フラワーアーティストのニコライ・バーグマン(Nicolai Bergmann)による展覧会「伝統花伝」が、9月22日から25日までシャングリ・ラ ホテル 東京にて開催される。昨年、太宰府天満宮で行われた展覧会「伝統開花」では、陶芸品や着物、博多人形などの伝統工芸品とコラボレーションを行ったニコライ・バーグマン。6年ぶりにシャングリ・ラ ホテル 東京で開催される今回の展覧会では、人間国宝の作品を始めとした伝統工芸品や美術作品、日本文化をテーマにした50作以上の新作が展示される。また、9月24日の19時からシャングリ・ラ ホテル 東京では、ニコライ・バーグマンのフラワーパフォーマンスを楽しめるディナーイベントも開催する。【イベント情報】展示会「伝統花伝」会場:シャングリ・ラ ホテル 東京 27階住所:東京都千代田区丸の内1-8-3丸の内トラストタワー本館会期:9月22日~25日時間:10:00~19:00(最終日は16:00閉場)料金:800円(高校生以下無料)フラワーパフォーマンス&ディナーイベント会場:シャングリ・ラ ホテル 東京 28階 ピャチェーレ(Piacere)日にち:9月24日時間:19:00~21:00料金:3万6,000円(サ込税別)
2015年09月01日デザインオフィス「nendo(ネンド)」が9月11日から11月22日まで、3つの展覧会を3週間ずつ立て続けに行う企画「nendo 3/3」を東京・表参道のGYRE内にあるアートギャラリー「EYE OF GYRE」にて開催する。同企画では、“モノとその周辺との関係性”から生まれたデザインをテーマにした3つの展覧会を連続して開催。第1部は9月11日から10月4日まで、第2部は10月6日から28日まで、第3部は10月30日から11月22日までとなっており、3つの展覧会を連続的に見ることで、ひとつのメッセージを感じ取ることが出来る展覧会となっている。第1部の「ヒト モノ スキマ」は、15年にミラノ万博のクールジャパン・デザインギャラリーにて開催された「colourful shadows」の巡回展。日本の職人の技術からインスピレーションを得たデザイン16点が、職人の手でしか生み出せない微細な表情の違いを強調するためにすべて黒一色に統一されて展示される。会場構成は、幅250mmの細長い展示台が来場者を誘導しながら部屋同士を繋ぐような造りにデザインされる。第2部の「ヘヤ モノ スキマ」では、空間の“キワ”から派生した小さなテーブルのコレクション「edge tables」を初披露。個別に考えられた家具を空間に配置するのではなく、ギャラリーの複雑な空間を生かすことを考えた結果として生まれた作品の数々を展示する。第3部の「モノ モノ スキマ」では、15年のロンドン・デザイン・フェスティバルで発表した、“モノ”の“スキマ”に別の“モノ”を隠してしまう「nest shelf」を始め、“モノ”の“スキマ”に機能を与えた「scissors」や「press lamp」など、“モノ”と“モノ”の関係性にフォーカスしてデザインされた12作品を展示する。【イベント情報】「nendo 3/3」会場:EYE OF GYRE住所:東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE内会期:第1部 9月11日~10月4日:第2部 10月6日~28日:第3部 10月30日~11月22日休館日:10月5日、29日
2015年09月01日本阿弥光悦と俵屋宗達によって桃山時代に誕生した琳派(りんぱ)が400年を迎えたことを受け、生誕30周年を迎えたスーパーマリオとのコラボ作品などを展示する展覧会「琳派400年記念 琳派からの道 神坂雪佳と山本太郎の仕事」が10月23日から11月29日まで、ジェイアール京都伊勢丹7階に隣接する美術館「えき」KYOTOにて開催される。琳派400年記念の年に開催される同展では、近代において琳派を継承し、京の地で琳派芸術を復興させた神坂雪佳と、現代において先人たちの志と意匠を継承する山本太郎、2人の琳派の絵師を紹介する。琳派の親しみやすさと気品、伝統的技法を踏襲しつつ、意表をつくユーモラスな作品を生み出してきた神坂雪佳と山本太郎。同展では、2人が生み出した、屏風や軸装、工芸など約100点の作品が展示される。過去から現代、そして未来へと流れる琳派の道を、2人の作品を通して感じることが出来る展覧会となっている。中でも注目の作品となるのが、スーパーマリオ生誕30周年を記念して制作された山本太郎の最新作「マリオ&ルイージ図屏風」。初公開となる同作では、マリオとルイージを“風神雷神”に見立てて描かれている。その他、山本太郎による「紅白紅白梅図屏風」、「信号住の江図」や、神坂雪佳の「草花図」などの作品を展示。神坂雪佳が作陶した「赤楽茶碗」も出展される。【イベント情報】「琳派400年記念 琳派からの道 神坂雪佳と山本太郎の仕事」会場:美術館「えき」KYOTO住所:京都府京都市下京区東塩小路町657会期:10月23日~11月29日※会期中無休時間:10:00~20:00(入館は19:30まで)料金:一般 900円、高大学生 700円、小中学生 500円
2015年08月25日東京都・上野の上野の森美術館は、アニメに登場する数々のロボットデザインを手がけた大河原邦男の、活動の歴史をたどる展覧会「メカニックデザイナー 大河原邦男展」を開催する。会期は8月8日~9月27日。開館時間は10:00~17:00。入場料は一般1,500円、高大生1,200円、小中生500円。同展は、「タイムボカンシリーズ ヤッターマン」、「機動戦士ガンダム」、「装甲騎兵ボトムズ」など、誰もがあこがれ夢中になったアニメに登場する数々のロボットデザインを手がけた大河原氏が、これまでに描いたイラストや設定資料、同展描き下ろしの作品など約500点を一堂に展示し、大河原氏の40年以上に渡る活動の歴史を詳細に伝えるもの。大河原氏は、1972年に「科学忍者隊ガッチャマン」でデビューを果たした後「タイムボカンシリーズヤッターマン」、「機動戦士ガンダム」、「装甲騎兵ボトムズ」などの作品に次々と参加し、ロボットアニメにおける「メカニックデザイナー」という職業を世に確立してきた。現在も第一線で活躍しながら、工業メーカーや地方自治体との仕事を手がけるなど、活動の幅を広げているという。同展では、本邦初公開の資料を加えた40余年に渡る全仕事を振り返り、大河原のデザインの神髄に迫る。なお、展覧会の音声ガイドでは、大河原メカに関わりの深い声優、保志総一朗と小松未可子がナビゲーターをつとめる。また、同展開催にあたり、大河原氏が特別に描き下ろした作品が展示される。展覧会の目玉でもあるこの作品はB2サイズ6枚が屏風のように連なり、縦約72cm、横幅は約3mにも及ぶ大作で、大河原氏がこれまでにデザインされたロボットたちが作品という枠を超えて集結する、大河原ヒストリーが凝縮された作品となっている。そのほか、会場では、「MG 1/100 ストライクフリーダムガンダム メカニックデザイナー 大河原邦男展Ver.」(6,480円)、「ヤクト ダグラム メカニックデザイナー 大河原邦男Ver.」(4,200円)が発売される。「MG 1/100 ストライクフリーダムガンダム」は、大河原邦男氏のイニシャルのように輝く噴射を模したPET素材によるエフェクトパーツ「OK エフェクト」がこのキット専用に制作され付属する。また、大河原氏がこのキットのために手がけたデザイン案を元に、オリジナルマーキングシールや成型色を再設定しているとのこと。そのほか、ボックスアート(外箱)は描き下ろしイラストを使用しているということだ。さらに、東京会場での購入者には「メカニックデザイナー 大河原邦男展」上野の森美術館限定メタリックシールがプレゼントされる。また、関連企画として、東京都美術館講堂にて大河原氏によるトークショーが開催される。開催日時は8月29日(ゲストはアーティスト・作家の永野護)および8月30日(ゲスト未定)、いずれも13:00~15:00。また、「メカニックデザイナー 大河原邦男展」図録にサインをもらうことができるサイン会も開催される。開催日時は8月22日、9月12日の各日13:00と15:00より。応募方法など詳細は後日、同展公式Webサイトや特設サイトで発表されるとのこと。
