5月7日(火) に第68回岸田國士戯曲賞の授賞式が学士会館にて行われ、『ハートランド』で受賞した池田亮が出席した。併せて、同作品が書籍化されることも発表された。岸田國士戯曲賞は、白水社が主催し、演劇界に新たなる新風を吹き込む新人劇作家の奨励と育成を目的に1955年に新劇戯曲賞として設置され、1961年には「新劇」岸田戯曲賞、1979年に岸田國士戯曲賞と改称され現在に至る。新人劇作家の登竜門とされることから、「演劇界の芥川賞」とも称されている。賞状と、正賞の時計、副賞が贈られた池田は受賞者挨拶で「自分の創作は『痛み』が根幹になっている。どの作品を作る時も、色々な自分の痛みを発端にしているのに、創作していくとまた別の痛みが加わって、もう痛みのループ。でも、やめられない。そこから、なにか飛躍した作品を作りたいと思い、自分を問い直して作ったのが『ハートランド』です。賛否が割れて、長いという感想が多いことにより燃えて、ある種、自分を取り戻したんじゃないかと思っています。今回この賞をいただいて、もっと次に、次にどんどん進んで良いんだなと思いました。これからは、今までのことを含めて、また新しい表現というところで、色々な作品を作っていくような作家になりたい」とコメント。受賞への感謝と、更なる創作活動への意気込みを述べた。池田の次回作『球体の球体』は、9月にシアタートラムで上演される。<書籍情報>『ハートランド』『ハートランド』書影5月16日(木) 発売定価:2,530円(税込)出版社:白水社※「養生」を併録<公演情報>『球体の球体』2024年9月上演会場:シアタートラム脚本・演出・美術:池田亮
2024年05月08日元中日ドラゴンズ監督で野球解説者の谷繁元信氏(53)が29日、自身のYouTubeチャンネル『谷繁ベースボールチャンネル』を更新。これまで乗ってきた“愛車歴”を明かした。2022年1月に同チャンネルで公開した“愛車歴”第1弾では、その当時乗っていた『ベントレー』までを紹介した谷繁氏。今回は、それ以降に乗った車と今気になっている車について言及。まず語られたのは、『ベントレー』の次に乗っていたという『メルセデス・ベンツ マイバッハ GLS』。新車価格で3000万円を超える超高級車だが、谷繁氏は「デカすぎて、あんまり乗らなかった」とサラッと告白。セカンドカーとして、『トヨタアルファード』に乗っていたこともあり、「そっちにいっていた」とその理由を述べた。『マイバッハ』の次に乗った車というのが、『トヨタランドクルーザー』。目を付けた理由を「ランクルも乗ったことなかったし、車高も高いし、なかなか手に入らない」と語り、続けて「オーダーして来るまではマイバッハに乗っていて、来てからランクルと入れ替えて」と人気高級車をリレーしたことを明かした。『ランクル』については、「いい車だったけど、やはり大きいなと。都内を走ったりすると気になるし、コインパーキング止めるのもギリギリだし。SUVのなかでももう一回り小さい車にした」と手放した理由を話した。この『ランクル』と入れ替えたのが、『トヨタクラウンスポーツ』。「発売と同時にオーダーして、一番最初くらいに納車してもらった」という同車は、「サイズ的にもちょうどいいんですよ。ハイブリッドで燃費もよくてね。ひとりでゴルフ行く車にしては最適」と絶賛。以前から乗り続けている『トヨタRAV4』と合わせて、「最近日本車に凝っています」と、お気に入りが高級外車ではないことを告白。今乗っている車の特徴として「乗りやすい・燃費がいい・サイズがちょうどいい」の3点を挙げた。また動画の後半では、同氏が今狙っている車の話や、選手時代にもらった車のエピソードなども披露。自身の車の嗜好について「(落ち着いた車を選ぶことは)年齢とともにそうなるのはしょうがないのかな」と話す一方で、「でももう一回、やんちゃな車もちょっと乗りたいなと考えているので、今品定めですよ。今年54(歳)になりますけど、乗れなくなるまであと何台くらい行けるかなというくらい車が好きなので、これからもいろんな車に乗っていきたいと思います」と今後の希望も語った。
2024年04月30日歌手の木村カエラが19日、ABEMAオリジナルの結婚モキュメンタリー番組『私たち結婚しました5』(毎週金曜23:00〜)に出演。夫・永山瑛太の出演作で“観ない作品”を明かした。○夫婦間で仕事の相談をする?スタジオでは、夫婦間で仕事の相談をするかどうかという話題に。スタジオゲストの木村カエラは、夫で俳優の永山瑛太とはお互いにどう思うか相談に乗り合うことを明かし、「一ファンとして彼の仕事を見ているので、自分では客観視できないところをお互いに話して、相談に乗り合う部分はありますね」と話した。そんな木村に対し、サバンナ・高橋茂雄が「(永山さんの)作品は全部観ていますか?」と質問すると、木村は「ちょっと他の人とイチャイチャしすぎている時は、何日間か夢に出てきそうなので……観ないんですけど」と照れた様子で告白。これには河北麻友子も思わず「かわいい~!」と声をあげていた。(C)AbemaTV, Inc.【編集部MEMO】同番組は、韓国で2008年から約9年間レギュラー放送された国民的大ヒット番組『私たち結婚しました』を日本版にリメイクした、ABEMAオリジナルの結婚モキュメンタリー番組。芸能人同士の期間限定の結婚生活に密着し、結婚式や新居の準備、寝室での様子など、普段見ることができない芸能人夫婦の様子を楽しむことができる。また今回は、これまでもMCを務めてきた三浦翔平に加え、サバンナ・高橋茂雄と河北麻友子が新たにMCに加わった。
2024年04月25日歌手の木村カエラが12日、ABEMAオリジナルの結婚モキュメンタリー番組『私たち結婚しました5』(毎週金曜23:00〜)第5話のスタジオゲストとして登場した。○夫・永山瑛太とは「似たもの同士」スタジオトークの話題は、木村の夫婦生活について。夫・永山瑛太とは「似たもの同士」「アクティブなことが好きだったり、絵を描いたりと趣味が似ている」ということが木村の口から明かされる。具体的なエピソードを問われると、木村は「この壁さ、落書きする? みたいな」「家の壁に子供の手形を落書きしたり……まぁどうにかなるっしょみたいな感じで。その感じが(夫と)似ているので」「逆に(夫と)全然違うところは、むしろ無理やり合わせることもないですし」と語った。このエピソードを聞いたスタジオMCの河北麻友子は「ちょっとなんかレベル違いますね」と圧倒された様子で、同じくスタジオMCのサバンナ・高橋茂雄も「壁紙に画びょうを打つかどうかでひと悶着するくらいやもん」「大丈夫か? 賃貸で(壁に)穴あけてとか」と、視聴者の気持ちを代弁したコメントで笑いを誘っていた。(C)AbemaTV, Inc.【編集部MEMO】同番組は、韓国で2008年から約9年間レギュラー放送された国民的大ヒット番組『私たち結婚しました』を日本版にリメイクした、ABEMAオリジナルの結婚モキュメンタリー番組。芸能人同士の期間限定の結婚生活に密着し、結婚式や新居の準備、寝室での様子など、普段見ることができない芸能人夫婦の様子を楽しむことができる。また今回は、これまでもMCを務めてきた三浦翔平に加え、サバンナ・高橋茂雄と河北麻友子が新たにMCに加わった。
2024年04月15日歌手の木村カエラが、ABEMAオリジナル結婚モキュメンタリー番組『私たち結婚しました5』(毎週金曜 後11:00)の第5話(12日)、第6話(19日)のスタジオゲストとして出演することが11日、発表された。同番組は、韓国で2008年から約9年間レギュラー放送された国民的大ヒット番組『私たち結婚しました』を日本版にリメイクした、「ABEMA」オリジナルの結婚モキュメンタリー。白間美瑠(26)&永田崇人(30)、堀未央奈(27)&百瀬拓実(21)がそれぞれ“夫婦”として出演する。木村は、今シーズンの主題歌とオープニングテーマを担当している。主題歌には同番組のために書き下ろした新曲「DAHLIA」、オープニングテーマには代表曲でウエディングソングとしても愛され続けている「Butterfly」を起用。2組の“夫婦結婚生活”に華を添えている。木村は、2組の“夫婦生活”について「初々しい」「キュンキュンする瞬間がたくさんある!」と胸キュンが止まらない様子。第5話で永田が白間に送ったサプライズを見届けると、夫から受けた自身のサプライズ秘話も告白した。さらに、夫との共通の趣味の話題から派生した夫婦の意外な行動を告白すると、MCの河北麻友子は思わず目を見開いて「すてき!」「もう…レベルが違いますね」と感心。アーティスティックな夫婦ならではの夫婦生活に憧れの表情を見せた。
2024年04月11日2024年6月23日(日) にデビュー20周年を迎える木村カエラが、日本武道館ワンマンライブ『KAELA presents GO! GO! KAELAND 2024 -20years anniversary-』を10月26日(土) に東京・日本武道館で開催することが決定した。武道館でのワンマンライブは約12年ぶり4度目で、今回は彼女のデビュー20周年を記念するメモリアルな公演となる。併せて、武道館ライブを記念した木村の新ビジュアルも公開された。また、毎週金曜夜11時より放送中のABEMAオリジナル結婚モキュメンタリー番組『私たち結婚しました 5』の主題歌「DAHLIA」が、4月10日(水) に配信リリースされることが発表された。花言葉に「感謝」「豊かな愛情」という意味を持つ白い“ダリア”をタイトルとする「DAHLIA」は、お互いを思いやることでどんな感情も愛として享受する、大切な人に伝えたい気持ちを表現した1曲となっている。■木村カエラ コメント(日本武道館ワンマンライブについて)みなさま、私の生きがいである歌を20年もの長い間応援して下さり、本当にありがとうございます。スタッフの人に「記念LIVEはどこでしたい?」と聞かれすぐに私は日本武道館でしたいと答えました。40歳になる誕生日の近くでやりたいと。「言うだけ言っちゃったなぁー、でも夢は声に出していかないとなー」。なんて思っていた矢先……。誕生日の2日後という奇跡的な日に日本武道館を押さえてくれたと聞き、涙が止まりませんでした。応援してくれたみんなのためにも、ずっと支えてくれたスタッフのみんなのためにも、絶対素敵なLIVEにします。12歳からはじめたカットモデルや読者モデルのお仕事も、幼い頃から歌手になるという夢しか持ったことのない私が、夢を叶えるために選んできた道でした。Seventeen、saku saku、SADISTIC MIKA BAND、PRODUCE101いろんなところで素敵な出会いがありました。常に新しいことに挑戦し続けることの楽しさ。過去、現在、未来、全てを巻き込んだ特別な日。その瞬間にぜひ足を運んでください。2024年10月26日アット日本武道館!!集合してくれるとすごく嬉しいです。祝 成人!<ライブ情報>木村カエラ『KAELA presents GO! GO! KAELAND 2024 -20years anniversary-』10月26日(土) 東京・日本武道館開場17:00 / 開演18:00詳細はこちら:<リリース情報>木村カエラ「DAHLIA」4月10日(水) 配信リリース木村カエラ「DAHLIA」ジャケット公式サイト:
