「赤ちゃんってどうやってできるの?」そんな子どもからの無邪気な質問にドキッとした経験があるママパパは少なくないのではないでしょうか。最近では、性教育は学校だけに頼らず、家庭でもおこなうものという認識が広まりつつあります。でも、いつどうやって何を教えたらいいのでしょう? 「サッコ先生と! からだこころ研究所 小学生と考える『性ってなに?』(リトルモア刊)」 の著者で、全国の小・中学校等で年間120回以上も性教育の講演をおこなっている、産婦人科医の高橋幸子先生(通称サッコ先生)にお聞きしました。高橋幸子先生 プロフィール埼玉医科大学医療人育成支援センター・地域医学推進センター/産婦人科医。日本家族計画協会クリニック非常勤医師。彩の国思春期教育会西部支部会長。NHK「あさイチ」「ハートネットTV」「夏休み!ラジオ保健室〜10代の性 悩み相談〜」に出演、AbemaTVドラマ「17.3 about a sex」、ピル情報の総合サイト「ピルにゃん」、家庭でできる性教育サイト 「命育」 を監修するなど、性教育の普及や啓発に尽力する。HP: ■性教育とは、自分らしく生きることを学ぶこと—— そろそろ性教育を始めた方がいいのかなと思っているのですが、いつ頃から、どのタイミングで、どう伝えるのがいいのでしょうか?いつから…という前に、そもそも「性教育」って何だと思いますか? 性教育というと、性器や赤ちゃんがどうやって生まれるかという性交について目が行きがちですが、じつは人権教育であり「性の多様性」を学ぶことでもあるのです。具体的にいうと、性別には以下の4つがあります。・体の性生まれたときに割り当てられた性で、男性器がついていたら男性、女性器がついていたら女性。・心の性自分のことを男性と思っているか、女性と思っているか、どちらもか、それ以外か。・好きになる性男性を好きになるか、女性を好きになるか、どちらもか、好きになるのに性別は関係ないか。・表現する性他の人から男性に見える姿で生きたいか、女性に見える姿で生きたいか、どちらにもとらわれない姿で生きたいか。この4つすべてが同じ性になるとは限りません。生まれたときにわかるのは体の性だけ。将来その子がどんな格好をして誰を好きになってどんな風に生きていくかは、その子自身が自由に決めるもの。ひとつだけいえるのは、どの性もあなた自身そのものだということ。性という漢字は、心を意味する“りっしんべん”と“生”から成り立ちますよね。心を持って生きる、つまり性とは自分らしく生きることです。体も心も全部自分だけの大切なものだから、他の人に無断で入り込ませてはいけないよというのが性教育なんです。■自分の体の大切さを伝えることから始めよう!—— なるほど! 自分自身を大切にすることから性教育が始まるということですね。具体的には何を教えていけばいいのでしょうか?まずは、自分の体は自分だけの大切なものなんだと伝えること。その上で、“水着で隠れるところ”と“唇”は「プライベートゾーン」なので、とくに他人が許可なく触れてはいけない大切な場所だというのを、繰り返し伝えていくことです。お風呂で体を洗うときなどが伝えやすいですね。日常の中で親御さん自身もそのことを意識して、子どもの体に触れるときには「体を洗うから触るね」と許可を取ることが必要です。また、プライベートゾーンだけでなく、頭のてっぺんからつま先まですべてがあなた自身の大切なものと伝えることが大事。自分の体を大切にすることが自己肯定感につながり、ひいては自分と周りの人の体と心を守ることにつながります。■性教育は早ければ早いほどいい理由—— 自分の体を大切にすることやプライベートゾーンについては、何歳頃から伝えた方がいいですか?性被害を予防するという観点でいうと、早ければ早いほどいいです。というのも、私が診察した性被害にあった子の中には、4~5歳で尖形コンジローマという性感染症をもらってしまったり、7歳と10歳の姉妹が20歳の兄から性的虐待を受けていたという事例があるんです。そのときは7歳の妹がプライベートゾーンという言葉を学んでいて、母親に報告したことで事件が発覚しました。他人がプライベートゾーンに触れるのはおかしい、自分の体は自分のものだということを早いうちから知っておけば、防げることもあるし、被害をいち早く知らせることもできる。2歳位ならプライベートゾーンが水着で隠れるところと唇で、勝手に見たり触ったりしてはいけないという話は理解できると思います。■子どもからのドキッとする質問への答え方—— たしかに2~3歳になると自分の体への興味も出てきて、おちんちんを触ったりすることも出てきますよね。その場合、親はどう声がけをしたらいいのでしょう?恥ずかしいから触ってはいけないというのではなく、自分の体を触るのが気持ちいいことはわかっているけれど、プライベートなところだから人前ではしないんだよと伝えることが大事です。というのも、小さな頃に親から性器を触ってはいけないといわれて育ったために、中学生になってもマスターベーションできないという子もいるんです。著書ではマスターベーションのことを“セルフプレジャー”といっていますが、悪いことでも恥ずかしいことでもないので、触ってはいけないという伝え方はNG。手をキレイにしてから、誰もいないところで自分の体を触るのは自由だよと伝えるといいですね。—— プライベートゾーンは他人に許可なく見られてもいけないし、見せてもいけないということですね。子どもが面白がって人前でおちんちん!と叫んでしまうのも当然NGですよね?これも先ほどと同じように、プライベートゾーンのことを話したり聞いたりすることはいけないことや恥ずかしいことではないけれど、プライベートなことだから人前でするとイヤな気持ちになる人もいるし、マナー違反だよと伝える必要があります。幼い子の軽口くらい別にいいじゃないかと思うかもしれませんが、小児性愛者はこういう無防備な子どもを狙います。なぜならそういう発言をしている子に 対して「おちんちんがどうしたの?」と話しかけやすくなるからです。親御さんはこういう些細なことから性被害にあう可能性が高くなることを知っておいた方がいいですね。子どもにプライベートゾーンについての認識を持たせることは、一度で習慣づけられることではありません。日常の中で何度も繰り返し伝えてみてください。■幼い子に性交についてどこまで伝えるか問題—— お話が上手になったり、ママが下の子を妊娠したりすると、「赤ちゃんってどういう風にできるの?」と質問される機会も増えます。どう答えればいいでしょう?早い子だと2~3歳で聞いてくると伺います。一番いけないのは、橋の下で拾ってきたとか、コウノトリが運んできたとかごまかしてしまうこと。ゆくゆく事実と違うとわかったときに、こういう話は親の前でしちゃいけないんだと考え、思春期を迎えてから何かあったときに親に性について相談しづらくなってしまいます。2~3歳なら、パパの体の中に赤ちゃんのもとが半分あって、ママの体の中にもう半分あって、それがくっついてできたんだよ、というくらいでいいと思います。—— その先に「赤ちゃんのもとはどうやって届けるの?」と聞かれたときにはどう答えればいいでしょうか?それは、性交について伝えるかどうかということですよね。そもそも聞かれたときに戸惑うのは、親御さん自身が性交(=ここでは性器の挿入)を恥ずかしいこと、伝えちゃいけないことという先入観があるから。赤ちゃんができるしくみを伝えるときに性的な興奮について説明する必要はないので、パパのおちんちんを使ってママの膣(ちつ)というところに届けるんだよ、と答えて問題はありません。もし「それって気持ちいいの?」と聞かれたときは、「お風呂の湯船に入るのは気持ちいいよね」などの前置きをして、「安心できるパートナーとだったら、とっても気持ちいいことなんだよ」と付け足します。もし、何の準備もしていなくて返答に困ったら「必ず答えてあげるからちょっと待っていてね」と先延ばしにしても大丈夫。いまはいい絵本なども出ているので、後でそういうものを用意していっしょに読んでもいいですね。——————————性教育=自分らしく生きることを学ぶというのは目からうろこでした。そして、できるだけ早いうちからプライベートゾーンについて知ることが大切だということがわかりました。では、幼少期を過ぎてしまっていたらどうしたらいいのでしょう? また、性被害にあわないために親ができることや、万が一、わが子が性被害にあってしまったときにすべきこととは? 後編に続きます。 サッコ先生と! からだこころ研究所 小学生と考える『性ってなに?』(リトルモア刊) 小学生が自分で読んで学べる性教育の新しい教科書。サッコ先生がときどき質問を投げかけたりしながら、体のしくみや性について楽しくポイジティブに学べます。ミッションでは、“自分の脈をはかってみよう!”“自分の性器を見て見よう”などチャレンジしながら自分の体を正しく知ることができ、コラムでは“性器の洗い方”など役立つノウハウもわかりやすく解説しています。【お知らせ】サッコ先生と!みんなで学ぼう「性ってなに?」~小学生向け・はじめての性教育ワークショップ~●講師高橋幸子(産婦人科医、『サッコ先生と!からだこころ研究所』著者)●日時2021年5月9日(日) 1回目 11:00~/2回目 13:30~※1回目、2回目は同じ内容です。●会場・お申し込み詳細は リトルモア HP をご覧ください。
2021年03月31日2021年3月5日、タレントの中川翔子さんがYouTubeチャンネルを更新。長年悩まされてきた、『ストーカー被害』について告白しました。2018年、中川さんをつきまとったとして、ある男性がストーカー規制法違反の疑いで逮捕。しかし、この事件以外にもストーカー被害は何度も発生しており、そのたびに引っ越しを余儀なくさせられたといいます。中川翔子「もう、つらくてどうにかなりそうだった」動画によると、中川さんの行きつけの店へ突然来て、「中川翔子を出せ」「中川翔子と約束してる」「中川翔子と結婚してる」と騒いだり、暴れたりする人がいたそうです。しかし通報をしても、警察は被害がないと逮捕ができないため、被害を受けてもほとんどが泣き寝入りになってしまうのだとか。さらに、昔住んでいたマンションでは「エレベーターの中で身体をつかまれ、盗聴・盗撮をされたこともあった」といいます。急いで引っ越しをせざるを得なくなった中川さんですが、猫を飼える物件がすぐに見つからず、愛猫と半年間も離ればなれで暮らしたことも。当時をこう振り返り、このように述べました。どうにかなりそうでした。本当につらくて。生きがいの愛猫とも離ればなれになって。めちゃくちゃ悔しかった。大切な時間やお金は、もう一生取り戻せないんです。そのゆがんだ行動が、どれほど人の人生をゆがませるか…。中川翔子の「ヲ」ーより引用中川さんは「ストーカーは人を精神的に追い込み、大切な時間も奪うもの」だと、つらい経験を思い返しながら明かしました。愛猫との時間を奪われ、数回にわたる引っ越しも余儀なくされた中川さん。しかし、加害者を簡単に逮捕することはできず、泣き寝入りになってしまう現実は、本当に苦しいものだったでしょう。そして動画の後半、中川さんはこのように呼びかけています。みなさん、SNS時代なので、距離感が分からなくなってしまう人が一定数いるみたいなんです。本当に悩んで本当につらかった。だから、こういう思いはたくさんの人にしてほしくないと思うので、くれぐれも気をつけてほしいです。今まで、そういう体験がなかったとしても全然あるんですよ。私もまだすごく怖いです。もう引っ越したくない。みんながお互いを思いやって、安全に幸せに心から笑顔で暮らせたらいいのに。これからも私は静かに暮らしたいです。だからそっとしておいてください。中川翔子の「ヲ」ーより引用「SNSの普及で、人との距離感がうまくつかめなくなってしまう人がいる」と持論を展開した上で、これ以上苦しむ人を増やさないために、注意喚起を行った中川さん。ネット上では、さまざまな声が上がっています。・悪い人は好きなことをして、被害に遭った人が我慢をするなんて、おかしい。中川さんが1日でも早く安心して過ごせる日が来てほしい…。・よく、勇気を出して打ち明けてくれたと思います。多くの人にしょこたんの想いが伝わって、苦しむ人が減ってくれたらいいな。・過去に同じような思いをしたことがあるので、話を聞いていて他人事には感じませんでした。被害者の心の傷はずっと残る。ストーカー被害を防ぐために警察庁によると、2020年のストーカー規制法に基づく警告件数は2146件にのぼり、被害者は女性が80%以上を占めるといいます。少しでも「怪しい」と感じたら、周囲の人に助けを求め、警察へ相談するようにしましょう。また、『防犯ブザー』や『催涙スプレー』などの、撃退グッズの携帯や、個人情報が記載された書類を捨てる時は、シュレッターにかけるなどの自己防衛策を心がけておくといいかもしれません。[文・構成/grape編集部]
