アートの領域を越えたさまざまなプロジェクトや作品から、近未来のヴィジョンを考察するユニークな展覧会『未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命—人は明日どう生きるのか』が、森美術館で11月19日(火)に開幕。2020年3月29日(日)まで開催されている。近い将来、私たちの生活に大きな変革をもたらすであろう、AI、バイオ技術、ロボット工学、AR(拡張現実)などの最先端テクノロジー。同展は、それらに影響を受けて生まれたアート、デザイン、建築を通して、近未来の都市、環境問題からライフスタイル、そして社会や人間のあり方をともに考えることをテーマにした展覧会だ。会場は、「都市の新たな可能性」「ネオ・メタボリズム建築へ」「ライフスタイルとデザインの革新」「身体の拡張と倫理」「変容する社会と人間」の5つのセクションで構成。国内外から参加した64のアーティスト、プロジェクトによる100点以上の作品が紹介される。「都市の新たな可能性」では、最先端の都市計画や、アーティスト、建築家が描くユニークな都市像を紹介。環境を汚染する排出物を出さないエコシティや、海上に浮かぶ都市、自然と融合した都市など、SF映画に出てきそうな都市が、実現可能な形で提示されている。森美術館( /target=)
2019年11月21日森美術館で11月19日、「未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命――人は明日どう生きるのか」が開幕した。会期は、3月29日まで。森美術館はこれまで現代美術と歴史的・科学的資料を組み合わせたジャンル横断型のテーマ展を企画してきたが、「未来と芸術展」は「医学と芸術展」「宇宙と芸術展」に続く第3弾となるもの。今回は、更に領域を広げ、AI、バイオ技術、ロボット工学、AR(拡張現実)など最先端のテクノロジーとその影響を受けて生まれたアート、デザイン、建築などを通じて近未来の都市、環境問題からライフスタイル、社会や人間の在り方などを考察する。前日の18日には、開幕に先がけてプレスプレビューを開催。展示と概要を公開した。100点を超えるプロジェクトや作品を紹介する今回。展覧会は「都市の新たな可能性」、「ネオ・メタボリズム建築へ」、「ライフスタイルとデザインの革新」、「身体の拡張と倫理」、「変容する社会と人間」の5つのセクションで構成されていて、都市から建築、ライフスタイル、身体とマクロからミクロのスケールに移っていく展示構成になっている。スタートは「都市の新たな可能性」のセクション。展覧会の冒頭に展示されているのは、中東アブダビに建設中の、太陽光など自然のエネルギーを使用した環境にやさしい未来型都市。既に一部は竣工している未来型都市を紹介することで未来が現実に始まっているということを示している。その他にも、都市のセクションでは、砂漠、海、空中に浮かぶ都市など、新しい住環境、環境問題、コンピューターを使用した情報都市の3つを切り口に、プロジェクトを選んでいる。建築セクションの「ネオ・メタボリズム建築へ」では、エコ・ロジック・スタジオの3Dプリンタで作られたものの中にミドリムシがジェル状になって生息することで、光合成によって空気を浄化する作品や、ミハエル・ハンスマイヤー(Michael Hansmeyer)のコンピューター制御のロボットがカットした1,400本以上のチューブで作られたという、イスラム建築の装飾からインスパイアされたインスタレーションなどを展示。建築セクションでは、工法とマテリアルがポイントになっていて、ロボット、3Dプリンタ、ドローンなどを使ったものや、ミドリムシやキノコなど環境に優しいマテリアルの提案などを中心に紹介している。また、ライフスタイルセクションの「ライフスタイルとデザインの革新」では、衣食住という生活に直結したものを紹介。バイオアーティストでもあるエイミー・カール(Amy Karle)の人間の神経や肺などの臓器や体内組織をモチーフに服を作るプロジェクトからの3体の他、ユイマナカザト(YUIMA NAKAZATO)のコレクションや、食がテクノロジーによってどう変わるのか、寿司のデータを編集し、世界中どこでも3Dプリンタを使って寿司を食べられる未来の寿司などを展示している。また、身体のセクションとなる「身体の拡張と倫理」では、身体の変容・拡張に関して、ロボット工学的な拡張とバイオテクノロジーを使った拡張の2つを紹介。ゴッホの父系と母系の末えいから細胞のDNAを提供してもらい、ゴッホが生前に切り落とした耳を現代に再現した作品など、バイオアートに関する作品では、アーティストがバイオテクノロジーを使って実験出来るような環境を展示室の中に作るという試みも行っている。また、ロボット工学的拡張では、違った画風を持つ5台のロボットアームが来場者の顔を写生する。最後のセクションとなる「変容する社会と人間」は、人間について、幸福や生きる意味などについて考察するもの。「オルタ3」の実機と新作の映像を始め、部屋の中に入ると顔が壁に映し出され、複数の場合、関係性を示すなど、監視カメラと顔の画像認識技術を活用したインスタレーションなどを展示している。展覧会の最後は、トルコに建てられた遺跡をモチーフに、文様や周囲の環境を解析し、抽象的な動画に変換した映像インスタレーション。データの海だけに生きていてこれからどうなるのかを問いかけ、展覧会が終わるという流れになっているという。プレス説明会で、の南條史生館長は「今までにやってきたことを総合的に検討した上で、この展覧会を作った。未来は今我々が行う判断で作られる。この展覧会を見て、考えたり議論したりしながら楽しんでもらえれば」などと話した。【イベント情報】未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命――人は明日どう生きるのか会期:11月19日〜2020年3月29日会場:森美術館住所:六本木ヒルズ森タワー53階時間:10:00~22:00(最終入館21:30)※火曜日のみ17:00まで(最終入館16:30)※ただし11月19日(火)、12月31日(火)、2月11日(火・祝)は22:00まで(最終入館21:30)料金:一般1,800円、学生(高校・大学生)1,200円、子ども(4歳~中学生)600円、シニア(65歳以上)1,500円会期中無休
2019年11月19日スペインのカタルーニャ自治州の州都であるバルセロナの魅力を伝える展覧会『奇蹟の芸術都市バルセロナ展』が、静岡市美術館で11月15日(金)から2020年1月19日(日)まで開催される。新大陸との貿易や産業革命により、18世紀後半以降、経済的に発展した都市バルセロナ。19世紀後半、中世の様式や同時代であるフランスのアール・ヌーヴォーなどの芸術運動と結び付き、「ムダルニズマ」と呼ばれる芸術様式が生まれた。こうした中で、ガウディ、ピカソ、ミロ、ダリといった芸術家たちは、バルセロナで活躍した。今回の展覧会は、日本初公開を含めた約130点の作品で、バルセロナの歴史と文化の発展をたどる。6章から成る展覧会場は、実に多様なジャンルな作品が並んでいる。バルセロナは、19世紀から20世紀初頭にかけて近代化し、さらに国際都市となっていった。その発展を第1章、第2章の会場で展示される絵画、書籍、ブルジョワたちが芸術家に注文した家具や宝飾品から読み取ることできる。続く第3章では、ラモン・カザス、サンティアゴ・ルシニョルに焦点を当てる。パリを行き来した彼らの活動、その後生まれた「ムダルニズマ」と呼ばれる芸術様式を紹介する。さらに第4章で、当時開店したカフェ兼レストラン「四匹の猫」に注目。ここで初個展をしたピカソや、同時代の芸術家の作品が展示される。第5章、第6章では、ミロやダリといった、20世紀にバルセロナで活躍した芸術家や、前衛的な芸術活動を展覧する。こうした近代カタルーニャ美術を紹介する展覧会は、日本では約30年ぶりとなる。この展覧会を通じて、バルセロナの文化だけでなく、街の魅力も感じ取ることができるだろう。フランセスク・マスリエラ《1882年の冬》1882年カタルーニャ美術館 (c)Museu Nacional d’Art de Catalunya, Barcelona (2019)アントニ・ガウディ(デザイン) カザス・イ・バルデス工房《カザ・バッリョーの組椅子》1904-06年頃カタルーニャ美術館(サグラダ・ファミリア建築委員会から寄託) (c)Fundació Junta Constructora del Temple Expiatori de la Sagrada Famíliaサンティアゴ・ルシニョル《青い中庭》1892年頃ムンサラット美術館 (c)Museu de Montserratラモン・カザス《影絵芝居のポスター》1897年マルク・マルティ・コレクション (c)Marc Martí Col·leccióシャビエ・ヌゲース、フランセスク・ケー《レストラン「カン・クリャレタス」のタイル壁画(サルダーナ)》1923年バルセロナ・デザイン美術館 (c)Barcelona Design Museum
