ロックバンド・黒夢が、今年1月14日深夜に代官山UNITで行ったライブの模様を映画館でプレミア上映する。『黒夢 1.14』公演情報このライブ映像は、1月13日に行われた黒夢復活後 初の日本武道館公演で開催が発表された緊急ライブで、武道館公演終演から、わずか3時間半後に550人という限定人数で開催されたもの。当日は、突然の発表、実施が深夜のため未成年者は入場できないなど、ライブを生で体験できなかったファンも多かったはずだ。この貴重なライブの模様を、映画館の大スクリーンで体感できる一夜限りのプレミア上映。この機会をお見逃し無く!開催は、4月23日(月)、全国17か所の映画館にて。チケットは、チケットぴあにて4月6日(金)より発売中。■『黒夢 1.14』4月23日(月)21:00 開演[関東]TOHOシネマズ六本木ヒルズ/TOHOシネマズ渋谷/109シネマズMM横浜/109シネマズ川崎/TOHOシネマズ市川コルトンプラザ/シネプレックス幕張/ユナイテッド・シネマ浦和[関西]TOHOシネマズ梅田/TOHOシネマズなんば/TOHOシネマズ二条[中部]109シネマズ名古屋[中四国]109シネマズ広島[九州]ユナイテッド・シネマキャナルシティ13[北海道]ユナイテッド・シネマ札幌[東北]109シネマズ富谷[北陸]ユナイテッド・シネマ金沢[甲信越]ユナイテッド・シネマ新潟
2012年04月06日北は北海道から南は沖縄まで、全国の映画館スタッフの投票により邦画、洋画、メジャー、インディペンデント、自館での上映の有無に関係なく、映画館スタッフたちがオススメする“スクリーンで観てほしい映画”のベストテンを選出する「映画館大賞2012」の結果が発表となった。映画のソムリエたちが真に観せたい作品とは?第4回目となる今年は、2010年12月から2011年11月末日までの公開作品を対象に、全国128館におよぶ独立系映画館のスタッフが投票に参加した。今回、圧倒的な人気ぶりを見せつけ見事1位に輝いたのは、ナタリー・ポートマン主演のヒューマン・スリラー『ブラック・スワン』。鬼才ダーレン・アロノフスキーが監督を務め、ナタリーにアカデミー賞主演女優賞を始め世界各国で50以上の映画賞をもたらした大ヒット作。ナタリーの魅せる美と狂気が入り混じった渾身の舞いをぜひスクリーンで観てほしいという映画スタッフの多くの声が反映されたようだ。さらに、各界の著名人がその年に最も印象に残った1本として選ぶ「あの人の1本」(特別部門)においても、『悪人』の李相日監督、劇画家・声楽家の池田理代子により選ばれた『ブラック・スワン』。李監督は「もう監督の人非人っぷりが最高です。肉体的にも精神的にも極限まで追いつめられたナタリー・ポートマンの恍惚がうずきますね。彼女が苦しんで苦しみ抜いて、果ては快感に捕われる瞬間を見事に視覚化させるセンスと技術は脱帽です。“狂気”という一番難しい映像表現を成し得たのは、やっぱりダーレン・アロノフスキー監督の徹底したサド体質にあるんでしょうねぇ。見習いたいです」と称賛を贈る。ほかには、昨年のアカデミー賞で4部門を受賞した『英国王のスピーチ』(2位)やデヴィッド・フィンチャー監督作『ソーシャル・ネットワーク』(7位)、『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』(10位)など日本でも記録的なヒットを見せたハリウッド大作が並んだ。一方、邦画勢も健闘を見せ、鬼気迫る演出で各国の映画祭で称賛を得た『冷たい熱帯魚』を始め、故・原田芳雄の遺作となった『大鹿村騒動記』、さらに日本の映画賞を総なめにした『八日目の蝉』が3位から5位にランクインした。映画館スタッフという最も観客に近い立場の彼らが選び抜いた作品とあって、その面白さは間違いなし?見逃した方は、ぜひこちらの結果を参考にしてみて。<映画館大賞2012ベストテン作品>1位:『ブラック・スワン』(ダーレン・アロノフスキー監督)2位:『英国王のスピーチ』(トム・フーパー監督)3位:『冷たい熱帯魚』(園子温監督)4位:『大鹿村騒動記』(阪本順治監督)5位:『八日目の蝉』(成島出監督)6位:『キック・アス』(マシュー・ヴォーン監督)7位:『ソーシャル・ネットワーク』(デヴィッド・フィンチャー監督)8位:『ステキな金縛り』(三谷幸喜監督)9位:『ゴーストライター』(ロマン・ポランスキー監督)10位:『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』(マイケル・ベイ監督)特別部門「あの人の1本」※各界の著名人が選ぶ、2011年に最も印象に残った1本・李相日(映画監督):『ブラック・スワン』・池田理代子(劇画家・声楽家):『ブラック・スワン』・佐野史郎(俳優):『不惑のアダージョ』(井上都紀監督)特別部門「蘇る名画」※特集上映・リバイバル上映された旧作のうち最も鮮やかに蘇った1作『河口』(中村登監督/1961年)「映画館大賞」公式サイト<セル>「ブラック・スワン」DVD価格:2,990円(税込)発売中「ブラック・スワン3枚組ブルーレイ&DVD&デジタルコピー(ブルーレイケース)」[初回生産限定]価格:4,190円(税込)発売中発売元:20世紀フォックス ホームエンターテイメント・ジャパン© 2011 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.■関連作品:ブラック・スワン 2011年5月11日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2010 Twentieth Century Fox.■関連記事:全国のビデオショップ店員が選ぶ「ビデオ屋さん大賞」、2011年の1位は『告白』!三谷幸喜、芥川賞会見を意識した挨拶で喜びを語る!被災地支援、出産、離婚までセレブたちの2011年をふり返り【シネマモード】2011年、「出会えてよかった」映画をふり返る。ミラ・クニス、政治に無関心な同世代の若者に苦言
2012年04月02日出版界において、いまやベストセラーのステータスともなっている書店発の「本屋大賞」。同様に、日本全国の街角で365日、観客に映画を届ける独立系の映画館スタッフの投票により「スクリーンで観てもらいたい」映画のベストテンを決める「映画館大賞」が間もなく発表となる。第4回目を迎える「映画館大賞2012」で投票対象となるのは、原則として、2010年12月~2011年11月末日に公開された作品。邦画、洋画、メジャー、インディペンデント、自館での上映の有無に関係なく、映画ファンと映画の送り手の橋渡し的存在である“映画館スタッフ”がオススメする作品10本を選び、その集計からベストテンが選出、発表される。また、特別部門として各界の著名人にその年最も印象に残った1本を選んでもらう「あの人の1本」、2011年に特集上映、リバイバル上映された旧作のうちもっとも鮮やかに蘇った1本を選出する「蘇る名画」などオリジナルの賞も同時に発表される予定だ。昨年行われた「第3回映画館大賞」では、湊かなえによるベストセラーを鬼才・中島哲也監督が映画化した『告白』が見事1位を獲得し、2位には口コミで高い評価を集めた韓国映画『息もできない』が、ハリウッド大作を抑えて堂々のランクインを果たした。情熱とこだわりを持って映画をセレクトし、映画ファンのもとへ送り出す映画のソムリエたちがオススメする作品とは…?「映画館大賞2012」の投票結果は3月31日(土)、「映画館大賞」公式サイト上で発表される。「映画館大賞」公式サイト
2012年03月21日3月11日(日)に東京・オーチャードホールで行われる「シンディ・ローパージャパン・ツアー2012」の模様が、映画館で生中継上映される事が決定した。シンディ・ローパー映画館生中継公演情報東日本大震災が起きた2011年3月11日に「メンフィス・ブルース・ジャパン・ツアー」のために来日したシンディ・ローパーは、周囲から帰国を勧められるなか、ジャパン・ツアーを決行。各会場でいち早く義援金を募るなど、その歌声と行動力で大きな感動を届けてくれた。あれから、1年。2012年3月も新潟・東京・大阪・愛知を巡るジャパン・ツアーの開催が決定していたが、この度、3月11日(日)オーチャードホール公演の映画館での生中継上映が決定した。上映は、東京とライブの予定がない神奈川・広島・福岡の4か所で開催。昨年の来日公演と同じオーチャードで繰り広げられるシンディ・ローパーのステージ。彼女の想いとメッセージがこもった力強い歌声とパフォーマンスが、新たな活力を与えてくれるに違いない。『シンディ・ローパージャパン・ツアー2012』映画館生中継のチケットは、プレイガイドぴあ独占販売。先行抽選プレリザーブを2月18日(土) 11:00 から 3月2日(金) 11:00 まで受付。一般発売は、3月3日(土) 10:00 開始。■『シンディ・ローパージャパン・ツアー2012』映画館生中継3月11日(日)新宿バルト9(東京)、横浜ブルク13(神奈川)、広島バルト11(広島)、T・ジョイ博多(福岡)※同日、東京・オーチャードホールで開催されるライブの模様を生中継。
