海外時計の輸入総代理店「プリンチペプリヴェ」が展開するPRINCIPE WATCH(プリンチペ ウォッチ)から、トラディショナルな彫刻を施したSCULPTURE COLLECTIONが発売。ハンドメイドの彫刻とレーザー刻印を駆使して、ビンテージ風の風合いに仕上げた、人とは違う一味違った一本をお求めの方にオススメのコレクションSCULPTURE COLLECTIONをプリンチペプリヴェ表参道店及び公式オンラインストアにて販売開始。SCULPTURE COLLECTIONのファーストモデル「PWSP-01」は、スクエアケースにラウンドベゼルを組み合わせた形状に、トラディショナルな彫刻を施した一本。レーザー刻印を組み合わせることによって濃淡を表現し、ビンテージ風の装いに仕上っています。さらにケース素材には316Lグレードのステンレススチールを、風防にはサファイアガラスを採用するなど素材選びにもこだわっています。ヘアラインとポリッシュで仕上げられたエッジの効いたバックケースは、6本のマイナスネジで固定されています。一般的なプラスネジではなく、マイナスネジを採用する点からも、細かなデザインへの配慮が見受けられます。また、リューズ、ラグを含む側面の隅々まで彫刻が施されています。肉厚のカーフレザーストラップに施された、アクセントステッチがよりビンテージ感を演出。尾錠の細部に至るまでレーザ刻印を駆使した、細かな彫刻が施されています。PWSP-01モデル:PWSP-01販売価格:5万9,400円(税込)ケースサイズ:45mm/14mmラグ幅:24mmケース素材: 316L ステンレススチールストラップ:レザーバックル:316L ステンレススチールガラス:サファイアガラス機能:時・分・秒針防水:5気圧ムーブメント:自動巻き保証:1年間販売店舗プリンチペプリヴェ表参道店東京都港区北青山3-5-19 2F-3F03-6427-4367プリンチペプリヴェ公式オンラインストア WATCH(プリンチペ ウォッチ)について海外時計の輸入総代理店「プリンチペプリヴェ」が展開する「PRINCIPE Watches(プリンチペ ウォッチ)プロジェクト」は、数々の海外時計の輸入総代理店を務めてきた経験から時代にあったデザイン、品質を低価格で提供することを目的に2019年にスタートしました。私たちは、ひとつの意匠に拘らず柔軟に展開されるコレクションは、男女問わず様々な世代、文化にフィットすると信じています。プリンチペ ウォッチは、デイリーユースにおいてあなたの選択肢を広げる一つの入り口となる事でしょう。PRINCIPE prive(プリンチペプリヴェ)についてプリンチペプリヴェは2015年に創業された国外プレミアムファッションウォッチの輸入代理店企業です。20代~30代のファッション感度の高い男性を中心に支持を集め、D1 Milano、BAMFORD、ZINVO、FOB Parisなど多くのファッションに特化した腕時計メーカーを取りそろえた今もっとも注目されている企業ブランドの一つです。著名なアスリート、シンガーやアーティストを始め、インフルエンサーやブロガーの協力を受けソーシャルメディアを通じて日々顧客との距離を縮めるよう勤めています。それらは一つの共同体として大きな輪を作ることができると信じており、私たちはそれらに対し信頼と高品質でハイセンスなファッションアイテムを提供することができる唯一かつ絶対的なパイオニアであり続けるために常に新しい道を進んでいます。現在プリンチペは東京・表参道に直営店舗を構え、販売・アフターサービス・PRをすべて自社で行ない、古典的かつ懐古的な時計業界で「プリンチペプリヴェ」という企業ブランドの存在感を日々確立し続けています。企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年06月22日Y’sのアクセサリーライン「KAYO NAKAMURA by Y’s(カヨ ナカムラ バイ ワイズ)」より、テキスタイル彫刻家アン-ヴァレリー・デュポン氏との2回目のカプセルコレクションを発表いたします。KAYO NAKAMURA by Y’s Anne-Valerie Dupond Capsule collection唯一無二の素材。様々な土地・人の記憶・物事の集積やそれぞれにストーリーがある古布、ものづくりの欠片であるY’sのアーカイブテキスタイル。2回目となるコレクションは、「KAYO NAKAMURA by Y’s」が様々な地で集めた古布をキーマテリアルに、Y’sのアーカイブテキスタイルを織り交ぜて形づくられていきました。普段「目を最後に付けて生命を与える」彫刻にアン氏が初めてモチーフとして採り入れた(目のない)花 Fleurは、アーティストにとって新しい造形へのチャレンジであり、Y’sの為に創作の枠を飛び越え用意された特別なクリエイションです。アン氏にとって初めてのモチーフである花(植物)がキーとなりコレクション全体がかたちづくられています。FleurY’sのアクセサリーラインとして、シューズやバッグなどのコレクションを発表する「KAYO NAKAMURA by Y’s」。2013年からスタートした「KAYO NAKAMURA by Y’s」がアイデンティティの一つとして追いかけてきた、色の組み合わせやパッチワーク、デコレーションなどのテーマ。それらから創出される、温かみ、あるいは、素材の組み合わせから成る美しさや力強さ、面白さを、シューズやバッグなどのデザインを通じ表現してきました。スポーティーで現代的な要素のある「KAYO NAKAMURA by Y’s」の根底に流れる、コアなものづくりのエッセンスです。フランスのブサンソンを拠点とし国際的に活動するテキスタイル彫刻家、アン-ヴァレリー・デュポン(Anne-Valérie Dupond)氏。彼女は、彼女自身の、あるいは家族のワードローブの中から見つけた古い布地や、祖父母の屋根裏部屋にあった古いベッドカバー、古くなったカーテン、友人達から譲り受けた布地、古着や古布、ヴィンテージのレースなどを組み合わせ、彫刻として新たな命を吹き込み、作品をつくります。2018春夏に初めてのコラボレートが実現して以降、ものづくりの交流は続き、大切に積み重ねられたコミュニケーションから2回目のコレクションが生まれました。布の上で言葉が交わされ、一点一点に込められた想いが、立体の微細なディテールに封じ込められて、力強く、優しく、存在感のあるワンオフ(一点物)の彫刻が生まれます。多種の植物、彼女のシグネチャーであるハンティング・トロフィーやそれぞれに名前がつけられた動物たち、何十個ものブローチも、1点1点がアン-ヴァレリー・デュポン氏によるハンドメイド、すべてユニークピースです。キルトタッセルのようにアン氏のテキスタイル彫刻が一点一点付属されたレザーシューズ、パッチワークで表現された「KAYO NAKAMURA by Y’s」のバッグも、マルティプルのテキスタイル彫刻として、カプセルコレクションに加わります。KAYO NAKAMURA by Y’s Anne-Valerie Dupond Capsule collection販売スタート時間6月5日(金)12:00になると作品が上記ページに公開され、ご購入いただけるようになります。Fleur Muguetコレクションを象徴する花のテキスタイル彫刻。フランスでは大切な人にスズランを贈る日 La fête du muguet があり、アン氏からスズランを贈られたことをきっかけに、「花(植物)をつくる」というテーマが生まれ大きくなっていった今回のKAYO NAKAMURA by Y’s Anne-Valérie Dupondカプセルコレクションの軸となるアイテムです。「生活に当たり前に存在する花は、美しく、私たちを喜ばせ、心豊かにしてくれる」同様に持っていた気持ちを、尊い事と改めて思い、その共感が、創作への願いにつながり、アン氏に花の表現をお願いしたことから、このコレクション全体も拡がりを持ちはじめました。実物の花はもとより、画集を集め、素材の足し引きを繰り返し、試行錯誤しながら、アン氏の創作表現に手繰り寄せ、KAYO NAKAMURA by Y’sを通じて生まれたAnne-Valérie Dupondの新たな造形です。背中についたループで壁掛けが可能です。また、茎の部分には針金が入り自由な造形を作ることができます。一輪挿しの花瓶に飾ったり、棚の上に置いたり、花一輪を飾り空間があたたかくなる事を願って。アン氏の近年の作品に見られる、糸を垂らす表現が、植物の躍動感を顕しているようです。Fleur 4万2,000円(税抜・本体価格)Trophy hunting 角を花の幹にみたて、ハンティング・トロフィーの動物は角が生えているモチーフで統一されました。花柄の生地が合わされ、すべてのトロフィーに花の彫刻が付けられています。