ベストセラー作家・宮部みゆきの最高傑作といわれる同名小説を2部作で映画化、昨年3月に公開され大ヒットした『ソロモンの偽証 前篇・事件』が20日(金)、金曜ロードSHOW!で地上波初放送される。物語はクリスマスの朝、雪に埋もれた校庭で見つかったある男子生徒の遺体。警察は自殺と断定するが、“殺人”の目撃者を名乗る告発状が学校に届く。告発されたのは彼のクラスメイト。マスコミ報道が過熱する中、あまりにも無力な学校と親。もう大人たちに任せておけないと、生徒たちは学校内裁判を開廷することに…というもの。主演は本作が女優デビュー作となった藤野涼子。藤野さんは2014年「日本映画最大規模」とも言われた本作のオーディションで約1万人の中から主人公の藤野涼子役に抜擢され、役名がそのまま芸名となったことも話題となった。藤野さんのクラスメイトとなる中学生役のキャスト33名も同じく1万人オーディションで選ばれた精鋭。『アオハライド』の板垣瑞生、「E-girls」のメンバーでもあり『ガールズ・ステップ』で主演を務めた石井杏奈、『渇き。』の清水尋也など次世代の才能が勢ぞろい。撮影時は夏だったが酷暑のなか体育館での撮影に冬服で挑んだという彼らに対し、涼子の父親を演じた佐々木蔵之介は公開当時の舞台挨拶で「1万人を背負って立っている“覚悟”があった。毎日、全身全霊で芝居をぶつけてくるのに心打たれていました」と称賛の声を送っていた。また佐々木さんのほか、夏川結衣、永作博美、小日向文世、黒木華、尾野真千子ら日本映画界が誇る豪華俳優陣が大人キャストとして脇を固める。また『聯合艦隊司令長官 山本五十六』などで知られる成島出監督のもと『八日目の蝉』チームが再結集、この大作を描き上げた。金曜ロードSHOW!『ソロモンの偽証 前篇・事件』は日本テレビ系で20日(金)の21時~の放送。(笠緒)■関連作品:ソロモンの偽証前篇・事件 2015年3月7日より全国東宝系にて公開(C) 2015「ソロモンの偽証」製作委員会ソロモンの偽証後篇・裁判 2015年4月11日より全国にて公開(C) 2015「ソロモンの偽証」製作委員会
2016年05月20日恋人が別れてしまう第一の理由は、今も昔も「価値観の相違」ではないでしょうか。実際に付き合ってみて、あるいは一緒に住んでみて、「こんな人だとは思わなかった」と後悔するのは、最初のころは「価値観の違い」が見えづらいから。でももし考え方や大事にすることがぴったり合う、まさにソウルメイトと呼べる相手を見分ける方法があるなら、知りたいですよね。占い師・波木星龍氏に占星術の観点で訊いてみました。月、金星、水星の配置が似ている相手を探そう占星術で「価値観」をつかさどる一番のポイントは、お互いの「太陽」の位置とその太陽が他の惑星と作る特定の「角度」にあります。また、それ以外にも日常の感じ方を表す「月」、愛し方を表す「金星」、考え方を表す「水星」…これらの惑星が、あなたと相手のホロスコープを重ねあわせたときに一致していれば、それは価値観を共有しながら生きていくことができる「ソウルメイト=魂の伴侶」の証でしょう。もっとも簡単な見つけ方は?詳しくホロスコープを見ていくのは少し難しいかもしれませんが、もっとも簡単にソウルメイトを見つけるとしたら、それは「同じ生年月日」の相手を探し出すことです。ホロスコープは生まれた時の惑星の配置ですから、誕生日が同じであれば当然似てきます。日付が一緒の場合、移動速度の早い「月」以外は大体同じ位置になり、同じ価値観や同じ愛し方、同じ考え方を共有できるようになります。ただし出生時間が異なると「月」の位置は動くので、日常生活の感じ方だけは違ってくることもあります。なので同一生年月日だからと言って全て同じ価値観ということはもちろんありませんが、近しい考え方を抱くことは間違いありません。同性同士でも親友となりやすい組み合わせです。職業の分野が似ている男女の場合は、「日常そのもの」が似ているので、よりソウルメイトとなる確率が高くなります。具体的なカップルを例に見ると分かりやすいでしょう。ケース① 益若つばささんと深瀬慧さんの場合少女達のファッションリーダーとして一時代を築いた益若つばささんと、バンドSEKAI NO OWARIのボーカル深瀬慧さんは、生年月日が同じだけでなく、血液型もB型で一緒。そして2人とも「過去の愛」を引きずっていません。2人の愛の惑星「金星」は、魂の絆を表す「ドラゴンヘッド」と特別な角度を作っているため、もともと運命的な恋と縁があるタイプ。そして、ともに水星が冥王星と一体化しており、「新たなもの」を生み出すことに意欲的です。ただ、月が海王星と90度の角度を作っているので、情緒的に不安定な要素を持ち、愛に義務感が芽生えてしまうと長続きしません。ケース② 井山裕太(囲碁6冠)さんと室田伊緒(女流二段)さんの場合囲碁で6冠を達成したプリンスと、将棋で女流二段のカップル。2009年に知人を通じて知り合い、同じ生年月日ということで縁が深まり、2012年に結婚されました。けれど、どちらも人気者ですれ違いが多く、2015年末に離婚。ともに「忙しすぎる」ということで、ソウルメイトにおける「親友」に戻ったようです。この2人の場合、水星や金星が他の惑星とたくさん「角度」を作っており、「頭脳ゲームの世界」に大変向いていると言えるでしょう。また、どちらも仲間を大切にする星の配置なので、若い世代を囲碁や将棋の世界に「目覚めさせる」役割を果たすことになりそうです。ケース③ 綾辻行人さんと小野不由美さんの場合推理作家として活躍する綾辻行人さんと、ホラー小説家・小野不由美さんは、1日だけ違った生年月日を持っているカップルです。この場合もホロスコープは似てきます。2人の場合、若くして同じ小説サークルで知り合い、学生結婚をされています。ともに水星と天王星が120度の角度を作っているため、独創力が必要な推理作家に向いていますが、不由美さんのほうが1日遅いので、月がその分移動して冥王星と180度の位置、つまりホロスコープで正反対の位置まで来ています。これは「ホラー色が強められる」配置です。実は、同じく推理作家として活躍している宮部みゆきさんも綾辻さんと同じ生年月日。この3人は、いずれも「ゲーム好き」としても知られていますね。同じ誕生日と言っても、そう簡単には見つからないかもしれませんが、もし出会えたらなんだか運命的だと感じますよね。その感覚は恐らく正しいのです。もちろん同じ誕生日というのは極端な例なので、綾辻さん×小野さんカップルのように1日違いでもいいでしょう。ポイントとしてはホロスコープが似ていて、鍵となる惑星の配置が近しい相手を探すこと。生まれ年が違っていても、そういう相手は存在します。詳しく調べてみたい相手がいる方は、『前世からの約束』で細かいホロスコープを見ることができます。2人の間にある運命の絆も占ってみましょう。~古今東西のあらゆる占いに精通し、確かな実績と実力を持つ本格占い師~波木星龍(なみきせいりゅう)鑑定暦30年以上、延べ5万人以上の鑑定実績をもつ本格占い師。古今東西のあらゆる占術に精通している。対面鑑定のほかに「正統占い教室」という占い教室を主宰し、数多くの有名占い師を生み出している。『占星学秘密教本』(魔女の家BOOKS)、『江戸JAPAN極秘手相術』、『神占開運暦』(八幡書店)など著書も多数執筆。
2016年05月13日夭折の作家・伊藤計劃の小説3作を劇場アニメ化する企画「Project Itoh」。細谷佳正主演『屍者の帝国』を皮切りに、第2作目『ハーモニー』が昨年公開。制作中断・公開延期となっていた『虐殺器官』は、本作プロデューサーが新スタジオ「ジェノスタジオ」を設立し、現在鋭意制作中だが、この度、主演を務める中村悠一による録り下ろし新ティザーPVが公開された。原作は、「ゼロ年代最高のフィクション」と称えられ、宮部みゆきや伊坂幸太郎らも絶賛した伊藤氏の鮮烈のデビュー作「虐殺器官」。世界の紛争地を飛び回るアメリカ特殊部隊クラヴィス・シェパード大尉に、謎のアメリカ人の追跡ミッションが下る。その男・ジョン・ポールは、紛争の予兆とともに現れ、紛争が泥沼化するとともに姿を消す。果たして「虐殺の王」と呼ばれるジョンの目的は…?彼に辿り着いたクラヴィスは驚くべき真実に知ることになる。『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』に続く“ノイタミナムービー”第2弾として大きな注目を集めた本企画。当初の計画では、伊藤氏がこの世を去る前に遺したわずか30ページの序文を、盟友として知られる芥川賞作家・円城塔が書き継いで完成させた『屍者の帝国』、そして伊藤氏の遺作となった『ハーモニー』と並び、『虐殺器官』が3か月連続で公開予定となったいたが、昨年9月末に起きた株式会社マングローブの経営破綻により、制作の中断と公開延期を余儀なくされていた。声優陣には、中村さんをはじめ、石川界人、梶裕貴、小林沙苗、櫻井孝宏ら人気と実力を兼ね備えた面々がキャスティングされている。今回、公式サイト上にて本作の新ティザーPVが公開。主人公クラヴィス・シェパード役の中村さんが、本映像のために新録したナレーションを披露している。以前、村瀬修功監督は「こうして制作継続が決まったのは、伊藤計劃さんが与えてくれた好機のようにも考えることができる」とコメントを寄せているが、その思いのまま、現在新スタジオ「ジェノスタジオ」にて鋭意製作中とのこと。公開時期などはまだ未発表なままだが、本ティザー映像をみて、本作の完成を心待ちにしたい。(text:cinemacafe.net)■関連作品:屍者の帝国 2015年10月2日より全国にて公開(C) Project Itoh & Toh EnJoe / THE EMPIRE OF CORPSESハーモニー 2015年11月13日より全国にて公開(C) Project Itoh / HARMONY