2012年02月13日シンガー・ソングライターのASKAが来年1月22日(日)に日本武道館で行うコンサートの模様が、全国の映画館70館以上で生中継されることが決定した。その他の写真『ASKA CONCERT2012昭和が見ていたクリスマス!? Prelude to The Bookend』と題したこの公演はビッグバンドを従えてのプレミアムコンサートで、1月21日(土)、22日(日)に開催される。生中継されるのは2日間のうち22日(日)の模様で、全国のTOHOシネマズ、ワーナー・マイカル・シネマズなど、計77館という異例の規模での中継となる。ASKAがビッグバンドと競演するのは約2年ぶり。通常のコンサートとは異なる大編成のバンドによるこのステージでは、12月に発売される最新アルバム『BOOKEND』の楽曲も披露される予定だ。新たな表現スタイルに挑戦するASKAのステージを、大スクリーンで堪能してみてはいかがだろうか。ライブシネマ『ASKA CONCERT2012 昭和が見ていたクリスマス!? Prelude to The Bookend』のチケットは本日25日より発売中。チケットぴあでは12月12日12時より発売される。ライブシネマ『ASKA CONCERT2012 昭和が見ていたクリスマス!? Prelude to The Bookend』2012年1月22日(日)16時より全国の映画館にて全席指定:3300円(税込)
2011年11月25日映画を観ながら食べるものといえば、一昔前は映画館の中で売られているポップコーンくらいというイメージだった。しかし最近では、バリエーション豊富なホットドッグやスイーツ、ドリンクには多種のアルコールや挽き立ての本格コーヒーなど、うれしいメニューが並ぶ映画館が増えてきている。そんな中、ユナイテッド・シネマの映画館で、大人気・パリの高級ブーランジェリー「ドミニク・サブロン」が手掛ける、こだわりのラスクやマカロンが展開され始めた。アクション映画を観ながら、後をひくしょっぱさがたまらないラスクを、ビールやワインのおつまみとして楽しむもよし。恋愛映画を観ながら、パリでも大人気のマカロンをつまんで女子力を上げるもよし。いつもと違うスイーツで、映画を二倍楽しもう!ドミニク・サブロンのスイーツが楽しめる映画館東京都:ユナイテッド・シネマ豊洲/ユナイテッド・シネマとしまえん埼玉県:ユナイテッド・シネマ浦和福岡県:ユナイテッド・シネマキャナルシティ以降、全国のユナイテッド・シネマで順次発売予定
2011年10月19日日本で初めての本格移動映画館として「MoMO」プロジェクトがスタート!第1弾として9月16日(金)より、東日本大震災の被災地である宮城県の松島町で開催される「東北映画祭 2011 in 松島」において上映が行われる。これに先駆けて9月11日(日)、都内でオープニングイベントが開催。映画『レイト オータム』の上映が実際にMoMOで行われ、大きな盛り上がりを見せた。本格的な映画館に変身する大型トラックが日本全国を駆け巡る――。新作から名画まで幅広い作品を日本各地で上映したい、映画という“オアシス”を届けたいという思いからプロジェクトが始動。“Movin’on Movie Oasis”――MoMOと名付けられた。オープニングイベントには多くの報道陣と観客が来場。「MoMOとは何か?」、「どうやって出来上がるのか?」などの説明が行われ、MoMOによる初上映を体感した。実際に体験した観客からは、映像や音響のクオリティもさることながら、座席への座り心地などに至るまで映画館と大差なく心地よく映画を鑑賞できたという声が聞かれた。このMoMOの総支配人を務めるのは、映画配給会社「シネカノン」の元代表であり、『フラガール』、『パッチギ!』といった作品をプロデューサーとして世に送り出して来た李鳳宇。李氏はまず「東北映画祭 2011」について、東日本大震災の影響に触れ「甚大な被害を被った街を訪れてみて、私自身、映画や音楽といった娯楽が何の役にも立たないという無力感を味わいました。しかし、その後、様々な人から『フラガール』のような映画に随分励まされたというありがたい声を耳にしました。あの映画に参加していただいた多くの方々も、いまは風評被害の中で辛い時間を過ごしていらっしゃいます。人は米やパンだけでは生きていけない、そんな当たり前の事実を考え、自分自身にも何かやれることがあるのではないかと思うようになりました」と企画の経緯を説明する。その上で移動型映画館「MoMO」に関して「昔、フランスのオルレアンで体験した移動映画館を日本でも実現させ走らせたいと思い描いてきました。様々な試行錯誤の末、やっとその第1号が完成した矢先に今回の大災害が起きました。真っ先に東北の地でMoMOを走らせたいと願っています。映画がどれだけの力になるか分かりませんが、みんなで映画を観て笑ったり泣いたりすることは無駄じゃないと考えています。できる限りたくさんの人に参加してほしいと願っています」と熱い思いを明かしてくれた。MoMOプロジェクトの第一歩となる東北映画祭に向けては、宮城県出身のミュージシャンで俳優の大友康平から「映画祭が心のビタミン剤になれば、僕も嬉しいと思います」とのメッセージが到着!さらに福島出身で出演映画『探偵はBARにいる』が公開されたばかりの西田敏行から「映画は自分の実人生の映し鏡です。映画を観ることは、自分の実人生の左右対象の形を見ることなんです」というコメントも寄せられた。今後、MoMOは仙台市内、福島県会津若松市、福島県いわき市などの被災地を巡ることも決定!東北各地に映画でオアシスを届けるため走り続ける。「東北映画祭2011 in 松島」は9月16日(金)より開催。「MoMO」公式サイト:「MoMO」公式ブログ:■関連作品:探偵はBARにいる 2011年9月10日より全国にて公開© 2011「探偵はBARにいる」製作委員会■関連記事:小雪「最近、蹴り始めました」と経過を報告!大泉洋らがユーモアたっぷりに祝福格好いい男を特集『探偵はBARにいる』Tシャツ&マスコミ用プレスを3名様プレゼント大泉洋×松田龍平インタビュー探偵と相棒、互いの存在は「妙に落ち着く」大泉洋、松田龍平と小雪に挟まれ「ヘタしたら司会者に見える」とボヤき大泉洋の登壇も!『探偵はBARにいる』プレミア試写会に5組10名様ご招待
2011年09月14日映画史に残る傑作SFシリーズのオリジナル最新作『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』が10月7日(金)から日本公開されるのを前に、現在、全国の映画館で“脅威の進化!?猿が映画館へやってきた!”と題した特別映像が上映されている。その他の写真『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』は、高度に知能が発達した猿たちが人間を征服し奴隷化した世界を舞台にしたSFシリーズの最新作で、遺伝子工学の実験で猿の知能が発達し人間に反乱する過程が描かれる。現在、上映されている特別映像は猿が映画館を訪れ、窓口でチケットを購入し、ポップコーンを買い、座席に着いてスマートフォンの電源をOFF。映画の上映開始に備えるまでを捉えたもので、知能が発達した猿が映画館でのマナーを人間たちに教える内容になっている。本映像は全国のTOHOシネマズ、ワーナー・マイカル・シネマズ、MOVIX、ユナイテッド・シネマズ、109シネマズで観ることができる(一部劇場/作品を除く)。また、本日6日の2014年W杯ブラジル大会予選の日本代表戦の中継では、本作の60秒CMも放映。これは先週放映された60秒CMに続く全2部作の後編で、全米で興行・批評ともに大きな成功をおさめた本作の一端を楽しめる。『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』10月7日(金)、全国ロードショー(C)2011 TWENTIETH CENTURY FOX
