世界の課題解決を事業とするユナイテッドピープル株式会社代表の関根健次氏がSurfvoteで提起。キーワードは「学ぶ意欲」。実体験などさまざまなコメントが集まりました。SNSとテクノロジーで社会課題の発見・解決をサポートするPolimill株式会社(ポリミル、本社:東京都港区、代表取締役:横田えり、以下Polimill社)はこのたび、「宿題禁止を選択する国々。日本の宿題を出す教育、あなたはどう思う?」というイシュー(課題)について1月31日に投票が終了しましたので結果をお知らせします。 宿題禁止を選択する国々。日本の宿題を出す教育、あなたはどう思う?昨年7月に中国政府が事実上の「宿題、学習塾禁止令」を出しました。フランスでは1956年から小学校での筆記の宿題を禁じています。また、オランダでも小学校ではほとんど宿題が出ません。知識を詰め込むよりも柔軟に考える発想力を培ったり、成長に重要な睡眠時間を確保したり、家族との時間を増やしたりと、各国の思わくはさまざまです。一方、日本では宿題を出すことが一般的です。春休みや夏休み、冬休みなどの長期休暇で出される宿題、学習塾で出される宿題など。Surfvoteでは、現状の宿題を出す教育についてどのように考えるか、ひろく意見を募集しました。 投票結果とコメントの紹介(一部抜粋・原文ママ)廃止すべきだ 16.7% 現状でいい 33.3%日本では「時間割なし、テストなし、宿題なし」なんて学校はないのだからなんでも海外がやっているからといって取り入れる必要はないと思います。宿題を出す量を制限すべきだ 14.8%宿題を出すことを禁止している国があるとは、知りませんでした。夏休みなどは特に普段の勉強から離れて、もっと特別な事を体験して欲しいという気持ちは共感します。宿題を出す量を増やすべきだ 0% 問題なのは宿題ではなく学ぶ内容だ 22.2%各々が主体的に学習に取り組める環境を整えることが大切だと思う。学ぶ意欲を高める教育をすべきだ 7.4%学ぶ意欲を高めないと、やる気が起きなくなるでしょう・・・・。宿題をすることは、一番大事です。その他 3.7%肝心の宿題の目的、つまりそれは何を目的とした宿題なのか教師と共有できたことがないのです。このコメントの全文はこちら: わからない 1.9%家で宿題をすることで親と学校の勉強についての会話や音読を聞いてもらったりなにかとコミュニケーションにもつながったし、家でゆっくり時間をとって勉強したことは無駄じゃなかったと感じています。このイシューを執筆した 関根 健次氏ユナイテッドピープル株式会社 代表取締役、一般社団法人 国際平和映像祭 代表理事。ベロイト大学経済学部卒。大学の卒業旅行の途中、偶然訪れた紛争地で世界の現実を知り、後に平和実現が人生のミッションとなる。2002年、世界の課題解決を事業目的とするユナイテッドピープル株式会社を創業。2009年から映画事業を開始。2014年より誰でも社会課題・SDGsテーマの映画上映会を開催できる「cinemo(シネモ)」を運営開始。映画『もったいないキッチン』プロデューサー。2021年9月21日、ピースデーにワイン事業「ユナイテッドピープルワイン」を開業。 あなたの意見・投票を社会のために活用しますSurfvoteでは社会におけるさまざまな課題や困りごとを「イシュー」として掲載し、どなたでもすべてのイシューを読むことができますが、アカウント登録をすると各イシューに投票したりコメントを書いたりできるようになります。私たちは、みんながさまざまな社会課題を知り、安心して自分の意見を言える場を提供したいと考えています。また、そこで集められた意見は、イシューの内容に応じて提言書に纏め関係省庁や政治家へ提出することもあります。 Polimill株式会社Polimill株式会社は社会デザインプラットフォームSurfvoteを運営・開発するICTスタートアップ企業です。Surfvoteは社会課題や困りごとに特化し、ユーザーがあらゆるテーマについて自分の意見を投票できるだけでなく、他のユーザーの意見を傾聴できるサービスです。地方公共団体版のSurfvoteも拡充中で自治体と連携し住民による住みやすい街づくりを促進します。あらゆる人がルール作りに参加し、価値観の変化やテクノロジーの進化に合わせた柔軟でスピーディーな制度改革ができるような社会を、SNSとテクノロジーで実現させます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年02月27日農林水産省は、登山マナーとアフリカ豚熱(ASF)について学べるイベント『自然のなかで学ぼう 登山マナー ~アフリカ豚熱について学ぼう~』を、東京・高尾山麓で2023年10月15日(日)に開催します。会期当日はアルピニスト 野口 健氏によるトークショーと、子ども・親子向けクイズイベントの2つのプログラムを実施します。イベント『自然のなかで学ぼう 登山マナー ~アフリカ豚熱について学ぼう~』開催■アフリカ豚熱(ASF)とはアフリカ豚熱は、ウイルスがいのししや豚に感染すると発熱や全身の出血性病変を特徴とする致死率の高い伝染病です。日本では発生がなく、人に感染することはありませんが、いのししと豚との接触を避けることで発生の予防につながります。アフリカ豚熱(ASF)について:農林水産省(maff.go.jp) ■イベント概要イベント名:自然のなかで学ぼう 登山マナー ~アフリカ豚熱について学ぼう~日程 :2023年10月15日(日)内容 :アフリカ豚熱を学べるトークショー&子ども・親子向けクイズイベント主催 :農林水産省お問合せ先:自然のなかで学ぼう 登山マナー事務局( info@ASF_takao2023.com )<トークショー(参加費無料)>ゲスト : アルピニスト 野口 健 氏開催時間 : (1)10:00~10:30 (2)13:00~13:30 ※開場は開始時刻15分前会場 : タカオネ所在地 : 東京都八王子市高尾町2264URL : アクセス : 京王高尾線 高尾山口駅から徒歩1分/JR中央線 高尾駅から京王高尾線乗り換え、高尾山口駅 下車参加方法 : 申込フォームより事前予約制(先着)申込先 : アルピニスト 野口 健 氏<クイズイベント(参加費無料)>参加特典:全問回答でオリジナルノベルティ(トレッキングシューズブラシ)プレゼント実施時間:10:00~16:00参加方法:予約不要会場 :高尾登山電鉄 清滝駅前 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年09月27日~「おにぎりづくり」から子どもたちが学ぶこと~生きる力を育むために 保育園での食育を通して成長する子どもたちメインビジュアル株式会社コドモン(本社:東京都港区、代表取締役:小池義則)は、6月22日(木)に食育イベントを開催した、しおどめ保育園八潮駅北にて現地取材を行いました。毎月19日は「食育の日」です。平成17年7月に農林水産省により食育基本法が施行されて以来、保育園では様々な食育のための取り組みがなされてきました(※1)。第4次食育推進基本計画においては毎月19日を「食育の日」と定め、一年を通じて継続的に食育の活動に取り組むよう推進しています(※2)。今回コドモンでは、保育施設での「おにぎりづくり」の食育活動を取材しました。乳幼児期における食育は子どもの成長のために欠かせない活動ですが、実際保育園ではどのように食育に取り組んでいるのかを取材を通してご紹介します。※1 農林水産省「第4次食育推進基本計画」令和3年3月 ※2 農林水産省「第4次食育推進基本計画 」令和3年3月P.29食育月間及び食育の日の取組の充実 保育園における食育と保護者支援東洋大学福祉社会デザイン学部生活非常勤講師太田百合子太田百合子(おおたゆりこ)管理栄養士。「こどもの城」小児保健クリニックを経て、現在は大学などの非常勤講師、指導者や保護者向け講習会講師、NHK子育て番組出演や育児雑誌などの監修を務める。日本小児保健協会の栄養委員や学校保健委員を担当。東京都小児保健協会理事、日本食育学会代議員。研究テーマは小児肥満、離乳食、幼児食。保育園における食育について園の食育とは、安心できる環境のもとで、乳幼児期を通して食べ物に興味を持ち、一緒に食べたい人がいる中で、食事作りや準備に関わることで、「やってみたい」「食べてみたい」といった意欲につなげていきます。これが食を営む力の基礎となり、豊かな人間性を育み、生きる力を身につけていくことにつながります。子どもたちが食を楽しめるようにしていくには、普段の生活や遊びの中で、一人ひとりの子どもの発達や意欲にあわせて、食に関わる五感を通した体験を積み重ねていくことです。食べることを楽しみ、食を楽しみあう子どもに成長することを願いながら関わっていきます。乳幼児にふさわしい食生活が展開され、適切な援助が行われるよう園全体で食育計画を共有します。さらに、子どもたちをよく観察し、声に耳を傾けながらやりたいこと等を計画に盛り込んでいきます。保護者には、園での発達支援を含めた食育の様子を丁寧に伝えて、家庭での食を楽しむ行動や環境づくりにつなげていきます。これも園としての食育です。家庭と園で連携できれば、よりよい子どもの育ちにつながることでしょう。具体的な食育事例を参考にして、自園の食育に活かしていきましょう。しおどめ保育園 八潮駅北 「おにぎりづくり」レポートしおどめ保育園 八潮駅北食育の様子しおどめ保育園八潮駅北では、子どもたちの「生きる力の土台作り」の一つとして、食育活動に力をいれています。今回は園で毎年恒例だという「おにぎりづくり」の様子を取材させていただきました。子どもたちの様子だけでなく、先生たちの伝え方にも注目です。■見て、聴いて、触って、五感で楽しむ「お米研ぎ」3歳児クラスでは、五感を使った体験ができること、そして簡単にできることを目的として、お米研ぎを実施しています。お米を手で触れたときの感触、そして水がどんどんきれいになっていく変化を目で見て、体感します。自分たちが研いだお米がおにぎりに変わってまた登場することへのワクワクを感じてほしいという想いも込められています。お米研ぎについて説明する様子給食室の先生からの手紙を読む担任の先生エプロンと三角巾を身に着けて、円形になって座っている子どもたち。そこへ担任の先生がやってきて、給食室の先生からみんなへのお手紙を持ってきました。午前中は給食業務があり給食室の先生は立ち合いができないため、手紙で「お手伝いのお願い」をしています。お手伝いとしてお願いをすることで、お米研ぎをやり遂げたときの達成感や研いだお米がおにぎりに変化するまでのワクワク感も増します。担任の先生が、給食室の先生からのお手紙を読み上げます。「くもぐみのみなさんへきょうのおやつは『そぼろおにぎり』です。みんなでおこめをといでください!」「おこめをとぐ」という言葉に初めて出会った子もいるかもしれません。真剣な様子で給食室の先生からのお手紙の内容を聞いていました。始める前に、写真をもとにお米の研ぎ方の説明です。まずは研ぐときの手の形について、「ねこのて で ぐ~るぐる」混ぜることを話すと、子どもたちもぐるぐる混ぜる動作を真似しています。次に、お米のとぎ汁の変化について、水の色の変化を写真をもとに説明します。「お米から出るお水は最初はこんなに白いけど、洗って汚れを落とすときれいになるよ」と子どもたちに伝えます。やり方を教わったら、先生が大きなボウルにお米をいれました。すると「さらさら」と聞こえてきて、「さらさら音がしてるね」という先生の言葉に、立ち上がってボウルの中身を覗き込む子も。「いつもみんなが食べているごはんはモチモチだけど、もともとは硬いんだよ」という話に子どもたちも興味津々です。準備ができたら、まずは先生がお手本を見せます。ねこの手でぐるぐる研いで、真っ白になったお水を1人ずつに見せて回ると、真っ白な水をみて「牛乳みたい!」という子どもたち。お手本をみたあとは、2人ずつ順番にお米を研いでいきます。とぎ汁を見せる様子お米を研ぐ様子子どもたちはみんな、教わった通りねこの手でぐるぐるお米を真剣に研いでいます。研いでいるときは集中していますが、終わると真っ白になったとぎ汁をみて「すごい!」や、「水が気持ちいい!」と、笑顔をみせていました。実際にお米を研いでみてどうだったか聞くと、声をそろえて「楽しかった!」と言って、最初よりもリラックスした様子でした。全員がお米を研ぎ終わったら、先生たちで仕上げです。先生たちの慣れた手つきをじっと見る子や、お気に入りのエプロンについて話している子もいました。すると1人の子が、落ちたお米を拾って先生に渡しました。「拾ってくれてありがとう!お米一粒でも、大事だよね」という先生の言葉を聞いて、1人、また1人とお米を拾い始めました。ボウルに戻すことはできないので、「ごめんねっていって、そこに入れてね」とゴミ箱を指していますが、決して「捨てる」「ゴミ箱」という言葉を使わずに子どもたちに声かけをしています。なぜこのような声かけをしているのか、活動後のインタビューでお伺いしました(「食育の取り組みについてインタビュー」参照)。お米を研ぐ子どもたちお米を拾う様子仕上げが終わると、きれいになった水をみんなに見せて回ります。「下が見えるくらい薄くなったね」という言葉に、「わあ、すごい!」「ほんとだ」とボウルの中を見つめる子どもたち。「よくがんばりました!」とみんなで拍手をしたら、最後はおさらいです。ねこの手でぐるぐる、水がきれいになるまで研いで、お米研ぎは完成です。「おうちでもお手伝いできるかな?」の問いかけに、元気よく「お手伝いする!」と答えています。お昼寝のあとのおやつの時間に、今日といだお米で作ったおにぎりが出ることを伝えると、楽しみ!とはしゃいでいました。三角巾とエプロンをロッカーにしまったら、紙芝居の時間です。今日はお米研ぎをしたので「おむすびころりん」の紙芝居。食育と連動させた通常の保育で、子どもたちの学びを深めます。■自分で作ると美味しいね!「そぼろおにぎり」ができるまで4歳児クラスでは「ごはんと具を混ぜて握る」というシンプルな工程が年齢に適していること、そして自分の好きな具とごはんがあれば子どもでもできる「手作りの第一歩」として、おにぎりづくりに取り組んでいます。おにぎりを握るときの手の形や力加減など、おにぎりづくりを通して手の感覚も養われます。午後は4歳児クラスで実際におにぎりを握る時間です。3歳児クラスで研いだお米を使って、そぼろおにぎりを作ります。今回は栄養士の先生が直接子どもたちに説明をします。説明を始める前に、先生からの「おにぎり好き?」の問いかけに、「好き!」「遠足で食べた!」「焼きおにぎりが好き!」などみんな話したくて仕方ない様子です。そんな大好きなおにぎりをつくることにワクワクしている子どもたちへ、まずは作る順序を説明します。おにぎりの作り方先生の話を聞く子どもたち3歳児クラスのみんながお米を研いでくれたことを伝え、おにぎりができるまでの工程を話します。「お米をお水でといたら、お鍋にいれて水につけます。お米がお水を吸ったら、お鍋に火をつけて火がいっぱい入ると、ホカホカのごはんになります。ここまでは給食室でやってきたので、今日はこの先をみんなにやってもらいます」そして、具を混ぜて好きな形に握ることを伝えます。「さんかく」「まる」「たわら」の3種類を見せると、「たわら知ってる!」「わたし、ハートも作れる!」「四角も作りたい!」とワクワクしています。「強く握りすぎるとおもちになっちゃうから、優しく握ろうね」という声かけのあと、実際にご飯と具材が各テーブルに運ばれました。具材は青のり、ごま、そぼろです。混ぜる前に各テーブルで役割分担をするため、1~4の順番を決めます。子どもたちは「ぼく、4番がいい」「〇〇ちゃん、2番がいい?」など、喧嘩することなく、先生の助けも借りながらじゃんけんや話し合いで順番を決めていました。ごはんやそぼろのラップを取ったり、ごはんにそぼろを入れたり、グループのみんなで分担します。配られたごはんを覗き込む子どもたちごはんにそぼろをかける様子そぼろのラップを外すと「いいにおいがする」と、子どもたちがお皿の上を仰ぎ始めました。最後に青のりとごまをかけて、1番の人から順番に5回ずつスプーンで混ぜます。みんなで1から5まで数えたら、次の人に交代します。全員混ぜ終わったら、「きれいだね。美味しそうだね」という声かけをしながら先生が仕上げをします。いよいよおにぎりを握る時間です。お皿とラップが渡され、先生がご飯をそれぞれわけてくれました。先生がわけている間も「食べたくなっちゃった~」と待ちきれない子どもたち。準備ができた人から握っていきます。ハートの形にしたい子が先生にどうしたらいいか聞くと、「まずは三角のおにぎりを作って、ひっくり返して、反対側をへこませるとできるよ」と説明。「むずかしい~」「丸できたよ!」「たわらできるかな?」と、子どもたちは思い思いの形に作っていきます。