学校や職場などで、責任ある役目を与えられた時、どのような態度をとれるかは個人差があります。自信がなくオロオロしてしまう人もいれば、役目をまっとうしようと頑張る人もいるでしょう。『班長になって頑張る息子』グラハム子(@gura_hamuco)さんは、日常で起きた出来事などを漫画にしています。グラハム子さんの小学1年生の息子さんは、学校で『班長』に任命されたのだとか。班長になって頑張る息子(小1) pic.twitter.com/YQVk3NZSw1 — グラハム子 (@gura_hamuco) December 16, 2020 班長としてのやる気に満ちあふれている…!学校だけでなく、自宅でも班長として頑張る息子さん。お尻を丸出しにしながらも、グラハム子さんを手助けする姿はほほ笑ましいですね!読者からは、さまざまな声が上がりました。・班長!身体を張った見事な対応ですね…!・えらい!かっこいいよ班長!身を削って母親を助ける息子さんの姿に癒されました。・やる気に満ちていて、素晴らしい!大人の僕も見習わないとな。グラハム子さんの息子さんのような、責任ある役目を頑張れる人がリーダーになってくれると心強いですね![文・構成/grape編集部]
2020年12月18日専修学校最後の年、周りはどんどん内定をもらっていくけれど...?Upload By かなしろにゃんこ。ADHDがある息子リュウ太が専修学校に通っていた最後の年、20歳ときのことでした。専修学校では来年度就職希望の学生向けに就活サポート授業というのがあって、ビジネスマナーやソーシャルスキル検定の授業、面接の練習時間などがありました。卒業する者の大半が就職を希望して就活をし、ほとんどの人が就職していくような学校でした。夏季に学校を通して企業面接や企業実習をスタートさせ、うまくマッチングしたら改めて面接試験を受けて内定が決まるという流れで、自動車整備の学校ですから多くの人が自動車関連の会社に就職していきます。少子化問題や後継者不足、人手不足の業界ということもあって就職率は99%です。秋にはほとんどの人の内定が決まり、後は卒業後に受ける整備士国家試験の勉強に打ち込むだけ。なのに息子のリュウ太は一向に就活をしようとしませんでした。先生からの電話で発覚!リュウ太の「就職はしません」宣言Upload By かなしろにゃんこ。「就活はどうするの?」と聞かれても、「まだ学校や企業側が始まってない」とか「今考えてる」とか、ウソをついてはのらりくらりとかわしていたリュウ太でしたが...実は、学校の先生に「就職はしません!絵の専門学校に行く予定です」と報告していたのでした。秋のある日、学校をさぼっていたリュウ太のことを心配して先生が連絡をくれたことで分かった事実でした。勝手に決めちゃってまったくもう、プンプン!息子の将来はどうなることやらと心配しました。息子は絵を描くことが趣味で、中学生のころから同じ趣味の仲間と繋がりたいという思いもあり、絵の専門学校に行きたがっていました。Upload By かなしろにゃんこ。専修学校でせっかく自動車整備の技術を学んだのに、就職しないなんて意味がないじゃないのーーーー!と呆れてしまいましたが、就活をどうするか⁉親子で話し合ったときに息子から「就職をしたくない理由」が他にもあることを教えてもらいました。ネットを開くと毎日目に入ってくる、働く人たちの不幸なニュースを見て、リストラやパワハラ自殺、過労死などを知れば知るほど社会に出ることへの希望が持てなくなったというのです。上司の命令に逆らうといじめられる、契約を超えるようなみなし残業を要求される!などなど、息子の社会へのイメージが強烈にダークだったのです。確かに親は子どもに多少は「社会は甘くないぞ!」と言ったりするかもしれませんが、そんなに強烈な闇を教えたりはしません。ネットに流れる情報の悪い部分だけにフォーカスして受け取ってしまっていたようでした。そんなの社会人になれば当たり前!という思いを、グッとこらえてUpload By かなしろにゃんこ。「就職しても、どうせ安い給料で一生こき使われる、そんなのイヤだ!整備士になるのがイヤなわけじゃなくって、自由な時間が持てなくなって絵が描けなくなるのがイヤなんだよっ」とやっと本音を吐き出すようになりました。そんなの社会人になったら当たり前じゃない?社会に出たらみんなそんなもんなのよ、ツライことも飲み込んでいくのよ!と言いたいけれど、発達障害がある子は心が育つのに時間がかかるから3割幼く見積もって計算するお約束を思い出しました。体は大人でも心はまだ成熟していない子どもの部分があり、働くってどういうことか、イマイチわかっていないのです。本人が言うには「社会人の心構えとか理解できないし、わかりたくもない」のだそうです。もうすぐ成人式を迎えるという時期でしたが、「わお、正直だし尖がってますな!まだ反抗期なのかしら?笑」と思ったのでした。何度か話し合いましたが、リュウ太自身に就活するヤル気が見えてこなくて、親がお尻を叩いても無理な気がしたんです。卒業3か月前の年末に「じゃぁいいよ就職しなくても」と伝えたら、すごくホッとした顔をしたのでした。Upload By かなしろにゃんこ。高いお金を払って学校に通わせたのに車業界に就職しないなんて残念で親は複雑な思いですけど、ヤル気がないのに就活しても面接官に見破られてしまって採用されないでしょうし、アルバイトでも社会で数年揉まれて「やっぱり就職したほうが生きやすい!」と気がついたときにやり直せばいいと思いました。失敗してすぐに軌道修正するのは得意のようなので、迷いながら未来の進路を探っていけばいいのかな?と捉えるようにしました。ADHDがある人は狩人特性といいますから、自分がコレだ!と思う目標が見つかると猪突猛進して努力します。でも目指す目標が大きくて手が届かないとわかると、ターゲットを変更して次の目標を探すことが得意だったりもします。子どもの頃には多動や衝動性が障害だったことでも社会に出ると、障害ではなく能力に変わることもありますから、就職だけにこだわらずに能力を発揮できる分野があるのではないか?とも考えました。就職して安定した社会人生活をスタートしてくれたら安心なんですけど、親が思うようにはいかない!ということも覚悟しました。これまでも周りの子と肩を並べて歩んでほしいと、リュウ太ができないことも無理をさせてきました。でも、できないことがあるから発達障害なんだから、できるようになるまで(本人が就職したいと思うまで)成長するのを待つしかないと思ったのでした。その後リュウ太は学校をズル休みしすぎて単位が取れておらず卒業が危ないという状態に陥り...だははは!就活どころではないじゃないのっ(笑)結局、卒業後に就活することになったのでした。♪ちゃんちゃん♩ADHDリュウ太の人生はいつもギリギリの綱渡り的なところがあります、予測不能で危うい道なんですよね、トホホ(涙)初めての就活での失敗談もいつかお話したいと思います。
2020年11月10日前回 からのあらすじ(全3回)学校から息子が怪我をしたので「病院に連れていっていいか?」と連絡があり…学校からの連絡で、子どもが怪我をした病院に駆け付けました。すると、先生と息子が病院の通路で私を待っていました。息子の口元にはガーゼが貼られていて…。息子は顔を少し縫い、そこまで大きくはないけれど傷は残ってしまうと言われました。もしかしたら子どもよりも私の方がショックを受けてしまったのかもしれません。それでもあまり私が心配しすぎた顔をしないように、状況を聞いたのですが…。太一くんママは、「男の子なんだから怪我くらいする」「先生に言われたから電話をしたけど、大事にする必要ない」といった話をされ、謝罪のために連絡したとは受け取れませんでした。子どもが傷つけられても学校で起こったことは、「喧嘩両成敗」で終わってしまうの…?次回に続く!※この漫画は実話をべースにしたフィクションです【監修弁護士】小澤 亜季子(おざわ・あきこ)弁護士事業再生・倒産を主力業務とする法律事務所に入所。実弟の突然死や自身の出産・育児などを経て、2018年退職代行サービスを開始。労使双方の立場から、労働トラブルを取り扱っている。育休プチMBA認定ファシリテーターとして、育休取得者の支援も行う。原案: 文房具振り回す「危ないお友達」からのケガ 「謝罪じゃ気が済まない」親ができること (弁護士ドットコム)脚本:ウーマンエキサイト編集部/イラスト: 小夏ゆり
2020年10月23日幼稚園時代は、毎日の送迎で先生と話したり、1日の様子が書かれた連絡帳などで、離れていても子どもの様子がうかがい知れました。しかし小学校になると一転、プリントと子どもの話、たまにある授業参観だけが様子を知ることができる最大の機会になります。子どもがトラブルを抱えたとしても、「モンスターペアレンツ」と思われてしまうのではないかと、先生にすぐに相談するハードルは正直とても高く感じています。しかし、息子が学校で怪我をしたことで、私たちも対応を考えざるをえませんでした。文房具を振り回したりするぐらいは、子どもだったらするだろうな…という思いと、それでもこれ以上怪我しないように注意してもらった方がいいのか…。と、モヤモヤしながらも、この時は学校には何も連絡せずにいました。しかし、私はこのことを後悔することになるのです。ある日、学校でもっと大きなトラブルが起こってしまったのです。息子は元気なタイプでこれまでも転んだり、すりむいたりして帰ってくることはしょっちゅうありました。学校には病院に連れていくことに承諾し、取るものもとりあえず私も駆け付けました。そこで衝撃的なことを聞かされたのです…!次回に続く!※この漫画は実話をべースにしたフィクションです【監修弁護士】小澤 亜季子(おざわ・あきこ)弁護士事業再生・倒産を主力業務とする法律事務所に入所。実弟の突然死や自身の出産・育児などを経て、2018年退職代行サービスを開始。労使双方の立場から、労働トラブルを取り扱っている。育休プチMBA認定ファシリテーターとして、育休取得者の支援も行う。原案: 文房具振り回す「危ないお友達」からのケガ 「謝罪じゃ気が済まない」親ができること (弁護士ドットコム)脚本:ウーマンエキサイト編集部/イラスト: 小夏ゆり
2020年10月22日■前回のあらすじ息子に対して積極的すぎる女の子。なんとその子のママが恋の指示をしていたのです…!息子を好いてくれているのは母としてうれしいけれど、まさかママ友がその恋を仕掛けていたなんて…。ちょっと怖くなってしまった私。クラスで噂になって困っている息子には、「周りに誰も見られていないときに『2人だけで遊べない』と伝えてごらん」と話したのですが、これがまさかの事態を引き起こすことに――「男の子は男の子同士で遊ぶもの」といった考えは、我が家にはありません。でも友だちにからかわれたとは言え、みんなの見ている前で遥ちゃんを傷つけてしまったことは事実。このため遥ちゃんママには謝りの連絡を入れたのですが、かなり激高した返事が返ってきてしまい…。謝りとともに、少し距離をおくことを提案しました。すると、これまで毎日のようにきていた連絡が来なくなりホッとしたのも束の間、遥ちゃんママは驚くべき行動に出たのです。息子に何かあったらと思うと心配で心配で…。そしてようやく見つけたのは、ファミリーレストランでした。遥ちゃんママは、学校を出たところで息子と遥ちゃんを車でピックアップして連れて行ってしまったのです。連絡もせず息子を連れて行った遥ちゃんママの勝手な行動に怒りで震えました。このことがあってからは、心配で毎日息子を学校まで迎えにいくようにしたのです。しかし遥ちゃんママの行動はさらにエスカレート。私は恐怖で震える事態にまで発展することに…!次回に続く原案・ウーマンエキサイト編集部/脚本・ まるこ /イラスト・ ニタヨメ
2020年09月27日私は高校生のときに、ちょっぴり不登校になったことがあります。夏休み明けで少しだけ学校に行きたくない気持ちがあったのと、それに重なったちょっとした友達との気持ちのすれ違い。息子が小学3年生の夏休み明けのある日、そのころの自分を思い出すような出来事がありました。仲良しグループからの突然の仲間外れ暑い日が続くので、息子はいつも決まった友達の家でゲームをして遊ぶことが多くなっていました。その友達の家で数人で遊んでいるときに「もう遊ばない」と言われたようで、次の日の朝、息子は初めて「学校に行きたくない」と言いました。その日は学校を休み、家でゴロゴロ過ごしていましたが、元気なのにすることもなくてつまらない様子。翌日は学校へ行きました。でも、その後も仲良しグループからの仲間外れが続き、学校へは行ったり、行かなかったりで2週間が過ぎました。そんなある日、学校を休んだ息子と夕焼けチャイムが鳴った後の誰もいないうす暗い公園へ散歩に行くと、誰かが忘れていったザリガニ釣りの道具が用水路にありました。あのときの私にかけてくれた両親の言葉私は、自分が学校へ行けなくなったときに、両親がかけてくれた言葉をよく覚えています。父は朝、仕事に行く時間に私の部屋に来て、「学校まで一緒に行ってあげるから、一緒に行こう」と私の腕をとってくれました。母は夕焼けチャイムが鳴るころになると「本屋さん行こう、マンガを買いに行こう」と部屋のドアの隙間からちらっと顔をのぞかせました。子どもだった私は両親の気持ちがなかなかわからず、学校を休んだり、遅刻や早退をたくさんして、心配をかけてしまいました。でも、今は私にいろいろな角度から近づこうとしてくれたことに感謝の気持ちでいっぱいです。あの頃のことを思いながら、「学校に行きたくない」という息子の言葉を聞いていた私。「行きたくない」けれど「ほっといてほしいわけではない」と思っていた自分を思い出しました。そばに寄り添って、ただ聞くザリガニ釣りに行ったときの私は、息子の方へ日傘を差し出すくらいしかできませんでした。でも、やっぱり子どもの力はすごいです。公園にある水路を一生懸命のぞいていると、それを見た誰かがとなりに来て一緒にのぞいて、また他の誰かがとなりに来て…。すると、その楽しそうな姿を見て、「もう遊ばない」と言っていた友達が「ぼくも入れて」とやって来たのです。その子に、「いいよ!」と元気に返事をする息子の姿に、私は心からすごい!と感動しました。そばに寄り添って、ただ話を聞くこと。それはちょっと難しかったりします。自分が母になるまでに「私はこうしてきた」「あの時できなくて後悔したから、次はこうしたい」と積み上げてきたことがたくさんあるから。つい、子どもにも「こうすればいいよ」と言いたくなってしまいます。でも、息子がぶつかった壁を乗り越えるのは息子にしかできません。今の私がこれだけは頑張ろうと思っていることは、息子との心の距離をできるだけ離さないこと。そして息子が話したくなったらできるだけ話を聞くこと。これだけはずっと忘れずにいたいと思っています。<まんが・文:しみず宇海>