2021年03月06日性教育アドバイザーとして活躍し、とにかく明るい性教育【パンツの教室】協会代表理事や『お母さん!学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』(辰巳出版)の著書を出版されている、のじまなみさんが子どもを性被害から守る方法について教えてくれました。 浴場で、習い事の更衣室で……知らぬ間に悪質な盗撮被害に遭ってしまう子どもたち温泉、プールなどの温浴施設やスイミングなどの習い事の更衣室など公共の場が悪質な盗撮の現場になってしまうことが少なくありません。今の時代、綿密な計画を立てて小型カメラを仕込まずとも、いつでもだれでも盗撮ができてしまいます。しかも、盗撮された画像や映像がひとたび売買されたりインターネット上に流されると、その拡散を止めることはもはや不可能とされています。「まさかうちの子が……」。親としてはそう信じたいものですが、残念ながら「知らぬ間に」被害に遭ってしまうことがあるのです。では、我が子が盗撮の性被害に遭わないために、親として何ができるでしょうか? 低年齢でもなるべく同性の更衣室を利用して「うちの子はまだ3歳だから」「子どもだから誰も気にしないでしょ」……その認識は、少し危ないかもしれません。残念ながら小児性愛者のなかには0歳の赤ちゃんすら性の対象になってしまう人もいます。低年齢だから安心だとは思わないようにしましょう。温泉やプールなどの施設を利用する場合、私は、低年齢でもなるべく同性の親と同じ更衣室(浴場)を利用することをおすすめしています。施設によっては「10歳まで」「身長110cmまで」など、異性の更衣室の利用条件を定めているところもありますが、その基準に明確な根拠はないことがほとんどです。家庭の事情によっては、異性の更衣室を使用せざるをえない場合もあるかもしれません。私としては、心苦しいことではありますが、それなら「当面は施設の利用をあきらめる」ことも選択肢のひとつかと思います。お子さんがある程度自立して別の更衣室を利用できるようになってからでも、楽しい思い出は作ることができるでしょう。それが難しい場合は、ラップタオルを活用するなど、みだりにお子さんの肌を露出することがないように配慮して、安全に施設を利用していただければと思います。 お子さん自身に着替えを練習させてこのような配慮が必要なのは、温浴施設だけにとどまりません。更衣室などの設備が不十分な海水浴場など、オープンな場所で子どもに着替えをさせている方も多く見かけますし、スイミングの習い事での着替えなどでも同じことが言えます。親も一人の子どもに手をかけられない場合がありますから、子どもが人前で「すっぽんぽん」になってしまうことも多々あるのではないでしょうか。そういったことを避けるためには、子ども自身に着替えを練習させるようにしましょう。海水浴の計画やスイミングを始める予定があるなら、ラップタオルを用意して、なるべくその中で着替えるように子どもに伝えます。といっても、なかなか使いにくいものですから、親も一緒に練習する必要があります。最初からうまくはいきませんが、練習を重ねることで、前回お伝えした「水着ゾーン」の意識づけをすることができるでしょう。お子さんを盗撮などの性被害から守るために、外出先での着替えについては配慮と工夫をしていただければと思います。 参考書籍『お母さん!学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』(辰巳出版) イラスト:おぐらなおみ(『お母さん!学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』より) ※本稿は『お母さん!学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』(辰巳出版)からのじまなみさんに加筆・再編集いただきました。 著者:カウンセラー 性教育アドバイザー のじまなみ性教育アドバイザー。とにかく明るい性教育【パンツの教室】協会代表理事。著書の『お母さん!学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』(辰巳出版)は7万部を超える話題作となる。著書『男子は、みんな宇宙人!世界一わかりやすい男の子の性教育』(日本能率協会マネジメントセンター)、『赤ちゃんはどこから来るの?親子で学ぶはじめての性教育』(幻冬舎)、『「赤ちゃんてどうやってできるの?」にきちんと答える親になる!』(日本図書センター)。
2021年02月07日背後は、誰もが自分自身で確認することはできません。そのため「リュックが開いていますよ」や「背中にゴミが付いていますよ」などと、親切に声をかけて教えてくれる人もいます。自分では気付けないため、ありがたいですよね。しかし、そんな親切を装った悪質な犯罪が起きているそうです。お尻にハチがついている?その本来の目的とはモデルの後藤理沙子(@risako_goto)さんは、道端で男性からこのように声をかけられました。「お尻にハチが止まってるから、はらったほうがいい!」種類にもよりますが、ハチが止まっているとなると、恐怖心が芽生えますよね。しかも、自分が見えないところに止まっているなら、なおさら焦ってしまいます。後藤さんは、「え!助けてください!取ってください!」と教えてくれた男性に助けを求めると、男性はハチをはらってからなぜか後藤さんを人影のないところに連れていこうとしたといいます。後藤さんは、時間が経ってからある不自然なことに気付きました。この出来事があったのは寒い冬の日。ほとんどのハチは、越冬のために土の中にいます。街を飛んでいるハチは、ほぼいないでしょう。後藤さんが、調べたところこれは新手の痴漢だったのだとか。昨日通勤中、おじいさんに「お尻に蜂が止まってるからはらったほうがいい!」って言われてテンパって、え!助けてください取ってください!って言ったら蜂とってくれたんだけどよく考えたらこの時期に蜂いないなと思って、調べたら新手の痴漢だった、、急に言われると気が動転するね気をつけましょう pic.twitter.com/CmNRhir4dl — 後藤理沙子 (@risako_goto) January 11, 2021 2020年頃から報告されている、「後ろにハチが付いている」と声をかけて身体を触る卑劣な行為。親切な人を装って、さらに恐怖心を利用するなんてとても許されることではありません。投稿には、さまざまなコメントが寄せられていました。・最低な行為。絶対に許せない。同じ被害者が出ないように拡散するね。・なんて言葉巧みな…。他人の弱みにつけこむなんて最悪。・そんな手口があるなんて知らなかった。気を付けたいです。警察庁によると、2018年の痴漢被害の検挙数は2700件以上。しかし、この数字は検挙された数であり、実際は通報されていないものや検挙されていないケースがたくさんあります。痴漢をされた被害者は、その後も心に傷を負ってしまいます。そのような被害者が増えないよう、社会全体で意識を高めたいですね。[文・構成/grape編集部]
2021年01月18日性犯罪の被害者に、精神的な苦痛を与える『セカンドレイプ』。具体的には、被害者の落ち度を指摘したり、被害時の苦痛を思い出させたりといったものが『セカンドレイプ』にあたります。大島薫(@OshimaKaoru)さんが描いた4コマ漫画は、そうしたセカンドレイプをする人の認識を改めさせてくれる内容のものでした。漫画『抵抗しなかったお前が悪い』をご紹介します。「抵抗しなかったお前が悪い」という四コマ漫画を描きました。 pic.twitter.com/5ML4gsVnCX — 大島薫 (@OshimaKaoru) January 8, 2021 性被害にあった女性に対し、「本気で抵抗すれば、なんとかなったはず」「その服装は乱暴してくれといっているようなもの」などと被害者の落ち度を指摘していた男性。しかし、いざ男性が強盗の被害に遭うと、周囲からは聞き覚えのある言葉が返ってきたのでした。状況こそ違えど、犯罪に遭遇した時の心理は同じはずです。力では勝てなかったり、相手が武器を持っていたりすれば、恐怖で身体が支配され、言葉すら発せなくなってしまいます。また、きらびやかに着飾る人が強盗されることを目的としてそうした服装をしているわけではないのと同じで、容姿は犯罪に遭った落ち度にはなりません。『セカンドレイプ』をなくすには、相手と近しい視点で物事を見る想像力、そして「被害者は悪くない。悪いのは加害者」という意識を持つことなのではないでしょうか。なお、世の中には、セカンドレイプを恐れて、被害を告白できない人も少なくないといいます。もちろん、性犯罪そのものがなくなることに越したことはありません。しかし、セカンドレイプがなくなることで、より被害者が事件を訴えられる環境が整うはずです。[文・構成/grape編集部]
2021年01月09日■前回のあらすじ上手く説明できない生徒を何度も前に立たせる先生。さらにみんなの前での「吊るし上げ行為」はエスカレートし…被害にあった話をみんなの前で発表するよう、強要した先生。するとクラス内に、もう一人被害者が…!勇気を持って告白してくれた女の子に、あつぼね先生はどう返す?次回へ続く※あくまで個人の体験談です。先生にまつわるお話になりますが、「すべての教師がそうだ」と誤解のないようお願いします。※実話をベースとしたフィクションです。登場人物はゆっぺさん含めすべてフェイクです。コミックライター: ゆっぺ 【同じテーマの連載はこちら】 4人の子育て! 愉快なじゃがころ一家 この連載の全話を見る >>
2020年12月30日※今回の内容は、具体的な描写が含まれます。トラウマやフラッシュバックの可能性がある方、不快に思われる方は閲覧をお控えください。ザワッとするような性犯罪のニュースを見かけます。小さな女の子が公衆トイレに連れ込まれたとか、歯の治療中に胸を触られたりとか、ニュースを目にするたびに犯人への憎悪が沸くとともに、被害に遭った女の子はさぞかし怖かっただろうな…と同情せずにはいられません。ただその一方で、「明るみに出ているだけ凄いな」と思う気持ちも。。表面化しているのはほんの氷山の一角で、多くの事件は被害者の胸の内に秘められているのではないかと思います。何故かというと、私もかつてそうだったからです。■小学生の時、知らないお兄さんに話しかけられて…当時、小学校低学年でした。あの日は下校後、お友達と遊ぶ約束をしていて、自転車に乗って出かけているときでした。細い坂道の下に差し掛かった時、向かいの細道から男の人が自転車でこっちに向かってきたのです。低学年の私から見たら大人の男の人の年齢は正確には分からないけれど、おじさんではありませんでした。20代ぐらいのお兄さんのように見えました。てっきりすれ違うものかと思っていたら、お兄さんが私に声をかけていました。「ねぇ」「虫がついてるよ」と言ってきたのです。…虫?? どこに??自転車を停めて洋服を確認しましたが見当たりません。そして男は言いました。「取ってあげるよ。こっちへおいで」自転車を停めて死角になっている建物の影へ連れていかれました。どうしてこっちまで行かないといけないのかな?7歳の頭でも違和感は覚えました。でも、「こういう所に行かないと取れないものなのかな?」と判断がつかなかったんです。言われるままに建物の影に移動すると、今度は優しい声で、「ほら、ここについてるよ。取ってあげる。じっとしてて」と言いました。そして、スカートの中に手を入れてきました。ここでもやはりおかしいと思いました。でも、判断がつかないんです。大人になった今なら明らかにおかしいって分かるのですが、7歳の経験値では「そういうこともあるのかな?」って思うしか出来なくて、じっとしてるしかありませんでした。そして手はさらに下着の中に伸びました。痛い!痛いし怖いし、気持ち悪いし、どうしていいかわかりません。学校や幼稚園や、そして親からも、「怪しい人にはついて行かない」とか「危ない目に遭ったら大きな声を出しましょう」とか「キケンから身を守る方法」は聞いてきましたし、頭には入っていました。でもこのお兄さんは全然怖そうな人じゃないし、優しそうだし、虫を取ってくれるって言うし、でも感覚的に怖いし逃げたいしどうしたらいいかわかりません。とうとう怖くなった私は泣きだしてしまいました。すると男は「ごめんごめん!!」と言ってそそくさと立ち去っていきました。1人建物の影に残された私。しばらくは男が戻ってくるのかもしれないと思ってそこから動けませんでした。怖くて…何が起こったのかわからなくて、その場でしばらく泣いて、状況を頭の中で少し整理すると、今度は不安が襲ってきました。「どうしよう、お母さんにバレたら怒られる…」そう思うようになったんです。 「怪しい人にはついていかない」「危ない目に遭ったら大声で助けを呼ぼう」そう教えられてきたのに、自分は何も出来なかった…私がダメなんだ、私がいけないんだ。