イタリア・フィレンツェで来年1月に開催される2018-19年秋冬メンズファッションの世界最大級のトレードフェア、第93回ピッティ・イマージネ・ウオモ(PITTI IMMAGINE UOMO93、以下ピッティ・ウオモ)において、1月11日に高橋盾(アンダーカバー/UNDERCOVER)と宮下貴裕(タカヒロミヤシタソロイスト./TAKAHIROMIYASHITATHESoloist.、以下ソロイスト)の合同ショーがスペシャルイベントとして行われることが発表された。左から)宮下貴裕(TAKAHIROMIYASHITATHESoloist.)、高橋盾(UNDERCOVER)さらに同展ではアメリカ最古のアパレルブランド、ブルックスブラザーズ(BROOKS BROTHERS)による200周年記念イベントのショー(1月9日)と展覧会(会場:ピッティ宮殿/1月11〜14日)、Malibu 1992の新ブランドM1992のプレミア、ベルリンのカルチャーマガジン『032c』とのコラボレーション、ゲストネーションとしてフィンランドのアップカミングなブランドのショーなども予定されている。昨年1月の開催時には3万6,000人が来場し、日本からも825人のバイヤー、プレスが訪れた同展。今回は「PITTI LIVE MOVIE」をテーマに、会場のフォルテッツァ・ダ・バッソ(Fortezza da Basso)が映画祭のような会場構成が予定されている。毎回、さまざまな仕掛けと時代を象徴するイベントを総括するピッティ・イマージネのラポ・チャンキ(Lapo Cianhi)コミュニケーション&スペシャルイベント・ディレクターにインタビューした。ピッティ・イマージネ・ウオモのコミュニケーション&スペシャルイベント・ディレクター、ラポ・チャンキ(Lapo Cianhi)Q:次回のスペシャルイベントが「アンダーカバー」と「タカヒロミヤシタザソロイスト.」の合同ショーという発表には驚きました。これはJFW(ジャパン・ファッションウィーク協会)がサポートして毎回ピッティ・ウオモで行われている日本人デザイナー紹介プロジェクトの一環ですか?ラポ・チャンキ(以下ラ):いいえ。JFWのサポートで行われているのはピッティ本部のコマーシャルな部門を担当するマーケティングのチームで企画され、若いブランドをインターナショナルに紹介しているものです。今回のアンダーカバーとソロイストの合同ショーはピッティの中の別のセクションで、私が統括するコミュケーションチーム主導により、コマーシャルとは違う目的で行われるメインのイベントのひとつです。昨年は日本からビズビム(visvim)初のランウェイショーを我々のセクションで行いました。ピッティ・ウオモが成功した要因には二つの異なるプラットフォームを自然にハイブリッドしてきたという背景があります。マーケティングチームは出展という純粋なトレードフェアという目的、コミュケーションチームはアーティスティックなインパクトを持った魅力的で文化的なエンターテイメントを提供しています。世界的なファッションの現状をそれぞれ単体で見ると、トレードフェアは集客の面で難しい時代に入りつつあります。ファッションショーも困窮の時代を迎えつつありますが、ピッティ・ウオモはトレードフェアとしてベストなブランドを集めるハイセレクション、それとコミュニケーションツールとしてアーティスティックでインパクトのあるブランドを革新的なスカウティングするスキル、このふたつをバランス良くコンバインすることで成功しています。Q:アンダーカバーは2009年6月にピッティ・ウオモで初めてとなるメンズだけのショーを発表、ソロイストは今回が初めてのショーですね。日本のメンズブランドが注目されていると言うことでしょうか?ラ:我々は日本のメンズブランドを常に注目して見ています。それはトレードフェアというコマーシャルな面だけではなく、グローバルなコミュニケーションツールにおいて重要な鍵を握る存在だということです。今回、25年にわたってアバンギャルドファッションの先端を走る高橋氏が、再びピッティでメンズコレクションのランウェイを発表することは大きな喜びです。宮下氏は彼が最初に立ち上げたブランド、ナンバーナインのショーから欠かさず見ており、当初からその才能に注目していました。二つのブランドがシェアするショーというのは、普通ではなかなか考えがたいことなのですが、東京のストリートシーンを背景に音楽への情熱でつながる両ブランドのカルチャー、二人の長きにわたる友情を表現するためのプラットフォームを提供できることを非常に光栄に思っています。お互いの独自のインスピレーション、妥協のないもの作りが次のファッションシーンを導くものになると期待しています。Q:今回、この2ブランドが選ばれた理由は?ラ:アンダーカバーの驚愕のポストモダンとそのコレクション、さらに高橋氏の美的感覚と神秘性と、宮下氏の西洋的イマジネーションとユースカルチャーに対する独特のデザインヴィジョンを高く評価しています。フィレンツェという街と、この二人のコレクションが観客にとって無限のインスピレーションを与えてくれると確信しています。Q:ラポさんが考える新しい流れを創造できるデザイナーとは?ラ:ライフスタイルに則した新しい言語で話せる人に注目しています。マーケットの傾向に左右されるだけのブランドではなく、自分たちのライフスタイルに沿ったクリエイションのできる人に興味を持っています。例えば”アーティスティックな”というと、何か高尚な文化的背景を期待しているかのように聞こえますが、必ずしもそうではなく、若い世代が楽しいと思っているリアルライフのカルチャーを、ファッションにトランスフォームできているということです。Q:確かにこの数年ピッティ・ウオモが招聘したデザイナーは、新しい言葉を持っている人たちでした。ラ:前々回にピッティ・ウオモでショーを行ったラフ シモンズ(RAF SIMONS)やビズビム(visvim)、ゴーシャ ラブチンスキー(Gosha Rubchinskiy)、前回のオフ-ホワイト ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)、J.W.アンダーソン(J.W.Anderson)など、それぞれセグメントは違いますが、彼らは自分たちの背景をファッションに置き換えて、新しいテキスタイルやイノベーティブなテクニックを使いながら、独自の言葉を形にして表現しています。そういうことが出来ている人たちに常に興味を持っています。Q:日本人デザイナーや日本のファッションが、イタリアのファッション業界に影響を与えている現象はありますか?ラ:難しい質問ですね。今のイタリアの若いデザイナーたちが日本人の若いデザイナーのクリエイションに影響を受けていることはあるかもしれません。しかし、もう少しマクロで見ると日本とイタリアファッションの共通項として、テキスタイルに対する深い洞察があるかもしれません。洋服のクリエイションを行う上でテキスタイルのリサーチを注意深く行い、生産の技法につなげていくという点はお互いが影響を与えていると言えるかもしれません。ただ、イタリアのテキスタイルはややクラシックで、個人的には日本のテキスタイルが進歩的だという点で世界最高のポジションにあると認識しています。Q:ストリートファッションにおいてはいかがでしょう?ラ:もちろん、ストリートファッションにおいてイタリアは日本の影響を受けています。特に80年代以降、川久保玲さんや山本耀司さんに代表される「伝統を壊せ」というスピリットは、イタリアだけでなく今のデザイナーに大きな影響を与えたのではないでしょうか。「伝統を壊せ」というのは言葉では簡単ですが、実際にファッションの世界において難しく、それを諦めず、果敢に立ち向かう姿勢には多くのデザイナーが共感し、影響を受けているのは紛れもない事実です。Q:シー・ナウ・バウ・ナウの動きなど、ファッションにおいてインターネットにおける変化が急ですが、ピッティ・ウオモとしてデジタルへの対応は?ラ:市場の変化が早く、常に革新的にアップデートしていかなければならない状況です。ご存知のように、7年前にピッティの傘下にFieraDigitaleという別会社を立ち上げ、「e-PITTI.com」というサイトをローンチしました。そこではフェア終了一週間後に、その出展者とゲストがそこでバイイングできるシステムを運営しており、利用者に好評を得ています。消費者とブランドが直接つながるシー・ナウ・バウ・ナウという動きが話題になっていますが、現状はまだメガブランドしか対応しておらず、コンパクトなブランドはなかなかそのシステムに追いつくことが難しい状況でしょう。実際に、そこで売れている商品もベーシックなアイテムが中心で、上質なテキスタイルを使用したアイテムや、手の込んだものをオンラインで売るのは難しいのではないでしょうか。もちろん将来的にデジタルに移行していくことは自然の流れですが、リアルなトレードフェアがなくなることはないだろうし、インターネットとは表裏一体で接していかなければと考えています。Text: TATSUYA NODA