2016年03月18日今年で70回目を迎える「毎日映画コンクール」の表彰式が2月16日(火)に開催され、最高賞の日本映画大賞が橋口亮輔監督の『恋人たち』に贈られたほか、塚本晋也が『野火』で監督賞、男優主演賞の2冠を達成した。先日行われた「キネマ旬報ベスト・テン」での日本映画第1位の栄誉に続き、70年の歴史を誇るこの毎日映画コンクールでも最高賞に輝いた『恋人たち』。壇上でトロフィーを受け取った橋口監督はこの日、会場に到着するもスタッフから一般の観客と間違われ「整理券を受け取ってください」と言われ、受賞者だと伝えると「『受賞者?』と2回聞かれました(笑)」と自虐気味に明かし笑いを誘う。前作『ぐるりのこと。』は、同コンクールで日本映画優秀賞を受賞したが「その時の大賞は『おくりびと』で、滝田洋二郎監督に『すいませんね』と言われて『いえいえ』と答えましたが、内心は悔しかったです。映画人ならだれでも憧れる賞であり、名誉に感じています」と喜びを噛みしめた。本作はワークショップで募った無名の俳優を中心に低予算で制作されており、公開規模も大きいとは言えないが、各地の劇場で満席が続出するなど口コミで大きな話題に。橋口監督自身の経験を主人公に反映させており「(自身が)どんな目に遭ったかを話すと3時間かかりますが(笑)、お金を一千万以上盗まれまして、『何だこの国は…』と思い、その後、震災も重なって、心の中にいろんな思いを抱えて、表に出せずに耐えている人がいっぱいいるはずで、そんな人に見てもらえたらと思い、作りました」と語った。この日は、主演の篠原篤、成嶋瞳子、池田良をはじめ、キャスト陣も駆けつけ、橋口監督と共に壇上に上がり、喜びを分かち合った。塚本晋也監督は自身がメガホンを握り、主演まで務めた『野火』で監督賞、男優主演賞の2冠を獲得!こうした形での2冠は初の快挙だが、塚本監督は男優主演賞の授与の場で「僕ですいません。ホントにすいません、申し訳ないです!」と不祥事でも起こしたかのように謝罪を連発!過酷な戦地での日本兵の姿を描いた本作は「20~30年前から作りたかった映画」というが「戦争に行った人がどんどんなくなっていく中で、いま作らなければ作るチャンスがない」と考え、私費を投じて制作した。これまでも自作を含め、俳優としても活動している塚本監督だが「自分で出れば交通費を出さなくていいから(笑)。カメラ持って、自分で(現場に)行こうという発想」と低予算ゆえの苦肉の策だったと明かし「想像を絶するものが来た(笑)」と思わぬ受賞に困惑…。最後まで「すいません!」と謝り通しだった。また男優助演賞は、舞台を中心に活動し、山田洋次監督作『母と暮せば』で27年ぶりに映画出演を果たした加藤健一が受賞。久々の映画出演の経緯について「下北沢の劇場の楽屋に山田監督がいらっしゃって『出なさい』と言われ、そのひと言で『はい、出ます』と」と明かした。男優賞には渋い面々が並んだが、女優賞では『海街diary』で4姉妹の長女、次女を演じた綾瀬はるかと長澤まさみが女優主演賞、女優助演賞を受賞!また一般のファンの投票による「TSUYATA映画ファン賞」は日本映画部門で『幕が上がる』が受賞し、主演の「ももいろクローバーZ」の5人がそろって登壇し「喜びを全身で表現した」(百田夏菜子)というド派手な衣装とフェイスペインティングで会場をわかせた。スポニチグランプリ新人賞には人気バンド「RADWIMPS」のボーカルで、『トイレのピエタ』で映画に初めて主演した野田洋次郎と宮部みゆきのベストセラーの映画化『ソロモンの偽証』で役名を女優名として襲名し、女優デビューを果たした藤野涼子が選ばれた。【第70回毎日映画コンクール】受賞一覧日本映画大賞:『恋人たち』日本映画優秀賞:『岸辺の旅』外国映画ベストワン賞:『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』監督賞:塚本晋也(『野火』)脚本賞:原田眞人(『駆込み女と駆出し男』)男優主演賞:塚本晋也(『野火』)女優主演賞:綾瀬はるか(『海街diary』男優助演賞:加藤 健一(『母と暮せば』)女優助演賞:長澤まさみ(『海街diary』)スポニチグランプリ新人賞:野田洋次郎(『トイレのピエタ』)スポニチグランプリ新人賞:藤野涼子(『ソロモンの偽証前篇・事件/後篇・裁判』)アニメーション映画賞:『百日紅~Miss HOKUSAI~』大藤信郎賞:『水準原点』ドキュメンタリー映画賞:『沖縄 うりずんの雨』TSUTAYA映画ファン賞【外国映画部門】:『ミッション・インポッシブル/ローグネーション』TSUTAYA映画ファン賞【日本映画部門】:『幕が上がる』田中絹代賞:桃井かおり(text:cinemacafe.net)
2016年02月17日夭折の作家・伊藤計劃の小説3作を劇場アニメ化していく企画「Project Itoh」。細谷佳正主演『屍者の帝国』を皮切りに、第2作目『ハーモニー』が本日11月13日(金)より公開されるが、この度、制作中断・公開延期となっていた『虐殺器官』の制作継続が決定。本作チーフプロデューサー山本幸治が新スタジオ「ジェノスタジオ」を設立し、制作再開するという。「ゼロ年代最高のフィクション」と称えられ、宮部みゆきや伊坂幸太郎らも絶賛した伊藤氏の鮮烈のデビュー作「虐殺器官」を、中村悠一、石川界人、梶裕貴、小林沙苗、櫻井孝宏ら人気声優陣を迎え映像化する本作。当初の予定では、「Project Itoh」第2作品目として公開されるはずだったが、9月末に起きた株式会社マングローブの経営破綻より、制作の中断と公開延期を余儀なくされていた。今回、本作のチーフプロデューサー山本氏が作品の英語タイトル「GENOCIDAL ORGAN」にちなみ、新スタジオ「ジェノスタジオ」を設立。スタッフ陣には、本作の村瀬修功監督ほか、メインスタッフが続投。11月中に正式に設立した後、速やかに本作の制作に取り掛かり、2016年内の完成を目指すという。現時点では公開時期は未定だ。村瀬監督は今回の出来事について「誰も予想できない事態が起こってしまいましたが、こうして制作継続が決まったのは、伊藤計劃さんが与えてくれた好機のようにも考えることができます」と伊藤氏への想いに触れつつ、「山本チーフプロデューサーが立ち上げてくださった“ジェノスタジオ”には、主要スタッフも再び集まってくれています。皆さんの期待に応え良い作品を作るため、スタッフ一同制作に邁進する所存です」とコメント。また、新スタジオを設立した山本氏は「お客さんの期待を裏切らずに済んだことが何よりです。その責任を果たしたいという意志を示してくれたフジテレビをはじめ製作委員会各社に感謝いたします」と喜びを述べたうえで、「一方で、今回のマングローブの問題は業界全体の問題であり、他人事ではないと感じています。『虐殺器官』をきっかけに生まれたスタジオが、業界を変えていく最前線になればと思っています」と強い想いを語った。「Project Itoh」は、本日より『ハーモニー』が公開スタート。また明日、14日(土)には、メインキャストを務める沢城みゆき、上田麗奈、洲崎綾、そしてなかむらたかし監督らが登壇する本作の舞台挨拶が予定されており、その模様はニコニコ生放送にて上映される予定だ。さらに、10月2日に公開された『屍者の帝国』のパッケージ化が決定。こちらは2016年2月3日(水)よりブルーレイ&DVDにてリリースされる。『ハーモニー』は11月13日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:屍者の帝国 2015年10月2日より全国にて公開(C) Project Itoh & Toh EnJoe / THE EMPIRE OF CORPSESハーモニー 2015年11月13日より全国にて公開(C) Project Itoh / HARMONY