おにぎりを握る様子そぼろおにぎりを食べている子どもたちそれぞれ好きな形のおにぎりが完成しました!先生が麦茶をもってきてくれたら、お待ちかねの実食タイムです。「いただきます」をみんなで言ったら、自分で握ったおにぎりをそれぞれ食べ始めます。たくさん頬張る子や、形が崩れたら握り直す子、おもちになっちゃったけどおいしい!と言いながら笑顔の子など、さまざまです。先生たちも、上手にできたね、美味しいね、と声かけをしながら、こぼれてしまった子の手助けをしつつ、それぞれのテーブルを回っていきます。全員食べ終わったら、ごちそうさまをして片付けの時間です。自分のエプロン、三角巾をロッカーにしまってお片付けをしたら、帰る時間が近づいてきました。「お腹いっぱいで今日の夜ご飯食べれないかも」「おうちでも作りたいけど、おうちにはそぼろがない。あ、スーパーに行けばいいんだ」「自分でにぎったのおいしい」といつもと違う時間を過ごせて、子どもたちはとても満足そうな様子でした。食育の取り組みについてインタビュー栄養士 松田典子様 (左) 園長 廣川淳子様 (中央) 3歳児担任 中島菜月海様(右)今回のおにぎりづくりを始めたきっかけや、当日までの準備についてなど、先生方にお話をうかがいました。また、しおどめ保育園八潮駅北では、今回の取り組みの他にもさまざまな食育活動に取り組んでいます。園長の廣川様、栄養士の松田様、保育士の中島様にお話をおうかがいしました。栄養士 松田典子様 (写真左)園長 廣川淳子様 (中央)3歳児担任 中島菜月海様(右)■シンプルだけど幅広く、子どもが楽しめる食育をできるように━━ 今回のおにぎりづくりについて、子どもたちの反応はどうでしたか?また、この取り組みを通してどういったことを子どもに体験してほしいですか?3歳児担任 中島様(以下、中):3歳児クラスでお米研ぎを担当した中島です。今日の子どもたちですが、お米を順番に洗っているときはいつもよりもドキドキしながら、集中しているように感じました。「どんな音がするかな」「お米を研ぐの、どんな感じかな」など声かけをしていたのですが、いつものようにたくさん喋らずすごく集中していて、一生懸命やっていましたね。今回はお米でしたが、いつもいろんな食材に触れてほしいと思っています。触れて、楽しんで、クッキングって楽しいな、と感じてほしいです。なので、楽しい空間を作れるように、あまり注意事項が多くならないよう工夫したり、声かけの言葉選びに気をつけたりしていました。━━ 子どもへかける先生の言葉がどれも印象的でした。中:そうですね、できるだけ、否定の言葉にならないようには意識しています。どうにか自分の頭の中でプラスに言葉を変換して発してます。例えば、今日は子どもたちが落ちたお米を拾ってくれましたが、落ちてしまったからそれをゴミとは言いたくなかったので、「ゴミ」や「捨てる」といったワードを選ばないようにしていました。あとは、その子にあった声かけをしたいので、それぞれの性格だけでなく、子どもたちのその日の雰囲気とかも考慮しながらやっています。子どものことを考えながらも楽しく食育に取り組めるのは、給食室の先生たちが前向きにどんどん提案をくれるからです。━━ この取り組みをしようと思ったきっかけや理由を教えてください。また、当日までの準備についても詳しくお聞かせください。栄養士 松田様(以下、松):栄養士の松田です。クッキングについては、子どもたちに食に関する充実した経験をしてもらいたいという思いで取り組んできましたが、感染症が流行するなかで接触や集団での行動に制限がかかるようになりました。そのような状況の中、どうやったらクッキングの機会を減らさず、安心して実施できるかを考え、「お手伝い」と「調理」に分ける方法にたどり着きました。本当は、おにぎりづくりであれば、お米を研いで、炊いて、それを握って、という風に一連の流れが全てできればいいのですが、子どもの集中力に限度があることや、担当する栄養士の時間的な制約もあり、時間を区切った内容にしています。「お手伝い」では、食材丸ごとの形や感触を体感しながら下ごしらえをして、「調理」で料理を完成させることで、工程がシンプルになって子どもたちも取り組みやすくなりました。結果的に各クラスのクッキングの機会も増えました。園長先生とは、今のクッキングの形になるまでたくさん話し合いました。また園で収穫した野菜をどのように子どもたちに提供するかなど、子どもたちが喜んでくれる方法を日々相談しています。お米研ぎに使用したパネル━━ 準備から当日の進行まで、先生方がお互いに協力していることがとても伝わりました。保育士・栄養士・調理師・園長先生など、園全体でどうやって連携しているのですか?松:保育士の先生とは、クッキング以外でも給食を食べているときのお子さまたちの様子をうかがったり、月に1回の給食会議で行事食の案内や食育についての要望など情報を共有しています。話を聞くだけじゃなくて、教室におじゃまして食べている様子を見せていただいたり、食事の介助に一緒に入って直接子どもたちの食べ方を確認することで、給食提供のヒントをいただいています。クッキングのときはスムーズに進むように手助けしてくれたり、子どもたちに声かけをしてくれるので、とても助かっています。調理のスタッフとは、保育士の先生から聞いたことや自分が見たことの情報共有をすることを心がけています。調理しているときや、ミーティングを通して、困っていることや、もっと子どもたちに喜んでもらえるような給食を提供するにはどうしたらいいか話ながら業務を進めています。クッキングのときには毎回実施計画をたて、実施後には担任や栄養士で評価、反省を行って、次回に向けて改善点を挙げています。この振り返りの記録を次のクッキングに活かして、担任や担当する栄養士が代わってもクッキングが実施できるようにしています。■0歳から5歳まで、年齢にあった食育を。取り組みに込めた想い━━ 園全体としては、どんな想いで食育に取り組まれているのでしょうか。園長 廣川様(以下、廣):園長の廣川です。食育というのは、やはり子どもたちの成長、日々の生活のなかで重要な要素の一つです。「食べる」ということだけでなく、「育てる」「作る」「食材に触れる」といったこともすべて繋がっています。そしてなにより、好奇心を育んだり、ワクワクドキドキする体験となることをすべての食育活動において大切にしています。体験を通して子どもたちの感性も豊かにもなりますし、自分の体のことを考えるきっかけにもなると思います。あとは、感謝の気持ちを育むことも大切です。「豚さんや牛さんをわたしたちはいただいているんだよ。ありがとうの気持ちを持っていただきますっていおうね」ということを伝えることで、世の中の様々なことへの理解にも繋がると思うんです。━━ ありがとうございます!どういった課題感を持って取り組まれていますか?松:子どもたちの経験値という点では、おにぎりづくりのような1日で完結するクッキングのほかに、年一回恒例となっている「梅ジュース作り」も行っています。梅ジュース作りは他のクッキングと異なり、その日のうちに味わうことはできませんが、梅を丁寧に扱い梅と氷砂糖が日々変化していく様子を観察できます。子どもたちも梅を漬けたビンを見ながら「いつ梅ジュース飲めるのかなぁ」と楽しみにしています。このようなできあがるまでの変化を見守り、心待ちにするような経験も今後増やしていきたいと考えています。梅ジュース廣:運営面でいうと、まずは先生たちの感じてる課題感やどんな取り組みがよいかを吸い上げることが重要だと感じて取り組んでいました。先生たちがやりたいこと=理想と、実際どこまで子どもたちに取り組ませてあげられるか=現実を照らし合わせていました。「園としてこうやります」と示すのではなく、保育士、栄養士、調理師と、みんなのアイデアを引き出して食育の方針を決め、取り組みを実現できるよう努めています。この2年間くらいですかね、試行錯誤しつつもみんなで話し合い課題を出し合ってきました。例えば、すべての工程を子どもたちにやらせてあげたいという方向で最初は進んでいましたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、すべてを子どもたちにやらせよう、ではなく、先生が仕上げをするなどどう分担していくのか、ということをアイデアを出し合って今回のような食育の形が完成しました。なので、おにぎりづくりでは3歳児さんがお米研ぎで、4歳児さんがおにぎりを握るという役割分担になっています。これもすべて給食チーム、保育士さん、パートの職員の方、など先生たちの力によるものだと思っています。━━ 0,1,2歳児のお子さまについてはどういった食育に取り組まれていますか?廣:0~2歳児のお子さまも、外で一緒に日々遊んでいますが、そこで畑に日常的に触れることが食育となっています。2歳児だと、3~5歳児が野菜の収穫をしているのをみて、一緒にやってみたいと興味を持った子も一緒にやったりしますし、ナスとかきゅうりとか、花が咲いて野菜ができるというのを自分の目でみて知ることができています。あとは年に2回「食育週間」という形でテーマを決めて、各クラスごとに給食の前の時間にお話をする時間を設けています。0,1,2歳児も含む全クラスをまわっているのですが、次のテーマが「噛むこと」なんです。0,1,2歳児だと話して伝えるよりも絵や写真、製作物で視覚的インパクトを持たせることを大切にしています。ライオンさんは牙を使って噛むよ、とか、シマウマさんは奥歯を使ってすりつぶすよ、など噛むことについて人形などをつかって説明すると、0歳児でも楽しそうに見ていますし、そのまま給食の時間に入って一緒に噛む練習をしています。3,4,5歳児になると、お話のパートを増やして噛むことでどんないいことがあるかを伝えます。よく噛むことのメリットを知ったうえで給食の時間になることで、より噛むことを意識してもらっています。こんな感じで年齢にあわせた食育をやっています。茄子の花先生と野菜をみる子どもの様子━━ 最後に、普段の食育の取り組みに対して保護者の方への伝え方や反応についてお聞かせください。松:食育については、色々な方法で保護者の方へ伝えています。SNSやブログではクッキングの様子や行事食の紹介と献立に込めた想いなどを、また、コドモンの連絡機能を使って給食だよりを配信して、食や健康に関する情報を発信しています。園の玄関先には給食を展示していますが、保護者の方はお子さまと一緒に今日食べたものを確認したり展示を写真に撮ったりしています。やはり、お子さんが好き嫌いなく食べているかとか、どれくらい食べているかは皆さん気にしていらっしゃるようです。年に1回、コドモンのアンケート機能を使って、保護者向けに食生活アンケートを配信しています。朝食を食べているか、好き嫌い、食事に関して気になること、間食のとり方やタイミング、排便について、などを聞いています。回答はデータにまとめてフィードバックしたり、保護者の方が食事に関して気になることについては簡単なアドバイスを添えて返信しています。たとえば、結構多いのは「好き嫌い」「野菜を食べない」「早食い」「時間がかかる」などです。好き嫌いなどは保育園では食べてるけどおうちだと食べないという声もあります。お友達と一緒だったり先生がいると、ちょっと頑張って食べてる部分もあると思うので、お家では嫌いだからといって全く口にする機会をなくしてしまうのではなくて、間をあけてたまに出してみましょう、といったことを伝えています。早食いや食べるのが遅い、といったことについては、早食いだったらちゃんと噛めてるかどうか、お家でもちょっと食べ方の確認をしてみましょうとか、食べるのに時間がかかりすぎるのは、どうしても食べるのに飽きてしまうということがあるので、時間をちょっと上手に区切ってみるとか、ここまで食べたら今日はオッケーとか、「時計の針が12になったらごちそうさまだよ、それまでに食べれるようにしようね」といった声かけなどをちょっとアドバイスをしてます。━━ ありがとうございました。先生同士の連携だけでなく、保護者の方とも食育についてどうコミュニケーションをとっているか、非常に参考になりました。これからも食育を通して子どもたちの健やかな成長に繋がることを願っております。今年も、夏休みの保護者の献立・お弁当作りを応援するTwitterキャンペーンを開催します長い夏休み「家でも食育を」と考えている保護者の方もいらっしゃるかと思いますが、現実は思うようにいかず難しいこともあります。毎日栄養バランスを考えて食事を作ることは、とても大変なことです。お子様が夏休みを迎えるこの時期に、保護者の方も一緒に献立を考える時間をお休みしてみませんか?子どもと触れ合う時間を作り、保護者の方も無理なく「食」と付き合っていくために。時間がないときには、簡単に作れるものを。時間が取れるときには、「食」を通して子どもと一緒に特別な経験を。毎日献立をご紹介します。夏休みの保護者の献立・お弁当作りを応援!一緒に夏を乗り切ろう Twitterフォロー&RTキャンペーン2023詳細はこちら→ 期間:7/21(金)〜8/31(木)たくさんの方のご参加をお待ちしています。【株式会社コドモン会社概要】◆所在地:東京都港区三田3丁目13−16 三田43MTビル 3F◆資本金:68,250,000円◆代表者:代表取締役 小池義則◆WEB: ◆事業内容:子どもを取り巻く環境をより良くするための事業を手掛け、働く人にとっても働きやすい組織づくりを体現。子育てに優しい社会に変わるよう多角的に環境整備を行い、社会に貢献する。◎こども施設職員の労働環境を整え、保育・教育の質向上を支える子育てインフラとしての保育・教育施設向けICTサービス「コドモン」の開発・提供。2023年6月末時点で、全国約14,500施設、職員約29万人が利用。全国約386の自治体で導入および実証実験の導入が決定。導入施設数・自治体導入施設数・契約自治体数でシェア1位(※)◎保活中の保護者や求職者と保育・教育施設をつなげる採用・園児募集支援サービス「ホイシル( 」の提供。こども施設が簡単に施設の魅力を発信でき、保育学生や再就職希望者が採用情報にアクセスしやすいような情報提供を行う。その他、保育園向け写真ネット販売「コドモンプリント( 」こども施設を対象とした専門のECサイト「コドモンストア( 」、現場で働く保育者の資質や専門性向上を目的としたオンライン研修サービス「コドモンカレッジ( 」、こども施設職員への福利厚生サービス「せんせいプライム」などを展開。※(2023年1月株式会社東京商工リサーチ調べ)<<お問い合わせ・ご質問等>>株式会社コドモン広報 press@codmon.co.jp 080-7303-6026/080-4466-6738TEL: 03-6459-4318FAX: 050-3737-7471 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年07月19日急に気温や湿度が上がり、学校での熱中症のニュースもよく耳にする昨今。節電要請が出る地域もあるなかで、「空調機に頼る」以外の暑さ・熱中症予防対策を子どもたちと一緒に学んでおきたいものですね。そこで今年も、日本全国の“アツいまち”が主催するイベントに参加し、猛暑を健康的に乗り切るヒントを取材してきました!■今年も5都市が大集合!小学生向けコンテストにも注目 「アツいまちサミット」 は、日本歴代最高気温の記録を持つ熊谷市・四万十市・多治見市・山形市・浜松市の5都市がタッグを組み、今年で10年を迎えるイベントです。熱中症モデル対策に選ばれている熊谷市市長からの開幕宣言の後、今年は環境省からもメッセージが。気候変動適応法に基づき、従来の「熱中症警戒アラート」から、今年は「熱中症警戒情報」という一段上の熱中症特別警戒情報が設けられることや、地域の指定暑熱避難施設として「クーリングシェルター」を自治体が定められるよう法改正がなされたことなどが発表されました。昨年も「空中すいかのグリーンカーテン」を全国に広げたり、熱中症測定デバイスを用いた実証実験を行ったり、各市の特産品と麦茶を組み合わせた「暑さ対策レシピ事業」の開発をしたり(レシピは こちら )と、精力的に取り組んできた5都市。昨年の流れを汲んで掲げられた今年のテーマは、「100万人のアツいわがまちから 日本全国へ届ける暑さ対策」です。2013年から手探りで始まった本サミットも、5都市内での地域浸透フェーズを経て、今年からは暑さ対策の全国浸透を図っていくそう。「地域を盛り上げ、住みやすくすること」をテーマに始まった本サミットですが、地球温暖化の対策も必要ということから、今年は全国区で暑さ対策プラス「暑くならないための対策」にも取り組んでいきたいという方針が発表されました。具体的には、持続可能なグリーンカーテン事業をさらに広げる取り組みや、暑さ対策×産業の取り組みを行うほか、今年は「子どもの頃から暑さ対策を自分事として考えてほしい」という思いから始まった、小学生向けの「あつさたいさくコンテスト」が全国区で開催されるそうです。