チリを舞台にトランスジェンダーの女性シンガー、ダニエラ・ヴェガが主演を務め、ベルリン国際映画祭で話題を呼んだ映画『A Fantastic Woman』(原題)が、『ナチュラルウーマン』として2018年2月より日本公開されることが決定した。物語の舞台はチリ、サンティアゴ。ウェイトレスをしながらナイトクラブで歌っているトランスジェンダーの女性マリーナは、年の離れた恋人オルランドと暮らしていた。マリーナの誕生日を祝った夜、自宅のベッドでオルランドが亡くなったことで、彼女は思いもかけないトラブルに巻き込まれることに。最愛の人を失った悲しみの最中に浴びせられる、不躾で容赦のない差別や偏見。それでもマリーナは、愛する人に最後のお別れを告げるため、前を向いて歩き始める――。前作『グロリアの青春』で、主演パウリーナ・ガルシアにベルリン国際映画祭女優賞(銀熊賞)をもたらしたセバスティアン・レリオが共同脚本と監督を務めた本作。レリオ監督は『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』『ネルーダ 大いなる愛の逃亡者』のパブロ・ララインをはじめ、躍進目覚ましいチリ映画界の俊英として知られる。逆境に負けず、まっすぐに生きる美しきヒロイン・マリーナを演じるのは、自身もトランスジェンダーの女性歌手であるダニエラ・ヴェガ。本作では、自分らしさを守るための闘いに挑んでいくヒロインとして圧倒的な美貌と唯一無二の存在感を放ち、驚くべき才能を開花!トランスジェンダー女優として初のオスカーノミネートもささやかれている。プロデューサー陣には、『ジャッキー/ファーストレディ最後の使命』『ありがとう、トニ・エルドマン』を手がけた実力派がずらり。来たる第90回米アカデミー賞外国語映画賞のチリ代表作品に選出されたほか、ベルリン国際映画祭では脚本賞やエキュメニカル審査員、さらに優れたLGBT映画に贈られるテディ賞も受賞。米映画批評サイト「ロッテントマト」でも100%フレッシュと高く評価されている。『ナチュラルウーマン』は2018年2月よりシネスイッチ銀座、新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年10月25日第30回東京国際映画祭(TIFF)が25日に開幕し、東京・六本木ヒルズアリーナで15時よりオープニングレッドカーペットがスタート。アンバサダーを務める橋本環奈がトップバッターで登場した。橋本は、黒いエレガントなドレス姿で登場。「第30回という節目の年に東京国際映画祭のアンバサダーとして務めさせていただきます、橋本環奈です。今日はよろしくお願いいたします」とあいさつし、フェスティバルディレクターに就任した久松猛朗氏にエスコートされてカーペットを歩いた。第30回の節目を迎えた同映画祭では、大きなビジョンの一つとして「映画の未来の開拓」を掲げている。橋本はアンバサダーとして、同ビジョンのに向けた取り組みを世界に広く発信する。東京国際映画祭は、日本で唯一の国際映画製作者連盟公認の国際映画祭。30回目となる今年は、10月25日~11月3日の10日間にわたって、六本木ヒルズ、EXシアター六本木ほかで開催される。最高賞であるグランプリを競う「コンペティション部門」では、国内外から集まった1538本の応募から15本を選出。日本からは、瀬々敬久監督の『最低。』と、大九明子監督の『勝手にふるえてろ』が出品される。日本公開前の最新作をプレミア上映する「特別招待作品部門」では、オープニング作品として、荒川弘氏の人気漫画をHey! Say! JUMP・山田涼介主演で実写映画化した『鋼の錬金術師』を上映。クロージング作品は、元アメリカ副大統領アル・ゴア氏が地球温暖化問題に警鐘を鳴らすドキュメンタリー映画『不都合な真実 2:放置された地球』となっている。
2017年10月25日横浜みなとみらいで日本初のショートフィルム専門映画館として親しまれてきた「ブリリア ショートショート シアター」が、12月2日(土)をもって閉館することが決定。新たに、オンラインシアター「ブリリア ショートショート シアター オンライン」として2018年2月から始動することになった。「ブリリア ショートショート シアター」は、アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF&ASIA)」と連動し、映画祭の期間以外にもショートフィルムを見られる場所を作りたい、映画を観る人、作る人、企業や学校が集まり交流できる地域のコミュニティシアターになりたいとの思いのもと、年間を通じてショートフィルムを上映する日本初の映画館として、横浜みなとみらいの地に2008年2月に開館。以来、約10年間の延べ来場者数は26万1879名、241プログラム、3,000作品を超えるショートフィルムを上映してきた。また、横浜みなとみらいは世界でも屈指の文化交流事業を積極的に展開するエリア。当館は、地域のコミュニティシアターとなるべく、横浜で展開するトリエンナーレ・ダンス・音楽の祭典などと連携企画を実施し、映像文化をはじめとする文化芸術の創造性を活かした街づくりにもひと役買ってきた。今後、閉館まで感謝の気持ちをこめて、11月1日(水)から12月2日(土)までの期間、これまで来場者から高い支持を受けたショートフィルムを厳選した「歴代のオーディエンスベストプログラム」と、ショートフィルムの魅力を知り尽くしたスタッフのお墨付き作品「スタッフが選んだベストプログラム」を上映。前者は「SSFF&ASIA 2016」グランプリ作品で、第89回米アカデミー賞短編実写部門に輝いた『合唱(Sing)』をはじめ、オーストラリア発のコメディ『インタビュー(The Interviewer)』など4作品、後者はイタリアの『ハッピーマーケット(We Love Our Clients)』、韓国の『葬式(Invitation)』など5作品、上映する。同シアター代表の別所哲也は「年間を通じてショートフィルムを楽しめる場であるのみでなく、地域のコミュニティシアターとして、国内外のクリエイターが集う場所として、様々な人との出会いがありました。魅力あふれる横浜・みなとみらいでここでしか味わえない映画館体験を10年間提供してこれたことを誇りに思います」とふり返ってコメント。「今後は、この10年で蓄積した知識・経験・ネットワークを『ブリリア ショートショート シアター オンライン』という新たなカタチを通じて、皆さんと一緒に創造・発信し、感動を分かち合いたいと考えています」と語っている。「ブリリア ショートショート シアター オンライン」は決定次第、シアターのホームページにて告知されていくという。サイト公開は2018年2月14日を予定。(text:cinemacafe.net)
2017年10月25日映画監督に、出演役者の印象を伺っていく「監督は語る」シリーズ。今回は『斉木楠雄のΨ難』(10月21日公開)に出演する新井浩文(38)について、福田雄一監督に話を聞いていく。新井は2001年に俳優デビューし、2003年に『青い春』で第17回高崎映画祭最優秀新人男優賞を受賞した後、様々な作品に出演し演技派俳優として高い評価を受ける。映画作品では、『ゲルマニウムの夜』(05)、『その夜の侍』(12)、『百円の恋』(14)、『葛城事件』(16)など多数。『斉木楠雄のΨ難』では、自称斉木の"相棒"で、何も考えていないため斉木の超能力でも心を読めない、という燃堂力を演じる。○新井浩文の印象キャストを決める時に、燃堂は新井くんしかいないなと思ってたから、誰よりも最初に直接連絡してオファーしました。笑いのセンスは確実にあると思いますし、ああいう気負わない感じで笑いを取っていく人が大好きなんですよ。『明烏』で撮った時に一目惚れしました。『明烏』ではチンピラの役をやってもらったんですが、チンピラって普通に考えれば「オラオラ~」という役作りを考えるじゃないですか。でも、『明烏』では絶対にそうじゃないという思いがあって、新井くんはどういう感じでくるかなと思っていたら、「普通」という役作りをしてきたんです。それがバカほど面白くて。僕のコメディは「はい、笑ってください」という感じで来ると滑る、という構造になっているので、新井くんの「どっちでもいいっす」というスタンスで来られると、より面白さが倍増する。燃堂のイメージがまさにそういう感じだったので、僕はそのセンスを信頼しています。僕の周りにいる役者さんの中で、そのスタンスがやれる人は新井くんしかいないから。唯一無二、貴重な役者さんだと思います。○撮影現場での様子『斉木楠雄』は、新井くんにとって『銀魂』のシリアスなキャラクターで溜まった思いや気持ちをすべて発散する場だったみたいですね。クランクインした日に「楽しい楽しい」って言ってて、挙句に僕の耳元で囁いたのが「福田さんはやっぱりこの予算規模がいいよ」って(笑)。「やっぱだめ、『銀魂』みたいなおっきいのは。この規模のやつのが面白いんだよ、ことが浮かぶんだよ」と言ってました。『銀魂』の時は、待ち時間も絶対に僕の後ろに座って「福田組に来て、いっこも笑い取らないなんてねーわ……」と言ってましたからね。「『斉木楠雄』が始まったら、面白いことしか言わないから」ってなだめていました(笑)。ずっとこの映画だけが、新井くんの生きるよすがだったんですよ。あの重いキャラクターを演じている時にも、「このあと『斉木楠雄』があるから」と(笑)。だから斉木の時は、毎日が天国という顔をしていましたね。○映画『斉木楠雄のΨ難』でのおすすめシーン灰呂(笠原秀幸)と並走しているシーンは本当に面白いです。普通にセリフ言ってるだけですからね。やっぱり、燃堂は普通のテンションでやっているから面白い。新井くんの笑いというものに対するポテンシャルが生かされるし、無責任に言うセリフも、新井くんが言ってるから面白かったです。「面白いですよ」という感じで言うと全然面白くないんだけど、新井くんのテンションで言うから笑える、というところがたくさんあったなと思います。
2017年10月22日いま注目の若手女優・橋本環奈が、10月25日(水)より開催される「第30回東京国際映画祭」のアンバサダーに就任したことが明らかになった。大きなビジョンの一つとして「映画の未来の開拓」を掲げている今年の東京国際映画祭。そんな中、同世代の若い人々に映画の魅力を伝えていく大使として、今年の邦画興行収入ナンバーワン映画の『銀魂』のヒロイン・神楽役を演じ、同じくヒロインを演じる『斉木楠雄のΨ難』が公開を間近に控える橋本さんが本映画祭のアンバサダーに就任。「1000年に一人のアイドル」と注目を集め、『暗殺教室』シリーズや『セーラー服と機関銃-卒業-』『ハルチカ』などに出演、さらに多彩なジャンルの企業CMに抜擢され活動の幅を広げる橋本さん。今回彼女は、初日のレッド・カーペットやオープニングセレモニーに参加。映画祭の「映画の未来の開拓」に向けた取り組みを世界に広く紹介していくという役目を担う。「第30回東京国際映画祭」は10月25日(水)~11月3日(金・祝)六本木ヒルズ(港区)、EXシアター六本木ほかにて開催。(cinemacafe.net)
2017年10月20日女優の橋本環奈が、10月25日~11月3日に東京・六本木ヒルズを中心に開催される第30回東京国際映画祭(TIFF)のアンバサダーを務めることが20日、明らかになった。今年、第30回記念開催を迎える同映画祭は、大きなビジョンの一つとして「映画の未来の開拓」を掲げている。このたび、同世代の若者たちに映画の魅力を伝えていく大使として、橋本が「第30回東京国際映画祭アンバサダー」に抜てき。初日に行われるレッド・カーペットやオープニングセレモニーに参加し、映画祭の「映画の未来の開拓」に向けた取り組みを世界に広く発信する予定となっている。橋本は、映画『セーラー服と機関銃 -卒業-』(16)では初主演に加え、第40回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。また、今年の邦画興行収入No.1映画の『銀魂』のヒロインの神楽役を演じ、同じくヒロインを演じる『斉木楠雄のΨ難』が公開を間近に控える。