上:鹿 20万5,000円・左中:ガゼル 16万4,000円・右中:アンテロープ 13万6,000円・下:ゼメリングガゼル 13万3,000円(税抜・本体価格)Trophy hunting 上左:ムフロント 16万2,000円・上右:アイベックス 19万4,000円・中央: ヌマ鹿 14万円・中左: ボンゴ 17万円・中右: ガゼル 13万6,000円・下左:アイベックス 20万5,000円・下右:アンテロープ 13万6,000円(税抜・本体価格)Hortense アン氏が1つ1つに名前を付与するテキスタイル彫刻。今回つくられた動物たちには、フランスの古風な花の名前が付けられています。Hortense/ナマケモノ 18万円(税抜・本体価格)Marguerite Marguerite/ブルドッグ 15万円(税抜・本体価格)Hortense・Rosalie・Pavot Hortense/ナマケモノ 12万4,000円・Rosalie/プロングホーン 12万8,000円・Pavot/バッファロー 12万8,000円(税抜・本体価格)Eglantine Eglantine/ダックスフンド 17万6,000円(税抜・本体価格)Dalia Dalia/鳥 14万6,000円(税抜・本体価格)Iris Iris/ゴリラ 12万4,000円(税抜・本体価格)Couronne de fleurs 花で組まれたフラワーリース。フラワーリース 6万円(税抜・本体価格)フラワーブローチ 年齢や性別を問わず、男性でも、服や、帽子、シューズなどにカジュアルにアクセントに加えられるようつくられたフラワーブローチ。フラワーブローチ 15万円(税抜・本体価格)ミニチュアトロフィーブローチ 小さなトロフィーブローチは、台座がつき、ミニチュア・トロフィーとして、身に付けるだけでなくインテリアとしてもお楽しみいただけます。ミニチュアトロフィーブローチ 一つ一つ表情の違うミニチュアコレクションは、小さな世界観の中に手作業の迫力が宿り、小さいながらそれぞれが強い存在感を放っています。ミニチュアトロフィーブローチ 1万5,000円-2万円(税抜・本体価格)Shoes キルトタッセルのようにアン氏のテキスタイル彫刻が一点一点付属されたレザーシューズ。シューズ 6万3,000円(税抜・本体価格)HandbagHandbags パッチワークで表現されたバッグやコインケース。マルティプルのテキスタイル彫刻として、カプセルコレクションの一部に加わります。ハンドバッグ 7万6,000円、ハンドバッグ ミニ 6万6,000円、ハンドバッグ ミニ 5万8,000円(税抜・本体価格)Coin case コインネックレス 2万円(税抜・本体価格)Y’sオンラインブティック限定のコレクションは、6月5日金曜日12:00より、KAYO NAKAMURA by Y’s Anne-Valerie Dupondカプセルコレクションページでお買い求めいただけます。KAYO NAKAMURA by Y’s Anne-Valerie Dupond Capsule collection販売スタート時間になると作品が上記ページに公開され、ご購入いただけるようになります。Y’s Online Boutique’s Official Website企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年06月01日澄川喜一の作家活動60年を総括する大規模個展『抽象彫刻のパイオニア澄川喜一 そりとむくり』が、横浜美術館にて5月24日(日)まで開催されている。「反り(そり)」と「起り(むくり)」とは、見る場所によって微妙に反ったり、膨らんだりする、日本の伝統的な造形に基づく独特の曲線のこと。そんな「そりとむくり」をテーマに、彫刻作品をはじめ、東京スカイツリーや全国各地の公共造形物などのデザインを手がけているのが澄川喜一だ。同展は、そんな澄川喜一の60年以上におよぶ創作活動の全貌を、最新作を含む約100点の作品・資料によって明らかにするものだ。『抽象彫刻のパイオニア澄川喜一 そりとむくり』( )
2020年02月18日鉄や石膏など重い素材を用いて軽やかな作品を制作する彫刻家、青木野枝の個展『青木野枝霧と鉄と山と』が、府中市美術館にて12月14日(土)に開幕。2020年3月1日(日)まで開催されている。青木野枝は、1958年東京都生まれの彫刻家。鉄や石膏という固く重い素材を用いながら、大気や水蒸気をモティーフに、万物がうつろいゆくなかの生命の尊さを軽やかに表現するアーティストだ。近年はガラスや石膏など新たな素材にも挑戦。越後妻有アートトリエンナーレや瀬戸内国際芸術祭などに参加するほか、長崎県美術館や鹿児島県霧島アートの森などで個展を多数開催してきた。作品のほとんどが展示場所に合わせて作られるため、展示が終わると解体される。青木は「つくって、置き、崩す」を繰り返し、その営みの中に自らの彫刻があると考え、実践しきた。同展では、府中市美術館の空間に合わせて構想された、鉄とガラスの新作を発表。加えて、石膏を用いた「原型質」シリーズや、最初期の丸鋼で造形した彫刻なども展示される。会期中はアーティスト・トークや、同世代アーティストたちとの鼎談・座談会など関連イベントも開催。東京では約20年ぶりとなる大規模個展で、動き続ける青木野枝の彫刻の今を体感したい。【開催情報】『青木野枝霧と鉄と山と』12月14日(土)〜2020年3月1日(日)まで府中市美術館にて開催【関連リンク】 府中市美術館()《天蓋Ⅰ》2016年ギャラリー・ハシモトでの展示撮影:山本糾courtesy of ANOMALY《原形質/2015》2015年ギャラリー・ハシモトでの展示撮影:山本糾courtesy of ANOMALY《原形質/2015》2015年ギャラリー・ハシモトでの展示撮影:山本糾courtesy of ANOMALY
2019年12月14日フランスを代表する彫刻家、ブールデル。 彼が実際に使用していたアトリエ美術館は、パリ15区、モンパルナス駅から徒歩2分、自身の名前を冠したアントワーヌ・ブールデル通りの18番地にあります。実際に、ブールデルはこの場所をラボラトリー兼彼のサンクチュアリとして、約45年もの長い間居住し、ひたむきにこの地で制作を続けました。 パリの有名なミュージアムはどこも広大で、さらに展示数も多いので数時間で見終わるというのはとても難しく、終わった後にはぐったりとしてしまうのですが、、この美術館は数時間で鑑賞できるちょうどいいキャパシティーのうえ、見ごたえもしっかりある。さらに、パリ市が運営しているから無料なのです。 20世紀を代表する芸術家が集ったアトリエ©Benoît Fougeirol / Terra Luna 当時のままのアトリエ。 制作の際、細部を見落とすことのないように、光をふんだんに取り込むことを意図して作った窓。少しひんやりとした室内は、やさしい光と静寂さに包まれた空気が漂っていました。 彼が精魂込めて作った作品がそのままの状態で置かれているので、ここには、彼のエスプリが今も変わることなく、存在し続けているような気がします。 それからこのアトリエは、20世紀を代表する芸術家達の交流の場でもありました。マティス、それからブールデルの弟子であったジャコメッティなど、頻繁に訪れては意見交換し交流を深めていたそう。 別室では、ボザール(美術学校)時代からの作風の経緯を年代とその特徴ごとに鑑賞することができます。 ≪ Télémaque reçu à Pilos par Nestor ≫, 1883 これはブールデルがまだ美術学校時代、22歳の時に作られた石膏像。ギリシャ神話『オデュッセイア』がベース。あまり知られていない作品のようですが、学生が作ったとは思えないほど完成度が高く、特に空間の使い方が素晴らしいと思いました。 次に、有名なベートーヴェン・シリーズの一部。 ブールデルは当初、ベートーヴェン本人と顔が似ていると思い、それがきっかけで作品作りをスタートさせました。しかし作り続けていくうちに、世紀の偉大な音楽家の苦悩や葛藤などを表現していくことに次第に虜となっていきます。この作品作りは、ブールデル27才の時から死ぬまで続いたといいます。 ≪ Beethoven aux grands cheveux sur socle architecturé ≫, 1891 巨大な彫刻の部屋Le Grand Hallと名付けられたホールは、1961年、ブールデル生誕100周年を記念して作られました。展示作品はどれも著名な作品ばかりで、3メートルはゆうに超えるであろう巨大な石膏のモニュメントが何体も展示してあり圧巻。 ブールデルは神話からたくさんインスピレーションを得ており、ギリシャ神話に出てくる英雄や神々がダイナミックに勇ましく、そして崇高さを放っていました。何だかギリシャ神殿を訪れたような気分。 ≪ Héraclès archer ≫, 1909 他にも中庭や回廊にたくさんの彫刻が展示してあり、数あるパリの無料美術館の中でも見ごたえのある彫刻美術館です! ブールデル美術館住所:18 Rue Antoine Bourdelle, 75015 Paris営業時間:火‐日10:00~18:00月曜定休