最優秀賞の獲得者には「健康ミネラルむぎ茶 1年分(365本)」が贈られます。 自由研究のテーマとしても最適なテーマですね。Web応募は こちら から!(2023年7月24日締切)アツいまちをテーマにした駅ビルと人気漫画「埼玉の女子高生ってどう思いますか?」と連動した謎解きキャンペーンも今年も開催が決定。近隣の方や原作ファンは要チェックです!■”涼しいまち”のレストランから、麦茶レシピの提案さらに「涼しいまちからも学べることがあるのでは」ということで、今年は軽井沢の老舗「 SAWAYA 」からの中継も。軽井沢町の平均気温は8.8度。扉を開けておけば涼風が入ってくるため、扇風機を買ったことがないというエピソードも紹介されましたが、「木の伐採が少ないことが涼しさの一番の理由ではないか」とのこと。軽井沢市は建蔽率20%と定め、自然を残す取り組みを昔から行っているそうです。またサミットへの参加にあたり、SAWAYAのレストラン「こどう 森の中のレストラン」のシェフが、麦茶を使ったメニューを開発SAWAYAのジャムを使ったレシピやサラダ、肉料理に使えるレシピの詳細は こちら から!■5都市それぞれの最新の暑さ対策を紹介【浜松市】家康ゆかりの地では、水鉄砲射撃合戦イベントを開催!2020年に国内最高気温41.1度を記録し、今年でサミット参加3年目になる「浜松市」。長年続けてきた中心市街地でのゴミ拾い活動を継続するほか、親子向けに「浜松まちなか〜戦国水でっぽう射撃合戦〜」を実施するそう。「浜松こども館」「浜松科学館」など市内の児童施設なども巻き込みながら、子ども向けの啓蒙活動を続けていくそうです。浜松市は今年の大河ドラマの主人公・徳川家康が礎を築いた「出世のまち」であり、SUZUKI、Honda、YAMAHA、KAWAIなど国内メーカーの創業地でもあり、「ものづくりのまち」としても知られています。現在もベンチャーやスタートアップ企業が生まれ続けているため、さまざまな業界の“アツい人”にスポットを当てて全国にプロモーションしていきたい、といった思いも語られました。【四万十市】体を冷やす効果がある名産品「米ナス」を全国へ!米ナスの露地作付面積日本一を誇る四万十市。同市が毎年続けているのが、水分と利尿作用を持つカリウムを多く含み、体を冷やす効果がある「米ナス」をテーマとした取り組みです。昨年は8000食近くを提供した「米ナス給食」の取り組みも、今年も拡大させていくとのこと。地元の高校生たちは、農家での苗の植え付けや道の駅で販売するメニュー開発にも挑戦しているそうです。市内のレストランを巻き込んだ「ガブっと米ナスキャンペーン」や、「#米ナス日本一」Instagramハッシュタグキャンペーン、そして巨大米ナス釣りや激辛早食いコンテストなどが楽しめる「ナスフェス」も開催されるとか。全国区になりつつある食材・米ナスに今年も要注目です!【多治見市】クエスト形式の「アツまちマスター」を企画毎年キャッチーな企画を打ち出している多治見市からは、「アツまちマスター」の企画が発表されました。「暑さ対策を日常習慣にしてほしい」という思いから、日常でできるあつさ対策をクエスト依頼書にして30日分掲載。「点滴飲みをする」「日傘をさして外出する」などの30クエストすべてをクリアすると景品をプレゼントするという、ゲーム感覚で楽しめる企画です。昨年度の「あつさたいさくコンテスト」で出てきた内容もクエストに入れる予定で、「アイデアを考えた子どもにも喜んでほしい」「子どもたちにぜひクエストを楽しんでほしい」といった思いが語られました。そして昨年に引き続き、街全体の事業者を巻き込みながら暑さ対策に取り組む「暑さ対策博覧会」も開催予定。教育委員会の後援のもと、近隣の学校にも周知を広げていくそうです。【山形市】子どもたちに五感で「涼」を感じてもらう山形市の2023年のテーマは「五感で感じる山形」。地面に近いほど体感温度が高くなることから、今年は特に子どもたちに向けた取り組みを開催するとのこと。体の隅々まで山形の涼しさを感じられるよう、山形大学SDGs推進室とも連携しながら、シーグラスつかみ取りや打ち水を使って遊べるイベントの企画が発表されました。郷土食のオリジナルレシピを募る「水まんまコンテスト」や、県内クールスポットを募集する「#やまがたクールスポット」のキャンペーンを今年も継続するほか、企業と連携した「暑さから考えるSDGsワークショップ」も今年は初開催するそうです。【熊谷市】市内10ヶ所にクーリングシェルターを開設「地方公共団体における効果的な熱中症対策の推進に係るモデル事業」に指定されている熊谷市では、市内10カ所に試験的に「クーリングシェルター」を常時開設するそうです。(通常は6/1〜9/30の期間)。人が動くエリアに涼を取れる施設を指定し、来場者には熱中症対策品の配布も行われるとのこと。全国に先駆けた取り組みですが、このマークを見たら「指定暑熱避難施設」と覚えておくと良さそうです。普及に力を入れてきた「星川グリーンカーテン事業」も地域間連携をさらに進め、老人ホームや狭い路地スペースなども活用しながら、誰でも楽しくできるものを開発していきたいとのことでした。■ 伊藤園の自販機で、熱中症警戒情報をキャッチ毎年「アツいまちサミット」に参加し、5都市とともに啓蒙活動に取り組んでいる伊藤園からも、直近の取り組みが紹介されました。伊藤園の代表商品である「健康ミネラルむぎ茶」ですが、この商品は「お客様の健康づくりをサポートしたい」「ドリンクを通じて、暑さ対策やミネラル補給の大切さも一緒に伝えていきたい」という思いを持って提供しているそう。2023年6月1日には、麦茶飲料の販売実績において、ギネス世界記録ナンバーワンにも選ばれました。また熊谷市と伊藤園でタッグを組み、デジタルサイネージを搭載した「暑さ対策訴求自販機設置」を熊谷市内9カ所に設置。通常時は地域のPRコンテンツなども表示するものの、熱中症警戒情報が発表された時には「暑さランク危険」の表示に切り替わり、自販機周辺の人々に注意を促す自販機になります。尚、伊藤園は、気候変動の一因とされる環境面に配慮した取り組みも続けています。2030年を目標に<リサイクル素材100%のペットボトル>への切り替えを進めており、昨年は仙台市と共に「水平リサイクル」(同じ地域内で再びペットボトルとして再利用)の取り組みを実施したそう。大量に出る茶殻のリサイクルにも精力的に取り組んでおり、むぎ茶殻入りのプランターや卵の緩衝材などのほか、建材から人工芝、紙製品や文房具まで幅広い商品に生まれ変わっています。■ 水分・ミネラル補給の際は“点滴飲み”を最後に、熊谷県出身の黒沢哲夫医師(千葉中央メディカルセンター)が登壇し、熱中症は室内や夜間でも注意が必要なこと(特に気密性の高い住宅は夜でも室温が下がりにくい)や、体温調整機能が未熟な乳幼児・喉の渇きを自覚しにくい高齢者は特に注意が必要なことが周知されました。水分は、一気飲みをすると体にうまく吸収されずに尿として排出されてしまうため、飲むときは吸収点滴のように「1時間にコップ1杯を目安にちょぼちょぼと飲む“点滴飲み”」が有効だそうです。水分だけでなくミネラルの補給も不可欠となれば、暑さ対策飲料には伊藤園の「健康ミネラルむぎ茶」を選びたいところ。 『乳児用規格適用食品』 であり、カフェインゼロ・無糖・カロリーゼロのため、家族全員が安心して飲むことができます。現在は「夏を快適に!暑さ対策グッズが絶対もらえる!」キャンペーンも実施中です!(8月25日締切)暑さを乗り切る方法や熱中症予防の対策を親子で一緒に学び、習慣化させて、猛暑を元気に乗り切っていきましょう!(取材・文/外山ゆひら)
2023年06月13日「日本の教育はお金について学ぶ機会が少ない」と言われていますが、ではどうやって教えてあげればいいのでしょうか。子どもの頃に学んできていない親世代の私たちにとって、わかりやすく子どもに教えるのは難しいですよね。そんなときはお金がテーマの絵本を親子で読んでみるのはいかがでしょうか。モデルで絵本ソムリエのアンヌさんに、投資や稼ぎ方、使い方など、さまざまな視点から描かれたお金にまつわる絵本を10選ピックアップしてもらいました。可愛い絵と楽しいストーリーで楽しく学んでみましょう!お金がテーマの絵本 01小さな子でも理解できる投資のお話『ポーチとピース とうしについてかんがえるえほん』『ポーチとピース とうしについてかんがえるえほん』 作:倉橋隆行 絵:ふゆはる (プラチナ出版) 対象年齢:4歳くらいから「日本の教育に金融について学ぶ機会が、欧米に比べて圧倒的に少ない。そのことに疑問を感じた著者は投資の専門家。『お金って?』『投資って?』小さいうちからお金の運用について考えてもらいたいとの思いでつくられた本作品。登場するのは可愛いリスのピースとタヌキのポーチです。2匹はクリが大好きですが、『少し食べて取っておく』リスさんと、『全部一気に食べてしまう』タヌキさんとでは、そのあとの暮らしぶりに差が出ます。同じ森に住むのに、片方は豊かに。もう片方は貧しい。どうしてでしょう。そのプロセスもなるほど納得の興味深いお話です。続巻をテキストにしたボードゲームもあるので、絵本を読んだあと家族で遊んでみるのはいかがでしょうか」お金がテーマの絵本 02身近にあるものでお金を稼ぐ方法とは?『レモンをお金に変える法』『続・レモンをお金に変える法』『レモンをお金にかえる法』 作:L・アームストロング絵:B・バッソ訳:佐和 隆光(河出書房新社)対象年齢:9歳くらいから「子どもが本格的にお金に興味を持ち始めたら、この本を。始まりは至ってシンプル。あるのはタネも仕掛けもないひとつのレモン。これを絞って水と砂糖を加えるとレモネードの出来上がり! と主人公の女の子は誇らしげ。それに『価格』を付け、『消費者』に『製品』を売ることに。友達が大勢買いにくると、『市場価格』が決まります。そして『初期投資』、『自己資本』、『資本貸付』という一見難しそうなキーワードに触れてゆきますが……。的確な文とコミカルな絵で、堅苦しさはゼロ。お金の循環システムに楽しく親しめること間違いなし。経済学入門のバイブルとも言えるほどのつくりで、大人の方のおさらいにも」『続 レモンをお金にかえる法』 作:L・アームストロング絵:B・バッソ訳:佐和 隆光(河出書房新社)対象年齢:9歳くらいから「続編は、そのレモネードがとびきりおいしいと評判になったところからスタート。子どもたちは上手いこと『利益』や『賃金』を稼いでいます。ところが、異常寒波に見舞われ原料のレモンが不作に。『値上げ』を余儀なくされると、『賃金と物価の追いかけっこ』が始まり、『インフレーション』につながる。そして『不況』から『景気回復』までを、愉快な絵とともに簡潔に追って行く展開が見事です」お金がテーマの絵本 03“仕事のやりがい”と“お金”の関係がわかる!『ありがとうのおかね』『ありがとうのおかね』 作:さない ごう絵:なかむら まちこ(リーブル出版)対象年齢:3歳くらいから「そもそもお金はどうしたらもらえるのか。小さなゾウのカイルくんは、パパに聞きます。すると『ひとから”ありがとう”といわれるしごとをすれば』という返事。そこでカイルくんはお友だちとそれぞれのパパの仕事を見にいくことに。バスの運転手さん、ケーキ屋さん、本屋さん。みんなに『ありがとう』と言われ、お金を受け取っています。人が喜ぶことをするのはとても嬉しい。その気持ちも伝えたくなります。稼ぐことの本当の意味とは。ポップな絵で小さい子に伝わりやすい楽しさがあり、お金に対してポジティブなイメージが持てるようになるでしょう」お金がテーマの絵本 04お金をもらうことは嬉しいこと!『ひゃくえんだま』『ひゃくえんだま』 作:ねじめ 正一絵:荒井 良二(鈴木出版)対象年齢:2歳くらいから「百円玉をもらった男の子。とっても嬉しくてたまりません。じっと見つめて、それから見上げて。お尻にのせてみたり、ポケットにしまったり。絶対に手放したくないからギュッと握って眠ってみると……。リズム感あふれる詩にのせて、喜びの世界が広がり、とてつもない百円玉の大冒険が繰り広げられます。その展開が奇想天外でおもしろい! お金をもらうことはなんといっても嬉しい。そんな素直な気持ちが尊重される人気の作品です」お金がテーマの絵本 05目的を持ってお金を貯めよう『かあさんの いす』『かあさんの いす』 作・絵:ベラ B.ウィリアムズ訳:佐野 洋子(あかね書房)対象年齢:5歳くらいから「食堂で働くかあさんとおばあちゃんと三人で暮らす『わたし』は、お仕事を手伝ってお金をもらうと、半分だけ大きな瓶に入れます。かあさんも仕事から帰ってくると小銭を。おばあちゃんも安売りで得をしたときに。みんなが協力をして瓶をいっぱいにしようとします。火事でなくしてしまったふわふわのイスを買うことを夢見て。そこへ行き着くための経緯が心をやさしく揺さぶります。隅々まで描かれた水彩画も微笑ましく、あたたかみのある素敵な貯金の物語です」お金がテーマの絵本 07お金で買えるものを考えよう『買い物絵本』『買物絵本』 作:五味太郎(ブロンズ新社)対象年齢:5歳くらいから「お金で何を買うことができるでしょうか? お菓子だとおいしい、楽しい、嬉しい。でも、虫歯も買うことになるかもしれません。そこで、歯の治療を買うことに。また、嫌な仕事は人に任せれば、ラクチンやのんびりが。つまり暇が買えて、自分の仕事をする時間も……と展開してゆきます。もの以外にもどんなものが手に入るのか。『やさしい心の満足感』、『強い意思の充実感』、『みずからの可能性の追求』など、ちょっと哲学的なテーマも。五味太郎さんならではの絵と文が魅力の長年愛されてきた作品。新装版で復活しました」お金がテーマの絵本 082冊を通してお金の稼ぎ方と使い方を理解できる『おかねをかせぐ!-生きるのにかかせないお金のはなし』『おかねをつかう!-生きるのにかかせないお金のはなし』『おかねをかせぐ!-生きるのにかかせないお金のはなし』 作・絵:シンダーズ・マクレオド訳:田中 靖浩、大加瀬 裕美(岩崎書店)対象年齢:3歳くらいから「『お金のごく基本的なことを教えるのに、早すぎるということはありません』という筆者。その言葉を映し出すように、ごく小さな子どもに向けたお話です。歌うのが大好き。お金持ちで人気者になりたい。素直な欲望を実現させるには……。稼ぐことの目的とプロセスを、ウサギのバンちゃんがお金の代わりのニンジンを集めて、出世を目指そうと頑張る姿が可愛い。お子さんにもきっと夢があるでしょう。バンちゃんの考えをお手本に、一緒にどうやったら叶えられるか考えてもいいですね」『おかねをつかう!-生きるのにかかせないお金のはなし』 作・絵:シンダーズ・マクレオド訳:田中 靖浩、大加瀬 裕美(岩崎書店)対象年齢:3歳くらいから「ウサギと考えるお金の話の第2弾は、サニーが登場します。ウサギの国ではお金がにんじん。お小遣いで貯めた3本を、さてどう使おうか。もちろん、あれもこれもは買えません。ものにはどんな価値があるのかを知り、自分に必要なものを適切に選んでゆくサニー。その考え方のプロセスをシンプルに描いていて、算数の感覚も培えます。お金のことを考えるのは生きるのに欠かせないことだと伝えたいですね」PROFILEアンヌさんモデル・絵本ソムリエ。1971年東京生まれ。14歳で渡仏、パリ第8大学映画科卒。 映画、エッセイ、旅、ワインなどのコラム等の執筆を手がける。出産を期に子供の発育と絵本の読み聞かせに関心を持ち、地域での読み聞かせボランティアとしても活動してきた。息子が6歳になるまでに読んで聞かせた本は793冊1202話。現在所持する絵本は約1000冊。
2023年02月21日■前回のあらすじAくんママとの一件を姉に相談したところ、「無理に関わらなくてよくない?」とアドバイスを受けます。さらに「仲良くしてもらって『許されたい』って実感したいだけ」と姉にピシャリと言われ、客観的に物事を見つめ直す機会になるのでした。幸い息子とAくんは仲良くしているみたいで、Aくんの話をよくしています。子ども同士が仲良くしてくれることが一番うれしいです。しかしAくんママとは、あれからちゃんと話すことはできていません。実は小学生2年生になった今でも、目をそらされていて…。とはいえ、今のところの大きなトラブルも不便もなく、親子共々過ごせています。子ども同士のトラブルは親が見ていないところで起きてしまうので、対応がとても難しいのですが・・・毎日ちゃんと息子や幼稚園の先生の話をよく聞き、小さな変化でも気づけるようにしていきたいです。できれば、大きなトラブルになる前になんとかしたい!今回のことで子ども同士のトラブルに親がどう対処すべきなのか、その難しさを痛感させられました。なるべくトラブルに発展しないように、日頃から息子とコミュニケーションをとっていきたいです。今回で本連載は最終回です。最後までお読みいただき、ありがとうございました!
