石原さとみと松下奈緒がフジテレビの新ドラマで初共演にして、W主演を務めることが明らかとなった。今回、2人の参加が発表されたのは、10月よりフジテレビの木10枠で放送される連続ドラマ「ディア・シスター」。ラブコメディーを描く本作で、2人は“凸凹姉妹”を演じることとなる。本作で石原さんが演じるのは、偏差値は低いけど要領がいい妹・深沢美咲(27歳)。天性の美貌に加え、生粋の甘え上手で、器用に生きてきた典型的な妹タイプ。一方の松下さんが演じるのは、そんな美咲に幼少期に母親からの愛情を全て奪われたという思いがトラウマになっている、姉・深沢葉月(29歳)。几帳面で潔癖で偏差値も高い、なのにちょっぴり不器用な委員長タイプだ。物語は、高校卒業後、家出をして行方知れずになった美咲が、ある日突然、葉月の部屋に転がり込んできたことから始まる。姉の家で自由奔放に暮らし始めた美咲だったが、彼女には周囲に内緒にしている“ある秘密”が、一方の葉月にも美咲には言えない“ある秘密”を抱えていて…。2人は本作が初共演となるが、お互いの印象について「TVで見ていてとても綺麗な方なので緊張します。(撮影現場で)カットがかかっても、なれなれしく“お姉ちゃん”と呼ばせてもらいます(笑)」(石原さん)、「とてもかわいらしい方という印象。かわいい妹にどんなことを言われ何をされるのかドキドキします」(松下さん)と、カメラが回らずともまさに“姉妹”といった様子だ。偶然、プライベートでも実際に“妹”の石原さんと、同じく“姉”の松下さん。私生活では、お兄さんに子どもが生まれて“叔母”になったという石原は、「これから環境や悩みは変わっていくけど、もっと相談し頼っていきたいなと思います」と明かし、松下さんは「たまに、(妹と)ケンカしますが、お互い20代になってからは友達のような部分もある」とコメントを寄せている。役の年齢設定も実年齢と同じ。果たして、どんな等身大の姉妹像を魅せてくれるのか?ドラマ「ディア・シスター」は10月よりスタート/毎週木曜22時~フジテレビにて放送。(text:cinemacafe.net)
2014年09月02日日本のテレビドラマ『29歳のクリスマス』をもとに制作された韓国映画『シングルズ』を舞台化した韓国発のミュージカル『シングルズ~29歳のクリスマス~』が5月24日、東京・アミューズ・ミュージカルシアターで開幕。初日終演後には、原作ドラマに出演した松下由樹、脚本家の鎌田敏夫を交えて、主要キャストによるトークイベントも行われた。ミュージカル『シングルズ~29歳のクリスマス~』チケット情報アジアのミュージカルの紹介を目的に今年4月にオープンしたアミューズ・ミュージカルシアターが『カフェ・イン』に続けて招聘する韓国ミュージカルの第2弾。29歳の誕生日に、3年つきあった彼氏にふられ、さらに仕事では左遷の憂き目にあうナナンを中心に、6人の男女の恋模様描く作品で、2007年6月に韓国で初演、韓国ミュージカル最大の祭典「ミュージカル・アワード」で、最優秀作品賞など6部門で栄冠に輝いた人気作だ。『カフェ・イン』で韓国ミュージカルを初めて見て、今回が2作目という松下は「音楽も歌もダンスもすばらしいが、何より役者さんがナチュラルでチャーミング」と絶賛。ドラマで松下が演じたのはヒロインの親友役。舞台でこの役を演じるソ・ジョンファが「松下さんがいらっしゃるのは聞いていたので緊張した。実際にお会いするととてもやさしい方でしたが、カリスマ性も感じます」と話すと、松下は「ドラマで私が演じたのはカメラマン役でもっと男っぽい感じだった。舞台ではとてもセクシーでずっと見とれてました」と笑顔で答えた。ヒロインのナナンを演じるウ・グムジは「29歳から30歳、大人への成長の過程で仕事や友情、恋愛を描いた作品なので、みなさんにも共感していただけると思う」、ナナンにひと目ぼれして彼女に猛アタックするイケメン、スホン役のチャン・ジウは「あとでふりかえってみると他愛のないことかもしれないが、その時でしかできないことを表現している。