2017年11月19日川久保玲によるコム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)は、パリ16区内のロシア大使館を会場に2018年春夏コレクションを発表した。テーマは「マルチディメンショナル・グラフィティ」。他のアーティストの作品を組み合わせて、グラフィティを立体的に見せる、というコンセプトのもとにコレクションを構築。使用されたイメージは、ルネッサンス期の画家アルチンボルド、漫画家・イラストレーターの高橋真琴、戦国時代の水墨画家、雪村といったアーティストたちの作品群。それらをフィーチャーするという形ではなく、1つの素材と捉えてカットアップし、ポルカドット、フローラルプリントのファブリックや、布を何層にも重ねて裂いたものなどを組み合わせている。独自のボリューム感と立体感を作出し、凹凸あるグラフィティ(落書き)が完成していた。さらに小さなプラスチック製のオモチャを集積した装飾をコーディネートして、ナイーヴな側面も加えるが、それが一種ダークな世界観を生み出しているから不思議だ。何気なしに目にしてきたイメージが、想像だにしない形状で現れると新鮮なショックを覚えるが、今回のコレクションはそれを巧みに利用したともいえ、コム デ ギャルソンらしいマジックともいえるのかもしれない。
2017年10月11日俳優の佐野玲於(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、中川大志、高杉真宙、横浜流星が映画『虹色デイズ』(2018年夏公開)でカルテット主演を務めることが10日、わかった。同作は水野美波による累計300万部突破の人気コミックを実写化。『別冊マーガレット』(集英社)連載にもかかわらず男子高校生4人組が主人公で、イケメン男子高校生たちの友情と恋を描く。監督は『荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE』『大人ドロップ』の飯塚健が務め、『君に届け』の根津理香とともに脚本も担当する。佐野演じる羽柴夏樹は、ピュアで元気な愛されキャラ。夏樹が同級生の杏奈に片想いしたことから、4人の日常に変化が現れていく。中川演じる松永智也はチャラくて女好きなモテ男だが、実は友達思いであり、恋を知ることで成長していく。高杉演じる直江剛は秀才で超マイペースなオタクという役所で、深い洞察力で仲間たちのことを常に見守る。また、さりげなく彼女がいる隠れリア充キャラとなっている。横浜演じる片倉恵一は、いつもニコニコしているが実はドS。誰とでも仲良くできるオープンな性格でありつつ、鋭く人の心の本音を突いてくるヤンチャキャラになる。○佐野玲於(GENERATIONS from EXILE TRIBE):羽柴夏樹(なっちゃん)役今回『虹色デイズ』で夏樹役を演じさせていただくことになり果たして自分で務まるのかという不安はあるのですが 普段のアーティスト活動とは違いお芝居の世界ではまだまだ経験が少ないので、監督や周りのキャストの皆さんから色々なことを吸収しながら、『虹色デイズ』が大切にしている友情や色褪せない日常を表現していけたらと思います。原作が沢山の方に愛されているように、映画の方でもより沢山の方々の胸に響くような作品にできるよう、精一杯頑張ります。○中川大志:松永智也(まっつん)役初めて原作を読んだ時に笑撃を受けた、少女漫画なのにシュールに描かれる主人公の男子4人のやり取りを、映画でも、より生っぽく表現出来たら良いなと思っています。友情や、恋愛、時に噛み合わない何らかのぎくしゃくとか、もやもや、そんな学生時代に誰しも感じたことのあるような、矢印が沢山交差する人間関係を、同世代の皆さんと刺激し合いながら丁寧に作れたらなと思います。 沢山笑って、胸キュンして貰えるカラフルな映画になると思います!○高杉真宙:直江剛(つよぽん)役直江剛役として出演させて頂くことになりました。『虹色デイズ』は、男子達のほのぼのとした青春や悩みが、かわいらしく微笑ましい物語だと思います。自分自身、以前からこの作品が好きで、僕が演じる“つよぽん”と僕は、アニメ漫画などが好きなところなど、共感する部分がかなりあると思います。作品ファンとしては出演させて頂くのは光栄で、また同時にいつもながら不安も抱いていますが、なっちゃん・まっつん・恵ちゃんを演じられる佐野玲於さん、中川大志君、横浜流星君と一緒に この世界で生き、ともに青春を歩んでいきたいと思います。よろしくお願いします。○横浜流星:片倉恵一(恵ちゃん)役少女漫画なのに、男4人が主人公というストーリーは珍しいですし、新しい少女漫画の実写映画に挑戦できることが今から楽しみです。その中でも僕が1番魅力を感じた片倉恵一を演じる事ができ、嬉しく思います。 飯塚監督とはドラマ「放課後グルーヴ」以来、4年ぶりにご一緒させて頂くので、少しでも成長した姿を見せたいと思っています。高校生のキラキラした青春を飯塚監督の創り出す世界観で、男女問わず、皆さんに楽しんで頂ける作品にスタッフ、キャスト一同で作り上げます。4 人の空気感を大切に、楽しく恵一を演じたいです。皆さんご期待下さい。
2017年10月10日コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)は、2017年9月13日(水)から10月9日(月・祝)までの期間、大阪・阪急うめだ本店9階にて、期間限定ストア「black market COMME des GARÇONS」を開催。コム デ ギャルソンが“闇市”をテーマに行う「black market COMME des GARÇONS」は、百貨店での開催は今回が初となる。デザイナーの川久保玲がデザインした90年代アーカイブの復刻モデルをはじめ、限定ウェアやインテリア用品まで、全て“黒”のアイテムを30種類以上のラインナップで展開する。中でも注目なのは、コム デ ギャルソンの反骨精神の代名詞ともいえる穴の開いたニット「HOLE SWEATER」の復刻だ。1980年代初頭に発表し「ボロルック」と揶揄されたこの復刻ニットは世界初登場となる。限定色ブラックの人気アイテム「PVCクラフトペーパーバッグ」や、大きなバックルをアクセントにしたトートバッグ、1980年代に川久保玲が作った家具シリーズ「COMME des GARÇONS furniture」より、椅子「ARCHIVE CHAIR1」も登場する。【詳細】コム デ ギャルソン black market COMME des GARÇONS期間:2017年9月13日(水)~10月9日(月・祝)場所:阪急うめだ本店9階祝祭広場住所:大阪府大阪市北区角田町8番7号■アイテム例 ※すべて数量限定販売・PVCクラフト ペーパーバッグ 限定カラーブラック 11,340円・バックル トートバッグ 6,480円・ARCHIVE T-SHIRT1 13,500円・ARCHIVE T-SHIRT2 10,260円・ALPHA MA-1 73,440円・ARCHIVE CHAIR1 102,600円・HOLE SWEATER 37,800円・MOUNTAIN PARKER 36,720円・SHELLPARKER 25,920円【問い合わせ先】阪急うめだ本店TEL:06-6361-1381(大代表)
2017年09月16日コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)が“闇市”をテーマにしたポップアップショップ「black market COMME des GARCONS」を、10月9日まで阪急うめだ本店 9階 祝祭広場にてオープンしている。全国の百貨店では初開催となる同ポップアップ。1990年代に発表された川久保玲デザインのアーカイブが復刻モデルで登場する他、限定ウエアやインテリア用品など、30種以上の黒いアイテムが数量限定で用意される。1991年に製作された名作Tシャツを忠実に復刻した「ARCHIVE T-SHIRT1」(1万2,500円)と「ARCHIVE T-SHIRT2」(9,500円)や、人気のPVCクラフトペーパーバッグの限定カラーとなるブラック(1万500円)、大きなバックルがアクセントのトート(6,000円)、超人気アイテム「ALPHA MA-1」(6万8,000円)、1980年代に川久保玲が手掛けた幻の家具シリーズから「ARCHIVE CHAIR1」(9万5,000円)などがラインアップ。さらに、伝説のニットを復刻した「HOLE SWEATER」(3万5,000円)や、新アイテム「MOUNTAIN PARKER」(3万4,000円)、「SHELLPARKER」(2万4,000円)が世界初公開される。
