『コードネームU.N.C.L.E.』のDVD&ブルーレイリリースを記念し、3月14日(月)、都内で特別イベントが開催。イベントには女優の遼河はるひ、タレントのGENKINGが登場した。遼河さん、GENKINGさんは、“史上最高にセクシーで、史上最悪の相性の、史上最強のスパイコンビ”ナポレオン・ソロ(ヘンリー・カヴィル)、イリヤ・クリヤキン(アーミー・ハマー)さながらに登場。「久々の男装で決めてみました」という遼河さんだったが、さすがは元宝塚の男役。「スカートにヒールよりも、スーツを着た方が落ち着きます」と、優雅にポーズを決めてみせた。GENKINGさんについて「女性から見ても綺麗だし、男性から見ても綺麗だろうし、不思議な存在ですよね。これは負けると思って、今日はつけまつ毛を付けました」と会場の笑いを誘った。本作は、『シャーロック・ホームズ』シリーズのガイ・リッチー監督が、1960年代に人気を博したTVシリーズ「0011ナポレオン・ソロ」を映画化したスパイ・サスペンス。GENKINGさんは、「普段男っぽい映画はあまり見ないんですけど、この作品を見たらワクワクして、久々に男の血が騒ぎました」と明かすも、「クリヤキンの顔が好きだけど、中身はソロ」と、すぐさま乙女の一面を見せた。一方、遼河さんは「二人とも格好良さが違うんです。ソロは茶目っ気もあって素敵だし、クリヤキンはピアさも出てきて、女心をくすぐられるんです。切っても切っても格好良さが出てくるので、女性はキュンキュンすると思います。男性の方は少しでもセクシーさを勉強して欲しいです」と熱く語った。『コードネームU.N.C.L.E.』ブルーレイ&DVDは3月16日(水)発売。(text:cinemacafe.net)■関連作品:コードネーム U.N.C.L.E. 2015年11月14日より全国にて公開(C) 2015 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
2016年03月14日ラッパー・KREVAが音楽監督と出演を務める音楽劇「最高はひとつじゃない 2016 SAKURA」の製作発表が2月26日に行われ、KREVAをはじめ、内博貴、小西真奈美、AKLO、増田有華、綿引さやか、Mummy-D、ブラザートムが登壇した。「最高はひとつじゃない 2016 SAKURA」は、2011年、2014年に上演された音楽劇の最新作。KREVAの楽曲で全編構成され、HIPHOPにとらわれず、歌や演技が加わる。本作は桜にまつわる3つの物語が展開される。KREVAは「今回はより音楽のことも深く考えられるようになりましたし、セリフもだいぶ増えてきましたが楽しみにしています」と語った。会見ではラップ初挑戦となる内についてKREVAが「多彩なみなさんの中にラッパー3人がいることは誇らしいと思っています。その3人のラッパーの中でラップに挑戦する内くんの心情をお察しします」と話すと、内も「(事前練習では)正直100点満点中3点くらい。稽古で100点に近づきたい。ラップには、まだ触れたところ。これから抱きしめていきたい」とコメント。また、こちらもラップ初挑戦となる小西が「正直、ラップの定義がよくわかっていない。KREVAさんに頑張らなくてもいい。そのままでいいと言われた。私のラップは独特のようです」と語ると「小西さんは独自の表現になっている。それだけでも聞きにくる価値がある」とKREVAが絶賛した。本作の見どころについて登壇者たちは「(ダンス集団)梅棒が出演する。彼らの踊るダンスと、僕との曲の絡みがひとつの楽しみだと思っている。ダンス関係の人々にも観てほしい」(KREVA)、「これから自己表現をラップでしてみようと思っている人に参考になる演劇」(Mummy-D)、「宮本亜門さんに観に来てほしい」(ブラザートム)、「ラップもお芝居もミュージカルも観たことがない方でも、老若男女、いろんな人に楽しんでもらえる舞台」(小西)とそれぞれ語った。KREVAの新しい音楽劇「最高はひとつじゃない2016 SAKURA」は3月25日(金)より4月3日(日)まで東京芸術劇場プレイハウスにて。大阪公演は4月8日(金)より10日(日)まで森ノ宮ピロティホールにて上演。チケットは東京・大阪ともに2月28日(日) 10:00より発売。
2016年02月26日2012年に韓国で初演され、2014年には日本でも上演された韓国発心理スリラーミュージカル『ブラック メリーポピンズ』。同作が2016年5月より東京・世田谷パブリックシアターで再演される事が決定した。同作の舞台は1920年代のヨーロッパ。著名な心理学者・シュワルツ博士の豪邸で火事が起こり、博士は死亡。助け出されたのはハンス、ヘルマン、ヨナス、アンナという名前の4人の子供と、業火の中子供たちを命がけで助け出した養育係メリー。彼らの封印された過去が解き明かされ衝撃の真実が展開される、心理スリラーサスペンス。不安や心の揺らぎをリアルに描き出す魅惑的なメロディーと、息をもつかせぬストーリー展開は独特な陰影と美意識を持つ世界観を生み出し、韓国では”ブラックメリーポピンズシンドローム”を巻き起こした。再演にあたり、新しくヒロインのアンナ役を務めるのは、同作が舞台初出演となる中川翔子。また、前回の公演で出演していた小西遼生、良知真次、上山竜治、一路真輝は続投する。初舞台に際し中川は、「『ブラック メリーポピンズ』への出演が決まった時、自分でもビックリしました!自分が舞台に出るなんて想像もしていなかったので、舞台初挑戦という事で、決まった瞬間から緊張しています(笑)。でも作品を見て「面白い!」と思ったと同時に、「アンナ」という女性に共感できる部分もあって、今は緊張しつつも自分でもどんな舞台になるのか楽しみにしています!ミュージカルの世界は、歌もお芝居も毎回が生の戦いで、あらゆるスキルが必要となり心の強さも大切な世界。様々な先輩方を目指し学び、経験値を重ねて初めての世界に飛び込みたいと思います」とコメントを寄せている。ミュージカル「ブラック メリーポピンズ」は、2016年5月から6月まで、東京・世田谷パブリックシアターで上演。そのほか、兵庫、福岡、愛知でも上演予定。
2015年12月24日2014年に日本初演を果たし、好評を得た韓国発の濃密な心理スリラーミュージカル「ブラックメリーポピンズ」の再演がこの度決定!さらに、前回からの続投キャストに加えて、新キャストとしてヒロイン役に中川翔子が出演することが明らかになった。2012年、韓国ソウルの大学路で誕生し、心理スリラーという新たなジャンルを打ち立てた、ミュージカル「ブラック メリーポピンズ」。物語の舞台は1920年代のヨーロッパ。著名な心理学者・シュワルツ博士の豪邸で火事が起こり、博士は死亡。助け出された4人の子どもたちと、業火の中子どもたちを命がけで助け出した養育係メリー。彼らの封印された過去が解き明かされ衝撃の真実が明るみになる様を、息もつかせぬストーリ展開と、不安や心の揺らぎを表現するメロディーで描き出し、韓国では“ブラックメリーポピンズシンドローム”を巻き起こした。そして2014年、日本人スタッフ、キャストにより、日本の観客に合わせる形でブラッシュアップされ日本初演。チケットは完売し「2014年ミュージカル・ベスト10」第9位を獲得するなど各所で高く評価れされ、再演を望む声が上がっていた。この度、その声に応え早くも再演が決定。さらに、再演に際してヒロインのアンナ役には新キャストを配役。抜擢されたのは、毎年コンスタントにライブツアーを開催し、日本武道館公演や、また今年は人生初となるディナーショーを開催するなど、歌手として揺るぎない実績を積んで来た中川さん。本作が初舞台だという中川さんは「出演が決まったとき、自分でもビックリしました!自分が舞台に出るなんて想像もしていなかったので、舞台初挑戦ということで、決まった瞬間から緊張しています(笑)でも作品を見て『面白い!』と思ったと同時に、アンナという女性に共感できる部分もあって、いまは緊張しつつも自分でもどんな舞台になるのか楽しみにしています!」と役について語り、「ミュージカルの世界は、歌もお芝居も毎回が生の戦いで、あらゆるスキルが必要となり心の強さも大切な世界。様々な先輩方を目指し学び、経験値を重ねて初めての世界に飛び込みたいと思います」と力強く抱負を語った。中川さんの起用についてプロデューサーは「天性の歌唱力、表現力、類まれな感受性を持ち合わせた中川さんに、繊細で影を持つアンナという女性を、是非とも演じて頂きたいとお願いしました。中川さんの初舞台は演劇界全体で歓迎していると思います」と大きな期待を寄せた。共演にはハンス役に『牙狼-GARO-』シリーズの小西遼生、ヨナス役に「黒執事」や「ウィズ~オズの魔法使い~」など数々の舞台に出演する良知真次、ヘルマン役に舞台「レ・ミゼラブル」や映画、ドラマにも出演する上山竜治、そして物語の鍵を握る養育係メリー役に舞台を中心にドラマでも活躍する元宝塚歌劇団トップスターの一路真輝、が続投する。出演者5名という小人数で繰り広げられる、濃密な心理群像劇が、新たなキャストを迎えてどのように化学反応を起こすのか注目を集めそうだ。ミュージカル「ブラック メリーポピンズ」は2016年5月より東京・世田谷パブリックシアターほか兵庫、福岡、名古屋にて公演。(cinemacafe.net)
2015年12月22日カシオ計算機は11月25日、プロゴルファーの石川遼選手との所属契約を、2016年4月から2年間の契約で更新することで合意に達したと発表した。石川選手は2013年4月からカシオ計算機の所属選手としてトーナメント出場している。石川遼選手は2013年4月からカシオ計算機と3年間の所属契約を結んでいたが、このたびそれを更新。今後もカシオ計算機の所属選手としてPGA TOURを主戦場に、トーナメントを戦っていく。石川選手のコメント「カシオの所属選手として3回目の大会となるカシオワールドオープンでプレーすることを誇りに思います。そして、今後もカシオのロゴを身に着けてトーナメントを戦うことができることになり光栄に感じます。ファンの皆様の期待に応えられるように努力してまいります。」カシオ計算機 代表取締役社長 樫尾和雄氏のコメント「類稀な才能を持ちながら、常識にとらわれることなく技術を磨いて努力を積み重ね、世界で勝つことに挑戦し続ける石川選手を支援することで、人々に夢を伝えていきたいと思います。世界でのトップランク獲得に向けた活躍に期待しています。」
