女優の黒木瞳が25日、都内で行われたディズニー/ピクサー最新作『インクレディブル・ファミリー』(8月1日公開)のジャパンプレミアに登場。シースルー素材を用いた黒ワンピースで美脚を披露し、同作で描かれる家族の絆について熱く語った。同作は、2004年に公開された『Mr.インクレディブル』の続編。スーパー・パワーを持ったヒーロー家族=インクレディブル・ファミリーが、家事も育児も世界の危機も、驚異のスキルと家族の絆で乗り越える。ジャパンプレミアでは、来日したブラッド・バード監督、プロデューサーのジョン・ウォーカー、日本版声優の三浦友和、黒木、綾瀬はるか、山崎智史、高田延彦、小島瑠璃子、サンシャイン池崎が、同作のカラーである赤と黒を取り入れたファッションで登場。前作に続いて母・ヘレン役を演じた黒木は、個性的なデザインの黒ワンピースに、赤い靴とヘアアクセサリーをあわせ、シースルーのスカート部分から美脚を披露した。そして黒木は「最強のスーパーヒーローのヒーローぶり、最強の家族を描いた『インクレディブル・ファミリー』を早くみなさんに見ていただきたい」とアピールし、同作で描かれる家族の絆について「ボブ(父)の理解があって初めてヘレンはスーパーヒーロー活動ができるので、なんといってもボブの愛だと思いますし、この家族の絆はものすごく強い。思いやりがあって正義感が強くて、強い絆になっていると思う」と熱く語った。また、「家族って、一致団結したら一番すごいパワーを持つんだなと感じる作品でもありました」と言い、「みなさまに元気と笑顔と勇気を与えてくれる作品だと思うので、楽しんでください!」と呼びかけた。父・ボブ役の三浦も、黒木の考えに「その通りですね」と同調し、「家族の絆の物語と言っていい。1人が危機に陥ったときに全員で助け合う、どこの家庭にもある絆だと思います」と語った。
2018年07月25日『万引き家族』が36億円を超える大ヒットを記録している是枝裕和監督の最新作が、フランスの地で海外の俳優たちとタッグを組んだ日仏合作映画であることが明らかになった。仮のタイトルは《La Vérité (仏題)》で、主演にフランスの至宝で世界的大女優のカトリーヌ・ドヌーヴ、共演にこちらも名女優のジュリエット・ビノシュ、日本でも人気の高いイーサン・ホーク、リュディヴーヌ・サニエらが顔を揃える。「役者とはいったいどんな存在なのだろう」という素朴な疑問から、いまから15年ほど前に「クローク」というタイトルで、劇場の楽屋だけを舞台にした一幕もののお芝居を書き始めたのが本作のスタートだった。その時は残念ながら脚本を完成しなかったというが、2011年に以前から親交があったジュリエット・ビノシュが来日した際に、対談を行い「なにか将来的に一緒に映画を」と意気投合し企画が動き出した。その後、アイデアをキャッチボールしていく過程で、止まっていたアイデアは、フランスを舞台に脚本が書き直され、動き出した。必然的に主人公はフランス人女優ということになる。是枝監督は「自作のフランス公開時のキャンペーンで会ったり、フランス映画祭で来日したときに会ったりと、意外といろいろなところで交流があったんです」とドヌーヴとの接点を語ると「最初は社交辞令的に『機会があれば』と話していたのですが、具体的に2年ぐらい前にオファーしました」と当時を振り返る。是枝監督のオファーに対して、ドヌーヴは快諾してくれたという。「女優の話だったので、脚本を書くためのヒアリングもさせていただきましたし、一緒に作っている感じだった。ビノシュやドヌーヴは味方になってくれました」。日仏合作という座組だが「政府の助成を受けるためには、フランス映画にしなくてはいけない。そのため、一定の割合でフランスのスタッフを起用する必要があるんです」と事情を述べる。是枝監督がメガホンをとり、脚本、編集まで担うと、その他はフランス人スタッフになるという。是枝監督作品といえば、子役が強い存在感を示すことが多いが「いまオーディションをしていますが、決めてかねています」と実情を明かす。「これまでのように、台本を渡さず、口伝えで演技をしてもらったのですが、本人から(演技が)出ているのか、わからず止まっているんです」と日本でのやり方が正しいか模索中だという。それでも、イーサンがオファーを受けてくれたことで、大きく道は開けたという。「彼はあて書きをしたので、断られたらどうしようかと思った」と笑顔で語っていたが「カンヌ国際映画祭が終わったあと、ニューヨークに行って直接会って話ができたのが大きかった。彼は『6才のボクが、大人になるまで。』で子役の良さを引き出していたので、力になってくれると思います」と期待を胸にしていた。まだ全貌は明らかになっていないが、脚本は是枝監督の単独で、セリフはフランス語と英語、順調にいけば完成予定は来年だと話していた。出演者のコメントは以下のとおりカトリーヌ・ドヌーヴここ数年、是枝監督の映画を観て、そしてパリ、カンヌ、東京でもお会いする機会がありました。賞賛の気持ちをお伝えすることはできたのですが、まさか私たちが一緒に映画を作れる日が来るなんて想像もしていませんでした。一緒に映画を作れる…それもフランスを舞台に! 魅力に溢れ、ユーモアと同時に残酷さを備えた素晴らしい脚本です。言語の壁については、恐れるよりも私はむしろ好奇心をそそられます。それがもう一つの挑戦になるだろうと知りつつも、是枝監督と一緒に仕事をするのがたいへん楽しみです。ジュリエット・ビノシュ是枝監督とこの人生の一時を分かち合えることを楽しみにしています。14年前にお会いしてから、この瞬間を待っていました。是枝監督の視線は、柔らかなベルベットのレーザーのように、私たちの心を見透かします。イーサン・ホーク是枝監督にお会いできて嬉しかったです。監督の映画は素晴らしい。現役で活躍している偉大な監督の一人とコラボレーションできることはまたとない機会です。また、パリで、カトリーヌ・ドヌーヴとジュリエット・ビノシュと一緒に映画を作れるなんて、夢のようなお話です。ある一人のアメリカの俳優にとって、本当に唯一無二の体験になりそうです。リュディヴーヌ・サニエ是枝監督に初めてお会いしたのはカンヌで、「そして父になる」という素晴らしい作品の上映時でした。それ以来、ほとんどの是枝作品を観て、交流を持ち続けていました。パリで映画を撮られることを、私は秘かに夢見ていたんです!この作品への参加をお声がけいただいた時には、耳を疑いました。一緒に映画作りができること、そして是枝監督のフランスの夢の一部になれることを、とても誇りに思います。《La Vérité (仏題・仮)》は2019年、公開予定。(text:cinemacafe.net)
2018年07月16日『007/慰めの報酬』や『ワールド・ウォー Z』で知られるマーク・フォースター監督の最新作『ALL I SEE IS YOU』(原題)が、『かごの中の瞳』の邦題で9月より日本で公開されることが決定した。主演はブレイク・ライブリー、ある夫婦の嫉妬と疑念を描いたスリリングなサスペンスである。■あらすじジーナ(ブレイク)は、子どもの頃の事故の後遺症で失明していたが、保険会社に勤めるジェームズ(ジェイソン・クラーク)とタイ・バンコクで不自由なく暮らしていた。ある日、医師の勧めで手術を行ったジーナは片目の視力を取り戻す。そこに見えたのは、ナイトのように頼もしく素敵な夫ではなく、地味で平凡な中年男の姿だった…。そして、ジーナは新たな自分を手に入れ、外の世界へ飛び出していく。一方、ジェームズは変わっていく妻への嫉妬に駆られるようになる。そんな中、ジーナは再び視力を失い始める――。■マーク・フォースター最新作で豪華共演!主人公・ジーナを演じるのは、ドラマ「ゴシップ・ガール」で大ブレイクしたブレイク・ライブリー。2016年には、ビーチを舞台に繰り広げられるスリラー映画『ロスト・バケーション』やウディ・アレン監督の『カフェ・ソサエティ』と話題作への出演が続き、ハリウッド女優としてのキャリアを積んできた。その一方で私生活では、2012年に俳優のライアン・レイノルズと結婚し、いまや2児の母でもある。いま最も注目されている女優のひとりだ。そんな彼女が本作では、再び光を失う恐怖と闘いながら、自身に降りかかる謎に立ち向かい、人生を取り戻そうとする主人公ジーナの心情を繊細かつ力強く演じている。そして、ジーナの夫・ジェームズには、『ターミネーター:新起動/ジェニシス』のジェイソン・クラーク。内気だったはずの妻が視力を取り戻し徐々に変わっていく姿に、魅惑されながらも嫉妬を抱き始めるという複雑な男心をリアルに演じきった。監督は、『プーと大人になった僕』の公開も9月に控え、様々なジャンルで多彩な才能を発揮しているマーク・フォースター。主演のライブリーが「かつて一度も読んだことのない物語」と惚れこんだ本作は、フォスター自ら脚本を手掛けており、本作について「見えていることと見えていないこと、真実と真実でないことについての映画」とコメントしている。バンコク、プーケット、バルセロナと舞台が変わりながら展開される、スリリングなストーリーから目が離せない。『かごの中の瞳』は9月よりTOHOシネマズシャンテにて全国公開予定。(text:cinemacafe.net)
2018年07月05日最新作『万引き家族』が第71回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞した是枝裕和監督が、福山雅治を主演に迎え、2013年に製作した感動のドラマ『そして父になる』。本作を是枝監督自ら再編集した特別版が、6月16日(土)にフジテレビ系「土曜プレミアム」にてオンエアされる。これまで育てた子が出生時、病院で取り違えられた他人の子だったら…。子どもを取り違えられた2組の夫婦の葛藤するさまを描く感動のドラマにして、2013年度のカンヌ国際映画祭「審査員特別賞」受賞作でもある本作。主演の福山さんは今作ではじめて父親役に挑み新境地を開拓。福山さん演じる主人公の妻役には尾野真千子。もう一組の夫婦役で真木よう子とリリー・フランキーが出演。さらに風吹ジュン、國村準、樹木希林、夏八木勲ら豪華俳優陣の演技が物語により深みを与えている。大手建設会社に勤め、都心の高級マンションで暮らす野々宮良多(福山さん)は、成功を自分の能力と努力で培ったと自負していた。そんな良多は6歳になった一人息子慶多(二宮慶多)の優しすぎる性格をもどかしく思っていた。ある日、一本の電話で良多の人生は変わる。妻・みどり(尾野さん)が慶多を生んだ、出身地・群馬の病院で子どもの取り違えがあったことが発覚したのだ。DNA鑑定の結果、慶多は他人の子だった。みどりは気づかなかった自分を責め、良多は息子に抱いていた不満の意味を知る。良多は、戸惑いながらも相手方の家族と交流を始めるが、群馬で小さな電気屋を営む斎木雄大(リリーさん)とゆかり(真木さん)夫妻の身なりや粗野な言動に眉をひそめる。過去の取り違え事件では100%血のつながりをとるというが、一心に愛情を注いできたみどりと、温かで賑やかな家庭を築いてきた斎木夫婦は、育てた子を手放すことに苦しむ。早い方が良いという良多の意見でついに“交換”が始まるが、そこから、良多の「父」としての本当の葛藤が始まる――。是枝監督の最新作『万引き家族』も大好評公開中。こちらは“親子”ならではの連携プレーで万引きに精を出す父子が、団地の廊下で凍えている幼い女の子を連れ帰ったことで“新たな家族”を迎えることになるが、ある事件をきっかけに家族の隠された秘密が明らかになっていく――というストーリー。リリーさん、安藤サクラ、松岡茉優、樹木希林といった是枝作品常連組と新キャストが織りなす家族の物語はぜひ劇場で。『そして父になる』は6月16日(土)21:30~フジテレビ系「土曜プレミアム」でオンエア。(笠緒)■関連作品:そして父になる 2013年9月24日〜27日より全国にて先行公開、9月28日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2013『そして父になる』製作委員会
