暖かい季節になると、食中毒のリスクが高まります。食中毒と聞くと、肉や魚、野菜などを適切に保存や調理しないことで、菌が繁殖して起きるイメージがありますよね。しかし、トイレから菌を持ち込んで食中毒を起こす事例も起きているようです。生活協同組合おおさかパルコープ(以下、コープ)のウェブサイトでは、トイレから菌を持ち込まないための対策を説明しています。トイレから菌を持ち込まないためには?トイレにはさまざまな菌やウイルスが存在します。中でも厄介なのは、大腸菌。汚染された手で食材や調理器具を触り、食中毒を起こすと激しい腹痛や下痢、発熱などの症状が現れることがあるそうです。コープのウェブサイトによると、お尻を拭く時にトイレットペーパーを36枚重ねてようやく手から大腸菌が検出されなくなるのだとか。しかし、1回拭くのに36枚も重ねて使っていたら、不経済なだけでなく、トイレを詰まらせる恐れもあり、現実的ではありません。大腸菌やウイルスを持ち込まないための対策については、以下のように記載されています。人の糞便中には10~1000億個の細菌が存在します。また、代表的な菌である大腸菌の大きさは最大でも4マイクロメートル(1mmの250分の1)なので、トイレットペーパーを貫通してしまいます。トイレの後は必ず手洗い、消毒をしましょう。生活協同組合おおさかパルコープーより引用トイレの後は、しっかりと手洗いと消毒をするのがいいとのこと。当たり前のことに思えるかもしれませんが、急いでいる時には、手洗いにあまり時間を掛けなかったり、流水だけでサッと済ませたりすることもありますよね。食中毒を防ぐためにも、手洗い石鹸と消毒液を使い、意識してしっかりと手を殺菌しましょう。[文・構成/grape編集部]
2024年07月22日2024年7月現在、全国各地で厳しい暑さが続いています。夏になるとより一層の注意が必要になるのが、食中毒。夏の時期は気温が高いため、食中毒の原因となる細菌が増殖しやすくなるといわれています。食中毒の症状は、腹痛や下痢、おう吐、発熱などさまざま。夏を楽しく快適に過ごすためにも、しっかりと予防したいですよね。厚生労働省は、ウェブサイトにて、家庭で食材を保存する際の注意点を解説していました。食中毒を防ぐための、保存の際のポイントとは?厚生労働省は、食中毒を防ぐための家庭でできる食品の保存方法として、以下の4つを挙げています。◆冷蔵や冷凍の必要な食品は、持ち帰ったら、すぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れましょう。◆冷蔵庫や冷凍庫の詰めすぎに注意しましょう。めやすは、冷蔵庫や冷凍庫の7割程度です。◆冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫は-15℃以下に維持することがめやすです。◆肉や魚等は、ビニール袋や容器に入れ、冷蔵庫の中の他の食品に肉汁等がかからないようにしましょう。厚生労働省ーより引用食品を持ち帰ったら、すぐに冷蔵庫や冷凍庫へ食品には、保存の際に冷蔵や冷凍が必要な場合、そうでないパターンがあります。前者である場合は、持ち帰ったらすぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れるようにしましょう。冷蔵庫や冷凍庫の詰めすぎに注意食品を冷蔵庫や冷凍庫に保存する際、詰めすぎには注意が必要です。厚生労働省は、冷蔵庫、冷凍庫ともに7割程度を目安としています。冷蔵庫と冷凍庫の温度管理に注意食品を冷蔵庫や冷凍庫に入れる際に注意するのは、詰め方だけではありません。室内の温度管理にも注意が必要。冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫はマイナス15℃以下に維持するようにしましょう。肉や魚などは、ビニール袋や容器へ冷蔵庫や冷凍庫に肉や魚などを入れる際は、ビニール袋や容器に入れるようにしましょう。また、冷蔵庫の中の他の食品に肉汁などがかからないように注意してください。※写真はイメージ厚生労働省が呼びかけた4点の食中毒防止策は、どれも知っていれば簡単に実践できるものばかり。食品を保存する際、厚生労働省の呼びかけを思い出して、食中毒の防止に努めましょう。[文・構成/grape編集部]
2024年07月16日蒸し暑い日が続く、2024年7月現在。気温が高く汗をかきやすい季節には、水分補給が欠かせません。冷たい飲み物やスポーツ飲料を作り置きしている人も多いでしょう。しかし、飲み物を入れる容器に注意しないと、食中毒を引き起こす危険があると、東京都墨田区(以下、墨田区)のウェブサイトが説明しています。墨田区が『金属製の容器』の使用に注意喚起墨田区のウェブサイトは、やかんや水筒など、古くなった金属製の容器を使用し、食中毒が発生したことを報告しています。炭酸飲料、乳酸菌飲料、果汁飲料、スポーツ飲料などの『酸性飲料』を古くなった金属製の容器に長時間保管していると、酸性の飲み物と反応し、金属が溶けだすことがあるのだとか。金属が溶け出した飲み物を飲むと、頭痛やめまい、吐き気などの症状が現れることがあるそうです。金属の溶け出しによる食中毒を防ぐための注意点は、次のように記載されています。・食品が接触する容器の内部にサビやキズがないか確認すること・酸性の飲み物(炭酸飲料、乳酸菌飲料、果汁飲料、スポーツ飲料など)を長時間、金属製の容器に保管しないこと・古くなった容器は、定期的に新しいものに交換すること・取り扱う食品の表示及び注意喚起を確認し、使用すること墨田区ーより引用やかんや水筒などの金属製の容器を使用する際には、内部にサビや傷がないか確認し、『酸性飲料』を長時間入れたままにしないようにしてください。また、事故を防ぐためにも、やかんや水筒は、定期的に買い替えましょう。ただし、スポーツ飲料などに対応している商品もあるので、分からない場合はメーカーに問い合わせてみてください。毎日使う人も多い、やかんや水筒に思わぬ危険が潜んでいると思うとゾッとしますよね。せっかくの水分補給で事故を起こしてしまわぬよう、正しく安全に使いましょう。[文・構成/grape編集部]
2024年07月15日決して珍しくない症状であるにもかかわらず、最悪のケースは命に関わる、食中毒。傷んだ飲食物をうっかり口にしてしまい、激しい腹痛や吐き気といった症状に見舞われるケースが大半です。『もう1つのよくある原因』として挙げられるのが、誤飲や誤食。食べ物と勘違いをして、危険なものを口に含んでしまう人もいます。神奈川県が『食中毒にまつわる注意喚起』2024年6月下旬、神奈川県は有毒植物の誤食による食中毒が発生したことをウェブサイトで告知。自然が豊かな地域である、神奈川県足柄上郡山北町にて、男性1名が河川敷で採取した植物を食べたところ、口腔や口唇のしびれを発症したといいます。幸い、男性は無事に退院し、大事にはいたりませんでした。しかし、状況によっては症状が重かった可能性もあるでしょう。その後の調査の結果、男性が誤食したのは、有毒植物であるテンナンショウ属の果実と判明。男性は、緑色の状態の果実を口にしたことが分かりました。テンナンショウ属の果実熟して赤色になったテンナンショウ属の果実テンナンショウ属の誤食による食中毒は、以前から全国で報告されています。熟すと赤色になり、目立つことから、幼い子供が誤食したケースも少なくありません。厚生労働省は「『子供の頃に間違って食べて酷い目に遭った』という話はよく耳にするため、実際の中毒事故は相当数あるものと思われる」と述べています。今回の件を受け、神奈川県はテンナンショウ属について、このように情報を発信しました。・北海道から沖縄まで全国的に分布し、約30種以上と種類が多く、代表的な種としてマムシグサ、マイヅルテンナンショウなどがある。・多年草で、地上部は普通葉を1-2枚つけ、地下部には扁球形の地下茎がある。・果実をつける初夏から秋にかけての誤食による事故が多い。・摂食後30分以内の短い潜伏期間の後に発症する。口唇、口内のしびれ、腫れなどのほか、腎臓にシュウ酸カルシウムが沈着して腎機能を障害することもある。・誤食事例の多くは未熟の果実をトウモロコシと間違えて食べたことにより発生している、そのほかにもタラノキの芽と間違えた事例もある。神奈川県ホームページーより引用神奈川県の呼びかけはSNSでも話題になり、ネットからは「そんなに危険とは初めて知った」や「よく見るやつだ!子供にも注意をしておこう」といった声が上がっています。ほかの食べ物と勘違いし、有毒植物を口にしてしまうケースは後を絶ちません。覚えておきたいのは、『確実に食用と判断できないものは食べない』という点です。野草だけではなく、他人からもらったものも同様。安全性に少しでも不安がある場合は、食べるのをやめたほうがよさそうです。もしうっかり口にしてしまった場合は、速やかに医療機関を受診するようにしてくださいね。[文・構成/grape編集部]