2015年11月27日後藤ひろひと作、G2演出の舞台『ダブリンの鐘つきカビ人間』が10月3日、PARCO劇場にて開幕し、好評上演中だ。10年ぶりの再演となる今回は、主人公・カビ人間役の佐藤隆太、ヒロイン・おさえ役の上西星来(東京パフォーマンスドール)のほか、白洲迅、大塚千弘、小西遼生、篠井英介、村井國夫など個性豊かな実力派が集結し、笑いと恐怖のダーク・ファンタジーを構築。初日前日の記者会見では、佐藤が「まったくの別世界ではなく、見ていてどこか自分と置き換えられたり。そんなリアルと幻を行き来する、幅広い旅をしてもらえるんじゃないかなと。本気で笑えて本気で泣ける、極上のエンターテインメントだと思います」と堂々、宣言。その言葉通り、キャスト全員のエネルギーによって強力にファンタジーの世界へと誘われ、揺さぶられる、豪快な舞台が誕生した。舞台『ダブリンの鐘つきカビ人間』チケット情報旅行中の真奈美(大塚)と聡(白洲)は、道に迷ってたどり着いた山小屋の老人(吉野圭吾)に、不思議な物語を聞かされる。物語の世界へと引きずり込まれたふたりの前に、続々と現れる不思議な国の住人たち。謎めいたケルト音楽の響きと、全員による特徴的なダンスが心を惑わせるオープニングだ。誰もが嫌う醜い容姿となってしまったカビ人間、気持ちとは反対の言葉が出てしまう娘おさえなど、人々は皆、奇妙な病に罹って困惑している。伝説の剣があれば、その病を治すことができると知った真奈美と聡は、剣を探す旅に出るが…。カビ人間役の佐藤が見せるピュアな笑顔、快活な仕種には、物語の設定とは裏腹に強く惹かれずにいられない。作品の芯を担うにふさわしい華を持った役者である。チャーミングな表情と美声、さらに激しいアクションまでもこなす大塚と、整った容姿で三枚目の魅力を放つ白洲のコンビも爽やかだ。戦士のほか多役をこなす小西は、クールな表情にコミカルな味を潜ませて楽しい。若者たちのはつらつとした挑戦を支えながら独自の個性で観客を沸かすのは、吉野、篠井、村井の巧者たちだ。とくにシスター姿の篠井が、得意の女形の味わいを生かした魅力の適役となって光る。おさえ役の上西には、その可憐な風貌と言葉の毒のギャップを終始微笑ましく見ていたが、クライマックスでのひたむきな表現に胸を突かれた。俳優陣が色彩豊かに競演を見せる中、後藤が絶妙の間を狙って差し込む笑いにも感服。ふたつの時空をさまよう旅に引き込まれ、謎にときめき、せつない結末に胸締めつけられる。まさに極上のエンターテインメントだが、出色はその幕切れだ。冒険の興奮を断ち切る苦さと、不穏な余韻の妙な心地良さ。大人のファンタジーならではの味わいをぜひ体感してほしい。公演は10月25日(日)まで東京・PARCO劇場にて。その後全国を巡演。取材・文上野紀子
2015年10月07日舞台「ダブリンの鐘つきカビ人間」の開幕を前日に控え10月2日(金)、パルコ劇場で公開ゲネプロが開催。主演の佐藤隆太をはじめ、上西星来(東京パフォーマンスドール)、白洲迅、大塚千弘、小西遼生、篠井英介が会見に臨んだ。後藤ひろひと作、G2の演出で2度にわたって上演されてきた人気戯曲の再々演。内面と外見が入れ替わったことで、心は誰よりも美しく見かけは醜くなったカビ男と、思ったことの正反対しか言葉にできない娘・おさえを中心に美しくも哀しい物語が展開する。佐藤さんは開幕を前に「ファンタジーなのに、全くの別世界ではなく、自分と置き換えられるような物語にとして、リアルと幻をあっち行ったり、こっち行ったりしていただけると思います」と語る。3度目の上演となるが「2015年の今の僕らの新しい『カビ人間』が出来上がったと思います」と自信をうかがわせる。特にG2の演出について「非常に細やかな演出をつけてくださります」と全幅の信頼を寄せる。「ちょっとした僕らの変化にビビッドに反応してくださり、嬉しくもあり恐くもある、刺激的な稽古場でした」と1か月に及んだ稽古を述懐。また、稽古中のエピソードとして、みんなで終了後に飲みに行ったことを明かし「飲み足りなくて、僕と中村昌也で後藤さんの部屋まで押しかけて3時ごろまで飲みました」と楽しそうに語っていた。上西さんが演じるヒロインのおさえは過去の上演で水野真紀、中越典子という実力派女優が演じてきたが、上西さんは、過去の上演は「DVDで拝見しました」と明かしつつも「その前に台本を読んでいたのですが、その時に自分の受け取ったおさえと過去の上演は全然違っていて、自分のおさえをやろうと思いました」と語り、プレッシャーについても「自分は自分なのでないです!」と力強く語った。また、おさえのように思っていることと逆のことをしてしまった経験は?という問いに佐藤さんから「何かあるでしょ?」と無茶ぶりされた小西さんが「面白くないと思ってるのに、愛想で笑っちゃうことはありますね」とクールに語り、これには佐藤さんも「怖い!いままでの1か月は(笑っていたのは)本気じゃなかったの?」と困惑…。締めの挨拶で小西さんが「このメンバーでやれることが嬉しい」と語るも、共演陣はその言葉に半信半疑のよう。小西さんも「何言っても胡散臭いですね…」と苦笑を浮かべていた。「ダブリンの鐘つきカビ人間」は10月3日(土)より25日(日)までパルコ劇場で、11月13日(金)より15日(日)まで森ノ宮ピロティホールにて、この他、福岡、広島、仙台、札幌でも上演。(text:cinemacafe.net)
2015年10月02日後藤ひろひと作、G2演出による舞台『ダブリンの鐘つきカビ人間』がキャストを一新し、10年ぶりに再登場する。誰からも敬遠される醜い容姿を持つ男・カビ人間(佐藤隆太)や、気持ちと反対の言葉が出てしまう娘・おさえ(上西星来)など、不思議な病に冒された人々が織りなす笑いと冒険と感動のダーク・ファンタジーだ。10月3日の開幕を前に、豪華出演陣が揃った稽古場を訪れた。舞台『ダブリンの鐘つきカビ人間』チケット情報立ち稽古は、旅行中の真奈美(大塚千弘)と聡(白洲迅)が、山小屋の老人(吉野圭吾)の語る不思議な物語の世界へと引きずり込まれる冒頭シーンから始まった。小西遼生、篠井英介、村井國夫、マギーや後藤といった巧者たちが個性的なダンスで次々に現れると、物語の背景は奇妙な町へと移り変わる。賑やかな群衆シーンの稽古が何度も繰り返されるが、王様役の後藤がその都度違う笑いのネタを差し挟み、共演者やスタッフの爆笑を誘う。うなずきながらほくそ笑んでいるのは演出のG2だ。続いて舞台中央からカビ人間役の佐藤が爽やかに登場すると、途端に人々の表情は曇り始めて……。どこから見ても好青年の佐藤・カビ人間が、周囲から疎ましがられている様子を全員のダンスと語りで表現。謎を生み、興味をそそる幕開けである。集中しながらも、全員がのびのびと自由に芝居作りを楽しんでいる雰囲気が見てとれた。「もとは僕が小劇場で活動していた時に書いた作品なんです。今回はその空気をよくわかっている篠井さんがいてくれて嬉しい。一番信頼してます」と後藤。その言葉を受けて「この作品の混沌としたエネルギー、小劇場らしいハチャメチャさはすごくチャーミング」と絶賛する篠井。篠井が演じるのは敵役となる“シスター”だ。前回までの“神父”のキャラクターを、篠井自らが得意とする女性役に変更を提案。後藤も「素晴らしいアイデア!」と直ちに改訂に着手したという。新生『カビ人間』の根幹となるふたりに話しを聞いた。「小劇場出身の僕らってむやみなエネルギーがあるよね(笑)。とくにファンタジーは、お客様をねじ伏せるように納得させて、楽しませるパワーが必要なんです」(篠井)「そう。若い俳優さんたちは真面目で、どこか理詰めなところがあるからね。英介さんは笑わせるところとちゃんと押さえるところの区別をしっかりした上で、がむしゃらに演じてくれる。若者に見せるべき姿だと思いますよ」(後藤)主演を務める佐藤隆太について、後藤は「今までで一番美しいカビ人間。こんな素敵な男の子をなぜ嫌うの?となることが作品の本質。…って過去に演じた俳優さんに怒られそうだけど!(笑)」と期待を寄せる。芸達者たちが全力で挑む奇妙なファンタジーの世界、不思議体験の幕開きはもうすぐだ。「稽古場では絶対にコメディは出来上がらないんです。笑いは役者同士の呼吸じゃなく、役者とお客さんとの呼吸で生まれるものですからね。ぜひ劇場で、美しいミラクルを感じていただきたいと思います」(後藤)10月3日(土)から25日(日)まで東京・PARCO劇場にて。文:上野紀子
2015年10月02日衝撃的な芸名で昨年女優デビューした小西さん。主演したBS‐TBSの動画『くちびるのお話』は80万アクセスを記録し、ネットニュースで話題に。「この分厚い唇、ずっと嫌いだったんです。この芸名をいただいてからは唇を褒めてもらうことも多くなり、自分の魅力なのかなとようやく思えてきました」。表に出るのは元々苦手。でも映画や舞台の経験を重ねるほどに、演技にハマっていくのを感じているとか。「新しい自分に出会えるのが楽しくて。演技で人を幸せにできる女優になるのが目標です」◇こにし・きす1990年生まれ。妖艶な唇と芸名が話題になり人気上昇中。1月に公開された『パラノイアック』で映画初主演。『くちびるのお話』(BS-TBS)第2弾が8月上旬配信予定。◇『くちびるのお話2』のスタッフさんと。「第2 弾を撮影しました。名だたるスタッフさんたちに囲まれています」◇トマトみたいなジューシーな唇に。「『スキンフード』で買ったトマトジェリーティントリップを愛用中!」◇キスがいっぱいのフェイバリット!「唇モチーフはやはり気になる!この傘は特にかわいくてお気に入り」※『anan』2015年8月12日・19日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子
