国内映画賞の先陣を切って発表される「TAMA映画賞」が8回目を迎え、11月19日(土)に授賞式が開催。『オーバー・フェンス』と『団地』が最優秀作品賞を受賞したほか、オダギリジョー、蒼井優、三浦友和、小松菜奈ら豪華な面々が顔を揃えた。今年の映画シーンを盛り上げた秀作の監督、キャスト陣が一堂に会したこちらの授賞式。ひときわ、会場をわかせたのは『オーバー・フェンス』および『FOUJITA』で最優秀男優賞を受賞したオダギリさん。まずは登場するや、その奇抜な髪形で話し出す前から会場はどよめく。そして受賞の挨拶では「11月19日は、“あの”松崎しげるさんの誕生日です。まさかそんな日に僕がこのような賞をいただけるとは光栄です」ととぼけた挨拶で会場を爆笑に包む。さらに、挨拶の途中で「暑くないですか?ここ」と言い出し、40歳の節目を迎えての今後への抱負を求められても「わかんないですね、先のことは。やりたくない仕事をやってまで俳優をやりたくないのでどんどん狭めていけたら。人生、楽しければいいかなと思ってます」と飄々と語り、喝采を浴びていた。同じく最優秀男優賞(『葛城事件』『64-ロクヨン-』)に輝いた三浦さんは「オダギリくんの後はやりづらい…」と苦笑しつつ「11月19日は偶然ですが、私たちの結婚記念日です」と明かし、会場は拍手に包まれる。予想外の温かい反応に驚きつつ、三浦さんは「俳優を続けられているのも妻のおかげが大きいので、感謝したいです。帰ったら喜びを分かち合いたいです」と相変わらずの愛妻家ぶりを見せる。また、三浦さんは10代を多摩地方で暮らしており、同映画賞に不思議な縁を感じているよう。「日野高校で忌野清志郎に会い、彼は高校時代から天才だったんですが、それに気づかず、自分にもできるんじゃないかとミュージシャンを目指していました。『ほかのことをやったら?』と事務所を紹介してもらった」とこの地域に住んでいたからこそ、いま俳優をしていると強調し、会場は再び拍手がわき起こった。新進女優賞を受賞した、小松菜奈、松岡茉優のために、多摩市になじみの深いキティちゃんが着物姿で花束プレゼンターとして登場し、壇上でガッチリと抱擁を交わす。話題作への出演が続く小松さんだが、今後、演じてみたい役を尋ねられると「ハッピーな役も楽しいけど、重い暗い役もやれたらと思います」と語った。一方、『ディストラクション・ベイビーズ』で特別賞を受賞した柳楽優弥は、同じ質問に「ラブコメに出ていきたい!そういうイメージを作りたい」と明かし、会場をわかせる。『団地』で最優秀作品賞を受賞した阪本順治監督は「よくこんなおバカな映画に…(笑)。クソみたいな業界なので、おさらばしようと書いた脚本だったんですが…」とストレートな物言いで受賞の驚きを口にしていた。このほか、最優秀女優賞の小泉今日子(『ふきげんな過去』)、蒼井優(『オーバー・フェンス』ほか)、新進男優賞の村上虹郎(『ディストラクション・ベイビーズ』)、若葉竜也(『葛城事件』)らが出席した。【第8回TAMA映画賞受賞一覧】<最優秀作品賞>『オーバー・フェンス』『団地』<最優秀男優賞>三浦友和(『葛城事件』『64-ロクヨン-』)オダギリジョー(『オーバー・フェンス』『FOUJITA』)<最優秀女優賞>小泉今日子(『ふきげんな過去』)蒼井優(『オーバー・フェンス』『岸辺の旅』『家族はつらいよ』)<最優秀新進男優賞>村上虹郎(『ディストラクション・ベイビーズ』)若葉竜也(『葛城事件』)<最優秀新進女優賞>小松菜奈(『ディストラクション・ベイビーズ』『黒崎くんの言いなりになんてならない』ほか)松岡茉優(『ちはやふる』『猫なんてよんでもこない。』)<最優秀新進監督賞>前田司郎監督(『ふきげんな過去』)小泉徳宏監督(『ちはやふる』)<特別賞>『ディストラクション・ベイビーズ』真利子哲也監督、柳楽優弥『ジョギング渡り鳥』鈴木卓爾監督、スタッフ・キャスト一同(text:cinemacafe.net)
2016年11月19日文化服装学院の文化祭「游於藝(げいにあそぶ)」が、2016年11月3日(木)から5日(土)まで開催される。文化祭の中でも毎年2万人以上が訪れるファッションショーは、多くの人を魅了する注目コンテンツ。国内外の企業、繊維団体、産地、そして商社などから素材を提供してもらい、デザインから縫製までを学生と教員が一体となって行っている。今年は物ごとが始まる予感、心の動きを表現する「KIZASU きざす」をテーマに、9つのシーンを設けてショーを披露した。「VERSUS 本能的強さ」ショーの最初を飾ったのは「VERSUS」戦う男たちの強さをテーマに、ワイルドで迫力満点のメンズウェアを提案した。鹿革を使用したジャケットとコートがメインのミリタリールックからは、男性の本能的な強さが感じられる。ダメージ加工だけでなく、錆やメタルを表現した大胆なディテールが目を引いた。「LOOK ME! 編みこまれた誘目」「LOOK ME!」と銘打ったニットのシーン。まさにその名の通り“目立ちたい”と言わんばかりのカラーで、蛍光色や鮮やかなイエローを多用している。ニットの中に綿を詰め込んで立体的に表現したり、フリンジ上に糸を揺らしたり、ニットとは思えないほどの表情の豊かさが印象的であった。「OOPS」わたしの中にたくさんの遊び心が洋服となって動きだし、沢山の笑顔と驚きを作り出す。それがシーン6で登場した「OOPS」。幾枚ものシャツを段々に重ねて、デフォルメしたパンツに大量のシャツを詰め込んで……。オリジナルのテキスタイルとしてギンガムチェックと白を使い、面白さとかっこよさをマッチさせた。「Blue period 才能の意味を問い、私達は紡ぐ トリビュートとして」ピカソが青の絵の具のみを使用して、暗い雰囲気の絵を描いた時代がここに蘇った。「Blue period 」では、カイハラ提供のオンスも濃淡も異なるデニム使いと巧みなハンドワークでデザインを構成。洋服には絵画が立体的に描かれていて、人物像や神秘的な太陽がほほ笑んでいる。「flash trap 奴らの強烈的な自己主張」忌野清志郎からインスピレーションを得たという、ド派手なメンズスーツを提案した「flash trap」がランウェイの最後を飾った。ベルボトムやタイトなシャツ、ジャケットでスタイリング。強烈な光を放つカラーサテンやレースをオリジナルの奇抜なプリントで彩り、キラキラ輝く小物やディテールで、男性らしさと共に色気を出した。開催概要文化服装学院 文化祭「游於藝(げいにあそぶ)」開催日:2016年11月3日(木)~5日(土)場所:文化服装学院住所:東京都渋谷区代々木3-22-1■ファッションショー「KIZASU(きざす)」場所:遠藤記念館大ホール開催時刻:10:00、11:30、13:00、14:30、16:00、18:00※最終日は16:00で終了。※所要時間 約30分。
2016年11月06日ベッドサイドドラマ(bedsidedrama)が2017年春夏コレクションを2016年10月20日(木)、東京・渋谷ヒカリエにて発表。テーマは“daydream believer”。起きてても夢を忘れないデザイナーの、10周年への意気込みが感じられた。ブランコと窓が吊り下げられた幻想的な会場に、スローテンポの曲が流れ始めてショーは始まった。動物のぬいぐるみが付いているマフラーや、袖にフェザーがついたオールインワンが、会場をふわふわとした優しい雰囲気で包む。ぼんやりともやがかかったような象徴的な柄は、トップスやワンピース、スウェットなどにカラーを変えて登場する。シルエットは眠りに落ちる時のようにリラックスしており、ルームウェアのようなセットアップやワンピース1枚で完成されたスタイリングも。ぬいぐるみを抱えて、夢を見る準備は万端といったところだろうか。靴やかぎ針編みのパンツに鎖のモチーフを付けたり、大きなタッセルがついたテニスラケット、ロウソクのヘッドピースなど非現実的で無秩序なモチーフは、私たちの夢の中での風景を思わせる。カラーパレットはアースカラーや、ホワイトやグレーで基本的にナチュラルな風合いだが、単色のレッドワンピースなど主張の強いアイテムも。カーキのブルゾンの胸元に配された動物は歴代のルックで登場したキャラクター達で、10周年の意味合いも込めている。最後は忌野清志郎の「デイ・ドリーム・ビリーバー」の女性ボーカルアレンジが流れ、締めくくられたショー。柔らかな夢を私たちに見せると同時に、10年経っても色褪せないデザイナーの夢を反映していたコレクションだった。
2016年10月23日ロックな映画を映画館で堪能する「シネ・ロック・フェスティバル2016」が、7月23日から8月5日まで、東京・有楽町の丸の内ピカデリーで開催される。昨年に続き2回目の開催となる「シネ・ロック・フェスティバル」。最新のデジタル技術を駆使してリマスターされた映像や音で構成されるスーパースターの幻のライヴの数々が、あたかもライヴ会場最前列にいるかのような臨場感で体感出来るイベントだ。今年は、22本の貴重なロック映画が銀座の真ん中で2週間にわたって一挙上映される。上映作品には、トム・ヒドルストンが“ルーツ・オブ・ロック”と呼ばれた伝説のシンガー、ハンク・ウィリアムズを演じた音楽伝記映画『アイ・ソー・ザ・ライト』をはじめ、プリンスが自ら主演した自伝的青春映画『パープル・レイン』、J・K・シモンズ演じる指導者が、偉大なジャズ・ドラマーを目指す若者に狂気のレッスンをする『セッション』、オアシスのライブ映像を収録した『oasis FUJI ROCK FESTIVAL '09』などがラインアップ。また、エリック・クラプトンの代表曲のライヴシーンを網羅したライブ・ドキュメンタリーや、デヴィッド・ボウイの大回顧展を舞台にしたドキュメンタリー映画『デヴィッド・ボウイ・イズ』、クイーン史上最高のパフォーマンスの一つと称される1981年のカナダ・モントリオール公演を収録した『クイーン・ロック・モントリオール 1981』、トーキング・ヘッズの画期的なコンサート・フィルム『ストップ・メイキング・センス』なども上映される。さらに、今年は国内から忌野清志郎やミッシェル・ガン・エレファントなどの国内のミュージシャンのライブドキュメンタリーが上映されるほか、ライヴ用の音響システムを使い大音量かつ繊細なチューニングで映画を蘇らせる「爆音映画祭」とのコラボイベント「爆音DAY」が、7月29日から31日の3日間にわたって開催され、選ばれた15作品が“爆音上映”される。上映スケジュールや上映時間、料金の詳細については、オフィシャルサイトで確認しよう。【イベント概要】「シネ・ロック・フェスティバル2016」会場:丸の内ピカデリー3住所:東京都千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン新館5F会期:7月23日~8月5日 ※7月29日、30日、31日は爆音DAYとなり、全作品爆音上映料金:各作品によって異なる(詳細は公式サイトにて)Photographer: Brian Duffy (c) The David Bowie Archive and (under license from Chris Duffy) Duffy Archive Limited