2022年11月22日子どもの癇癪とは?何故起きるの?Upload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホン癇癪(かんしゃく)とは、声を荒げて泣いたり、激しく奇声を発したりするなどの興奮を伴う混乱状態を指します。怒りや不安などの感情を持つこと自体は誰にでも起こる自然な現象ですが、気持ちのコントロールがうまくできないときに癇癪は起こります。具体的な癇癪行動としては以下のような状態がよく見られ、子どもによって一人ひとり異なります。・床にひっくり返って泣きわめく・物を投げたり、自分の頭をものにぶつけたりする・周りの人を殴ったり蹴ったりするそれまでは問題なく穏やかに過ごしていた子どもが突発的に癇癪を起こすこともあります。また過度な場合だと癇癪を起こしているときに、自制できない衝動的な行為として自分を傷つけてしまったり(自傷行動)、物を壊したり、他者を傷つけてしまう(他害)こともあります。癇癪は、乳児期には空腹や眠気、痛み、おむつが濡れたりといった不快な刺激や状況によって不快な刺激や状況によって生理的に引き起こされるものですが、成長に伴って子どもにとっての何らかの不都合を親や周りの人へ伝え、それを取り除く社会的なコミュニケーションの機能をもってきます。例えば、おもちゃを取り上げられてしまって癇癪を起している子どもの状況を考えてみましょう。おもちゃを取り上げられた子どもにとっては「おもちゃが自分の手元からなくなったこと」が不都合なことです。そのおもちゃを取られたという状況をなくすために、手段として癇癪を起こすという行動の流れになります。ですので子どもの癇癪をただ「怒っている」「泣き叫んでいる」という単なる一つの行動ではなく、「不都合な現実(原因)」→「不都合を取り除く方法(手段)」→「目的の達成」というグループ化された行動のまとまりとして捉えていくことが大切です。上の例でいうとおもちゃを自分の手元に取り戻すことが「目的の達成」です。もう一つ大切な点は、癇癪を起こす子ども自身も怒りの爆発を抑えられず困っている場合があるということです。泣き叫ぶ子どもを見ると「どうして早く泣き止まないの?」とイライラすることもあるかもしれませんが、癇癪がひとたび始まると本人も感情を抑えようとしても抑えられないのです。詳しいことはあとで述べますが、これは子どもの癇癪を理解するために重要な、もう一つのポイントとなります。癇癪は赤ちゃんから幼児期、児童期にも見られ、思春期や大人になっても続くこともあります。発達段階やその場の状況によって原因は異なるものの、癇癪が起きているときには、「何か不都合を取り除こうとしている」そして「困っているよとサインを発している」という二つの点を思い出してみてください。癇癪を起こす原因は?その場の状況や子どもの気質によって、癇癪を起こす原因はさまざまです。癇癪を起こす子どもにはどのような背景があり、癇癪がどのような目的を達成するための役割を果たしているのかを考えていきます。子どもが生まれてからしばらくの間は、保護者の養育のもと、眠ったり、おっぱいを飲んだりします。その際に「眠たいのに眠れない」、「お腹が空いた」、「痛い」、「オムツか濡れた」などの生理的な不快を泣くことで表現します。赤ちゃんが泣くと、保護者はあやしたり、ミルクをあげたりといった生理的な不快を解消するお世話をします。この関わりによって、赤ちゃんはコミュニケーションを学んでいきます。ですので、赤ちゃんが癇癪を起したり泣いたりすることは、この時期に必要なことです。※自閉スペクトラム症のある子どもの中には、感覚過敏がある場合が多くあります。周りにいる子どもが大丈夫な刺激でも、過敏に反応して癇癪を起こしてしまうことがあります。1歳ごろになると、保護者のしてほしいことと子ども自身がしたいことが違う場合があることをぼんやりと分かり始めるようになります。このころから、保護者の行為に対して拒否的な反応を示すようになっていきます。癇癪を起してしまうのは、どうしても不都合で回避したい出来事があるようなときでしょう。これらの反応は、自分が保護者とは別の意図をもった人間であるということを子どもが学習し、次第に気付いてきたという成長のあらわれです。これはだいたい1歳ごろから始まるとされており、2・3歳になると言葉も加わって「いやっ!」といいながら自分の意見を主張します。これがイヤイヤ期といわれる時期です。周囲の人と言葉でコミュニケーションができる子どもであれば、苦痛や拒否、要求などを適切に表現して伝え、助けを求めることができるでしょう。前に述べたように、乳児期の不快な状況に対する生理的な泣きは、成長とともにコミュニケーションの機能を持つようになります。特に言葉をまだ覚えていない乳幼児期の子どもの場合には、泣き叫んだり、暴れたりするなどの行動によってしか、自らの気持ちを伝える手段がありません。このような学習性の癇癪には、大きく分けると注目、要求、拒否の3つの場合があります。【注目】注目を引きたい、かまってほしい【要求】物が欲しい、活動を行いたい【拒否】活動をやめたい、ある状況を避けたい等、嫌だという気持ちを伝えたいつまり過去に、癇癪を起こすことによって結果的に要求を叶えたり、嫌なことしなくて済んだりしたといった経験があった場合にはコミュニケーションの手段として癇癪が習慣化してしまっていることが考えられます。例えば、癇癪を起こすと母親が駆けつけて抱きしめてくれた、癇癪を起こしておもちゃを貸してもらったなど、親にとっては癇癪をやめさせようとしてとった行動が、子どもにとっては「癇癪を起こすことで望ましい結果が得られる」というご褒美になっていることもあるのです。癇癪はそれぞれの子どもの状況において別々の原因がありますが、こうした経験が重なることで、かまってほしいときに行うコミュニケーション行動として「泣き叫ぶ」「暴れる」ことが学習され、定着してしまっている可能性もあります。まとめ子どもの癇癪の原因は一人ひとり違います。乳児期には生理的な不快感や状況によって引き起こされる生理的な刺激に基づいた癇癪が多いですが、成長するにつれて学習性の癇癪へと変化していきます。まずは子どもがどのような状況で癇癪を起こすことが多いのかを理解し、癇癪が起きる前に子どもの癇癪の原因の「不都合」や「困り」をできるだけ取り除くこと、癇癪に変わる適切なコミュニケーションを教えていくことがポイントです。イラスト/かなしろにゃんこ。
2022年02月27日「大人になってから学ぶサッカーの本質とは」を運営し、育成年代のサッカーの本質を伝える活動をしているKEI IMAIさんに、子どものサッカーを「習い事」と捉えることについて聞きました。子どもにサッカーをやらせたい親御さんはたくさんいます。親同士で、「習い事なにやってるんですか?」という会話になると、「水泳と、英語とサッカーと...」このように返すお母さんさんお父さんは結構いると思います。でも、長くサッカーをしてきた身として、サッカーを指導してきた身としてもお伝えしたいのは、サッカーを習い事と思わないでほしいということです。今回は、子どもにサッカーをさせたい、サッカーを楽しんでほしいと思っている親御さんが心得ていてほしいことをお伝えします。(構成・文:KEI IMAI)【関連リンク】子どもが心からサッカーを楽しむために大切にしてほしい親の心得「サカイク10か条」■どうして「習い事」と捉えない方がいいのかどうして「習い事」と思わないでほしいのかというと、サッカーを教わる、教えてもらうという受け身の姿勢が、サッカーというスポーツの本質から遠ざけてしまうからです。サッカーは教わるものではありません。楽しい、プレーしたい、もっと上手くなりたいという気持ちを育み、子ども自らの主体性を引き出すことが我々大人の役目です。子どもは、何のためにサッカーをするのでしょうか。サッカーを楽しむためです。そしてサッカーを通じて仲間と繋がり、成長します。■上手くするために育むべきものは好奇心と主体性では、どうしたら成長できるのかというと、自分がやりたいと思って決めたことで、これまで出来なかったことができるようになること、そうなるまでに楽しくも苦しみが伴うことを知ることです。勝つことの喜びを、負けることの悔しさを知ることです。これらをサッカーで経験し、もっと上手くなりたい、もっと成長したいと子どもたち自身が思えることがとても大切なことです。ですから、サッカーを習い事としてやらせないでほしいんです。強制しないでほしいのです。サッカーを上手くさせたいという気持ちはコーチたちも同様です。だからこそ、育むべきは子どもの好奇心であり主体性です。サッカーって面白い、楽しい!と思わせて、「上手くなりたい」という気持ちを育み、上手くなるための環境をつくるのがサッカークラブの役目です。「上手くなりたい」という気持ちは、強制によって育まれるものではありません。サッカーという真剣な遊びの中で育まれていきます。サッカーの本質は遊びです。サッカーがしたいと思わないと、当然サッカーは上手くなりません。サッカーをしなきゃいけない......、と思いながらプレーしたところで上手くなりません。■夢中でサッカーをしている子どもが上手くなる元陸上選手の為末大さんは著書『生き抜くチカラ: ボクがキミに伝えたい50のことば』の中で「努力は夢中には勝てない」という言葉を残しました。私自身の子供の頃をふり返ってみると、夢中でプレーした積み重ねが成長に繋がっていたことがわかります。楽天大学の学長である仲山進也さんと元東京ヴェルディで活躍された菊原志郎さんの共著『サッカーとビジネスのプロが明かす育成の本質 才能が開花する環境のつくり方』にはこう書いてありました。ーー夢中で試行錯誤ができる子とできない子の違いって、何でしょう?主体性ですかね。こういう練習は、子ども同士でやるのが一番楽しいんですよね。大人がいると、どうしても大人の視線やミスを気にして伸び伸び練習できないですから。JFAアカデミーのときは、「今日は、コーチは何も言わないよ。失敗してもいいから自分たちで考えて、仲間と力を合わせていろいろやってごらん」という「ノーコーチングデー」を設定してました。出典:サッカーとビジネスのプロが明かす育成の本質 才能が開花する環境のつくり方より夢中でサッカーができる、試行錯誤できる環境が一番成長に繋がります。どんなに最先端の練習メニューも、夢中でプレーする子どもたちの前では無力です。夢中になる仕掛けが上手い大人が子どもを成長させます。魔法の練習メニューは存在しませんが、魔法のコーチングは存在するということです。子どもたちの気持ちをノセる指導者の元で子どもたちは伸びていきます。■サッカーを強制し、プレーを矯正するチームは少なくない長くジュニアサッカーを見てきましたが、未だに子どもたちにサッカーを強制し、プレーを矯正してしまうチームが少なくありません。ジュニアユース、ユースに上がり競技志向になっていけば多少そのようなアプローチがあるのも理解できます。しかしサッカーを始めたばかりの子どもに強制や矯正することは不要だと思います。チームを見極めるためには、練習だけではなく、ぜひ試合も観てほしいです。試合中、コーチがどんな声掛けをしているか、どんな振る舞いをしているか見てください。偉そうにふんぞり返って、子どもたちにコーチングとは程遠い怒号が聞こえてきたら要注意かもしれません。もちろん時には厳しさも大事です。でも、試合での指導者の態度は見極める上で参考になると思います。■信じて任せること、先回りして教えてしまうことで失ってしまうものチームに子どもを預けたら、親御さんは余計な口を出さないことです。子どもに「もっと練習しなきゃ」とか「なんでシュートしないんだ」など、余計な口を出して気持ちを壊さないようにすることが大事です。成長が早い子も遅い子もいます。周りができることができなくても焦らずに、見守ることが重要です。また、よく見かけるのが答えを先回りして教えてしまうことです。先回りして教えてしまうと、教わる側が自分で発見する喜び、成長する喜びを失ってしまいます。成長のタイミングも成長の仕方も人はそれぞれ異なります。だからこそ難しく、面白いんです。教えるのが上手い人は、決して教えすぎません。その子が自ら考え、自分でその技術を獲得するための余白をちゃんと残します。先回りして教えてしまうことで失ってしまうことを理解しなければいけません。子どもがサッカーを楽しくプレーするために、サッカーを習い事にせず、好奇心と主体性を育み、夢中になれるように、信じて任るようにしていただけたら良いなと思います。★この記事はサカイク10か条の項目第1、2、3、5項に該当しますKEI IMAI桐蔭横浜大学サッカー部時代に風間八宏氏にサッカーの本質を学んだ後、育成年代(主にジュニア)の指導に5年ほど携わる。その後半年間、中南米をサッカーしながら旅をし帰国。ブログ「大人になってから学ぶサッカーの本質とは」を運営し、サッカー育成年代の取材、指導者や現役選手にインタビューをしサッカーの本質を伝える活動をしている。筆者Facebookアカウント>>筆者Twitterアカウント>>
2022年02月10日もしかして感覚過敏?子どもの行動が気になる場合と対処方法Upload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホン子どもの行動が気になったときには、まず子どもの行動をよく観察してみましょう。観察するときは、特定の気になる行動が起こったときに、「どのような状況だったのか(時間、場所、その場にいた人、出来事)」と、「その行動に対してどうしたのか、その結果どうなったのか」という前後の状況を記入しておきます。そうすることで子どもの困りごとやその行動がどこからきているのか把握するための手立てとなります。また、行動をするときにはその背後に何らかの理由があります。子どもが気になる行動をとったときには、その行動がどのような刺激や、どのような理由によって引き起こされているのかを知ることが必要です。つまり、子どもがどのような種類、強さの刺激に対して過敏なのか、嫌悪感を感じているのか、受け取りにくいのかを周囲の大人が知っておくことが大事です。子どもの感覚の偏りを知ることによって、日々の子育てに役立てることができたり、幼稚園や保育園、学校の先生に具体的なサポートをお願いしたりすることができます。また、子どもの感覚の特性を把握するために、保護者が簡単に利用できる感覚のチェックリストもあります。このようなチェックリストを参照することで、気をつけておくべき子どもの行動特徴を知ることができます。判断がつかず心配な場合には、病院の小児科や、地域の子育て支援センターを訪れ、専門家に相談してみましょう。感覚過敏、感覚の鈍感さがある子どもへの3つの対応方法上で述べたように、お子さんの様子を注意深く見て、困りごとを発見することで、子どもの困りごとに対する適切な対処方法を考えることができます。感覚に過剰な偏りのある子どもの困りごとを軽減させるためには環境を整える方法と、個人にアプローチする方法があります。感覚の偏りは、刺激に対して過剰に反応する、または感覚に対する反応が鈍いというあくまで「状態」であり、病気とは異なります。医師の間でもその定義はあいまいで、処方箋や治療方法は確立されていないのが現状です。ここでは、感覚に偏りのある子どもの苦痛や困りごとを軽減するための方法についてお伝えします。1.嫌悪刺激を取り除く・別の刺激に変える子どもの感覚過敏を理解する上で重要なことは、「無理に刺激に慣れさせることは逆効果である」ということです。感覚過敏自体は、訓練や練習で急激に改善することは難しい場合もありますが、時間の経過や子どもの発達とともにある程度緩和されていくことがあります。刺激に嫌な経験が結びつくと、さらに刺激に対して嫌悪感を強めるようになります。無理に刺激を受けることを強要せず、軽減する方法を考えます。運動会やお祭りといった行事など、いつもと異なる環境で強い刺激が想定される場合・一部のみの参加にする・ピストルの音を子どもが受け入れることができる音(ホイッスルなど)にしてもらうなど刺激を軽減してもらうことも検討する触覚が鈍い子どもは、自分の感じることのできる刺激を過剰に求める「感覚探求」と呼ばれる行動をとる場合があります。例えば、なんでも触って回る、絶えず洋服を触っている、など落ち着きがなかったり、周りの人にべたべたして距離が近いなどの行動が例として挙げられます。このような落ち着きのない行動がみられる背後には、本人の脳に必要な感覚が十分満たされていないことがあるのではないかと考えられています。本人の感覚への欲求を満たせるような遊びや課題を提供してあげるのがよいでしょう。例えば、タオルや人形など、別の触っても構わないものを渡すことで、それらの感覚要求は満たされることもあります。その結果、子どもは落ち着きのない行動をとる必要がなくなり、安心してじっとして居ることが可能となります。また、痛みに対して鈍感なお子さんの場合には自ら訴えることが難しいので、共通理解や対応が必要です。2.ルールを決めておく自分で刺激を回避する方法を学ぶことも、感覚過敏による苦しみを軽減する一つの手段です。子どもと大人の間で、このような出来事が起こったときにはこうする、というルールを決めておくとよいでしょう。感覚が過敏である場合について考えます。例えば、教室が賑やか過ぎて落ち着かないときに、黙って教室を飛び出るのではなく、イヤーマフを自分でしたりして、適切な対処方法をとることができます。また、視覚が過敏な場合には、サングラスをかけたりすることにより回避することができます。「音がうるさいときには、イヤーマフをする」「外に行くときにはサングラスをする」というように子どもに決まりごととして認知させることにより、自ら刺激を回避できるようになる場合があります。これらをする場合、先生やクラスメイトなど周りの人たちの理解なども大事です。3.刺激が発生するメカニズムや、刺激が入ってくることを前もって伝える感覚過敏のある子どもは、思ってもみなかったタイミングで音や光が突然に入ってくる場合に、不安やパニックなどの不快な情動が特に起こることがあります。ゆえに、子どもを不安にさせないためにはこれから入ってくる刺激に対して、その量や質、そのタイミングを予測できるようにすることが大切です。また、なぜその刺激が生じるのか、刺激に直面した場合、どのように対応したらいいのかを理解することで、刺激に対する不安を軽減することができます。例えば触覚に偏りがある子どもの場合だと、突然に体に触れられると、驚いてパニックになってしまうことがあります。子どもの体に触れたり、水をかけたりする前に、あらかじめ声をかけるなどの工夫をしましょう。まとめ感覚過敏・感覚の鈍麻がある子どもは一人ひとりその困りの内容が違います。まずはお子さんの様子を注意深く見て、一体何に困っているのかを見つけ、適切な対応をすることがお子さんの苦痛の軽減・安心に繋がっていきます。イラスト/かなしろにゃんこ。
2022年01月03日この漫画は書籍『おうち性教育はじめます』(フクチマミ著、村瀬幸浩著)の内容から一部を掲載しています(全12話)。 ■前回のあらすじ学校では詳しく教えてくれない「性教育」。子どもを守るためにきちんと教えてあげたいけど、いったいどうやって? 困惑する親の前に現れたのは…。■学校では学べない? 親が教えるメリット親世代も子どもの頃に学校・家庭でしっかり教わる機会の少なかった性教育。実は「いのち・からだ・健康」の学問であり、これからの世の中を生きていく人格を育てるのに必須の「教養・知性」だったのです。さらに、性教育が「自己肯定感の向上」につながるとは、いったいどういうことなのでしょうか。次回に続く(全12話)「おうち性教育はじめます」連載は6時更新! 『おうち性教育はじめます』 フクチマミ著、村瀬幸浩著(KADOKAWA) ¥1,430(税込) \ この後どうなる!? /書籍「おうち性教育はじめます」はこちら 「うちにも赤ちゃんはくる?」といった、突然やってくる素朴な質問への答え方から、性犯罪の被害者・加害者にならないための日々の言葉かけ、思春期に訪れる男女の心と体の変化まで、親子で一緒に学ぶことができるパパママの必読本。毎日の家族の会話で子どもを守り、これからの時代を生き抜くための力を養うための「おうち性教育」のはじめ方をわかりやすく学べる一冊。
