2015年に子宮頸がんが判明した、とりだまり まどさんの体験を描いたマンガを紹介します。子宮頸がん手術のために、いよいよ入院したとりだまりさん。手術の前日の夜、麻酔科の先生がやって来て……。★関連記事:「とにかく私は鬼になりますから」手術前日、看護師さんに言われたこと #子宮頸がんゆる闘病記 19手術前日は、先生や看護師さんの説明を受けるほかにも、へその掃除をしたり、アンダーヘアの処理をチェックしてもらったりと、何かとすることがありました。そして、以前出会ったがん友さんとも再会!同じような境遇の人と、バカ話をできるだけでも、ものすごく気持ちが軽くなります。手術の前日は絶食のため、のんびり過ごしていたら、麻酔科の先生がやって来ました。先生が言うには、手術の前日は緊張して眠れない人もいるらしいです。先生から睡眠導入剤を出そうか?と聞かれましたが、私は自分で驚くほど緊張しておらず。「大丈夫です」と伝えました。「子宮と卵巣取るのに、なんの感傷もなかったのかよ」と今になると自分でも思うのですが、手術前日の私には、本当にあまりそういったものはありませんでした。がんになったことや、手術で子宮や卵巣を取るということは、私には変えることのできない物事でした。自分に変えられないことで、ジタバタしたってしょうがない。だったら、落ち着いて、どーんと構えていたい。自分にそう言い聞かせたていたのだと思います。だって、どうしようもないことは、心配してもどうしようもないし。心配してもどうしようもないから、心配しないことにしよう。よし!……という流れでへらへらしていたら、周りから「無理してない?」とかえって心配されました。そりゃ、してるよ。無理なんか。無理して何も感じないようにしていたから、感傷も感じないわけで。それでも、「まぁ、仕方ないしな!」とつぶやくと、不思議と受け入れられるというか、自然と足元が固まり、背筋がスッと伸びて、呼吸がラクになる気もするのでした。ー------------------------「仕方ない」という言葉は、腹が据わったいい言葉だと思うと、とりだまりさん。手術前に眠れない人もいれば、そうでない人もいて、本当に人それぞれなのですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/とりだまり まど(46歳)フリーライター。39歳で子宮頸がん(ⅠB2期)が見つかり、子宮・卵巣摘出、薬物療法(抗がん剤・シスプラチン)と放射線治療を経験。治療体験を描いたブログ『今日のもイキイキと弱音を吐きます』をゆるゆると更新中。
2022年09月06日2015年に子宮頸がんが判明した、とりだまり まどさんの体験を描いたマンガを紹介します。子宮頸がん手術のために、いよいよ入院したとりだまりさん。手術の前日、担当してくれる看護師さんから入院中の過ごし方の説明を受けたのですが……。★関連記事:「もしかして結構大変!?」入院し、手術前の説明で事の大きさを知り… #子宮頸がんゆる闘病記 18手術の前日、担当の看護師さんからは、入院中の過ごし方の説明を受けました。そして、手術の翌日には歩いてもらうと言われ、ギョッとする私。だって、手術の説明書類を見ると、手術の説明書類を見ると、「おなかを15㎝ほど切開し、子宮、卵巣、卵管、リンパ節を摘出」と書いてある。もちろん、内視鏡手術ではありません。そんなに切って取った翌日に、歩けるのだろうか……?でもまぁ、看護師さんが歩くって言うのだから、大抵の人は普通に歩けるのでしょう。そんなふうに思っていたのです。事実、何の問題もなく歩ける患者さんも多いとのこと。ただ、私の場合は……これについては、別の機会にお話しします。さらに、看護師さんからは「痛かったりつらかったりしたら、我慢せずすぐに教えること」というアドバイスもいただきました。私はちょっとでも痛みがあると、すぐに鎮痛剤などを飲んでしまう苦痛が苦手なタイプなので、もちろんそうするつもりだったのですが……。実際のところ、なぜか看護師さんに痛みがあることをなかなか言えなかったのです。それについても、別の機会にお話ししますね。ー------------------------手術の翌日には歩きますと言われたときは、とてもびっくりしたというとりだまりさん。手術後は安静にするだけでなく、歩行も重要なのですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/とりだまり まど(46歳)フリーライター。39歳で子宮頸がん(ⅠB2期)が見つかり、子宮・卵巣摘出、薬物療法(抗がん剤・シスプラチン)と放射線治療を経験。治療体験を描いたブログ『今日のもイキイキと弱音を吐きます』をゆるゆると更新中。
2022年09月04日2015年に子宮頸がんが判明した、とりだまり まどさんの体験を描いたマンガを紹介します。子宮頸がん手術のために、いよいよ入院したとりだまりさん。手術前に詳しい説明を聞くことになったのですが……。★関連記事:「夫には絶対にやらせねぇ」入院前にこっそりしておきたいセルフケア #子宮頸がんゆる闘病記 17子宮頸がん手術のために、夫の付き添いのもと、入院しました。病院の薬のにおいが本当に苦手な私。あのにおいを嗅ぐと、「私は病人」というひしひしと実感するからかもしれません。そして、手術前に先生のお話を聞くのも、不安しかありませんでした……。手術の前日に受けた説明では、腫瘍、子宮と卵巣、現在できている筋腫、そして患部に近いリンパ節も取ると言われました。先生の話を聞きながら「あれ? 結構大変な手術なんじゃ…?」「体にメスを入れるってやっぱり大事なんだな」とようやく実感した私。「いやいや、手術するのだから、大事なのは当たり前。自分のことなんだから、事前にもっと調べろよ!」と思われた方もいると思いますが、なんか怖くて、詳細を調べるのを無意識に避けていたんですよね。そのため「子宮と卵巣と子宮筋腫をごそっと取って、終わりだろ」と自分勝手に思い込んでいました。まさか、リンパ節なるものまで取らなければいけないとは……。ちなみに、「リンパ節」とは、「リンパ管」のと所々にある膨らみのこと。「リンパ管」とは、ざっくり言えば、体内の下水管です。体内に入り込んだウイルスや不要になった老廃物は、リンパ管の中を流れるリンパ液に乗って流れて行きます。がん細胞も、リンパ液に乗って流れていくことがあるのだそうです。このとき、リンパ管の膨らみ部分である「リンパ節」も通るわけですが、実はここには、免疫力をつかさどる細胞「リンパ球」が豊富に存在します。リンパ球が、体にとって不要なものを、ここで濾過(ろか)してくれるわけです。しかし、残念ながら濾過しきれなかったがん細胞が、ここで増えてしまうと転移があるとのこと。そのため、子宮頸がん(ステージ1~3期)の手術では、がんの周りのリンパ節をリンパ管ごと切除する「リンパ節郭清(かくせい)」がおこなわれます。転移を防ぐためには、必要な手術なのでしょうが……。「そんな細かいところをちょこちょこいじって……だ、大丈夫ぶなんでしょうか」と不安でドギマギせずにいられませんでした。ー------------------------手術前日になり、自分が思っていたよりも大事だと実感したというとりだまりさん。手術前の説明を受けてから手術までの期間は、短いことがあるのですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/とりだまり まど(46歳)フリーライター。39歳で子宮頸がん(ⅠB2期)が見つかり、子宮・卵巣摘出、薬物療法(抗がん剤・シスプラチン)と放射線治療を経験。治療体験を描いたブログ『今日のもイキイキと弱音を吐きます』をゆるゆると更新中。
2022年09月01日2015年に子宮頸がんが判明した、とりだまり まどさんの体験を描いたマンガを紹介します。子宮頸がん手術のために、入院することになったとりだまりさん。入院前日にどうしてもしておきたいことがあったそうで……。★関連記事:「目の前真っ暗どころかやたらビビッド」子宮頸がんになり気付いたこと #子宮頸がんゆる闘病記 16入院日の前日、私には、人様に内緒でやっておきたいセルフケアがありました。それは……へそ掃除。感染症予防のために、術前に病院でしてくれるらしいのですが、「すてきな看護師さんにそんなことさせられねぇ!」と思い、自分で掃除しました。へそ掃除は、数カ月に一度のペースでしかしないので、へそのごま(垢)が恥ずかしいくらいごっそり取れてスッキリ!そしてもう1つ……アンダーヘアの処理。これも病院でしてくれるそうなのですが、「すてきな看護師さんにそんなこと……」ということで、自分でしました。勢い余って、つい全部いっちゃったのですが、「別に全そりする必要はなかったのでは……?」と後で思いました。生えてくるときにチクチクしてちょっと痛かったので。どちらも自分でやらなくて、全然いいのです。でも……ワイルドなままの状態を見られるのは、何だかちょっと恥ずかしくて。「一応、手入れはしてるよ!」アピールをしてしまいました。とはいえ、アンダーヘアの全そりはやり過ぎました。看護師さんがしてくれる場合は、どの程度残してそるものなのか?どなたか、知っている方、ぜひ教えてください。ー------------------------アンダーヘアの処理を看護師さんがしてくれる場合、どの程度なのかはいまだに謎だと、とりだまりさん。病院でしてくれることでも、恥ずかしいから自分でしたいことはありますよね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/とりだまり まど(46歳)フリーライター。39歳で子宮頸がん(ⅠB2期)が見つかり、子宮・卵巣摘出、薬物療法(抗がん剤・シスプラチン)と放射線治療を経験。治療体験を描いたブログ『今日のもイキイキと弱音を吐きます』をゆるゆると更新中。
