聴く者の心を一瞬で掴み、感情を揺さぶり、いつまでも聴いていたいと思わせる、島津亜矢さんの歌。オリジナル曲はもちろん、さまざまなアーティストの楽曲の見事なカバーでもおなじみ。「歌怪獣」という愛称で呼ばれるなど、いま日本で一番歌が上手いといっても過言ではない彼女が、今年3月、「クイーン・オブ・ソウル」と名高いアレサ・フランクリンのカバー曲で世界デビューを果たした。――世界進出、おめでとうございます!島津亜矢さん(以下、島津):本当に恐れ多い感じがするんですけれど。でも、50歳を過ぎているのにこうした新しい、大きなことにチャレンジをするチャンスをいただいて。本当に今の環境と周りの方に感謝をしています。――7月24日にアルバムも発売されます。アレサ・フランクリンの楽曲との出合いを教えてください。島津:10年くらい前、デビューの時からお世話になっているレコーディングのエンジニアさんに、「アレサ・フランクリンの歌、絶対に合うと思うから聴いてみて」と言われ、忘れないよう携帯のリマインダーにメモしておいたんです。それをきっかけに、アレサさんを題材にした映画『リスペクト』を観たんですけど、その数か月後に今回のお話をいただいて。何かご縁があるのかなと思いました。過去の映像を見ると、可愛らしい声も、ぶっとくて腹の底に響くような声もお出しになるし、ゴスペルの方とセッションする時の魂の叫びとか、本当にすごいなぁと。だからこそ、どんどんプレッシャーになって、途中で見るのをやめたくらいです(笑)。――歌ってみていかがでしたか?島津:気持ちいい、というのが一番です。体の中から常に感情が湧き出てくるような感じでした。私、基本的にレコーディングに時間をかけたくないタイプで、10何曲を2日とかで仕上げていたんですけど、今回に関しては、1曲覚えるのに気が遠くなるような時間をかけた、そんな日々でした(笑)。英語もまったくできないですし。――信じられません…!島津:英語の歌詞を一度カタカナに直した上で、ご本人の歌を聴きながら微調整をしていきます。“昨日はこう聞こえたけど、今日は違うふうに聞こえる”という作業を何度も繰り返しました。しかも、普段使い慣れていない言葉にリズムとメロディがついているので本当に大変で。テンポが速い歌は何度聴いても口が動かず、本当に一言ずつ何十回も練習して、口と頭に覚えさせていきました。以前、YOASOBIさんの歌に挑戦した時も、言葉がたくさん詰まっていて、どこで息継ぎをしているんだろうと思ったけど、英詞はそれとも違うんです。常にアレサさんの歌のことが頭にあるので、夜中に目が覚めた時も頭の中で「Freedom~」って流れてきました。大変でしたけど、体の中に行き届くほどの達成感を味わわせてもらったのは初めてだったので、本当に財産です。――歌とストイックに向き合われているんですね。島津:母が「同じ人間にできて、あんたにできないわけがない」という育て方の人だからだと思います(笑)。私が小さい頃から演歌を聴かせ、おかげで物心がついた頃には演歌が染み付いていたし、北島三郎さんが大好きだったんですけど、他にもいろいろなジャンルの歌を聴く人で。車に乗ると西城秀樹さんや井上陽水さん、越路吹雪さんなどいろいろな方の歌が流れていましたね。歌番組で流れていた曲をメモして、私に「この曲がいいから。絶対、あんたに合うと思うから」と言って歌わせもするんですけど、勧める歌のほとんどが難しい。たとえば歌謡浪曲は、何十分もあるし、聴いたことのない言葉や節回しが出てくるので「できない」と言うと、「同じ人間ができているんだから、できる」と。自分で歌ってみなさいよと思いますけどね(笑)。でも、できないことが悔しくて、結局、頑張ってしまう。私の性格をわかっていたんでしょうね。母への“クソ!”という思いで、一つ一つ乗り越えてきた感じがします(笑)。――歌う時、マイクの位置がかなり遠くにあるように見えます。島津:自分の地声をしっかり聴いて、声の厚みや透明感などを感覚的に調整しながら歌いたいからです。近づけすぎると、マイクから出る声しか聞こえないので。イヤモニも、耳を塞ぐと今出している声が聞こえないから苦手なんです。アレサ・フランクリンの名曲を歌い上げたカバーアルバム『AYA’s Soul Searchin’‐Aretha Franklin‐』を7月24日にリリース。音楽番組での圧巻のパフォーマンスがSNSで話題となった「Think」をはじめ、「Respect」「A Natural Woman」、唯一の日本語詞オリジナル曲「いつでもふたり」など全9曲を収録。¥3,300(ワーナーミュージック アトランティク・ジャパン)しまづ・あや1971年3月28日生まれ、熊本県出身。’86年に『袴をはいた渡り鳥』でデビュー。演歌の道を歩みながら、第69回NHK紅白歌合戦で歌った「時代」をはじめ、テレビの歌番組などで披露するカバー曲の歌唱も大きな話題となっている。最新シングル『おてんとさま』が発売中。YouTubeチャンネル「歌怪獣チャンネル」も人気。※『anan』2024年7月17日号より。写真・内山めぐみヘア&メイク・猪狩友介(Three PEACE)インタビュー、文・重信 綾(by anan編集部)
2024年07月13日演歌歌手の島津亜矢が8日に自身のアメブロを更新。6日に乳がんのため亡くなった歌手の門倉有希さんの訃報を受けて悲痛な胸中を吐露した。この日、島津は「寂しい」というタイトルでブログを更新し「門倉有希ちゃんのこと、びっくりしました」と門倉さんの訃報に言及。門倉さんについて「病気になったあと会ったとき前向きでした!いつも通り、明るくケラケラ笑って、あのあたたかい雰囲気だった」と述べ「猫ちゃんに引っ掻かれた手を見せて『可愛いんです』と幸せそうでした」と振り返った。続けて「だから、大丈夫だと思ってました」と明かし「50歳、、、いろんな想いを抱えてたと思うと、、、本当に胸が痛みます」と悲痛な胸中を吐露。「有希ちゃん、、、ありがとう。ゆっくり休んでね」とつづり、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「突然のことでびっくりしました」「本当に寂しいかぎりです」「ハスキーボイスが大好きでした」「ご冥福をお祈り申し上げます」などのコメントが寄せられている。
2024年06月09日島津製作所の成分析機器で野生酵母の香り成分を特定島津製作所とISEKADO(有限会社二軒茶屋餅角屋本店、三重県伊勢市)が共同開発したクラフトビール「香調(こうちょう) BREWED ON SCIENCE by ISEKADO and SHIMADZU Innovation 1」が1月23日より限定1000本発売となります。ISEKADOは分析装置による科学的なデータに基づいた研究開発を進めており、島津製作所とは2018年からビールの成分の網羅解析などを共同で取り組んできました。その分析結果を用いて、原料と醸造工程を調整することで安定的な発酵に成功し、特徴的な香りを生かしつつ、ドライさとバランスを感じられる味わいを生み出せました。分析計測機器メーカーおよびクラフトビール製造会社によるコラボレーションビールの発売は、日本で初めてです。「香調」はISEKADOのウェブサイトからご購入いただけます。「香調(こうちょう) BREWED on Science by ISEKADO and SHIMADZU Innovation 1」 【商品について】食品・飲料の味や香りなどの研究開発や品質管理には、人の感覚による官能評価とともに、液体クロマトグラフ質量分析計(LC-MS)やガスクロマトグラフ(GC)、ガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS)などの機器分析が主流です。今回、島津製作所とISEKADOは、原料や醸造を同じ条件にした酵母4種類を使ったビールの香り成分と代謝成分を当社のLC-MSとGC-MSで分析しました。「香調」に使用している「BOKE酵母」は、旧新橋停車付近の木瓜(ぼけ)の実から採取したもので、一般的なビールの商用酵母に比べて、独特な香りを生み出すものの、発酵が不安定な野生酵母です。本製品の開発では、香り成分の化合物情報と官能情報を比較できるGC-MS用ソフトウェア「Smart Aroma Database」を使い、スパイシーな香りを醸し出す「4-Vinylguaiacol※」という成分を特定しました。