“マンガの神様”手塚治虫が死ぬ直前まで綴っていた病床日記にインスパイアされ、監督・松永大司が完全オリジナルストーリーで手掛ける映画『トイレのピエタ』。人気バンド「RADWIMPS」の野田洋次郎を主人公に起用したことでも話題となった本作だが、このほど、「RADWIMPS」のファンを公言する大竹しのぶと宮沢りえが出演することが明らかになった。「いま一緒に死んじゃおっか?」。余命3か月と告げられた宏は、出会ったばかりの女子高生・真衣から、そう誘われる。バイクの後ろに彼女を乗せてスピードを上げるが、そのまま死ぬことはできなかった。画家への夢を諦めてフリーター生活を送っていた宏にとって、ただやり過ごすだけだったこの夏。それが人生最期の夏に変わってしまったとき、立ちはだかるように現れた真衣。「あのさ、背の低い子とキスするときはどうするの?」。純粋な真衣に翻弄されながらも、次第に惹かれていく…。本作は、最期の夏に生きる喜び・輝きを見いだしていく主人公を描いた“生と死”がスパークする切ない恋愛映画。主人公に、独特の歌詞世界を崇拝するファンが多いバンド「RADWIMPS」のリード・ボーカル&ギターの野田洋次郎。野田さん扮する宏が翻弄される女子高生・真衣に、『繕い裁つ人』『愛を積むひと』など話題作への出演が絶えない若き実力派・杉咲花が好演する。今回発表されたのは、日本を代表する女優・大竹しのぶと宮沢りえ。大竹さんは野田さん扮する宏の母親役を、宏になつく入院中の少年の母親役を宮沢さんが演じる。“ラッド”の大ファンだったという大竹さんは「洋次郎さんが映画に出るということを前から聞いていたので、『絶対何でもいいから出るね』と約束してしまいました。これから2人で親子になるなんて…!洋次郎さんの芝居は本当に自然で美しかった」と嬉しそうに語った。「大河ドラマで共演したのがきっかけで仲良くなった(宮沢)りえちゃんにそのとき一緒だった水川あさみちゃんと私で『ラッド』の素晴らしさを伝えていたのがきっかけで聴くようになったようで嬉しいです」とコメントした。宮沢さんは「心を揺さぶられる大好きなアーティストの野田さんと、作品を通して物作りをすることにとても興味があったから出演させて頂きました。野田さんとの共演は、余計なものを付着させず、とてもシンプルにその役を生きるということに徹していることに感動しました」と映画初出演の野田さんを絶賛した。そのほか本作には、リリー・フランキー、市川紗椰、MEGUMI、岩松了といった個性的なキャストが集結している。『トイレのピエタ』は6月6日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年02月06日人気ロックバンド「RADWIMPS」でリード・ボーカル&ギターを務める野田洋次郎が、映画初出演&初主演を果たすことで熱い注目を集めている『トイレのピエタ』。杉咲花、リリー・フランキー、市川紗椰ら豪華キャストの出演が判明するとともに、6月6日(土)の公開が決定した。画家への夢を諦めてフリーター生活を送っていた宏(野田洋次郎)。余命3か月と告げられた彼が、人生最期の夏を迎えたとき、まるで立ちはだかるように現れたのが、女子高生・真衣(杉咲花)だった。純粋な真衣に翻弄されながらも、宏は次第に心惹かれてゆく…。本作は“マンガの神様”手塚治虫が死ぬ直前まで綴っていた病床日記にインスパイアされ、映画監督・松永大司が完全オリジナルストーリーとして脚本化した作品。もともとメディアへの露出が多い方ではない野田さんへのオファーは、“ダメもと”覚悟の挑戦だったということで、制作側も決定するまで半信半疑だったそう。そんな懸念をよそにオファーを快諾したという野田さんは「脚本が素晴らしかった。それに尽きます。そしてその脚本を書いた監督が僕を選んだのならきっと意味があるのだろう、そう信じてやらせていただきました」と映画初出演にして主演を務めた心境を語る。さらに、「自分の理性や思考を超えた何かに、圧倒的な力でぶん回される感覚が好きです。この作品にはそんな力が目一杯詰まっているのだと思います。なにか奇跡が起こるのなら、その場面に遭遇しない手はない、と」とコメント。演技経験のなさに不安を抱いたこともあったとのことだが、自らも音楽を生み出すアーティストとして活躍する野田さんだからこそ、共鳴する場面もあったようだ。また、ヒロイン・真衣を演じるのは、2015年の最注目株とも言える女優・杉咲花。監督と脚本に興味を持ち「絶対に出演したかった」と強い意欲を持って挑んだオーディションでは、即興芝居において天性の演技力を見せ、相手を務めた野田さんの潜在能力をも覚醒させる瞬間があったとプロデューサーも絶賛している。『繕い裁つ人』『愛を積むひと』など話題作への出演が絶えない若き実力派、杉咲さんだが「洋次郎さんがずっと宏でいてくれたから、私も真衣でいられました。その感謝を宏に100%で恩返ししたいと思っていました」と野田さんの演技には感服した様子。「みなさんに届けたくて、そのためにみんながそれぞれ愛情をもって苦しんでつくりました。どうかみなさんのもとにちゃんと届きますように。1ミリでも響きますように」という言葉からは、並々ならぬ思い入れも伺える。さらに、宏の入院仲間で女好きな横田役を演じるのは、近年俳優としてもキャリアを重ねるリリー・フランキー。「松永監督とは初めてのお仕事ですが、過去作品や今回の台本に、とにかく才能を感じた」と、劇場長編初監督作品にあたる本作のオファーを快諾したそうだ。キャスティングにあたってのコンセプトはなんと“悪戯な妖精”とのことで、「無垢な感じの大人を演じさせて嫌みにならない俳優」としてプロデューサーが惚れこむリリーさんの、食道がんを患いながらも飄々と生きる役柄にも注目。宏の元恋人・尾崎には人気モデルの市川紗椰が扮するほか、MEGUMI、岩松了といった個性的なキャストの出演も発表されており、6月の公開に向け続報が待ち遠しい作品となりそうだ。『トイレのピエタ』は6月6日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年02月02日『MASTERキートン』などの漫画原作・脚本を手がける長崎尚志のミステリー小説『闇の伴走者』が脚本・佐藤大、監督・三木孝浩でドラマ化され、WOWOWで4月に放送されることが23日、明らかになった。ストーリーは、伝説の漫画家が遺した未発表原稿に隠された35年前の連続女性失踪事件の謎と犯人に、元警察官の優希と漫画編集者の醍醐という異色のコンビが迫っていくというもの。漫画の世界とリアルなドラマの世界が融合した、これまでにない異色のクライムミステリーだ。原作の長崎は「映像化不可能だと思っていたのですが、本当に出来ちゃうんですね。楽しみです」と期待を寄せ、映画『僕等がいた』、『ホットロード』などで知られる三木監督は「この一風変わったミステリーの裏側には底の見えない深淵なる闇があり、その魅力にすっかり引き込まれてしまいました。本作を監督するにあたり、その闇に臆することなく思いきりダイブして、この作品の核を掴み取りたいと思います」と初挑戦のミステリードラマへの意気込みを語った。脚本の佐藤は「刺激的な原作の魅力を損なうことなく、連続ドラマにしか出来ない展開とツイストで描きます。 普段、知ることの出来ない漫画家と編集者の関係や出版業界のリアルな裏側を知る知的好奇心と共に 、謎へ迫っていく凛々しい優希とマニアな醍醐という凸凹コンビの誕生を楽しんでください」と見どころをアピールしている。また、ドラマに登場する未発表原稿を描くのは手塚治虫のパロディー漫画で知られる田中圭一。田中は「原作を読んで『マンガ界の巨匠たちとライバル関係だった天才的な筆致を持つマンガ家』という設定に背筋が寒くなりました。 80年代に描かれたであろうという設定の原稿なので、あの当時にしか使われていなかった道具を揃えて80年代風の筆致も完全再現いたしました」とコメントしている。ほかにも『富江』『うずまき』のホラー漫画家・伊藤潤二も劇中に登場する漫画の作画を担当する。なお、出演者は未発表となっている。
2015年01月23日手塚治虫タッチのパロディー漫画『神罰』で知られ、著名作家の絵柄をまねたシモネタギャグを得意とする漫画家の田中圭一氏。デビュー当時からサラリーマンを兼業する"二足のわらじ漫画家"としても有名で、現在はBookLiveに勤務する一方で、京都精華大学の講師も務める。そのほか、「田中圭一のペンと箸-漫画家の好物-」(ぐるなび)、「うつヌケ~うつトンネルを抜けた人たち~」(文芸カドカワ/note)、「ハピラジ!」(ニコニコ生放送)など、インターネットを中心に幅広く活動している田中氏。今回、紙からインターネットへ移行した経緯や、インターネットの魅力、漫画家としての今後の展開などをインタビューした。――田中先生はインターネットを積極的に活用されていて、2013年に漫画発表の場を紙媒体からインターネットに移されたとのことですが、どういった経緯だったのでしょうか。ちょうどその少し前から僕の紙の本が売れなくなってきていて、世間でも、雑誌も売れない単行本も売れないという傾向が顕著になってきてますよね。だから、これから先、漫画家で食べていくのに希望的な状況じゃないなと思ったんです。そんな時に、電車で周りを見渡すとみんなスマホをいじっていたんですね。新聞や漫画雑誌を読んでる人はずいぶん減ったけどスマホは見ている。だったらスマホの中で自分の存在感を大きくすることが生き残りの1つの手だなと感じたんです。当初は、特にマネタイズは考えていなかったんですが、Twitterで面白いネタをつぶやいたり面白い画像を載せるとフォロワーが増えるし、これから先スマホやインターネットでみんなもっと情報を得るようになっていくだろうから、その中で生き残るための第1歩と考えたんです。――編集者で漫画原作者の竹熊健太郎さんにも後押しされたとか。竹熊さんが2010年くらいから、これからは「街のパン屋さんのような漫画家を目指せ」とおっしゃっていて。彼が紙の本からの仕事がなくなってスランプになっていた時期に、周りから勧められて『たけくまメモ』というブログを立ち上げたんですよ。そうしたら一気に固定ファンが数万人できて。これからの漫画家は、大手のメジャー雑誌に載ってミリオンセラーを出して豪邸を建ててというのが年々難しくなってくるから、数万人でもいいから固定ファンを捕まえてその人たちが欲しいもの、望むものを提供することでマネタイズをしていくのが良いと。それはすごく正しいなぁと思っていて。それを見ていたから、最初は自分も興味本位でおもしろ画像などを上げている内に、リツイートが増えて、フォロワーが増えて、「あー、これはメディアなんだ」とわかったです。――実際にSNSを始められて実感したんですね。当時、前の会社で「コミPo!」という漫画制作ソフトを発表する際に、プロモーションムービーを作って発売前に一部の関係者用にWEBにアップしたんですよ。その時にアルファブロガーの小飼弾さんにも見てもらったんだけど、「発表会が来週ありますよ」という告知をした時に、「ようやく発表ですね」と一部の関係者しか公開していなかったムービーのURLをうっかりTwitterに載せてしまって…。そしたら一気にダーッとリツイートされてサーバーもパンクして、その時にツイートをエゴサーチするとドンドン話題が増えていくのがリアルタイムで見れて、「バズられるってこういうことなんだ」とわかったんです。