2021年10月19日自閉症の子どもへの接し方のポイントは?Upload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホン自閉症の子どもと接するときの9つのポイントを解説自閉スペクトラム症(自閉症)のある子どもとは、どのように接するといいのでしょうか。強いこだわりやコミュニケーションが苦手など、特性によるさまざまな困りごとも接し方で大きく変わります。自閉スペクトラム症のある子どもに接するときには、以下の9つのポイントに気をつけましょう。1.言葉は短く具体的に伝える長く説明されたり一度にたくさん指示されたりすると自閉スペクトラム症のある子どもは混乱してしまうことがあります。「おやつよ。座って食べてね」のように一文にいくつもの指示があると分からないこともあります。まず「座ってね」と一つ伝え、できてから「おやつを食べてね」と次の行動を伝えましょう。「うろうろしないで椅子に座って食べてね」というような言い方だと、言葉の中に『おやつを食べる』という目的が抜け落ちていたり、『うろうろ』という「座る」以外の余計な言葉が入っていることにより分かりづらくなってしまいます。指示は短く簡潔に、理解しやすい言葉で伝えましょう。2.視覚的な手段を使って説明する自閉スペクトラム症のある子どもは、耳で伝えられる情報は理解することが苦手な場合が多く、絵や写真といった視覚的な情報は理解しやすい場合が多いようです。これからする予定について、知らせるときに短く分かりやすい言葉と同時に絵や写真を提示することで、コミュニケーションが苦手な自閉スペクトラム症の子どもにとって理解しやすい環境になり、何をして欲しいのか明確に分かるようになります。予定や約束ごとなども、絵にして知らせると、理解しやすく安心できます。3.のぞましい行動をほめる自閉スペクトラム症のある子どもは相手の言葉の意図をくみ取ることが難しい場合があります。そのため「してはダメ」なことを注意するよりも、「してほしい」ことをしたときにストレートな表現でほめるほうが効果的です。うまくいったことや頑張ったことがあれば、どんな小さなことでも思い切りほめます。同じことでも何度もほめることで「よい行動」が印象づけられ、具体的に分かります。4.叱るだけでなく、して欲しいことを具体的に伝える接するときに気をつけたいのが、何かを説明するときに怒らないということです。保護者や支援者が感情的になると、伝えたい意図が伝わらなくなってしまいます。何かを伝えたいときは、『〇〇しない』という禁止だけでなく、どうして欲しいのかを具体的に短い言葉で簡潔に伝えることを心がけてください。否定的な言葉ではなく、「○○してほしい」「○○しましょう」と言い換えるようにしましょう。自閉スペクトラム症のある子どもは接し方を工夫すると、パニックを起こすことも少なくなり、本人も家族も生活を共にするのがとても楽になります。生活のパターンを掴むまでは時間がかかりますし、大変なこともいろいろあると思いますが、少しずつ問題は解決していきます。諦めずに医師に相談しアドバイスをもらいながら対処していきましょう。5.スケジュールが変わるときは事前に説明する自閉スペクトラム症の特性として、突然の変化が苦手ということがあります。いつもと違うことやスケジュールの変更は自閉スペクトラム症のある子どもにとってとても不安なことです。変更を伝えるときには、事前に絵に書いて見せるなどして説明しましょう。本人が理解でき、見通しが持てることでパニックを緩和したり減らすことができます。6.指示のタイミングを考える自閉スペクトラム症のある子どもが何か行動を始めたときに、その行動を途中でやめるように指示すると、パニックになってしまうことがあります。パニックになると落ち着くまでに時間がかかりますので、本人も周りの大人も体力を消耗してしまいます。次の行動にスムーズに移れるためには、指示のタイミングとして行動を始める前が重要です。子どもが好きな活動に取り掛かる前に、終わる時間をタイマーで示したり、終わったあとの次の行動をあらかじめ写真カードなどで知らせておくなどの工夫が考えられます。活動をする前の指示がうまくいかなかった場合には、子どもの様子を見て一通り区切りが良いところを見て指示するようにしましょう。活動をうまく切り替えることができた場合には、ほめることが大切です。7.感覚過敏に配慮する自閉スペクトラム症のある子どもは感覚過敏がある場合も多いです。特定の音や、活動、場所を嫌がったりすることもあると思います。これは単純な好き嫌いやわがままではないことがあります。感覚過敏が背景にある場合は叱ったり無理強いしても解決しません。音に敏感な場合はイヤーマフなどを使用するなど、まずは環境調整から考えていきましょう。成長するにしたがって、場面に応じてコントロールできたり 理由が分かることで、我慢できることも広がってくることも多いです。8.興味・関心のあることで不安を解消し、得意なことを増やす自閉スペクトラム症のある子どもは、何もすることがないと時間を持て余して不安定になる傾向があります。病院の待合室や電車の中などで手持無沙汰を解消できるよう、絵の描けるホワイトボードやパズルなど、好きな遊びを準備しておくと落ち着いて過ごせるかもしれません。本人に合った習いごとに取り組むなど、余暇の過ごし方を教えることも重要です。興味・関心のあるものを増やしていくことで、本人の得意なことも増やすことができます。9.困ったことがあれば子ども自身がヘルプ要請を出せるようにする自閉スペクトラム症のある子どもは自分ではうまくできず、困る場面があります。しかしコミュニケーションをとるのが苦手なことも多くあります。そこで、困ったことや、できないことがあったときに、自分でサインを出して助けを求められるようにすることがとても大切です。そもそも自閉スペクトラム症のある子どもは自分が「困っている状況」だということを本人が理解できず、パニックになったり固まってしまう場合もあります。まずは子どもに「イライラする」「どうしたらいいのかわからない」「涙が出る」など、自分の感覚や感情がどんなときに「困っている状況」なのかを教えます。そして困った状況になったら誰に助けを求めればいいかを教えます。「どうしたらいいのですか?」「分からないので教えてください」など、なんと言うかもできるだけ具体的に説明するとよいでしょう。
2021年10月18日自閉症って医学的な治療はできるの?現在、自閉スペクトラム症(自閉症)を根本的に治す薬や手術などの医学的な治療法は開発されていないため、自閉スペクトラム症を完全に治療することはできません。しかし、療育や環境調整を通して接し方や伝え方を工夫することで、発達の促進や、日常生活における本人の困りごとを解消することができます。自閉スペクトラム症のある子がのびのびと暮らしていくためにUpload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホン自閉スペクトラム症のある子がのびのび生活するためには、周囲の理解と協力が必要です。保護者はまず本人の性格や特性をよく理解し、過ごしやすい環境を整えましょう。周囲の人によく伝えることも大切です。幼稚園や保育園、小学校に通うようになると、コミュニケーションの困難から、自分の思いをうまく伝えられなかったり、周りから孤立してしまったりすることも考えられます。上手にコミュニケーションをはかるためにも、日頃から自分の思いをどう伝えたらよいかを個々の子どもの発達に合わせて教えていきましょう。また、こだわりとの付き合い方やパニックになったらどうしたら良いかなど、落ち着いて生活する方法を一緒に考えましょう。興味や関心の高い分野を伸ばすなど、特性や強みを生かして本人の自己肯定感を高めることも重要です。自閉スペクトラム症の治療の判断基準は?いつから始めるのがいいの?■どのような症状があれば治療を行うべきなの?自閉スペクトラム症の症状は大きくわけて二つの症状があります。一つは『社会性と対人関係・コミュニケーションの困難』、もう一つは『行動や興味の偏り』です。それぞれの症状が発達期に現れると定義されています。自閉スペクトラム症の子どもは早ければ1歳ごろから症状が出始めます。お子さんによっては3歳ごろになると「周りの子ども達と比べると話すのが遅い」「目を合わさない」などの症状が、より目立ってきます。乳幼児健診などのときに気づかれることもありますが、見過ごされてしまうこともあります。子どもの発達で気がかりなことがあれば、家庭で判断するのではなく、まず身近な相談できる専門機関や、かかりつけの医師に相談してみましょう。専門の医療機関を紹介してくれるかもしれません。できるだけ早期に症状に気づくことで支援につながり、適切な対応をすることで子どもの状態が大きく変わることがわかってきています。■療育を始める年齢は?いつまで続けるのがいいの?療育などの専門機関に通い始めるのは早いほうがよいと言われています。本人や家族がなんらかの困りごとに直面している場合、相談機関や医療機関の相談を経てできるだけ早いうちからその子に合った療育や環境調整を行うことが望ましいでしょう。自閉スペクトラム症の人は、自分が好きなことに集中することが得意な人が多くいます。子どもでも大人顔負けの知識を持っている子もいますし、大人になってから仕事などで専門性を発揮する方もいます。その子に合った環境設定を行い、早期からの支援を受けることは、得意分野を伸ばし、特性を活かす力を育むことに繋がります。上述の通り、自閉スペクトラム症そのものを根本的に治療することは困難ですので、「こうなれば療育や支援は終わり」という明確な線引はありません。しかし、年齢があがるにつれ、環境調整、その子の特性や発達段階に合わせた支援によって、サポートの内容や頻度を減らしても安定した生活を送れるようになる人もいます。自閉スペクトラム症の療育法自閉スペクトラム症の症状は、個人の性格や特性によって少しずつ違います。そのため療育では、個々に合った対応法を組み合わせた支援プログラムを受けていきます。自閉スペクトラム症の療育法にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、一般的な療育法・投薬を紹介したいと思います。自閉スペクトラム症の療育を行うときの原則療育とは医療、訓練、教育、福社などの現代の科学を総動員して障害を克服し、その児童が持つ発達能力をできるだけ有効に育て上げ、自立に向かって育成することである。自閉スペクトラム症の特性に合わせてトレーニングをしたり、環境調整をすることで、困りごとを改善したり、得意なことを伸ばしたりできるのが療育です。小さいうちから療育に通うことで、精神的・身体的機能に対してある程度の効果が表れることが多くあります。自閉スペクトラム症の療育方法にはいろいろありますが、どの療育方法に限らず大切な点は以下のとおりです。①Structure(構造化): 自閉症の人たちに周囲の環境の意味をわかりやすく整理し伝える。時間や空間、意図の視覚化をする②Positive(肯定): 子どもを肯定しほめる(自己肯定感を高める)③Empathy(共感): 自閉症の特性を深く理解し、共感する④Low arousal(低刺激): おだやかな刺激や環境にする(過激な刺激や興奮を避ける)⑤Links(連携): 地域と連携し協力するそれぞれの頭文字をとってこの原則を「SPELL」と言います。(参照:SPELL(英国自閉症協会))自閉スペクトラム症の症状への投薬治療その子に合わせた環境調整、療育をして、それでも難しい場合には投薬治療を併用することも考えられます。現時点では根本治療のための薬は開発されていませんが、自閉スペクトラム症そのものを治すための薬ではなく、衝動性・不安障害を抑える薬や、パニックを抑える薬など、自閉スペクトラム症の特性から起きる生活上の困難を緩和するために薬が処方されることがあります。そのほかにも医師によって個人に合った薬を処方されますので、信頼できる医師に困っている症状を相談し、まずは環境をうまく調整しながら、療育を行い、それだけでは改善が難しい場合服薬を併用するのが理想的と言われています。薬の服用により特性が緩和されているときには、療育や教育の効果も出やすくなるとも言われています。薬物療法は医師の指示のもと用法や用量を守って服用していかなくてはいけません。薬に頼り切って多用するのは避けましょう。その子に合った環境を設定し、療育を行うことで、困りごとの改善や得意なことを伸ばし、特性を活かすことにつながっていくでしょう。
2021年10月10日今回は、写真を撮ると必ず写り込む謎!?の現象について。パパはそのことから学んだことがあるそうです。 奥さんと子どもに好かれたい第115話写真を撮ると決まってアレが写り込むんです……(怪談ではありません)。 わが家にも小さいながらお庭があります。新緑の季節を迎え、小さなお花が咲きましたので、そんな庭の全体像を記録に残そうとカメラを構えました。 すると隣にいた息子が、スタスタとカメラの前に歩いてきて、本人が一番かっこいいと思っている決めポーズを取りました。 一瞬意味がわからなかったのですが、小さいころからバシバシ写真を撮られているので「カメラ=自分が写るもの」と思っているのでしょう。そこは専属カメラマンの私が「ハイハイ、かっこいいよー」や「決まっているねー」など声をかけ、モードチェンジ! 僕は自分が写っている写真は少し恥ずかしいのですが、自分の写っている写真をうれしそうに見る息子を見ながら、こうやって自己を肯定できるのは良いことだな……と、ふと、そんなことを考えるできごとでした。 ★♡★♡ベビカレ夏のマンガ祭り★♡★♡マンガ家100人突破を記念して『べビカレ夏のマンガ祭り』開催中!大人気のマンガコンテンツを増量し、レギュラー連載に加え、新たにスペシャルゲスト24作品を配信♪ 無料でザクザク読めちゃう!ぜひチェックしてくださいね! 著者:イラストレーター YUDAI9℃2017年6月4日生まれの男の子を子育て中のパパイラストレーター。奥さんと子どもにどうにかして好かれたい一心で、毎日生きている。普段はこぶたのキャラクター「ポトフスキー」を描いている。
2021年06月25日私はかなりのあまのじゃくで、我ながらめんどくさい性格を自認しています。例えば好きな人がいたとして、本当は好きなのに冷たく接してしまったり…。その根底にはいつも「自信のなさ」があり、いつも素直になれませんでした。しかし、そんな私を変えてくれたのが…!変な駆け引きもせず、見返りも求めず、体いっぱいで愛情を表現してくれる子どもたち。彼らからは、毎日「素直な心」を学んでいます。こんな私だけど母にしてくれて、そしていつも愛情を沢山くれて、ありがとう。
2020年11月10日ウーマンエキサイトをご覧の皆さん、こんにちは。今月は運動会があるというご家庭も多いことと思います。わが家も2週続けて(小学校と幼稚園の)運動会の予定ですが、今年の運動会はお弁当無しなので親は楽ちんです!!!しかしお弁当を作らなくていいのは楽でうれしいけど…青空の下でお弁当を食べることも楽しみだったりするのでないと寂しい…そんな気持ちです。さて、話は変わりますが皆さんは子供から教わっていることって何だと思いますか?きっとたくさんあるんだろうけどパッとは出てこないですよね。なので主人と二人で考えてみました。■夫婦で話し合った「子どもから学んでいること」私が思いつくのはどんなに怒っても叱っても親である私たちを愛してくれる「無償の愛」とか…謙遜をせず褒められたことを素直に受け止めて自信に変えていくポジティブな気持ちだったりとか…そういう子供たちの行動から直接学んでいることばかりだったのですが、主人は「間接的に」学んでいることについて話し始めました。■子どもを通して知る新しい知識子どもの興味のあることを図鑑やスマホで調べたり、子どもが病気やけがをした時に心配でいろいろ調べて対処したり、子どもが起こしたトラブルに悩みながら対応したり。これって子どもがいなかったら得られなかった知識や経験、感情ですよね。子供の行動から学ぶこと子供がいるから学ぶこと子供と一緒に学ぶことこうやってあらためて考えてみると、子どもから教わっていることってとてもたくさんあるんだなぁ〜とびっくりしました。これからも子どもたちにたくさんのことを教わりながら私も親として成長していけたらと思います。
2020年10月14日恋愛リアリティショーを見ていて気になるのは、最後にどのような女性が選ばれるのかというところ。彼女たちはどのように独身男性にアピールし、無事結ばれたのか? 今回は恋愛リアリティショーに学ぶ「選ばれる女性の特徴」について解説していきます。独身男性が選ぶ女性は見た目だけではない独身男性が選ぶ女性って、どうせ美人や可愛い子ばかりでしょ?と思うかもしれませんが、そんなことはありません。言うならば、見た目はひとつのポイントにはなりますが、見た目以外の部分が決め手になるということです。次に独身男性が選ぶ女性の特徴をご紹介します。(1) 愛嬌がある恋愛リアリティ番組内で多く見られるのが愛嬌の多い女性。例え自分に不都合なことが生じても、ニコッと笑顔でいる姿には余裕すら感じられます。最後に選ばれる女性はやっぱり笑顔の多い女性です。笑顔は、それだけ人の心を惹きつける力があるのです。また、ふとした仕草や行動からも愛嬌を感じることができます。何かするときは、ゆっくり小さく動いてみるのも良いかもしれません。女性らしさがさらにアップすること間違いなしです。(2) 賢い女性賢い女性というと学歴や家柄をイメージしますが、それだけではありません。社会常識や一般常識があることも独身男性から選ばれる条件といえるでしょう。分からないことが多いほど、独身男性も最初は優越感を感じますが、次第に一緒にやっていくことができるのか不安を覚えていきます。社会的なマナーや一般常識は一通り押さえておきたいですね。また、賢い女性というのは空気を読むことも上手です。男性が疲れているときや仕事に打ち込むときはそっとしておく、話したい時には話を聞いてあげるなど気遣いを自然に使うことができるというのも賢さの1つです。(3) 家庭的な一面がある料理、裁縫、DIYなど家庭的な一面がある女性は、それだけで独身男性からの注目度が上がります。ほとんどの独身男性は、自分の母親のような存在や自分が育った家庭環境に似た女性を無意識のうちに選んでいる傾向があります。普段からできることがあれば、それだけ他の女性より有利になります。選ばれる女性になるために、今から料理など始めてみるのもアリですね。(4) 自分を持っているいつも何か行動するときや会話をするときに自分の考え方をしっかり持っていますか?選ばれる女性は、普段からしっかり自分の意見を持っています。相手に嫌われたくないからといって、意見をコロコロ変えたり相手の顔色を伺うようなことはしません。それよりも相手が何か間違ったことをしたときに、きちんと伝えられる芯の強い、ブレない女性を独身男性は求めています。対等な関係でいられることも時には必要です。(5) 譲歩できる心何かあったときに人に譲歩できる心を持っているなら、協調性を重んじることができます。特に団体行動が求められるようなときには、独身男性は間違いなくチェックしてくるでしょう。意見が異なるとき、どう行動するのかで結婚生活をイメージできるという男性側の意見も。独身男性が選ぶ女性というのは、いつも自分の意見ばかり押し通すのではなく、他人の意見を聞き入れたり、一緒に何か行動することを楽しんでいます。ぜひ、あなたも協調性を培うことができるように心がけましょう。(6) 努力家何事も努力を惜しまない女性は、他の女性より魅力的に見えます。普段から何か頑張っていることはありますか?独身男性が選ぶ女性になるには、チャレンジする心を持つことも大切です。何より自分の自信にも繋がり、忍耐力も培えます。さらに好奇心を高めることで、様々な分野や世界を知ることができ、あなたの世界も広がるでしょう。そういう姿勢も独身男性はしっかり見ています。選ばれるだけでなく、自分で選ぶことも重要彼氏が欲しい、結婚したいという気持ちを強く持つことは大事ですが、独身男性が選ぶ女性になろうと無理に頑張るのはあまり良くありません。元々あるあなたの長所が失われてしまうからです。一番いいのは、自分の長所を活かしつつ、新たな一面を増やすこと。それともう1つ、男性から選ばれるということに重きを置きすぎると、悲惨な結果を招くこともあります。男性に選ばれるのではなく、自分で男性を選ぶということが重要です。あなた自身もしっかり男性を見極めていきましょう。