また、LC-MSとGC-MSを活用した代謝物を網羅的に測定するメタボロミクスという技術で、ビール中のアミノ酸や糖を分析しています。※※4-ビニルグアイアコール。アルコール類に含まれる香り成分の1種。化学式はC₉H₁₀O₂「香調」と島津製作所のGC-MS島津製作所はこれまでにも「培養肉未来創造コンソーシアム」や「セルフケアフード協議会」など食品分野で異業種とのオープンイノベーションを推進してきました。今後も飲料や食品の研究開発・品質管理に関わるトータルソリューションの提供によって、食の安全・品質向上に貢献してまいります。Stories of excellence アプリケーションニュース「GC-MSとLC-MSを用いた香気・代謝成分の解析とクラフトビール開発へのアプローチ」 「Smart Aroma Database」 「マルチオミクス解析パッケージ」 「メタボロミクス前処理ハンドブック」 【商品概要】名称:香調 BREWED ON SCIENCE by ISEKADO and SHIMADZU Innovation 1販売開始日:1月23日価格:600円(税抜)容量:330㎖アルコール分:6%販売サイト: 【ISEKADOについて】創立:1997年 代表者:鈴木 成宗(スズキナリヒロ)事業内容:伊勢神宮近くに本社・醸造所を構え、「あなたの人生にエールを!」をスローガンに掲げるクラフトビールブランド。創業当時から、無謀だと言われることや誰も挑戦していないことに積極的に取り組んで参りました。その結果、国内外の品評会で数多く受賞し、ビール界のオスカー賞と言われる最も歴史ある英国IBAで2017年・2019年・2021年と日本勢初となる3大会連続でゴールドメダルを受賞致しました。10種の定番商品をはじめとし、様々な種類のビールの製造を展開。豊かなビール文化を協創すべく世界基準で”本物”のビールをお届けしています。【会社概要】会社名:有限会社二軒茶屋餅角屋本店(にけんぢゃやもちかどやほんてん)本社所在地:〒516-0017 三重県伊勢市神久六丁目8番25号TEL:0596-23-3040FAX:0596-28-3040事務所所在地:〒516-0003 三重県伊勢市下野町564番17号TEL:0596-63-6515FAX:0596-63-6516代表者:代表取締役社長 鈴木成宗(すずきなりひろ)事業内容:食料品製造販売(ビール類、生菓子、味噌、醤油)、飲食店経営 他代表商品:伊勢角屋麦酒、神都麥酒、二軒茶屋餅、角屋味噌醤油店舗・工場: 二軒茶屋餅本店(工場/店舗)、角屋醸造場(味噌醤油) 伊勢角屋麦酒 神久工場/麦酒蔵(店舗)、伊勢角屋麦酒 下野工場、 伊勢角屋麦酒 内宮前店(飲食店)、伊勢角屋麦酒 外宮前店(店舗)会社設立:平成6年(1994年)6月24日創業:天正3年(1575年)舟着場の茶店として創業。現在21代目決算期:11月資本金:5,800万円 従業員:社員27名、パートアルバイト65名(令和5年2月末現在)取引銀行:百五銀行伊勢支店、中京銀行伊勢支店、第三銀行八間通支店他■ISEKADO 公式オンラインストア ■ISEKADO 楽天市場店 ■ISEKADO Amazon店 ■ISEKADO ギフトモール店 【商品に関するお客様からのお問い合わせ先】島津製作所コーポレート・コミュニケーション部西本〒604-8511京都市中京区西ノ京桑原町1TEL 075-823-1110FAX 075-823-1348 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年01月23日島津亜矢「SINGALONG/笑い話」ジャケットジャンルレスの高い歌唱力から、"歌怪獣" のニックネームで注目を集める島津亜矢が、初のオリジナルポップス作品の両A面シングル『SINGALONG/笑い話』を5月31日にリリースする。6月に開催のツアータイトルと同名となる「SINGALONG」は、江﨑文武氏(millennium parade、WONK)と小川翔氏(LAGHEADS)の共同プロデュース作品で、ミドルテンポの心地よいリズムと島津亜矢の歌唱が織りなすグルーヴ感に溢れたゴスペル曲。「笑い話」は、作詞にいしわたり淳治氏、作曲を村松崇継氏が手がけた作品で、終わった恋を懐古しながらも、前向きに今を生きて行く気持ちを、美しいピアノとドラマティックなストリングスにのせて歌い上げたバラードとなっている。それぞれ違ったアプローチながらも、ボーカリスト・島津亜矢の歌唱が映える2曲は要注目だ。◆島津亜矢コメント6月に初めてのPOPS TOURを開催させて頂くにあたり、江﨑文武さんと小川翔さんのお二人から『SINGALONG』、いしわたり淳治さんと村松崇継さんのお二人からは『笑い話』という素敵な歌を頂戴しました。レコーディング一つとっても、私にとっては初めての事ばかりで、沢山の刺激を頂きました。こんなご縁に恵まれて、とても嬉しい反面、プレッシャーも感じています。私なりに精一杯の想いを込めて、歌わせて頂きます。◆江﨑文武コメント楽曲制作のお誘いを頂き、初めて生で聴いた島津さんの歌は、とにかく圧倒的な声量とレンジの広さに驚かされました。ゴスペル曲を、とご依頼頂いてからは、とにかくそのレンジの広さを活かせる楽曲にしようと向き合いました。作編曲でご一緒した小川翔さん、作詞の渡辺なつみさんのお力もあり、アフターコロナのアンセムに相応しい一曲になりました。この曲が誰かのそばで背中を押してくれる存在になりますように。<リリース情報>島津亜矢 初のオリジナルポップス作品 両A面シングルタイトル:「SINGALONG/笑い話」発売日:2023年5月31日TECA-23042定価:¥1,400(税抜価格:¥1,273)01.SINGALONG (作詞:渡辺なつみ作曲:江﨑文武/小川翔編曲:江﨑文武/小川翔)02.笑い話 (作詞:いしわたり淳治作曲:村松崇継編曲:村松崇継)03.SINGALONG -Instrumental-04.笑い話-Instrumental-■各CD販売サイト ■各音楽配信サイト ■島津亜矢 “SINGALONG(シンガロン)” メイキング映像<コンサート情報>島津亜矢premium POPS tour 2023 SINGALONG日程:6月3日(土)会場:熊本県熊本城ホール時間:開場16:00/開演17:00問い合わせ:キョードー西日本TEL0570-09-2424日程:6月10日(土)会場:東京都昭和女子大学 人見記念講堂時間:開場16:00/開演:17:00問い合わせ:サンライズプロモーション東京TEL0570-00-3337日程:6月16日(金)会場:大阪府オリックス劇場時間:開場17:30/開演:18:30問い合わせ:キョードーインフォーメーションTEL0570-200-888日程:6月24日(土)会場:愛知県名古屋市公会堂時間:開場16:00/開演:17:00問い合わせ:サンライズプロモーション東京TEL0570-00-3337instagram投稿 : 島津亜矢 / TEICHIKU RECORDS : 島津亜矢公式ホームページ : 島津亜矢オフィシャルブログ「縁 〜enishi〜」Powered by Ameba : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年05月24日世界中で収集した段ボールで作品を生み出すアーティスト・島津冬樹によるポップアップイベント「Carton Stand Isetan」が、10月2日から15日まで、伊勢丹新宿店メンズ館2階のギャラリースペース「ART UP/アートアップ」で開催される。島津は、「不要なものから大切なものへ」をコンセプトに、世界中で収集した段ボールを使用し財布を制作する「Carton(カルトン)」という活動を行っているアーティスト。2018年には自身を追ったドキュメンタリー映画『旅するダンボール(監督:岡島龍介 / 配給:ピクチャーズ・デプト)』が公開されたほか、エッセイ『段ボールはたからもの 偶然のアップサイクル』(柏書房)の出版、世界各国でのワークショップなど、段ボールの魅力を伝えるための様々な活動を展開。現在では、国内外での展示やワークショップのほか、ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)やナイキ(NIKE)とのコラボワークショップも実施している。「段ボール 財布」上:7,000円、中:2万円、下(左):1万5,000円、下(右):5,000円今回のイベントでは、従来の段ボール財布に加えて、伊勢丹新宿店限定で初のお披露目となるサコッシュが登場。また、会期中の週末、10月5日、6日、12日、13日の各日15時から18 時には、島津が在廊し、好きなデザインの段ボールで財布を作ることができるワークショップを開催する。参加費は7,000円、所要時間は30分から1時間程度で、予約は不要だが参加出来る人数に限りがある。なお、イセタンメンズの公式メディア「IMn」では、島津のインタビュー()を公開中。【イベント情報】島津冬樹 ポップアップ「Carton Stand Isetan」会期:10月2日〜10月15日会場:伊勢丹新宿店メンズ館2階=メンズクリエーターズ内 “ART UP”時間:10:00〜20:00
