北野武監督の最新作にして、初の続編映画となった『アウトレイジ ビヨンド』のジャパンプレミアが9月18日(火)、都内で開催された。監督・脚本・編集を手がけ、“ビートたけし”名義で主演も果たした北野監督を始め、西田敏行、三浦友和、加瀬亮、中野英雄、松重豊、小日向文世、高橋克典、新井浩文、塩見三省、中尾彬、神山繁という“豪華かつ極悪”なキャスト陣が勢ぞろいし、本編上映を前に駆けつけたファンをその悪人オーラで圧倒していた。関東最大の暴力団組織“山王会”の抗争を描いた前作から5年。熾烈な下克上に決着がついたが、今度はヤクザ壊滅を図る警察が動き始める。利用されたのは、前作で獄中死したはずの大友(たけしさん)。ついに関東勢VS関西勢(花菱会)の巨大な抗争が再び動き始める。第69回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に出品され、惜しくも賞は逃したものの現地では「北野監督の最高傑作」との賞賛を浴びた今秋話題のバイオレンス大作だ。北野監督もヴェネチア入りし、現地での熱気に触れ「新しい時代のバイオレンス映画になった」と胸を張る。ズラリ勢ぞろいしたキャスト陣に目をやり「ここにいる全員が主役をできる役者さん。ギャラは相当かかりまして、うちの事務所としても大変。たくさんの人に観てもらえれば、赤字も解消できる」と笑いを交えながら、作品に対し絶対的な自信を示していた。総勢12人が居並ぶ中、やはり北野監督と西田さんの2ショットは迫力満点。西田さんにとっては、今回が“北野組”初参戦で「どうも“ハマちゃん”です」と挨拶も上機嫌。「念願だった北野監督の作品に出演できて、本当に嬉しい。楽しく面白い現場でした」とふり返り、「それに大声で怒鳴っているとスッキリしますね。おかげで血圧が正常に戻りました」と思わぬ“効用”も明かし、笑いを誘っていた。もちろん前作からの“生き残り組”も健在で「頂点を極めた男の末路を見届けてください」(三浦さん)、「今回、若頭に出世しましたが、どうやらその器じゃなかったようで、ひどめ目に遭いました…」(加瀬さん)と何やら怪しい雲行き。本作は『アウトレイジ』シリーズの完結編でもあるだけに、スクリーンに散る悪人たちの運命は、見逃し厳禁と言えるだろう。『アウトレイジ ビヨンド』は10月6日(土)より新宿バルト9、新宿ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:アウトレイジビヨンド 2012年10月6日より新宿バルト9、新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2012 「アウトレイジ ビヨンド」製作委員会
2012年09月18日北野武監督の最新作『アウトレイジ ビヨンド』のジャパンプレミアが18日に都内で開催され、北野監督をはじめ、西田敏行、三浦友和、加瀬亮、中野英雄、松重豊、小日向文世、高橋克典、新井浩文、塩見三省、中尾彬、神山繁という豪華“悪人”キャスト陣が一堂に会した。北野監督は「みなさん主役級だから、ギャラが相当かかりました。うち(事務所)としても大変」と愚痴をこぼしながらも、高倉健の『任侠』シリーズや深作欣二監督の『仁義なき戦い』など過去の名作群を引き合いに「新しい時代のバイオレンス映画になった」と自信満々でアピールした。その他の写真ヤクザ社会の壮絶なる下克上劇を描き大ヒットした2010年の『アウトレイジ』の続編がついに日本のファンにお披露目された。獄中死したはずの大友(たけし)が警察の思惑によって釈放され、関東VS関西の両巨頭がぶつかり合う抗争に身を投じる姿が、前作をビヨンド(超越)する極限のバイオレンスで描かれる。北野監督にとっては、16作目にして初の続編映画で、第69回ベネチア国際映画祭コンペティション部門に出品された。惜しくも賞は逃したが「向こうではやたらウケましたね。(現地にある自身の)ファンクラブの会員とも酒を飲みながら『最高傑作』と評価してもらった。まあ、酒をおごったのはオレだけど(笑)」。コワモテ俳優がズラリ勢ぞろいする中、異彩を放つ西田は「念願だった北野監督の作品に出演できて本当に嬉しい。大声でどなってスッキリしましたし、おかげで血圧も正常に戻った」とユーモアを交え、本作への出演に喜びを表した。一方、前作からの“生き残り組”にも、今回はさらなる波乱が待ち構えており「頂点に上り詰めた男の末路をぜひ見てください」(三浦)、「出世して若頭になったんですが、どうもその器じゃなかったようで、ひどい目に遭いました」(加瀬)とファンの期待をあおっていた。『アウトレイジ ビヨンド』10月6日(土)より全国ロードショー
2012年09月18日10月に公開される北野武監督の新作『アウトレイジ ビヨンド』のTVスポット映像がこのほど公開された。お茶の間に流れるにはあまりにも“ギリギリ”な、男たちの怒号の応酬が続く壮絶な映像だ。『アウトレイジビヨンド』動画本作は、血と暴力の世界に生きる男たちの生き様と抗争を描いたエンターテインメント作『アウトレイジ』の続編にして新たな物語。前作で死んだはずの大友(ビートたけし)が東西組織の勢力争いに巻き込まれ、さらにそこへ警察が介入。登場人物全員が“悪人”の抗争劇を描き出す。このほど公開されたTVスポット映像は30秒の短い映像ながら、冒頭からビートたけし演じる大友が「誰がまたヤクザやるって言ったんだよ!」と鋭い目つきでスゴむ場面で幕を開け、そこからは最後の瞬間まで緊張感がキレることなく、登場人物たちがひたすらにキレまくる壮絶な内容だ。小日向文世演じる刑事が大声をあげれば、加瀬亮演じるエリートヤクザの石原が誰かを殴りつけ、たけし、西田敏行、塩見三省が一触即発のやり取りを展開する。『…ビヨンド』は前作以上に、様々な勢力が入り乱れ、最後の最後まで誰が裏切り、誰が生き残り、誰があっけなく死んでしまうのかわからない物語が待っているそうで、TVスポット映像も短い時間の中に予想外の展開が次々と巻き起こる内容に仕上がっている。『アウトレイジ ビヨンド』10月6日(土)より全国ロードショー
2012年09月06日北野武監督の新作『アウトレイジ ビヨンド』が、現地時間3日に行なわれた第69回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で上映され、来場した北野監督へ、観客が総立ちで拍手喝采した。その他の写真会見で北野監督は「日本のヤクザとの違いは看板がかけられているかどうかで、イタリアも日本もほとんど同じだと思う。警察とヤクザの関係は世界共通ではないか」と切り出し、「暴力描写を褒めてくれるマニアックな人々がいるのはうれしいことだけれども、今回の映画はエンターテインメントだと割りきって自分なりのエンターテインメント性を追求した」とコメント。さらに「『アウトレイジ』『アウトレイジ ビヨンド』」に関しては、自分が撮りたい映画というよりも、観客のことを考えて作った。けれども、お客さんの入らない映画を作る準備もしているよ」と話し、笑いを誘った。また記者から「震災で1年撮影が延期されましたが…」と質問されると、北野監督は「震災で確かに映画の撮影は1年のびた。震災後の1年間は、自分は怒りを感じている部分があった。世の中、絆、愛、支えとか、表面的なものばっかりでイライラした。こういうときこそヤクザ映画を撮ってやろうとやる気が起きた」と語った。同映画祭において、1997年に『HANA-BI』で最高賞の金獅子賞を、2003年に『座頭市』で監督賞にあたる銀獅子賞を受賞している北野監督とあって、レッドカーペットではあちらこちらで「TAKESHI!」と声があがり、北野監督は笑顔でサインや撮影に応えた。『アウトレイジ ビヨンド』は、前作『アウトレイジ』から5年後を舞台に、暴力団組織の抗争に警察が介入し巻き起こる死闘を描いた、究極のバイオレンス・エンターテインメント。ビートたけし、三浦友和、加瀬亮、中野英雄、小日向文世に加え、本作には西田敏行、塩見三省、高橋克典のほか、桐谷健太、新井浩文ら豪華キャストが集結する。『アウトレイジ ビヨンド』10月6日(土)より全国ロードショー
2012年09月04日第69回ベネチア映画祭への出品も決まっている北野武監督の新作『アウトレイジ ビヨンド』の予告編がこのほど完成し、怒号と銃弾が休みなく飛び交う緊迫感あふれる映像の一部が公開された。『アウトレイジ ビヨンド』予告編本作は、血と暴力の世界に生きる男たちの生き様と抗争を描いたエンターテインメント作『アウトレイジ』の続編にして新たな物語。前作で死んだはずの大友(ビートたけし)が東西組織の勢力争いに巻き込まれ、さらにそこへ警察が介入。登場人物全員が“悪人”の抗争劇を描き出す。このほど公開された予告は、刑務所内にいる大友が片岡刑事(小日向文世)に「お前、俺死んだってウワサ、流したろ?」と問いかける場面から始まるが、穏やかな映像はここまで。そこから先は男たちの鋭い眼光と怒鳴り声と銃声が飛び交う衝撃のシーンがほぼ休みなく続く。関東で勢力を拡大した暴力組織の山王会の若頭・石原(加瀬亮)がハイトーンに怒鳴り声を上げれば、西の雄・花菱会の若頭・西野(西田敏行)はドギつい関西弁で相手を一喝する。さらに悪人たちの怒りは言葉だけでなく銃弾になって画面を飛び交い、次々と男たちの血が流される。これまで数々の賞を受賞し、映画作家としての地位を確立してきた北野監督が、あえて“エンターテインメント”に徹した本シリーズ。約2分ほどの予告編を見るかぎり、『アウトレイジ ビヨンド』は前作を超え、北野映画史上最も娯楽性の高い作品になるようだ。『アウトレイジ ビヨンド』10月6日(土)より全国ロードショー
2012年08月03日10月公開の北その他の写真野武監督の最新作『アウトレイジ ビヨンド』のポスター画像がこのほど公開され、“全員、悪人”というシリーズのコピー通り、穏やかでない男たちがズラリと顔を揃えた。本作は、血と暴力の世界に生きる男たちの生き様と抗争を描いたエンターテインメント作『アウトレイジ』の続編にして新たな物語。前作で死んだはずの大友(ビートたけし)が東西組織の勢力争いに巻き込まれ、さらにそこへ警察が介入。登場人物全員が“悪人”の抗争劇を描き出す。このほど公開されたポスターはビートたけしを筆頭に、三浦友和、加瀬 亮、中野英雄、小日向文世、西田敏行、松重 豊、高橋克典、桐谷健太、新井浩文、塩見三省、中尾 彬、神山 繁が演じる13人の悪人がデザインされたもの。登場人物たちは全員、殺気を漂わせ鋭い眼光をどこかに向けており、物語の中で登場人物たちの怒りと殺意と悪意が誰に向けられ、どのような抗争を巻き起こすのか気になるところだ。ちなみに最新の資料によると『…ビヨンド』の舞台は、前作の5年後。頭が変わりさらに勢力を拡大した関東の暴力団・山王会を壊滅させるために警察は、表向きは山王会と友好な関係を築いている関西の花菱会に目をつける。東西の巨大組織が抗争を始めるための策略が進むなか、刑務所で死んだはずの大友が出所する。大友はなぜ生きていたのか? なぜ出所したのか? そして彼を塀の外で出迎えた刑事・片岡の目的は? 映画は前作以上のバイオレンスシーンを織り交ぜながら、数々の謎の真相と、極悪な男たちの争いの結末を描く。『アウトレイジ ビヨンド』10月6日(土)より全国ロードショー
