祭すべての女優賞を制覇し、2015年には若年性認知症の学者を演じた『アリスのままで』でアカデミー賞を手にしたジュリアンと、製作にも名を連ねる『JUNO/ジュノ』のエレンが同性カップルを演じる本作。基になったのは、2008年のアカデミー賞短編ドキュメンタリー賞を受賞し、全米を感動の渦に巻き込んだドキュメンタリー『Freeheld』。ある女性刑事が愛するパートナーと暮らした家を彼女に遺すため、法と偏見、差別に立ち向かっていく勇気ある人々の真実の物語だ。予告編では、仲むつまじいローレルとステイシーの姿とともに、病いと闘いながら「平等な権利を」と懇願するローレル、社会の壁に立ち向かおうとする彼女たちの姿を映し出す。また、ローレルの長年の相棒刑事のデーン役として『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』『ドリーム ホーム 99%を操る男たち』のマイケル・シャノン、ローレルの闘いに賛同する活動家役の『フォックスキャッチャー』『マネーショート 華麗なる大逆転』のスティーヴ・カレルと、アカデミー賞ノミネート経験を持つアメリカ映画界屈指の演技派が共演、彼女たちの決意を後押しする。『ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気』は11月26日(土)より新宿ピカデリー、角川シネマ有楽町ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年10月13日先月、ウィリアム王子が王室メンバーとして初めて同性愛者向け雑誌「Attitude」7月号の表紙を飾り、話題となった。その結果、今号は同誌の最も売り上げが良かった号の1つとなる見通しだと「Attitude」の広報担当者がコメントしている。また、イギリスの王子が同性愛者向けの雑誌の表紙に登場し、インタビューを受けるというのは前代未聞であるが、読者からの声は圧倒的に好意的なものが多く、「手紙、メール、ツイートなど、この号に対するサポートの声をたくさん受け取りました」とのこと。「Attitude」の編集者やLGBTの人々をケンジントン宮殿に招き、彼らがいままで受けてきた差別やいじめ、それによって受けた精神的ダメージなどを聞き「セクシャリティやどんな理由があるにせよ、いじめはあってはならない」という主張を強めたウィリアム王子。同誌のインタビュー記事で、特に被害を受けやすい若いLGBTに対し、そういったいじめを「我慢してはいけない。信頼の置ける大人や友だち、先生、子ども相談電話、(故ダイアナ妃の遺志を受け継いだチャリティ団体)ダイアナ・アワードでも何でもいいから助けを求めることが大切だ。自分自身に誇りを持って。恥じることなんて何もないんだから」と応援の言葉を贈っている。(Hiromi Kaku)
2016年07月21日今やテレビで見ない日はないほど活躍している“オネエタレント”。一昔前は同性愛者というだけで偏見を持たれていましたが、今ではそれが逆に武器となっていますね。オネエの凄さは男女両方の視点から物事を考えられるところにありますが、時には女性のようにおしとやかに振る舞い、時には暴漢のごとく太い怒鳴り声をあげるギャップも一つの持ち味です。そんなオネエタレントですが、やはり一人ひとり違う魅力を持っていますよね。そこで今回は、パピマミ読者の皆さんに「好感が持てるオネエタレント」について聞いてみました!●好感が持てるオネエタレントは?・1位:マツコ・デラックス……57%(260人)・2位:IKKO……11%(50人)・3位:はるな愛……7%(33人)・4位:ミッツ・マングローブ……6%(29人)・5位:美輪明宏……4%(17人)・6位:GENKING……2%(10人)・7位:ピーター……2%(9人)・同率8位:植松晃士……2%(8人)・同率8位:KABA.ちゃん……2%(8人)※10位以下は省略※有効回答者数:456人/集計期間:2016年6月30日〜2016年7月4日(パピマミ調べ)●1位:マツコ・デラックス『ダントツでマツコさん!言いたいことをズバズバ言ってて気持ちいいし、嘘がないから好き』(20代女性)『マツコかなぁ。オネエタレントって男から見るとイライラするものだけど、マツコには嫌悪感がない』(30代男性)好感の持てるオネエタレント第1位は、『マツコ・デラックス』さんで57%(260人)となりました!圧倒的です……。歯に衣着せぬ物言いで老若男女を虜にしているマツコさん。その発言力には定評があり、マツコさんが紹介した商品は即日完売する“マツコ売れ” という現象もたびたび起こります。マツコさんの凄いところは皆が求める最大公約数的な意見ではなく、独自の視点で切り込んで共感を獲得することにあります。井戸を深く掘れば巨大な地下水脈にたどり着くように、マツコさんは一個人としての意見を掘り下げて皆の共感性に訴えかけるんですよね。オネエタレントの代表格として活躍し続けているマツコさんがダントツ1位という結果になりました。