2015年11月13日夭折の作家・伊藤計劃のオリジナル長編小説3作品を劇場アニメ化する「Project Itoh」。中村悠一、梶裕貴、櫻井孝宏ら人気声優陣を迎え、「ゼロ年代最高のフィクション」と称えられ、宮部みゆきや伊坂幸太郎らも絶賛した伊藤氏の鮮烈のデビュー作を映像化する、本企画第2作目『虐殺器官』からメインビジュアルが解禁。物語の鍵を握るキャラクターを演じた櫻井さんのコメントも到着した。9.11以降、テロとの戦いを経験した先進諸国は、自由と引き換えに徹底的なセキュリティ管理体制に移行することを選択し、その恐怖を一掃。一方で後進諸国では内戦や大規模虐殺が急激に増加。世界は大きく二分されつつあった。クラヴィス・シェパード大尉率いるアメリカ情報軍特殊検索群i分遣隊は、暗殺を請け負う唯一の部隊。戦闘に適した心理状態を維持するための医療措置として「感情適応調整」「痛覚マスキング」などを施し、さらには暗殺対象の心理チャートを読み込んで瞬時の対応を可能にする精鋭チームとして世界各地で紛争の首謀者暗殺ミッションに従事していた。そんな中、浮かび上がる一人の名前。ジョン・ポール。数々のミッションで暗殺対象リストに名前が掲載される謎のアメリカ人言語学者だ。彼が訪れた国では必ず混沌の兆しが見られ、そして半年も待たずに内戦、大量虐殺が始まる。そしてジョンは忽然と姿を消すという。彼が、世界各地で虐殺の種をばら撒いているのだとしたら…。クラヴィスらは、ジョンが最後に目撃されたというプラハで潜入捜査を開始。ジョンが接触したとされる元教え子ルツィアに近づき、彼の糸口を探ろうとする。ルツィアからジョンの面影を聞くにつれ、次第にルツィアに惹かれていくクラヴィス。母国アメリカを敵に回し、追跡を逃れ続けている「虐殺の王」ジョン・ポールの目的は一体何なのか。ついに対峙の瞬間、クラヴィスはジョンから「虐殺を引き起こす器官」の真実を聞かされることになる――。今回解禁されたメインビジュアルは、キャラクター原案を務めた「redjuice」による描き下ろし。手前に主人公クラヴィス・シェパード大尉、奥には彼が追う男ジョン・ポールの姿が描かれ、交わることの無い視線が2人の運命の対峙を表現している。本作の鍵を握る重要なキャラクター、ジョン・ポールを演じるのは、ノイタミナムービー『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』で槙島聖護というキーマンを熱演し話題となった櫻井さん。「作品中の重要人物で、『虐殺器官』を提唱した謎の存在。感覚でしか認識できない、捉えられないものを言葉にできる怖い人でした。なんというか…悲しい人だった気がしています。殺伐とした、死を扱うプロたちの世界での物語で、死の匂いがタバコの煙のように漂っている…そんな印象でした。息苦しさはないのですが、深く呼吸できない緊張感がありました」と、独特の役柄について語った。海外にも熱狂的なファンを持ち、日本屈指の演出家であり卓越したアニメーターでもある村瀬修功が監督を務め、自ら脚本も担当した本作。村瀬監督の手によって、リアルで鮮烈な戦闘シーンと、内省的で繊細な心理描写の両面が共存し、映像と文芸が合流し結実するアニメーションとしての『虐殺器官』に期待が高まる。『虐殺器官』は11月13日(金)よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年09月17日映画『虎影』のヒット御礼舞台あいさつが4日、東京・新宿武蔵野館で行われ、キャストの斎藤工、鳥居みゆきと西村喜廣監督が出席した。全国公開中の本作は、"最強"と呼ばれた忍者・虎影の闘いを描くアクション作品。忍びの道を捨て、妻子と静かに暮らす虎影(斎藤)は、財宝が記された2つの巻物を巡る争奪バトルに巻き込まれていく――というストーリーで、鳥居は虎影を追い詰める女忍者を演じている。主演の斎藤は、「大作じゃない作品を手渡しに近い形で届けられてうれしい」と笑顔であいさつするも、鳥居に、「妖怪壁ドン!」、「いつも全裸に近いけど、今日は服着てるね!」と茶々を入れられタジタジ。一方で、「鳥居さんにしか演じられないくのいちになった」『斎藤)、「めっちゃ綺麗だった」(西村監督)と男性陣から褒め称えられた鳥居は、「綺麗って言われるとバカにされちゃうから言わないで!」と本気で照れていた。斎藤と鳥居は、本作が初共演。斎藤の印象を、「私が馴染めてないんじゃないかと、すごく気を遣ってくれた。優しく扱ってくれてミジメでした……」と語った鳥居は、「ギンナンの食べ方が分からなくて、殻をむいてくれた。今考えるとエロいな」とニヤける場面も。しかし、クランクアップ後の打ち上げで、「会費3,000円の打ち上げで、斎藤工が『俺、1万出すよ』って言うの」と斎藤のスマートな行動に巻き込まれたことを明かし、「歩いて帰ったんだから!」とお釣りをもらえなかったことに恨み節だった。
2015年07月05日斎藤工が7月4日(土)、主演映画『虎影』の大ヒット御礼舞台挨拶に共演の鳥居みゆき、西村喜廣監督と共に登壇。鳥居さんの奔放トークと激しいイジりに見事な返しを見せ、ファンを喜ばせた。斎藤さんが以前から親交の深い西村監督とのコンビで挑んだ忍者アクションムービー。かつては最強の忍だったがいまは妻子と静かに暮らす忍者・虎影が再び戦乱に身を投じるさまを描く。鳥居さんは、虎影の前に立ちはだかる忍者たちを指揮するセクシーなくノ一の夜馬を演じている。斎藤さんは、公開3週目を過ぎてこうして舞台挨拶が行われ、劇場が満席になることについて「いわゆる大作ではない、インディーズに近い作品であり、こういう手渡しに近い形がこの作品っぽくて嬉しい」と喜び「勝負はこれからです!」と呼びかける。そんな斎藤さんを鳥居さんは早速「今日は服着てるね」とイジリ、西村監督も「さっきまで控室で全裸だった」とノリノリで話に尾ひれをつけていく。さらに鳥居さんは、撮影現場での斎藤さんについて「すごく気を遣ってくれるし優しい」と感謝しつつ「この子、なじめないんじゃないの?って思われてたのか、よくクラスにいた『この子も入れてあげて』という感じで扱ってくれてみじめでした…」とチクリ。西村組のスタッフ・キャスト陣の仲の良さについても「(鳥居さんのことを)“家族”と言ってくれるんです。愛にあふれています」と喜びつつ「戸惑いました。LINEのグループもすぐに退会しました。そんな愛にあふれるグループに飛び込む勇気がなかった」と独特の感性で感想を漏らし、会場を笑いに包んだ。さらに斎藤さんについては「顔合わせの飲み会で、銀杏をむいてくれたんですがいま思うと『私の銀杏をむいてくれた斎藤工』ってなんか、エロいな」とニヤリ。また、撮影後の打ち上げの飲み会では「(会計が)一人3千円ずつと言われて、1万円でお釣りをもらおうとしたら、斎藤さんが『僕、1万円出します』と…。その後で1万円出そうとしてた私はどうなるんだ!」と斎藤さんが1万円をポンと出したことで、鳥居さんがお釣りをもらいづらくなったと恨み節!「完全に巻き込まれたよ!私、歩いて帰ったんだから。7千円!」と怒りの告発で斎藤さんを苦笑させていた。時折、鳥居さんから飛び出す「最近、壁ドンやってる?」などといった不規則発言を苦笑交じりにかわしていた斎藤さんだが、後半に進むにつれ、半ばヤケクソに…?劇中で使用した竹製のパワードスーツや、イノシシの被り物の話題で、鳥居さんに「(被り物を)真っ裸で着てたよね?」と振られると「脱いでたのは下半身だけで、上は着てましたよ」とノリノリで返すなど、会場を沸かせていた。『虎影』は新宿武蔵野館ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:虎影 2015年6月20日より全国にて公開(C) 2014「虎影」製作委員会
2015年07月04日注目のイットガールが登場する新連載。第3回のゲストは、公開中の映画『ソロモンの偽証』の主役に約1万人の候補から抜擢された藤野涼子さん。実はこの芸名、同作で演じた役名そのままだといいます。「この映画に出るまで演技経験がほぼなかったんです。だからこそ、作品を通して得たものが大きかった。その収穫と、支えてくれた人たちのことを忘れないためにも、この名前を頂くことにしました」。実生活では、この春から高校生に。「この前、学校終わりに初めてひとりで映画を観に行きました。気楽でいいですね、ひとり映画って。趣味のひとつになりそうです!」◇ふじの・りょうこ2000年生まれ。宮部みゆき原作の2部作映画『ソロモンの偽証』で本格デビュー。初主演とは思えない落ち着いた演技が話題。趣味はヒップホップダンス、テニス。◇DVDのコレクション。「成島出監督から頂いた『ローマの休日』が特にお気に入りです」◇小説も大好き。「伊坂幸太郎さんや山田悠介さんの作品にハマリ中。ミステリーが好き」◇高校に入ってコスメにも興味を持つように。お気に入りは『ロクシタン』。※『anan』2015年5月27日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子
2015年05月26日シスコシステムズは5月18日、 同日付けで、鈴木みゆき氏が同社の代表執行役員社長に就任したことを発表した。鈴木氏は、2015年5月に同社に入社する前は、格安航空会社(LCC)であるジェットスター ジャパンの代表取締役社長を務めていた。それ以前は、鈴木氏は日本の通信およびITサービス事業者であるKVHの代表取締役社長兼CEO、レクシスネクシス アジアパシフィック代表取締役兼CEO、日本テレコム(現ソフトバンクモバイル)専務執行役員兼コンシューマ―事業本部長、ロイター東南アジア代表取締役など、アジア太平洋地域ならびに日本においてリーダー職を歴任してきた。前任のアーヴィン・タン氏は引き続き、アジア太平洋地域ならびに日本地域のプレジデントとして、アジア地域での事業強化、アジア地域と日本市場との連携を強化していく。鈴木氏はタン氏に業務報告を行う。