2024年07月13日各地で猛暑日を観測している、2024年7月現在。夏になると、細菌による食中毒が発生しやすくなります。職場や学校に持っていくお弁当箱に保冷剤を入れて、温度を上げないように気を使う人も多いでしょう。しかし、たまには作り立てのようなホカホカな料理を食べたくなりますよね。調理用品などを販売するサーモス株式会社(以下、サーモス)のウェブサイトでは、夏にスープジャーや保温弁当箱を使用する際の注意点を説明しています。夏のスープジャーや保温弁当箱、使用の注意点とは気温が高くなる夏は、食品の温度管理が大切になります。お弁当を作る際にも、食材を冷ましてから詰めないといけません。そのため、夏の時期にスープジャーや保温弁当箱を使うのに抵抗を感じる人もいるでしょう。しかし、サーモスのウェブサイトによると、以下の点に気を付ければ、夏でもスープジャーや保温弁当箱は使えるとのことです。スープジャー●保温するときは、熱湯で予熱する●スープなど中に入れる食品は熱々を入れる●スープジャーには満量入れる(量が少ないと冷めやすくなります)●6時間以内に一度に食べきるサーモス株式会社ーより引用保温する時に熱湯で予熱し、なるべく熱々の食品を入れてください。スープジャーには、適量を入れ、入れすぎには注意が必要です。なお、温度が下がってしまわぬよう、6時間以内に食べきるようにしましょう。保温弁当箱●ごはんは炊きたてのものを入れる。またはごはん容器ごと電子レンジで熱々に加熱してから保温する。●おかずはしっかり冷ます●おかずの水気は少なくする●おかず容器の上に保冷剤を載せる●6時間以内に一度に食べきる●車の中など高温になるところには放置しないサーモス株式会社ーより引用ご飯は炊きたてのものか、電子レンジで熱々に加熱したものを入れましょう。おかずはしっかりと冷まし、水気を切ってください。また、おかず容器の上には保冷剤をのせて、温度が上がらないようにするのがよいといいます。スープジャーと同様に、6時間以内に食べきり、車の中など、高温になるところには放置しないよう、注意しましょう。ただし、夏の時期にスープジャーや保温弁当箱を使用できるのは、熱い食品が6時間経っても、細菌が繁殖しやすい20~45℃まで温度が下がらないのが条件です。スープジャーや保温弁当箱の保温機能は商品によって異なる場合があるので、メーカーに確認してから使用してください。夏でも熱々の料理が食べられるのは、嬉しいですよね。サーモスが教える注意点に気を付けながら、スープジャーや保温弁当箱を活用して、おいしい食事を楽しみましょう。[文・構成/grape編集部]
2024年07月13日通勤、通学時や、お出かけ時に持ち歩くことの多いお弁当。暑い季節に気になるのが食材の傷みによる食中毒です。安全にお弁当を食べるにはどうすればいいのか、保管方法はどうしたらいいのか、心配になる人も多いでしょう。農林水産省は食中毒予防の大原則として『付けない』『増やさない』『やっつける』を提唱しています。安全にお弁当を楽しむために知っておきたいポイントを詳しく紹介します。食中毒予防その1お弁当を作る前に『付けない』食中毒予防の1つめは、お弁当を作る前に菌を『付けない』ことです。普段、当たり前に行っていることでも見落としていることがあるかもしれません。チェックも兼ねて確認してみましょう。手をしっかり洗う調理前はもちろん、調理中に生の肉や魚、卵を触った時、トイレに行った際にはしっかり手を洗いましょう。手や指に傷がある場合は、調理用の手袋を使用して手を覆いましょう。お弁当箱は清潔なものを使用する洗う時はゴムパッキンを外し、泡スプレータイプの洗剤やスポンジを使用して隅々まで洗いましょう。洗った後は十分に乾かすのがベストですが、洗った直後にお弁当箱を使用する場合は、清潔な布巾で水滴をしっかり拭き取りましょう。調理用具は清潔なものを使用する洗剤できれいに洗い、しっかり乾かしたもので調理しましょう。盛り付ける時には清潔な菜箸や使い捨ての手袋を使いましょう。食材を洗う野菜や果物、魚介類は流水でよく洗いましょう。ただし、肉は食中毒菌がシンクに飛び散るため、洗ってはいけません。盛り付けるカップにも注意シリコン製のカップはお弁当箱と同様に清潔にしましょう。梅雨時期と夏場は使い捨てのカップを使うようにしましょう。食中毒予防その2お弁当を作る時に『やっつける』次に、菌を『やっつける』対策です。農林水産省の公式サイトでは、おかずを作る際の注意点として以下のように説明しています。おかずは、しっかり中心部まで加熱することが大事です。清潔な調理用温度計を用いて確認することをおすすめします。農林水産省ーより引用卵焼きやゆで卵などは半熟ではなく完全に固まるまで加熱してください。火を通さなくても食べられるハムやカマボコなども加熱してからお弁当に入れたほうがよいそうです。さらに、公式サイトでは食中毒の原因となる微生物が死滅する時間と中心温度の目安を紹介しています。菌が死滅する中心温度と時間の目安・ノロウイルス…85〜90℃で90秒以上加熱・腸管出血性大腸菌、カンピロバクター、サルモネラ族菌…75℃で60秒以上加熱・リステリア…65℃で数分加熱菌を死滅させる時間と温度の目安を覚えておくと、安心材料の1つになります。食中毒予防その3お弁当を詰める時に『増やさない』最後は、菌を『増やさない』対策です。農林水産省の公式サイトでは、4つの方法が紹介されています。水分が出ないようにする水分が多いと、細菌が増えやすくなります。食品からの水漏れを防ぐため、仕切りや盛り付けカップを使用しましょう。生野菜や果物はよく洗い、水気を切ってからお弁当に詰めましょう。揚げ物や焼き物など、もともと水分の少ないおかずを詰めるのも効果的です。冷やしてから詰めるご飯やおかずが温かいうちに詰めてしまうと、傷みの原因になってしまいます。しっかりと冷ましてから詰めましょう。作り置きは再加熱するお弁当の安全のためには当日調理が基本です。やむをえず前日に調理したものや昨晩の残りを詰める際は、必ず再加熱してください。涼しいところで保存する作ったお弁当を保存する場合は、冷蔵庫や涼しい場所がベストです。長時間持ち歩く場合は、保冷剤や保冷バッグを使用しましょう。通勤通学時に限らず、ピクニックやレジャーなどお弁当を持って出かけることもあるでしょう。そんな時は食中毒予防をしっかりとして、安全でおいしいお弁当を楽しみましょう。[文・構成/grape編集部]
2024年07月12日「焼く・蒸す・煮るに次ぐ第4の調理法」などといわれ、注目が集まっている低温調理。低温調理は簡単にいうと、低温調理器を使って、湯せんのような手法で食材を加熱する調理法です。柔らかいローストビーフが簡単に作れるなどメリットも大きく、自宅で試す人もいますが、実は注意点もあるのです。本記事では、低温調理器を開発・販売しているアイリスオーヤマ株式会社(以下、アイリスオーヤマ)に取材しました。低温調理の意外な注意点低温調理は食材をじっくりと低温で加熱する方法ですが、気を付けなければいけない点があります。アイリスオーヤマによると、「低温で調理を行うため高温による殺菌ができない」といいます。そのため、「調理方法を誤ると食中毒になるリスクを伴います」とのこと。低温調理を行うにあたり、アイリスオーヤマでは、以下のような注意喚起を行っています。●調理前に手や器具をよく洗い、衛生的に調理してください。●食材は新鮮なものを使用し、調理に使用する密封袋は毎回新しいものを使用してください。●調理時には食材に直接手で触れないでください。●調理時・保存時は、菌が繁殖する5~55°Cの温度帯は避けるようにしてください。●調理後は粗熱を取った後90分以内にお召し上がりいただくか、冷蔵保存をしてお早めにお召し上がりください。アイリスオーヤマーより引用画像提供:アイリスオーヤマ調理をするうえで殺菌はとても重要です。『内閣府 食品安全委員会』の『季刊誌 食品安全 第50号』によれば、食中毒菌などの死滅条件を以下のように挙げています。腸管出血性大腸菌 75℃ 1分カンピロバクター 75℃ 1分サルモネラ属菌 75℃ 1分リステリア 65℃ 数分ノロウイルス 85~90℃ 90秒間以上食品安全委員会ーより引用食材によっては常温で長時間放置すると、食中毒のリスクが高まります。低温調理を行う際には本記事で紹介した注意点を守るようにしましょう。[文/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]取材協力アイリスオーヤマ株式会社
