アフタヌーンティー・リビング(Afternoon Tea LIVING)から、“ネコ”を主役にしたコレクション「Cat’s NapTime produced by Cat’s ISSUE」が登場。2020年2月19日(水)より発売される。「キャッツイシュー」との人気コラボアイテムが復刻!「Cat’s NapTime produced by Cat’s ISSUE」は、ネコ好きクリエイターと共に、ネコへの偏愛を発信するプロジェクト「キャッツイシュー(Cat’s ISSUE)」とのタッグによって誕生した“ネコ雑貨”コレクション。2018年に続き、コラボレーション第5弾を迎える今回は、過去のコラボレーションから厳選した人気アイテムを限定復刻。プロジェクトメンバーのひとり 坂本美雨の愛猫「サバ美」をデザインしたクッションをはじめ、人気ネコ「コムタン」の顔型マグカップ、ネコが丸まっているように見えるティーコージー、毛足の長い“尻尾”がぶら下がるポーチなどが再登場する。新デザインの日常グッズもさらに2月22日(土)の“ネコの日”に向けた新作も登場。美濃焼、作山窯の陶器にオリジナルアートを施したカップ&ソーサーや、クッション、ステンレスボトルといった日常のアイテムが、これまでになかった“ネコ”デザインで展開される。3,000円以上の購入者には、スペシャルノベルティなお「Cat’s NapTime produced by Cat’s ISSUE」のアイテムを3,000円以上購入した人には、先着でミニサイズのマグカップをプレゼント。無くなり次第終了となるので、気になる人は早めに店頭へと急いで。詳細「Cat’s NapTime produced by Cat’s ISSUE」発売日:2020年2月19日(水)取扱:アフタヌーンティー・リビング店舗アイテム例:クッション 3,200円+税カップ&ソーサー 各2,200円+税<数量限定/店舗限定>ティーコージー 2,000円+税ダイカットポーチ 各2,300円+税マグカップ 各2,000円+税■スペシャルノベルティ「Cat’s NapTime produced by Cat’s ISSUE」アイテムの3,000円+税以上購入者に、先着でスペシャルノベリティ(ミニマグカップ)をプレゼント。※ノベルティは、無くなり次第終了。※ノベルティは一会計につき、1点限り。※オンラインショップでのノベルティと配布方法は異なる。
2020年01月18日肌寒くなってきた11月中旬の早朝。都内にある公園を愛犬のマルチーズ・ペチョと歩いているのはV6の坂本昌行(48)だ。そして、坂本の隣にはぴたりと寄り添う女性の姿が。彼が手綱を握る反対側の手には女性の手が優しく添えられていた。談笑しながら散歩を楽しんだ2人は駐車場へ。女性は慣れた様子で犬を抱えながら助手席に乗り込み、車は坂本の自宅へと走り去っていった――。坂本が住むマンションの近隣住民はこう語る。「坂本さんがキレイな女性と2人で散歩している姿はよく見かけますよ。坂本さんは7年近くワンちゃんを飼っているそうですが、女性にもとてもなついているみたいで、楽しそうに散歩しています」さらに、2週間後の11月下旬。午前10時過ぎに自宅マンションから送迎車に乗り込み仕事に向かう坂本。その30分後、なんと同じマンションから公園で坂本と散歩デートをしていた女性が出てきたのだ!本誌が目撃した女性の正体は、宝塚歌劇団の雪組でかつてトップを務めていた朝海ひかる(年齢非公表)だ。「朝海さんは91年に宝塚歌劇団に入団。華やかな容姿とダンスで男役として人気を博し、02年には雪組のトップスターに就任しました。06年に退団し、その後は舞台を中心に活躍。『ローマの休日』のアン王女役などさまざまな作品でメインキャストを好演していました」(宝塚関係者)朝海が坂本のマンションから出てきた前日、友人女優のSNSには広瀬すず(21)が出演する舞台を観劇に訪れた彼女の写真が。そのときと同じコートでマンションを出た彼女は、都内にある自宅へと帰っていった。ひそかに逢瀬を重ねる坂本と朝海。2人の出会いは1年前にさかのぼる。「坂本さんが昨年11月に主演したミュージカル『TOP HAT』で共演した際に2人は知りあったといいます。もともとイギリスの作品で、日本では宝塚歌劇団が初めて上演したということもあり、稽古では坂本さんが朝海さんにアドバイスを求めていたそうです。お互いに大のミュージカル好きということもあって意気投合し、交際に発展したと聞いています」(舞台関係者)その間、坂本は苦難にも直面していた。今年9月、坂本、長野博(47)、井ノ原快彦(43)によるユニット“トニセン”こと20th Centuryが18年ぶりとなるディナーショーを年末に開催すると発表。その発表会見で坂本は、左ひざの前十字靱帯及び半月板損傷による手術を受けたことも公表していた。そうした坂本のピンチにも彼女は温かく寄り添っていたようだ。「手術の前から、朝海さんはひざの調子が悪い坂本さんを献身的に支えてきたそうです。一日も早く回復できるように、栄養を考えた料理を作り、坂本さんが歩けないときは1人で犬の散歩をすることもあったといいます。さらに、来年はV6が結成25周年ということで活動も活発化します。朝海さんは親しい友人に『頑張る彼を支えていきたい』と語っていたそうです」(音楽関係者)坂本がディナーショーやグループ25周年に向けて精力的に活動を続ける陰には、元タカラジェンヌの愛あるサポートがあったようだ――。
2019年12月03日毎年9月、動物愛護週間に開催されている「いぬねこなかまフェス」。犬猫をより理解するための役立つ講演や、動物を愛するアーティストや俳優によるライブや朗読を通して、動物愛護について多くの人に知ってもらおうとスタートし、今年で6回目を迎えます。動物保護団体「ランコントレ・ミグノン」の友森玲子さんが始めたこのイベントに、初回から参加している坂本美雨さん。猫と暮らしながらの子育てや動物愛護に対する思いなど、お話をたっぷり伺いました。坂本美雨さん プロフィール1980年生まれ。幼い頃からノラ猫たちと触れ合いながら過ごし、7歳から猫を飼いはじめる。これまで実家で飼っていた猫は4匹。10代はニューヨークで暮らし、17歳で音楽家としてデビュー。ソロ活動として、聖歌隊CANTUS(カントゥス)とともにアルバム 「Sing with me Ⅱ」 をリリースしたほか、シンガーソングライターのおおはた雄一氏とのユニット「おお雨」として、多くの音楽フェスに出演。音楽活動の傍ら、ラジオ番組「ディアフレンズ」(TOKYO FM)のパーソナリティーを担当したり、新聞や雑誌での執筆、また子ども虐待問題への取り組むため、チーム「 #こどものいのちはこどものもの 」を結成するなど、マルチな活動をしている。愛猫サバ美、娘、オットと4人暮らし。著書に 『ネコの吸い方』 (幻冬舎)。Instagram: @miu_sakamoto 、 @yamaguchi_h (オット) #サバ美となまこちゃん ■この1年で感じた、娘さんの成長愛猫家として知られる坂本さん。「いぬねこ うちのこ。」でも、娘さん(通称“なまこちゃん” )の子育てや、愛猫のサバ美ちゃんとの関係性についてお話を伺いましたが、 前回のお話 から1年経ち、変化はあったのでしょうか?「娘は4歳になり、体も少し大きくなってきたので、サバ美を抱っこするようになりました。サバ美に対してはベタベタせず、クールな態度なのは変わらず、サバ美はただお姉さんとしているという感じです。でも自分でもお姉さんになってきたという意識があり、気まぐれですが“お世話しなきゃ”と思っているようです。サバ美のごはんの上に、ささみをふりかけるのを得意げにしていますね。家に帰ると必ず、『サバちゃん、遅くなってごめんね』と私の真似をして言っています」話が完全に通じるようになったというなまこちゃん。最近は一緒にいて楽に感じることが増えてきたそう。「娘は主張が強くしっかりしていて、私よりも大人の部分がありますね。私が忘れ物をするので、『忘れないでね』と言ってきたりもします(笑)。通っている園でも、周りの子どもたちの手助けをしたり、役に立ちたいという思いがあるみたいで、そういうところは優しいなと思います。役に立ちたいというのは、自己肯定感とか承認欲求にも結びついていると思いますが、自己犠牲的なところも不思議とあるなと感じます。 子育てにおいては、より“忍耐強さ”が必要となってきましたが、親の思い通りにはいかないから、一人の人間として付き合っています。『あなたはどうしたいの?』と意見を求めることもあります。娘の行動にはちゃんと理由があり、考えてやっているので、最初は何でか分からなかったり理不尽に見えたとしても、理由があるとわかると納得できる。だからできるだけ尊重してあげたいと思います。ただ親が我慢したり言うこと聞いてあげるということじゃなく、こちらもちゃんと納得して『やりたいことがあるならどうぞ』と言えたり、『じゃあ今はあなたのやりたいことをやろう、そのあとはママがしたいことをしよう』と交渉できたり。そうするとこちらに合わせてくれることも多くなりました。3歳過ぎた頃から私の事情もよくわかっているし、説明しなくてもよく見ていますね。『ママは疲れすぎてダメだ~』と倒れてると、一人で寝る準備をしてくれたり、自分で自分のことをやろうとしてくれますね」■いろいろな人を巻き込んで「子育て」をする「私が母としてダメダメだから」と笑う坂本さん。でもそれは、母としての顔だけじゃなく、幼い頃から仕事の顔を見てきたからこそ。「家を空けることも増えていますが、『お歌のときはしょうがない』と思っているようで、ちゃんと送り出してくれるし、近くでライブがあるときには観に来てくれます。私の母がいろいろな人を巻き込んで子育てをしていて、私は大人たちと触れ合い、預かってもらったり、遊んでもらって育ってきたから、同じようにできて嬉しいなと思います。「サバちゃんが見てくる、見ないで!」という娘と、微妙な距離感のサバ美。対等な関係でいいなと思いました(坂本さん)。“みんなで育てる”というのは、今やっと許容する雰囲気にはなってきていますが、まだまだ母親への重圧ってあると思います。小児科医の毛利子来先生が『捨て育ち』を勧めていらっしゃるのですが、私も娘が親とがっちり向き合うのではなく、いろいろな人に育ててもらうようなスタイルで、これからも行こうと思っています。がっちり向き合って、自分の影響しか受けないのは恐ろしいことだと思うんです。娘が向き合ってほしいところだけきちんと向き合えば、十分じゃないかなと。私だって親に言えないことがほとんどだったし、一番近くにいる人には、なかなか本心を見せられないというのは誰でもあると思うから、いろいろな人に分散させればいいと思います。物理的にもいろいろな場所に親戚のような信頼できる人を作っておくというのも、これから生き延びていくのには大切かなと思っています。『行っておいで、よろしく!』と言える人を作ることは、自分のためにも、きっと娘のためにもなるだろうと思います」■「子育て」と「動物愛護」そんな坂本さんは、日頃から動物たちのために活動を行っていますが、なまこちゃんに伝えていることなどはあるのでしょうか?ネコ吸い二代目。「私は娘に対して意識的に話したりはしていませんが、私が犬も猫もすごく好きで、道で出会うとすぐに寄っていくので、『ママは犬猫好きだな』と思われていると思います(笑)。娘はまだ怖いという気持ちが勝っているので、距離を持って見ていますね。動物たちの命の大切さについて、子どもに教えてあげられることなんて何もないなって常々思うんですよね。言葉で言って聞かせても意味がない。親が大切にしていれば、そういうものだと認識すると思うので、まず親がやるしかないと思っています。よく友森さんとも話していることで、譲渡会にときどき『子どもに責任感を持たせるために、飼わせたいんです』っていう人がいるのですが、子どもが責任を持つのではなく、親がまず責任を持っている姿を見せる方がずっと効果的じゃないかと思っていて。だから『自分でお世話するのよ』と言うのではなく、親も真剣に世話をして、『子どもと同じ大切さで、家族のなかに動物もいる』という気持ちで家族に迎え入れるのなら、責任感や愛情、大事なものが育まれると思うんですよね。最初は、子どもたちはお世話の仕方すらわからないだろうから、その姿勢を親が見せる。動物と暮らすことが一番だと思いますが、飼えない方は『ランコントレ・ミグノン』でやっているお散歩ボランティアを始め、いろいろな団体さんがあるから、ボランティアとして支援するのもいいと思います」「ランコントレ・ミグノン」が小学校などで行っている、「いのちの教室」にも参加している坂本さん。「保健所で殺処分されてしまう動物たちの現状について、写真を見せながら話すようなハードな内容ですが、子どもたちはちゃんと理解して、すごく真摯に受け止めてくれています。『なんで殺されなきゃいけないのかな、でもわざわざ殺したい人なんていないよね、じゃあそういう動物が減るにはどうしたらいいと思う?』って、頭と心をフルに使ってくれるんです。自分の家で家族として迎え入れて大切さを知ることも大事ですが、世の中の仕組みを知り、『おかしくない?』と考えられると思います」今年開催される『いぬねこなかまフェス』では、生後56日以下の犬猫の販売禁止が盛り込まれた、動物愛護法の改正についてのトークショーなどもあり、家族で考えるいい機会になりそうです。「動物愛護ってハードになりがちなので、来てくれるみなさんの身が引き締まるような内容を入れつつ、あえてゆるく楽しもうという気持ちでやっています。このイベントを続けることで、変化をもっと感じたいですね。法改正されても、ペットショップが減っている感じはしないし、実際に減っていないと思う。まだみんな、仔犬や子猫に群がっているし、そんなに意識が変わっていないんじゃないかと思うときもあります。今年6回目となるので、共通の意識を持っている人たちだけじゃなく、初めて参加する人を増やしていかないといけないなと思います」最後に、動物と暮らしたいと考えているご家族に向けてアドバイスをいただきました。お熱だった日の姐さんの看病。「インスタグラムなどで、子どもと動物が仲良くしているアカウントがたくさんあるので、それを見るといいと思います(笑)。写真を見るだけで安心するし、憧れる。犬猫たちの人間の赤ちゃんに対する“優しさ”も感じられるし、思いやりのある動物なんだなと伝わると思います。動物と人間が本当にコミュニケーションをしていることを、まだ実感したことがない方にはぜひ見ていただきたいですね」「いぬねこなかまフェス2019 ~動物愛護週間に集まろう~」動物愛護について多くの方に知ってもらおうとスタートした「いぬねこなかまフェス」は、毎年9月の動物愛護週間に開催。獣医師による犬猫とうまく付き合うとために役立つ講演のほか、動物を愛するアーティストや俳優によるライブや朗読もあります。チケットの売上利益は、ランコントレ・ミグノンで保護している動物たちの医療費やシェルターの家賃、ドックトレーナーの人件費、フード代などに利用されます。開催日:2019年9月23日(月・祝)場所:昭和女子大学人見記念講堂料金:全席指定 4,500円(税込)出演者:akiko、浅田美代子、糸井重里、スティーヴ エトウ、大槻ケンヂ、坂本美雨、鈴木杏、椿鬼奴、富樫春生、友森正一、友森玲子、町田康、水越美奈ほか(五十音順)※2019年度イベントは終了しました→ ※2021年度の「いぬねこなかまフェス」チケット情報 >> 取材・文:赤木真弓撮影:村上未知