2016年07月22日「シネ・ロック・フェスティバル 2016」が東京・丸の内ピカデリーで、2016年7月23日(土)から8月5日(金)まで開催される。※8月13日(土)から26日(金)まで、アンコール上映が行われることが決定。オアシスのライヴ映像『oasis FUJI ROCK FESTIVAL’09』が全14回(予定)にわたって上映される。詳しくは、記事下部の詳細より。「シネ・ロック・フェスティバル」は“ロックの殿堂入り”アーティストによる選りすぐりのライブ映像やドキュメンタリー映画、そしてロックな映画が映画館で上映されるイベントだ。名だたるスーパースターたちの20本以上の超貴重映像を2週間にわたって一挙上映する。上映作品は「ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト」や「プリンス/パープル・レイン」「セッション」などの映画作品に加え、デヴィッド・ボウイや、国内からは忌野清志郎や矢沢永吉のライブドキュメンタリーが上映される予定。中でも注目は、英国が誇るロックンロール・バンド「オアシス」による、日本で最後となったライブのフル上映。2009年7月に開催された、フジロックフェスティバルのヘッドライナーを務めた、彼らの貴重な姿が映し出される。この日のセット・リストは「ロックンロール・スター」「ライラ」「マスタープラン」「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」など、名曲の数々が盛り込まれている。【詳細】シネ・ロック・フェスティバル2016開催期間:2016年7月23日(土)〜8月5日(金)場所:丸の内ピカデリー3住所:東京都千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン新館5FTEL:03-3201-2881チケット価格:各作品によって異なる■oasis FUJI ROCK FESTIVAL’09上映日:全10回上映・7月24日(日)18:55、25日(月)17:00、26日(火)18:55、27日(水)19:45、28日(木)19:30・8月1日(月)19:25、2日(火)12:00、3日(水)18:50、4日(木)16:40、5日(金)21:25料金:入場券 2,500円(税込) ※全席指定・日時指定チケット:7月20日(水)13:00より先着順にて発売開始ローチケ Lコード:71215※当日券は残席がある場合のみ、丸の内ピカデリー公式サイトまたは劇場窓口にて発売■アンコール上映 上映期間:8月13日(土)~8月26日(金) ※1日1回限定上映上映時間:約100分作品:『oasis FUJI ROCK FESTIVAL’09』公開劇場:丸の内ピカデリー料金:入場券2,500円(税込) ※全席指定・日時指定チケット:丸の内ピカデリー劇場窓口及び、公式サイトにて発売予定【問い合わせ先】丸の内ピカデリーTEL:03-3201-2881
2016年07月07日“ロックの殿堂入り”アーティストの選りすぐりのライブ映像やドキュメンタリー映画などを上映する「シネ・ロック・フェスティバル2016」の開催がこのほど決定。上映作品のラインアップが明らかとなった。名だたるスーパースターたちの貴重映像が収められた20本以上の作品を2週間に渡って一挙上映する同イベント。最新のデジタル技術を駆使してリマスターされた映像や音で構成されるライブ映像の数々を映画館で鑑賞することができる。作品ラインアップには、今年亡くなったデヴィッド・ボウイの大回顧展を追ったドキュメンタリー『デヴィッド・ボウイ・イズ』や、プリンスが主演した自伝的青春映画『パープル・レイン』などをはじめ、注目を集めた『セッション』『ストレイト・アウタ・コンプトン』や、忌野清志郎や「ブランキー・ジェット・シティ」、「ミッシェル・ガン・エレファント」、矢沢永吉といった国内アーティストの映像作品も上映される。また、7月29日(金)~31日(日)は“爆音DAY”として、「爆音映画祭」を運営する「boid」の樋口泰人監修による爆音での上映が楽しめる。“爆音DAY”の上映は、各作品2,500円。7月23日(土)のオープニング作品にはトム・ヒドルストンがカントリーのレジェンド、ハンク・ウィリアムスを演じる『アイ・ソー・ザ・ライト』を上映。記念イベントとして、トークショーにピーター・バラカンと萩原健太が登壇する。シネ・ロック・フェスティバル2016」は、7月23日(土)~8月5日(金)丸の内ピカデリー3にて開催。(text:cinemacafe.net)
2016年06月30日手に取ると、まずそのボリュームに驚かされます。『酒井若菜と8人の男たち』(キノブックス)は、昨年芸能生活20年を迎えた女優・酒井若菜さんが、友人である8人の男性芸能人との対談とエッセイをまとめた1冊。2段にびっしり埋め尽くされた文字と、厚さ3cm、400ページを超える重量感にたじろいでしまいます。でもそれは、本書を開くまでのこと。俳優・脚本家のマギー氏、俳優のユースケ・サンタマリア氏、芸人で俳優の板尾創路氏、ロックバンド「サンボマスター」の山口隆氏、俳優の佐藤隆太氏、お笑いコンビ「バナナマン」の日村勇紀氏、「ナインティナイン」の岡村隆史氏、「浅草キッド」の水道橋博士氏を招いて繰り広げられる8つの対談はどれも率直で驚きに満ちていて、ページをめくる手を止めるのが難しいほど。そんな8つの対談を支えるのが、対談相手の話を引き出す酒井さんの「聞く力」。その源はどこにあるのでしょうか。ノンストップで2時間に及ぶこともあったという各対談を牽引したのは、人間関係づくりになによりも大切な「3つのK」の存在でした。■1つめのK:「好意」対談相手は、酒井さんが仕事の現場で知り合い、その後も縁が続いている人たち。誰もが酒井さんとの対談の時間をとても楽しんでいる様子が文面から伝わってきます。そんな空気をつくり出しているのが「好意」の感情。酒井さんは、相手への尊敬・敬意よりもと強い、「恋心」といってもいいくらいの感情を素直に言葉で伝えていて、ドキッとすることもしばしばです。佐藤氏との対談では「私、りゅうちゃん(佐藤さん)と結婚するかもと思ってたけどな~」と、サラッと衝撃発言。でもそこにいやらしさはまったくありません。対談相手にも、読者にも、酒井さんが抱く相手への敬意がしっかりと伝わるのです。酒井さん流の好意の最上級表現といったところ。普段、好意を言葉で伝えるのはなかなか難しいこと。恥ずかしさが先に立ち、受け入れられなかったときの不安も大きくなりがちです。でも、案外いわれたほうは素直にうれしいと感じてくれるもの。酒井さんと対談相手とのやりとりを追っていくと、そのことに気づかされます。■2つめのK:「共感」会話のなかで、共通の趣味などお互いがよく知っているテーマを話題にすることってよくありますよね。でも、話題が広がれば広がるほど、会話の着地点を見失う恐れも。サンボマスター・山口さんとの対談でのこと。さまざまなカルチャーに造詣が深い山口さんの話題は、落語や歌舞伎からジャズ、尊敬するミュージシャン・忌野清志郎さんへの思いなど、どんどん変化していきます。熱中して話す山口さん、ときどき「こんな話ばっかで大丈夫?」と不安顔に。すると酒井さんは「大丈夫。さいっこうです」「とりとめのない話、聞きたいです」と、とことん相手の思いに共感し、がっちりと受け止めます。それは、向き合う相手をまるごと受け止めたい、という酒井さんの思いの現れ。「もっと聞きたい」という思いを伝えることが、相手を丸ごと受け入れる意思表示になるのです。■3つめのK:「感謝」本書全体から感じられるのは、対談相手に対する酒井さんの感謝の気持ち。なかなか口にできない言葉を、酒井さんは率直に伝えます。マギーさんとの対談では、悩みを抱えて女優を休業した酒井さんと、その日々を支えていたマギーさんの関係が明かされています。苦しみのなか、救いを求めてマギーさんに頻繁にメールを送っていた酒井さん。あるとき、不安に負けそうな酒井さんが「いつ死ぬかわからないから」と送ると、年上のマギーさんから返ってきたのは「順番抜かし禁止」というメッセージだったそう。対談中、酒井さんはメッセージを受け取った当時の思いを振り返り「それだけで泣きそうになっちゃって」「あ、生きようとか思っちゃいましたね」と率直に話しています。悩んでいるときに、家族や友人のちょっとした一言に救われることは誰にでもあること。そんなとき、「救われた」という思いをこんなふうに率直に相手に伝えることができたら。いまよりもう一歩、強いきずなを結ぶことができるのではないでしょうか。*読み進めるうちに感じるのは、本書全体を取り巻く「もう一つのK」の気配。その正体が、あとがきで明かされます。「完治のない病ばかり患うけれど、わたしが新たに患った「幸福」という病に関してのみ言えば、これだけは不治の病であればいいのに、と思っている。私は今、幸福を患っている」「聞く力」といっても、そこにあるのは特別なテクニックではなく、相手を思う素直な気持ち、この時間が幸せだ、という思い。それが対談相手にも、読む人にも伝わって、幸福感を生んでいるのでしょう。対談中「第二弾、第三弾とかで、女性バージョンとか、いろんなバージョンで(対談集を)創れるかなっていうもくろみがあったりもして」と展望を語る酒井さん。第二弾も期待大です。(文/よりみちこ) 【参考】※酒井若菜(2016)『酒井若菜と8人の男たち』キノブックス
