『ハムレット』でフォーティンブラスを演じる脇役俳優にスポットを当て、演劇界のリアルと、役者たちの悲喜こもごもを描いた横内謙介の名作『フォーティンブラス』。昨年、中屋敷法仁による新演出版が幕を開けるや、たちまち人気を集め、たった1年という短期間での再演が決定した。そこで前回と同じ役に挑む、A.B.C-Zの戸塚祥太と内博貴に話を訊いた。芝居を愛し、芝居に人生を捧げてきた人々の物語――昨年の上演から、早くも再演が決定しました。その心境は?戸塚僕は再演の経験自体がほとんどないのですが、やっぱり怖いですよね。初演を越えなきゃいけないっていうプレッシャーがあるので。とはいえやるからには絶対にいいものにしたいので、気を引き締めてまた取り組まねば!という感じです。内僕は逆に再演ものが多いんですよね。戸塚あっ、再演パイセン?(笑)内再演俳優です(笑)。戸塚えっ、どういうこと?(笑)内わかんない(笑)。でもこれまでの経験から、再演で余計なことはしないっていうのが教訓としてあって。だから変に気負わず、初演に基づいて、もう一度頑張ろう、という気持ちです。――横内謙介さんが1990年に書き下ろした『フォーティンブラス』ですが、改めて作品としての魅力とは?戸塚劇団や役者の話という点に、やっぱり面白みや愛おしさを感じました。本当に芝居を愛して、そのために人生を捧げてきたような人たちの物語なので。しかもその中にはスターがいて、脇役がいて、演出家がいて、ヒロインがいる。そのそれぞれの視点から観ることが出来ると思いますし、そういう自分の役割みたいなものに関しては、ほかの職業にも置き換えられるだろうなと。だからこそ何度観ても楽しめる作品だと思います。内すごくリアルな作品だなと思います。現実にこういうことって昔はあったと思うので。あとはみんなが役者を目指して、芝居のために汗をかいてアグレッシブに頑張っている。そういう人たちの姿を見るのが、僕はすごく好きなんですよね。まるで役者のドキュメンタリーを見ているような、お芝居といえども胸に刺さるものがある。と同時に、自分自身ああいった感覚は一生忘れちゃいけないなとも思いました。武年はストレートしか投げられないかわいい正直者――演じる羽沢武年、黒沢正美(サミー)について、それぞれどんな人物として捉えていますか?戸塚武年は正直者ですよね。内武年かわいいよね。なんて正直なヤツなんだ!って。武年みたいな後輩がいたら、絶対にかわいがると思う(笑)。戸塚確かに(笑)。真っすぐだよね。内ストレートしか投げられない(笑)。戸塚そうそう。で、やっぱり芝居が、役者という仕事が好きなんだと思います。劇中、死んだ役者が亡霊になってまで劇場に現れますが、あれって後々の武年の姿だと思いますから(笑)。内面白い!それで続編書いてもらおうよ。『その後のフォーティンブラス』(笑)。戸塚いいね(笑)。まぁきっと武年は、なにがあっても舞台が好きで、舞台には関わっているんでしょうね。内サミーは劇団のトップで、非常に横暴な人間ですが、かつては自分も同じようなことを先輩にされてきたと思うんです。それでも折れずに、必死に頑張ってきたからこそ、今の地位がある。でも同じことを後輩にもしてしまっていて……。それは悪意からではなく、そういう環境下で育ってきたことによって、当たり前のようにそうなってしまったのかなと。そんなところもすごくリアルだなと感じました。あの判断は正しかったと再確認する内の配役――『ハムレット』における脇役・フォーティンブラス役の武年と、主役・ハムレット役のサミー。そんなふたりの対比が、作品の大きな軸となっていますね。内だから武年が正直で真っすぐな分、ある意味サミーってぶっ飛んでいないとダメな役どころなんですよね。戸塚サミーは大変やね(笑)。内そうそう。とっつー(=戸塚)ファンの子からしたら、僕のこと大嫌いになると思いますよ(笑)。「なんて嫌なヤツやねん!」って。でも作品としてはそれでいいと思うんです。そもそも僕、当初は別の役でオファーをいただいていて。でもそれは武年と近い役だったので、自分からこう提案させてもらったんです。「とっつーとの絡み的に、俺がこの役をやっても面白くないと思う。でもハムレットだったら面白いと思うよ」って。戸塚確かにその通りだよね。内今もその判断は正しかったと、自分では確信しています!(笑)戸塚うん、正しい!(笑)内でしょ?(笑)――おふたりは本作の初演が外部公演での初共演でしたが、お互いの役者としての魅力をどんなところに感じましたか?戸塚内博貴と言ったら、やっぱり圧倒的な“主役感”ですよね。主役でいて欲しい、真ん中にいて欲しい人というか。だから後にも先にも、内がこういうキャラクターをやることって恐らくないと思うんです。というのもサミーって、下手したら単に嫌味な役で終わってしまうので。でもそんな役ですら、愛おしく思えてしまう。それは内がやっているからこそ、だと思います。内とっつーはすごく器用な人だと思います。センスとかオーラっていうのは努力しても身につかないものですが、器用さって努力すればしただけ身につくもの。ただ実際身につけようと思ったら、それはすごく難しいことで。でもとっつーは、僕にはない、ズバ抜けた器用さを持っている。たぶん僕が武年をやっても、絶対にとっつーの武年は越えられないと思うんです。そういった意味でもとっつーって、心からリスペクト出来る存在なんですよね。取材・文=野上瑠美子『フォーティンブラス』作:横内謙介演出:中屋敷法仁出演:戸塚祥太(A.B.C-Z) / 能條愛未、矢島舞美 / 富岡晃一郎、桑野晃輔、吉田美佳子、新原武、吉田智則 / 内博貴 ほか2022年6月3日(金)~9日(木)東京都 自由劇場2022年6月18日(土)~20日(月)大阪府 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ2022年6月28日(火)~30日(木)愛知県 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール
2022年05月20日6月3日(金)から東京・自由劇場ほか大阪、愛知で上演される中屋敷法仁演出、戸塚祥太(A.B.C-Z)主演舞台『フォーティンブラス』。昨夏上演され好評を博し、今回の再演にも期待が高まる本作のメインビジュアルが公開された。“フォーティンブラス”とは、長い『ハムレット』の物語の中で2 回だけ登場する“脇役”。それを演じる脇役俳優にスポットライ トを当て、演じる俳優視点で横内謙介が1990年に書き下ろした作品が、この『フォーティンブラス』である。本作は、劇団善人会議(現、扉座)で初演された後、 多くの俳優たちによって幾度となく演じ継がれ、世界中に数あるシェイクスピア書き換え戯曲の中でも、群を抜いて注目を集めてきた日本の名作と言われている。どんな人間でも、人は生きていく上で、時には主役になることはあっても、ほとんどの場面は脇役を演じ続けざるを得ない。ましてや俳優は、ほとんど主役になれることなどは無く、ただ主役を夢見ながら生き続けているしかない。その悲哀を、フォーティンブラスを演じる脇役俳優たちの、楽屋や劇場でのやりとりやその想いを通して描いた傑作戯曲。お馴染みの名作『ハムレット』が華やかに上演されている、とある古ぼけた劇場。その楽屋で、売れない役者・羽沢武年が、上演中だというのにヒマしている。彼の役は、ノルウェーの若き王子、フォーティンブラス。役名は勇ましいが、最初の出番は、芝居が始まって約2時間15分後。それもただ舞台を通り過ぎるだけ。二番目の出番は全ての物語が決着を見た後。のこのこ登場し、最後のまとめをするだけの、いわば「刺身のツマ」。その上ハムレット役の大スターは、横暴で、陰険で、勝手に芝居を変えるわ、若い女優に手を出そうとするわとタチの悪いことこの上ない。武年ばかりでなく、オズリック役で若手女優、恵子の恋人である岸川和馬やオフィーリアに抜擢されたバラエティタレント刈谷ひろみさえも、そんな大スターに嫌気が差し、楽屋には一触即発の不穏な空気が流れている。そんなある夜、芝居のはねた劇場に、突然不気味な亡霊が姿を現す。亡霊は、自らを「フォーティンブラスの父」だと名乗り、 そして武年に向かって言った。 “我が息子フォーティンブラスよ。さあ、今こそその汚れ亡き高潔な血を熱くたぎらせ剣を抜け。 そしてその剣に、ハムレットへの復讐を誓うのだ!!” その言葉にとまどいながらも武年は、亡霊にハムレットへの、そして大スターへの復讐を誓うのだった。しかし劇場付きの老女優、松村玉代は、亡霊の姿を見て驚いた。この男は、「フォーティンブラスの父」なんかじゃない。昔、 玉代が一緒に芝居をしていた俳優の岸川和春……すなわち、オズリック役の岸川和馬の死んだ父親の亡霊だ……しかし何故今頃、和馬の父が亡霊となって、思い出の詰まったこの劇場に……?果たして武年の復讐の行方は?そして亡霊が寄せる、この舞台に対する想いとは?戸塚と内のリアルな関係性も作品設定に重ね合わせられることで魅力が増した。昨年よりもさらにグレードアップした 『フォーティンブラス』に期待が高まる。《公演概要》『フォーティンブラス』作:横内謙介演出:中屋敷法仁出演:戸塚祥太(A.B.C-Z) / 能條愛未 矢島舞美 / 富岡晃一郎 桑野晃輔 吉田美佳子 新原 武 吉田智則 / 内博貴ほか【東京公演】6月3日(金)〜9日(木) 自由劇場【大阪公演】6月18日(土)〜20日(月) 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ【愛知公演】6月28日(火)~30日(木) 穂の国とよはし芸術劇場 PLAT 主ホール■制作:ゴーチ・ブラザーズ■主催:『フォーティンブラス』2022 製作委員会■お問い合わせ:Mitt 03-6265-3201(平日12:00~17:00)■公式サイト:
2022年05月20日黒豆スイーツ専門店「善祥庵(ぜんしょうあん)」が2022年4月13日(水)、大阪・大丸梅田店にオープンする。黒豆スイーツ専門店「善祥庵」が大丸梅田店に創業90余年、「豆」から始まった食品総合商社「かね善」が手がける「善祥庵」は、黒豆の美味しさを存分に引き出した黒豆スイーツの専門店。“黒豆の王様”とも称される国産の「丹波黒大豆」を使った、様々なスイーツを提案している。注目の新作は和風キャラメルサンド「かさね」数あるメニューの中でも特に注目したいのは、大丸梅田店のオープンを記念して考案された和風キャラメルサンド「かさね」。丁寧に仕込んだ黒まめの蜜煮「ふくみ」とキャラメルを、サブレと丹波黒大豆きな粉を混ぜたシュクセ生地でサンドした新感覚の和菓子となっている。黒豆の蜜漬け「ふくみ」中にサンドした「ふくみ」は、黒豆の選別から炊き上げ、蜜漬け、袋詰めまでを全て手作業で行うこだわりの一品。真空窯で融点を下げたさとう蜜を、一番蜜・二番蜜・三番蜜と糖度をあげながらじっくと浸透させた、黒豆の風味をしっかりと堪能出来る人気の味だ。バラ香るさとう蜜に漬けた「ローズグラッセ」、黒豆入りの「わらび餅」もこのほか、バラのお酒を入れたさとう蜜に黒豆を漬け込んだ「ローズグラッセ」、「ふくみ」を合わせた「わらび餅」、甘み控えめの甘納豆「やわら」をチョコレートで包んだ黒豆チョコレート「やわら チョコ」など、多彩な黒豆スイーツが用意されている。店舗情報「善祥庵(ぜんしょうあん)」オープン日:2022年4月13日(水)住所:大丸梅田店地下1階 和洋菓子売場営業時間:10:00~20:00