2018年06月16日これまで家族をテーマにした作品を撮り続け、国内外の映画祭にて賞を獲得してきた是枝裕和監督。最新作『万引き家族』ではあのカンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞した。本作が海外でも高い評価を得たのはなぜか。今回はそんな本作の魅力についてまとめてみた。■あらすじ再開発が進むなか、ポツンと残された古い住宅街。日雇い仕事の父・治と息子の祥太“親子”ならではの連携プレーで万引きに精を出している。その帰り道、団地の廊下で凍えている幼い女の子を目にした治は思わず家に連れて帰ってしまう。突然、子どもを連れてきた夫に腹をたてる信代だったが、体じゅう傷だらけのゆりの境遇を察し、面倒をみることにした。祖母・初枝の年金を頼りに暮らすその一家は、風俗のバイトをしている信代の妹・亜紀、そして新しい家族のゆりも加わり、貧しいながらも幸せに暮らしていた。しかし、ある事件をきっかけに家族の隠された秘密が明らかになっていく――。■是枝監督常連キャストから、ニューフェイスまで揃った豪華な布陣これまで多くの作品でオリジナルの脚本を自身で書き、監督を行ってきた是枝監督。本作ではこれまでの作品に出演した常連キャストと、初めて参加したキャストのアンサンブルも大きな見どころの一つになっている。リリー・フランキー/柴田治役『そして父になる』で庶民的な父親を好演したリリーさんが、本作には息子と共に万引きで生計を立てる柴田治役として出演。是枝監督とは本作で4度目のタッグとなり、「純粋に嬉しいです。是枝組独特の穏やかで澄んだ空気感の中、本作は社会や人にとって、とても重大なのに、ほんの1日で黙殺されてしまうような出来事にフォーカスを当てていく。是枝監督らしい、いい作品になると感じています」とコメントしていた。安藤サクラ/柴田信代役是枝監督作には初参加となる安藤さん。リリーさん演じる柴田治の妻・信代を演じるにあたり、「いまこのタイミングでこの作品に出演できることをとても嬉しく思っています」と感動をあらわにしていた。本作での高い演技力は、監督・共演者の度肝を抜くほど。監督は、いま安藤さん以上の女優はいないのではないかと思うほどだったそう。松岡茉優/柴田亜紀役こちらも安藤さんと同じく、本作で初めて是枝監督作に出演した松岡さん。オファーを受けた際は「あの本を読んだ、あの映画を見た。産まれて、育ててもらって、生きてきたすべてのことが正しかったんだと肯定されたような気持ちでした。夢のような顔合わせは現実には思えなかったです」と心境を明かした。樹木希林/柴田初枝リリーさん同様、いくつもの是枝監督作に出演してきた大御所・樹木さん。本作でもその存在感は健在だが、「是枝作品の中に居るのは これで おしまいちょいと ブラブラしすぎる台本は読みちがえるわ 口は出すわ悪口は言うわ 都合悪けりゃボケたふりするわ困ったもんだ」と是枝作品内での引退をほのめかすようなコメントも。小さくても、作中で大きな存在感を放つ子役たち治と信代の息子・祥太と、治が家に招いた少女・ゆりは是枝監督のオーディションによって選ばれた2人。祥太役を演じた城桧吏はNetflixオリジナルドラマ「僕だけがいない街」に出演しており、ゆりを演じた佐々木みゆは、なんと本作が映画初出演だ。監督はキャスティング理由ついて、桧吏くんは「オーディションで部屋に入ってきたときにこの子だってピンときた。いつまでも見てられると思った」と語り、みゆちゃんについては「オーディションで部屋の隅でポテトチップスを食べるシーンを演じてもらったんですが、そのポテトチップスの食べ方がよかった(笑)」と明かした。ほかにも脇を固めるキャストには、池松壮亮、高良健吾、池脇千鶴ら実力派俳優が揃っており、圧倒的キャスト陣で本作は挑まれているのだ。■あのケイト・ブランシェットが大絶賛! パルムドール受賞の理由とは?第71回カンヌ国際映画祭にて上映された際にはスタンディングオベーションが起こり、なんと9分間も続いた。辛口で知られる海外メディアからも高評価を得て、授賞式では最高賞であるパルムドールを獲得!日本作品では、今村昌平監督の『うなぎ』(’97)以来、実に21年ぶりという快挙を成し遂げた。この受賞理由について、審査員長のケイト・ブランシェットは「演技、監督、撮影などトータルで素晴らしかった」と述べるだけでなく、安藤さんの芝居についても熱を帯びた口調で絶賛。彼女の泣くシーンについて、「今後、私も含め今回の審査員を務めた俳優の中で、今後あの泣き方をしたら、彼女の真似をしたと思って」とコメントするほどだった。■ポスターを『海街Diary』と比較してみた本作には、クランクインに先駆けて昨年の夏に2日間だけ海で撮ったオフショットが存在する。台本も完成していない中、“家族”6人で撮ったそうで、リリーさんはその写真を「なんか劣化版の『海街diary』みたいだな」とボソリ。すると、安藤さんまでもが「そうそう、ポスタービジュアルの縁側の写真も劣化版の『海街diary』みたいなね…」と同調。続けてリリーさんが「あのポスタービジュアルの家族の笑顔と『万引き家族』ってタイトルみると、ソフトバンクの新しい家族割りみたいだよな」と話すと笑いに包まれた。お茶目なリリーさんに現場はさぞ和んだことだろう。■安藤さん、パルムドール受賞について語るも…?実は、パルムドール受賞発表前から撮影で大阪にいたという安藤さん。「この“家族たち”と夜中だけどYouTubeで中継をみようとやりとりをしていて」と準備万端で授賞式の中継を見ていたものの、「いつの間にか眠ってしまいまして…」とまさかの寝落ちをしてしまったことを告白。「そしたら、リリーさんから『サクラ起きろ!』とメールがすごい来ていて、マネージャーさんには、真っ暗にして寝ていた部屋で『パルムドールです!』と言われて…それですぐにTVをつけてニュースが流れているをみて、これは残さなきゃとフィルムのカメラでその画面を撮りました(笑)」と、受賞の瞬間をふり返った。■本作に向けられる意見に、監督はどう向き合ったのか?是枝監督は、パルムドール受賞を受けて行われた外国人特派員協会での記者会見で「社会的、政治的問題を喚起する映画を作ったわけではない」と断った上で、「2000年代に海外の映画祭で一番言われたのが『日本映画には社会と政治がない。なぜだ?』ということ。それは、そういう作品は、興行として成立しにくいという判断を、日本の大きな興行会社をしてきたから。それは日本の映画の幅を狭くしていると自覚はしていました」と語った。しかし、パルムドール受賞という最大級の結果に、様々な反響が寄せられるようになり、是枝監督は「21年ぶりの(日本映画の)パルムドールということで、思った以上に取り上げられて、普段、映画について語らない人たちもこの映画について語る状況になって、一部で、僕と僕の映画が物議を醸しているかのような状況になっていますが」と、是枝監督を取り巻く状況が一変したことを明かしつつも、「それはこの映画が、通常の枠を超えて多くの人のところに届いているのだなと個人的には前向きに捉えています」とコメントしてみせた。海外でも非常に高い評価を得た本作。今回の受賞によって、日本と海外の距離が縮まったようにも感じる。なにより映画好きの人は、カンヌの舞台裏などを監督のコメントからも知ることができ、作品以外にも注目したい点は盛りだくさんだ。そんな魅力満載の『万引き家族』をぜひ劇場で。『万引き家族』は6月8日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.
2018年06月09日◼︎日本人21年ぶりのパルムドール!読者のみなさん、こんにちは。今回みなさんにご紹介したいのは、日本人監督作品としては、1997年の今村昌平(いまむら・しょうへい)監督『うなぎ』以来、21年ぶりにカンヌ国際映画祭の最高賞であるパルムドールを獲得した是枝裕和(これえだ・ひろかず)監督の『万引き家族』です。1995年『幻の光』でデビューした是枝監督は、2004年、事件報道で断罪された家族の内側を描いた『誰も知らない』で、主演の柳楽優弥に史上最年少および、日本人として初めてのカンヌ国際映画祭・最優秀主演男優賞をもたらしました。2013年の『そして父になる』で子どもを取り違えられた夫婦を、2015年の『海街diary』では腹違いの姉妹を、2016年の『海よりもまだ深く』では離婚した夫婦とその子どもなど……さまざまな家族の形を描き続けてきた是枝監督。本作で描くのは、祖母の年金を頼りに、足りない生活品は万引きで賄う、とある家族の姿です。◼︎『万引き家族』のストーリー高層マンションの谷間にポツンと取り残された平屋で暮らす5人の家族。祖母の初枝(樹木希林)、父の治(リリー・フランキー)、妻の信代(安藤サクラ)、息子の祥太(城桧吏)、そして信代の妹の亜紀(松岡茉優)は身を寄せ合って暮らしていた。ある日、街角のスーパーで、鮮やかな連携プレーで万引きをした治と祥太は、帰り道にある団地で凍えている小さな女の子(佐々木みゆ)を見つける。母親に部屋から締め出されたらしいその様子を以前にも見かけていた治は、その女の子を家に連れて帰ることにするのだった。その日の深夜。自分の名前を「ゆり」と答えたその女の子を、団地まで送り届けようとした治と信代だったが、ゆりの両親が罵り合う声を聞いてしまう。「産みたくて産んだわけじゃない」という言葉を聞いたふたりは、ゆりを残して帰ることができなかった。季節は流れ、春。「荒川区で5歳の女の子が行方不明」というニュースが流れ、行方不明の「じゅり」ちゃんが、「ゆり」だと知った家族は、彼女の呼び名を「りん」に変える。「りん」として生きることを選んだ少女を加え、ゆっくりと、確かな絆で結ばれていく家族だったが、ある事件をきっかけにそれぞれに抱えてきた秘密が暴かれることとなり……。◼︎是枝作品の常連キャスト×新キャスト『そして父になる』以来、これまで三度是枝作品に出演してきたリリー・フランキーはもちろん、6作目の是枝作品出演となったベテラン女優・樹木希林の深みのある演技は必見です。祖母・初枝を演じるにあたり、「その方が気持ちが悪い」という理由で、普段よりも髪を伸ばし、入れ歯を外すという役作りを行っています。また、初の是枝作品参加となった母の信代に扮した安藤サクラ、信代の妹・亜紀に扮した松岡茉優、そしてオーディションによって選ばれた子役のふたりが、絶妙なバランスで「犯罪でしかつながれなかった」家族にリアリティを与えています。◼︎「犯罪でしかつながれなかった」すでに死亡している親の年金を、家族が不正に受給していた事件を知ったことが、本作を作るきっかけになったという是枝監督。まずはじめに思いついたのは、「犯罪でしかつながれなかった」というキャッチコピーだったそうです。家族のつながりに根底にあるものは、果たして”血”なのかどうか。2013年の『そして父になる』、2015年の『海街diary』などの作品で、家族のつながりに大切なのは血なのか?一緒に過ごした時間なのか?という問いかけを提示した監督が、血ではなく犯罪でつながった家族の姿を描き、あらためて絆とは何かを問い直します。これまで是枝作品を観たことがない方にとっても、是枝作品のエッセンスがすべて詰まっている本作。パルムドールを受賞し話題となっている『万引き家族』は是枝作品の最初の一本としてもオススメです。震災以降、家族の絆が叫ばれ続けている中、あらためて家族のつながりについて考えてみませんか?『万引き家族』は6月8日より全国で公開されています。◼︎『万引き家族』公開情報『万引き家族』6月8日TOHOシネマズ日比谷他全国ロードショー監督・脚本:是枝裕和出演:リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、池松壮亮、城桧吏、佐々木みゆ、高良健吾、池脇千鶴、樹木希林配給:ギャガ上映時間:121分公式サイト:©2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.