それまでもバズるとかバイラルっていう言葉は知っていたんだけど、1秒に何十人もリツイートされるという経験を初めてしたんですよ。――個人がすごい影響力を持つ、と。「コミPo!」でコンテストをした時、中に1人すごく面白い漫画を作ってくる人がいて、それがダ・ヴィンチ・恐山さんでした。彼は芸能人でもない普通の人なんだけど、彼のツイートはものすごく面白くて、それがドンドンとバズられて多くのフォロワーが付いたんです。その時、「Twitterって、有名人でなくてもバズられればフォロワーが集められるんだ」とあらためて思ったんですよ。僕も初めは、なにげなくおもしろ画像を投稿していたら、ついっぷるの人気画像ランキングに入って、僕のフォロワーじゃない人の目にも触れてドンドンとリツイートされて、フォロワーも増えたので、「これは面白いな」と思いました。ツイートや画像を何時ごろに上げればバズられやすいかとか、どんなネタが受けるのかとか、Twitterを使って、個人でのマーケティングリサーチをできることに気付いたんですね。――ご自身でマーケティングリサーチまでされているなんて驚きです。私はこれまで雑誌のアンケート結果ってあまり教えてもらえなかったんですよ。ギャグ漫画でページが少ないとアンケート上位に行くことは難しくて、編集さんも気を遣ってくれて「一部では好評みたいですよ」くらいしか教えてくれなかった。ただ、個人的には、今回こういうネタだからこういう反響があった、というデータが欲しかったんですね。この時間にこのタイミングでこのネタを上げたらリツイートされた、勝因は何だろう、自信満々のネタが全然ウケなかった、敗因は何だろう、みたいな。こんなことを繰り返し、ずーっと自分のデータとして蓄積していったんです。そこから、もちろんマネタイズは無視して、「ウケたいという気持ちだけで、いかに多くの人を笑わせられるか?」ということをやり始めたんです。――ファンの方と直接的な交流が生まれたんですね。そんなことをしているうちに、僕のネタ画像を見た編集者からWEBでの連載依頼が来て、そこに載った作品をTwitterやFacebookで情報発信してバズられて…という良いスパイラルになった。紙の雑誌に固執していたら、世の中に作品を発表できなかったかもしれない。これによって、「田中圭一をフォローしておくと面白いものが色々とくるぞ」というフォロワーとの信頼関係ができたっていうのは、これから電子化が進むという時期に、うまくSNSの波に乗れたなと思いますね。――そうしてインターネットの影響力を実感される中で、電子書籍の可能性と課題についてもお聞かせください。日本の家電メーカーにぜひ言いたいのは、日本って世界的に珍しく国民がすごく本を読む国だということ。日本人は知識欲が旺盛で、本を読むことが好きですよね。にもかかわらず、なんで電子書籍デバイスを日本人に合う形で作らないのかと思うんですよ。スマホはアメリカ製か韓国製で、手帳サイズで、さすがに漫画を読むにはきついですよね。タブレットは、サイズはちょうどいいですけど重い。だったら、もっと薄くて軽くてペラペラで、筒から巻物のように液晶画面がひゅっと出せて、雑誌の見開きサイズで読めるような端末ができるといいですよね。日本のメーカーが本気出せば簡単にできそうなもんじゃないですか。それによって電子書籍の市場ってもっと広がりそうなのに、やらないでしょ、どこも。電子書籍の漫画が読みづらいという人もいますが、新しいデバイスなら解決できる。ガラパゴスでもいい。日本市場って本に関しては大きいはずなので。――デバイスの進化には期待ですね。コンテンツ側で電子書籍に期待することはありますか。たくさん言いたいことはありますね。昔、ケータイコミックなどで音が出るものがありましたが、あまり流行らなかった。デジタルならではの面白い仕組みはあったんですが、それを最大限に使う作品・キラーコンテンツがなかった。やはりこういったものを普及させるのはキラーコンテンツありきですよ。例えば、デジタルデータなんだから、1ページ目からラストまで1本道である必要はないですよね。ゲームが得意としているストーリーの分岐とか、最初に自分の名前を登録すると、漫画の主人公の名前が自分の名前になるとか。分岐に関しても、アドベンチャーのように選ばせるのもあれば、ランダムに変わるというのもあるとか。そういった仕様も技術的には難しくない。問題は、そういう面白い仕組みを活かしたキラーコンテンツがあるかどうか。器を作ったら、器に見合う料理を考えなきゃいけなくて、漫画家さんなりクリエイターさんが、新しい仕組みに見合う作品を作って、1作品でもヒットが出れば、「この手法があるなら俺ならこう活用するぜ」という人が続々と出てくる。それが電子デバイスで本を読む新しい形にならないかなと思っています。――田中先生もそういう作品を作ってみたいですか。作りたいですね。たとえば、(主人公が複数存在し物語が並行して進む)ザッピングの作品ができないか、とか。とある夫婦が登場する作品で、奥さん目線では幸せなストーリーなんだけど、旦那さん目線では悲劇だとか。他には、最初のページで「あなたはどの漫画家が好きですか」というアンケートがついていて、手塚治虫とか松本零士とか選択肢を選んでもらって、ストーリーは同じでも、選んだ作家の絵柄に変わるとか。手塚治虫の絵で読んだ後に松本零士の絵に切り替えると微妙に違っていて、「こう違うんだ」というようなところを楽しむとか。デジタルの時代の表現方法の1つだと思います。――いろんな可能性がまだまだあるんですね。あるんですよ。誰かがキラーコンテンツを出して、そればブレイクした時こそ、新時代が来ると思います。僕も実験的に、なにかやってみたいと思うんですよね。ホラー漫画は僕の絵じゃ合わないかもしれないけど、じつはやりたいんですよ。例えば作品の中に、"読んだら死んじゃう漫画"というものが登場して、登場人物がその漫画を読んで次々に死んでいくというストーリー。これは、当然フィクションなので、実際にこのデジタル漫画を読んだ読者が死ぬわけじゃない。でも、ストーリーを読み進めていくと、最後に「この漫画は絶対に読み返してはいけない」と書いてあるページが開かれて、作品は終わる。それを、たまたま2回目に読んだ読者がいたとしたら、冒頭に「なぜ読み返すなと言ったのに読んだのか!」と書いてあって、つまり1回目に読んだときと中身が変わってしまっている。この恐怖ってハンパないと思います。これで読者が作品の中にイッキに引き込まれていくとか。――田中先生は現在、電子書籍の「BookLive!」にお勤めですが、最近話題の漫画家さんへのインタビューコーナー「わが生涯に一片のコマあり」についても教えてください。どういった経緯で始まった企画なんですか。BookLiveの社員の方から、以前に私が実施した藤田和日郎先生のインタビューがすごく好評だったので、ああいうものを定期的にできないかという依頼があったんです。コーナー化するにあたっては、ネットで読ませるための文字数の上限やテーマ設定など、いろいろと改良が必要な点がありました。そうした時にある方から、「"作者の渾身の1コマ"に絞ってはどうですか」というアイデアが出た。それならワンテーマだし文章も短くて済むし、焦点もはっきりする。他でもやっていないと。そして別の方が「わが生涯に一片のコマあり」というぴったりのタイトルを考えてくれた。そうしてこのインタビュー企画が始まりました。第1回ゲストの新條まゆ先生が、こちらが望んでいたとおりのお話をしてくれましてね。新條先生の連載が打ち切りになりそうだった時期に、「渾身の1コマ」を描くことで盛り返して人気が回復して行った、というような。そこで弾みがついてコーナーが続いています。――このコーナーはTwitterなどでもすごく評判なのですが、インタビュー時にこういうことを聞こうというのは何かあるのでしょうか。そうですね。僕も漫画家なので、この作品のここはすごく苦労して描いててるなっていうのがわかるんです。例えば東村アキコさんの場合は、『マカロニほうれん荘』(鴨川つばめ/秋田書店)や岡田あーみんさんの漫画が大好きで、それが引き出しになっていて今の作品を描いているとおっしゃっていて。自分もギャグ漫画家として、小さい頃好きだった漫画はあれとこれとこれで、それが組み合わさって今の漫画になっているというのがあるので、すごくわかるというか、お互い「そうだよね」というのがあるのは作家同士ならではだと思いますね。――なるほど。漫画家同士だからこそわかる世界観が、あのインタビューを生んでいるんですね。そうした幅広い活動をされている田中先生ですが、今年から京都精華大学で「ギャグマンガコース」の講師もされています。そのお話もぜひ聞かせてください。本当は竹熊健太郎さんの助手で入る予定だったんだけど、急きょ竹熊さんが休学されるということになって、あとは任せたと(笑)。経験もないし、忙しくて準備もできてないしで、バタバタとしたスタートでした。始めてみて思ったのは、生徒に教えるためにはロジックを自分で整理して伝えなきゃいけないということ。今まで直感で、つまり右脳でやっていたものをロジカルに整理することで自分にも気づきがあったんです。例えば、読者に「こっちだよ」とわざと思考をミスリードさせておいて、実はこっちだったみたいな意外性というかギャップが笑いを生むんだ…とかね。――教えることを通じて、田中先生ご自身も表現の理論を改めて整理できたんですね。どうしてこれは面白いんだろう、と常に分析しながら見るという視点も持つようになって、他の仕事にも良い効果が生まれましたね。先ほどのインタビューコーナーも、この作品はどうして泣けるんだろう、とか分析しながら作品を読んでいますし、今ぐるなびで連載している『ペンと箸』も、事実をそのままの順番で漫画にするのではなく、話の順番を入れ替えることでより感動が伝わるな、とか。いろいろと並行してやっている仕事がそれぞれ役に立っているんです。――これまで若い漫画家志望の方に教える機会はあったのでしょうか。今まで何人か、漫画家志望の若いアシスタントが来たことはあったけど、あまりギャグ漫画家になりたいという人はいなかったから、教えられることがあまりなかったですね。でも今は、大学でギャグ漫画家になりたいという人に教える訳だからやりがいもあります。京都精華大には「ストーリーマンガコース」と「ギャグマンガコース」があって、ストーリーマンガコースに落ちたからギャグマンガコースに来た人もいるんだけど、そうした中にもすごくギャグセンスのある学生もいる。プロになろうと思ってなくてもポテンシャルがあったり、センスを秘めている人はいっぱいいて、そういう人には「君はギャグに向いているから磨いていこうよ」という話もできますよね。――違う道を目指そうとしていた人が、ギャグ漫画家になって良い作品を生み出して、読者を楽しませていくというのは素晴らしいですね。本人もたぶん、ストーリーマンガコースに行ってたら生徒数も多くて競争率が高かったりで挫折してしまったかもしれないけど、ギャグマンガコースは人数も少ないから、その中で「イケてるぞ」となれば、自信もつくんじゃないでしょうか。竹熊健太郎さんが「電脳マヴォ」っていう無料の漫画サイトをやってるんですが、ギャグマンガコースで才能を持った人はそこでも紹介していきたいと言っていて、生徒さんが納得してくれればそこに作品をアップして世の中の多くの人に見てもらう機会を持つというのも、ありかなと思っています。