2011年09月06日東京にある映画館・新宿武蔵野館で27日(土)公開の『レイン・オブ・アサシン』を皮切りに4本の香港映画が連続公開される。そこで劇場では4作すべてを制覇した観客を募るキャンペーン“香港アクション列伝BIG4@新宿武蔵野館”を実施する。その他の写真古くは『ザ・ミッション 非情の掟』でジョニー・トー作品の魅力を紹介し、最近では『イップ・マン 葉問』がロングランヒットを記録するなどアジア映画の魅力を伝えてきた新宿武蔵野館がこの秋、4作連続で香港の傑作アクション映画を公開する。『レイン・オブ・アサシン』は、あのジョン・ウー監督が中国、韓国、台湾、香港のスター俳優を集めて撮りあげた武侠アクション大作。続いて公開される『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳』で主演を務めるのは『イップ・マン』2部作で武蔵野館を沸かせた大スター、ドニー・イェンだ。さらに10月8日(土)からはジョニー・トーが製作を務め、『ドッグ・バイ・ドッグ』のソイ・チェンが監督を務めたスリリングなサスペンス・アクション『アクシデント』が公開。そして、名匠ダンテ・ラム監督が描く緊迫感あふれるサスペンス『密告者』がトリを務める。いずれの作品も香港だけでなく、世界各国の映画祭やファンから注目と高評価を集めた作品で「なぜ日本で一般公開されないのか?」という声が寄せられていた作品ばかり。劇場では4作品共通のチラシを配布し、4作品すべての入場整理券を貼りつけて劇場に持参した全員に非売品のB2ポスター4枚セットをプレゼントする。新宿武蔵野館の支配人・小畑氏は「4作品12週間という異例のキャンペーンですが、繰り返し劇場に足を運んでくださる方が増えるとうれしい」と話し、「新宿は映画館も多いので、他の劇場と差別化をはかりながら、特定のカラーやジャンルに固執することなく、3スクリーンがそれぞれ異なるカラーの作品を上映することで、いろんな映画に興味を持っていただけるような劇場にしていきたい」とコメントしている。『レイン・オブ・アサシン』8月27日(土)公開『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳』9月17日(土)公開『アクシデント』10月8日(土)公開『密告者』10月29日(土)公開
2011年08月11日「注意したくてもできない!」の声多し今回のテーマは、「映画館でマナー違反だと思う行為」。最近は、開演前に携帯電話や飲食などについて周囲への配慮を呼び掛ける映画館が増えていますが、それでもマナーを守らない観客がいるようです。「近くの人がおせんべいをバリバリ食べていて、映画に集中できなかった」。そんな経験がある人もいるのではないでしょうか。今回寄せられた20代女性の回答に、あなたはどれくらい共感できますか?>>男性編も見るQ.付き合っているうちに気付いた恋人の欠点を教えてください(複数回答)1位いびきをかいて寝る63.5%2位上映中に携帯電話が鳴る・振動する61.0%3位おしゃべりをする60.6%4位座席の背中をける60.1%5位音をたてながら食べる47.2%5位上映前に結末を話す47.2%■いびきをかいて寝る……・「いびきをかくほど疲れているなら家で寝てほしい」(26歳/小売店/販売職・サービス系)・「寝ても良いけどいびきはだめ」(22歳/建築・土木/技術職)・「いびきが気になって、映画に集中できないから」(28歳/機械・精密機器/秘書・アシスタント職)・「彼氏は、寝てしまうとよくいびきをかいている」(28歳/医療・福祉/専門職)・「いびきをかいて寝ている人がいて、映画に集中できず気分が悪かった」(24歳/学校・教育関連)■上映中に携帯電話が鳴る・振動する……・「着信音が聞こえると映画の世界の非現実から現実に引き戻される」(29歳/卸/総務)・「何で電源を切るといった簡単なことができないのでしょうか。着信音が聞こえたとき、一気に集中力が切れて映画が面白くなくなったことがあります」(26歳/印刷・紙パルプ/営業職)・「今までで一番びっくりしたのは電話が鳴って、その電話に出た人がいたこと!大声で『あ、ごめんごめーん、今映画見てるー!』って……おい!」(23歳/金融・証券/事務系専門職)■おしゃべりをする……・「隣の席で、コソコソ話されると、その話が気になって、映画に集中できない!」(29歳/情報・IT/クリエイティブ職)・「数人で来ていた中学生くらいの女の子たちが、途中でひそひそしゃべりだしてうるさかったので、思わずにらんでしまった」(24歳/情報・IT/技術職)・「ある映画を見ていたとき、女子高生ぐらいの二人の女の子が映画中『え、超かっこいい』、『今の顔、すごくいい』とかずっとしゃべっていて、全然集中できませんでした。すごく楽しみにしていた映画だったのに……。」(24歳/情報・IT/技術職)■座席の背中をける……・「後ろの席で落ち着かない人がいて集中できなかった」(25歳/金融・証券/専門職)・「後ろの人がやたらガタガタしていて映画に集中できなかった」(27歳/情報・IT/技術職)・「座席をけられてイラっとした」(28歳/情報・IT/技術職)■音をたてながら食べる……・「ポテトチップを食べる音はイライラする」(29歳/金属・鉄鋼・化学/技術職)・「食事において音を出すのはマナー違反だし、場所が映画館でというのもダブルでマナー違反」(25歳/団体・公益法人/技術職)・「持参したお菓子を食べている人がいて、うるさいと思っていたら別の方がやんわりと注意してくれていた」(26歳/電機/秘書・アシスタント職)■上映前に結末を話す……・「最後のオチを言われ、一気に映画を見る気を無くした」(27歳/小売店/販売職・サービス系)・「今から見るのに結末を言われたら、せっかく見に来た意味がなくなる」(25歳/通信/事務系専門職)・「結末を話したら映画を楽しめない」(29歳/学校・教育関連/秘書・アシスタント職)総評どの項目に対しても、「やめてもらいたくても、注意する声をだすこともほかの観客の迷惑になると思うとできない」という人が目立ちました。「注意できないから余計にストレスがたまっちゃう!!」、「私のチケット代をマナー違反者に払ってほしいと思います」という声が寄せられるのも、もっともですよね。ランキングは、同率5位の「上映前に結末を話す」以外、女性編と男性編とで全く同じです。ランクインしたマナー違反に、いかに多くの人が迷惑しているかが分かりますね。「マナーを守れないなら、家でDVDを見てほしい」という声が、男女を問わずたくさん寄せられました。(文・ペンダコ)調査時期:2011年3月31日~4月8日調査対象:COBS ONLINE会員調査数:女性657名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【ランキング女性編】思わずまゆをひそめる電車やバスでの迷惑行為【ランキング女性編】食事中にイラッとする行動[コブタメ]映画や音楽ニュース、試写会プレゼントへの応募はコブタメで!!完全版(画像などあり)を見る
2011年06月11日多数を占めたのは「音」のマナー違反!「隣の人の貧乏ゆすりが気になって映画に集中できない」、「近くのカップルが上映中ずっと話していて耳障りだった」……。映画館でそんな経験ありませんか?周りに他者のことを考えない人がいると、せっかく映画館に行っても映画を楽しめませんよね。そんな「映画館でマナー違反だと思う行為」について、20代男性261名に聞いてみました。>>女性編も見るQ.映画館でマナー違反だと思う行為を教えてください(複数回答)1位いびきをかいて寝る62.5%2位上映中に携帯電話が鳴る・振動する47.1%3位おしゃべりをする46.0%4位座席の背中をける43.3%5位音をたてながら食べる39.1%■いびきをかいて寝る……・「うるさくてストーリーに熱中できない」(29歳/自動車関連/営業職)・「うるさいから。昔、隣でいびきをかいている人を起こしたことがある」(29歳/運輸・倉庫/営業職)・「ほかの客に迷惑をかけるのはありえない」(28歳/運輸・倉庫/技術職)・「寝るんだったら外に出ろと思うから」(25歳/金融・証券/営業職)・「映画館にきて眠るとは何事だと思う」(23歳/情報・IT/技術職)■上映中に携帯電話が鳴る・振動する……・「携帯電話が鳴ると映画のストーリーから一気に現実に引き戻される気分がする」(27歳/IT/SE)・「上映前に電源を切っていないのは、妨害していることと同じ」(26歳/運輸・倉庫)・「騒音を出すのは駄目だと思う。