2019年04月29日国内外の主要な美術館にコレクションされ、世界的に活躍する陶芸家・黒田泰蔵の美術館では初となる個展「黒田泰蔵 白磁」が、2019年1月12日から4月9日まで、静岡のヴァンジ彫刻庭園美術館にて開催される。《白磁 梅瓶》2018年© Taizo KurodaPhoto: Tadayuki Minamoto空間に溶け込むように静謐でありながら、緊張感あふれる力強さをもつ陶芸家・黒田泰蔵の白磁。1966年、20歳の若さでパリに渡り、のちの人間国宝となる陶芸家の島岡達三と運命的な出会いを果たした黒田は、カナダで陶芸を始めた。日本に帰国した後も、黒田はさまざまな技法で精力的に作陶に携わっていくが、45歳の時、「轆轤成形、うつわ、単色」という3つの条件を自身に定め、白磁のみの制作に傾注する。本展は、アメリカ・オハイオのクリーブランド美術館やニューヨークのブルックリン美術館、ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館など、国内外の主要な美術館にその作品がコレクションされ世界的に知られる、黒田の美術館で初となる個展。轆轤に初めて触れてから約半世紀の後に辿り着いた白磁の現在を、黒田の代名詞といえる円筒を始め、梅瓶や花入、台皿などさまざまな白磁の最新作で展観する。磁土との対話の中、個を極限まで消していくことで純化された白磁がみせる抽象の世界。轆轤の回転が生み出す柔らかで張りのあるフォルム、釉薬を用いず、焼締めの後に磨かれた表面の艶やかな陰影、宙空へと薄く挽き上げられた口縁など、その美しさの特質には枚挙にいとまがない。《白磁 花入》2018年© Taizo KurodaPhoto: Tadayuki Minamoto会期中の2月下旬頃には、展覧会カタログが刊行。美術館の展示風景や出品作品の図版だけでなく、40年近く伊豆に窯を構え制作してきた作家の貴重なアトリエ風景が収録される。また、毎週土曜日の14時15分からは、会場にて担当学芸員が展覧会概要と作品の解説を行うギャラリートークが開催。申込不要で、当日の観覧券を持って直接会場へ行けば参加できる。クレマチスの丘にあるケヤキの緑に囲まれた和食の店、日本料理テッセンの1階にある「うつわ茶房 KEYAKI」でも、「͏黒田泰蔵展」が同時開催。2019年1月12日から4月9日の会期中、ヴァンジ彫刻庭園美術館で展示される作品とは別の白磁作品が展示される。静岡の地でうつわの可能性を追求し続けてきた黒田の、究極の白磁を堪能してみては。【展覧会情報】黒田泰蔵 白磁会期:2019年1月12日〜4月9日会場:ヴァンジ彫刻庭園美術館住所:静岡県長泉町東野クレマチスの丘 347-1時間:1月10:00〜16:30、2・3月10:00〜17:00、4月10:00〜18:00(入館は閉館の30分前まで)料金:1〜3月 大人1,000円(900円)、高・大学生500円(400円)、中学生以下無料4月 大人1,200 円(1,100円)、高・大学生800円(700円)、中学生以下無料※( )内は20名以上の団体割引休館日:水曜日
2018年11月27日ミニチュア彫刻家、トーマス・ドイルの個展「HOLD YOUR FIRE」が、2018年11月23日(金)から2019年2月13日(水)まで、東京・渋谷のディーゼル アート ギャラリーにて開催される。NYを拠点に活動しているトーマス・ドイルは、画家・版画家としての経験と、幼少期から魅了され続けている縮尺模型を織り交ぜた作風で知られるアーティスト。日本初の個展となる本展では、高さ2メートルにも及ぶ作品をメインに、複数のミニチュアアート、ドイル自身がマクロ撮影で収めたミニチュアフィギュアなどの写真作品を展示する。展覧会タイトルの“HOLD YOUR FIRE”は、誰もが抱える記憶や思いと、不穏な時代の「疑いようのない不安感」に基づいている。1/100~1/43スケールで制作される彫刻作品において多くモチーフとなっているのは、自然による静かな惨事にさらされた人物。絶えず起きる戦争や自然災害、難民危機、環境汚染といった様々な惨事と隣り合わせで暮しているように感じられる現代において、ドイルはそういった物事が誘発する“心許なさ”を綿密な彫刻で表現し、「家」「家庭」「安定」への普遍的な願いを描いている。【開催概要】トーマス・ドイル日本初個展「HOLD YOUR FIRE」開催期間:2018年11月23日(金)〜2019年2月13日(水)会場:ディーゼル アート ギャラリー住所:東京都渋谷区渋谷1-23-16 cocoti B1FTEL:03-6427-5955開館時間:11:30〜21:00休館日:不定休
2018年11月23日展覧会「イサム・ノグチ ─ 彫刻から身体・庭へ ─」が、2018年7月14日(土)から9月24日(月)まで東京オペラシティ アートギャラリーにて開催される。イサム・ノグチ国内12年ぶりの回顧展20世紀を代表する芸術家のイサム・ノグチは、2018年で没後30年を迎える。詩人・野口米次郎とアメリカ人の母親の間に生まれ世界文化を横断しながら生き、彫刻をはじめ、舞台美術や家具、照明器具のデザイン、陶芸、庭、ランドスケープ・デザインまで、幅広い制作活動に取り組んだ。国内で12年ぶりの本格的な回顧展となる「イサム・ノグチ ─ 彫刻から身体・庭へ ─」では、国内外の80点超の作品を通して、イサム・ノグチ芸術の全容に迫る。特に、抽象彫刻の分野で制作を行う中で、ノグチが意識し続けた「身体」と、その意識から派生した「空間の彫刻」すなわち庭園への情熱に焦点を当て、作品を紹介する。身体性への問いノグチの制作活動において重視されていた「身体性」への問いかけは、彫刻、ドローイング、舞台美術など、初期の作品から既に表れている。20代前半の時に20世紀彫刻の開拓者であるコンスタンティン・ブランクーシに師事し、抽象的な造形を学んだノグチは、20代半ばで身体素描の大作《北京ドローイング》の数々を手掛ける。《北京ドローイング》では、毛筆と墨によって身体のボリュームやエネルギー、運動感覚をダイナミックに描き出し、力強く表現。制作の根本に身体性への問いかけを常に持つノグチ芸術の出発点ともいえる作品だ。「イサム・ノグチ ─ 彫刻から身体・庭へ ─」では、国内初の試みとして、8点の作品を一堂に展示する。日本との再会&日常の中の彫刻ノグチは、戦後1950年に来日すると、日本の暮らしや伝統、歴史、社会に向き合いながら、建築家の谷口吉郎、陶芸家の北大路魯山人ら多くの芸術家と交流。彫刻作品だけではなく、家具、照明デザイン、建築インテリア、庭園など社会や生活の中で機能する作品にも目を向け、より多彩な制作活動に取り組むようになる。来日早々、谷口吉郎と協力し手掛けたのが、慶應義塾大学の《萬來舎》。《萬來舎》は、建築、インテリア、工芸、彫刻、庭を含む総合的な造形空間であり、慶應義塾で長く教鞭を執った父・野口米次郎の記念室および、戦没学生のモニュメントとして機能した。また、岐阜県の伝統的な灯篭に着想を得た光の彫刻《あかり》もデザイン。現在も照明器具として愛される《あかり》からは、生活と芸術の繋がりを追求したノグチの普遍性を読み取ることができる。身体と大地ノグチは最晩年に至るまで、庭、公園、ランドスケープなど、“大地”を素材とする作品を制作。庭に関わる制作活動は、「彫刻」を「大地」に結びつける試みであり、同時に重力によって大地に縛り付けられた人間の「身体」と向き合うことでもあった。日本庭園から着想を得た《チェイス・マンハッタン銀行プラザのための沈床園》は、その静寂な佇まいによって人々が憩うことができる空間を創出した作品だ。また、ノグチの後半生を代表する、玄武岩や花崗岩を使った石の彫刻作品の数々にも注目したい。ノグチは、地球の歴史や自然の摂理を物語る物質として石と向き合い、石の彫刻作品を通して、人間の心・身体と大地の関係性を、空間や時間の視点から問いかけている。《アーケイック》や《空間のうねり#2》など、シンプルながらもエネルギッシュな表情の作品を残した。詳細イサム・ノグチ ─ 彫刻から身体・庭へ ─Isamu Noguchi: from sculpture to body and garden期間:2018年7月14日(土)~9月24日(月)会場:東京オペラシティ アートギャラリー(3Fギャラリー1, 2)住所:東京都新宿区西新宿3-20-2開館時間:11:00~19:00(金・土は11:00~20:00/いずれも最終入場は閉館30分前まで)休館日:月曜日(但し祝日の場合翌火曜日)、8月5日(日・全館休館日)入場料:一般 1,400(1,200)円、大学・高校生 1,000(800)円 ※中学生以下無料※同時開催「収蔵品展063 うつろうかたち ─ 寺田コレクションの抽象」、「project N 72 木村彩子」の入場料も含む。収蔵品展入場券200円(割引は無し)もあり。※()内は15名以上の団体料金、障害者手帳をお持ちの方および付添1名は無料。※Arts友の会会員は無料(会員の提示必須)。※割引の併用および払い戻し不可。【問い合わせ先】ハローダイヤルTEL:03-5777-8600