2022年08月30日2015年に子宮頸がんが判明した、とりだまり まどさんの体験を描いたマンガを紹介します。判明から1カ月過ぎたころから、目の前の景色が変わり出したようで……。★関連記事:「やさし過ぎる…」仕事を失うのを覚悟でがんを報告したらまさかの… #子宮頸がんゆる闘病記 15子宮頸がんが判明して約1カ月過ぎたころから、なぜか世界の見え方が変わりました。私の場合は、世界が一気に鮮やかに見えるように。その鮮やかさと言ったら、まるで原始の森にいるみたい。なんというか、私にとって必要な物たちの色だけが、とてもとても濃いのです。「死ぬかも」という恐怖で、アドレナリンが出まくってのかな?そのせいか、感覚という感覚もやたらと過敏になりました。大切な物のそばにいるだけで「幸せでたまらん!」と興奮状態に至るようになって……。ナチュラルにラリっていたのでしょう。この後、治療がヘビーになるにつれて、この感覚はどんどん強くなっていきました。そして、実家には以前よりちょっとだけ多く帰るようになりました。仕事よりも、夫や小鳥や友人を優先するようになりました。それまで無趣味ゆえのワーカホリックだったのですが、趣味でもないのだから、仕事は最優先でやることじゃないな、と考えるようにもなりました。そして、今に至ります。要するにというか何というか、がんは怖いけれど、治療をしている間、私は結構幸せだったのです。その感覚は、今も続いています。ー------------------------不思議なことに、人混みにいても、とりだまりさんにとって大事な人だけがやたらとカラフルに見えるようになっていったそう。病気をきっかけに、自分にとって大事な人や物に気付くということがあるのですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/とりだまり まど(46歳)フリーライター。39歳で子宮頸がん(ⅠB2期)が見つかり、子宮・卵巣摘出、薬物療法(抗がん剤・シスプラチン)と放射線治療を経験。治療体験を描いたブログ『今日のもイキイキと弱音を吐きます』をゆるゆると更新中。
2022年08月30日2015年に子宮頸がんが判明した、とりだまり まどさんの体験を描いたマンガを紹介します。子宮頸がんの手術をおこなうことになったとりだまりさん。子宮頸がんであることを懇意にしていた編集者に報告したところ、あっさり仕事を切られてしまい……。★関連記事:「マジすか!?」仕事先にがんを報告したら秒で仕事を切られて… #子宮頸がんゆる闘病記 14しょっちゅう仕事をしていた方にあっさり仕事を切られてしまい、「このやりとりをあと何回続けるのか」と思いながら、仕事先の方たちに連絡をしました。ある程度覚悟していたのですが……。「とりあえず半年くらいは待てますから」「無事に治療が終わるのを待っています」「治療が長引くならそのとき相談しましょう!」など、やさしい言葉をかけてくださる方が多く、とてもうれしかったです。ある方からは、治療中も仕事を続けさせてくれるという、うれし過ぎる申し出もありました。でも、一体なぜ……? と思い尋ねてみたところ、その方も長期入院したことがあり、病気が治っても仕事がないかと思うとすごく不安だったという経験があったからとのこと。そのおかげで、実際に私は入院中も働くことができたのです。がんになったことは、本当に死ぬほど怖くて、震えるほど嫌なことです。それでも、実はがんになってよかったと思えることもたくさんあります。その1つが、「待つ」と言ってくれた人たちがいたこと。そのことに気付けたことです。元気だったら、なんということのないひと言ですが、社会に戻れるかどうかわからない自分にとって、思った以上に勇気づけられる言葉でした。特に、戻る場所のことまで考えてくれた彼女には、ただただ感謝しかありません。ほかにも、それぞれのやり方でサポートしてくれた友人がいて、その気づかいにもとても助けられました。ー------------------------「待つ」と言ってくれた人たちがいたことに気付けたことで、視界が大きく変わったと、とりだまりさん。治療を始めてからでないと、自分でもどうなるかわからない中、そういった言葉はとても励みになりますよね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/とりだまり まど(46歳)フリーライター。39歳で子宮頸がん(ⅠB2期)が見つかり、子宮・卵巣摘出、薬物療法(抗がん剤・シスプラチン)と放射線治療を経験。治療体験を描いたブログ『今日のもイキイキと弱音を吐きます』をゆるゆると更新中。
2022年08月28日2015年に子宮頸がんが判明した、とりだまり まどさんの体験を描いたマンガを紹介します。子宮頸がんの手術をおこなうことになったとりだまりさん。子宮頸がんであることを両親に告げ、次は仕事関係の人たちに報告をすることになったのですが……。★関連記事:「お通夜みたいだったよ」娘にがんだと告げられた両親の反応は… #子宮頸がんゆる闘病記 13いつまで続くかのかわからないのが、がん治療。だからこそ困るのが、収入減(仕事)のことなのですが……。がんを治せずに死ぬのも怖い。生き残って、また仕事を始めるのもちょっとしんどい。このときはそんなふうに思っていました。だから、仕事関係の方に連絡するのがとても怖かったです。意を決して、当時懇意にしていた書籍編集者さんに報告したのですが……秒で切られました(笑)。仕事を切られるのはともかく、非常にあっさりなのがなんとも。まぁ、向こうにもいろいろ都合があるのでしょうが……。「治療が終わるまで、何年だって待ってますよ!」……という都合の良い答えを期待していたわけではありませんが(いや、ちょっとしてた)、残念ながら私は、編集さんが「数年待ってでも書いてもらいたいんです!」と思うような、実力派でも売れっ子ライターでもないので、恨むなら自分を恨むしかないのが、なんとも情けなく。ただ、うまい具合に治療を終えられたとしても、そのとき復帰する場所がないというのは、やはりなかなかしんどいものです。ー------------------------仕事をあっさりと切られたとき、とりだまりさんは「正直、終わったな……と思った」とのこと。がん治療とは直接関係ないことであっても、治療前から気に病むことことがあるのは、つらいですよね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/とりだまり まど(46歳)フリーライター。39歳で子宮頸がん(ⅠB2期)が見つかり、子宮・卵巣摘出、薬物療法(抗がん剤・シスプラチン)と放射線治療を経験。治療体験を描いたブログ『今日のもイキイキと弱音を吐きます』をゆるゆると更新中。
2022年08月26日2015年に子宮頸がんが判明した、とりだまり まどさんの体験を描いたマンガを紹介します。1カ月後に子宮頸がんの手術をおこなうことになったとりだまりさん。子宮頸がんであることを両親に告げるのは、気が重くて……。★関連記事:「足りなければ俺が貸すし」フリーランスが、がんになるということは… #子宮頸がんゆる闘病記 12子宮頸がんであることを電話で両親に伝え、その後実家に会いに行くことにしました。私もアラフォー。高齢なので、あんま期待してなかったとも思いますが、さすがに両親に「孫を残せなくて……」と直で伝えたときはヘビーでした……。そんなこと娘に言われた両親のほうが、さらに重かったとは思いますが。娘に面と向かってがんだと告げられた、父と母の反応はそれぞれでしたが、泣かれなくてよかったな、と思いました。でもその後、妹から聞いた話では、私の前ではそんなそぶりを見せなかった両親は、うなだれてお通夜のようだったとのこと……。いやー、やっぱそうですよね~。会っている間は淡々と、普通の挙動だった両親ですが、やっぱり無理してたんだなぁと。これはもう、「心配かけて申し訳ない」としか言えません。本来であれば、親がこっちに心配かけていい年代なのに。介護とか。あと妹。不甲斐ない姉でホントすみません……。病気になることで、自分の甲斐性のなさが、アリアリと浮き彫りになった1日でした。ー------------------------両親に自分ががんだと伝えるのは本当に気が重かったとりだまりさん。伝えるほうも、伝えられるほうもとてもつらいものですよね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/とりだまり まど(46歳)フリーライター。39歳で子宮頸がん(ⅠB2期)が見つかり、子宮・卵巣摘出、薬物療法(抗がん剤・シスプラチン)と放射線治療を経験。治療体験を描いたブログ『今日のもイキイキと弱音を吐きます』をゆるゆると更新中。
2022年08月23日普段はパートナー2人暮らしをしながら、漫画を描いている津島つしまさん。そんな津島さんは、33歳のときに近所のクリニックで子宮頸がん検診を受けた際に、「がんの一歩手前ですね」と言われてしまい……。 きっかけは子宮頸がん検診だった ※個人の見解を図にしたものです。 近所のクリニックで子宮頸がん検診を受けた、津島つしまさん。 医師に「結果が悪くて……がんの一歩手前です」と言われてしまったのですが……。 なぜか、本人は 「まじすか、やばっ」 と、まるで人ごとのような返事。かなり冷静ですね。 帰宅後、配偶者に「がんの一歩手前だって! 今度精密検査するから!」と、明るいトーンで報告する津島さん。 「ヘラヘラして…大変だって分かってる…?」 むしろ、パートナーのほうが不安そうですね。 こうして、宣告を受けて妙にハイテンションになりながらも、津島さんの闘病生活が始まったのでした。 監修/助産師REIKO 津島つしまさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 津島つしま漫画家。2月生まれのインドア派。著書『夫は実は女性でした/講談社』。女性になったパートナーとふたりで暮らしています。