2016年03月22日主演の阿部サダヲに瑛太、妻夫木聡、竹内結子、千葉雄大ら超豪華な“庶民”たちが“お上”相手に銭バトルを繰り広げる『殿、利息でござる!』。このほど、ついに“殿”ことフィギュアスケーター・羽生結弦もお出ましの予告編映像が解禁となった。いまから250年前の江戸時代、藩の重い年貢により夜逃げが相次ぐ東北の宿場町・吉岡宿。十三郎(阿部さん)は、知恵者の篤平治(瑛太さん)から町を救う計画を聞く。それは藩に大金を貸付け、その利息を巻き上げるという逆転の発想だった!そして千両(=3億円)もの大金を水面下で集める、前代未聞の頭脳戦が勃発。ビンボー庶民が、殿(羽生さん)を相手に一世一代の大勝負に挑む!主役級の超豪華キャストが中村義洋監督のもと集結し、破産寸前の藩の、絶体絶命の大ピンチを痛快に描き出していく本作。先日は、故・忌野清志郎率いる「RCサクセション」による「上を向いて歩こう」が、主題歌となることも発表されたばかりだ。解禁となった映像では、年貢の取り立てや労役で困窮する仙台藩・吉岡宿を守るため、藩に大金を貸し付け、利息を巻き上げるという、奇想天外な“宿場救済計画”の実現に向け、十三郎ら庶民9人の奮闘する姿がテンポよく映し出されていく。だが、そんな彼らの奔走をよそに、松田龍平演じる藩の財政担当役人の「却下」という声が非情なまでに響き、笑いを誘う。一見、緊迫した“実話”を元にした時代劇ながら、中村監督独特の演出とキャラクターたちのコミカルなやりとりでユーモアたっぷり。身のほど知らずな彼らが、殿を相手にどのように立ち向かうのか期待が高まる内容となっているが、映像の終盤には、ついに羽生さん扮する殿こと仙台藩藩主・伊達重村の姿も!私財を投げ打ち、決死の節約を重ねる十三郎たちは、強欲お奉行の嫌がらせを乗り越え、本懐を果たせるのか!?庶民たちの決死の“銭バトル”をまずはここから目撃してみて。『殿、利息でござる!』は5月14日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年03月09日故・忌野清志郎氏がボーカル&ギターを務めていたロックバンド・RCサクセションによる楽曲「上を向いて歩こう」が、俳優・阿部サダヲ主演の映画『殿、利息でござる!』(5月14日公開)の主題歌となることが、このほど明らかになった。磯田道史氏の『無私の日本人』(文春文庫)の一編「穀田屋十三郎」を原作とする本作。江戸中期の仙台藩吉岡宿を舞台に、穀田屋十三郎(阿部)ら9人が年貢の取り立てや労役で困窮する宿場町を守るために藩にまとまった金を貸し、毎年の利子を全住民に配る「宿場救済計画」のために奔走する姿が描かれる。阿部のほか、瑛太、妻夫木聡、松田龍平、竹内結子らも出演する。主題歌は、故・坂本九氏による名曲を激しいロック調でカバーした楽曲。RCサクセションの活動中はライブの定番曲となっており、演奏の前に、忌野氏はしばしば「日本の有名なロックンロール!」と口にしていた。阿部は「発表しちゃうんですね。(映画の)最後清志郎さんの声が聴こえてくるとは思っていなかったので感動しました」と明かしながら、「発表しなくていいのに…」といたずらな笑みも浮かべる。一方、中村義洋監督は「プロデューサーから『どうでしょう?』と提案され、迷わず『イイね!』と答えました」と起用の背景を語る。その提案をしたプロデューサーの池田史嗣氏は、「まず曲から決めました」と明言。同曲がビルボードで全米1位を獲得した唯一の日本語楽曲であることに触れ、「目の前の問題と向き合いながら、悲しみをこらえ、未来に向かって進んで行く庶民にとってこれ以上の応援歌はありません」との思いに至ったという。また多くのアーティストが同曲をカバーしているが、その中からRCサクセションのものを選んだことについては、「今回の映画製作の志と完全に共鳴したから」と強調。「"キング・オブ・ロック"忌野清志郎さんは、原曲が持つ単なる歌謡曲に留まらない魅力から『名もなき者が持つ強さ』という、ロックにとって何よりも大切なマインドを感じ取っていた(だからこそ大胆にアレンジしてカバーした)…のかも」と想像を巡らせた。(C)2016「殿、利息でござる!」製作委員会
2016年03月08日いまは亡き忌野清志郎が「日本の有名なロックンロール!」と称した故・坂本九の名曲「上を向いて歩こう」の「RCサクセション」によるカバー曲が、阿部サダヲ主演の歴史エンターテインメント『殿、利息でござる!』の主題歌に決定したことが分かった。いまから250年前の江戸中期、仙台藩・吉岡宿。年貢の取り立てや労役で困窮する宿場町を守るため、知恵と工夫と決死の覚悟で立ち上がり、ついに地域を立て直した庶民たちの、まさかの実話を描く本作。造り酒屋を営むかたわら、宿場町の行く末を心から憂える主人公・穀田屋十三郎を演じるのは阿部さん。町一番の知恵者である茶師・菅原屋篤平治に瑛太、十三郎の弟で吉岡宿一の大店・造り酒屋の浅野屋の主・浅野屋甚内には妻夫木聡、さらに時代劇初挑戦の竹内結子に、松田龍平、千葉雄大、山本舞香、重岡大毅(ジャニーズWEST)、そして、まさかの“殿”役にフィギュアスケートの羽生結弦と多種多彩なオールスターキャストの競演も大きな話題となっている。そんな本作の主題歌に起用されたのは、日本音楽界が世界に誇る名曲「上を向いて歩こう」、しかも伝説的ロックバンド「RCサクセション」がカバーした楽曲だ。本作の池田史嗣プロデューサーは今回の起用について、「映画のラストを飾る歌を、最も敬愛するアーティストが歌った、一番大好きな日本語楽曲にできたら…。ただの夢物語として一笑に付されるかと思いきや、中村監督が『それで行こう!』と即答してくれ」実現したと語る。さらに「たぶん交渉は困難を極めるだろうと思いつつ、恐る恐る権利元に打診してみたところ、忌野清志郎さん、(作曲者)中村八大さん共に事務所の方に予想以上に好意的に受け止めていただき、実現に至ることができました。偉大な先人の宝物のような歌を使用できたこと、幸せであると同時に身が引き締まる思いでいます」とも明かしている。金欠にあえぐ藩で繰り広げられた庶民VSお上の、“知恵”と“勇気”と“我慢”のゼニバトルに、時代を越えた“国民的名曲”がどんなスパイスを添えてくれるのか、引き続き注目していて。<以下、コメント>■主演・阿部サダヲ発表しちゃうんですね。最後、清志郎さんの声が聴こえてくるとは思っていなかったので感動しました。発表しなくていいのに…(笑)■監督・中村義洋プロデューサーから「どうでしょう?」と提案され、迷わず「イイね!」と答えました。歌詞はみなさんご存知の通り。久しぶりに聴いてみて、なぜこの映画を、どうしてもいま作らねばならないと思ったのか、それを思い出させていただきました。清志郎さんはこの曲をライブで演奏する時、「日本の有名なロックンロール!」と紹介していました。それには、こんなすごい曲があるんだぜ、という意味もあったと思います。それは、こんなすごい人がいたんだぜ、という、この映画を作る意義にも合致したような気がしています。『殿、利息でござる!』は5月14日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年03月08日日本のロックバンド、ソウル・フラワー・ユニオンの中川敬が10月7日に2年ぶり3作目となるソロアルバム『にじむ残響、バザールの夢』をリリースした。【チケット情報はこちら】全篇アコースティック楽器で演奏された同作には、新曲のほか、ルー・リード、ジョニ・ミッチェル、忌野清志郎、仲井戸麗市、シーナ&ロケッツのカバーなど、15曲を収録。10月4日(日)より同作の発売を記念した弾き語りワンマン・ライヴ・ツアーを開催中。また、ソウル・フラワー・ユニオンは12月5日(土)愛知・名古屋CLUB QUATTROより、年末恒例のツアー「年末ソウルフラワー祭 2015」を開催。同ツアーのチケット一般発売は10月24日午前10時より。なお、一般発売に先がけて、チケットぴあでは12月6日(日)大阪公演、12日(土)東京公演の先行抽選プレリザーブを実施。受付は大阪公演が10月19日(月)午前11時から22日(木)午前11時まで。東京公演が10月14日から20日(火)午前11時まで。■年末ソウルフラワー祭 201512月5日(土)名古屋CLUB QUATTRO(愛知県)12月6日(日)umeda AKASO(大阪府)12月12日(土)LIQUIDROOM(東京都)12月13日(日)仙台LIVE HOUSE enn 2nd(宮城県)
2015年10月16日映画『天空の蜂』のヒット御礼舞台挨拶が9月20日(日)に都内で開催され、主演の江口洋介、その息子役を演じた田口翔大、堤幸彦監督が登壇した。東野圭吾が1995年に発表した人気小説を映画化。テロリストにより乗っ取られたヘリコプターが原発の上空で停止し、全原発の即時稼働停止が要求される中、ヘリの設計士で息子がヘリ内の取り残されてしまった湯原、かつての友人で原発の設計士である三島らが解決に向けて立ち向かう。20年前に書かれた原作ではあるが、映画では東日本大震災の様子も描くなどしており、原発という非常にデリケートなテーマに果敢に挑んでいる。江口さんは「こういった作品はとるのが難しい。日本ではなかなか通らない企画です」と語り「東野さんが書いて、松竹と堤さんの『やる』と言った勇気があって、僕らを動かした」と語る。「難しい問題を抱えて、どこかに偏ると難しいけど、堤さんの計算の中で、映画ではみんなが戦ってます!こういう時代に少しでもみなさんの中にグッと入って背中を押す作品になっていると思います。感無量です」と力強く語った。堤監督は「原発のこと、企業、国の体制、ヘリに関する防衛産業、そこで働く人々の心情まで読み取れる、緻密で完成度の高い原作でした」と東野さんによる小説の質の高さを称えつつ「私のスキルで大丈夫か?『貧乳』とか言ってた自分で大丈夫か…?と思いましたが、チームで向き合って、何年もかけて原発のことを調べ、ヘリがそもそもどうやって飛ぶのかから研究しました」とこの原作の映画化に傾けた思いの強さを明かした。湯原の息子でヘリに残されてしまう高彦を演じた田口くんが姿を見せると、江口さんも監督も「大きくなった!」と驚いたよう。劇中、湯原が高彦に「(ヘリから)飛び降りろ!」と体ごと受け止める覚悟で語るシーンがあるが「もう無理かも…(笑)」と漏らしていた。田口くんは、江口さん、監督宛ての手紙を朗読し、撮影中のアドバイスへの感謝や本作への参加の喜びを伝えた。江口さんは「嬉しい限りです。“子役”というのを超えてました。高彦の目線がなかったら、湯原の勇気ある行動はなかったです」と改めて田口くんを称えた。最後に改めてマイクを握った江口さんは「世の中、いろいろ騒がしくなっている今日この頃ですが、この2時間17分45秒を映画館でぜひ味わってほしいです。忌野清志郎さん(RCサクセション)の曲で『君と話した長い長い電話2時間35分』という歌詞がありましたが(※『2時間35分』)、それには及ばないですが(笑)。何が言いたいかというと、この映画は手をつないで見られるデートムービーでもあり、仲間と見てもいいし、一人で見るなら誰かを思いながら見てほしいし、親子で見ると、(劇中の湯原親子は)問題がありますが(笑)、この問題を勇気に変えて、見られる映画だと思います!」と力強く呼びかけ、会場は大きな拍手に包まれた。『天空の蜂』は公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:天空の蜂 2015年9月12日より全国にて公開(C) 2015「天空の蜂」製作委員会