2018年06月24日《クレマチス》2017年、木に彩色©Suda Yoshihiro/Courtesy of Gallery Koyanagi本物と見間違えるほどに精巧な花や草木の彫刻作品をインスタレーションで発表し、国内にとどまらず海外でも高い評価を受けている気鋭の美術作家、須田悦弘の展覧会「須田悦弘 ミテクレマチス」がヴァンジ彫刻庭園美術館にて開催される。独学で木彫の技術を身につけた須田は、薄い花びらや葉、細い蔓などを朴の木から繊細に彫り起こして彩色し、さまざまな植物を制作してきた。たった一輪の花や小さな雑草の作品が置かれることで空間全体の見え方が大きく変わり、私たちに新鮮な驚きをもたらす作品は、見ることそのものの意味を静かに問いかけているようだ。本展では、これまでも須田が関心を持って制作していたクレマチスを中心に、多数の最新作を展示。園芸品種としての歴史や、造形的な美しさへの関心から、対象を深く観察し作られる須田のクレマチスは、美に対する私たちの感性を刺激してやまない。さらに、作品と美術館の空間が密接に関係づけられる須田のインスタレーションという展示方法によって、ここだけでしか体験できない展示が生み出される。季節ごとに庭園を彩るクレマチスガーデンを併設する同美術館。春から秋にかけて約半年間の会期中、庭園ではさまざまなクレマチスが咲き、美術館と庭園の両方でクレマチスの競演を楽しめるだろう。なお、4月22日の15時から16時半に作家本人によるオープニングトーク、毎月第2・第4土曜日の15時15分からは学芸員によるギャラリートークが開催される他、今夏には作品の制作風景を特別公開予定。【展覧会情報】須田悦弘 ミテクレマチス会期:4月22日〜10月30日会場:ヴァンジ彫刻庭園美術館住所:静岡県長泉町東野クレマチスの丘 347-1時間:10:00~18:00(4~8月)、10:00~17:00(9・10月)(入館は閉館の30分前まで)休館日:水曜日(5月2日、8月15日は開館) 入館料:大人 1,200円(1,100円) 高・大学生 800円(700円) 中学生以下無料※( )内は20名以上の団体料金【イベント情報】須田悦弘、森啓輔(ヴァンジ彫刻庭園美術館学芸員)によるオープニングトーク日時:4月22日会場:ヴァンジ彫刻庭園美術館時間:15:00〜16:30定員:100名(全席自由・要予約)料金:当日の入館料のみ予約方法:電話にて受付(055-989-8785)※水曜休
2018年02月14日映画『ジャコメッティ 最後の肖像』が、2018年1月5日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国で公開される。スイス出身の天才彫刻家、アルベルト・ジャコメッティ彫刻のほか、油彩、素描、版画など様々な作品を残した20世紀を代表する芸術家、アルベルト・ジャコメッティ。日本で11年ぶりに開催された大回顧展「ジャコメッティ展」が約14万人の観客を動員したことからも、今なお多くの人を惹きつけるアーティストであることがわかる。『ジャコメッティ 最後の肖像』はジャコメッティの最後に手掛けた肖像画の、18日間にわたる制作過程の裏側を描く。監督・脚本は『プラダを着た悪魔』出演の俳優、スタンリー・トゥッチメガホンを取るのは、『プラダを着た悪魔』や『ラブリーボーン』などに出演した俳優、スタンリー・トゥッチ。ジャコメッティの大ファンであったスタンリーは、脚本を10年間温め続け、満を持して制作に取り掛かった。本作は、最後に手掛けた肖像画のモデルを務めたジェイムズ・ロード自身が書いた回顧録「ジャコメッティの肖像」をベースに、ジャコメッティを取り巻く複雑な人間関係、創作に対する姿勢などを緻密に描く。肖像画モデルが見た"天才の妥協なき創作現場"ストーリーの舞台は、1964年パリ。個展が始まったばかりのジャコメッティは、アメリカ人の作家で美術評論家であるロードに肖像画のモデルの話を持ちかける。憧れの作家直々の申し出に名誉と好奇心を感じたロードは、2日あれば終わるとの言葉を信じ、彼のアトリエに向かった。しかし開始早々「肖像画とは決して完成しないものだ」と発する。その後、愛人の来訪や度重なるスランプによって完成日が遠のき、ロードの帰国も延期された。"見えるものをそのままに"の信条を貫き通す、本能のままに生きるジャコメッティの肖像画は果たして完成するのか。そして、その一部始終を見ていたロードは無事にアメリカへ帰国できるのだろうか。【詳細】『ジャコメッティ 最後の肖像』公開日:2018年1月5日(金)、TOHOシネマズ シャンテ ほか、全国ロードショー監督・脚本:スタンリー・トゥッチ出演:ジェフリー・ラッシュ、アーミー・ハマー、クレマンス・ポエジー ほか配給:キノフィルムズ©Final Portrait Commissioning Limited 2016
2017年11月17日チームラボは、山口・宇部市の総合公園「ときわ公園」内にて、「チームラボ 宇部市ときわ公園 2017 呼応する森と彫刻」を開催する。期間は、2017年7月14日(金)から8月31日(木)まで。「呼応する森と彫刻」は、チームラボのデジタルアートと自然を掛け合わせた作品だ。公園そのものが、人々の存在によって変化するインタラクティブなデジタルアート空間になるのが特徴。ときわ公園の湖畔の森の木々と彫刻は、幻想的にライトアップされ光り輝き、人々がその近くを通ると、光の色が変化して音色を響かせる。そして、光は放射状に近隣の木々や彫刻に伝播し、同じように音色を響かせながら、次々に隣の木や彫刻に連続して広がっていく。固定電球を輝かせるイルミネーションとは一味違った趣を感じられるはずだ。【開催概要】チームラボ 宇部市ときわ公園 2017 呼応する森と彫刻会期:2017年7月14日(金)~8月31日(木)会場:ときわ公園(ときわ湖水ホール付近)住所:山口県宇部市 大字沖宇部254番地時間」19:00~22:00入場料:一般500円、高校生以下無料(小学生以下保護者同伴)【問い合わせ先】宇部市ときわ公園管理課TEL:0836(54)0551■ときわ公園についてときわ公園は面積約100haにおよぶ常盤湖を中心に広がる緑と花と彫刻に彩られた総合公園。山口県初の「登録記念物(名勝地関係)」に登録されている。園内は四季の自然美に彩られ「日本の都市公園100選」や「さくら名所100選」・「美しい日本の歩きたくなるみち500選」、しょうぶ苑が「池坊花逍遥100選」にも選ばれているほか、NHKが募集した「21世紀に残したい日本の風景」で、総合公園としては全国で第1位にランキングされている。
2017年05月27日国立新美術館では、平成29年6月14日(水)〜9月4日(月)の期間中「国立新美術館開館10周年 ジャコメッティ展」が開催されます。20世紀を代表する彫刻家で、細長く引き伸ばされた人物像で知られるジャコメッティ。南フランスにあるマーグ財団美術館のコレクションを中心に、初期から晩年までの作品約135点が展示されます。マーグ財団美術館の中庭に立つジャコメッティArchives Fondation Maeght, Saint-Paul de Vence (France)ジャコメッティってどんな人?スイスに生まれ、フランスで活躍したアルベルト・ジャコメッティ(1901〜1966 年)は、20世紀のヨーロッパにおける最も重要な彫刻家のひとりと言われています。アフリカやオセアニアの彫刻やキュビスムへの傾倒、そして1920年代の終わりから参加したシュルレアリスム運動など、同時代の先鋭的な動きを吸収したジャコメッティは、身体を線のように長く引き伸ばしたまったく新しい独自の彫刻スタイルを確立しました。またジャコメッティは、日本人哲学者である矢内原伊作(1918〜1989年)と交流したことでも知られ、矢内原をモデルとした制作は、ジャコメッティに多大な刺激を与えました。見どころをご紹介!日本で開催されるジャコメッティ展としては11年ぶりの個展となる今回の展覧会。彫刻約50点、絵画約5点、素描と版画約80点と多くの作品が出品される展覧会の見どころをご紹介します。