2019年09月26日人気の高いマラソン大会今回で4回目となる「鹿児島マラソン2020」は、エントリーが始まりました。開催日は2020年3月1日(日)、観光もランも同時に楽しめるコース設定が人気の大会です。同大会は、2016年から開催されており、種目は、フルマラソンと市内中心部8.9kmを走る2種目です。参加料は、フルマラソン10,000円、8.9km 3,000円、定員は、フルマラソン10,000人、8.9km 2,500人、募集人数を超えた場合は抽選となります。同大会の昨年の抽選倍率は、フルマラソン1.4倍と人気大会の1つに上げられます。初フルマラソンにお勧め鹿児島マラソンの特徴は、鹿児島のシンボル桜島、イルカを観察できる錦江湾、幕末に薩摩藩 藩主島津斉彬が造った近代工場群の跡などを走ります。スタート付近は、フラットで走りやすいコースですが、海沿いの道は微妙なアップダウンが続きます。フルマラソンの制限時間は、7時間と長めなので初心者フルマラソンチャレンジにはお勧めしたい大会です。(画像は公式ページより)【参考】※鹿児島マラソン2020 公式ページ
2019年08月30日NHK大河ドラマ特別展「西郷どん」が、東京藝術大学大学美術館にて2018年5月26日(土)から7月16日(月・祝)まで開催される。その後、7月28日(土)から9月17日(月・祝)まで大阪に、9月27日(木)から11月18日(日)まで鹿児島に巡回。特別展「西郷どん」では、2018年のNHK大河ドラマの主人公である西郷隆盛ゆかりの美術品や歴史資料を展示。大河ドラマと連動しながら、西郷隆盛の人物像や、明治維新に至るまでの激動の時代を紐解いていく。薩摩藩ゆかりの品々や篤姫の着物など最もよく風貌をとらえた西郷の肖像とされている「石川静正筆西郷隆盛肖像」は、西郷の実像に迫る必見の1品。また、薩摩藩独特の剣法を伝える「示現流秘伝書」や薩摩武士の教養ともされた「薩摩琵琶(銘 木枯)」等、ルーツとなる薩摩藩の風土を紹介する。名君・島津斉彬に取り立てられ、志士として奔走する中で、西郷は島津家から徳川将軍家に嫁ぐ篤姫の婚礼担当も務めた。気品を放つ篤姫の着物「天璋院所用 小袿(萌黄葵唐草筥牡丹紋二陪織物)」は天璋院篤姫の美意識を反映したすっきりとしたデザインが印象的。その他、篤姫婚礼の際に斉彬が持参させたものとされているガラス切子「天璋院所用 薩摩切子 藍色栓付酒瓶」も登場する。討幕から明治維新的確な判断力と指導力で幕末を牽引した西郷。幕末政治史上の最重要文書である「討幕の密勅」をはじめ、新出の薩長同盟関連資料「御花畑絵図」や江戸城の無血開城を決めた、西郷隆盛と勝海舟の会見の様子を緊張感いっぱいに描いた「江戸開城談判 下図」といった貴重な資料とともに、新たな時代を切り拓いていく西郷の姿を浮き彫りにする。また、西郷が薩摩藩最後の藩主・島津忠義から拝領したとされる太刀や、実際に来ていた軍服、自筆の「敬天愛人」の書など、西郷の人物像を映し出す品々を展示。犬好きの西郷が地元鹿児島の住民から犬を借り受ける代わりに渡したという逸話が残る刀装具「西郷隆盛所用 刀装具(縁頭、目貫)」等も見ることができる。「上野の西郷さん」制作過程も象徴的な「上野の西郷さん」銅像の制作過程を示す古写真を初公開。西郷と犬の顔面がのっぺらぼうになっており、写真が残っていなかった西郷をどう表現するか苦悩した痕跡が見える。開催概要NHK大河ドラマ特別展「西郷どん」東京展会期:2018年5月26日(土)~7月16日(月・祝)会場:東京藝術大学大学美術館 本館 展示室1、2、3、4住所:東京都台東区上野公園12-8開館時間:10:00~17:00(入館は閉館30分前まで)休館日:毎週月曜日 ※7月16日(月・祝)は開館観覧料:一般 (当日)1,500円 (前売)1,300円 (団体)1,200円 高校生・大学生 (当日)1,000円 (前売)800円 (団体)700円※前売り券は5月25日(金)まで販売。会期中は当日券のみを販売。※中学生以下無料※障がい者手帳を所持者とその介助者1名は無料※団体は20名以上(団体観覧者20名につき1名の引率は無料)チケット販売:東京藝術大学大学美術館(開館日に限る)、チケットぴあ ほか主要プレイガイド(手数料がかかる場合あり)巡回:〈大阪展〉会期:2018年7月28日(土)~9月17日(月・祝)場所:大阪歴史博物館住所:大阪府大阪市中央区大手前4-1-32〈鹿児島展〉会期:2018年9月27日(木)~11月18日(日)場所:鹿児島県歴史資料センター黎明館住所:鹿児島県鹿児島市城山町7-2※会期中に展示作品の入れ替えあり。※会場によって展示作品の変動あり。【問い合わせ先】TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル) ※東京展のみ
2018年04月12日《瞳ちゃんもシーザーサラダが好きだったなんて食べ物の好みが合う》(3月16日付) 3月にハワイ旅行を楽しんだという小柳ルミ子(65)。現在、NHK大河ドラマ『西郷どん』では、由羅役を熱演し、話題になっている。渡辺謙演じる島津斉彬に対して敵意を燃やし続けている姿は圧巻だ。 そんな彼女が“命の洗濯”にと、出かけた先で書いたのが前出のブログの文面。“瞳ちゃん”と呼んでいるのは女優・黒木瞳(57)。芸能関係者は言う。 「小柳は、先にハワイに入っていた黒木と現地で合流したそうです。小柳にとっては9年ぶりのハワイだそうですが、現地で黒木と大型スーパーに行ったりコンドミニアムで食事をしたりと、休暇を満喫したそうです。あまり知られていないのですが、実は2人は長年の“親友”なのです。ハワイ旅行でも友情を深めたことでしょう」 確かに、小柳のブログには“瞳ちゃん”が頻出する。3月1日付のタイトルはズバリ《黒木瞳ちゃんとデート》!黒木おすすめのステーキ店で、いっしょに食事をした様子や彼女への親愛の情がつづられている。 《宝塚の後輩は沢山いるけど同じ福岡出身と言う事もあってか何時も私を姉の様に慕ってくれ「ルミ子さんのお話 聞かせて下さい」と、心開いて飛び込んで来てくれる(中略)瞳ちゃん一生親友でいようね》 「宝塚音楽学校卒業」という共通点がある小柳と黒木。だが数多くいる“宝塚OG女優”のなかで、なぜ2人が特別に仲が良いのか?ある宝塚関係者は次のように語る。 「’85年に黒木さんが、宝塚歌劇団を退団し、芸能界に転身した後に、いろいろ相談に乗っていたのが、小柳さんだったそうです。2人の交流は、30年以上に及ぶことになりますね。特に絆を強めたのは、2人が宝塚時代に“いじめ”を経験しているということもあるかもしれません」 歌手デビューを目指していたため、宝塚歌劇団には2カ月しか在籍していない小柳だが、実は当時、壮絶ないじめを体験しており、週刊誌のインタビューには次のように語っている。 《衣装に袖を通す。ファスナーに指をやるとチクリと痛みが。釘が一本刺さっていて、指に食い込んでいるんです》(『週刊大衆』(’07年12月17日号) また入団2年目で大地真央の相手役に抜擢された黒木瞳も、強い風当たりを受けたという。 「大地真央ファンから砂入りのサンドイッチを贈られたのは有名な話ですが、歌劇団内部の人間関係でも、かなり苦労したそうです」(前出・宝塚関係者) 30年以上にわたる女の絆のカゲには、“いじめにも負けなかった”という共通の体験があったようだ。
