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毎日の料理で使う機会の多い砂糖、どういった保存方法が適切なのかご存知でしょうか?可愛らしい容器に入れて常温保存、あるいは袋のまま冷蔵庫に…なんてしていると、長持ちしなくなってしまうかもしれません。今回はそんな砂糖について、保存に適した場所やおすすめの保存容器についてご紹介します。どこのご家庭にもあって、今後も使い続けるであろう調味料なので、この機会に正しい保存方法を確認しておきましょう。■砂糖の保存と賞味期限砂糖を保存するにあたって、その賞味期限について気にしたことはありますか?適切に砂糖を保存するために、まずは砂糖の性質と賞味期限についてご紹介します。・砂糖には賞味期限がない砂糖の買い置きがあれば、裏面の表示部分を見てみてください。賞味期限が書かれていませんよね?実は砂糖はJAS法によって、品質の劣化が極めて少ないため賞味期限が省略可能になっています。長期にわたって使用し続けても、劣化さえさせなければ安全に食べられるのです。・なぜ砂糖は劣化しにくいのか?そういっても、なぜ劣化しないのかがわからないと不安ですよね。砂糖は吸湿性が高く、空気中の湿気を取り込み湿度を下げるので、バクテリアや雑菌が繁殖しない環境を自ら作り出してくれます。また、高度に精製された砂糖は不純物を含まず、品質が安定しているというのも理由の一つになります。・黒砂糖に賞味期限があるのはなぜ?ご家庭で上白糖ではなく、黒砂糖をお使いの方は、賞味期限が記載されているかもしれません。ですが黒砂糖も本来であれば賞味期限は記載せずともOKなのですが、ミネラルなどが豊富で風味が変わりやすいため、メーカーによっては記載しているところも多いのです。黒砂糖は品質管理が難ししいので、保存にはより注意し賞味期限内に使い切ることをおすすめします。・正しく保存すれば長期的な保存が可能つまり砂糖自体が劣化しにくい物質のため、長期保存が可能というわけです。また湿度などの環境に気を付けて保存していれば、腐ったりせず、さらさらの使いやすい砂糖のままの状態を維持できるというわけですね。■砂糖に適した保存場所・常温で空気の乾いた場所砂糖は常温保存が可能です。また先ほどもお伝えしたとおり、湿度が高いと劣化してしまう危険性があるので、空気の乾いた場所が適切です。・直射日光の当たらない場所温度の変化によって品質が変化してしまう場合もあります。直射日光の当たる場所は避け、冷暗所に保存するようにしてください。・シンク、コンロ周りには置かないシンクの周りはどうしても湿度が高くなってしまいますので、砂糖の保存には適しません。砂糖はよく使うので、コンロの近くに置きたくなる気持ちもわかりますが、やはり温度・湿度共に変化しやすくなるのでNGです。湿気、温度の影響を受けにくい場所に置きましょう。・においの強い調味料や石鹸などの近くは避ける砂糖はにおいがつきやすい食品です。スパイスなどの香りが強いものや、においの強い調味料の近くには置かないようにしましょう。よく見落としがちですが、キッチンでよく使うハンドソープなど石鹸や、食器用洗剤でにおいがうつってしまうことも。分けて保存するようにしてくださいね。・キッチン上の戸棚がおすすめ以上を踏まえると、おすすめなのがキッチン上の戸棚です。陽が当たることもありませんし、温度や湿度の変化も少ないためです。ただ、キッチンが広く、シンクやコンロの近くでなく直射日光の当たらない場所に置けるのであれば、それでもOKです。戸棚にしろキッチンにしろ、正しい環境で保存でき、ワンハンドで取り出せるということを意識して保存場所を決めると、ストレスなく使用できますよ。 ■砂糖を保存する際のポイント・湿度管理先ほどからお伝えしている通り、砂糖の保存には湿度管理が必要です。なるべく湿度の変化のないところに保存するようにしましょう。また、黒砂糖の場合はカビが生えてしまう可能性もあるので、より湿度の低いところに置くようにしてくださいね。・未開封・開封後ともに密閉容器に入れる開封後に密閉容器に移す、というのはなんとなくご存知だと思いますが、実は未開封でもそのまま密閉容器で保存したほうが良いのです。なぜかと言いますと、実は砂糖の入っている袋は封をした状態でも密閉されておらず、わずかですが通気性があるため、湿度やにおいの影響を受けてしまうのです。未開封・開封後ともにしっかりと密閉できるタッパーや保存用の容器に入れるようにしましょう。・袋のまま保存しないせっかく砂糖を密閉容器に移し替えても、少し袋に残ってしまうことってありますよね?それをそのまま輪ゴムで留めたり、クリップで留めて保存するのはNGです。砂糖の袋には目に見えない穴が空いているので、そこからにおいや湿気が入りこんでしまい、劣化の原因になってしまいます。袋のまま封をし、さらにジッパー付きの保存袋に入れておくようにしましょう。・虫がわく危険性は?常温だと虫やダニがわきそう…と心配になるかもしれません。確かに冷蔵庫と違って、常温だと虫やダニがわきうやすい環境にはなります。生命力の強い虫やねずみは、砂糖の袋くらいでしたら簡単に穴をあけますし、密閉していない状態だと、コナダニやメイガが侵入して繁殖してしまう危険性もあります。ですが、タッパーやキャニスターなどしっかりと蓋の閉まるものであれば、そんなリスクはほとんどありません。砂糖を使ったあとも、出しっぱなしや開けっ放しにはせず、すぐに蓋を閉めるようにしてくださいね。・砂糖が悪くなった見極めポイント長く保存しすぎたり、保存環境が悪いため、湿気を吸ってしまってどろっとしている砂糖や変色してムラになっている場合は、悪くなってしまっているので廃棄するようにしましょう。黒砂糖については、カビが生えたり、風味が変わってしまったら捨てるサインです。■砂糖は冷蔵保存NG!醤油など、開封後は冷蔵庫に入れて保存という調味料は多いため、砂糖も冷蔵庫にいれておけば安心と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実はそれは勘違い。砂糖は冷蔵庫での保存には適さないのです。・冷蔵庫内は乾燥しやすいラップをかけずに冷蔵庫に入れていた料理や食品が、カピカピになってしまった経験はありませんか?冷蔵庫は温度と湿度が低いため、とても乾燥しやすい環境なのです。ここまで、砂糖には高い湿度は大敵だとお伝えしてきましたが、実は乾燥しすぎも良くありません。砂糖は製造工程でサラサラさを保つため、表面に糖蜜を吹きかけています。その表面の蜜が乾燥によって蒸発し、残って結晶化した糖が砂糖同士をくっつけてしまい、砂糖がダマになったり、固まったりしてしまうのです。つまり冷蔵庫に砂糖を保存すると固まりやすくなってしまうということですね。・扉の開け閉め、砂糖の出し入れで結露がつく冷蔵庫は日常的に開け閉めしたり、砂糖を使うときには庫外に出したりしますよね。そんな温度変化によって、容器内に結露が発生してしまいます。結露は容器内のカビや、砂糖の劣化の原因になってしまうのです。置いておくスペースが無いなど、余程の理由がない限りは、冷蔵庫での保存は避けるのがベターです。・冷凍もしない方がよい同様の理由で冷凍庫での保存もおすすめできません。より温度の変化が大きくなって砂糖が悪くなってしまい、正しく常温保存したほうが日持ちするなんてことになってしまいますよ。■黄色くなった砂糖は大丈夫?においがする場合は?セールのときに多めに買った砂糖を長く使い続けていると、「なんだか黄ばんでる!?」なんてこともあるかもしれません。黄色くなった砂糖は捨てたほうが良いのでしょうか?・メイラード反応が起きている砂糖が黄色くなる理由は、含まれているアミノ酸によって褐色に変化するためです。これをメイラード反応といい、特に食べても健康を損ねる心配はありません。また甘味が落ちるということもないので、ムラなく変色している場合は問題ないと言えます。・なんだか砂糖がクサい!?どうすればよいのか密閉不足やあけっぱなしにすることが度重なると、砂糖がさまざまなにおいを吸着してしまい、嫌なにおいを発するようになる場合があります。そうなってしまうと、残念ながら元の無臭状態に戻すのは無理です。コーヒー豆を数粒入れて、においを上書きするか、食べるのはあきらめて以下の方法で使い切ってしまいましょう。手についた嫌なにおいや油を落とすひき肉をこねたり、魚を調理したときに油やにおいが手について、一度洗ったくらいでは落ちなくなることってよくありますよね?そんなとき、石鹸のように砂糖を手全体にいきわたるようにゴシゴシ使って、洗い流したあとにハンドソープで手を洗うと1回で綺麗になります。切り花に使う切り花を飾るときに、水200mlに対して小さじ1の砂糖を溶かしていけると切り花が長持ちします。ただし水の汚れが早くなってしまうので、こまめに水換え、水切りをするか、1滴だけハイターを一緒に入れて使用してくださいね。■固まった砂糖をサラサラに戻す方法では固まってしまった砂糖はどうすれば元のようにサラサラになるのでしょうか?いくつか方法があるので、固まって使いにくくなってしまったときは試してみましょう。・霧吹きで水をかける砂糖が固まってしまう原因は乾燥なのですから、少しだけ水分を補ってあげれば、また元のサラサラの状態に戻ります。固まってしまった砂糖にサッと霧吹きで水をかけて、2~3時間密閉容器や密閉袋に入れて置いておいてください。霧吹きで塊の表面にまんべんなく水分をいきわたらせ、放置することで水分が中まで届き、簡単にほぐれるようになります。このとき、劣化の原因になってしまうので、水はかけすぎないようにしましょう。ちょっと少ないかもと思うくらいでちょうどいいですよ。・食パンを入れるちょっと変わっていますが、食パンを使う方法もあります。食パンの水分を砂糖に吸わせて乾燥を解消するイメージですね。小さくちぎった食パンを砂糖の塊と一緒に密閉容器に入れ、5~6時間待つとサラサラになります。食パンが無ければ、プレーンの何も入っていないロールパンでも代用可能です。このときパンくずが入り込まないように注意し、取り出し忘れないようにしてくださいね。・生のキャベツを入れる同じ原理を利用して、生のキャベツを固まった砂糖と一緒に入れても良いでしょう。目安は砂糖1カップにつき、キャベツの葉を1/3枚で、小さめにちぎって入れてください。1晩待つ必要がありますが、少し色の悪いキャベツや食べない外の葉でも良いので、お家にある場合は試してみてください。・レンジで加熱する湿度が高く湿気を含んで砂糖が固まってしまったときには、レンジで加熱する方法も有効です。1カップあたり1分加熱が目安ですが、やりすぎると焦げたり、溶けたりしてしまうので様子を見ながらあたためてくださいね。この方法は待つ必要が無くすぐできるので時短になりますが、加減が難しく、失敗する可能性があるので急いでいるときの最後の手段にしましょう。・顆粒砂糖(フロストシュガー)を混ぜる「フロストシュガーって何?」と思われるかもしれませんが、ヨーグルトについていた小袋の砂糖と言えばピンとくる方も多いでしょう。このフロストシュガーは普通の砂糖よりもより吸湿性が高いので、湿気で固まってしまった砂糖と一緒に入れておくと湿気を吸収して砂糖をサラサラにしてくれます。ヨーグルトはもちろんのこと、溶けやすいので冷たい飲み物に入れたり、冷菓づくりにも使えるので、お家の湿度が高めでよく砂糖を固まらせてしまうのであれば常備しておいてもいいかもしれませんね。 ■砂糖の保存容器を選ぶポイントここまで少しずつ保存容器については触れてきましたが、具体的にどんな容器がいいのか確認しておきましょう。・素材プラスチック製廉価なものが多く、軽くて扱いやすいため人気のプラスチック製。しっかりと蓋のできるものも多いのでおすすめです。色やにおいがつきやすいので、長く使うためには汚れにくい所に置いた方が良いでしょう。陶器製陶器製は重くて割れやすいため、扱いにくいですが、おしゃれなものが多いです。また調湿性があり、乾燥も防いでくれるので砂糖をサラサラのまま保存できます。反面外から中身が見えないので、ストックには気を付ける必要があります。ダイニングテーブルに置くときにおすすめです。ガラス製重さと割れやすさはありますが、中身が一目瞭然なので、少なくなっても買い忘れが起きづらいのがメリットでしょう。においや色もつきにくいので一緒に置くものを選びません。ただし透明なものが多いため、より日光の当たる場所は避けたほうが良いです。・容量一般的な大きさの砂糖を買うと、1kgくらいのものがほとんどです。ですが調理中に手に取ることを考えると全部入る容量の保存容器を使うのは現実的ではありません。100~300mlくらいの小分けで保存できるものを選び、残りは別に保存しておくと料理もスムーズにできますよ。・蓋つきor蓋なし何度もお伝えしていますが、砂糖は湿気と乾燥両方に気を付ける必要があります。また常温保存がベストなので虫やダニを防ぐためにも、蓋がついているものがマスト。容量大きめの容器で長く使う場合はパッキン付きやスクリュー式、小分けにしてすぐに使い切る場合は利便性も考えて開けやすい蓋のものを選ぶと良いでしょう。・スプーンありorなし振って出すタイプ以外は、スプーンありのものを選ぶと便利です。よく洗う場合はスペアをいくつか一緒に買っておくと良いでしょう。・未開封、移し替え中のものは透明な容器に未開封やすぐ使う分以外を保存するときには、透明なタッパーやガラス、ジッパー付き袋など中身が見える透明な容器を使うようにしてください。砂糖1kgは、結構かさばって場所を取りますよね。中身の見える容器にすると、うっかり買いを防止しすっきりとした収納を維持できます。その場合、置き場所は戸棚の目につく高さや、引き出しの一番手前など、目につきやすいところがおすすめですよ。■砂糖の保存におすすめの容器以上の点を踏まえて、おすすめの保存容器をご紹介します。身近で手に入るものばかりですので、今の砂糖の容器を変える際にはぜひ参考にしてくださいね。・セリアで買える「スタックジャー」スタックジャーとは、円筒状の、積み重ねて置いておける容器です。セリアではシンプルで密閉性にも優れたものが数種類販売されています。もちろん100円(税別)とお安く、中身が見えるので残りを管理しやすいので言うことなしですね。ラベルを貼ればおしゃれにもなるので、キッチンのスペースが狭く殺風景な場合におすすめですよ。・無印の容器でシンプルに統一無印良品にはさまざまな調味料入れがあるので、塩やオイルなどほかの調味料も無印のものを選んで統一感を出したいときにおすすめです。密閉性の高いソーダガラス密封瓶から、取っ手がついていてスプーンも付属している出し入れしやすい調味料入れなど、ご家庭での砂糖の使い方によって適した容器があります。無印良品らしいシンプルなデザインなので、キッチンやダイニングがごちゃごちゃしません。・スタイリッシュな「キャニスター」陶器や缶など、おしゃれでスタイリッシュなキャニスターであればインテリアとしてもかわいく置けます。パッキン付きで密封性ばっちりのものや、蓋の材質が木のあたたかい雰囲気のもの、本体に透明な部分があって残量を確認できるものなど、さまざまなキャニスターがあるので、お好みのものを探してみてくださいね。・ワンタッチで開封できる保存容器ワンタッチで容器の蓋が開くタイプも、ダイソーやニトリなどで販売されています。ワンプッシュで開けて振って砂糖を出すタイプや、スプーン付きで量って入れられるものなど使いやすく、毎日お料理する方におすすめです。・100均で買える大容量クリア容器1回1回移し替えるのが面倒という方には、大容量のクリア容器を使われている方も多いようです。ダイソーやセリア、キャン★ドゥなど色々な100均で販売されていて、お安く手軽に購入できます。また1kg入るものであれば一気に詰め替えられるので、使いかけを保存しておく必要もないのが魅力的です。ご家族の人数が多く、砂糖の回転率が高い場合には良い方法でしょう。・ジップロック料理をする機会が少なく、戸棚や引き出しなどに入れてキッチンをすっきり見せたいときには、ジップロックのコンテナがおすすめ。軽くて取り出しやすいですし、地震のときにもし落ちてきても割れないので安心です。スクリュータイプのコンテナであれば密閉性もばっちりですし、構造が複雑で無く、洗いやすく乾きやすいので衛生面が気になる方にも良いでしょう。■砂糖は正しく保存して、安全に使い切ろう!砂糖が、冷蔵庫保存NGというのは意外だったのではないでしょうか?湿度管理と密閉性をしっかりとすれば、劣化しにくく半永久的に使えるということがおわかりいただけたと思います。普段の使い方に合わせ、お好みのかたちの容器を選び、毎日のお料理を楽しくできるよう、砂糖を適切に保存しましょう!
2021年04月11日大根が安い!そんなとき、後先考えずに1本まるごと買ってしまって、そのうち料理しようと思いながらも冷蔵庫に入れっぱなしの末、気がついたらしなしなに…。そんな経験はありませんか?少しでも長持ちさせるにはどのように保存しておくのが良いのでしょうか。常温、冷蔵、冷凍、そして選び方からおいしく食べつくすレシピまで、これを読めば大根を無駄にしないで余すことなく使いこなせるようになれるはず!■大根を常温保存する方法野菜の中には常温保存が適しているものもあります。例えばさつまいもなどがそうですが、では大根はどうでしょう。野菜室の中はただでさえぎゅうぎゅう詰めになりがち。そのうえ大根は大きくて場所をとるので、できることなら冷蔵庫に入れずに保存したいところですよね。はたして可能なのでしょうか?・冬場は常温保存できる「常温」とはいえ、大根の保存には0~5℃が適しているといわれているので、夏場の常温保存はできません。気温が低い冬場は冷蔵庫に入れなくても1ヶ月ほどもちますが、置く場所は選びましょう。暖房がきいている部屋に置くのはNG。温度変化、湿度の変化が激しいような場所は避けます。・大根を新聞紙でくるむ大根は乾燥に弱いので、冷蔵庫で保存するときや発泡スチロール箱に入れておくときには新聞紙でくるむようにします。このとき、新聞紙は少し湿らせましょう。大根の表面から水分が抜けていかないようにするためですが、湿った新聞紙をそのままにしておくとカビがはえる原因にもなるので、ちょくちょく取り換えるのが良いでしょう。・風通しの良い冷暗所で「風通しの良い」と言っても風を当てた方が良いというわけではなく、湿気がこもらず、乾燥しすぎず、温度が安定している場所のことを指します。寒い地域にお住まいでしたら、冬場は発泡スチロールの箱に入れて物置やベランダなどに置いておくこともできますよ。その場合は発泡スチロールにいくつか穴を開けておくと、大根が酸素不足にならずに済みます。・常温保存可能な期間夏場の気温の高い時期には、1週間程度。冬場の寒い時期には1ヶ月程度もつようです。土の中に埋めて保存した場合は、なんと半年ほどももつのだとか。雪が降る地域では雪の下に埋めて保存しておくと甘みが増してよりおいしくなると言います。■大根を冷蔵保存する方法では次にご説明するのは、冷蔵保存の方法です。1本まるごと買ったあと、そのまま野菜室に放り込んでいませんか?あたたかい時期には冷蔵保存が基本。ですが、できるだけ長持ちさせるための冷蔵保存のポイントがありますよ。・大根の葉と根を切り分けるまるごと買ってきたら、すぐに葉の部分を切り落としてしまいましょう。植物は根っこで吸い取った養分を葉に送ります。大根も根っこなので、葉が残ったまま保存していると、養分が葉に使われてしまうのです。そうすると根の部分からは水分もおいしさもどんどん失われていってしまいます。すぐに使わない場合は、葉っぱの部分を切って別々に保存しましょう。・1本丸ごとなら野菜室に立てる横に寝かせるよりは、縦に立てて保存する方がおいしさも長持ちさせることができるようです。野菜を保存するときは育ったままの姿で保存する方が良いといわれています。大根は葉を土の上に出し、土の中にまっすぐ伸びていくもの。冷蔵庫の中でもその姿のままで置いておきましょう。とはいえ、スペースが空いていたりして立てかけても倒れてしまう場合もあるでしょう。その場合、空の牛乳パックを使うと便利ですよ!・根は3分割にそのままだと冷蔵庫に入りきらないということもありますよね。そういうときは3分割にしましょう。なぜ2分割ではなく3分割なのか…その理由は、部分によって味や食感が違い、それによって適した調理法も変わるためなのです。葉がついていた方は、みずみずしく甘みが強いのが特徴で、サラダなど生食するのがおすすめです。真ん中は甘みがあり身がしっかりしているので煮物や炒め物に適していて、根の先の方は辛みがあり繊維質なので大根おろしにしたり漬物にしても良いでしょう。このように部分によって使い道を分けるため、買ってきたらすぐに3分割にしてしまうのが、あとで料理をするときに楽というわけなのです。・キッチンペーパーで包みジッパー付きの袋に入れるせっかくバリエーション豊富なお料理をいくつも作れる食材なのに、使うときになったら傷んでいて使えない…というのでは悲しすぎます。それを防ぐためには、切り分けたらすぐにキッチンペーパーで包んでジッパー付きの袋かポリ袋に入れること。切り口だけを覆うのではなく、キッチンペーパーで全体を包むようにします。そしてそれをさらに密閉できる袋に入れれば乾燥対策は万全です。・キッチンペーパーはまめに交換乾燥が嫌いな大根は、新聞紙で包むにしろキッチンペーパーを使うにしろ、少々湿らせたものを使うのがポイントですが、かといって何日もほったらかしにしておくとカビが生える原因になります。3日おきを目安に交換するようにしましょう。・冷蔵保存可能な期間上手に保存すれば数ヶ月もたせることもできる大根。でも、包んでいる紙を替えたりするのもけっこう手間ですよね。基本的には1ヶ月くらいの間に使い切るのを目標に献立を考えた方が良さそうです。■大根を冷凍保存する方法冷蔵よりも長期間保存することができるのは、やはり冷凍保存です。大根は冷凍することで繊維が壊れて、調理のときに味がしみこみやすくなります。すぐに使い切れないときや、冷蔵保存の手間をかけたくない場合は、冷凍してしまいましょう。・切ってから冷凍する皮つきで丸ごと冷凍してしまうと、解凍に時間もかかりますし使い勝手が良くありませんね。冷凍するときは皮をむき、切ってからフリーザーバッグに入れます。できるだけ平らに広げるようにして、完全に凍りきるまでの時間を短くするようにしましょう。使うときは凍ったままで調理することができるので、時短につながります。・料理用途に合わせて切り方を変えると便利時短のためには、冷凍するときのひと手間が大事です。お味噌汁などの汁物に入れやすいいちょう切り。きんぴらなど炒めものにしやすい短冊切り。煮物にするなら輪切りにして面取りをしてから冷凍するなど、どんな料理にするかで切り方を工夫しましょう。・大根おろしにしてから冷凍する大根おろしも冷凍できるのはご存じでしたか?いつも通りおろしてから、水気を切ってフリーザーバッグに入れ、できるだけ平らに広げてから冷凍庫に入れます。少しずつ使いたい、というときは、完全に凍る前にフリーザーバッグの上から包丁の背で溝を作り、使うとき半分または4分の1に割れるようにしておくと便利ですよ。・小分けにしておくのがポイント切った大根の場合も、大根おろしにした場合でも、冷凍する際は小分けにしておくと使いやすくなります。一度にたくさんフリーザーバッグに詰め込んでしまうとカタマリになり解凍に時間がかかってしまうので、できるだけ少量ずつ重ならないよう広げて冷凍するのがポイントです。大根おろしの場合は、製氷皿にいれて冷凍するか、あるいは、ラップに少量だけ包んで冷凍するのもおすすめ。たとえば焼き魚にちょっとだけ添えたいときなどに最適な方法です。・凍ったまま調理できるそうして凍らせた大根は、そのままお料理に使うことができます。汁物、煮物にそのまま投入すると、味がしみこみやすくなっている冷凍大根は、いつもと変わらぬおいしい料理に変身してくれるはず。前述の小分けにした方がいい理由のひとつとして、凍ったまま調理するとき火の通り方にムラができないようにするため、というのもあげられます。解凍時間がいらないというのは、忙しい毎日にうれしい限りですよね。・冷凍保存可能な期間冷蔵よりは長い期間もつのが冷凍保存ですが、無期限とはいきません。生のまま切って冷凍した大根はだいたい1ヶ月の間に使い切るようにするのがベスト。意外に冷凍庫は開け閉めのとき温度が上昇するもので、その度に品質は劣化していきます。フリーザーバッグに冷凍した日付を書いてわかるようにしておけば、捨てることもなくなるかも知れませんね。■大根に下味をつけて冷凍する方法使い道に合わせてあらかじめ切ってから冷凍することで時短ができますが、さらにもうひと手間かけておけば、もっと調理時間を短縮することができるのです。そのもうひと手間とは、下味をつけてから冷凍するということ。その方法はいたって簡単です。・切って調味料をもみこむその方法とは、フリーザーバッグに切った大根と調味料を入れて、もみこむだけ。和風味であればしょうゆ・みりん・砂糖を。またはお好みのドレッシングを使っても良いですし、甘酢に漬けても良いですね。袋をとじるときはできるだけ空気を抜くようにしましょう。・解凍すればそのままサラダにあとは食べたい日の朝に冷凍庫から冷蔵庫に移しておいて、自然解凍したものを器に盛るだけで一品完成です。もちろんレンジの解凍機能を使っても大丈夫。水気が多いかもしれませんので、少し絞ってから盛り付けするのが良いでしょう。冷凍した大根は生のときのシャキシャキとした食感と違って、コリコリと歯ごたえがあるのが特徴です。・保存可能な期間生のままの大根と同じように、こちらもだいたい1ヶ月程度を目安に食べきるようにしましょう。少量ずつ味を変えて別々の袋に保存しておけば、日替わりで楽しめるので、あっという間に使い切ってしまうかもしれませんね!■土付き大根を保存する場合土付きの大根を買ってきたらすぐに洗ってしまいたいですよね。冷蔵庫の中を汚したくはないものです。でも、その日のうちに使い切らないのであれば、洗わない方が良いですよ。・土は落とさない大根は温度や湿度の変化でいたみやすくなるものですが、土がついていた方がその変化の影響を受けにくくなります。ぽろぽろと落ちる土はわずらわしいものですが、長持ちをさせたいのであれば土は落とさない方が吉です。・葉を切り落とすただし、葉っぱはすぐに切ってしまうのが鉄則です。理由は洗い大根と同じで、根の部分の養分が葉に吸収されるのを防ぐためです。葉に養分をとられた大根は中身がスカスカになってしまうので、これだけは忘れずに行いましょう。・新聞紙でくるんで冷暗所にそして、新聞紙にくるんで風通しが良く涼しい場所に立てて保存しておきます。気温が高い時期には冷蔵庫が良いのですが、冷蔵庫に入らなければ気温の変化が少ない冷暗所を見つけて置いておくようにしましょう。やはり、葉のついていた方を上にして立てておくのが長持ちの秘訣です。■大根を干して保存する方法冬の寒い時期であれば、干して保存しておくのもオススメです。生野菜は干して水分を抜くことで長期保存が可能になります。これぞ偉大な先人たちの知恵ですね。大根は干すことでうま味がぐんとアップするので、もし食べきれないと思ったら干してしまうのも手段のひとつです。・1本まるごと干す小さく切った場合には並べて広げておく場所が必要ですが、1本まるごと、あるいは割り干し大根といって、縦に4等分した状態で干す場合、紐で縛って物干し竿に引っ掛けておけば良いので場所をとらずに済みます。この場合も雨に当たらないように気をつけましょう。水分が抜けきった大根は曲げてみたときに固さがなく、ぐにゃぐにゃになります。・切って干す切り方は自由です。くし切りや半月切りなどお好みの切り方で大根を皮つきのまま切ります。そして重ならないようにザルやカゴに並べて外に干しておきます。重ねたままで干すとカビが生えてしまうので注意しましょう。場所は日向でも日蔭でも構いませんが、雨にだけは当たらないような場所を選んでくださいね。長期保存をするためにはカラカラになるまで干しておくことが肝心です。数日間干しただけでもうま味が凝縮されてきますが、水分がまだ残っている状態であれば保存はせずにその日のうちに食べきるようにします。・干した大根の調理方法干した大根は水で戻すか、漬物にしましょう。半日ほど水につけておいた大根はきんぴらや酢の物にしてもおいしいです。また、しょう油、砂糖、酢で漬けたり、ぬか漬けにしてもおいしい食卓のお供になってくれます。・干した大根の保存可能な期間完全に水分が抜けている大根は、乾燥剤などを使って1年ほどもちます。一度水で戻して調理したものは冷蔵庫で保存して1週間を目安に食べきりましょう。ぬか漬けにしたものは上手に保存しておくと半年ほどもちます。ぬか床の管理は少し手間をかけなければなりませんが、その分栄養価も上がり保存性も高いのでチャレンジする価値はありそうですね。■大根の葉の保存方法さて、保存する前に切り落とされてしまう葉っぱの部分ですが、今まで捨てていた人はもったいない!葉の使い道と保存方法もきちんとご紹介します。これを読んだらもう捨られなくなっちゃいますよ。・大根の葉は栄養たっぷり大根の葉っぱは緑黄色野菜です。緑色の濃い野菜はβカロテンが多いもので、大根の葉も例にもれず豊富なのです。βカロテンは体内でビタミンAに変わり、目の健康への効果が期待できます。また、ビタミンCも多く、強い抗酸化作用を発揮することも。歯や骨を丈夫にしてくれると望めるカルシウムも豊富。こんなに栄養価が高いのなら、保存して最後まで使い切るほかありませんね!・冷蔵保存する方法そのまま冷蔵するのであれば、切り口が乾燥しないようにキッチンペーパーや新聞紙で包んでから袋に入れます。葉っぱだけになっても、切り口を下にして立てて保存するのが良いようですよ。・冷凍保存する方法冷凍保存のポイントは、塩もみをして余計な水分を抜くこと。しばらく置いて出てきた水分を絞ってから、フリーザーバッグに入れましょう。できるだけ平らに並べて、がコツですよ!・葉の保存期間葉は根よりもいたみやすいので、冷蔵保存のものは3日ほどで使い切るようにしましょう。冷凍したものであれば1ヶ月くらいはもちます。細かく刻んで冷凍したものなら、ご飯と具材を入れた炊飯器に凍ったままの大根の葉を入れて炊き込むとおいしくて栄養満点炊き込みご飯のできあがり。どんなお料理に使うかを想定してから冷凍するとあとで困ることもなくなりますね。■おいしい大根の選び方せっかく長持ちさせていろんなお料理に使うのなら、おいしい大根を選びたいですよね。旬や選び方を知って、長期保存の前に、新鮮なものをおいしくいただきましょう。・大根の旬大根の旬は秋から冬にかけて。野菜はたいてい、寒さにあてられるとその身に糖分をたくわえて凍らないよう頑張ります。つまり、寒い時期に育った野菜は甘くておいしいのが特徴。大根も寒い時期においしくなります。しかし、春から夏にかけて大根が手に入らないかといえばそうではなく、産地が変わって涼しい地方で育った大根が売り場に出てきますので、一年中買うことができます。でもやはり春から夏にかけての大根は辛みがありますので、辛みを活かしたお料理にするのが良さそうです。・大根の栄養・効能葉の栄養については触れましたが、では根の方はというと…約95%が水分なのです。大根は消化を助ける、という話は聞いたことがあるでしょうか。大根には消化酵素が豊富に含まれていて胃や腸を守ってくれるはたらきが期待できるのですが、これは熱に弱い性質があります。さらにビタミンCも含まれていますが、これもやはり熱に弱いので煮物や炒め物よりも生で食べるのがおすすめ。つまり、効率よく大根のうれしい栄養素をとろうとするなら、大根おろしが一番ということになります。ビタミンCは皮に多いので、すりおろすときは皮ごとおろすと良いですよ。・色白でみずみずしいもの生で食べるのなら、なおさらおいしいものを選ばないといけませんね。まずは色を見ます。真っ白でハリつやがあるものが新鮮でおいしい大根。鮮度が落ちてくると黄色っぽくなり皮にしわが寄ってきます。カットしてあるものなら、断面を見てスが入っていないものを選びましょう。・ひげ根が少なく毛穴が浅いもの育った土の状態や水分量などの関係で、環境があまり良くなかった大根は、ひげ根や毛穴が多くなり、皮の表面がぼこぼこしてしまいます。表面がなめらかで、曲がりがなくまっすぐで丸みを帯びた見た目のものがおいしいですよ。・重みがあるもの日が経って水分が抜けてしまった大根はスが入っています。手に持ってみて重いものは鮮度が良い証。長持ちさせるコツを覚えても、鮮度が落ちた大根を買ったのでは本末転倒ですね。買う前のチェックが肝心です。・葉の色が濃く元気なもの葉が切ってある大根と、葉がついたままの大根が売り場に並んでいたら、葉がついたままの方を選びましょう。その際は葉の緑色が濃く、乾燥していないか確認してください。黄色くしなびているものはNG。そうして新鮮な大根を買ってきたら、すぐに切り落として葉も調理するか保存袋に入れましょうね。■大根を食べるときの危険なサインこうして気を付けていても、ついうっかり忘れていたりして、買ってからだいぶ経ってしまった…というときもあるはず。食べてはいけない状態の目安を知っておきましょう。・大根は菌が繁殖しやすい保存食はたいてい乾燥されたものが多いですね。食品中に水分が多く含まれるものほど、長期保存には向きません。大根は約95%が水分です。菌が繁殖しやすいので、保存には細心の注意を払う必要があるということなのです。・異臭がするもともと大根は独特なにおいがあって苦手だという人も中にはいますが、硫黄っぽいにおいは自然なものなので大丈夫。気になる人は皮を厚めにむくか水にさらすなどして調理をしましょう。ただし、酸っぱいようなにおいがしたらそれは腐っているかもしれない危険なサインですので、すぐに捨ててください。・カビが生えているもし表面に黒くぽつぽつとカビが生えてきていたら、もったいなくてもすべて捨てなくてはなりません。カビは一部分だけに見えたとしても、すでにほかの部分にまで菌糸を伸ばしているかもしれません。そこだけ切れば食べられる、というわけにはいきませんので要注意です。・感触がやわらかい一見、古くなってるけど大丈夫そう?と思って触ってみるとブヨブヨ…というときは、中が腐っているので迷わず捨てましょう。腐った野菜は体調不良のもとです。・断面がドロドロやパサパサ腐ってドロドロになっていても危険ですが、パサパサになっていても、水分が抜けておいしくもないので迷わず捨ててしまいましょう。できれば、このようになる前に使い切ってしまいたいですね。■大根を上手に保存しておいしく食べようそんな危険な状態になる前に、保存しておいた分をおいしくいただいてしまいましょう。冷凍した大根をしっかり消費する方法をご紹介します。・定番おかず『豚バラ大根』豚バラ大根を時短調理したいなら、最初から調味料を入れて冷凍しておくのが早いですよ。フリーザーバッグや厚めのポリ袋に、1cmほどの厚みに切った大根と豚バラを入れ、下記調味料を一緒に入れて冷凍しておきます。しょう油 大さじ3みりん 大さじ3砂糖 大さじ2だしの素 小さじ1食べるときには、カップ1杯の水を加えて煮たらできあがりです。・パリパリおいしい『大根サラダ』千切りにした大根を冷凍しておくと、いつでも好きなときに大根サラダを楽しむことができます。解凍をするときは自然解凍か、レンジの解凍機能を使って、水気をぎゅっと絞ってから使用します。お味はなんでもいいですね。コールスロー、ごま、和風など、お好みのドレッシングでおいしくいただきましょう。・ジューシーな『ふろふき大根』おだしがしみたふろふき大根も冷凍保存したものを使うと短時間でできます。お鍋に大根がひたるくらいのだし汁を入れて煮るだけ。冷凍したことで繊維が壊れておだしがしみこみやすくなっているので、忙しい毎日に最適な調理法です。だし入り味噌にゆずを混ぜて添えるとあっという間に一品完成です。■大根の保存方法を知ってまるごと食べつくそう!せっかく1本まるごと手に入っても、腐らせてしまってはもったいない…。本記事では大根を捨てることなく食べきるために、長持ちさせるさまざまな保存方法をご紹介してきました。大根の食べ方はたくさんあります。大根サラダ、おでん、ふろふき大根、ブリ大根、豚バラ大根、そのほかどんな食材と合わせてもおいしいのですが、1本が大きいので一度に全部使い切るのは難しいですね。常温、冷蔵、冷凍、それぞれそのときの環境・状況に合った方法を選んで、葉っぱから根の先まで無駄にすることなくおいしい大根料理を楽しみましょう。《参考》・ 文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」 ・ 公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット
2021年04月10日日本の海の幸のひとつにカニがあります。冷凍したカニは少しずつ解凍して食べられるので、いまでは1年中いつでも食べることができますね。ところで、冷凍カニを正しく解凍するにはコツがあるのをご存知ですか?解凍を失敗するとせっかくのカニもおいしく食べることができません。なので冷凍カニを購入したときは、正しい方法で解凍するようにしましょう。この記事では、カニの上手な解凍方法をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。■生の冷凍カニをおいしく解凍しよう冷凍カニと一口にいっても、生のカニと茹でたカニとでは解凍方法は異なります。まずこの見出しでは、生カニの解凍方法についてご説明していきます。失敗しない生のカニの解凍方法には注意点がいくつかありますから、ひとつひとつ見ていきましょう。・短時間で解凍する生のカニは水揚げしたカニの殻を剥ぎ、急速冷凍したものです。冷凍された生のカニは、短時間で解凍するのがおいしく食べるコツです。生のカニは品質が変わりやすいので、手早く処理するようにしましょう。・流水解凍がおすすめ生のカニを解凍するには、流水に当てるのが一般的な方法です。ただしカニを直接水に当ててしまうと、「ドリップ」と呼ばれる旨味エキスまで流されてしまいます。そのため、流水に直接カニを触れさせないようにするのがポイントです。・水が直接カニに触れないようにカニを解凍する際は、流水が直接カニに触れないようにするのが失敗させないポイントです。流水がカニに触れると、ドリップまで流れ出てしまうことに…。ドリップがなくなるとせっかくの生のカニもみずみずしさが失われ、乾燥してパサついた食感になってしまいます。そのためビニール袋に入れてしっかり密封し、水を入れたボウルなどの中に浸します。その上から水道水を流せばOKです。水を流す際は少量でも十分ですので、勢いよく流す必要はありません。・流水解凍にかかる時間流水解凍では大きさにもよりますが、30分〜1時間程度で食べられる柔らかさになります。解凍時間が長すぎると品質が落ちてしまうので注意しましょう。生の解凍カニは、6〜8割ほど溶けた状態に戻すのが失敗しないコツです。・黒く変色しやすい冷凍した生のカニを解凍すると、黒く色が変わっていることがあります。この現象は、生のカニのエキスが酵素のはたらきによって酸化することで発生します。変色は完全に冷凍された状態では起こりませんが、時間が経つにつれて進行します。変色のスピードは鮮度とは関係なく、カニの個体の酵素の強弱による違いです。生カニが黒く変色した部分は食べても害があるわけではありません。しかし見た目や風味が劣るので、できるだけ変色する前に食べるようにしましょう。・解凍したらすぐに食べる生カニを解凍したら、変色する前に食べるのがおいしく食べるコツです。6〜8割程度溶けた状態で食べるとカニ本来の風味と食感を味わうことができます。身が溶けて柔らかくなり、中心が固い状態であれば調理することができますよ。・解凍後加熱する生で食べるイメージが強い生カニですが、刺身用など生食できる記載がない場合は、生で食べるのは避けましょう。解凍した生カニは味が落ちやすいので、解凍したら加熱する必要があります。冷凍カニを茹でたら、冷水に浸けるのがコツ。少し冷やしておくと身がはがれやすくなります。冷凍カニでも茹で上がったばかりのカニは身が柔らかく、旨味がしみておいしく食べられるでしょう。・『ブライン冷凍』とは冷凍の生のカニには味付けがされていないので、お好きなように調理できるのがメリットです。まれに塩味が付いていることもありますが、これは生のカニを塩水に漬け込んでから急速冷凍した「ブライン冷凍」という技術を用いたためです。塩味が強いようであれば、薄めの塩水に10分程度浸せば塩抜きができます。カニの旨味を逃さず、塩味だけを抜くことができるでしょう。■ボイル済みの冷凍カニの解凍方法冷凍のカニは、生のカニとボイルのカニとで解凍方法が変わってきます。ここからは、ボイルの冷凍カニの適した解凍法を見ていきましょう。・冷蔵庫で解凍するボイルした冷凍カニは常温ではなく、低温で解凍します。そのため冷蔵庫の中でゆっくりと溶かしていきましょう。急激に溶かしてしまうと、旨味の詰まったドリップまで流れ出てしまうので注意してくださいね。・キッチンペーパーにつつみビニール袋へボイルの冷凍カニは、解凍の際にできるだけ乾燥させないことが失敗しないポイントです。乾燥を防ぐにはカニをキッチンペーパーにつつみ、ビニール袋に入れて密封してから解凍します。解凍の段階では、凍っていたカニの身から溶けた水分が大量に出てきます。冷蔵庫内がびしょびしょにならないよう、水切りパッドや深めのお皿に入れて解凍すると良いでしょう。・涼しい場所に置いて自然解凍カニは室温でも温度が高すぎるといわれているぐらいですから、本来は冷蔵庫の中で解凍するのがおすすめです。しかし冷蔵庫内はすでに食材でいっぱいでスペースがない、ということもあるかもしれませんね。その場合は常温での自然解凍で良いでしょう。直射日光の当たらない、涼しい場所に置くようにしてください。・ドリップを身にしみこませるボイルのカニを解凍するコツは、低温で時間をかけて戻すこと。そうすることでゆっくりと溶け出したカニのドリップが身の中に染み込み、おいしさを逃さずに食べることができるためです。乾燥してドリップがなくなったカニは消しゴムの削りカスのようにパサパサになってしまいますから、おいしく食べるためには「ドリップをキープしたまま解凍する」ことが、重要なポイントなのです。・計画的に解凍を短時間で解凍する生のカニとは異なり、ボイルのカニは解凍に時間がかかります。約1日かかることもありますから、場合によっては前日から準備が必要になるかもしれませんね。そのためボイルした冷凍カニを調理するときは、解凍に必要な時間を逆算し、計画的に準備するようにしましょう。・タラバガニの解凍にかかる時間冷凍カニは生かボイルかの違いだけでなく、種類や部位によっても解凍時間が変わります。タラバガニの姿やカットされた脚は約24時間、カットしていない脚は約18〜20時間が目安です。・ズワイガニの解凍にかかる時間ズワイガニの解凍時間は、カニの部位によって異なります。ズワイガニの胴部分は約17〜20時間、脚は約12時間が目安です。甲羅がついたままのズワイガニの場合は味噌が詰まっているので、解凍に時間がかかります。大きさにもよりますが、冷蔵庫内に置いた状態で36時間程度かかることもあるようですよ。■カニを解凍するときのポイント冷凍カニの解凍法や解凍時間は、カニの種類や部位によって異なることをご紹介してきました。ここからは、カニを解凍するときに注意する点について見てきましょう。・『グレース』とは冷凍した状態のカニの表面は、氷の膜で覆われています。この膜は冷凍焼けからカニを守る役割があるのです。「冷凍焼け」とは「フリーズドライ現象」とも呼ばれ、長期間冷凍保存することでカニの身の中の水分が抜け、油脂が酸化してしまうことを指します。そうなると変色したり身が乾燥したりして、食感や風味が落ち、おいしさも失われてしまうのです。それを防ぐために考えられた製法が、氷の膜でカニを保護する「グレース加工」です。グレース加工を行うことで乾燥から守り、真空パックのように鮮度を保ちつつ保管することができるのです。・完全に解凍しない冷凍されていたカニは、完全に解凍させないのが失敗しないコツです。食べる段階で6〜8割程度溶けた状態が適しています。すべてを解凍してしまうと、身の中心部分が完全に解凍する頃には外側部分が乾燥し、旨味が失われてしまうためです。・食べる分だけ解凍する冷凍したカニをおいしく食べるには、解凍したらすぐに食べることがポイントになってきます。解凍しても食べ切れずに残ってしまうとジューシーさが失われ、食感や風味が悪くなるためです。なのでカニを解凍するときは、一度に食べる量だけを解凍するようにすると良いでしょう。・ポイントは『熱伝導率』「熱伝導率」という言葉を聞いたことはありますか?熱伝導率とは、材質の熱を伝える力の大きさを表します。たとえば陶器と鉄では、同じ温度の熱を帯びても熱さや冷たさの伝わり方が違いますよね。カニに限らず冷凍食品を解凍するときも、食品をのせる器を変えることで熱の伝わり方が変化します。熱伝導率の高い材質のプレートにのせて解凍すれば、スムーズに溶かすことができるのです。・アルミニウム製プレートにのせる熱伝導率の高い材質といえば、鉄などの金属がありますね。特にアルミニウムは同じ金属でできた材質と比べても、高い熱伝導率をもつ材質です。そのため冷凍食品を効率よく溶かすには、アルミニウム製のプレートにのせるのがおすすめです。・ゴールの温度は『-2℃』冷凍カニを解凍するとき、いったいどのくらいまで温度を戻せばいいのでしょうか。カニの品質を保ちつつ、食べられる柔らかさにするには、適切な温度があるのです。その温度とは「-2℃」。マイナス温度であればまだ凍っているように思えますが、0℃で凍るのは水だけで、食品が凍る温度は実は「-3〜0℃の間」です。食品業界ではこの間の温度帯のことを「氷温(ひょうおん)」と呼んでいます。つまりカニが溶ける温度は-2℃。冷凍庫でカチコチに凍っていたカニを解凍するには、-2℃まで溶かせば良いというわけなのです。・脚から食べるカニを食べるとき、ほとんどの方はまず胴と脚を切り離してから食べますよね。脚の部分は胴よりも身が小さく、解凍時間が短くて済みますから、脚から先に食べると良いでしょう。■冷凍カニの解凍で失敗しやすいこと冷凍していたカニを解凍するにはある程度の時間が必要です。せっかく新鮮な状態で冷凍庫に入れても、解凍の仕方を間違えるとおいしさも半減してしまいます。ここでは解凍するときにやりがちな失敗例をご紹介します。正しい扱い方を頭に入れて、おいしさを逃さずに解凍しましょう。・電子レンジで解凍してしまう電子レンジはあっという間に食材を解凍できる便利な道具ですが、生カニの解凍には注意が必要です。前述した通り、冷凍カニを解凍するときには、旨味を含んだドリップも一緒に溶けて流れ出ます。電子レンジで高温解凍するとドリップは蒸発してしまい、柔らかな身もパサパサになってしまいます。さらに加熱ムラが起きれば、風味も食感も失われてしまうでしょう。・冷凍のまま加熱してしまう解凍したカニを調理する場合、凍ったままの状態で茹でたり蒸したりする方がいらっしゃいますが、これは基本的にはNGです!冷凍した状態のカニには旨味が閉じ込められていますが、この旨味のドリップが茹でるお湯の中に溶け出してしまいます。そうなるとせっかくの風味が台無しですね。また、グレース処理の水が溶け出ると臭いが発生することもあります。凍ったままのカニを加熱してしまうと品質を損なう原因となるので、絶対に行わないようにしましょう。・再冷凍はNGカニを凍らせるときは、専用の機械を使って急速冷凍します。冷凍する際には多少なりとも細胞を傷つけてしまいますから、何度も冷凍することで食感や風味が低下してしまいます。そのため、再冷凍はおすすめできません。また、急速に冷凍することで細胞の破壊を最小限に抑え、おいしいままの状態で保存することができます。しかし家庭用冷凍庫で冷凍するには時間がかかりすぎ、カニの質が落ちてしまいます。再冷凍・再解凍を繰り返すと、ますます品質の低下につながります。冷凍庫で保管しているとはいっても、カニの品質は時間とともに落ち始めますから、食べられる量・使用する量だけを解凍するようにしましょう。■冷凍カニを急いで解凍したいとき生カニや茹でたカニの解凍方法、カニの種類別の解凍方法をご紹介してきました。基本的には、それぞれの状況に従った解凍方法がおすすめです。しかし突然カニが食べたくなったり、急の来客でカニを提供することになったりと、冷凍していたカニを急いで解凍したい場合もありますよね。ここからは、そのように急にカニを解凍するときの解凍方法をいくつかご紹介します。・流水解凍する流水解凍は冷凍の生カニを解凍するときにご紹介しました。生のカニには適していますが、茹でたカニには本来おすすめしたい解凍方法ではありません。ですが、急いで解凍したいときには活用できるでしょう。流水解凍であれば、大きさにもよりますが早ければ30分程度で食べられる柔らかさになります。ポイントはビニール袋に入れてボウルなどに浸し、その上から水道水を流します。6〜8割ほど解凍しておけば、食卓の準備をしている間に自然解凍しますので、すべてを溶かしてしまわないようにしてくださいね。・電子レンジを使う方法カニの解凍には室温でも温度が高いといわれていますから、電子レンジで解凍するのはリスクがあります。加熱ムラになる可能性もあるので、電子レンジを使う場合は十分にポイントに注意してくださいね。凍った状態で胴と脚を離します。まず脚は電子レンジで20秒程度加熱し、殻を剥がして冷蔵庫に入れておけば、1時間程度で食べられる程度に解凍します。胴は30秒程度加熱したら甲羅を取り、さらに30秒ほど電子レンジで温めます。それから冷蔵庫で解凍すると1〜2時間程度で食べられるようになるでしょう。電子レンジを使ったからといっても、直後に食べられるというわけではありません。1〜2時間程度は冷蔵庫内で解凍する時間が必要ですので、注意してくださいね。・氷水を使う方法「氷水を使ってどうやって解凍するの?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしてませんが、品質や鮮度を保ったまま食べられる状態まで解凍することができるのでおすすめです。冷凍カニをビニール袋に入れてしっかり密封したら、ボウルなどに氷と一緒に浸けるだけ。時間が経つにつれ氷が溶けますから、溶けた水を取り除いたり新しい氷を足したりしてください。カニの大きさや室温にもよりますが、3時間程度で解凍します。■冷凍カニはどのくらい日持ちする?カニは生ものですから、いくら冷凍しているとはいえ賞味期限があります。おいしく食べるには、賞味期限を頭に入れておくようにしましょう。ここでは、冷凍した状態、解凍した後の賞味期限についてご紹介します。また鮮魚店などの業務用冷凍庫ではどのくらい日持ちするかについてもご紹介します。・冷凍した状態カニの冷凍保存できる期間は、1ヶ月程度とされています。冷凍できる食品の中には賞味期限が数ヶ月と長いものもありますが、カニは冷凍でもそれほど日持ちする食品ではないのです。ただし、1ヶ月という賞味期限は冷凍状態を保った場合のみの日数です。1度でも冷凍庫から出して解凍したカニは、味や鮮度をキープすることができなくなります。場合によっては数日程度で鮮度が落ちて、食べられなくなることもあるので注意してくださいね。また、冷凍庫を頻繁に開け閉めすると庫内の温度が急激に上がります。冷凍庫に入れていても、冷凍温度が上下してはカニが傷む原因となりますから、必要以上にドアの開け閉めをしないように気をつけましょう。・業務用冷凍庫なら長持ち生魚店やレストランなどの業務用冷凍庫は、扉が大きく開け閉めも頻繁に行われます。そのため、家庭用冷凍庫よりも設定温度が低く設定され、一定の低温をキープしやすくなっています。業務用冷凍庫内であれば、1年程度の保存ができるとされています。業務用冷凍庫は急速冷凍が可能なので、扉の開け閉めによって外気に触れることがあっても中の食材は低い温度を保ち続けることができるのです。・解凍した後解凍した後のカニは、鮮度や風味が落ちやすくなっています。そのため冷蔵庫に保管した状態で2日程度しか日持ちがしません。また前述した通り、解凍したカニを長時間放置しておくと、乾燥してパサパサの食感になったり変色したりと、明らかに品質が低下していきます。カニは生ものなので、できるだけ早く加熱調理することを心がけましょう。■解凍後のカニの殻の再利用カニは身や味噌の部分だけが食べられるところだと思っていませんか?カニの殻の部分にも、いくつかの再利用方法があるのです。カニの殻をすぐに捨ててしまう方もいらっしゃるようですが、一手間を加えるだけでカニの殻を使ったおいしさを味わうことができます。殻の有効利用法をご紹介しますから、ぜひ参考にしてくださいね。・出汁をとる私たちが食べるのは身や味噌だけですが、実はカニの殻からはおいしい出汁が取れるのです。この出汁で雑炊や鍋、炊き込み御飯などを作れば、カニのおいしさを2度楽しめますよ。カニの殻を集めて鍋に入れ、お湯で10〜20分程度茹でるだけ。カニの旨味が溶け出し、風味豊かな出汁のできあがりです。手間も時間もかからず簡単にできるので、ぜひ試してみてくださいね!・肥料として使う「カニガラ」という肥料をご存知ですか?その名の通り、カニの殻を再利用した肥料のこと。カニの殻を肥料にするのは意外に思われるかもしれませんが、土壌改良に使われることでよく知られています。カニの殻を粉々に砕いたものを肥料として土壌に混ぜるだけ。肥料成分やミネラルが豊富なため、立派な肥料として植物や農作物の生育に一役買ってくれます。生物の殻を使ったエコな肥料なので、安心して使えるのも嬉しいですね。■生カニは急速解凍、ボイルカニはゆっくり解凍が失敗しないコツ!カニの冷凍法や種類、部位によっては解凍方法や時間が変わりますので、解凍する前にしっかりチェックするようにしましょう。特に重要なポイントは「食べる直前に食べる量だけ半解凍する」ということです。解凍したカニは、時間が経つにつれ鮮度が落ちてしまいます。せっかくのカニも、みずみずしさや食感が失われてしまえばおいしさも半減です。ご紹介した解凍方法を参考に、ぜひ新鮮なカニを堪能してくださいね。
2021年04月05日魚卵のなかでは圧倒的な知名度を誇る、いくら。寿司ネタとしてもとても人気がありますよね。そのいくらの賞味期限はどれくらいなのでしょうか?本記事では、いくらの賞味期限や賞味期限を長くする方法、また食べられないいくらの見分け方など、いくらについてのお役立ち情報をまとめました。筋子といくらの違いについても解説するので、ぜひ参考にしてください!■いくらの賞味期限いくらの賞味期限はどれくらいなのでしょうか?生いくらだけでなく、塩漬け、醤油漬け、筋子などさまざまなタイプについて解説していきましょう。生いくらに比べると何らかの手を加える方が、賞味期限は長くなります。ケースバイケースで使い分けできると良いかもしれませんね。・生いくらの賞味期限生いくらは、何も加工をしていないもののことをさします。常温のままだと1日が限界で、季節によっては1日以内で傷んで食べられなくなるので注意しましょう。具体的には、室温が20~30℃で細菌が発生してあっという間に繁殖します。すると体調不良を起こすおそれがあるので、絶対に食べてはいけません。冷蔵なら2~3日、冷凍の場合は、2週間~1ヶ月はもちます。ただし解凍したらすぐにでも食べるのがよいでしょう。・醤油漬けの賞味期限いくらは、醤油漬けにすると賞味期限が延びます。常温なら2日、冷蔵で2~5日、冷凍なら1年が目安になります。ただし解凍後は、4~7日くらいで消費するようにしてください。・塩漬けの賞味期限醤油漬けほどではありませんが、塩漬けにしても賞味期限が延びます。常温で1~2日、冷蔵なら3~4日、冷凍なら1年くらいが目安です。作り方は簡単、いくら100gに対して8~10gの塩を加えて混ぜるだけです。一晩おけば食べられます。塩の浸透圧でいくらの水分が出てきますから、いくらが少し小さくなりますが、そこを気にしなければおいしく食べられますよ。 ・筋子の賞味期限筋子は、冷蔵なら4日くらいが賞味期限です。冷凍すれば1~3ヶ月は持ちます。また筋子は塩漬けが人気で、冷蔵でも1週間くらいは持ちます。冷凍ならプラス1ヶ月は大丈夫でしょう。・いくらおにぎりの賞味期限いくらをおにぎりの具として使った場合は、賞味期限は半日~1日が限度です。とくに常温保存の場合は、一刻も早く消費するに越したことはありません。おにぎりは冷蔵してしまうとご飯が硬くなるのでおすすめしません。ましてや冷凍すると、いくらのような魚介系は味の劣化が激しくなるため、基本的には避けた方がよいでしょう。また、万が一冷凍したとしても電子レンジでの解凍はパサパサでまったくおいしくなくなるので絶対におすすめしません。まだ自然解凍の方が良いでしょう。・塩分濃度が低いと短い塩漬けにしても、いくらおにぎりにしてもポイントとなるのは塩分濃度です。つまり、塩の量が多いほどいくらも長持ちし、賞味期限は延びます。ただ、塩漬けなら塩の割合は、いくらに対して10%が限度です。それ以上は辛くなり過ぎるのでおいしく食べられなくなります。・酒を使っていると長いいくらは、酒を使うと賞味期限が延びます。醤油漬けにしても塩漬けにしても酒を使うと長持ちするのです。ただし、酒を使う場合は、事前に鍋などに入れて火にかけ、アルコールを飛ばした方が良いでしょう。■いくらを冷凍したときの賞味期限いくらをしっかりと長持ちさせたい場合は、冷凍保存がおすすめです。その長さは常温や冷蔵と比べても桁違いといって良いでしょう。ただし、いくらを買ってきて自宅で冷凍する場合と、冷凍した状態で売られているいくらとでは、賞味期限は異なってきます。その点をしっかり認識しておくことは大切でしょう。・自宅で冷凍した場合買ってきたいくらを自宅で冷凍する場合、賞味期限は2週間~1ヶ月が目安です。ただこれは、生いくらの場合であって、醤油漬けや塩漬けにすれば、賞味期限は1年ほどになります。筋子などのかたちで大量に贈り物として頂くことがあったときは、適当な量で小分けして冷凍すればいつでも食べられて良いかもしれませんね。・冷凍して販売されている場合冷凍した状態で市販されているいくらの場合、賞味期限は3週間から長いものだと2年半くらいまでのものもあります。メーカーや商品によってかなりのひらきがあるので、よく賞味期限や保存方法などをよく確かめて消費しましょう。・販売されているものはなぜ長持ち?販売されている冷凍のいくらが長持ちするのは、冷凍方法に秘密があります。業務用の冷凍庫は、一般的に-30℃~-40℃に温度設定されています。それに比べて一般家庭の冷凍庫は、-18℃が一般的です。さらに市販品の場合は、業者独自の冷凍技術を使って短時間で急速冷凍させて加工していることが多いです。そのため、市販の冷凍いくらの賞味期限が長くても、家庭用の冷凍庫の温度が高いため、あまり長期間保存しておくのは望ましくありません。賞味期限が1年以上となっていても、1~2ヶ月の間に消費する方が無難といえるでしょう。■いくらの賞味期限を長くする冷凍方法いくらは繊細な食材ですし、保存状態が悪いとあっという間に傷んでしまいます。かといって、大量に入手した際には、すべてを食べ切れないこともあるでしょう。そこで、いくらの賞味期限を少しでも長くする冷凍方法があるので紹介しましょう。決して難しいものではありません。ひと手間かけたり、習慣にすることで長持ちさせることができるので、ぜひ覚えておきましょう。・生のいくらは味付けするいくらにしても筋子にしても、生をそのまま冷凍するよりは、味付けする方が賞味期限が長くなります。具体的には、醤油漬けと塩漬けがおすすめです。どちらも醤油や塩以外にいくつかの調味料を加えるので、いくらが本来の味に比べて濃くなったり、甘味を増すこともあります。そのまま食べてもおいしいですが、ご飯にかけたりちらし寿司に添えるなど、料理のトッピングに使うと見た目が宝石のようにきれいですし、いっそうおいしさを引き立てることもできるでしょう。・『いくらの醤油漬け』の作り方いくらの醤油漬けの作り方を紹介しましょう。いくら100gに対して醤油大さじ1、酒大さじ1/2、みりん小さじ1/2を密閉容器にいっしょに入れる。ふたをしてしっかり密閉したら冷蔵庫に入れる。3~4時間ねかせたら完成。このレシピはもっとも手間がかからない時短レシピです。アルコールを飛ばすためにも醤油、酒、みりんを鍋などに入れて加熱し、ひと煮立ちさせてからイクラを入れてもより食べやすくなるでしょう。・密閉することが大切いくらはできるだけ空気に触れないようにした方が長持ちします。そのためには、ふた付きの容器などで密閉するのがよいでしょう。・瓶詰めにするのがおすすめいくらを長持ちさせるためには、瓶詰めにするのがおすすめです。ガラスは密閉率が高く、空気はもちろん外部からの細菌やゴミなどをシャットアウトすることができるので、いくらの保存にうってつけです。ただし、使う前にしっかりと消毒しておくことを忘れないでくださいね。せっかく瓶を使っても、それ自体が汚れていては不衛生になるので気をつけましょう。■解凍後のいくらの賞味期限は?冷凍したイクラを解凍した後、賞味期限はどれくらいなのでしょうか?せっかく冷凍して賞味期限を延ばしても、解凍した後の扱いが良くなければ、元も子もありません。しかも一度解凍したいくらは、劣化が激しくおいしくなくなるため、再解凍は絶対におすすめできません。もし解凍後に食べそこなった場合は、処分するしかなくなるので注意が必要です。・自宅で冷凍したもの自宅で冷凍したいくらは、解凍後は4日以内に食べ切るのが良いでしょう。解凍後はどんどん劣化していくので、4日というのは最長と考えて、できるだけ早くに食べるようにしてくださいね。ちなみに解凍方法は、常温で放置しておくと2~3時間で食べられるようになります。冷蔵庫の場合なら、4~12時間です。もし急ぐ場合は、ビニール袋などに入れて密閉したうえで、ボールなどに入れて流水にさらしましょう。・冷凍して販売されているもの冷凍して市販されているいくらは、解凍後は5~7日が賞味期限の目安です。いくらは解凍時でも冷蔵庫に入れておけば長持ちしそうに思うかもしれませんが、案外そうでもありません。とくに一般家庭の冷蔵庫は、開け閉めの回数が非常に多いため、そのたびに温度変化があるので、庫内は不安定な状態にあるといえます。すると気づかぬうちに思いのほかいくらが傷んでいることもあるので注意してくださいね。 ■食べられないいくらの見分け方いくらは、傷みやすいデリケートな食材です。そのため、食べられないいくらの見分け方を知っておく方が望ましいでしょう。いくらが傷んでくると、見た目や臭い、味などに特徴が現れます。具体的に見ていきましょう。・『賞味期限』と『消費期限』の違い基本的なことですが、『賞味期限』と『消費期限』には違いがあるのはご存知でしょうか?食べられるかどうかの大きな目安となるのが、これらの『期限』ですよね。食べられないいくらの見分け方の前に、その意味の違いを明らかにしておきましょう。『賞味期限は』は、その食材がおいしく食べることができる目安となる日付で、少しくらい過ぎても品質自体には問題ないという意味も含まれます。おもに日持ちしやすい保存食などに使用されることが多いです。一方、『消費期限』の方は、この日付を過ぎたら安全の保障ができません、といういわばデッドラインを意味します。つまり、この日以降は食べないで破棄してください、という意味を含むことを理解しておきましょう。そのため、いくらの場合も、冷蔵品などで『消費期限』が使われている例が多く、その日付は絶対に守るべき目安です。・未開封の袋が膨張している未開封のいくらの袋が膨張している場合は、食べない方が良いでしょう。これは細菌が発生したときに発せられるガスが原因のため、食べると体調不良を起こす危険があります。いくらは高級なため、ついもったいないと思うかもしれませんが、迷わず処分してください。・身崩れを起こしているいくらが身崩れを起こし、赤い汁がたくさん出ている場合も要注意です。新鮮でおいしいいくらは、玉がはっきりして独特のねっとり感を有します。お寿司屋さんでも新鮮なネタは一粒一粒がキラキラしていますよね。身崩れしているということは、いくらの力が抜けてしまっている証拠ですから、気をつけましょう。・異臭がする新鮮ないくらは、ほとんど匂いがしません。ところが傷みだすとどくとくの生臭さを放ちます。容器や袋を開けたときに、ツンと臭ったら食べない方が良いでしょう。・白く濁り糸を引く新鮮ないくらは、オレンジがかった琥珀色をしています。ところが、傷みだすと赤い汁がではじめて、やがて白く濁ってきます。これはいくらからでた水分が腐り出している証拠ですから、食べずに廃棄処分してください。・『酸っぱい』など味に違和感があるいくらを口に含んだ際に、酸っぱいと感じたら絶対に食べないようにしましょう。悪臭を放っていたり酸っぱい味のいくらを食べると、体調不良を起こすリスクが非常に高まります。命の危険さえ考えられるようなので、くれぐれも注意してくださいね。 ■賞味期限を過ぎたいくらは注意先ほど賞味期限と消費期限のちがいについて解説しました。賞味期限は、消費期限と比べると食べることに対して厳しく制限するものではありません。そのため、少しくらい過ぎても目くじらを立てるものではないといえます。しかし、こといくらについては、あまり楽観視もできません。・食中毒の可能性いくらは、とても傷みやすいデリケートな食材です。そのため理想をいえば、買ってきてすぐに食べるに越したことはありません。もし、傷んでいるいくらを食べると、嘔吐や下痢などの食中毒を引き起こす可能性があります。賞味期限を過ぎているなら、先ほど解説した食べられないいくらの見分け方を参考にして、少し厳しい目で判断してください。・常温で放置しないいくらは、常温での放置はご法度です。とくに20~30℃で細菌が発生して、あっという間に増殖していきます。冷凍したいくらを解凍する場合は別です。しかし、それも常温下では3時間までにとどめておきましょう。解凍する場合は、いくらが少し硬いと感じるくらいでも構いません。温かいご飯に乗せれば、すぐに柔らかくなるので長く放置しないように工夫してくださいね。・賞味期限を過ぎていなくてもよく確認いつもの癖で賞味期限さえ過ぎていなければ大丈夫、と過信してしまっている人は少なくないでしょう。しかも消費期限でないといういうことも安心材料にしてしまっているかもしれません。しかし、とくにいくらに関しては危険です。たとえ賞味期限が過ぎていなくても、見た目や臭い、味などをよく確認してから食べるようにしましょう。■いくらと筋子の違い最後にいくらと筋子のちがいについて具体的に解説しましょう。レシピなどを見ても、いくらと筋子が使い分けられている例があります。それぞれに特徴があり、下ごしらえの仕方も違ってくることがあるので、知っておくに越したことはないでしょう。・筋子は膜につつまれている筋子もいくらも鮭の卵です。しかし、筋子は鮭のお腹の中に入っていたままの状態でひと塊となっており、卵巣膜で包まれているのが特徴です。いくらとして使う際には、この卵巣膜をはがして、細かいカスも取り除く必要があります。3%の食塩水で洗ってから、40℃のぬるま湯に浸すと膜からほぐれていきます。料亭などでは、あえて筋子の状態で仕入れて、ほぐしていくらにするところから始める店も多いようです。・食感の違い筋子は、鮭のお腹の中に宿って間もない未熟な状態といえます。そのため、秋口あたりが旬といわれ、いくらよりも少し早くなります。未熟な状態のため、ばらしてしまうと崩れる可能性もあるので、膜で包んだまま食べることがあるのです。そのため、いくらに比べると柔らかくてねっとりした食感になります。プリプリしたいくらとは対照的といっても良いかもしれません。■いくらの賞味期限を知って無駄なく食べよういくらは大変デリケートな食材のため、賞味期限には敏感になっておく必要があります。しかし、保存方法を間違えず良い状態のまま食べることができれば、ほかに類を見ないプリプリとした食感が味わえる高級食材でもあります。そのまま食べても、ご飯にかけても、海鮮丼にぜいたく盛りしても、文句なしのおいしさを提供してくれることでしょう。くれぐれも常温保存だけは避け、冷蔵か場合によっては冷凍をし、必要に応じて解凍するのが安全といえます。見た目がキラキラしていて口の中で優しくとろける絶品いくらを、ぜひ堪能してくださいね!《参考》・ 農林水産省「食中毒の原因と種類」