この頃、性的な知識は一切ありませんでしたが、感覚的にこれは絶対に誰にも言っちゃいけない事だと思いました。そして、服を整えて、何事もなかったかのようにお友達の家に遊びに行き、決して悟られないようにしました。ふぅ…よかった。誰にもバレずに済んだ。怖かったけど、バレたくない。平静を必死で装って次の日学校に行くと、思わぬ事態が起こりました。 ■昨日の出来事が、学校に知られている…?朝一番で担任の先生がみんなに呼び掛けてきたのです。「昨日近隣の住民の方から学校に連絡がありました。昨日の午後、○○町周辺で怪しい男の人に1・2年生ぐらいの女の子が絡まれていたそうです。心当たりのある人いませんか」すぐに私の事だと思いました。とてもじゃないけど名乗り出る勇気はありませんでした。親に絶対に知られたくないんだから、クラスメイトの前で知られるなんてとんでもありません。誰も手があがらなかったので、先生は「危ない目に遭った時の対処法」を伝えて朝の会は終わりました。・誘われてもついていかない・大声で助けを呼ぶ・逃げるあああ…やっぱり私のせいだ。私がちゃんと習った事をできなかったから、いけなかったんだ。 自分の落ち度を責める気持ちと同時に、 異変に気付いていた大人がそばにいたということに驚きました。真っ先に思ったのは「よかった! バレてなくて…」でした。が、一方で、どうして大人の人は助けてくれなかったんだろう、おかしいと思っていたのにどうして追い払ってくれなかったんだろう…という気持ちも芽生えました。結局この事は大きくなるまで誰にも言わず自分の胸にしまっておきました。■わが子が被害に遭う前に、私が子どもに伝えておきたいことそして私も子の親になり、胸が痛む性犯罪のニュースを目にするたびに、表に出ないだけで私と同じような思いをしている女の子は今もきっとどこかにいるはずだと思うんです。昔は低学年でも自転車に乗ってあちこち遊びに行っても何らおかしくない時代だったので、今とは危機管理能力がそもそも違うかもしれませんが、被害に遭った当時の私が教えてほしかったことは「危ない人に出会った時の対処法」ではなく、「危ない目に遭った時に、報告してね」っていうこと。「絶対に怒らない、あなたが悪いわけじゃない、責めたりしないから親や先生に報告してほしい」と今子どもには伝えたいです。被害に遭った女の子たちの心境が私にはどことなくわかります。自分がいけなかったんだと自分のせいにしてしまったり、なぜか「怒られてしまうんじゃないか」という気持ちになったり、また「大事になったらイヤだな」っていう気持ちもあります。ただ、誰にも報告しなかったことを今とても後悔してるんです。何故なら「私が誰かに報告していたら、同じ被害に遭う女の子を1人でも減らせたかもしれないから」。その後、またあのお兄さんに道で会ったんですよ。そしてまた同じように声をかけられました。前回の事があるので顔を見ただけで氷りつきました。そして男が言葉をかけ終わらないうちに大急ぎで逃げましたが、今思うと、かなり高い頻度で小学生が帰る時間帯にうろついて物色していたと思うんです。被害者は絶対私1人じゃないはずです。私が誰かに報告していたら、被害に遭う女の子が1人でも2人でも減っていたかもしれない…。これ以上、犯人の思い通りにさせないという意味でも、私は「おかしいな…と思う事が起きたらママに報告してね」ということ、「悪い大人に絡まれても絶対にあなたは悪くない」ということを子ども達に伝えたいです。そしてあの時「どうして誰も助けてくれないんだろう」と思っていた私と同じ思いをさせないためにも、道端で泣いている子どもを見かけた時には声をかけてあげたいし(普通に素通りする大人いっぱいいます)少しでも「?」と異変を感じたら声をかけたいと思っています。以上私の経験から思う「子どもを性被害から守る術」でした。
2020年12月08日漫画「アクタージュ」の作画者・宇佐崎しろ氏が8月24日、Twitterで同作の連載終了に関連して性被害者に配慮する文章をアップした。その内容を讃える声が上がるいっぽう、「週刊少年ジャンプ」編集部に苦言を呈す声が相次いでいる。「アクタージュ」は原作者の松木達哉氏(29)が今月9日、強制わいせつの疑いで逮捕された。各メディアによると松木容疑者は6月に路上で女子中学生の胸を触ったとされており、大筋で容疑を認めているという。そして同件の影響で、「アクタージュ」の連載は終了となった。24日、宇佐崎氏はTwitterで連載終了について投稿。さらに、こうつづった。《性犯罪によって受けた傷は自然に癒えるものではありません。この先も似た身なりの人とすれ違うたびに体が強張り、早足になり、夜道を歩くことに恐怖を覚え、被害に遭われた方の人生に本来必要なかったはずの緊張と恐怖をもたらします》連載終了は妥当な判断だと表現した宇佐崎氏。続けて被害者へのネット中傷について《その勇気と行動を軽視したり、貶めたり、辱めるような言葉でさらに傷つけることは、あってはならないことだと思います》と言及した。約1,280文字にもわたって被害者に配慮するコメントを発表した宇佐崎氏。17.3万ものリツイートと40.4万もの“いいね”を記録し、賛同する声がこう上がっている。《しろ先生がご自分もつらい思いをされ、苦境に立たされている中、誰かの心を気遣っているということにとても心を打たれています》《宇佐崎先生の仰る通り、漫画を愛しているからこそ、それを口実に中傷的な発言を看過してはならないと改めて強く思いました》《被害に遭われた方は全く悪くない。そして作品を惜しむ声がその方にとっての重圧にならないよう気をつけて参ります。良い作品をありがとうございました》いっぽう、ジャンプ編集部には厳しい声も上がっている。編集部は今月10日、Twitterで連載終了について「このような形で終了することになり、編集部としても非常に残念」などとコメント。しかし被害者への言及がなかったため、姿勢を疑問視する声が上がっていた。そんななか、再び宇佐崎氏と同じタイミングでコメントを発表。「宇佐崎しろ先生がご自身のお考えをツイッター上で発表されました」といい、性被害について触れたが、一文でこうつづられていた。《先生が、被害に遭われた方に対して二度と同じような思いをしてほしくない、とおっしゃったことについては、編集部も同じ思いです》宇佐崎氏に便乗するような形で「同じ思いです」という文言で済ませたジャンプ編集部。ネットでは「自分の言葉でなぜ言わないのか」と厳しい声が上がっている。《なにが同じ思いです、だよ。それをとばっちりくらった若い女性(今回の被害者と近い属性の人)に言わせる前に先に自分の言葉で言えよ他人の言葉に乗っかるんじゃないよ》《この素晴らしく一字一句丁寧に真摯に言葉を紡いでいる宇佐崎先生のコメントに、「同じ思いです」というあっっさいコメントしか出せない編集部なんなの???え?編集者って?表現って?思いって?自分の言葉で話せないの????》《本当に宇佐崎先生と同じ思いだったとしても、それは自分の言葉で綴るのが誠意ってもんじゃないんか》《アカウンタビリティとかコンプラとかの部分で個人に負けてどうする》
2020年08月26日子供を育てながら、子育てや日常生活についての漫画を描いている、まぼ(@yoitan_diary)さん。1児の母親になったまぼさんは、自身が高校生だった頃に体験した恐ろしい出来事について振り返りました。恐怖を味わった後、かけてほしかった言葉は…?子どもの「怖い思い」と、親の声かけについて(3/3) pic.twitter.com/qbQiwpDNwu — まぼ (@yoitan_diary) July 29, 2020 母親に悪気はなかったということは理解しながらも、あの時かけてほしかった言葉は「怖かったね」というひと言でした。自身の体験を踏まえて、我が子が危険な目に遭った時には寄り添うような言葉をかけてあげようと思ったそうです。【ネットの声】・性被害に遭い、周囲の人に「あなたに非はなかったのか」と問われ、涙が止まりませんでした。でも、この話を読んで救われた気持ちになりました。・私も怖い目にあった時、周囲の人に同じような言葉をかけられショックでした。周囲の人が被害に遭った時には「怖かったね」と声をかけてあげられるようになりたいです。・加害者が100%悪いのにね。どうして被害者にも非があるようないい方をしてしまう人がいるのかな。性被害に遭った時、周囲に責められたことで、その後被害に遭ってもなかなかいい出せなくなってしまったという人もたくさんいました。性被害を受けた人は悪くありません。悪いのは加害者です。そのことを念頭に、まずは被害者の傷ついた心に寄り添ってあげたいものですね。まぼさんはこのほかにも、さまざまな漫画をInstagramにアップしています。気になった人は、ぜひチェックしてみてください。まぼさんのInstagram[文・構成/grape編集部]
2020年07月30日Instagramで大人気のゆっぺさんの記事をご紹介します。■前回のあらすじ母にも先生にも嫌がらせのことを話せずにいた私。あるとき、お昼寝の時間になぜかボス太郎が隣にやってきて…このお話は、子ども同士の性的な問題行動に気付いていない大人たちに知ってもらいたくて、描き始めました。このとき「やめて!」と言うことができていたら…。触れられても抵抗できず、声を出すこともできませんでした。私自身はトラウマもなく自分の中で解決している出来事ですが、同じような経験をした方でフラッシュバックなどの心配がある方は、私の具体的な体験談を描きますので、以降ご注意ください。【同じテーマの連載はこちら】●スイスで出会った3歳からの性教育 連載一覧はこちら ●子どもの頃性被害に遭った話 連載一覧はこちら
2020年07月08日Instagramで大人気のゆっぺさんの記事をご紹介します。■前回のあらすじボス太郎からの嫌がらせにはっきり「やめて」と言えない日々が続いて……何でも話せる大好きな母ですが、当時の私はいじめに関してだけは言うことができませんでした。そして、それまでの意地悪とは違う行為が始まります。次へ続きます。 【同じテーマの連載はこちら】 スイスで出会った3歳からの性教育 このコミックエッセイの全話を見る >> 子どもの頃性被害に遭った話 このコミックエッセイの全話を見る >> 子どもと性教育を学べるアニメ
2020年07月07日Instagramで大人気のゆっぺさんの記事をご紹介します。■前回のあらすじ新しい幼稚園に転校生のような形で入園することになった私。そこにあらわれたのが……もう何の前触れもなく、いきなりふりかけご飯にされました。今だったらブチキレ倍返し確定ですが、当時の私は固まるしかなかった……次へ続きます。 【同じテーマの連載はこちら】 スイスで出会った3歳からの性教育 このコミックエッセイの全話を見る >> 子どもの頃性被害に遭った話 このコミックエッセイの全話を見る >> 子どもと性教育を学べるアニメ
2020年07月05日■前回のあらすじ祖父母と一緒にのんびりと過ごしていた暮らしが一変。見知らぬ土地での生活がスタートして……今でこそ普通に会話できますが、子どものころは父のいない日が嬉しくて当直の日が待ち遠しかったのを覚えています(笑)父に自分の意見をいうことなど、絶対にできませんでした。幼稚園は妹とは別クラス。転校生のような形で紹介されました。次へ続きます。 【同じテーマの連載はこちら】 スイスで出会った3歳からの性教育 このコミックエッセイの全話を見る >> 子どもの頃性被害に遭った話 このコミックエッセイの全話を見る >> 子どもと性教育を学べるアニメ