2018年03月29日「マイケル・ジャクソンの映像を見ていたら、『Ah! Oh!(アオ)』って自分の名前を呼ばれているような気がして、それでダンスを始めました(笑)」 そう語るのは、NHK大河ドラマ『西郷どん』で夫人公である西郷吉之助(隆盛)の子ども時代・小吉役を演じた、渡邉蒼くん(13)。『西郷どん』で見せた泥まみれで相撲を取る小吉とうってかわって、軽やかにヒップホップダンスを踊る。 「BIGBANGのSOLさんのようなアーティストになりたいんです!」(蒼くん・以下同) 演技を始めてからは1年半と日は浅いが、オーディションでたくさんの子役のなかから選ばれ、何事にもまっすぐな小吉を生き生きと演じきった。 「いちばん印象に残ったのは、島津斉彬に扮した渡辺謙さんとの最後のシーン。斉彬さまが『強くなれ!』と小吉に言った言葉ですが、僕自身、渡辺さんからそう激励されたような気がして。今後もその言葉を大事にして、いつか大人の俳優としてまた大河ドラマにでたいです!」
2018年02月17日「クランクイン当初は慣れない薩摩言葉にNGを出すことがよくありましたが、ロケの合間に自腹でタクシーに乗っては運転手に話しかけ、マンツーマンで言葉を勉強していました。おかげで今では薩摩言葉でのアドリブまで飛び出すほどです」(NHK関係者) 今月7日にスタートしたNHK大河ドラマ『西郷どん』。主人公・西郷隆盛を演じる鈴木亮平(34)は、初の大河主演に試行錯誤しながらも座長として現場を切り盛りしている。 『西郷どん』フィーバーで湧く鹿児島。本誌記者は第1話のロケ地となった知覧を訪れてみた。「知覧の里」という観光施設の一角を出演者たちは控え室として使用していたという。 「みなさんここでメークしたり甲冑を着たりしていました。間近で見る鈴木さんはすごく体が大きくて、話したら大学の相撲部で鍛えたそうです。撮影前には必ず腕立て伏せをして、体を“パンプアップ”させてから撮影に臨んでました(笑)。真夏のロケではエキストラの子供たちにかき氷を差し入れたり、とても気さくな方でしたね」(案内所のスタッフ) 鈴木は現場スタッフにも気軽に話しかけてはその場を盛り上げ、何より“西郷どん”チームの一体感を高めることを大事にしているという。そんな鈴木を支えているのが、ベテラン俳優たちの存在だ。 「当初、鈴木さんは薩摩言葉だけでなく、初の大役にカメラが回るとどこか委縮している様子でした。そんな姿を見ていた“西郷生涯の師”島津斉彬役の渡辺謙さん(58)が『思い切りやれ!フォローは俺たちがするから!』と声を掛けてくれたんです。父親役の風間杜夫さん(68)からも演技についてアドバイスを受けていました。以来、鈴木さんは吹っ切れたように“大きな”西郷吉之助を演じるようになりましたね」(前出・NHK関係者) 今は「西郷さん!」と声をかけられることが一番の喜びだという鈴木。“頼れる師匠”渡辺が演じた『独眼竜政宗』以上のヒットとなるか――。
2018年01月21日「昨年の春から、私たちのことで、周りの方たちにはいろいろなご迷惑をかけてしまいました。だからこれ以上は、私と彼のことで皆さんにご迷惑をかけたくないと思っています」 慎重に言葉を選びながら、本誌にそう語ったのは女優・南果歩(53)。言葉数こそ少なかったものの、その一言一言からは彼女の心情がにじみ出るようだった。 南が“彼”と呼んだのは、現在は別居中の夫・渡辺謙(58)のことだ――。週刊文春により、渡辺謙がジュエリーデザイナーと長年の不倫関係にあると報じられたのは昨年3月。乳がん闘病中の妻を裏切っていたことが発覚し、“世界のワタナベ”のイメージも一気に悪化した。しかし、それから10カ月、微妙な変化が見られるようになっているという。 「大河ドラマ『西郷どん』での熱演です。渡辺は島津斉彬を演じていますが、その存在感はさすがとしか言いようがありません。SNSでは『やっぱり演技はうまい』『私生活はひどいけどカッコいいのは認める』といった声も増えています」(テレビ局関係者) 俳優としては失地回復の兆しをみせている渡辺。しかし、まったくというほど伝わってこないのが、妻・南果歩からの信頼の回復だ。『週刊文春』(18年1月4日・11日号)では“昨年秋頃から離婚に向けた話し合いが進んでいるものの、南の怒りが収まらず離婚届に判を押そうとしていない”と報じられているのだが――。 別居開始からすでに10カ月、南の本心はどこにあるのか?1月中旬、本誌は東京都内の複合施設へ買い物に来ていた南を直撃取材した。 ――昨年秋から離婚に向けた話し合いが始まっているとも報じられていますが? 「そういった記事があったのは知っていますが、それは間違いです」 ――では、離婚協議は行っていないのでしょうか? 「先方のこともありますから、この場で詳しくは申し上げられないのですが……。今後、お話し合いはしっかりしなければならないとは思っています」 どうやら南としても、夫との関係をこのまま放置する気はないようだ。渡辺との話し合いが実現していない理由について、南はこう語った。 「いま“彼”は(『西郷どん』の)仕事で、九州にいますし、忙しいでしょうからね。そんなときに、いろいろ物事を進めるわけにはいけませんよ」 ――同じ俳優として、渡辺さんのお仕事は尊重したいということでしょうか? 「そうです、そうです。やっぱり仕事に集中させてあげたいじゃないですか。仕事が生きがいで、最優先という人ですからね」 裏切られながらも、“夫の俳優業に協力したい”と、妻の矜持を保つ南にあえて聞いてみた。 ――では、“妻として”渡辺さんにおっしゃりたいことはありますか? 「……それは、女性自身さんの誌面を通じてではなく、直接彼に話したいですね」 “妻として”、その言葉に対して南は一瞬だが初めて口ごもった。 ――いまも渡辺さんを愛しているのでしょうか? 「いまはお答えできません。彼が私にとって、どんな存在かですか?それも一言では言い表せません」 ――やはり、どこかで自分を裏切った渡辺さんを憎む気持ちもあるのでしょうか? 「……もちろん縁があって夫婦になったわけですから、(憎むとか)そういった言葉は、やっぱりいまも使えません。繰り返しになりますが、彼にはしっかりとお仕事をまっとうすることだけを考えて欲しいと思っています。では、これで失礼します」 渡辺謙への愛憎のはざまで揺れている心を押し隠すように、南果歩は毅然とその場を去った。納得のいく話し合いが持たれる日まで、南は胸の内にある “揺れる心”を見つめ続けることだろう――。
2018年01月16日西郷隆盛が主人公の’18年NHK大河ドラマ『西郷どん』が、いよいよ7日にスタート。原作者である林真理子さんと脚本家の中園ミホさんは、これまでに幾度となくタッグを組み、ヒット作を世に送り出してきた名コンビだ。 林さんと中園さんは日大芸術学部の先輩・後輩の間柄で、プライベートでも旅行に行くほどの仲。そんな2人が、大河ドラマ『西郷どん』の舞台裏や出演者について語り合ってくれた。 林「この前、スタジオ収録を見学させていただいたんだけど、西郷隆盛を演じる鈴木亮平さんにはもう、西郷さんが“降りてきている”みたいだった」 中園「そう!それに鈴木さん、お会いするごとに体形が変わられていてびっくりします。スーツのサイズがどんどん上がっているんですって!」 林「彼のスゴさの1つは、体形を自在に操れるところよね。ヤセたり、太ったり、鍛えたり。私は主役が鈴木亮平さんに決まったと聞いたとき『わっ、いいな』と思いました。若いころの西郷さんは精悍で、鈴木さんにぴったりですもの。ただ、『目は細いな』と思ったけど(笑)」 中園「西郷さんは眼光の鋭い大きな目ですからね(笑)」 林「でも、本当に西郷さんそのものになっている。鈴木さんは言葉もすでに、ネイティブの薩摩弁に近いですよね」 中園「鹿児島出身の俳優さんと飲みに行くときも『薩摩弁でお願いします』と頼んでいるんですって。勉強熱心な方で、クランクイン前に1人で鹿児島と奄美大島、沖永良部島まで取材旅行なさっている」 ドラマ前半の舞台は薩摩藩。見どころの1つは、鹿児島ロケで描かれる若き日の西郷、大久保利通らの熱い友情シーンだ。 林「今回は歴代大河のなかでも特に豪華キャストなんじゃないかと思います。これだけそろえられるなんて、NHKさんと脚本家の力はスゴイ!」 中園「いえ、私の力ではないんですが。キャストは、原作にぴったりの方々が続々と決定したのでスゴイですよね。特に島津斉彬役の渡辺謙さんは、林さんの願いがかなったかたちですね」 林「そう、“謙さま”にやっていただけて本当にうれしい!まだ連載中だった‘16年4月に、ニューヨークで渡辺謙さんが主演するブロードウエーミュージカル『王様と私』を拝見したの。このとき“斉彬は謙さまがいいなぁ”と思ったのよ。まだ大河になるなんてぜんぜん決まってなかったのに、なんでかしら」 カリスマ的な魅力を持つ藩主・島津斉彬に見いだされた西郷。今作では2人の師弟関係も丁寧に描かれる。 中園「『斉彬は謙さま!』っていう林さんの願望を聞いてはいたので、私も『そうなるといいなあ』と思っていましたが……。本当に謙さんに決まったのは、林さんの念じゃない?」 林「『王様と私』を見に行くとき、お土産を何にしようか奥さまの南果歩さんにうかがったら『ゼリーが好き』と。それで、セロファンで包まれた、千疋屋のいちばんいいやつ(編集部注・超高級品の『自家製くりぬきゼリー』6個入り)を日本で買って持っていったの」 中園「生グレープフルーツに入っているやつ?あれを飛行機で!?」 林「そう。でも、賞味期限が1~2日しかなくて、着いたら期限が切れちゃっていたの。どうしようと思ったけれど、あとから日付変更線を越えていることに気がついて(笑)」 中園「ゼリーが日本時間だったのね。アメリカでは、まだセーフ(笑)」 林「そう、ギリギリ間に合ってよかったわ(笑)」