2019年11月12日毎年秋に池袋周辺で開催されること4年目、今年は「出会う。変わる。世界。」をテーマに国内外の多彩な舞台芸術作品を上演中の東京芸術祭。本日10月29日より東京芸術劇場で開催される、東京芸術祭ワールドコンペティション2019は、そんな今年のテーマを象徴する新たな取り組みだ。芸術祭総合ディレクターの宮城聰とコンペティションディレクターの横山義志曰く、「“優れた作品”って、どういうことなのか」を「観客のみなさんと一緒に考え」、「舞台芸術を評価する“尺度”を新たに生み出して」いく試みとのこと。次代を担う世界の表現者たちの作品を、審査員長のジュリエット・ビノシュ、副審査員長の夏木マリをはじめとする審査員が公開で審査する。対象となるのは、中国の戴陳連による影絵芝居『紫気東来ービッグ・ナッシング』、オーストラリアのシドニー・チェンバー・オペラによる言葉のないオペラ『ハウリング・ガールズ』、スペインのエル・コンデ・デ・トリフィエルによる演劇『可能性は風景の前で姿を消す』、ブルキナファソのシャルル・ノムウェンデ・ティアンドルベオゴによるフィジカル・シアター『たびたび罪を犯しました』、チリのボノボによる演劇『汝、愛せよ』、そして日本のdracomによる演劇『ソコナイ図』の6作品。各公演は有料だが、それぞれの推薦人によるプレゼンテーション及びトーク、そして審査会と授賞式には無料かつ予約なしで入場できる。新たな“尺度”が生まれる瞬間に立ち会ってみるのも一興だ。文:町田麻子
2019年10月29日話題のスポットやエンタメに本誌記者が“おでかけ”し、その魅力を紹介するこの企画。今回は、秋も深まり芸術の秋を体験に「バスキア展」に行ってきました。■「バスキア展メイド・イン・ジャパン」森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)にて11月17日まで開催’80年代前半、ニューヨークのアートシーンを席巻したアーティスト、ジャン=ミシェル・バスキア。当時は日本の雑誌でも特集され、何度か来日し、個展も数回開催されたそう。記者はそのころ小さかったのでバスキアの人気を知ることはできなかったのですが、’96年に公開された映画『バスキア』で、27年の人生を駆け抜けたアーティストを知りました。勢いある力強い筆致に目を引く色使い。そして突然切断されたような早すぎる死。伝説となったバスキアは、近年再評価を受けていて、パリで’18年、NYでは今年6月に展覧会が開催されています。本展はタイトルが「メイド・イン・ジャパン」とあるように、日本の歴史や文化に影響を受け、創作に至った経緯を、バスキア研究の世界的権威が明らかにしていきます。世界中から集められた約130点のなかには、’17年ZOZO前社長の前澤友作氏が約123億円で購入した作品もありました。こちらは撮影可能となっています。ほか、アンディ・ウォーホルとの共作や持ち歩いていたノートの展示も。仏塔を描いたり平仮名を取り入れた作品は、日本の影響を感じました。日本初の本格的大規模展。音声ガイドも無料貸し出しの太っ腹サービスです!より深くバスキアの情熱に触れてみてください!ジャン=ミシェル・バスキア Untitled, 1982 Yusaku Maezawa Collection, Chiba Artwork(C)Estate of Jean-Michel Basquiat Licensed by Artestar, New York
2019年10月07日フランスの高級宝飾ブランド、カルティエの作品約300点を展示する『カルティエ、時の結晶』展が10月2日(水)に開幕。12月16日(月)まで国立新美術館にて開催される。1847年フランス・パリでの創業以来、王族御用達のジュエリーブランドとして名を馳せてきたカルティエ。同展は、世界中の人々を魅了し続けるカルティエのイノベーションに満ちたデザインの世界を、「時間」を軸に「色と素材のトランスフォーメーション」「フォルムとデザイン」「ユニヴァーサルな好奇心」という3つの視点から探求する展覧会だ。世界初の試みとして、1970年代以降の現代作品のデザインに焦点を当て、カルティエが過去に制作した歴史的作品を収蔵する「カルティエコレクション」とともに展示。その作品の半数以上が個人所蔵で、滅多に目にすることができないものだという。カルティエ、時の結晶( ) ネックレスカルティエ2012年個人蔵「バード」ブローチカルティエ パリ、特注品1948年「クロコダイル」ネックレスカルティエ パリ、特注品1975年
2019年10月03日企画展「風景の科学展 芸術と科学の融合」が、東京・上野の国立科学博物館にて2019年12月1日(日)まで開催される。「風景の科学展 芸術と科学の融合」では、写真家の上田義彦が長年にわたり撮影してきた世界各地の風景写真を、国立科学博物館の自然史や科学技術史を専門とする研究者の視点から読み解いていく。アートディレクションを手がけるのは、グラフィックデザイナーの佐藤卓。日本の屋久島や東尋坊、インドのガンジス川などを収めた上田の風景写真に、研究者の解説や関連標本を加えて紹介することで、芸術と科学の融合を図る。研究者による解説の多くは、風景の背後にある時間の流れを意識したものだ。瞬間を切り取った写真に重層的な意味が加わることで、風景から地球の歴史を感じ取ることができるようになっている。【詳細】企画展「風景の科学展 芸術と科学の融合」開催期間:2019年9月10日(火)~2019年12月1日(日)休館日:9月17日(火)、24日(火)、30日(月)、10月15日(火)、21日(月)、28日(月)、11月5日(火)、11日(月)、18日(月)、25日(月)会場:国立科学博物館 日本館1階 企画展示室住所:東京都台東区上野公園7-20入館料:一般・大学生 620円(団体 500円)※2019年10月1日(火)~一般・大学生630円(団体510円)高校生以下および65歳以上 無料 ※常設展示入館料のみで観覧可能。【問い合わせ先】TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2019年09月21日6月から始まっていた「塩田千春展」、気になっていて、行きたいなと思いつつ、行けていなかったのですが、仕事も早く終わり、お天気も良かったので、意を決して六本木まで行ってまいりました。10月まで開催しているので、まだ、間に合います。 SNSなどで見かける塩田千春展の写真は、人それぞれ、感じ方の違いが見えるのも興味深く、「わたしは、どう感じるのかな?」というわくわくした気持ちで森美術館に向かいました。平日の夜なのに、なんと、20分待ち。外国人の姿も多く、とても賑わっていました。 無事、入場できたのは、19時半近く。美術展は火曜日を除き、22時まで開館しているのですが、夜の森美術館に来たからには、是非に楽しみたいのは、六本木ヒルズ展望台東京シティビューから見る東京の夜景。そして、お天気が良かったら、もちろんスカイデッキにも行きたい。ちょっと駆け足ですが、まず、20時にクローズとなるスカイデッキへ向かいました。 息を飲む美しさ。東京の街は、キラキラしていて、宝石箱のようです。スカイデッキへ行く時は、カメラとスマートフォンのみ携帯を許されるので、荷物はロッカーに預けます。100円が必要なので、小銭の準備もお忘れなく。(100円は後で返ってきます。)スカイデッキを一周して、いざ、塩田千春展へ。 53 階の展示場へ上るエスカレーターの頭上から、すでに展示が始まっています。危険なので、エスカレーターに乗っているときは、写真は撮らないでくださいね。作家名/作品名:塩田千春《どこへ向かって》エスカレーターで上りながら、なんとなく、タイトルにある「魂がふるえる」に影響を受けているのか、わたしは何を感じるのだろう、わたしの気持ちはどこへ向かうのだろう、とぼんやりと考えていて、この作品名となんとなくシンクロしているようでした。 まず、ポスターなどで目にしている、こちらの作品。 作家名/作品名:塩田千春《不確かな旅》 圧倒的な赤い糸の世界。船から赤い糸が発生していて、絡まって、繋がって、見る人を覆っています。赤い糸が毛細血管のように思えて、わたしは体内を旅するような気持ちになりました。 展示は、このようなインスタレーションから絵画、動画、パフォーマンスの映像などもあります。 続いて、こちらは、黒い糸が張り巡らされたインスタレーションです。焼けた椅子、ピアノが黒い糸に絡まっていて、絶望的な中にも、光がある、そんな感じを受けました。写真で見ると、雪が降っているようにも見えます。 作家名/作品名:塩田千春《静けさの中で》 そして、ほっと、心が明るくなった作品がこちらの絵画。ここまで来る途中に、少しショックな作品もあったので、水性クレヨンと水性インクで描かれていてるこの作品に、孤独な中にある、暖かさと優しさを感じました。作家名/作品名:塩田千春左から《赤いドレス》《赤い鏡》《赤いテーブル》《赤い浴槽》 そして、鞄が赤い糸で吊るされているインスタレーション。1枚目が入り口から見たところ、そして、2枚目は出口から見たところです。壁や床に映る影の具合がとても素敵で、出口のところでも、じっくり味わいたい作品でした。入り口から見たところ出口から見たところ作家名/作品名;塩田千春《集積―目的地を求めて》 展示を見終わって、わたしは、暖かい気持ちになったのですが、作品はとても強く、メッセージもあって、1度ではわかならいな、と思い、帰りに年間パスポートを買ってしまいました。しかも、塩田千春展限定デザイン。今回、はじめての夜の森美術館だったのですが、仕事でストレスが溜まってしまったり、気分転換したい、心に栄養が欲しい、という時に、1人で夜の森美術館というのは、いい寄り道になりそうです。20時までなら、スカイデッキから東京の夜景も楽しめるし。 展示を見て、芸術心がちょっと動かされたので、スカイデッキから見た東京タワー、モノクロームで撮ってみました。 塩田千春展:魂がふるえるこの写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 – 非営利 – 改変禁止 4.0 国際」ライセンスでライセンスされています。