2015年05月19日ステラ・マッカートニー(Stella McCartney)は4月24日、08年にオープンした青山店をみゆき通りに移転オープンした。新たにオープンする店舗はキューブ型の白い建物、アルミニウムの片持ち梁によるメッシュファサードが目印。マテリアルはシンプルかつナチュラルに、そこに彫刻的なディテールを施した。コンクリート造りの店内には流れるようなウォールパネル、粗めに質感を残した伏器、滑らかなフロアパネルが、それぞれの素材が持つ質感によって落ち着きのある空間を演出している。ショップは地上2階、地下1階の計3フロアで構成。1階ではファラベラなどのアクセサリーが、ディスプレー台やコンクリート棚に陳列される。更に、2階にはスティールレール、マスキュリン、フェミニンによる遊び心が印象的な、ウィメンズのレディトゥウェアを展開した。フィッティングルームにもグーグルアイペンダントを配置し、プレイフルな雰囲気を演出している。一方、楽しくモダンな雰囲気に包まれた地下フロアではキッズコレクションを展開。ポップな色使いのラバーボールが、彫刻的なディスプレーレールにアクセントを加えた。その他、店内ではランジェリー、アイウエア、フレグランス、キッズまでのフルコレクションを展開。オープン時には新作のファラベラバッグを先行販売する他、スターパッチワークを施したエリスシューズを限定発売する。
2015年04月27日新年度・新学期が始まって早半月。少しずつ、新しい生活のリズムに慣れてきた人も多いのでは?映画界ではアカデミー賞受賞の話題作が公開されたり、ゴジラが“襲う”TOHOシネマズ新宿がオープンしたりと、ゴールデン・ウィークへの準備は着々。ただ、ゴールデン・ウィークといえば、気になるのが“5月病”…。そんなちょっぴり不安を抱えたあなたに、“現実”を乗り越える元気をもらえる、3作の新作映画をご紹介!■いまの自分を超え、壁をぶち破る映画…『ビリギャル』もしいま、“何だか、やる気が出ない”“こんなはずではなかった…”と、やる気不足や後悔の気持ちの中、新生活を送っているのなら、こちら。『ビリギャル』(公開:5月1日)は、ご存知、ベストセラーになった原作「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」を、『テルマエ・ロマエll』の橋本裕志が脚本、『いま会いにゆきます』の土井裕泰が監督を務めて映画化。「聖徳太子」を「せいとくたこ」と読み、“太った女の子”と勘違い、東西南北も知らず、日本地図を書かせたらまん丸…という金髪&ミニスカギャルの工藤さやか(有村架純)が、1人の塾教師・坪田(伊藤淳史)との出会いから「慶應大学への現役合格」という無謀ともいえる目標に挑戦していく、ユーモアと愛たっぷりの青春物語。なぜ、その学校、あるいはその職場に入ったのか。なぜ、学ぶのか。なぜ、その場にいるのか。初心を思い出させてくれる映画であると同時に、さやかにとっての坪田先生や両親のように(本作では吉田羊&田中哲司が好演!)、いつも支えとなり、見守ってくれる存在のありがたさをそっと気づかせてくれるはず。そして、壁をぶち破り、自分を取り巻く“世界”を変えていくのは、ほかならぬ自分自身であることを改めて思い至らせてくれる1本だ。■誰かがやらぬなら、自分が動く!…『ソロモンの偽証後篇・裁判』納得できないことが多すぎて、モヤモヤした気持ちを抱えたまま、なかなか前に進めない。そんな一生懸命で真っ直ぐなあなたには、宮部みゆき原作の長編ミステリーを映画化した『ソロモンの偽証後篇・裁判』(公開中)。大雪が降ったクリスマスの朝に見つかった、同級生・柏木卓也の転落死体。学校や大人たちが何もしてくれないなら、自分たちで真実を暴こうと立ち上がったのは、藤野涼子を中心とするクラスメートと他校生の神原和彦。前代未聞、生徒だけの校内裁判は、この後篇でついに開廷。被告は、告発状によって柏木くん殺害の嫌疑がかけられた問題児・大出俊次。涼子は検事として彼の有罪を追及、和彦は彼の弁護を担当する。だが、その裁判で、思いもよらぬ人物の“偽証”が明かされ…。「何があっても、最後までやり抜くって決めたから」という強い決心とは裏腹に、時に傷つき、涙する涼子たち。たとえ、受け止めるのがつらい現実であったとしても、過ちを犯してしまったとしても、それもひっくるめて自分自身。きっと、これまで“見て見ぬふり”してきたことにきちんと向き合うことができたなら、いまよりずっと地に足つけて生きていけるに違いない。■狂気の指導にプライドずたずた、でもその先に…『セッション』先輩にしろ、上司にしろ、自分にとって厳しいことを言ってくれる存在は、実は本当にありがたいもの。そうは言っても、なかなか素直になれないあなたには、本年度アカデミー賞3部門受賞の『セッション』(公開中)がオススメ。名門音楽大学に入学したニーマン(マイルズ・テラー)は、ある日、伝説と呼ばれる教授フレッチャー(J・K・シモンズ)のバンドにスカウトされ、歓喜する。だが、フレッチャーは、ほんのわずかなテンポの違いも許さない超完璧主義者、というより狂気の鬼教師だった!次第に追い詰められ、恋人や人生さえも投げ打ち、ドラムに打ち込んでいくニーマン。だが、フレッチャーの狂気は加速する一方。ニーマンは彼が目指す“極み”へ少しでも追いつこうと、文字通り血のにじむ努力を重ねていくのだが…。「才能がある」と持ち上げたかと思えば、次の瞬間には椅子が投げつけられるスパルタ・レッスン。原題の「Whiplash」=“ムチで打つこと”さながらに、ムチを打ちまくるフレッチャーは、その都度、天狗になりかけたニーマンの鼻をへし折っていく。そんな本作の衝撃のラストは劇場で確認いただくとして、オスカー受賞の夢にまで出てきそうな鬼教師には、自分のプライドは自分で守る、ということを教えてもらえそうだ。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ソロモンの偽証前篇・事件 2015年3月7日より全国東宝系にて公開(C) 2015「ソロモンの偽証」製作委員会ソロモンの偽証後篇・裁判 2015年4月11日より全国にて公開(C) 2015「ソロモンの偽証」製作委員会ビリギャル 2015年5月1日より全国東宝系にて公開(C) 2015映画「ビリギャル」製作委員会セッション 2015年4月17日よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開(C) 2013 WHIPLASH, LLC. ALL RIGHTS RESERVED
2015年04月19日女優の藤野涼子が4月11日(土)、役名デビューを果たした主演作『ソロモンの偽証後編・裁判』の初日舞台挨拶に登壇。成島出監督から卒業証書を受け取り、「たくさん成長させていただいた。これからも藤野涼子として頑張っていこうと思います」と決意表明した。宮部みゆきが作家生活25年の集大成として執筆に9年をかけた超大作を2部作で実写映画化。ある男子生徒の転落死をきっかけに、保身に走る大人たちや無責任なマスコミに反旗を翻し、14歳の中学生たちが“校内裁判”を開くという前代未聞のミステリーが、『後編』でついに“閉廷”する。藤野さんは「前編でモヤモヤさせてしまった分、今日はスッキリしていただけましたか?これで終わってしまうのは、さみしい気持ちもある」と瞳を潤ませ、心境を語った。東京・新宿ピカデリーで行われた初日舞台挨拶には藤野さんと成島監督に加えて、共演する板垣瑞生、石井杏奈、清水尋也、富田望生、前田航基、望月歩、佐々木蔵之介、夏川結衣が出席。この日の卒業証書授与式はサプライズだったため、“生徒たち”の感動もひとしおの様子だった。主人公・涼子の両親を演じた佐々木さんと夏川さんは、藤野さんに花束を手渡し「親子として会うのは今日が最後だけど、今後も“涼子”と呼べるのは嬉しいし、同じ俳優同士として仕事できるのを楽しみにしている。実際、涼子が現場を引っ張り、僕ら大人たちが支えられた。誇りに思っている」(佐々木さん)、「涼子はもちろん、ここにいるみんなが本当によく頑張りました。今日はみんなの緊張が、こちらにも乗り移っちゃって…」(夏川さん)と“親心”を見せていた。『ソロモンの偽証前編・事件』『ソロモンの偽証後編・裁判』は全国で公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ソロモンの偽証前篇・事件 2015年3月7日より全国東宝系にて公開(C) 2015「ソロモンの偽証」製作委員会ソロモンの偽証後篇・裁判 2015年4月11日より全国にて公開(C) 2015「ソロモンの偽証」製作委員会