2019年08月30日長男まめ君と、長女ゆめちゃんとのゆかいでにぎやかな日々を絵日記にして、ブログやInstagramで紹介しているイラストレーターの横峰沙弥香さん。Instagramでは30万人以上のフォロワーを持ち、長男の成長の日々をまとめた『まめ日記』(かんき出版)を始め、数多くの育児本を描いています。今回ご紹介するのは、横峰さんが聞き役に回り、育児経験者たちに育児論を聞きに行ったエピソードをまとめた 『ぶっちゃけ子育てどうしてる? 横峰は見た! あの人の育児と仕事』 (かんき出版)です。横峰沙弥香さんプロフィールイラストレーター。長崎県出身、1984年生まれ。 2015年、第一子誕生を機に、長男「まめ(愛称)」との日常を絵日記にしてインスタグラムに投稿を開始する。 2017年に長女「ゆめこ(愛称)」が誕生。 著書に『まめ日記』(かんき出版)、『まめ日和』(光文社)、『ぶっちゃけ子育てどうしてる?』(かんき出版)などがある。blog「まめらいふ」: Instagram: @sayakayokomine 新米ママにとってもベテランママにとっても正解のない育児の世界。本書では、日々とまどいを感じながら奮闘するママやパパが今日からすぐに役立てられそうな、SNSだけでは伝わりにくいリアルな育児エピソードが描かれています。今回は、目からうろこが落ちそうな、独自の育児論やエピソードの一部をご紹介します。■関根勤さんの読み聞かせは、ほとんどアドリブ!?テレビなどでも親子共演を果たし、自然体な姿に共感が集まっている関根勤さんと、娘の麻里さん親子。麻里さんの明るく前向きな性格は、どのような育児から作られたのでしょうか。まだ麻里さんが小さかったころ、関根さんは絵本の読み聞かせに40分ほどかけていたそうです。関根さんの読み聞かせは、なんとオリジナル要素たっぷり! それを笑いながら麻里さんは聞いて育ったそう。本著で関根さんは「笑い倒してそれで寝る! っていうのが一番! 一日のストレスが霧散するから」と語っています。そのユニークな育児には理由があり、「麻里からマイナスなオーラを広げてほしくなかったの」と、家でイヤなことがあったらその気持ちが外に出てしまわないように、家で思い切り解放させるようにしていたそうです。そのおかげで、麻里さんは思春期でも反抗期がなかったとか。息が詰まりがちな育児ですが、ママも笑って過ごせるよう見習いたいですね。■坂本美雨さんの、ライブ会場に娘も同行する自然体育児ママになっても透明感あふれる存在感が変わらぬミュージシャンの坂本美雨さん。美雨さん自身も、父が坂本龍一さん、母が矢野顕子さんというミュージシャン一家で育った経験から、ライブ会場やラジオの収録現場というような仕事場に娘を連れて行っているそうです。本著で美雨さんは「いろいろな職業の人がそれぞれの仕事をして、最後に父や母が立ってステージが完成する。そのプロレスがすごく素敵だと思っていたので、娘にもそういう環境全体を見てほしい」と語っています。美雨さんは、子連れで困っているようなママを見かけたら、話しかけるようにしているそうです。子連れ外出に気後れしてしまうママがいたら、美雨さんのようにいろいろな場所に連れて行ってみると、“意外と大丈夫かも”と自信につながっていくかもしれません。■友利新さんが実母に学んだ“人に任せる”育児の極意とは?子育て中は、育児以外の掃除や洗濯というような家事もすべて完璧にやろうとしたらストレスに感じてしまうもの。でも、真面目なママほど、以前の自分と比べてしまい“思い通りにできない”自分に自己嫌悪に陥ってしまうかもしれません。医師であり、ベビースキンケアの研究や販売を手掛ける会社の経営もしている友利新さんは、シッターさんや夫に日ごろの家事や育児を手伝ってもらいながら、仕事に専念していると語っています。友利さんの母親もワーママで、お手伝いを雇いながら働き、3姉妹を育てたそう。そんな姿を見て育った友利さんも、“自分ができないことは人に任せよう”と思うようになったとか。友利さんは、「何でも自分でやろうとして抱え込んでつぶれてしまったり、パートナーに当たってしまうよりも、周りに頼りながら育児や仕事に打ち込める方がいい」と本書でアドバイスをしています。まだまだ、シッター制度や家事の代行サービスなどを利用しているママは少ないかもしれません。夫や両親などに育児や家事を頼めないときは、民間のサービスを試してみながら、仕事に励むのもストレスを抱え込まないコツかもしれません。■フォトグラファーのMARCOさんは、子連れで世界へ!フォトグラファーのMARCOさんの育児は、子連れでタスマニア島を車で横断したりとパワフル!MARCOさんは、なるべく子どもたちを旅行に連れて行きたいそう。そのためには、子どもが大丈夫かと心配しだすときりがないため、最初に自分が行きたいところややりたいことを考え、それから子連れでできることとそうではないことと折り合いをつけるのだとか。本著では「これが意外となんとかなるんですよ。むしろ子どものほうが…適応能力が高くて驚かされたり お互いスキルアップになります」と語っています。また旅先で撮影するときは、あえて子どもから離れ、30分~1時間で集中して撮るようにしているというMARCOさん。子どもがいると仕事ができる時間が限られてしまう分、以前よりもメリハリをつけて働くようになったそうです。子どもができてからは、行きたい場所を子ども優先にしてしまうママさんも多いのでは?MARCOさんのように、ハードルが高そうな場所でも、子どもの性格などを把握してグズっても大丈夫なような対策や、予想外の展開も楽しめるようになれれば、外出のフィールドも広がりそうです。「まずは私たちが楽しんでいかないと! 」というMARCOさんの言葉は、子どもが小さいときほど心がけたい一言です。■ビーバイ・イー代表 杉谷惠美さんの、知られざる復職秘話オーガニックブランド・ママバターの開発者であり、コスメショップ&サロン「シンシアガーデン」やオーガニックビストロなどの経営も手がける杉谷惠美さんは、年子の男児を育てるワーママ。二人目のお子さんの産後1ヶ月でフル復職を果たした当時は、会社から1時間ほど離れた場所に住んでいたため、会社と自宅を車で1日に3往復する日々をすごしていたのだといいます。本著では、自宅で授乳をした後に会社に戻るというハードな日々に、涙でフロントガラスが見えなくなるというエピソードが紹介されました。どんなに時間のやりくりをしていても、育児と仕事との両立で心身ともにボロボロになってしまった経験は、多くの人にあると思います。このときの杉谷さんは、期限を決めて会社の近くに引っ越すことを決めました。「自分が決断して動かない限り状況は変わらないので…」杉谷さんは、本当に好きでやりたいことを仕事にできたので苦にならないと、本著では語っています。杉谷さんほどの行動力はなかなか難しいかもしれませんが、子どもが生まれてからも仕事を諦めることがなく続けていくためには、好きという原動力が大切といえます。■今まさに育児中のママ・パパたちへいかがでしたでしょうか。まさに、子どもを持つ親の数だけ育児があると言っても過言ではありません。本著の著者である横峰沙弥香さんは、「みんな、どうしているのだろう」という疑問から、育児経験者たちの体験談をまとめようと思ったとか。本著では、ほかにもたくさんの育児中の有名人ママ・パパが登場します。正解がない育児の世界。ほかの家族の育児の姿をのぞいてみることで、勇気が湧いたり、やる気が出たりしてきませんか? 『ぶっちゃけ子育てどうしてる?』は、読みやすい語り口で、育児の悩みをふきとばしてしまうような一冊です。■横峰沙弥香さんからのスペシャルメッセージ!本書を作るにあたりいろいろな方と子どもとの向き合い方について話しをさせていただく中で、誰もがそれぞれの立場で悩み、迷い、楽しみながら手探りで子どもと向き合っているのだということを実感しました。わたしもあなたも、憧れのあの人もみんな同じ。正解がないと思うと難しく感じてしまうけれど、正解がないのだからこそもっと肩の力を抜いて向き合ってもいいのかもしれません。誰かと話をしていて「あ、それいいかも!」と思ったら試してみる、くらいの気持ちで読んでいただけたら嬉しいです!9月より、ウーマンエキサイトでも横峰さんの連載がはじまります。お楽しみに! 『ぶっちゃけ子育てどうしてる? 横峰は見た! あの人の育児と仕事』 横峰沙弥香著(かんき出版) 1,404円(税込) instagramフォロワー30万人超! 関根麻里さんも絶賛! 『まめ日記』著者、横峰沙弥香さんの最新作。仕事と育児の達人たちに読者を代表して徹底的に質問してきました!
2019年08月30日アイドルグループ・V6の年上ユニット20th Century(トニセン)の坂本昌行、長野博、井ノ原快彦が27日、主演舞台TWENTIETH TRIANGLE TOUR vol.2『カノトイハナサガモノラ』公開ゲネプロに登場し、取材に応じた。同作は「ソウル・ターミナル」と呼ばれるライブハウスのような空間を舞台に、サカモト、ナガノ、イノハラの3人が歌を歌いながら様々な想いを呼び起こしていく。御徒町凧が作・演出を務め、トニセンの楽曲や新曲を織り交ぜた新たな舞台表現に挑んだ。舞台に坂本の恋の話も出てくるため、実際のところを聞かれると、坂本は「唐突だなあ」と苦笑し、井ノ原が続けて「唐突ってどういう字だっけ?」と、作中のセリフを再現。井ノ原は「セリフでごまかしてるんじゃないよ」とつっこみつつ、「それを今、ここで言うはずがないじゃないですか」とフォローする。さらに井ノ原は「坂本くん、ワンちゃんを飼っているんですけど、本当にみんなの集まりだったり、どんなに偉い人との食事でも、『ちょっと1回帰って、餌あげてくるんで』と、餌あげてから来る! むちゃくちゃいい飼い主ですよこれ! みなさんおすすめですよ!」とアピールし、長野は「飼われたい方(向け)?」と驚く。レポーターから「餌をあげに帰るということは彼女がいないのでは」とつっこまれると、井ノ原は「それ言っちゃうとミステリアスじゃなくなっちゃうから。やっぱうちのマサはミステリアスなとこ残しておきたいから」と牽制した。もはや恒例とも言えるレポーターとの攻防に、坂本は「この2人は落ち着いたからいいですよねえ! 四面楚歌だここは」と、すでに結婚している長野と井ノ原を羨む。井ノ原が「恋をするなら坂本昌行ですからね」と言うと、坂本は「みなさんにも心配してもらうのは嬉しいんですけどね」と苦笑。しかし井ノ原は「心配じゃない、心配じゃない。『ミステリアスなマサを見ていたい』って、みんなそう思ってる。心配なんて誰もしてない」となぜか力強く断言した。V6のメンバーでは6人中4人が既婚者となったため、坂本は「どんどん三宅健くんとの仲が深まってますね」と独身仲間との絆を深めている様子。「おとといも電話来ました」と明かしつつ、井ノ原が「どんな話するの?」と尋ねると、「教えない」とニヤリ。「電話来ました。びっくりしました。寂しいんじゃないですか、あいつも」と答え、井ノ原は「言い方もかっこいいよね!」と褒めていた。メンバーの観劇事情について、井ノ原は「健はドラマやってるからわかんないけど、だいたい来てくれますね。(森田)剛が来てくれるってなると、相当ラッキーだよね。『今回森田さん来てくれたんだよ!』って気持ちになる」と説明し、長野も「わかる」と同意。「岡田(准一)もだいたい来てくれるから。前回も来てくれたし」と期待した。
2019年07月27日7月26日(金)放送のフジテレビ系「ダウンタウンなう」は、人気企画「本音でハシゴ酒」に、「20th Century」の坂本昌行、長野博、井ノ原快彦、俳優の小林稔侍をゲストに迎えてオンエア。さらに森山直太朗や高橋ひとみ、麻生祐未らもVTRで登場し番組を盛り上げる。「V6」の年長メンバー3人で構成された「20th Century」。ユニットとして「オレじゃなきゃ、キミじゃなきゃ」などの楽曲を発表しているほか、メンバーの坂本さんは『ターザン』で吹き替え出演と日本語版主題歌も担当したほか、近年はミュージカルでその歌唱力を発揮。長野さんは「ウルトラマンティガ」で主演を務めたほか、こちらも『サンダーバード』の吹き替えや数々の舞台で俳優活動を展開。井ノ原さんは映画『ピカ☆ンチ』シリーズをはじめ10年以上にわたり続く「警視庁捜査一課9係」シリーズや「特捜9」などのドラマはもちろん、「出没!アド街ック天国」の2代目MCとしても活躍中だ。今回「トニセン」の3人が、“V6デビュー秘話”や森田剛、三宅健、岡田准一の3人で構成される「カミセン(Coming Century)」との格差などを告白。井ノ原さんが明かす「V6」のCDジャケットにまつわる話からジャニーさんの“坂本くんだけ特別扱い”実話まで、いまだからこそ明かす数々のエピソードは必見。また『仁義なき戦い 頂上作戦』などの東映やくざ映画から「Gメン’75」「味いちもんめ」などを経て、数多くのサスペンスドラマや刑事モノに出演してきた小林さんは、高橋ひとみ、麻生祐未ら共演女優から“艶っぽい”行動をVTRで明かされ、MCの坂上忍も実際に目撃したという“ある行動”を証言。すっとぼけた様子でタジタジになっていく姿をお見逃しなく。「ダウンタウンなう」は7月26日(金)21時55分~フジテレビ系でオンエア。(笠緒)
2019年07月26日アイドルグループ・V6の坂本昌行が22日、東京・渋谷のBunkamura オーチャードホールでコンサート「ONE MAN STANDING 2019 The Greatest Symphony」の公開リハーサルを行った。この日から26日まで同所で開催される坂本昌行のコンサートは、2016年に行われた坂本自身初となるミュージカルコンサート「ONE MAN STANDING」の第2弾。今回は、舞台で様々な愛の形を演じてきた坂本が、「All of Love」をテーマに女心を歌で表現し、張り裂けそうな愛や一途な想いなど、繊細な女心のつまった楽曲にチャレンジする。本番前に行った公開リハーサル後に、報道陣向の取材に応じた坂本は「再びこうやって同じ場所に立つことができました。オーケストラの方もさらにパワーアップしてこんなに幸せなことはありません」と3年ぶりの開催に満足げ。コンサートでは女心を歌った曲を披露することになり、「歌詞を読んでいるうちに『女性ってこんなこと考えているんだ!』と僕の中で解釈し、女心が少しだけわかった気がします」と話しつつ、「前回同様に素晴らしいオーケストラや素晴らしい仲間とともにオーチャードホールで女心を歌いますので、その時間に浸っていただけたらと思います」とアピールした。坂本が所属するV6は、来年でデビュー25周年を迎える。「正直僕らは活動の機会がなくてソロ活動が多いので」としつつ、「スタッフの皆さんが支えてくれましたし、ファンの皆様が応援してくれた結果の25周年。心からありがとうという思いをファンの方にお伝えしたいですね」と感謝の言葉。また、同コンサートで披露する楽曲は"女心"をテーマにしたものが多いことから、「愛の理解力は?」と質問されると「そればっかしは自問自答ですね。歌いながら、どうなんだ?と(笑)。答えが出てこないですね。僕のここ(隣り)は空いているんですけど」と話していた。
2019年05月23日「嵐」チームとゲストチームが体感型ゲームで対戦するフジテレビ系「VS嵐」。その5月16日(木)今夜のオンエアに「V6」坂本昌行がゲスト出演する。坂本さんはプラスワンゲストとして「嵐」と共に、「アンジャッシュ」児嶋一哉ら「チーム人力舎」と対決する。今回「嵐」チームと対戦するのは、児嶋さんをはじめ「オアシズ」大久保佳代子、「アンタッチャブル」山崎弘也、「東京03」豊本明長、飯塚悟志、ゆってぃ、いかちゃん、川井ら人力舎のメンバーで構成された「チーム人力舎」。こだわりまくりの「ONE PIECE」コスプレに身を包んでの登場も見どころだ。そんな個性派揃いの「チーム人力舎」に対抗すべく「嵐」がプラスワンゲストとして迎えた坂本さんは、1988年ジャニーズ入りすると、「TOKIO」城島茂、国分太一らとともに平家派として当時人気絶頂だった「光GENJI」のバックダンサーなどを担当、その後1995年に「V6」としてCDデビュー。並行して「PLAYZONE」や名作映画をミュージカル化した「シェルブールの雨傘」など舞台でも活動。近年は「フランケンシュタイン」や「ON THE TOWN」などのミュージカルでその歌唱力が高く評価されている。今回坂本さんは「ピンボールランナー」でランナーに挑戦。また特別対決「擬音de嵐」では出されるイラストや写真を見て思い浮かべる擬音を、チーム内でどれだけ同じものにそろえられるかを競うほか、「ボンバーストライカー」などで熱戦を繰り広げる。面白さと迫力が融合したバトルをお見逃しなく。今夜プラスワンゲストで出演した坂本さんは5月22日(水)~26日(日)の5日間にわたりBunkamuraオーチャードホールにてミュージカルコンサート「ONE MAN STANDING 2019 The Greatest Symphony」を開催する。これは2016年に開催され好評を博した「ONE MAN STANDING」の第2弾となるもの。今回は日本の女性シンガーのヒット曲を中心に様々な楽曲を服部克久をはじめ、ボブ佐久間に羽毛田丈史といった日本を代表する音楽界の巨匠たちが大胆アレンジ。オーケストラをバックにコーラスとダンスのスペシャリスト達で結成された“MASA Friends”カンパニーとともに、「All of Love」をテーマとして坂本さんが繊細な女心のつまった楽曲を歌い上げる。「VS嵐」は5月16日(木)今夜19時~フジテレビ系でオンエア。(笠緒)
2019年05月16日アイドルグループ・嵐の櫻井翔が、広告キャラクターを務めるアフラック<新 生きるためのがん保険Days>最新CMで、音楽家の坂本龍一と共演することが21日、わかった。新CM「櫻井翔の取材ノ ート・坂本龍一『まさか、自分が』」編(30秒)は4月1日から全国で放送される。同CMはがんを経験された方のリアルな声を聞き、がん保険について語り合う「櫻井翔の取材ノート」の第3弾。全編ニューヨークで撮影を実施し、細かなセリフを決めず、坂本が"がん"と診断されたときの率直な気持ち、病気や仕事のことについて、ありのままを話す、ドキュメンタリー手法で描いた。撮影前、監督・CMプランナーから撮影手法の説明を受けると、「大丈夫かなあ」と、不安を隠せない坂本だが、「(櫻井は)しっかりしているから、撮影を引っ張ってくださいね(笑)」とお願いする。雑談を開始し、気づかれないようにカメラが回り始める撮影手法に、櫻井も「あれ? これもう始まってる?(笑)」と戸惑うも、がんに関することだけではなく、映画、音楽の話、教育、健康、トレーニング、海外の暮らしについてなど多岐に渡った。櫻井がNHK紅白歌合戦でピアノを弾き、震えるほど緊張したという話も飛び出した。CMでは坂本が中咽頭がんにかかった時のことを思い返し、「まさか自分が、という感じですね」「そのときほど強く生きたいと思ったのは生まれて初めてです」と語る。実は、ニューヨークに到着するまでの機内で 坂本出演のドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto: CODA』を見ていたという櫻井は、映画の中で見ていた坂本が目の前にいるということで、冒頭は緊張していた、と振り返った。2011年からアフラックの広告キャラクターを務める櫻井だが、今回が初めての海外撮影。撮影前日、雪が降るニューヨークに到着した櫻井は合間の時間に少し散歩し、「全身星条旗に染まりました(笑)」と語る。撮影現場について「景色もそうですし、現地スタッフとの会話も英語なので、ああ、ニューヨーク、アメリカに来たなと実感しますね。撮影の合間にいつもとは違う景色を見ることで、非日常を味わえるので、この近年ではなかなかない、かなりリラックスして臨めた撮影ですね!」と、振り返った。撮影終了後、「改めての坂本へ聞きたいことはあるか」という質問に、櫻井は“坂本の創作のモチベーション”についてと答える。「アウトプットが続くと、自分の表現したいものが外に出ていってしまう ため、次作へのモチベーションをどう保っているのか」という櫻井の質問に、坂本は「やりたいことは、いつもたくさんあるから、自分を奮い立たせないとモチベーションがあがらない、ということはないですね」と回答。「仕事上、そしてSNSでも、普段否が応でも情報のインプットがどうしても多くなってしまいますよね。ただ、頭がいっぱいな状態では、何も自分から出ていかない。音楽を集中して制作するときは、メディアやSNSは見ない、“飢餓状態”を敢えて作り、自分から出てくるのを待つ。そういうことをしてます」と明かした。