2024年04月08日’60年代ロックとポップスの影響が色濃い芳醇なメロディとバンドアンサンブル。岸田繁さん(くるり)や草野マサムネさん(スピッツ)といった、メンバーが影響を受けたアーティストから称賛されるなど、にわかに注目を浴びているのが結成11年目の4人組バンド、家主だ。メンバーみんな野心があまりないところが居心地がいい。左から、谷江俊岳さん(Vo/Gt)、田中悠平さん(Vo/Ba)、田中ヤコブさん(Vo/Gt)、岡本成央さん(Dr/Cho)。「くるりやスピッツの曲を食べて出した便みたいなものが家主の曲になっているので、その人たちがいなかったら今みたいな曲は作れてないと思います」(田中ヤコブ)バンドの中心人物である田中ヤコブさんはソロアーティストやサポートギタリストとしても活躍している。「ヤコブが作る曲はすごく多彩ですし、自分が作った曲もヤコブがアレンジすると想像以上に良くしてくれるんです」(田中悠平)2年ぶりの3rdアルバム『石のような自由』に対し、ヤコブさんは「自分の中にあるロックのイメージを具現化できた手応えはある」と口にする。ビートルズへのリスペクトを感じさせる1曲目「SHOZEN」の歌詞は同音異義語が多用されるなど、遊び心が溢れる。「去年のツアー中、ずっとかぶっていた野球帽をなくしてしまったことが悲しすぎて生まれた曲で、しょんぼりした気持ちを成仏させたかった。日常のどうでもいい出来事が道端に落ちている石のように思えたことと、自分は声高にミュージシャンであることをアピールするタイプでもないということがリンクして、『石のような自由』というアルバムタイトルになりました。日常の出来事を成仏させたような曲が集まっているので、アルバムは焼き場みたいなものです」(ヤコブ)「なんでも歌詞にするよね」(悠平)「家主の曲を弾いているだけで楽しいです。ヤコブちゃん以外の3人は普段別の仕事をしているので、十分なリソースがバンドに割けていないんですが、それでもヤコブちゃんは許してくれるんです」(谷江俊岳)「メンバーみんな野心があまりないところが僕としては居心地がいいです。僕も新卒で会社に就職した時、細かい事務作業をやっていた経験があります。今は転職活動中なんですが、世の中が華やかではないということは理解できていますし、だからこそ一生活者としてのリアルを歌えるという自負があります」(ヤコブ)「自分としてはバンドが仕事になってしまうとバランスが保てなくなると思っています。月~金曜はバイトをすることで、バンドに寄りかからないようにしています」(岡本成央)「僕もそうですね。バンドで生活しなきゃいけなくなったら変に力が入ってしまう。一般人の目線を持っているのが家主の良さだと思います」(悠平)「なにしろ一般人だからね(笑)」(谷江)3rdアルバム『石のような自由』。先行配信の「SHOZEN」「きれいにおまかせ」「オープンエンド」、ライブで既に披露されている「ひとりひとり」やシングル「Dreamy」の新録版等、全11曲収録。¥2,800(NEWFOLK)やぬし谷江俊岳(Vo/Gt)、田中悠平(Vo/Ba)、田中ヤコブ(Vo/Gt)、岡本成央(Dr/Cho)。ソロアーティスト/ギタリストの田中ヤコブを中心に、2013年結成。「YANUSHI LIVE TOUR 2024」が開催中。※『anan』2024年3月20日号より。写真・土佐麻理子取材、文・小松香里(by anan編集部)
2024年03月19日「コロナ禍が落ち着いた2021年後半から、急激に物価が上がり続けています。しかし、物価高に苦しむ国民に、岸田文雄首相(66)は特に有効な支援策を打ち出さず『物価を上回る賃上げ』が実現するから問題ないと言い続けてきました。直近では、『子ども・子育て支援金』が1人当たり月500~1000円以上の負担が生じることについても『賃上げと歳出改革で実質的な負担は生じない』と繰り返すばかりです」(全国紙記者)たしかに春闘で、ホンダが満額回答し、賃上げ率は5.6%に。さらに、イオンリテールも満額回答で賃上げ率は正社員で6.39%、パート従業員の時給も7.02%になるなど、大企業からは景気のよい声が聞こえてくる。だが、日本の企業の99.7%を占める中小企業では“賃上げ”は進んでいないのだ。東京新聞の1月19日朝刊に掲載された、同紙と城南信用金庫が共同で行った、中小企業832社を対象にした聞き取り調査によると、昨年は「賃上げした」企業は44.2%だったのに対し、「賃上げしなかった」企業は55.8%で、半数以上を占めていた。今年は「賃上げをする予定」が27.3%と賃上げする企業が半減し、「賃上げの予定はない」は34.6%で、残りは「まだ決めていない・無回答」だったという。関東学院大学経済学部教授の島澤諭さんが現状を分析する。「2023年、中小企業では人件費高騰による倒産が過去最多となる59件も発生。一度上げたベースは簡単に下げられないため、身の丈を超えた賃上げは倒産につながりかねない。賃上げをためらってしまう要因でしょう。体力のある大企業との格差が広がっています」経済評論家の加谷珪一さんは、こう語る。「現状を考えると、納得のいく数値です。それほど中小企業の経営は厳しい。日本の中小企業は、大企業が安くてやりたがらない仕事を請け負う、下請け的な側面があります。その大企業ですが、この30年で売り上げが横ばいにもかかわらず、利益が上がり続けています。それは徹底的なコストカットによるもの。そのしわ寄せが中小企業にきているのだから、業績がよくなるわけがありません」■賃上げがないのは給与ダウンと同じ3月4日、日経平均株価がはじめて4万円をこえた。こうした“好景気”が続けば、いずれは中小企業も賃上げがあるのでは、と期待してしまうが……。「円安によって日本円の価値は3分の2にまで下がりました。ただ、日本の企業の価値がそこまで下がったわけではないので、その期待感から株高になっているだけです。投資家は一定程度まで株価が上がれば売りに走るので、暴落する可能性もあります。そもそも30年でアメリカの株価は10倍になり、日本はようやくバブル期に追い付いただけなので、日本株は高くはないのです」(加谷さん)中小企業の賃上げが難しいなかでも、物価の上昇は続いている。「2023年の消費者物価指数(価格変動しやすい生鮮食品を除く)は前年比の+3.1%です。前年と同じ買い物をしたとしても、3.1%も支出が増えるということです」(前出・全国紙記者)1月24日に発表の日本銀行「経済・物価情勢の展望」では、2024年度の消費者物価指数は+2.4%(生鮮食品を除く)と予測されている。今年も物価上昇は続く見込みだ。直近でもニチレイフーズの冷凍食品などが3月1日納品分から約1〜6%、デルモンテのトマトケチャップなど39のトマト調味料が4月1日納品分から約7〜15%値上げするなど、身近なものの価格が上がっている。「物価が上昇しているのに賃金が据え置きならば、実質、賃金ダウンすることと同じです」(島澤さん)それでは、どのくらい“賃金ダウン”してしまうのか。コロナ禍が落ち着いて以降の物価上昇率を見ると、2022年は+2.3%、2023年は+3.1%、そして2024年(日銀予想)は+2.4%となっている。2021年の物価を100とした場合、2024年の物価は108に高騰。つまり、この3年間で8%も物価が上がっている。逆に、2021年のお金の価値を100とした場合、2024年は92.6に急落している。この間、賃上げがなかった場合、同じ分だけ賃金の価値が下がることになる。このまま、中小企業の賃上げがなかったとしたら、大企業との給与格差がますます拡大していくことになる。「政府が本気になって、公正取引委員会を使って大企業による不当な買いたたきを是正すれば2〜3年で中小企業の経営が好転する可能性があります。しかし、それがなければ何年たっても状況は変わらないと思います」(加谷さん)これまで、財界の顔色ばかりうかがってきた自民党に、そのような“英断”ができるかは疑わしい。前出の島澤さんは岸田政権に期待を寄せても、無駄だと言う。「岸田政権は、国民が実質的に困窮していくなかでも、防衛増税や子育て増税、森林環境税など、国民の負担を増やすことしか念頭にありません」■「固定費」の抜本的な削減で家計を守れ政府に頼れない分、私たちは自衛をしていくしかない。経済評論家でマネーコンサルタントの頼藤太希さんがアドバイスする。「毎月の支出を減らすためにも、固定費を削減することから始めましょう。住宅ローンを返済している人は金利の安いローンに借り換え、賃貸住まいなら安い部屋に引っ越すなど住居費削減を検討しましょう。そのほか、加入している生命保険の見直し、電気とガスのセット割の活用やアンペア数を下げるなどで電気代を節約、格安スマホに変更して通信費削減、キャッシュレス決済の活用で支出削減など、できることはあるはずです。動画配信サービスなど、不要なサブスクに加入している人も多いのではないでしょうか」(頼藤さん)また、子供が大学を卒業した家庭は老後資金をためたいところだ。しかし、前述のように、物価が上昇するということは、お金の価値が落ちていくということ。ほとんど利子がつかない預貯金で老後資金をためると、実質的に目減りしていくことになる。「そこで求められるのが、物価上昇に対抗できる資産を作ること。新NISAを利用した投資信託や株の積み立て、純金積み立てなどが考えられます。投資は元本割れのリスクもありますが、手取りが増えないのですから、働いている間・寝ている間に、お金が稼いでくれるような資産を持つことも重要といえます」(頼藤さん)税制優遇制度の活用と節税も押さえておくべきポイントだという。たとえば、家族で1年間の医療費が10万円を超える場合、10万円を超えた医療費が控除対象となり、確定申告することで(医療費−10万円)×(所得税率+住民税率)のお金が節税できる。「こうした医療控除やセルフメディケーション税制、iDeCo、ふるさと納税など、積極的に利用しましょう」(頼藤さん)あたかも、すべての労働者が賃上げの恩恵を受けられるかのような岸田首相の“噓”にだまされてはいけない。私たち自身が生活防衛を続けていかなければならない。
2024年03月07日デビュー20周年を迎える木村カエラの「Butterfly」が「私たち結婚しました5」のオープニングテーマ曲に、主題歌は木村さんが書き下ろした新曲「DAHLIA」に決定した。韓国でレギュラー放送された番組を日本版にリメイクした、結婚モキュメンタリー番組「私たち結婚しました」。芸能人同士の期間限定の結婚生活に密着し、過去全4シーズンを通した「ABEMA」での総視聴数は7,000万回を突破。新シーズンでも2組の芸能人夫婦が結婚生活を送ることが決定している。オープニングテーマに決定した「Butterfly」は、木村さんの親友が結婚するときに、彼女への友情を歌詞にした楽曲とも知られており、新シリーズで新たに結婚生活を送る夫婦に華を添える。一方、本番組のために書き下ろされた新曲「DAHLIA」は、初回放送内にて初公開(※4月10日リリース予定)。木村さんは「白いダリアの花言葉は、『感謝』『豊かな愛情』です。お互いをおもいやり、どんな感情も、豊かな愛だと感じられるようになるのが、理想の夫婦、そして愛だと思うのです。そんな気持ちで歌詞を描きました」と込めた思いを明かしている。「私たち結婚しました5」は3月15日(金)23時~初回拡大SP、以降毎週金曜日23時~ABEMAにて放送。(シネマカフェ編集部)