2021年04月01日子どもから大人まで人気のフルーツであるバナナ。バナナは、りんごやみかんと同じくらいに私たちになじみ深いフルーツですが、正しい保存方法を知らないという方も意外と多いのではないでしょうか?「とりあえず冷蔵庫に入れている」や「すぐに黒くなったり、傷んでしまう」という方は正しい保存方法を知れば、よりおいしく、より長い間バナナを保存できるようになります。■バナナを冷蔵庫に入れると黒くなるのはなぜ?バナナを買ってきて冷蔵庫で保管しておいたら、全体的に真っ黒になってしまったという経験をしたことは何度かあるのではないでしょうか?「なんでこんな黒くなってしまうの?」「黒くなったバナナは食べても問題ないの?」という疑問にお答えしていきます。・バナナが黒くなる理由バナナが黒くなってしまう理由には、バナナが熱帯性植物であり、冷気に弱いという特徴が関係しています。冷蔵庫内は低温の環境であるため、この環境にさらされ続けることで皮の細胞が破壊され、酵素のはたらきが活性化し、ポリフェノールが作られることでバナナが黒くなるなどの低温障害が発生します。ちなみにバナナに携わる人の間では、この低温障害のことを「風邪」と呼ぶそうです。・黒くても腐っているわけではない皮が黒くなってしまったバナナは食べるのが不安と思うかもしれませんが、捨ててしまう前に一度皮をむいて中の果肉の状態を確認しましょう。皮が黒く変色していても、果肉がきれいであれば問題はありません。 ■バナナの冷蔵庫保存はおすすめできないってホント?果物は低温の環境下で保存することで腐りにくくなり、長期間保存することのできるものが多いのですが、バナナをはじめとするマンゴー、パイナップルなどの熱帯性の果物は例外です。低温障害が発生してしまうことは前の項目でもお伝えしました。ではバナナの保存に適した温度はいったい何度なのでしょうか?・バナナの保存に適した温度バナナに最適な温度は15〜20℃なので、常温で保管するのが適しています。バナナ の保存に適した温度はバナナが育つ環境に関係があります。ご存じの方も多いかと思いますが、バナナが生産されているのはフィリピン、エクアドル、台湾などの熱帯、亜熱帯地域です。そのためバナナは寒い場所での保管に適していないのです。・冷蔵庫保存がNGだと言われる理由は見た目のせいスーパーなどに並べられているものを見ても、冷蔵機能がある場所に置かれていませんよね。バナナを冷蔵庫で保存することがNGと言われる主な理由は、黒く変色してしまうということです。前の項目でもご説明した通り、黒く変色しても腐っているわけではないため、果肉に影響がないようなら食べることはできます。しかし、人がおいしそうと判断する大きな要因は、見た目の状態ではないでしょうか。真っ黒に変色してしまったバナナと、鮮やかな黄色のバナナがあったら、手に取るのは間違いなく黄色のバナナですよね。■実はおすすめ!バナナを冷蔵庫で保存する方法バナナは冷蔵庫での保存に適していないということをお伝えしてきましたが、冷蔵庫での保存ができないというわけではありません。低温障害によって皮が黒ずんでしまったりはするものの、鮮度自体は保たれたままです。冷蔵庫での保存も注意すべきポイントを抑えておけば、低温障害の影響を軽減できますよ。冷蔵庫保存の際の注意点をご紹介します。・1本ずつ新聞紙・ラップでくるみエチレンガスを遮断バナナを房から切り離して1本ずつラップで包み、その上から新聞紙で包む方法があります。スーパーでバナナを購入する際は、バラ売りされているものもありますが、房のままで買うということが多いですよね。バナナは熟成を進めるエチレンガスを放出しているので、房のまま保存してしまうとお互いのエチレンガスによって熟成が進み、傷みが早くなってしまいます。バナナ同士や他の果物からのエチレンガスの影響を避けるためにもラップで包むようにしましょう。また新聞紙に包むことで湿度を適切な状態で保たせたり、冷蔵庫の冷気が直接当たるのを防ぐ効果が期待できます。・冷蔵庫に入れるタイミングバナナは収穫後一定期間おいておくことで追熟して甘みが増す果物ですので、お好みの状態になったら冷蔵庫で保存するようにしましょう。冷蔵庫に入れることで追熟を遅くできますので、お好みの状態を少し長く保つことができます。スーパーに売られているものは十分に追熟が進んでいないものも多いので、自宅で熟成させてから冷蔵庫に入れるようにしましょう。・冷蔵保存可能な期間この方法ですと大体10〜15日ほど保存ができます。冷蔵庫に入れたからといって追熟が止まるわけではなく、緩やかに進行します。フレッシュな状態のものが好きなら早めに、甘く熟した状態が好きなら冷蔵庫に入れてから10〜15日のうちに食べ切るようにしましょう。バナナの状態によっても多少違いがありますので、必ず状態をみるようにしてくださいね。・冷蔵庫より野菜室がおすすめ冷蔵庫の野菜室はメーカによって温度の違いは多少ありますが、2〜7℃と通常の冷蔵庫に比べて少し温度が高く設定されています。5〜10℃の間でバナナを保存することによって、発生するエチレンガスの量が減り、追熟するのを遅らせることができると言われているので、野菜室で保存する方がおすすめです。・ときどき湿気を逃がすのがポイントバナナをラップと新聞紙を使って保存する方法では、新聞紙が程よい湿度を保ってくれるのですが、より長期間保存をするためには、5日に1度くらいの頻度で新聞紙やラップにたまった湿気を逃すことがポイントです。この一手間をすることで湿気がたまってバナナがムレてしまったり、カビが発生するのを抑えられます。長期間冷蔵庫で保管したい場合は、買ってきた日付、新聞紙、ラップを交換した日付を忘れないようにメモすると確実ですよね。■バナナを冷蔵庫以外で保存する方法冷蔵庫でバナナを保存する方法をご紹介しましたが、ここからはより生育環境に近い常温での保存の仕方や、そのときに気をつけなければいけない点、正しい冷凍保存方法をご紹介していきます。この方法を覚えてしまえば、お好みの食べ方や用途に合わせて、保存方法もうまく使い分けることができますよ。・常温保存の正しい方法バナナを常温保存するときには15〜20℃くらいの風通しの良いところで保存しましょう。冬場など寒い時期には熟成が止まってしまうので、人が出入りする事の多いリビングなどで保存すると良いでしょう。多くの人がバナナをおくときに、バナナの柄の部分を上に向けるようにしているかと思います。しかしこのようにして置いてしまうと房の重みによって地面と接している部分がつぶれてしまい、そこから傷み始めてしまいます。バナナの柄の部分を下にして山型にしておくか、バナナスタンドにつるして保存するようにしましょう。つるしておくことで地面と接する部分がなくなるので、中の果肉がきれいな状態のまま保存できますよ。最近では100円均一でもバナナスタンドを購入できます。つるして保存したいけどバナナスタンドをおく場所がないという人は、S字フックに掛けておくだけでも代用ができますのでお試しください。・冷凍保存の正しい方法 皮をむいて保存する方法皮をむいてラップに包んで冷凍するだけのシンプルな方法です。解凍途中でもアイスのように食べることができますよ。一口大にカットして保存する方法一口大にカットして、重ならないように保存袋に入れて冷凍する方法です。一口大にカットしているので、ヨーグルトやトーストのトッピングとしてすぐに使える便利な保存方法です。こちらも、そのまま15分ほど自然解凍することでアイスのような食感を楽しめますよ。ペースト状にして保存する方法皮をむいてからフォークの背の部分でつぶすか、フードプロセッサーを使ってペースト状にしてから冷凍する方法です。凍ったままスムージーに加えたり、ケーキなどの生地に練り込む場合に覚えておきたい保存方法です。このように冷凍保存にもいろいろな方法があります。冷凍保存の利点としては約1カ月ほど保存ができる点や、一度凍らせることによって繊維が壊れるので、より滑らかな食感が楽しめるという点があります。■バナナの食べごろを見極めよう!みなさんはバナナの食べごろを見分ける方法があるのをご存じですか?スーパーの青果コーナーに並んでいる状態がもう食べごろじゃないの?と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?もちろんすでに売られているものですから、買ってすぐに召し上がっていただけます。しかし追熟をさせることによって、バナナ本来の味わいやそれ以上の豊潤な香りと甘みをより楽しむことができるのです。バナナの食べごろは皮の色の変化に注目することで、見分けられるようになりますよ。・『フルイエロー』になったときバナナにはフルイエローと呼ばれる状態があるのをご存じですか?実はバナナには色の変化によってバナナの熟度がわかる、カラーチャートと呼ばれるものがあるんですよ。フルイエローと呼ばれるものもそのうちの1つで、これはバナナが全体的に黄色くなっている状態のことを指します。この状態のバナナは、バナナらしい十分な甘みがあります。ちなみにバナナの生産国から日本に輸入されるときは、バナナ全体が緑色の「オールグリーン」です。そこからスーパーに並ぶまでに専用の保管場所で追熟され、両端だけ青みがかっている「グリーンチップ」と呼ばれる状態で店頭に並びます。・『シュガースポット』に注目バナナを食べたことがある方は必ずと言っていいほど皮の表面に現れる茶色い斑点をみたことがあるでしょう。この茶色い斑点は「シュガースポット」と呼ばれ、このシュガースポットが出てきたら甘く熟している証拠です。シュガースポットが所々に現れている状態を「スター」と呼び、この状態は深い甘味と豊潤な香りが楽しめます。さらに追熟が進み全体的にシュガースポットが現れ、茶色に深みがかかって熟し切った状態を「ダップル」と呼びます。■バナナのおすすめレシピバナナ自体に十分な甘味がありそのまま食べてももちろんおいしいのですが、調理することによって、よりおいしく食べることができますよ。・フライパン焼きバナナバナナを皮ごとそのまま焼くだけというシンプルな料理です。バナナを加熱することによって、とろ〜りとした食感になったり、甘みが増しますよ。材料(2人分)バナナ2本アーモンド6~8粒レモン汁大さじ1バター10gメープルシロップ大さじ2ミントの葉適量下準備アーモンドは粗く刻む。作り方手順1:アルミホイルの上に皮をむいたバナナをのせ、その上にレモン汁、バター、メープルシロップをかけ、アーモンドを散らす。アルミホイルの口を閉じる手順2:フライパンに(1)をのせ、弱めの中火で8~10分フライパンに蓋をして焼く。仕上げにミントの葉を飾る・バナナパウンドケーキ材料(縦11cm×横20cm×高さ7cmのパウンド型1台分)バナナ1本天津甘栗8~10粒ホットケーキミックス200gバター100g卵3個牛乳大さじ2砂糖60g下準備バナナは皮をむき、フォークの背でよくつぶす。天津甘栗は粗く刻む。バターは常温にもどしておく。卵は溶いて牛乳と合わせておく。パウンド型に分量外のバターを薄くぬっておく。オーブンを170℃に予熱する。作り方手順1:ボウルにバターを入れて泡立て器でよく練り、砂糖を2~3回に分けて加え、白っぽいクリーム状になるまでよく混ぜ合わせる。さらに溶き卵を少しずつ加え、よく混ぜ合わせる手順2:(1)のボウルに振るったホットケーキミックスを入れ、泡立て器からゴムベラに変えてサックリと混ぜ、バナナと天津甘栗も加える。全体に混ざったら、パウンド型に入れて170℃に予熱しておいたオーブンで50分焼く。表面が焦げそうな場合は、アルミホイルをかけて下さい手順3:粗熱が取れたら型から出し、お好みの大きさに切って器に盛る■バナナを上手に保存しておいしく食べよう私たちの食卓に登場することも多いバナナですが、今まで間違った方法で保存していたという方も多かったのではないでしょうか?正しく保存することで、今までよりも長くきれいな状態でバナナをおいしく保存できるようになりますよ。ポイントさえ押えてしまえば、常温、冷蔵、そして冷凍でもとっても簡単に保存できます。用途に合わせた保存でバナナを便利に使いましょう。また、バナナは追熟することで甘みが増す果物ですので、そういった変化や自分の好きな状態を見つけてみるのもおもしろいですよね。みなさんも上手にバナナを保存しておいしく召し上がってくださいね。
2021年03月12日大人から子どもまで、幅広く人気のあるカレー。調理も簡単なので、よく作る方も多いと思いますが、あれこれ足していくうちにいつのまにかお鍋いっぱいになってしまい、冷凍することってありませんか?今回は、そんなときのために、カレーの冷凍方法や解凍方法・アレンジレシピまで幅広くご紹介します!■カレーの保存期間はどのくらい?カレーの保存は常温・冷蔵・冷凍どれも可能ですが、ほかの料理と比べ保存期間が短いのが特徴です。方法により保存期間が違いますので、作った量や食べる期間に合わせて保存方法を上手に使い分けましょう。・常温保存したカレー常温での保存期間は長くて1日で、できれば作って粗熱が取れたらすぐに冷蔵庫へ移すのがベストです。「一晩お鍋で寝かせたカレーはおいしい」という言葉もありますが、実はカレーは常温保存にはあまり向かない料理なのです。常温保存の危険性カレーを1日常温保存すると、具材の成分やうまみが溶け出すことでさらに味が深まります。しかし、それと同時に細菌も増殖し食中毒の可能性も高くなるのです。特に気温や湿度の関係で細菌が繁殖しやすい梅雨の時期や、室温が高い夏場に作ったカレーは粗熱が取れたらすぐに冷蔵保存に切り替えましょう。冷蔵庫に保存場所がなく、どうしても常温保存をしたい場合は、1日に2~3回かき混ぜて火を入れ、粗熱を取る作業を繰り返して早めに食べることをおすすめします。・冷蔵保存したカレー冷蔵庫で保存する場合の保存期間は2~3日程度です。ただし、お鍋のまま保存するのはNG。保存容器に小分けにした状態での保存がおすすめです。カレーは冷蔵保存していても傷むのが早いので、食べる前に匂いがないかチェックしてから食べましょう。冷蔵保存は、解凍などの手間もなくあたためるとすぐに食べられる保存方法なので、一度に食べる量が多く数日で消費できる場合はこの方法を活用しましょう。・冷凍保存したカレー冷凍保存は保存期間が約1ヵ月程度です。ほかの方法と比べて保存期間をぐっと延ばすことができ、たくさんつくってしまったカレーを腐らせる心配もありません。いくつか小分けにして保存すると、夜ご飯に困ったときに白米だけ準備すれば、すぐに主食ができあがりますね。■カレーの冷凍方法長期保存が特徴の冷凍保存ですが、長期間カレーを入れることによって保存容器への匂いと色移りが気になる方も多いのでは?一度使った容器が黄色くなってしまい、カレー専用の容器になってしまうのは困りますよね。そんなかたは、次のような方法で冷凍すると不安を払拭できますので、ぜひお試しください。・保存袋で冷凍する匂いを密閉できる食品用保存袋はカレーの保存にピッタリです。方法も簡単で、袋の大きさに合わせてカレーをいれ、空気を抜いて保存するだけです。このとき、なるべく薄くのばすことで場所を取らずに保存することができるのでおすすめです。漏れが怖いようであれば袋を二重にしましょう。保存袋は使い捨てなので、使用後の匂いや色移りを気にしなくて済むのがうれしいですね。新しいものを毎回使用できるので衛生面でも安心です。・タッパーで冷凍するタッパーでの冷凍保存は、液体であるカレーを保存しやすく、とても便利です。ただ、匂いや色を吸収しやすいのが難点です。洗っても匂いがとれない場合、ほかのものを保存するのに使いにくくなってしまいますね。そんな対処法として、タッパーにラップを敷いてからカレーを入れると予防ができます。または、ラップの代わりにビニール袋をしき、ビニール袋の中にカレーをいれ封をしてからタッパーの蓋をしめましょう。・耐熱ガラス容器で冷凍するガラスは匂いや色に影響されにくい素材なので、カレーの冷凍保存を行う保存容器では、1番保存に適しています。解凍するときも別の容器に移さず、そのままレンジで加熱することができますので手間も省けますね。見た目もかわいいガラス容器は、そのまま食卓にだしても違和感なく使うことができます。最近は100円均一ショップでも手に入りますし、雑貨屋さんなどで300円~500円とお手頃に販売されているので、おうちに1つあるととても便利なキッチングッズですよ。■カレーを上手に冷凍するコツカレーを冷凍するときのポイントは、新鮮な状態で冷凍保存することです。そのためには。できあがったカレーを冷ます工程がポイント。冷まし方に気をつけ、細菌を繁殖させないように冷凍することで、解凍したときに安全でおいしいカレーを食べることができるのです。・作ってすぐに粗熱を取るカレーをつくって自然に粗熱がとれるのを待っていると、鍋の中で冷めにくい部分と冷めやすい部分の温度差が出てしまい、冷めやすい部分から細菌が繁殖してしまうのです。そうならないために、カレーができたあとはすぐに粗熱をとりましょう。粗熱の取りかたはいろいろありますので、お鍋の大きさやキッチンの広さにあわせておこないましょう。いくつか方法をご紹介します。・鍋ごと氷水に浸けるカレーの鍋よりも一回り大きいボウル、もしくは鍋を用意します。そこに氷水を張り、カレーなべをつけることで一気にカレーの粗熱を取るやり方です。氷水につけながらおたまでかき混ぜることで、さらに時間が短縮できます。この方法は粗熱が取れる時間が一番短く簡単な方法ですが、カレー鍋が大きいと、それを入れるボウルがなかったり、カレーがこぼれてしまう危険がありますので要注意です。・鍋の中身をよくかき混ぜる鍋の中をかき混ぜることにより、カレー全体の温度を均一に下げることができます。火を消してすぐに鍋をかき混ぜて、カレーの中の空気を入れ替えていきましょう。特に道具も準備も必要なく簡単にできる方法ですが、かき混ぜるだけでは少し時間がかかるのと、腕が疲れてきてしまうので、ほかの方法と組み合わせて行うのがベストです。・冷凍後は日付がわかる様に注意せっかく上手に保存したのに、気付いたらかなり時間が経ってしまい、冷凍庫内で霜がおりていることも。そうならないために、保存するときは冷凍した日付をわかるようにしておきましょう。保存袋であれば直接記入できますが、タッパーやガラス容器であれば、マスキングテープを使うと容器を汚さず一目でわかりますよ。■カレーを電子レンジで解凍するのは危険?カレーは、お肉や冷凍食品を解凍するの違い、解凍するときにはいくつかの危険があるのです。作ったカレーがダメになってしまうだけならまだしも、うっかりしていると火傷やレンジの破損にもつながりますので、扱いには注意が必要です。・解凍ムラができる電子レンジは、場所によって熱の当たり方がちがうため、周りは熱いのに真ん中だけ冷たいなどの解凍ムラがでることがあります。しかし、温度の低い部分を高い部分にあうまで温めてしまうと、カレーだけでなく容器も高温になってしまい、とりだすときに火傷の可能性があります。温度の様子を見て、容器内のカレーをかき混ぜるなどの工夫が必要です。・爆発する危険もあるカレーをレンジで加熱すると、ボンっという音とともにカレーがレンジの中で飛び散ってしまうことも。この爆発の原因は、加熱によって一部分だけ温度が高くなったカレーの急な沸騰です。この沸騰を突沸といい、とろみのあるものを加熱すると起きやすい現象なので、トマトソースなども同様に注意が必要なのです。ちなみに、爆発の防止としてラップをする方もいますが、これは爆発したときに庫内汚れを防ぐだけであり、爆発を防ぐことはできません。電子レンジの「自動あたため機能」を使用すると、あたためられすぎてしまい、爆発の危険が高まりますので、様子を見ながらあたためを追加していく方法が最適と言えます。・耐熱ガラス容器を使って低温設定で解凍する電子レンジで解凍するときには、耐熱性のあるガラス容器を使いましょう。タッパーだと電子レンジに対応していないものもあるのです。そして、対応していないタッパーを使用してしまうと、熱で変形する可能性があります。端的に言えば、容器が溶けてしまうので、非常に危険ですし、中のカレーも食べられなくなってしまうかもしれません。容器が耐熱だとしても、加熱の際に爆発してしまう可能性がありますので、電子レンジの温度を低温に設定し、時間を1分~2分ごとに区切って中身を確認しながら加熱することをおすすめします。また、ガラス容器自体は耐熱でも、容器のフタが電子レンジで加熱不可のものがありますのでそちらもご注意を。フタが使えない場合はラップで代用しましょう。ただ、フタもラップも無しの状態では庫内にカレーが飛び散るので、かならず何かしらのフタをしてから加熱しましょう。■カレーに適した解凍方法カレーを安全においしく解凍するには、できればレンジでなくほかの方法で行いましょう。解凍時間やそのあとの調理方法により適した解凍方法があります。いくつかの解凍方法を組み合わせて時短にすることもできるので、ぜひご参考にしてくださいね。・自然解凍する自然解凍は時間がかかる方法ですが、うまく活用できれば光熱費の節約にもなる方法です。さらに、ゆっくり時間をかけて解凍することで、解凍時に出るドリップが少なくすみます。前の日からキッチンで自然解凍しておくとスムーズに食卓に出すことができます。ただし夏場は衛生面で注意が必要ですので、気温が高い日は冷蔵庫をつかって自然解凍することをおすすめします。・流水解凍する流水解凍は短時間で解凍することができますので、レンジを使わずに早く解凍したい場合はこの方法がおすすめです。ただし、タッパーやガラス容器で冷凍していた場合は容器に水が入るので、流水方法は採用できません。そして、自然解凍や流水解凍は、カレーが常温に近い温度になったらレンジで温めることが可能です。ある程度解凍したものをレンジで解凍すると加熱ムラもすくなく、急激な温度変化もありませんので安全に解凍することができます。・湯煎解凍する冷凍しているカレーを今すぐ食べたい! という場合は、湯煎解凍を行いましょう。保存袋などを使用して冷凍したカレーは、レトルトカレーのように解凍して、そのまま器に出して食べることができます。タッパーなどの保存容器の場合はフライパンに浅く水をはり、一度お湯を沸騰させてからそこにタッパーを入れて解凍しましょう。・鍋に移して加熱する鍋で解凍する方法は、そのままだと時間がかかるため、ほかの解凍方法と組み合わせるのがおすすめです。カレーを半解凍にした状態で、ある程度熱を通りやすくしてから使いましょう。・お弁当に持っていくなら自宅で自然解凍カレーはもともと水分が多く、解凍するとどうしてもドリップがでてしまいます。したがって、解凍せずにお弁当に持っていくとふたをあけたらお弁当箱がびしょびしょになってしまうことも。お弁当としてカレーを持っていく場合は、カレーとご飯を分け、さらに解凍後に密閉できる容器に入れてから持っていきましょう。一度温めてからスープジャーに入れて持っていくのもおすすめです。・解凍後の再冷凍はNGカレーを再冷凍すること自体は可能ですが、冷凍と解凍を繰り返し行うことにより細菌が増殖し、食中毒を起こす危険性があるためおすすめはしません。細菌は死滅せず、ただ活動を停止しているだけなので、解凍すると細菌が再び増殖を始めてしまうのです。解凍したカレーはすぐ加熱をし、早めに食べ切ってしまいましょう。■カレーを湯煎解凍する際の注意点湯煎解凍では、熱湯を使うことによる火傷や調理器具の破損などに気をつけるのがポイントです。慣れれば時間をうまく使いながら解凍できるやり方なので、注意点をふまえて上手に活用しましょう。・解凍温度に気を付ける解凍時に鍋を火にかけたまま保存袋を入れてしまうと、鍋肌に当たった部分の保存袋が溶けてしまう可能性があります。鍋が高温になりすぎないように、鍋が沸騰したら一旦火を止めて余熱で湯煎を行いましょう。一度沸騰したお湯であれば、解余熱で充分に全解凍することができます。・ザルなどに入れて湯煎するのがおすすめ火を止めて調節するのが面倒な方はザルを使う方法もあります。保存袋ごとザルに入れ、そのままお湯の中に入れることでザルが保存袋と鍋を直接当たるのを防ぎます。この方法であれば、カレーが確実に解凍するまで火をつけながら湯煎することができます。■具材による冷凍保存の注意点カレーの具材で代表的なものといえば、たまねぎ・にんじん・じゃがいもなどですが、カレーを冷凍する場合ものによっては、せっかくのカレーが水っぽくなり、解凍するとスープカレーのようになってしまう場合も。具材の特徴を覚えておくと、あらかじめ冷凍する場合やたくさん作って冷凍する場合など、どちらのでもおいしいカレー を食べることができますよ。・にんじん・じゃがいもじゃがいもやにんじんは解凍後に水分が多く発生し、食感もぼそっとしてしまうため、冷凍カレーには向かない食材です。じゃがいもやにんじんを入れたカレーを冷凍するのなら、解凍後は水分が多くても食べられるカレーうどんやカレー鍋のようなレシピに活用しましょう。あらかじめ冷凍することが決まっている場合は、薄切りにして調理することで食感の変化が少なくなるのでおすすめです。・ナス・トマトトマトやナスは冷凍しても変化が少ない食材なので、冷凍カレーにはおすすめの食材です。素揚げしたなすをカレーと一緒に冷凍すると、解凍したときにはカレーを吸ったしみしみのなすが食べられます。トマトはカレーに混ぜ込むと酸味が強くなりますので、大人向けのカレーの具材としてぜひお試しください。・肉・ひき肉お肉も問題なく冷凍カレーに使用できます。お肉は、生のまま冷凍するよりは一度加熱してうまみを閉じ込めてから冷凍するほうがおいしくたべることができるので、冷凍カレーにはもってこいの食材です。・魚介類カレーに魚介類を使う場合で気を付ける点は、臭みが残らないように処理して冷凍することです。よく使われるのはイカ・アサリ・エビなどが多いと思いますが、それぞれの下処理をしっかりと行い、汚れを落としてから使用しましょう。特にアサリは砂だしをおこなわないと、死んだあさりがまぎれこんでしまったり、匂いが残ることがありますので要注意です。・冷凍するならドライカレーがおすすめカレーを冷凍する前提でつくるのであれば、ドライカレーをつくりましょう。水分の少ない材料を使うドライカレーは解凍後の水分の量が少なく、保存場所も場所を取らないのでたくさん作ったあとの冷凍保存にぴったりです。作り方も、材料を細かく切ってフライパンに具材とカレー粉を足していくだけなので簡単でおすすめです。食べるときに目玉焼きを上にのせると、見た目もかわいくおこさまも喜んで食べてくれますよ。■冷凍したカレーのおすすめアレンジレシピ最後は、解凍したカレーのアレンジレシピのご紹介です。そのまま食べてもおいしいカレーですが、冷凍したあとは少し違う味をたのしみましょう!いくつか覚えておくと、たくさんつくっても飽きずに食べることができますよ。・焼きカレー材料(2人分)余りカレー(ドライカレーがおすすめ)ご飯(炊きたて)茶碗2杯分ピザ用チーズ40~50gドライパセリ少々サラダ油大さじ1作り方手順1:耐熱皿にご飯を盛ってカレーをのせ、ピザ用チーズを散らす。トースターでおいしそうな焼き色がつくまで焼き、ドライパセリを散らす・カレーうどん材料(2人分)うどん(ゆで)2玉欧風カレーベース260g油揚げ1枚白ネギ1/2本麺つゆ(3倍濃縮)大さじ3水800ml・片栗粉大さじ2・水大さじ2下準備油揚げは縦半分に切り、さらに短冊切りにする。白ネギは斜め切りにする。<水溶き片栗>の材料を合わせておく。うどんは表示通りにゆでておく。作り方手順1:鍋に欧風カレーベース、水を入れ、溶いてから熱する。沸騰したら、麺つゆ、油揚げ、白ネギ、うどんを加え、約2~3分煮込む手順2:混ぜ合わせた<水溶き片栗>を加え、トロミがついたら器に盛る余ったカレーのアレンジレシピとして代表的なのがカレーうどん。お好みで生姜を入れると風邪対策にもなるカレーうどんになります。うどんに含まれる小麦粉でとろみがつきますので、片栗粉で調整するのは一番最後に行いましょう。煮込んだカレーうどんはとても熱いので、やけどに注意です。・カレーライスコロッケ材料(2人分)ご飯(炊きたて)400gカレープロセスチーズ2個・小麦粉適量・溶き卵適量・パン粉(細かめ)適量揚げ油適量下準備カレーは煮詰めて冷ましておく。プロセスチーズは4等分に切る。作り方手順1:ご飯の1/4量を平らに広げる。カレー、チーズの1/4量ずつをのせて丸く包む手順2:(1)に<衣>の小麦粉、溶き卵、パン粉を順につけ、170℃の揚げ油でキツネ色になるまで揚げる具材にはあらかじめ火が通っているものばかりなので、強めの火加減でさっと揚げるとサクサクのコロッケになるのでおすすめです。カレーコロッケのアレンジは、少し手間がかかりますが、お弁当のおかずにもなり、残りもので作ったとは思えないアレンジレシピですね。カレーを全解凍にせず半解凍にすることで、加熱したじゃがいもの熱とうまく混ざって中身を手で丸めやすくなります。■たくさん作ってももう怖くない!家庭料理の代表格であるカレー。材料を切って煮込むだけなので手間もかからず、おこさまがいるおうちでは月に1度や2度は食卓に登場するのではないでしょうか。ただ、たくさんつくってしまい意外と消費できず捨ててしまったと悲しい思いをすることもあったはず。今回ご紹介した方法を活用すれば、カレーの長期保存も可能になり解凍後もおいしく食べることができますね。アレンジレシピも豊富なおいしいカレーをたくさん作って、おうちカレーを楽しみましょう!