2019年03月21日3月に行われる世界フィギュアスケート選手権に初出場する坂本花織選手。金メダルの期待もかかる全日本女王の魅力を解き明かすべく、会いに行った。ヘタなら、“ヘタクソ~”って、怒られたほうが気持ちいい。昨年末に行われた全日本フィギュアスケート選手権の女子シングルフリースケーティング。最終滑走の重圧もなんのその、会心の演技で優勝し、初の全日本女王に輝いた坂本花織選手、18歳。一昨年の同大会では、五輪切符を掴んでいる。その、ここいちばんでの強さの秘密は、どこにあるのだろう。そう尋ねると、「お昼寝」という予想外の答えが返ってきた。「公式練習は朝が早いので、お昼寝して、散歩してっていうのが、ちょうどいい気分転換になって、ああいう結果が出ました。ハハハ」笑うと、目が細くなり、エクボが出る。「目は好きじゃないけど、これは好き」と、エクボを指して、また笑う。その飾らない、作らない素顔は、観ていて気持ちのいい演技に通じるものがある。フィギュアスケートを始めたのは、4歳の時。同時に水泳や陸上、モダンダンスも習っていたというから身体能力が高かったのだろう。「小学校2年生になる時、水泳を続けるかフィギュアスケートか、究極の選択を迫られて。当時は、水中で息を止めるのが、とにかくキツくてキツくて…。普通に地上で息をしたいなと思って」フィギュアを選び、以降、ひと筋。やめたいと思ったことはない。ジャンプの練習が大好きで、「失敗してコケても、ずっと笑っている感じ。まぁ、大半は先生(中野園子コーチ)に怒られているんですけど、ごくたまに褒められることがあって。そういう時はすごくうれしいし、新鮮な気持ちでまた頑張ろうと思える。私は、ヘタなら、“ヘタクソ~”って怒られたほうが気持ちいい。ヘンにお世辞言われると、“ウソやん”と思ってしまうので」実は、いまだに恥ずかしがり屋で、目立つのも好きじゃない。モダンダンスも、「恥ずかしすぎて」やめたぐらい。この日も、カメラを前に、時折、“あぁ、恥ずかし~”という表情をのぞかせる。「それでも、衣装を着ると、テンションが上がって、“私を観て”って思えるようになりました。観てほしいところは、う~ん、パワフルなジャンプです」女子シングルにも、高難度ジャンプ時代が到来しつつあるが、「新しいジャンプは、もうちょっと体重を落として、体幹を鍛えて、跳んでもケガをしないような体を作ってからやっていこうと思っています。中3の時にトリプルアクセルの練習中に、あと少しというところで骨折と肉離れを起こしてしまったので。いまは、できるジャンプの練習だけをしています」ステップを踏むかのように、軽々と跳ぶ、幅があって正確なジャンプは最大の武器。でも、それだけではない。坂本選手の演技には、観る者をグイグイ引き込む力がある。その魅力を引き出しているひとりは、昨シーズンからプログラムの振付をしているフランス人のブノワ・リショーさんだ。「ブノワ先生は、ひとつひとつの動きを大事にしなさい、って細かく、細かく振付してくださるんですけど、いままでとはまったく違う動きなので、とにかく難しい。何回やってもついていけない。ジャンプもスピンもない振付のところで転ぶし…。試合が終わるたびにアドバイスをもらうんですけど、厳しいし、まぁ、怖いです(笑)」現在は、3月20日から、さいたまスーパーアリーナで行われる世界フィギュアスケート選手権に向け、猛練習中だ。金メダルも十分狙えるが、本人は「金メダルを目指せば、(表彰台に)乗れるかな」。ちなみに4月からは大学生。フィギュア以外でやってみたいことは?と尋ねると、ずいぶん長いこと考えて、「強いて言えば、パーマかけたい。ゆるふわ、みたいな感じに。似合うかどうかわからへんけど」と。いまは大好きな競技のことで頭がいっぱいの18歳だ。さかもと・かおり2000年4月9日生まれ、兵庫県出身。ジュニア最後のシーズンで、世界ジュニアの表彰台に立ち、シニア1シーズン目から大活躍。平昌五輪でも6位入賞を果たす。好きな色は赤と青。「賢い友だち」を募集中。※『anan』2019年2月27日号より。写真・わたなべよしこヘア&メイク・吉田奈央取材、文・齋藤優子(by anan編集部)
2019年02月23日個数が多い大箱入りのパンみやげは、大人数が集まる場にぴったり!焼きたてを持っていけば、箱を開けた瞬間、立ち上る香りとともに、みんなのテンションも上がりそう。取り分けやすいミニサンドイッチの詰め合わせや定番のピザも、見た目のインパクトを狙って。今回は編集者・ライターのarikoさん、アーティストの坂本美雨さん、漫画家のマキヒロチさん、おススメの「大箱パン」をご紹介します。[arikoさんSelect]巨大な魚型のパンの中にサンドイッチがぎっしり。(写真右)代官山 シェリュイパン・ド・セーグル(魚型7号¥6,500)魚モチーフの大きなライ麦パンの中には、2段に詰まった一口サイズのサンドイッチがぎっしり。具材はハム&エメンタールチーズ、サーモン、カマンベール、シャンピニオン(マッシュルーム)の4種類。「インパクトも大きいので、手みやげにすれば歓声が上がること間違いなし。シンプルで誰が食べてもおいしく、飽きがこない。しかもワインにもぴったりです」。オーダーメイド品なので5日以上の余裕を持って店舗まで予約を。東京都渋谷区猿楽町23-2TEL:03・3476・38539:00~21:00無休[坂本さんSelect]惣菜パンも菓子パンもバゲットも。焼きたてをいろいろ集めて。(写真上)トラスパレンテパン各種 詰め合わせ(パン1個¥108~)いちじく、オレンジなどの各種ミニデニッシュ「ガッティ」(¥108)や、ミニトマトたっぷりの「シシリアンルージュのフォカッチャ」(¥127)、ベーコンエピに枝豆がぎっしり詰まった「グラノ」(¥229)など、色みのきれいなパンはテーブルに映えそう。「ここで日常的にパンを買っているんですが、バゲットやミニデニッシュなんかはパーティにもぴったりです」。パーティ用に箱詰めにしたい場合は、会計時にお願いを。中目黒店東京都目黒区上目黒2-12-11TEL:03・3719・10409:00~19:00火曜休[マキさんSelect]プロシュートとルッコラ入り、薪窯焼きのナポリピッツァ。(写真左)ラ・ピッコラ・ターヴォラピッツァ・ピッコラ・ターヴォラ[直径約30cm¥2,600、箱代¥100(税込み)]京王井の頭線・永福町駅近くにある、有名なナポリピッツァの店。「私的ベストオブピザです!定番のマルゲリータは外せないけれど、2枚以上買うなら生ハムとルッコラ入りのこちらを。トッピングの仕方がダイナミックなので、パーティ受けすること間違いなし。箱もイタリアっぽくてテンションが上がります!」。東京都杉並区永福4-2-4TEL:03・5930・000811:30~14:00LO(土・日・祝日~14:30LO)、18:00~21:30LO(土・日・祝日17:30~)月曜休(祝日の場合は営業、翌火曜休)arikoさん編集者、ライター。女性誌の表紙やファッション、食に関するページを担当。著書に『arikoの黒革の便利帖』(ワニブックス)などがある。坂本美雨さんアーティスト。音楽活動の傍ら、演劇、執筆など活動は多岐にわたる。11月30日に『モーション・ブルー・ヨコハマ』でライブ「横顔」を開催。マキヒロチさん漫画家。『月刊コミックバンチ』で「いつかティファニーで朝食を」、『ヤングマガジン サード』で「吉祥寺だけが住みたい街ですか?」連載中。※『anan』2018年11月7日号より。写真・永禮 賢スタイリスト・中根美和子取材、文・浦本真梨子栗本千尋鳥澤 光坂本 愛撮影協力・UTUWA
2018年11月04日坂本美雨がパーソナリティをつとめるTOKYO FM『ディア・フレンズ』(毎週月曜~木曜 11:00~11:30)。17日の放送に俳優・東出昌大がゲスト出演する。『OVER DRIVE』や『パンク侍、 斬られて候』など、さまざまな映画に出演する東出は、 クランクアップとクランクインが連続するスケジュールだったという。そして、9月1日に公開された映画『寝ても覚めても』が出品されている釜山映画祭(10月4日~13日開催)について、現地を訪れた感想や台風による取材アクシデントなどのエピソードを紹介した。さらに11月3日より東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAで上演される舞台『豊饒の海』について、「まず美しくあらねばならいと思っています。 共演者の姿形、 立ち振る舞いも美しい。 舞台に立った時に栄えるよう、 指先まで神経をとがらせています」と明かし、「脚本家さんの力あってでしょうが、 三島ファンの僕が原作の良さを全く損なわずにいる」とも語った。『ディア・フレンズ』では、15日に千原ジュニア、16日にOfficial髭男dism、18日に中川大志がゲストとして登場する。
2018年10月13日目黒区の船戸結愛ちゃん(5)が虐待をうけて亡くなった事件を発端に、犬山紙子さんのつぶやきから始まった、子どもの虐待をなくそうという呼びかけ「#こどものいのちはこどものもの」。共に活動をする、ミュージシャンの坂本美雨さんと犬山さんに、子どもを産んでからの思いや、子どもがいるいないにかかわらず、社会に生きるひとりの人間として、「#わたしたちでもできること」とは何かを語ってもらった。ー子どもがいない人にとっても、公共の場で躾とは思えない親の子どもへの態度を見てしまったときに、どうにかしたいけどどうすべきかわからないという課題があると思うのですが、お二人はどうお考えですか?犬山:私も友達から、出先でそういうことに遭遇した場合、どうすればいいのかという相談を受けたりします。「189」に連絡を、ということは随分広まってはいるけれど、その場で電話をしてもどこの誰だかわからないし、彼らの後をつけるわけにもいかないしって。坂本:日本においては、特に難しいですよね。アメリカだったら、「Hey?,Are you OK?」みたいにそこに突っこんでグイグイいける明るさ、コミュニケーション力、ある意味KY力がある。だから、私たちもちょっとずつスキルを上げていかなくちゃいけない。犬山:確かに、パッと自然に入っていけるといいな。坂本:もともとアメリカには虐待や子どもへの接し方に対して周りの目が厳しいという地盤があって、あまりに親の子どもに対する当たりが強すぎると、社会的に「Hey hey」と言ってもいいみたいな環境だからこそ言いやすいというのもあるだろうけど。日本は、人の子育てには口出しをしないのが決めごとみたいになってる。でも、少し前の時代なら「ちょっと、お母さん」と口を挟むおばさんもいたわけで、それはそれでよかったんだと思う。言われた本人は「えっ」と思うかもしれないけど、怖がりすぎてもいけないし、怖がられないようなコミュニケーションスキルを鍛えていくべき。犬山:コミュニケーションって、親身になれるかどうかが肝だと思う。「そんな格好させてたら駄目でしょ!」という感じで上から目線で怒ってくる人に対しては、私は「No」と言いたいんですよ。家にはそれぞれの事情があるから。でも、明らかにお母さんも困っていて子どものせいで辛い思いをしていそうであれば、「お母さん大丈夫かな」と親身に寄り添いながら話しかけにいくこと。なかなか難しいけど、そういう姿勢で話しかけることが大事だなと。「駄目でしょう!」じゃなくて「大丈夫ですか?何かできることはありますか?」って。うざがられても。坂本:その場の空気をいい意味で乱すというか、張り詰めた空気を乱す役割をやってみるとかね。犬山:エッセイストの紫原明子さんがやっている「WEラブ赤ちゃんプロジェクト」にはステッカーがあって、貼っていると、「赤ちゃんが大好き。全然泣いてもいいよ!」という表明になる。実際に声をかけるのは難しくても、ひとつ前の段階で見えるところにステッカーを貼るくらいならできると思うんです。それを受けて美雨さんが「赤ちゃん抱っこしたい」ステッカーを作ろうと(笑)。坂本:マタニティマークみたいな感じで、どこででももらえるようにしたくて。ちょっと荷物が多いとか、赤ちゃんを抱っこしていて、電車の中で「どうしよう?」というときあるじゃないですか。そんなときに、「お手伝いしましょうか」と言いやすいように。言われたお母さんも構えないように、ステッカーがあればなって。犬山:声をかけられないという気持ちは滅茶苦茶わかるし、それが大多数だもんね。私もそうだったし。男の人はそのことで余計に悩んでいるんですよね。男だから、子どもに声をかけたら通報されるかもしれないとか。でも、だったら何もしないよりは折衷案というか、ひとつ、優しい空気を出してみよう。公共の場を優しくしていこうというのは、私たちにもできることですよね。坂本:いっぱいいっぱいのときは周りの人が普通にしているだけでもマイナスに思えちゃうから、むしろ周りがプラスにしていかないといけないんですよ。それはみんなが、どんな立場の人でも努力できることだと思うんです。今回本当に思ったのは、助けが必要な人は助けを求めに来れないことがほとんどだということ。だから、助けが必要な人を私たちが探し当てなきゃいけない。それをするにはどうしたらいいんだろう?ということをずっと考えている。ちょっと余裕のある人は手を差し伸べるようにする。そうやって能動的に動いていかないと。犬山:そこで、何かしたいけど勇気もないし何をすればいいかわからないという人に流行らせたいハッシュタグが、「#わたしたちでもできること」なんです。私たちができる作業は、ハードルを下げていくことだから。「児童虐待問題に取り組みます!」とマザー・テレサのように私生活もなげうって子どものために何かやるとなるとハードルが高すぎるけれど、「赤ちゃんが泣いていたら変な顔をしてあげる」とTwitterでつぶやくだけでもいいんです。それだけで優しい空気がタイムラインに流れるから。坂本:親だけの問題じゃなくて、社会に暮らすいろんな年代のみんなが関われることが大事だよね。みんながそれをしていけば、社会全体の意識の底上げになる。国に予算を付けてもらうことも大事だけど、社会の基盤がないと、どれだけ予算が付いて児童相談所が増えても、根本は解決しないから。犬山:本当に。目の前の低いハードルを一度越えられたら、これもできるかもって思えるかもしれないから、一回アクションを起こすことが大切ですよね。坂本:たとえば、自分の体験の中にひとつでも例ができたら、次もできるような気がするかもしれない。高校生の男の子とかでも、電車で小さい子に変な顔をして笑ってくれたという成功体験があれば、またやってみようとか、ベビーカーにスペースを譲ろうと思うかもしれない。私も産むまでは、妊娠している人や赤ちゃんがいる人って、閉ざしていたつもりはなくても目に入ってこなかったことがあったけど、自分の置かれた環境や行動によって視野というのは自然とどんどん広がっていくものだから、みんなでそうやっていくことが必要なんだと思う。犬山:そういう成功体験が増えていったらすごくいいよね。ハッシュタグを付けてつぶやくだけでもいいし、記事をシェアするだけでもいいし、いっぱいいっぱいの友達の話を否定せずに聞くだけでもいい。それも実はひとつのアクションだから。ーみんなで育てるという意識で、行動をしていくことが大切なんですね。今後、「#こどものいのちはこどものもの」は、どういう活動をしていくのでしょうか?犬山:こないだ国が対策案を出してきたんですが、しっかりそれが為されるのか、さらにそのためにはもっとこうしたほうがいいという改善点はあるのかとか、国に対する働きかけはしていかねばと。もちろん素人なので、専門家のいろんな立場の人に話を聞いてそれをシェアするのが、今の私たちにできることですけど。それを偉い人が見てくれたら、さらに議論が深まるだろうし、理想を言えば、いろんな立場の方のいい知見が重なって、よりいい仕組みができればいいなと思うし、それに対する監視みたいなことは引き続きやっていきたいですね。勉強、取材、拡散、草の根運動も。坂本:あとは、「つなげる」ことも私たちの役割の一つかなと思います。企業や起業家、いわゆる資産がある人にも、何かをやりたいと思っている人はけっこういて、そういう人たちに会いにいって、今どこかお金を必要としているところに投資したいとか、こういうプロジェクトのアイデアはあるから援助を受けたいというように、与えられるところと必要としているところをつなげることもこれからできそう。ーそうなると、もうひとつのメディアですよね。在り方としては。坂本:そうですね。例えば、このプロジェクトを始めたときにアートディレクターの千原徹也君が「何かやりたい」と言ってくれて、「ロゴを考えてほしい」とお願いしたら、事務所全員で相談して5パターンくらい出してくれて、いいものが出来上がってきた。