そこで編集者の目に止まって商業誌デビューを果たす、という道もあるかもしれないですし。――インターネットならではの作品の見せ方ですよね。「note」っていうSNSで人気の『岡崎に捧ぐ』という漫画がものすごく読まれていて、作者の山本さほさんは、現在いろんなところから引っ張りになっているんですよ。内容は「ちびまる子ちゃん」的な作品なんですが、「ちびまる子ちゃん」よりももう20才くらい下の世代にすごくささっていて。ちびまる子って10年ごとに、つまり年代ごとに作ればいいんじゃないかと思ったりね(笑)。とにかくその漫画、面白いんですよ。ネットで人気を博して商業誌に行くっていうのもあるんですよね。こういう言い方はよくないんだけど、漫画家志望って編集さんとそりが合わなくて、デビューはしたものの連載を取れないまま何年かの時間をすり減らしてしまうこともある。でもネットに上げると、支持してくれる人が何人いるかが数字でわかるので、結果が悪ければすべて自分の責任です。冷酷ではあるものの非常に平等な発表の仕方ですよね。そういう方法でのデビューもあると思ってまして、竹熊さんの「電脳マヴォ」などからデビューするというのもあると思うんですね。――このようにファンの方と直接つながれる時代に、出版社の役割とは何だとお考えでしょうか。やっぱり大手の出版社の編集さんって、すごく特殊なノウハウを貯めている方がいて、新人が持ち込みしてきてから一人前にして世に送り出すまでのトレーナーとして一流な人もたくさんいるんですよ。それを分っていない人は編集者を軽視する発言をしがちですよね。WEBとかブログで人気になった漫画家さんが10年、20年と食べていけるかというのは、トレーナーの力量も大きいと思います。あとはアシスタントに入ってそこの先生に学ぶとかね。そういう道のメリットもたくさんあると思いますよ。ネットはそういう工程をすっとばせるから便利だと言われがちですけど、最初はビギナーズラックでヒットを打てても、2打席目から打てない人もいて、とにかく編集者や師匠から教えや、漫画家としての基礎体力作りを軽視してはいけないと思いますね。――ある作家エージェントの方がおっしゃっていたんですが、「0を1まで売るのはエージェントの役割だけど、1を100にするのはやはり出版社さんが強い」と。どちらが良いではなくて、それぞれ役割があるということでしょうか。大手の出版社さんって編集者が優秀だからミリオンセラーが出ると思われていますが、それに加えて営業の方のスキルも高いからだと思いますよ。僕も営業やっていたからわかるんですが、良いものを良いと伝えて書店さんを説得するのは営業さんの力なんですよね。だから1万部を100万部にするのは、販促やキャンペーンも含めた営業力だと思うんですよ。ネットで作品を出した人がそこまで行けるかというと、営業さんが後押ししてくれないとなかなか難しいですよね。ネットでヒットした『きょうの猫村さん』(ほしよりこ/マガジンハウス)とか、『となりの801ちゃん』(小鳥アジコ/宙出版)とかは、紙の本になって初めて大きくマネタイズができたわけじゃないですか。ネットだとただの人気者で終わってたかもしれない。だから、出版社が今も作家さんにお金をもたらす重要な役割を担っているのは確かですよね。今後は電子書籍ストアとか先ほどの「note」とかで作家が直接売るというの時代が来るかもしれませんが、それはそれで作家自身の営業力が必要だと思いますよ。ネット上には様々なコンテンツがものすごくたくさんあるので。――田中先生が先日から参加されている「ハピラジ!」についても教えてください。ニコ生(ニコニコ生放送)で「ハピラジ!」というWEBラジオを始めることになりまして。この番組というかシリーズは、声優さんを中心にやってきて、漫画家は僕が初かもしれません。番組としては、企画の担当者が面白いコーナーとかを考えてくれていて、ニコ生を使うので、音だけじゃなくて時々絵を描いたり大喜利のようなこともやっていきます。僕が描いた絵に声優さんが声を当てたり、4コマ漫画の3コマまでを僕が描いて4コマ目を募集とか。ラジオなんだけど、ところどころ絵も入っている感じで今の時代ならではの番組ですね。――田中先生はTwitterやFacebookも活用されていますが、ニコ生をやろうと思ったのはなぜですか。もともとニコ生は個人でもやりたかったんですが忙しくて手をつけられていなかったところに、ハピラジ!のお話をいただいてぜひやらせてくださいと。一人で全部やるのは大変ですからね。FacebookとTwitterとニコ生は個人で出来るプロモーションとして、3つでセットと考えています。Twitterは瞬発力、バイラル力はあるけど、すぐタイムラインが流れてしまう。Facebookはもう少し滞留しますし、もう少しお友達限定というクローズドな部分がある。音声は生放送でリアルタイム性がある。この3つを組み合わせるのが1番効果的だと思っていたんです。だから、ニコ生を始めたのはちょうどいいタイミングでした。今後、以前に勤めていたソフト会社で企画していた『ライブアニメ』という、音声に反応してアニメのキャラが操作できるソフトを使った放送などもやってみたいなと思っています。アニメキャラによる生放送です。――次々と新しい取り組みをされている田中先生ですが、最後に、漫画家・田中圭一としての今後の展開について教えてください。僕が今52歳だから、健康にペンが握れるのはあと20年なんですよね。土日しか描いてないから、計算するとあと単行本15冊しか死ぬまでに出せないな、と最近考えています。つまり、残された時間と描ける作品数は限られています。なので、山のようにある「やりたい企画や作品」の中から「何を諦めて、何をやるか」を考えなきゃいけない歳なんですよね、52歳って。これまで温めて実現できていない企画の中で早めに着手しないとダメなものを、優先的にやっていきたいと思っています。ここ2、3年はそこに力を注ぎたいなと。さっき言ったインタラクティブな漫画もその1つなのでぜひ実現したいですね。
2014年12月26日A.B.C-Zの橋本良亮と河合郁人が出演する「音楽劇『ルードウィヒ・B』~ベートーヴェン 歓喜のうた~」が11月27日に東京国際フォーラム ホールCで開幕。前日の26日には同劇場で、報道陣に舞台の一部シーンを公開。その後、橋本、河合をはじめ、里見浩太朗、知念里奈、姜暢雄、浅野温子らキャスト陣と、音楽監督を務める千住明が会見を行った。「音楽劇『ルードウィヒ・B』~ベートーヴェン 歓喜のうた~」チケット情報原作は故手塚治虫の未完の同名コミック。不世出の音楽家ベートーヴェンの生涯を描く。今作が外部舞台初出演となる橋本が主役のベートーヴェンを、河合はベートーヴェンが敬愛する友人であり師でもある、天才音楽家モーツァルトを演じる。ふたりは劇中、ピアノの生演奏に初挑戦することでも話題で、1か月間猛練習をしたという。「出だしのピアノ演奏はやばかった。もうビクビクでした」(橋本)、「ジャニーズ人生の中で一番大変でした」(河合)と振り返った。また、橋本は師でもあるモーツァルトを演じる河合について「事務所に入ったのも、舞台でも先輩ですし、でかい存在。河合さんがいるだけで落ち着くし、助かってます」とコメント。これに対し、ベートーヴェンの父親役の里見は「河合くんは愛情を持って橋本くんを見てあげている。稽古場でずっと感じてました」と明かした。知念はベートーヴェンが密かに思いを寄せるヒロイン役。「橋本くんが私を見つめて毎回手の甲にキスしてくれるとても楽しい役」と説明しながら「もうちょっと何かあってもいいかな」とリップサービス。河合が「何日かしたら手だけじゃおさまらないかも」とまぜっかえすと「お待ちしております」と笑顔を見せた。A.B.C-Zのメンバーは舞台を見にくるのかと質問が飛ぶと、河合が「連絡先を知らないんで」と笑わせながらも「もちろん来ます」と明言。「いい舞台だったかどうか、メンバーには判断してもらわないと」と気を引き締めた。公演は11月27日(木)から12月6(土)まで東京国際フォーラム ホールC、12月11日(木)から14日(日)まで大阪・シアターBRAVA!にて。東京公演は公演前日の21時まで当日引換券を発売中。
2014年11月27日日本のカルチャーを代表する“マンガ”。その巨匠といえば手塚治虫が浮かぶが、手塚が嫉妬したクリエイターがいる。“劇画”の名付け親、辰巳ヨシヒロだ。『TATSUMI マンガに革命を起こした男』は、辰巳の半生を、彼の短編5本と2008年に書籍化された自伝エッセイマンガ『劇画漂流』を軸に、新たな描き下ろしを加えて映画化したアニメーション。監督のエリック・クーが“辰巳センセイ”への愛を語る。その他の写真辰巳のマンガは、大人のためのストーリーマンガであり、それまでのマンガと一線を画すために彼は自らのスタイルを“劇画”と称した。彼の世界に20年前に初めて触れ、本作を手掛けたのは、日本人ではなくシンガポールのエリック・クー監督だった。「2011年に完成した本作は、ヨーロッパやアメリカ、アジアの多くの国々で公開済みです。日本では東京国際映画祭での上映はありましたけれど、劇場公開はなく、正直、どうしてなんだ~!とじりじりした気持ちでいました(笑)。今回、こうして上映が決まり、喜びでいっぱいです。辰巳センセイはヨーロッパやアメリカのコミック店では、手塚治虫氏や水木しげる氏の隣に置かれている方なんですよ」。辰巳の半生を表すため、監督は初のアニメに挑んだ。「27名のアニメーション・アーティストを起用し、辰巳センセイの作品を模倣できる程のレベルに達してもらいました。苦慮したのは、いまだかつてないアニメに仕上げることです。辰巳センセイが、それまでのマンガになかった“劇画”という分野を生み出したのと同じように、動き方やトーンなど、私も既存のアニメとは違う作品にしたかったのです」。“劇画”の深さと辰巳自身の魅力がしっかりと伝わってくる本作。最後に監督はこんなエピソードを教えてくれた。「センセイは映画が大好きで、ご自身で作りたかったほど。カンヌ映画祭に呼ばれてレッドカーペットを歩いた時、センセイが私の手をぐっと掴んだんです。この映画でセンセイの夢の一部を叶えられたのかなという気持ちになりましたね」。『TATSUMI マンガに革命を起こした男』11月15日(土)角川シネマ新宿ほか全国公開取材・文・写真:望月ふみ
2014年11月14日豊島区商店街連合会・板橋区商店街連合会は11月9日、「としまナイト プロジェクションマッピング」を開催する。○テーマは"カルチャー"「としまナイト プロジェクションマッピング」は、11月9日まで東京都板橋区・豊島区で開催しているイベント「としま・いたばし商店街オータムフェスタ2014」内で行われる。東京駅のプロジェクションマッピング「TOKYO HIKARI VISION」などを手がけたクリエイティブチーム・ネイキッドが演出するという。地域の商店街振興のため実施するという同作品は"カルチャー"がテーマで、漫画家・手塚治虫氏のアニメ作品を使ったプロジェクションマッピングとなる。360度どこからでも見ることができるとのこと。開催当日の18:30~20:30に数回実施する予定。開催場所は東京・池袋西口公園となる。(C)手塚プロダクション