2022年04月14日昨夏、中屋敷法仁演出、戸塚祥太(A.B.C-Z)が主演した舞台『フォーティンブラス』が、1年ぶりに自由劇場で再演されることが決定。さらに梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホールでの上演が決定した。本作はシェイクスピア『ハムレット』の物語の中で2回だけ登場する“脇役”にスポットライトを当て、演じる俳優視点で横内謙介が1990年に書き下ろした作品。劇団善人会議(現、扉座)で初演された後、多くの俳優たちによって幾度となく演じ継がれ、世界中に数あるシェイクスピア書き換え戯曲の中でも、群を抜いて注目を集めてきた日本の名作と言われている。どんな人間でも、人は生きていく上で、時には主役になることはあっても、ほとんどの場面は脇役を演じ続けざるを得ない。ましてや俳優は、ほとんど主役になれることなどは無く、ただ主役を夢見ながら生き続けているしかない。その悲哀を、フォーティンブラスを演じる脇役俳優の楽屋や劇場で生き生きと生活する人々の感情を通して描いた傑作戯曲だ。この度、発表された『フォーティンブラス』は主人公フォーティンブラス役を演じるA.B.C-Zの戸塚祥太、対立するハムレット役を演じる傍若無人の大スター内博貴、演出もこのふたりとも絶対の信頼で結ばれる中屋敷法仁が続投での再演される。また、能條愛未や矢島舞美らも前作から引き続き出演することが決定した。戸塚と内は同い年で同じ事務所所属。リアルなふたりの関係性も作品設定にうまく重ね合わせられ、戯曲の面白味にさらにリアリティーを増した前作は、新型コロナ禍での上演ながら好評を博した。今回は東京に加えて、大阪、愛知での公演も決定。前作の良さを踏襲しつつも、劇場が変わることで演出・中屋敷法仁による新たな試みも加えて、さらなるグレードアップが期待される。<スタッフ・キャストコメント>演出:中屋敷法仁興奮しています。戸塚祥太さん、内博貴さんのスリリングな競演が、再び劇場で見られるだなんて。「フォーティンブラス」という作品は、俳優という存在の本性が暴かれていく、ある種のミステリーです。それでいて、演劇への純粋な愛がぎっしりと詰まったファンタジーでもあります。夢と現実、希望と絶望の狭間で揺れ動く俳優たちの生々しい姿は、衝撃的な観劇体験となることでしょう。単なる再上演に止まらない新たなカラクリをご用意し、皆様のご来場をお待ちしております。どうぞお楽しみに!戸塚祥太『フォーティンブラス』に再び熱狂します!舞台の上で売れない役者を演じるという不思議な体験をした 2021 年の夏。念願だった内博貴との共演、中屋敷さんの演出のもとで素敵な役者さん達と作り上げたお芝居は間違いなく人生のベストメモリーです。その最高の瞬間を上書きするお芝居をみんなで作りあげて、劇場でしか味わえない体験をお届けします!楽しみにしていてください。内 博貴早くも『フォーティンブラス』の再演が決まりました。有難いことです。またしっかりと嫌われ者を演じたいと思います。笑。皆さん劇場でお待ちしております。公演概要『フォーティンブラス』■作 横内謙介■演出 中屋敷法仁■出演 戸塚祥太(A.B.C-Z)能條愛未 矢島舞美 / 富岡晃一郎 桑野晃輔 吉田美佳子 新原 武 吉田智則/ 内 博貴ほかチケット料金 S 席 10,500 円 A 席 8,500 円(全席指定・税込)チケット発売日 2022年5月7日(土)<東京公演> 2022年6月3日(金)〜9日(木)会 場 自由劇場<大阪公演> 2022年6月18日(土)〜20日(月)会 場 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ<愛知公演> 2022年6月28日(火)~30日(木)会 場 穂の国とよはし芸術劇場 PLAT 主ホール■お問い合わせ Mitt 03-6265-3201(平日 12:00~17:00)■公式サイト
2022年03月18日4月スタートの青春ヤンキードラマ「ナンバMG5」より、間宮祥太朗演じる主人公・難破剛のビジュアルが公開された。本作は、筋金入りのヤンキー一家に生まれた剛が、普通の高校生になりたいと、家族に内緒で健全な高校に入学する、高校逆デビュー物語。家族の前では特攻服を着たバリバリのヤンキー、学校では学ランを着た真面目な高校生、という二重生活を送る剛。今回は、そんな“ヤンキー”バージョンと“シャバい”(ひ弱な、さえない)バージョン、両方のビジュアルが到着。ヤンキーバージョンでは、たてがみのように逆立てた金髪と、素肌に真っ白の特攻服姿で迫力満点。本広克行監督からも「いいねー!」とテンション高めに太鼓判を押され、間宮さんも一安心したという。一方、シャバいバージョンは、まとめられた黒髪に学ラン姿で、さわやかな笑顔を見せている。特攻服を着てみて、間宮さんは「原作にもありますが、トラブルなどを解決していく、ある意味“ヒーローのスーツ”のような印象で、剛のONの状態になり気合が入りました。デザインについては、赤文字に金で統一感もあって、特に“泣いてくれるなおっ母さん”という言葉が気に入っています」と感想を述べる。しかし、素肌に特攻服ということで「嫌でしたね(笑)」と当初をふり返り、「アクションすると、乳首が見え隠れするのではないかな?と。最初はそう思いましたが、割と小さくて離れ気味な乳首なので、隠しやすかったですけどね(笑)!」と話す。そして、剛について「主人公は家族に期待されているレールがあって、でもそこから外れたところに行きたいんです。その思いは、ヤンキーであろうとなかろうと、誰もが10代のころに感じることだと思います。まわりからのイメージや“こうでしょ、こうなってよ”という期待と、自らがどう生きたいか?という自分のアイデンティティーを考えることは、題材をどこにしようとも共通するところだと思うので、その物語の筋みたいなことが伝わればと考えております」とコメントを寄せている。また、ポスター撮影およびティザー動画の撮影に挑んだ際、アクションシーンで張り切りすぎて太ももの裏が伸びてしまい、体の硬さを痛感するというハプニングがあったという。「ナンバMG5」は4月、毎週水曜日22時~フジテレビにて放送予定。(cinemacafe.net)
2022年02月22日歌舞伎俳優の市川海老蔵、アイドルグループ・A.B.C-Zの戸塚祥太が17日、東京・EXシアター六本木にて行われた「六本木歌舞伎2022『ハナゾチル』(『青砥稿花紅彩画』より)」の公開舞台稽古に参加した。『青砥稿花紅彩画』は、弁天小僧菊之助を含む5人からなる盗賊団の結成から捕縛までを描いた、『白浪五人男』の通称でも知られる歌舞伎の名作。安政江戸地震に続き、コレラや麻疹の流行など混沌とした様相を呈し、昨今の情勢を彷彿とさせる背景のなか生まれた名作が、時空を超えて現代社会と交差する・・・。立ち回りなど見どころを活かしながら、新しい解釈で上演する。海老蔵が弁天小僧菊之助を演じ、歌舞伎初挑戦の戸塚は現代から江戸時代にタイムスリープする窃盗犯・戸塚、そして、江戸時代では浜松屋宗之助を演じる。舞台稽古前に行われた会見で、戸塚は「泥棒ですね。ギャングとまではいきませんが、そういう悪いヤツです」と自身の役柄を紹介。海老蔵は「戸塚さんが(江戸時代で)いろんな記憶をたどっていって、仲間の大切さや、人のために生きるとか、そういうことに気づいていく。そこで生きている人間たちから現代の人間が学んでいく物語です」と説明し、「古典の中に新しいものを見つけてもらう時代が来てほしいという気持ちが強い。古典を見ながら新しいのかもしれないと思っていただけるような六本木歌舞伎であるように一生懸命務めたい」と力を込めた。また、戸塚のアクロバットも見られるのかという質問に、戸塚は「やらせていただいています!」と回答。海老蔵が「バク転したの久しぶりらしい」と言うと、戸塚は「本当なんです。Acrobat Boys Clubって名前が込められているというグループ名が先行してしまって、僕もめっちゃアクロバットできるヤツって思われているかもしれないですけど、そんなできないです。でもやっています」と苦笑い。戸塚は謙遜気味だったが、海老蔵は「やってるよ!」と太鼓判を押した。そして戸塚は、「これまでにもジャニーズからたくさんの方が参加させていただいていましたが、僕も次につなぐよう、しっかり自分の務めを果たしたいと思います。六本木で歌舞伎が見られるこの時期をみなさんお見逃しなく! ぜひ劇場にお越しください」と呼びかけた。公開ゲネプロで、戸塚は立ち回りでキレのあるパフォーマンスを披露。バク転もしっかり決め、自身の持ち味を発揮していた。「六本木歌舞伎2022『ハナゾチル』(『青砥稿花紅彩画』より)」は、2月18日~3月6日に東京・EXシアター六本木にて上演。
2022年02月18日歌舞伎俳優の市川海老蔵、アイドルグループ・A.B.C-Zの戸塚祥太が17日、東京・EXシアター六本木にて行われた「六本木歌舞伎2022『ハナゾチル』(『青砥稿花紅彩画』より)」の初日前会見に出席した。『青砥稿花紅彩画』は、弁天小僧菊之助を含む5人からなる盗賊団の結成から捕縛までを描いた、『白浪五人男』の通称でも知られる歌舞伎の名作。安政江戸地震に続き、コレラや麻疹の流行など混沌とした様相を呈し、昨今の情勢を彷彿とさせる背景のなか生まれた名作が、時空を超えて現代社会と交差する・・・。立ち回りなど見どころを活かしながら、新しい解釈で上演する。弁天小僧菊之助を演じる海老蔵は「戸塚さんをお招きしたり新しい試みをしていますが、古典をベースにしているので、実は古典が新しいのではないか、古典の中に新しいものを見つけてもらう時代が来てほしいという気持ちが強いです。古典を見ながら新しいのかもしれないと思っていただけるような六本木歌舞伎であるように一生懸命務めたい」と意気込んだ。現代から江戸時代にタイムリープする窃盗犯を演じる戸塚は「泥棒ですね。ギャングとまではいきませんが、そういう悪いヤツです」と自身の役柄を紹介。海老蔵も「戸塚さんが(江戸時代で)いろんな記憶をたどっていって、仲間の大切さや、人のために生きるとか、そういうことに気づいていく。そこで生きている人間たちから現代の人間が学んでいく物語です」と説明した。稽古して感じたお互いの印象を聞かれると、海老蔵は「さまざまなジャニーズの方と共演させていただきましたが、その中でも戸塚さんは大変飲み込みが早い。比較的ジャニーズの方々は稽古に稽古を重ねてよくなっていく。戸塚さんも稽古を重ねてよくなっていくんですが、最初からいい意味でフラット。自分はこうでなくちゃいけないとか、こうかっこよくいようというのがなくてスッと入ってきたという印象です」と称賛。戸塚は「何も持たずに稽古場に行くことを心がけていました」と明かした。また海老蔵は、戸塚が会見について「最近の中で一番緊張している」と話していたことを明かし、「そういうところがかわいいなと思いました」とコメント。汗をかいていることをいじり、戸塚は照れていた。一方、戸塚は「歌舞伎の方々のスピード感……稽古もすごい早い。稽古に参加する稽古が必要だなと思ったくらい、稽古がもう本番なんです。そういう脈々と受け継がれてきた歌舞伎の伝統や歴史を肌で感じられたことが、すでに僕の中では財産と言えるものを持っています」と述べ、海老蔵が「僕の印象は? すぐ忘れるよね」とツッコむと、「すみません、過去一緊張しているので」と返した。そして、「僕、歴史だなって思いました。海老蔵さんは歴史です!」と表現し、「稽古が本番だって言ったのはまさにその通りで、海老蔵さんが見得を切るのを近い距離で見させていただいた時に、写楽の役者絵が頭に浮かんだ。ああいう役者絵は誇張して描いているだろうなと思っていたんですけど、この距離で体験して、写楽や当時の人はリアルに写実的に描いてこうなっていたんだなと。脈々と受け継がれてきた歴史を体感しました」と語ると、海老蔵は「光栄です」と返した。制作発表時に戸塚は、海老蔵について「優しい瞳なんですけど、奥にはラスボスのオーラがある」と話していた。その印象は変わらなかったようで、「ラスボスでしたね、やっぱり。ちょっとワルな役というのもよりそういう風に見えました」と語った。「六本木歌舞伎2022『ハナゾチル』(『青砥稿花紅彩画』より)」は、2月18日~3月6日に東京・EXシアター六本木にて上演。