企業とアートディレクターをつなげて、広告スペースで活動を宣伝することもできるかもしれないし、お金が発生しないところでできることもあるし、お金を持っている人に提供してもらうこともできるなとは思ってます。こないだ児童養護施設に見学に行ったら、「改築したいけどお金が足りない」と言っていて。クラウドファンディングの「CAMPFIRE」を勧めたら、「1回やってみたんですけど……」と明らかにそういうことが得意ではなさそうで。そこでファンタジスタさくらださんが「CAMPFIRE」代表の家入一真さんに会いに行ったときにそのことを相談したら、施設を見に来てくれることになって。たとえば「CAMPFIRE」の中から一人、養護施設に派遣して、一からやり方を教えてもらうということがお金を発生させずにできたら、得意じゃない人たちも学べる。そういう事例がひとつできたら、全国でもやりやすくなると思って。ー寄付する窓口が明確になれば、アクションも起こしやすいですしね。坂本:そう。クラウドファンディングがいいなと思ったのは、みんなのちょっとずつが集まってくるから、寄付した人もそれがどうなっていくのかが気になって、後々までやっぱり関わっていくんですよね。その後の関わりで視野が広がっていくのも大事だから、クラウドファンディングは使っていきたいなと。その1アクションによって、ちょっとずつ見えてなかったことが目に入ってくる可能性を秘めていると思う。ー最後に、子どものいなかった頃の自分と比べて、現在は、素敵な自分でいられていると思いますか?坂本:私は、やっぱり子どもと向き合って初めて出てくる自分もいて、以前と比べていやな部分もいっぱい発見していますね。キャパは広げざるを得ないというか、何とかできるようになってるかもしれないけど、だからといって自分が素敵って思えるかは別かな。でもそういう自分と向き合っていますね。犬山:独身の方でも素敵だと思えるように進化する人もそうじゃない人もいるし、子どもがいても自分のことを好きになる方向に行く人とそうじゃない人がいますよね。私はなるべく環境を整えようと思っていて。そうしたら、これまで問題だと思っていた怒りっぽいところを直そうというアクションにつながった。これがもし孤立してて追い詰められていたら、たぶん逆の方向にいっていたかなという気がする。ー自分の心や環境を整えるって、お母さんじゃなくても根本的に大切なことですよね。犬山:大人になればひとりで生きれて当たり前、みたいな風潮をまずぶち壊さないと難しいかなと。社会でひとりで生きれる人って、絶対いないから。自立って、自分で稼げて食えて何でもできてという意味だと受け取られているけど、私は実はそうじゃないと思っていて。自立って、人に助けてほしいときにSOSが出せて、逆に人が助けてほしいときに手を差し出せることなのかなと思うんですよ。それが前提にあると、助けを呼べると思うんだけど、自立しなきゃってなるとできないから辛くなる。そうすると他人に対しても厳しくなっちゃう。ひとりでも何でもできなくて当たり前という感覚が大事なのかなと。坂本:私、自分の価値観だけで子どもを育てるとなったら怖すぎて絶対無理。犬山:一緒。わかる。いろんな大人に関わってほしい。坂本:自分に自信はないけど、自分の好きな人に対してはすごく自信がある。この人のことは本当にオススメできますっていう人が周りにけっこういるから、私が間違っていることもあるから、そういう大人たちと子どもが接して生きていってくれればいいし、いい人の影響を受けてみんなに育ててもらってくださいって思ってるんです。最初から一人で育てることは諦めているというか。犬山:いや素晴らしい。合い言葉は、できなくて当たり前(笑)。そもそも超人でも無理だと思うよ。そういう意識を、自然と広げていきたいですね。Photo:Toru DaimonText:Tomoko OgawaPROFILE犬山紙子Kamiko Inuyama1981年生まれ。コラムニスト、イラストエッセイスト。著書に『負け美女 ルックスが仇になる』(マガジンハウス)、『地雷手帖嫌われ女子50の秘密』(文春文庫)、『言ってはいけないクソバイス』(ポプラ社)ほか多数。2017年に女児を出産し、育児体験者への取材記録や自身の出産体験記を収録した『私、子ども欲しいかもしれない。』(平凡社)を刊行。現在は「SPA!」「anan」「steady.」「文學界」「読売新聞」などで連載中。坂本美雨Miu Sakamotoミュージシャン。東京 / ニューヨーク育ち。1997年、Ryuichi Sakamoto featuring Sister M名義での「The Other Side of Love」でデビュー。音楽活動に加え、ナレーションや執筆、またTOKYO FM他JFN全国ネット「ディアフレンズ」のパーソナリティを担当。大の愛猫家であり、動物愛護活動にも力を注ぐ。2015年に娘を出産。2016年3月、かねてから親交のあった聖歌隊「CANTUS(カントゥス)」と、アンドリュー・ロイド・ウェイバーのレクイエム「pie jesu」を、坂本美雨 with CANTUS名義にて、配信限定リリースし、6月、同じくCANTUSとミニアルバム「Sing with me 」をリリース。同年12月、坂本美雨with CANTUS名義にてフルアルバム「Sing with me Ⅱ」をリリース。ソロ活動に加え、シンガーソングライターのおおはた雄一とのユニット「おお雨(おおはた雄一+坂本美雨)」として多くの音楽フェス等に出演中。
2018年09月24日目黒区の船戸結愛ちゃん(5)が虐待をうけて亡くなった事件を発端に、犬山紙子さんのつぶやきから始まった、子どもの虐待をなくそうという呼びかけ「#こどものいのちはこどものもの」。共に活動をする、ミュージシャンの坂本美雨さんと犬山さんに、子どもを産んでからの思いや、子どもがいるいないにぜきかかわらず、社会に生きるひとりの人間として、「#わたしたちでもできること」とは何かを語ってもらった。ー結愛ちゃんのニュースの以前から、お二人は子どもの虐待について気になっていたことがあったんでしょうか?坂本:私はすごくありました。子どもを産んで数ヵ月後くらいからは、幼児虐待のニュースがあるとすごく気になるようになって、ひとりで落ち込んでいたし、ずっと考えてしまうことが続いていました。犬山:私もそうでした。坂本:ね。それでアルバムを作るときに、どうして虐待するようになっちゃうんだろうかとすごく考えて、例えば子育てに行き詰まったときに生活の中に歌が当たり前にあったら気が紛れるというか、その場の空気が変わったりするなと実体験から思ったんですね。歌で人を癒やすということではなくて、歌の効能は肉体的にもあって、声を出すだけで筋肉が和らぐし、酸素が循環するだけでも変わる。それはもう物理的に。子どもにとってもお母さんにとっても良い効果があるはずだと。だから、聞いてもらうだけではなくもっとみんなにも歌ってほしくて、坂本美雨 with CANTUSというプロジェクトで聖歌隊と一緒にほぼ人間の声だけのアルバムを作りました。そして子連れウェルカムなライブをやりました。犬山:私も、子どもを産む前から、動物虐待と子どもの虐待のニュースは自分に子どもがいなくてもキツくて、キツイなぁと思いながらもひとりでどうにかできる問題でもないから、自分はしないようにしようくらいの気持ちでいたんです。それが、子どもを産んだら、どうにかしたいという気持ちが強くなったのと、子どもに胸を張れる大人でいたいという気持ちが生まれて。でも自分に自信がそこまであるかと言われたら、なかったんですよ。仕事は生き生きやっているし、頑張っているし、自分なりに愛せる著書も出しているけど、虐待問題に見て見ぬふりをしている自分だと胸を張れない。寝る前に夫と二人で最終的に何かやれたらいいねと話していて。ーそれは、母として?人として?犬山:そうですね、人としてです。それで、自分たちは何に心を痛めていて、何の力になれるんだろうね、いつか虐待について取り組めたらいいよねとふんわりとした話はずっとしていたんです。でも、いつかアクションを起こしたいと思っていても、仕事と子育ての両立で大変だからまだできないなと思いながら、ニュースを聞く度にしんどいなと。何もしていないことがしんどくなってくるという感覚だったので、結愛ちゃんの事件で、もちろん子どものためでもあるんだけど、自分のために何か動きたいなという感じでした。坂本:溢れたという感じ。それで、紙子ちゃんが「#こどものいのちはこどものもの」をTwitterで始めて、お誘いではなくて、こういうことを始めてみたという報告をInstagramのDMにくれたんだよね。それが来た瞬間、「やった!」と思って。犬山:即レス!坂本:「一緒にやろう!」とすぐに飛びついて。嬉しかった。犬山:私が『私、子ども欲しいかもしれない。』という本を出したとき、子育ての先輩として、美雨さんに話を聞きに行って。もともと動物愛護の活動をされていることもあったし、美雨さんから慈愛を感じていたので、声をかけました。坂本:確かLINEグループを作ったのが6月11日くらいで、そこからやり取りが始まったんだよね。犬山:実は私から連絡したのは美雨さんだけで、記事を読んでTwitterでつぶやいてくれた人たちに、私からLINEで「つぶやいてくれてありがとう。みんなでできたらいいなって思っています」と伝えたら、全員即レスで「やろう」と返事をくれて。みんな、同じように思ってたんだなと。ーみんなで集まって始まったわけじゃなかったんですね。犬山:そうですね。集まったのは2回くらいかな。厚生労働省に行く、とかみんなで動くこともあるんですけど、個々の活動がけっこう多いかな。坂本:多いね。始めた頃は自分たちのスタイルが定まっていなかったんですが、最初は、フローレンスの駒崎弘樹さんの「なくそう!子どもの虐待プロジェクト2018」の署名活動の共同発起人となって、署名集めをしました。その後、自分たちはどうしていこうかとなったときに、それぞれの得意分野も自分たちのネットワークも違うし、一人ひとりがこの問題に対して経験・知識不足で、それぞれが勉強しなきゃいけないという状況もあって、それぞれの近しいところでこの分野のリサーチをしたり、話ができそうな媒体を探してと、個々の活動が始まったんじゃないかな。犬山:うん。まとまっていないと動けないという感じではないですよね。坂本:みんなそれぞれのアイデアがあって、興味がありそうな人がいたら「一緒に行く?」というのがLINEグループに投げかけられて、スケジュールが合う人で行くという感じですね。それと、今は、とにかく虐待問題についての勉強。乳児園や児童養護施設を訪れて、職員の方々のお話を聞かせていただいています。あとは、すでに長くこの問題に取り組んでこられた方々も多くいらっしゃるので、その方々にお話を聞くなど、引きつづき勉強をしたいなと思っています。ーこれまでの活動で、現状の問題点や改善されるべき点について学びはありました?犬山:死ぬほどあって、調べれば調べるほどどんどん出てくる。その中で見えてきたのは、これをやれば虐待がなくなるということは絶対にないということと、まず親のケアが超大事ということ。そのうえで私たちが厚労省に出した提案書は、親に対する根本治療と子どもへの対症療法の二つに分かれていて、どちらもめちゃくちゃ大事なんです。坂本:命が危険な子どもは今このタイミングにもいるからね。犬山:そうなんです。対症療法として、そういう子たちを保護する仕組みを整えてほしい。具体的には、一時保護所が満員だから保護できないということがないようにしてほしいし、専門的な知識を持った児童福祉司さんがひとりで120人もの子どもを抱えているという状況は改善すべき。でも、それ以上に大事なのは、なぜ虐待をしてしまうのか、どうすればしなくなるのかということを丁寧に話していくことだと思います。学びを通して見えてきたのは、孤立の問題。実は、親自身は虐待を躾と思っていたり、子どもが憎くてしているわけではなかったり、親なりのSOSだったりするということ。坂本:徐々に麻痺するものだと思うんですよ。最初は、ちょっとしたきっかけで、だんだん暴力にも慣れてきて、だんだん蝕まれていく。「はい、一線を越えました」というところがないからこそ、親もだんだんよくないサイクルにハマってしまうんじゃないかなと。ー自分に起こる可能性はない、とは断言できないということですよね。坂本:うん、絶対にないとは言えないし、紙一重だなって。まず、赤ちゃんと向き合ったときに、それだけでいっぱいいっぱいになるというのも事実で、そのときに私が経済的に困窮していたら、全然違う精神状態だったと思う。それに、旦那が浮気していたら……とか、産休が取れなくてやり甲斐のある仕事を全部失っていたら……とか。もしかしたら、この子のせいだと思ってしまうかもしれない。今、私は恵まれているけど、ちょっとした環境の変化で感じ方は全然違うよね。犬山:私も、運がいいだけだと思ってる。私は子どもを叩きたいとは全く思わないけれど、それは夫も私も健康で、仕事ができていて、保育園にもギリギリセーフで入れて、人に支えてもらえる土壌が運良くあったから。だから、子どものことを可愛いと思いながらも、ひとつでも欠けていたとしたら、人ひとりの命が自分にかかっているというプレッシャーが人をおかしくするということはわかる。坂本:本当に、そうなんだよね。犬山:私は、20歳のときに母の介護をやっていて、人に頼らなきゃいけないというのが身に染みたんです。そのときは私も滅茶苦茶で、当時付き合っていた彼氏に対してモラハラみたいなことをして最低だったんです。でも、人の手を借りない限りは追い詰められる。誰かのために動くとはそういうことなんだなとそのとき感じて。今はすごい人に頼っていて、子どもに対して虐待する気持ちは全然起きないんですけど、そうなってしまう気持ちはわかります。あと、実際そういう声がすごく届くんですよね。だから、ひとりで背負ったら虐待をしてしまう、くらいに考えてもいいものだと思っています。虐待するのが異常ではなくて、そうならないように対策をしましょうね、国も自治体も企業もケアしてくださいね、みんなで力を合わせてやっていこうね、っていうことなのかなと。ー「#こどものいのちはこどものもの」は、ソーシャルメディアを介して広がっていて、SNSは自分の鏡じゃないですが、見栄を張ることもできるけど、本当の声を届けることもできますよね。SNSだから一気に多くに届いたということは実感されていますか?犬山:自分が思っていることをダイレクトに国に届けるにあたって、ハードルがすごく低くなっていることはとてもいいと思う。SNSがなかった時代は、実際に署名を集めるという地道な作業をしなきゃいけなかった。それはすごく尊い行為だし、署名は今でもすごく大切なものだけど、いっぱいいっぱいの人にとっては、書いたり配ったりという活動をするハードルがそこそこ高いと思うんですよ。でも、それでも何かを言いたい、何かをやりたいという人に対してソーシャルメディアはマッチしているなと。さらには、ハッシュタグというものがあると、情報が集約されて可視化されるから、よりわかりやすい。ハッシュダグを付けないでツイートしてもたくさんリツイートされたら目に届くかもしれない。簡単に数の力を集められる仕組みだと思います。坂本:まさに。犬山:見えざる意見が明るみに出て、しっかり国や議員に届くということは大切だと思う。これまで専門分野の人たちしか知らなかったり、言えなかったりした問題に対して、今回の結愛ちゃんの事件は、子どもがいるいないにかかわらず、本当に幅広い年代の男女が心を痛めた。そういうきっかけがあって、今回SNSによって幅広い人たちが発言するようになったことは、裾野が広がったように感じますね。Photo:Toru DaimonText:Tomoko OgawaPROFILE犬山紙子Kamiko Inuyama1981年生まれ。コラムニスト、イラストエッセイスト。著書に『負け美女 ルックスが仇になる』(マガジンハウス)、『地雷手帖嫌われ女子50の秘密』(文春文庫)、『言ってはいけないクソバイス』(ポプラ社)ほか多数。2017年に女児を出産し、育児体験者への取材記録や自身の出産体験記を収録した『私、子ども欲しいかもしれない。』(平凡社)を刊行。現在は「SPA!」「anan」「steady.」「文學界」「読売新聞」などで連載中。坂本美雨Miu Sakamotoミュージシャン。東京 / ニューヨーク育ち。1997年、Ryuichi Sakamoto featuring Sister M名義での「The Other Side of Love」でデビュー。音楽活動に加え、ナレーションや執筆、またTOKYO FM他JFN全国ネット「ディアフレンズ」のパーソナリティを担当。大の愛猫家であり、動物愛護活動にも力を注ぐ。2015年に娘を出産。2016年3月、かねてから親交のあった聖歌隊「CANTUS(カントゥス)」と、アンドリュー・ロイド・ウェイバーのレクイエム「pie jesu」を、坂本美雨 with CANTUS名義にて、配信限定リリースし、6月、同じくCANTUSとミニアルバム「Sing with me 」をリリース。同年12月、坂本美雨with CANTUS名義にてフルアルバム「Sing with me Ⅱ」をリリース。ソロ活動に加え、シンガーソングライターのおおはた雄一とのユニット「おお雨(おおはた雄一+坂本美雨)」として多くの音楽フェス等に出演中。