2017年10月20日「爆音映画祭」が、109シネマズ名古屋、MOVIX堺、MOVIX京都にて2017年11月10日(金)を皮切りに順次開催される。爆音で映画を楽しむことができる「爆音映画祭」。迫力のあるシーンはよりダイナミックに、緊張感のあるシーンは、よりきめ細やかになるよう、作品や場面に合わせて細かく音量や音圧を調整し、通常の映画鑑賞とは異なる感動体験を提供する。名古屋は初爆音上映の映画を取り揃える「爆音映画祭 in 109シネマズ名古屋」は2017年6月に開催された前回に引き続き、2回目の開催となる。上映する作品は最新作『ベイビー・ドライバー』を含む全8本。ジャッキー・チェン主演の『プロジェクトA インターナショナル版』や、ショッキング・スリラー『ドント・ブリーズ』は初爆音上映となる。また、前回開催時に盛況だった『キングスマン』は再上映。今回は、コスプレ、発声、ペンライト持ち込みが可能な“爆音応援上映”を実施し、劇場全体で盛り上がりながら、作品を鑑賞することができる。その他、『この世界の片隅に』や『ゼロ・グラビティ』など名作の数々が登場する。京都『君の名は。』大阪『ワイルド・スピード』を爆音初上映「爆音映画祭」の開催は今回が初となるMOVIX京都。ここでは映画『君の名は。』を爆音初上映。独特の歌詞と音楽性で高く評されるロックバンド「RADWIMPS(ラッドウィンプス)」が制作した楽曲をはじめ、爆音上映で作品の雰囲気がより高まること間違いなしだ。他にも、賞レースを席巻した、音楽が見所のミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』などを上映する。大阪・MOVIX堺でも初開催となる「爆音映画祭」。会場では、『ワイルド・スピード ICE BREAK』を爆音で初上映。最初から最後までノンストップの爆音上映に期待が高まる。詳細爆音映画祭<爆音映画祭 in 109シネマズ名古屋>会期:2017年11月10日(金)、11日(土)、12日(日)会場:109シネマズ名古屋住所:愛知県名古屋市中村区平池町4丁目60-14 マーケットスクエアささしま2FTEL:0570-052-109チケット:109シネマズ名古屋 オンライン販売 10月24日(火)0:00~109シネマズ名古屋 劇場窓口販売 10月24日(火)劇場営業開始時間より(残席がある場合のみ)上映作品:プロジェクトA インターナショナル版(初爆音上映)、ドント・ブリーズ(PG12指定)(初爆音上映)、キングスマン(R15+指定)(爆音応援上映)、キック・アス(R15+指定)、ベイビー・ドライバー、ゼロ・グラビティ、デッドプール(R15+指定)、この世界の片隅に<爆音映画祭 in MOVIX京都>開催日:2017年11月17日(金)、18日(土)、19日(日)場所:MOVIX京都住所:京都府京都市中京区新京極三条下ル桜之町400TEL:075-254-3215(24時間上映案内&FAX案内サービス)料金:1作品一律 1,800円(税込)チケット販売:MOVIX京都 WEB販売 10月28日(土)00:00からMOVIX京都 劇場窓口販売 10月28日(土)劇場営業開始時間より(各回残席がある場合のみ)上映作品:ベイビー・ドライバー、マッドマックス 怒りのデスロード、キングスマン、君の名は。、ラ・ラ・ランド、セッション、レ・ミゼラブル、デス・プルーフ in グラインドハウス、この世界の片隅に<爆音映画祭 in MOVIX堺>開催日:2017年11月23日(木・祝)、24日(金)、25日(土)、26日(日)場所:MOVIX堺住所:大阪府堺市堺区築港八幡町1-1 堺浜シーサイドステージ堺浜えんため館内TEL:050-6864-7093(24時間上映案内&FAX案内サービス)料金:1作品一律 1,800円(税込)チケット販売:MOVIX堺 WEB販売 10月28日(土)00:00よりMOVIX堺 劇場窓口販売 10月28日(土)劇場営業開始時間より(各回残席がある場合のみ)上映作品:ベイビー・ドライバー、マッドマックス 怒りのデスロード、キングスマン、シン・ゴジラ、ワイルド・スピード ICE BREAK、ワイルド・スピード SKY MISSION、デッドプール、キック・アス、超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか
2017年10月20日現在、韓国にて開催中の「第22回釜山国際映画祭」でガラプレゼンテーション部門(Gala Presentation)に正式出品された福山雅治×是枝裕和監督のタッグで贈る映画『三度目の殺人』。この度、昨日10月19日(木)の公式上映を受け、是枝監督と主演の福山さんが記者会見、上映前の舞台挨拶、上映後のQ&Aに参加したことが分かった。上映前の舞台挨拶では拍手と大歓声が巻き起こる中、福山さんは「アニョハセヨ、ありがとうございます、カムサハムニダ、福山雅治です」「映画楽しみにして下さっていると聞いています。どうぞ楽しんでいってください」と挨拶。続いて是枝監督は「こんばんは、是枝です。新作ごとにこの映画祭に呼んで頂いて、毎年のように韓国のファンの皆様とこういう時間を設けて頂くこと本当に感謝しております。ありがとうございます」と韓国ファンへ感謝の気持ちを述べた。さらに、是枝監督は作品について「4年前に『そして父になる』で福山さんと初めて釜山を訪れまして、次にどんなものを作ろうかと企画のキャッチボールを続けていきながら今夏の作品に辿り着きました」と話し、「今回は一つの殺人事件をめぐる、弁護士と殺人犯と被害者の家族の話です。これまで私が作ってきたホームドラマとはやや趣が違いますし、ミステリーやサスペンスのジャンルとも、見て頂けばわかると思いますが、違うストーリーの流れを持った作品です。いい意味でみなさんの予想を裏切るようなそんな作品に出来上がっているといいなと思います」とこれから観賞するファンへ期待煽るメッセージを寄せていた。また、上映前に行われた公式記者会見や上映後のQ&Aでは様々な質問に答えた2人。まず、どういう視点で本作を作ったのか、という質問について監督は、『そして父になる』において法律監修した弁護士と話をしていた中で出た言葉にきっかけがあったそうで、「『別に法廷って真実を明らかにする場所じゃないんですよね』って言ったんですよね。そこで『何をする場所なんですか?』と聞いたら『利害の調整ですね。弁護士には真実は分からないですからね』って言われたのが凄く印象に残って。誠実だなって思う半面、そういう人間たちが真実を分かったという振りをしながら判決に至って人を裁くということ、そういう制度を私たちの社会が持っているということのちょっと怖さみたいなものを感じたというのがこのストーリーを考えたスタートにありました」とコメント。さらに、ジョン・ウー監督作『追捕 MANHUNT』にも出演している福山さんへ、2人の監督の共通点について質問がなげられると、「映画に対しての愛情」と語り、また「今回の2作品でいうと、両作品とも台本がずっと撮影中、撮影の最後まで変化し続けるという共通点がありました。それは僕にとってすごくワクワクする興奮する現場で、そのライブ感といいますか、コンサートでいう生演奏のようなそういったようなものを現場でずっと見させていただいていて、演者である僕自身もすごく興奮できる現場でした。偶然にも、ファンである是枝監督、ファンであるジョンウー監督が同じような作り方をされていたことがうれしい体験でした」と明かす。前作『そして父になる』と今作との出演において、準備に違いがあったかという問いかけに福山さんは、「凄く役の準備をすることも大切ですが、準備しすぎることも監督は好まれないのではないかと思っていましていかに現場で、準備してきたものと、実際の撮影現場で起こる出来事、そのときの感情含めてですが、アジャストしていけるかだと思います。一緒にお芝居する俳優さんとの関係もそうですし、監督が現場で実際に見て感じたこと、思ってたよりこうだったかなということが沢山あると思うのでいかにアジャストしていくか、余白を持ってあまり固めすぎないで現場に入ることをお芝居においては心がけました」とコメント。また、韓国の観客に作品をどう見て感じて欲しいかという質問に監督は、「観て驚いて面白いと思ってくれたら嬉しい」と話す一方で、「自分で映画を撮ろうと思って色んな作品を見直したときに一番参考にしていたのは、実はサスペンスやスリラーではなく『夕陽のガンマン』とか西部劇だったんですよね。男と男が対峙して相手の気持ちを探りながらどちらが先に拳銃を抜くか、そういう作品が観ていて参考になったんですよね。だから男2人の話として観てもらうのが一番いいかなと思っています」と述べる。さらに、『追捕 MANHUNT』の撮影現場に訪れたと言う監督は、その際「『あなたの映画に出てくる男たちはなんであんなにいつも色っぽいんだ?今度男たちの映画を撮るんだけどアドバイスをいただけないか?』という話をモニター脇でしたら、セクシーとは違う色っぽさなんだと思うんですが、男を色っぽく撮るには男を隣に置くんだって言われたんですよ。それは凄く印象に残ったんですよね。それは役所さんと福山さん2人を撮りながら何度か自分の頭に浮かんだ言葉ではありました」とも明かしていた。『三度目の殺人』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)
2017年10月20日韓国・釜山市で12日から開催中の第22回釜山国際映画祭(略称BIFF)。まず話題になったのは、開幕式の司会を務めた、チャン・ドンゴンと少女時代のユナ。45歳と27歳の年の差コンビとして話題になったが、本来はチャン・ドンゴンとドラマ「紳士の品格」で共演経験のあるキム・ハヌルが司会を務める予定だった。しかし開幕直前にハヌルの第一子妊娠が判明し、医師団からの忠告で司会を辞退し、女優としても活動するユナに急遽交替したのだ。背中の大きく開いた大人っぽいドレスと、落ち着いた様子でレッドカーペットを歩く姿は、すっかり女優の顔だった。翌13日、海雲台ビーチのBIFFステージでオープントークを行ったチャン・ドンゴンは、「司会は慣れないので戸惑ったけれど、ユナさんが経験豊かなおかげで、うまく行きました」と語り、ユナと、「SHINee」のミンホと共に、釜山の居酒屋で海を見ながら焼酎を一緒に飲んだことも笑顔で明かした。同日、日本のバンド「THE YELLOW MONKEY」はドキュメンタリー『オトトキ』の上映に参加。韓国ではほとんど知名度がないため劇場は満席にならなかったが、メンバーは上映後の観客からの質問に真摯に答え、ボーカルの吉井和哉は、「ぜひ次は韓国でライブをやりたい」と語っていた。また、『ナラタージュ』の有村架純は、アジアの若手俳優へ贈られるアジア・スター・アワードを受賞。『メアリと魔女の花』の杉咲花は、今後アジアでの活躍が期待される俳優に贈られる「marie claire Asia Star Awards」のフェイス・オブ・アジア賞を受賞した14日の土曜日には、イベントが目白押し。BIFFステージには、菅田将暉、ヤン・イクチュン、岸善幸監督の『あゝ、荒野』組や、イ・ビョンホン、パク・ヘイル、コ・ス、パク・ヒスンらの『南漢山城』(原題)組らが登壇し、詰めかけたファンの歓声に応えた。2年ぶりに釜山入りした菅田さんは「ヤンさんに日本に来てもらってばかりだったので、韓国に来られてよかったです。また戻って来られるように頑張って面白い映画を作っていきます」と挨拶した。また、『Love Letter』で、韓国では絶大な人気を誇る中山美穂が『蝶の眠り』の記者会見を行った。しかし、15日にはさらなる大物が。なんと文在寅(ムン・ジェイン)大統領のサプライズで登場したのだ。現職の大統領が釜山映画祭に現れたのは初めて。文大統領は『女は冷たい嘘をつく』を鑑賞し、上映後には女優コン・ヒョジンらとQ&Aにも参加し、映画祭を大いに盛り上げた。誘拐事件を通してシングルマザーの生きづらさや、女性を囲む社会問題を描いた女性監督作品を大統領が選んだのは、ベストチョイスだと評判に。昨年まで、パク・クネ前大統領や釜山市政府が、映画祭側に圧力をかけていたのとは正反対で、文大統領は映画人や市民との交流を積極的に行い、市民から熱い声援を浴びていた。映画祭は21日まで。19日には、福山雅治と是枝裕和監督が『三度目の殺人』の舞台挨拶を行う予定だ。(photo / text:Ayako Ishizu)