2015年09月20日TOKIOの長瀬智也主演、宮藤官九郎監督がメガホンを取った映画『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』(2016年2月6日公開)の第1弾ビジュアルが15日、公式サイトにて公開された。公開されたビジュアルには「地獄へようこそ。」のセリフと共に、両手を広げ不敵な笑みを浮かべる赤鬼・キラーK(長瀬智也)と、地獄に落ちたとは思えないほど気楽な表情を見せる高校生・大助(神木隆之介)の姿が。長瀬の衣装を手がけたのは、『ジョゼと虎と魚たち』(03年)や『少年メリケンサック』(09年)を担当したことでも知られるスタイリスト・伊賀大介。「手はジミヘンとカート・コバーン、下半身はマイケル・ジャクソン、声は忌野清志郎」という一般的な"鬼"像を覆す、ロックと和のテイストが混ざり合った鬼姿を完成させた。長瀬自身、「パッと見ただけでは僕だと分からない」と語る特殊メイクは、撮影の度に約90分かけて施された。一方の神木演じる大助は、キスもしたことがないまま地獄に落ちてしまった高校生。一見するとウブで悲惨な高校生を思わせつつも、「なんかこいつ地獄に落ちそうって、観る人をイラつかせるキャラクター」という、これまでの神木にはなかった"ウザキャラ"を熱演する。脇を固める尾野真千子、森川葵、桐谷健太、清野菜名、古舘寛治、皆川猿時、古田新太ら、今後公開されるその他のキャラクタービジュアルにも注目が集まる。本作は宮藤の完全オリジナル作品で、監督最新作の舞台に選ばれたのは地獄。地獄専属ロックバンド地獄図(ヘルズ)のボーカル&ギターで地獄農業高校の軽音楽部顧問の赤鬼・キラーKと、17歳の若さで地獄に落ち、片思い中のクラスメイトに会いたい一心で生き返りを目指す、大助の地獄めぐりの様子を描く。(C)2016 Asmik Ace, Inc. / TOHO CO., LTD. / J Storm Inc. / PARCO CO., LTD. / AMUSE INC. / Otonakeikaku Inc. /KDDI CORPORATION / GYAO Corporation
2015年08月16日宮藤官九郎が脚本・監督を手がけ、長瀬智也と神木隆之介が15年ぶりの共演を果たす『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』。7月8日に実施されたクランクアップ報告記者会見後、SNS等では新たな情報を求める声が相次いでいたが、このほど、舞台が“地獄”とは思えないほどお気楽モードな(?)第一弾ビジュアルが、公式サイトにて解禁となった。ごくフツーの高校生・大助(神木さん)は、同級生のひろ美ちゃんに片思い中。だが、修学旅行中のある日、大助は不慮の事故に遭ってしまう。目覚めるとそこは、深紅に染まった空と炎、どくろが転がり人々が責め苦を受ける、ホンモノの地獄!“なんで俺だけ!? まだキスもしたことないのに、このまま死ぬには若すぎる!”慌てる大助を待ち受けていたのは、地獄農業高校の軽音楽部顧問で、地獄専属ロックバンド・地獄図(ヘルズ)を率いる、赤鬼のキラーK(長瀬さん)。彼の“鬼特訓”のもと、生き返りを賭けた大助の地獄めぐりが幕を明けるーー。このたび解禁された第一弾となる待望のビジュアルには、「地獄へようこそ。」のセリフと共に、両手を広げ不敵な笑みを浮かべる赤鬼キラーKと大助の姿が!『さくらん』『モテキ』の伊賀大介が手掛けた衣装に身を包んだ長瀬さんは、「手はジミヘンとカート・コバーン、下半身はマイケル・ジャクソン、声は忌野清志郎」という、一般的な“鬼”像はどこへやら、ロックと和のテイストが融合した最強にカッコいい“鬼”姿を披露。長瀬さん自身も「パッと見るだけでは、僕だと分からない」と語る特殊メイクは、撮影の度に90分がかりで施されたという。一方の神木さん演じる大助は、キスもしたことがないまま17歳で地獄に落ちた、一見ウブで可哀相な高校生…と思いきや、「なんかこいつ、地獄に落ちそうって、観る人をイラつかせるキャラクター」という、神木さんのこれまでのイメージを覆す、超ド級のウザキャラに!いずれも、全く新しい姿を見せるこの2人が、“地獄”で一体どんな絡みを見せるのか。また、尾野真千子、森川葵、桐谷健太、清野菜名、古舘寛治、皆川猿時、古田新太ら、脇を固める個性派キャラクターのビジュアルにも、引き続き注目していて。『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』は2016年2月6日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年08月15日8月1日(土)から9日(日)まで、福島・猪苗代湖畔で開催されるイベント「オハラ☆ブレイク ’15夏」の最終参加アーティストが発表された。【チケット情報はこちら】出演が決定したのは、8月8日(土)に山口一郎/サカナクション(DJ)×真鍋大度/Rhizomatiks(VJ)。また、Rhizomatiksが常設展として『新しい風が生まれる場所に希望の芽は育つ。』を展示する事が決まった。同イベントは、忌野清志郎氏のオハラ☆ブレイクによる特別な絵画展や、美術家、写真家たちにより湖畔の森に創られる大自然の展覧会、ミュージシャンたちによる猪苗代湖に響く、贅沢なアコースティックコンサート、小説家伊坂幸太郎氏によるオハラ☆ブレイクのための描きおろし小説のプレゼントなど、ここに来た人たちにしか体感できない特別な企画が多数行われる。チケットは発売中。■「オハラ☆ブレイク ’15夏」8月1日(土)~9日(日)猪苗代湖畔天神浜(福島県)
2015年07月24日5月5日(火・祝)・ 6日(水・休)のゴールデンウィークの2日間、六本木ヒルズアリーナにて、Chara、シシド・カフカほか豪華アーティストが出演するフリーライブイベント「J-WAVE & Roppongi Hills present TOKYO M.A.P.S KOICHI TSUTAYA EDITION」が開催となる。「TOKYO M.A.P.S」は六本木ヒルズアリーナを会場に六本木ヒルズとJ-WAVEが 共催で、毎年ゴールデンウィークに開催している、音楽、アート、パフォーマンスなど様々な表現を発信するイベント。8回目となる今年のプログラム・オーガナイザーには、「KAT-TUN」や「関ジャニ∞」、YUKIなどへの楽曲提供や、数々のヒット曲をチャートに送り込んでいる音楽プロデューサー蔦谷好位置。「MUSIC BRIDGE ~あなたに続く架け橋~」というテーマのもと、世代やジャンル、キャリアを超えた豪華アーティストが出演する。一日目は、ドラムをたたきながら歌うスタイルのシシド・カフカや、先日ニューアルバム「Secret Garden」を発表したばかりのCharaなどが出演。2012年に19歳で鮮烈なデビューを飾った田中茉裕にも注目だ。二日目には、忌野清志郎率いた「RCサクセション」のギタリストである仲井戸“CHABO”麗市や、日本屈指のガレージロックバンド「THE BAWDIES」がトリを務めるなど、“ロック”なラインナップが楽しめる。ceroやShiggy Jr.など、東京インディーを代表するアーティストの出演にも期待したいところ。多種多様なアーティストのライブが無料で楽しめる本イベント。六本木で、音楽を満喫するゴールデンウィークを過ごしてみては。「J-WAVE & Roppongi Hills present TOKYO M.A.P.S KOICHI TSUTAYA EDITION」は、5月5日(火・祝)・ 6日(水・休)の2日間開催。【J-WAVE & Roppongi Hills present TOKYO M.A.P.S KOICHI TSUTAYA EDITION出演者】■5月5日(火・祝)13:00~ 田中茉裕14:00~ 東京カランコロン(いちろー&せんせい)15:00~ さかいゆう16:30~ シシド・カフカ17:30~ 福原美穂with藤井一彦(THE GROOVERS)&YANCY19:00~ Chara■5月6日(水・休)13:00~ 藤原さくら14:00~ cero15:30~ Shiggy Jr.16:30~ Charisma.com17:30~ 仲井戸“CHABO”麗市19:00~ THE BAWDIES(text:cinemacafe.net)
2015年04月21日俳優の長谷川博己が、自身が主演を務める園子温監督による特撮映画『ラブ&ピース』(6月27日公開)に登場する劇中バンド「レボリューションQ」名義でCDデビューすることが明らかになった。楽曲は、6月3日に発売される本作のオリジナル・サウンドトラックに収録される。映画『愛のむきだし』(2009年)や『ヒミズ』(2012年)などで知られる園子監督の最新作『ラブ&ピース』は、園監督が初の特撮に挑む作品。一人の冴えないサラリーマン・鈴木良一(長谷川)を主人公に、崩壊する東京の街に巨大化した"LOVE"=愛の怪獣が東京の街に現れるという驚愕の超展開に。「血が出ない」「誰も死なない」「エロくない」とこれまでの"園子温ワールド"のイメージと一線を画しながらも、愛と希望と夢で綴られた極上エンターテインメントに仕上がっている。長谷川が歌う楽曲のタイトルは「ラブ&ピース」で、作詞・作曲は園監督が担当。劇中でも演奏されるこの曲は、この映画においても重要な意味を持つという。サウンドトラックには、そのほかにも音楽プロデューサー・福田裕彦氏が手がけた印象的な劇中音楽はもちろん、本作の主題歌となっているRCサクセションの名曲「スローバラード」(1976年)も収録。本作は、園監督が20年前に脚本を書いた際、忌野清志郎に出演を直訴するも断られ断念した経緯がある作品でもあり、主題歌での出演という形で、20年越しの念願が叶っている。(C)「ラブ&ピース」製作委員会