2018年09月23日児童虐待のニュースを見るたびに心が辛くて、傷ついて、目を避けそうになります。「自分一人では何もできないんだから」と思ってその辛さから逃げようとしてしまいます。私はそうしていました。コメンテーターやりながら「辛い、悔しい」と思ってやり過ごしていました。自分の感じた辛さを虐待した親への憎悪に変えてやり過ごすのです。でもそんなことを思っていても虐待されている子が虐待されなくなるわけじゃありません。虐待してしまう親が、虐待しなくなるわけでもありません。そして、また新たに虐待されたこどものニュースを耳にするのです。そのたびに無力感にかられます。何もしていないのに無力感っておかしな話ですが。でも、じゃあ自分にできることがあるのかって問うと、何もできないんじゃないかと思ってしまいます。私たちそれぞれに生活があります。日々を過ごすだけで精一杯です。私も1歳の娘と仕事とプライベートとで日々忙しく、心に余裕すらなかなか持てない状態。そんな状態で自分の家族以外の人のことを気にかけて動く余裕は、正直なかなか持てないです。そういう方、たっくさんいるのではないでしょうか。みんないっぱいいっぱいなんですよね。それでも、目黒区5歳児虐待死の事件を聞いて、私はおかしくなりそうでした。やり過ごせなくなりました。なぜって、全然自己肯定できなくなったからです。こどものいのちは大人が守るしかないのに、大人である自分が何もしていない、そんな自分を肯定できず苦しさは大きくなったのです。「いっぱいいっぱいなりにやれることをやろう」そう思い私は #児童虐待問題に取り組まない議員を私は支持しません というハッシュタグを作りました。ハッシュタグを作るなら1分でできます。でもそこに集まった声は、大きな力になって議員さんに届いていたもようです。(様々な議員や党の方がいいねをしたりリツイートしてくれました)#こどものいのちはこどものもの というチームも作りました。坂本美雨さん、福田萌さん、ファンタジスタさくらださん、眞鍋かをりさんと一緒に自分達にできることをやっていこうと、これもハッシュタグをつけて意見を募り、厚労省にたくさん届いた意見を、届けました。ハッシュタグって届けられるものなんですね(笑)たくさんの人が「児童虐待をなくして欲しいと強く思っている」ということが国に届かないことにはなかなか動いてもらえませんから、こういったことはとても大切なことだと思うのです。そして、そのたっくさんの意見は、いっぱいいっぱいな中、インスタグラムやツイッターで書き込んでくれたことで成り立っているのです。いっぱいいっぱいでもやれること、あるんですね。こういう動きをする時、どこか自分の生活を犠牲にしなければいけないというイメージが付きまといます。でも、そんなことないと思うのです。自分達の生活も、自分の心も大切にしながら、やれる範囲でやる。じゃないとハードルが高くなっちゃって、心を痛めていてもつぶやくことすらしにくい空気になってしまう。(もちろんいろいろなことを犠牲にして動いている方には尊敬しかなく、頭があがりません)だから私は娘との時間しっかりとりますし、自分の仕事もしますし、夫とも一緒にランチもしますし、友達とも会って大好きなゲームもします。そうして、ハッシュタグ運動を始めてから、ほんのり自己肯定感は戻ってきました。こどもたちのために動いたら、自分を好きになれました。これを読んで、虐待がなくなって欲しいなあと思った方、よければ #わたしたちでもできること #こどものいのちはこどものもの をつけて、何か自分にできそうなことをつぶやいてみてもらえたら嬉しいです。赤ちゃん連れで大変そうな人に微笑みかけるとか育児で大変そうな友達の話を聞くとか近所のこどもってどんな子だったっけと考えてみるとか虐待に関する記事を読んでシェアしてみるとか自分の住んでる自治体で虐待問題に誰が取り組んでいるのか調べてみるとか……本当に簡単にできること。そのたくさんの知恵が集まって、みんながそれを目にしたら、優しい世界が少しずつ増えると思うのです。この記事をリツイートしてくれるだけでもいいです。いっぱいいっぱいなりに、無理しない範囲でできること。活動することでみなさんの、ニュースの度に傷ついた心やどこか不安になる気持ちもちょっぴり落ち着きます。どうぞどうぞよろしくお願い致します。犬山紙子Illustration・Text:Kamiko InuyamaPROFILE犬山紙子Kamiko Inuyama1981年生まれ。コラムニスト、イラストエッセイスト。著書に『負け美女 ルックスが仇になる』(マガジンハウス)、『地雷手帖嫌われ女子50の秘密』(文春文庫)、『言ってはいけないクソバイス』(ポプラ社)ほか多数。2017年に女児を出産し、育児体験者への取材記録や自身の出産体験記を収録した『私、子ども欲しいかもしれない。』(平凡社)を刊行。現在は「SPA!」「anan」「steady.」「文學界」「読売新聞」などで連載中。
2018年08月18日犬や猫と暮らしながら、子育てをしているママやパパをご紹介する「いぬねこ うちのこ。」。今回はスペシャルインタビュー。愛猫家としても知られる、ミュージシャンの坂本美雨さんです。自称「ネコ吸い」の坂本さんは、大の愛猫家。愛猫のサバ美ちゃんと、3歳になったばかりの娘さん、通称 “なまこちゃん”、旦那さまと4人で暮らしています。娘とサバ美。なんだか似てきた2人。子育て中のママ、しかも猫が好きならフォロー必至の坂本さんのインスタグラムは、なまこちゃんの成長とともに、愛らしいサバ美ちゃん、また坂本さんが個人でされている動物愛護活動などの情報もあり、たくさんの方から支持されています。そんな坂本さんに、うちのこのベストショット、猫と暮らしながらする子育てについて、たっぷりお話を伺いました。坂本美雨さん プロフィール1980年生まれ。幼い頃からノラ猫たちと触れ合いながら過ごし、7歳から猫を飼いはじめる。これまで実家で飼っていた猫は4匹。10代はニューヨークで暮らし、17歳で音楽家としてデビュー。ソロ活動として昨年、聖歌隊CANTUS(カントゥス)とともにアルバム 「Sing with me Ⅱ」 をリリースしたほか、シンガーソングライターのおおはた雄一氏とのユニット「おお雨」として、多くの音楽フェスに出演。音楽活動の傍ら、ラジオ番組「ディアフレンズ」(TOKYO FM)のパーソナリティーを担当したり、新聞や雑誌での執筆、また子ども虐待問題への取り組むため、チーム 「#こどものいのちはこどものもの」 を結成するなど、マルチな活動をしている。愛猫サバ美、娘、オットと4人暮らし。著書に 『ネコの吸い方』 (幻冬舎)。Instagram: @miu_sakamoto 、 @yamaguchi_h (オット) #サバ美となまこちゃん ■愛すべき「うちのこ」たちをご紹介!1歳の誕生日。初めてぎゅっとさせてもらったのが、サバ美からのプレゼント。・なまこ 3歳・サバ美 推定10歳 サバ柄娘は先日3歳になったばかり。“なまこ”は胎児ネームで、サバ美が寝ている姿がなまこみたいだから、ときどき“なまこ”と呼んでいたんです。そのうち、お腹にいる娘のことも“なまこ”と呼ぶようになりました。本名だと思われている人もいるようですね(笑)。3歳のお誕生会。幼なじみのセコムくん( #セコムとなまこ )と一緒に。サバ美は、2010年に里親募集サイトに載っていたところ、私が一目惚れして家族に。別の名前を考えていたのですが、ボランティアさんがつけた「サバ美」に反応していたので、そのまま呼んでいます。姫気質ですが、人が大好きな甘えん坊。サバ美とは、新聞の企画で結婚式を挙げたこともあります。お腹の赤ちゃんを温めてくれる、スフィンクスのようなサバ美。毎日のスキンシップは、“吸う”こと。お腹に顔をうずめて息を吸い込み、サバ美と愛情交歓しています。娘が生まれる前日に撮った写真。大きなお腹がサバ美の足置きに。【ママに質問!】 1:愛猫・サバ美ちゃんとは、いつから一緒に暮らしていますか? 最初の頃はここまで近づくのが限界でした。サバ美とは娘が産まれる前からいっしょに暮らしていますが、娘と初めて対面したときは「なんじゃこりゃ?」という感じで戸惑っていました。いまだに娘との距離はあるんですが、最初の頃はクーファンのなかを恐る恐る覗き込んだりしていました。生後2週間の頃。クッションの壁があれば、近い距離にいる2人。でも、生後2週間くらいのときに授乳をしていたら、ブランケット越しにサバ美がフミフミしてきたんです。ブランケットだと思ってフミフミしていたと思うのですが、ブランケットの向こう側には娘がいたので、サバ美から近づいてきてくれたこと自体が嬉しくて。娘に心を開いてくれたんだなと思いました。クーファンを占領する姉。娘もまだ赤ちゃんだったから、いろいろなことを大目に見て、サバ美なりに優しくしていたんだと思います。でも娘が成長して体も大きくなり、力も強くなってきたら、やっぱり嫌なところを触られると“パシッ”とやっていますね。花冠をかけられ、慎重になるサバ美。サバ美はよくごはんをはき戻してしまうんですが、娘がすごくそれを嫌がって、「また吐いてる、サバちゃんダメだよ~」と話しかけています。すごく敏感に反応してしまうんですが、娘なりに心配もしているんだと思います。【ママに質問!】2:サバ美ちゃんに「寂しい思いをさせている」と感じたことはありますか? また、そんなときはどう対処していますか?それはあると思います。日中は全然家にいないですし、地方に泊まったりすることもあるし、夫は猫アレルギーで抱っこすることもできないので、サバ美は私との関係しかないんです。だから、娘が寝た後にたっぷりスキンシップをとるようにしています。娘が起きる前にサバ吸いタイム。留守の時に世話をしてもらったり、情報交換をしあう仲間である“猫親戚”や、キャットシッターさんにも来てもらうことで、寂しさをフォローしてもらうこともあります。夫だけが家にいる時も、猫親戚に “なで要員” としてきてもらうこともあるんです。サバは寂しいと夫に甘えざるを得ないので、夫は困ったなと思っているみたいです。膝の上、混みあってるね(笑)。【ママに質問!】3:サバ美ちゃんと娘さんとはどんな関係だと思いますか?娘が生まれる前に用意した服を、先にお姉ちゃんが試着。サバ美は自分のことを「猫」だと思っていないですし、私もそういう風に扱ってきませんでした。だからうちの場合は、子どもと一緒になって “猫を育ててあげる” という感じではないですね。サバ美は娘の存在について “仕方がない” と思っていると思います。「帰らないんだな、この子。ずっといるんだ」って。彼女も多分 “娘と共存していくしかない” とわかっていると思うんですよね。長くなったわね、この子。娘の方も「猫」がいることが当たり前すぎて、特に「猫が好き!」っていう感じでもなくて、「サバちゃんはそこにいるもの」と思っているようです。自分が “かわいがらなくちゃいけない” とも特に思っていないようで、クールだなぁと思って。“ネコ吸い”的にはちょっと物足りないんです(笑)。それから、ときどきライバルのような存在でもあります。私がサバ美を抱っこしていると「やめて」と言ってきたり、逆に「ごはんをあげたい」とか「サバちゃん、お水を飲んで」と、自分からお世話をしたがるときもありますね。暖房の前でくつろぐ姉の隣に、だるまを二つ並べて困惑させている妹。“ネコ吸い”の私としては、もっと娘とサバがベタベタしているところを見たかったんですが、クールな関係ということで、それもそれでいいんじゃないかなと思っています。成長とともに、2人の関係も変わっていくと思いますしね。【ママに質問!】4:娘さんにサバ美ちゃんのことで “言い聞かせていること” はありますか?“そこにいるのが当たり前” の存在だったサバ美に、興味が出てきた頃。娘にとって、サバ美は当たり前にいる家族。特にかわいがったり、敬意を示すということはないんです。だから、最近は「サバちゃんはもう8年もお家にいて、あなたが生まれるずっと前からママは一緒にいる。パパと出会う前から、ママはずっとサバちゃんと2人で一緒に住んでいたし、仲良しだったんだよ」って、ひたすら言い聞かせています。サバはお姉ちゃんだから、失礼な態度をとってはいけないということは、すごく言っています。もし、娘がサバ美に対して失礼な態度をとったら、結構厳しく怒りますね。膝の上で寝ているうちに、投げ出された足がそっとサバ美の上に。それから、サバ美に対する“言い方”についても。娘がよく「サバちゃんは〇〇に乗っちゃだめ!」と言うので、「なんで? “自分はいいけど、サバちゃんはダメ”と言うのはダメだよ」と伝えています。こういうことって、実の姉妹間ならよくあることですよね。娘はそれくらい “サバ美と自分は対等” だと思っているようです。サバ美のことを下には見ていないという証でもあるので、その点は逆にいいかなと思っています。【ママに質問!】5:サバ美ちゃんと娘さんとの、印象に残るエピソードはありますか?娘の上に、がっつり乗っているサバ美。「この子乗っても大丈夫」と初めて認定した瞬間。1歳半頃。先日、サバ美が脱走した際、私があまりにも取り乱したので、娘はトラウマになってしまったようで。毎日のように「サバちゃん、脱走していないかな?」って言うようになりました。ちょうど脱走していたとき、娘が別のことで大泣きしていたんです。ふと窓を見たら網戸が開いていて、サバ美がいなくなっていて。私、慌てふためいてすごくパニックになったんです。だから、“自分が怒られるようなことをして泣いていたから、サバちゃんが脱走しちゃった”と結びついてしまったようで、「いい子にする」って言うんですよね。それが切なくて、かわいそうだなと思って。「君のせいじゃないよ」って言いながらも、私も少し利用して「いい子にしていたら、脱走しないかもよ」って(笑)。【ママに質問!】6:猫と暮らすことで、娘さんにどんな影響があると思いますか?私がとにかく「猫」に反応するので、娘も「この人、すごい猫が好きなんだな」と思っていると思います。街で猫を見かけると私が話しかけに行ったりしているので、そんな姿をちゃんと見ているようで、娘も一緒に話しかけたりしていますね。でも触るのはまだ怖いみたいです。「サバちゃん抱っこして」と言うと、いつの間にか実行できるようになっていた娘。娘は、犬も猫も “見ている” のが大好き。サバ美には触るけど、私が「ちゃんとサバちゃんに挨拶しな」と言うと行く感じで。自分からはベタベタしないですね。サバ美にベタベタしているのは私だけです(笑)。【ママに質問!】7:猫と暮らしながら子育てをすることのメリットは、ズバリ何でしょうか?生後200日。寝ている2人の姿は見ているだけで幸せ。お母さんの心の安定でしょうね。本当に猫がいて良かった、サバ美がいなかったら、子育てにキリキリして疲れて大変だったと思います。サバ美を撫でるとリラックスできるんです。夜、一緒にいてくれるだけで全然違いますね。【ママに質問!】猫と暮らしたい! と考えているママさん・パパさんに伝えたいこと起きているときは自分から近づかないサバ美が、寝ているときだけ近くに。ひと昔前は、おじいちゃんおばあちゃんが「赤ちゃんが猫と暮らすなんてとんでもない!」という時代もあったと思うし、うちの親ですら生まれる前はちょっと心配をしていたので、そういう考えが根付いているんだなと思います。でも「犬猫たちは優しいし、赤ちゃんを絶対に傷つけたりしないから大丈夫」と伝えたいです。たくさんある猫アイテム。娘も猫の洋服が大好き。ふつうに話しかけたり、嫉妬したり、怒ったり心配したり…というのは “人としての交流” だから、自分と姿形の違うものに対しても、そういう風に対等にコミュニケーションしていけるのは、素晴らしいことだと思うんですよね。「命の大切さ」や「弱いものを守る」ということを伝えるのはもちろんですが、それだけじゃなく、動物との対等なコミュニケーションを、うちの子も当たり前にやっているので、そういうことができるということが、大事なことかなとも思います。猫も、人間や子どもたちの言葉を理解しているんですよね。大切にする、擁護する対象としての “ペット” という意識ももちろん必要ですが、本当のきょうだいのように、怒ったり嫉妬したりすることも含めて接する、というのがいいなと思いますね。▼愛すべき「うちのこ」たちに伝えたい! ママからのメッセージ「優しくし合おう。これからもよろしくね」ママより坂本美雨さん、ありがとうございました!【いぬねこなかまフェス2018 ~動物愛護週間に集まろう~】坂本美雨さんも参加している、動物愛護について多くの方に知ってもらおうとスタートした「いぬねこなかまフェス」は、毎年9月の動物愛護週間に開催。獣医師による犬猫をより理解するための役立つ講演のほか、動物を愛するアーティストや俳優によるライブや朗読もあります。チケットの売上利益は、ランコントレ・ミグノンで保護している動物たちの医療費やシェルターの家賃、ドックトレーナーの人件費、フード代などに利用されます。開催日:2018年9月9日(日)16:00開場/17:00開演場所:昭和女子大学人見記念講堂料金:全席指定 4,500円(税込)出演者:akiko、石田ゆり子、糸井重里、スティーヴ エトウ、坂本美雨、清水ミチコ、鈴木杏、椿鬼奴、富樫春生、友森玲子、畠山美由紀、町田康、水越美奈、矢崎潤、渡辺眞子(五十音順) <坂本美雨さんからメッセージ>「ライブあり、トークあり、講座あり。本当にいろんなことを楽しめるイベントです。出演者もさまざまな立場で、それぞれのジャンルの表現があり、こんな楽しい動物愛護があってもいいと思うし、もっと浸透していってほしいなと思います。ぜひいらしてください」坂本美雨さん 撮影:村上未知2019 いぬねこなかまフェスについてはこちら!