2024年07月11日スーパーマーケットなどで商品を購入する際、どのような順番で回っているでしょうか。買う物が多いと、食品や日用品のコーナーなど、あちこち練り歩くこともあるかもしれません。しかし、食品、特に肉や魚といった生鮮食品を買う場合、買う順番に注意が必要なのです。厚生労働省協力のもと、夏場の買い物で気を付けるべきポイントを紹介します。冷蔵・冷凍が必要な食品は最後に買う厚生労働省は『食中毒予防のポイント』として、「食品を買う時は、買いものの最後に」という点を挙げています。短時間だからと油断は禁物。日用品などを先に買い、その後に食品を買いましょう。特に生鮮食品や冷蔵・冷凍の必要なものは、食品の中でも最後に買いましょう。例えば、生鮮食品を購入した後に、日用品を買いにほかのフロアを回ったり、別の店を訪れたりすると、その間に食品が傷む可能性があります。生鮮食品は最後に購入し、購入後はできるだけ早く家に帰りましょう。また、店内の冷蔵・冷凍ケースから肉や魚を取り出した後に、店内を長時間うろうろするのも避けるべき。冷蔵や冷凍が必要な生鮮食品をケースから取って買い物かごに入れるのは、できるだけ最後にするのも重要です。※写真はイメージ順番のほか、店選びも大事なポイントになります。「新鮮な食品や質のいい食品を取り扱っているか、衛生的か、冷蔵・冷凍ケースがしっかり冷えているかなどの点に注意してお店を選びましょう」とのことでした。購入商品を持ち帰る際のポイント購入した生鮮食品は、氷やドライアイスを利用し、保冷して持ち帰りましょう。保冷機能付きのバッグがあると便利です。商品を持ち帰る際、中から液体が漏れる可能性のある商品は、必ずポリ袋などに入れましょう。液体がエコバッグやほかの食品に付くと、そこから細菌が繁殖し、食中毒の原因になる可能性があります。ほかにも、厚生労働省は「車で買い物に行っても食品をトランクに入れないでください」と注意喚起をしています。車のトランクの中は温度が高くなるため、「買い物した商品を座席に置く余裕がなければ、助手席や後部座席の足元に置きましょう」とのこと。食中毒のリスクをできるだけ減らすためにも、生鮮食品を購入する際は、本記事で紹介したポイントに注意しましょう。[文/デジタル・コンテンツ・パブリッシング・構成/grape編集部]
2024年07月08日冷たい水にティーバッグを浸しておくだけで、気軽にアイスティーを作ることができる、水出し紅茶。気温が高い日などは、コップや水筒に入れたアイスティーを口にして、涼みたくなりますよね。水出し紅茶は、手軽さが魅力の1つ。しかし、ほかの飲食物と同様に、正しい使い方を心がけなければ、時に健康に害を及ぼす可能性もあります。『水出し紅茶』の食中毒を防ぐためには?2024年夏、国内唯一の紅茶関連業者の団体である、日本紅茶協会はウェブサイトを更新。水出し紅茶の安全な使い方について書かれた、ガイドラインを公開しました。同団体によると、紅茶独自の製法や茶葉には食中毒菌などのリスクは探知されていないとのこと。とはいえ、使用する紅茶葉や抽出液には微生物が存在するため、状況よっては数時間で微生物が増殖し、食中毒につながる可能性があるそうです。また、お湯で抽出をするよりも、水で抽出するほうが、一般的に微生物が残存しやすいといわれています。同団体は、水出し紅茶による食中毒を防ぐため、注意喚起も兼ねてガイドラインを公開。食中毒を防ぐための4つのNG事項を挙げています。①手指・容器の衛生管理:(つけない)茶葉や水・湯に問題がなくても汚れた手指、汚れた保存容器で作るのはやめましょう。せっかくの抽出液が汚染されてしまいます。⇒水出し紅茶を淹れる前によく手を洗い、清潔な容器を使用。②使用水・抽出時の温度:(増やさない)長時間の常温の水、常温下の抽出はやめましょう。微生物の増殖リスクにつながります。⇒数時間を要する場合には冷水を用いて、涼しい場所で抽出。(望ましいのは冷蔵庫)③保存環境・温度:(増やさない)常温で長時間の放置はやめましょう。微生物の増殖リスクにつながります。⇒抽出液はできる限り冷蔵庫で保存。持ち歩く場合はできるだけ冷やして。④消費時間:(増やさない)大量に作って数日間にわたり飲用するのはやめましょう。微生物の増殖リスクにつながります。⇒当日中に消費するのが原則。容器に口をつけた場合はできるかぎり速やかに飲みきる。日本紅茶協会ーより引用厚生労働省や各自治体は、食中毒予防の三原則として『微生物をつけない、増やさない、やっつける』を掲げています。もちろん、それは水出し紅茶を楽しむ上でも重要。手指と容器の衛生管理、抽出液の温度と気温、保存環境、消費時間がポイントだといいます。簡単に紅茶を飲むことができるため、日本国内でも高い人気を誇る水出し紅茶。きっとティーバッグを買いだめして、毎日のように口にしている人も多いでしょう。ガイドラインはSNS上でまたたく間に話題になり、全国の紅茶愛好者からさまざまな声が上がりました。・水出し紅茶は楽だしおいしいけど、こういう点もしっかり覚えておきたいよね。・夏は水出しアイスティーを飲む人が増えるし、これは広まるべき。・こういう情報はありがたい!手洗いもしっかりと心がけようっと。なお同団体は安全のため、パッケージに『水出し用』などの記載がある、水出しをすることも踏まえて衛生的に管理された商品の使用を推奨しています。食中毒は最悪の場合、命を落とすこともある恐ろしい症状。直接体内に入るものだからこそ、正しい消費方法を意識したいですね。[文・構成/grape編集部]
2024年07月07日梅雨の時期は、気温や湿度が上昇するため、食中毒に要注意。肉や魚はもちろん、野菜や果物などでも食中毒になるため、日頃から大半の人が気を付けていることでしょう。そんな人も、冷蔵庫に常備しているある物のチェックは、抜けているかもしれません。ふなっしーの体調不良、原因は開封済みの調味料千葉県船橋市の船橋市非公認のご当地キャラクターである、ふなっしーは、2024年6月26日にXを更新。3日間お腹を壊していたとして、注意喚起を投稿しました。ふなっしーによると、体調不良の原因と思われるのは、開封済みのめんつゆ。賞味期限内で開封し、冷蔵庫で保存をしていたそうです。しかし、開封後に日数が経ったためか、容器の中をよく確認すると、こんな異物が…。(。;゜▽゜)三日前お腹壊した原因お前か、、、賞味期限内で開封後冷蔵庫保存なっしーみんなも梅雨時気をつけてなっしなー #謎きのこ pic.twitter.com/0wIPlhmG9t — ふなっしー (@funassyi) June 26, 2024 容器を逆さにすると、まるでキノコのような物体が、コロコロと出てきたのです!明らかな異変に、ふなっしーもゾッとしたことでしょう。『謎の物体』がめんつゆに発生するのは珍しくないようで、生活協同組合コープこうべの商品検査センターは、自社のウェブサイトにある『商品Q&A』で、正体について説明をしています。めんつゆに生じた『謎の物体』を顕微鏡で確認すると、カビの菌糸の塊であることが判明したそうです。かたまりを顕微鏡で確認したところ、カビの菌糸が固まったものでした。お申し出品は開栓してから約2ヶ月が経過していたことから、開栓時に空気中のカビの胞子が容器内に入り、保管中に増殖してかたまりになったものと思われます。ストレートタイプのめんつゆは、塩分濃度が薄く、日持ちがしません。開栓後はなるべく1回で使い切ってください。残った場合は、必ずフタを閉めて、立てて冷蔵庫で保管し、2~3日以内を目安に使い切りましょう。コープこうべ 商品検査センターーより引用「調味料は長持ちする」と思いがちですが、塩分濃度が低い麺つゆは、日持ちがしないとのこと。賞味期限は、あくまでも未開封の場合なので、開封後は早めに消費しましょう。ふなっしーの投稿には、ギョッとする人が続出しています。・怖すぎてゾッとした。みんな気を付けて!・冷蔵庫の調味料をチェックしたほうがいい。・自分の家のめんつゆが心配になって、大丈夫かを確認したよ~。・こんなに菌が育つのか…やばいな。注意喚起をありがとう!食中毒を避けるため、調味料までチェックしていなかった人は、確認項目に追加したいですね。体調を崩すことなく、暑い時期を乗り切りましょう![文・構成/grape編集部]