2019年09月10日展覧会「ボストン美術館展 芸術×力」が、2020年4月16日(木)から7月5日(日)まで、東京都美術館にて開催される。「ボストン美術館展 芸術×力」は、古代エジプトからアジア・ヨーロッパ・アメリカの美術をはじめ、古代から現代までを収集し、百科事典的な幅の広さと質の高さで知られるアメリカ・ボストン美術館の収蔵作品が並ぶ展覧会。会場には、古今東西の権力者たちが自らの力の大きさを示すために利用したとされる威厳に満ちた肖像画や、宮廷を彩った美しい工芸品など、エジプトやヨーロッパ・インド・中国・日本といったさまざまな地域の作品が約60点並ぶ。また、日本にあれば国宝とも言われる「吉備大臣入唐絵巻」「平治物語絵巻 三条殿夜討巻」が揃って出展。さらに、江戸時代 伊勢・長島藩の藩主だった増山雪斎の作品を本展のために修復し展示。貴重な作品を通して、力とともにあった芸術の歴史を振り返ってみてはいかがだろうか。【詳細】「ボストン美術館展 芸術×力」会期:2020年4月16日(木)~7月5日(日)場所:東京都美術館住所:東京都台東区上野公園8−36※開室時間、休室日、チケットの発売等詳細については、決まり次第公式サイトに掲載。【問い合わせ先】TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2019年07月19日「大変だ!お弁当が宇宙人に侵略されてしまった!」「全部よく噛んで食べないとお腹が宇宙人にやられてしまう〜!」……なんて楽しい会話が子どもとできそうな「宇宙人ソーセージ」を作れるカッターを発見!簡単にできるので取り入れてみてはいかがでしょうか♪いろんな宇宙人が作れちゃう《宇宙人ソーセージカッター》「ワレワレハ、ウチュウジンダ」今回ご紹介するのは、こちらの《宇宙人ソーセージカッター》。型に押し込むだけで簡単に宇宙人が量産できるというおそろしいアイテムなんだとか……!一体どんな宇宙人が誕生するのか、おそれ知らずのスタッフが実際に試してみました。宇宙人の作り方カッターは2つ入っていて、ノーマル宇宙人とミニ宇宙人が作れる模様。まずは調理するソーセージのサイズにあう型を選び、本体の突起に刺して固定します。上からフタをかぶせて、ゆっくり押し込んでいきましょう。裏側からもギュッと押すと、しっかりと切ることができますよ。今度はゆっくりとフタを持ち上げてソーセージを取り出します。頭の方から外すとキレイに取れるようです。無抵抗な宇宙人お次は肝心の目を作ります。フタについている突起AまたはBをいい位置に差し込みます。縦や横、斜めなど切り込みの入れ方によっていろいろな宇宙人が作れますよ。開けた穴にゴマを入れると、キュルンとした瞳を作ることもできます!あっという間に宇宙人の準備が完了。この調子だとお弁当がすぐに侵略されてしまいそうです。さあ、あとは仕上げにフライパンで炒めるだけ。一体どんな宇宙人が生まれるのでしょうか……。こんがり焼けた宇宙人ソーセージが誕生!完成♪お分りいただけますでしょうか。瞳の形を変えることで、さまざまな表情の個性豊かな宇宙人が誕生しましたよ。想像以上にとってもキュート!こんな宇宙人になら侵略されてもいいかもしれません!?ちなみに……このカッターは薄皮、皮なしウインナー用。皮付きのものでも試してみましたが、見るも無惨な姿に……。かわいそうなのでみなさんはやめてあげてくださいね。またカッターは少し複雑な形をしているので、洗う時は小さめのスポンジを使うなどお手入れに気をつけるとよさそうです。かわいい侵略者に子どももよろこびそう♪《宇宙人ソーセージカッター》はかわいいデコソーセージが簡単に作れるすぐれもの。宇宙人をお弁当に登場させることで、とってもユーモアのある楽しいお弁当が作れるのでオススメです!食卓に登場させたらいつもより会話が弾むかもしれませんね♪気になった方はぜひ試してみてください☆【キャンドゥ】これは本当に簡単♪《ふりふりごはんボール》で振るだけでかわいいごはんが作れる♡
2019年07月10日野外映画祭である「種子島宇宙映画祭」が、2019年8月13日(火)にJAXA種子島宇宙センターにて一夜限定で開催される。「種子島宇宙映画祭」は、映画館のない種子島初の試み。世界一美しいロケット発射場と称されるJAXA種子島宇宙センター敷地内広場に、巨大スクリーンを設置し、その日だけの特別空間で開催される。上映作品は、2019年12月日米同時公開予定の新作が待ち遠しい「スター・ウォーズ」の旧作2本。シリーズの一作目である「スター・ウォーズエピソード4/新たなる希望」と、悪役ダース・ベイダーの誕生を描いた「スター・ウォーズエピソード3/シスの復讐」を用意した。宇宙を舞台にした人気作が、この期間限定で上映許可され、種子島内外の人々や子どもたちを迎える。夜風が心地がいいこの季節に、ぜひ夜空の下で楽しんでみては。また上映以外は、こどもワークショップやヨガ教室などのイベントも開催。フードコーナーも設置し、会場を盛り上げる予定だ。【概要】種子島宇宙映画祭日時:2019年8月13日(火)16:00から25:00まで(上映開始19:30)会場:種子島宇宙センター敷地内広場住所:鹿児島県熊毛郡南種子町茎永麻津入場:無料※雨天時会場:種子島こり~な(鹿児島県熊毛郡中種子町野間6410-1)※日没後上映■上映作品「スター・ウォーズエピソード4/新たなる希望」「スター・ウォーズエピソード3/シスの復讐」
2019年07月08日猫の合同写真展&物販展「ねこ休み展」のスピンオフ企画「まるごとホイちゃん展 in 夏祭り」が、東京・浅草のギャラリー「TODAYS GALLERY STUDIO」にて開催される。期間は2019年7月26日(金)から9月1日(日)まで。「まるごとホイちゃん展」は、人気の甘えん坊猫“ホイップ”こと、通称“ホイちゃん”にフォーカスするもの。今回は、「夏祭り」をテーマに新作展示やグッズを展開する他、国内外で活躍するペインティングアーティスト・チョーヒカルが描くホイちゃんのトリックアートも登場する。また、来場者には先着特典としてヨーヨー釣りチケットがプレゼントされる。会場では、「ねこ休み展」ゆかりの作家陣とのコラボレーショングッズも販売。アップルココが制作した「ホイちゃんキーホルダー お座りver」や、marucoro chanの浴衣をまとった「ホイちゃんこけ)」など、夏祭り限定バージョンでラインナップする。【詳細】ねこ休み展スピンオフ企画「まるごとホイちゃん展 in 夏祭り」開催日時:2019年7月26日(金)〜9月1日(日)11:00〜19:00休館日:毎週月曜日※ただし8月12日(月)は開館、振替休日なし会場:TODAYS GALLERY STUDIO(東京都港区東新橋1丁目8台東区浅草橋5-27-6 5F)入場料:500円/3歳以下は入場無料※東京ドームシティで開催中の「ねこ休み展 夏 2019」のチケット半券持参で、オリジナルポストカードプレゼント。※本展覧会のチケット半券を「ねこ休み展 夏 2019」で提示すると、入場料200円引き。※上記は予定のため、内容は変更になる可能性がある。グッズ例:・<アップルココ>ホイちゃんキーホルダー お座りver 1,900円・<marucoro chan>ホイちゃんこけし(浴衣) 2,500円・<空木>ホイぺろ新作ポーチ 2,350円※限定グッズは数量限定で無くなり次第終了。【問い合わせ先】株式会社BACONTEL:03-5809-3917