それがこの作品の深さだと思う」と見どころを語った。自身でドラマをノベライズして、それが韓国語に翻訳されたのが、全てのきっかけだと話した原作者の鎌田は「別の仕事でソウルに来たとき、書店で僕の本が平積みされていた。そこで、「この人が作者です」と紹介されたのですが、女性店員が「作者は女性だと思っていた」と言ってくれた。あれはすごくうれしかった」と感慨深げ。松下も「ミュージカルにリメイクされたのを見て、『29歳のクリスマス』というドラマが影響力のある作品なんだということをあらためて感じました」とかつてのドラマへ思いを寄せた。公演は6月16日(日)まで。チケット発売中。
2013年05月28日映画『臨場 劇場版』が6月30日(土)に公開。初回上映後に丸の内TOEIにて行われた舞台挨拶に、内野聖陽、松下由樹、渡辺大、平山浩行、高嶋政伸、橋本一監督が登壇した。横山秀夫の小説を原作に、これまでTVドラマとして2クールが放送され高い人気を誇ったサスペンスシリーズの待望の劇場版。精神鑑定により被告人無罪となった殺人事件の裁判に携わった弁護士と、精神科医が相次いで殺害される事件が発生。先の事件の遺族に疑いの目が向けられるが、検視官・倉石(内野さん)は死亡推定時刻を巡るトリックを見破り、真犯人を追いかける。内野さんは今回の劇場版について「自分ではやれるだけのことはやれたかなと思っています」と充実の表情。検視官・倉石の“根こそぎ拾う”という哲学に触れ、「そのスピリットを大事にし、役者としてひたすら“拾って”きて、これがいつの間にか役者としての信条になってました」と倉石という役柄、「臨場」という作品に役者として大きな影響を受けたことを明かした。松下さんも内野さんと共に3年前のドラマの頃から苦楽を共にしてきたが、「いまでもドラマがスタートして、みなさんと初めて会ったときのことを思い出せます」と感慨深げ。渡辺さんは「(演じた)一ノ瀬が倉石の背中を見て育ったように、僕も内野さんの背中を見てきた。みなさんがいたからいまここに立ててます」と思いを語った。高嶋さんは「戦に行くような気持ちだった」と、本シリーズへの参加を決めたときの覚悟を明かす。「ウッチーはまれに見る“役者バカ”。命を賭けて喧嘩腰で臨み、それが面白くなっていきました」と内野さんとの丁々発止のやり取りをふり返った。この日は各人が劇場版公開に際しての気持ちをしたためた書を披露。松下さんは「集大成」、渡辺さんは「感謝」、高嶋さんは「命」とそれぞれの思いの込められた書を掲げた。ドラマ版でシーズンの途中から参加した平山さんは、「ここにいられる幸せを感じています」と劇場で観客と一緒に初日を迎えた感動を「劇」という言葉に込めた。橋本監督の半紙には「○」という文字が…。監督は「ここからまた作るというゼロと、この作品はマルという意味と、新たな命がここから生まれるという卵という意味を込めています」と説明した。そして、内野さんだけは実際にこの場で筆をとって思いをしたためた。掲げた半紙には「まなざし」の文字!「倉石を演じる上で、死者、そして被害者の遺族へのまなざし、犯人に対するまなざし、チームに対してのまなざし。倉石は武骨ですが、その根底にいろんな意味で温かく優しいまなざしがあると思いながら演じていました」と語り、会場は温かい拍手に包まれた。『臨場 劇場版』は全国にて公開中。■関連作品:臨場劇場版 2012年6月30日より全国にて公開© 2012「臨場」劇場版 製作委員会
