「男の子ができたら歌舞伎役者にしたい」と結婚会見で語っていた寺島しのぶ(44)。その言葉が現実のものとなった。5月3日に開幕した團菊祭で長男の眞秀くん(4)が初お目見えを果たしたのだ。 『魚屋宗五郎』の丁稚役で眞秀くんが花道から登場すると、会場から「かわいい!」と歓声が。そんな姿を客席後方で見守っていた寺島とフランス人夫のローラン・グナシア氏(49)、そして祖母の富司純子(71)らは涙にむせんでいたという。 「ローランさんはアート・ディレクターとして海外で活動していましたが、日本を拠点にすることを決断。また寺島さんも眞秀くんが2歳のときから日舞を習わせるなど、早くから英才教育に乗り出しました。さらに夫妻は眞秀くんのために専用のシッターさんを雇っており、文字通り家族一丸となってデビューを支えてきたのです」(歌舞伎関係者) 長男の華々しい梨園入り。それは寺島にとって母の野望が叶った瞬間だった――。 音羽屋の第一子に生まれながらも、女性であるがゆえに歌舞伎役者にはなれなかった寺島。跡継ぎになれるのは、弟・尾上菊之助(39)だけ。“女を呪った”日々を、彼女はこう振り返っている。 《弟が6歳で初舞台を踏んだ時、「どうして年上の私が舞台に立てないの」と腹が立つやら悲しいやらで、それに男中心の梨園ですから、我が家は弟を中心に回っていて、私一人が取り残されていく気がして……》(『週刊現代』15年10月17日号) そのため人間国宝の父・尾上菊五郎(74)や女優の母・富司らに反発したこともあったという。そんななか、女優業に自らの居場所を見つけた寺島。下積みは長かったが、“芸への飢え”が彼女をトップ女優へと押し上げていった。 だが、彼女の梨園への憧れは消えなかった。07年にローラン氏と結婚すると、冒頭のように“息子を歌舞伎俳優にしたい”と発言。12年に眞秀くんが誕生すると、思いはより強くなった。 「ハーフの眞秀くんが梨園入りしようとすることに対して、陰口を叩く人も少なくありませんでした。それでも寺島さんは、めげなかった。まだ言葉も話せないうちから眞秀くんに父や弟の舞台映像を見せ続け、歌舞伎のイロハを叩きこんできた。その甲斐もあって、眞秀くんは才能の一端を見せ始めた。大人でも難しい文言が続く歌舞伎の『髪結新三』のDVDを、ずっと大人しく見ているんですよ。これには菊五郎さんも舌を巻いたといいます」(前出・歌舞伎関係者) また今でこそ眞秀くんの習い事は日舞だけだが、今後は義太夫や三味線や鼓の稽古も始めるつもりだという。 「習いごとだけで1週間埋まってしまうほどのハードスケジュールです。かかるお金も相当なものになるでしょうが、彼女はそれも覚悟の上だといいます。すべては、梨園関係者らに文句を言わせないため。自分が継げなかった音羽屋の名跡を、何としても息子に継がせたいのです」(前出・歌舞伎関係者) 寺島自身も2月に海老蔵からオファーを受け、六本木歌舞伎『座頭市』の舞台に立った。正調ではないが、海老蔵が新設したこの歌舞伎は女人禁制の梨園に大きく風穴をあけたことになる。40年を経て、寺島の闘いは報われようとしている――。
2017年05月13日歌手で女優の神田沙也加(30)が26日、自身のインスタグラムを更新し、俳優の村田充(39)と結婚することを報告した。神田は「この度は私事でお騒がせしてしまい申し訳ありません」とお詫びした上で、「ご報告したかったタイミングではなく心苦しい気持ちもありますが、一部報道にありました通り、わたくし神田沙也加は村田充さんと結婚いたします」と報告。「仕事の面もより一層充実させていけるよう精進してまいります」と誓い、「暖かく見守っていただけたら幸いです」と呼びかけた。村田も自身のブログを更新し、「応援をくださる皆様に、予定と異なるご報告の形となり心苦しいですが、一部報道にあります通り、私 村田充は神田沙也加さんと結婚をいたします」と報告。「共に支え合い、充実した日々を過ごしたいと願っております」とつづり、「何卒、今後ともご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます。暖かく見守っていただけたら幸いです」と締めくくった。神田はインスタグラムで、村田と父で俳優の神田正輝との笑顔の3ショットも公開した。
2017年04月26日女優の神田沙也加と俳優・村田充が結婚することを、それぞれ自身のSNSにて発表。神田さんは自身のInstagramにて、父で俳優の神田正輝と村田さんとの3ショットを公開し、「一部報道にありました通り、わたくし神田沙也加は村田充さんと結婚いたします」と報告し、村田さんはブログにて神田さんとの仲睦まじい2ショット写真を公開した。神田さんは、俳優の神田正輝と歌手の松田聖子の長女として生まれ、2003年に妻夫木聡主演『ドラゴンヘッド』のヒロイン役で本格的に女優デビュー。以降、舞台に・映画・ドラマ・声優と幅広く活躍。2014年には世界的大ヒットを記録したディズニー・アニメーション映画『アナと雪の女王』で王女・アナ役の日本語吹き替えを好演し、その演技力・歌唱力で大きな注目を浴びる。そのほか、ギタリストであるBillyとの新ユニット「TRUSTRICK」を結成しアーティスト活動も進めたが同グループは2016年に活動を休止した。一方、村田さんは2000年にドラマ「二千年の恋」でデビュー。「仮面ライダー響鬼」に童子役でレギュラー出演したほか「仮面ライダーキバ」『GO』『海猿 ウミザル』『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』魚沼宇水役などテレビ・映画に出演。また、舞台「弱虫ペダル」御堂筋翔役をはじめ、舞台「東京喰種」ウタ役や「最遊記歌劇伝-God Child-」舞台「おそ松さん」イヤミ役など、数々の2・5次元舞台に立ち、確固たる人気を誇る。2人は2016年夏の舞台「ダンガンロンパ THE STAGE 2016」で共演。そして本日4月26日、結婚する旨を互いのSNSで発表した。神田さんは「関係者各位・ファンの皆様」と題し、「この度は私事でお騒がせしてしまい申し訳ありません。ご報告したかったタイミングではなく心苦しい気持ちもありますが、一部報道にありました通り、わたくし神田沙也加は村田充さんと結婚いたします」と告白。「仕事の面もより一層充実させていけるよう精進してまいります。暖かく見守っていただけたら幸いです」と今後の活動についても言及。また村田さんも「共に支え合い、充実した日々を過ごしたいと願っております」と、コメントした。Twitterでは「みつくんと神田沙也加結婚うれしすぎる~おめでとうございます!」「神田沙也加ロス。」「まじで!?おめでとうございます」と祝福の声が上がっている。神田さんは現在、舞台「キューティ・ブロンド」が全国公演中。村田さんは舞台「東京喰種」第二弾の公演が6月に控えている。(text:cinemacafe.net)
2017年04月26日芸人で作家の又吉直樹に密着したNHKスペシャル「又吉直樹第二作への苦闘」が2月26日(日)今夜21時~NHK総合で放送され、続く23時からは同じくNHK総合で又吉さん初の長編小説をドラマ化した「火花」も放送開始となる。お笑いコンビ「ピース」として活躍しながら、小説家として発表した初の長編「火花」が第153回芥川賞を受賞。大きな話題を呼んだ又吉さん。その後ニュースキャスターなど活動の場を広げてきたが、ついに待望の小説第2作「劇場」が3月7日(火)発売の文芸誌「新潮」4月号(新潮社)に掲載&発表されることになった。単行本253万部、文庫30万部で累計283万部の大ベストセラーとなった「火花」に続く第2作ということで、各界から大きな注目を集める「劇場」だが、本作は原稿用紙300枚という規模の作品となり、内容も恋愛小説になるという。今回NHKでは売れっ子芸人として多忙なスケジュールのなか、限られた執筆時間で魂を削りながら「劇場」を執筆する又吉さんの姿に密着。普段見ることのできない作家としての又吉さんの姿を追うことで、ひとつの作品が生まれるまでの苦闘を映像に記録した。そんな「又吉直樹第二作への苦闘」のオンエア後には、又吉さんの処女作をドラマ化、昨年6月から「NETFLIX」で配信された「火花」が地上波初放送される(全10回)。売れない芸人の徳永は、営業で行った熱海の花火大会で先輩芸人の神谷と電撃的に出会い、強く惹かれ、弟子入りを申し出る。神谷は天才肌であり、かつ人間味に富んだ人物。神谷は自分の伝記を書くことを条件に、徳永を受け入れるのだった。以降、徳永と神谷は頻繁に会っては酒を酌み交わし、神谷は徳永に笑いの哲学を伝授しようとする。吉祥寺の街を彷徨いながら、さまざまな人々と触れ合い、なんでもない、でもキラキラと輝く時間を共有する2人。だが、それぞれの歩みは次第に、そして決定的に異なっていく…。キャストには主人公の若手芸人・徳永役に林遣都、その先輩芸人・神谷役に波岡一喜、同棲相手・真樹役を門脇麦、そのほか好井まさお、村田秀亮、菜葉菜、徳永えり、高橋メアリージュンといった顔ぶれがそろった。NHKスペシャル「又吉直樹第二作への苦闘」は2月26日(日)今夜21時~、ドラマ「火花」は23時~、NHK総合にて放送。(笠緒)