2015年08月24日栃木県医師会は在宅医療にICTを採り入れて、医療・介護スタッフの情報共有基盤を構築している。2014年1月から始まったICT活用のための「医介連携ネットワークスシステム構築研究会」のメンバーである栃木県医師会 常任理事の長島公之氏は、在宅医療・介護の課題を次のように指摘する。「病院での治療を終えて退院した患者を自宅でケアするには、地域の診療所の医師が定期的に往診するほか、看護師や薬剤師、ケアマネージャ、リハビリ師、歯科医師といった医療・介護に関わる多職種のスタッフが連携して患者やその家族をサポートしていく必要があります。多くのスタッフが入れ替わり患者宅を訪問して医療や介護サービスを提供していくわけですが、各スタッフの所属する組織や拠点は異なるため、相互に情報を共有するのは容易ではありません。従来の電話、FAX、面会では1対1のコミュニケーションに閉じてしまい、ほかのスタッフに情報は伝わらないという課題がありました。しかしスタッフ全員を1か所に集合させることは現実には困難です。この課題を解決するにはICTの活用しかありません」(長島氏)○タブレット端末をスタッフに配布しSNSを使った医療・介護連携の実証実験そこで栃木県医師会では、「どこでも連絡帳」と名付けた医療・介護スタッフの連携ネットワークを構築した。その中核となるのは、医療介護連携SNS「メディカルケアステーション」(株式会社 日本エンブレース提供、以下、MCS)を使った多職種連携の仕組みだ。MCSの提供する機能はいたってシンプルで、LINEに代表されるSNS的なインタフェースをもち、タイムラインに沿って医療・介護スタッフが短いメッセージや写真を次々に投稿していくというもの。一般的なSNSとは違いMCSは完全非公開型で運用され、特定の患者ごとにグループを作成し、その患者の主治医に招待されたスタッフだけが参加して情報を共有する。数ある医療向け情報共有アプリケーションの中からMCSを選択した理由を、長島氏は次のように振り返る。「多くのソフトウェアベンダーから医師会に対して情報連携ツールの提案をいただきましたが、残念ながらどのアプリケーションも盛りだくさんな機能、過度な装飾を施したインタフェイース、分かりにくい操作性といった共通の課題がありました。何かをするためにボタンを何度も押して画面を遷移させなければいけないなど、操作を覚えるが大変でITツールに不慣れなスタッフはすぐに使わなくなってしまうな、と感じました。そんな時に見つけたのがMCSでした。シンプルな画面を通して患者さんごとにスタッフのメッセージを確認でき、自分で書き込んだり写真や書類を貼り付けたりする操作も非常に簡単です。豊島区医師会で導入実績があると聞き、早速見学にいきました」(長島氏)MCSはWebアプリであるため、パソコンのほかタブレット端末やスマートフォンといったモバイル型デバイスでも利用でき、患者宅で閲覧や入力も可能だ。タブレット端末とMCSを使ったシステムは「どこでも連絡帳」という分かりやすいネーミングを採用し、2014年4月から長島氏の地元である壬生町で実証実験を実施した。○「どこでも連絡帳」の導入効果とは「どこでも連絡帳」の実証実験に参加した「とちぎ訪問看護ステーションみぶ」の藤田みかる氏は、その導入効果を次のように話す。「患者さんが在宅に移る前の入院中に、どんな検査や治療をしてきたかについて主治医が『どこでも連絡帳』に書き込んでくれるので、私たち看護師が訪問する前にどのような処置をすればいいか予測を立てやすくなり、看護の質が向上したと感じています。患者さんにとっても、看護師が自分の状態を良く知っていると安心されるようです。以前は、主治医と情報交換する手段は電話でしたので、あまり細かな内容について頻繁に電話をかけることはしていませんでした。『どこでも連絡帳』は気が付いたことを書き込んでおけば、どこかのタイミングで主治医が読んでくれるので、電話よりも気兼ねなく細かな情報を連絡できるようになりました。主治医にとっても、介護している家族の様子など普段あまり知ることのできない情報を『どこでも連絡帳』で取得できるようになり、メリットを感じてもらっているようです」(藤田氏)MCSは主治医が患者ごとにグループを作成し、関連する在宅医療・介護関係者を招待するルールになっており、神経内科や精神科といった専門医も参加することがあるという。「普段、看護師が接する機会の少ない遠方の専門医からアドバイスをもらえることもあり、とても勉強になります」と藤田氏。タブレット端末を使うことで処置のスピードアップも実現した。「例えば看護師が患者さんの床ずれの写真を『どこでも連絡帳』にアップすると、それを見た主治医がすぐに薬の処方を出してくれ、薬剤師が迅速に新しい薬を患者宅に届けてくれるようになりました。また、薬剤師が薬の効果や飲み残しの有無を『どこでも連絡帳』に書き込むことで、主治医が処方薬を変えたり、看護師は薬を飲んでもらう工夫を考えたりできます。以前は薬剤師やケアマネージャと情報を交換することは少なかったのですが、『どこでも連絡帳』によって彼らとのコミュニケーションも可能になりました」(藤田氏)患者に対するケアにとどまらず、「どこでも連絡帳」は訪問看護ステーションの業務効率化にも貢献している。「とちぎ訪問看護ステーションみぶ」は常勤、非常勤を合わせて16人の看護師で運営しており、所長の藤田氏はスタッフ全員の業務報告を受ける立場だが、事務所のパソコンから「どこでも連絡帳」を開いて各スタッフの活動内容を確認できるので、直接話を聞かなくても状況が把握できるようになり業務時間の効率化につながっているという。○「どこでも連絡帳」を普及させるべくAndroidタブレット80台を栃木県下に貸し出し壬生町での実証実験の結果は、患者54名に対して1,819回の書き込みが発生するなど活発に活用され、アンケート結果でも肯定的な評価が多数を占めた。これを受けて、栃木県医師会では訪問看護ステーション51施設に80台のタブレット端末を無料レンタルして、「どこでも連絡帳」の普及を促進する取り組みを2015年6月より開始した。その際に重要となるのが患者に対する守秘義務・個人情報保護の厳守だった。「どこでも連絡帳」に書き込まれた内容は、通常の診療で知り得た情報と同等のセキュリティ管理が求められるのは言うまでもない。「栃木県で統一した運用ポリシーを策定して患者同意書・患者家族への説明書・スタッフ誓約書といった書類を作成するほか、タブレット端末の個人情報保護対策にも力を入れています」と長島氏は語る。タブレット端末の機種選定に当たってはAndroid(MediaPad M1 80 403HW)を選択したのは「ホワイトリストによって起動可能なアプリケーションを制限できるから」(長島氏)とのこと。今回配布したAndroidタブレットは「どこでも連絡帳」の専用端末に近い形での運用を想定しており、起動を許可しているアプリケーションはブラウザやマップなど業務に関連するものに限定されている。「アプリの起動制限などを提供するMDM(モバイル端末管理)については、過去の運用実績や使い勝手の良さなどからソフトバンクの『ビジネス・コンシェル』を採用しました。アプリの起動許可やパスワードポリシーの設定などがWebアプリの管理画面から簡単に設定できるのが選定理由です」(長島氏)○顔の見える関係構築が多職種連携を成功させる秘訣医療・介護の多職種連携を支援する「どこでも連絡帳」は順調な滑り出しを見せているが、単にICTを導入するだけで情報共有が進むわけではないと長島氏は釘を刺す。「訪問看護師にいきなりタブレット端末を渡しても活用が定着するものではありません。またSNSについても、やみくもに多職種のメンバーを参加させたからといって活発な投稿にはつながらず、かえって情報漏えいのリスクを高める結果になりかねません。重要なのは『顔の見える関係』をきちんと構築することです。壬生町では在宅医療に参加する多職種のメンバーが集う月例会『みぶの会』を2007年から続けています。こうした活動を通して信頼関係ができたメンバーをSNSに招待することで、情報共有が促進されます。またタブレット端末やMCSの操作についても、こうした会合の場を使って講習を行っています」(長島氏)「どこでも連絡帳」が目指すのは職種や市町の垣根を越えて在宅医療にかかわるメンバーのコミュニケーション基盤となること。壬生町で始まった取り組みは栃木県全体に広がりつつある。さらに並行して、県内病院の診察情報を医療機関が共有する栃木県地域医療連携ネットワーク「とちまるネット」と連携させる取り組みも進んでいるという。病院と地域が連携して患者のケアに取り組む栃木県の在宅医療・介護にICT基盤は欠かせない要素となっている。