2019年06月29日展覧会「奇蹟の芸術都市バルセロナ展 ーガウディからピカソ、ミロ、ダリまでー」が、2019年9月14日(土)から11月4日(月)までの期間、札幌芸術の森美術館にて開催される。古代に遡る豊かな歴史と、19世紀に産業革命を経験したことによる経済的・文化的な先進性をあわせ持つスペイン、カタルーニャ自治州の州都バルセロナ。芸術、グルメ、スポーツなど、今もなお、あらゆる面で人々を魅了する世界有数の国際都市だ。「奇蹟の芸術都市バルセロナ展」では、そんなバルセロナという都市の近代化が進んだ19世紀後半、イルダフォンス・サルダーの都市計画から、1888年のバルセロナ万国博覧会開催、1936年から1939年にかけてのスペイン内戦に至るまでの約80年間にフォーカスを当てる。会場では、現在のバルセロナの景観を形作った建築家アントニ・ガウディをはじめ、パブロ・ピカソ、ジュアン・ミロ、サルバドール・ダリらによる絵画、彫刻、家具、宝飾品、図面、映像資料、写真などの作品約150点を展示。当時のカタルーニャに花開いた芸術の精華を紹介していく。また、チケットでは、2020年冬に札幌芸術の森美術館で開催される、アルフォンス・ミュシャの展覧会「みんなのミュシャ」とのセット券も用意。是非この貴重な機会に、世界的な芸術家たちの作品をまとめて楽しんでみてはいかがだろうか。【詳細】奇蹟の芸術都市バルセロナ展 ーガウディからピカソ、ミロ、ダリまでー会期:2019年9月14日(土)~11月4日(月)開館時間:9:45~17:00(最終入館16:30)会場:札幌芸術の森美術館住所:北海道札幌市南区芸術の森2-75<観覧料>・当日券一般 1,300円/高校・大学生 800円/小・中学生 500円・前売り券一般 1,200円/高校・大学生 700円/小・中学生 400円・図録付きチケット 4,440円販売期間:6月15日(土)10:00~8月20日(火)23:59販売場所:※ローソンチケットのみ(Lコード:92484)・「奇蹟の芸術都市バルセロナ展」×「みんなのミュシャ」セット券 2,200円販売期間:6月15日(土)10:00~9月13日(金)23:59販売場所:ローソンチケットのみ(Lコード:11514)※価格は全て税込み。※小学生未満無料。※前売り券はローソンチケット(Lコード:11514)、チケットぴあ(Pコード:769-797)、セブンチケット、道新プレイガイド、札幌市民交流プラザチケットセンター、教文プレイガイド、札幌芸術の森美術館で購入可能。※図録は9月1日(日)以降、ローソン購入店店頭にて受け取り可能。【問い合わせ先】札幌芸術の森美術館TEL:011-591-0090
2019年06月20日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿・外苑前のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介。■『Cosmo-Eggs』5月11日から11月24日にかけてイタリア・ヴェネチアで開催されている「第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展」の一環として、カステッロ公園内にある日本館で行われている「Cosmo-Eggs|宇宙の卵」展の公式カタログ。ブックデザインは、作家との協働によって数多くの優れた作品集を制作してきた田中義久が手掛けている。展示風景と出品作家4名の制作ノートを軸に構成され、作家それぞれの制作過程と作品世界を再現。デザイナー・作家・作曲家・人類学者・建築家・キュレーター、そして出版社・印刷所・製本所が手を携え(本展のテーマの一つとも言える“共異体の協働”がここでも体現されている)完成した本書は、“本”というメディアで新たな表現を追求した一冊に仕上がっている。展覧会のタイトルでもある「Cosmo-Eggs|宇宙の卵」という概念は、「宇宙卵(Cosmo-Eggs)」から世界は誕生したという神話学における卵生神話をもとに、人間・非人間の共生や、複数の神話・歴史の共存という主題を喚起させるイメージを孕むもの。また本展では、“協働”も重要な要素となっている。集団(コレクティブ)で取り組むことの今日的意味や課題、複数的な思考や共生のあり方を探求するとともに、アーティスト・イン・レジデンスなどの機会における作家同士の触発が生む未知の想像や実験の可能性などを考える。本展には、韓国の光州ビエンナーレ2012や台湾の「Asian Art Biennial 2013」などグループ展への参加経験が多数ある美術家の下道基行、映像に映ったものを言葉で描写していくパフォーマンス「音楽映画」シリーズや、西洋音楽でも民族音楽でもない音楽「ゾンビ音楽」を代表作とする作曲家の安野太郎、芸術人類学・神話学を専門とし、『野生めぐり 列島神話をめぐる12の旅』など書籍も執筆する石倉敏明、2016年に開催されたヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館展示にて特別表彰を受けた若手建築家の能作文徳が参加。キューレターは秋田公立美術大学大学院准教授の服部浩之が務める。【書籍情報】『Cosmo-Eggs』出版社:Case Publishing言語:英語、日本語ソフトカバー/158ページ/280×240mm発刊:2019年価格:3,500円■Shelfオフィシャルサイトで『Cosmo-Eggs』を購入する
2019年06月08日「エリック・カールと宙展」が、2019年6月28日(金)から11月4日(月・祝)までの期間、東京・宇宙ミュージアムTeNQにて開催される。「エリック・カールと宙展」は、絵本「はらぺこあおむし」で知られるエリック・カールの絵本の中で描かれた“宙(そら)”に注目した企画展。創作の秘密や、作品に登場する星や月を、宇宙ミュージアムTeNQならではの視点で紹介する。エリック・カールの作品の多くは、色をつけた色紙を切り抜き貼りつけ製作されている。会場では、いかにして色彩豊かな作品が完成するのか、その創作過程を映像とパネルで解説。さらに、数多くのエリック・カール作品の中からTeNQがセレクトした“宙”にまつわる作品を展示する。その他、タブレット上でエリック・カールのデザインを使った切り絵体験や、絵本「パパ、お月さまとって!」を人気声優・中村悠一による録りおろしのリーディングとスライドショーで楽しめるコンテンツなども体験できる。【詳細】エリック・カールと宙展会期:2019年6月28日(金)~11月4日(月・祝)場所:TeNQ内 企画展示室住所:東京都文京区後楽1丁目3−61 東京ドームシティ 黄色いビル6F料金:一般1,800円、学生1,500円、4歳~中学生1,200円、シニア(65歳以上)1,200円※事前購入200円引き(期間指定引換券を公式サイトからのオンライン、またはセブンチケットで販売中)※入館は15分ごと。4歳未満の入館不可(ファミリーデーを除く)【問い合わせ先】宇宙ミュージアムTeNQTEL:03-3814-0109
2019年04月28日アザラシの合同写真展&イラスト展&物販展「あざらしラッシュ!!展」が、名古屋のTODAYS GALLERY STUDIO NAGOYAで2019年6月29日(土)から7月21日(日)まで、静岡パルコで2019年7⽉21⽇(⼟)から8⽉12⽇(⽉・祝)まで開催される。アザラシと言えば、アニメにもなって人気を博した"ゴマフアザラシ"や水族館でも見ることができる"アゴヒゲアザラシ"を思い浮かべる人も多いだろう。諸説あるが、実は全世界には18種のアザラシが存在するとも言われている。「あざらしラッシュ!!展」は、そんなアザラシにフォーカスした合同写真展&イラスト展&物販展。写真とイラストの融合展示や立体物販物、アニメーション作品などを楽しむことができる。出展する写真作家は、カナダなどでアザラシの赤ちゃんを撮り続ける動物写真家・小原玲など。会場では小原玲が過去30年間撮り溜めた作品を厳選して展示する予定だ。見るものを圧倒するほど美しく、愛らしいアザラシの姿を目にすることができる。イラストレーションは、インスタグラムでフォロワー数3万人を誇るぽんたによる“流氷からアザラシたちが昇り立つような大型作品”をはじめ、癒し系イラストが人気を博す植月えみりによる新作展示、初のアニメーション作品も公開予定。また、静岡会場では特設ブースを設置し、植⽉えみりの会場限定アニメーションやほわころくらぶのほっこり映像を公開する。約1,000種以上のグッズ販売にも注目。日本キャンドル協会認定キャンドルアーティスト作家による「流氷ごまキャンドル」、羊毛フェルトハンドメイドの「アザラシさんのパンケーキタワー」、食べ物とアザラシがコラボレーションした「あざらし寿司マスキングテープ」などが展開される。会場限定の新作グッズも並ぶのでファンは要チェックだ。【詳細】あざらしの合同写真展&イラスト展&物販展「あざらしラッシュ!!展」■名古屋開催日時:6月29日(土)~7月21日(日) 11:00~18:00休館日:月・火曜日(但し、7月15日(月)海の日は開館、17日が振替休日)会場:TODAYS GALLERY STUDIO NAGOYA(愛知県名古屋市中区新栄1-17-12-1F)入場料:600円/3歳以下は入場無料出展者:25組※来場者には先着2,000名限定で、イラストレーター・ぽんたが無数のアザラシを描いた特製オリジナルポストカード「ぎゅうぎゅうあざらし」をプレゼント。■静岡開催日時:2019年7⽉27⽇(⼟)〜8⽉12⽇(⽉・祝) 10:00〜20:00休館⽇:なし会場:静岡パルコ 3階特設会場(静岡県静岡市葵区紺屋町6-7 静岡パルコ3F)⼊場料:400円/⾼校⽣以下300円/ペア⼊場700円/3歳以下⼊場無料出展者:23組※来場者には先着1,000名限定で、⾬宮菜々⼦特製のオリジナルポストカード「ぽよざらしのポストカード」をプレゼント。グッズ例:・流氷ごまキャンドル 1,600円+税・アザラシさんのパンケーキタワー 2,500円+税・あざらし寿司マスキングテープ 580円+税・コッペパン列車マスキングテープ 580円+税<新作・会場限定>・あざらしクリームソーダトートバッグ 1,600円+税<新作・会場限定>