2024年03月01日神戸・ワールド記念ホールと東京・両国国技館で2019年に初開催されたインドアフェス『Q(キュー)』。このイベントから派生した弾き語り形式の回遊イベント『BABY Q』が、3月29日(金)に名古屋で初めて開催される。過去には東京場所や九州場所が行われ、EGO-WRAPPIN’、向井秀徳(ZAZEN BOYS)、ハナレグミなど豪華アーティストが出演。今回の “名古屋場所”には、青葉市子、岸田繁(くるり)、曽我部恵一(サニーデイ・サービス)が出演する。青葉市子岸田繁(くるり)曽我部恵一(サニーデイ・サービス)会場は1930年に開館し、国の登録有形文化財に指定された名古屋市公会堂。由緒あるホールを舞台に、3組のアーティストが弾き語りで歌を届ける。チケットは一般発売中。<公演情報>『BABY Q 名古屋場所』2024年3月29日(金)名古屋市公会堂 大ホール出演:青葉市子 / 岸田繁(くるり)/ 曽我部恵一(サニーデイ・サービス)特設サイト:()
2024年02月19日元プロ野球選手で野球解説者の谷繁元信氏がこのほど、都内にて行われた、動画コンテンツ『マネジメント図鑑』公開収録に参加。落合博満氏との秘話を明かした。○■落合博満氏とトイレで横並びになり…『マネジメント図鑑』は、業界を問わずさまざまな分野で活躍する人物との対談を通じ、マネジメントに役立つノウハウを共有する動画コンテンツで、リクルートマネジメントソリューションズが提供する1on1支援ツール「INSIDES」の特設ページにて配信される。そして、記念すべき初回配信には、元プロ野球選手で中日の監督経験もある谷繁氏が登場。“スポーツの1on1コミュニケーション”をテーマに、リクルートマネジメントソリューションズの荒金泰史氏と対談を行った。中日の監督だった落合氏と風呂場で鉢合わせしたエピソードを披露したのち、谷繁氏は「あとは、落合さんが(中日に)来て年数が経ってから、僕がちょっと試合に出してもらえなくなった時期があったんですね。それは自分のミスもあったし、チームがうまく回っていないとき」と回想。そして、「これは分からないですけど」と前置きした上で、「僕の後のキャッチャーを育てていかないといけないってこともあったと思う。僕は僕でもう一回、常に出られるようになるには何をしないといけないかを、そのときに考えさせられる。その時点で、落合さんからしたら、しめしめだと思うんですよ。自分が考えれば、また自分のレベルが上がる。そしたらチームにとって、いい方向に向かっていく」と推察する。続けて、「そういう時期がちょっとあって」と話を戻し、「試合途中、チェンジになったときに『トイレに行きたいな』と思って。今のバンテリンドームのロッカーから通路を上がってすぐ右側にトイレがあるんですね。そこに入ろうとした瞬間に、『あれ? なんか気配を感じるな』と思って、パッと見たら、監督がサササッと来たんですよ。『トイレ行くんじゃないだろうな……』と思ったら、案の定トイレに入ってきたんですよ(笑)」と茶目っ気たっぷりに語りつつ、「並びでトイレをしながら、そこで『明日から行くぞ』って(告げられた)」と告白。「『ここで言う!?』と思ったんですけど(笑)。それは覚えてますね」としみじみと振り返っていた。
2024年02月03日元プロ野球選手で野球解説者の谷繁元信氏がこのほど、都内にて行われた、動画コンテンツ『マネジメント図鑑』公開収録に参加。落合博満氏との秘話を明かした。○■落合博満氏と風呂場で一緒になり…『マネジメント図鑑』は、業界を問わずさまざまな分野で活躍する人物との対談を通じ、マネジメントに役立つノウハウを共有する動画コンテンツで、リクルートマネジメントソリューションズが提供する1on1支援ツール「INSIDES」の特設ページにて配信される。そして、記念すべき初回配信には、元プロ野球選手で中日の監督経験もある谷繁氏が登場。“スポーツの1on1コミュニケーション”をテーマに、リクルートマネジメントソリューションズの荒金泰史氏と対談を行った。中日の監督を務めた落合博満氏の話題になると、谷繁氏は「野球に関して話した記憶は5回あるかどうか。でも、その一つひとつの内容っていうのは、いまだに覚えてるところもある。“言わないけど、考えさせる”マネジメントが落合さん」と自身の印象を打ち明ける。それに対し、荒金氏が「たとえば、こんな投げかけ、問いかけをもらったというものはありますか?」と聞くと、谷繁氏は「僕が配球に関してちょっと悩んでる部分があったんですけど、それを風呂場で言われたんですよ。たまたま風呂場で一緒になって、『どうしようかな……先に出ちゃおうかな』って思ったんですけど(笑)」と冗談めかして、笑いを誘いつつ、「その日のゲームは負けたんですね。それも自分がちょっとモヤモヤしてる部分で負けた試合だった。試合後に風呂に入って、シャワーを浴びてるときに、鏡をパッと見たら(落合さんがいた)。サーッと僕の横に来て座るわけですよ。そしたら、その日の試合の配球についてと、それまでの僕の特徴みたいな(ものについて話してくれた)」と回想。さらに、「たとえば、サインを出して、インコースのストライクのストレートを要求したときに、それが逆球でファールになるとするじゃないですか。そしたら、僕は自分のサインを出したボールをずっと追いかけてしまうクセがあったんですね。そうじゃなくて、『来たボールからもう一回リセットして、考え直したほうがお前はいいよ』って言われた。なるほどな、と」と落合氏からの助言の一部を明かすと、荒金氏から「(それまでに)そういう問いかけをされたことはなかったんですか?」と質問が。これに谷繁氏は「なかったですね。それを風呂場で言われて。それは覚えていますね」としみじみと振り返っていた。
2024年02月02日元プロ野球選手で野球解説者の谷繁元信氏がこのほど、都内にて行われた、動画コンテンツ『マネジメント図鑑』公開収録に参加。“レベルの高いピッチャー”が持つ能力について語った。○■谷繁元信氏のキャッチャーとしての“スタンス”とは『マネジメント図鑑』は、業界を問わずさまざまな分野で活躍する人物との対談を通じ、マネジメントに役立つノウハウを共有する動画コンテンツで、リクルートマネジメントソリューションズが提供する1on1支援ツール「INSIDES」の特設ページにて配信される。そして、記念すべき初回配信には、元プロ野球選手で中日の監督経験もある谷繁氏が登場。“スポーツの1on1コミュニケーション”をテーマに、リクルートマネジメントソリューションズの荒金泰史氏と対談を行った。キャッチャーとして、「バッター主体でいってしまうと、どうしてもピッチャーに無理がいく。だから、基本はピッチャー主体で考えて、バッターの弱点をこちらで考えるスタンス」だったという谷繁氏。「ストレートの走りが悪いのに、そのバッターがストレートに弱いからといって、ストレートでいくと打たれる確率や、カウントが悪くなる確率が高くなる。単純にいうと、そうはしたくなかったということですね」と例示しつつ、ピッチャーのコンディションについても「極端に言うと、肘の高さや手首の角度が数センチ・数ミリでも崩れると、僕のところに(球が)来るまでにさらに(ズレが)広がる。だから、ピッチャーはその再現性が大変だと思います」と解説した。○■修正能力が高いと思ったピッチャーを明かすまた、「キャンプからブルペンに入って、ピッチャーのフォームと球筋を映像として僕の中にインプットできるように心がけていました」といい、「キャンプが進んでいくと、ピッチャーの調子が良くなったり悪くなったりするので、ピッチングフォームにも多少変化がありますよね。その中で、良いフォームと悪いフォームを頭の中に映像として常に残しておく。一軍で投げるであろう投手については、それをほぼ記録していました」と告白。さらに「ゲーム中に悪いほうのフォームだと判断すると、ベンチに戻って、ちょっとアドバイスをするとかはしてましたね」と明かし、「中には、自分で修正できないピッチャーもいますから。やっぱり自分で修正できる能力があるのが、レベルの高いピッチャー。みんなそんなピッチャーだったら、楽で仕方ない(笑)」と持論を述べた。この話を聞き、荒金氏が「修正能力が高いと思ったピッチャーは?」と尋ねると、谷繁氏は「ドラゴンズにいたときでいうと、川上憲伸や岩瀬(仁紀)。ベイスターズのときで言うと……先発陣には正直あんまりいいピッチャーがいなかったんで(笑)」と冗談めかして、笑いを誘いながら、「佐々木(主浩)さんとか、野村(弘樹)さんあたりはやっぱり修正能力がありましたよね」と打ち明けていた。
2024年02月01日元プロ野球選手で野球解説者の谷繁元信氏がこのほど、都内にて行われた、動画コンテンツ『マネジメント図鑑』公開収録に参加。権藤博氏と落合博満氏のマネジメント法を対比した。○■“12人”の監督の共通点とは『マネジメント図鑑』は、業界を問わずさまざまな分野で活躍する人物との対談を通じ、マネジメントに役立つノウハウを共有する動画コンテンツで、リクルートマネジメントソリューションズが提供する1on1支援ツール「INSIDES」の特設ページにて配信される。そして、記念すべき初回配信には、元プロ野球選手で中日の監督経験もある谷繁氏が登場。“スポーツの1on1コミュニケーション”をテーマに、リクルートマネジメントソリューションズの荒金泰史氏と対談を行った。「強いチームの監督がしていたことは?」という質問に対し、谷繁氏は「僕はすごくたくさんの監督の下でやらせてもらった。挙げていいですか(笑)?」と確認を取りつつ、「古葉竹識さん、須藤(豊)さん、江尻(亮)さん、近藤昭仁さん、大矢(明彦)さん、権藤(博)さん、森(祇晶)さん、山田久志さん、佐々木(恭介)さん、落合(博満)さん、高木守道さん、自分なんですよ」と列挙。そして、「“12人”の監督のもとでいろんなものを見させてもらったんですけど、その中で1つ言えることっていうのは、やっぱり“曲げないこと”。みなさん、自分の野球観の中でやられてるわけですから。自分の野球観を曲げない人が多かったですね」と自身の印象を打ち明けた。○■権藤氏と落合氏のマネジメント法を対比また、「成功・失敗って、結局、勝てば成功なんですよ。どういうやり方でも。で、負ければ失敗なんですよ。プロ野球の世界って。だから、僕にとって、成功された方っていうことを考えると、まずは大矢さん。でも、今考えると、その前の監督も、その当時の僕には必要だったんですよね」と回想しながら、「そのあとに権藤さんが優勝されて、またそのあとに権藤さんとは真逆の森さんが来て。ドラゴンズでは落合さんと8年間一緒にやりましたし。権藤さんのやり方と落合さんのやり方が一緒かというと、違うわけですよね。違うんだけど、両方とも勝つ」と、権藤氏と落合氏のマネジメント法に言及することに。続けて、「権藤さんは、あの時期の僕たち選手のマネジメントにちょうど合ったと思うんですよ。僕たちがある程度、自分たちで何が必要かを考えてやってきたチームだったので、それをさらに(後押しする)『お前たちはプロなんだから、自分たちで考えてやりなさいよ』っていうマネジメントが権藤さんなんですよ。逆に、落合さんっていうのは、本当に何も言わないんですよ。野球に関して話した記憶は5回あるかどうか。でも、その一つひとつの内容っていうのは、いまだに覚えてるところもあるし。言わないけど、考えさせるマネジメントが落合さん」と対比。これに荒金氏が「権藤さんも落合さんも自分で考えさせるという共通点が?」と返答すると、谷繁氏は「確かに、そこに共通点はあるかもしれない」とうなずきつつ、「でも、方法は違うというところなんですね」と締めくくっていた。