2015年08月18日東京・丸の内の東京ステーションギャラリーは、九谷焼の歴史をたどり、その展開を検証する展覧会「交流するやきもの 九谷焼の系譜と展開」を開催している。会期は9月6日まで(月曜休館)。開館時間は10:00~18:00(金曜は20:00まで)。入館料は一般900円、高校・大学生700円、中学生以下無料。同展は、江戸初期の古九谷から、江戸後期の再興九谷、明治期の輸出陶磁、近代九谷の諸相、そして現代の作家まで、生活の中に息づき、時代の中で豊かな表現を創造してきた九谷焼の、多彩な作品世界を紹介するもの。2015年は九谷の地に窯が開かれてから360年目の年となる。華やかで深みのある色絵磁器を大きな特徴とする九谷焼だが、その歴史の中では、さまざまな試みが行われ、多様な表現が生み出されてきた。それに大きな刺激を与えたのが、九谷の地を訪れた作家たちや、各地の窯場との交流だという。同展では、この「交流」という言葉をキーワードに、九谷焼の歴史をたどり、その展開が検証される。また、関連イベントとして、ギャラリートークが開催される。開催日時は8月21日15:00~および、8月22日9:30~(いずれも約30分)。8月22日の回については事前申し込みが必要となる。また、九谷焼の磁土(じど)に触れる「ろくろ成形」の体験と、実演が開催される。開催日時は8月8日、8月9日の各日11:00~と14:00~。体験については当日配布の整理券が必要となる。そのほか、レンガが特徴的な同ギャラリーのたてものを解説するレンガ・タッチ&トークが開催される。開催日時は8月23日13:00~(約20分)。いずれも参加費は無料だが、同ギャラリーへの入館料が必要となる。申し込みの詳細などは同展のイベント告知ページにて。
2015年08月03日「伝説の洋画家たち二科100年展」が上野公園の東京都美術館で7月18日に開幕、17日には開会式が行われ、本展覧会の音声ナビゲーターを務める石坂浩二(74)らが出席した。「伝説の洋画家たち二科100年展」チケット情報本展覧会は、1914年に結成された二科会主催の美術展覧会である「二科展」が、今年で第100回を迎えたことを記念し、開催される。安井曾太郎、東郷青児、小出楢重、林武、村井正誠、吉原治良、吉井淳二、織田廣喜、鶴岡義雄、佐伯祐三、藤田嗣治、岡本太郎など、名だたる画家たちが研さんを積んだ時期の画壇デビュー作が一堂に会するほか、東北から九州まで70を超える全国の美術館や所蔵家が所蔵する約120点の名品を鑑賞することができる。常に時代を先取りしてきた二科展の100年の歩みを「草創期」、「揺籃期」、「発展そして解散」、「再興期」の4期に分けた本展は、日本近現代美術史における二科会の意義が浮き彫りになるような仕組みとなっている。日本を代表する画家・彫刻家による二科展出品作を紹介、100年続く二科展の気風を体感できる「伝説の洋画家たち二科100年展」は東京都美術館にて、9月6日(日)まで開催。当日券は一般 1,500円、学生 1,200円、高校生 800円、65歳以上1,000円。
2015年07月30日シクロマーケティングが主催するギフト評価研究会「贈り物研究会」はこのほど、ギフト情報の特集サイト「お中元特集2015」に、希少糖スイーツなど3品を新たに追加した。「贈り物研究会」は、主婦やOLなど一般消費者とともに、同サイト編集人が毎回「贈り物」をテーマとして、全国のまだよく知られていない商品を贈り手ともらい手双方の「生活者視点」で評価・紹介している。今回は「お中元」をテーマに、「地方限定プレミアム品」など全国から厳選した品々を公開している。新たに同研究会が追加したお中元は3品。1つ目の「体に優しいスイーツセット」(ラ・ファミーユ)は、香川県において産学官連携で研究開発を進めている、体にやさしい「さぬき新糖(D-プシコース)」という希少糖を含んだシロップ(レアシュガースウィート)を使用した。価格は4,320円。開発した店舗によると、希少糖は商用に利用するには大変高価であるという。「試行錯誤を繰り返す中で出会ったのがレアシュガースィートです。これを使用することで、価格を抑えつつ体にやさしいお菓子づくりに成功しました」とコメントしている。2つ目は愛知県の「ファーマーズマーケット ブリオ」が販売する「なっとくセット」。自家製ハム・ソーセージのほか、アイスバインもセットになっている。生産者だから手に入れられる後ろ脚すね肉のみを使い、自社工房で一つひとつ手作りした。価格は3,600円。3つ目は、大阪府の関西おだし専門店「だし蔵」のギフトセット。関西ダシの特徴である昆布のきいた少し甘めのだしを定義しなおし、約1年をかけて究極の"関西おだし"を開発したという。関西おだし・胡麻だしたれ・つぶだしポン酢のセットで価格は3,400円。※価格は税込
2015年07月23日資生堂が手掛ける展覧会「ビューティー・グラフィックス展2015“BATTLE”」が、13日よりスタート。9月30日まで資生堂銀座ビル1階のウィンドウディスプレイ、及び2階展示スペースで開催中だ。資生堂の宣伝・デザイン部を代表する3人のクリエイティブスペシャリストと、社内外のクリエイターとのコラボレーション作品を展示する「ビューティー・グラフィックス展2015“BATTLE”」。1階のウィンドウディスプレイでは、女性たちの美しき闘いがユーモラスに描かれた作品を展示。クリエイティブスペシャリストの丸橋桂が、資生堂トップヘア&メーキャップアーティストの計良宏文、フォトグラファーの金澤正人、スタイリストの伊藤佐智子と共に制作したものだ。さらに2階の展示スペースでは、クリエイティブスペシャリストの山田尊康、佐藤園美、丸橋桂の3人が、それぞれクリエイターとコラボレートしたグラフィック作品が展示されている。佐藤園美の「A motion」では、“A motion(エー モーション&エモーション=心を動かす身体の動き)”をコンセプトに、身体全体から放たれるエネルギーや動きの過程から生まれる軌跡を可視化。資生堂トップヘア&メーキャップアーティストの原田忠が、モデルの動きを伴って初めて完成するヘアスタイルに挑戦した。丸橋桂は、目をつぶって未来の自分をイメージしている女性に、ファンデーションやアイカラーなどの色や質感を重ね合わせた「vs“IMAGE”」を出展。山田尊康の「A GIRL 20XX SHISEIDO」では、SFの世界を再解釈することで近未来の女性像やメイクアップが表現された。なお、これらのグラフィック作品は、いずれも大日本印刷の10色の豊富な色数と最新の画像修整技術で出力された高精彩出力技術「プリモアート」でプリントされたものだ。【イベント情報】「ビューティー・グラフィックス展2015“BATTLE”」会場:資生堂銀座ビル1階 ウィンドディスプレイおよび2階展示スペース住所:東京都中央区銀座7-5-5会期:9月30日まで時間:9:00~18:00休館日:土曜、日曜、祝日