2015年08月08日佐藤隆太が主演を務め、『パコと魔法の絵本』の原作で知られるG2と後藤ひろひとのコンビによる舞台「ダブリンの鐘つきカビ人間」の全キャストが、このほど発表となった。物語は中世。住民皆が異なる症状の病にかかり、奇病に冒された、とある町。鐘つき男の“カビ人間"は、かつて美しい容姿に醜い心を持った男であった。しかしいまは、奇病によって心と容姿が入れ替わり、水晶の泉ような心とカビに包まれた醜い容姿を持つ、町の嫌われ者となっていた。カビ人間は、ある日、思った事と反対の言葉しか話せない病に苦しむ娘・おさえに出会う。二人は惹かれ合うようになるが、周囲を渦巻く思惑や裏切りが、いつしか二人を思わぬ悲劇に巻き込んいく…。既に発表されたキャストとして、主演の佐藤さん、ヒロインに「東京パフォーマンスドール」の上西星来の抜擢が話題の本作。このほど発表となった他のキャストには、ドラマ「She」「恋愛あるある。」の白洲迅や、『ごくせん THE MOVIE』の木戸邑弥といった新星から、『東京難民』の大塚千弘、「牙狼-GARO-」シリーズの小西遼生、映画やドラマ、舞台のほか「PON!」にも出演中の中村昌也などの注目俳優や、明樂哲典、マギー、後藤さん、吉野圭吾、篠井英介、村井國夫といった個性派ベテラン俳優など、バラエティ豊かな俳優陣が名を連ねた。「ダブリンの鐘つきカビ人間」は、1996年に後藤さん主宰の劇団「遊気舎」において初演され、その後、演出・G2×脚本・後藤さんのタッグによるプロデュース公演として、2002年には大倉孝二、2005年には片桐仁を主演に迎え上演。10年ぶりとなる今回の再演では、作者であり、2002年上演版、2005年上演版でも王役を演じた後藤さん以外はすべてのキャストが一新されている。キャスト全員のアンサンブルによって、大きな笑いとドラマが作り上げられるのが大きな魅力である本舞台。映像、ミュージカル、ストレートプレイなど、様々なジャンルを横断し活躍する旬の俳優陣たちのアンサンブルに、大きな期待がかかる。舞台「ダブリンの鐘つきカビ人間」は、10月3日(土)~25日(土)渋谷パルコ劇場を皮切りに、大阪他、各地で上演予定。(text:cinemacafe.net)
2015年06月25日トム・クルーズ主演映画で知られる軍事法廷サスペンス『ア・フュー・グッドメン』が、鈴木勝秀脚本・演出の舞台劇として新たに登場する。映画『ソーシャルネットワーク』、TVドラマ『ニュースルーム』の人気脚本家アーロン・ソーキンが手掛け、1989年にブロードウェイで上演されたオリジナル戯曲は20人以上の登場人物を要したが、鈴木はそれを7人の出演者のみで構築するドラマにブラッシュアップ。米海軍基地を舞台に奮闘する若き弁護士ダニエル役にTVドラマ『昼顔』で注目された新鋭、淵上泰史を抜擢し、紅一点の女性法務官ジョアン役を瀬奈じゅん、基地司令官のジェセップ大佐役を田口トモロヲが演じるなど、個性派による新鮮な顔合わせが実現した。舞台『ア・フュー・グッドメン』チケット情報6月19日の開幕を前に、公開舞台稽古が行われた。稽古場に入るや取材陣が見たものは、検察官ロス役の小西遼生、判事ランドルフ役の阿部丈二、被告人ドーソン役の平埜生成の3名による快活なウォーミングアップだ。海兵隊の物語よろしく、腹筋や腕立て伏せなど、顔を真っ赤にして息を弾ませるほどに入念に動く様子を、瀬奈が笑いながら見守っている。その横では初舞台にして初主演の淵上が、一心に台詞をつぶやき続けていた。演出の鈴木が所定の位置につくのに合わせて、各々もスタンバイ。演出家が自ら音響を操作して、海兵隊の訓練音を流す。それと同時に冒頭から立ち稽古がスタートした。いかにも鍛えられた海兵隊員のように、感情を見せず、声を張って堂々と事件を供述する平埜。彼の弁護人に志願するジョアンの熱意を、背筋の伸びた美しい立ち姿で表現する瀬奈。ダニエルの若さゆえの大胆不敵な勢いを、全身で軽快に見せる淵上。最小限のセットのみで展開する序盤は、各キャラクターの個性が観る側にはっきりと迫ってくる。ダニエルの友人ながら事前取引を持ちかけられても揺るがないロス役の小西は、瞬時に甘さを消す怜悧な瞳が魅力的だ。事件のカギを握るケンドリック中尉に扮した菅原永二も、少ない言葉の中に不穏なムードを漂わせ、気になる存在である。俳優の空間移動による場面転換、テンポのよい会話の応酬によって、スリリングな空気が見事に増幅していった。欠席の田口の代役を途中まで務めていた阿部が、判事として舞台中央に立つ。芯のある穏やかな声が響き、いよいよ緊迫の法廷シーンへ突入か……と思ったその時、鈴木が「じゃあここまで」とストップをかけた。取材陣に向けられた「続きは劇場にて」という微笑みまじりの言葉に、思わず脱力。たった7人による巧妙な会話劇、その濃さとスピード感にまんまとあおられてしまった。この後に控える手に汗握る法廷対決は、なんとしても劇場で確かめなければならない。映画ではジャック・ニコルソンの怪演が光ったジェセップ大佐を、田口がどう立ち上げてくるかにも期待したい。公演は6月19日(金)から28日(日)まで東京・天王洲 銀河劇場にて。取材・文:上野紀子
2015年05月28日アーロン・ソーキンによる傑作法廷サスペンス『ア・フュー・グッドメン』が6月、天王洲・銀河劇場で上演される。トム・クルーズの同名映画でも知られるこの作品だが、今回上演されるのは、演出の鈴木勝秀により20人に及ぶ登場人物を7人に絞り込んだ日本オリジナル版となる。舞台『ア・フュー・グッドメン』チケット情報弁護士・ギャロウェイ少佐役には「ミュージカルでは勉強できないような、しっかりと軸のあるストレートプレイの役柄をやってみたかった。お話を頂いた時、自分が変われるチャンスだと思いました」という瀬奈じゅん。検察官ロス大尉には「自分はミュージカル作品の出演が多いのですが、会話劇でありながらエンターテイメントでもあるスズカツ(鈴木勝秀)さんの作品が大好きだったので、お話を頂いて即快諾でした」という小西遼生。ミュージカル界で活躍するふたりがストレートプレイで顔を揃えたというのも興味深い。意外にも?今回初共演のふたり。しかしインタビューの中ではさまざまな共通点が見えてくる。まずはふたりとも「“法廷もの”が大好き!」「法定劇の魅力は、人の言葉から発するすごいエネルギー。また感情とセリフが全然違うことを言っていたりするんですよね」(小西)「そう、それが面白い。喜怒哀楽を表現するのって楽しいんですけど、喜怒哀楽を隠しながら表現することの楽しさも法廷劇の魅力ですよね。単純じゃない取引というか」(瀬奈)「あとは自分をコントロールできずに、ウワーってなってしまった状態での言葉のやりとりとか。この作品にはそういう魅力が詰まってる」(小西)「緻密に積み上げていくから、アドリブが効かない怖さはありますけどね(苦笑)」(瀬奈)作品中で裁かれるのは、米海兵隊基地で起きた殺人事件。弁護にあたった法務総監の若きメンバーたちは、事件の背後に軍隊内の“しごき”のための暗黙の制裁があったことを知り、「正義とは?」という問いに苛まれてゆくこととなる。作品のテーマについて語り合っていた際、瀬奈が例えに出したのが「SEKAI NO OWARI」の大ヒット曲『Dragon Night』。「あの歌詞じゃないけど、いじめた方にもいじめられた方にも正義があって、理解ができないながらも理解しようとする働きというか……見方によってはなにが正義かわからないことってありますよね」(瀬奈)「相反する別のものの真理が似ている、ということもよくあるわけで。あの歌が大ヒットしてるということは、そういうことをみんな感じてるんじゃないかなと。まさにこの作品に通じる主題ですよね」(小西)シンプルに答えが出る問題ではないけれど、観た人が色々なことを感じ取ってもらえたら-その想いはふたりとも共通。息詰まる攻防の中に、熱い情熱が息づく作品となりそうだ。公演は6月19日(金)から28日(日)まで東京・天王洲 銀河劇場にて。チケットは発売中。取材・文:川口有紀
2015年05月13日ミュージカル『シャーロック ホームズ2 ~ブラッディ・ゲーム~』が4月26日、東京芸術劇場 プレイハウスで開幕した。今作は韓国発の創作ミュージカルで、昨年1月に上演し好評を博した『シャーロック ホームズ~アンダーソン家の秘密~』に続くシリーズ2作目。キャストには前作から続投のホームズ役・橋本さとしと女性ワトソン役・一路真輝に加え、今回、別所哲也、秋元才加、小西遼生、良知真次など、ミュージカル界の実力派が顔を揃える。ミュージカル『シャーロック ホームズ2 ~ブラッディ・ゲーム~』チケット情報橋本さとしのホームズと一路真輝のワトソンのコンビネーションは今回も健在だ。奇抜で、常に推理で頭が一杯のホームズと現実主義のワトソン。今回、彼らは女王陛下の命でパリにいた。ロンドンで起こった連続殺人事件の捜査をレストレード警部(コング桑田)から依頼され、ロンドンに呼び戻されるホームズ。潜入した犯罪者の巣窟で、ホームズはバーミンガムから来た敏腕警部クライブ(別所哲也)と出会う……。初日前日に行われた会見で橋本は「前作の時より出演者が増えて、楽曲の空気感もスケールアップしています。今回は“切り裂きジャック”という世界的にも有名な犯罪者とホームズが対決するというのがスリリングで面白いと思いますし、犯罪が起きる過程においての人間描写が深く描かれていますので、そこもご注目頂きたい」とアピール。一路も「ミュージカルの続編は珍しいと思いますが、内容は全然変わっていても、キャラクターとしてホームズやワトソンたちが軸としてそのまま残っていながら世界観が広がっていくということが面白味。今回は前作以上にスケール感が大きくなり、エンタテインメント性がより優れたものになっていると思います」と自信を覗かせた。また、今回から同舞台に参加する秋元は「さとしさんと、一路さん、素晴らしい方々と共演させて頂いて、その中で学ばせて頂けるのは本当にありがたいことだと思っています。私の演じるマリア・クララという役もこの物語の中で重要なキーとなる役なので、一生懸命務めさせて頂きたいと思っています」と意気込みを語った。東京公演は5月10日(日)まで。その後、5月16日(土)・17日(日)福岡・キャナルシティ劇場、5月21日(木)から24日(日)まで兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールで上演。チケット発売中。