2014年11月08日中高生から大人の女性まで、幅広い層に絶大な人気を誇るロックバンド「RADWIMPS(ラッドウインプス)」の野田洋次郎が映画初出演にして、初主演を務める『トイレのピエタ』が、2015年初夏に公開されることが決定。本作は、あの“マンガの神様”手塚治虫が遺したアイデアが元になっていることが分かった。「鉄腕アトム」「火の鳥」「ブラック・ジャック」「ジャングル大帝」など、数え切れない傑作を生み出し、多くの作家たちに影響を与えた手塚治虫。本作は、この稀代の偉大な漫画家が死ぬ直前まで綴っていた病床日記にインスパイアされた、『ピュ~ぴる』(’11)で国内外から高い評価を受けた映画監督の松永大司が完全オリジナルストーリーで脚本化し、メガホンを取った。ピエタとは、韓国の鬼才キム・ギドク監督の『嘆きのピエタ』でも話題になった“聖母子像”のこと。磔刑に処され、十字架から降ろされたイエス・キリストの亡骸を腕に抱く聖母マリアをモチーフとする宗教画や彫刻などを指す。手塚治虫が1989年1月15日に遺した最後の日記には、次のような記述があったという。「今日素晴らしいアイデアを思いついた!トイレのピエタというのはどうだろう。癌の宣告を受けた患者が、何一つやれないままに死んでいくのはばかげていると、入院室のトイレに天井画を描きだすのだ…(中略)浄化と昇天。これがこの死にかけた人間の、世界への挑戦だったのだ!」このアイデアから生まれた物語の主人公・園田宏役に抜擢されたのは、「RADWIMPS」のリード・ボーカル&ギター、野田洋次郎。「RADWIMPS」といえば、LIVEチケットは入手困難とされ、観客動員実績だけでなくCDでもトップセールスを記録している大人気ロックバンド。野田さん自らが手がける、独特の歌詞世界を崇拝するファンも数多い。また、松永監督は、『ウォーターボーイズ』などに出演後、『ハッピーフライト』『蛇にピアス』といった話題作のメイキング監督や、テレビ東京系「レスキューファイアー」の監督を務め、性同一性障害の現代アーティスト“ピュ~ぴる”を8年間追い続けたドキュメンタリー映画『ピュ~ぴる』が第40回ロッテルダム国際映画祭、第11回全州国際映画祭など、数々の映画祭で絶賛を浴びた新進気鋭。本作が、劇場長編の初監督作となる。製作は、映画化不可能と言われた村上春樹原作の『ノルウェイの森』を初め、数々の話題作を手がけてきた小川真司氏と、沢尻エリカ主演『ヘルタースケルター』の甘木モリオ氏という両プロデューサーがタッグを組み、手塚作品らしい “生命の尊さ”という大きなテーマに、真っ向から挑んでいくという。『トイレのピエタ』は2015年初夏、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年11月06日人気バンド、RADWIMPSの野田洋次郎が来年初夏公開の映画『トイレのピエタ』で映画初主演を務めることが発表になった。故・手塚治虫が死の直前まで綴っていた日記にインスパイアされた作品で、『ピュ~ぴる』の松永大司が監督を務める。本作は、手塚が生前に綴った日記「今日素晴らしいアイデアを思いついた! トイレのピエタというのはどうだろう。癌の宣告を受けた患者が、何一つやれないままに死んでいくのはばかげていると、入院室のトイレに天井画を描きだすのだ…(中略)浄化と昇天。これがこの死にかけた人間の、世界への挑戦だったのだ!」という記述を基に、松永監督がオリジナルストーリーを執筆して映画化したもの。野田はRADWIMPSだけでなく、自身のソロプロジェクト“illion(イリオン)”でも活動しているが、映画に主演するのは初となる。『ノルウェイの森』のプロデューサー・小川真司と『ヘルタースケルター』のプロデューサー・甘木モリオがタッグを組んで製作を務めており、本作も公開時には大きな話題を集めることになりそうだ。『トイレのピエタ』2015年初夏公開
2014年11月06日ネイキッドは、現在開催中の「としま・いたばし商店街オータムフェスタ」内のイベントとして実施される「としまナイト プロジェクションマッピング」の演出を手がけたことを発表した。実施日時は11月9日 18:30~20:30の間で数回実施予定。会場は池袋西口公園。同イベントでは、地域の商店街振興という目的のため、「カルチャー」をテーマにしたプロジェクションマッピングを実施。クリスマスシーズンに先駆け、一夜限りで手塚治虫のアニメ作品で彩るツリーが出現するなど、アニメの街というイメージが定着しつつある池袋で、手塚治虫の作品をよみがえらせるような演出が施されるという。なお、ネイキッドは代表である村松亮太郎を中心に構成されているクリエイティブチーム。東京駅3Dプロジェクションマッピング「TOKYO HIKARI VISION」、山下達郎30周年企画「クリスマスイブ」MV&ショートフィルム&マッピングショー、auスマートパス presents 進撃の巨人プロジェクションマッピング「ATTACK ON THE REAL」など、プロジェクションマッピングを用いた演出を数多く手がけている。
2014年11月05日A.B.C-Zの橋本良亮と河合郁人が10月24日、出演する「音楽劇『ルードウィヒ・B』~ベートーヴェン 歓喜のうた~」の製作発表会見を都内で行った。原作は不世出の音楽家ベートーヴェンの生涯を描いた、故手塚治虫の未完の同名コミック。今作が外部舞台初出演となる橋本が主役のベートーヴェンを、河合はベートーヴェンが敬愛する友人、天才音楽家モーツァルトを演じる。ふたりは劇中、ピアノの生演奏があり、1か月前から猛特訓中という。橋本は「最初は“ド”の位置がどこなのかさえわからなくて」と笑いながら、それでも「まだぎこちないですけど、まるまる1曲弾けるようになった。本番ではうまく弾けるように頑張りたい」と話す。河合は「僕は『女の子を落とすにはこの曲だよ』なんてしゃべりながらピアノを弾くシーンがあるんです。ピアノをやっているジュニアの後輩に『1か月の練習で、それは無理』と言われたが、絶対やってやろうと猛練習しています」と意気込んだ。会見には他に、ベートーヴェンが思いを寄せるヒロイン役の知念里奈、父母役の里見浩太朗、浅野温子、舞台音楽を手がける千住明が出席した。公演は11月27日(木)から12月6(土)まで東京国際フォーラム ホールC、12月11日(木)から14日(日)まで大阪・シアターBRAVA!にて。チケットは、東京公演、大阪公演ともにチケットぴあで10月28日(火)昼12:00から特別電話番号(東京公演は0570-02-9593、大阪公演は0570-02-9512)にて先着先行販売。
2014年10月27日“劇画”の生みの親である伝説的作家・辰巳ヨシヒロ氏の半生を描くシンガポール製作の長編アニメーション『TATSUMI マンガに革命を起こした男』が10月27日、第27回東京国際映画祭が開催中のTOHOシネマズ六本木ヒルズで特別上映され、メガホンをとったエリック・クー監督、声優を務めた俳優の別所哲也が舞台挨拶に立った。その他の写真昭和30年代に大人が読めるマンガ=劇画を生み出した辰巳氏が、自身の半生をつづった「劇画漂流」と、同氏による5つの短編作品から構成。 劇画誕生の秘密や辰巳氏が劇画で挑んだ革命的な表現、さらに手塚治虫との知られざる関係がひもとかれる。2011年の第24回東京国際映画祭でアジアの風部門のアジア映画賞スペシャル・メンションを受賞し、第64回カンヌ映画祭・ある視点部門のオフィシャルセレクションにも選出。第84回アカデミー賞外国語映画賞のシンガポール代表に選ばれるなど国際的な評価を集める一方で、長らく日本での劇場公開が決まらない状況が続いていた。ついに今年11月から全国順次上映が決定し、クー監督は「とても幸せで光栄。辰巳センセイも、嬉しく思ってくださっている」と安どの表情を浮かべた。初の長編アニメに挑み、「才能あふれる偉大な方なので、敬意を示すためにアニメという手法を選んだ。私にとっては最初で最後のアニメ作品」と断言。「辰巳作品のストーリー性と力強い人間性を堪能してほしい」と話していた。声優として6役を演じ分けた別所は、「俳優としてこんなチャンスに恵まれることはなかなかないし、素晴らしい経験をさせてもらった」と手応え十分。「ぜひ、ジブリファン、押井ファン、庵野ファンにも観てほしい。日本を知るきっけかになれば」とアニメに注力する今年の東京国際映画祭を意識し、アピールした。上映会には、アニメや漫画が好きだというタレントの加藤夏希が駆けつけた。クー監督は、第27回東京国際映画祭コンペティション部門の審査員を務めている。『TATSUMI マンガに革命を起こした男』11月15日(土)角川シネマ新宿ほか全国公開※取材・文:内田涼
2014年10月27日見ているだけで物語の中に引きこまれてしまいそうな、幻の生き物をかたどったあめ細工。幻の生き物は縁起がよいものとされていることも多く、贈り物にもぴったりです。こんなあめ細工を作ってくれるのが、東京・千駄木の「あめ細工吉原」さん。そこで作られている「幻の生き物」たちをまとめてご紹介します。■ユニコーンこちらのユニコーンは雑誌の表紙にも掲載されたことがある、あめ細工。天高くかけまわるユニコーンの躍動感、背中からしっぽにかけての美しい曲線、頭上に生えた長い角などが幻の生き物なのにとてもリアル。いつまでもじっと見ていたくなる、あめ細工です。同店販売価格は1,296円(税込)。■ペガサスユニコーンと同様、幻の生き物のはずなのにとても躍動感があり、リアルな動きを見せるペガサスのあめ細工。大きく広がった羽根も華麗な仕上がりです。結婚式のお祝いに贈っても喜ばれそう?同店販売価格は1,404円(税込)です。■鳳凰中国の伝説の鳥、鳳凰。手塚治虫の名作「火の鳥」のモデルとなったと言われている幻の鳥です。あめ細工の鳳凰も火の鳥を思わせる、真っ赤な色です。この鳳凰は昔から大変縁起のいい生き物だとされ、美術品等にもモチーフとしてよく使われていた鳥。お祝い事の贈り物にすれば喜ばれそうです。鳳凰の同店販売価格は1,404円(税込)です。■ドラゴン竜と少し似ていますが、竜と違うのは羽根があることと、体と両足がガッシリとしているところ。また口からは炎や毒の息を吹くのだとか。そしてあめ細工のドラゴンも、本物のドラゴンをまるで見て作ったかのような迫力のある出来栄え。たった3分で作られたとは到底思えません。ドラゴンの店頭販売価格は1,404円(税込)です。2色作りのドラゴンもあります。価格は1,728円(税込)。■グリフォン上半身はワシ、下半身はライオンの幻の生き物がグリフォン。鳥の王、獣の王が合体した生き物のため、王家の紋章の中にもよく使われているという幻の生き物です。おとぎ話や小説にもよく出てきます。ライオンのたくましい下肢、ワシの勇壮な羽根が見事です。店頭販売価格は1,404円(税込)。・あめ細工吉原住所:東京都文京区千駄木1-23-5 巴ビル1階最寄り駅:東京メトロ千代田線・千駄木駅1番出口徒歩約3分