2020年08月30日小学1年生の息子さんを育てる、hibik(@kasane98)さん。ある日息子さんに、小学校で初めてできた友達と『スパイダーマン』のTシャツを着て登校する約束をしたといわれたそうです。hibikさんは当日、スパイダーマンの服を着た息子さんを学校まで送り届けました。小学校ではじめてできたお友達の約束。そしてその約束を2人とも大切にしていたことを知った母は胸が熱くなりました。 pic.twitter.com/GISMtBecAq — hibik (@kasane98) June 12, 2020 「君が…!」hibikさんが学校まで息子さんを送った後、すれ違った小学生の男の子が、息子さんと同じTシャツを着ていたのです。まだ出会って間もない2人が、会話の中で共通点を見つけ、初めて交わした約束だったのでしょう。息子さんとおそろいの服を身にまとう男の子を見たhibikさんは、「2人が約束を大切にしていたことを知って胸が熱くなりました」と、思いをつづっています。【ネットの声】・ウルッときました…。お友達と学校を楽しんでくれるといいですね。・私の長男も、隣のクラスの子と同じTシャツを着ていく約束をしていました!・自分の子供と友達とのやり取りが垣間見えた時の「キュン」とする感じがうまく表現されていて、とても癒されます。ペアルックで学校生活を送る2人の姿を想像すると、心が和みますね。[文・構成/grape編集部]
2020年06月15日アメリカのオーディション番組に出場し、自慢の歌声を披露した男性が多くの人を感動させています。ルイジアナ州出身のアーチー・ウイリアムズさんは、人気テレビ番組『アメリカズ・ゴット・タレント(America’s Got Talent)』の予選ステージに登場しました。審査員にうながされてアーチーさんが自己紹介を始めると、会場の観客からどよめきが起こります。私はほかの誰かが起こした犯罪のために37年間投獄されました。DNAによって私は自由になれたのです。America’s Got Talentーより引用(和訳)37年間投獄された無実の男性1982年、30歳の白人女性が自宅で強姦され、刺されるという事件が起こりました。その容疑者として、アーチーさんは逮捕されたのです。現場に残されていた指紋はアーチーさんのものとは一致せず、事件当時に彼が自宅にいたことを証明する人が3人もいたにもかかわらず、仮釈放なしの終身刑をいい渡されてしまいます。当時まだ20代だった彼はルイジアナ州を相手に闘うだけの経済力がありませんでした。それから長い刑務所生活を強いられたアーチーさんですが、非営利団体が彼を救うために行動を起こし、DNA検査によって彼の無実が証明されます。そして2019年3月、ついにアーチーさんは自由の身となったのです。いつか自由になってステージで歌うことを願い続けた悪夢のような刑務所での生活で彼が心の平穏を得るためにしていたのは、祈ることと歌うことだったのだそう。「刑務所で『アメリカズ・ゴット・タレント』を見て、このステージに立つ自分の姿を思い描いていた」というアーチーさん。ついに夢を叶えた彼の歌声は、動画の3分50秒から始まります。それでは、早速お聴きください。アーチーさんが歌ったのはエルトン・ジョンの『Don’t Let the Sun Go Down on Me』。魂のこもった歌声に審査員も観客もスタンディングオベーションで盛大な拍手を送りました。番組で司会のテリー・クルーズから「どうやって37年間を乗り越えたのですか?」と聞かれたアーチーさんはこう答えています。私は刑務所に入れられた。でも心は決して囚われの身にはさせなかった。America’s Got Talentーより引用(和訳)アーチーさんは審査員全員から合格判定を受け、次のラウンドへ進出することが決定しました。想像しただけでも胸がえぐられるほどの壮絶な体験をしたアーチーさん。彼のこれからの生活が穏やかで喜びにあふれた毎日であるように願わずにいられません。[文・構成/grape編集部]
2020年05月29日発達凸凹長男に合う中学校探しスタートUpload By スガカズ6年生になっていよいよ小学校卒業が近くなり、この子に合った学校はどこだろう?と考える様になりました。近くの公立中学校は、活発なお子さんが多く、またクラス数も多いため、もの静かなタイプの長男が通っているイメージがわきませんでした。そのため、通える公立(4校)に加えて、私立も候補に入れて考えはじめました。Upload By スガカズ長男の性格からすると私立の方が合っていそう…。ただ、親の希望が固まったとしても通うのは本人です。それに、希望の学校があったとしてもそこに通える保証はありません。ある程度のメリットデメリットを把握して、本人に選ばせることにしました。Upload By スガカズ大事な話し合いは紙に書くと、スムーズにいきますね。実はこういった話になる前に、長男はとあるフリースクールに興味をもっていました。そこでは普段何らかの理由で学校に通えないお子さんが、社会で働くためのスキルやコミュニケーション力を学べました。また、当時本人が気になっていたプログラミングも学べるとのこと。長男は通いたい!と言っていました。ですが毎日学校に通っている長男は入ることができません。残念そうにしていました。そんな経験からか、中学校ではやりたい事ができる学校に通いたいという想いがあった様です。Upload By スガカズどの学校を受験する?学校選びを本格化長男は、「残り少ない1年間で受験勉強をがんばるから私立中学に通いたい」と言いました。こうして、全てが初めての二人三脚が始まりました。長男が私立中学受験を決めたのは5月が終わる頃でした。受験本番まで8ヶ月しか無いため、私は中学受験に対応した個別指導の塾や学校選びに奔走しました。また、学校選びも本格的にスタートしました。息子のような特性があっても受け入れてもらえるのかという疑問があったので、一番気になる学校に入学が可能か確認を取りました。事前に合同相談会で子どもの特性を説明し、実際に足を運び再度確認を取ったり、過去の事例などを伺いました。情報を集める中で主に2つの学校に長男も私も魅力を感じました。Upload By スガカズ1つ目の中学校は…●個性や自立を大事にする校風●生徒と先生との距離が近い●個性的なお子さんが多く、人間関係が良さそう長男は1つ目の学校で「みんな楽しそうで自分に合っていそうだから、この学校に行きたい」と言っていました。説明会の時の副校長先生の話が印象的でした。「個性は“かっこいい”という意味を表現するために用いられる事もあるが、うちでいう個性とは、“変わり者として捉えられる”、“普通になれない”という意味です。そんな中で子どもたちがお互いの個性を理解し合う教育に力を入れています。」つまり、発達障害があってもなくてもそれをひとつの個性とし、特別な対応は取らないが、自分を理解してもらい、他人も理解する環境であるということでした。この学校に通うと、のびのびと自己肯定感が高い子に育つと感じました。2つ目の中学校は…●ものづくりが好きな子が多い●部活動が魅力的●親が学校での出来事を把握しやすい●勉強の進め方が合っていそう長男は2つ目の中学校に「ものづくりが好きな自分に合ってる。優しい子や先生が多い。この学校も通いたいなぁ。」と言っていました。長男は見通しをつけるのが苦手なのですが、この学校では、見通しや振返り、基礎学習能力を身につけるための工夫やツールが用意されていました。通級の個別で指導していただいたことと近いと感じました。こちらも特別な対応はありませんが、ゆっくり学ぶ長男に合っていそうでした。両校違った魅力ですぐに決められませんでしたが、1つ目を第1希望、2つ目を第2希望に選びました。長男の希望する学校はどちらも2科目受験が可能でした。2つ目の学校は、午前受験は国語・算数・理科・社会の4科目で倍率も午後受験に比べると低いのですが、4科目のうち点数の高い2科目の合計で決まります。受験勉強でも、苦手な教科を含めた4科目すべてに注力するのではなく、力を入れる教科を決めて取り組めばよいことで、受験勉強を小6になってから始めた長男にとっても負担が少なくて済むと感じました。Upload By スガカズとは言え、公立の学校選びも必要子どもが通いたい私立学校が決まったとしても、公立の学校に通う場合のことも平行して考えないといけません。次回はどのようにして(4つある)公立の学校の中から進学してもよいと思える中学校を選んだのかをお話ししたいと思います。
2020年03月02日「ほう・れん・そう」が苦手だった息子、高校生からアルバイトを開始!その理由は...Upload By かなしろにゃんこ。ADHDと広汎性発達障害がある息子リュウ太は、小中と人間関係の問題で毎日イライラし、勉強では落ちこぼれ、学校生活では問題がいろいろありました。でも16歳でアルバイトをはじめると心や話し方に変化が起きはじめて、苦手だった「ほうれんそう(報告・連絡・相談)」ができるようになりました。その理由を21歳の息子に聞いてみました!義務教育を終了してすぐにアルバイトで働きはじめた息子。早く働きはじめた理由はこんなものでした。中学時代、「高校生になったらアルバイトをして返してね」と毎月社交代として2千円~3千円をお小遣いとは別に息子に貸していました。社交代を貸していたのは、親の財布からお金を抜き取って使われるくらいなら決まった額を貸してしまおう!という考えからです。あくまで親から"借りている"かたちにして、『成長したら返してもらう』ことを約束していました。その社交代の借金が合計で2万6千円あったので、返済のためにアルバイトをしてもらったのです。な高校生男子のお小遣い事情。友達付き合いも大切だけど…それに、発達障害のある人の就活をサポートしている専門家から「発達障害がある子は早めに社会に出しましょう。社会が大人にしてくれます」というお話を聞いたことも理由の1つでした。Upload By かなしろにゃんこ。自分の言動を客観視できるようになり、ぐんぐん成長まず最初は私の知人の経営するラーメン屋、その次は高2でスーパーマーケットの酒・ドリンクの陳列のアルバイトをしたリュウ太ですが、この2つのアルバイトで気がついたのはこんなことだったといいます。Upload By かなしろにゃんこ。「学校ではイヤなことがあると、周りの視線は気にせずすぐにワーワーと騒いでみたりケンカしたりしていたけれど、ラーメン屋のバイトでお客さんの前に立つようになってからは、社会の目を気にするようになった。忙しくてイライラしても落ち着かなきゃいけないと思うようになったかも。パニックになっても大きな声は出せないし、自制しなきゃいけないなって考えるようになった」と言います。お客さんの前に立ったことで、自分の言動がどう見えているのかを客観的に考える力が身についたようです。また仕事を与えられることで、必要とされる喜びや働くことの楽しさという、それまで感じたことのなかった気持ちに気がついたとも言います。失敗はすぐに報告!職場のためにも、自分のためにもUpload By かなしろにゃんこ。Upload By かなしろにゃんこ。また、スーパーマーケットの陳列のバイトでは、「すみません、えっと…ウィスキーの特典のグラスを割っちゃいました。」「缶ジュースの段ボールを開けるときにカッターの刃を出し過ぎてジュースの缶に傷つけちゃいました。」など、失敗も先輩や責任者にその都度報告していくことで、きちんとした商品管理ができることを学んだと言います。「アルバイトをはじめて慣れてきた頃にダメな人と思われたくなくて失敗を隠そうとしてしまったりするんだけど、隠してもバレるからムダだし、オレみたいにウソがヘタな場合は特に信用を失うからやめたほうがいいと思う。報告連絡相談をマメにしたほうが揉めないし、自分にとっても相手にとってもいいんだってわかった」と、息子の心がグングン成長しているのを感じたのでした。面倒だと思っていた『丁寧なコミュニケーション』を磨く場にUpload By かなしろにゃんこ。家でも小中の頃は親が質問してものらりくらり答えたり、主語のない話をしたり、時系列に沿って話すことができずに内容が伝わらないことも多々ありましたが、高校生になってからは「昨日コレをここにコレしたけど、ソレはどうする?アレしておく?明日必要だからコレしておいたほうがいい?」というように順序立てて説明することができるようになりました。相手にわかりやすいようにするため、状況や数、時間帯などの情報を入れて工夫することに気がついたそうです。なんで小中時代にそういう丁寧に伝える話し方をしなかったのか聞いてみると、「お母さんに詳しく話すのは面倒くさかったから」だそうです。私に親切にするのはダルい!ということでした。「この野郎(怒)」って感じですが(笑)家庭の中だけだと、会話はツーカーになりやすく情報を伝えるスキルは成長しにくかったのだと思いました。社会参加することで会話力の必要性を感じて、学んでいったのですね。現在は車の販売店に就職して整備士見習いとなったリュウ太。社会人になってから更に仕事における「ほうれんそう(報告・連絡・相談)」の重要性について学んでいきました。それは次回に続きます。
2020年02月13日プリントを持ち帰れない息子!大事なお知らせも、目にするのは1ヶ月後...Upload By かなしろにゃんこ。小学校の頃のお話です。ADHDの息子は教科書を持って帰ることができない!学校からの大事なお知らせも、もちろんちっとも持って帰りません。息子に発達障害があるとわかる前は、口酸っぱく「配布されたプリントは持って帰ってちょうだい!」と伝えていたんですけど、放課後になると「早くお家でアレして遊ぼ~」ってルンルンしちゃうみたいで、帰り支度のときに持ち帰るものをランドセルに入れることをスッカリ忘れちゃう。Upload By かなしろにゃんこ。親の手が届かないところ...ありがたかった先生のフォロー給食費入れの封筒・運動会のプログラム・PTA活動の集まり。親はなんでもギリギリに知ったり、または過ぎてから知ったりといった感じです。運動会などの大きなイベントの予定は近所のママさんたちから聞いて「お知らせのプリントが出てたのね!」とわかるのですが、学年通信やクラスの通信などは1ヶ月後に手元に届くんです。奇跡的に持ち帰れるのは、先生が帰りの会が終わったタイミングで息子に「プリント持って帰りましょう」と声をかけてくれて、”持ち帰るリスト”というものを特別に作ってくれて渡してくれた時です。Upload By かなしろにゃんこ。Upload By かなしろにゃんこ。もちかえるもの・学校からのおてがみ・工作のさくひん・しゅくだい・ドリル見やすいリストをわざわざ息子のために用意してくれたんです。先生の特別なフォローに嬉しくなります。そしてリストの通りにランドセルにしまうところまで、見届けてくれることもありました。この支援は毎日ではなかったので、先生は息子に合った支援の方法を探ってくれていたんだと思います。そこまでしないとできない息子でした(涙)先生から電話で「今日机の中にたまっていたプリントを持たせましたから、確認してくださいね」と教えてくれるなど嬉しいフォローもありました。注意欠陥の特性があるので、プリントを忘れずにランドセルに入れることができないのは仕方がない...息子に頼るのはやめよう!でも先生に頼ってばかりいてはいけないよね…。いろいろな人の力を借りて乗り切った小学生時代Upload By かなしろにゃんこ。Upload By かなしろにゃんこ。小学校に慣れてくると親も学校の行事がいつ頃なのかわかってきます。そこで、行事の予定がそろそろありそうだなとか、学級通信が刷られる頃かな~?というタイミングで、学校に取りに行くことにしました。息子の机の中はゴチャゴチャなので、ついでに整頓したり文房具のチェックもしようと決めました。忙しくて学校に行けていない期間は同じクラスのしっかり者の女の子が代わりに整頓してくれたりして、助けてもらったこともあります。先生やクラスメイトの力も借りて、小学校6年間は学校からのお知らせを確認することを乗り切った感じです。小4までは私が学校に行くと息子が「お母さ~ん」と嬉しそうに抱きつきに来てくれるのがイイ思い出として残っています。小6になると「また来たのかよ」って細い目でウザそうにされましたけど…(涙)持ち帰り忘れが激減した高校生時代!ポイントは"すぐにしまえること"Upload By かなしろにゃんこ。学校からのお知らせをきちんと持って帰ることができるようになったのは、高校生になったときでした。机の真横に鞄を置けるようになってやっとです=3=3 配られたプリントをすぐにカバンに入れることができるので改善できたのでした。ADHDの息子は”今が大事”な特性があるので、「(一旦机の中に突っ込んだプリントを)”後で”ランドセルに移そう」というのは本当に苦手だったんですね。小学校ではロッカーにランドセルを入れていて、引き出しに入れたプリントをさらに帰るときにランドセルの中に移すという2段階の作業が必要だったので、息子はプリントを机の引き出しに突っ込んだままになっていたのでした。もしかしたら小学校のときから、もらったプリントをすぐカバンに入れられる環境だったら、もう少し忘れずに持ち帰ることができていたのかもしれないなとも思います。大人になって出かけるときも、カバンは基本的に手元にあるから「すぐしまう」「一箇所にまとめる」ができればそこまで困りませんよね。そして特性に気づく前の小1小2のときには特にガミガミ言っちゃって息子に悪かったな…って反省してます…ショボン。