2024年06月29日分厚い肉を焼いたり炙ったりする、ステーキ。食べると、あふれんばかりの肉汁が口一杯に広がってきます。こんな風に想像するだけで、食欲が増すでしょう。特に牛ステーキには、生の状態に近い『レア』や、しっかり焼いた『ウェルダン』など異なる焼き加減があるのが特徴です。レアステーキって食べてもいいの?東京都保健医療局は、ウェブサイトを通じて、牛肉のレアステーキを食べる時に注意するべきポイントを解説しています。・食中毒菌は、主に牛肉の表面に付着しているので、牛肉の表面と側面をしっかり焼けば、牛ステーキをレア(中が赤い状態)で食べても基本的には問題ありません。・ただし、食中毒菌は、時間とともに牛肉の表面から内部に浸透していくので、子供や高齢者など食中毒に対する抵抗力の弱い方は、中までしっかり焼いて食べましょう。東京都保健医療局ーより引用牛肉の場合、食中毒菌は、主に表面に付着しているのだとか。そのため表面と側面をしっかりと焼けば、中面が赤いレアの状態で食べても、問題ないといいます。しかし、時間の経過とともに、食中毒菌は牛肉の表面から内側へ浸透していくため、食中毒にかかるリスクはゼロではありません。特に、食中毒に対して抵抗力の弱い、子供や高齢者が食べる時は、牛肉を中面までしっかり焼くことをおすすめします。また東京都保健医療局によれば、市販のステーキの中には、柔らかくするためにスジ切りをするほか、調味液をしみ込ませたものも販売しているとのことです。それらの加工を施したステーキ肉は、食中毒菌が、肉の内部にまで入り込んでいる可能性が高く、中面までしっかり焼くといいのだとか。ラベルには『牛肉加工品』『食肉加工品』といった表示があるので、確認するようにしてください。2024年6月現在、各地で真夏日が観測されています。暑い日が続くと、食中毒の発生が多くなるので、東京都保健医療局の注意ポイントを参考にしましょう。[文・構成/grape編集部]
2024年06月28日春から夏にかけて、海水浴場などで解禁となる、潮干狩り。決められた海岸の区画で、気軽に自分の手で貝が採れるとあって、子供に体験させる親もいるでしょう。しかし、潮干狩りをする場所や採る貝によっては、細心の注意を払わなければいけません。採った貝を食べる時の注意ポイントは?東京都保健医療局は、ウェブサイトを通じて、潮干狩りをする時の注意喚起を掲載しています。・主にアサリなどの二枚貝は、海域に有毒プランクトンが発生すると、貝毒を蓄積することがあります。また、巻貝の中にはもともと毒を持つものがあります。・潮干狩りなどで二枚貝を採取するときは、事前に周辺海域の貝毒の発生状況を確認しましょう(例:インターネットで「自治体名+貝毒」と検索)。・貝毒の発生状況が確認できない海域の二枚貝や種類がよくわからない貝は、食中毒予防のため、採らない、食べないようにしましょう。東京都保健医療局ーより引用潮干狩りの定番ともいえるアサリのような二枚貝は、海に発生した有毒プランクトンによって、貝毒を蓄積してしまいます。また、もともと毒を持つ貝もあるのだとか。対策としては、潮干狩りに出かける前に、インターネットで『自治体名+貝毒』と検索すると、各地の貝毒の発生状況が分かります。もしも、検索でヒットした場合は、その場所で潮干狩りをすることを避けるようにしましょう。インターネットで検索しても、貝毒の発生状況が分からなかったり、貝の種類が判別できなかったりした時には『採らない』『食べない』ことが、食中毒の予防につながります。せっかくの潮干狩りを存分に楽しむために、東京都保健医療局の解説を参考にしてみてください。[文・構成/grape編集部]
2024年06月28日食材や食器を洗う、シンク。料理をしたり、食事後の後片付けをしたりと、自宅にいれば毎日のように使います。しかし、生ゴミを溜めてしまいがちで、常に清潔に保つのは難しいでしょう。シンクが食中毒の原因に!?東京都保健医療局は、ウェブサイトを通じて、シンクを使う時の注意ポイントを解説しています。シンクを介して食品が汚染されたことにより、食中毒が発生することがあります。例えば、生肉などの原材料等についていた食中毒原因菌が、シンクを介してサラダ用の野菜など他の食品に付いてしまうことで、食中毒となった事例があります。シンクも他の器具類と同様に、生肉や生魚などの原材料を扱ったあとは、十分に洗浄・消毒を行いましょう。そのまま食べるサラダや調理済み食品を扱う前にもシンクの衛生を十分確認しましょう。東京都保健医療局ーより引用汚れたままのシンクを使っていると、ほかの食品に、食中毒の原因となる菌が付いてしまうことも。また、東京都保健医療局によれば、飲食店や学校の給食施設のシンクが原因となり、食中毒を引き起こしたケースも報告されています。中には、従業員の手洗いが不十分だったほか、生肉と野菜の洗い場を共用していたことが、食中毒の原因だと分かりました。シンクが原因となる食中毒を防ぐためには、シンクの洗浄や消毒を心がけるといいでしょう。また、食品を直接シンクに置かないこともポイントです。暑さが増すと、食中毒が全国各地で多く発生します。シンクの使い方を見直して、食中毒の予防に努めましょう![文・構成/grape編集部]
2024年06月27日2024年6月下旬、各地で猛暑日が続いています。気温が高い日には、買った食材をすぐに冷蔵庫に入れるなど、保存に気を付けている人も多いでしょう。しかし、魚などの生ものは、低温保存するだけでなく、さまざまなことに注意しなければ、食中毒にかかってしまうリスクがあると、東京都中野区(以下、中野区)のウェブサイトが注意を呼びかけています。サンマ、サバなどの赤身魚のヒスタミン食中毒に注意してサンマ、サバ、イワシ、ブリ、マグロなどの赤身魚には、交感神経を刺激するヒスタミンの原料となるヒスチジンが、多く含まれています。これらの魚を食べてヒスタミン食中毒になると、食べた直後から1時間以内に顔や耳たぶが赤くなり、舌や唇がピリピリとしびれたり、頭痛や発熱を起こしたりすることがあります。ヒスタミン食中毒を予防するために、気を付けるべきことについて、中野区のウェブサイトでは、次のようにつづっています。・魚を購入した際は、常温に放置せず、速やかに冷蔵庫で保管するようにしましょう。・赤身魚の干物など、加工品も低温保存してください。・ヒスタミン産生菌は、魚のエラや内臓に多く存在します。魚のエラや内臓は、購入後できるだけ早く除去しましょう。・冷蔵でもヒスタミンが増えることがあります。長期間保存する場合は冷凍してください。・冷凍した魚を解凍する時は、冷蔵庫内で解凍してください。また、冷凍、解凍の繰り返しは避けてください。・鮮度が低下した恐れのある魚は食べないようにしましょう。調理時に加熱しても、ヒスタミンは分解されません。・ヒスタミンを高濃度に含む食品を口に入れたときに、くちびるや舌先にピリピリとした刺激を感じることがあります。・違和感を感じたら、食べずに処分してください。中野区ーより引用魚を購入した際は、常温で放置せず、速やかに冷蔵または冷凍で保存してください。冷凍した魚は、解凍したらその日に食べましょう。冷凍と解凍を繰り返すと、魚の鮮度が落ちて食中毒のリスクを高めてしまう恐れがあります。また、ヒスタミン産生菌は、エラや内臓に多く存在するので、購入後、できるだけ早く除去するのがよいといいます。万が一、ヒスタミン食中毒の症状である、唇や舌先のピリピリとした刺激を感じたら、食べるのをやめ、魚を処分しましょう。夏は特に、食中毒対策を心掛ける必要があります。中野区が教える食中毒を予防するためのポイントを覚えておきましょう。[文・構成/grape編集部]
2024年06月26日焼いたり、揚げたり、蒸したり、さまざまな料理に使える万能食材の、ジャガイモ。ポテトサラダやフライドポテトなど、レシピは無限大です。また、適切な環境で保存すれば長期保存が可能なので、家庭でストックしておくと便利ですよね。しかし、そんなジャガイモは、あることを知らずに食べると、食中毒に掛かってしまうリスクがあると、長崎県のウェブサイトが注意を呼び掛けています。苦みやえぐみがあるジャガイモに要注意ジャガイモから芽が出たり、皮が緑色になったりした経験はありませんか。そのようなジャガイモを見つけたら、放置してはいけません。長崎県はウェブサイトでこのようにつづっています。ジャガイモの芽(芽とその芽の根元)や、皮(特に光が当たって緑色になった部分)には、天然毒素であるソラニンやチャコニンが多く含まれているので、これらの部分を十分に取り除くことが大切です。また、家庭菜園などで作られた未熟で小さいジャガイモは、ソラニンやチャコニンを多く含んでいることもあるので、注意が必要です。長崎県ーより引用芽や皮の緑色になった部分には、天然毒素であるソラニンやチャコニンが含まれているため、しっかりと取り除いてから食べるようにしましょう。ソラニンやチャコニンを体内に摂取してしまうと、吐き気やおう吐、下痢などの症状が現れることがあります。毒素による食中毒を予防するには、以下のようなことを気を付けてください。・イモに光(日光、蛍光灯)があたると増える⇒ポイント①イモに光を当てない・未熟なイモでは、濃度が高いことがある⇒ポイント②イモは大きく育て、熟してから収穫する・イモを傷つけると増える⇒ポイント③収穫、保管時にイモを傷つけない・芽とその周辺や緑色の部分では、濃度が高い⇒ポイント④芽とその周辺や緑色の部分は除く・皮では、内側の部分より濃度が高い⇒ポイント⑤皮はできるだけむく・濃度が高いとイモが苦くなる⇒ポイント⑥苦味やえぐみのあるイモは食べない長崎県ーより引用ジャガイモは、適切な環境で管理していれば、常温保存が可能です。しかし、日光や蛍光灯が当たる場所に置いたり、傷付いたりすると、毒素が増えてしまう恐れがあります。もし、ジャガイモに芽や変色が見られた場合は、少し深めにえぐったり、むいたりして、完全に取り切るのが大事だといいます。万が一、ジャガイモを食べて苦みやえぐみを感じた場合は、毒素の濃度が高い可能性があるので、食べるのをやめてください。ジャガイモに含まれる毒素は、ゆででも分解されにくいので、しっかりと取り除くか、思い切って捨てるのもいいかもしれません。安全においしく食べるためにも、ジャガイモは光と傷に弱いことを覚えておきましょう。[文・構成/grape編集部]