2015年04月11日宮部みゆきのミステリー小説を、『八日目の蟬』(2011年)で日本アカデミー賞を総なめした成島出監督が2部作として映画化した『ソロモンの偽証』。前篇『ソロモンの偽証 前篇・事件』が公開中だが、『ソロモンの偽証 後篇・裁判』の4月11日(土)の公開に先立ち、後篇の先行上映が4月4日・5日に行われた。5日には、主演の藤野涼子、共演の板垣瑞生、成島出監督が、新宿ピカデリーで舞台あいさつを行った。『ソロモンの偽証』は、転落死した同級生の死の謎を巡り、中学生たちが隠された真実を暴こうとするサスペンス映画。1万人の中から主演の座を勝ち取った藤野涼子が、役柄と同じ芸名で鮮烈に女優デビューを果たした。板垣瑞生は、後篇のカギとなる神原和彦役を演じた。藤野は「いちばん最後のシーンでは、表現することの難しさを知りました。300人の傍聴人の前で思いを伝えることは、かなり難しかったです」と告白。「何度もNGを出し、何でこんなに演技ができないんだろうと思ったけど、監督やスタッフさんのおかげで、自分でも納得のいく演技ができたと思っています」と充実感あふれる表情を見せた。板垣は「(裁判のシーンでは)最初から最後まで回しっぱなしだったので、300人いるなかで、ひとかみすると最初からやりなおし。プレッシャーがすごくて辛かったです」と撮影の苦労を吐露した後「こうやって(劇場を)回らせていただいて、いろんな方々に出会えて幸せでした。人生で1回、経験できるかどうかの映画に出演できてうれしいです」と喜びを語った。成島監督は、2人について「実は一昨年の11月にオーディションをやり、ワークショップを始めた時、この2人の演技力は最下位でした」と振り返りながら「ただ、2人の真っ直ぐな眼差しと真っ直ぐな心に賭けてみようと。多くのスタッフから反対されたけど、この2人で成立しないなら映画は止めようと思いました。見事にやりきってくれて感謝しています」と藤野たちを称えた。また、監督は「原作者の宮部(みゆき)さんは、言っておきますが、ものすごく気に入ってくれました」とアピールした。『ソロモンの偽証 後篇・裁判』は4月11日(土)より全国公開。
2015年04月07日宮部みゆき渾身の長編ミステリーを完全映画化し、4月11日(土)には『後篇・裁判』が劇場公開となる『ソロモンの偽証』。“嘘”が重要なカギとなる本作で、応援大使を務める“嘘から逃げない男”、元・ゴースト作曲家の新垣隆が、本日エイプリルフールに映画公式HPをジャック!なんとセーラー服姿で“偽装”し、“新垣の微笑”まで見せていることが分かった。大雪が降ったクリスマスの朝に遺体で見つかったクラスメイトの死の謎を、中学生たちが前代未聞の“校内裁判”を開き、明らかにしていく本作。現在公開中の『前篇・事件』を観た観客から「早く後篇を観たい!」と話題沸騰となっている本作に、飛び込んできたのがこのニュース。応援大使の新垣さんはセーラー服姿で、主人公・藤野涼子になりきり(!?)、体を張ってインパクト大のWeb用ビジュアルに登場。「最後の晩餐」ver.のビジュアルでは、藤野涼子の如く中央に座し、嘘に立ち向かっていく様子(!?)が描かれている。また、公式サイトのビジュアルはレオナルド・ダ・ヴィンチによる「最後の晩餐」を模したものであることから、同じくダ・ヴィンチつながりで「モナリザ」にも偽装。加えて、「生まれて初めてセーラー服を着ております」と新垣氏が語るメイキング動画も到着している。応援大使就任にあたり、「自分が中学生だったころから30年の月日が経ち、髪の毛は随分薄くなってしまいましたが、心の気持ちはそのころといまとで何ら変わっていないということに、ふと気がつきました」と、本作から“あの頃”の中学生だった自分を思い出したことを明かしていた新垣氏。前代未聞のエイプリルフール企画にも、真摯に取り組んでいたようだ。『ソロモンの偽証』<前篇・事件>は公開中、<後篇・裁判>は4月11日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ソロモンの偽証前篇・事件 2015年3月7日より全国東宝系にて公開(C) 2015「ソロモンの偽証」製作委員会ソロモンの偽証後篇・裁判 2015年4月11日より全国にて公開(C) 2015「ソロモンの偽証」製作委員会
2015年04月01日KADOKAWAは、「黒板アート」で注目されている現役女子高生・れなれなさんのイラストを表紙に採用した宮部みゆき最新単行本「過ぎ去りし王国の城」のイメージビデオを公開した。発売日は4月24日。価格は1,600円(税抜)。同作のカバーイラストは、 ハンドルネーム"れなれな"という現役女子高生が描いたもの。 イメージビデオの内容は、 あらすじのテロップと彼女が黒板にイラストを描く模様を組み合わせており、メイキングの一部を見ることができる。黒板アートを描く様子だけでなく、最後に「消す」行為も含めた構成とすることで、同作の世界観を表現。映像の最後には作者の宮部みゆき氏からの直筆メッセージを見ることができる。また、彼女がカバーイラストを手がけたのは、今年1月に休日の学校にて「アナと雪の女王」のビジュアルを黒板に描いた写真がきっかけ。Twitter上で5万リツイートもの反響を呼び、この絵を見たKADOKAWAサイドが、宮部氏の新作のイメージにぴったりということで、黒板アート執筆のオファーをかけたという。なお、れなれなさんは幼稚園から絵を描くことが大好きで、高校にて美術部に所属。趣味は「油絵・水彩・シャーペンイラスト・黒板・女の子と猫とジブリと邦ROCKとベースと任天堂」ということだ。■作品紹介早々に進学先も決まった中学三年の二月に、中世ヨーロッパの古城のデッサンを拾った尾垣真。やがて絵の中にアバター(分身)を描きこむことで、自分もその世界に入りこめることを突き止める。友だちの少ない真は、美術部員の珠美にアバターを依頼、ともに冒険するうち、探索仲間のパクさんと出会い、塔の中にひとりの少女が閉じ込められていることを発見する。それが十年前のとある失踪事件に関連していることを知った三人は……。
2015年03月26日KADOKAWAは、カバーイラストを現役女子高生が描いた宮部みゆき最新単行本「過ぎ去りし王国の城」を発表した。発売日は4月24日。価格は1,600円(税抜)。同作品は、直木賞作家・宮部みゆきの最新作。カバーイラストとして描かれた架空の城は、ハンドルネーム"れなれな"という現役の女子高生が6時間かけて黒板に描いたもので、同作品に登場するヨーロッパの古城をイメージしている。れなれなさんがこのイラストを描くきっかけとなったのは、1月に彼女が描いた「アナと雪の女王」を模写した黒板アート。今年1月に休日の学校にて「アナと雪の女王」のビジュアルを黒板に描いた写真はTwitter上で5万リツイートもの反響を呼び、この絵を見たKADOKAWAサイドが、宮部氏の新作のイメージにぴったりということで、黒板アート執筆のオファーをかけたとのこと。なお、れなれなさんは幼稚園から絵を描くことが大好きで、高校にて美術部に所属。趣味は「油絵・水彩・シャーペンイラスト・黒板・女の子と猫とジブリと邦ROCKとベースと任天堂」ということだ。■作品紹介早々に進学先も決まった中学三年の二月に、中世ヨーロッパの古城のデッサンを拾った尾垣真。やがて絵の中にアバター(分身)を描きこむことで、自分もその世界に入りこめることを突き止める。友だちの少ない真は、美術部員の珠美にアバターを依頼、ともに冒険するうち、探索仲間のパクさんと出会い、塔の中にひとりの少女が閉じ込められていることを発見する。それが十年前のとある失踪事件に関連していることを知った三人は……。
2015年03月20日1万人の中からオーディションでデビューを勝ち取った女優・藤野涼子が主演する、宮部みゆき原作の映画『ソロモンの偽証 後篇・裁判』(4月11日公開)の予告動画が13日、公開された。事件の発生から、"真実"を暴くために子どもたちが立ち上がる姿を描いていた『ソロモンの偽証 前篇・事件』に続く今回の予告動画では、「何があっても、最後までやり抜くって決めたから」と、涼子が強い決心を父・剛(佐々木蔵之介)に宣言。続いて学校内裁判の映像とともに、剛の声で「本当のことがわかったら、お前も傷つくかもしれない」というメッセージが流れる。果たして"本当のこと"とは、そしてその真実の先に"希望"はあるのか…。本作は、ミステリーの名手・宮部みゆきの同名小説を、『八日目の蟬』(2012年)で第35回日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞した成島出監督が映画化したもの。中学校を舞台に、同級生の死体が発見される事件からスタートする本作で生徒たちを演じるのが、約1万人の候補者から選び抜かれた新鋭たち。前編は7日から公開されており、主演の藤野涼子が本作で初めての演技に挑戦。役名での芸能界デビューを果たした。前代未聞の生徒だけの校内裁判がついに開廷。被告は、告発状によってクラスメート殺害の嫌疑がかけられた問題児。校内裁判の提案者である涼子は検事として、彼の有罪を立証しようとする。対するは、他校生ながら裁判に参加する神原和彦。さまざまな思惑が絡み合う中、真相を究明しようと彼らは奔走する。そして、裁判は思いもよらぬ人物の"偽証"で幕を閉じる。偽証の果てに、彼らが見たものとは―。(C)2015 「ソロモンの偽証」製作委員会