2012年07月23日劇作家・故井上ひさしの喜寿を記念し、その代表的な8作品を年頭から連続上演している「井上ひさし生誕77フェスティバル2012」。その第4弾『藪原検校』が6月12日に東京・世田谷パブリックシアターで幕を開けた。『藪原検校』チケット情報今作は、盲人として生まれたハンディを悪に徹することで乗り越え、若くして権力の頂点を極めながら破滅する男・杉の市(二代目藪原検校)の一代記。井上戯曲を数多く手がけながら今作は初演出となる栗山民也、これが初の井上作品出演であり、杉の市を演じる野村萬斎の強力かつ新鮮なタッグも注目されていた。約3時間の舞台は戯曲を深く読み込んだ演出家の創意と、それに応える俳優陣のエネルギッシュな演技ではち切れんばかり。語り手役・盲太夫の浅野和之は膨大な台詞を操りつつ劇世界に遊ぶ余力を見せ、秋山菜津子演じる杉の市の運命の女・お市は凄まじいまでの色香と生命力で女の業を体現する。杉の市の父・七兵衛や、学問で検校の座まで上り詰める杉の市のライバル塙保己市など、善悪硬軟を自在に演じる小日向文世からも目が離せない。また、熊谷真実、山内圭哉、たかお鷹、大鷹明良、津田真澄、山崎薫らも複数役を演じながら、盲人が主人公ゆえ“音”にこだわる戯曲を体現すべく鐘の音、犬の遠吠え、物売りの声までをその声と身体で舞台に乗せていく。だが、やはり圧巻なのは萬斎・杉の市だ。欲望のままに殺し、奪い、盲人を差別する世間に復讐するかのように出世の階段を駆け上がる。子供の純粋と残酷を併せ持つ“異形の殺人者”役に、狂言師の強い身体性や独自の発声がピタリとハマり、これまでのパブリック・イメージを刷新する野太く猥雑な役者の姿がそこにあった。劇中、千葉伸彦によるギター演奏ともつれあうように歌い、舞台を疾駆する杉の市は徹底的に悪を成すことで、観客の誰もが同様に身の内に悪を潜ませていることを告発する。その告発は断罪が目的ではなく、自身の悪を飼い慣らし生きざるを得ない人間という生き物の滑稽さを代弁するもの。潔く破滅する杉の市は、市井の人間が世間と折り合いをつけて生きるために捧げられた生贄なのだ。そんな世界の真実を喝破する作家の視線が、観る者に鋭く迫る稀有な舞台が誕生した。公演は7月1日(日)まで同劇場にて上演。その後、7月6日(金)から8日(日)に兵庫県立芸術文化センター、7月14日(土)・15日(日)に新潟市民芸術文化会館にて開催。チケットは一部を除き発売中。なお、「井上ひさし生誕77フェスティバル2012」第5弾の『しみじみ日本・乃木大将』と第6弾の『芭蕉通夜舟』のチケットも現在発売中。取材・文:尾上そら
2012年06月14日北野武監督が『BROTHER』以来9年ぶりに現代ヤクザの世界を描いた『アウトレイジ』の続編『アウトレイジ ビヨンド』の記者会見が17日に撮影現場の千葉県で行われ、北野監督と、前作に続いての出演となる三浦友和、加瀬亮、小日向文世、新キャストの西田敏行、松重豊、高橋克典、桐谷健太、新井浩文が登壇した。その他の動画『アウトレイジ』は2010年、豪華俳優陣が集結し、登場人物全員が“悪人”という強烈な設定で話題に。その続編であり完結編である『…ビヨンド』は、3月11日に発生した東日本大震災の影響で製作を延期していたが、今月2日に神戸でクランクインし、現在も撮影中だ。北野監督は、「もともとシリーズ予定ではなかったのですが、前作があたっちゃって…。1回見た人は2回目も見るんじゃないかという図々しさです。台本は面白くて仕方ないので、(映画が)つまらなかったときに演出のせいにならないように頑張ります」と話し、映画では前作、獄中で刺されて死んだはずの大友を再び演じる。森昌行プロデューサーは、「ポイントは、“実は大友は生きていた”ということ。ただリベンジという単純なものではなく、出所した大友の第一声が「誰がまたヤクザやるっていったよ」というところから始まります。そして東西巨大ヤクザ組織が勢力争いをする中、ヤクザ壊滅を目論む警察が介入していくところに大友が巻き込まれていきます」と明かした。また、前作は公開時、約155スクリーンでの上映だったが、本作は200館以上という北野映画史上最大規模での公開となることも発表された。すべてにおいて前作を超えることを感じさせられる『アウトレイジ ビヨンド』は、10月6日(土)より全国で公開。『アウトレイジ ビヨンド』10月6日(土)より全国ロードショー
2012年04月18日北野武監督の最新作で前作『アウトレイジ』の続編となる『アウトレイジビヨンド』が4月上旬にクランクイン。千葉県内の撮影現場で4月17日(火)に記者会見が行われ、北野監督を始め、前作に続いての出演となる三浦友和、加瀬亮、小日向文世に本作からの参加が明らかになった西田敏行、松重豊、高橋克典、桐谷健太、新井浩文が出席した。前作は“全員悪人”という触れ込みでヤクザの世界に生きる男たちの生き残りを賭けた処世、下克上を激しい暴力描写と共に描き出し、ヒットを記録した。続編は昨年の製作と公開が予定されていたが、3月11日の東日本大震災の発生を受けて撮影が延期。1年を経てようやく再始動となった。前作で北野監督(ビートたけし)自らが演じたヤクザの組長・大友は殺されたかに見えたが、この日、会見前に配られた資料のキャスト陣の中にはビートたけしの名前が…。気になるストーリーについて森昌行プロデューサーは「実は、大友は生きていた」と、北野監督が再び大友を演じることを明かす一方で「そこからのリベンジという単純なストーリーではない」とも。前作からの生き残りである加藤(三浦さん)が君臨する東京の山王会と西野(西田さん)が若頭を務める関西の雄・花菱会による東西抗争に加え、犯罪組織の撲滅を図る警察組織の策略、そこに刑務所を出所した大友が否応なく巻き込まれていく姿が描かれるという。4月2日に神戸でクランクインし、この日は千葉県内のリゾートホテル内で撮影が進められた。ロケの合間を縫っての会見ということで、キャスト陣は衣裳のまま登場したが、当然のように全員ダークスーツ!それぞれひと言ずつ意気込みを語った。北野監督は「前作の『アウトレイジ』はシリーズではない予定だったけど珍しく当たったので、図々しい根性で『2』を作ろうとなった。前作を観て西田さんやベテランの方が出てくださることになったけど、神戸のロケで神山繁さん、中尾彬さん、西田さんにコテコテの芝居をやられて、見ててヘトヘトになりました(笑)」と軽妙に語る。前作では登場人物たちの趣向を凝らした殺され方が話題を呼んだが、監督は「期待されて困っちゃう(笑)。『痛ぇ!』ってのをやらないといけないかな。ご期待ください」とニヤリ。出来上がった脚本にはかなり自信を持っているようで「失敗したら演出のせいだと言われて恥ずかしいので頑張ります」と独特の口調で意気込みを語った。三浦さんは続投を喜びつつも「トップに上り詰めてしまい、追われる立場になって、疑心暗鬼で現場にいます。今日も2人、殺してまいりました(笑)」と笑いを誘った。インテリ極道の若頭・石原役で同じく前作に続いての出演となる加瀬さんは七・三分けに色つきのサングラスで登場し「若頭に出世し嬉しいです…部下が年輩の方で戸惑ってますが(笑)。前作を上回る作品にできるように努力したいと思います」と語った。西田さんは、ヤクザらしからぬ明るくウキウキした口調で「憧れの北野組に参加できて嬉しいです。とっても心が弾んでます!」と挨拶し、これには監督始め共演陣からも笑いが。神戸ロケについての監督からの先ほどの“苦言”について「コテコテの芝居っぽくならないように頑張ったんですが、中尾さんが結構、しつこくて参りました」とこの場にいない中尾さんに責任転嫁していた。花菱会所属のヤクザを演じる高橋さんは、ドラマで俳優・ビートたけしとの共演経験はあるものの、北野作品への出演は初めて。「初めての参加となりますが嬉しいです。頑張ります」と短い言葉に思いを込めた。前作でマル暴(※暴力団など組織犯罪を専門とする課)の悪徳刑事役でこれまでにない姿を見せた小日向さんは「緊張する現場です」と北野組の撮影の空気を表現。同じくマル暴の刑事を演じる松重さんは、これまでにも数々の映画やドラマで刑事やヤクザを演じてきたが「誘っていただき光栄です」と感慨深げに北野組に参加する喜びを語った。今回、ヤクザを志しながらこの世界の恐ろしさを身をもって知ることになるのが、桐谷さんと新井さんの2人。これから撮影に臨む新井さんは「緊張と楽しみ、不安もありますが、それらをごちゃ混ぜにしてやりたい」と気合い十分。桐谷さんは「『アウトレイジ』に珍しくピュアな役なので地で行こうかと思ってます」と笑顔を見せた。なお、本作は北野監督作品としては過去最大規模となる200館以上での公開となることも発表された。血の雨が降り注ぐこと必至!『アウトレイジビヨンド』は10月6日(土)より全国にて公開。■関連作品:アウトレイジビヨンド 2012年10月6日より全国にて公開
2012年04月17日JR北海道は4月1日より、花咲線(根室本線の釧路~根室間の愛称)にて「ルパン三世ラッピングトレイン」の運転を開始する。花咲線沿線にある浜中町は、『ルパン三世』の原作者、モンキー・パンチ氏の出身地。これが縁となり、浜中町では「モンキー・パンチプロジェクト」を立ち上げて地域活性化に取り組んでいる。このプロジェクトと連動し、花咲線の魅力づくりと沿線の活性化を図るべく、「ルパン三世ラッピングトレイン」が運転されることに。同線のキハ54型気動車1両の車体側面に、『ルパン三世』の主要キャラクターがデザインされた。運転初日となる4月1日には、茶内駅にて出発式を開催。モンキー・パンチ氏も出席し、式の開催中には、ラッピングトレインによる貸切列車も登場するという。同日の根室駅12時24分発釧路行が、定期列車として最初の運転に。その後の運転計画については、JR北海道釧路支社のホームページにて案内されるとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月19日決してかわいらしさだけでなく1979年に製作された宮崎駿監督作品『ルパン三世 カリオストロの城』。強きをくじき、弱きを助ける義賊・ルパン三世の魅力が全編にみなぎる名作です。ルパンと、ヒロイン・クラリスとの淡いロマンスも忘れがたいですよね。もしこの名作が実写化されるとしたら、ヒロインはどの女優に演じてもらいたいですか?男性305名に理由とともにお聞きしています。>>女性編も見るQ.『ルパン三世 カリオストロの城』を実写化するとしたら、ヒロインを演じてほしい女優を教えてください(複数回答)1位新垣結衣16.6%2位綾瀬はるか8.3%3位蒼井優6.5%4位上戸彩6.4%5位宮崎あおい5.8%(敬称略)■新垣結衣……・「清楚なところがヒロインぴったり」(24歳/そのほか/事務系専門職)・「好きな女優だから。清楚なイメージが合っていると思う」(27歳/情報・IT/技術職)・「演技がうまいのでぜひやってみてもらいたい」(25歳/医療・福祉/専門職)・「お嬢さまの役が似合いそう」(25歳/小売店/販売職・サービス系)・「かわいいのはもちろん、あの清純なイメージはガッキーでしか無理」(39歳/機械・精密機器/技術職)■綾瀬はるか……・「清潔感があり、お姫様というイメージがある」(29歳/機械・精密機器/営業職)・「お姫様っぽいけど、おてんばな役どころもうまくこなせそう」(31歳/電機/営業職)・「天然で純粋な感じ」(29歳/医療・福祉/専門職)■蒼井優……・「おしとやかに見えるところがアニメと合っているような感じがする」(27歳/情報・IT/技術職)・「ピュアな感じがイメージにピッタリ」(34歳/電機/技術職)・「清楚ではかなげな印象がある」(26歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)■上戸彩……・「きれいで優雅だけど、おちゃめな点もありそうだから」(25歳/金融・証券/営業職)・「今までいろいろな役を演じているのでこの作品もうまく演じてくれそう」(27歳/学校・教育関連/事務系専門職)・「ヒロインのイメージにピッタリ」(33歳/運輸・倉庫)■宮崎あおい……・「清純な感じがヒロインに合っている」(32歳/情報・IT/技術職)・「演技がうまいと思う」(28歳/ソフトウェア/技術職)・「なんとなくイメージと合いそうな気がする」(23歳/学校・教育関連/専門職)総評男性から「ヒロインを演じてほしい」という声が最も多く集まったのは、新垣結衣さん。