2018年01月14日鈴木亮平主演、瑛太らの共演で送る2018年のNHK大河ドラマ「西郷どん」が1月7日から放送開始。第1話では幼少期の西郷が島津斉彬と出会う物語が描かれたが、斉彬を演じた渡辺謙に対しネット上では「かっこよすぎ」の声が続出する騒ぎとなっている。林真理子の原作を「ドクターX」「花子とアン」などを手がける中園ミホの脚本でドラマ化する本作は、男にも女にも「日本史上最もモテた男」という異名を持つ西郷隆盛の人生を描く物語。鈴木さんが西郷を演じ、西郷の生涯の盟友でありライバルの大久保利通役に瑛太さん、幼い頃から西郷どんにひそかに思いを寄せ、紆余曲折の末西郷3人目の妻となる岩山糸役に黒木華、そのほか北川景子、桜庭ななみ、松坂慶子、渡部豪太、沢村一樹、風間杜夫らも出演。また「ピース」又吉直樹が江戸幕府13代将軍・徳川家定役で大河初出演を果たすのも注目だ。7日に放送された第1話「薩摩のやっせんぼ」は、少年時代の西郷小吉が主人公。小吉は大久保正助ら町内の仲間たちと学問や剣術を学ぶ日々を過ごしていたが、あるとき、極秘に大砲の実験をする渡辺謙演じる島津斉彬と出会い、大きな影響を受ける。その後「妙円寺詣り」という藩最大の行事で小吉たちは一番乗りで寺に到着、褒美の餅をもらうが、そのことで上級武士の少年らの恨みをかい仕返しされ刀で肩口を切られてしまい、二度と剣がふれなくなってしまう。絶望のなか斉彬と再会した小吉は斉彬から叱咤激励を受ける…というストーリー。今回の1話だがSNS上では渡辺さん演じる斉彬に大きな注目が集まっている。斉彬は島津家第28代当主で、非常に聡明で卓越した知識を持ち時代を牽引したカリスマ的な存在。貧しい下級武士の西郷の才能を見いだし大抜擢した西郷生涯の師ともいうべき人物だ。放送中から「渡辺謙の覇王感すげえ」「かっこよすぎてちびる……ケンワタナベ」などの声が続々SNSに投稿されはじめ、「渡辺謙の存在感」「斉彬様、色々格好良過ぎ。ありゃあ、小吉君が惚れちまうぜ」などその迫力と共に強さがにじみ出るような演技に惹かれる視聴者が続出。「ケンワタナベがカッコいいイメージしか残ってない」など強いインパクトを残したようだ。大人になり成長した鈴木さん演じる西郷と渡辺さん演じる斉彬が共演する第2話「立派なお侍」は1月14日(日)20時からNHK総合で放送。BSプレミアムで毎週日曜18時から、再放送はNHK総合で土曜13時5分から放送。(笠緒)
2018年01月07日中園ミホ(以下=中園)「西郷(隆盛)さんはお相撲が好きだったので、鈴木亮平さんには『いつでもお相撲が取れるように鍛えてくださいね』とお願いしていたんです。お相撲のシーンはもう……」 林真理子(以下=林)「本当に素敵です!私は主役が鈴木亮平さんに決まったと聞いたとき『わっ、いいな』と思いました。若いころの西郷さんは精悍で、鈴木さんにぴったりですもの。ただ、『目は細いな』と思ったけど(笑)」 西郷隆盛が主人公の’18年NHK大河ドラマ『西郷どん』が、いよいよ7日にスタート。原作者である林真理子さんと脚本家の中園ミホさんは、これまでに幾度となくタッグを組み、ヒット作を世に送り出してきた名コンビだ。 林さんと中園さんは日大芸術学部の先輩・後輩の間柄で、プライベートでも旅行に行くほどの仲。そんな2人が、大河ドラマ『西郷どん』の出演者について語り合ってくれた。 ドラマの前半では、西郷や大久保利通ら薩摩の若き下級武士たちが結成した「精忠組」が活躍する。 中園「『精忠組』の面々のエネルギッシュな戦いぶりは、ときめきますね」 林「撮影にお邪魔したとき、精忠組のお相撲シーンで本当にドキドキしました。鈴木亮平さんの鍛えあげた肉体はもちろん、精忠組のメンバーがキラキラしていて、おばさん、正視できないくらい(笑)」 中園「まさに旬の俳優さんが勢ぞろいですからね」 林「鈴木亮平さんはじめ、北村有起哉さん、堀井新太さん……。みなさん、本当にキラキラ。ジャニーズのようにキレイな男のコたちというより、野性的で、男っぽさがむんむん」 中園「精忠組は下級武士なので着物も粗末なもので、はだけていたりする。そこがいい」 林「そう、日本の男性のカッコよさの結晶です」 中園「当時の薩摩武士は、すぐに『俺を斬って行け!』とか、『殿の後を追って死ぬ!』とか、つねに死が隣り合わせにある。そして危機を感じると、男の人はフェロモンが過剰に出るそうです。ある番組で、いろんな職業の男性を並ばせ、目隠しをした女の人に『いい香り』は誰かを聞くという実験がありました。結果、ほとんどの女性がスタントマンの男性を選んだんですよ。死に近い熱い男たちを演じていると、すごく色っぽくなるということなんです」 林「だからみなさん色っぽいのね(笑)。色っぽいといえば、阿部正弘も外せない」 中園「江戸幕府の老中・阿部正弘は実際に大奥でワーキャー言われていた人でしたから、キャスティングも美男子の藤木直人さんですね」 林「正弘は実際、相当な美男子だったの。大奥で好かれるか好かれないかは、当時の政治にはものすごく重要だった。現代の政治家が、茶の間の女性に好かれるかが大切なのと一緒です。藤木さんが演じるなんて、素敵じゃないですか」 中園「ベテラン陣も素晴らしい。鹿賀丈史さんも本当に素敵です」 ’90年の大河ドラマ『翔ぶが如く』で大久保利通を演じた鹿賀は、今作では島津斉彬の父、島津斉興役。 中園「斉彬や西郷の側から描けばヒールです。一癖も二癖もある困ったおやじを演じていただいていますが、鹿賀さんはすごくチャーミング!」 林「困ったおやじといえば、今回は私の大好きな風間杜夫さまも出ていらっしゃる!」 中園「隆盛の父・西郷吉兵衛役ですね。林さん、大ファンなんですよね(笑)。風間さんのどういうところがいいんですか?というか、風間さんは元カレに似ているんでしょ?」 林「いやいやいや……。顔が赤くなりますね」 中園「あははは」 林「まあ、好きなタイプの顔なんですよ」
2018年01月06日NHKの大河ドラマ恒例のバトンタッチセレモニーが11月30日(木)に開催された。今年の「おんな城主 直虎」主演の柴咲コウ、ならびに、来年の「西郷どん」で西郷吉之助(隆盛)を演じる鈴木亮平が出席した。本セレモニーは、毎年、それぞれのドラマゆかりの地にちなんだ品を互いに贈り合う式。柴咲さんから鈴木さんに贈られたのは「直虎」の舞台となった静岡県にて、浜松の太陽を浴び、雨風をくぐり抜けた甘く栄養たっぷりのみかん。一方、鈴木さんは、演じる西郷にとって生涯の師となる島津斉彬が、殖産事業のひとつとして完成させた鹿児島県・薩摩の工芸品である薩摩切子を贈呈した。みかんをもらった鈴木さんは、うれしそうに抱えながら「つやつやで、丸くて、立派なみかん!冬になりますので、こたつにみかんが日本。日曜日は(撮影が)休みなので、大河の放送を見ながらみかんを!」と「直虎」を鑑賞しつつ頬張りたいと話した。また、もともと薩摩切子が「すごく好き」という柴咲さんは「キレイ~」と箱を開けてため息をつき、「自分でも購入して持っているんです。モダンな形で、すごくキレイです。ありがとうございます!」と、うれしいご褒美にはしゃいでいた。大河ドラマの先輩となる柴咲さんに、鈴木さんが「1年間撮影していく中で“これだけは気をつけて”ということはありますか?」と尋ねた。柴咲さんは「どうやって集中力を保てるかなって思い、気持ちが逸れる予防策として引越しをしました」と意外な策を披露。料理が趣味の柴咲さんは、撮影中も料理をしたかったそうだが、その時間を台詞覚えにあてるべきだと覚悟をして、「狭い部屋に引っ越して、本当に台詞を覚えて寝るだけの部屋にしていました。あ、参考にならないですよね(笑)?」と言うと、鈴木さんは「狭い空間にいるようにします(笑)!」と宣言していた。1年という長い撮影期間は、柴咲さんにとってやはり特別だったようで「スパンが長くなる分、スタッフの交流時間も長くなるので、すごく仲が深まったと思う。一緒に続けられたのが本当に励みになって支えてもらって、自分を強くさせてくれました」とチームのよさを実感したと語った。鈴木さんもうなずき、「芝居はチームワークだなと思っています。いかに愛して、チーム一丸となってひとつの作品を作っていくかを、自分に問いかけながらやっていきたいです。クランクアップのときに皆が家族のようになればいいな」と抱負を述べると、柴咲さんもうれしそうにニコニコと見守っていた。2018(平成30)年大河ドラマ「西郷どん」は2018年1月7日(日)より放送開始。(cinamacafe.net)