2022年02月18日六本木歌舞伎2022『ハナゾチル』が2022年2月18日(金)より東京・EXシアター六本木での公演を皮切りに、福岡、大阪で上演される。開幕を前にした17日、同劇場で会見が行われ、出演する市川海老蔵(44)とA.B.C-Zの戸塚祥太(35)が登壇した。本作は「白浪五人男」の通称で知られる『青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)』という、文久2(1862)年3月に江戸市村座で初演された河竹黙阿弥の名作が題材。現代を生きる窃盗犯の戸塚(戸塚祥太)が博物館から美術品を盗み出し、警官に追われている中で江戸時代にタイムリープしてしまい、当時巷を騒がしていた5人の盗賊たちと出会う物語だ。三池崇史が監修として参加し、演出は日本舞踊の宗家藤間流八世宗家で舞踊・振付・演出と幅広く活躍する藤間勘十郎が務める。市川海老蔵弁天小僧菊之助を演じる海老蔵は「『白浪五人男』で有名な場面をほぼ古典のままやらせていただきます。戸塚さん演じる戸塚は、仲間の大切さや人のために生きることの大切さに気づいていく。世の中に対する鬱憤や不満、満たされない思いを持つ現代の人が、過去に生きている人間たちから学んでいくという物語です」と見どころを説明した。稽古を通じて互いの印象を尋ねられると、海老蔵は「これまでさまざまジャニーズの方と共演させていただきましたが、そのなかでも大変飲み込みが早いと感じた。自分はこうしなくちゃいけないとか、格好良くいようとか、そういう思いが意外となくて。フラットだった」と回答。戸塚祥太(A.B.C-Z)それに対して、今回初めて歌舞伎に挑戦する戸塚は、稽古のスピード感に圧倒されたことを明かし、「稽古に参加するための稽古が必要だなと思ったぐらい。稽古が本番なんです。脈々と受け継がれてくる歌舞伎の歴史を肌で感じられたことが僕の中では財産」と話した。その上で海老蔵については「歴史です」と独特の表現で評し、「海老蔵さんが見得を切ったときに、写楽の役者絵が頭に浮かんだ。ああいう役者絵は誇張されて描かれているんだろうと思っていたんですけど、この距離感で見ると、リアルに写実的に描いていたんだと思った」という。最後に観客へのメッセージとして、戸塚は「これまでたくさんジャニーズの方々が参加しましたが、僕も次につなげられるように、しっかり自分の務めを果たしたいと思います。六本木という場所で歌舞伎が見られる機会をお見逃しなく!」と話した。海老蔵は「コロナ禍でございますから、なかなか舞台を観ようかなというお気持ちにならない方もいらっしゃるかもしれませんが、感染対策もしていますし、ちゃんとチェックもしております。まずは安心してお越しいただきたい」と語った上で、「六本木歌舞伎は新しいことをしてきましたが、今回は古典がベース。実は古典が新しいのではないかと思っていただける六本木歌舞伎であるように一生懸命勤めたいと思うので、応援のほどよろしくお願いします」。東京公演は3月6日(日)まで。福岡公演は3月11日(金)〜13日(日)、福岡サンパレスホテル&ホール。大阪公演は3月18日(金)〜21日(月・祝)、フェスティバルホールにて。取材・文:五月女菜穂チケット情報
2022年02月18日歌舞伎俳優の市川海老蔵が、「六本木歌舞伎2022 『ハナゾチル』(『青砥稿花紅彩画』より)」の上演を前に取材に応じ、「古典を尊重しながら、新しい角度で楽しんでいただけるものになれば」とアピール。共演する戸塚祥太(A.B.C-Z)に対しては、「身体能力が高いですし、パルクールみたいなものにも挑戦してほしい。まだ伝えていませんけど(笑)」と期待を寄せた。今回「六本木歌舞伎」の題材は『青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)』。石川五右衛門、鼠小僧次郎吉と並び、古くから人々に親しまれている盗賊5人との活躍を描く名作をベースに、現代を生きる青年(戸塚/浜松屋跡取りの宗之助の二役)が“タイムリープ”し、幕末の盗賊一味と新たなストーリーを織りなす。白波が打ち寄せては消える潔さ、儚さを想起させる“白浪五人男”になぞらえ、散ることを知りながら、咲くことを恐れない桜をイメージし『ハナゾチル』と名付けられた今回。「戸塚さん演じる現代の青年が、その時代の人々とコミュニケーションを取りながら、当時の若者たちのポテンシャルや生きざま、心構えを現代に持ち帰るといったお話しになる予定です。戸塚さんが戸塚さんご本人として登場するので、ファンの皆さんも見やすいはずですし、古典も面白いんだぞと提示できれば。特にEXシアターは、若いお客様が多いので、盛り上がりがダイレクト。花道も感染対策はしっかりしながらも、想像以上に客席と近いので臨場感にあふれると思います」(海老蔵)過去には中山優馬(2017年6月『ABKAI』出演)、三宅健(2019年2,3月『六本木歌舞伎』出演)、Snow Manの宮舘涼太・阿部亮平(2019年11月『ABKAI』出演)との共演経験もあり「ジャニーズ事務所の皆さんは、本当に情熱があり『あきらめないな』といつも思います。歌舞伎は独特な演出方法もあって、それを何十回も稽古する姿には、胸を打たれる」と賛辞を惜しまなかった。三池崇史が監修として参加。日本舞踊の宗家藤間流八世宗家で舞踊・振付・演出と幅広く活躍する藤間勘十郎が演出を担当し、歌舞伎音楽とロック音楽を融合させ、弁天小僧菊之助がたっぷりと歌舞伎世話物狂言の醍醐味を見せる。「勘十郎さんとはもう10年以上のお付き合い。音楽的センス、特にバランス感覚が良くて、脚本を読む力もある。彼なりの世界観に任せ、今回、私は台本も演出もノータッチ」と全幅の信頼を寄せていた。取材・文・写真=内田涼【公演概要】『六本木歌舞伎2022『ハナゾチル』(『青砥稿花紅彩画』より)』脚本:今井豊茂 / 演出:藤間勘十郎監修:三池崇史出演:市川海老蔵戸塚祥太(A.B.C-Z)中村児太郎市川右團次他チケット料金:一等席 14,000円、二等席 10,000円(全席指定・税込)前売開始:12月19日(日)協力:全栄企画株式会社 / 株式会社ちあふる製作:松竹株式会社■東京公演日程:2022年2月18日(金)~3月6日(日)会場:EXシアター六本木お問合せ:Zen-A(ゼンエイ)03-3538-2300(平日11:00〜19:00)主催:株式会社3Top / テレビ朝日/読売新聞社/六本木歌舞伎実行委員会東京公演チケット情報■福岡公演日程:2022年3月11日(金)~3月13日(日)会場:福岡サンパレスホテル&ホールお問合せ:西日本新聞イベントサービス 092-711-5491(平日9:30〜17:30)主催:六本木歌舞伎実行委員会/(西日本新聞社他)■大阪公演日程:2022年3月18日(金)~3月21日(月・祝)会場:フェスティバルホールお問合せ:キョードーインフォメーション 0570-200-888(11:00〜16:00※日祝休業)主催:読売テレビ/サンライズプロモーション大阪
2022年02月08日東京オリンピック開会式にも出演した市川海老蔵と映画の鬼才・三池崇史がタッグを組み、公演ごとに豪華ゲストを迎える人気企画。今回は海老蔵主演、三池監修のもと、演出に日本舞踊の宗家藤間流 八世宗家の藤間勘十郎、ゲスト俳優にジャニーズグループのA.B.C-Z戸塚祥太を迎える。合同取材の席で戸塚は、初挑戦となる歌舞伎は「高いハードル」としながらも、馴染みのない世代にその良さを伝えるのが「最大の役目」ときっぱり。「歌舞伎のカッコよさを伝えるバトンになりたい」と意欲を見せる。「六本木歌舞伎2022」チケット情報物語は、現代社会を騒がせる強盗団と幕末の江戸で民衆の耳目を集める盗賊一味が、時空を超えて織りなすファンタジックなアクション活劇。題材は「知らざぁ言って聞かせやしょう」の名せりふでもお馴染み、古典の名作『青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)』。弁天小僧菊之助ら5人の盗賊団の結成から捕縛までを描いた通称『白浪五人男』を、5人の名乗りや立ち廻りといった名場面を活かしながら、新解釈で上演する。本作で戸塚は、現代の強盗団の一員と江戸の呉服屋店主の2役を演じる。「知らざぁ言って聞かせやしょう」の名せりふを聞いた途端、「以前『滝沢歌舞伎』に出演した際、『白浪五人男』の場面があったのを思い出しました。当時は知らないなりにも舞台袖から引き込まれるように見る自分がいて、すごくかっこよかった。名せりふも音の響きが気持ちよく、今でも耳に残っています」と思わぬ巡り合わせを回想する。演じる現代版の弁天小僧菊之助は「オリジナルのように義を尽くすカッコよさや勧善懲悪の部分は足りてなくて、ポーズだけ」。その不完全さが、オリジナルのカッコよさや歌舞伎の魅力を知ることに繋がる糸口となりそうだ。「見せ場としては殺陣になるかなと。ゆっくり見せる歌舞伎の立廻りとリアルなスピードでやる現代版の殺陣も出てくると思うので、常に身体を動かせるようにスタンバイしています」とは頼もしい。海老蔵との共演は夢にも思わず、オファーには「ドッキリを通り越して夢かなと思った」と驚きを隠さない。「歌舞伎を知らない人でも知っている、歌舞伎界をリードしている方。きっと伝統を守るために新しい挑戦をし続けている方だと思うので、人間的な部分も含めて学びたい」と改めて意気込みを口にする。「ゼロから積み上げるつもりで、シンプルにその世界に染まりたい。そうすることで、見たこともない自分が見られると思う。ファンの方には応援してほしいですし、歌舞伎好きの方には、おもしろいヤツがいるなと思っていただけるよう日々精一杯務めたいと思います」。公演は2月18日(金)から3月6日(日)まで東京・EXシアター六本木、3月11日(金)から13日(日)まで福岡・福岡サンパレスホテル&ホール、3月18日(金)から21日(月・祝)まで大阪・フェスティバルホールにて。チケット発売中。取材・文:石橋法子