2017年10月19日今夏、全国公開されたスタジオポノック第1回長編作品『メアリと魔女の花』。現在、韓国にて開催中の第22回釜山国際映画祭(BIFF)でも上映された本作で、主人公メアリ役を演じた女優の杉咲花が、今後アジアでの活躍が期待される俳優に贈られる「marie claire Asia Star Awards」の「フェイス・オブ・アジア賞」を受賞した。『借りぐらしのアリエッティ』『思い出のマーニー』の米林宏昌監督が杉咲さん、神木隆之介、天海祐希、小日向文世、満島ひかりら豪華俳優陣をキャストに迎え、禁断の“魔女の花”をめぐる物語を描いた本作。現在開催中の第22回釜山国際映画祭(BIFF)ではワイド・アングル部門のアニメーション・ショーケースにて招待を受け、米林監督、プロデューサーの西村義明、そして杉咲さんが参加していた。北米はじめ世界公開が決まっている本作は、韓国の劇場公開(配給:CJ E&M)は12月を予定しており、10月13日にはソヒャンシアターセンタムシティーにてプレミア上映された。米林監督は「韓国で今日が初めてお客さんに観てもらう機会だと聞きました。皆さんの反応が楽しみです。メアリは韓国のアニメーターにも沢山助けてもらいました。優秀でとても感謝しています。12月に公開になると聞いていますが、多くの人々に見ていただけることを願っています」とコメントし、大きな反響を受けていた。そして、このたびメアリ役で参加した杉咲さんに、「marie claire Asia Star Awards」の「フェイス・オブ・アジア賞」が授与。同アワードは、釜山国際映画祭とファッションマガジン「marie claire」共同主催のイベントで、アジア映画界で最も注目される俳優を紹介するグローバルな授賞式での快挙となった。杉咲さんは、「私が大好きな『メアリと魔女の花』という作品で、この映画祭に参加させていただいたことが出来てすごく光栄に思っています。私はアジアの作品が大好きなので、ここに来れたことも幸せですし、いつかチャンスがあれば作品に参加できるように、これからももっと頑張っていきたいと思います」と喜びを表現、「本当にありがとうございました。カムサハムニダ」と韓国語でも感謝を述べていた。『メアリと魔女の花』は全国にて公開中。「釜山国際映画祭2017」は10月21日(土)まで開催。(text:cinemacafe.net)■関連作品:メアリと魔女の花 2017年7月8日より全国東宝系にて公開(C) 2017「メアリと魔女の花」製作委員会
2017年10月16日関ジャニ∞の錦戸亮が主演を務める映画『羊の木』(2018年公開)の吉田大八監督が15日、第22回釜山国際映画祭で「アジア映画の窓」部門に正式招待され、ワールドプレミアを実施した。同作は、講談社イブニングKC刊の同名コミックを実写化。『がきデカ』の山上たつひこが原作、『ぼのぼの』のいがらしみきおが作画を務め、凶悪犯罪に手を染めた元受刑者たちを受入れた港町で起こる数々の事件や住民と元受刑者の不協和音などを描く。錦戸は受刑者の受け入れを担当する市役所職員・月末を演じる。吉田監督は「『羊の木』は日本でもまだ一般のお客さまにはご覧頂いていないので、一番最初にここ韓国の皆さんにご覧頂けることを光栄に思います」と挨拶。初タッグとなる主演の錦戸について「彼はミュージシャンでもありますが、すごく良い意味で普通の人というか、普通の雰囲気を持っていると思いました」と印象を語る。さらに吉田監督は「彼の表情の一つ一つに観客が気持ちをのせていくような映画になっているし、撮影しながら現場では飄々とリラックスしてカメラの前で演技をしていて、普通の人を演じる天才的な能力がある人であり、フラットなままで状況に対応する月末という人物をすごく上手に演じてくれました」と錦戸の演技を振り返る。「音楽をやっていることもあり、すごく感覚的にその場に一番フィットする演技を理解してくれ、スムーズな現場でした」と称賛した。原作ではもっと住民の数が多いが、映画では殺人犯だけに絞ったという。吉田監督は「2時間の映画の中で一つ自分がこだわって考えたのは、人を殺したことがある人と無い人の間の境目がどう見えてくるかに興味があって、それを念頭において話を作りました」と意図を明かす。「弾みで殺したのか、計画的に殺したのか、あるいは残酷な殺し方なのか、運悪く相手は死んでしまったのか……その経緯によって、目の前に人を殺したことがある人がいたとしても、相手にどういう感情も持てるのか、どう付き合っていけるのか、いけないのかを細かくやりたかったので、全員殺人犯として一人一人変化をつけました」と作品について語った。上映後、吉田監督は「映画祭のお客さんが皆、とても集中してご覧になっており、そのことを感じながら一緒に上映を見ることが出来ました。最初にお披露目する機会として、とても良い経験をさせてもらいました」と、喜びを語った。
2017年10月15日第4回目となる「京都国際映画祭2017」の特別招待作品『火花』が10月15日(日)、京都・TOHOシネマズ二条で上映され、出演した菅田将暉、川谷修士(2丁拳銃)と板尾創路監督が登壇した。菅田さんは、この日の朝まで第22回釜山国際映画祭におり、なんとヘリで駆けつけての来場となった。その様子を明かすと観客は騒然とし、板尾監督は「スターですよ!トム・クルーズか、横山やすしか」と愛情たっぷりに野次っていた。又吉直樹(ピース)による第153回芥川賞受賞作の同名映画化『火花』は、芸人の姿を描いた青春物語。若手コンビ「スパークス」としてデビューするも、まったく芽が出ないお笑い芸人の徳永(菅田さん)が、強い信念を持った先輩芸人・神谷(桐谷健太)と出会い、現実の壁に阻まれながらも、才能と葛藤しながら歩み続けるさまを描く。若手お笑い芸人という人間を演じることは、これまで数々の難役をやってきた菅田さんをもってしても「難しかったです」という一言。「二度とないでしょうね、お笑い芸人って」と菅田さんがボソッと話すと、板尾監督から「こりごりか(笑)」と笑われた。菅田さんは「漫才は、いわゆる役作りをどうしていいかがわからないんですよ。漫才稽古をしたときも、板尾さんはネタ見せをしても何も言わずに『OK』と。そこから何も言われていないんです。だから僕はよかったのかなって…」と指示を受けていないことについて、動揺したという。すると、板尾監督は「お笑い芸人を俳優が演じるなんてできるわけがないので、お笑い芸人『スパークス』というコンビを信じて、『デビューせい!』っていうことでやった。それぞれで苦労して、練習して、すべったりとかの経験もして」と、一個人としての菅田将暉が芸人として躍動したことを語った。続けて、「だから、(カメラに)映っている姿に嘘はない」とキッパリと言い放ち、菅田さんと川谷さんもうれしそうに微笑んでいた。「京都国際映画祭2017」は10月15日まで、よしもと祇園花月ほか京都府各地で開催中。『火花』は11月23日(木・祝)より全国東宝系にて公開。協力:よしもとクリエイティブ・エージェンシー(cinamacafe.net)
2017年10月15日イ・ビョンホンとの大型時代劇『南漢山城』(原題)の公開も決まった名優キム・ヨンソクと、日本でもリメイクされたドラマ「ミセン -未生-」で脚光を浴びた若手イケメン俳優ピョン・ヨハンが、過去と現在の主人公を演じる切ないラブストーリー『あなた、そこにいてくれますか』。このほど、若き主人公を演じたピョン・ヨハンが、恋人のヨナに意を決してプロポーズをする、胸キュン間違いなしの本編映像がシネマカフェにて解禁となった。世界30か国で第1位となったフランス発ベストセラー小説「時空を超えて」を映画化した本作。『キッチン~3人のレシピ~』『結婚前夜 ~マリッジブルー~』のホン・ジヨン監督のもと、キム・ヨンソクとピョン・ヨハンが過去と現在の主人公を2人1役で演じ、それぞれの立場でかけがえのない人を想い、苦悩する主人公スヒョンを熱演している。注目すべきは、30年前のスヒョンを演じ、先日発表された韓国のアカデミー賞とも称される映画賞「大鐘賞映画祭」にて新人男優賞にノミネートされたピョン・ヨハン。彼は大学在学中より数々の独立映画に出演、その後、大ヒットドラマ「ミセン-未生-」や「六龍が飛ぶ」で一躍人気者に。その甘いルックスと確かな演技力で、イ・ビョンホン主演の新作ドラマ「ミスター・サンシャイン」への出演も決定している。今回、解禁となった本編映像は、過去のトラウマから家族を持つことに臆病になっていたスヒョン(ピョン・ヨハン)が、30年後の自分(キム・ユンソク)との出会いを機に、本当に大切な存在である恋人ヨナ(チェ・ソジン)に意を決してプロポーズをするシーン。少しでも印象的なプロポーズにしようと、イルカの調教師をしているヨナに、イルカをはじめ、たくさんの風船を手に不器用ながら誠意ある言葉で思いを伝える様子が何とも微笑ましい!だが、ロマンティックなプロポーズを経たものの、30年後のスヒョンの隣に愛するヨナはいない…。2人がこの先どうなってしまうのか、劇場で確かめてみて。『あなた、そこにいてくれますか』は10月14日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2017年10月15日現在公開中の映画『ナラタージュ』が、韓国・釜山で開幕した第22回釜山国際映画祭「Gala Presentation部門」に正式招待され、有村架純と行定勲監督が開幕式のレッドカーペットとオープニングセレモニーに続いて、13日には、観客の熱烈歓迎を受けながら公式上映の舞台挨拶に登壇した。あいにくの雨の中でスタートした本映画祭。レッドカーペットに有村さんと行定監督が到着すると、会場は大きな声援に包まれた。2人は少し緊張しつつも終始笑顔でを歩き、サインや握手、写真撮影に応じるなどファンと交流。初の映画祭参加となった有村さんは、「ジョルジオ・アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」の大人っぽいブラックドレスで登場。「今回、海外の映画祭に参加させていただくのが初めてですし、アジアで一番規模の大きな釜山映画祭に参加できてすごく嬉しいです。映画祭はこれからなのでどんな体験ができるのか想像しながら楽しんで参加したいなと思っています」と喜びのコメントを語っていた。また、行定監督は「釜山は毎年のように来たい映画祭。釜山は僕にとって自分の映画が世界で観てもらえるための扉を開いてくれる場所です。そういう意味では第二の故郷、と言っても過言じゃない場所だと思っています。釜山映画祭がこれからも素晴らしい映画祭であり続けることを応援したいと思いますし、自身も新作があったら必ず戻って来たいと思っています」と釜山映画祭への思いも交えながら熱く語った。13日には公式上映に先立って記者会見を行い、100人を超える海外メディアの質疑応答に応じ、作品や目線の演技に込めた思いなどを語った2人。また、その後行われた公式上映では舞台挨拶に登壇。本編上映後、2人が観客の前に現れると、600人もの観客の拍手に包まれ熱烈な歓迎を受けた。まず、韓国語で挨拶をした有村さん。「この作品が海外の方にどのように届くか、上映前からすごく感じていたことだったんですけど、観終わった後になんか分からなかったな?とか思われた方でも、それで良いと思います」とコメント、「いまはそう思うかもしれないけど、何年かたってまたこの映画を観たときに、今度はどのように感じるかを楽しみながら、この先も愛され続ける作品になったら嬉しいなと思います」と本作への思いを語った。そして行定監督は、「静かな映画だったでしょ(笑)どうしようもない男女の恋愛の話をどうしても撮りたくて、非常に日本人なりの情緒があって、そういうゆっくりとした時間の中で、セリフが交わされない中で、視線目線の演技が非常に重要で、それをゆっくりゆっくり撮った映画です。気に入っていただけていたら嬉しいです」と語り、観客の感じ方に委ねた。有村さんと行定監督は退場時にも詰めかけたファンに取り囲まれ、握手などを求められる場面も見られ、現地での人気の高さも伺える公式上映となった。『ナラタージュ』は全国にて公開中。「釜山国際映画祭2017」は10月21日(土)まで開催。(text:cinemacafe.net)