2022年08月21日2015年に子宮頸がんが判明した、とりだまり まどさんの体験を描いたマンガを紹介します。1カ月後に子宮頸がんの手術をおこなうことになったとりだまりさん。入院準備で物をそろえる以外にも調整が必要なことがあり……。★関連記事:「入院中の楽しみができた!」がん友ができて不思議と心が軽くなって #子宮頸がんゆる闘病記 11自分が倒れれば、そこまで。働けなければ、即無収入。それがフリーランス。しかもわが家は夫婦ともにフリーランス。なので、夫婦といえども、簡単には相手に頼れません。なぜなら共倒れになるから。そのつもりで生きてきました。ただ、「治療費が足りなければ貸す」と夫に言われたときは、「よっしゃ、死んだら借り逃げできるな!」とも思いました(笑)。いざとなったら、借り逃げができる。それが夫婦(?)。そう思っているのは私だけかもしれませんが、夫に確かめるつもりはもちろんありません。「違う」って言われても困るから。この先も、そこはあいまいにしたまま生き抜こう。そう思う今日このごろです。ー------------------------フリーランスのため、働けない期間のお金のことが気がかりだったというとりだまりさん。手術だけでなく、手術後の生活やお金についても夫婦で話し合う必要があるのですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/とりだまり まど(46歳)フリーライター。39歳で子宮頸がん(ⅠB2期)が見つかり、子宮・卵巣摘出、薬物療法(抗がん剤・シスプラチン)と放射線治療を経験。治療体験を描いたブログ『今日のもイキイキと弱音を吐きます』をゆるゆると更新中。
2022年08月21日2021年生まれの息子さん・ごうくんのママであるはちななさん。ごうくんを出産される前、妊活をしていた際の検診で「子宮筋腫がある」と医師から告げられました。子宮筋腫が見つかり、病気とどう向き合いながら妊娠生活を送ったのか。「同じ状況で不安な人の参考になれば」とつづる、はちななさんの体験談をご紹介します。 切除する場合としなかった場合はどうなる?※子宮筋腫は、子宮にできる良性の腫瘍です。30~40代の女性に多く、生殖年齢にある女性の20~30%にみられると言われています。子宮筋腫は良性の腫瘍ですが、大きくなると過多月経、月経困難症、不妊、圧迫症状など、さまざまな症状が現れるため、早めに診断・治療を受けることが大切です。 産後、医師から筋腫の手術をする場合としない場合についての話を聞いたはちななさん。MRIで筋腫の状態を確認、再度医師とも話し合ったうえで、筋腫の手術は見送ることにしました。 産後は「授乳していたのもあり筋腫のサイズも落ち着き、7cm前後になりました」とのことですが、現在は生理も再開し、病院で経過観察しながら今後のことを考えていくと、投稿でもつづられています。 今回は妊活の際に子宮筋腫が見つかり、そのまま妊娠・出産されたはちななさんの体験マンガをご紹介しました。「子どもが欲しい」というタイミングで病気が見つかったらとても不安になってしまいますよね。ひとりで抱え込まず、不安なこと、わからないことは医師にたくさん相談してみてくださいね。そして、はちななさんもつづらているように「出産を迎えられるママたちが、ご自身に合った方法で母子ともに健康に出産を終えられますように」と、私たちも思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 はちななさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター はちななフルタイムで働きながら、趣味で家族のことや息子との思い出をイラストや漫画にしています。
2022年08月20日2021年生まれの息子さん・ごうくんのママであるはちななさん。ごうくんを出産される前、妊活をしていた際の検診で「子宮筋腫がある」と医師から告げられました。子宮筋腫が見つかり、病気とどう向き合いながら妊娠生活を送ったのか。「同じ状況で不安な人の参考になれば」とつづる、はちななさんの体験談をご紹介します。 筋腫の大きさは…※子宮筋腫は、子宮にできる良性の腫瘍です。30~40代の女性に多く、生殖年齢にある女性の20~30%にみられると言われています。子宮筋腫は良性の腫瘍ですが、大きくなると過多月経、月経困難症、不妊、圧迫症状など、さまざまな症状が現れるため、早めに診断・治療を受けることが大切です。 小さなわが子を抱きしめ、「頑張って出てきてくれてありがとう」と、感謝の気持ちでいっぱいになったというはちななさん。子宮筋腫は出産直前では10cmまで大きくなっていたとのことですが、医師曰く「いい形でお産ができてよかった」とのことで、母子ともに健康で本当によかったです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 はちななさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター はちななフルタイムで働きながら、趣味で家族のことや息子との思い出をイラストや漫画にしています。
2022年08月17日2021年生まれの息子さん・ごうくんのママであるはちななさん。ごうくんを出産される前、妊活をしていた際の検診で「子宮筋腫がある」と医師から告げられました。子宮筋腫が見つかり、病気とどう向き合いながら妊娠生活を送ったのか。「同じ状況で不安な人の参考になれば」とつづる、はちななさんの体験談をご紹介します。 ついに、そのときが※子宮筋腫は、子宮にできる良性の腫瘍です。30~40代の女性に多く、生殖年齢にある女性の20~30%にみられると言われています。子宮筋腫は良性の腫瘍ですが、大きくなると過多月経、月経困難症、不妊、圧迫症状など、さまざまな症状が現れるため、早めに診断・治療を受けることが大切です。 医師に会陰切開をしてもらい、あともう少しで赤ちゃんに会える。そんなとき、何度かいきむと……バッシャーンという感覚が。破水のときのことがあり、「漏らしてしまった!?」と焦るはちななさんでしたが、赤ちゃんが出てきてくれた感覚だったのですね。 胎盤を出す際、会陰切開の傷を縫われている際は「嘘のように痛くなかった」とのことで、やはり赤ちゃんに出会えた感動はひとしおですよね。 無事にごうくんを出産されたはちななさん。筋腫の状態はどうだったのか、医師が語ったのは…… 第12話に続きます! ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 はちななさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター はちななフルタイムで働きながら、趣味で家族のことや息子との思い出をイラストや漫画にしています。
2022年08月16日1男を育てるペンコさん。2人目のお子さんを望んでいたところ、ある日、妊娠検査薬で陽性反応が! 夫婦で大喜びし、後日産婦人科を受診すると、異所性妊娠(子宮外妊娠)の疑いがあることを告げられたのです。「一個人の経験談ではありますが、日常的には話しづらい内容だからこそ、マンガにして発信する意味があるのかもしれないと思っています」というペンコさんの体験マンガ。ぜひご覧ください。※マスクをしている場面でもマスクは省略しています。※手術、流産を含むお話です。つらい気持ちになられる方は閲覧にご注意ください。 妊娠検査薬で陽性反応が出たペンコさん。「確実に赤ちゃんが確認できるように」と妊娠6週目と予測したあたりに産婦人科を受診しましたが、子宮内を映すモニターには何も映らず、「排卵日がズレた」「流産」「異所性妊娠(=子宮外妊娠)」という3つの可能性を告げられました。そして迎えた次の受診。「頼む!」という願いもむなしく、またしてもモニターには何も映らず、医師には、異所性妊娠の可能性が高いことを告げられ、すぐに大きい病院へ搬送されたのです。付き添いをお願いした義母もきてくれたのですが、「ペンコさんに謝らなくてはいけないことが……」と言い始めて――。 お義母さんはこういうひと言をよく覚えていてくださる方です。 この日が初めての妊娠報告だったので「おめでとう」と言ってくれたお義母さんに対し、「ごめんなさい」ととっさに出てしまいました。「ごめんなさいって言わせてしまってごめんね」と言ってくれたやさしさがありがたくて。 この一件で「お子さん残念だったね」「まだ次があるよ!」というような言葉はほとんどなくて、みなさん私自身の体調を気づかってくださいました。それがそこまで落ち込まずに「今はしっかり休もう」と思えた理由の1つだと思います。 本当にありがたかったです。 手術に付き添ってもらうために、妊娠報告と同時に、異所性妊娠だった報告をしなければならなかったペンコさん。妊娠報告を聞いて思わず「おめでとう」と言ったお義母さんは、「ごめんなさい!」という言葉がとっさに出たペンコさんに対し、「つらいのはペンコさんなのに、ごめんなさいと言わせてしまった」という思いがあったのでしょう。