2018年06月08日カンヌ国際映画祭で最高賞であるパルムドールを受賞した是枝裕和監督が総合監修を務める、日本を舞台にした国際共同プロジェクト映画『十年Ten Years Japan』。このたび特報映像とティザービジュアルが解禁された。今年のカンヌ国際映画祭で日本人監督として史上4人目、21年ぶりのパルムドールを受賞した是枝裕和監督が、初めてオムニバス映画の総合監修を務める。このたび解禁された特報映像は、昨年の釜山国際映画祭で行われた製作発表から始まる。「フランス World Wide Festival」など国内外の大型フェスに出演しアジア、ヨーロッパでも活躍、ドラマ「僕たちがやりました」(CX/’17)の劇伴を担当するなど、世界を舞台にマルチに活 躍するKan Sano(origami PRODUCTIONS)が紡ぎ出す繊細なピアノの旋律律にのり、是枝監督によって脚本のオリジナリティ、クオリティ、将来性から選ばれた5人の新鋭監督たちが描く“5つの未来”が、美しく、そして力強く描き出されている。また、各作品の主演である杉咲花、國村隼、太賀、川口覚、池脇千鶴の“未来を見据える表情”も印象的な特報映像となっている。なお、タイ版はアピチャッポン・ウィーラセタクン(『ブンミおじさんの森』)が監督として参加し、先日の第71回カンヌ国際映画祭「特別招待作品」に選出。台湾版は台北国際映画祭「コンペティション部門」(6月28日~7月14日開催)に選出されている。『十年 Ten Years Japan』は今秋、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年06月08日第71回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞した『万引き家族』の是枝裕和監督が6月6日(水)、東京・有楽町の外国人特派員協会で行われた上映会に出席。外国人を中心とした報道陣からの質問に答えた。物語は都内の高層ビルの隙間にひっそりと建つ一軒家で、年金を目当てに祖母と同居し、足りない分を万引きによって補いながら暮らす一家の姿を描き出す。■思わぬ物議!? ブログに記したパルムドール受賞後の反応への思い是枝監督は数日前に自らのサイトに、“「invisible」という言葉を巡って――第71回カンヌ国際映画祭に参加して考えたこと――”という長文をアップ。映画祭期間中に受けた取材の中で、自ら発した言葉が外国語への翻訳を通して少しずつ異なる意味を付与されていくことや、映画が期せずして政治的、社会的なメッセージを伴って語られていくことへの自らの考えを述べている。この日の会見では「社会的、政治的問題を喚起する目的で映画を作ったわけではない」と断った上で、「2000年代に海外の映画祭に出るようになって一番言われたのが『日本映画には社会と政治がない。なぜだ?』ということ。それは、そういう作品は、興行として成立しにくいという判断を、日本の大きな興行会社をしてきたから。企画を提出しても『ちょっと重たい』とジャッジされて進まなくなる状況があった。それは日本の映画の幅を狭くしていると自覚はしていました」と語る。自身、2000年代の後半から家族を題材にした作品を撮り続けてきたが「この2作ほどでファミリードラマにピリオドを打って、社会性、現代の日本が抱えている問題の上に家族を置いてみて、その接点をどう描くか?そこで起こる摩擦にどう目を向けるか?という作品を作りました」と本作について説明し、パルムドール受賞後の様々な反応について「21年ぶりの(日本映画の)パルムドールということで、思った以上に取り上げられて、普段、映画について語らない人たちもこの映画について語る状況になって、一部で、僕と僕の映画が物議を醸している蚊のような状況になっていますが、それはこの映画が、通常の枠を超えて多くの人のところに届いているのだなと個人的には前向きに捉えています」と語った。■施設への取材で出会った「スイミー」を読んでくれた女の子との出会い本作は実際に起きた年金詐欺(※年金受給者の死亡を遺族が届け出ずに、年金を受け取っていた事件)など、家族を巡って起きた事件をモチーフに監督が脚本を手掛けたが、リサーチの中で、親から虐待を受けた子どもたちが暮らしている施設にも足を運んだという。「一番印象に残っているのが、施設でひとりの女の子に『いま、何を勉強してるの?』と聞いたら、ランドセルから国語の教科書を取り出して、『スイミー』を読み始めたんです。周りの大人が『みなさん、忙しいからやめなさい』と言うのに最後まで読み通してくれて、僕らが拍手したら、すごく嬉しそうに笑ったんです。この子はきっと、離れて暮らす親に聞かせたいんじゃないかと感じて、その朗読している顔が頭から離れず、すぐに映画の中の少年が教科書を読むシーンを書きました」と明かした。その後、別の記者から「社会問題をテーマに選んだ関係上、この作品の観衆に政治家や官僚はイメージしていたか?」と尋ねられると「ありませんでした」と即答。「TVをやっていた時代に、先輩から言われたのが『誰か一人に向かって作れ』ということ。『TVのように不特定多数に向けて作るものほど、ひとりの観客の顔を思い浮かべて作れ』と20代の頃に言われて、ずっとそうしてます。いま、わかりましたが、『スイミー』を読んでくれた女の子に向かって作っていると思います」とうなずいた。■カンヌ審査員チャン・チェンのお気に入りのシーンは…?映画では、都会の真ん中にひっそりとたたずむ「家」そのものが主人公とも言える大きな役割を果たしている。『歩いても 歩いても』『海街diary』『海よりもまだ深く』など過去の是枝作品でも家は、非常に大きな意味を持ってきたが、この点について、家族が家からは見えない花火大会の花火を見上げようとするシーンに触れ「審査員だったチャン・チェンが、『あのシーンが一番好き』と言ってました。この映画は『見えない』、『聞こえない』ものをどう想像していただくか?ということがモチーフになっています。その中であの家は、この映画の成功に大きく貢献してくれていると思います。家が主役であることは間違いないです」と語った。■秋にフランスで新作を撮影予定も情報漏洩に困惑?受賞後、次の作品を海外で外国人俳優を起用して撮ることになっている、といった推測が報じられているが、これについて「まだ正式発表をする前の段階なのに、なぜかいろんなところから情報が洩れてて、どこまでしゃべっていいのか…?秋にフランスでフランスの役者と撮ろうということになっていて、6月終わりからパリに渡る予定ですが、まだ発表してないのにキャストやギャラまで載ってて…(苦笑)」と困惑を口にした。カンヌで見た他のコンペ作の感想や評価を尋ねられると「『万引き家族』の上映後、評判がよくて連日取材が入って、全くほかの作品を見られてないです」と明かし、「なので、見た中では『万引き家族』が一番良かったです」と茶目っ気たっぷりに語り、笑いを誘った。この日は、56歳の誕生日ということで、サプライズでケーキも用意され、笑顔を見せていた。『万引き家族』は6月8日(金)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.
2018年06月07日是枝裕和監督が6日、都内の日本外国特派員協会で行った映画『万引き家族』(6月8日公開)の記者会見で、次回作について言及した。同作で脚本、編集も担当した是枝監督は、第71回カンヌ国際映画祭で最高賞となるパルム・ドールを受賞。日本人監督作品としては、1997年の今村昌平監督「うなぎ」以来21年ぶりの快挙となり、この日も多くの記者が駆けつけた。中には、「新しい企画が立ち上がりつつある」「欧州で撮影」など某メディアの記事にあった次回作情報の事実確認を求める記者も。是枝監督は、「あのー……そうですか」と苦笑し、「正式発表をする前の段階なのに、なぜかいろんなところから情報が漏れている。どこまでしゃべっていのかわからないんですが、主にフランスの役者さんたちと、秋に映画を撮ろうということになっています」と概ね事実であることを渋々認めた。さらに、「6月終わりぐらいからパリに渡って、いろいろ準備をはじめる流れにはなっています」と具体的な日程も報告。「よく分からないんですよね。まだ全然発表していないのに、キャストのギャラまで載っているという状況で(笑)。ちょっとびっくりしています」とボヤいて笑いを誘い、「なので、このぐらいで勘弁してください。たぶん来月ぐらいにはきちんと制作発表を開くつもりでおります」と呼び掛けていた。
2018年06月07日是枝裕和監督が6日、都内の日本外国特派員協会で映画『万引き家族』(6月8日公開)の記者会見を行い、本作について一部で批判の声が上がっていることのほか、一人の少女に感銘を受けたエピソードを明かした。同作で原案・脚本・編集を担当した是枝監督は、第71回カンヌ国際映画祭で最高賞となるパルムドールを受賞。日本人監督作品としては、1997年の今村昌平監督「うなぎ」以来21年ぶりの快挙となった。物語の主役は、祖母の年金で足りない生活品を万引きで賄う"万引き家族"。近隣の団地の廊下で震えていた幼女・ゆりを娘として育てることになり、それまでの笑いの絶えない家庭がある事件をきっかけに崩壊し、それぞれが抱える秘密が明らかになっていく。カンヌで日本の貧困問題に質問が集中したことについて外国人記者から感想を求められた是枝監督は、「この映画は社会的、政治的な問題を喚起するような目的で作ってはいないので、そのようなリアクションが起きるとは思ってなかった」と意外だった様子。パルムドール受賞によって世間の注目度が増し、「普段映画について語らない人たちもこの映画について語るような状況がいま起きている。一部で僕と僕の映画が物議を醸しているような状況になっているんですけども」「通常の枠を超えて多くの人のところに届いているんだなと個人的にはすごく前向きに捉えています」と冷静に語る。撮影前には、児童虐待の保護施設を訪れたこともあったという。学校から帰って来た女の子に「今、何勉強してるの?」と尋ねると、女の子はランドセルから国語の教科書を取り出し、レオ・レオニの「スイミー」を朗読しはじめた。施設職員から「みんな忙しいんだから」とやんわり注意されても気にも留めず、結局は最後まで読み切ってしまう。「僕たちがみんなで拍手をしたら、すごくうれしそうに笑った。この子はきっと、今は離れて暮らしている親に聞かせたいんじゃないか。その子の朗読をしている顔が頭から離れなくて、今回の映画の中で少年が教科書を読むシーンを書きました」と秘話を明かす。その後、別の記者からの「社会問題をテーマに選んだ関係上、観衆の対象として監督の頭の中に政治を生業にする人、あるいは官僚、そういった人たちがイメージの中にあったのか」には、「ありませんでした」と即答。「テレビをやっている時代から先輩に言われていたことが、『誰か一人に向かって作れ』『一人の顔を思い浮かべながら作れ』でした」と回顧した。「それは母親でもいいし、田舎のおばあちゃんでもいいし、友人でもいい。結果的にそれが多くの人に伝わる。僕が20代の頃に言われて、ずっとそうしています」と自身のこだわりを語る是枝監督。「今回は……」と一呼吸置き、「今言われて、はっきり分かりました。僕は『スイミー』を読んでくれた女の子に向かって作っていると思います」と自身の本心とあらためて向き合っていた。
2018年06月07日映画『万引き家族』で、カンヌ国際映画祭の最高賞のパルム・ドールを受賞した是枝裕和監督(55)。『誰も知らない』『そして父になる』『海街diary』など数々の作品を生み出してきた映画界の“巨匠”だ。 日本人監督作品としては、実に21年ぶりとなる快挙を成し遂げた是枝監督。そこには、特別な思いが込められていたという。 「是枝監督は、いわゆる“ウケるモノ”を分析して世に出してきました。ただ、そこには目的がありました。それは『商業作品で得た資金をもとに、自分が本当に撮りたい作品を作る』というものでした。そして今回の『万引き家族』こそ、監督が撮りたかったもの。構想に10年もかけた意欲作です。それがパルム・ドールに輝いたのですから喜びもひとしおでしょう」(映画制作会社関係者) これまで家族をテーマに撮り続けてきた是枝監督は9歳から28歳までの約20年、東京都清瀬市にある旭が丘団地で暮らしてきた。16年公開の映画『海よりもまだ深く』には、自身が暮らした団地での体験が描かれている。そんな是枝監督が映画監督になるため背中を押した人物、それは彼の父親だ。親友の母が振り返る。 「コレちゃんが映画の道へ進もうとしたとき、お母さんは『もう少し堅実な仕事に就いたほうが……』と心配していたそうです。でもそんなとき、お父さんは『人生は一度きりなんだから、自分の好きな道を選びなさい』と言ってくれたそうです。お父さんは戦争で足を負傷されたそうで、リハビリに通われていました。そんな経験をされたお父さんだからこそ、息子には夢に向かって進んでほしいと思われたのかもしれませんね」 だが残念ながら、その父は息子の成功を見ることなく早逝してしまう。是枝監督は父の言葉を胸に、いっそう夢に向かって邁進した。そんな思いが“家族映画”の原動力にーー。是枝監督は『海街diary』についてのインタビューで、こう語っている。 「死んでしまったからって、どこかにいなくなっちゃうわけじゃない。なぜかって言うと“死んだ人のことを考える時間”がどうしたって、増えるから」 背中を押してくれた父はきっと、今回の受賞を祝福してくれているだろう。