2022年02月08日4回目の開催となる『六本木歌舞伎2022』の製作発表会見が12月23日、都内で行われ、出演する市川海老蔵と戸塚祥太(A.B.C-Z)が出席。歌舞伎初挑戦となる戸塚は「今回の挑戦をしっかり体に叩き込んで、役割を全うしたい」と決意を語り、「甘えられる隙があれば、とことん甘えたい」と海老蔵との共演に期待を寄せた。海老蔵と揃いの紋付袴姿で登壇した戸塚は、開口一番「緊張してマイクがオフになっていました(笑)」と普段とは違った雰囲気に戸惑いも。「まさか自分が市川海老蔵さんの隣に立てる日が来るなんて、今はいろんな感情が入り交じり、気持ちが高ぶっています」と背筋を伸ばし、「海老蔵さんと共有できる時間に、学べることは全部学んで、吸収できることは吸収させていただく。歌舞伎の世界に染まっていきたいです」と新たな挑戦に闘志を燃やしていた。A.B.C-Zのメンバーからの反応は「今のところない(笑)」といい、「メンバー、コメント募集しています!」と呼びかける場面も。ようやく緊張も解けた様子で、笑顔をのぞかせた。第4回となる今回は、三池崇史が監修として参加。日本舞踊の宗家藤間流八世宗家で舞踊・振付・演出と幅広く活躍する藤間勘十郎が演出を担当する。海老蔵と戸塚に加えて、中村児太郎、市川右團次の出演が決まっている。題材は『青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)』。石川五右衛門、鼠小僧次郎吉と並び、古くから人々に親しまれている盗賊5人族の活躍を描く名作をベースに、歌舞伎音楽とロック音楽を融合させ、弁天小僧菊之助がたっぷりと歌舞伎世話物狂言の醍醐味を見せる場面をはじめ、時空を超えて、現代社会を騒がせる窃盗団と幕末の盗賊一味とが新たなストーリーを織りなす。海老蔵が弁天小僧菊之助と現代の市川海老蔵役、戸塚が浜松屋跡取りの宗之助と現代の強盗団の一員とそれぞれ二役をこなす。「伝統文化や古典を、今の時代の新しいお客様にも理解していただける作品になるよう、一生懸命に勤めてまいります。日曜朝の戦隊ものの原型ともいえる内容ですし、『東京リベンジャーズ』のような不良グループを描いた作品も流行っているので、そこに流れるパッションや粋な部分を、歌舞伎の素晴らしさを活かしながら、面白いものに作り変えたい」(海老蔵)海老蔵と戸塚は会見当日が初対面だといい「第一印象はかわいらしいお顔立ちで、素直さや優しさがあるのかなと。稽古をしていくなかで、いろんなことを知っていきたい」(海老蔵)、「目力ですね。優しい瞳の奥には、これ以上近づけないなという、ラスボスのオーラがすごかった」(戸塚)。戸塚が得意とするアクロバットに話題が及ぶと、海老蔵は「戦う場面も出てくるので、ぜひ。どんなことでもできるでしょうし、演出や脚本と話し合い、何をやるか線引きしたい」と構想を明かし、「ジャニーズの皆さんは、何かを吸収し、身に着ける力が本当にすごい。歌舞伎のみんなも見習わないといけない」と話していた。取材・文・写真=内田涼【公演概要】『六本木歌舞伎2022公演』脚本:今井豊茂 / 演出:藤間勘十郎監修:三池崇史出演:市川海老蔵戸塚祥太(A.B.C-Z)中村児太郎市川右團次他チケット料金:一等席 14,000円、二等席 10,000円(全席指定・税込)前売開始:12月19日(日)協力:全栄企画 / 株式会社ちあふる製作:松竹株式会社■東京公演日程:2022年2月18日(金)~3月6日(日)会場:EXシアター六本木お問合せ:Zen-A(ゼンエイ)03-3538-2300(平日11:00〜19:00)主催:株式会社3Top / 六本木歌舞伎実行委員会東京公演チケット情報 ■福岡公演日程:2022年3月11日(金)~3月13日(日)会場:福岡サンパレスホテル&ホールお問合せ:西日本新聞イベントサービス 092-711-5491(平日9:30〜17:30)主催:六本木歌舞伎実行委員会■大阪公演日程:2022年3月18日(金)~3月21日(月・祝)会場:フェスティバルホールお問合せ:キョードーインフォメーション 0570-200-888(11:00〜16:00※日祝休業)主催:サンライズプロモーション大阪
2021年12月23日アイドルグループ・A.B.C-Zの戸塚祥太が23日、都内で行われた『六本木歌舞伎2022』制作発表会見に、歌舞伎俳優の市川海老蔵とともに出席。歌舞伎初挑戦の意気込みを語った。第4回となる今回の『六本木歌舞伎』は、十三代目市川團十郎白猿襲名を控えている市川海老蔵、そして、アクロバットやダンスなど華麗なパフォーマンスを得意とするA.B.C-Zの戸塚祥太らが出演。戸塚は歌舞伎に初挑戦となる。戸塚は、冒頭の挨拶でマイクのスイッチを入れ忘れ、「すみません、緊張していてマイクがオフになっていました」と照れ笑い。「自分がまさか市川海老蔵さんのお隣に立てる日が来ると思ってなかったので、すごく気持ちが昂っていて、高揚していて、いろんな感情が入り混じっているのですが、これまでやったことがない歌舞伎への挑戦、しっかりと体に叩き込ませて、自分に与えられた役割を全うしていきたいと思います」と決意を語った。また、歌舞伎に対するイメージについて、「日本の宝、伝統芸能、代々受け継がれてきたものという印象です」と述べ、「ここから知らないこともさらに勉強していって、いただいた役をしっかりできるように歌舞伎の世界に染まっていきたいと思っています」と気を引き締めた。『六本木歌舞伎』への出演が発表されてからA.B.C-Zのメンバーから何かリアクションはあったか聞かれると、「メンバーからは今のところまだ何もいただいておりません。今後たぶんどしどし来てくれると思う。メンバー、コメント募集してますよ!」とメッセージを送り、笑いを誘った。『六本木歌舞伎2022』東京公演は2022年2月18日~3月6日にEXシアター六本木にて、福岡公演は3月11日~13日にサンパレスホテル&ホールにて、大阪公演は3月18日~3月21日にフェスティバルホールにて上演する。題材として取り上げるのは、『青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)』。この作品をベースに、歌舞伎音楽とロック音楽を用いながら、弁天小僧菊之助が歌舞伎世話物狂言の醍醐味を見せる場面をはじめ、時空を超えて、現在社会を騒がせる窃盗団と幕末の江戸市中において人々の耳目を集めた盗賊一味が織りなす物語となる。
2021年12月23日歌舞伎俳優の市川海老蔵、アイドルグループ・A.B.C-Zの戸塚祥太が23日、都内で行われた『六本木歌舞伎2022』制作発表会見に出席した。第4回となる今回の『六本木歌舞伎』は、十三代目市川團十郎白猿襲名を控えている市川海老蔵、そして、アクロバットやダンスなど華麗なパフォーマンスを得意とするA.B.C-Zの戸塚祥太らが出演。戸塚は歌舞伎に初挑戦となる。戸塚は、冒頭の挨拶でマイクのスイッチを入れ忘れ、「すみません、緊張していてマイクがオフになっていました」と照れ笑い。「自分がまさか市川海老蔵さんのお隣に立てる日が来ると思ってなかったので、すごく気持ちが昂っていて、高揚していて、いろんな感情が入り混じっているのですが、これまでやったことがない歌舞伎への挑戦、しっかりと体に叩き込ませて、自分に与えられた役割を全うしていきたいと思います」と決意を語った。初共演の海老蔵の印象を聞かれると、「目力ですかね」と答え、「先ほど楽屋挨拶に行かせていただき、初対面でご挨拶させていただいたのですが、そのときは優しい瞳なんですけど、奥にはもうラスボスのオーラというか、これ以上近づけないという、とてつもないオーラがすごかったです」と、海老蔵のオーラに圧倒されている様子。会場から笑いが起こり、海老蔵も笑顔をこぼした。一方、海老蔵は「5分前くらいに会ったばかりなんですけど、ジャニーズとしてのご活躍は拝見していますから、今を時めくスターなんだろうなと思いますが、今回歌舞伎というフィールドに足を踏み入れるということで、それなりの覚悟をしていらっしゃるんだろうなと。それがマイクのスイッチがオンにならなかった緊張につながっているのではないかと。素直な方なんじゃないかなと思っています」と戸塚の印象を述べ、「可愛らしいお顔をされている。優しさ、可愛さがあるんだなとというのは感じます」とも話した。『六本木歌舞伎2022』東京公演は2022年2月18日~3月6日にEXシアター六本木にて、福岡公演は3月11日~13日にサンパレスホテル&ホールにて、大阪公演は3月18日~3月21日にフェスティバルホールにて上演する。
2021年12月23日2022年2月18日(金)~3月6日(日)東京・EXシアター六本木での公演を皮切りに福岡、大阪で上演される『六本木歌舞伎2022』のプレイガイド最速先行受付が12月12日(日)10時に迫っている。2015年、六本木歌舞伎の幕開けの演目は『地球投五郎宇宙荒事』。市川海老蔵と中村獅童の歌舞伎への熱い想いから始まった宇宙規模の新作歌舞伎では、脚本を人気脚本家の宮藤官九郎、演出を映画監督の三池崇史が手がけ、連日満員の大盛況のまま千秋楽を迎えた。第2回となった2017年の公演では、マルチタレントのリリー・フランキーが新解釈で描き出した『座頭市』を、前作に引き続き、三池崇史が演出。出演には海老蔵に加え、日本を代表する女優・寺島しのぶが登場。海老蔵と寺島しのぶの22年ぶりの共演が実現し大きな話題に。また本公演では、海老蔵の代名詞とも言える“眼力”を封印し新たな境地を開いた。また2019年の第3回は、芥川龍之介の代表作『羅生門』。演出は引き続き三池崇史が担当。出演は海老蔵、そして歌舞伎初出演となった三宅健が参戦。生きるための悪という人間のエゴイズムを克明に描いた文学作品を、海老蔵が四役、三宅が二役を、それぞれの役になりきっての迫真の演技で観客を魅了。特に三宅は初出演ながら早拵えやぶっ返り、見得や立廻りといった歌舞伎ならではの演出を見事に表現し、更に海老蔵が洋服姿で演じる本人役と遣り取りをする場面では、軽妙な掛け合いを披露して観客に爆笑の渦に。そして第4回となる今回、三池崇史は監修として参加し、日本舞踊の宗家藤間流八世宗家で舞踊・振付・演出と幅広く活躍する藤間勘十郎が演出として入る。出演は十三代目市川團十郎白猿襲名を控えている市川海老蔵、そしてアクロバットやダンスなど華麗なパフォーマンスを得意とするジャニーズきってのユニットA.B.C-Zの戸塚祥太が歌舞伎に初挑戦することも決定している。注目の本公演を確実に見るため、ぜひプレイガイド最速先行を利用してほしい。■舞台情報『六本木歌舞伎2022公演』脚本:今井豊茂演出:藤間勘十郎監修:三池崇史出演:市川海老蔵戸塚祥太(A.B.C-Z)中村児太郎市川右團次他『六本木歌舞伎2022』(東京・福岡公演)プレイガイド最速先行URL: 受付期間:12月12日(日)10:00~12月17日(金)23:59チケット料金:一等席 14,000円、二等席 10,000円(全席指定・税込)前売開始:12月19日(日)協力:全栄企画 / 株式会社ちあふる製作:松竹株式会社■東京公演日程:2022年2月18日(金)~3月6日(日)会場:EXシアター六本木お問合せ:Zen-A(ゼンエイ)03-3538-2300(平日11:00〜19:00)主催:株式会社3Top / 六本木歌舞伎実行委員会■福岡公演日程:2022年3月11日(金)~3月13日(日)会場:福岡サンパレスホテル&ホールお問合せ:西日本新聞イベントサービス 092-711-5491(平日9:30〜17:30)主催:六本木歌舞伎実行委員会■大阪公演日程:2022年3月18日(金)~3月21日(月・祝)会場:フェスティバルホールお問合せ:キョードーインフォメーション 0570-200-888(11:00〜16:00※日祝休業)主催:サンライズプロモーション大阪