2019年04月27日演出家・劇作家・俳優の長塚圭史が4月1日よりKAAT神奈川芸術劇場の芸術参与に就任する。その記者懇談会が開かれ、同劇場の芸術監督・白井晃と共に取材に応じた。今回の就任について白井は「神奈川芸術文化財団には今まで“芸術参与”という役職はなかったのですが、この度、制度を整備していただきました」と説明し、その理由を「ひとつは、私の芸術監督の任期が2020年度までになっているので、それまで芸術面で私の仕事のサポートをしていただくことが目的です。もうひとつは、2021年度からの新監督就任を見据えての準備期間です」と話した。長塚は「(これから着手する)2021年度からのプログラムを一緒に作っていくという大きな狙いもあるのですが、それと同時に劇場にとってのインフラを整えていく力になれたらと考えています」と意気込む。それに向けてまずやるべきは「散歩かな」と笑い、「この街がどういう場所なのかよくよく見つめる時間が持てたらと改めて思っています。そしてこの場所にちなんだことを、長期的な展望の中でつくりたい」を語った。白井は長塚を「数少ないよく話す演劇人。私にとってよきパートナーでもありますし、相談相手でもあります」と話し、この抜擢の理由を「1番大きいのは、彼が僕より18歳も若いことです。私が経験してきた演劇的な経験と、長塚さん世代が経験されてきたことは違う。演劇観というものが徐々に変化していることを肌で感じており、そういう意味で長塚さんの若い視点が必要になると思いました。僕はこの劇場に“事件を起こしていきたい”と思ってやってきましたが、その事件を起こすためには馬力が必要です。今までが芸術監督ひとりでの1輪駆動だったとするならば、2輪駆動にして2年間走って、その状態で長塚さんに(芸術監督を)お渡ししたいという思いがあります」と述べた。自身が演劇で積んできた経験がこの新しい任務にどう活かされるかの問いに長塚は「僕は、習慣的になって慣れ親しんで忘れてしまうことに対していつも危機感を抱いていて、“このままじゃダメだ”と思ったら、それは時に乱暴なやり方でも、つくっては壊し、壊してはつくって、どうにかやってきました。そういう思い切りの良さを携えながら、まずは参与をまっとうし、その先に繋げていきたいと思います」と答えた。長塚はこれから2年間、芸術参与の任務を遂行する。また、同劇場で12月に上演される「常陸坊海尊」の演出を手掛ける。取材・文:中川 實穗
2019年03月27日「奇蹟の芸術都市 バルセロナ展」が、2020年2月8日(土)から4月5日(日)まで東京ステーションギャラリーにて開催。尚、東京ステーションギャラリーは2020年3月31日(火)まで臨時休館。今後も開催予定に変更が生じる場合は、公式サイトにて発表。「奇蹟の芸術都市 バルセロナ展」では、スペイン・カタルーニャ自治州の州都であるバルセロナの芸術文化に着目。バルセロナの近代化を促進させた、1859年の都市計画の誕生から、1936年から1939年のスペイン内戦に至るまでの約80年間を辿る。アントニ・ガウディ、ドゥメナク・イ・ ムンタネー、プッチ・イ・カダファルクといった建築家をはじめ、ラモン・カザス、サンティアゴ・ルシニョル、パブロ・ピカソ、ジュアン・ミロ、サルバドール・ダリら、カタルーニャが育んだ巨匠の作品が集結。絵画を中心に、彫刻・家具・宝飾品・図面など、多様なジャンルの作品約150点を通して、当時のカタルーニャに花開いた芸術文化を体感することができる。国際都市としての、バルセロナの好調な経済を背景に、優雅な生活を満喫するブルジョワたちのオファーにより生み出されたのが、アントニ・ガウディ、ドゥメナク・イ・ムンタネー、プッチ・イ・カダファルクといった建築家による、華やかで独創的な建築。絵画や、建築装飾、家具調度類、宝飾品からは、贅沢なブルジョワの生活の様子が見て取れる。また、キュビスム、シュールレアリスムの流入から、スペイン内戦勃発に至る時期の芸術動向も注目したいポイント。サルバドール・ダリ《ヴィーナスと水兵(サルバット=パパサイットへのオマージュ)》や、ジュアン・ミロ《赤い扇》、ル・コルビュジエ《無題(バルセロナ陥落)》といった作品を通して、当時のアートの潮流に迫る。【詳細】奇蹟の芸術都市 バルセロナ展・東京ステーションギャラリー会期:2020年2月8日(土)~4月5日(日)※2020年3月31日(火)まで、東京ステーションギャラリーは臨時休館。※既に購入済みのチケット払い戻しを実施。詳細は東京ステーションギャラリー公式サイトにて告知。住所:東京都千代田区丸の内1-9-1※札幌芸術の森美術館での展示後、一部作品の入れ替えあり。
2019年03月04日宇宙ミュージアムTeNQ(テンキュー)が、初の写真展「宇宙絶景 宙(ソラ)の旅」を開催する。会期は2019年3月7日(木)から6月23日(日)まで。「宇宙絶景 宙(ソラ)の旅」では、テーマを「銀河宇宙」「銀河系」「太陽系」の3つに分け、NASAの膨大な画像アーカイブから厳選したものや、国立天文台のアルマ望遠鏡、すばる望遠鏡が捉えた美しく高精細な写真約40点を展示。注目は、「太陽系」をテーマにした写真たち。探査機カッシーニが最後に残した「土星全景画像」や、火星探査車キュリオシティが撮影した「自撮り」や「火星の夕暮れ」、月から撮影された美しい「地球の出」など迫力ある太陽系の写真が並ぶ。これらは、写真パネルや、壁や床一面に大きく表現された宇宙の大パノラマ画像などとして展示されており、まるで自分が宇宙にいるような体感ができる。また、TeNQの映像コンテンツ「シアター宙(ソラ)」の世界ともシンクロしているので、両方訪れてより深い宇宙体験をしてみてはいかが。【詳細】宇宙ミュージアムTeNQ 第16回企画展「宇宙絶景 宙(ソラ)の旅」開催期間:2019年3月7日(木)~6月23日(日)場所:宇宙ミュージアムTeNQ(テンキュー)内 企画展示室料金:TeNQ入館料に含む。【施設情報】「宇宙ミュージアムTeNQ(テンキュー)」営業時間:平日/11:00~21:00、土日祝・特定日/10:00〜21:00(最終入館20:00)入館料:一般1,800円、学生1,500円、4歳~中学生1,200円、シニア(65歳以上)1,200円※事前購入は200円引き。(期間指定引換券を公式サイト、またはセブンチケットで販売中)※入館は15分ごと。4歳未満の入館不可(ファミリーデーを除く)。【問い合わせ先】宇宙ミュージアム TeNQ(テンキュー)TEL:03-3814-0109
2019年03月01日「瀬戸内国際芸術祭 2019」の開幕まで52日となる3月5日から、渋谷ヒカリエの8階にある8/ CUBE1・2・3にて、「瀬戸内国際芸術祭 2019開幕直前展」が始まる。本展では、約2週間に渡ってさまざまなイベントや展示を通して、瀬戸内国際芸術祭 2019の魅力や最新情報を発信していく。また期間中は会場にて、作品鑑賞パスポートや公式グッズの購入も可能。初日の3月5日には、瀬戸内国際芸術祭総合ディレクターの北川フラムより、参加作家や作品・プロジェクトの全貌が紹介されるプレゼンテーションや、平井卓也クールジャパン戦略担当大臣と北川フラム総合ディレクターとのトークセッションを開催予定。>>「瀬戸内国際芸術祭 2019」詳細についてはここからチェックしよう!Photo Osamu Nakamura【イベント情報】瀬戸内国際芸術祭2019開幕直前展会期:3月5日~17日場所:渋谷ヒカリエ 8階 8/ CUBE1,2,3住所:東京都渋谷区渋谷2-21-1時間:11:00~20:00入場無料
2019年03月01日「KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2019」が、2019年10月5日(土)から27日(日)まで、ロームシアター京都などで開催される。国内外の気鋭アーティストが参加「KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭」は京都市内の劇場を中心に、国内外の先鋭的な舞台芸術を紹介する芸術祭。第10回目を迎える2019年は「世界の響き〜エコロジカルな時代へ」をテーマに、日本をはじめ、欧米以外の国・地域から先駆的な活動を行うおよそ10組のアーティストを招いた公式プログラムを展開する。ウィリアム・ケントリッジによるシューベルト『冬の旅』南アフリカからは、ドローイング・映像・オペラの舞台監督・美術家であるウィリアム・ケントリッジが選出された。植民地政策やアパルトヘイトなど母国である南アフリカの社会政治的状況を視覚的に表現した作風や、コマ撮りアニメーションで注目を集めているアーティストだ。今回は、世界的に有名なバリトン歌手のマティアス・ゲルネ、ピアニストのマルクス・ヒンターホイザーを迎え、シューベルトの『冬の旅』を上演する。神里雄大による外来魚から着想した舞台日本からは、岡崎藝術座を立ち上げた作家・舞台演出家の神里雄大が参加。政治や社会情勢への態度を積極的に作品に反映させながら、わかりあえない他者との共時性をテーマとした作品を発表しており、海外公演も多数行っている。今回はある釣り人の話を出発点に、外来魚のリリースが禁止されている琵琶湖で「外来魚回収ボックス」について調査した作品「ニオノウミにて」(仮)を上演。生態系を守ることと、「人間が持ち込んだ」生き物の命が天秤にかけられているという点に着目し、ナショナリズムと移民の問題について考察する。ブシュラ・ウィーズゲンによるダンスパフォーマンス16歳から独学でダンスを学び、映画、文学、音楽などを題材に実験的な作品を発表し続けているモロッコ出身のダンサー・振付家、ブシュラ・ウィーズゲンによる作品も注目。数々の国際フェスティバルで上演されている『Corbeaux(鴉)』を、7月に京都で開催するオーディションで選ばれたダンサーとモロッコのダンサーで再制作し、京都市内の屋外を舞台に披露する。また公式プログラムの他にも、オープンエントリー制のプログラムや、作品と連動したシンポジウム、ワークショップを実施。観劇後に観客が集うミーティングポイントなども設置される。【詳細】KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2019開催期間:2019年10月5日(土)~27日(日)会場:ロームシアター京都、京都芸術センター、京都芸術劇場 春秋座、京都府立府民ホール “アルティ”、Theatre E9 Kyotoほか公式プログラム参加アーティスト:ウィリアム・ケントリッジ[南アフリカ]、神里雄大/岡崎藝術座[日本]、チェルフィッチュ×金氏徹平[日本]、ブシュラ・ウィーズゲン[モロッコ]ほか※プログラム全容の発表は7月11日(木)に発表予定。