2017年02月26日「Mr.Children」の「HERO」MVやNHK Eテレのプチプチ・アニメ「森のレシオ」などで知られる村田朋泰が手がける、児童文学の名作「陸にあがった人魚のはなし」のコマ撮りアニメーション(パイロット版)制作のため、本日2月21日(火)よりクラウドファンディングがスタート。山下敦弘監督ら公式アンバサダーからコメントも到着した。「陸にあがった人魚のはなし」は、米国の詩人ランダル・ジャレルが1965年に発表した童話。むかしむかし…。離れ小島に1人で暮らす狩人。ある日、海から聴こえる歌声に引かれ、人魚と出会う。人間の世界は、人魚の世界にないものばかり。好奇心旺盛な人魚は、狩人と一緒に暮らすようになる。やがて小熊、山猫、ひとりぼっちになった人間の男の子が、狩人と人魚に出会い、1つの家族となった。違う動物同士、一緒に暮らすといろいろな事件が起きたが、みんながお互いを好きで、理解して愛したいと思っていた。そうして何年も経ち、やがて人魚は、海ではわからなかった感情を知るように。見た目の違いは、問題ではない。これは、お互いの存在と違いを思いやる、ある1つの家族の物語――。今回のクラウドファンディング目標金額は、350万円(税込)。達成しなかった場合は制作をしない“ALL or NOTHING”方式となる。また、支援者へのリターンは共作性を重視。エンディングロールへの名前記載、制作日誌お便り、制作・撮影現場への招待、第1回制作会議への参加など、支援者と一緒に作品を製作する内容となっている。担当者は、現代にも通じるこの物語に「まるで私たちに深い問いを投げてくるようです」と言う。「この可愛らしくかつ斬新な表現で愛の在り方を示唆するファンタジーを、国内外から注目を集める村田朋泰氏によってコマ撮りアニメーション化したいと思います。映像化にあたり内容的にも世界観的にも村田氏のコマ撮りアニメーションほど合っているものはないでしょう」と期待を込める。「しかし、コマ撮りアニメーションは時間もコストもかかり実現が容易ではないため、今回、本プロジェクトに共感していただける皆様とクラウドファンディングを通して、まずはパイロット版を作成することにいたしました。なお、完成したパイロット版を持って本編制作の資金を募っていきますが、もし達成しなければパイロット版の制作はありません…!完成への第一歩を一緒に踏み出しませんか?応援をよろしくお願いいたします!」と語り、支援を募る。さらに、『ぼくのおじさん』『オーバー・フェンス』などで知られる山下敦弘監督や、『チェブラーシカ』『ちえりとチェリー』の中村誠監督をはじめ、応援者からの激励コメントも到着している(順不同)。■山下敦弘(映画監督)2017年、現在において人形アニメーションを作り続けている村田さんは本当の変態だと思う。自分みたいに「映像なら何でもやります!」というスタンスでドラマやCMなど何でも引き受けるチャラ男とは違い、人形を一コマ一コマ動かし、シコシコと撮影する村田さんは生粋の変態だ。“変態、変態”と連呼してるけど、ここで言う変態とは自分にとって最大の褒め言葉だ。作品作りにおいて変態ほど信用できる人間はいない。そんな村田さんが長編を作る。変態が作る長編人形アニメーション。つまらない作品になるはずがない。ただただ楽しみだ。■中村誠(映画監督)村田朋泰さんの作品は、音が少ない。登場人物たちが話さない。音楽も控えめだ。その背景美術の見事な広がりに対して、パペットの作りとアニメーションは言ってみればとてもプリミティブだ。静かで、素朴な作品群。しかし「路」シリーズや「森のレシオ」から伝わってくるこの言葉に出来ない激しい感情は何なのだろう。僕の勝手な憶測なのだが、村田さんはそれをこそ、伝えようとしているのではないだろうか。無理やり言葉にすれば、それはかつて誰もが通過したはずの「記憶」だ。心の片隅に忘れられ転がっているその記憶を村田さんの作品は揺り動かす。そして僕たちはそれが心の片隅にあったことを痛烈に思い出すのだ。静かな作品が揺り動かす激しい感情。それこそが、村田さんの作品の魅力なのだと僕は思っている。「陸にあがった人魚のはなし」で、今度はどんな記憶を揺り動かされることになるのか、僕は楽しみに待っている■秦俊子(アニメーション作家)可愛さの中に哀愁が漂う人形や、感情がうまく表現されている照明、引き画の広々とした空間と美しさなど、村田朋泰さんの人形アニメーションは画面に映るものすべてが魅力的です。また、登場キャラクターの記憶や関係の変化が、丁寧に作りこまれたモチーフを通じて展開していくところにも心を惹かれます。村田さんの作品を観ると、モチーフに込められた思いというものを表現する上で、人形アニメーションは最適な表現方法だと気付かされます。「陸にあがった人魚のはなし」の映像化に大いに期待しております。制作の実現を心から応援しています!■森和美(漫画家)地に弾ける雨粒、風に流され雪上を滑る木の枝、陽射しに揺れる水面、うつろう影、輝く樹液や粘菌、瞬く星、賑やかな森。瞳に花を閉じこめた少 女、毛むくじゃらの優しい生き物、初めて見るのに懐かしい異形のものたち。村田さんのアニメーションは画面の彼方此方に小さな命が溢れています。コマ撮りという作業を思えば、なんという積み重ねかと溜息が出るほどです。彼らはたいてい言葉を発してくれないのですが、目を凝らして彼らと出会う時、私たちは新しい友だちを得る事が出来るのです。知らない筈の世界と人をいつの間にか慕わしく思ってしまうー「陸にあがった人魚のはなし」でも、きっとそんな体験をさせて貰えるのではないでしょうか。■武田一義(漫画家)手作りの風景とキャラクターが、起こる出来事が、みんな可愛くて可笑しくて、ぽーっと見惚れて声出して笑って、ちょっと切なくなって、終わる頃には心の中に愛おしさが溢れている。村田朋泰さんが創る世界が好きです。新たな世界の誕生を心待ちにしています。「陸にあがった人魚のはなし」パイロット版(約3分間)制作のクラウドファンディングは2月21日(火)~5月8日(月)まで「Makuake」にて募集。(text:cinemacafe.net)
2017年02月21日沢口靖子が警察の科学捜査研究所=通称・科捜研の研究員を演じて人気のミステリー「科捜研の女」の正月スペシャルが、新キャストに渡部秀を迎え1月3日(火・祝)今夜、テレビ朝日系で放送される。京都府警科学捜査研究所、通称・科捜研の法医研究員・榊マリコを沢口さんが演じ、マリコを中心とした、ひと癖もふた癖もある研究員たちが法医、物理、化学、文書鑑定などの専門技術を武器に事件の真相解明に挑む姿を描く「科捜研の女」シリーズ。99年の第1シーズン以来現在放送中の第16シーズンまで、17年の間人気を集め続けてきた。第16シーズンではさまざまな分野の“大物スペシャリスト”たちがゲストとして登場。尾美としのり演じる“微表情”研究のエキスパート・矢萩修武をはじめとしたバラエティーに富んだスペシャリストたちとマリコとの対峙や協力も見どころになっているが、そんななか2011年の放送から科捜研で銃器鑑定、機械・建造物の破損。交通事故解析などの物理担当をしていた長田成哉演じる相馬涼が、カナダの科学捜査センターで研鑽を積むことを決意し、惜しまれつつも科捜研を退職。今回の正月スペシャルとなる第9話から、新たな物理担当として渡部秀演じる橋口呂太が着任することになる。現在25歳の渡部さんは高校在学中の2008年に「第21回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」準グランプリに輝き、その後「仮面ライダーオーズ/OOO」の主人公・火野映司を演じて注目を集めると、連続テレビ小説「純と愛」の狩野剛役や映画『進撃の巨人』のフクシ役などで着実にキャリアを重ねてきた期待の若手俳優。そんな渡部さんが今回演じる橋口呂太は、誰にでもタメ口でマイペースだがかわいげがあって憎めない性格。しかし鑑定の腕は抜群で物理研究員としては超優秀というキャラクターだといい、本編での活躍が楽しみだ。そんな渡部さんを迎えて送る今夜のストーリーだが、バイク便会社社長・間山悟(羽場裕一)の1歳の息子が何者かにさらわれる事件が発生。現場からバイクの痕跡が発見されマリコら科捜研のメンバーは犯人らしきバイクの男の行方を追うことに。滋賀県警刑事・岩内剛(六平直政)らと合同捜査を開始した直後、科捜研の新人研究員・橋口呂太(渡部さん)が国道で犯人のタイヤ痕を発見。近くからは犯人が落としたと思われる緑色の粘着テープも見つかり、テープから誘拐された赤ちゃんと間山の指紋が検出される。彼と妻・圭子(森尾由美)のやりとりに不自然なものを感じていた土門刑事(内藤剛志)らは父親の間山の犯行を疑いはじめる。ほどなく間山の会社に3000万円の身代金を要求する電話が入り、通話を分析した結果犯人は琵琶湖近くの公衆電話ボックスからかけたことがわかる。それを聞き激しく動揺する岩内。なんと今回の事件、24年前に起きた未解決の誘拐事件と酷似。未解決だったその事件、当時容疑者として浮上したのはなんと間山夫妻であり、岩内はその誘拐事件の捜査員だったという…。そんななか犯人からの2度目の指示が入り、マリコと呂太は身代金を運ぶ間山の車を極秘追跡する…というもの。果たして24年前の誘拐事件の真相は?そして赤ちゃんは無事救出できるのか!?新たな物理担当が加わった科捜研の活躍に注目。「科捜研の女 正月スペシャル」は2017年1月3日(火・祝)21時~テレビ朝日で放送。(笠緒)