2019年11月11日何年も同じ学校の友達とサッカーをしているのに、小3でまだチームに馴染めなず、極端にミスを怖がる息子。馴染めなさは、サポートコーチをしている私に息子のチームメイトが「点とってハイタッチに行っても喜んでも笑ってもくれない」と言ってくるほど......。これまで口調は悪いながらも息子と色々話してきたつもりだったが、自分の育て方が厳しすぎたのか。サッカーをやめたいとは言わないから、自分が原因ならコーチをやめ、チームと距離を取った方がいいのか......とお悩みの親御さんからご相談をいただきました。今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、ご自身の体験と数々の取材活動で得た知見をもとに、アドバイスを送ります。お父さんが変われば息子さんも変わります。(文:島沢優子)(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<負傷者を起用してまで勝ちたがる監督。出場できない息子が不憫で連れ帰った問題<サッカーパパからのご相談>小3の息子は年中からサッカーを初め、小学校入学からは通っている小学校の少年団に所属しています。私はその少年団のサポートコーチもしています。今回は、引っ込み思案で未だにチームに馴染めない、そして極端にミスを怖がるのをどうしたらいいかご相談させてください。私の育て方が厳しすぎたのか、引っ込み思案な子で、未だに誘われないとチームの輪に入れません。この間、チームの子に「○○くんは、僕が点をとってハイタッチにいっても喜んでくれないし、笑ってもくれない」と言われてしまいました。あと、極端にミスをすることを嫌います。そもそも運動はダメな子で、足も遅くチーム内でダントツで最後。でも、練習はまじめにやっていてやる気もあるように見えるし、それなりに成長していてうまくなっているように見えるのですが、試合ではまったく力を発揮することができません。「練習でできていることが試合でもできればもっと試合に出してもらえるはずなんだけど」と毎試合思って、残念でなりません。これまで、口調は悪いなりにも息子といろいろな話をしてきたつもりですが、これ以上同じことを何度も言うのもよくないかなとも思い始めています。それでも、これまでサッカーをやめたいとは言ったことがありません。私がわからないのが1.同じ学校の子ばかりのチームの輪に、3年生でまだ入っていけないこと2.練習でできることが試合でできないこと3.試合で闘争心がまったく見えないこと4.そんな状況でもサッカーをやり続けたいということです。正直、どう息子と向き合っていいのかわからなくなってきています。自分が原因なら自分がコーチをやめ、距離をとったほうがいいのかもしれないとも思っています。アドバイスをいただければ幸いです。よろしくお願い致します。<島沢さんのアドバイス>お父さん、よくぞ相談してくださいました。ありがとうございます。NHKのチコちゃんなら他人事。笑っていられるけど、ご自身のことです。シマザワさんに叱られる。おまえがダメだと怒られるだろうと思いながらも、八方ふさがりになってメールをくださったのでしょうね。■厳しすぎるのではなく、構いすぎている結論から申し上げて、お父さんの子育ては「厳しすぎる」のではなく、「構いすぎ」ていて、少し間違っています。誘われないとチームの輪に入れないのは、その子の性格もあるかもしれません。ただ、仲間が点をとってハイタッチにいっても喜ばないのは、サッカーを楽しめていない証拠だと思います。それは怖いお父さんの目があるからです。極端にミスを怖がるのも、お父さんが怖いからです。試合で力を発揮できないのも、ミスをしたらどうしようと委縮するからです。「練習でできていることが試合でもできれば、もっと試合に出してもらえるはずなんだけど」と毎試合思って、とありますが、その理由を考えましょう。そのことを子どもがダメなやつだから、で終わらせてはいけません。試合でできないのは、前述したようにミスを恐れて萎縮し身体も頭も動かなくなるからではないでしょうか。もっといえば、練習でやったことがすぐに試合でできるなんて思ってはいけません。できないから、練習を続けるわけです。「これまで、口調は悪いなりにも息子といろいろな話をしてきたつもり」とあります。口調が悪いのは直しましょう。感情的になると人は口が悪くなります。感情的な親の話は、子どもの心に入りません。また、息子さんが話をしたのではなく、ほとんどお父さんがお説教をしていたのではありませんか。彼の気持ちを傾聴することが重要です。■お子さんが抱えている二つの「怖い」という感覚お父さんがわからないという以下の四つのことに答えます。1.同じ学校の子ばかりのチームの輪に、3年生でまだ入っていけないこと⇒集団ですぐに慣れるかどうかは個人差があります。ほかの子ができているからその子もできるわけではありません。2.練習でできることが試合でできないこと⇒上でご説明したとおりです。3.試合で闘争心がまったく見えないこと⇒闘争心は、本人が「サッカーをうまくなりたい!」「勝ちたい!」と自己決定して初めて湧き上がってくるものです。父親の目に委縮している息子さんに期待するのほうが間違っています。4.そんな状況でもサッカーをやり続けたいということ⇒これは二つ考えられます。お父さんが怖くてやめたいと言えない。もうひとつは、お父さんが自分から離れてゆくのではないかという「置き去られ恐怖」です。この「言うことを聞かないと、親が自分から離れていくのではないか」というこの感覚は、虐待を受けてる子どもに多く見受けられるものです。叩かれても、蹴られても、児童相談所に引き取られると、「おうちに帰りたい」と訴える子どもは多いのです。一番良いのは、お父さんがコーチを辞めることです。ほかにもコーチがいて事情が許すなら、理由を言って辞めたほうがいいです。息子さんと離れましょう。試合を観に行くのもやめましょう。そして、お父さんは充電しましょう。子育てを勉強し直しましょう。今の親世代が受けたポピュラーな子育ては、子どもを抑圧し、叱って、怒鳴って、「だからおまえはダメなんだ」と脅す教育です。ところが、時代の流れに伴い、それらは1990年前後から本格的に見直されつつあります。少し的を外せば、児童虐待につながるという危険性がはらんでいるという深刻な理由もあります。よって、みなさん学びなおしています。夫婦で話し合ったり(時に罵り合ったり)、他人のよい子育てを見習ったり、その逆で反面教師にしたり。そうやってみなさん、どうしたらわが子が成長できるのか。わが子の人権を守って親として寄り添えるのかを懸命に考えています。が、お父さんはどこかでブラックホールに落ちてしまったんでしょうか?それとも、他人にアドバイスを求めるのが苦手ですか?■息子さんのこころが心配。お父さんが変われば息子さんも変わる(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)もし、何か思い当たることがあるのなら、例えば『サッカーで子どもを伸ばす11の魔法』や『叱らず、問いかける』といった池上正コーチと私が作った本がひとつお勧めです。ほかにもサッカーと子育てを絡めた本はたくさんあります。良本もありますが、小難しい横文字が並ぶばかりで、わかりやすい実践が書かれていないこともあるのでお金の無駄になるかもしれません。気をつけましょう。そして、サカイクでの学びもぜひ続けていってください。息子さんはおそらく、こころが壊れそうな深刻な状況だと察します。私がそう思ったのは、息子さんが、仲間が点をとってハイタッチにいっても喜ばないし、笑わないという事実からです。お父さんが怖くて委縮しても、仲間が点をとってみんなが笑っていたら、自然に笑顔がこぼれるのが子どもだし、人間の自然な感情です。でも、そんなナチュラルな感情の回路が、すでにプツンと切れてしまっている。そんな状態になってもサッカーを続けなくてはならない息子さんが、私はとてもかわいそうに思います。ピンチはいつもチャンスの種。ここは、お父さんが父親として、人として成長するチャンスです。お父さんが変われば、息子さんは変わります。明らかに上手くいってないのに、自分は何ひとつ手法を変えず、子どものせいにする人にわが子を伸ばすことはできません。ぜひ一度息子さんのサッカーから離れて、家や日常での接し方や考え方を学びなおしましょう。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。
2019年10月23日小学校入学直後から、息子の様子に気づいていた先生からのサポートUpload By かなしろにゃんこ。小学校に入学してすぐの頃から、先生は息子の様子や特性を見て「この子はきっと発達障害がある」と気にかけてくださっていた気がします。当時、机に座っていられない、授業中に絵を書く、体育の授業は床で寝転がるなど、誰が見たって「この子変わってる!?」と思うような行動が多かった息子。そんな息子を先生はサポートしてくれていました。私には「お子さん発達障害がありますよ」と直接伝えられてはいませんでしたが、今思うと個別支援計画も作っていただいていたように思います。Upload By かなしろにゃんこ。先生は短期目標を作って、息子がいつでも思い出せるように机に貼ってくれたり、頻繁に声かけをしてくれたりと、達成に向けたサポートをしてくれていました。目標は「ランドセルをロッカーにしまえる」や「1時間座っていられる」など、その当時の息子の状況に合わせて、無理なく設定されたものでした。担任の先生や補助の先生が息子をじっくり観察して、スモールステップで取り組める、「(少しのサポートや配慮があれば)できる目標」を立ててくれていたのだと思います。そして、目標にしていたことができると「できましたね!」と褒め、できたねシールを貼るポスターを用意するなど、本人が達成感を感じられるような働きかけもしてくれていたのです。息子の様子、家とは違う!?こまめに先生が教えてくれたUpload By かなしろにゃんこ。先生からは普段、学童保育のお迎えなどでたまたま会った際にまとめて息子の様子を報告してもらい、息子がいけないことをした場合は都度お電話で報告をもらっていました。他にも連絡帳に先生がお手紙を書いてくれたりもしました。ちなみに、連絡帳を持ち帰るのをほぼ忘れるADHD息子。先生からの連絡を見られるのは10日に1回程度でした。どうしても伝えないといけない内容のお手紙は、先生自ら息子のランドセルに入れてくれるのでした。先生優しい…♡また、面談の際には、他の子と同じようにできないことについても親が焦らないように、「少しずつできるようになればいいです」と伝えてくれたり、できないことについて否定的に感じないように「みんなも同じです、できないことはあります」と言ってくれたり…「お母さんの育て方は間違っています!」という言い方は一度もなく、励ましてくれました。それまで息子が他の子と同じようにできないことを知らなかった私は、先生との面談や連絡帳に書いてある息子の様子を読んで「アレ…アレレ…」と集団生活や授業参加がうまくいっていないことを知っていったのでした。先生から伝えられることの9割は耳が痛いことばかりですが、家にいるときの息子と集団生活の中での息子は違う、いいことも悪いこともすべて含めて息子を知るために先生との情報交換は必要なんだ…と思うことにしました。信頼できる先生からのすすめで、はじめての教育相談へUpload By かなしろにゃんこ。3年生のときの担任の先生との夏の面談で、「うちの子って考え方が幼いんですよ…」と相談したところ、「そうですね…リュウ太くんは他の子よりも心の発達が遅いのが気になりますね」と教育相談所での相談を勧められました。先生との連携が日頃からうまくとれていたこともあって、「ああ、そういう場所で相談する方法もあるんだ~」と先生の勧めに素直にうなずくことができました。Upload By かなしろにゃんこ。担任の先生は教育相談所の連絡先を教えてくれたり、発達が気になる子の情報誌を貸してくれたりと、息子だけでなく母である私のことまでサポートしてくれました。おかげで教育相談所に繋がることができて月に2回、午後2時から相談の時間を設けてもらいました。教育相談に行く日は息子は給食を食べたら学校を早退するようにして、先生にも協力してもらい、出かける時間に息子を送り出してもらっていました。教育相談では息子は自己肯定感を育てる遊びにのびのびと取り組み、私はカウンセリングを受けました。教育相談所に行く前は、「あなたの育て方が悪い!」と怒られたりしないかしら…と少し不安もありましたが、そんなことはまったくなく、カウンセリングを通して発達が気になる子どもとの接し方を教えてもらったり、なかなか勇気が出なくて避けていた児童精神科の受診を勧めてもらったりしたのでした。こうして学校の先生の勧めで教育相談に行ったことが発達障害の診断を受けるきっかけとなり、私は息子の特性と本格的に向き合うことになっていったのです。Upload By かなしろにゃんこ。お互い気持ちのよいやりとりで連携するため、親の私も心がけをもし、担任の先生と折り合いが良くなかったり、報告・相談がうまくできない関係だったりしたら、診断はもっと遅くなり親子で困って抜け出せなくなっていたかもしれません。特性はありながらも、将来に向けて頑張っている息子の成長を見るにつれ、先生が丁寧なフォローをしてくれたおかげだと、小・中学校で息子の担任になっていただいた先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。先生といい関係を築いていくためには、私自身も心がけていたことがありました。まず、私から先生や学校に言いたい事は、腹八分にすることにしていました。息子がクラスメイトに迷惑をかけることが圧倒的に多いですから。トホホ…。そして、お話しするときは感情的にならないよう気をつけていました。親にイヤな言い方をされたら、先生だって生徒を可愛いと思えなくなってしまうと思ったのです。先生とのコミュニケーションでこの2つを気をつけていたことで、先生も息子の話を保護者に話しやすい・支援の提案もしやすい、と感じてくれていたと思います。臨時に家庭訪問を設定し、家での様子を見に来てくれる先生もいました。また、息子がいじめにあっている場合は、日頃の情報交換の報告相談とは別に、改めていじめの問題として相談することにしていました。ただ、いじめの問題だけは感情的に話してしまいますね…。一度だけ先生に噛みついたことがありますが、申し訳なかったな~と反省しています。あの頃を振り返って…先生との連携があったから、学校での息子の様子を知ることができ、必要なサポートに繋がっていくことができたと感じています。