2014年10月21日手塚治虫原作の音楽劇『ルードウィヒ・B ~ベートーヴェン 歓喜のうた~』が11月27日(木)より東京国際フォーラム ホールCにて上演決定。橋本良亮(A.B.C-Z)が主演を務めるほか、河合郁人(A.B.C-Z)、知念里奈、姜暢雄、浅野温子、里見浩太郎/他が出演する。本作は、クラシック音楽をこよなく愛した漫画家・手塚治虫が、音楽家ルードウィヒ・ヴァン・ベートーヴェンを主人公に、その生涯を作者の観点を加え描いた漫画『ルードウィヒ・B』が原作。同作は手塚の逝去により絶筆となっている部分に、新たに“第九“の「歓喜の歌」の制作エピソードを付けくわえ、ベートーヴェンの音楽家を志す若き日から晩年までを描く。劇中音楽はクラシック界の鬼才音楽家、千住明が担当。舞台上では、「のだめカンタービレ」にて演奏指導も行うピアニスト川田健太郎がピアノを演奏する。また、橋本や河合も歌以外に舞台上でピアノを生演奏するとのこと。同公演の上演に際し、ベートーヴェン役の橋本良亮は「ルードウィヒ・Bの舞台に立てる事を今からものすごく楽しみにしております。主役でものすごく不安がありますがこの緊張感をうまくステージ上で表現出来たらと思っております。ベートーヴェンのファンの方々にも失礼のないよう、精一杯頑張っていきたいと思いますので応援宜しくお願いします」とコメント。またモーツァルト役を務める河合郁人は「素晴らしい作品に出会えて演じる事を誇りに思います!この作品で新たな河合郁人が生まれるように楽しんで頑張りたいと思います!」と意気込みを語っている。「手塚治虫原作 音楽劇『ルードウィヒ・B』~ベートーヴェン 歓喜のうた~」は11月27日(木)から12月6日(土)まで東京・東京国際フォーラム ホールC、12月11日(木)から14日(日)まで大阪・シアターBRAVA!で上演。なお、チケットぴあでは一般発売に先がけて、先行電話抽選を受付中。受付は10月16日(木)午後11時59分まで。■手塚治虫原作音楽劇ルードウィヒ・B~ベートーヴェン 歓喜のうた~11月27日(木)~12月6日(土)東京国際フォーラム ホールC(東京都)12月11日(木)~14日(日)シアターBRAVA!(大阪府)特別電話番号:東京公演0570-02-9922大阪公演0570-02-9930
2014年10月13日若い俳優たちが自身の持てる力を存分に花開かせた。手塚治虫作品をミュージカル化した『虹のプレリュード』のことである。10月2日、東京・天王洲 銀河劇場で開幕したその舞台は日本のミュージカルの可能性も感じさせるものとなった。ミュージカル『虹のプレリュード』チケット情報物語の舞台は19世紀のロシア圧政下にあるポーランドの首都ワルシャワ。急死した兄になり代わってワルシャワ中央音楽学院に編入し、ピアニストを目指すルイズ(生田絵梨花/乃木坂46)は、革命運動に身を投じるヨーゼフ(中河内雅貴)、音楽院の優等生フレデリック・フランソワ・ショパン(中村誠治郎)というふたりの青年と出会い、惹かれる。しかし、ロシア兵の侵略が進むなか、若者たちは時代に翻弄されていくことに……。幕が上がってまず印象に残るのは、やはり音楽だ。ヒロインのルイズを演じる生田は、冒頭からピアノの生演奏を披露。その堂々たる姿と腕前は、客席を物語の世界に引き込んでいくのに充分である。兄として男装をした凛々しさも、ルイズに戻って心情を吐露する愛らしい歌声も、どちらも実に魅力的だ。また、ヨーゼフ役の中河内、フレデリック役の中村、そして、ロシア軍大尉イワノフを演じる石井一彰、音楽院に通うソプラノ歌手コンスタンツィアに扮するフランク莉奈らの歌声も、説得力を持って響いてくる。ルイズはやがて、祖国のために戦うヨーゼフと、音楽の魂を守り抜こうとするフレデリックの間で揺れ始める。周囲にいる者も同様だ。自分にとって最も大切なものは何なのか。自分は何のために生きるのか。どの道を選べばいいのか……。現代にも通じるテーマを、それぞれがたたみかけるように歌い上げるシーンは、ミュージカルというものの力強さを感じずにはいられない。手塚治虫はクラシック音楽を愛好していたそうだが、芸術の力を信じた原作者の思いが、この舞台の上で見事に結実している。圧巻は、最後に生田が奏でるショパンの名曲『革命』である。フレデリックことショパンが、友と祖国を思って一気に書き上げたとされている曲だ。そこに込められたものを思うとき、自分の胸に去来するのはどんな感情だろう。しっかりと見つめてほしい。舞台は10月5日(日)まで。取材・文:大内弓子※手塚治虫の「塚」は旧字体
2014年10月03日埼玉西武ライオンズはこのほど、2014シーズンに、西武鉄道100年アニバーサリー企画の一つとして「ジャングル大帝シリーズ Supported by 手塚プロダクション」を開催すると発表した。○手塚プロダクションデザインユニフォームを着用球団旗やライオンズのマスコットであるレオ、ライナは手塚治虫氏によるデザインのもの。西武鉄道創立100周年を祝した同企画では、同氏が創設し、経営者として参加していた手塚プロダクションが、「ジャングル大帝ユニフォーム」をデザイン。2014シーズン公式戦数試合で着用する予定としている。ユニフォームは、同氏の代表作で「ジャングル大帝」をモチーフにした。生地全体には、同作品の舞台を想起させるゼブラ柄をあしらい、前面と背面には、猛々(たけだけ)しくほえるレオがデザインされる。また、右肩には地平を駈(か)けるレオの姿をデザインした。同ユニフォームは、2014年ファンクラブ会員の入会特典として、入会者全員に配布する。詳細は同球団公式WEBサイトで。(C)SEIBU Lions
2013年12月25日サブカル文化の聖地として知られる「中野ブロードウェイ」。この複合ビルには、アニメグッズやホビーショップはもちろん、アパレルや飲食店、食料品店まで様々な店が軒を連ねている。今回は、初めて訪れる人でも気軽に買い物を楽しめる雑貨スポットを紹介。聖地ならではのショッピングを楽しんでみて。○「非オタク」も楽しめる基地JR中野駅北口を出て、駅前のサンモール商店街を抜けるとそこはサブカルチャーの発信基地「中野ブロードウェイ」。いわゆる“オタク”の聖地だと思っている人もいるはずだが、“非オタク”でも十分楽しめるスポットなのだ。ビル内には雑貨を扱う店やアパレルショップなども入っており、日常をちょっと楽しくしてくれるグッズが手に入る。他ではなかなか手に入らない物を置く店が多いので、気の利いたプレゼントをお探しの人にも最適だ。今回は、キャラもの雑貨をそろえる「BLOX2」、自主制作の本や雑貨、CDを販売している「タコシェ」、ヨーロッパ系のボードゲームや輸入雑貨の「ドロッセルマイヤーズ」の3店舗を紹介する。○オリジナリティーを追求した雑貨の宝庫“あまりないもの”“心にひっかかるもの”をテーマに、生活雑貨や文具、小物、衣類などを集めたセレクトショップが、「BLOX2」。独自の仕入れルートを持ち、オリジナリティーの強い品ぞろえを目指している。特に注目したいのが、手塚治虫や水木しげる、赤塚不二夫、藤子不二雄作品など、誰もが良く知る漫画やアニメのキャラクターグッズ。楳図かずお作品のプリントTシャツ(6,090円)は、同店でしか購入できない限定商品だ。ほかにも大人が使いやすいおしゃれなデザインのものがそろう。また、横尾忠則や中原淳一、岡本太郎、アンディ・ウォーホル、キース・ヘリングを始め、独特の作風を持つアーティストたちのグッズや和物雑貨、文具類も人気だ。●informationBLOX2(ブロックスツー)住所:中野区中野5-52-15 中野ブロードウェイ3Fアクセス:JR中野駅北口より徒歩5分営業時間:11:00~21:00休み:なし○ふだんお目にかかれない作家たちの自主制作グッズ自主制作の本や雑貨、インディーズ系CD、映像作品、絵画など、なかなか一般流通に乗らないものを取り扱うショップ「タコシェ」。作家による渾身(こんしん)の作品が1万点近くそろうので、宝探し気分でお気に入りを見つけるのがオススメだ。雑貨はポストカードやしおりなど、アーティストのイラストがデザインされた紙ものが目立つ。しかし、時期によって様々なグッズが入荷するので、何度行っても飽きることなく楽しめそうだ。また、店内で展覧会やイベントを実施していることがあるので、そちらもチェックしてみよう。●informationタコシェ住所:中野区中野5-52-15 中野ブロードウェイ3Fアクセス:JR中野駅北口より徒歩5分営業時間:12:00~20:00休み:年末年始○大人の好奇心をくすぐるヨーロッパ系アイテムヨーロッパ系のボードゲームやカードゲームを中心に、雑貨やタロットカードなどもそろう「ドロッセルマイヤーズ」。どこか謎めいた雰囲気を持つ同店のアイテムは、どうやって使うのか好奇心をくすぐられるものばかりだ。中でも同店オリジナルのカードゲーム「アダムとイブ」は、初心者にもおすすめ。2人のプレイヤー同士がお互いの考えを推察しながら遊ぶ協力型のゲームなので、相性診断の要素もある。ゲームに慣れたら、より難易度の高いルールで遊ぶこともでき、2セットそろえることで多人数プレーも可能だ。この他にも、多彩なアイテムがそろう同店。遊ばない時はインテリアとしてもオシャレなゲームや雑貨をぜひ手に取ってみて。●informationドロッセルマイヤーズ住所:中野区中野5-52-15 中野ブロードウェイ3Fアクセス:JR中野駅北口より徒歩5分営業時間:12:00~20:00休み:水・木曜ここ以外にも、地下1階から4階まで、強烈な個性を放つ店が集まった「中野ブロードウェイ」。とにかくたくさんの店が並んでいるので、何度行っても新たな発見があるはずだ。まずはこの3店舗を起点に、じっくり歩いてお気に入りを発見してみるのもいいだろう。
2013年11月26日創設15周年を迎える「ハンアンスン(HAN AHN SOON)」のポップアップイベント「HAN AHN SOON meets リボンの騎士@TOKYO解放区」が伊勢丹新宿店2階で6日より開催されている。19日まで。イベントでは、"POP MANISH"をテーマにした13AWコレクションに加え、手塚治虫原作『リボンの騎士』をフィーチャーしたウエアや雑貨が登場。特別にデザインされたイラストが入ったプリントTシャツやセーター、バッグ、ノート、グラスなどがそろう。今季のコレクションからは、『リボンの騎士』のメインカラーである赤・紺・白を取り入れたボーダーシリーズやウインターマリンシリーズがラインアップ。腰より長い丈のジャケットコートとゆったりしたパンツのセットアップなどマスキュリンなコーディネートを提案している。手塚作品『リボンの騎士』がアパレルとコラボレーションするのは初の試み。イベント初日に来店したハンアンスン氏は、「手塚治虫さんの作品のファンで、特に『リボンの騎士』や『メルモちゃん』など、色がはっきりした作品が好きだった。たまたま手塚さんの娘・るみ子さんがガッチャマンとコラボしていた時の私のコレクションのファンでコミュニティーまで作ってくださっていることを知って、3年前、共通の知人を介してお会いすることができた。ずっと取り組みの話はあったが、ちょうど今年がブランド設立15周年で、今季のテーマが"POP MANISH"だったので、キュートな中にも凛とした強さを感じる『リボンの騎士』がぴったりだと思い実現に至った」と説明。ハンアンスンは、1976年生まれ。大阪出身。創美苑服飾専門学校を卒業後、1998年自身のブランドを設立。2002年、大阪コレクション参加。03年から東京コレクション参加発表を続ける。08年、ハローキティとコラボレーションドレスを発表し、ニューヨークFIT美術館にて展示される。09年、BNNが選ぶ日本ファッションデザイナー100人に選出。ブランド設立15周年を迎える今年、メルセデス・ベンツファッション・ウィークにて3年ぶりにコレクションを発表している。(c) Tezuka Productions