映画に集中するのに邪魔」(24歳/金融・証券/営業職)■おしゃべりをする……・「前の人がうるさくて映画に集中できなかったことがある」(26歳/食品・飲料/販売職・サービス系)・「ホラー映画を見ていたときに中学生がうるさくてイライラし、説教したくなりました。もちろん映画にも集中できませんでした」(23歳/情報・IT/技術職)・「隣のグループがうるさく話していて全然集中できなかった……」(23歳/学校・教育関連/専門職)■座席の背中をける……・「子供に座席の後ろをけられ続けて、困ったことがあった」(24歳/機械・精密機器/技術職)・「座っていても落ち着かない」(29歳/ソフトウェア/技術職)・「座席の背中をどんどんけられてイライラし、全く映画に集中できなかった」(29歳/機械・精密機器/営業職)■音をたてながら食べる……・「映画の邪魔になる」(29歳/金融・証券/営業職)・「音を立てながら、お菓子を食べるやつがいるとイライラする」(23歳/その他)総評ランキングの大半を占めたのは、音による不作法。1位「いびき」、2位「携帯の着信」、3位「おしゃべり」、5位「音を立てての食事」といった具合です。「クライマックスのセリフが聞き取れなかった」、「映画の世界に入り込んでいたのに、一気に興を冷まされた」など、音のマナー違反によって映画の楽しさを大きく減らされてしまったという声がたくさん寄せられました。「自宅でDVDを見てほしい」など、怒りの声も少なくありません。確かに、映画の重要な要素である音声や音響に邪魔が入っては、せっかくの感動や興奮も台無しですよね。映画館は、たくさんの人が集まる公共の場。自宅でDVDを見るのとは違います。ぜひエチケットを守って鑑賞してほしいものですね。(文・ペンダコ)調査時期:2011年3月31日~4月8日調査対象:COBS ONLINE会員調査数:男性261名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【ランキング男性編】思わずまゆをひそめる電車やバスでの迷惑行為【ランキング男性編】食事中にイラッとする行動[コブタメ]映画や音楽ニュース、試写会プレゼントへの応募はコブタメで!!完全版(画像などあり)を見る
2011年06月11日今年で3回目を迎える、日本全国の独立系映画館スタッフの投票により、スクリーンで観てほしい映画作品を選出する「映画館大賞」の結果が発表され、松たか子主演の『告白』が1位を獲得した。観客に映画を送り届ける“最前線”である映画館で働くスタッフが選ぶ映画賞として、2年前に設立された映画館大賞。第3回となる今回は、2009年12月から2010年11月末日までの1年間に公開された作品を対象に、全国の130館の独立系の映画館スタッフが、1位に10点、2位に9点…10位に1点という形式で投票し、合計ポイントで順位を決定した。1位に輝いたのは、2009年本屋大賞に輝いた、湊かなえによるベストセラーを鬼才・中島哲也が映画化した『告白』。愛する娘を殺された女教師の復讐劇という、ダークな内容のドラマだったが口コミでの広がりを見せ、ヒットを記録した。書店員が選ぶ賞として2004年にスタートした「本屋大賞」こそが、映画館大賞、ビデオ屋さん大賞など世を席捲する「○○大賞」の元祖とも言うべき存在。その本屋大賞受賞作品が実写化され映画館大賞に!邦画が全体の1位に輝いたのは初めてのことである。また、3回目にして初めて、日本で最も権威ある「日本アカデミー賞」の最優秀作品賞受賞作と、映画館大賞作が重なる結果となった。2位には韓国映画『息もできない』がランクイン。ミニシアター系の小さな作品ながら、こちらも口コミで高い評価を集めたが、やはり独立系映画館のスタッフの間でもその評価は高し!ハリウッド大作を抑えて見事、2位に入った。3位には歴代最多興行収入を更新した『アバタ―』。以下、『トイ・ストーリー3』、『インセプション』と続く。邦画では6位に吉田修一原作の『悪人』、9位に三池崇史監督作『十三人の刺客』が入った。7位の『第9地区』は南アフリカを舞台にした作品で、8位の『オーケストラ!』はフランス映画、10位の『瞳の奥の秘密』はスペイン、アルゼンチン合作。過去2回と比べても、国際色豊かなベスト10となった。また、特別部門として設けられている、著名人が昨年最も印象深かった1作を選ぶ「あの人の1本」には映画監督の黒沢清と女優の夏木マリが参加。黒沢監督は、ベスト10でも7位に入った『第9地区』を、夏木さんは、日系人監督キャリー・ジョージ・フクナガによる『闇の列車、光の旅』を選んだ。昨年のアカデミー作品賞候補作の中でも、ひときわ異彩を放った『第9地区』について、黒沢監督は「難民のような宇宙人が地球に飛来、ゲットーを作って住み着き、人間はたいへん迷惑する…と事前に聞いていた内容は冒頭のほんの5分だった。ここから映画が始まり、見る間にまっとうな活劇としての体裁を整えていく。立派な映画だ。とりわけ宇宙人と人間とが協力して敵の基地に潜入するシーンは、ジョン・カーペンターかと見紛うばかりの感動で泣きそうになった」と絶賛。一方、中南米・ホンジュラスから“夢の国”アメリカを目指して旅をする移民たちの姿を描いた『闇の列車、光の旅』について夏木さんは「私はロードムービーの旅が好きだ。主人公と一緒に知らない世界を見る興奮。しかしながら2010年は過酷な旅を経験した。『闇の列車、光の旅』はこの年、私にとって一番の衝撃作だ。製作は人気俳優ガエル・ガルシア・ベルナル、ディエゴ・ルナ。監督がキャリー・ジョージ・フクナガ。この製作人たちは少女と少年に命がけの危険な旅をさせる。南米、ホンジュラスに住む少女サイラはよりよい生活を求め父とアメリカを目指すが、移民生活の過酷な現実の中で少年と出会い、ある事件をきっかけに2人は強くなっていく。監督は自ら不法移民と旅をしてリサーチしたという。いま、現実にこんな世界があるという事実。結末の感動はどんな旅より私は自由になれた」とのコメントを寄せてくれた。また、今年から新たに新設された「2010年を象徴する作品」という部門では、“3D元年”にふさわしく、『アバタ―』が最も多くの票を集めた。「映画館大賞 2011」の公式サイトでは、全ての投票結果のほか、「2010年 記憶に残った作品、劇場での出来事」と題して、全国の映画館スタッフから寄せられた観客とのエピソードや様々な思い出も紹介。順位と共に、こちらを読んでみると映画館に行く楽しみがさらに増すかも?映画館大賞 2011ベスト101位:『告白』2位:『息もできない』3位:『アバタ―』4位:『トイ・ストーリー3』5位:『インセプション』6位:『悪人』7位:『第9地区』8位:『オーケストラ!』9位:『十三人の刺客』10位:『瞳の奥の秘密』映画館大賞 2011公式サイト■関連作品:告白 2010年6月5日より全国東宝系にて公開© 映画「告白」フィルムパートナーズ息もできない 2011年1月22日よりシネマライズにて期間限定公開アバター 2009年12月23日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox. All rights reservedトイ・ストーリー3 2010年7月10日より全国にて公開© DISNEY/PIXARインセプション 2010年7月23日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved悪人 2010年9月11日より全国東宝系にて公開© 2010「悪人」製作委員会 十三人の刺客 2010年9月25日より全国東宝系にて公開© 2010「十三人の刺客」製作委員会第9地区 2010年4月10日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2009 District 9 Ltd All Rights Reserved.オーケストラ! 2010年4月17日よりBunkamuraル・シネマ、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開© 2009 Focus Features LLC. All Rights Reserved瞳の奥の秘密 2010年8月14日よりTOHOネマズ シャンテにて公開© 2009 TORNASOL FILMS - HADDOCK FILMS - 100 BARES PRODUCCIONES - EL SECRETO DE SUS OJOS (AIE)闇の列車、光の旅 2010年6月19日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開© 2008 Focus Features LLC. All Rights Reserved.■関連記事:岡田将生が若き日のブラック・ジャックに!手塚治虫の名作ドラマ化共演に仲里依紗第5回アジア・フィルム・アワード開催。登壇者から日本の被災者にお見舞いのコメント全国のビデオショップ店員が選ぶ「ビデオ屋さん大賞」創設1位は『サマーウォーズ』ジョゼフ・ゴードン=レヴィット、『バットマン』新作で悪役に挑戦テキサス州で開催のメディア見本市にE・ペイジらが出席。震災への義援金募集も実施