2017年09月14日コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)は、「トレーディングミュージアム・コム デ ギャルソン(TRADING MUSEUM COMME des GARÇONS)」の新店を2017年9月1日(金)六本木・東京ミッドタウンにオープン。また同日より、原宿・GYRE内の「トレーディングミュージアム」もリニューアルオープン。通常店舗と異なるコム デ ギャルソンの発信地「トレーディングミュージアム・コム デ ギャルソン」のテーマは、「過去の価値あるもの、今のもので、且つ他に無いもの、洋服に限らずアートや美しいもの、それらをTRADEする場」であると、デザイナーの川久保玲は語る。六本木店と原宿店は”双子のような存在”と位置付けられ、どちらも通常店舗とは異なるコム デ ギャルソンの世界観を発信していく。それぞれの店舗では、コム デ ギャルソンを筆頭に、コム デ ギャルソン・オム プリュス、コム デ ギャルソン・シャツ、ザ・ビートルズ・コム デ ギャルソン、ブラック・コム デ ギャルソン、ノワール ケイ ニノミヤなどオリジナルブランドを展開。六本木店はこれに加え、コム デ ギャルソン・ガールも取扱う。円柱&曲線を活かした開放感のある空間六本木の新店、そしてリニューアル後の原宿店の目玉となるのは、コム デ ギャルソンが作り出す新しい空間だ。天井が高く白を基調とした開放感のある店内には、円柱型のオブジェが多数並ぶ。この円柱は間仕切りのような役割を果たし、その円柱オブジェの中で一つのブランドを丁寧に紹介する。足を踏み入れると、そのブランドの世界観に包み込まれるような安心感がある。気に入ったブランドのトップス、ボトムス、アウター、小物を同時にチェックできるので、ゆったりと買い物を楽しむことができる。また、円柱オブジェが所狭しと並ぶ店内は、迷路のような楽しさもある。通路はくねくねとうねるように曲がり、オブジェの中の洋服ははっきりと見えない。そのため、オブジェにたどり着くと「ここはコム デ ギャルソンのブースか。」「ここにはコム デ ギャルソン・オム プリュスが揃っている」と、ショッピング中に驚きと発見があるのが面白い。コム デ ギャルソンのエッセンスが詰まった海外ブランド「トレーディングミュージアム・コム デ ギャルソン」両店では、オリジナルブランドのほかに、インポートも取扱う。ゴーシャ ラブチンスキー(Gosha Rubchinskiy)やクリストファー ネメス(Christopher Nemeth)、モリー ゴッダード(Molly Goddard)、ウォルター ヴァン ベイレンドンク(Walter Van Beirendonck)など、タイムレス、インディペンデントといったキーワードのもと選ばれたブランドが揃う。特に六本木店は、他のセレクトショップでは見られないほどたくさんのアイテムが揃っている。象徴的であるのは、ユニークなTシャツを揃えたTシャツコーナー。カラフルなウォルター ヴァン ベイレンドンクのTシャツは円柱状のオブジェに、アートのように飾られる。ザ・ビートルズ・コム デ ギャルソンやクリストファー ネメス、ゴーシャ ラブチンスキーなどのTシャツも、その周辺に揃い、様々なコーディネートを考えながらショッピングを楽しむことができる。コム デ ギャルソンのアーカイブ展示また、新作だけでなくアーカイブ作品を通して、コム デ ギャルソンの歴史を感じられるのも両店舗の魅力。六本木店には、雑誌『SWITCH(スイッチ)』コム デ ギャルソン特集にて表紙を飾った2015年春夏コレクションより3点をピックアップ。「Rose and Blood(薔薇と血)」のキーワードが反映された、真っ赤なピースが並ぶ。原宿店には、芸術作品のようなコレクションピースを発表する起点となった、2014年春夏コレクションにフォーカス。アートピースのような迫力ある3点の洋服に出会うことができる。両店舗ともに、このアーカイブ展示は内容を変えていく予定。訪れる度に、新しいコム デ ギャルソンの歴史に触れられるかもしれない。コム デ ギャルソン・シャツ復刻シャツ&アート展示も「トレーディングミュージアム・コム デ ギャルソン」のキーワードである「過去の価値あるもの」を表現するものとして、コム デ ギャルソン・シャツの2000年春夏、2001年春夏コレクションからパッチワークシャツを復刻発売する。また「洋服に限らずアートや美しいもの」というテーマで選ばれた、アーティストグッズの展示も六本木店で行う。オープニングを飾るのは、レディー・ガガのシューズデザインを手掛けたとして注目を浴びる館鼻則孝だ。館鼻のシューズと共に、書籍も展示販売される。【ショップ詳細】【ショップ詳細】■TRADING MUSEUM COMME des GARÇONS@ミッドタウンオープン日:2017年9月1日(金)住所:東京都港区赤坂9-7-4東京ミッドタウン ガレリア1階TEL:03-6804-6607FAX:03-6804-6631営業時間:11:00~21:00敷地面積:約300㎡■TRADING MUSEUM COMME des GARÇONS@GYREリニューアルオープン日:2017年9月1日(金)住所:東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE 2FTEL: 03-3486-8590
2017年09月04日川久保玲によるコム デ ギャルソン・オム プリュス(COMME des GARCONS HOMME PLUS)は、劇場・コンサートホールであるパリのサル・ワグラムを会場に2018年春夏コレクションを発表した。ランウェイには赤・黄・青・緑のスポットライトがめまぐるしく当たり、モデルたちはスパンコールのジャケットをまとって踊るように歩き回る。まるでクラブのような演出だったが、それはあくまでも演出であり、コレクションテーマは「中身が大事」。ファッションは軽いものではなく、深いものであるとし、本来内側にあるものも工夫して作る姿勢を見せている。そのため、タグが表に縫い付けられたジャケットや、レース地を表に、ライニングにプリンス・オブ・ウェールズチェックを用いたジャケット、色鮮やかな刺繍生地を表に、ライニングにチェックを用いたジャケットなどが登場。ライニングをデザインするという逆の発想を貫いている。スカルプチャーアーティストのモナ・ルイゾンとのコラボレーションによるソフトビニール製人形を配したジャケットは、販売を予定しないショーピースとして見せている。中身が大事としながらも、表向きは非常に華やかでデコラティブ。それは逆説的でアイロニカルで、コム デ ギャルソンそのものだった。
2017年07月02日バーバリー(BURBERRY)とゴーシャ ラブチンスキー(Gosha Rubchinskiy)がコラボレーション。ゴーシャ ラブチンスキーの2018年春夏コレクションにて8体のコラボレーションピースが発表され、2018年1月以降バーバリー直営店数店舗で発売を予定している。ゴーシャ ラブチンスキーは、ロシア・モスクワ出身のゴーシャ・ラブチンスキーが手掛けるファッションブランド。コム デ ギャルソンの川久保玲が見出した新悦ブランドともいわれ、ファッションフリークや多くの若者から注目を集めている。今回、ゴーシャ ラブチンスキーがロシア・サンクトペテルブルクで最新コレクション2018年春夏を発表するに伴い、バーバリーとのコラボレーションを実施。伝統的なバーバリーのモチーフが、ゴーシャの手によってアレンジされ新しいスタイルとして提案されている。登場したのは全8ピース。バーバリーのアイコン・トレンチコートは、ベージュとブラック左右異なる生地をつなぎ合わせてリデザイン。また、ベージュにブラック、レッド、ホワイトを組み合わせたハウスチェックは、シャツとなり、ショーツとなり、ハットとなり、ストリート色の強いコンテンポラリーな姿で世に送り出されている。【アイテム詳細】バーバリー×ゴーシャ ラブチンスキー発売時期:2018年1月以降取扱店舗:バーバリー直営店数店舗【問い合わせ先】バーバリー・ジャパンTEL:0066-33-812819
2017年06月15日今年もファッション界の一大イベント「メットガラ」が5月1日(現地時間)、ニューヨークの「メトロポリタン・ミュージアム・オブ・アート」(MET)で行われた。今年の「メットガラ」のテーマは、「コムデギャルソン」の創設者でデザイナーの川久保玲氏。「MET」では5月4日から9月4日まで、展覧会「Rei Kawakubo / Commes des Garcons」も開催される。出席者は名だたるセレブばかりで、中でも話題となったのは“カップル”として来場したジェニファー・ロペス&アレックス・ロドリゲスとセレーナ・ゴメス&ザ・ウィークエンドだ。セレーナとザ・ウィークエンドは手をつなぎ、ハグをしたりキスをしたりとメディアにも大サービス。アツアツぶりを隠すことなく見せつけた。こだわり抜いた装いに注目が集まったのは、「コムデギャルソン(COMME des GARCONS)」のアヴァンギャルドな姿勢を見事に体現したリアーナ。8回目の参加となるブレイク・ライヴリーの「アトリエ・ヴェルサーチ(Atelier Versace)」のドレスの着こなしにも羨望のまなざしが。今回が「メットガラ」デビューのセリーヌ・ディオンは「ヴェルサーチ(Versace)」のドレスでキメながらも「緊張しちゃって、どこにどうやって立っていればいいかわからない!」と大興奮。男性セレブも負けてはいない。「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」で全身ブラックでコーディネートしたジェイデン・スミスは、トレードマークのドレッドヘアをすっきりと短髪に。その切り落としたドレッドロックスを手に持ち、アクセサリーとして活用した。(Hiromi Kaku)
2017年05月02日川久保玲によるコム デ ギャルソン(COMME des GARCONS)が3月4日、パリ・モンマルトルの麓にある劇場、エリゼ・モンマルトルを会場に2017-18年秋冬コレクションショーを行った。コレクションテーマは「the Future of Silhouette」。未来のシルエットを独自の解釈で造形的に表現した。使用された素材は、フロッキー加工シートやラミネートシート、リサイクルフェルト、中綿素材など、織られていない“アンファブリック”なものばかり。大きな作品ではシルエットの維持が難しくなるが、軽い素材には芯地を用いて張りを出し、重い素材には樹脂で固めた土台を用いている。シリコンでレース模様を描いたドレスや、ドレープパーツを飾ったクラフト紙のドレスなど、独創的な作品で構成。それぞれがテーマを共有しない、個別に存在するアイテムに見えるものの、巨大なシルエットという共通項だけで互いに響き合っている。モデルのアンナ・クリーヴランド(Anna Cleveland)によるダンスを交えた動きも独特で、コレクション全体に物語性を感じさせた。たった18体ではあったが、強烈な世界観を頭に焼き付け、不思議な余韻を残す結果となった。またパリコレクション会期中には、5月4日からNYメトロポリタン美術館で開催される回顧展「Art of the In-Between(間の技)」のプレス発表も開催され、展覧会への期待を大いに募らせた。