2018年05月31日(写真:アフロ) 「もしお母さんが生きていたら今回の受賞をとっても喜んだと思うんです。“コレちゃん”は本当に、家族と仲が良かったので……」と語るのは、是枝裕和監督(55)の親友の母だ。映画『万引き家族』で、カンヌ国際映画祭の最高賞であるパルム・ドールを受賞した是枝監督。日本人監督作品としては、実に21年ぶりとなる快挙となる。 是枝監督はこれまで“家族”をテーマに撮り続けてきた。そのこだわりはどこからくるのだろうか。その原点を追ったところ、見えてきたのは“家族との日々”だった──。 是枝監督は9歳から28歳までの約20年、東京都清瀬市にある旭が丘団地で暮らしてきた。16年に監督が手掛けた映画『海よりもまだ深く』には、そこでの体験が描かれている。前出の親友の母が振り返る。 「コレちゃんにはお姉さんが2人いて、あの子が末っ子。ご両親は初めて男の子を授かったので、とても可愛がっていました。お母さんは映画好きで、よくコレちゃんと映画館へ足を運んでいました。私、コレちゃんに『映画監督になったのは、お母さんの影響があるの?』と聞いたことがあるんです。彼は『そうですね』と言って笑っていました」 そんな母は、いつも是枝監督の味方だった。親友の母がこう続ける。 「コレちゃんは早稲田大学を卒業した後、2年間ほど映画関係の専門学校に通ったそうです。その夢を応援したいという思いがあったのか、お母さんはずっとケーキ工場のパートを続けて家計を支えていました」 専門学校を卒業した是枝監督は、テレビ番組制作会社に入社。働きながら映画監督を目指すことになった。しかし監督として芽が出るには時間が必要。そんな厳しい業界で奮闘する息子を、母は陰ながら支え続けた。是枝監督が世の中に評価された後も、母のけなげな“宣伝活動”は続いたという。 「コレちゃんが忙しくなり始めると、年に1~2回しか会えなくなってしまって。お母さんは少し寂しそうでしたね。前にお母さんがうちの息子と会ったとき、『子どもはいつまで経っても子ども。お母さんは心配しているんだよ。だから実家に帰ってあげて』と言ったことがあったそうです。そうした話を聞いてか、コレちゃんは『もっと帰ってあげればよかった。後悔している……』と言っていたそうです」 是枝監督が40代のころ、母はこの世を去った。団地でひとり暮らしていたところ、倒れたのだという。『海よりもまだ深く』には、そんな監督の後悔の念も込められているのだろう。“泊まらず帰るという息子のため、母がわざわざお風呂を焚く”というエピソードが盛り込まれているが、それも是枝監督とお母さんの実際のやりとりだった。 「お母さんはお勝手(台所)で倒れて入院されたんです。コレちゃんは『なかなか病院に行けない』と悩んでいました。お母さんが亡くなっていちばん辛い思いをしたのは、コレちゃんだと思います。というのも実はもう家族が住んでいないこの団地を、今でもたまに見に来ているんです。ここに来れば、両親に会えるような気がするのかもしれませんね」
2018年05月31日最新作『万引き家族』が、第71回カンヌ国際映画祭 コンペティション部門にて、見事最高賞「パルムドール」を受賞した是枝裕和監督。そんなカンヌを沸かせた是枝監督が、5月23日(水)に凱旋帰国し、羽田空港内にて記者会見を行い、現在の心境を語った。本作は、様々な“家族のかたち”を描き続けてきた是枝監督が、「この10年間考え続けてきたことを全部込めた」と語る渾身作。リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、樹木希林らが出演し、家族を超えた絆を描いた本作は、カンヌ公式上映後に約9分間ものスタンディングオベーションが起こった。日本人監督のパルムドール受賞は、1997年の今村昌平監督の『うなぎ』以来、21年ぶりの快挙となった。是枝監督、凱旋帰国! 「実感が湧くのはこれから」そして今回、そんな快挙を成し遂げた是枝監督が帰国し、80名ほどのマスコミ陣の前に、黄金に輝く“パルムドール”のトロフィーとともに登場。是枝監督は、「大きな賞であることが、本日このようにお越しいただいたマスコミの方の数をみてわかります。実感が湧くのはこれからだと思います。シャワーを浴びて一息ついたところですが、LINEやメールが山のようにたまっているので、お礼の返信をしたいと思います」と、まだ受賞の実感はない様子。また、今作でカンヌ国際映画祭への出品は7回目、『海街diary』以来3年ぶり5回目のコンペティション部門出品。これまで『誰も知らない』では柳楽優弥が最優秀男優賞を、『そして父になる』では審査員賞を受賞している。そんな過去の受賞作と今作との反応の違いについて聞かれると、「前のことはあまり覚えていませんが、『誰も知らない』のときも温かったけど、あのときは子どもたちの世話で手一杯で、それだけで終わってしまったという印象なんです」とふり返り、「公式上映後に受けた取材では、記者たちから『Touch』と『Love』という言葉が一番多かったんです。それで、届いたなと良い手ごたえは感じました」と明かしている。■ケイト・ブランシェット、安藤サクラの“泣き演技”を絶賛!そして、審査員長のケイト・ブランシェットからは、授賞式後の公式記者会見の際にも言っていたことと同様に「演技、監督、撮影などトータルで素晴らしかった」と改めて言われたという監督。加えて、安藤さんの芝居についても熱く語っていたそうで、彼女の泣くシーンについて、「『今後、私も含め今回の審査員を務めた俳優の中で、今後あの泣き方をしたら、彼女の真似をしたと思って』と仰っていて、その会話から虜にしたんだなとよくわかりました」と述べた。■注目ポイントは役者のアンサンブル「惚れ惚れするくらいの演技」さらに映画完成の際をふり返り、「役者が素晴らしかったです。ケイトさんも仰っていた安藤さんの泣くシーンは、カメラの脇で立ち会っていても特別な瞬間だと感じましたし、そんなことがほかにも何度もありました。いろんな意味で化学反応も起こり、良い映画が出来たと実感はしましたね」と作品への手ごたえを語った監督。公開はこれからということで、注目ポイントについては「今回役者のアンサンブルがとてもうまくいきました。自分なりの子どもへの演出と、演出も担える樹木さんとリリーさん、安藤さん、松岡さんも相手の演技を受けるのが上手でバランスがよかった。撮影している中で、惚れ惚れするくらいの演技もみせてくれた」と説明していた。お祝いムードの中、熱気に包まれながらも終始穏やかな空気が流れていた今回の会見。受賞後、監督はNYに少し滞在していたそうで、「色々差支えがあって喋れないんですけど、近いうちに情報が発表されるかと思います。でも、打ち合わせは上手くいきました」と新たな報告もあった。なお、受賞の結果を受けて日本公開館数は200館から300館に拡大、そして6月2日(土)・3日(日)2日間限定で先行上映も決定した。『万引き家族』は6月8日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.
2018年05月24日映画監督の是枝裕和が23日、東京・羽田空港で行われた第71回カンヌ国際映画祭最高賞パルムドール受賞帰国後初の記者会見に登場した。是枝監督は20日(現地時間19日)、映画『万引き家族』(6月8日)で同賞を受賞。日本映画の同賞は、1997年の第50回カンヌ国際映画祭にて今村昌平監督作品『うなぎ』が受賞して以来21年振り、カンヌのコンペで日本映画が受賞するのは是枝監督の『そして父になる』以来5年振りとなる。トロフィーを持って登場した是枝監督は、「ようやく実感が湧いてきました」としみじみ。「これだけの記者の方が集まっているというのが、1番『大きな賞なんだな』と思いますし、実感がちょっとずつですね。これからだと思います」と心境を吐露した。映画祭終了後、次回作の打ち合わせのためにニューヨークに飛び、やっと帰ってきたという是枝監督。「LINEとメールが山のように溜まってしまって、まだありがとうの返信すらできてない方達がたくさんいる」と苦笑し、「年賀状すら出せていないので、お礼くらいはちゃんとそれぞれの方達にメッセージを返したいと思います」とやりたいことを明かした。日本時間5月14日に行われた公式上映では、約9分にわたるスタンディングオベーションが起ここったことも話題となった。是枝監督は、拍手の長さについて「そんなに本質的なことではない」としながらも、翌日からの各国の取材では「記者の方々、Touchという言葉と、Loveという言葉が1番多かった」と振り返り、「いい手応えなんだなということは、どんどん取材の数も増えて感じました」と語る。話が日本の映画界について話が及ぶと、「いろんな課題がたくさんあるので、気づけば口にするようにしています」「周りから監督たちを産んで行った方が、僕自身になっても刺激になるので、地道に頑張っております」と、周囲の監督のサポートについての話に。「しゃべり始めると文句になっちゃうので、文句を言わずに、自分の取り組むべきことを語ろうと思います」と苦笑し、その場を収めていた。「いただいた当日は授賞式からディナーまで持ち続けていた」というトロフィーについては、「顔の近くにあげてくれと言われるものですから、筋肉痛が治ったのが昨日くらい」とその重さを明かす。2004年に『誰も知らない』で柳楽優弥がカンヌ国際映画祭で史上最年少、日本人として初めて最優秀主演男優賞を受賞した際に、是枝監督から柳楽へトロフィーを渡した記憶が会見で「蘇ってきた」という是枝監督。「今回は自分のところに戻ってきた感じで、記者会見が終わったらどうなるのか。一晩くらいは抱いて寝ようと思います」と笑顔を見せた。本作の主役は、祖母の年金で足りない生活品を万引きで賄う"万引き家族"。社会の底辺でありながら笑いの絶えない生活を送る中、近隣の団地の廊下で震えていた幼女・ゆりを娘として育てることに。ところが、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく。リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、池松壮亮、緒形直人、森口瑤子、山田裕貴、柄本明、高良健吾、池脇千鶴、樹木希林らが出演する。
2018年05月23日第71回カンヌ国際映画祭の授賞式が日本時間5月20日(日)(5月19日夜)に行われ、是枝裕和監督の『万引き家族』が最高賞であるパルムドールを受賞した。日本時間5月14日(月)に行われた公式上映では、約9分に渡るスタンディングオベーションがおこり、辛口で知られる海外メディアから高評価を得ていた本作。授賞式では、今回の審査員長のケイト・ブランシェットをはじめ、エイヴァ・デュヴァーネイ監督、クリステン・スチュワート、レア・セドゥ、『ブレードランナー2049』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督ら審査員により発表された。■是枝監督「分かち合いたい」とスピーチ壇上に上がり、ブランシェットから賞を受け取った是枝監督は「さすがに足が震えています。この場にいられることが本当に幸せです」とその喜びを表現。「そしてこの映画祭に参加するといつも思いますが、映画をつくり続けていく勇気をもらいます。そして、対立している人と人を、隔てられている世界と世界を映画が繋ぐ力をもつのではないかという希望を感じます」とコメント。「今回みなさんにいただいた勇気と希望をまず一足早く戻ったスタッフとキャストに分かち合いたいですし、作品が選ばれたにも関わらず、ここに参加できなかったふたりの監督たちとも分かち合いたいですし、これから映画をつくり、ここを目指す若い映画の作り手たちとも分かち合いたいと思います。ありがとうございます」と語った。カンヌ国際映画祭において最高賞にあたるパルムドールの日本映画の受賞は、 1997年・第50回カンヌ国際映画祭にて故・今村昌平監督作品『うなぎ』以来21年振り。コンペティション部門での受賞は、是枝監督『そして父になる』の審査員賞以来5年振り。『誰も知らない』では主演を務めた柳楽優弥が最優秀男優賞を受賞しているが、今回のパルムドールは監督自身初めて。『万引き家族』は6月8日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.