2020年07月04日フランソワ・オゾン監督が、フランスでは誰もが知る児童への性暴力事件「プレナ神父事件」を映画化した最新作『グレース・オブ・ゴッド告発の時』。この度、性被害者のひとり、フランソワ役のドゥニ・メノーシェとエマニュエル役のスワン・アルローの貴重なインタビュー映像が公開された。ひとりの勇気ある告発者から端を発した児童への性的虐待事件は、結果的に80人以上もの被害者が名乗りをあげ、プレナ神父が教区を変えながら長年にわたって信者家庭の少年たちに性暴力を働いていたという事実が白日の下にさらされた。この度解禁されたインタビュー特別映像では、本作で描かれた3人の被害者のうちの2人、フランソワ役のドゥニ・メノーシェとエマニュエル役のスワン・アルローが本作への思いを語っている。メノーシェ演じるフランソワは、教会側に宣戦布告するなど闘志あふれる被害者。オゾン監督はキャスティング理由として「彼のエネルギー、目に見える力強さがフランソワにぴったり」と語る。本作で描かれた性的虐待と信仰について、「聖職者による事件が明るみになった時、別の地域や国でも同じ事例が判明した。真実が語られることを願っている。宗教を重んじる人にとって信仰はとても重要だ。信仰とは世界をよくするもの。問題があるなら議論すべきだ」とあくまで本作の意義は断罪ではなく、問題について議論していくことだという。また、『危険なプロット』に続いてのオゾン監督作への出演に「見事な脚本だった」と賛辞を惜しまない。本作の、声を上げた被害者から次の被害者へとバトンを渡していくような構成には「人から人へ物語が手渡されていく。彼らが何をやりたいのかがよく分かる。事態が変わるかはわからないが、議論の場には上がるだろう」と希望を込めて語っている。続いてオゾン監督が、『ブラッディ・ミルク』を観て「感性の豊かさと脆さがぴったりだと思った」と配役理由を語るスワン・アルローは、肉体的にも精神的にも虐待のダメージを深く負ったエマニュエルを演じている。役柄について「自分が演じる(実在の)人物には会わなかった。会えば真似をしたくなる。“脚本を元に演じてほしい”と、監督は強く願っていた」と、事実の綿密なリサーチの上に執筆した脚本を信じ、劇映画としてイマジネーションの広がりを俳優に託したオゾン監督の思惑を明かした。本作については「(事件について)テレビやラジオで聞くことは単なる情報にすぎない。当事者の人生をよく知ることで、本当の苦しみが見えてくる。その役割を本作が果たすことを願う」と、自身の願いを語った。フランスでは連日テレビやラジオで報道され、誰もが知る「プレナ神父事件」を基にした本作は、公開されるやいなや91万人を動員する大ヒットを記録した。事件のあらましだけではなく、その内部に観客を導き、心揺さぶるヒューマンドラマとして魂を吹き込んだ2人の熱演を劇場で確かめてほしい。『グレース・オブ・ゴッド告発の時』は7月17日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2020年07月03日Instagramで大人気のゆっぺさんの記事をご紹介します。2人の娘を育てているゆっぺです。あるとき、娘から悩みを打ち明けられました。そのとき、私自身の過去の記憶がよみがえりました。「子ども同士のことだから…」と軽んじてほしくないケースもあることを、子育て世代のお母さんお父さんに知ってもらえたらなと思います。当時は高速道路がまだ開通しておらず、片道4時間もかかりました。毎回必ず車酔いしていた私です(笑)次へ続きます。 【同じテーマの連載はこちら】 スイスで出会った3歳からの性教育 このコミックエッセイの全話を見る >> 子どもの頃性被害に遭った話 このコミックエッセイの全話を見る >> 子どもと性教育を学べるアニメ
2020年07月03日イラストレーターの山口カエ(@yamakae)さんが描いた、ある妖怪に大きな反響が上がっています。不思議な力を持っていたり、奇妙な現象を起こしたりする妖怪。一つ目小僧や、ろくろ首など昔から語り継がれており、室町時代の『百鬼夜行絵巻』には数多くの妖怪の姿が描かれています。現代に起きる不思議な現象も、実はまだ語り継がれていないある妖怪の仕業なのかもしれません。朝、目覚まし時計が鳴ると現れるのが…。こういう妖怪もいる pic.twitter.com/xWFmCsJgrw — 山口カエ (@yamakae) June 26, 2020 アラームを消して二度寝へと誘導する悪質な妖怪!寝ぼけて姿を見ていないだけで、実はこの妖怪がアラームを消していたのかもしれません…。どうやらこの妖怪による被害者は多数いるようです。・家に住みついていて困っているんです。・毎日うちに出てます。起きられないのはこの妖怪のせいだったのか…。・お化けは信じないけどこれは信じます!・月曜日はいつもこの妖怪にやられている。大切な試験や、遅刻できない会議などの時は、どうにかこの妖怪が出ないように願いたいですね![文・構成/grape編集部]
2020年06月27日オーストラリアの山火事により、ニューサウスウェールズ州のラッセル・クロウの自宅が被害を受けたことが明らかになった。ラッセルが「私はオーストラリアにはいない。家族は友人たちと避難していて無事だ。昨日の日中遅くに家が火事に遭った。被害エリアのみなさんのことを思うと胸が痛む」と森林が燃えている写真や、家に火が迫ってきている様子が分かる写真を添えてツイート。ファンたちは「気の毒に。でもあなたや家族が無事でよかった」と深い同情を示した。しかし、ラッセルのご近所さんは違う感情を持っている模様。近所に住むデビー・ウォルドンさんは、ラッセルに対する消防局のVIP待遇に不満をあらわにしている。地元のニュース番組「Seven News」に、「私はものすごく怒っています。だって、友達の家が燃えているというのに、すべての消防車がラッセル・クロウの家に向かって行ってしまったのですから。普通の、一般の人たちはどうなるの?」と語った。このクレームを受け、同州の消防局は「消防隊員は最も必要とされる場所に優先的に送り出されており、だれが持ち主であるかということは意識していません」と“セレブ優遇”を否定している。(Hiromi Kaku)
2019年11月13日自民党・二階俊博幹事長(80)が10月13日午後、台風19号の被害について「まずまずの被害に収まった」などと話した。同日15時時点での死者は18人にも及び、停電や断水も発生。予断を許さない状況での配慮の欠けた発言に、非難の声が殺到している。時事通信によると同日、自民党本部で開かれた緊急役員会に参加した二階幹事長は台風被害について「予測されていたことから比べると、(被害は)まずまずに収まったという感じだが、相当の被害が広範に及んでいる」と発言。その後、自身の「まずまず」発言について二階幹事長は「日本がひっくり返るような災害から比べれば、という意味だ。想像も及ばない激甚な災害に抜かりない対応をしていく」と記者団に釈明したという。ロイター通信によると13日15時時点で台風19号による死者は18人、行方不明者は13人にのぼっていた。また9つの河川で堤防が決壊し、14の河川で氾濫が発生。さらに約26万戸が停電し、各地で断水も発生していた。台風被害について「まずまず」と発言し、「ひっくり返るような災害から比べれば」などと釈明した二階幹事長。共産党・志位和夫委員長(65)はTwitterで《これだけの大災害を「まずまずで収まった」とは一体どういうことか。政府・与党の責任を全力で果たしてほしい》とつづり、立憲民主党・蓮舫副代表(51)も《まずまず?与党幹事長の発言は決して軽くない。この認識は、ない》と批判している。国民からも、厳しい声がネットで相次いでいる。《想定よりも被害が少なくてよかったと思っているのかもしれないが、たとえ亡くなった人の数が少なかったとしても、1人1人の命は重いのだから。大事な人を失った人々の痛みを感じてほしい》《「死者が出ることは当然」という発想、そして亡くなられた方たちを数字の多寡で切り捨ててしまう感性》《変に釈明しないでほしかったよ。「認識が甘かった、謝罪する。今後の復旧に全力を注ぐ」という風に、どうして言えないのかなあ…》《亡くなった方が未だに増えている状態ですよ。ご遺族や被災された方の前で同じことを言えますか?》NHKニュースによると14日、菅義偉官房長官(70)は二階幹事長の「まずまず」発言について「与党幹部の発言一つ一つに政府の立場でコメントは控えたい。発言については、その後、ご自身からご説明があったと聞いている」と述べたという。しかしネットでは《自民党支持者の方にも気づいて欲しいが、このような会合で「二階さんそれはおかしい。」と言わないまでも、党内から「あんまりだ」という声があがらず、批判を野党に任せていること自体相当ヤバい》《その場で批判する人、いなかったんだろうか?とすれば、自民党かなりの問題だと思います》《こういう人を幹事長に据えてる自民党も、内部から批判の声があがらないとしたら完全に終わってるね》と、自民党議員たちに厳しい態度をとるよう求める声も上がっている。
2019年10月14日ウーマンエキサイトをご覧の皆さま、こんにちは。男子の園に身を置いているせいか(?)家庭内の放送コードが崩壊しているtomekkoです。そんなワタシが今、とても関心を持っているテーマ、それは「性教育」です。実は最近、連載している雑誌でも取り上げたのですが、本を読んだり取材したりしてみて、時代に合った性教育って本当に大切だとつくづく実感しました。インターネットの世界が当たり前の現代。ワタシたちの幼少期とは比べものにならないほど「性商業」との出会いのきっかけは身近なんですよね。最近では音声検索もできるため、文字の読み書きができない3歳ぐらいでも、簡単にアダルト動画などに行き着いてしまうことができるのだとか。それも最初に出会うものが、残酷なことをされて女性が喜んでいるかのような間違ったファンタジーだとどうなるか…考えるだに恐ろしいですよね。そんな情報が溢れかえる時代において、性の話をひた隠しにして子どもたちに出会わせないようにコントロールする、なんて無理な話。小鳥の目の前でお米ぶちまけちゃったけど一粒も食べさせるなって言われてるぐらいの絶望感ですよ…と、そんな無力感に苛まれてても仕方がない!発想を変えてみよう!今、まだ真っ白な、なんでも吸収できる子どもたちの心のキャンバスに正しい知識を伝えていけるのは、やっぱり親。男女の体の特徴や「自分と他人の体を大切にすること」自分たちが生まれてくるために「女性には男性と違う変化が起こること」女性の痛みや苦しみを代わってあげられない分「男性には労わる優しさを持っておいてほしいこと」そういう話って、話が通じない赤ちゃんのころから繰り返し言って聞かせる交通ルールと同じで自分の生命を守る大切なお約束なんですよね。ぜんぜんいやらしいことでも、恥ずかしいことでもない!わが子を加害者にも被害者にもしないために、母さん今日からちゃんと伝えていく!と決意しまして。まずは生理のことを隠すのをやめてみました。しかし…ん…?なんか思ってたんと違う。ちょっと面白がられとる…よく聞くのは、お母さんが生理の時に痛くて辛いことをちゃんと伝えると、子どもが優しく寝かしつけてくれたり、お母さんを看病しようとしてくれたり…なんてほっこりエピソードだったんですけど…?長男は、最初に聞いた時にはびっくり、次にちょっと怖がり、今はどんなふうに痛いの? など詳しく聞きたがるようになりました。次男、大丈夫? 優しさ…育ってる?不安を隠せない母ですが、こういうことは繰り返し伝えることが必要だと思うのでめげずに伝えていこうと思います。そしてもう一つ、家庭内では明るくオープンに性のことを話せるように、(もちろんTPOがあることは定期的に伝えながら)男女の体の違いや人に見せてはいけない、触ってはいけない場所などをクイズ形式で教えることも実践してみています。するとある日のこと、影響を受けたのか?長男から珍しく出題してきました。正解はもちろん「のどち○こ」(この伏せ字いる…?)なのですが…ふとすっごい視線を感じて見ると、すさまじく動揺した様子の次男が食べたものを次々に体に取り込んでいくという神秘的な勘違いをする3歳児に…母さん完敗でした。ちなみに次男は、食べたものの色のウンコが出るというカタツムリ信仰も持っており、牛乳を飲んだら白いのが出るはず!! と嬉々として毎朝トイレに向かってますがいまだに成功できていません(でも考えは曲げない…)。そんなわけで、後半伏せ字多めでお送りしたわが家の性教育事情ですが、真面目な話、何より大切なのは親自身の意識改革だと思っていて。男の子の親なので父親の方が適任だと思っていたこともあるのですが、現状ワタシたち(アラサーアラフォー)までの世代って、男性は女性よりもずっと性教育をきちんと受けていないので余計に隠すものという意識が強く、なかなか積極的には子どもに教えられないものなんだそう。わが家も子育てにはかなり協力的な夫ですが、たしかに赤ちゃんの頃の剥くor剥かない問題でさえ、相談しても話自体にあまり乗り気でなく困った記憶があります。それぞれの家庭に合ったやり方があると思いますが、わが家はまず母親から家庭内の話せる環境づくりをしてみようかな、と思っています。もちろん今後、思春期に入ってまでオープンに…ということではありません。(こっちだって聞きたくない話もある…!!)むしろ親との距離が広がる前の幼児から小学生までの間に、正しい性の知識を伝えておけたら、その先でいろいろな場面や情報に出会っても正しい判断ができるのではないかな、と思います。まだまだわが家も発展途上(そして前途多難…)ではありますが、それぞれの家庭で考えるきっかけになったらと、今後も記事や日々の投稿で伝えていきたいと思います!<2019年9月30日 修正>記事内の文言を一部修正いたしました