支持率は2位の倍ですから、まさにダントツです。「かわいらしさ」、「透明感」といった容姿だけでなく、「しとやかさの中に利かん気を秘めていそうだから」など内面的な魅力からも、「ヒロインにぴったり!」という声が目立ちます。「可憐でありながら、困難にくじけないイメージもある」という声は、2位綾瀬はるかさん、3位蒼井優さん、4位上戸彩さんにも共通して寄せられています。『ルパン三世カリオストロの城』のヒロインは、かわいらしさに加えてシンの強さも備えている必要があります。多くの男性がそう認識しているようです。調査時期:2011年12月5日~12月11日調査対象:マイナビ ニュース会員調査数:男性305名(そのほかと回答した82名を除く)調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【ランキング男性編】ルパン三世を演じてほしい芸能人【ランキング男性編】『ルパン三世』の不二子を演じてほしい有名人【ランキング男性編】『耳をすませば』を実写化したらヒロインを演じてほしい若手女優完全版(画像などあり)を見る
2012年02月22日映画『逆転裁判』が2月11日(土・祝)に公開を迎え、主演の成宮寛貴、斎藤工、桐谷美玲、中尾明慶、石橋凌、小日向文世、三池崇史監督が舞台挨拶に登壇した。シリーズ累計450万本の売り上げを誇る大人気ゲームを実写映画化。新米弁護士の成歩堂龍一が、事件に巻き込まれ殺害された上司の遺志を引き継ぎ、法廷で激しいバトルを繰り広げて真相を明らかにしていく。ゲームの世界観を忠実に再現している本作。キャラクターへの成りきりぶりも話題になっているが、ギザギザの生え際が特徴的な成歩堂を演じた成宮さんは、自身の扮装姿を初めて見たときのことを「やばい、と思いましたね。『監督、大丈夫なんでしょうか?』と聞きました。最初は慣れなくてむず痒かったです」と、ふり返る。さらに、石橋さんは「みんなでカメラの前に立ってるときはいいんです。一人で楽屋に戻って姿見を見て、『誰がタカラジェンヌやねん!』」と、突っ込まずにいられなかった様子を告白。続けて、「僕は高校に入ってバンドを組みまして、胸元まで髪があったんですね」と過去を明かしながら、「ただ、フリフリをつけたのは人生で初めてでした。工くんとフリフリをつけているんですけど、食事をしていても、何をしていても邪魔でした」と語り、「めんつゆがつきそうになるんですよね」と共感する斎藤さんと、頷き合った。一方、「僕は衣裳合わせの時にすっかり気に入ってしまいまして。セーターがチクチクしてちょっと暑かったけど、実はすごくオシャレだったし、かつらもあんなにフサフサの長い毛で。20代の頃の髪型に近い感じで、老けた役にしては僕自身は意外と若くなったかなと思っていました」と言う小日向さんのようにすっかり気に入ってしまった者もおり、原作ゲームの大ファンだという桐谷さんも「衣裳や髪型は何回も合わせました。お姉ちゃん(壇れいさん)が乗り移るシーンは、同じ格好でも(桐谷さんが演じた)真宵サイズにしてもらっているんですよ」と、徹底したこだわりに大満足していた。さらに、ニット帽姿の中尾さんは、地毛で撮影に臨んだことを明かした上で、「そろそろ『2』の話も出てくるんじゃないかと予想して、髪の毛を伸ばそうと今日はニット帽をかぶってきました」と、続編への期待もチラリ。最後には登壇者全員で成歩堂を模した特製だるまに目を書き入れ、まずは本作のヒットを誓っていた。『逆転裁判』は全国東宝系にて公開中。■関連作品:逆転裁判 2012年2月11日より全国東宝系にて公開© CAPCOM/2012「逆転裁判」製作委員会■関連記事:生ハムメロンに異議あり!成宮寛貴VS斎藤工の激しい舌戦が勃発!?シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第23回)あなたが萌える“スーツ男子”は?三池崇史監督最新作は法廷バトル!『逆転裁判』試写会に30組60名様をご招待成宮寛貴の哀しい恋の告白に、桐谷美玲「かわいそう…」と同情
2012年02月13日NHK大河ドラマ「平清盛」の放送が先日より始まった。900年前の平安末期、己が何者なのかを問い続け、世界と向き合い、武士の世を切り拓いていく平清盛(松山ケンイチ)の人生を綴った本作。清盛の親友であると同時にライバルであり、やがて互いの一族を背負い、刃を交えることとなるのが源義朝である。演じるのは「功名が辻」の主人公・山内一豊の弟・山内康豊、「篤姫」の坂本龍馬に続いて3度目の大河ドラマ出演となる玉木宏。のちに平家一族を打ち滅ぼす源頼朝、義経兄弟の父親であり、非業の最期を遂げるこの武士を玉木さんはどのように演じているのか――?まもなく放送の第2回(1月15日)から登場する義朝は、源氏一族の御曹司。当時は武家が“朝廷の番犬”と蔑まれていたが、朝廷のために働けど報われぬ父・為義(小日向文世)の姿を目にしつつ、清盛との出会いなどをきっかけに、自分なりに武士としての生き方を模索し、熱き思いを心に宿していく。玉木さんは、義朝という男の心の内についてこう語る。「義朝自身、平家に憧れる部分が強いんじゃないかと思います。忠盛(※平家の棟梁で清盛の育ての父/中井貴一)のような父親像を求めていて、自分の父親の為義が情けないところもあるので、それを反面教師に『武士とは何ぞや?』という思いや『武士が朝廷を守ってやっているんだ』という信念を持つ。そうした(義朝の)思いが清盛を動かしていくんじゃないかと思ってます」。清盛とは心を通わせつつも、のちに覇権を争うことになる義朝。劇中、「義朝がいなければ清盛はあり得なかった」と語られるほどの人物であり、清盛と同等か、時にそれ以上の魅力が要求される。「そこはやりがいを感じるところでもあります。2人の対比がしっかりしていないと視聴者を引っ張ることが出来ないと思うので、ちゃんとそこは見せたい」と意気込みを明かす。若かりし頃の清盛が己の数奇な運命にいらつき、無頼の道を歩む熱い男として描かれるのとは対照的に、義朝は内に熱い思いを秘めつつもクールな性格の持ち主。玉木さんは自身の青春時代をふり返り「きっと義朝に近かったと思います」と明かす。「僕自身は割と若いときから、お芝居をしたいという意欲があって、そのためにオーディションを受けたりしていました。もちろん、自分が何者なのかというのは若い頃は見えにくいものですが、僕は自分なりの目標や夢が明確にありましたね」。さらに義朝にとっての清盛のように、青春時代から現在に至るまで、歩みを続ける中で互いを成長させ、やる気を奮い立たせてくれるライバルの存在についても言及。「10年ほど前に『ウォーターボーイズ』という映画に出たときに、自分と同じようにバイトをしながら役者を続けている同年代の役者がたくさんいて、『こいつだけには負けたくない』と思える現場でした。だんだん同い年の俳優が少なくなっていて、『ウォーターボーイズ』当時の俳優でいまも続けているのは3分の1くらいになってしまい、最初は張り合うような気持ちでやっていたのに、いつの間にかライバル心というのが薄れているところもあった。今回、松山くんの姿を見て久しぶりに“張り合いたい”という気持ちが芽生えてきて、僕自身、ギラギラしてきた感じがあります」。松山さんとの共演は今回が初めて。5歳年下の後輩について玉木さんは「ずっと彼の作品を観てきて、いつか一緒にできたらという思いがあった」と明かす。「最初にお話が来たときは嬉しかったです。現場でどんなスタンスでお芝居するのか、すごく興味がありました。彼の作品を見ていて、いつも全然違う姿かたちで映像の中にいる印象があったので、どんな風に現場にいるのか見たかった。準備をしている段階から、会うたびに“キラキラ”が“ギラギラ”に変わっていくのを感じます。いまはもう清盛にしか見えませんね。大河の主演を務めるからといって、彼には気負いもないように見えるし、その堂々とした姿が現場を動かしているように思えます。5歳離れててもそんな感じは全然しなくて、すごく大きく見えます」。第3話では玉木さん自身が「序盤の核となる」と語り「良いシーンに仕上がっていると思います」と自信をのぞかせる、清盛と義朝の“競べ馬(くらべうま)”のシーンが放送。キャスト陣が自らこなしている乗馬や流鏑馬(やぶさめ)、さらには合戦のアクションシーンなども見どころである。また、男たちだけでなく、絶世の美女と言われる静御前(しずかごぜん)などの女性陣も今後、登場する。源氏の棟梁としてのみならず、“夫”、さらには“父”としての義朝の姿にもぜひ注目したいところだ。清盛、そして義朝が持つ「若さゆえの不器用さ」が自身にも重なるという玉木さん。改めて「いま、普通に生きるということが難しい時代なのかとも感じますが、見失いがちだからこそ人と人との繋がりや、自分の力で生きていくということを感じていただけたら。生きることに対するパワーを伝えたい」と作品が持つメッセージを語る。変革の時代を駆け抜ける男たちの姿は、我々に何を問いかけるのか?900年前の“生の息吹”を感じてほしい。(text:Naoki Kurozu)大河ドラマ「平清盛」NHKにて毎週日曜20:00~放送中(全50回)公式サイト:■関連作品:聯合艦隊司令長官山本五十六 ―太平洋戦争70年目の真実― 2011年12月23日より全国にて公開© 2011「山本五十六」製作委員会■関連記事:役所広司、共演陣の愛の告白に「来年も『好き好き』言われたい」とニンマリ玉木宏&袴田吉彦インタビュー歴史に向き合い、歩み続ける2人が感じた“時代”役所広司、同郷の故・市川森一の思い出を語る役所広司「魂安らかになれば」五十六の故郷・長岡“冬花火”に感激役所広司、山本五十六を演じ「どうして戦争が起こったのか考えるきっかけになれば」