「謝らなくちゃ」という言葉と共に、ペンコさんの心と体を気づかってくださいました。相手の立場に立って気持ちを考えてくださる、素敵なお義母さんですね。 その後、再度医師の診察を受け、「卵管の異常は確実」と言われたペンコさんは、すぐに手術を受けることに。そして手術室へ向かったのです。 妊娠・出産に関わることは、とてもセンシティブ。悪気のない、何気ないひと言でも、その人にとってはつらく、重く受けとめられ、心の傷になってしまうことがあります。今回のペンコさんのお義母さんのように、その人の立場でものごとを考え、伝えられるといいですね。 ※この漫画は実話に基づいた体験談であり、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ※異所性妊娠(子宮外妊娠)とは:受精卵が子宮内膜以外の場所に着床することを「異所性妊娠」と言います。異所性妊娠では、受精卵が卵管に着床するケースがほとんどで、卵管自体が破裂してしまうことがあります。卵管破裂になると大出血が起こり、激痛に襲われ、緊急の手術が必要です。異所性妊娠は、最初のうちは正常妊娠と変わりなく経過するため、自分ではなかなか異常に気付きませんし、妊娠検査薬でも正常妊娠と変わらない反応が出ます。そのため、妊娠に気づいたら早めに産婦人科を受診し、子宮の中に胎嚢があるかを確認することが必要です。 監修/助産師REIKO ペンコさんのマンガは、このほかにもInstagramやブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね! ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ペンコアラサーで1児の母。育児絵日記やイラストエッセイを描いています!よく食べよく寝る人。テキトー人間だけど変なところを気にします。
2022年08月10日2021年生まれ息子さん・ごうくんのママであるはちななさん。ごうくんを出産される前、妊活をしていた際の検診で「子宮筋腫がある」と医師から告げられました。子宮筋腫が見つかり、病気とどう向き合いながら妊娠生活を送ったのか。「同じ状況で不安な人の参考になれば」とつづる、はちななさんの体験談をご紹介します。 「子宮筋腫があります」突然の宣言に…※子宮筋腫は、子宮にできる良性の腫瘍です。30~40代の女性に多く、生殖年齢にある女性の20~30%にみられると言われています。子宮筋腫は良性の腫瘍ですが、大きくなると過多月経、月経困難症、不妊、圧迫症状など、さまざまな症状が現れるため、早めに診断・治療を受けることが大切です。 ※子宮筋腫が大きかったり、筋腫の影響で子宮内腔の形がいびつになっていたりすると、受精卵が着床しにくくなったり、流産、早産の原因となることもあります。筋腫の数も少なく、サイズも5〜6cm程度であれば問題なく出産できるケースの方が多いため、心配しすぎる必要はありません。筋腫の大きさや位置によって不妊につながっている場合には、その部分だけを取り除く手術がおこなわれる場合もあります。7〜8cmくらいの大きさになっていれば、切除してから妊娠に臨むほうがおすすめです。 毎月の生理に不安を覚えたことはなく、定期的に婦人科での健康診断も受けて問題もなかったというはちななさんにとって「子宮筋腫がある」という言葉はまさに青天の霹靂。 このとき、医師には「妊娠に問題はない」と言われ、タイミング法で妊娠できたはちななさんですが、これから妊活を頑張ろうと意気込んでいるときに病気を告げられたら、「何か影響があったらどうしよう」と不安になってしまいますよね。 医療監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック 院長) ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 はちななさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター はちななフルタイムで働きながら、趣味で家族のことや息子との思い出をイラストや漫画にしています。
2022年08月05日「子宮頸がん」というがんを知っていますか? 子宮にできるがん、ということくらいはわかっていても、どのように発症するのか、どんな人がかかりやすいのか、といったことはまだ知られていないかもしれません。最近は20~30代女性の発症が増えているということですが、40~50代女性も発症しており、油断はできません。40~50代女性が子宮頸がんについて知っておきたいことを産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。教えてくれたのは…監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。★関連記事:子宮がんは実は2種類!「年に1回検診を受けているから安心」の落とし穴【医師監修】子宮頸がんとは?性交渉により、子宮頸部にできるがん子宮頸がんとはどんな場所にでき、なぜできてしまうのでしょうか。「子宮頸がんは、子宮の入り口付近の細くなった部分の頸部にできるがんです。性交渉によるヒトパピローマウイルス(HPV)感染によって起こります。男性性器がウイルスに感染した状態で、避妊せずに交渉することで女性性器に感染するのです。ただ、HPV感染は性交渉による“風邪”のようなもので、珍しいものではありません。女性の50%以上が一度は感染するウイルスとされており、感染しても90%以上は免疫力により自然治癒します。しかし、自然治癒できなかった残りのウイルスが持続感染して細胞ががんに変化することで発症してしまうのです」(駒形先生)。およそ10~20年かけてがんに変化「HPV感染してから、がん細胞に変化するには、一般的には10~20年かかるといわれています。ですから、20代や30代のとき、避妊ナシで性交渉した経験がある女性は40代や50代で発症するリスクがあると言えます。また、40代や50代の夫婦は避妊ナシの性交渉が多いと思います。パートナーがHPV感染していないとは言い切れないので、誰でもリスクがあるのです」(駒形先生)。不正出血やおりものに変化が子宮頸がんにかかると、どんな症状を感じるようになるのでしょうか。「初期症状は見られないという表現をよく見ますが、正確には初期症状がわかりにくいと言えます。主な症状は不正出血ですが、量がとても少ない場合があります。おりものに少し血が混じるというケースも多いです。他に性交渉のときに下腹部が痛む、下腹部が張って鈍痛がするなどの症状があります。おりものに血が混じる程度なら大丈夫と思っている方も多いのですが、おりものに血が混じっている=不正出血です。血液が出るべきでないときに出た場合は、量や色に関係なく、なるべく早く婦人科を受診してください。不正出血を放置すると、がんが進行してしまう恐れもあります」(駒形先生)かかりやすいタイプはある?ストレスが多い環境の人は要注意「避妊ナシの性交渉をしたことがある人すべてがかかる可能性がありますが、中でも以下のような場合はリスクが上がります。出産回数が多いストレスフルな環境にある喫煙者性交渉の数が多くなればなるほど、かかる可能性が高くなるため、出産回数が多い人はリスクが高まります。また、ストレスフルな環境と喫煙という要素は、免疫力と関係があります。免疫力が高ければ、ウイルス感染しても自然治癒させることができます。ストレスや喫煙は免疫力を下げることで知られています。ちなみによく“セックスパートナーが多い”ということが子宮頸がんのリスク要因として上がります。たしかに性交渉の数が多くなればなるほどリスクは高くなりますが、たとえパートナーが1人であってもその人がHPV感染していればかかります。必ずしも相手の人数だけが理由ではないと思います。同様に、“初交年齢が低い”ということも挙げられますが、初交年齢が低くてもその後性交渉が多くなければリスクは低いので、これも一概には言えません。そのような風潮から受診控えをする女性もいるようですが、気にせず受診してほしいと思います」(駒形先生)。予防はできる?ワクチンがあるようだけど?40代以降は検診による早期発見が有効「自治体や企業の検診に“子宮がん検診”がありますが、これは子宮頸がんを検査するものです。40歳以降の女性に推奨されることが多いと思います。検診で早期発見されれば、子宮頸がんは予後が良いがんとされています。進行すると全身に転移する可能性もある怖いがんです。年に1回は必ず子宮がん検診を受けて欲しいですね。子宮頸がんはワクチンで予防できる唯一のがんですが、最も有効な接種時期は初交前とされています。40代、50代はすでに感染しているケースがあり有効性は低くなります。3回接種が必要で、合計4万5000円ほどというコストの課題もあります。現実的には年に1回の子宮がん検診を受け、ストレス回避をして免疫力を上げる努力をすることが子宮頸がん予防につながると思います」(駒形先生)。まとめ不正出血を放置している人はすぐに受診&ない人も年に1回は子宮がん検診を必ず受診。この2つを守れば子宮頸がんの進行は防げるようです。なお、駒形先生から「今の40代、50代女性は体力と仕事量が合っていない」という指摘がありました。家事でも手を抜けるところは抜いて、ストレスをためこまないようにしたいですね。取材・文/岩崎みどり(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/駒形 依子 先生東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