2024年02月01日元プロ野球選手で野球解説者の谷繁元信氏がこのほど、都内にて行われた、動画コンテンツ『マネジメント図鑑』公開収録に参加。横浜ベイスターズと中日ドラゴンズの“強さの違い”を語った。○横浜と中日は「チームカラー的にはかなり違うチーム」『マネジメント図鑑』は、業界を問わずさまざまな分野で活躍する人物との対談を通じ、マネジメントに役立つノウハウを共有する動画コンテンツで、リクルートマネジメントソリューションズが提供する1on1支援ツール「INSIDES」の特設ページにて配信される。そして、記念すべき初回配信には、元プロ野球選手で中日の監督経験もある谷繁氏が登場。“スポーツの1on1コミュニケーション”をテーマに、リクルートマネジメントソリューションズの荒金泰史氏と対談を行った。現役時代、横浜ベイスターズ(横浜大洋ホエールズ)と中日ドラゴンズの正捕手として活躍した谷繁氏だが、荒金氏から「ベイスターズとドラゴンズの強さを一言で言い表すなら?」と質問を受けると、「大洋時代からですが、ベイスターズは元々、明るいキャラクターの選手が多いチームだったので、一言で言うなら……“お祭り好き”でしょうか。“いくら点を取られても取り返しますよ”っていう。でも、ドラゴンズはちょっと渋め。派手な勝ち方はしないんですけど、“試合が終わったら勝ってる”っていう感じのチームですかね」と表現。続けて、「チームカラー的にはかなり違うチームでしたが、僕は両方持ち合わせていたんじゃないですか(笑)?」と茶目っ気たっぷりに話して、笑いを誘いつつも、「やっぱりプロですから、最終的には勝たないといけない。プロ選手の中には、優勝を一回も味わえなかったり、一軍の試合に一回も出場できなかったりする選手も多いと思いますが、最終目標はチームのリーグ優勝、日本一というところ。そのために自分がどれだけチームに貢献できるかが評価になってくる」と真剣な面持ちで締めくくっていた。
2024年01月31日自民派閥の政治資金パーティー問題を受けて、率先した自身の派閥・宏池会を解散した岸田文雄首相(66)。しかし、党内に大きな禍根を残しかねない事態となっている。宏池会は池田勇人元首相が設立してから66年続いた、現在の自民党の中では最長の派閥。岸田首相を含めてこれまで5人の首相を輩出している有力派閥だったが、1月18日に岸田首相は「国民の信頼回復のため」と、突如解散を表明。23日の臨時派閥会合で、解散が正式に決定した。宏池会の事務総長を務める根本匠元復興相は、18日に岸田首相から解散を持ちかけられた際「私はそのときに総理の刷新本部長として、自民党総裁としての覚悟を感じたので了解させていただいた」と明かしているがーー。「岸田首相が18日に宏池会解散を表明したことで、裏金問題が取り沙汰されている安倍派、二階派も19日に解散を決定。他の派閥に対して『申し上げる立場にない』と語っていますが、自ら率先して解散することで結果的に“圧力”をかけた形です。しかし、事前に自民党の副総裁で自身の派閥も持つ麻生太郎氏は事前に相談されていなかったため、岸田首相に激怒していたといいます。21日夜に2人で会談の場を持ち、岸田首相が陳謝したことで“手打ち”になったようです」(政治部記者)そして、22日に派閥のルールづくりなどを行う政治刷新本部の会合が行われ、岸田首相を始め、麻生氏や茂木敏充幹事長(68)が出席。岸田首相と「それぞれの派閥関係者が、自らどのようにケジメを付けるのか、どのように説明責任を果たすのか、大変重要なことであります」などと挨拶をしたのだが……。参加議員からは拍手が送られたが、茂木幹事長は拍手はしたもののかなり渋い表情。麻生副総裁にいたっては、茂木氏以上に憮然とした表情で拍手すら送っていなかった。一方、岸田首相はそんなことは意に介していないかのように飄々としており、にこやかな表情で笑顔さえ見せていた。“ブチギレ”状態の麻生氏を隣にしても、余裕な岸田首相の様子が拡散されると、SNSでは“強心臓すぎる”と慄然とする声が相次いだ。《この状況で笑えるキッシーマジ凄いわ》《キッシーニッコニコすぎて草マジでメンタルお化けすぎる》《キレてる麻生と茂木に挟まれてフルスマイルできる岸田さんはまさしく逸材でありダークホースだったのかもしれない》《思ってた以上にブチギレてる様子の麻生さんの隣で飄々と挨拶する岸田さんメンタル化け物かよ…》《麻生さん嫌いじゃないけど、このキッシーいいわあ見直したで。みんな演技だとしても、この場面でのニヤニヤは嫌いじゃない》
2024年01月23日ジリジリと下がり続ける岸田文雄首相(66)の内閣支持率は10%台(時事通信が実施した世論調査)に突入。いよいよ岸田政権に黄色信号が灯っているが、ある人物のひと言が波紋を呼んでいる。連合の芳野友子会長(58)が、12月21日の記者会見で「共産と一緒に立民が何か行動を起こすことに対して懸念を示している」と述べ、立憲民主党に対し、野党統一候補擁立を目指す「市民連合」が仲介する共産党との会合には、今後参加しないように求めた。「48の産業別組織と約700万人の組合員をたばねる中央組織『日本労働組合総連合会』(連合)の8代目会長に芳野さんがなったのは2021年10月6日。就任会見で、2021年10月30日に投票日を控えた衆議院選挙での立憲民主党と共産党との共闘を露骨に批判。衆院選では自民党が圧勝し、自民党の選対委員長に『連合会長が共産党(との共闘)はダメよと、そんな話をしていたこともあって勝たせていただいた』と言われる始末。その後も、芳野会長は共産党への嫌悪を隠すことはありません。彼女の野党共闘を拒否することでもっとも喜んでいるのは、政権をひっくり返されることを恐れる岸田首相はじめ自民党でしょう」労働運動アナリストの早川行雄さんが解説する。「1989年に旧社会党系の日本労働組合総評議会(総評)と、民社党の全日本労働総同盟(同盟)など統一してできた連合は、結成以来『反自民・非共産』を組織原則して掲げています。共産党とは戦後の労働運動の歴史のなかで対立してきたこともあり、相いれない部分が残っていることは確か。しかし、その前提として反自民があり、連合が目指すのは政権交代でした。ところが、芳野会長は与党とは是々非々でやると明言。これでは政権交代という目標を棚上げして、『反共産・非自民』へと変更したと思われてもしかたありません」なぜ、芳野会長の共産党をそこまで毛嫌いするのだろうか?「芳野会長は、高校卒業後、ミシン大手『JUKI』に就職。1年後に組合活動に参加しました。そこで共産党系の組合に対する批判的な指導をずっと受けていたことが、反共産の根幹だと思います。すぐに労働組合の専従になり先輩たちから指導を受けたのでしょう。その先輩たちというのが富士政治大学で“反共教育”を受けてきた人たち。労働活動を通じて芳野会長の“共産党アレルギー”が生まれ、徐々に膨らんでいったのです」富士政治大学校は、西村栄一元民社党委員長によって1969年に設立された富士社会教育センター内に、労働組合向けの研修機関として設置。合宿研修では職場で共産党の活動家と渡り合うための論争技術の習得や精神の鍛練に重きが置かれたという。「芳野会長は、富士政治大学には行っていないと言っていますが、毎日新聞(2021年12月26日)のインタビューで〈組合役員になると共産党系の組合と闘った過去を学んだり、相手から議論を仕掛けられたらどう切り返すかというシミュレーションをしたりした〉と答えています。また富士社会教育センターから講師を招いて指導を受けたことがあることを話しており、富士政治大学校の影響を強く受けていたと考えられます。ちなみに、富士政治大学校を運営する富士社会教育センターの理事には『日本会議』の田久保忠衛氏会長(杏林大学名誉教授)、『新しい歴史教科書をつくる会』の高池勝彦会長が名を連ねていて、かなり労働右派の集まりになっているという声も聞こえます」一方で、芳野会長は「反自民」という連合の組織原則から踏み外しているような自民党への接近ぶりが目立つ。2022年2月には、小渕優子組織運動本部長との会食を皮切りに、麻生太郎副総裁と酌み交わすなど自民党との間合いをつめてきた芳野会長。2023年10月5日には、都内で開かれた連合の定期大会に、岸田首相が自民党政権下の首相として16年ぶりに出席するなど政権与党との蜜月ぶりが波紋を呼んでいる。「2022年4月に自民党の『人生100年時代戦略本部』で講演したことで、連合内では『軽率過ぎる』『自民党に都合良く使われている』という意見も出ましたが、芳野会長は意に介することはありませんでした。2023年3月に政府、労組、経済界の代表による『政労使会議』を行った際も『トップが話し合うことは重要だ』と話していますが、政権にすり寄っていく労働右派と観られても仕方がありません」芳野会長をここまで自民党に寄り添うのには、若いころの成功体験があるのかもしれない。1988年にJUKIの中央執行委員として、会社では結婚や妊娠・出産退職が当たり前だったが、育児・介護休職制度を導入しようと運動を始めたときの経験をこのように語っている。〈ただ男性組合役員からは“女性の幸せは良き妻、良き母になること”と言われてしまって。1年目は要求項目に入りませんでした。(中略)次の年に要求項目にいれてもらったんです。すると経営者から即OKが出ました。組合の壁より、会社の壁のほうが低かった(笑)。〉(週刊朝日2022年3月25日号)「芳野会長は『自民党を支援するつもりはない』と会見で語っていますが、連合関係者のなかには“誰が信じるか”という声も少なくありません。協調していけばうまくいくという錯覚に陥っているかもしれませんが、このまま芳野会長の暴走を許してしまうと連合がバラバラになってしまう、と思っている関係者も多くいます」2023年10月には、再任され、2期目に入った芳野会長。彼女の一挙手一投足がこれからも気になる。