2017年03月09日川久保玲によるコム デ ギャルソン・シャツ(COMME des GARCONS SHIRT)が、ヴァンドーム広場のショールームを会場に2017-18年秋冬コレクションのショーを開催した。パイピングやアップリケ、刺繍などで顔を描いたシリーズでスタート。ユーモラスでナイーヴな雰囲気は、前日に発表されたコム デ ギャルソン・オム プリュス(COMME des GARCONS HOMME PLUS)のコレクションと相通じる。ジャカードで顔を描いたニットプルも中盤に登場。一見迷彩柄のように見えるポップな水彩画風のプリントのシャツのシリーズでは、ピンストライプと組み合わせたものや、壁紙のようなフローラルプリント地をスリーブに配したものが見られた。前後の身頃の丈が違うシャツのシリーズでは、前身頃が二重になったものや、Tシャツ身頃になっているものなど、ストリートウェア的解釈を見せる。サーフボードのようなモチーフをアップリケしたシャツは、どことなく享楽的なイメージ。ペイズリーやフラネルなど、様々な素材をパッチワークしたシャツには、グラフィカルでポップなジャカードカーディガンをコーディネート。コム デ ギャルソン・シャツ ボーイ(COMME des GARCONS SHIRT BOY)のパートでは、オーバーサイズのパッチワークシャツや、カラーブロックのニットプル、ベースボールシャツなどが登場し、より一層若さを感じさせた。ピーコートやダッフルコート、綿入りのパーカ類もオーバーサイズで、Aラインのような丸みを帯びていたのが印象的。
2017年02月07日コム デ ギャルソン・オム プリュス(COMME des GARCONS HOMME PLUS)の2017-18年秋冬コレクションショーの会場は、数々のオートクチュールのショーが行われてきたホテル・ウエスティンのボールルーム。コレクションタイトルは「ボーイフッド(Boyhood)」。「嫌なことの多い世の中にあって、少しでも良かった時代を思い出して欲しい」という川久保玲の願いが込められている。粘土細工の型のようなパーツ、ポップなプリント、ホイップクリームのような立体モチーフなど、少年時代をイメージさせる要素が随所に散りばめられていた。ジャケットとバギーパンツのセットアップには、バッサリとカットされたシャツとベストをインナーに合わせ、現在(嫌なことの多い現代)と過去(良かった少年時代)を表しているかのよう。バックサイドがカットされたラメのジャケットなども登場。身頃が二重になったジャケットや、二着のジャケットを繋ぎ合わせたかのようなジャケットなど、どれも二面性が感じられるものばかり。粘土細工の型のようなラバー製のパーツは、恐竜や車、機関車などを象り、シャツのヘムやレースアップシューズ、ジャケットを飾る。特に大きなパーツがバックに取り付けられたジャケットは、強いインパクトを残した。キャンディダ・アルバレス(Candida Alvarez)によるポップなプリントや、ジャケットのバックサイドを飾ったスコット・ホーヴ(Scott Hove)によるシリコン樹脂製モチーフなど、アーティストたちとのコラボレーションも、楽しさだけではない、ダークな側面を呼び起こし、コレクションにアクセントを加えていた。
2017年02月07日ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)2018年クルーズコレクションのショーが、2017年5月14日(日)に日本で開催されることが発表された。これまでルイ・ヴィトンは、モナコ、カリフォルニアのパームスプリングス、リオデジャネイロでクルーズコレクションを発表してきた。今回、日本を舞台に選んだのは、ルイ・ヴィトンと日本が育んできた長い歴史によるもの。ブランドのアイコンであるモノグラム・キャンバスは、日本の「紋」から想を得たと言われ、近年では、村上隆や草間彌生、川久保玲、藤原ヒロシといった日本の現代アーティストたちともコラボレーションを行っている。【詳細】ルイ・ヴィトン 2018年クルーズコレクション開催日:2017年5月14日(日)開催地:日本
2017年01月14日ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)は5月14日、2018年クルーズコレクションを日本で発表する。現時点で会場は未定。モナコ、パームスプリングス、リオデジャネイロを旅したルイ・ヴィトンが今回新たに選んだ地は“日出ずる国”日本。モノグラム・キャンバスのインスピレーション源とも言われる紋、政治家や歌舞伎役者といった日本の名立たる顧客、1978年には日本初の店舗を東京へオープンし、村上隆や草間彌生、コム デ ギャルソンの川久保玲、藤原ヒロシといった日本人アーティストとの協業を行うなど、19世紀より現代まで相互認識を見出してきた。
2017年01月13日密かに注目を集めているピンクについて考えてみた。女性はピンクを着るタイプと着ないタイプに分かれる。日本ではピンクを着る女性のタイプは、「可愛い」「女性らしい」「ソフトな」と形容されることが多い。着ないタイプのクロゼットには、男性と肩を並べて仕事をするイメージの黒や紺やグレーといった落ち着いた色の服が並んでいる印象がある。だからと言って女性であることを否定しているわけでもない。ここで誤解して欲しくないのは、着る女性、着ない女性たちをステレオタイプに分類しようとしているわけではない。デザイナーの感性を通して提案された新しいイメージのピンクを、ピンクを着ないタイプと思い込んでいた女性たちが、着てみたいと思う瞬間を捉えてみようと考えた。コム デ ギャルソン(COMME des GARCONS)の川久保玲が、赤をテーマにしたコレクションを発表した時、単に女の子色だった赤を、赤は黒に匹敵する強い色だというメッセージを発信し、そのイメージを一変させたことがある。来シーズン注目したいピンクは、それぞれのデザイナーの捉え方の違いが際立つシーズンになりそうだ。■バレンシアガ(BALENCIAGA)/リッチ・ピンクバレンシアガのデムナ・ヴァザリア(Demna Gvasalia)は、クチュールならではのヴィヴィッド・カラーへのアプローチを鮮やかなピンクやブルーで表現した。80年代から90年代のクチュールに見られたリッチなヴィヴィッドカラーの使い方にインスパイアーされたであろう色使いだ。2017年春夏に見られた「クチュールとフェティシズムの密接な関係」は、リッチなピンクがクチュール感を担い、ラバーやスパンデックスという素材が持つ触感はフェティシズムに由来するものだ。キッチュとエレガンスの間、タイトロープを歩くようなスリリングな展開をヴァサリアは楽しむかのようだ。先シーズンのストリート感覚はアノラックやワークジャケットやメンズライクなシャツとして存在し、バレンシアガのベーシックアイテムとして定着するのだろう。■ジバンシィ バイ リカルド ティッシ(Givenchy by Riccardo Tisci)/神秘のピンク意外性のピンクは、ジバンシィのピンクかもしれない。「ニューエイジ」がキーワードという2017春夏は、これまでのクールなコレクションに新しい感覚がプラスされたシーズンになりそうだ。従来の黒を基調とした力強いコレクションと並行して、瑪瑙(メノウ)の原石の断面をプリントしたドレスには、自然の色に由来するピンクがさりげなく配置されていた。ジバンシィにはこれまで存在したことのない「神秘のピンク」なのだ。女性にアピールするピンクというより、かつてピンクに見向きもしなかった女性へ向けたスピリチャルなメッセージをピンクのメノウプリントで、投げかけているかのようだ。その後登場したフューシャピンクのドレスも、イタリア人特有のぬくもりを感じさせるピンクだった。■ヴァレンティノ(VALENTINO)/必然のピンクピエールパオロ・ピッチョーリ(PierPaolo Piccioli)は、単独のクリエイティブディレクターとなったコレクションの冒頭に女性へのオマージュのように一連のピンクを発表した。イギリスのデザイナー、ザンドラ・ローズ(Zandra Rhodes)にルネッサンス期のネーデルラントの画家ヒロニムス・ボス(Hieronymus Bosch)の「快楽の園」を再解釈したイラストをペールピンクからサンドラの髪の色のようなショッキングピンクのドレスに刺繍で描いた。メゾンのDNAともいえるどこか甘く切ない女心をくすぐるポイントをピエールパオロは身につけていたのだろう。つまり、ヴァレンティノ・ガラヴァーニのフェミニズムは、色や素材の隅々にまでいきわたっており、メゾンの未来に受け継がれていくに違いない。■シャネル(CHANEL)/デジタル・ピンクシャネルのピンクは、定番色といえるほどいつのコレクションにも存在する。今季もトレンドを意識したわけでもなく、いつもと変わらぬ我が道の中に存在するピンクだ。カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)の才能は、定番のピンクをシーズンのコレクションの中で偶然のように見せる力にあると思う。