2024年06月26日夏になれば、バーベキューやキャンプなどで、自ら生肉を焼く機会が訪れるでしょう。仲のよい友人や家族などとワイワイするのは楽しいですが、自らの健康のためにも、肉の火の通りには気を付けたいですよね。しかし、いくら気を付けていても、誤って生焼けのまま取り皿に移してしまうことがあるかもしれません。もし万が一、生焼けの肉を食べてしまった場合の対処法を、知りたくはありませんか。生焼けの肉を食べてしまったら?医療提供体制の整備などに努める、東京都保健医療局は、食品の安全に関する情報をウェブサイトで多数公開。ウェブサイトの『東京都食品安全FAQ』では、「生焼けの豚肉や鶏肉を食べてしまった場合は、どうしたらよい?」という質問が記載されています。この質問に対する東京都保健医療局の回答は、以下の通りです。生の肉には食中毒菌がついていることがあるため、生焼けの豚肉、鶏肉を食べた場合、食中毒になる可能性があります。食べたあと、腹痛、下痢、発熱等の症状が出るようでしたら、すぐに医療機関を受診してください。肉が原因となる食中毒は、おおむね食べてから7日以内に症状が出ます。このため、食後7日後まで体調に変化がないようであれば、あまり心配する必要はありません。東京都保健医療局ーより引用生の肉には、食中毒菌が付着している可能性があり、生焼けの豚肉、鶏肉を食べてしまうと、食中毒のリスクがあります。そのため、食べた後に腹痛や下痢、発熱などの症状が出た場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。食中毒は、食べ物を食べてから約7日以内に症状が出るといわれています。わずかでも体調の変化を感じたら、無理に我慢せず、すぐに食中毒を疑ってください。一方で、7日以上経っても体調に変化がなければ、そこまで食中毒の心配をする必要はないそうです。完全な生肉でなくとも、加熱不十分な生焼け肉を食べると、食中毒のリスクは十分に高まります。自分で肉を焼く時は、中までしっかり火が通っているかどうか、確認しましょう。[文・構成/grape編集部]
2024年06月21日気温が高くなってきた、2024年6月現在。夏が近付くにつれて、気を付けなくてはいけないのは、食べ物の保存でしょう。料理を作り置きする際には、適切に保存をしなければ、食中毒を起こす可能性があると、東京都墨田区(以下、墨田区)のウェブサイトが注意を呼び掛けています。セレウス菌の食中毒に気を付けて!チャーハンやピラフ、オムライス、ドライカレー、スパゲティなどは、子供から大人まで幅広い世代に愛されている料理でしょう。しかし、米や小麦などの穀類は、土壌に接する機会が多く、セレウス菌が付着している可能性があるといいます。ほかの食中毒菌に比べると家庭での発生は少ないものの、セレウス菌による食中毒を発症すると、吐き気やおう吐などの症状が現れるので、注意が必要です。そこで、墨田区は、菌を取り込まないための、3つのポイントを挙げています。・調理したら、速やかに食べましょう。・加熱調理した食品を冷ます時は小分けにして、すばやく冷ましましょう。・加熱調理した食品を保存する時は、10℃以下または55℃以上にしましょう。室温放置は絶対にいけません。墨田区ーより引用調理した料理は、その日に食べきるのが理想です。万が一、余ってしまった時には、粗熱を取ってから、10℃以下で保存するか、保温室がある場合は、55℃以上で保存しましょう。調理後の料理をそのまま室温放置してしまうと、菌を増殖させてしまうので、絶対にしないでください。夏は特に、食中毒対策を心掛ける必要があります。墨田区が教える3つのポイントを覚えておきましょう。[文・構成/grape編集部]
2024年06月19日レジ袋の有料化が進み、買い物をする際にエコバッグを持ち歩く人も多いでしょう。エコバッグは、何度も使いまわせるので、非常に便利なアイテムですよね。しかし、エコバッグに付着した汚れにより、食中毒を起こす可能性があると、大阪府八尾市(以下、八尾市)のウェブサイトが注意を呼び掛けています。エコバッグの汚れを放置しないで!エコバッグには、知らぬ間に肉や魚の汁、野菜の土などが付着していることがあり、汚れをそのまま放置すると、細菌が繁殖する恐れがあるといいます。また、これらの細菌がほかの食品に付着すると、食中毒のリスクが高まるそうです。そこで、八尾市は、エコバッグを衛生的に使うための、5つのポイントを挙げています。1)エコバッグは定期的に洗いましょう。2)肉、魚、野菜はポリ袋に入れましょう。3)肉、魚、冷蔵・冷凍食品などの冷たいものは、まとめて入れて、温かいものと、密着しないように入れましょう。4)食品と日用品を入れるエコバッグを区別しましょう。5)食品を入れたエコバッグの持ち運びは、短時間にしましょう。八尾市ーより引用エコバッグには、細菌が付着している可能性があるため、定期的に洗うとよいといいます。取扱表示に従い、洗濯をするようにしましょう。肉や魚、野菜などの汚れが出やすい食材に関しては、個別でポリ袋に入れておくと安心です。温度変化に弱い食材は、温かいものと密着させないように、入れ方にも気を付けましょう。温かい季節は特に、食中毒対策をしていきたいですよね。八尾市が教える5つのポイントを覚えておきましょう。[文・構成/grape編集部]
2024年06月14日肉をまとめて買って冷凍しておけば、腐らせずに数カ月保存することができます。下味をしていれば、解凍せずにそのまま揚げて、から揚げを作ることもできるので便利ですよね。しかし、冷凍肉でも調理方法を誤ると食中毒を起こす恐れがあると、東京都保険医療局が注意を呼び掛けています。冷凍肉の食中毒に、注意喚起鶏肉や内臓肉などには、細菌のカンピロバクターが付着しており、加熱不十分の状態で食べるのは、大変危険です。カンピロバクターは、しっかりと加熱すれば死滅しますが、冷凍肉ならではの落とし穴があるといいます。以下では、冷凍の鶏肉を使った、から揚げとバーベキューの加熱方法について見てみましょう。から揚げ家庭では、下味をつけて冷凍してある鶏肉をすぐに揚げることもあるでしょう。冷蔵状態から加熱した場合と冷凍したものを加熱した場合では、外側の見た目が同じでも、中心の火の通り具合がかなり違います。冷凍のものを揚げる時には、低い温度からじっくりあげるようにしてください。東京都保険医療局ーより引用冷凍の鶏肉は、冷蔵の鶏肉よりも、火が通るのが遅くなるといいます。表面がきつね色で、しっかり焼けているように見えても、食べたら生焼けだったということも少なくありません。そのため、冷凍の鶏肉を揚げる際には、低温でじっくり揚げるようにしてください。また、揚げた鶏肉が生焼けではないか、切って確かめるようにしましょう。バーベキュー冷蔵してあった肉を焼く場合でも、中心部まで十分温度があがるまでには15分程度の時間はかかるようです。冷凍のものでは、20分程度かけても火が通らないこともあります。また、強い火であぶる場合は、外側は焼けているように見えても、中心は生のこともあります。屋外で行うバーベキューは、火の加減が難しいものですが、あまり強い火であぶらず、中まで火が通ったことを確認して食べましょう。東京都保険医療局ーより引用バーベキューをする際に、冷凍の鶏肉を使う人も多いでしょう。炭火やガスグリルで焼く場合、冷蔵の鶏肉は15分程度で焼きあがるのに対して、冷凍の鶏肉では、20分程度火にかけても中まで火が通らないことがあるといいます。表面が焼けていても、中まで火が通っているか、切って確認してから食べるようにしましょう。冷凍の鶏肉の調理に慣れていない人が、冷蔵の鶏肉と同じ感覚で調理してしまうと、カンピロバクターが死滅していない生焼けの状態になることがあります。冷凍の鶏肉は、冷蔵の鶏肉より火の通りが遅いことや、中心まで焼けているか切って確かめることを覚えておきましょう。[文・構成/grape編集部]