2023年12月27日10~20%台と、低迷する支持率にもかかわらず、続投する意向の岸田文雄首相(66)。気がかりなのは、岸田政権が続くことによる、私たちの生活に対する影響だ。政治評論家の有馬晴海さんはこう懸念する。「これまでも岸田首相は〈国民に負担をお願いする〉と言って防衛増税や少子化対策をぶちあげるも、支持率には逆効果。“増税メガネ”と揶揄されると“減税”を強調しますが、政権の延命が目的と国民に見透かされています。財源は社会保険料の引き上げや復興税などから回すと言っているので、実質的な“増税”でもあり、おそらく今後も、これらと同様の“見せかけ減税”が行われ、財源が見あたらず、国民の負担増は避けようがありません」“見せかけ減税”だけではなく、“かさ上げ給付”もあるという。「児童手当を高校生まで月1万円支給拡大するという案が進んでいます。しかし、その代わりに扶養控除は所得税が38万円から25万円に、住民税が33万円から12万円に縮小することが議論されています。どのケースもプラスになる制度ということですが、額面どおり月1万円所得が増えるわけではないので実質“増税”です。“異次元の少子化対策”と言うなら、本来は控除を減らすべきではないでしょう」(有馬さん)一方で、こんなおかしな子育て支援も検討されているという。「扶養控除が減らされる代わりに、子育て世代の子どもがいる世帯には、生命保険の控除の上限引き上げや住宅ローン減税などが検討されています。ですが、高い保険にも入れない、家も建てられないような世帯にはメリットはありません。子育て支援というより保険会社や不動産会社に向けた企業優遇策にしか思えません」(有馬さん)企業にはありがたい施策は行われる一方、実行が決定したり、検討されたりしている増税や負担増はたくさんある。庶民に冷たい政治は続きそうだ。■“死に体”政権下で十分な賃上げは実現するのか?“死に体”の岸田政権が続くことで別の懸念もあるという。庶民が急激な物価高に苦しむなか、岸田首相は「デフレからの完全脱却」を旗印に、物価高を放置してきた。物価の上昇に、やがて賃金が追い付くからというのが根拠だ。経済誌の記者はこう語る。「岸田首相は民間企業に賃上げを呼びかけてきました。しかし、支持率が低迷し、政権が長くは続かないとみられているなかで、どれだけの企業が岸田首相の呼びかけに真摯に応えようとするでしょうか。一度上げた賃金は簡単には下げられません。インフレ路線が次期政権でも続くとは限らないなかで、賃上げをリスクと捉える企業が増えてもおかしくはない。思ったような賃上げが実現しない可能性もあります」求心力を失った岸田政権が続くことで、十分な賃上げが実現しなかった場合、ただ家計の負担ばかりが爆増することになるのだ。“任命責任”という言葉はどこへやら。他派閥のことだからと、“逆ギレ”のように政権に居座る岸田首相。永田町ではすでに時期総理に向けた派閥間の綱引きが始まっているというが……。「首相を変えても国民の負担増の方向は変わらないだろう」と警告するのは、社会保障と政治の関係に詳しい鹿児島大学教授の伊藤周平さんだ。「岸田首相に代わる新しい顔で総選挙をして勝ちたい、というのが自民党の本音。でも、自民一強が続く限り、庶民の負担増路線は変わりません。有権者は、その点をしっかり見極めていく必要があります」利権とカネにまみれた政治を改革しないかぎり、私たちの暮らしがよくなることはないのだ。
2023年12月25日岸田内閣の支持率下落が止まらないーー。時事通信が8~11日に実施した12月の世論調査によると、岸田内閣の支持率は前月比4.2ポイント減の17.1%となり、2012年12月の自民党政権復帰後の調査で最低を更新。ついに初めて1割台に落ち込んだ。「時事通信の支持率は低めに出ると言われていますが、それでも支持率が2割を下回るのは、民主党政権が誕生する直前の09年の麻生内閣以来です。過去に支持率10%を下回った内閣は、消費税を導入した竹下登内閣と、水産高校の練習船が沈没した“えひめ丸事故”の報告を受けたのにゴルフを続けたとの報道を発端に、過去の度重なる失言も相まり支持率を急激に落とした森喜朗内閣のみ。あと1つでも何か起きれば、岸田内閣も1桁台が見えてくるかもしれません」(政治部記者)立憲民主党の泉健太代表は13日、衆院本会議での内閣不信任決議案の趣旨弁明に立ち、岸田首相に「一刻も早く内閣総辞職を求める。それをしないなら、衆院を解散し、国民に信を問うていただきたい」と総辞職を求めた。自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題では、岸田総理は14日、安倍派の大臣4人を事実上更迭、安倍派幹部の萩生田光一政調会長も政調会長の辞表を提出した。22年秋にも、後援会の政治資金収支報告書への不適切な記載などが表面化した寺田稔総務相、旧統一教会との関係が問われた山際大志郎前経済再生相、法相の職務を不適切に発言した葉梨康弘前法相が辞任。1カ月で3人の閣僚が事実上更迭される事態となるなど、岸田内閣の“辞任ドミノ”は一度ではない。「過去には、1974年に田中角栄首相が公共工事予定地を事前に買って高値で売り抜ける“金脈問題”で辞任。2001年に森内閣が事故対応後の批判や失言からの支持率急落で首相を辞任。2010年、鳩山由紀夫内閣は米海兵隊の普天間基地移設問題と、自身の献金問題で辞任。2011年、菅直人内閣は東日本大震災への対応などで批判を浴びて政権が失速し辞任など、何か問題が起きれば潔く辞任する人も多かった。閣僚の“辞任ドミノ”でも、3人の閣僚が辞任した第1次安倍内閣や、同じく3人の閣僚が辞任した麻生内閣らも、同じように相次ぐ閣僚辞任によって、政権を手放しています。閣僚の“辞任ドミノ”は体制を立て直す猶予がなくなり、崩壊につながるほどのダメージになります。今回の政治資金疑惑は岸田政権のみならず自民党にとっても大きな痛手であり、これからさらに支持率も大きく下落するでしょうが、岸田さんは今のところ辞める気配はありません」(政治部記者)SNS上では岸田首相がなぜ辞めないのか不思議がる声も上がるほど。《言葉選びも出来ない状態の岸田さん。辞めるしかないのに。なぜ、辞めないのか?教えて欲しい。自分だけかな?》《岸田総理大臣に8人に1人がダメだ!と言ってるのに総理大臣を辞めないのは何故?》《岸田の支持率なんて本当は一桁だろ?この支持率で辞めないとか、どんだけ面の皮厚いんだよ》《まだこれでも総理大臣を辞めない岸田さんてすごいな…強いな。こういう空気読めない人がみんなを不幸にするのよな》《これでもまだ辞めない岸田歴史に汚名を残す気か》
2023年12月15日岸田首相の政治団体の政治資金収支報告書を見ると高額な“会合費”が並ぶ。いったいどんなお店で、誰が使っているのだろうか……。物価高騰のあおりを受け、一般庶民は必死で生活費を切り詰めている。にもかかわらず、岸田首相をはじめこの国のトップたちは、まるでバブル真っただなかのような贅沢を極めていることがわかった。岸田文雄首相(66)ほか、大臣クラスが代表を務める政治団体の政治資金収支報告書(’22年分)によると、“会合費”の名目で、高級料亭などに1回あたり10万円を超える支出をしていたケースが120件も見つかったからだ。(23年11月24日付毎日新聞による)なかでも、最も支出が多かったのが、岸田首相の政治団体「新政治経済研究会」。22年の“会合費”(飲食費)は、コロナ控えがあった前年度の約30倍に膨らみ、なんと合計1千804万円にものぼった。そこで本誌では、同政治団体の政治資金収支報告書を改めて精査し、高額な“会合費”を21件洗い出した。すると、1回あたりの出費額が、「日比谷聘珍樓」51万6千340円、「割烹 濱田家」93万7千992円など、目を疑うような数字が並ぶ。■怪1:岸田首相が出席したのはわずか2件?いったい、どんな店なのか。たとえば「日比谷聘珍樓」は、御所に近い日比谷公園のそばにある日本最古の高級中華料理店として有名だ。人気メニューの「上海蟹肉入りチャーハン」は、4千400円とセレブ価格。日々、多忙を極める首相が、これほど頻繁に高級料理店での“会合”に出席できるのか。過去の首相動静と照らし合わせてみると、21件のうち首相が参加したとされる会合は、ホテルオークラ東京内の中華料理店「桃花林」(22年1月21日/49万5千90円/木原誠二官房副長官(当時)と食事)と、居酒屋の「やひろ丸新橋港」(22年11月7日/28万8千382円/閣僚たちと慰労会)の2件のみ。参加者が明記されないので、あくまでも首相動静に照らし合わせての予想になる。いったい、これらの“会合”には、誰がどのような目的で参加しているのだろうか。政治と金の問題に詳しい神戸学院大学法学部教授の上脇博之さんは、「あくまで一般論」と前置きしたうえで、こう推察する。「首相の選挙区から後援会の人たちが上京した際に、“接待”として使われるケースが多いのではないか。首相は忙しくて参加できないので、秘書や職員が代わりにもてなしているのでしょう。純粋な“会合”であれば会議室を使えばいいし、“接待”でも割り勘にしてポケットマネーで出すべきです」■怪2:岸田首相の長男が代わりに出席?さらに、政治ジャーナリストの鮫島浩さんは、「忙しい首相の代わりに、妻子などの身内が参加することもある」とし、こう続ける。「岸田さんの場合、身内であり秘書官でもあった長男の翔太郎さんが代わりに出席していたことは、ほぼ間違いないでしょう。官房機密費を使うことも多いですが、政党資金から落としている可能性も十分ありえます」(鮫島さん)20年から父の公設秘書を務め、岸田氏が首相の座についてからは内閣総理大臣秘書官となった岸田翔太郎氏。ところが昨年末、岸田首相も公認の“親族忘年会”を首相公邸で開催。辞職したことは記憶に新しい。かりに、こうした豪遊を政治資金で行っていたとしても、私たちには知るすべがないという。「政治資金収支報告書には参加者を明記する義務がないのでわかりません。政治資金の透明性を担保するためには参加者を明らかにするべきです」(鮫島さん)政治団体の資金源は、おもに政治団体からの寄付や、企業に購入してもらった、いわゆる“パーティー券”収入がメイン。税金じゃないならいいのでは?と思いがちだが、前出の上脇さんは、「税金と同様に扱うべき」と、厳しい目を向ける。■怪3:公職選挙法の寄付行為の禁止に抵触?「なぜなら、自民党本部には、税金が原資の“政党助成金”が潤沢に交付されていて、実はバブル期以上にお金に余裕がある。だからこそ、自民党議員の政治団体は、自分たちが集めたパーティー券収入などを好き勝手に使えるのです」(上脇さん)つまり、“会合”と称して豪遊できるのは、私たちの税金が党に交付されているからこそなのだ。「政治腐敗の温床となっている企業の献金やパーティー券購入を禁止し政党助成金を廃止すべきです」(上脇さん)さらに、こんな問題も……。「“会合”で、政治家が有権者に食事などを奢っていた場合、公職選挙法の寄付行為に抵触する可能性もあります」(上脇さん)実際のところはどうなのか。「新政治経済研究会」に問い合わせてみたところ、「政策立案などに資するため、日々有識者などと情報収集や意見交換を法令を遵守して行っているところです」との回答があった。庶民感覚とかけ離れた政治をしているかぎり、国民の信頼を得ることはないだろう。