2011年04月05日全国150もの独立系映画館のスタッフの投票で決定する“映画版本屋大賞”と言うべき「映画館大賞 2010」が発表され、クリント・イーストウッド監督・主演の『グラン・トリノ』が見事、1位に輝いた。昨年の第1回と比べ約40館増えて、北海道から沖縄までおよそ150館の独立系映画館で働くスタッフが参加した今年の映画館大賞。昨年の『ダークナイト』に続き、今年も洋画が1位を獲得した。『グラン・トリノ』は頑固な白人の老人とアジア系の青年との交流を描いており、イーストウッドの俳優引退作となるのでは?とも言われている。また「イーストウッドの最高傑作」との声も挙がっており、国内でもつい先日発表された日本アカデミー賞の最優秀外国作品賞を始め、数々の映画賞を獲得。その高評価を裏付ける形で映画館スタッフが最もオススメする映画に選ばれた。2位には邦画から西川美和監督、笑福亭鶴瓶主演の『ディア・ドクター』が入った。3位には、まさに映画館で観るべき作品と言うべきか『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』がランクイン。4位には、園子温監督の4時間近くに及ぶ超大作『愛のむきだし』、5位には雪山での撮影による美しい映像が話題を呼んだ『劔岳 点の記』がそれぞれ入った。ベスト10を眺めてみると、昨年は1作もベスト10に入らなかった韓国映画から、ポン・ジュノ監督作で日本でも人気の高いウォンビンが出演する『母なる証明』が7位にランクイン。また、アニメ作品では昨年は『崖の上のポニョ』が10位に入ったが、今年は細田守監督の『サマーウォーズ』が6位に。そして日本アカデミー賞で最優秀作品賞を受賞した『沈まぬ太陽』は10位という結果となった。また、3人の著名人が最も印象に残る1本を選ぶ企画「あの人の1本」には阪本順治監督、竹中直人、中谷美紀が参加。阪本監督は警察の組織的な犯罪事件を題材にした社会派ドラマ『ポチの告白』、竹中さんはギレルモ・デル・トロ製作×J・A・バヨナ監督による魅惑のスピリチュアル・ムービー『永遠のこどもたち』を選出。そして、中谷さんが選んだのは、多くのミュージシャンたちに絶大な影響を与えながらも、自分たちはブレイクすることなく、ほとんどの人の記憶から忘れ去られているバンド「アンヴィル」が、いまなおスターダムを夢見て活動を続ける姿を追ったドキュメンタリー『アンヴィル!夢を諦めきれなかった男たち』。中谷さんは「『夢を叶えるには人生は短すぎる。しかし、夢を諦めるには人生は長すぎる』と、ある監督は言いましたが、この作品はまさにそんな映画でした。ヘヴィーメタルなんて全く好きではありませんでしたし、始まって5分程で劇場を出ようか否か迷ったほど、退廃的で過剰なパフォーマンスに嫌悪感を抱いていたにもかかわらず、いつの間にか中年男たちが必死で夢を追いかけ生きる姿に引き込まれ、最後にはポケットティッシュを使いきってしまいました」という熱い感想を寄せてくれた。4月17日(土)から24日(土)までの期間には、シネマ・ヴェーラ(東京・渋谷)にて上位作品の特集上映や豪華ゲストを迎えてのトークイベントも開催。“映画ソムリエ”たちが「映画ファンに最も観てもらいたい」という情熱を持ってセレクトした、昨年を代表する名作の数々を劇場で楽しんでみては?映画館大賞 2010 ランキング1位:『グラン・トリノ』2位:『ディア・ドクター』3位:『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』4位:『愛のむきだし』5位:『劔岳点の記』6位:『サマーウォーズ』7位:『母なる証明』8位:『スラムドッグ$ミリオネア』9位:『イングロリアス・バスターズ』10位:『沈まぬ太陽』映画館大賞 2010 公式サイト© 花くまゆうさく■関連作品:グラン・トリノ 2009年4月25日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2009 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.ディア・ドクター 2009年6月27日よりシネカノン有楽町1丁目ほか全国にて公開© 2009『Dear Doctor』製作委員会マイケル・ジャクソン THIS IS IT 2009年10月28日より丸の内ピカデリーほか全国にて2週間限定公開愛のむきだし 2009年1月31日より渋谷ユーロスペースほかにて公開© 愛のむきだしフィルムパートナーズ劔岳点の記 2009年6月20日より全国にて公開© 2009『劔岳点の記』製作委員会サマーウォーズ 2009年8月1日より新宿バルト9、池袋HUMAXシネマズ、梅田ブルク7ほか全国にて公開© 2009 SUMMER WARS FILM PARTNERS母なる証明 2009年10月31日よりシネマライズ、シネスイッチ銀座、新宿バルト9ほか全国にて公開©2009 CJ ENTERTAINMENT INC. & BARUNSON CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVEDスラムドッグ$ミリオネア 2009年4月18日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開© 2008 Celador Films and Channel 4 Television Corporationイングロリアス・バスターズ 2009年11月20日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED 沈まぬ太陽 2009年10月24日より全国東宝系にて公開© 2009 「沈まぬ太陽」製作委員会アンヴィル!夢を諦めきれなかった男たち 2009年10月24日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開© Ross Halfin /ANVIL! THE STORY OF ANVIL, © Brent J. Craig/ANVIL! THE STORY OF ANVIL■関連記事:【アカデミー賞】助演男優賞は『イングロリアス・バスターズ』クリストフ・ヴァルツ!『ハート・ロッカー』のプロデューサーがあり得ない失態で、オスカー規則違反本家オスカーを控え激戦、混戦!英国アカデミー賞で『ハート・ロッカー』6冠お味はどれが一番?アカデミー賞ノミネート作品にちなんだメニューの数々を公開あの名作をもう一度シネマライブ!「アカデミーナイト2010」に50組100名様ご招待
2010年03月15日もはや、読者に最も大きな影響力を持つ文学賞にまで発展を遂げた「本屋大賞」に続けとばかり、全国の独立系映画館が参加し、映画館スタッフが選ぶ映画賞として昨年より始まった「映画館大賞」。2回目を迎える今年は3月15日(月)に発表される。2008年12月から2009年11月に公開された作品を対象に、今年は昨年よりも40館ほど多い、全国150館もの独立系映画館が投票に参加、映画館スタッフが心よりオススメする作品が明らかになる。上位20作品のランキングに加え、「あの人の1本」と題した、映画関係者が選ぶ最も印象的な1本も発表。今年の「あの人の1本」に参加するのは、次々と話題作を世に送り出し、今年は『行きずりの街』の公開も控える阪本順治監督に、まもなく主演作『スイートリトルライズ』が公開を迎える女優の中谷美紀、数々の怪演、名演で日本映画界になくてはならない存在として活躍し、監督としての顔も持つ竹中直人の3人。昨年も洋画、邦画と多くの話題作が公開されたが、果たしてこの3人を唸らせた作品は?加えて、4月17日(水)〜23日(金)には、シネマ・ヴェーラ(東京・渋谷)にて上位作品の特集上映や豪華ゲストを迎えてのトークイベントも開催。“最も信頼の置ける”昨年公開の傑作を堪能できるチャンスと言えそう。結果の発表は3月15日(月)。昨年、あなたが劇場に足を運んだ作品を思い出しつつ、ランキングを予想してみては?映画館大賞 2010 公式サイト© 花くまゆうさく■関連作品:スイートリトルライズ 2010年3月13日よりシネマライズほか全国にて公開© 2009 「スイートリトルライズ」製作委員会行きずりの街 2010年秋、全国にて公開© 「行きずりの街」製作委員会■関連記事:女性に嬉しいプラン続々!『スイートリトルライズ』オリジナルテディベアも登場大森南朋『スイートリトルライズ』インタビュー揺れる男心「恋は一過性のもの」中谷美紀『スイートリトルライズ』インタビュー夫以外の人に心奪われていく気持ち…恋愛脚本家が見せる、乙女な素顔狗飼恭子×大森美香“大人の恋愛”トークショー『スイートリトルライズ』矢崎監督インタビュー「映画は理解するのではなく感じる物」