●ジャコメッティの代表的な彫刻が集結アルベルト・ジャコメッティ 《犬》 1951年 ブロンズ マルグリット&エメ・マーグ財団美術館、サン=ポール・ド・ヴァンスArchives Fondation Maeght, Saint-Paul de Vence (France)ジャコメッティの彫刻には、豊かなヴァリエーションがあります。キュビスムやシュルレアリスムなどに影響を受けた第二次世界大戦前の試み、モデルを前にして制作された彫像、わずか数センチの小さな人物像や複数の人物を組み合わせた群像、そして、細長い人物像まで、あらゆる時代の代表作が一堂に会します。世界的な彫刻家の歩みを辿りましょう。●実現しなかったチェース・マンハッタン銀行のための大作3点アルベルト・ジャコメッティ 《歩く男Ⅰ》 1960年 ブロンズ マルグリット&エメ・マーグ財団美術館、サン=ポール・ド・ヴァンスArchives Fondation Maeght, Saint-Paul de Vence (France)チェース・マンハッタン銀行からの依頼を受けて、ニューヨークの広場のために制作された3点の大作、《歩く男I》《女性立像II》《大きな頭部》がそろって出品されます。このプロジェクトは実現しませんでしたが、最晩年のジャコメッティの挑戦を、壮大なスケールによって体感できます。芸術によって人間の本質を追い求めた稀代のアーティスト、ジャコメッティの生涯にせまる展覧会となっています。ぜひ足を運んでみてくださいね!■開催概要タイトル : 国立新美術館開館10周年ジャコメッティ展会期 : 平成29年6月14日(水)〜9月4日(月)会場 : 国立新美術館 企画展示室 1E開館時間 : 10:00〜18:00 金曜日は20:00まで ※入場は閉館の30分前まで休館日 : 毎週火曜日料金【当日】一般1,600円、大学生1,200円、高校生800円【前売り】一般1,400円、大学生1,000円、高校生600円※前売券は4月1日(土)〜6月13日(火)までの販売。国立新美術館では6月12日(月)まで※中学生以下は無料※団体は20名以上※障害者手帳をご持参の方(付き添いの方1名含む)無料お問合せ 03-5777-8600(ハローダイヤル)国立新美術館ホームページ展覧会ホームページ※画像写真の無断転載禁止
2017年03月09日俳優のブラッド・ピットが先日アカデミー賞式典に出席しなかったのは彫刻制作のためだったという。作品賞に輝いた『ムーンライト』のプロデューサーであるブラッドが同式典に姿を見せていなかったことが一部で話題になっていたが、最近になってそれがアートプロジェクトから離れられなかったからだという説が浮上している。ある関係者はザ・ハリウッド・レポーターに対し、ブラッドがロサンゼルス内にあるスタジオでイギリス人アーティストのトーマス・ハウシーゴとおよそ10日間に渡って彫刻制作に取り掛かっていると明かしたが、その作品がどんなものかについては分かっていない。ブラッドと離婚調停中の妻アンジェリーナ・ジョリーはアートコレクターとしても名高く2500万ドル(約28億円)相当と言われるコレクションの中にはバンクシーやエド・ルシェなどの作品も含まれているという。そしてブラッドは、建築とデザインに対する情熱でも知られており、2012年にはフランク・ポラーロとコラボして高級家具を発表していた。(C)BANG Media International
2017年03月07日フランスで活躍した彫刻家であるアルベルト・ジャコメッティの没後半世紀を経た大回顧展「ジャコメッティ展」が、6月14日から9月4日まで、東京・六本木の国立新美術館にて開催される。スイスで生まれ、フランスで活躍した20世紀のヨーロッパにおける最も重要な彫刻家のひとりであるアルベルト・ジェコメッティは、1935年からモデルに向き合いつつ、身体を線のように長く引き伸ばす独自のスタイルとなるまったく新しい彫刻を創出した。見ることと造ることのあいだでの葛藤しながら、虚飾を取り去った人間の本質に迫ろうとする特異な造形は、実存主義や現象学の文脈でも評価された。同展では、南フランスのマーグ財団美術館のコレクションを中心とした彫刻家ジャコメッティの大回顧展となっており、初期から晩年までの彫刻、油彩、素描、版画など、選りすぐりの約135点もの作品が出品される予定だ。なお、国立新美術館展示後は10月14日から12月24日まで愛知・豊田市の豊田市美術館にて愛知展が開催される。【展覧会情報】「国立新美術館開館10周年ジャコメッティ展」会期:6月14日~9月4日開場:国立新美術館 企画展示室1E住所:東京都港区六本木7-22-2時間:10:00~18:00(金曜は20:00まで、入場は閉館30分前まで)休館日:毎週火曜日観覧料金:一般1,600円(1,400円)、大学生1,200円(1,000円)、高校生800円(600円)、小学生以下無料※( )は前売り料金、20名以上の団体料金*作家名(アルベルト・ジャコメッティ)、作品名、制作年、素材、所蔵館、クレジットは各画像ごとに記載
2017年03月05日石の彫刻家である樂雅臣による「彫刻家 樂 雅臣展」が、17年1月2日から17日まで京都駅ビル内ジェイアール京都伊勢丹7階の美術館「えき」KYOTOで開催される。茶碗師として京都で450年以上続く樂家の15代目である樂吉左衞門の次男として生まれた樂雅臣。現在は石の彫刻家として、独自の感性で黒御影石(アフリカ産ジンバブエブラック)を用いた抽象的な作品を発表し続けている。同展では、過去の作品から新作まで約25点を展示。初めて大理石を用いて制作した作品も発表される。樂の彫刻する上での考え方である「石の中に表現を、表現と共に自然を。」という言葉の通りに、支配することなく生み出された神秘な世界を堪能することが出来る。また、17年1月7日の14時から、8日の11時からの各30分は、本人を招いたギャラリートークも実施される予定だ。【展覧会情報】「彫刻家 樂 雅臣展」会場:美術館「えき」KYOTO住所:京都府京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町 京都駅ビル会期:17年1月2日~17日時間:10:00~20:00(1月2日、3日、11日は20:30まで)料金:一般800円(600円)、高大生600円(400円)、小中生400円(200円)※()内は前売り及びエムアイカード、R西日本グループ会社カードの保持者、10名以上の団体料金会期中無休
2016年12月29日東京国立博物館で特別展「平安の秘仏-滋賀・櫟野寺らくやじの大観音とみほとけたち」が開催されています。日程は9月13日(火)から12月11日(日)まで。滋賀県にある櫟野寺(らくやじ)に伝わる平安の仏像をはじめ、重要文化財に指定されている20体の仏像が寺外で展示される初めての機会です。櫟野寺に伝わる秘仏、寺外では初公開!櫟野寺は滋賀県甲賀市、甲賀町にある天台宗の寺院です。792年、天台宗の開祖である最澄が土地を訪れ、本尊である十一面観音を安置したのが寺の始まりとされています。甲賀六大寺に数えられる櫟野寺は白州正子の著書「かくれ里」にも紹介されました。秘仏が収められているほか、平安時代に作られた重要文化財の仏像が20体ある寺としても知られています。今回の展覧会では、櫟野寺に残された20体の仏像をすべて展示。本尊である十一面観音菩薩像は、寺外での公開自体が初めてのことです。●重要文化財としては日本最大!「十一面観音菩薩」普段は秘仏として硬い扉に閉ざされている本尊・十一面観音菩薩像は像高3.12m、台座や光背も含めると5mを超え、重要文化財としては日本最大の大きさ誇ります。体と頭は一本の木から掘り出されており、重厚な姿も見事です。迫力と共に美しく表現された穏やかな顔の表現には、平時代の仏像の特徴を見ることができます。●重要文化財の仏像20体会場には本尊・十一面観音菩薩坐像のほかにも、2mを超える薬師如来坐像や、1187年に造られたとされる地蔵菩薩坐像、見事な出来栄えの観音菩薩立像、毘沙門天立像など、平安の仏像20体が一堂に会します。いずれも平安時代10世紀から12世紀にかけて造られた傑作ばかり。これだけの仏像を東京でまとめて見ることができる機会は二度とないかもしれません。この機会に訪れてみませんか。■イベント情報名称:平安の秘仏-滋賀・櫟野寺らくやじの大観音とみほとけたち会場:東京国立博物館 本館特別5室(東京・上野公園)住所:東京都台東区上野公園13-9アクセス:JR上野駅上野公園口より徒歩約10分会期:2016年9月13日(火)~12月11日(日)開館時間:9:30~17:00※金曜日は午後8時まで、9月の土・日曜、祝日は午後6時まで※10月14日(金)・15日(土)は午後10時まで、11月3日(木・祝)・5日(土)は午後8時まで※入館は閉館の30分前まで休館日:月曜日※9月19日(月・祝)、10月10日(月・祝)は開館、9月20日(火)、10月11日(火)は休館観覧料:【当日】一般1,000円、大学生700円、高校生400円【前売り】一般900円、大学生600円、高校生300円※中学生以下無料※前売券は9月12日(月)まで東京国立博物館 正門チケット売場(窓口、開館日のみ)、展覧会公式サイトほか、主要プレイガイドにて発売公式ページ:
2016年09月15日芸術作品としてのエッグチェアを感じる「彫刻としてのエッグチェア-彫刻作品の完成するとき-」展が、6月4日の18時30分から東京・銀座にあるデンマークの高級家具を中心に販売するインテリアショップ・ダンスク ムーベル ギャラリー(DANSK MOBEL GALLERY)で開催される。エッグチェアは、北欧家具メーカー・フリッツ ハンセン(Fritz Hansen)のアイコンとも言えるチェア。デンマークのSASロイヤルホテル建築の一連の計画とともに誕生し、今なお新しくさえ感じる優れたデザイン性と座り心地で、現在も世界の公共施設などで利用されている。当日は、長年エッグチェアを張り上げてきた熟練職人のHans Mannerhagenが来日し、職人が彫刻を仕上げるように縫い上げるエッグチェアの実演イベントを実施。完成させるエッグチェアはエレガンスレザー・ウォルナット仕様となっており、購入も可能だ。なお、定員は30名限定となっている。【イベント情報】「彫刻としてのエッグチェア-彫刻作品の完成するとき-」展会場:ダンスク ムーベル ギャラリー住所:東京都中央区銀座1-9-6 松岡第二銀緑館2階会期:6月4日時間:18:30~(開場は18:00)
2016年05月30日©TRIPPING!2世紀~17世紀、ベトナム中部から南部にかけて発展したチャンパ王国の彫刻や遺物を集めた「チャム彫刻博物館」。王国の中でも、宗教の中心地であったミーソン遺跡から出土したコレクションは必見。 チャンパ王国の彫刻が収蔵©TRIPPING!チャンパ王国時代の、主に7世紀~15世紀の遺物を集めた「Museum of Cham Sculpture(チャム彫刻博物館)」。1902年に構想、1919年に開館したこの美術館にて披露されたのは、フランスの考古学者やフランス国立極東学院の専門家らによって集められた、チャンパ王国時代の石像彫刻を中心としたコレクションだ。1931年代と2002年の2度にわたる増設で現在は2階建てになったチャム彫刻美術館。オープン当時の建築部分もそのまま残されている。 ミーソン遺跡のコレクションは必見©TRIPPING!ギャラリーは時代や地域によって8つのギャラリーから成るが、中でも、My Son Gallery(ミーソン・ギャラリー)は、チャンパ王国の首都から西に約30キロに位置する、宗教の中心地「ミーソン」から出土したコレクションを有する貴重なギャラリー。山に囲まれた地形は、70もの石像を比較的損傷の少ない綺麗な形で保存していた。そのほとんどが、シヴァ神に捧げられたものだと言われている。©TRIPPING!チャム彫刻美術館へは、ダナン中心地から徒歩で10分~15分程度。かつてのチャンパ王国の栄華を垣間見ることができるため、ミーソン遺跡群を訪れる前に立ち寄りたい美術館だ。 Museum of Cham Sculpture(チャム彫刻博物館)・住所:02 2/9 st, Hai Chau District, Danang・営業時間:7:00~17:00・電話:(+84)511 3470114・入場料金:大人40,000VDN、学生5,000VDN、16歳以下無料※5名以上ガイドツアー有り・アクセス方法:ダナン中心地から徒歩約10分~15分
2016年03月20日サンコーは3月18日、「USBペン型電動彫刻ドリル2」を発売した。直販価格は3,480円(税込)。USBペン型電動彫刻ドリル2は、USB接続の電動リューター。回転速度は3,000~15,000回転/分の範囲で無段階に調整できる。回転の向きを正逆で切り替えられる。軸径2.35mmまでのビットに対応。ビットは6種類付属するが、市販のものも使用できる。本体サイズは直径22mm×長さ132mm。重量は45g。
2016年03月18日駅構内の注意書きの札や非常ボタンのそば、さらにはデパートなどの店員の名札まで、実はいたるところで目にする機会のある、特徴的な丸ゴシック体。これは印刷・Web表示用のフォントではなく、JIS規格で定められた「機械彫刻用標準書体」。その名の通り、機械彫刻で刻印するために設計されたものだ。そんな「機械彫刻用標準書体」の魅力に迫るトークショー「もじ部特別編:機械彫刻用標準書体の原図を見ながらあれこれ話そう~駅の案内表示板でよく見るかわいい丸ゴシック体の謎に迫る」が、東京都・青山ブックセンターにて開催された。本稿では、その模様の一部をお届けする。○「厳密なのに自由な」フォント?この催しは、書籍「もじ部~フォントの目利きになる!」の刊行記念で行われた。ゲストとして、同書にも登場する書体デザイナーの鳥海修氏と書体史研究者 / 書体デザイナーの小宮山博史氏、そして同書のブックデザインを手がけたデザイナーの川名潤氏。同書の編集者である雪朱里氏が聞き手となって、「機械彫刻用標準書体」についてトークを展開していった。まずは、雪氏が同書の制作にあたってフィールドワークで集めた「機械彫刻用標準書体」の写真を順に見ていく流れに。規格が定められた文字でありながら、それぞれの文字はいずれもユニーク。「『設備』のごんべんの下に下駄がある(縦の辺が下に突き出ている)」など、標準書体のかたちから外れる例が連発され、思わず鳥海氏が「こんなの、書体って言われても」と突っ込みを入れ、会場が笑いに包まれる場面もあった。「機械彫刻用標準書体」は昔から使われている汎用平面彫刻機で文字を彫刻するための書体であり、現在の機械であれば、PCからプリントする要領で明朝体でもゴシック体でも、任意の書体を選べるという。だが、古い機械を使っている場合は当然標準書体以外の選択肢がない。これだけ標準書体の用例が見つかったということは、今も活躍している古い機械がたくさんあるという推測にもつながる、と現場では語られた。「機械彫刻用標準書体」は、彫刻機にセットしたカッターの刃が回転して文字を彫っていき刻印する。JISの企画書によれば、線の幅が文字の大きさの8パーセントで、原図は20ミリ角。これが縮小されるので、結果として3ミリ~10ミリになる。原盤用の書体は細い線で描かれているが、これは機械彫刻はカッターで彫ると太くなるため。雪氏は機械彫刻を実際に手がけている工房に取材したのだが、見本の彫刻を依頼した際、原盤用書体の見本を見ずに、職人がマジックペンで一発書きで文字を描き、彫っていたと明かす。機械で文字を彫る際、刃の上げ下げは作業効率や難度の関係で少なくしたいため、極力その操作を避けるよう独特の描線で設計された同書体。だが結果として、現場で作業する個人の裁量が非常に大きくなっている状況にあり、「これを書体と呼んでいいのか?」という疑問が話し手から飛び出した。この標準書体が丸ゴシック体になっているのも、機械では同じ太さしか彫れないため明朝体は表現できず、かといって刃を回転させる関係で常に角を出したラインを引けないため、ゴシック体も難しいという、仕様上の都合からだった。そして、画数が多いと彫刻が大変になるので省略字形が作られていて、そちらがメインで使われる想定だった。しかし、1984年に常用漢字が制定されたことにあわせ時代の流れで略字の使用に懸念が呈されるムードになり、主従が逆転。「5ミリいかの小さな文字で、クライアントが拒否しなかった場合」というきわめて限定された利用シーンにとどめられ、これには略字のテイストを評価していた語り手たちも残念がる声をあげていた。トーク内では、現場の実態はともかくJISの規格は厳密に決まっていることが強調され、小宮山氏は「書体といっていいかはわからないが、方針というようなものかもしれない」と一言。厳密なルールとは裏腹に自由に展開されている希有な書体について話は尽きないながら、場が締めくくられた。
2016年03月14日ヴィクター&ロルフ(VIKTOR&ROLF)が1月27日、パレ・ドゥ・トーキョーで2016春夏オートクチュールコレクションのショーを開催した。アートとファッションの融合を目指す2人は、今季「Performance of Sculptures」と題して彫刻と服をミックス。テクニカルピケ素材のポロシャツを基本形に、キュビズムやシュールレアリズムを思わせる仮面のような装飾を施したドレスを発表した。全てのルックにはドクターマーチンを合わせ、スポーティな印象でまとめつつ、大きなラフルや大きく開いたデコルテなど、クチュール的な要素を加えて女性らしさも強調。ショーが進むにつれ、装飾は大きくなり、構造は複雑になっていく。太陽のような丸い仮面や、顔をいくつも重ねたドレスなど、後半に登場したアイテムはアートピースそのものだった。前が見辛いのか、着用するモデルたちはおっかなびっくりでウォーキング。シュールでありながらユーモラスで楽しい雰囲気もにじませ、会場は和やかな空気に包まれた。そしてこのコレクションが伏線となって、ポロドレス、チュニック、ポロシャツ、そして目の形のブローチの4種のカプセルコレクションが、ラグジュアリーオンラインショップ、モーダ・オペランディ(www.modaoperandi.com)上で販売されることが発表された。昨年はプレタポルテから撤退した彼らだったが、このような形で服を手に入れられるようになったのは嬉しい限りだ。