2018年08月06日ミュージシャンの坂本美雨さん( @miu_sakamoto )と、2015年からウーマンエキサイトで おかっぱちゃんの子育て奮闘日記 を連載中で、このたび絵本「おかっぱちゃん」を発売された作者Boojilさん( @boojil )に、初めての出産のときのことや仕事をしながら育児をする毎日について、等身大の意見を伺いました。――はじめての出産。ブージルさんは「子育て奮闘日記」にて陣痛に20時間耐え、出産されたと綴っておられました。出産や子育てについて、プレッシャーはありましたか?「陣痛の痛みって…!」 おかっぱちゃんの子育て奮闘日記 Vol.2 <Boojil> わたしは、産後うつも経験したし、今思えばプレッシャーはあったんだと思います。ただ、これから「お母さん」っていう新しい生き物になるんだっていう感覚もあって。自分がおっぱいをあげないと赤ちゃんは生きていけないから、だんだん母になっていった気がします。<坂本> わたしはね、妊娠中「絶対、ネコのほうがかわいい」って不安だったの(笑)。だけど、帝王切開で生まれた娘の顔を見た瞬間に「超かわいい! なんでこんなにかわいいの?」って思えたので、自分でもびっくりしました。<Boojil> 生まれる前と後で、赤ちゃんに対する気持ちがぜんぜん違う。<坂本> 妊娠中は「出産後はすぐに保育園に入れて、バリバリ働くタイプだろうな」と思っていたけど、産んでみたらしばらくそういうモードになれなかったんですよね。ときには人の手を借りて、育児の頑張りすぎは厳禁――産後、夜泣きにおびえるほど不眠に悩まされたというBoojilさん。ほかにもくじけそうになったことや育児の悩みについて解消法があったら教えてください。「産後の不眠解消術」 おかっぱちゃんの子育て奮闘日記 Vol.12 <坂本> 私は性格的にネガティブだから、例えば、子どもが離れていっちゃうときのことを考えちゃうんです。ハーフバースデーのときに「もう成人までの40分の1が終わってしまった!」って。そう考えると毎日がかけがえのない貴重な日になるっていうのはありますね。だから、まだくじけるまではないかなあ。<Boojil> 育児は楽しいよね。ただ、わたしは、3年間一度も時間の余裕を感じられてないんです。例えば、料理本を見て「これ食べさせてあげたいな」とか考えてあげられない。だから、今後はちょっとのんびりやっていきたいなと…。<坂本> 思いきって人の手を借りるのが一番だと思う。わたしは諦めが早いから(笑)すぐ人に甘えちゃう。あと例えば「今日は子どものご飯を作って、寝かしつけまでひとりでやったらイライラしちゃいそうだな」と思ったら、外に食べに出ちゃいます。可能なら、友だちと会う。子どもも、他の人と触れ合うことで気分転換になるようだし。<Boojil> わたしも夫とけんかしたときに、友だちが遊びにきてくれると発散できたな。人としゃべると元気になれる。東京での子育ても、もっと支えてくれる人が増えてくれればいいのになあって思います。子どもが生まれてから旦那さんが脱サラ。何もかもが新たな挑戦――Boojilさんの、産後2ヶ月で旦那さんが脱サラしたというエピソードには驚きました。仕事と育児を両立していく上で、不安はありましたか? 「夫が脱サラ!? ~仕事と育児~前編」 おかっぱちゃんの子育て奮闘日記 Vol.20 <Boojil> 当時は「自分がどうかしないと」って、プレッシャーを感じていました。母親役も父親役も両方やるぞーって。でも仕事が単純に好きだから、やってこられた部分もあります。声をかけてもらったら絶対に断らないという精神で走ってきたので、ここまで怒濤の3年間でした。<坂本> わたしは、出産前に産休スケジュールを決めてしまっていたので、産後2ヶ月で復帰しました。初めての出産だから、よくわかってなかったんですよね。<Boojil> わたしも結局、入院中の1週間しか産休はとらなかったなあ。<坂本> まわりがパワフルな女性ばかりだからかもね(笑)。ありがたいことに娘を仕事場に連れていける環境だったので、スタッフやマネージャー、みんなで育ててもらいましたね。ただ、職場に限らずですが、子連れでウェルカムされるかどうかは、親とまわりの関係性にもかかっているんじゃないかって。子どもを暖かく見守ってもらえるかどうかは、自分が普段からどう人と関わっているかというのも大事なんだなと学びました。おしゃべりができるようになって感じる、子どもの心の成長――お子さんが1歳を迎えたときの奮闘日記は、成長の喜びにあふれていました。おふたりはいま、お子さんの成長や幸せをどんなときに感じますか? 「おめでとう、ありがとう。1歳の誕生日」 おかっぱちゃんの子育て奮闘日記 Vol.37 <坂本> 最近は、喋っているときですね。わたしとも喋ってくれるけど、相手をしなくてもひとりでずーっと! 今年で3歳になるから、なにをやるにも一緒に会話をしながら楽しめるのがうれしいです。<Boojil> 言葉でコミュニケーションがとれるのってすごいことだよね。わたしが「腰がいたい」とか「肩がいたい」とかって言っていると、「だいじょうぶ、かんちゃんが、いるから」って。そんな言葉、どこで覚えたんだろうって感動しました。<坂本> おなじこと、娘にも言われたよ! なんだか、わたしは娘のことを相棒のように感じていて。いまは、相棒と呼べる相手がいることが幸せです。子どものおかげで変化した母の心境――出産後、Boojilさんが一番がまんしていたことは旅行だと連載で綴っておられました。ほかにも、母になって、旅行や仕事など制限されたと思うことはありますか? 「1歳の息子を連れてタイ・チェンマイへ! 初めての子連れ旅 移動編」 おかっぱちゃんの子育て奮闘日記 Vol.43 <Boojil> やっぱり、一番は旅行ですね。でも、奮闘日記にも書いたように、息子が1歳のときにはタイへ。それから台湾にもいきました。子どもに負担をかけないように気をつけています。それでも「覚えていないんだから連れていかなくても」っていう考えもあると思いますが…。<坂本> 旅行にいくと、行くさきざきで子どもをかわいがってもらえるよね。わたしは、そうやって人に会うことが子どもの財産になると思っています。<Boojil> “今”は確実に旅行にいったことも覚えているんですよね。「台湾で大きいかき氷を食べたね!」とか。旅行で得た経験は血肉になっていると思うし、大人になったときに海外へのハードルが低くなってくれればうれしいです。<坂本> 親子で思い出話をするのも楽しいですよね。「制限される」というよりはむしろ、子どもが生まれて、自分の世界が広がった気がします。例えば、世界中のニュースが他人事じゃなくなったり。直接知らない子どもですら大事に思えて、自分にできることはないかと考えたり。子どものおかげで関心ごとが増え、それによって出会いも増えましたね。仕事もしながら、柔軟に子育てを楽しんでいる様子のおふたり。出産からこれまでの育児について、等身大のお話をうかがいましたが、まだまだ友だち同士の会話は尽きないようでした。(取材/いずみかな 写真/松木宏祐)坂本美雨さん 音楽家5月1日生まれ。1990年に両親が音楽活動の拠点をニューヨークに移したことをきっかけに移住。1997年に坂本龍一 featuring Sister M「The Other Side of Love」でデビュー。現地の高校を卒業後、本格的に音楽活動を開始。ソロ活動に加え、シンガーソングラーターのおおはた雄一氏とのユニット「おお雨(おおはた雄一+坂本美雨)」としても活躍。2014年には初の自著『ネコの吸い方』を発刊。“ネコ吸い妖怪”としても有名。TOKYO FM「ディアフレンズ」パーソナリティーを務める。このほど、子どもの虐待問題への取り組みとしてチーム『こどものいのちはこどものもの』を結成。(写真左から真鍋かをり、福田萌、犬山紙子、ファンタジスタさくらだ、坂本美雨) Boojilさん イラストレーター1984年、横浜生まれ。世界各国を旅した経験から、カラフルでピースフルな作品を描く。NHK総合『妄想ニホン料理』のキャラクターデザインを手がけ、2011年に自身の旅エッセイ『おかっぱちゃん旅に出る』がNHK Eテレでアニメ化。絵本『おかっぱちゃん』(あかね書房)にて絵本作家デビュー。コミュニケーションを目的としたアトリエ兼イベントスペース「東京おかっぱちゃんハウス」を主宰。 絵本 「おかっぱちゃん」 (あかね書房)天気のよい日、おかっぱちゃんは絵の具とスケッチブックを持っておでかけ。いろいろな動物に「にがおえ かいて! おかっぱちゃん」とたのまれます。クマ、ワニ、キツネと出会い、最後におかっぱちゃんが似顔絵を書いてあげるのは……? 著者Boojilさんが実際に旅した国々の風景がカラフルに広がる、心温まるオリジナルストーリー。
2018年07月14日NHK Eテレでアニメーション番組になった「おかっぱちゃん」がいよいよ絵本になりました。著者のBoojil(ブージル)さんは、ウーマンエキサイトで おかっぱちゃんの子育て奮闘日記 を連載中。3歳になる息子さんを育てるママでもあります。そこで、『おかっぱちゃん』の絵本の出版を記念し、Boojilさん( @boojil )と以前から親交のある坂本美雨さん( @miu_sakamoto )を迎えて、対談インタビューをお届け。坂本美雨さんとBoojilさんには共通の知人が多く、お互いに音楽とイラストと、それぞれの分野で活躍する中で縁が重なったそう。お子さんの年齢も2ヶ月違いで同学年。最近では、ママとしての会話もはずむと話してくれました。世界を旅したBoojilさんとニューヨーク育ちの坂本美雨さん、ふたりの子育てとは?――まず、絵本『おかっぱちゃん』を読んだ感想をお聞かせください。<坂本> 絵本を書いたのが初めてっていうのが意外でした。気負っていなくて、軽やかさがあるなあと。それでいて、Boojilちゃん自身の体験をもとにしているから、説得力がある。動物の絵描き歌もかわいいです。<Boojil> 褒めてもらってうれしいです。絵本の中に出てくる場所は、自分が旅行した国々をイメージして描きました。ラオスの湿地帯や、カンボジアやグアテマラのイメージ。Boojilさんが大好きだというメキシコの世界遺産の町など、カラフルな海外のイメージが絵本を彩ります。――10ヶ国以上を旅してきたBoojilさん。そして、ニューヨーク育ちの坂本美雨さん。ふたりの子育てにその経験は影響しているのでしょうか?<坂本> 9歳くらいのときに渡米して、自分の価値観がまったく通用しないという経験をしたんですね。英語もしゃべれないし、サイズ感もまったく違うし。一番衝撃だったのは、貸したペンを返してもらえなかったこと。自分から主張しないといけないんです。<Boojil> その経験って、自分の子育てに影響してる? わたしは大人になってから海外にいったから。そこで初めて海外とのギャップを感じて、子育てをするうえで、子どもにはいろいろな感覚を持ってもらいたいと思うようになった。<坂本> そうだね。娘には社会の中で意見を持って、人と関わっていくのが大事だってことは知ってほしいかな。ただ、海外にいくだけが多様な価値観には触れる機会じゃないとも思う。<Boojil> それは確かにそうだよね。娘ちゃんを連れて、国内はいろんなところにいってるよね?<坂本> うん。仕事がからんでいることが多いけど、いろいろな地方に連れていってて。東京だけじゃなくて、いろいろなところに故郷と思える場所を作ってほしいから。親がいろんな人たちと仲良くなっている姿を見てもらいたいと思ってるよ。お手本はやっぱり自分のお母さん?――ポジティブに子育てをしている印象のおふたりですが、悩むこともあると思います。そういうときにお手本にしている人はいますか?<Boojil> 子育てについては、やっぱり母かな。でも、あんなふうにはなれないです。一般的な事務の仕事をしているんですけど。わたしと3つ上の姉を育てながら、朝から晩まで働いている人ような人なんです。<坂本> わたしも母と言いたいところだけど…ちょっと次元が違いすぎて参考にならないかな…(笑)。ただ、大人と子どもの線引きはしっかりする人でした。理不尽だなって思うこともあったけど、そのへんは厳しくしてもらってよかった。<Boojil> 子どもには子どもの世界がありますからね。<坂本> コンサート会場では静かにするとか、大人が集中しているときには話しかけないとか。空気を読み取る力をもらいました。現場に連れていってもらった思い出が良いものになっているから、自分の子どもにもそうしたいと思っています。――今後、親子で挑戦したいことがあれば教えてください。<Boojil> 親子留学かなあ。これからは子ども本人の意見が出てくるから、どうなるかはわからないですけど。わたしは環境を変えて創作して、子どもが現地の学校に行ってっていう感じ。楽しそう。<坂本> 車の免許もとったし、アイスランドにいきたいですね。大自然の中で子どもとドライブしたいな。なごやかに対談が進みます。次回は、これまでの「おかっぱちゃんの子育て奮闘日記」を振り返りながら、ふたりの子育てについて、もっとお聞きします。坂本美雨さんが描いた絵描き歌のキャラクター! 絵本にはないイラストも?おかっぱちゃんハウスで行われた絵本出版イベントで、Boojilさんの絵描き歌に合わせて、坂本美雨さんがその場で描いたイラストたち。左下の猫の絵は、絵描き歌はないものの、おかっぱちゃんが「お母さんの絵」を描いているシーンを読んでいる際に、坂本美雨さんが描いた猫のイラスト。そして、対談記事vol.2では、初めての出産や育児のお話をしていただきます。こちらもお楽しみに!(取材/いずみかな 写真/松木宏祐)坂本美雨さん 音楽家5月1日生まれ。1990年に両親が音楽活動の拠点をニューヨークに移したことをきっかけに移住。1997年に坂本龍一 featuring Sister M「The Other Side of Love」でデビュー。現地の高校を卒業後、本格的に音楽活動を開始。ソロ活動に加え、シンガーソングラーターのおおはた雄一氏とのユニット「おお雨(おおはた雄一+坂本美雨)」としても活躍。2014年には初の自著『ネコの吸い方』を発刊。“ネコ吸い妖怪”としても有名。TOKYO FM「ディアフレンズ」パーソナリティーを務める。このほど、子どもの虐待問題への取り組みとしてチーム『こどものいのちはこどものもの』を結成。(写真左から真鍋かをり、福田萌、犬山紙子、ファンタジスタさくらだ、坂本美雨) Boojilさん イラストレーター1984年、横浜生まれ。世界各国を旅した経験から、カラフルでピースフルな作品を描く。NHK総合『妄想ニホン料理』のキャラクターデザインを手がけ、2011年に自身の旅エッセイ『おかっぱちゃん旅に出る』がNHK Eテレでアニメ化。絵本『おかっぱちゃん』(あかね書房)にて絵本作家デビュー。コミュニケーションを目的としたアトリエ兼イベントスペース「東京おかっぱちゃんハウス」を主宰。 絵本 「おかっぱちゃん」 (あかね書房)天気のよい日、おかっぱちゃんは絵の具とスケッチブックを持っておでかけ。いろいろな動物に「にがおえ かいて! おかっぱちゃん」とたのまれます。クマ、ワニ、キツネと出会い、最後におかっぱちゃんが似顔絵を書いてあげるのは……? 著者Boojilさんが実際に旅した国々の風景がカラフルに広がる、心温まるオリジナルストーリー。
2018年07月13日キャンドルの幻想的な光が灯る東京・芝公園にある増上寺では、今年で16年目となる「100万人のキャンドルナイト@増上寺2018」が2018年6月16日(土)に開催されます。今回のイベントでは、恒例の東京タワーの消灯カウントダウンやアコースティックライブに加え、今年20周年を迎えるアジア最大級の国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア」とのコラボによる、ショートフィルム上映も行われます。「100万人のキャンドルナイト」「でんきを消して、スローな夜を。」を合言葉に、2003年から大地を守る会の呼びかけによってスタートしました。夏至と冬至の20:00~22:00までの2時間、電気を消して、ろうそくの灯りのもと、ひとりひとりがゆっくりと地球の未来に想いを馳せる“ていねいな暮らし”を提唱しています。東京タワーも消灯。灯りのない空間を楽しんで増上寺の特設ステージでは、アコースティックライブが開催されます。今年はミュージシャン「坂本美雨」とシンガーソングライター「Michael Kaneko(マイケルカネコ)」で結成されたスペシャルユニット「nyca(にゃいか)坂本美雨+Michael Kaneko」がステージ初披露。また国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア2018」地球を救え! 部門に選ばれた作品が上映されます。同映画祭アンバサダーの「LiLiCo」、映画祭代表の「別所哲也」もゲストで登場。さらに映画祭からもうひとりスペシャルゲストが登場するのでお楽しみに。20:00には、東京タワーが会場からのカウントダウンで消灯。キャンドルの灯りだけに照らされる幻想的な空間で、ライブステージをお楽しみください。“ていねいな暮らし”が体験できるイベントほかにも、日本各地の生産者が育てた野菜やフルーツが購入できる「オーガニックマルシェ」や、オーガニック食材を使ったフードコート「オーガニックフォレスト」が登場。農家のレシピを生産者の方から教わるワークショップなど、“ていねいな暮らし”が楽しめるフェス形式のイベントで充実した一日を過ごすことができます。「100万人のキャンドルナイト」の幻想的な空間で、未来のていねいな暮らしについて考えてみませんか。イベント情報イベント名:100万人のキャンドルナイト@増上寺2018催行期間:2018年06月16日 〜 2018年06月16日住所:東京都港区芝公園4-7-35大本山増上寺電話番号:03-6832-1144 (J-WAVE 平日10:00~18:00)
