東京藝術大学に通う、土井源(@doi_gen)さんが制作したものに、感嘆の声が寄せられています。土井さんが授業で、大理石を素材に作ったものをご覧ください。大学の授業で大理石削ってオウムガイ作りました。 pic.twitter.com/1VopJe240v — 土井 源 (@doi_gen) December 1, 2022 土井さんが、大理石で作ったのはオウムガイをモチーフにした彫刻品!全体の形だけでなく、一本一本の触手まで、忠実に再現されています。ノミなどの工具や機械で削ったり掘ったりしながら、土井さんは制作していったそうです。土井さんがTwitterに作品を投稿すると、数多くの『いいね』やコメントが寄せられるなど、大きな反響を呼んでいます。・博物館に飾られているものかと思ったら、作品なの!?すごすぎる。・今にも動き出しそうなほどリアルですね。・化石かと見間違えるレベル…!高い芸術センスを持つ学生が集まるとされる、東京藝術大学。同大学に在籍する土井さんの作品は、人々の心に刺さったのでした![文・構成/grape編集部]
2022年12月03日「本人は恋人と記念写真を撮っているつもりだが、周りにはこう見えている」そんな言葉とともにTwitterに投稿された写真に、反響が上がっています。ベンチに座っている片方は、眼鏡をかけた男性。ですが、もう片方は…。「本人は彼女と記念写真を撮っているつもりだが、周りにはこう見えている」 pic.twitter.com/nWikS87mFA — 浅野暢晴【芸術工】 (@asanonobuharu) September 17, 2022 男性に寄り添って座っているのは、なんでしょうか…。明らかに人間ではありません!「自分には女性に見えるのに、周囲の人には『別の何か』に見えている」という状況は、想像するだけで背筋がゾクッとしますね。写真の男性は、彫刻家の浅野暢晴(@asanonobuharu)さん。ネタバラシをすると、隣に置かれた異形は、浅野さんの作品『トリックスター』なのでした。浅野さんは自身の想像を具現化した、さまざまなタイプの『トリックスター』を制作。詳細を1分にまとめた動画も公開されていますよ。彼の目には彼女に見えてる異形の名前は、トリックスターです。え?トリックスターってなんですか? pic.twitter.com/zV6OIXJV3I — 浅野暢晴【芸術工】 (@asanonobuharu) September 18, 2022 『トリックスター』は、人々の想像を駆り立て、ファンによってさまざまなストーリーが生み出されたそうです。今回、浅野さんはそんなストーリーに近い雰囲気を楽しんでもらおうと、撮った写真の中から『トリックスター』を恋人に見立てた写真を選んで投稿。ホラーゲームや漫画などにありそうな設定に、ネット上は大いに盛り上がっています。・すばらしい世界観。・ほほ笑ましいカップルのツーショットだなぁ。・黒髪ロングで白いワンピースが似合う、素敵な恋人ですね!あれ?違う!?・怖い…と思ったけど、タコさんウインナーみたいでかわいく見えてきた。・互いが幸せなら、片方が人間でなくともいいと思うんだ。こんなシチュエーションも可能!想像が膨らむ写真を紹介作品の数だけ写真は豊富です。そのため、こんなシチュエーションも再現が可能でした!「大家族が久々にそろったので、家族写真を撮ったのだが、周りにはこう見えている」「最近背が伸びてきた息子と、どちらが背が高いかを比べているつもりだが、周りにはこう見えている」また、2022年8月27日から11月23日の間、兵庫県神戸市で開催されている現代アートの展覧会『六甲ミーツ・アート芸術散歩2022』に作品を展示中。秋の六甲山とともにアートを楽しめるので、興味がある人は足を運んでみてはいかがでしょうか。1000いいね、超えたら宣伝していいと聞いたので。現在、兵庫県神戸市でやってる六甲ミーツ・アート芸術散歩2022に「狭間の森」という作品を展示しています。よろしくお願いします! pic.twitter.com/UyWkS11CvG — 浅野暢晴【芸術工】 (@asanonobuharu) September 18, 2022 [文・構成/grape編集部]
2022年09月19日株式会社ユーエスケイ企画は、鹿児島大学教育学部教授であり彫刻家の池川 直(すなお)氏をお迎えして、無料のZoomウェビナー講演会「彫刻家 池川 直の彫刻の話」を2022年9月30日に開催いたします。イベントバナー池川 直 氏は筑波大学大学院修士課程芸術研究科修了後、数々の賞を受賞され、作品集も出版されています。鹿児島大学教育学部では○人体をモチーフにした表現とその表現のための各種素材とその技法に関する研究○心象表現の表出と実在化○環境や建物空間における彫刻表現のあり方に関する研究をされており、鹿児島県内、県外の様々な施設に作品が収蔵されています。そんな池川氏の作品に対する想いとは?これからの芸術の未来や希望とは?作品から感じる池川氏の芸術への想いを聴いて感じてみませんか?■講演会 詳細講演者 :池川 直 氏(鹿児島大学教育学部 教授)日時 :2022年9月30日(金)19:30~21:00開催方法:Zoomウェビナー参加費 :無料参加のお申込みはこちらから↓ ※リンク先にて「氏名」「メールアドレス」を入力するだけです。Zoomから参加用のメールが届きますので、イベント当日はメールに記載されているURLをクリックしてご参加ください。池川 直 氏■池川 直 氏プロフィール鹿児島市芸術文化協会会長/鹿児島県美術協会会員/公益社団法人日展監事/公益社団法人日本彫刻会理事/白日会常任委員/鹿児島大学教育学部教授1958年 香川県高松市 生まれ1983年 筑波大学大学院修士課程芸術研究科修了同年 第15回日展入選2003年 鹿児島大学教育学部教授に就任2022年 鹿児島市芸術文化協会会長に就任<近年の受賞・活動歴>2018年 ・第58回四国新聞社文化賞・第69回南日本文化賞2019年 ・平成30年度 第75回日本芸術院賞・日本彫刻会選抜展(日本橋三越)・池川敏幸、池川直彫刻2人展(11/4~9、東京銀座 ぎゃらりいサムホール)・峯田義郎、池川直、田原迫華彫刻三人展(12/6~18、東京銀座 永井画廊)・第44回白日会会員選抜展(12/18~23、日本橋三越美術特選画廊)2020年 ・第75回南日本美術展審査員【「時の旅人」改組新第5回日展 第75回日本芸術院賞】 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年08月22日セルジオ ロッシ(Sergio Rossi)から2022年秋冬の新作シューズ「エスアール ハリマ」が、セルジオ ロッシ直営店などで販売。彫刻ヒールの新作シューズ「エスアール ハリマ」「エスアール ハリマ」は、フランス語で“コンマ”を意味する「ヴィルギュルヒール」を備えたシューズ。まるで彫刻のような美しいヒールデザインが特徴だ。7.5cmヒールのパンプス7.5cmのヒールを備えたパンプスは、アーモンドシェイプのカッティングを施した、ミニマルなアッパーがポイント。つま先にかけて細くなっていく美しいフォルムと、繊細なヒールの組み合わせは、女性の足元をエレガントに演出してくれる。カラーは、スウェード素材のブラックと、マットなホワイトの2色展開となる。サイハイ&ショートブーツもまた、光沢のあるラテックス素材を使用したオールブラックのブーツも用意。ラテックスはストレッチ効果があり、肌のように優れたフィット感を実現する。ラインナップは、4.5cmヒールは膝上のサイハイ、7.5cmヒールはショートタイプの2タイプとなる。【詳細】セルジオ ロッシ「エスアール ハリマ」販売店舗:セルジオ ロッシ直営店、公式オンラインストア価格:・ヒール7.5cm(パンプス)111,100円、(ブーツ)148,500円・ヒール4.5cm(ブーツ)203,500円【問い合わせ先】セルジオ ロッシ カスタマーサービスTEL:0570-016-600