2017年01月03日俳優の渡部秀が、テレビ朝日系ドラマ『科捜研の女』(毎週木曜20:00~20:54)に新メンバーとして加わることが11日、明らかになった。来年1月3日(21:00~)の正月スペシャルから登場する。主演の沢口靖子演じる京都府警科学捜査研究所(科捜研)の法医研究員・榊マリコを中心とした、ひと癖もふた癖もある研究員たちが、専門技術を武器に事件の真相解明に挑む姿を描く同作。今月15日の放送で、物理担当研究員・相馬涼役を演じてきた長田成哉が卒業するが、この後任として渡部が加わることになった。渡辺演じる橋口呂太は、誰にでもタメ口で話しかけるマイペースな若者だが、物理研究員としては超優秀という設定。初登場する正月スペシャルは、父親が公衆トイレに入った一瞬の隙に赤ちゃんがさらわれるという事件が起こるが、急きょ科捜研に呼ばれた呂太は「あ、ボク遅刻しちゃった? ごめんなさーい。だって急に呼び出されたんだもん!」と、おにぎりをほおばりながら現れ、マリコたちをあ然とさせる。このほど、初めて東映京都撮影所内のセットを訪れた渡部は「ずっと受け継がれてきた作品に加わる緊張感は、とても大きかったです」とプレッシャーを感じた様子。それでも、沢口から温かく迎え入れられ、「呂太は突拍子もないキャラクターですが、皆さんから呂太への愛情を感じることができて、とてもうれしかったです」と感激していた。沢口も「渡部秀くんは現場で監督にいろいろ質問して、的確な芝居をしようと努めていらっしゃいました。頼もしい新メンバーを迎えた『科捜研の女』、引き続きご期待ください!」とコメントを寄せている。
2016年12月11日NHKプチプチ・アニメ「森のレシオ」や、「Mr.Children」の「HERO」ミュージックビデオなどで知られる映像作家・村田朋泰氏により、米国の詩人ランダル・ジャレル原作の童話「陸にあがった人魚のはなし」の映像化を目指す、クラウドファンディングがスタートすることになった。離れ小島でひとりで暮らす狩人が、海から聞こえる歌声に引かれ、人魚と出会う。人魚が初めて知った人間の世界は、人魚の世界にはないものばかり。しかし、人魚は、たとえ不便であっても人間の世界を理解し、受け入れていく。やがて、こぐま、やまねこ、ひとりぼっちになった人間の男の子が狩人と人魚に出会い、1つの家族になる。もちろん、違う動物同士が一緒に暮らすと、いろいろな事件が巻き起こる。でも、みんながお互いを好きで、理解して、愛したいと思っている。外見が違うことは大した問題ではない。これは、お互いを思いやる気持ちにあふれた、ある“家族”の物語――。「陸にあがった人魚のはなし」(原題:The Animal Family)は、米国の詩人で文芸評論家、作家のランダル・ジャレルが1965年に発表した童話。ジャレルといえば、「かいじゅうたちのいるところ」のモーリス・センダックの絵による「詩のすきなコウモリの話」「夜、空を飛ぶ」といった作品でも知られている。そして、この物語をストップアニメ-ションで映像化するのは、現在放送中のNHKプチプチ・アニメ「森のレシオ」や、「Mr.Children」の「HERO」のMVに起用された「白の路」、「Galileo Galilei」の「サークルゲーム」MVに一部使用され、ドイツ・シュトゥットガルド国際アニメーション映画祭にノミネートされた「木ノ花ノ咲クヤ森」などで知られる気鋭の映像作家・村田氏。今回、2017年2月から4月までの予定で、クラウドファンディングサイト「MAKUAKE」にて映像化プロジェクトを実施、配信やDVD化のための資金調達を目指す。支援のコースにより、エンドロールへの名前記載、完成映像のDVDプレゼント、撮影現場への招待、作品原画プレゼントなどのリターンがある。プロデューサーの東映コンテンツ事業部・内藤恵氏は、「50年前に書かれた『陸にあがった人魚のはなし』」のメッセージが、現代に通じる斬新さで愛の在り方を示唆していることに感動し、そしてその表現方法には村田氏のストップアニメーション映像が何よりもふさわしく思い、どうにか制作を実現したいと願うようになりました」と経緯を語る。「まずはパイロット版の制作を目指しますが、原作と映像のコンビネーションの素晴らしさを楽しみにしていただければと思います」と、支援を呼びかけている。「陸にあがった人魚のはなし」パイロット版(3分間)制作のクラウドファンディングは2017年2月~4月、「MAKUAKE」にて募集開始。(text:cinemacafe.net)
2016年10月17日コンビニ店員であることがアイデンティティー、そんな女性の日常を描いた『コンビニ人間』で、第155回芥川賞を受賞した村田沙耶香さん。なんと、ご自身もコンビニ店員であるという…。――ご自身も、大学生の頃からコンビニでアルバイトしてきたわけですが。村田:そうです。私は小さい頃から何をやらせても不器用で、しかも内気で人見知りなので、家族から「沙耶香は社会に出られるんだろうか」と言われていました。それで大学生の頃、近所にコンビニが建ったので、そこでバイトをしてみようと思って。すでに人間関係ができあがっているところに後から入っていく勇気はなかったのですが、お店がオープンする時から参加できるならハードルが低い気がしたんです。やってみたら、私ほどマニュアルを読み込んだり研修を受けたりする人があまりいなくて「村田さん頑張ってるね」と声をかけられたりして、溶け込めた気がしました。コンビニは男女の扱いの違いもないので、男の子とフランクに喋れたのもよかったですね。いろんな意味で、世界に溶け込めた気がするので、コンビニにはすごく感謝しています。最初にアルバイトしていた時の人たちとはいまだに付き合いがありますよ。結婚している人もしていない人もいますが、たまにその6人くらいで集まって飲んだりしています。グループでLINEもしているんですが、受賞した時は「村田さんがニュースに出ていて笑った」って書いてありました。「普通にすげー」って(笑)。――専業作家にならずにバイトを続けているのはどうしてですか。村田:わりと暇なお店をバイト先に選ぶせいか、私が働くお店は結構閉店しちゃうんです。それを機に専業になろうかなと思うんですが、執筆が進まなくて、またバイトを始める…ということを繰り返してきました。週3日バイトをしているんですが、コンビニで働いている日のほうがめちゃめちゃ執筆が進むんです。原稿を待たせている編集さんにも「コンビニで働く日を増やしてください」と言われます(笑)。バイトもせずにずっと家にいると、ゴロゴロしながら空想に没頭してしまうんですよね。それは小説を書く状態とは程遠くて。コンビニで働くなど、強制的にリアルな世界に自分を連れていかないと執筆できないようです。――あれ、前はお仕事場を持って通っていましたよね。村田:持っていました。仕事場があればもっと働くんじゃないかと思って。でも、「あの部屋に行って小説を書かなきゃいけない」と思うと、出社拒否みたいになってしまって(笑)。結局引き払いました。家賃は安かったんですけれど、あれは人生最大の無駄遣いでした。――小説を書き始めたのは?村田:小3か小4ですね。紙を四つ折りにしてホチキスで留めて、漫画や小説を書いて友達と交換するのが流行っていたんです。私は双子の女の子がバラバラに引き取られる、といった話を書いていました。そこから、だんだん友達に見せる用の小説と自分だけ用のものを書き分けるようになっていきました。でも高校時代に山田詠美さんの作品に出会って、こんな美しい文章に触れるのははじめてだと思って。あまりにも山田さんの文章への憧れが強くて、自分が書くなんて無理だと思って、書けなくなってしまいました。大学も文学部芸術学科という、演劇や絵や小説などの実技が学べるところに進学したんですが、やっぱりスランプのまま。それで、芥川賞作家の宮原昭夫先生が横浜文学学校という小説の講座を開いていることを知って、参加してみたんです。宮原先生が本当に素晴らしくて、参加している人も純粋に書くことを楽しんでいて。私はそれまで小説は素晴らしくて高尚なものと思い込みすぎていたようです。先生が「ヘタでもいいから名刺代わりに作品を出しなさい」と言ってくださって、それでまた書けるようになっていきました。その頃に書いた2作目の小説を『群像』に応募して、卒業後に受賞しました。――それが2003年に群像新人文学賞優秀作となった「授乳」ですね。そしてデビューが決まり、今、作家生活13年目です。初期の頃からセックスや家族に対する価値観を揺るがすものが多く、最近では10人産めば1人殺してもいい社会を描いた『殺人出産』など、テーマや設定に度肝を抜かれるものも多いですね。村田:振り返ってみると、本当に自由に書いてきたんだなと思います。それでここまでお仕事をいただけてきたことが奇跡です。スピルバーグ監督がインタビューで演技について訊かれた時に「笑われることを恐れない勇気を持つことだ」とおっしゃっていて、小説も本当にそうだなと思って。たぶん「また村田がバカなことをやっているな」と笑っちゃう人もいるかもしれませんが。◇むらた・さやか1979年、千葉県生まれ。玉川大学文学部卒業。2003年「授乳」が群像新人文学賞優秀作となりデビュー。'09年『ギンイロノウタ』で野間文芸新人賞、'13年『しろいろの街の、その骨の体温の』で三島由紀夫賞、本年『コンビニ人間』で芥川賞を受賞した。◇芥川賞受賞作『コンビニ人間』は、コンビニに勤めて18年、未婚、恋愛経験なしの女性・古倉恵子が主人公。本人は現状に満足しているが、周囲からは結婚や就職の心配をされる日々。新人の白羽は婚活目的でバイトを始めたというが、仕事のやる気も見せず言い訳と愚痴ばかり。恵子に対しても、はなから見下した態度をとるのだが…。文藝春秋1300円※『anan』2016年9月7日号より。写真・千倉志野インタビュー、文・瀧井朝世