2024年06月13日家庭料理の定番といえば、カレーライスを思い浮かべる人も多いでしょう。カレーを一度にたくさん作っておけば、忙しい日にすぐに食べられて便利ですよね。しかし、カレーの作り置きが原因で、食中毒を起こす危険性があると、エスビー食品株式会社(以下、エスビー食品)のウェブサイトが説明しています。カレーの作り置きは、食中毒の恐れ「2日目のカレーは深みが増しておいしい」といわれます。しかし、保存方法を誤ると、細菌が繁殖して、食中毒になってしまう恐れがあるそうです。エスビー食品は、作り置きしたカレーの保存方法について、次のように説明しています。カレーを作った後に鍋のまま室温で保存すると、ウェルシュ菌などの細菌が増殖して食中毒につながるおそれがあります。作ったカレーはなるべくお早めに食べ切ってください。作り置きする場合は、底の浅い容器に小分けし、粗熱をとってから冷蔵庫で保存してください。(冷凍保存もできますが、おいしさを損なう場合もあり、注意が必要です。冷凍保存については以下の関連ページで詳しくご紹介しています。)保存した食品を召し上がる際は、中心部まで十分に加熱してからお召し上がりください。エスビー食品株式会社ーより引用カレーを鍋に入れたまま、室温で保存してしまうと、ウェルシュ菌が繁殖してしまい、食中毒を起こす可能性があるのだとか。そのため、調理したカレーは、その日に食べきるのが基本だといいます。万が一、カレーが余ってしまったら、荒熱をとった上で、底の浅い容器に小分けして、冷蔵保存してください。また、冷蔵庫で保存しておいたカレーを食べる際には、グツグツとするまで十分に加熱して、殺菌してから食べましょう。[文・構成/grape編集部]
2024年06月13日これから、ジメジメする梅雨&暑い夏の季節に突入。自炊する人もそうでない人も「食中毒が心配…」という人は多いのではないでしょうか。今回は、健康やエコに関心が高いanan Beauty+ clubのメンバー約100人に「食中毒」をテーマにアンケートを実施。女性たちが、実際に行っている対策について教えてもらいました。女性たち約100人に「食中毒」について大調査!©市岡彩香※anan Beauty+ club…美容・健康・エコ好きな女性たち約100名が集まるanan Beauty+の読者組織。まずは、anan Beauty+ clubの女性たちに「食中毒予防のためにしていること」について質問したところ「手洗い」と「食品の保存方法」と回答した人が最も多い結果に。その他の回答には「食材はしっかり火を通す」「お弁当作りに気をつけている」というコメントが挙がりました。これからの季節は、湿気や暑さが原因で食材が傷みやすいですから、いつもより注意している人が多いようです。続いて、どのように食中毒予防をしているのかについても具体的に教えてもらいました。食材は常温で放置しない「夏はどんなものでも冷蔵庫に保存。食べられなければ冷凍。常温保存はほとんどしない」(40歳・専門職)「特に夏場は冷蔵庫にすぐ入れます」(33歳・フリーランス)「なるべく直前の調理を心がける。早めに作って室温で放置はこわい」(40歳・主婦)筆者は、夏場にカフェで売られていたジャムを購入してリビングのテーブルに放置してしまい、数日でカビてしまったことがあります。保存料が入っていなかったかもしれませんが、食べるのを楽しみにしていたのでショックでした…。食材の賞味期限が過ぎていなくても、冷蔵庫や冷凍庫に入れておくほうが安心できそうです。パンは野菜室で保管「食パンはすぐにカビが生えるので夏場は野菜室で保管している」(44歳・主婦)パンって冷蔵庫で保存すると堅くなってしまったり、乾燥してしまいやすいですから難しいですよね。野菜室なら通常の冷蔵室よりも温度が高いから大丈夫なのかも? 冷蔵庫で保存するなら、容器や袋に入れて、しっかりと密閉しておくことをおすすめします。調理グッズは煮沸消毒する「布巾、保存容器の煮沸は欠かさずします。夏場は、食材にしっかり火を入れることも大切」(40歳・経営者)食材だけにとどまらず、キッチン周りの調理グッズに関しても気をつけている人多数。布巾や保存容器にも、食中毒の原因となる菌が潜んでいる可能性があるようです。面倒ですが、食中毒になってしまう方が大ごと…。煮沸消毒はできればやっておいた方がいいでしょう。Q. お弁当を作るとき、傷まないようにしている工夫を教えて!©aomas/Adobe Stock続いて「お弁当を作るとき、傷まないようにしている工夫」について教えてもらいました。「ごはんに乾燥わかめや鰹節、梅干しなどを入れると腐りにくい。冷めてからご飯に蓋をする、抗菌シートを敷く工夫も大事」(40歳・専門職)「抗菌シートをつけて、保冷剤を必ずつけるようにしています。ただ会社や幼稚園は室内は涼しいので持って行くときに傷まなければ、そこまで心配しなくても大丈夫かなと思ったりもしています」(38歳・主婦)「梅干しを入れる、抗菌シートをのせる、凍らせた果物やゼリーを保冷剤代わりに入れる、生野菜は入れない、完全に冷めてから蓋をする」(44歳・主婦)「保冷バッグと保冷剤。具材は必ず冷ましてから詰める」(40歳・主婦)「抗菌シート」「梅干しを入れる」「食材を冷ましてから詰める、蓋をする」という回答が多く集まりました。抗菌シートは100均でも売られているため気軽に購入できます。食材が冷めてからお弁当箱に入れるのも大事ですよね。筆者は朝に急いでいて、食材があたたかいまま蓋をしてしまったことが何度もあります。反省…。Q. 食中毒にならなくても「これはマズイ」と思ったエピソードがあったら教えて!最後に「食中毒にならなくても『これはマズイ』と思ったエピソードがあったら教えてください」と質問。「酢の物の作り置きでも夏場は2日ぐらいが限界かなと思っているので早めに処分します」(38歳・主婦)「鶏肉をレシピ通りに加熱したのに火が通っていなかった。加熱時間は多めにして中まで火が通っているか、必ずチェックしないといけないと思った」(40歳・主婦)「開封済みのジャムを冷蔵庫に入れっぱなしにしていて久しぶりに蓋を開けたらカビが生えていた」(44歳・主婦)「家の麦茶はすぐダメになる印象。子どもが持って帰ってきた常温タイプの麦茶が微妙に臭くて、水筒を保冷タイプに変更した」(40歳・経営者)「ゴミの日だけ生ゴミの三角コーナーを洗ってたらぬめりが大変なことになっていた」(40歳・専門職)失敗エピソード、でてくるでてくる! 自炊を頻繁にする人は特に、失敗してしまった経験がある人多数。冷蔵庫に入れていてもカビてしまうケースがあるため、食中毒予防のためには、食べる前の確認も重要事項のようです。食べ物だけでなく、麦茶などの手作りの飲み物も要注意。常温で保存したことで悪くなってしまった人もいるので、飲み物に関しても衛生面を気をつけた方がよさそうです。梅雨から夏にかけては特に注意©mimimi3/Adobe Stockいかがでしたか。「これくらいなら大丈夫かな」と食材や調理グッズの保存方法を適当にしてしまうと、危険信号なのかも。自炊をする人、お弁当を作る習慣があるという人こそ、今回の女性たちのコメントをぜひ参考にしてみてください。文・市岡彩香
2024年06月12日暖かい季節になると、細菌による食中毒が発生しやすくなります。そのため、職場や学校、ピクニックに持参するお弁当で気を使う人も多いでしょう。食中毒対策で役立つのは、保冷剤です。保冷バッグに入れておくと、食品の腐敗を防いでくれるので便利ですよね。保冷剤を製造販売する、株式会社トライ・カンパニーのウェブサイトでは、保冷剤の冷却効果を高めるコツを説明しています。保冷剤を置く位置は上?下?弁当に保冷剤を入れる際に、『弁当箱の上』か『弁当箱の下』かで迷ったことはありませんか。株式会社トライ・カンパニーは、保冷剤の使用方法について、このように説明しています。・凍結させてご使用ください。・袋や箱に入った製品の上下や側面に保冷材を置いて下さい。※冷気は上から下へ下がる為、上に置いていただくとより効果的です。株式会社トライ・カンパニーーより引用保冷剤は、弁当箱の上に置くとより効果的だそうです。※写真はイメージ暖かい空気は上に向かって流れるのに対し、冷たい空気は下に向かって流れます。保冷剤を弁当箱の下に置いてしまうと、上に溜まった暖かい空気が冷えるまで、時間が掛かってしまうのだとか。早く冷やすためには、弁当箱の上に保冷剤を置くようにしましょう![文・構成/grape編集部]