2015年07月16日東京都・目黒の東京都庭園美術館は、旧朝香宮邸の建築およびコレクターたちが収集したアール・デコの名品を鑑賞する展覧会「アール・デコの邸宅美術館 建築をみる2015 + ART DECO COLLECTORS」を開催する。会期は7月18日~9月23日。開館時間は10:00~18:00(金曜は21:00まで)。入館料は一般800円、大学生640円、中高生・65歳以上400円。同展は、旧朝香宮邸そのものを鑑賞する「建築をみる2015」展と、コレクターたちが収集したアール・デコの名品による「ART DECO COLLECTORS(アール・デコ・コレクターズ)」展の2つによって構成される展覧会。「建築をみる2015」展では、文化財としての"建築"に焦点を当て、その魅力を掘り下げて考える。内装と一体的にデザインされたオリジナルの家具や調度品を用いて竣工当時の邸宅空間の再現を試みる展覧会となっている。なお、会期中の平日は、旧朝香宮邸館内の写真撮影を行うことができる(一部制限あり)。また、同時開催となる「ART DECO COLLECTORS(アール・デコ・コレクターズ)」展では、アール・デコ作品を収集している個人コレクターたちが紹介される。普段は見ることのできない貴重なコレクションを見る事ができるということだ。また、関連イベントとして、同美術館のシンボルともいえる"香水塔"の、3D計測を含む調査結果が公開される。"香水塔"は、長い間内部の構造や仕組みについては謎に包まれていたが、2011年から始まった調査研究と分解を伴う修復作業によって構造や製法、素材が明らかになった。8月21日に開催される講演会「"香水塔"の謎:3D調査報告(仮)」では、3Dデータを元にした映像を交え、"香水塔"の調査結果が解説されるということだ。そのほか、同展の会場である旧朝香宮邸の重要文化財指定記念講演会「朝香宮邸をめぐって-過去・現在・未来(仮)」が開催される。日本近代建築における位置づけや価値、今後の活用の展望について探り、その発見から現在に至るまでの歴史について振り返る。開催日時は7月25日15:00~16:30。さらに、トークイベント「"香水塔"を未来につなぐ:修復家からのメッセージ」が9月13日15:00~16:30、なお、参加費や申込方法の詳細については[同美術館Webサイト]に掲載されている。
2015年07月15日Wi-Fi Allianceは7月14日、近接情報認識の新技術である「Wi-Fi Aware」について記者説明会を開催した。現在、世界で65億人のモバイルユーザーと19億人のSNSアクティブユーザーがいるといわれている。時間軸とで見た場合、SNSでは「現在の近く」で起こっている出来事を知ることができるが、そこで重要となるのは発言の位置情報だ。例えば、小売店やイベント会場、自治体が近接情報を活用することで、より多くの収益を上げ、価値を高められる。2019年には、433億ドルの利益をもたらすと予想されている。近接情報の多くは、GPSやBluetoothビーコンなどの位置データ、あるいは「○店にいる」というチェックイン情報を元にしている。GPSは屋内では使えないか、または精度が大幅に落ちるうえ、サーバー情報をベースとした「近くにいる人」の情報は、少々古くなりやすい。また、大規模なイベントでデータ通信が多く発生すると、サービスレベルが低下する問題もある。○双方向の近接情報認識、新技術の「Wi-Fi Aware」そこで「Wi-Fi Aware」だが、これはWi-Fi Allianceの「Neighbor Awareness Networking」テクノロジーにもとづいた新しい近接情報認識技術で、各端末はサービス名と固有値を含めた小さなデータを発する。このデータ(ハートビート)を受信することで、近くに同じサービスの共有を希望するユーザーがいると、端末だけで判断できる仕組みだ。Wi-Fi Awareは、従来のBluetoothビーコンとは異なり、双方向でのデータのやり取りが可能であり、必要に応じてWi-Fi Directによる直接通信も行える。やや語弊はあるが、ニンテンドーDSの「すれちがい通信」を、多種のアプリケーションで使えるように標準化したようなものと思えばよいだろう。○チップベンダーからの支持は得ており、モバイルOSのAPIサポートが普及への課題フェルナー氏の説明によると、Wi-Fi Awareは、Wi-Fi Alliance内のチップベンダーから幅広い支持を受けている。すでに5社のベンダーが、対応チップを出荷しているという。ただし、Wi-Fi Aware対応アプリを作成するためには、モバイルOSがWi-Fi Aware用のAPIを提供しなければならない。現時点で対応を公表しているOSベンダーはないものの、水面下では動いているようだ。質問に対して「来年には対応スマホが出るだろう。あるいはOSに組み込まれる前に、一部ベンダーの独自実装でエコスステムを作るかもしれない」と回答していた。Wi-Fi Awareについては、YouTubeで「Wi-Fi Aware: Discover the world nearby」という日本語の説明ビデオが公開されているので、参考にするとよいだろう。
2015年07月14日森本美由紀の初の展覧会「ファッション・イラストレーター 森本美由紀 展 ーカジュアルからモードまでー スタイル画を描いた30年の軌跡」が、9月27日まで弥生美術館にて開催中だ。森本美由紀は、日本のファッション・イラストレーションの第一人者・長沢節に師事し、19歳でデビュー。『mc Sister』、『Olive』、『25ans』、『VOGUE』などの雑誌でファッショナブルなスタイル画を手掛けて人気を博し、近年まで第一線で活躍した。90年代には、音楽グループ「ピチカート・ファイヴ」とのコラボレーションから“渋谷系”ブームのアイコンともなり、00年代には気鋭のアートディレクター達とのコラボレーションにも精力的に取り組み様々な作品を発表した。本展では、13年に54歳の若さで急逝した森本が、出生の地・岡山県津山のアトリエに保存していた原画など約500点を一挙公開。初公開となる原画や、「ユニクロ(UNIQLO)」Tシャツ、松屋銀座の広告などアートディレクター達とのコラボレーション作品も紹介し、デビュー期から近年まで、30年にわたる森本の活動の軌跡をたどる。会期中には、イラストレーターの穂積和夫をゲストに迎えたギャラリー・トーク(8月9日)、森本と所縁のあるゲストらを迎えたトークショー「森本美由紀ナイト!」(8月29日、9月5日)、ゲリラ開催のギャラリー・トーク「午後3時のゲリラ・トーク」などのイベントが多数開催される予定だ。【イベント情報】「ファッション・イラストレーター 森本美由紀 展ーカジュアルからモードまでー スタイル画を描いた30年の軌跡」会 場:弥生美術館住 所:東京都文京区弥生2-4-3会 期:9月27日まで時 間:10:00~17:00(入館は16:30まで)休館日:月曜日(※ただし7月20日・9月21日は開館)、7月21日入場料:一般900円、大・高生800円、中・小生400円
2015年07月13日若手ガラス作家・八木麻子による展覧会「色合わせを楽しむためのガラス」が、7月25日から8月11日まで東京・青山のショップ「ドワネル(doine)」で開催される。八木麻子は、板ガラスを用いた“キルンワーク”という技法を用いて、やわらかな色彩や氷菓子のようなひんやりとした質感が特徴のアイテムを制作。アクセサリーやオブジェ、花器、食事のためのプレートなどを展開している。「ドワネル」での開催は3回目となる同展は、前回に引き続き“色合せを楽しむためのガラス”をテーマに開催。“料理に合わせて器を選ぶのではなく、プレートの色や形をきっかけに料理や食材をイメージしてみるのも楽しいはず”といった発想を基に、可愛らしいだけではない、グラフィカルなオブジェとしての側面も持ち合わせたアイテムの数々を展示する。プレート(3,500円から1万8,000円)の他、ブローチ(4,200円から)や髪飾り(3,600円から)などのアクセサリー類も展開される予定だ。同展について、八木麻子は「日々の食事の時間を過ごすとき、それがレストランでなくても、思わずその瞬間を切り取りたくなるような美しい風景があると思います。そのお手伝いをガラスの器という形で出来ればと考えています。ガラス独特の色や質感を生かした技法で、制作をしています。今年は、形やパターンでも少し遊び心のあるデザインのものをお作りしています。食卓に映える、プレートのいろいろな表情をご覧いただければ幸いです」とコメントを寄せている。【イベント情報】「色合わせを楽しむためのガラス」会場:ドワネル住所:東京都港区北青山3-2-9会期:7月25日~8月11日時間:12:00~20:00休館日:水曜日