2016年09月01日ネット映像配信サービス大手「NETFLIX」の創業者ら幹部および同社のオリジナルドラマ「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」などに出演するキャストが来日。6月27日(月)、日本オリジナルドラマ「火花」の林遣都、波岡一喜らと共に都内で記者会見に臨んだ。来日したのは創業者でCEOのリード・ヘイスティング、コンテンツ部門を率いるテッド・サランドス、そして「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」に出演するウゾ・アドゥーバとルビー・ローズ、マーベル作品「ルーク・ケイジ」主演のマイク・コルターら。「火花」の林さん、波岡さんに好井まさお(井下好井)、村田秀亮(とろサーモン)、「ゲット・ダウン」の日本アンバサダーを務める「EXILE」のUSA、「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」の大ファンを公言するBENIらも出席した。華やかなニューヨークライフから刑務所の“塀の中”の暮らしに落ちたヒロインが、個性豊かな囚人たちに狙われつつもサバイブする姿を描く「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」。スーザン“クレイジー・アイズ”を演じるウゾは3度目の来日となるが「アリガトウ、コンニチハ!」とニッコリ。本作の魅力について、個性あふれるキャラクターたちの存在を挙げ「年齢、人種、サイズ、セクシュアリティもいろいろ! 見る人が自分を見つけられるわ」と語る。全身タトゥーのボーイッシュな女性で、ヒロインの新恋人であるステラを演じるルビーは実は、『バイオハザード』最新作で共演したタレントのローラと友人とのことで、現在、ローラさんが東京を離れているため、今回は会うことは叶わないかもしれないそうだが「彼女、小さいからポケットに詰めて連れていきたいわ(笑)」とユーモアたっぷりに語る。シーズン3からの出演となったが現場について「『ハンガーゲーム』のような現場でみんな、自己主張ばかりで恐ろしかったわ…(笑)」とこれまた冗談めかして語り「本当はすごく温かかったわ! もともと大ファンだったけど、私自身のキャリアにとって大きい作品となっただけでなく、60人もの親友ができた作品なの」と笑顔でふり返った。「ルーク・ケイジ」主演のマークは初来日で「寿司を週に2~3回食べるくらい大好きだから、伝統あるお店の職人の寿司を食べてみたい。ドキュメンタリー映画『二郎は鮨の夢を見る』で見た『すきやばし次郎』に行ってみたい」と明かす。弾丸でもビクともしない肉体を持つ主人公を演じるが「スタントは9割を自分でやってるけど、バットで攻撃されるシーンでバットが割れて顔に当たったときは役を忘れそうになったよ…」と苦笑交じり。又吉直樹の芥川賞受賞作を全10話でドラマ化した「火花」は日本オリジナル作品ながら、世界中に配信され、すでに視聴者の半数近くは海外からのアクセスによるものだという。林さんも波岡さんも「まさかそんなことに…」と信じられない様子。林さんは改めて「夢を抱き、追いかけてひとつの道を志し、でも苦しい想いがほとんどで、結局は敗れ去っていく若者の話ですが、暗くはなく希望にあふれています。『決して無駄じゃない』というセリフもありますが、人を笑わせる仕事をする素晴らしさ、又吉さんの思いが詰まってます」とアピールした。昨年9月のNETFLIX日本上陸から、約10か月が経過。経営陣からはアニメ、実写作品を問わず、日本オリジナル作品を今後も海外に配信していく予定だという発言が相次いだ。(text:cinemacafe.net)
2016年06月27日「ネプチューン」「くりぃむしちゅー」「チュートリアル」が毎回“旬”なゲストとトークや企画を繰り広げるバラエティ番組「しゃべくり007」の6月27日(月)今夜放送回のゲストとして「ピース」の綾部祐二と又吉直樹が出演する。又吉さんが自身初の中篇小説「火花」で第153回芥川賞を受賞してから約1年。同作は累計発行部数251万部の大ヒットを記録。又吉さんは一躍“超売れっ子作家”となった。そんな又吉さんと自らとの“格差”を笑いにしてきた綾部さんが今夜は“コンビ間下剋上”を果たすべく牙をむくという。芸人引退のピンチに陥った又吉さんは危機をどう乗り切るのか。そんな“格差コンビ”のピースの2人にしゃべくりメンバーがどう絡むのか。放送をお楽しみに。「火花」は、6月よりドラマ化作品が動画配信サービス「Netflix」で配信を開始。売れないお笑い芸人の先輩後輩2人が夢と現実のギャップに揉まれながら、自らの道を貫こうともがく物語で、後輩芸人にあたる主人公・徳永を林遣都が、天才肌の先輩芸人・神谷を波岡一喜がそれぞれ演じる。その“日陰”のような主役2人とともに、光のような存在のヒロインとして門脇麦が登場する。徳永の相方芸人を「井下好井」の好井まさお、神谷の相方芸人に「とろサーモン」村田秀亮といった現役の吉本芸人もメインキャストに加わり、ほか菜葉菜、徳永えり、高橋メアリージュンらも共演している。『余命1ヶ月の花嫁』『甥の一生』などで知られる廣木隆一が総監督を務め、『凶悪』の白石和彌や『南極料理人』の沖田修一らが各話の監督として参加。原作を忠実に映像化したうえ、原作では描かれていないより物語を深堀した要素も加わったドラマ化作品として絶賛されている。「しゃべくり007」は日本テレビ系で6月27日(月)21時~放送。(笠緒)
2016年06月27日お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹による第153回芥川賞受賞作を初めて映像化したNetflixオリジナルドラマ「火花」の完成披露試写会が6月2日(木)、都内で行われた。同作は本日3日(金)より全世界190か国で全10話の一斉配信が始まったばかりだ。舞台挨拶には作者である又吉さんをはじめ、主演の林遣都と波岡一喜、共演する門脇麦、「井下好井」の好井まさお、「とろサーモン」村田秀亮、菜葉菜、徳永えり、高橋メアリージュン、廣木隆一監督、白石和彌監督、沖田修一監督、久万真路監督、毛利安孝監督が出席。また、挿入歌「二人で feat.西内まりや&YU-A」をSPICY CHOCOLATEと西内、YU-Aが披露した。イベント開催日が36歳の誕生日だった又吉さんは「頭の中で考えて書いたものが、こうして才能ある人たちに映像化してもらえるのは、僕の人生のごほうび。皆さんにお礼が言いたいです」と感無量の面持ち。漫才師として高みを目指す若者の青春と挫折を切り取った本作に、「僕だけじゃなく、みんなが見ていた風景なんやと気づいた。(ドラマとして)いい作品を見せてもらい、原作者が言うのも変ですが、この作品に関わることができて感動しています」としみじみ語っていた。「人生で一番うれしい日。僕こそ、又吉さんに感謝しています」と語った林さんは、「残せたことを誇りに思える、自慢できる作品になりました。俳優としてデビューしてからの10年、すべてをぶつけました」と並々ならぬ思い入れ。波岡さんも「俳優人生のすべてを出し切った」と強い達成感を示し、「ドキドキよりもワクワクが勝っています」と世界配信に胸躍らせていた。Netflixオリジナルドラマ「火花」は世界190か国にて全10話一斉同時配信中。(text:cinemacafe.net)
2016年06月03日又吉直樹(ピース)の芥川賞受賞作を実写化したNETFLIXオリジナルドラマ『火花』の完成披露イベントが6月2日、都内で行われ、又吉をはじめ、主演の林遣都と波岡一喜、共演する門脇麦、好井まさお(井下好井)、村田秀亮(とろサーモン)、菜葉菜、徳永えり、高橋メアリージュン、廣木隆一監督、白石和彌監督、沖田修一監督、久万真路監督、毛利安孝監督が出席。また、挿入歌「二人で feat.西内まりや&YU-A」をSPICY CHOCOLATEと西内、YU-Aが披露した。その他の写真本作は累計250万部を突破する大ベストセラーを初めて実写化。売れないお笑いコンビの徳永(林)が、独自のお笑い論をもつ天才肌の先輩芸人・神谷(波岡)に弟子入りし、「お笑いとは?生きるとは?」とあがきながら、人生を模索する。同日、誕生日を迎えた又吉は「36年生きてきて、自分の頭にあるものを作品にし、それを才能ある人たちに映像化してもらえる。僕にとっては人生のごほうびであり、皆さんにお礼を言いたいです」と喜びもひとしお。3日より世界配信がスタートし、「日本はもちろん、海外の皆さんの反応が純粋に楽しみ。ワクワクしています」と期待に胸を踊らせた。漫才師役に挑んだ林は「僕自身『火花』という作品を残せたことが誇り。デビューしてからの10年すべてをぶつけましたし、一生自慢できる作品になった」と強い達成感。「今日は人生で一番うれしい日になりました。又吉さんに感謝しています」とあふれる思いに、瞳を潤ませた。一方、波岡も「俳優人生の全部を出し切った」と林に負けじと、作品への思いを熱弁。「(大役に)ドキドキした気持ちもありましたが、今はやっと世界配信されるワクワクが勝っています」と晴れやかな笑顔を浮かべていた。取材・文・写真:内田 涼NETFLIXオリジナルドラマ『火花』世界190か国にて全10話一斉配信中(ストリーミング)