2017年10月14日先週末に公開され、女性の観客から圧倒的な支持を集めている『ナラタージュ』。本作から、有村架純演じる工藤泉が、坂口健太郎演じる小野怜二から告白されるという重要なシーンの劇中映像が到着した。公開直後から、SNSでは不器用に恋をする登場人物たちの姿に心を揺さぶられたという声が続出している本作。許されない恋に悩みながらも思いに抗えない高校教師・葉山役を演じるのは、『陽だまりの彼女』以来4年ぶりに恋愛映画に臨んだ松本潤。葉山を全身全霊で愛する工藤泉役を有村さん、そして、泉と一度は恋人になるも、葉山を忘れられない泉への恋心と嫉妬に揺れる大学生・小野怜二役を坂口さんが務めた。昨日10月12日の第22回釜山国際映画祭オープニングレッドカーペットには、有村さんと行定勲監督が登場、本日13日には「Gala Presentation(ガラ プレゼンテーション)部門」で公式上映されることでも話題を呼んでいる。そんな中、有村さん演じる泉が、坂口さん演じる小野から告白されるシーンの映像が到着。孤独だった高校時代、泉を救った教師・葉山。卒業式の日の、誰にも言えない葉山との思い出を胸にしまっていた泉は、大学生になり、葉山と再会したことで気持ちがまた募っていく。しかし、葉山からは離婚の成立していない妻の存在を告げられる。そこで、葉山を忘れようとした泉は、自身に想いを寄せる小野と付き合うことに…。今回到着した映像は、泉が小野と付き合うことを決めると同時に、葉山を忘れようと決意したシーン。泉は、小野の故郷の京都でともに時間を過ごし、小野からの告白を受け入れる。しかし、付き合うことになったものの、1人になった泉が遠い目をしながら、何とも言えない表情を浮かべるのが印象的。葉山を想いながらも忘れようとする、複雑な泉の心情が伝わってくるシーンになっている。『ナラタージュ』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2017年10月13日10月12日(木)、韓国にて第22回釜山国際映画祭(BIFF)が開幕!日本から、大ヒット中の『ナラタージュ』のヒロイン・有村架純や行定勲監督、『彼女がその名を知らない鳥たち』の蒼井優、阿部サダヲ、白石和彌監督、『リングサイド・ストーリー』から佐藤江梨子、瑛太、武正晴監督らが開幕式のレッドカーペットとオープニングセレモニーに登場した。今年は、あいにくの雨の中の開幕となった釜山国際映画祭。「Gala Presentation(ガラ プレゼンテーション)部門」に正式招待されている『ナラタージュ』は、2006年版「この恋愛小説がすごい!」1位に輝いた、島本理生による禁断の純愛物語を行定監督が映画化。「嵐」の松本潤がオーラを封印して主人公の高校教師・葉山を好演。ヒロイン・工藤泉役を務めた有村さんの体当たりの演技も話題を呼んでいる。今回の釜山は、有村さんにとって初めての国際映画祭。肩を大胆に露出した「ジョルジオ・アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」のブラックのドレスを着こなし登場した。事前には「海外の方にも、映画『ナラタージュ』が、どのように届いて下さるか、不安もありながら、でも、少しでも何か残って下さることを期待している」と語っていたが、やや緊張の面持ちながらも笑顔で手を振り、写真撮影に応じていた。行定監督は、本映画祭は実に11回目。「かつて『GO』『春の雪』『クローズド・ノート』という恋愛映画を熱狂的に受け入れてくれた釜山の観客が、私の恋愛映画の集大成である『ナラタージュ』をどんな風に観てくれるかが楽しみ」と事前に語っており、10月13日(金)に行われる公式上映にも揃って参加する。また、「A Window on Asian Cinema(アジア映画の窓)」部門に出品されている『彼女がその名を知らない鳥たち』は、「究極の愛とは何か」と大人の女性たちに問い、読者を虜にした沼田まほかるの人気ミステリー小説を映画化。韓国でも非常に人気の高い蒼井さんが、「ヴァレンティノ(VALENTINO)」の艶やかな衣装をまとい、阿部さん、白石監督と共にレッドカーペットに登場すると、会場からはひと際大きな歓声が巻き起こっていた。4回目の本映画祭の参加となる蒼井さんは、映画祭特有の豪華絢爛な雰囲気を楽しんでいる様子。「初めて参加させていただいたときに、主催の方に『釜山国際映画祭は他の海外の映画祭よりかは小規模で予算的に掛けられるわけではないけど、他に負けないのは観客の皆さんです。そこに誇りを持ってます』と言われたのが印象的でした」とふり返っており、「また観客の皆様にこの作品を観ていただけるだけで本当に嬉しいです」と感慨深げにコメント。阿部さんは初めての国際映画祭への参加となったが、 少し緊張しながらも終始、笑顔で蒼井さんと白石監督に促されながらレッドカーペットを優雅に闊歩。「こんな正装姿は初めてで、本当に楽しみです!服を汚せないから緊張するな~」と喜びいっぱい。さらに「韓国映画に登場する人物は(自身が演じた)陣治っぽい、汚い印象があるキャラクターが多いので、絶対受け入れられると思います」と、期待を込めてメッセージを贈り、白石監督は「観客の皆様に単純に楽しんで欲しいです」とコメント。さらに、同じく「アジア映画の窓」上映がワールドプレミアとなる『リングサイド・ストーリー』は、『百円の恋』が大絶賛された武監督の最新作で同じスタッフ陣が再結集。ヒモ同然のダメ男を演じた瑛太さん、その彼氏を健気に支える彼女を演じた佐藤さんもレッドカーペットに登場。2人とも釜山国際映画祭への参加は初めてとなる。花柄をポイントにした真っ白なパンツスーツで登場した佐藤さん。抜群のプロポーションと華やかさに、韓国だけでなく世界のメディアが魅了されていた様子。一方、真逆なカラーのブラックジャケットでレッドカーペットを颯爽と歩く瑛太さんは、韓国でも大人気で、女性ファンから握手や写真を求められていた。そして、蝶ネクタイの武監督は、W主演を両手に花にして威風堂々とレッドカーペットを歩き、「監督冥利につきる」という表情を浮かべながら釜山のオープニングを満喫。瑛太さん扮する売れない俳優・村上ヒデオの夢は、10年同棲している彼女・江ノ島カナコを「カンヌ国際映画祭」に連れていくことだったが、映画のキャッチコピー通り、カンヌならぬ釜山のレッドカーペットを揃って歩くことで“夢”は叶ったともいえそう。今年は、日本からの参加作品が例年になく多数の中、同作が邦画としてはトップバッターを飾る。「ガラ・プレゼンテーション部門」では、『ナラタージュ』ほか是枝裕和監督×福山雅治『三度目の殺人』、中山美穂×キム・ジェウク『蝶の眠り』もダーレン・アロノフスキー監督×ジェニファー・ローレンス『マザー!』とともに招待作品として上映。「アジア映画の窓」部門には、黒沢清監督の『散歩する侵略者』、河瀬直美監督の『光』、北野武監督の『アウトレイジ最終章』、吉田大八監督の『羊の木』(ワールドプレミア)『美しい星』、廣木隆一監督の『ナミヤ雑貨店の奇蹟』、米林宏昌監督の『メアリと魔女の花』、岸善幸『あゝ、荒野』など、世界的監督の作品から話題作がずらり。「オープン・シネマ部門」での『君の膵臓を食べたい』『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』なども注目を集めている。「釜山国際映画祭2017」は10月21日(土)まで開催。(text:cinemacafe.net)■関連作品:彼女がその名を知らない鳥たち 2017年10月、全国にて公開(C) 2017映画「彼女がその名を知らない鳥たち」製作委員会
2017年10月13日●「何を撮るべきか」混迷期の3作を経て映画『アウトレイジ 最終章』(公開中)に携わるスタッフたちの言葉を記録し、「アウトレイジ」シリーズ、及び北野武監督率いる北野組の魅力を探る短期集中連載「暴走の黒幕」。第2回は『その男、凶暴につき』(89)以降、全ての北野作品のプロデューサーを務めている森昌行氏(第1回:北野武監督)。『アウトレイジ』(10)、『アウトレイジ ビヨンド』(12)に続いて完結する3部作は、どのような経緯で生まれたのか。出演者と番組スタッフの関係から、やがては18作もの映画を生み出す監督とプロデューサーの関係に。北野監督と森氏は30年以上のつき合いがある中で自然と距離を取り始め、「友人」ではなく「同志」となることを選んだ。北野武の作家性を「振り子」と表現する森氏。北野映画の“黒幕”ともいえるプロデューサーは、摩擦や抵抗、重力の中で揺れ動く振り子を冷静に見つめながら、自らの喉元に刃を突きつけるがごとく決断を下していた。○「本当に撮りたいものが分からない」――作家性の強い作品からの転換が『アウトレイジ』だったと聞いています。そもそも、『アウトレイジ』はどのような経緯で生まれたなのでしょうか?敢えてプロデューサー的な発言に徹しての発言をしようと思いますが(笑)、もちろん今でも作家性は最重要視していますし、だからこそ映画祭に行くわけで。単純にエンターテイメント性を追求する映画であれば、職業監督になってしまいますよね。『座頭市』(03)以外はオリジナルで、やっぱりそこにはこだわっています。『座頭市』の後が、『TAKESHIS’』(05)、『監督・ばんざい!』(07)、『アキレスと亀』(08)。作家性といえばこれらもまさしく作家性の強い3作なのですが、もちろん評価は観る人によって変わると思います。プロデューサーというものは、ビジネスサイドとクリエイティブサイドのブリッジの役割と位置づけています。クリエイティブ面においては、この3作は私にとって決して不満足なものではなかったのですが、ビジネス的な側面から言うと、正直言って興行的な成功には至らなかった。――そうだったんですね。監督はムッとするかも知れませんし、「俺の知ったこっちゃない」と言われるかもしれないんですけど(笑)。リクープメント(費用の回収)が果たせていない。いわゆる、ビジネス面においては、正直言うと合格点が貰える状態じゃなかった。「監督・北野武の混迷期」というか。「何を撮るべきか」という、一種の模索を展開していた時期だったと思います。要するに本当に撮りたいものが分からない中で、それを探りながら作ったのがあの3作。ただし、本人がそれを3部作と言いはじめたのは、2作目の『監督・ばんざい!』が終わったあたりからで、それを聞いて「3本で終わるんだ」「何か出口が見えたんだな」と何となく予感しました。――映画作りの中で方向性が見えたと。『アキレスと亀』の主人公は、絵の才能がないのに、あると信じ込んでいた。少年期から始まって、暗中模索しながら苦しむ姿が描かれていました。あれはまさしく北野武自身でもあったのかなと。その姿こそが「出口」。成功を求めることが目的ではなくていいんじゃないか。