2015年07月13日東京都・銀座のデザインギャラリー1953(松屋銀座7F)は、奈良県内の産業に新しいアイデアや思想を付加し、新たな動きや特産物を生み出す取り組みを紹介する展覧会「奈良 T・E・I・B・A・N 動詞のデザイン」を開催する。会期は7月22日~8月17日。開場時間は10:00~20:00(8月17日は17:00閉場)。入場無料。同展は、奈良県の18社の企業の製品を中心に「奈良TEIBAN(定番)」を表現する展覧会。奈良県では、県内の地域産業活性化のために行政と民間が7年間の時間をかけながら、県内の産業に新しいアイデアや思想を付加し、新たな動きや特産物を生み出してきたという。人材の育成、販路の獲得、顧客の開拓、商品開発への示唆など、いわば動詞的な行為やデザインの取り組みは、現在から後世へと継承されるものであると語られている。同展では、この取り組みの成果物は「奈良TEIBAN」と称され、手織り麻ふきんや葛菓子、刺繍小物、貝釦、家具などの製品が、奈良県の特産品である吉野杉を使用した会場構成で紹介されるということだ。同展の開催に際し、展覧会担当の永井一史は次のように紹介文を寄せている。「奈良県が行政としてこだわってきたのは、ものが結実する前のプロセスのデザインである。仕組みを生みだし、人を育て、それを高度化していくことで本質的で継続性の高いデザインの苗床というべきものを実現させた。そこから生まれた十数点の奈良定番と取り組みの全体像を紹介する。その動詞的とも言うべきデザインは、人と伝統的な資源を結びつけ、新しいものを生み出していく全国での規範となる試みである。」
2015年07月13日絵本シリーズ『リサとガスパール』の日本語版刊行15周年を記念した展覧会「日本語版刊行15周年 リサとガスパール展」が、8月5日から24日まで松屋銀座8階のイベントスクエアで開催される。イヌでもウサギでもない不思議なキャラクターが主人公の『リサとガスパール』は、パリ在住のゲオルグ・ハレンスレーベンとアン・グットマン夫妻による絵本作品。主人公の“リサ”は、ゲオルグがクリスマスに妻のアンに贈った“赤い手帳”に描かれていたイラストから生まれ、絵本としてシリーズ化。2015年に、シリーズの日本語版が刊行されて15周年を迎えた。同展では、『リサとガスパール』シリーズの初期の代表作から、日本未刊行の最新作や未公開作品の原画約150点が展示される。さらに、日本初公開となる“赤い手帳”も登場。その他、絵本が出来るまでの初期のラフスケッチや立体物などの資料、同展のための新作『リサとガスパール@TOKYO STATION』の原画なども展開される。また、作家とアトリエを取材した最新映像も上映されるなど、同シリーズの世界観をたっぷりと楽しめる空間になっている。グッズコーナーでは、ぬいぐるみやフィギュア、ポーチ、コースターなど、同展限定グッズを含む300アイテムが登場。ゲオルグ・ハレンスレーベン描き下ろし作品の販売も行われる。また、絵本のキャラクターたちと一緒に食事が楽しめる「リサとガスパール カフェ」もオープンする。【イベント情報】日本語版刊行15周年 リサとガスパール展会場:イベントスクエア住所:東京都中央区銀座3-6-1 松屋銀座8階会期:8月5日~24日時間:10:00~20:00(入場は閉場の30分まで、最終日は17:00まで)休館日:会期中無休料金:一般1,000円(前売りは700円)、高大生700円(前売りは500円)、中学生500円(前売りは400円)、小学生300円
2015年07月05日阪神電気鉄道とそのグループ会社である六甲山観光は、六甲山の土地柄や景観をいかした現代アートの展覧会「六甲ミーツ・アート 芸術散歩2015」を開催する。合わせて、3月1日~5月5日にかけて募っていた「公募アーティスト」が決定したことを発表した。会期は9月12日~11月23日。会場は「六甲ガーデンテラス」、「自然体感展望台 六甲枝垂れ」、「六甲山カンツリーハウス」などの六甲山上にある各施設。料金は、4つの有料会場に入場できる「鑑賞チケット」が大人1,850円 / 小人930円(当日券の価格。前売り券、早期割引券あり)同展は、六甲山の土地柄や景観をいかした現代アート作品を通じ、六甲山の魅力を再発見することをテーマにした展覧会で、2010年秋の初開催から今回で6回目を数える。招待アーティストと公募によって選出されたアーティストが、展覧会の開催に合わせて新たな作品を制作・展示するという。また、公募アーティスト(公募作品プラン)は、2015年3月1日から5月5日にかけて募集され、応募総数202作品の中から審査員による1次審査(書類選考)と、キュレーターによる実現性の確認を経て15組が決定した。公募アーティストに選ばれたのは、北川純、齋藤隆太郎(DOG)+東大計画系研究室、笹原晃平、進藤篤、スガショウタロウ+SA、千田泰広、趙ウリ、月原麻友美、遠山之寛、中川浩佑、中村将志、西村正徳、深尾尚子、水野勝規、森太三。作品の完成後、9月11日に審査員が改めて2次審査を行い、公募大賞をはじめ、各賞を決定するとのこと。なお、招待アーティストは青山悟、usaginingen、大岩オスカール、篠原奈美子、宿題工作展(安齋肇)、朝倉世界一、白根ゆたんぽ、しりあがり寿、高橋キンタロー、薙野たかひろ、なんきん、パラダイス山元、ミック・イタヤ、高橋匡太、高橋信雅、竹久万里、林和音、原高史、久門剛史、日野田崇、三宅信太郎、八木良太、山下拓也、淀川テクニック。また、ワークショップ出展アーティストとして、靴郎堂本店、新聞女、マキコムズ、山村幸則が、会期前のプレイベントでワークショップを行うという。同展の会場は、六甲ガーデンテラス、自然体感展望台 六甲枝垂れ、六甲山カンツリーハウス、六甲高山植物園、六甲オルゴールミュージアム、六甲ケーブル、天覧台、六甲有馬ロープウェー(六甲山頂駅)、旧六甲オリエンタルホテル・風の教会、グランドホテル 六甲スカイヴィラ、[プラス会場]TENRAN CAFE。開催期間は9月12日~11月23日の10時~17時(会場により21時30分まで、土・日・祝日は22時まで鑑賞できる作品あり)。自然体感展望台 六甲枝垂れ / 六甲山カンツリーハウス / 六甲高山植物園 / 六甲オルゴールミュージアムの4つの有料会場を巡ることができる「鑑賞チケット」の料金は、現在販売中(7月16日まで)の「早期割引券」が大人1,350円 /小人680円、7月17日~9月11日に販売される「前売券」が大人1,550円 / 小人780円、そして会期中に販売される当日券が大人1,850円 / 小人930円となっている(中学生以上は大人料金、4歳から小学生は小人料金。六甲ケーブルおよび六甲山上バスの運賃は含まれない)このほか、「旧六甲オリエンタルホテル及び風の教会」会場の単独入場券は大人、小人ともに500円。プラス会場「TENRAN CAFE」の展示作品鑑賞については、カフェの飲食利用が必要となる。
2015年07月02日京都を拠点として活動するアーティストの加納俊輔、迫鉄平、上田良によるユニット、THE COPY TRAVELERSが7月7日から26日まで、展覧会「THE COPY TRAVELERS by THE COPY TRAVELERS」を東京・渋谷にある「ナディッフ ギャラリー(NADiff Gallery)」で開催する。同展では、3人によるアーティストブック『THE COPY TRAVELERS by THE COPY TRAVELERS』(7月7日先行発売)とシンクロしたインスタレーションを展示している。アーティストブックは、3人がそれぞれの制作で取り入れている“複製”という手法をテーマに制作。コピー機、スキャナー、カメラなどの身近なツールを用いて、“複製”そのものの可能性を実験したという。現代における画像の享受のされ方や視覚的な効果などを批評的に捉えながらディスプレイや印刷物の平面上に写された現象をトリミングして組み合わせた作品を、約60点掲載している。7月20日には16時から18時まで、甲斐義明氏(写真史/20世紀美術史)と星野太氏(美学/表象文化論)によるイベント「THE COPY TRAVELERS、メディウム論、あるいは美術/写真史における共同制作について」を開催。7月26日には17時から19時まで、批評家の西田博至らが出演するイベント「マイクリレー、サンプリング、タグの上にはスローアップ ―THE COPY TRAVELERS におけるHIP HOP性」も開催する。終了後にはクロージングパーティも予定されている。【イベント情報】THE COPY TRAVELERS by THE COPY TRAVELERS会場:ナディッフ ギャラリー住所:東京都 渋谷区 恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T B1階会期:7月7日~26日時間:12:00~20:00定休日:月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日定休、また7月20日は営業)