2012年01月13日歌舞伎をはじめ、日本初のオペラや翻訳劇にも出演した近代の名優、七世松本幸四郎が襲名してから今年でちょうど100年目となる。これを記念して、七世幸四郎の曾孫である市川染五郎、尾上松緑、市川海老蔵の3人が中心となり、七世幸四郎ゆかりの作品を上演する『日生劇場十二月歌舞伎公演』が12月7日(水)、同劇場にて開幕する。『日生劇場十二月歌舞伎公演』チケット情報染五郎は、100年ぶりの復活上演となる『碁盤忠信』で佐藤忠信役を務める。「七代目幸四郎というと、曽祖父ではありますが私にとっては伝説の名優です。『碁盤忠信』は100年前、曽祖父が襲名披露で演じた演目です。僅かに残る台本と向き合い、衣裳や音楽など荒事の新作を作るつもりで取り組みたいと思っています」と語った。また、個人的な思いとして「それぞれが自分の役割をしっかり務め、その結果、『誰がよかったですか』とお客さまに判定していただく、対決という感じで務めてみたいと思っています。私たち3人は一生この世界で同時代を生きていくわけですから歌舞伎の灯を消さないよう、力を合わせて頑張っていきたいです」と話した。茨木童子の伝説を題材にした舞踊劇の大曲『茨木』に挑む松緑は、「(『茨木』は)これを第一歩に生涯かけて務め続けられればと思っています。初役ですのでコクとまではいかないと思いますが、何とか墨絵の重厚感みたいなものが出せればと思っています」と気合の入ったコメントを寄せた。また、夜の部に3人揃って出演する『勧進帳』について「親戚3人で一年の締めくくりとしてやれることが楽しみですね」と話し、共演するふたりについても「染五郎さんとは気心が知れていて、今後ふたりで継承していきたい演目が多くあります。海老蔵さんとも互いの息はよくわかっているつもりです」と語った。海老蔵は近代随一と言われた七世の弁慶役について「今回は曽祖父が生涯におよそ1600回以上務めたとされる『勧進帳』の弁慶を務めさせていただきます。この作品自体、祖先の七代目團十郎が作ったものですので、やはり市川家のひとりとして、気を引き締めて務めていかなければなりません」と心境を語った。また「3人とも将来は歌舞伎界を支えていかねばならない立場。この公演をきっかけに改めて(歌舞伎と)真摯に向き合い、しのぎをけずり、芸道精進していきたいですね」と話していた。公演は東京・日生劇場にて12月25日(日)まで上演。チケットは発売中。なおチケットぴあでは、花道シートと厳選レストランでの食事がセットになった企画チケット及び、平日限定の筋書付チケットを発売中。
2011年11月30日まもなく5作目の監督作『ステキな金縛り』が公開となる三谷幸喜の生誕50周年を記念して10月11日(火)、開場100周年を迎える帝国劇場にて「三谷幸喜生誕50周年大感謝祭映画祭」が開催!これまでの三谷作品を彩ってきた錚々たるスター14名がレッドカーペットを歩き、祝福のコメントを贈った。出席したのは三谷監督と佐藤浩市、妻夫木聡、綾瀬はるか、小日向文世、伊吹吾郎、役所広司、近藤芳正、伊東四朗、深津絵里、西田敏行、竹内結子、木下隆行(TKO)、浅野和之、山本亘。ひとりひとり、三谷監督が選んだテーマ曲に乗って舞台に登場し、三谷監督へのメッセージやエピソードを語った。最初に登場した佐藤さんは三谷監督について「最近では酒も飲めないのに白金のバーで『映像とは何ぞや?』と語っているとか」と暴露。「勘違いするなよ、三谷幸喜!小さくまとまるなよ、三谷幸喜!」と辛口エールを贈った。続いてなぜかNHKの大河ドラマ「天地人」のテーマ曲で登場した妻夫木さんは、『ザ・マジックアワー』に出演することになったきっかけについて「『THE 有頂天ホテル』を観たときにひとりだけスタンディングオベーションをしたんですが、それが良かったらしいです。何でもやってみるものですね(笑)」と明かした。今回の『ステキな金縛り』で初めて三谷作品に出演した竹内さんは「このイベントは何なんでしょうね…?どこぞの国の首相の就任かとポカンとしてます」と困惑気味。映画で3作、さらに舞台「オケピ!」にも出演するなど三谷作品の常連である小日向さんは、NHKの生放送で三谷さんから「おっぱい好き」と暴露されたことに触れ、「生放送で何てこと言ってくれたんだ!」と怒り心頭の様子。「50歳になって身軽になったことだし(笑)」と三谷監督の離婚に触れつつ「前から行きたがってた“何とかパブ”に連れてってもらってください」と笑顔で語った。綾瀬さんは、本作の配給の東宝ではなく、松竹での製作が発表されたばかりの主演作『ひみつのアッコちゃん』のオリジナル版主題歌で登場。三谷監督の現場での様子を思い出しながらポツリポツリと語りつつ「私はあまり三谷監督のこと知らないので、よくしゃべれないので…」とあっさりフェードアウト、いつもの天然ぶりで笑いを誘った。伊吹さんは長年出演してきた「水戸黄門」のテーマで現れ“角さん”の口調で「静まれぇ!」と一喝!三谷監督については「現場でいつもスーツにネクタイなのはなぜ?」と疑問を口にした。山本さんは『ステキな金縛り』で黒澤明監督の『影武者』以来となる映画出演を果たしているが、三谷監督と黒澤監督の違いについて「現場で大声を出さない。でもスタッフは怠けるわけでもなく不思議な現場でした」と語る。三谷監督によると、山本さんは監督の遠縁の親戚で「母の母の妹の娘が亘さんの奥さん」だそう。大学入学の際に山本さんからシェイクスピア全集が贈られたことを明かした。三谷監督の5本の映画全てに出演している近藤さんは、最初に出演した『ラヂオの時間』と三谷監督脚本の『12人の優しい日本人』がいずれもヒットしたことを挙げ、「三谷さんから『縁起物としてずっと出演してもらう』と言われた」と意外な理由を告白。映画、そして舞台と長年、三谷作品に出演してきた浅野さんからは「台本が遅れるとみんな困ります」というクレームも…。『THE 有頂天ホテル』に加え、ドラマ「合い言葉は勇気」、舞台「巌流島」とそれぞれで主演を務めている役所さんも、三谷監督の遅筆ぶりに言及。舞台の初日に台本が間に合わなかったことを明かし「あのときはほとんどの出演者が傷つきましたが、三谷さんが一番、傷ついてなかったと思う」とその図太さを称賛(?)していた。伊東さんは往年の大ヒットギャグ「電線音頭」が流れると「やめろ!せっかく忘れようとしてるのに」と憤激。「舞台の顔合わせと読み合わせに行ったら8枚しか原稿が書けていなかった」と浅野さん、役所さんと同様に三谷さんの遅筆ぶりを強調した。三谷監督の隠れた一面の暴露、過去の思い出など厳しいコメントが続く中、深津さんは「これからも三谷さんにしか思いつかない、三谷さんならではの作品を作り続けてください!」と笑顔で祝福のコメントを贈った。そしてトリを務めた西田さんは「もしもピアノが弾けたなら」を歌いながら登場。「I’m fron L.A.」となぜかハリウッドスター気取りで英語でスピーチを披露しつつ、生誕50周年記念と銘打ってのイベントに対し「よくもまあヌケヌケと…」とあきれ顔だった。三谷監督は、俳優陣からのコメントへの感謝を口にしつつ「50歳はあくまで通過点。次の50年で才能を花開かせ、さらに次の50年で歴史に名を遺します…長寿日本一で」と挨拶。さらに、深津さんと小日向さんの手で巨大なケーキが運び込まれたが、「次は51周年記念でお会いしましょう」と言う三谷監督の頭を佐藤さんが掴んで「調子に乗るな!」とケーキにグシャリ。客席は笑いに包まれた。なお、映画の公開に合わせてフジテレビでは“秋の三谷祭”を開催。三谷監督の脚本、演出でスペシャルドラマ「ステキな隠し撮り 完全無欠のコンシェルジュ」が11月5日(土)に放送されるほか、『ザ・マジックアワー』や「古畑任三郎 FINAL」などが再放送される。『ステキな金縛り』は10月29日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:ステキな金縛り 2011年10月29日より全国東宝系にて公開© 2011フジテレビ 東宝■関連記事:三谷幸喜が贈る、“笑えて泣ける”『ステキな金縛り』試写会に20組40名様ご招待台風直撃も三谷幸喜新作に350人が来場!三谷&深津絵里「感動しました!」三谷幸喜の作詞で深津絵里&西田敏行がデュエット!KAN、中井貴一、阿部寛らも参加新宿コマ劇場の跡地に地上130メートルのシネコン&ホテル建設
2011年10月11日来月行われる新橋演舞場『吉例顔見世大歌舞伎』は、七世尾上梅幸の十七回忌、ならびに二世尾上松緑の二十三回忌の追善公演として、故人とゆかりの顔ぶれと演目を揃えて上演される。上演に先立ち、9月26日、昭和を代表する歌舞伎の名優・七世梅幸と二世松緑のふたりを偲ぶ会が日比谷の東京會舘で開催された。会場には、歌舞伎界を中心に800名を越える各界の著名人が出席し、出席者は開場とともにふたりの写真が並ぶ祭壇に献花を捧げた。「吉例顔見世大歌舞伎」チケット情報七世梅幸の長男・尾上菊五郎、孫・尾上菊之助、二世松緑の孫、当代・尾上松緑はそれぞれ壇上から出席者に挨拶し、坂田藤十郎の発声により献杯を行った。菊五郎は「ふたりを全然知らないお客様も増えています。大恩人のふたりの孫たちが、一生懸命頑張ってくれているので大分肩の荷もおりました。松緑おじさんの気配り・目配り、芯に立つ人は、こうでなくてはならないなというところを当代の松緑が引き継いでくれています。今日の会場は、父が大好きで、結婚式も挙げた場所。皆様に来ていただけて本当に嬉しい。お祭り騒ぎが好きでしたからね。沢山のお客様に観ていただいて当人たちを喜ばせたい。そのためには、なんでもやります」と挨拶。松緑は「祖父(二世松緑)から技術的な事を教えてもらう前に亡くなった。菊五郎のお兄さんをはじめ、これまで菊五郎劇団の方々に教えて頂きました。祖父が生きている間に、恩返しは爪のかけら程もできなかったが、自分の子供が舞台に出るぐらいにさせて頂いた、劇団というところへの恩返しが、ひとかけらでも出来ればという気持ちが強いです。まずはご覧になって頂くお客様に喜んでいただけるというのが一番。来てよかったと笑って帰って頂けるように、1か月間、舞台を勤めたい」と舞台への意気込みを語った。菊之助は「祖父に話をもっと聞いておけばと、役をさせて頂くときに思います。稽古の時には、厳しかったです。教わったものは数少ないですが、その中のひとつにまだ学生だった頃に、祖父と父とご一緒させて頂いた『三人道成寺』というのがありまして、そのお稽古をつけて頂いたのが厳しかったですけれども有難かったです」と思い出話を披露。ふたりの名優の映像や、故人と親しくしていた著名人による思い出話など、会場は終始和やかなムードに包まれていた。公演は11月1日(火)から11月25日(金)まで、東京・新橋演舞場にて上演。 チケットは発売中。
2011年09月27日〆切り:6月6日(月)日時:6月13日(月)18:00開場/18:30開演場所:スペースFS汐留(東京・新橋)犬飼なのに犬嫌いの犬飼保は、スーパーマーケット「バスコダガマ」に勤務しており、現在離島の店に単身赴任中。あまりの忙しさに家にも帰れず、家族とはネットカメラで夕食を共にする日々を送っていた。そんなある日、店長の失態が原因である商品にクレームが殺到し、苦情処理のために犬飼は本社へ長期出張することに。しかし、念願叶って1年ぶりにマイホームに帰ってくると、あろうことか真っ白いムクムクの子犬が彼を出迎えた。この日より、犬飼さんと子犬の家庭内での居場所を賭けた戦いが始まる…。演技派俳優・小日向文世を主演に迎えて贈る『犬飼さんちの犬』が6月25日(土)よりシネマスクエアとうきゅうほか全国にて公開される。これまでに数々の話題作の脇を固めてきた小日向さん。本作では、犬嫌いなのに犬を飼うはめになる不憫なお父さんを好演。さらに、脇役ではあるが『冷たい熱帯魚』での怪演で注目されたでんでんが密かに出演しているのにも注目してほしい。エンディング曲にはSEAMOが自身の愛犬を思い書き上げたという「ワン☆ダフル」と、徹頭徹尾“犬づくし”な映画に仕上がっており、犬好きにはたまらない作品となっている。公開を記念して小日向さん、SEAMOほか共演者のちはるに、本作のもうひとりの主役・サモエド犬サモンが登壇する『犬飼さんちの犬』完成披露試写会に10組20名様をご招待。犬の飼い主さんはもちろん、一般の方も参加OK!ぜひ応募して犬に癒されてみては?※当日はゲストの舞台挨拶を予定しております。※当日はマスコミの取材がございますので、予めご了承ください。■関連作品:犬飼さんちの犬 2011年6月25日よりシネマスクエアとうきゅうほか全国にて公開© 2011「犬飼さんちの犬」製作委員会