2022年08月15日セルジオ ロッシは、真の女性らしさを表現した、彫刻的なヒールが特徴の新作「srHALIMA(エスアール ハリマ)」を発売します。フランス語で“コンマ(,)”を意味する“ヴィルギュルヒール”は今までにない斬新なデザインでありながら、美しい横顔を演出してくれます。アッパー部分にアーモンドシェイプのカッティングが施されたパンプスは、つま先まで長く美しく見せ、エレガントな仕上がりで職人技が光るシルエットが存在感を放ちます。タイムレスなブラックとホワイトの2カラー展開は、ミニマルながらスタイリングを華やかにする現代の女性のための1足です。ラテックス素材を使用したスタイリッシュなオールブラックのブーツは、ショートとサイハイの2モデルで展開。脚のシェイプをシャープに見せるストレッチ効果のある素材と、第2の肌のような優れたフィット感による動きやすさが特徴です。サイハイブーツはミニ丈のボトムスにはもちろん、ロング丈に合わせて素材感で遊ぶこともでき、プレーンなスタイリングにもひねりを効かせる今シーズンの注目アイテムです。「srHALIMA」は、遊び心のあるセンシュアルで完璧な靴を求める女性のための、ワードローブに相応しいコレクションです。エレガントからモードまで、様々なスタイリングに合わせてお楽しみいただけます。srHALIMA ヒール7.5cm14万8,500円(税込)カラー展開:ブラックsrHALIMA ヒール7.5cm11万1,100円(税込)カラー展開:ブラック(スエード素材)srHALIMA ヒール7.5cm11万1,100円(税込)カラー展開:ホワイトsrHALIMA ヒール4.5cm20万3,500円(税込)カラー展開:ブラック新作の「srHALIMA」シリーズは、セルジオ ロッシ直営店と公式オンラインストアで発売中です。価格は変更される場合があります。www.sergiorossi.comInstagram/Facebook/Twitter @sergiorossi
2022年08月13日リーボック(Reebok)の新作ユニセックススニーカー「リーボック カンヒョク プレミア ロード モダン ミッド」が、GR8ほかで発売される。“まるで彫刻”リーボックの新ハイカットスニーカーリーボックの新作シューズは、アッパーからソール、シュータン、シューレースまで同色で揃えたモダンな仕上がり。“大胆な彫刻のような”デザインの「プレミア ロード モダンカー パート」をベースに、韓国のファッションブランド・カンヒョクとタッグを組み、アップデートした。リーボックのシグネチャーある「ベクター(Vector) ロゴ」は、さまざまな素材をミックスして抽象的に表現。ヒール箇所には、コラボレーションの証として、カンヒョクのロゴをあしらっている。また、デザイン性が高いだけでなく、機能性も十分。ロゴの下にはラバーコーティングされたバンパーを、ミッドソールにはレッドフォームを配置し、ソフトなEVA構造で快適な履き心地を叶えている。カラーは、ブラック、ブルーの2色を用意。いずれもユニセックス仕様なので、男女ペアで楽しむのもおすすめだ。【詳細】「リーボック カンヒョク プレミア ロード モダン ミッド」■ブラック 28,000円発売日:2022年6月25日(土)取り扱い店舗:リーボック オンラインショップ、一部のパートナー先サイズ:23.0~30.0cm ※1.0cm 刻み■ブルー 28,000円発売日:7月1日(金)取り扱い店舗:GR8※リーボックオンラインショップ、リーボックストアおよびリーボッククラシックストアでの販売予定なし。サイズ:23.0~30.0cm ※1.0cm 刻み【問い合わせ先】リーボック アディダスお客様窓口TEL:0570-033-033(電話受付 平日 9:30~18:00)
2022年06月30日明治大学の生涯学習機関「明治大学リバティアカデミー」は、7月23日(土)に、2022年度春期公開講座「身近にある彫刻たち~東京近郊の彫刻をめぐってみよう~」をオンラインで開催いたします。事前予約制で、参加費は無料です。「美術」「芸術」と聞くと少し身構えてしまう人も多いのではないでしょうか?しかし、街の中にはたくさんの美術品、芸術品が存在し、皆さんも目にしているはずです。そのような美術品の中から、今回は「彫刻」にスポットを当て、身近な彫刻鑑賞が楽しくなるようなポイントを解説します。講師には、2021年に明治大学特別功労賞を受賞した本学卒業生で、現在は日本彫刻会理事長・日展理事を務める彫刻家の山田朝彦氏を迎えます。講座は、同じく本学の卒業生で、フリーアナウンサーとして活躍する竹山マユミ氏によるインタビュー形式で進行します。明治大学リバティアカデミー特別企画【明治大学連合駿台会 寄付講座】「身近にある彫刻たち~東京近郊の彫刻をめぐってみよう~」表1: 明治大学リバティアカデミーとは明治大学は地域社会に開かれた大学を目指し、本講座のような「社会への知の還元」を目的とした社会連携にも力を入れています。明治大学リバティアカデミーは、生涯学習の拠点として明治大学が整備・運営しているもので、本学教員や外部からお招きした講師による講座を広く一般に公開しています。(詳細:明治大学リバティアカデミーHP ) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年06月27日ヴァンジ彫刻庭園美術館(所在地:静岡県駿東郡長泉町)は、この度新型コロナウイルス感染拡大の影響をうけての、来館者減少による入館料収入の大幅減という背景をうけ、現状では費用捻出の難しい常設コレクションと建物や設備の修復費、庭園の維持費の一部を募るクラウドファンディングのプロジェクトを計画し、クラウドファンディングサービス「READYFOR」を通じ、資金調達をおこないます。2022年4月21日より開始したクラウドファンディングですが、25日に第一目標である400万円を達成しました。現在は次の目標に向け、引き続き5月31日(火)まで支援を募ります。期日までに集まった支援総額に応じ、支援金は、彫刻作品の洗浄・メンテナンス、施設や庭園の修繕、環境維持のために、大切に使わせていただきます。READYFOR トップ画面【ヴァンジ彫刻庭園美術館とは】ヴァンジ彫刻庭園美術館(所在地:静岡県駿東郡長泉町)は、イタリアの現代具象彫刻家ジュリアーノ・ヴァンジの世界で唯一の個人美術館です。2022年4月28日に、開館20周年を迎えます。富士山の南に広がる愛鷹山麓の中腹に位置する当館は、250種以上のクレマチスや花が四季折々に咲く庭園を併設しています。