2015年04月27日韓国発の人気ミュージカルシリーズ、『シャーロック ホームズ』3部作。そのシーズン2となる『シャーロック ホームズ2 ~ブラッディ・ゲーム~』日本初演の幕が間もなく上がる。初日まで2週間を切った4月中旬、都内で行われた通し稽古を取材した。『シャーロック ホームズ2』チケット情報昨年上演されたシーズン1『アンダーソン家の秘密』は、韓国クリエイター陣の自由な発想と、日本版キャストの軽やかな演技が見事に融合した上質な舞台だった。ミュージカルにおける歌というと、心情をドラマティックに吐露するためのものというのが言ってみれば定石だが、本作では事件の概要も名探偵ホームズの推理も歌で表現される。また、助手のワトソンは女性の設定となっており、描かれるのもコナン・ドイルの原作とは異なるオリジナルストーリー。その礎の上に、ホームズ役の橋本さとしやワトソン役の一路真輝ら達者なキャスト陣が、魅力あふれる人物造形で花を咲かせていた。大きな成功を収めた作品の続編には困難がつきものだが、通し稽古を見る限り、韓国側の発想の自由さも日本版キャストの魅力も、むしろ前作を上回っている印象だ。何しろ今回は、架空の存在であるホームズを、切り裂きジャックという実際にあった未解決事件と対峙させている。5人の売春婦が変死体で発見された、猟奇的な殺人事件の捜査を依頼されたホームズ。見えない犯人に向け、ある罠を仕掛けるホームズだったが、そんな彼をあざ笑うかのように新たな殺人事件が起こり……。物語は、「犯人は誰か」という一本の筋のみで引き付けるのではなく、その裏にある人間ドラマを次々と浮き彫りにしながら進んでいく。橋本は、エキセントリックさと茶目っ気を併せ持つホームズという基本像は前作のままに、自信を失って悩むホームズという新境地も開拓。しっかり者のようでいてどこか抜けている一路ワトソンにもまた、知られざる一面を印象付ける見せ場が用意されている。そんなふたりが、緊迫感あふれる展開のなかで時折見せるコミカルな掛け合いに、稽古場が笑いに包まれる一幕も。そして新キャラには、別所哲也、秋元才加、小西遼生・良知真次(Wキャスト※この日は良知真次バージョンでの通し稽古)ら。橋本と別所、日本ミュージカル界が誇るふたりの役者ががっぷりと組んで奏でる重量級のハーモニーは、本番でも間違いなく大きな見どころとなるだろう。約3時間に及んだ通し稽古のあとは、演出の板垣恭一によるダメ出しタイム。繊細な心理表現を求める板垣に対し、納得いくまで質問を繰り返し、貪欲に役を深めようとする秋元と良知の姿が印象に残る。単なる推理劇ではなく、悲しくも美しい人間ドラマを届けたい──そんな思いがカンパニー全体から滲む稽古風景だった。公演は4月26日(日)から5月10日(日)まで東京芸術劇場 プレイハウス、5月16日(土)・17日(日)福岡・キャナルシティ劇場、5月21日(木)から24日(日)まで兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて。チケット発売中。取材・文:町田麻子
2015年04月24日舞台『ア・フュー・グッドメン』が6月19日(金)より東京・天王洲 銀河劇場で上演される。舞台『ア・フュー・グッドメン』チケット情報同舞台は映画『ソーシャルネットワーク』『マネーボール』などを手がけた人気脚本家アーロン・ソーキンによる法廷サスペンス劇。トム・クルーズら豪華キャストによる映画化でも知られる作品だ。米軍海兵隊基地内で起こった殺人事件。被疑者の弁護人を務めるダニエルとジョアンは、事件が軍隊内の暴力的制裁「コードR」に関係していることを知る……。映画でトム・クルーズが演じたダニエル役にはTVドラマ『昼顔』で注目を集めた淵上泰史。淵上は今作が初舞台にして初主演。映画でデミ・ムーアが演じたジョアン役には瀬奈じゅん、ジャック・ニコルソンが演じたネイサン大佐役には田口トモロヲ。ほかに小西遼生、菅原永二、阿部丈二、平埜生成が出演する。上演台本・演出を手がけるのは鈴木勝秀。公演は6月19日(金)から28日(日)まで。チケットの一般発売は4月18日(土)午前10時より。チケットぴあでは一般発売に先がけてインターネット先行抽選を実施中、4月5日(日)午前11時まで受付。
2015年04月01日チケットぴあWebサイトで展開されていた「おトク!ぴあ」が、「お得なチケット特集」としてリニューアル。タブレットやスマートフォンでも、より見やすくなって、オープンした。特集サイトでは、特典付きチケットや、割引チケット、本編のほかに特別イベントが開催される公演など、お得な公演の情報が満載。また、ぴあ購入者限定のお得情報も掲載。現在は、音月桂・小西遼生・中嶋朋子・橋本さとしらが出演する舞台『十二夜』のお弁当付S席や、読売ジャイアンツレプリカビジターユニホーム付チケットなどを掲載中。今後もお得なチケット情報が随時更新されていくので、気になる方はご確認を。★★以下のリンクより「お得なチケット特集」をお気に入り登録して、情報をゲットしよう!
2015年03月27日宝塚歌劇団雪組元トップスター、音月桂が退団後2作目となる久々の舞台で、双子の兄妹をひとりふた役で演じる。演目はシェイクスピアの最高傑作と称される恋愛喜劇『十二夜』。本場ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエント・ディレクターを務めるジョン・ケアードが演出を手掛ける世界初演作だ。「十二夜」チケット情報船の遭難事故で双子の兄セバスチャン(音月)を亡くしたと信じる妹ヴァイオラ(音月)は護身のため男になりすまし、恋するオーシーノ公爵(小西遼生)に仕えていた。オーシーノは爵家令嬢オリヴィア(中嶋朋子)に恋い焦がれ、オリヴィアの執事(橋本さとし)も人知れず彼女を慕っていた。が、当のオリヴィア本人は男装したヴァイオラにひと目惚れ。そこへ、兄セバスチャンが生還してくることで、いよいよ恋の糸が絡まり始める……。「ケアードには男女共に男らしい面、女らしい面が共存しているから、無理に演じ分けなくてもセリフを正確に伝えれば気持ちは伝わる。今どっちだろう?とお客さんが錯覚するぐらいが面白いと、言ってもらえたので肩の荷が下りました。宝塚で鍛えた早変わりも見ものです」シェイクスピア劇は比喩に富んだ膨大なセリフ量で知られる。その特徴を詩のように情感豊かな景色として楽しめる人がいる一方で、難しいと捉える人も少なくない。「私も敷居の高さを感じていたひとりでしたが、この作品は本当に楽しい!ケアードは日本語の台本を英訳してそれをまた原作と見比べて、丁寧に現代の日本人に伝わるように表現を噛み砕いていく。お客さまにはすっと物語が入ってくると思います。何より恋愛の形は今も400年前も変わらない。切なくて甘酸っぱくて。現代にシェイクスピアが生きてたら、一緒にご飯を食べながら色々と話したいほど。今では勝手に親近感を感じています(笑)」先日、同期の北翔海莉の星組新トップスター就任が発表された。「LINEでは祝福メッセージが飛び交いました!!」と同期の頑張りに励まされ、自身も女優として成長したいと意気込む。「宝塚を卒業した今は大口を開けて笑ったり、思いっきり泣くこともできる(笑)。素の自分で勝負できることが嬉しくて。今後、等身大の女心に共感してもらえる機会も増えると思う。特に今作はロマンチックな台詞も多いので、たくさんキュンキュンしてほしいなと。お客様と一緒に作り上げる体感型の舞台です。毎日でも劇場でお待ちしております!」公演は3月8日(日)から30日(月)まで東京・日生劇場、4月7日(火)大分・iichiko総合文化センターiichikoグランシアタ、4月10日(金)から12日(日)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて上演。尚、大阪公演では初日にメインキャストらによるアフタートークショーを開催。また翌11日(土)17時公演に限り、来場者全員に大阪公演オリジナルイラスト付き缶ミラーをプレゼントする。チケット発売中。取材・文:石橋法子
2015年03月23日元宝塚雪組トップスター、音月桂が主演する舞台『十二夜』がまもなく開幕する。シェイクスピア中期の傑作で最後のロマンチック・コメディとも呼ばれている本作は、恋のすれ違いに勘違い、いたずらが入り乱れる、陽気で可笑しく、しかしその中にどこかほろ苦さもある美しい物語だ。「今、毎日がすごく楽しい!」という稽古期間を過ごしている音月に、話を聞いた。『十二夜』チケット情報はこちら世界で一番上演される機会が多い、つまりは世界で一番愛されている劇作家であろうシェイクスピアだが、なんといっても400年前の時代に生きた人物。古典だと敬遠する人も少なからずいるだろう。音月も最初は「お堅い、難しい作品」なのではと思っていたそう。だが「実際に稽古に入るとあっという間にそんな不安はなくなり、この世界にどっぷりハマっています。シェイクスピアが生きていたらいいお友だちになれたんじゃないかなと思うくらい(笑)」という惚れこみようだ。「登場人物それぞれに共感できますし、そのキャラクターたちが真剣に生きている上で起こってしまったハプニングや勘違いが、とても楽しいものになっています。テンポもなめらかで、スピード感もある。上質な笑いがあります」。演出を手掛けるのは『レ・ミゼラブル』オリジナル版の演出家であり、シェイクスピアの本場、英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーのジョン・ケアードだ。「ジョンには“言葉を大切に”と言われています。私はこれまで、感情から入るお芝居の作り方しかしたことがなかったんですね。ジョンが言う“気持ちが出来上がる前にまず、その言葉を言う”という作り方は最初は戸惑いました。でもシェイクスピアのいいところは、歌のように流れが出来ているところ。大げさに言えば棒読みでも感情が乗っかるのか、と思ったんです。難しいですが、すごく新鮮です」。新しい挑戦をしている最中なのだと、キラキラとした目で嬉しそうに話す。その物語の中で、音月は生き別れになった兄と妹のふた役を演じる。男性にも扮するということで、宝塚時代からのファンにとっては嬉しい姿が見られそうだが、「今回男性を演じるというのは同じでも、宝塚時代とはぜんぜん違うものになるような気がしています。同じ舞台上にホンモノの男性がいらっしゃる中で嘘はつけないですしね。宝塚の男役はやっぱり美しく描かれた男性像ですので。ただ今回は立ち回りもありますし、やっぱり宝塚での男役の経験は身になっています。そこに頼りすぎず、いいものは残しつつ、新たな男役というものを確立していけたら。お客さまの期待もいい意味で裏切っていきたいですね」。シェイクスピアに真正面から向き合っている音月の全身から、充実感が伝わってくる。音月が女優としても大きな飛翔をしそうな本作、お見逃しなく。共演は小西遼生、中嶋朋子、橋本さとし他。公演は3月8日(日)から30日(月)まで東京・日生劇場にて。その後大分・iichiko グランシアタ、大阪・梅田芸術劇場 メインホールでも上演される。チケットは発売中。