2011年05月31日2012年度NHK大河ドラマ「平清盛」の女性キャストの出演発表会見が東京・渋谷区のNHK放送センター敷地内で行われ、平清盛役の松山ケンイチを筆頭に、共演者の深田恭子、成海璃子、加藤あい、和久井映見、武井咲、田中麗奈、檀れい、りょう、松雪泰子が出席し、大河ドラマ出演への意気込みを語った。主演に松山さんが決定したのは、昨年の11月25日。今年の5月11日(水)には清盛の父・忠盛に中井貴一、源氏の棟梁・源為義に小日向文世、為義の子で清盛の親友であり終生のライバルとなる源義朝役に玉木宏など、清盛を取り巻く逞しき男たちのキャスティングが発表されたが、今回は清盛を取り巻く麗しき女性たちのキャスティングが決定し、お披露目された。深田さん、和久井さん以外は大河ドラマ初出演というフレッシュで華やかな顔ぶれがそろった。ドラマの舞台は平安時代末期。「平家物語」ではアンチヒーローとして描かれていた平清盛に、新たな光をあてる。50年の歴史を誇る大河では過去にも4人が平清盛を演じているが、松山さんは第51作目・最年少で見事主演の座を射止めた。そんな松山さんは華やかな女性陣に囲まれ、「男性キャストの発表のときよりも緊張しています。記者の数も今日のほうが多いのでは…」と会場に呼びかけた。清盛の妻・時子を演じる深田さんは「時子は意思の強い女性、力強く演じられたら…」と意気込みを披露。大河ドラマ初出演が多い中でもデビュー2年目と役者経験の浅い武井さんは、平清盛と源頼朝、2人の男から愛される悲運の女性・常盤御前(ときわごぜん)役。「時代劇初挑戦で、話し方や所作など勉強しなければいけないことがいっぱい。先輩から学べることは学んで、しっかり魅力的に演じたい」と真摯に語ったが、緊張と興奮を隠せない様子だった。成海さんは「松山さんとは13才のときに共演していますが、すごい方だと思っているので、また共演できて嬉しいです」と役によって様々な顔を見せるカメレオン俳優・松山さんの演技を称賛。他の女優陣も役に対して深く入り込み、真摯に取り組んでいる松山さんとの共演を楽しみにしていることを明かし、そんな女優陣の思いを松山さんは「ありがとうございます」と照れながらもしっかりと受け止めていた。会見の最後に松山さんは、「平安時代は美しさが研ぎ澄まされた時代。女性は愛だけに生きていて、そんな部分がいまなお美しさを感じさせるし、感動も与えます。いい意味でぶつかり合って、いい作品を作り上げていきたい。責任重大ですが、一生懸命やらせていただきます」と決意も新たに力強いメッセージで締めくくった。松山さんは清盛の若い頃から63歳までを演じることになるが、26歳の松山さんの若く躍動感あふれる清盛に期待したいところ。今年の大河ドラマ「江」では、女性の生きざまが描かれているが、8月よりクラインイン予定の2012年度の大河ドラマ「平清盛」では、平清盛の生涯をテーマに、逞しき男たちの素晴らしい生きざまが描かれ、男くさいドラマが期待される。これを機に、来年は源氏と平家による源平ブームが日本で巻き起こりそうだ。大河ドラマ「平清盛」は、2012年1月よりNHKにて放送開始。■関連作品:豆富小僧 2011年4月29日より全国にて公開© 2011「豆富小僧」製作委員会僕達急行 A列車で行こう 2011年秋、全国にて公開予定© 2011『僕達急行』製作委員会うさぎドロップ 2011年8月20日より全国にて公開© 2011『うさぎドロップ』製作委員会マイ・バック・ページ 2011年5月28日より新宿ピカデリー、丸の内TOEIほか全国にて公開© 2011映画『マイ・バック・ページ』製作委員会■関連記事:妻夫木、松ケン、中村蒼それぞれの“男の涙”談義に興味津々!妻夫木聡×松山ケンイチ インタビュー尊敬を惜しまず互いに共鳴しあう存在へ長塚圭史×山内圭哉×山下監督が青春の1ページをふり返る!酔いどれトークショー開催玉木宏、大河ドラマ「平清盛」で源義朝役!早くも清盛にライバル心メラメラ!?深田恭子、雨上がり・宮迫を笑顔で“極悪”呼ばわり!
2011年05月26日俳優の玉木宏が2012年に放送されるNHK大河ドラマ「平清盛」で、松山ケンイチ演じる主人公・清盛の“永遠のライバル”である源義朝役を演じることが分かった。5月11日(月)、東京・渋谷区のNHK放送センター敷地内で行われたキャスト発表会見で発表されたもので、玉木さんをはじめ、中井貴一(平忠盛)、小日向文世(源為義)、藤木直人(西行)、ARATA(崇徳天皇)、阿部サダヲ(信西)、大東俊介(平家盛)といった放送50周年の節目を迎える記念作にふさわしい豪華なキャスティングも明らかになり、松山さんも「日本を代表する役者さんが勢ぞろいした。清盛として魂ごとぶつかりたい」と興奮を隠せない様子だった。いまから900年前、王家と貴族が対立し、混迷を極めた平安末期。本当の親を知らぬまま、武士の新興勢力・平氏のもとで育てられた少年が、義父・忠盛と共に海賊退治を行い、一人前のサムライに鍛え上げられる。「平家物語」ではアンチヒーローとして描かれた平清盛に、新たな視点でスポットをあてる。玉木さんは「放送50周年の節目に出演できて、嬉しく思います。松山さんとは、ずっと共演してみたいと楽しみにしていたので、2人の関係性をどう演技でお見せするか楽しみ」と早くもライバル心がメラメラ燃え上がっている様子。迎え撃つ松山さんも「義朝はライバルだが、学ぶことも多い存在。そんな“持ちつ持たれつ”の関係や2人の絆を演じることができれば」と共演が待ちきれないようだ。また、清盛の義父・平忠盛を演じる中井さんは、昨年も松山さんと親子役を演じたばかり。「松山くんから『大河の話が来ている』と相談されて。僕が『武田信玄』(1988年放送の大河ドラマ)に主演したのが25歳のとき。いま、松山君は26歳だけど、当時の僕とは比べ物にならない感性で芝居をしているから『迷うことない。いい勉強になるよ』って」と“父”として背中を押したのだとか。これに対し、松山さんも「尊敬する貴一さんが言うなら間違いないなって。それに、また親子役ということでこれほど心強いことはないです」と“親子愛”の健在ぶりをアピールした。「いま、エンターテイメントの必要性が改めて考え直されるときだと思う。それだけに、特別なものになるように頑張りたい。自信はあります」と松山さん。大河主演という大役、豪華キャスト陣の援軍を得ただけに、その言葉にも力強さが増して聞こえた。今年8月からクランクイン。京都、広島(瀬戸内 厳島神社)、兵庫(神戸)、神奈川(鎌倉)などが舞台地となる。「平清盛」は2012年、NHKにて放送。■関連作品:ワイルド7 2012年新春、公開マイ・バック・ページ 2011年5月28日より新宿ピカデリー、丸の内TOEIほか全国にて公開© 2011映画『マイ・バック・ページ』製作委員会■関連記事:『ワイルド7』男心をくすぐる瑛太らのアジトに潜入!アクションの一端も明らかに瑛太、深キョンを乗せてバイク疾走も“ドS”監督から「もっと出せ」と非情命令逆境に強そうな俳優ランキング1位は水嶋ヒロ!結婚、独立…逆風でのパワーに共感監督×長塚圭史×山内圭哉が語る『マイ・バック・ページ』試写会に80組160名様ご招待“先輩”妻夫木が松ケンにダメ出し!奥田民生はマイペース舞台挨拶
2011年05月11日イメージキャラクターがコミカルに東京海上日動火災保険と東京海上日動あんしん生命保険の2社は8日、両社のイメージキャラクター「東京海ジョー」(以下ジョー)と「あんしんセエメエ」(以下セエメエ)がコラボしたCMを放映することを公表した。新CMは14日より全国で放映される予定で、テーマは『超保険は超ぴったり!』。これは本年8月に放映された『超保険 ふたりではじめる』篇に続く第2弾となる。※画像はプレスリリースより声優は三谷幸喜さんと小日向文世さん内容は「ジョー」と「セエメエ」が、オクラホマミキサーに合わせて踊りながら「保険にムダはありませんか」と訴え、「超保険」を紹介するというもの。両社はCMの放送に合わせて、14日から「超保険スペシャルサイト」を開設し、CMでは伝えきれない魅力を解説していくという。なお声の出演は、「ジョー」を小日向文世さんが、「セエメエ」を三谷幸喜さんが務めている。
2010年12月12日つい先ごろTVドラマ化された「闇金ウシジマくん」(小学館刊)で知られる漫画家・真鍋昌平の初期の連載作品「SMUGGLER(スマグラー)」が妻夫木聡主演で、石井克人監督の手で映画化されることが明らかになった。11月1日にクランクインした本作。原作は2000年に3か月にわたって「アフタヌーン」(講談社刊)で連載された。主人公は役者になる夢に挫折し、その場しのぎで暮らすフリーターの砧涼介。誘われるままに儲け話に乗って、逆に借金を背負うことになった彼が、日給5万円の高額の運送屋のバイトをすることに。初仕事で涼介が運ぶことになったのは、なんと死体!“スマグラー”と呼ばれるこの運び屋の仕事は、危険な荷物の運搬だった。たった一度のミスが命取りになる、死と隣り合わせの世界にいることを知る涼介だったが…。『鮫肌男と桃尻女』での鮮烈な長編デビューを飾って以来、常にその独自のエンターテイメント性が高い評価を受け、観客はもちろん、多くの映画人の支持を集めてきた石井克人がアクの強いキャラクターたちが織りなす強烈な物語を実写化。ハイスピードカメラを駆使した迫力のアクション演出とその映像美に注目が集まる。NHK大河ドラマ「天地人」に続き、今年は映画『悪人』が高い注目を浴びた妻夫木さんが、夢をあきらめ無為に生きる若者・涼介を演じる。生死に関わるトラブルに直面した彼が、わずかに芽生えた周囲の人間との絆をきっかけに、ある“奇跡”を生み出すが、その爽快感、カタルシスを妻夫木さんが体現!妻夫木さんからは「『鮫肌男と桃尻女』を観て以来、石井克人作品の世界観の大ファンです。今回、一緒に作品作りをしていて、『楽しい!』そのひと言です。一日一日が過ぎるたびに終わりが近づいてしまうことが悲しいくらい。クランクイン前日は緊張して寝不足で初日を迎えましたが、撮影のテンポにも慣れ、いまは監督の『素晴らしい!』の一言をもらえるよう全力で楽しんじゃってます。僕の演じる役柄は、ニートやフリーターが多い中、夢があるけど何をしていいか分からない若者を代表するような男です。撮影は中盤ですが、手応えはめちゃめちゃあります!確実に面白い作品になると思います。期待していてください!」との力強いコメントが到着した。さらに、涼介の周囲の個性的な人物を演じる共演陣にも豪華な面々が!“スマグラー”の仕事を取り仕切る無口な男で、新人の涼介に対し表面上は冷たく接しつつも、突き放すことなく見守る花園丈を演じるのは、『毎日かあさん』での元妻・小泉今日子との共演が話題を呼んでいる永瀬正敏。松雪泰子が裏社会でヤクザや金貸しの便利屋として稼ぐ女社長・山岡有紀を演じる。ちなみに今回到着した写真でも分かるように、山岡のファッションはゴスロリ系!松雪さんが劇中、どのようにゴスロリ衣裳を着こなしているのか、いまから楽しみだ。さらに、ヤクザの組長の妻で、見た目と裏腹に繊細で賢い一面を持つ田沼ちはるに、いま最も勢いのある女優のひとり、満島ひかりが扮する。ほかに、花園とは長い付き合いのスマグラーの仲間の“ジジイ”こと塚田を我修院達也、伝説の殺し屋“背骨”を安藤政信、さらには小日向文世、高嶋政宏、阿部力など、個性派、実力派俳優陣がズラリ。この面々が奏でるのはハーモニー?それとも…。撮影は12月上旬まで行われる予定。映画『スマグラー』(仮題)は2011年秋、全国にて公開。© 真鍋昌平・講談社/2011「スマグラー」製作委員会■関連作品:スマグラー (仮題) 2011年秋、全国にて公開© 真鍋昌平・講談社/2011「スマグラー」製作委員会