ツイードの風合いや新しいシルエットで提案するシャネルのスーツは、フェミニンなピンクがいつも存在し、ファンを裏切ることはない。2017春夏は、シルクに施されたプリントのピンクは、人工的なニュアンスを伝えるために発光しているかのような電気仕立てのピンクに仕上がっている。今までとは明らかに違うデジタル・ピンクなのだ。■エルメス(HERMES)/知的なピンク知的な女性デザイナーはピンクを敬遠すると女性たちは思っている節がある。今シーズンのナデージュ・ヴァン=シビュルスキー(Nadege Vanhee-Cybulski)は、ピンクと素直に向き合っていた。つまり、女性を美しく見せる色を探していたら、ピンクに行き当たったという印象だ。奇をてらうわけでもなく、いかにも彼女らしい肩肘張らないリラックスしたピンクに対するアティチュードに好感を持った人も多いはずだ。素材の風合いと色のマッチングが絶妙で、品の良さを際立たせる。自分の感覚に従った結果、時の空気に敏感なデザイナーたちと同じ気分を共有していたのだろう。ナデージュが表現する陶器のようなローズとフューシャピンクは、知的な女性のために存在する。■ロエベ(LOEWE)/ひらめきのピンク49体の内ピンクは1体だけにも関わらす印象を残したのは、色の力でもあり、デザイナーのひらめきの力だ。少し青みがかったピンクは、ベージュと組み合わせることで鮮やかさを増している。さしてピンクへの想いれもなく、何の先入観もなく配置されたピンクは、清々しささえ感じさせる。 ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)のデザインに多くみられるジェンダレスと同じ延長線にあり、他意もなく瞬間的にひらめいたピンクのようである。そのひらめきに触発されて、着ないタイプの女性も、抵抗なく手に取るのではないかと思った。
2017年01月01日ゴーシャ ラブチンスキー(Gosha Rubchinskiy)は、ドーバー ストリート マーケット(DOVER STREET MARKET)限定アイテムを2016年12月1日(木)より発売する。国内では、ドーバー ストリート マーケット ギンザとオンラインショップで取り扱う。ゴーシャ ラブチンスキーは、ロシア・モスクワ出身のゴーシャ・ラブチンスキーが手掛けるブランド。コム デ ギャルソンの川久保玲が見出した新悦ブランドともいわれ、現在注目を集めている。今回、クリスマスに向けた特別企画として、ドーバー ストリート マーケット ギンザ限定アイテムが展開。ゴーシャが目を向けたのは、フィラ(FILA)、カッパ(Kappa)、セルジオ タッキーニ(Sergio Tacchini)といったイタリアのスポーツウェアブランドだ。2017年春夏のランウェイにも登場した、彼らとのコラボレーションウェアが店頭に並ぶ。装いは、イタリアンカルチャーが投影されレトロな雰囲気が漂う。そこにロシア文字を添えて、オリジナリティを加えた。店頭にはスウェット地のプルオーバーやパーカー、フルジップトップスといったウェアをはじめ、シューズも揃う。【アイテム詳細】ゴーシャ ラブチンスキー ドーバー ストリート マーケット限定アイテム発売日:2016年12月1日(木)取り扱い店舗:・ドーバー ストリート マーケット ギンザ住所:東京都中央区銀座6-9-5 ギンザコマツ西館・オンラインショップ【問い合わせ先】TEL:03-6228-5080
2016年12月03日女優の岡本玲が、29日に放送された日本テレビ系バラエティ番組『今夜くらべてみました』(毎週火曜23:59~)で日記を公開。その内容に「怖すぎる」と驚きの声が上がっている。今回、「トリオ THE いいね!を押せない女」と題して、SNSで「いいね!」を押せないという岡本玲、横澤夏子、伊藤ゆみ(ICONIQから改名)が出演。「いいね!」を押す気になれない不満を打ち明けた。岡本は、高校2年生の頃から書いているという、心にたまった憤りを吐き出す日記を公開。チュートリアルの徳井義実が「仕上がりはデスノート」と紹介したその日記には、「抹殺」「消えなされ」「死」「地獄」「滅亡」「生への渇望」「南無阿弥陀仏」といった言葉がつづられており、共演者から「怖い怖い」という声が上がった。岡本は「浮かんでくる感じのイメージをただひたすら家で書いていて、自分の中の暗かったり怖かったりする部分を自分で気付く時間」と説明。「安定剤みたいな感じ?」と聞かれると、「うん」とうなずいた。「DEAD or DEAD」という言葉も公開され、「生き死にのことを考えていて、でも生きるって死への道じゃないですか。"生きる=死"だしな…"DEAD"ってなりました」と説明。また、テレビでは公開できないレベルのページを見せられた横澤は、「えっ怖い…。目を合わせてお話しできなくなるくらい」とおびえていた。ツイッターでも、「岡本玲こわいわ」「岡本玲ヤバイやろ」「可愛いのにデスノート怖すぎ」「見た目と違って闇深すぎ」と驚きの声が続出。また、「岡本玲ちゃんおもろすぎ」「岡本玲の言ってることよくわかる」「生きることは死への道って岡本玲の考え方ピッタリ同じすぎて心震える」という声も上がっている。
2016年11月30日2017年5月、ニューヨーク・メトロポリタン美術館のコスチューム・インスティチュート(Costume Institute)特別展として「川久保玲 / コム デ ギャルソン展(Rei Kawakubo / Comme des Garcons)」が行われることが決定、発表された。特別展に存命のデザイナーとして選ばれるのは、1983年のイヴ・サン=ローラン(Yves Saint Laurent)に続き2人目だという。特別展では、1981年に川久保が初参加したパリコレクションから現在までの作品を約120点展示するそうだ。年代順ではなく、テーマごとに並べることを予定しており、川久保のこれまで行ってきた境界と境界の間にあるものへの強い興味を探求していくという。展示されるマネキンたちは人の目と同じ高さに配置され、柵なども設置しない予定だ。コスチューム・インスティチュートのキュレーターであるアンドリュー・ボルトン(Andrew Bolton)曰く「川久保玲はこの40年で最も重要で影響力のあるデザイナーの1人だ。彼女は私たちにファッションは絶えず続く創造、再創造、異種混交性のある場所であることを再考させ、この時代の美学というものを定義してくれた。」とのことだ。また川久保は「私はこれまで確立された価値や慣習、一般的に普通とされるものを拒みながら新しいデザインの考え方を常に追い求めてきました。表現の方法として融合、不安定、未完成、除去、そして意図の欠如を最も重要なものとしてきました。」とコメントしている。開催を祝う恒例のメット・ガラ(MET GALA)は2017年5月1日に行われる予定。川久保をはじめ、ケイティ・ペリー(Katy Perry)、ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)、アナ・ウィンター(Anna Wintour)らが参加するとされている。※本記事は (引用元:に許可を得て、翻訳・執筆を行っております。
2016年11月16日来る11月18日よりニューヨーク、メトロポリタン美術館にて、コスチューム・インスティチュート(Costume Institute)の特別展「Masterworks: Unpacking Fashion」が開催となる。ここ10年で新たに収集された価値の高い歴史的な衣服たちが並ぶことが予定されている。18世紀初頭から現在までの約60点の作品が並ぶとされ、たった今美術館に届いたかのような輸送用の木箱に入れられた状態で年代順に展示されるそうだ。また2015年のジョン・ガリアーノ(John Galliano)がデザインしたメゾン マルジェラ(Maison Margiela)のドレスには1964年のクリストバル・バレンシアガ(Cristobal Balenciaga)のガウンのように、最近コレクションに加わった作品と以前に収集したものをペアにし並べ、その与えた影響を分かりやすくする工夫もされるという。特別展のミッションは、ファッションが歴史を説明する生きたアートであることを示すこと、歴史の一部となっていくこと、そして生まれてくるアートにインスピレーションを与えていくことだという。「ファッションはその短い一生のため軽く見られがちではありますが、変化というものへのレスポンスの早さは、その時代の精神を瞬時に表現しているものであることを証明しています。社会的、カルチャー的、政治的な物事を、また美の理想を変化させるものを、鮮やかに映し出しているものなのです。」と特別展のアシスタント・キュレーターを務めるジェシカ・リーガン(Jessica Regan)はコメントしている。特別展は2017年2月5日まで。日本からは川久保玲(COMME des GARCONS)、三宅一生(ISSEY MIYAKE)、山本耀司(YOHJI YAMAMOTO)、舘鼻則孝らデザイナーの作品が展示される予定とのこと。※本記事は (引用元:)に許可を得て、翻訳・執筆を行っております。