2021年02月18日日本を代表する保存食といえば、真っ先に梅干しを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?ご飯のおともやお弁当に添えるのはもちろん、梅肉の和え物にしたり、サラダにトッピングしたりと、さまざまな方法でおいしくいただけますよね。1000年近くの歴史を持つ梅干しですから、その使い方やレシピも実にバリエーション豊富です。そんな梅干しには、賞味期限が存在するのでしょうか?もしあるとするなら、きちんと保存する必要があります。本記事では、梅干しの保存方法について詳しく解説していきます。冷蔵や冷凍、保存する際に注意すること、さらに食べられない梅干しの見分け方についても掘り下げるので、ぜひ参考にしてください!■梅干しの保存方法と塩分濃度の関係梅干しに保存が必要かどうか、基本的なことから解説していきましょう。ひとことに梅干しといっても、大きさや味、作り方を見ていくと、実にさまざまな種類の商品が市販されていますよね。純粋にすっぱい梅干しが好きな人もあれば、はちみつ入りの甘い梅干しが好みという人もいるでしょう。また、自宅で手作りするとなれば、その種類は無限といって良いかもしれません。いずれにしても梅干しが長持ちするかどうかは、塩分濃度と深い関係があるようです。好んで食べている梅干しを適切に保存できているかどうか、しっかり確認してくださいね。・塩分18%の場合は常温OK現在市販されている梅干しの中で、もっとも塩分濃度が高くてすっぱいものは、20%くらいです。梅干しは、塩分濃度が18/%以上だと基本的に腐ることはありません。つまり賞味期限は存在せず、常温保存で構わないということです。現存する最古の梅干しは、室町時代の500年近くも前のものですが、いまだに腐ることもなく食べられる状態といわれています。ちなみに、梅干しの塩分濃度とは、梅干しの重さに対する塩の重さのパーセンテージです。たとえば塩分濃度18%の場合なら、100kgの梅に対して18kgの塩を加えて作ったものを意味します。もし自宅で梅干しを作っているとするなら、塩分濃度が18%以上なら常温保存で問題ないということになりますね。・塩分10%の場合現在では、減塩志向がすっかり定着したため、塩分濃度18%以上の梅干しを食する人は少数派のようです。主流は、塩分濃度8~10%の梅干しです。ただし、塩分濃度10%を下回ると、常温保存は危険です。塩分が少ないため、梅干しといえども劣化して品質が落ちていきます。未開封のままなら常温保存で構いませんが、開封後は10℃以下で冷蔵保存が必須となります。そのため、買った梅干しの塩分濃度をチェックして、塩分濃度が10%以下なら、ただちに冷蔵保存してください。・『月向の梅』『極上月向』『しそ漬の梅』の場合日本一有名な梅干しのブランドである紀州南高梅の発祥の地、和歌山県みなべ町に、とても有名な「月向農園」があります。丹精込めて手入れされた600本の梅の木から生まれる月向農園の梅干しは、大変美味で全国に大勢のファンがいます。この農園が販売している商品を例にとって、具体的に塩分濃度や保存期間を見ていきましょう。まず『月向の梅』は、糖類や昆布エキスなどが入った最高級の梅干しで、塩分濃度は10%。未開封なら直射日光の当たらない涼しいところで保存という条件で、保存期間は5ヶ月とされています。さらに選りすぐりの最高級の梅を使ったフルーティーなおいしさが人気の『極上月向』も、同じく塩分濃度10%で、未開封なら保存期間は5ヶ月です。『しそ漬の梅』は、同農園で育ったしそを使った塩分濃度14%の人気商品です。前の二つに比べると塩分濃度は高めですが、やはり保存期間は5ヶ月とされています。また、開封後は10℃以下の冷蔵庫が必須とされています。いずれも化学調味料は非使用で、天然由来のものばかりですので、保存方法も限られています。冷暗所にての保存期間が指定されていて、開封後の冷蔵保存も必須という月向農園の保存条件は、ほかの梅干しを食するうえでも大変参考になるのではないでしょうか。・調味料の有無にも注意梅干しの保存期間は、塩分濃度だけでなく調味料によっても大きく左右されます。塩のみが18%以上の濃度で使用されている「白干梅」の場合は、賞味期限はありません。しかし、先ほどの月向農園の梅干しのように、調味料が加わるとたちまち保存期間は制限されます。しそ以外にもはちみつ入りの梅干しは大変人気がありますが、塩分濃度は5~6%と低めのものが多く、必ず賞味期限がもうけられています。■梅干しの保存方法が悪いとカビることも!梅干しは、どこで保存しても良いわけではありません。冷蔵庫のないはるか昔から、保存場所は直射日光の当たらない涼しいところ、というのが鉄則だったといって良いでしょう。このルールを守らなければ、梅干しといえどもカビが生えることすら考えられるので、十分に注意が必要です。・保存場所が高温多湿梅干しは、高温多湿の保存環境を大変嫌います。日本は、四季や雨季と乾季の違いが明確で、その分気温と湿度が変化しやすいので、梅干しにとってはリスクが高いといえます。そのため、特に長期保存するなら、風通しが良く涼しい場所を選ぶのが大切です。・直射日光が当たる場所も注意直射日光が当たるとおのずと室温が上がり梅干しにとっては大きなダメージとなります。なるべく陽の光が入らない冷暗所を選んで保存するように心掛けましょう。・箸などから水分や雑菌が繁殖梅干しを取り出す際には、菜ばしを使うことが多いですよね。このときに気をつけなければならないのは、使用済みの箸を使用しないということです。ほかのおかずを挟んだ箸でつい梅干しもつまんでしまうことがあるかもしれませんが、これをすると箸についた細菌が梅干しの保存容器の中で増殖してしまいます。すると残された容器内の梅干しがカビることがあるので、絶対にNGと覚えておきましょう。・梅雨や夏場は特に気をつけよう上記のように、梅干しは高温多湿を大変きらいます。その象徴ともいえる季節が、梅雨です。雨が多く降ってじめじめするので、梅干しにもカビが生えやすい危険な時期といって良いでしょう。これは、夕立や台風が多く発生する夏場も同じです。涼しい秋が到来するまでは、気を抜かないように注意してくださいね。・市販の梅干しは冷蔵保存が原則 スーパーなどで市販されている梅干しや、通販で取り寄せる商品も、多くの場合なんらかの調味料が使われています。純粋に梅と塩(しかも18%以上)だけでない限り、冷蔵保存が原則と考えてください。梅干しは保存食だから常温保存でも大丈夫という考えは、今日を限りにきれいに捨て去りましょう。 ■減塩の梅干しは傷みやすい市販されている梅干しの多くは、減塩タイプになります。減塩タイプは傷みやすいのですが、その理由などについて理解すれば、保存方法もおのずとわかってくるでしょう。・塩分濃度3%のものまで登場梅干しを販売する業者も、商売である限りは利益を出さなければなりません。そのためにも、消費者が志向する商品を売るのが鉄則になりますが、梅干しの場合は、すっぱすぎると敬遠されてしまう傾向が強いです。よって、食べやすい減塩タイプが市場に数多く出回るようになりました。なかには、塩分濃度3%という超減塩タイプも販売されているため、保存には十分注意が必要です。・減塩の梅干しが傷みやすいワケ塩は浸透圧の作用で、食品などから水分を奪う性質があります。そのため、梅干しに限らず野菜や肉に塩をまぶしても、水分が目に見えて排出されてきます。ナメクジに塩をかけると水分が出てしなびてしまうのも、浸透圧によるものです。水分がなければ微生物さえも生きてはいけないため、塩を使うことで殺菌効果が生まれます。この浸透圧の作用は、塩が多ければ多いほど強くはたらきます。そのため、減塩の梅干しは、塩分濃度の高い商品に比べて傷みやすいといえるのです。・『有機酸』が少ないと傷みやすい梅干しをすっぱくしている物質は、有機酸といわれるもので、クエン酸やリンゴ酸、コハク酸などがあります。一般的に梅干しには、有機酸が5%ほど含まれています。ところが減塩タイプになると、この数字を下回り、特に3%を切ると急激にカビが繁殖しやすくなるので注意が必要です。しかし、パッケージには有機酸の量は記載されていないため、塩分濃度と賞味期限を確認するのが現実的といえるでしょう。■梅干しの保存容器に適したものは?梅干しの保存容器について詳しく解説していきましょう。市販の梅干しは、ほとんどのものが薄いプラスチック製の容器に入っています。その多くは、梅干しの量が少ないため、さほど長期間保存することも少ないでしょう。しかし、大量に手作りした場合は、そうともいきません。どのようなことに注意して保存容器を選べばよいのか、しっかりと認識しておきましょう。・必ず『食品用』のものを梅干しの保存容器として昔から重宝されているのは、甕(かめ)です。今では見かけることが少なくなりましたが、長年自家製梅干しを作っている家の多くで、この甕が使われています。理由は、陶器でできた甕は、酸にも湿気にも強いため、梅干しを良い状態で長期間保存できるからです。甕は、大きくて重いですから、あまりよい印象がないかもしれません。気が進まない場合は、ガラスやホーロー製のものをおすすめします。ただし、いずれを使うにしても『食品用』のものを必ず選びましょう。同じガラスや陶器でも、食品用でないものは、鉛が溶け出す恐れがあり、人体に悪影響を及ぼす危険性が否定できません。くれぐれも気をつけましょうね。・酸に強く消毒しやすい材質金属製の容器に入れて保存したい場合もあるかもしれませんが、おすすめはしません。梅干しは、有機酸のはたらきで非常にすっぱくて酸が強いため、金属製の容器は錆びてしまう可能性が高いです。それよりも消毒がしやすい陶器やホーロー、ガラス、タッパーなどの密閉容器が良いでしょう。・広口で乾燥しにくいもの梅干しを保存するためには、口が広くて乾燥しにく容器がおすすめです。先ほどの甕なら、広口でふたも大きく開けやすいため、乾燥することも少ないといえます。それ以外にも口の広いガラス製の容器なら中身が見えるので、梅干しの量が分かりやすくて便利でしょう。・深すぎず収納しやすいもの広口の容器は、ときに深すぎる場合が少なくありません。広口で深いと多くの梅干しが1ケ所で保存できるので便利かもしれませんが、収納しにくいというデメリットがあります。昔ながらの日本家屋で、床下や蔵など収納スペースに余裕がある場合は別として、収納が限られた集合住宅などでは特に不向きといえるでしょう。また深さがあると、どうしても梅干しを幾重にも重ねることになります。すると下の方にある梅干しがつぶれてしまう恐れがありますよね。せいぜい5~6段くらいで収まる程度の深さのものが良いでしょう。・インスタントコーヒーの容器も使える梅干しを保存するには、ガラスでできたインスタントコーヒーの容器でも良いでしょう。酸に強いうえに消毒しやすく、鉛などの有毒物質が溶け出す恐れもなく、コンパクトで収納もしやすいためおすすめです。ただし、容量が小さので、大粒の梅干しよりは小粒のタイプを保存するのに向いていますよ。■梅干しの保存方法とポイント場所が決まり、容器も決めたらいよいよ梅干しの具体的な保存方法についてつめていきましょう。梅干しはデリケートな食べもののため、ポイントをおさえて丁寧に保存する必要があります。決して難しくはありませんが、忘れずに必ずチェックしておきましょう。・容器は蓋まで必ず消毒梅干し自体に強い殺菌作用があるため、あまり神経質になる必要もありませんが、容器は基本的にすべて消毒しておきましょう。保存場所に自信がない場合はアルコール殺菌すると安心ですが、そこまでしなくとも熱湯消毒で大丈夫です。その際、ふたも必ず消毒しておいてくださいね。・容器の水分をきちんと拭く容器を熱湯消毒したあとは、完全に乾燥させてください。また保存したあとでも、何らかの理由で容器に水分が付着した場合は、きちんと拭き取っておくようにしましょう。前述のように、たとえ箸の先であっても水分や食べ物の一部が付いていれば、梅干しをつまんだだけと思っていても、そこから雑菌が繁殖してカビる可能性があります。それくらい梅干しはデリケートな食べものなので、くれぐれも注意してください。・漬けた日を記録しておく梅干しをつけた日付は、念のために記録しておくことが望ましいでしょう。特に毎年のように漬けるとすれば、だんだんどの年に漬けたのかが分かりにくくなることがあります。容器自体に手書きのシールかテップラーで印字して貼っておくのが一番確実でしょう。毎年同じ方法で漬けたとしても、味が微妙に異なることがあります。「○年の梅干しはなぜおいしかったのか?」と、あとで検証することで、おいしい梅干しを確実に作るコツがつかめるかもしれません。そして、わが家自慢の特製梅干しが作れるようになれば、ご近所や友達にもおすそ分けする楽しみも増えるでしょう。■梅干しの保存期間梅干しを毎日食べる習慣があれば確実に減っていきますが、ときどきしか食べないとすると忘れられた存在となり、保存期間を過ぎてしまうこともあります。そのようなことが起きないように、正しい保存期間を把握して、それまでに食べ切るように心掛けましょう。・市販の調味料なしのもの市販の、調味料が使われていない梅干しは、塩分濃度によって保存期間が異なります。塩分濃度が18%以上のものであれば、保存期間は半永久的と考えて構いません。しかし、市販品の主流は、8~10%ですから、賞味期限が存在します。商品によって必ずパッケージに塩分濃度と賞味期限が記載されているので確認してくださいね。開封後、密閉容器に入れて冷蔵保存すれば、3~6ヶ月はもちます。・市販の調味料使用のもの市販の調味料使用のタイプは、調理梅といわれ、塩漬け後に水洗いしてはちみつやかつおなどで味付けされています。未開封なら、保存期間は3~6ヶ月が目安です。開封後も密閉容器に入れて冷蔵すれば、長くて4~5ヶ月は持ちますが、ものによっては2週間という場合もるので、なるべく早くに食べ切りましょう。商品ごとに設けられている賞味期限をよく確認するようにしてください。・手作りのもの手作りの梅干しの保存期間は、塩分濃度によって異なってきます。18~20%以上の濃いものであれば、半永久的にもつでしょう。しかし、そこまで塩を使っていなかったり、塩以外の調味料などを使っている場合は、1年を目安に食べ切るのが無難です。・冷凍した場合梅干しを冷凍保存した場合は、賞味期限プラス1ヶ月と考えてください。つまり、賞味期限が6ヶ月の商品なら7カ月はもつということです。ちなみに、梅干しのパッケージに表示されている「賞味期限」は、「消費期限」とは意味が異なります。賞味期限は、保存食や調味料など長持ちする商品に使用される「この日までならおいしく食べれますよ」という目安です。つまり、少々その期限を過ぎても食べる分には問題ないという意味合いを含みます。特に梅干しの場合は、賞味期限を過ぎたからといって1日や2日で目くじらを立てる必要はありません。日付による管理も大切ですが、後述する「食べられない梅干しとは」の項目を覚えておいて、しっかり自分の感覚で大丈夫かどうかを見極める心構えも大切です。・お弁当に入れたら本当に傷まない?昔から梅干しを1つお弁当に入れておけば、腐らないから安心といわれることがありますが、これは過信しないようにしてください。というのも、梅干しをご飯の中に入れると、その周辺の限られた米には防腐効果がありますが、離れている米やおかずには、まったく効果が及びません。そのため、少しでも防腐効果を高めたければ、梅干しをほぐして梅肉をご飯に混ぜると良いでしょう。または、小梅を複数個所にちりばめておくのも良いかもしれません。■梅干しの長期保存方法とコツどうせ梅干しを作るなら、少しでも長持ちさせたいものです。そのために、梅干しを長期保存する方法とコツをお伝えしましょう。・調味料不使用で塩を多めに梅干しを長期保存するためには、調味料は使わないようにして塩を多めに使いましょう。塩分濃度が高ければ高いほど、梅干しは長期保存が可能になります。理想は塩分濃度18%以上ですが、あまりにすっぱいと苦手意識が勝ってしまい、食べなくなってはもとも子もありませんよね。また、家族に高血圧の人がいれば、減塩した方が良いかもしれません。そのあたりの事情を総合的に加味して、少しでも塩分濃度を高める工夫をしてみてくださいね。・冷凍がおすすめ梅干しの長期保存に最もおすすめできるのは、冷凍保存です。冷凍保存すれば、賞味期限よりプラス1ヶ月は長持ちさせることが可能になります。また、梅干しは冷凍保存するとすっぱさが軽減する効果もありますよ。そのため、塩分濃度を少しアップさせるという技を使うことも可能になります。するとその分だけさらに傷まなくなるので、一石二鳥といえるでしょう。ちなみに、梅干しを冷凍するとカチカチにはならず、塩を含んだ海水と同じでシャリシャリになり、独特の食感が楽しめます。そのままお弁当に入れても自然解凍されるため、おいしく食べることができますよ。・梅干しを冷凍保存する方法梅干しを冷凍保存するときは、1個ずつラップに包みましょう。そのまま冷凍すると梅干しどうしがくっついてしまいますし、取り出すたびにほかの梅干しの劣化が進んでしまいます。ラップで包んだら密閉容器に入れてしっかりふたをして冷凍庫に保存してください。■食べられない梅干しとは梅干しが傷んで食べられなくなるとどうなるのでしょうか?見た目や臭いなどに特徴が現れるので、しっかりと覚えておきましょう。・異臭がする梅干しが傷んだり腐ったりすると、すっぱい異臭を放ちます。梅干しなのに「すっぱい異臭」と聞くとおかしいと思うかもしれません。しかし、梅干し本来の食欲をそそるような新鮮なすっぱさではなく、明らかに嫌悪感を誘う腐敗臭がします。いつもと違う臭いがする、と感じたらためらわずに廃棄してください。・水っぽい梅干しが傷むと、異様に水っぽさが増します。触るとドロっとしていたり、糸を引いたりもします。これが菌が増殖して腐っているあかしですし、食べると嘔吐やしびれ、深刻な胃腸障害を起こす恐れもあるので、絶対に食べないでください。・カビが生えている表面が白くなってヌルヌルしていたら、それは白カビなので注意が必要です。さらに、梅干しが黒くなったり、茶色くなったり、梅酢が茶色っぽくなっても要注意です。ちなみに、梅干しが乾燥すると皮に白い粒が付くことがあります。これはカビではなく、塩なので食べても大丈夫です。ヌルヌルしているかどうかで判別してください。 ■梅干しは梅酢に戻すべき?梅干しを漬ける過程で、梅酢から出して天日干しをします。残った梅酢はどうすれば良いのでしょうか?具体的に解説していきましょう。・梅酢に戻すとふっくらする天日干しした梅干しは、それをもって完成になります。しかし、残った梅酢に梅干しを戻すかどうかは、好みによります。ちなみに梅酢に戻すとふっくらとしてさらに赤く染まり、すっぱさが増します。・漬けっぱなしはよくない梅酢に戻さなければ、色は薄めのままでねっとりとしたまろやかさが残ります。漬けっぱなしだと酸っぱくなり過ぎたり、色が濃くなりすぎるので程よいところで取り出すのも良いかもしれません。・梅酢は薄めて飲んでも梅酢はすっぱいですが、梅酢ドリンクとして市販もされていますし、料理に使うと程よい酸味が利いておいしくなります。手に塗っておにぎりを握ると、ご飯に酸味が染みてよいアクセントにもなりますよ。梅酢は、特に暑い夏の時期に口に入れるとさっぱりとしておいしくいただけますので、飲用として活用するのもいいですね。■梅干しを上手く保存して長持ちさせよう梅干しは、昔から伝わる日本を代表する伝統的な保存食です。しかし、デリケートな食べもののため、きちんとポイントをおさえて保存する必要があります。塩分濃度を確かめて、賞味期限を把握しておくことも大切でしょう。うまく保存できれば、そのまま食べたり料理にちょいたししたり、さまざまな楽しみ方が広がります。ぜひ梅干しを活用して食卓をさらに豊かにしてください!
2021年02月16日日本人なら誰にとっても馴染みの深い、みかん。手軽にむけるため子どもにも人気が高いです。そのまま食べてもおいしいですが、ジューズやアイスクリーム、スムージーの材料や、ケーキのトッピングとしても幅広く活用できますよね。みかんは、まとめ買いすることも多いため上手に保存しなければ、後半は甘味がなくなりスカスカになったり、カビが生えて腐ってしまうこともあります。そこで本記事では、みかんの上手な保存方法を紹介します。おいしいみかんの見分け方や皮の便利な活用法についても解説するので、ぜひ参考にしてください!■みかんを長期保存させるポイントみかんは、毎年秋の後半あたりには広く出回り始めます。そして春先まで楽しめるので、その期間は約5ヶ月にも及びます。みかん箱ごとまとめ買いしたり、お歳暮でたくさん送られてきた場合などは、適切な保存の仕方をしなければ傷んでしまいます。そこで、まずできるだけ長く持たせるための注意点について解説しましょう。・5~10℃がベストみかんの保存温度は、5~10℃がベストです。そのため、常温でも十分に保存可能です。ただ、時期や地域によっては冷蔵庫に保存する方が無難なこともあるでしょう。また、みかんの旬の時期は冬のため、室内はしっかり暖房がきいていることも多く、その意味でも冷蔵庫が安全かもしれません。後述しますが、冷蔵庫で保存する場合は、冷蔵室よりも野菜室がおすすめです。冷蔵室は、一般的に3~5℃で設定されているので、みかんにとっては少し低いといえます。その点、6℃平均で設定されている野菜室の方が、みかんにとっては快適な環境といえるでしょう。ちなみに、夏に人気の温室みかんも気温が高いため保存には十分注意が必要です。常温保存を過信せず、冷蔵か冷凍保存が無難といえるかもしれません。・風通しの良い場所に置くみかんの保存環境は、風通しの良い冷暗所がベストです。玄関やベランダなどが良いでしょう。特にダンボールでまとめて保存する場合は、気密性の高い場所だと中でみかんが密集するため、高温多湿となりカビが発生する原因となります。・ヘタを下にするみかんを長持ちさせるためには、ヘタを下に向けましょう。ヘタの周辺は固いため、上からの重みに耐えて傷むのを遅らせることができます。特にみかん箱に入れて大量に売られている場合は、ヘタが上を向いていることも多く、そのせいで割れて傷んでしまうことがよくあります。少しでも長持ちさせるためには、一度すべてのみかんを取り出してから、向きを変えて入れ直すのもおすすめの方法です。・傷みかけのみかんと一緒にしないみかんは、傷みかけたものと一緒に置いておくと、その影響であっという間にほかにも傷みが広がってしまいます。初期の段階では、皮の一部が変色してぶにょっと柔らかくなりますが、そのようなみかんを見つけたら直ちに取り出してください。そして、その側にあるみかんも傷んでいないか確かめましょう。・食べる前に手で揉むと甘みが増すみかんは食べる前に手で揉むと甘くなります。これは世間でも俗説のようによく言われることですが、真実なのです。みかんを手で揉むんで傷つけると、すかさずみかんに含まれるクエン酸がそれを修復しようとしてはたらき出します。クエン酸は梅干しにも含まれる、とても酸っぱい成分です。クエン酸がはたらいて、みかん内での量が減ることで、相対的に甘味が増します。みかんの味は、甘味と酸味のバランスで成り立っているため、酸味が減ればおのずと甘味が増えて強調されるのです。手で揉むだけでなく、落としたり車や自転車の中で揺らして傷つけたりしても同じことがいえます。ちなみに、みかんを食べずにしばらくおいておくと、みかん自体も呼吸の過程でクエン酸を消費するため、甘くなります。買ってすぐ食べるよりも何日か経ってからの方がおいしく感じることがあるのは、このようなメカニズムがあってのことなのです。■みかんを常温保存する方法みかんを常温保存する方法を詳しく解説しましょう。みかんは常温保存しておいて、いつでも好きなときに取り出して食べるのが、一番楽ですよね。コタツや食卓の上に置いておいたり、お弁当に持って行くことも珍しくありません。ただし、より長くおいしく保存するコツがあるので、しっかり覚えておいてください。・常温保存する方法みかんを常温保存する場合は、通気性をよくするためにも、竹や籐などでできたバスケットやプラスチック製のメッシュ籠がおすすめです。その籠に新聞紙やキッチンペーパーをしいてヘタを下にして保存しましょう。そして、できるだけ日の当たらない気温の低い場所に置いてください。便利だからとして、ついキッチン周りに置きたくなるかもしれませんが、火や水蒸気によって急激に傷むのことがあるので注意しましょう。・ダンボールで保存する場合ダンボールで購入した場合は、一度すべてのみかんを取り出してください。そして一つずつ確認して、傷んでいるものがあれば排除しましょう。汚れていたり、水滴などが付いているものは、きれいに拭き取ってください。新聞紙やキッチンペーパーをダンボールの底にしいてからヘタを下にしてみかんを入れなおします。消費するのに時間がかかる場合や気温が高い時期は、途中で上と下のみかんを入れ替えるようにしてください。面倒な場合は、ダンボールの底ぶたを開けて、下から消費するようにしましょう。・保存期間の目安常温保存期間の目安は、10日~2週間です。通気性の良い冷暗所というのが前提なので、気温が高い場所なら1週間前後で消費する方が無難でしょう。■みかんを冷蔵保存する方法みかんは、冷蔵保存することでさらに長持ちさせることができます。しかし、保存方法をあやまると甘味が損なわれることにもなりかねませんから、ポイントをしっかりと押さえておきましょう。・冷蔵保存する方法みかんを冷蔵保存する場合は、一つずつ新聞紙やキッチンペーパーで包みましょう。そして、ヘタを下にして保存袋やポリ袋に入れ、野菜室で保存してください。先述のように、冷蔵室は3~5℃くらいに設定されていることが多く、みかんにとっては少し低すぎます。それよりも6℃平均で設定されている野菜室の方が適しているといえるのです。・保存期間の目安みかんの冷蔵保存期間は、長くても3週間が目安です。野菜室に大量に保存している場合は、本来よりも温度が上昇していることがあって、早くに傷みがくるケースがあるため十分に気をつけてください。一日でも早く食べるに越したことはありません。 ■みかんは冷凍保存もできる!みかんは冷凍保存することも可能です。冷凍することでさらに甘味がアップするので、シャーベット感覚で楽しむこともできます。いつもと違った食べ方を教えてあげると、子どもたちも大喜びするかもしれません。お気に入りのアレンジ方法を見つけて楽しんでくださいね。・皮付きのまま冷凍保存する方法みかんを皮付きのまま冷凍保存するには、3段階のプロセスをふみます。まず、みかんをきれいに水洗いして乾かしたら、金属トレーに乗せて冷凍庫に入れます。次に、みかんが冷凍されたら一度取り出して水にくぐらせ、再度金属トレーに乗せて冷凍庫に入れ凍らせます。最後にもう一度取り出したら、フリーザーバッグに入れて冷凍庫に入れて完了です。水にくぐらせて再冷凍させると、みかんの皮の周りに氷の膜がはって乾燥を防ぐことができます。ちなみにより新鮮な状態で冷凍するためには、急速冷凍をおすすめします。冷蔵庫にこの機能がある場合は、ぜひ使ってみましょう。・半解凍で食べるのがおすすめみかんを冷凍保存したら、食べるときには自然解凍がおすすめです。さらに、最後まで解凍してしまわずに半解凍状態になったら食べましょう。味と食感はまさにオレンジシャーベットそのもので、一番おいしい食べ方としておすすめです。子どもにもとても喜ばれるでしょう。自然解凍は、30分くらいが目安ですので、皮が柔らかくなってきたら大丈夫です。あとは食べているうちにどんどん溶けてきて、果汁とともに独特の甘味を堪能できます。時間がない場合は、お湯にくぐらせるか、お湯を上からかけても構いません。あたため過ぎてしまうと、せっかくの冷凍みかんの風味が台無しになってしまうので気をつけましょう。全解凍してしまうと果汁が流れて甘味とともに逃げてしまうのでおすすめしません。・皮を剥いて一房ずつ冷凍保存する方法皮を剥いて冷凍保存するときは、丸ごとでも良いのですが、一房ずつもおすすめです。果糖は冷凍することで甘味が凝縮されてグンとアップしますし、ビタミンCも効率よく摂取できるというメリットもあります。手順は、まずみかんの皮を剥いて、白い筋を取ります。一房ずつラップで包んで金属トレーに乗せて冷凍しましょう。ちなみに、丸ごと冷凍するときも同様にラップで包んで冷凍庫に入れます。皮付きと違って皮を剥いて冷凍する場合は、1回で構いません。・ケーキの盛り付けやスムージーにするのがおすすめ冷凍保存したみかんは、ケーキなどスイーツのトッピングにうってつけです。タルトやゼリー、プリン、また塩味のきいたクラッカーやビスケットに乗せてもおいしいでしょう。ミキサーやブレンダーを使ってスムージーにしたり、ヨーグルトに混ぜても甘味と酸味が絶妙な味わいを演出してくれます。・保存期間の目安みかんを冷凍保存した場合の保存期間は、水にくぐらせて再凍結をさせた場合なら2~4ヶ月、1回の冷凍なら1ヶ月が目安です。■おいしいみかんの選び方おいしいみかんの見分け方について詳しく掘り下げていきましょう。みかん農家の人たちは、甘くておいしいみかんをものの見事に選びだしますが、これにはいくつかの秘訣があります。それらを知っているのと知らないのとでは、大きな違いがあるといえるでしょう。知らないと損するおいしいみかんの選び方、必見です!・小さく平べったい形をしている おいしいみかんは、小さくて平べったい特徴があります。品種にもよりますが、もし大きなものと小さなものがあれば、甘味が凝縮している小さな方をチョイスしましょう。そして、上に向かって縦長のものよりは、横に向かって平べったいかたちの方が甘いことが多いです。・ヘタが小さい ヘタが小さいというのも、おいしいみかんの特徴です。ヘタが小さいと水分が届きにくいので、みかんが一種の飢餓状態となり甘くなります。さらに、ヘタは緑ではなく黄色で、軸も細いものを選びましょう。ヘタが取れてしまっているものは収穫してから時間が経っている可能性があるので、要注意です。軸が太いと実に水分が多く供給されるため糖度が低くなります。・皮の色が濃い 皮の色が濃いオレンジ色をしているのも、おいしいみかんの特徴です。陽の光をしっかり浴びて光合成をし、完熟しているほど色が濃くなります。色が薄いものは、まだ成熟しておらず、固くて酸っぱいことが多いので注意しましょう。・皮が薄めでハリがある皮が薄くて、実に張りがあるのもおいしいみかんの共通点です。皮が厚くて、実と皮の間に隙間がある場合は、水分が少なく甘味が足りないことが多いです。皮が実に隙間なくピタッとくっついているものは、見るとすぐに分かりますし、皮にはシワひとつなくツヤツヤしています。・キメが細かい皮が薄くてツヤツヤしている甘いみかんは、皮のキメもとても細やかです。ごつごつした感じがなく、触ってもツルッとした質感があるのが特徴です。少し抽象的な話になりますが、実はみかんには、花だけでなく、木も、そして実にもそれぞれ異なった花言葉があります。みかんの実の花言葉は、「美しさ」と「優しさ」です。おいしいみかんの特徴を具体的に見ていくと、花言葉のうちの特に「美しさ」が、イメージとして自然と浮かび上がってくるといえるかもしれません。美しくて優しくて甘い、最高のみかんを選んで堪能してくださいね。・重量感があるおいしいみかんは、重量感があるのも特徴の一つです。実がしっかりと詰まっているため、大きさの割には持ったときにずっしりとした感覚があります。水分が抜けてパサパサに乾燥しているみかんは、サイズの割に軽い印象が強いのです。■みかんの皮は捨てずに活用する!みかんの皮は、剥いてしまえばゴミとして捨てるのが当たり前と思っていませんか?実はちょっとした工夫でいろいろな用途に活用できます。その一部を紹介しましょう。・みかんの皮にはリモネンやペクチン、クエン酸が含まれているみかんの皮には、リモネンやペクチン、クエン酸といった成分が含まれています。これらは、さまざまな汚れを落としたり、ツヤだしにも役立ちます。そのため、お風呂で湯船に入れれば体を清潔にさっぱりさせることができますし、キッチンや洗面所で洗剤としても活用できます。また、柑橘系の芳香によりゴミ箱やグリルの魚の生グサい臭いを軽減させるはたらきもあります。本来ならゴミとして捨ててしまうことを考えると、とてもコスパの良い便利アイテムといえるでしょう。・キッチン洗剤の作り方みかんの皮で作った洗剤を使うと、キッチンのシンクやコンロ周りの油汚れを取ることができます。みかんの洗剤の作り方鍋にみかんの皮を2~3個分入れます。ひたひたになるまで水を張って15分程煮詰めてください。冷ましたらザルで濾し、スプレーボトルに入れたらそのまま使えます。気になる場所に吹き付けたらさっと吹き上げるだけで済みます。ゴミ箱の臭いが気になるときにも、さっと吹き付けておくと臭いを抑えてくれます。ただし、保存料や防腐剤などを使っていないため、あまり長持ちしません。できれば1週間のうちに使いきってください。小まめに作って短期間で使いきるのが良いでしょう。・肥料にも使えるみかんの皮は、肥料としても活用できます。皮をよく洗って小さくちぎり、新聞紙やザルの上で10日ほど天日干しにします。水分がなくなりパリパリになったら数ミリの大きさに刻んでください。そのまま土に混ぜてかき混ぜたり、土にふり掛ければ肥料になります。みかんの香りはアブラムシが苦手なので、防虫対策としても活用できますよ。 ■みかんを上手に保存しておいしく食べようみかんは、保存方法に気をつければ長持ちさせることが可能です。基本的には常温保存で大丈夫ですが、まとめ買いしたときや、時期によっては、冷蔵や冷凍保存を選択した方が良いこともあります。ヘタを下に向けた方が傷みにくいことや、もむと甘くなるといった豆知識を知らなかった人も多いかもしれませんね。とても身近で人気のあるフルーツだからこそ、おいしいものかどうかをきちんと見極めて賢く保存したいものです。ご紹介したお得情報を家族や友人にも教えてあげて、みんなでみかんを心ゆくまで堪能してください!≪参考≫・ JA Nishiuwa「みかんは、もむと甘くなる?」