2015年03月05日韓国のヒットミュージカル日本版第2弾『シャーロック ホームズ2 ~ブラッディ・ゲーム~』が来年4・5月、東京芸術劇場 プレイハウスで上演される。キャストには前作『アンダーソン家の秘密』に引き続き、ホームズ役で橋本さとし、女性ワトソン役で一路真輝。さらに、別所哲也、小西遼生・良知真次(Wキャスト)ら実力派、近年舞台にも力を注ぐ秋元才加の出演が決定したミュージカル『シャーロック ホームズ2~ブラッディ・ゲーム~』チケット情報ミュージカル『シャーロック ホームズ』は、2011年韓国で誕生し大ヒットを記録、その年のミュージカルアワードを多数受賞した人気作。2014年1月には日本版が初上演。今年の3月には、その第2作が韓国で上演され、今回いよいよ日本に初上陸する。ある日“切り裂きジャック”を名乗る人物からロンドン警察庁に手紙が届く。事件を追うホームズとワトソン。そんなある日、ジャックによる殺人現場の教会に居た、神の声を聞き奇跡を起こすという盲目の美女の存在を知る。そして彼女には影のように付き添う男が……。切り裂きジャックを追いながら、まるで自らの策に溺れるかのように、ホームズは最大のピンチを迎えていく。ホームズ役の橋本は今回の出演に際し「前作よりもさらにホームズの影の部分をクローズアップさせ、より人間的なキャラに膨らませていけたらいいですね。 シーズン2は、より楽曲のバラエティに富んでいると聞き、これはますます手強いなと気合いの冷や汗が額に滲んでおります。日本を代表するシャーロック・ホームズ役者と言われるほどの奇跡的な演技をお見せできるよう頑張ります」とコメント。また、女性版ワトソンに扮する一路は「韓国のミュージカルの魅力は、ストーリーの勢いと音楽が叙情的なことです。前回出演して、その魅力にはまってしまいました。今回も橋本さんと共に楽しく、そして心に染み入る作品にしたいです」と意欲を話している。そして、今作のゲストヒロインとなる秋元は「私にとって2年ぶりのミュージカル出演。素晴らしいキャストの皆様とご一緒させて頂ける事、とても光栄に思っています。私はマリアクララという盲目の女性を演じます。物語の鍵を握るマリアを精一杯演じたい。ドラマティックな音楽とスリル、前作より更にパワーアップした今作品を楽しみに待っていて下さい」とコメントを寄せた。演出は前作と同じく板垣恭一が担当、訳詞も森雪之丞が続投する。公演は、2015年 4月26日(日)から5月10日(日)まで東京芸術劇場プレイハウス他、各地にて公演。東京公演のチケット一般発売は2月21日(土)より。詳しくはオフィシャルサイトにてご確認を。
2014年12月17日韓国でミュージカル賞を総なめにしたオリジナルミュージカル「シャーロック ホームズ」、3部作の第2弾「シャーロック ホームズ2 ~ブラッディ・ゲーム~」の日本上陸が決定。この度、本作のメインキャストに別所哲也、秋元才加ら実力俳優陣が参加することが明らかになった。ある日“切り裂きジャック”を名乗る人物からロンドン警察庁に手紙が届く。事件を追うホームズとワトソン。そんなある日、ジャックによる殺人現場の教会に居た、神の声を聞き奇跡を起こすという盲目の美女の存在を知る。そして彼女には影のように付き添う男が…。切り裂きジャックを追いながら、まるで自らの策に溺れるかのように、ホームズは最大のピンチを迎える。2014年初春に公演された、韓国発日本初演ミュージカル「シャーロック ホームズ ~アンダーソン家の秘密~」は、日本中を巡り大盛況で幕を閉じた。あれから1年、全く違う色彩を放ち、かつスペクタクル感を増して描かれるシーズン2が2015年春に帰ってくる。韓国・ソウルで本年3月に上演され、現在韓国で上演中のシーズン1の初日に先駆け、10月中旬にソウルにおいて開催された「シャーロック ホームズガラ・コンサート」は、シーズン1とシーズン2を見事に合体させたコンサートとなり、地元・ソウルにおいても更なる飛躍を印象付けた。「劇団☆新感線」出身の橋本さとしが演じる、病的に事件を追究しながらもふと人間味をのぞかせるホームズと、元宝塚歌劇団雪組トップスターの一路真輝扮する凛とした中に茶目っ気のある助手ワトソン。ワトソンが女性設定であるという点でも話題を集めた本作だが、この斬新な設定すらナチュラルに感じさせる橋本さん&一路さんのテンポの良い掛け合いにはファンも絶賛。今回発表されたのは、シーズン2の中心人物となる役どころ。バーミングハム最高の警察で、ジャック検挙のためにロンドンに派遣されるクライブ・オーウェンに別所哲也、切り裂きジャックが現れた後、神の声を伝え奇跡を起こす女性マリア・クララに秋元才加、いつもマリアのそばにいる男で殺人現場にはなぜかいつも出現するエドガーに小西遼生・良知真次(Wキャスト)が好演する。ゲストヒロインとなる秋元さんは、「今作品、私にとって2年振りのミュージカル出演となります。素晴らしいキャストの皆様とご一緒させて頂ける事、とても光栄に思っています。私はマリアクララという盲目の女性を演じます。物語の鍵を握るマリアを精一杯演じたいと思います。誰もが知っているシャーロックホームズ。ドラマティックな音楽とスリル、前作より更にパワーアップした今作品を是非楽しみに待っていて下さい」と作品への期待を寄せた。「恐怖は、この世を救う唯一の手段なんだ」――偉大なる名探偵シャーロックホームズと実在した世紀の殺人鬼“切り裂きジャック”の息詰まる対決が始まる。ミュージカル「シャーロック ホームズ2 ~ブラッディ・ゲーム~」は、2015年4月26日(日)~5月10日(日)東京芸術劇場プレイハウスほか、各地公演予定。(text:cinemacafe.net)
2014年12月17日11月7日、東京・天王洲 銀河劇場にてミュージカル『スリル・ミー』が開幕した。2011年の初演から話題を集め、熱烈なファンを着実に増やして今回5度目の再演を迎える人気作である。舞台上に現れるのは“私”と“彼”の、ふたりの青年。才色兼備の彼らがスリルを求めて犯罪に身を落とす様を、ピアノ伴奏のみでドラマチックに描き出す異色のミュージカルだ。残酷かつ甘美な愛憎をぶつけ合う青年たちを、尾上松也&柿澤勇人、田代万里生&伊礼彼方、松下洸平&小西遼生の3組の新ペアが競演。開幕の先陣を切ったのは、今回が初参加となる私役の尾上と、初演から彼役を演じ続けている柿澤のふたりである。初日前日に行われた最終リハーサルでの彼らの熱演を鑑賞した。ミュージカル『スリル・ミー』チケット情報ピアノの不穏な音色が響くとともに照明が落ちると、瞬時にして『スリル・ミー』の持つ背徳の空気が劇場を支配する。暗闇から現れた尾上“私”が口を開いた瞬間、これまでになかった感触に、おや、と目を見張った。狂気にも似た過剰な自負心で“私”を強引に振り回す“彼”と、そんな“彼”への思慕ゆえに抗えず、罪深い沼へ引きずり込まれてしまう“私”。そうした図式において、尾上の表現には“彼”を凌駕する“私”の意志の強さがはっきりと浮かび上がっていた。尾上が演じる“私”は強い。反対に、自己愛だけに支えられた柿澤“彼”がみせる強気は、不憫に思うほど脆さを感じさせ、そこがたまらない魅力となって観る者をせつなくさせる。息詰まるスピードで展開するふたりのやりとりを追ううちに、この“私”なら“彼”を戒め、ふたりもろとも地獄に堕ちるのを容易く防げたのではないか……と思えてくる。でも意図して、そうはしなかった。“私”は“彼”の共犯者になってしまったのではなく、自らが主体となって“彼”を共犯者にしたのだ。尾上&柿澤ペアが強烈に伝えてくる本質的な“私”の悔恨に、新たな興奮と胸の痛みを味わった。以前の取材で、尾上が「本来の自分からすれば“彼”役を演じるタイプだと思う」と言い、柿澤が「何だ、このペアは!?と観客は戸惑うのでは」と語っていたことを思い出した。当人たちの予想を上回る思いがけない化学反応は確かに起こり、作品をより熟成させたように感じた。俳優の組み合わせの違いによって、作品の見える角度が変わり、思わぬ気づきが訪れる。『スリル・ミー』が何度も上演を熱望されるのは作品自体の完成度もさることながら、キャスティングの妙に負うところが大きい。三組それぞれが道筋を変えて放つ新たなスリルを、ぜひ体感してもらいたい。公演は11月24日(月・休)まで東京・天王洲銀河劇場、11月29日(土)大阪・サンケイホールブリーゼにて。取材・文上野紀子