2012年07月02日「半落ち」、「クライマーズ・ハイ」などで知られる横山秀夫のミステリー小説を原作にもつ人気刑事ドラマ「臨場」を映画化した『臨場劇場版』が間もなく公開となる。鋭い眼力と執念で事件の真相に迫る敏腕検視官・倉石義男の職人技が観る者を魅了する本作。この警察監修には、数多くの捜査に携わってきた元検視官である倉科孝靖が参画している。これを知っていれば、映画がもっと楽しくなる?「男の仕事」について明かす彼の言葉をご紹介。鑑識課の現場主任、検視官を経て捜査一課管理官となり、トリカブト事件など凶悪事件を扱う特別捜査本部で数多く臨場した経験をもつ倉科さんは、検視官という仕事について「人が亡くなるときにはいわゆる原因、死因という色々な理由があります。それが果たして事件になるのかならないか、ということを判断する仕事」と説明する。そこで気になるのが、検視のプロである倉科さんの目に、『臨場劇場版』がどのように映ったのかということ。「本作にはドラマを通じて、男の仕事の厳しさが『俺のとは違うなあ』という短い台詞の中に凝縮されていると思っています。倉石(内野聖陽)が留美(松下由樹)に対して『ちょっと替われ』と言うシーンがありますが、『替われ』という一言の中に後輩に対する思いやりと教えが表れているし、倉石がズボンのシミを見て『このシミ気に入らない』というのは現場を良く見ろよという後輩育成の温かさや優しさがあると思っています」。日々、死者や事件と向き合わなければならない過酷な任務をこなしてきた倉科さんだからこそ、たとえ短い言葉でも、そこに内包される倉石の気持ちを読み解くことができるのだろう。そんな倉科さんが映画監修に関わる上でこだわったこととは?「今回のドラマでは冒頭に4人の死体が登場します。そのとき『手袋はどこで変えるか?』という話になるわけですが、『一体毎に変えて下さい』という見えない箇所での細かい配慮はありました。あとは、とにかく『死者に対する礼を失しないようにしましょう』という部分です。むやみやたらと仏様をまたがない、どうしても部屋の作りからして仏様をまたがなければならないときには一言お断りしてからにしましょうと。ということで、この劇中では『ごめんよ』という一言があるわけです」。見えない部分にまで、実際の現場から反映されたこだわりが徹底されていたことがうかがえる。検視官としての“精神性”にも倉科さんの監修が及んだという本作。そのリアルな“臨場”に注意深く目を凝らしてみると、本作がもっと楽しめるはず?映画公式サイトには、倉科さんのインタビュー詳細が掲載されているので、気になる方はこちらもチェック。『臨場劇場版』は6月30日(土)より全国にて公開。『臨場劇場版』公式サイト■関連作品:臨場劇場版 2012年6月30日より全国にて公開© 2012「臨場」劇場版 製作委員会
2012年06月28日「半落ち」、「クライマーズ・ハイ」などで知られる作家・横山秀夫のミステリー小説を原作にした人気テレビドラマを映画化した『臨場劇場版』の完成披露試写会が都内で行われ、内野聖陽、松下由樹、渡辺大、平山浩行、若村麻由美、柄本佑、長塚京三、橋本一監督が登壇し、客席から大喝采を受けた。本作は、鋭い眼力と執念で事件の真相に迫る敏腕検視官・倉石義男が、ある事件の関係者を狙った連続殺人事件の真相を追い求めていく姿を描く。舞台挨拶の前にフォト・セッションが別会場にて行われた。会場には野菜の栽培が趣味の主人公・倉石にちなみ、緑あふれる倉石の自宅ベランダが再現されており、内野さんは倉石のトレードマークである野菜を手にフォト・セッションに臨んだ。その後、場所を劇場へと移し舞台挨拶が行われた。内野さんは脚本を読んですごい力作だと感じたと言い、「ようやく完成しました。見応えのある、味わい深い作品に仕上がっています」と自信のアピール。役どころの倉石に関しては思い入れが強いようで、「倉石は、死者の声を根こそぎ拾いつくす検視官ですが、倉石のそんな“根こそぎスピリット”から役者として必要なことを学んだ。真実を拾い尽くしていくという倉石の生き様に憧れやロマンを持って演じた」と倉石に深く惚れ込んでいることを明かした。1年半ぶりの臨場の現場だったが、倉石チームの結束力は強く、部下役の松下さん、平山さん、渡辺さんはそれぞれが「スーッと現場に溶け込めた」と口を揃える。松下さんは「TVドラマで培ってきたものがすべて詰まっています。チームの結束を見てほしい!」と意気込んだ。渡辺さんは「劇場版が作られると聞いて、楽しみにしていました。