2021年12月08日鹿児島の南端に位置する孤島の唯一の介護施設に半年間密着したドキュメンタリー『僕とケアニンと島のおばあちゃんたちと。』でナレーションを戸塚純貴が務めることとなり、コメントも到着した。前作「僕とケアニンとおばあちゃんたちと。」(2019年)は、世界中が注目する介護施設「あおいけあ」に1年間密着し、何故この施設が注目を集めているのか、その裏側に迫るという内容。本作はその「僕ケア」シリーズの第2弾となるドキュメンタリー。鹿児島港からフェリーで12時間、島民わずか100人ばかりが生活するトカラ列島・宝島。医者も看護師もいないこの島唯一の介護施設に、若手ドキュメンタリー監督が半年間密着した。はじめはリゾート気分を味わえると思っていた監督だが、飲食店や娯楽がなく、都会とはまったく違う環境に衝撃を受ける。しかし、これだけ不便な環境でも、島民は協力し合い笑顔で生活を送っており、その光景を目の当たりにし、いつしか「島民は生まれ育った場所でどのような想いを持って生活しているのか」と考えるようになる。また、監督が撮影を開始した時を同じくして、東京から介護未経験の若者がこの介護施設の責任者になるためにやって来る。慣れない離島での生活や、経験の浅い介護の仕事に苦戦し、ここへ来たことを後悔する若者。しかし、施設の利用者や島民らと触れ合うことで、徐々にその顔つきにも変化が現れはじめる。ナレーションを務めるのは、介護福祉士の成長を描いた映画『ケアニン』シリーズ(2017年、2020年公開)で、主人公の大森圭役を好演した戸塚純貴。前作でもナレーションを務めた戸塚さんは、「それぞれが色々な思いを抱えて生きていく中で、人との繋がりを大切にし、どんなことにも前向きで負けない姿がこの島にはありました」とふり返り、「より多くのケアニンの輪が広がっていくことを願い、微力ながらこれからも応援したいです」と意気込みを語っている。(※ケアニンとは、介護、看護、医療、リハビリなど、人の「ケア」に関わり、自らの仕事に誇りと愛情、情熱を持って働いている全ての人)監督を務めるのは、大学時に映画監督の原一男に師事し、ドキュメンタリー『ヘイトスピーチ』(15)が全国公開され、前作「僕とケアニンとおばあちゃんたち。」でも監督を務めた佐々木航弥。医師も看護師もいない島唯一の介護施設に密着し、そこで働くスタッフ達の想いを聞いていくうちに、「離島の介護」のリアルを知ることになる。戸塚純貴さん(ナレーション) コメント全文今回の舞台はトカラ列島、宝島。世の中がうまく回らなかったり、それぞれが色々な思いを抱えて生きていく中で、人との繋がりを大切にし、どんなことにも前向きで負けない姿がこの島にはありました。ケアする人(ケアニン)を通じて、新たなる世代へ歴史を重んじ、受け継がれていく。離島での生活や福祉、自分たちがマネすることができないリアルがそこにはあります。理想と現実すべてを受け入れ、前に進む姿を目に焼き付けてほしい。そして、より多くのケアニンの輪が広がっていくことを願い、微力ながらこれからも応援したい。前作に引き続きナレーションを務めさせていただき、佐々木監督とこうしてご一緒できて嬉しく思います。監督とは、地元も同じで同い年ですが、監督がその足で撮ってきた想いと、その映像を観て感じた想いを繋ぎ、心を込めて声を入れさせていただきました。「僕ケア」をよろしくお願いします。『僕とケアニンと島のおばあちゃんたちと。』は2022年初春公開予定。(text:cinemacafe.net)
2021年12月03日アイドルグループ・A.B.C-Z(橋本良亮、戸塚祥太、河合郁人、五関晃一、塚田僚一)が出演する、ホクレン農業協同組合連合会「ミルクランド北海道」の新CM「Milk Magic」編が、4日より放送される。ホクレンは、北海道の酪農家の拠出から成る北海道産牛乳・乳製品の消費拡大運動「ミルクランド北海道」の新キャンペーン「It’s Milk Magic!」を1日より開始。キャンペーンではまず、A.B.C-Zのメンバーが、乳製品のレシピや牛乳にまつわる豆知識などをAからZまでの全26編のWEB動画で紹介する「Milk Magic ムービー」を展開。第1弾として、そのA~Jを本日1日(11:00~)よりキャンペーン特設サイトにて公開する。また同日よりSNSシェアや投稿でオリジナルグッズが当たるチャレンジキャンペーンもスタート。さらに、「MilkMagic ムービー」の印象的なシーンのコラージュで構成した、A.B.C-Zにとって初のTVCMとなる「Milk Magic」編が4日より放送される。WEB動画「Milk Magic ムービー」、新CM「Milk Magic」編では、牛乳パック型のキッチンカウンターで、メンバーたちが、牛乳やヨーグルトなどの乳製品を使った料理やスイーツを実際に作ったり食べたり飲んだりする様子を撮影した。その中で、塚田が作った「ミルク豚汁」を食べた橋本が「すごくクリーミーになる!」と大絶賛。シーンの撮影が終わり「はい、カット!」の声が監督からかかっても「これ、うまっ!」と箸が止まらない。その後も「楽屋にあるおにぎりといっしょに食べたいね」と、なかなか箸を置こうとしない橋本なのだった。また、自宅の冷蔵庫には必ず2本の牛乳を常備しているという橋本。「お菓子作りが大好きで、お菓子を作る時に絶対にミルクを入れるのよ! シフォンケーキだったり、クッキーだったり、パンケーキだったり、全部ミルク必要でしょ? だから、牛乳とは毎日触れ合っています」と説明した。そんな橋本が「牛乳を飲んでいるところをよく見かける」という塚田は、「コンサートの時などにプロテインを摂るのですが、プロテインと牛乳の相性が最高なんですよ」と熱弁。二人の生活において牛乳は欠かせないようだ。そしてA.B.C-Zにとって初のTVCMとなる今作について、メンバーたちは「ちょうどライブツアー中の楽屋で5人揃っていっぺんに聞いたので、喜びを分かちあいました」と、初CM決定を知らされた瞬間を回顧。「いまだに本当にCMが流れるのかって信じられないくらいです」と嬉しそうに話した。さらに、河合は「テレビ雑誌の年末年始号の取材で、CMをやりたいっていうのを10年くらい言い続けてきましたが、やっと夢が叶いました」 としみじみ。橋本も「(来年迎えるDVDデビュー)10周年のプレゼントなんじゃないかなと思います」と大きくうなずいていた。
2021年12月01日「六本木歌舞伎2022」が、2022年2月18日(金)から3月6日(日)までEXシアター六本木で実施される東京公演を皮切りに、福岡、大阪で上演される。市川海老蔵、A.B.C-Zの戸塚祥太らが出演する。「六本木歌舞伎2022」市川海老蔵&A.B.C-Z戸塚祥太が共演2015年に幕を開けた六本木歌舞伎。第1回目の演目『地球投五郎宇宙荒事』には市川海老蔵や中村獅童らが出演し、脚本を宮藤官九郎、演目を三池崇史が手掛け、好評を博した。続く第2回ではリリー・フランキーが新解釈で描き出した『座頭市』を、第3回では芥川龍之介の代表作『羅生門』を上演した。そんな六本木歌舞伎の第4回となる「六本木歌舞伎2022」が上演されることに。今回は、十三代目市川團十郎白猿襲名を控えている市川海老蔵と、アクロバットやダンスなどダイナミックなパフォーマンスを得意とするジャニーズの人気ユニット「A.B.C-Z」の戸塚祥太らが出演する。監修に三池崇史、演出に藤間勘十郎また、これまで演出を務めてきた三池崇史は監修として参加し、演出には日本舞踊の宗家藤間流八世宗家で舞踊・振付・演出と幅広く活躍する藤間勘十郎を起用した。公演概要「六本木歌舞伎2022」脚本:今井豊茂演出:藤間勘十郎監修:三池崇史出演:市川海老蔵、戸塚祥太(A.B.C-Z)、中村児太郎、市川右團次、他チケット料金:1等席 14,000円、2等席 10,000円(全席指定)前売開始:2021年12月19日(日)■東京公演日程:2022年2月18日(金)~3月6日(日)会場:EXシアター六本木住所:東京都港区西麻布1-2-9問い合わせ先:Zen-A(ゼンエイ)TEL:03-3538-2300 (平日11:00~19:00)■福岡公演日程:2022年3月11日(金)~3月13日(日)会場:福岡サンパレスホテル&ホール住所:福岡県福岡市博多区築港本町2-1問い合わせ先:西日本新聞イベントサービスTEL:092-711-5491 (平日9:30~17:30)■大阪公演日程:2022年3月18日(金)~3月21日(月・祝)会場:フェスティバルホール住所:大阪府大阪市北区中之島2-3-18問い合わせ先:キョードーインフォメーションTEL:0570-200-888 (11:00~16:00 ※日祝休業)
2021年11月13日戸塚純貴撮影/高梨俊浩「同世代のみなさんとのお芝居はけっこう久しぶりで新鮮ですし、チーム感もあってすごく楽しい」『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』に緑の髪が印象的な緑川花男役で出演中の戸塚純貴。ヤンキー仲間である森生(杉野遥亮)の恋を温かく見守る、仲間思いの“ザ・いいヤツ”だ。■気が利く花男に親近感「花男は気を使える優しい男。仲間の細かい変化を感じ取ったり、人と人の間に入って場のバランスをとったり。親近感がわきます」撮影現場では今、空前のけん玉ブームが起こっているそう。「僕がけん玉好きで空き時間にやっていたら、堀(夏喜)くんが翌日“買いました!!”って。そしたら鈴木(伸之)くんも岸谷(五朗)さんも上手だし、奈緒ちゃんは番組で練習していたし、めるる(生見愛瑠)ちゃんはけん玉部だったし。けん玉がチームをひとつにしてくれてます(笑)。中でも堀くんは献身的で、“次会うまでにこれをできるようになりなさい”って僕が宿題を出すと、ちゃんとできるように練習してきてくれて。運動神経やセンスがすごいなあと」ユキコ(杉咲花)と森生の初々しい恋愛が素敵な今作。戸塚が特にキュンときたシーンは?「やっぱり2人の出会い。ユキコが森生の股間を蹴り上げちゃうところにグッときました。キュンとはちょっと違うけど(笑)」そして花男がハチ子(生見愛瑠)を見つめる視線が、もしかして好きなの?と気になるのだが――。「僕も気になるんですよ〜。僕も“恋です!”やりたいです!(笑)心が温かくなるドラマなので、後半もぜひ大切な人やご家族で楽しんでもらえたらうれしいです」ゴルフでリラックス「最近ゴルフにハマってます。毎日打ちっぱなしに行っていて、もう日課ですね。ひたすら同じことを繰り返すから、無になってリラックスできるんです。けん玉やバイクいじりも好きなんですけど、どれも1人で黙々とやるもの。何も考えず1人で完結できることが、僕にとってストレス解消にいいのかも」水曜ドラマ『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』日本テレビ系毎週水曜夜10時〜
2021年11月10日歌舞伎役者の市川海老蔵が主演する『六本木歌舞伎2022』が、2022年2月18日から東京・EXシアター六本木で上演されることが決定し、アイドルグループ・A.B.C-Zの戸塚祥太が出演することがわかった。2015年に海老蔵と中村獅童の共演、宮藤官九郎脚本、三池崇史演出により上演された『地球投五郎宇宙荒事』から始まった同公演。2017年には、リリー・フランキーが新解釈で描き出した第2弾『座頭市』を上演し、寺島しのぶと海老蔵の22年ぶりの共演で話題となった。第3弾は、歌舞伎初挑戦の三宅健が出演し、芥川龍之介『羅生門』を上演。今回はその第4弾となる。三宅からバトンを受け継ぐ形で、事務所の後輩である戸塚が歌舞伎に初めて挑む。また、演出は、日本舞踊の宗家・藤間流八世宗家で舞踊、振付、演出と幅広く活躍する藤間勘十郎が担当し、第1弾から演出を手掛けてきた三池氏は監修として参加。東京公演はEXシアター六本木にて2022年2月18日~3月6日、福岡公演はサンパレスホテル&ホールにて3月11日~13日、大阪公演はフェスティバルホールにて3月18日~21日に上演する。本人コメントは以下の通り。■市川海老蔵2015年にスタートさせた『六本木歌舞伎』も今回で第4回を迎えることができました。毎回、歌舞伎界のみならず様々な分野にて第一線でご活躍される方々のエネルギーをお借りしながら、作品づくりに向き合ってきました。この度は、ジャニーズグループ・A.B.C-Zより戸塚祥太さんをお迎えし、斬新で痛快な作品を生み出します。閉塞感漂う現代に風穴を開けるような「六本木歌舞伎」ならではの科学変化に是非ご期待ください。■戸塚祥太(A.B.C-Z)偉大な先輩方と同じ舞台に立てることに今から気持ちが昂っています。私にとって未知数である歌舞伎の世界に飛び込むことは、子供のように目に映るすべてに心のときめきを感じることと思います。市川海老蔵さんの背中を見ながら、楽しみ学び、そして演じていきたいです。ぜひとも劇場にお越しください。