2014年11月10日11月7日、天王洲銀河劇場にてミュージカル『スリル・ミー』が開幕する。2011年の初演から早くも5度目の再演となる、カルト的人気を誇る異色のミュージカルだ。舞台上の“私”と“彼”がピアノ伴奏のみで歌い綴るのは、優美で残虐な愛の物語。才知と容色に恵まれたふたりの青年がスリルを求めて犯罪へと堕ちていく様を、観客は固唾を飲んで見守り、やるせない結末に胸を打ち抜かれる。俳優の組み合わせによって、その狂気の愛がさまざまな色に変化するのも悩ましく、さらに一度、二度…と観劇を重ねるリピーターが増幅していくのである。今回もまた、尾上松也&柿澤勇人、田代万里生&伊礼彼方、松下洸平&小西遼生による3組の新ペアが誕生。気になる競演を探るべく、稽古場を訪れた。ミュージカル『スリル・ミー』チケット情報本番同様の衣装を着てスタンバイしていたのは、松下と小西のペアだ。今回は尾上と伊礼のふたりが初参加なので、松下と小西は唯一の、経験者同士の初顔合わせである。演出の栗山民也による稽古の順番も、信頼を受けての“トリ”になるそうで、この日も演出家のチェックを前に通し稽古を敢行。ピアノの朴勝哲が奏でるオープニングの調べで、いざスタートだ。重い足取りで現れた松下の集中力が、すぐさま空間を『スリル・ミー』の世界へと変えていった。ふたりが“事件”を起こすまでのスリリングな助走が、これまで以上のスピード感を持って観る者の興奮をあおる。音楽はせつなく美しいが、彼らの歌はけっして美声を届けるものではない。旋律に乗せて時に心の叫びを訴え、時に絶望をつぶやく。驚いたのは、松下と小西の掛け合いに、まるで初演からペアを続けていたかのような強固なつながりを見たことだ。小西“彼”に「お前がいないとだめなんだ」と言われて振り返る松下“私”の、一瞬の歓喜の表情がせつなく胸に刺さる。狂気の快楽を装いながら、人間らしい苛立ちをのぞかせる小西の瞳にも引き込まれる。初タッグによる新鮮な衝撃と、既視感を覚える不思議な安定感に終始魅せられた。充実の通し稽古を終えて、小西は「すでに何度も演じていて作品の細部を知っているからこそ、もっと知らない部分を探ろうとするお互いの気配を感じて面白かった。ふたり芝居だから相手が伝えてくるものを確実に受け取らないと何も進まない。受け取ろうとする心の余裕を持てていることがいいですね」と手応え十分の様子。松下は「小西くんが演じる“彼”は、ほかのどの“彼”よりも内に秘めるものが多い。この人、なぜこんなに不器用なんだろう…と惹かれます。その独特の陰を探っていくのは遣り甲斐がある」とパートナーへの信頼を語った。こうした楽しみな化学変化は、ほかの2組の間にもきっと起こっているはず。今回もやはり3組すべて見届けずにはいられないだろう。公演は11月7日(金)から24日(月・祝)まで東京・天王洲銀河劇場、11月29日(土)大阪・サンケイホールブリーゼにて。取材・文上野紀子
2014年10月28日コピーライターの小西利行さんがこれまでに手がけた広告はサントリー「伊右衛門」「ザ・プレミアム・モルツ」、日産「セレナ」など500本を超え、国内外の賞も数々受賞している。実際の制作例を見ながら、コミュニケーションの本質にせまっていく。小西利行さんコピーライター/クリエイティブ・ディレクター/劇作家/絵本作家大阪大学卒業後、93年に博報堂に入社。2006年に独立し、現在のPOOL INC.を設立。「伝わる言葉」を中心にCM 制作から商品開発やブランド開発、企業コンサルティング、都市開発までを手がける。サントリー「伊右衛門」などこれまでに手がけた広告は、500本を超える。海外の権威である広告賞である、CLIO、ニューヨークADC、ONE SHOWほか数々の広告賞を受賞。国内でもTCC賞、ACC賞など受賞歴多数。ENJIN 01文化戦略会議メンバー○佐藤可士和さんのすごいところ--コンセプトを表すのに、言葉は便利なのでしょうか小西さん「僕がつきあっているデザイナー、アートディレクターは言葉がうまいです。一番うまいなとおもったのは佐藤可士和さんで、本当に人を動かすことを知ってる人です。これは有名な話ですが、『幼稚園をつくってほしい』と言われたときに彼は『全部が遊び場の幼稚園がいいと思うんですよね』と言ったそうです。目指している方向が明快でしょう。建築家はそこから『全部が遊び場って?』と考えたら『あ、屋上もか』と思いついて、でも子供が屋上に出るのは難しいから地続きにしよう…となる。それは、建築家が作る前に可士和さんがひとつのルールを敷いたんです。コンセプトって道しるべでありルールなんですが、ルールがあると人は考えやすくなるんですね。『なんかおもしろい幼稚園』『なんか新しい幼稚園』と言われたら最悪ですが、『遊び場』と言われたら考えられる。考えられるルールを作るのが、クリエイティブディレクターの本分です」--「コンセプト」が何なのか、わかりやすいです…○コンセプトは道しるべであり、ルール小西さん「うちのホームページも可士和さんのホームページも中村勇吾さんにお願いしていまして、作成する前に可士和さんは何て言ったの? と聞いたら『トークショーの屏風をつくってほしい』と言われたそうです。だから可士和さんのホームページを見たらわかるけど、何もないところに屏風のように色が並んでいて動いてるだけなんです。いいなあそのプロセスと思って、うちも『子供がずっと見ちゃうやつ』と言って、コマ撮りになりました。最初のとっかかりを何にするか、これをよく『どの音を出すか』と言っています。本当の音じゃないけど、オーケストラで最初の人が一発出した音でその日の音のありかたが決まるような。『ここね、皆が目指すとこここね』と言ったらみんながそれぞれそこを目指して音を鳴らせるような。大体のものごとは共振するので、そこはがんばるようにしています」--ちなみにマイナビニュースのキャリアチャンネルは「外向きに働く」をコンセプトにしようとしているんですが、いかがでしょうか小西さん「いいことだと思いますよ! 僕のテーマですね。社内価値と市場価値があって、今後は市場価値の中で自分をどうあげていくのかというのがテーマになっていくと思います。『市場価値を目指して下さい』と言っても理解されにくいけど、『社内価値より市場価値を目指してください』と言うとわかってもらいやすいですね。以前教えてもらった"エレベーター式価値"というのがありまして、偉い人にアピールせず社内価値をあげてなかったとしても、市場価値として認めてもらった場合、社内価値があがった状態で戻ってくることができるんですよ。『おまえ、外ですごいらしいな』となる。最近はYoutubeで再生回数がすごいとか、ブログがめちゃめちゃ人気があるとか、まったく業務とは関係ないところでも価値をあげられて、それによって社内価値まであがることがありますよね。社内価値をあげるために仕事をすると、ドメスティックでガラパゴス化してしまいます。社内価値が徹底的に高い人は市場でも戦えるので、それは両方考えてもいいと思うんですけど」--両方のエレベーターがある、と小西さん「社内でめちゃくちゃ仕事ができて、外に行ってもできる人もいるじゃないですか。その人たちは社内価値をあげようとして仕事しているわけではないから、社外で見ても面白いなとなりますよね」--最後になりますが、あらためて仕事の中で大切にしていることは何ですか?小西さん「唯一言えば、難しいことを簡単にしたい。そこだけですね」--ありがとうございました!
2014年09月28日コピーライターの小西利行さんがこれまでに手がけた広告はサントリー「伊右衛門」「ザ・プレミアム・モルツ」、日産「セレナ」など500本を超え、国内外の賞も数々受賞している。実際の制作例を見ながら、コミュニケーションの本質にせまっていく。小西利行さんコピーライター/クリエイティブ・ディレクター/劇作家/絵本作家大阪大学卒業後、93年に博報堂に入社。2006年に独立し、現在のPOOL INC.を設立。「伝わる言葉」を中心にCM 制作から商品開発やブランド開発、企業コンサルティング、都市開発までを手がける。サントリー「伊右衛門」などこれまでに手がけた広告は、500本を超える。海外の権威である広告賞である、CLIO、ニューヨークADC、ONE SHOWほか数々の広告賞を受賞。国内でもTCC賞、ACC賞など受賞歴多数。ENJIN 01文化戦略会議メンバー○みんなが欲する一言を--これまでに手掛けて印象に残ってる広告をぜひ教えてください小西さん「何回か転換期がありまして、1番最初、2年目にネーミングを担当した『こくまろカレー』(ハウス食品)が売れたんですよ。最初は『Wブレンドカレー』という名前で、しっくりこない感覚があったんです。名前として難しいし、なによりおいしそうじゃないなって。こくのカレーとまろやかさのカレーをWブレンドっていうコンセプトだから、『こくまろ』みたいな名前の方がいいんじゃないかって提案したら、『ええーっ』と思っているうちに調査でトップになって、発売が決まりました。あの頃は、自分に理論とか無いから、ほとんどまぐれ当たりなんですけど」--「こくまろカレー」の方がおいしそうです小西さん「そのあとの『セレナ』(日産)では『モノより思い出』というキャッチを書きました。まあ、いろいろな方に批判を受けたんですけどね(笑)。当時のキャッチコピーって『●●って、●●だよね。うふふ』みたいに情緒的におしゃれに書いてあるものが多かったから、『AよりBだ』みたいな言葉は『ただのマーケティング用語だ』と言われました。ただ谷山雅計さんや前田知巳さんなど、いいと言ってくれた人たちもいたし、山本高史さんから『今年のNo.1コピーは絶対にこれ』って言ってもらえて、すごくうれしかったです。15年以上たってるのに、いまだに覚えてると言ってくれる方もいますし」--批判を受けたというのは、意外ですね小西さん「でもそのときからずっと思ってたんですよ、コピーって何のために存在しているのかって。だって人を動かすためのものでしょう。買ったり売ったり、人が行動するためのものを、どうして複雑にしなければいけないのかとずっと思っていて。『苦いより甘い』『カロリー多いよりゼロ』と言われて『そうだ!』と思えってもらえればその方が速いわけで、広告的に"もっと短く"を実践する1歩でしたね。ずっと自分のやり方が間違いなのではないかと思ってたのですが、『モノより思い出』という1番短い、7文字の言葉をみんながすごく欲してくれて、世の中にも浸透して、これでいいと思いました」--そこから道が定まったのでしょうか?小西さん「定まりましたね。定まりすぎと言われています(笑)。本当は、長めの広告文章も好きなんですけど、やっぱり短くしちゃう。例えば、『ザ・プレミアム・モルツ』のキャッチコピーは最高金賞をとったから『最高金賞のうまさ』というフレーズだけ。これが絶対強い。店頭でこれが書いてあったら、普通のビールと最高金賞と比べて『最高金賞か…』となるはずなんです。