2019年02月08日東京・恵比寿にあるCAGE GALLERYで、1月22日から飯岡陸がキュレーションを行うグループ展「凍りつく窓:生活と芸術」が開催中。澤田華《57 のプレビューおよび目下のシーン》2019Hana Sawada, 57 previews and the current scene, 2019道路に面した窓枠がギャラリースペースとなっているCAGE GALLERY。3月31日までの会期中は、ギャラリーとその周辺の“窓”を使用しながら、澤田華、鹿野震一郎、武田雄介の3人の作家が、入れ替わりで作品を発表をしていく。1992年生まれの飯岡陸は、これまで「新しいルーブ・ゴールドバーグ・マシーン」(KAYOKOYUKI/東京・駒込倉庫)や「太陽光と…」(テラス計画/札幌)などを企画してきたキュレーター。CAGE GALLERYそのもの、そしてギャラリー周辺を題材にした本展では、展示と鑑賞の再発明を目論む。飯岡は、CAGE GALLERYによって生まれた周辺環境の磁場をすくい取り、キュレーションに組み入れた。澤田華からはじまる1期、続いて鹿野の2期、武田の3期と窓から窓へと乗り移るよう、街とイメージの関係の新しい解釈として提示される。【イベント情報】「凍りつく窓:生活と芸術」(キュレーション:飯岡陸)会期:1月22日〜3月31日会場:CAGE GALLERY住所:東京都渋谷区恵比寿2-16-8点灯時間:11:00 – 20:00 ※1期のみ展示は12:00-20:00となります*ギャラリー向かいのHender Scheme「スキマ」内に解説のハンドアウトを設置1期:澤田華 1月22日〜2月17日2期:鹿野震一郎 2月19日〜3月10日3期:武田雄介 3月12日〜3月31日
2019年01月26日猫クリエイターによる合同写真展&物販展「ねこ休み展」冬の本祭が、2019年1月25日(金)から2月24日(日)まで、東京・浅草橋のTODAYS GALLERY STUDIOにて開催される。これまで55万人以上を動員してきた、人気の猫クリエイターによる、ねこの合同写真展&物販展「ねこ休み展」。SNSで人気のスター猫の写真をはじめ、キャットモチーフのグッズ販売などを行っている。「ねこ休み展」冬の本祭では、過去にふーちゃん、うらちゃん、ホイちゃんなどのスター猫を描き下ろした福嶋吾然有が、無防備な寝姿で人気の猫“どんぐり”とコラボレートした作品を展示。サイン・シリアル⼊りの複製ポスター、ミラー、マウスパッドなどのグッズも限定販売される予定だ。また、北海道で過ごすスター猫「ももとみらい」も初参戦。北国の四季の移り変わりとともにのびのびと過ごす猫たちの自由な姿を映した写真を展示予定だ。開催期間中の2月22日(金)の“猫の日”には、営業時間を22時まで延長。19時よりから「ミッドニャイトパーティー&ワークショップ」として、Mai Yamamotoによるオリジナルザビエルの作り方を初公開。通常つけていない鈴やリボンなどのデコレーションも、最大2個まで施すことができる。【詳細】「ねこ休み展」冬の本祭開催期間:2019年1月25日(金)~2月24日(日)11:00〜19:00※2月22日(金)猫の日のみ、22:00まで開館。会場:TODAYS GALLERY STUDIO住所:東京都台東区浅草橋 5-27-6 5F休館日:月曜日入場料:500円※3歳以下は入場無料出展者 : 34組■ミッドニャイトパーティー&ワークショップMai Yamamoto<オリジナルザビエルの作り方>参加費:1,800円+税日時:2月22日(金) 19:00〜 先着30名
2019年01月21日ねこの合同写真展&物販展「ねこ休み展」のスピンオフ企画「まるごとホイちゃん展 in ⼤阪」が、ルクア大阪にて開催。期間は、2019年1月16日(水)から21日(月)まで。「ねこ休み展」史上初の単独展開催となる本展。記念すべく第1回目の主役に選ばれたのは、「ねこ休み展」で⼈気の⽢えん坊猫“ホイップ”こと、通称“ホイちゃん”だ。まるで「チクワ」のようなユニークな模様の毛並みを持つホイちゃんは、その愛らしい姿からSNSで25万人超えのフォロワーを持つアイドル猫でもある。今回は、そんなホイちゃんに焦点をあてた新作や未公開作品を展示。また2.5メートルを超える超巨⼤化したホイちゃんと写真が撮れるフォトスポットも設置予定など、会場全体がホイちゃん一色に彩られる。ファンにはたまないグッズコーナーには、「ねこ休み展」ゆかりの作家陣とのコラボレーションアイテムも登場。<灯さかす>とタッグを組んだステッカーや、<marucoro chan>とコラボレートした「ホイちゃんこけし」など、会場でしか手に入らない限定グッズが並ぶ。さらに期間中は、先着入場者1000名に、ホイちゃんの姿を捉えたオリジナルポストカードを配布する嬉しい特典も用意。なお1月19日(土)と20日(日)には、ホイちゃんの飼い主である“ホイ主”も在廊する予定だ。【詳細】「まるごとホイちゃん展 in ⼤阪」期間:2019年1月16日(水)~21日(月)10:00〜21:00 ※最終⽇のみ19:00閉場休館日:なし場所:ルクア大阪 9階 LUCUAホール住所:⼤阪市北区梅⽥3-1-3⼊場料:300円 ※3歳以下無料※上記は予定の為、内容が変更になる可能性有り■アイテム例<灯さかす>ステッカー 2種 各700円<0313>オリジナルトートバッグ 2,400円<marucoro chan>ホイちゃんこけし 2,500円■入場者特典先着入場者1000名に、ホイちゃんのオリジナルポストカードがプレゼント
2018年12月28日冬の夜空は空気が澄んでいて、いつもより星がきれいに見える季節。プラネタリウムへ行ってみたり、親子で天体観測を楽しみたいですね。わが家の年長の息子が宇宙に興味をもったのは、ちょうど1年前。きっかけは、プラネタリウムへ行ったことでした。宇宙の魅力に取りつかれたのは、息子だけではありません。「知れば知るほどすごい! なんて宇宙って広いんだろう!」と、一緒に宇宙の図鑑や番組を見ているうちに、親の方まで宇宙のとりこに。ちょうどその頃、お店で見かけた太陽系惑星モビールが「ステキだな」と思い、値段を見たら…なんと2万円!買うか買わないか迷ったあげく、紙粘土で作れるんじゃ…と思い(笑)、作っちゃいました。写真は去年作ったものです。全長90センチあるのでなかなか迫力がありますが、これより小さくして材料費を抑え、作りやすく改良しました。「難しそう」と思うかもしれませんが、紙粘土を丸められるなら誰でも簡単に作れます。飾って楽しむだけじゃない! 学べる太陽系惑星モビールを作る“心得”と作り方のコツを交えながら紹介します。材料費は1000円未満!すべて100均で手に入る手作り惑星モビールのメリットは、なんと言っても既製品よりかなり安く手に入ること。材料はすべて100均でそろえることができます。色付きの紙粘土を混ぜ合わせてもさまざまな色が作れますが、今回作るサイズは、紙粘土1袋で足りるので、白い紙粘土を1袋買うことをおすすめします(筆者は紙粘土が足りるか不安だったので赤も購入しました)。材料・軽い紙粘土(白) 1袋・9ピン10本※針金の頭に輪っかがついている形の部品です。その名の通り数字の“9”のような形で、アクセサリー制作にも使用・竹ひご36センチ 2本・絵の具(アクリル・水彩どちらでも可)・テグス(手芸コーナーにある透明な糸)・銅線(曲げやすいやわらかいタイプ)・タコ糸用意するもの・木工用ボンド(あればグルーガン)・クッキングシート・ペンチ・惑星の写真(図鑑やネット)まずは子どもと一緒に惑星の色と多きさを徹底調査!モビールを作り始める前に、太陽系の惑星の色と大きさ、順番を把握する必要があります。図書館から図鑑を借りて来ても、インターネットで調べてもOK! 紙に惑星の色と大きさがわかる絵を書いて、だいたいの設計図を作っておきましょう。惑星の作り方1)紙粘土はひび割れを防ぐため、よくこねてから使う絵の具を混ぜて惑星の色に近い色を作りましょう。