2021年02月12日そのまま食べてもすりおろしても、ジュースやスイーツに使ってもおいしいりんご。一年をとおして手に入ることが多く、私たちの食生活にとても身近な果物ですよね。普段、りんごを買ったらどのように保存していますでしょうか。今回は、常温、冷蔵、冷凍それぞれのとっておきの保存方法や保存期間、また、すりおろしたりんごの保存方法から、長持ちするりんごの見分け方まで、分かりやすく掘り下げていきます。ぜひ参考にして、おいしいりんごを堪能してください!■りんごの保存の基本まず最初に、りんごを保存するうえで基本的なことを解説しましょう。リンゴ特有の性質を知っておくことで、より新鮮な状態でおいしく保存することができます。その性質を利用すれば思わぬ得をすることもあるので、ぜひチェックしてくださいね!・水分を逃さないことりんごを保存するうえでもっとも重視するべきポイントの一つは、水分です。水分が豊富でジュージーなりんごがおいしいことは、いうまでもありません。逆に水気がなくなってスカスカになったリンゴは風味を損ない味気なくなります。そのため、りんごを保存するときには水分を逃がさない工夫をすることが大切と覚えておきましょう。・『エチレンガス』に注意りんごからはエチレンガスが豊富に放出されます。リンゴは自らを熟成させるためにエチレンガスを出しますが、近くに一緒においてあるほかの果物や野菜の熟成を早めてしまう効果もあります。一般的には、まだ青いバナナを黄色に変色させるために利用されますが、一般家庭では保存法を間違えるとほかの食材に悪影響を及ぼすので注意が必要です。・『ラフランス』は一気に追熟されてしまうラフランスとりんごを一緒に保存すると、ラフランスの熟成が一気に進んでしまいます。ラフランスの旬は、一般的に10~12月頃で、ちょうどリンゴが新たに収穫される旬の時期と重なります。ゆえに特に秋から冬にかけては、注意が必要でしょう。すぐに食べるのであれば近くで保管しても問題ないですが、しばらく食べないのであれば別々に保存することをおすすめします。ちなみに、ラフランス以外にメロンやブルーン、プラムなども同様に熟成が進み過ぎるので、注意して下さい。・『キウイ』はあえて一緒に保存 キウイフルーツは追熟を促して甘味を増やすためにも、あえて一緒に保存することをおすすめします。エチレンガスは、空気より重いため、キウイの上にりんごをおくのがポイントになります。キウイがりんごの上にあると、あまり効果がないので気をつけてください。■りんごを常温保存する方法りんごを常温で保存する方法を紹介しましょう。りんごは、まとめて数多く購入したり贈り物でもらったりすると、冷蔵庫で保存するのは大変です。常温保存できるのであれば、その方が便利ですよね。どのような条件下であれば常温保存が許されるのか、詳しく解説します。・箱のままなら玄関にりんごは箱ごと購入したり、人から贈られてくることもあります。りんごは高温と乾燥を嫌うため、箱のまま玄関などの冷暗所に保存しておくのがおすすめです。風通しの良いベランダも良いでしょう。箱は段ボールも良いですが、発泡スチロールもおすすめです。発泡スチロールは、約98%が空気で構成されているため、熱伝導性が非常に低く、断熱性に優れているので、りんごを低温のまま保存することができるからです。・新聞紙で覆うのを忘れずにりんごを段ボール箱や発泡スチロールのケースで常温保存する際は、一つずつ新聞紙で包み、箱詰めした上からも、さらに新聞紙で覆うことを忘れないようにしましょう。新聞紙で周囲を覆うことにより、水分を逃がさず乾燥を避けることができます。もし適当な箱がない場合は、りんごを新聞紙で包んでポリ袋に入れて保存しましょう。このとき、酸化を防ぐためにも、袋から空気をしっかり抜いておくことも忘れないでください。・表面に出る油の正体りんごの品種によっては表面がテカテカと光っていることがあります。この正体は油で、りんごが劣化を防ぐために自ら放出する生理現象によるものです。生産業者などが見映え良くするためにあえて塗っているといわれることがありますが、実はそうではありません。不明瞭な油ではなく、りんご自身が出した油ですので、安心して大丈夫です。・常温保存可能な期間常温保存可能な期間は、2週間~1ヶ月です。秋から春にかけて、比較的気温が低い時期は長持ちしますが、暑い夏の時期は、2週間以内に食べ切る方が良いでしょう。先ほど玄関での常温保存をおすすめしましたが、マンションなど気密性の高い家の場合は、風の通りが良くないケースもあり、その場合は傷むのも早まるので注意しましょう。■りんごを冷蔵保存する方法りんごはとてもデリケートな果物のため、おいしく食べるためにはそれなりの配慮や工夫が必要です。冷蔵庫で保存する場合、どんなことに気をつければいいのでしょうか。・キッチンペーパーで包むりんごを冷蔵保存するときは、一つずつキッチンペーパーで包みましょう。新聞紙でも構いませんが、キッチンペーパーの方がかさばらなくて済みます。キッチンペーパーはりんごの水分を逃がさず乾燥からも防いでくれるため、おいしく長持ちさせることが可能ですよ。ちなみに冷蔵保存は、冷蔵室ではなく野菜室を使ってくださいね。冷蔵室の温度は野菜室より低く設定されており、りんごには低すぎて適さないからです。・袋に入れて口を縛るりんごを冷蔵保存するときには、一つずつキッチンペーパーか新聞紙で包んでポリ袋に入れましょう。その際、しっかりと空気を抜いたうえで、袋の口を輪ゴムなどで縛るのがポイントです。空気が残っていると酸化してりんごの傷みが早まるので注意しましょう。・食べる直前に取り出すりんごを冷蔵保存した場合は、食べる直前に冷蔵庫から取り出すようにしてください。りんごは非常にデリケートな果物で、特に高い温度と乾燥には弱いです。冷蔵庫から出した途端に鮮度が悪くなっていくため、早く出しすぎて食べるころに茶色くなってしまっている…ということのないように気をつけましょう。・冷蔵保存可能な期間りんごの冷蔵保存期間は、2ヶ月です。ただし、これは秋から春にかけての気温の低い時期と考えましょう。冷蔵庫の野菜室は普段から頻繁に開閉を行います。厳密にいうとその度に温度が高まるため、特に夏の暑い時期は少しでも早くに食べ切るようにしてください。■りんごを冷凍保存する方法りんごを長期間保存したければ、冷凍保存もおすすめです。冷凍保存することで、りんごの鮮度を長持ちさせることが可能になります。特に暑い夏の時期には、うってつけでしょう。・くし切りにしてラップに包むりんごを冷凍するときは、くし切りにするのがおすすめです。カットして小分けし、一つずつラップでピッタリと包みましょう。・皮は剥く?皮を剥くかどうかはお好みで結構ですが、解凍したときのシャキシャキ感を楽しみたければ、皮は剥かない方が良いでしょう。また、りんごは皮の下に抗酸化作用が強いとされるポリフェノールが一番多く含まれているので、皮付きのままの方が健康にも良いと考えられます。・レモン汁をかけて変色防止りんごは、カットした瞬間からすごいスピードで劣化が進み、あっという間に茶色く変色してしまいます。冷凍保存の際も、くし切りにしたらすぐにレモン汁をかけておくと変色防止に大変効果があります。・フリーザーバッグに入れるりんごを冷凍保存するときは、上記のようにくし切りにしてラップで包みます。さらにジッパー付きのフリーザーバッグに入れて空気をしっかり抜いて口を閉じてから冷凍庫に入れてください。ふた付きの密閉容器に入れても構いません。・金属製バットにのせるりんごを金属製のバットに乗せるとさらに効率よく冷凍ができます。金属製のバットは熱伝導が良いため、より早くに冷凍が完了し、保存期間も長くなります。・丸ごと冷凍もできるくし切りにせずに、丸ごと冷凍することも可能です。その場合はりんごを水でよく洗浄し、キッチンペーパーで水気を拭き取ってからポリ袋やジッパー付きのフリーザーバッグに入れて、空気をしっかり抜いて口を閉じて冷凍庫に入れましょう。丸ごと冷凍すると解凍して食べるのに時間がかかるというデメリットがあります。しかし後述するように、すりおろしてさまざまなアレンジを楽しむことができるので、その点はメリットもあるといえるでしょう。・冷凍保存可能な期間冷凍りんごは、丸ごとの場合は2ヶ月は大丈夫です。カットして冷凍する場合なら1ヶ月と考えてください。■冷凍保存したりんごの解凍方法冷凍したりんごをおいしく食べるためには、解凍方法もとても重要です。そのまま食べても良いですが、アレンジして違った食べ方を楽しむこともできます。・半解凍でりんごシャーベットにりんごを丸ごと冷凍した場合は、前日に冷蔵庫に入れて自然解凍しましょう。水分が多く出るので、皿などに乗せておくことをおすすめします。半解凍した時点で取り出してそのまますりおろせば、シャーベットとして食べられます。休みの日に子どもたちと一緒に冷凍保存から解凍、シャーベット作りまで行うのも楽しくて良いかもしれませんね。キャンプなどのアウトドアに持参してもデザートにピッタリでしょう。・焼きりんご風にアレンジ可能冷凍したりんごは、焼きりんご風にアレンジすることも可能です。くし切りにして冷凍したりんごを、バターかココナッツオイルをしいたフライパンの上で焼きます。最初は水分が多めに出ますが、それを飛ばしたら砂糖やシロップを加え、溶けたら完成です。そのまま食べてもいいですが、ホットケーキにトッピングしたり、生クリームをかけてもおいしく食べられます。■カット済みりんごの保存方法りんごをすべて食べることができなかったときには、カットしたまま保存することになります。その際に注意することを覚えれば、食べ残しを捨てることはなくなりますよ。・ラップでピッタリ包むそもそもカット済みのりんごは長持ちしません。長くて3日で、できるだけ早く食べるに越したことはないでしょう。やむを得ず保存する場合は、ラップで一つずつピッタリ包んでください。そしてふた付きの密閉容器かポリ袋に入れて空気をしっかり抜いたうえで口を閉めて冷蔵保存しましょう。・切り口を下にするカット済みりんごは、切り口にレモン汁か食塩水をつけ、そのまま切り口を下にして保存してください。その方が上にしたときよりも水分が逃げないため、みずみずしさを保てます。りんごは、カットするとすぐに酸化が始まり、あっという間に断面が茶色くなるので、これらの処理はすばやく行いましょう。・水に浸けたままはNGカットりんごは、断面に塩水やレモン汁、オレンジジュースなどをつけると茶色く変色するのを防げます。ただし、この方法はりんごに塩やレモンなどの風味が移ってしまうため、好まないという人もいるでしょう。その場合は、カットしてすぐ普通の水に浸けるだけでも構いません。このとき、水から出したりんごをラップでしっかりと包んでください。水に浸けたままの保存はNGです。理由は、りんごが水を吸ってふやけてしまって味がぼやけるからです。甘味と酸味が絶妙に利いてこそりんごのおいしさが発揮されるので、気をつけてくださいね。■すりおろしたりんごの保存方法スムージーやりんごジュース、また離乳食や料理にも使えるすりおろしりんご。カレーの隠し味に使う人も多いのではないでしょうか。ただ、すりおろすには結構時間がかかるので、時間のあるときにたくさんすって保存しておけば便利です。その方法を解説していきましょう。・レモン汁を混ぜるすりおろしりんごは非常に酸化しやすく、あっという間に茶色く変色してしまいます。カットりんごに比べると空気に触れる面積がとても多いため、劣化が早いのです。そこで、すりおろしたらすぐにレモン汁を数滴かけておきます。レモンの風味がしみ込みますが、グンと長持ちさせることができます。・保存容器やフリーザーバッグへすりおろしたりんごは、ふた付きの保存容器に入れるか、ラップに包んでフリーザーバッグに入れるようにしましょう。製氷機に入れて凍らせるのも、解凍するときに便利なためおすすめです。・密閉して冷凍庫へすりおろしたりんごは、ふた付きの密閉容器やフリーザーバッグに入れて冷凍庫で凍らせます。特にフリーザーバッグを使うときは、酸化を防ぐためにも空気をしっかりと抜いて、口を閉めてから冷凍庫に入れましょう。アルミなどの金属トレーの上におくと、熱伝導が良いため急速冷凍が可能になります。短時間で冷凍する方が、すりおろしりんごがおいしく長持ちするので、ぜひ試してみてください。・すりおろしりんごの保存期間すりおろしたりんごの保存期間は、1ヶ月です。それ以上経過しても食べられないことはありませんが、どうしても風味が損なわれていきます。そのため、長く保存したものはカレーの隠し味など、料理に活用する方が良いでしょう。ちなみに、すりおろすときは金属製のおろし器は使わないでください。金属製だと酸化が早まるので、プラスチック製か、陶器タイプのおろし器が良いでしょう。■長持ちするりんごの特徴同じりんごでも、厳密にいうと保存期間に開きがあります。長持ちするりんごとそうでないものがあるからです。同じ買うなら長持ちするに越したことはありませんよね。そこで、より長く保存が利くりんごの特徴について詳しく解説しましょう。・しっかり赤いものりんごは、ヘタからおしりまで全体に赤い鮮やかなものを選びましょう。太陽の光をしっかりと浴びたりんごは、光合成が活発でソルビトールというデンプンが酵素と反応し、多くの糖を作り出します。これが蜜になるのです。つまり、蜜の多いりんごは、赤い面が多いのが特徴です。良質なりんごは、見た目にツヤもあり、触れると張りがあるのが分かります。色のつき方にムラや片よりがあったり、赤が薄いものや触ったときに柔らかいものは、長持ちしないので避けましょう。・中くらいのサイズりんごは大きすぎても小さすぎても長持ちしません。それより中くらいのサイズがおすすめです。大きすぎると味が薄かったり、小さすぎると甘くなかったりします。中くらいのものの方が、甘味と酸味のバランスが取れていて、丈夫で長く保存できるのです。・ツルが太くきれいな丸みツルが太いりんごも長持ちするのでおすすめです。ツルが太いということは、木から多くの水分と栄養が届けられている証拠です。それだけすくすくと育ち丈夫でおいしくなるのです。また、長持ちするりんごは、良い形をしているのも特徴です。きれいな丸みを帯びていて、ヘタやおしりのくぼみが深く、変形していないものを選んでください。 ■りんごの保存におすすめレシピりんごを使ってアレンジを加えれば、別のかたちで保存することも可能です。いつものりんごとは違った風味や食感が楽しめるおすすめのレシピを紹介します。ぜひ一度挑戦してみてください!・りんごジャム材料(2人分)りんご 2個砂糖 140gレモン汁 大さじ2作り方手順1:りんごジャムを入れておく瓶を煮沸消毒しておく手順2:よく洗ったりんごを6等分のくし切りにして、芯を取って皮を剥く手順3:くし切りしたりんごをすべて1cm幅にカットして食塩水に浸ける手順4:りんごの水を切り、鍋に砂糖とともに投入して中火にかける手順5:アクを取ったら弱火にして木べらで混ぜながら30分ほど煮る手順6:レモン汁を加えて混ぜ合わせ火を止めて完成手順7:冷めないうちに瓶に詰めるこのレシピは、りんごのかたちがある程度残り、噛み応えのある食感を味わえます。ペースト状にしたい場合は、2のあとにフードプロセッサーかミキサーにかけてください。あとは同じ手順で結構です。りんごジャムを使ったスイーツもバリエーション豊かですので、たくさんアレンジしましょう!・アップルパイ材料(4人分)冷凍パイシート1~2枚グラニュー糖小さじ2シナモンパウダー少々卵黄少々・リンゴ1個・砂糖大さじ2・レモン汁小さじ1レーズン大さじ1下準備冷凍パイシートは常温で少し柔らかくし、分量外の小麦粉少々の打ち粉をして、麺棒でのばし、4等分に切る。リンゴは皮ごときれいに水洗いし、縦4つに切って芯を取り、さらに1切れを3~4等分の縦切りにし、分量外の塩水に放つ。<リンゴ煮>を作る。鍋、または小さいフライパンに、水きりしたリンゴ、砂糖、レモン汁を入れて強火にかける。煮立ったら火を弱め、鍋の蓋をしてときどきゆすりながら4~5分蒸し焼きにし、最後に蓋を外して強火にし、水分を飛ばしてレーズンを混ぜる。オーブンを200℃に予熱しておく。作り方手順1:天板にオーブンシートを敷いてパイシートを並べ、分量外の水少々でのばした卵黄を全体にぬる。冷めた<リンゴ煮>を並べ、グラニュー糖を全体に振る手順2:200℃に予熱しておいたオーブンで15分、パイがサクッと焼けるまで焼く。焼き上がったアップルパイにお好みでシナモンパウダーを振り、器に盛る手に取って食べることができるコンパクトなアップルパイのレシピです。オーソドックスなラウンドのタイプも良いですが、この方が手間がかからず初心者でも簡単に作ることができますね。■りんごを上手に保存して美味しく食べようりんごには、数多くの保存方法があることが分かりました。用途や季節などのシチュエーションに合わせて、常温、冷蔵、冷凍と使い分けるのが良いでしょう。丸ごとでなく、カットしたりすりおろして保存することも可能です。りんごは、そのまま食べてもおいしいですが、ジュースやスムージー、ジャムやスイーツにも幅広く活用できます。保存方法をしっかりとマスターして、ぜひ魅力あふれるおいしいりんごを心ゆくまで堪能してください!≪参考≫・ 一般社団法人 青森県りんご対策協議会「りんご豆知識」
2021年02月10日具材のアレンジも豊富で、身体も温まる、和食の代表格な味噌汁。出汁をとるところから始めると、ある程度時間もかかり、毎日は作れない方もいらっしゃいますよね。そんなときに便利なのが作り置き。しかし、味噌汁をまとめて多めに作り、食べたいときにすぐ食べられるよう、保存したい場合はどうしたらいいのでしょうか?この記事では、保存方法別のおいしさを失わないポイントと、味噌汁保存におすすめの容器をご紹介します!■味噌汁は常温保存できるの?まずは、常温保存の可否について見てみましょう!もし可能なら、温める時間も短縮できて嬉しいところ。たとえば、朝に作った味噌汁を夜までそのまま置いておくのは、問題ないのでしょうか?・常温保存は原則NG味噌汁は、とても痛みやすい料理。味噌が入っているため痛みの進行が早く、時期や気温によっては、数時間で味が変わってしまうほど。そのため、基本的には、常温保存は避けた方が良いものと考えましょう。・ポイントはこまめに火を入れること!秋・冬などの涼しく傷みにくい時期に、今日の分だけでも常温保存したい!そんな場合は、工夫次第で傷みの進行を遅らせることができます。火をいれると、雑菌の繁殖をおさえることができるので、3時間から4時間おきに加熱するようにしましょう。このとき、温めるのが中途半端になると、かえって雑菌が繁殖しやすい環境を作ってしまいます。鍋の中の温度が75度を超えれば、1分程度で大抵の雑菌は死滅することが分かっていますが、 ノロウィルスなど一部ウィルスに関しては、その温度まで上げても死滅しないものもあります。火を入れる際には、必ず75度を超えるよう、心配ならば沸騰直前まで温めるようにしてくださいね。煮詰まって味が濃くなりがちなので、食べる際に出汁などで調整しましょう。 ・保存の際は、必ず蓋を閉めて! 空気に触れると傷みやすくなるので、火を止めたあとは、必ず鍋に蓋をした状態で保存してください。加熱後のコンロの上に置いておくと、あたたかさがなかなか抜けず、傷みやすい温度が長く続いてしまう場合があります。 また、キッチンは、湿気がこもりやすく、傷みを促進させる原因になります。鍋敷などに置き、風通しの良い場所に移動させると良いでしょう。 ・常温保存可能な期間秋・冬などの涼しく傷みにくい時期に限り、朝作ったものが夜まで保つ、くらいの時間感覚でいると良いでしょう。調理の際に手や調理器具をしっかりアルコール消毒する、キッチンを清潔にしておくなど、衛生管理が更に大切ですので、十分ご注意くださいね!■味噌汁を冷蔵保存する方法 続いて、味噌汁を冷蔵保存する際の方法や注意点を見ていきましょう。冷蔵だから安心!ではなく、おいしさと鮮度を保つには、気をつけたいポイントがあります。・塩分濃度を高めておく あらかじめ味噌の量を多くして、少し塩分を濃いめに作っておきましょう。塩分濃度が高いと、料理の中の腐敗菌の増殖を抑えられるため、傷みにくくなります。食べる際に味見をして、味が濃いようであれば、出汁などで調整すると良いですね。・しっかり冷ましてから冷蔵庫へ味噌汁を冷蔵庫に入れるときは、粗熱を取り、温度が常温まで下がってからにしましょう。熱いままで入れてしまうと、冷蔵庫のほかの食材が傷んでしまう原因になります。ただし、冷ましている間に雑菌が繁殖しやすい温度が長く続くと、冷蔵保存する前に傷みが進んでしまう場合もあります。鍋のままではなく、消毒したタッパーに移し替えて氷水や保冷剤で急冷すると、冷ます時間を短縮できます!・具材によって保存期間は異なる!入れる具材が痛みやすければ、味噌汁全体も傷みやすくなります。豆腐、じゃがいも、カボチャ、なめこ、あさり、おくら、もやし、ほうれん草は傷みやすい食材の例。半熟の落とし卵を入れた場合も傷みやすくなるので、入れる前の状態で保存し、食べる直前に卵を落とすことをおすすめします。・冷蔵保存可能な期間2〜4日が目安ですが、冷蔵庫に入れる前の保存状態と入っている具材によっても異なります。長持ちさせるには、保存容器も消毒しておき、傷みやすい具材を避け、できあがったらすぐに急冷するようにしましょう! ■味噌汁の味噌を入れる前に保存再加熱したり時間が経つに連れて、味噌の風味や香りはだんだん弱くなり、塩味だけが強調されたような味になってしまいます。これを防ぐためには、味噌を入れる前の状態で保存するのがおすすめです!この方法で保存する場合は、次の点に気を付けましょう。・出汁で、具材をしっかり加熱しておく具材が半生のままだと、その分傷みやすくなります。出汁に入れてしっかり火を通すことで、下味も付きますので、全体に一体感が出ておいしく食べられるというメリットも。水菜や小松菜などの食感を楽しみたい食材や、豆腐などの形が崩れやすい食材は、食べる前に温め直すタイミングで加えると、食感や形を残すことができます。・鍋ごとか保存容器に入れて保存しよう味噌汁を冷蔵保存するときと同様に、しっかり冷ましてから冷蔵庫に入れましょう。味噌を溶く前の状態のものも、作ってからすぐに急冷するようにすると、より長持ちしやすくなります。・おおよその保存可能期間こちらも、2〜4日が目安です。味噌が入っていない分、傷みの速度は緩やかになりますが、前述のように、冷蔵庫に入れる前の保存状態と入っている具材によって異なります。■味噌汁を冷凍保存する方法味噌汁は、コツを抑えれば、おいしさはそのままに冷凍保存も可能です。 劣化の進行も遅いので、たくさん作り置きしたときは一番おすすめの保存方法です。 1人暮らしで消費のペースが遅い方も、冷凍保存を活用すれば、まとめて調理しておけるので便利ですね!・入れる具材に気を付けよう!冷凍・解凍の過程で、食感が変わってしまう具材は入れない方が無難です。冷凍するとわかっているときは、以下の食材は避けた方が良いでしょう。じゃがいも解凍する過程でモサモサとした食感に変わったり、ボロボロと形が崩れてしまいます。すり下ろして入れた場合は、全体にとろみがつくものの、冷凍・解凍の過程で、大幅に状態が変わることはありません。ちなみに、さつま芋や里芋は、冷凍保存してもおいしく食べることができますよ!こんにゃく水分が抜けて、カチカチのゴムのような食感に変わってしまいます。板こんにゃくはもちろん、白滝も同様なのでご注意ください。豆腐こちらも、水分が抜けてパサパサとした口当たりになってしまいます。ただし、高野豆腐に似た食感になるため、案外いける!と思う方もいらっしゃるかもしれません。大きく切るほどパサつきが気になるので、小さめにカットして試してみると良いですね。冷凍する場合のおすすめ食材大根、にんじん、ごぼうなどの根菜は、冷凍してもほとんど変化なく、おいしく食べることができます。また、きのこ類は、冷凍することで旨味がアップするので、冷凍がむしろおすすめ。あさり、しじみなどの貝類や肉類も、大きな変化はなく、冷凍保存することが可能です。・冷凍保存するやり方 冷凍保存する際は、一食分ずつ小分けにして、味噌汁が完全に冷めてから冷凍庫に入れましょう。また、汁部分は作らず、硬めに火を通した具材だけを1食分ずつわけて、冷凍保存する方法もあります。このやり方なら、出汁と共に火にかけて解凍し、味噌を溶けば完成!冷凍庫のスペースをとらずに保存が可能です。 小分けに便利な保存グッズは、のちほど紹介しますのでご参照くださいね!・冷凍保存可能な期間 冷凍した味噌汁の保存期間は2〜3週間ほどです。長期間保存が可能とはいえ、あまりにも長いと、冷凍やけで風味が落ちてしまいます。また、自宅の冷凍庫は、扉の開け閉めにより温度が変動しがち。期間をすぎたからと言って、急に傷むことはありませんが、保存期間は守るようにしてくださいね! ・冷凍した味噌汁の解凍方法おすすめの方法は、 次の通りです。半日ほど前から冷蔵庫に移しておく。 常温で1時間程、自然解凍する。 凍ったまま鍋に移して温め直す。 密閉容器や袋に入れて湯煎する。レンジ加熱でも解凍できますが、味噌の風味や香りが抜けてしまう恐れがあるので、 必要最低限にしたいところですね。 ■味噌汁の保存に便利な『味噌玉』がおすすめ仕事のときのランチタイムやお出かけなどに、お弁当を持参するなら「お味噌汁やスープが欲しいな」と感じることはないでしょうか。今は、たくさんのメーカーからインスタント味噌汁が販売されていますが、自分好みのオリジナルを作ることもできるんです!それが、次にご紹介する『味噌玉』です。・味噌玉とはどんなもの?味噌玉とは、味噌、具材、出汁を一緒にラップに包んで丸めたもので、いわば手作りのインスタント味噌汁!カップに入れて、熱々のお湯を注げば、あっという間にお味噌汁が作れます。小さくて持ち運びも簡単なので、お弁当と一緒に持っていけば、オフィスでも、お出かけ先でも楽しむことができますよ! ・味噌玉の作り方用意する材料は、お好みの味噌、具材、鰹節または顆粒出汁。それぞれの量に決まりはありませんので、お好みのバランスを見つけてくださいね!これらを、1枚のラップに1食分ずつ乗せて、おにぎりを作るようにきゅっ上をとじてボール状にします。使う味噌や出汁は、1種類でも複数ブレンドしても大丈夫。アイディア次第で、さまざまな味噌玉を作れるのが楽しいですね!味噌玉におすすめの具材は、以下の通りです。海藻系:乾燥わかめ、焼き海苔、乾燥ひじき、青のり、とろろ昆布乾物系:切り干し大根、桜海老、ごま、乾燥麩、高野豆腐、薄切り干し椎茸薬味系:大葉、生姜、刻みねぎ、刻みニラ、茗荷、にんにく、三つ葉、ゆず皮漬物・ごはんのお供系:鮭フレーク、梅干し、柴漬け、野沢菜漬け、ちりめんじゃこ、キムチ、海苔の佃煮、なめ茸そのほか:油揚げ、天かす、ぶぶあられ、砕いたくるみやピーナッツ豆腐、茹でた野菜などでも作ることはできますが、水分が出やすい分、傷みも早いです。また、冷凍すると食感が変わってしまうものもあるので、1、2日を目処に食べ切れる分を冷蔵保存するようにしましょう!・味噌玉の解凍方法作った味噌玉は、そのまま冷凍保存が可能です。冷凍したものをすぐに食べたいときは、カップに入れて、そのまま熱々のお湯を注ぎ、混ぜるだけでOK!!味噌は、冷凍してもカチカチに固まらないので、溶けなくて食べられなくなることはありません。オフィスでのランチになどに持っていきたい場合は、冷凍のまま、朝バックに入れておけば、食べる頃には自然解凍されます。ちなみに、作った味噌汁や味噌玉を電子レンジで加熱すると、味噌の香りや風味が薄れてしまうのでおすすめしません。 ■味噌汁の保存後の様子をチェック! 適切な方法で保存したとしても、食べる前には傷んでいないか必ず確認する癖をつけましょう!大丈夫と過信して食べてしまい、食中毒などにならないよう、十分注意してくださいね。チェックポイントは、次の通りです。・異臭がしないか?酸っぱい匂いや、納豆のような発酵臭を感じる場合は、腐っている可能性が 高いです。また、味噌や出汁の香りが普段と違うと感じる場合も傷みが進行してるため、 食べるのは控えましょう。・カビが生えていないか? 表面に白いカビがあるものは、絶対に口にしないようにしましょう。カビの部分を除けば大丈夫ではなく、同じ鍋やタッパーに保存していたものは、全て破棄した方が身のためです。また、粘りのある具材を入れていないのにも関わらず、どろっとしたとろみや糸を引く感じがある場合も、絶対に食べないようにしてくださいね。 ・食材由来ではない酸味がないか?傷んだ味噌汁を食べると、本来はないはずの酸味や後味を感じることがあります。保存しておいた味噌汁は、食べる前に極少量味見をして、いつもと同じ味がするか確かめてくださいね!トマトなど、酸味のある食材を入れた場合は非常にわかりにくいので、匂いや見た目など、より注意を払ってチェックしましょう。・長期間保存していないか? 香り、見た目、味に変化がなくても、上でご紹介した保存期間を過ぎているものには、 十分注意してください。特に、梅雨時や夏場、雑菌が最も繁殖しやすいと言われる30~40℃で長時間置いたものは、明確な変化がなくても控えた方が無難です。■味噌汁保存におすすめ!保存容器3選最後に、味噌汁保存に便利なおすすめ容器を3つご紹介します。鮮度とおいしさを保つには、保存容器も重要。ぜひ、気になったものを試してみてくださいね!・JosephJoseph『ネストロック』 プラスチック製食器類の水漏れ試験に合格したというこちら。はしご状に作られたシリコンパッキンがほどよいクッションとなって、本体のフチに食い込み、完璧に密閉することが可能です。液漏れしにくく、匂い移りも防げるので、たくさんの食材が入った冷蔵庫の中でも安心して保存できますね!耐熱温度は、−20度から140度までなので、レンジ加熱や食器洗浄乾燥機の使用、冷凍保存が可能。カラフルなデザインや、収納しやすい作りも魅力的です! ・旭化成『ジップロックコンテナー』 軽くて丈夫なプラスチック製保存容器で、ゴムパッキンがない分、パッキン部分の劣化の心配もありません。フタの中央部分を押すとパチンと閉めることができ、片手でも作業できるのが便利ですね。容器の側面に目盛りが付いていて、内容量が確認できるので、味噌汁を等分する際にも役立ちます。耐熱温度は、-20度から140度までで、こちらもレンジ加熱や食器洗浄乾燥機の使用、冷凍保存が可能です。 ・野田琺瑯 『持ち手付き ストッカー 丸型 』 こちらの商品のみ、容器は琺瑯製で樹脂製のフタがついています。このまま直火にかけることができるので、この容器で味噌汁を作り、冷めたらそのまま冷蔵保存し、食べるときに容器ごと火にかける…ということも可能。家族の分をまとめて保存し、温め直したいときに便利ですね!残念なのは、IHやレンジでの加熱ができないこと。シンプルで、どこにでも馴染みやすいデザインなので、直火限定でも問題なければ、持っておいて損はないかもしれません。1L入るSサイズと、1.5L入るLサイズがあります。■保存を活用して、味噌汁ライフを楽しもう!食事の満足度をUPしてくれる汁物は、毎日・毎食欲しいけれど、全て一から作るのはなかなか大変ですよね。温めるだけで食べられる味噌汁や味噌玉がストックしてあれば、手軽に一品加えることができます。保存の仕方によって、メリットデメリットもありますので、紹介したポイントを参考に、上手く使い分けてみましょう。味噌汁のある食卓が、より楽しくなりますように!