2015年03月28日『愛のむきだし』『ヒミズ』の園子温監督作品ながら、“誰も死なない&エロくない”という園監督が新境地を見せる映画『ラブ&ピース』。そんな本作で、主演の長谷川博己が劇中でロックバンドを結成し、魂の歌声を披露していることが明らかとなった。本作の舞台となるのは、2015年ーー来る東京オリンピックに向けて湧く東京。主人公は、うだつの上がらない日々を過ごすサラリーマン・鈴木良一(長谷川博己)。ある日、良一はデパートの屋上で一匹のミドリガメと目が合い、運命的なものを感じる。あきらめたロックミュージシャンへの道、まともに話せないが恋心を抱いている寺島裕子(麻生久美子)への想い。人生を取り戻すのに必要な最後の欠片(ピース)、それが…そのミドリガメだったーーというひとりの男が行きあった奇想天外な物語が展開する。そんな本作で長谷川さんは、バンド「レボリューションQ」を結成している。そのデビュー曲として、園監督自ら作詞・作曲した渾身の一曲「ラブ&ピース」を長谷川さんが実際に劇中で歌唱。一度聞いたら耳から離れない、心振るわせる魂の歌声を披露しているのだ。長谷川さんの歌う「ラブ&ピース」を収録した、オリジナルサウンドトラックの発売も決定。本作の主題歌である「RCサクセション」の泣ける名曲「スローバラード」を始め、他にも、日本を代表する音楽プロデューサー・福田裕彦が手掛けた印象的な劇伴音楽が収録され、園子温ワールドを堪能できる、ファン垂涎の1枚に仕上がっている。ちなみに、実は園監督、脚本制作当時に伝説のロックスター・忌野清志郎氏へ主演のオファーを出したそうなのだが、申し出を断られ映画化は実現せず…。20年のときを経て“主題歌”という形で忌野氏の映画参加を現実させたそうだ。『ラブ&ピース』は6月27日(土)よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開。オリジナルサウンドトラックは6月3日(水)より発売。(text:cinemacafe.net)
2015年03月27日---------------------------------------------------------------------------初恋、結婚、就職、出産、閉経、死別……。人生のなかで重要な「節目」ほど、意外とさらりとやってきます。そこに芽生える、悩み、葛藤、自信、その他の感情について気鋭の文筆家、岡田育さんがみずからの体験をもとに綴ります。「女の節目」は、みな同じ。「女の人生」は、人それぞれ。誕生から死に至るまでの暮らしの中での「わたくしごと」、女性にとっての「節目」を、時系列で追う連載です。---------------------------------------------------------------------------○嘘なんて誰もついてない学生時代、アルバイトが楽しくて仕方なかった、という話は以前にも書いた。学校とはまるで違う社会集団に所属することの新鮮さが、その最たる理由だった。仕事で結びつく関係性には、仕事で結びつく関係性ならではの、それまで体験したことのない価値観や倫理観が生じる。たとえば、社会に対して「嘘」をつかずに、うまいこと「方便」を用いる、といった手口については、学生時代に知り合った大人たちから、じつに多くを学んだ。ある企業が運営する商用サイトの「仕掛人」として、テレビ番組に出演したことがある。職場でカメラを向けられ、本名で、顔を出して、取材に応じた。実際にオンエアされた映像のテロップ、私の氏名の右上に冠された肩書には、そのサイトの「プロデューサー」と記されていた。何も知らずに番組を見た誰もが、私のことを、その運営企業に長年勤める正社員の女性管理職の凄腕の責任者だと、そう勘違いしたことだろう。実際には22歳の大学院生、時給1,000円程度で週2日出勤するだけのアルバイトだったのだけれど。ほとんどの社員が開発に専念するなか、そのサイトの骨組みではなく肉付け、コンテンツ部分を熟知している人間といえば、日々の細かな更新作業を担当するバイトの私であったのは間違いない。リニューアル時には積極的にコンセプトの提案もした。「君は普段、この肩書に十分見合う仕事をしているよ」と、取材クルーに差し出すための「プロデューサー」名刺を刷ってもらったときは嬉しかった。広報担当は「俺が出演してもいいけど、対外的には、君みたいな若い女の子が作っているイメージを打ち出したいんだよね」と言った。別の上司は反対に、「落ち着いて見えるから大丈夫。眼鏡で出たらもっとベテランに見えるよ」と言った。最終的にテレビに映った自分は、金属チェーンの下がった眼鏡を掛け、低めの声で立派なことをボソボソしゃべる、推定40代前半くらいの偉いオバサンに見えた。その会社にいた誰も「嘘」なんかついていない。名刺が刷り上がった日から私の肩書は本当に「プロデューサー」になったのだし、短いインタビューでは実年齢など訊かれないから答えなかっただけだし、身分を偽って何か悪いことをしたわけでもない。オンエア翌日になると、同僚は「うまくいったね!」と全国放送の宣伝効果を祝っていた。CMの世界では、ラーメンからたちのぼる湯気や、グラスにトクトク注がれるビールの音、女優の肌色を一変させるファンデーションなどは、すべて作り物の映像だという。それと同じことをしただけだと思えば、たしかに面白い体験だった。○ガラスの仮面、透明なレイヤー掛け持ちしたアルバイトの数だけこうした「方便」があった。中学受験生向けの塾講師のバイトでは、「なんでも知ってるフリ」が求められた。小学生の生徒たちは、私が全科目のありとあらゆる疑問に答えられると思って話しかけてくる。大人への尊敬を損ね、講師として侮られるような態度をとってはならない、すぐに保護者に告げ口されてクレームが来るぞ、と釘を刺されていた。バレないように手元の答案解説をチラチラ見る技術が向上し、板書しながらあの「後ろにも目が付いてるんだぞ」という決め台詞を言ってみたりもした。また別の勤め先、ダイニングバーでは、女性店員の個人情報をしつこく聞き出す常連客でもいたのか、「大学生であることを客に教えないように」と言われた。先輩ウェイターの半生を参考に「将来は店を構えたいと思っている、バーテンダー見習いのフリーター」という裏設定を作り、何か質問されたら、それにそって曖昧に受け答えた。アーティストの事務所で働いたときは、断りづらい仕事が舞い込んでくると「秘書プレイ」を指示されて折り返しの電話を掛けた。「あいにく御多忙のセンセーはたとえギャランティがご提示の倍額でもお受けできかねますザマス。お引き取りアサーセ!」みたいなやつだ。電話口にいるのはTシャツにジーパン姿の学生バイトなのだが、横で聞いていたアシスタント仲間にも上手だと褒められた。テレクラにいたずら電話を掛けていた経験も何かしら役立ったのだろう。赤の他人に向けて顔の角度をちょっと変え、彼らの望む姿を演じてやるのだけれど、それにきちんと対価が支払われ、私の元にも「嘘ではない」手応えが残る。小学生たちのキラキラした瞳に反射する「なんでも知ってる岡田先生」や、「君が店を持ったら遊びに行くよ」と微笑むバーの常連客の先に、今とは別の人生が豊かに広がっていくように思えた。就職活動をせずこのままバイト先に雇われ続けたら、いつか本当に「プロデューサー」の肩書が似合う管理職になる未来だって、あるのかもしれない。なにか罪を犯した逃亡者が、落ちのびて行った先で新しい生活を獲得し、周囲には過去のことをまったく悟られずに別の顔をもってコミュニティに溶け込む、といった展開を小説でよく読む。たとえば『レ・ミゼラブル』のジャン・バルジャンなどもそうだが、子供の頃はそれを「嘘をつき続けるのは、つらいだろうな」と思って読んでいた。すぐやめられるママゴト遊びと違って、いつ終わるともしれない一生を「本来の自分」を偽り、別の人間として生きるのは、つらいだろうなと。22歳の頃、その感覚が変わった。「きっと彼らも、新しい生活の中で、今の私と同じような手応えを感じていたのだろう」と思うようになった。「誰にも嘘はついていない、ただ、訊かれていないことを言わずにいるだけだ、みんなをちょっと錯覚させるだけだ」と己に言い聞かせながら、赤の他人たちによって「本来の自分」とは違うキャラクターをするする引き出され育て上げられていく過程に、バルジャンだって幾許かの喜びをおぼえていたのではないか。○昼間のパパはちょっとちがうNHKの教育番組『ピタゴラスイッチ』に「ぼくのおとうさん」という歌がある。「会社へ行くと会社員、食堂入るとお客さん、歯医者に行くと患者さん、うちに帰ると僕のお父さん」という調子で、子供の目線から、父親にあたる人物が持つさまざまな姿を歌っている。忌野清志郎「パパの歌」に、平野啓一郎の分人主義のエッセンスを足したような歌である。大学時代お世話になった恩師の作った歌で、卒業して社会人になってからテレビでこの歌を初めて聴いた朝、私はなぜだか部屋で一人、号泣してしまった。「ぼく」がその人物の「おとうさん」以外の側面についてもちゃんと知っていて、その人物が四六時中「ぼく」の「おとうさん」でいるわけではないことも理解して、それでも、自分との関係性からは遠く離れたあちこちで大半の時間を過ごす彼を「おとうさん」として丸ごと愛しているのが、よく伝わってきたからだと思う。感銘を受けた理由は分析できても、泣くほど感極まった理由については、今もよくわからない。きっと社会人になりたての頃で、「会社に行くと会社員」という言葉の重みが身にこたえていたからだろう。こうなると「パパの歌」というより友部正人「働く人」に近い。こちらは「1日のうち3分の1働けば、残りの3分の2は私のものになる、はずなのに、3分の1と3分の2が私には逆さまに思える」といった歌詞だ。「ぼく」と「おとうさん」はいったい一生の何分の1を共に過ごせるのだろう、と考えると、そのあまりの短さにせつなくなる。自分でも知らぬうちに引き出される側面は、画像編集ソフトを使っていくつものレイヤーを重ねられているようなもので、色や効果の組み合わせは一つではない。もしかして世の中の大半の出来事は、「本来のわたし」以外の部分、内側の骨組みではなく外側の肉付け、赤の他人の手で重ねられたレイヤーがもたらす「錯覚」や「勘違い」によって形成される部分のほうが、多いのではないか……?そう気づいた「節目」が、22歳の頃だった。学部を卒業して同じキャンパスの敷地内にある大学院の修士課程1年生になった年齢で、みんなが4年で卒業する大学に、やり残した研究プロジェクトのある私だけ、6年制で通う感覚だった。