当館はこれまで、現代社会を生きる人間の複雑な内面を表現したジュリアーノ・ヴァンジの作品を中心に、同時代を生きる作家の作品を収集・展示してきました。当館の空間と作家との丁寧な対話によって、この場所でしか実現できない展示を実施しています。ヴァンジ彫刻庭園美術館 庭園ヴァンジ彫刻庭園美術館 館内【クラウドファンディングプロジェクト概要】プロジェクトタイトル: 開館20周年、クレマチスの丘のヴァンジ彫刻庭園美術館を次世代へ募集期間 : 2022年4月21日(木)11:00~5月31日(火)23:00 40日間目標金額 : 400万円プロジェクト形式 : All or Nothing・購入型URL : 資金使途 : ジュリアーノ・ヴァンジ彫刻作品の洗浄・メンテナンス費、庭園美術館展示棟の修繕費、庭園の環境維持のための作業費、手数料、その他諸経費リターン例(一部) : 招待券、6ヶ月フリーパス、オリジナルグッズ、オリジナル書籍、開館時間前特別入館、個別ガイド、鋳造メダル、ジュリアーノ・ヴァンジのリトグラフほか【クラウドファンディングとは】インターネット上で支援金を募る仕組み。All or Nothingというルールで、目標金額に達成しなければ集まった支援金は全て返金になる。支援者は支援額に応じたリターンを受け取ることができる。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年05月02日子供が保育園や幼稚園に通い始める際、親は我が子の持ち物に名前を書いたり、目印を付けたりします。幼い子供は、持ち物を乱雑に扱いがち。何かの拍子に、ほかの子の持ち物と混じってしまう可能性があるためです。中でも鉛筆類は、似たような見た目の物が多い上に、転がりやすいため、面倒なことに1本ずつ名前を書かなくてはいけません。彫刻家の父親が、娘の色鉛筆に仕込んだのは…「彫刻家を父親に持つと、こうなるんだよ」そんな一文とともに、Twitterに動画を投稿したのは、宮本我休(@Gakyu_Miyamoto)さん。保育園に通い始める娘さんの持ち物を用意する際、宮本さんは鉛筆に名前を書くために、ナイフで一部を削っていました。しかし、木を削っているうちに、ムクムクといたずら心が湧き出したとのだとか…。その結果、娘さんの色鉛筆がどうなったかは、こちらの動画でご覧ください!娘が保育園で使う色鉛筆。名前を入れるところ削っておいてといわれるとイタズラ心がムズムズと…。ひっくり返すとお地蔵さん彫刻家を父に持つとこうなるんだよ pic.twitter.com/cU6PxbOyR0 — 京仏師 宮本我休 (@Gakyu_Miyamoto) April 2, 2022 そう、宮本さんは仏像を彫る京仏師!名前を書くために削った面から反転させると、そこにはかわいらしいお地蔵様(地蔵菩薩)が現れたではありませんか!色鉛筆に現れた、穏やかなほほ笑みを浮かべるお地蔵様に、ネットからは「2度見した」「すごっ!かわいすぎる!」といった声が上がっています。ちなみに、息子さんが入園する際は、七福神の1人である大黒天を彫っていたという宮本さん。色鉛筆を両側から削られた結果、あっという間に大黒天は消えてしまったのだといいます…。しかしその後、息子さんは「削っちゃったから、また彫って!」とかわいらしいお願いをしてきたのだそうです。お地蔵様は、子供を守る神様として知られています。きっと、色鉛筆のお地蔵様は、娘さんをすぐそばで見守っていてくれることでしょう![文・構成/grape編集部]
2022年04月03日松本喜三郎らの生人形、高橋由一の油彩画を導入部として、現代の絵画と彫刻における写実表現を検証する『リアル(写実)のゆくえ現代の作家たち生きること、写すこと』が4月9日(土)より平塚市美術館にて開催される。江戸期の自在置物、鎌倉時代の仏像など、日本では昔から写実表現が用いられてきた。明治 20 年代に滞日した人類学者シュトラッツは「解剖学の知識もなしに強い迫真性をもって模写することができる」生人形師の力量に感嘆。さらに、生人形が理想化も図式化もされず、ありのままの姿であることにも着目していた。 仏師で彫刻家の高村光雲も、幼い時に松本喜三郎の生人形の見世物を見ており、後年、西洋由来ではない写実を気付かせた存在として、松本喜三郎をはじめとする生人形師を敬慕していた。同展では、東西を問わず追求され、既存の方法や感性を上書き、 もしくは書き替えながら発展してきた写実表現を、松本喜三郎、安本亀八、高橋由一、小谷元彦、深堀隆介らの作品を通して紹介。西洋の文脈のみではとらえきれない日本 の「写実」が如何なるものなのか、またどのように生まれたのか、その手がかりを探る。深堀隆介《桜升命名淡紅》2017 年、平塚市美術館安本亀八《相撲生人形》1890年、熊本市現代美術館蔵※会期中展示替えあり本田健《夏草(芝棟の土)》2021年、作家蔵中谷ミチコ《夜を固めるⅢ( 雨)》2019 年、作家蔵前原冬樹《一刻―苺―》、2017 年、作家蔵 撮影:橋本憲一【開催概要】『リアル(写実)のゆくえ現代の作家たち生きること、写すこと』会期:2022年4月9日(土)~ 6月5日(日)※会期中展示替えあり会場:平塚市美術館時間:9:30~17:00休館日:月曜料金:一般900円、大高500円(土曜は高校生無料)※同時開催『けずる絵、ひっかく絵』美術館公式サイト: www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/()
2022年03月24日・え…?えッ…!?・すごい、とぅるんとぅるんだ!・どこからどう見ても生卵にしか見えない。そんな驚きの声が寄せられている、キボリノコンノ(@kibori_no_konno)さんがTwitterに投稿した1枚の写真をご紹介します。早速、その写真をご覧ください!生卵を木で作ってみました。驚いていただけたら是非リツイートお願いします。 #木彫り #木彫りアート #彫刻 #生卵 #卵 #woodcarving #egg pic.twitter.com/6p4IiWm0z9 — キボリノコンノ (@kibori_no_konno) February 26, 2022 板の上に乗せられた、生卵。板を傾ければ、つるんと滑り落ちそうです。しかしこれは、本物の生卵ではありません!キボリノコンノさんが、木を削りだして制作した、彫刻作品なのです。その証拠となる、制作過程の写真がコチラ。キボリノコンノさんによると、白身の部分は木目を活かすことで、下の板が透けているかのように表現しているのだとか。しかし、制作過程を目にしても、完成写真を見ると「やっぱり本物なのでは…?」と混乱してしまいますね。キボリノコンノさんは以前にも、どう見ても本物に見える『のび~るお餅』を制作しています。気になった人は、こちらもチェックしてみてくださいね!どこからどう見ても『お餅』正体に「脳がバグりそう」[文・構成/grape編集部]