2021年01月27日台所の常温野菜たち、どんなふうに収納していますか?風通しのいい場所で保管するのが良いとされる常温野菜は、どこのおうちでも工夫されている収納の一つ。家族の人数や、お野菜を譲り受けるなどの背景によっても保管数が違い、収納方法もいろんな工夫がされていておもしろいものです。わが家もこれまで何度も台所の収納を見直し、その度にいろいろな収納方法を試してきました。ベジタブルストッカーに入れたり、かごに収納したり。模様替えついでにその光景を楽しんで、自分のごきげん取りをしてみたりして。最近は、インテリア的にも納得のいくお野菜の収納方法に出会ったところです。古き良き伝統を、今の暮らしにちょうどよく。最近ずっと気になっていた、「奈良蚊帳で作った野菜袋」。奈良の伝統産業の一つである蚊帳(かや)生地を使ったものなのですが、どことなくインテリアに取り入れたくなるようなデザインが魅力的。日本っぽさの中に、今の暮らしに心地よさそうな、自然素材の温かみのある野菜袋。プラスチック生活から離れ、木やかごなどの温かみのあるアイテムを探すわが家にぴったりなような。なんだか気になって気になって仕方のない存在でした。そんな「奈良蚊帳で作った野菜袋」の生地は、通気性バツグンの綿100%。蚊帳は、“蚊を通さず、風は通す。”と言われる日本の伝統産業品でもあります。風通しの良い環境でお野菜を保管するのにぴったり。形は、底にマチがあるトート型。少し短めな持ち手がついていて、その紐の部分は「真田紐」という、こちらも伝統工芸の織物が使われています。伸びにくく丈夫な織物で、日本では昔から茶道具や桐箱の紐などの暮らしの道具に使われていたそう。この背景を想像するだけで、ワクワクします。良いものはずっと昔から使われ続け、親しまれ、これからの暮らしにも残されていくのですね。「真田紐」がアクセントとなった、日本らしいデザインがなんとも素敵。お野菜がかわいく見える、ごきげん収納。「奈良蚊帳で作った野菜袋」でお野菜を大事に守りたい。気になって仕方なかった野菜袋をお迎えして、無印良品の「壁に付けられる家具・3連ハンガー」を使い、キッチンの勝手口横の壁に常温野菜コーナーをつくりました。ここはわが家のキッチンの中でも風通しのいい環境。木と蚊帳生地の相性が良くて、お野菜がまるでインテリアの一部のよう。常温野菜は湿気に弱いことから、玄関や土間に置く方も多いですよね。こんなふうに空いたスペースを利用して、吊るす収納が実現できれば、キッチンの手が届く場所に置くことができて便利。効率の良い動線を図ることができて、キッチンでの動きもスムーズに。サイズは、特大・大・小と3種類。特大サイズは、長さのあるさつまいもなどはもちろん、特売の日にたくさん買う玉ねぎをたっぷり入れるのにもぴったりなサイズです。大サイズは、スーパーで買うじゃがいも1袋分にちょうどいいくらい。小サイズは、ニンニク専用に。5人家族のわが家では、お野菜もたくさんなので、3サイズセットに特大サイズを1つ追加しました。一目で在庫も把握できる。買い物メモ要らずに。お野菜の吊るし収納は、通気性がよく、お野菜が傷むのを防げます。今まで琺瑯のたらいや、無印のトタンボックス、ベジタブルストッカーなどを使ってお野菜収納をいろいろ試してきたのですが、お野菜が腐らないように、紙袋で仕切ったり、クラフト紙を敷いたりして工夫を凝らしてきたのですが、床面にお野菜が当たると傷みやすいのが悩みでした。安売りの時にたくさん買っても、結局下の方に置いたお野菜が傷んでしまう…なんて失敗も。吊るして収納しておくことで、目でも把握しやすく、お野菜を無駄にすることなく管理できそう。また、蚊帳生地は粗目なのですが、野菜ネットよりはずっと細目。お野菜の土くずを床に落とさないところもノンストレスです。汚れが気になったら洗うこともできるので、くり返し長く愛用できます。洗った後の、くたっと感もまた好き◎「奈良蚊帳で作った野菜袋」を使うようになって、改善されたうれしい点はもう1つ。常温野菜を目隠しして収納していた時は、まだストックがあるのに二度買いしてしまう…と在庫チェックを見逃しがちだったのですが、見せる収納にすることで解決。目に付くところに収納できるようになって、いつでも手放しでチェックできるので、買い物メモも不要!家事がラクになる、うれしい収納方法だったのです。いかがでしたか?古き良き伝統産業品の「奈良蚊帳で作った野菜袋」を取り入れて、台所の循環をスムーズに。日本の台所らしい工夫が詰まったアイテムです。 【ご紹介したアイテム】お野菜をかわいく吊るす収納に。風を通しながら、お野菜を大切に守る、蚊帳生地のお野菜袋です。⇒ 奈良の蚊帳生地で作った 野菜袋 3サイズセット/BAN INOUE ■食のはなし お片付け nami sasaki整理収納アドバイザー。夫と三兄弟と5人暮らし。毎日の暮らしを楽しむ工夫探しが好き。収納で暮らしを心地よく。
2021年01月15日コーヒーは、いつまでも常温保存できるもの、と思っていませんか?コーヒーはもともと、植物の種を焙煎しているもの。そのため、乾物と勘違いされることも多いのですが、実は生鮮食品と同じで鮮度を保つように上手に保存しないと、風味や香りを保つことできないのです。ちょっとした保存ポイントをおさえて、おいしく飲み切るポイントをまとめてみました。■コーヒーのおいしさを保つために知っておきたい4つのポイントコーヒーが嫌うものが4つあります。それが、酸素、紫外線、高温、湿気。これらがダメージを与える理由をまとめてみました。・酸素に触れる量を減らす コーヒー豆は、「コーヒーノキ」という植物の実の種を焙煎して作られます。この種には、私たちがよく知るごま油やなたね油などと同様に油脂が含まれており、この油が新鮮なほど芳醇な香りや味わい深いコクを楽しむことができます。ところが、油は酸素にふれると酸化してしまい、香りも味も落ちてしまいます。とくに挽いた状態の粉は、豆と比べて空気に触れる面積が増え、酸化の速度も増すことに。なるべく空気に触れないように、保存することを心がけましょう。・紫外線や日光を避けるコーヒー豆は、紫外線を嫌います。これは、日光が酸化の進むスピードをアップさせてしまうから。紫外線だけでなく日光にも敏感なので、保存する場合は、光をシャットアウトできる瓶や袋、缶に保存したり、光の当たらない場所に保存したりしましょう。 ・高温を避ける新鮮なコーヒー豆ほど、表面がツヤツヤしています。このツヤは、豆自体が持つ油脂成分が表面に出てきたもので、この油の鮮度を保つには高温は大敵です。たとえば、サラダ油など調理油を温度の高いところに保存しておくとニオイがしてくるのは、酸化が原因です。同様にコーヒーも高温のところに置いておくと、酸化が進み鮮度が落ちてしまいます。ガスコンロの脇やオーブンレンジの横など、高温になるところには保存しないようにしましょう。 ・多湿を避け湿度を一定に保つコーヒー豆は、目に見えない穴がたくさん開いている多孔質の構造になっています。そのため、湿度やニオイを吸収しやすい性質です。湿気に触れると、豆本来の風味が損なわれ雑味が増えることになってしまいます。ひどい場合には、カビが生える原因にもなるので注意しましょう。また、湿度が変わりやすい場所も要注意。温度だけでなく湿度の変化にも敏感に反応する食材なので、一定の湿度が保てる冷蔵庫などがおすすめの保存場所になります。ただし、ニオイを吸収しやすいので、ニンニクやショウガ、キムチなどニオイの強い食材と同じ場所には保存しないでください。■コーヒー粉の保存方法【未開封編】コーヒー粉は、コーヒー豆よりも鮮度の保ち方に注意が必要です。鮮度を保つ具体的な方法をまとめてみました。 ・基本は15度以下の常温保存で苦手な日光、湿気、高温さえ避けられれば、未開封のものは常温保存でも問題ありません。かならず、高温多湿、紫外線は避けられるような冷暗所を選んでください。具体的には15度ぐらいの場所がベストです。夏のキッチンや、暖房器具のそばは温かくなりすぎるので避けるようにして、風通しのいい場所を選びましょう。未開封の状態なら、だいたい製造日から12か月ぐらいはおいしく飲めると考えていいでしょう。・開封後は1週間ぐらいで飲み切ろうコーヒーの粉を開封したら、鮮度が落ちないうちに飲み切ることを心がけましょう。保存期間は、目安として1週間。鮮度の落ちてきたコーヒーの粉は、香りがぬけてきて、コクも感じられません。鮮度の見分けるには、お湯を注ぐときに注視しましょう。ドリップすると、コーヒーの粉は泡が立ちもこもこと膨らんでくるのですが、鮮度が落ちると膨らまない状態になってしまいます。お湯を注いだときに、粉が膨らんで山状になってくるのが新鮮なコーヒー粉の証拠です。また、開封後は温度や湿度の影響をより受けるので、できるだけ冷蔵庫に入れて保存するほうが安心です。・必ず密閉できる容器で保存を開封したあとは、袋のままではなく、空気に触れないようにかならず密閉容器に入れて保存しましょう。このとき、袋の口をしっかりテープや輪ゴムでとめてから密閉容器に入れると、より安心です。常温で保存する場合は、紫外線をさけるため、さらに遮光性のある容器を選ぶようにしましょう。・すぐに飲まない場合は冷蔵か冷凍するどうしても1週間で飲み切れない場合は、冷蔵庫や冷凍庫で保存をしましょう。ほかの生鮮食品と同様に、常温保存より風味を保ちながら保存することが可能です。ただし、温度変化には注意を。冷蔵でも冷凍でも、冷たいものを常温に出し入れすると粉が汗をかいてしまいます。この汗は湿気のもと。使用したらすぐ保存容器ごと元通り冷やすことを心掛けてください。■コーヒー粉の保存期間【開封後編】開封したあとはどれぐらいで飲み切るのがいいのでしょうか。保存状態に合わせて、期間の目安を調べてみました。・常温保存の場合常温保存の場合は、約1週間。袋に記載されている賞味期限にもよりますが、コーヒー豆は焙煎したあと2週間ぐらいで風味や香りが抜けてきます。粉にすると酸化が進むので、2週間よりも早めに飲み切ることがおすすめ。ドリップして不快な酸味や苦みを感じるなら、酸化が進んでいる証拠です。無理して飲み切ることはやめましょう。自宅にミルがある場合は、毎回飲みたい量だけ豆を挽くようにすれば、風味を保つができますよ。 ・冷蔵保存の場合冷蔵保存の場合は、開封後2~3週間で飲み切るようにしましょう。特に保存場所の指定はありませんが、扉部分よりも、開け閉めの影響をあまり受けず温度の変化の少ない、奥の方に保存することがおすすめです。 ・冷凍保存の場合冷凍保存の場合は、約1か月を目安に。温度の影響を冷蔵より受けやすいので、できるだけ小分けにして保存するといいでしょう。このとき役立つのがジッパー付き保存袋。100gぐらいずつ小さなジッパー付き保存袋に入れて保存をすれば、あまり温度の変化をうけず風味を保てます。自然解凍させてから、ドリップして飲むようにしましょう。・コーヒー粉は豆よりも酸化のスピードが速い コーヒーの粉は、コーヒーの豆を砕いたものですよね。粉にすると、豆に比べて酸素に触れる面積が増え、温度や湿気の影響を受けやすくなってしまいます。そのため豆よりも粉のほうが、保存の仕方に注意が必要です。豆のほうが、粉よりも倍ぐらい保存期間が延びるので、可能なら豆を買ってきて保存をすることがおすすめです。ただし、豆も粉と同様に、高温、多湿、紫外線、空気になるべくふれないように保存してください。■コーヒー粉を冷蔵・冷凍保存する際のポイント ・小分けにして保存する最近では、大規模なスーパーで業務用の大容量パックが販売されています。これをおいしく飲み切るには、小分けにして保存することが必須です。ジッパー付き袋にもいろいろな大きさのものがあるので、100gずつぐらい小分けにできる大きさのものを選び、保存するようにしましょう。このとき、空気をできるだけ抜いて、空気に触れないように保存することを忘れずに。・必ず密閉する 粉を買うと、店頭で遮光性のアルミパックなどに入れてくれます。ワイヤーでしっかり密閉できるようになっているものも多いので、空気をぬくようにして口を折り込み、しっかり密閉するようにしましょう。袋の口があまくなってきたら、密閉できるクリップなどを利用して、空気をシャットアウト。ニオイが気になる食材が冷蔵庫に一緒に入っている場合は、アルミパックのままジッパー付き袋などに入れて保存することもおすすめです。 ・冷凍した場合は冷蔵庫で自然解凍する冷凍保存したコーヒーの粉は、少しずつ冷蔵庫で自然解凍してからドリップしましょう。冷凍保存した粉を使ってすぐドリップすることもできるのですが、香りの立ち方や酸味や苦みのまろやかさが、一旦自然解凍してからのほうが引き立ちます。1杯ずつ小分けする必要はありませんが、100gを目安に小分けして冷凍し、一つずつ冷蔵庫で自然解凍する方がおいしく飲み切ることができますよ。■コーヒー粉を保存するときに使える密閉容器密閉容器と一口に言っても、種類はさまざまです。機能性も気になりますが、見た目もインテリアに合わせて考えたいですよね。いくつかまとめてみましたので、ぜひご参考にしてください。・キャニスター【瓶型】 キャニスターとは、密閉性の優れた保存容器のこと。ふたの裏側にシリコンパッキンがついていたり、つまみがついて中の空気を抜けるようになったりしているものもあります。一番多いのが瓶のタイプです。丈夫で、ふたをワイヤーのばねで閉めるタイプのものや、ねじ式のふたのものがあり取り扱いに便利です。ほかの食材を保存するにも向いているので、さまざまな大きさのものがそろっています。口が広く、スプーンで粉を計量しやすいものを選ぶといいでしょう。ガラス製のものは、中味の容量が見えて便利ですが、遮光性はありません。冷蔵庫の中に置くならガラス製でもいいですが、常温保存するのであれば、陶器やホーローのような素材でできたものを選んだほうがいいでしょう。粉がなくなったら、必ず洗って乾かしてから新しい粉を保存するようにしてください。コーヒーの粉の油分が残っていたり、酸化してしまった古い粉が残っていたりすると、新しい粉の風味を損ないます。ジャムやピクルスのように長期保存をするわけでないので、保存容器を熱湯消毒する必要はありませんが、必ず洗うようにしましょう。・キャニスター【缶型】 瓶型よりも比較的軽くて扱いやすいのが缶型のキャニスターです。フタが密着するのに、簡単に開け閉めができる利点があります。コーヒー専門店以外でも最近では100円均一ショップなどでも、さまざまな大きさや色のものがあり、インテリアの一部としても使いやすいでしょう。また、遮光性もあるので、常温保存にはぴったりです。・保存袋【アルミバッグ】 コーヒーショップでコーヒーの粉を買うと、ワイヤーやジップがついたアルミバッグに入れてくれます。アルミでコーティングされたアルミバッグは、遮光性もあり、かさばらず使い勝手がいいのですが、耐久性がなく再利用できないところが残念なところ。お店で買ってきたアルミバッグをそのまま使い、密閉容器に入れるのはおすすめですが、再利用するのはさけましょう。 ・保存袋【ジッパー付き保存袋】ジッパー付き保存袋は、実は汁物にも耐えられる密閉容器。食材の保存に向いており、どこでも簡単に買うことができるので、コーヒーの保存にもぜひ活用してください。大きさもたくさん種類があり小分けにも便利ですから、コーヒーを飲む量に合わせて小分け保存しましょう。ただし、再利用は避けてください。■保存の際に一工夫してコーヒー粉を長持ちさせよう・乾燥剤を使うコーヒーの湿気が気になる場合は、乾燥剤(シリカゲル)を一緒に入れておくこともおすすめ。乾燥剤は、100円均一ショップでも売っているので、新しいものを一緒にいれておくようにしましょう。乾燥剤の使用期限は約6か月。袋の中の粒の色(青やピンク)がなくなると、使用期限が切れたことをしらせてくれるタイプもあります。使用期限に注意しながら、利用してみてください。 ・容器についた水滴はしっかりと拭くコーヒー粉にとって、水気は大敵です。粉を入れ替えるときに、古いコーヒーの粉やコーヒーの油脂成分が残っている密閉容器は、しっかり洗う必要があります。このとき、水気をしっかりふきとり、乾燥させてから使用するようにしましょう。 ・まとめ買いをせずこまめに買う コーヒー豆は、乾物ではなく野菜と同じ生鮮物。腐って飲めなくなる…ということはありませんが、おいしく飲むためには、こまめに買う事がおすすめです。ちなみに、1杯分に必要なコーヒーの粉の量は、約10~12グラム。毎朝1杯飲むなら、10日ぐらいで100g消費するペース。毎日1杯だけ飲むなら10日に1回、2杯飲むなら1週間ぐらい…というペースで、こまめに100gずつ買うほうがいいでしょう。■おいしさは、保存状態の良さで全く違うコーヒーは、意外とデリケートな食品です。おいしいコーヒーを飲む近道は、上手に保存すること。どんなに高級で珍しくおいしいコーヒーでも、保存状態が良くなければ、おいしさは台無しになります。目に見える腐敗や劣化はなくても、日本酒やワインと同様に、保存の仕方を間違えるとまったく違った味になってしまいます。保存の仕方に注意して、おいしく飲み切るようにしましょう。
2020年09月13日さっぱりとした辛みがおいしい生姜。一度に使う量がすこしなので気づいたらカビが生えていたりすることはありませんか?少量ずつ買えればいいのですが、スーパではまとまりで売っていることがほとんどです。そんなときのために今回は、これをみればもう生姜を無駄にしない!生姜の保存方法を徹底解説いたします。■生姜を保存する際の注意点生姜はもともと熱帯地域の植物なので、寒さや乾燥に弱い特徴があります。室温15℃・湿度90%が生姜を保存するのに一番適しており、これを基準に保存すると良いでしょう。スーパーで買ってきた状態のままで生姜を長期保存することができます。方法によれば1年以上の保存も可能になるんだとか。まずは保存する際の注意点をご紹介します。・鮮度の良い物を選ぶ生姜を保存する前に大前提として鮮度のいい生姜を購入しましょう。鮮度のいい生姜を選ぶポイントは、皮にハリがあり、できるだけ大きな固まりのもの表面に変色や傷のないもの生姜の縞模様と色が均一なものまた、生姜の形がいびつだと悪い状態のものにみえますが、生姜は大きな根茎を切り分けて販売されるものですので、形がいびつであっても味に問題はありません。1年中スーパーで見られる生姜ですが、旬は収穫期である秋ごろの9月~10月です。この頃に販売される生姜は大きくみずみずしいのでたくさん買って保存するのにおすすめですよ。・保存する前によく水で洗う根菜である生姜は収穫時の土がついた状態で売られている場合があり、そのままの状態で保存してしまうと傷むのが早くなったりカビが発生する原因となるので、保存する前にまずよく水洗いしましょう。汚れが取れにくい場合は、タワシやふきんでやさしくこすりながら洗うときれいになります。へこんでいる部分に砂がたまっているときはスプーンをつかうと汚れがとれやすいですよ。・カットした場合は水気を切る生姜をカットすると切り口から水分がでます。そのまま保存するとそこから菌が発生し傷みやすいので、保存する前に水分はしっかりとふきりましょう。もしくはカットしたあとすぐに保存するのではなく、10分ほどザルの上で乾燥させると適度に表面が乾いた状態になります。・乾燥を避ける湿度が低い環境が苦手な生姜は、なるべく乾燥しないよう新聞紙やキッチンペーパーで包んで保存することを心掛けましょう。カットして保存する場合は、切り口から水分が蒸発して生姜がカラカラになってしまうので、切り口には必ずラップをすることが大切です。・ぬめり発生・柔らかくなった部分は食べないうまく保存ができず、気付いたら表面がやわらかくなりぬめりやカビが…。そのように変化してしまった部分は間違っても食べないように気をつけましょう。やわらかくなってしまった部分を少し大きめにカットし、残った生姜は再度水あらいしてからよく水気をとって再び保存ができますが、なるべく早めに食べることをおすすめします。・新生姜はそのままで長期保存できない 普段スーパーで見かける茶色い『ひねショウガ』とは違い、先が赤く柔らかい『新生姜』は、そのまま食べられる新鮮さと辛みが特徴です。期間限定のものなのでたくさん買ってしまいそうになりますが、そのままでは鮮度が落ちやすく長期保存には向かないため、『新生姜』を買った場合は1週間以内に食べることをおすすめします。お肉にまいたりそのままサラダ感覚で食べられるので普段と違った食べ方が楽しめますよ。■生姜の常温での保存方法と賞味期限複数ある保存方法の中で、生姜の常温保存は季節が関係するのが特徴です。夏場は室温が高すぎるため保存にむかず、室温が10℃~15℃くらいになる冬場であれば保存することが可能です。温度管理と少しのポイントさえ気をつければ、冷蔵庫の場所をとらずに生姜を保存することができますよ。・風通しの良い冷暗所がおすすめ生姜は直射日光にあたると変色したりぬめりがでるのが早くなりますので、冷暗所での保存を心掛けましょう。通気性のいい場所の方が長く保存することができますので、保存容器などの密閉空間で保存せずに、新聞紙などでおおうだけの保存をおすすめします。・1個ずつ濡らした新聞紙や紙袋で包む1つずつ生姜をつつんで保存することで、生姜どうしがあたって傷がつくのを防げます。さらに包む新聞紙をぬらすことで、適度な湿度と皮表面の水分量を保つことができるのでこちらもあわせてやってみましょう。新聞紙を濡らす場合は、つつむ前に新聞紙に水をつけてもいいのですが、濡らしすぎてしまったり破れたりすることがあります。そんな場合は生姜を新聞紙でつつんでから霧吹きで水をかけると、失敗せずにすみますよ。ぬらした新聞紙は1週間以内にとりかえましょう。・常温で2週間保存可能常温保存は2週間が保存の目安です。ただし、使うたびに新聞紙をまめにかえたり、室温を15℃前後にキープしたり等、保存する環境が良ければ2週間以上持つ場合もあります。■生姜を乾燥保存する方法と賞味期限常温での保存方法は、買ってきたものをそのまま置いておく以外にも『乾燥生姜』をつくる方法があるんです。そのまま保存するよりも長持ちさせることができ、さらに生姜の風味もアップすることができます。・天日干しで乾燥まずは天日干しで乾燥生姜を作る場合です。よく水洗いして水気をきった生姜を薄切りにし、ベランダなど外で3日~5日程度天日干しにして、水気がなくなるくらいまでしっかりと乾燥させましょう。できあがった乾燥生姜は保存容器に入れて保存します。乾燥生姜は天気がよくカラッとした日に作るのがピッタリなので、室温保存に向かない夏場に試してみると常温保存でも生姜を長持ちさせることができます。天日干しは雨に弱いので、よく晴れた日に行いましょう。干すだけで生姜の保存期間がぐっとのびるおすすめの保存方法です。・レンジで乾燥天日干しはすこし手間がかかる、という方にはレンジで簡単に作れる方法もあるんです。同じように水洗い・薄切りにした生姜を平たい耐熱のお皿に重ならないように並べ、ラップをせずに600Wで約9分加熱します。生姜が小さくなり、水分がぬけている状態であればできあがりです。電子レンジにより加熱時間がかわりますので、焦げるのが心配な方は、少しずつ加熱して中身を確認しながら乾燥させましょう。天日干しに比べ、時間をかなり短縮してつくることができますので、忙しい方はこちらで試してみましょう。・乾燥生姜の保存期間乾燥生姜は時間が経つとだんだんと風味や味がおちてきてしまいますので、半年を目途に食べきりましょう。使い切れない乾燥生姜を醤油につけると風味豊かなお醤油になり、お刺身やお寿司にぴったりですよ。■生姜を冷蔵庫で保存する方法と賞味期限冷蔵庫は、常に一定の湿度と温度に保たれているので生姜を保存するには適した方法ですが、間違った保存をしてしまうとすぐにカビが生えたりやわらかくなってしまいます。ですから買ってきたそのままで保存するのではなく、長持ちする簡単な工夫を覚えて保存期間を延ばしましょう。・野菜室がおすすめ生姜は「野菜」というよりも「薬味」としてのイメージが強いからか、野菜室よりも冷蔵室で保存している方が多いのではないでしょうか。しかし冷蔵室の温度は2℃~7℃と、生姜を保存するには少し低めの設定ですので、よりも温度が高めに設定されている野菜室での保存が適しています。また、保存期間はおよそ3週間程度です。・キッチンペーパーで包む常温保存と同様に1つずつキッチンペーパーで包んで保存しましょう。ない場合は新聞紙でも代用できます。こうすることで生姜に傷がつくのを防ぐのはもちろん、生姜の冷え過ぎを防ぐ効果もあります。ちなみに、生姜は周りの野菜の成長にも影響がある『エチレンガス』の発生が比較的少ない野菜ですので、袋で密封する必要はありません。・カビが生えづらい!アルミホイルで包むキッチンペーパーの代用品としてアルミホイルを使うことも可能なのです。アルミホイルの金属イオンは、細菌の繁殖を予防することができるので、ラップの代用だけでなくカビ防止にもなる一石二鳥のアイテムなんですよ。・ラップを巻くカットした生姜を保存する場合は、キッチンペーパーよりもラップがおすすめです。野菜室の中は乾燥しているので、そのままで保存すると切り口から水分が蒸発して干からびてしまいます。切り口にしっかり密着させてラップを巻くことで蒸発をふせぎましょう。・水を貯めた保存容器か瓶に入れる家にラップもキッチンペーパーもない!そんなときは水を使いましょう。きれいに洗った生姜を、水をためた保存容器や瓶にいれておけば乾燥を防ぎながら保存できます。もし唐辛子があれば一緒にいれるとカビの防止にもなり、殺菌効果もあるので水を変える頻度も少なくてすみます。水を溜めて入れるだけなので冷蔵保存では一番手軽にできる方法ですね。・焼酎漬けにすれば半年長持ちさらに水を焼酎に変えて保存すると生姜の風味も長持ちさせることができます。できれば焼酎はアルコール度数35度以上あるものがベストですが、それだと梅酒用のホワイトリカーになってしまうので、生姜の保存のためだけに買うのは少し量が多いです。そのためワンカップの焼酎などで代用しましょう。焼酎・水に漬ける保存方法はどちらも3ヵ月~6ヵ月ほど保存することが可能です。■生姜を冷凍庫で保存する方法と保存期間あまり知られていませんが生姜は冷凍保存するこもできます。ちゃんと保存すれば、6ヵ月ほど風味をおとさず保存することができます。特にむずかしいポイントもないので、覚えておくと普段の料理がとても楽になりますよ。・薄切りにして保存袋か容器に入れる水洗いしてしっかりと水気をふきとった生姜を包丁またはスライサーで皮のまま薄切りにし、保存袋にいれ平らにしてから冷凍します。うすく切ることで、好きな分だけを使うことができるので、炒めものにいれるのにピッタリな保存方法です。・すりおろして製氷皿に冷凍保存で一番おすすめなのが、この方法です。普段は氷をつくるのに使う製氷皿ですが、生姜を小分け保存できる便利グッズにもなるんです。すりおろした生姜を製氷皿にわけていれ、上から少しだけ水を足して冷凍庫で保存します。あとはお味噌汁やうどんなどに好きな分だけ割って入れましょう。そうめんにもピッタリで、つけダレにいれると氷の役割も兼ね、つけダレが水で薄まるのも防げるのでおすすめです。使う製氷皿は大きいものではなく、小さめの氷をつくるものを選びましょう。製氷皿が場所を取るようでしたら、固まったら全部割ってしまって保存袋やタッパーに入れると邪魔にならず保存ができます。・皮のみラップで包む生姜の皮はむいたら捨ててしまっていませんか?生姜は実よりも皮の方が香りが強く辛み成分もあるので、捨ててしまうの勿体無いです。皮が苦手…という方は蒸し物や油の香りづけとして使える方法もあるので、むいた皮はラップに包んで保存しておきましょう。・栄養を逃がさず長期間保存出来る生姜に含まれる栄養素は寒さに強いものが多いので、冷凍保存しても栄養素をにがすことはありません。ただし加熱してから調理する保存食は、栄養素が減少してしまう場合もあるので注意してください。・解凍せずそのまま使える冷凍した生姜は解凍の必要がなく、丸ごと冷凍した場合でもそのまま調理することが可能です。温度差で水分がでる場合もありますが、この水分には栄養素が含まれているので気にせずそのまま使いましょう。■生姜の栄養素とその効果食べる万能薬と言われる生姜は体にいい栄養素をたっぷりと含んでいます。この栄養素は調理方法によって、より効果的にとることができるのをご存知でしょうか?なにも気にせず食べてもいいのですが、ダイエットや風邪のときは、その栄養効果を高める食べ方を知っていると便利ですよね。生姜の栄養素の代表格と言えば『ジンゲロール』『ショウガオール』『ジンゲロン』の3つです。ここではこの栄養素を効果的にとることができる調理方法ををご紹介します。・冷え改善を狙うなら食べる直前に調理生姜にもっとも多く含まれる栄養素である『ジンゲロール』は酸素にふれると効果が減少してしまいます。『ジンゲロール』の効能は冷えの改善と免疫力アップです。風邪のときに作るうどんなどは、栄養素の減少を防げるので直前にすり下ろすのが良いでしょう。また、すってすぐの生姜にお湯とはちみつを入れると、体を温めるホットジンジャーが簡単に作れます。・ダイエット中の方には乾燥生姜体温を上げ基礎代謝をアップさせる効果がある『ショウガオール』と『ジンゲロン』は、加熱すると増えるという性質があります。中でも、一度レンジで加熱してから保存する乾燥生姜は、脂肪の燃焼を促すといわれています。ほかにも煮物やうどんで生姜を使った場合は、栄養素が溶け出している汁もしっかり飲むように意識しましょう。■生姜の万能な保存食レシピ4選最後は生姜の保存食レシピのご紹介です。買ってきた生姜を保存食へ加工することで、長期保存はもちろん、すぐに料理に使える便利食材になるので、忙しいときの時短にもなりますね。一品としてそのまま食べられるものもありますが、トッピングやデザートとして使える保存食もあるんですよ。今回はその中でもおすすめのレシピ4選をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。・紅生姜材料新生姜 250g赤梅酢 約100~150ml塩 大さじ1/2水洗いして水気をしっかりふいた生姜を、2〜3mm幅にスライスする。ボウルに入れて塩を振り、1時間放置する。出てきた水分を捨て、水気をきった生姜を日陰で1日天日干しする。生姜を細切りにしてから消毒した瓶に入れ、梅酢をひたひたになるまで入れれば完成。※天日干しではなく、電子レンジやオーブンを使うことも可能です。※色はつきませんが、梅酢ではなく白梅酢でも作ることができます。※新生姜ではなくひね生姜でも可能です生姜の定番保存食といえば、紅生姜。焼きうどんや牛丼にいれるのはもちろんですが、混ぜご飯にしてもおいしく、お弁当にいろどりがすくないときに漬物代わりに入れることもできますよ。お酒のおつまみにももってこいなので、好きな方は気づいたら瓶が空っぽになっていることも。保存期間は1年以上にもなるので、いい生姜が手に入ったときはたくさん仕込みましょう。紅生姜を使ったレシピもご紹介しますので、ご参考にしてくださいね。・食べる生姜材料生姜 100g醤油 大4酒 大3みりん 大2砂糖 大1鰹節 1パック(小袋)しっかりと水洗いして水気をふいた生姜をみじん切りにする。鍋に鰹節以外の調味料を入れて一煮立ちさせ、そこに生姜をいれて水分がなくなるまで煮込む。生姜に火が通り、水分が飛んだらできあがり。しっかり消毒した瓶にいれて、粗熱がとれたら冷蔵庫で保存しましょう。食べるラー油は有名ですが、食べる生姜もおいしいんです。今回は基本の調味料でご紹介しましたが、お醤油をごま油と塩に変えて中華風にしたり、唐辛子をいれてピリ辛にしたりなどアレンジ無限大の調味料です。長期保存するためには保存料として砂糖は必須ですので、アレンジする場合も砂糖は抜かないようにしましょう。保存期間は冷蔵庫で3ヵ月程です。食べる生姜を白いご飯にのせるだけでなく、炊き込みのアレンジもおすすめです!・生姜シロップ材料新生姜 500g砂糖 500gレモン汁 大さじ3 生姜を水洗いし、しっかりと水気をふいて5分ほど乾燥させてから薄くスライスする。お鍋に砂糖と生姜を入れ、火をかけずに30分放置する。30分後、弱火で火をつけアクをとりながら30~1時間程度コトコト煮込む。火を止めてレモン汁を入れて混ぜる。消毒した瓶に生姜ごと入れ、粗熱がとれたら冷蔵庫へ。辛みを活かした生姜シロップは、夏場はジンジャーエール、冬場はホットジンジャーにするのがおすすめです。ドリンクだけではなく、もちろんお料理にも使えますよ。お砂糖がわりに使って生姜焼きをつくると生姜の風味がしっかりと味わえます。生姜シロップはひねショウガで作ってもおいしいですが、新生姜で作ると火が通りやすく、ピンク色の綺麗なシロップになります。1年を目安にして使い切りましょう。・生姜の佃煮材料・生姜 500g・塩 ひとつまみ・砂糖 200g・醤油 100cc・白ごま 大さじ2・かつおぶし お好みの量水洗いした生姜を細切りにする。そこに塩をまぶして15分ほど放置。15分後水分がでてくるので、水洗いして塩を落とす。鍋に調味料をいれてひと煮立ちさせ、生姜を入れて水分がなくなるまでにつめる。仕上げに白ごまをふれば完成。保存容器にいれて冷蔵庫で保存しましょう。食べるとご飯がとまらなくなる生姜の佃煮。更にお好みで七味や山椒をかけると大人の味に早変わり。そのままでももちろんおいしいですが、冷奴やうどんのトッピングにもおすすめです。こちらは冷凍保存をすることも可能なので、たくさん作って小分けに冷凍しておくとさらに長く保存することができます。冷蔵の場合は1ヵ月程度、冷凍の場合は1年程度保存できます。■ひとつあると便利な生姜を正しく保存!生姜は常温・冷蔵・冷凍とそれぞれ保存できますが、どれをとっても調理方法が限定されず、長持ちしやすい食材です。今回ご紹介した保存方法も、1ヶ月以上もつものがほとんどでしたね。自分にあった保存方法をみつけて、ちょっとあると便利な生姜を保存しておきましょう。《参考》・ 遠藤食品株式会社「生姜の有効成分」