一番大きい太陽から作ると他の惑星の大きさを決めやすくなりますよ。惑星をよく観察すると分かると思いますが、単色の星はありません。必要な色を作って、混ぜ合わせる。同時に2色の絵の具を混ぜ合わせる。いろいろ実験しながら自分が作りたい惑星の色に近づけていくのも楽しいですね。写真は木星を作った時のもの。木星はしましま模様なので、白と色付きの紙粘土を交互に置いてから丸めました。木星を作るときの参考にしてみてください。2)すべての惑星を作ったら、クッキングシートの上にのせて1日乾燥させる月と木星は少し工夫が必要。月は地球にさせるように9ピンの針金をさしておきます。木星は銅線を付けるので、両サイドに針金で少し穴を開けておきます。3)1日乾燥させたら、9ピンをさしてボンドを付けて固定させる針金部分が長すぎる場合は、ペンチでカットしてからさしてくださいね。木星に銅線をペンチで切って写真のように、差し込んでおきます。月は地球にさしておきましょう。さらにもう1日乾燥させます。乾燥させると紙粘土にヒビが入ってしまいます。中と外との乾燥速度の違いによって起きるので、仕方がないことらしいです。その辺は、あまり気にせず進めていきましょう。乾燥してからアクリル絵の具で色を付けることもできるので、色を変えたいと思ったらこの時点で色を塗ることもできますよ。筆者は、太陽と金星に色を付け加えました。モビールの作り方1)竹ひごを十字になるよう、タコ糸で固定する竹ひごがあまり動かなくなるまでぐるぐる巻きにします2)竹串のクロス部分と惑星の9ピンにテグスを付ける最初に太陽をクロス部分につけて、両端に天王星と冥王星を付ける。違う竹ひごの両端に木星と土星を付ける。この時点でバランスが取れていなくてOK3)水星、金星、地球、火星をバランスよく取り付けるバランスが取れたら、結び目をボンドで固定します。グルーガンを持っている人は、グルーガンの方が早く乾いていいかもしれません4)ボンドが乾いたら完成実際吊り下げてもう一度バランスが取れているか確認します。傾いていたら、竹ひごを少し動かしてバランスを取りましょう飾るだけじゃない!惑星モビール作りで学べること太陽系惑星モビールを作る最大のメリットは、惑星について調べるから詳しくなるということ。「この惑星はどんな色でどんな大きさ」「位置はどこにある」と自然と詳しくなっているんです。息子は惑星モビールを見ながら「水金地火木土天海」の太陽系の並びを覚えることができました。さらに今回作っている最中に、「ちょっと貸して」と惑星と懐中電灯を使って夜と昼を作って遊び始めたり。子どもは遊びの中で知識を吸収していくんだなということを改めて感じました。ベッドの上に取付ければ、「あの輪っかが付いているのが、土星だね」と、天体観測観測ごっこもできます。太陽系惑星モビールを作って、秋の夜長に親子で宇宙に想いを馳せてみてはいかがでしょう。<文・写真:フリーランス記者三浦麻耶>
2018年10月21日東京・六本木のサントリー美術館で『京都・醍醐寺―真言密教の宇宙―』展がはじまりました。同展の仏像大使に就任したイラストレーターのみうらじゅんさんと、作家のいとうせいこうさんがプレス内覧会に出席。展覧会の見どころや楽しみ方を語ってくれました!どんな展覧会?【女子的アートナビ】vol. 127『京都・醍醐寺―真言密教の宇宙―』展では、874年に開山した京都・醍醐寺に伝わる約15万点の名宝のなかから厳選された国宝・重要文化財など約100件を紹介。会場内には美しい仏像をはじめ、絵画や書跡など貴重な寺宝が並んでいます。また、醍醐寺は豊臣秀吉が行った「醍醐の花見」をはじめ、創建時から天皇や有力武士などとの深い関わりがあることでも知られています。そんなお寺が所蔵する為政者たちゆかりの品々を見ながら、歴史についても知ることができる展覧会です。“密教”って?作品を見る前に押さえておきたいワードが、“真言密教”。真言密教とは、平安時代のはじめ、弘法大師空海が中国で学び日本に伝えた仏教の教えのことです。同展担当学芸員の佐々木康之さんによると、真言密教のお寺として開かれた醍醐寺では、儀式など“祈りの実践”を重視していたとのこと。そのため、祈りの場に欠かすことのできない仏像などが多くつくられたそうです。会場では、2メートル近くある国宝《薬師如来および両脇侍像》などの仏像をはじめ、曼荼羅(まんだら)などの仏画、儀式で使われる仏具など、密教美術の名品を見ることができます。仏像大使が登場!プレス内覧会では、仏像大使に就任したみうらじゅんさんといとうせいこうさんが出席。まずは重要文化財の《五大明王像》前でフォトセッションが行われました。この仏像群は、平安時代につくられたもの。いとうさんによると、これらの仏像は「ライオンみたいな目玉をしていたりして、醍醐寺オリジナルという感じ。ふつうの五大明王とはだいぶ違う」とのこと。五大明王のなかでも特におふたりが気に入っているのが『大威徳明王(だいいとくみょうおう)』。この仏像の前で、いとうさんは「牛ちゃんがめちゃかわいい。ふつうはあんなにかわいくないんですよ」と大興奮。みうらさんも「そうそう」と激しく同意していました。「密教界のお宝が相当あります!」その後、囲み取材に応じたおふたりは「ここには密教界のお宝が相当ある」といい、特に空海の書を絶賛。「だいたい空海のものって『伝』と書いてあって偽物が多いけど、ここのは本物ですから。なかなか見られないですよ」と力説していました。また、360度展示になっている重要文化財の《如意輪観音坐像》についても、「あの如意輪はすごくきれいです」「めちゃめちゃいい。バランスがいいよね」と大絶賛。仏像大使として熱くPRしていました。「ぼくらは物欲担当…」ちなみに、おふたりは展覧会グッズの監修も担当。「ぼくら “物欲” 担当ですから。仏様の “仏欲” ではなくモノのほうね」といいながらオリジナルグッズを紹介。特にオススメは「光仏」というプロジェクターライト(税込¥700)。壁などにこのライトを当てると美しいお不動さんの光が写し出され、悪いものを打ち払うための効果があるかもしれない……とのことです。密教美術というと難しそうなイメージがあるかもしれませんが、仏像の豊かな表情や造形美を見ているだけでも十分楽しめます。さらに、作品解説を読んだり音声ガイドを聞いたりすれば、より深く楽しめるはず。まずは会場に足を運んでみてくださいね。Information会期:~11月11日(日)※会期中、作品保護のため一部作品の展示替えがあります。時間:10:00〜18:00(金・土および10月7日[日]は20:00まで開館)※入館は閉館の30分前まで休館:火曜日(ただし11月6日は18時まで開館/shop×cafeは会期中無休)会場:サントリー美術館料金:一般¥1,500/大学生・高校生¥1,000/中学生以下無料
2018年10月01日「芸術の秋」といわれる季節がやってきた。アート展といえば、アートを学んだ人にしか理解できないような見るからに難解な絵が並んでいるものというイメージを持つ人もいるかもしれない。だが昨年開催された「日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS 企画展 ミュージアム・オブ・トゥギャザー」(以下、企画展 ミュージアム・オブ・トゥギャザー)、参加する作家の多様性だけでなく、あらゆる来場者が楽しめるように包括性を追求している。本記事では、9月13日より開催される企画展「日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS 2020 ミュージアム・オブ・トゥギャザーサーカス」(以下、ミュージアム・オブ・トゥギャザーサーカス)を前に、改めて同企画の魅力と今年の見どころを紹介したい。清水千秋「三代目 J Soul Brothers」/やまなみ工房所蔵/撮影:木奥恵三/画像提供:日本財団先入観を持たせないアート展多様性や包括性への革新的なアプローチを仕掛ける「日本財団DIVERSITY IN THE ARTS(ダイバーシティ・イン・ジ・アーツ)」による「企画展 ミュージアム・オブ・トゥギャザー」は、2017年10月に表参道のスパイラルガーデンで19日間にわたって開催された。作品数は500点におよび、展示されていた作品は無名の作家のものから、元SMAPの香取慎吾のような有名人によるものまでさまざま。もともとは障がいのあるアーティストによる作品を中心に展示する企画であった同展示で特徴的だったのが、作家の名前や障がいの有無を会場で配るハンドブックに載せることをせず、障がいのあるアーティストの作品を「障がい者アート」というカテゴリーに当てはめることもしないなど、観る人に先入観をなるべく持たせない工夫をしていた点だ。渡邊義紘「折り葉の動物たち」/撮影:木奥恵三/画像提供:日本財団あらゆる人に配慮したスペースまた「誰でも楽しく、居心地よく過ごせる環境」を目指すため、企画チームをキュレーター、建築家、デザイナー、編集者、美術館職員、障がいがある人、福祉関係者など多領域の人々で構成。双方向にコミュニケーションを重ねることで互いに学び合い、準備を行ったという。そこで取り入れられたのが、あらゆるニーズに応じて展示会やサービスの案内をする総合受付「ウェルカム・ポイント」や、鑑賞中に休憩を必要とする人が静かに過ごせる「クワイエット・ルーム」、音声を通じて作品を知ることのできる「オーディオ・ディスクリプション」、会場周辺のバリアフリー情報が得られるアプリ「Bmaps(ビーマップ)」。さらに会場となった施設の階段にスロープを設けるなど、徹底してバリアフリー化に努めており、今回の展示にも生かされている。Peter McDonald“Orange Egghug”/画像提供:日本財団トークセッション多数。今年の見どころ今年開催される「ミュージアム・オブ・トゥギャザーサーカス」の見どころは、より近くでアートに触れられること、作家による切り絵の公開制作、そして複数の切り口からゲストを招いたトークセッションの大きく三つだ。