つまり、好きなことをやっている今こそ、好きなことをやって生きていこうとしているそのことこそが許されるとしたら、それは最高の贅沢ではないかということに気づいた。つまり、生きていてなおかつやることがあるということをもってよしとするべし。いちばん大事なことは商業的な成功や、有名になること以上に、自分のやりたいことができている幸せを実感すべきじゃないか。そういう1つの結論にたどり着いたのではないでしょうか。たけしさんにそのまま同じことが言えるとは思いませんが、映画を撮れる、続けられることが「監督・北野武」にとってはいちばん重要なことなんです。混迷期の中で何を撮るべきかを探ってきた北野武自身がそこにたどりついたのではないか。これが私の推察です。そこで改めてたけしさんからアイデアがたくさん出たんですが、私としてはそこでこそ「バイオレンス・エンターテイメント」を提案したわけです。――どのような狙いがあったんですか?北野映画の出発点は『その男、凶暴につき』(89)。そして、代表作といわれるのは『ソナチネ』(93)や『HANA-BI』(98)で、ヤクザとか暴力のバイオレンス・アクションが少なからずある作品を通して北野武は1つのスタイルを確立していきました。ただ、十八番のバイオレンス・アクションを作って貰うといっても、『その男、凶暴につき』や『ソナチネ』に回帰することではありません。監督はありとあらゆるチャレンジをしてきました。しかも、『座頭市』を除いてすべてオリジナルにこだわった作品です。『キッズ・リターン』(96)や『あの夏、いちばん静かな海』(91)のように、オリジナルの様々な作風を経て築き上げられるバイオレンス・エンターテイメントは、おそらくそれまでとは別のものになるんじゃないかと。その期待感を込めて、バイオレンス・エンターテイメントを、得意のヤクザ映画という範疇に求めたわけです。ただし、監督にお願いしたのは、『ソナチネ』を作ることが目的じゃない。だから、過去作に出演してきた北野組の印象が強い役者を外すことからスタートしました。――キャスティングが重要なわけですね。たけしさんには「役者の演技を褒められても映画の価値に繋がらない」という頑なな姿勢が、初期に見られました。でもそれは逆に言うと、役者に任せられなかったということ。撮りたいものを実現するために役者に芝居されちゃかなわないという一種の、作家性たるゆえんみたいなところでのこだわりがあったと思うんですね。そこに戻らず、役者然とした人を起用してみようと、今さら北野映画が遠慮する必要もない。「『ソナチネ』のような映画を作るのではない」というのも含め、キャスティングを全面的に変えることもお願いしつつ、バイオレンス・エンターテイメントを提案したのが『アウトレイジ』でした。●「なんとかしないと」で生まれた『ビヨンド』――プロデューサーの立場がよく分かるエピソードですね。4本もリクープメントできない作品を続けてしまうと、監督が滅びてしまう。つまり、もうチャンスが与えられない。監督生命が、ひょっとしたらそこで絶たれてしまうんじゃないか。そんな危機感がありました。出資社には3本も、宣伝費が回収できるかどうかというようなギリギリの状態でも続けさせて貰えたんです。本当は2作で「待った」をかけるべきだったのかもしれない。『座頭市』後が『TAKESHIS’』。あれは「フラクタル」というたけしさんがもともと持っていたアイデアの映画化だったんですが、その脚本を衣裳担当のヨウジヤマモトさんにお見せした時に、ヨウジさんがこうおっしゃったんです。「やっぱり、アーティスティックな人はこういう作品を経ないと次のステップに行けないものなんでしょうね」。つまり混迷期を乗り越えるためには、作品を撮り続けることでしか、出口は見えない。あの3作は、出資者の方々に耐えて貰った3部作でもありました。従って4作目でもそれを繰り返すことは、「待ったなし」の崖っぷちなんですよ。いくらメディアが「世界のキタノ」と持ち上げても、あるいは映画祭に出ていようとも、ビジネスという面においての成功者ではなくなってしまう。むしろ、敗者です。これだと監督生命が絶たれてしまいます。だからこそ、エンターテイメント作品を撮るのは必然。絶対にヒットさせなければならなかったんです。もう1つつけ加えると、『アウトレイジ』はもともと3部作として構成されたものではもちろんないわけで。1作で終わる予定でした。ところが、『アウトレイジ』を公開してそれまでの3作よりは客が入ったんですが、観客動員数は『BROTHER』(01)と同じぐらいの80万人ぐらいで100万人に届かなかった。ということは、リクープメントが難しいということ。興行が終わって数字を見た瞬間に、「なんとかしないと本当に監督業が続行できなくなってしまう」という危機感があったので、『アウトレイジ』のDVDを発売する直前に監督に「2作目作りませんか?」と提案しました。これを聞いた監督は、大ヒットしたおかげだと当然思いますよね。――これは書いても大丈夫ですか(笑)?大丈夫です(笑)。これは、プロデューサーとしての発言ですから。監督を騙したわけじゃなくて、興行成績の話なので。つまり、スマッシュヒットには違いないんです。決して失敗したわけではないので。1作しか作るつもりはなかったので、大友は最後に刺されるわけですよ。あそこで映画は終わった。ただ、私が申し上げたのは、「大友の死体は映ってませんよ」と(笑)。――たしかにそうですね。見事に騙されてしまいました(笑)。大友が生きていたというスタートでも、十分成り立つんじゃないか。それで考えて貰えるのであれば、良い方向に行くはず。きっと監督も思うところがあったんでしょう。「それはそれでありだね」と、わりとすんなり受け入れてくださった。そして、DVDの発売前に『アウトレイジ2』の制作決定情報をリリースしました。一種ヒット感の醸成ですね。するとDVDの売り上げに火がつき、なおかつ『アウトレイジ ビヨンド』にまでその影響力が及んで、『アウトレイジ』を超えるヒットになりました。それこそ、”ビヨンド”したわけです。監督の中では「第3作も」となるわけですが、そこは踏みとどまって貰いました。――舵取りが細かいですね。シリーズ物の一種の宿命で、3作目は落ちるんじゃないかと。ただ何となく続けていけば、人々の関心はどんどん離れていく。そうではなくて、違う方向に一旦振った方がよろしいのでは伝えました。監督からは、いろいろ提案があったのですが。かつてたけしさんがWEBだけで公開した『ヤクザ名球会』という短編小説があって、それをベースに『龍三と七人の子分たち』(15)が生まれました。同じヤクザ映画でも「新」「旧」の話で、半グレの若造と元ヤクザの老人が戦う。そちらをやったらどうでしょうと監督にお話して納得して貰いました。でも、監督としてはそれを終えると、やっぱり「アウトレイジ」に決着をつけたいと。私は『ビヨンド』で終わっても全然問題なかった。ものすごい余韻を残した終わり方ですよね。いろいろな想像をかき立てる、北野映画らしい終わり方でした。でも、監督は大友のその後を描いて「けじめ」をつけたくなった。一種の終止符を打つという意味での「最終章」だったわけです。そうして「アウトレイジ」は、結果的に3部作のシリーズになりました。それは監督にとって都合の悪い話ではなくて、あくまでプロデューサー的な視点があってご提案申し上げたこと。監督はそれを受け入れてくださった。お互いウソをついたわけではなく、このような事情をそんなに多くの言葉を交わさず理解し合って、監督は監督の解釈をされて制作に入りました。○オリジナルで勝負する気概――まずは監督からのアイデアがあって、それに対してプロデューサーの立場から意見する。これまでの北野映画はそうやって作られてきたんですか?できれば監督がおっしゃるものをすべて叶えたいんですが、ビジネス行為である以上、ビジネスパートナーたちの同意を得ることが重要です。この作品であればなにゆえに勝算ありかというビジネススキームが、今のプロデューサーには当然求められますから。だから、保険をかける意味で原作ものが増えていると思うんですよね。ただ、うちはオリジナルで勝負しています。一からプレゼンしないといけないわけですから、それなりの説得力がないといけない。そういう意味においては私が提案したものは比較的同意の得やすい、短く説明して同意が得られるものです。そういう流れの中でものを作らざるを得ないわけです。――白竜さんがジャパンプレミアの舞台挨拶で感極まっていらっしゃるのが印象的で。監督から「北野組やってよかったね」と言われたことへの感謝の気持ちが滲み出ていました。そうですね。「アウトレイジ」シリーズを経て、『ソナチネ』とは違う色がつきました。『アウトレイジ』のキャスティングにおいて、かつて『ソナチネ』や『BROTHER』に出演した寺島進の名前が出たこともありました。私が監督にお願いしたのは、「寺島を出すのであれば、反目で出してください」と。たけしさんと相対する勢力に置くのであれば、それは新しいかもしれない。でも、たけしさん側だったら『BROTHER』に勝てない。『BROTHER』では、兄貴と慕っていたわけですから。そのインパクトを思い出させることはあっても、それ以上のインパクトは得られない。だから、寺島の起用はあきらめて頂きました。白竜さんは『その男、凶暴につき』に出て頂きましたが「アウトレイジ」とは全く異なる殺し屋(というキャラクター)。大杉(漣)さんもたくさん出ていただいてきた方ではありますが、『最終章』では見事な反目として大変なことになってしまいます(笑)。●次作でプロデューサーから外れる極論――監督とプロデューサーの関係性は、作品を重ねるごとに変わっていったんですか?私は「常に新規」のつもりです。前がどうだったからとか、それは監督としての思いが継続していても、作り手たちは「これが最後かもしれない」という気持ちで臨まないといけません。「次があるさ」的な発想でものを作るのは、クリエイティブじゃない。だから、私たちにとっては毎回が新規。たとえば今回の『最終章』においても、いろいろな面を再考します。もちろん、別の作品に繋がることもあると思いますが、作り手には「新しい映画を作る」という重みを忘れないでほしいと思っています。――先ほど、混迷期を経てのシリーズとおっしゃっていましたが、「アウトレイジ」シリーズは監督にとって何期になるとお考えですか?エンターテイメント色、観客ありきという点においては、『ソナチネ』の時代にはなかったスタンスです。ただ、もともとエンターテイナーですからね。それをそのまま素直に表現する人ではなかったという意味では、やっぱり何か吹っ切れたんじゃないかと私は思います。やっぱり客が入らないと、始まらないよねと。監督特有の頑固さは今でもありますけど、人の意見を聞かない方ではないですし、やっぱりプラスアルファの方向でみんなが出すアイデアについては、採用するかどうかはともかくとして、ちゃんと聞き耳を傾け、良いものは採用して採り入れるようになりましたから。18本もの映画を通して、作家としてのたけしさんの変化ともいえると思います。○あえて埋めない距離感――最初は番組スタッフと出演者の関係で飲みに行ったりもしていたそうですが、徐々に距離を置くようになったと聞きました。仕事上のつき合いだけでも、同志になれると。今でもその関係性は変わらないんですか?変わらないですね。ますます一緒に動かなくなりました(笑)。オフィス北野ができて30年になりますが、ずっと変わりません。その前からのつき合いもありますが、そこの距離感が埋まることはないと思います。――それはたけしさんだけですか?一種の教訓みたいになっています。同志の付き合いは、「酒を酌み交わしてこそ」ということではない。誰であれ、私はそう思っています。仕事の話をするときは、仕事のスタンス。それはどれだけ親しくても関係ありませんよね。私は、たけしさんという人と仕事においてはパートナシップは守り続けると思いますけど、それ以外のことはあまり考えないようにしています。だから続けられてるんじゃないでしょうかね。