2019年09月29日父から受けた性虐待の、もっとも古い記憶は4歳当時のもの。中学の保健体育の授業で初めて、父から子どもをつくる行為をされていたと知った宮本ゆかりさん(49)。父だけではなく、幼い娘が抵抗できないのを見て見ぬふりをしてきた母の態度が、性虐待が終わった後も宮本さんを苦しめ続けた。家庭の外では言い出しにくい性被害。宮本さんは、ブログで自分の経験をさらけ出しながら、自分と同じ性虐待に苦しむ被害者を救おうと動き始めた――。「『親が問題なのだから、あなたは何も悪くない。あなたの人生は、あなたのものだから、親に気を使わずに自分の人生を生きてほしい』。親から性虐待を受けて、私のブログに連絡をくれた女子高生のAさんに会って、そんな話をしてきました」そう話す宮本ゆかりさん。香川県高松市在住の宮本さんは4歳から中学2年生まで、実父から“性虐待”を受けていた。自分と同じような被害者を出したくない。そんな思いから、’17年にブログで実名を公表し、自ら受けた性虐待とそのトラウマ(心的外傷)を克服してきた体験を公開。性虐待を受けている被害者から、メールで相談を受けている。今年3月、この活動が新聞で紹介されると、相談メールが月に20件も寄せられるようになった。冒頭のAさんもその一人だ。ゆかりさんの本業は美容師で、美容院を経営している。相談は、すべてボランティア。相談メールに返信するのは、深夜になることもある。それでも対応するのは、“性虐待”を受けた被害者の心理が、あまりにも社会に理解されていないからだ。今年に入ってからも、19歳の実の娘に性虐待を続けていた父親に対し、名古屋地方裁判所岡崎支部は、無罪判決を下した。裁判官は「抵抗できないほどの暴力や、心理的極限状況に追い込まれていたわけではない」と判断した。「幼いころから性虐待を受けていたら『抵抗してもムダ』という気持ちになるんです。しかも、彼女には2人の弟がいた。父の性虐待が世間に知られて仕事を失ったら、弟たちが生活できなくなると心配していたといいます。なぜ、そういう被害者の心理が理解できないのでしょうか」’17年7月、110年ぶりに性犯罪に関する刑法が厳罰化された。しかし、多くの問題が残っている。抵抗できないほどの暴力や脅迫があったと証明できないと罪に問われないなど、被害者側にとって立件のハードルが高いままだ。「被害を誰かに打ち明けたときに、『抵抗できたはず』『どうして周りに相談しなかったの?』などと言われると、<私が悪かったんだ>と、自分を責め続けてしまいます。そのことは、親から性虐待を受けたという事実以上に、被害者を苦しめます」ゆかりさんは、ときに相談者に会って話を聞くこともある。「冒頭のAさんは、義父から性虐待を受けていました。それでもしっかりと自分の進路を決め、高校卒業後は県外の大学に進学したいと言ってくれていました。でも、『やっぱり病気がちな母が気がかりだから、自分の思うように生きられない』と苦しんでいるんです。私も、彼女と同じように苦しんだから、『親にしばられなくていいよ』と伝えました」母親の対応も、被害者のトラウマを深くする。「私に寄せられる相談の9割が、父からの性虐待を母に相談したとき、『見て見ぬふりをされた』ことが心の傷になっています」ゆかりさん自身もそうだった。「性虐待を受けて傷ついても、気付いた大人が全力で守ってあげられたら、その子は早く立ち直れる。私はこれからも、その役割を果たしたいんです」
2019年07月29日出会いを求めてアプリに登録している方は多いですが、ネットを通じての出会いなので危険性もあります。簡単ですが出会い系アプリに潜む危険性をまとめてみました。メールアドレス回収業者によるだまし被害出会い系を利用していると、男性の方から連絡先の交換を求められることがあります。メールアドレスなどの個人情報を教えた相手が悪徳業者だった場合、自身のメールアドレスなどの情報を転売され、迷惑メールなどの被害に遭う可能性もあります。出会い系を使用していると、怪しい会員は何となく分かってくるので、そのような会員には教えないようにするか、思い切って連絡などはサイト内のメール機能だけを使うだとか、どんな相手であろうと連絡先の交換には絶対に応じないなどの対策をとったりして、自分の中でのルールを決めて出会い系を使用すれば被害に遭わずに済むはずです。女性のサクラ被害出会い系でサクラ被害と聞くと男性会員の方が気を付けるべきだと思う方もいるでしょうが、女性会員も一概には無いとは言い切れません。男性会員に業者がなりすまし、詐欺サイトに誘導しようとしてくるケースもあります。最初はネットを使っての交流から始まるので、いつも以上に警戒心を強くして、おかしいなと思ったら連絡を断つことをお勧めします。犯罪に巻き込まれるケースニュースなどを見ている方は耳にするかもしれませんが、「出会い系アプリを利用して知り合った男女が・・」というような流れから、あらゆる犯罪に巻き込まれているニュースが時々流れます。もちろん純粋に出会いを求めて登録している会員もいますが、基本的にネット上での繋がりがメインなので確実に安全とは言い切れません。もし出会い系アプリを利用するのであれば、いつも以上に警戒心を持って利用する事を勧めます。画像などの悪用出会い系のプロフィール欄を見てみると、自身の顔写真やプライベートの写真などを投稿している会員も多いです。それらの画像を悪用してネットに掲載したり、自身が使用していない別の出会い系アプリの顔写真に使われるなどの被害もあります。一度ネットに出てしまうと、消すことはほぼ不可能に近いので、画像を掲載するかどうかの判断は個人の考え方次第ですが、迷うのであれば掲載は控えた方がいいです。
2019年04月22日毎年台風のシーズンになると取り上げられるのが台風の被害です。テレビやネットのニュースなどで台風による住宅の被害をご覧になった方も多いでしょう。しかしこうした台風被害は対岸の火事ではありません。台風被害にご自身の住宅がみまわれるかもしれないのです。台風被害にあった場合、火災保険がどのように適用されるのかについて、わかりやすく説明していきたいと思います。火災保険はどんな損害を補償するのかまず火災保険の補償についてどのようなものがあるのかを確認しましょう。火災保険の概要を確認したうえで、台風による被害の場合に火災保険でどのように補償されるのかを説明していきます。火災保険の基本補償火災保険には様々なタイプの商品がありますが、どの火災保険にも共通した基本補償があります。具体的には以下の通りの補償です。火災による被害の補償落雷による被害の補償破裂・爆発による被害の補償風災による被害の補償雹(ひょう)災による被害の補償雪災による被害の補償火災保険の任意補償どの火災保険にも共通した基本補償に加えて任意で追加できる補償として以下のものがあります。水災による被害の補償外部からの物体の衝突による被害の補償水濡れによる被害の補償騒擾(そうじょう)や労働争議等による被害の補償盗難による被害の補償破損・汚損等の補償その他災害時の諸費用の補償地震保険がないとおりない場合火災保険の補償の概要はさきほど確認したとおりですが、ここで注意していただきたい点があります。それは地震を原因とする補償が火災保険には入っていない、ということです。現在でも地震の予測や予知について研究が進められていますが、保険という観点からすると、どこでどのような規模の地震災害が発生するかを予測することは困難なため、火災保険の対象となっていません。そこで国と連携して地震保険という各保険会社共通の商品となっています。火災保険に加入する際にはこの地震保険も合わせて検討することをお勧めします。保険金額の設定方法次に火災保険の保険金額の設定方法について確認しておきましょう。火災保険の対象には建物と家財とがありますが、ここでは建物の保険金額について確認しておきましょう。建物の補償建物の補償とは、建物が何らか災害により被害を受けた場合に最悪立て直しをしなければならないことに対する準備です。そのため、建物を建て直す場合の再調達価格(新価)を最大限として保険金額を設定することが通常です。現在の建物を建て直すとした場合の価格が2,500万円とすれば、2,500万円を最大限として保険金額を設定することが出来るのです。なお火災保険の基本的な内容と選び方については詳細を別記事にて紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。全額補償と免責額(いくらから補償されるか)災害により建物が全壊した場合には、立て直し費用の全額が補償されるのでしょうか。この全額補償されるのか否か、については免責額というものを知ることが必要です。実際に火災保険に加入するときには、この免責額というものを設定することになっています。免責額:保険金の受け取りの際に差し引かれる自己負担金例えば免責額が10万円であれば、補償される金額から10万円が差し引かれて保険金として受け取ることになります。もし免責額が0円(無し)であれば全額補償となり、保険金を全額受け取れるということになります。免責額の存在理由ではなぜこうした免責(額)が設定されるのでしょうか。免責額(自己負担にすること)によって、火災保険の保険料を引き下げることができるからです。保険の本来の目的は自己では大変な負担となる保険金を万が一の時に受け取れることです。大きい保険金額を補償してもらうためには、その分高い保険料を支払う必要があるのですが、免責額を設けることで、少額の保険金額の支払いが少なくなるので、保険料を引き下げられるというわけです。免責額の設定免責額の設定についてですが、各保険会社の商品によって出来る範囲は異なるのですが、災害ごとに免責額を設定することが可能です。例えば火災での補償では免責額10万円、破損・汚損では5千円といった具合です。免責額が大きければ大きいほど、保険料が安くなります。しかしながら免責額はあくまでも自己負担となる金額です。万が一のことが急に発生した場合でも無理なく支払うことができる金額を免責額の上限とすることをお勧めします。台風被害の補償額それではここからは、台風被害の場合に火災保険でどのように補償されるのかを確認していきましょう。台風によって災害となる補償は通常以下のものが考えられます。風災による被害の補償水災による被害の補償風災(突風など)による被害台風による被害で一番最初に考えられるのは風災です。台風による強風・突風などによって屋根の瓦が飛んだりして建物の一部が破損した場合などには風災による被害として補償の対象となります。門扉や塀の被害門扉や塀の場合の被害はどうなるでしょうか。台風などの強風・突風で門扉や塀に被害を受けるということは想定されることです。まずこの場合ですが、火災保険の対象としての建物の定義のなかに、門扉や塀が含まれているかどうかが重要です。対象に含まれていれば、建物の一部として門扉や塀も火災保険の対象となりますから保険金を受け取ることが可能です。ただし、通常の火災保険には含まれていることが多いのですが、任意で含むか含まないかを決める商品もあるので加入時には十分に気をつけてください。飛来物(飛んできたもの)による被害台風や台風による竜巻などによって、飛んできたものが建物に当たって被害を受けることもあります。こうした飛んできたものを飛来物と呼びますが、原因が台風による風災なので、こうした被害も火災保険の対象となるのです。漏電などによる被害台風を原因として電気系統に損害をこうむって、漏電するということは十分に考えられることです。こうした台風を原因とした漏電は火災保険の補償の対象となります。水災による被害台風が原因で洪水になり床上浸水といった被害も多く発生しています。また台風の大雨を原因として土砂崩れとなり建物が全壊したり、土砂に建物が流されたりすることがあります。こうした床上浸水や土砂崩れの被害は水災による被害として補償されます。物損の請求方法ここまで台風を原因として災害を受けた場合の補償について説明をしてきました。実際に被害を受けた場合の請求方法について説明をしていきます。経年劣化は対象とならないまず最初に注意すべきことは、あくまでも台風を原因とした災害による被害であることが保険金を請求する前提となります。したがって、経年劣化(長年使っていてもろくなったの)で壊れた、ということになると火災保険の対象とはならないのです。ただし、経年劣化していたとしても、台風などの風災・水災で破損したのであれば火災保険の対象となります。台風が原因なのであれば「もともと古かったから壊れたんだ・・・」とは思わず、堂々と保険金の請求をして何ら問題ないのです。請求時に注意すること最近は保険会社の請求対応サービスも充実していますので、コールセンターなどで受け付けてくれる保険会社も多くあります。しかしながらそこで安易な受け答えをしてしまった結果「保険金がおりないのだ・・・」と思い込んでしまうことがありますので、注意をしてください。具体的にどういうことかというと、さきほどの経年劣化もその一つの例で、もともと古くなっていたので壊れた=火災保険の対象にならない、という思い込みです。繰り返しになりますが、台風を原因として実際に被害が発生したのであれば火災保険の対象となります。請求書の用紙に定められた事項にありのまま詳細に記載するようにしてください。写真で状況証拠を残しておくまた被害状況を補足する手段として、被害状況にあったときの写真が有効な場合があります。携帯電話・スマートフォンにカメラ機能が搭載されていると思いますので、被害状況をいろいろな角度から写真におさめておくとよいでしょう。火災保険まとめ台風による被害が火災保険でどのように補償されるのかを確認してきました。火災保険の基本補償にある風災と、任意で追加できる水災が台風による被害の大半を手当てしてくれる補償となります。台風による被害が発生した時に、具体的にどのような補償があるのかを知っておくことで保険金の請求漏れを防ぐことができます。また請求時には経年劣化による破損と一方的に思い込むことなく、台風の被害であることをきちんと説明・記載することが重要です。