2019年06月24日坂口健太郎が“冤罪”に立ち向かう弁護士を演じ主演する「イノセンス 冤罪弁護士」もいよいよ終盤。3月16日放送の第9話では拓と秋保の関係に決定的な変化が訪れ、さらに楓にも大きな危機が…大きな困難に直面した拓の姿に視聴者から様々な声が寄せられている。大学時代に起きた事件をきっかけに冤罪と戦う弁護士となった黒川拓を坂口さんが演じる本作。拓と共に冤罪弁護に挑む新米弁護士・和倉楓を川口春奈が、拓の学生時代の先輩で科学者の秋保恭一郎を藤木直人が、拓の父で最高検察庁次長検事の真に草刈正雄、冤罪事件を取材するテレビディレクター・有馬聡子に市川実日子、そのほか、趣里、小市慢太郎、正名僕蔵、杉本哲太、志賀廣太郎らが出演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。11年前、秋保の妹が殺され拓の大学時代の友人が逮捕、拘留中に自殺した事件と手口が酷似した殺人事件が発生する。聡子の情報では被害者の首の刺し傷の特徴が11年前の事件と同じだという。被害者のストーカー・富士田順平(坂本真)が逮捕され、拓は11年前の事件の真実を突き止めるため弁護を引き受ける。一方、真は秋保に接触、検察庁直轄の科学捜査機関の主要メンバーになってほしいと打診される。そんななか2人目の被害者が発見、富士田が再逮捕されることに。現場に行った拓はそこで解決のヒントを掴み、秋保の実験によって2人目の被害者の死亡推定日が富士田の逮捕後であることが証明されるが、秋保は拓に自分が検察の機関に協力するつもりであることを告げる。その後の裁判では検察官・指宿林太郎(小市さん)から11年前の事件についても問われ、拓は追い詰められる。その夜、落ち込んだ拓を励ましていた楓は、拓に近づくナイフを持った男を見つけ、拓をかばって刺されてしまう…というのが9話の展開。前回、再審請求が棄却された拓は今回終始落ち込み気味。楓の腕を握ってすがるような表情を見せる場面も。そんな拓を演じる坂口さんに「涙目で訴えかけるような表情で腕引っ張られたら捨て犬みたいで何も言えない気分になる」「今回のイノセンスで目覚めた…黒川先生めっちゃ可愛い」「坂口健太郎さん、傷ついて壊れそうな、どこかいじけたような雰囲気の出し方がとてもうまい」などの感想が集まる。一方「お顔とお肌しか見てなかったから最後までなんのお話かよくわからなかった」など、そのルックスに改めて心奪われた視聴者も多数いた模様。ついに次回は最終話。刺された楓はどうなるのか? 拓を狙った犯人は何者!? 拓と秋保の関係は? 真にも隠された目的がありそうで、11年前の事件の真実も含め、見逃せないラストになりそうだ。(笠緒)
2019年03月17日坂口健太郎が“冤罪”に立ち向かっていく弁護士を演じ主演を務める「イノセンス~冤罪弁護士~」の第5話が2月16日にオンエア。部活の体罰問題を巡るストーリーに「重い」の声や、ゲストの柾木玲弥、清水尋也らに注目したコメントなどがSNSに投稿されている。坂口さん演じる弁護士・黒川拓は保駿堂法律事務所で刑事弁護を担当。そこにやってくる新人弁護士・和倉楓に川口春奈、拓の大学の先輩の科学者・秋保恭一郎に藤木直人、パラリーガルの城崎穂香に趣里、拓らの方針を快く思っていない保駿堂法律事務所の代表・別府長治に杉本哲太、拓の父で最高検察庁次長検事・黒川真に草刈正雄、拓と法廷で相まみえる検察官・指宿に小市慢太郎、冤罪を取材するTVディレクター・有馬に市川実日子と言ったキャスト。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。今回、拓たちは高校の名門フェンシング部の顧問を務める高松洋介の体罰問題を扱うことに。高松は指導中、剣で突いたエース選手の藤里(清水さん)が倒れ心停止、在宅起訴されていた。裁判を前に学校で調査を行う拓らの前に部の副部長・田代(柾木さん)が証人になると申し出るが、公判でいきなり高松の体罰動画を公開、裁判所は騒然となり報道が過熱、バッシングを受けた高松は憔悴する。実は高松の熱血指導に追い詰められた藤里は自殺しようと田代たちと共謀、科学部の森吉を使い、高電流が流れるようフェンシングの機材を改造、高松からフェンシングを奪おうと画策していた…という展開。真実を解き明かすほど傷付く人間が増えていく展開に「現代社会の問題を示唆していて凄く面白い」「後味の悪さが辛い」「イノセンス観てるけどクソ重」などの反応が多数。フェンシング部員役で出演した柾木さん、清水さんの2人に関するツイートも多数。「今日から俺は!!」の好演も記憶に新しい柾木さん、『3D彼女 リアルガール』など多数の作品で注目される清水さん、ともに今注目の若手俳優だけに「清水尋也くんも柾木玲弥くんも好きだからめっちゃいい回」「柾木玲弥と清水尋也のコラボやばい」などの声が多数寄せられているほか、科学部の森吉役で出演した木村風太にも「めちゃくちゃ可愛い子でてる」といった感想が投稿されている。(笠緒)
2019年02月16日坂口健太郎が“冤罪”に立ち向かう弁護士を演じ主演する「イノセンス~冤罪弁護士~」の第4話が2月9日放送。藤木直人演じる科学者・秋保に「白衣お似合いでカッコイイ」などの声が相次いでいる。有罪率ほぼ100%といわれる日本の刑事裁判のなかで“冤罪”を晴らす“奇跡”を起こすため、執念と情熱、そして“科学”を武器に弁護士・黒川拓が逆転劇に挑む本作。拓役に坂口さん、拓に振り回される新米弁護士・和倉楓に川口春奈、壮大な実証実験で拓に力を貸す科学者・秋保恭一郎に藤木さん。拓の父で最高検察庁次長検事の真に草刈正雄。その他、趣里、小市慢太郎、正名僕蔵、市川実日子、杉本哲太、志賀廣太郎といった俳優陣が出演。これまでの放送で、拓は元々理工学部の学生だったが学生時代に起きた“出来事”がきっかけで弁護士を目指したことや、父である真と考え方が合わず家には寄り付かなくなっていることなどが明かされてきた。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。企業法務部門の弁護士である登別(正名さん)が、婚活パーティーで知り合い好意を寄せていた女性・小笠原奈美(ともさかりえ)の刑事弁護をこっそり引き受けていたことが発覚、所長の別府(杉本さん)の命令で拓らが事件を引き継ぐことになった。食品玩具メーカーに勤務する奈美が、仲の良かった後輩の理沙(入山法子)を旅行先の島の砂浜で殺害したとされる事件、拓は奈美が隠し事をしていないかと疑う。犯行現場の島で実際に海に入水する拓を止めようとした和倉をずぶ濡れになった上、帰りに拓の実家に連れていかれ、真と拓父子の険悪な食事に付き合わされてしまう…というのが今回のストーリー。奈美は理沙に嫉妬、旅行先で友情の証であるペンダントを海に投げ捨てたのだが、それを拾いに行った理沙は激しい波の流れに巻き込まれて溺死したのが事件の真相で、奈美は無罪だったというラスト。ゲスト出演したともさかさんに「ともさかさんは色んな演技する女優さんになった」「ともさかりえは、本当にうまいなぁ」などの声が寄せられたほか、事件の原因となった“逆潜流”という現象について「私の弟も、突然海が深くなって波がきて、溺れて近くにいたカップルが助けてくれて、助かった」など実際に被害に遭った関係者のツイートも。また藤木さん演じる秋保の衣装に対し「白衣に黒タートルはズルい」という投稿をはじめ、その他にも「上から目線の藤木直人さまドツボ」「藤木直人はイケオジすぎ」「藤木直人麗しい」など秋保役の藤木さんに対する感想が多数寄せられている。ラストシーンでは拓が弁護士を目指すきっかけになったと思われる事件のファイルを和倉が発見、拓の隠された過去とは!?今後の展開から目が離せなくなってきた。(笠緒)
2019年02月10日坂口健太郎が“冤罪”に立ち向かむ弁護士を演じる「イノセンス~冤罪弁護士~」の第3話が2月2日オンエア。医療事故という“難題”に挑む拓を演じた坂口さんの黒スーツ姿に注目が集まっている。有罪率ほぼ100%といわれる日本の裁判において“冤罪”を晴らすという“奇跡”を起こすために執念と情熱と“科学”を武器に戦う弁護士・黒川拓を坂口さんが演じる。拓の勤務する保駿堂法律事務所の新人弁護士で拓に振り回される和倉楓に川口春奈、拓の学生時代の先輩で実証実験を行うことで力を貸す科学者・秋保恭一郎に藤木直人。また拓専属のパラリーガル・城崎穂香には趣里、冤罪事件を取材するテレビディレクター・有馬聡子に市川実日子、黒川を後継者にしようと思っている老練弁護士・湯布院和人に志賀廣太郎。彼らが拓を支えていく。一方、保駿堂法律事務所所長・別府長治に杉本哲太、拓と裁判で争う検察官・指宿林太郎に小市慢太郎、拓の父で最高検察庁次長検事・黒川真に草刈正雄といった面々が、拓の考え方と対立する側のキャラクターとして登場する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。拓らのもとを訪れた看護師・白山美紀(青野楓)は、手術中に人工心肺が停止し13歳の少女が亡くなった医療ミスの責任を問われ逮捕された執刀医・雲仙(平岳大)の冤罪を晴らしてほしいと言う。調べていくと人工心肺が突如停止したことがわかるが、その人工心肺のメーカーが保駿堂法律事務所のクライアントだったことから別府は事務所に迷惑がかかる形になったら拓をクビにすると言う。調べを進めると病院が問題を雲仙1人のミスとして処理しようと隠ぺい工作を図っていることが判明。雲仙の同期で出世頭の医師・磐梯(山本耕史)は「病院を変えるために彼を犠牲にした」と言うが、事故の真相は病院の電気系統の不備だった。実験の結果もむなしく判決は有罪。拓は落ち込む…というのが今回のストーリー。3話目にして初の“敗北”となった拓だが、そんな拓の法廷でのスタイルに今回は多くの視聴者が注目。「法廷に立つ時の坂口くんの黒スーツがいけてる」「黒スーツの坂口くんかっこよかった」「黒スーツも可愛い」「黒スーツでパーマだから最高」など、坂口さんのシックでスマートな黒のスーツ姿を絶賛する声がSNSに続々と投稿されている。次回は拓の父・真との“親子関係”にフォーカスが当たる模様で、徐々に明かされていく拓の過去とともに坂口さんのスタイリングにも視聴者の熱い視線が集まっている模様だ。(笠緒)
2019年02月03日坂口健太郎が“冤罪”に立ち向かっていく弁護士を演じ主演、川口春奈、藤木直人らの共演で描く新たな弁護士ストーリー「イノセンス~冤罪弁護士~」が1月19日から放送開始、坂口さんの演技はもちろんそのヘアスタイルにも注目が集まっている模様だ。有罪率ほぼ100%といわれる日本の刑事裁判。そのなかで“冤罪”を晴らすという“奇跡”を起こすため、執念と情熱、そして“科学”を武器に弁護士・黒川拓が逆転劇に挑む本作。保駿堂法律事務所に所属し、不可能に近いとされる“冤罪弁護”に積極的に立ち向かう拓を坂口さんが演じ主演。そんな拓に振り回される新米弁護士・和倉楓に川口さん。拓の学生時代の先輩で、拓に力を貸す科学者・秋保恭一郎に藤木さん。また拓専属のパラリーガル・城崎穂香に趣里、拓の存在を苦々しく思っている保駿堂法律事務所所長・別府長治に杉本哲太、しばしば拓と裁判で争う検察官・指宿林太郎に小市慢太郎、冤罪事件を取材するテレビディレクター・有馬聡子に市川実日子、拓の父で最高検察庁次長検事・黒川真に草刈正雄。その他、正名僕蔵、赤楚衛二、志賀廣太郎らも出演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。依頼人、阿蘇恵美子の夫・重雄(吉田栄作)は自宅に放火をした容疑で逮捕、犯行を自白。5年前に心臓病の息子が火災で亡くなった阿蘇家には借金があり、保険金目当ての放火とされていたが、接見した拓は無罪を確信。火災現場に向かった拓と楓、穂香は、そこにいた小学生たちから“ユキオの呪い”で火事が起きたと気になることを言われた。公判初日に重雄の取り調べをした刑事・下呂の挑発で重雄は法廷で暴れてしまい、弁護側は窮地に陥るが、拓は重雄の息子が亡くなった廃工場を調べ、大学の実験施設へ。そこには物理学科准教授の恭一郎の姿が。そして始まる楓の想像を超える“実験”、そこから導かれた真実とは――5年前の火災も今回も火災も違法無線の干渉が原因だったというのが1話の展開。視聴者からは拓を演じた坂口さんの髪型に注目する声が多数。「髪型が想像以上にいい」「異次元のかっこよさ・・髪型似合いすぎ」「パーマ風の髪型似合いすぎん?」「今の髪型がどストライクすぎる」などの独特のパーマヘアを推す視聴者が続出。また「川口春奈ちゃんがちょっとS入ってるカッコいい感じ」「何やってもどんな役をしてても藤木直人かっこいい」「趣里さん、カッコよくて可愛かった」など共演者の演技を評価する感想のツイートも多数寄せられている。」(笠緒)