●2位:IKKO『バラエティ番組ではバカにされているけど本当はすごい人。尊敬してます』(30代女性)『あそこまで振り切ってるオネエは他にいないでしょ 』(40代男性)第2位は『IKKO』さんで11%(50人)となりました。「どんだけ〜」で有名なIKKOさんですが、ヘアスタイリストやメイクアップアーティストとして活躍し、“美容界のカリスマ”と呼ばれる凄い人なんですよね。普段テレビで見る限りは全然そんな感じしませんが……(汗)。しかし、波瀾万丈な人生を歩んできたIKKOさんの深い言葉に感銘を受ける人たちは多いようで、とくに女性から根強い人気を誇っています。あのマツコさんにすら「あの人には絶対敵わない」と言わしめた、稀代の美容家IKKOさんが2位という結果になりました。●3位:はるな愛『オネエタレントで初めて面白いと思ったのははるな愛だったと思う。バラエティでの面白さはピカイチ 』(30代男性)『あややのモノマネ好きだった!はるな愛は振り切ってて好き』(30代女性)第3位は『はるな愛』さんで7%(33人)となりました。はるな愛さんと言えば“エアあやや”で一躍ブレイクしたオネエタレントですが、全身の整形に6,000万円もかけたことで有名ですよね。『ミスインターナショナルクイーン2009』という世界一美しいニューハーフを決めるコンテストで優勝したことでも話題となりました。プライベートでは実業家や国生さゆりさんの元夫と付き合うなど、恋愛面でも充実した生活を送っているようです。これからもオネエタレントを引っ張る存在として頑張ってほしいですね。----------いかがでしたか?オネエタレントには普通の人では出せない独特のセンスがあるので見ていて面白く、感銘を受けることもありますよね。これからもたくさんのオネエタレントが芸能界で活躍していってほしいですね。【参考リンク】・【アンケート結果(1位〜16位)】好感が持てるオネエタレントは?()●文/パピマミ編集部
2016年07月07日6月12日(現地時間)にアメリカ・フロリダ州オーランドで起きた銃乱射事件で49人が犠牲となり、世界中の人々が心を痛めている。事件は同性愛者が多数集うナイトクラブで起き、犯人は日頃から同性愛を嫌悪していたと言われている。昨日、イギリスのウィリアム王子とキャサリン妃はアメリカ大使館を訪れ、犠牲者への追悼帳に記帳したと「Hello!」誌が伝えた。そこでウィリアム王子はLGBT支援団体「GLIFAA」の関係者と言葉を交わし、王子自身が「同性愛者向け雑誌の表紙に出るんだよ」と明かしたという。銃乱射事件が起きる数日前、ウィリアム王子は王族として初めて同性愛者向けの雑誌「Attitude」表紙を飾り、まさに印刷の最中であった。「Attitude」によると発売に先駆け、ウィリアム王子は編集者とLGBTの人々をケンジントン宮殿に招き、いじめを受けた経験やメンタルヘルスについて語り合ったそうだ。発売になったばかりの「Attitude」の表紙には、笑顔のウィリアム王子とともに「セクシャリティーやほかにどんな理由があっても、人はいじめられるべきではない」との王子の言葉が掲載されている。1994年に創刊した同誌は同性愛者に高い人気を誇り、2005年に首相(当時はトニー・ブレア氏)が初めて表紙に登場、インタビュー記事を掲載した同性愛者向け雑誌ということでも話題になった。(Hiromi Kaku)
2016年06月16日2016年1月16日公開の映画『ユートピア』のワールドプレミア舞台あいさつが9日、東京・渋谷のユーロライブで行われ、グラビアアイドルで女優の佐々木心音、タレントのIVAN(アイヴァン)、スカッド監督らが出席した。本作は、香港の超アイドルマスター、オスマン・ハンやバイロン・パンを自身の作品でオールヌードにして香港のエンタメ業界で注目を集めているスカッド監督の最新作。カトリック信者の彼女とは婚前交渉も我慢する真面目な大学生とその彼女を主人公に、自由奔放なゲイの教授の導きにより新たな愛"ユートピア"に足を踏み入れるというストーリーだ。公開に先立ち、この日は香港から緊急来日したスカッド監督、モウ・チン、ギャビン・フィリップ・チェ、そして日本語吹き替え版を担当する佐々木心音と土屋貴子、スカッド監督の作品を愛してやまないというIVANが登壇。スカッド監督は「皆さんがこの作品を見た時は驚かれると思います。アイデア自体は三島由紀夫からインスパイアされましたが、昔の良き時代の日本を取り戻すためにこの作品を作りました」と解説。その監督がオファーし続けている佐々木心音は、本作でフィオナ・ウォンが扮した女性役の日本語版を担当する。アテレコはまだ収録されていないものの、佐々木は「吹替えは初めての経験なので身も心も素っ裸になって頑張りたいと思います」と意欲満々。スカッド監督の作品については「監督の撮る映画って全然イヤらしいというものではなく、純粋で生々しい人間模様を描いています。