2022年03月01日バレンシアガ(BALENCIAGA)が展開するバレンシアガ オブジェクト(Balenciaga Object)ラインより新作の彫刻作品「タイガー・スカルプチャー(TIGER SCULPTURE)」が登場。バレンシアガ 青山にて販売する。バレンシアガ“虎”を模った新作彫刻作品今回、バレンシアガ オブジェクトラインの新作として登場するのは、上海を拠点にするアーティスト・ニック・コスマス(Nik Kosmas)がデザインしたトラを描いたオリジナルスカルプチャー「タイガー・スカルプチャー」。ニック・コスマスはニューヨークのニュー・ミュージアム・オブ・コンテンポラリー・アートや第9回ベルリンビエンナーレなどで作品展示をする気鋭のアーティストだ。「タイガー・スカルプチャー」は、真鍮を素材に全て手作業で制作。まるで生きているかのような精密さと、頬ひげ、椎骨の様な尻尾、頭頂部のバレンシアガロゴなど細部に至るディテールが特徴の作品となっている。なお、「タイガー・スカルプチャー」は全世界で15体のみの生産。全ての個体にシリアルナンバーが付与され、日本国内ではバレンシアガ 青山でのみ展開される。詳細バレンシアガ オブジェクトライン「タイガー・スカルプチャー」展開店舗:バレンシアガ 青山【問い合わせ先】バレンシアガ クライアントサービスTEL:0120-992-136
2022年01月28日お正月の食材に欠かせない、お餅。キボリノコンノ(@kibori_no_konno)さんが、Twitterに投稿したお餅の画像をご覧ください。のびーるお餅を木で作ってみました。 #木彫り #お餅 #彫刻 #woodcarving pic.twitter.com/OdMc8nHyUB — キボリノコンノ (@kibori_no_konno) January 2, 2022 いい焼き目が付いたお餅。びよーんと伸びる焼きたてのお餅は、とてもおいしそうです。実はこのお餅、キボリノコンノさんが木を彫って作った彫刻作品なのだとか!ヒノキのブロックから形を削りだした後、アクリル絵の具とパステルで着色し、見事にリアルなお餅を再現しています。本物のお餅にしか見えない作品には「すごい!」「おいしそう!」といった声が寄せられました。・見るからに柔らかそうなのに!脳がバグりそうな作品で面白い。・お餅の色や伸び方がとってもおいしそう!・「あちっあちっ!」っていいながら持ちたい。・リアルすぎてしばらく見入ってしまった。キボリノコンノさんの作品を見ていると、焼きたてのお餅が食べたくなりますね![文・構成/grape編集部]
2022年01月04日イレーヴ(YLÈVE)の2022年春夏コレクションより、新たにアクセサリーラインが誕生。イレーヴ新宿伊勢丹店、ザ ライブラリー全店ほかにて展開される。"彫刻やヴィンテージ"風ジュエリーイレーヴは、シンプルかつ上質なアイテムを届けるウィメンズブランド。新しく展開するアクセサリーラインでは、"彫刻"や"ヴィンテージ"に着想し、数種類の加工で風合いを出したオリジナルジュエリーを展開する。シルバーには925silverを使用、ゴールドにはK22 GPのフィニッシュを施しており、いずれも上質な仕上がりだ。コーディネートを楽しむ指輪やイヤリングファーストコレクションでは、指輪やイヤリングをはじめ、コーディネートして楽しめるようなアイテムが豊富にラインナップ。存在感のある太めのリングや華奢なラウンドリングは、複数を重ね付けするのもおすすめだ。イヤリング・ピアスは左右でチョイスしやすいよう、片方ずつでの販売。シンプルなフープピアスや、"石"をモチーフにしたシルバーストーンのピアスなどを取り揃える。その他、有機的なシェイプのペンダント&ネックレスや、華やかな輝きを添えるバングルがラインナップする。【詳細】イレーヴ アクセサリーライン発売開始:2021年12月上旬展開店舗:イレーヴ 新宿伊勢丹店、ザ ライブラリー全店(表参道店・自由が丘店・天神店・京都店・神戸店)、公式オンラインストアアイテム例:リング 26,400円~イヤリング(シングル) 13,200円~バングル 45,100円~ペンダント トップ 20,900円~ネックレス 13,200円~素材:925シルバー または K22GP
2021年12月20日時間・空間と光にこだわったインスタレーション作品を得意とする彫刻家・横溝美由紀の個展『Landscape やわらかな地平のその先に』が、2021年12月10日(金)よりポーラ ミュージアム アネックスにて開催される。横溝は、多摩美術大学彫刻科卒業後、間もない頃からギャラリーだけでなく、水戸芸術館や埼玉県立近代美術館、 東京都現代美術館など数多くの美術館で、展示場所の特性を活かした大型のインスタレーションを発表してきた。そんな横溝が近年取り組んでいるのが、油彩をほどこした糸を無数に弾くことにより生み出されるキャンバス作品のシリーズだ。弾かれた無数の糸がまるで織物のように縦に横に重なり合って生まれる平面作品は、目には見えない行為や時間などの集積を感じさせる。同展では、新作を含むキャンバス作品11点と煉瓦を模してセロハンテープとプラスチックシートを用いて作り出した箱4,000個から構成される半透明の彫刻のインスタレーション≪aero sculpture≫を展示する。横溝による、やわらかな地平のその先の景色を眺めてみたい。展示風景≪untitled 2020」MARUEIDO JAPAN≫2020年 Photo:加藤健KATO ken≪green≫1999年【開催概要】横溝美由紀『Landscape やわらかな地平のその先に』会場:ポーラ ミュージアム アネックス会期:2021年12月10日(金)~2022年1月30日(日)時間:11:00~19:00(入場は18:30まで)休館日: 12月29日(水)~1月4日(火)●公式サイト:
2021年12月09日・このまま永久保存してもらいたいぐらい!・クオリティの高さに感動。・目を合わせたら、話しかけてきそう。乙幡啓子(@otsuhata)さんがTwitterに投稿した砂像に、そんな絶賛の声が寄せられています。砂像は、乙幡さんの夫が制作したもの。『サンドアーティスト』として活躍する夫の保坂俊彦さんは、さまざまな芸術的な砂の彫刻を制作しています。軽い気持ちでツイートしたらバズっちまいましたので勝手に夫の宣伝!砂像彫刻家の保坂俊彦は現在、東松島市の地域おこし協力隊として現地におりまして、この春は矢本駅前に「昇鯉」(1枚目)、夏は秋田で「開放」(2枚目)など制作しました。HPもご覧いただければ幸いです。 pic.twitter.com/iH9CXg9axF — 乙幡啓子(妄想工作所)DF54は1日目(11/13)のみ:ブースNo.I (アイ)-200 (@otsuhata) October 10, 2021 そんな保坂さんが、宮城県東松島市にある『奥松島縄文村歴史資料館』の依頼を受けて制作した砂の彫刻は、見ているだけで笑顔になるものでした。夫の作った砂像がなんだかカワイイぞ。 pic.twitter.com/eYhGoXWsWr — 乙幡啓子(妄想工作所)DF54は1日目(11/13)のみ:ブースNo.I (アイ)-200 (@otsuhata) October 10, 2021 まるで木や石で作られたかのように精工な、砂でできた土偶と埴輪の彫刻。その細やかさに感動するのはもちろん、どこか親しみを覚える表情に、癒されます。しかし、砂の像なので、くずしてしまえば二度と同じ作品を見ることはできません。保坂さんが制作したこちらの砂の彫刻も、展示期間が終われば砂に戻ってしまいます。できればこのまま固めてずっと展示してほしい…と思わされる芸術的な作品ですね![文・構成/grape編集部]
