チームラボは、来場者がスマートフォンでデコレーションできる"動く光の彫刻"のクリスマスツリー「クリスタルツリー2014」を展示すると発表した。公開期間は11月8日~12月25日。設置場所は、福岡県・福岡市のキャナルシティ博多 B1Fサンプラザステージ。点灯時間は18:00~24:00(初日の11月8日は19:00~)。入場無料。「クリスタルツリー2014」は、高さ約10m、約6万5000個のフルカラーLEDチップを使った立体ディスプレイによる"動く光の彫刻"のようなクリスマスツリー。来場者が手持ちのスマートフォンを使って、気に入ったオーナメントをツリーに向かってスワイプすると、巨大な光の立体物が出現して飾り付けられる。飾り付けられたオーナメントがいっぱいになると、ツリーの周りを回転しながら虹になって空に届けられる演出も施される。そのほか、B1Fサンプラザステージに設置されているタッチパネルを使えば、ツリーの光が動いて散らばっていく演出を楽しめるなど、その場にいる人たちが参加して楽しめる作品となっている。また、スマートフォン上には特別なアプリを用意する必要はなく、館内に用意された専用のWi-Fiネットワーク(「CrystalDecoration」または「CrystalDecoration_g」)に接続し、SafariやChromeなどのWebブラウザで新しいページを開くと、自動的にデコレーションできるページが開く仕組みになっている。夜間はイルミネーションが展開されるが、昼間は太陽の光を受けて輝く巨大な立方体のオブジェ「クリスタルキューブ」に様変わりするということだ。なお、公開初の11月8日 19:00からは、イルミネーション点灯式が予定されており、ゲストの歌手・中島美嘉氏が登場。同氏と共に、館内すべてのイルミネーションが点灯する瞬間を迎えられるイベントとなっている。参加は無料だが、館内のCDショップで中島美嘉のCD/DVDを購入した人に対して「優先観覧エリア入場整理券」が配布されるという。購入対象となる店舗や製品などについての詳細は、キャナルシティのWebページを参照して欲しい。
2014年10月29日ダンボールとのりで作ったという、ディテールの細かさがすさまじく細密な実物大の乗り物や彫刻物、その他日用雑貨。これらの作品は彫刻家のクリス・ギルモア(Chris Gilmour)が制作したものだ。実物大で作られているので乗り物であれば実際に乗れそうなほどだが、そこは段ボール。乗ったら壊れかねないため、「壊れ物注意」のステッカーが必要なのかもしれない。カラパイアブログ「カラパイア」では、地球上に存在するもの、地球外に存在するかもしれないものの生態を、「みんなみんな生きているんだともだちなんだ」目線で観察している。この世の森羅万象、全てがネイチャーのなすがままに、運命で定められた自然淘汰のその日まで、毎日どこかで繰り広げられている、人間を含めたいろんな生物の所業、地球上に起きていること、宇宙で起きていることなどを、動画や画像、ニュースやネタを通して紹介している。
2014年08月27日世界的に活躍する彫刻家のイサム・ノグチの母親の辿った波乱に満ちた人生を描いた『レオニー』がまもなく公開となる。監督を務めたのは、アルツハイマー症を患った女性のドラマを描いた『ユキエ』、『折り梅』が、劇場公開後に口コミで広がりを見せ、いまなお各地で自主上映会が開かれるなど、人々の心に静かに訴えかける佳作を世に送り出してきた松井久子。日米合作で製作された本作について、そして“天才”イサム・ノグチの原点である母・レオニーという女性について松井監督が口を開いた。まず、イサム・ノグチその人ではなく、“母親”に焦点を当てた理由について、監督はこう説明する。「イサム・ノグチや彼の父親(※詩人の野口米次郎)はすごく有名なのに、彼女のドラマティックな人生が、どうして誰にも知られることなく歴史に埋もれてしまったのかと思いました。もちろんいままで映画にもなっていませんでしたから。