2018年05月20日第71回カンヌ国際映画祭の授賞式が20日(現地時間19日)に行われ、是枝裕和監督の映画『万引き家族』(6月8日公開)が最高賞となるパルムドールを受賞した。日本映画の同賞は、1997年の第50回カンヌ国際映画祭にて今村昌平監督作品『うなぎ』が受賞して以来21年振り、カンヌのコンペで日本映画が受賞するのは是枝監督の『そして父になる』以来5年振りとなる。是枝裕和監督日本時間5月14日に行われた公式上映では、約9分にわたるスタンディングオベーションが起こり、辛口で知られる海外メディアからも賛辞が飛び交うなど、受賞への期待が高まっていた本作。授賞式でパルムドールが発表されると、是枝監督は壇上で「さすがに足が震えています」と信じられないといった様子。「この場にいられることが本当に幸せです」と喜びを口にし、「そしてこの映画祭に参加するといつも思いますが、映画をつくり続けていく勇気をもらいます。そして、対立している人と人を、隔てられている世界と世界を映画が繋ぐ力をもつのではないかという希望を感じます」と映画の可能性を噛み締める。そして、「今回みなさんにいただいた勇気と希望をまず一足早く戻ったスタッフとキャストに分かち合いたいですし、作品が選ばれたにも関わらず、ここに参加できなかったふたりの監督たちとも分かち合いたいですし、これから映画をつくり、ここを目指す若い映画の作り手たちとも分かち合いたいと思います」とコメント。「ありがとうございます」と感謝の言葉を伝えた。本作の主役は、祖母の年金で足りない生活品を万引きで賄う"万引き家族"。社会の底辺でありながら笑いの絶えない生活を送る中、近隣の団地の廊下で震えていた幼女・ゆりを娘として育てることに。ところが、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく。リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、池松壮亮、緒形直人、森口瑤子、山田裕貴、柄本明、高良健吾、池脇千鶴、樹木希林らが出演する。
2018年05月20日現在開催中の第71回カンヌ国際映画祭にて、「コンペティション」部門に正式出品された是枝裕和監督作 『万引き家族』。本作に出演する、リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、樹木希林、城桧吏、佐々木みゆ、そして是枝監督がカンヌ入りし、公式上映に出席。上映後は約9分間ものスタンディングオベーションが起こった。公式上映前のレッドカーペットには、「ジョン・ローレンス・サリバン(JOHN LAWRENCE SULLIVAN)」のタキシードにハットを合わせクラシカルに着こなしたリリーさんや「アルマーニ(ARMANI)」を着用した是枝監督と桧吏くんをはじめ、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のローズピンクのロングドレスを身に着けた安藤さん、「エトロ(ETRO)」の白いレースドレス姿の松岡さんらが仲良く手をつないで登場。緊張した様子を見せるみゆちゃんに安藤さんが優しく声をかけるなど、まるで本当の“家族”のような雰囲気だった。そして始まった公式上映では、2200席の会場が満席に。エンドクレジットから拍手が始まり、会場が明るくなると全観客総立ちの拍手喝采。なかには感動で涙を浮かべる人の姿もあり、そんな観客の様子に是枝監督とキャストの目にも思わず光るものが浮かび、リリーさんが眼鏡をとり涙を拭う姿も見られた。そして、まったく鳴り止みそうもない拍手を切り上げようと是枝監督が移動するもスタンディングオベーションは約9分間にわたって続き、大好評のうちに公式イベントは幕を閉じた。是枝監督作品のカンヌ国際映画祭への出品は今回で7回目。上映後、是枝監督は「終わった後の拍手が夜中にも関わらずあんな風に温かくそして長く頂けたので本当によかったと思います」とホッとした様子。リリーさんも「最後頂いた拍手とか、お付き合いでしているのではなく、みなさんの表情から本当に想いの入った拍手だと感じたので、すごい良い経験をさせていただきました」と手ごたえを実感したようだ。カンヌ初参加となった安藤さんと松岡さんは、「自分が出ていることも考えずにいち観客として映画に集中して観てました。カンヌの大きなスクリーンで、隣で監督と一緒に観ることにちょっと緊張しつつ、上映後は大きな拍手を頂いて、あの盛り上がり方を受けて、なんという作品に参加させてもらえたんだろうとまだその興奮が冷めていない状態です」(安藤さん)、「観客のみなさん正装で劇場もとても大きく、大人数の中で一緒に映画を観るという体験がすごく新鮮でした。そういう空間だからか一体感もあり、この大人数の方々が同じ時間でこの作品について色々なこと考えているんだろうなと思うと、素敵な時間でした」(松岡さん)とそれぞれ感想を述べた。なお、『誰も知らない』では柳楽優弥が最優秀男優賞を、『そして父になる』では審査員賞を受賞し海外からも注目を集める是枝監督作品。今回も賞の行方に大きな注目が集まっているが、是枝監督に賞への手ごたえを聞いてみると、「意気込みとか手ごたえという質問が一番答えにくいので、いつもなるべくはぐらかしていたんですけど…それ以上言えないんですけど(笑)、でも、客席との一体感もある良い上映だったと思います」とコメント。また「母の兼ねてからの夢がいつか誰かにカンヌに連れていってもらうことだと小さいときから聞いていて」と安藤さん。この日は“母の日”ということもあり、安藤さんは母・安藤和津を連れてきたと言い、「まさか末っ子の私が、やっと母の夢を叶えてあげることができてよかったなと思います」と親孝行も。最後に是枝監督は、「自分が関わっている『映画』という仕事を、もう一度背筋を伸ばして見つめなおす場所」と“カンヌ映画祭”への思いを明かし、松岡さんは「わたしみたいに、飛びぬけて華やかなルックスじゃなかったりとか秀でたものがないひとも、チャンスとかラッキーとか奇跡ってあるんだなって思って。でもそれがチャンスとかラッキーじゃなくて、わたしが頑張りましたって胸を張って、ここにまた戻ってきたいなと思ったので、これからも頑張ります」と決意を新たにしていた。『万引き家族』は6月8日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.
2018年05月14日俳優・柳楽優弥が、是枝裕和と西川美和が立ち上げた制作者集団「分福」が満を持して送り出す新人監督、広瀬奈々子のデビュー作『夜明け』で主演を務めていることが分かった。本作で柳楽さんはある秘密を抱える青年役を演じ、公開は来年となる予定だ。■ストーリーある日、川辺を歩いていた哲郎(小林薫)は、水際に倒れていた青年を見つけ、自宅で介抱する。一人やもめの哲郎の家で、彼は「シンイチ」と名乗る。やがて哲郎は自らが経営する木工所にシンイチを連れて行き、技術を教え、周囲も彼のことを受け入れていく。しかし、シンイチは本名を明かせない、ある秘密を抱えていた。そして、哲郎にもまた決して忘れられない過去があった――。■監督&脚本は是枝裕和監督の愛弟子!本作は、是枝監督や西川監督のもとで監督助手を長年務めてきた広瀬監督が、自ら書き下ろしたオリジナル作品。ある秘密を抱えて逃れてきた青年と、彼を偶然助けることとなった見ず知らずの初老の男・哲郎の物語だ。2011年から「分福」に所属し、是枝監督の下で監督助手を務め、『そして父になる』「ゴーイング マイ ホーム」『海街diary』『海よりもまだ深く』や、西川監督の『永い言い訳』で記録と監督助手を兼任した経験を持つ広瀬監督。「実質脚本に向かったのは約1年半ほどですが、震災以降の社会や権力のあり方について、20代の間に自分の中で悶々としていたものを全てぶつけるつもりで書き始めました」と脚本執筆時の思いを明かし、「若い世代とその親世代に、それぞれの角度から観てもらえると嬉しい」とコメント。■主演は『誰も知らない』の柳楽優弥! 小林薫と映画初共演本作で主演を務めるのは、是枝監督の代表作である『誰も知らない』(2004)で日本人初・カンヌ国際映画祭史上最年少で主演男優賞を受賞した柳楽さん。今年のカンヌでは、出演作『どちらを選んだのかはわからないが、どちらかを選んだことははっきりしている』(英題『Duality』)が短編コンペティション部門ノミネートを果たした彼が、今作ではある秘密を抱えて逃れてきた青年役を演じる。そして、初老の男・哲郎役を小林薫が演じ、大河ドラマ「おんな城主 直虎」以来のタッグで映画初共演を果たす。柳楽優弥「信頼を寄せて撮影に挑むことが出来ました」「地方での撮影中、共演者の方々と、不思議と役柄のような距離感で過ごせたこともあり、支えられたことも多かったです」と撮影をふり返る柳楽さん。共演の小林さんについては、「大河から続いて1年以上ご一緒させて頂いたので、信頼を寄せて撮影に挑むことが出来ました」とすでに信頼関係が築けていたと話し、「広瀬監督は、初めてお会いしたときから嘘のない目をしていて、この人について行こうと思える、とても心強い監督でした」と監督の印象も明かしている。小林薫「スムーズに入れました」一方、小林さんも柳楽さんとの共演について「柳楽くん演じる青年と出会い、失った息子との時間を取り戻そうとするこれまた難しい役処でした。でも、柳楽くんとはその前にドラマで1年近くも一緒でしたので、スムーズに入れましたしやりやすかったですね」と感想を述べる。監督についても「女性で初監督ということでしたが、シュミレーションを何度としたのか、頭の中にしっかり出来上がったモノがあったンでしょうね。ブレずに指示していたことが印象的でした」とコメントしている。■是枝監督&西川監督からもコメント到着さらに、「分福」を立ち上げた2人も作品と広瀬監督についてコメント。是枝監督は、「脚本は、彼女らしく、骨太で繊細な人間描写が文字の上からでも充分伝わる作品です。彼女のためなら、と、多くのスタッフが参加を表明してくれていて、恵まれたデビュー作になりそうです」と期待。「演技に対する観察眼や、映像センスはかなり鋭い」と広瀬監督を絶賛する西川監督は、「一番の特徴は、弱い者に対しての優しさが深いところにある部分だと思います。切れ味鋭く人の孤独を描きながらも、観る人に寄り添う作品の撮れる監督になってくれると思っています」と話している。また、柳楽さんと小林さんのほかにも、堀内敬子、YOUNG DAIS、鈴木常吉らが出演する。『夜明け』は2019年、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2018年05月11日映画『フォルトゥナの瞳』が2019年2月15日(金)に公開される。“死の運命”が見える能力を持つ男のラブストーリー大切な人の死の運命を知った時、あなたはどうしますか?『フォルトゥナの瞳』は、不思議な力に導かれ、大切な人の“死の運命”が見えてしまった男の切なくも美しいラブストーリー。原作は、『永遠の0』『海賊と呼ばれた男』などの著作を持つ百田尚樹による小説『フォルトゥナの瞳』だ。運命の女神、フォルトゥナの瞳を持つ者には、「死を目前にした人間が透けて見える」という不思議な力が宿る。その不思議な能力を身に着けてしまった青年・木山慎一郎は、自らの不思議な力に葛藤する中で、桐生葵という女性に出会う。木山は明るく、自分に対し夢や自信を与えてくれる彼女に心惹かれ、葵もまた木山の真っすぐな人柄に惹かれて2人は互いに必要な存在に。しかし、幸せの絶頂の中、葵の身体が透け始めてしまう。2人に待ち受ける運命とは―――。神木隆之介、有村架純が初の恋人役に主人公・木山慎一郎を演じるのは、神木隆之介。『桐島、部活やめるってよ』『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』『3月のライオン』『バクマン。』といった話題作に出演し、新海誠監督のアニメーション映画『君の名は。』