2022年07月22日年に1回、自治体や勤め先の保健事業で受けられる「子宮がん検診」。子宮がんとはどんなものなのか、よくわからず受けている人が多いのではないでしょうか。実は子宮がんは2種類あり、そのうち一つは50代以降に患者が急増する特徴があるそうです。そこで、産婦人科医の駒形依子先生に40代~50代女性が知っておきたい子宮がんについて聞きました。教えてくれたのは…監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。★関連記事:「子宮がんのリスクが高い?」子宮筋腫が見つかり、子宮全摘を決心【体験談】子宮がんにはどんな種類がある?できる場所によって「子宮頸がん」と「子宮体がん」に分かれます子宮がんは、できる場所と原因によって2種類あると言います。「子宮の奥には、妊娠すると胎児が宿る体部があります。この体部にできるのが子宮体がんです。主な原因は女性ホルモンのバランスの乱れで、閉経後の50代が発症年代のピークです。一方、子宮の入り口付近の細くなった部分の頸部にできるのが子宮頸がんです。性交渉によるヒトパピローマウイルス(HPV)感染で起こり、現在は20~30代が発症年代のピークになっています」(駒形先生)。それでは、40代・50代女性が特に注意しないといけないのは子宮体がんということになりますか。「子宮体がんは早期発見が重要なので、どんな症状があるかは知っておいてほしいですね。女性ホルモンの影響を強く受けるので閉経している月経不順妊娠・出産の経験がない肥満ホルモン補充療法を経験しているといった方は注意が必要です。未産と肥満が高リスクの理由妊娠・出産経験がないことがなぜ高リスクになるのでしょうか。「子宮内膜は、エストロゲンにさらされればさらされるほど炎症を起こしやすくなります。妊娠・出産・授乳中は生理がなく、生理があるときに比べて子宮内膜がエストロゲンにさらされる機会が減ります。一方、妊娠・出産経験のない女性はそれだけ子宮内膜がエストロゲンにさらされる機会が増えるので、リスクが高いと言われるのです」(駒形先生)。肥満はどのように関係しているのでしょうか。「エストロゲンはエストロン、エストラジオール、エストリオールの3種類で構成されていますが、このうちエストロンは脂肪細胞から分泌されることがわかっています。つまり、脂肪細胞の面積が大きければ大きいほど、つまり太っていれば太っているほどエストロンが分泌されやすくなります。閉経後、エストロゲンに敏感に反応しやすくなった子宮内膜にこのエストロンが反応して炎症を起こし、がんに変化する可能性が考えられます」(駒形先生)。また、40代、50代でも子宮頸がんを発症する女性はもちろんいるので安心はできません。子宮頸がんは性交渉で感染してから、およそ10~20年かけて発症することが多いので、30代や40代に感染して、40代、50代で発症することは十分あり得ます」(駒形先生)。「子宮がん検診」では「子宮体がん」は検査しない!?多くの集団検診で検査するのは「子宮頸がん」のみ子宮体がんは50代以降から急増するということですが、「年に1回の子宮がん検診では陰性だから大丈夫」と思っている人も多いでしょう。しかし、なんと子宮がん検診では、子宮体がんは検査していないことがほとんどなのだそうです。「一般的に、子宮がん検診では頸部の検査しかしません。つまり、子宮体部の検査はしないのです。理由としては生理には子宮体がんの予防効果があり、閉経後はリスクが高まるが、その時期は個人差があるから子宮体部の検査は頸部よりも痛みが強く気軽にできないから子宮体がんは閉経後にかかる人が多く、初期症状である不正出血で異変に気付きやすいから子宮頸がんの発症年齢は幅広いから子宮頸がんは生理がある人も多くかかり、初期症状が不正出血でわかりにくいので検査する必要があるからなどが挙げられます。一部の自治体では不正出血のある50代以降の女性に限って子宮体がん検診をオプションで受けられるところもあるようですが、多くは、子宮がん検診といえば頸部のみの検査です」(駒形先生)。「子宮体がん」にはどんな症状がある?不正出血があったら早めに受診を「子宮体がんの初期症状は不正出血です。子宮体部からの出血は茶褐色や黒っぽいのが特徴です。また、おりものに血が混じる場合もありますが、これも不正出血です。おりものの変化は軽視されやすいのですが、出るべきでないときに出る血液は不正出血、と心得て欲しいですね。閉経後、時間がたっている場合は受診する人が多いのですが、まだ生理がある場合や月経不順の方は様子を見てしまうこともあるようです。ほかにも、性交時に下腹部が痛む、常に下腹部が張っている感じがする、といった症状にも注意です。子宮体がんは初期で発見できれば予後が良いがんとされています。早期発見がとても大切です。不正出血が1度でもあれば、婦人科を受診することをおすすめします」(駒形先生)。まとめ子宮頸がんは年に1回の検診でチェックができますが、子宮体がんは自分で気を付けておかないと早期発見ができません。いつもと違う出血やおりものが出る場合は、がんではなくてもほかの病気が潜んでいることもあります。早めに受診するようにしましょう。取材・文/岩崎みどり(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/駒形 依子 先生東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
2022年07月20日2015年に子宮頸がんが判明した、とりだまり まどさんの体験を描いたマンガを紹介します。おなかの膨らみは子宮筋腫の影響だろうと思い、婦人科を受診したとりだまりさん。しかし、「今すぐMRIを撮ってきて。がんかも……」と医師に言われて……。★関連記事:「がんかも」えっ!? 下腹部の膨らみは子宮筋腫だろうと思っていたのに #子宮頸がんゆる闘病記 1細胞診の検査結果を見せられました。でも、「Class(クラス)Ⅲb」ってどういうこと!?早速詳しく検査をするために、専門施設へ行きました。私はずっとフリーランスで、社会人になってから健康診断すら受けたことがなく……恥ずかしながら、39歳にして生まれて初めてがんの細胞診を受けたのです。後日細胞診の検査結果を見せられたのですが、見方がわからず、早速「クラス」と「ステージ」が頭の中でごっちゃになりました。Class(クラス)Ⅲbってどういうこと!?もう結構がんが進んでいるってこと??だって、ドラマなんかでは「ステージ4」とか言ってるし。だから、がんと言えば「ステージ」でしょうが! と勝手に思い込んでいたのです。実際は、・「クラス」=腫瘍が悪性(がん)かどうかを判断・「ステージ」=がんが体内でどれくらい広がっているかを判断ということだそう。細胞診の検査結果によると、私はがん(悪性腫瘍)の可能性が高いとのこと。この後、別の検査でステージを診断します。普段は「無表情」「表情筋が死んでいる」と言われがちな私ですが、さすがにこのときは表情筋も引きつりました。ー------------------------先生は「クラス」と「ステージ」の違いを懸命に説明してくれましたが、動揺していたとりだまりさんの耳には、ほとんど入ってこなかったそうです。ステージの診断はどうなるのでしょうか。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/とりだまり まど(46歳)フリーライター。39歳で子宮頸がん(ⅠB2期)が見つかり、子宮・卵巣摘出、薬物療法(抗がん剤・シスプラチン)と放射線治療を経験。治療体験を描いたブログ『今日のもイキイキと弱音を吐きます』をゆるゆると更新中。
2022年07月13日2015年に子宮頸がんが判明した、とりだまり まどさんの体験を描いたマンガを紹介します。ある日、ジーンズのボタンが留まらず、おなかが出ていることに気付いたとりだまりさん。子宮筋腫があったため、そのせいかと思っていたのですが……。★関連記事:「産み落としたっ」神頼みが効いた? 無事ドレーンを外すことになったけれど #大腸がんらしい 57今や日本では、2人に1人にががんになる時代とか。私も39歳のときにがんが見つかりました(2015年の出来事です)。自分の異常に気付いたきっかけは、ジーンズのボタンが留まらなかったこと。下腹部に何かがボコッと飛び出している感じで、子宮筋腫がある私はそのせいだと思っていたのです。以前受診したときに、医師から「子宮筋腫そのものは悪さをしないから」と聞き、自分に都合の良いように取って、定期的に検診をすることもなく過ごしていた私。時々不正出血があるなど、ちょこちょこ不調がありましたが、勝手に「子宮筋腫のせいだな」と自己判断しておりました。でも、そろそろ婦人科で診てもらったほうが良いな、と思い受診すると……。「あの……今すぐMRIを撮ってきて」「がんかも」はいっ!?まさに青天の霹靂でした。ー------------------------筋腫を診てくれた先生からは「でも、それが原因で他の病気になることがあるから放置せず経過観察しよう」と言われていたのですが、とりだまりさんは、定期的に病院に通うのが面倒で、不調があってもスルーしてしまったそう。異常に気付いたらすぐに受診したほうが良いのですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/とりだまり まど(46歳)フリーライター。39歳で子宮頸がん(ⅠB2期)が見つかり、子宮・卵巣摘出、薬物療法(抗がん剤・シスプラチン)と放射線治療を経験。治療体験を描いたブログ『今日のもイキイキと弱音を吐きます』をゆるゆると更新中。