2015年07月02日世界で注目を集めている“ファッション×IT”の可能性ーーそんな時流を飲み込んだ展覧会「デジタル×ファッション 二進法からアンリアレイジ、ソマルタまで」が、7月11日から10月6日まで神戸ファッション美術館で開催される。昨今ではファッションの分野でも広く利用されるようになったファブリックにおけるデジタル技術。同展では、「アンリアレイジ(ANREALAGE)」のデザイナー・森永邦彦と、「ソマルタ(SOMARTA)」のデザイナー・廣川玉枝の作品を紹介する。「アンリアレイジ」は、デジタルや最新テクノロジーの概念を徹底的に読み解き翻訳し、色鮮やかで細かいパッチワークや、人間の身体にとらわれない独創的なカタチの洋服を展開している。同展では、ファッションに常に新たな示唆を与える森永邦彦の作品が新たな形で展示される。「ソマルタ」は、マドンナ(Madonna)やレディー・ガガ(Lady GaGa)も着用した「スキンシリーズ」など、最新のデジタル技術と古来からある伝統技術を融合して新たな美を生み出してきた。今回は同展のために製作された最新作を始め、服飾の分野にとどまらずに活動の幅広げる廣川玉枝の作品の数々が展示される。関連イベントとして、7月11日に森永邦彦の、12日には廣川玉枝によるトークショーを開催。また、8月2日と9月20日には、同館の学芸員によるギャラリートークも行われる。その他、「スキヤキlovesシリーズ」展示コーナーでは、バーチャルシンガーの初音ミクを始め、様々なコラボレーションアイテムを発信するフェリシモ(FELISSIMO)の「スキヤキ」から生まれたアイテムの数々を展示する。【イベント情報】「デジタル×ファッション 二進法からアンリアレイジ、ソマルタまで」会場:神戸ファッション美術館住所:神戸市東灘区向洋町中2- 9-1会期:7月11日~10月6日時間:10:00~18:00休館日:水曜日、9月24日(9月23日は開館)料金:一般500円、小中高65歳以上250円
2015年06月26日ECO EDO 日本橋 実行委員会および名橋「日本橋」保存会は、7月10日~9月23日までの期間、日本橋地域の夏のイベント『ECO EDO 日本橋2015~五感で楽しむ、江戸の涼~』を開催する。今年で8回目となる同イベントは、江戸時代に日本橋で庶民文化として楽しまれるようになった「金魚」をテーマに展開する。今年初実施となる試みは2つ。1つ目は、ARアプリ「ECO EDO 日本橋 金魚ナビ」で、アプリを起動すると画面に金魚が登場。まるで金魚と街歩きをしているかのように日本橋周辺を散策できる。浴衣特典などのお得情報の紹介や、各イベント会場までの誘導、SNSでのシェアなどの機能も付いている。利用料金は無料。ふたつ目は、日本橋の江戸文化を体験できる金魚をテーマとしたワークショップ。山口県柳井市の郷土民芸品「金魚ちょうちん」(8月22・23日開催)や、「金魚うちわ」(8月14・29日開催)を作ることができる。料金は各1,000円(税込)。そのほか、"金魚"をモチーフにしたオリジナル商品も多数登場する。コレド室町3のeveryday by collexでは「江戸風鈴・金魚」(2,700円/税込)、日本橋三井タワーのかりんころんでは、「艶やか涼金魚手ぬぐい」(1,080円/税込)を販売。他にも多数の店舗で金魚グッズを取りそろえる。涼しげな金魚モチーフのドリンクも販売。わたす日本橋では、桃、はちみつレモン、ブルーハワイの3種のフレーバーから選べるコラーゲンカクテルに金魚型ゼリーを浮かべた「ECO EDO コラーゲンカクテル」(500円/税込)を提供する。期間中は、日本橋三井ホールにて、同イベント総合プロデューサーが手掛ける水中アート展覧会「ECO EDO日本橋アートアクアリウム2015~江戸・金魚の涼~&ナイトアクアリウム」も開催する。金魚にスポットをあて、和をテーマに、最新の照明や映像、香りなどの演出技術を融合した展覧会で、大型新作を複数お披露目する。ほかにも、金魚のデコレーションを施した観光船でナイトクルージングが楽しめる「ECO EDO 日本橋 納涼金魚ちょうちん船」の運航や、各地から腕自慢が集まる金魚すくいの祭典「第3回日本橋金魚すくいグランプリ」を実施する。同イベントの詳細は、「まち日本橋」で随時最新情報を公開するとのこと。
2015年06月25日東京都・清澄白河の東京都現代美術館は、夏休みのこどもたちのための展覧会「ここはだれの場所?」を開催する。会期は7月18日~10月12日(月曜休館、ただし7月20日・9月21日・10月12日は開館、7月21日・9月24日は休館)。開館時間は10:00~18:00(7~9月の金曜日は21:00まで)。観覧料は一般1,000円、大学・専門学校生・65歳以上800円、中高生600円、小学生以下無料(保護者の同伴が必要)。同展は、4組の作家たちが美術館の展示室のなかに作った、「ここではない」場所への入口を糸口に、こどもたちと地球環境や教育、自由についてなど、これからを生きるために考えるべき問題を浮かび上がらせる展覧会。参加する作家はデザイナーとして知られるヨーガン・レール、造形作家で批評家の岡﨑乾二郎(「はじまるよ、びじゅつかん」企画)、アーティスト一家の会田家、フィリピン出身でオーストラリア在住のアルフレド&イザベル・アキリザンの4組。ヨーガン・レールは、「地球はだれのもの?」と問いかけるテーマの展示を行う。移住先の石垣島の海岸が数年の間に、流れ着くゴミによって無残に荒らされてしまったことに心を痛めた同氏は、それらを使って美しいものを作り出すことで、地球環境に対する人々の意識を喚起しようとした。2014年に急逝した彼が作り上げたのは、こどもたちの未来を憂いた彼のラスト・メッセージでもある。岡﨑乾二郎は、「美術館はだれのもの?」と問いかけるテーマで、「こどもにしか入ることのできない美術館」を企画。同美術館が収蔵する美術の名品について、自分の思いを話しかけてくる謎の監視員とともに、元来自由の象徴である「美術館のはじまり」を体験できるとのこと。アーティストの両親(岡田裕子、会田誠)、中学二年生の息子(会田寅次郎)の三人からなる会田家は、「社会はだれのもの?」と問いかけるテーマの展示を行う。プログラミングが得意な寅次郎は、学校の外で、大人たちと一緒に世界やビッグデータを相手にプロジェクトを展開している。3人はそれぞれのやり方で、学校や社会など外の世界に対するストレスや批評精神をもとに、「それとはちがう場所」をユーモラスに作り上げる。アルフレド&イザベル・アキリザンは、「私の場所はだれのもの?」と問いかけるテーマで、世界各国のコミュニティと交流した過程を作品として、家や国といった、当たり前のように自分のまわりに引いてきた境界線について考えさせる展示を行うということだ。また、会期中、トークやワークショップなどが予定されている。詳しくは同館のWebサイトで案内される。
2015年06月18日東京都・渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムは、20世紀への転換期に活躍したフランスの作曲家、エリック・サティの展覧会「エリック・サティとその次代展」を開催する。会期は7月8日~8月30日。開館時間は10:00~19:00(金・土は21:00まで)。入館料は一般1,400円、大学・高校生1,000円、中学・小学生は700円。同展は、「眼を持った唯一の音楽家」と評されたサティの活動を芸術家との交流のなかで捉え、刺激を与え合った芸術家たちの作品を通して、作曲家サティの新たな側面を浮かび上がらせるもの。サティは芸術家たちが集い自由な雰囲気をたたえるモンマルトルで作曲家としての活動を開始し、その後生涯を通じて芸術家との交流を続けたという。第一次大戦中より大規模な舞台作品にも関与し、パブロ・ピカソとはバレエ・リュスの公演「パラード」を、フランシス・ピカビアとはスウェーデン・バレエ団の「本日休演」を成功させる。また一方でアンドレ・ドラン、ジョルジュ・ブラック、コンスタンティン・ブランクーシ、マン・レイ、そして数々のダダイストたちがサティとの交流から作品を生み出していった。同展では、5つの章に分けて、サティとその時代を解説する。