では、声優を務めるなど、実力派俳優として数々のキャリアを積んでいる。本格ラブストーリーへの出演は『フォルトゥナの瞳』が初となる。ヒロイン・桐生葵を演じるのは、『ナラタージュ』『関ヶ原』『何者』などの作品にも出演し、紅白歌合戦の司会を2年連続で務めるなど、活躍を見せる有村架純。神木隆之介と有村架純が、初の恋人役を演じる。監督は、『先生!』『坂道のアポロン』『青空エール』『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』といった青春映画の数々を手掛けてきた三木孝浩が務める。主題歌はONE OK ROCK主題歌を担当するのはONE OK ROCK。2019年2月13日(水)にリリースするフルアルバム「Eye of the Storm」に収録される最新曲「In the Stars (feat. Kiiara)」が物語に彩りを添える。女性シンガー「kiiara」とのコラボレーションにより生まれたこの楽曲は、女性ボーカルとのハーモニーが美しいバラードソングに仕上がっている。ストーリー大切な人の“運命”が見えた時、あなたはどうしますか――。【木山慎一郎】は幼少期に起きた飛行機事故で家族を失い、友人も作らず孤独に仕事のみに生きてきた。しかし、ある日「死が近い人が透けて見える能力」を持っていることに気づき、生活が一変してしまう。他人の死の運命を目の当たりにするうちに、「死の迫る人を救いたい」という思いに彼は葛藤する。そんな折、偶然入った携帯ショップで【桐生葵】に出会う。明るく、自分に対し夢や自信を与えてくれる彼女に心惹かれていき、初めて孤独だった彼の人生に彩りが生まれる。互いに惹かれあった2人は幸せな日々を過ごしていくが、ある日【葵】の身体が透けはじめてしまう…。詳細映画『フォルトゥナの瞳』公開時期:2019年2月15日(金)出演:神木隆之介、有村架純、志尊 淳、DAIGO、松井愛莉 / 北村有起哉、斉藤由貴、時任三郎監督:三木孝浩脚本:坂口理子主題歌・挿入歌:「In the Stars (feat. Kiiara)」/ONE OK ROCK原作:百田尚樹『フォルトゥナの瞳』(新潮文庫刊)配給:東宝
2018年05月10日『誰も知らない』『海街diary』『そして父になる』など、これまで様々な“家族のかたち”を描き続けてきた是枝裕和監督が、「この10年間考え続けてきたことを全部込めた」と語る渾身作『万引き家族』。このたび、本作で念願の“是枝組”初参加となった山田裕貴の貴重な劇中写真をシネマカフェが独占入手した。現在開催中の第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品に合わせ、“家族キャスト”の登壇も発表された本作。是枝監督作品としては『海街diary』以来3年ぶり5回目のコンペ部門出品となり、世界中から集まった選りすぐりの作品とともに大きな注目を集めている。■山田裕貴が演じるのは、“万引き家族”が出会う幼女のDV父物語は、冬のある日、近隣の団地の廊下で震えていた幼い女の子・ゆり(佐々木みゆ)を、見かねた治(リリー・フランキー)が連れて帰ることから始まる。ゆりの体中は傷だらけで、そんな彼女の境遇を思いやり、信代(安藤サクラ)は娘として育てることに。そんなゆりの実の父親・北条保を演じるのが、山田さんだ。昨年は映画だけで『亜人』『あゝ荒野』など12作もの作品に出演。今年も、現在公開中の『となりの怪物くん』、ドラマ「特捜9」などの話題作に続々と出演しており、秋には主演作『あの頃、君を追いかけた』も控えている。少女漫画のザ・イケメン男子から狂気的なクセの強いテロリストまで、印象をガラリと変える演技の振り幅から“カメレオン俳優”とも呼ばれ、若手俳優の中でもその実力は折り紙つき。本作で山田さんが演じた保は、ゆりや妻の希に対して暴力をふるう若い父親で、劇中では、外まで響き渡る罵声や怒号を妻に浴びせる様子も描かれるという。今回到着した写真に映し出されるのは、行方不明だったゆりが発見され、妻と共に報道陣の前に現れるシーン。憔悴しながらも淡々と記者たちに説明をする姿は、家庭内暴力を行う父親とは到底信じられないが、果たして、その真意はいかに?また、山田さんがそんな父親をどう演じるのか、期待高まる写真ともなっている。名だたる俳優たちが憧れるように、山田さんにとっても是枝組の参加は念願だったようで、自身のTwitterにて「ものすごいご縁で、人のご縁でオーディションに呼んで頂き参加させて頂くことになり、嬉しくて飛び上がりました。中でも、監督から頂いた言葉に感動。ぜひ、お楽しみに」と喜びのコメントを寄せている。人と人との関係が希薄ないまの時代に、真の“つながり”とは何かを問う衝撃作で、また1つ振り幅ある演技を見せる山田さんの演技に注目だ。『万引き家族』は6月8日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.
2018年05月10日『三度目の殺人』『そして父になる』の是枝裕和監督が手掛ける渾身作 『万引き家族』の完成披露試写会&舞台挨拶が4月25日(水)に行われ、リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、樹木希林ら“家族”が全員で登場した。祝・カンヌ国際映画祭出品決定! 発表後初、“家族”全員で登場5月8日より開催される「第71回カンヌ国際映画祭」にてコンペティション部門へ正式出品することが決定し話題となっている本作。決定後、初めて“家族”全員での登場となった今回のイベントでは、父・治役のリリーさんは「やっと観ていただけると思うと非常に嬉しく感じます。是枝監督がまたすごいものをつくったので是非ご覧ください」と思いを述べ、妻・信代役の安藤さんは「この家族がまた久しぶりに集まったのでとても嬉しいです」とコメント。是枝監督も「先週初号試写で今日は完成披露試写ということでできたてホヤホヤなので、このようなかなりスピード感でこうゆう形でお届けできてちょっとびっくりしています。どんな風に観ていただけるか楽しみにしています」と挨拶した。また、カンヌのコンペティション部門への出品は『海街diary』以来3年ぶり、5回目の出品となる是枝監督は、「このスピードに追い付くのが精いっぱいという感じです。とても素晴らしいことなんですけど、喜び合う手前で止まっています(苦笑)」と現在の心境を明かし、続けてリリーさんは「俺の情けなさぶりを世界にみてもらおうと思います」と語っていた。今回、是枝組初参加となった安藤さんと松岡さんは、「産後初めての作品になったことやこの先どうするかも決まっていなかったので、このタイミングでこの作品に参加することができて本当によかったです」(安藤さん)、「想像よりも早く参加できたことは本当に有難く思っていて、参加してみると自分の居場所はここだったんだなって思えるほど息のしやすい現場でした」(松岡さん)と2人とも参加できてよかったと話している。オーディションで選ばれた子役2人、キャスティング理由は…さらに、これまでにも多くの作品で子どもたちを撮ってきた是枝監督。今作でも息子・祥太役に城桧吏、治に拾われ家族の娘になるゆり役に佐々木みゆと子役を起用。2人はオーディションで選ばれたそうで、是枝監督は桧吏くんについて「オーディションで部屋に入ってきたときにこの子だってピンときた。いつまでも見てられると思った」と、みゆちゃんについては「オーディションで部屋の隅でポテトチップスを食べるシーンを演じてもらったんですが、そのポテトチップスの食べ方がよかった(笑)」とキャスティング理由を明かす。一方、桧吏くんは「最初は緊張したけど、わかりやすく教えていただいて温かな現場でした」と撮影をふり返ると、リリーさんは桧吏くんの語尾の上がった喋り方が気になったようで、「なんだよ、なんで語尾が上がんだよ。大宮のキャバクラ嬢みたいだぞ」とツッコミ。そんな軽妙な掛け合いに会場は笑いに包まれ、そして今回お芝居が初めてだったというみゆちゃんは先ほどの起用理由を聞いて「とても嬉しかった!」と元気よくコメントし、“母”安藤さんの顔を綻ばせていた。“劣化版”『海街diary』!?また、撮影現場の写真と一緒に思い出をふり返る場面では、昨年の夏に2日間だけ先にクランクインされた海での写真が披露。台本も完成していない中家族6人での撮影だったそうで、リリーさんは「なんか劣化版の『海街diary』みたいだな」とボソリ…。安藤さんも「そうそう、ポスタービジュアルの縁側の写真も劣化版の『海街diary』みたいなね…」と言うと、続けてリリーさんが「あのポスタービジュアルの家族の笑顔と『万引き家族』ってタイトルみると、ソフトバンクの新しい家族割りみたいだよな」と話し、会場は大爆笑!次にオフショットが公開されると、リリーさんが現場スタッフやキャストのために用意した駄菓子のクリスマスツリーのことに触れ、「祥太がカラムーチョがないってクレームいうから急きょ付け足したんですよ」と明かすと、「いってないです!」と桧吏くんに怒られる一幕も。最後に是枝監督は「各世代、いま一番撮りたいと思う役者さんで映画をつくりました。撮影中、みなさんの演技をみながらどんどん作品のテーマも浮かび上がってきて、とても稀有な現場だと感じていましたし、シリアスな作品ではありますが、とても幸せだと思える作品になりました。濃密な時間を過ごせたことが作品からも伝わるかと思います」とコメントしていた。『万引き家族』は6月8日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.
2018年04月26日『三度目の殺人』の是枝裕和監督最新作『万引き家族』が、第71回カンヌ国際映画祭“コンペティション部門”に正式出品されることが決定。是枝監督は、「こんな小さな作品に目を留めて頂いて感謝しています。素直に嬉しいです」と喜びのコメントを寄せている。是枝監督の長編13作目となる本作は、様々な“家族のかたち”を描き続けてきた監督が、「この10年間考え続けてきたことを全部込めた」と語る、渾身の一作。是枝監督作品としては、今回でカンヌ国際映画祭への出品は7回目。またコンペティション部門では、綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずが4姉妹を演じた『海街diary』から3年ぶり5回目の出品に。また、『誰も知らない』では主演を務めた柳楽優弥が最優秀男優賞を受賞、『そして父になる』では審査員賞を受賞し海外からも注目を集める是枝監督作品とあって、今回も賞の行方に大きな注目が集まること間違いなしだ。今回の出品決定について是枝監督は、「5度目のコンペということで『賞レース』とか『意気込み』とはちょっと違う感慨もあって、本来の祭の目的である、映画という豊かな文化に触れて、今後の自分の映画作りの課題を見つけるようなゆったりとした時間にしたいなあと思っています」とコメント。息子と協力して万引きを重ねる父・治役として出演しているリリー・フランキーは、「普遍的な家族の問題と、いま世界で同時期に起きている家族にまつわる社会問題。絆、金、善悪、生と性。是枝さんの切り取った、見過ごしてしまいそうで、決して見逃してはいけない日常の表裏がカンヌ映画祭に評価されたことを、心から嬉しく思い、また誇りに思います。是枝監督おめでとうございます」と喜び、その妻・信代役の安藤サクラも、「憧れのカンヌ国際映画祭!しかもコンペティション部門!凄い!おめでとうございます!東京の谷底で黒い粒子にまみれてたあの汚ったない家族がカンヌで赤絨毯とは!かっこいいなぁ。監督、おめでとうございます!万引き家族の行方が楽しみです」と祝福した。『万引き家族』は6月8日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:万引き家族 2018年6月、TOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.