2010年11月25日人気作家、高村薫の直木賞受賞小説をWOWOWで初ドラマ化する「マークスの山」の制作会見が8月25日(水)、東京・港区のニューピアホールで行われ、キーパーソンのマークス役を高良健吾が演じることが発表された。元暴力団員、官僚が狙われた連続殺人事件を追う警視庁捜査一課の警部補・合田(上川隆也)と、捜査線上に浮かんだ、ある事件の生き残りで、時折「暗い山」と漏らす心に闇を抱える青年“マークス”(高良さん)らの姿を描く社会派ミステリー。監督は水谷俊之と鈴木浩介。1995年に崔洋一監督がメガホンを取り映画化されたが、ドラマ化は初。今年4月26日から7月7日まで、南アルプスの高度2,300メートル級の山々を中心に行われた撮影をふり返り、主演の上川さんは「本作の設定が11月ぐらいなので、暑い中、コートを着込んで撮影しました。流した汗は数知れず、過去一番多いかも。男たちの汗で作られた作品を見て」。キーパーソンを演じ、WOWOW作品初出演を飾ることになった高良さんも「居心地の良い現場で、クランクアップが寂しかった。濃くて見応えのある作品。ぜひWOWOWに加入してください」とそれぞれ軽妙にPRし、会場の笑いを誘った。山でのロケ時には、キャスト陣も機材を運搬。“試練”をふり返り、ベテラン俳優陣は揃って苦笑い。警部役の大杉漣は「高山病になりかけました」。弁護士役の小日向文世は「監督がOKを出してくれないので、山の急斜面を何度も登り降りしたよ」と恨み節。共演陣らを笑わせていた。連続ドラマW「マークスの山」は10月17日(日)より放送開始。毎週日曜22:00より放送で、全5話(第1話無料放送)。(text:Yoko Saito)連続ドラマW「マークスの山」公式サイト■関連作品:おにいちゃんのハナビ 2010年9月11日より新潟にて先行上映、9月25日より有楽町スバル座ほか全国にて公開© 2010「おにいちゃんのハナビ」製作委員会蛮幽鬼 2010年10月2日より新宿バルト9、梅田ブルク7ほか全国にて公開© 2010 松竹、ヴィレッヂ■関連記事:高良健吾、藤井フミヤによる主演映画の主題歌ビデオで映画の1年後の物語に出演迫力の映像と音で演劇を堪能せよ!『蛮幽鬼』特別試写会に40組80名様ご招待想いを空へ!高良健吾×谷村美月『おにいちゃんのハナビ』試写会に50組100名様ご招待「殺陣の振り付けを一度で覚えちゃう」上川隆也早乙女太一を大絶賛高良健吾、フォトブック発売でファンとふれあい「最初は、誰が買うんだ?って…」
2010年08月25日北野武監督最新作『アウトレイジ』が6月12日(土)に初日を迎え、東京・新宿ミラノで北野監督と加瀬亮、椎名桔平ら個性派キャスト10人が舞台挨拶に勢揃いした。ある暴力団組織内の抗争を描いた、北野監督9年ぶりのバイオレンスで、キャスト陣は揃って北野組初参加。北野監督は「どうも監督の山田洋次です」と笑わせつつ、「こういったキャリアのある役者さんを揃えると、ホントに楽なもので勝手にやってくれる。本当にありがたかった」と感想。対照的に、キャスト陣は撮影をふり返り、緊張や戸惑いを吐露。小日向文世が「本当にシャイな方で現場で目を合わせてくれなかった」と悲哀タップリに話したが、北野監督は「ホモじゃないんで。女優さんだったら現場でやたら付け回すんですけど」とおトボケ。キャスト陣と観客を笑わせた。さらに三浦友和は「監督からは…何があったんだろう?ほとんど指示をしてくださらなかった。見放されているというか…以上です」と苦笑い。國村隼も「私もそういえば現場では監督から特に…」と話し、三浦さんと見つめ合って「ね!僕ら見放されていたね」と傷のなめ合い。杉本哲太も「自分もほとんど何も」。塚本高史も「僕もないですね…」。MCが「ということは、あの演技はみなさんが自分で作り上げたということ?」と尋ねると、北野監督は「ええ、楽屋にマリファナを焚いておいてですね、そのまま出ていけばみんな勝手にやって帰ってくれる、っていうくらいでしたね」と得意の毒舌回答。唯一ベッドシーンのあった色男担当の椎名さんも、「6時間かけて刺青を描いて、さあベッドシーンだと思って現場に入ったら、監督が入られて助監督さんから監督からと前置きされて『普通にやって』って。困っちゃったんですよね、まあやりましたけど」と苦情。北野監督は「『血と骨』をやったときに、崔洋一って監督と殺陣師の二家本さんっていう太った男2人が、鈴木京香と私(たけしさん)って見本を見せたんですけど、デブの男2人が絡んでのたうち回っていて、地獄絵図のようだったので、見ててこの業界、辞めようと思った」とラブシーン演出を放棄した理由を説明。またしてもキャスト陣を笑わせた。一方、試写会などで怪演の前評判が高い加瀬さんは「監督はどうしたものかといたく苦労されたと思いますが、いろいろ付け加えてくださって、(自分のヤクザ役を)成立させてくれた」と感謝の弁。締めに北野監督は「この映画を2回観ると、がんが治ったり階段が上れるようになったり、家出した息子が帰ってきたり、いろいろいいことがありますから」と観客に珍メッセージを送っていた。『アウトレイジ』は丸の内ルーブルほか全国にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)北野武監督インタビュー■関連作品:アウトレイジ 2010年6月12日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2010『アウトレイジ』製作委員会■関連記事:カンニング竹山主演作初日挨拶で北野監督新作タイトルを3連呼北野武監督インタビューキタノはいかにして加瀬亮を“ヤクザ”に仕立て上げたのか?モナもシビれた!北野監督作『アウトレイジ』女性座談会ランキング企画!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5社長になってほしい俳優といえば?【カンヌレポート 最終回】バルデム受賞にペネロペ涙!最高賞はタイ作品
2010年06月12日カンヌ映画祭のコンペティション部門でバイオレンス映画『アウトレイジ』が上映される“快挙”を成した北野武監督が、このほどシネマカフェほかの合同インタビューに応じ、本作に込めた思いから人間行動論までを語った。今回の暴力映画は「たまに食べたくなったカツ丼」新作は、ここ最近の3作『TAKESHIS’』、『監督・ばんざい!』、『アキレスと亀』と打って変わり、バイオレンスへの原点回帰とも言われる9年ぶりの力作。常に意表をついて周囲を驚かせる北野監督らしく、秀でたエンターテイメント作品として仕上がった。「前3作から“ゴダール病”とでも呼べるような自省的な内容の作品にはまっちゃって、先進的なアートとかワケ分かんないこと考えてやったら完全に失敗して、ダメだこりゃ、と。次、何やろう?と思ったら、暴力映画を全然撮っていないなって思って。食べ物と同じで、たまにはカツ丼食いたいな、と。ただ『ソナチネ』とかと比較されて、『何も進歩していない』とか言われるのは嫌だから、もうエンターテイメントだ!観客全員が喜べるようなものを撮ろうってなった。次に思いついた暴力シーンを書き出して、そっからストーリーを逆算したの。コイツはこう来てこう死ぬ、とか、こんな死に方はしないだろって。で、またひっくり返していって、こうなると思ったら大間違いだとか、ここで(観る側を)騙すとか、いろいろ考えて。そしたら完全にエンターテイメントだなって言える作品ができた」。5月のカンヌ国際映画祭ではコンペ上映され、激しい賛否両論で話題を振りまいた。ホラー、ファンタジーを好むティム・バートン監督が審査委員長を務めた賞レースでは賞を逃したものの、芸術性を好む同映画祭のメーン部門でヤクザもののバイオレンス・エンターテイメントが上映されただけで“珍事”だった。「海外のアート的なフェスティバルとかとは関係ねぇなと思ったら、急にカンヌとか呼ばれてしまって、これは結構大騒ぎになるぞ、って思ってたら、案の定、賛否両論になっちゃって。だから『ざまあみやがれ、こんな映画をコンペに選んだのはそっちなんだから、俺は知らないよ』って言ったんだけど。悪口言う人と褒める人と正反対で、まあまあっていう人がいなくて、いいか悪いかはっきりしていたね。でもまあ狙い通りだった。ショックな映画だろうな、とは思っていたから」。“全員悪人”をテーマに暴力団組織内部の抗争を描く同作では、自身、新たな試みとして主演と言えるキャラクターを7〜8人描く群像劇に挑戦。さらに北野組常連の俳優陣をキャスティングせず椎名桔平、三浦友和、國村隼、小日向文世、北村総一朗ら初タッグの俳優を揃えたのも新趣向。中でもインテリヤクザに扮した加瀬亮の怪演が、前評判を呼んでいる。「英語を使うシーンが途中からいっぱいあるインテリヤクザ役があって、英語も話せる役者を探していたら加瀬くんが来た。けど、普段の雰囲気からはどう見てもヤクザに見えないじゃない。どうしよう、と思ってメイクさんと相談して、オールバックにして、眉毛を剃ってみたり、結構苦労した。最終的に四角くて細いサングラスをかけさせたり。それでも『コノ野郎、バカ野郎』って怒鳴り合っている場面で、加瀬くんも入ってきて同じ台詞言っても全然怖くない。だから、この人は無口にしよう、でも、ひとつキレたら殴り出すという風に、徹底的に暴力に寄せた。キレたら怖い奴に設定に変えて台本を書き直して、かなり悪い奴に仕上がった。やっぱりパッと印象に残るようになったと思うし、うまいこといったかなって思うよね」。とはいえ、抗争の中心人物として動くのは、ビートたけし演じる、大友組の組長・大友。『戦場のメリークリスマス』を機に、俳優としても国内外で高い評価を得ているが、自身では顔をクシャクシャにして照れ笑いしながら厳しく自己評価する。「俺は基本的には演技、上手くないからねぇ。へたくそだから、しゃべんない方がいいもん。しゃべるとね、怪しいんだ俺は。『バカ野郎』なんて言ったら、単なる松村(邦洋)のモノマネになっちゃう。『ダンカン、バカ野郎』(松村さんによる、たけしさんのモノマネ)と変わってないって。『てめえ、何言ってんだ、バカ野郎』(本作の台詞)と同じだったっていう。だからできるだけ、怒鳴らないようにしようと思ったけど、みんなが怒鳴っているから、しょうがなくて怒鳴っていると、ふと我に返って、コレ、松村がモノマネするときと俺と、変わってないじゃないか、って(笑)」。大きな見どころのひとつが、バイオレンス描写の過激さ故に北野映画特有のバイオレンスと笑いが繋がって楽しめる感覚だ。「今回、あんまりにも描写が痛くてなぜか笑ってしまう。っていうか、これだけ追い込まれると人間笑うんだなって。編集していても順撮りじゃないから始めは気がつかなくて、ある程度繋がってくるとバカ笑いしちゃうシーンが出てきた。アレ?これ、お笑い映画撮っちゃった、参ったなーと思ったら、編集マンの人が『これだけ痛ければ笑いますよ、喜劇じゃないけど笑わずにはいられない状態になりますもの、これ』って。大丈夫かなって思っていたら、その感覚は世界共通で、カンヌでも観客がバカ笑いしてた。バカ笑いしている割にはみんな暴力映画って言っているわけ」。登場人物たちは、裏切り、騙し合いを続ける。北野監督の考える、人間の悪は?「悪っていうのは人間社会が進化する過程において、人間本来の欲望を規制するために、社会が悪と決め付けたこととも考えられる。例えば、人間が成長してある程度、性的能力とか体に備わって意識するようになったときには、ほかの奴を殴ってでも女を取るのが、生物として本能的だと思うよ。