学びたいことがあって大学へ入ったが、正直なところ、思っていたのとは違う出口に辿り着きつつあった。不用意に複数のレイヤーを一つに「統合」してしまうと、混じり合ったさまざまな要素を、後から元に戻すことはできなくなる。私の人生のレイヤーは、いつの間にすべて「会社に行くと会社員」に「統合」されてしまったんだろう? 20代半ばになった社会人の私は、ふらふら不安定な存在としてあちこちで「嘘も方便」を楽しんでいた22歳の私を、ちょっと恋しく思ったのかもしれない。○Taxi Driver Wisdomこの頃を境に、得意になったことがある。おしゃべり好きなタクシーの運転手の身の上話を聞いてやることだ。バイトのおつかいで領収書を切って乗る機会が増え、私のことをすっかり「大人」だと信じ込んでいる運転手たちと、さまざまな話をした。こちらの個人情報を根掘り葉掘り訊いてくるような人や、他の客の愚痴ばかり聞かせてくる人だと困ってしまうのだが、これはという人にうまく水を向けると、この仕事に就く前はどんなふうだったのか、どうやって今のように東京の地図に詳しくなったのか、噺家のように芝居がかった口調で教えてくれる。苦労話はどれも盛り気味で、みんなバブルを懐かしみ、「そりゃあ、生まれながらにタクシーの運転手って奴ぁ、いやしませんよ」と笑う。生まれながらに私が私だったと思っているのも、私の「勘違い」じゃないだろうか?こちらも適当に話を合わせながら、嘘にならない程度の言葉を返す。「こないだ仕事でちょっとテレビに出る機会があったんですがね」と言えば凄腕プロデューサー、「私なんて所詮は使いっ走りザマスのよ」と笑えば高飛車な秘書、「よそさまの子供をお預かりするのは骨が折れます」と言えば塾の先生。タクシー乗ったら、お客さん。いろいろな自分の側面があって、それはどれも他ならぬ私自身であるが、バラバラになったそれを全部つなぎ合わせてみても、元の自分とそっくり同じにはならない。なぜならそれらは、鏡に映った見たいものだけを見ている「本来のわたし」とは異なる、赤の他人たちに引き出されてみるみる勝手に育つ別の何かだから。22歳のある週末、バイト先の同僚と一緒にちょっとパリッとした服装で次の仕事現場へ向かう途中、タクシーの運転手に「今日はおでかけですか、いいですなぁ、お子さんは誰かに見てもらってるんですか?」と話しかけられたことがある。カノジョがいるのかもよく知らない相手と、ただ性別が男女で服装が揃っているというだけで、子持ちの若夫婦と間違われたのだ。後部座席で顔を見合わせた後、私は「あ、はい、母が実家に……」と口に出していた。たしかに私の母は、この時間帯なら、実家にいるだろう。嘘はついていない。というか、何も言っていないに等しい。それでも運転手は勝手に行間を読み、すっかり納得して会話を切り替え、2歳になる孫の話を始めた。同僚は笑いをこらえるのに必死だった。自分でも呆れるほど、呼吸するように「嘘」……いや「方便」を使える大人になったものだなと、そのとき思った。「違うんです、『本当のわたし』は、違うんです!」と訂正したところで、何も変わりはしない。<今回の住まい<二歳下の妹が大学合格し、どちらも遠距離通学だった我々姉妹は、交通の便が良い駅に下宿を見つけて二人暮らしを始めた。五人で暮らすには実家があまりにも狭すぎたからだ。振り分けタイプの2DK、生まれて初めて手に入れた5畳の個室。それまで母に任せきりだった家事を二人で分担するのも新しい発見に満ちていた。いつでも鍋料理を作りすぎる姉、何でもマヨネーズで味付けする妹、洗濯好きの姉、毎日でも布団を干したがる妹。きれい好きの倹約家と生活を共にして、私は心底「妹みたいなお嫁さんが欲しい!」と思った。ちなみに妹は「姉と二人暮らしなんて二度とごめんだ」と言っている。岡田育1980年東京生まれ。編集者、文筆家。老舗出版社で婦人雑誌や文芸書の編集に携わり、退社後はWEB媒体を中心にエッセイの執筆を始める。著作に『ハジの多い人生』『嫁へ行くつもりじゃなかった』、連載に「天国飯と地獄耳」ほか。紙媒体とインターネットをこよなく愛する文化系WEB女子。CX系の情報番組『とくダネ!』コメンテーターも務める。イラスト: 安海
2015年03月20日今夏に公開が予定されている映画『ラブ&ピース』の主題歌に、忌野清志郎率いるロックバンド・RCサクセションの1976年に発表した楽曲「スローバラード」が起用されることが决定した。映画『愛のむきだし』(2009年)や『ヒミズ』(2012年)などで知られる園子温監督の最新作『ラブ&ピース』は、園監督が初の特撮を用いた演出に挑む作品。一人の冴えないサラリーマンを主人公に、崩壊する東京の街に巨大化した"LOVE"=愛の怪獣が東京の街に現れるという驚愕の超展開。「血が出ない」「誰も死なない」「エロくない」とこれまでの"園子温ワールド"のイメージと一線を画しながらも、愛と希望と夢で綴られた極上エンターテインメントに仕上がっているという。園監督が本作の脚本を書いたのは20年余前となる1990年頃で、若き日の園監督は主役の鈴木良一役を自身がファンだった忌野清志郎に演じてほしいと考えていたという。実際に忌野清志郎に出演をオファーするために所属事務所に赴いたが、「俳優業はやっていない」という理由で出演を断られた過去があり、今回映画化に伴い主題歌に「スローバラード」が起用されるに至った。また『ラブ&ピース』と2月10日に全国公開される映画『忌野清志郎 ロックン・ロール・ショー The FILM ~#1(ナンバーワン) 入門編~』のコラボレーションも実現。『ラブ&ピース』の本編映像に合わせて、2007年に札幌市民会館で行われた忌野清志郎のライブを1カメで収めた未公開映像の「スローバラード」が挿し込まれたミュージックビデオが公開されている。映像は、映画『忌野清志郎~』の監督を務めた太田旬氏が編集し、監修を園監督が担当した。(C)「ラブ&ピース」製作委員会(C)忌野清志郎ロックン・ロール・ショーThe FILM ~#1入門編~製作委員会
2015年02月04日園子温監督の新作映画『ラブ&ピース』の主題歌が、RCサクセションの『スローバラード』に決定し、2月10日(火)から公開になる映画『忌野清志郎 ロックン・ロール・ショーThe FILM ~#1 入門編~』とのコラボレーション映像が公開になった。コラボレーション映像『ラブ&ピース』は、園監督が特撮を初導入し、劇中に怪獣が登場するエンターテインメント作品。主人公の鈴木良一はかつてはロックミュージシャンを目指していたが現在はうだつのあがらないサラリーマンで、同僚の寺島裕子に恋をしているが、まともに話すこともできないでいる。しかしある日、鈴木はデパートの屋上で一匹のミドリガメと運命的な出会いを果たし、想像もしなかった展開に巻き込まれていく。園監督が本作の脚本を執筆したのは約20年前で、鈴木良一役を忌野清志郎に演じてほしいと考え、出演をオファーしたが、俳優業はやっていないという理由で断られたという。それから20余年が経ち、監督は当時の脚本に手を加えて撮影に入ったが、主題歌をRCサクセションの『スローバラード』に決定したという。このほど公開された映像は、間もなく公開になる映画『忌野清志郎 ロックン・ロール・ショーThe FILM…』を手がけた太田旬が編集し、園監督が監修したもので、本作の映像や2007年に札幌市民会館の最後の日に行われた忌野清志郎のライブの未公開映像などが登場する。『ラブ&ピース』初夏、全国ロードショー
2015年02月02日『愛のむきだし』『ヒミズ』など国内外でカルト的人気を誇る園子温が贈る、愛と希望と夢で綴られた特撮怪獣映画『ラブ&ピース』。長谷川博己を主演に迎え、映画ファンから熱い注目を集める本作の主題歌が、「RCサクセション」の泣ける名曲「スローバラード」に決定、そのミュージック・ビデオが解禁となった。舞台はまさしく2015年、来る東京オリンピックに向けて湧く東京。うだつの上がらない日々を過ごすサラリーマン・鈴木良一(長谷川博己)。ある日デパートの屋上で、1匹のミドリガメと出逢ったことが彼の人生を変える。あきらめたロックミュージシャンへの道、恋心を抱く寺島裕子(麻生久美子)への想い、そして崩壊する東京に現れる愛の怪獣…!?園監督らしい超展開はそのままに、“エロなし”“グロなし”でこれまでの“園子温ワールド”とは一線を画すといわれる本作。実は園監督が脚本を書いたのは20年余前で、映画化を思い立った際には、自身がファンだった忌野清志郎に主役の鈴木良一役をオファーしに事務所の門をたたいたという、驚きのエピソードが。結局、「俳優業はやっていない」という理由でオファーを受けてはもらえなかったが、長い年月を経て、ようやく本作の主題歌に「RCサクセション」の「スローバラード」が起用されたという。そして今回、2月10日(火)より全国一斉公開される秘蔵映像満載の映画『忌野清志郎 ロックン・ロール・ショー The FILM ~#1 入門編~』と本作とのコラボレーション企画も実現。『ラブ&ピース』の本編映像の一部に、在りし日の忌野さんのライブ映像がミックスされた、貴重なマッシュアップ映像が「スローバラード」の新たなミュージックビデオとして誕生した。このミュージックビデオは園監督監修のもと『忌野清志郎 ロックン・ロール・ショー The FILM ~#1 入門編~』の監督を務める太田俊が編集したという。忌野さんの熱い歌声に乗って繰り広げられる劇中シーンは、どれも気になるものばかり。中でも主演の長谷川さんの熱演っぷりは際立っており、園作品では『地獄でなぜ悪い』の映画青年役が記憶に新しい長谷川さんが、今回もまた期待を裏切らない演技を見せてくれそうだ。『ラブ&ピース』は初夏、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年02月02日「きいろいゾウ」などで知られる作家・西加奈子の同名小説を映画化した『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』のBD&DVD発売を記念して、芦田愛菜と行定勲監督のコメントがシネマカフェに到着。同作と出会って変化した自身の価値観や内面について、素直な気持ちを語っている。ちょっと変わった女の子・こっこ役の芦田さんは、「私も学校でお友達とケンカしたりしますが、主人公のこっこちゃんを演じて、友達の気持ちを“イマジン”してからお話したり、行動するようになりました。もちろん、演じる上でも“イマジン”はスゴく大事だと思います。役に入る時には、この子はどう行動するだろう…、どう考えるだろう…といつも想像しています」とコメント。演技を通じて、本作のメッセージを自身でも受け止めたことを明かす。行定監督は、「僕はミュージシャンじゃないからジョン・レノンや忌野清志郎のように『イマジン』を歌うことはできないが、映画で『イマジン』って叫べるんじゃないか、彼らの『イマジン』を受け継ごうと思ったんです」と想いを吐露。「だからこれは相手の気持ちを想像することで世界を繋げようとする少女の『イマジン』する映画になりました」と語る。大阪を舞台に、賑やかな大家族と幸せに過ごすが、そんな幸せを疎ましいと思う、ちょっと変わった女の子・こっこの心の成長を描いた感動作。行定監督をして「芦田愛菜がいなければ映画化出来なかった」と言わしめた天才子役・芦田の名演に、胸が熱くなるはず!<『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』ブルーレイ&DVD/リリース情報>【セル】ブルーレイ(1枚組)¥4,700(本体)+税【セル】DVD(1枚組)¥3,800(本体)+税発売中発売元・販売元:ポニーキャニオン※レンタル版同時スタート!(発売元:ポニーキャニオン販売元:東宝)(C) 2014「円卓」製作委員会(text:cinemacafe.net)■関連作品:円卓 ~こっこ、ひと夏のイマジン~ 2014年6月21日より全国にて公開(C) 2014『円卓』製作委員会