2018年04月12日歌手の松任谷由実が、16日に放送されるニッポン放送『八木亜希子のユーミンオールタイムリクエスト~それはオールナイトニッポンからはじまった 名曲「瞳を閉じて」の真実~』(18:00~)に出演する。松任谷由実 -ニッポン放送1988年から1999年まで11年間続いた『オールナイトニッポン』や、現在放送中の『オールナイトニッポンGOLD』のパーソナリティーを務めるなど、ニッポン放送との関わりが深い松任谷。今回の特別番組では、フリーアナウンサーの八木亜希子をパーソナリティーに迎え、松任谷とオールナイトニッポンの関係の中で生まれた様々なエピソードを紹介していく。また、リスナーからの想い出の紹介と共に、番組では松任谷の楽曲をオンエアしていく。数多くある松任谷の曲の中でも、11日にデビュー45周年を記念して発売されたベストアルバム『ユーミンからの、恋のうた。』の1曲目に収録された「瞳を閉じて」は、『オールナイトニッポン』のあるコーナーに、女子高生が「校歌を作ってください」と投稿したことから生まれた。1974年にリリースされた同曲にはどんな誕生秘話があるのか、松任谷本人と共に振り返っていく。他にも、松任谷由実の『オールナイトニッポン』の名物コーナーだった「お色直しジャック」が復活するなど、盛りだくさんな内容となっている。
2018年04月12日《瞳ちゃんもシーザーサラダが好きだったなんて食べ物の好みが合う》(3月16日付) 3月にハワイ旅行を楽しんだという小柳ルミ子(65)。現在、NHK大河ドラマ『西郷どん』では、由羅役を熱演し、話題になっている。渡辺謙演じる島津斉彬に対して敵意を燃やし続けている姿は圧巻だ。 そんな彼女が“命の洗濯”にと、出かけた先で書いたのが前出のブログの文面。“瞳ちゃん”と呼んでいるのは女優・黒木瞳(57)。芸能関係者は言う。 「小柳は、先にハワイに入っていた黒木と現地で合流したそうです。小柳にとっては9年ぶりのハワイだそうですが、現地で黒木と大型スーパーに行ったりコンドミニアムで食事をしたりと、休暇を満喫したそうです。あまり知られていないのですが、実は2人は長年の“親友”なのです。ハワイ旅行でも友情を深めたことでしょう」 確かに、小柳のブログには“瞳ちゃん”が頻出する。3月1日付のタイトルはズバリ《黒木瞳ちゃんとデート》!黒木おすすめのステーキ店で、いっしょに食事をした様子や彼女への親愛の情がつづられている。 《宝塚の後輩は沢山いるけど同じ福岡出身と言う事もあってか何時も私を姉の様に慕ってくれ「ルミ子さんのお話 聞かせて下さい」と、心開いて飛び込んで来てくれる(中略)瞳ちゃん一生親友でいようね》 「宝塚音楽学校卒業」という共通点がある小柳と黒木。だが数多くいる“宝塚OG女優”のなかで、なぜ2人が特別に仲が良いのか?ある宝塚関係者は次のように語る。 「’85年に黒木さんが、宝塚歌劇団を退団し、芸能界に転身した後に、いろいろ相談に乗っていたのが、小柳さんだったそうです。2人の交流は、30年以上に及ぶことになりますね。特に絆を強めたのは、2人が宝塚時代に“いじめ”を経験しているということもあるかもしれません」 歌手デビューを目指していたため、宝塚歌劇団には2カ月しか在籍していない小柳だが、実は当時、壮絶ないじめを体験しており、週刊誌のインタビューには次のように語っている。 《衣装に袖を通す。ファスナーに指をやるとチクリと痛みが。釘が一本刺さっていて、指に食い込んでいるんです》(『週刊大衆』(’07年12月17日号) また入団2年目で大地真央の相手役に抜擢された黒木瞳も、強い風当たりを受けたという。 「大地真央ファンから砂入りのサンドイッチを贈られたのは有名な話ですが、歌劇団内部の人間関係でも、かなり苦労したそうです」(前出・宝塚関係者) 30年以上にわたる女の絆のカゲには、“いじめにも負けなかった”という共通の体験があったようだ。
2018年03月29日第41回日本アカデミー賞の授賞式が2日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪で開催され、是枝裕和監督の『三度目の殺人』が作品賞を含む6部門(監督賞・脚本賞・編集賞・作品賞・助演女優賞・助演男優賞)で最優秀賞を獲得した。授賞式の締めくくりに最優秀作品賞が発表され、ステージ上で喜びを分かち合った出演者とスタッフ。広瀬すずは同作で最優秀助演女優賞も受けていたことから「お腹が痛いです」と笑顔を見せて笑いを誘い、「すてきな景色を見させていただきました。ありがとうございます」と感謝の言葉を伝えた。一方、個人で3冠(監督賞・脚本賞・編集賞)を達成した是枝監督は、「チャレンジの連続だったものがこういう形で評価をいただいて、本当にうれしく思っております」とあいさつし、「まだまだ映画よく分からないなというのが正直な感想なので、さらにまたこの受賞を糧にしてもう一歩先に進みたいと思います」とさらなる躍進を誓う。また、最優秀監督賞のスピーチでは、「現場で脚本があまりに変わっていくので、プロデューサー陣が『本当にやばいんじゃないか』ということが度々ありました」「ヒリヒリするような時間を何度もこの映画のプロセスで過ごしたんですけど、最終的には信頼していただいた」と苦労話も。この日、主演の福山雅治は欠席。是枝監督は、「中心には福山雅治さんがいてくれて。僕が悩んで先が見えなくなった時に、『大丈夫ですよ。音楽もそういう時に一番良いものが生まれたりしますから』と常に僕を信頼して任せてくれました」と語り、「まずそのことに本当に感謝していますし、彼のもとにも届けたいと思います」と秘話を明かしていた。
2018年03月02日女優の広瀬すずが2日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪で開催された第41回日本アカデミー賞の授賞式に出席し、是枝裕和監督作『三度目の殺人』で最優秀賞助演女優賞を受賞した。最優秀賞助演女優賞を受賞した広瀬すず撮影:宮川朋久第39回で新人俳優賞(『海街diary』)、第40回では優秀主演女優賞(『ちはやふる-上の句-』)と優秀助演女優賞(『怒り』)をダブル受賞した広瀬。マイクの前に立つと、「本当にありがとうございます。何をしゃべればいいのか分からないですけど」と驚きをあらわにしながら、「監督はいつも見たことない景色を見せてくださるので、これから少しずつでも恩返しできるように、自分が参加させていただいた作品に少しでも力になる役者さんになれるようにこれからも頑張ります。本当にありがとうございます」と受賞の喜びを語った。是枝監督とのタッグは『海街diary』以来。発表前の司会とのやりとりでは、「前回は台本をいただかなかったので、今回は台本をいただきながらの撮影だったのでちょっと恥ずかしい気持ちになりました」「『海街diary』の時は現場に行くまで何も知らないので、ある意味何も力が入らずでした。今回は"今日やるシーンを知っている自分"が恥ずかしかったです」と撮影当時を思い返した。そんな広瀬についてのコメントを求められた是枝監督は、「いろんな監督さんたちとすごく良い仕事をされたと思います。キャリアを積んで戻って来てまた一緒に仕事ができて、すごく肝が据わったというか。本当に大きく育った。ついていくのに精一杯でした」と絶賛。「かわいい」とメロメロの司会・西田敏行からの「監督、すずちゃん好きでしょ?」に「そうですね、大好きです」と返し、西田からライバル視されて会場の笑いを誘った。一方、『三度目の殺人』で共演した役所広司は、「ほとんど絡みはなかったんですけど、唯一絡んだところは監督が編集でカットしてしまった」とボヤきつつ、印象に残ったシーンとして「雪合戦ですね」と回顧。「広瀬さんはすごく足腰がしっかりしているんですよ。サッカーもバスケットもうまいしね。本当、スポーツウーマンですね」と褒めていた。
2018年03月02日うるうるとした瞳は、“愛おしいそうな顔”思わず「守ってあげたい!」と思えるような存在になれますよね。瞬時に瞳をうるうるに目元に綺麗な眼差しを与えてくれる、オススメのアイテムをご紹介します。瞬時に「うるうる瞳」を叶える!“愛おしいそうな顔”に仕上げるアイテム①SUQQU(スック) デザイニング カラー アイズ6,800円(税抜き)SUQQU〈スック〉さん(@suqqu_official)がシェアした投稿 – 1月 15, 2018 at 1:26午前 PSTなめらかな質感、そして美しい純発色によって、大人のまぶたをつややかに彩ってくれるアイシャドウ。色を重ねても厚み感が出ないので、美しいグラデーションを簡単に作り上げることができるでしょう。ルーセントピグメントを配合しているので、目元に奥行きと立体感を叶えます。まぶたへの密着力も高く、つけ立ての色が長続きします。瞬時に「うるうる瞳」を叶える!“愛おしいそうな顔”に仕上げるアイテム②マキアージュ ビューティーシルエットマスカラ2,800円(税抜き)マキアージュさん(@maquillage_jp)がシェアした投稿 – 10月 16, 2017 at 1:01午前 PDTしなやかなセット効果にプラスして、2段キャッチブラシによって、まるで自分のまつ毛が癖づいたかのような、中央上向きと目尻にかけての横長ロングを叶えてくれます。涙・汗・皮脂にも強いウォータープルーフタイプ。それなのに、メイク落としでなでるだけで簡単に落とせる処方です。瞬時に「うるうる瞳」を叶える!“愛おしいそうな顔”に仕上げるアイテム③エスプリークセレクト アイカラー800円(税抜き)エスプリーク(ESPRIQUE)公式アカウントさん(@esprique_official)がシェアした投稿 – 8月 1, 2017 at 2:02午前 PDT付けたてのピュアな色・ツヤ・輝きが長時間続くアイカラーです。ダイヤを砕いたダイヤモンドパウダーを配合しているので、まぶたへとけこむように馴染んでくれ、上品で透明感のある目もとを叶えてくれます。保湿成分のヒアルロン酸やオイル配合しているので、うるおいをきちんと守ります。まぶたに負担をかけず、しっとりした使い心地です。瞬時に「うるうる瞳」を叶える!“愛おしいそうな顔”に仕上げるアイテム④フローフシ モテライナー リキッド1,500円(税抜き)FLOWFUSHI Officialさん(@flowfushi)がシェアした投稿 – 8月 7, 2015 at 6:47午後 PDT思いのままに自在に描ける、そしていつまでも美しいアイラインが続くアイライナーです。選ばれし匠の手揉みによって作り出させた圧倒的な描きやすさにプラスして、八角形のアルミボトルの抜群の安定感が期待できますので、初心者の方でも思いのままに美ラインが描くことができるでしょう。さらに建築用ポリマーの技術を応用して開発されたモテライナー独自の革新リキッドによって、耐水性、耐皮脂性は200%高まりました。エンドミネラル配合で目もととまつ毛をケアしてくれます。瞬時に「うるうる瞳」を叶える!“愛おしいそうな顔”に仕上げるアイテム⑤RMK インジーニアス クリーム&パウダー アイズ3,800円(税抜き)RMK officialさん(@rmkofficial)がシェアした投稿 – 7月 21, 2015 at 10:13午後 PDTクリームとパウダーを重ねていくことによって、吸い込まれるような奥行きのあるまなざしを演出してくれるアイシャドウ。よれにくいウォーターレジスタンスなので、うるおいのあるなめらかなクリームがまぶたにきちんとフィットしてくれることでしょう。同系色のパウダーを上から重ねることによって、吸い付くようにまぶたと一体化してくれますので、光の層が織りなす、つややかな輝きと自然な陰影が叶います。シーンを選ばず使いやすい5種のラインアップで、自分好みを選んで。ブラシも付いています。瞳をうるうるとさせることによって、目元を自然にパッと大きく見せてくれるだけではなく、思わず守ってあげたくなるようなそんな女性を演出することができます。アイメイクはきちんと仕上げたいものですよね。今回ご紹介したものたちは、どれも瞳をうるうるに見せてくれるものばかり。ここぞという時はもちろん、自分のイメージをガラッと変えたい方にとってはやはり欠かせないものです。ぜひ今回ご紹介したようなアイテムを活用して、自分が納得できるようなうるうる瞳を実現させましょう。