2016年11月11日俳優・佐藤隆太と女優・岡本玲が、今年最もレザーが似合う著名人として「ベストレザーニスト 2016」に選ばれ、11月5日(土)に行われた記者発表会に出席した。「ベストレザーニスト」は、「11月03日=いいレザーの日」にちなんで、国産の皮革および皮革製品の魅力を、より多くの方に知っていただきたいという想いから、一般社団法人日本皮革産業連合会で毎年行われている。この日参加した佐藤さんと岡本さんは、共に黒い革のジャケットを着用して登場。佐藤さんは授賞式ということで、革ジャケットの下はフォーマルなワイシャツ&ネクタイを合わせつつ、ボトムはゆったりしたパンツのコーディネート。「革ってハードなイメージがあると思いますが、僕はどんな素材であっても着るときはいつも自分らしくありたいと思っています。ライダースジャケットは形もきれいで細身でシャープなんですが、ボトムはちょっとゆるくバランスをとりました。ちなみにパンツはフェルトですが、ヒモは革です(笑)」と自分なりのスタイリングを明かしていた。一方、岡本さんは青いワンピースに細身の革ジャケットを合わせたスタイル。「普段からファッションは、“シンプル”を心がけているんですが、レザーのカッコよさを大事にしつつ、女性的でふんわりとした感じを大事に柔らかいワンピースの上にレザーを重ねてみました」とコメントした。今回の受賞について佐藤さんは、「レザーを上手に着こなすという点で、決して自分で自信を持てるところではなかったので…。過去の受賞者のみなさんも普段からお世話になっている伊藤英明さん、山本耕史さんを始め、いつもカッコよく革を着こなされている方々で、僕がそこに名を連ねていいのか?マネージャーに一度『本当に僕でいいのか?と確認してください』と言いました(笑)。まさかジローラモさんと同じ場に立てることになるとは(笑)」と驚きを隠せなかったという。また、岡本さんは「実は私は、こういう賞をいただくのは初めてでして…。25歳にして!それがまさかレザーニストというカッコいい賞をいただけるとは!しかも、佐藤さんは大学の先輩でして、目標とする先輩と同じ舞台に立てて嬉しいです」と興奮気味に語り、レザーに対しては“カッコいい女性”のイメージを持っているという岡本さんは、「(カッコいい女の仲間に)入れましたかね(笑)?つま先だけお邪魔しましたって感じですが…(笑)。これから大人の女性になれたらと思います」と決意を新たにしていたようだ。そして、会場には大きな牛一頭分の革や、鮮やかに染められた色とりどりの羊のレザーなどが用意されており、「スカートを作ってみたいです。柔らかい、女性的なフォルムで作れそう」(岡本さん)、「これを機に台本カバーを作りたいです。長く使えそうですし」(佐藤さん)と、2人ともそれらを手に取ってあれこれと自分だけの革製品を想像していた。(cinemacafe.net)
2016年11月07日文化服装学院の文化祭「游於藝(げいにあそぶ)」が、2016年11月3日(木)から5日(土)まで開催される。文化祭中は、図書館の一般開放や特別展示、ワークショップなどを行っており、注目イベントが目白押し。ファッションプレスでは、いくつかのトピックをピックアップして紹介する。文化祭のメイン、毎年2万人の来場者を誇るファッションショー文化祭のメインとなるのは、毎年2万人の来場者を誇るファッションショーだ。2016年は「KIZASU きざす」をテーマに、9つのシーンを設けてショーを披露する。詳細記事はこちら>> 「文化服装学院の16年ファッションショー、文化祭「游於藝」で開催」約33万冊の本が揃う図書館が一般開放に!図書館には、貴重書籍を含めて約33万冊の本を用意。フロア内には11万冊の本がずらりと並んでいる。まず、入口右側にはファッション雑誌のコーナーがある。海外と日本のものをあわせて約1000タイトル近くが並び、過去に刊行されたものもアーカイブ資料として揃う。奥には、デザイナーの自伝やこれまでの作品写真を揃えるデザイナー書架、デザンインスピレーションとなる書籍をセレクトしたビジュアルブックスコーナーなども設置。ここだけでしか出会えない本も多い。また、文化祭期間中は「メンズ古今東西」と題した資料展示を実施。雑誌『ポパイ』が創刊40周年、『メンズノンノ』が創刊30周年など、多くの雑誌が節目を迎えるこの年にふさわしい題材だ。中世から近世にかけては、17~19世紀のヨーロッパ各国や日本で発行された貴重資料を紹介。西洋の軍服や武士和装についての書籍が揃っている。一方、近現代のものについては、海外や日本のメンズファッション誌が展示されており、こちらは実際に手に取って見ることができる。世界でも珍しい資料が揃う文化学園服飾博物館文化学園服飾博物館では、“「衣」を通して世界の文化を知る”をテーマに日本だけでなく、アジアやヨーロッパの様々な衣服や染織物を公開している。また、同館の展示に加えて所蔵品を国内外の美術館・博物館に貸し出すなど、「衣」を通した文化交流にも取り組んでいる。なお、1年を通して世界を網羅できるよう、年間で約4回の展示替えが行われる。現在は「日本人と洋服の150年」展を開催中。江戸時代、西洋文化の影響を受けだしたころの和服や、鹿鳴館時代に登場したバッスルスタイルの貴重なドレスなどが展示される。また、仕立ての教本などの歴史書籍も紹介され、その時代日本人が抱いていた洋服への向き合い方の変遷も追える。昭和後期になると、日本人デザイナー海外進出の先駆けとなったケンゾー(KENZO)はもちろん、イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)、ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)らが登場する。そのほか、本展ではパリコレクションデビュー前のコム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)デザイナー川久保玲の作品も公開されている。文化学園ファッションリソースセンター文化学園ファッションリソースセンターは文化学園大学と文化服装学院の付属機関として1999年に開設。センター内は資料室と企画室の2部門で構成。資料室はテキスタイル・映像・コスチュームの3つに分かれている。文化祭期間中は、各資料室を公開すると同時に学生作品展示販売&ワークショップ「Studio Oeuf 2016」が開催される。テキスタイル資料室は“布地の図書館”。8,000点ほどの生地を取り揃えている。生地見本は、これまでコレクションに実際使用された履歴や産地で分別してデータ保管されいる。これら資料は、色柄のイメージからほしいものを検索して実際に手に取ることが可能だ。また、素材の特徴なども詳細に明記されているので、同時に各生地の特性なども把握することができる。70年余り服飾関連資料を蓄積したコスチューム資料室は、日本唯一のスペース。各時代のアイテムをジャケット、ワンピース、フォーマルといったカテゴリーに分け、時代の流れを追うような形で資料を保管している。また、歴代「装苑賞」受賞作品もここに存在する。そのほか1960年代のシャネル(CHANEL)スーツやバーバリー(BURBERRY)初期のトレンチコートなど貴重資料も揃うため、企業からの来訪者なども多くいるという。映像資料室では、パリコレクションなどファッションを中心とした映像資料を保有している。1946年以降の約15万枚の写真のほか、過去のコレクション映像も実際に見ることができる。F館の地下1階で行われている学生作品展示販売&ワークショップ「Studio Oeuf 2016」では色とりどりの雑貨が販売されている。自由な発想に満ちたデザインは、暮らしに彩りを添えてくれそうだ。Ⅱ部ファッションショー「△+□=○ みんなのさんすう」それぞれの個性が際立つⅡ部(夜間部)のファッションショー。テーマは「△+□=○ みんなのさんすう」。Ⅰ部のファッションショーより規模は小さいものの、音楽や照明などの演出を全て学生が手掛けるという点は同じ。合計100体を超えるルックが登場するランウェイはポップから、ストリート、クラシック、エレガントまで多様なムードに移り変わり、全員の個性をプラスしていくことで観客を楽しませる。学生たちのクリエーションを肌で感じられる展示それぞれの館内では、各科に分かれて学生たちが自分たちのクリエーションを発表している。例えば、D館地下1階にあるコンピューターニット実習室のニットデザイン科の生徒たちによる展示。ここでは実際に授業で用いている機械を使って製作したバッグやポケットティッシュケースなどを景品とした、くじ引きを行っている。なお、これら機械は実際に工場でも使われているもの。同校ではプロが用いている機械すべて揃え、より実践的な授業ができるように設備が整えられている。開催概要文化服装学院 文化祭「游於藝(げいにあそぶ)」開催日:2016年11月3日(木)~5日(土)場所:文化服装学院住所:東京都渋谷区代々木3-22-1