2022年07月06日普段は、フリーランスライターとして情報誌や企業会員誌などの記事制作をしている仁田茜さん。仁田さんは、子宮筋腫に起因する「過多月経」に悩まされ、26歳のときに子宮筋腫摘出手術、41歳のときに子宮全摘出手術を受けました。今回ご紹介するのは、仁田さんが経験された子宮全摘手術に至るまでのお話です。26歳で筋腫を摘出後、特に問題なく過ごしていたものの、35歳を過ぎたころに再び筋腫ができ始めました。かかりつけ医の提案で総合病院を受診。そこで提案されたのはなんと「子宮全摘出」だったのです。まったく予想していなかった提案に、その日は決断できず……。2回目の受診で、MRI検査の結果と医師との相談を経て、仁田さんが出した答えはーー。MRI検査の結果、医師は 「子宮全摘出」をすぐに決断できなかった仁田さんですが、しっかり検査したうえで全摘が最善であれば、それを受け入れようと思っていました。MRIの結果をもとにベテランの医師と担当医が相談し、仁田さんに言い渡されたのは「やはり子宮全摘が最善の方法」だということ。なぜそのような結論に至ったのか、担当医から説明を受けて納得した仁田さんは3カ月後に手術をすることにし、子宮全摘手術を受けられたのでした。 このとき、頭の中では「この状況では(医師からの提案に)“はい”と言うべきだろう」と思い、手術を決めた仁田さん。しかし、本当は「心は追いついていなかったのかも……」と当時を振り返ると思うそうです。 手術を受けたことで、結果的にこれまで悩んでいた貧血などは治り、体調も良好になったものの、子宮全摘出というのは女性にとって大きな決断。体の負担だけでなく、心の負担も大きいですよね。 監修/助産師REIKO 仁田さんのマンガは、このほかにもInstagramやブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 仁田茜福岡在住のフリーランスライターで普段は、情報誌や企業会員誌などの記事制作している。イラストを描くのが好きで、ご依頼に応じて記事に添えるイラストカットや図解、コミックエッセイなども描いている。
2022年06月28日普段は、フリーランスライターとして情報誌や企業会員誌などの記事制作をしている仁田茜さん。仁田さんは、子宮筋腫に起因する「過多月経」に悩まされ、26歳のときに子宮筋腫摘出手術、41歳のときに子宮全摘出手術を受けました。今回ご紹介するのは、仁田さんが経験された子宮全摘手術に至るまでのお話です。26歳で筋腫を摘出後、特に問題なく過ごしていたものの、35歳を過ぎたころに再び筋腫ができ始めました。かかりつけ医の提案で総合病院の受診を決めた仁田さん。そこで出会った医師はなんと……!?不甲斐なさに涙が出て 長女のヘアメイク道具を準備していないことに寝る直前に気づいた仁田さんですが、副作用でつらかったこともあり、そのまま眠りについてしまいました。翌朝家中を探すも、ヘアメイク道具は見当たらず……。長女を先に会場へ向かわせお店を駆け回りますがお目当てのものが売っていません。「きっと不安に思っているだろうな」と長女の気持ちを想像すると、昨日準備をせず寝てしまった自分の不甲斐なさに涙が出てきて……。 そんなとき、携帯にLINEが! 長女の習い事仲間のママたちからでした。なんと、ヘアメイク道具がないことを長女から聞き「貸すよ!」と言ってくれたのです。しかも、仁田さんが会場に到着すると、長女の支度もすでにしてくれていて……。ママたちのやさしさを普段から感じていたからこそ、本当にどうにもならないとならないときだけ頼ろうと決めていた仁田さん。そんな仁田さんにママたちは自ら手を差し伸べてくれました。 副作用のことはもちろん、仁田さんが病院に行っていたことを知らなくても、なにも聞かず手助けをしてくれたママたちにとても感謝しているそう。我が子の晴れ舞台、周囲のやさしさも実感する出来事だったのですね。 監修/助産師REIKO 仁田さんのマンガは、このほかにもInstagramやブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 仁田茜福岡在住のフリーランスライターで普段は、情報誌や企業会員誌などの記事制作している。イラストを描くのが好きで、ご依頼に応じて記事に添えるイラストカットや図解、コミックエッセイなども描いている。
2022年06月27日普段は、フリーランスライターとして情報誌や企業会員誌などの記事制作をしている仁田茜さん。仁田さんは、子宮筋腫に起因する「過多月経」に悩まされ、26歳のときに子宮筋腫摘出手術、41歳のときに子宮全摘出手術を受けました。今回ご紹介するのは、仁田さんが経験された子宮全摘手術に至るまでのお話です。26歳で筋腫を摘出後、特に問題なく過ごしていたものの、35歳を過ぎたころに再び筋腫ができ始めました。 子宮全摘出の提案をされ、不安でいっぱいだった仁田さんは、友人の26歳で筋腫を摘出後、特に問題なく過ごしていたものの、35歳を過ぎたころに再び筋腫ができ始めました。子宮全摘出の提案をされ、不安でいっぱいだった仁田さんは、友人の婦人科医師Yちゃんに相談をしました。すこし気持ちがラクになった仁田さんでしたが、おなかに違和感を覚え、見てみると……!?もしや原因は Yちゃんとの電話の後、体のだるさを感じた仁田さん。おなかに痒みを感じ見てみると、発疹が……! 記憶をさかのぼり思い出したのは、CT検査で使用した造影剤の副作用でした。倦怠感やかゆみを伴う発疹は夜になっても続きましたが、家事は問題なくできる程度で……。 それでも、「今日は早く寝ようかな」と眠りかけたときでした。「明日はぴーの発表会だった!」と長女の発表会で使うヘアメイクの道具を準備していないことに気がついたのです。副作用でつらかったこともあり、疲れもあって眠ってしまった仁田さん。娘さんの発表会を忘れてしまうほど、「子宮全摘出」のことで頭がいっぱいだったのですね。監修/助産師REIKO 仁田茜さんのマンガは、このほかにもInstagramやブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 仁田茜福岡在住のフリーランスライターで普段は、情報誌や企業会員誌などの記事制作している。イラストを描くのが好きで、ご依頼に応じて記事に添えるイラストカットや図解、コミックエッセイなども描いている。
2022年06月26日普段は、フリーランスライターとして情報誌や企業会員誌などの記事制作をしている仁田茜さん。仁田さんは、子宮筋腫に起因する「過多月経」に悩まされ、26歳のときに子宮筋腫摘出手術、41歳のときに子宮全摘出手術を受けました。今回ご紹介するのは、仁田さんが経験された子宮全摘手術に至るまでのお話です。26歳で筋腫を摘出後、特に問題なく過ごしていたものの、35歳を過ぎたころに再び筋腫ができ始めました。かかりつけ医の提案で、総合病院の婦人科を受診した仁田さん。そこで出会ったノリのいい男性医師に「子宮全摘出」を勧められ、あまりに急な提案にびっくり……。帰宅後も不安でいっぱいの仁田さんは、婦人科の女性医師である友人に相談をしたのですが……!?友人の答えは 病院から帰宅後も、仁田さんは「子宮全摘出」のことが頭から離れません。そして、それを提案してきた医師についても「あんな若い先生で大丈夫なのかな……?」と不安に。そこで、仁田さんは、知り合いの婦人科の女性医師Yちゃんに聞いてみようとさっそく電話をかけたのです。しかし、彼女はその先生のことを知らなかったようで……。 結局、男性医師のことはわかりませんでしたが、自身の生理や筋腫のことを説明し、「もしYちゃんが同じ状況だったらどうする?」と聞くと、「リスクや手術の負担もあるけど、私なら摘出を選ぶよ」との答えが! ひとりで思い詰めていた仁田さんでしたが、専門家であり同世代の女性でもあるYちゃんと話したことで、気持ちは自然と落ち着いていきました。ひとりで考え込むのではなく、第三者の意見を聞いてみることも大切ですよね。 監修/助産師REIKO ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 仁田茜福岡在住のフリーランスライターで普段は、情報誌や企業会員誌などの記事制作している。イラストを描くのが好きで、ご依頼に応じて記事に添えるイラストカットや図解、コミックエッセイなども描いている。
2022年06月25日普段は、フリーランスライターとして情報誌や企業会員誌などの記事制作をしている仁田茜さん。仁田さんは、子宮筋腫に起因する「過多月経」に悩まされ、26歳のときに子宮筋腫摘出手術、41歳のときに子宮全摘出手術を受けました。今回ご紹介するのは、仁田さんが経験された子宮全摘手術に至るまでのお話です。26歳で筋腫を摘出後、特に問題なく過ごしていたものの、35歳を過ぎたころに再び筋腫ができ始めました。かかりつけ医の提案で総合病院の受診を決めた仁田さん。そこで出会った医師はなんと……!?提案されたのは 総合病院での検査を終え、仁田さんの診療科が決定。検査結果や問診などから、今回は婦人科で診療を受けることになりました。そして、そのまま婦人科の医師を訪ねることにーー。 婦人科を訪れた仁田さんの前に現れたのは、若い男性医師でした。そして「次のお子さんを希望していないのであれば、子宮ごと取るのが一番オススメ」と、急に驚きの提案をされたのです! それも、仁田さん曰く「わが家に最適なプランを提案する携帯ショップの店員」くらいのノリだったそうで……。「子宮全摘出」は仁田さんにとって想定外の提案。あまりにもサラッと医師に言われ「生まれてからずっと共に過ごしてきた子宮を全部取るの……?」と仁田さんは混乱してしまいました。 監修/助産師REIKO ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 仁田茜福岡在住のフリーランスライターで普段は、情報誌や企業会員誌などの記事制作している。イラストを描くのが好きで、ご依頼に応じて記事に添えるイラストカットや図解、コミックエッセイなども描いている。