2016年06月03日又吉直樹さんの大ベストセラー作品『火花』の映像作品が、Netflixで配信スタート。売れない芸人の徳永を林遣都さん、徳永が憧れる先輩・神谷を波岡一喜さんが演じます。林さんと神谷さんにお話しを伺いました。――おふたりの出会いは?林:17歳の頃に共演して、初めてごはんに連れていってくれた先輩です。波岡:遣都は、ダメな子なんですよ(笑)。仕事はちゃんとしてるんですけどねぇ…。林:私生活はちゃんとしてない?波岡:周りに流されやすい!林:(笑)。こうして釘をさしてくれる数少ない先輩が、波岡さん。徳永が好きで憧れている神谷を演じたのが波岡さんだったので、僕は自然にできました。――原作の感想は?林:先輩と後輩の素敵なストーリーで、「やりたい!」と思いました。波岡:神谷のガンガンいくところは、かなり僕に近かったですね。ただ、神谷の台詞が2ページくらい続くとこは「どんだけ喋んねん!このウンチクを覚えなあかんのか」と(笑)。――漫才のシーンが見事です。どんな準備を?林:僕の相方を演じた(井下好井の)好井さんは又吉さんと親しくて、薦められた漫才のDVDを全部観ました。タカトシさん、チュートリアルさん、ピースさん、又吉さんが前に組んでいた線香花火…ボケが引っ張るタイプの漫才からヒントをもらって膨らませる作業でした。波岡:神谷は天才肌で、練習しすぎると段取りになってしまう。なので練習は5回くらいでストップ。あとは脚本の「すごくウケた」みたいな1行のト書きを構成作家さんが漫才にして、本番前に1回だけ合わせて、アドリブを入れていく感じでしたね。――全10話を一気見できるのは、配信のよさですね。林:気持ちを途切らせず見てもらえるのは、ありがたいことです。波岡:世界配信ってことで、『火花』を見た外国人から海外で「Oh, KAMIYA!」と話しかけられる可能性も(笑)。じゃ最後に、林さんにとって、ずばり『火花』とは?大事なとこやで!林:ちょっ…(笑)。キャストもスタッフも自信をもって届けられる作品です。4か月の撮影期間、芸人として生きたと誇れます。波岡:よし!◇はやし・けんと1990年、滋賀県生まれ。’07年、映画『バッテリー』で主演デビューし、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。現在、ドラマ『精霊の守り人』に出演中。9月には舞台『家族の基礎』出演を控える。林さん/ジャケット¥39,000(ラッピンノット/HEMT PRTEL:03・6427・1030 )Tシャツ¥12,000(リヴォラ/スタジオ ファブワークTEL:03・6438・9575)パンツ¥26,000(ワイアット/スタジオ ファブワーク)なみおか・かずき1978年、大阪府生まれ。’05年、映画『パッチギ!』で注目を浴びる。現在BS時代劇『立花登青春手控え』に出演中。私生活では、2児の父。◇芸人の徳永は、熱海の営業で神谷と出会い、弟子入りを志願。神谷の伝記を書き始める。神谷の相方役に、とろサーモンの村田秀亮さん。門脇麦さん、田口トモロヲさん、染谷将太さんらも出演。6/3より全10話配信開始。※『anan』2016年6月8日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・菊池陽之助(林さん)インタビュー、文・小泉咲子
2016年06月03日女優の門脇麦が2日、東京・Zepp ダイバーシティ東京で行われたNetflixオリジナルドラマ『火花』(3日配信開始)の舞台あいさつに登場。同作に登場する夢を追いかける男性に対し、「やっぱり安定した人がいいなという気持ちがあります」と冷静に見解を述べた。同作は、お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が執筆した、第153回芥川賞受賞作の同名小説が原作で、売れない芸人・徳永(林遣都)と、その彼が師と仰ぐ先輩芸人・神谷(波岡一喜)の姿を通して、笑いとは・才能とは・生きるとは・人間とはを描くもの。門脇は、神谷と同棲して支える女性・真樹役を演じている。そんな役柄を演じた門脇だったが、「女性なら誰でも支えたいという気持ちは共感できると思うんですけど、そういう気持ち半分と、やっぱり安定した人がいいなという気持ちがあります」と、正直な意見を披露。主人公の芸人活動を応援するあゆみ役を演じたはずの徳永えりも「私も安定してた方がいいです(笑)」と門脇に同意した。さらに、追い打ちをかけるように、主人公の相方の恋人・百合枝役を演じる高橋メアリージュンも「私も20代前半の時だったら何年か支えていきたいと思うんですけど、出産とか考えるとやっぱり安定した方が…」とリアルな条件まで飛び出す始末。林と波岡それぞれの相方役を務める本職漫才師の村田秀亮(とろサーモン)は「ちょっと切なくなってきた…」、好井まさお(井下好井)も「出産の話をしだしましたよ…」と、いたたまれない状況になってしまった。舞台あいさつの前には、一般招待客が1話から3話を試写。門脇は「3話まで見ていただいたら、(徳永と神谷の)おふたりの魅力は十分伝わってると思うんですけど、4話以降も、どのキャラクターもどんどん愛おしくなってくると思うので、引き続きお楽しみいただければ。レッツNetflix(笑)」と呼びかけた。ところが、この「レッツNetflix」というキャッチーな響きが気に入ったのか、その後あいさつする登壇者も、口々に「レッツNetflix」と言い出し、監督陣まで使いはじめるプチブームに。ほぼ全員が言ったと思われた中、原作者の又吉は最後に「ちょっと勇気がなくて、『レッツNetflix』って言えなくてすいません」と乗り遅れてしまったことを謝罪していた。
2016年06月03日「ピース」の又吉直樹の250万部突破の芥川賞受賞小説をネット配信サービス「NETFLIX」で映像化した「火花」の全10話、約530分をイッキ観する試写会が5月22日(日)に開催。全話上映後に主演の林遣都、波岡一喜、廣木隆一監督らによる舞台挨拶が行われた。売れないお笑い芸人の徳永と、彼がある日、出会い、その魅力にとりつかれ弟子入りする先輩芸人・神谷を軸に物語は展開。才能や己の進むべき道に悩みつつ、彼らが歩んでいく歳月を描き出す。この日は、劇中の漫才コンビ「スパークス」で林さんとコンビを組んだ好井まさお(井下好井)と、同じく漫才コンビ「あほんだら」で波岡さんの相棒を務めた村田秀亮(とろサーモン)が駆け付け、司会を担当!林さんは、漫才シーン、特に好井さんとのコンビについて聞かれ「最高でした。一生のパートナーと思っていました。スパークスとして好井さんと(漫才を作品の中に)残せたのは、この先も誇りです」と語る。好井さんは漫才シーンについて「作家さんからいただいたネタを7割ほど変えて、作家さんは渋い顔をしてましたが…」と苦笑交じりに振り替えるが、林さんは「みんなで話し合い、よりいいものを作ろうとやってました」と胸を張る。実際、公園で練習したり、わざわざ好井さんを林さんが自宅に招いて練習を重ねたこともあったそうで、好井さんは「(話が進むにつれて)だんだんウマなっていった」と称賛!林さんは好井さんを「僕からしたら師匠です!」語るが、その師匠は「5月29日にライブがありまして…(笑)」とステージ上で営業を始め、会場は笑いに包まれた。この日は、全10話を見終えたばかりの観客からの質問にも応じたが、デビュー当時から林さんの大ファンだという女性の質問者のため、林さんが壇上から客席へ降りて握手をするという心憎いサービスも!女性は感極まって涙を流したが、なぜか、波岡さんまでステージを降りて、その女性を抱きしめ、会場は再び爆笑に包まれた。「火花」は6月3日(金)よりNETFLIXにて配信開始。(text:cinemacafe.net)
2016年05月23日第8回沖縄国際映画祭の特別上映作品・Netflixオリジナルドラマ「火花」が4月21日、沖縄・桜坂劇場で上映され、キャスト陣による舞台挨拶が行われた。主演の林遣都をはじめ、波岡一喜、門脇麦、好井まさお(井下好井)、村田秀亮(とろサーモン)、廣木隆一監督が、昼間に行われたレッドカーペットでの和気あいあいとした様子そのままに仲睦まじく登壇した。「火花」は、第153回芥川賞に輝いた又吉直樹(ピース)の原作を基に、オリジナルドラマとして作り上げた全10話の作品。お笑いという芸人の世界をときに優しく、ときに厳しく描きながら、自らの道を貫こうともがく男たちの物語だ。話題作の映像化とあって、出演が発表されたときにも大きく話題となった。当時をふり返って、林さんは「本当に、去年すごい日本中で大騒ぎになった作品で。テレビで又吉さんの会見を一人で家でぼーっと見ていて、すぐ映像化されるんだろうな~、誰かがやるんだろうな~と思ったら、まさか自分で(笑)」と、青天の霹靂だったと話す。ただ「“関西弁しゃべれます”アピールをずっとやってつかんだ役なので、本当に『やった!』と思いました」と、茶目っ気たっぷりに語った。撮影はおよそ4か月かけたという。MCから「何かエピソードはありますか?」と尋ねられると、林さんは「え~っと、濃密すぎて…。じゃあ、波岡さん」と波岡さんに振り、波岡さんも「濃密すぎて…」と同じ返しで隣の村田さんに振り、そのままぐるぐると答えの出ぬまま出演者の間で質問が周り出した。最後に好井さんがオチをつけると、全員が「懐かしい」と笑い出した。というのも、撮影現場でも、このようなミニコントが常にあったようで、林さんは「200個ミニコントある中のひとつをいま出しました」と、うそとも本当ともつかない様子でほほ笑んだ。「火花」は6月3日(金)より「Netflix」にて全話(全10話)一斉配信。(cinamacafe.net)