2015年03月13日ベストセラー作家・宮部みゆきの最高傑作と謳われている長編推理小説を「前篇・事件」「後篇・裁判」2部作で映画化した『ソロモンの偽証』。現在『前篇・事件』が公開されている本作から『後篇・裁判』の予告編が公開された。宮部みゆきの原作を基に『八日目の蝉』の成島出が監督を務める本作。中学生キャストには、役柄と同名の藤野涼子を主演に、板垣瑞生、「E-girls」のメンバー・石井杏奈、清水尋也、富田望生、「まえだまえだ」の前田航基、望月歩らが好演。その脇を固める大人キャストに佐々木蔵之介、永作博美、尾野真千子、黒木華ら実力派俳優陣が集結している。前代未聞の生徒だけの校内裁判、遂に開廷。被告は、告発状によってクラスメート殺害の嫌疑がかけられた問題児。校内裁判の提案者である藤野涼子は検事として、彼の有罪を立証しようとする。対するは、他校生ながら裁判に参加する神原和彦。さまざまな思惑が絡み合う中、真相を究明しようと彼らは奔走する。そして、裁判は思いもよらぬ人物の偽証で幕を閉じる。偽証の果てに、彼らが見たものとは―――。今回公開された予告編では、真実を暴くために立ち上がる姿を描かれていた『前篇・事件』から一変、『後篇・裁判』では「何があっても、最後までやり抜くって決めたから」と強い決心を胸に、傷つきながらも嘘に隠された衝撃の真実を追い求める涼子たち姿が映し出される。子どもたちが自らの手で執り行うこととなった学校内裁判で明らかになる真実とは?後篇への期待感をさらに高める予告編をこちらからご覧あれ。『ソロモンの偽証』<前篇・事件>は公開中、<後篇・裁判>は4月11日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ソロモンの偽証前篇・事件 2015年3月7日より全国東宝系にて公開(C) 2015「ソロモンの偽証」製作委員会ソロモンの偽証後篇・裁判 2015年4月11日より全国にて公開(C) 2015「ソロモンの偽証」製作委員会
2015年03月13日宮部みゆきのミステリー小説を2部作で映画化する『ソロモンの偽証』の後篇・裁判の予告編が公開になった。中学生たちが自らの手で法廷を開き、傷つきながら真実を追い求める姿が描かれる。予告編映画は、クリスマスに起こったひとりの生徒の死の真相を、生徒たちが“校内裁判”を開廷して紡ぎ出していく様を描くミステリー大作。『八日目の蝉』の成島出が監督を務め、佐々木蔵之介、夏川結衣、永作博美、小日向文世、黒木華、尾野真千子らが出演しているが、藤野涼子ら主役の生徒たちは一般公募のオーディションで選ばれた。映像は、校内法廷に集まった生徒たちが、証言し、質問し、話し合いを繰り返す姿が描かれる。ポイントはタイトルにもなっている“偽証”だ。劇中では何者かが嘘をつき、その嘘には衝撃の真実が隠されているという。嘘をついているのは誰なのか? なぜ嘘をついているのか? 後篇では前篇で描かれた様々な謎の真相が明かされ、ラストには感動のドラマが待っているという。『ソロモンの偽証前篇・事件』公開中『ソロモンの偽証後篇・裁判』4月11日(土)公開
2015年03月13日宮部みゆきのミステリー小説を2部作で映画化する『ソロモンの偽証』の前篇が先週末から公開をスタートした。本作は試写会の段階から高評価を集めており、モニター試写会では参加者の約98パーセントが「後篇が観たくなった」と回答している。その他の画像映画は、クリスマスに起こったひとりの生徒の死の真相を、生徒たちが“校内裁判”を開廷して紡ぎ出していく様を描くミステリー大作。『八日目の蝉』の成島出が監督を務め、佐々木蔵之介、夏川結衣、永作博美、小日向文世、黒木華、尾野真千子らが出演しているが、藤野涼子ら主役の生徒たちは一般公募のオーディションで選ばれた。一般公開前に実施されたモニター試写会では「原作を読まずに観ましたが、とても引き込まれる。後篇を待ちきれずに原作を読みたくなる」「小説とは異なる部分があるものの、とても良い出来だった。後篇に期待」「こんなに釘付けになった映画は久々です。特に主演の藤野さんがこの作品を引っ張っている」などの声が集まり、参加者の約98.4パーセントが「後篇が観たくなった」と回答。原作を読んでいる観客も、映画でこの作品を知ったという観客も同様に「後篇を観たい」と回答しているという。『ソロモンの偽証前篇・事件』公開中『ソロモンの偽証後篇・裁判』4月11日(土)公開
2015年03月12日映画『ソロモンの偽証 前篇・事件』が3月7日(土)に公開を迎え、キャスト陣と成島出監督らが舞台挨拶に登壇。本作で女優デビューを果たし役名を女優名として襲名した主演の藤野涼子が、佐々木蔵之介、夏川結衣、小日向文世らの称賛に、壇上で思わず涙を流した。宮部みゆきの長編サスペンスを前後篇二部作で映画化。中学生の生徒がある雪の日に、遺体で発見される。クラスの生徒たちは事件の真相を解き明かすべく前代未聞の学校内の裁判を開廷する。藤野さんをはじめ、中学生役を演じた板垣瑞生、石井杏奈、清水尋也、富田望生、前田航基、望月歩は劇中衣裳の制服姿で登壇。藤野さんにとっては生まれて初めての映画公開初日の舞台挨拶となった「どれくらいお客さんがいるのか?壇上に上がるまで不安でしたが、こんなにたくさんの方が来てくださって嬉しく思っています」と満員の客席を見渡し、ホッとした表情を見せた。藤野さんら学生役の俳優は、1万人の応募があったオーディションで33名に絞り込まれた、いわば“選ばれし精鋭”だが、尋常でないプレッシャーを背負い、ものすごい量の稽古を重ね、昨夏の暑さの中で、体育館での撮影に冬服で挑んだ。主人公・涼子の父親を演じた佐々木さんは「1万人から選ばれたと言われますが、、1万人を背負って立っている“覚悟”があった。毎日、全身全霊で芝居をぶつけてくるのに心打たれていました」と若きキャストたちを称賛。特に“愛娘”藤野さんの成長について「普通に一緒にお弁当を食べるところから始まって(笑)、出来上がった映画の試写を見て『こんな風に変わったのか!』『うちの娘がこんなに立派になった』という思い。娘のおかげでお父さん役をやらせてもらいました」と藤野さんへの感謝さえ口にする。母親役の夏川さんも同じ思いのようで「最初は心配でしたが、進むうちに『この子なら大丈夫』と思えるようになりました。(夏川さんが)無言で『大丈夫!』と伝えたときに、(藤野さんが)ニコッと笑うのを見て『娘がいたらこんな感じかな』と思いました。母になれてよかったです」と嬉しそうに語る。校長役の小日向さんは、最初に監督や藤野さんと顔を合わせたときは、裁判シーンなどの難易度の高さに「この映画は成立するのか?」と不安を覚えたそうだが、実際の撮影現場では「見事に変身していた」と藤野さんの成長を絶賛。「役者として演じること、役を作ることについて考えさせられました。監督の粘り強さもありますが、(生徒たちが)一緒に進んだ結果だと思います」と語った。舞台中央で、佐々木さん、夏川さん、小日向さんの言葉に耳を傾けていた藤野さんは、途中から堪えきれず、大粒の涙を頬につたわせた。最後に、もう一度マイクを握った藤野さんは改めて、成島監督、佐々木さん、夏川さん、小日向さん、そしてこの日は登壇できなかった面々も含めた32人の仲間たちへの感謝を口にし、声を震わせながら「きょうは本当にありがとうございました」と客席に向けて深々と頭を下げた。『ソロモンの偽証 前編・事件』は全国にて公開中、『後篇・裁判』は4月11日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ソロモンの偽証前篇・事件 2015年3月7日より全国東宝系にて公開(C) 2015「ソロモンの偽証」製作委員会ソロモンの偽証後篇・裁判 2015年4月11日より全国にて公開(C) 2015「ソロモンの偽証」製作委員会