そこを一緒くたにしてしまうと、会話も成り立たなくなる。「こう言ったじゃないか」「いいってことにしようよ」と変なところで予定調和が生まれる。基本的にマネージメントする立場では「ノー」ではなく「イエス」ではあるんです。本人がやりたいことをどう実現させるか。あるいは、どういうステージを作るかというのは基本だとは思うんですが、決して「イエスマン」になってはいけない。だから、すべてにおいて「ウェルカム」ではダメなんです。もちろん、才能に対する尊敬の念はありますけども、人間同士ですからね。やっぱりすべてに肯定的ではお互いのためにならない。たけしさんは仕事に対してはハッキリものを言う方で、なあなあを許さない方。適当な説明をしていると、「ごまかすな」とお叱りを受けます。そんなことは通用しない方なので。「アウトレイジ」は結果として3作になって、本人は「『アウトレイジ リボーン』もできる」とか言ってますけど、それは冗談として(笑)。プロデューサーの立場から区切っていくことが私の仕事です。○振り子の先を見据える観察眼――過去のインタビュー(キネ旬ムック フィルムメーカーズ『北野武 TAKESHI KITANO』98年)では、監督の世界観の幅を「振り子」と表現されていましたが、これから監督としての北野武にどのようなことを期待されていますか? 「アウトレイジ」が終わる寂しさも感じつつ、今後も楽しみです。本人は「バイオレンスをやったから、次は違うもの(恋愛映画)を撮りたい」と言ってますけど、「バイオレンス」と「愛」は実は振り子の関係で、また「バイオレンス」を描く時の表現の幅にも繋がる。今でも私の中での「監督・北野武」は振り子の人です。ただし、私が「振り子」と図式化した時点で、本人にとっては嫌悪感も抱く時期なのかなと思っています。ですから、振り子に変わる、なんというか「違う宇宙を作りたい」ぐらいの気持ちでいるんじゃないかと。「掴ませない」というのは、たけしさんが昔から言っていることなんです。「例え掴まれても、俺は逃げ切る」と。だから、逃げ切った先に、どのような景色が広がっているのか、もちろん私にも読めません。ただ、再び混迷期に入るとは思ってないです。たぶん何かを掴みとって、答えを出してくれるんじゃないか。ただ、今日言っていることと、明日言っていることが違う人ですからね(笑)。そういう意味では、宇宙がいくつもある人なんです。その掴みきれない面白さというか。今まで映画に限らずいろいろな話をしてきたんですが、そこの流れにはないものを、私としては期待しています。ただし、もちろん実現可能な範囲という条件で。プロデューサーという人種の限界のようなものがあるんですよね。ビジネスサイドに片足つっこんでますから。単なるパートナーであれば、「やっちゃえ! やっちゃえ!」なんですけどね。そうはいかない。ものすごい極論ですけど、次に何かをやるとういときに、私がプロデューサーであるべきかどうかまで含めて、考えることもあるかもしれないですね。――それも新たな挑戦領域ということですね。そうです。私はそこにこだわるわけじゃないですから。次なる宇宙のためには、そんなことがあってもおかしくないんじゃないでしょうか。(C)2017『アウトレイジ 最終章』製作委員会
2017年10月13日今年で25周年を迎える、日本最大規模の子ども国際映画祭「キネコ国際映画祭2017」が、11月2日(木)~11月6日(月)の期間、109シネマズ二子玉川、iTSCOM STUDIO&HALL 二子玉川ライズを中心とした会場で開催される。今年は映画祭期間中に初の野外上映を実施!11月4日(土)二子玉川兵庫島公園にて『メアリと魔女の花』が上映される。「キネコ国際映画祭」とは1992年に渋谷でスタートした子ども国際映画祭で、子どもたちが映画を通じて世界の芸術や文化に触れ、子どもたちの夢や希望を育むきっかけとなる映画の上映に取り組んでいる。また子どもだけでなく、大人も楽しめる充実した作品ラインナップが揃っているのも特徴だ。今回、25周年特別企画として映画祭期間中、初の野外上映の実施が決定。作品は、今夏話題作として注目を集めたアニメーション映画「メアリと魔女の花」。当日は、米林宏昌監督と西村義明プロデューサー、メアリちゃんも会場に登壇予定。ほかにも、ドイツ映画に焦点を当てた「ドイツ・フォーカス」のプログラムや、キネコ名誉賞などを新たに設け、中央広場での賑やかなテントイベントなど、25周年の「キネコ」ならではの集大成として史上最大級に賑やかな映画祭となるようだ。(text:cinemacafe.net)■関連作品:メアリと魔女の花 2017年7月8日より全国東宝系にて公開(C) 2017「メアリと魔女の花」製作委員会
2017年10月12日吉村界人を主演に、浅野忠信とCharaの愛娘SUMIRE、若葉竜也という注目の若手俳優が出演する宇賀那健一監督による『サラバ静寂』。本作に、斎藤工も出演していることが分かった。俳優として、映画『着信アリfinal』や大河ドラマ「龍馬伝」などに出演、初監督作『発狂』が数々の国際映画祭で上映され、続けて監督した3作品がカンヌ国際映画祭ショートフィルムコーナーに入選。2016年に公開された『黒い暴動』も注目を集めた宇賀那監督が、企画・脚本から手がけた本作。音楽や映画、小説など、一切の娯楽が禁止された架空の日本を舞台にすることでも話題を呼んでいる。このたび、主人公ミズト(吉村さん)とトキオ(若葉さん)たちを追い詰め、音楽を心から憎んでいる警察官・杉村役で、映画『昼顔』や『去年の冬、きみと別れ』などに出演する斎藤さんの出演が決定。高橋一生・主演『blank13』で長編初監督をし、移動映画館 「cinema bird」の主催など、幅広い活躍をしている斎藤さんが驚くほどの怪演を見せている。また、斎藤さん演じる杉村と同じく警察官の三島役で、「オフィスMORIMOTO」代表にして、『アウトレイジ最終章』『亜人』『沈黙-サイレンス-』など映画やテレビで活躍中の森本のぶ、そして映画『ケンとカズ』で主演を務めたカトウシンスケらの出演も明らかになっている。キャストコメント到着■斎藤工(杉村役)海外の映画祭等に行く度に痛感するのは、若いチームだとか、バジェットがどうだとか、日本でどんな状況だとか、そんなことは映画には全く関係なくて、そんなことを観に来てる人間は居なくて、それらを凌駕する“何か”が宿り、届くか否かでしかない。その“何か”を船頭である宇賀那監督から感じた気がしました。■森本のぶ(三島役)人は映画や音楽が無くても生きていけるのかもしれませんが、戦後の日本人を支えたのはやはり娯楽。映画や音楽を見聞きすることで人々の希望になったと思います。いまでも映画・音楽を禁止する国が実際にあるらしいですが、日本も近い未来そんなことになり、兼ねないと思えるリアリティーがこの映画にはあるとおもいます。自分が演じさせて頂いた三島役はそんな近未来の世の中で警察官という立場でありながら…難しい役どころを演じさせていただきました。『サラバ静寂』は2018年1月27日(土)より渋谷ユーロスペースほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2017年10月07日10月25日(水)~11月3日(金・祝)の期間で今年も開催される「第30回東京国際映画祭」。この度、Japan Now部門特別編として特集される安藤サクラ、蒼井優、満島ひかり、宮崎あおいの、蜷川実花撮影によるスペシャルビジュアルが公開された。今回で30回目というアニバーサリーイヤーを迎える「東京国際映画祭」。いま、世界に発信したい日本を代表する作品の数々を、映画祭独自の視点でセレクションするJapan Now部門で、アニバーサリーイヤーの今年は特別編として、日本映画界のクリエイターをインスパイアし、スクリーンで輝く現代のミューズ、安藤さん、蒼井さん、満島さん、宮崎さんの4名を特集する。同世代でありながら、別々の個性を持ち、その魅力で日本映画シーンを牽引する女優陣の最新作やターニングポイントとなった作品などを上映するとともに、本人と実際にインスパイアを受けた監督やクリエイターが登壇し、トークイベントを実施する予定となっている。そんな中今回公開されたのは、女優たちの魅力を世界へと発信していく取り組みの一つとして、蜷川氏が撮影したスペシャルビジュアル。今後、約4週に渡り公式Webサイトでは週替わりのビジュアルを発表していくほか、公式プログラム、映画祭会場内でも展示を行う予定だ。■「Japan Now銀幕のミューズたち」ラインナップ安藤サクラ上映作品『0.5mm』『かぞくのくに』蒼井優上映作品『家族はつらいよ2』『花とアリス』満島ひかり上映作品『海辺の生と死』『愚行録』宮崎あおい上映作品『怒り』『EUREKA』「第30回東京国際映画祭」は10月25日(水)~11月3日(金・祝)六本木ヒルズ、EXシアター六本木ほかにて開催。(cinemacafe.net)
2017年10月06日唯一無二の個性を放つ俳優・山田孝之の“謎”に迫る「緊急生放送!山田孝之の元気を送るテレビ」が10月6日(金)今夜、テレビ東京でオンエアされる。当初の予定から急きょ番組内容を変更、スタジオで山田さんが行なう前代未聞の壮大な実験の模様を生放送するという。山田さんといえば2003年にフジテレビ系「ウォーターボーイズ」でテレビドラマ初主演。2005年には当時大きな話題となった『電車男』で映画初主演も果たすと2007年の『クローズZERO』ではそれまでのイメージを一新するワイルドな役柄に挑戦。2010年には「闇金ウシジマくん」シリーズで丑嶋馨を演じ主演、翌年にはドラマ「勇者ヨシヒコ」に主演、この両シリーズがロングヒット作となったほか、最近では『テラフォーマーズ』や『銀魂』『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』といったビッグタイトルから、「山田孝之の東京都北区赤羽」「山田孝之のカンヌ映画祭」などのドキュメンタリードラマまで、役柄はもちろんジャンルも含め、ほかに類を見ないほど幅広い作品に出演。さらにこの夏には新ブランド「FORIEDGE(フォリエッジ)」の立ち上げや、トランスコスモスと新会社を設立、CIOに就任するなど、俳優業に留まらない活躍をみせている。本番組は当初、そんな山田さんが役作りの基本から、俳優のあり方まで説く番組「山田孝之の演技入門」として放送される予定だったという。しかし番組の司会を務めるいとうせいこうが水面下で進めていた取材により、山田さんの周辺で科学的に説明できない不思議な現象が次々と起きていることが明らかになったことで、急遽番組内容を変更。その不思議な現象を解明すべく山田さん自らスタジオで前代未聞の壮大な実験を行う生放送番組としてオンエアされることになったとのこと。テレビ東京が総力を結集して送る山田さんの“奇跡の瞬間”をぜひその目で確かめて欲しい。周囲で“不思議な現象”が起きまくっているという山田さんだが、この秋は声優を務めた映画2本が公開となる。まずは10月21日(土)から公開される映画『DCスーパーヒーローズVS鷹の爪団』でバットマン役の声優を担当。同作は『ワンダーウーマン』などで知られるアメコミ界の老舗「DCエンターテイメント」の人気キャラクターが、日本の低予算Flashアニメ「秘密結社鷹の爪」とのコラボレーションした話題作で、山田さんのほか、知英、安田顕をはじめ、鈴村健一、浪川大輔ら人気声優が出演している。さらに11月3日(金・祝)からは『ゴッホ~最期の手紙~』が全国公開。こちらは実写映像をもとに、ファン・ゴッホの名画さながらのタッチで描かれた約6万5,000枚におよぶ油絵をアニメーション化した体感型アートサスペンスで、山田さんはゴッホの死の真相を追う主人公の青年の吹き替え版声優を担当している。常に新たな挑戦を続ける山田さんの“謎”と“奇跡”を生放送で解き明かす「緊急生放送!山田孝之の元気を送るテレビ」は10月6日(金)24時12分~テレビ東京にて放送。(笠緒)