2014年12月18日芦田愛菜が初の映画単独主演を務めた『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』のブルーレイ&DVDが本日リリースされ、芦田と行定勲監督のコメントが到着した。その他の写真本作は、西加奈子原作の同名小説を芦田主演で行定監督が映画化したもの。“普通”が大嫌いな小学3年生の渦原琴子、通称こっこが、たくさんの「何が変なの?」「どうしていけないの?」を繰り返しながら、おじいちゃんがそっと教えてくれた“イマジン”という言葉をヒントに、ひと夏のさまざな経験を通して成長していく姿が描かれる。行定監督に「芦田愛菜がいなければ映画化できなかった」と言わせる名演を披露した芦田は、「私も学校でお友達とケンカしたりしますが、主人公のこっこちゃんを演じて、友達の気持ちを“イマジン”してからお話したり、行動するようになりました。もちろん、演じる上でも“イマジン”はスゴく大事だと思います。役に入る時には、この子はどう行動するだろう…、どう考えるだろう…といつも想像しています」とコメント。行定監督は「『イマジン』と言えばジョン・レノンの名曲ですが、あの歌を歌詞を吟味して、自分なりの解釈をした西加奈子の小説を読んだとき、これは今の世の中に一番大切なことだと思った」と話し、「正直、僕はあの忌野清志郎がジョン・レノンの歌を認め日本語の歌詞にして、やっと本当の意味で興味を持ちました。僕はミュージシャンじゃないからジョン・レノンや忌野清志郎のように『イマジン』を歌うことはできないが、映画で『イマジン』って叫べるんじゃないか、彼らの“イマジン”を受け継ごうと思ったんです。だからこれは相手の気持ちを想像することで世界を繋げようとする少女の“イマジン”する映画になりました」と語っている。『円卓こっこ、ひと夏のイマジン』発売中ブルーレイ(1枚組):4700円(税別)DVD(1枚組):3800円(税別)発売・販売元:ポニーキャニオン※DVDレンタルのみ発売元:ポニーキャニオン販売元:東宝
2014年12月17日映画『日々ロック』に出演する落合モトキ、喜多陽子、本作に楽曲を提供しているミュージシャンの“細身のシャイボーイ”らが登壇してのライブ&トークイベントが11月17日(月)に都内で開催された。「週刊ヤングジャンプ」(集英社)に連載中の榎屋克優の人気漫画の映画化で、ダサくてサエないがロックに生きる日々沼拓郎の奮闘を描く。落合さんは、日々沼が住み込みで働くライヴハウスの人気ビジュアル系バンドのメンバー・新庄を、喜多さんはライヴハウスのアイドル的存在である店員の町子を演じている。この日は、本作に楽曲提供を行なっている細身のシャイボーイのパフォーマンスに続き、喜多さんがメンバーの一員であるガールズバンド「B1」が初めて人前で楽曲を披露し喝采を浴びた。最後には落合さん、ゲストのロックバンド「チリヌルヲワカ」のボーカルのユウを加えて全員で、映画の中でも歌われている忌野清志郎の「雨上がりの夜空に」を熱唱。途中、落合さんが周囲に促され、ソロで熱唱する姿も見られた。ちなみに劇中、落合さんは白目で熱唱する姿を見せているが、これについて、主演・野村周平が全裸で歌うシーンに触れ「野村くんがリハーサルで前貼り一丁でウロウロしてるので、なるほどこういう映画か!すごいことやっていいのか!と思いまして。何も考えずに出てきたのが白目だった(笑)」と明かす。だが「B1」の中でもビジュアル系バンド好きのメンバーからは「私の好きなビジュアル系バンドとはちょっと違った。白目とかむきませんから(笑)!」とビジュアル系バンドそのものが誤解されかねないと“異論”も噴出していた。主人公の拓郎のような激熱ロッカーとビジュアル系バンドのボーカル、付き合うならどっち?という質問には喜多さんは「私は拓郎!」と答えるも、ほかのメンバーから「彼の家にお風呂がないのはイヤ!」と風呂なしライヴハウス住み込みという条件が嫌だという声も…。ちなみに落合さん演じる新庄は、自らの立場を利用して町子にちょっかいを出そうとするが、細身のシャイボーイから「実際のところはどうなの?」となぜかいきなりプライベートでの2人の関係について責められ「実際のところ?何もない(笑)!そういうみやげ話はない!」と全面否定。一方、喜多さんは、劇中の新庄が町子を呼ぶときの独特の「ま・ち・こ」という声色について「打ち上げの時も落合さんから『ま・ち・こ』と呼ばれました(笑)」と暴露。落合さんは「オレの中では“ま・ち・こ”だから(笑)!」と弁明していた。『日々ロック』は11月22日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:日々ロック 2014年11月22日より全国にて公開(C) 2014「日々ロック」製作委員会 (C)榎屋克優/集英社
2014年11月18日2015年2月10日より全国公開する映画『忌野清志郎 ロックン・ロール・ショー The FILM #1入門編~』のポスタービジュアルが8日、公開された。同映画は、1980年代から2008年「完全復活祭」にかけての清志郎のライブ映像で構成されている。ファンのみならず、「入門編」として忌野清志郎の全軌跡を"体感"できる映像作品。このたび公開されたポスタービジュアルには、1980年代から2000年代に渡る忌野清志郎の軌跡とも言えるライブ写真が並び、入門編にふさわしい仕上がりとなっている。同映画では、写真・映像作家の井出情児が1カメで収めたライブ映像より「スローバラード」(「札幌市民会館最後の日」LIVE 2007)、1989年「Family Stone Tour」から「エンジェル」、FUJI ROCK FESTIVALにてWHITE STAGE観客動員記録を塗りかえた2005年のステージより清志郎のMCから「Baby 何もかも」を収録。2008年に開催された『忌野清志郎 完全復活祭』からの楽曲には新たな編集が加わり、「毎日がブランニューデイ」では本人直筆の字幕歌詞が大スクリーンに映し出される。この「忌野清志郎」完全復活プロジェクトでは、毎年清志郎を復活させるべく「#1」以降にも「#2」「#3」の公開が予定されている。2015年2月10日の全国公開に先駆け、ファンクラブ限定による特別試写会「ふぁんくらぶ祭 特別編 2014 映画『忌野清志郎 ロックン・ロール・ショー The FILM #1入門編~』宇宙初! 最速試写会 in ナニワ/in エド」が大阪11月1日(土)・東京11月2日(日)にて開催決定。ファンクラブ会員に向けた完全招待制となっている。配給はライブ・ビューイング・ジャパン。
2014年10月08日俳優の大泉洋が2月12日(日)、東京・渋谷シネクイントで現在公開中の主演作『しあわせのパン』の大ヒット舞台挨拶を、共演する本多力(ヨーロッパ企画)、三島有紀子監督と共に行った。大泉さんの故郷である北海道でロケを行い、洞爺湖のほとりにある月浦の美しい自然も見どころ。この町でカフェを営む夫婦(妻を演じるのは原田知世)と店に訪れる人々の悲喜こもごもを通して、“しあわせ”のあり方を見つめるハートウォーミングな感動作。矢野顕子と忌野清志郎が歌う名曲「ひとつだけ」からインスパイアされている。全国48館での小規模な公開ながら、名だたる大作と肩を並べ、興行ランキングのトップ10入りも果たした本作。大泉さんも「まさかこんなにヒットするとは思っていなかった」と半信半疑の様子だ。この日、原田さんはスケジュールの都合で、舞台挨拶には参加できず「本当に申し訳ありません!」と平謝りの大泉さん。隣に立つ本多さんを「今日は一般の方に来ていただいた。羊役でしたっけ?」、「そのおかっぱ頭は、知世さんを真似ているの?」、「滑舌(かつぜつ)が悪いから、本多くんのシーンは字幕を付けた方がいい」とここぞとばかりにイジり倒した。もちろん、本多さんは一般人でも羊役でもなく、カフェに集う常連客の郵便配達員を好演している。「大泉さんはよくご飯に連れていってくださった。泥酔したり、いろんな大泉さんを知ることができた」と撮影をふり返り、本作を「噛めば噛むほど味が出るスルメのような映画」とアピール。すかさず、大泉さんは「パンの映画で、スルメはないだろ!」とツッコミを入れ、丁々発止のやり取りを披露してくれた。『しあわせのパン』はシネクイントほか全国にて公開中。■関連作品:しあわせのパン 2012年1月21日より北海道にて先行公開、1月28日より渋谷シネクイント、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© 2011『しあわせのパン』製作委員会■関連記事:大泉洋、“晴れ女”原田知世と共演し、まさかの体質改善?大泉洋、監督から「毎日飲むの止めて」の忠告『しあわせのパン』北海道で先行公開!『しあわせのパン』原田知世「自分を見つめなおす、そのためにこの映画に出会った」“優秀主演男優”大泉洋も11歳の少女の感動的なコメントに脱帽!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第22回)あなたが憧れる“恋映画”は?