でもそれ、社会として成り立つために、悪=犯罪という括りを付けないと、人間社会自体が成り立たないというだけ。オットセイが周りの奴をかみ殺して十何匹もメスのオットセイをはべらせてハーレム作っているのを『恥ずかしくないのか、お前は。もっと女を分け与えろ、それじゃオットセイの社会は成り立たない』って言ったって、しょうがないじゃない。それは考えてないだけだもん。人間だったら少し頭が発達してきたから、弱者を救うことによって、全体的に盛り上げようとすることで、性とか食べ物の欲望とかそういうものを、独りよがりに行使することを悪としただけ。それがなきゃ、美味いものを食っている奴を後ろからぶん殴って、気絶している間に食って帰っちゃえばいいんだから。それは誰でもしたいと思うよ」。人間は欲望に抑制の効かない未完成な存在そういった悪とキッチリ一線ひけない人間の未熟さも明確に指摘する。「人間ってのは未完成な動物で、こういう暴力映画っていうと暴力は社会に対して悪影響があるんじゃないでしょうか?って言う。だけど拍手して観ている奴がいる。悪いことなら止めるんだけど止めないんだよ。食べ物でも何で腹いっぱい食っているんだ?肝臓壊したり糖尿になったり、体に悪いのになぜ食うかと言うと、頭と体のバランスが人間って全然取れていない。教えてくれないんだよ、体から信号出ていないんだもん。『それ以上食うと体に悪いです』なんて絶対言わないでしょ?だから食っちゃうの。それだけ人間ってね、欲望に対しては規制が効いていない、だからすごい未完成な動物なんだよ」。劇中、数人、生き残るワルがいる。現実社会で生き残るために必要なことは?「多分、グループがあってそこで生き残ろうとする。だから葛藤があるんじゃない?このグループじゃないところにポンと出ちゃえばいい。そうすればこのグループからしたらその人、関係ないだから、客観的に見たらその人、生き残っているってことじゃん、もしかしたらね。漫才ブームのときに一番最初に漫才辞めたの俺なんだもん、もう終わりだと思って。B&Bとかみんなそこにいたけど、俺、ポンと外に出ちゃった。で、結果的にブームはなくなって、たけしと紳助が漫才ブームを生き抜いたって言われるんだけど。俺、TVの次に、今度ラジオに行っちゃった。TV界からラジオに行っただけなんだけど、たけしはお笑いから生き抜いたってことになる。で、次に映画に行っちゃった。TVのタレントから俺だけ映画に行ったら、また生き抜いた、みたいなことを言われる。要するにグループの中に属さないってことじゃないかな。そうすりゃ生き抜いたことになる。怪しいんだけど、俺」。騙す、騙される、どっちが好き?の問いに、「あーあ」と嘆くような口調と優しい笑顔で答えた。「俺ら、騙す商売だからなぁ。騙す商売だけど、騙されることによってプラスマイナスゼロにしているところ、あるよね。よく騙されるの、騙してもらったお金、騙されてぼられているだけだよ」。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:アウトレイジ 2010年6月12日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2010『アウトレイジ』製作委員会■関連記事:モナもシビれた!北野監督作『アウトレイジ』女性座談会ランキング企画!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5社長になってほしい俳優といえば?【カンヌレポート 最終回】バルデム受賞にペネロペ涙!最高賞はタイ作品山本モナと“男たち”を語ろう!『アウトレイジ』女性限定試写会&座談会に10組20名様ご招待【カンヌレポート 04】たけし、批評家の採点は辛口も観客からは5分の拍手の嵐
2010年06月10日北野武監督最新作のバイオレンス映画『アウトレイジ』の女性限定試写会が6月7日(月)、東京・西新橋のワーナー・ブラザース試写室で行われ、MCを務めた北野監督と同じ所属事務所のタレント、山本モナとシネマカフェの女性読者26人がワルい男についてトークを繰り広げた。モナさんを含め20代から40代の27人が鑑賞。先の読めないストーリー展開と緊張感あふれる映像に、終始、全員がスクリーンに食い入るように見入っていた。話題のバイオレンス描写には、さすが目や口を覆う人が続出。とある場面では1人が途中退出するものの、気分を整えて数分後には席に戻った。座談会が始まると、「手がこわばった」、「怖くて薄目でしか観られなかった」などと緊張から解かれた様子で、堰を切ったように声が上がった。モナさんが「カンヌ(国際映画祭)では賛否両論という評判でしたが、実際に観てどうでした?」と問いかけると、「目を覆ってしまう映像はあったけど、ストーリー、内容が面白いと思った」、「ここまでやっちゃっていいの?と思ってドキドキした」と、ここでも熱い意見が飛び交った。本作は、やくざの縦社会で勃発した組同士の抗争の中で生き延びようとする男たちの姿を描く群像劇。一番トキめいたキャストを聞く質問には、3分の1が英語を話すインテリやくざ役の加瀬亮の名をあげた。真面目で人の良さそうな役のイメージが強い彼だが、本作では「渋くてかっこいい」という、これまで知らなかった一面を見たという声も。ほかには三浦友和、椎名桔平、小日向文世ら票が割れ、多彩なアンサンブル劇らしい結果に。内容については「組織という意味では、やくざ社会も普通の会社でも同じで、悪いのは上にいる人とか、裏で糸を引いている人なのかも」と一般社会の縮図と捉えた意見や、「これの女版があったらコワイ…」などの感想も。最後にモナさんが「ある種のイケメン映画ってことですかね」とまとめると、大半が頷いた。終了後、モナさんは「男性はやられたらやり返す。それは女性にはない部分。ここまで男が男らしさを出すことって最近ない気がする。肉食系の男臭さがすごく出ていて、草食系に辟易している女子なんかにはサイコーの映画」と肉食系にシビれた様子。草食系より肉食系が好み?の問いには、「あんばい、というかバランスですよね」と冷静だった。『アウトレイジ』は6月12日(土)より丸の内ルーブルほか全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:アウトレイジ 2010年6月12日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2010『アウトレイジ』製作委員会■関連記事:ランキング企画!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5社長になってほしい俳優といえば?【カンヌレポート 最終回】バルデム受賞にペネロペ涙!最高賞はタイ作品山本モナと“男たち”を語ろう!『アウトレイジ』女性限定試写会&座談会に10組20名様ご招待【カンヌレポート 04】たけし、批評家の採点は辛口も観客からは5分の拍手の嵐世界のキタノ、ヤクザ映画でカンヌへ殴りこみ!『アウトレイジ』コンペ出品決定
2010年06月08日“世界のキタノ”が再びカンヌの地へ!北野武監督の最新作『アウトレイジ』が、第63回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品されることが発表された。北野監督自ら、ビートたけしとして出演するほか、椎名桔平、三浦友和、加瀬亮、國村隼、杉本哲太、塚本高史、石橋蓮司、小日向文世ら豪華俳優陣が集結。ヤクザの世界に生きる男たちが、生き残りを賭け、裏切りや駆け引きなど激しい権力闘争を繰り広げられ、登場人物は全員“悪人”というバイオレンス・アクション。北野組初参加の俳優陣ばかりを揃えているが、中でも“いい人”の役柄のイメージが強い、加瀬さんや小日向さんがどのようにタンカを切り、拳をふるい、悪に手を染めていくのか注目したいところ。『BROTHER』、『座頭市』以来7年ぶりとなる本格的なバイオレンス作品となるが、北野監督は「久しぶりのアクション映画だから期待感もあると思うし、自分としてもお客さんの反応が楽しみだね」と自信のほどをうかがわせるコメント。ちなみに、北野作品がカンヌのコンペティション部門に出品されるのは、第52回の『菊次郎の夏』以来2度目。パルムドール獲得となれば、邦画では1997年『うなぎ』以来5作目の快挙となるが果たして?映画祭は5月12日(現地時間)から23日までの日程で開催され、審査委員長を、まもなく日本で公開される『アリス・イン・ワンダーランド』の鬼才、ティム・バートンが務める。北野監督は上映に合わせ、現地入りする予定になっており、現地フランスでも根強い人気を持つ“世界のキタノ”から目が離せない!『アウトレイジ』は6月12日(土)より丸の内ルーブルほか全国にて公開。■関連作品:アウトレイジ 2010年6月12日より丸の内ルーブルほか全国にて公開■関連記事:たけし帰国会見仏芸術文化勲章最高章は「黒澤さんが貰ったやつ、すげえ」“いい人”加瀬亮がヤクザ役でマジギレ!?たけし最新作、題名の意味は“極悪非道”
2010年04月16日藤沢周平の代表作「隠し剣」シリーズの中でも、傑作と名高い一編を映画化した『必死剣鳥刺し』が豊川悦司主演で公開されることが決まった。豊川さんが演じるのは悲運の剣の遣い手・兼見三左エ門(かねみ さんざえもん)。達人と言える領域にまで剣の道を極めつつも、それが生きる道につながらないという矛盾と軋轢。そして政治的な策謀に翻弄される武士の無残な姿が描き出される。2002年の『たそがれ清兵衛』以来、『隠し剣 鬼の爪』(’04)、『蝉しぐれ』(’05)、『武士の一分』(’06)、『山桜』(’08)、そして来年公開される『花のあと』と次々と映画化されている藤沢作品。特に人気が高く『隠し剣 鬼の爪』(同名小説)、『武士の一分』(「隠し剣秋風抄」)の原作として知られているのが「隠し剣」シリーズ。今回の映画に登場するのは、“秘剣 鳥刺し”。その剣を遣うとき、遣い手は半ば死んでいるとされる究極の剣技である。果たしてトヨエツの運命やいかに――?豊川さんは「監督とお話して、三左エ門は、“静”と“動”を併せ持ち、ある種の不条理さを持った複雑な男、不器用で融通がきかない岩のような男、運命を許容しているが、それに甘んじていない、逃げない人間だと感じました。これまでの藤沢作品は特に意識せず、平山監督のお話にあった、静寂と爆発の温度差を出せるよう演じました。撮影は大変でしたが、近年見たことのないような激しさのある、凄い殺陣が見られると思います」と充実した様子が感じられるコメントを発表。メガホンを握った平山秀幸監督(『愛を乞うひと』、『しゃべれども しゃべれども』)は「時代劇という制約を最大の武器とすることを考えた。所作など基本的なことは、ひとつひとつ丁寧に正しく描き、藤沢原作の持つ静謐なものを表現しながらも、ラストの大殺陣は、これまでの舞踊的な流れる殺陣ではなく、溜め込んだものを一気に爆発させるような、人と人が本当に命を懸けて斬り合うような激しいものになった。これまでの時代劇とは一味も二味も違うものになると思う」とこちらも自信のほどをうかがわせる。三左エ門の周囲の人々を演じる共演陣も豪華!三左エ門の姪でありながら、彼にほのかな恋心を抱くヒロイン・里尾(りお)に池脇千鶴ほか、戸田菜穂、吉川晃司、小日向文世、岸部一徳ら実力派の俳優たちが大人向けのハードボイルドな時代劇を彩る。『必死剣鳥刺し』は2010年夏、全国にて公開。■関連作品:必死剣鳥刺し 2010年夏、全国にて公開■関連記事:来年の東映は『ゼブラーマン2』セクシー衣裳から『桜田門外ノ変』まで注目作ズラリ!