2021年11月10日現在放送中の窪田正孝主演月9ドラマ「ラジエーションハウスII~放射線科の診断レポート~」の第7話(11月15日放送)に、戸塚純貴がゲスト出演することが分かった。患者の病、けがの根源を見つけ出すエキスパートたちの戦いをリアルに描く本作。今回戸塚さんが演じるのは、心筋梗塞を起こして路上で倒れ、甘春総合病院に救急搬送されてくる今井陽一。実は、26歳という若さで末期ガンに冒されており、抗がん剤治療を一通り終えたものの効果はなく、現在は痛みを和らげる緩和ケアに切り替えており、残された時間を自分らしく過ごそうとしている。陽一は、雑誌に掲載された「噂のラーメン ベスト100」全店制覇を目指し、その感想を“ラーメン太郎”というアカウントで発信している。そして陽一は、ある出来事がきっかけで放射線技師・悠木(矢野聖人)と親しくなる。前クールの「ナイト・ドクター」に続き、2クール連続の月9出演となる戸塚さんは、今作について「いただいた台本(の文字)を読んだだけで心がグッと熱くなるような気持ちになりましたので、思いを込めて役作りさせていただきました」とコメント。そして「主演の窪田正孝さんと共演させていただくのは今回で2度目になります。以前共演させていただいた作品では、窪田さんに命を救われるような役どころでした。今回もまた救っていただけるのか、楽しみにしていただけるとうれしいです!」とメッセージを寄せている。<第7話あらすじ>唯織(窪田正孝)のもとへ、杏(本田翼)の父親・正一(佐戸井けん太)が突然訪ねてくる。唯織に1枚の画像を見せる正一。そこには、かなり進行しており、外科手術も不可能なすい臓がんが…。そんな中、心筋梗塞を起こし、路上で倒れていた男性・今井陽一(戸塚純貴)が緊急搬送されてくる。陽一は26歳という若さだったが、精巣ガンが全身に転移しており、抗がん剤治療も効果が見られなかったため、現在は痛みを和らげる緩和ケアに切り替えていた。一方、杏は、正一からすい臓がんであることを告げられるが、正一は積極的な治療を受けるつもりはないという。杏はショックを受けながらも、別の病気である可能性を信じようとするが…。「ラジエーションハウスII~放射線科の診断レポート~」は毎週月曜日21時~フジテレビ系にて放送中。(cinemacafe.net)
2021年11月08日左が兄の祥太で、右が弟の慶太。’85年11月18日生まれ。神奈川県出身かつて注目を集めた有名人に「ブレイク中、何を思っていたか?」を語ってもらうインタビュー。当事者だから見えた景色、聞こえてきた声、当時は言えなかった本音とは?第31回はイケメンの双子俳優としてアイドル的な人気を集めた斉藤祥太・慶太。双子だからこその苦労や人気絶頂時の意外な私生活とは─?■慶太、祥太のフリをしてファン対応祥太「自分たちがアイドルとして見られるなんて、思ってもいなかったですね」’00年から’03年まで放送されたドラマ『キッズ・ウォー』シリーズで一躍、ブレイクした斉藤祥太・慶太。当初は兄の祥太のみの出演だった。慶太「小学生のときに双子特集でテレビに出させてもらったことがあって。そのあと自分たちで事務所に応募したのがデビューのきっかけです。最初はスーパーのチラシモデルなどをしていましたね」祥太「双子役以外は2人で受けに行くと両方落とされることが多かったので、『キッズ・ウォー』は僕だけ受けたんです。最終オーディションの日は雨が降っていたのですが、なぜか会場の最寄りのバス停より2つ手前で降りてしまって、びしょ濡れで会場に行くことに……」オーディション会場にはヒロイン役を演じた井上真央の姿も。彼女の意見もあり、祥太が相手役に選ばれる。祥太「真央ちゃんは直感で選んだそうなのですが、びしょ濡れの姿から、必死さが伝わったのかなと(笑)」放送が進むにつれ、祥太への注目度もアップ。慶太「当時、僕たちが双子だと言っていなかったので、街を歩いていると“(役名の)翼くんだ!”と声をかけられる機会が増えて。最初は否定していたのですが、同じ顔だから信じてもらえないので途中から祥太のフリをしてファン対応していました(笑)」そしてファイナルシリーズでは、慶太も出演することになった。慶太「双子の弟がいるなら、作品をかき回す役で出そう……という話になったみたいです。スタッフのみなさんは祥太とずっと仕事をしていたこともあり、僕のことも温かく迎えてくれたので、やりやすかったですね」■ヒマな日はガテン系のアルバイトドラマの人気もあり、イケメン双子俳優として次第にアイドル的な扱いを受けるようになる。慶太「アイドル誌の『Myojo』で連載をさせてもらったり、アイドルっぽいお仕事も増えていきましたね」祥太「でも当時も自分たちのことをアイドルだとは思っていなかったです」慶太「ジャニーズのみなさんが、たくさんのファンの前で笑顔で対応しているのを見ていたし、僕らには無理だなって思っていましたね」その言葉を裏付けるように、当時から意外なアルバイトをしていたという。祥太「『キッズ・ウォー』に出ていた高校生のころから、ヒマな日はガテン系のアルバイトをしていました。地元の友達でそういう仕事をしていた人がいたのもあるんですが、当時の事務所は給料制だったこともあり、日給で8000円とかもらえるとうれしかったですね」’05年には、長澤まさみと共演した映画『タッチ』で主人公の上杉兄弟を演じ話題に。祥太「双子の役もいくつかやらせていただきましたが、原作のある場合は兄役が僕、弟役は慶太……と実際の兄・弟と同じ設定でオファーがくるんですよね」慶太「それに対しては特に不満もなかったのですが、『タッチ』では祥太とまさみちゃんのキスシーンがあったので、あのときだけは兄役を演じたかったです(笑)」しかし20歳を過ぎたころから芸能の仕事が減少したこともあり、以前からやっていたガテン系の仕事を本格的にスタートさせる。祥太「芸能人としてはフレッシュさもなくなって、時代に合わなくなってきたんでしょうね。ずっと一線で活躍できるほうが稀ですし」慶太「アルバイトに行ける日が増えていって、気づいたらそっちの仕事が中心という感じになっていました」水道整備の職人として、あのビッグプロジェクトに関わっていたと明かす。慶太「2人で同じ仕事をした時期もありましたが、僕は水道。祥太はガスの仕事を始めてスケジュールがバラバラなので、今日も会うのは1か月ぶりぐらい。僕はオリンピックスタジアム周辺の地下の水道整備を担当したので、五輪開催は感慨深かったです」■応援してくださる方たちのために芸能以外の仕事を始めたことで、役者としてもプラスに働いた部分があるようだ。慶太「どんな世界でもプロの方は、求められたことに対して応えられるテクニックがあるんですよね。ガテン系以外にもベビーシッターなどいろいろな仕事を経験しましたが、プロの方たちは動きに無駄が少ないので、本当に尊敬します。役者は豊富な人生経験が役に立つと言われているので、芸能以外の仕事を経験したことは無駄ではないと思う」祥太「そう思っていないとやっていられない部分もありますけどね(笑)」昨年はデビュー20周年を記念し、斉藤という名前にちなんでどんなオファーも“3110円”で受けるキャンペーンを実施した。祥太「僕らのファンで地方へ転勤してしまう子にサプライズでケーキを持っていくドッキリなど、いろいろなお話をいただき楽しかったですね」慶太「学生時代に僕らと写真を撮った女性から“子どもが生まれたから、また一緒に写真を撮ってほしい”という依頼もありました。当時の写真を今でも大事にしてくれていたのを見て、応援してくださる方たちのためにも芸能の仕事ももっと頑張らないとダメだなと改めて思いました」YouTubeの『祥太慶太チャンネル』では、過去の作品の裏話からクロスを張り替える姿まで、さまざまな動画を公開している。祥太「自分にはこれしかない!と決めちゃうと芸能活動も人生も余裕がなくなってしまう気がするので、自分の興味のあることは何でも挑戦していきたいです」慶太「僕は結婚して先日娘も生まれたので、まずは家族第一で。そして楽しく笑顔で過ごすことが目標です」最後に双子でよかったことや『キッズ・ウォー』の思い出を改めて聞くと、当時を噛み締めながらこう答えた。慶太「いまでも個々のキャラクターがあまり浸透していないのは僕たちの実力不足だなと感じています。でも双子だったからこそいただいたお仕事も多いので、トータルで考えるとプラスだと思います」祥太「ハリウッド作品(映画『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』)やフランスのCMに出られたのは、双子だからこそ。貴重な経験をさせてもらえましたね。『キッズ・ウォー』は1日に20シーンを撮影するなど、大変すぎて当時のことはあまり覚えていないですが、とにかく(井上)真央ちゃんが可愛かったなって(笑)」慶太「名古屋で撮影をしていたので、早く撮影が終わったときに名古屋飯を食べに行くのがささやかな楽しみでした。でもまさかこんなに長くこのお仕事を続けるとは思っていなかったです。この年齢になるとあまり焦りもないですが、楽しく生きるためにどんな仕事も全力で頑張りたいですね!」
2021年10月10日ミュージカル『ドッグファイト』の取材会がこのほど行われ、藤岡正明、大久保祥太郎がリモートで取材に応じた。同作は1991年に上映されたリバー・フェニックス主演の映画を2012年にオフ・ブロードウェイでミュージカル化した作品で、 2015年、2017年と日本でも上演されている。今回は初演・再演に続き屋良朝幸が主演を務め、東京・日比谷シアタークリエで9月より上演される。物語はベトナム戦争出征前のアメリカ・サンフランシスコを舞台にし、訓練期間を終えた新米兵士・エディ(屋良朝幸)、ボーランド(藤岡正明)、バーンスタイン(大久保祥太郎)の3人が親友同士として登場する。2005年~2006年に上演されたミュージカル『レ・ミゼラブル』では藤岡がマリウス役、大久保がガブローシュ役で共演しており、久しぶりの共演に。藤岡は「祥太郎が9歳~10歳とかで、僕は22~3歳だったんです。気付いたらもう、39歳になります。今回ラウンジ・シンガー役の坂元健児さんが当時アンジョルラス役をやっていて、もう坂元さんが50歳」と15年の時の流れにしみじみ。藤岡は大久保について「当たり前ですけど、本当にちっちゃかった。かわいかった祥太郎がどんどん成長して、大人として一緒に共演できるというのがすごく嬉しいですし、僕自身も当時何にもできなかった中で、今は15年も経ってますから、そこそこできるおじさんになってます。祥太郎といっしょにやっていきたいなと思います」と、共に舞台に立てる喜びを表す。大久保も「続けてればいいことあるな、よかったなと思います。最近、子役の時に一緒にやってた方と再び共演させていただけることが多くなってきたので、感慨深いです」と喜びつつ、「歌と離れて演劇の方でやっていたので、藤岡さんと一緒に歌うというのが怖いですね。前は一緒に歌うことがなかったのですが、今回はがっつり親友の役で2人のシーンがあったりするので、嬉しさとドキドキと恐怖と……」と苦笑し、藤岡から「怖いこと、何にもないよ」とつっこまれていた。物語は、親友同士の3人が出征前の最後の夜に、一番イケていない女の子をパーティーに連れてきた者が賞金を得るという最低のゲーム「ドッグ・ファイト」に参加することで展開していく。それは兵士への一歩を踏み出す彼らに感情を捨てさせるために仕組まれた残酷な通過儀礼だったが、真面目なローズ(昆夏美)と接するうちにエディ(屋良)の心は変わっていく。藤岡と屋良は同い年で、大久保は2人より一回り年下だが、親友同士という設定に、藤岡は「おそらく僕と屋良っちが若くて、祥太郎が老けてるんじゃないですかね。だって、妙な貫禄ありますから」と、ニヤリとした。主演の屋良について、藤岡は「僕は本当にダンスが苦手で、屋良くんと言えばダンスの振り付け家をやってるくらいだから、『ダンス苦手なんだ、優しくしてね』と言いました。すごく気さくだし、いい関係が作れるんじゃないかと思います。再々演なので、作品について様々な経験や知識があると思うので、どんどん相談していきたいし、新しい何かを入れられるとすれば、色々話をしていきたいな。共に模索してくれるような包容力があるから」と信頼を寄せる。大久保も「個人的に屋良さんの舞台を客席ですごく観ていた人間なので、歌・芝居・ダンス、何でもできる方だという印象があります。深夜の密着番組を見たときにも『ストイックな方なんだな』という印象があって、屋良さんの雰囲気にも表れてる。芯のある方なんだなと思っています」と、印象を表した。また同作は『ラ・ラ・ランド』『グレイテストショーマン』作詞・作曲を手がけたベンジ・パセック&ジャスティン・ポールコンビが、両作品よりも前に世に送り出していたことでも知られる。藤岡は「1960年代の前半のお話なんですけど、当時の音楽もしっかりと入っている、僕自身もそこらへんのジャンルをよく通ってきているので、リアリティを持って、皆で取り組めるようになるかな」と楽しみにしている様子。大久保は「全部の曲がキャッチーでかっこいい。主題歌になり得るような曲が何曲も入ってるイメージがあって、ロック調もあれば、ジャズっぽい曲、ブルースっぽい曲と色んな要素が詰まってる。オープニングで歌った曲が何回もリプライズで出てきたりして、場面によって心情が変わっていくのも面白いです。高いところから低いところまで使うので、かっこよくフルに熱く歌えたらという思いで稽古に取り組んでいます」と意気込んだ。東京公演は東京・日比谷シアタークリエにて9月17日~10月4日、愛知公演は日本特殊陶業市民会館 ビレッジホールにて10月6日、大阪公演は梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて10月21日~10月24日。