2012年02月13日パンカフェを舞台に“しあわせ”のあり方を見つめる感動作『しあわせのパン』の初日舞台挨拶が1月28日(土)、東京・渋谷シネクイントで行われ、主演の原田知世と大泉洋、三島有紀子監督が登壇した。矢野顕子と忌野清志郎が歌う名曲「ひとつだけ」からインスパイアされ、北海道・洞爺湖のほとりにある月浦を舞台に、この町でカフェを営む夫婦(原田さんと大泉さん)と店に訪れる人々の悲喜こもごもをハートウォーミングに描く。「何気ない日常は、本当は何気ないものじゃない。いろんな人生をかき集めた映画で、私にとっては役者さんのいいお芝居が撮れた瞬間が“しあわせ”でした」(三島監督)。原田さんは「月浦の自然は、光や時間によって表情が変わって、全然飽きませんでした。長崎出身なので、雪景色にあまりなじみもなくて。だから(雪景色に)感激しましたね」と自然の美しさと雄大さに感慨深げ。また、北海道の人々の温かさにも感銘を受けたようで「みなさん、情が深くて優しい人ばかり。思い出がいっぱい詰まっているので、初日を迎えて少し寂しささえあります」と名残惜しそうに語った。一方、大泉さんは“地元”北海道での撮影&キャンペーンに「知世さんと舞台挨拶に行くと、みなさん『うちの甥っ子がきれいな嫁さん連れてきたぁ』という目でチヤホヤしてくれる」とニッコリ。普段は雨男だというが「知世さんも監督も晴れ女。おかげで雨に降られることもなく、僕の雨男体質を変えていただいた」と満足げだった。もちろん、一度スイッチが入ると、止まらなくなる“大泉節”はこの日も健在。勢い余って、思わずネタバレしてしまうものの「ネタバレが映画の楽しみを減らすことはないって、ある研究者が発表している。だから、謝る気はありません」とキッパリ。ところが、その直後にヒット祈願のくす玉を割ると、そのままくす玉を支える台が転倒するハプニング!なんと、くす玉が大泉さんを直撃するオチがついた。本作では物静かでシリアスな演技を披露する大泉さんに、笑いの神が舞い降りた瞬間だった。『しあわせのパン』はシネクイントほか全国にて公開中。■関連作品:しあわせのパン 2012年1月21日より北海道にて先行公開、1月28日より渋谷シネクイント、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© 2011『しあわせのパン』製作委員会■関連記事:大泉洋、監督から「毎日飲むの止めて」の忠告『しあわせのパン』北海道で先行公開!『しあわせのパン』原田知世「自分を見つめなおす、そのためにこの映画に出会った」“優秀主演男優”大泉洋も11歳の少女の感動的なコメントに脱帽!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第22回)あなたが憧れる“恋映画”は?“わけあって”食べたい料理は何?『しあわせのパン』劇場鑑賞券を100組200名様プレゼント
2012年01月28日夏と冬の2シーズンにわたって、オール北海道で撮影された映画『しあわせのパン』が1月21日(土)、全国公開に先駆けて一足早く北海道にて先行公開を迎え、主演の原田知世と大泉洋、三島有紀子監督が舞台挨拶に登壇。撮影地である北海道で初日を迎えた喜びを語った。矢野顕子と忌野清志郎が歌う名曲「ひとつだけ」からインスパイアされ、北海道・洞爺湖のほとりにある月浦を舞台に、この町でカフェを営む夫婦と店に訪れる人々の悲喜こもごもを描いた物語。北海道での撮影について、みなが口を揃えて絶賛するのが、その景色の美しさ。「自然の美しさに圧倒され、癒され、感動しました。地元のみなさんの手作りの物を通じて、自然に映画に映し出せたと思います」と原田さんが語ると、北海道出身の大泉さんも「月浦という場所を知らなかったので、ロケ地に行ってすごく美しくてびっくりしました。劇中に登場する食器や家具も全て北海道の物で、こんな可愛らしい物を北海道の人が作っているということが知れて良かったです」と新たに発見した北海道の魅力を語った。また、久しぶりに北海道で再集結したということで「今だから○○さんに伝えたいこと」をそれぞれに聞いてみると、三島監督は大泉さんに向けて「毎日飲むのは止めてください。毎朝、キャストの顔を確認してたんですけど、洋さんは顔を見れば前の日に飲んだのがすぐ分かるんですよ。ワインが美味しいからって毎日飲んだらダメですよ」と忠告。すると、原田さんも「昨日久しぶりにみんなで食事をしたときに、洋さんが酔って寝ていて、洞爺を思い出しました」と大泉さんの酔っ払いぶりを明かした。さらに、監督は主題歌を提供した矢野さんへ「曲を使わせてもらえてとても嬉しいです。ありがとうございました」と感謝を述べた。一方、大泉さんは監督に「監督の小説を読んで、初めて2人(主人公の水縞夫婦)がどうやって出会ったか知ったんですよ。撮影中に言ってくれたらもっと違うのに…」と、今さらな(?)愚痴をこぼしていた。最後に原田さん、大泉さんから「長くじっくり伝わっていろんな方に観ていただきたいです」(原田さん)、「北海道のみなさんが全国の方にバトンを渡していただいて、ロングランになるといいなと思います」(大泉さん)とメッセージを贈り、来週末の全国公開に向けて、だるまの目入れならぬ「雪だるまの目入れ」を行い、大ヒットを祈願した。『しあわせのパン』は北海道先行公開中、1月28日(土)より全国にて公開。■関連作品:しあわせのパン 2012年1月21日より北海道にて先行公開、1月28日より渋谷シネクイント、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© 2011『しあわせのパン』製作委員会■関連記事:『しあわせのパン』原田知世「自分を見つめなおす、そのためにこの映画に出会った」“優秀主演男優”大泉洋も11歳の少女の感動的なコメントに脱帽!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第22回)あなたが憧れる“恋映画”は?“わけあって”食べたい料理は何?『しあわせのパン』劇場鑑賞券を100組200名様プレゼント北海道の美しい自然に癒される『しあわせのパン』特別試写会に10組20名様ご招待
2012年01月21日映画『しあわせのパン』の試写会が1月17日(火)、都内で開催され、主演の原田知世と大泉洋、三島有紀子監督が舞台挨拶に登壇した。NHKでドキュメンタリーを手がけてきた三島監督が、主題歌にもなっている忌野清志郎と矢野顕子による楽曲「ひとつだけ」にインスパイアされて書き上げた物語を映画化。洞爺湖のほとり・月浦でパンカフェを営む夫婦と店に訪れる人々の交流が描き出される。昨日発表された日本アカデミー賞で、大泉さんは本作と同じく地元・北海道を舞台にした『探偵はBARにいる』で優秀主演男優賞を獲得!客席から祝福の拍手と歓声がわき起こると、大泉さんは「挨拶がしにくくなりましたね」と照れ笑い。この日は“おもてなし試写会”と銘打って、原田さんと大泉さんはサプライズで会場入り口で観客を出迎えたが、原田さんは「人は驚いたとき、二度見するんですね(笑)。イタズラしたような気分でした」とニンマリ。大泉さんは「楽しい雰囲気になるかと思ったらただの“ドッキリ”になってましたね」と嬉しそうにふり返った。三島監督は2人を夫婦役で起用したことについて「原田さんは私にとって夜空に浮かぶ月のような人。みんなを優しく照らしてくれます。大泉さんはごらんの通り面白い方ですが、実は非常に細やかで繊細な方。(2人が演じた)水縞夫婦にピッタリと心配せずに撮影に入りました」と称賛を送る。さらに監督は、2人の距離を縮めるために撮影中についたある“嘘”を告白。「2人が手と手を取り合うカットがあったと思いますが、それは最初から使うつもりはなかったけど、仲良くなってもらうためにそうしてもらったんです」。大泉さんは「ありがとうございます。何も言われてないのに、僕から触ることはできないので(笑)」と原田さんとのボディタッチに感謝。ちなみに撮影スタッフはみんな原田さんのファンだったということで、大泉さんが彼らの怒りを買うことも…。監督は「スタッフは(大泉さんに対し)『知世さんに近づくな!』と思ってた(笑)。プロデューサーも私の後ろで『何してるんだ!』ってつぶやいてました」と明かした。この日は、劇中の秋のエピソードに出演している11歳の八木優希も来場し、映画にちなんで巨大なパンを舞台上に届けた。大泉さんとの共演の感想を尋ねられた優希ちゃんは「面白い話をしてくれたし、ホテルの近くのおいしいお店を教えてくれました」と微笑んだ。大泉さんは優希ちゃんに「ほら、一緒に四つ葉さがしもしただろ?」と小声でけしかけ、イメージアップを画策し会場の笑いを誘っていた。また、同時期にドラマでも共演していたという原田さんについては「お話ししやすくて、一緒にいたくなる感じでした」と語った。最後の締めの挨拶でトリを務めた優希ちゃんは「私も映画を見せてもらって、それまで『いろんなものがほしい』と思ってたんですが、そんなにいろんなものはいらない。家族でいるだけで幸せなんだなと思いました」と大人顔負けのコメントを口にし、これには原田さんも感動しきり。大泉さんは「昨日、冷蔵庫をもう一つ欲しいって思ったけどやめます!嫁が『野菜が入んないからあんたの酒を…』とか言うので、じゃあ買えばいいのかって思ってましたが要りません」と11歳の少女の言葉にすっかりやられていた。『しあわせのパン』は1月21日(土)より北海道にて先行上映、1月28日(土)より全国にて公開。■関連作品:しあわせのパン 2012年1月21日より北海道にて先行公開、1月28日より渋谷シネクイント、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© 2011『しあわせのパン』製作委員会■関連記事:シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第22回)あなたが憧れる“恋映画”は?“わけあって”食べたい料理は何?『しあわせのパン』劇場鑑賞券を100組200名様プレゼント北海道の美しい自然に癒される『しあわせのパン』特別試写会に10組20名様ご招待原田知世&大泉洋が札幌をジャック!『しあわせのパン』と札幌パルコのコラボ実現原田知世×大泉洋主演『しあわせのパン』北海道先行で全国公開決定!
2012年01月17日