イサム・ノグチの母であり、ドラマティックな人生を歩んできたレオニー・ギルモアという人物を、同じ女性として世に送り出さなければ!という気持ちが強かったです」。映画の中にもノグチ・イサムが残した作品が登場する。エンディングの舞台となるモエレ沼公園(札幌市)もそのひとつ。「映像化契約を結んだ後、初めて公園を訪れました。札幌の青い空と公園の緑、イサム・ノグチさんが選んだ石や道の白の素晴らしいコントラストに目を奪われました。雄大な素晴らしい風景でした。これをレオニーが見たら『我が息子は本当に素晴らしいものを作った』と、どんなに充足するだろうと思ったのを覚えています。シナリオを書く前でしたが、そのときにここをエンディングにしよう!と迷わず決めました」。ほかにも劇中に様々な芸術作品が見られるが「私の趣味です(笑)。ひとつひとつに特に深い意味はありません」と監督は笑う。ちなみに松井監督が特に好きな、イサム・ノグチの作品は「高松のイサムノグチ庭園美術館にある“エナジーボイド”という作品」だそう。「かなり大きな石の彫刻なのですが、見る角度によって全然違う見方ができます。昔からイサム・ノグチさんの光の彫刻“あかり”が好きで、自分で買ったりもしていました。イサム・ノグチさんのことはフリーダ・カーロの本で知りました。その本には『恋人だった』と書かれていたので、恋多き男でもあったのかなと(笑)」。レオニー役のエミリー・モーティマーに米次郎役・中村獅童をはじめ、キャスト・スタッフに日米の人材が集められた本作。その中で苦労した点は?「大変だったのは資金集めです(笑)。この使い捨ての時代、映画もただの商売道具になってしまっているように思えるいま、時代を超えて観ることのできる映画があるべきでは?と6年訴え続けてきた結果、幸運なことに作品を完成させることができました。周りから反対されればされるほど闘志がわいてきましたよ(笑)。使命感もわいてきましたし。自分で自分の可能性を狭めることだけはしてほしくないと思います。嬉しかったのは、7年かかってやっと映画が完成して…英語もほとんど話せない私が、世界中の国の人たちと一緒に仕事が出来たことです」。ちなみに11月17日はノグチ・イサムの誕生日。これに合わせて映画の公式サイトでは、レオニーとイサム・ノグチの生涯の軌跡をたどるをコンテンツ「『レオニー』オリジナル年表」を展開中。映画の世界観さながらに、母から子へと受け継がれる歴史を堪能することができる。母の辿った道のりの何が不世出の天才彫刻家を育て上げるきっかけとなったのか――。映画と合わせて彼女の歩みを辿ってみては?『レオニー』公式サイト■関連作品:レオニー 2010年11月20日より角川シネマ新宿ほか全国にて公開© レオニーパートナーズ合同会社
2010年11月17日絵画や彫刻など、美術館や博物館が海外から展覧会のために借りる美術品損傷リスクを国が補償する法案について、開会中の臨時国会に政府が提出することになりそうだ。これは朝日新聞が報じたもの。画像:kubotake’s photostreamこれまで展覧会を開く主催者は、事故や地震などによる損壊に備え、掛け捨て保険を掛けている。しかし近年は、美術品の評価額が国際的に高騰し、またテロなどによる保険料率自体も上昇しているため、展覧会の規模縮小や開催すら断念する事例が生じているという。海外へ出かけずとも著名作品の鑑賞が可能に!このため、菅首相が20日の参院決算委員会で、「制度の内容が固まり次第、法案を国会に提出していきたい」と、提出を急ぐ姿勢を示したもので、来年4月の施行を目指しているとのこと。この内容は、被害額が50億円を超える(最大1千億円までの)部分については国が補償し、これ以下の被害は展覧会主催者が民間保険でまかなうため、国の負担額は最大950億円となる。また補償対象の展覧会は、文化審議会の意見を踏まえ、国公立の施設に限らず年10件程度を選ぶ予定とのこと。美術館の負担が軽くなれば、世界的に著名な作品の展覧会を地方でも行われ易くなるため、わざわざ海外へ出かけずとも作品を鑑賞することができることになりそうだ。
2010年10月22日