2016年02月08日彫刻家・淺野健一の新作展「monstrum」が16年1月15日から2月14日まで、東京・青山のhpgrp ギャラリートウキョウで開催される。淺野は、からくり人形や仏像の修復などを学び、日本の伝統的な木彫技術を軸とした独自の世界観を繰り広げる彫刻家。変身、憑依、傀儡、コスプレといった、ある媒体を通じてそれまでの自分とは異なる新しい化身になること、それによって力を得ることをテーマに制作を行っている。同展のタイトル「monstrum」は「monster」の語源とされ、「正体はわからないが存在を感じる出来事やもの」という意味から「奇怪な出来事や生物の登場は神々の警告である」とも解釈される言葉で、同展では“目に見えぬものからの警告”を面や兜、風神雷神、雛人形を通じて表現した。【イベント情報】「monstrum」会場:hpgrp GALLERY TOKYO住所:東京都港区南青山5-7-17 小原流会館地下1階会期:16年1月15日~2月14日時間:12:00~20:00(1月15日は19:00~21:00までレセプションあり)休館日:月曜日、日曜日
2016年01月02日東京都・木場のgallery COEXIST-TOKYOにて、 彫刻家・小林耕二郎氏による展覧会「小林耕二郎 Concave」が開催される。会期は2016年1月16日~2月28日(月曜休廊)。開場時間は11:00~19:00。同展は、立体や映像、ドローイングなどを用い、総体として彫刻の制作を中心に活動している小林耕二郎氏による個展。彫刻を自然界の偶然の形として捉え、幼い頃、純粋な気持ちで自然現象を楽しんだ原点に立ち返り、イメージを膨らませようという小林氏の試みが公開される。展覧会名の「Concave」とは「凹状の」という語。で、下方に上がって窪んだ状態を指す。なお、小林耕二郎氏は2003年 多摩美術大学大学院美術研究科了の彫刻家。近々の活動としては、個展 [ 低地 | HOLLOW ] (会場: gallery COEXIST-TOKYO)、タマビ映像祭(会場: 3331 ARTS CHIYODA アキバタマビ21)、「構想計画所」 第18回 岡本太郎芸術賞展(会場: 川崎市岡本太郎美術館)などがある。
2015年12月18日20世紀の近代彫刻に大きな足跡を残したスペインの彫刻家、フリオ・ゴンザレス(1876~1942)。その作品を集めた回顧展『スペインの彫刻家フリオ・ゴンザレス―ピカソに鉄彫刻を教えた男』が11月28日から世田谷美術館ではじまります。バルセロナ生まれのゴンザレスは、鍛冶職人の家で育ち、金属加工の技を身につけます。21歳のとき、画家を目指してパリへ移住。金工作品や宝飾品をつくって生計を立てながら、画家として活動を始めます。50歳を過ぎたころから、彫刻家として作品の制作を開始。旧友ピカソに鉄の溶接技術を教え、ふたりでコラボレーションしたことで彫刻の新たな可能性に目覚め、その後は斬新な鉄彫刻の作品を次々と発表。国際的にも注目を集めますが、スペイン内戦、さらには第二次世界大戦がはじまり、混乱のなかで生涯を閉じます。本展では、彫刻を中心に金工作品やドローイングなど計94点を体系的に紹介。パリ時代に手がけたネックレスなどの宝飾品から、抽象的でのびやかな鉄の彫刻作品まで、繊細かつダイナミックな作品を楽しめます。特にオススメの作品は、展覧会のチラシにも使われている名品《ダフネ》。まるで空間に絵を描いたように見えるしなやかな作品で、その独特なフォルムには遊び心も感じられます。固い金属素材を自由自在に扱えるゴンザレスならではの傑作です。戦後の彫刻家たちにも大きな影響を与えたゴンザレス。その足跡をたどる展覧会に、ぜひ足を運んでみて。イベントデータ:『スペインの彫刻家フリオ・ゴンザレス』会期:2015年11月28日(土)~2016年1月31日(日)※休館日は毎週月曜日。ただし、2016年1月11日は開館、翌12日は休館。年末年始(12月28日~2016年1月4日)は休館。時間:10:00 ~ 18:00 ※入館は閉館の30分前まで会場:世田谷美術館料金:一般 1,000円/65歳以上 800円/大学・高校生 800円/中・小学生500円※画像無断転載禁止
2015年12月11日東京都・末広町のBambinart Galleryは、彫刻という領域を出立点とし、作品制作に取り組む4人のアーティストによるグループショウ「3/2, 4」を開催している。会期は12月13日まで(月火休廊)。開場時間は12:00~19:00。入場無料。同展は、彫刻という領域を出立点とし、作品制作に取り組む熊谷卓哉、謝花翔陽、永井天陽、宮坂直樹の4名のアーティストを紹介するもの。アーティストによって名づけられた同展のタイトル「3/2,4」(3もしくは2、そして4)のうち、3と2は、三次元と二次元を意味している。彫刻家にとって立体作品(3D)と平面作品(2D)を、同時に展示する目的で制作することによって負荷をかけ、可能性としての4=四次元的表現への憧憬と探索に取り組むことを示しているということだ。同展は、それぞれの作家による彫刻と絵画に対するアプローチのコントラストを通し、彫刻という領域の境界線を越え、また新たな側面が観られる構成となっている。■熊谷卓哉「人間の意識/無意識、常軌を逸した状態に興味がある。最近は世代やリアリティ、自分に最も卑近な所からあらゆる人々に共通する感覚について考察し、"現代の彫刻"を成立させるためのアプローチを試みている」武蔵野美術大学彫刻学科卒業、京都にてアーティスト・ラン・スペース「波さがしてっから」を共同運営。■謝花翔陽「人間の仕組みそのものの複雑性、矛盾をとりあげる。意思はどこにあるのか。意思は愛によって照らされるだろう。愛の不自由さ、一日一日死に近づいている感覚、憧れの対象に手を伸ばし掴もうとする行為。人が原初、造形上真っ先に目指したであろう、人の形の模倣と、生命感を描きださんとする行為を私も追体験したいと試みる。」東京藝術大学彫刻科卒業、東京藝術大学大学院先端芸術表現専攻修了、アートアワードトーキョー丸の内にてグランプリ・小山登美夫賞をそれぞれ受賞。第18回岡本太郎現代芸術賞展ほか多数参加。■永井天陽「日常の中にあたりまえのようにあるもの。出来事、行為、ルール、名前、生まれることや死ぬことなど。 私はそれらの見方や在り方を少しズラして、もう一度自分の目で確かめてみたい。物事の境界や輪郭に向かって、石を投げるような具合で」武蔵野美術大学彫刻学科卒業、武蔵野美術大学大学院彫刻コース在学、奈良美智氏をディレクターに迎え青森県立美術館八角堂で開催されたプロジェクト「PHASE 2014」にて個展を開催。■宮坂直樹「認識の方法によって様々に現れてくる空間」という空間概念を基に、空間構成の研究をしている」Academie royale des Beaux-Arts de Bruxelles修士課程修了、Ecole national superieure des Beaux-Arts de Paris研修、東京芸術大学大学院先端芸術表現専攻博士課程在籍、ブリュッセル、パリなどでグループ展に多数参加。