『ユートピア』はまだ見ていませんが、楽しみで仕方がないですね」と鑑賞が待ち遠しい様子だった。同性愛と異性愛が同時に成り立つのかをテーマにした本作だが、MCからの「女性から言い寄られたことは?」という質問に「ありますけども、120%あり得ないです。私は男性が大好きなので(笑)、でもいつ何があるのか分からないので目覚めてしまうかもしれませんね(笑)」と不敵な笑みを浮かべた佐々木。続いて「交際中の彼氏が同性愛に目覚めたら?」と投げ掛けられると「私はいくら彼氏がいてもいいと常々口にしています。女性がいっぱいいるよりもピュアで自分を出していた方がカッコ良いですよ」と男女問わず同性愛者を擁護していた。映画『ユートピア』は、2016年1月16日より全国順次公開。
2015年12月10日ニューヨークで28日(現地時間)に、同性愛者など性的マイノリティであるLGBTの法的権利を求めるゲイ・プライド・パレードが開催され、『ホビット』シリーズのイアン・マッケランらが参加した。以前から同性愛者であることを公表しているイアンは、同様に同性愛者だと公表しているデレク・ジャコビと2013年からTVシリーズ「Vicious」(原題)で年配のゲイ・カップルを演じている。2人は共にレインボー・カラーのたすきをかけてパレードを先導した。パレードは毎年恒例のイベントだが、今年は、26日(現地時間)にアメリカ連邦最高裁判所が合衆国全州において同性婚を合法という判決を出した直後の開催ということもあり、例年以上の規模となった。マッケランとジャコビは判決が出た直後に、クィーンの名曲「We Are the Champions」をBGMに「よくやった、最高裁。そろそろ頃合いだ」と紙吹雪を撒きながら喜び、「結婚してくれる?」(デレク)「もちろん!可能になったんだから!」(イアン)とプロポーズを模したスケッチを動画をVineに投稿した。(text:Yuki Tominaga)
2015年06月30日17日(現地時間)、カンヌ国際映画祭コンペティション部門でトッド・ヘインズ監督の『CAROL』(原題)が上映され、同性の恋人役を演じたケイト・ブランシェットとルーニー・マーラが会場を大いに沸かせた。映画は1952年のニューヨークを舞台に、夫と娘がいる裕福な主婦キャロル(ケイト・ブランシェット)が、若いデパート店員のテレーズ(ルーニー・マーラ)と恋に落ちるというラブストーリー。原作は『太陽がいっぱい』で知られる作家パトリシア・ハイスミスの小説「Price of Salt」。60年前の発表当時は女性同士の恋がセンセーショナルに受け止められたが、公式会見でケイトは今も状況はさほど変わっていないと語った。「先週、私がバイセクシュアルだと報じられたけれど、私は『女性との関係は?』と聞かれたから、『女性とはいい関係をたくさん築いてきたわ。セクシュアルな面以外ではね』と答えたのに、たくさん関係を持った、と書かれてしまった。でも、今は2015年よ。もしそうだとしても、だからどうしたの、と思うわ。ただセクシュアリティはプライベートな問題のはずなのに、同性愛者はそれを話題にしないといけないような風潮がある。今はとても保守的な時代なんだと思うわ」とケイトは語気を強めた。「1950年代は同性愛を題材にした小説がとても多く書かれていたけれど、私が調べた限りハッピーエンドはこの原作だけ。当時、同性愛者たちが、お互いをサポートするグループなど存在しなかった。孤独の極みにあったということが重要だわ。でも同性愛が今も違法な国がいくつもある。だからそのことには声を上げないといけない」とも語った。現地映画専門誌の星取り表では、現在ダントツでトップを走っている『CAROL』。パルムドール予想だけではなく、ケイトが再びオスカーを獲るのでは、とまで騒がれている。レッドカーペットでのケイトはジャイルズ・ディーコンの手書きのドレスで周囲を圧倒したが、演技の上でも圧倒的だった。第68回カンヌ国際映画祭は24日(現地時間)まで開催。(photo / text:Ayako Ishizu)
2015年05月20日「百合」という言葉をきいてわかる若い人は、あまりいないかもしれませんね。百合とは、女性の同性愛、またはそれに近い友愛のこと。男性同士のそれを、いまではボーイズ・ラブとよぶことから、最近ではガールズ・ラブとよばれたりすることもあるようです。そんな百合に萌える男性たちが少なからず、いるようです。どうして男性たちは、百合に萌えるのでしょうか。○女性たちがBLにはまる理由以前、「女性たちはボーイズラブにはまるのか」について解説しました。そのときは、物語のカレは、あくまで物語のカノジョ(べつの女性)のことをみているに過ぎず、自分のことをみてくれているわけではない。それに対して、ボーイズラブには女性が登場しないため、自分が誰かの代わりという錯覚が起ここらない。また、女性が登場しないボーイズラブであれば、主人公のカノジョとして自分が性的に汚されることもなく、客観的に傍観できる。ということを理由としてあげました。