2009年11月20日日米のキャスト・スタッフが集結し、アカデミー賞脚色賞はじめ各国の賞に輝いた名作『サイドウェイ』を日本版として新たに誕生させた『サイドウェイズ』が10月31日(土)、公開初日を迎えた。初回上映前には主演の小日向文世をはじめ、生瀬勝久、鈴木京香、菊地凛子らキャストとチェリン・グラック監督が舞台に登壇し、映画に因みワインで乾杯し門出を祝った。ワインの聖地、カリフォルニア州・ナパを舞台に、そこで出会った男女4人の恋愛と友情、珍道中を描いた本作。現地での撮影を通して意気投合した様子の4人だが、主演の小日向さんは「こんなに宣伝プロモーションで回ったことはないので、正直疲れました」と、公開初日に少々お疲れ気味?劇中で印象に残った台詞を聞くと、「『最短距離がベストな道とは限らない』という言葉が好きです。遠回りしたって結果的には良いことが待っているとポジティブに思えたら、それは素敵なことだと思います」と笑顔で語った。ワインショップに勤務する麻有子を演じた鈴木さんは、映画をワインに例えて「この映画は、良く出来た年のワインのように、素敵な雰囲気といい思い出を醸し出してくれるような作品に仕上がっています。まずは採れたてのボジョレー・ヌーボーのように味わってください。そして、この先も味わっていただける映画なので、DVDになっても楽しんでもらえると思います」と、早くも本作のDVDまでアピールし、会場を和ませた。アメリカを拠点に活躍するグラック監督は、この日のためにわざわざカリフォルニアから来日。観客に向けて「我々、映画ファミリーへようこそ。“手づくり映画”を楽しんでください」とアピールし、4人の日本人キャストを称えた。オリジナル版に劣らず、まさにハマリ役と言える一同だが、お調子者の大介を演じた生瀬さんは役そのままの調子のよさを発揮。この映画出演の功績として「ハリウッドからのオファーがちょこちょこ来てるんだけど、まだ日本でやり残してることがあるのでお断りしてるんです」と告白するや、「今日はみなさんにご紹介しようと思って写真がここにあるんです」と言ってポケットから取り出したのは携帯電話。「釣りでこんなのを釣ったり、あと京香さんとお買いものしたのがこの写真ね…」とちっちゃい画面を披露し、客席を沸かせた。4人の中で一番年下の菊地さんは、撮影について「お兄ちゃんとお姉ちゃんの下で、何しても許される自由な環境で、一番楽しんでました。プレッシャーとか責任とか感じない、こんな現場が続いたらいいなと思います」とマイペースぶりを見せた。舞台上でも小日向さんたちに温かく見守られる中、「ナパは私一人だったらもう二度と行きたくない場所ですが、この4人でならまた一緒に行きたいです」と無邪気な笑顔で語った。最後には、巨大グラスを手に小日向さんの「お客様は神様でーす!」の合図で、一同ワイングラスを交わすと、盛大な拍手に包まれた。『サイドウェイズ』は全国にて公開中。■関連作品:サイドウェイズ 2009年10月31日より全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox Film Corporation and Fuji Television Network, Inc.■関連記事:小日向文世『サイドウェイズ』インタビュー海外苦手でも鈴木京香さんなら断れない!ジェイク・シマブクロインタビュー天才ウクレリストが奏でる“ワインのある風景”【TIFFレポート】小日向、通訳の英語にタジタジ凛子は監督を「いい加減」と暴露ワインをおいしく!『サイドウェイズ』特製ワインサーモメーターを3名様にプレゼント菊地凛子『サイドウェイズ』インタビューオスカー候補女優が海外に挑戦し続けるワケ
2009年10月31日出演するどの作品でも、常に独特の存在感を示している俳優・小日向文世。その小日向さんが、今度はアカデミー賞を受賞したハリウッド映画の日本版、という画期的な作品に挑んでいる。1か月にも及んだ海外ロケ、俳優としての挑戦について語ってくれた。思わず“ハリウッド映画に出てる気分”に!2人の男がカリフォルニア・ワインの聖地ナパ・バレーのワイナリーを巡るロードムービー、『サイドウェイ』の基本設定はそのまま、キャラクターを日本人に置き換えて新たなストーリーとともに展開される『サイドウェイズ』。本作の撮影が、オリジナル同様にナパ・バレーで行われたのは約1年前のこと。インタビュー部屋に飾られていた映画のポスターを眺めて「『よく行ったなぁ』って感じです…」と小日向さんはつぶやいた。「何か夢のような気分なんですよ。『あー、綺麗なところに行ったんだね〜』って」。最初にプロデューサーからオファーを受けたときは、「ワイナリー巡りよりは九州の焼酎蔵巡りの方が日本人にウケるのでは?」とおもわず考えてしまったほど想像がつかなかった、といまだからこそ明かす。しかし、そんな彼を惹きつけたのは、何よりも海外での撮影だった。「監督含め、スタッフ全員が海外の方。それは確かに面白いと思いましたね。実際、監督はチャーリー・シーンみたいな顔をしているのに、日本語ペラペラなんですけど(笑)。でも監督が『Rolling!Action!』なんて指示を出すと、『おぉ〜何だかハリウッド映画に出てる気分だな〜』って感じがしましたよ」。ところが、「実は海外はあまり好きじゃない」という驚き(!)の告白。「どんなに仕事がハードでも必ず家に帰る、というのは必須条件。でも今回ばかりは『僕はあまり海外が好きじゃないから』って断ったら、後で後悔するんじゃないかなって思いました。しかも、僕が好きになってしまう相手役が鈴木京香さん!これはやっぱり断れないでしょ?案の定キスシーンもありましたし(笑)」。小日向さんの意見も取り入れられながら、何度も書き直されたという脚本。結果、より共感できる、等身大の『サイドウェイズ』が生まれた。オリジナルと比較して観るのも面白いが、ひとつの新しい映画としても、大いに楽しめる作品となっている。「ウジウジしながらも、それなりにもがいて、何とかしたいって思っている。それを1週間ワインを飲みながら、何かひとつ見つけて帰るというところをうまく演じきれたらいいな、と思っていました。僕が思い描いた道雄を、アメリカ版とは違う形でね。どっかで『頑張れよー』ってうしろから後押ししてあげたくなるような人にはなれたかな、って思うんですけど」。「本物のワインを飲ませてくれ!」もちろんオリジナル版同様、映画のキーとなっているのが「ワイン」。とにかくワインを飲むシーンがたくさん登場するが、小日向さん自身もかなりのワイン好きだそう。「カリフォルニア・ワインがこんなにおいしいものだとは、今回の撮影で初めて知りました。フランスワインよりもおいしい!オススメ?僕はナパのピノ・ノワールが好きです。『ニュートン』という銘柄は日本にも輸入されていますよ」。ちなみに、撮影で飲んでいるワインは基本的に中身は全てグレープジュース。しかし、中には本当にワインを飲んでいるシーンもある、と裏話を教えてくれた。「夜、この撮影で今日はもう終わり、というときは『本物を飲ませてくれ!』って頼みました。酔いつぶれるシーンは、本当にワインを飲んでいましたよ(笑)」。ホテルのルームサービスでハンバーグを頼むのが大変だったという話、緊張から一週間便秘になってしまった話、撮影がオフの日にサンフランシスコに遊びに行った話…取材中、たくさんの思い出話を聞かせてくれたが、それだけ、本作は小日向さんの俳優としてのキャリアにも大きな影響を与えたことは間違いない。「1か月間も日本を離れたのは初めて。僕のプロフィールの中で、『サイドウェイズ』という作品は、とても大きな存在になると思います。海外の方が映画を観て、『フミヨを使いたいからこっち来て』って言われたらどうしよう…って言われないか(笑)。これはこれで、僕がいままで色々やってきた中のひとつなので、この映画を足がかりに海外進出したいなんて、これっぽっちも思っていないんです。今度はまた違う、日本に生活している日本人を演じたいと思っています。本当にささやかな家族の話とか演じてみたいですね」。(photo:Yoshio Kumagai/hair & makeup:Yuko Tomioka)衣裳協力:マリテ+フランソワ・ジルボー(タカセ商事)化粧品:アクセーヌ『サイドウェイズ』菊地凛子インタビュー『サイドウェイズ』ジェイク・シマブクロインタビュー■関連作品:サイドウェイズ 2009年10月31日より全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox Film Corporation and Fuji Television Network, Inc.■関連記事:ジェイク・シマブクロインタビュー天才ウクレリストが奏でる“ワインのある風景”【TIFFレポート】小日向、通訳の英語にタジタジ凛子は監督を「いい加減」と暴露ワインをおいしく!『サイドウェイズ』特製ワインサーモメーターを3名様にプレゼント菊地凛子『サイドウェイズ』インタビューオスカー候補女優が海外に挑戦し続けるワケ菊地凛子&鈴木京香、仲良くぶどう柄でペアルック?『サイドウェイズ』舞台挨拶
2009年10月29日ワインの本場、カリフォルニア州のナパを舞台にした日米合作のロードムービー『サイドウェイズ』が、10月22日(木)、現在開催中の東京国際映画祭(TIFF)の特別招待作品として上映され、主演の小日向文世と菊地凛子が舞台挨拶に登場!この日のチケットは発売日に即完売となっており、2人は満席の客席から盛大な拍手に迎えられた。全編ナパでのロケで、アメリカ人のスタッフによって撮影が行われた本作。国際映画祭とあって、この日はコメントの後に英語の通訳が入ったが、小日向さんは「英語が飛び交う場所にいると撮影の頃を思い出してドキドキする。(現地では)帰国日を指折り数えていたのですが、あんまり帰りたいと思うとパニックになるので芝居している最中が一番楽しかった」と海外での撮影を思い出しながら同時通訳の流暢な英語に感心するばかり。対照的に菊地さんは「先輩方に囲まれてのびのびと出来た」と語り、初のTIFF参加に喜びを表した。アカデミー賞脚本賞を受賞したオリジナル作との比較も焦点になりがちな本作だが、小日向さんは「オリジナルよりもとっても面白く出来た」と自信のコメント。演じたキャラクターも「おでこが広いのが似ているのは意識しましたけど(笑)。最初はウジウジしてて嫌いでしたが、一生懸命生きてるところが愛おしくなってきて、中年になっても夢を捨てずに恋愛を思い切りしてもいいなと」と、オリジナルとは一線を画しつつ、自身の役柄への愛着を感じさせた。また、本作のメガホンを取ったチェリン・グラック監督との仕事に話が及ぶと、「僕らには優しいが、スタッフには女性でも怒鳴りつけていたのでどうなんだろうと…」と小日向さんが明かせば、菊地さんは「セットを離れるといい加減。一番いい加減な人に『いい加減だ』って言われたので、どんだけ自分がいい加減なんだろ?と」と監督の素顔を暴露。すると、待ってましたとばかりに客席からグラック監督本人が登場!小日向さんに向かって早口の英語で怒鳴りつけるなり「便秘は治った?」と日本語で挨拶を交わし、会場を沸かせた。ハワイの映画祭から駆けつけたばかりだという監督は、仰天する2人にレイ(首飾り)のプレゼントを贈り「この国際的な作品を日本の国際映画祭で上映できて嬉しい」と喜びを語った。そして流暢な日本語で語り、自ら、通訳を介さず英語で翻訳するなどユニークな人柄も見せ、和やかなムードの中、映画が上映された。『サイドウェイズ』は10月31日(土)より全国にて公開。東京国際映画祭2009特集■関連作品:サイドウェイズ 2009年10月31日より全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox Film Corporation and Fuji Television Network, Inc.■関連記事:ワインをおいしく!『サイドウェイズ』特製ワインサーモメーターを3名様にプレゼント菊地凛子『サイドウェイズ』インタビューオスカー候補女優が海外に挑戦し続けるワケ菊地凛子&鈴木京香、仲良くぶどう柄でペアルック?『サイドウェイズ』舞台挨拶菊地凛子、流暢な英語で「ワイン大好き」『サイドウェイズ』、本場ナパで大盛況舞台挨拶&生演奏付き!『サイドウェイズ』プレミア試写会に25組50名様ご招待
2009年10月23日