倉石役の内野さんを慕っていて、現場では内野さんに子犬のように尻っぽを振ってしまいました」と手振りで尻っぽを振るしぐさをして、会場を笑わせた。平山さんも「尻っぽは隠してましたけど、僕も振りました(笑)」と続け、内野さんは「よくなついていました」と苦笑い。劇場版ゲストの3人は倉石チームの結束力を褒め、「勇気あるテーマに考えさせられた」(長塚さん)、「最高の仕上がり。参加できて良かった。いい緊張感の中、のびのびとやれました」(若村さん)、「見応えのある作品になっている」(柄本さん)とそれぞれにアピール。橋本監督も「素晴らしいキャスト、スタッフに支えられて、力強い作品が出来た」と自信のコメント。最後に内野さんは「重い作品ではありますが、生きる人を愛する、という前向きな想いを観てほしい!」と熱い思いが込められたコメントで締めくくった。『臨場劇場版』は6月30日(土)より全国にて公開。■関連作品:臨場劇場版 2012年6月30日より全国にて公開© 2012「臨場」劇場版 製作委員会
2012年06月07日ベストセラー作家・横山秀夫の警察小説を原作に、一昨年、昨年とテレビ朝日系列にてドラマ放送され人気を集めた連続ドラマ「臨場」が、このほど映画化されることが決定。来年6月に劇場公開される。「臨場」とは、警察用語で警察組織において事件現場に臨み、初動捜査に当たること。2009年4月に放送されたドラマ「臨場」、さらに2010年4月に放送された続編「臨場 続章」では、内野聖陽扮する主人公、警視庁刑事部鑑識課検視官・倉石義男が事件現場に残された死者の声を執念で拾い、事件を読み解いていく姿を描く。死体となった人物に一体何が起こったのか?死を通してその人間の“生”に寄り添っていく倉石の型破りで強烈な個性と、検視官という特異な職種に焦点を当てて描かれたリアルで緊張感あふれる映像が高評価を集め、「臨場」の平均視聴率は14.5%、続編は17.6%を記録し、昨年の連続ドラマではNHKも含めて唯一、全放送回が16%以上を記録した。今回の映画化では主演の内野聖陽を始め、松下由樹、渡辺大、平山浩行、高嶋政伸とおなじみの刑事課チームが再集結。同じくドラマからの続投で監督を務めるのは、ドラマ「相棒」シリーズ、『探偵はBARにいる』も手がけてきた橋本一。今回、主人公・倉石が挑むのは、相次いで発生した弁護士、医師の殺害事件。この被害者2人にはある共通点があった。2年前、都内で起きた無差別通り魔事件で、事件の実行犯は精神喪失が認められ、被害者遺族の願いも虚しく無罪になっていた。その無罪を勝ち取った弁護士と、決め手となった精神鑑定を行った医師が相次いで殺害されたのだ。被害者遺族に疑いがかけられる中、倉石は死亡推定時刻に疑問を抱き、犯人が別にいると考える。果たして倉石が読み取った、ホトケの最期の声とは――?映画『臨場・劇場版』は現在撮影中、2012年6月30日(土)より公開予定。■関連作品:臨場・劇場版 2012年6月30日より全国にて公開
2011年12月26日12月に東京で開催される「MICHAEL JACKSON TRIBUTE LIVE」にR&Bシンガー・松下優也の出演が決定した。MICHAEL JACKSON TRIBUTE LIVEのチケット情報本公演は、幻のライブとなった「THIS IS IT」にバックダンサーとして抜擢されたケント・モリ、マイケル・ジャクソン自身から絶大な信頼を得ていた振付師のトラヴィス・ペインらが出演。さらにグループとしての来日パフォーマンスは1973年のジャクソン5日本ツアー以来、実に38年ぶりとなるジャクソンズが出演する予定で、大きな話題となっている。このビッグイベントへの出演が新たなに決定した、R&Bシンガー・松下優也は、自他ともに認めるマイケル・ジャクソンの大ファン。「大好きなマイケルのオフィシャル・トリビュートライブに出演が決まって本当に嬉しいです。自分がどの曲を歌うことになるのか、今からとても楽しみです」と公演に向けての意気込みを語る。「MICHAEL JACKSON TRIBUTE LIVE」は、12月13日(火)・14日(水)に東京都・国立代々木競技場 第一体育館にて開催。チケットは発売中。また松下優也は、クリスマスイブに地元・大阪でスペシャルライブ「Live 2011 〜Christmas Live @ Hometown〜」を開催。チケットの一般発売は、11月19日(土)10:00より開始となる。