○多様で多層な愛情表現では、男性と百合との場合は、どうなのか。もちろん理由は単純ではないでしょう。まず一つは、男女の恋愛のようにベットをともにすることが、ゴールではないということが挙げられるかもしれません。どうしても、現実もそうであるように、ベットをともにするというゴールに向かって物語が展開するのが男女の恋愛です。主人公の男女以外の存在は、主人公たちを嫉妬や浮気に翻弄させますよね。ですが、百合の場合は必ずしも肉体的なつながりがゴールではなく、精神的なことに重きを置いているように感じます。通常の男女の物語以上に愛情表現が多様で多層なところに、男性は萌えているのではないでしょうか。○性に対するファンタジーまた、これは性的なことで通じるものがあるのですが、アダルトビデオなどで、レズビアンものが好きな男性がいると思います。じつは、男優との絡みがいらないのではないかという男性もけっこういるんです。男性を撮さないでくれと。つまり、ファンタジーとしてセックスを疑似体験している映像のなかで、男性が登場することが生々しさを生んでいる。女性がボーイズラブに求めていた主人公のカノジョとして自分が性的に汚されることもなく、客観的に傍観できるということにも通じるのですが、自分がその女性と交わりたいのに、別の男性が登場すると交われなくなる。つまり、男性の場合は自分を登場人物に置き換えるのではなく、自分自身をそのままそこに登場させたいんです。ですから、自分以外のよけいな男性を登場させたくない。だったらむしろ、レズビアンや百合のほうが楽しめるというわけなんです。男性が百合に萌えるのは、性に対するファンタジーなのかもしれません。※写真と本文は関係ありません○著者プロフィール平松隆円化粧心理学者 / 大学教員1980年滋賀県生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。京都大学研究員、国際日本文化研究センター講師、チュラロンコーン大学講師などを歴任。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。魅力や男女の恋ゴコロに関する心理にも詳しい。現在は、生活の拠点をバンコクに移し、日本と往復しながら、大学の講義のみならず、テレビ、雑誌、講演会などの仕事を行う。主著は『化粧にみる日本文化』『黒髪と美女の日本史』『邪推するよそおい』など。
2015年02月25日日本セクシャルマイノリティ協会(一般社団法人 日本同性愛者協会)は2月9日~15日、写真家 青山裕企の写真と、同性愛者の気持ちを表すコトバによる展覧会を開催する。○同性愛者の「写真」と、その気持ちを表す「コトバ」の展覧会同展覧会は、「さまざまな"好き"のカタチを世の中に発信していくことで、同性愛者への理解を促し"一人ひとりみんなちがう"ことを認め合うきっかけになれば…」という思いから開催されるもので、同性愛者の「写真」とともに、その気持ちを表す「コトバ」が展示されるという。開催にあたっては、クラウドファンディングサイトGREEN FUNDINGでお金を募り、クラウドファンディングを開始しただけで、数万人の人に拡散されたほか、Yahoo! パートナーも後援につくなど、多くの人の力で実現したとのことだ。開催日時は2月9日~15日、12時~19時。会場はフォトギャラリー Place M (東京都・新宿区)で、入場無料。詳細は、「"好き"に変はない展」の特設サイトから。○バレンタインの夜に、トークイベント開催期間中、2月14日バレンタインの夜(19時~)には、「写真家 青山裕企」「レズビアンタレント 一ノ瀬文香」「ゲイ社長 Letibee 外山雄太」が、それぞれの視点から"好きに変はない"について語るトークイベントが開催される。事前予約制で、参加費900円。
2015年02月06日『ハリーポッター』シリーズで一世を風靡した作者J・K・ローリングが、ハリーたちが通っていたホグワーツ魔法魔術学校にもLGBT(同性愛者、両性愛者、性同一性障害など性的マイノリティーの人々の総称)がいると明言したと「HollywoodLife.com」が報じた。16日(現地時間)、Twitterにてローリングは「現代のホグワーツにLGBTの生徒はたくさんいますか?彼らがLGBTのクラブを作っていると想像しています。ホグワーツには生徒の多様性があって、LGBTの生徒が安全に過ごせる場所だと思いたいのです」と聞かれた。ローリングは、「ハリー・ポッターが教えてくれることがあるとすれば、クローゼットの中で生きるべき人なんていないということだ」と名言風に書かれた画像と共に「もちろんよ」というメッセージを付け加えて応答した。画像の下の方にはLGBTの人々のテーマカラーであるレインボーのラインがあり、この画像で彼らへのサポートを表明しているということが出来よう。ローリングのこの粋な応答にはTwitter上で「なんて素敵な女性だろう」「永遠に僕の理想の人だ。ポストしてくれてありがとう、J・K」と絶賛の声が集まっている。(text:cinemacafe.net)