第一章は「モンマルトルでの第一歩」として、世紀末モンマルトルのキャバレー文化を紹介し、自由で芸術的刺激に溢れた環境に焦点を当てる。第二章では「秘教的なサティ」と題し、薔薇十字展に関連する作品、資料のほか、メトロポリタン芸術教会におけるサティの活動に焦点を当てる。第三章では「アルクイユにて」として、サティに対する評価の確立と、その時期の多岐に渡る活動に焦点を当てる。また、「スポーツと気晴らし」を音楽と美術、詩が交差する作品として注目し、映像化して紹介する。第四章は「モンパルナスのモダニズムのなかで」と題し、サティが関わった舞台作品に関する下絵やデッサン、ノート、書簡、公演を記録した写真やプログラムから作品を読み解く。第五章は「サティの受容」として、没後間もない頃から現代に至るまでの、サティへのオマージュと呼べる作品が紹介される。また会期中、展示室内にて、サティと同時代に製造されたベヒシュタインのピアノの生演奏が実施される。演奏の実施時間は各日15:00より15分程度。奏者は7月10・11日が島田彩乃、7月24・25日が丹原要、8月7・8日が佐野隆哉/前田健治(連弾)、8月21・22日が宮崎明香となっている。そのほか、パリ2区に本店を構えるフラワーショップ・エルベ シャトランによる、エリック・サティの世界観を花で表現するフラワーレッスンが開催される。開催日時は7月13日14:00~16:00。参加費は8,640円。申込み方法は、決まり次第BunkamuraHPにて案内されるということだ。
2015年06月16日ズッカ(ZUCCa)とアーティストの安野谷昌穂による展覧会「Between the Real and Surrealism」が、7月2日から8月5日までCABANE de ZUCCa南青山店及び代官山店で開催される。ズッカは15-16AWコレクションで、東京を拠点に国内外で活動を行うアーティストの安野谷昌穂とコラボレーション。彼のグラフィックをテキスタイルに落とし込むことで、現実と非現実の間に介在するシュールな世界観が表現された。「Between the Real and Surrealism」では、ドローイングやコラージュ、スプレーなどの様々な技法を用いて制作された、すべて1点ものの刺激的な作品の数々を展示、販売する。7月5日には、安野谷昌穂本人が13時から16時まで代官山に、17時から20時まで南青山店に在廊する予定となっている。【イベント情報】展覧会「Between the Real and Surrealism」会場:CABANE de ZUCCa南青山店、代官山店住所:東京都港区南青山3-13-14(南青山店):東京都渋谷区猿楽町11-1 La Fuente代官山1階(代官山店)会期:7月2日~8月5日時間:11:00~20:00
2015年06月09日ミナ ペルホネン(mina perhonen)のブランド立ち上げ20周年を記念した展覧会「1∞ミナカケル」が、6月7日まで南青山のスパイラルガーデンにて開催中だ。スパイラルで行われる大規模なミナ ペルホネンの展覧会としては、今回で3回目。ミナ ペルホネンのこれまでの活動とともに、ファッションの領域を越えて様々なフィールドで挑戦を続けるブランドの標榜する未来が表現される。タイトルには、“駆ける、掛ける、描ける、翔る、駈ける、架ける”など多くの意味を含む語である「カケル」が用いられた。紙の上に描かれたパターンから、生地が生まれ、空気を含み、袖を通される1 着のドレスのように、様々な要素が掛け合わされ、ひとつひとつの形が生み出される。そんなミナ ペルホネンのものづくりにかける思いを体感することが出来る。会場構成を手掛けたのは、建築家の田根剛。今年30周年を迎えるスパイラルを舞台に、ミナ ペルホネンが向かう未来を予感させるような展覧会となっている。会期中は1階のショウケースやエントランス、スパイラルマーケットの一部にて、限定アイテムを発売。アーカイブのテキスタイルを用いたバッグやブローチなどの小物から、今回のための特別なドレスなど、展示作品と連動した様々なアイテムが並ぶ。【イベント情報】展覧会「1∞ミナカケル」会場:スパイラルガーデン住所:東京都港区南青山5-6-23 スパイラル1階会期:5月20日~6月7日時間:11:00~20:00入場無料
2015年06月03日丸尾末広、山本タカト、清水真理といった36人の作品を集め、日本の“耽美主義”について考える展覧会「幻想耽美 ー現代アートにおけるジャパニーズエロチシズム」が6月17日から28日まで、東京・渋谷のBunkamura Galleryで開催される。耽美主義とは、表現されている事象の善悪や思想ではなく、その美しさのみに最上の価値を置くという、19世紀後半にヨーロッパに広まった芸術思潮。オスカー・ワイルドや江戸川乱歩、夢野久作、澁澤龍彦らに象徴される異端・幻想的な表現を特徴としており、日本でもアングラ演劇やサブカルチャー、現代のクールジャパンにまで影響をもたらしている。同企画展では、耽美主義の系譜に繋がる36人の作家たちによる絵画、イラスト、人形作品などを展覧販売する。また、6月20日には16時より、美学者の谷川渥、イラストレーターの空山基、人形作家の恋月姫による無料トークイベントを開催。17時30分頃からはサイン会も行われる。【イベント情報】■「幻想耽美 ー現代アートにおけるジャパニーズエロチシズム」会期:6月17日~6月28日会場:Bunkamura Gallery住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1 Bunkamura 1F メインロビーフロア時間:10:00-19:30(6月20日のみトークイベントのため15:30まで)料金:無料休館日:なし出展予定作家:(平面)東學、大友暢子、佳嶋、金子國義、黒木こずゑ、桑原聖美、沙村広明、須川まきこ、空山基、多賀新、たま、成田朱希、根橋洋一、長谷川友美、林アサコ、林由紀子、林良文、古川沙織、町野好昭、丸尾末広、森口裕二、山本タカト、山本じん、吉田光彦(立体)上野シゲユキ、オカムラノリコ、恋月姫、甲秀樹、清水真理、神宮字光、Dollhouse Noah、中嶋清八、衣(hatori)、三浦悦子、森馨、矢沢俊吾【イベント情報】■「トークイベント&サイン会」会期:6月20日会場:上記会場時間:トークイベントは16:00~17:00頃まで、サイン会は17:30頃から開始。料金:トークイベントは無料で50人限定、当日10:00より会場で整理券を配布。サイン会はゲスト関連の物販購入者を対象に行われる。
2015年05月28日東京都・竹橋の東京国立近代美術館は、事典をひもとくようにAからZまで36のキーワードにそって、多面的に美術館そのものを紹介する展覧会「No Museum, No Life?―これからの美術館事典」を開催する。会期は6月16日~9月13日(月曜休館、ただし7月20日は開館し、7月21日に休館)。開館時間は10:00~17:00(金曜は20:00まで)。観覧料は一般1,000円、大学生500円、高校生以下および18歳未満無料。同展は、事典をひもとくようにAからZまでの36のキーワードにそって、作品はもちろん美術館の設備や活動、そこに集う人々まで多面的に美術館そのものを紹介する展覧会。「No Museum, No Life? 」というタイトルには、美術館を楽しむことで人生が豊かになることと、過去の作品を未来へと守り続けていく美術館が持つ役割が込められている。展示作品は、国立美術館5館(東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、国立西洋美術館、国立国際美術館、国立新美術館)の所蔵作品の中から厳選した、ルノワール、ロダン、マルセル・デュシャンや岸田劉生など、幅広い作品約170点が展示される。なお、作品を鑑賞するだけでなく、「名画を鑑賞する人たち・・これもアート?」、「なぜ、美術館のなかはやたらと寒いのか?」、「作品はどんなふうに保管されていて、どんなふうに運ばれるの?」、「裸体ってアートなの?」といった、観覧者が持つ疑問にも、展示を通して答えるような構成となっており、作品が持つ高い芸術性はもちろん、そこに新しい楽しみ方を掛け合わせることで、美術館初心者から上級者までがそれぞれの目線で楽しめる展覧会となっている。会場構成はトラフ建築設計事務所、グラフィック・ デザインは建築設計事務所アトリエ・ワンに在籍したこともあるデザイナー neucitora 刈谷悠三氏が担当。まるで美術館をテーマにした巨大な事典の中を歩くような感覚が味わえる展示空間が創り上げられている。また、関連イベントとして、本展企画者である桝田倫広氏(東京国立近代美術館研究員)と新藤淳氏(国立西洋美術館研究員)によるギャラリートークが開催される。開催日時は6月26日18:00~19:30、7月11日14:00~15:30、8月28日18:00~19:30。申込不要、参加費無料。ただし、展覧会の観覧券が必要となる。そのほか、7月31日~8月2日の間、夏の週末に美術館を楽しむ特別イベントとして、シンポジウムのほか、美術館前庭での映画上映会や飲食の提供などが企画されている。詳細は後日発表されるということだ。