2013年11月08日漫画やライトノベルの全巻まとめ販売を行っている「漫画全巻ドットコム」が、同サイトのユーザーを対象とした『なんでもランキング 第5回「堺雅人氏に演じて欲しい漫画キャラNo.1」』の投票結果を発表した。今世紀のドラマ最高視聴率を記録し、大きな話題となった『半沢直樹』(TBS系)では銀行員を、現在放送中の『リーガルハイ』(フジテレビ系)では弁護士を演じている堺だが、そのイメージからかランキング上位には医者、会社員、探偵、漫画家といった職業設定のあるキャラクターがこぞってランクインを果たした。1位は、手塚治虫の『ブラック・ジャック』から天才外科医の主人公・ブラック・ジャック。「過去に色々あった背景などを考えてそれを表現できる役者に堺さんがピッタリ」「ぜひ堺さんの演技で観てみたいものです。今のリーガルハイも面白いので期待大」など、見た目よりも堺の演技力に期待する声が寄せられた。2位には「リーマンキャラでもう一つ乗せてみるのが良いと思う」「宅麻伸、高橋克典も良かったけれど、堺さんの方がハマると思います」という声があった『課長 島耕作』。『半沢直樹』から演技のイメージがつきやすく、立ち位置的にも重なる部分がある島耕作がランクインを果たした。3位は『MASTER キートン』の平賀=キートン・太一、4位は『MONSTER』から天馬賢三と浦沢直樹作品が並ぶ。平賀=キートン・太一(ロイズの保険調査員)には「いつもは穏やかだが、いざとなるとサバイバルのスペシャリストとして難を乗り切る。雰囲気などが堺雅人さんにあっている」、天馬賢三(脳外科医)には「シリアスなドラマの主人公で、追い詰められるシーンや葛藤のシーンは、上手く演じてくれそう」との声。両者のキャラクター性は異なるものの、やはり演じ分けができるとの見方が多かった。5位以下には、『名探偵コナン』から毛利小五郎(5位)、『ルパン三世』からルパン(5位)、『ジョジョの奇妙な冒険』から岸辺露伴(8位)と職業設定がはっきりしているキャラクターが多いが、中には『北斗の拳』のケンシロウ(8位)、『NARUTO-ナルト-』のマイト・ガイ(15位)といった肉体派のキャラクターも。そのほか、『鋼の錬金術師』のロイ・マスタング(8位)、『デスノート』の夜神月(8位)、『坂本ですが?』の坂本(15位)、『暗殺教室』の殺せんせー(15位)、『ちびまる子ちゃん』のさくらひろし(15位)と、10位以下はバラエティに富んださまざまなキャラクターが名を連ねている。発表されたランキングは以下のとおり。○なんでもランキング 第5回「堺雅人氏に演じて欲しい漫画キャラNo.1」1位:ブラック・ジャック /『ブラック・ジャック』2位:島耕作 /『島耕作』シリーズ3位:平賀=キートン・太一 /『MASTER キートン』4位:天馬賢三 /『MONSTER』5位:毛利小五郎 /『名探偵コナン』5位:ルパン /『ルパン三世』5位:坂田銀時 /『銀魂』5位:岸辺露伴 /『ジョジョの奇妙な冒険』8位:ロイ・マスタング /『鋼の錬金術師』8位:ケンシロウ /『北斗の拳』8位:はたけカカシ /『NARUTO』8位:夜神月 /『デスノート』8位:サンジ /『ONE PIECE』8位:藤原佐為 /『ヒカルの碁』15位:筧史朗 /『きのう何食べた?』15位:喪黒福造 /『笑ゥせぇるすまん』15位:マイト・ガイ /『NARUTO』15位:坂本 /『坂本ですが?』15位:さくらひろし /『ちびまる子ちゃん』15位:志村新八 /『銀魂』15位:明智健悟 /『金田一少年の事件簿』15位:殺せんせー /『暗殺教室』投票は、漫画全巻ドットコムを運営するTORICOが同サイトのユーザー337名を対象に、10月16日12:00~23日12:00の期間で実施。
2013年10月24日11月6日(水)に発売される、中国ドラマ『水滸伝』のDVDセット第6巻に、漫画界の巨匠・横山光輝氏が手がけた『水滸伝』キャラクター集合イラストカードが特典として封入されることが決定した。その他の写真中国ドラマ『水滸伝』は、構想10年、総製作費55億円を投下し壮大なスケールで完全映像化された歴史スペクタクルドラマ。今から約1000年前の世の中を舞台に、さまざまな事情で世間からはじき出された108人の英傑たちが“梁山泊”と呼ばれる自然の要塞に集結し、汚職や不正がはびこる世の中を変えるために“悪徳官吏を打倒し国を救う”事を目指す姿が描かれる。『鉄人28号』『三国志』『魔法使いサリー』などで知られる横山光輝氏は、同時期に活動していた手塚治虫氏や石ノ森章太郎氏らと並び称される漫画界の巨匠のひとり。特典となる今回のイラストは、横山氏が手かげた漫画『水滸伝』にある既存の絵を使って特別に制作された貴重な作品となる。全86話からなる中国ドラマ『水滸伝』のDVDは、全7巻セットで順次リリースされており、本日発売されたDVDセット第5巻には、『魁!!男塾』の宮下あきら氏による完全描き下ろしイラスト・カードが封入されている。『水滸伝』DVD-SET6(6枚組):11月6日(水)発売価格:18900円(税込)特典:横山光輝『水滸伝』キャラクター集合カード『水滸伝』DVD-SET5(6枚組):10月4日(金)発売価格:18900円(税込)特典:宮下あきら描き下ろし『水滸伝』イラストカード発売元:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント
2013年10月04日大島優子(AKB48)の昭和ファッションに注目だ。関西テレビ・フジテレビ系で今秋放送のドラマ、関西テレビ放送 開局55周年記念ドラマ「神様のベレー帽~手塚治虫のブラック・ジャック創作秘話~」に、大島さんがヒロインとして出演する。主役の天才漫画家・手塚治虫を草なぎ剛が、「週刊少年チャンピオン」編集長を佐藤浩市が演じる。この2人に加えて今回、大島さん、田中圭、岡田義徳、眞島秀和、小日向文世らの出演が発表された。併せて放送日時も、9月24日(火)となることが発表された。大島さんが演じるのは、漫画に興味を持てない新米編集部員・小田町咲良役だ。昭和48年へタイムスリップしてしまい手塚の身近で仕事をする。“漫画の神様”と言われた手塚が努力家だったと知り、咲良の心情に変化が訪れる…。大島さんは、役作りのために髪色を茶色から黒色へ、前髪も短く揃えた。衣装も裾の幅が広いワイドパンツ、柄物のベストに柄物のスカートやシャツを合わせるなど、昭和ルックで登場する。大島さんは、本作での昭和ファッションを気にいっているという。「最近もハイウエスト、ワイドパンツ、太いヒール、柄オン柄などが流行っているので、時代はこうやって巡っていくんだなと感じています。黒髪は周りに少ないせいか好評です。逆に目立つのでたまにはいいかな」。大島さんと草なぎさんはドラマ初共演。草なぎさんは大島さんを、役を掴むのが早いと評価する。「優子ちゃんの役はドラマ・オリジナルなので、のびのびと演じていただきたい。この番組がうまくいくか、いかないかは優子ちゃん次第」と期待を寄せている。この期待に対して大島さんは、「ストーリーを繋げていくのは咲良ですが、やはり手塚さんのカリスマ性があってのドラマですので、草なぎさんに引っ張って頂きたいと思っています」と笑う。大島さん自身、手塚について「作品に強いこだわりを持ち粘り強く努力する人だと改めて知りました」という。「ブラック・ジャック」は、小学校時代に読んで大好きだったという。大人になってからは、役者をやるのだったらと「七色インコ」をすすめられて読んだこともあるそうだ。撮影時に、草なぎさんがブラック・ジャックの絵を大島さんのために描いたのだが、「顔に線の入った、ただ普通の男性で…。すごく面白かったです」だったとか。関西テレビ放送開局55周年記念ドラマ「神様のベレー帽~手塚治虫のブラック・ジャック創作秘話~」は、9月24日(火)21時00分~関西テレビ・フジテレビ系列全国ネット放送。(text:cinemacafe.net)
2013年08月22日日本のマンガ界の巨匠・手塚治虫と石ノ森章太郎。このたび日本のマンガを築いた2人の創造の秘密に迫る「手塚治虫×石ノ森ニッポンマンガ創世記」が第三夜に渡りNHKにて放送されることが明らかとなった。「鉄腕アトム」、「ブラック・ジャック」、「七色いんこ」を生み出した手塚と「サイボーグ009」や「仮面ライダー」の原作者である石ノ森。本番組では、「手塚治虫最後の日」をポイントに、両者の出会いと別れのドラマを交え、2人のコントラストを描き出す。第一夜にはドキュメンタリードラマ、手塚治虫編「神様最後の一日」を第二夜には石ノ森章太郎編「神様への鎮魂歌」を放送。「爆笑問題」の太田光が手塚に、田中裕二が石ノ森を演じるという異例の試みとなっており、さらに関係者の証言と共に、2人のあまりに強烈な生き様を浮き彫りにしていく。そして第三夜には「手塚×石ノ森ニッポンマンガ創世記」と題し、数々の傑作を生み出し読む者に生きる勇気や希望を与えてきたマンガの魅力に迫る。司会はドキュメンタリードラマにも出演している「爆笑問題」の2人、ゲストには手塚治の「鉄腕アトム」に含まれる「地上最大のロボット」の回をリメイクした「PLUTO」の作者、浦沢直樹に秋元康、そしてタレントの吉木りさを予定している。どうして2人はパイオニア・クリエイターになりえたのか?その秘密を手塚チルドレン、石ノ森チルドレンの視点から発見していく。スタジオではアトムと009という夢のような2ショットも実現するようだ。「手塚×石ノ森ニッポンマンガ創世記」(第一夜)ドキュメンタリードラマ手塚治虫編「神様最後の一日」7月6日(土)22:00~23:00(第二夜)ドキュメンタリードラマ石ノ森章太郎編「神様への鎮魂歌」7月13日(土)22:00~23:00(第三夜)手塚×石ノ森ニッポンマンガ創世記7月15日(月)21:00~23:00(C) 手塚プロダクション /(C)石森プロ(text:cinemacafe.net)
2013年06月21日LACOSTE L!VE(ラコステ ライブ)が、手塚プロダクションとコラボレーションしたコレクションを発表。手塚治虫の伝説的な漫画シリーズのキャラクターが、ポロシャツやTシャツにデザインされる。今回のコラボレーションのテーマは、手塚治虫の「太古の昔から人類が抱き続けている3つの夢がある。空を飛ぶこと、変身すること、そして動物や自然と言葉を交わすことだ」という言葉から取り上げられた、「飛行」「変身」「自然との対話」の3つ。2013年春夏コレクションには、『地底国の怪人』(飛行)、『鉄腕アトム』(変身)、『ブラック・ジャック』(自然との対話)の3作品がピックアップされている。また、今回起用されたのは、1999年に手塚プロダクションが設立したファッションブランド「Astroboy by OHYA」でもデザイナーを務めた大矢寛朗。同氏は今回のコラボレーションについて「シャツを着た人が自由に話をふくらますことができて、さらには周りの人まで楽しくなる。LACOSTE L!VE × Osamu Tezuka ポロ・コミックには、そんなシャツが揃っています」とコメントしている。2013年5月11日(土)には、LACOSTE L!VE 原宿オリンピアアネックス店にて先行予約販売が決定。同日、8月発売予定の50足限定コラボシューズの先行予約も行われる。【商品詳細】■地底国の怪人ーThe Mysterious Underground ManT シャツ(TH5130)¥7,875(税込)カラー:ホワイトポロシャツ(PH5125)¥16,800(税込)カラー:ブルー/ ホワイト■鉄腕アトムーAstro BoyT シャツ(TH5132)¥7,875(税込)カラー:ホワイトポロシャツ(PH5131)¥16,800(税込)カラー:ホワイト■ブラック・ジャックーBlack JackT シャツ(TH5127)¥7,875(税込)カラー:ホワイトポロシャツ(PH5122)¥16,800(税込)カラー:オレンジ/ ブラック■限定コラボシューズ限定50足¥17,325(税込)【店舗情報】LACOSTE L!VE 原宿オリンピアアネックス店渋谷区神宮前6-31-21元の記事を読む