2014年12月22日アートの現在(いま)を伝える月刊「美術手帖」が、11月17日(月)発売の12月号にて“ボーイズラブ(以下:BL)”を表紙巻頭で大特集し、豪華漫画家10人のインタビューやイラスト集、さらに人気漫画家・中村明日美子による描き下ろし表紙や読みきり漫画が掲載されていることで話題を呼んでいる。国内外の最新アート&アーティスト情報や展覧会情報・評論が掲載され、アート好きのバイブルとなっている「美術手帖」。過去には“初音ミク”や「ジョジョの奇妙な冒険」の作家“荒木飛呂彦”を特集するなど、堅苦しくない身近なカルチャーも紹介してきた同誌が、今号では「“関係性”の表現をほどく」と題し、BLを始め、男性の同性愛を描いた少女マンガやゲイ・コミックの“表現”に迫ったものとなっている。1960年代末の少女マンガにその原型が見られて以降、物語のひとつのジャンルとして成熟を続け、「攻め」「受け」という用語や、男性身体像の描き分け、「行間」を読ませる繊細な心理描写など、独特の表現を用いて登場人物たちの“関係性”を表現することで読者を魅了しているBL作品。それら独特の表現に迫る同誌では、BL作品界でも人気を博しているマンガ家・中村明日美子(『同級生』(茜新社)シリーズなど)が表紙を担当。さらに本特集のために16ページの読み切りマンガ「ボーイズラブ」を描き下ろしている。さらに、人気漫画家10人インタビューを掲載。「大奥」(白泉社)や「きのう何食べた?」(講談社)が好評連載中のよしながふみや、BL黎明期から第一線で活躍するこだか和麻、さらに、雲田はるこ、ヨネダコウ、宝井理人、鳥人ヒロミ、トウテムポール、はらだ、中村明日美子、そしてゲイ・エロティック・アーティストとして国内外で活躍し、ゲイ・コミックの巨匠である田亀源五郎といった豪華な顔ぶれが揃う。「男と仕事と制服」をテーマに、7人のマンガ家が描き下ろしたスペシャル・イラスト集には、腰乃、えすとえむ、岡田屋鉄蔵、雲田はるこ、ヨネダコウ、宝井理人、トウテムポールといった押しも押されぬ人気漫画家たちが参加。そのほか、BL研究家や美術評論家たちによる座談会、世界各国のBL事情に関するコラムや初心者のためのBL入門ブックガイドなど、ファン垂涎の内容から、初心者でも楽しめる仕掛けがあるようだ。「美術手帖」が解体する“ボーイズラブ(BL)”の魅力をこの機会に覗いてみてはいかが?月刊「美術手帖」12月号は発売中。(text:cinemacafe.net)
2014年11月18日コリン・ファレルが母国アイルランドでの同性婚の権利を求めるキャンペーンへの支援を表明している。コリンには、同性愛者であることを公表している実兄・イーモンがいるが、イーモンはパートナーと法的に結婚するためにカナダに行った。コリンは「兄が結婚という夢を叶えるためにアイルランドを離れなければならないなんて、おかしい。公正さについて見直す時期だと思う」と語り、来年に予定されている住民投票への参加を呼びかけている。コリンは12歳の頃に兄が同性愛者だと知ったという。兄が同じ年頃のほかの男の子たちとは違うことに気づいて、「驚いたのを覚えている」と語る。「不思議で、好奇心をかき立てられた。それまで聞いたこともなかったから。でも、不自然だとは思わなかった。兄は男の子が好きなんだ、と思っただけ。それが不自然だとは感じなかった」。アイライナーを引いて通学して、いじめに遭っても堂々としていた兄を、コリンは誇りに思っているそうだ。アイルランドでは2015年上半期に同性同士の結婚を法的に認めるかどうか、住民投票が行なわれる予定だ。(text:Yuki Tominaga)
2014年11月18日米AppleのCEOであるTim Cook氏が、Bloomberg Businessweekに寄稿した手記を通じて自身が同性愛者であると公表した。「私はゲイであることを誇りに思っている。ゲイであることは、神が私に与えた最高の賜物の1つだと考えている」と述べている。公表理由についてCook氏は「私自身は活動家ではない」とした上で、「自分自身を受け入れることに苦労している人を助け、孤独を感じている人を慰められるなら、私のプライバシーを犠牲にする価値があると考えた」と述べている。手記の中で「Appleでは大勢の同僚が、私が同性愛者であることを知っている」と述べているが、これまで同氏が同性愛を公に認めたことはなく、同氏が同性愛者であるのはシリコンバレーでは公然の秘密のようになっていた。多様性(diversity)と包括性(inclusion)を推進する動きが活発になっているものの、保守派の多い州では同性愛を否定する動きが根強い。世界的にも同性愛のような性的指向に不寛容な国・地域は多い。2007年にBPのCEOだったJohn Browne氏が同性愛パートナーの訴訟をきっかけにプライベートが報道されるにようになり、混乱を避けるために辞任した。