2023年12月07日経団連の十倉雅和会長(73)が、またも国民感情を逆撫でしているようだ。「報道各社の世論調査では、岸田内閣の支持率が軒並み下落し、内閣発足以降最低の20%台という散々の結果となっています。これについて、十倉会長は11月20日の会見で、『なぜこれで支持率が上向かないのか私も不思議だ』と発言。『一つ一つの政策はいいことをしている』と岸田政権を好評価したうえ、『外交でも成果があるのに、それが数字に表れないのはどういうことなのか。むしろ皆さんにお聞きしたいぐらいだ』とコメントしていました」(経済部記者)十倉会長の発言といえば、たびたびその政策に対するスタンスが波紋を広げている。9月19日の会見では、少子化対策の財源について「若い世代が将来不安なく、安心して子どもを持つには全世代型の社会保障改革しかない。それには消費税などの増税から逃げてはいけない」と発言し、SNSでは《その前に法人税から逃げるなよ》などと猛反発を食らった。さらに、10月10日に発表した政治献金の判断基準となる政策評価で岸田政権の与党、自民党に対し「大変評価している」と最大限の評価を与えた一方で、少子化対策の財源をめぐっては、“消費税増税”を検討するよう改めて同党に求めたことから、SNS上では再び《少子化対策で増税?》《国民の敵だろ》などと、更なる批判を浴びた。そして11月6日の会見では、大阪・関西万博の会場建設費が当初のほぼ2倍となる最大2350億円に膨らんだことについて「やむをえない」と強調。建設費が約350億円かかる“木造リング”についても「ぜひやりたい」と意欲を示し、SNSでは《自費でやれ》《庶民を怒らせる天才》などと、大ブーイングを受けるハメになった。発言するたびに国民感情を煽りまくりの十倉会長だが、今回の「なぜ岸田内閣の支持率が上向かないのか不思議」発言も漏れなくX上で総ツッコミ状態に。《自分たちの儲けしか考えない経団連の言いなりだからだよ》《いやいや、こっちはなぜ不思議と思ってるのかが不思議だよ。なぜそんなに鈍感でいられるの?》《政権や経済団体という“上層”と大多数である一般の“中低層”の認識のズレが露になった。日本の多くは中低層であるため【支持率】は当然ながら上向かない》《あなたの消費税増税発言も支持率低下に凄い協力してるw》《国民が何処を向いているのか見当もつかない経団連の会長って本当に必要な存在ですか?言外に国民を馬鹿にしてませんか?》次はどんな発言で岸田政権の支持率に“貢献”するのだろうか。
2023年11月21日生成AIの技術を悪用し、政治家や芸能人などがまるで話しているかのように加工したフェイク動画。岸田文雄首相(66)が卑猥な言葉を話しているフェイク動画がXに投稿され、波紋を呼んでいる。話題になった動画は、岸田首相が取材に答えている画像の口元だけが動いており、話し方や声も似ているが、その内容は卑猥な言葉を話している。そして、画面右上には実在する日本テレビの報道番組『日テレNEWS24』のロゴ、中央下部には「BREAKINGNEWS」と書かれたテロップがあり、一見すると本物の報道番組と見紛うもの。読売新聞によると、今年の夏に動画サイトに投稿されたもので、30秒ほど切り抜かれたものがXで11月初旬に拡散した形だ。こうした事態を受けて11月4日、日本テレビは、ロゴを無断で使用されたとして番組を通じて抗議文を発表。「放送、番組ロゴをこのようなフェイク動画に悪用されたことは到底許すことはできません」とし、「フェイク動画について今後も必要に応じてしかるべき対応をしてまいります」と厳しい態度をみせた。この対応に慌てたのか、同日に投稿者を名乗る人物が、Xに《日本テレビさま岸田総理のAIフェィク動画は全て削除させて頂きましたのでどうか訴訟等は停止してください》と投稿。さらに《私には日本テレビの業務を妨害する意図はありませんし攻撃をする意図もございません。全て削除し平に謝罪させていただきます申し訳ございませんでした》と続け、悪意を持って動画を作成したわけではないと弁明した。その後も《俺がロゴの無断使用、そして日テレの放送だと誤認させてしまった可能性があることに対して弁明し、平穏な生活を取り戻したいだけなのよ》などと綴り、自ら日本テレビの視聴者用の意見フォームに謝罪文を送ったことも明かしていた。5日時点では日本テレビからの連絡はなかったようだが、今後の投稿者への対応などについて6日、本誌が日本テレビに問い合わせると、翌日に次の回答があった。「フェイク動画については、日本テレビはこれまでもホームページやニュースで詐欺被害の防止を呼びかけるなどしており、今後も必要に応じて然るべき対応をしてまいります」果たして、投稿者が支払うフェイク動画の“代償”は――。
2023年11月07日2023年11月4日、歌手の木村カエラさんがInstagramを更新。娘さんとの『デートショット』を投稿し、反響を呼んでいます。木村カエラ、娘とのデート写真に反響この日、「リトルプリンセスとデート」とつづり、娘さんとのデートを満喫したことを報告した木村さん。カフェでのランチやワークショップ、プリントシール機などで楽しむ様子を複数枚投稿しました。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る KAELA KIMURA(@kaela_official)がシェアした投稿 木村さんは、俳優の永山瑛太さんと結婚後、2010年に長男、2013年に長女を出産。Instagramでは、たびたびお子さんたちとのほほ笑ましい日常を投稿しており、ファンからはうらやむ声が上がっていました。この日の投稿には、娘さんが撮影したと思われる木村さんのキュートな1枚や、ワークショップを楽しむ娘さんの手元、プリントシール機で幸せな表情を浮かべる木村さんなど、親子の楽しい1日が垣間見れるショットが多数。投稿の最後で木村さんは「さいこー」と繰り返しており、よほど楽しい1日だったのでしょう。かわいらしい親子の日常に、ファンからは「楽しそう」「うらやましい」といった声が相次ぎました。・かわいい親子なんだろうな、素敵。最高のママですね!・こんなにかわいいお母さんとデートができるなんて、娘さんがうらやましい。・幸せのおすそ分け、ありがとうございます!私もカエラちゃんとデートがしたいです!また、投稿の最後に付いた『#おかんとデート』というハッシュタグに反応する人も。「こんなおかんになりたい」「おかんかわいすぎます」といった声が寄せられています。この日のデートは、木村さん親子にとって大切な思い出の1つとなったことでしょう![文・構成/grape編集部]
2023年11月05日直近の調査で支持率が過去最低を記録するなど、厳しい局面を迎えている岸田内閣。しかし、岸田文雄首相(66)が放った“宣言”がさらなる顰蹙を買うことに――。11月2日夜、記者会見に臨んだ岸田首相は、デフレ脱却の瀬戸際にあるとし、国民の可処分所得を最大化するために、来年6月に向けて所得税と住民税で合わせて4万円の定額減税を行うことを説明。さらに、住民税が非課税となっている低所得者層には7万円の給付をする予定であることを発表した。経済対策に強い意気込みを見せた岸田首相だが、記者から「増税メガネ」と批判されているいることへの見解が問われる場面が。すると、「増税メガネと呼ばれていることは知っている」としたうえで、こう答えた。「どんなふうに呼ばれても構わないと思っています。どんな呼ばれ方をしようとも、やるべきだと信じることをやる。こうした姿勢はこれからも大事にしていきたい」「増税メガネ」という批判に対して“無視”して、信じた道を貫くという強気な姿勢を見せた岸田首相。しかし、岸田首相といえば、就任当初から「聞く力」をアピールしてきた。「21年の自民党総裁選に出馬した際に岸田首相は『民主主義で最も大切な「国民の声」を丁寧に聞いていきます。これを全ての出発点にします。私自身が、現場に足を運び、国民の皆さまの声を聞き、政策に反映していきます』と宣言。その後も、会見などで国民の声に寄り添う姿勢を見せ、政権発足から2年を迎えた今年10月にも『聞く力と決断し実行することのバランスが政治に求められる』と語っています」(全国紙政治部記者)「聞く力」から一転して、批判“無視宣言”を放った岸田首相に、ネット上では怒りの声が。《国民の声を聞く気が無いと認めましたね。国民の声が聞こえていれば消費税減税やトリガー発動などやるはずですが結局その気は無く、中途半端なバラマキついでに自分たちの給与はバラマキ額以上のアップと。国民の声を聞かない国家のトップなど独裁者となんら変わりませんから、いつまでその命がもつのか興味深いです》《確実に独裁宣言じゃないですか?増税メガネその人の「やるべきだと信じることをやる」その考え方が、中央所得層や現役世代に対して宣戦布告してるのも同然なのですよ。今のところ、現職総理大臣に対して自分が良いと思う箇所が何一つありません》《「どんなふうに呼ばれても構わない」というのは、国民の声を聞く気がないと言えるのでは?そう思われているならそう思われないように今やっていることの必要性や将来性が伝わるようにきちんと話をするべきだし、していて伝わならないならなぜ伝わらないか、自分が間違っていないかを見直す必要もあるだろそれをしないで強行すれば信用がなくなるのは当然》《いよいよ化けの皮が・・・ いや今までも化けられてなかったけども》
2023年11月03日まさかのタイミングで提出された“給与引き上げ法案”が、国民の逆鱗に触れている。臨時国会が開会した10月20日に岸田内閣が提出したのが、閣僚らを含む給与引き上げ法案「特別職の職員の給与に関する法律」の改正案だ。「今年の人事院勧告で一般職の国家公務員の給与が引き上げられるのに合わせ、“特別職”の給与も上げるという内容です。特別職には自衛官や裁判官など以外に、首相や閣僚なども含まれています。今回の法案が成立すると、首相が年間約46万円の賃上げに、大臣が約32万円の賃上げとなるのです。自衛官らの給与を上げるのは理解できますが、このご時世に“首相の給料が上がる”というのは見え方として最悪です。そのあたりを配慮すればよかったのですが……」(全国紙記者)岸田文雄首相(66)は、11月1日午前中の参院予算委員会でこの法案をめぐり野党から「見直し、または取り下げ」を求められた。しかし、自身の給与の3割を国庫返納していると、「国民の皆さんから不信を招かないように、努力を続けていきたい」と、法案の取り下げは行わない考えを示した。このまま法案が通れば、岸田首相の給与は国庫返納分を差し引いても年間約30万円の給与アップとなる。SNS上では岸田首相の振る舞いに怒りの声が渦巻いている。《己が私利私欲を肥やす事しか考えんのか。国民は奴隷じゃない》《増税メガネには、庶民は見えてないようですね》《不信ならないように努力?努力を見せたらお前らは給料が上がるんか!?》そもそも、岸田首相の資産状況からは30万円にこだわる必要性が全く見えてこない。2021年に岸田首相が第1次内閣発足時に申告して公開された保有資産は、東京都渋谷区、静岡県伊東市、広島市に所有する土地や建物が計1億7595万円で、定期預金は1千万円。妻の裕子さんの広島県三次市の不動産2273万円と乗用車1台を合わせると2億868万円だ。「岸田首相の祖父の代から所有している渋谷区神宮前のマンションは、明治神宮前駅徒歩2分、原宿駅徒歩5分の超好立地にあり、故・宮澤喜一元首相のご自宅もあったような一等地です。2LDKの場合だと現在の参考価格は1億7000万円ほどになるでしょう。都内の地価は’21年よりも上がっているので、広島、静岡の土地と合わせると現時点では申告時の額を上回る可能性もあると思います」(不動産関係者)岸田首相の“上級国民ぶり”は資産だけにとどまらない。「岸田首相といえば、先月にはスーパーの視察で野菜や肉のコーナーを見て『確かに高くなっている』と発言し、《絶対前の値段なんて知らんやろ》と呆れられていたばかり。また、同月の予算委員会の答弁でも『より困っている方に的確に給付を”与える”』と発言し、あまりの上から目線発言に大顰蹙を買うことに。さらに、昨年12月に石川県の漁業組合が持参したズワイガニを食べたPRの際も『すごいお金持ちになった気分』と発言し、国民の感情を逆撫でしていました。麻生太郎副総裁ほどのお金持ちではないにしろ、それでも3代続く政治家家系に育った岸田首相。庶民の感覚は本気でわからないんだと思います」(前出・全国紙記者)今回の“給与引き上げ法案”、出すか出さないかは、岸田内閣の判断だ。 岸田首相にとっては、“たった30万円の年収アップ”で失うものが大きすぎはしないだろうかーー。