2020年09月29日幼稚園での子ども同士のトラブルは日常茶飯事。人間関係を学ぶ上で、とても大切な経験だと思っています。しかし、物を壊したりケガをさせてしまったりといった場合は、保護者同士の対応が求められることもあります。息子が入園してすぐの6月、年少クラスで起きた幼稚園での初トラブルとそこから私が学んだことを紹介します。幼稚園での初トラブル「友達に水筒を壊された!」幼稚園に少し慣れた6月のある日「あるお友達が〇〇(息子)君の水筒を投げて壊れてしまいました」と先生から壊れた水筒を渡されました。先生からは、「園から相手の保護者に連絡をしたところ、直接謝罪をされたいということですので、ご連絡がいくと思います。未然に防ぐことができず申し訳ありませんでした」とお話がありました。息子の幼稚園ではこういった場合に、園側からは相手の名前は出さないこと、当事者同士での話し合いになることを知りました。息子が何かしたことがきっかけなのか、どういった経緯でこのようなことになったのかと先生に尋ねましたが、今回は息子は離れたところで遊んでいて、まったくこの件に関与していなかったとのこと。水筒を投げたお友達は、かんしゃくを起こし、たまたま近くにあった息子の水筒を投げ、床に落ちて割れたとのことでした。実際、息子に事情を聞いてみてもよくわかっていない様子で、水筒が壊れてしまったことに多少のショックは受けているものの、案外ケロッとしていました。今回はケガをした子はいなかったということ、息子が何かをしたわけではないとわかりホッとした一方で、こういうトラブルもあるんだ、少し怖いな…と思いました。ただ、先生が今回の件に関してすごく責任を感じ、謝罪されていたので、先生との電話は終了し、お友達の保護者からの連絡を待つことにしました。相手の保護者から謝罪のLINEが相手も詳細もわからず、モヤモヤしていた夕方ごろ、相手の保護者からとても丁寧な謝罪のメッセージを受け取りました。思っていたよりもきちんとした謝罪で恐縮するとともに、いつか逆の立場になったときにはこんな風にきちんと謝罪しなければととても勉強になりました。受け取ったメッセージから学んだのは、以下のことです。・知り合いのママ友であっても敬語で・絵文字はNG・ビジネスレベルの謝罪の文章今回、メッセージを受け取った際は、かなりかたい謝罪の文章に「ここまでしなくても…」と感じました。しかし、もし自分の子がほかの子のものを壊したり、ケガをさせてしまった場合、こちらが思っているよりも相手の方が重く事態を受け止めている可能性を考えると、今回頂いたメールくらいしっかりと謝罪の意を示すことは大切だなと思いました。また、今回はLINEでの連絡でしたが、可能であればまずは電話で謝罪の方がよいのかなとも感じました。「弁償します」と言われた時、どうする?メッセージには、「壊れた水筒を弁償させてください」とも書いてありました。年少さんはいつお友達とトラブルを起こしてもおかしくない年齢で、わが家でも常々、「お友達にケガだけはさせないでー!」と思っていました。そのため自然と「子ども同士のことでお互い様ですから」と、一度はお断りました。しかし、もし自分が相手の立場だったら弁償させてもらった方が気がラクなのかもと考え直し、その後、弁償を受け入れることにしました。後日、その子とお母さんが、新しい水筒をもって再び謝罪に来てくれました。本当にもういいのに…と恐縮しながらも、このようにきちんとした対応をしてくれたことで、子ども同士も親同士もわだかまりなく、前よりも仲良くなれた気がします。そして、弁償してもらったことで、貸し借りのないフラットな関係がきちんと築けたように感じました。子ども同士も、お友達の口から「ごめんね」の言葉を聞き、息子も「またあそぼうね!」と笑顔でバイバイすることができました。いつでも反対の立場にもなりうるという気持ちでわが子もいつお友達のものを壊したり、ケガをさせてしまってもおかしくないと思っていました。そのため今回も、相手を責めるというよりはもし自分がその立場だったらと考えました。今回、すべてにおいて相手の保護者からは、私の想像以上の誠意を見せていただきました。この『想像以上』というのが大事なのかなと思います。これが逆に、想像以下だった場合、怒りの感情が芽生え、もっと大きなトラブルにつながる可能性もあると思います。自分たちが加害者側になった際には、最大限の謝罪と誠意を見せるという事の大切さを学んだ一件でした。たまたま息子の場合は、壊されたことが先だったので、相手のお母さんの対応がすごく勉強になりました。幼稚園でのトラブルで保護者が謝る、謝られるはよくあることだと思いますが、その際は、しっかりと誠意もって相手に接することが大事だと感じました。<文・写真:ライターさつき>
2020年07月28日雰囲気的にも彼からのプロポーズも秒読み!結婚した後に彼に幻滅されないためにも、先輩花嫁おすすめの花嫁修業をご紹介します。やっぱり料理!彼の胃袋をがっちりつかもう花嫁修業と言えば欠かせないのが料理ですよね。でもひとり暮らしをしていると、ついつい出来合いのお惣菜やレトルト食品、コンビニご飯に頼ったりしていませんか。あなたの身近な料理の先生と言えばやはりお母さんです。お母さんに料理を教えてもらえば親子の会話も増えますし、何よりも家庭の味を教えてもらうことができます。料理教室も良いですが、実家が近くにあるのならぜひお母さんに料理を教えてもらいましょう。お裁縫は古い?いえいえしっかり役立ちます!昔は家族の洋服はお母さんが生地などを購入して作っていたという家庭も多かったものです。しかし今では衣類は全て購入するのが当たり前ですよね。その為、お裁縫はほとんどやったことがないという人も多いのではないでしょうか。しかし、結婚をすると旦那さんの衣類のほつれの直しや裾上げ、さらに子供が生まれれば子供用品を手作りするなど、お裁縫の機会が格段に増えます。その為、ミシンを購入して縫い物をしたり、手縫いが出来るようにしたりとしっかりと練習をしておくことも大切です。大掃除で慌てない為にも身に付けておこう普段のお掃除はしているけれど、誰かにやり方を教えてもらったわけではないし、大掃除なんてしたことがないという女性も少なくないのではないでしょうか。結婚をして家全ての掃除を任されるとなると、普段の掃除での細かな部分はもちろん、大掃除の仕方もしっかりと覚えておかなくてはいけません。出来れば実家の大掃除に参加して、細かなコツややり方などをきちんと学ぶようにしましょう。毎日行う洗濯方法だって細かく知っておこう洗濯というと、今ではとても便利になって洗濯機に洗濯物を入れて洗剤をセットしたら後はボタン一つで完成ですよね。しかし、なんでもかんでも同じ洗い方ではいけません。もしも旦那さんが仕事で毎日スーツを着るという人であれば、落ちにくいシャツの襟汚れや袖口の汚れもしっかりと落としたいですよね。他にも、シワをつけない干し方やアイロン方法など、洗濯と一言で行ってもとても大変なのです。実家のお父さんや男兄弟の衣類を洗濯することで練習になりますよ。相手のことを気遣って生活していくことが大切結婚をすると、今まで自分だけ良ければよいという考えで家事をしていたかと思いますが、それだけでは通用しなくなります。旦那さんや将来出来る子供の子とも考える必要が出てくるのです。結婚をした後に慌てないためにも、プロポーズをされる前にしっかりと花嫁修業をしていつでもお嫁に行けるようにしたいですね。
2020年07月23日男女がひとつ屋根の下で同居するシェアハウスは、理想のパートナーを見つけるには適した環境です。そのため、「彼氏をゲットしたい」という目的で選択する女性も少なくありません。シェアハウスで彼氏はできるのか?実態について見てみましょう。広がりを見せるチャンス「シェアハウスに住めば彼氏ができるの?」と考える女性も多いのではないでしょうか。そもそも、男性とひとつ屋根の下に住むことになるシェアハウスは、恋人探しを目的に選ぶという人も少なくないかもしれません。結論からいえば、どんなに男性住人が多いシェアハウスを見つけて引っ越しを繰り返しても、男性に求めるスペックが高すぎる女性は、彼氏をゲットすることはできません。裏を返せば、求める理想像を変えるだけで、男性との出会いのチャンスは広がります。恋活に最適!シェアハウス男性の身長や収入などのスペックにこだわらないなら、シェアハウスは理想的な恋活の場といえるでしょう。自然体で日常生活を送る中で、思いがけない素敵な出会いが待っているかもしれません。シェアハウスを住まいに選ぶ男性には、複数の人との出会いを目的にすることや知的向上心、価値観の共有などが特徴として挙げられます。そのため、個人事業主として生計を立てるフリーランスやこれからビジネスを立ち上げようとする人など、収入には恵まれなくてもポジティブで前向きな男性が少なくありません。そんな人の近くで生活することで、「こんな人もいるのか」などと興味を抱くことになるのではないでしょうか。それこそが「恋の始まり」です。あくまでも、自然体が一番!「シェアハウス婚が増えている」という現実もシェアハウスでの生活に憧れる女性には気になるところです。実際にシェアハウスでの生活を体験した人からは、「パートナーが見つかった」などの声も聞こえてきます。しかしながら、全ての人がシェアハウスに住んだからといって、彼氏を手に入れているわけではないでしょう。ハンターのような眼差しで男性に接すれば、かえって逆効果であることは言うまでもありません。シェアハウス婚にたどり着くような人は、「仲間⇒友達⇒恋人」という自然の流れを経てパートナーをものにしたのではないでしょうか。破局したら悲惨というのも現実なだけに、あくまでも、自然体で暮らすのが一番です。理想の男性像として高身長や高収入などのスペックを求めるなら、シェアハウスに住んでも期待できる結果は得られないかもしれません。シェアハウスに住む男性には、多様な価値観や知的向上心などを求めてという人が多いのも特徴。結果的には仲間から友達、そして恋人という流れで親密になるのが現実です。
2020年07月18日恋をすると幸せだと思う瞬間が増えますね。でも、恋愛は楽しいことばかりじゃなくて苦しいこともあります。どうして恋愛で苦しんでしまうのでしょうか。苦しまない幸せな恋愛の秘訣を紹介します。もらう方じゃなくて与える方になる女性の中には恋人が自分に尽くしてくれないことを嘆く人がいます。デートで相手がおごってくれなかったとか、誕生日にプレゼントをくれない、またはもらえてもしょぼいプレゼントだったことに、腹を立てたり悲しくなったりする人は少なくありません。確かに恋人が自分のためにお金を使ってくれたり、プレゼントをくれたりすると嬉しいですね。愛されているとか大事にされていると感じる瞬間でしょう。でも、何もしてもらえないことを悲しんではいけません。男性にとって彼女と過ごす時間が大事で、彼女を喜ばせようとすることにまで頭が回る人は少ないのです。一方、女性はデートをするだけではなくて、デートで相手を喜ばせようとする傾向が強いです。そのため、彼氏がデートで気を遣ってくれなかったり、デートのお店選びや内容が適当だったりすると腹が立ち、自分は大事にされてないと悲しくなってしまうのです。そうならないように、相手から与えてもらうことを期待しないようにしましょう。見返りがなくても、自分が彼のためになにかしてあげるのが嬉しいと思うことが、幸せな時間を過ごす秘訣です。恋人と過ごす時間以外も楽しむ恋愛すると女性は恋愛脳になってしまい、彼氏以外のことがまったく目に入らなくなってしまうことがあります。しかし、それは不幸の始まりです。彼氏と過ごすことがすべてと考えてしまうと、彼氏から連絡がなかったり、デートをするのを断られた時に大きな不幸を感じてしまいます。男性は恋愛一色に染まることなく、仕事に集中したかったり、友達とも遊びたいという理由で、恋人を放置することがあるのです。そのことに悪気はなく、女性側が自分と過ごすことを選んでくれないことを責めると、男性は冷めてしまうでしょう。そうなると、ますます彼との距離が遠のいてしまいます。それを防ぐのに、自分も友人と過ごす時間や、趣味に費やす時間を大事にしましょう。彼氏が忙しくて会えないなら、自分はその間に友達と遊んだり、エステに行ったり、買い物を楽しんだりするようにすれば、寂しくないです。彼氏との時間だけじゃなく、自分だけの時間を楽しむことが大切なのです。焦らずにじっくりと恋愛する友達の中で自分だけ彼氏がいなかったり、結婚していなかったりすると焦ってしまいますね。彼氏がいても上手くいっていないと、このままじゃ別れることになるかもと悩んでしまいます。だけど本当は焦る必要はありません。彼氏や旦那がいないことが不幸に結びつくことはありません。今パートナーがいない人はこれからいくらでも出会いがあるし、別れてしまうと暫くは悲しいけど、新たな出会いの可能性に繋がります。気楽に構えて恋愛を楽しむといいでしょう。恋愛は幸せになるためのスパイス女性が恋愛で幸せになるためには、恋愛だけがすべてだと思い込まないことがもっとも重要です。恋愛は人生の幸せのすべてではなく、幸せの一部と考えるようにしましょう。友達や趣味など他のことも楽しみつつ、恋愛をすることが恋愛で幸せになる秘訣なのです。相手に与えることに幸福を感じることも大切です。
2020年06月29日男性から羨望の眼差しで見られている愛され女子は、同性からは意外と嫉妬の対象になりがちですよね。でもそんな見苦しい嫉妬心は投げ捨てて、愛され女子から「愛される理由」を学びましょう。社交辞令LINEから一歩踏み込む男性との食事デートを終えたあと、その男性とまた会いたいのであればその日の夜か、遅くとも次の日の朝には「今日は(昨日は)楽しかった!ありがとう♪」や「また今度、一緒にご飯行こうね!」などといったLINEを送りますよね。しかしこの程度のメッセージだと、男性はそれを社交辞令の範囲内だと解釈するのです。それなのにまた誘ってもらえると思い込んで、待ちぼうけをくらっている女子はたくさんいます。これに対し愛され女子は「食事のときは○○の話ができて楽しかった!」と、何が楽しかったのかを具体的に書いてLINEを送るのです。男性は一緒にいるときに楽しんでくれるだけでなく、そのあとも自分が話したことをちゃんと覚えてくれている女子に好印象を持つんですよ。細かいことは心の中にとどめておく男性の話したことを適度に覚えているのは好印象につながりますが、細かいことまで覚え過ぎているのは逆に気持ち悪い印象を持たれてしまいます。たとえば「○○君は、この話をしたあとにこんな事も言ってたよね」「あっ、今日はこの前履いてた靴とちょっとだけデザインが違うね」「この前、袖口からチラッと見えたんだけど、あの日していた腕時計って○○だよね」などです。怖いですよね。愛され女子は相手の細かいことを記憶していたとしても、それをわざわざ言葉にしません。気が合うという印象を与えるために、会話のキャッチボールを気軽に楽しむのが愛され女子の特徴なのです。「愛され女子でしょ?」って聞かれたら?愛され女子は男性に好印象を与え続けているわけですから、男性との会話でストレートに「○○ちゃんて、愛され女子でしょ?」と質問されることがあるかもしれません。こんなときは、何て答えるのが正解なのでしょうか?ここで愛され女子であることを完全否定するのは、可愛くありません。「う~ん、自分が好きになった人からは、なかなか愛されないんだよね…」がベストアンサーです。ストレートな質問を上手に茶化して相手の探究心を刺激するのが愛され女子のトーク術です。バラエティ番組からも学ぼう!愛され女子の特徴をもっと知りたいのであれば、ブレイク中の女性アイドルや人気の女子アナがバラエティ番組で他の出演者とどんなふうに絡んでいるかをじっくり観察してみましょう。持ち上げられたときに謙遜しすぎず、かといって自分を卑下して価値を下げるわけでもない、この絶妙なバランスからは学べることが多いですよ。
2020年06月24日こんにちは。わたしはこいしさんと申します。現在、姉妹を育てる主婦です。子育てをする中で、時に子どもの発する言葉にハッとすることがあります。子どもの選ぶ言葉はシンプルなので、すごくストレートに伝わってくるからです。最近、特に印象に残った子どもの言葉を紹介します。■最近、印象に残った子どもの言葉「好き」「嫌い」を覚えた娘は、しばらくの間、家族ひとりひとりにこうやって言い回っていました。 ■娘は「特別な好き」を伝えたいのだと気づいた誰かを好き、という前にどうしてわざわざ誰かを嫌いというフレーズを入れるんだろう…と気になっていたのですが、娘の様子を見ていると、どうやら家族それぞれに、「特別な好き」を伝えたいのだと気づきました。子どもにとって、気持ちを繊細な言葉で分かりやすく表現をすることは、とても難しいです。その一方で、大人にとって、思ったことを子どものように素直に伝えることは、同じくらい難しいことだと、日々、気持ちをストレートに伝えてくる娘たちを見ながら思います。私も娘たちを見習って、知っているだろう、分かっているだろうと思わずに、良いと思ったことはちゃんと言葉にして相手に伝えていきたいなぁ、と思います。
2020年03月15日前回 からのあらすじある日インスタグラムを見ていると、私だけが参加していないママ会の写真を発見してしまい…めぐちゃんママから思いを打ち明けられてからさらに2か月が経ち、私は引っ越しも済んで平和な毎日を送っていました。もう、ママ友とのLINEやインスタグラムもそこまで気にならなくなりました。最初にママ友の良さを語っていた高校時代からの友達の話を聞きながら、やはり昔からの友達とは違いママ友というのは適度な距離感が必要なのだなと痛感しました。今回、私は、ママ友グループから無視をされるなどで嫌な思いをしました。しかし、きっかけを作ったのは私自身がママ友に対して自分の気持ちをすべて打ち明けて良い存在と思い込み、最初から信用しすぎて付き合う距離感を間違えたところにあると反省もしました。自分自身のことや、家庭の事情などをどこまで伝えるかなどは、ママ友との関係性でとても大切なことなのだと学んだ事件でした。(もちろん、子どもを通して付き合いがはじまったママ友でも、本音を話し合える友達になる人も出てくる可能性はあると思います)※この漫画はウーマンエキサイト読者の方からお寄せていただいたコメントを元に作成しています。※3月6日 イラストの位置を修正いたしました。 【私のママ友付き合い事情】 連載 「Vol.1」から読む ≫ 前回「Vol.2」のお話 ≫ 前回「Vol.3」のお話 ≫ 前回「Vol.4」のお話 ≫ 前回「Vol.5」のお話 ≫ 前回「Vol.6」のお話 ≫▼「義父母がシンドイんです!」過去連載記事えっ…困る! 義母からのいらないプレゼント【前編】【義父母がシンドイんです! Vol.1】無神経な義母に限界突破、「アレルギーなんてわがままでしょ…」【前編】\おすすめ動画もぜひご覧ください!/ 母ちゃんTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪イラスト: 上野 りゅうじん