2017年11月30日鈴木亮平主演で西郷隆盛を描く来年の大河ドラマ「西郷どん」。瑛太、黒木華、北川景子、高梨臨ら豪華俳優陣に加え、青木崇高、渡辺謙ら新たな出演者が発表。語りを市原悦子が務めることがわかった。西郷吉之助(隆盛)は、薩摩(鹿児島)の貧しい下級武士の家に育った。家計を補うため役人の補佐として働くが、困った人を見ると放っておけず、自分の給金も弁当も全部与えてしまう始末。西郷家はますます貧乏になり、家族はあきれかえるが、西郷は空腹を笑い飛ばす。盟友・大久保一蔵(利通)との深い友情や反目。生涯の師・島津斉彬との出会い。篤姫との淡い恋。3度の結婚、2度の島流し…波乱の生涯のなかで、唯一無二の揺るぎなき「革命家」へと覚醒し、やがて明治維新を成し遂げていく。この度、新たな出演者が発表。島津斉興と由羅の子で、異母兄・斉彬の死により薩摩藩の最高権力者となるが、斉彬に心酔し自らを田舎者扱いする西郷を疎み、遠島に処すなど対立を深める“西郷生涯の敵”・島津久光役に、これまで大河ドラマ「龍馬伝」「平清盛」にも出演した青木さん。「島津久光という人物については様々なエピソードがありますが、私にはどれもがとても人間らしく愛おしく感じます。少しでも深くその人生を生きられれば幸せです」と思いを寄せた。島津家第28代当主にして、聡明で卓越した知識を持ち、壮大な政治哲学で時代を牽引したカリスマ・島津斉彬役に、名優・渡辺さん。大河ドラマ「独眼竜政宗」で主演を務めたこともある渡辺さんは「俳優としての基礎を育てて頂いた『大河ドラマ』に恩返しさせて貰う機会を頂きました。鹿児島で絶大な人気を持つ斉彬公ですが、彼の苦悩、無念、希望、勇気、様々な思いを感じながら、生きていこうと思っております」と意気込みをコメント。西郷生涯の師であり、その遺志を抱き続ける“偉大なる父”を如何に演じるか期待だ。そのほか斉彬の側室・喜久役に、戸田菜穂。「この度、林真理子さん、中園ミホさんのお作りになる『西郷どん』の世界の一員になることが決まり、ヤッター!と、興奮しています。島津斉彬の妻喜久役、クランクインが待ち遠しいです!」 と収録を心待ちにしているよう。斉彬の側近・山田為久役の徳井優も、「157cmの私はもともと『執事系』、尽くすの大好き。今回、尽くしがいのある(身も心も)ビッグな殿と西郷どんに翻弄までされる小さな山田。…シンクロの妙!」と出演の喜びを語った。そして、本作の語りには、「まんが日本昔ばなし」では何役も演じ分け、独特の「語り」が国民的に愛される市原さんを起用。「素敵な台本ありがとうございます。ナレーションを担当する者としては本が第一です。最後の決めゼリフが良いですね。チェスト。わくわくします。喋り方に工夫しなくちゃ」と話し、放送への期待を高まらせた。2018(平成30)年大河ドラマ「西郷どん」は2018年1月7日より放送予定。(全50回)(text:cinemacafe.net)
2017年06月27日俳優・鈴木亮平が主人公・西郷隆盛を演じる、2018年放送のNHK大河ドラマ「西郷どん」。この度、本作の出演者会見が行われ、瑛太、黒木華、桜庭ななみ、松坂慶子ら豪華キャストが発表された。西郷吉之助(隆盛)は、薩摩(鹿児島)の貧しい下級武士の家に育った。家計を補うため役人の補佐として働くが、困った人を見ると放っておけず、自分の給金も弁当も全部与えてしまう始末。西郷家はますます貧乏になり、家族はあきれかえるが、西郷は空腹を笑い飛ばす。盟友・大久保一蔵(利通)との深い友情や反目、生涯の師・島津斉彬との出会い、篤姫との淡い恋、3度の結婚、2度の島流し…波乱の生涯の中で、唯一無二の揺るぎなき「革命家」へと覚醒し、やがて明治維新を成し遂げていく――。「不機嫌な果実」「anego」など様々な著書が映像化される林真理子の「西郷どん!」を原作に、「ハケンの品格」や「花子とアン」の中園ミホが脚本を担当する本作。有名な上野の銅像や、世間がイメージする太った無口な男ではなく、エネルギーみなぎる全く新しい“西郷どん”を描く。今回発表されたのは、西郷家ゆかりの人々。西郷の生涯の盟友でありライバルの大久保利通役に瑛太さん。西郷と同じ城下に住む武家の娘で、幼い頃から西郷どんにひそかに思いを寄せ、一度は心ならずも他家へ嫁ぐが、紆余曲折の末西郷3人目の妻となる運命の女性・岩山糸役に黒木さん。西郷家の長女で吉之助の妹・琴役を、大河ドラマ初出演となる桜庭さん。貧乏に追い込まれる西郷家を、兄に成り代わり一家の大黒柱として支える西郷家の次男・西郷吉二郎役に渡部豪太が扮する。さらに、西郷の父・吉兵衛役を風間杜夫、母・満佐子役を松坂さん、大久保の父・次右衛門役に平田満、西郷家に親子代々で仕え、生涯西郷に尽くす熊吉役を塚地武雅が演じる。大河ドラマ「西郷どん」は2018年1月よりNHKにて放送予定(全50回)。(cinemacafe.net)
2017年03月27日俳優の島津亜矢が29日、東京・渋谷のNHKホールで、『第67回NHK紅白歌合戦』(NHK総合ほか 31日19:15~23:45)のリハーサルを行い、終了後の囲み取材に応じた。今回島津は、美空ひばりの名曲「川の流れのように」を披露するが、「私のような歌手には荷が重くて…。ずっと緊張の日々を過ごしているんですけど、与えていただいたチャンスですし、ひばりさんに近づけるようにという思いで、一生懸命務めさせていただきたいと思います」と、プレッシャーとの戦いを明かした。さらに、今年から新設される2階ステージで歌唱することになっており、「下が網になっているので、そこが怖かったです…」と、ここにも思わぬプレッシャーが。それでも、今年大地震に見舞われた故郷・熊本への思いも馳せながら、「どんなことがあっても、熊本の人たちは底力があると信じています」と力を込めた島津。「まだまだ復興は始まったばかりですけど、前だけを見て、明日の光を見て、1日も早く元の生活が戻ってくることを心から願って、私もできることがあればぜひ、お役に立たせていただきたいという思いも少し重なったりします」と話していた。今年の紅白のテーマは「夢を歌おう」で、紅組23組・白組23組の計46組が出場。紅組の司会は有村架純、白組の司会は嵐の相葉雅紀で、総合司会は武田真一アナウンサーが務める。昨年は、紅組が優勝し、通算の対戦成績は紅組30勝、白組36勝。