2023年11月01日10月20日に“期限付き”の所得税の減税を検討するように指示を出した岸田文雄首相(66)。収入にかかる所得税を減税することで、自由に使えるお金を増やす狙いだ。しかし、元経済産業省官僚で政治経済評論家の古賀茂明さんは、こう指摘する。「短期的に、国民生活を改善する効果はあるかもしれませんが、長期的に見れば、税収を減らすことで国の借金を増やし、将来にツケを回す結果になります」所得税を減税するなら、歳出の削減や大企業に負担を求める政策も行うべきという。「国民の支持を得られない大阪万博は中止にすべきです。また、円安でボロ儲けの輸出大企業に臨時増税して、円安で苦しむ庶民の支援策の財源に充てれば、財政負担を軽減できます」さらに、特定の目的のためにお金をプールしておく“基金”の膨張も問題だという。研究開発などを名目に、国が補助金をつぎ込んで作られる“基金”だが、岸田政権下でその額は急激に増え、2022年度末の段階で、残高は16兆円にも膨らんでいたという。なぜ、ここまで膨張したのか。「一つには、政府が予算規模を大きく見せたいからです。何十兆円予算を組みました、ということが国民へのアピールになる。つまり“やってる感”の演出です。とくに基金の場合、国民に配る給付金と違ってすぐに使わなくてもかまわない。だから“見せ金”としての効果があるんです」そのうえ、大企業などに恩を売ることもできるという。「基金の受け皿は、大企業や大学、研究所などですから、基金を積んでおけば選挙の際の票集めにもなる。いわば賄賂みたいなものです」百歩譲って、こうした基金が、将来的に国民のために使われるならいいが……。「予算規模を膨らませるためなので、中身は二の次。予算“ありき”で作られた基金ですから、大部分が無駄になる可能性が高い。しかし予算を余らせると、官僚は『失敗した』と責められるので、無理にでも使おうとします。結局、国民の役に立つことはなく、特定企業の“補助金”のように使われるのではないでしょうか」このような無駄な歳出を放置したまま、行われようとしている所得税の減税。「現状でも、GDPの約2.6倍もの借金がありますが、その額はますます増えていくことになります。物価の上昇を止めるには、欧米諸国のように、金利を上げる必要があります。しかし、巨額の借金を抱えた日本は、金利を上げると、国債の“利払い費”が急増してしまう。有効な物価高の対策が打てない状態なのです。一方、諸外国との金利差は円安を進行させる。今後も、輸入品の価格が上がり、物価高は進行していくでしょう」ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんは「残念ながら、“自己責任”で何とかするしかない時代にきている」と語る。「物価高が進行するなか、資産を銀行に預けているだけでは、“もはやリスク”。お金の価値が目減りしていくだけです。貯蓄を目減りさせないために、iDeCoやNISA口座を使い、リスクを抑えた積立投信で、資産運用していくしかありません。とはいえ、50代前半は、まだまだ働き盛り。子育ても終えて貯蓄に回せるお金が増えるので、希望はあります。厳しいのはすでに定年退職をした世代。ふたたび働き始めるか、抜本的な支出の見直しが急務です」
2023年10月27日“増税メガネ”と揶揄される岸田文雄首相(66)。そんな首相が目論むのは、私たち主婦の年金の狙い撃ちだ。さらに“悲しい円安”も家計を直撃してーー。「(第3号被保険者について)抜本的に制度を変えないといけない」“増税メガネ”が、暴走宣言か。10月5日、東京都内の視察先でこう述べた岸田文雄首相(66)。年金博士こと社会保険労務士の北村庄吾さんが解説する。「第3号被保険者(以下、第3号)は、専業主婦の“無年金”を解消するため1986年に始まった制度です。厚生年金に加入している会社員や公務員の配偶者は第3号となり、“年収の壁”を越えなければ、保険料を払わなくても、将来、基礎年金を受給できる制度です。男性が働き、女性は家事、育児、介護を担うことを前提として作られた仕組みでした」これが、第3号が「主婦の年金」といわれてきた理由だ。しかし、専業主婦世帯は年々減少し、1990年代半ばには共働き世帯が上回るようになった。厚生労働省によると、現在第3号は763万人いるという。「国は人口減少による人手不足の解消に、専業主婦やパート主婦の労働力を利用したいと考えています。第3号をなくしたいのが本音なのです。しかし、以前は男女であからさまな就業差別はありました。だいぶ改善されたにせよ、今もその傾向は続いています。また、育児や介護で働きたくても外に出られない女性も多くいます。そんな声は無視して、政府は“女性の社会進出”と耳ざわりのいいことを言って、働かない主婦は“悪”という風潮を作ってきました。『専業主婦優遇』『不公平』を旗印に、岸田首相は’25年に行われる年金制度改正で第3号の廃止に突き進んでいます」(北村さん)岸田首相が前のめりになれるのは、今年5月に日本最大の労働組合の全国組織「日本労働組合総連合会(連合)」の芳野友子会長(57)が、第3号制度の廃止要請を検討していると発言したことも大きいという。全国紙記者が語る。「連合の組合員の妻にも、第3号制度の恩恵を受けている専業主婦はたくさんいます。連合は、これまで第3号の廃止を声高に言うようなことはしてきませんでした。しかし、10月6日に2期目の続投が決まった芳野会長は、明らかに第3号を目の敵にしています。芳野会長は自民党との距離が近く、岸田首相と制度の廃止を画策していると思われてしかたありません。政府としては連合の要請を根拠に、労働者の理解は得られたと宣伝するつもりなのでしょう」仮に、第3号が廃止されると、サラリーマンの妻は、国民年金の保険料を月1万6520円、年間で約20万円払う必要が生じる。妻に収入がない場合は、夫が妻の保険料を払うことになる。ただし、保険料は「社会保険料控除」の対象となるので、夫の所得税や住民税の支払額が減るため、実質的な家計での負担額は年間約20万円より少なくなる。しかし、それでも年収400万円世帯で16万8240円、年収600万円の世帯では15万8240円も負担が増えてしまうのだ。「本来は保険料を支払わなくても受け取れたのに、保険料を負担せねばならず、なおかつ将来受け取る年金額も多少増えるぐらい。何より、この先の見えない物価高の時代に、年16万円も手取りが目減りするインパクトは大きいでしょう」(北村さん)■男女の賃金格差や待遇差の改善が先第3号の廃止が抜本的な社会保障対策ならまだわかるが……。「企業側の人手不足に対応するための経済対策にすぎず、その実態は単なる専業主婦いじめです」そう語るのは経済アナリストの森永卓郎さんだ。「そもそも国は第3号は専業主婦優遇ではありません。ところが、『配偶者控除』を縮小するなど“専業主婦いじめ”を繰り返し、無理やり女性を、低賃金で待遇の悪い非正規雇用という労働市場に引っ張り出してきました。そのうえで、国は、正当な賃金を払ってもらえない、適切に処遇されないという女性の声を今まで放置してきたのです」第3号にとどまるための「働き控え」の対策として、政府は“年収の壁”のひとつである106万円を超えたパート主婦の手取り収入が減少しないよう、10月から企業に助成金を支給する制度などを導入しているが……。「夫婦がどのような労働分担をするかは、それぞれの家庭が判断すべきです。専業主婦に過重な負担を課すことで、政府が家庭のライフスタイルに介入すべきではありません」(森永さん)今後は、さらに“主婦いじめ”が加速しそうだと、森永さんが指摘する。「社会保険料の収入を増やしたい岸田首相にとって、763万人いる第3号が月額1万6520円の保険料を払うことになれば、年約1兆5千億円も社会保険料が増える。岸田首相にとって抜本的な改革とは、専業主婦からの増税。吸い上げられるところから吸い上げようというだけです」「女性の社会進出」や「不平等の解消」という建て前の向こうに、“増税メガネ”の本音が透けて見えるようだーー。
2023年10月26日岸田文雄首相(66)が10月23日、第212回臨時国会の所信表明演説に臨んだ。岸田首相は今後3年程度を「変革期間」と位置づけ、持続的な賃上げや設備投資の拡大を実現するための支援を集中すると表明。さらに、こう語った。「私の頭に今あるもの、それは『変化の流れを絶対に逃さない、つかみ取る』の一点だ」「一丁目一番地は経済だ」賃上げ税制を強めるための減税措置を実行するとも言い、11月初旬にもまとめる経済対策に関して「変革を力強く進める供給力の強化と、不安定な足元を固め物価高を乗り越える国民への還元の2つを車の両輪とする」と述べた岸田首相。ところが、力強く語る岸田首相に対して異論を唱えた人物がーー。それは立憲民主党の小沢一郎議員(81)だ。小沢議員はX(旧Twitter)で、岸田首相に対してこう反論した。《所信表明演説。「私の頭に今あるもの、それは『変化の流れを絶対に逃さない、つかみ取る』の一点だ」。もはや全てが意味不明な総理の妄想。ポエムの他は中身ゼロの官僚の作文。この内容ではますます社会は壊れ、人口は減る。日本を滅ぼす岸田内閣を一日も早く終わらせる必要》また岸田首相は今回の所信表明で「経済、経済、経済」と3回強調し、「何よりも経済に重点を置いていく」「持続的で構造的な賃上げを実現するとともに、官民連携による投資を積極化させていく」と話した。このことについても小沢氏は厳しく糾弾している。《「経済ダメ、経済ダメ、経済ダメ」が正解。いま経済が一番ダメ。1ドル150円の円安→物価高→実質賃金下落。総理が続ける異次元緩和が原因。ダメな経済の元凶がもはや何を言っても無駄。総理は妄想ではなく現実を見るべき》小沢議員からは散々な言われようだがーー。岸田首相には“酷評を聞く力”があるだろうか?