2015年11月30日山口県宇部市は10月4日~11月29日、2年に1度行われる国内最古・最大級の野外彫刻展「第26回UBEビエンナーレ」をときわ公園・緑と花と彫刻の博物館(ときわミュージアム)の彫刻野外展示場にて開催する。同展は日本最初の試みであった昭和36年(1961)の「宇部市野外彫刻展」から始まり、現在では「新人作家の登竜門」としても知られるなど、国内最大の野外彫刻展となっている。会場に展示される作品は、延べ30カ国から応募のあった全266点の模型作品(実物の約10分の1サイズ)の中から、2014年9月の一次審査で18点を実物制作指定作品に選出。10月3日の二次審査を経て、全18作品が4日より一般公開される。なお、今回の大賞受賞作家は、2016年に開催される瀬戸内国際芸術祭にも招待される。さらに、このUBEビエンナーレを核として、宇部市北部地域で里山に巨大彫刻が出現するなど様々なアート展示と地元食材を使った郷土料理を楽しめる「うべの里アートフェスタ」、市中心部が市民の手によってアートで彩られる「まちなかアートフェスタ」、宇部市民の多彩な芸術活動を紹介する「宇部市芸術祭」、これら全てを総称して「第26回UBEビエンナーレ×まちじゅうアートフェスタ2015」として開催される。うべの里アートフェスタ(場所: 宇部市北部地域)では、宇部市北部地域 吉部エリア(メイン会場)・万倉エリア・船木エリアのさらなる活性化や地域振興、交流人口、定住人口の増加を目指して開催するアートイベント。メイン会場では、廃校を活用した展示や野外彫刻の設置を行う。その他、歌・ダンスなどの各種パフォーマンスや地元アーティスト・彫刻家らによる参加型ワークショップも予定。さらに、地元の特産品の販売や、山口の郷土料理「ゆうれい寿司」「竿まんじゅう」といった地元ならではの食も提供する。まちなかアートフェスタ(場所: 宇部市中心市街地 ハミングロード新天町アーケード、常盤通り)は、宇部市中心市街に"世界にひとつのアート"を集め、通りや商店街、店舗をアートの世界に変身させるイベント。現代美術家・祐成政徳氏が空き店舗の空間全体を使用してつくりあげる「体験型インスタレーション」のほか、幼稚園児から大人まで市民が街への思いを描いた巨大絵画の展示「巨大絵画ハミングロード新天町アーケード展」や、営業中の店舗や空き店舗を活用した無審査・自由出展の展覧会「宇部アンデパンダン・プロジェクト2015」も実施する。その他、「コトダマプロジェクト#2」では未来への思いを込めた川柳が街の街路灯を飾る。宇部市芸術祭(場所: 宇部市文化会館、渡辺翁記念会館、ときわ湖水ホールなど)は、陶芸、華道、短歌、演劇など幅広く「アートのまち」宇部市民の多彩な芸術・文化活動を楽しめるイベント。宇部市文化会館や渡辺翁記念会館など、宇部市内の9つの会場にて計28件の催しが行われる。第26回UBEビエンナーレのはときわ公園(山口県宇部市野中三丁目4番29号)にて、11月29まで(各日9:00~17:00)開催。入場料は無料となる(駐車料金は有料)。ときわ公園へは山口宇部空港からクルマ・バスで約10分、JR宇部線「常盤駅」から徒歩約15分。なお、「第26回UBEビエンナーレ×まちじゅうアートフェスタ2015」の会場間を運行する無料シャトルバス(案内スタッフ乗務)は、10月11日・25日・11月29日に各日1日5便運行する。
2015年10月04日東京都・阿佐ヶ谷のTAV GALLERYでは、若手彫刻家・丸山喬平による個展「重い靄」を開催している。会期は2015年8月2日まで。入場は無料。本展は、東京芸術大学大学院美術研究科に在籍する気鋭の彫刻家・丸山喬平による個展。2014年に都内で開催された初個展「『人』という表面」に続く2回目の個展となるもので、会場には主に木材で製作された身体がモチーフの大型作品が展示される。なお、丸山氏は本展におけるステートメントとして、「人の姿の佇まいから生じるプレッシャー、観察を通感じる畏敬、畏怖の念、存在感に、私の中に生じる思考、感情、欲とも願いともつかないイメージを沿わせ、視覚化出来ないかと試みている。(中略) 動く事の無い瞬間を保ち続ける形の中には、作り手の生涯の幾らかの時間が注がれており、時に認識し難い異形の形が現れる。いかなる形であっても、それは私の、私も含めた人間を肯定する姿勢であり、前進への願いである」などと語り、本展に込める想いを明らかにしている。
2015年07月31日アクネ ストゥディオズ(Acne Studios)が彫刻アーティストのピーター・シュレッシンガー(Peter Schlesinger)とコラボレーション。ピーター・シュレッシンガーの名作を紹介するアートブックとパジャマコレクションを発売する。ピーター・シュレッシンガーは、ロサンゼルス出身の陶芸彫刻家。ペインターとしての活動を経て、その後28年間に渡ってオーガニック形状の彫刻作品を手掛けている。彼の作品独特のアブストラクトなシェイプとパターンは、ペインターとしてのバックグラウンドにインスパイアされたもの。93年には「Tiffany Foundation Award」も受賞している。今回のコラボレーションはピーター・シュレッシンガーが、ブランドが展開するファッションマガジン『Acne Paper』でのコラボレーションで、アートディレクターのジョニー・ヨハンソン(Jonny Johansson)と親交を深めていたことから実現したもの。今回発売されるアートブックでは、ピーター・シュレッシンガーが80年から現在までに手掛けた150点以上のアートワークを紹介。スウェーデンで制作された同作の表紙には日本製の紙に加え、素材が際立つラスティックな生地が用いられた。また、ピーター・シュレッシンガーの一番好きな衣服が“パジャマ”であることから、極上のシルクを用いたパジャマコレクションも同時展開。ピーター・シュレッシンガーによるプリントパターンをもとに、ジョニー・ヨハンソンがデザインを手掛けた。カラーパレットは、ピーター・シュレッシンガーの作品で見られるセラミックゆう薬からインスピレーションを得ている。今回のコラボレーションについて、ピーター・シュレッシンガーは「彼の自由なスピリットは、 私が見出さなかったであろう可能性と方向を開いてくれました。 それこそが、最も豊富な創造力だと感じます」とコメントを寄せている。一方、ジョニー・ヨハンソンはピーター・シュレッシンガーについて、「ピーターは良き友であると同時に、私は長い間彼の創作に魅了されてきました。彼は自身が生み出す全てに対してとても正直で、トライバル感と上品さ、歴史とモダン、冷酷さともろさなど様々なものが同時に共存するのが彼の作品の特徴です」と語っている。アートブック、及びパジャマコレクションは4月30日にGreene Street in New York、Eastern Columbia Building in Los Angeles、Dover Street in London、Quai Voltaire in Paris、Norrmalmstorg in Stockholmの5店舗及び、東京・青山店で発売される。
2015年05月01日北海道の旭川市で開催された「2015 氷彫刻世界大会」において、東京ディズニーランドホテルの調理部に所属する井上仁さんと、ディズニーアンバサダーホテルの調理部に所属する湯山明祥さんが、作品名「海と共に」で団体最優秀賞(内閣総理大臣賞)を受賞した。「氷彫刻世界大会」は1988年より開催され、今年で27回目を数える。北海道旭川市で毎年2月に行われる「旭川冬まつり」中で実施され、日本国内で唯一の公式の国際大会だ。同大会では井上さんと湯山さんは団体戦に臨み、2月6日(金)の19時から2月8日(日)の11時まで氷彫刻の技術を共に競いあい、会場となった旭川平和通買物公園に22基の力作が並ぶなか、団体最優秀賞(内閣総理大臣賞)という栄誉ある賞に輝いた。また、井上さんの最優秀賞受賞は今回を含め、個人戦で3回、団体戦で2回、計5回目の受賞となる。受賞を受け、「今回の作品は、海の中で楽しく遊んでいる人魚を想像して制作しています。氷の透明な質感を活かしつつ、ボリュームや立体感のある作品に仕上げました」(井上)、「このような栄誉ある賞を受賞し大変光栄です。これからも、ディズニーホテルに訪れるゲストの皆様へ食の楽しみと美味しさを提供していきます」(湯山)と、それぞれコメントした。氏名:井上仁(いのうえ ひとし)、湯山明祥(ゆやま あきよし)年齢:39 歳(井上)、30 歳(湯山)所属:株式会社ミリアルリゾートホテルズ勤務先:東京ディズニーランドホテル ランドホテル調理部(井上)ディズニーアンバサダーホテル アンバサダー調理部(湯山)(C) Disney(text:cinemacafe.net)
2015年02月18日森ビルは11月28日、東京・虎ノ門の「虎ノ門ヒルズ」オーバル広場に、高さ約10mの大型彫刻「ルーツ」を設置した。「ルーツ」は、スペインを代表する世界的アーティストであるというジャウメ・プレンサ氏による、8つの言語の文字を使ったパブリックアート。それぞれの文化を映し出す"文字"を通じて「世界の多様性」を表現し、「多様な文化の違いを越えて、人々が平和的に共存すること」を象徴しているという。同作品は膝(ひざ)をかかえて座る人間をかたどっており、2020年の東京オリンピックでメインストリートとなる環状二号線(新虎通り)を眺めるように座っている。同社は、「虎ノ門ヒルズをルーツ(起点)に、世界の人々が共存する国際的な街づくりを進め、東京を世界一の都市にしたい」という願いを込めて同作品を設置したとのこと。作者のジャウメ・プレンサ氏は、「この作品を通して、一人一人の人間の存在の素晴らしさと、この世界(の調和)の美しさをたたえるとともに、虎ノ門ヒルズと人々との架け橋、そして人々の憩いの場になってほしいと願っています」とコメントしている。
2014年12月03日