2011年11月18日舞台版「大奥」が初日開幕ドラマで、映画で人気を集め、話題となった「大奥」シリーズの舞台化第2弾となる待望の舞台が幕開けだ。2日、東京の明治座で、舞台「大奥第一章」が初日を迎えた。この舞台で松下由樹は初座長を務める。大奥といえば、豪華絢爛な衣装やセットも注目されるが、舞台版も実に豪華!衣装として使用される着物の数々は、京都の職人が金糸・銀糸をふんだんに用いて作った1点ものばかりで、なんとその衣装総額は2億円!あいさつに立った松下の打掛だけでも、1500万円というからすごい。舞台裏は表とは逆のバトル状態?!本番の表舞台では、今回も見ごたえのある女たちの火花が散るバトルが繰り広げられるそう。それぞれに精一杯生きる女性陣のたくましさ、美しさには魅せられるものがありそうだ。春日局役の松下は、舞台中16回の着替えがあるそうで、舞台裏は大変なのだとか。これだけの衣装となるとさぞ着替えも大変だろうと思うのだが、本人も走り回り、チームワークであっという間に着替えが完了しているそうだ。舞台裏は、まるで戦争といわんばかりの忙しさながら、スタッフ・出演陣のかたいチームワークで成り立っているようで、こちらはある意味なかのよい逆バトル状態?!舞台版の「大奥第一章」も見ごたえ抜群のようだ。公演は明治座で27日まで、つづく来月の11月4日から27日は名古屋・中日劇場での公演が予定されている。元の記事を読む
2011年10月04日大ヒットドラマ『大奥』が再び舞台化されることとなり、10月2日、東京・明治座にて初日の幕を開けた。タイトルに『大奥 第一章』とあるように、大奥の誕生にいたる物語を描いた本作。ドラマ版と同じく春日局役を松下由樹が、江与(または“江”)を木村多江が演じる。『大奥第一章』チケット情報ある事件をきっかけに夫から離縁され、我が子とも引き離されてしまったふく(=のちの春日局)。しかし二代将軍の徳川秀忠(原田龍二)とその正室・江与との子・竹千代(=のちの家光)の乳母に登用されたのをきっかけに、竹千代を守ることこそがふくの生きがいとなっていく。だが江与は我が子を奪われたとして、ふくを目の敵に。その確執は、次男・国松(のちの忠長)の誕生で決定的となり……。まず幕開けで目を引くのは、まるで金雲たなびく屏風絵のような、絢爛豪華な舞台美術。そしてそこに総勢20名以上もの女たちが列をなして登場し、大奥の世界観を観客に強く印象づける。また役者たちが身に纏う、きらびやかな衣裳にも注目。これらは京都の職人が丹精込めて製作した一点物で、舞台衣裳の総額はなんと2億円を超えるとか。まさに大奥を彩るにふさわしい舞台が用意されたと言える。そして大奥と言えば、女たちの戦いが最大の見もの。三代将軍の世継ぎ問題を背景に、乳母(=春日局)と実母(=江与)の壮絶なバトルが展開される。だがそこにあるのは、単に憎しみの感情だけではない。ふたりとも母として子を思う気持ちが強過ぎたゆえの結果であり、それがまた物語に深い感動を与えている。春日局演じる松下は、初座長として堂々たる姿を披露。舞台をしっかり締める、圧巻の存在感を発揮する。江与演じる木村は、どれだけ意地悪な行動をとっても嫌味にならない。それは彼女本来の品のよさゆえであり、正室役にふさわしい。またテレビ版でもおなじみの奥女中トリオ“大奥スリーアミーゴス”からは、鷲尾真知子と山口香緒里が参加。緊張感のある物語のなか、彼女たちの軽妙なやり取りが、大いに客席の笑いを誘っていた。公演終了後には、松下、木村が出席しての会見も。座長としての意気込みを訊かれた松下は、「座長というより、みんなの力があってでき上がっていくのが舞台」とチームワークのよさをアピール。木村は「この皆さんとご一緒できて嬉しい。最後まで座長についていきます!」と本作にかける熱い胸の内を明かした。公演は、10月2日(日)から27日(木)まで明治座にて、11月4日(金)から27日(日)まで中日劇場にて。チケットはいずれも発売中。(取材・文:野上瑠美子)