2020年09月12日夏野菜といえば真っ赤なトマト。この季節になると冬場と比べ値段も買いやすく食卓に登場することも増えるので、大袋に入ったものをまとめ買いする方も多いのではないかと思います。ちょっと買いすぎてしまったときのために今回はトマトの保存方法を冷蔵・冷凍・常温と3つにわけてご紹介します!■トマトはどうやって保存する?鮮度が大切なトマト。傷むのが早く、ある日冷蔵庫をのぞくとシワシワに…。なんてこともありますよね。いろいろある保存方法の中でトマトはどうやって保存するといいのでしょうか?・常温・冷蔵・冷凍ができるトマトの保存方法で一番多いのは冷蔵保存だと思いますが、皮も丈夫で水分量が多いトマトは冷凍保存や常温保存をすることも可能なんです。保存方法によっておいしさが増したり保存期間がぐっと伸びたりと、うれしい効果もたくさんあります。保存方法を変えることで作れる料理も変わってきますので、調理方法や保存したい期間で上手に使い分けましょう。 ・ヘタを下に向けると長持ちする それぞれのご説明をする前に、トマトの保存方法で共通するポイントがあります。それは≪ヘタを下に向けて保存≫すること。トマトは非常に水分量が多い野菜ですので、実1つずつにしっかりと重みがあります。そしてヘタのある上の部分よりも、おしりのほうに近い下の部分のほうが実がやわらかくできているのです。そのため身が固い上の部分、つまりヘタを下に向けると身がくずれにくく、長持ちする状態で保存することができるのです。 ■トマトを常温保存する方法とメリットトマトの常温保存は保存期間が一番短い保存方法です。しかし、それ以外のメリットがたくさんあり実が固いトマトもおいしく変化させることができるお得な保存方法なのです。手順も基本的にはカットせずにそのまま保存するだけなので、手間をはぶきたいかたにもおすすめです。 ・リコピンが増える 常温保存のトマトは、追熟をおこない栄養素を高めるはたらきをします。「リコピン」はトマトに豊富に含まれる栄養素のひとつであり、体の老化の防止・肌の活性化を促す効果が期待できるので、常温保存をおこなうだけで栄養たっぷりのトマトに変化するんです。 ・青いトマトは常温で追熟するスーパーで安売りしているトマトを買ってみると、まだ色も青く実が固いものがあります。これはトマトがまだ熟していない状態なので、こんなときは常温保存でトマトを追熟させましょう。室温20度~25度程度がトマトの追熟に適した温度になるので、室内で3日~4日保存しておくだけで色が赤くなり食べごろのやわらかさになります。数日分の食材を買いだめするときにはあえて固いトマトを選び、自宅で追熟させるのもいいかもしれません。 ・新聞紙に包む常温のトマトを新聞紙で包むと、適度に水分を吸収してくれる上に、皮に傷がつくのを防ぐことができます。また、常温保存していると、窓からの直射日光での傷みが気になりますが、すこし厚めに新聞紙でつつむことにより、そちらもカバーできるので安心です。もし新聞紙がない場合はキッチンペーパーでも代用が可能ですよ。・トマトの常温保存は冬場がおすすめトマトの追熟に適温とされるのは20度~25程度ですが、夏場の室内は30度を超える場合も。その状態で常温保存すると追熟よりも先にトマトが傷んでしまう可能性があるので、トマトの常温保存には室温が高すぎない冬場がベストです。・傷のあるトマトの常温保存は要注意トマトを買ったときに傷をつけてしまったり、もともと傷のあるトマトを常温保存する場合は、傷から水分がでてしまい痛むスピードがはやくなるので、3日以内に食べてしまうことがおすすめです。食べきれない場合は冷蔵保存か冷凍保存にきりかえましょう。 ・常温保存期間の目安常温保存の保存期間は3日~5日程度です。この期間であれば生のままでもおいしくたべることができますが、追熟がすすむと実がやわらかくなり包丁で切りにくくなってしまうので、その場合は加熱調理に使いましょう。ある程度追熟してきたなと思ったら、カットしたり下味をつけたりして冷蔵保存や冷凍保存にきりかえるのもいいかもしれません。■トマトを冷蔵保存する方法とメリット冷蔵保存ではトマトの向きはもちろんですが、温度がかわることによるトマトの変化にも注意しましょう。いつもの冷蔵保存よりも少し手間を加えるだけで、トマトの新鮮さを保つことができます。・生のまま食べるなら冷蔵がおすすめ トマトは冷やされることで甘みが増し、トマトスライスやトマトサラダなど生で食べる状態の保存にはもってこいです。冷蔵保存のトマトは歯ごたえもよくなるので、キンキンに冷やしたトマトは暑い季節にたべるのにぴったりです。冷蔵保存をするときは冷蔵室ではなく野菜室での保存をこころがけ、カットしたトマトを保存する場合は断面から菌が繁殖しやすいので1つずつラップにくるむか早目に食べてしまいましょう。 ・キッチンペーパーで包むトマトを冷蔵保存をするときはひとつずつキッチンペーパーでつつんで保存するのがおすすめです。キッチンペーパーに少し水を含ませてつつむことにより、水分の蒸発を防ぎさらに細胞の中にも水分がしみこむので、みずみずしいままの状態で保存することができます。1つずつ包むのはすこし手間と感じる方は、水洗いをしたあと保存容器に入れ、上からしっかりフタ(ラップ)をすることで水分の蒸発を防げます。 ・トマトを冷蔵保存するときの注意点トマトを冷蔵保存するときの注意点は「エチレンガス」に注意することです。エチレンガスは野菜や果物から生成されるもので、成長を促すはたらきをします。したがって、トマトをそのままの状態で冷蔵保存していると、トマトが生成したエチレンガスにより、同じ庫内にある野菜や果物も成長してしまうのです。ほかの食材に影響がでないように、必ず袋やラップでエチレンガスがもれないよう密閉した状態で保存しましょう。 ・トマトの冷蔵保存期間の目安冷蔵保存の保存期間は1週間程度です。日が経つごとに皮の水分がなくなり身もやわらかくなってきますので、生のままたべるようであれば5日以内に食べるのがおすすめです。冬場であれば1週間までは生でもおいしくたべることができます。ただ、トマトをつつむ新聞紙やキッチンペーパーをまめにかえることで少し保存期間が長くなりますよ。 ■トマトを冷凍保存する方法とメリット冷蔵保存や常温保存は耳にされたことがあるかもしれませんが、トマトの冷凍保存はすこしめずらしい方法ですよね。生で食べるのとは一味ちがう食感が楽しめて、さらに長期保存することもできます。おこさまのおやつや、ちょっとアレンジするだけで晩ごはんの1品にもなる保存方法なので、こちらもぜひお試しください。 ・トマトの旨味がアップするトマトは凍らせると細胞壁が破壊され、そこから解凍して調理することでトマトに含まれるうまみ成分の「グルタミン酸」が外にとけだしやすくなるのです。そのため冷凍トマトは生のままたべるよりも、そのうまみを楽しめる煮込み料理や焼き料理など加熱調理するものがおすすめです。・丸ごと冷凍する方法 トマトは冷蔵保存や常温保存と同じように冷凍保存でもまるごと保存することができます。まるごと保存する場合はヘタの部分を包丁でくりぬき、水洗いして水分をしっかりとふきとりましょう。あとは保存袋に入れ空気をしっかりと抜いて冷凍庫で保存するだけです。青いトマトであればそのまま冷凍すると追熟ができないので、常温で追熟してから冷凍しましょう。丸ごと冷凍すると、そのままおでんの具や冷やしトマトに使えてとっても便利なんです。・丸ごと冷凍は皮むきの裏ワザにもトマトの皮むきといえば湯むきが有名ですが、わざわざお湯をわかさなくても冷凍保存すれば簡単に皮をむくことができるのです。ポイントは、トマトをまるごと冷凍するときに、トマトのおしりの部分に十字の切り込みをいれておくこと。あとはそのまま冷凍保存し、解凍するときにトマトを数分水につけておくと切り目から皮がういて、つるんと皮がむけるようになります。湯むきが困難でけんえんされがちなトマトの皮むきですが、薄皮が簡単にむけることでカットしやすくなり味もしみやすい状態になりますので、さらにいろんな料理に使うことができますね。・カットして冷凍する方法 まずトマトをお好みの大きさにカットし保存袋にいれます。そして少し平たくしてから保存します。平たくすることで冷凍庫の場所を最小限に抑え、解凍するときに好きな分だけ使うことができます。ただひとつ注意することはトマトの水分量です。水分が多すぎると解凍するときにトマトどうしがくっついて固まってしまったり霜がおりる原因にとなります。もし熟しているトマトを冷凍するときは、キッチンペーパーで軽く水分をふきとるといいでしょう。ただし、水分が多いトマトの種やゼリー部分には栄養とうまみがたっぷりとつまっていますので、捨てるのはNGです。・トマトの冷凍保存期間の目安トマトの冷凍保存の保存期間は3週間程度です。ほかの野菜であれば1ヵ月程度もつ冷凍保存ですが、トマトは水分が多いため、霜がおりやすいのですこし早めに食べるようにしましょう。 ■保存向き!おいしいトマトの見分け方トマトをおいしいままで保存するのも大事ですが、まずはスーパーで買うときにもいい状態のものを買えるようになりましょう。おいしいトマトを見分けるポイントは≪全体の形≫と≪色つや≫のふたつです。このふたつを意識して、あとは重さがしっかりとある身のつまったトマトを買うことができればお買いものはばっちりです! ・色つやでの見分け方 色つやでトマトを見分けるときは、まず皮の色ムラがないものを選びます。まだ追熟しきっていないものはところどころ緑色の部分があるので、全体の色がまんべんなく赤いものを選びましょう。そしてヘタの色は濃い緑であるほど新鮮な証拠です。あとは皮にしっかりとハリが出ていてツヤがあるかを手に取って見比べながら確認しましょう。 ・全体の形での見分け方 状態のいいトマトは、全体の形がきれいな丸みをもっており、トマトのおしりが大きいものです。トマトを手にとりひっくり返してお尻の形をよく見て選びましょう。形がすこしへこんでいたりするものは、中身が腐っていたり空洞の可能性がありますのでご注意を。 ・尻の中心から白い線が放射状に伸びているトマトの≪スターマーク≫というのはご存じですか?新鮮なトマトは、トマトのお尻の部分から白い線が放射線状にのびており、これをスターマークと呼びます。このマークがでているトマトはみずみずしく皮にもはりがある証拠なので、新鮮なトマトを一目でみわけることができます。色や重さなどで判断しにくいときはまずこのスターマークを見つけてみましょう。 ・お尻にシミがあるものは注意手に取ったトマトのヘタの近くがひび割れているものや、お尻部分に白い斑点が浮き出ているものも注意しましょう。そういった状態のトマトは糖度が落ちていて、味が悪い可能性があります。ほかのトマトよりも痛むのが早いので保存向きではありません。 ■トマトのおすすめ保存食 最後はトマトのおすすめ保存食レシピです。そのままでも充分おいしいトマトですが、少し手を加えて長持ちさせてみましょう。調理方法によっては簡単なのに1年以上保存できるものもあります。基本的な調味料があればできるものばかりですので、ぜひチャレンジしてみてください。 ・トマトの塩漬け材料(作りやすい分量)トマト 2個にんにく 1片たまねぎ 2分の1塩 小さじ1砂糖 ひとつまみ作り方手順1:ヘタを取ったトマト・たまねぎは1センチ角にみじん切りする手順2:調味料をすべて混ぜ、トマトとたまねぎとよく混ぜ合わせる手順3:アルコール消毒した瓶につめて冷蔵庫で保存する薬味好きにはたまらない、トマトの塩漬けのレシピです。基本はトマトにたまねぎやにんにくを加えるのですが、夏場は生姜やミョウガ・大葉をたしても季節感があり、そうめんのつけダレにぴったり。お肉やお魚とも相性がいい万能だれですので、冷蔵庫に常備しておくと使えるお助け調味料です。塩気やにんにくはお好みで調整しましょう。保存期間は1ヶ月程度です。・トマトのオイル漬け材料(作りやすい分量)トマト 1個オリーブオイル 50ml塩 ひとつまみ作り方手順1:トマトを5mmの角切りにして、消毒した瓶にいれる手順2:そこにオリーブオイル・塩をいれれば完成手順3:オリーブオイルにトマトが浸かっていなければつかるまで足しましょう普通の調味料に飽きたとき、ちょっとこのオイルがあれば普段の料理がガラッとかわります。サラダはもちろん、ピザや冷奴とも相性ピッタリです。あつあつのバケットにチーズと一緒にのせたらお店みたいな朝食を作ることも。生のトマトを漬けるのもおいしいですが、ドライトマトにかえてもさらにうまみがアップし、香り高いオイルになります。こちらは1年以上保存可能です。ただし瓶は必ず消毒し、中身を取り出すときは清潔で乾いたスプーンなどで取り出しましょう。・ドライトマト材料(作りやすい分量)トマト 2個塩 ひとつまみ作り方手順1:トマトを半分に切り、種とゼリー部分をとりのぞくいてから5mmの薄切りにする手順2:キッチンペーパーに切り口を下にして置き、10分ほど放置してトマトの水分を抜く手順3:天板にクッキングシートを敷き、切り口を上にしてトマトを並べ塩をふる手順4:140度に余熱したオーブンで1時間ほど加熱し、とりだしたら水分をとって表面が乾くまで乾燥トマトの大きさで加熱時間がかわりますので、様子をみつつ温度や時間を変更してください。ドライトマトはオーブンを使用する方法のほかにも、ベランダで天日干しする方法があります。しかし天日干しは天候に左右されるのと、トマトをひっくり返したりなど少し手間がかかりますので、今回は簡単なオーブンでの方法をご紹介しました。ドライトマトは、ゆっくり低温で加熱するので甘みもうまみもたっぷりになり、ちょっとしたトッピングやお菓子にもつかうことができるんです。加熱することで追熟され栄養価もあがりますので、ダイエット中のおいしいおやつにもおすすめですよ。 ・トマトソース材料(2人分)トマト 4個にんにく 1片たまねぎ 1つ塩こしょう 小さじ1オリーブオイル 適量作り方手順1:オリーブオイルをしいた深鍋に、にんにく・たまねぎを入れ火がとおるまで炒める手順2:そこに角切りにしたトマト・塩こしょうを入れ10分程度中火で煮込む手順3:トマトから水分が出てたまねぎにもしっかりと火が通っていればアルコール消毒した瓶に入れて保存する和洋折衷なんにでもなれるトマトソースです。今回はアレンジが効きやすいようにあまり味をつけないレシピでご紹介しますが、作りたい料理が決まっているのであれば、そこにプラスで下味をつけると解凍してそのまますぐに食べることができます。冷蔵庫にある中途半端な野菜を入れてもおいしいですよ。作ったトマトソースは冷凍も可能ですので、たくさんつくって小分けにして冷凍しておくと便利です。ひき肉と合わせてミートソースにしても○。下記に、トマトソースを有効活用できるレシピをご紹介しておきますね。 ・トマトのピクルス材料(4人分)プチトマト16~20個・作り置き甘酢60ml 作り方 >>・だし汁60ml 作り方 >>・ショウガ(薄切り)1/2片分・粒コショウ小さじ1・クローブ1~2粒下準備プチトマトはヘタを取る。耐熱ボウルに<漬け汁>の材料を入れ、ラップをして電子レンジで1分加熱し、冷ましておく。電子レンジは600Wを使用しています。作り方手順1:プチトマトは熱湯に入れ、皮が破れたら冷水に取り、皮をむく手順2:<漬け汁>に(1)のプチトマトを混ぜ合わせ、食べる直前まで冷蔵庫に入れておき、器に盛るお酒のおつまみやおやつにもってこいのピクルス。今回は冷凍トマトを使っての時短レシピです。ピクルス液、お好みで好きなハーブや調味料に変えてもいいでしょう。1年中たべられる常備菜としておすすめです。食べ頃は漬けてから3日で、保存期間は1ヶ月程度です。■いろんな保存方法を楽しもう!常温・冷蔵・冷凍と3通りの保存方法があり、さらに保存食としてもたくさんのレシピがあるトマト。いろどりも綺麗なので夕食の一品としてはもちろん、お弁当のおかずとしても活躍することができて、やり方しだいで味も食感も変わるたのしい食材ですね。安いときにたくさんまとめ買いしていろんな保存を試しておくと困らずにすみそうです。自分にあった保存方法を見つけて、おいしいトマト料理をぜひ作ってみてくださいね。《参考》・ KAGOME「トマト大学」
2020年09月04日卵は、スーパーでは常温で売られていることが多いですよね。とはいえ、卵を購入されてからは、基本的には常温ではなく、冷蔵庫で保存している場合がほとんどではないでしょうか?スーパーでは常温で、買ってからは冷蔵保存という流れが一般的にはなっていますが、果たしてその違いは何なのか、気になりますよね。今回は、卵が常温で売られている理由や、適切な保存方法、そして、常温保存の場合はどのくらいの賞味期限になるのかについてをお伝えしていきます。■卵が常温で売られている理由卵が常温で売られている理由は、結論を先にいうと「結露」を防ぐためです。卵は、できるだけ温度変化をさせないことが重要なんですね。ここでは、卵が常温保存されている詳しい理由や、もし冷蔵で売られていたらどうなるのか?という疑問にもお答えしていきます。・結露による痛みを防ぐためすでにお伝えした通り、卵が常温で売られているのは、結露を防ぐためです。結露とは、たとえば、夏場など暑い時期に冷たいペットボトルを外に出しておくと、その周りに水滴が付きますよね。それが、結露している状態です。つまり、結露によって、卵の表面に水滴がついてしまうわけですね。ではなぜ、卵の表面に水滴が付いてはいけないのでしょうか?実は、卵には、人には見えないような小さい穴がたくさん空いています。そして、結露によって、卵の表面に水滴が付いてしまうと、その小さい穴から雑菌が中に入り込んでしまうのです。そのため、卵の温度変化を極力させないために、常温で売られています。・卵が冷蔵で売られていたら?卵が、常温ではなく、もし冷蔵で売られていた場合はどうなるのか、気になりますよね。実は、卵が冷蔵で売られていた場合は、卵の劣化が早まる可能性があります。というのも、卵が冷蔵庫で売られていた場合、その保存温度が複数回変化してしまうためです。卵は、ニワトリから生まれ、パックに詰められて、スーパーなどに陳列されてから購入されますよね。つまり、卵が常温で売られていた場合は、卵が産まれてから、購入して冷蔵庫に入れられるまで大きな温度変化はないです。しかし、卵が常温ではなく冷蔵で売られていた場合は、一度陳列される時点で温度変化がおき、さらに購入されてから常温に戻されて、また冷蔵庫へ…というように、温度が変化する回数が増えてしまいます。温度が変化する回数が増えれば、結露する可能性が高くなり、劣化する場合があるのです。■卵は常温・冷蔵保存どちらがいい?卵を保存する際は、結露を防ぐため、できるだけ温度変化させないことが大切です。では、自宅での保存は常温か冷蔵か、どちらの保存方法が適しているのでしょうか?ここでは、卵の適切な保存方法や、保存する際の注意点についてお伝えしていきます。・常温でも冷蔵でもOK卵の保存方法は、結論をいうと、常温でも冷蔵でもどちらでもOKです。ただし、卵の表面に結露が生じないように、温度変化には十分に気をつける必要があります。たとえば、スーパーでは冷蔵で売られていた卵を、買ってからは常温で保存したりすると、その分温度変化が大きくなってしまいますよね。そのため、もし卵が冷蔵で売られていた場合は、買ってから迅速に冷蔵で保存することが重要になります。また、それ以外でも、卵を頻繁に冷蔵保存から常温に戻したり、常温から冷蔵保存にしたりなど、大きな温度変化がないようにしましょう。・サルモネラ菌の増殖に注意卵の保存は、常温でも冷蔵でもどちらでも良いとはお伝えしましたが、その上でひとつ注意点があります。それは、サルモネラ菌による食中毒です。サルモネラ菌は、食中毒の原因になる細菌としてよく知られていますよね。サルモネラ菌は卵の殻に付着している可能性があると言われていますが、現在売られている卵はよく洗浄されているため、付着していることはほとんどないです。そうは言っても、サルモネラ菌の心配が100%ないわけではありません。そのため、もし卵にサルモネラ菌が付着していた場合も考えて、細菌が増殖しないための防止策と、食中毒への対策を行うことが大切なんですね。具体的には、10℃以下で卵を保存することや加熱調理をすることが重要になります。・どちらかといえば冷蔵保存がおすすめ卵の保存方法に迷われた場合は、冷蔵保存をするようにしましょう。実際に、厚生労働省のHPでも、購入した後の卵は冷蔵保存をするように推奨しています。卵の冷蔵保存が推奨されている一番の理由は、上記でもお伝えしたとおり、食中毒の危険性があるからです。特に、春、夏、秋の季節だと、常温で10℃以上となる場合が多いですよね。冷蔵庫の中(10℃以下)で卵を保存することで、サルモネラ菌の増殖を防ぐことができます。ただし、常温ではなく冷蔵庫に入れていたとしても、もしサルモネラ菌が付着していた場合は、その細菌が完全に消滅することはありません。そのため、お子さんやお年寄りなど、特に食中毒への危険性が高い方が卵を食べる場合は、ゆでるなど加熱調理をすることが大切です。■卵を常温保存するときの賞味期限目安卵は、常温保存もできることがわかりました。では、実際に常温で保存する場合の賞味期限はどのくらいなのか、気になりますよね。卵を常温で保存するときの賞味期限は、時期により異なります。ここでは、卵を常温保存する場合どのくらいの期間保存できるのか、それぞれの季節別に見ていきましょう。・春・秋春や秋に、卵を常温で保存する場合は、基本的には3週間を賞味期限の目安にしましょう。ちなみに、この3週間という期間は、卵を購入してからではなく、卵が産卵されてからの時間です。春や秋の平均的な気温は、20〜23℃です。そのため、夏に比べれば常温でも比較的長く保存はできます。しかし、サルモネラ菌による食中毒のことを考慮すると、やはり冷蔵庫の中など、10℃以下の環境で保存できると良いでしょう。・夏夏の暑い時期に卵を常温で保存する場合は、長くても2週間以内に食べきるようにしましょう。ここでいう2週間という期間も、卵が産卵されてからの時間です。また、夏の気温は30℃を超えることがほとんどです。そのため、春や秋に常温で保存するときよりも、さらに食中毒には注意する必要があります。もし夏場に常温で保存をする場合は、卵を生で食べるのではなく、ゆでるなど火を通して食べるようにしましょう。・冬冬など、比較的寒い時期に卵を常温で保存する場合は、産卵後から1ヶ月半~2ヶ月間ほどを目安にしましょう。冬場であれば、気温も10℃を下回る日も多いため、常温でも比較的長く保存できるわけですね。また、一般的に、卵の賞味期限は1年を通してパック詰めをした日から2週間とされています。この2週間という賞味期限は、常温で保存した場合を想定されていますが、そうはいっても、夏場など暑い時期は食中毒が心配ですよね。そのため、卵は常温で保存するのではなく、冷蔵庫をうまく活用して、食中毒のリスクを最大限減らしていきましょう。■卵の適切な保存方法購入された後の卵は、冷蔵保存をすることが基本です。卵を常温で保存することになった場合は、上記でもお伝えしたとおり、食中毒の危険性が高くなってしまいます。ここからは、卵の鮮度を長持ちさせるための適切な保存方法についてお伝えしていきます。・購入した卵はすぐに冷蔵庫へ入れる卵を購入したら、できるだけ早く冷蔵庫へ。サルモネラ菌の増殖を防ぐため、どれだけ早く冷蔵庫に入れられるかがポイントになります。卵の鮮度を保つには、できるだけ気温差をなくすことが大切だとお伝えしましたが、今は、卵を冷蔵で売っているスーパーも多いですよね。すると、卵を購入した後、冷蔵保存から常温保存に変化したときの気温差が大きく生じてしまいます。スーパーで買ってから家に着くまでの時間は仕方ないにしろ、素早く冷蔵保存に戻すようにしましょう。また、常温で売られている卵の場合も、安定して10℃以下の環境を作ることができる、冷蔵庫の中で保存をした方が安全ですよ。・期限表示の期間内に消費する卵は、表示されている賞味期限内に食べきることが大切です。上記でもお伝えしましたが、卵の賞味期限は、基本的にパック詰めをされてから2週間に設定されています。また、卵の賞味期限は、生でも食べられる期間として設定されていますが、その保存環境によっては、食中毒などの心配が完全にないわけではありません。そのため、賞味期限以内に卵を使いきるのはもちろん大切ですが、期限が近いものについては、ゆでる・焼くなど、加熱調理をするようにしましょう。・冷蔵庫内の温度が10℃以下になっているか確認する卵を冷蔵保存する際は、冷蔵庫内の温度が10℃以下になっているかを必ず確認しましょう。もし、卵にサルモネラ菌が付いてしまっている場合は、10℃以下で保存をしていないと、爆発的に細菌が増殖する可能性があります。卵を冷蔵庫に入れても、中の温度が10℃以上に設定されていたら、常温で保存する場合と同じような環境になってしまいますよね。食中毒の危険性を減らすためにも、冷蔵庫内の温度が10℃以下になっているか、改めて確認してみてくださいね。■卵を保存するときの注意点【常温・冷蔵】卵は、常温でも冷蔵でも保存はできます。しかし、食中毒のことなどを考慮すると冷蔵保存の方がオススメだとお伝えしました。ですが、実は卵を適切に保存するには、環境だけでなく、そのほかの細かい注意点にも気をつける必要があるのです。ここでは、卵を保存する際の6つの注意点について、詳しくお伝えしていきます。・ドアポケットで保存しない卵を冷蔵保存するときは、冷蔵庫のドアポケットに置くことが多いのではないでしょうか。冷蔵庫の設計自体、ドアポケットに卵フォルダーがあることも多いでしょう。しかし、実は卵をドアポケットに置いて保存するのは、オススメできる保存方法ではありません。というのも、ドアポケットは冷蔵庫の開け閉めによって振動が伝わりやすいですし、温度変化が激しいからです。卵をドアポケットで保存しながら、冷蔵庫の開け閉めを繰り返すことで、その振動で卵にヒビが入る可能性があります。さらに、冷蔵庫の奥と比べると、ドアポケットは温度変化が激しい場所です。上記でもお伝えした通り、卵は温度変化にとても弱い食品なので、できるだけ冷蔵庫の奥で保存するようにしましょう。・卵専用フォルダーは使用しない卵を常温で保存する場合でも、冷蔵庫で保存する場合でも、卵専用のフォルダーに入れ替えるのは、あまりオススメできない方法です。「卵専用なのに、なんでオススメできないの!?」と思われたかもしれませんが、その理由は、卵が丸裸になってしまうからです。通常、卵は、購入時のパックの中に入れられていることで、多少の振動があってもヒビが入りにくくなっています。また、卵のパックには、雑菌が中に入り込む可能性を低くする役割もあります。そのため、卵専用のフォルダーとはいえ、卵をパックから出して保存するのは、適切な保存方法とは言えません。・とがった方を下にする卵を保存する際は、卵のとがった方を下向きにするようにしましょう。大前提として、卵は、産卵から時間が経ち古くなると、卵黄が浮いてきます。そのため、時間が経って、卵の卵黄が浮いてきたときに、殻の内側に卵黄をできるだけ触れないようにすることが、新鮮さを保つ上で大切なのです。そして、卵のとがっていない方には、気質という空気が溜まっている箇所があります。つまり、卵のとがった方を下にして保存をすることで、気質が上にある状態になるため、もし卵黄が浮いても、殻に触れる可能性が低くなるのです。・洗わない卵を洗ってから保存するのはやめましょう。卵の表面が汚れてると、つい卵を洗いたくなりますが、卵を洗ってしまうと雑菌が入り込みやすくなってしまうのです。卵の表面には、中に雑菌が入り込まないようにするクチクラ層と呼ばれる薄い膜があります。卵を洗ってしまうと、その層が流れてしまうのです。そのため、卵は、購入したそのままの状態で保存するようにしましょう。・割ったまま置いておかない「卵をあやまって割ってしまった…」という経験が、一度はあるのではないでしょうか。もしくは、卵を割りすぎてしまった場合、その割った状態のままで保存をしたくなりますよね。