2015年05月21日東京都・六本木の国立新美術館は、1989年から現在までの25年間に焦点をあて、日本のマンガ、アニメ、ゲームを総合的に展望する展覧会「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム」を開催する。会期は6月24日~8月31日(火曜休館)。開館時間は10:00~18:00(金曜は20:00まで、入場は閉館の30分前まで)。観覧料は当日一般1,000円、大学生500円。同展は、意識やライフスタイルがめまぐるしく変化してきた日本社会を概観するため、世相の変化や進化するテクノロジーの進化を映し出す日本のマンガ、アニメ、ゲームを展望するもの。手塚治虫が亡くなった1989年以降のおよそ25年間に焦点をあて、作品と作品の関係性、そして同時代の社会やテクノロジーと作品との関係を、8つの章で構成した展示で解説する。展示内容は、「王道」たる熱気あふれるテーマの作品を紹介することに始まり、テクノロジーやネットワーク社会を背景とした世界観を持つ作品や、制作技法として3次元CGなどのデジタル映像技術を駆使した作品、アイドルの卵・プロ野球選手・歴史上の人物などさまざまな「キャラクター」たちの生きる「世界」を表現した作品、「日常」と「非日常」が交差した作品など、様々な視点から分類したマンガ、アニメ、ゲーム作品を紹介。また、3つのジャンルのなかでも特に世相に素早く反応するマンガに着目し、その時々に応じた多彩な題材を作品として描き、働くこと、作ること、日本の伝統文化を継承することなど、現実とリンクした多様なテーマを持つマンガを中心に紹介する章も設けられている。また、インターネット上での情報共有やコミュニケーションが新たな作品を生み出す土壌となっている実例として、個人・同人制作や二次創作など、ネット社会を背景とした、新たな創作プロセスの中で生み出された作品を紹介。そのほか、ゲームのプレーヤー自身が遊ぶだけに留まらず、作品の実演者としての役割を持ち、作品の「完成形」を押し広げる役割を担い、周りの観衆を巻き込んだ体験の共有へと導く「コミュニケーションの場」と呼ぶべく進化したゲーム作品など、「コミュニケーション」視点からも作品紹介がされている。さらに、展覧会の最終章では、アニメの動きやゲームにおけるリアルな映像表現の作り手に注目。ITや映像技術の進化だけでは実現できない技術を使う作り手の「ワザ」や「思い」、その「手業」を、作品を通して紹介するということだ。
2015年05月19日ニフティは11日、同社が提供するニフティクラウドで、JASA-クラウドセキュリティ推進協議会(以下、クラウドセキュリティ推進協議会)の「クラウド情報セキュリティ監査制度」にて「CSシルバーマーク」を取得したと発表した。「CSシルバーマーク」は、クラウドセキュリティ推進協議会が、特定の条件を満たすクラウドサービスに対して使用を許諾するもの。その条件は、クラウドセキュリティ推進協議会が定める基本リスクに対し必要な管理策を実施していることや、実施状況について、標準監査に準拠した内部監査により確実であると確認されていることがあげられる。「クラウド情報セキュリティ監査制度」および「CSシルバーマーク」の詳細については、特定非営利活動法人日本セキュリティ監査協会(JASA)のHPにて確認することができる。ニフティは、クラウドセキュリティ推進協議会には2013年4月の設立当初から参画し、パイロット監査参加企業として監査制度の整備に協力しており、同協議会を通じて「ISO/IEC 27017」の国際標準化に向けた取り組みにも参加し、日本のクラウドサービスの国際競争力強化をリードする。同社は、クラウド事業者としてクラウドコンピューティング産業の発展に寄与するとともに、お客様により安心してご利用いただけるクラウドサービスの提供に努めるとしている。
2015年05月14日東京都・竹橋の東京国立近代美術館は、鮮烈な色彩、大胆にデフォルメされた形、力強い筆使いの画風で知られる日本画家・片岡球子の展覧会「生誕110年片岡球子展」を開催している。会期は5月17日まで(月曜休館、5月4日は開館)。開館時間は10:00~17:00(金曜は20:00まで)。観覧料は一般1,400円、大学生900円、高校生400円、中学生以下無料。同展は、代表作約60点によって球子の画業をたどるとともに、遺されたスケッチ、資料類約40点もあわせて展示するもの。球子がどのように眼の前の世界と向き合い、どのようにその世界をとらえたかを示すことで、作家の芸術の本質に迫るとともに、その今日的意味を探る構成となっている。球子の制作は対象をじっくりと観察し、対象を咀嚼するかのように、自分の眼に映るものを自分の感覚に引きつけ、独特の色使いと形のとらえ方によってつかみ取るという。歴史上の人物のように眼の前に存在しない対象を描く場合も同様にして捉えられ、現代を生きる人間として描かれる球子の歴史人物画は、他の作家たちが描くものとは全く性格が異なっている。さらに、晩年には裸婦という新たな主題に取り組み、その形や重量感を線と色彩によってとらえようとする態度からは、描くことの意味を常に問い続ける球子の意欲がうかがえるという。球子のこうした姿勢は、創立当時の日本美術院の作家達の制作態度にも通じるものがあるということだ。また、関連企画として、球子の教え子である国立国際美術館長・山梨俊夫氏による講演会「片岡球子の破格と正統」が開催される。開催日時は5月2日14:00~15:30。聴講は無料で、申込不要となっている。
2015年04月27日Art Gallery 山手(神奈川県横浜市)では、4月24日~5月10日まで「第10回 猫の展覧会」を開催している。同ギャラリーは、横浜・山手の洋館が建ち並ぶ場所にある。眺望が美しい「港の見える丘公園」に向かう谷戸坂の途中にあり、館内の窓からはマリンタワーを眺めることができる。「猫の展覧会」は10回目の開催となる。今回は、10名の作家によるさまざまなジャンルの作品が並ぶ。油彩画、水彩画、アクリル画、版画などの絵画だけではなく、石、樹脂粘土や金工アクセサリー、キャットカーヴィング(木彫り)などの立体作品も登場する。作家は、仙北谷和子さん(銅版画メゾチント)、米倉寿音さん(鉛筆、シャーペン、アクリル)、西誠人さん(キャットカーヴィング)、相原秀子さん(樹脂粘土)、海上ゆかりさん(石、アクリル絵具)、田代幸正さん(銅版画)、加瀬香織さん(水彩画)、中島志緒さん(日本画)、山中翔之郎さん(ペン画・パステル)、渡辺由子さん(とんぼ玉)。開催時間は11時~19時(最終日は17時まで)。入場無料。
2015年04月24日ジェロームドレフュス(JEROME DREYFUSS)が、青山店でアイコンバッグ「ビリー(Billy)」の展覧会を開催する。期間は4月29日から5月10日まで。ファッションデザイナーのジェローム・ドレフュスは、17歳でパリの服飾学校「エスモード(ESMOD)」に進学し、その後はジョン・ガリアーノ(John Galliano)の工房に勤めていた。89年にウィメンズコレクションでデビューすると、03年にはバッグコレクションを発表。トートバッグ「ビリー」をはじめ、エレガントと機能性を併せ持つアイテムを提供している。会場にはビリーの多彩なラインアップの中から、印象的なアイテムが集められた。期間中に製品を購入すると、先着順にノベルティをプレゼント。更に、5月1日から5月3日の16:00から20:00にはドリンクとフードも振る舞われる。
2015年04月23日