2011年にUrban OutfittersのCEOだったGlen Senk氏が同性愛を初めて公表したCEOとしてニュースになったが、翌年に同氏は辞任した。Human Rights CampaignのディレクターであるDeena Fidas氏によると、Fortune 1000企業で同性愛を公表しているCEOはいない。Cook氏の公表によって、世界的にビジネスを展開するグローバル企業であるAppleは困難にも直面するだろう。だが、Appleは多様性を重んじることで創造と革新を実現してきており、リベラルで包括性に富むことは同社の武器でもある。Apple取締役会のチェアマンであるArthur Levinson氏は「ティム(Cook氏)個人の勇気ある公表に対して、われわれは心から拍手を送り、そしてサポートする」という声明を公表した。
2014年10月31日親密になりたい相手とちょっとした秘密を共有することは、2人の距離感をグッと縮めると言われています。例えば気になる人が、自分のコンプレックスなどプライベートなことをそっと打ち明けてくれて「他の人には内緒ね」「2人だけの秘密だよ」なんて言われたら、特別扱いされたようでドキドキしちゃうし、それまでよりも相手を身近に感じられるんじゃないでしょうか。ただ、この手のテクニックにおいては、あまりにも重たい秘密を打ち明けるのはタブー、というのはみなさんご承知かと思います。それ以外にも、過去のこととか重たくはないことでも言えない秘密もありますよね。「性病にかかったことがある」とか「実は痔持ち」とか。或いは「500万あった借金を返し終わったばかり」とか。い、言えない。絶対言えない、そんなこと。そこで今回は、「実際に言ったら引かれる秘密の境界線」を探ってみたいと思います。せっかくいい感じになっていたのに、その雰囲気をぶち壊したカミングアウトの数々…ぜひともご参考に!【若気の至り…って笑い飛ばせるのは自分だけ】「今にも告白してもらえそうだったのに…うっかり『高校の頃、女の子に告白されて付き合ったことがある』と言ったら彼がフリーズ。共通の友人にゲイやバイの子が何人かいるので、平気かなと思ってた。結局彼とは今でも友達のままです。」(30歳ジムインストラクター)女子校にはよくある話。今の私はノーマル!と主張する彼女ですが、「逆の立場になって考えれば、そりゃ引くかも」とも言っていました。まぁ、恋愛対象の幅は人それぞれですからね…。【噂話はするのもされるのもNG】「憧れの先輩にアタックし、2人で飲みに行くような仲になりました。が、親しくなるにつれて『○○課のAさんは、前職で会社の金を使い込んでクビになったらしい』とか『B課長とCさんは不倫してる』とか、社内の噂話をしては『これは内緒だよ』と言うようになりました。最初はへぇっと思って聞いてましたが、噂話ってあまり気持ちよくないんですよね。内容も悪いことばかりだし、その秘密を無理に共有させられてるようで気が重い。だんだん彼から気持ちが離れていきました。」(23歳事務)いるいる、噂話大好き男って!他人の秘密をペラペラしゃべって「2人だけの秘密」って言われても。共有したいのはそういう秘密じゃないんですよねぇ…。【人に言えないよ、ソレ…】「元カレと初めてエッチした時、彼の大事なところの根元にあるホクロを見せられ、『これは2人だけの秘密だよ』って。正直リアクションに困りました。そんなのイチイチ人に言わねーよ、と。」(26歳美容師)確かに、他人には言わないですよね、ソレ。反応に困る彼女の表情が目に浮かぶようです…。【コンプレックスも程度による?】「編み物が趣味と公言したせいで、周りから家庭的な印象を持たれてた私。それゆえ料理が苦手とは言い出せず、ひた隠しにしてました。ある時、気になる人も参加したBBQで、野菜を切るのもおぼつかない私を見た彼はびっくり。陰で『もしかして料理したことないの?』と聞かれ、恥ずかしさのあまり、涙目になりながら『はい…』と答えるしかありませんでした。」(24歳受付)ところがですよ!この後、彼のほうから告白してくれたそうです。「あの泣きそうな顔がかわいかった」とのことで…ハイごちそうさま!ちなみに「料理は経験すれば上手くなる!俺についてこい!」ということで、現在彼からスパルタ式の猛特訓を受けているのだとか。言っていいこと悪いこと、世の中にはたくさんありますが、自分や他人の恥ずかしい話は、基本、黙っておいたほうがいいのかも…口は災いの元って言いますしね。重いのも、恥ずかしいのもダメだけど、個人的には『秘密にするほどたいしたことじゃないのに「2人だけの秘密ね♪」とか言っちゃう』ってのが、結構イタいんじゃないかと思います。みなさんの抱える秘密は、彼と親密になるきっかけになりそうですか?それとも…?(文=石村佐和子)