2011年10月03日女優の松下奈緒がNHKドラマ10『胡桃の部屋』で主演を務めることになり7月3日(日)、都内スタジオで取材に応じた。松下さんにとっては昨年、社会現象を巻き起こした連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」以来のNHKドラマ。松下さん自身も大ファンだという故・向田邦子の小説が原作とあって「一度は向田さんの作品を経験してみたかったので、本当に嬉しい」と笑顔で語っていた。向田さんが1981年に飛行機事故で亡くなる5か月前に発表された同名小説を、没後30年を迎える今夏ドラマ化。リストラされ突然失踪してしまった父親(蟹江敬三)に代わり、松下さん演じる次女・三田村桃子が家族を守ろうと奮闘。しかし、夫の失踪を機に不安定になる母(竹下景子)をはじめ、エリート夫が不倫に走った長女(井川遥)、玉の輿を狙う三女(臼田あさ美)、父の失踪を機に就職活動を投げ出してしまう長男(瀬戸康史)と家族はそれぞれの悩みや葛藤に揺れていた。「家族みんなが悲惨な状況ですが、それぞれ一生懸命生きている姿を見ていただきたいし、みなさんに勇気を与えられれば」と松下さん。向田さんらしいユーモアと現代にも通じる辛口な味わいのヒューマンドラマに「人間って一筋縄ではいかないんだなぁと思わせてくれる作品。桃子という役を通して私自身、家族のあり方や絆をビビットに受け入れて、それをお芝居に反映していけたらと思っています」と抱負を語った。会見には三田村家が勢ぞろいで「ふだんはバラバラな家族なので、こうしてみんなが集まるのは珍しいこと」(松下さん)。井川さんは「向田さんの作品は、女優としての大きな目標だった。向田さんらしい瑞々しさや人間臭さ、人間模様が描かれていて、本当に楽しい現場です」。臼田さんも「みんながどこかで絶対家族を思っているという部分が魅力的。私自身も家族っていいものだなって改めて感じています」としみじみ。瀬戸さんは実生活でも3人兄妹の長男で「男ひとりっていう部分の気持ちはよく分かる」と語った。竹下さんは「ゲゲゲの女房」で松下さん演じるヒロインの義母役で、今回は実の母娘として共演。「『ゲゲゲ』のときは、あれこれ言いたい放題だったが、今回は違った意味でおんぶに抱っこでした」と松下さんに感謝の意。そして、家族崩壊のきっかけを作ってしまう蟹江さんは「ご覧の通りのいい家族でございます。それなのに、なぜ捨てるのか」と恐縮すると同時に、「僕ら世代にどこか共感してもらえる部分を出せれば」と意気込んだ。NHKドラマ10「胡桃の部屋」は7月26日(火)から8月30日(火)までNHK総合にて毎週火曜(午後10:00〜10:48)放送予定(全6回)■関連作品:もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら 2011年6月4日より全国東宝系にて公開© 2011「もしドラ」製作委員会東京プレイボーイクラブ 2011年冬、全国にて公開東京公園 2011年6月18日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2011「東京公園」製作委員会コクリコ坂から 2011年7月16日より全国東宝系にて公開© 2011 高橋千鶴・佐山哲郎・GNDHDDT全然大丈夫 2008年1月26日よりシネクイントほか全国にて公開© 2007『全然大丈夫』製作委員会沈まぬ太陽 2009年10月24日より全国東宝系にて公開© 2009 「沈まぬ太陽」製作委員会■関連記事:岡田准一「恋の始まりにニヤニヤドキドキ」長澤まさみ起用のきっかけはあの人の推薦ジブリ最新作を携えて宮崎駿、鈴木P、庵野秀明が被災地を訪問していたシネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第16回)“胸キュン”ジブリキャラクターは?三浦春馬、小西真奈美とのキスシーンを見て冷や汗…中村蒼が前田敦子の憧れの王子様に!「イケパラ」イケメン男子キャスト陣決定