2016年11月06日第34回 毎日ファッション大賞の表彰式が、東京・恵比寿で2016年11月2日(水)に開催された。大賞に選ばれたのは、ファセッタズム(FACETASM)デザイナー落合宏理。新人賞・資生堂奨励賞は、プラスチックトーキョー(PLASTICTOKYO)の今崎契助、業界に貢献した人物に贈られる鯨岡阿美子賞は、カイハラ株式会社代表取締役の貝原良治が受賞。また、特別賞にはビームス(BEAMS)の「ビームス ジャパン」、話題賞には第74期名人の将棋棋士・佐藤天彦が選ばれた。毎日ファッション大賞とは1983年に毎日新聞社が創刊110年を記念し、日本のファッションの歩むべき方向性を模索する上で、何らかの寄与を果たしたいという願いを込めて創設したもの。過年度受賞者には、高田賢三、川久保玲、山本耀司、三宅一生といった世界に誇る才能あふれるデザイナーたちが名を連ねている。大賞 ファセッタズム デザイナー落合宏理2013年に新人賞を受賞してから僅か3年での大賞受賞となった、ファセッタズム デザイナー落合宏理。LVMHが若手支援を目的に行う「LVMHプライズ」で、日本人初のファイナリストに選出。また、リオオリンピック閉会式の衣装も担当した。これらの実績を評価するとともに、ミラノ・パリでのショー発表、ストリートという路線を腕1本で貫いてきたという功績が受賞理由となった。受賞者のことば「必ずとらなければならなかった大賞」落合「私自身、毎日ファッション大賞は学生のころから漠然とした夢であって、ブランドを初めてから必ずとらなければいけないものだと感じながらここまでやってきました。昨年、パリに拠点を移して‟東京”の見え方が、海外では少し異なることに気付きました。実際、注目されていたのはカワイイ文化というような感覚的なもの。だから、自分自身の好きな東京のユース感というのをヨーロッパで披露し、改めて“東京的なモノ”を発信できればと考えました。また、新人賞から3年を経てあらゆることが変わりました。特に、LVMHプライズは自分にとっても大きな出来事。その中でリカルド ティッシやセリーヌのフィビー、マーク ジェイコブスら世界の様々のデザイナーの人たちと話す機会がありました。世界の女性を虜にしてきたフィビーは美しいし、マークは本当にチャーミング。デザイナーとして振る舞いも含めて成長しなきゃいけないと痛感しました。このような名誉ある賞をいただけるということは、スタッフのみんな、関係者の皆さんが支えてくださったおかげだと感じています。だからこそ大賞をいただいたことに自信を持って、今後も世界に対してクリエーションを発表していければと思います。」新人賞・資生堂奨励賞 プラスチックトーキョー デザイナー今崎契助“東京のカルチャー”を表現しているということ、そして高い技術力と安定感が評価された、プラスチックトーキョーのデザイナーである今崎契助。彼の作品は、独創性に満ち溢れている。活動の動向が気になる彼だが、この受賞が今後のステップの後押しになることは間違いないだろう。なお、表彰式では2017年春夏コレクションのショーを披露。アマゾン ファッションウィーク中にも同ショーを発表したが、今回は資生堂のメーキャップアーティストたちによるヘアメイクということもあり、アレンジとしてウィメンズのモデルを起用したという。受賞者のことば「受賞を機にブランドの飛躍へ」今崎「そのほかの受賞者の方々、これまで受賞された方々の名前を見ても身に余る受賞です。‟入国審査”というのが2017年春夏コレクションでのテーマなのですが、モードの世界をいかに搔い潜れるかということも表現したくて、パンキッシュな要素や反骨精神が出るようショー内で表現しました。そして僕自身も。昨日髪を30センチ切り、同シーズンのアイテムを着用しました。ブランド知名度、クオリティー、まだまだこれから伸ばしていかなければいけないところは全般的にあると感じています。これを機にもっと飛躍していきます。」鯨岡阿美子賞 カイハラ株式会社 代表取締役会長 貝原良治ここ数年のモード界の中核を占めたともいえるデニム。日本のデニムが世界でも高品質なものだという認識がファッション業界で広まる中、それを陰で支え続けたカイハラ株式会社の貢献度は計り知れない。紡績、染色、織布加工の一貫生産を行い、国内はもちろんのこと約80%は輸出。近年はジーンズ業界だけでなく、瀬戸内周辺の企業をはじめ異業種とコラボレーションを行いながらカイハラブランドを広めている。受賞者のことば「日本デニムの良さを発信したい」貝原「まさかこんな名誉ある賞をいただけるとは思っていませんでした。1893年に祖父が藍染備後絣を創業して以来、広幅絣、サロン絣、絣用の染色機などを創出し今でも新しいものを作り続けています。また、デニムは1970年にスタートし、その染色機も手掛けてきたもののひとつです。私自身、生まれたときから織り機の音を聞きながら、そして藍染めをする場所なども見て育ってきました。そんな人生から、自分の血液が青なのではないかと思うほど。しかし、それが自分の自信にも繋がっています。今後はさらにあらゆる企業やブランドとコラボレーションをして、“デニムとはどういうものなのか”を若い人達に広めていきます。そして、40年近く続けている海外との取引も積極的に行い、日本デニムの良さを発信していくことが使命だと感じています。」話題賞 第74期名人棋士 佐藤天彦16年ぶりの20代名人取得を果たした棋士・佐藤天彦。対局中のファッションで注目を集め、ついたニックネームは「貴族」。クローゼットの中には、サンローラン(Saint Laurent)やドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)など約300着以上が収まっているという。将棋とファッションという相反するところにあるものを結びつけ、「新時代の棋士の登場」と言われる彼が話題賞に選ばれた。受賞者のことば「ファッションも将棋も個性を出すもの」佐藤「将棋の棋士である私が、まさかファッション関係の賞を頂けるなんて思っていませんでした。以前から洋服が好きであった自分にとってはとても嬉しく、本当に光栄です。小学校4年生頃に洋服に興味を抱き、高校生の頃コレクション雑誌を見るようになりました。その時に、特に目に留まったのが今も好きなアン ドゥムルメステール(ANN DEMEULEMEESTER)。中近世の西洋服装史に興味があったので、それが現代風に解釈されているところがとても素敵だと感じたんです。今日の洋服もシャツにヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)を合わせている以外は、全てアン ドゥムルメステールです。かけ離れているように見えても、ファッションも将棋も個性を出すというところは共通点なのかもしれません。あくまで自然体でいられることが大切だと思います。この受賞をもって、今後はこれまで挑戦できなかったようなファッションにも少しずつ手を広げられたらと考えています。」特別賞 ビームス「ビームス ジャパン」日本の食、洋服、カルチャーなどに着目し、“日本の人種のるつぼ”ともいえる東京・新宿にリニューアルオープンした「ビームス ジャパン(BEAMS JAPAN)」。国境や年齢、性別を問わず訪れる人を魅了したこの店舗が特別賞を受賞した。「売れるものを作って売る」という発想ではなく「日本をブランディングする」という試みは、セレクトショップの新時代を築くインパクトであった。受賞者のことば「匠からオタクまで、日本のコト・モノを発信する場に」設楽「ビームスは今年で40周年を迎えました。このような賞を頂けたこと、本当に感激しています。約6.5坪のアメリカンライフショップとして誕生して以来、世界中の良いモノやコトを日本に紹介してきました。40周年を機に今までのプロジェクトを続けていくのと同時に、これからは日本の良いコト、モノを世界に伝える相互発信をしようと考えました。その舞台が「ビームス ジャパン」。コンセプトを“匠からオタクまで”と掲げました。ここには、日本の伝統工芸からポップカルチャーまでが集結しています。これからもあらゆるジャンルのアーティストや職人、デザイナーの方々に協力いただき、チームジャパンを結成することで、世界に日本文化を発信していきます。
2016年11月05日今注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回登場してくれたのは、大演出家&監督の作品に続々出演中の佐藤 玲さんです。蜷川幸雄監督の舞台で華々しくデビューを果たした佐藤さん。シンデレラストーリーを歩んできたのかと思いきや……?「実は、国民的美少女コンテストで落ちた経験があるんです。それが悔しくて何か武器を見つけたいと思い、15歳のときに劇団に入ってお芝居を始めたのが、女優になったキッカケです」。落ち着いた見た目とは裏腹に意外と積極的な一面も!「SNSで写真をアップし続けた“よこはまりょーさんぽ”は、横浜を一日中歩き回って撮影しました。次は東京駅での撮影を計画中です♪」◇週3~4日ペースで会いに行くほど溺愛!チワワとマルチーズのミックス、ぶぶちゃん!鎌倉の祖母の家にいます。◇祖母と一緒につくったサラダで優雅にランチ。お肉も、野菜も盛りだくさんの彩りサラダ。料理を作るのが大好き!◇音や照明に魅せられる不思議で美しい舞台。来年1月の神戸公演『ザワンダフルパレード』を、楽しみにしてます。◇さとう・りょう1992年生まれ。蜷川幸雄演出舞台『日の浦姫物語』の娘役でデビュー。高い演技力が評価され、多数のドラマやCMで活躍。来年公開の映画『沈黙-サイレンス-』に出演。※『anan』2016年11月2日号より。写真・土佐麻理子文・松下侑衣花
2016年10月28日コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)のデザイナー川久保玲にフィーチャーした展覧会が、アメリカ・ニューヨークにあるメトロポリタン美術館で開催される。会期は、2017年5月4日(木)から9月4日(月)まで。日本を代表するビッグメゾン、コム デ ギャルソン。その挑戦的でアヴァンギャルドなデザインが注目を集めるブランドだ。展覧会には、彼女の1981年のパリデビューコレクションから、最新の2017年春夏コレクションまで、約120体のルックが登場。東洋と西洋、男性性と女性性、過去と現在といった二項対立を乗り越えるような先進的な挑戦の姿勢を展示する。展示されるマネキンは、観覧者の目の高さに設置。従来の美術館のような、展示と見る人の距離が取り払われ、物理的障壁がない状態で洋服を楽しむことができる。【概要】Rei Kawakubo / Comme des Garçons会期:2017年5月4日(木)〜9月4日(月)場所:メトロポリタン美術館住所:1000 5th Ave, New York, NY 10028 アメリカ合衆国Rei Kawakubo (Japanese, born 1942) for Comme des Garçons (Japanese, founded 1969). "Body Meets Dress - Dress Meets Body," spring/summer 1997. © Paolo Roversi