2023年10月23日“増税メガネ”と揶揄されている岸田首相。支持率が低迷するいまこそ、経団連と財務省に操られて暴走増税の危険が高まっているというーー。■財務省の本音は消費税19%「若い世代が安心して子どもを持つには、全世代型の社会保障改革しかない。それには消費税などの増税から逃げてはいけない」9月19日、記者会見でそう述べたのは、日本経済団体連合会(経団連)の十倉雅和会長だ。国民に幅広い税負担を求める一方で、経団連が発表した2024年度税制改正に関する提言では、企業が稼ぎ出した利益にかかる法人税は「“減税”して投資を促進すべき」と求めている。「経団連は、自分たちが儲けることしか考えていないので、もう何十年も一貫して〈法人税を下げる代わりに消費税を上げろ〉と要望しています。しかし、このタイミングであえて言及するのには、ワケがあるんです」そう指摘するのは、政治ジャーナリストの鮫島浩さん。その“ワケ”を次のように説明する。「9月の内閣改造で支持率が上がれば、岸田首相は10月に解散総選挙に踏み切るのでは、と噂されていました。経団連は自民党を支援していますから、さすがに選挙前に支持率を下げるような消費税増税は言いにくい。しかし、改造後も支持率は上がるどころか下落。もう解散総選挙はない、と踏んで消費税増税に言及し始めたのでしょう」消費税は何パーセントに増税されるおそれがあるのだろうかーー。「財務省は消費税19%をもくろんでいる」と明かすのは、元国税調査官で、『消費税という巨大権益』(ビジネス社)などの著書もあるフリーライターの大村大次郎さんだ。「国際機関のOECD(経済協力開発機構)は2018年に、〈日本の消費税率は将来的にOECD加盟国平均の19%まで引き上げる必要がある〉と提言し、これを新聞が報じました。本来、OECDは日本の消費税に関心はありませんから、財務省が働きかけて提言させたのは明白です。日本はOECDに多額の拠出金を出しているので、財務省はOECDに影響力を持っているのです」(大村さん)■50代世帯は月2万円の負担増仮に消費税19%が現実のものとなれば、家計の負担はどれほど増えるのか。’22年の総務省「家計調査」の50〜59歳、2人以上世帯の消費支出をもとに試算した。現在、消費税10%のものは19%に、軽減税率が適用されているものは15%に増税されると仮定した場合、家計の負担は年間で約24万7000円、月間で約2万円も増加することになる。これまで財務省は、〈消費増税は、少子高齢化で増大する社会保障費を賄うために不可欠〉と繰り返してきた。そのため、「消費税アップはやむなし」と、考える人も多い。しかし、大村さんはこう指摘する。「社会保障に回っている消費税は、ごくわずかです。消費増税の代わりに引き下げられてきた“法人税”や、高所得者ほど多く課せられる“所得税”などの減税分を穴埋めするために充てられてきました」一般会計財政の推移(財務省)を見ると、消費税が導入された1987年から2023年までの36年間で、予算規模は30%以上拡大しているにもかかわらず、法人税と所得税の税収は約10兆円減。代わりに消費税の税収は23.4兆円にも増大した。大村さんは「日本の消費税は世界でもまれな不平等な税制だ」と指摘する。「消費税は公平でいい税金だと思っている方も多いですが、ダイヤモンドとトイレットペーパーの消費税率が同じ、という国は日本ぐらいでしょう。他国は、ぜいたく品には高い税率をかけ、食品や日用品など生きるための必需品には0%という国も少なくありません。そうしなければ、貧しい人ほど収入に占める消費税の負担率が高くなり、富の再分配機能が働かなくなるからです」■不人気が続けば増税リスクが高まる世界的な物価高となっている昨今、ドイツをはじめ消費税を減税する国は増えている。にもかかわらず、なぜ経団連や財務省は、かたくなに増税を推し進めるのかーー。「財務省のキャリア官僚にとって、安定財源となる消費税は巨大権益です。一方、財務省と経団連は密接に連携していて、キャリア官僚の多くが、退職後に経団連所属の超一流企業に天下りします。そうなれば、たいした仕事をしなくても生涯収入8億〜10億円の世界。財務省と経団連の利益のために、法人税には手を付けずに、消費税の増税を目指すのです」(大村さん)国民生活の破壊につながる消費増税。これまで将来的な増税の可能性について、含みを持たしてきた岸田文雄首相。今後、消費税の増税を実行するのだろうか。前出の鮫島さんは、「このまま岸田政権の人気が低迷し、解散総選挙ができない状態が長く続けば、むしろ消費増税に踏み切るリスクが高まる」と言う。「経団連や財務省にしてみれば、〈選挙がないうちに不人気な政策をやってもらおう〉と考えるでしょう。一方の岸田首相も、財務省を味方につけたほうが来年の総裁選にトクだと判断すれば、〈消費増税への道筋をつける代わりにライバル候補の資金源を調査しろ〉などというようにウラで財務省と手を握り、政権安泰を図ろうとする可能性も否定できません」国民不在の増税議論。“増税メガネ”の暴走を許してはいけない。
2023年10月11日1996年に結成し、「東京」や「ばらの花」など数々の名曲を発表してきたロックバンドのくるり。発売したばかりのアルバム『感覚は道標』には、岸田繁と佐藤征史、そして結成当初のメンバーである森信行が参加。また、伊豆で行われたアルバム制作現場に密着した、くるり初のドキュメンタリー映画『くるりのえいが』が公開されることも大きな話題となっている。――なぜドキュメンタリー作品を作ろうと思ったのですか?岸田繁(以下、岸田):バンドのドキュメンタリー作品って諸外国のものも含めていろいろあって。ストーリーが盛りめ、というかゴシップ的な興味をそそるものが多いと思うんですけど、もうちょっと音楽に寄った映像作品を作りたいなということは、前から思っていたんです。そこに、ちょうど映画のお話をいただいたので。曲ができるところからレコーディングまで、わかりやすく組み立てたものにしたいなと。実際、完成した映像を観て、うーん、わかりやすい!って思いました(笑)。あれ以上でもあれ以下でもないという感じで、シンプルにまとまったな、という印象です。――オリジナルメンバーで楽曲を作ることにしたのはなぜですか。岸田:セッションめいたものをやる機会は度々あって。僕らはパーマネントなドラマーがいないバンドで、今は、曲を作る時は僕が作ったデモを佐藤とやりとりしながら構築していくという仕上げ方を緻密にやるんですけど。そうじゃなくて、昔、バンドを組んだ時くらいのソングライティングのやり方に一度、立ち戻ってみよう、そのために彼(森さん)を召喚したいよね、みたいな話が出ていたんです。3人はソウルメイトでもあるので、その感じも含めて映画の題材としても面白そうかなと思いました。――なぜ、当時の曲作りの仕方に立ち戻ろうと考えたのですか。岸田:バンドの作品は、たとえば映画のサントラなどテーマのあるものとは違い、私小説的な面があると思っていて。エゴイスティックな作品を一人で作っていると、一人でしりとりするような感じになるんですけど。今はそれを3人のセッションでやったほうがいいなと思ったんです。自分の意図以外のものが入ってきて、そこに反応して、反応して…という感じで作っていく。「これやん!」「あ、よかった」みたいな感じで場が盛り上がって形になることがあるし、整合性のないものになったり、“何それ”みたいなことも起こる。それがバンドの醍醐味の一つです。あと、一応、実績を残しているこの3人でやったら、こういうものができるんじゃないか、みたいな期待もありました。――完成したアルバムを聴いてみて、いかがでしたか。岸田:思っていたよりも曲の振り幅があるなと。あとは、いいバイブスがあって、割とエネルギッシュというか。若い時だと少し幼稚になってしまうような部分も、おじさんだからちょっといい感じにエネルギーが音にちゃんと入っているかもな、とは思いました。若い時にしかできないこともあったと思うんですけど、普通っぽいことをやっているようで、こだわった部分はほんとにこだわったので。そう、この3人が揃うと、なんか合わないんです。良い意味でも、そうでない意味でも、いろいろなものがズレるというか。だからこその味も出ている感じもするし、はみ出した部分や悪ふざけも、そのままやっちゃっているので。最近は、自分で言うのもあれですけど、おとなしいというか、洗練こそ完成だと思ってやっていたんです。今回はそこに主眼を置かず、素材の味を活かしたり、形が悪いものも楽しむやり方をしています。個人的には洗練されたものも好きだし、土のついた大根みたいなものも好きです。(3人で写っている写真の森さんを指差しながら)いるといないとだと、全然イメージ違う気がするんですよね。――(笑)。岸田さんにとってメンバーとは、どんな存在ですか?岸田:この3人でいうと、“この3人がいるとすごいやろ”というのが大きいというか。というのも、音楽って勝ち負けじゃないんですけど、若い頃、ライブハウスでライブをしていた時は他のバンドに負けたくないという気持ちがあったし、対バンはバトルだったんです。特に、くるりはサークルの中で組んだバンドだから、しょぼい感じは嫌だなと思っていました。あと、“この組み合わせ、ありえへんやろ”という面白さもあったんですよね。3人共通の好みの音楽や性格的な一致点もなくはないんですけど、バラバラな感じが強かった。だから結局、一人が途中でいなくなっちゃったんですけど。さっき、「ソウルメイト」という言葉を使いましたけど、この3人で活動していたら誰かが「いい」と言ってくれて、自分たちでも手応えのある作品を作ることができたので。その実績とかを、もし誇りみたいなものに言い換えたとしたら、そういう誇りを共有している時代があった。この3人でやってなかったら、くるりは多分、この世に存在しなかったと思うので。だから、ただの友だちじゃなくてソウルメイト的というか。そして、メンバーということでいうと、この間、イベントで70歳くらいのバンドを見たんですけど。別に仲よさそうじゃないし、なんやろなと思ったけど、長くやっている人たちは自分の屋号とか楽曲にプライドを持っていると思うし、それが好きで集まっている感じがあるんじゃないかなと。僕は、群れるのが好きじゃないこともあって、何人かで何かをしたり仲がいいというのは、バンドしか知らないんです。横並びでセンターを決めるタイプのアイドルグループと違うことは、楽器が違ったりと役割が明確なところなのかな。そういう意味では、会社とか家族とかに近いようなものなんですかね。――岸田さんにとって音楽活動の軸となっていることは何ですか。岸田:バンドとしては、演奏をしていて楽しいということだと思います。ライブをやると、その2時間半が、自分の感覚としては一瞬で終わるんです。それが健康にいい感じがするというか、生きている感じがするというか。それがあるから、ライブをやりたいなと思いますね。あと、曲を作るとか音楽的な作業においてギアが一段ずつ入っていくと、なんか怪しいですけど、見えないものが見えてきたり、聞こえないものが聞こえてきたりとか…。やばいですよね(笑)。でも、いい匂いがしてきたり、冬なのに春みたいな気持ちになるようなことがあるから、いいなと。そういうことを仲間たちと共有できることも、本当に素晴らしいことです。くるりのオリジナルメンバーによるアルバム『感覚は道標』の制作現場を追いかけるドキュメンタリー映画『くるりのえいが』。伊豆にあるレコーディングスタジオでのセッションをはじめ、結成当時を振り返ったり、新作の方向性について語り合う姿も映される。佐渡岳利監督。10月13日から全国の劇場で3週限定上映、デジタル配信がスタート。きしだ・しげる1976年、京都府生まれ。作曲家。くるりのボーカリスト/ギタリスト。’98年10月にシングル『東京』でメジャーデビュー。『まほろ駅前多田便利軒』をはじめ『ちひろさん』、「リラックマ」シリーズなどの劇伴音楽制作のほか、交響曲などの管弦楽作品や電子音楽作品、楽曲プロデュースも手掛けている。トップス¥35,200(SIDE SLOPE/HEMT PR TEL:03・6721・0882)パンツ¥36,300(UNUSED/alpha PR TEL:03・5413・3546)シューズ¥19,800(PG/PLAYGROUND TEL:03・5738・1872)※『anan』2023年10月11日号より。写真・杉江拓哉(TRON)スタイリスト・森川雅代ヘア&メイク・川島享子インタビュー、文・重信 綾(by anan編集部)
2023年10月06日