2011年07月04日弱冠二十歳にして、すでに6枚のシングルとアルバム1枚をリリースし、もはや“新進”という言葉が似つかわしくない活躍を見せる松下優也。彼が、ミュージシャン・松下優也役…つまり自分自身を演じ、話題を呼んだ携帯ドラマ『ヒカリ、その先へ』の完結編が劇場公開される。写真の学校に通うも夢を見失いかけた少女と、成功を掴みつつも葛藤や孤独を抱えるひとりのミュージシャン。2人の交流を描いたこの青春ストーリーを松下さん自身はどのように受け止めたのか?二十歳の素顔に迫る――。フィクション作品で“本人役”を演じる難しさまず、ドキュメンタリーではなくフィクション作品で自分自身を演じるということについて。想像するだに難しそうな役柄にどのような気持ちで臨んだのか?「とにかく、自分のことを客観的に見るように頑張りました。例えばこれが実在しない普通の物語の登場人物なら、もちろんそれはそれで難しいですが、自分で作りこめる部分がある。でも、松下優也を演じるとなると話が違う。周りの人間で松下優也を知っている人間もいるわけで、演じながらもし自分で『足りない』とか『こうじゃない』っていうのを僕が感じていたら、それは観ている人も気づいてしまうと思うんです。だからこそ、自分を客観視しようとするんですが、これが難しかったですねぇ…。レコーディングやリハーサルのシーンは、すごくリアリティがあっていつもどおり、自分が経験したとおりに、という感じでやりやすかったんですが、女の子(=きい/倉科カナ)と出くわして喋るシーンとかは…」。普段、プライベートで女の子とバッタリ出会って喋ったりした経験を活かして…?「いや、普段そういうことないんで(笑)!仕事上なら大丈夫なんですけど、女性の方と喋るのってあまり得意じゃなくて…。恥ずかしいんですよ、元々、すごい人見知りだし。特に自分と同じ年代の女の子と喋るのは余計緊張してしまうんですね…。だからそこはすごく難しかったですが、もしかしたらそういう照れが、いい意味でリアルな映像に仕上がっているかもしれません(笑)」。早くも意外な“弱点(?)”を見せてくれた松下さん。本作以前にも、舞台や映画に出演した経験はあるが、繋がっているようで別物のようにも思えるミュージシャンとしての活動と俳優としての活動。松下さんはどのように捉えているのだろうか?「やっぱり、自分にとって音楽というのは何より特別なもので、音楽があるからこそ、いろんな出会いがあって、こういうこと(=俳優)をやらせてもらえてるんだな、と思う。その中で芝居ってすごく奥深いです。常に、自分の新しい表現を見つけていきたいと思っていますが、その中ですごく楽しんでお芝居をやらせてもらってます」。劇中、ヒロインのきいは写真を、松下さんは音楽を人生の拠りどころとし、もがきつつも自分の道を進もうとするが、現実には「やりたいことが分からない」、「進むべき道が見つからない」という若者も多い。松下さん自身、音楽でプロの道に進むと決めたのは、中学の卒業時だったという。15歳の若者が、なぜそこまでの決断をし、前に進むことができたのか?「運が良かった…なぜなら僕は音楽と出会えたから。そうとしか言えないと思う。音楽というものを見つけたとき『あ、これや』って思えたんです。うまく説明できないけど、これなら自分は前に行けるって。だから、中学を卒業するときも、自分の中でほかに選択肢はなかった。うちのオカンにまで言われましたから。『あんた、音楽やらんかったらもうあかんで』って(笑)。考えてなかったからこそ、『なれない』なんて思わなかったんだと思う。十代の根拠のない自信なんでしょうね。いまになって、よくそんな風にできたもんだなって思いますよ(苦笑)。