突破力、連鎖力があるんですよね。『どうしてプレモル頼むの?』と聞かれたら『だって最高金賞だもん』と言える。ものすごく簡単なワードで語れるようになるから、キャッチコピーにしたんです」--それに勝る情報はないということですね小西さん「はい。でも最初は『最高金賞』を使っていたけど、もうある程度みんな知ってくれたら、ずっと言っていても鮮度がないので、情報力が落ちてくる。そこで、次に何を言えばいいのか探して、お歳暮の売り上げデータに行きました。ザ・プレミアム・モルツは10年連続でお歳暮の最高売上なんですよ。お歳暮って、売れてるビールを贈りたくなるのが確実ですし、それがニュースになる。だから『10年連続最高売上のプレミアムビール』がキャッチコピーになったんです。いろんな人から『ただのデータじゃん!』と言われた。でもそれでいい。そうやって常に一番簡単なコミュニケーションをとっていきたいと思っています。その上で、『日本のお歳暮』とか『日本のお中元』などの言葉を足して、さらに大きな構えにする。基本的に凄く強いデータがあるので、そういう"王道"の言葉もつけられるんです」○もし他の人とかぶったら!?--もし他の人も『最高金賞』のような言葉を使ったら、別のものを探しましたか?小西さん「そうですね。でも 『最高金賞のうまさ』は超えられなかったと思いますけどね(笑)。たとえ言葉が似たものがあっても、微妙な違いで効果は決定的に変わるんです。例えば越谷の『イオンレイクタウン』に関わったときのことですが、最初は『日本最大のショッピングセンター』がコンセプトだったんです。で、それを聞いて、他に『日本最大のセンターがあとからできたら、コンセプトがなくなりますよ』と指摘した。イオンさんもそれに納得されたので、エコに力を入れていたイオンらしく、コンセプトを『日本最大のエコ・ショッピングセンター』に変えたんです。日本最大のショッピングセンターは新しいものができたら負けるんですが、日本最大のエコ・ショッピングセンターは先駆者だから、1番最初と言うことはできる。似てる言葉だけと、決定的に違うでしょ。さらにその時は、そのコンセプトを紐解いて『人と自然にいちばん心地が良いショッピングセンター』という言葉を作りました。そうなると『人へのホスピタリティと地球環境への貢献』が行動指針になります。だから、イオンレイクタウンの敷地内には、ガソリンを使っている乗り物を一切ないんですね。バスも電動、セグウェイが走ってくるんですよ。さらにA館とかB館を『mori』『kaze』という名称にしました。人の言葉の中に『森の2階で待ってるね』なんて言葉が出る方が、エコですしね。その上で、森は緑、風は青と視認性を高くして、小さな子どもたちでも場所がわかるようにした」--色でわかる!小西さん「行ってみてもらえるとわかるのですが、壁が青い方にむかっていくとkaze館、緑の方向にあるいていくとmori館にたどり着きます。それは『ノンバーバル』といって、オレンジ色の線に乗れば中央線に行ける…というのと同じ。デザイナーがやってる行動のデザインです。でもコピーライターにも、それができる。行動をコピーライティングするんです」※次回は、仕事でよく聞く「コンセプト」について語ってもらいます。
2014年09月27日竹野内豊を主演に、お笑い芸人のバカリズムが脚本を手がけるドラマ「素敵な選TAXI」。このたび、第1話ゲストに安田顕と小西真奈美、第2話ゲストに仲村トオルが出演することが明らかになった。本作の主人公は、乗客を自身の望む過去まで連れていくことのできる不思議な乗り物「選TAXI」運転手の“枝分(えだわかれ)”。人生の選択に失敗して焦る乗客に飄々とした語り口で話しかけ、時にさりげなく、時にユニークなアドバイスを送る。過去に戻ることができる不思議なタクシー運転手と様々な乗客による、人生再生エンターテインメントだ。竹野内さんがタクシーの運転手として毎回、異なるゲストを迎える1話完結型の本作。第1話は、なかなか売れない俳優の村上がレストランで恋人にプロポーズをしようとするも、会って早々に些細なことで喧嘩。ついに怒りが爆発し店を飛び出した彼女を、慌ててタクシーに乗り込み追いかけるが見失ってしまい落胆する。しかし、そのタクシーは枝分が運転する過去に戻れるタクシー・選TAXI。「彼女がいたときの店に戻りましょうか?」と枝分に勧められ、藁にもすがる思いで村上は彼女がいる30分前のレストランに戻るのだが、そこには予測不可能な緊急事態が待ち受けていて…。売れない俳優の村上を演じるのは、ドラマ「ホタルノヒカリ」や「SPEC」に出演、大泉洋も所属する「TEAM NACS」のメンバーとして活躍する俳優の安田さん。「役者として有名になるから待ってろ」と恋人に告げるも8年経ったいまもドラマの端役止まりという役柄だ。その恋人・浦沢香を演じるのは多くのドラマに出演、映画『風邪』ではスパイ役として窪塚洋介と共演する小西真奈美。安田さんは本作の見どころについて「バカリズムさんの独自の世界観を他者が演じ、演出されたとき、どんなものになるのか。得体の知れぬワクワクを抱いてます。村上という、うだつの上がらない男に見どころがあるのかは分かりませんが、ヒーローではない、等身大の人間性に魅かれます」とコメントを寄せる。小西さんは「バカリズムさん独特の口語的台詞が満載で、私の演じる香は怒ってばかりなのに全く憎めないし、むしろクスリと笑えてホッコリ幸せな気持ちになる、不思議な魅力を持った作品です」と“脚本家”バカリズムさんを大絶賛。第2話では、平和な優陽町で町長の娘が誘拐され、犯人が選挙カーに乗って逃走するという大事件が起きるというスリル満点なストーリー。本作で登場するのは、「チームバチスタ」の白鳥役でおなじみの仲村トオル。海辺の田舎町・優陽町で民宿を営む男・平野役を好演する。平野は偶然出会った枝分に頼まれて、町の観光スポットまで選TAXIに乗って道案内をすることになるのだが、平野と誘拐事件の関係に注目だ。仲村さんは第2話の見どころについて「監督含め、この何年もの間、とある“変人官僚”の役で顔を合わせてきたスタッフの方々と、今回“民宿のオヤジ”というあまりにも違う役柄で現場の空気を吸っているのが、超個人的に面白いポイントなのですが、その自分で面白がってる感が、そのまま画面にも映っているかもしれないところが、このドラマの見どころでしょうか(笑)あのドラマをやっていなかったら、今回の話もなかったのかもしれない…まさに人生は選択の連続ですね」と語った。また、今回は主人公・枝分の行きつけで、バカリズムさん演じる迫田店長のカフェ「choice」のレギュラーメンバーのキャストも発表された。サバサバした性格でしっかり者の店員・宇佐見夏希役には、ドラマや映画、舞台での活動のみならず、科学番組のMCを務めるなど知的な一面も光る演技派女優・南沢奈央。同じく女性店員で夏希とは逆に天真らんまんな小悪魔系・関カンナ役には、現在公開中の園子温監督最新作『TOKYO TRIBE』でヒロインに抜擢されるなどいま最も注目の若手女優・清野菜名。明るくおしゃべりなカフェの常連客・標道雄役には、シリアスからコメディまで幅広い役をこなす実力派俳優・升毅が毎話出演する。毎回冒頭とラストに登場する竹野内さんやバカリズムさんと共に繰り広げられるクスっと笑えるカフェのシーンは見逃せないシーンとなりそうだ。ドラマ「素敵な選TAXI」は、10月14日(火)より関西テレビ・フジテレビ系にてよる10時から放送。(text:cinemacafe.net)
2014年09月19日韓国発の心理スリラーミュージカル『ブラック メリーポピンズ』が7月6日、東京・世田谷パブリックシアターで開幕。初日前日の5日には通し稽古を公開、主演の音月桂らによる会見も行われた。ミュージカル『ブラック メリーポピンズ』 チケット情報『ブラック メリーポピンズ』は、2012年、韓国演劇のメッカ、ソウル・テハンノンの小劇場で、30代の女性ソ・ユンミが、脚本、音楽、作詞、演出の全てを担当し創作した韓国オリジナルミュージカル。1920年代のドイツを舞台に、4人の養子と、彼らを子どものように慈しんだ家庭教師メリーの、過去の謎が解き明かされてゆく、サスペンスフルな心理スリラー劇。キャストはたった5人ながら、息をつかせぬスリリングな展開と衝撃的な結末、ドラマティックな音楽が話題を呼んだ。公開稽古は本番さながらの迫真の舞台。グラチェン・シュワルツ博士邸の火事、屋敷は燃え、博士も焼死。博士の4人の養子は、家庭教師のメリー(一路真輝)によって全員救出される。たが、なぜか皆、火事の当時の記憶を失っていた。それから12年、長男のハンス(小西遼生)の元に、当時この事件を担当した刑事から、“博士の手帳”が届き、そこには衝撃の記録が残されていた。ハンスは散り散りになっていた兄弟、アンナ(音月桂)、ヨナス(良知真次)、ヘルマン(上山竜司)を呼び寄せる。12年を経て、4人はそれぞれ心に大きなトラウマを抱えていた……。冒頭から、5人のハーモニーによる象徴的な楽曲から始まる。男女混声の力強いハーモニーによって、一気に作品の世界に誘われる。この作品の見どころのひとつは、大人となった現在と12年前の子ども時代を、養子役4名が瞬時に演じ分けるシーン。あの事件からそれぞれが何を背負ってきたのか、12年前と現在が見事に交差する。音月桂は不安を抱え可憐なアンナを美しく繊細に演じ、薄いブルーのクラシカルなワンピース姿が美しい。失われた過去を明らかにしたいと願う弁護士となったハンス、その真摯な姿を小西遼生は説得力のある演技と歌で演じきる。ヘルマン役の上山竜司は、情熱的な演技で、アンナへの恋心、過去への葛藤を描く。神経不安症を患うヨナスを演ずる良知真次は、精神の揺らぎと無垢さを巧みに演じる。そしてメリー役の一路真輝は、まさに歌詞にもある”愛の女神”といった佇まい、そして疑惑が向けられるメリーの“影”を見事に体現し、作品世界を牽引する。会見で音月は「宝塚卒業後1年半ぶりの舞台。“女優”として舞台に立つのが初めてで緊張していますが、楽しみにしています。稽古場に入って、当たり前のことかもしれませんが、あ、男性がいる、というドキドキ感もあって(笑)、私にとっては新鮮でした。男役の時は思いっきり低い音域を一生懸命歌わせて頂いていたのですが、今回結構キーの高い音域を歌わせて頂いていて、そこに男声の厚みのある歌声があわさることでそのコラボレーションに鳥肌が立ちました。憧れの大先輩の一路さんともご一緒でき、稽古が楽しくて終わってほしくないとまで思いました。本番もどんどん充実してゆくのでは」と目を輝かせていた。公演は7月20日(日)まで。チケット発売中。