2019年03月26日未成年のときにブライアン・シンガー監督に性的被害にあったとして4人の新たな被害者が浮上した。「The Atlantic」誌が報じた。シンガー監督といえば、昨年12月、現在大ヒット上映中の『ボヘミアン・ラプソディ』を監督するも撮影終了数週間前にFOXから解雇処分を受けて話題に。キャストやスタッフとの不仲や突然セットから姿を消したことが理由とみられたが、この直後にシンガー監督がある男性から「17歳のときにシンガー監督に性的暴行を受けた」として訴えられたことが判明。解雇の本当の理由はこの件ではないかとささやかれていた。今回新たに発覚した4人の被害者は、未成年のときにそれを知りながらシンガー監督に性的な行為を強要、またはレイプ被害にあったと主張する。その事件により薬物乱用、うつ、PTSDなどの精神的なダメージに悩まされたそうだ。4人のうちの1人は実名で記事に登場した。1997年、学校のトイレで用を足していたところ、背後に人の影を感じて振り向いたヴィクター・ヴァルドヴィノスさん。そこには学校で『ゴールデンボーイ』の撮影をしていたシンガー監督がおり、「映画に出してあげる」とスカウトされたという。エキストラとして出演することになったヴィクターさんは、わずか13歳、ファーストキスも体験したことがないまま、撮影現場の裏でシンガー監督に性的ないやがらせを受けた。結局、ヴィクターさんの撮影シーンは使われなかった。シンガー監督の弁護士は「シンガー監督は未成年と性交渉を持ったこともありませんし、そのような好みがあるということを断固として否定します」と完全否定。シンガー監督は「『ボヘミアン・ラプソディ』が賞を獲り、大ヒット作品になっているいまこういうことが起きても驚かない。同性愛者を嫌悪し、中傷するための記事。作品の成功を利用しているんだ」と「E!News」に語った。(Hiromi Kaku)■関連作品:ボヘミアン・ラプソディ 2018年11月9日より全国にて公開© 2018 Twentieth Century Fox
2019年01月24日1「性犯罪」被害に遭った場合にどうすればよいか女性が被害に遭う割合が高い犯罪類型として、「強制わいせつ」「強姦」などのいわゆる性犯罪が挙げられます。一方で、性犯罪は、被害に遭った方が警察に被害を届け出る割合が少ないというデータがあります(平成24年度「犯罪白書」犯罪被害についての実態調査)。その原因は大きく2つあります。1つ目は、誰に何を相談したらよいのかわからなかった、という点。2つ目は、相談すること自体が被害を思い出させることにつながり、被害の届出を断念する方が多い、という点です。1つ目の原因については、もしこの記事を読んでいる方で、ご自身が犯罪被害に遭ったという方や、周囲で被害に遭ったという方がいらっしゃれば、まずは弁護士に相談をしてみてください。全国には、犯罪被害者支援活動を行っている弁護士が大勢いますので、インターネットで、例えば「犯罪被害者支援弁護士」といったキーワードで検索してみると、支援弁護士や、支援弁護士が関与している支援団体のホームページにアクセスすることが可能です。「自分だけがつらい思いをしている現状はおかしい。」「被害に対する謝罪を受け、少しでも傷ついた気持ち回復したい。」「加害者にはきちんと責任を取ってほしい。」「自分の気持ちを整理して前向きになるために、何かできることはないだろうか。」…などの気持ちになったときは、まずは弁護士に相談をしてみてください。 2被害相談の不安を解消するために特に性犯罪の被害に遭われた女性は、被害を受けた事実そのものを思い出すことがつらく、誰かに話してみようという気持ちにすらなれず、被害以来、男性と顔を合わせることにも抵抗を感じる方もいらっしゃると思います。もし、弁護士や支援団体などの各種相談窓口で、犯罪被害に遭った事実を話す際には、「異性には話しづらいので、女性の担当者がいいです」と申し出てみることをおすすめします。法律事務所や支援団体の体制によっては、女性の被害者に対する支援体制が必ずしも完璧とはいえない場合もあります(そもそも男性しか担当者が所属していないなど)。しかし、犯罪被害者支援に力を入れている弁護士は、せっかく勇気を持って相談に来られる方については、できる限り負担のないような環境でお話をしてもらいたいと考えていますから、相談時のご要望があれば遠慮なく伝えていただくべきと思います。 3犯罪被害を警察に届け出たらどうなるか警察に犯罪被害を相談した後は、どのような流れになるのでしょうか。________________________________________①警察署での被害に関する話の聞き取り↓②警察署に「被害届」や「告訴状」を提出↓「刑事事件」として、捜査開始↓〔この間に一通りの捜査を終える〕③警察署から、検察庁に事件の主担当が変わる(「送致」と言います)↓④担当の検察官(検事)が、犯人の処分(正式な裁判にするか、罰金を科すかどうか)を決定する 4「刑事事件」にする場合に考えるべきこともしあなたが、警察に犯罪被害を届け出て、捜査が進み、加害者について裁判が開始されることになったとします。その場合、裁判は誰でも傍聴自由となっていますから、「〇〇さんが、いつ、どこで、性犯罪の被害に遭った」ということが、裁判の中で読み上げられるということになれば、自分の名前や居住地が公になってしまいます。ただ、心配はいりません。刑事裁判では、特に性犯罪の被害者について、検察官に申し出ることによって、被害者の住所や名前をはじめとした、被害者を特定する情報が、裁判の場で公にならないよう、取扱ってもらえます。例えば、検察官が刑事裁判で何かしらの書面を読み上げるとき、本名に代えて「A子」などの仮名を使ったりします。また、あなたが刑事裁判中に、被害者として証人尋問を受けることになった場合も、傍聴人や被告人との間についたてを設けたり(これを「遮へい措置」といいます)、法廷とは別の部屋で尋問を受けたりする(これを「ビデオリンク方式」といいます)こともできる制度があります。なお、遮へい措置やビデオリンク方式は、民事裁判において加害者に対して損害賠償請求をする際にも、利用することができます。※ビデオリンク方式(裁判所HPより)5犯罪被害者として裁判の情報が知りたいとき被害申告の結果、加害者について裁判が開かれることになったとします。しかし、被害者は、原則として、加害者を裁く裁判に出席しなければいけないわけではありません。実際に犯人がいつ起訴され、判決が出て、いつから普通の暮らしを始めるのか、まったくわからないのでは、不安になってしまうでしょう。そうした場合は、被害者は警察や検察庁に対し、加害者の捜査・処分状況、裁判の日程や裁判結果について、通知を求めることができます。 6身近な人から犯罪被害を受けた場合の相談配偶者や、同居中の交際相手からDVを受けた場合、離れて身の安全を守るにはどうしたらよいのでしょうか。夫や同居中の交際相手から身体的暴力を受けた場合、加害男性との接触を避けるため、法律上の手続きとして、「保護命令」の申立が行えます。申立てから10日~12日程度で、裁判所から夫や交際相手に対し、6ヶ月間の接近禁止や、同居中だった住居からの退去、子や親族への接近禁止、などの命令が下されます。保護命令に違反した場合、「1年以下の懲役又は100万円以下の罰金」の罰則が科されます。なお、保護命令の申立に至る可能性を考慮し、男性から身体的暴力を受けた際には、時間を置かずに医療機関を受診したり、警察や配偶者暴力相談支援センターなどへ相談したりして、被害を受けた状況を証拠として残しておくと後々役に立ちます。また、「加害者がいつ現れるか分からないので、同居していた自宅に戻るのが怖い」という方については、民間シェルターへの一時避難も必要に応じて検討した方がいいかもしれません。各地方自治体で、シェルターに関する相談窓口を置いている場合が多いので、事前に問い合わせをしてみましょう。 7加害者から身を隠す場合の注意点加害者に現在の居場所を知られたくない場合の方法・工夫として、以下のようなことが挙げられます。①実際の居場所を教えるのは、最低限の周囲の人間にとどめること②一時避難をする場合は、通常どおり学校や職場に出向くことは危険なため、避けること加害者があなたの学校や職場をすでに知っている場合には、あなたに会うために学校や職場にやって来る可能性があります。避難前後に、学校や職場に事情を話して連絡をするとともに、「加害者から問い合わせの連絡が来ても、居場所などを一切教えないように」と説明をしておくことが必要です。③自宅の電話やパソコンのメールの履歴を消去しておくこと自宅の固定電話やパソコンから知人などに連絡を取っていた方は、その履歴自体を消去しておかないと、加害者が後で通話履歴や送信履歴を調べてあなたの居場所を特定する可能性があるので、関係各所への連絡の痕跡をできるだけ消去しておくことが重要です。④住所録や手帳、子どもの学校の連絡網、病院の診察券など、あなたの行動範囲・交友関係がわかるものは、すべて持ち出して避難すること携帯電話のGPS機能をオンにしておくと、携帯電話の電波の発信場所から現在の居場所を加害者が特定する場合があります。細心の注意を払い、新しく携帯電話の契約をし直すことも検討しましょう。 8加害者との示談の意味・メリットについて犯罪被害に遭った際に、害者側の弁護士から、示談の話を持ち掛けられることがあります。被害者の方に代理人弁護士がついている場合であれば、示談の交渉自体を任せることができますが、そうでない場合は、示談の内容や意味合いについてよく理解しないまま、加害者側のペースで納得いかない示談をしてしまわないよう、注意する必要があります。示談というのは、被害者と加害者との間で、被害者が受けた損害(金銭的なものや精神的なものを含めて)についてのさまざまな約束事を決める、民事上の合意(契約)です。一般的には、「慰謝料」や「解決金」という名目で、加害者が被害者に対し、一定金額を支払う義務を負うことや、被害者が加害者を「許す」とか「加害者に対し処罰を望まない」といった言葉が合意に含まれることが多いです。刑事裁判では、こうした合意を記載した「示談書」が、加害者側にとって有利な証拠として裁判に提出されることになります。これにより、示談の成立を裁判官が認めると、最終的に加害者に下される処分(判決内容)も軽くなります。また、刑事裁判が終了しても示談の効力は生き続けるので、もし示談書に記載された約束事を加害者が反故にした場合、合意に反する行為をしたとして、加害者に対し、民事上の損害賠償請求を行うことも可能です。場合により、被害者の方は、加害者側が提示した条件をそのまま呑むのではなく、被害者の心情や生活状況などに配慮した内容を、合意に盛り込むこともできますので、弁護士に相談してみるとよいでしょう。また、加害者側から提示された慰謝料などの金額が、相場として適切なのかどうかについても、弁護士に尋ねてみてください。 執筆/シティ総合法律事務所奧野舞(「弁護士」というと、敷居が高く、話しにくいと思われるかもしれませんが、我々自身、そういう弁護士は苦手で、親身に温かく皆様のお悩みをお聞きする温かい法律事務所であると自負しておりますので、どうぞご安心して、何でもお気軽にご相談ください。)【女性必見!】もしも犯罪被害に遭った時、知っておきたい知識8選はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。【女性必見!】もしも犯罪被害に遭った時、知っておきたい知識8選はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。