2018年06月19日音楽家・坂本龍一が音楽を担当した映画をスクリーンで上映するイベント「坂本龍一映画祭」が、2018年6月4日(月)よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズにて開催される。2017年11月に公開された坂本龍一のドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto: CODA』のDVD・Blu-ray発売を記念して、坂本龍一が音楽で携わった名作映画の数々がスクリーンに帰ってくる。上映作品は、『戦場のメリークリスマス』(1983)、『シェルタリング・スカイ』(1990)、『ラストエンペラー』(1987)、『レヴェナント:蘇えりし者』(2015)に、前述のドキュエンタリー映画『Ryuichi Sakamoto: CODA』(2017)、200人しか観られなかったプレミアライブの様子を収めた『坂本龍一 PERFORMANCE IN NEW YORK: async』(2018)を加えた全6作品。各作品はそれぞれ1日限り、200席限定での上映となる。【開催概要】「坂本龍一映画祭」劇場:TOHOシネマズ 六本木ヒルズチケット料金:1,500円※「坂本龍一 PERFORMANCE IN NEW YORK: async」は通常2,500円で上映しているが「坂本龍一映画祭」に限り、特別価格1,500円で上映。<上映作品・上映日>■『戦場のメリークリスマス』上映日時:2018年6月4日(月)19:00~21:05 終了予定チケット申込み:■『シェルタリング・スカイ』上映日時:2018年6月5日(火)19:00~21:20 終了予定チケット申込み:■『ラストエンペラー』上映日時:2018年6月6日(水)19:00~21:45 終了予定チケット申込み:■『レヴェナント:蘇えりし者』上映日時:2018年6月11日(月)19:00~21:40 終了予定チケット申込み:■『Ryuichi Sakamoto: CODA』上映日時:2018年6月12日(火)19:00~20:45 終了予定チケット申込み:■『坂本龍一 PERFORMANCE IN NEW YORK: async』上映日時:2018年6月13日(水)19:00~20:10 終了予定チケット申込み:
2018年05月28日アイドルグループ・V6の坂本昌行が、ミュージカル『TOP HAT』の主演を務めることが1日、わかった。同作は、ハリウッド・ミュージカル映画を代表するフレッ ド・アステア&ジンジャー・ロジャースが主演し、1936 年に日本でも公開した映画『トップ・ハット』をミュージカル化。2011年に英国で初演された。舞台やミュージカルを中心に活躍し、確かな歌唱力とダンスパフォーマンスで観客を魅了する坂本が、アステアが演じたジェリー・トラヴァース役に。ヒロインのデイル・トレモント役には幅広く活躍の場を広げている多部未華子が抜擢され、ダンス初披露となる。他、屋良朝幸、朝海ひかる、益岡徹、浅野和之といった実力派キャストが集結した。生オーケストラが奏でる音楽のもと、主人公カップルによるデュエットダンスの美しさや、燕尾服にシルクハット姿のキャストが魅せるパワフルなダンスシーンが見どころ。演出・脚色は、マシュー・ホワイトが務める。○マシュー・ホワイトコメント坂本昌行さんと多部未華子さんのような、とても才能あふれるお二人と一緒に作品が作れることをとても楽しみにしています。おニ人とも、ジェリー・トラヴァースとデイル・トレモント役としてぴったりの魅力と洗練さの持ち主です。本当に彼らと一緒に働けることを心待ちにしていますし、彼らがこの作品に独自の才能をもたらし舞台上で2人の”相性”は魔法のようだ(魅力的だ)と確信しています。坂本昌行さんは、歌、ダンス、演技のすべての分野において優れたスキルを持つダイナミックな パフォーマーです。彼は、チャーミングでカリスマ性のあるジェリーになると思います。プロ意識と専門 技術(知識)で、カンパニーを導いてくれるでしょう。彼のダンスと歌は、ステージを明るく照らし、観客は彼に恋に落ちることは疑いようがありません。品位と美を兼ね備えた多部未華子さんは、主演女優としてパーフェクトです。観客は、数多くのテレビや映画、ストレートプレイで活躍する彼女が、歌とダンスにも秀でている(堪能である)ことに感動するでしょう。素晴らしい衣裳をまとい、まるで空を飛んでいるかような彼女のダンスを見るのが待ちきれません。彼女はセンセーションを巻き起こすはずです。○坂本昌行コメント来日公演を観劇させていただいた際に、なんてスマートでお洒落なミュージカルなんだろうと思いまし た。TAPあり、ペアダンスあり、ユーモアあり、いつかはこんな作品に出られたらなと思っていたときにお話しをいただきました。この作品でジェリーとして生きられることを本当に嬉しく思います。願いは叶う! 次の願いはスタッフキャスト一丸となり、より良い作品を作り、そして日本のフレッド・アステア&ジンジャー・ロジャースと呼ばれるよう頑張りたいと思います。○多部未華子コメント今までにやったことのない本格的なミュージカルに挑戦することにしました。この作品の魅力はやはり歌と踊りなので、皆さんの足を引っ張らないように頑張りたいと思います。ただ、今は歌と踊りのことで 頭がいっぱいなので、本番までにデイルになれるようにこれから作っていきたいです。ロンドンのスタッフの皆さんも本当に素敵な方々で、楽しんで作品作りができそうな気がしています。 緊張していて不安もありますが、全力で20代最後を楽しみたいです。
2018年05月01日日本を代表する世界的アーティスト、坂本龍一。2012年から“脱原発”を掲げた音楽フェス「NO NUKES FES」を開催するなど、長年、平和活動や環境活動に積極的に取り組んできた。日本の音楽シーンを変革し続けているだけでなく、声をあげるアーティストとして、政治への向き合い方、社会問題への関わり方を模索し続けた第一人者である。そんな坂本龍一の姿勢に多大な影響を受けて始まったのが、5月26日に渋谷で開催される、音楽×アート×社会をつなぐ都市型フェス『M/ALL』だ。イベント開催に向け、『M/ALL』の運営メンバーや参加アーティスト、賛同者に取材をしていく連載の第3弾として、今回Be inspired!は、坂本龍一に独占インタビューを行なった。『M/ALL』への賛同をいち早く表明し、「職業に関係なく社会・政治に参画するのは、民主主義の基本」と言い切るアーティストは、私たちに何を語るのだろうか。Photo by Zakkubalanー坂本さんは、2012年に脱原発をテーマとした音楽フェスティバル「NO NUKES FES」を始めましたよね。なぜ、デモではなく音楽フェスを始めようと思ったのですか?デモにも個人的に行ってましたが、音楽の現場でもやろうと思ったのは、主にデモに来ない若い層にも話しかけたいと思ったからです。デモには行かないけど、音楽は聴きに行くという人は多いと思います。好きなバンドを聴きに行って、そのバンドのメンバーが一言でも、社会的問題への気づきとなる言葉を投げてくれれば、少しは問題意識をもってくれるファンの人もいるのではないかと思うからです。ー最近「音楽に社会や政治をもちこむな」という批判をよく耳にします。このような風潮をどう思いますか? そのようなことを言う人たちは、音楽の中でなくとも、社会・政治問題を話すのが嫌なのではないでしょうか。理由は分かりませんが。もう一つは、音楽家を蔑んでいるからでしょうか。職業に関係なく社会・政治に参画するのは、民主主義の基本だと思いますので、そのような人たちはまず民主主義から学んだらどうでしょう。ー資本主義的な利便性や実用性が最上の価値を持つとされがちな日本社会ですが、アートに意味や価値があるとしたら、それは私たちの人生の中で、どんな意味や価値だと思いますか?アートの価値というものは、「誰かにとって意味があるから存在価値がある」というようなものではないとぼくは思っています。ある人にとって、「それをやらざるを得ない」、「それを作らないと自分とは思えない」ぐらいに何かを作りたいという衝動があるから作るわけです。それをアートと呼ぶか、そこにどんな価値を見出すかは本人には関係ない。ましては、それがいくらになるかなど関係ない。アートの有り様とは本来そういうものだと思います。例えば草間彌生さんを見るとよく分かります。Photo by Yoshie Tominagaー今の日本社会は、もはや「リベラルvs保守」や「左vs右」といった単純な図式で語れないほど複雑になっています。特に若い世代は、差別問題や貧困問題、奨学金問題やハラスメントの問題など、先が見えない様々な社会問題を前に「生きづらさ」や「閉塞感」を抱えている人が多いと思います。このような社会である原因は何でしょうか?「みんなが生きやすい社会」はどんな社会だと考えますか?原因は一部の階層による富の収奪からきていると思います。世界中の富がますます一部の少数の者の手に集中しています。そして生産の機械化、AI化はこれから進んでいきます。当然、世界には職のない人が溢れます。これから地球は職のない何十億の人間を食べさせていかなくてはならないのです。残念ながら、このままだとますます生きにくい社会が到来してしまいます。日本も例外ではありません。本当は根本の原因を改善しないとこの現象はなくならないと思いますが、それは大変な事業になりますね。ー坂本さんの眼から、今の日本はどのように映っていますか? 坂本さんがお住いのアメリカでは2016年にトランプ政権が誕生してから、アーティストの積極的な社会的発言が目立ちます。日本のアーティストとの社会的態度の違いはなんでしょうか?こんなことを言っても生産的ではないかもしれないけれど、やはり犠牲を払って自分たちの力で民主主義を獲得してきた長い歴史をもつ国と、戦争に破れて他の国からそれをいきなり与えられた国とでは、それを守ろうという人々の意識や意志がずいぶん異なると感じます。だから、今の日本はどうしたらいいかというと、すぐ答えは出てこないのですが。ただ、ここまで憲法がないがしろにされ、民主主義の屋台骨が壊されているのだから、それを復活させる、再構築することが市民の急務で、その行為を通して民主主義が血肉化したものになっていく可能性はある。最近よく思うのですが、日本にはまだフランス革命が起きていない。こんなことを言うと歴史学者には笑われると思いますが。もう一つはフランス革命のような大変革があったとしても、人間性が変わらない限り結局、富と権力を収奪しよう、あるいは富と権力にすり寄ろうとする人たちはい続けるでしょう。それは政治体制がどうなっても同じだと思ってしまうのです。もちろん独裁制よりは民主主義の体制の方がましではあるでしょうが、根本に人間性の変革なしには同じことの繰り返しになるような気がします。Photo by Yoshie Tominagaー坂本さんは影響力も大きいので、「NO NUKES FES」をはじめ、社会的な発言をする際に、たくさんの批判や誹謗中傷を受けてきたと思います。そんな坂本さんから、「社会問題や政治に関心があるのに友人と話しにくい」と感じている若者を勇気付ける言葉、アドバイスはありますか?そんなに批判や中傷を受けたという自覚はないんですが(笑)。どうなんでしょう、ほんの少しの勇気でいいんじゃないかな。一度しかない人生なんだから、自分に嘘をつかずに生きていきたいね。自分を大切にする気持ちがあればこそ、言いたいことは言わないと。ー今回のM/ALLのコンセプトは「MAKE ALL」です。MAKE(つくる)ことは、葛藤が伴う行為でもあると思いますが、坂本さんにとってMAKEはどんなものですか?一番楽しいのは、作っている当の本人が何を作っているのか分からない状態。一番つまらないのは、青写真があってその通り完成を目指すこと。人生は即興じゃなきゃ面白くない。そして人生は決してプラン通りにはいかない。ぼくはいつも音楽を作るとき、子どもの砂遊びだと思ってやってるよ。何を作るのか自分では分からないけれど、とりあえず砂をもってみるでしょう。そして途中までいって壊してみたり。それと同じだな。ー最後に、5月26日に開催されるイベント『M/ALL』に賛同している坂本さんから、運営メンバーやアーティスト、支援する方々へ応援のメッセージをお願いします。社会は若者が作るもの。消えていく世代はそれを見守り、時に応援し、時には助言を与える程度でいいと思うよ。THE M/ALLクラウドファウンディング「音楽」「アート」「社会」をひとつに繋ぐ”カルチャーのショッピングモール”、「THE M/ALL」が渋谷で初開催! 「MAKE ALL(すべてを作る)」のマインドで、この社会をいまより少しでもマシなものにするために。クラウドファンディングを通し本イベントの無料開催を目指します。「音楽xアートx社会を再接続する」をテーマに、ミュージシャン&DJによるライブ、アートと社会問題について各分野の若手クリエイターや専門家が語り合うトークセッション、会期前日から会場に滞在するアーティストがその場で作品を作り上げていくアーティスト・イン・レジデンスなど、さまざまな企画が4つの会場(WWW、WWWX、 WWWβ、GALLERY X BY PARCO)をまたいで同時進行します。<WWW / WWW X / WWWβ>2018年5月26日(土)OPEN 15:00 / START 16:00<GALLERY X BY PARCO>2018年5月26日(土)~5月27日(日)OPEN 15:00 / START 16:00【出演者】<WWW / WWW X / WWWβ>出演アーティスト・コムアイ・BudaMunk・MOMENT JOON・odd eyes・行松陽介・1017 Muney・Gotch・Awich・田我流・Yellow Fang・テンテンコ・Maika Loubté・Bullsxxt<GALLERY X BY PARCO>出演アーティスト・中川えりな(Making-Love Club)・野村由芽(She is)・桑原亮子(NeoL)・haru.(HIGH(er) magazine )・村田実莉(アーティスト)・ヌケメ(ファッションデザイナー/アーティスト)・歌代ニーナ(マルチクリエイター)・JUN(Be inspired!)・UMMMI.(映像作家)・五野井郁夫(国際政治学者)・奥田愛基()
2018年04月26日前代未聞の整形宣言アイドルグループ「仮面女子」のメンバー坂本舞菜が29日、整形手術のための資金集めとして、クラウドファンディングをスタートさせたことを発表した。YouTuberとしても活動している坂本は同日に投稿した動画にて、過去に30万円をかけて二重形成手術を受けていたことを告白。元々は奥二重だった目元にコンプレックスがあったため、親を説得して手術に踏み切ったという。再度手術に挑む理由そして、「もっとかわいくなりたい」という想いと、自分のように容姿にコンプレックスがある女の子たちに勇気を与えたいとして、新たな整形に挑む決意をしたことを明かした。坂本は次の手術にて口元のほくろと目のクマの除去、涙袋の形成と、二重の幅の調整を検討していると話し、手術前からダウンタイムの様子まで一部始終を動画にアップするという。アイドルならではのリターン資金源として設置されたクラウドファンディングの目標金額は、600,000円に設定されている。リターンとしては、サイン入りチェキや直筆の手紙、本人からのメッセージDVDのほか、YouTube動画への出演などが用意された。坂本は「全てを公開することで私と同じコンプレックスを持っている女の子たちに一歩踏み出せるようなきっかけになりたいと思っています。どうしてもやり遂げたいです。どうか応援よろしくお願いいたします。」(クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」より引用)と、この整形手術にかける強い想いを綴っている。(画像はTwitterより)【参考】※坂本舞菜Twitter※CAMPFIRE「アイドル生命をかけ、整形し人生を変えたい。」※YouTube「整形します。人生を変える決断をしました。」
2018年03月31日(写真:アフロ) いよいよ開幕した平昌五輪!そんななか注目されているのが坂本花織選手(17)だ。昨年末の全日本選手権で準優勝し、1月の四大陸選手権では初優勝!勢いそのままに五輪へ挑んでいる。そんな女子フィギュア界の新星の原点を追った――。 兵庫県神戸市で3人姉妹の末っ子として生まれた坂本。父は警察に勤め、母は専業主婦。年の離れた姉2人はすでに社会人だという。坂本が通っている美容室で働くAさんは言う。 「いつも周囲を笑わせてくれる、明るい子。私がカットをしているとき、いつも鏡ごしに“変顔”をするんです(笑)。お母さんには『そんな顔ばっかりして!』と怒られていますね。でも海外の試合ではそれが生きているみたいです。というのも言葉が通じなくても、彼女は変顔で笑いを取れる。そうすることで、海外の選手とすぐ友達になれるそうです」 そんな天真爛漫な坂本。その“個性”を伸ばしてくれたのは、家族だった。 「フィギュアスケートはお金がかかります。その資金を家族一丸となり捻出していました。お父さんはもちろんの、お姉ちゃん2人も働いて花織ちゃんを支えていました。お母さんは専業主婦ですが、いつも花織ちゃんについて支えていました」(近所の住民) 実際、Aさんは母の苦労をこう振り返る。 「花織ちゃんは本格的にフィギュアを始めた当初、大阪まで早朝練習に通っていました。その後で神戸へ戻って学校に行き、放課後は再び大阪で練習。お母さんは毎日、送り迎えに奔走していました。思えばあのころのお母さんは、いつも目を充血させていました。ほとんど睡眠もとれないほど大変だったのだと思います」 中学までは試合に付き添っていた母だが、坂本が高校生になると“自立”を促すように。 「中学卒業直前、お母さんから『あの子が高校生になったら、1人で試合に行かせたい。でも、そうなるとメークも自分でできないとダメ。だから、あの子にやり方を教えてくれませんか?』と頼まれたんです。レクチャーしているときも、お姉ちゃんが『後で見返すことができるように』と言ってビデオ撮影をしていました。そんなときでもあの子は“変顔”をして、お姉ちゃんに『こらっ!やめなさい!』と怒られていましたね(笑)」 Aさんは、最後に期待を込めてこう語る。 「彼女がどこでも変顔になれるのは、見方を変えると“物おじしない性格”だということ。大きな試合でも、緊張したりナーバスになったりすることがない。いつも平常心でいられるんです。だから花織ちゃんならきっと五輪のような大舞台でも、普段の試合と同じように見事な演技を見せてくれるはずですよ!」