2021年08月24日戸塚祥太(A.B.C-Z)と内博貴が出演する『フォーティンブラス』が、8月19日に開幕。これに先駆け、ゲネプロと初日を前にした取材会が行われた。扉座主宰の横内謙介が1990年に書き下ろし、前身の劇団善人会議で初演された本作は、その後も数多くの上演版が話題を集めてきた。タイトルは、ウィリアム・シェイクスピア作『ハムレット』に2回しか登場しないノルウェー王子の名前。『ハムレット』上演中の劇場を舞台に、脇役に過ぎないフォーティンブラスに扮する大部屋俳優にスポットライトを当てた物語が展開される。勝手に芝居を変え、若手女優に手を出すなど横暴で陰険な黒沢に業を煮やすカンパニー一同。一触即発の雰囲気に陥った彼らの前に、自身を「フォーティンブラスの父」と名乗る亡霊が衣装姿で現れる。彼に黒沢演じるハムレットへの復讐を呼びかけられた羽沢をはじめ、脇を固めるキャストやスタッフ、そして出演者の身内から悪評がささやかれ始めた『ハムレット』の行方はいかにーー。中屋敷法仁が演出を手がける今回の上演版では、タイトルロールを務める羽沢武年を戸塚が、ハムレット役の大スター・黒沢正美を内が演じる。戸塚は、脇であっても与えられたフォーティンブラス役をまっとうするしかない羽沢の悲哀をコミカルに造形。本番にもかかわらずプロンプ頼りの黒沢に対して舌鋒鋭く喰ってかかるなど、よどみないセリフ回しで客席を圧倒する場面も。対する内も攻めの姿勢だ。異様に剣を怖がるなど黒沢に秘められたバックボーンを感じさせつつ、傲岸不遜な態度でカンパニーを萎縮させる独裁者ぶりを遺憾なく発揮する。ゲネプロ後に行われた取材会で「むちゃくちゃな役どころを振り切って演じさせてもらっています」と述べていた通り、これまで経験したことのない役どころを体いっぱいで謳歌しているように見えた。オフィーリア役に抜擢され初舞台を踏むバラエティタレント・刈谷ひろみを演じるのは、能條愛未。共演者のひたむきな姿やどんな役にも徹底して向き合う姿勢に感化され、俳優の仕事に目覚めていく様子をいきいきと立ち上げる。矢島舞美は“劇場の主”と呼ばれ、古くから脇役として役者人生を貫いてきた松村玉代役。とある一念を胸に秘め、亡霊を待ちわびるベテランの憂愁を視線や仕草ににじませた。取材会には、戸塚・能條・矢島・内・中屋敷の5人が参加。ともに多くの舞台を経験しているふたりは、(ジャニーズ)外部作品における初共演をどう感じているかーー。レポーターからそう問われた戸塚と内は互いに向き合って「嬉しいよね」と笑う。戸塚の「圧倒的主役感のある内がスイッチ入れる瞬間を、いちばんの特等席である板の上で見られるなんてラッキー」「完全にハムレットにしか見えない」というコメントに、内が「ハードル上げるのホントやめてもらえる?」と制すると報道陣から笑い声が起こった。「とっつー(戸塚の愛称)の芝居は“にしきさん”のイズムを受け継いでいるよね」と反応した内は、互いに数多くの演出を受けてきた錦織一清の名を挙げ「にしきさんに見える瞬間があるよ」と言って戸塚を笑わせる。それを受けた戸塚は、内が錦織からプレゼントされた楽屋暖簾を使っているスター的なエピソードを披露。自身は「武年は端役なので、シアターコクーンさんからお借りした楽屋暖簾を提げています」とリアルな世界でも“脇”に徹している日常を覗かせ、客席を湧かせた。どんな点を心がけながら演出したのか問われた中屋敷は「どうしたら役者としていい“油”が取れるのかな、ってことばかり考えていました」とコメント。特に「戸塚くんは絞れば絞るほど、俳優としていい油が出るゴマのようでしたね」「内くんはオリーブオイル」と讃える。そして「俳優さんの“本性”といいますか、演じるとは何かーーみたいな本質や魂を見せてもらった気がしました」と稽古を振り返った。たとえ脇であったとしても劇世界における役割をまっとうし、いつか来るかもしれない主役を夢見てもがく若手俳優たちの奮闘やバックステージを描いた本作。舞台や芝居に対する各キャラクターの愛情を感じさせるセリフが数多く散りばめられており、ショービジネス界が揺らいだコロナ禍に改めて観てみると、演劇や俳優の存在意義が伝わって胸に迫った。『フォーティンブラス』取材会より、左から矢島舞美、能條愛未、戸塚祥太、内博貴、中屋敷法仁取材・文:岡山朋代撮影:田中亜紀
2021年08月20日舞台『フォーティンブラス』の公開ゲネプロが19日に東京・Bunkamura シアターコクーンにて行われ、戸塚祥太、能條愛未、矢島舞美、内博貴、中屋敷法仁(演出)が取材に応じた。横内謙介が1990年に書き下ろした同作は、劇団善人会議(現:扉座)で初演された後、多くの俳優たちによって幾度となく演じ継がれてきた。「フォーティンブラス」とはシェークスピアの代表作『ハムレット』の中に登場するノルウェーの王子の名前で、長いハムレットの物語の中で2回だけ登場するこの「脇役」にスポットライトを当てた物語となる。取材に登場した4名のキャストのほか富岡晃一郎、納谷健、吉田美佳子、新原武、吉田智則らが出演している。同じ年で気心が知れた仲だが初共演となる2人は、よくプライベートで食事にも行き「いつか外部の舞台とか一緒にやれたらいいね」と話していたという。戸塚は「スイッチが入る内を1番の特等席で見れる。やっぱり内って、圧倒的主役感があるんですよね」と絶賛し、内は「やめろやめろ! ハードル上げるな」とツッコミ。「もうハムレットにしか見えない!」と続ける戸塚に、内は「やめろ、終わってからにしてくれ!」と要請したが、戸塚は「内って結構『やめてくださいよ』みたいにぼやいたりもするんですけど、ちゃんとやるんですよね。そこが好きなんです」と明かした。内は戸塚の芝居について「錦さん(錦織一清)イズムも継いでるなと感じ、見てるとちょっと錦さんに見えてきたり」と表す。その流れで錦織から贈られた楽屋のれんの話になった内は「すごいかっこよくて、真っ白で『錦織一清より』と書いてるんですけど、僕の名前書いてないんですよ。錦さんらしいでしょ?」と説明。一方の戸塚は「今回、シアターコクーンさんからお借りしました。特にないです、誰かからとか」と驚きの発言。戸塚は「(今回演じる)武年は端役なので、絶対(楽屋のれんを)持ってないです。デニーロ・アプローチでやってるので」と役作りにかける意気込みを見せた。また、演出の中屋敷からは「この4名に関しては、元々大ファンというか、もう好きなので、どうしたらこの4人からいい油が採れるかなとずっと考えています」とキャスト陣についての話も。「戸塚くんは絞れば絞るほど、いい油が出るんですよ、俳優の油が。だから戸塚くんのごま油をたくさん出す。内くんはオリーブオイルをたくさん」と独特の表現で周囲を感心させる。そんな中屋敷に内は「僕は、稽古に入ったとき、とっつーと中屋敷さんがデキてると思ってたから。仲が良すぎて」と爆弾発言。「好きだからね」と納得する中屋敷に、内からは「『次の日来れない』という日に、稽古場でとっつーと抱き合ってるのを見てる。2人で抱き合ってて、あれ、これチューするんじゃないか? と思ったけど、さすがにチューはしなかった」と目撃談も飛び出す。しかし戸塚は「(チューは)できないですね。そこはやっぱり五関晃一がいるんで……」と、複雑な人間関係のようだった。公演はBunkamura シアターコクーンにて8月19日~29日。
2021年08月20日舞台『フォーティンブラス』の公開ゲネプロが19日に東京・Bunkamura シアターコクーンにて行われ、戸塚祥太、能條愛未、矢島舞美、内博貴、中屋敷法仁(演出)が取材に応じた。横内謙介が1990年に書き下ろした同作は、劇団善人会議(現:扉座)で初演された後、多くの俳優たちによって幾度となく演じ継がれてきた。「フォーティンブラス」とはシェークスピアの代表作『ハムレット』の中に登場するノルウェーの王子の名前で、長いハムレットの物語の中で2回だけ登場するこの「脇役」にスポットライトを当てた物語となる。取材に登場した4名のキャストのほか富岡晃一郎、納谷健、吉田美佳子、新原武、吉田智則らが出演している。矢島は稽古での出来事について「納谷さんが誕生日を迎えられたときに、(戸塚と内)お2人でサプライズで喧嘩をし出したんですよ。『こんなんで初日迎えられない!』みたいなのを2人でバチバチやり始めて、本当に恐ろしくなっちゃって、泣いちゃいました」と告白。能條も「私も本当にびっくりした」と驚きを表す。戸塚は「納谷くんのバースデーだったので、何かできないかということで、1回落胆させてからめちゃくちゃ喜ばせるというのをやりたくて」と説明し、内が「2人で打ち合わせして『じゃあ、ドッキリで2人で喧嘩するか?』と。稽古が終わったあとにとっつーが中屋敷さんに対して『俺、全然違うと思います。納谷が全然出来てないですよ』みたいな入りをして、それを僕が『とっつー、やめとけよ』と止める。そしたらとっつーが『内は黙っとけよ!』と言って、俺もスイッチ入って『なんだとてめえこの野郎!』と言って喧嘩が始まるというドッキリをしたら、想像以上に皆が引いちゃった」と苦笑。内が「電気を消して『ハッピーバースデー』と歌ったんだけど、誰も歌っていなかった」と振り返ると、能條が「なんなら納谷さん、泣いてましたよ」と指摘し、内は「結果的にバースデーを歌ってたのは2人だけだった。ちょっとやりすぎちゃったのかなあって」、戸塚は「次は気をつけよう」と反省していた。公演はBunkamura シアターコクーンにて8月19日~29日。