2013年05月10日先日、ウォルト・ディズニー・カンパニーは『スター・ウォーズ』シリーズで有名なルーカス・フィルムを買収しました。ディズニーランドなどのテーマパークビジネスも成功しています。現在は盤石のように見えますが、倒産も疑われるような危機的な状況がかつてあったことをご存じでしょうか?1927年にミッキーマウスが生まれ、彼は1928年公開の『蒸気船ウィリー』(劇場公開の短編アニメーション)から一躍人気ものになりました。1937年には『白雪姫』、1940年には手塚治虫先生にも大きな影響を与えた『ファンタジア』が公開され、ディズニーの名声は不動のものになります。しかし「おごれるのは久しからず」という通り、徐々にディズニーには「ディズニーが時代遅れ」というイメージがつき始めました。1970年代には「古めかしい」というイメージが定着していました。キャラクターは古く、また新しいものが出てこないというわけです。もちろんディズニーも手をこまねいていたわけではありません。さまざまな作品で模索を続けますがあまりうまくいきませんでした。実際その当時のディズニーの映画はいささか元気のないものです。タイトルを並べてみましょう。■実写作品『ベッドかざりとほうき』1971年『地球の頂上の島』1973年『続ラブ・バッグ』1973年『ラブ・バッグ/モンテカルロ大爆走』1977年『ピートとドラゴン』1977年『ブラックホール』1979年『ビバ!ラブ・バッグ』1980年『トロン』1982年『ネバークライウルフ』1983年『スプラッシュ』1984年『オズ』1985年『スリーメン&ベビー』1987年『ロジャー・ラビット』1988年『三銃士』1993年このようなラインアップで、あまり評価の高い作品は見られません。みなさんもあまり知らない作品が多いのではないでしょうか。筆者などはバカなので、大丈夫なのかという映画『ブラックホール』など大好きなのですが、一般にはあまりヒットしませんでした。また「なんちゃってCG」を駆使した『トロン』にはコアなファンがつきましたが、やはり一般的にはヒットしませんでした(2010年にはトロン・レガシーという続編が作られています)。■アニメーション作品『おしゃれキャット』1970年『ロビン・フッド』1973年『くまのプーさん 完全保存版』1977年『ビアンカの大冒険』1977年『きつねと猟犬』1981年『コルドロン』1985年『オリビアちゃんの大冒険』1986年『オリバー ニューヨーク子猫ものがたり』1988年『リトル・マーメイド』1989年『ビアンカの大冒険 ゴールデン・イーグルを救え!』1990年『美女と野獣』1991年『アラジン』1992年『ライオン・キング』1994年『ポカホンタス』1995年『ノートルダムの鐘』1996年『ヘラクレス』1997年『ムーラン』1998年『ターザン』1999年『ファンタジア2000』2000年『ダイナソー』2000年『ラマになった王様』2000年『リロ・アンド・スティッチ』2002年『トレジャー・プラネット』2002年『ブラザー・ベア』2003年『ホーム・オン・ザ・レンジ にぎやか農場を救え!』2004年『チキン・リトル』2005年『ルイスと未来泥棒』2007年『ボルト』2008年『プリンセスと魔法のキス』2009年『塔の上のラプンツェル』2010年『くまのプーさん』2011年『シュガー・ラッシュ』2012年こちらは1970年~2012年のアニメーション作品です。人気のある新しいコンテンツを作ろうと試行錯誤のあとが見られます。■独裁者が登場!1984年にマイケル・アイズナーというすご腕の実業家が会長兼最高経営責任者(CEO)でに就任します。この時、ディズニーの財務状況はとても悪く、危機的な状況に陥っていたと言います。アイズナーさんはとてもワンマンな人で、あちらこちらであつれきを生みましたが、映画事業、テーマパーク事業を立て直し、ディズニーの売り上げを倍にしました。剛腕経営者だったのです。■危機を救ったのはピクサーのコンテンツ!80年代~90年代のディズニーの映画の不評を救ったのはピクサー・アニメーション・スタジオでした。ピクサーは故スティーブ・ジョブズが、ジョージ・ルーカスのILM社(インダストリアル・ライト&マジック)のCG部隊を買い取ったのがそもそもの始まりです。最初の作品1995年の『トイ・ストーリー』はディズニーとの共同製作による映画でしたが、これが全世界で爆発的なヒット。ピクサーの名前を高めるとともに、ディズニーに新しいコンテンツをもたらしました。■ピクサーの作品『トイ・ストーリー』1995年『バグズ・ライフ』1998年『トイ・ストーリー2』1999年『モンスターズ・インク』2001年『ファインディング・ニモ』2003年『Mr.インクレディブル』2004年『カーズ』2006年『レミーのおいしいレストラン』2007年『WALL・E/ウォーリー』2008年『カールじいさんの空飛ぶ家』2009年『トイ・ストーリー3』2010年『カーズ2』2011年『メリダとおそろしの森』2012年2006年にはピクサーがディズニーに買収されましたが、上記は2012年までのピクサーの作品リストです。ピクサーがいかにディズニーに貢献しているかがよくわかると思います。2000年代にまたディズニーの業績が悪くなり、2004年には業績悪化を理由に前述のマイケル・アイズナーが解雇になりました。アイズナーさんはその後、縁あってテレビの司会者業などもやってます(笑)。ピクサーの出自はそもそもルーカルの設立したデジタル技術スタジオILMです。そのピクサーがディズニーの危機を救い、ディズニーがピクサーを買い、そしてルーカル・フィルムも買収――ということになったわけです。なんだか時代が3周くらい回ったような気がしませんか?■ディズニーの歴史はコンテンツの歴史ディズニーの沿革を見てると、やはりコンテンツの歴史だということがわかります。1920年代に『ラフ オグラム スタジオ』が倒産し、ディズニー・ブラザーズ社を設立したディズニーを救ったのは、新キャラクター・ミッキーマウスでした。その後のアニメーションで生まれたキャラクターたちが、ディズニーランドを生む力になりました。70年代-80年代に停滞の時代がありましたが、それを『ウッディ』や『バズ』といった新顔のキャラクターたちが救ったのです。この列に、今、『ルーク・スカイウォーカー』や『ダース・ベイダー』が加わろうとしています。(高橋モータース@dcp)
2012年12月24日童心に戻れる空間にたまには浸りたい男性子どもから大人まで幅広いファン層を誇るアニメや漫画。長く愛されている作品も数多くあります。ワクワクドキドキする冒険心と傷つきやすい繊細な心。主人公を自分に見立て逆境を乗り越えてきた人もなかにはいるかもしれません。そこで今回は、432名のマイナビ会員の男性にあなたが行ってみたいアニメ・漫画ミュージアムのアンケートを行いました。みなさんはどのミュージアムに行ってみたいでしょうか?>>女性編も見るQ.あなたが行ってみたいアニメ・漫画ミュージアムを教えてください(複数回答)1位三鷹の森ジブリ美術館31.7%2位藤子・F・不二雄ミュージアム22.9%3位宝塚市立手塚治虫記念館6.2%3位水木しげる記念館6.2%5位ちびまる子ちゃんランド5.8%■三鷹の森ジブリ美術館(東京)・「もともとジブリの世界はファンタジーなので、そこへ行くことでアニメに近い体験をできそうだから」(40歳/機械・精密機器/技術職)・「周りの人々が絶賛していたから。周りの人の評判が良いから」(28歳/商社・卸/事務系専門職)・「映画は何回も見ないが、ジブリは別!10日以上見ている作品が何作もある」(31歳/金融・証券/営業職)・「夢がありそうな気がします。できれば紅の豚に会ってみたい」(37歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)・「ジブリの世界にいって、子供のころの思い出に浸ってみたい」(25歳/金融・証券/専門職)■藤子・F・不二雄ミュージアム(神奈川)・「子どものころ楽しんだ漫画が多くみられそうだから」(26歳/学校・教育関連/事務系専門職)・「先日友人が行ってきて、ものすごく楽しかったと言っていたから」(30歳/小売店/事務系専門職)・「ドラえもんの世界を体験してみたいから」(29歳/団体・公益法人・官公庁/専門職)■宝塚市立手塚治虫記念館(兵庫)・「やっぱり、ここが漫画の原点なので。巨匠の偉大さを見てみたい」(47歳/ソフトウェア/クリエイティブ職)・「手塚治虫のミュージアムには行ってみたい。鉄腕アトムの古い原画を見たい」(58歳/学校・教育関連/教員)・「時代の雰囲気が感じられることがうれしい」(50歳/情報・IT/技術職)■水木しげる記念館(鳥取)・「鬼太郎が好きなので水木ワールドを堪能したい」(33歳/情報・IT/技術職)・「妖怪が好きなので」(33歳/医薬品・化粧品/事務系専門職)・「ゲゲゲの鬼太郎の世界を見てみたい」(22歳/建設・土木/技術職)■ちびまる子ちゃんランド(静岡)・「時代が一緒で懐かしそう」(47歳/医療・福祉/専門職)・「妹がちびまる子ちゃんを好きなので」(32歳/情報・IT/技術職)・「ちびまる子ちゃんが好きだから」(28歳/運輸・倉庫/技術職)■番外編:こんなアニメ・漫画ミュージアムにも行ってみたい!・京都国際マンガミュージアム(京都)「たくさんのマンガがあり過ぎて何度も通いたくなったから」(26歳/団体・公益法人・官公庁/専門職)・石ノ森章太郎ふるさと記念館(宮城)「被災したと聞いて気になっている」(25歳/機械・精密機器/事務系専門職)・漫画博物館(アメリカ)「マーベルが好きなので」(45歳/自動車関連/生産)総評堂々の1位に輝いたのは「三鷹の森ジブリ美術館」でした。ジブリのアニメは何度見ても飽きない、ジブリのファンタジーの世界に入っていきたい、という意見が多かったです。特に男性からは事前予約のチケット制だから当日混んでいないのがいいといった意見もありました。2位は「藤子・F・不二雄ミュージアム」。藤子・F・不二雄といえばなんといってもドラえもん!いろいろなキャラクターに会いたい、藤子ワールドに浸りたいという意見が多数ありました。3位は同率で「宝塚市立手塚治虫記念館」と「水木しげる記念館」。どちらも女性編では5位以内にランクインしていないので特に男性に人気なのでしょうか。「宝塚市立手塚治虫記念館」では手塚治虫さんの鉄腕アトムや火の鳥、ジャングル大帝、リボンの騎士など2,000冊の蔵書が楽しめるコーナーがあります。初版本の展示を見たいと回答した男性もいました。水木しげるさんはゲゲゲの鬼太郎の原作者として有名。鬼太郎に会いたい、妖怪に会いたいと切望する男性もいました。「ゲゲゲの女房」で有名になった水木しげるさんの独特な世界が楽しめそうです。5位は「ちびまる子ちゃんランド」。「妹がちびまる子ちゃんを好きなので」と答えた妹思いの優しいお兄さんもいました。アニメや漫画のミュージアムで童心に戻れる時間。まさしく夢の世界ですね。(文・OFFICE-SANGA寺本亜紀)調査時期:2012年11月12日~2012年11月19日調査対象:マイナビニュース会員調査数:男性432名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【男性編】お正月に読みたい医療系の長編マンガランキング【男性編】失恋したときにありがたかった友だちからの励ましランキング【男性編】異性の気を引くためについしてしまう行動ランキング完全版(画像などあり)を見る