2010年03月11日南京の街に到着した頃、ちょうど映画館で『DRAGONBALL EVOLUTION』が公開中だった。欧米や南米を旅しているとドラゴンボール人気を肌で感じることがある。僕のような東洋人が少し髪の毛を立てていると「ゴクウ」と呼ばれ、かめはめ波のポーズをされることは一度や二度ではない。中国はドラゴンボールとドラえもんとどっちの人気が高いのだろう。ドラえもんのイラストが描かれたトレーナーを着た子供を横目に映画館へ向かった。ドラゴンボールは中国語のタイトルは「七珠」となる。20元(約300円)支払い、10排11号と書かれた指定席に座る。日本で言う10列11番にあたる。平日の昼間ということもあるのか、客の入りは400名程度の客席の5分の1が入っているかどうかといったところだろうか。僕の隣に、いかにもアニメが好きなんだろうなぁという若い女性が座った。僕も詳しくはよく知らないがセーラームーンってこんな感じの服を着ていたような気がする。手にはマクドナルドの袋をさげていた。マクドナルドのハンバーガーを食べながら、ハリウッド映画を観るというスタイルは中国にも根付いているのかと思うと嬉しいような寂しいような何とも言えない複雑な気持ちである。彼女は中国語で話しかけてきた。中国語が話せないんですと片言の英語で言うと彼女の眼がきらりと光った。「Where are you from?」きれいな英語だった。もちろん「Japan」と答えた。今から考えると「ドラゴンボール」の生まれた国からやってきたんだぞという自信ありげな「Japan」という言い方だったかもしれない。「I like Japan」そう言って彼女はマクドナルドの袋からポテトを取り出し、一緒に食べましょという感じで話し始めた。僕はほとんど英語ができないので、こういったコミュニケーションが苦手なのだ。場内が早く暗くなることを祈った。願いが通じたのか僕がポテトを一本だけいただいたところで場内はすぐに暗くなった。映画『DRAGONBALL EVOLUTION』は20世紀フォックス側が作品の仕上がりに満足しておらず、お蔵入りする可能性があるといううわさが流れていた。そういう目で見ていたからかもしれないがいま一つストーリーに集中できず、亀仙人の役で登場するチョウ・ユンファの中国語の吹き替えって誰がしているのだろうなどということを思った。自分の国の言葉をほかの人がするというのは俳優自身にとってはどういう感じなのだろう。『ラスト サムライ』で渡辺謙の英語の部分の吹き替えを別の日本人の声優がやるようなものである。後で調べたら、中国映画では同じ中国人が演じていても、広東語や北京語など標準語でなければ、標準語の吹き替えが入ることは普通なのだそうだ。隣の女性?終わると同時に僕は逃げるように映画館を後にしてしまった。映画の感想を聞かれてチョウ・ユンファの吹き替えが気になったなんて言えないじゃないですか。しかもそれを英語で。(photo/text:ishiko)■関連作品:DRAGONBALL EVOLUTION 2009年3月13日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2008 Fox,Based on DRAGONBALL series by Akira.Toriyama. DRAGONBALL TM & © Bird Studio/Shueisha, Inc.■関連記事:二大ヒーロー対決『ヤッターマン』が『DRAGONBALL』を大きくリード!ピッコロ大魔王と共に完全な悪を演じた田村英里子「ほんとはブルマを演じたかった」?『ドラゴンボール』世界最速上映!チョウ・ユンファ、次は坊主に亀の甲羅で出直し?あゆ、世界の歌姫に!実写版『ドラゴンボール』全世界共通テーマソングに大抜擢
2010年01月06日某映画配給会社の方から、世界の半分弱、つまり90か国近い国ではホラー映画が製作されているという話を聞いて驚いたことがある。それだけ世界中にホラー映画が好きな人々がいるということなのだろう。プノンペンの街にも2つ映画館があるのだが、どちらもホラー映画を上映していた。プノンペンに住むクメール人たちも、やはりホラー映画が好きなようである。というよりホラー映画しか選択肢がない。つまり、この街で映画館に行くということはホラー映画を観に行くということになるのだ。一つ目の映画館は、この街で唯一とも言えるデパートの5階にある。最上階の7階にあるレストランで、人生の中で一番まずいチャーハンを食べた後(どうでもいいのだけれど、この映画館を思い出すとセットで記憶が蘇るのです)、カンボジア製作のホラー映画を観た。90か国近いホラー映画生産国の中にカンボジアも入るというわけである。観客の年齢層が若い。というか若い人しかいない。恐らく40歳の僕が一番年上なのではないかと思う。それが関係しているというわけではないのだろうが、この国は、40、50代以上の学者や弁護士、教師といった知識人が少ない。30年ほど前、クメール・ルージュ政権が、極端な共産主義の国を作ろうとした際、知識層の階級を大虐殺したからなのだそうだ。さて、館内の客席は自由席なのだが、場内にいる案内係が座る席まで誘導してくれる。よって500名程度入りそうな客席の中央あたりにぎゅっと150名程の客を集めてしまう。みんなで固まってホラー映画を観ましょうという楽しそうな雰囲気ではある。その雰囲気に合わせるかのようにクメール人の若者たちは、よく話す。そのおしゃべりは映画が始まっても止まらない。おしゃべりしながらホラー映画を観るというのがカンボジア式ホラー映画鑑賞なのかもしれない。映画の中で、ろくろ首のように首が長くなったり、首がはずれて飛んだりするシーンが登場する。本来、怖いシーンのはずなのだが、チープなCGのせいか、正直、あまり怖くない。むしろコミカルにすら感じてしまう。しかし、それでも客席からは悲鳴が聞こえる。そして、悲鳴の後に同じ人の笑い声があがる。まるで悲鳴をあげる行為自体を楽しんでいるかのように。タイ製作のホラー映画が上映されているもう一つの映画館でもその雰囲気は同じだった。タイ製作の映画はフィルムの質から照明、俳優の演技まで、カンボジア製作の映画とは比べ物にならない。よって、映画に対するホラー度も自然に大きくなり、ピンと張りつめた空気は場内に感じられる。そんな中で客席の悲鳴があがった後で、やはり笑い声が聞こえるのである。彼女たちの悲鳴と笑い声を聞きながら、それぞれの国のホラー映画鑑賞法なるものが気になり始めた。(text/photo:ishiko)