2017年10月06日台湾版アカデミー賞「2017年 第54回金馬奨」に主演男優賞、助演男優賞を含む5部門ノミネートの快挙を果たし、かつて青春映画以外はヒットしないと言われていた台湾映画界を根底から揺るがした問題作『目撃者 闇の中の瞳』(原題:目撃者)が、来年1月13日(土)より日本でも公開されることが決定。あわせてティザービジュアルも解禁された。2007年。新聞社の実習生シャオチーは、ある嵐の夜、郊外の山道で車同士の当て逃げ事故を目撃する。被害者の男性は死亡、助手席の女性も瀕死の状態だった。シャオチーは現場から逃走する車を撮影するが記事にはならず、また犯人が捕まることもなかった。時は過ぎ、9年後。敏腕記者となったシャオチーは、取材の帰り道に買ったばかりの中古車をぶつけてしまう。破損した車を自動車修理工に見せると、その車は過去にも事故に遭っていることが判明。さらに警察で調べたところ、なんと以前の持ち主は9年前の当て逃げ事故の被害者だった。シャオチーは先輩記者マギーの協力を得て、独自に事故の真相を調べ始める。事故の直後に失踪した被害者女性、彼女につきまとう 影、消された証拠写真、そして逃走車の所有者として浮かび上がる意外な人物…。関係者たちの証言がことごとく食い違う中、シャオチーはある結論を導き出す。それは永久に続く悪夢の始まりだった――。この数年、ホラーやサスペンスなどのジャンル映画の快進撃が続く台湾映画だが、その先陣を切っているのが、33歳の新鋭監督チェン・ウェイハオ。興行・批評の両面で大成功を収めた長編デビュー作のホラー『紅衣小女孩』(日本未公開)に続く本作は、生身の人間の恐ろしさを描き切った犯罪スリラー。物語は、ジャーナリストの卵が山道で目撃した衝突死亡事故から9年後、彼がいま乗っている愛車がそのとき当て逃げされた事故車だったと知り、やがて男の周りで次々と悪夢が起こる。何者かが裏で手を引いているのか、それとも因果応報か?事件に巻き込まれた者たちが語る様々思惑と嘘が入り混じった「真実」を時空と視点が交錯する巧みな構成で描き、ラストの瞬間まで観客の背筋を逆なでし続ける…。そんな野心あふれる新聞記者の主人公を演じるのは、2016年の話題作『菜鳥』(原題)で台北映画祭最優秀助演男優賞を受賞した若手実力派のカイザー・チュアン。また、主人公を翻弄する魔性の上司を、モデル出身で昨年の台北映画祭では『紅衣小女孩』を含む3作品で最優秀主演女優賞に輝いたティファニー・シュー。事件の鍵を握るワケありの被害者女性を『モンガに散る』のアリス・クーが演じている。『目撃者 闇の中の瞳』は2018年1月13日(土)より新宿シネマカリテほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年10月05日晩秋に開催している“映画ファンの祭典”「第27回映画祭 TAMA CINEMA FORUM」が、今年も11月18日(土)~26日(日)に開催される。今回これに先駆け、国内映画賞のトップバッターとして注目を集める「第9回TAMA映画賞」の受賞作品及び受賞者が決定し、俳優の間宮祥太朗と高杉真宙が“本年度最も飛躍した男優、顕著な活躍をした新人男優”に贈られる「最優秀新進男優賞」を受賞したことが分かった。また「最優秀新進女優賞」においては、石橋静河と土屋太鳳が受賞した。「第9回TAMA映画賞」は、多摩市及び近郊の市民からなる実行委員が、「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる<いきのいい>作品・監督・俳優」を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰したもの。授賞式は11月18日(土)に行われ、今回発表された間宮さんと高杉さんのほか、様々な受賞者が登壇予定となっている。本年度、最も活力溢れる作品の監督及びスタッフ・キャストに対し贈られる「最優秀作品賞」を受賞したのは、黒沢清監督作『散歩する侵略者』と石井裕也監督作の『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』。受賞理由について、劇作家・前川知大率いる劇団イキウメの人気舞台を映画化した『散歩する侵略者』は、「侵略者の地球襲来を通して不穏さを帯びる現代社会を暗喩しつつ、新しい世界観のエンターテインメントを創り上げた」。最果タヒの同名詩集を原作とした『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』は、「大都会において孤独と見えない不安に苛まれながら寄り添う若者の姿は、観客ひとりひとりの内なる感情と共鳴した」と発表している。■受賞者一覧最優秀作品賞『散歩する侵略者』(黒沢清監督、及びスタッフ・キャスト一同)『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』(石井裕也監督、及びスタッフ・キャスト一同)特別賞富田克也監督、及びスタッフ・キャスト一同(『バンコクナイツ』)最優秀男優賞浅野忠信(『幼な子われらに生まれ』『沈黙 -サイレンス-』『淵に立つ』『新宿スワンII』)池松壮亮(『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』『続・深夜食堂』『デスノート Light up the NEW world』『永い言い訳』)最優秀女優賞満島ひかり(『海辺の生と死』『愚行録』)長澤まさみ(『散歩する侵略者』『銀魂』『追憶』『金メダル男』)最優秀新進男優賞間宮祥太朗(『トリガール!』『帝一の國』『劇場版 お前はまだグンマを知らない』『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』)高杉真宙(『逆光の頃』『散歩する侵略者』『トリガール!』『想影(おもかげ)』『ReLIFE リライフ』『PとJK』)最優秀新進女優賞石橋静河(『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』『PARKS パークス』『密使と番人』)土屋太鳳(『トリガール!』『PとJK』『兄に愛されすぎて困ってます』『金メダル男』)最優秀新進監督賞菊地健雄監督(『ハローグッバイ』『望郷』)瀬田なつき監督(『PARKS パークス』)「第27回映画祭 TAMA CINEMA FORUM」は11月18日(土)~26日(日)東京都多摩市内の3会場4スクリーンにて開催。※20日(月)は休映「第9回TAMA映画賞」授賞式は11月18日(土)パルテノン多摩大ホールにて開催。(cinemacafe.net)■関連作品:映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ 2017年5月13日(土)より新宿ピカデリー、ユーロスペースにて先行、5月27日(土)より全国にて公開(C) 2017「映画夜空はいつでも最高密度の青色だ」製作委員会散歩する侵略者 2017年9月9日より全国にて公開(C) 2017『散歩する侵略者』製作委員会
2017年10月05日吉本興業は5日、エンターテインメント業界で活躍するクリエイターを育成する専門学校「沖縄ラフ&ピース専門学校」を2018年4月に沖縄・那覇市に開校することを発表した。認可校としては沖縄発となる。同校のテーマは"あそぶガッコ"。自分も楽しみながら人を楽しませる"あそぶ力"を育み、国内外で活躍できる人材の育成を目指す。学科・コースは2学科・4コースで、クリエイティブ学科はマンガコースとCG・アニメコース、パフォーミングアーツ学科はパフォーマーコースとプロダクションコース。2年制で、1学年合計80人となる。入学資格は、学校教育法による専門学校の入学資格に準じており、当てはまらない人は別途相談とのこと。入学試験はなく、願書に名前を記入して郵送するだけで手続き完了。先着80人で、応募者が80人を超えた場合は抽選となる。入学願書受付は10月5日より開始し、今後沖縄県内外で学校説明会を行っていく。講師にはエンターテインメント業界を牽引するメンバーが名を連ね、マンガコースでは、『週刊少年ジャンプ』の編集長を経て、コアミックスを設立した堀江信彦氏、CG・アニメコースでは、Netflix世界配信作品『火花』のプロデューサーを務めた古賀俊輔氏。また、パフォーマーコースでは、トニー賞を3度受賞したヒントン・バトル氏や、海外ドラマ『HERO』で知られる俳優・プロデューサーのマシ・オカ氏らが務める。この日、同社の東京本部にて会見を開き、同行理事長の水谷暢宏氏、校長の竹田和夫氏、講師メンバー、また、世界で活躍するクリエイター、パフォーマーとしてジミー大西、陣内智則が出席。ガレッジセールのゴリと川田が司会を務めた。育てるのは即戦力。マンガコースの講師・堀江氏は「この学校に来ていただければ、担当編集者がつき、実際に漫画家を鍛え上げていく。卒業したときには即デビューを目指すという教え方をしていきたい」と説明し、水谷理事長も「全員デビューに向けて頑張っていきたい」と宣言。ジミーは「俺も入りたい。1期生で行こうかな。マンガコースで学びたい」と興味津々だった。吉本興業は2009年より沖縄で映画祭を開催。沖縄は伝統芸能にあふれ、アジアの中心に諸外国からの文化的影響も受けながら多くのエンターテインメント人材が輩出しており、人材育成の場として素晴らしい場所との理由で、開校の地に選ばれた。
2017年10月05日吉祥寺に新たに登場する「ココロヲ・動かす・映画館○」(通称ココマルシアター)が、ついに10月21日(土)、グランドオープンすることが決定した。■映画、カフェ、VRゲーム!さまざまなエンタメが楽しめるココマルシアターは、「出会える場」をコンセプトにしたミニシアター&カフェ。1階は、ココマル配給作品や他社配給作品を上映する38席のミニシアター。2階は食事と共に映像が楽しめるカフェ+映像ブースで、座席は約35~65席の可動式で作品の雰囲気や参加人数によって変動する。今後は35mmフィルムの上映も検討中とか。さらに、3階は展示、イベント、食事などが楽しめるスペースとなり、オープンから数か月は、地元・井の頭動物園の人気者だった“ゾウのはな子”の等身大像がお出迎え。そのほか、VRゲームを楽しめるイベントも開催される予定という。なお、2階・3階はカフェのドリンク・食事の購入が必須となる。■オープニング企画「ココマル映画祭」を実施オープンから1か月間は、本国で大ヒットした台湾映画『私の少女時代 - OURTIMES -』や第29回東京国際映画祭主演男優賞&観客賞2冠の『ダイ・ビューティフル』、イギリス映画『マイ ビューティフル ガーデン』、インド発のガールズムービー『クイーン』など、ココマル配給を全作品900円(+カンパ)にて鑑賞できる「ココマル映画祭」を開催。そのほか、「出会い」をテーマにしたオープニング企画が用意されている。オープン日当日の夕方はオープン記念パーティを実施、翌日は映画上映後に観客同士が感想を話し合える時間を設けるとか。また、先着100名限定でココマルオリジナルグッズのプレゼントも用意。上映前には、「ココマル劇団」によるマナー演劇が見られる回もあるという。2階のカフェでは、オリジナルメニュー「ココマルバーガー」を提供するほか、上映作品とコラボしたメニューも随時増やしていく予定。さらに、4月のプレオープン以来、ようやく本オープンとなった劇場の総支配人・樋口義男氏による「遅れてごめんなさい会見」も開催予定。このほか、各種イベント、パーティなどの企画詳細は今後決定次第、劇場HPやSNS(Twitter、Facebook)にて告知していくという。「ココロヲ・動かす・映画館○」(通称ココマルシアター)は10月21日(土)よりオープン。(text:cinemacafe.net)