2021年08月20日舞台『フォーティンブラス』の公開ゲネプロが19日に東京・Bunkamura シアターコクーンにて行われ、戸塚祥太、能條愛未、矢島舞美、内博貴、中屋敷法仁(演出)が取材に応じた。横内謙介が1990年に書き下ろした同作は、劇団善人会議(現:扉座)で初演された後、多くの俳優たちによって幾度となく演じ継がれてきた。「フォーティンブラス」とはシェークスピアの代表作『ハムレット』の中に登場するノルウェーの王子の名前で、長いハムレットの物語の中で2回だけ登場するこの「脇役」にスポットライトを当てた物語となる。取材に登場した4名のキャストのほか富岡晃一郎、納谷健、吉田美佳子、新原武、吉田智則らが出演している。ジャニーズ事務所創業者・ジャニー喜多川さんの姉で同社名誉会長の藤島メリー泰子さんの死去が17日に発表され、戸塚は故人について「自分が間違ったことをした時には本当に愛のあるお叱りをしてくださった」と振り返る。「まだジャニーズJr.に入ったばかりの小さい頃に先輩のバックで踊っていたら、褒めてくれたこともあったりして。踊りを踊ってたら『あの子がいいよ』と言ってくれた。『メリーさんに褒められた』と言われて、『ありがとうございます!』とすごく勇気づけられ、それを励みに頑張れた時もあった」と感謝する。「数少ない場面だったり言葉だったりしますけど、自分の中で大切にして、これからも精進したいなと思いますし、天国でジャニーさんと一緒に、僕たちのことを見守っていてほしいです」と追悼した。訃報を聞いて「すごく驚きました」という内は、「昔よくメリーさんに食事に連れて行って、その頃から『ジャニーさんの言うことは聞いておきなさいよ』と言われていました。本当にお寿司だったり和食屋さんだったり焼肉だったりいろんなところに連れて行ってもらいました」と明かす。「焼肉の日はメリーさんがすごい量のお肉を頼んでくれるんですけど、良いお肉ってそんなに何枚も食べれないじゃないですか。子供に対しての『たくさん食べなさい』という愛情だと思うんですけど、こんな山盛りやつをそのままギャンって(鉄板に全て乗せて)焼いて、焼きというか"蒸し"みたいな……だから焼肉に行く日は結構準備をしてから行っていたのを覚えてます」と苦笑した。内はさらに「焼き肉に行った日もやっぱり『ちゃんと見てくれてるからね』とジャニーさんの話になるし、叱られる時は叱られますし。僕は大阪の人間なんですけど、本当に東京のお母さんみたいな存在でした」としみじみ。「昨日ちょっと目を怪我しちゃって赤くなったんですけど、これで済んだのは、もしかしたらメリーさんが守ってくれたのかなぁと思ったりもして。とっつーとも言っていました」と語った。公演はBunkamura シアターコクーンにて8月19日~29日。
2021年08月20日松岡昌宏が8月17日、都内で行われた主演作『連続ドラマW 密告はうたう 警視庁監察ファイル』の完成報告会見に、共演する泉里香、池田鉄洋、戸塚祥太(A.B.C-Z)、内片輝監督とともに出席した。伊兼源太郎による警察小説を原作に、4万人を超える警視庁職員の不正を取り締まり「警察の中の警察」とも称される警視庁人事一課(通称:ジンイチ)監察係にフォーカス。1通の密告文に端を発し、松岡演じる主人公・佐良正輝が、過去の同僚・皆口の監察を命じられたことから、ある未解決の殺人事件との接点、そして過去の殉職事件の真相が次第に浮かびあがる。WOWOWドラマ初出演となる松岡は、「とても濃厚な撮影時間を過ごさせてもらいました」と振り返り、役柄については「(自身と接点がなく)本当にゼロから作っていった。今まで経験したことないお芝居でしたので、手探りもあったんですけど、本当に心に残る作品になったと思います」と強い思い入れ。そんな松岡の発言を受け、内片監督は「正直言いますと、すごくいい作品になったと自負しております。今までの警察ドラマとは一線を画すものになっている。サスペンスとしても、人間ドラマとしても、最後残り1分ギリギリまで楽しんでもらえる」と自信を深めていた。泉はジンイチの監察対象となる運転免許試験場職員の皆口菜子を演じ、「カメラも松岡さんも遠い位置で、いつどこで撮られているのかわからなかった」と監察される役柄ならではの難しさを告白。本格的なアクションにも初挑戦し「クランクインの前から、パンチやキック、関節技のトレーニングを積みました。初めて人に(技を)かけることも」と話していた。また、佐良とバディを組む監察係長・須賀透役の池田は「尾行のプロですから、とにかく『存在感を消してくれ』と言われて。役者としていかに目立とうか考えてきたので(笑)、難しかった」と笑いを誘っていた。戸塚は佐良の眼前で殉死し、今も幻影として度々姿を現す後輩刑事の斎藤康太役という、こちらも難しい役どころ。先輩の松岡とのドラマ初共演が実現し、「お芝居はもちろん、現場のムード作りや現場での居方まで、勉強することだらけ。『これがスターか!』と。みなぎるエネルギーをいただいた」と最敬礼を示すと、松岡は「今度、メシおごってやる!僕の辞書には謙遜という言葉がない」と上機嫌。「後輩ですけど、プロフェッショナルですから、『あっ、こういうお芝居するんだ』って刺激をもらいました」と後輩・戸塚をたたえていた。取材・文・写真=内田涼■番組情報『連続ドラマW 密告はうたう 警視庁監察ファイル』8月22日(日)よりWOWOWプライム、WOWOW 4K、WOWOWオンデマンドで放送&配信スタート(第1話無料放送)
2021年08月17日『ハムレット』の脇役に着目した横内謙介の名作『フォーティンブラス』。本作を中屋敷法仁が新たに演出、フォーティンブラス役に戸塚祥太、ハムレット役に内博貴を迎え8月に上演される。そこで戸塚と内に、稽古を前にした現在の心境を語ってもらった。外部舞台での共演は初とはいえ、1986年生まれ、ジャニーズ事務所所属、舞台経験豊富と、共通点の多いふたり。役者としてリスペクトし合う関係とのことで、内が「とっつー(=戸塚)の舞台を観て思うのは、単純に僕には出来ないなってこと。つまり自分にないものを持っている人なので、それはやっぱり尊敬しますよね」と明かすと、戸塚も「内はその存在感が圧倒的に主役。そしてその高みへと周囲の人たちも連れて行ける、そういう強さがあるんです」と語り、その信頼の強さを伺わせる。そんなふたりの競演が叶う、この『フォーティンブラス』。主役・ハムレットと脇役・フォーティンブラスという関係性から、俳優の本質をあぶり出していく一作なのだが……。「非常に人間らしい作品ですよね。芸能界に限らず、自分がどんなポジションにありたいかって考えることは誰にでもあると思うので」と内が話すと、戸塚も「共感する部分は絶対にあると思います。グサグサくるセリフも結構ありますから」と、自らを作品に投影する。そんなふたりはこれまでに主役も脇役も経験済み。そこでそれぞれの魅力、苦労について訊ねると、「僕、主役だとかそうじゃないとか、あんまり考えないんですよ。舞台に出たらみんな同じなので。だから敢えて言うなら、“PR宣伝部長”でしょうか」と笑う内。戸塚も「僕も内に近くて、主役でも脇役でもそこに優劣はなくて、舞台にどう立つかっていう点ではなにも変わらない。だから本当にシンボルかなと思います」と続けた。ちなみにふたりの共通点がもうひとつ。それは肺に穴が開いてしまう、肺気胸をかつて患っているということ。戸塚が「僕らすでに深手を負っているので(笑)、感染症対策は徹底した上で稽古を進めていきます!」と切り出すと、内も「なので皆さんも安心して劇場にお越しください!」と呼びかけた。取材・文:野上瑠美子
2021年07月21日8月19日(木)〜29日(日)にBunkamuraシアターコクーンにて上演される、舞台『フォーティンブラス』のオールキャストが発表された。主人公フォーティンブラス役を演じるのが、A.B.C-Zの戸塚祥太。対立するハムレット役を内博貴が演じることが伝えられていた。この度、新たに発表されたキャストは、かつて乃木坂46メンバーとして活動し、近年は女優として読売演劇大賞作品賞を受賞した『FACTORY GIRLS〜私が描く物語〜』や、『ポーの一族』などの好演が光る能條愛未。そして、ハロー!プロジェクトを卒業後、映画『初恋』出演や舞台『フラガール - dance for smile -』ほかの活躍で、女優としての実績を着実に積み重ねている矢島舞美。さらに劇団「ベッド&メイキングス」を主宰し、映画、テレビでも活躍する富岡晃一郎、舞台『刀剣乱舞』の小夜左文字役で注目され、劇団Patchメンバーとしても活躍する納谷健、本作の作者・横内謙介作品に数多く出演する吉田美佳子、同じく横内主宰の扉座メンバーとして劇団をけん引する新原武、『飛竜伝2020』など数々の話題作に出演するベテラン俳優の吉田智則が脇を固める。『フォーティンブラス』作・横内謙介演出・中屋敷法仁出演・戸塚祥太(A.B.C-Z)/ 能條愛未矢島舞美 / 富岡晃一郎納谷 健吉田美佳子新原 武吉田智則 / 内 博貴2021年8月19日(木)〜29日(日) Bunkamuraシアターコクーン会場 Bunkamura シアターコクーンチケット料金 S席10,500円A席8,500円コクーンシート5,500円パンフレット付きチケットS席12,500円A席10,500円コクーンシート7,500円※パンフレットは当日会場にてお渡し※全席指定・税込※コクーンシートはご覧になりにくい席オフィシャル抽選先行 受付期間:7月11日(日)12:00〜7月12日(月)23:59一般発売日 2021年7月31日(土)10:00〜チケット発売窓口【チケットぴあ】 ※PC/スマートフォン共通(Pコード:507-646)【Bunkamura】 Bunkamuraチケットセンター:03-3477-9999※オペレーター対応Bunkamuraチケットカウンター(Bunkamura1F)※8/1(日)以降、残席がある場合のみ取り扱い東急シアターオーブカウンター(渋谷ヒカリエ2F)※8/1(日)以降、残席がある場合のみ取り扱い
2021年07月12日斎藤工が正体不明の漂着者を演じる、新金曜ナイトドラマ「漂着者」。この度新たな豪華キャスト、船越英一郎、リリー・フランキー、戸塚純貴、野間口徹、橋本じゅん、生瀬勝久の出演が明らかになった。衝撃的な展開が待ち受ける本作では、次々と不思議な事件が起こる。そして、「何か隠していそう」「この人、絶対裏の顔がある!」「過去が関係しているのかも」…と、思わず考察したくなること必至の謎めいた人物も続々登場。そんな重要人物を演じるのが、今回発表された名俳優。船越さんが演じるのは、海岸に漂着したヘミングウェイ(斎藤さん)が運び込まれる病院の精神科医で、のちに担当医となる国原栄一。リリーさんが、女児失踪事件の現場近くにある寺の住職・深見龍之介。生瀬さんと戸塚さんが、女児失踪事件と連続殺人事件の捜査をする中で、ヘミングウェイの存在を知り、犯人ではないかと疑う刑事を。野間口さんが、ヘミングウェイの身元引受人となるローゼン岸本。橋本さんが、新聞記者・新谷詠美(白石麻衣)の上司で、社会部のキャップ・橋太を演じる。船越さんは「ヘミングウェイに寄り添っていく存在になるのか、あるいはヘミングウェイの障壁として立ちはだかる存在になるのかというのも僕自身もわからない。探りながら役を作っていかなきゃいけないんだったら、わからないことをそのまま楽しもうと思っています」と心境を明かし、戸塚さんは「生瀬さんといろんな意味でかき乱していけるようなキャラクターにしたいですね。見てくださる視聴者の皆さまやスタッフ、キャストの方々もいい意味で裏切っていければと思います」と意気込む。野間口さんは「斎藤工さん主演のこのドラマ、きっとのめり込んで見ていただけると思います。皆さんの考察を、お待ちしております」と呼びかけた。リリーさんは「僕は、生瀬さんが犯人、犯人でない場合は、最終回まで命はない…そのどちらかだと」と予想し、そんな生瀬さんは「僕が演じる柴田は、設定として、そこかしこに“昭和の化石みたいな人”という要素があるので、そこを意識しています。僕自身も昭和の人間なのでイメージはしやすいですね。そんな人が、令和の時代にどうやって生活しているんだろう?という部分を付け足しながら演じています」とコメントしている。そのほか、漂着したヘミングウェイを発見し、SNSにアップして世間をにぎわせる女子高生3人組、ラぺを太田奈緒、ペリを隅田杏花、リモを吉田志織が演じることも決定した。金曜ナイトドラマ「漂着者」は7月23日より毎週金曜日23時15分~テレビ朝日系にて放送。※一部地域で放送時間が異なる(cinemacafe.net)
2021年07月02日