2009年11月25日僕は基本的に吹き替え映画が嫌いである…というか嫌いだった。できれば演じた人の生の声を聞きたいという願望がどこかにあったのだ。しかし、その吹き替えが、このところ好きになってきている。海外の映画館に足を運ぶことが多くなったことが大きな原因だと思う。イタリアでブラッド・ピッドが「チャオ!」と言って登場したり、ロシアでマイク・マイヤーズが「スパシーバ!」などと言っているのは、それだけで楽しい気持ちにさせてくれる。先日もタイ滞在中、邦画『フラガール』のタイ語吹き替えをテレビで観た。松雪泰子が「サワディカ〜」と言い、豊川悦司が「コップンカ」と言っていた。ベトナムのリゾート地・ニャチャンで現地在住の人たちと飲みながら、こういった吹き替えの話をしていた。僕がその日の晩、ホーチミンに深夜特急で移るので送別会と称して飲み会を開いてくれたのである。そのとき、一人の男性がベトナムの映画館の吹き替えは面白いですよと教えてくれた。「どこが面白いんですか?」と聞くと、「明日、ホーチミンに到着したら、行ってみてくださいよ」と言って詳しくは教えてくれなかった。そういえば、ベトナムに来てから一度も映画館に入っていなかった。どこかベトナムの街は映画館の存在が薄い。映画館だけではなく、映画自体のイメージが薄いのかもしれない。ハリウッド製作のベトナム戦争映画は度々、耳にするが、ベトナムが製作に携わった映画となると『夏至』や『青いパパイヤの香り』(共にトラン・アン・ユン監督作)といった名作は思い浮かぶが、どれもかなり前の作品である。ニャチャンから深夜特急でホーチミンまで移動すると、早速、ホーチミンの映画館を探し始めた。水上人形劇やミュージカル、サーカス小屋など劇場は見つかるのだが、映画館は意外に見つからない。かなり歩き回って、コメディが上演している劇場の隣でひっそりと香港映画を上映している映画館を見つけた。中に入ると客席には怪しい空気が漂っていた。カップル専用の2人用の椅子が並び、50名程度の小さな劇場でアベックが一組だけ目に入った。いかにもイチャついている感じである。そんな中で映画は始まった。香港の時代劇アクション映画は、暗い声の中年女性の吹き替えのナレーションから始まった…いや、ナレーションが長すぎる。しばらくして、この女性一人で全ての声を吹き替えていることがわかった。若い女性の声が中年女性の声になるのはまだいいが、若い男性の声も中年女性の声なのである。しかも僕がナレーションと思っていたほど、彼女の吹き替えの声は抑揚がなく、テンションが低いのである。刀で斬りかかる掛け声でさえも、抑え気味の声で進行していくのだ。まぁ、アベックがいちゃつくことに集中するには、これくらいの邪魔にならないテンションの方がいいのかもしれないけど。(photo/text:ishiko)
2009年11月18日書店員によって選出される文学賞として、既存の歴史ある文学賞を超える大きな注目を浴びる「本屋大賞」の影響力の増大に伴って、映画界にも“観客”の視点を意識した映画賞が次々と創設!今年の春に、映画館スタッフの投票により選出する「映画館大賞」が創設されたのに続いて、全国の独立系映画館を中心に広いネットワークを持つ「シネマ・シンジケート」加盟館である全国の映画館の館主が、才能あふれる新人映画監督を発掘し、その作品を全国で上映するという新たなプロジェクト「New Director/New Cinema 2010 by シネマ・シンジケート」が発足した。「本屋大賞」に選ばれた作品が即座にべストセラーに名を連ねるのを見ても分かるように、時代が求めるのは“消費者”の視点。映画にしても同様で、プロの批評家によるレビューや評価以上に、実際に映画を観た観客の感想や採点が、実際に劇場に足を運ぶか否かを決める重要な要素になっている。いまや「口コミ」こそが映画をヒットに導く大きな武器であるのだ。そんな現状を踏まえて、今年の春には先に述べた「映画館大賞」が発足。続いて、この「映画館大賞」にも参加している全国の独立系映画館を中心に、精鋭監督を発掘すべくこの「New Director/New Cinema 2010 by シネマ・シンジケート」というプロジェクトが動き出した。記念すべき第一回作品として選ばれたのは、国内外の数々の映画祭での受賞歴を持ち、短編映画の旗手と話題を呼んでいる真利子哲也の長編劇場デビュー作『イエローキッド』。ボクサーを目指す青年の日常が、気鋭の漫画家の新作「イエローキッド」のストーリーと重なっていくという、物語で緊張感あふれるスタイリッシュな仕上がりとなっている。キャストには、『クローズ ZERO』シリーズに出演している遠藤要、『パッチギ!』、『ドロップ』など、話題の日本映画には欠かせない存在を放つ波岡一喜など、新世代のエネルギッシュな俳優陣が集結!このプロジェクトをきっかけに劇場がにぎわいを見せること、そして才能あるクリエイターが一人でも多く世に出ることを願いたい。第1回受賞作『イエローキッド』は2010年2月上旬、ユーロスペースほか全国順次公開。■関連作品:イエローキッド 2010年2月上旬、ユーロスペースほか全国順次公開
2009年11月11日遺跡の街・スコータイとタイ最北部の街・ノーンカーイとタイ国内を旅してきたのだが、残念ながらどちらの街の中にも映画館が見当たらなかった。しかし、最後に訪れたナコーンパノムという小さな街には2つのスクリーンを持つ映画館が一つだけあった。一つのスクリーンではハリウッド映画を上映しており、もう一つのスクリーンでは、タイ映画を上映している。ちょうど僕がこの街に到着したときにはタイのホラー映画を上映していた。映画館を舞台にした作品で、身体の芯が凍りつくほど怖かった。ここ数年、タイ映画が世界で注目され、特にホラー映画は日本と同じくらいの注目を浴びているそうだ。ハリウッドでのリメイク版も多く、1年ほど前にはトム・クルーズの会社がタイのホラー映画のリメイク権を購入したことも話題になっていた。週末からは同じスクリーンで、トニー・ジャー主演の新作アクション映画が公開されることをテレビのCMで知った。日本では映画『マッハ!』(’03)で一躍有名になったアクション俳優の彼がプロデューサーも務め、歴史大作に挑んだのだ。開演前からチケット窓口にはかなりの行列が出来ていた。高校の文化祭でもらえる焼きそば引換券のような薄い黄色の紙のチケットに窓口の女性が座席番号を手書きで書きこみ、同時に手元の座席表に×の印を書き入れる。バンコクのシネコンのようにコンピューター制御ではないのが、逆に映画興行という感じがする。客席内は先日、ホラー映画を観たときとは明らかに違い、客席の案内係のおじさんがあたふたするほど混みあっていた。一応、指定席なのだが、そういった認識がない客もいて、他人の席に堂々と座っていることもある。もちろん、案内係のおじさんに苦情を言いに行き、自分の席に移るよう伝えに行く。しかし、「別の席が空いているんだから、座らせればいいだろ!」と逆ギレされてしまうこともある。全てタイ語で行われているのであくまで僕の想像ではあるのだけれど…。そうすると、案内係のおじさんは引き下がって別の席に案内してしまう。しかし、よく考えれば、いや、よく考えなくても、空いている席にはほかの客が、またやってくる可能性が高いのだ。こうして席順の秩序がなくなっていく。ついには、案内係のおじさんは逃げるようにして消えてしまった。そうなったらそうなったで不思議なもので、今度は客全体で解決しましょうという雰囲気が流れ、お互い空いている場所を探し、新しく入ってきた客はそこに座るというシステムが自然にできあがっていった。こうして無事、満席の状態で暗くなり、いつもの通り、プミポン国王を称える映像が流れてから映画は始まった。象が走る群れの中で、象の上を移動するという相変わらずトニー・ジャーの人間業ではないアクションが繰り広げられていた。もちろんCGなしで。(text/photo:ishiko)
2009年10月21日いま、全米わずか12館から公開スタートした、1本のホラー映画がこの映画大国を震撼させている。全米各紙、評論化がこぞって“映画史に残るホラー映画”との太鼓判を押す『パラノーマル・アクティビティ』(原題)。10月9日からの週末興行収入において、159館という小規模の公開で“脅威”的な全米第5位という成績を記録し、社会現象を巻き起こしている。平凡な若いカップルが暮らす家を舞台に、彼らを襲う得体の知れない恐怖を描いたホラー作品。手がけるのは、これが初メガホンとなるイスラエル出身の新鋭監督オレン・ペリ。無名の俳優たちを起用し、1万6,000ドル(約144万円)という低予算ながら、昨年のAFM(アメリカン・フィルム・マーケット)にてその質の高さから各国の映画バイヤーたちの話題をさらい、セールス開始3日間で総制作費の3万倍のセールスという驚くべき数字を残した。そして9月25日から30日にかけて12館でレイトショー限定公開をスタートさせた本作は、上映希望の反響の大きさから10月1日からは公開規模を33館に、さらに9日からは159館にまで拡大させ、並みいるハリウッド大作を抑え、堂々の第5位を記録。週末だけで790万ドルの興行収入を記録し、200館以下の上映規模の作品としては、1987年の『プラトーン』(174館で390万ドル)の記録を塗り替え、堂々の歴代1位を獲得した。一般の人々の映画満足度を計る映画批評サイト「ロッテン・トマト」での満足度94%(10月7日時点)を裏づけるデータはまだまだ。昨年大ヒットを記録した『ダークナイト』のオープニング週末の1館あたりの平均興行収入3万6,283ドルを遥かに凌ぐ、脅威的なシアターアベレージ4万9,379ドルを記録。公開規模の拡大とともに口コミも広がり、各館の平均興行収入が倍増という類を見ないヒットを見せている。10月16日からは1,000館での拡大公開も決定し、この快進撃がどこまで続くのか注目の『パラノーマル・アクティビティ』(原題)。日本での公開は2010年、全国の劇場にて。※日本語版公式サイトは16日(金)オープン!■関連作品:パラノーマル・アクティビティ (原題) 2010年公開