2017年10月04日新海誠によるアニメーション映画『君の名は。』がハリウッドで実写映画化される。監督はマーク・ウェブハリウッド版の監督は『(500)日のサマー』『アメイジング・スパイダーマン』などを手掛けてきたマーク・ウェブが担当。青春ストーリーに定評のある監督だ。その他では、バッド・ロボットのJJエイブラムスとリンジー・ウェバーがプロデューサーを担当。脚本は『メッセージ』で2017年アカデミー賞脚色賞にノミネートされたエリック・ハイセラーが手掛ける。アニメ版映画のプロデューサー・川村元気もプロデューサーとして制作に参加する。東宝も共同制作として加わり、『君の名は。』ブランドを世界に向けて発信していく予定だ。製作スケジュール、公開日、タイトル、キャストなどは今のところ未定。ハリウッド版ストーリー田舎に住むネイティブアメリカンの少女とシカゴに住む少年が、お互いの体が入れ替わる不思議な現象を体験することから物語は始まる。そして来るべき災害を予知したふたりは、その命を救おうと相手に会いにゆく…『君の名は。』とは?『君の名は。』は、山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉(みつは)と、東京に暮らす男子高校生の瀧(たき)の出会うことのない二人の出逢い、少年と少女の奇跡の物語を描いた作品。2016年8月で日本公開されて以来、国内のみならず世界で絶賛されたアニメーション映画だ。国内での観客動員は1928万人、興行収入は250.3億円(2018年12月時点)、全世界興行収は約400億円。ロサンゼルス映画批評家協会賞ではアニメ賞を受賞。辛口で知られる批評サイト「ロッテントマト」でも97%の支持を集めた。世界三大ファンタスティック映画祭の一つ「第49回シッチェス・カタロニア国際映画祭」(スペイン)のアニメ作品部門では最優秀長編作品賞を受賞している。
2017年10月01日ドキュメンタリー映画『ラーメンヘッズ』が2018年1月27日(土)よりシネマート新宿、シネ・リーブル池袋、千葉劇場ほか全国で順次公開される。最も権威ある専門誌のラーメン大賞に4年連続で輝き、日本一のラーメン店と称される「中華蕎麦 とみ田」。その店主・富田治を1年以上にわたり長期密着するなど、日本のラーメン文化を徹底的に描き出す。日本人はどうしてこれほどラーメンが好きなのか?国民的フード”ラーメン”。日本人はどうしてこれほどラーメンが好きなのか?というところが映画のスタート。タイトルの「ヘッズ」とは、英語のスラングで「マニアを超えた」という意味だ。そんな謎を解くため、ラーメン界の絶対王者と呼ばれる「中華蕎麦 とみ田」の店主・富田治に、1年以上にわたり長期密着。業界最高権威である講談社主催のTRY(Tokyo Ramen of the Year)大賞を4連覇した究極のラーメンは、どのようにして作り出されているのか。エピソードに含まれる「とみ田」の10周年記念イベントでは、「らぁ麺屋 飯田商店」の飯田将太と「Japanese Soba Noodles 蔦」の大西祐貴と組んで夢のコラボを行った。3人のカリスマが火花を散らせ作り上げた限定200杯の「至高のラーメン」を求めて、客は徹夜の行列を作った。はたして、その味はいかに…?また、「とみ田」の密着のほか、現代日本ラーメン界の象徴ともいえる7人の個性的なラーメン店主たちの活動を追う。いずれも人気店で登場するのは、飯田商店の飯田将太、Japanese Soba Noodles 蔦の大西祐貴、谷ラーメンの谷吉和、中華そば井上の松岡勝治、鯛塩そば灯花の高橋登夢、らぁーめん一福の石田久美子、中華そば葉山の齋藤幸純、福寿の小林克也。作り手、お客さん、彼らのあまりにも熱く、そしてクレイジーとも言える日本のラーメン文化の秘密に迫る。『ラーメンヘッズ』海外映画祭でも美食家をうならせる!?スペイン最大の映画祭「サン・セバスティアン国際映画祭」の招待を受け、ラーメンディナー付き上映会を開催。スペインの中でも”食の都”と呼ばれるサン・セバスティアンだが、70ユーロのチケットはすぐさま完売。富田が料理専門大学の学生たちと共に現地の最高級の素材を活かして日本のラーメンを再現。前菜から、醤油、塩、つけ麺の三種類のラーメンを提供すると、美食家たちも「この味は新しい宇宙体験だ!」と絶賛したという。日本人の"ラーメン愛"を感じる予告動画予告動画では、富田治のインタビューをはじめとする本編の一部が収められた。夜な夜なラーメン店の前に人々が行列を作る様子や、並びに間に合わず膝から崩れ落ちる青年の姿が映し出される動画では、いかに日本人がラーメンに魅せられているかを感じることができる。作品詳細映画『ラーメンヘッズ』公開:2018年1月27日(土)よりシネマート新宿、シネ・リーブル池袋他にて全国順次公開監督:重乃康紀プロデューサー:大島新撮影:高橋秀典編集:齋藤淳一企画・製作:ネツゲン配給:ミッドシップ[2017年/日本/93分/カラー/16:9](C) 2017 NETZGEN all right reserved.
2017年10月01日日本を代表する俳優・浅野忠信が、ハリウッドデビューを果たした『マイティ・ソー』シリーズ。その最新作となる『マイティ・ソー バトルロイヤル』でも、これまでと同じホーガン役で続投していることが分かった。10月から民放連続ドラマ初主演となる「刑事ゆがみ」のスタートを控え、主演をつとめた映画『幼な子われらに生まれ』が第41回モントリオール世界映画祭コンペティション部門で審査員特別賞を受賞するなど、日本を代表する俳優の1人として活躍する浅野さん。その彼がハリウッドデビューを果たしたのが、2011年に公開された『マイティ・ソー』だ。同作を皮切りに『バトルシップ』(’12)や『沈黙-サイレンス-』(’16)などに出演したほか、シリーズ2作目となる『マイティ・ソー/ダークワールド』(’14)、今回シリーズ完結となる本作でもソー(クリス・ヘムズワース)に仕える忠実な戦士・ホーガン役を続投。シリーズ全作への出演を果たしている。浅野さんといえば、今年六本木で開催された「マーベル展 時代が創造したヒーローの世界」の初日に来場したことを自身のSNSにアップしており、話題となっていた。このたび世界に先駆けて解禁された場面写真では、ソーの国アスガルドへ攻め入ってきた、ケイト・ブランシェット演じる死の女神・ヘラに対し、アスガルドの軍勢を率いて勇敢に立ち向かうホーガンの姿が映し出されている。さらに改めて確認すると、すでに解禁されている本予告映像にも、浅野さんの出演シーンが!ドクター・ストレンジとソーの会話から始まる本予告の開始22秒あたりに注目してみて。『マイティ・ソー バトルロイヤル』は11月3日(金・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:マイティ・ソー バトルロイヤル 2017年11月3日より全国にて公開(C) Marvel Studios 2017
2017年09月28日“歴史”をテーマにした世界でただひとつの映画祭《京都ヒストリカ国際映画祭》が、10月28日(土)~11月5日(日)まで京都文化博物館にて開催される。第9回目となる今年のオープニングは、巨匠・溝口健二監督の代表作のひとつである『近松物語』の4Kデジタル復元版を日本初上映。大女優・香川京子をゲストに迎えてのトークショーも実施される。そしてクロージングは“映画の父”と言われるリュミエール兄弟にオマージュを捧げたコラージュ作品『リュミエール!』を関西初上映。同作の監督でカンヌ国際映画祭の総代表を務めるティエリー・フレモー監督によるトークショーも実施予定だ。世界の最新歴史映画を紹介する「ヒストリカ・ワールド」部門ではアメリカ、イギリス、ハンガリー、ブルガリア、そして台湾・中国合作が、「ヒストリカ・フォーカス」部門では加藤泰による傑作時代劇を全作英語字幕付きで紹介するなど映画の魅力を再発見できるプログラムが目白押し。作品上映のみならず、毎年恒例となっているクリエイター(作り手)を呼んでのトークショー企画も満載だ。まずはプログラムをチェックしてほしい。チケットは、10月7日(土)より発売される。《第9回 京都ヒストリカ国際映画祭》▼10月28日(土)~11月5日(日)京都文化博物館
2017年09月27日米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア(SSFF&ASIA)」では、第30回東京国際映画祭との提携企画として10月に「秋の上映会」を開催。ダン・スティーヴンスら人気英国俳優が過去に出演した作品を日本初上映するほか、飯豊まりえ出演『ジュリエット×2 ~恋音ミュージカル~』など注目作が多数上映される。ショートフィルムの魅力を広めること、そして若手映像作家の育成を目的に毎年開催している上映会。今年は、英国人気俳優の出演作や「SSFF & ASIA 2017」グランプリ受賞作品『シュガー&スパイス』、同アジア インターナショナル部門オーディエンスアワード受賞のチャン・グンソク監督作『偉大なる遺産』など各部門の受賞作品を上映。さらに、故・伊丹十三監督の“幻のデビュー作”『ゴムデッポウ』、河瀬直美監督の『嘘 - LIES-』ほか、「注目のU-40日本人監督」として、『東京喰種 トーキョーグール』で長編デビューした萩原健太郎監督『スーパースター』、俳優としてのみならず映画・ミュージックビデオなど多岐に活躍する松居大悟監督『ゆーことぴあ』、国内外で評価を高める落合賢監督の『ジュリエット×2 ~恋音ミュージカル~』などを特集し、全7プログラム、約50作品を無料上映する。また、『散歩する侵略者』の黒沢清監督を迎えたクリエイター向けセミナーも開催。世界中に熱狂的な支持者“キヨシスト”を有する黒沢監督が講師となり、独自のスタイル・演出法について語る。<人気英国俳優の出演作品を特別上映>●ダン・スティーブンス出演『ベビーシッター』(Babysitting)バイトで犬の世話をしていたら緊急事態発生。そんなとき、元カレに遭遇して事態はさらに悪い方向へ…。荷物も思い出も、そのままにしておくほうがいいときがある。TVシリーズ「ダウントン・アビー」でブレイクし、今年大ヒットした『美女と野獣』の野獣役に大抜擢されたダンが、2011年に出演した作品。最近ではハリウッドでの活躍も増えている話題沸騰中の英国俳優の1人。●トム・ヒューズ出演『思い出の保管場所』(Storage)孤独な自閉症の少年ジェイソン。彼は経験したことをきちんと整理するように、毎日思い出の品を箱に詰めていた。その箱から品々が消えたとき、彼は現実世界と向き合うことになる――。トムは、二重スパイを演じた主演ドラマ「The Game」や「女王ヴィクトリア 愛に生きる」などで知られ、“第2のカンバーバッチ”と呼ばれる美形俳優。近年では、『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』や『フラワーショウ!』など映画出演も。●ナオミ・スコット出演『ハロー、アゲイン』(Hello, Again)母親の葬儀の翌日、一睡も出来ずに朝を迎えたオーウェンは、父親を避け1人で母親の墓参りをすることにした。ちょっとした勘違いから、亡くなった父親の墓を訪れていたマウラという女性と知り合う。2人は、失ってしまった愛する人とつながる方法を探そうとしていた――。ディズニーチャンネルのTV映画「レモネード・マウス」のベースを演奏するロックガール役などを経て、今年は『パワーレンジャー』ピンク・レンジャー役でブレイク。実写版『アラジン』など今後の活躍が期待される若手女優。「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2017 -秋の上映会-」は10月16日(月)~18日(水)までアンダーズ東京にて、10月19日(木)~22(日)まで東京都写真美術館にて開催。(text:cinemacafe.net)
2017年09月27日