2014年07月08日「牙狼<GARO>」シリーズ最新作「絶狼〈ZERO〉-BLACK BLOOD-」が特典満載でBD&DVDで発売が決定したことを受け、涼邑零=銀牙騎士ゼロを演じる藤田玲のコメントが到着した。同作は「牙狼<GARO>」シリーズで絶大な人気を誇るキャラクター、涼邑零=銀牙騎士ゼロを主人公にした初の新シリーズ。シリーズ生みの親である特撮界のカリスマ、雨宮慶太が総監督を務め、物語や世界観の構築、新キャラクターのデザインを担当。「進撃の巨人」の小林靖子や演出担当の金田龍とともに、同シリーズの新たな地平を切り開いた意欲作だ。藤田は、「本当にスタッフ一同、キャスト一同、心をこめて、細部にわたって一つも気を抜かずに作った大切な作品です。是非Blu-ray&DVDで、何度でも観てもらえると嬉しいです」と万感の想いを吐露。「特典映像も小西遼生君との対談や、愉快な新しい仲間たちの素の姿とか、他にも色々盛りだくさんになっています」とのことで、ファンは要チェックだ。映像特典として、劇場で上映した小西遼生×藤田対談の長尺完全版などを収録するほか、封入特典としてSPブックレットがつくほか、豪華フォトカードセット、シルヴァ豪華版うつし金蒔絵(蒔絵ステッカー)、応募抽選券(初回出荷分のみ封入。締め切り後無効)などを初回限定で封入予定。雨宮慶太描き下ろしデザインのアウターケース仕様も見逃せない。「絶狼〈ZERO〉-BLACK BLOOD-」2014年8月29日(金)Blu-ray&DVDディレクターズ・カット版BOXリリース!【セル】Blu-ray BOX<全1BOX>価格:10,800円(本体)+税【セル】DVD BOX<全1BOX>価格:9,800円(本体)+税発売元・販売元:ポニーキャニオン<レンタル壱>2014年8月5日<レンタル弐>2014年9月2日(C) 2013「絶狼」雨宮慶太/東北新社(text:cinemacafe.net)
2014年06月20日沖縄・宜野湾市で開催中の「第6回沖縄国際映画祭」。3月21日(金・祝)にビーチにてレッドカーペット・イベントが行われ、よしもと芸人を始め、小西真奈美、水沢アリー、「NMB48」などが登場し53,000人の観客を沸かせた。「Laugh & Peace」をテーマとして、これまで5回にわたり行われてきた「沖縄国際映画祭」。6回目となる今年は「島ぜんぶでお~きなこと!」を新たな合言葉に、開催場所を全島に広げ、レッドカーペットも2日間にわたって行われる。1日目は冷たい風が吹く中でのレッドカーペット・イベントとなったが、開始前からすでに観客の熱気が。まずは毎年恒例の沖縄舞踊のエイサーでスタート。最初に登場したのはオープニングの司会を務める今田耕司とアナウンサーの木佐彩子。それに続き、芸人や俳優がと登場するなかペールカラーのミニ丈のワンピースで美脚を披露する水沢さんは菊地亜美と一緒に「嬉しい! 超楽しい!」と興奮気味。続いて「パンサー」の3人が登場すると、観客から黄色い大歓声が!先日発表された今年の「よしもと男前ランキング」で2位についた「パンサー」向井慧は「レッドカーペットでこんなにたくさんの人たちの前で歩くことができて、感謝の気持ちでいっぱい」と笑顔で応えた。そして品川ヒロシ監督作『サンブンノイチ』に出演する哀川翔は、貫録たっぷりに登場。報道陣につかまりなかなか前に進めない哀川さんに、品川さんは「翔さん早く!」と声をかける一幕も。さらに「NMB48」のメンバーが登場し、会場の盛り上がりはMAXに。小笠原茉由は「サイコーです!」とコメントし、手を振る沿道のファンのもとに駆け寄って声掛けするなどファン・サービスもたっぷりだった。終盤に近づくと、豪華俳優陣が続々と登場。鉄拳のパラパラ漫画を実写映画化した『振り子』からはブラックスーツでクラシックにまとめた中村獅童やホワイトのロングドレスに身を包んだ小西真奈美らがレッドカーペットを歩いた。その後、『円卓』に出演の芦田愛菜が行定勲監督と一緒に登場。この日は白とピンクのノースリーブのワンピースでヘッドアクセサリーを着けドレスアップ!「かわいいー!」との沿道の声に、「ちょっと緊張してます」と語りながら「ノースリーブなので少し寒いです」と話した。最後は、ベン・スティラーの監督作『LIFE!』の日本語吹き替え版を担当した「ナインティナイン」の岡村隆史。「ふと横を見たら、この寒さで芦田愛菜ちゃんがブルブル震えてました。さすがに『毛布毛布!』って言いましたよ」と話し、ファンと交流しながら歩いた。23日(日)には沖縄・那覇国際通りにてレッドカーペットが行われる。(text:cinemacafe.net)
2014年03月22日1924年にアメリカで実際に起きた少年誘拐殺人事件をミュージカル化し、世界中で上演されている『スリル・ミー』。昨年、日本でも初演が行われ、来年3月には早くも3度目の再演が予定されている。来年3月の再演に先立ち、12月9日にはスペシャルプレイベントを開催。会場には約700名のファンが詰めかけた。『スリル・ミー』チケット情報『スリル・ミー』は出演者が男優ふたりと、ピアノが1台だけという、シンプルな構成で展開するミュージカル。次回の再演はトリプルキャストで行われ、前回の再演でも好評を博した松下洸平と柿澤勇人、良知真次と小西遼生のふた組と、韓国版スリル・ミーで熱狂的なファンをもつチェ・ジェウンとチェ・ジホが出演する。イベントには日本人キャストである松下、柿澤、良知、小西の4人が登場した。作品に登場する“私”(松下・良知)と“彼”(柿澤・小西)は、成績優秀で育ちの良いゲイの青年。ニーチェの「超人」思想に感化された“彼”は、自分こそが超人であると考え、スリルを味わうために、そして自らが優れていることを証明するために犯罪に手を染める。“私”は“彼”に愛されたいがために、その犯罪に加担する。さらなるスリルを求めて、犯罪は次第にエスカレート。完全犯罪が可能だと考えた“彼”は、偶然出会った少年を殺害する。完璧な計画だったが、“私”が現場に落としてしまったメガネをきっかけに、ふたりは逮捕されてしまう。34年後の仮釈放審議の場で、過去を語る“私”は、“彼”に衝撃の真実を明らかにする。プレイベントでは、サスペンス調の作品とは打って変わって、賑やかな雰囲気の中、前回再演時の裏話をはじめ、プレゼントやゲームなどで集まったファンをもてなした。イベントの最後には、それぞれのペアが、セリフを交えて劇中歌を披露。良知と小西は“彼”が“私”に完全犯罪の方法を教え込む緊張感のあるシーンを再現し、松下と柿澤は、ふたりが初めて犯罪を犯した後の心境をしっとりと歌い上げた。良知は再演について「前回すべて出し切ったという思いがあるので、またゼロから新たに作り直す気持ちで挑みたい」とコメント。初演から出演している松下は「初演当初はこんなにも多くの方に愛される大きな作品になるとは思ってもみなかった。舞台は観てもらって完成するもの。次回の再演も皆さんと一緒に完成させたい」とファンにメッセージを送った。公演は2013年3月14日(木)から24日(日)まで、東京・天王洲 銀河劇場にて。チケット発売中。取材・文:大林計隆
2012年12月17日フランスで発表され、世界40か国でベストセラーとなった物語『100歳の少年と12通の手紙』が、日本の舞台に初登場する。日替りキャスト全12組のうち、成海璃子と江波杏子のペアに、稽古場で作品の印象を訊いた。物語には、余命わずか12日と宣告された10歳の少年オスカーが登場する。普通なら本人も周囲も希望を見失って当然の状況だが、病院ボランティアを務める老婦ローズの態度は違っていた。思考停止するのではなく、残された時間はできるだけ能動的に過ごしたほうがいい。ローズが少年に提案したのは、「1日を10年と考えて生きること」。その教えは、オスカーの心を確実に動かしていく。作者エリック=エマニュエル・シュミットが投げかけるのは、いかに生きるか、という根源的なテーマだ。長さに違いはあっても、命に限りがあるという点では、誰もがオスカーと変わりない。「本当にすごい作品だと思います。心にすんなりと入ってくるんです」とオスカー役の成海が言えば、ローズ役を演じる江波も「読んでいて、ものすごく解放されます。書かれていることすべてが素晴らしいと思います」と絶賛の言葉を惜しまない。舞台上では、元東京バレエ団の中島周が平山素子振付によるダンスを披露し、前嶋康明のオリジナル曲をヴォーカルグループが生で繰り広げる。演出の鈴木勝秀が目指すのは、バレエの手法を使った“観る朗読劇”だ。「音楽によって引き出される感情があると思うので、本番が楽しみです」(成海)。江波は「“演じずに、ただ読んでください”“目と目を合わせないように”という演出なんです。役と役ではなく、まさに私と成海さんの魂と魂が触れ合う感じ。水のように清らかで素直な成海さんとご一緒できるのは、とても新鮮です」と話す。成海にとっても今回の舞台は新しい体験のようだ。「江波さんの読み方が変われば、こちらのリアクションも自然と変わります。毎回同じである必要はなくて、計算ではなく、感情のまま素直に読むことが大事だということがわかりました」。今その瞬間を大切にするということ。まさにそれは作品に込められたメッセージと同じだ。アトリエ・ダンカンプロデュース『100歳の少年と12通の手紙』は、9月12日(水)から23日(日)まで東京グローブ座にて上演。キャストは日替りで、公演日順に、多田直人&柴田理恵、小西遼生&杏子、古川雄大&萩野志保子、成海璃子&江波杏子、新納慎也&彩吹真央、宮野真守&萬田久子、竹財輝之助&秋野暢子、山崎育三郎&涼風真世、川平慈英&香寿たつき、松岡 充&木の実ナナ、安倍なつみ&木村多江、池松壮亮&南 果歩が出演する。
2012年09月07日