2019年01月20日坂口健太郎が1月期の日本テレビ・新土曜ドラマ「イノセンス~冤罪弁護士~」に主演を務めることが決定。川口春奈、藤木直人と、決して他人事ではない“冤罪”に立ち向かっていく。有罪率ほぼ100%といわれる日本の裁判。その中で“冤罪”を晴らすという“奇跡”を起こすため、執念と情熱、そして“科学”を武器に弁護士・黒川拓が逆転劇に挑む。■坂口健太郎、日テレ初主演!川口春奈は初の弁護士役主人公の弁護士・黒川拓を演じるのは、日テレ初主演となる坂口健太郎。保駿堂法律事務所に所属する弁護士で、不可能に近いとされる“冤罪弁護”に積極的に立ち向かい、何度か勝利した実績を持つ。現場で起きた事象を実験で再現し事件の解明に挑み、先入観や思い込みを基にした捜査に対しては、その矛盾点を突いていく。普段は動きやすい服装で、第三者との円滑なコミュニケーションのために様々なものが詰め込まれた布袋を背負っている。基本的にいつも金欠…と、少々変わった弁護士となる様子。また、そんな拓に振り回される新米弁護士・和倉楓役には、川口春奈。保駿堂法律事務所の新人弁護士で手伝いとして拓と共に弁護活動にあたることになり、以降振り回されることに。拓のスタンドプレーに声を荒げることも多々。拓が行う実証が「損得抜きの真実を求めるためのもの」と知ってから、次第に拓を見る目が変化していく、という役どころ。初挑戦となる弁護士役に要注目。そして、拓に力を貸す、科学者・秋保恭一郎役に、藤木直人。東央大学理工学部物理学科准教授で、拓の学生時代の先輩。他人に興味がないにも関わらず、拓から依頼がくると、犯罪における様々な実証実験を引き受ける。警察の捜査がいまだに科学的実証を軽視している現状に強い危機感を抱いており、それが拓に協力する動機となっている。肉親にまつわる悲しい過去を持つという。またも白衣姿となる藤木さんも見逃せない。■キャスト3人からのコメントも到着!坂口健太郎(“冤罪”弁護士・黒川拓)「ビシッとしたイメージ通りの弁護士ではない」「“弁護士”が“科学の検証”を使って冤罪を晴らす」。初めてお話をいただいた時は、少し難しい作品になるのかと思ったのですが、台本を読み、字で追うだけでイメージがスッと入ってくるぐらい、わかりやすく面白い作品です。弁護士役ということで、法廷を見学に行ったりしながら雰囲気を味わい役作りに臨んでいますが、僕が演じる拓は、ビシッとしたイメージ通りの弁護士ではなく、少し風変わりな弁護士で、視聴者の皆さんにもどこか共感できる部分があると思います。各話のテーマも、身近に潜む「冤罪」、誰にでも起こりうる出来事を扱っていますので、是非、拓と一緒に物語を体験していただけたら嬉しいです。川口春奈(新米弁護士・和倉楓)「自分の新たな一面を出せる」今回、弁護士役は初めてですし、このようなシリアス題材を扱った作品に参加する機会もあまり多くはないので最初は不安もあったのですが、台本がとても面白く、今は自分の新たな一面を出せる、見せられるチャンスなので楽しみにしています。私が演じる楓は、天真爛漫なキャラでありながら、それでも坂口さん演じる拓に振り回される……という役柄ですが、そんな拓との「温度差」が出るよう演じられたらなと思っています。世代問わずに楽しめる作品になっていますので、是非家族みんなで楽しんでいただけたら嬉しいです。藤木直人(物理学准教授・秋保恭一郎)「見ていてスカッとする物語」今回科学者を演じさせていただきますが、自分も理工学部を出ている理系の人間なので、そこには少なからずの共通意識をもって参加できるかと思っています。一方で、“裁判” “法律”に関しては知らなかったことばかりなので、日々学びながら台本を読ませていただいています。“冤罪”を晴らすドラマですので、見ていてスカッとする物語、展開となっていますので、是非楽しみに待っていてください。13年前土曜9時枠で、テキサス州から来たカウボーイを演じさせていただきましたが(「ギャルサー」)、土曜10時枠は初めてですし、全然違った役柄ですので、僕自身も楽しみです。(笑)無実の罪で逮捕・起訴されてしまう“冤罪”。ドラマのプロデューサー・荻野哲弘氏は「坂口さんに対して抱いていたイメージは、“白”。どんな役にも真っ白な気持ちで取り組み迫真の演技を魅せてくれる俳優さんだと思い、ずっとご一緒できることを切望していました。坂口さん演じる主人公・黒川拓もまた、どんな事件や依頼者に対しても予断や偏見を抱かず、真っ白な心で弁護活動に挑みます」とコメント。また、川口さんとは土曜9時枠の「金田一少年の事件簿N」以来、約4年ぶりのタッグとなり「喜怒哀楽の激しい楓役を、大人になった川口さんがどう演じ切って下さるか、今から楽しみで仕方ありません」と明かす。藤木さんの白衣姿には「シビレまくってしまいました」と語り、「実は、藤木さん演じる秋保が抱える悲しい過去がシリーズ全体の鍵を握っている」とも明かす。この冬、新たに登場するヒューマン・リーガル・エンターテインメントに期待が高まる。新土曜ドラマ「イノセンス~冤罪弁護士~」は2019年1月、毎週土曜10時より日本テレビ系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2018年11月26日モータースポーツ大好きな息子。楽しみにしてたバイク教室の日に発熱…!Upload By かなしろにゃんこ。息子は車や電車などモーターとタイヤがある乗り物が大好きです。小学校2年生の冬、大手バイクメーカーが小学生向けにバイク教室を開催しているのを知り、参加することにしました。しかし!当日になって熱を出してしまった息子。「楽しみにしていたのに残念だけどキャンセルしよう」と言ってみたものの、「ヤダ!絶対に行く!」と言って耳を貸さず、着替えだしました。学校に行く準備はウダウダとして着替えないのに、このときは飛び起きてサッサと仕度するじゃありませんか。一度言い出したら聞かない頑固な息子です。その熱意に負けて「ヤリタイようにやらせてみるか」と、親も息子に任せることにしました。集中してマジメに参加する姿に、母びっくりUpload By かなしろにゃんこ。バイク教室は、小学校1年生から6年生くらいまでの男の子や女の子と保護者が一緒に決められたコースをバイクで走るというプログラムです。小学生でも乗れる小さいバイクと肩や肘膝のプロテクターやヘルメットまで貸し出ししてくれて、小学生でも安全に講習を受けることができます。子どもたちだけで乗り方や注意事項の説明を受けてから練習していきます。意外だったのは、普段学校では先生の説明などろくに聞かない息子がマナーよく説明に耳を傾けていたことです!「なにー!?アイツが大人しく話を聞くなんて……」お母さん驚いちゃいましたヨ!さっきまで熱でフラフラしていたのにやればできるじゃない。バイクをブイブイと爽快に走らせて、勝手な行動も一切なく集中して参加しています。私の子じゃないみたいにカッコいい(笑)バイク教室は、夢のような体験に。いつの間にか熱も下がっていた!Upload By かなしろにゃんこ。途中でダウンするかしら?と心配していましたが、休憩中に体調を確認すると、どうやら楽しくて楽しくて脳から良いホルモンでも分泌されまくったんでしょうか?熱もすっかり下がり「スゴイ楽しいー」を連発。充実して、元気な様子です。キラキラした笑顔に「あら、いい顔するじゃない」と一安心。人間本当に楽しいことをすると熱も吹っ飛ぶんでしょうかね?それとも、バイク教室が楽しみだったから、興奮のあまり熱まで出しちゃったのかも!?将来の夢にもつながった?帰り道はルンルンUpload By かなしろにゃんこ。2時間のお教室はあっという間に終わり、フラフラだった足取りもしっかりしてスキップするほど回復しました。「ボク大きくなったら絶対にバイクとか車に乗るんだ!」とルンルン♪してモータースポーツの空気にどっぷりハマったようでした。小さいころから何でも体験させたくてローラーリュージュをやってみたりヘリコプターに乗ってみたりと、ワクワクすることに挑戦してきたわが家。中でも、小学生時代のバイク体験は、特別いい思い出になったようでした。ADHDがあっても、好きなことを学ぶときは、マナーもばっちりで参加できることにも気づけました!興味のあるものには全身全霊で集中できるんですね~♡嬉しい発見でした♡息子と一緒に乗ったバイク、いいところ見せようと思ったけれど…Upload By かなしろにゃんこ。参加したのは親子教室なので、一緒に参加した私もバイクに乗ったのですが…運転するのは15年ぶり。「ははは、若いときに乗っていたから運転はお手の物だよ」と自信たっぷりだったのに、いざ乗るとなると…「アレ?このエンジンかからない!なんでだろう?」と慌ててしまいました。ブレーキをかけていないとエンジンがかからないのが基本なのに、スッカリ忘れていて慌てまくる母(笑)息子はそんな母のテンパった姿を見ていたかはわかりませんが「まぁ~お母さんの運転なかなか上手だったよ」と上からのご意見いただきました。「あざーす!」ワクワクはやる気の原動力!整備士の夢に向かってUpload By かなしろにゃんこ。ところで、息子はこのときの体験が原動力になってなのか!?車の整備士の学校に進むことに。高校生になるころには、壊れたバイクをもらってきて庭で汚れながら修理したり古い車をいじったりして楽しむ姿も。成長しても好きなことへの情熱は変わりなく続いています。興味があること・大好きなことへ触れる機会を、親が少しだけ手助けをしてつくり、「やりたい」気持ちをかなえてあげることが、子どもの力になるんじゃないかな。20歳となり、整備士を目指す息子の姿を見ていて、そんな風に感じている今日このごろです。参考:YAMAHA親子バイク教室
2018年11月12日リクの通う高校の二者面談へUpload By ひらたともみなぜかいつもビクビクしている担任…。おそらく以前、学校側のリスク対応に意見したからだと思います。リク曰く「とてもいい先生」らしいので、担任の先生とは真逆に、私はリラックスしていました。Upload By ひらたともみUpload By ひらたともみ成績は案の定、いいものではありませんでした。ですが、頭の痛みを訴えて保健室に行くこともなく、前向きな態度で授業を受けているとのこと。それよりなにより、担任の先生のド緊張が、ビシビシと伝わってきて、こちらまでもがなんだか気まずい…。そう思っていたとき、突然、先生が、リクにまつわる学校でのエピソードを話し始めたのです。担任の先生がリクのコミュ力を絶賛!?障害をカミングアウトした場面で…Upload By ひらたともみ中学で負ってしまったケガとその後遺症。高校入学してからも通院や検査で遅刻が多い理由をクラスメイトにたずねられても、曖昧に答えていたリク。担任の先生も個人情報だからと、あえてリクの後遺症について他の生徒たちには伝えてこなかったそうです。そんな折、改めてクラスメイト一人ひとりが自己紹介する機会があったそうです。皆、シンプルに自分の名前と出身中学を発表していく中、リクだけは違っていました。Upload By ひらたともみUpload By ひらたともみ心強い、リクの成長Upload By ひらたともみ親が知らないところで子どもの別の顔を知ったとき、落胆するか感動するか…。今回は明らかに後者。うれしい知らせでした。家では私に対してそっけなく、悩ましい態度のリク。学校では、こんなに頼もしいのかと思うと同時に、どれほど後遺症を抱えたことに心を痛めていたのだろう…とも思いました。長男(22歳)のときも感じましたが、こうやって、家族の知らないところで頑張ってることを聞く機会が増えるたびに、息子の成長を実感します。それはきっと「親離れ」のサイン。自分の息子であっても、もう小さな子どもではなく、障害があっても、私の手の中にはいない。「私も手を離し、子離れしていかなくては」とふんぎりをつけられたような、うれしく心強い出来事でした。
2018年08月27日ADHD息子、”ひとつの公園で満足”はありえないUpload By かなしろにゃんこ。ADHDがある息子の外遊びはハードでした。落ち着きがなく好奇心いっぱい、自由奔放にあちこち動きまわるので、追いかけるのが大変。言葉が分かるようになっても、3歳~5歳ごろまでは「勝手に行かないでー」と言ってもいうことなんて聞きません。道路に飛び出す前に「止まってー!」と叫んでも止まるなんてことはしません。急いで捕まえて命を守らないといけないので、常にヒヤヒヤしていました。公園に行っても一通り遊具を触ると「別の公園に行こう」。飽きっぽいのか?遊具を触れば「公園チェックをコンプリートした」という気持ちになるのか?次から次へと違う場所に行きたがり、ついてまわるので精一杯。毎日へとへとでした。このころはまだ発達障害と診断される前でしたが…興味があちこちに移りすぎること、衝動性があることはあきらかでした。でも、それを「いけないこと」とは思いませんでした。外遊びにつき合うのはヘトヘトでしたが、元気があって何にでも好奇心が湧く、いい特性だと思っていました。たっぷり遊んで欲しいけど、疲労困憊の毎日だったUpload By かなしろにゃんこ。それに、しっかり遊ばせないと、夕方や夜中にイライラしたりぐずったりしてしまいます。だから、外遊びは息子のやりたいようにやらせることにしていました。とはいえ、夜中に漫画やイラストの仕事をしていた私は、昼間に2~3時間の外遊びタイムがツラくてしょうがなかったのも事実です。おしゃべりできないから、ママ友ができないUpload By かなしろにゃんこ。さらに!息子を追いかけて走りまわっていると、ママ友がつくれません(涙)明るくて優しそうなママが折角話しかけてくれても、短いお返事をしながら走り去らなくてはいけません。会話にならないので親しくなれるわけもなく…私たち親子はいつも2人きりでいるしかなかったのでした。孤独だな~なんて思うこともありましたが、息子が明るくおしゃべりだったので、息子との思い出がいっぱいつくれたから今はアレでよかったかな!って思っています。ワクワクを見つける達人Upload By かなしろにゃんこ。育てていくうちに「こういう子は落ち着きのないことがいいこと」なんだって分かってきました。行きたいところへ行って、見たいものを見て、いつも新しい刺激を受けるのがADHDがある子の特性。20歳になった今も絶えず新しい刺激を求める生活をしています。楽しいイベントをいくつも企画して、頭の中は複数のことをいつもいろいろ考えているそうです。たまに企画の段取りがごちゃごちゃになって困るらしいのですが…イベントの予定日まで、ワクワクした気持ちで過ごせるそうです。ワクワクがないと、別の公園に行きたがった子ども時代のように、ワクワクを探しにフラフラ歩きまわるのかもしれませんね。好奇心旺盛でいつもワクワクを見つけている息子、人生を楽しんでいるなぁ!ってこちらまで幸せな気持ちにさせてくれます。
2018年08月22日不登校の息子にも来た新年度。学校からの連絡は気が重く…出典 : 小学2年生の秋に不登校宣言した発達障害のある息子は、学校に顔を出すことさえなく3年生になった。以前コラムに書いたとおり、私はそれを受け入れており、自宅学習に勤しむ息子と共に毎日を過ごしている。エネルギー出力が安定せず、「毎日少しずつコツコツ」と勉強することはできていない。しかし、教科書やそれに準じた学習ドリルのみならず、ゲーム機を使って漢字の読み書きを学べるソフトをお小遣いで購入したり、インターネット上の学習サイトを自分で見つけて利用するなど、彼なりに意欲を持って学ぶ姿勢が見られる。新年度からは担任の先生が変わった。教科書や教材の受け取り等の際にお目にかかって、ご挨拶は早々に済ませている。悪い印象はなく、むしろ好感を持っていたが、私は警戒を解ききれなかった。なぜなら、前年度までに繰り返された学校との面談では、散々な目にあってきたからだ。「学校に行かない」という息子の決断を尊重し、「苦手を克服するために復学を」と勧められても揺るがない――そう決意はしていても、平行線にしかならない会話というのは、存外に疲れるものだ。だから、新年度はできるだけ面談は避けたいと持っていたが、そう思うように事が運ぶはずもない。「校長と教頭も新年度から新しくなりましたので、ご挨拶も兼ねてお話の場を設けたいのですが」と、担任の先生から電話をいただいた。(またあんなやり取りを繰り返さなくちゃいけないのか…)断りきれずに承諾した私は、終話後にがっくりとうなだれた。いかに場をやり過ごすかが課題だった面談。しかし校長先生から意外な言葉が出典 : 面談の場に居合わせたのは、校長先生と教頭先生、担任の先生と私の4人。去年まで同席していた支援コーディネーターさんは不在だったので、少しホッとした。とはいえ、油断はできない。挨拶のあと、「お母さんからしたら、また改めて最初からご説明しなければならないので、面倒だとは思いますが…」そうおっしゃって校長先生がファイルから取り出したのは、息子が受けたWISC(知能検査)の結果、主治医の先生が書いてくださった診断書と支援情報書、それぞれのコピーだった。正直、面食らった。前年度まではWISCのWの字も話に出てこず、ほぼ根性論で、早期の復学をと促されるばかりだったから。「何のための診断書なの?」という疑問がなかったわけではない。しかし、息子は私にとっての第1子であり、ただ1人の子ども。前例、比較対象がほかにないものだから、学校で行われる面談は「そんなもの」なのだと思い込んでいた。一気に毒気を抜かれた私に、先生方はコピーを眺めながら質問を投げかけてくる。それに対し、私が答える。私の返答に頷きながら、先生方はメモをする。そしてまた次の質問。この繰り返し。言葉こそ交わされているが、何とも言えぬ静かな空気が流れていた。