2018年09月10日アート展「2018年のフランケンシュタイン‐バイオアートにみる芸術と科学と社会のいま‐展」が、2018年9月7日(金)から10月14日(日)まで、東京・表参道のギャラリー「EYE OF GYRE」にて開催される。イギリスのSF小説家であるメアリー・シェリーが「フランケンシュタイン」を発表して200年。その小説の中で科学者が生物の断片を繋ぎ合わせて生み出した怪物は、その後何百という芸術作品のテーマとなった。そして、AIや遺伝子組み換え技術が飛躍的に発展した今日、そこで提起された「創造物による創造主への反乱」や「神に代わり生命を創り出すことの矛盾」といった問題は、ますます現代的となっている。例えば、iPS細胞の研究発展に伴って再生医療は現実的かつ身近のものとなりつつあるし、進化を続けるAIは百戦錬磨の将棋棋士を圧倒。「意思を持ったアンドロイドは人間なのか?」の是非をプレイヤーに問うゲーム作品もある。本展では、バイオテクノロジーや生物を使った芸術潮流「バイオアート」の騎手として注目される国内外のアーティストの作品の展示を通して、「フランケンシュタイン」で提起された問題を今日のものとして再考する。展示は、「死者の蘇生」という主題がリテラルに可能になったことの意味を、哲学、倫理、技術、ファッションなどの側面から問う第1章「蘇生」から、第2章「人新世」、第3章「生政治」へと続く3章構成。1890年に自殺したと言われるゴッホの左耳をDNAを合成して再生するドイツのディムット・ストレーブや、路上のゴミからDNAを抽出し個人の顔を再現するアメリカのデューイ・ハグホーグ、アレキサンダー・マックイーンの皮膚を幹細胞技術で再生しレザージャケットに仕立てるイギリスのティナ・ゴヤンク、そして、神話上の生物である一角の白馬ユニコーンを骨や臓器から毛まで精密に再現し、瀕死の姿で展示する平野真美らによる作品や資料を通して、フランケンシュタインの諸問題をアートの側面から読み解いていく。【開催概要】「2018年のフランケンシュタイン‐バイオアートにみる芸術と科学と社会のいま‐展」開催期間:2018年9月7日(金)〜10月14日(日)開場時間:11:00〜20:00会場:EYE OF GYRE / GYRE3F住所:東京都渋谷区神宮前5-10-1出品作家:ディムット・ストレーブ、ティナ・ゴヤンク、ヘザー・デューイ・ハグボーグマーク・ダイオン、BCL、Aki Inomata、本多沙映、平野真美
2018年09月04日「フランス国立図書館版画コレクション ピカソ」展が、京都・新潟・山梨で開催される。20世紀最大の芸術家として知られるパブロ・ピカソ。絵画、彫刻、陶芸など様々なジャンルで功績を残した彼は、美術史上まれにみる多作家としても知られており、91年の長い生涯において版画だけでも2,000点以上を制作している。本展では、ピカソが見つめた西洋美術の伝統に着目し、彼の全時代を網羅したフランス国立図書館の珠玉の版画コレクションより厳選した89点を展示する。“ピカソの版画史”を辿る89点10代の頃から最晩年の1972年まで、およそ70年以上の全生涯にわたって作品を制作し続けたピカソ。その彼の作品のうち、本展では版画から油彩画まで彼の創作を多角的に紹介していく。なかでも、目を向けるのは彼が積極的に取り組んだとされる“主題”。恋多きピカソが描いたモデルたちと、彼が愛しモチーフとした動物を描いた作品の数々を展示するほか、ギリシャ・ローマ神話を着想とした「バッカス祭」「牧神」、さらに彼が長年追いかけた主題でもあり、故郷スペインの闘牛への情熱を込めた作品「ミノタウロスの物語」も展開する。“いい芸術家は模倣する”ピカソが賛辞する過去の巨匠たちのとともに展示彼が残した言葉の中に「いい芸術家は模倣する、偉大な芸術家は盗む」というものがある。自由自在に画風を変えて、革新的な美術表現をみせてきたピカソも時に、過去の巨匠たちの傑作から構図やモチーフを模倣し、自らの作品へと転用していたという。そこで、本展ではゴヤやレンブラントといった17世紀から19世紀にかけての過去の巨匠たちの作品も同時に展示し、版画や作品のカラー参考図版のパネル、セクションごとに設置された充実の作品解説パネルとともに、ひとつの作品に対してピカソが行った実験的な構図を考察。ピカソの挑戦の軌跡を垣間見ることができる。【詳細】「フランス国立図書館版画コレクション ピカソ」展■京都会場会期:2018年9月7日(金)~10月8日(月・祝) 会期中無休開館時間:10:00~20:00(入館締切:閉館30分前)※但し、百貨店の営業時間に準じ、変更になる場合あり。会場:美術館「えき」KYOTO住所:京都府京都市下京区 烏丸通塩小路下ル東塩小路町入館料(税込):一般 1,000円(800円)、高・大学生 800円(600円)、小・中学生 600円(400円)※( )内は前売および「障害者手帳」を提示者と同伴1名の料金。前売販売期間:2018年7月5日(木)~9月6日(木)※購入は美術館「えき」KYOTOチケット窓口(休館日を除く)、チケットぴあ(Pコード769-016)、ローソンチケット(Lコード53844)、など。■新潟会場会期:2018年11月3日(土)~12月16日(日)休館日:月曜日時間:9:30~18:00(観覧券の販売は17:30まで)会場:新潟市美術館企画展示室住所:新潟市中央区西大畑町5191-9観覧料:一般 1,000(800)円、大学生・高校生 800(600)円、中学生以下無料※()内は前売・団体(20名以上)、リピーター割引料金。※前売は一般のみ。※前売券の販売は11月2日(金)まで。セブン-イレブン(セブンチケット)にて取り扱いあり。■山梨会場会期:2019年1月12日(土)〜2月11日(月・祝)会場:南アルプス市立美術館住所:山梨県南アルプス市小笠原376
2018年08月31日大阪マリオット都ホテルは、大阪市立美術館で開催される「ルーヴル美術館展 肖像芸術——人は人をどう表現してきたか」とコラボレーションした特別メニューを2018年9月より提供する。19階「LOUNGE PLUS」では、マリー・アントワネットの世界観でコーディネートしたコーナーを用意。クロワッサン、ブリオッシュ、クグロフ、マカロン、非日常的な空間の中で優雅な“お茶会”を体感することができる。皇帝ナポレオンをイメージしたメニューも登場。19階「BAR PLUS」では、皇帝ナポレオンが愛飲したといわれる「カフェ ロワイヤル」に、展覧会のメイン作品の1つでもある、アントワーヌ=ジャン・グロの《アルコレ橋のボナパルト(1796年11月17日)》から着想を得てデコレーションを施したカクテル「カフェ ド ランペルール」を販売する。さらに、57階レストラン「ZK」の「ルーヴルランチ / ディナー」では、ミラノ近郊の小村マレンゴの戦いで勝利した際に、皇帝ナポレオンが食べたと言われている“若鶏のマレンゴ風”をアレンジしたメニューが提供される。【詳細】大阪マリオット都ホテル×ルーヴル美術館展場所:大阪マリオット都ホテル住所:大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43■レ・プレジール・マリー・アントワネット期間:第1弾メニュー 2018年9月22日(土)~10月31日(水)第2弾メニュー 2018年11月1日(木)~2019年1月14日(月・祝)※12月22日~25日・31日、2019年1月1日~3日を除く。場所:19階「LOUNGE PLUS」時間:11:00~19:00料金:6,000円(1人) ※ドリンク付※1組4~8名、1日3組限定、3時間制、3日前までの完全予約制■カフェ ド ランペルール期間:2018年9月1日(土)~2019年1月14日(月・祝)場所:19階「BAR PLUS」時間:12:00~24:00 ※10月1日(月)より、平日 15:00~24:00土日祝/12:00~24:00料金:2,000円■ルーヴル ランチ / ディナーコース期間:第1弾メニュー 2018年9月22日(土)~2018年10月31日(水)第2弾メニュー 2018年11月1日(木)~2019年1月14日(月・祝)※12月22日~25日、12月30日~2019年1月3日を除く。場所:57階「ZK」時間:ランチ 11:30~15:00 / ディナー 17:00~21:00料金:ルーヴル ランチコース 7,000円 / ルーヴル ディナーコース 12,000円※価格は全て税・サービス料込み。※写真は全てイメージ。※メニューは予告なく変更する場合あり。
2018年08月31日