2021年10月13日バレンシアガ(BALENCIAGA)の「バレンシアガ オブジェクト(Object)」から、ガラス製の彫刻「レーザーキューブ(Laser Cube)」が登場。バレンシアガの一部直営店にて販売される。バレンシアガがファッションカテゴリーの枠外から発表する「バレンシアガ オブジェクト」に、バレンシアガの“人気スニーカーが浮かび上がる”ガラス製の彫刻が仲間入り。ハードなキューブ内にレーザーでエッチングを施したことで、スニーカーそのものを閉じ込めてしまったような、3Dイメージの陰画を作り出すことに成功した。スニーカーのモデルとして選ばれたのは、「トリプル S(Triple S)」「トラック(Track)」「タイレックス(Tyrex)」「X-パンダー(X-Pander)」の全4種類。いずれも数千にも及ぶポイントを使用してレンダリングすることで、各スニーカーのディテールを巧妙に表現しているのも特徴だ。またキューブには、スニーカーのモデル名と共に、バレンシアガのロゴもデザイン。上下のレターの位置を合わせて、内側から刻印している。【詳細】バレンシアガ「レーザーキューブ」73,700円発売時期:2021年8月~展開店舗:バレンシアガの一部直営店、公式オンラインストア【問い合わせ先】バレンシアガ クライアントサービスTEL:0120-992-136Courtesy of BALENCIAGA
2021年09月17日彫刻家・はしもとみおによる展覧会『LIFE はしもとみお彫刻展』が、7月22日(木・祝)よりPARCO MUSEUM TOKYO(渋谷PARCO 4F)にて開催される。はしもとみおは、動物たちのそのままの姿形を木彫りにする、幅広い層から支持を集める肖像彫刻家。動物たちの肖像制作、フィギュアやオブジェの原型制作や動物たちのイラストなども手がける。本展では、歴代の展覧会初となるアトリエの一部を再現した空間や、動物たちの肖像彫刻を自然な姿で、よりリアルに観賞できる森・海のエリアを設置。話題の作品から完全新作まで多様な作品を展示している。森エリアのオランウータン「キュー」、海エリアの 「マンボウ」「コビレゴンドウ」は本展で初展示される。水族館コラボをはじめとしたカプセルトイ 商品の販売・実物サンプル展示、1点1点が違う表情を持 つ作品の抽選販売も予定している。LIFE はしもとみお彫刻展会期:2021年7月22日(木・祝)〜8月9日(月・祝) 11:00~20:00※最終入場は閉場の30分前まで※最終日は18時閉場※感染症拡大防止の観点から入場者数の制限、営業時間の変更及び休業となる場合あり。入場料:一般500円 学生400円 ※小学生以下無料
2021年07月05日【とうふ屋うかい】の特別企画「太武朗工房 ガラス彫刻の世界」自家製とうふと旬の食材を使用したとうふ料理を味わうことができる【とうふ屋うかい】は、“のれんをくぐれば、そこは江戸”をコンセプトに、東京・神奈川に3店舗展開しています。【東京 芝 とうふ屋うかい】と、【とうふ屋うかい 鷺沼店】は、江戸川区のガラス工房「太武朗工房」の江戸切子・彫刻硝子・江戸硝子の3シリーズを「太武朗工房 ガラス彫刻の世界」として展示を始めました。展示商品はすべて、購入可能です。『彫刻硝子』幻夢柄子シリーズ ぶどう紋『江戸硝子』左)波富士に桜 右)赤富士に桜『江戸切子』木村泰典作 菊籠目紋夏の初めにぴったりの、涼し気で美しいガラス彫刻。木村泰典氏や山田真照氏をはじめとする職人が一つひとつ手作りする伝統工芸品の『江戸切子』、鉄線や葡萄などの縁起柄をサンドブラストで加工した『彫刻硝子』、江戸時代より続く伝統技術で独創性を編み出す『江戸硝子』が展示・販売されています。【東京 芝 とうふ屋うかい】特別実演「江戸切子」また、【東京 芝 とうふ屋うかい】では7月3日(土)・4日(日)に、江戸切子士 山田真照氏による切子作りの実演を開催。「太武朗工房 ガラス彫刻の世界」の展示・販売及び実演は、立ち寄りも可能です。【東京 芝 とうふ屋うかい】◆「太武朗工房ガラス彫刻の世界」展示・販売スケジュール日程:~7月18日(日)場所:1階 特設ギャラリー、店内随所◆特別実演「江戸切子」日程:6月26日(土)・27日(日)、7月3日(土)・4日(日)時間:11:00~18:00場所:1階 特設ギャラリー東京 芝 とうふ屋うかい【エリア】芝公園/東京タワー周辺【ジャンル】日本料理・懐石・会席【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】-【アクセス】赤羽橋駅 徒歩5分【とうふ屋うかい 鷺沼店】くつろぎのスペース「茶寮 春待坂」【とうふ屋うかい 鷺沼店】平日限定の『花やぐ小町御膳』3,300円(税込)【とうふ屋うかい 鷺沼店】では、新たに2階の広間を「茶寮 春待坂」と銘打ち、平日限定のランチ&カフェサービスを開始。靴を脱いで畳でくつろぐことができる、とうふ屋うかい 鷺沼店】の平日限定の喫茶空間です。名物 豆水とうふと季節の美味を盛り込んだ3段重、手毬寿司、アトリエうかいのサブレをセットにした『花やぐ小町御膳』が楽しめるほか、7月からはパンケーキも開始予定です。【とうふ屋うかい 鷺沼店】◆「太武朗工房 ガラス彫刻の世界」展示・販売スケジュール日程:常設展示◆平日限定の「茶寮 春待坂」※お一人様からご利用可能です。※事前のご予約をおすすめします。とうふ屋うかい 鷺沼店【エリア】宮崎台/鷺沼【ジャンル】日本料理・懐石・会席【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】-【アクセス】鷺沼駅 徒歩3分
2021年06月29日東京都美術館で『イサム・ノグチ発見の道』が開かれています。20世紀を代表する芸術家のひとり、イサム・ノグチ(1904-1988)。彫刻だけでなく舞台美術やプロダクトデザイン、造園や作庭など幅広い分野で活躍した人ですが、その内面には多くの葛藤を抱えていました。彼の作品と生涯をご紹介します。どんな展覧会?【女子的アートナビ】vol. 210『イサム・ノグチ発見の道』は、彫刻をはじめデザインの分野でも高く評価された芸術家、イサム・ノグチの大型彫刻や光の彫刻など約90件を紹介する展覧会です。展示構成は「第1章 彫刻の宇宙」、「第2章 かろみの世界」、「第3章 石の庭」と3つのテーマ別に分けられ、章ごとに雰囲気の異なる展示空間が登場。最初のフロアでは、光の彫刻「あかり」150灯による圧巻のインスタレーション作品が出迎えてくれます。展示されている作品は、国内外の美術館や個人コレクションから貸し出されたもので、特に香川県高松市牟礼町にあるイサム・ノグチ庭園美術館からは、同館の開館以降初となる21点もの作品がまとめて出展されています。「彫刻とは何か」を追求し続け、さまざまな葛藤の末に自分の芸術を発見していったノグチ。その芸術活動のエッセンスが凝縮された展覧会です。父には妻子が…イサム・ノグチとは、どんな人だったのでしょう。その人生を振り返ってみます。彼が生まれたのは、アメリカのロサンゼルス。父は詩人の野口米次郎、母はアメリカ人作家で教師のレオニー・ギルモアで、誕生したときすでに父は帰国していました。