2016年04月22日林遣都、波岡一喜、門脇麦らを迎え、「Netflix」にて映像化する又吉直樹原作の「火花」。この度、本作の配信日が6月3日(金)に決定し、予告編とメインビジュアルが到着。また主題歌に「OKAMOTO’S」の「BROTHER」が起用されることが明らかになった。売れない芸人の徳永(林遣都)は、熱海の花火大会で、先輩芸人である神谷(波岡一喜)と電撃的に出会い強く惹かれ、「弟子にして下さい」と申し出た。神谷は天才肌であり、また人間味に富んだ人物。「いいよ」という答えの条件は「俺の伝記を書く」こと。神谷も徳永に心を開き、2人は頻繁に会って、神谷は徳永に笑いの哲学を伝授しようとする。吉祥寺の街を歩きまわりさまざまな人間と触れ合うのだったが、やがて2人の歩む道は決定的に異なっていく。徳永は少しずつ売れていき、その一方で、神谷は少しずつ損なわれていくのだった。そしてある日、神谷は徳永をはじめ関わるすべての人々の前から借金を抱えたまま姿を消してしまう。神谷のいない日々を淡々と過ごす徳永。そして一年後、2人は再会するのだったが――。原作は、処女作にして「第153回 芥川賞」を受賞、累計251万部発行という異例の大ヒットとなった「ピース」又吉さんの同名著書。「Netflix」が日本独自のオリジナルでドラマを制作し、全世界190か国へ全10話一挙に同時ストリーミングされることは、本作が初の試み。いままでの“ドラマ”という概念に縛られることなく、1本の作品として約450分の壮大な物語として展開されている。キャストには、主人公の若手芸人・徳永役の林さん、その先輩芸人・神谷役に波岡さん、同棲相手・真樹役を門脇さんをはじめ、「井下好井」の好井まさお、「とろサーモン」の村田秀亮、田口トモロヲ、染谷将太、高橋メアリージュン、温水洋一など様々なジャンルで活躍する人々が共演し、日本独特の話芸・漫才の世界に身を投じた主人公たちの十年を映しながら、生きることの意味などを描いている。そして今回本作の主題歌に4人組ロックバント「OKAMOTO’S」の「BROTHER」が決定。これまで彼らの楽曲は、ア二メ「NARUTO -ナルト-」や「銀魂」などがタイアップされ、人気を博している。今回の楽曲は、本作のために書き下ろされたもので、CDリリースも予定しているという。併せて解禁されたのは、本編映像の1話~10話のダイジェストを収めた予告編。漫才の世界に身を投じた主人公の10年を見事に映し出し、林さんと波岡さんが漫才師としてリアルに漫才シーンを演じているところは圧巻だ。併せて解禁されたメインビジュアルも、林さん演じる徳永と波岡さん演じる神谷の芸人2人が向かい合うその姿が写し出された一枚で、友情なのか、師弟関係なのか、はたまたライバルなのか…と、力強さと繊細さが混在する関係値をイメージさせる、ドラマチックな構図に仕上がっている。世界190か国同時配信されることによって、日本独自の「MANZAI」文化が全世界でどのように受け止められるか、ますます期待が高まるようだ。「火花」は6月3日(金)より「Netflix」にて全話(全10話)一斉配信。(cinemacafe.net)
2016年04月06日村田製作所は2月17日、150℃を超える高温環境でも使用できる導電性接着剤対応の積層セラミックコンデンサ「GCBシリーズ」を開発したと発表した。同シリーズは、自動車のエンジンルーム周辺など過酷な温度環境に搭載される機器向けに開発されたもの。最高使用温度が200℃の製品がラインアップされている。外部電極に新たに開発されたNi/Pd電極を採用することで、高温環境下においても導電性接着剤との高い接合信頼性が得られた。また従来品と比較して、端子電極の耐腐食性が向上。同社はすでにサンプル出荷を開始しており、2016年中に量産を開始するとしている。
2016年02月17日コーエーテクモゲームスは11日、2月18日発売予定のPS4/PS3/PS Vita用ソフト『進撃の巨人』の完成発表会を、東京・品川グランドセントラルタワーにて開催した。本作は、漫画家・諫山創氏が手がけ、世界的な人気を獲得しているコミック作品『進撃の巨人』の世界観を原作としたタクティカルハンティングアクションゲーム。人類を食らう「巨人」に立ち向かう主人公・エレンたちの死闘を、新開発の物理レンダリングによる"物理トゥーンシェーダー"で描き出し、アニメの世界でキャラクターを操作しているような、スピード感溢れるゲームプレイが楽しめる。原作ストーリーを追体験するモードに加え、各キャラクターにスポットを当てたシナリオも多数用意。もちろん、キャラクターボイスにはアニメ本編と同じ豪華声優陣を起用する。発表会には、まずコーエーテクモゲームスの代表取締役社長・襟川陽一氏が登壇し、ソフト発売の喜びを述べ、続いてソニー・コンピュータエンタテインメント 取締役 SCEJAプレジデントの盛田厚氏が登場した。盛田氏は、PS4・PS Vitaが年末年始に好調な売れ行きだったことを報告し、本作『進撃の巨人』に関しては、SCEとしても大きなプロモーション活動を行っていくことを宣言した。その後、『進撃の巨人』のプロデューサー・鯉沼久史氏と、ディレクター・喜多村智行氏が登壇。鯉沼氏は、本作の企画は約3年前、ゲーム化の話を講談社に持ちかけたことからスタートし、その際、原作者・諫山創氏からは2点リクエストがあったというエピソードを披露。そのリクエストは「『無双』ではないアクションゲーム」「アクションゲームとして楽しめるもの」というものであったという。また、開発する上で「立体機動装置」の動きを再現するため、1年以上試行錯誤を重ね、昨年の「東京ゲームショウ」においてようやく糸口が見え始めたことを告白した。発表会では、諫山氏からの応援イラストとコメントも紹介。諫山氏からは「ゲーム『進撃の巨人』の発売、おめでとうございます。エレンやミカサ達の住む世界を、このゲームでぜひ体験してみてください。よろしくお願いします!」と本作品をアピールした。今後の展開としては、2月12日より公式サイトにおいて、ゲームの流れを教えてくれる「教えて! リヴァイ兵長」を公開するほか、2月25日より追加コスチュームや追加エピソードを収録した有料ダウンロードコンテンツの配信も明らかに。また、3月24日には、オンライン協力プレイが可能になる大型アップデートを無料で配信される予定で、さらに討伐した巨人を拠点となるキャンプ地に模型として飾れる遊び要素も盛り込まれるとのこと。そのほか、イベント後半には、お笑いコンビとろサーモン・村田秀亮、こりゃめでてーな・大江健次がスペシャルゲストとして登場し、実機によるゲームプレイが披露された。さらに、壁を超える巨体を持つ「超大型巨人」の映像が流れると、顔だけ南海キャンディーズ・しずちゃんこと山崎静代に切り替わり、本人が登場するサプライズ演出もあり、大いに盛り上がるイベントとなった。発表会終了後には、ゲームの試遊できる時間が設けられ、筆者も短い時間であったが「訓練モード」「実践モード」を体験できた。ゲーム開始当初、難しいとイメージしていた「立体機動装置」の操作だが、ゲーム開始数分でしっかり学び、スピード感溢れるプレイが楽しめた。PS4の場合、□ボタンで立体起動ワイヤーを射出し、上昇や前方に移動することが可能で、加えて×ボタンを押すと加速し、高速移動ができた。また、巨人の近くでR1ボタンを押すと、敵をロックオンした「戦闘状態」に。この状態で、□ボタンを押すと巨人の部位(頭や手足)にアンカーを射出、Lボタンでの旋回や、×ボタンでのブースト移動が可能となっている。そのほか、拠点では、レベルアップによるスキルの追加や、装備武器の開発・改造が行えるなど、やりこみ要素もあるようだ。あっという間にタイムアップが来てしまったので、詳しいゲーム内容はまたの機会にお伝えする。『進撃の巨人』は、2月18日に発売予定。価格はPS4/PS3のパッケージ版が8,424円(税込)、ダウンロード版が7,303円(税込)、PS Vitaパッケージ版が7,344円(税込)/ダウンロード版が6,480円(税込)。そのほか、ゲームソフトに加え、公式調査記録集やサントラを収録した「進撃の巨人 TREASURE BOX」を用意し、価格はPS4/PS3版が12,800円(税込)、PS Vita版が11,800円(税込)となる。(C)CAPCOM U.S.A., INC. 2016 ALL RIGHTS RESERVED.