2018年09月27日結婚後の浮気に悩まされる奥さんはたくさんいます。浮気をしてもばれないように必死で隠す男性もいますが、やはりそこは女性が一枚うわて。旦那のいつもと違う不審な行動に「ピン!」と来ちゃう人が多いもの。でも、旦那の浮気にずっと気が付かないで、そのうち旦那が浮気相手に本気になり離婚を切り出されるなんて悲しい結末を辿るパターンもあるようですよ。そんな悲しい事態をさけるためにも、旦那の浮気の芽は若いうちに摘み取ってしまうのが大切。浮気をしている旦那が見せる不審な行動について、実際に浮気被害者の奥さまに話を聞いてきました。1. 浮気をしている旦那が見せる不審な行動 (1) お金遣いが荒くなる毎月のお小遣いを足りないと頻繁に言うようになったり、急にお金遣いが荒くなったと感じたら、浮気をしている可能性が高いです。男性は、気になる女性ができるといい格好をしたいもので、プレゼントを買ったり食事に連れて行ったりするのでお金がドンドン出て行きます。 (2) 急に仕事が忙しくなる仕事が忙しいと家に帰る時間が遅くなったり、休日出勤する日が増えるのも浮気の兆候なんです。女性と会うために、怪しまれずに時間を作る口実として「仕事」を使う男性は多くいます。今まで一緒に生活していて「このタイミングで仕事が忙しくなるっけ?」と不信感を持ったあなたの勘は正しいかもしれませんよ。 (3) 携帯にロックをかけはじめる今まで携帯にロックをかけていなかった男性が、急にロックをかけるのも浮気をしている時に見せる行動のひとつです。携帯は無造作に置きっぱなし状態だった旦那が、ある日を境に携帯を持ち歩くようになったり、携帯を触ろうとするとパッと横から手を出すような仕草が見えたら「あやしいな」と思ったほうが良いでしょう。 (4) 身なりを気にし始めた今では、服になんの興味も無く「適当に買ってきて」なんて言っていた人が、自分で服を買いに行くようになったり、下着などにもこだわり始めるのは浮気をしているサインとして捉えることが出来ます。浮気相手とデートをする時に、適当な服は着ていけなく、少しでも格好良く見せたいという思いからこのような行動にでるようです。 (5) 電話をしても折り返しが増える旦那が仕事中ではない時、例えば同僚や友達と飲みに行っているという時に、電話をかけてみましょう。今までは、飲んでいてもあなたからの電話がかかってくれば出てくれていたのに、その電話には出ずに折り返ししてくるのは浮気をしている可能性が高いです。浮気の真っ最中だったりすれば、隣で喋っている女性の声が電話口からするかもしれないと警戒し、その女性と別れてから電話をかけたり、トイレに駆け込んで折り返し電話をするという男性もいるようですよ。2. 旦那に不審な行動があったらどうするべき?旦那にこのような不審な行動が頻繁に現れたら、奥さんとしてどう対処するべきなのでしょうか? (1) バレてることを遠まわしに伝える「最近お金遣い荒いけどどうしたの?」「もしかして違う女性と会っているのかな〜」と冗談ぽく旦那に話してみます。旦那が逆ギレし始めたらますます怪しく、不倫の確信を持つ事ができますし。そして相手にも「やめないとどうなるかわからないぞ」というプレッシャーをやんわり与える事もできます。男性は、鈍感なので「浮気はバレていない」と感じると行動がどんどんエスカレートする事も。このような一言が「これ以上はまずい」と浮気のストッパーになるのだとか。 (2) 浮気の証拠を突きつけて話し合うある奥さまは、浮気の証拠を徹底的に探し、旦那に突きつけ裁判を起こしたとのこと。旦那が乗っている車に、自分じゃない髪の毛が落ちていないかをコロコロをして探し、それを袋に入れて保存。LINEにもロックがかかっていたそうですが、パソコンからパスワードを推測して、やり取りを全て画像で残したそうです。 財布の中やスーツのポケットをくまなくチェックし、レシートや証拠になりそうなものは1つのファイルに全て貼り付けるという探偵並みの作業を1年続けたそう。証拠がいくつもそろっていたので、裁判はもちろん奥さまの勝利。多額の慰謝料をゲットし、今は新しい恋愛を楽しんでいるようです。 (3) 子供を使って探りを入れる子供を使って旦那に探りを入れる奥さまもいます。「パパの携帯でゲームがしたいと言ってきて」と子供に促します。そうなれば、旦那さんは警戒心無く携帯のロックを外して子供に渡します。その状態の携帯にすかさずアプローチ!隙をついてスマホチェックします。奥さんが直接携帯に触ろうとすると警戒するので、子供を使って無防備な状態にさせるのです。 でも、携帯を子供に貸してくれるのも長くて10〜15分程度が限界なので、バレないように細心の注意が必要。男性の浮気を見て見ぬ振りしてしまうと浮気へのハードルが下がり、何度も浮気を繰り返す、浮気大魔王に変身してしまいます。浮気をしていても、初期の段階であれば家庭崩壊の危機も免れますし、浮気を繰り返す心理状態になる前に旦那を自分の元へと引き寄せる事も可能。旦那に怪しい行動が見えたらしっかりチェックして、これ以上状況が悪化する事がないように行動していきましょう。written by 亀ぱんだ
2018年07月19日セクシュアルハラスメントは、あらゆる場で起こりうるのが現状。被害を訴えることが難しい世の中に感じますが、今、「#Metoo」運動が日本でも広まっています。自らが受けたハラスメントを、「Me too(私も)」と声を上げるのです。今回、実際に被害を受けたという3人の女性のお話を聞いてきました。生きやすい社会にするためには、どのようにすれば良いのでしょうか。文・七海賛否両論あるけれど。声を上げることはいけないことなのだろうか少し前、ハリウッド女優がセクハラ被害を訴えたニュースが注目を集めました。それから著名人を含め、さまざまな女性が「Me too(私も)」と声を上げ始めました。その波紋は日本にも広がり、「#Metoo」を見かけることが多くなりました。さまざまな考えを持った人がいるので、この「#Metoo」は大きな議論を呼んでいます。勇気ある行動だと賛同する人もいれば、反対する人もいる。反対する人の意見としては、「被害者面している」「魔女狩りのよう」といった意見が目立つように思います。賛否両論は承知の上で問いますが、被害者が声を上げるのは ”被害者面” なのでしょうか?セクシュアルハラスメントは、どんなシーンでも起こり得ます。実際に被害に遭ったという女性の声を、何人かから聞いてきました。まずはその声に耳を傾けていただければと思います。会社の ”接待”。私は性を売る商売道具じゃない中小企業で働く、OLのマリカさん(仮名)。割合としては女性が多く、勤務中にセクハラを受けることはないと言います。しかし、苦痛なのは年に数回行われる接待なのだと語ります。その接待は、社員全員が出席して、取引先企業の人や社長の友人などをもてなすものです。社長の友人の飲食店で、貸し切りにして行われます。入社してから毎回出席していますが、強い違和感を覚えるそうです。取引先企業の人や社長の友人は男性が多いです。それぞれにご飯を取りわけたりお酌をしたりするのは良いのですが、問題はその先。酔いが回ってくると、男性陣は女性を ”指名” してきます。隣に座るように言われ、体を触られます。ときには抱きつかれることもあります。二次会になると、より少人数に。誰かに気に入られると、断れないような雰囲気で、そのまま二次会に行く形になります。二次会も社長の友人の店。大抵個人経営のスナックのようなところで、ボディタッチが激しくなります。接待の欠席はできない、とマリコさんは語ります。出欠は聞かれるそうですが、形式上のものに過ぎません。とても断れるような雰囲気ではなく、断っている人を見たこともないと言います。触られたり性的な質問をされたりするのが嫌で、当日お店の隅に座っていても、社長から大声で呼ばれるそうです。「この人にお酌してあげて」といったように。取引先企業の人と円滑なコミュニケーションを取るための接待は必要だと思いますが、そこに性的な要素がいるのでしょうか。私は性を売る仕事をしているわけではないのに、と悲しそうでした。同棲している彼氏からのハラスメント。耐えるしかないのか同棲して約半年の彼氏がいるという、シオリさん(仮名)。彼氏は頭に血が上りやすく、カッとなると暴言が酷いのだと言います。普段どちらも働いていますが、家事はほとんどシオリさんがしているのだそう。残業が続いて家事が滞ってしまうこともあり、そんなときは「使えない女」だと頭ごなしに怒鳴られるそうです。彼自身几帳面な性格で、例えばタオルの四隅がきちんとそろわずにたたまれていると、ずっと文句を言われるのだと言います。家事を手伝ってほしいと訴えても、家事は女がするものだからと自分では動きません。家の中で罵られるのは我慢すれば良いかなと思ってしまうのですが、人前で罵られるのには耐えきれないと語ります。共通の友人や彼の友人と食事会をすると、「家事ができない」「デブだから食費がかかる」などと言います。お酒が入って饒舌になると、夜の営みにまで言及するそうです。付き合った当初、同棲した当初はそういったことを感じなかったそうですが、3か月ほど経ってからそういった言動が目立つようになりました。何度伝えても直す気配がなく、耐えるのが限界な今、別れを考えているのだそうです。身体的DV。過去の被害に苦しむ今5年ほど前、交際していた男性から暴力を受けていたというアミさん(仮名)。彼女は現在結婚しており、新たな命を授かっているのだと言います。今のアミさんを見ると幸せそうなのですが、過去のDV経験が、いまだに彼女を苦しめています。DVをしていた男性は、交際当初、Sっ気のある男性だという認識だったそう。性行為のときにそういった気が見られたからだと言います。しかしそれは、徐々にエスカレート。普段は優しい彼ですが、性行為になると殴ったり首を絞めたりといった行動が出るようになりました。暴力を受けるのが性的シーンであったため、誰にも相談ができなかったと言います。暴力が発覚するのを恐れてか、顔など見える部分ではなく、お腹など服で隠れる部分を殴られたそうです。泣いてやめてと叫んでも、決してやめてもらえませんでした。「お前が苦しんでいる姿を見ると興奮する」「殺して刑務所に入るのは嫌だから何度も半殺しにする」などと言われるようになり、恐怖心のあまり逃げ出しました。それでも付きまとわれ、電話番号も住居も会社も変えたのだと言います。性行為の場面での被害ということで、警察に行くのが恥ずかしかったそう。軽蔑されるのが怖くて、ご主人にも告白することができないのだと言います。これから生まれてくる子どもは女の子だそうで、「自分と同じ経験をしたらどうしよう」と涙を浮かべました。声を上げないと変わらない。「#Metoo」は本当に ”被害者面” だろうか「#Metoo」はある種ムーブメントでしょう。そこに便乗して「私も」と声を上げることは、果たして ”被害者面” をしていることになるのでしょうか。今回勇気を出して経験を語ってくれた3人の女性は、それぞれがつらい思いをしています。そして、それぞれが社会に疑問を抱き、それぞれが声を上げにくいと感じていました。声を上げなければ、”なかったこと” にされてしまいます。社会は変わらず、被害者も減りません。「#Metoo」があることで、言いやすくなったと感じる女性がいるのは事実。今まで声を上げられなかった人たちが声を上げられるようになり、社会問題が浮き彫りになるのは決して悪いことではないです。被害者は文字通り被害者であって、声を上げることと ”被害者面” をイコールとしてはならないと思います。「#Metoo」ムーブメントに不満を覚えるのはなぜですか? ”弱者” は弱者らしくしていないと不都合があるのでしょうか? ”冤罪” のような形になることを危惧する人もいるでしょうが、そもそもセクハラがなければ冤罪は起こりえません。冤罪被害を訴えるより先に、冤罪が起こりえない社会を作ったほうが、セクハラ被害者・冤罪被害者が減るのではないでしょうか。また、男性が声を上げにくい社会であることも認識しています。ジェンダー的に、「男性は強くなければならない」という風潮が根強いと感じるからです。セクシュアルハラスメントはもちろん、さまざまなハラスメントに遭う男性がいても決しておかしくありません。”男性らしさ” を求められるがゆえに、女性が「Me too(私も)」と声を上げられるのは、ともすれば疎ましく感じるのかもしれません。そういった社会も変えていきたい、私はそう考えています。女性だけでなく、男性は男性で「Me too(私も)」と声を上げられる社会が望ましいのではないかと。そうして社会問題を可視化することが、解決への糸口だと思います。ハラスメントがある社会は、決して生きやすい社会だとは思いません。勇気ある行動が、生きやすい社会を作るのです。さて、もう一度問います。被害者が声を上げるのは ”被害者面” ですか?(C)shironosov/Gettyimages(C)Rawpixel/Gettyimages(C)KatarzynaBialasiewicz/Gettyimages(C)somkku/Gettyimages(C)Björn Foreniu/Gettyimages