3歳で母と日本に渡りますが、父にはほかに妻子がいるという複雑な環境。さらに通っていた小学校では、国際児として差別を受けます。日本人としてもアメリカ人としても居場所のないノグチは、孤独感を味わいます。母の方針によりアメリカで教育を受けることになり、14歳で渡米。高校卒業後はコロンビア大学の医学部に進学します。医学生のとき、父の知人で世界的細菌学者の野口英世から芸術家になるよう助言されます。彫刻家の道へ20歳のとき、美術学校の夜間クラスで彫刻を学びはじめると、すぐに才能を認められて大学を中退。医者の道を捨てて彫刻家として活動をはじめます。その後、奨学金を獲得してパリに渡り、著名な彫刻家ブランクーシの助手をしながら石彫を習得。アルベルト・ジャコメッティや藤田嗣治など、当時パリで活躍していた芸術家たちとも交流を深めます。1929年、25歳でアメリカに戻ったあとは、肖像彫刻で収入を得ながら積極的に個展を開催。生活に困窮する時期もありましたが、舞台美術や公園の設計なども手がけ、徐々に成功をおさめていきます。ちなみに、ノグチは若いころから恋愛体質だったようで、31歳のときには著名な画家、ディエゴ・リベラの妻で画家のフリーダ・カーロと大恋愛。しかし、ピストルを持ったリベラに追われて結局カーロと別れた……という逸話も残されています。強制収容所へ…1941年、日本がアメリカと戦争をはじめると、在米の日系人たちは難しい立場に置かれます。ノグチは自ら志願して日系人強制収容所(ボストン戦時強制収容センター)に入所。所内の公園や施設のデザインをしたり、入所者に木工を教えたりします。志願入所にもかかわらず、ノグチが出所しようとしたときには許可がなかなか下りませんでした。「どこにも帰属できない」というノグチの孤独感が、この戦争でさらに深まっていきます。女優と結婚!戦後は抽象的な家具のデザインをはじめるなど、活躍の幅を広げていきます。ノグチは「デザインと彫刻の境目はない」との考えをもっていました。また、日本にも訪れ、建築家の丹下健三や画家の岡本太郎など、さまざまな芸術家と親交。さらに、岐阜に立ち寄ったとき岐阜提灯と出会い、ノグチの有名な照明器具「あかり」の誕生につながります。父親との関係は複雑でしたが、父の祖国である日本の文化はノグチの創造に大きな影響を与えていきます。1951年、女優として活躍していた山口淑子と結婚。日本人でありながら中国人の李香蘭としてデビューし、敗戦時には銃殺刑の危機にさらされるという数奇な人生を歩んでいた山口とノグチの夫婦生活は、世界各地を旅したりフランスに滞在したりと国際色豊かなものでしたが、5年ほどで離婚してしまいます。晩年は各方面で活躍晩年は日米を中心に活躍。日本では、香川県高松市牟礼町にアトリエを構え、地元で代々石屋を営む和泉家の三男、和泉正敏と協働してさまざまな石彫を制作します。アメリカでは、ニューヨークの公共空間に彫刻が常設展示されたり、各大学から名誉博士号を授与されたりするなどいっそう評価が高まり、1985年にはニューヨークにイサム・ノグチ庭園美術館がオープン。83歳のときには、レーガン大統領から国民芸術勲章を授与されました。84歳で心不全により亡くなるまで、彫刻の制作に励んでいたそうです。希望を感じる彫刻子どものころから日米どちらにも帰属できない孤独感に苦しみ、父親との関係も複雑で愛に飢えていたノグチ。さまざまな葛藤を抱えた彼が生み出した作品には、希望と優しさが宿っているように感じられます。特に最後の「第3章 石の庭」では、石本来の美しさとクリエイティブを調和させたノグチ芸術の到達点が展示され、この空間にいるだけで心が洗われるような気持ちになれます。『イサム・ノグチ発見の道』は8月29日まで開催。参考文献:展覧会公式図録『イサム・ノグチ発見の道』取材・文:田代わこInformation会期:~8月29日(日)会場: 東京都美術館企画展示室開室時間: 9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)休室日:月曜日※ただし、7月26日(月)、8月2日(月)、8月9日(月・休)は開室観覧料: 日時指定券一般¥1,900、大学生・専門学生¥1,300、高校生以下無料
2021年06月25日4月12日、銀座エリア最大級の商業施設「GINZA SIX」の中央吹き抜け空間に、幻想的な新作インスタレーションが登場しました。作品を手がけたのは、彫刻家の名和晃平さんです。12日に行われたアートのお披露目イベントでは、作家本人が作品について語ってくれました。残念ながら4月25日から当分の間、「GINZA SIX」は一部店舗を除き臨時休業中ですが、まずは本記事でステキな作品の雰囲気をご覧になってみてください。神秘的なアートが出現!【女子的アートナビ】vol. 205GINZA SIXの中央吹き抜け空間には、これまで草間彌生、ダニエル・ビュレン、塩田千春など世界で活躍する芸術家たちの感性を刺激するアート作品が展示されてきました。この空間に4月12日から、彫刻家・名和晃平さんの最新インスタレーション《Metamorphosis Garden(変容の庭)》が出現。美しい白色の作品が一面に浮かび、とっても神秘的な世界が広がっています。1975年生まれの名和さんは、京都を拠点に活動されている彫刻家です。京都市立芸術大学大学院博士課程を修了後、日本国内や欧米、中国などで多くの個展を開催。さらに2018年にはルーヴル美術館ピラミッド内に彫刻作品を特別展示し、大きな話題となりました。名和さんは現在、世界が注目しているスター彫刻家のひとりです。名和さんが解説!お披露目イベントでは、名和さんがご自身の作品について解説してくれました。名和さん今回のGINZA SIXでの作品は、以前、瀬戸内海の犬島で手がけたインスタレーション《Biota (Fauna/Flora》(2013)(※編集部注:上記写真)を発展させたものです。すべての生物相(Biota)はひとつのところから生まれ、動物相(Fauna)や植物相(Flora)、さらに微生物なども関係しあって生命があり、人間もその一部。人間中心ではなく、細胞をもった存在が全部つながってひとつになっている、ということを表現しています。“鹿”の正体は…?名和さん真ん中にいるのは鹿で、これは神鹿(しんろく)をイメージしています。神鹿とは日本の美術史で頻繁に登場している動物で、「神の遣い」として見立てられている存在。生命という神秘的な存在を見守っている象徴としての鹿です。鹿の足元には島々が浮かんでいます。これらの島は、日本列島の原風景や、島国である日本の「国生み」の神話にも重ねています。この島々が渦を巻いていて、この渦は6つあり、島と地球の海流を表しています。名和さんまた、この作品は地球環境の問題とも関係しています。地球の温度が上がって北極や南極の氷が減り、熱膨張などで海面が上昇するらしく、数ミリの海面上昇でも生態系に影響を大きく与えてしまいます。このような大きな視点と小さな微細なところを同時に見るような感受性が今の時代に必要なので、こういう作品になりました。また、鹿の周りにあるポールはEther(エーテル)というもので、渦の中心になっています。水がその重力にあらがいながら立ち上がろうとする、その垂直性の力が生命を象徴するエーテルというもので、細長く縦に伸びているので、植物のイメージにもつながっています。ARとのコラボも登場!名和さんのインスタレーション作品だけでもステキですが、5月上旬からAR(拡張現実)のパフォーマンスも展開される予定です。これは彫刻作品に専用のスマホアプリをかざすと見られる仕組みで、リアルな彫刻とバーチャルなパフォーマンスが変容していく世界を楽しめます。このARパフォーマンスは、ベルギーの振付家でダンサーのダミアン・ジャレ氏と名和さんの共作。ARTとARのコラボでどんな世界が広がるのか、楽しみですね。現在は緊急事態宣言の発令によりGINZA SIXは臨時休業中ですが、再開したらぜひ足を運んで、名和さんのアートをご覧になってみてください。作品は2022年4月30日まで展示予定です。