2022年06月23日普段は、フリーランスライターとして情報誌や企業会員誌などの記事制作をしている仁田茜さん。仁田さんは、子宮筋腫に起因する「過多月経」に悩まされ、26歳のときに子宮筋腫摘出手術、41歳のときに子宮全摘出手術を受けました。今回ご紹介するのは、仁田さんが経験された子宮全摘手術に至るまでのお話です。仁田さんは、かかりつけの内科で鉄剤の注射を2週間に1度打つことで、なんとか生活をしていたのですが……。医師からの提案は かかりつけ医から提案されたのは、仁田さんの「高度貧血の原因は生理ではなく、血液系の病気の可能性もある。血液と筋腫の状態を確認するために一度、総合病院で診てもらいましょう」ということ。 数日後、総合病院を訪れた仁田さんがはじめに受けたのは診療科をどこにするか決めるための問診。その後は、肺機能検査やCT検査を受けました。CT検査では造影剤を使用するため、医師から副作用の可能性があることと同意書の確認があり、そのときは「副作用が起きる人もいるんだ」くらいに思っていた仁田さんでしたが、なんと数時間後、自分も副作用に苦しむことに……。人ごとだと思っていたら自分にも起こるなんて、びっくりしてしまいますね。 監修/助産師REIKO ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 仁田茜福岡在住のフリーランスライターで普段は、情報誌や企業会員誌などの記事制作している。イラストを描くのが好きで、ご依頼に応じて記事に添えるイラストカットや図解、コミックエッセイなども描いている。
2022年06月19日普段は、フリーランスライターとして情報誌や企業会員誌などの記事制作をしている仁田茜さん。仁田さんは、子宮筋腫に起因する「過多月経」に悩まされ、26歳のときに子宮筋腫摘出手術、41歳のときに子宮全摘出手術を受けました。今回ご紹介するのは、仁田さんが経験された子宮全摘手術に至るまでのお話です。26歳で筋腫を摘出後、特に問題なく過ごしていましたが、35歳を過ぎたころに再び筋腫ができ始めたといいます。そんなに大きな筋腫ではなかったものの……。だましだまし過ごしていた日々 ※記鉄剤の副作用として、光線過敏症(健康体の人では問題が生じない程度の日光に過剰に反応して皮膚に炎症が起きる)、発疹、かゆみ、吐き気、嘔吐、食欲不振、腹痛、下痢、便秘、胃部不快感などがあります。 初潮がきたときから、大量の出血による貧血や経血モレなどを経験してきた仁田さん。26歳のときに筋腫を摘出しましたが、摘出後もいろいろな場所に複数の筋腫ができて、再び悩まされることに……。かかりつけの内科で鉄剤の注射を2週間に1度打ち、だましだまし過ごす日々だったそう。 大変な日々でしたが、注射の度に看護師さんと共通の話題で盛り上がったことはいい思い出として今でも記憶に残っているそうです。つらいときでも、顔馴染みの看護師さんがいるとホッとしますよね。 監修/助産師REIKO ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 仁田茜福岡在住のフリーランスライターで普段は、情報誌や企業会員誌などの記事制作している。イラストを描くのが好きで、ご依頼に応じて記事に添えるイラストカットや図解、コミックエッセイなども描いている。
2022年06月18日2020年5月に大腸がんが判明した、おさしみ1番さんの体験を描いたマンガを紹介します。大腸がん手術をおこなったおさしみ1番さん。手術後は、たくさんの管をつなげることになるらしく……。★関連記事:「もしかして新型コロナ?」体調不良とおなかの違和感がずっと続いて… #大腸がんらしい 1マンガでは省略していましたが、術後は体にたくさんの管をつなげて過ごします。その中でも、私的ベスト・オブ・菅は「ドレーン」。手術で切った皮膚の傷口から内臓液を取り出す管です。まあまあの太さがあるものが刺さっているのですが、不思議と痛くありませんでした。でも……臭い! 内臓液って臭うんですね。病院はいろいろな臭いがして独特だなと思っていましたが、内臓液の匂いもその原因の1つなのかも。ー------------------------手術後は内蔵液が漏れ出ることにもびっくりしたというおさしみ1番さん。個人的には、内蔵液はとても臭く感じたそうです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/里村仁志先生(里村クリニック院長)消化器疾患が専門。2003年 獨協医科大学医学部卒業、2005年獨協医科大学第1外科、2016年さいたま赤十字病院外科を経て、現在に至る。【里村先生からのアドバイス】管から出てくる液体は臨床的には、浸出液や体液と呼ばれています。ドレーンは、留置されている場所によって目的は異なります。吻合部(腸管同士を縫合した部位)の近くに留置されている管は、術後出血や縫合不全が起こると血液や便などが出てきて貴重な情報になります。また、縫合不全など起こると、管があることで膿が腹腔内にたまることを防いでくれる役割や縫合不全の治療にも使われることがあります。合併症が起きなくても、浸出液などがおなかの中ににたまるため、ドレーンは手術後に非常に重要な管です。著者/おさしみ1番(38歳)2020年5月、それまで自分の人生には無縁だと思っていたガンになる。病気の自分に向き合いつつ、楽しいこと・体に良いことを探し求める日々をブログにて更新中。4歳と7歳の姉妹に翻弄されて今を生き抜く38歳。Instagram:@osashimi111
2022年06月17日3児の母であるさやかわさやこさん。3人のお子さんの出産と並行して、次々と婦人科の病が見つかったそうです。最終的には巨大な子宮筋腫ができ、ある決断をするまでの様子をさやかわさん独特のタッチでまとめたマンガを紹介します【医師監修】どうも、さやかわさやこです。前回、子宮摘出の手術日をゴールデンウィーク前と決めたものの、その後コロナが猛威を振るうように。ゴールデンウィーク前と決めていた手術を、夏休みに延期することにしました。ただ、それまでこのつらい痛みに耐えられるのか、不安になったさやかわさんは、主治医に相談。主治医からは「作戦を変えましょう!」と提案され……。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。※子宮筋腫は、子宮にできる良性の腫瘍です。30~40代の女性に多く、生殖年齢にある女性の20~30%にみられると言われています。子宮筋腫は良性の腫瘍ですが、大きくなると過多月経、月経困難症、不妊、圧迫症状など、さまざまな症状が現れるため、早めに診断・治療を受けることが大切です。※実際にはマスクをしている場面も、イラストでは省略しています。 コロナで子宮摘出手術を延期。それまで痛みに耐えられる!? 更年期先取りって……。ほんと、こんな嬉しくない先取りはないです。 巨大な筋腫を抱えているさやかわさんは、手術日を延期することで、つらさが続くことに自分が耐えられるか不安だったそうです。そこで主治医の先生が提案したのは「レルミナ作戦!」 レルミナとは子宮筋腫の治療薬。この薬を使うことによって、少しでも症状を抑えられる可能性があること、また子宮筋腫を小さくすることができれば、開腹手術ではなく、腹腔鏡手術ができるかもしれないということを説明されました。 ただ、副作用として「更年期症状」があり、さやかわさんはその点も心配だったようですが、「もし副作用で更年期症状が出ても、一足早く更年期を体験するみたいな感じなので、心配しないで!」と主治医。いや、ほんとそんな先取り、経験したくないですよね……! 医療監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック 院長) ※この漫画は実話に基づいた体験談であり、ベビーカレンダー編集部を通して、婦人科医の監修を受けた記事です。ただし、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 さやかわさやこさんのマンガは、このほかにもInstagramやブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね! ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター さやかわさやこ三人育児中のアラフォー主婦です。イラストで日々のあれこれを綴っております。