2018年02月23日リリー・フランキー、安藤サクラらを迎えた是枝裕和監督の長編14作目となる最新作のタイトルが、このほど『万引き家族』に決定。新たに池松壮亮、高良健吾、池脇千鶴ら実力派俳優が出演していることが明らかになった。本作は先月、12月にクランクインし撮影中ということが明らかにされ、タイトル未定の中、リリーさんをはじめ、安藤さん、松岡茉優、樹木希林、オーディションで抜擢された城桧吏と佐々木みゆの2人の子役の出演が発表されていた。これまで様々な“家族のかたち”を描き続けてきた是枝監督が、この10年間考え続けてきたことを全部込めたと語る渾身の新作だ。■是枝監督、タイトルに込めた思いとは?今回タイトルが決定し、是枝監督は「この映画の企画がスタートした1年前から、僕の中でいろんなタイトルが浮かんでは消え、結局最初に付けたタイトルに戻りました。実は、万引きする人たちのお話であると同時に、万引きされた人たちの物語でもあるという二重の意味を込めたタイトルなのですが、そこは出来上がった映画を観て頂くとご理解頂けるのではないか、と思っています」とタイトルについてコメントを寄せている。■第2弾キャスト発表!そして今回新たに出演が明らかになったのは、松岡茉優演じる亜紀が働くJK見学店の常連客「4番さん」役に、『海よりもまだ深く』に続き是枝組2度目となる池松壮亮。主人公一家の「仕事」を捜査する刑事、前園巧と宮部希衣役に、『悼む人』、連続テレビ小説「べっぴんさん」高良健吾と、『そこのみにて光輝く』『怒り』の池脇千鶴、是枝組初参加の2人が決定。また、一家の子どもたちを見守る駄菓子屋の店主に柄本明が扮するほか、緒形直人、森口瑤子らベテラン俳優陣、山田裕貴、片山萌美ら若手俳優の参戦も決定した。■監督&キャストからコメント到着今回の出演オファーに「とても嬉しく思いました」と語った池松さんは、「非常に短い時間で名前もない言葉も発しないという役でしたが、いつまでもこのままいれたらと思ってしまうような豊かな時間をいただきました。是枝組はいつでも高尚な映画作りをされていて、とても安心します」と撮影をふり返る。池松さんについて是枝監督は、「色気があるんですよね。佇まいに。声がまた魅力的で」と話すも、“今回は極端に台詞の少ない役”と池松さんの演じる役柄について明かし、「それでもやはり、存在感は抜群でした」と絶賛している。また是枝監督について「この仕事を始めた頃から憧れてきた監督」と語ったのは高良さん。「いつかご一緒したいと思い俳優を続けてきたので、目標が叶い嬉しかったです」と喜び、「これが是枝組かという演出を経験でき、興奮しました」コメント。そんな高良さんについて是枝監督は、「デビュー直後くらいに一度お会いしていて、真っ直ぐな瞳が印象的だったんですが、澄んだ瞳は健在でした」と印象を述べた。是枝監督が「笑顔の本当に素敵な女優さん」と以前から注目していたという池脇さん。彼女は「監督は、現場で台詞を追加して、その台詞をほかの俳優さんがアドリブで答えるという生の反応を欲しがる方なんだなと思いました。そしてそれをとても楽しんでやられていて、どう転んでも正解ということも分かった上で、すごく絶妙な質問を書かれたり、生きたお芝居を、各々が持っている感性を引き出されるのかなと思いました。現場の雰囲気は、監督が穏やかな方だから、空気としては穏やかな空気でした」と是枝組に初参戦した感想を語った。『万引き家族』は6月、TOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2018年02月14日目が疲れてきたら目の疲労対策をして、いつだって輝き続ける、つぶらな瞳をキープするのです♡輝き続ける“つぶらな瞳”をキープするために!瞳の綺麗をキープしたい。目が疲れてくると見た目がよくなくなるだけでなく、眉間にしわを寄せてじーっと眺めるしぐさなど、かわいくない動作が増えてしまいます。目の疲れから目をゴシゴシこするのは、しわを増やすなどいいことはないので、やめましょう。目が疲れてきたら目の疲労対策をして、いつだって輝き続ける、つぶらな瞳をキープするのです♡1.目は適度に休ませるまずは目を酷使し続けずに、適度に休ませる習慣をつけましょう。パソコンなどで集中して作業をしているときは、1時間おきくらいに目を離して出来れば目を冷やすなどするとよいです。パソコンやスマホを見ているときは、目は無意識に開けっ放しになっていて、瞬きの数が減っていることも多いのです。集中しているときは、呼吸の回数すら減っていることも多いくらい。集中して作業に入るのはよいですが、時には休憩をはさむことも必要です。たまには作業の途中で少し目を冷やしたり、温めたりする時間をつくってあげると、目にとっては非常に良いことです。スキンケアも、目の周りは他の部位よりも念入りに行うようにしましょう。2.時々遠くを見るようにする近くのものばかり見ていると、遠くのものを見るために使う目の筋肉が衰えてしまいますので、時には遠くのものを見るようにしてみましょう。遠くの風景や、夜であれば星を見るようにすると、リラックスにもなりますので、目だけでなく心の疲れにもきくでしょう。時にはスマホではなく、星を見てゆっくりと考え事をするのも、ステキな時間なのではないでしょうか。3.目に良い食品を食べる目の疲れをとるためには目の疲れを防止する成分が含まれている食品を食べるとよいでしょう。サプリメントでも人気な、「アントシアニン」という成分は、目の疲れを防止することができますので、目を酷使するときには意識して摂取するようにしておくとよいでしょう。サプリメントでも販売されていますが、食品からとることも可能です。基本的にはベリー類に豊富に含まれるポリフェノールのの一種で、以下のふたつには、とくにたくさん含まれています。ブルーベリーのアントシアニンブルーベリーにはアントシアニンがたくさん含まれていて、目に良い食べ物として有名ですね。ブルーベリーはそのまま食べてもおいしいですし、ジャムなどでも販売されていますので、毎朝パンに塗って食べるなど、生活に取り入れるのも簡単です。冷凍のブルーベリーも販売されており、凍った食感もシャリシャリとして美味しいです。凍ったブルーベリーをミキサーに入れて、スムージーにしてしまうと、なんだかオシャレで豪華な印象になりますね。毎日少しずつ食べて、アントシアニンを摂取しましょう。カシスにもアントシアニンカシスも、アントシアニンが豊富に含まれるベリー類のひとつです。カシスはジャムやスイーツ、飲料など、さまざまに加工され販売されています。なかでも飲料で毎日1杯のカシスジュースを飲むのが、お手頃な方法なのではないでしょうか。炭酸水などで割って飲んでもおいしいし、見た目もおしゃれで、パーティーなどにも向いていますね。4.目の周りのマッサージで血行アップ!目の周りの血流が滞っていると、目も疲れやすくなり、クマなどもできやすくなります。これを防止するためには、目の周りをマッサージして血流アップを図りましょう。目のマッサージは、目の上の骨の部分を中心にツボ押しをしたり、目尻を軽く引き上げたりするだけでも、効果十分です。目の周りの皮膚は薄くて傷つきやすいので、優しくマッサージしてあげましょう。方法としては、マッサージをするときに摩擦で肌が傷つくのを避けるために、クリーム化オイルを使用するとよいでしょう。マッサージ後はしっかりと保湿をし、水分と油分の両方を与えてあげると、目の周りの皮膚が柔らかくなり、乾燥も防げます。目は、1日中酷使されて、ほとんどの場合夜には疲れ切っているので、寝る前やバスタイムにマッサージをしてあげるとよいでしょう。1日頑張った目を、毎日しっかりとやすませてあげるのです。こまめにケアしてつぶらな瞳をキープしよう!目の周りは繊細で、目はとっても疲れやすい部分。意識してこまめにケアして、つぶらな瞳をキープしましょう。涙に近い成分の目薬をこまめにさすなどするのも、効果的です。とにかく意識して休ませて、マメにケアすることが、将来的にも目を守っていくことにつながるでしょう。
2018年01月29日『誰も知らない』『そして父になる』『三度目の殺人』の是枝裕和監督の最新作が、リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、樹木希林ら豪華キャストを迎え、6月に公開されることが決定。すでに昨年12月よりクランクインしている本作は、今月1月いっぱいで撮影を終える予定だという。なお、タイトルは未定。あらすじ再開発が進むなか、ポツンと残された古い住宅街。日雇い仕事の父・治(リリー・フランキー)と息子の祥太(城桧吏)は“親子”ならではの連携プレーで万引きに精を出している。その帰り道、団地の廊下で凍えている幼い女の子を目にした治は思わず家に連れて帰ってしまう。突然、子どもを連れてきた夫に腹をたてる信代(安藤サクラ)だったが、体じゅう傷だらけのじゅり(佐々木みゆ)の境遇を察し、面倒をみることにした。祖母・初枝(樹木希林)の年金を頼りに暮らすその一家は、風俗のバイトをしている信代の妹・亜紀(松岡茉優)、そして新しい家族のじゅりも加わり、貧しいながらも幸せに暮らしていた。しかし、ある事件をきっかけに家族の隠された秘密が明らかになっていく――。是枝監督が手掛け、柳楽優弥がカンヌ国際映画祭で最優秀主演男優賞を受賞したセンセーショナルな問題作『誰も知らない』(2004)は、実際の子ども置き去り事件を元に、過酷な状況下で生きる子どもの姿をリアルに描いた。あれから13年、様々な“家族のかたち”を描き続けてきた監督が、この10年間考え続けてきたことを全部込めたと語る、渾身の最新作が始動!是枝組に安藤サクラ&松岡茉優が初参加最新作は、東京の下町に暮らす一見どこにでもいそうな、平凡で貧しい家族だが、実は「犯罪」で生計をたて、ひっそりと暮らしている家族を描く物語。「犯罪」でしかつながれなかった家族たち。不完全だが、愛すべき“家族”の心揺さぶる衝撃のストーリーが紡がれる。本作に出演するのは、『そして父になる』で庶民的な父親を好演したリリーさんが柴田治役。その妻・信代役と妻の妹・亜紀役に、是枝組初参加となる安藤さんと松岡さん。祖母・初枝役には、是枝作品の「家族」に欠かせぬ存在である樹木さん。さらに、オーディションで選ばれた子役2人、城桧吏と映画初出演となる佐々木みゆが、息子・祥太と新しい家族のじゅりを演じる。樹木希林、是枝監督作はこれで最後?「是枝作品の中に居るのはこれでおしまい」今作で監督のほかにも脚本や編集も担当する是枝監督は、本作製作のきっかけについて、「死亡通知を出さずに親の年金を不正に貰い続けていた家族が逮捕された事件に触れたこと」と明かす。是枝監督とはもう4回目だと言うリリーさんは、「純粋に嬉しいです。是枝組独特の穏やかで澄んだ空気感の中、本作は社会や人にとって、とても重大なのに、ほんの1日で黙殺されてしまうような出来事にフォーカスを当てていく。是枝監督らしい、いい作品になると感じています」とコメント。安藤さんは、「いまこのタイミングでこの作品に出演できることをとても嬉しく思っています」と言い、「どんなことになることやら、なかなか想像ができません。とにかく、やってみます!」と意気込みを語っている。また松岡さんは、「あの本を読んだ、あの映画を見た。産まれて、育ててもらって、生きてきたすべてのことが正しかったんだと肯定されたような気持ちでした。夢のような顔合わせは現実には思えなかったです」とオファー時の心境を明かし、樹木さんも「是枝作品の中に居るのは これで おしまいちょいと ブラブラしすぎる台本は読みちがえるわ 口は出すわ悪口は言うわ 都合悪けりゃボケたふりするわ困ったもんだ」と出演について独特なコメントを寄せている。是枝裕和監督最新作は2018年6月、TOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開予定。※タイトルは未定(cinemacafe.net)
2018年01月05日