2016年02月12日村田製作所は1月26日、サイバーエージェント・クラウドファンディングと連携し、ハードウェア製作支援プログラム「IoTアイデアコンテスト」を開催すると発表した。同プログラムは、村田製作所のセンサと無線通信モジュールを活用したハードウェアの開発を目指す企業・個人を対象としたもので、審査通過者に対して試作品製作段階におけるセンサ、無線通信モジュールなどのサンプル提供や技術サポートを行う。また、審査を通過した対象者は、サイバーエージェント・クラウドファンディングが運営する「Makuake」において、クラウドファンディングプロジェクトを実施することが可能。これにより、クラウドファンディングによって集めた資金を、製品の開発・改良にあてることができるほか、試作品開発段階でプロジェクトに支援をしたサポーターの意見を聞くことができる。募集期間は1月26日~2月29日。その後、書類による一次選考、ヒアリングによる二次選考を経て、4月22日に審査通過者が発表される。審査通過者は5月31日までにプロトタイプの開発を完成させ、6月にクラウドファンディングを開始させる予定となっている。なお、最優秀賞1組には賞金100万円、優秀賞2組には賞金50万円が授与される。
2016年01月26日村田製作所は1月25日、超小型0402サイズ(0.4×0.2mm)のフィルムタイプ高周波チップインダクタ「LQP02HQシリーズ」の量産を開始したと発表した。同製品は、同社製0402サイズのインダクタ「LQP02TQシリーズ」よりもさらにQ特性を向上させたもの。水平方向ではなく高さ方向に寸法を拡大することで、同社0603サイズの「LQP03TN_02」シリーズと同等のQ特性を有している。また、同社独自の最新微細加工技術を用いて最適なコイルパターンとL字電極構造を採用。さらに、高精度な積層加工技術を用いることで、世界最小のインダクタンス偏差±0.05nH(0.4~1.5nH)にも対応。ラインアップは0.4nH~22nHまでの57アイテム。同社は今後、インダクタンス値の拡大を進めていくとともに、さらなる小型化、High Q品の開発にも注力していくとしている。
2016年01月25日私たちが当たり前と思っている価値観を揺るがす問題作を発表し続けている村田沙耶香さん。新作『消滅世界』は、人工授精が発達したパラレルワールドの日本が舞台。そこでは夫婦間のセックスは“近親相姦”とみなされ、人々は結婚後も配偶者とは別に恋人を作るか、あるいは二次元のキャラクターを相手にして、娯楽としての恋を謳歌している。「以前『清潔な結婚』という、セクシュアルなことは一切しない夫婦を書いた短編がイギリスの雑誌に掲載された時、共感するといった声が多かったんです。じゃあそれがスタンダードになった世界をとことん書いてみようと思いました。変な世界はこれまでにも短編や中編で書いてきましたが、もっと枚数のある長編を書くことにも憧れがありました。そうした世界で人間がどう生きているのか、その光景を見てみたかった」主人公の雨音(あまね)の事情は複雑だ。彼女は珍しく、父親と母親がセックスをして生まれてきた子供だ。母に男女が性交するのは当たり前だと言われて育った彼女は、恋をすれば必ずセックスを望み、時に相手に拒絶されてしまう。そんな彼女もやがて結婚し、夫以外の存在との恋を楽しむ。「主人公の体の中をいろんな価値観が流れていくようにしたかったんです。小さい頃はこの世界では非常識とされる価値観の中で育ち、成長して夫婦の間ではセックスはしないことが正しいと思い、そこからさらに実験都市へと行って、新たな価値観を知ることになります」そう、雨音と夫はやがて実験都市へ転居する。そこは家族単位ではない繁殖システムが導入されているエリア。男性も人工子宮をつけて男女が一斉に人工授精し、生まれた子はみなで育てている。そのため、親も子も均質化していく。「人工的な繁殖を箱の中で実験してみました、というのがこの都市のイメージ(笑)。ムラ社会のように、大人たちがみんなで子供を育てて、子供たちが自分は世の中から愛されていると思える世界を想像しました。最初はユートピアのつもりでしたが、書いているうちに子供を工場生産しているようにも思えてきて、自分が期待していたような良い世界にはなりませんでした(笑)」ここに描かれるのは、シリアスな恋愛が消え、家族が消え、親子の繋がりが消え、さらには人々の個性まで消えていってしまう世界。「最初はセックスがないだけの世界を書くつもりだったんです。夫婦の間にも、小学生が外で遊んでおうちに帰ったらお母さんが迎えてくれるのと同じような、愛情や信頼が存在する関係にするつもりでした。でも夫婦間の行為がなくなっただけで、いろんなものがあやふやになってしまって。抵抗して嘘の家族愛を書くことはできませんでした。私にはコントロールできなかったんです」著者も制御できなかった世界で、最後に広がるのはどんな光景か。衝撃的な予言の書である。◇むらた・さやか1979 年生まれ。‘03年「授乳」で群像新人文学賞優秀賞を受賞。‘13年『しろいろの街の、その骨の体温の』で三島賞受賞。エッセイ『きれいなシワの作り方~淑女の思春期病』(小社刊)も好評。◇人工授精が発達した、パラレルワールドの日本。そこは家族から性行為が排除された世界。ただ、雨音は両親がセックスした結果生まれた子供だった。河出書房新社1600円。※『anan』2016年1月27日号より。写真・岡本あゆみ(村田さん)中島慶子(本)インタビュー、文・瀧井朝世
2016年01月22日村田機械は1月14日、VPNルーターの新製品「GriDRIVE GDR-1250」を1月18日に発売すると発表した。同製品は産業機械の遠隔保守サービス事業者や社内管理部門と対象の産業機械・機器との間にアクセスが必要な時だけテンポラリーに簡易VPNを構築し、セキュアな通信を担保する基本機能に加え、制御装置(MCプロトコル対応PLC)から稼働情報を収集してメモリに保存する機能を搭載。遠隔保守サービス事業者や社内管理部門が必要に応じてこの情報を取り出すことで、機器の稼働状況を容易に監視することが可能となった。また、収集する稼働情報にしきい値を設定することで、トラブル時にはアラートメールを自動送信する機能も搭載している。さらに、セキュアな双方向通信を通じたPLCの設定変更による機器の制御が可能で、産業機械・産業機器の「監視」と「制御」の双方を含む遠隔保守システムを容易に構築することができる。機器間通信はMVMO SIMの3G通信に対応。「GriDRIVE GDR」シリーズとしては、先行発売したLTE通信モジュール(KDDI回線対応)内蔵の「GDR-1150」に、SIMフリー・3G回線利用の「GDR-1250」が加わった形となる。今後同シリーズは、 海外各国の通信規格に対する機器認証に対応したモデルの販売や、 対応PLCの拡大を計画しているとしている。「GriDRIVE GDR-1250」の価格は24万8000円(税別、取付費用別)で、同社は年間300セットの販売を計画している。
2016年01月14日大日本印刷(DNP)は12月24日、日常のさまざまなシーンで利用されている秀英体の魅力をより多くの生活者に発信していくため、大正3年に発行した『活版見本帖 Type Specimens』のイラストと最新の秀英体デジタルフォントを組み合わせて、明治期に活版印刷で使用していたオリジナル書体『秀英体』を、LINEで使えるスタンプ「レトロな活版印刷秀英体見本帳」(全40種類、税込120円)に加工して発売開始した。秀英体は、同社が明治時代から100 年以上にわたり開発を続けているオリジナルの書体。同社は、創業130 周年(2006年)の記念事業の一環として、秀英体リニューアル事業「平成の大改刻」 に取り組み、デジタルフォントである「秀英細・中・太明朝」の改訂、金属活字で使用されていた「秀英初号明朝」のデジタル化、 新書体としての「角ゴシック」や「丸ゴシック」の開発を行ってきた。その成果である最新のデジタル書体をより多くの方に利用してもらえるよう、2009年からDTP (Desk TopPublishing) 環境のほか、 ワープロソフトやWebフォントサービスなどに提供している。『活版見本帖 Type Specimens』は、DNPの前身の秀英舎が発行した活字の総合見本帳で、秀英体のほか、さまざまな欧文書体や飾り罫、地紋、イラストなど、当時の印刷物で使用していたデザイン素材が400ページ以上にわたって収録されている。今回、その中から秀英舎が明治期より使用していたイラストをピックアップしてLINEスタンプにした。同社は今後、レトロでユニークなイラストとともに秀英体の認知向上を図るという。