2024年06月10日暖かい季節になると、自然を楽しむレジャーを満喫する人も多いでしょう。しかし、楽しい時間を過ごすためには、安全対策を忘れずに行う必要があります。特に、生肉を扱うバーベキューでは、食に関する誤った認識によって、食中毒を起こす可能性があると、農林水産省のXアカウントが注意を呼びかけました。農林水産省、バーベキューに関する注意喚起生肉は、新鮮かどうかに関わらず、食中毒を起こす細菌やウイルスなどを持っている可能性があります。家畜(牛、豚、鶏など)や野生鳥獣(イノシシ、鹿など)の肉や内臓には、食中毒の原因となる細菌(特に、腸管出血性大腸菌、サルモネラ、カンピロバクターなど)が付着しています。また、これらの中には、E型肝炎ウイルスなどの人の健康に悪影響を与えるウイルスや寄生虫に感染しているものがいることがわかっています。このため、新鮮かどうかに関係なく、お肉や内臓を生や加熱不十分で食べると食中毒にかかり、重症化することもあります。特に、小さい子ども、妊婦、高齢者などの抵抗力の弱い方は、生では食べないように、また、食べさせないようにしましょう。農林水産省ーより引用食中毒を発症すると、発熱やおう吐や下痢などの症状が現れるだけではなく、最悪の場合は命に関わってしまいます。農林水産省によると、肉を焼く際には「肉は十分に加熱する」「調理器具と食器は使い分ける」という点に注意してほしいといいます。飲食店やバーベキューなどで、自分で肉を焼きながら食べる場合は火加減が難しく、生焼けになることがあります。意識的に中心部まで十分加熱することを心がけましょう。また、箸やトングなどの食器や調理器具を通じて食中毒の原因となる細菌などが口に入ることがあります。生の肉をつかむ調理器具と、加熱後の食品や料理を取り分けたり、食べたりする時に使う箸は、必ず使い分けましょう。農林水産省ーより引用肉の焼き加減として、『レア気味』を好む人もいますが、自分で肉を焼いて食べる場合には、しっかりと中心部まで加熱してください。また、生肉を焼く際に使った調理器具は、加熱後の食品や皿に触れないよう、必ず別のものを使いましょう。万が一、生肉に触れた調理器具で、肉や野菜を取り分けてしまった際には、「少しの量なら大丈夫」と思わず、皿ごと廃棄してくださいね。[文・構成/grape編集部]
2024年06月06日3~7月頃は潮干狩りのシーズン。潮干狩りでは、決められた海岸の区画で、自らの手でアサリなどの貝を採る体験ができます。自分が採った貝の味は格別で、忘れがたい思い出となりそうですよね!しかし、潮干狩りでは、あるポイントに注意しないとマイナス方面の『忘れられない思い出』になってしまうかもしれません。潮干狩りの貝は食中毒に注意!北海道のウェブサイトでは、潮干狩りについての注意喚起が掲載されています。二枚貝が食べるプランクトンの中には、『有毒プランクトン』があるとのこと。『有毒プランクトン』が発生した海域で育った二枚貝は、体内に貝毒を蓄積しており、人が食べると次のような症状を引き起こすようです。貝毒による食中毒の症状は、二枚貝が蓄積している毒の種類により、2つのタイプにわかれます。(1)麻痺性貝毒食後30分ほどで口唇、舌、顔面のしびれが生じ、しびれが四肢末端に広がるとともに麻痺に変わっていきます。重症の場合は運動失調を起こし、呼吸麻痺で死亡することがあります。(2)下痢性貝毒食後30分から数時間で水様下痢や嘔吐、吐き気、腹痛など消化器系の症状を生じます。通常は3日以内に回復します。北海道のホームページーより引用ホタテ、ホッキ、カキ、アサリなどの二枚貝は、どれも貝毒を蓄積している可能性があるとか。毒成分は熱に強く、加熱調理しても弱まらないため、貝毒が蓄積した貝を食べないことが重要です。市販の貝の場合は、食中毒防止のため『有毒プランクトン』の出現を監視するとともに、都道府県や生産者による定期的な貝毒検査を行っています。努力の甲斐あって、近年では市販の貝の貝毒による食中毒は抑えられてきました。しかし、管理されていない潮干狩り場や、海水浴場で採取した貝などは、注意が必要!誤って貝毒が発生中の場所で貝を採ると、食中毒を発症する危険があります。※写真はイメージ貝毒が蓄積された貝は、見た目で判別できません。対策として、ネット上で『自治体名+貝毒』で検索してから、潮干狩りに出かけるようにしましょう。県などのウェブサイト上では、貝毒の発生状況を掲載しています。安心して潮干狩りと貝料理を楽しめるよう、事前確認をしっかり行いたいですね。[文・構成/grape編集部]
2024年05月14日スーパーマーケットなどで見るトマトは、ヘタが付いたまま売られていることがほとんどですよね。幼い頃、誤ってトマトをヘタごと口に入れてしまった経験はないでしょうか。トマトのヘタは一見無害に見えますが、どうやらそれは思い込みのようです。トマトのヘタが食中毒を起こす原因に?新潟県新潟市で、トマトとトマトジュース専門の直売所を営む『曽我農園』は、トマトのヘタに関する注意喚起をX(Twitter)アカウント(@pasmal0220)に投稿。トマトのヘタには雑菌がたくさん付いているため、お弁当に入れる際は、必ず取ってから入れるように呼びかけています。ヘタが付いたままのトマトをお弁当に入れると、カビや雑菌などが繁殖しやすくなり、食中毒のリスクが高まってしまうのです。また、食料の安定供給の確保などに関する仕事を行う、農林水産省も、トマトをお弁当に使う際は、正しい方法で洗ってから入れるよう呼びかけています。ヘタを取ってから洗い、水分をペーパータオルなどで拭き取ってから詰めましょう。このように、ちょっとしたひと手間で安心して食べることができるのです。農林水産省ーより引用トマトはヘタを取ってから洗い、水分をペーパータオルなどで拭き取った後に詰めるとよいそうです。ほんのひと手間で安心してトマトを食べられるなら、ぜひ実践したいですね。投稿を見た人からは「それは知らなかった!ありがとうございます」「勉強になります」などのコメントが寄せられています。ちなみに、『曽我農園』によると、ヘタを取った後キッチンシンクなどに放置すると、クモと見間違えてドキッとするとか。洗う時だけでなく、片付ける時も気を付けたほうがいい…かもしれません![文・構成/grape編集部]
2024年05月01日日々食事をする上で目を背けることができないのが、食中毒問題。食中毒になると、発熱や下痢の症状などを起こし、健康が損なわれてしまいますよね。ひと晩寝かせたカレーには食中毒の危険が?医療提供体制の整備などを業務とする、東京都保健医療局は、食品の安全に関するさまざまな情報をウェブサイトで公開しています。ウェブサイトの『東京都食品安全FAQ』というページには、過去に消費者から寄せられたこんな質問が掲載されていました。「2日目のカレーが好きなのですが、食中毒の危険があると聞きました。本当ですか?」カレーは一度に大量に作ることが一般的なため、つい数日にわたって食べてしまうもの。ひと晩寝かせたカレーは味に深みが出て、よりおいしさを感じることでしょう。しかし、食中毒への不安を感じる人も一定数いるようです。そんな不安に対し、東京都保健医療局は、食中毒の危険があることは認めつつ「きちんと対策すれば心配ない」と回答しています。ひと晩寝かせたカレーに食中毒のリスクがある原因は、ウェルシュ菌。もともと、動物の腸管内や自然界に広く存在している細菌です。ウェルシュ菌による食中毒は、カレーのほかにシチューや肉じゃがなど、大鍋で作った料理が原因となることが多いといわれています。長時間煮込む料理では、食中毒菌が死んでいそうなもの。しかし、ウェルシュ菌は、加熱調理後も『芽胞』という殻を作って生き残る性質を持っています。そのため、カレーを調理した後に常温で保管している間、芽胞として生き残ったウェルシュ菌が、温度が下がり増殖しやすい温度になった食品の中で、活発に増えてしまうのだそうです。東京都保健医療局は、そんな『ウェルシュ菌による食中毒を予防する策』について、次のように解説しています。ウェルシュ菌食中毒はこうやって予防!1.ウェルシュ菌を増やさない。ウェルシュ菌を増やさないよう、前日調理は避ける。加熱調理後はなるべく早く食べましょう。やむを得ず、調理後保存する場合は、食品がウェルシュ菌の増殖しやすい温度帯(12~50℃。特に43~45℃で活発)にある時間を短くしましょう。例えば、小さな容器に小分けするなどして、なるべく早く冷蔵庫に入れましょう。2.増えたかもしれないウェルシュ菌を殺して減らす。ウェルシュ菌は、加熱後温度が下がった食品中では、通常、芽胞ではなく熱に弱い栄養体で生存しています。このため、加熱調理で菌の数を減らすことができます。菌の数が少なくなれば、食中毒のリスクも低くなります。一度保存したカレーなどを食べる前には、殺菌のため、グツグツするまで再加熱しましょう。また、全体に熱がいきわたるよう、よくかき混ぜながら加熱しましょう。東京都保健医療局ーより引用ウェルシュ菌を増やさないためには、前日調理を避け、加熱した後はできるだけ早く食べるとよいそうです。やむを得ず、調理後に一度保存する場合でも、ウェルシュ菌が増殖しやすい温度帯の時間を短縮することで、数を減らせるのだといいます。ゼロにすることはできなくとも、数を減らせれば、食中毒のリスクも低くなるのだとか。ウェルシュ菌の存在を初めて知った人は多いようで、ネット上では「なるほど!知らなかった」「気を付けます」などの声が上がっています。カレーはアレンジの幅が広く、季節を問わずおいしく食べられます。だからこそ、ウェルシュ菌をなるべく減らすための予防策を正しく知り、年中安全に食べたいものですね。[文・構成/grape編集部]