2009年10月14日世界で映画館が一番多い国はアメリカ、2位がインド…ならば世界で映画館が一番多い街はどこなのだろう。ミャンマーはヤンゴンの街を歩きながら、なぜかそんなことを考えた。自分が予想していたより映画館の数が多かったからかもしれない。ヤンゴン中央駅の近くだけで映画館は4、5館ある。シネコンタイプの映画館もあるが、それぞれが独立したどこか懐かしさの残る映画館もある。大きなイメージポスターが張られている映画館もあれば、手描きの看板で描かれている映画館もあり、ハリウッド映画、インド映画、ミャンマー映画とこの街では様々な映画を観ることができる。中には韓国映画を特集している映画館もあった。入場料は500チャット(約50円)程度から1,000チャット(約100円)程度と席によって値段が変わる。インドと同じように2階席の方が1階席より値段が高くなる。少しヤンゴンの物価に触れておくと、僕がよく行っていた屋台のコーヒー1杯が300チャット(約30円)、ミャンマービール(モンドセレクションの金賞を受賞したこともあり美味いビールである)1本が1,000チャット(約100円)程度である。人が流れ込んでいく光景に吸い寄せられるようにインド映画が上映されている映画館に入った。『イージーライダー』のインド版のようなバイク旅のロードムービーだった。そういえば少し前にマレーシアのペナン島で観たインド映画も車旅のロードムービーだった。インド映画に欠かせない歌と踊りはいつものようにあるのだが、そこに「旅」という要素が加わることが主流になりつつあるのかもしれない。翌日はミャンマー製作の映画を観ることにした。意外かと思われるかもしれないが、ミャンマーでは映画が結構、製作されており、日本でも2年ほど前からミャンマー映画祭なるものが東京で開催されている。今回観たミャンマー映画は、まるで結婚式の披露宴で流しているホームムービーのようなアットホームな雰囲気が客席に漂わせていた。そして、まさに映画の内容も結婚式に至るまでのラブコメディだった。前日のインド映画とは予算も全く違うのだろうが、客の入りはあまり変わらないように思えた。きっとアットホームな映画もミャンマーの人々にとっては生活に欠かせないのだろう。映画館を出ると若い太ったお坊さんが露天でハリウッド映画が10作品程度入っているDVDを選んでいた。間違いなく違法コピーのDVDである。入っている作品を一つずつチェックしながら舌打ちしている。「何だよ。これ観た作品ばっかりじゃねぇかよ」とでも吹き出しをつけてあげたかった。お坊さんと違法コピーのDVDと舌打ちというセットに、どこか微笑んでしまう。映画という文化がこの街の生活の中に入り込んでいることだけは間違いなさそうだ。(photo/text:ishiko)
2009年09月30日友人と飲みながらいままで回った世界の映画館の話をしていたときのことである。「一番暑かった映画館は?」彼は予想外の質問をぶつけてきた。「クーラーがない小学校の体育館で観た映画かなぁ」。咄嗟にそう答えて頭をはたかれた。おそらく彼は南国の浜辺の島にスクリーンを立てた屋外上映のようなシチュエーションを答える僕を期待していたのだろう。しかし、それ以外に思い浮かばなかったのである。たいていどの国でも映画館はクーラーが効いている。西アフリカのブルキナファソで観る予定だった野外の映画館は暑そうだったのだが、僕が行った日に上映がなく、結局、街中のクーラー付きの映画館に行ってしまった。よっていまだに僕の人生の中では小学校の体育館で観た映画上映会の暑さに勝る映画館は現れていないのである。マレーシアはペナン島。高温多湿な島である。マレーシアは基本的にマレー人が7割近くを占める国だが、ペナン島には華人が多く、インド系タミル人の居住区もあると聞く。ぶっかけ飯で賑わう食堂で、香草で煮込んだ豚肉をつまみ、ビールを飲んでいた。目の前の映画館を見つめながら。林海象監督の「私立探偵濱マイクシリーズ」に登場しそうな、つまり横浜は黄金町にあった名物映画館「横浜日劇」を思い出させる味のある映画館だった。食事を終えると、そのまま映画館に向かった。インド映画を上映していた。ということはこのあたりはインド系タミル人が多く住む地域なのかもしれない。チケット売り場の男性もチケットを切ってくれた男性もインド系タミル人だった。ドアの前にかかるカーテンをくぐり、500席程度の会場へ入っていくと客の入りは10名程度。冷房が強烈に効いている。席に座るとすぐにウエストポーチから折りたたみのウインドブレーカーを取り出して羽織った。しかし、それだけでは寒さをしのげそうにない。椅子の上で体操座りをして、できるかぎり身体を小さくしてウインドブレーカーの中に足まで入れ込んだ。寒さに震えながら、インド映画は始まった。仲良し4人組の男たちが、誘拐事件に巻き込まれ、女性を助けるという分かりやすいストーリーである。言葉など分からなくても問題はない。問題は場内の寒さだけである。Tシャツ、短パン、サンダルで来るべき映画館ではなかった。30分後には身体が完全に冷え切ってしまい、足先も冷たくなってきた。映画上映中にトイレに二回も立つという人生で初めての経験をすることとなったのである。もちろんビールの影響もあるのだろうが、この場内の寒さの影響も間違いない。今度、友人に会ったら、暑い映画館はいまだに見つかっていないが、寒い映画館は見つけたことを伝えよう。しかし、寒い映画館と言っておきながら、マレーシアのペナン島と言ったら、また頭をはたかれるような気がする。(text/photo:ishiko)
2009年09月02日初めてシンガポールに行ったのは1999年。きっかけは恵比寿ガーデンシネマで上映されたシンガポール映画『フォーエバー・フィーバー』(’98)だった。70年代、ジョン・トラボルタ主演で大ヒットした映画『サタデー・ナイト・フィーバー』のパロディ映画というのが、この映画の一番簡単な説明である。イギリスで舞台俳優として活躍していたグレン・ゴーイが故郷のシンガポールに戻り、自主映画に近い形で、この映画を監督した。当時、シンガポールには映画産業の土壌はほとんどなく、彼の作品を上映してくれる映画館はどこもなかった。彼はフィルムを持って、招待を受けていないカンヌ映画祭へ飛ぶ。小さな部屋を借り、そこで自主上映を行い、いろいろな人に自分の映画を観てもらおうとしたのである。たまたま次の打ち合わせの合間に立ち寄ったハリウッドの映画会社の社長がこの映画を気に入り、その場でこの映画を買うという話になった。買うだけではなく、ハリウッドでの映画監督の契約も何本かあったらしい(その後、彼が監督のハリウッド映画の話を聞かないので、この契約自体がどうなったのかはわからないのだが)。アメリカでの上映はもちろんのこと、本国シンガポールでも上映することになった。世の中、わからないもので、少し前まで上映さえしてもらえなかったはずの映画が、シンガポール史上空前の大ヒット映画となる。その後、日本でも公開になり、そのプロモーションでグレン・ゴーイが来日した際、インタビューで意気投合した僕は、当時、自分が編集長をしていた女性ファッション誌でシンガポール特集を組み、彼にシンガポールを案内してもらったのである。滞在中、おかまショーやスキンヘッドのバレリーナのショーなどを案内してもらい、それはそれで充実していたのだが、いま考えるとシンガポールの映画館には一度も足を運ばなかった。そこで今回、シンガポールに立ち寄った際、映画館に行ってみようと思い、15のスクリーンを持つゴールデンヴィレッジなるハーバーフロント駅にある新しいシネコンに向かったのである。ちなみに同じビルには、ベスト電器も入っている。僕が選んだ作品はエリック・クー監督のシンガポール映画『マイ・マジック』である。元手品師だった父親と子供の親子愛を描いた作品で、2008年のカンヌ映画祭でパルムドールにノミネートされたことでも知られている。そんな話題作にもかかわらず、100名程の劇場は5名。平日の昼間ということもあるが、あまりにも寂しすぎる。日本と同じで映画祭の受賞が興行成績に結びつくのはアカデミー賞くらいで、カンヌ映画祭の話題性は観客を呼ぶものではないのかもしれない。それにしても、グレン・ゴーイ監督はいま、どこで何をしているのだろう。(text/photo:ishiko)
2009年08月19日