2015年12月24日大日本印刷(DNP)は、明治期に活版印刷で使用されていたイラストとDNPのオリジナル書体秀英体」を組み合わせたLINEスタンプ「レトロな活版印刷秀英体見本帳」を発売した。発売形態は「クリエイターズスタンプ」で、価格は120円(全40種類)。このスタンプは、大正3年に発行された「活版見本帖 Type Specimens」のレトロなイラストと、最新の「秀英体」デジタルフォントを組み合わせて制作されたものだ。「秀英体」には「秀英初号明朝」、「秀英角ゴシック金/銀」、「秀英丸ゴシック」などがあり、スタンプの種類ごとに異なる書体が採用されている。なお、「活版見本帖 Type Specimens」は、DNPの前身である秀英舎が発行した活字の総合見本帳。秀英体の他、さまざまな欧文書体や飾り罫、地紋、イラストなど、当時の印刷物で使用していたデザイン素材が400ページ以上にわたって多数収録されている。
2015年12月24日「芥川賞」を受賞し大ヒットとなった又吉直樹の「火花」(文藝春秋刊)。林遣都、波岡一喜、門脇麦らを迎えNetflixにて映像化することで話題となっている本作だが、この度、新たなキャストに、小林薫、染谷将太、田口トモロヲ、山本彩などが出演することが決定した。売れない芸人の徳永は、熱海の花火大会で、先輩芸人である神谷と電撃的に出会い強く惹かれ、「弟子にして下さい」と申し出た。神谷は天才肌であり、また人間味に富んだ人物。「いいよ」という答えの条件は「俺の伝記を書く」こと。神谷も徳永に心を開き、二人は頻繁に会って、神谷は徳永に笑いの哲学を伝授しようとする。吉祥寺の街を歩きまわりさまざまな人間と触れ合うのだったが、やがて二人の歩む道は決定的に異なっていく。徳永は少しずつ売れていき、その一方で、神谷は少しずつ損なわれていくのだった。そしてある日、神谷は徳永をはじめ関わるすべての人々の前から借金を抱えたまま姿を消してしまう。神谷のいない日々を淡々と過ごす徳永。そして一年後、二人は再会するのだったが――。原作は、処女作にして「第153回芥川賞」を受賞、累計245万部発行という異例の大ヒットとなった「ピース」又吉さんの同名著書。初の映像化となる本作は、いままでの“ドラマ”という概念に縛られることなく、1本の作品として約450分の壮大な物語として制作に及んでいる。これまでメインキャストとして、主人公の若手芸人・徳永役に林さん、その先輩芸人・神谷役に波岡さん、同棲相手・真樹役を門脇さんが決定しているが、今回新たなキャストに、珈琲店の主人役に小林さん、日向企画の社長役に田口さん、日向企画のお笑い担当社員・緒方役に染谷さん、緒方の部下・西田役に菜葉菜など実力派俳優の出演が追加決定。染谷さんは「とても素敵な監督陣と共演者陣と、とても素敵な空気の現場に参加させていただいています。この全10話から何が滲み出てくるのか、楽しみで仕方ありません。そして、楽しみにしてもらえるような作品になるよう、自分ができることをぶつけさせていただいています」と喜びを語っている。さらに、徳永と神谷が初めて出会う熱海で訪れた居酒屋の店員役に「AKB48」と「NMB48」を兼任する山本さんが好演。小説の入口となる“あのシーン”へ出演する山本さんは、「上京してきて、夢や野望をもって立ち向かっていく人の熱いメッセージみたいなものが込められているかなとも思います。私も自分に重ねて、がんばろうという気持ちにもなったので、是非みなさんにも見て頂いて、自分の目指すものへ取り組んでもらえたらなと思います」とコメントを寄せた。そして、徳永の相方・山下役に「井下好井」の好井まさお、神谷の相方・大林役に「とろサーモン」の村田秀亮が抜擢。漫才師が演じる“漫才師役”という役柄に対し、クランクイン初日全然緊張していないと言っていた好井さんは「僕はオーディションを受けていなくて、オーディションの練習役だったんです。そんな素の状態で受かったのなら素のままでいこう、と。いまはそう腹をくくっているので、すべて楽しいです」とコメント。また以前より波岡さんとは知り合いだったということで「本当にやりやすい」とお墨付きをもらった村田さんは「僕に関しては奇跡ですよね。東京に出てきてからくすぶっていたので、是が非でもいい結果を残したいと思います」とそれぞれ語るなど、不安以上に期待の方か大きい様子。原作も未だ人気を博している中、今回の追加キャスト決定にさらなる期待が膨らむ。「火花」は2016年春、Netflixにて全話(全10話)一斉配信予定。(cinemacafe.net)
2015年12月22日村田製作所は9月30日、福井県鯖江市と共同で試作したスマートグラスのコンセプトモデル「Cool Design Smart Glass」を発表した。「Cool Design Smart Glass」は、ウェアラブル機器のHMI(Human Machine Interface)向けにスイッチモジュールの開発を進める村田製作所と眼鏡産地として有名な鯖江市の共同プロジェクトにより製作されたもの。テンプル部にスイッチモジュールを搭載することでレンズ部のARディスプレイやスマートフォンなどの機器を操作することができる機能を備えながら、鯖江の眼鏡デザインおよび製造技術によりファッション性とかけ心地も追求されている。なお、同コンセプトモデルは10月7日~10月10日に開催される「CEATEC JAPAN 2015」にて展示およびデモンストレーションが行われる予定だ。
2015年09月30日村田製作所は7月29日、積層セラミックコンデンサの表面に撥水処理を施した撥水コンデンサを発表した。撥水コンデンサは、コンデンサ表面の撥水処理膜が持つ撥水性によって水滴が点在する状態を維持することにより、結露による外部電極間をまたぐ水滴の成長を遅らせることでイオンマイグレーションの発生や外部電極の金属が水滴へ溶出(イオン化)することを抑制する。同製品はすでにサンプル出荷が開始されており、年内の量産開始を予定している。
2015年07月29日大日本印刷(DNP)は、明治から続く同社のオリジナル書体「秀英体」の新しいラインアップとして、「秀英角ゴシック金 M」、「秀英角ゴシック銀 M」、「秀英アンチック」、「秀英四号かな」、「秀英四号太かな」の5書体のデジタルフォントをリリースする。このたび「秀英体」の新ラインアップに加わる5書体のうち、「秀英角ゴシック金 M」と「秀英角ゴシック銀 M」は、ディスプレイに表示した際に読みやすい太さに調整されたゴシック書体。「秀英角ゴシック」にはこれまで、L(ライト)とB(ボールド)の2種類の太さが用意されていたが、今回ユーザー評価をもとに電子書籍等でも読みやすいLとBの中間の太さを持つ「M」が追加される。また、「秀英アンチック」、「秀英四号かな」、「秀英四号太かな」は、昭和初期から中期の金属活字のデザインを復刻したかな書体。辞書の見出しやコミックのふきだしに使用されてきた「秀英アンチック」は「秀英角ゴシック金 B」の、現在の秀英明朝のルーツとなる「秀英四号かな」は「秀英明朝 M」の、見出しや児童書の本文に用いられていた「秀英四号太かな」は「秀英初号明朝」のそれぞれの漢字や英数字・記号と組み合わせた総合書体となっている。なお、同社では秀英体の利用範囲を拡げるため、DTP用フォントのほか、Webサイト用のクラウドフォント、電子書籍、デジタルサイネージなど、多様な分野へのライセンス提供を推進していくという。また、これらの新書体を7月1日~4日に東京ビッグサイトで開催される「第22回 東京国際ブックフェア」に出展するということだ。
2015年06月25日