2024年04月28日4月から新生活が始まり、お弁当を作る機会が増えるという方もいるでしょう。また、お花見などで手作りのお弁当を外で食べるのも楽しいですよね。しかし、気温が上がってくる今の季節は、お弁当の衛生管理に注意が必要です。今回は管理栄養士の筆者が、春のお弁当作りで気を付けたいポイントを解説します。春のお弁当づくりも、食中毒に注意!4月はだんだんと暖かくなる日も増えますが、まだ寒い時期の感覚で食材を扱い、食中毒を起こしやすい保存方法になってしまうという人もいるかもしれません。4月からお弁当を作り始めるという人は、まだ不慣れなため傷みやすい調理方法や食材を選んでしまう可能性もあります。また、お花見など外でのイベントも増え、手作りのお弁当を食べる機会もあるでしょう。今の時期は季節の変わり目で体調も崩しやすいため、食中毒予防を意識したお弁当作りが大切です。食中毒予防の3原則を押さえましょう食中毒にはさまざまな要因がありますが、おもに原因となる細菌が体内に入ることで発生します。食中毒予防のためには菌を「つけない」「増やさない」「やっつける」の3原則を意識することが大切です(※1)。菌をつけない買い物のときは新鮮な食材を選び、肉や魚は水分が漏れないようにビニール袋などに包んで持ち帰りましょう。自宅で冷蔵庫や冷凍庫に保存するときも、生の肉や魚はほかの食品に触れないようにラップや保存袋などを使って保存するようにします。また、調理の前はしっかり手を洗い、調理中でも生の肉・魚・玉子を触ったあとなどは手をきれいに洗いましょう。菌を増やさない菌を増やさないためには、温度や湿度に気を付けることが大切です。ごはんやおかずが温かいうちにお弁当に詰めてしまうと、蒸気で水分がこもりやすく、傷みやすい状態に…。必ず冷ましてから詰めましょう。水分が多いと細菌が増えやすくなるため、お弁当に詰めるおかずの水分はよく切りましょう。仕切りや盛り付け用カップなどをうまく活用するのもおすすめです。生野菜や果物を持っていきたい場合は、別容器に入れておきましょう。保冷剤をつけるとより安心です。菌をやっつける加熱調理をするときは、しっかり火を通すことで殺菌効果が期待できます。目安は75℃以上で1分間以上の加熱(※1)。お弁当を作るなら、できるだけ当日作ったものが望ましいですが、前日に作ったものや作り置きのおかずを詰めるときは必ず再加熱しましょう。春のお弁当づくりで気を付けたいポイントお弁当箱は清潔にお弁当箱は、必ずしっかり洗って乾かしたものを使いましょう。ふきんは雑菌が繁殖しやすいため、水分を拭き取るときはキッチンペーパーを使うと安心です。また、おかずを詰める前に、薄めたお酢でお弁当箱を拭くと食中毒予防になりますよ。傷みやすいメニューを避ける鶏肉や玉子などを使った炊き込みご飯は傷みやすいため、なるべく避けましょう。おにぎりにするなら、具材に梅干しや青じそなどを活用すると、抗菌作用が期待できるのでおすすめ。また、半熟卵は傷みやすいため、お弁当にはしっかり火を通したものを詰めましょう。マヨネーズで和えたものは、水分が出てきて傷みやすいため避けましょう。マヨネーズだけでなくソースやしょうゆなどの調味料には水分が多く含まれます。調味料を使いたいときは別容器に入れたもの、小分けタイプのものを持っていき、食べる直前にかけるのが安心です。お弁当の保存グッズを活用するお出かけのときは、お弁当を長い時間持ち歩くこともあるでしょう。暖かい日はどうしても傷みやすいため、活用したいのが保冷バッグや保冷材などの保存グッズです。保冷材はケーキやアイスを買ったときにもらえるものを取っておけば使えますし、百均などに売っているお弁当用の抗菌シートの活用もおすすめです。春のお弁当作りは食中毒に気を付けましょう春の訪れとともにお弁当作りも楽しくなる季節ですが、気温の上昇による食材の傷みには注意が必要です。お弁当づくりの際には、食中毒予防の3原則をベースに、今回お伝えしたような注意点も押さえて、安心でおいしいお弁当ライフを楽しんでくださいね。【参考】※1 厚生労働省.家庭での食中毒予防©Nana / PIXTA(ピクスタ) ©bonbon / PIXTA(ピクスタ)筆者情報寺内麻美管理栄養士を取得後、病院での給食や栄養管理、クリニックで生活習慣病予防のための食事指導に携わる。現在はダイエットサポートやレシピ制作、根拠のあるデータをもとに食や健康コラムの執筆などを行なっている。文/管理栄養士・寺内麻美
2024年03月30日皆さんは、家族の体調不良に悩んだ経験はありますか?今回は「娘を食中毒にした弁当」にまつわる物語とユーザーからの声を紹介します。※この物語はフィクションです。(CoordiSnap編集部)イラスト:モナ・リザの戯言突然決まった帰省夫と保育園に通う娘と暮らす主人公。ある日、主人公は母が倒れたと聞いて帰省することになりました。娘が保育園に持って行く弁当は、夫に任せることに…。すると夫は、前日に食べなかった弁当を娘に持たせたのです。幼稚園では…出典:モナ・リザの戯言夫が持たせた弁当を喜んで食べた娘。その後、主人公のもとに、娘が食中毒で搬送されたと保育園からの連絡が入ります。主人公は慌てて病院に駆けつけ、娘に「お昼に何食べたの?」と聞きました。すると娘は「パパの弁当だよ」と答えたのです。料理など一切できない夫が弁当を作ったとは思えず「え!?」と驚愕した主人公。その後病室に入って来た夫を問い詰めるのでした。読者の感想一晩放置した弁当を娘に持たせるなんて、考えられません…。夫の無責任すぎる行動のせいで、体調を崩し搬送されることになった娘がかわいそうでした。(20代/女性)急な帰省となると、夫と娘を残していくのは少し不安になりそうです…。夫の無責任な行動で、娘が食中毒になってしまったことに反省してほしいです。(40代/女性)
2024年03月06日今回は、お弁当を作ってショックを受けたエピソードを紹介します。妻は夫にお弁当を作っています。食中毒も気にしながらおにぎりを作っていますが…?おにぎりを作った食中毒を防ぐために…出してくれなかった気にしないでいたが…?食べられていないおにぎり…夫にお弁当を作る妻。いつもは帰宅すると弁当箱を出してくれる夫ですが、ある日は出してくれませんでした…。すると、その弁当箱と食べられていないおにぎりを数日後に見つけることになるのです…!なぜ夫はお弁当を食べていないのでしょうか?※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。作画:なおにゃむ編集:愛カツ編集部
2024年02月24日皆さんは、義実家での食事のときに困った経験はありますか?今回は「食中毒になった義母」にまつわる物語とその感想を紹介します。イラスト:エトラちゃんは見た!サバの刺身主人公は社会人で、義実家で夫と義両親と一緒に暮らしています。ある日義母が、自分で釣ったサバの刺身を出したときの話です。主人公は、生のサバは食中毒になりやすいと説明し、火を通して食べると言いました。するとテレビで食中毒のニュースが始まり…。ニュースを見た夫と義父も、怖くなってサバの刺身は食べないことにしました。しかし義母は漁師の娘であるため、魚の食べ方にはこだわりがある様子。義母はそのまま、自慢げに1人でサバの刺身を食べ…。食中毒に…出典:エトラちゃんは見た!その数時間後、義母は腹痛を訴えました。なんと義母は、食中毒をおこしてしまったのです。夫は「大丈夫か!?」と言って驚きます。主人公が義母を心配すると、義母は「キリキリする…」と一言。義母は食中毒に苦しみますが、漁師の娘だからと頑なに病院へ行くのを拒否します。主人公が義母の言動に困惑しながら看病するのでした。読者の感想義母のこだわりが原因で、食中毒になってしまいましたね。義母にはおいしく魚を食べたいという考えがあるとは思いますが、安全に食べることが大切だと思います。(30代/女性)生魚を食べるには処理の仕方が大切なので、素人がやってはいけないなと痛感しました。漁師の娘という自信があったのでしょうが、食中毒の症状が出ても病院に行かないなんて義母は頑固だなと呆れてしまいました。(20代/女性)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。※実際に募集した感想をもとに記事化しています。※こちらのお話は体験談をもとに作成しています。(Grapps編集部)
2024年02月10日