不安も恐怖も“知らなかった”んでしょうね」。「20代はまだ大人と子供の間。30代になってようやく大人になれるのかな」そして念願のプロデビュー。だが、もちろんコトは周囲にそう見えるほど簡単ではない。「いまだに悩んで、壁にぶつかって…しょっちゅうです」とボヤキつつ、松下さんはカラリと笑う。「悩みがあるから上に行けると思ってる。毎回『まだまだや』って気づかされて、だからもっと成長できて…の繰り返し。ストレスの発散?映画観たり音楽聴いたり…でも最後は『やるしかないんだ!』って気持ちになるんですよ」。「20代ってまだ大人と子供の間。周りを見ながら30代になってようやく大人になれるのかもとか思ってます」と松下さん。ではいま、一番かなえたい夢は?「大きなところでライヴがやりたいですね。東京なら武道館。大阪なら大阪城ホールかな。自分でレコーディングしてるときは、自分の音楽が伝わるのかどうか分からない部分があって…。それがお客さんの前でやることで、お客さんにパワーもらって、アドレナリン出まくって、伝えられるもの、伝わってくるものがあるんです。そのゾクッと来る感じをひとりでも多くの人に体感してほしいんです」。すっかり“音楽野郎”の顔になった松下さんだが、少し遡って質問。女の子と話をするのが苦手って本当?ラブソングを書く機会もあるだろうに…。「いや、本当にシャイなんです…(笑)。ラブソングは…想像してみたり、自分の思いを反映させたり。というか、人見知りなのとラブソングを作るのは別のことですから(笑)!」劇中のきいとの出会いの瞬間にぜひ、注目して楽しんでほしい!特集:年下のカレ■関連作品:ヒカリ、その先へ 2010年10月23日より新宿バルト9ほか限定公開© 2010 Sony Music Entertainment (Japan) inc./ Epic Records Japan Inc.
2010年10月20日映画『BECK ベック』の試写会が8月18日(水)、東京・北の丸公園の日本武道館で行われ、水嶋ヒロ、佐藤健らメーンキャストをはじめとする11人が勢揃いした。ハロルド作石の同名人気コミックを原作に、天性の歌声を持つコユキ(佐藤さん)、天才ギタリスト・竜介(水嶋さん)らバンド「BECK」を組んだ若者5人が音楽に情熱を注ぐ姿を描く青春音楽ムービー。“音楽の聖地”での一般向けとしては初の試写会で、ファン約6,500人が集結。水嶋さんは「スタッフ、キャストみんなで全身全霊を込めて作った作品を聖地でいち早く観ていただける。反応が楽しみ」。佐藤さんも「とてもドキドキして不安もありますが、僕たちの青春が詰まった熱い作品です」。向井理も「このメンバーでここに立つことができて幸せです」と胸を張った。ドラム担当のサクを演じる中村蒼は「この日を1年前から楽しみに待っていました」と緊張気味に切り出すと、「に…日本武道館」と噛んでしまい、会場から「可愛い〜」の声援を浴びて照れ笑い。バンドのムードメーカー的存在・千葉を演じる桐谷健太は、体を横向きから正面へよじらせる“ステージパフォーマンス”を見せながら「武道館〜!」と絶叫し、「一度これ、やってみたかった」とニッコリ。佐藤さん演じるコユキにギターを教える役で出演しているカンニング竹山も「呼び捨てにすんな!一度武道館でキレてみたかった」とそれぞれ会場の笑いを誘った。ほかに忽那汐里、松下由樹、水上剣星、倉内沙莉、堤幸彦監督が出席し大きな盛り上がりを見せた。映画『BECK ベック』は9月4日(土)より全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:BECK ベック 2010年9月4日より全国にて公開© 2010『BECK』製作委員会/© ハロルド作石/講談社■関連記事:水嶋ヒロらBECKメンバー5人が青春熱血トークHMV渋谷ラストイベント奇跡の出会い!オアシス、レッチリにディランも…『BECK』アルバム発売決定!キャスト陣来場!『BECK』スペシャルイベントに5組10名様ご招待
2010年08月18日