2016年12月29日俳優・鈴木亮平が、2018年放送のNHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」にて、主人公・西郷隆盛を演じることが発表された。西郷隆盛(小吉、吉之助)は、薩摩の貧しい下級武士の家に育った。両親を早くに亡くし、家計を補うため役人の補佐として働くが、困った人を見ると放っておけず、自分の給金も弁当も全部与えてしまう始末。西郷家はますます貧乏になり、家族は呆れかえるが、西郷は空腹を笑い飛ばす。そんな愚直な西郷に、カリスマ薩摩藩主・島津斉彬が目を留めた。「民の幸せこそが国を富ませ強くする」と強く主張する斉彬に、西郷も心酔。西郷は、斉彬の密命を担い江戸へ京へと奔走。薩摩のキーパーソンとなっていく。生涯の師・斉彬との出会いと別れ。篤姫との淡い恋。仲間との友情と反目。多感な青年期を経て、3度の結婚、2度の島流し…。極貧の下級武士に過ぎなかった素朴な男は、南国奄美で愛に目覚め、勝海舟、坂本龍馬ら盟友と出会い、揺るぎなき「革命家」へと覚醒し、やがて明治維新を成し遂げていく――。原作は、「不機嫌な果実」「anego」など様々な著書が映像化される林真理子の「西郷どん!」。そして、脚本は「ハケンの品格」や「花子とアン」など数々の話題作を手掛ける中園ミホが担当する。今回主演を務めるのは、これまで執事、巨漢高校生、王様、うさぎの着ぐるみを着た死神、変態仮面など様々な役どころを演じ分けてきた鈴木さん。どんな役にも対応し、役柄に応じて肉体改造も行ってきた鈴木さんだが、大河ドラマに出演するのは今回が初めて。本作では男にも女にも“日本史上最もモテた男”西郷隆盛を演じる。林氏は「以前、最後の将軍徳川慶喜とその妻美賀子を書いたときに、幕末の複雑さにつくづく苦労しました。しかしそれゆえに歴史の主役たちにすっかり魅了されてしまったのです。その中でも一番難解で面白いのが、西郷さんです。彼をめぐる女性たち、流された島々を深く描くことによって、いままで誰も書かなかった西郷どんを作り上げているという自負があります」と本作を書いた経緯を明かす。また中園さんは「セゴドンという男の魅力に、女の視点で切り込みます。林真理子さんの原作『西郷どん!』は愛にあふれています。命がけで彼を愛した男たち、女たちの視線をまじえ、テレビの前の皆様にも一年間どっぷりセゴドンに惚れていただきたいと思っています」とコメントした。知ってるつもりの「西郷隆盛」像をぶち壊し、誰も描かなかった愛すべき“人間西郷”を描きいていく本作。クランクインは来年夏を予定しており、全く新しい”西郷どん”を鈴木さんが一体どう演じていくのか。そしてどんな共演者が集結するのか。続報が楽しみだ。「西郷どん」は2018年1月よりNHKにて放送予定(全50回)。(cinemacafe.net)
2016年11月02日島津製作所は3月7日、有機合成物や天然物などの複雑な試料中の目的化合物を短時間で自動回収できる「超高速分取精製LCシステムProminence UFPLC」を発表した。同製品は、分取から回収までの操作をすべて自動化し、従来法で8時間以上かかるところを約90分に短縮することを可能としたもの。目的化合物を分取、濃縮、精製、回収する条件は、各工程に即した専用ソフトウェアで簡単に設定でき、作業者の負担を低減することが可能なほか、繰り返しサンプルを注入して回収量を増やす場合、初回の分取で設定したパラメータをそのまま用いてスムーズに次の分取を開始できるため、分取精製のスループットを向上させることが可能だ。また、同社の精製技術トラッピングカラム「Shim-pack C2P-H」により、カラム内で目的化合物を強力に保持することができるため、移動相由来成分の除去を容易に行うことができ、試料を高純度に精製することができるほか、移動相由来成分の除去後にアンモニア水などをカラムへ送液することで、目的化合物をフリーベース(遊離塩基)として回収でき、これにより粉末化が容易になる上、医薬品候補の薬効スクリーニングや薬物動態試験など、新薬の探索研究のクオリティを改善することができるという。さらに精製された目的化合物は、揮発性の高い有機溶媒で回収されるため、蒸発乾固にかかる時間も従来比約1/10以下に短縮しているとする。加えて、分取から回収までの分取精製工程を1台で行えるため、従来製品比で約1/3に設置スペースを低減することが可能なほか、分取精製用途に合わせて、目的化合物を高純度な有機溶媒で回収できる標準システムから複数成分を高純度な粉末として回収できるアドバンスドシステムまで構築でき、従来品に比べ導入コストの低減を図ることもできるという。なお、価格は1200万円(税別、PCおよびソフトウェアを含む)からとなっており、同社では、同製品を販売することで、分取LCシステムを組み合わせた一連の分取、精製、粉末化工程のすべてにソリューションを提供し、顧客の分取精製業務の効率改善に貢献していきたいとしている。
2016年03月07日島津製作所は3月7日、超高速液体クロマトグラフ(UHPLC)分析を可能としながら、既存の液体クロマトグラフ(LC)システムとも互換性を有する一体型LC「Nexera-i MT」を発表した。同製品は、内部容量の異なる2つの分析流路を内蔵することで、1台でHPLCとUHPLCの両方での分析を実現。これにより、従来、ラボ内に設置されていた複数のHPLCやUHPLCで実施していた分析を、分析条件の変更なしに1台に集約することが可能となる。また、新開発の「ACTO(Analytical Condition Transfer and Optimization)機能」により、既存の分析法の濃度グラジェントプログラムを編集することなく、装置間のシステム容量差に合わせて試料の注入開始タイミングを補正することが可能なほか、ラボで使用しているHPLC 分析法をLabSolutions画面に読み込むだけでUHPLC分析法に自動変換することも可能だ。さらに、本体のタッチパネルディスプレイで現在使用している流路(HPLCまたはUHPLC)を含む装置情報や分析の進行状況などをリアルタイムに把握することが可能なほか、従来機種であるi-Seriesのさまざまな特長を受け継いでいるため、高い信頼性と分析業務の効率化を図ることが可能だという。なお価格は770万円(税別、PCや制御用ソフトウェア含まず)からで、同社では今後も、特定の分析ニーズに対応した専用アナライザの開発などを進めていく計画としている。
2016年03月07日島津製作所は3月7日、誘導結合プラズマ質量分析計(ICP-MS)「ICPMS-2030」を発売したと発表した。同製品では、新開発のコリジョンセルと内部機構の最適化によってスペクトル干渉を抑えるとともに、原子イオンの透過効率を向上。日米EU医薬品規制調和国際会議(ICH)「医薬品の元素不純物ガイドライン(Q3D)」の要求を満たすpptレベルの高感度を実現している。また従来、ICP-MSの分析では同重体イオンや酸化物イオンなどを把握して測定対象元素の最適質量数を選択し、さらに検量線試料濃度を決定するなどのプロセスに多くの時間とスキルが必要だったが、「開発アシスタント」機能により、分析対象元素を選択するだけで適切な分析条件を自動設定できるようになった。同じ条件でルーチン分析を行う場合も、「診断アシスタント」機能が自動でスペクトル干渉の有無など分析結果の妥当性を評価する。このほか、FDA 21 CFR Part11対応のLabSolutionsソフトウェアによって信頼性の高い試験結果を管理することが可能。価格は2010万円(税別)。発売から1年間で国内外90台の販売を計画している。
2016年03月07日島津製作所は1月26日、同社のフーリエ変換赤外分光光度計(FTIR)用に、熱によって劣化したプラスチックの定性を行うのに特化したデータを収録した「加熱劣化プラスチックライブラリ」を発売すると発表した。価格は15万円(税別)。同製品は静岡県工業技術研究所の浜松工業技術支援センターで測定・取得したスペクトルをライブラリ化したもので、13種のプラスチックについて、未加熱もしくは加熱温度200度~400度まで平均6条件で測定した111データを収録している。従来のライブラリで加熱履歴を持つ物質を定性する場合、加熱された実サンプルのデータとライブラリに登録された未劣化の物質のデータをユーザー自身が見比べて判断する必要があったが、今回のライブラリの導入によって、加熱履歴を持つプラスチックスペクトルと実サンプルのスペクトルをそのまま照合可能となるため、定性作業やスペクトル比較を効率化することができる。また、異物やポリマー、食品添加物などを含む計約12,000点の標準物質のライブラリと、異物解析専用のプログラムが実装されている同社のFTIR制御用ソフトウェア「LabSolutions IR」に「加熱劣化プラスチックライブラリ」を始めとするさまざまなライブラリを用途に応じて追加していくことで、未知試料の定性に優れたシステムを構築することが可能となる。