2022年06月08日都心で働く女性約300名が、定期的な婦人科検診とは別の、子宮・卵巣の状態を調べる婦人科検査を受けたところ、4人に1人が子宮筋腫などの疾患が発覚したのだそう。気づかず病気が進行しているなんて怖いですよね。でも婦人科検査って受けるべき?どんな感じなの?婦人科医に聞きました。普段受けない婦人科検査で4人に1人が疾患あり!婦人科検診、受けていますか?職場で毎年受けているという人もいれば、職場では用意されていないから受けたことがない、という人もいるでしょう。しっかりと受けておきたいものですが、その定期的な婦人科検診でもわからない婦人科系の病気があるのをご存知でしょうか。知らない間に病気が進行していたとしたら、怖いですよね。実はそういう女性、意外と多いようなんです。2022年3月に、三菱地所・ファムメディコ・神奈川県立保健福祉大学による「まるのうち保健室」が発表した「働く女性ウェルネス白書2022」では、丸の内エリアを中心とする都心で働く女性313名に対して行ったさまざまな調査結果が紹介されています。驚いたのは、定期的な婦人科検診とは別の婦人科検査の一つである「経腟超音波検査(けいちつちょうおんぱけんさ)」を受けた人のうち、疾患が見つかった率が26%にも上っていたこと!つまり4人のうち1人が気づかないうちに何らかの婦人科系の病気を抱えていたのです。内訳は「子宮筋腫」が66%で最多、次いで「卵巣嚢腫」と「子宮内膜症」が多い結果に。この経腟超音波検査は、会社で受けられる定期的な婦人科検診や自治体検診では費用の補助対象外となることが多いため、受ける機会が少ないそうなんです。そこで今回は、経腟超音波検査とはどのような検査なのか、受けるべきなのか、どんなことをするのかなどを産婦人科医にうかがいました。子宮筋腫に気づかず生活する人は多いお話をうかがったのは、日本産科婦人科学会専門医で、「クレアージュ東京 レディースドッククリニック 婦人科」顧問の大島乃里子さん。まず働く女性ウェルネス白書2022で判明した経腟超音波検査の結果についてお聞きしました。ーー経腟超音波検査とはどのような検査ですか?大島さん超音波を使って子宮・卵巣を映し出し、形態を調べる検査です。自覚症状のない子宮や卵巣の小さな異常も鮮明に見ることができることから、月経痛や過多月経、不妊の原因となる疾患を見つけることが可能です。検査で確認できる主な疾患は、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症、卵巣嚢腫などです。ーー経腟超音波検査では、子宮筋腫が66%と高い割合で判明したそうですが、このように気づかないで生活しているケースは多いのでしょうか?大島さん子宮筋腫は症状があるものとないものがあります。そのため気づかずに生活している方は多いと思います。子宮筋腫により月経量が多くなっていることに気づかず、貧血で倒れて初めて子宮筋腫と診断されることもあります。救急車で運ばれて、血液検査をしてみたら輸血をしなくてはいけないほどの重症貧血があり、その原因が子宮筋腫だったというようなケースは時々あります。子宮筋腫がある方全員に治療が必要というわけではありませんが、治療が必要であるかどうかを自己判断することはできないため、検査を受けて早期発見に努めることが重要です。経腟超音波検査を受けるべき人は?ーー経腟超音波検査は定期検診では受けられないので、自ら受ける必要がありますよね。いつ、どういう人が受けるべきですか?大島さん私は、子宮頸がん検診を受けに来られる方に、症状に応じて同時に経腟超音波検査を受けることを提案しています。例えば、月経痛が時々ある、貧血はないが月経の経血量がちょっと多いかもしれないなど、病院を受診するほどではないけど、何となく気になると思うような不調がある方です。子宮頸がん検診は、自治体や職場で受ける機会が得られる検査です。経腟超音波検査は、検診や人間ドックに追加する場合には自費診療になりますが、婦人科を受診すれば保険診療で検査ができることがあります。月経痛が毎月強くてつらい、月経量が多くて血の塊が出る、不正出血があるなどの何らかの症状がある方は婦人科を受診してください。ーー経腟超音波検査の費用はどのくらいですか?大島さん検診目的の場合、自費診療となるため5,000円前後ですが、症状によっては保険適用の場合もありますので、3割負担で2,000円前後になります。また、自治体の子宮頸がん検診に含まれることもあるため、無償で受けられることもあります。所要時間は2、3分程度なので、子宮頸がん検診と併せて受診するとよいと思います。経腟超音波検査の流れーー経腟超音波検査の流れをお教えください。大島さんまずは事前の問診で気になる症状がないか、疾患が隠れていそうな症状がないかを確認します。続いて下着を脱いでいただき(下半身のみ)、「内診台」と呼ばれるイスに座っていただきます。仰向けに寝た状態で開脚の姿勢で検査を行います。経腟超音波検査では、プローブと呼ばれる指1.5本分程度の太さの棒を腟に挿入します。医師が子宮・卵巣の様子を超音波による画像で確認し、検査は終了です。ーー腟の中にプロープを入れるとき、痛くないですか?痛みを抑えるコツがありましたら教えてください。大島さんプロープは細いので、性交渉の経験がある方は、挿入による痛みはほとんどありません。この検査で痛みがある場合、内膜症などの病気による場合があります。緊張して腟が閉じてしまうと、痛みを感じやすいので、なるべくリラックスして、ゆっくり深呼吸をして受けていただきたいです。経腟超音波検査は最も手軽な検査ーー経腟超音波検査でわかる病気が、他の方法でもっと手軽にわかる方法はないのでしょうか?大島さん経腟超音波検査は他の検査と比べ、最も手軽にできる検査です。痛みもなく、数分で済み、放射線を浴びることもなく、自費診療でも比較的安く受けられるほか、婦人科診察室ですぐにできる検査です。ほかに、例えばMRI検査がありますが、30分程度の時間がかかり、費用も保険診療で1万円程度と、さらにハードルが高くなります。ーー働く女性の4人に1人が子宮筋腫などの婦人科系の病気が進行していたという事実を知ると、「自分は大丈夫?」と不安になりますよね。全員が受けておきたい経腟超音波検査。婦人科の保険診療や検診時に追加で受けるなど、よりハードルの低い方法があることがわかりました。ぜひ積極的に検査を受けて、早期発見、早期治療により自分のカラダを守りましょう。Information教えてくれた人…大島 乃里子(おおしまのりこ)さんクレアージュ東京 レディースドッククリニック 婦人科顧問。日本産科婦人科学会専門医・指導医、日本婦人科腫瘍学会専門医・指導医、医学博士。女性医学の専門医・指導医でもあり、思春期から老年期までの女性の生涯におけるヘルスケアを担っている。(C)Inside Creative House/Getty Images文・椎原茜
2022年05月24日2人目を妊娠中に子宮脱(子宮が腟から脱出してしまう病気)を経験したのですが、出産後は何かと忙しく自分の体を気にかける余裕がありませんでした。しかし、子宮脱の経験を忘れていたころに周りで子宮脱の手術をする人がいて、子宮脱予防の必要性を実感。そこで子宮脱の予防として、骨盤底筋を鍛えようとある体操を始めました。妊娠中に子宮脱を経験し長期入院第二子を妊娠中に子宮脱になり長期の入院をしました。当時は26歳、まさかこの年齢で子宮脱になるとは思っていなかったので、とても驚きました。妊娠中の子宮脱は、体に対して赤ちゃんの大きさが大きくて、靱帯が伸びてしまったことが原因と産婦人科医に言われました。妊娠中はペッサリー(子宮が下がらないようにするリング)を腟内に装着して過ごし、無事予定日までおなかに留めることができました。しかし、一度伸びた靱帯は元には戻らないそうなので再発しやすく、妊娠中や出産後はなるべく重い物を持たないようにと、医師からも言われました。実際に重い物を持つと、下腹部に違和感を感じることもありました。 身内が子宮脱で手術をしたと聞き…子宮脱となったあとは、重い物をなるべく持たないようにし、重い物を持たなければいけないときは膝を曲げるなどして、おなかに力が入らないように気を付けました。子宮脱を経験した20代当時、ネットで調べてみると子宮脱には、骨盤底筋を鍛えるのが有効と書いてあり、今後の予防のために骨盤底筋を鍛えなければいけないなと思っていました。しかし、子育てで忙しくなかなか自分の体を気にかけている余裕もなく、いつの間にか子宮脱のことも忘れて過ごしていました。40代となり、子宮脱を経験したことを忘れていたころ、身内が子宮脱で手術を受けたと知りました。その話を聞き、20代で子宮脱をしたときに担当してもらった医師から、年齢と骨盤底筋との関係の話を伺ったことを思い出しました。女性ホルモンが少なくなる40歳以降は、骨盤底筋の筋力が衰えて、尿漏れしやすくなるということです。子宮脱だけではなく、尿漏れも関係すると聞き、アラフォーになり骨盤底筋を鍛えようと思うようになりました。骨盤底筋を鍛えるために始めた体操骨盤底筋を鍛えなければいけないなと思っていたところ、ふと目にした産婦人科のポスターで、骨盤底筋を鍛える体操について紹介されており、この体操をおこなってみることにしました。体操は両太ももの間にクッションを入れて、クッションを強く締めたり緩めたりといった簡単なものでした。私はこの体操を、1セット10回、朝晩にするようにしています。まだ、始めて3カ月ほどなのでその成果かどうかはまだわかりませんが、少し重い物を持っても以前のように下腹部の違和感が起きにくくなったように感じています。まとめ40歳を過ぎた今、無理せず継続的におこなえる体操は、健康的な生活を送るために必要だと考えています。医師から子宮脱を経験した人は、靭帯や膜など傷が付いている場合が多いと聞いたので、いくら体調が良くても自分なりの予防策として、骨盤底筋体操を日課として続けていきたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。イラスト/村澤綾香著者/Y.N.(44歳)大学生の子どもが2人。自宅で過ごすことが多くなり、パン作りやお菓子作りに励む。季節感を取り入れた生活が好きで、フルーツシロップ作りもしている。
2022年04月15日