2021年05月06日ジバンシィ(Givenchy)は、ユニセックスの新作ハンドバッグ「カットアウト(CUT-OUT)」を、全国のジバンシィストアなどで発売。Vシェイプを表現した彫刻的ボディ&4Gチェーンジバンシィの新作「カットアウト」は、クリエイティブ・ディレクターのマシュー・M・ウィリアムズが手掛ける初のユニセックスハンドバッグ。メゾンのシグネチャーであるVシェイプを表現した、彫刻的でグラフィカルなシルエットが特徴だ。キューブ型の4Gチェーンストラップも付属しており、ハードウェアのデザインを得意とするマシュー・M・ウィリアムズらしいアイコンバッグに仕上がっている。カラーバリエーションも豊富「カットアウト」には、上品なボックスフィニッシュレザーを使用。マット仕上げモデルや、クロコ型押しを施したモデルなど、様々なバリエーションを取り揃える。カラーも、クラッシックなベージュ、タン、ブラックに加え、シーズンカラーのベビーピンク、レッドなど豊富にラインナップ。サイズは、ショルダーバッグとしても使用でき、4Gチェーンの有無を選択できるスモールサイズと、ダイナミックなデザインを楽しめるラージサイズの2種類が揃う。【詳細】ジバンシィ 新作ハンドバッグ「カットアウト」発売日:2021年2月26日(金)販売店舗:ジバンシィストア、公式オンラインストア価格:・スモール 4Gチェーンなし 129,000円+税/4Gチェーンあり 182,000円+税・ラージ 285,000円+税【問い合わせ先】ジバンシィ表参道店TEL:03-3404-0360
2021年03月05日彫刻家・名和晃平のインスタレーション『Metamorphosis Garden(変容の庭)』が、ギンザ シックスにて、2021年4月12日(月)から2022年4月までの期間で展示される。名和晃平は、京都芸術大学教授、創作プラットフォーム「サンドイッチ(Sandwich)」の主宰を務める彫刻家。彫刻の“表皮”に着目した作品を中心に創作しており、近年では建築やダンサーとの協業によるパフォーマンス作品も手掛けている。そんな名和晃平が新たに手掛けるインスタレーション作品『Metamorphosis Garden(変容の庭)』は、“生命と物質、その境界にある曖昧な存在が共存する世界”がテーマ。本作の展示場所となるギンザ シックスの中央吹き抜けには、不定形の島々と雫、生命の象徴としての“Ether”と“Trans-Deer”、アルミナとマイクロビーズの粒で覆われた彫刻群が登場。そこに振付家ダミアン・ジャレとの共作によるAR技術を用いたパフォーマンスを展開する。【詳細】名和晃平『Metamorphosis Garden(変容の庭)』展示期間:2021年4月12日(月)~2022年4月(予定)場所:ギンザ シックス 2階 中央吹き抜け住所:東京都中央区銀座6-10-1※ARは2021年4月末以降展開開始。
2021年03月04日銀座エリア最大の商業施設「GINZA SIX」にて2021年4月12日(月)~2022年4月(予定)までの期間、施設中央に位置する吹き抜け空間において、彫刻家・名和晃平によるインスタレーション「Metamorphosis Garden(変容の庭)」が展示されることが決定した。GINZA SIXは、開業4周年を迎える今春、開業以来初の大規模リニューアルを実施。GINZA SIXの象徴とも言える中央吹き抜け空間では、開業時に話題となった草間彌生をはじめとする、世界で活躍するアーティストの作品を展示し、クリエイティブなエネルギーと驚きの要素に満ちた、感性を刺激するアートプログラムを展開してきた。新たなGINZA SIXの顔となる新作アートを手がけるのは、先見性と創造性をあわせもつ、日本を代表する彫刻家の名和だ。「Metamorphosis Garden(変容の庭)」は、生命と物質、その境界にある曖昧な存在が共存する世界をテーマにしたインスタレーション。不定形の島々と雫、そこに立ち上がる生命の象徴としての「Ether」と「Trans-Deer」。アルミナとマイクロビーズの粒で覆われた彫刻群が吹き抜け空間に浮かぶ。そこに振付家ダミアン・ジャレとの共作によるARのパフォーマンスが展開。絶えず変容する世界がリアルな物体とARのイメージとして重なり合う。GINZA SIXがアートを通じて提供する、新たな価値の創出に注目してほしい。【インスタレーション概要】「Metamorphosis Garden(変容の庭)」アーティスト名:名和晃平展示場所:GINZA SIX 2F 中央吹き抜け展示期間:2021年4月12日(月)~2022年4月(予定)※ARは4月末以降展開開始
2021年03月02日企画展「開館30周年記念 柳原義達展」が、神奈川の平塚市美術館にて、2021年4月24日(土)から6月13日(日)まで開催される。柳原義達が手掛けた彫刻や素描を展示柳原義達は、日本を代表する彫刻家のひとりだ。戦前、フランスのロダンやブールデルに触発されて彫刻制作を始めた柳原は、1953年に渡仏し、新たな具象彫刻を展開。緊張感を湛えた造形性より具象彫刻の可能性を切り拓くとともに、生命感あふれる作品でもって戦後日本の彫刻界に大きな足跡を残した。そこには、“生命の力”が動くことで構成される芸術は彫刻のみに可能なことであり、そしてそれこそが具象彫刻の美点であると捉える柳原自身の考えがあったのだ。企画展「開館30周年記念 柳原義達展」は、柳原の業績を約90点の作品から紹介する展覧会。《風の中の鴉》や《坐る》、《道標・鳩》といった代表的な彫刻、そして素描を通して、柳原彫刻の魅力に迫る。展覧会概要企画展「開館30周年記念 柳原義達展」会期:2021年4月24日(土)〜6月13日(日)会場:平塚市美術館住所:神奈川県平塚市西八幡1-3-3開館時間:9:30〜17:00(入場は16:30まで)休館日:月曜日(5月3日(月・祝)は開館)、5月6日(木)観覧料:一般 400円(320円)、高大生 200円(160円)※( )内は20名以上の団体料金※中学生以下、毎週土曜日の高校生は無料※各種障がい者手帳の所持者および付添者1名は無料※65 歳以上で平塚市民は無料、市外在住者は団体料金(年齢・住所を確認できるものを要提示)■同時開催企画展「開館30周年記念 荒井寿ーコレクション川瀬巴水展」会期:2021年4月24日(土)〜6月13日(日)【問い合わせ先】平塚市美術館TEL:0463-35-2111