2014年04月24日恋愛感情は男女間だけではなく、同性間でも生まれることもある。日本では、テレビタレントらの影響もあって同性愛に関してはかなり寛容になってきたのではないでしょうか。対して、海外では? 外国人20人に各国での同性愛に対する反応を聞いてみました。・同性愛が普通になりました。同性愛の人も結婚できます(スウェーデン/男性/30代後半)・同性愛の結婚が合法なので、宗教的な人以外で取り立てて騒ぐ人はいない。(イギリス/男性/20代前半)欧州では、法的に同性婚が認められている国が増えてきているよう。他にも、パートナー法や権利保障をしている国など、徐々に市民権を得ているのが現状です。・オープンです(タイ/女性/30代後半)・友達の中にゲイもレズビアンもいる(ウズベキスタン/女性/20代後半)・フランスは「ゲイプライド」というオープンなパレードイベントがパリの町中であるくらいなので、基本的にはかなり同性愛にオープンです(フランス/女性/20代後半)・今は理解されています(ブラジル/女性/50代前半)・普通です(スペイン/男性/30代前半)タイといえば、はるな愛さんが世界一に輝いたニューハーフ大会の開催地、といったイメージがありますね。・とてもタブーで、反発されます(イラン/女性/20代後半)・許されません(ネパール/男性/40代前半)・同性愛は犯罪行為と思われている(モロッコ/男性/40代後半)・嫌われています。イスラム教ではダメです(マリ/男性/30代前半)・まだ反対している人が多いです。カトリックの国ですから(ポーランド/女性/20代後半)韓国や中国でも、反対されたり、よく見られていないというのが現状のようです。モロッコでは、同性愛者同士の性交渉は、3年以下の懲役に課せられます。・賛成する人も反対する人もいます(アメリカ/男性/30代前半)・認める人もいるが認めない人はまだ多い(アメリカ/女性/20代後半)州によって、同性愛を認めているアメリカ。大都市には、ゲイの人だけが住むゲイタウンも存在し、同性愛者の先進国というイメージもありますが、国民感情としては、賛否両論というのが本当のところみたいです。あなたは同性愛について、どう感じますか?(文・アリウープ 中嶋絵里)【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年04月30日先週13日(現地時間)、正式に婚約したことを発表したブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリー。交際開始から7年を経て、ついにゴールインへ向けて一歩踏み出したカップルに各方面からお祝いのメッセージが寄せられている。アンジェリーナの父親で俳優のジョン・ヴォイトは「Us Weekly」誌に、「とてもうれしいよ」とコメント。またカリフォルニア州で同性愛者の権利運動をしている女性も「彼らが私たちの活動の支援者であることに変わりはありません」と婚約を祝福している。ブラッドもアンジェリーナも“結婚”という形式にはこだわらず、6人の子供たちと幸せな生活を送ってきた。昨年9月、トーク番組「エレンの部屋」に出演したブラッドは「アメリカにおいて、誰もが結婚する権利を得るまで、僕たちは結婚しない」と、同性愛者同士の結婚が全米で認められるまで結婚する気はないと表明していた。11日、ロサンゼルスの美術館をブラッドと共に訪れたアンジェリーナが左手薬指に新しい指輪をしていたことから、婚約の憶測が流れたが、この指輪はブラッドがジュエリー・ザイナーのロバート・プロコップ氏と共同でデザインしたもの。正式婚約を発表したブラッドの代理人は「子供たちはとても喜んでいます」と明かしたが、現時点では挙式の予定などは何も決まっていないとも話している。(text:Yuki Tominaga)© Startraks/AFLO■関連作品:In the Land of Blood and Honey (原題)■関連記事:ブラッド&アンジェリーナ、子供たちに自宅地下にテーマパークを建設を計画中?アンジェリーナ・ジョリー、ブラピ出演もうわさされるR・スコット新作に出演か?アンジェリーナ・ジョリー、オスカー授賞式後の“右脚”騒動に「興味なし」アンジェリーナ・ジョリー、元夫ビリー・ボブ・ソーントンの回想録の序文を執筆アンジェリーナ・ジョリー、「亡き母親と子育てについてもっと語り合いたかった」
2012年04月16日シドニーのLGBTシーンを語るのに欠かせないのが毎年3月の頭に開催されるゲイ・プライド・パレード「シドニー・マルディグラ」。1978年の第一回目は同性愛への理解を訴えるデモ的なもので参加者は500名程度。警察と衝突するという偏見と差別の中でスタート。それが今では、オーストラリア最大のイベントとして世界中からLGBTQIピープルや、観光客たちが見学にシドニーに訪れる一大イベントに成長した。©Manabu KONDOパレードスタートは夜の19時30分から。場所は市内にあるハイドパークからゲイカルチャーの中心オックスフォードストリート。今年はフロートと呼ばれるきらびやかな装飾が施された山車が134。参加団体も総勢9000人以上が登場。