一通りの質疑応答が終わり、息子の特性や現在の状況があらかた伝わった。「では、現時点で息子さんに、復学の意思はないということですね」校長先生の言葉に、私は不意に拳を固くし、無言で頷いた。「それでは、自宅学習を進めていくうえで、こちらがサポートできることはありませんか?例えば、息子さんが解いたドリルをこちらが拝見して、採点やアドバイスを書いてお返ししたり…」私は再び面食らった。復学させろと言われないどころか、自宅学習を応援してもらえるとは…。それまでの半年強、私にとって面談とは、こちらの言い分など取り入れてもらえないと諦め、先方の言葉を受け流し、いかにして場をやり過ごすかが課題の、不毛かつ、多大なストレスを受ける場だった。それが今年はどうだろう、こんなにも手厚い。「大人だって、自分に合う環境や向いている仕事はそれぞれ違います。それは子どもだって一緒でしょう。既存の学校の仕組みでは、自分らしさを出せない子だっていますよ」校長先生がそうおっしゃると、教頭先生も担任の先生も頷いておられた。なんとありがたい話だろう。先生方からいくつかの学習計画案を提示していただき、私はそれらについて息子と一緒に検討、いずれかを採用することにした。そして先生方に何度も何度も頭を下げてから、学校を後にした。気のおけないはずの友達にさえ、つい気を遣ってしまう私たちの「前提」Upload By 鈴木希望話は変わるが、ゴールデンウィーク初日、隣県から友人母子が新潟まで遊びに来てくれた。全員診断済みの発達障害当事者。なんとなくではあるが、相互の特性を把握しており、変に気を遣わずに済む間柄である。4人でとある施設へと遊びに出かけたところ、ある庭園近くを通ることになった。園内には、咲き誇る初夏の花とその色合い、香りを楽しむ人たちで溢れている。そこを突き抜けて進めば、私たちが目的とする場所まで早く着く。しかし、友人の息子さん・Aくんは嗅覚過敏。多くの人が心地よく感じる程度の花の香りでも、体調に影響が出てしまう。「園の中を通らなくても済む道があるから、そっちから行こうか」何の気なしに提案した私に向かって、「ありがとう。本当にありがとう」と、Aくんはお礼を繰り返していた、目を少し潤ませながら。それを見て、私は胸が苦しくなった。Aくんとその親御さんである友人は、ただごく普通に、当たり前に時間を過ごすために、今まで神経をすり減らしてきたのだろうか。ただできないことをちょっと助けて欲しいだけの場面で、どれだけ心を痛めてきたのだろうか。それから少し後に、こちらの息子が自分の興味ある話題について、夢中かつ一方的にしゃべり続ける場面があった。Aくんたちとの再会が嬉しくて、はしゃぐあまりのことだとわかってはいたものの、私は「さて、どのタイミングでほかの人の話を聞く姿勢に誘導するか」と焦っていた。すると今度はAくんが、「自分もこんなふうに、嬉しくなってたくさんしゃべって止まらなくなること、あるよ。だから(うちの息子の気持ちが)分かるよ。大丈夫」と、私たちに微笑みかけてくれた。そう、私も気を遣っていたのだ、変に気を遣わずに済むはずの相手に。そしてふと思った、友人たちも私も、無意識のうちに「理解されない」ということを前提に動いているのではないかと。「理解されないことが当たり前」と思っている私の、今後の課題と願い出典 : 当たり前と言えば当たり前だ。発達障害の特性による不便を明かして、あっさり受容されることはほとんどない。まず相手が発達障害というものを知らないケースはまだまだ多い。ここで説明して、なんとなくでも知ってもらえればかなりラッキー。「気のせいだよ」「考えすぎ」、ともすれば「わがまま」と突き放され、理解どころか、発達障害というものの認知を拒否されることだってあるのだ。そんなことを繰り返していれば、自分の心を守るために「理解されなくて当たり前」という構えになるのは致し方ない。しかし、息子や私自身に関する配慮を願い出るとき、「すみません」「ごめんなさい」を連呼している自分に気づき、「ここまで卑屈になる必要はあるのか」と、疑問が頭をもたげることもある。不登校の件だってそうだ。周囲には学校に行かないことを選んだ児童・生徒とその親御さんが何組かいるが、皆さんそれぞれにかなりご苦労されたようだ。中には「もう理解を求める気力なんてない。辛いけど、問題児扱いに甘んじている」という親御さんもいらっしゃる。無論、「理解・配慮されて当然」などと思っているわけじゃない。前述した、息子の自宅学習について学校側が配慮してくださった件についても、実にありがたいご対応だと感じている。じゃあ、何が疑問なのか。地域自治体や学校、個人によって受けられる配慮に格差があることだ。身近に発達障害や不登校の当事者がいない人はもちろん、支援者と呼ばれる立場の人であっても違いすぎる。原因は、情報量だろう。発達障害ブームと言われて久しいが、かつての私もそうであったように、まず「発達障害を知る」という機会に触れられる人がひと握り。こと、私の住んでいるような地方では、理解や認知以前の問題に留まっているように見受けられるのだ。その差をどう埋めていくかを考えるのは、全当事者・関係者の課題だろう。声を上げる・上げない、影響力の大小にかかわらず、だ。…なんて偉そうに書いている私も、妙案を持ち合わせているわけでもない。ただ、「理解されないことが当たり前」という悲しい前提が、まずは「現状、理解してもらえたらありがたいけど、本来は保証されるべき権利」に変わり、次に「正当な権利だけど、伝わらなければ説明が必要」へ、最終的には構えることなく配慮を願い出られる社会になってほしいと、おそらく皆さんと同じように願っている。過度にへりくだったり、卑屈になる必要ないだろうと、わが身を振り返って思う。ただ毎日を「自分らしく生きたい」と望んでいるだけなのだから。
2018年07月06日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「息子が学校へも行かずオンラインゲームばかり」という、ろばくんさん(50歳以上・主婦)に、心屋塾上級認定講師の小林威之さんからアドバイスをいただきました。■ろばくんさんのお悩み50歳主婦の情けない悩みです。21歳になる大学生の次男が、4ヶ月前から大学も行かず、毎日オンラインゲームに夢中になっています。夜中に大きい声を出すなどして眠れませんし、翌日の昼近くまでやっていることも。夫は長期出張で不在。私が何を言ってもだめです。どうしたらいいのでしょうか。解決法がありましたら教えてください。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の小林威之さんよりろばくんさん、こんにちは。心屋流カウンセラーの小林威之です。息子さんがオンラインゲームに夢中で大学にも行かず、将来が心配なのですね。確かにこのまま10年20年とゲームばかりをやり続けていたら、就職もしないかもしれない。ずっと家にこもりっきりでは経済的にも不安ですし、何のための人生か、わからなくなりますよね。さて「解決法」を知りたいとご相談されていますが、ろばくんさんは、何をもって「解決した」と判断されますか? 大学に通い出したら解決ですか?それとも大学を辞めて、息子さんが自分の好きな道を歩き出したら「解決」になりますか? オンラインゲームに興じる息子さんがどうなったら「解決」になるのでしょうか?おそらく、息子さんが何をしても「解決」には至りません。息子さんがどんな状況になろうとも、たとえ大学を無事卒業して一流企業に勤めたとしても、「リストラされたらどうしよう」「働きすぎて過労で倒れたらどうしよう」などと、心配が尽きないことでしょう。息子さんがどうなっても、おそらくろばくんさんは「解決した」とは感じないのです。そうはいっても、このままでは不安で仕方ないですよね。オンラインゲームにはまってしまった息子さんの「解決法」を伝授いたします。息子さんがオンラインゲームをしてしまうのは、他でもないろばくんさん、あなた自身に理由があります。息子さんがオンラインゲームをやるよう仕向けているのは、何を隠そう、お母さん本人なのです。本当にオンラインゲームが憎くてしょうがないなら、ゲームをできなくする方法はいくらでもあります。インターネットを解約したり、電気を使えないようにしたり、課金できないようにお金を渡さないようにしたり。本気でオンラインゲームをできなくする方法は、いくらでもあります。それをあえてしないのは「怖いから」です。オンラインゲームができなくなった息子さんが怖いから。何をしでかすか、わからないから。怖い息子さんと向き合いたくないし、見たくもないからオンラインゲームをやらせてしまっている…。怖いならば、長期出張中の旦那さんに一時的にでも戻ってきてもらえばいい。遠慮する必要はありません。”いいお母さんのフリ”をやめるときが来たのです。本当にオンラインゲームのやりすぎでダメになると思ったら、息子を一人暮らしさせればいい。もちろん仕送りなんて一切せずに、です。そうすれば息子さんは、嫌でもバイトくらいするでしょう。それができないから、オンラインゲームをやらせて自分の手元に置いているだけなのです。大学に行かなくなったとか、オンラインゲームを夜通しやっているとか、それは問題ではありません。ただ、お母さんが息子さんと本気で向き合うときが来ただけの話。そして本気で向き合えば、息子さんも次へ進むべき道が自分で見つけられます。大丈夫です。あなたの息子です。ぜひ信じてあげてください。 ・このカウンセラーのブログを読む
2018年02月13日自閉症のある子どもとのストレス…「家事手伝い」をさせたら減らせた?出典 : 自閉症のある息子は現在、特別支援学校高等部1年生で、療育手帳のB2判定を受けています。幼少期は超多動で本当に大変でしたが、小学校高学年ぐらいから、イタズラや行方不明などの問題行動はだいぶ減り、おしゃべりもできるようになってきました。すると今度は「どうでもいい内容の長時間マシンガントーク」に、私は始終イライラして悩まされることになりました。放課後等デイサービスなどの利用で息子から離れる時間を作っても、ひとりの時間は一瞬で終わってしまうような感覚でした。息子は友達と遊びに行くことがほぼないので、総じて家の中で一緒にいる時間が長くなります。息子はDVDやゲームもしていましたが、そればかりしているのを見ると、私は「これでいいのだろうか…」と、将来が心配になりました。「家の中で一緒にいても、息子から離れる時間がほしい。自立に欠かせない”家事”を毎日させたら、それが叶うかもしれない…」と思い、息子に家事を教え始めました。実際、トイレ掃除などの家事を息子がしている間は、息子のマシンガントークから解放されました。精神的にも楽になっただけでなく、家の中もキレイになり、私は本当に楽になりました。息子には将来、家族から自立してほしい気持ちがあります。そのためには、「障害のある本人が家事スキルを上げること、また本人が自主的に家事をする習慣付け」が必要となります。それには、多少、親の工夫と根気も必要ですが、結果的に家族全員が、どんどん楽になっていく方法があるのです。我が家流「パパ・ママの気持ちをもっと楽にさせる!?ストレスの少ない子どもの家事手伝い」の一例をご紹介します。先ずはゴミ出しから出典 : お手伝いの最初は「ゴミ出し」などの簡単なお手伝いでした。息子は、簡単なお手伝いであれば、手順表を必要としないでやることができます。彼は素直に自分の役割として、今も習慣的にやってくれます。【食】たべるのが好き!子どもの料理教室へ息子は食べることが大好きです。それで近所の子ども料理教室に通っていました。最初の半年は付き添いましたが、先生に「息子の教え方のコツ」を教えてから、1人で月1回通っていました(小4~中3まで通いました)。配慮としてお願いしていたことは、1週間前に料理のレシピをFAXしてもらうことです。そして、ネットでその料理を検索して「何を作るのか、小口切りとはどう切るのか」など、画像等で事前に予習をしてから行きます。おかげで問題なく長年通えて、簡単な料理ならできるようになりました。Upload By 阪神間のアッキー小5の頃からは、手間の多いお手伝いもしてほしくて【食器洗いの手順表と食洗機の食器の入れ方】を作りました。今では食器洗いも食洗機の使い方も上手になり、休日は時々やってくれます。「掃除機、トイレ掃除などの手順表」も作り、今ではほぼ任せられます。手順表は、透明の「硬質カードケース」などに入れ、ラミネートはしません。後から息子の様子を見て、いくらでも修正することがありますので、すぐに書き込めるようにするためです。お手伝いトークンと予定表で「お金」も管理、金銭感覚も少しずつUpload By 阪神間のアッキー小3頃から息子はお手伝いも板に付いてきました。金銭感覚も身につけ生活力をあげてほしい気持ちから、お手伝いの料金として「リアルなお金」もちょっとずつ登場させています。これも自立を視野に入れた取り組みのひとつです。【お手伝いトークンと2週間の予定表】が一緒になった表をExcelで作り、本人が毎晩お金シールを表に貼って、私は2週間ごとにお給料をまとめて払っています。シールを貼ってモチベーションを上げながら、取り組ませました。お金の計算も筆算で自分でやっていて、その時に、両替の練習もしています(最初は妹も一緒にやっていましたが、今は息子のみやっています)。Upload By 阪神間のアッキーそして、小5の1月から息子用の【市販カレンダー】に移行しました。よりシンプルになっています。お金は大事に使い、中3から「お小遣い帳」を付け始め、将来海外旅行に行く事を目標に、旅行資金を貯めています。ちなみに息子のお小遣いは「お年玉+お手伝いのお給料」だけです。お手伝い1回で10~30円もらえます。だいたい毎月、2000円ぐらいのお給料になります。16歳の今でもお金がもらえるのを励みに自発的に続いて習慣化しています。わかりやすい貯金箱お金が貯まっていくのが日常的に見えるように【半透明の貯金箱(銭別銀行とりだし君 ブルー)】を小3からずっと使っています。必要なお金が出しやすく、やはり中身が見える方がモチベーションが上がるようです。(お札は彼の引き出しの財布に入っています)【住】粘着ローラーの掃除の工夫Upload By 阪神間のアッキー小5から、リビングのセンターラグの掃除を、粘着ローラーで息子にさせてみました。スタートがわからなければ、ぐるぐる真ん中あたりを掃除していて、いっこうに進みませんでした。そこで、たて線のたくさん入ったセンターラグを探して購入しました。「このはしっこがスタート」と決めて、まっすぐ進み、突き当りで横の3列のすじに進みます。そうすることで、最後まで無駄な動きも少なく粘着ローラー掃除ができるようになりました。【視覚的な工夫】今日のお手伝い ホワイトボードUpload By 阪神間のアッキー小5くらいから、できるお手伝いが増えてくると、息子は汚れが気になる所を選んで、自発的に掃除をする時も増えました。そこで「階段・廊下掃除は週1回」など決め事を作り、本人が予定をたてやすいように、【今日のお手伝いホワイトボード(A4)】も作りました。表面のよくする家事のマグネットシートは、1日5枚まで貼れます。(たくさん貼りすぎて疲れて家事がイヤになるのを、物理的に防ぎます)チェック✔ や開始時間、合計金額も息子が書き込めるようにしました。裏面は20枚以上の「お手伝いマグネットシート」が「メッシュケース(A6)」にストックされています。裏面には「お手伝い一覧」もあり、「掃除とその他の家事」を下地色で分類しています。