2016年10月25日コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)の2017年春夏ウィメンズコレクションが、パリ・ファッション・ウィー5日目の2016年10月1日(土)に発表された。キーワードは「Invisible clothes」だという。ここ数シーズン、ファッションシーンではビックサイズが一つの鍵を担っている。大きすぎる肩、長すぎる袖。通常では考えられない位置に凹凸を持たせた、変形型ビッグフォルムを最新ルックとして打ち出すブランドもある。川久保玲が作る、ビッグフォルムはこれらとは大きくかけ離れている、巨大だ。身幅はモデルの3倍ほど(それ以上のものも)あるし、肩周りは羽のように左右に広がっているものもある。腰・肩といった曲線的な要素はほぼほぼ視野には入っておらず、あるときは直線的に、またあるときは頭上部分でカーブラインを描いていることも…。これらの言葉を並べるととても奇想天外、オブジェのように映るが、コレクションピースはクラシックとフェミニティを含んだ、やはり洋服である。ブラックのドレス風ルック。よく観察してみると、シャツの上にジャケット、さらにコートを羽織って…といった具合に、解体されたドレスが幾重にもレイヤードされている。間には白いフリルも挟んでいて可愛らしいし、裾はベルベット地に切替が施され洒落ている。また、船長のようなハットを被ったブラックルックは、ドレスを3段に重ねたような構造。腕は出せてはいないものの、パフスリーブ型の袖は存在しているし、こちらも同様にフリルでデコレーションだ。円形型のルックは、腕周りが大きなだけで身体を通す中央部分はウエストシェイプ。デフォルメされているもののラウンド型の襟もあしらわれ、少女性も香らせている。ビニールのようなシースルー素材のアタッチ、液状のペイントがされたコルセット風ディテール。透け感やランジェリーライクなど、細部にはシーズンの流れを汲んだ要素が溢れている。ナイキとのスニーカーでスポーツテイストを差すのは予想外だが、日常に寄り添ったテクニックでとても好印象だ。
2016年10月12日80年代の椅子をフィーチャーした展示会「CHAIRS 80S」が、2016年8月27日(土)から9月11日(日)までの間、東京・恵比寿のSOMEWHERE TOKYOで開催される。会場には、日本を代表するインテリアデザイナー倉俣史朗の作品を展示。また、コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)を手掛ける川久保玲、お花をモチーフにした椅子を提案するインテリアデザイナー・梅田正徳など日本デザイナーの作品を含む、独創的な作品を紹介する。【イベント詳細】CHAIRS 80S開催期間:2016年8月27日(土)~9月11日(日)※8/31、9/1、9/7、9/8休み。時間:13:00~19:00会場:SOMEWHERE TOKYO住所:東京都渋谷区恵比寿南2-7-1 1FTEL:03-6452-2224作品デザイナー:倉俣史朗、梅田正徳、川久保玲、植木莞爾、ミケーレ・デ・ルッキ、ハワード・マイスター、フィリップ・スタルクほか※予定
2016年08月18日川久保玲によるコム デ ギャルソン・オム プリュス(COMME des GARCONS HOMME PLUS)の17SSコレクションショーは、元リヨン銀行の複合オフィスビル、ル・サントリアルの地下スペースで開催された。テーマは裸の王様。物や情報が溢れている中で自分を見失ってしまうのではないか、という危機感から服作りをスタートさせ、そんな状況を揶揄するために、透ける服を作ることを思いついたという。あがめ続けられて裸であることに気付かない王様のようになるな、というメッセージを突きつけられているかのよう。様々な種類の半透明のポリウレタンを用いたコートや、PVC素材を用いたジャケットなど、透ける要素を持たせたアイテムで構成。これまではシャツとジャケットのそれぞれを組み合わせてひとつのルックを完成させてきたが、今シーズンは「素肌にテーラード」という提案をしている。ジャケットには芯地を用いずにソフトな風合いを持たせ、ライニングに敢えて表地を使用しているのも特徴。イタリアの画家、ピエロ・フォルナセッティ(Piero Fornasetti)の作品をプリントしたスーツも目を引いたシリーズ。プリントの表地をライニングに用いたジャケット、裏地を付けていないローエッジのジャケットには、グリーンやレッドなど、ハンドペイントされたレースアップシューズが合わせられた。フィナーレでは、ボクサーショーツとシリコンゴム製のジレ、そしてPVCのコートやスカートをまとったモデルたちが登場。会場は大きな拍手に包まれた。
2016年07月08日湊かなえのベストセラー小説を、本田翼と山本美月の出演で映画化する『少女』に、注目の若手女優の佐藤玲(さとうりょう)が出演することが発表になった。佐藤が演じるのは、主人公の由紀と敦子の学校に転校してくる謎に満ちた少女・紫織で、三島有紀子監督は佐藤の演技力の高さに驚き、紫織のシーンを増やしたという。『少女』/その他の画像本作は、高校2年生の桜井由紀と草野敦子が、“人が死ぬ瞬間を見たい”という想いにとらわれ、自らの願望をかなえるために行動する姿を描いたミステリー。紫織はふたりが通う学校の転校生で、自殺した親友の死体を見たと語ったり、されてもいない痴漢行為で相手を脅してお金を巻き上げる謎の少女だ。三島有紀子監督は、紫織役は「自己顕示欲が強く、非常にクレバーで、肌感覚で感じ取る事の出来る感度の良さを持ち合わせていなければ」ならないと考えていたが、思うような俳優が見つからず、何度もオーディションを重ねたという。そこにやってきたのが、佐藤だった。監督は「ひとたび声を発するとその声はお腹に響き、言葉が確実に心に届きました。そして、指の先まで繊細なお芝居をされ、目はギラギラと渇望に満ちていました。この時、『見つけた』と思ったのです」と振り返る。佐藤は、さいたまネクスト・シアターに所属していた時代に、先ごろこの世を去った演出家・蜷川幸雄の舞台『日の浦姫物語』の娘役に抜擢されデビューを果たし、映画『色あせてカラフル』やドラマ『表参道高校合唱部!』、サランラップや大江戸温泉物語のCMに出演。マーティン・スコセッシ監督の最新作『沈黙 Silence』への出演も決定している実力派女優だ。三島監督は「現場での集中力と根性も素晴らしく、紫織のシーンを増やしました。佐藤さんに紫織を演じてもらい本当によかったと心から思います。主演のふたりにも、演技の刺激を受けてもらいたく、彼女と接するように仕向けました」とコメント。愛らしいルックスと、多くの演出家が注目する演技力を兼ね備えた佐藤に今後、さらに注目が集まることになりそうだ。『少女』10月8日(土) 全国ロードショー
2016年05月18日コム デ ギャルソン(COMME des GARCONS)とディアンドデパートメントプロジェクト(D&DEPARTMENT PROJECT)が運営する「グッドデザインショップ(GOOD DESIGN SHOP)」は、5月18日から24日までの1週間限定で阪急うめだ本店1階にポップアップショップをオープンする。同ショップでは、コム デ ギャルソンより、川久保玲デザインによるチャイナジャケットやポンチョなどのタイムレスなアイテムに加え、コーチ ジャケットや、復刻CDG Tシャツの特別カラーなど同店限定アイテムが登場。また、ディアンドデパートメントプロジェクトからは、同社が長年取り扱ってきたロングライフデザインの中から厳選された雑貨や限定の靴箱などが販売される予定となっている。
2016年05月08日コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)とディアンドデパートメントプロジェクトが運営する「グッド デザイン ショップ(GOOD DESIGN SHOP)」の期間限定ストアが、2016年5月18日(水)から5月24日(火)まで、阪急うめだ本店1階・コトコトステージ11にオープンする。コム デ ギャルソンからは、川久保玲デザインのチャイナジャケットやポンチョなどのタイムレスなアイテムに加え人気のコーチ ジャケットや、復刻「CDG Tシャツ」の特別カラーなど、本ストア限定のアイテムも販売される予定。一方のディアンドデパートメントからは、時代を超えて続いていく普遍的デザインを持つ日用品などの定番商品より、本イベント限定カラーが登場。また、日本各地の織物産地の生地見本を再利用し、その個性を伝えるプロジェクト「FROM LIFESTOCK」シリーズより、バッグや靴箱などが店頭に並ぶ。【店舗情報】グッド デザイン ショップ 阪急うめだ本店 期間限定ストアオープン期間:2016年5月18日(水)〜5月24日(火)会場:阪急うめだ本店1階・コトコトステージ11住所大阪府大阪市北区角田町8-7
2016年05月05日