2017年12月30日12月12日放送の「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送)に、ジャーナリストの伊藤詩織さん(28)が出演。自身のレイプ被害と性暴力問題を語る詩織さんに、アシスタントのはるな愛(45)が涙を流す場面があった。 元TBSワシントン支局長の山口敬之氏(51)から性的暴行を受けたとして、民事訴訟に踏み切った詩織さん。10月に刊行された手記『Black Box』(文藝春秋)のタイトルについては「捜査が始まった時から、検察に書類送検された後も、繰り返し聞かされた言葉」だといい、事件が密室で行われるというだけではなく捜査や検察審査会の決定も「ブラックボックスだった」と語った。 また詩織さんは日本における性暴力被害について「声を上げない被害者の問題ではなく、声を上げることを許していない、声を上げづらくしている社会の問題」と語り、性犯罪被害者を守る法律や、社会システム改善の必要性を訴えた。 はるなは終盤まで発言していなかったが、大竹に「どうした?」と聞かれると大号泣。「こうやって淡々と、ときには笑顔を作ってお話ししている姿を見ていると、こういうことを理解してくれない法律って何だろうと思うので……」と声を震わせながら語った。 Twitter上では《はるな愛さんの涙に胸が締め付けられる思いでした》《自分もちょっともらい泣きしてしまった》と反響の声が。《私も涙を流された、はるな愛さんと同じ心持ちです》というツイートもあった。 詩織さんの訴えにはるなと同様、多数のリスナーが共感したようだ。
2017年12月14日「中学、高校では性教育をほとんどやっていないのでは、と感じるほどです。正確な知識を教わらないまま、漠然とタブー視、または神聖化されている。『セックス』と聞くだけで顔を赤らめる学生もいるいっぽうで、AVや雑誌の過激なフィクションを教科書としてしまう学生もいる」 こう語るのは、キリスト教の牧師・平良愛香さん(49)。女性を思わせる優美な名前の持ち主である彼が、東京・立教大学で行っている「キリスト教学講義」の授業は、学生はおろか社会人も聴講しにくるほどの超人気だという。評判が評判を呼んで『あなたが気づかないだけで神様もゲイもいつもあなたのそばにいる』(学研プラス・11月23日発売)という本まで出版されることに。 平良さんは1968年、沖縄生まれ。両親ともクリスチャンで、父は牧師。自分が同性愛者だという自覚を持ちながらキリスト教的価値観の中で暮らすことは、彼にとってきわめてつらいものだった。キリスト教世界では「神はゲイを許していない」という価値観が一般的だ。平良さんは「同じような境遇に苦しむ人の力になりたい」と、日本ではキリスト教で初めての、カムアウトした男性同性愛者の牧師となった。 そんな“日本初のゲイの牧師”平良さんは、性教育の革命に挑んでいる。圧倒的に遅れている日本の性教育。この現状が多くの差別や性犯罪を生んでいるという。 「特に性暴力に関しては、人ごとだと思っている人が圧倒的に多い。被害者にも非があると考えている学生も多いんです」(平良さん・以下同) 女性の約15人に1人は異性から無理やりに性交された経験がある(平成27年・内閣府男女共同参画局「男女間における暴力に関する調査」)。受講者の中にも被害者はいた。 「性被害に遭った経験のある学生は、毎年一定の割合でいるのですが、自分を責め続け苦しんでいる人や『どうして逃げなかったんだ』と親に責められた経験をもつ学生もいる。彼女たちに『あなたはなにも悪くありません』とハッキリ言うと、『初めて言われた』『その言葉を聞きたかった』という反応が毎年必ずあって……。いったい、中学、高校では何を教えているんだ!と残念な気持ちになります」 先日、性暴力被害者の伊藤詩織さんが実名で手記を出したことで、「合意のうえ」ということについて、さまざまな意見が飛び交った。被害者を責める意見も少なくない。 「たとえ一度OKを示しても、途中でやっぱりイヤと言えるのが本当の合意。それを徹底して教えなければいけない。たとえば、デートで気持ちが盛り上がりホテルに行ったときに、途中で『やっぱり今日は無理』と思うことは、珍しくはないはずです。でも、そこでほとんどの人は『ホテルに来てしまったんだから』と自己責任と捉え、我慢して応じてしまう。でも、それはおかしいんです。たとえどのような段階であっても『やっぱりイヤ』と言っていい」 しかし、性被害者は恐怖などでイヤと言えないケースも多い。そして、「ノー」と言わなかったからといって合意があるというわけではない。その典型が子どもの被害者だ。 「加害者が子どもに『かわいいね。髪の毛、触ってもいい?』と聞く。そこで子どもが『いいよ』と答える。すると、次には、『洋服もかわいいね』などと言って、触れる位置を少しずつ下にズラしていく。子どもは、最初に『いいよ』と言ったのだからと考え、抵抗できなくなってしまう。そして親に被害を訴えると『あなたが悪い』とののしられることすらある」 こうした話を講義ですると、多くの学生が「考えたこともなかった」と衝撃を受けるという。 「あなたのまわりにも、必ず性被害者はいる。それを知ったときに、被害者を責めるのはもってのほかですが『あなたは何をされたの?』と聞くことも絶対にやめてください。『あなたは』と聞くと主語が被害者になるので、聞かれたほうは無意識に責められていると感じてしまうんです。これはセカンドレイプを防ぐために、絶対に必要な知識です」 性被害者を作らない社会――。「性」が人を不幸にしない社会を求め、平良さんは今日も教壇に立つ。
2017年11月25日「被害者は多いのに、声を上げる人は少ない。それは、知り合いからレイプを受けることのほうが多いからということもあります。手紙やメールのなかで、いちばん多いのが、会社の上司や同じ業界の先輩からレイプされたという声でした」 そう話すのは、自身が受けたレイプ被害について記した著書『Black Box』(文藝春秋)を先月、出版したジャーナリストの伊藤詩織さん(28)。詩織さんは、アメリカの大学でジャーナリズムを学んだあと、日本の通信社でインターンをしていた。 ’15年4月3日、アメリカ滞在時に面識のあった元TBSワシントン支局長の山口敬之氏と会食。その後意識を失い、レイプ被害を受けたと訴えた。山口氏から支局での採用の話を受け、ビザの相談をしている中での出来事だった。 その後、詩織さんは被害届を提出。’15年6月には、“準強姦罪”(※1)の容疑で逮捕状が発布されたが、警視庁刑事部長(当時)から異例の“待った”がかかり、逮捕は見送りに。山口氏は’16年7月、不起訴となった。 詩織さんは今年5月、名前と顔を公表して記者会見を開き、検察審査会(※2)に審査申立を行ったが、不起訴相当の議決が出た。そして、「同じような被害に遭う人をなくしたい。そのためのキッカケになれば」と、詩織さんは自身のレイプ被害をすべてさらけ出し、出版に踏み切ったのだ。 「レイプのような性暴力をなくすには、まず、被害をオープンに話せるようにしないといけないと思ったんです」(詩織さん・以下同) 著書のなかには、被害を訴える難しさを裏付けるデータも。’15年に内閣府男女共同参画局が実施した「男女間における暴力」に関する調査では、15人に1人という高い割合で、女性が「異性から無理やり性交された」とある。しかし一方で、事件化している件数は、人口10万人あたりで、わずか1.1件。 「職場で被害を受けて周囲の人や警察に相談したら、その会社で働けなくなるかもしれないし、生活を失ってしまうかもしれない。そんなことを考えたら、言えないですよね」 勇気を出して訴えるためには、被害者を守ってくれる法律や、社会システムが必要だ。詩織さんが、真っ先に必要だと考えるのが、性被害者に対応した医療センターだ。 「私が以前取材したスウェーデンには、レイプ緊急センターがあり、365日24時間体制で被害者を受け入れています。検査や治療、カウンセリングがすべてできます。それらが終わったあと、警察へ届け出をするかどうか、落ち着いて考えることができるんです」 さらに、今年6月、110年ぶりに改正されたばかりの性犯罪の刑法も、さらなる改善が必要だという。 「現状では密室で起こったレイプを罪に問うには、結局は被害者側が“脅迫”や“暴行”されたことを証明しなくてはならないことになる。だけど、被害者に対する調査では、約7割が被害の際に、体がフリーズして抵抗ができなかったと答えています。暴力を振るわれなくても恐怖心で抵抗できないことも多いのです」 こんな状況を変えるためには、「一人ひとりが、“おかしい”と思うことに声を上げて、我慢の連鎖をなくしましょう」と語る詩織さん。そんな詩織さんの後に続く人も増えている。 「私の本を読んでくださった読者の、『私も何か、自分ができることをしないといけない』という意見をよく見かけることがうれしいですね」 (※1)準強姦罪/酩酊状態などの心神喪失や抵抗できない状態で、相手を姦淫する罪。’17年6月の法改正により、準強制性交等罪に改められた。 (※2)検察審査会/検察官の不起訴処分の妥当性を審査するために、有権者の中から選ばれた11人の検察審査員が、検察庁から取り寄せた事件の記録を調べたり、証人を尋問したりして議決する。
2017年11月24日子供おばさんは、自分を“被害者”にしてしまう思考癖を持っています。「うまくいかないのは環境のせいだ」「自分が不愉快な思いをしているのは、アイツのせいだ」「あんな出来事がなければ、今頃、私だって幸せになれたのに」「私って可哀想」なんて思いながら、自分の環境や人間関係の悪さに嘆いています。でも、それでは先に進めません。うまくいかない環境なら、うまくいくように環境を変えていけばいいし、不愉快な思いをしているなら、改善策を考えて、実行した方がいいでしょう。ツイていない出来事から学び、知恵をつけ、実力をつけることができたら、次は同じようなトラブルが起こっても避けることができます。逆に、自分を被害者にして、人のせい、環境のせいにばかりしている人は、過去と同じようなトラブルが起こると、また巻き込まれてしまう可能性が高いです。「被害者=受け身」のままでいるので、学習していないからです。子供おばさんは、被害者のままでいないで、自分の置かれた環境、行動に、「自分で責任をとれるようになる」ことが大切です。それができるようになると、どんなにツイていない状況でも、自らそこから抜け出すことを考えられるようになるのです。一方、大人女子は、たとえ不運な出来事が起こったとしても、「なにが原因でそうなったのか」「自分にできることはなかったのか」「改善するために、これから出来ることはあるか」などを考えて、状況を改善していきます。そうすることで、むしろ前よりもいい環境になることもあります。どんなことでも何か問題があるから、トラブルが起こることが多いものなので、「今、その問題に気付く」ということも、長い目で見たら大切なことなのです。トラブルが起こってしまうのは、どこか仕方がないことがあったとしても、それをトラブルのままにしておくのか、いい方向に変えるきっかけにするのかは、自分次第と言えるでしょう。被害者ぶる人は孤独になる被害者ぶってしまう子供おばさんの周りからは、人がどんどん離れていくことが多いもの。なぜなら、彼女と一緒にいると、「自分が“加害者”にされてしまう」からです。そこに気付かず、子供おばさんは一人ぼっちになっても、まだ被害者のままでいます。さらに、「誰も私のことを分かってくれない」なんていじけながら、心を閉じてしまいます。でも本当は、自分さえ変われば、そんな孤独感を味わうことは減ってくるのです。自分は自分を被害者だと思っているかもしれませんが、もしかしたら相手にとっては、自分の方が加害者だということもあるのです。少なくとも、「自分は正しい。相手は間違っている。自分は悪くない。悪いのは相手だ」と自己を正当化してしまうことで、相手に不愉快な思いをさせているでしょうしね。では、そんな孤独な子供おばさんは、どうしたらいいのでしょうか?それは、「相手の立場にも立って、物事を見るようにすること」です。それができていないから、自分の立場でばかり相手を見て、判断をしてしまうのです。つまり、まずは「自分にも落ち度がある」ことに、気付いた方がいいでしょう。環境のせい、人のせいにしている限りは、自分は何も変わらないで済むものです。でも、何度も言うように、そのままではいい方向に進むことは、まずありません。人は思いのほか、自分が変わることや環境の変化に恐怖心を抱くものです。でも、今、悪い状況なら、変わった方がいいはずです。逃げずに、きちんと変化を望み、向上していくことを目指していった方が幸せになれます。つまり、子供おばさんは、「今、不幸なのは、自分が『不幸でいること』を選択しているから」だということに気付きましょう。幸せな方向に進む方法は、探せばあります。諦めてはもったいないのです。究極なことを言えば、どんな状況であっても、うまく対応できる人になれば、トラブルは起こりにくいし、不運な出来事もいい方向に変えていくことができます。大人女子はそれが分かっているから、自分が変わり、成長していくことができるのです。幸せになるためにも、被害者のままでいないで、自分が成長することを目指せる人になりたいものですね。・子供おばさん…ツイていないことが起こると環境や人のせいにし、ただただ被害者ぶって嘆き続ける。・大人女子…自分の置かれた環境、行動に、自分で責任をとるので、ツイていないことがあったら、積極的に改善していく。。
2017年02月21日