何のお手伝いをするか息子と相談するため、お互いが選びやすいです。Upload By 阪神間のアッキーごみ出しなどのすぐ終わる(マグネットシートに無い)他のお手伝いも多いので、数えやすいように他に【平日・休日のお手伝いチェック✔表(1回10円)】も紙で作りました。彼はそれも毎晩「今日したお手伝い」にまとめてチェック✔を入れて「ホワイトボードとチェック表」両方の合計金額を合算し、カレンダーにお金シールを貼ります。子どもに家事をしてもらうポイント出典 : ここでは、私が息子に家事手伝いをしてもらう上で意識していたことや、決めていたマイルールをご紹介します。・私は、息子がお手伝いをしてくれたら、すぐ「ありがとう!」と笑顔で喜んで、できるだけ言うようにしています。お子さんがお手伝いをしてくれたら、以下の3つの「受け取る言葉」どれかをすぐ言うようにしましょう。「ありがとう」「うれしい」「助かる」特に、簡単なお手伝いをしてもらう最初の頃は、私は大げさに喜んでこの3つの言葉をよく言っていました。・お手伝いで失敗があっても、物覚えが悪くても、私は息子を叱りません。手順表を作り、わかりやすいマークを付けたり工夫して「どうしたら良いのか」を具体的に教え続けます。・できたら「そう!それでいい、OK!上手にできてるよ。」などと言って、息子に「このやり方でいいんだ」と自信をもってもらいました。・息子のできる家事は少しずつ増やしていきました。例えば息子が浴槽掃除が一人でできるようになります。私は風呂場まで見に行き「すご~い!ツルツルだね~。私よりも掃除上手だね!この調子で排水溝の髪の毛取りもしてくれるかな?そうしたら10円アップだよ。」とほめながら彼のやる気を促し、できる家事を増やしていきます。・息子のやる家事が多すぎて家事嫌いにならないように、例えば「洗濯物干し・取り込み」は男物だけ分担してもらうなど、家事量を調整しています。・「早く!」も最初から要求すれば、負担になります。手順と早くできる具体的な方法を教え続けて、完全に「トイレ掃除」などマスターしてから、目標時間を相談し本人に決めさせ、(キッチンタイマーなどで)早くする練習を始めます。・「やりなさい」と命令されると、誰でもやりたくなくなってしまうのが、人間の心理です。「ちょっと○○してくれない?」と子どもができる簡単なことをお願いをしてみることから、お手伝いを始める方が良いと思います。・いきなり「今から草むしりしてくれない?」など急に頼むのはやめましょう。特に自閉症の人は急な予定変更ばかりだと、辛くなります。「土曜日の午前中にお願い」など、早めに本人に伝えた方が、本人の心の準備とやる気につながります。・完璧を目指さず、息子が疲れているようなら休ませます。「自立のために家事をたくさんやらせなくちゃ!」と、毎日お手伝いボードを持って母が子どもの帰りを待ち構えるのは、やめた方がいいです。(自閉症児は疲れて帰宅することが多いですから)また、多くの自閉症児は真面目で疲れやすいので「今はしんどくて無理です」などの断り方も教えます。息子とわたしたちの未来のために出典 : 息子が小学生の頃は、はっきり言って、家事を教え続けるのはとても面倒でした。でも「息子と一緒に家事ができたらいいな~♪ 息子の自立に役立つし、家の中もキレイになるし、一石二鳥!」と思い続けていました。子育てで、こういうことをしていると私が言うと「お金がもらえなくては動かない人になるのでは?」と心配する保護者もいます。でも、うちの場合は全然そんなことはありません。「はさみ取って、窓閉めて~。」など周囲のお願いは、息子は(お金に関係なく)よく動いてくれます。「周りの人達の苦労やお金の価値もわかり、金銭管理もしてほしい。家事ができる息子は(将来の就労先や、グループホームなどでも)きっと周りの人たちの役に立つ、助けられる人になる」と思うのです。私は息子の頑張りをいつも気分よくほめているし、息子に感謝の言葉をよく言っています。それで息子からも「ありがとうございます。よろしくお願いします。」の言葉が自然と増えました。確かに療育手帳B1以上でないと、多くの家事はできないかもしれません。でも、お子さんにゴミ出しなど、簡単なこと一つだけでもやらせて下さい。それが習慣化するだけで、母は気持ち的にとても楽になるでしょう。うちの息子は幼少期、超多動児でした。私は希望もなくうつ病になったりで大変でした。しかし自閉症児は真面目で几帳面な子が多く、息子は掃除をし続けていると、どんどん長所が「キレイ好き」に変わっていきました。一般的に多動児の方が家事能力など、伸びやすいようです。多動児は「動いている方が楽な人たち」が多いので、今は「多動はプレゼント」だと思えるようになりました。※私の「発達障がい児には 家事をさせよう!」のブログには(上記の詳細記事以外にも)お手伝い記事などをたくさん掲載しています。『発達障がい児には 家事をさせよう!』
2017年10月08日こんにちは。コラムニストの鈴木かつよしです。ママのみなさんとしてはあまり考えたくもないことだとは思いますが、ある日突然パパが“痴漢冤罪事件”の被疑者にされてしまったとしたら、どうなさいますか?テレビ番組でコメントしている弁護士の中にでさえ「本音を言えば、そういった修羅場に遭遇してしまったら走って逃げるのがベストかもしれない」などと発言する人がいるほど、この問題に冷静沈着に対処することは難しいと思われ、不幸にしてそういった事態に遭遇してしまうことを恐れる普通のサラリーマンパパにとっては、大問題といえます。そこで今回は、最近話題の“痴漢冤罪保険”はたとえ気がすすまなくてもパパに入らせておいた方がいいのかということについて、パパ・ママのみなさんと一緒に考えてみたいと思います。●弁護士に聞いた「本当にやっていないのなら、こうするべき」保険の話に入る前に、筆者の中学時代からの友人でもある弁護士のK氏(本人の希望により匿名とさせていただきます)に、「本当に痴漢行為をやっていないのなら、このようにするべきである」という最も重要な点を確認しておきましょう。『痴漢行為をはたらいていないのに不幸にして痴漢と間違われたり、あるいはまた金銭目的等でありもしない痴漢という犯罪をねつ造されたりした場合には、とにかく「わたしは痴漢をやっていない」と声に出して言い続けることです。とくに大事なことは駅員に対して「やっていない」とはっきり伝えることで、後々裁判となったときに「当初からやっていないと主張していた」旨を証言してもらうことができます。次に大事なことは家族に連絡することです。ひとたび駅事務室に連れていかれたらほどなく警察署へ連行されますので、家族には携帯電話で連絡して直接警察署に急行してもらいましょう。その際大切なのは、忘れずに印鑑を持ってきてもらうことです。警察署にある“身柄引受書”に家族が署名・捺印して捜査協力を誓約すれば、逃亡のおそれは少ないとして釈放され、在宅での捜査となる可能性があるからです』(50代男性/神奈川県在住/弁護士)このようにK氏によれば、痴漢行為をやっていないのに疑いをかけられてしまったときにするべきことはまず「やっていない」と言い続けること 、次に「家族を呼ぶ」こと 、だそうです。弁護士によるこの見解は、痴漢冤罪保険加入の意義をこのあと考えるうえで非常に重要な意味を持ってまいりますので、よく記憶しておきましょう。●“痴漢冤罪保険”をメインに打ち出した保険商品は今のところ存在しないさて、いよいよ今話題の“痴漢冤罪保険”について考えてみることにしましょう。ところでみなさんは、“痴漢冤罪保険”をメインに打ち出している保険商品が今のところ存在しないということをご存知でしょうか。いま報道などで話題になっているそれに該当する商品は、『ジャパン少額短期保険株式会社』がインターネットで直販している交通事故などの際の弁護士への相談費用を補償する月額590円の保険に、“契約者特典”として付いている『痴漢冤罪ヘルプコール』 のことを指しています。この“おまけ”目的の加入が大半だということで、この保険自体が“痴漢冤罪保険”であるかのように思われているというのが実際のところのようです。『痴漢冤罪ヘルプコール』の内容は、保険契約者が痴漢の疑いをかけられた際にスマホで通報すれば保険会社と提携している全国各地の弁護士に一斉に緊急メールが届き、通報者の位置情報から近くの弁護士が状況に応じたアドバイスを行うというものです(同様に『痴漢被害ヘルプコール』の特典も付いているようです)。2017年5月29日付の毎日新聞(電子版)によれば、痴漢を疑われた人が線路に逃走する事件が相次いだ5月に入って、それまでの10倍以上にあたる月数百件の契約件数になっているとのことです。事件発生後48時間以内の弁護士費用を保険会社が全額負担しますが、事件発生後すぐに弁護士が現場にかけつけるというわけではない ようです。サービスを利用できるのは保険期間中1回のみで、利用時間も平日の7時から10時ならびに17時から24時までに限定されています。つまり、最近マスメディアやWebメディアで話題になっている“痴漢冤罪保険”とは、痴漢の疑いをかけられてうろたえてしまっているときに「とにかく今どうしたらいいのか」を弁護士に相談することができる“ヘルプコール”のことだったのです。●ヘルプコールで弁護士が言うアドバイスは基本的にはK弁護士と同じようなことと、いうことは。『痴漢冤罪ヘルプコール』の特典が付いている保険に加入したからといって、いざ痴漢の疑いをかけられてしまったときに受けられるサービスの内容は、K弁護士から教わったような「やってないと言い続けること」「家族を呼ぶこと」といった最重要事項について改めて念を押されることだけ、ということになりはしませんでしょうか。それだけのサービスのために、毎月毎月590円を払い続けるというのも、どんなものなのでしょうか?一方で、痴漢と間違われて気が動転しているときに、以前何かで読んだ“あるべき行動”をその通りにとることができるのか。また、「わたしはやっていない。絶対に痴漢はやっていない」と言い続けても、それで本当に周囲の態度が軟化してくれるものなのか。結局はお金を払って弁護士と委任契約を結んで法的に闘っていくしかないのであれば、弁護士の知り合いなんていやしないし、初動の48時間の弁護士費用も負担してくれてそのまま提携弁護士に代理人を頼めるならば、安心料としては月590円は高くない 。そういう考え方もあるでしょう。●痴漢が憎むべき犯罪であることは言うまでもないが、一方で痴漢冤罪に遭ったらたまったものではない痴漢が被害者の心身を深く傷つける憎むべき犯罪であることは間違いなく、本当に痴漢行為をはたらいた犯人には罪を償い、反省してもらわなければなりません。一方で、本当にやっていないのに痴漢の疑いをかけられ住所も身元も言って逃げも隠れもしていないのに3週間も身柄拘束されたのでは、一市民、一サラリーマンとしてはたまったものではありません。その意味では、普段の生活で弁護士との接点など持っていない一般の市民が、不幸にしてそのような“たまったものじゃない”事態に遭遇してしまったときのための“安心料”として『痴漢冤罪ヘルプコール』付きの保険に加入しておくことは、あながち無意味ではない ように思います。パパがそのことを考えるにつけ不安で不安で眠れないというのであれば、ママもその気持ちはわかってさしあげて、月590円の保険に入られるのもいいのではないでしょうか。筆者といたしましては古典的な対策かもしれませんが、パパのみなさんが満員電車に乗る際にはバッグを前に抱え、両手ともつり革ないし手すりにつかまっていただくという痴漢被疑回避法をこれからも続けていただくしかないのではと思います。【参考リンク】・男を守る弁護士保険・女を守る弁護士保険 | ジャパン少額短期保険株式会社()●ライター/鈴木かつよし(エッセイスト)●モデル/藤沢リキヤ
2017年08月08日フランスは落第が多いのです。うちの子が通う学校では毎年1~2人落第する子が出ます。1学期の面接の折、「このままでは落第しますよ」と担任に宣告された息子。「パパも頑張るから、一緒にやろうよ」と励ましました。反抗期ですからね、やる気を引き出すのもひと苦労。「小さい子らと机を並べて勉強するの、かっこ悪くないか?」このひと言が最後は効いたみたいです。息子は奮起、大好きだったゲームをやめ、机に向かうようになりました。予習という概念のないフランス。まず息子に予習の大切さを教えました。「前もって勉強していれば、授業が今まで以上に身につく。その後、復習すれば完璧だろ?」スポ魂漫画みたいな日々でしたね。勉強を教えてやることが出来ないので、私はひたすら夜食を作り続けることになるのです(笑)。 かくして、その努力が実り、2学期の成績が上がりました。息子が笑顔で戻って来た日のことは忘れられません。「パパ、今日、ピカール先生に呼び出されてね、成績が上がったので3年生に進級出来るって」私がどんなに喜んだかお分かりですね?2人で抱き合って喜び合ったのでした。息子の通う中学はフランス全土で上から40位。この学校で、みんなについていくことが出来れば、おそらく志望大学に進学することも夢じゃないでしょう。ともかく、私たち親子は落第という崖っぷちから這い上がることが出来たのでした。2学期、彼は学年の真ん中に食い込むことが出来ました。これからの私の仕事は成績が下がらないよう、予習、復習を続けさせることですね。教育パパ?かもしれません。でも、学んだら遊べ、が私の哲学ですから、彼はのびのびと成長を続けています。 さて、今日は英国の家庭料理、ステーキ&エールパイをご指南しましょう。あまりに美味しくて、ほっぺたが落ちちゃうかもしれませんよ。ご用心! 材料3~4人分:牛肉(煮込み用)500g、にんにく1片、玉ねぎ1個半、マッシュルーム6~7個、バター20g、小麦粉大さじ2、ギネスビール500ml(実はエールビールを使うのでエールパイ。でもあまりないのでギネスを代用します)、ウスターソース大さじ2、トマトピューレ大さじ2~3、砂糖大さじ1、ビーフブイヨン1個、乾燥タイム少々、塩・こしょう適量、醤油大さじ2(隠し味)、冷凍パイシート1~2枚、卵1個。 まず、煮込み用鍋にバター10gを溶かし、中火でみじん切りにしたにんにく、千切りにした玉ねぎをじっくり炒めます。よく熱したフライパンで3㎝角くらいに切った牛肉(塩・こしょうをして)を焼き、お肉だけ(フライパンに出た肉汁はグレイビーソース用に残してね)煮込み用鍋に移します。そこにマッシュルームと小麦粉を加え満遍なく炒めたら、ビール、トマトピューレ、ウスターソース、砂糖を加えて煮込みます。2~3時間煮込んでお肉が軟らかくなったら醤油と塩・こしょうで味を調えます。トロッとシチュー状になるまで煮詰め、最後にバター10gを加えてください。出来上がった具を耐熱容器に分け、容器をパイ生地で蓋をし、艶出しにとき卵を刷毛で塗り、180度に予熱したオーブンで20分ほど焼いたらパイの完成です。 グレイビーソースの材料:赤ワイン1カップ。水1/2カップ、バルサミコ酢大さじ1、砂糖大さじ1、醤油大さじ1、ビーフコンソメ1/2個、ローリエの葉1枚。肉汁を残しておいたフライパンに材料を全部加え、フライパンを木べらでよくこそぎ、トロッとするまで煮立てたらバター少々(分量外)を加えて出来上がり。 熱々のステーキ&エールパイにグレイビーソースをかけて召し上がりください。イギリスの大衆パブで大人気のステーキ&エールパイ、通称ミートパイ。英国の庶民の味をお楽しみあれ。 ボナペティ!! 本誌連載の料理をえりすぐったレシピ本『パリのムスコめし世界一小さな家族のための』も絶賛発売中です!