2016年01月26日島津製作所は1月7日、傾斜透視撮影とCT撮影をワンパッケージ化したマイクロフォーカスX線検査装置「Xslicer SMX-6000」を発売した。同製品は発生点を非常に小さく絞ったX線をワーク(サンプル)に透過させて透視画像を表示するマイクロフォーカスX線検査装置の新製品で、別置きユニットや複雑な手順を必要とせずにワークの断面画像を得られるCT撮影を標準で行うことができる。高速演算処理を実現する独自アルゴリズムにより、CT撮影開始から最短3分で断面画像の表示ができ、傾斜透視撮影からスムーズに切り替えを行うことが可能となっている。また、校正不要で容易な撮影や優れた操作性など、従来製品で好評だった特長も引き継いでおり、効率的な非破壊検査をサポートするとしている。価格はソフトウェア込みで4650万円(税別)。同社は、「Xslicer SMX-6000」について国内およびアジアのエレクトロニクス業界を中心に拡販・浸透を図るとしており、発売から1年間で国内外で20台の販売を計画している。
2016年01月07日島津製作所は12月24日、法規制対応を強化した分析データシステムLabSolutions DB/CS の最新モデル「LabSolutions DB/CS ver.6.50」を発売すると発表した。価格は150万円(スタンドアロンシステム LabSolutions DB)~。同システムは高速液体クロマトグラフ(HPLC)やガスクロマトグラフ(GC)を用いた分析操作と分析結果などを1つのレポートにまとめることで、一連の分析操作の「見える化」を実現。これにより、試験結果や分析操作の確認が容易になり、確認作業の負担を軽減し、信頼性を確保した。また、「見える化」の対象となった一連の試験結果は自動的に編集不可の状態になるため、試験結果の修正や差し替えなどの改ざんを防ぐことができるほか、「見える化」されたレポートから、それぞれの試験結果データを検索し、確認する機能も有している。さらに、PDFファイルで出力した試験結果レポートの任意の箇所にレポート確認記録を残すことができ、未確認の項目があった場合はエラー通知して確認漏れを防ぐ。同社は、同システムにより試験結果の確認に要する時間を1/2~1/3に短縮することができるとしている。
2015年12月25日島津製作所は11月11日、ボーイング737 MAXと777に搭載される構成品の納入を順次開始することを発表した。ボーイング社に納入する構成品は、737 MAX向け「APU Air Inlet Door Actuator(エーピーユー エア インレット ドア アクチュエータ)」「Ground Spoiler Control Module」と777向け「APU Air Inlet Door Actuator」の3品目。なお、737 MAXは2016年に初飛行、初号機のデリバリーは2017年を予定しており、2015年9月15日の時点で世界58の航空会社から2,869機を受注している。「APU Air Inlet Door Actuator」は電動モータ駆動のアクチュエータで、補助動力装置であるAPU(Auxiliary Power Unit、オグジュアリー パワー ユニット)のガスタービンエンジンの駆動に必要となる新鮮な空気を機体内部へと取り入れるため、ドアを開閉させる役割を担う。島津製作所はこれまで、747、747-8、757、767、787向けの「APU Air Inlet Door Actuator」の製造も担当している。「Ground Spoiler Control Module(グランド スポイラー コントロール モジュール)」は、着陸時に接地した機体の速度を速やかに低減させて着陸距離を縮めるグランド・スポイラーシステムに組み込まれた油圧アクチュエータへの油圧供給を行うバルブ。島津製作所が「Ground Spoiler Control Module」を生産するのは今回が初めてで、グランド・スポイラーシステムに組み込まれる機器や部品をボーイング社向けに供給するのも初となる。島津製作所は1955年に航空機器事業を再開して以来、米国の航空機関連企業との技術ライセンスを交えながら航空機搭載機器を開発・生産している。民間航空機向けの分野では737用品目の生産を1976年から開始し、その後もボーイング社の航空機向けにギアボックスや空気系統チェックバルブ、電気機械式アクチュエータを始め、ドア、脚、翼用関連機器などの品目を受注している。また2013年からは、737、747、767の飛行制御システムの構成品である水平尾翼昇降舵フィールアクチュエータ(Feel Actuator)の製造を担当している。
2015年11月13日島津製作所は11月12日、シングル四重極型ガスクロマトグラフ質量分析計(GCMS)のハイエンドモデル「GCMS-QP2020」を発売したと発表した。同製品は、排気効率を高めた差動排気型の新型ターボ分子ポンプを採用した真空排気系により、さまざまな分析条件で最高クラスの感度を提供することが可能。また、ヘリウムガスに加えて水素や窒素キャリアガスでも運用でき、オペレーションコストの低減も可能なほか、搭載される「GCMS Insightソフトウェアパッケージ」が、400成分以上の化学物質の高感度一斉分析と、得られたデータに対する解析の効率化を実現。これにより、従来は感度を維持するために3回に分けていた分析を1回で済ませることが可能となり、分析効率を向上させることが可能になるという。さらにデータ解析ソフトウエア「LabSolutions Insight」を活用することで、得られたデータの解析効率を最大10倍向上させることが可能。これらにより、多成分分析を効率化することができるようになるとしている。なお、同製品の価格は1390万円(税別。本体、PCワークステーション込み)からとなっている。
2015年11月12日島津製作所は11月6日、農産物や食品の残留農薬の受託分析を行う「一般社団法人 食の安全分析センター」を宮崎県と共同で設立したと発表した。宮崎県は「宮崎方式」と呼ばれる独自の検査体制を有しており、同センターはその技術を県内外の農業や食品産業に幅広く活用することを目的として設立された。同センターには最大48検体に対し、50分で農薬約500種類を分析(従来法では約2時間、約300-400種類)できる島津製作所の分析装置「Nexera UC」が設置されている。受託料は県内からの依頼の場合は3万円(税別)、それ以外の場合は10万円(税別)に設定されており、島津製作所は、来年度には年間2200件の受託を見込んでいるとしている。
2015年11月09日島津製作所は8月31日、異臭の原因物質を特定することを可能とする分析システム「GC/MS 異臭分析システム」を発表した。同システムは、島津製作所のガスクログラフ質量分析計に異臭分析に関するノウハウを有する大和製罐の技術を加える形で開発されたもので、過去の異臭問題の分析により把握されたすべての原因物質のMS情報と官能情報を組み合わせることで、どのような化合物が異臭の原因になるか分からない場合でも、すぐに分析を始め、異臭の原因物質を特定することができる。また、におい嗅ぎ装置が備わっている場合、データベースで同定された異臭成分のにおいを実際に嗅ぎ、「消毒」「ゴム」といったにおいの種類の情報と照らし合わせることで、異臭原因を確認することができる。さらに、候補と思われる対象成分の極性に応じて3種類のカラムの中から最適なものを選択可能なほか、異臭成分の中には、臭気しきい値が低く、ごく微量でも異臭と感じられる化合物があるため、微量濃度まで同定できる必要があることから、同システムでは、同社のGC/MSの高感度MRM、 SIM分析を生かし、数pptの臭気しきい値付近の成分も同定することが可能だという。
2015年08月31日島津製作所は8月20日、ポータブルガス濃度測定装置「CGT-7100」の販売を同日より開始すると発表した。同製品は、前機種「CGT-7000」のデザインやユーザインターフェースを一新し、装置や測定データの運用方法の多様化に合わせて開発されており、「燃焼排ガス測定用CO-CO2計」「燃料電池研究用CO-CH4計」および小流量測定タイプ「触媒研究用CO-CO2計」の3タイプが設定されている。前処理装置を本体に内蔵しているため、装置単体の測定が可能となっているほか、Wi-Fiによる無線データ通信やUSBメモリによるデータ読み出しに対応したことで、記録計がなくてもデータを確認することができる。価格は350万円~(税別、タイプやシステム構成などにより異なる)で、3タイプ合計で年間100台以上の販売を目指すとしている。
2015年08月20日