2015年03月08日宮部みゆきのミステリー巨編を映画化した『ソロモンの偽証 前篇・事件』(成島出監督)の初日舞台あいさつが3月7日に都内で行われ、本作に大抜てきされ役名で女優デビューを飾る藤野涼子が登壇。「演技をするのも初めてだった私が、(演じた)涼子と一緒に成長できた。今日は不安な気持ちもあったが、こんなにたくさんのお客様に観ていただけたなんて…」と感激の涙を流した。『ソロモンの偽証』舞台挨拶その他の写真舞台あいさつには藤野をはじめ、成島監督、生徒役の板垣瑞生、石井杏奈、清水尋也、富田望生、前田航基、望月歩、共演する佐々木蔵之介、夏川結衣、小日向文世が出席。クリスマスに起こったひとりの生徒の死をきっかけに、ヒロイン・涼子の呼びかけで、生徒たち自らが“校内裁判”を開廷し、悲劇に隠された真実を紡ぎ出していく。本作に続き、4月11日には『ソロモンの偽証 後篇・裁判』の公開が控えており、成島監督は「前篇はこんな終わり方をしてしまい、まずはお詫びします。後篇には奇跡的な救済が待っているので、あと1カ月待っていただき、子どもたちがたどり着いた真実を見守ってください」と呼びかけた。涼子の父親で刑事という役どころに挑んだ佐々木は、「子どもたちが全身全霊で芝居にぶつかる姿に心を打たれました。映画を観て“うちの娘”がこんなに立派になったと誇らしく思うと同時に、娘のおかげで自分がお父さん役をやらせてもらったと実感した」と藤野ら生徒役キャストの奮闘と成長に感激しきり。涼子の母親を演じた夏川も「初めて会ったときは、とってもあどけなかった涼子ちゃんが、悩み戸惑いながら、自分で壁を乗り越える姿は心強かった」と目を細めていた。『ソロモンの偽証前篇・事件』公開中『ソロモンの偽証後篇・裁判』4月11日(土)公開取材・文・写真:内田 涼
2015年03月07日昨年、“現代のベートーベン”と言われた作曲家の佐村河内守氏の“嘘”を告発し、自らが彼のゴーストライターであると名乗り出た音楽家で、最近はバラエティ番組にも引っ張りだこの新垣隆が、“嘘”が重要な要素となる映画『ソロモンの偽証』の応援大使に就任し、3月5日(木)に会見に出席した。本作は宮部みゆきのベストセラーの映画化。ある男子中学生の死に伴い、クラスメイトたちが真犯人を探すべく、校内裁判を行なう様を「前篇 事件」「後篇 裁判」の二部作で描いており、「嘘つきは、大人のはじまり。」というセンセーショナルなコピーが、ポスターなどにも踊っている。新垣さんは配給会社である「松竹」の宣伝部長から応援大使就任の任命状を受け取ったが、そこには“嘘から逃げない男”といった文言が並ぶ。続いて新垣さんは大使のたすきを肩にかけ、応援大使の名刺を集まった報道陣に配布したが「実は、名刺を初めて持ちました」と明かす。今回、“嘘”や“偽証”という昨年の事件を踏まえての応援大使就任のオファーとなったが「仕事を選ばないのか?」という司会者の遠慮のない問いかけに、新垣さんは「そうですね。『頂いた仕事こそが仕事である』と思ってます」となんとも深~い言葉を口にする。さらに、「ここ数年でついた嘘は?」というミエミエの質問にも「…はい。みなさんご存知の通り、非常に大きな嘘をつきまして…。そういう人間がこのような役割を務めることができるのか?といった(自問をしている)ところですが、それを含めてみなさんに(映画を)知っていただき、役目を務めたい」と意気込みを口にした。また、この“ゴースト問題”以外での最近ついた嘘を尋ねると「今年は婚活すると宣言したんですが、いまだに全くしてません」と告白。結婚願望は「ないと言えば嘘になる。ですが、いまはお仕事をいただいて一生懸命頑張ってます」と語り、好きな女性のタイプについては「この映画に出ている女優さんはみなさん素敵な方で。校長先生役の余貴美子さんが素敵ですね」と映画に出ている女優の中でも尾野真千子でも夏川結衣でも、黒木華でもなく、余貴美子が一番好きだという嘘偽りのない思いを吐露した。この日は会見に現役の中学生も出席し、新垣大使に質問をぶつけた。「友達に嘘がばれました。謝罪会見を開くべきでしょうか?」という相談には「会見は開かなくていいと思います(笑)。謝って『ごめんなさい』と言ってください。そのひと言が大事です」とアドバイス。「今日1日を漢字一字で表すなら?」という質問には「『ソロモン偽証』から“偽”をとって“証”。応援大使に就任して、その証としてみなさんの前に立っています」と語っていた。最近、バラエティ番組にも引っ張りだこで、ドラマにも出演するなど多方面での活躍が目立ち、ゴースト騒動のケガの功名とも言えるが、本人はあくまでも「音楽家で作曲家でピアニスト」と語り、「(ゴースト告白により)音楽家として活動できるようになったので、それを続けていきたいです」といま現在の“夢”を明かした。『ソロモンの偽証』【前篇・事件】3月7日(土)より【後篇・裁判】4月11日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ソロモンの偽証前篇・事件 2015年3月7日より全国東宝系にて公開(C) 2015「ソロモンの偽証」製作委員会ソロモンの偽証後篇・裁判 2015年4月11日より全国にて公開(C) 2015「ソロモンの偽証」製作委員会
2015年03月05日ベストセラー作家・宮部みゆきが集大成として構想15年、執筆に9年を費やしたミステリー巨編を2部作で映画化した『ソロモンの偽証 前篇・事件』が3月7日(土)、『ソロモンの偽証 後篇・裁判』が4月11日(土)から全国で封切られる。クリスマスの朝に起こった同級生の転落事故をきっかけに、目撃者を名乗る匿名の告発状や、別の同級生の死亡事故などが巻き起こるなか、第一発見者である中学2年生・藤野涼子は、学校内裁判を開廷させる。真実を追求しようとしない教師や保護者、無責任な報道を過熱させるマスコミといった大人たちに反旗を翻す、いわば14歳の“勇気”を描いた本2部作は、そのまま製作サイドの“勇気”なしには実現しなかったプロジェクトといえる。邦画業界で人気コミックを「2部作で映画化」するのは、いまや珍しいことではなく、興行的に成功したものも、失敗したものもある。どちらにせよ「原作」と「主演俳優」の知名度は最低限の担保として必要で、『ソロモンの偽証』に関しても原作の知名度は申し分ない。ただ、コミックとは違い、衝撃的な事件とその背景にある人間関係の複雑さを重厚なタッチで記したミステリー小説を、2部作のエンタメ映画として映像化するのは簡単ではない。さらに、主人公・藤野涼子を演じるのは演技経験がほぼない、文字通りの新人であり“主演俳優”として前後編合わせて4時間半になる大作を背負わせるのは、異例であり無謀にさえ思える。彼女は今回の大抜擢を機に、役名である「藤野涼子」を芸名に女優デビュー。藤野を含め1クラス33人のキャストは、1年以上にわたり、全国で約1万人が参加したオーディションを勝ち抜いた新鋭が勢揃い。うち数名は、芸能事務所に所属していない。ロックバンド「U2」が初めて日本映画に楽曲を提供したことでも話題の本2部作。シリーズ作などを除くと、松竹にとっても2部作映画の配給は初めてだと言い(※『リトル・フォレスト』2部作は松竹メディア事業部が配給)、その“勇気”の結晶である『ソロモンの偽証』映画化に、いまの観客がどんな審判を下すか大きな注目が集まっている。メガホンをとるのは、『八日目の蝉』の成島出監督。佐々木蔵之介、尾野真千子らが新人俳優を盛り立てる。(text:Ryo Uchida)■関連作品:ソロモンの偽証前篇・事件 2015年3月7日より全国東宝系にて公開(C) 2015「ソロモンの偽証」製作委員会ソロモンの偽証後篇・裁判 2015年4月11日より全国にて公開(C) 2015「ソロモンの偽証」製作委員会
2015年03月02日佐村河内守の“ゴーストライター騒動”で、そのゴーストライターとして暗躍し、大きな注目を集めた作曲家・新垣隆が、今春公開される映画『ソロモンの偽証』の応援大使に就任したことが発表された。さらに、トークアプリ「755」で中学生から質問を受けつける“大人の相談室”を開設することも明らかとなった。映画『ソロモンの偽証』は、ベストセラー作家・宮部みゆきが構想15年・執筆に9年もの歳月を費やしたという同名ミステリー巨編を、成島出監督をはじめとする『八日目の蝉』チームが再結集し、2部作で映画化したもの。物語は大雪に見舞われたクリスマスの朝ーー雪の校庭に転落死した男子生徒、柏木卓也が発見される。警察は自殺と判断したが、殺人の目撃者を名乗る告発状が学校に届く。告発された容疑者はクラスメイト。過熱するマスコミ報道、無力な学校と親、新たな殺人計画…。そして犠牲者がひとり、またひとりと増えていく中、「もう大人たちには任せておけない」と、遺体の第一発見者である生徒のひとり、藤野涼子の発案で学校内裁判が開廷されることに…。本作では、真実を追い求め葛藤する中学生たちがメインとして描かれるが今回、新垣さんはそんな中学生たちを応援するための応援大使として公開初日まで活動することとなる。さらに、2月26日(木)より先述したトークアプリ「755」にて「ソロモンの偽証応援大使新垣隆」の名で登録。嘘にまつわる話や葛藤など、中学生からの質問を募集し、3月5日(木/18:30~19:30を予定)に本人自らが質問に答えていくとのこと。新垣さんは、今回の企画について「自分が中学生だった頃から30年の月日が経ち、髪の毛は随分薄くなってしまいましたが、心の気持ちはその頃と今とで何ら変わっていないという事に、今ふと気がつきました。皆さんと共に考えるという事は、自分の中に存在するかつての中学生の私と対話する、という事でもあります。ぜひ皆さんの思いを聞かせてください」とコメントを寄せている。嘘から逃げない男が、中学生たちの想いにどんな言葉で応えるのか…注目が集まりそうだ。『ソロモンの偽証前篇・事件』は3月7日(土)より、『ソロモンの偽証後篇・裁判』は4月11日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ソロモンの偽証前篇・事件 2015年3月7日より全国東宝系にて公開(C) 2015「ソロモンの偽証」製作委員会ソロモンの偽証後篇・裁判 2015年4月11日より全国にて公開(C) 2015「ソロモンの偽証」製作委員会