しかし、卵を割ったままの状態で保存をすることは控えましょう。というのも、卵を一度割ってしまえば、中身がむき出しの状態になりますよね。中身がむき出しなので、もちろん、雑菌を殻でガードすることができず、入り込みやすくなってしまいます。食中毒の危険性も高くなってしまうため、一度割ってしまった卵はできるだけ早く使い切るようにしましょう。・冷凍保存はNG卵を冷凍保存することは、基本的にできません。もし殻付きの卵を冷凍保存した場合、中身が膨張して割れてしまう可能性があるのです。かといって、卵を一度割った後に冷凍保存をしても、上記でお伝えした通り、雑菌が入り込みやすくなってしまいます。また、卵をうまく冷凍保存して解凍したとしても、卵の黄身が冷凍状態から元に戻ることはありません。卵を冷凍保存できたとしても、扱いにくい状態になってしまいます。卵は常温か、できれば冷蔵で保存するようにしてくださいね。■新鮮な卵の見分け方ここまで、卵の適切な保存方法についてお伝えしました。購入した卵は、基本的には冷蔵保存をすることが大切で、賞味期限はパック後2週間に設定されていることが分かりましたね。ここからは、スーパーで卵を購入する際に、新鮮な卵を選ぶための見分け方をお伝えします。・排卵日付を見る卵を購入する際は、賞味期限だけでなく、排卵日付も見るようにしましょう。排卵日付は、その名前のとおり排卵された日を表しているため、日付が遅い方が新鮮な卵だと分かりますね。排卵日付は、卵のパックの表面に記載されているか、卵ひとつひとつにシールが貼られています。卵を買うときは賞味期限だけでなく、一緒に排卵日付も気にしてみてくださいね。・表面がざらざらしている卵は、表面がツルツルしているよりも、ザラザラしている方が新鮮な証拠です。上記で、卵の表面にはクチクラ層という、雑菌が入り込むのを防いでくれる膜があることをお伝えしました。クチクラ層がしっかりとある場合は、卵の表面がザラザラしていますが、ツルツルの卵には、その膜がほとんどないのです。一見、ツルツルの卵の方が新鮮そうな気もしますが、パックの中の卵を見てみて、ザラザラしているものを選ぶようにしましょう。・水に浮かべたときに沈む新鮮な卵は、水に浮かべたときに沈むのが特徴です。卵の表面には小さい穴が空いていますので、保存して時間が経ち、その穴から卵の水分が抜けてしまうと、水に浮かんでしまいます。どのくらいの期間保存をしていたら、卵から水分が抜けてしまうのか…それは、常温や冷蔵などの保存環境にもよりますし、明確な答えはありません。しかし、常温・冷蔵、どちらの保存方法でも、徐々に水分が抜けてしまうのは防げないので、できるだけ早く食べきりたいところです。この見分け方は、卵をパックから出す必要があるため、購入する際に行うのは難しいですが、一度自宅で試してみてくださいね。■悪くなった卵の見分け方卵の新鮮さを見分ける方法をご紹介しました。では、新鮮さとは逆に、卵が悪くなってしまった場合は、どのような状態になるのかをご存知でしょうか?ここでは、卵が悪くなったときの見分け方についてお伝えしていきます。・割ったときに黄身が崩れる卵を割ったとき、黄身が一緒に崩れてしまう場合は、その卵は悪くなっている可能性があります。卵は、時間が経ち古くなるにつれて、本来の固さを失ってしまうのです。古い卵が悪くなっていないか心配なときは、平たいお皿に割ってみましょう。黄身が崩れたり、白身が広がりすぎてしまう場合は、その卵が古くなっている証拠と言えます。もし、卵を割ったときにこのような状態を確認したら、生で食べるのではなく、オムレツなど加熱調理をして、しっかりと食中毒の防止をしましょう。・水に浸けると浮いてくる新鮮な卵は、水に浸けると沈むとお伝えしたとおり、悪くなった卵は、逆に、水に浮いてしまいます。卵は、保存時間が経つにつれて、中の水分が抜けてしまいますが、その代わりに、空気が入り込むのです。つまり、卵が古くなり、悪くなればなるほど、卵の中に空気がたくさんあるわけですね。そのため、時間が経ち、空気をたくさん含んだ卵は、水に浮いてしまいます。・振ると中で音がする卵を上下に振ってみて、中から音が漏れているときは、その卵の鮮度が落ちていると言えます。悪くなった卵は、中に空気が入り込み、水に浸けると浮いてくるとお伝えしました。それと同様の理由で、卵の内部に空気が入り込むと、その分隙間が大きくなりますよね。隙間が大きいため、卵を振ったときに中身が殻にぶつかってしまい、音がするのです。この見分け方であれば、卵を割らずに鮮度を見極めることができます。もし卵から音がする場合は、ゆでるなど、火を通してから食べるようにしましょう。・殻にヒビが入っている卵を買ってから、「卵にヒビが入っていた…」と気付いたことが、一度はあるのではないでしょうか?そんな状況になってしまったときは、そのヒビが入った卵は悪くなっている可能性があります。殻のヒビから雑菌が入り込みやすくなってしまうのです。また、ヒビが入ってからどのくらいの時間が経ったか分からない場合は、中で雑菌がたくさん繁殖している可能性もあります。そのため、卵のヒビに気がついた場合は、まず常温ではなく冷蔵庫に入れるようにして、十分に加熱をして食べるようにしてくださいね。■卵は常温ではなく冷蔵保存をして美味しく食べましょう!今回は、卵が常温で売られている理由や、卵の適切な保存方法についてお伝えしました。自宅でも卵を常温で保存した場合、その賞味期限はどのくらいなのか?その答えは、季節ごとに違うということもご理解いただけたと思います。購入された卵は、食中毒を防ぐためにも、基本的に冷蔵保存がオススメです。しかし、時間が経ってしまった卵は、たとえ冷蔵保存だったとしても、食中毒の危険性はありますので、ゆでるなどの加熱調理をしてくださいね。卵は適切な保存をして、できるだけ新鮮なまま食べましょう。
2020年08月29日朝食の強い味方の「食パン」。しかしあまり日持ちしないので、1人暮らしだったり家族があまり食べなかったりだと賞味期限を切らしてしまうことはありませんか?そこで今回お届けするのは、おいしく食べられる食パンの冷凍保存方法です。実は食パンの冷凍保存にはメリットがたくさんあります!知らなきゃ損の、冷凍保存方法や冷凍食パンの魅力をまとめてみました。■食パンを冷凍保存するメリット水分を多く含んでいる食パンは常温だとカビが発生しやすかったり、密閉できていないと乾燥してしまったりと保存が難しい食品なんです。そこでおすすめの方法は冷凍保存です!まずは冷凍保存のメリットをまとめてみました。・おいしさをキープできる食パンをおいしく食べる際に大切なのは、食パンに含まれている水分とデンプンです。食パンは湿度と温度に敏感で湿度が高いとカビが発生しますし、0℃~4℃の温度ではデンプンの劣化が早まります。その2つのデメリットを解消できるのが冷凍保存なのです。冷凍庫では湿気の心配はないですし、設定温度が一般的にマイナス18℃の冷凍庫ならデンプンの劣化を抑えられます。おいしく食パンを食べたいかたはぜひ冷凍庫を活用してくださいね。・表面がさくっとした食感になる食パンを冷凍保存すると表面の水分が良い具合に蒸発してさくさくの食感に、けれど中は水分が保たれているのでふっくらする、というメリットがあります。表面がさくさく、中はふっくらなんて食パンの良いところどりですよね。・食べたいときに食べられる先述しましたが食パンはあまり日持ちしないので、買いだめに適さない食品です。「食べたい!」と急に思ったときになかったらテンションが下がってしまいますよね…。そんなときに冷凍食パンはとても便利です!冷凍してストックしておけば「食べたいときにない!」ということが起こらなくなり安心ですよ。・冷蔵保存には向いていない先述したように0℃~4℃の温度で食パンに含まれているデンプンの劣化は早まります。家庭用冷蔵庫の温度は3℃~5℃なのでデンプンの劣化を促進してしまいます。デンプンは劣化すると風味が落ち、食パンのおいしさを半減させてしまうのです。また、冷蔵庫内は乾燥しているので食パンの水分が飛んでしまい固くなってしまうこともデメリットです。食パンを保存する際に冷蔵室を使用するのは避けましょう。■食パンの冷凍方法とポイント食パンを保存するのは冷凍が1番適していることは分かりましたが、食パン1袋をそのまま冷凍庫に入れたり、食パン1枚1枚を裸のままで冷凍するのはNGです。それでは食パンのおいしさを保ったまま保存ができる、正しい冷凍方法お伝えしていきましょう。・サランラップで1枚ずつ密閉する冷凍保存のコツは冷凍の早さと空気の侵入を防ぐことです。素早く冷凍ができるように食パンは必ず1枚ずつ冷凍します。そして密閉するためにサランラップを使用します。冷凍のスピードを早めたいなら、サランラップで包んだ食パンをさらに冷気の伝わりやすいアルミホイルで包むのがおすすめです。それがめんどくさいかたは、サランラップで包んだ食パンを金属トレイの上に置くのも効果的と言われていますよ。・フリーザーバッグに入れる密閉にこだわるならばフリーザーバッグがおすすめです。特におすすめなのは食パンを1枚ずつサランラップで包み、フリーザーバッグに入れる方法です。この際には空気をしっかりと抜いてください。サランラップで包んだものをフリーザーバッグに入れると、ほかの食品の匂い移りをを防げますし、空気の侵入も防ぐことができ、食パンのおいしさを保つことができます。・保存期間の目安食パンは冷凍保存だからといって、長期間の保存は可能ではありません。保存期間の目安は2週間~1ヶ月と言われています。例えばフリーザーバッグに何枚か食パンを保存していて、出し入れを頻繁にしていたら期限は約2週間と考えていいでしょう。食パンを賞味期限内でおいしく食べられるように、サランラップやフリーザーバッグに冷凍開始の日付を書くようにしましょう。・ベーグルやピタパンも冷凍できるパンの冷凍は食パンだけしかできないのでしょうか?答えはNOです。ベーグルやポケット状の形がかわいいピタパンも冷凍保存がおすすめです。冷凍方法はやはり1つずつサランラップで包んでアルミホイルでさらに包むか、フリーザーバッグに入れる方法です。安いときに買いすぎてしまったり、食べきれなかった場合は冷凍保存して後日においしくいただきましょう。・冷凍に向かないパンパンの冷凍はとても便利ですが、冷凍に向かないパンもあります。生野菜がトッピングされているパン(サンドイッチなど)解凍するときに水分が出て、パンがべちゃべちゃになってしまいます。じゃがいもやにんじんなどの根菜類が入ったパン(カレーパンなど)根菜類は解凍すると細胞の組織が破壊されて食感が悪くなってしまいます。カスタードクリームやマヨネーズがたくさん使用されているパン(クリームパンなど)冷凍といえど、油分は時間が経つと劣化が進むのでおいしく食べられないと言われています。冷凍するのがおすすめなパンと、そうでないパンがあるので正しく知っておいしいパンを食べましょう。■冷凍したパンの解凍法と焼き時間せっかく上手に冷凍したのですから、正しい解凍方法でおいしく食パンを食べましょう。正しい解凍方法と言っても工程は至ってシンプルです。ぜひ今後活用してくださいね。・凍ったままトースターに入れる実は食パンは凍ったままトースターに入れるだけでOKです。中まで温まるか不安かもしれませんが、食パンのような厚みのないパンは凍ったままトースターに入れると、表面はカリッと中はふんわりと焼きあがります。解凍すると食パンの水分が逃げてしまい食感が損なわれるので、凍ったままトースターで焼くのがおすすめです。・いつもと同じくらいの焼き時間でOK食パンを凍ったままトーストに入れる際ですが、焼く時間は凍っていない食パンを温めるときと同じ時間で大丈夫です。ただし中までしっかり熱を通すために、トースターはあらかじめ温めておきましょう。・冷凍のままジャムを塗ってもOK食パンにジャムを塗るかたも多いと思いますが、冷凍食パンは焼く前にジャムを塗るのがおすすめなんです!先ほどお伝えしたように表面はサクッと中はふんわりと焼きあがるので、ぜひ試していただきたい方法です。・自然解凍して焼かずに食べる食パンを焼かずにそのまま食べたい場合や、サンドイッチのパンとして使いたい場合もありますよね。そんなときは冷凍した食パンを自然解凍します。方法は簡単で、常温に1~2時間置くだけです。買って間もないようなふんわりとした食感になりますよ。・食パン以外の解凍法パンの種類によっておすすめの解凍法は違います。まとめてみましたのでぜひ参考にしてみてください。ベーグルやバゲット水分の少ないパンはそのままトースターで解凍してしまうと固く焼きあがってしまうので、霧吹きで水をかけてから焼くようにします。カリッとした良い食感と香ばしさが戻りますよ。菓子パンやクロワッサン砂糖やバターが多く使われているパンは焦げやすいので、そのままトースターに入れると失敗してしまう可能性があります。まず解凍したいパンをアルミホイルで包んでトースターで焼き、焼きあがった後に2分ほど置きます。するとバターがなじんでおいしく食べることができます。パンによって解凍法はさまざまです。ぜひそのパンに合った方法で解凍し、おいしさを最大限に引き出してお召しあがりください。■冷凍したパンのおすすめ調理法食パンはそのまま食べたりトーストして食べたりと、シンプルに食べることが多いと思いますが、少し時間があるときのおすすめ調理法をまとめてみました。・ココナッツラスク材料(4人分)食パン(サンドイッチ用)8枚バター40g卵1個砂糖大さじ3薄力粉40gココナッツパウダー30~40g下準備バターは常温にもどしておく。オーブンを170℃に予熱しておく。作り方手順1:ボウルにバターを入れ、柔らかくなったら溶き卵、砂糖を加え、泡立て器で白っぽくなるまでしっかり混ぜ合わせる手順2:薄力粉、ココナッツパウダーを合わせて、網に通して振るいながら2~3回に分けて入れ、こねないようにゴムベラなどでサックリ、粉っぽさがなくなる程度に混ぜる手順3:食パンに(2)をぬり、170℃に予熱しておいたオーブンで約15~17分焼き、ケーキクーラーにのせて冷ます。お好みの大きさに切って器に盛るココナッツだけでなく、砂糖の入ったココアパウダーや抹茶パウダーなどもおすすめです。簡単に作ることができ、子どもにも大人気のラスクは三時のおやつに最高です! ・たまごトースト忙しい朝のごはんにぴったりの『たまごトースト』は、粒マスタードが味のアクセントになります。材料(1人分)ゆで卵1個キュウリ1/4本ハム1枚マヨネーズ大さじ1粒マスタード小さじ1塩コショウ少々食パン1枚・バター適量ドライパセリ適量作り方手順1:ボウルにゆで卵を入れて粗くつぶす。キュウリは薄い輪切りにして分量外の塩でもみ、水で洗って水気を絞る。ハムは半分に切り、さらに幅1cmに切る手順2:(1)にマヨネーズ、粒マスタード、塩コショウを加えて和える手順3:食パンにバターをぬり、(2)をのせる。トースターで食パンにおいしそうな焼き色がつくまで焼き、ドライパセリを振る・パン粉 パン粉は冷凍した食パンをおろし金ですりおろすだけです。コツは素早くおろすこと!カチカチに凍っている方がおろしやすいので、溶けてしまう前に終えてしまいましょう。パン粉はハンバーグや揚げ物の衣などで使用する機会も多いと思います。「パン粉がない!」というピンチのときには、冷凍食パンを使用するのはいかがでしょうか?■食パンの冷凍保存を活用しよう買ってきても短い日数で食べきるのはなかなか難しい食パン。しかし冷凍すれば日持ちはするし、おいしく食べられることも分かりましたね。これからは安いときに食パンを大量に買っても困りません!明日は朝食に、外はカリッと中はふんわりのおいしい食パンを食べませんか?
2020年08月20日ホットヨガを行えるスタジオが増えてきましたが、ホットヨガは常温ヨガと比べどのくらいの消費カロリーがあり、どのようなダイエット効果が期待できるのでしょうか。ヨガインストラクターのHikaru先生に、ホットヨガの特徴や効果を上げる方法などを伺いました!ホットヨガを1時間行った時の消費カロリーホットヨガを1時間行った時の消費カロリーの計算方法をご紹介します。ホットヨガの運動の強度指標(メッツ)をおおよそ4〜6程度と考えた場合、【体重(kg)×時間(h)×メッツ=カロリー】というような計算式が用いられると思います。例えば、体重50kgの人が1時間、運動量多めのホットヨガクラスを受けた場合、50×1×6=300となり、300kcalを消費した計算になります。常温ヨガと消費カロリーに違いがある?常温ヨガとホットヨガでは、消費カロリーに大きな差が出ます。ホットヨガでは300〜350kcal程度消費できるところ、常温ヨガでは100〜200kcal程度の消費になります。それぞれのヨガの消費カロリーに幅があるのは、行うヨガの強度が違うためです。運動量の多いヨガを行うほど、消費カロリーも上がります。ホットヨガでよりカロリー消費を高める方法ホットヨガでより消費カロリーを高めるには、呼吸をしっかり丁寧に行うことです。血流の酸素が増えると痩せやすくなるだけでなく、関節や筋肉がほぐれて柔軟になることで可動域が広がり、ヨガのポーズをダイナミックに取れるようになります。動きが大きいほど消費カロリーは高くなるもの。呼吸を意識して行い、消費カロリーをさらに高めていきましょう。ホットヨガはダイエットに効果的?ホットヨガは、ダイエットに効果的と言えます。前述した通り、通常のヨガに比べて消費カロリーが多く、脂肪が落ちやすいというのが理由のひとつです。そして、中・長期的に続けることで、血流が良くなり老廃物が滞りにくくなることで、痩せやすく太りにくい体質作りにつながります。また、ホットヨガは便秘改善にも効果的。食べた物を効率良く排出できるようになることで、余分なものを溜め込まない理想的な体質を目指すことができます。ダイエット目的でホットヨガを行う時のポイントと注意点はじめの1ヶ月は週に2回のペースで通えると、ホットヨガの効果を実感しやすくなります。2ヶ月目以降は最低でも週に1回通うことがポイントです。個人差はありますが、体質が変わるまで3ヶ月〜半年程度かかるため、小さな体の変化を楽しみながら、継続して通えるようにしましょう。また、生理中や極度に疲労している時、体調が優れない時は、無理をせずお休みすることも大切です。普段と違う環境で行うホットヨガは消費カロリーが高い分、体への刺激も強いもの。無理せず継続できるように、自身の体調をしっかり見ながら行っていきましょう。ホットヨガで効果的にダイエット同じ時間行っても常温ヨガより消費カロリーが高く、体質改善も目指せるホットヨガはダイエットの強い味方。ヨガを始めたいと思っている方の中で、より効果的にダイエットしたいという方は、ホットヨガにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。Hikaruヨガインストラクター
2019年11月07日マヨネーズは常温でも腐らないという話は、しばしば耳にしますよね。確かにスーパーなどでは常温の棚に置かれているから、問題なさそう…。でも卵を使っているものだから、衛生的に気になるし、冷蔵庫に入れたほうがいいようにも思える。そんな疑問だらけのマヨネーズの保管法について調べました。極端な温度はNGマヨネーズが腐らないと言われる理由は、殺菌力の高い酢と塩が油によって細かく混ざり合っており、細菌が繁殖しにくくなっているためなんだそうです。ただし、この油が混ざり合っている状態は、10〜30度の間が最も安定しており、これより極端に高くなったり低くなったりすると油が分離してしまい、殺菌力もほとんどなくなってしまうんだとか。そのため、夏の閉め切った室内や冷蔵庫の冷気が噴出するあたりなどは、安定する温度から離れた状態になってしまうので注意が必要ですね。開封前と後で使い分けて未開封のマヨネーズは直射日光の当たらない冷暗所で常温保存すればOK。多くのマヨネーズは賞味期限が10〜12カ月と設定されています。これは常温未開封の賞味期限なので、開封しなければ長期保存ができるようです。特売の日に何個も買いだめて、食品棚に入れておいても大丈夫ということですね。一方で開封したマヨネーズは、どのマヨネーズメーカーも冷蔵庫での保存を推奨しています。ただし、低温すぎてもかえって油が分離してしまうため、野菜室など比較的温度が高めな場所に保存すると◎。以前はドアポケットも推奨されていましたが、最近の冷蔵庫はドアポケットまでムラなく冷やせるものも増えてきたため、心配であれば野菜室で保存しましょう。また、開封済みのマヨネーズは1カ月を目安に使い切るようにするのが良いそうです。開封前であれば常温で1年保存が可能なマヨネーズ。ただし高温にも低温にも弱いので、直射日光や冬場に氷点下になる室内などには注意が必要。ネット上では、「開封後も常温で平気」という意見も見かけられますが、どのメーカーも冷蔵庫を推奨しているので、冷蔵保存するようにするのが無難かもしれません。(文・姉崎マリオ)
2018年05月13日産業技術総合研究所(産総研)は1月18日、常温で微弱なテラヘルツ波パワーを高感度で測定できるセンサーを開発したと発表した。同成果は、産総研 物理計測標準研究部門 高周波標準研究グループ 飯田仁志 研究グループ長、木下基 主任研究員、レーザ放射標準研究グループ 雨宮邦招 主任研究員らの研究グループによるもの。テラヘルツ波は、ミリ波と赤外線の間の周波数領域に位置する100GHz~10THzの周波数の電磁波であり、次世代の超高速無線通信や材料分析、空港でのセキュリティー検査など、生活の利便性向上や安心・安全確保のために、新たな産業への応用が期待されている。一方、テラヘルツ波を利用した装置を実際に設計・開発するには、送受信するテラヘルツ波パワーを正確に測定する必要があるが、これまで微弱なテラヘルツ波パワーを精度良く定量的に測定する技術はなかった。今回、同研究グループは国家標準として産総研が確立してきたマイクロ波やミリ波などといった電磁波のパワーを精密に測定する技術を活用し、微弱なテラヘルツ波パワーを常温で正確に定量的測定する方法の開発に取り組んだ。今回開発されたセンサーは、テラヘルツ波の吸収によって発生する熱を熱電変換素子により電気信号に変え、その信号をもとに発生した熱と同等の直流電力とし、それを精密に測定して、テラヘルツ波パワーを定量的に求めることができるもので、検出部には、熱伝導性が高く、テラヘルツ波を効率よく吸収できる吸収体を用いている。検出部の周囲には真空断熱材を利用した多層の断熱遮蔽を施し、外部からの熱擾乱の影響を極限まで抑えているため、液体ヘリウムによる極低温状態を必要としない。同センサーを用いて、室温23℃の環境で微弱な1THzのテラヘルツ波の照射を300秒間隔でオン、オフして測定した結果、約30nWの微弱なテラヘルツ波パワーを測定できることがわかった。従来の測定法では、1μWまでしか測定できなかったため、今回開発されたセンサーはその30倍以上の感度を実現したことになる。今後は、測定時間の短縮や測定できる周波数領域を1THzから拡張するよう改良するとともに、測定精度の向上などさらなる高度化を進めていくという。また、テラヘルツ波による材料分析などへの応用技術や、テラヘルツ分光装置の精度評価技術などについても研究する予定であるとしている。
2016年01月18日江崎グリコは8月31日、ひとくちサイズのプリン「ひとくちプッチンプリン」を常温保存が可能な商品としてリニューアル発売する。同商品は同社のロングセラーブランド「プッチンプリン」のなめらかな食感の魅力をそのまま残し、手軽に食べられるようにひとくちサイズにしたもの。容器の下部を指でつまむとプリンが押し出される仕組みになっている。プリンのふたには「ありがとう! 」や「ファイト! 」などそれぞれ異なる6種類のメッセージが入っているので家族や友人とシェアして楽しめる。今回のリニューアルで一部の配合を見直したことから常温保存が可能な商品となった。同社ではお弁当のデザートやアウトドアシーンなどさまざまな場面で利用してほしいとしている。1袋に6つのプリンが入った商品で、希望小売価格は税別168円。
2015年08月27日日清製粉グループの日清フーズは20日、2015年秋の家庭用常温製品の新製品23品目、リニューアル品14品目、合計37品目を発売した。○「あえるだけパスタソース」に「逸品」登場60周年を迎えた「マ・マー」ブランドからは、個食シーンの増加と時短・簡便ニーズの高まりを受け拡大してきた「あえるだけパスタソース」市場に、高付加価値製品「逸品」シリーズを投入する。「逸品」シリーズの「マ・マー あえるだけパスタソース 逸品 たらこ 生風味」「マ・マー あえるだけパスタソース 逸品 からし明太子 生風味」は、1食当たりのたらこ量を同社従来品に比べ33%増量。たらこには柚子果汁、からし明太子には柚子胡椒を配合するなどの高付加価値商品とした。価格は各270円。また、逸品以外の「あえるだけパスタソース」シリーズは、「ミートソース」「ナポリタン」「カルボナーラ」「チーズクリーム」の4品を追加。既存品6品もパッケージをリニューアルする。価格は200円~230円。○「青の洞窟」のラインナップを拡大20周年を迎えた「青の洞窟」ブランドからは、レギュラーシリーズに1品を投入。さらに、ワンランク上の「青の洞窟PREMIUM」シリーズは2品を投入し、既存品のパッケージもリニューアルする。また、本年春に発売した「青の洞窟スープ」に2品を追加する。「青の洞窟PREMIUM 熟成ベーコンのカルボナーラマスカルポーネチーズソースを添えて」「青の洞窟PREMIUM 熟成ベーコンのポモドーロマスカルポーネチーズソースを添えて」は、熟成ベーコンを使用するとともに、別添のマスカルポーネチーズソースでコクのある味わいを狙った。「カルボナーラソース」は、生クリーム、パルメザン、卵黄のコクが加わった濃厚な味わい、「ポモドーロソース」は、イタリア産完熟トマトの旨みある味わいで仕上げた。価格は各350円。「青の洞窟 あさりのクリームスープ」は、ハーブが香るクリームスープに、あさりの旨みを強調したスープ。「青の洞窟 魚介のトマトスープ」は、トマトの酸味に、カニ、あさり、ほたての旨みを重ね濃厚な味わいとした。価格は各300円。「マ・マー マカロニグラタン」シリーズには、「マカロニたっぷりグラタンセットチーズソース用」(147円)、「北海道産かぼちゃを使ったチーズクリーム用マカロニグラタンセット」(207円)を追加。「から揚げ粉シリーズ」では、「たつ田揚げ粉まぶしタイプ」(141円)を復活発売する。※価格はすべて税別価格
2015年08月23日EV Group(EVG)は、酸化膜を介さず導電性を持たせた常温直接接合を可能にする高真空ウェハ接合装置「EVG580 ComBond」を発表した。シリコン基板上に、異なる特性をもったIII-V化合物半導体材料を組み合わせて電子デバイスを製造すると、より高いキャリア移動度によりデバイス性能を向上させることができる。また、シリコンを通して発光させることによって、光インターコネクトとルータを同時に可能するなど、新しい機能を実現することができる。しかし、従来のエピタキシャル成長プロセスによって異なる特性をもったIII-V化合物半導体材料を組み合わせると、格子定数および熱膨張係数(CTE)の違いにより、結晶の転移欠陥を発生させ、デバイス性能を低下させることになる。このため、各半導体材料をそれぞれ最適な成長基板上に成長させ、その後ウェハ接合により組み合わせることによって、製造上の課題を軽減している。特に、常温直接接合は、CTEミスマッチによりさらに熱応力が発生する高温アニール工程の必要性がなくなることがメリットとされている。しかし、常温直接接合の課題の1つとして、接合界面の厚みと均一性の厳密な制御が維持できないことがある。これには、パーティクル汚染と自然酸化膜の効果的な除去も含まれる。これらは、接合された材料間に、十分な接合強度と導電性を持たせるために必要不可欠となっている。同装置は、これらの課題に対応することができる。具体的には、プラットフォームにシームレスに統合された専用のComBond活性化モジュール(CAM)により、ウェットケミカルエッチングの代わりに、エネルギー粒子を基板表面に照射することで、汚染および酸化膜のない接合界面を実現できる。また、高真空プロセス環境での動作および接合時に、前処理されたウェハの再酸化を防止する。この他、最大5つのモジュールで構成でき、R&DおよびHVMアプリケーションの両方をサポートする並列処理が可能なのに加え、8インチ(200mm)までのウェハサイズに対応するとしている。
2014年11月25日江崎グリコは、22日に常温で食べても“ひんやり”とした味わいの「冷え冷えコロン」を、6月12日に「ポッキー<ミント>」を全国で新発売する。「冷え冷えコロン」は、クリームに冷涼感のある甘味料キシリトールを配合。常温で食べてもひんやり感じることができるという。「クッキー&バニラ」と「塩バニラ」の2種類。8月末までの販売となる。価格はオープン。「ポッキー<ミント>」は、チョコレートにメントールを配合し、すっきりした清涼感のある味わいに仕上げた。ほのかなミント風味とほどよい塩味の、「夏ならではのポッキー」となる。8月末までの販売。価格はオープン。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月17日株式会社ベンチャーバンクは、災害時におけるビタミン不足や野菜不足などの問題を解消するため、常温3年間の長期保存を可能にした「水でおいしい備蓄野菜」を開発した。使用時に水に戻すだけでシャキシャキの野菜になるという。2012年3月16日より販売がスタートした。同社では、東日本大震災でのボランティア派遣等を行い、被災地での「野菜が食べたい」「食感のあるモノが食べたい」等の声を受け、3年間常温保存可能な「水でおいしい備蓄野菜」を商品化した。災害時の食事はアルファ米や乾パンなどが中心となり、野菜不足からくるビタミン欠乏症が問題になっているという。今までの野菜を乾燥させる方法としてフリーズドライ製法などがあったが、風味や食感が落ちたり、野菜のビタミンが壊れてしまうことが問題だった。「水でおいしい備蓄野菜」は、特許製法(特許第3816481)である「低温蒸気加熱減圧乾燥加工法」を採用。高熱を加えず野菜を乾燥させ、食感と栄養価を維持することに成功したという。「水でおいしい備蓄野菜」は、栄養価の高いダイコン、タマネギ、ニンジン、ヤーコン、ブロッコリー、トマトを使用。1日の野菜摂取目標量とされる、350gの約1/3を摂取可能だという。使い方も簡単で、アルミ袋(外袋)に水を入れるだけ。約15分でシャキシャキの食感の野菜になる。フォークも付き、チャック式スタンディング型アルミ袋なので食器も不要とのこと。製造日より3年常温で保存可能。価格は315円。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月27日