2020年03月05日ホステスは会話が重要な職業です。会話が面白いホステスは人気が高く、指名も多いです。ここではベテランホステスから学ぶ会話術を紹介していきます。自分の話を少なくする男を気持ちよくさせる会話術で大事なのは、相手に楽しく話してもらうことです、楽しいと感じるのは自分の話をしているときなので、ホステスは自分の話を挟まないようにしています。途中で遮ったり、話の腰を折ったりしないだけでも会話を楽しんでもらえます。特に避けた方がいいのは、自分の話を聞かれもしないのに話すことです。女性が中心になってしまうと、男性は面白くなくなります。会話の主導権を持っていかれたと感じます。そうなると、会話を楽しくできなくなるでしょう。一度でもそんな状態になると、会話が盛り上がる可能性は低くなるのです。愛想よく相づちを打つ会話は流れが重要です。流れが止まると盛り上がっていた会話も続かなくなります。流れを生み出すために大事なのが相づちです。相づちの打ち方が上手いと会話はどんどん進みます。例えば、はいやうんなどの相づちだけでは流れを殺します。それでどうしたの?とか上手く次を引き出す相づちが重要です。特に流れが止まりそうなときは、相づちで話題を変えて別の方向に持っていくというテクニックもあります。また、愛想よく相づちを打たないと、女性が何を考えているのか読めなくなります。そうなると男性は不安になり、会話を止めてしまうでしょう。笑顔で相づちを打つことで、会話が自然と流れていきます。興味を持って聞く姿勢が大事気持ちよく会話をしてもらうには聞き上手になることも大事です。聞き上手だと、会話が止まることは少ないです。上手く色々な情報を聞くことができるので、次の話題に繋げることも難しくありません。会話の中から男性が興味を持っていることを見極めて、その方向に会話を持っていくこともできます。また、興味がありますという姿勢も大事です。前のめりになって聞いている姿勢などは、興味があると相手に思われるでしょう。そのような姿勢だと、男性はどんどん話したくなるのです。
2020年02月21日子どもに安全な食材でおいしいご飯を毎日作ってあげたいという思いはどの親にも共通するでしょう。ただ、家事に育児に仕事に忙しい日々の中で、それを実現するのは簡単なことではありません。星野源さんなど多くのアーティストを輩出している私立自由の森学園(埼玉県飯能市)では、創設時から35年に渡って、安全な調味料や食材を厳選した食事を提供し続けています。今回は、食生活部の泥谷さんに、子どもに必要な食について、話を聞きました。 「子どもに『自由』をどう教える?」 の続きです。お話をうかがったのは…●泥谷千代子(ひじや・ちよこ)さん自由の森学園食生活部のリーダー的存在。栄養士の資格を持ち、学園創設時から学食の運営に携わり続けてきた。■ここがすごい! 自由の森学園の学食――そもそも、自由の森学園の学食はどのようにしてできたのですか?35年前に自由の森学園が創設されることが決まったとき、学食で「本来の食事」を提供したいという話になったのです。伝統的な製法で作られた調味料や農薬や添加物を使用しない食材で、丁寧に作った食事を子どもたちに食べさせたいと。軌道に乗るまでは手探りの状態でしたが、5~6年たつと、メニューが決まり、食材の仕入れやローテーションも確立されてきて、だいぶ落ち着いてきました。食堂が大きく注目されたのは、2010年に「日本で一番まっとうな学食」(家の光協会)という本が出された時からでしょうか。今では、全国の学食の方々からの視察や、メディアからの取材もたびたび受けるようになりました。――自由の森の学食は、どういったことをモットーにしているのでしょうか。自由の森では、子どもたちに「自分が何をしたいか」をじっくり見極めさせるような教育をしています。私たちはそのサポーターで、家庭でお母さんが作っているような食事を、安心できる食材で提供したいと考えているんです。――調味料や材料について厳選されたもののみを使っているというのは、すごく特別なことのように思えます。「その子がその子らしく生きてほしい」ということが、この学校の根本的な考えです。だから、食堂でも余計なものを使わない、本来の自然の生き方を子どもたちに伝えていきたいと思っています。自然はお日様をもらい風を受けて、小さな種から大きくなりますよね。私たち人間も、そもそも自然の生き物なので、いろいろ加えるのではなく、本来のおいしさをそのまま体に入れる状態もいいんじゃないかなと。だから、特別なことをしているとは思っていませんね。■大人気メニューのカレーにこめた思い――カレーのバリエーションが多く、とても人気のメニューなんですよね。ポークカレー、チキンカレー、ドライカレー、ベジタブルカレー、豆のカレー、ラムカレーなどがあります。生徒たちの要望に応える中で、どんどん増えてきたのですが、「ラムカレーなら食べる!」と言う生徒などもいて、好みはわかれているようですね。――どんなところが、他のカレーと違うのでしょうか。スタッフがインドで学んできたレシピをベースに、市販のルーではなく、複数のスパイスを調合して、それを乾煎りしてから使っています。チキンカレーの場合は、鶏肉をヨーグルトなどの下味に漬けてから調理して、味をまろやかにしてみたり、仕上げにガラムマサラで香りづけをしています。――手が混んでいますね。インドでは、日本での「みそ」のように、各家庭でカレーの味が違うそうなんです。だから、それと同じように、ここの学食でもいろいろなスパイスの調合を試して、今に至ります。毎年入ってくる生徒によって、食の好みが違うのですが、それに合わせながらこちらも提供するものを調整していきます。本来の家庭の形を目指しているんですよね。――子どもたちは、学食の食事についてどう思っているんでしょうか。ここの学食が特別だということは、あまり感じていないと思います。卒業生に聞くと、多くの子は「ここで食べていた時はもちろんおいしかったけど、それが普通だと思っていた。気づいたのは卒業してから」と話しますね。■簡単に家庭でもできる「本来の食事」――ここまでお話を伺ってきて、素晴らしい食事を提供されていると思ったのですが、家庭では同じようにするのは難しそうに思えてしまいます。今のお母さんたちは、とても忙しいですよね。仕事をして、子どもにきちんとした教育を受けさせたいとなると、ゆっくりお茶を飲むとか、好きな映画をみにいくといった何か自分のための栄養になるようなことをする時間が取りにくくなっているように思います。――その中で、どういった食事作りができるか、何かアドバイスはありますか?材料を入れるだけでさまざまなメニューが作れる電気調理鍋を使うのはいいですよね。煮込み料理など、とてもいいと思います。また、冬の間は鍋がおすすめです。いろいろな味、食材が入れられますから、野菜もたくさん食べられるし、豆腐の日だったりお魚の日だったり、メインも変えられます。――「本来の食事」と聞くと、一汁三菜を用意しなければいけないのかなと思っていました。学食では、マグロの刺身や、きゅうり、山芋、納豆、温泉卵などを全部ご飯にのせて食べる「とろとろ丼」というメニューも出しています。それに、おみそ汁さえあれば十分ですよね。ほかにも「豆腐丼」とか「焼肉丼」とか、どんどん「丼チャレンジ」するのもいいですよ。親が何を考えて出したかが子どもの栄養になるので、そこが一番大事だと思っています。豆腐だけはお豆腐屋さんでおいしいものを買おうとか、それだけでもいいんです。完璧主義にならなくていいんです。――生徒の約6分の1が寮に住んでおり、三食をここでとっているそうですが、栄養バランスについてはどのように工夫していますか?朝と夜はバイキング形式にしているので、食材をたくさん使うことで、「これは嫌いだけど、これなら食べられる」と、栄養が偏らないようにしています。舌が未発達な子どもたちは、苦いものが食べられなかったりしますが、大人になる中で変わってくるので、「少しずつでも食べてみて」と言っています。――一食だけで栄養バランスを完璧にするのは、家庭でもなかなか難しいところです。毎食、栄養バランスを完璧にするのは無理ですよね。三食でバランスを考えると、なんとか整えることができます。みそ汁の中にたくさん野菜を入れたり、カレーにも定番の具材だけじゃなく、キノコやカブなどちょっと違う野菜を入れて一緒に煮込んでいくと、栄養バランスがとれるだけでなく、違う味も楽しめますよ。■子どもにとって本当に「いい食事」とは?――子どもに「本来の食事」を提供したい、でも完璧にやり始めると、その弊害もあるように思います。これは子どもに「食べてほしくない食物」は、親しか防ぐことができません。でも、友だちの家でおやつをいっぱい食べたらだめだということではないと思うんです。友だちと仲良く過ごす時間だって、とても大事ですよね。親は、「家ではこういうものを選んでいるよ。こういうものもあるけど、こういった危険性もあるんだよ」と、食を学びの場にしていけばいい。子どもは必ず、舌で安全なものを覚えるから、そうした学びがあれば、安全なものを選んでいってくれると思います。――たしかに、食にこだわりすぎて完璧にやろうとすると、親自身が疲れてしまいそうです。食にいくらこだわっていても、家族仲が悪かったら意味がないですから、何よりも家族が仲良くいることが一番大切です。その仲良くしているところを見て、子どもは育つから、それが大きな心の栄養になります。そこに安全なおいしいという要素が加わったら、最強じゃないですか。――忙しい中でも、やはり食事は未来の子どもたちにつながるから、大切にしていきたいところですよね。本当にお母さんたちは忙しいけれど、その中でも自分も楽しみ、家族も楽しむような時間を作れるような生活の仕方にシフトしていけるといいですよね。外食をしてもいいし、買ってきてもいい。そこにちょっと何かを付け加えて家族が好きな味にしたり、安全なものを選んだりする。気持ちをそこに添えてあげるだけで全然違うんです。食を通じて、「お母さんが自分を見てくれている」というふうに子どもたちは感じられると思います。それが、一番の「いい食事」なのではないかしら。ここまで、子どもたちの食について、自由の森学園食生活部の泥谷さんに話を聞きました。学食の素晴らしさだけでなく、家庭でも生かせるヒントを多くもらえたのではないでしょうか?二回にわたって自由の森学園の教育と学食についてお話を聞いてきました。「自由」との付き合い方はとても難しいけれど、やはり大人が子どもを温かく見守ることの大切さは、共通していたように感じます。親自身も自分の好きなことを実現しながら生きていけるよう、しっかりと子どもと向き合っていきたいものですね。■今回お話を伺った「自由の森食生活部」を取り上げた書籍 『日本一の「ふつうの家ごはん」 自由の森学園の学食レシピ』 (自由の森学園食生活部/講談社 ¥1,300(税抜))
2020年02月10日小学生になると、子どもが自分自身でやらなければならないことが増えます。例えば、教科書をランドセルに入れて学校にいくことや、自分で習い事に行くことなど、子どもたちにとっては、どれもはじめての経験となります。特に学校では、ランドセルや教科書、体操服や図工バッグなど、勉強に必要なたくさんのものを自分で管理しなければなりません。まずはそれらのものがぐちゃぐちゃにならないように、うまく整理整頓をして管理することで、学ぶ環境を整えることができるのです。そこで、今回は“学ぶチカラ” を伸ばすために大切な “環境を整える重要” について、ママたちから教育専門家の金澤浩さんに座談会形式でお話をお伺いします。<金澤浩さん プロフィール>共育コンサルタント。大手学習塾で21年間勤務、難関高受験講座責任者として合格実績No.1を9年連続で獲得。生徒が自主的に学習するようになる方法を確立し、教えずに伸ばす家庭教師として生徒・保護者をサポート。講演会やセミナーにも多数登壇。<原田さん・岩橋さん プロフィール>原田さん(右):現在、年長の息子と年少の娘を子育てしています。上の子はもうすぐ小学校に進学予定。岩橋さん(左):小学校3年生の息子と年中の娘がいます。小学校でも宿題が多いため、学習環境には常に気を使っています。今回体験していただいたのは、トップバリュの『ふでいれ(両面タイプ)コンパクトタイプ』。学習環境を良くするために軽くコンパクトで収納も充実した商品です。そもそも、学ぶチカラを伸ばすために必要な学習環境とはまず金澤さんにお聞きしたいのですが、“学ぶチカラ”とはどういったものなのでしょうか?金澤さん:最近学力の定義が少しずつ変わってきて、知識やテストの点数だけではなく、学ぶための準備や姿勢を総称して学力と呼ぶようになっています。そのなかの1つである学ぶチカラというものは、自分で勉強する時に「準備をする」、「計画を立てる」、「自分自身で身の回りのことを調べる」という準備全般のことを広く指します。ですから、学ぶ環境を作る上で学ぶチカラがどれくらい磨けるかがすごく大切になると最近よく言われているんです。ちなみに、お子さんが勉強に向かうまでの準備はお母さんからご覧になってどうですか?岩橋さん:息子はやっぱり気分がのらないとやらないので、「これを勉強しようね」と言っていてもなかなか出来ないタイプです。勉強している場所がぐちゃぐちゃな状態で…。金澤さん:そうですね。はじめから自分自身で勉強しやすいように整理整頓するというのは、特に小学校低学年だと難しいと思います。そのため、まずはお子さんが勉強しやすい環境を保護者が整えてあげるということが大切です。あとは、お子さんが自分自身で準備ができず、時間がかかってしまっても直接注意するよりも本人に考えさせること。「じゃあ、何をすればいいんだろう」ということを自分で考え、思考整理できるような声掛けをしていくことが、学ぶチカラを伸ばすことにもつながります。原田さん:息子は今度小学校に上がるんですが、幼稚園に登園する前に「準備しなさい」と10回ぐらい注意しないと準備してくれなくて困っています。小学校に行ったら、ママは関知しないで「自分でやりましょう」にした方がよいのでしょうか?金澤さん:小学生では、低学年と高学年で大きく分けられます。低学年の場合はいわゆるルールを親が決めてあげることが大事でしょう。そのルールの範囲を守ることができたら、任せる領域を少しずつ広くしていきます。高学年になれば自分で考える力が出てくるので、そうしたら完全に任せてもいいかなと思います。―― 学ぶチカラを伸ばす学習環境はあるのでしょうか? 具体的にどういったものでしょうか?金澤さん:はい。もちろんあります。ポイントは2つあって、1つ目は、どこに何があるかがちゃんと分かるようになっていること。2つ目は、勉強を始めるにあたって無駄なエネルギーを使わないことです。学習環境を整えるということは、子どもたちにとっては非常にエネルギーを使う作業なんです。要は、勉強する前に片づけをしたり、どこに何があるのか考えたり、準備する力が必要になればなるほど学習に対する集中力が落ちるわけです。なので、学習環境を整えておくことは、本人が勉強前に余計なエネルギーを使わず集中力を保つためには、とても大切なことです。―― 岩橋さんの場合は、小学生の息子さんを見ていて、学校の準備でここは大変だなというポイントはありますか? 最近の小学校では科目が増えて、準備する教科書なども増えたと言われていますが…。岩橋さん:そうですね。ランドセルに厚みのあるものが入らないとか、教科書が多いとかですね。今は多少体力がついていますけど、入学したばかりのころはまだ体も小さくて「ランドセル重い」と言って、かなり負担になっていたようでした。金澤さん:やはりランドセルの中はすっきりさせておくのをおすすめします。そのためにお子さんの持ち物をできるだけ軽くし、使いやすいものをイメージして持ち物を選ぶといいですね。最近では、ランドセルの横幅にフィットするコンパクト収納できるふでいれがあり、コンパクトながら、えんぴつが7本入れられるなど収納力に優れているのが魅力です。やはり学校で使う持ち物は、スリムで軽いものを選んであげることでお子さんの身体にも負担が少なく、ランドセル内の整理がしやすくなります。すると、お子さん自身で学ぶ環境作りができるようになり、学ぶチカラを伸ばすことにも有効なのです。商品紹介:学びのチカラは思考整理と学習環境から! ふでいれ(両面タイプ)コンパクトタイプトップバリュの『ふでいれ(両面タイプ)コンパクトタイプ』はまさに学習環境を良くするために軽くコンパクトで収納も充実した商品です。荷物が増えて今までの大きなふでいれがランドセルの中にタテに入らなくなっている背景に対して、容量を変えずにサイズをコンパクトにし、さらに軽量化してランドセルの横幅にフィットするようにしました。コンパクトになっても収納は充実! 大きな消しゴム、定規、分度器、三角定規もラクラク収納可能です! 鉛筆が7本を収納できるホルダーは、細目〜太目のえんぴつが入り、出し入れしやすい形状になっています。デザインも柄7色、無地6色と学校の指定にも安心の品揃えです。さらに丈夫な日本製生地で長く安心してお使いいただけます! 種類も豊富!トップバリュの学習用品はこちら <開発者インタビュー>小学校の科目数が増え、荷物が増えたことで、ランドセルにふでいれが収納しづらくなっているという課題がありました。そのため、ランドセルの荷物の一番上に乗せて収納できるコンパクトサイズのふでいれを開発することにしました。また、コンパクトにした分、軽量化も実現しています。コンパクトになっても、収納力が充実しているのがポイントです。鉛筆も太目から細目まで7本入れられて、さらに15センチ定規、三角定規、分度器が3枚入るようになっています。今回デザインやカラーにも力をいれており、学校指定にも対応できる無地仕様のものなどあります。学習ノートも紙の仕様を軽くして、全体的に軽量化を実現。ただし軽くなっても書きやすさがまったく変わらないように工夫して開発されているのが特徴です。弊社の従来品にはない、軽量・コンパクトサイズの商品を学校生活に取り入れていただくことで、持ち運びやすさ、使いやすさといった快適さをぜひお子さん自身が実感していただけたらうれしく思います。―― ふでいれ、えんぴつ、ノートを手にとってみた感想は、いかがですか?原田さん:シンプルなデザインで素敵ですね。しかもすごく軽い〜!岩橋さん:うちの子が使ってるものよりかなり薄い! 鉛筆も7本入るんですね〜。今まで見たものは多くても5本までだったので、たくさん持ち運べてすごく機能的。原田さん:裏側を開くと、定規や分度器が入れられるのはびっくり!金澤さん:ちゃんと三角定規とか分度器の線が入っているから、こうやって置けば、整理整頓出来ちゃうっていうのはすごくいいですよね。岩橋さん:鉛筆も軽いし六角形で転がらないので使いやすいですね! このふでいれにいれると長さも太さもちゃんと収まります。いろんなところで鉛筆をバラバラに買うと、長さや太さが違って収まらないこともあるので、同じ所で買った方がいいですね。取り出しやすい!原田さん:ノートは軽いのに、紙の質もしっかりしていて、驚きです! これなら数冊ランドセルにいれても子どもの負担が少ないので、学習に対してもいい影響につながってくれそう!岩橋さん:やっぱりランドセルの荷物が重いというのはある意味社会課題でもあるので、負担を軽くするようなこういった商品を使うことで、子どもが快適な学校生活を送れるサポートができるのは魅力ですよね。ふでいれ(両面タイプ)コンパクトタイプを使ってくれましたさっそく岩橋さんの息子さん(小学3年生)が、ふでいれを使って感想を教えてくれました。岩橋さん息子:たくさん鉛筆が入るのに、軽くてコンパクトでランドセルに入れる時も教科書の上に入るので便利!自分の好きな色を選べるので良かったです。原田さん:ノートは軽いのに、紙の質もしっかりしていて、驚きです! これなら数冊ランドセルにいれても子どもの負担が少ないので、学習に対してもいい影響につながってくれそう!岩橋さん:息子の言う通り、男の子向けの柄も種類豊富なのが嬉しいポイント。長男もカッコよくて使いやすい! と喜んで使っています。これで新学年も気持ちの良いスタートが切れそうです! トップバリュのふでいれ(両面タイプ)コンパクトタイプ詳細はこちらから! PR:イオントップバリュ株式会社