また、今年はスペシャルゲストにオーストラリア生まれでゲイ・アイコンでもあるカイリー・ミノーグが登場!彼女のアーティスト25周年の記念でもあり、パレード参加で大いに盛り上がりをみせた。パレードは毎年テーマがあり、今年は「インフィニティ・ラブ(無限大の愛)」。そして、同性での結婚への理解と権利をアピール。誇りと幸福感に満ちた笑顔の同性カップルたちが手を取り合いながらパレード行進をする。©Manabu KONDO毎回、パレードをにぎわすフロートはさまざまな団体、チームが自分たちで作り、演出する。中でも印象的なのが公務員たちのチームだ。警官、消防隊、また、高校や大学の教師など。自らカミングアウトする勇気と、彼らに制服を身に着けてパレードに参加することを許すフェアな姿勢。自由であることへの責任を持った行進にギャラリーからは大きな拍手が沸き起こる。また、先住民族アボリジニや、身体障害者、高齢者のゲイチームなどあらゆる生き方を持ったフロートやグループが誇らかに進んでいく様子は、見ているだけでパワーを与えてくれる。パレードはおよそ3時間続き、フィナーレへとなだれ込む。今年はあいにくの雨模様で参加者もギャラリーもびしょ濡れ。それでも、「レインでもサンシャインでも関係ないわよっ!」とストリートには熱気とパッションが渦巻く。大声で声援を送り、隣の人たちとハグをし、パレード参加者たちの勇気と誇りに涙する。自分を愛し、まわりを許す強さを与えてくれるハピネスさ。シドニー・マルディグラはそんな元気をわたしたちにくれるイベントだ。<特集TOP> 感度全開で遊びたい! 女子&LGBTQIスタイルを極める、シドニーステイ <Part1>毎年恒例、2万人が観る「シドニー・マルディグラ」で感動体験<Part2> 女子だけでも問題なし。シドニーでドラァグクイーン・ショー体験 <Part3> 最新トレンドスポットはウォータールー&イヴリーに決定 <Part4> リゾートクラビングと買い物パラダイス。シドニーのシティで女子度アップ <Part5> シドニーステイもLGBTQIフレンドリーに。ホテル「メデューサ」 <Part6> 全面改装でさらにグレードアップ。パーク ハイアット シドニー <Part7> 極めたいシドニーベストビューホテル。「フォーシーズンズホテル シドニー」
2012年03月30日『スター・トレック』(’09)のMr.スポックやTVシリーズ「HEROES/ヒーローズ」のサイラー役で知られるザッカリー・クイントが同性愛者であることを公表した。16日、「New York Magazine」誌のウェブサイト上のインタビューでザッカリーは、最近出演したオフ・ブロードウェイの舞台「エンジェルス・イン・アメリカ」の役柄について話しているときに自分はゲイだとカミングアウトした。ザッカリーが演じたのはエイズ患者となった恋人を見捨てる男性。「いままで演じた中で最も大変な役だったが、得るものも多かった。同時にゲイの男性として、まだまだやらなければならないことが沢山あること、多くのことが検証されるべきだということに気づかされた」と語った。「ゲイを取り巻く状況には絶望感があると思う。この不平等はどこから来ているんだ?なぜ僕たちの文化や社会を深く掘り下げようとしないんだろう?僕たちは、自分と向き合うことを怖れているんだ」と訴えかけた。ザッカリーがゲイではないかといううわさはこれまでにも流れていたが、本人は否定も肯定もせず、明言を避けてきた。彼の気持ちに変化が起きたのは先月、ゲイであることを理由にいじめを受けていた14歳の少年、ジェイミー・ロードマイヤーくんが自殺したニュースを知ったからだという。ザッカリーは16日に更新した自身の公式サイト「ZacharyQuinto.com」のブログに「ジェイミーの死を知って、ゲイとして生きることを公表せずに、完全な平等を得るための長い戦いに取り組むことはできないと気づいた」と書き綴っている。(text:Yuki Tominaga)© Startraks/AFLO■関連作品:HEROES/ヒーローズ [海外TVドラマ]スター・トレック (2009) 2009年5月29日より丸の内ルーブルほか全国にて公開Star Trek (2009) Directed by: J.J. Abrams Photo Credit: Industrial Light and Magic TM & Copyright ©2009 by Paramount Pictures. All Rights Reserved.■関連記事:【ハリウッドより愛をこめて】セレブ妊娠ブーム到来?最もセクシーな彼女の相手は…マシ・オカ、TV番組で日本の地震被災者救済の寄付を呼びかける【ハリウッドより愛をこめて】ミシェル・ウィリアムズ、次作でマリリン・モンローに?シネマカフェ的海外ドラマvol.180「クリミナル・マインド」マシューに直撃!「HEROES」CMナレーションにゴン中山が参戦!コメント付き特別映像到着
2011年10月19日