2017年06月27日きっかけは「異才発掘プロジェクトROCKET」中邑賢龍先生のお話出典 : きっかけは、息子と参加した「異才発掘プロジェクトROCKET」のセミナーでの中邑賢龍先生のお話でした。「おこづかい制なんてものはやめた方がいい、何も働いていないのにお金なんか渡すからダメになる」というような内容。それまで、小学生は100円ずつアップで5年生なら500円、中学生からは1,000円ずつアップで2年生なら2,000円という父親が決めた定額制のおこづかいだった我が家。5月1日になり、いつものように父親がおこづかいを渡したところで、息子が中邑先生のお話を持ち出しました。「そのやり方ダメだってよ」と、息子が話を始めたので、私も「お手伝いした分あげることにしよっか」と提案。娘もそれでいいと言い、父親もそれならと、我が家のおこづかい定額制は廃止で可決しました。我が家の新しいおこづかい制度出典 : これまで毎月500円もらっていた娘と、5,000円もらっていた息子。1回のお手伝いでいくらのおこづかいを渡すかが争点となりました。1回10円だと娘は1日に2回手伝いをすれば1か月に500円を超えるけれど、息子は1ヶ月に500回もおてつだいをしなければ今までのようにはおこづかいをもらえない。「オレは別にお金いらないからいいよ」と息子が言うものの、1回10円はさずかに安すぎるだろうという話になりました。「1回50円にする?」と私が投げかけると「高すぎない?」と夫。「でも、お兄ちゃんは100回手伝わないと今までのようにはもらえないよ…」そこで、とりあえずおてつだい1回で1ポイントのポイント制にして、1ポイント=50円で良いかは今後の状況によって変更も有りにしようということで新制度はスタートとなりました。我が家だけの通貨単位出典 : そして、ポイント制の発足だけでは終わらないのが我が家。「ポイント」というのが面白くないということで、新しい単位を決めようという流れに…様々な案が出ましたが、我が家はみんなイニシャルがSNなので1SN(スン)という通貨にすることにしました。「お手伝い1回1SNね」「えー、何でも1回1SN?」「簡単なのはイージーとかすればいいじゃん」また、学校になかなか行けない息子と、やはり時々何かしらで休んでしまう娘。「学校に行きたくない時に行ったら?」考えた結果、学校に行くことにもSNを与えることにしました。様々な意見?質問?が飛び交って、決まったことを整理すると下のように。・お手伝い(ハード)3SN・〃(ノーマル)2SN・〃(イージー)1SN・学校に行きたくないけど自力で行く3SN・〃送ってもらう2SN・〃遅れて行く1SN「デノミが起こるかもしれないよ」と、夫からデノミについての説明もありつつ、こうして我が家の小さな経済活動がスタートしたのです。デノミネーション(英: denomination)とは、通貨の単位を表す言葉である。日本語においては、それを切り下げる、もしくは切り上げることとして使われることもある。国内の全ての資産と負債に対して行われる。インフレーションなどにより、通貨金額の桁数表示が大きくなると経済活動に支障をきたすので、その解決のために行われる。デノミと省略されることが多い。息子と娘、新制度になってどうなった?Upload By SONO娘は元々お金が好きで、物欲は低いものの好きなものをたまに買うためにおこづかいを貯めていました。いつものようにお手伝いをしては、「今の何SN?」と表に書き込んでいました。息子の方は、欲しいものもめったになく、お金も要らないと言っていたので、やはり消極的。手伝いを頼んだタイミングが良ければ手伝ってくれるものの、記録もうっかり忘れたりする始末。「後でやるわ」と言ってお菓子を食べながらゴロゴロする姿を見て、わたしは新たなシステムを追加することにしました。働かざるもの食うべからず?息子に効果てきめんだった追加の制度出典 : 新たなシステム、それは家で食べるおやつもSNで購入する制度です。現在1SN=50円なので、100円のお菓子が2SNで買えることになります。小袋のお菓子などは50円分ずつに袋分けをして「1SN」と書いたシールを張りました。また、娘が面倒だと言うので、ホワイトボードに表を作り、マグネットで1SN、2SN、5SN、10SNなど貼れるようにしました。この新たなシステムは、息子にはピッタリだったようで、SNを得てお菓子を買うために自発的に動くようになりました。「わー、すごい。言われなくても手伝うなんて、楽チンやわ。自発ポイント1SN追加するわ。」思わず言った追加ポイントに、お菓子とSNを交換しながら追加SNの分を嬉しそうにホワイトボードに貼る息子。娘のSNが増えすぎておこづかいが高すぎになるのではと夫は心配していましたが、現金に換金できるSNは定額制の時とあまり変わらなそうです。息子は現金収入はなくなりそうですが、それはそれで本人も求めていないので今のところはいいでしょう。家庭内通貨の導入で良かったこと出典 : 私としては、買っても買ってもすぐになくなっていたお菓子もあまり減らなくなり、お手伝いは気持ちよくしてもらえて、何だかとても満足です。息子はやはり学校に行けず、娘も行きたくない時は行かないのですが、息子の笑顔は増えた気がします。労働の対価を得ること、得たもので欲しいものを手に入れることというのは、人間にとって大切な活動なのだと感じました。お金について学ぶ機会にもなり、手伝うことが増えて経験にもなっているので、この仕組みはできるだけ長く続けていけたらと思います。
2017年06月04日旅行があったのに、バイト代をつかい込んでしまった息子…Upload By かなしろにゃんこ。8月の猛暑の中、息子は「自宅から80キロ離れた海のキャンプ場まで友だちと数人で自転車で出掛ける」という約束をしてきました。出かける日が近くなってから、念のため所持金はいくらかとたずねると、なんとバイト代の残りは1万円だけというのです。Upload By かなしろにゃんこ。2泊3日のキャンプ代や食事代などの費用が1万円では足りなくなるから電車で行ったほうがいいよ!と促したのですが、電車代がかかるから自転車で行くのだし、この旅は自転車を楽しむための旅だといってききません。言い出したらきかない特性も理解していましたし、これも社会勉強だと思い、好きに行かせることにしました。真夜中のキャンプ場から、案の定SOSの電話Upload By かなしろにゃんこ。楽しそうに仕度をして元気よく出掛けた息子でしたが、案の定、道に迷ったり体力が尽きてきたりしてキャンプ場に着いたのは夜中。日中は猛暑で汗だくになり水分補給に所持金をほとんどドリンク代に遣ってしまったと電話がありました。お金を貸してください、あさイチで口座に振り込んでください!という相談の連絡でした。お金足りるわけないっしょ!こうなることは分かっていたので私はニヤリ☆息子にとって、この旅はいい経験になるかもしれない!と思いました。「可愛い子には旅をさせよ」とはよく言ったものです。友達と過ごしたかけがえのない夏の日。少しだけ大人になったかな~。電車で行ったほうが費用はかからなかったのですが、道に迷いながら雨に打たれたりして友だちと励ましながら目的地に着くという経験ができました。自転車の旅を選んで正解だったと感じました。予定外のハプニングの攻略やハプニングを楽しむ心の余裕も生まれたのではないかと思いました。母の願い通り、道に迷ったことも、蒸し暑い湿気の多いテントで眠ることも、トイレに虫がいっぱいだったことも、友だちと経験することで新鮮に受け入れていたようでした。Upload By かなしろにゃんこ。帰ってきてから「不自由なことが楽しかった」と息子は言います、少し大人になった感じがありました。ただ、替えの靴下を持っていかなかったため、雨で濡れた靴下をくり返し履くことになったことだけが辛かったそうな。「靴下を買うという思考にはならなかったの?」と聞くと「そうか!そういうこともできたね!」と気が付いたようでした(笑)「我慢するくらいなら靴下なんとかしよう!」とまでは考えられないところがまだちょっと幼いかな。
2017年05月16日息子のことをよく考えてくれる先生だったけど…Upload By モビゾウ発達障害のある息子は、苦手なことや、頑張ってもできないことがたくさんあります。また、聴覚や触覚などに過敏性があるため、教育の現場にいる先生方にはある程度の支援や配慮をお願いしなければなりません。ところが、一生懸命息子のことを考えてくださる先生が様々な支援や配慮をしてくれているにも関わらず、息子が激しい癇癪(かんしゃく)を起こしてばかりだった時期があります。私は、何かが息子のストレスになっているのだと感じてはいたものの、あの先生に支援して頂いているのだから…と思い、いろいろ詮索せずにいました。けれども、一生懸命息子を支援してくださる先生には、こんなセリフが多いことに気付いたのです。先生なりによく考えた結果の支援・配慮。でも…Upload By モビゾウ「たぶん、息子くんはこういうことはできませんよね」「大丈夫です、配慮します」「息子くんにはやらせないようにしますから、大丈夫ですよ!」この先生が「支援」や「配慮」をしてくださるたびに、息子の癇癪は増えていきました。「どうせ僕なんかダメなんだーーー」「どうせ僕はできないからもういい!!」この時期、何か行事があるたびに息子は酷く荒れました。行事では、負担にならないようにと、息子は常に端っこのほうに寄せられていました。光を当ててもらえる他のお友達に比べて、なぜ自分はいつも「たぶんできないから」と端っこに寄せられてしまうのか…。そういった扱いを受けるたびに、息子の自尊心はひどく傷つけられてきたようでした。そんなときの担任変更。だけど私は正直不安な気持ちに出典 : ある時期から別の先生が担任になることになりました。その先生に息子が発達障害であることを相談すると、「大丈夫、息子くんは能力があるから。からまった糸をほぐしてあげれば、必ずできる子だから」とおっしゃられていました。この言葉を聞いた時、正直私は不安になりました。息子を他の子どもたちと全く同列に扱って、負担をかけてしまうのではないかと思ったのです。けれどもそんな私の心配をよそに、その先生が担任になってから息子の態度はガラリと変わりました。他の先生の「支援」に触れてUpload By モビゾウその先生は、息子が苦手としていることに対して常に「こうしたらできるかもしれないよ」とヒントを与えてくださる方でした。息子もそのヒントをもとにやってみたら、できないと思っていたことができたり…ということが何度もあったようです。そして必ず、「大丈夫、君は出来る子だよ」と息子の能力を信じる言葉をかけてくださいました。あんなに「僕は出来ない子だ」と癇癪ばかり起こしていた息子が、行事のたびに「こんなことができるようになった」「こんなことが楽しかった」と話してくれるようになりました。毎日息子を見ている私にとって、その変化は目覚ましいもので、驚きを隠せませんでした。Upload By モビゾウそして最後の発表会。以前は端役をあてがわれてきた息子が主役を演じる姿がありました。舞台からは「僕は出来ない子なんかじゃない」という息子の言葉が聞こえてきそうでした。本当に必要な「支援」や「配慮」ってなんだろう?出典 : 息子の変化を見て分かったこと。それは、「支援」や「配慮」というのは「出来ないことをさせない」ということではないということです。「どうせ出来ないから」と言って苦手なことを免除してしまうのは、その子にとっての自信には決して繋がりません。「支援」や「配慮」とは、他の子とはちょっと違う教え方やお手伝いをすることで、発達障害児にとって難しいことを、少しでも楽に出来るようにしてあげることだと思います。「あ、なんだ、こうすれば少し楽にできる」と発見したとき、それが初めて子どもにとって「できた!」という自信に繋がっていくのだと感じています。
2017年04月13日