2020年01月31日近年、注目度がどんどん増している「非認知能力」。そのため、ともすれば「子どもの非認知能力さえ伸ばしてあげればいい」という考えを持ってしまうこともあるでしょう。しかしそうではなく、「非認知能力と認知能力の両方が大切」だというのは、幼稚園教諭の経験もあり、著書『非認知能力を育てるあそびのレシピ 0歳〜5歳児のあと伸びする力を高める』(講談社)で注目を集める玉川大学教育学部教授の大豆生田啓友先生。そして、「子どもの非認知能力を伸ばしてあげることが、認知能力を伸ばすことにもなる」とも語ります。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)「自然物」とは、子どもにとって最高のおもちゃ子どもたちは、自分の興味関心に従い遊ぶなかでたくさんの非認知能力を獲得していきます。ですから、子どもの非認知能力を伸ばしてあげるためには、子どもの興味関心を大事にしてあげることがもっとも重要です(インタビュー第1回参照)。しかも、幼い子どものすごいところは、自分の世界をどんどん広げる力を持っていることでしょう。なにか特別なものを与えなくても、身のまわりにあるものを使ってどんどん遊んでいくことができる。身のまわりのもののなかでも、子どもにとっての最高のおもちゃは「自然物」です。自然物は、人の想像力や創造力を膨らませてくれる力を持っています。周囲にあるテクノロジーの産物も、もともとは自然物がモデルということが少なくありません。飛行機だって虫や鳥などの動物にヒントを得て生まれたものでしょう?それだけ、自然物は人の想像力や創造力、興味関心をかき立ててくれるものなのです。そういった背景から、ひとつアドバイスを送りたいと思います。子どもと外に出かけるときには、ぜひ、ビニール袋を持参してみてはいかがでしょう。なぜなら、人の興味関心をかき立てる自然物は当然ながら子どもの心も強くとらえるものであり、子どもはいろいろな自然物を集めたがるからです。秋や冬なら落ち葉を拾いはじめるでしょうし、桜の季節なら桜の花びら、虫が元気な季節なら虫を集めるかもしれない。また、時期によっては花びらを使って色水をつくるなんて遊びもできます。ビニール袋がひとつあるだけで、子どもはずっと夢中になって遊ぶことができるのです。大人からすれば、落ち葉はゴミになるし、「虫が苦手……」いう人もいるでしょう。よくわかります。でも、子どもが小さい時代、それにつき合ってみると、意外といとおしく見えてくることもありますよ。空き箱や廃材があれば家のなかでも自由に遊べるしかしながら、都市化が進んでいる地域に住んでいる人の場合だと、子どもと外で遊ぶ機会自体があまりないという人もいるでしょう。そういう人は、週末や長期休暇を使って自然のなかに遊びに出かけることを考えてみてください。親子それぞれにとって、とても豊かな時間になるはずです。そして、なかなか日常的に自然に触れられない場合でも、なるべく普段の生活のなかで子どもが夢中になって遊べるようにしてあげたいものです。そういうときは、空き箱や廃材などを家のなかに置いてあげてください。落ち葉の例ではありませんが、それらは親にとってはゴミかもしれません。でも、子どもにとっては魅力的なおもちゃなのです。子どもは、想像力と創造力をフル回転させた自由な発想で、空き箱や廃材をさまざまなものに変身させていきます。そうしてできあがったものは、子どもの想像力と創造力の産物です。遊び方が決まっている既製品のおもちゃだけで遊ぶのか、それとも空き箱や廃材などで自由に遊ぶのか。そのちがいは、子どもの経験にも大きなちがいを生み出します。でもなかには、「空き箱や廃材で家のなかを汚されたくない……」という人もいますよね?そうであれば、リビングなどの部屋の一角を子どもが自由に遊べるコーナーにしてあげてみてはいかがでしょうか。いたずらのような遊びからも子どもは学んでいる空き箱や廃材を使った遊びにも通じることですが、親からすれば迷惑に感じたりいたずらにしか思えなかったりする遊びからも、子どもはさまざまなことを学んでいるケースがあります。子どもは、ティッシュボックスからティッシュを全部出して、再び詰めるような行動をしますよね?この行動を、専門用語では「探索活動」といいます。このとき、子どもは、「こうしたらどうなるだろう」「ああしたらどうなるだろう」と試行錯誤をしているのです。親からすればたしかに迷惑な行動なのですが……、子どもがやりたがることに似たことを迷惑にならないやり方で自由にやらせてあげることを考えたいものです。ティッシュペーパーを次々に取り出す遊びが迷惑なら、「新聞紙を使うのだったら、自由に遊んでいいよ」と伝えてあげる。洗面所の水道の蛇口を思い切りひねって延々と水を出されることが迷惑なら、庭やベランダで思い切り水遊びさせるという具合です。こうした探索活動は、意欲や探求心などの非認知的な力だけでなく、認知的な力を伸ばすことにもつながります。「認知能力」とは、読み書きや計算のように、テストなどで測ることができる、いわば目に見える力のこと(インタビュー第1回参照)。子どもがペットボトルなどに水を入れたり出したりする遊びを繰り返していたら、見方によっては数量の経験をしているととらえることもできる。あるいは、虫を夢中になって集めている子どもが、ある日「昆虫図鑑を買ってほしい」といってきたとします。それはイコール、科学に興味を持ったことに他なりません。非認知能力を伸ばすことを重視すれば、結果的に認知能力を伸ばすことにもつながる――そう意識してほしいのです。■ 玉川大学教育学部教授・大豆生田啓友先生 インタビュー一覧第1回:非認知能力は育っているか?子どもが「目をキラキラさせる世界」があれば安心です第2回:かわいい子には“いたずら”をさせよ!?「自由に遊んでいいよ」で子どもは学ぶ第3回:親が先回りしたら「自己決定力」は育たない。幼くても決断力を伸ばせる声かけのコツ(※近日公開)第4回:イヤイヤ期に「悩まない、苦しまない」。子育ては“ほどほど”がちょうどいい(※近日公開)『非認知能力を育てるあそびのレシピ 0歳〜5歳児のあと伸びする力を高める』大豆生田啓友・大豆生田千夏 著/講談社(2019)【プロフィール】大豆生田啓友(おおまめうだ・ひろとも)玉川大学教育学部教授。青山学院大学大学院文学研究科教育学専攻修了後、青山学院幼稚園教諭等を経て、現職。専門は乳幼児教育学・保育学で、現在、日本保育学会副会長。メディア出演も数多い。著書は、『子育てを元気にする絵本』(エイデル研究所)、『非認知能力を育てる あそびのレシピ 0~5歳児のあと伸びする力を高める』(講談社)、『日本が誇る!ていねいな保育 0・1・2歳児のクラスの現場から』(小学館)、『マンガでわかる! 保育っていいね』(ひかりのくに)、『子どもの姿ベースの指導計画』(フレーベル館)、『あそびから生まれる動的環境デザイン』(学研みらい)、『21世紀型保育の探求-倉橋惣三を旅する』(フレーベル館)、『子育てを元気にすることば』(エイデル研究所)他、多数。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2020年01月31日絶大な人気を誇っている歌手のmiwaさんは、モテすぎてしまう女性の法則を守っています。今回は、どんな法則に該当してモテているのかを説明します。好意は出し惜しみしない一つ目は賢さです。この賢さは単純な学力の高さではなく、男性に対しどのような行動をとればいいのかという計算高さのことです。人気シンガーソングライターのmiwaさんは映画の宣伝で出演したテレビ番組で、共演者の男性と手のひらを重ねあわせて見つめあうという行動をとりました。緊張するテレビ番組の出演中に見つめられたら、男性は照れてしまいますよね。このような行動を考えて行える女性は確実にモテます。何故なら、男性の気持ちを引き寄せる行動を躊躇なく行えるからです。計画的に男性を魅了できるというのは、大きな強みです。自分の強みを知っているシンガーソングライターのmiwaさんは、とても小柄な女性で身長は148.9cmと申告しています。実はこの細かい申告がポイントです。本来この身長なら150cmと伝えてしまうところですが、ちゃんと正確な身長を細かく伝えていますよね。それによって149cmよりも更に低い低身長だということがわかります。可愛さの象徴は小柄な体格、miwaさんは、ご本人が男性に支持される要因が小柄で可愛いからだと理解しているので身長の数値を明確に伝えていると考えられます。勿論、本人ではなく事務所側のイメージ戦略かもしれませんが、どちらにせよ男性の支持を集めるという点において、賢い方法といえます。男受けするファッションに徹するモテる女性は手持ちの衣類の中で、特に男性が好む服を着ることを意識しています。同姓といるときはカジュアルな服装ですが、意中の男性相手の時には可愛い服や露出の多い服を選ぶという気配りをします。一見、媚びているように思われがちですが、相手が好む自分で居たいという気持ちがそうさせています。他の女性よりも自分を際立たせることで男性にモテているわけです。異性に選ばれるために努力を惜しまない女性は、何もしない人と比べたら当然男性に好かれる回数だって多くなりますよね。モテる女性は影で頑張っていますよ。
2019年12月14日共働き家庭が増え、親も子どもも忙しいいま、子どもが自然に触れる機会は以前と比べて減りつつあります。そもそも、幼いうちから自然に触れることは、子どもになにをもたらしてくれるのでしょうか。お話を聞いたのは、佐々木洋さん。職業は「プロ・ナチュラリスト」で、ご本人いわく「プロの自然解説者」です。まずは、プロ・ナチュラリストの仕事内容から語っていただきました。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)老若男女を相手に自然の面白さを説く「自然解説者」わたしの仕事は「プロ・ナチュラリスト」です。耳にしたことがあるという人はあまり多くないかもしれません。というのも、これはわたしが商標登録をしているもので、一般的に広く知られた職業ではないですからね(笑)。仕事の内容をひとことでいえば、「プロの自然解説者」です。活動にはいくつかの柱があります。まずは幼稚園や保育所、小学校などで授業の一環として自然の大切さや面白さを話すというもの。それから、各地のホールなどでおこなう講演会や講習会。これらにはただ話をするだけではなく、実際に自然のなかで自然観察の指導をおこなうというものもあります。それから、書籍などの執筆活動に、テレビやラジオ番組の企画、出演です。講演会や講習会の対象は子どもたちということもあれば、子持ちかどうかにかかわらず大人の場合もあるし、外国人ということもある。場所、対象によって内容もさまざまですね。そもそもなぜわたしがこの仕事をはじめたかというと、単純に自然が好きだったということに尽きます。でも、学生時代の専門は英語音声学でした。学生の頃は英語を使った仕事をしようと考えていたのですが、自然の世界が懐かしくて戻ってきたという感じですね。わたしの出身は東京ですが、都内とはいえ河川敷がすぐそばにあって自然豊かな場所でした。その原風景がわたしをこの仕事に導いてくれたのです。「ありのままの自分でいい」と思わせてくれる自然の多様性いまの子どもたちは、かつてと比べて自然に触れる機会が圧倒的に減っていると感じています。とはいえ、自然の豊かさそのものは以前とほとんど変わっていません。都内であっても動物も虫もたくさんいて季節の草花も豊かに咲き誇るのに、それに触れる機会が減っているだけなのです。それが本当に残念でならない……。とくに幼児期から自然に触れることは子どもにたくさんのものを与えてくれます。それこそ、その「効能」には枚挙にいとまがありませんが、なかでもわたしが大切だと思っている3つの効能をお伝えします。第一に「多様性を知る」ということ。子どもは自分が好きなことであれば大人以上に熱心に知識を蓄えていきます。新幹線が好きな子どもであれば、どんな新幹線でもひと目見れば名前を答えることができるでしょう。でも、自然だとそうはいきません。どんなに虫が好きな子どもでも、幼稚園の園庭にやって来るすべての虫の名前をいうことはできないでしょう。わたしにも無理です。なぜかというと、それだけ多くの種類の生きものがいて、多様性に富んでいるのが自然というものだからです。しかも、もっといえば、それらのいろいろな生きものにはなにひとついらないというものもありません。人間からは嫌われることが多いカラスだって、自然界では食物連鎖の一部を担ってしっかり役に立っています。この意識は人間教育にもつながるものです。人はそれぞれすべてちがっていて、しかもちがっていていい。ありのままの自分を受け入れて力強く人生を歩むためには、幼い頃に自然を通じて多様性を知るべきなのです。思いどおりにならないなかで最大限の創意工夫と努力をするふたつ目の効能は、「究極の癒やしを与えてくれる」ということ。大人のみなさんだって、仕事や人間関係でストレスがたまれば、海を見たくなったり森のなかを散歩したくなったりすることもあるでしょう。これは子どもにもあてはまることです。子ども自身が大人のように意識しているかどうかは別として、自然のなかで受け取る癒やしが子どもの心をほぐして健やかに育ててくれるのです。3つ目は、「思いどおりにならないことがあると知る」こと。いまの子どもたちはかつてと比べて物質的には恵まれていますし、大人も以前ほど厳しく怒らなくなりました。ともすれば、そういう環境にある子どもは「なんでも思いどおりになる」と感じてしまいそうですが、自然だけはいまもむかしも変わらず思ったとおりにはなりません。どんなに丹精を込めて植物を育てても花を咲かせてくれないということもあります。「昨日、アゲハチョウを見た!」という友だちの話を聞いてその場所に行ってみても、今日は見つからないということもあるでしょう。そこで、子どもは子どもなりに「自然だし、仕方ない」と「あきらめる」ことを知ります。この「『あきらめる』ことを知る」ということが重要なのです。「あきらめる」というと、努力をやめるというイメージを持つかもしれませんが、そうではありません。努力や、それからお金などではどうにもならないということもあるのが世のなかです。自分がなんでも支配できるわけではないということです。仕事をしている大人でもそうですよね?人間関係などさまざまな要素が絡む仕事では、ひとりの人間が思いどおりにできることは限られています。でも、その制約のなかで最大限の創意工夫と努力をする。「どうすれば花を咲かせられるか」と考える。自然と触れるなかで得るその姿勢こそが、子どもを大きく成長させてくれるはずです。『ナンコレ生物図鑑 あなたの隣にきっといる』佐々木洋 著/旬報社(2015)■ プロ・ナチュラリスト 佐々木洋さん インタビュー一覧第1回:「自然だし、仕方ない」現代の恵まれた子どもたちが“自然体験”から学ぶ重要なこと第2回:「虫が怖い」はこうして克服。ダンゴムシすら触れない子に、親は何をすればいい?(※近日公開)第3回:自然観察=現場検証!?生き物の“痕跡”探しから始まる、都会でもできる自然体験(※近日公開)第4回:カブトムシやクワガタが採り放題!夏休みに親子で作る“スーパーバナナトラップ”(※近日公開)【プロフィール】佐々木洋(ささき・ひろし)1961年9月30日生まれ、東京都出身。プロ・ナチュラリスト。公益財団法人日本自然保護協会自然観察指導員、東京都鳥獣保護員などさまざまな立ち場で自然解説活動をしたあと、「プロ・ナチュラリスト 佐々木洋事務所」を設立。「自然の面白さや大切さを多くの人とわかち合い、そのことを通じて自然を守っていきたい」という思いのもとに、25年以上にわたって、自然観察指導、自然に関する執筆・写真撮影、講演、テレビ・ラジオ番組の出演・企画・監修、エコロジーツアーの企画・ガイド等の活動をおこなう。著書に『ぼくはプロ・ナチュラリスト 「自然へのとびら」をひらく仕事』(旬報社)、『モリゾー・キッコロ 森へいこうよ! 会える! 虫図鑑』(宝島社)、『「調べ学習」に役立つ水辺の生きもの』(実業之日本社)、『よるの えんてい』(講談社)などがある。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2019年07月13日私の娘が2歳4カ月のとき、原因不明の顔面神経麻痺(ベル麻痺)で約2週間の入院治療を経験しました。今回は、私が入院生活に付き添った経験から学んだ、入院生活にあって便利だったものについて紹介します。 スリッパ、枕、折りたたみのイス 私が娘の入院付き添いをしたときは、病院の方から 「ステロイド治療で免疫力が下がり、他の病気に感染しやすくなるから、検査や治療以外で部屋から出ないでください」 との説明を受けたため、ずっと個室で過ごすことに。入院先は付添人も同じベッドで寝る病院で、ベッドの上が生活スペースになるため、脱ぎ履きしやすいスリッパがラクでした。 また、寝る際も娘と同じベッドで寝たのですが、当然枕は娘の分しかなく……。自分用の枕を持参することで少し寝やすくなりました。そして意外にも活躍してくれたのが、アウトドアで使う折りたたみの椅子です。今回は個室でスペースがあったため置くことができました。病室に1脚椅子はあったものの、夫やお見舞いに来てくれた人にも座ってもらうことができて便利でした。 ママの食事は院内のコンビニ&パパに頼む 私が付き添いをしたときは、食事は入院していた娘の分しかありませんでした。そのため、付添人の食事は自分自身で用意しなくてはなりません。病院にはコンビニが入っていて、少しの時間であれば買い物をする際に病院のスタッフが付き添いを代わってくれたました。 しかし、頻繁に買い出しへ行くことはできません。入院期間が長くなるにつれてコンビニ弁当に飽きてしまうこともあったため、夫やお見舞いに来てくれる人に食べたい物を伝えて買って来てもらうこともしばしばありました。 ママの常備薬 入院している娘は体調により薬が処方されますが、当然のことながら付添人であるママは自分自身で体調管理をしなければなりません。私は入院後半になって風邪気味となり、夫に葛根湯を買って来てもらって飲んでいました。 また、狭い病室で過ごしているため、運動不足で便秘になることも。つい娘の状態にばかりを気にして自分の体調はなおざりになっていましたが、いざというときの常備薬を準備しておくべきだったなと思います。 今回紹介したアイテムの他にも、生理になった場合のナプキンや買い物をできる程度の現金、洗面用具などいろいろと必要な物があります。いざというときのために用意するものをリストアップしておくと慌てずに済むと実感した経験になりました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて入院先の医師や看護師に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:ライター 吉川麻和一児の母。娘の出産を機に仕事を退職し、現在は子どもの成長に合わせた働き方を模索中。不妊治療の経験や子育て経験に基づき執筆中。
2019年07月12日