2021年02月06日11月26日(木)、六本木ヒルズの中庭に、現代美術アーティスト村上隆の手掛けた新作彫刻《お花の親子》が設置・公開された。また、この作品の公開に伴い、六本木ヒルズでは新プロジェクト「ROPPONGI HILLS TAKASHI MURAKAMI PROJECT」も始動する。「ROPPONGI HILLS TAKASHI MURAKAMI PROJECT」とは、六本木ヒルズと村上隆によるコラボレーションプロジェクト。新型コロナの収束が見えない現在において、アートを通して未来への希望をつなぐことを目的としている。高さ10m以上、重さ11トン以上の黄金に輝く巨大な彫刻作品《お花の親子》の設置もプロジェクトのひとつだ。夜の《お花の親子》はライトアップされて雰囲気が一変《お花の親子》は、村上隆の作品において代表的なモチーフのひとつ、「お花」の親子が手をつないでいる彫刻。プレスプレビューでは《お花の親子》の着ぐるみをまとった村上隆が登場。お花になって登場した村上隆「コロナ禍のなか、自分も展覧会が立て続けに中止になるなどつらい日々が続いた。そんな状況でも前を向き続ける強い思いを込めた作品です」と新作を語った。《お花の親子》やプロジェクトについて語る村上隆子どもに楽しんでもらいたいという願いも作品に込められているそうで、「笑顔の正面だけでなく、横や後ろから見ることで新しい発見ができる作品にしています。いろいろな角度から見て、楽しんで、写真に撮影してSNSで広めてほしい」と世界中の人々に作品を楽しんでもらい願いも口にした。本作品の展示期間は2021年5月末ごろまでを予定しているという。横から見た《お花の親子》足元にも葉がついている。そして、11月27日(金)には、ヒルズ カフェ/スペースに「お花カフェ」が2021年1月3日(日)までの期間限定でオープン。お花で埋め尽くされたにぎやかで華やかな空間だ。お花カレーのほか、パスタやサラダ、バーガーなどさまざまなお花モチーフのフードやドリンクが楽しめる。こちらもSNSで話題が沸騰しそうだ。お花カフェ 店内お花カレー 1800円(税込)そして六本木ヒルズ内の森美術館では、村上隆をはじめ日本を代表する現代美術作家を紹介する「STARS展:現代美術のスターたち―日本から世界へ」も開催中。2021年1月3日(日)までの開催なので、展覧会とともに、生まれたての村上隆ワールドを楽しんでみよう。取材・文:浦島茂世
2020年11月27日バレンシアガ(BALENCIAGA)は、「オブジェクト(OBJECTS)」を発表。第1弾として、「トラック.2(Track.2)」スニーカーのメタル彫刻の限定オブジェが、2020年11月21日(土)からバレンシアガ 青山にて展開される。「オブジェクト」は、バレンシアガがファッションカテゴリーの枠外から発表するアイテムのコレクション。年間を通じて独自のアイテムが発表され、貴重なコレクションアイテムから、家・移動中に使える日常使用向けアイテムまで、タイムレスなデザインを施した多彩なアイテムが登場する。「オブジェクト」第1弾として登場するのは、パラジウムと真鍮を用いてサイズ41の「トラック.2」スニーカーをそのまま象った、重さ2.5㎏のメタル彫刻。イタリアで生産され、世界中で20点のみ展開される。「トラック.2」スニーカーのメタル彫刻は、ポップカルチャーを体現したアートなデザインと、トロフィーのような佇まいが魅力。16個の黄銅鋳物をはんだ付けして密封し、パラジウムのコーティングを施して仕上げている。【詳細】オブジェクト発売日:2020年11月21日(土)展開場所:バレンシアガ 青山住所:東京都港区南青山5-1-3価格:TRACK SCULPTURE 661,000円〈数量限定〉【問い合わせ先】バレンシアガ クライアントサービスTEL:0120-992-136
2020年11月23日コラボで更に効果を発揮株式会社Le Furo(ルフロ)は、「彫刻リンパ」と「TOJI(湯治)」のコラボレーションを実現した。「彫刻リンパ」は、話題のリンパドレナージュ・骨盤調整・リラクゼーション・筋膜リリースなどを融合させ、1回で効果が実感でき、彫刻のようなくびれのあるボディラインへ導くオリジナルのテクニックだ。今回、身体の深部まであたため、自律神経やホルモンバランスを整える「TOJI」と組み合わせることにより、最高のパフォーマンスを発揮するコラボキャンペーンを開催。自分史上最高の「くびれ」を生み出すとともに、免疫力を高め理想の身体を作り上げることができる。新規の方限定同キャンペーンは、都心湯治施設「SPA西麻布」で、2020年11月13日(金)から11月23日(月・祝日)まで開催中。美と健康への関心が高い方はもちろん、寒さで身体が強張ってしまい、背中からガチガチになってしまう人にもこれからの季節おすすめの施術だ。料金は、初めて体験する新規の方限定で、15000円(税抜き)。彫刻リンパ60分とLe Furo TOJI60分のコースを受けられる。オーダーメイド型の施術のため、予約予定数が上限に達し次第、締め切りとなる。予約方法は、LINEの友達登録後、予約希望日時を連絡する。(画像はプレスリリースより)【参考】※ルフロニュースリリース
2020年11月16日京都 ・伏見のスタジオ「Sandwich」を拠点に活動を続ける彫刻家名和晃平の個展が、2021年1月31日(日)まで、GYRE GALLERYで開催されている。同展は近年、名和が取り組む京都の伝統工芸復興プロジェクトから生まれた作品を中心にした構成。鎌倉時代の「春日神鹿舎利厨子」へのオマージュとして、木彫漆箔仕上げの《Trans-Sacred Deer (g/p_cloud_agyo)》(通称 : 雲鹿)を発表している。会場風景会場風景会場風景会場風景
2020年11月02日彫刻家・名和晃平の個展「Oracle」が、東京・表参道のジャイル・ギャラリー(GYRE GALLERY)にて開催。会期は2020年10月23日(金)から2021年1月31日(日)まで。名和晃平は、京都芸術大学教授、創作プラットフォーム「サンドイッチ(Sandwich)」の主宰を務める彫刻家。彫刻の定義を柔軟に解釈し、鑑賞者に素材の物性がひらかれてくるような知覚体験を生み出してきた。近年では建築やダンサーとの協業によるパフォーマンス作品も手掛けている。そんな名和晃平の個展「Oracle」では、複数のメディウムや塗料・オイル・油絵具などを混合し複雑なテクスチャーで表現したペインティング、UVレーザーを用いた新作を展示。また、メインの展示作品として、鎌倉時代の彫刻作品『春日神鹿舎利厨子』へのオマージュとなる木彫漆箔仕上げの新作『Trans-Sacred Deer (g/p_cloud_agyo)』、通称『雲鹿』を発表する。なお、ジャイル・ギャラリーが位置する複合ビル「ジャイル」のアトリウムには、ピアニスト・中野公揮のコンサートに舞台美術として登場した彫刻作品「Silhouette」が出現。ギャラリー外で見られるこちらの作品も要チェックだ。【詳細】名和晃平 個展「Oracle」会期:2020年10月23日(金)~2021年1月31日(日)時間:11:00~20:00会場:ジャイル・ギャラリー住所:東京都渋谷区神宮前5-10-1
2020年10月04日