2015年02月26日お笑いコンビ・ドランクドラゴンの塚地武雅が23日、自身が出演する映画『ソロモンの偽証 前篇・事件』(3月7日公開)の完成披露試写イベントに出席し、娘役の富田望生(とみたみう)から手紙をもらっていたことを明らかにした。イベントには主演の藤野涼子のほか、板垣瑞生、石井杏奈、清水尋也、富田望生、前田航基、望月歩、佐々木蔵之介、夏川結衣、黒木華、田畑智子、塚地武雅、松重豊、小日向文世、尾野真千子、成島出監督らが登壇した。作品の内容にちなんで、撮影中「これは有罪だな!」と思ったエピソードについて聞かれると塚地は、「本編に悲しいシーンがあるんです。涙ながらのシーンの撮影の前に両親に対して松子(富田)が手紙を書いてくれて、それを読んでくれるんです。それは『泣けるわ!』と思いましたよ。罪ですね」と明かした。生徒を演じた若手俳優たちのあいさつを受けて、佐々木は「子どもたちの立派なあいさつで現場を思い出してしまいました。本当に彼らはまっすぐにひたむきで、きれいな心で芝居をしていました。それに比べるわけでもないですが、僕たちも全身全霊でやらせていただきました」と振り返る。夏川も、「この映画では子どもたちが本当に成長して、見習わなくちゃと思うところもあり、刺激を受けました」と絶賛。映画に関連して、今までついた「大きなウソ」を聞かれ、藤野は「母親が食器を集めるのが趣味なんですけど、コップを壊してしまって、父親のせいにしてしまいました。まだ言っていないので、帰ってから怖いですね」と捨て身のエピソードを披露すると、尾野も「東京に出てきてあまりお仕事が無いときに実家に帰って、スケジュールは入っていなかったのに3日間くらいで、仕事が2件入っているからって言って帰ってきたことですね」と、下積み時代を語った。物語は、クリスマスの朝に起きた男子生徒の謎の事件に始まる。警察は自殺と判断したが、殺人の目撃者を名乗る告発状が学校に届く。告発された容疑者はクラスメートだった。マスコミ報道が過熱する中、学校と親は何もできずにいた。そんな中、新たな殺人計画が明らかになり、さらなる犠牲者が出る。もう、大人たちに任せておけない。隠された真実を暴くため、子どもたちが立ち上がり、学校内裁判が開廷される。本作は、ミステリーの名手・宮部みゆきの同名小説を、『八日目の蟬』(2012年)で第35回日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞した成島監督が映画化。続編の『ソロモンの偽証後篇・裁判』は、4月11日に公開される。
2015年02月25日俳優の佐々木蔵之介が2月23日(月)、出演作『ソロモンの偽証』の完成披露試写会に出席し、「雪が積もったクリスマスのシーンを撮ったのは、去年の夏。ものすごく暑かったし、雪も綿で作られていた」と撮影現場の“ウソ”を暴露していた。都内で開催され、約5,000人が来場した完成披露試写会には佐々木さんをはじめ、藤野涼子、板垣瑞生、石井杏奈、清水尋也、富田望生、前田航基、望月歩、夏川結衣、黒木華、田畑智子、塚地武雅、松重豊、小日向文世、尾野真千子、成島出監督がズラリ“出廷”。完成したばかりの本作をアピールしていた。本作で本格的な演技に初挑戦し、役名で女優デビューを飾ることになった15歳の藤野さんは、来場者の多さに少々緊張した面持ち。それでも「お母さんが大切にしていたコップを割ってしまって…。兄弟姉妹もいないので、誰のせいにもできず、お父さんに罪をなすりつけてしまった」と自らの“偽証”を告白。なんと、この日まで内緒にしていたそうで「今日、家に帰るのが怖い…」と苦笑いだった。一方、大人に成長した涼子を演じた尾野さんは、「売れない時代、実家に帰っても『仕事があるから、そろそろ帰る』ってウソをついた。心配かけたくなくて…」と下積み時代の“偽証”を明かしていた。ベストセラー作家・宮部みゆきの作家生活25年の集大成にして、最高傑作の誕生と謳われるミステリー巨編を2部作で映画化した本作。クリスマスの朝に起こった同級生の転落事故をきっかけに、目撃者を名乗る匿名の告発状、新たな殺人計画、マスコミの過剰報道が巻き起こるなか、ヒロイン・藤野涼子は隠された真実を暴くため、学校内裁判が開廷させる。『ソロモンの偽証』前篇・事件は3月7日(土)、後篇・裁判は4月11日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年02月24日直木賞作家・宮部みゆきのミステリー大作を映画化した『ソロモンの偽証 前篇・事件』の完成披露試写会が2月23日に都内で行われ、本作に大抜てきされ役名で女優デビューを飾る藤野涼子をはじめ、佐々木蔵之介、尾野真千子、成島出監督ら総勢16名のスタッフ、キャストが駆けつけた観客5000人の前に“出廷”した。その他の写真現在15歳の藤野は、「何が真実で、何がウソなのか。この映画を見て深く考えてもらえれば」と緊張した面持ちであいさつ。それでも、今まで経験した“偽証”を問われると、「お母さんが大事にしていたコップを割ってしまい、その罪をお父さんになすりつけてしまって…。今日、この場で初めて告白したので、家に帰るのが怖いです」とティーンらしい初々しさを披露した。一方、涼子の父親を演じる佐々木は、「真冬のシーンを真夏に撮ったので、雪も綿なんですよ」と撮影現場の“ウソ”を暴露。23年後の成長した涼子役の尾野は、「まだ売れていないとき、心配かけたくないので、実家に帰っても『仕事があるから、戻るね』ってウソをついた」と苦労話を語った。作家生活25年を迎える宮部が構想15年、執筆に9年以上をかけた同名小説を、2部作で映画化。映画は、クリスマスに起こったひとりの生徒の死をきっかけに、ヒロイン・涼子の呼びかけで、生徒たち自らが“校内裁判”を開廷し、悲劇に隠された真実を紡ぎ出していく様を描く。成島監督は「ここにいる子どもたちが、毎日泣いたり笑ったりしながら、一丸になって完成させた」と感激しきり。完成披露試写会には板垣瑞生、石井杏奈、清水尋也、富田望生、前田航基、望月歩、夏川結衣、黒木華、田畑智子、塚地武雅、松重豊、小日向文世が同席した。『ソロモンの偽証前篇・事件』3月7日(土)公開『ソロモンの偽証後篇・裁判』4月11日(土)公開取材・文・写真:内田 涼
2015年02月23日宮部みゆきの最高傑作を『八日目の蝉』チームが完全映画化した『ソロモンの偽証』。主演の新人・藤野涼子に加え、佐々木蔵之介、夏川結衣、永作博美、小日向文世、黒木華、尾野真千子ら豪華俳優陣が名を連ねる本作の、物語の核心へとより迫る予告第二弾とポスタービジュアルが到着した。クリスマスの朝、雪の校庭に転落死した男子生徒。警察は自殺と断定したが、殺人の目撃者を名乗る告発状が学校に届く。告発された容疑者はクラスメイト。過熱するマスコミ報道、無力な学校と親、新たな殺人計画、そして犠牲者がひとり、またひとり。もう、大人たちに任せておけない。隠された真実を暴くため、学校内裁判が開廷される…。クラスメイトの死というショッキングな場面からスタートする予告編では、事件をめぐってマスコミの報道が過熱し、生徒、学校、親が混乱に陥り、翻弄されていく様が描かれている。いったい誰が何のために嘘をつき、真実を知っているのは誰なのか…目まぐるしく移り変わる映像は、先日公開された第一弾をも上回るほど。次々と登場する登場人物の表情や行動の真意を推し量っているうちに、90秒の映像が一瞬で過ぎてしまう。周囲に翻弄され疑心暗鬼になりつつも、真実をつきとめようと自らの手で前代未聞の校内裁判の開廷を決意する中学生たち。「何があっても、最後までやり抜くから」という藤野涼子のまっすぐな眼差しと決意が事件の核心へと迫るとき、衝撃の真実がついに明らかにされるのか?そして、映像の最後に見せる彼女の頬をつたう涙の意味とは?また本ポスタービジュアルでは、藤野さんを挟んで、佐々木さん、夏川さんら“大人”たちと、オーディションから選ばれた新鋭俳優たちが扮する生徒たちがずらりと相対している。“公平”の象徴である天秤を手にした藤野さんは、果たして校内裁判で、“真実”を白日の下に晒すことができるのか…。さらに今回、本作の主題歌も決定!世界的アーティスト「U2」の最高傑作ともいわれる代表曲「ウィズ・オア・ウィズアウト・ユー」が起用される。「U2」が曲を主題歌として提供するのは日本映画史上初めてとのことだ。まずはこちらの予告編とともに、その“謎”と“偽証”に思いを巡らせてみて。『ソロモンの偽証前篇・事件』は3月7日(土)より、『ソロモンの偽証後篇・裁判』は4月11日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年02月05日