2012年12月16日電子書籍販売サイト「eBOOKJapan」を運営するイーブックイニシアティブジャパンは、同サイトにて「年末年始に読みたいマンガBEST100」特集を公開した。同特集は、2012年度に漫画賞を受けた作品を中心に、「マンガ大賞」、第3回「このマンガがすごい!」(宝島社)にエントリーされた作品、映画化、ドラマ化された作品など、100作品を紹介するもの。掲載作品は、毎週火曜日に20作品ずつ追加公開する予定で、2013年1月15日に合計100作品が掲載される。12月11日に掲載された作品は、第16回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受けた「ヒストリエ」(岩明均/講談社)や、同じく第16回手塚治虫文化賞新生賞を受けた「シュトヘル」(伊藤悠/小学館)、「このマンガがすごい!」(宝島社)オトコ編で第3位の「人間仮免中」(卯月妙子/イースト・プレス)など。さらに、100作品の第1巻については、eBookポイントを期間限定で100%還元するキャンペーンを実施している(2013年1月21日まで)。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月12日奈良県は大和朝廷のあったところで、平城京(現奈良県奈良市に在)から長岡京(現京都向日市に在)に遷都されるまでは文字通り日本の政治の中心でした。それ以降は中央から外れたため、京都のようにその時代、時代の遺構が層状に積み重なって……ということがありません。ちょっと掘るとすぐ奈良時代、さらにそれ以前の遺構、みたいなことになっています。奈良県南部の古代の遺跡は謎に満ちていて古代史ファンをひきつけてやみません。■明日香村に残る巨石遺構群飛鳥時代は592年~710年の118年間に渡る時代ですが、この間、都は「飛鳥」(あすか)の地にありました。飛鳥の地は、現在の奈良県の南部、高市郡明日香村にありました。この明日香村には数々のミステリアスな巨石の遺構があります。●巨石を組み上げた石室『石舞台』最も有名なのはこの『石舞台』(いしぶたい)でしょう。巨大な石を積み上げて作った横穴式の石室がむき出しになっている遺構です。長さ約7.7m、幅約3.5m、高さ約4.7mの大きさです。元々は古墳だったものが、周りの土が取り除かれ、現在のような姿になっています。葬られていたのは蘇我馬子と言われています。蘇我馬子というと大化の改新で暗殺された蘇我入鹿の祖父に当たります。●何に使ったのか!?『酒船石』長さ約5.5m、幅約2.3m、厚さ約1mの巨石の表面に水を流すような溝が数本、溝が分岐し水をためるような楕円形の「くぼみ」が4つ掘られている謎の遺構です。その形から、水を流して占いに使ったのではないか、酒を作るの使ったのではないかなど諸説ありますが、未だに謎のままです。ちなみに手塚治虫先生は『三つ目がとおる』という漫画の中でこの酒船石の謎を扱っています。●新しく遺跡発見!『亀形石造物』1992年に上記の酒船石の北で石垣が発見されます。これだから奈良の遺跡は侮れません。まだ掘られていない大物があるのです。2000年に行われた大規模な発掘によって思いもよらないものが見つかったのです。それは長さ約2.4m、幅約2mもある巨大な亀形の遺構です。甲羅の部分は池のようにくり抜かれています。調べてみると、頭の方から水を入れて尻尾側から出水させたようなのです。水は甲羅の部分にたまるようになっています。またすぐ側には、これまた水をためるために作ったような小判型の石造物が出ました。亀形石造物、小判型石造物、それを囲むように石が敷き詰められ、石垣が築かれていたのです。新しく発見された遺構も含めて、何らかの「水に関する祭祀」を行った場所なのではないかと推測されていますが、やはり謎のままです。斉明天皇の行った工事が『日本書紀』に記述されており、その遺構がここだと言われています。初めてこの遺構が公開された時には、熱心な古代史ファンが詰めかけました。●まったく謎の『亀石』甲羅に手足を収めた亀の格好をしているので亀石(かめいし)と呼ばれている巨石遺構です。長さ3.6m、幅2.1m、高さ1.8mもあります。誰がいつ作ったかなどはまったくわかっていません。この亀石は現在南西を向いていますが、西を向く時が来たら奈良盆地は泥の海に沈むという伝説があります。●ユーモラスだが謎の『猿石』1702年に田んぼの中から掘りだされたもので、猿面をした人物をかたどった奇石遺構。全部で4体あります。それぞれの外見から、男、女、僧、山王権現と呼ばれていますが、もちろん便宜上の名前であって、その由来や、いつ作られたのかといったことは全くわかっていません。他にも『鬼の雪隠』(おにのせっちん)、『鬼の俎板』(おにのまないた)と呼ばれる巨石遺構、また壁画で有名な『高松塚古墳』、『キトラ古墳』など、明日香の地はミステリアスな魅力に満ちています。もし奈良県、南部に旅することがあったらぜひ訪問してみてください。(高橋モータース@dcp)
2012年11月30日医師専用サイト「MedPeer」を運営するメドピアは、同サイトに登録している医師5万人のうち、受付期間中に回答を寄せた3,040名を対象に、最も好きな医療マンガに関するアンケート調査を実施。その結果、1位には、手塚治虫氏の「ブラック・ジャック」、2位には、村上もとか氏の「JIN-仁-」が選ばれた。調査期間は11月13日から11月19日。「ブラック・ジャック」は世代別でも、20代から60代以上の全世代で第1位の支持を得ている。コメントでは、「医療マンガの王道(50代、一般内科)」や、「不朽の名作(50代、整形外科」という声が多く、「これを読んで外科医になりたいと思い医学部へ進みました(40代、一般外科)」や、「嘘とは思わせないリアルさがある(50代、消化器外科)」などの声も寄せられた。次いで、2位は「JIN-仁-(6.0%)」、3位は「ブラックジャックによろしく(5.7%)」、4位は「医龍(5.0%)」、5位は「スーパードクターK(4.3%)」となっている。2位の「JIN-仁-」には、「ドラマシリーズでファンになり、全巻大人買いしました(30代、産婦人科)」、「ドラマを見てから漫画購入しました。(40代、小児科)」など、ドラマ化をきっかけに原作のファンになったという意見がみられた。また、3位の「ブラックジャックによろしく」には、「最近、無料ダウンロードできるので読破しました(30代、一般内科)」、「身につまされる。懐かしい頃を思い出す(40代、循環器内科)」などの意見がみられた。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月30日兵庫県宝塚市の宝塚市立手塚治虫記念館では現在、第57回企画展「鉄腕アトムからマジンガーZへ」を開催している。今年は、手塚治虫の「鉄腕アトム」が連載60周年、永井豪の「マジンガーZ」は連載40周年を迎える。ロボットヒーローマンガの元祖「鉄腕アトム」は日本初の国産30分間テレビアニメーションシリーズとなり、スーパーロボットの少年が活躍するストーリーに大人も子どもも夢中となった。その後、人間がロボットに乗り込み操縦する「搭乗型ロボット」が初めて登場、読者に新鮮な驚きを与えたのが「マジンガーZ」。主人公の少年は「これに乗れば神にも悪魔にもなれる」という遺言とともに、マジンガーZを祖父から託される。永井豪の代表作のひとつ「デビルマン」も、2012年が連載40周年。同作は主人公が悪魔と合体して人類を救おうと、悪魔だけでなく人間の心の闇とも闘う宿命を背負うという設定で、神にも悪魔にもなれるという「マジンガーZ」に通じる。同展では「鉄腕アトム」と、ロボットマンガの系譜に大きな節目を作った「マジンガーZ」、神と悪魔の闘いを描き斬新なストーリー展開で旋風を巻き起こした「デビルマン」を取り上げ、印象深いシーンを中心に原稿を展示する。また、永井豪が本展に合わせて執筆している、手塚治虫の「どろろ」と自作の「ドロロンえん魔くん」をミックスした新作「どろろとえん魔くん」の原稿を、連載前に特別展示。手塚治虫が確立したストーリーマンガの潮流に大きな変化をもたらした永井豪作品の魅力に迫る内容となっている。開催日時は、10月26日~2013年2月19日、9:30~17:00(入館は16:30まで)。会場は宝塚市立手塚治虫記念館2階。休館日は、毎週水曜日および12月29日~31日(ただし、1月2日は開館)。入館料は大人700円、中高生300円、小学生100円。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月05日アニメ映画化がその他の画像決定した『聖☆おにいさん』のメインキャラクター声優を森山未來(イエス役)と、星野源(ブッダ役)が務めることが発表され、ふたりからコメントが届いた。..『聖(セイント)☆おにいさん』は、“モーニング・ツー”にて連載中の中村光の同名コミックを映画化するコメディ作品。ブッダとイエスが、東京・立川でアパートをシェアし、下界でバカンスを満喫する様を描く。監督は、アニメ『THEIDOLM@STER』シリーズの演出を手がけた高雄統子。..共に声優初挑戦となる森山と星野。小学生の頃にキリストの伝記を、中学生の頃に手塚治虫の『旧約聖書物語』や『ブッダ』に触れていたという森山は、「『聖☆おにいさん』は何年か前に人からのすすめで単行本で読ませて頂いたんですが、中に盛り込まれている宗教的な小ネタがどれもわかるだけにたまらなく、これは日本ならではの距離感だなと感じた記憶があります」と言い、「イエスを演じるどうこうというより、とにかくアニメーションに言葉を乗せるという行為自体が初めてなので、自分にとって新しい現場をブッダ演じる源ちゃんとのコンビネーションも含めてとにかく楽しめればいいなと思っています」とコメント。..ブッダ役の星野は「元々アニメが大好きなので、『聖☆おにいさん』も新巻が出れば買っていました。違う価値観のふたりが一緒に暮らしているのがすごく好きです。人間は皆バラバラなのだ、と常々思っていたんですが、天界も同じだったのかと(笑)。でもそのふたりが相手を思いやりながら生活している。ある意味、すごく人間的で普遍的な話だなと思っていました。自分とお金に厳しく、シルクスクリーンが好きなブッダとして生きられるよう、頑張りたいと思います」と意気込みを語っている。..『聖☆おにいさん』.来春、東宝系にて全国ロードショー
2012年10月16日