2018年02月19日(写真:アフロ) 平昌五輪の女子フィギュアでいま注目を集めている坂本花織選手(17)。11日からの団体戦を終了、21日からシングル戦に突入する。 ここ最近の日本女子フィギュア選手にはなかった“高く遠く跳ぶジャンプ”を武器に突如、彗星のごとく現れた坂本。昨年末の全日本選手権で準優勝して代表入りを果たすと、1月の四大陸選手権ではみごと初優勝!勢いそのままに五輪へ挑んでいるのだ。 そんな女子フィギュア界の新星は、いかにして誕生したのだろうか。兵庫県神戸市で3人姉妹の末っ子として誕生。父は警察に勤め、母は専業主婦。年の離れた姉2人は、すでに社会人だ。家族の支えを受け、幼いころからフィギュアや水泳、ダンスなどの習いごとをしてきた坂本。4歳から通っていたイトマンスイミングスクールの羽谷明美コーチは言う。 「フィギュアと同じ時期に始めたそうですが、彼女は水泳のセンスも抜群。選手専門のコースへの推薦がコーチから出てくるほどでした。他の子が四苦八苦するようなことも、彼女は自然にできてしまうんです。でも器用というわけではなく、壁にぶち当たることも。そんなときでも決してあきらめず、クリアするまで努力を続けるような子でした」 彼女の天真爛漫さは、いつも周囲を惹きつけていたという。羽谷コーチがこう振り返る。 「彼女は、気がつくと輪の中心でリーダーシップをとっているような子でした。目立つようなことをするわけでもないし、『私が!』と手をあげるわけでもない。でもいつの間にか、みんながついていくんです。あの明るい性格と、面白いキャラクターがそうさせているのだと思います。それに年下の子が泣いていると、彼女はそっと近づいて声をかけてあげていました。そうしたさりげない優しさがあるから、みんな好きになるのでしょうね」 坂本は中学卒業まで12年間、通い続けた。水泳で培った空間認識能力があの高いジャンプを生み出し、身についた持久力が終盤になっても衰えない演技を生み出したのだろう。 4日には決戦の地、韓国に降り立った坂本。四大陸選手権での初優勝について聞かれると、力強くこう語っている。 「この勢いのまま、いこうと思う――」 女子シングルでミラクルを起こすことができるのか。今から目が離せない。
2018年02月19日サザビーリーグが運営するAfternoon Teaは、ネコ好きクリエイターとともにネコへの偏愛を発信するプロジェクト「Cat’s ISSUE」とのコラボレーションによる「Cat’s NapTime Produced by Cat’s ISSUE」を2月8日から順次発売します。■”FLORIST Cat’s NapTime”を舞台に、ネコが大切な人へ花を贈るストーリー今回は、「FLORIST」がテーマ。“FLORIST Cat’s NapTime”を舞台に、ネコが大切な人への想いを伝えるために花を贈るストーリーを展開。アフタヌーンティー・ティールームでは新作の紅茶・お菓子・パンのほか、立体的なネコ型のチョコレートなど、ネコと過ごす幸せなティータイムを提案するCat’s NapTime限定商品を2月8日から先行発売します。アフタヌーンティー・リビングでは、まるでネコがそこにいるかのような立体的な陶器のアイテムなど、バリエーション豊富な新作アイテムを2月15日から展開します。同日から発売を記念したプロモーションもスタートします。“FLORIST Cat’s NapTime”のストーリーを描いたミニ絵本のノベルティやARムービーが楽しめる限定ショッパーも登場。2月22日の「ネコの日」を盛り上げる企画も予定しています。※Cat’s NapTime商品の収益の一部は、「Cat’s ISSUE」を通して動物愛護団体に寄付され、犬猫の保護活動のために役立てられます。■商品の一例フルーツフロートティー ローズストロベリー1,300円税込(税込)ローズを散りばめたストロベリーフレーバーティーにストロベリーのドライフルーツを浮かべて楽しむ、見た目にも華やかなセットです。ティー&スイーツ キャッツエディション600円(税込)坂本美雨さんの愛猫「サバ美」を描いたポストカードと、アフタヌーンティーの定番の紅茶、クッキーのセットです。パッケージの点線を切り離すとポストカード(定形外)としても使えます。■2月15日〜「Cat’s NapTime Produced by Cat’s ISSUE」 発売記念プロモーション対象のCat’s NapTime商品3000円(税込)以上ご購入のお客様には、今回のストーリーを楽しめるミニ絵本(非売品)を先着でプレゼントします。「FLORIST Cat’s NapTime」のストーリーを綴ったミニ絵本には、イラストレーター・谷口真由美さんによる、さまざまな想いを込めて花を贈るネコ達の姿が花言葉とともに描かれています。対象店舗:Afternoon Tea TEAROOM/ Afternoon Tea BAKERY/Afternoon Tea Love&Table/ Afternoon Tea TEASTAND/Afternoon Tea LIVING/Afternoon Tea GIFT & LIVING/Afternoon Tea HOME & LIVING(お問い合わせ先)Afternoon Tea公式サイトお問い合わせ
2018年01月27日「ネコノミクス」なんて言葉が話題になるほど、猫人気が盛り上がっていますね。猫を飼いたい女性も増えていると思いますが、「猫を飼うと婚期を逃す」なんて言葉を聞くとちょっと身構えてしまうことも。実際のところ、猫を飼うと縁遠くなるのでしょうか?そこで今回は、「猫好きな女性」にまつわる惑星配置をご紹介!占いサイト『前世からの約束』の監修者である占い師・波木星龍先生に、ホロスコープ(生まれたときの惑星の配置図)から「猫好きな女性」の性格や恋愛傾向を検証していただきました。■猫好きな女性の恋愛・精神的特徴猫を飼っている著名人を実際に調べてみると、神経の過敏さ、生活のユニークさ、それに恋愛面での不可思議さが共通していることに気付きました。これらは、その人に素晴らしい才能をもたらす半面、その独自生活への干渉を嫌うとか、恋愛や婚約にあいまいさをもたらすようでした。・水星と天王星との90度アスペクトこのアスペクトは、神経の過敏さと或る種の霊感をもたらすもので、その鋭い閃きを仕事の上で生かしている人が多いのが特徴です。実例を挙げると、漫画家・大島弓子さん、タレント・デヴィ夫人、エッセイスト・室井滋さん、女優・藤原紀香さんなどです。・水星と天王星との150度アスペクトこのアスペクトも多く見かける配置で、ミュージシャン・坂本美雨さん、元AKB・前田敦子さん、タレント・ダレノガレ明美さんなど「超猫好き」が揃っています。・月と天王星のアスペクトこのアスペクトには、ユニークな生活感覚や家族感覚を持つといった特徴があります。モデル・小嶋陽菜さん、女優・杉本彩さん、女優・とよた真帆さんなどがそうです。奇妙なことに、本当に「猫好きな女性」は、その顔貌もいつの間にか猫に似てくるから不思議です。よく「猫を飼っている女性は婚期を逃す」と言われます。アメリカでは「キャットレディ」とは“独身女性”という意味でも使われているようです。確かに、30代後半以上で猫を何匹も飼っている女性は、よほど「猫好き」の男性とでなければ結婚は難しいかもしれません。一つには、猫は独占欲が強くて、女性の部屋に出入りする男性に嫉妬するからです。ただ家の中にこもって仕事をする女性にとって、猫は“癒し”と“閃き”を与えてくれる貴重な存在とも言えます。■多数の猫と暮らす女性に多い「女豹型」『グーグーだって猫である』作者・大島弓子一時は猫13匹と暮らしていたという少女漫画の大御所・大島弓子さんのホロスコープです。出生図の水星は天王星と90度、独創力豊かな作品群で漫画界をリードして来ました。太陽は木星と135度を形成、お金の出入りが激しい生活です。金星と海王星は0度で一体化。愛の理想と幻想の世界をさまよえる惑星配置です。■猫的感覚の鋭さを芸能活動に活かす人愛猫マミタス・ラブ!中川翔子アイドル歌手として登場し、声優、女優、漫画家としても活躍する中川翔子さんのホロスコープです。出生図の月は水星と150度、神経過敏から諸病に注意の惑星配置。水星と天王星は120度で天性のエンターテイナーで、猫から霊感を授けられています。火星と海王星の150度は南国の島とも相性が良い惑星配置です。■猫の眼のように“愛が変化”していく運命運命的な出会いから里親に…柴咲コウ実業家としての顔も持ち「柴咲ネコウ」とも名乗る・柴咲コウさんのホロスコープです。水星と天王星のアスペクトはありません。出生図の月は天王星と0度で一体化、IT企業の社長でもあります。金星は海王星と60度、婚約寸前の破局が多いかも。金星は冥王星とは0度で一体化、愛が目の届く範囲にないと落ち着きません。■あなたのホロスコープは…「猫好きな女性」は繊細でマイペースな性格を持ちやすいようですね。あなたにも思いあたる特徴はありましたか?ご自身のホロスコープをチェックしたい方は、波木星龍先生監修の占いサイト『前世からの約束』をぜひご覧ください。本格的な占星術をお楽しみいただけます。~古今東西のあらゆる占いに精通し、確かな実績と実力を持つ本格占い師~波木星龍(なみきせいりゅう)公式サイト:鑑定暦30年以上、延べ5万人以上の鑑定実績をもつ本格占い師。古今東西のあらゆる占術に精通している。対面鑑定のほかに「正統占い教室」という占い教室を主宰し、数多くの有名占い師を生み出している。『占星学秘密教本』(魔女の家BOOKS)、『江戸JAPAN極秘手相術』、『神占開運暦』、『この占いがすごい!―神聖開運占術大全〈2017年版〉』(八幡書店)など著書・監修書籍も多数。『この占いがすごい!―神聖開運占術大全〈2017年版〉』★鑑定所「波木星龍」波木星龍による本格鑑定を受けられる鑑定所です。あなたの悩める「人生&運命」と真摯に向き合い、各種の占術を通じ“最良の選択肢"をアドバイスいたします。住所:札幌市中央区南1条東7丁目2-2 ラピスアクアシティー大通1205※札幌地下鉄東西線「バスセンター前」駅10番出口から徒歩3分。▼鑑定のご予約はこちら電話:011-231-3344メール:namiki.s@jcom.home.ne.jp
2017年11月23日音楽家の坂本龍一が、第30回東京国際映画祭のSAMURAI(サムライ)賞に選出され1日、東京・TOHOシネマズ六本木で行われた授賞式に出席した。第27回東京国際映画祭より新設されたSAMURAI賞は、比類なき感性で"サムライ"のごとく、常に時代を斬り開く革新的な映画を世界へ発信し続けてきた映画人の功績を称える賞。今年は、『戦場のメリークリスマス』で英国アカデミー賞作曲賞、『ラストエンペラー』でアカデミー賞作曲賞を受賞するなど、映画音楽家としても世界で名を馳せる坂本龍一が選出された。同映画祭の久松猛朗フェスティバル・ディレクターからトロフィーを受け取った坂本は、「刀の絵が描いてある」と"刀"デザインを発見。「映画に関わった最初の作品『戦場のメリークリスマス』では、役者として刀で居合いをするシーンがあり、撮影の前に居合道場に通って刀の使い方を習ったのを思い出しました」と懐かしそうに話した。また、「撮影現場でも刀を振り回して刀が曲がっちゃったり」と続け、「こういうのを持つと切りたくなっちゃうんですよね、人間って」と、やんちゃにトロフィーを刀のようにして振り回す動きも。「そんな思い出が頭をよぎって思わず振り回したくなっちゃった」と笑い、「侍という名に私がふさわしいか、大いに疑問がありますが、ありがとうございます」とネーミングと自身のギャップにやや戸惑いつつ、受賞を喜んだ。授賞式に続いて、特別招待作品として出品された坂本龍一のドキュメンタリー『Ryuichi Sakamoto: CODA』(11月4日公開)の舞台挨拶も行われ、坂本とスティーブン・ノムラ・シブル監督が出席した。なお、SAMURAI賞の第1回受賞者は北野武とティム・バートン、第2回受賞者は山田洋次とジョン・ウー。第3回受賞者はマーティン・スコセッシと黒沢清となっている。
2017年11月01日第30回東京国際映画祭において、音楽家の坂本龍一が時代を切り拓いていた映画人に贈られる「SAMURAI賞」を受賞。11月1日(水)に授賞式が行われ、坂本さんは映画『戦場のメリークリスマス』撮影時の思い出などを語った。今年で4回目を迎えるSAMURAI賞。大島渚監督作で、音楽のみならず、俳優としてビートたけし、デヴィッド・ボウイらと共演を果たした『戦場のメリークリスマス』、アカデミー賞受賞の『ラストエンペラー』、また近年では山田洋次監督作品『母と暮せば』、アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督『レヴェナント:蘇えりし者』、李相日監督作品『怒り』など、そのキャリアにおいて数々の映画音楽に携わってきた坂本さんに贈られた。■坂本龍一、『戦場のメリークリスマス』撮影時をふり返り「当時はそんな意識も高くなくて…」侍の刀をイメージしたトロフィー受け取った坂本さんは、自らに突き刺すようなしぐさを見せるなど、壇上でも茶目っ気たっぷり。「思い起こすと『戦場のメリークリスマス』では、役者として居合いをするシーンがあり、撮影前に道場に通って、文字通りの付け焼刃で刀を振り回すのを習いました。現場でも、みんな軍人の役で刀を持ってるんですが、振り回して曲がっちゃったり…(笑)。こういうのを持つと、振り回したくなっちゃうんですよ。危ないですね、人間って(笑)。いまでこそ森林保全の運動とかやってますけど、当時はそんな意識も高くなくて、撮影が行われた南太平洋の島の木をバッサバッサと切ってました(笑)」と明かし、会場は爆笑に包まれた。坂本龍一/第30回東京国際映画祭■5年にわたるドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto:CODA』について言及この日は授賞式に加えて、坂本さんに密着し、その活動を5年にわたって追いかけたドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto:CODA』の上映も行われた。坂本さんは「僕は、自分の素顔をさらけ出すとか、そういう趣味はないんです。ではなぜ撮影を承諾したのか?ひとえに監督の人柄、人間性に惹かれて、任せてもいいかなと思ったから」と同席した本作のスティーブン・ノムラ・シブル監督を称賛する。坂本龍一&スティーブン・ノムラ・シブル監督/第30回東京国際映画祭5年におよんだ撮影について「当初、監督も何か『こういうものに…』という計画があったと思うけど、だんだん収拾がつかなくなっていきました(笑)。そのうち僕が病気(※2014年7月に中咽頭癌の罹患を発表。その後、1年にわたって治療、療養を行なった)になって『やった!』と思ったでしょ(笑)。『これでドラマチックになる!』と。思ったに違いないです(笑)。計画通りじゃなく、起こることを追ってるうちにこうなって、気がついたら5年経っていました」とふり返った。坂本龍一にとって“映画音楽”とは?大島渚、ベルトルッチ、ペドロ・アルモドバル、イニャリトゥなど、これまで錚々たる名匠たちと仕事をしてきた坂本さん。改めて「坂本さんにとっての映画音楽とは?」と問われると「難しい質問だな…(苦笑)」と思案しつつ「映画にはルールはない。自分の仕事を否定するみたいですが、必ずしも映画に音楽は必要なくて、あってもなくてもいいと思っています。映画が(音楽を)必要とするかどうか?映画が主人公であり、作っているうちに、必要とされる場所、いい場所に必要とされる“音”があれば、映画音楽の役割として、最高に幸せなケースだと思います」と語った。『Ryuichi Sakamoto: CODA』は11月4日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)
2017年11月01日坂本龍一のライブパフォーマンスを収録した映画『坂本龍一 PERFORMANCE IN NEW YORK: async』が、2018年1月27日(土)に全国劇場公開される。監督はドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto: CODA』と同様にスティーブン・ノムラ・シブルが務める。幻のライブパフォーマンスを収録『坂本龍一 PERFORMANCE IN NEW YORK: async』には、2017年4月にニューヨークのパーク・アベニュー・アーモリーで行われた限定ライブの様子が収められている。2日間にわたって行われた限定ライブは、各日100人ずつしか見ることのできなかった“幻の”パフォーマンスだ。「非同期的な音」を表現限定ライブは、8年ぶりに発売されたオリジナルアルバム「async」を記念して行われた。これまで映画音楽やテクノといった“同期”を前提とする楽曲を手掛けてきた坂本龍一が、「async」で表現するのは「非同期的な音楽」。通常は音を組み合わせ、調和させて音楽を形成していくが、「音」そのものを中心に据え“非同期的な”音楽を作り上げていく。ライブでは、「アンドレイ・タルコフスキー監督の架空の映画音楽を書く」というコンセプトの下、ピアノやガラス板を使って、感じるがままに「非同期的な音楽」が演奏された。「あまりに好きすぎて、誰にも聴かせたくなかった」という鮮烈なキャッチコピーで締めくくられる予告編からは、ライブならではの緊張感と、観客も坂本龍一本人も「音」そのものと集中して向き合う様子が見てとれる。ドキュメンタリーと連続でプレミア上映も2017年11月3日(金・祝)には、2017年11月公開の『Ryuichi Sakamoto: CODA』と2本連続でプレミア上映される。坂本龍一の人物像とパフォーマンスを一度に体感することが出来る機会となっている。作品情報『坂本龍一 PERFORMANCE IN NEW YORK: async』公開日:2018年1月27日(土)角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国の劇場料金:全国共通観賞券 2,200円(税込)、当日窓口料金 2,500円(税込)均一(各種割引・招待券不可)チケット販売:チケットぴあ、イープラスオンラインチケット予約 ※11月4日(土)10:00から発売原題:RYUICHI SAKAMOTO: asyncAT THE PARK AVENUE ARMORY監督:スティーブン・ノムラ・シブル『Ryuichi Sakamoto: CODA』出演:坂本龍一配給:ライブ・ビューイング・ジャパン©KAB America Inc./SKMTDOC, LLC■プレミア上映上映作品:Ryuichi Sakamoto: CODA』『坂本龍一 PERFORMANCE IN NEW YORK : async』※2作品連続上映(途中休憩なし)日時:2017年11月3日(金・祝) 19:00場所:角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMA、大阪ステーションシティシネマほか料金:5,000円均一※来場者には当日のみの限定オリジナルチケットホルダーをプレゼントチケット販売:チケットぴあ
2017年10月27日